JP2021007455A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技の興趣を向上させることを目的とする。【解決手段】可動役物を備えた遊技機において、可動役物は、第1の方向に移動可能な装飾部と、先端部が装飾部に接続され、基端部を回転軸にした揺動動作によって装飾部を移動させるアーム部と、を備えており、アーム部の先端部は、第1の方向と交差する第2の方向に摺動移動可能に装飾部に固定されており、アーム部は、先端部を摺動移動させながら装飾部を移動させたときに、アーム部が装飾部と接触しないように湾曲形状を有している。【選択図】図18

Description

本発明は、パチンコ遊技機などの遊技機に関する。
従来、可動役物を用いた演出を実行可能な遊技機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような遊技機では、役物を回転させたり移動させたりする役物演出をおこなうことができる。
特開2016−29956号公報
しかしながら、上記の遊技機によっても、遊技の興趣を向上させるための技術については、なお改善の余地があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、遊技の興趣の向上を図ることを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。なお、本欄における括弧内の参照符号や補足説明等は、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
[適用例1]
可動役物を備えた遊技機であって、
前記可動役物は、第1の方向に移動可能な装飾部と、先端部が前記装飾部に接続され、基端部を回転軸にした揺動動作によって前記装飾部を移動させるアーム部と、を備えており、
前記アーム部の前記先端部は、前記第1の方向と交差する第2の方向に摺動移動可能に前記装飾部に固定されており、
前記アーム部は、前記先端部を摺動移動させながら前記装飾部を移動させたときに、前記アーム部が前記装飾部と接触しないように湾曲形状を有している
ことを特徴とする遊技機。
[適用例2]
適用例1に記載の遊技機であって、
前記アーム部の前記先端部は、前記第2の方向、および、前記第2の方向と反対方向の第3の方向に往復移動可能に前記装飾部に固定されており、
前記装飾部は、前記第1の方向、および、前記第1の方向と反対方向の第4の方向に往復移動可能であり、
前記アーム部は、前記先端部を前記第2の方向に摺動移動させながら前記装飾部を前記第1の方向に移動させ、前記先端部を前記第3の方向に摺動移動させながら前記装飾部を前記第4の方向に移動させる、
ことを特徴とする遊技機。
[適用例3]
適用例1または適用例2に記載の遊技機であって、
前記アーム部は、前記基端部と前記先端部との間に、前記アーム部の延伸方向が変化する第1の湾曲部を有しており、
往復移動可能な前記先端部が前記第2の方向と反対方向の第3の方向側に位置しているとき、前記先端部は、前記基端部よりも前記第2の方向側に位置し、前記第1の湾曲部は、前記基端部よりも前記第3の方向側に位置している、
ことを特徴とする遊技機。
[適用例4]
適用例3に記載の遊技機であって、
前記アーム部は、前記第1の湾曲部と前記先端部との間に、前記アーム部の延伸方向が変化する第2の湾曲部を有しており、
前記基端部から前記第1の湾曲部および前記第2の湾曲部までの距離は、前記基端部から前記先端部までの距離よりも小さい、
ことを特徴とする遊技機。
本発明によれば、遊技の興趣を向上させることができる。
遊技機の正面図である。 遊技盤の正面図である。 ユニットの正面図である。 表示器類の拡大図である。 遊技機の主制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。 遊技機のサブ制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。 第1、2可動役物の第2態様を例示した説明図である。 退避位置の第1可動役物を例示した説明図である。 進出位置に移動する第1可動役物を例示した説明図である。 進出位置で第1の状態の第1可動役物を例示した説明図である。 進出位置で第2の状態の第1可動役物を例示した説明図である。 回転役物の回転動作を例示した説明図である。 回転役物の内部構成を例示した説明図である。 回転役物の第1の発光態様を例示した説明図である。 回転役物の第2の発光態様を例示した説明図である。 退避位置の第3可動役物を例示した説明図である。 進出位置に移動する第3可動役物を例示した第1説明図である。 進出位置に移動する第3可動役物を例示した第2説明図である。 進出位置の第3可動役物を例示した説明図である。 第4可動役物の第2態様を例示した説明図である。 第4可動役物の第3態様を例示した説明図である。 退避位置の第5可動役物を例示した説明図である。 第5可動役物の内部構成を説明するための図である。 第5可動役物の第1部材の動作を説明するための図である。 第5可動役物の第2部材の動作を説明するための図である。 進出位置の第5可動役物を例示した説明図である。
<第1実施形態>
1.遊技機の構造
図1〜図3を用いて、本発明の一実施形態としての遊技機1の全体構成について説明する。図1は、遊技機1の正面図である。図2は、遊技盤2の正面図である。図3は、ユニット6の正面図である。以下では、遊技機1の左右方向を、遊技機1に対面する遊技者から見た左右方向に一致させて説明する。また、遊技機1の前方向は、遊技機1から遊技者に向かう方向として説明し、遊技機1の後方向は、遊技者から遊技機1に向かう方向として説明する。
遊技機1は、遊技者の発射操作に基づいて遊技球を発射させ、特定の入賞装置に遊技球が入賞すると、その入賞に基づいて所定数の遊技球を遊技者に払い出すパチンコ遊技機である。遊技機1は、遊技機枠10(図1)と、遊技盤2(図2)と、ユニット6(図3)と、を備え、ユニット6の前面に遊技盤2が配置されたものが、遊技機枠10の内側に取り付けられている。
遊技機枠10(図1)は、前枠(前枠部)15のほか、遊技機の外郭部を形成する外枠(基枠部)と、外枠の内側において遊技盤2が取り付けられる内枠と、を備えている。前枠(前枠部)15は、外枠および内枠の前方側に配置される縦長方形状のユニットであり、ハンドル60と、打球供給皿(上皿)61と、余剰球受皿(下皿)62と、演出ボタン63と、演出レバー64と、枠ランプ66と、スピーカ67と、を備えている。前枠15の中央の開口には、透明のガラス板29が取付けられている。遊技者は、このガラス板29を介して、遊技盤2の遊技領域3を視認することができる。
ハンドル60は、前枠15の右側の下端に配置され、回転角度に応じた発射強度で遊技球を発射させる。打球供給皿(上皿)61は、前枠15の下方に設けられ、遊技球を貯留する。余剰球受皿(下皿)62は、打球供給皿(上皿)61の下方に配置され、打球供給皿61に収容しきれない遊技球を貯留する。演出ボタン63は、打球供給皿(上皿)61の近傍に配置された操作部であり、遊技の進行に伴って実行される演出時などに遊技者によって操作(押圧)される。演出レバー64は、回転方向および前後方向に操作可能な操作部であり、遊技の進行に伴って実行される演出時等に遊技者が操作できる。枠ランプ66は、前枠15の開口部周辺に配置され、遊技中などに発光演出をおこなう。スピーカ67は、前枠15の左上方と右上方に配置され、遊技中などに音演出をおこなう。
遊技盤2(図2)は、遊技領域3と、レール部材4と、盤ランプ5と、装飾体17と、開口部18と、固定入賞装置(ヘソ)19と、普通可変入賞装置(電チュー)22と、ゲート(スルーチャッカー)28と、第1大入賞装置(第1アタッカー)31と、第2大入賞装置(第2アタッカー)36と、一般入賞口27(普通入賞口27)と、アウト口16と、表示器類40と、を備えている。
遊技領域3は、ハンドル60の操作によって発射された遊技球が流下する領域であり、遊技球を誘導する複数の遊技釘が突設されている。レール部材4は、遊技領域3の左側端部に配置され、ハンドル60の操作によって発射された遊技球を遊技領域3の上方に向けて誘導する。盤ランプ5は、遊技領域3の背面側に配置され、遊技領域3の背面側から光を照射する。
装飾体17は、遊技領域3に隣接して適宜設けられる飾り部材である。装飾体17には、可動式のいわゆるギミック等が設けられていてもよい。遊技領域3の中央には、開口部18が設けられている。この開口部18を介して、ユニット6に搭載された画像表示装置7や、各種可動役物が視認可能になっている。この開口部18の下部には、ステージ部11が形成されている。ステージ部11は、ステージ部11の上面を転動する遊技球を後述の第1始動口20へと誘導可能な形状を有している。開口部18の左下方には、ワープ部12が設けられている。ワープ部12は、遊技球が流入する入口部と遊技球が流出する出口部とを備え、入口部から流入した遊技球を出口部からステージ部11に流出させる。
固定入賞装置(ヘソ)19は、開口部18の下方に配置され、遊技球の入球し易さが常に変わらない第1始動口(第1始動入賞口、第1入球口、固定始動口)20を備えている。第1始動口20への遊技球の入賞は、第1特別図柄の抽選(大当たり抽選)の契機となっている。言い換えれば、第1始動口20への遊技球の入賞は、大当たり乱数等の取得および大当たり判定等の契機となっている。
普通可変入賞装置(電チュー)22は、遊技領域3における第1始動口20の下方に配置され、第2始動口(第2始動入賞口、第2入球口、可変始動口)21を備えている。第2始動口21への遊技球の入賞は、第2特別図柄の抽選(大当たり抽選)の契機となっている。電チュー22は、第2始動口21の前方に可動部材23を備えており、可動部材23の作動によって第2始動口21を開閉する。可動部材23は、電チューソレノイド24(図5)によって駆動される。第2始動口21は、可動部材23が開状態のとき遊技球が入球可能である。なお、電チュー22は、可動部材23が開状態のときの方が閉状態のときよりも第2始動口21への入球が容易であればよく、閉状態のときに第2始動口21への入球が可能であってもよい。
ゲート(スルーチャッカー)28は、遊技領域3における第1大入賞装置(第1アタッカー)31の上方に配置されており、遊技球が通過可能に構成されている。ゲート28への遊技球の通過は、電チュー22を開放するか否かを決定する普通図柄抽選の契機となっている。言い換えれば、ゲート28への遊技球の通過は、普通図柄乱数(当たり乱数)の取得および当たり判定等の契機となっている。
ここで、「特別図柄の抽選」とは、第1始動口20または第2始動口21に遊技球が入賞したときに、特別図柄判定用の乱数を取得し、この取得した乱数を予め定められた「大当たり」に対応する値と比較することにより、大当たりか否かを判定する処理をいう。この「大当たり」の抽選結果は即座に遊技者に報知されるわけではなく、後述の第1特別図柄表示器41aまたは第2特別図柄表示器41bにおいて特別図柄の変動表示がおこなわれ、所定の変動時間を経過したところで、抽選結果に対応する特別図柄が停止表示(確定表示)され、遊技者に抽選結果が報知される。画像表示装置7では、特別図柄の変動表示と同期して演出図柄を変動表示する図柄合わせゲームが行われ、この図柄合わせゲームによって、より効果的に大当りの抽選結果が遊技者に報知される。
また、「普通図柄の抽選」とは、ゲート28を遊技球が通過したときに、普通図柄判定用の乱数を取得し、この取得した乱数を予め定められた「当り」に対応する値と比較することにより、当りか否かを判定する処理をいう。この普通図柄の抽選結果についても、ゲート28を遊技球が通過して即座に抽選結果が報知されるわけではなく、後述の普通図柄表示器42において普通図柄の変動表示がおこなわれ、所定の変動時間を経過したところで、抽選結果に対応する普通図柄が確定表示(点灯または消灯)され、遊技者に抽選結果が報知される。
第1大入賞装置(第1アタッカー、第1特別可変入賞装置)31は、遊技領域3における第1始動口20の右上方に配置され、第1大入賞口(第1特別入賞口)30と、V領域39と、非V領域70と、V開閉部材71とを備えている。第1大入賞口30は、スイング式の開閉動作により遊技球の受け入れを許容または阻害する開閉部材(第1特別入賞口開閉部材)32を備えている。開閉部材32は、第1大入賞口ソレノイド33(図5)によって駆動される。第1大入賞口30は、開閉部材32が開状態のとき遊技球が入球可能となる。
第1大入賞装置31は内部に、V領域(特定領域)39と、V領域センサ39a(図5)と、非V領域(非特定領域)70と、非V領域センサ70a(図5)と、第1大入賞口センサ30a(図5)と、V開閉部材71と、V開閉部材ソレノイド73(図5)と、を備えている。V領域(特定領域)39および非V領域(非特定領域)70は、第1大入賞装置31の内部において、第1大入賞口30を通過した遊技球が通過可能な領域として構成されている。第1大入賞口センサ30aは、V領域39および非V領域70の上流に配置され、第1大入賞口30への遊技球の入賞を検知する。V領域センサ39aは、V領域39に配置され、V領域39への遊技球の通過を検知する。非V領域センサ70aは、非V領域70に配置され、非V領域70への遊技球の通過を検知する。V開閉部材71は、第1大入賞口30を通過した遊技球をV領域39または非V領域70のいずれかに振り分ける。V開閉部材ソレノイド73は、V開閉部材71を駆動する。V開閉部材71は、回転移動(遊技盤2に対して時計回りおよび反時計回り)するように構成され、V開閉部材ソレノイド73の通電時には、原点位置から反時計回りに回転して遊技球をV領域39に振り分ける第1の状態(回動状態)となり、V開閉部材ソレノイド73の非通電時には、原点に位置して遊技球を非V領域70に振り分ける第2の状態(停止状態)となる。なお、遊技機1では、V領域39への遊技球の通過が後述の高確率状態への移行の契機となっている。つまり、V領域39は、確変作動口となっている。一方、非V領域70は、確変作動口となっていない。
第2大入賞装置(第2アタッカー、第2特別可変入賞装置)36は、遊技領域3における第1大入賞口30の右上方に配置され、第2大入賞口(第2特別入賞口)35を備えている。第2大入賞口35は、スイング式の開閉動作により遊技球の受け入れを阻害または許容する開閉部材(第2特別入賞口開閉部材、可動部材)37を備えている。開閉部材37は、第2大入賞口ソレノイド38(図5)によって駆動される。第2大入賞口35は、開閉部材37が開状態のとき遊技球が入球可能となる。
一般入賞口27は、遊技領域3の下部に設けられている。アウト口16は、遊技領域3の下部に設けられており、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域3の外へ排出する。表示器類40は、遊技盤2の右側中央付近に配置されている。表示器類40の詳細については後述する。
遊技領域3には、左右方向の中央より左側の左遊技領域3Aと、右側の右遊技領域3Bとがある。左遊技領域3Aを遊技球が流下するように遊技球を発射する打ち方を「左打ち」と呼ぶ。一方、右遊技領域3Bを遊技球が流下するように遊技球を発射する打ち方を「右打ち」と呼ぶ。遊技機1では、左打ちにて第1始動口20への入賞を狙うことができる。一方、右打ちにてゲート28への通過、第2始動口21、第1大入賞口30、および、第2大入賞口35への入賞が狙うことができるように構成されている。
ユニット6(図3)は、遊技盤2の背面に配置されるいわゆる裏ユニットであり、ベース枠600の内側に、画像表示装置7と、第1可動役物51と、第2可動役物52と、第3可動役物53と、第4可動役物54と、第5可動役物55と、が収容されている。ユニット6は、遊技盤2の背面に設けられており、画像表示装置7と、第1可動役物51と、第2可動役物52と、第3可動役物53と、第4可動役物54と、第5可動役物55は、遊技盤2の開口部18から視認可能になっている。
画像表示装置7は、ユニット6の中央付近に設けられ、表示画面7aを備えている。画像表示装置7は、液晶表示装置であってもよいし、有機EL表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクター、ドットマトリクスなどの他の画像表示装置であってもよい。画像表示装置7の表示画面7aは、演出図柄(装飾図柄)8L、8C、8Rが可変表示(変動表示ともいう)される演出図柄表示領域と、保留画像9A、9Bが表示される保留画像表示領域と、保留消化画像9Cが表示される保留消化画像表示領域と、を有している。保留画像9A、9Bは、保留を表す画像であり、保留アイコン9A,9Bとも呼ぶ。保留消化画像9Cは、当該保留を表す画像であり、当該保留画像9C、または、当該保留アイコン9Cとも呼ぶ。
演出図柄表示領域は、「左」「中」「右」の3つの図柄表示エリアを含んでいる。左の図柄表示エリアには左演出図柄(左飾図柄)8Lが表示される。中の図柄表示エリアには中演出図柄(中装飾図柄)8Cが表示される。右の図柄表示エリアには右演出図柄(右装飾図柄)8Rが表示される。演出図柄8L、8C、8Rは、例えば「1」〜「9」までの数字を表した複数の図柄によって構成されている。演出図柄8L、8C、8Rの変動表示は、後述する第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示と同期している。画像表示装置7は、左、中、右の図柄表示エリアに表示する演出図柄の組み合わせによって、後述の第1特別図柄表示器41aおよび第2特別図柄表示器41bによって表示される第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示の結果(大当たり抽選結果)を、遊技者にわかりやすく表示することができる。
例えば、大当たりに当選した場合には「777」などのゾロ目で演出図柄を停止表示する。はずれであった場合には「637」などのバラケ目で演出図柄を停止表示する。これにより、遊技者による遊技の進行状況の把握が容易となる。遊技者は、大当たり抽選結果を第1特別図柄表示器41aや第2特別図柄表示器41bのほか、画像表示装置7によって把握することができる。なお、図柄表示エリアの位置は固定的でなくてもよい。また、演出図柄の変動表示の態様としては、上下方向にスクロールする態様であってもよいしそれ以外の態様であってもよい。各抽選結果に応じてどのような演出図柄の組み合わせを停止表示するかは上記に限定されず任意に設定することができる。以後、演出図柄8L、8C、8Rを表示する演出を「演出図柄の変動演出」、「装飾図柄の変動演出」または、単に「変動演出」とも呼ぶ。なお、この装飾図柄の変動演出は、特別図柄が変動開始してから停止するまでの期間(特別図柄変動期間とも呼ぶ)における演出を1回の変動演出(1サイクルの変動演出)としてカウントする。従って、特別図柄が変動開始してから停止するまでの期間に、装飾図柄を仮停止させる場合があったとしても、当該仮停止の演出は、装飾図柄の変動演出に含まれる。
画像表示装置7は、演出図柄変動演出のほか、大当たり遊技(特別遊技の一例)に並行しておこなわれる大当たり演出や、客待ち用のデモ演出などを表示画面7aに表示することができる。演出図柄変動演出では、演出図柄のほか、背景画像やキャラクタ画像などの演出画像も表示されてもよい。また、画像表示装置7は、演出図柄に加え、特別図柄が変動中であることを示唆したり、特別図柄の抽選結果を示唆したりすることが可能な識別表示(第四図柄、図示省略)を、表示画面7aに表示してもよい。なお、識別表示(第四図柄)は、遊技領域3に設けられたLEDなどの発光器によって表示させてもよい。
保留画像表示領域は、後述の第1特図保留の記憶数に応じて保留画像9Aを表示する第1保留表示エリアと、後述の第2特図保留の記憶数に応じて保留画像9Bを表示する第2保留表示エリアとを含んでいる。保留画像9A、9Bの表示によって、後述の第1特図保留表示器43aに表示される第1特図保留の記憶数と、第2特図保留表示器43bに表示される第2特図保留の記憶数を、遊技者にわかりやすく表示することができる。保留消化画像表示領域は、保留消化画像9Cを表示する保留消化表示エリアを含んでいる。保留消化画像9Cは、表示画面7aで現在変動中の演出図柄(演出図柄8L、8C、8R)に対応しており、保留消化画像9Cの表示によって、第1特図保留または第2特図保留が消化(特図保留の消化)されることを、遊技者にわかりやすく表示することができる。
第1可動役物(第1盤可動体)51は、可動式のいわゆるギミックであり、画像表示装置7の上方に配置されている。第1可動役物51は、左右方向に幅広の本体部510が上下に移動可能に構成されている。第1可動役物51は、通常時は上方の退避位置(図3:第1の位置)で静止しており、退避位置から下方向に移動(進出)して進出位置(図7:第2の位置)で左右方向を回転軸にして前回転して表示面を切り替えることができる。第1可動役物51の具体的な動作や構成については、後述する。
第2可動役物(第2盤可動体)52は、可動式のいわゆるギミックであり、画像表示装置7の左右に配置されている。第2可動役物52は、画像表示装置7の左側に配置される左装飾部材521と、画像表示装置7の右側に配置される右装飾部材522とを含んでおり、左装飾部材521と右装飾部材522のそれぞれが左右に移動可能に構成されている。第2可動役物52は、通常時は左装飾部材521が左隅、右装飾部材522が右隅の退避位置(図3)で静止しており、退避位置から左装飾部材521が右方向、右装飾部材522が左方向に移動(進出)して進出位置(図7)で静止することができる。左装飾部材521と右装飾部材522には、それぞれ、4つの回転役物525が並んで配置されている。回転役物525は、ここでは、麻雀牌を模した形状を有しており、短手方向を回転軸にして回転可能に構成されている。回転役物525は、左装飾部材521および右装飾部材522に設けられた発光体の光を受けて発光可能に構成されている。第2可動役物52の具体的な動作や回転役物525の構成については、後述する。
第3可動役物(第3盤可動体)53は、可動式のいわゆるギミックであり、画像表示装置7の下方に配置されている。第3可動役物53は、装飾部530が上下に移動可能に構成されている。第3可動役物53は、通常時は下方の退避位置(図3)で静止しており、退避位置から上方向に移動(進出)して進出位置(図19)で静止することができる。第3可動役物53の具体的な動作や構成については、後述する。
第4可動役物(第4盤可動体)54は、可動式のいわゆるギミックであり、画像表示装置7の下方に配置されている。第4可動役物54は、装飾部540と、アーム部541とを含んでおり、アーム部541の先端に設けられた装飾部540がアーム部541のスイング動作によって上下に移動可能に構成されている。また、装飾部540は、アーム部541の先端を回転軸にして回転可能に構成されている。第4可動役物54は、通常時は下方の退避位置(図3)で静止しており、退避位置から上方向に移動(進出)して進出位置(図20)で静止することができる。第4可動役物54の具体的な動作や構成については、後述する。
第5可動役物(第5盤可動体)55は、可動式のいわゆるギミックであり、画像表示装置7の上方であって、第1可動役物51の後方側(背面側)に配置されている。第5可動役物55は、画像表示装置7の左上方に配置される第1部材551と、画像表示装置7の右上方に配置される第2部材552とを含んで構成されており、第1部材551と第2部材552のそれぞれが左右に揺動可能に構成されている。第5可動役物55は、通常時は第1部材551が左上方隅、第2部材552が右上方隅の退避位置(図3)で静止しており、退避位置から第1部材551が右下方向、第2部材552が左下方向に揺動(進出)して進出位置(図26)で静止することができる。第5可動役物55の具体的な動作や構成については、後述する。
図4は、表示器類40の拡大図である。表示器類40は、遊技盤2の右側中央付近に配置され、第1特別図柄表示器41aと、第2特別図柄表示器41bと、普通図柄表示器42と、第1特図保留表示器43aと、第2特図保留表示器43bと、普図保留表示器44と、を含んでいる。第1特別図柄表示器41aは、第1特別図柄を可変表示する。第2特別図柄表示器41bは、第2特別図柄を可変表示する。普通図柄表示器42は、普通図柄を可変表示する。第1特図保留表示器43aは、第1特別図柄表示器41aの作動保留(第1特図保留)の記憶数を表示する。第2特図保留表示器43bは、第2特別図柄表示器41bの作動保留(第2特図保留)の記憶数を表示する。普図保留表示器44は、普通図柄表示器42の作動保留(普図保留)の記憶数を表示する。第1特別図柄の可変表示は、第1始動口20への遊技球の入賞を契機としておこなわれる。第2特別図柄の可変表示は、第2始動口21への遊技球の入賞を契機としておこなわれる。以下では、第1特別図柄および第2特別図柄を総称して「特別図柄」とも呼ぶ。また、第1特別図柄表示器41aおよび第2特別図柄表示器41bを総称して「特別図柄表示器41」とも呼ぶ。また、第1特図保留表示器43aおよび第2特図保留表示器43bを総称して「特図保留表示器43」とも呼ぶ。
特別図柄表示器41は、特別図柄(識別情報)を可変表示(変動表示)した後、停止表示することによって第1始動口20または第2始動口21への入賞に基づく抽選(特別図柄当たり抽選、大当たり抽選)の結果を報知する。停止表示される特別図柄(停止図柄、可変表示の表示結果として導出表示される特別図柄)は、特別図柄抽選によって複数種類の特別図柄の中から選択された一つの特別図柄である。停止図柄が予め定めた大当たり停止態様の特別図柄(大当たり図柄)である場合には、停止表示された大当たり図柄の種類(当選した大当たりの種類)に応じた開放パターンにて第1大入賞口30または第2大入賞口35を開放させる特別遊技(大当たり遊技)がおこなわれる。
特別図柄表示器41は、横並びに配された8個のLEDから構成されており、その点灯態様によって特別図柄当たり抽選の結果に応じた特別図柄を表示する。例えば、大当たり(後述の複数種類の大当たりのうちの一つ)に当選した場合には、「○○●●○○●●」(○:点灯、●:消灯)というように左から1,2,5,6番目にあるLEDが点灯した大当たり図柄を表示する。ハズレである場合には、「●●●●●●●○」というように一番右にあるLEDのみが点灯したハズレ図柄を表示する。ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。特別図柄が停止表示される前には、所定の変動時間にわたって特別図柄の変動表示(可変表示)がなされる。変動表示の態様は、例えば、左から右へ光が繰り返し流れるように各LEDが点灯してもよい。変動表示の態様は、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、上記態様に限定されず、任意の点灯態様とすることができる。例えば、変動表示の態様は、全LEDが一斉に点滅してもよい。
遊技機1では、第1始動口20または第2始動口21への遊技球の入賞(入球)があると、その入賞に対して取得した大当たり乱数等の各種乱数の値(数値情報)は、図示しない特図保留記憶領域に一旦記憶される。特図保留記憶領域に記憶可能な第1特図保留および第2特図保留の数には上限があり、本実施形態における上限値は、それぞれ4個となっている。特図保留記憶領域に記憶された特図保留は、その特図保留に基づく特別図柄の可変表示が可能となったときに消化される。「特図保留の消化」とは、その特図保留に対応する大当たり乱数等を判定して、その判定結果を示すための特別図柄の可変表示を実行することをいう。従って、遊技機1では、第1始動口20または第2始動口21への遊技球の入賞に基づく特別図柄の可変表示がその入賞後にすぐにおこなえない場合、すなわち、特別図柄の可変表示の実行中や特別遊技の実行中に入賞があった場合であっても、所定個数を上限として、その入賞に対する大当たり抽選の権利を留保することができる。特図保留の数は、特図保留表示器43に表示される。第1特図保留表示器43aと第2特図保留表示器43bは、例えばそれぞれ4個のLEDで構成されている。各特図保留表示器43は、特図保留の数だけLEDを点灯させることによって特図保留の数を表示する。
普通図柄の可変表示は、ゲート28への遊技球の通過を契機としておこなわれる。普通図柄表示器42は、普通図柄を可変表示(変動表示)した後、停止表示することによってゲート28への遊技球の通過に基づく普通図柄抽選の結果を報知する。停止表示される普通図柄(普図停止図柄、可変表示の表示結果として導出表示される普通図柄)は、普通図柄抽選によって複数種類の普通図柄の中から選択された一つの普通図柄である。普図停止図柄が予め定めた特定普通図柄(所定の停止態様の普通図柄すなわち普通当たり図柄)である場合には、現在の遊技状態に応じた開放パターンに第2始動口21を開放させる補助遊技が行われる。
普通図柄表示器42は、2個のLEDから構成されており、その点灯態様によって普通図柄抽選の結果に応じた普通図柄を表示するものである。例えば、抽選結果が当たりである場合には、「○○」(○:点灯、●:消灯)というように両LEDが点灯した普通当たり図柄を表示する。抽選結果がハズレである場合には、「●○」というように右のLEDのみが点灯した普通ハズレ図柄を表示する。普通ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。普通図柄が停止表示される前には、所定の変動時間にわたって普通図柄の変動表示がなされる。変動表示の態様は、例えば、両LEDが交互に点灯してもよい。変動表示の態様は、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、上記態様に限定されず、任意の点灯態様とすることができる。例えば、変動表示の態様は、全LEDが一斉に点滅してもよい。
遊技機1では、ゲート28への遊技球の通過があると、その通過に対して取得した普通図柄乱数(当たり乱数)の値は、図示しない普図保留記憶領域に普図保留として一旦記憶される。普図保留記憶領域に記憶可能な普図保留の数には上限があり、本形態における上限値は4個となっている。普図保留記憶領域に記憶された普図保留は、その普図保留に基づく普通図柄の可変表示が可能となったときに消化される。普図保留の消化とは、その普図保留に対応する普通図柄乱数(当たり乱数)を判定して、その判定結果を示すための普通図柄の可変表示を実行することをいう。従って、遊技機1では、ゲート28への遊技球の通過に基づく普通図柄の可変表示がその通過後にすぐにおこなえない場合、すなわち、普通図柄の可変表示の実行中や補助遊技の実行中に入賞があった場合であっても、所定個数を上限として、その通過に対する普通図柄抽選の権利を留保することができる。普図保留の数は、普図保留表示器44に表示される。普図保留表示器44は、例えば、4個のLEDで構成されており、普図保留の数だけLEDを点灯させることによって普図保留の数を表示する。
2.遊技機の電気的構成
図5、図6を用いて、遊技機1の電気的構成について説明する。図5は、遊技機1の主制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。図6は、遊技機1のサブ制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。遊技機1は、主制御基板80(図5)と、サブ制御基板90(図6)と、画像制御基板100(図6)と、ランプ制御基板107(図6)と、音声制御基板106(図6)と、払出制御基板110(図5)と、を備えている。主制御基板80は、大当たり抽選や遊技状態の移行などの遊技利益に関する制御をおこなう遊技制御基板であり、メイン制御部を構成する。サブ制御基板90は、遊技の進行に伴って実行する演出に関する制御をおこなう演出制御基板であり、画像制御基板100、ランプ制御基板107、音声制御基板106とともにサブ制御部を構成する。なお、サブ制御部は、少なくともサブ制御基板90を備えていれば構成可能である。
主制御基板80は、遊技制御用マイコン81と、入出力回路87と、を備えている。遊技制御用マイコン81は、主制御基板80に実装されているワンチップマイコンであり、プログラムに従って遊技機1の遊技の進行を制御する。遊技制御用マイコン81は、遊技の進行を制御するためのプログラムなどを記憶するメインROM83と、ワークメモリとして使用されるメインRAM84と、メインROM83に記憶されているプログラムを実行するメインCPU82と、を含んでいる。メインROM83は外付けROMとして構成されていてもよい。遊技制御用マイコン81は、入出力回路(I/Oポート部)87を介して他の基板等とデータの送受信をおこなう。入出力回路87は、遊技制御用マイコン81に内蔵されていてもよい。
主制御基板80には、入出力回路87および中継基板88を介して各種センサやソレノイドが接続されている。主制御基板80は、各センサから出力された信号が入力するとともに、各ソレノイドに対して信号を出力する。中継基板88を介して接続されるセンサ類としては、第1始動口センサ20a、第2始動口センサ21a、ゲートセンサ28a、第1大入賞口センサ30a、第2大入賞口センサ35a、V領域センサ39a、非V領域センサ70a、および、普通入賞口センサ27a、29aが例示される。中継基板88を介して接続されるソレノイド類としては、電チューソレノイド24、第1大入賞口ソレノイド33、第2大入賞口ソレノイド38、および、V開閉部材ソレノイド73が例示される。第1始動口センサ20aは、第1始動口20の内部に設けられ、第1始動口20に入賞した遊技球を検出する。第2始動口センサ21aは、第2始動口21の内部に設けられ、第2始動口21に入賞した遊技球を検出する。ゲートセンサ28aは、ゲート28の内部に設けられ、ゲート28を通過した遊技球を検出する。第1大入賞口センサ30aは、第1大入賞口30の内部に設けられ、第1大入賞口30に入賞した遊技球を検出する。第2大入賞口センサ35aは、第2大入賞口35の内部に設けられ、第2大入賞口35に入賞した遊技球を検出する。V領域センサ39aは、第1大入賞口30の内部のV領域39に設けられ、V領域39を通過した遊技球を検出する。非V領域センサ70aは、第1大入賞口30の内部の非V領域70に設けられ、非V領域70を通過した遊技球を検出する。普通入賞口センサ27aは、普通入賞口27の内部に設けられ、普通入賞口27に入賞した遊技球を検出する。電チューソレノイド24は、電チュー22の可動部材23を駆動する。第1大入賞口ソレノイド33は、第1大入賞装置31の開閉部材32を駆動する。第2大入賞口ソレノイド38は、第2大入賞装置36の開閉部材37を駆動する。V開閉部材ソレノイド73は、第1大入賞装置31のV開閉部材71を駆動する。
主制御基板80には、入出力回路87を介して表示器類40が接続されている。遊技制御用マイコン81は、第1特別図柄表示器41a、第2特別図柄表示器41b、普通図柄表示器42、第1特図保留表示器43a、第2特図保留表示器43b、普図保留表示器44についての表示制御おこなう。
主制御基板80には、入出力回路87を介して払出制御基板110が接続されている。主制御基板80は、払出制御基板110に各種コマンドを送信するとともに、払い出し監視のために払出制御基板110から信号を受信する。払出制御基板110には、賞球払出装置120と、貸球払出装置130と、カードユニット135と、が接続され、発射制御回路111を介して発射装置112が接続されている。賞球払出装置120は、賞球の払い出しをおこなう。払出制御基板110は、遊技制御用マイコン81からの信号に基づいて、賞球払出装置120の賞球モータ121を駆動して賞球の払い出しをおこなう。払い出される賞球は、計数のために賞球センサ122によって検知される。貸球払出装置130は、貸球の払い出しをおこなう。払出制御基板110は、遊技機1に接続されたカードユニット135からの信号に基づいて、貸球払出装置130の貸球モータ131を駆動して貸球の払い出しをおこなう。払い出される貸球は、計数のために貸球センサ132によって検知される。カードユニット135は、遊技機1に隣接して配置され、挿入されたプリペイドカードなどの情報に基づいて球貸に関する情報を出力する。発射装置112は、ハンドル60(図1)と、発射モータ113と、タッチスイッチ114と、発射ボリューム115と、を備えている。発射装置112は、遊技者によるハンドル60の操作があった場合に、タッチスイッチ114によってハンドル60の接触を検知し、発射ボリューム115によってハンドル60の回転量を検知する。そして、発射ボリューム115の検知信号の大きさに応じた強さで遊技球が発射されるように発射モータ113を駆動する。
主制御基板80には、入出力回路87を介してサブ制御基板90(図6)が接続されている。主制御基板80は、サブ制御基板90に対して各種コマンドを送信する。主制御基板80とサブ制御基板90との接続は、主制御基板80からサブ制御基板90への信号の送信のみが可能な単方向通信接続となっている。すなわち、主制御基板80とサブ制御基板90との間には、通信方向規制手段としての図示しない単方向性回路(例えばダイオードを用いた回路)が介在している。
サブ制御基板90は、演出制御用マイコン91と、入出力回路95と、を備えている。演出制御用マイコン91は、サブ制御基板90に実装されているワンチップマイコンであり、プログラムに従って遊技機1の遊技の演出を制御する。演出制御用マイコン91は、遊技の進行に伴って演出を制御するためのプログラム等を記憶するサブROM93と、ワークメモリとして使用されるサブRAM94と、サブROM93に記憶されているプログラムを実行するサブCPU92と、を含んでいる。サブROM93は外付けROMとして構成されていてもよい。演出制御用マイコン91は、入出力回路(I/Oポート部)95を介して他の基板等とデータの送受信をおこなう。入出力回路95は、演出制御用マイコン91に内蔵されていてもよい。サブ制御基板90には、入出力回路95を介して、画像制御基板100と、音声制御基板106と、ランプ制御基板107と、中継基板108と、が接続されている。
画像制御基板100は、画像制御用マイコン101と、入力回路105aと、出力回路105bとを備えている。画像制御用マイコン101は、画像制御基板100に実装されているワンチップマイコンであり、プログラムに従って画像表示装置7の表示制御をおこなう。画像制御用マイコン101は、CPU102と、ROM103と、RAM104とを含んでいる。ROM103には、表示制御をおこなうためのプログラムのほか、画像表示装置7に表示される静止画データや動画データ、具体的には、キャラクタ、アイテム、図形、文字、数字および記号等(演出図柄を含む)や背景画像等の画像データが格納されている。RAM104は、画像データを展開するためのメモリとして使用される。CPU102は、ROM103に記憶されているプログラムを実行する。演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、画像制御用マイコン101に画像表示装置7の表示制御をおこなわせる。画像制御用マイコン101は、演出制御用マイコン91からの指令に基づいてROM103から画像データを読み出し、読み出した画像データに基づいて表示制御をおこなう。
音声制御基板106には、スピーカ67が接続されており、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、音声制御基板106を介してスピーカ67から音声、楽曲、効果音等を出力させる。スピーカ67から出力する音声等の音響データは、サブ制御基板90のサブROM93に格納されている。なお、音声制御基板106は、CPUを実装していてもよく、そのCPUにコマンドに基づく音声制御を実行させてもよい。さらに、音声制御基板106は、ROMを実装してもよく、そのROMに音響データを格納してもよい。また、スピーカ67を画像制御基板100に接続し、画像制御基板100のCPU102に音声制御を実行させてもよい。さらに、画像制御基板100のROM103に音響データを格納してもよい。
ランプ制御基板107には、枠ランプ66と、盤ランプ5と、第1可動役物51と、第2可動役物52と、第3可動役物53と、第4可動役物54と、第5可動役物55と、が接続されており、これらを制御する。演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、ランプ制御基板107を介して枠ランプ66、盤ランプ5、各可動役物51〜55などに含まれるランプの点灯制御をおこなう。つまり、演出制御用マイコン91は、枠ランプ66、盤ランプ5、および、各可動役物51〜55等のランプの発光態様を決める発光パターンデータ(点灯/消灯や発光色等を決めるデータ、ランプデータともいう)を作成し、発光パターンデータに従ってこれらのランプの発光を制御する。発光パターンデータの作成にはサブ制御基板90のサブROM93に格納されているデータが用いられる。演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、各可動役物51〜55を動作させる。演出制御用マイコン91は、各可動役物51〜55のそれぞれの動作態様を決める動作パターンデータ(駆動データ)を作成し、動作パターンデータに従って各可動役物51〜55の動作を制御する。動作パターンデータの作成にはサブROM93に格納されているデータを用いる。なお、ランプ制御基板107は、CPUを実装していてもよく、そのCPUにコマンドに基づくランプの点灯制御や各可動役物51〜55の動作制御を実行させてもよい。この場合、ランプ制御基板107はROMを実装してもよく、そのROMに発光パターンや動作パターンに関するデータを格納してもよい。
中継基板108には、演出ボタン検出スイッチ63aと、演出レバー検出スイッチ64aと、が接続されている。演出ボタン検出スイッチ63aは、演出ボタン63(図1)が押下操作されたことを検出する。演出ボタン63が押下されると、演出ボタン検出スイッチ63aから、中継基板108を介してサブ制御基板90にスイッチ信号が出力される。演出レバー検出スイッチ64aは、演出レバー64(図1)が回転操作や前後操作されたことを検出する。演出レバー64が操作されると、演出レバー検出スイッチ64aから、中継基板108を介してサブ制御基板90にスイッチ信号が出力される。なお、中継基板108には、セレクトボタン68(図1)が押下操作されたことを検出するセレクトボタン検出スイッチや、前枠15に設けられ、人体が接触すると検出信号を出力するタッチセンサなどが接続されていてもよい。
3.大当たり等の説明
遊技機1では、大当たり抽選(特別図柄抽選)の結果としての「大当たり」と「ハズレ」がある。「大当たり」の場合には、特別図柄表示器41に「大当たり図柄」が停止表示される。「ハズレ」のときには、特別図柄表示器41に「ハズレ図柄」が停止表示される。大当たりに当選すると、停止表示された特別図柄の種類(大当たりの種類)に応じた開放パターンにて、大入賞口(第1大入賞口30および第2大入賞口35)を開放させる「大当たり遊技」が実行される。大当たり遊技は、特別遊技の一例である。大当たり遊技は、複数回のラウンド遊技(単位開放遊技)と、初回のラウンド遊技が開始される前のオープニング(OP)と、最終回のラウンド遊技が終了した後のエンディング(ED)とを含んでいる。各ラウンド遊技は、オープニングの終了、または、前のラウンド遊技の終了によって開始し、次のラウンド遊技の開始によって終了する。ラウンド遊技間の大入賞口の閉鎖の時間(インターバル時間)は、その閉鎖前の開放ラウンド遊技に含まれる。
大当たりには複数の種別がある。大当たりの種別については、ここでは、大きく分けて「V通過予定大当たり」と「V非通過予定大当たり」の2つある。「V通過予定大当たり」は、その大当たり遊技中にV領域39への遊技球の通過が可能な開放パターン(V通過予定開放パターン)で開閉部材32、開閉部材37およびV開閉部材71を作動させる大当たりである。「V非通過予定大当たり」は、その大当たり遊技中にV領域39への遊技球の通過が不可能な開放パターン(V非通過予定開放パターン)で開閉部材32、開閉部材37およびV開閉部材71を作動させる大当たりである。
「V通過予定大当たり」は、「16RV通過予定大当たり」と、「16R(実質13R)V通過予定大当たり」と、「16R(実質15R)V通過予定大当たり」と、を含んでいる。「16RV通過予定大当たり」は、実質的な総ラウンド数が16Rである。1Rから13Rまでと15Rは第1大入賞口30を1R当たり最大29.5秒にわたって開放する。14Rと16Rは第2大入賞口35を1R当たり最大29.5秒にわたって開放する。10Rおよび12Rでは、V開閉部材71がロング開放され、第1大入賞口30内のV領域39への通過が容易に可能である。
「16R(実質13R)V通過予定大当たり」は、総ラウンド数は16Rであるものの、実質的な総ラウンド数は13Rである。つまり、1Rから13Rまでは第1大入賞口30を1R当たり最大29.5秒にわたって開放するが、15Rでは第1大入賞口30を1R当たり0.1秒しか開放せず、また、14Rと16Rでも第2大入賞口35を1R当たり0.1秒しか開放しない。従って、この「16R(実質13R)V通過予定大当たり」では14Rから16Rまでは、大入賞口の開放時間が極めて短く、賞球の見込めないラウンドとなっている。つまり、「16R(実質13R)V通過予定大当たり」は、実質13Rの大当たりとなっている。2Rおよび6Rでは、V開閉部材71がロング開放され、第1大入賞口30内のV領域39への通過が容易に可能である。
「16R(実質15R)V通過予定大当たり」は、総ラウンド数は16Rであるものの、実質的な総ラウンド数は15Rである。つまり、1Rから13Rまでと15Rは第1大入賞口30を1R当たり最大29.5秒にわたって開放し、16Rでは第2大入賞口35を1R当たり最大29.5秒にわたって開放するが、14Rでは第2大入賞口35を1R当たり0.1秒しか開放しない。従って、この「16R(実質15R)V通過予定大当たり」では14Rは、大入賞口の開放時間が極めて短く、賞球の見込めないラウンドとなっている。つまり、「16R(実質15R)V通過予定大当たり」は、実質15Rの大当たりとなっている。8Rおよび10Rでは、V開閉部材71がロング開放され、第1大入賞口30内のV領域39への通過が容易に可能である。
「V非通過予定大当たり」は、総ラウンド数は16Rであるものの、実質的な総ラウンド数は13となる開放パターンの「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」である。つまり、1Rから13Rまでは第1大入賞口30を1R当たり最大29.5秒にわたって開放するが、15Rでは第1大入賞口30を1R当たり0.1秒しか開放せず、また、14Rと16Rでも第2大入賞口35を1R当たり0.1秒しか開放しない。従って、この「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」では14Rから16Rまでは、大入賞口の開放時間が極めて短く、賞球の見込めないラウンドとなっている。つまり、「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」は実質13Rの大当たりとなっている。2R,4R,6R,8R,10Rおよび12Rでは、V開閉部材71は開放されるもののその開放はショート開放であり、第1大入賞口30内のV領域39に遊技球が通過することはほぼ不可能となっている。
上記の説明から明らかなように、「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」と「16R(実質13R)V通過予定大当たり」とは、第1大入賞口30と第2大入賞口35(開閉部材32と開閉部材37)との開放パターンが同一であり、V開閉部材71の開放パターンのみが異なっている。すなわち、「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」は、第1大入賞口30内のV領域39に遊技球が通過することはほぼ不可能になっており、当該大当たり後の遊技状態は低確時短状態(低確高ベース状態)となる。一方、「16R(実質13R)V通過予定大当たり」は、第1大入賞口30内のV領域39への遊技球の通過が容易に可能になっており、当該大当たり後の遊技状態は高確時短状態(高確高ベース状態)となる。このことから、遊技者は、「16R(実質13R)V非通過予定大当たり」と「16R(実質13R)V通過予定大当たり」とを見分けることが困難になり、当該大当たり後の遊技状態が低確時短状態(低確高ベース状態)になるか高確時短状態(高確高ベース状態)になるかが判別し難くなる。すなわち、「16R(実質13R)V通過予定大当たり」後の遊技状態は、第1大入賞口30内のV領域39に遊技球が通過した場合には、高確時短状態(高確高ベース状態)でありながら高確率になっていることが潜伏した状態(潜伏確変状態)となる。
また、第1特別図柄(特図1)の抽選における大当たりの振分率は、V通過予定大当たりが68/128(約53%)、V非通過予定大当たりが60/128(約47%)となっている。これに対して、第2特別図柄(特図2)の抽選における大当たりの振り分け率は、V通過予定大当たりが83/128(約64.8%)、V非通過予定大当たりが45/128(約35.2%)となっている。このように遊技機1では、第1始動口20に遊技球が入賞して行われる大当たり抽選(第1特別図柄の抽選)よりも、第2始動口21に遊技球が入賞して行われる大当たり抽選(第2特別図柄の抽選)の方が、遊技者にとって有利となるように設定されている。
4.遊技状態の説明
遊技機1の遊技状態について説明する。遊技制御用マイコン81は、特別図柄表示器41に表示する特別図柄および普通図柄表示器42に表示する普通図柄に対して、それぞれ、「確率変動制御」と「変動時間短縮制御」とを実行可能である。ここでは、遊技制御用マイコン81が特別図柄表示器41の特別図柄に対して確率変動制御している状態を「高確率状態」と呼び、確率変動制御していない状態を単に「通常確率状態(非高確率状態、低確率状態)」と呼ぶ。遊技制御用マイコン81は、特別図柄の確率変動制御として、大当たりと判定される大当たり乱数値の数が通常確率状態よりも高確率状態の方が多い大当たり判定テーブルを用いた大当たり判定をおこなうことにより、高確率状態を実現する。従って、高確率状態は、通常確率状態よりも大当たりの確率が高くなる。つまり、遊技制御用マイコン81が特別図柄表示器41の特別図柄に対して確率変動制御を実行している場合には、確率変動制御を実行していない場合と比べて、特別図柄表示器41による特別図柄の可変表示の表示結果(停止図柄)が大当たり図柄となる確率が高くなる。
また、遊技制御用マイコン81が特別図柄表示器41の特別図柄に対して変動時間短縮制御している状態を「時短状態」といい、変動時間短縮制御していない状態を単に「非時短状態」という。時短状態は、特別図柄の変動時間(変動表示開始時から表示結果の導出表示時までの時間)が、非時短状態よりも短くなっている。遊技制御用マイコン81は、時短状態のときに、変動時間の短い変動パターンが選択されることが非時短状態よりも多くなるように定められた変動パターン判定テーブルを用いた変動パターンの判定をおこなう。つまり、遊技制御用マイコン81が特別図柄表示器41の特別図柄に対して変動時間短縮制御を実行している場合には、変動時間短縮制御を実行していない場合と比べて、特別図柄の可変表示の変動時間として短い変動時間が選択されやすくなる。その結果、時短状態では、特図保留の消化のペースが速くなり、始動口への有効な入賞(特図保留として記憶され得る入賞)が発生しやすくなる。これにより、スムーズな遊技の進行のもとで大当たりを狙うことができる。なお、遊技制御用マイコン81は、特別図柄表示器41の特別図柄に対して、確率変動制御と変動時間短縮制御とを同時に実行することもあるし、片方のみ実行することもある。
遊技制御用マイコン81は、普通図柄表示器42の普通図柄に対する確率変動制御および変動時間短縮制御を、特別図柄表示器41の特別図柄に対する変動時間短縮制御に同期して実行する。すなわち、遊技制御用マイコン81は、普通図柄に対する確率変動制御および変動時間短縮制御を、時短状態の場合は実行し、非時短状態の場合には実行しない。遊技制御用マイコン81は、普通図柄の確率変動制御として、当たりと判定される普通図柄乱数値(当たり乱数値)の数が非時短状態よりも時短状態の方が多い普通図柄当たり判定テーブルを用いて、当たり判定(普通図柄の判定)をおこなう。従って、時短状態では、普通図柄通常確率状態よりも当たり確率が高くなる。つまり、遊技制御用マイコン81が普通図柄表示器42の普通図柄に対して確率変動制御を実行している場合には、確率変動制御を実行していない場合と比べて、普通図柄表示器42による普通図柄の可変表示の表示結果(停止図柄)が当たり図柄となる確率が高くなる。時短状態では、普通図柄の変動時間が非時短状態よりも短くなっている。ここでは、普通図柄の変動時間は非時短状態では30秒であるが、時短状態では1秒である。さらに時短状態では、補助遊技における電チュー22の開放時間が、非時短状態よりも長くなっている。すなわち、遊技制御用マイコン81は、電チュー22に対して開放時間延長制御を実行している。加えて、時短状態では、補助遊技における電チュー22の開放回数が非時短状態よりも多くなっている。すなわち、遊技制御用マイコン81は、電チュー22に対して開放回数増加制御を実行している。遊技制御用マイコン81が、普通図柄表示器42の普通図柄に対する確率変動制御と変動時間短縮制御、および、電チュー22に対する開放時間延長制御と開放回数増加制御とを実行している状況下では、これらの制御を実行していない場合と比べて、電チュー22が頻繁に開放され、第2始動口21へ遊技球が頻繁に入賞することとなる。その結果、発射球数に対する賞球数の割合であるベースが高くなる。従って、これらの制御が実行されている状態を「高ベース状態」といい、実行されていない状態を「低ベース状態」という。高ベース状態では、手持ちの遊技球を大きく減らすことなく大当たりを狙うことができる。なお、高ベース状態とは、いわゆる電サポ制御(電チュー22により第2始動口21への入賞をサポートする制御)が実行されている状態である。高ベース状態(電サポ制御状態)は、上記の全ての制御を実行するものでなくてもよい。すなわち、普通図柄表示器42の普通図柄に対する確率変動制御、普通図柄表示器42の普通図柄に対する変動時間短縮制御、電チュー22に対する開放時間延長制御、および、電チュー22に対する開放回数増加制御のうち一つ以上の制御を実行することによって、その制御が実行されていないときよりも電チュー22が開放され易くなっていればよい。また、高ベース状態(電サポ制御状態)は、時短状態に付随せずに独立して制御されるようにしてもよい。
遊技機1では、V通過予定大当たりへの当選による大当たり遊技後の遊技状態は、その大当たり遊技中にV領域39への通過がなされていれば、高確率状態かつ時短状態かつ高ベース状態である。この遊技状態を特に、「高確高ベース状態」、または、「高確時短状態」という。高確高ベース状態は、所定回数(ここでは160回)の特別図柄の可変表示が実行されるか、または、大当たりに当選してその大当たり遊技が実行されることにより終了する。また、V非通過予定大当たりへの当選による大当たり遊技後の遊技状態は、その大当たり遊技中にV領域39の通過がなされていなければ(なされることはほぼない)、通常確率状態(非高確率状態すなわち低確率の状態)かつ時短状態かつ高ベース状態である。この遊技状態を特に、「低確高ベース状態」、「低確時短状態」という。低確高ベース状態は、所定回数(ここでは100回)の特別図柄の可変表示が実行されるか、または、大当たりに当選してその大当たり遊技が実行されることにより終了する。遊技機1を初めて遊技する場合において電源投入後の遊技状態は、通常確率状態かつ非時短状態かつ低ベース状態(非電サポ制御状態)である。この遊技状態を特に、「低確低ベース状態」という。低確低ベース状態を「通常遊技状態」、または、「低確非時短状態(単に、非時短状態とも呼ぶ)」、と称することもある。また、特別遊技(大当たり遊技)の実行中の状態を「特別遊技状態(大当たり遊技状態)」と称することとする。さらに、高確率状態および高ベース状態のうち少なくとも一方の状態に制御されている状態を、「特定遊技状態」という。
高確高ベース状態や低確高ベース状態といった高ベース状態では、右打ちによって右遊技領域3B(図1)へ遊技球を進入させた方が有利に遊技を進行させることができる。電サポ制御によって、低ベース状態と比べて電チュー22が開放されやすくなっており、第1始動口20への入賞よりも第2始動口21への入賞の方が容易となっているためである。このことから、高ベース状態では、普通図柄抽選の契機となるゲート28へ遊技球を通過させつつ、第2始動口21へ遊技球を入賞させるべく右打ちをおこなう。これにより左打ちをするよりも、多数の始動入賞(始動口への入賞)を得ることができる。なお、遊技機1では、大当たり遊技中も右打ちにて遊技をおこなう。一方、低ベース状態では、左打ちによって左遊技領域3A(図1)へ遊技球を進入させた方が有利に遊技を進行させることができる。電サポ制御が実行されていないため、高ベース状態と比べて電チュー22が開放されにくくなっており、第2始動口21への入賞よりも第1始動口20への入賞の方が容易となっているためである。このことから、低ベース状態では、第1始動口20へ遊技球を入賞させるべく左打ちをおこなう。これにより右打ちするよりも、多数の始動入賞を得ることができる。
5.第1可動役物51および第2可動役物52の動作
図3、図7〜図15を用いて、第1可動役物51および第2可動役物52の動作について説明する。図3では、第1可動役物51および第2可動役物52の第1態様が例示されている。図7は、第1可動役物51および第2可動役物52の第2態様を例示した説明図である。演出制御用マイコン91は、遊技演出(表示演出)中や電源投入時の初期動作等において、第1可動役物51および第2可動役物52を動作させる駆動制御をおこなう。
第1可動役物51は、左右方向に幅広の本体部510が上下に移動可能に構成され、図3に示す退避位置(ホームポジション:第1の位置)で静止することができる。このとき、第1可動役物51は、本体部510の第1側面516が遊技機1の前方を向いており、遊技者から視認可能な面(表示面)となっている(第1の状態)。第1側面516の略中心付近には、第1装飾部材517が配置されている。第1可動役物51は、図3の状態から、下方向に移動(進出)することによって、進出位置(展開位置:第2の位置)まで移動することができる。また、第1可動役物51は、進出位置において、左右方向を回転軸にして前回転することにより、図7に示すように、第2側面511を遊技者から視認可能な面(表示面)とすることができる(第2の状態)。第2側面511には、5つの回転役物515が並んで配置されている。回転役物515は、ここでは、麻雀牌を模した形状を有しており、短手方向を回転軸にして回転可能に構成されている。回転役物515は、本体部510にに設けられた発光体の光を受けて発光可能に構成されている。第2側面511に配置された5つの回転役物515は、「第2装飾部材」に該当する。
第2可動役物52は、画像表示装置7の左側に配置される左装飾部材521と、画像表示装置7の右側に配置される右装飾部材522と、を含んでおり、左装飾部材521と右装飾部材522のそれぞれが左右に移動可能に構成されている。第2可動役物52は、通常時は左装飾部材521が左隅、右装飾部材522が右隅の退避位置(図3:第1の位置)で静止しており、退避位置から左装飾部材521が右方向、右装飾部材522が左方向に移動(進出)して進出位置(図7:第2の位置)で静止することができる。左装飾部材521は右方向に移動するとき、上方側を回転軸にして下方側が右方向に揺動する。これにより、左装飾部材521は、左方向に傾いた状態となる。また、右装飾部材522は左方向に移動するとき、上方側を回転軸にして下方側が左方向に揺動する。これにより、右装飾部材522は、右方向に傾いた状態となる。
左装飾部材521と右装飾部材522には、それぞれ、4つの回転役物525が並んで配置されている。回転役物525は、ここでは、麻雀牌を模した形状を有しており、短手方向を回転軸にして回転可能に構成されている。回転役物525は、左装飾部材521および右装飾部材522に設けられた発光体の光を受けて発光可能に構成されている。第1可動役物51および第2可動役物52がそれぞれ退避位置(図3)から進出位置(図7)に移動することによって、進出位置では、13個の回転役物515、525が略環状に並んだ状態となり、輪の中から画像表示装置7が視認可能となる。
図8〜図11を用いて、第1可動役物51の詳細構成について説明する。図8(a)は、退避位置(第1の位置)における第1可動役物51を示し、図8(b)はそのときの後述する右駆動機構部513の状態を示している。図9(a)は、退避位置から下方に移動中の第1可動役物51を示し、図9(b)はそのときの右駆動機構部513の状態を示している。図10(a)は、進出位置(第2の位置)で第1の状態となっている第1可動役物51を示し、図10(b)はそのときの右駆動機構部513の状態を示している。図11(a)は、進出位置で第2の状態となっている第1可動役物51を示し、図11(b)はそのときの右駆動機構部513の状態を示している。
図8(a)に示すように、第1可動役物51は、左駆動機構部512と、右駆動機構部513とを備えている。左駆動機構部512と右駆動機構部513は、本体部510の両側に配置され、それぞれベース枠600(図3)に固定されている。左駆動機構部512と右駆動機構部513は、本体部510の両端を回転させることによって、遊技者に視認可能な側(遊技機1の前方側)を、第1側面516と第2側面511のいずれにするか切り替えることができる。すなわち、左駆動機構部512と右駆動機構部513は、第1可動役物51を第1の状態から第2の状態に切り替える駆動手段に該当する。また、左駆動機構部512と右駆動機構部513は、本体部510の両端を上下移動させることによって、本体部510の上下方向の位置を変化させることができる。すなわち、左駆動機構部512と右駆動機構部513は、第1可動役物51を第1の位置から第2の位置に移動させる駆動手段にも該当する。左駆動機構部512と右駆動機構部513は、同様の構成のため、以下では、右駆動機構部513の構成について説明する。
図8(b)に示すように、右駆動機構部513は、ベース5130と、駆動歯車5131と、扇形歯車5132と、バネ5133と、二段歯車5134と、を備えている。ベース5130は、ガイド5135が形成された上下移動可能な樹脂製の部材であり、扇形歯車5132、バネ5133、および、二段歯車5134が取り付けられている。駆動歯車5131は、軸部5136を回転軸にして図示しないモータの駆動力によって回転する部材であり、突起部5137と、押圧面5140を備えている。突起部5137は、ベース5130のガイド5135に係合しており、駆動歯車5131の回転によって、突起部5137がベース5130のガイド5135に沿って移動するとともに、ベース5130を上下方向に移動させる。押圧面5140は、扇形歯車5132の突起部5139を押圧し、扇形歯車5132を回転させる。
扇形歯車5132は、二段歯車5134と係合しており、軸部5138を回転軸にして回転することで、二段歯車5134を回転させる。扇形歯車5132には、四角柱の突起部5139が形成されており、後述するように押圧面5140に押されることによって扇形歯車5132が回転する。扇形歯車5132には、バネ5133の一方の端部が固定されており、扇形歯車5132の回転時にバネ5133が伸張するように構成されている。バネ5133の他方の端部はベース5130に固定されている。バネ5133はコイルバネである。
二段歯車5134は、2段の平歯車が同軸で重なった構成を有しており、一段目が本体部510の回転軸となっている歯車(不図示)と係合しており、二段目が扇形歯車5132と係合している。二段歯車5134は、扇形歯車5132から受けた回転力を本体部510の回転軸となっている歯車に伝達することによって、本体部510を回転させることができる。
図9に示すように、第1可動役物51は、モータの駆動力によって駆動歯車5131が左回転すると、駆動歯車5131の突起部5137がベース5130のガイド5135に沿って左方向に移動するとともに、ベース5130を下方向に移動させる。ベース5130を下方向に移動により、本体部510が図8の退避位置(第1の位置)から下方向に移動する。このとき、本体部510は、第1側面516が前方を向いたままである(第1の状態)。
図10に示すように、さらに、駆動歯車5131が左回転すると、駆動歯車5131の突起部5137がガイド5135に左端から折り返して右方向に移動するとともに、ベース5130をさらに下方向に移動させる。図10は、本体部510が最も下方の進出位置(第2の位置)に到達した状態を示している。本体部510は、第1側面516が前方を向いたままである(第1の状態)。このとき、駆動歯車5131の押圧面5140が扇形歯車5132の突起部5139に接触する。
図11に示すように、さらに、駆動歯車5131が左回転すると、駆動歯車5131の突起部5137が右方向に移動するとともにガイド5135の右端に向かう。このとき、ベース5130の上下方向の位置は変化せず、進出位置(第2の位置)のままである。一方、駆動歯車5131のさらなる左回転によって、駆動歯車5131の押圧面5140が扇形歯車5132の突起部5139を押圧し、扇形歯車5132を左回転させる。扇形歯車5132を左回転させると、バネ5133が伸張した状態となる。すなわち、駆動歯車5131は、バネ5133の応力に抗して扇形歯車5132を左回転させる。扇形歯車5132の左回転によって、扇形歯車5132と係合する二段歯車5134が右回転する。二段歯車5134の右回転によって、二段歯車5134と係合する、本体部510の回転軸となっている歯車が左回転して、本体部510が左回転する。これにより本体部510は、第1側面516が前方を向き、遊技者に視認可能となる第1の状態から、第2側面511が前方を向き、遊技者に視認可能となる第2の状態に切り替わる。このとき、バネ5133は伸張した状態となっており、駆動歯車5131が右回転させる方向、すなわち、本体部510を第1の状態に戻す方向の応力を発生させている。
本体部510を第2の状態から第1の状態に戻すときには、図11で説明した手順の逆の手順となる。具体的には、まず、図11の状態から、駆動歯車5131が右回転すると、伸張した状態のバネ5133が戻ろうとする力によって、扇形歯車5132が右回転する。扇形歯車5132が右回転により、扇形歯車5132と係合する二段歯車5134が左回転する。二段歯車5134の左回転によって、二段歯車5134と係合する、本体部510の回転軸となっている歯車が右回転して、本体部510が右回転する。これにより本体部510は、第2側面511が前方を向き、遊技者に視認可能となる第2の状態から、第1側面516が前方を向き、遊技者に視認可能となる第1の状態に切り替わる。このように、本体部510は、第2の状態から第1の状態に戻るときに、バネ5133の力を利用してすばやく戻ることができる。
以上のことから、右駆動機構部513(および、左駆動機構部512)は、バネ5133の応力に抗して、本体部510を第1の状態から第2の状態に切り替える駆動手段に該当する。また、バネ5133は、第2の状態の本体部510を第1の状態に戻す応力を発生させる応力発生手段に該当する。
図12〜図15を用いて、回転役物515の詳細構成について説明する。図12は、回転役物515の回転動作を例示した説明図である。図13は、回転役物515の内部構成を例示した説明図である。図14は、回転役物515の第1の発光態様を例示した説明図である。図15は、回転役物515の第2の発光態様を例示した説明図である。
図12に示すように、回転役物515は、本体部5150と、回転軸5157とを備えている。本体部5150は、麻雀牌を模した箱形状の外形を有しており、透明の樹脂によって形成されている。本体部5150は、それぞれ平坦な、第1面5151と、第2面5152と、第3面5153と、第4面5154と、第5面5155と、第6面5156と、の6つの外表面を備えている。第1面5151と第2面5152は、麻雀牌の表面と裏面となる主面であり、本体部5150の6面のうち、面積が最も広い2面にそれぞれ形成されている。第1面5151と第2面5152は、それぞれ、第3面5153、第4面5154、第5面5155、および、第6面5156と隣接するとともに、これらと直交している。図12(a)では、本体部5150は麻雀牌が裏向きになった状態に対応しており、第1面5151が下側に位置し、第2面5152が上側に位置している。
第3面5153と第4面5154は、麻雀牌の上面と底面となる端面であり、本体部5150の6面のうち、面積が最も狭い2面にそれぞれ形成されている。図12(a)では、第3面5153が右上側に位置し、第4面5154が左下側に位置している。第5面5155と第6面5156は、麻雀牌の左側面と右側面となる端面であり、面の略中心付近に回転軸5157が設けられている。図12(a)では、第5面5155が右下側に位置し、第6面5156が左上側に位置している。第5面5155と第6面5156は、それぞれ、第1面5151、第2面5152、第3面5153、および、第4面5154と隣接するとともに、これらと直交している。
回転役物515は、本体部5150の第5面5155と第6面5156に設けられた回転軸5157を軸にして回転可能に構成されている。この回転によって、回転役物515は、第1面5151、第2面5152、第3面5153、および、第4面5154のうち、遊技機1の前方側を向く面、すなわち、遊技者が視認可能な面を変更することができる。回転軸5157は、図示しないモータを含んで構成される駆動部の駆動力によって、回転するように構成されている。駆動部は、ランプ制御基板107(図6)を介して、サブ制御基板90に接続されており、演出制御用マイコン91によって回転動作が制御される。
図13に示すように、本体部5150の内側は中空になっており、その内側の空間部に導光部材518が配置されている。導光部材518は、特定の方向から受けた光を他の方向に導いたり、拡散したりする部材であり、透明の樹脂によって形成されている。導光部材518は、導光部5181と、光拡散部5182とを備えている。導光部5181は、中実の円柱形状を有しており、一方の端面から受けた光を他方の端面に導く。光拡散部5182は、導光部5181の両側に形成された凹凸形状の光拡散面を有する部位であり、一対の光拡散面のうちの、一方の光拡散面から受けた光を、反対側の他方の光拡散面から拡散して照射する。
回転役物515は、第1面5151と第2面5152が導光部材518を介して互いに対向しており、第3面5153と第4面5154が導光部材518を介して互いに対向しており、第5面5155と第6面5156が導光部材518を介して互いに対向している。導光部材518は、光拡散部5182の一方の光拡散面が第1面5151と対向し、他方の光拡散面が第2面5152と対向するように配置されている。また、導光部材518は、導光部5181の一方の端面が第3面5153と対向し、他方の端面が第4面5154と対向するように配置されている。これらの構成により、
図14(a)に示すように、回転役物515は、第3面5153から受けた光を導光部材518の導光部5181によって第4面5154に導き、第4面5154から光を射出させることができる。また、回転役物515は、第4面5154から受けた光を導光部材518の導光部5181によって第3面5153に導き、第3面5153から光を射出させることができる。図14(b)に示すように、第1可動役物51の本体部510には、第1光照射部5111と、第2光照射部5112と、が設けられている。第1光照射部5111と第2光照射部5112は、LEDによって発光可能に構成されており、それぞれ、回転役物515に向けて光を照射する。第1光照射部5111と第2光照射部5112は、ランプ制御基板107(図6)を介して、サブ制御基板90に接続されており、演出制御用マイコン91によって点灯制御される。第1光照射部5111は、下方向に光を射出し、下方側にある回転役物515に光を照射するとともに、回転役物515を介してさらに下方向に光を射出する。第1光照射部5111から第3面5153に照射された光は、導光部5181によって第4面5154に導かれ、第4面5154から射出される。
図7に示すように、第1可動役物51および第2可動役物52が第2態様のとき、回転役物515の第4面5154から射出された光は、画像表示装置7の中心付近(遊技機1の中心付近)を照射する。第2可動役物52の回転役物525は、上述の第1可動役物51の回転役物515と同様の構成を備えているため、図7に示すように、第1可動役物51および第2可動役物52が第2態様のとき、第1可動役物51の5つの回転役物515だけでなく、第2可動役物52の8つの回転役物525も第4面から画像表示装置7の中心付近に向けて光を照射する。これにより、13個の回転役物から一斉に画像表示装置7の中心付近に向けて光を放射する演出を実行することができ、興趣の向上を図ることができる。
図15(a)に示すように、回転役物515は、第1面5151から受けた光を導光部材518の光拡散面によって拡散して第2面5152を面発光させることができる。また、回転役物515は、第2面5152から受けた光を導光部材518の光拡散面によって拡散して第1面5151を面発光させることができる。図15(b)に示すように、第1可動役物51の本体部510には、第2光照射部5112が設けられている。第2光照射部5112は、LEDによって発光可能に構成されており、回転役物515に向けて光を照射する。第2光照射部5112は、前方向に光を射出し、前方側にある回転役物515に光を照射するとともに、回転役物515を介してさらに前方向に光を射出する。第2光照射部5112から第1面5151に照射された光は、導光部5181によって拡散され、第2面5152を面発光させる。
図7に示すように、第1可動役物51および第2可動役物52が第2態様のとき、回転役物515の第2面5152が面発光すれば、発光面は遊技機1の前方を向いており、遊技者に視認可能となる。第2可動役物52の回転役物525は、上述の第1可動役物51の回転役物515と同様の構成を備えているため、図7に示すように、第1可動役物51および第2可動役物52が第2態様のとき、第1可動役物51の5つの回転役物515だけでなく、第2可動役物52の8つの回転役物525も第2面が面発光する。これにより、13個の回転役物から一斉に面発光する演出を実行することができ、興趣の向上を図ることができる。
以上のことから、演出制御用マイコン91は、図7、図14に示すように、第4面5154を第3面5153よりも遊技機1の中心方向に向けた状態で、第1光照射部5111から第3面5153に光を照射させ、第4面5154を発光させて画像表示装置7の中心付近を照射する。また、演出制御用マイコン91は、図7、図15に示すように、第2面5152を遊技機1の前方に向けた状態で、第2光照射部5112から第1面5151に光を照射させることで、面発光させた第2面5152を遊技者に視認させることができる。
6.第3可動役物53の動作
図16〜図19を用いて、第3可動役物53の詳細構成および動作について説明する。図16〜図19では、第4可動役物54の図示を省略している。図16は、退避位置(第1の位置)の第3可動役物53を例示した説明図である。図17は、退避位置から上方向に移動を開始した第3可動役物53を例示した説明図である。図18は、図17よりもさらに上方向に移動した第3可動役物53を例示した説明図である。図19は、進出位置(第2の位置)における第3可動役物53を例示した説明図である。第3可動役物53は、第4可動役物54の背面側に配置され、退避位置(第1の位置)から進出位置(第2の位置)に移動するとき、図16、図17、図18、図19の順に変化する。演出制御用マイコン91は、遊技演出(表示演出)中や電源投入時の初期動作等において、第3可動役物53を動作させる駆動制御をおこなう。
図16に示すように、第3可動役物53は、装飾部530と、アーム部531と、ガイド532と、を備えている、装飾部530は、略矩形形状の装飾面を有しており、上下方向に往復移動可能に構成されている。装飾面の内側には、LED等の発光体が配置されており、装飾面は特定の発光演出をおこなうことができる。装飾部530の下端にはガイド532が設けられている。アーム部531は、湾曲形状を有した樹脂製の部材であり、先端部533と、基端部534と、第1湾曲部5311と、第2湾曲部5312と、を有している。アーム部531の先端部533は、ガイド532に摺動移動可能に固定されている。アーム部531の基端部534は、図示しない駆動部による駆動力によって回転可能に構成されている。アーム部531は、基端部534を回転軸にした揺動動作によって、先端部533をガイド532内において左右方向に摺動移動させて、装飾部530を上下方向に移動させることができる。
第1湾曲部5311は、先端部533と基端部534の間に設けられ、アーム部531の延伸方向が変化するように折れ曲がった部位である。第2湾曲部5312は、第1湾曲部5311と先端部533の間に設けられ、アーム部531の延伸方向がさらに変化するように折れ曲がった部位である。アーム部531は、先端部533を摺動移動させながら、装飾部530を移動させたときに、第1湾曲部5311および第2湾曲部5312による湾曲形状によって、アーム部531が装飾部530と接触しないよう構成されている。
アーム部531は、装飾部530の左側に配置されており、基端部534が装飾部530の左側に位置し、先端部533が装飾部530の下方に位置している。基端部534は、基端部534よりも右側に位置している。基端部534から第1湾曲部5311までの直線距離、および、基端部534から第2湾曲部5312までの直線距離は、それぞれ、基端部534から先端部533までの直線距離よりも短くなるように構成されている。これにより、アーム部531が基端部534を回転軸にして回転したときの最大径が基端部534から先端部533までの直線距離となるため、アーム部531の回転時に第1湾曲部5311や第2湾曲部5312がベース枠600などと接触(干渉)することを抑制できる。アーム部531は、屈曲形状を有しているため、図16に示すように、先端部533がガイド532の左端側に位置しているとき、第1湾曲部5311は、基端部534よりも左側に位置している。これにより、後述するように、基端部534を左回転させたときに、アーム部531が装飾部530と接触(干渉)することを抑制できる。
第3可動役物53は、図16に示すように、先端部533がガイド532の左端側に位置しているとき、装飾部530が最も下方の位置(退避位置)にいる状態となる。この状態から、基端部534を左回転させると、図17に示すように、先端部533がガイド532に沿って右方向に摺動移動し、装飾部530が上方向に移動を開始する。基端部534から第2湾曲部5312までの直線距離が基端部534から先端部533までの直線距離よりも短いため、基端部534を左回転させたときに、アーム部531の第2湾曲部5312がベース枠600と接触することが抑制されている。
基端部534がさらに左回転すると、図18に示すように、先端部533は、さらに右方向に摺動移動し、ガイド532の右端付近に位置する。このとき、アーム部531は、第1湾曲部5311および第2湾曲部5312による屈曲形状を有しているため、基端部534と先端部533との間において、装飾部530の外周を迂回するような構成となる。すなわち、アーム部531は、装飾部530の外周を迂回するようにして、先端部533を介して530を保持することができる。これにより、アーム部531と装飾部530との接触(干渉)することを抑制できる。装飾部530の背面には、複数(ここでは3つ)の板部材535、536、537が積層されたスライド機構が設けられており、複数の板部材535、536、537がスライドによって相対的な位置を変化させることによって、装飾部530が上下方向に往復移動可能に構成されている。具体的には、装飾部530は、板部材535の前面に配置され、板部材535に対して上下方向に摺動移動可能に固定されている。板部材535は、板部材536の前面に配置され、板部材536に対して上下方向に摺動移動可能に固定されている。板部材536は、板部材537の前面に配置され、板部材537に対して上下方向に摺動移動可能に固定されている。板部材537は、ベース枠600に固定されている。
基端部534がさらに左回転すると、図19に示すように、先端部533は、ガイド532の右端付近から左方向に摺動移動し、ガイド532の左端付近に戻ってくる。これにより、装飾部530が最も上方の位置(進出位置)にいる状態となる。装飾部530を進出位置から退避位置に戻すときには、上記手順の逆の手順となる。具体的には、まず、図19の状態から、基端部534が右回転すると、先端部533がガイド532に沿って左方向に摺動移動し、装飾部530が下方向に移動する。これにより、図18に示す位置を経由して図17に示す退避位置で停止する。
以上のことから、アーム部531は、第1湾曲部5311および第2湾曲部5312による屈曲形状を有しているため、装飾部530を上方向に持ち上げたときに、図18に示すように、装飾部530の外周を迂回するような構成となることがわかる。これにより、アーム部531が装飾部530を持ち上げる途中において、アーム部531と装飾部530との接触を抑制できる。また、アーム部531は、基端部534から第1湾曲部5311までの直線距離、および、基端部534から第2湾曲部5312までの直線距離が、それぞれ、基端部534から先端部533までの直線距離よりも短いことがわかる。これにより、アーム部531が回転し、先端部が左端から右方向に移動したとき、第1湾曲部5311や第2湾曲部5312がベース枠600などと接触することを抑制できる。
7.第4可動役物54の動作
図3、図20、図21を用いて、第4可動役物54の詳細構成および動作について説明する。図3では、第4可動役物54の第1態様が例示されている。図20は、第4可動役物54の第2態様を例示した説明図である。図21は、第4可動役物54の第3態様を例示した説明図である。第4可動役物54は、退避位置(第1の位置)から進出位置(第2の位置)に移動するとき、図3、図20の順に変化する。演出制御用マイコン91は、遊技演出(表示演出)中や電源投入時の初期動作等において、第4可動役物54を動作させる駆動制御をおこなう。
第4可動役物54は、装飾部540と、アーム部541と、歯車543と、を備えている。装飾部540は、略長方形状の装飾面を有しており、アーム部541の先端において回転可能に固定されている。装飾面の内側には、LED等の発光体が配置されており、装飾面は特定の発光演出をおこなうことができる。アーム部541は、長尺形状を有した樹脂製の部材であり、先端部に装飾部540が回転可能に取り付けられ、基端部546が回転可能に固定されている。アーム部541は、基端部546を回転軸にした揺動動作によって、先端部の装飾部540を上下方向に移動させることができる。アーム部541の基端側には、ガイド545が設けられており、歯車543に設けられた突起部544が係合している。
歯車543は、図示しないモータの駆動力によって回転可能に構成されている。歯車543の外周部には、突起部544が設けられており、歯車543の回転にともなって、位置が変化する。突起部544は、アーム部541のガイド545に係合しており、ガイド545の内側を突起部が移動することによって、アーム部541が基端部546を回転軸にして上下に揺動する。
第4可動役物54は、図3に示すように、突起部544がガイド545の一方の端部(基端側)に位置しているとき、装飾部540が最も下方の位置(退避位置)にいる状態となる。この状態から、歯車543を右回転させると、突起部544がガイド545の一方の端部(基端側)から他方の端部(先端側)に移動し、に位置しているとき、装飾部540が上方向に移動を開始する。歯車543がさらに右回転すると、図20に示すように、突起部544は、ガイド545の他方の端部(先端側)から一方の端部(基端側)に戻ってくる。これにより、装飾部540が最も上方の位置(進出位置)にいる状態となる。図21に示すように、装飾部540は、進出位置において回転する演出をおこなうことができる。このとき、あわせて発光演出もおこなわれる。装飾部540を進出位置から退避位置に戻すときには、上記手順の逆の手順となる。具体的には、まず、図20の状態から、歯車543が左回転すると、装飾部540が下方に移動する。これにより、図3に示す退避位置で停止する。
8.第5可動役物55の動作
図3、図7、図22〜図26を用いて、第5可動役物55の詳細構成および動作について説明する。図3は、第1可動役物51の背面に第5可動役物55が配置されている状態が示されている。図22は、退避位置の第5可動役物55の状態を例示した説明図である。図22では、第1可動役物51の図示を省略している。図23は、第5可動役物55の内部構成を説明するための図である。図24は、第1部材551の動作を説明するための図である。図25は、第2部材552の動作を説明するための図である。図26は、進出位置の第5可動役物55の状態を例示した説明図である。演出制御用マイコン91は、遊技演出(表示演出)中や電源投入時の初期動作等において、第5可動役物55を動作させる駆動制御をおこなう。
第5可動役物55は、第1可動役物51の背面側に配置されたギミックであり、第1部材551と、第2部材552と、を備えている。第1部材551は、画像表示装置7の左上方に配置され、先端部にコの字状の左側装飾部が設けられている。第1部材551は、基端部を回転軸にして左側装飾部を含む先端側が揺動可能に構成されている。第2部材552は、第1部材551と略対称となっており、画像表示装置7の右上方に配置され、先端部にコの字状の右側装飾部が設けられている。第2部材552は、基端部を回転軸にして右側装飾部を含む先端側が揺動可能に構成されている。第5可動役物55は、第1部材551と第2部材552を揺動させることによって、図22に示す、退避位置にある状態(第1の状態)と、図26に示す、進出位置にある状態(第2の状態)とを遷移可能に構成されている。第5可動役物55は、退避位置にあるとき、図3に示すように、概ね、第1可動役物51に隠れた状態となる。一方、進出状態にあるとき、図26に示すように、第1部材551の左側装飾部と第2部材552の右側装飾部とが互いに近接することによって、ロの字の役物が完成するように構成されている。このように、第5可動役物55は、2つのコの字状の装飾部(左側装飾部と右側装飾部)が合体して1つの役物が完成する合体可動役物である。
図23(a)には、第1の状態の第5可動役物55が示され、図23(b)には、第2の状態の第5可動役物55が示されている。第5可動役物55は、さらに、回転体553と、第1歯車554と、第2歯車555とを備えている。回転体553は、図示しないモータの駆動力によって回転可能に構成されている。回転体553は、第1部材551の基端部を押し引き可能となるように接続されており、第1歯車554の軸を回転軸にして、第1部材551の先端側を揺動可能に構成されている。第1歯車554は、第1部材551に固定されるとともに、第2歯車555と係合している。第2歯車555は、第2部材552の基端部として構成されており、第2歯車555の回転にともなって、第2部材552の先端が揺動する。第5可動役物55は、図23(b)に示すように、第1部材551と第2部材552とが近接した状態(合体した状態)のとき、第1部材551と第2部材552との間に上下方向に境界部556が生じる。
図24、図25を用いて、第5可動役物55の詳細構成について説明する。図24(a)に示すように、第5可動役物55は、回転体553が右回転すると、第1部材551の基端部が右方向に引っ張られる。これにより、第1部材551は、第1歯車554を回転軸にして右回転するため、第1部材551の先端部側が左上方向に移動する。図24(b)に示すように、回転体553が左回転すると、第1部材551の基端部が左方向に押される。これにより、第1部材551は、第1歯車554を回転軸にして左回転するため、第1部材551の先端部側が右下方向に移動する。
図25(a)に示すように、第5可動役物55は、第1歯車554が右回転すると、第1歯車554と係合する第2歯車555が左回転する。これにより、第2部材552は、第2歯車555を回転軸にして先端部側が右上方向に移動する。図25(b)に示すように、第1歯車554が左回転すると、第1歯車554と係合する第2歯車555が右回転する。これにより、第2部材552は、第2歯車555を回転軸にして先端部側が左下方向に移動する。
図3は、第5可動役物55が退避位置にある状態(第1の状態)で、第1可動役物51が退避位置(第1の位置)ときの状態が示されている。第5可動役物55および第1可動役物51の両方が退避位置にあるとき、第1部材551と第2部材552は、概ね、第1可動役物51によって隠れた状態となる。図7は、第5可動役物55が退避位置にある状態(第1の状態)で、第1可動役物51が進出位置(第2の位置)ときの状態が示されている。このとき、第1部材551と第2部材552のそれぞれの一部分が、第1可動役物51によって隠れた状態となる。
図26は、第5可動役物55が進出位置にある状態(第2の状態)で、第1可動役物51が退避位置(第1の位置)ときの状態が示されている。このとき、第1部材551と第2部材552との境界部556の一部分が、第1可動役物51によって覆われた(隠れた)状態となる。なお、第1可動役物51は、境界部556の全部を覆うように構成されていてもよい。第5可動役物55が第2の状態のとき、第1部材551の左側飾部と、第2部材552の右側装飾部とが近接することによって形成されたロの字の役物は、画像表示装置7の前面に位置する。また、この役物のロの字の開口部分を介して、画像表示装置7が視認可能になっている。これにより、ロの字の開口部を介して、画像表示装置7によって所定の表示演出をおこなうことで、役物と表示による組み合わせ演出をおこなうことができる。
9.第1可動役物51および第2可動役物52の動作の効果例・変形例・態様例
以下に、第1可動役物51および第2可動役物52の動作の効果例を示す。
[効果A1]
上記実施形態の遊技機1では、図8〜図11に示すように、第1可動役物51は、第1の状態(図10)と第2の状態(図11)とに遷移可能であり、第1可動役物51が第2の状態のときに、第1可動役物51を第1の状態に戻す方向の応力を発生させるバネ5133を備えている。この構成によれば、第1可動役物51を第2の状態(図11)から第1の状態(図10)に戻すとき、バネ5133の力を利用して戻り動作を早くすることができるため、第1可動役物51の切り替わり動作を俊敏にすることができる。これにより、遊技の興趣を向上させることができる。
[効果A2]
上記実施形態の遊技機1では、図8〜図11に示すように、第1可動役物51は、さらに、第1可動役物51を第1の状態(図10)から第2の状態(図11)に切り替える右駆動機構部513および左駆動機構部512を備えており、右駆動機構部513および左駆動機構部512は、バネ5133の応力に抗して、第1可動役物51を第1の状態(図10)から第2の状態(図11)に切り替える。この構成によれば、バネ5133に対して戻り動作のための応力を容易に付与することができる。
[効果A3]
上記実施形態の遊技機1では、図8〜図11に示すように、第1可動役物51は、さらに、第1装飾部材517(図10)と、5つの回転役物515からなる第2装飾部材(図11)と、を備えており、第1可動役物51が第1の状態のとき、第1装飾部材517(図10)が遊技者から視認可能な状態となり、第2の状態のとき、5つの回転役物515からなる第2装飾部材(図11)が遊技者から視認可能な状態となる。この構成によれば、バネ5133の応力によって遊技者が視認可能な装飾部材を素早く切り替えることができる。これにより、さらに遊技の興趣を向上させることができる。
[効果A4]
上記実施形態の遊技機1では、図8〜図11に示すように、第1可動役物51は、第1側面516(図10)と第2側面511(図11)を有する本体部510を備えており、本体部510は、回転動作によって遊技者から視認可能な側と、遊技者から視認困難な側とを切り替え可能に構成されている。また、第1装飾部材517(図10)と5つの回転役物515からなる第2装飾部材(図11)は、本体部510の一方の側と他方の側にそれぞれ設けられている。この構成によれば、本体部510の回転動作によって、遊技者が視認可能な装飾部材を素早く切り替えることができる。これにより、さらに遊技の興趣を向上させることができる。
[効果A5]
上記実施形態の遊技機1では、図8〜図11に示すように、第1可動役物51は、応力発生手段としてバネ5133を備えており、第2の状態(図11)のとき、第1の状態(図10)のときよりもバネ5133が伸張した状態となる。この構成によれば、第1可動役物51を第2の状態(図11)から第1の状態(図10)に戻すとき、バネ5133の力を利用して戻り動作を早くすることができるため、第1可動役物51の切り替わり動作を俊敏にすることができる。これにより、遊技の興趣を向上させることができる。
[効果A6]
上記実施形態の遊技機1では、図8〜図11に示すように、第1可動役物51は、第1の位置(図8)と第2の位置(図10、図11)との間を往復移動可能に構成されており、第1可動役物51が第2の位置(図10、図11)のときに、第1の状態(図10)から第2の状態(図11)に切り替え可能に構成されている。この構成によれば、第1可動役物51は、第1の位置と第2の位置との間の往復移動に加えて、第2の位置において第1の状態と第2の状態とに切り替え可能に構成されているため、多種多様な可動演出をおこなうことができる。これにより、遊技の興趣を向上させることができる。
[効果A7]
上記実施形態の遊技機1では、図8〜図11に示すように、第1可動役物51は、本体部510の両側に、左駆動機構部512と右駆動機構部513が配置され、それぞれにバネ5133が配置されており、左駆動機構部512と右駆動機構部513は、それぞれ、バネ5133の応力に抗して、本体部510の両端を回転させることによって、第1可動役物51を第1の状態(図10)から第2の状態(図11)に切り替える。この構成によれば、第1可動役物51は、本体部510の両側に、本体部510を回転させるための機構部と、第1可動役物51が第2の状態のときに、第1可動役物51を第1の状態に戻す方向の応力を発生させるバネ5133が設けられているため、第1可動役物51と第2の状態との間の切り替えをより俊敏におこなうことができる。これにより、遊技の興趣を向上させることができる。
[効果B1]
上記実施形態の遊技機1では、図12〜図15に示すように、回転役物515は、外表に、第1面5151と、第2面5152と、第3面5153と、第4面5154とを備え、内部に導光部材518を備えており、導光部材518は、回転役物515が第1面5151から受けた光を拡散して第2面5152を面発光させる光拡散部5182と、回転役物515が第3面5153から受けた光を第4面5154に導き、第4面5154から光を射出させる導光部5181と、を有している。この構成によれば、回転役物515は、第2面5152を面発光させる演出と、第4面5154から光を射出させる演出とを実行可能であり、これらの演出によって、遊技の興趣を向上させることができる。
[効果B2]
上記実施形態の遊技機1では、図12〜図15に示すように、光拡散部5182は、さらに、回転役物515が第2面5152から受けた光を拡散して第1面5151を面発光させ、導光部5181は、さらに、回転役物515が第4面5154から受けた光を第3面5153に導き、第3面5153から光を射出させる。この構成によれば、回転役物515は、第2面5152を面発光させる演出と、第4面5154から光を射出させる演出のほか、さらに、第1面5151を面発光させる演出と、第3面5153から光を射出させる演出とを実行可能であり、これらの演出によって、さらに多種多様な発光演出をおこなうことができ、遊技の興趣を向上させることができる。
[効果B3]
上記実施形態の遊技機1では、図12〜図15に示すように、回転役物515は、さらに、第1面5151、第2面5152、第3面5153、および、第4面5154のそれぞれと隣接する、第5面5155および第6面5156を備えており、第5面5155と第6面5156を通る軸線を回転軸にして回転可能に構成されている。この構成によれば、発行可能な第1面5151、第2面5152、第3面5153、および、第4面5154のうち、遊技者に視認可能な面を回転によって切り替えることができる。これにより、さらに多種多様な発光演出をおこなうことができ、遊技の興趣を向上させることができる。
[効果B4]
上記実施形態の遊技機1では、図12〜図15に示すように、遊技機1は、さらに、第1光照射部5111と第2光照射部5112と、回転役物515を回転させる図示しない駆動部と、回転役物515の回転動作、および、第1光照射部5111と第2光照射部5112のそれぞれの光の照射を制御可能な演出制御用マイコン91と、を備えている。また、演出制御用マイコン91は、図7、図14に示すように、第4面5154を第3面5153よりも遊技機1の中心方向に向けた状態で、第1光照射部5111から第3面5153に光を照射させ、第4面5154を発光させて画像表示装置7の中心付近を照射する。また、演出制御用マイコン91は、図7、図15に示すように、第2面5152を遊技機1の前方に向けた状態で、第2光照射部5112から第1面5151に光を照射させることで、面発光させた第2面5152を遊技者に視認させることができる。この構成によれば、複数の515によって、一斉に画像表示装置7の中心付近を照射する演出や、遊技者に視認可能な面を一斉に面発光させる演出をおこなうことができ、遊技の興趣を向上させることができる。
[効果B5]
上記実施形態の遊技機1では、図12〜図15に示すように、回転役物515を複数(ここでは5つ)備えている。この構成によれば、複数の回転役物515のそれぞれを面発光させる演出や、光を射出させる演出を実行可能であり、これらの演出によって、遊技の興趣をさらに向上させることができる。
[効果B6]
上記実施形態の遊技機1では、図12〜図15に示すように、第1面5151および第2面5152は、導光部材518を介して互いに対向し、それぞれ、第3面5153および第4面5154と直交しており、第5面5155および第6面5156は、導光部材518を介して互いに対向するとともに、それぞれ、第1面5151と、第2面5152と、第3面5153と、第4面5154と、のそれぞれと直交している。この構成によれば、第5面5155と第6面5156を通る軸線を回転軸にして回転させたときに、第1面5151、第2面5152、第3面5153、および、第4面5154のいずれかを遊技機1の前方に向け、遊技者に視認可能にすることができる。これにより、回転によって、4つの面のうち遊技者に視認可能な面を切り替えることができるので、遊技の興趣をさらに向上させることができる。
[効果B7]
上記実施形態の遊技機1では、図13〜図15に示すように、導光部5181は、円柱状の外形を有しており、光拡散部5182は、導光部5181の両側に設けられ、それぞれ、凹凸形状を有している。これにより、導光部5181の一方の端面から他方の端面に光を導くことができ、第3面5153から受けた光を第4面5154に導く際のロスを抑制できる。また、光拡散部5182の凹凸形状によって、一方の側から入射した光を他方側から拡散して放射することができる。これにより、面発光をより均一にすることができる。
以下に、第1可動役物51および第2可動役物52の動作の変形例を示す。
[変形例A1]
上記実施形態の遊技機1では、図8〜図11に示すように、第1可動役物51を第1の状態に戻す方向の応力を発生させる部材としてバネ5133を用いていた。しかし、第1可動役物51を第1の状態に戻す方向の応力を発生させる部材はバネに限定されない。例えば、アクチュエータであってもよいし、重りであってもよい。また、バネはコイルバネに限定されず、板バネなどであってもよい。
[変形例A2]
上記実施形態の遊技機1では、図8〜図11に示すように、第1可動役物51は、右駆動機構部513および左駆動機構部512の2つの駆動手段を備えているものとした。しかし、駆動手段は1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。また、駆動手段は、本体部510の両端以外の場所に設けられていてもよい。また、本体部510は、左右を回転軸として回転するものとした。しかし、第1可動役物51は、前後方向や上下方向を回転軸にして回転してもよい。
[変形例A3]
上記実施形態の遊技機1では、図8〜図11に示すように、本体部510は、回転によって、第1の状態と第2の状態とを切り替えるものとした。しかし、本体部510は、位置や向きの変化によって、第1の状態と第2の状態とを切り替えてもよい。
[変形例B4]
上記実施形態の遊技機1では、図12〜図15に示すように、回転役物515は、6つの面をもつ箱形状であるものとした。しかし、回転役物515は、7以上の面を有した立体であってもよいし、5以下の面を有した立体であってもよい。
[変形例B5]
上記実施形態の遊技機1では、図12〜図15に示すように、回転役物515は、回転可能であるものとした。しかし、回転役物515は、回転しない構成としても実現可能である。すなわち、箱状の役物の中に導光部材518が入った役物であり固定されているものまたは移動可能なものとしても実現可能である。
以下に、第1可動役物51を備える本実施形態の遊技機の第1態様例を示す。
[態様A1]
可動役物を備えた遊技機であって、
前記可動役物は、第1の状態と第2の状態とに遷移可能であり、前記可動役物が前記第2の状態のときに、前記可動役物を前記第1の状態に戻す方向の応力を発生させる応力発生手段を備えている、
ことを特徴とする遊技機。
[態様A2]
態様A1に記載の遊技機であって、
前記可動役物は、さらに、前記可動役物を前記第1の状態から前記第2の状態に切り替える駆動手段を備えており、
前記駆動手段は、前記応力発生手段の応力に抗して、前記可動部材を前記第1の状態から前記第2の状態に切り替える、
ことを特徴とする遊技機。
[態様A3]
態様A2に記載の遊技機であって、
前記可動役物は、さらに、第1の装飾部と、第2の装飾部と、を備えており、前記可動役物が前記第1の状態のとき、前記第1の装飾部が遊技者から視認可能な状態となり、前記第2の状態のとき、前記第2の装飾部が遊技者から視認可能な状態となる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様A4]
態様A3に記載の遊技機であって、
前記可動役物は、回転動作によって遊技者から視認可能な側と、遊技者から視認困難な側とを切り替え可能な本体部を備えており、
前記第1の装飾部と前記第2の装飾部は、前記本体部の一方の側と他方の側にそれぞれ設けられている、
ことを特徴とする遊技機。
[態様A5]
態様A4に記載の遊技機であって、
前記可動役物は、前記応力発生手段としてバネを備えており、前記第2の状態のとき、前記第1の状態のときよりも前記バネが伸張した状態となる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様A6]
態様A5に記載の遊技機であって、
前記可動役物は、第1の位置と第2の位置との間を往復移動可能に構成されており、前記可動役物が前記第2の位置のときに、前記第1の状態から前記第2の状態に切り替え可能に構成されている、
ことを特徴とする遊技機。
[態様A7]
態様A6に記載の遊技機であって、
前記可動役物は、前記本体部の両側に、前記駆動手段および応力発生手段がそれぞれ配置されており、
前記駆動手段は、前記応力発生手段の応力に抗して、前記本体部の両端を回転させることによって、前記可動役物を前記第1の状態から前記第2の状態に切り替える、
ことを特徴とする遊技機。
以下に、第1可動役物51を備える本実施形態の遊技機の第2態様例を示す。
[態様B1]
可動役物を備えた遊技機であって、
前記可動役物は、外表に、第1の面と、第2の面と、第3の面と、第4の面とを備え、内部に導光部材を備えており、
前記導光部材は、
前記可動役物が前記第1の面から受けた光を拡散して前記第2の面を面発光させる光拡散部と、
前記可動役物が前記第3の面から受けた光を前記第4の面に導き、前記第4の面から光を射出させる導光部と、を有している、
ことを特徴とする遊技機。
[態様B2]
態様B1に記載の遊技機であって、
前記光拡散部は、さらに、前記可動役物が前記第2の面から受けた光を拡散して前記第1の面を面発光させ、
前記導光部は、さらに、前記可動役物が前記第4の面から受けた光を前記第3の面に導き、前記第3の面から光を射出させる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様B3]
態様B1または態様B2に記載の遊技機であって、
前記可動役物は、さらに、前記第1の面と、前記第2の面と、前記第3の面と、前記第4の面と、のそれぞれと隣接する、第5の面および第6の面を備えており、前記第5の面と前記第6の面を通る軸線を回転軸にして回転可能に構成されている、
ことを特徴とする遊技機。
[態様B4]
態様B3に記載の遊技機は、さらに、
前記可動役物に第1の方向から光を照射可能な第1の光照射手段と、
前記可動役物に第2の方向から光を照射可能な第2の光照射手段と、
前記可動役物を回転させる駆動手段と、
前記可動役物の回転動作、および、前記第1の光照射手段と前記第2の光照射手段のそれぞれの光の照射を制御可能な制御手段と、を備えており、
前記制御手段は、
前記第4の面を前記第3の面よりも前記遊技機の中心方向に向けた状態で、前記第1の光照射手段から前記第3の面に光を照射させ、
前記第2の面を前記遊技機の前方に向けた状態で、前記第2の光照射手段から前記第1の面に光を照射させる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様B5]
態様B4に記載の遊技機であって、
前記遊技機は、前記可動役物を複数備えている
ことを特徴とする遊技機。
[態様B6]
態様B5に記載の遊技機であって、
前記第1の面および前記第2の面は、前記導光部材を介して互いに対向するとともに、それぞれ、前記第3の面および前記第4の面と直交しており、
前記第5の面および前記第6の面は、前記導光部材を介して互いに対向するとともに、それぞれ、前記第1の面と、前記第2の面と、前記第3の面と、前記第4の面と、のそれぞれと直交している、
ことを特徴とする遊技機。
[態様B7]
態様B6に記載の遊技機であって、
前記導光部は、円柱状の外形を有しており、
前記光拡散部は、前記導光部の両側に設けられ、それぞれ、凹凸形状を有している、
ことを特徴とする遊技機。
10.第3可動役物53の動作の効果例・変形例・態様例
以下に、第3可動役物53の動作の効果例を示す。
[効果C1]
上記実施形態の遊技機1では、図16〜図19に示すように、第3可動役物53は、上方向に移動可能な装飾部530と、先端部533が装飾部530に接続され、基端部534を回転軸にした揺動動作によって装飾部530を移動させるアーム部531と、を備えており、アーム部531の先端部533は、右方向に摺動移動可能に装飾部530に固定されており、アーム部531は、先端部533を摺動移動させながら装飾部530を移動させたときに、アーム部531が装飾部530と接触しないように湾曲形状を有している。この構成によれば、基端部534を回転させたときに、アーム部531が装飾部530と接触(干渉)することを抑制できる。
[効果C2]
上記実施形態の遊技機1では、図16〜図19に示すように、アーム部531の先端部533は、左右方向に往復移動可能に装飾部530に固定されており、装飾部530は、上下方向に往復移動可能であり、アーム部531は、先端部533を右に摺動移動させながら装飾部530を上方向に移動させ、先端部533を左方向に摺動移動させながら装飾部530を下方向に移動させる。この構成によれば、アーム部531の先端部533の左右方向への摺動移動によって、装飾部530を容易に上下移動させることができる。これにより、アーム部531の基端部534の回転動作を、装飾部530の上下移動に容易に変換させることができる。
[効果C3]
上記実施形態の遊技機1では、図16〜図19に示すように、アーム部531は、さらに、基端部534と先端部533との間に、アーム部531の延伸方向が変化する第1湾曲部5311を有しており、図16に示すように、往復移動可能な先端部533が左方向側に位置しているとき、先端部533は、基端部534よりも右方向側に位置し、第1湾曲部5311は、基端部534よりも左方向側に位置している。この構成によれば、アーム部531は、基端部534を左回転させたときに、アーム部531が装飾部530と接触(干渉)することを容易に抑制できる。
[効果C4]
上記実施形態の遊技機1では、図16〜図19に示すように、アーム部531は、さらに、第1湾曲部5311と先端部533との間に、アーム部531の延伸方向が変化する第2湾曲部5312を有しており、基端部534から第1湾曲部5311および第2湾曲部5312までの距離は、基端部534から先端部533までの距離よりも小さい。この構成によれば、アーム部531が基端部534を回転軸にして回転したときの最大径が基端部534から先端部533までの直線距離となるため、アーム部531の回転時に第1湾曲部5311や第2湾曲部5312がベース枠600などと接触(干渉)することを抑制できる。
[効果C5]
上記実施形態の遊技機1では、図16〜図19に示すように、アーム部531の先端部533は、基端部534よりも下方向側に位置しており、装飾部530の下方向側において摺動移動可能に固定されている。この構成によれば、アーム部531は、先端部533を左右方向に摺動移動させながら装飾部530を容易に上下方向に移動させることができる。これにより、アーム部531の基端部534の回転動作を、装飾部530の上下方向への移動に容易に変換させることができる。
[効果C6]
上記実施形態の遊技機1では、図16〜図19に示すように、アーム部531は、基端部534が装飾部530よりも左方向側に位置しており、装飾部530を下方向側から上方向側に向かって移動させるとき、先端部533を左方向側から右方向に摺動移動させた後、右方向側から左方向に摺動移動させる。この構成によれば、アーム部531の回転動作を用いて、装飾部530を上下方向に容易に移動させることができる。
[効果C7]
上記実施形態の遊技機1では、図16〜図19に示すように、遊技機1は、さらに、装飾部530の背面側に複数(ここでは3つ)の板部材535、536、537が積層されたスライド機構を備えており、装飾部530は、板部材535、536、537がスライドによって相対的な位置を変化させることによって、上下方向に往復移動可能に構成されている。この構成によれば、スライド機構によって、装飾部530の横方向の移動を規制することができる。
以下に、第3可動役物53の動作の変形例を示す。
[変形例C1]
上記実施形態の遊技機1では、図16〜図19に示すように、アーム部531は、第1湾曲部5311と第2湾曲部5312の2つの湾曲部を備えているものとした。しかし、アーム部531は、湾曲部を1つのみ備える構成であってもよいし、3つ以上備えていてもよい。
[変形例C2]
上記実施形態の遊技機1では、図16〜図19に示すように、アーム部531の先端部533は、装飾部530に摺動移動可能に固定されているものとした。しかし、先端部533は、装飾部530に摺動移動できない状態で固定されていてもよい。
以下に、第3可動役物53を備える本実施形態の遊技機の態様例を示す。
[態様C1]
可動役物を備えた遊技機であって、
前記可動役物は、第1の方向に移動可能な装飾部と、先端部が前記装飾部に接続され、基端部を回転軸にした揺動動作によって前記装飾部を移動させるアーム部と、を備えており、
前記アーム部の前記先端部は、前記第1の方向と交差する第2の方向に摺動移動可能に前記装飾部に固定されており、
前記アーム部は、前記先端部を摺動移動させながら前記装飾部を移動させたときに、前記アーム部が前記装飾部と接触しないように湾曲形状を有している
ことを特徴とする遊技機。
[態様C2]
態様C1に記載の遊技機であって、
前記アーム部の前記先端部は、前記第2の方向、および、前記第2の方向と反対方向の第3の方向に往復移動可能に前記装飾部に固定されており、
前記装飾部は、前記第1の方向、および、前記第1の方向と反対方向の第4の方向に往復移動可能であり、
前記アーム部は、前記先端部を前記第2の方向に摺動移動させながら前記装飾部を前記第1の方向に移動させ、前記先端部を前記第3の方向に摺動移動させながら前記装飾部を前記第4の方向に移動させる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様C3]
態様C2に記載の遊技機であって、
前記アーム部は、さらに、前記基端部と前記先端部との間に、前記アーム部の延伸方向が変化する第1の湾曲部を有しており、
往復移動可能な前記先端部が前記第3の方向側に位置しているとき、前記先端部は、前記基端部よりも前記第2の方向側に位置し、前記第1の湾曲部は、前記基端部よりも前記第3の方向側に位置している、
ことを特徴とする遊技機。
[態様C4]
態様C3に記載の遊技機であって、
前記アーム部は、さらに、前記第1の湾曲部と前記先端部との間に、前記アーム部の延伸方向が変化する第2の湾曲部を有しており、
前記基端部から前記第1の湾曲部および前記第2の湾曲部までの距離は、前記基端部から前記先端部までの距離よりも小さい、
ことを特徴とする遊技機。
[態様C5]
態様C4に記載の遊技機であって、
前記アーム部の前記先端部は、前記基端部よりも前記第4の方向側に位置しており、前記装飾部の前記第4の方向側において摺動移動可能に固定されている
ことを特徴とする遊技機。
[態様C6]
態様C5に記載の遊技機であって、
前記アーム部は、前記基端部が前記装飾部よりも前記第3の方向側に位置しており、前記装飾部を前記第4の方向側から前記第1の方向側に向かって移動させるとき、前記先端部を前記第3の方向側から前記第2の方向に摺動移動させた後、前記第2の方向側から前記第3の方向に摺動移動させる、
ことを特徴とする遊技機。
[態様C7]
態様C6に記載の遊技機は、さらに、
前記装飾部の背面側に配置され、複数の板部材が積層されたスライド機構を備えており、
前記装飾部は、前記複数の板部材がスライドによって相対的な位置を変化させることによって、往復移動可能に構成されている
ことを特徴とする遊技機。
11.第5可動役物55の動作の効果例・変形例・態様例
以下に、第5可動役物55の動作の効果例を示す。
[効果D1]
上記実施形態の遊技機1は、図3、図22〜図26に示すように、第1部材551と第2部材552とを有する第5可動役物55と、第1可動役物51と、を備えており、第5可動役物55は、第1部材551と第2部材552とが相対的に離れる第1の状態と、第1部材551と第2部材552とが相対的に近接する第2の状態と、に遷移可能であり、第1可動役物51は、第5可動役物55が第2の状態のとき、第1部材551と第2部材552との境界部556の少なくとも一部分を覆うことができる。この構成によれば、合体役物において、構成部材間の隙間を他の役物で隠すことができるため、合体役物の美観を向上させることができる。これにより、興趣の向上を図ることができる。
[効果D2]
上記実施形態の遊技機1は、図3、図22〜図26に示すように、第1部材551と第2部材552は、それぞれ、基端部側が回転軸に接続されており、先端部側が揺動可能に構成され、第5可動役物55は、第1部材551と第2部材552のそれぞれの先端部側が揺動することによって、第1の状態から第2の状態に遷移する。この構成によれば、合体役物において、構成部材間の隙間を他の役物で隠すことができるため、合体役物の美観を向上させることができる。これにより、興趣の向上を図ることができる。
[効果D3]
上記実施形態の遊技機1は、図3、図7、図22〜図26に示すように、第1可動役物51は、第1の位置と第2の位置との間を往復移動可能(図3、図7)に構成されており、第5可動役物55が第2の状態のとき、第1の位置において、第5可動役物55の境界部556の少なくとも一部分を覆い(図26)、第5可動役物55が第1の状態のとき、第1の位置(図3)および第2の位置(図7)のいずれにおいても、第5可動役物55の第1部材551と第2部材552のそれぞれの少なくとも一部を覆う。この構成によれば、第1可動役物51の位置と第5可動役物55の状態との組み合わせによって、多種多様な演出をおこなうことができる。これにより、興趣の向上を図ることができる。
[効果D4]
上記実施形態の遊技機1は、図3、図22〜図26に示すように、第5可動役物55は、第1部材551の先端側に左側装飾部が設けられ、第2部材552の先端側に右側装飾部が設けられている。この構成によれば、左側装飾部と右側装飾部とが合体することによって、新たな図形が完成する演出をおこなうことができる。これにより、興趣の向上を図ることができる。
[効果D5]
上記実施形態の遊技機1は、図3、図22〜図26に示すように、さらに、画像表示装置7を備えており、第5可動役物55は、第2の状態のとき、左側装飾部と右側装飾部が画像表示装置7の前方に位置する。この構成によれば、左側装飾部と右側装飾部による役物演出と、画像表示装置7による表示演出とを組み合わせることができる。これにより、興趣の向上を図ることができる。
[効果D6]
上記実施形態の遊技機1は、図3、図22〜図26に示すように、第5可動役物55は、第2の状態のとき、左側装飾部と右側装飾部との間から画像表示装置7が視認可能に構成されている。この構成によれば、左側装飾部と右側装飾部との間を介して、画像表示装置7によって所定の表示演出をおこなうことで、役物演出と表示演出との組み合わせによる新たな演出をおこなうことができる。これにより、興趣の向上を図ることができる。
以下に、第3可動役物53の動作の変形例を示す。
[変形例D1]
上記実施形態の遊技機1は、図26に示すように、第1可動役物51は、第5可動役物55が第2の状態のとき、第1部材551と第2部材552との境界部556の少なくとも一部分を覆うものとした。しかし、第1可動役物51は、第5可動役物55が第2の状態のとき、第1部材551と第2部材552との境界部556の全部を覆ってもよい。
[変形例D2]
上記実施形態の遊技機1は、図26に示すように、第1可動役物51は、第5可動役物55が第2の状態のとき、第1部材551と第2部材552との境界部556のうち、左側装飾部と右側装飾部よりも上の一部分を覆うものとした。しかし、第1可動役物51は、左側装飾部と右側装飾部との境界部556の少なくとも一部分を覆ってもよい。
以下に、第3可動役物53を備える本実施形態の遊技機の態様例を示す。
[態様D1]
第1の部分と第2の部分とを有する第1の可動役物と、
第2の可動役物と、を備えた遊技機であって、
前記第1の可動役物は、前記第1の部分と前記第2の部分とが相対的に離れる第1の状態と、前記第1の部分と前記第2の部分とが相対的に近接する第2の状態と、に遷移可能であり、
前記第2の可動役物は、前記第1の可動役物が前記第2の状態のとき、前記第1の部分と前記第2の部分との境界部の少なくとも一部分を覆うことが可能な
ことを特徴とする遊技機。
[態様D2]
態様D1に記載の遊技機であって、
前記第1の部分と前記第2の部分は、それぞれ、基端部側が回転軸に接続されており、先端部側が揺動可能に構成され、
前記第1の可動役物は、前記第1の部分と前記第2の部分のそれぞれの先端部側が揺動することによって、前記第1の状態から前記第2の状態に遷移する
ことを特徴とする遊技機。
[態様D3]
態様D2に記載の遊技機であって、
前記第2の可動役物は、
第1の位置と第2の位置との間を往復移動可能に構成されており、
前記第1の可動役物が前記第2の状態のとき、前記第1の位置において、前記第1の可動役物の前記境界部の少なくとも一部分を覆い、
前記第1の可動役物が前記第1の状態のとき、前記第1の位置および前記第2の位置のいずれにおいても、前記第1の可動役物の前記第1の部分と前記第2の部分のそれぞれの少なくとも一部を覆う、
ことを特徴とする遊技機。
[態様D4]
態様D3に記載の遊技機であって、
前記第1の可動役物は、前記第1の部分の先端側に第1の装飾部が設けられ、前記第2の部分の先端側に第2の装飾部が設けられている
ことを特徴とする遊技機。
[態様D5]
態様D4に記載の遊技機は、さらに、
表示手段を備えており、
前記第1の可動役物は、前記第2の状態のとき、前記第1の装飾部と前記第2の装飾部が前記表示手段の前方に位置する
ことを特徴とする遊技機。
[態様D6]
態様D5に記載の遊技機であって、
前記第1の可動役物は、前記第2の状態のとき、前記第1の装飾部と前記第2の装飾部との間から前記表示手段が視認可能に構成されている、
ことを特徴とする遊技機。
12.その他の変形例
遊技機1は、上述の複数の可動役物のうちの一部を備えていなくてもよいし、さらに他の可動役物を備えていてもよい。また、遊技機1は、上述の複数の可動役物のうちの2以上の可動役物が同時に動いてもよいし、2以上の可動役物が連動して動いてもよい。
上述の複数の可動役物の動作方向や形状はその一例であり、上述の実施形態に限定されない。また、上述の複数の可動役物の動作タイミングについては、任意のタイミングであってよい。
上記実施形態の遊技機1は、パチンコ遊技機を例に挙げて説明したが、これに限られるものではない。例えば、パチンコ遊技機に代えて、スロットマシン等の回胴式遊技機、アレンジボール遊技機、または、雀球遊技機に本発明を適用するようにしてもよい。遊技機1をスロットマシンとする場合には、遊技媒体を遊技球から遊技メダルに変更すればよい。
上記実施形態の遊技機1は、玉を払出すための払出装置を搭載した遊技機であったが、これに限られるものではない。例えば、上記遊技機1に代えて、所謂封入式遊技機のように、払い出し装置を搭載しない遊技機に本発明を適用するようにしてもよい。
また、上述した複数の演出例および/または変形例のうち、2つ以上の演出例および/または変形例を組み合わせてもよい。さらに、遊技機1は、画像表示装置7の他にサブ表示装置を備えてもよい。この場合、上述した表示演出を当該サブ表示装置で実行するようにしてもよい。
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本態様にはその等価物が含まれる。
1…遊技機
2…遊技盤
51…第1可動役物
52…第2可動役物
53…第3可動役物
54…第4可動役物
55…第5可動役物
510…本体部
512…左駆動機構部
513…右駆動機構部
515…回転役物
518…導光部材
521…左装飾部材
522…右装飾部材
530…装飾部
531…アーム部
551…第1部材
552…第2部材
556…境界部
5111…第1光照射部
5112…第2光照射部
5133…バネ
5150…本体部
5181…導光部
5182…光拡散部
5311…第1湾曲部
5312…第2湾曲部

Claims (4)

  1. 可動役物を備えた遊技機であって、
    前記可動役物は、第1の方向に移動可能な装飾部と、先端部が前記装飾部に接続され、基端部を回転軸にした揺動動作によって前記装飾部を移動させるアーム部と、を備えており、
    前記アーム部の前記先端部は、前記第1の方向と交差する第2の方向に摺動移動可能に前記装飾部に固定されており、
    前記アーム部は、前記先端部を摺動移動させながら前記装飾部を移動させたときに、前記アーム部が前記装飾部と接触しないように湾曲形状を有している
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機であって、
    前記アーム部の前記先端部は、前記第2の方向、および、前記第2の方向と反対方向の第3の方向に往復移動可能に前記装飾部に固定されており、
    前記装飾部は、前記第1の方向、および、前記第1の方向と反対方向の第4の方向に往復移動可能であり、
    前記アーム部は、前記先端部を前記第2の方向に摺動移動させながら前記装飾部を前記第1の方向に移動させ、前記先端部を前記第3の方向に摺動移動させながら前記装飾部を前記第4の方向に移動させる、
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の遊技機であって、
    前記アーム部は、前記基端部と前記先端部との間に、前記アーム部の延伸方向が変化する第1の湾曲部を有しており、
    往復移動可能な前記先端部が前記第2の方向と反対方向の第3の方向側に位置しているとき、前記先端部は、前記基端部よりも前記第2の方向側に位置し、前記第1の湾曲部は、前記基端部よりも前記第3の方向側に位置している、
    ことを特徴とする遊技機。
  4. 請求項3に記載の遊技機であって、
    前記アーム部は、前記第1の湾曲部と前記先端部との間に、前記アーム部の延伸方向が変化する第2の湾曲部を有しており、
    前記基端部から前記第1の湾曲部および前記第2の湾曲部までの距離は、前記基端部から前記先端部までの距離よりも小さい、
    ことを特徴とする遊技機。
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