JP2021005915A - 鉄道車両用駆動装置、鉄道車両、および編成列車 - Google Patents

鉄道車両用駆動装置、鉄道車両、および編成列車 Download PDF

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Abstract

【課題】標準車両の実現に適した新たな鉄道車両用駆動装置を提供することを目的とする。【解決手段】上述した課題を解決するために、代表的な本発明の鉄道車両用駆動装置の一つは、鉄道の交流架線から供給される交流電圧を降圧するトランスと、トランスにより降圧された交流電力を直流電力に変換するコンバータと、直流電力を車両推進用の三相交流電力に変換するインバータと、少なくともトランス、コンバータ、およびインバータを鉄道車両に艤装可能な状態に収容する筐体とを備え、筐体の内部においてトランスにより降圧された交流電力は、他の鉄道車両のコンバータへの供給路を有しないことを特徴とする。例えば、この鉄道車両用駆動装置を艤装した鉄道車両を標準車両とすることにより、車両編成の自由度(柔軟性)を高めることが可能になる。【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道車両用駆動装置、鉄道車両、および編成列車に関する。
従来、編成列車の車両編成を行うに際して、基本構成の異なる標準車両を組み合わせて連結することが知られている。
図12は、このような基本構成の異なる標準車両(C−type,B−type)を示す模式図である。
同図において、C−typeの標準車両には、真空遮断器10、およびトランス14といった機器が個別に配置される。
このトランス14の一次巻線の活線側は、鉄道変電所(不図示)、交流架線11、パンタグラフ12、母線13、および真空遮断器10などの経路を介して、例えば交流電圧25000Vが印加される。トランス14の一次巻線の接地側は、鉄道レールを経由して鉄道変電所の接地電位に電気的に接続される。
トランス14には、車両推進に使用される3系統の二次巻線31〜33と、補助電源に使用される1系統の二次巻線34が設けられ、それぞれに降圧された交流電力が誘起される。
一方、B−typeの標準車両には、コンバータ15、インバータ16、およびモータ18などの機器が個別に配置される。これらB−typeの標準車両は、トランス14を有せず、その代わりにC−typeの標準車両から二次巻線31〜33が渡り配線として車両間を引き回される。ここで「渡り配線」とは、編成列車を構成する車両の間を引き回される配線ケーブルを指す。
B−typeの標準車両は、C−typeの標準車両から降圧された交流電力を渡り配線を経由して受ける。コンバータ15およびインバータ16は、この交流電力を3相交流電力に変換する。この3相交流電力は、車両推進用のモータ18に供せられる。
その他、複数車両に一台ずつの割合で補助電源装置20が配置される。この補助電源装置20は、トランス14の補助電源用の二次巻線34から降圧された交流電力を受けて、補助系統の3相交流電力に変換する。この補助系統の3相交流電力は、車両間の共通配線37を介して複数車両に伝達され、各車両内の空調機器や照明機器などに供せられる。
図13は、これら2種類の標準車両(C−type,B−type)を組み合わせた編成列車を示す模式図である。
同図には、16両、12両、および8両の車両編成がそれぞれ示される。いずれの車両編成においても、両端に先頭車A,Dを連結した編成列車において、4両1組ごとにC−typeの標準車両(図13内に「C」と表記)を1両配置し,B−typeの標準車両(図13内に「B」と表記)をその間に配置することよって列車が編成される。
また、特許文献1には、推進力を発生する牽引車両と、推進力を発生しない非牽引車両とを組み合わせた編成列車が開示される。
米国特許第9387863号明細書
上述した技術では、C−typeの標準車両から3系統の二次巻線31〜33を3両のB−typeの標準車両に引き回すことにより、4両単位の車両編成が可能になる。そのため、図13に示したように4の倍数単位での車両編成が可能になる。
しかしながら、4の倍数以外の車両編成は困難であり、車両編成の自由度が高いとは言えない。
また、2種類の標準車両(C−type,B−type)をそれぞれ車両基地に配備しておいて選択的に組み合わせなければならず、その点でも車両編成の自由度(柔軟性)が高いとは言えない。そのため、車両編成の自由度(柔軟性)をさらに高めることが望まれる。
また、図12に示すように、トランス14の二次巻線31〜33は、渡り配線として4両分の車体長に合わせて長い距離を引き回される。この二次巻線31〜33は、トランス14において電圧が降圧される分だけ一次側と比較して大きな電流が流れる。そのため、渡り配線として、大きな電流を流すための太い電気ケーブルを4両分の車体長に合わせて長く引き回すことになり、その配線重量は重くなる。そのため、配線重量のさらなる軽量化が望まれる。
さらに、鉄道車両の組み立てやメンテナンスを行う業者においては、太くて重たい渡り配線を4両分の車体長に合わせて長く引き回さなければならない。そのため、配線作業や配線メンテナンスをさらに省力化することが望まれる。
そこで、本発明は、上述した課題の少なくとも一つに鑑みて、標準車両の実現に適した新たな鉄道車両用駆動装置を提供することを目的とする。
代表的な本発明の鉄道車両用駆動装置の一つは、鉄道の交流架線から供給される交流電圧を降圧するトランスと、トランスにより降圧された交流電力を直流電力に変換するコンバータと、直流電力を車両推進用の三相交流電力に変換するインバータと、少なくともトランス、コンバータ、およびインバータを鉄道車両に艤装可能な状態に収容する筐体とを備え、筐体の内部においてトランスにより降圧された交流電力は、他の鉄道車両のコンバータへの供給路を有しないことを特徴とする。
本発明により、標準車両の実現に適した新たな鉄道車両用駆動装置を提供することが可能になる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
図1は、実施例1の鉄道車両100Aの構成を示す図である。 図2は、鉄道車両用駆動装置110の回路構成の一例を示す図である。 図3は、鉄道車両用駆動装置110の回路構成の別の一例を示す図である。 図4は、鉄道車両100A〜100Eのいずれか1種類を、S−typeの標準車両とした場合の編成列車を示す図である。 図5は、鉄道車両100A〜100Eのいずれか1種類を、S−typeの標準車両とした場合の編成列車を示す図である。 図6は、実施例2の鉄道車両100Bの構成を示す図である。 図7は、鉄道車両用駆動装置210の回路構成の一例を示す図である。 図8は、実施例3の鉄道車両100Cの構成を示す図である。 図9は、真空遮断器350の構成を示す模式図である。 図10は、実施例4の鉄道車両100Dの構成を示す図である。 図11は、実施例5の鉄道車両100Eの構成を示す図である。 図12は、標準車両(C−type,B−type)を説明する模式図である。 図13は、標準車両(C−type,B−type)を車両編成した編成列車を示す模式図である。
以下の実施の形態においては、便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
したがって、実施例に対して他の実施例の一部を組み合わせることも可能である。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似、均等または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
図1は、実施例1の鉄道車両100Aの構成を示す図である。
同図において、鉄道車両100Aは、車両本体の屋根側に配置される真空遮断器(Vacuum Circuit Breaker, VCB)101、車両本体の床側に配置される鉄道車両用駆動装置110、車両推進用のモータ18を備える。
鉄道車両用駆動装置110は、トランス102、コンバータ103、インバータ104、および筐体105を備える。
トランス102の一次巻線の活線側は、鉄道変電所(不図示)、交流架線11、パンタグラフ12、母線13、および真空遮断器101などの経路を介して、例えば交流電圧25000Vが印加される。
また、トランス102の一次巻線の接地側は、例えば鉄道レールを経由して鉄道変電所の接地電位に電気的に接続される。
トランス102の二次巻線には、降圧された交流電力が誘起される。このトランス102は、1両分のみの電源供給に使用されるため、前述した4両単位の電源供給に使用されるトランス14(図12参照)に比べて、電力容量の小さな軽量のトランスが使用可能である。
コンバータ103は、トランス102において降圧される交流電力を直流電力に変換する。
インバータ104は、コンバータ103に変換された直流電力を三相交流電力に変換し、モータ18に供給する。
筐体105は、少なくともトランス102、コンバータ103、およびインバータ104と、これら相互間の配線とを一体に収容した状態で、車両本体の床側に艤装される。例えば、筐体105は一体箱で構成され、車両メンテナンス時には一体で交換が可能である。
ここで、図1に示すように、トランス102は、鉄道車両100Aの1両ごとに専用に設けられる。そのため、個々の鉄道車両100Aの筐体105内においてトランス102により降圧される交流電力は、他の鉄道車両のコンバータへ配線されない。
図2は、鉄道車両用駆動装置110の回路構成の一例を示す図である。
なお、図1と同じ構成については、ここでの重複説明を省略する。
交流架線11の交流電圧は、パンタグラフ12、屋根側の真空遮断器101などを経由した後、モールド型開放器102aを介して、小電力容量のトランス102の一次巻線に印加される。トランス102には2段の二次巻線が設けられる。2段の二次巻線それぞれには、2段のコンバータ103a,103bがそれぞれ接続される。
コンバータ103a,103bは、3.3kV耐圧のパワーデバイス(例えば、シリコンSiからなるIGBT、シリコンカーバイドSiCからなるMOSFET)により構成される。これらパワーデバイスがPWMスイッチング制御されることにより、コンバータ103a,103bは交流電力を2段分の直流電圧1500Vに変換する。
これら2段分の直流電圧1500Vは直列接続されることにより直流電圧3000Vが生成される。この直流電圧3000Vは、インバータ104に入力される。
なお、直流電圧3000Vの中間接続点は、筐体105の導体部分に接続されて筐体グラウンドの電位に固定される。そのため、筐体105内では、直流電圧3000Vではなく、筐体グラウンドに対する電圧差±1500Vとして扱われる。
したがって、筐体105内では、半分の1500Vについて耐圧対策を行えばよく、筐体105内の耐圧対策に必要な絶縁構造や絶縁スペースを削減することが可能になる。その結果、筐体105内の各機器をより近接して配置することが可能になり、相互間の配線長を最小限度まで短くすることが容易になる。
インバータ104は、6.5kV耐圧のパワーデバイス(例えば、シリコンSiからなるIGBT、シリコンカーバイドSiCからなるMOSFET)によって構成される。これらパワーデバイスがPWMスイッチング制御されることにより、インバータ104は直流電力を三相交流電力に変換する。この三相交流電力は、車両推進用のモータ18に供給される。
図2に示す回路構成では、構成するパワーデバイスの耐圧およびサイズが小さくなり、コンバータ103a,103bと、インバータ104のサイズが小さくなり、小電力容量のトランス102と共に、筐体105にコンパクトに収容することが可能になる。
図3は、鉄道車両用駆動装置110の回路構成の別の一例を示す図である。
トランス102には4段の二次巻線が設けられる。4段の二次巻線それぞれには、4段のコンバータ103c〜103fがそれぞれ接続される。
コンバータ103c〜103fは、1.7kV耐圧のパワーデバイス(例えば、シリコンSiからなるIGBT、シリコンカーバイドSiCからなるMOSFET)により構成される。これらパワーデバイスがPWMスイッチング制御されることにより、コンバータ103c〜103fは交流電力を4段分の直流電圧750Vにそれぞれ変換する。
これら4段分の直流電圧750Vは4段直列に接続されることにより直流電圧3000Vが生成される。この直流電圧3000Vは、インバータ104に入力される。
なお、その他の構成については、図2と同じため、ここでの重複説明を省略する。
図3に示す回路構成では、構成するパワーデバイスの耐圧およびサイズが小さくなり、コンバータ103c〜103fと、インバータ104のサイズが小さくなり、小電力容量のトランス102と共に、筐体105にコンパクトに収容することが可能になる。
《実施例1の効果》
実施例1では、図1に示されるように、トランス102の二次巻線を他の鉄道車両まで渡り配線として引き回す必要がないため、配線重量を軽量化することが可能になる。
特に、従来の編成列車において、渡り配線全体に占めるトランス二次巻線の重量比率は大きいため、渡り配線を大幅に軽量化することが可能になる。
例えば、従来の主変換装置(コンバータ・インバータ)の重量の約10%を占めていた車両間の渡り配線の重量を、殆ど(約90%以上)削減することが可能になる。
さらに、筐体105の内部において、トランス102の二次巻線を外部に引き出すための配線スペースが不要になる。そのため、筐体105内の各機器をより近接して配置することが可能になり、相互間の配線長を最小限度まで短くすることが可能になる。
さらに、実施例1では、トランス102の二次巻線を他の鉄道車両まで渡り配線として引き回す配線作業が省略できるため、配線作業や配線メンテナンスを省力化することが可能になる。
さらに、実施例1では、車両推進用の主電源系統(トランス102の二次側の配線、コンバータ103の配線、およびインバータ104の配線)は、車両連結を介して延設されず、鉄道車両100Aごとに独立する。そのため、鉄道車両100Aを標準車両として、必要な数だけ連結することにより、任意の車両数の編成列車を自由かつ柔軟に構成することができる。
図4は、鉄道車両100Aを、S−typeの標準車両とした場合の編成列車を示す図である。
両端に先頭車A,Dを連結した編成列車において、途中車両をすべてS−typeの標準車両(図4内に「S」と表記)で構成することが可能になる。この場合、4の倍数以外の車両編成も自在に可能になる。このように車両編成の自由度(柔軟性)は高くなる。
また、図5に示すように、両端の先頭車A,Dを、S−typeの標準車両に置き換えてもよく、さらに車両編成の自由度を高めることも可能になる。
図6は、実施例2の鉄道車両100Bの構成を示す図である。
同図において、実施例1の鉄道車両100Aと異なる点は、『補助電源装置220を、機器相互間の配線も含めて、筐体105内に一体に収容して、鉄道車両用駆動装置210を構成する点』である。
なお、その他の構成は実施例1の鉄道車両100A(図1参照)と同じため、ここでの重複説明を省略する。
図7は、鉄道車両用駆動装置210の回路構成の一例を示す図である。
同図において、補助電源装置220は、開放器ブロック221、単相フィルタブロック222、インバータブロック223、および三相フィルタブロック224を備える。
開放器ブロック221は、交流6000Vの絶対耐圧試験に耐える開放器などを接続して構成される。
単相フィルタブロック222には、この開放器ブロック221を経由して、コンバータ103d,103eの直流出力を直列接続した直流電圧1500V(=750V×2)が入力される。単相フィルタブロック222は、直流電圧1500Vに含まれる不要な脈流成分を低減する。
インバータブロック223は、3.3kV耐圧のパワーデバイス(例えば、シリコンSiからなるIGBT、シリコンカーバイドSiCからなるMOSFET)により構成される。これらパワーデバイスがPWMスイッチング制御されることにより、インバータブロック223は直流電力を三相交流電力に変換する。
三相フィルタブロック224は、この三相交流電圧に含まれる不要な周波数成分を低減する。この三相フィルタブロック224は、絶縁トランスを設けずに、FCフィルタのみで構成される。三相フィルタブロック224から出力される三相交流電圧440Vは、負荷開放器ACKを介して、車両本体の空調機器や照明機器などに供せられる。
なお、その他の構成は実施例1の鉄道車両用駆動装置110(図3参照)と同じため、ここでの重複説明を省略する。
《実施例2の効果》
実施例2は、上述した実施例1と同じ効果を奏すると共に、次の効果も奏する。
実施例2では、図6に示されるように、トランス102に補助電源用の二次巻線を別途設ける必要がない。また、実施例2では、鉄道車両100Bごとに補助電源装置220が設けられるため、補助電源装置220の配線を他の鉄道車両100Bまで渡り配線として引き回す必要がなく、補助電源系統の故障に備えた最小限のバックアップ用の配線で足りる。そのため、配線の総重量をさらに軽量化することが可能になる。
さらに、実施例2では、鉄道車両100Bごとに補助電源装置220が独立する。そのため、鉄道車両100Bを標準車両(S−type)とした場合、補助電源系統についても車両編成の自由度(柔軟性)が高くなる(図4,図5参照)。
図8は、実施例3の鉄道車両100Cの構成を示す図である。
同図において、実施例1の鉄道車両100Aと異なる点は、『真空遮断器350が、車両本体の屋根側に配置されず、機器相互間の配線も含めて、筐体105内に一体に収容されて、鉄道車両用駆動装置310を構成する点』である。
なお、その他の構成は実施例1の鉄道車両100A(図1参照)と同じため、ここでの重複説明を省略する。
図9は、真空遮断器350の構成を示す模式図である。
同図において、真空遮断器350は、永久磁石と電磁石との電磁弁からなるスイッチ機構370を備え、エアレス構造により小型化を実現する。
また、真空遮断器350は、開閉切替される高圧接点をモールド体380で覆われた真空バルブ内に納める。さらにモールド体380の表面には接地シールド層が形成されるため、内部の高圧接点をオープンにした際に生じる周囲機器へのアーク放電を軽減ないし防止できる。そのため、真空遮断器350は、周囲の絶縁構造(専用の絶縁箱)や絶縁スペースが不要になる。
《実施例3の効果》
実施例3は、上述した実施例1と同じ効果を奏すると共に、次の効果も奏する。
実施例3では、真空遮断器350の小型化が実現し、かつ周囲の絶縁構造や絶縁スペースが不要になるため、筐体105内での真空遮断器350の占有スペースを小さくすることが可能になる。したがって、筐体105内に真空遮断器350をコンパクトに収容することが可能になる。
図10は、実施例4の鉄道車両100Dの構成を示す図である。
同図において、鉄道車両100Dの特徴は、『鉄道車両用駆動装置410の筐体105内に、補助電源装置220および真空遮断器350が、機器相互間の配線も含めて一体に収容された点』である。
なお、その他の構成は実施例1〜3と同じため、ここでの重複説明を省略する。
《実施例4の効果》
実施例4では、筐体105内に、補助電源装置220および真空遮断器350が、機器相互間の配線も含めて一体に収容されたことにより、上述した実施例1〜3の効果を併せて得ることが可能になる。
図11は、実施例5の鉄道車両100Eの構成を示す図である。
同図において、実施例1の鉄道車両100Aと異なる点は、『定格電流に余裕がある真空遮断器601を複数車両あたり1台ずつの割合で車両本体の屋根側に配置し、真空遮断器601を経由した配線610を複数車両に引き回した点』である。
なお、その他の構成は実施例1の鉄道車両100A(図1参照)と同じため、ここでの重複説明を省略する。
鉄道車両100Eは、トランス102で降圧された車両推進用の交流電力を自車両のみに供給し、他の鉄道車両へ供給しない。そのため、鉄道車両100Eの一両分において、トランス102の電力容量は小さく、一次巻線に流れる電流も小さくなる。したがって、1台の真空遮断器601を、定格電流の許容範囲において、複数両分の鉄道車両100Eで共通使用することが可能になる。
《実施例5の効果》
実施例5は、上述した実施例1と同じ効果を奏すると共に、次の効果も奏する。
実施例5では、実施例1に比べて真空遮断器の配置個数を減らして、編成列車の総重量をさらに軽量化することが可能になる。
《実施例の補足》
上述した実施例では、鉄道車両の床側装置を収容する筐体105を例えば一体箱として構成する。しかしながら、筐体105は,必要な機器類を鉄道車両に艤装可能な状態に収容すれば足りるため、本発明は、筐体105の構造に限定されない。
例えば、空冷効率を勘案して筐体105を最小限の枠体のみで構成してもよい。また、鉄道車両への組み付け作業や、メンテナンス時の交換作業を勘案して、筐体105内の各種機器を一体型ないし一体交換可能に構成してもよい。また、筐体105に対して必要に応じてシールド構造を設けてもよい。
また、上述した実施例では、インバータ104や補助電源装置220として2レベル回路を例示した。しかしながら、本発明はこれに限定されない。インバータ104や補助電源装置220として3レベル回路などを採用してもよい。
10…真空遮断器、11…交流架線、12…パンタグラフ、13…母線、14…トランス、15…コンバータ、16…インバータ、18…モータ、20…補助電源装置、31〜34…二次巻線、100A〜100E…鉄道車両、101…真空遮断器、102…トランス、102a…モールド型開放器、103…コンバータ、103a〜103f…コンバータ、104…インバータ、105…筐体、110…鉄道車両用駆動装置、210…鉄道車両用駆動装置、220…補助電源装置、221…開放器ブロック、222…単相フィルタブロック、223…インバータブロック、224…三相フィルタブロック、310…鉄道車両用駆動装置、350…真空遮断器、370…スイッチ機構、380…モールド体、410…鉄道車両用駆動装置、601…真空遮断器、610…配線、ACK…負荷開放器

Claims (9)

  1. 鉄道の交流架線から供給される交流電圧を降圧するトランスと、
    前記トランスにより降圧された交流電力を直流電力に変換するコンバータと、
    前記直流電力を車両推進用の三相交流電力に変換するインバータと、
    少なくとも前記トランス、前記コンバータ、および前記インバータを、鉄道車両に艤装可能な状態に収容する筐体とを備え、
    前記筐体の内部において前記トランスにより降圧された交流電力は、他の鉄道車両のコンバータへの供給路を有しない
    ことを特徴とする鉄道車両用駆動装置。
  2. 請求項1記載の鉄道車両用駆動装置において、
    前記直流電力を補助電源用の三相交流電力に変換する補助電源装置を備え、
    前記筐体は、少なくとも前記トランス、前記コンバータ、前記インバータ、および補助電源装置を収容した
    ことを特徴とする鉄道車両用駆動装置。
  3. 請求項1〜2のいずれか一項に記載の鉄道車両用駆動装置において、
    前記交流架線から前記トランスに至る前記交流電圧の経路中に真空遮断器を備え、
    前記真空遮断器は、前記鉄道車両の屋根側に艤装されている
    ことを特徴とする鉄道車両用駆動装置。
  4. 請求項1〜2のいずれか一項に記載の鉄道車両用駆動装置において、
    前記交流架線から前記トランスに至る前記交流電圧の経路上に真空遮断器を備え、
    前記筐体は、少なくとも前記真空遮断器、前記トランス、前記コンバータ、および前記インバータを収容した
    ことを特徴とする鉄道車両用駆動装置。
  5. 請求項4に記載の鉄道車両用駆動装置において、
    前記真空遮断器は、永久磁石と電磁石を併用したスイッチ機構により前記交流架線から前記トランスへの前記交流電圧の供給をオンオフ制御する
    ことを特徴とする鉄道車両用駆動装置。
  6. 請求項4〜5のいずれか一項に記載の鉄道車両用駆動装置において、
    前記真空遮断器は、スイッチ機構を収容した真空バルブがモールド体で覆われ、前記モールド体の表面に接地シールド層が設けられた構造を備える
    ことを特徴とする鉄道車両用駆動装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の鉄道車両用駆動装置と、
    前記鉄道車両用駆動装置が艤装され、前記鉄道車両用駆動装置を介して電力供給を受ける車両本体と
    を備えたことを特徴とする鉄道車両。
  8. 請求項7に記載の前記鉄道車両を標準車両として編成した編成列車であって、
    両端に位置する先頭車2両を除いた、残り全ての編成が、一種類の前記鉄道車両の車両連結により構成された
    ことを特徴とする編成列車。
  9. 請求項7に記載の前記鉄道車両を標準車両として編成した編成列車であって、
    全ての編成が、一種類の前記鉄道車両の車両連結により構成された
    ことを特徴とする編成列車。
JP2019117273A 2019-06-25 2019-06-25 鉄道車両用駆動装置、鉄道車両、および編成列車 Pending JP2021005915A (ja)

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