<第1実施形態>
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
<遊技機の構成>
図1は、本実施形態に係る遊技機の一例を示した正面図、図2は、本実施形態に係る遊技機の裏面側の一例を示した斜視図、図3は、本実施形態に係る遊技機のブロック図である。
図1に示す通り、遊技機1は、外枠2および内枠3を具備する。外枠2は遊技ホールの島構造体に取付けられ、内枠3は外枠2に開閉可能に装着される。また、内枠3にはガラス枠4が装着される。さらに、内枠3には、遊技球が打出される盤面を有する遊技盤10が装着される。
図1に示す通り、ガラス枠4には窓4aが形成され、窓4aには透明板4bが装着される。上述した遊技盤10の盤面とその前側の透明板4bとの間に遊技球が移動(流下)可能な遊技領域10aが形成される。透明板4bは、例えばガラス板であり、ガラス枠4に対して着脱可能に固定される。
ガラス枠4は、左右方向の一端側(例えば遊技機に正対して左側)においてヒンジ機構部5を介して外枠2に連結され、ヒンジ機構部5を支点として左右方向の他端側(例えば遊技機に正対して右側)を外枠2から開放させる方向に回動可能である。具体的には、ガラス枠4は、ガラス板4bとともに遊技盤10を覆い、ヒンジ機構部5を支点として扉のように回動することにより、遊技盤10を含む外枠2の内側部分を開放できる。
ガラス枠4の他端側(例えば遊技機に正対して右側)には、ガラス枠4の他端側を外枠2に固定するロック機構が設けられている。ロック機構による固定は、専用の鍵によって解除できる。また、ガラス枠4には、ガラス枠4が外枠2から開放されているか否かを検出する扉開放スイッチ136(図3参照)が設けられる。
ガラス枠4の下部(窓4aの下側部分)には、遊技球を貯留する貯留皿6(上皿6aと下皿6b)を有する皿ユニット7が設けられる。また、皿ユニット7には、遊技者が押下操作可能な演出ボタン8と、遊技者が種々の選択操作を実行可能な十字キー40と、下皿6bに貯留された遊技球を遊技機外部へ排出する排出ボタン9とが装備される。
演出ボタン8は、図1に示す通り、皿ユニット7の中央部分に設けられる。本実施形態の演出ボタン8は、通常操作位置と、通常操作位置よりも下方へ退入した押下位置と、通常操作位置よりも上方へ突出した突出操作位置とに亙って進退可能に構成される。図1の具体例では、通常操作位置の演出ボタン8が示される。
演出ボタン8は、通常操作位置及び突出操作位置を含む任意の位置から押下位置へ押下操作可能に構成される。なお、本明細書では演出ボタン8の詳細な構造については、例えば特開2013−116168公報等に開示されているので説明を省略する。
詳細には後述するが、演出ボタン8の操作が受付可能となる(演出ボタン8の操作が有効となる)操作有効期間が設けられる。演出ボタン8には、演出ボタン検出スイッチ8a(図4参照)が設けられ、演出ボタン検出スイッチ8aが遊技者の操作を検出すると、予め定められた演出が実行される。
十字キー40は、上ボタン、下ボタン、左ボタンおよび右ボタンを含む。また、十字キー40には、十字キー検出スイッチ(40a、40b、40c、40d)が設けられる。十字キー検出スイッチ(40a、40b、40c、40d)は、十字キー40のうち上ボタンの操作を検出する上ボタン検出スイッチ40a、下ボタンの操作を検出する下ボタン検出スイッチ40b、左ボタンの操作を検出する左ボタン検出スイッチ40c、右ボタンの操作を検出する右ボタン検出スイッチ40d(図3参照)を含む。
図1に示す通り、ガラス枠4の右下側には、操作ハンドル11が設けられる。操作ハンドル11には、タッチセンサ11a(図4参照)が設けられる。遊技者が操作ハンドル11に触れたことがタッチセンサ11aにより検出されると、発射制御基板160にタッチ信号が送信される。
発射制御基板160は、タッチセンサ11aからタッチ信号を受信すると、発射用ソレノイド12aの通電を許可する。操作ハンドル11の回転角度が変化すると、操作ハンドル11に直結しているギアが回転し、ギアに連結した発射ボリューム11b(図3参照)のつまみが回転する。
タッチ信号が受信される期間において、発射ボリューム11bの検出角度に応じた電圧が、遊技球発射機構に設けられた発射用ソレノイド12a(図3参照)に印加される。発射用ソレノイド12aに電圧が印加されると、発射用ソレノイド12aが印加電圧に応じて作動するとともに、操作ハンドル11の回動角度に応じた強さで遊技球が遊技盤10の遊技領域10aへ発射される。
図1に示す通り、遊技盤10(遊技領域10a)の周囲には、外レールR1および内レールR2が設けられる。以上の外レールR1および内レールR2は、遊技球発射機構から発射された遊技球を遊技領域10aの上部に案内する。遊技領域10aの上部に案内された遊技球は、遊技領域10a内を落下する。遊技領域10aには複数の釘や風車が設けられ、遊技球は予測不能に落下する。
図1に示す通り、遊技盤10の略中央には、センター部材12が配置される。センター部材12には、液晶表示装置等からなる画像表示装置31と、演出可動体32が設けられる。演出可動体32は、退避位置および出現位置に移動可能であり、通常は退避位置で停止する。図1の具体例では、演出可動体32が退避位置で停止する場合を示す。演出可動体32は、画像表示装置31が表示される画像と正面視で重なる場合がある。また、演出可動体32は発光体を含んで構成される。当該発光体により、演出可動体32が発光する。
図1に示す通り、センター部材12の中央下側の遊技領域10aには、遊技球が入球可能な第1始動口13が設けられる。また、第1始動口13の下方に第2始動口14が設けられる。以上の第1始動口13または第2始動口14に遊技球が入賞(入球)すると、遊技が開始される。
第2始動口14には、開閉扉14bが設けられる。開閉扉14bは、閉状態に維持される第1の態様と、開閉扉14bが開状態となる第2の態様とに可動制御される。以上の第2始動口14によれば、第1の態様では遊技球が入賞困難(実質的に不可能な場合を含む)であり、第2の態様では遊技球が入賞容易(第1始動口13より入賞容易)になる。
なお、本実施形態の第2始動口14(開閉扉14b)は、第1の態様に制御される期間において、遊技球が入球不可能に構成される。ただし、第2始動口14が第2の態様に制御される期間より第1の態様に制御される期間の方が遊技球が入球し易ければ、第1の態様に制御される期間に第2始動口14へ遊技球が入球し得る構成としてもよい。
第1始動口13に入賞した遊技球は、第1始動口検出スイッチ13a(図3参照)により検出される。また、第2始動口14に入賞した遊技球は、第2始動口検出スイッチ14a(図3参照)により検出される。第1始動口検出スイッチ13aにより遊技球が検出されると、所定個数(例えば3個)の遊技球(賞球)が払出される。同様に、第2始動口検出スイッチ14aにより遊技球が検出されると、所定個数(例えば3個)の遊技球(賞球)が払出される。
なお、本実施形態の遊技機1では、第1始動口13および第2始動口14に遊技球が入球した場合、例えば3個の遊技球の払出しを行うようにしているが、例えば第1始動口13の払出し個数を3個、第2始動口14の払出し個数を1個といったように始動口ごとに払出し個数を異なるように構成してもよい。
第1始動口検出スイッチ13aまたは第2始動口検出スイッチ14aが遊技球を検出すると、後述する大当り遊技を実行する権利獲得の抽選(以下、「大当り抽選」という)が実行される。
図1に示す通り、センター部材12の右側の遊技領域10aには、遊技球が通過可能なゲート15が設けられる。ゲート15には、遊技球の通過を検出するゲート検出スイッチ15a(図3参照)が設けられ、ゲート検出スイッチ15aが遊技球の通過を検出すると、後述する普通図柄の抽選が実行される。
センター部材12の右側の遊技領域10a(以下「右側領域」という場合がある)には、遊技球が入球可能な第1大入賞口16および第2大入賞口17が設けられる。以上の右側領域には、操作ハンドル11を予め定められた角度より大きく回動(所謂「右打ち」)した場合に遊技球が進入可能である。一方、操作ハンドル11を当該角度より小さく回動(所謂「左打ち」)した場合、右側領域に遊技球が進入しない。すなわち、右側領域に設けられた第1大入賞口16および第2大入賞口17には、右打ちで遊技した場合に遊技球が入賞可能であり、左打ちで遊技した場合には遊技球が入賞しないように構成される。
第1大入賞口16は、通常は開閉扉16bによって閉状態に維持され、遊技球の入賞が不可能である。一方、大当り遊技では、開閉扉16bが開放されるとともに、開閉扉16bが遊技球を第1大入賞口16内に導く受け皿として機能し、遊技球が第1大入賞口16に入賞可能となる。第1大入賞口16には第1大入賞口検出スイッチ16aが設けられ、第1大入賞口検出スイッチ16aが遊技球を検出すると、予め設定された個数(例えば15個)の賞球が払出される。
第2大入賞口17は、通常は可動片17bにより閉状態に維持されており、遊技球の入賞が不可能である。一方、大当り遊技では、可動片17bが作動して第2大入賞口17が開放されるとともに、可動片17bが遊技球を第2大入賞口17内に導く誘導路として機能し、遊技球が第2大入賞口17に入球可能となる。第2大入賞口17には第2大入賞口検出スイッチ17aが設けられ、第2大入賞口検出スイッチ17aが遊技球の入球を検出すると、予め設定された個数(例えば15個)の賞球が払出される。
図1に示す通り、遊技領域10aには、複数の一般入賞口18が設けられる。以上の各一般入賞口18に遊技球が入賞すると、所定の賞球(例えば10個の遊技球)が払出される。また、遊技領域10aの最下部には、一般入賞口18、第1始動口13、第2始動口14、第1大入賞口16および第2大入賞口17のいずれにも入球しなかった遊技球を排出するためのアウト口19が設けられる。
画像表示装置31は、後述の演出制御基板120(画像制御基板150)により制御され各種の画像を表示する。例えば、遊技が実行されない非遊技期間において、デモンストレーションの動画像が画像表示装置31に表示される。また、画像表示装置31は、遊技が実行される遊技中期間において、大当りの抽選結果を報知するための3個の演出図柄35(左図柄、中図柄、右図柄)を変動表示する。
本実施形態では、特定の演出図柄35の組合せ(例えば、777等)が停止表示されることにより、大当り抽選の結果が大当りであった旨が報知される。また、特定の演出図柄38以外の組合せ(例えば、289等)が停止表示されることにより、大当り抽選の結果がハズレであった旨が報知される。
なお、画像表示装置31には、演出図柄35とは別に第4図柄(図示略)が表示される。第4図柄は、大当り抽選の抽選結果の報知に用いる演出図柄35の変動状態を示す画像である。ただし、演出図柄35の変動状態を示す表示ランプを別途設け、第4図柄が画像表示装置31に表示されない構成としてもよい。
図1に示す通り、ガラス枠4の上部には、左右1対の演出用照明装置33が装備される。演出用照明装置33は、それぞれ複数のライトを備え、各ライトの光の照射方向や発光色を変更しながら、さまざまな演出を行うようにしている。
遊技機1にはスピーカ(図示略)で構成される音声出力装置34(図4参照)が設けられる。音声出力装置34は、BGM(バックグランドミュージック)およびSE(サウンドエフェクト)を含む各種の音響を出力する。例えば、音声出力装置34は、画像表示装置31に表示される画像に応じたBGMを出力する。
図1に示す通り、遊技領域10aの左側下方には、メイン表示器28が設けられる。以上のメイン表示器28は、後述の主制御基板110により制御される。また、メイン表示器28は、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21、普通図柄表示装置22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、普通図柄保留表示器25およびラウンド回数表示器26を含む。
第1特別図柄表示装置20は、第1始動口13に遊技球が入球したことを契機として行われた大当り抽選の結果を報知するものであり、複数のLEDで構成される。具体的には、大当り抽選の結果に対応する特別図柄が複数設けられ、第1特別図柄表示装置20に大当り抽選の結果に対応する特別図柄(点灯態様)を表示することで、抽選結果が遊技者に報知される。以上の特別図柄は、所定時間変動表示(点滅)された後に停止表示される。
第2特別図柄表示装置21は、第2始動口14に遊技球が入球したことを契機として行われた大当り抽選の結果を報知するためのものであり、複数のLEDで構成される(第1特別図柄表示装置21と同様)。具体的には、大当り抽選の結果に対応する特別図柄が複数設けられ、第2特別図柄表示装置21に大当り抽選の結果に対応する特別図柄(点灯態様)を表示することで、抽選結果が遊技者に報知される。第2特別図柄表示装置21の特別図柄は、上述の第1特別図柄表示装置20の特別図柄と同様に、所定時間変動表示(点滅)された後に停止表示される。
普通図柄表示装置22は、ゲート15を遊技球が通過した契機で実行される普通図柄の抽選結果を報知する。詳細には後述するが、普通図柄の抽選(以下「普図抽選」)で当選すると普通図柄表示装置22が点灯し、その後、第2始動口14が所定時間に亘り第2の態様に制御される。以上の普通図柄表示装置22は、ゲート15を遊技球が通過した契機で所定時間変動表示(点滅)され、その後に停止表示される。
特別図柄の変動表示中や後述する特別遊技中等、第1始動口13または第2始動口14に遊技球が入球して、即座に大当り抽選が行えない場合、一定の条件で大当り抽選の権利が留保される。例えば、第1始動口13に遊技球が入球して留保される大当り抽選の権利は第1保留として留保され、第2始動口14に遊技球が入球して留保される大当り抽選の権利は第2保留として留保される。
第1特別図柄保留表示器23は、第1保留の個数の現在値を表示する。本実施形態の第1保留は、4個を上限として保留される。また、第2特別図柄保留表示器24は、第2保留の個数の現在値を表示する。本実施形態の第2保留は、第1保留と同様に、4個を上限として保留される。
普図抽選の上限留保個数は4個に設定され、普図抽選の留保個数が普通図柄保留表示器25に表示される。ラウンド回数表示器26は、大当り(特別遊技)中に行われるラウンド遊技のラウンド回数を報知するためのものである。
図2に示す様に、遊技機1の裏面には、主制御基板110、演出制御基板120、払出制御基板130、電源基板170および遊技情報出力端子板27が設けられる。電源基板170には、遊技機に電力を給電するための電源プラグ171および電源スイッチ(図示略)が設けられる。
<遊技制御装置の構成>
図3は、本実施形態の遊技機1において遊技の進行を制御する遊技制御装置について説明するための図である。図3に示す通り、遊技機1は、上述の主制御基板110、演出制御基板120、払出制御基板130および電源基板170に加え、ランプ制御基板140、画像制御基板150および発射制御基板160を具備する。
主制御基板110は、遊技の基本動作を制御する。図3に示す通り、主制御基板110は、メインCPU111、メインROM112、メインRAM113から構成されるワンチップマイコン114と、主制御用の入力ポートと出力ポート(図示略)とを少なくとも備える。
メインCPU111は、各検出スイッチ(第1始動口検出スイッチ13a等)からの入力信号に基づいて、メインROM112に格納されたプログラムを読み出して演算処理をする。以上の演算処理の結果に応じて、他の基板に各種のコマンドが出力ポートから送信される。また、メインCPU111は、上述のメイン表示器28を含む各表示器を制御する。メインRAM113は、メインCPU111の演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
図3に示す通り、主制御基板110の入力側には、第1始動口検出スイッチ13a、第2始動口検出スイッチ14a、ゲート検出スイッチ15a、第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口検出スイッチ17a、一般入賞口検出スイッチ18aが接続され、以上の検出スイッチから遊技球の検出信号が入力される。
また、主制御基板110の出力側には、第2始動口14の開閉扉14bを開閉動作させる始動口開閉ソレノイド14c、第1大入賞口16の開閉扉16bを開閉動作させる第1大入賞口開閉ソレノイド16cおよび第2大入賞口17の可動片17bを開閉動作させる第2大入賞口開閉ソレノイド17cが接続される。
さらに、主制御基板110の出力側には、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21、普通図柄表示装置22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、普通図柄保留表示器25およびラウンド回数表示器26が接続される。主制御基板110は、遊技店のホールコンピュータ等において遊技機の管理をするために必要となる外部情報信号を遊技情報出力端子板27に出力する。
メインROM112は、後述する遊技制御用のプログラムや各種の遊技に必要なデータを記憶する。また、メインRAM113は、複数の記憶領域を有する。例えば、メインRAM113には、普通図柄保留数(G)記憶領域、普通図柄保留記憶領域、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域、判定記憶領域、第1特別図柄記憶領域、第2特別図柄記憶領域、高確率遊技回数(X)記憶領域、時短遊技回数(J)記憶領域、ラウンド遊技回数(R)記憶領域、開放回数(K)記憶領域、第1大入賞口入れ球数(C1)記憶領域、第2大入賞口入球数(C2)記憶領域、遊技状態記憶領域、遊技状態バッファ、停止図柄データ記憶領域、演出用伝送データ格納領域等が設けられる。遊技状態記憶領域は、時短遊技フラグ記憶領域、高確率遊技フラグ記憶領域、特図特電処理データ記憶領域、普図普電処理データ記憶領域を備える。なお、上述した記憶領域は一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられる。
遊技情報出力端子板27は、主制御基板110において生成された外部情報信号を遊技店のホールコンピュータ等に出力するための基板である。遊技情報出力端子板27は、主制御基板110と配線接続されるとともに、遊技店のホールコンピュータ等に接続をするためのコネクタが設けられる。また、主制御基板110には、不正を検知するための磁気センサ50が接続される。
電源基板170は、電源プラグ171から供給される電源電圧を所定電圧に変換して各制御基板に供給する。また、電源基板170は、遊技機に供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板110に出力する。具体的には、電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU111は動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU111は動作停止状態になる。
本実施形態では、電源基板170にコンデンサからなるバックアップ電源が設けられる。以上のバックアップ電源により、動作停止状態においてもメインRAM113に記憶されたデータが維持される。なお、バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよい。また、コンデンサと電池とを併用して用いてもよい。
演出制御基板120は各演出を制御する。図3に示す通り、演出制御基板120は、サブCPU121、サブROM122、サブRAM123およびRTC(リアルタイムクロック)124を具備する。以上の演出制御基板120は、主制御基板110に対して一方向に通信可能に接続される。
サブCPU121は、主制御基板110から送信されたコマンド、または、ランプ制御基板140を介して入力される演出ボタン検出スイッチ8aからの入力信号に基づいて、サブROM122に格納されたプログラムを読み出して演算処理を実行する。また、サブCPU121は、上述の演算処理に基づいて、対応するデータをランプ制御基板140または画像制御基板150に送信する。サブRAM123は、サブCPU121の演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
サブROM122には、演出制御用のプログラムや各種の遊技に必要なデータが記憶される。例えば、主制御基板110から受信した変動パターン指定コマンドに基づいて演出パターンを決定するための変動演出パターン決定テーブル、停止表示する演出図柄35の組み合わせを決定するための演出図柄パターン決定テーブル(図示省略)等がサブROM122に記憶される。なお、サブROM122には、他にも不図示のテーブルやプログラムが多数記憶される。
サブRAM123は、複数の記憶領域を有する。具体的には、サブRAM123には、コマンド受信バッファ、遊技状態記憶領域、演出モード記憶領域、演出パターン記憶領域、演出図柄記憶領域、判定記憶領域(第0記憶領域)、第1保留記憶領域、第2保留記憶領域等が設けられる。
RTC124は現在時刻を出力する。本実施形態のRTC124は、遊技機に外部から電源が供給される期間では、当該電源により動作する。一方、遊技機に外部から電源が供給されない期間では、電源基板170に搭載されたバックアップ電源により動作する。以上のRTC124は、遊技機に外部から電源が供給されない期間であっても、現在の日時を計時できる。
RTC124から現在の日付を示す日付信号や現在の時刻を示す時刻信号がサブCPU121により受信され、現在の日時に応じた各種の処理が実行される。なお、演出制御基板120に電池を設け、当該電池によりRTC124が動作可能な構成としてもよい。
払出制御基板130は、遊技球の発射制御と賞球の払出し制御を実行する。図3に示す通り、払出制御基板130は、払出CPU131、払出ROM132および払出RAM133を備え、主制御基板110に対して双方向に通信可能に接続される。また、払出制御基板130には、払出球計数スイッチ135、扉開放スイッチ136、皿満タン検知スイッチ51および球詰り検出スイッチ52からの信号が入力される。
払出球計数スイッチ135は、遊技球が払出されたか否かを検知するためのスイッチである。皿満タン検知スイッチ51は、遊技球の貯留皿(下皿)が満タンになったことを検知するためのスイッチである。また、球詰り検出スイッチ52は、例えば、払出される遊技球が移動する通路における遊技球の詰りを検知するためのスイッチである。
払出CPU131は、上述の各種のスイッチからの入力信号に基づいて、払出ROM132に格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該演算処理の結果に応じたデータを主制御基板110に送信する。
図3に示す通り、払出制御基板130の出力側には、遊技球の貯留部から所定数の賞球を遊技者に払出すための賞球払出装置の払出モータ134が接続される。払出CPU131は、主制御基板110から送信された払出個数指定コマンドに基づいて、賞球払出装置の払出モータ134を制御して所定の賞球を遊技者に払出す。払出RAM133は、払出CPU131の演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
なお、本実施形態では、図示しない遊技球貸出装置(カードユニット)が払出制御基板130に接続されているかが監視される。仮に、遊技球貸出装置が払出制御基板130に接続されていれば、発射制御基板160に遊技球を発射させることが許可される。一方、遊技球貸出装置が払出制御基板130に接続されていなければ、発射制御基板160に遊技球を発射させることが禁止される。
発射制御基板160は、払出制御基板130から発射制御データを受信すると発射の許可を行う。そして、タッチセンサ11aからのタッチ信号および発射ボリューム11bからの入力信号を読み出し、発射用ソレノイド12aおよび球送りソレノイド12bを通電制御し、遊技球を発射させる。
発射用ソレノイド12aは、ロータリーソレノイドにより構成される。発射用ソレノイド12aには、図示しない打出部材が直結され、発射用ソレノイド12aが回転することで打出部材が回転する。発射ソレノイドが1回転する毎に1個の遊技球が発射される。
発射用ソレノイド12aの回転速度は、発射制御基板160に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から、約99.9(回/分)に設定される。以上の構成では、1分間における発射遊技球数は、約99.9(個/分)となる。すなわち、遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。球送りソレノイド12bは、直進ソレノイドにより構成され、上皿6a(図1参照)にある遊技球を発射用ソレノイド12aに直結された打出部材に向けて1個ずつ送り出す。
ランプ制御基板140は、演出制御基板120に双方向通信可能に接続される。また、図3に示す通り、ランプ制御基板140の入力側には演出ボタン検出スイッチ8aおよび十字キー検出スイッチ(40a、40b、40c、40d)が接続される。以上の各検出スイッチからの検知信号は、ランプ制御基板140を介して演出制御基板120に入力される。
また、ランプ制御基板140には、遊技盤10に設けられた演出可動体32や演出用照明装置33が接続される。ランプ制御基板140は、演出制御基板120から送信されたデータに基づいて、演出用照明装置33の点灯制御、および、光の照射方向を変更するためのモータに対する駆動制御をする。また、演出可動体32を動作させるソレノイドやモータ等の駆動源を通電制御する。なお、本実施形態では、演出ボタン8が突出するように構成されているので演出可動体32は演出ボタン8を含む。
画像制御基板150は、上記演出制御基板120に双方向通信可能に接続されており、その出力側に上記画像表示装置31および音声出力装置34を接続している。
<画像制御基板の構成>
図4は、画像制御基板150の機能ブロック図である。図4に示す通り、画像制御基板150は、画像表示装置31の画像表示制御を行うためホストCPU151、ホストRAM152、ホストROM153、CGROM154、水晶発振器155、VRAM156およびVDP(Video Display Processor)200を含んで構成される。
ホストCPU151は、演出制御基板120から受信した後述する演出パターン指定コマンドに基づいて、各種の画像を画像表示装置31に表示させる指示をVDP200に対してする。以上の指示は、VDP200の制御レジスタ201におけるデータの設定、描画制御コマンド群から構成されるディスプレイリストの出力により実行される。
VDP200は、Vブランク割込信号および描画終了信号をホストCPU151に対して送信する。以上の各信号を受信した場合、ホストCPU151は適宜割込処理を実行する。画像表示装置31に表示される画像の画像データは、CGROM154に記憶される。
ホストCPU151は、演出制御基板120から受信した演出パターン指定コマンドに基づいて、所定の音響を音声出力装置34に出力させる指示をVDP200に対してする。ホストRAM152は、ホストCPU151に内蔵され、ホストCPU151の演算処理で生成されたデータのワークエリアとして機能する。また、ホストRAM152は、ホストROM153から読み出されたデータを一時的に記憶する。
ホストROM153は、マスクROMで構成され、ホストCPU151の制御処理のプログラムを記憶する。また、ホストROM153は、演出図柄の図柄番号と演出図柄35の種類とを対応付けた図柄配列情報、ディスプレイリストを生成するためのディスプレイリスト生成プログラム、演出パターンのアニメーションを表示するためのアニメパターン、アニメシーン情報を記憶する。
アニメパターンは、演出パターンのアニメーションを表示する際に参照され、当該演出パターンに含まれるアニメシーン情報の組み合わせや各アニメシーン情報の表示順序等が特定される。また、アニメシーン情報には、ウェイトフレーム(表示時間)、対象データ(スプライトの識別番号、転送元アドレス等)、パラメータ(スプライトの表示位置、転送先アドレス等)、描画方法等などの情報が含まれる。
CGROM154は、フラッシュメモリ、EEPROM、EPROM、マスクROM等で構成され、所定範囲の画素(例えば、32×32ピクセル)における画素情報の集まりからなる画像データ(スプライト、ムービー)等を圧縮して記憶する。各画素の色番号を指定する色番号情報と透明度を示すα値との組合せが画素情報から特定される。
また、CGROM154には、実際に色を表示する際に用いる表示色情報と色番号情報とが対応づけられたパレットデータを圧縮せずに記憶する。なお、CGROM154は、画像データの一部のみを圧縮して記憶する構成としてもよい。また、ムービーの圧縮方式としては、MPEG4等の公知の種々の圧縮方式を用いることができる。また、CGROM154には、各種の音声データが記憶される。
水晶発振器155は、パルス信号をVDP200に出力する。VDP200のクロック生成回路205は、水晶発振器155からのパルス信号を分周し、VDP200が制御を行うためのシステムクロック、画像表示装置31と同期を図るための同期信号を生成する。
VRAM156は、画像データの書込みおよび読出しが可能な記憶装置であり、例えばSRAMで構成される。以上のVRAM156には、例えば、パレットデータが記憶される。
また、VRAM156には、ホストCPU151から出力されたディスプレイリストを一時的に記憶するディスプレイリスト記憶領域156aと、伸長回路206により伸長された画像データを記憶する展開記憶領域156bと、画像を描画または表示するための第1フレームバッファ156c、第2フレームバッファ156dとが設けられる。2つのフレームバッファ156c、156dは、描画の開始毎に、「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とに交互に切り替わるものである。
VDP200は、いわゆる画像プロセッサであり、ホストCPU151からの指示に応じて、フレームバッファ(表示用フレームバッファ)から画像データを読み出す。また、VDP200は、読み出した画像データに基づいて、映像信号(RGB信号等)を生成し、画像表示装置31に出力する。
本実施形態のVDP200は、図4に示す通り、制御レジスタ201と、CGバスI/F202と、CPUI/F203と、クロック生成回路205と、伸長回路206と、描画回路207と、表示回路208と、メモリコントローラ209と、音声制御回路300とを含む。
制御レジスタ201は、VDP200が描画や表示の制御を行うためレジスタであり、制御レジスタ201に対するデータの書込みと読み出しで、描画の制御や表示の制御が実行される。ホストCPU151は、CPUI/F203を介して、制御レジスタ201に対するデータの書込みと読み出しをする。
具体的には、制御レジスタ201は、VDP200が動作するために必要な基本的な設定を行うシステム制御レジスタと、データの転送に必要な設定をするデータ転送レジスタと、描画の制御をするための設定をする描画レジスタと、バスのアクセスに必要な設定をするバスインターフェースレジスタと、圧縮された画像の伸長に必要な設定をする伸長レジスタと、表示の制御をするための設定をする表示レジスタとを含む。
CGバスI/F202は、CGROM154との通信用のインターフェース回路である。以上のCGバスI/F202を介して、CGROM154からの画像データがVDP200に入力される。
CPUI/F203は、ホストCPU151との通信用のインターフェース回路である。例えば、ホストCPU151により出力されたディスプレイリストは、CPUI/F203を介してVDP200へ入力される。また、VDP200から出力された各種の割込信号は、CPUI/F203を介してホストCPU151へ入力される。ホストCPU151は、CPUI/F203を介して制御レジスタにアクセス可能である。
データ転送回路204は、各種デバイス間のデータ転送を行う。具体的には、データ転送回路204は、ホストCPU151とVRAM156とのデータ転送、CGROM154とVRAM156とのデータ転送、VRAM156の各種記憶領域(フレームバッファも含む)の相互間のデータ転送を行う。
クロック生成回路205は、水晶発振器155からパルス信号が入力され、VDP200のシステムクロックを生成する。また、同期信号生成用クロックを生成し、表示回路208を介して同期信号を画像表示装置31に出力する。
伸長回路206は、CGROM154に圧縮された画像データを伸長するための回路であり、伸長した画像データを展開記憶領域153bに記憶させる。描画回路207は、描画制御コマンド群から構成されるディスプレイリストによるシーケンス制御を行う回路である。
表示回路208は、VRAM156にある「表示用フレームバッファ」に記憶された画像データ(デジタル信号)から、映像信号として画像の色データを示すRGB信号(アナログ信号)を生成する。表示回路208が生成した映像信号(RGB信号)は、画像表示装置31へ出力される。
また、表示回路208は、画像表示装置31と同期を図るための同期信号(垂直同期信号、水平同期信号等)を画像表示装置31に出力する。なお、本実施形態では、映像信号として、デジタル信号をアナログ信号に変換したRGB信号を画像表示装置31に出力するように構成したが、デジタル信号のまま映像信号を出力してもよい。
メモリコントローラ209は、ホストCPU151からフレームバッファ切換えの指示があると、「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とを切換える。
本実施形態のVDP200は、画像データの再生機能に加え、音声データの再生機能を具備する。具体的には、VDP200の音声制御回路300により遊技機における音声出力が制御される。音声制御回路300は、演出制御基板120から送信されたコマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、音声出力装置34における音声出力制御をする。
音声制御回路300は、CGROM154に格納されたに格納された音声データを用いて音声を出力する。なお、CGROM154に音声データを格納する構成に替えて、音声データが格納される音源ROMをCGROM154とは別に設ける構成としてもよい。また、音声制御回路300は、VDP200に含まれず、画像制御基板150内で、独立して設けられていてもよい。以上の場合、音源ROMは音声制御回路300に含まれていてもよい。
<遊技状態の説明>
次に、遊技機1が移行する遊技状態について説明する。本実施形態においては、「低確率遊技状態」「高確率遊技状態」「時短遊技状態」「非時短遊技状態」のいずれかの遊技状態にて遊技が進行する。具体的には、「低確率遊技状態」であって「時短遊技状態」である遊技状態と、「低確率遊技状態」であって「非時短遊技状態」である遊技状態と、「高確率遊技状態」であって「時短遊技状態」である遊技状態とに移行する。
上述の低確率遊技状態では、第1始動口13または第2始動口14に遊技球が入賞した契機で実行される大当り抽選において、大当りの当選確率が1/299.5になる。なお、大当りの当選とは、大当り遊技を実行する権利を獲得することを意味する。大当り遊技には、後述の「長当り遊技」および「短当り遊技」が含まれる。
上述の高確率遊技状態では、大当り抽選における大当りの当選確率が低確率遊技状態より高くなる。具体的には、本実施形態の高確率遊技状態では、大当りの当選確率が1/29.95になる。ただし、各遊技状態における大当りの当選確率は適宜に変更してもよい。
非時短遊技状態では、ゲート15を遊技球が通過した契機で実行される普図抽選において、当りの当選確率が1/20になる。また、非時短遊技状態では、普通図柄(普通図柄表示装置22)の変動表示が開始されてから停止表示されるまでの時間長が約10秒に設定される。さらに、普図抽選で当選した場合、後述の長開放図柄が決定された際の第2始動口14の総開放時間が約4.2秒、短開放図柄が決定された際の第2始動口14の総開放時間が約0.2秒に設定される。
時短遊技状態では、ゲート15を遊技球が通過した契機で実行される普図抽選において、当りに当選する確率が非時短遊技状態より向上する。また、時短遊技状態では、非時短遊技状態と比較して、普通図柄の変動表示が開始されてから停止表示されるまでの時間長が短く、第2始動口14の総開放時間が長くなり易い。
具体的には、時短遊技状態では、普図抽選における当選確率が19/20になる。また、時短遊技状態では、普通図柄が変動表示されてから約1秒で停止表示される。さらに、時短遊技状態では、長開放図柄が決定された際の第2始動口14の総開放時間が5秒に設定され、短開放図柄が決定された際の第2始動口14の総開放時間が3秒に設定される。
以上の構成では、時短遊技状態においては、非時短遊技状態よりも、ゲート15を遊技球が通過する限りにおいて、第2始動口14が第2の態様に制御され易くなる。したがって、時短遊技状態では、遊技者が遊技球の消費を抑えて遊技を進行することが可能となる。
次に、図5から図10を参照して、メインROM112に記憶されている各種テーブルの詳細について説明する。
<大当り判定テーブル>
図5(a−1)および図5(a−2)は、特別図柄変動の停止結果を大当りとするか否かを判定する際(大当り抽選の際)に参照される大当り判定テーブルの一例の概念図である。
具体的には、図5(a−1)は、第1特別図柄表示装置20における特別図柄変動の停止結果を大当りとするか否かを判定する際に参照される大当り判定テーブルAである。また、図5(b−2)は、第2特別図柄表示装置21における特別図柄変動の停止結果を大当りとするか否かを判定する際に参照される大当り判定テーブルBである。なお、図5(a−1)と図5(a−2)とのテーブルでは、小当りの当選確率が相違しているものの大当り確率は同一である。
本実施形態では、第1始動口13または第2始動口14(以下「始動口」と総称する場合がある)に遊技球が入賞した場合、特別図柄判定用乱数値が取得される。本実施形態の特別図柄判定用乱数値の乱数範囲は数値「0〜598」である。
大当り判定テーブルには、「大当り」となる特別図柄判定用乱数値、および、「小当り」となる特別図柄判定用乱数値が規定される。大当り抽選では、始動口に遊技球が入賞した契機で取得された特別図柄判定用乱数値と大当り判定テーブルに規定される特別図柄判定用乱数値とが比較され、両者が一致する場合、大当りまたは小当りに当選する。
図5(a−1)および図5(a−2)に示す大当り判定テーブル(A、B)は、低確率時乱数判定テーブルと高確率時乱数判定テーブルとにより構成される。メインCPU111は、遊技状態を参照し、低確率遊技状態では低確率時乱数判定テーブルを選択し、高確率遊技状態では高確率時乱数判定テーブルを選択する。また、メインCPU111は、選択したテーブルと抽出した特別図柄判定用乱数値とに基づいて、「大当り」、「小当り」、「ハズレ」の何れかを判定する。
例えば、図5(a−1)に示す低確率時乱数判定テーブルによれば、2個の特別図柄判定用乱数値が「大当り」と判定される。一方、高確率時乱数判定テーブルによれば、20個の特別図柄判定用乱数値が「大当り」と判定される。また、図5(a−1)の大当り判定テーブルでは、低確率時乱数判定テーブルを用いても高確率時乱数判定テーブルを用いても、4個の特別図柄判定用乱数値が「小当り」と判定される。仮に、「大当り」および「小当り」の何れとも判定されない乱数値では「ハズレ」と判定される。
上述した通り、特別図柄判定用乱数値の乱数範囲は数値「0〜598」である。したがって、大当り判定テーブルA(第1始動口入賞時)において、大当りと判定される確率は、低確率遊技状態で1/299.5である。また、高確率遊技状態で大当りと判定される確率は10倍となって1/29.95である。また、小当りと判定される確率は、低確率遊技状態と高確率遊技状態とで共通して1/149.75となる。
一方、図5(a−2)に示す大当り判定テーブルB(第2始動口入賞時)では、低確率遊技状態と高確率遊技状態とで大当りと判定される特別図柄判定用乱数値が大当り判定テーブルAと同一である一方、小当りと判定される特別図柄判定用乱数値が相違する。例えば、大当り判定テーブルBでは、特別図柄判定用乱数値が「50」の場合にのみ「小当り」と判定される。
以上の構成では、第1始動口13に遊技球が入賞した場合と、第2始動口14に遊技球が入賞した場合とで、低確率遊技状態で大当りと判定される確率は1/299.5であり、高確率遊技状態で大当りと判定される確率は1/29.95である。一方、第1始動口13に遊技球が入賞した場合に小当りと判定される確率は、低確率遊技状態と高確率遊技状態ともに1/149.75であったが、第2始動口14に遊技球が入賞した場合に小当りと判定される確率は、低確率遊技状態と高確率遊技状態ともに1/599となる。
<当り判定テーブル>
図5(b)は、普図抽選において普通図柄変動の停止結果を当りとするか否かを判定する際に参照される当り判定テーブルの一例の概念図である。図5(b)に示す当り判定テーブルは、非時短遊技状態時乱数判定テーブルと時短遊技状態時乱数判定テーブルとから構成される。
メインCPU111は、ゲート15を遊技球が通過した契機で普通図柄判定用乱数を取得する。当り判定用乱数値の乱数範囲は数値「0〜19」である。メインCPU111は、遊技状態を参照し、非時短遊技状態では非時短遊技状態時乱数判定テーブルを選択し、時短遊技状態では時短遊技状態時乱数判定テーブルを選択する。また、メインCPU111は、選択したテーブルと取得した当り判定用乱数値とに基づいて、「当り」か「ハズレ」かを判定する。
具体的には、メインCPU111は、取得した当り判定用乱数値と、当り判定テーブルに規定される当り判定用乱数値とが一致するか否かを判定する。図5(b)に示す当り判定テーブルでは、非時短遊技状態時に普通図柄が当りと判定される確率は1/20であり、時短遊技状態時に普通図柄が当りと判定される確率は19/20である。
<図柄決定テーブル>
図6(a−1)から図6(a−3)は、特別図柄の停止図柄を決定するための特別図柄決定テーブルの概念図である。
特別図柄決定テーブルは、大当り図柄決定テーブル、小当り図柄決定テーブルおよびハズレ図柄決定テーブルを含む。大当り図柄決定テーブルは、大当り抽選で大当りが当選した場合の停止図柄を決定する際に参照される。小当り図柄決定テーブルは、大当り抽選で小当りが当選した場合の停止図柄を決定する際に参照される。ハズレ図柄決定テーブルは、大当り抽選でハズレの場合に停止図柄を決定する際に参照される。
図6(a−1)から図6(a−3)に示す通り、各図柄決定テーブルは特別図柄表示装置毎に設けられ、第1特別図柄表示装置用の図柄決定テーブルと第2特別図柄表示装置用の図柄決定テーブルとから構成されている。
図6(a−1)は、大当り図柄決定テーブルの一例の概念図である。メインCPU111は、大当りに当選した場合、大当り図柄用乱数値を取得する。大当り図柄用乱数値の乱数範囲は数値「0〜99」である。例えば、第1始動口13への入賞を契機に大当りに当選した場合、メインCPU111は、取得した大当り図柄用乱数値が「0」〜「59」であれば、停止図柄データとして「01」(特別図柄A1)を決定する。以上の場合、図6(a−1)に示す通り、第1特別図柄表示装置20に特別図柄A1が停止表示される。
また、メインCPU111は、特別図柄の変動開始時において、停止図柄データ(特別図柄の種類)を特定可能な演出図柄指定コマンドを生成する。例えば、停止図柄データ「01」が決定された場合、図6(a−1)に示す通り、演出図柄指定コマンド「E0H」「01H」が生成される。
図6(a−1)に示す通り、第1始動口13への入賞を契機に大当りに当選し、且つ、取得された大当り図柄用乱数値が「60」〜「69」であれば、停止図柄データとして「02」(特別図柄A2)が決定され、演出図柄指定コマンド「E0H」「02H」が生成される。以上の場合、第1特別図柄表示装置20に特別図柄A2が停止表示される。
同様に、第1始動口13への入賞を契機に大当りに当選し、且つ、大当り図柄用乱数値が「70」〜「99」であれば、停止図柄データとして「03」(特別図柄A3)が決定され、演出図柄指定コマンド「E0H」「03H」が生成される。以上の場合、第1特別図柄表示装置20に特別図柄A3が停止表示される。
第2始動口14への入賞を契機に大当りに当選し、且つ、大当り図柄用乱数値が「0」〜「69」であれば、停止図柄データとして「04」(特別図柄B1)が決定され、演出図柄指定コマンド「E1H」「01H」が生成される。以上の場合、図6(a−1)に示す通り、第2特別図柄表示装置21に特別図柄B1が停止表示される。
また、第2始動口14への入賞を契機に大当りに当選し、且つ、大当り図柄用乱数値が「70」〜「99」であれば、停止図柄データとして「05」(特別図柄B2)が決定され、演出図柄指定コマンド「E1H」「02H」が生成される。以上の場合、第2特別図柄表示装置21に特別図柄B2が停止表示される。
以上の特別図柄A1、特別図柄A2、特別図柄A3、特別図柄B1または特別図柄B2(以下、「大当り特別図柄」と総称する場合がある)が停止表示されると、その後、大当り遊技が開始される。上述した通り、大当り遊技は、長当り遊技と短当り遊技とを含む。大当り遊技では、第1大入賞口16および第2大入賞口17(以下「大入賞口」と総称する場合がある)が開放される。長当り遊技は、短当り遊技より大入賞口の開放時間が長く設定される。
大当り遊技の種類は、当該大当り遊技が開始される際に停止表示された大当り特別図柄に応じる。具体的には、大当り特別図柄のうち特別図柄A1、特別図柄A3、特別図柄B1または特別図柄B1が停止表示された場合、長当り遊技が開始される。一方、特別図柄A2が停止表示された場合、短当り遊技が開始される。
また、大当り遊技へ移行する際に停止表示された特別図柄に応じて、当該大当り遊技が終了した後の遊技状態が決定される。例えば、特別図柄A1、特別図柄A2または特別図柄B1が停止表示された場合、高確率遊技状態の時短遊技状態(以下、単に「高確率時短遊技状態」と記載する)へ移行する。一方、特別図柄A3または特別図柄B2が停止表示された場合、低確率遊技状態の時短遊技状態(以下、単に「低確率時短遊技状態」と記載する)へ移行する。時短遊技状態は予め定められた回数(例えば100回)の遊技で終了し、非時短遊技状態へ移行する。
以下、説明のため、終了後の遊技状態が高確率遊技状態となる大当り遊技を「確変大当り」と記載する場合がある。また、終了後の遊技状態が低確率遊技状態となる大当り遊技を「通常大当り」と記載する場合がある。
図6(a−2)は、小当り図柄決定テーブルの一例の概念図である。メインCPU111は、小当りに当選した場合、小当り図柄用乱数値を取得する。小当り図柄用乱数値の乱数範囲は数値「0〜99」である。ただし、第1始動口13への入賞を契機に小当りに当選した場合、メインCPU111は、取得した小当り図柄用乱数値によらず、停止図柄データとして「11」(特別図柄K)を決定する。以上の場合、図6(a−2)に示す通り、第1特別図柄表示装置20に特別図柄Kが停止表示される。また、演出図柄指定コマンド「E0H」「0AH」が生成される。
同様に、第2始動口14への入賞を契機に小当りに当選した場合、メインCPU111は、取得した小当り図柄用乱数値によらず、停止図柄データとして「12」(特別図柄K)を決定する。以上の場合、図6(a−2)に示す通り、第2特別図柄表示装置21に特別図柄Kが停止表示される。また、演出図柄指定コマンド「E1H」「0AH」が生成される。
図6(a−3)は、ハズレ図柄決定テーブルの概念図である。第1始動口13への入賞時の大当り抽選において、ハズレと判定された場合、停止図柄データとして「00」(特別図柄H)が決定される。以上の場合、演出図柄指定コマンド「E0H」「00H」が生成される。同様に、第2始動口14への入賞時の大当り抽選において、ハズレと判定された場合、停止図柄データとして「00」(特別図柄H)が決定される。以上の場合、演出図柄指定コマンド「E1H」「00H」が生成される。
図6(b−1)および図6(b−2)は、普通図柄決定テーブルの一例の概念図である。普通図柄決定テーブルは、普通図柄表示装置22に停止表示される普通図柄を決定する際に用いられる。
本実施形態の普通図柄決定テーブルは、普通図柄決定テーブルXおよび普通図柄決定テーブルYを含む。普通図柄決定テーブルXは、普図抽選で当選した場合(第2始動口14が開放される場合)に用いられる。一方、普通図柄決定テーブルYは、普図抽選でハズレの場合(第2始動口14が開放されない場合)に用いられる。
図6(b−1)は、普通図柄決定テーブルXの概念図である。メインCPU111は、普通図柄を決定するに際して、普通図柄用乱数値を取得する。普通図柄用乱数値の乱数範囲は、数値「0〜10」である。例えば、普図抽選で当選し、且つ、普通図柄用乱数値が数値「0」または数値「1」の場合、普通図柄として長開放図柄が決定される。一方、普通図柄用乱数値が数値「2〜10」の何れかの場合、普通図柄として短開放図柄が決定される。
メインCPU111は、普通図柄として長開放図柄を決定した場合、停止図柄データ「01」を決定し、普通図柄の変動開始時において、普通図柄指定コマンド「E8H」「01H」を生成する。また、短開放図柄を決定した場合は、停止図柄データ「02」を決定し、普通図柄の変動開始時においうて、普通図柄指定コマンド「E8H」「02H」を生成する。
図6(b−2)は、普通図柄決定テーブルYの概念図である。上述した通り、普通図柄決定テーブルYは、普図抽選でハズレの場合に用いられる。普図抽選でハズレの場合、図6(b−2)に示す通り、普通図柄用乱数値が「0」〜「10」の何れの値であってもハズレ図柄を決定する。メインCPU111は、普通図柄としてハズレ図柄を決定した場合、停止図柄データとして「00」を決定し、普通図柄の変動開始時には、普通図柄指定コマンド「E8H」「00H」を生成する。
<変動パターン決定テーブル>
図7および図8は、変動パターン決定テーブルを示す図である。変動パターン決定テーブルは、特別図柄の変動パターンを決定する際に用いられる。以上の変動パターン決定テーブルは、遊技状態毎に設けられる。
本実施形態では、特別図柄表示装置(第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21)毎に、特別図柄判定用乱数値(大当りの当選または落選)、大当り図柄用乱数値(大当り図柄)、時短遊技状態であるか非時短遊技状態であるか、特別図柄保留数、リーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値に基づき、変動パターンが決定される。
メインCPU111は、特別図柄の変動開始時に変動パターンを決定する。また、メインCPU111は、決定した変動パターンを特定可能な変動パターン指定コマンドを生成する。以上の変動パターン指定コマンドは、出力制御処理において主制御基板110から演出制御基板120へと送信される。
図7および図8には、各変動パターンが決定された場合において、演出実行手段(例えば画像表示装置31)で実行される演出(リーチ等)が示される。なお、本実施形態でいう「リーチ」とは、特別遊技(大当り遊技)に移行することを報知する演出図柄35の組合せの一部が停止表示された後に、残りの一部の演出図柄35については変動表示が継続した状態を意味する。例えば、大当り遊技に移行することを報知する演出図柄35の組合せとして「777」の3個の演出図柄35の組み合わせが設定されている場合を想定する。以上の場合、2個の演出図柄35が「7」で停止表示され、残りの演出図柄35については変動表示を行っている状態が「リーチ」である。
詳細な説明は省略するが、本実施形態の変動パターン指定コマンドは、MODEを示す第1電文およびDATAを示す第2電文を含んで構成される。第1特別図柄表示装置20における特別図柄の変動表示開始時に決定された変動パターンを示す変動パターン指定コマンドの第1電文(MODE)は「E6H」になる。一方、第2特別図柄表示装置21の特別図柄の変動表示開始時に決定された変動パターンを示す変動パターン指定コマンドの第1電文(MODE)は「E7H」になる。変動パターン指定コマンドの第2電文(DATA)は、具体的な変動パターン番号を示す。
<非時短遊技状態用の変動パターン決定テーブル>
図7は、低確率非時短遊技状態(非時短遊技状態、且つ、低確率遊技状態の遊技状態)で用いられる変動パターン決定テーブルの一例の概念図である。以上の変動パターン決定テーブルでは、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21の特別図柄の変動パターンとして、変動パターンa(1x〜3x)、変動パターンb(1x〜9x)、変動パターンc(1x〜9x)、変動パターンdx、変動パターンex、変動パターンfxおよび変動パターンgの何れかが決定される。
メインCPU111は、特別図柄表示装置の種別、特別図柄の種類(特別図柄判定用乱数値および大当り図柄用乱数値の組合せ)、特別図柄保留数、リーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値に応じて、変動パターンの何れかを決定する。リーチ判定用乱数値は、乱数範囲が「0〜99」であり、変動パターンを決定する以前に取得される。また、特図変動用乱数値は、乱数範囲が「0〜99」であり、変動パターンを決定する以前に取得される。
ただし、本実施形態の遊技機1では、大当りまたは小当りに対応する特別図柄が停止表示される変動パターンにおいて、必ずリーチ演出が実行される。したがって、大当りまたは小当りに対応する特別図柄が停止表示される場合、変動パターンの決定に際してリーチ判定用乱数値は用いられない。
図7には、各変動パターンで特別図柄表示装置が変動表示される際に、画像表示装置31等の演出実行手段で実行される演出が示される。例えば、変動パターンa(1x〜3x)では、「ノーマルリーチ演出」が実行される。以上の「ノーマルリーチ演出」は、画像表示装置31に表示される演出図柄35のうち左図柄および右図柄が仮停止し、中図柄が変動する大当り当選の期待度が比較的低いリーチ演出である。
変動パターンb(x1〜x9)では、「SPリーチ演出」が実行される。以上の「SPリーチ演出」は、上述のノーマルリーチ演出と同様に、画像表示装置31に表示される演出図柄35のうち左図柄および右図柄が仮停止するリーチ演出である。ただし、SPリーチ演出では、ノーマルリーチ演出では表示されない特定の動画像(リーチムービー)が画像表示装置31に表示される。以上のSPリーチ演出が実行された場合、その後、大当りの当選が報知される(同じ3個の演出図柄35が表示される)可能性がノーマルリーチ演出より高い。
変動パターンc(x1〜x9)では、「SPSPリーチ演出」が実行される。以上の「SPSPリーチ演出」は、他のリーチ演出と同様に、画像表示装置31に表示される演出図柄35のうち左図柄および右図柄が仮停止するリーチ演出である。ただし、SPSPリーチ演出では、他のリーチ演出では表示されない特定の動画像が画像表示装置31に表示される。以上のSPSPリーチ演出が実行された場合、その後、大当り当選が報知される可能性がSPリーチ演出より高い。
本実施形態では、SPリーチ演出が実行される遊技では、当該SPリーチ演出の前にノーマルリーチ演出が実行される。すなわち、ノーマルリーチ演出からSPリーチ演出へ発展する。また、SPSPリーチ演出が実行される遊技では、ノーマルリーチ演出からSPリーチ演出へ発展し、当該SPリーチ演出からSPSPリーチ演出へ発展する。ただし、ノーマルリーチ演出からSPSPリーチ演出へ直接発展する場合があってもよい。
例えば、第1特別図柄表示装置20に特別図柄A1(大当り)が停止表示される場合を想定する。以上の場合、図7に示す通り、特図変動用乱数値が数値「0〜3」の何れかであれば、変動パターンa1xが決定される。以上の変動パターンa1xでは、第1特別図柄表示装置20が約40000msに亘り変動表示される。また、変動パターンa1xでは、画像表示装置31においてノーマルリーチ演出が実行され、確変大当りを報知する演出が実行される。
第1特別図柄表示装置20に特別図柄A1が停止表示される場合、特図変動用乱数値が数値「4〜10」の何れかであれば、変動パターンb1xが決定される。また、特図変動用乱数値が数値「11〜21」の何れかであれば、変動パターンb2xが決定され、特図変動用乱数値が数値「22〜34」の何れかであれば、変動パターンb3xが決定される。さらに、特図変動用乱数値が数値「35〜50」の何れかであれば、変動パターンc1xが決定され、特図変動用乱数値が数値「51〜71」の何れかであれば、変動パターンc2xが決定され、特図変動用乱数値が数値「72〜98」の何れかであれば、変動パターンc3xが決定され、特図変動用乱数値が数値「99」であれば、変動パターンgが決定される。
変動パターンb1xでは、第1特別図柄表示装置20が約60000msに亘り変動表示される。また、変動パターンb1xでは、画像表示装置31においてSPリーチ1演出が実行され、確変大当りが報知される。同様に、変動パターンb2xでは、第1特別図柄表示装置20が約60000msに亘り変動表示され、画像表示装置31においてSPリーチ2演出が実行され、確変大当りが報知される。変動パターンb3xでは、第1特別図柄表示装置20が約60000msに亘り変動表示され、画像表示装置31においてSPリーチ3演出が実行され、確変大当りが報知される。
変動パターンc1xでは、第1特別図柄表示装置20が約70000msに亘り変動表示される。また、変動パターンc1xでは、画像表示装置31においてSPSPリーチ1演出が実行され、確変大当りが報知される。同様に、変動パターンc2xでは、第1特別図柄表示装置20が約70000msに亘り変動表示され、画像表示装置31においてSPSPリーチ2演出が実行され、確変大当りが報知される。変動パターンc3xでは、第1特別図柄表示装置20が約70000msに亘り変動表示され、画像表示装置31においてSPSPリーチ3演出が実行され、確変大当りが報知される。変動パターンgでは、第1特別図柄表示装置20が約80000msに亘り変動表示され、画像表示装置31において全回転リーチ演出が実行され、確変大当りが報知される。
第1特別図柄表示装置20に特別図柄A2(短当り確変)が停止表示される場合、特図変動用乱数値によらず、変動パターンdxが決定される。以上の変動パターンdxでは、第1特別図柄表示装置20が約20000msに亘り変動表示される。また、変動パターンdxでは、画像表示装置31において短当り演出が実行される。以上の短当り演出は、小当りまたは短当り(確変大当り)が当選した旨を報知する演出である。
図7に示す通り、第1特別図柄表示装置20に特別図柄A3(大当り)が停止表示される場合、特図変動用乱数値が数値「0〜3」の何れかであれば、変動パターンa2xが決定される。以上の変動パターンa2xでは、第1特別図柄表示装置20が約40000msに亘り変動表示される。また、変動パターンa2xでは、画像表示装置31においてノーマルリーチ演出が実行され、通常大当りを報知する演出が実行される。
第1特別図柄表示装置20に特別図柄A3が停止表示される場合、特図変動用乱数値が数値「4〜10」の何れかであれば、変動パターンb4xが決定される。また、特図変動用乱数値が数値「11〜21」の何れかであれば、変動パターンb5xが決定され、特図変動用乱数値が数値「22〜34」の何れかであれば、変動パターンb6xが決定される。さらに、特図変動用乱数値が数値「35〜50」の何れかであれば、変動パターンc4xが決定され、特図変動用乱数値が数値「51〜71」の何れかであれば、変動パターンc5xが決定され、特図変動用乱数値が数値「72〜99」の何れかであれば、変動パターンc6xが決定される。
変動パターンb4xでは、第1特別図柄表示装置20が約60000msに亘り変動表示される。また、変動パターンb4xでは、画像表示装置31においてSPリーチ1演出が実行され、通常大当りが報知される。同様に、変動パターンb5xでは、第1特別図柄表示装置20が約60000msに亘り変動表示され、画像表示装置31においてSPリーチ2演出が実行され、通常大当りが報知される。変動パターンb6xでは、第1特別図柄表示装置20が約60000msに亘り変動表示され、画像表示装置31においてSPリーチ3演出が実行され、通常大当りが報知される。
変動パターンc4xでは、第1特別図柄表示装置20が約70000msに亘り変動表示される。また、変動パターンc4xでは、画像表示装置31においてSPSPリーチ1演出が実行され、通常大当りが報知される。同様に、変動パターンc5xでは、第1特別図柄表示装置20が約70000msに亘り変動表示され、画像表示装置31においてSPSPリーチ2演出が実行され、通常大当りが報知される。変動パターンc6xでは、第1特別図柄表示装置20が約70000msに亘り変動表示され、画像表示装置31においてSPSPリーチ3演出が実行され、通常大当りが報知される。
第1特別図柄表示装置20に特別図柄K(小当り)が停止表示される場合、特別図柄A2(確変短当り)が停止表示される場合と同様に、特図変動用乱数値によらず、変動パターンdxが決定される。
図7に示す通り、第1特別図柄表示装置20に特別図柄Hが停止表示される場合、第1特別図柄保留数、リーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値の組合せに応じて変動パターンが決定される。
例えば、第1特別図柄保留数が「0〜2」個の場合を想定する。以上の場合、リーチ判定用乱数値「0〜69」であれば、リーチ演出が実行されず、変動パターンexが決定される。以上の変動パターンexでは、第1特別図柄表示装置20が約3000msに亘り変動表示される。また、変動パターンexでは通常演出(通常変動)が実行された後にハズレを報知する演出が実行される。
一方、第1特別図柄保留数が「0〜2」個の場合において、リーチ判定用乱数値「70〜99」であれば、特図変動用乱数値に応じたリーチ演出が実行される。具体的には、特図変動用乱数値が数値「0〜27」の何れかであれば、変動パターンa3xが決定される。また、特図変動用乱数値が数値「28〜48」の何れかであれば、変動パターンb7xが決定され、特図変動用乱数値が数値「49〜64」の何れかであれば、変動パターンb8xが決定され、特図変動用乱数値が数値「65〜77」の何れかであれば、変動パターンb9xが決定される。さらに、特図変動用乱数値が数値「78〜88」の何れかであれば、変動パターンc7xが決定され、特図変動用乱数値が数値「89〜94」の何れかであれば、変動パターンc8xが決定され、特図変動用乱数値が数値「95〜99」の何れかであれば、変動パターンc9xが決定される。
変動パターンa3xでは、第1特別図柄表示装置20が約35000msに亘り変動表示される。また、変動パターンa3xでは、画像表示装置31においてノーマルリーチ演出が実行され、ハズレが報知される。変動パターンb7xでは、第1特別図柄表示装置20が約55000msに亘り変動表示される。
変動パターンb7xでは、画像表示装置31においてSPリーチ1演出が実行され、ハズレが報知される。同様に、変動パターンb8xでは、第1特別図柄表示装置20が約55000msに亘り変動表示され、画像表示装置31においてSPリーチ2演出が実行され、ハズレが報知される。変動パターンb9xでは、第1特別図柄表示装置20が約55000msに亘り変動表示され、画像表示装置31においてSPリーチ3演出が実行され、ハズレが報知される。
変動パターンc7xでは、第1特別図柄表示装置20が約65000msに亘り変動表示される。また、変動パターンc7xでは、画像表示装置31においてSPSPリーチ1演出が実行され、ハズレが報知される。同様に、変動パターンc8xでは、第1特別図柄表示装置20が約65000msに亘り変動表示され、画像表示装置31においてSPSPリーチ2演出が実行され、ハズレが報知される。変動パターンc9xでは、第1特別図柄表示装置20が約65000msに亘り変動表示され、画像表示装置31においてSPSPリーチ3演出が実行され、ハズレが報知される。
また、特別図柄Hが停止表示される際に第1特別図柄保留数が「3」個の場合を想定する。以上の場合、リーチ判定用乱数値「0〜89」であれば、リーチ演出が実行されず、特図変動用乱数値によらず変動パターンfxが決定される。以上の変動パターンfxでは、第1特別図柄表示装置20が約2000msに亘り変動表示される。また、変動パターンfxでは通常演出が実行された後にハズレを報知する演出が実行される。
一方、第1特別図柄保留数が「3」個の場合において、リーチ判定用乱数値「90〜99」であれば、特図変動用乱数値に応じたリーチ演出が実行される。具体的には、特図変動用乱数値が数値「0〜27」の何れかであれば、変動パターンa3xが決定される。また、特図変動用乱数値が数値「28〜48」の何れかであれば、変動パターンb7xが決定され、特図変動用乱数値が数値「49〜64」の何れかであれば、変動パターンb8xが決定され、特図変動用乱数値が数値「65〜77」の何れかであれば、変動パターンb9xが決定される。
さらに、特図変動用乱数値が数値「78〜88」の何れかであれば、変動パターンc7xが決定され、特図変動用乱数値が数値「89〜94」の何れかであれば、変動パターンc8xが決定され、特図変動用乱数値が数値「95〜99」の何れかであれば、変動パターンc9xが決定される。なお、詳細な説明は省略するが、第2特別図柄表示装置21の非時短遊技状態における変動パターンは、上述の第1特別図柄表示装置20の変動パターンと同様な方法で決定される。
<時短遊技状態用の変動パターン決定テーブル>
図8は、時短遊技状態の低確率遊技状態(以下、単に「低確率時短状態」という)で用いられる変動パターン決定テーブルの一例の概念図である。以上の変動パターン決定テーブルでは、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21の特別図柄の変動パターンとして、変動パターンa(1y〜3y)、変動パターンb(1y〜9y)、変動パターンc(1y〜9y)、変動パターンdy、変動パターンey、変動パターンf(1y、2y)および変動パターンgの何れかが決定される。
時短遊技状態では、上述の非時短遊技状態と同様な方法で、変動パターンが決定される。例えば、第2特別図柄表示装置21に特別図柄B1(大当り)が停止表示される場合、特図変動用乱数値が数値「0〜3」の何れかであれば、変動パターンa1yが決定される。以上の変動パターンa1yでは、第2特別図柄表示装置21が約20000msに亘り変動表示される。また、変動パターンa1yでは、画像表示装置31においてノーマルリーチ演出が実行され、確変大当りを報知する演出が実行される。
第2特別図柄表示装置21に特別図柄B1が停止表示される場合、特図変動用乱数値が数値「4〜10」の何れかであれば、変動パターンb1yが決定される。また、特図変動用乱数値が数値「11〜21」の何れかであれば、変動パターンb2yが決定され、特図変動用乱数値が数値「22〜34」の何れかであれば、変動パターンb3yが決定される。さらに、特図変動用乱数値が数値「35〜50」の何れかであれば、変動パターンc1yが決定され、特図変動用乱数値が数値「51〜71」の何れかであれば、変動パターンc2yが決定され、特図変動用乱数値が数値「72〜98」の何れかであれば、変動パターンc3yが決定され、特図変動用乱数値が数値「99」であれば、変動パターンgが決定される。
変動パターンb1yでは、第2特別図柄表示装置21が約30000msに亘り変動表示される。また、変動パターンb1yでは、画像表示装置31においてSPリーチ1演出が実行され、確変大当りが報知される。同様に、変動パターンb2yでは、第2特別図柄表示装置21が約30000msに亘り変動表示され、画像表示装置31においてSPリーチ2演出が実行され、確変大当りが報知される。変動パターンb3yでは、第2特別図柄表示装置21が約30000msに亘り変動表示され、画像表示装置31においてSPリーチ3演出が実行され、確変大当りが報知される。
変動パターンc1yでは、第2特別図柄表示装置21が約60000msに亘り変動表示される。また、変動パターンc1yでは、画像表示装置31においてSPSPリーチ1演出が実行され、確変大当りが報知される。同様に、変動パターンc2yでは、第2特別図柄表示装置21が約60000msに亘り変動表示され、画像表示装置31においてSPSPリーチ2演出が実行され、確変大当りが報知される。変動パターンc3yでは、第2特別図柄表示装置21が約60000msに亘り変動表示され、画像表示装置31においてSPSPリーチ3演出が実行され、確変大当りが報知される。変動パターンgでは、第2特別図柄表示装置21が約70000msに亘り変動表示され、画像表示装置31において全回転リーチ演出が実行され、確変大当りが報知される。
第2特別図柄表示装置21に特別図柄B2が停止表示される場合、特図変動用乱数値が数値「0〜3」の何れかであれば、変動パターンa2yが決定される。また、特図変動用乱数値が数値「4〜10」の何れかであれば、変動パターンb4yが決定され、特図変動用乱数値が数値「11〜21」の何れかであれば、変動パターンb5yが決定され、特図変動用乱数値が数値「22〜34」の何れかであれば、変動パターンb6yが決定される。さらに、特図変動用乱数値が数値「35〜50」の何れかであれば、変動パターンc4yが決定され、特図変動用乱数値が数値「51〜71」の何れかであれば、変動パターンc5yが決定され、特図変動用乱数値が数値「72〜99」の何れかであれば、変動パターンc6yが決定される。
変動パターンa2yでは、第2特別図柄表示装置21が約20000msに亘り変動表示される。また、変動パターンa2yでは、画像表示装置31においてノーマルリーチ演出が実行され、通常大当りが報知される。変動パターンb4yでは、第2特別図柄表示装置21が約30000msに亘り変動表示され、画像表示装置31においてSPリーチ1演出が実行され、通常大当りが報知される。同様に、変動パターンb5yでは、第2特別図柄表示装置21が約30000msに亘り変動表示され、画像表示装置31においてSPリーチ2演出が実行され、通常大当りが報知される。変動パターンb6yでは、第2特別図柄表示装置21が約30000msに亘り変動表示され、画像表示装置31においてSPリーチ3演出が実行され、通常大当りが報知される。
変動パターンc4yでは、第2特別図柄表示装置21が約60000msに亘り変動表示される。また、変動パターンc4yでは、画像表示装置31においてSPSPリーチ1演出が実行され、通常大当りが報知される。同様に、変動パターンc5yでは、第2特別図柄表示装置21が約60000msに亘り変動表示され、画像表示装置31においてSPSPリーチ2演出が実行され、通常大当りが報知される。変動パターンc6yでは、第2特別図柄表示装置21が約60000msに亘り変動表示され、画像表示装置31においてSPSPリーチ3演出が実行され、通常大当りが報知される。第2特別図柄表示装置21に特別図柄K(小当り)が停止表示される場合、特図変動用乱数値によらず、変動パターンdyが決定される。
第2特別図柄表示装置21に特別図柄Hが停止表示される場合、第2特別図柄保留数、リーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値の組合せに応じて変動パターンが決定される。例えば、第2特別図柄保留数が「0または1」個の場合を想定する。以上の場合、リーチ判定用乱数値「0〜69」であれば、リーチ演出が実行されず、特図変動用乱数値によらず変動パターンf1yが決定される。以上の変動パターンf1yでは、第2特別図柄表示装置21が約2000msに亘り変動表示される。また、変動パターンf1yではハズレを報知する演出が実行される。
一方、第1特別図柄保留数が「0または1」個の場合において、リーチ判定用乱数値「70〜99」であれば、特図変動用乱数値に応じたリーチ演出が実行される。具体的には、特図変動用乱数値が数値「0〜27」の何れかであれば、変動パターンa3yが決定される。また、特図変動用乱数値が数値「28〜48」の何れかであれば、変動パターンb7yが決定され、特図変動用乱数値が数値「49〜64」の何れかであれば、変動パターンb8yが決定され、特図変動用乱数値が数値「65〜77」の何れかであれば、変動パターンb9yが決定される。さらに、特図変動用乱数値が数値「78〜88」の何れかであれば、変動パターンc7yが決定され、特図変動用乱数値が数値「89〜94」の何れかであれば、変動パターンc8yが決定され、特図変動用乱数値が数値「95〜99」の何れかであれば、変動パターンc9yが決定される。
変動パターンa3yでは、第2特別図柄表示装置21が約15000msに亘り変動表示される。また、変動パターンa3yでは、画像表示装置31においてノーマルリーチ演出が実行され、ハズレが報知される。変動パターンb7yでは、第2特別図柄表示装置21が約25000msに亘り変動表示される。また、変動パターンb7yでは、画像表示装置31においてSPリーチ1演出が実行され、ハズレが報知される。同様に、変動パターンb8yでは、第2特別図柄表示装置21が約25000msに亘り変動表示され、画像表示装置31においてSPリーチ2演出が実行され、ハズレが報知される。変動パターンb9yでは、第2特別図柄表示装置21が約25000msに亘り変動表示され、画像表示装置31においてSPリーチ3演出が実行され、ハズレが報知される。
変動パターンc7yでは、第2特別図柄表示装置21が約55000msに亘り変動表示される。また、変動パターンc7yでは、画像表示装置31においてSPSPリーチ1演出が実行され、ハズレが報知される。同様に、変動パターンc8yでは、第2特別図柄表示装置21が約55000msに亘り変動表示され、画像表示装置31においてSPSPリーチ2演出が実行され、ハズレが報知される。変動パターンc9yでは、第2特別図柄表示装置21が約55000msに亘り変動表示され、画像表示装置31においてSPSPリーチ3演出が実行され、ハズレが報知される。
また、特別図柄Hが停止表示される際に第1特別図柄保留数が「2または3」個の場合を想定する。以上の場合、リーチ判定用乱数値「0〜89」であれば、リーチ演出が実行されず、特図変動用乱数値によらず変動パターンf2yが決定される。以上の変動パターンf2yでは、第2特別図柄表示装置21が約2000msに亘り変動表示される。また、変動パターンf2yではハズレを報知する演出が実行される。
一方、第1特別図柄保留数が「2または3」個の場合において、リーチ判定用乱数値「90〜99」であれば、特図変動用乱数値に応じたリーチ演出が実行される。具体的には、特図変動用乱数値が数値「0〜27」の何れかであれば、変動パターンa3yが決定される。また、特図変動用乱数値が数値「28〜48」の何れかであれば、変動パターンb7yが決定され、特図変動用乱数値が数値「49〜64」の何れかであれば、変動パターンb8yが決定され、特図変動用乱数値が数値「65〜77」の何れかであれば、変動パターンb9yが決定される。
さらに、特図変動用乱数値が数値「78〜88」の何れかであれば、変動パターンc7yが決定され、特図変動用乱数値が数値「89〜94」の何れかであれば、変動パターンc8yが決定され、特図変動用乱数値が数値「95〜99」の何れかであれば、変動パターンc9yが決定される。なお、詳細な説明は省略するが、第1特別図柄表示装置20の時短遊技状態における変動パターンは、上述の第2特別図柄表示装置21の変動パターンと同様な方法で決定される。
<特別図柄の事前判定テーブル>
図9は、大当り抽選の結果を事前に判定するための事前判定テーブルを示す図である。図9に示す事前判定テーブルでは、特別図柄表示装置の種類(遊技球が始動口に入賞したことを検出した始動口検出スイッチの種類)と、特別図柄の種類と、遊技状態と、リーチ判定用乱数値と、特図変動用乱数値と、に基づいて、大当り抽選の結果を事前に判定するための入賞情報が生成される。そして、生成された入賞情報に基づいて、大当り抽選の結果を事前に判定するための始動入賞指定コマンドが生成される。
図9に示す事前判定テーブルでは、第1特別図柄表示装置20についての入賞情報として、入賞情報a(1、2)、入賞情報b(1〜6)、入賞情報c(1〜6)、入賞情報d1および入賞情報e1を含む入賞情報が設定される。また、第2特別図柄表示装置21についての入賞情報として、入賞情報a(3、4)、入賞情報b(7〜12)、入賞情報c(7〜12)、入賞情報d(1、2)、入賞情報e(1、2)、入賞情報fおよび入賞情報gを含む入賞情報が設定される。
例えば、入賞情報a1、a3は、この入賞情報が選択された場合、演出制御基板120により約40,000msの変動時間を用いて行われる演出において、ノーマルリーチ演出を実行した後、長当りとなる演出に対応する。
また、入賞情報b1、b7は、この入賞情報が選択された場合、演出制御基板120により約60,000msの変動時間を用いて行われる演出において、ノーマルリーチ演出を実行した後、SPリーチ1を実行し、長当りとなる演出に対応する。
また、入賞情報b2、b8は、この入賞情報が選択された場合、演出制御基板120により約60,000msの変動時間を用いて行われる演出において、ノーマルリーチ演出を実行した後、SPリーチ2を実行し、長当りとなる演出に対応する。
また、入賞情報b3、b9は、この入賞情報が選択された場合、演出制御基板120により約60,000msの変動時間を用いて行われる演出において、ノーマルリーチ演出を実行した後、SPリーチ3を実行し、長当りとなる演出に対応する。
また、入賞情報c1、c7は、この入賞情報が選択される場合、演出制御基板120により約70,000msの変動時間を用いて行われる演出において、ノーマルリーチ演出を実行した後、SPリーチ演出を経由あるいは直接に、SPSPリーチ演出1を実行し、長当りとなる演出に対応する。
また、入賞情報c2、c8は、この入賞情報が選択される場合、演出制御基板120により約70,000msの変動時間を用いて行われる演出において、ノーマルリーチ演出を実行した後、SPリーチ演出を経由あるいは直接に、SPSPリーチ演出2を実行し、長当りとなる演出に対応する。
また、入賞情報c3、c9は、この入賞情報が選択される場合、演出制御基板120により約70,000msの変動時間を用いて行われる演出において、ノーマルリーチ演出を実行した後、SPリーチ演出を経由あるいは直接に、SPSPリーチ演出3を実行し、長当りとなる演出に対応する。
また、入賞情報d1、d2は、この入賞情報が選択される場合、演出制御基板120により約20,000msの変動時間を用いて行われる小当り又は短当り演出に対応する。
入賞情報e1、a2、b4〜b6、c4〜c6、e2、a4、b10〜b12、c10〜c12、fは、ハズレの場合に該当している。
また、時短遊技中は、第1特別図柄表示装置20における特別図柄判定用乱数値が大当り、小当り、ハズレの場合に関わらず、遊技状態が時短遊技状態のときは、第1始動口13に遊技球が入賞したことに対応する入賞情報の設定および始動入賞指定コマンドの生成は行わないようにしている。
本実施形態の遊技機1は、第2特別図柄表示装置21に対応する図柄変動を優先するタイプの遊技機とされる。このタイプの遊技機では、時短遊技中に図柄変動が非優先である第1特別図柄表示装置20における特別図柄判定用乱数値が大当りに当選しているか否かの事前判定の結果、その対象が大当りであり、大当りであることを事前判定演出により遊技者に報知した場合、図柄変動が非優先とされる第1特別図柄表示装置20に大当りが存在することが遊技者に報知されたうえで、図柄変動が優先して行われる第2始動口に遊技球を入賞させることで、第1特別図柄表示装置20の大当りを保留し続けた状態で、第2特別図柄表示装置21における大当り抽選を受けることができる。この場合、遊技機の射幸性が著しく高くなってしまい適切でない。
そこで、本実施形態の遊技機1では、上記したように時短遊技中は非優先側である第1始動口13に遊技球が入賞したことに対応する入賞情報の設定および始動入賞指定コマンドの生成は行わないようにしている。
以上の入賞情報を示す始動入賞指定コマンドによって、大当りの種別、変動パターン、リーチの発生の有無を特別図柄の変動開始前に判別できることとなる。なお、大当りの場合には必ず「リーチ」を伴うことから、大当りということでリーチが発生することも判別できる。
次に、本実施形態の遊技機1における遊技の進行について説明する。
<主制御基板のメイン処理>
図10は、主制御基板によるメイン処理を説明するフローチャートである。電源基板170により電源が供給されると、メインCPU111にシステムリセットが発生し、メインCPU111は、以下のメイン処理を行う。
まず、ステップS10において、メインCPU111は初期化処理を行う。具体的には、メインCPU111は、起動プログラムを実行し、メインRAM113の予め定められた記憶領域を初期化する。初期化処理を実行した後に、メインCPU111は、遊技用乱数値更新処理(S20)において、特図変動用乱数値、リーチ判定用乱数値を更新する。
その後、初期乱数値更新処理(S30)において、メインCPU111は、特別図柄判定用初期乱数値、大当り図柄用初期乱数値、小当り図柄用初期乱数値を更新する。以上の遊技用乱数値更新処理および初期乱数値更新処理は、所定の割込が発生するまで繰返し実行される。
<主制御基板のタイマ割込処理>
図11は、主制御基板によるタイマ割込処理を説明するフローチャートである。主制御基板110に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(4ミリ秒、以下「4ms」という)毎にクロックパルスが発生されることで、以下に説明するタイマ割込処理が実行される。
以上のタイマ割込処理が実行されると、ステップS101において、メインCPU111は、レジスタに格納される情報をスタック領域に退避させる。メインCPU111は、ステップS101を実行した後に、時間制御処理(S102)を実行する。以上の時間制御処理において、メインCPU111は、特別図柄時間カウンタの更新、特別電動役物の開放時間などの特別遊技タイマカウンタの更新、普通図柄時間カウンタの更新、普電開放時間カウンタの更新等の各種タイマカウンタを更新する。具体的には、メインCPU111は、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、普通図柄時間カウンタ、普電開放時間カウンタから1を減算する。
ステップS103において、メインCPU111は、特別図柄判定用乱数値、大当り図柄用乱数値、小当り図柄用乱数値、当り判定用乱数値の乱数更新処理を行う。具体的には、それぞれの乱数カウンタに1を加算して、乱数カウンタを更新する。なお、加算した結果が乱数範囲の最大値を超えた場合には、乱数カウンタを0に戻し、乱数カウンタが1周した場合には、その時の初期乱数の値から乱数を更新する。
ステップS104において、メインCPU111は、特別図柄判定用初期乱数値カウンタ、大当り図柄用初期乱数値カウンタ、小当り図柄用初期乱数値カウンタを1加算して乱数カウンタを更新する初期乱数値カウンタ更新処理を行う。
ステップS105において、メインCPU111は、入力制御処理を行う。この入力制御処理において、メインCPU111は、第1始動口検出スイッチ13a、第2始動口検出スイッチ14a、ゲート検出スイッチ15a、大入賞口検出スイッチ(16a、17a)、一般入賞口検出スイッチ18aの各スイッチに入力があったか否か判定する。詳しくは、図12から図14を用いて後述する。
ステップS106において、メインCPU111は、特別図柄、特別電動役物の制御を行うための特図特電制御処理を行う。詳しくは、図15および図16を用いて後述する。ステップS107において、メインCPU111は、普通図柄、普通電動役物の制御を行うための普図普電制御処理を行う。
ステップS108において、メインCPU111は、払出制御処理を行う。この払出制御処理において、メインCPU111は、大入賞口16、第1始動口13、第2始動口14、一般入賞口18に遊技球が入賞したか否かのチェックを行い、入賞があった場合は、それぞれに対応する払出個数指定コマンドを払出制御基板130に送信する。
具体的には、一般入賞口賞球カウンタ、大入賞口賞球カウンタ、始動口賞球カウンタをチェックし、それぞれの入賞口に対応する払出個数指定コマンドを払出制御基板130に送信する。その後、送信した払出個数指定コマンドに対応する賞球カウンタから所定のデータを減算して更新する。
ステップS109において、メインCPU111は、外部情報データ、始動口開閉ソレノイドデータ、大入賞口開閉ソレノイドデータ、特別図柄表示装置データ、普通図柄表示装置データ、記憶数指定コマンドのデータ作成処理を行う。
ステップS110において、メインCPU111は、出力制御処理を行う。この出力制御処理において、メインCPU111は、上記ステップS109で作成した外部情報データ、始動口開閉ソレノイドデータ、大入賞口開閉ソレノイドデータの信号をポートを介して出力させる。
また、メインCPU111は、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21及び普通図柄表示装置22の各LEDを点灯させるために、上記ステップS109で作成した特別図柄表示装置データと普通図柄表示装置データとを出力する表示装置出力処理を行う。さらに、メインCPU111は、メインRAM113の演出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを送信するコマンド送信処理も行う。ステップS111において、メインCPU111は、ステップS101で退避した情報をメインCPU111のレジスタに復帰させる。
<入力制御処理>
図12は、主制御基板による入力制御処理を説明するフローチャートである。まず、ステップS121において、メインCPU111は、一般入賞口検出スイッチ18aから検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が一般入賞口18に入球したか否かを判定するための一般入賞口検出スイッチ入力処理を実行する。メインCPU111は、一般入賞口検出スイッチ18aから検出信号を入力した場合には、賞球のために用いる一般入賞口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する。
ステップS122において、メインCPU111は、大入賞口検出スイッチ(16a、17a)からの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が大入賞口(16、17)に入球したか否かを判定するための大入賞口検出スイッチ入力処理を実行する。メインCPU111は、大入賞口検出スイッチから検出信号を入力した場合には、賞球のために用いる大入賞口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新するとともに、大入賞口に入賞した遊技球を計数するための大入賞口入球カウンタ(C1)記憶領域のカウンタを加算して更新する。
ステップS123において、メインCPU111は、第1始動口検出スイッチ13aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が第1始動口13に入球したか否かを判定するための第1始動口検出スイッチ入力処理を実行する。以上の第1始動口検出スイッチ入力処理において遊技球が第1始動口13に入球したと判断された場合、大当りの判定を行うための所定のデータをセットする。詳しくは、図13を用いて後述する。
ステップS124において、メインCPU111は、第2始動口検出スイッチ14aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が第2始動口14に入球したか否かを判定するための第2始動口検出スイッチ入力処理を実行する。以上の第2始動口検出スイッチ入力処理において遊技球が第2始動口14に入球したと判断された場合には、上記ステップS123と同様の処理を行う。
ただし、この第2始動口検出スイッチ入力処理においては、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に「1」を加算し、抽出した特別図柄判定用乱数値、大当り図柄用乱数値、小当り図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値を第2特別図柄記憶領域に記憶する。つまり、第1始動口検出スイッチ入力処理と第2始動口検出スイッチ入力処理とでは、各種のデータを記憶する記憶領域のみ異なり、その他は全て同じ処理を行うこととなる。ステップS125において、メインCPU111は、ゲート検出スイッチ15aが信号を入力したか、すなわち、遊技球が普通図柄ゲート15を通過したか否かを判定するためのゲート検出スイッチ入力処理を実行する。
<第1始動口検出スイッチ入力処理>
図13は、主制御基板による第1始動口検出スイッチ入力処理を説明するフローチャートである。まず、ステップS131において、メインCPU111は、第1始動口検出スイッチ13aからの検出信号を入力したか否かを判定する。第1始動口検出スイッチ13aからの検出信号を入力した場合には(ステップS131でYes)、ステップS132に処理を移し、第1始動口検出スイッチ13aからの検出信号を入力しなかった場合には(ステップS131でNo)、第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
ステップS132において、メインCPU111は、賞球のために用いる始動口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する処理を行う。次に、ステップS133において、メインCPU111は、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされている保留個数が4未満であるか否かを判定する。第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされている保留個数が4未満であった場合には、ステップS134に処理を移し、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされている保留個数が4未満でない場合には第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
ステップS134において、メインCPU111は、特別図柄判定用乱数値を取得して、第1特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した特別図柄判定用乱数値を記憶する。ステップS135において、メインCPU111は、大当り図柄用乱数値を取得して、第1特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した大当り図柄用乱数値を記憶する。
ステップS136において、メインCPU111は、小当り図柄用乱数値を取得して、第1特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した小当り図柄用乱数値を記憶する。ステップS137において、メインCPU111は、遊技用乱数値(特図変動用乱数値およびリーチ判定用乱数値)を取得して、第1特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した遊技用乱数値(特図変動用乱数値およびリーチ判定用乱数値)を記憶する。
ステップS138において、メインCPU111は、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に「1」を加算して記憶する。ステップS139において、メインCPU111は、上記ステップS134乃至ステップS137で取得した各乱数値を、それぞれ現在の遊技状態に対応する事前判定テーブルに基づいて判定する事前判定処理(図14)を行う。
<事前判定処理>
図14は、主制御基板による事前判定処理を説明するフローチャートである。まず、ステップS151において、メインCPU111は、特別図柄保留記憶領域に新たに書き込まれた特別図柄判定用乱数値を、図9に示した事前判定テーブルに基づいて判定するための大当り仮判定処理を実行する。次に、ステップS152において、メインCPU111は、上記ステップS151における大当り判定の結果、大当りと仮判定されたか否かを判定する。
大当りと仮判定された場合(ステップS152でYes)、メインCPU111はステップS153に処理を移し、大当りと仮判定されなかった場合(ステップS152でNo)にはステップS156に処理を移す。上記ステップS152において大当りと仮判定された場合、メインCPU111は、ステップS153において、新たに書き込まれた大当り図柄用乱数値を判定して、特別図柄の種類(停止図柄データ)を仮判定するための大当り図柄仮判定処理を実行する。
次に、メインCPU111は、ステップS154において、新たに書き込まれた特図変動用乱数値を判定して、特別図柄の変動パターンを仮判定するための変動パターン仮判定処理を実行する。次にメインCPU111は、ステップS155において、仮判定された特別図柄の種類、仮判定された変動パターンに対応する始動入賞指定コマンドを生成して、演出用伝送データ格納領域にセットして事前判定処理を終了する。
なお、始動入賞指定コマンドは、図7および図8に示す変動パターンを示す変動パターン指定コマンドと同様に識別可能に設けられており、大当り、小当り、ハズレの各情報が対応付けられている。ステップS152において、大当りと仮判定されなかった場合には(ステップS152でNo)、メインCPU111は、ステップS156において、小当りと判定されたか否かの仮判定を行う。
ステップS156において小当りと仮判定されなかった場合には(ステップS156でNo)、メインCPU111は、ステップS159において、特図変動用乱数値を判定して、特別図柄の変動パターンを仮判定するための変動パターン仮判定処理を実行する。そして、メインCPU111は、ステップS160において、ハズレであることを示す始動入賞指定コマンド(仮判定された変動パターンを含む)を演出用伝送データ格納領域にセットして事前判定処理を終了する。
一方、小当りと仮判定された場合には(ステップS156でYes)、メインCPU111は、ステップS157において、特図変動用乱数値を判定して、特別図柄の変動パターンを仮判定するための変動パターン仮判定処理を実行する。ステップS158において、小当りであること、すなわちチャンス演出であることを示す始動入賞指定コマンド(仮判定された変動パターンを含む)を演出用伝送データ格納領域にセットして事前判定処理を終了する。なお、ステップS124(図12)に示す第2始動口検出スイッチ入力処理においても、メインCPU111は事前判定テーブルを参照して入賞情報が生成し、この入賞情報に基づいた始動入賞指定コマンドを演出制御基板120に送信する事前判定処理を行う。
以上の事前判定処理により、遊技球が第1始動口13または第2始動口14に入球した時点で、入賞情報を始動入賞指定コマンドとして演出制御基板120へ送信することができる。従って、始動入賞指定コマンドを受信した演出制御基板120のサブCPU121は、始動入賞コマンドを解析して、今回の第1始動口への遊技球の入賞を契機とした特別図柄の変動が開始される前から、事前に所定の演出を実行することが出来る。
ただし、この事前判定処理は、あくまでも遊技球が各始動口13、14に入球した時点の遊技状態に応じて判定されるものである。そのため、当該入球によって留保された第1保留または第2保留を処理する前に遊技状態が変化した場合には、後述する大当り判定処理の結果と、当該事前判定処理の結果とが異なる可能性がある。
<特図特電制御処理>
図15は、主制御基板による特図特電制御処理を説明するフローチャートである。まず、メインCPU111は、ステップS181において特図特電処理データの値をロードし、ステップS182においてロードした特図特電処理データから分岐アドレスを参照する。ステップS183において特図特電処理データ=0であれば(ステップS183でYes)、メインCPU111は特別図柄記憶判定処理(ステップS184)に処理を移す。
ステップS183において特図特電処理データ=0で無い場合(ステップS183でNo)、メインCPU111はステップS185において特図特電処理データ=1であるかを判断する。ステップS185において特図特電処理データ=1であれば(ステップS185でYes)、メインCPU111は特別図柄変動処理(ステップS186)に処理を移す。
ステップS186の特別図柄変動処理では、特別図柄記憶判定処理においてセットされた特別図柄の変動時間が経過した場合、特別図柄記憶判定処理においてセットされた特別図柄を特別図柄表示装置20、21に所定の図柄停止時間(例えば0.5秒)停止表示させる。ステップS185において特図特電処理データ=1で無い場合(ステップS185でNo)、メインCPU111は、ステップS187において特図特電処理データ=2であるかを判断する。
ステップS187において特図特電処理データ=2であれば(ステップS187でYes)、メインCPU111は特別図柄停止処理(ステップS188)に処理を移す。
ステップS188の特別図柄停止処理では、特別図柄変動処理においてセットされた所定の図柄停止時間が経過した場合、停止表示された特別図柄が大当り図柄であれば特図特電処理データに「3」をセットした後、大当り用のオープニングコマンドとオープニング時間をセットし、停止表示された特別図柄が小当り図柄であれば特図特電処理データに「4」をセットした後、小当り用のオープニングコマンドとオープニング時間をセットする。
ステップS187において特図特電処理データ=2で無い場合(ステップS187でNo)、メインCPU111は、ステップS189において特図特電処理データ=3であるかを判断する。ステップS189において特図特電処理データ=3であれば(ステップS189でYes)、メインCPU111は大当り遊技処理(ステップS190)に処理を移す。ステップS190の大当り遊技処理では、大当りのオープニングが終了したら大当り用の開放態様決定テーブル(図示しない)に応じて、大入賞口16を所定期間開放する。大入賞口16の開放終了後、所定期間エンディングを行い、エンディング終了後、特図特電処理データに「5」をセットする。
ステップS189において特図特電処理データ=3で無い場合(ステップS189でNo)、メインCPU111は、ステップS191において特図特電処理データ=4であるかを判断する。ステップS191において特図特電処理データ=4であれば(ステップS191でYes)、メインCPU111は、小当り遊技処理(ステップS192)に処理を移す。
ステップS192の小当り遊技処理では、小当りのオープニングが終了したら小当り用の開放態様決定テーブル(図示しない)に応じて、大入賞口16を所定期間開放する。大入賞口16の開放終了後、所定期間エンディングを行い、エンディング終了後、特図特電処理データに「5」をセットする。ステップS191において特図特電処理データ=4で無い場合(ステップS191でNo)、メインCPU111は、特図特電処理データ=5であると判断し、特別遊技終了処理(ステップS193)に処理を移す。ステップS193の特別遊技終了処理では、大当り終了時に大当り遊技後の遊技状態を確変遊技状態又は時短遊技状態に設定した後、特図特電処理データに「0」をセットする。
<特別図柄記憶判定処理>
図16は、主制御基板による特別図柄記憶判定処理を説明するフローチャートである。
ステップS201において、メインCPU111は、特別図柄の変動表示中であるか否かを判定する。ここで、特別図柄の変動表示中、すなわち特別図柄時間カウンタ≠0であれば(ステップS201でYes)、特別図柄記憶判定処理を終了する。また、特別図柄の変動表示中でなければ、すなわち特別図柄時間カウンタ=0であれば(ステップS201でNo)、メインCPU111は、ステップS202に処理を移し第2特別図柄保留数(U2)記憶領域が1以上であるかを判定する。
第2特別図柄保留数(U2)記憶領域が1以上でない場合には(ステップS202でNo)、メインCPU111は、ステップS204に処理を移し、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域が「1」以上であると判定した場合には(ステップS202でYes)ステップS203に処理を移す。これにより、第1特別図柄記憶領域よりも第2特別図柄記憶領域が優先して処理されていく。ステップS203において、メインCPU111は、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている値から「1」を減算して記憶する。
ステップS204において、メインCPU111は、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域が1以上であるかを判定する。第1特別図柄保留数(U1)記憶領域が1以上でない場合には(ステップS204でNo)、ステップS215に処理を移し、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域が「1」以上であると判定した場合には(ステップS204でYes)ステップS205に処理を移す。
ステップS205において、メインCPU111は、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている値から「1」を減算して記憶する。ステップS206において、メインCPU111は、上記ステップS202〜S205において減算された特別図柄保留数(U)記憶領域に対応する特別図柄保留記憶領域に記憶された所定の乱数値(特別図柄判定用乱数値、大当り図柄用乱数値、小当り図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値、特図変動用乱数値)と始動入賞指定コマンドのシフト処理を行う。具体的には、第1特別図柄記憶領域または第2特別図柄記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された所定の乱数値と始動入賞指定コマンドとを1つ前の記憶部にシフトさせる。
ここで、第1記憶部に記憶されている所定の乱数値と始動入賞指定コマンドとは、判定記憶領域(第0記憶部)にシフトさせる。このとき、第1記憶部に記憶されている所定の乱数値と始動入賞指定コマンドとは、判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれるとともに、既に判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれていたデータは特別図柄保留記憶領域からは消去されることとなる。これにより、前回の遊技で用いた所定の乱数値と始動入賞指定コマンドとが消去される。また、シフト後には、始動入賞指定コマンドのMODEを、シフト後の記憶領域に対応するように加工処理する。
ステップS207において、メインCPU111は、上記ステップS206において特別図柄保留記憶領域の判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれたデータ(特別図柄判定用乱数値、大当り図柄用乱数値、小当り図柄用乱数値)に基づいて、大当り判定処理を実行する。ステップS207の大当り判定処理では、大当りに当選していると判定した場合、特別図柄表示装置20、21に停止表示させる大当り用の特別図柄を決定する。なお、小当りに当選していると判定した場合は、特別図柄表示装置20、21に停止表示させる小当り用の特別図柄を決定し、ハズレの場合はハズレ用の特別図柄を決定する。
ステップS208において、メインCPU111は、変動パターン決定処理を行う。
変動パターン決定処理は、まずメインRAM113の遊技状態記憶領域を参照して、現在の遊技状態に基づく変動パターン決定テーブルを決定する。具体的には、時短遊技状態である場合には図8に示す時短遊技状態用の変動パターン決定テーブルを決定し、非時短遊技状態である場合には、図7に示す非時短遊技状態の変動パターン決定テーブルを決定する。その後、特別図柄判定用乱数値、大当り図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値を参照し、決定した変動パターン決定テーブルに基づいて、変動パターンを決定する。
ステップS209において、メインCPU111は、決定した変動パターンに対応する変動パターン指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。ステップS210において、メインCPU111は、変動開始時の遊技状態を確認し、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS211において、メインCPU111は、特別図柄表示装置20、21において特別図柄の変動表示を開始する。つまり、特別図柄の変動表示データを処理領域にセットする。これにより、処理領域に書き込まれた情報が、第1保留(U1)に係る場合には第1特別図柄表示装置20を点滅させ、第2保留(U2)に係る場合には第2特別図柄表示装置21を点滅させることとなる。
ステップS212において、メインCPU111は、上記のようにして特別図柄の変動表示を開始したら、特別図柄時間カウンタに上記ステップS208において決定した変動パターンに基づいた変動時間(カウンタ値)を特別図柄時間カウンタにセットする。なお、特別図柄時間カウンタは上記S110において約4ms毎に減算処理されていく。
ステップS213において、メインCPU111は、客待ち判定フラグに00Hをセットする。すなわち、客待ち判定フラグをクリアする。なお、客待ち判定フラグ=「00H」というのは、現在、特別図柄の変動表示中であったり、特別遊技中であったりすることを示す。一方、特別図柄の変動表示中でもなく、特別遊技中でもない場合には客待ち判定フラグ「01H」が記憶される。客待ち判定フラグ=「01H」が記憶されている場合には、後述するステップS217において客待ちコマンドがセットされ、演出制御基板120に特別図柄の変動表示中でも特別遊技中でもないことが伝達される。
ステップS214において、メインCPU111は、特図特電処理データ=1をセットし、特別図柄記憶判定処理を終了する。上記ステップS204において、第1保留(U1)が「0」であると判定した場合、すなわち、第1保留(U1)および第2保留(U2)のいずれも留保されていない場合には、メインCPU111は、ステップS215において客待ち判定フラグに01Hがセットされているか否かを判定する。
客待ち判定フラグに01Hがセットされている場合には(ステップS215でYes)、特別図柄記憶判定処理を終了し、客待ち判定フラグに01Hがセットされていない場合には(ステップS215でNo)、ステップS216に処理を移す。ステップS216において、メインCPU111は、後述するステップS217で客待ちコマンドを何度もセットすることがないように、客待ち判定フラグに01Hをセットする。ステップS217において、メインCPU111は、客待ちコマンドを演出用伝送データ格納領域にセットし、特別図柄記憶判定処理を終了する。
次に、演出制御基板120のサブCPU121により実行される処理について説明する。
演出制御基板120では、前述したように、主制御基板110から変動パターン指定コマンドを受信すると、受信した変動パターン指定コマンドに対応した演出を抽選により決定して実行する。
<演出制御基板のメイン処理>
図17は、演出制御基板によるメイン処理を説明するフローチャートである。ステップS510において、サブCPU121は、初期化処理を行う。この処理において、サブCPU121は、電源投入に応じて、サブROM122からメイン処理プログラムを読み込むと共に、サブRAM123に記憶されるフラグなどを初期化し、設定する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS520に処理を移す。
ステップS520において、サブCPU121は、演出用乱数値更新処理を行う。この処理において、サブCPU121は、サブRAM123に記憶される種々の乱数値を更新する処理を行う。以降は、所定の割込処理が行われるまで、上記ステップS510の処理を繰返し行う。
<演出制御基板のタイマ割込処理>
図18は、演出制御基板によるタイマ割込処理を説明するフローチャートである。図示はしないが、演出制御基板120に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(2ミリ秒)毎にクロックパルスが発生され、タイマ割込処理プログラムを読み込み、演出制御基板120のタイマ割込処理が実行される。まず、ステップS601において、サブCPU121は、自身のレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
ステップS602において、サブCPU121は、演出制御基板120で用いられる各種タイマカウンタの更新処理を行う。ステップS603において、サブCPU121は、コマンド解析処理を行う。この処理において、サブCPU121は、サブRAM123の受信バッファに格納されているコマンドを解析する処理を行う。コマンド解析処理の具体的な説明は、図19および図20を用いて後述する。
なお、演出制御基板120は、主制御基板110から送信されたコマンドを受信すると、図示しない演出制御基板120のコマンド受信割込処理が発生し、受信したコマンドを受信バッファに格納する。その後、ステップS603において受信したコマンドの解析処理が行われる。
ステップS604において、サブCPU121は、ランプ制御基板140を介して入力される演出ボタン検出スイッチ8aの信号のチェックを行い、演出ボタン8に関する演出入力制御処理を行う。なお、演出入力制御処理の具体的な説明は、図21を用いて後述する。ステップS605において、サブCPU121は、サブRAM123の送信バッファにセットされている各種データを画像制御基板150やランプ制御基板140へ送信するためのデータ出力処理を実行する。ステップS606において、サブCPU121は、ステップS601で退避した情報をサブCPU121のレジスタに復帰させる。
<コマンド解析処理>
図19および図20は、演出制御基板によるコマンド解析処理を説明するフローチャートである。なお、図20に示すコマンド解析処理2は、図19に示すコマンド解析処理1に引き続いて行われるものである。ステップS611において、サブCPU121は、受信バッファにコマンドが有るか否かを確認して、コマンドを受信したかを確認する。サブCPU121は、受信バッファにコマンドがなければ(ステップS611でNo)、コマンド解析処理を終了し、受信バッファにコマンドがあれば(ステップS611でYes)、ステップS621に処理を移す。
ステップS621において、サブCPU121は、受信バッファに格納されているコマンドが、客待ちコマンドであるか否かを確認する。サブCPU121は、受信バッファに格納されているコマンドが客待ちコマンドであれば(ステップS621でYes)、ステップS622に処理を移し、客待ちコマンドでなければ(ステップS621でNo)、ステップS631に処理を移す。
ステップS622において、サブCPU121は、客待ち演出パターンを決定する客待ち演出パターン決定処理を行う。具体的には、客待ち演出パターンを決定し、決定した客待ち演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した客待ち演出パターンの情報を画像制御基板150とランプ制御基板140に送信するため、決定した客待ち演出パターンに基づくデータをサブRAM123の送信バッファにセットする。
ステップS631において、サブCPU121は、受信バッファに格納されているコマンドが、始動入賞指定コマンドであるか否かを確認する。サブCPU121は、受信バッファに格納されているコマンドが始動入賞指定コマンドであれば(ステップS631でYes)、ステップS632に処理を移し、始動入賞指定コマンドでなければ(ステップS631でNo)、ステップS641に処理を移す。
ステップS632において、サブCPU121は、受信した始動入賞指定コマンドを解析すると共に、当該始動入賞指定コマンドに対応する保留記憶処理を実行する。始動入賞指定コマンドには、事前判定処理によって仮判定された大当り、小当り、ハズレ、変動パターンに係る情報が対応付けられている。従って、ここでは新たに留保された第1保留(U1)又は第2保留(U2)についての情報が、サブRAM123の所定の記憶領域に記憶されることとなる。
ステップS633において、サブCPU121は、始動入賞指定コマンドを解析し、保留表示を所定の態様で行うべく保留表示コマンドを画像制御基板150とランプ制御基板140に送信する保留表示態様決定処理を行う。これにより、画像表示装置31には、第1保留(U1)及び第2保留(U2)の現在の留保個数が表示されることとなる。
ステップS641において、サブCPU121は、受信バッファに格納されているコマンドが、変動パターン指定コマンドであるか否かを確認する。サブCPU121は、受信バッファに格納されているコマンドが変動パターン指定コマンドであれば(ステップS641でYes)、ステップS642に処理を移し、変動パターン指定コマンドでなければ(ステップS641でNo)、ステップS651に処理を移す。
ステップS642において、サブCPU121は、受信した変動パターン指定コマンドに基づいて、後述する図24に基づいて、複数の変動演出パターンの中から1つの変動演出パターンを決定する変動演出パターン決定処理を行う。
ステップS643において、サブCPU121は、第1保留記憶領域及び第2保留記憶領域に記憶されている保留表示データと始動入賞指定コマンドに対応するデータとをシフトさせ、シフトした後の保留表示データの情報を画像制御基板150とランプ制御基板140に送信する保留表示態様更新処理を行う。
サブCPU121は、ステップS644において、タイマ演出決定処理を実行する。タイマ演出決定処理では、今回の遊技でタイマ演出を実行するか否かが決定される。具体的には、タイマ演出決定処理では、直前のステップS642で決定された変動演出パターンに応じて、タイマ演出を実行するか否かが抽選により決定される。また、タイマ演出決定処理では、タイマ演出の実行が開始される時期、および、当該タイマ演出が終了するまでの時間長が抽選により決定される。タイマ演出は、特定演出期間の開始時より前の時点、特定演出期間の開始と略同時、または、特定演出期間の開始時より後の時点の何れかから表示開始される。
サブCPU121は、ステップS645において、表示態様変更処理を実行する。表示態様変更処理では、上述の特定演出で表示される各画像(例えばキャラクタ画像)の表示態様(例えば色彩)を変更するか否かが決定される。具体的には、表示態様変更処理では、第1の色(例えば白色)で通常表示される画像の色彩を、第2の色(例えば赤色)に変更するか否かが、変動演出パターン(大当りの当否)に応じて抽選で決定される。また、表示態様変更処理では、大当りに当選していない場合と比較して、大当りに当選している場合に当該画像の色彩の変更が決定され易い。
ステップS651において、サブCPU121は、受信バッファに格納されているコマンドが、演出図柄指定コマンドであるか否かを確認する。サブCPU121は、受信バッファに格納されているコマンドが演出図柄指定コマンドであれば(ステップS651でYes)、ステップS652に処理を移し、演出図柄指定コマンドでなければ(ステップS651でNo)、ステップS661に処理を移す。
ステップS652において、サブCPU121は、受信した演出図柄指定コマンドの内容に基づいて、画像表示装置31に停止表示させる演出図柄35を決定する演出図柄決定処理を行う。具体的には、演出図柄指定コマンドを解析して、大当りの有無、大当りの種別に応じて演出図柄35の組み合わせを構成する演出図柄データを決定し、決定された演出図柄データに基づく図柄コマンドを演出図柄記憶領域にセットする。
ステップS661において、サブCPU121は、受信バッファに格納されているコマンドが、図柄確定コマンドであるか否かを確認する。サブCPU121は、受信バッファに格納されているコマンドが図柄確定コマンドであれば(ステップS661でYes)、ステップS662に処理を移し、図柄確定コマンドでなければ(ステップS661でNo)、ステップS671に処理を移す。ステップS662において、サブCPU121は、演出図柄を停止表示させるための図柄停止コマンドをサブRAM123の送信バッファにセットする演出図柄停止処理を行う。
ステップS671において、サブCPU121は、受信バッファに格納されているコマンドが、普図変動パターン指定コマンドであるか否かを確認する。サブCPU121は、受信バッファに格納されているコマンドが普図変動パターン指定コマンドであれば(ステップS671でYes)、ステップS672に処理を移し、普図変動パターン指定コマンドでなければ(ステップS671でNo)、ステップS681に処理を移す。ステップS672において、サブCPU121は、受信した普図変動パターン指定コマンドに基づいて、複数の普図変動演出パターンの中から1つの普図変動演出パターンを決定する普図変動演出パターン決定処理を行う。
ステップS681において、サブCPU121は、受信バッファに格納されているコマンドが、長開放開始コマンドであるか否かを確認する。サブCPU121は、受信バッファに格納されているコマンドが長開放開始コマンドであれば(ステップS681でYes)、ステップS682に処理を移し、長開放開始コマンドでなければ(ステップS681でNo)、ステップS700に処理を移す。ステップS682において、サブCPU121は、長開放中演出処理を行う。ここでは、非時短遊技状態において第2始動口14が長時間(4.2秒)開放されることを遊技者に報知すべく、報知演出が実行される。
ステップS691において、サブCPU121は、受信バッファに格納されているコマンドが、普通図柄確定コマンドであるか否かを確認する。サブCPU121は、受信バッファに格納されているコマンドが普通図柄確定コマンドであれば(ステップS691でYes)、ステップS692に処理を移し、普通図柄確定コマンドでなければ(ステップS691でNo)、ステップS700に処理を移す。ステップS692において、サブCPU121は、普図演出図柄を停止表示させるために、受信した普通図柄確定コマンドに対応する演出図柄データと、普図演出図柄を停止表示させるための図柄停止コマンドをサブRAM123の送信バッファにセットする普通図柄変動停止処理を行う。
ステップS700において、サブCPU121は、受信バッファに格納されているコマンドが、遊技状態指定コマンドであるか否かを判定する。サブCPU121は、受信バッファに格納されているコマンドが遊技状態指定コマンドであれば(ステップS700でYes)、ステップS701に処理を移し、遊技状態指定コマンドでなければ(ステップS700でNo)、ステップS711に処理を移す。
ステップS701において、サブCPU121は、受信した遊技状態指定コマンドに基づいた遊技状態をサブRAM123にある遊技状態記憶領域にセットするための遊技状態設定処理を実行する。ステップS711において、サブCPU121は、受信バッファに格納されているコマンドが、オープニングコマンドであるか否かを確認する。サブCPU121は、受信バッファに格納されているコマンドがオープニングコマンドであれば(ステップS711でYes)、ステップS712に処理を移し、オープニングコマンドでなければ(ステップS711でNo)、ステップS721に処理を移す。
ステップS712において、サブCPU121は、当り開始演出パターンを決定する当り開始演出パターン決定処理を行う。具体的には、オープニングコマンドに基づいて当り開始演出パターンを決定し、決定した当り開始演出パターンを演出パターン記憶領域にセットすると共に、決定した当り開始演出パターンの情報を画像制御基板150とランプ制御基板140に送信するため、決定した当り開始演出パターンに基づくデータをサブRAM123の送信バッファにセットする。
ステップS721において、サブCPU121は、受信バッファに格納されているコマンドが、大当りのラウンド遊技開始を示す大入賞口開放指定コマンドであるか否かを確認する。サブCPU121は、受信バッファに格納されているコマンドが大入賞口開放指定コマンドであれば(ステップS721でYes)、ステップS722に処理を移し、大入賞口開放指定コマンドでなければ(ステップS721でNo)、ステップS731に処理を移す。
ステップS722において、サブCPU121は、大当り演出パターンを決定するラウンド中演出パターン決定処理を行う。具体的には、何回目のラウンド遊技が開始するかについての情報を有する大入賞口開放指定コマンドに基づいて、開始するラウンドごとにラウンド中演出パターンを決定する。そして、決定したラウンド中演出パターンを演出パターン記憶領域にセットすると共に、当該演出パターンの情報を画像制御基板150とランプ制御基板140に送信するため、対応するデータをサブRAM123の送信バッファにセットする。
ステップS731において、サブCPU121は、受信バッファに格納されているコマンドが、ラウンド終了指定コマンドであるか否かを確認する。サブCPU121は、受信バッファに格納されているコマンドがラウンド終了指定コマンドであれば(ステップS731でYes)、ステップS732に処理を移し、ラウンド終了指定コマンドでなければ(ステップS731でNo)、ステップS741に処理を移す。ステップS732において、サブCPU121は、各ラウンド間の演出パターンを決定する休止中演出パターン決定処理を行う。
ステップS741において、サブCPU121は、受信バッファに格納されているコマンドが、エンディングコマンドであるか否かを確認する。サブCPU121は、受信バッファに格納されているコマンドがエンディングコマンドであれば(ステップS741でYes)、ステップS742に処理を移し、エンディングコマンドでなければ(ステップS741でNo)、ステップS751に処理を移す。
ステップS742において、サブCPU121は、当り終了演出パターンを決定する当り終了演出パターン決定処理を行う。具体的には、エンディングコマンドに基づいて当り終了演出パターンを決定し、決定した当り終了演出パターンを演出パターン記憶領域にセットすると共に、決定した当り終了演出パターンの情報を画像制御基板150とランプ制御基板140に送信するため、決定した当り終了演出パターンに基づくデータをサブRAM123の送信バッファにセットする。
ステップS751において、サブCPU121は、受信バッファに格納されているコマンドが、大入賞口入球コマンドであるか否かを確認する。サブCPU121は、受信バッファに格納されているコマンドが大入賞口入球コマンドであれば(ステップS751でYes)、ステップS752に処理を移し、大入賞口入球コマンドでなければ(ステップS751でNo)、コマンド解析処理を終了する。ステップS752において、サブCPU121は、大入賞口入球コマンドを画像制御基板150とランプ制御基板140に送信するための大入賞口入球コマンド送信処理を実行する。以上の大入賞口入球コマンド送信処理では、大入賞口入球コマンドがサブRAM123の送信バッファにセットする。
<演出入力制御処理>
図21は、演出制御基板による演出入力制御処理を説明するフローチャートである。まず、ステップS831において、サブCPU121は、ランプ制御基板140からの演出ボタン検出コマンドに基づいて、演出ボタン検出スイッチ8aからの有効な演出ボタン検出信号があったか否かを判定する。ここで、サブCPU121は、演出ボタン検出信号がないと判定すれば(ステップS831でNo)、当該処理を終了し、演出ボタン検出信号があると判定すれば(ステップS831でYes)、ステップS832の処理に移行する。
ステップS832において、サブCPU121は、サブRAM123の記憶領域にボタン操作演出実行可能フラグ=01がセットされているか否か(操作有効期間であるか否か)を判定する。ここで、サブCPU121は、ボタン操作演出実行可能フラグ=01がセットされていなければ(ステップS832でNo)、当該処理を終了し、ボタン操作演出実行可能フラグ=01がセットされていれば(ステップS832でYes)、ステップS833の処理に移行する。
なお、ボタン操作演出実行可能フラグとは、ボタン操作が行われたことに基づいて、当該操作に対応した演出を実行させることができる状態であるか否かを判断するものであり、フラグ「01」ならば当該操作に対応した演出を実行させることが可能であり、フラグ「00」ならば当該操作に対応した演出を実行させることが不可能であることを示し、演出ボタン8の操作有効期間の開始に合わせてフラグ「01」がセットされ、演出ボタン8が操作されるか、又は演出ボタン8が操作されずに操作有効期間が終了したらフラグ「00」がセットされる。
ステップS833において、サブCPU121は、ボタン操作演出実行コマンドを送信バッファにセットする。このコマンドは、画像制御基板150に演出ボタン8の操作に対応した演出を実行させるためのコマンドである。ここで、サブCPU121は、演出入力制御処理の後のステップS605(図18参照)において送信バッファにセットされたコマンドを画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信する。画像制御基板150は受信したコマンドに基づいて、画像表示装置31及び音声出力装置34を作動させ、ランプ制御基板140は受信したコマンドに基づいて演出可動体32及び演出用照明装置33を作動させる。
次に、画像制御基板150について説明する。画像制御基板150では、演出制御基板120から演出用のコマンドを受信すると、受信した演出用のコマンドに基づいて、ホストCPU151がホストROM153から音声出力装置制御プログラムを読み出して、音声出力装置34における音声を出力制御すると共に、ホストCPU151がホストROM153からアニメーション制御プログラムを読み出して、画像表示装置31における画像表示を制御する。
ここで、画像制御基板150におけるホストCPU151により実行される処理について説明する。
<ホストCPUメイン処理>
図22は、画像制御基板によるメイン処理を説明するフローチャートである。電源基板170により電源が供給されると、ホストCPU151にシステムリセットが発生し、ホストCPU151は、以下のメイン処理を行う。先ず、ステップS901において、ホストCPU151は、初期化処理を行う。この処理において、ホストCPU151は、電源投入に応じて、ホストROM153からメイン処理プログラムを読み込むと共に、ホストCPU151の各種モジュールやVDP200の初期設定を指示する。
ステップS902において、ホストCPU151は、演出制御基板120から送信された演出パターン指定コマンド(ホストRAM152の受信バッファに格納されているコマンド)を解析する演出パターン指定コマンド解析処理を行う。なお、画像制御基板150は、演出制御基板120から送信されたコマンドを受信すると、図示しない画像制御基板150のコマンド受信割込処理が発生し、受信したコマンドを受信バッファに格納する。
演出パターン指定コマンド解析処理は、受信バッファに演出パターン指定コマンド(+演出制御コマンド)が記憶されているか否かを確認する。受信バッファに演出パターン指定コマンドが記憶されていなければ、そのままステップS903に処理を移す。受信バッファに演出パターン指定コマンド(+演出制御コマンド)が記憶されていれば、新たな演出パターン指定コマンドを読み込み、読み込んだ演出パターン指定コマンドに基づいて、実行する1つ又は複数のアニメグループを決定すると共に、それぞれのアニメグループからアニメパターンを決定する。そして、アニメパターンを決定すると、読み込んだ演出パターン指定コマンドを送信バッファから消去する。
ステップS903において、ホストCPU151は、アニメーション制御処理を行う。この処理において、後述するステップS921において更新される「シーン切換えカウンタ」、「ウェイトフレーム」、「フレームカウンタ」と、上記ステップS902で決定されたアニメパターンとに基づいて、各種アニメシーンのアドレスを更新する。
ステップS904において、ホストCPU151は、アニメシーンが属するアニメグループの優先順位(描画順序)に従って、更新したアドレスにあるアニメシーンの1フレームの表示情報(スプライトの識別番号、表示位置等)から、ディスプレイリストを生成していく。そして、ディスプレイリストの生成が完了すると、ホストCPU151はディスプレイリストをVDP200に出力する。なお、ここで出力されたディスプレイリストは、VDP200におけるCPUI/F203を介して、VRAM156のディスプレイリスト記憶領域156aに記憶される。
ステップS905において、ホストCPU151は、FB切換えフラグ=01であるか否かを判定する。ここで、FB切換えフラグは、図23(b)で後述するように、1/60秒(約16.6ms)毎のVブランク割込において、前回のディスプレイリストの描画が完了していれば、FB切換えフラグ=01になる。即ち、ステップS905では、前回の描画が完了したか否かを判定することになる。ホストCPU151は、FB切換えフラグ=01であれば(ステップS905でYes)、ステップS906に処理を移し、FB切換えフラグ=00であれば(ステップS905でNo)、FB切換えフラグ=01になるまで待機をする。
ステップS906において、ホストCPU151は、FB切換えフラグ=00をセットして(FB切換えフラグをオフにして)、ステップS906に処理を移す。ステップS907において、ホストCPU151は、描画実行開始処理を行う。この処理において、既に出力したディスプレイリストに対する描画の実行をVDP200に指示するため、描画レジスタに描画実行開始データをセットする。即ち、上記ステップS904で出力されたディスプレイリストに対する描画の実行が指示されることになる。以降は、図23に示す所定の割込が発生するまで、ステップS902〜ステップS907の処理を繰返し行う。
<画像制御基板の割込処理>
図23を用いて画像制御基板150の割込処理を説明する。画像制御基板150の割込処理には、描画終了割込信号を入力したことで行う描画終了割込処理と、Vブランク割込信号を入力したことで行うVブランク割込処理とを少なくとも備えている。
<ホストCPU描画終了割込処理>
図23(a)は、画像制御基板による描画終了割込処理を説明するフローチャートである。VDP200は、所定単位のフレーム(1フレーム)の描画が終了すると、CPUI/F203を介して、ホストCPU151に描画終了割込信号を出力する。ホストCPU151は、VDP200から描画終了割込信号を入力すると、描画終了割込処理を実行する。描画終了割込処理においては、ステップS911において、ホストCPU151は、描画終了フラグ=01をセット(描画終了フラグをオン)して、今回の描画終了割込処理を終了する。即ち、描画の終了毎に描画終了フラグがオンになる。
<ホストCPU Vブランク割込処理>
図23(b)は、画像制御基板によるVブランク割込処理を説明するフローチャートである。VDP200は1/60秒(約16.6ms)毎に、CPUI/F203を介して、ホストCPU151にVブランク割込信号(垂直同期信号)を出力する。ホストCPU151は、VDP200からVブランク割込信号を入力すると、Vブランク割込処理を実行する。
ステップS921において、ホストCPU151は、「シーン切換えカウンタ」、「ウェイトフレーム」、「フレームカウンタ」の各種カウンタを更新する処理を行う。ステップS922において、ホストCPU151は、描画終了フラグ=01であるか否かを判定する。即ち、所定単位のフレームの描画が終了しているか否かを判定する。ホストCPU151は、描画終了フラグ=01であれば(ステップS922でYes)、ステップS923に処理を移し、描画終了フラグ=01でなければ(ステップS922でNo)、今回のVブランク割込処理を終了する。即ち、Vブランク割込信号を入力しても、描画が終了していなければ、ステップS923以降の処理が行われない。
ステップS923において、ホストCPU151は、描画終了フラグ=00をセットする(描画終了フラグをオフにする)。ステップS924において、ホストCPU151は、VDP200のメモリコントローラ209に「表示用フレームバッファ」と「描画用フレームバッファ」とを切り替える指示を与える。ステップS925において、ホストCPU151は、FB切換えフラグ=01をセットし(FB切換えフラグをオンにし)、上記ステップS905(図22参照)における待機状態を解除して、今回のVブランク割込処理を終了する。
次に、ランプ制御基板140の概略を簡単に説明する。ランプ制御基板140においては、演出制御基板120から演出用のコマンドを受信すると、受信した演出用のコマンドに基づいて演出可動体作動プログラムを読み出して、演出可動体32を作動制御すると共に、受信した演出用のコマンドに基づいて演出用照明装置制御プログラムを読み出して、演出用照明装置33、導光体60を制御する。またランプ制御基板140においては、演出制御基板120を介して画像制御基板150から演出ボタン用のコマンドを受信すると、受信した演出ボタン用のコマンドに基づいて演出ボタン用作動プログラムを読み出して、演出ボタン8を制御する。
図24は、変動演出パターン決定テーブルの一例の概念図である。サブCPU412は、上述の変動演出パターン決定処理において、変動演出パターン決定テーブルを参照し、変動演出パターンを決定する。
本実施形態では、遊技状態(低確率非時短遊技状態、低確率時短遊技状態、高確率時短遊技状態)毎に変動パターン決定テーブルが設けられる。図24の具体例では、低確率非時短遊技状態において参照される変動演出パターン決定テーブルを示す。すなわち、図24の変動演出パターン決定テーブルは、上述の図7に示す変動パターン決定テーブルを用いて変動パターンがメインCPU111により決定された場合にサブCPU121により参照される。
具体的には、変動演出パターン決定処理では、メインCPU111が決定した変動パターン(変動パターン指定コマンドにより指定される変動パターン)、および、演出用乱数値に応じて、変動演出パターンが抽選により決定される。演出用乱数値は、乱数範囲が「0〜99」であり、変動演出パターン決定処理が開始される際にサブCPU121により取得される。例えば、メインCPU111が変動パターンa1xを決定し、且つ、演出用乱数値として数値「0〜50」の何れかが取得された場合、変動演出パターン1が決定される。
図24には、各変動演出パターンの演出構成の概要が示される。例えば、変動演出パターン1では、遊技が開始されると通常演出が実行され、その後、ノーマルリーチが実行される。一方、変動演出パターン2では、遊技が開始されると通常演出が実行され、その後、疑似連演出が実行された後にノーマルリーチが実行される。以上の疑似連演出では、画像表示装置31は、変動表示していた演出図柄35を一旦停止(仮停止)し、再度変動表示させる。以上の疑似連演出は、1回の遊技(変動)において複数回実行される場合がある。例えば、変動演出パターン5では2回の疑似連演出が実行され、変動演出パターン14では3回の疑似連演出が実行される。
本実施形態では、画像表示装置31において各種の演出(後述の特定演出など)が実行される。以上の演出では、キャラクタの画像(後述の図27に示すキャラクタ画像GC)を含む各種の画像が表示される。以上の画像表示装置31に表示されるキャラクタには、当該キャラクタの著作権者の著作権が及ぶ。また、画像表示装置31に表示されるキャラクタ以外の各種の画像(例えば後述の示唆画像GW)についても当該画像の著作権者の著作権が及ぶ。
仮に、遊技機1の遊技動画を撮影してインターネット上に公開(二次利用)する場合、画像表示装置31に表示される画像の著作権者に許諾を得る必要がある。しかし、遊技機1の遊技動画を撮影した者が、当該遊技動画をインターネット上に無断で公開する事案が多発している。
以上の事情から、画像表示装置31に表示される画像の不正な二次利用を抑制することが要望されている。以上の事情を考慮して、本実施形態では、画像表示装置31に表示される画像の不正な二次利用を抑制可能な構成を具備する。具体的には、画像表示装置31に表示される画像に係る著作権情報(著作権者の名称等)を表示する権利情報画像(後述の図28(b)のGB)を表示可能な構成とした。
図25(a)から図25(c)は、本実施形態における各期間を説明するための図である。画像表示装置31は、各期間に応じた画像を表示する。
例えば、図25(a)に示す通り、本実施形態には遊技中期間Taおよび非遊技期間Tbが設けられる。遊技中期間Taは、特別図柄が変動する期間である。ただし、特別図柄が停止表示される期間のうち、第1特別図柄保留数または第2特別図柄保留数(以下「特別図柄保留数」と総称する)が数値「1」以上の期間(遊技を開始する権利が保留される期間)は、遊技中期間Taに含まれる。
なお、以下において、第1特別図柄保留数および第2特別図柄保留数の合計値が数値「N」であることを「特別図柄保留数が数値「N」」と記載する場合がある。例えば、第1特別図柄保留数および第2特別図柄保留数の双方が数値「0」(合計が数値「0」)であることを「特別図柄保留数が数値「0」」と記載する場合がある。
以上の遊技中期間Taにおいて、上述の変動演出パターンに応じた演出(リーチ演出、疑似連演出)を含む各種の演出が実行される。例えば、遊技中期間Taでは、上述のリーチ演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)およびボタン演出が実行される。また、遊技中期間Taにおいて、大当り判定処理の結果を告知する画像が表示される告知演出が実行される。以上の告知演出では、例えば、特定の組合せの演出図柄35(例えば「777」)が表示される。
非遊技期間Tbは、遊技者が遊技していない期間である。具体的には、非遊技期間Tbは、特別図柄が変動表示されず、且つ、特別図柄保留数が数値「0」であり、始動口への遊技球の入賞を契機に直ちに遊技が開始可能(特別図柄の変動表示が開始可能)な期間である。すなわち、特別図柄が変動表示されない期間のうち大当り遊技および小当り遊技は、非遊技期間Tbに含まれない。なお、操作ハンドル11が操作される期間を、非遊技期間Tbに含めてもよいし、含めなくてもよい。
図25(a)に示す通り、非遊技期間Tbには、待機期間Tcが含まれる場合がある。待機期間Tcでは、画像表示装置31に所定の動画像(後述の特定動画像)が表示されるデモ演出(後述の図28(a)参照)が実行される。また、待機期間Tc以外の非遊技期間Tb(以下「通常画面期間Td」という)では、例えば、直前の遊技(遊技中期間Ta)の終了時点で表示された画像が継続して表示される。
図25(a)の具体例では、遊技中期間Taが時点tsにおいて開始され時点teにおいて終了した場合を想定する。すなわち、図25(a)の具体例は、時点teにおいて遊技が終了し、且つ、特別図柄保留数が数値「0」の場合を想定する。また、図25(a)の具体例では、時点teから予め定められた時間長(例えば約30秒)が経過する時点tx1まで非遊技期間Tb(通常画面期間Td)が継続した場合を想定する。以上の場合、時点tx1から待機期間Tc(デモ演出等が実行される期間)に移行する。
本実施形態では、予め定められた時間間隔で待機期間Tc(所定期間)へ繰返し移行する。また、待機期間Tcは、予め定められた各画像(後述のタイトル画像GAなど)が順次に表示され(後述の図28参照)、予め定められた時間長で終了する。図25(a)の具体例では、時点tx1から時点ty1までが1回目の待機期間Tcとなる。待機期間Tcが終了した場合、通常画面期間Tdへ再度移行し、その後、予め定められた時間長(例えば約30秒)が経過すると、次回の待機期間Tcへ移行する。
なお、本実施形態では、遊技中期間Taが終了してから1回目の待機期間Tcへ移行するまでの時間長(te〜tx1)と、待機期間Tcが終了してから次回の待機期間Tcが開始するまでの時間長(ty1〜tx2、ty2〜tx3…)とを共通としたが相違させてもよい。例えば、遊技中期間Taが終了してから1回目の待機期間Tcへ移行するまでの時間長は、1回目の待機期間Tcが終了してから2回目の待機期間Tcが開始するまでの時間長より長くしてもよい。
図25(b)は、遊技中期間Taの具体例を説明するための図である。遊技中期間Taは、通常演出期間Ta1、特定演出期間Ta2および告知演出期間Ta3を含む。通常演出期間Ta1は、通常演出(通常変動)が実行される期間である。
上述した通り、本実施形態では、3個の演出図柄35を変動表示した後に、2個の演出図柄35を停止表示した状態で、SPリーチ演出またはSPSPリーチ演出が実行される場合がある。通常演出は、SPリーチ演出またはSPSPリーチ演出の前に実行される演出である。例えば、通常演出には、全ての演出図柄35が変動表示される演出が含まれる。また、通常演出に上述した疑似連演出が含まれる場合がある。
特定演出期間Ta2は、特定演出が実行される期間である。本実施形態における特定演出には、上述のSPリーチ演出およびSPSPリーチ演出が含まれる。上述した通り、特定演出は、大当りの当選期待度が高い場合に実行される。したがって、特定演出期間Ta2は、大当りに対する遊技者の期待度が高められる期間であるといえる。ただし、上述した通り、変動パターンは抽選で決定される。また、例えば、上述の図7で説明した変動パターンex(通常変動)では特定演出は実行されない。以上の構成では、遊技中期間Taにおいて特定演出期間Ta2が設けられない場合がある。
特定演出では、特定動画像が画像表示装置31に表示される。特定動画像は、例えば、味方キャラクタが敵キャラクタと戦闘する動画像であり、大当りに当選した期待度が示唆される。また、特定演出期間Taでは、特定動画像と併せて各種の画像(後述の図27におけるGW、GX、GY)が表示される場合がある。
告知演出期間Ta3は、告知演出が実行される期間である。告知演出は、特定演出の後に実行され、大当りに当選した旨を告知する画像(例えば、「777」を表示する演出図柄35)が表示される。以上の、告知演出期間Ta3は、大当りに非当選の場合は設けられない。なお、上述の各期間(Ta1〜3)以外の期間が遊技中期間Taに設けられる構成としてもよい。
図25(c)は、待機期間Tcの具体例を説明するための図である。上述した通り、待機期間Tcでは、予め定められた各画像が順次に表示される。具体的には、図25(c)に示す通り、待機期間Tcは、デモ演出期間Tc1、タイトル期間Tc2、緩衝期間Tc3および依存抑制期間Tc4を含んで構成される。
デモ演出期間Tc1では、上述の特定動画像(特定演出で表示される動画像)が画像表示装置31に表示される。すなわち、本実施形態の画像表示装置31は、遊技中期間Taの特定演出期間Ta2で表示する特定動画像を、非遊技期間Tb(待機期間Tc)のデモ演出期間Tc1においてデモンストレーション画像として表示する。
上述した通り、本実施形態の構成では、大当りの当選の期待度が高い遊技で特定動画像が表示される。したがって、遊技中期間Taで表示される特定動画像をデモ演出期間Tc1においてデモンストレーション画像として表示することで、遊技者の遊技に対する意欲を向上させることができる。
なお、デモ演出において、特定動画像の途中で別の画像(例えば、所定のストーリーを説明するための文章を表示する画像)が一旦表示され、その後、特定動画像の続きが表示される構成としてもよい。また、デモ演出において、特定動画像に加え通常演出における画像が画像表示装置31に表示される構成としてもよい。
デモ演出期間Tc1に続くタイトル期間Tc2では、タイトル画像GA(後述の図28(b)参照)が表示される。以上のタイトル画像GAは、遊技機のタイトル(名称)を表示する。以上のタイトル画像GAは、タイトル期間Tc2において、画像表示装置31の画面の略中央に比較的大きく表示される。
また、タイトル期間Tc2では、タイトル画像GAと併せて、権利情報画像GBが画像表示装置31に表示される。権利情報画像GBは、画像表示装置31に表示される各画像の不正な二次利用を抑制するための画像である。詳細には後述するが、権利情報画像GBは、画像表示装置31に表示される各画像の著作権に係る情報を表示する。
なお、タイトル画像GAは商標登録されている場合がある。以上の場合、タイトル期間Tc2において、登録商標マーク(Rの囲み文字)を表す画像がタイトル画像GAの近傍に表示される構成としてもよい。また、上述の各画像以外がタイトル期間Tc2に表示される構成としてもよい。
タイトル期間Tc2に続く緩衝期間Tc3では、緩衝画像GE(図28(d)参照)が表示される。また、緩衝期間Tc3に続く依存抑制期間Tc4では依存抑制画像GS(図28(c)参照)が画像表示装置31に表示される。依存抑制画像GSは、遊技依存を抑制するための画像である。
詳細には後述するが、タイトル画像GAの直後に依存抑制画像GSを表示すると、タイトル画像GAが示す遊技機1に悪い印象を与えるという不都合が生じ易くなるという事情がある。例えば、タイトル画像GAの直後に依存抑制画像GSを表示すると、遊技依存の原因が遊技機1にあるという印象を、遊技者に過度に与え易くなる不都合が生じ得る。同様に、権利情報画像GBの直後に依存抑制画像GSを表示すると、権利情報画像GBが示す著作者に悪い印象を与えるという不都合が生じ易くなるという事情がある。
以上の事情を考慮して、本実施形態では、タイトル期間Tc2と依存抑制期間Tc4との間に緩衝期間Tc3を設けた。緩衝期間Tc3では、遊技依存を抑制するための画像(例えば、依存抑制画像GS)は表示されない。したがって、例えばタイトル期間Tc2と依存抑制期間Tc4との間に緩衝期間T3が設けられない構成と比較して、タイトル画像GAおよび権利情報画像GBが表示されてから依存抑制画像GSが表示されるまでの期間が延長され、上述の不都合が抑制できる。
以上の説明から理解される通り、本実施形態の構成によれば、遊技機1のタイトルを示すタイトル画像GAと、遊技者に対して遊技依存を警告する依存抑制画像GSと、遊技機1に係る著作権情報を示す権利情報画像GBとは、待機期間Tcにおいて予め定められた順序で表示される。具体的には、依存抑制画像GSは、タイトル画像GAより後の待機期間Tcにおいて表示される。
なお、待機期間Tcを上述の各期間(Tc1〜4)以外で構成してもよい。例えば、デモ演出期間Tc1とタイトル期間Tc2との間に他の期間が介在してもよい。また、待機期間Tcの各期間の順序は適宜に入替えてもよい。
図26(a)、図26(b)、図26(c)、図26(d−1)、図26(d−2)には、各期間において画像表示装置31に表示される画面の模擬図が示される。なお、以下で説明する各図のうち、画像表示装置31に表示される画面の模擬図(図26、図27、図28、図29.図32、図33、図35)では、一部の画像が抜粋して表示され、他の画像は省略される。たとえば、第1保留および第2保留の個数を表示する画像が表示される場合があるが、各図において、以上の画像は省略する。
図26(a)は、非遊技期間の通常画面期間に表示される各画像を説明するための図である。詳細には後述するが、非遊技期間から遊技中期間へ移行した場合(始動口へ遊技球が入賞した場合)、演出図柄35が下方向へスクロール表示される。なお、演出図柄35の変動表示の方法は以上の例に限定されない。例えば、演出図柄35が横スクロールで表示される構成としてもよい。
図26(a)に示す通り、通常画面期間では、演出図柄35が停止して表示される。本実施形態の演出図柄35は、左図柄、中図柄および右図柄で構成される。図26(a)の具体例では、演出図柄35のうち左図柄に数字「7」が停止表示され、中図柄に数字「8」が表示され、右図柄に数字「2」が表示される。なお、図26(a)では省略するが、通常画面期間において、背景画像を含む各種の画像が領域Rに表示される。
図26(b)は、遊技中期間が開始された直後の各画像を説明するための図である。以下、各図において、変動表示する演出図柄35を白色の矢印で示す。上述した通り、遊技中期間が開始された直後は通常演出期間になる(図25(b)参照)。図26(b)に示す通り、通常演出期間では、全て(左図柄、中図柄、右図柄)の演出図柄35が変動表示される。具体的には、演出図柄35の各々の図柄には、数字「1」から数字「9」が「…1→2→3…8→9→1…」の順に上側から下側へスクロールする様に表示される。なお、図26(b)では省略するが、通常演出期間において、領域Rに背景画像を含む各種の画像が表示される。
遊技中期間が開始されてから所定の時間長が経過すると、通常演出期間が終了する。通常演出期間の時間長は、変動演出パターン毎に定められる。通常演出期間が終了すると、左図柄、右図柄、中図柄の順に演出図柄35が停止表示される。ただし、通常演出期間の後に特定演出期間が設けられる場合(SPリーチ演出が実行される場合など)は、当該通常演出期間終了後も中図柄の変動表示が継続される。また、変動演出パターン(例えば、短縮変動の変動パターンfxが決定された場合の変動演出パターン)によっては、演出図柄35の各図柄が略同時に停止表示される。
なお、本実施形態における「図柄が停止表示する」とは、当該図柄のスクロール表示が停止したことを意味する。すなわち、本実施形態における「図柄が停止表示する」とは、当該図柄が完全に停止して表示されている場合のみならず、当該図柄が揺れる様に表示(仮停止)されている場合を含む概念である。
図26(c)は、特定演出期間における各画像を説明するための図である。上述した通り、特定演出期間では、特定演出(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)が実行され、当該特定演出に応じた特定動画像(リーチムービーなど)が表示される。具体的には、画像表示装置31の領域Rに特定動画像が表示される。また、図26(c)に示す通り、特定演出期間では、演出図柄35の左図柄および右図柄に共通の図柄が停止表され、中図柄の変動表示は継続される。なお、上述の非遊技期間および通常演出期間と比較して、特定演出期間では、演出図柄35が縮小して表示される。
図26(c)の具体例では、特定動画像で表示される画像のうちキャラクタ画像GCが抜粋して表示される。以上の特定動画像は、序盤のシーンから決着のシーンまでを含んで構成される(後述の図30(b−1)および図30(b−2)参照)。なお、特定演出期間において表示される画像については、後述の図27を用いて詳細に説明する。
例えば、特定演出期間のうち特定動画像の決着のシーンの直前まで、演出図柄35(中図柄)の変動表示が継続する。演出図柄35の変動表示が継続する期間では、大当りの当否が演出図柄35によっては報知されない。また、特定動画像の決着シーンでは、大当りの当否が報知されるが、決着シーンより前の特定動画像からは大当りの当否は把握されない。ただし、全ての演出図柄35が停止表示される前(決着シーンの前)の期間において、大当りの当否が報知される構成としてもよい。
図26(d−1)は、特定演出期間の最後に表示される各画像の具体例を説明するための図である。すなわち、図26(d−1)は、特定動画像の決着シーンが表示される期間において表示される各画像を説明するための図である。図26(d−1)の具体例では、大当りに非当選の場合を想定する。以上の場合、ハズレに対応する演出図柄35(図26(d−1)の具体例では「787」)が停止表示され、大当りに非当選である旨が遊技者に報知される。
図26(d−2)は、特定演出期間の最後に表示される各画像の他の具体例を説明するための図である。図26(d−1)の具体例では、大当りに当選の場合を想定する。以上の場合、大当りに対応する演出図柄35(図26(d−2)の具体例では「777」)が停止表示され、大当りに当選である旨が遊技者に報知される。
本実施形態では、特定動画像が表示される期間において、当該特定動画像(キャラクタ画像GC)より演出図柄35は優先して(前面側)に表示される。また、演出図柄35は、特定動画像が表示される領域Rの内側に設けられる。以上の構成では、特定動画像の一部分が演出図柄35で隠れる。
図27(a)、図27(b)、図27(c−1)、図27(c−2)、図27(d−1)および図27(d−2)は、上述の特定演出期間(図25(b)のTa2)において画像表示装置31に表示される各画像を説明するための図である。
上述した通り、本実施形態では特定演出(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)が複数種類設けられる(後述の図30(a)参照)。以上の複数種類の特定演出の何れかが抽選で決定され、当該特定演出が特定演出期間において実行される。具体的には、上述した通り、特別図柄の変動開始時に、SPリーチ演出またはSPSPリーチ演出(特定演出)が実行される変動パターン(上述の図7および図8参照)が抽選で決定された場合、SPリーチ演出またはSPSPリーチ演出が当該変動で実行される。
また、特定演出期間では、当該特定演出期間において実行される特定演出に応じた特定動画像が画像表示装置31に表示される。また、特定演出期間では、特定動画像に併せて他の各種の画像(GC、GW、GX、GY)が画像表示装置31に表示される場合がある。
上述の特定動画像は、図27(a)に示す画像表示装置31の領域Rに表示される。図27(a)には、特定動画像で表示される各種の画像(オブジェクト)のうち味方キャラクタを表すキャラクタ画像GCが抜粋して示される。
図27(a)の特定動画像は、味方キャラクタが敵キャラクタと戦闘する動画像である。例えば、大当りに当選している場合、味方キャラクタが敵キャラクタに最終的に勝利する特定動画像が表示される。一方、大当りに当選していない場合、敵キャラクタが最終的に逃走する特定動画像が表示される。すなわち、大当りに当選した変動(遊技)におけるSPリーチ演出またはSPSPリーチ演出では、味方キャラクタが敵キャラクタに最終的に勝利する特定動画像が表示され、大当りに非当選の変動におけるSPリーチ演出またはSPSPリーチ演出では、敵キャラクタが最終的に逃走する特定動画像が表示される。
図27(a)に示す通り、味方キャラクタは剣を所持している。以下において、キャラクタ画像GCのうち剣を表す部分をアイテム画像GIと記載する場合がある。詳細には後述するが、アイテム画像GIは、特定演出期間毎に相違する態様(色彩)で表示される場合がある。すなわち、一の遊技で表示されるアイテム画像GIの色彩と、他の遊技で表示されるアイテム画像GIの色彩とは相違し得る(変化し得る)。以上のアイテム画像GIの色彩により、大当りの当選期待度が高い旨が示唆される場合がある。
図27(a)に示す通り、特定演出期間では、特定動画像(キャラクタ画像GC等)に加え、示唆画像GWが画像表示装置31に表示される。示唆画像GWは、大当りに当選した可能性が高い旨を示唆可能な画像である。具体的には、示唆画像GWは、球を表す画像であり、大当りの当否に応じた確率で色彩が変化する。なお、上述の図26では、示唆画像GWを省略して示す。
なお、示唆画像GWとして用いる画像は適宜に変更できる。例えば、略矩形の画像を示唆画像GWとして用いてもよい。また、示唆画像GWが表示される期間は、特定演出期間に限定されない。例えば、遊技中期間において、特定演出期間が開始される前の通常演出期間から示唆画像GWが表示開始される構成としてもよい。また、特定演出期間が設けられない遊技中期間において示唆画像GWが表示される構成としてもよい。さらに、通常演出期間で示唆画像GWが表示される構成において、特定演出期間が開始された直後に示唆画像GWが非表示になる構成としてもよい。
図27(a)に示す様に、本実施形態の示唆画像GWは、通常は所定の色彩(例えば白色)で表示されるが、図27(b)に示す様に、所定の色彩以外(例えば赤色)へ変化する場合がある。また、本実施形態では、示唆画像GWは、大当りが非当選の場合より大当りが当選した場合の方が所定の色彩から変化し易く構成される。具体的には、上述の表示態様変更処理において、大当りの当否(変動演出パターン)に応じて、示唆画像GWの表示態様を変化させるか否かが抽選で決定される。
以上の構成では、示唆画像GWの色彩を所定の色彩から変化させることで、大当りに当選した可能性が高い旨が示唆される。なお、示唆画像GWの色彩が変化する時期は、適宜に変更してもよい。例えば、通常演出期間において示唆画像GWの色彩が変化する構成としてもよいし、特定演出期間において示唆画像GWの色彩が変化する構成としてもよい。また、示唆画像GWの色彩が変化する時点が可変な(例えば抽選により決定される)構成としてもよい。
また、本実施形態では、特定動画像のキャラクタ画像GCの表示態様を変化させることで、大当りに当選した可能性が高い旨が示唆される。具体的には、図27(a)に示す様に、本実施形態のアイテム画像GI(キャラクタ画像GCの一部分)は、原則、特定の色彩(例えば白色。以下「通常色」という)で表示されるが、図27(b)に示す様に、通常色以外(例えば赤色。以下「特別色」という)で表示される場合がある。
本実施形態では、アイテム画像GIの色彩が抽選により決定される。また、大当りが非当選の場合より大当りが当選した場合の方が、上述の特別色でアイテム画像GIが表示され易く構成される。具体的には、上述の表示態様変更処理において、大当りの当否(変動演出パターン)に応じて、アイテム画像GIの表示態様を変化させるか否かが抽選で決定される。以上の構成では、アイテム画像GIを特別色で表示することで、大当りに当選した可能性が高い旨が示唆される。
なお、上述の具体例では、特定動画像の画像のうちキャラクタ画像GC(アイテム画像GI)の色彩を変化させたが、他の画像の色彩を変化させてもよい。例えば、特定動画像のキャラクタの後ろ側に表示される背景画像の一部分の色彩(模様を含む)を特殊な色彩(ゼブラ柄など)に変化させることで、大当りが当選した可能性が高い旨が示唆される構成としてもよい。
上述した通り、本実施形態の特定演出期間(SPリーチ演出またはSPSPリーチ演出が実行される期間)では、特定動画像に加え、示唆画像GWが画像表示装置31に表示される。また、特定演出期間では、以上の各画像に加え、タイマ画像GX1(後述の図27(c−1))および操作指示画像GY1(後述の図27(d−1))が画像表示装置31に表示される場合がある。
図27(c−1)は、特定演出期間においてタイマ画像GX1が表示された具体例を説明するための図である。以上のタイマ画像GX1は、上述のタイマ演出決定処理において、タイマ演出の実行が決定された場合、画像表示装置31に表示される。また、タイマ画像GX1の表示が開始される時期は抽選により可変に設定される。例えば、タイマ画像GX1は、特定演出期間の開始時より前の時点、特定演出期間の開始と略同時、または、特定演出期間の開始時より後の時点の何れかから表示開始される。
タイマ画像GX1は、表示が開始されてから予め定められた時間長が経過すると特定態様に変化する。タイマ画像GX1が特定態様まで変化すると、予め定められた画像(後述のチャンス画像GX2)が画像表示装置31に表示される。
具体的には、表示開始された直後のタイマ画像GX1は、図27(c−1)に示す通り、「あと10秒」というメッセージを表示する。その後、約1秒が経過する毎に、タイマ画像GX1の数字が減算して表示される。すなわち、タイマ画像GX1の表示態様は、約1秒が経過する毎に「あと9秒」「あと8秒」…「あと1秒」「あと0秒」(特定態様)という順序で変化する。
図27(c−1)に示す通り、以上のタイマ画像GX1は、特定動画像が表示される領域R内に表示される。すなわち、タイマ画像GX1の表示領域は、特定動画像の表示領域と重なる。また、タイマ画像GX1は、特定動画像(キャラクタ画像GCを含む)より優先して(前面側に)表示される。以上の構成では、特定動画像の一部分の領域がタイマ画像GX1により隠れる。
なお、タイマ画像GX1が表示開始されてから特定態様に変化するまでの時間長は、抽選で決定される構成としてもよい。例えば、大当りの当否に応じて、タイマ画像GX1が特定態様に変化するまでの時間長が決定される構成が好適である。
以上の構成の具体例としては、大当りが当選していない場合と比較して、大当りが当選している場合はタイマ画像GX1が特定態様に変化するまでの時間長が長くなり易い構成が考えられる。以上の構成のタイマ画像GX1は、本発明の「内部抽選で当選した可能性が高い旨を示唆する示唆画像」に包含され得る。
図27(c−2)は、タイマ画像GX1が「あと0秒」(特定態様)まで変化した直後に表示される各画像を説明するための図である。図27(c−2)に示す通り、タイマ画像GX1が「あと0秒」(特定態様)まで変化すると、当該タイマ画像GX1に替えて、チャンス画像GX2が画像表示装置31に表示される。図27(c−2)の具体例では、文字列「CHANCE」を表示するチャンス画像GX2が示される。
本実施形態のチャンス画像GX2は複数種類設けられ、大当りの当否に応じてチャンス画像GX2の何れかが表示される。具体的には、上述のタイマ演出決定処理において、タイマ演出の実行が決定された場合、タイマ画像GX1に続けて表示されるチャンス画像GX2が変動演出パターンに応じて抽選で決定される。以上のチャンス画像GX2には、大当りが当選した可能性が高い旨が示唆されるチャンス画像GX2が含まれる。以上のチャンス画像GX2は、本発明の示唆画像に包含され得る。
図27(c−2)に示す通り、以上のチャンス画像GX2は、上述のタイマ画像GX1と同様に、特定動画像が表示される領域R内に表示される。すなわち、チャンス画像GX2の表示領域は、特定動画像の表示領域と重なる。また、チャンス画像GX2は、特定動画像より優先して表示される。以上の構成では、特定動画像の一部分の領域がチャンス画像GX2で隠れる。
なお、上述の特定動画像のキャラクタ画像GCの姿勢は、特定演出期間(リーチ演出)の各時点において変化する。したがって、タイマ画像GX1が表示される期間におけるキャラクタ画像GCの姿勢は可変である。例えば、図27(c−1)に示したタイマ画像GX1が表示される時点と、図27(c−2)に示したチャンス画像GX2が表示される時点とでは、キャラクタ画像GCの姿勢は相違し得る。ただし、本実施形態では説明のため、以上の各時点におけるキャラクタ画像GCの姿勢を共通にして示す。
図27(d−1)は、特定演出期間において操作指示画像GY1が表示された具体例を説明するための図である。本実施形態では、演出ボタン8の操作が指示されるボタン演出が特定演出期間において実行される場合がある。以上のボタン演出は、演出ボタン8の操作が受付られる操作有効期間になる。
特定演出期間においてボタン演出が実行されるか否か、および、当該特定演出期間においてボタン演出が実行される時期は、変動演出パターン毎に予め定められる。例えば、特定演出としてSPSPリーチ演出が実行される変動演出パターンでは、当該SPSPリーチ演出の決着シーンが表示される直前にボタン演出が実行される。
ただし、ボタン演出の実行の有無は、大当りの当否に応じて抽選で決定される構成としてもよい。例えば、大当りに当選していない場合と比較して、大当りに当選している場合にボタン演出が実行され易い構成が好適である。ただし、特定演出の種類によっては、抽選によらず実行される構成としてもよい。また、1回の特定演出期間においてボタン演出が複数回実行され得る構成としてもよい。
以上のボタン演出が実行される期間では、操作指示画像GY1が画像表示装置31に表示される。図27(d−1)に示す通り、操作指示画像GY1は、演出ボタン8の操作を促す画像である。以上の操作指示画像GY1が表示される期間において演出ボタン8が操作されると、操作指示画像GY1に替えて後述のカットイン画像GY2が画像表示装置31に表示される。
操作指示画像GY1の表示が開始されてから予め定められた時間長に亘り演出ボタン8が操作されない場合、当該操作指示画像GY1は非表示になる。以上の場合、カットイン画像GY2の表示は省略される。ただし、操作指示画像GY1の表示が開始されてから予め定められた時間長に亘り演出ボタン8が操作されない場合であっても、カットイン画像GY2が表示され得る構成としてもよい。
なお、操作指示画像GY1の指示で演出ボタン8を操作した場合に表示される画像は、カットイン画像GY2に限定されない。また、本実施形態のボタン演出では、演出ボタン8を1回操作することが指示されたが、演出ボタン8を複数回操作(連打)することが指示される構成としてもよい。
図27(d−1)に示す通り、以上の操作指示画像GY1は、特定動画像が表示される領域Rに表示される。また、操作指示画像GY1は、特定動画像より優先して表示される。以上の構成では、特定動画像の一部分の領域が操作指示画像GY1により隠れる。なお、操作指示画像GY1を複数種類設け、大当りの当否に応じて操作指示画像GY1が決定される構成としてもよい。以上の操作指示画像GY1は、本発明の示唆画像に包含され得る。
図27(d−2)は、カットイン画像GY2の具体例を説明するための図である。本実施形態のカットイン画像GY2は複数種類設けられ、変動演出パターン(大当りの当否に)に応じてカットイン画像GY2の何れかが表示される。以上のカットイン画像GY2には、大当りが当選した可能性が高い旨が示唆されるカットイン画像GY2が含まれる。当該カットイン画像GY2は、本発明の示唆画像に包含され得る。
図27(d−2)の具体例では、文字列「CHANCE」を表示するカットイン画像GY2が示される。カットイン画像GY2は、例えば、予め定められた時間長に亘り画像表示装置31に表示される。なお、カットイン画像GY2は上述の例に限定されない。
図27(d−2)に示す通り、以上のカットイン画像GY2は、上述の操作指示画像GY1と同様に、特定動画像と表示領域が重なる。また、カットイン画像GY2は、特定動画像の各画像より優先して表示される。以上の構成では、特定動画像の一部分の領域がカットイン画像GY2で隠れる。
なお、上述した通り、特定動画像のキャラクタ画像GCの姿勢は、特定演出期間の各時点において変化する。したがって、図27(d−1)に示した操作指示画像GY1が表示される時点と、図27(d−2)に示したカットイン画像GY2が表示される時点とでは、キャラクタ画像GCの姿勢は相違し得る。ただし、本実施形態では説明のため、以上の各時点におけるキャラクタ画像GCの姿勢を共通にして示す。
以上の説明から理解される通り、特定演出期間では、特定動画像(キャラクタ画像GCなど)の他に、各種の画像(示唆画像GWなど)を表示することで、画像表示装置31に表示される画像の面白みを向上させている。以上の各画像には、当該画像の著作権者の著作権が及ぶ。
以上が遊技中期間に表示される各画像の説明である。以下において、非遊技期間に表示される各画像について説明する。
図28(a)から図28(d)は、非遊技期間(上述の図25(a)のTb)の待機期間(Tc)に表示される各画像(GA、GB、GC、GD、GE、GS)を説明するための図である。上述した通り、待機期間は、デモ演出期間(Tc1)、タイトル期間(Tc2)、緩衝期間(Tc3)および依存抑制期間(Tc4)を含む(上述の図25(c)参照)。28(a)から図28(d)は、待機期間の各期間における画像表示装置31の画面の模擬図である。
図28(a)は、デモ演出期間で画像表示装置31に表示される各画像(GC、GD)を説明するための図である。デモ演出期間では、上述した通り、遊技中期間の特定演出期間で表示される特定動画像が画像表示装置31に表示される。すなわち、デモ演出期間ではデモンストレーション(デモ演出)が実行される。以上のデモ演出期間を設けることで、特定演出(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)で表示される画像を遊技者に紹介することができる。本実施形態のデモ演出期間は約10秒の期間である。
ただし、以上の本実施形態の構成では、遊技中期間の特定演出期間における特定動画像が、非遊技期間のデモ演出期間においても表示されることになる。したがって、遊技者によっては、デモ演出期間を特定演出期間と誤認する不都合が生じ得る。
以上の事情を考慮して、本実施形態では、デモ演出期間である旨を直感的に把握可能な構成を採用した。具体的には、図28(a)に示す通り、デモ演出期間において、特定動画像の他にデモ中画像GDが画像表示装置31に表示される構成を採用した。
以上のデモ中画像GDは、特定演出期間では表示されない画像である。したがって、遊技者は、特定動画像が表示される期間のうちデモ中画像GDが表示される期間は、特定演出期間ではない(デモ演出期間である)ことを直感的に把握できる。以上のデモ中画像GDが表示される構成では、デモ演出期間を特定演出期間と誤認する不都合が抑制されるという利点がある。
図28(a)に示す通り、本実施形態のデモ中画像GDは、略菱形の図形を表し、画像表示装置31の領域Rに表示される。また、デモ中画像GDは半透明に表示される。以上の構成では、仮に特定動画像とデモ中画像GDとの表示領域が重複した場合であっても、デモ中画像GDを介して特定動画像が視認できる。なお、デモ中画像GDの全体が半透明に表示される構成としてもよいし、デモ中画像GDの一部分が半透明に表示される構成としてもよい。
以上の図28(a)のデモ中画像GDは、デモ演出中であることを意味する文字列(例えば「デモ中」という文字列)を表示しない。すなわち、デモ中画像GDは、デモ演出中であることを直接的には表示しない。一方、デモ中画像GDとして、デモ演出中であることを意味する文字列が表示される変形例を想定する。以上の変形例では、図28(a)で説明した本実施形態と同様に、デモ演出期間が特定演出期間と誤認される不都合が抑制される。
ただし、デモ演出中であることを意味する文字列がデモ演出期間に直接表示される変形例では、遊技者によっては、実際の特定演出ではなく、単なるデモ演出であることを過剰に意識してしまう場合がある。以上の場合、遊技者の遊技に対する意欲をデモ演出により向上させ難いという不都合が生じ得る。
本実施形態の図28(a)に示すデモ中画像GDによれば、デモ演出中であることを意味する文字列を表示しないため、以上の不都合が抑制される。以上の説明から理解される通り、図28(a)に示すデモ中画像GDによれば、デモ演出である旨を把握可能にしつつ、デモ演出であることを過剰に意識させてしまう不都合が抑制されるという利点がある。
図28(a)に示す通り、デモ演出期間では、特定演出期間で表示される示唆画像GW(上述の図27(a)および図27(b)参照)が表示されない。以上の構成では、デモ演出期間に表示される画像の種類数が削減される。したがって、例えばデモ演出期間において示唆画像GWが表示される構成と比較して、キャラクタ画像GCに注目を集め易いという利点がある。
また、上述した通り、特定演出期間では、特定動画像において表示され得るタイマ画像GX1、チャンス画像GX2、操作指示画像GY1およびカットイン画像GY2が表示されない。以上の構成では、デモ演出期間においてキャラクタ画像GCに注目を集め易いという効果は格別に顕著である。
仮に、タイマ画像GX1がデモ演出期間で表示される構成を想定する。以上の構成では、遊技者によっては、デモ演出期間において、タイマ画像GX1が特定態様(「あと0秒」という表示)まで変化してチャンス画像GX2が表示されると期待する可能性がある。
しかし、上述した通り、チャンス画像GX2は、大当り判定処理の結果に応じて表示されるため、非遊技期間のデモ演出期間では表示できない。したがって、上述の構成では、遊技者の期待を裏切ることになり、当該遊技者の遊技に対する意欲を低下させる不都合が生じ得る。本実施形態では、タイマ画像GX1がデモ演出期間で表示されないため、以上の不都合が抑制される。ただし、タイマ画像GX1がデモ演出期間で表示され得る構成としてもよい。
また、操作指示画像GY1がデモ演出期間で表示される構成を想定する。以上の構成では、遊技者によっては、デモ演出期間において、カットイン画像GY2が表示されることを期待して演出ボタン8を操作してしまう可能性がある。
しかし、上述した通り、カットイン画像GY2は、大当り判定処理の結果に応じて表示されるため、非遊技期間のデモ演出期間では表示できない。したがって、上述の構成では、遊技者の期待を裏切ることになり、当該遊技者の遊技に対する意欲を低下させる不都合が生じ得る。また、非遊技期間において演出ボタン8が操作された場合、メニュー画像が表示され、デモ演出が中断されるという不都合がある。本実施形態では、操作指示画像GY1がデモ演出期間で表示されないため、以上の不都合が抑制される。ただし、操作指示画像GY1がデモ演出期間で表示され得る構成としてもよい。
上述の特定演出期間では、特定動画像の画像(図27(b)に示したアイテム画像GI)の色彩を、通常の色彩から特殊な色彩に変化させることで、大当りの当選期待度を向上させる場合があった。しかし、デモ演出期間では、特定動画像の当該画像は通常の色彩で表示される。
仮に、デモ演出期間において、特定演出期間と同様にアイテム画像GIが特殊な色彩で表示され得る構成を想定する。以上の構成では、デモ演出期間においてアイテム画像GIにのみ遊技者が注目し、特定動画像全体が注目されない不都合が生じ得る。本実施形態の構成では、以上の不都合が抑制される。
さらに、デモ演出期間では、演出図柄35が非表示になる。すなわち、遊技中期間において特定動画像を表示する場合に表示される演出図柄35は、非遊技期間において特定動画像を表示する場合には表示されない。以上の構成では、キャラクタ画像GCが演出図柄35で隠れる不都合が抑制される。演出図柄35は、デモ演出期間以外の待機期間(例えばタイトル期間)においても非表示になる。
図28(b)は、タイトル期間(Tc2)で画像表示装置31に表示される各画像(GA、GB)を説明するための図である。本実施形態のタイトル期間は、約5秒の期間である。図28(b)に示す通り、タイトル期間では、タイトル画像GAおよび権利情報画像GBが画像表示装置31に表示される。
タイトル画像GAは、遊技機1のタイトルを示す画像である。具体的には、タイトル画像GAは、遊技機1のタイトル(名称)を示す文字列(図28(b)の例では文字列「ABC」)を表示する。ただし、タイトル画像GAが表す文字列は、遊技機1の名称の一部(略称)であってもよい。すなわち、本発明の「遊技機のタイトル」は、遊技機の名称の全体を表す文字列、および、遊技機の名称の一部を表す文字列の双方を包含する概念である。
権利情報画像GBは、遊技機1に係る著作権情報(コピーライト)を示す。例えば、権利情報画像GBは、画像表示装置31に表示されるキャラクタに係る著作権情報を表示する。具体的には、権利情報画像GBは、キャラクタの著作権者(著作権情報の一例)を表示する。以上の権利情報画像GBによれば、画像表示装置31に表示されるキャラクタ(例えば、SPリーチ演出またはSPSPリーチ演出で表示されるキャラクタ)が著作権で保護されている旨が強調される。
本実施形態の権利情報画像GBによれば、画像表示装置31に表示されるキャラクタの二次利用(例えば、遊技中期間を撮影した遊技動画をインターネットに公開する行為)が著作権者に無断で行われる不都合が抑制される。なお、以下において、権利情報画像GBが示す著作権者を単に「権利者」と記載する場合がある。また、当該権利者の著作権を単に「権利」という場合がある。
図28(b)に示す通り、タイトル期間では、タイトル画像GAおよび権利情報画像GBが併せて表示される。具体的には、権利情報画像GBは、タイトル画像GAの近傍であって、当該タイトル画像GAより下側に表示される。以上の構成では、例えば権利情報画像GBがタイトル画像GAと同時期に表示されない(各画像が別々の時期に表示される)構成と比較して、権利情報画像GBに係る権利が、遊技機1(タイトル画像GAにより名称が表示される遊技機)の各画像に及ぶ旨が強調され易いという利点がある。
上述した通り、権利情報画像GBが表示されるタイトル期間は非遊技期間に設けられる。以上の構成では、例えば遊技中期間にのみ(遊技されることを条件として)権利情報画像GBが表示される構成と比較して、権利情報画像GBが全く表示されないという不都合が抑制される。なお、権利情報画像GBは、遊技の面白みを向上させるための画像(例えば上述の示唆画像GW)ではない。したがって、遊技の面白みを向上させるための画像に注目させ易くするという観点から、遊技中期間においては権利情報画像GBが表示されない構成が好適である。
また、タイトル期間を含む待機期間は、予め定められた時間間隔で繰返される。すなわち、非遊技期間において、権利情報画像GBが繰返し表示される。以上の構成では、例えば権利情報画像GBが非遊技期間において1回のみ表示される構成と比較して、権利情報画像GBが遊技者により確認され易いという利点がある。
さらに、上述した通り、タイトル期間は、デモ演出期間に続く期間である。以上の構成では、デモ演出期間においてキャラクタが表示された直後に、タイトル期間において当該キャラクタの権利者を示す権利情報画像GBが表示される。したがって、例えば、キャラクタが表示された直後に権利情報画像GBが表示されない構成と比較して、キャラクタが権利で保護される旨が強調され易いという利点がある。
ところで、デモ演出期間に表示されるキャラクタが権利で保護される旨を強調する他の構成としては、タイトル期間に替えてデモ演出期間に権利情報画像GBを表示する構成が考えられる。しかし、デモ演出期間では、上述した通り味方キャラクタが敵キャラクタと戦闘(各キャラクタが移動)する特定動画像が表示される。したがって、権利情報画像GBをデモ演出期間に表示する構成では、キャラクタ(動画像)が権利情報画像GBの近傍を通過する場合、当該キャラクタで権利情報画像GBが見難くなる不都合が想定される。
以上の事情を考慮して、本実施形態では、デモ演出期間が終了した後のタイトル期間において権利情報画像GBを表示する構成とした。また、権利情報画像GBが表示される期間において、権利情報画像GBの近傍に位置するタイトル画像GAを停止表示する構成とした(詳細には図29を用いて説明する)。
以上の本実施形態の構成では、権利情報画像GBが動画像と併せて表示される構成と比較して、権利情報画像GBが他の画像で見難くなる不都合が抑制されるという利点がある。ただし、権利情報画像GBが表示される期間において動画像が画像表示装置31に表示される構成としてもよい。
仮に、特定演出期間で表示される上述の図27に示したタイマ画像GX1、チャンス画像GX2、操作指示画像GY1およびカットイン画像GY2がデモ演出期間において表示される対比例を想定する。以上の対比例では、デモ演出期間において、タイマ画像GX1、チャンス画像GX2、操作指示画像GY1またはカットイン画像GY2により、特定動画像のキャラクタが隠れる可能性がある(上述の図27(c−1)など参照)。
以上の場合、キャラクタが表示されるデモ演出期間に続けて権利情報画像GBが表示されるタイトル期間を設けたとしても、デモ演出期間において当該キャラクタが他の画像で隠れる場合がある。したがって、権利情報画像GBに係る権利により当該キャラクタが保護される旨が把握され難いという不都合が想定される。すなわち、権利情報画像GBに係る権利が及ぶ画像(キャラクタ)が把握され難いという不都合が生じ得る。
以上の事情を考慮して本実施形態では、上述した通り、タイマ画像GX1、チャンス画像GX2、操作指示画像GY1およびカットイン画像GY2は、特定演出期間で表示されるがデモ演出期間においては表示されない構成を採用した。以上の構成によれば、デモ演出期間においてキャラクタが他の画像で隠れた場合の上述の不都合が抑制される。
また、上述した通り、本実施形態のデモ演出期間では、大当りが当選した可能性が高い旨を示唆可能な示唆画像GWを表示しない。さらに、特定演出期間では、特定動画像の所定の画像(図27(b)に示したアイテム画像GI)の色彩を、通常の色彩から特殊な色彩に変化させることで、大当りの当選期待度を向上させる場合がある一方で、デモ演出期間では、特定動画像の当該画像は通常の色彩で表示される。すなわち、大当りが当選した可能性が高い旨を示唆する画像(特定動画像そのものを除く)は、デモ演出期間では表示されない。
仮に、デモ演出期間において、大当りが当選した可能性が高い旨を示唆する画像が表示される構成を想定する。以上の構成では、遊技者によっては、当該画像に注目し、キャラクタ(全体)に注目しない場合がある。以上の場合、タイトル期間の権利情報画像GBに係る権利がキャラクタに及ぶ旨が適切に認識され難くなるという不都合が想定される。本実施形態では、大当りが当選した可能性が高い旨を示唆する画像がデモ演出期間において表示されないため、以上の不都合が抑制されるという利点がある。
また、本実施形態のデモ演出期間では、特定動画像のうちキャラクタがズームアップされるシーンが抜粋して表示される。また、特定動画像のうちキャラクタが攻撃するシーンが抜粋して表示される。以上の構成では、キャラクタに対する遊技者の印象をデモ演出期間において向上させることができる。
上述した通りタイトル期間は、デモ演出期間の直後である。以上の構成では、デモ演出期間でキャラクタの印象が向上された直後に、タイトル期間で当該キャラクタの権利者を示す権利情報画像GBが表示される。以上の構成では、キャラクタの印象に加え、当該キャラクタの権利者の印象を向上させ易いという利点がある。さらに、上述した通り、遊技機1の名称を表すタイトル画像GAがタイトル期間に表示されるため、キャラクタの権利者に加え、遊技機1の印象を向上させ易いという利点がある。
図28(c)は、依存抑制期間に表示される画像(GS)を説明するための図である。本実施形態では、タイトル期間の後に依存抑制期間が設けられる。ただし、上述した通り、タイトル期間と依存抑制期間との間に緩衝期間が設けられる(上述の図25(c)参照)。依存抑制期間は約10秒の期間である。
図28(c)に示す通り、依存抑制期間では、依存抑制画像GSが画像表示装置31に表示される。依存抑制画像GSは、遊技依存を抑制するための画像である。具体的には、依存抑制画像GSは、遊技依存を抑制するためのメッセージを表示する。図28(c)の具体例では、「のめり込みに注意しましょう。」というメッセージ、および、「パチンコは適度に楽しむ遊びです。」というメッセージが依存抑制画像GSに表示される。
以上の依存抑制画像GSによれば、遊技依存が抑制される。ただし、依存抑制画像GSに表示される遊技依存を抑制するためのメッセージは上述の例に限定されない。例えば、パチンコ機において本発明を採用する場合、「パチスロは適度に楽しむ遊びです。」というメッセージ、または、「パチンコ・パチスロは、適度に楽しむ遊びです。」というメッセージを依存抑制画像GSに表示する構成が考えられる。
ところで、遊技者によっては、遊技依存を抑制するためのメッセージが表示される依存抑制画像GSにより、遊技に対する意欲が低下する場合がある。したがって、遊技に対する意欲を向上させるための特定動画像と依存抑制画像GSとは、同時期に表示されない構成が好適である。以上の事情を考慮して、本実施形態では、依存抑制画像GSが表示される依存抑制期間では、特定動画像が表示されない構成とした。
また、遊技者によっては、仮にタイトル画像GAと依存抑制画像GSとを併せて表示した場合、タイトル画像GAが示す遊技機1では、遊技依存が生じ易い印象を与えかねないという不都合がある。同様に、遊技者によっては、仮に権利情報画像GBと依存抑制画像GSとを併せて表示した場合、権利情報画像GBに係る権利者の印象が悪くなる不都合が生じ得る。
以上の事情を考慮して、本実施形態の依存抑制期間では、タイトル画像GA(第1画像)、依存抑制画像GS(第2画像)および権利情報画像GBのうち依存抑制画像GSのみが表示される。以上の構成では、例えば、タイトル画像GAまたは権利情報画像GBと依存抑制画像GSとが同時に表示される構成と比較して、上述の不都合が抑制されるという利点がある。
また、本実施形態では、タイトル期間の時間長(約5秒)と依存抑制期間の時間長(約10秒)とが相違する。以上の構成では、例えば、タイトル期間の時間長と依存抑制期間の時間長とを一律(共通)に設定した構成と比較して、各期間を適切な時間長に設定できる。なお、上述の実施形態では、タイトル期間の時間長が依存抑制期間の時間長より短い具体例を示したが、タイトル期間の時間長が依存抑制期間の時間長より長い構成としてもよい。
本実施形態の依存抑制期間では、依存抑制画像GSのみが画像表示装置31に表示される。しかし、依存抑制画像GS以外の画像が画像表示装置31に表示される構成としてもよい。例えば、遊技機1に対する不正行為を抑制するための画像が依存抑制期間において表示される構成としてもよい。
図28(d)は、緩衝期間に表示される画像(GE)を説明するための図である。本実施形態の緩衝期間は、上述のタイトル期間と依存抑制期間との間に設けられる期間である。また、緩衝期間は約10秒の期間である。
以上の緩衝期間では、緩衝画像GEが画像表示装置31に表示される。緩衝画像GEは、遊技依存を抑制するための画像(例えば、依存抑制画像GS)とは相違する画像である。図28(d)に示す通り、本実施形態の緩衝画像GEは、所定の風景を表す画像である。
ところで、タイトル画像GAの直後に依存抑制画像GSを表示すると、タイトル画像GAが示す遊技機1に悪い印象を与えるという不都合が生じ易くなるという事情がある。例えば、タイトル画像GAの直後に依存抑制画像GSを表示すると、遊技依存の原因が遊技機1にあるという印象を、遊技者に過度に与え易くなる不都合が生じ得る。同様に、権利情報画像GBの直後に依存抑制画像GSを表示すると、権利情報画像GBが示す著作者に悪い印象を与えるという不都合が生じ易くなるという事情がある。
以上の事情を考慮して、本実施形態では、タイトル期間Tc2と依存抑制期間Tc4との間に、緩衝画像GEが表示される緩衝期間Tc3を設けた。以上の構成では、例えばタイトル期間Tc2と依存抑制期間Tc4との間に緩衝期間T3が設けられない構成と比較して、タイトル画像GAおよび権利情報画像GBが表示されてから依存抑制画像GSが表示されるまでの期間が延長され、上述の不都合が抑制できる。
また、タイトル期間は、直前のデモ演出期間により遊技者の遊技意欲が向上されている期間である。一方、依存抑制期間は、遊技者の遊技に対する意欲が低下する可能性がある期間である。したがって、仮にタイトル期間の直後に依存抑制期間を開始した場合、デモ演出期間で向上した遊技者の遊技意欲がタイトル期間の直後に低下し易い。以上の構成では、デモ演出期間で向上させた遊技者の遊技意欲が短期間で低下してしまうという不都合が想定される。
本実施形態では、タイトル期間と依存抑制期間との間に緩衝期間が設けられる構成を採用することで、緩衝期間が設けられない構成と比較して、デモ演出期間で向上させた遊技者の遊技意欲を長期間に亘り維持し易くした。具体的には、上述した通り緩衝期間では、遊技依存を抑制するための画像とは相違する緩衝画像GEが表示される。以上の緩衝画像GEが表示される緩衝期間では、上述の依存抑制画像GSが表示される依存抑制期間と比較して、遊技者の遊技意欲が維持され易い。したがって、本実施形態の構成によれば、緩衝期間が設けられない構成と比較して、デモ演出期間で向上させた遊技者の遊技意欲を長期間に亘り維持し易くなる。
また、本実施形態の緩衝画像GEは、遊技中期間(通常演出期間、特定演出期間)において遊技意欲(大当りに対する期待感)を向上させるための画像(例えば、特定動画像)と相違し、通常の遊技(変動)では画像表示装置31に表示されない。
以上の緩衝画像GEが表示される緩衝期間では、デモ演出期間で高揚した遊技者の遊技意欲(射幸心)を緩やかに低下させることができる。したがって、本実施形態の構成によれば、デモ演出期間において高められた射幸心を、緩衝期間において緩やかに低下させた後に、遊技依存を抑制するための依存抑制期間を開始することができる。以上の構成では、射幸心が高まった状態で依存抑制期間が開始される構成と比較して、遊技依存を効果的に抑制し易いという利点がある。
なお、本実施形態では、非遊技期間が開始してから約30秒でデモ演出期間を開始し、その後、タイトル期間、緩衝期間、依存抑制期間の順に開始する構成において、デモ演出期間を約10秒、タイトル期間を約5秒、緩衝期間を約10秒、依存抑制期間を約10秒とした。すなわち、非遊技期間が開始してから約40秒(30+10秒)の経過でタイトル期間が開始され、非遊技期間が開始してから約55秒(30+10+5+10秒)の経過で依存抑制期間が開始される構成とした。
以上の構成において、非遊技期間が開始してからタイトル期間が開始されるまでの時間長および依存抑制期間が開始されるまでの時間長は適宜に変更してもよい。また、以上の各期間の時間長は適宜に変更してもよい。例えば、上述の本実施形態では、タイトル期間より緩衝期間の時間長が長い構成としたが、緩衝期間よりタイトル期間の時間長が長い構成としてもよい。また、上述の本実施形態では、タイトル期間より依存抑制期間の時間長が長い構成としたが、依存抑制期間よりタイトル期間の時間長が長い構成としてもよい。
図29(a)および図29(b−1)から図29(b−6)は、タイトル期間(Tc2)において各画像を表示する方法の詳細を説明するための図である。
本実施形態では、タイトル期間において、タイトル画像GAおよび権利情報画像GBは、特殊な方法(ズームイン、スライドイン)で画像表示装置31に表示される。具体的には、タイトル画像GAは、予め定められた動作をした後に停止して表示される。また、権利情報画像GBは、視認困難な態様(視認不可能な態様を含む)から徐々に視認可能に表示される。
図29(a)に示す通り、本実施形態のタイトル期間は、期間T1から期間T7を含んで構成される。タイトル期間のうち期間T1から期間T3では、タイトル画像GAが動作する様に表示される。また、タイトル期間のうち期間T4では、タイトル画像GAが停止表示される。
タイトル期間のうち期間T5では、権利情報画像GBが視認困難な態様から徐々に視認可能になる様に表示される(詳細には後述)。その後、期間T6において、タイトル画像GAと権利情報画像GBとが併せて画像表示装置31に表示される。以上の説明から理解される通り、本実施形態では、タイトル期間において、タイトル画像GAが表示された後に権利情報画像GBが表示される。
図29(b−1)から図29(b−3)は、タイトル期間におけるタイトル画像GAの表示方法を説明するための図である。図29(b−1)から図29(b−3)は、タイトル期間が表示されてからタイトル画像GAが停止表示されるまでの各時点で画像表示装置31が表示する画面の模擬図である。
本実施形態のタイトル画像GAは、文字列「ABC」を表示する。以下、説明のため、タイトル画像GAのうち文字「A」を表示する部分を第1部分画像Ga1という。同様に、タイトル画像GAのうち文字「B」を表示する部分を第2部分画像Ga2といい、タイトル画像GAのうち文字「C」を表示する部分を第3部分画像Ga3という(後述の図29(b−6)参照)。
図29(b−1)は、タイトル期間が開始された直後の期間T1で表示される画像を説明するための図である。本実施形態のタイトル期間では、タイトル画像GAの部分画像Ga(1〜3)の各々がズームインする様に表示される。図29(b−1)に示す通り、期間T1では、第1部分画像Ga1が予め定められた大きさまでズームインで表示される。
図29(b−2)は、期間T1に続く期間T2で表示される画像を説明するための図である。期間T2では、図29(b−2)に示す様に、タイトル画像GAの第2部分画像Ga2がズームインで表示される。また、図29(b−3)に示す通り、第2部分画像Ga2が予め定められた大きさまでズームインで表示されると、その後の期間T3において、第3部分画像Ga3が予め定められた大きさまでズームインで表示される。
図29(b−4)は、タイトル画像GA(Ga1〜Ga3)の動作が終了した直後の期間T4に表示される画像を説明するための図である。期間T4において、タイトル画像GAは停止して表示される。以上の期間T4は、例えば約1秒の期間である。図29(b−1)から図29(b−4)に示す通り、期間T1から期間T4では、タイトル画像GAが表示され、権利情報画像GBは表示されない。
図29(b−5)は、権利情報画像GBの表示が開始された直後の期間T5に表示される画像を説明するための図である。上述した通り、権利情報画像GBは、視認困難な態様(視認不可能な態様を含む)から徐々に視認可能に表示される。
なお、本実施形態における「権利情報画像GBが視認困難」とは、当該権利情報画像GBに示される著作権情報(権利者など)が把握困難(把握不可能な場合を含む)であることを意味する。同様に、本実施形態における「権利情報画像GBが視認可能」とは、当該権利情報画像GBに示される著作権情報が把握可能であることを意味する。
例えば、図29(b−5)の具体例では、画像表示装置31の画面の外側からタイトル画像GAの近傍まで権利情報画像GBがスライドインで表示される。以上の具体例では、権利情報画像GBの表示が開始された直後の期間T5では、当該権利情報画像GBの上端部のみが視認可能である。以上の期間T5では、権利情報画像GB(権利者)が視認(把握)困難である。
図29(b−6)は、権利情報画像GBの表示態様の変化(スライド移動)が終了した後の期間T6に表示される画像を説明するための図である。以上の期間T6では、上述の図28(b)に示した通り、タイトル画像GAに併せて権利情報画像GBが表示される。
上述した通り、タイトル期間の直前のデモ演出期間では、キャラクタが表示される特定動画像が表示される。以上の構成では、特定動画像が表示される遊技機の名称は、タイトル画像GAに表示される遊技機1の名称である旨を遊技者に認識させ易いという利点がある。また、特定動画像のキャラクタの権利者は、権利情報画像GBに表示される権利者である旨を遊技者に認識させ易いという利点がある。
しかし、タイトル期間におけるタイトル画像GAおよび権利情報画像GBの表示方法によっては、以上の各画像のうち一方のみに遊技者が注目し、他方に遊技者が注目しない問題が生じ得る。以上の問題が生じた場合、上述の利点が無くなるという不都合が生じ得る。
例えば、タイトル画像GAおよび権利情報画像GBが同時に表示される対比例を想定する。以上の対比例では、遊技者によっては、権利情報画像GBと比較して大きなタイトル画像GAに注目するが、権利情報画像GBには注目しない場合がある。したがって、当該対比例では、上述の不都合が顕在化し易い。
以上の事情を考慮して、本実施形態は、タイトル画像GAおよび権利情報画像GBの双方が注目され易い表示方法で各画像を表示する構成を採用した。具体的には、上述した通りタイトル画像GAを表示した後に、権利情報画像GBを表示する構成を採用した。
以上の構成では、タイトル画像GAおよび権利情報画像GBが同時に表示開始される構成と比較して、タイトル期間において、先ずタイトル画像GAに注目させ、その後、権利情報画像GBに注目させ易くなる。したがって、タイトル画像GAおよび権利情報画像GBのうち一方のみが注目される上述の不都合が抑制されるという利点がある。なお、権利情報画像GBを表示した後に、タイトル画像GAが表示される構成としてもよい。
また、本実施形態では、タイトル画像GAをズームインで表示し、権利情報画像GBをスライドインで表示する構成を採用した。すなわち、タイトル画像GAの表示方法と権利情報画像GBの表示方法とを相違させる構成を採用した。
以上の構成では、例えばタイトル画像GAの表示方法と権利情報画像GBの表示方法とが共通の構成と比較して、タイトル画像GAと権利情報画像GBとの双方に別々に注目させ易い。したがって、タイトル画像GAおよび権利情報画像GBのうち一方が注目され他方が注目されないという不都合が抑制されるという効果は格別に顕著である。
図29(b−7)は、期間T7において表示される画像を説明するための図である。期間T7は、上述したタイトル画像GAに併せて権利情報画像GBが表示される期間T6の後の期間である。図29(b−7)に示す通り、期間T7では、タイトル画像GAおよび権利情報画像GBのうちタイトル画像GAが非表示になり、権利情報画像GBは継続して表示される。
ところで、2個の画像を時間差で表示開始する構成では、先に表示開始される画像は後に表示開始される画像よりは注目され易いという事情がある。したがって、タイトル画像GAの後に権利情報画像GBを表示開始する構成では、権利情報画像GBよりタイトル画像GAが注目され易い。すなわち、タイトル画像GAの後に表示開始される権利情報画像GBは、タイトル画像GAよりは注目され難いとも換言される。
以上の事情を考慮して、本実施形態では、タイトル画像GAと権利情報画像GBとを併せて表示するに際して、タイトル画像GAの後に権利情報画像GBを表示する構成において、タイトル画像GAと権利情報画像GBとを併せて表示した後に、タイトル画像GAを権利情報画像GBより先に非表示にする構成を採用した。以上の構成では、タイトル画像GAが非表示になった後の期間(期間T7)では、権利情報画像GBに注目させることができる。
なお、本実施形態では、期間T7において権利情報画像GBを表示するとともにタイトル画像GAを非表示にしたが、以上の構成に替えて、期間T7においてタイトル画像GAを視認困難な態様に変化させてもよい。
例えば、期間T7が開始された場合、期間T6と比較して、タイトル画像GAの透明度を高くしてもよい。また、期間T7が開始された場合、期間T6と比較して、タイトル画像GAのコントラスト(明るさ)を低く(暗く)してもよい。以上の構成では、期間T7においてタイトル画像GAより権利情報画像GBに注目させ易くなる。したがって、本実施形態と同様に、期間T7において権利情報画像GBに注目させることができる。
また、本実施形態では、タイトル画像GAおよび権利情報画像GBのうちタイトル画像GAのみが表示される期間T4を設けたが、期間T4を設けなくてもよい。すなわち、タイトル画像GAの動作の終了と略同時に(期間T3に続けて)権利情報画像GBの表示が開始される構成としてもよい。また、タイトル画像GAの動作が終了する前の期間(例えば、期間T3の途中)から、権利情報画像GBの表示が開始される構成としてもよい。
さらに、図29に示す具体例では、権利情報画像GBのスライドイン表示は、タイトル画像GAのズームイン表示が終了した後の期間T5から開始された。以上の構成に替えて、タイトル画像GAのズームイン表示が終了する前から、権利情報画像GBのスライドイン表示が開始される構成としてもよい。例えば、権利情報画像GBのスライドイン表示が期間T4から開始される構成としてもよい。以上の構成では、例えばタイトル画像GAのズームイン表示が終了した後に権利情報画像GBのスライドイン表示が開始される構成(例えば、本実施形態)と比較して、タイトル画像GAおよび権利情報画像GBの双方が停止表示されるまでの時間長が短縮できるという利点がある。
図30(a)は、低確率遊技状態および高確率遊技状態において実行される特定演出(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)を説明するための図である。なお、各遊技状態で実行される特定演出は、図30(a)に示す例に限定されない。
上述した通り、低確率遊技状態では、SPSPリーチ演出1からSPSPリーチ演出3、および、SPリーチ演出1からSPリーチ演出3、および、全回転リーチが抽選により実行される(図7および図8参照)。以上の特定演出のうち、SPSPリーチ演出3、SPリーチ演出3および全回転リーチは、低確率遊技状態においても実行される。
図30(a)に示す通り、高確率遊技状態では、SPSPリーチ演出4からSPSPリーチ演出6、および、SPリーチ演出4からSPリーチ演出6、および、全回転リーチが抽選により実行される。以上の特定演出のうち、SPSPリーチ演出6およびSPリーチ演出6は高確率遊技状態においても実行される。
図30(a)に示す通り、以上の各リーチ演出のうちSPSPリーチ演出1、SPSPリーチ演出2、SPリーチ演出1およびSPリーチ演出2は、低確率遊技状態のみで実行される。以下、説明のため、SPSPリーチ演出1を「特定演出A1」と記載する場合がある。同様に、SPSPリーチ演出2を「特定演出A2」と記載し、SPリーチ演出1を「特定演出A3」と記載し、SPリーチ演出2を「特定演出A4」と記載する場合がある。また、低確率遊技状態のみで実行される特定演出A1から特定演出A4を「特定演出A」と総称する場合がある。
図30(a)に示す通り、各リーチ演出のうちSPSPリーチ演出4、SPSPリーチ演出5、SPリーチ演出4およびSPリーチ演出5は、高確率遊技状態のみで実行される。以下、説明のため、SPSPリーチ演出4を「特定演出B1」と記載する場合がある。同様に、SPSPリーチ演出5を「特定演出B2」と記載し、SPリーチ演出4を「特定演出B3」と記載し、SPリーチ演出5を「特定演出B4」と記載する場合がある。また、高確率遊技状態のみで実行される特定演出B1から特定演出B4を「特定演出B」と総称する場合がある。
上述した通り、各リーチ演出のうちSPSPリーチ演出3、SPリーチ演出3、SPSPリーチ演出6およびSPリーチ演出6は、低確率遊技状態および高確率遊技状態の双方で実行され得る。以下、説明のため、SPSPリーチ演出3を「特定演出C1」と記載する場合がある。同様に、SPリーチ演出3を「特定演出C2」と記載し、SPSPリーチ演出6を「特定演出C3」と記載し、SPリーチ演出6を「特定演出C4」と記載する場合がある。また、低確率遊技状態および高確率遊技状態の双方で実行される特定演出C1から特定演出C4を「特定演出C」と総称する場合がある。
また、全回転リーチは、低確率遊技状態および高確率遊技状態の双方で実行され得る。以下、説明のため、全回転リーチを「特定演出P」と記載と記載する。特定演出Pは、大当りに当選した場合にのみ決定され得る特定演出である。また、特定演出Pは、他の特定演出より抽選で決定される確率が低い。すなわち、特定演出Pは所謂プレミア演出である。なお、大当りに当選した場合にのみ決定される特定演出を特定演出P以外に設けてもよい。また、大当りに当選していない遊技で特定演出Pが決定され得る構成としてもよい。
上述した通り、特定演出では特定動画像が画像表示装置31に表示される。以上の特定動画像は、特定演出毎に相違する。具体的には、図30(a)に示す通り、特定演出A1から特定演出A4では、特定動画像Da1から特定動画像Da4が画像表示装置31に表示される。また、特定演出B1から特定演出B4では、特定動画像Db1から特定動画像Db4が画像表示装置31に表示され、特定演出C1から特定演出C4では、特定動画像Dc1から特定動画像Dc4が画像表示装置31に表示される。特定演出Pでは、特定動画像Dpが表示される。
図30(b−1)および図30(b−2)は、特定演出(A1、A2)の特定動画像(Da1、Da2)の詳細を説明するための図である。上述した通り、特定動画像では、大当り判定処理の結果が示唆(報知)される。
図30(b−1)は、特定演出A1の特定動画像Da1を説明するための図である。特定動画像Da1は、図30(b−1)に示す通り、序盤に表示されるシーンSa11、中盤で表示されるシーンSa12(x、y)、終盤に表示されるシーンSa13、および、シーンSa13の後に最終的に表示されるシーンSa14(x、y)を含む。例えば、序盤のシーンSa11では、味方キャラクタと敵キャラクタとが対峙する様子が表示される。
特定動画像Da1の中盤で表示されるシーンSa12では、例えば、戦闘する味方キャラクタと敵キャラクタとが表示される。また、図30(b−1)に示す通り、特定動画像Da1のシーンSa12は、シーンSa12xおよびシーンSa12yを含む。本実施形態では、大当り判定処理の結果に応じて、シーンSa12xおよびシーンSa12yの何れかが選択される。
具体的には、大当りに当選していない場合と比較して、大当りに当選している場合にシーンSa12xが決定され易い。例えば、シーンSa12xでは、敵キャラクタより優勢に戦闘する味方キャラクタが表示される。一方、シーンSa12yでは、敵キャラクタより劣勢に戦闘する味方キャラクタが表示される。以上の構成では、特定動画像Da1においてシーンSa12xを表示することで、大当りに当選している期待度が高い旨が示唆される。
特定動画像Da1の終盤で表示されるシーンSa13では、例えば、戦闘に決着をつけようとする味方キャラクタおよび敵キャラクタが表示される。なお、上述のシーンSa12と同様に、シーンSa13を複数種類設けてもよい。また、シーンSa12と同様に、シーンSa11を複数種類設けてもよい。
特定動画像Da1のシーンSa14では、例えば、味方キャラクタと敵キャラクタとの戦闘の勝敗が表示される。また、図30(b−1)に示す通り、特定動画像Da1のシーンSa14は、シーンSa14xおよびシーンSa14yを含む。
シーンSa14xは、大当りに当選している場合に表示され、例えば、戦闘に勝利した味方キャラクタが表示される。また、シーンSa14yは、大当りに当選していない場合に表示され、例えば、味方キャラクタから逃走する敵キャラクタが表示される。
以上のシーンSa14では、大当りの当否が実質的に報知される。なお、大当りに当選している場合であっても、シーンSa14yを一旦表示し、その後、シーンSa14xが表示される(味方キャラクタが逆転勝利する)構成としてもよい。また、大当りに当選し、且つ、特定演出A1が決定された場合であっても、シーンSa14yが表示され、シーンSa14xが表示されない場合があってもよい。以上の場合、シーンSa14yを一旦表示し、その後、特定動画像とは別の画像(例えば通常画面期間の画像)を表示した後に、逆転演出が実行される。
図30(b−2)は、特定演出A2の特定動画像Da2を説明するための図である。特定動画像Da2は、図30(b−2)に示す通り、序盤に表示されるシーンSa21、中盤で表示されるシーンSa22、終盤に表示されるシーンSa23、および、シーンSa23の後に最終的に表示されるシーンSa24(x、y)を含む。
特定動画像Da2の序盤のシーンSa21では、例えば、逃走する敵キャラクタを発見する味方キャラクタが表示される。また、特定動画像Da2の中盤で表示されるシーンSa22では、例えば、敵キャラクタを追跡する味方キャラクタが表示される。その後の特定動画像Da2の終盤で表示されるシーンSa23では、例えば、敵キャラクタに手を伸ばして捕まえようとする味方キャラクタが表示される。
なお、上述の特定動画像Da1のシーンSa12と同様に、特定動画像Da2のシーンSa21を複数種類設けてもよい。また、シーンSa22を複数種類設けてもよい。同様に、シーンSa23を複数種類設けてもよい。
特定動画像Da2のシーンSa24は、シーンSa24xおよびシーンSa24yを含む。シーンSa24xは、大当りに当選している場合に表示され、例えば、敵キャラクタを捕まえた味方キャラクタが表示される。また、シーンSa24yは、大当りに当選していない場合に表示され、例えば、敵キャラクタを捕り逃す味方キャラクタが表示される。
以上のシーンSa24では、大当りの当否が実質的に報知される。なお、大当りに当選している場合であっても、シーンSa24yを一旦表示し、その後、シーンSa24xが表示される構成としてもよい。また、大当りに当選し、且つ、特定演出A1が決定された場合であっても、シーンSa24yが表示され、シーンSa24xが表示されない場合があってもよい。以上の場合、シーンSa24yを一旦表示し、その後、特定動画像とは別の画像(例えば通常画面期間の画像)を表示した後に、逆転演出が実行される。
図30(c)は、非遊技期間(デモ演出期間)のデモ演出で表示される動画像の詳細を説明するための図である。上述した通り、デモ演出では、特定演出の特定動画像が表示される。
本実施形態のデモ演出では、特定動画像(Da、Db、Dc、Dp)のうち低確率遊技状態で表示される特定動画像Daが表示され、高確率遊技状態のみで表示される特定動画像Dbは表示されない。具体的には、デモ演出では、特定動画像のうち特定動画像Da1(特定演出A1)および特定動画像Da2(特定演出A2)が表示される。上述した通り、特定動画像Da1および特定動画像Da2は、低確率遊技状態および高確率遊技状態のうち低確率遊技状態で表示される。
仮に、高確率遊技状態で表示される特定動画像Dbがデモ演出において表示される構成を想定する。以上の構成では、実際に遊技することなく、特定動画像Dbを遊技者が鑑賞できる。しかし、遊技者によっては、特定動画像Dbを鑑賞することを一つの目的として遊技をする場合がある。
しかし、上述の高確率遊技状態で表示される特定動画像Dbがデモ演出において表示される構成では、当該遊技者の目的が遊技することなく達成されてしまう。したがって、当該遊技者の遊技意欲が低下するという不都合が生じ得る。
上述した通り、本実施形態では、高確率遊技状態のみで表示される特定動画像Dbは、デモ演出では表示されない。したがって、特定動画像Dbを観賞するためには、実際に遊技して高確率遊技状態へ移行させる必要がある。以上の本実施形態では、上述の不都合が抑制されるという利点がある。
また、遊技者によっては、特定動画像Dp(プレミア演出)を鑑賞することを一つの目的として遊技をする場合がある。仮に、デモ演出において特定動画像Dpが表示される構成では、実際に遊技することなく、特定動画像Dbを遊技者が鑑賞できる。
しかし、デモ演出において特定動画像Dpが表示される構成では、上述の遊技者の目的が遊技することなく達成されてしまうため、当該遊技者の遊技意欲が低下するという不都合が生じ得る。上述した通り、本実施形態では、デモ演出では特定動画像Dpが表示されないため、特定動画像Dpを観賞するには、実際に遊技する必要がある。したがって、上述の不都合が抑制されるという利点がある。
ところで、遊技中期間において、特定動画像Da1の各シーンのうち終盤のシーンSa13は、大当りの当否の告知時期(シーンSa14)の直前に表示される。したがって、終盤のシーンSa13は、他のシーン(例えば序盤のシーンSa11)と比較して、遊技者の遊技意欲を向上させ易い。
仮に、デモ演出において、特定動画像Da1の各シーン(Sa11〜Sa14)が連続して(遊技中期間の特定演出と同様に)表示され、その後、特定動画像Da2の各シーン(Sa21〜Sa24)が連続して表示される対比例を想定する。すなわち、デモ演出において、シーンSa11、シーンSa12、シーンSa13、シーンSa14、シーンSa21、シーンSa22、シーンSa23、シーンSa24の順に表示される対比例を想定する。
以上の対比例では、特定動画像Da1の終盤のシーンSa13がデモ演出の前半で表示されることになる。すなわち、特定動画像Da1の終盤のシーンSa13が表示されてからデモ演出が終了するまでの時間長は、シーンSa13がデモ演出の終盤に表示される構成(例えば本実施形態)と比較して長くなる。
上述した通り、特定動画像Da1の終盤のシーンSa13は、遊技者の遊技意欲を向上させ易い。しかし、以上の対比例では、特定動画像Da1の終盤のシーンSa13により遊技意欲が向上された後も、デモ演出が長期間に亘り継続する。したがって、シーンSa13により向上した遊技意欲がデモ演出の終了時点までに低下してしまう不都合が生じ得る。
以上の事情を考慮して、本実施形態のデモ演出では、図30(c)に示す通り、特定動画像Da1の序盤のシーンSa11が表示された後に、他の特定動画像(Da2)のシーン(Sa21、Sa22)が表示され、その後、特定動画像Da1の終盤のシーンSa13およびシーンSa14が表示される。
以上の構成によれば、デモ演出の序盤において、特定動画像Da1の序盤のシーンが再生され、デモ演出の終盤において、特定動画像Da1の終盤のシーンが再生される。したがって、例えば上述の対比例と比較して、シーンSa13により向上した遊技意欲がデモ演出の終了時点までに低下してしまうという不都合が抑制される。
なお、デモ演出において特定動画像Da1および特定動画像Da2とは別の特定動画像が表示される構成としてもよい。また、上述の具体例では、特定動画像Da1の決着シーンのうち大当りに非当選の際に表示されるシーンSa14yがデモ演出では表示されない構成としたが表示される構成としてもよい。さらに、本実施形態のデモ演出では、決着のシーンSa14xを表示したが、各特定動画像における決着のシーン(大当りの当否が報知されるシーン)がデモ演出では表示されない構成としてもよい。
同様に、特定動画像Da2の決着シーンのうち大当りに非当選の際に表示されるシーンSa24yがデモ演出では表示されない構成としたが表示される構成としてもよい。上述の具体例では、特定動画像Da2の決着のシーンSa24がデモ演出で表示されない構成としたが、シーンSa24xがデモ演出で表示される構成としてもよい。
上述のデモ演出では、特定動画像Da1の中盤のシーンを表示するシーンSa12のうちシーンSa12xを表示したが、シーンSa12xに替えて、シーンSa12yが表示される構成としてもよい。また、デモ演出において、シーンSa12xおよびシーンSa12yの双方が表示される構成としてもよい。以上の構成では、デモ演出の演出性が向上するという利点がある。
以上が各期間において画像表示装置31に表示される各画像の説明である。本実施形態では、画像表示装置31に表示される画像(変動演出パターン)に応じて、各演出実行手段(スピーカ、演出用ランプ、演出可動体32)が制御される。
具体的には、画像表示装置31に表示される画像に応じて、各種の音響がスピーカから出力される。例えば、画像表示装置31に表示される画像に応じた背景音B(BGM)が出力される。また、画像表示装置31に表示される画像に応じた発光態様Lで演出用ランプが制御される。また、各画像が表示される期間において、演出可動体32が動作する場合がある。以上の演出用ランプは、例えば、遊技者が視認可能な態様で上述の遊技盤10に設けられる。
図31(a−1)は、遊技中期間における特定演出A1での各演出実行手段の態様を説明するための図である。なお、図31(a−1)における「可動体」の欄の「実行」は、演出可動体32が動作することを意味し、「可動体」の欄の「−」は、演出可動体32が動作しないことを意味する。
また、本実施形態では、演出可動体32が動作するか否かが抽選により決定される。図31(a−1)における「可動体」の欄の「抽選」は、演出可動体32が上述の抽選の結果に応じて動作する場合と動作しない場合とがあることを意味する。後述の図31(a−2)、図31(b−1)および図31(b−2)についても同様である。
上述した通り、特定演出A1では、シーンSa11からシーンSa14を表示する特定動画像Da1が画像表示装置31に表示される。図31(a−1)に示す通り、特定動画像Da1のうちシーンSa11では、背景音B11がスピーカから出力される。また、特定動画像Da1のうちシーンSa12xでは背景音B12xが出力され、シーンSa12yでは背景音B12yが出力され、シーンSa13では背景音B13が出力され、シーンSa14xでは背景音B14xが出力され、シーンSa14yでは背景音B14yが出力される。
また、特定動画像では、上述の背景音以外が適宜に出力される。例えば、上述した通り、特定演出では、タイマ画像GX1が抽選で表示される場合がある。以上場合、タイマ画像GX1が表示される場合の効果音が上述の背景音と並行して出力される構成としてもよい。また、特定演出では、操作指示画像GY1が抽選で表示される場合がある。以上場合、操作指示画像GY1が表示される場合の効果音が上述の背景音と並行して出力される構成としてもよい。
図31(a−1)に示す通り、特定動画像Da1のうちシーンSa11では、演出用ランプが発光態様L11で制御される。また、特定動画像Da1のうちシーンSa12xでは演出用ランプが発光態様L12xで制御され、シーンSa12yでは演出用ランプが発光態様L12yで制御され、シーンSa13では演出用ランプが発光態様L13で制御される。
また、特定動画像Da1のうちシーンSa14xでは演出用ランプが発光態様L14xで制御され、シーンSa14yでは演出用ランプが発光態様L14yで制御される。上述した通り、シーンSa14x(味方キャラクタが勝利するシーン)では、大当りに当選した旨が実質的に報知される。本実施形態では、シーンSa14xにおける発光態様L14xで制御された場合、演出用ランプが特殊態様で発光していると遊技者に認識される。
具体的には、発光態様L14xで制御された場合、演出用ランプが虹色(特殊態様)に発光していると遊技者に認識される。本実施形態では、遊技中期間においては、大当りに当選していることを条件に、演出用ランプが特殊態様で制御される。
以上の構成では、遊技中期間においては、演出用ランプを特殊態様で制御することで、大当りに当選している旨が遊技者に報知される。なお、詳細には後述するが、非遊技期間(タイトル期間)において、大当りが当選していない場合に演出用ランプが特殊態様で制御される場合がある。
図31(a−1)に示す通り、特定動画像Da1のうちシーンSa14x(大当り当選時)では、演出可動体32が動作する。また、特定動画像Da1のうちシーンSa14y(大当り非当選時)では、演出可動体32が動作しない。ただし、シーンSa14yにおいて、演出可動体32が動作し得る構成としてもよい。また、シーンSa14xにおいて、演出可動体32が動作しない構成としてもよい。
特定動画像Da1のうちシーンSa11では、演出可動体32が抽選の結果に応じて動作する。同様に、特定動画像Da1のうちシーンSa12x、シーンSa12yおよびシーンSa13では演出可動体32が抽選の結果に応じて動作する。ただし、以上の各シーン(Sa11〜Sa13)において、演出可動体32が抽選の結果によらず動作する構成としてもよいし、演出可動体32が動作しない構成としてもよい。
図31(a−2)は、遊技中期間における特定演出A2での各演出実行手段を説明するための図である。上述した通り、特定演出A2では、シーンSa21からシーンSa24を表示する特定動画像Da2が画像表示装置31に表示される。図31(a−2)に示す通り、特定動画像Da2のうちシーンSa21では、背景音B21が出力される。
また、特定動画像Da2のうちシーンSa22では背景音B22が出力され、シーンSa23では背景音B23が出力され、シーンSa24xでは背景音B24xが出力され、シーンSa24yでは背景音B24yが出力される。また、特定演出A2では、上述の特定演出A1と同様に、背景音以外の効果音が適宜に再生される。
図31(a−2)に示す通り、特定動画像Da2のうちシーンSa21では、演出用ランプが発光態様L21で制御される。また、特定動画像Da2のうちシーンSa22では演出用ランプが発光態様L22で制御され、シーンSa23では演出用ランプが発光態様L23で制御される。
また、特定動画像Da2のうちシーンSa24xでは演出用ランプが発光態様L24xで制御され、シーンSa24yでは演出用ランプが発光態様L24yで制御される。上述した通り、シーンSa24x(味方キャラクタが敵キャラクタを捕まえるシーン)では、大当りに当選した旨が実質的に報知される。
本実施形態では、特定動画像Da2のシーンSa24xにおける発光態様L24xで制御された場合、上述の特定動画像Da1のシーンSa14xにおける発光態様L14xで制御された場合と同様に、演出用ランプが特殊態様で発光している(虹色に発光している)と遊技者に認識される。すなわち、発光態様L24xで演出用ランプが制御された場合、大当りに当選している旨が実質的に報知される。具体的には、発光態様L24xと発光態様L14xとは同一または類似である。
図31(a−2)に示す通り、特定動画像Da2のうちシーンSa24x(大当り当選時)では、演出可動体32が動作する。また、特定動画像Da2のうちシーンSa24y(大当り非当選時)では、演出可動体32が動作しない。ただし、シーンSa24yにおいて、演出可動体32が動作し得る構成としてもよい。また、シーンSa24xにおいて、演出可動体32が動作しない構成としてもよい。
特定動画像Da2のうちシーンSa21からシーンSa23では、演出可動体32が抽選の結果に応じて動作する。ただし、以上の各シーン(Sa21〜Sa23)において、演出可動体32が抽選の結果によらず動作する構成としてもよいし、演出可動体32が動作しない構成としてもよい。
以上、遊技中期間における特定演出A1および特定演出A2における各演出実行手段の態様についての説明である。以下において、非遊技期間のデモ演出における各演出実行手段の態様について説明する。上述した通り、デモ演出では、特定演出A1の特定動画像Da1および特定演出A2の特定動画像Da2が表示される。
図31(b−1)に示す通り、デモ演出において特定動画像Da1の各シーン(Sa11、Sa12x、Sa13、Sa14x)が表示される場合、背景音は出力されない。また、デモ演出において特定動画像Da2の各シーン(Sa21、Sa22、Sa23)が表示される場合、背景音は出力されない。具体的には、本実施形態のデモ演出では、原則、何れの音響も出力されない(ただし、後述の調整操作を受付けた場合を除く)。
仮に、非遊技期間(デモ演出)において特定動画像Da1が表示される場合、遊技中期間(特定演出A1)において特定動画像Da1が表示される場合の背景音B(B11など)が出力される対比例を想定する。また、以上の対比例では、非遊技期間(デモ演出)において特定動画像Da2が表示される場合、遊技中期間(特定演出A2)において特定動画像Da2が表示される場合の背景音B(B21など)が再生される。
以上の対比例では、非遊技期間に特定動画像を表示する場合と、遊技中期間に特定動画像を表示する場合とで、背景音が共通する。したがって、非遊技期間を遊技中期間と誤認し易くなるという不都合が生じる。本実施形態では、遊技中期間に特定動画像を表示する場合には各種の背景音が出力される一方で、非遊技期間(タイトル期間および依存抑制期間を含む)では音響が出力されない。したがって、上述の対比例と比較して、以上の不都合が抑制されるという利点がある。
なお、本発明における「第1特定期間(タイトル期間)および第2特定期間(依存抑制期間)において、音を出力しない」とは、第1特定期間および第2特定期間において、通常、音響を出力しないことを意味し、以上の各期間において例外的に音響が再生される技術を包含し得る。例えば、第1特定期間または第2特定期間において、音量値または光量値を調整するための操作が受付けられたことに伴い、所定の確認音が出力される構成は、本発明に包含され得る。
また、図31(b−1)に示す通り、デモ演出において特定動画像Da1の各シーンが表示される場合、演出可動体32は動作しない。また、デモ演出において特定動画像Da2の各シーンが表示される場合、演出可動体32は動作しない。以上の説明から理解される通り、本実施形態のデモ演出(非遊技期間)では、演出可動体32は動作しない。
例えば、非遊技期間において特定動画像Da1が表示される場合、遊技中期間(特定演出A1)において特定動画像Da1が表示される場合と同様に演出可動体32が動作し、非遊技期間において特定動画像Da2が表示される場合、遊技中期間(特定演出A2)において特定動画像Da2が表示される場合と同様に演出可動体32が動作する構成を想定する。以上の構成では、非遊技期間を遊技中期間と誤認し易くなるという不都合が生じる。本実施形態では、デモ演出において演出可動体32が動作しないため、以上の不都合が抑制される効果は格別に顕著である。
なお、本発明における「可動役物手段は、第1特定期間(タイトル期間)および第2特定期間(依存抑制期間)において、動作しない」構成には、タイトル期間および依存抑制期間において、演出可動体32が原則動作せず、例外的に動作する構成が包含され得る。例えば、タイトル期間および依存抑制期間において、演出可動体32が通常は動作しないが、遊技者が演出ボタン8を適宜に操作した場合に演出可動体32が動作する構成は、本発明に包含され得る。
図31(b−1)に示す通り、デモ演出においてシーンSa11が表示される場合、演出用ランプは発光態様L31で制御される。上述の図31(a−1)で示した通り、特定演出A1においてシーンSa11が表示される場合は演出用ランプが発光態様L31で制御される。すなわち、シーンSa11が表示される場合の演出用ランプの発光態様は、デモ演出(L31)と特定演出A1(L11)とで相違する。
同様に、シーンSa12xが表示される場合の演出用ランプの発光態様は、デモ演出(L32)と特定演出A1(L12x)とで相違する。また、シーンSa13が表示される場合の演出用ランプの発光態様は、デモ演出(L33)と特定演出A1(L13)とで相違し、シーンSa14xが表示される場合の演出用ランプの発光態様は、デモ演出(L14x)と特定演出A1(L34)とで相違する。
さらに、特定動画像Da2のシーンSa21が表示される場合の演出用ランプの発光態様は、デモ演出(L35)と特定演出A2(L21)とで相違する。また、シーンSa22が表示される場合の演出用ランプの発光態様は、デモ演出(L36)と特定演出A2(L22)とで相違し、シーンSa23が表示される場合の演出用ランプの発光態様は、デモ演出(L23)と特定演出A2(L37)とで相違する。
以上の説明から理解される通り、本実施形態では、遊技中期間の特定演出(A1、A2)で特定動画像(Da1、Da2)が表示される場合と、非遊技期間のデモ演出で当該特定動画像が表示される場合とで、演出用ランプの発光態様が相違する。以上の構成では、非遊技期間を遊技中期間と誤認し易くなるという不都合が抑制されるという効果は格別に顕著である。
図31(b−2)は、タイトル期間における各演出実行手段を説明するための図である。上述した通り、タイトル期間では、タイトル画像GAおよび権利情報画像GBが画像表示装置31に表示される。また、図31(b)に示す通り、タイトル期間では、上述のデモ演出が実行される期間(デモ演出期間)と同様に、スピーカから音響は出力されない(ただし、後述の調整操作を受付けた場合を除く)。また、タイトル期間では、デモ演出期間と同様に、演出可動体32は動作しない。ただし、タイトル期間において、スピーカから音響が出力される構成としてもよいし、演出可動体32が動作する構成としてもよい。
図31(b−2)に示す通り、タイトル期間では、演出用ランプが発光態様L40で制御される。以上の発光態様L40で制御された場合、演出用ランプが特殊態様で発光(虹色に発光)していると遊技者に認識される。以上の発光態様L40は、上述の発光態様L14xと同一または類似の発光態様である。
上述した通り、遊技中期間では、大当りに当選していることを条件に、演出用ランプが特殊態様で制御される。したがって、遊技中期間において特殊態様で演出用ランプが発光した場合、大当りに当選している旨が実質的に報知される。例えば、大当りの当選が告知される告知演出期間において、演出用ランプが特殊態様に制御される。
以上の特殊態様で演出用ランプが制御されると、遊技者の気持ちが高揚し易い。また、タイトル期間では、遊技機1のタイトルを表示するタイトル画像GAが表示される。以上の本実施形態では、特殊態様で制御される演出用ランプで遊技者の気持ち高揚させた上で、タイトル画像GAを表示できる。したがって、遊技機1のタイトルに対して良い印象を与え易いという利点がある。
なお、本実施形態の演出用ランプは、本発明における「発光手段(発光部)」の一例である。例えば、ガラス枠4に設けられるランプ(枠ランプ)、演出可動体32に設けられるランプ、および、演出ボタン8に設けられるランプが「発光手段」に含まれる構成としてもよい。すなわち、タイトル期間において、以上の各ランプが特殊態様で発光する構成としてもよい。また、以上のランプのうちの一部がタイトル期間において特殊態様で発光する構成としてもよい。
上述した通り、本実施形態では、十字キー40に対して調整操作をすることで、演出用ランプを含む発光領域の光量(明るさ)およびスピーカから出力される音響の音量を調整できる。以上の構成について、以下の図32(a)および図32(b)を用いて詳細に説明する。
図32(a)は、調整画像GFが表示された画像表示装置31の画面の模擬図である。調整画像GFは、調整操作を受付可能な期間において表示される。具体的には、図32(a)に示す様に、画像表示装置31の画面の領域Rに調整画像GFが表示される。
以上の調整画像GFは、例えば図32(a)に示す様に、現在の光量値を示す画像、および、光量値を調整するために操作すべき十字キー40(上ボタン、下ボタン)を示す画像を含んで構成される。また、調整画像GFは、現在の音量値を示す画像、および、音量値を調整するために操作すべき十字キー40(左ボタン、右ボタン)を示す画像を含んで構成される。
本実施形態では、非遊技期間のうち通常画面期間(待機期間に移行する前の期間。図25(a)参照)において調整画像GFが表示される。上述した通り、通常画面期間では、直前の遊技(遊技中期間)の終了時点で表示された画像が領域Rに継続して表示される。以上の構成では、通常画面期間において、調整画像GFの表示領域が他の画像(例えば、演出図柄35)の表示領域と重複し得る。
ただし、調整画像GFは、他の画像より優先して表示されるため、調整画像GFが他の画像で隠れない。なお、調整操作がされていない期間では、調整画像GFの透明度を他の画像より高くして表示する構成が好適である。以上の構成では、調整画像GFと表示領域が重複する他の画像が視認可能になる。
図32(b)は、調整画像GFが表示される期間を説明するための図である。図32(b)には、遊技中期間Ta、待機期間Tcおよび通常画面期間Tdが時間軸上に示される。また、図32(b)には、調整画像GFが各時点において表示されているか非表示であるかが示される。
図32(b)に示す通り、遊技中期間において調整画像GFは非表示になる。図32(b)の具体例では、時点teにおいて遊技中期間が終了し、通常画面期間Td(非遊技期間)が開始された場合を想定する。図32(b)に示す通り、通常画面期間Tdが開始した直後は、調整画像GFは非表示になる。すなわち、遊技中期間、および、当該遊技中期間が終了した直後の期間に亘り、調整画像GFが非表示の状態が継続する。
遊技中期間が終了してから予め定められた時間長(例えば約10秒)が経過した場合、調整画像GFが画像表示装置31に表示される。本実施形態では、調整画像GFは、通常画面期間Tdにおいて表示開始される。
図32(b)の具体例では、時点tzから調整画像GFの表示が開始された場合を想定する。なお、遊技中期間が終了してから調整画像GFが表示されるまでの期間(時点teから時点tzまでの期間)において、調整画像GFが表示されないが調整操作を受付可能な構成としてもよいし、当該期間では調整操作が受付不可能な構成としてもよい。
以上の通常画面期間ではスピーカから音響(BGMなど)が再生されない。したがって、調整操作により音量を変更した際に、変更後の音量で出力された音響を確認できないという不都合がある。
以上の事情を考慮して、本実施形態では、通常画面期間において、調整操作により音量が変更された場合、調整操作を受付けた旨を報知する確認音が変更後の音量で再生される。以上の構成によれば、上述の不都合が抑制される。なお、遊技中期間において調整操作が受付けられた場合、遊技中期間では音響が出力されるのが通常であるため、確認音が出力されない構成としてもよい。
図32(b)の具体例では、通常画面期間Tdが時点txで終了し、待機期間Tc(デモ演出期間)が開始された場合を想定する。図32(b)に示す通り、待機期間Tcでは、調整画像GFが非表示になる。
以上の構成では、待機期間Tcに表示される各画像(上述のデモ演出における特定動画像、タイトル期間のタイトル画像GAおよび権利情報画像GB、依存抑制期間の依存抑制画像GS、緩衝期間の緩衝画像GE)が調整画像GFで隠れる不都合が抑制される。
本実施形態の待機期間Tcでは、調整画像GFが表示される他の期間(通常画面期間Td)と同様に、調整操作が受付可能に構成される。以上の構成では、例えば待機期間Tcでは調整操作が受付不可能な構成と比較して、遊技者の利便性が向上する。
なお、待機期間Tcにおいて、調整画像GFが常時表示される構成としてもよい。ただし、上述の権利情報画像GB(上述の図28(b)参照)は、待機期間Tcのタイトル期間のみにおいて表示され、他の期間では表示されない。したがって、権利情報画像GBは、待機期間Tcにおいて遊技者に注目され易い態様で表示される構成が好適である。
しかし、タイトル期間で調整画像GFが表示される構成では、例えば調整画像GFがタイトル期間で表示されない構成と比較して、タイトル期間に表示される画像の個数が増える。一の画像は、当該一の画像と同時に表示される画像が少ないほど注目され易いという事情があるから、タイトル期間で調整画像GFが表示される構成では権利情報画像GBが遊技者により注目され難いという問題がある。
以上の事情を考慮して、待機期間Tcにおいて調整画像GFを表示する構成では、タイトル期間では調整画像GFが非表示になる構成が好適である。例えば、待機期間Tcのデモ演出期間において調整画像GFが表示され、タイトル期間の開始に伴い調整画像GFが非表示になり、その後の緩衝期間および依存抑制期間でも調整画像GFを非表示で維持する構成が考えられる。
図32(b)の具体例では、時点tyにおいて待機期間Tc(依存抑制期間)が終了し、通常画面期間Tdが開始された場合を想定する。図32(b)に示す通り、本実施形態では、待機期間Tcが終了してから、期間Tfが経過した後に調整画像GFが画像表示装置31に表示される。期間Tfは、例えば通常画面期間Tdで表示される各画像(調整画像GFを除く)を遊技者が視認可能な時間長(例えば約0.5秒)の期間である。
上述した通り、通常画面期間Tdで表示される各画像の一部は調整画像GFで隠れる。期間Tfを設けることで、調整画像GFが表示される前に、調整画像GFで隠れる画像が一旦表示されるため、当該画像を遊技者に視認させることができるという利点がある。ただし、期間Tfを設けない構成を採用してもよい。すなわち、待機期間Tcの終了(通常画面期間Tdの開始)と略同時に調整画像GFが画像表示装置31に表示される構成としてもよい。
<変形例>
以上の各形態は多様に変形される。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は適宜に併合され得る。
(1)上述の各形態において、権利情報画像GBが表示する著作権情報は適宜に変更できる。例えば、画像表示装置31に表示される画像を二次利用するに際して、第1の著作権者および第2の著作権者の許諾が必要な場合を想定する。以上の場合、第1の著作権者および第2の著作権者の双方を示す権利情報画像GBがタイトル期間において表示される構成が好適である。
また、遊技機1で再生される楽曲によっては、二次利用をするに際して、当該楽曲の著作権者の許諾を得る必要がある。例えば、大当り遊技において、特定の楽曲が出力される場合を想定する。また、当該特定の楽曲には著作権が及ぶものと仮定する。
以上の場合、大当り遊技の遊技動画(楽曲を伴う)をインターネットで公開する際に、当該楽曲の著作権者の許諾が必要である。しかし、当該楽曲の著作権者に無断で、上述の遊技動画をインターネット上に公開する事案が多発している。以上の事情を考慮して、当該楽曲の著作権に係る情報を表示する権利情報画像GBが画像表示装置31に表示される構成が好適である。
大当り遊技で再生される楽曲の著作権に係る権利情報画像GBが表示される構成では、当該権利情報画像GBを大当り遊技で表示する構成が考えられる。すなわち、実際に楽曲が再生される時期に、当該楽曲に係る権利情報画像GBを表示する構成が考えられる。楽曲に係る権利情報画像GBは、例えば、当該楽曲の名称、当該楽曲の作曲者、当該楽曲の作詞者(著作権者)を表示する。
なお、楽曲に係る権利情報画像GBを非遊技期間において表示する構成としてもよい。例えば、タイトル期間において、楽曲に係る権利情報画像GBが表示される構成が考えられる。以上の構成では、遊技中期間(大当り遊技)において再生される楽曲の名称を非遊技期間において遊技者に報知することができる。したがって、当該楽曲を聴くことを目的として、遊技に対する意欲を非遊技期間において向上させることができるという利点がある。
(2)上述した通り、遊技者によっては、遊技依存を抑制するためのメッセージが表示される依存抑制画像GSにより、遊技意欲が低下する場合がある。したがって、遊技者の遊技意欲を向上させるための特定動画像(例えば、キャラクタ)と依存抑制画像GSとは、同時期に表示されない構成が好適である。以上の事情を考慮して、第1実施形態では、依存抑制画像GSが表示される依存抑制期間では、特定動画像における画像が表示されない構成とした。
ただし、特定動画像で登場するキャラクタが表示される期間において、依存抑制画像GSが表示され得る構成としてもよい。例えば、遊技中期間には、上述のキャラクタが表示される期間であっても、遊技依存を効果的に抑制する観点から、依存抑制画像GSを表示すべき期間がある。例えば、大当り遊技が終了した直後の期間は、キャラクタが表示される場合であっても、依存抑制画像GSが表示されるのが好適である。
また、上述の各形態において、依存抑制画像GSが表示される時間長、および、依存抑制画像GSの大きさ(依存抑制画像GSが表示される領域の広さ)は、適宜に変更できる。例えば、遊技中期間および非遊技期間の双方において依存抑制画像GSが表示される構成を想定する。以上の構成では、遊技中期間より非遊技期間において、依存抑制画像GSを大きく表示する構成が好適である。また、遊技中期間より非遊技期間において、依存抑制画像GSを長い期間で表示する構成が好適である。
(3)上述の各形態において、デモ演出中である旨を把握可能とするデモ中画像(上述の図28(a)のGD)を表示する期間はデモ演出期間に限定されない。ただし、非遊技期間と遊技中期間との双方で表示される画像では、当該画像が表示されている期間は非遊技期間である旨を直感的には把握し難い(当該画像はデモ中画像として機能しない)。したがって、デモ中画像は、遊技中期間と非遊技期間とのうち非遊技期間のみで表示される構成が好適である。
例えば、タイトル画像GAが遊技中期間において表示され得る構成を想定する。以上の構成では、非遊技期間(タイトル期間)においてタイトル画像GAが表示された場合であっても、遊技者によっては、遊技中期間と誤認する可能性がある。以上の事情を考慮して、タイトル画像GAが遊技中期間において表示され得る構成では、タイトル期間においてデモ中画像が表示される構成が好適である。
さらに、非遊技期間(緩衝期間)において表示される緩衝画像GEが遊技中期間で表示され得る構成を想定する。以上の構成において、緩衝期間においてデモ中画像が表示される構成が好適である。同様に、非遊技期間(依存抑制期間)において表示される依存抑制画像GSが遊技中期間で表示される構成とした場合、依存抑制期間においてデモ中画像が表示される構成が好適である。
(4)上述の「デモ中画像」は、デモ演出中である旨が把握可能な画像であれば足り、上述の図28(a)に示した例に限定されない。
例えば、遊技中期間(特定演出期間)では表示されない情報を示す画像を、デモ演出においてデモ中画像として画像表示装置31に表示してもよい。以上の情報としては、例えば、遊技機1の遊技性(例えば、大当り確率、大当りで獲得可能な遊技媒体数)を説明する文字列が好適である。また、デモ演出が実行されている旨を直接表示するメッセージ(例えば「デモ中」という文字列)を表す画像をデモ中画像GDとして採用してもよい。
なお、デモ演出において調整画像GFが表示される構成において、当該調整画像GFを遊技中期間では表示しない構成とした場合、当該調整画像GFはデモ中画像として機能する。ただし、以上の変形例において、遊技中期間において調整画像GFを表示する場合、デモ演出において表示される調整画像GFと遊技中期間において表示される調整画像GFとを相違させる必要がある。
(5)上述の第1実施形態において、演出図柄35(上述の図26参照)が画像表示装置31に表示される具体例を示した。以下、図33(a)から図33(c)を用いて、演出図柄35が表示される他の具体例(変形例)を説明する。図33(a)から図33(c)は、変形例における各時点で画像表示装置31に表示される画面の模擬図である。
当該変形例では、複数個(3個)の演出図柄35xが画像表示装置31に表示される。以上の演出図柄35xは、第1実施形態における演出図柄35と同様に、遊技中期間において変動表示され、大当り判定処理の結果に応じた組合せの演出図柄35xが停止表示される。また、以上の演出図柄35xは、通常画面期間では停止して表示される。
また、当該変形例では、演出図柄35xに加え、小演出図柄35yが画像表示装置31に表示される。詳細には後述するが、小演出図柄35yは、演出図柄35xと同様に、遊技中期間において変動表示され、大当り判定処理の結果に応じた態様で停止表示される。また、以上の小演出図柄35yは、通常画面期間では停止して表示される。
図33(a)は、当該変形例における通常画面期間に表示される各画像を説明するための図である当該変形例では、上述の第1実施形態と同様に、直前の遊技で停止表示された演出図柄35xが非遊技期間の通常画面期間において表示される。
当該変形例における小演出図柄35yは、図33(a)に示す通り、3個の図柄で構成され、演出図柄35xより小さく表示される。以上の小演出図柄35yは、例えば、画像表示装置31の画面の領域Rの右辺近傍に表示される。ただし、小演出図柄35yを表示する領域は適宜に変更してもよい。
また、非遊技期間の通常画面期間において、直前の遊技で停止表示された態様で小演出図柄35yが表示される。当該変形例では、小演出図柄35yのハズレに対応する図柄組合せとして「246」のみが設けられる。以上の構成では、演出図柄35xがハズレに対応する図柄組合せを表示する場合、当該図柄組合せによらず、小演出図柄35yは「246」の図柄組合せを表示する。同様に、小演出図柄35yの小当りに対応する図柄組合せおよび大当りに対応する図柄組合せが設けられる。
また、演出図柄35xの各図柄は左右方向に配列されるのに対し、小演出図柄35yの各図柄は上下方向に配列される。以上の構成では、例えば演出図柄35xおよび小演出図柄35yの各図柄が配列される方向が共通の構成と比較して、演出図柄35xおよび小演出図柄35yが混同される不都合が抑制されるという利点がある。すなわち、小演出図柄35yを演出図柄35xと区別して認識させ易い。
図33(b)は、当該変形例において、遊技中期間に表示される各画像を説明するための図である。図33(b)の具体例では、遊技中期間のうち特定演出期間における各画像が示される。当該変形例では、上述の各形態と同様に、大当り判定処理の結果に応じて、特定演出を実行するか否かが抽選で決定される。特定演出の実行が決定された場合、通常演出期間の後に特定演出期間が開始される。
特定演出期間では、上述した通り、演出図柄35xがリーチ状態(上述の図27参照)で表示される。また、当該変形例の特定演出期間では、上述の各形態における特定演出期間と同様に、画像表示装置31の領域Rに特定動画像が表示される。図33(b)の具体例では、キャラクタ画像GCが表示される特定動画像が画像表示装置31に表示される場合を想定する。
図33(b)に示す通り、遊技中期間では、小演出図柄35yは変動表示される。その後、全ての演出図柄35xが停止表示されたことに伴い、小演出図柄35yの各図柄の変動表示が略同時に停止する。なお、当該変形例では、上述の第1実施形態と同様に、例えば演出図柄35xが短縮変動する場合、演出図柄35xの各図柄が略同時に停止表示される。以上の場合、演出図柄35xと小演出図柄35yとは、各図柄の変動表示が略同時に停止する。
ただし、小演出図柄35yの各図柄の変動表示が時間差で終了する構成としてもよい。例えば、演出図柄35xの左図柄の停止に伴い小演出図柄35yの左図柄が停止し、演出図柄35xの右図柄の停止に伴い小演出図柄35yの右図柄が停止し、演出図柄35xの中図柄の停止に伴い小演出図柄35yの中図柄が停止する構成としてもよい。
当該変形例では、上述の各形態と同様に、非遊技期間において待機期間が設けられる。また、待機期間にはデモ演出期間が設けられる。具体的には、当該変形例の待機期間は、上述の各形態と同様に、デモ演出期間、タイトル期間、緩衝期間および依存抑制期間が設けられる。また、当該変形例の待機期間における各期間の順序は、上述の各形態と同じである(上述の図25(c)参照)。当該変形例のデモ演出期間では、上述の各形態のデモ演出期間と同様に、特定演出の特定動画像が表示される。
図33(c)は、当該変形例のデモ演出期間において画像表示装置31に表示される各画像を説明するための図である。図33(c)は、上述の第1実施形態における図28(a)に対応する。
図33(c)の具体例では、特定動画像の画像としてキャラクタ画像GCが抜粋して示される。また、当該変形例では、上述の各形態と同様に、デモ演出期間中である旨を把握可能とするためにデモ中画像GDが表示される。ただし、デモ演出期間中においてデモ中画像GDが表示されない構成としてもよい。
図33(c)に示す通り、当該変形例のデモ演出期間では、上述の第1実施形態のデモ演出期間と同様に、演出図柄35xが非表示になる。すなわち、非遊技期間のうち通常画面期間(遊技中期間が終了した直後)では、演出図柄35xが表示され、その後、待機期間(デモ演出期間)の開始に伴い、当該演出図柄35xが非表示になる。以上の構成では、デモ演出期間に表示される特定動画像が演出図柄35xで隠れる不都合が抑制される。当該変形例では、待機期間が終了するまで、演出図柄35xが非表示になる。
一方、図33(c)に示す通り、当該変形例のデモ演出期間では、小演出図柄35yが表示される。すなわち、非遊技期間のうち通常画面期間およびデモ演出期間に亘り、小演出図柄35yが継続して表示される。以上の構成では、デモ演出期間において、前回の遊技で停止表示された小演出図柄35yの組合せが確認可能である。
例えば、上述の図33(c)の小演出図柄35yの組合せ「246」は、前回の遊技で大当りまたは小当りの当選告知がされなかった場合に表示される。したがって、前回の遊技で大当りまたは小当りの当選告知がされなかった旨を小演出図柄35yによりデモ演出期間において把握できるという利点がある。
当該変形例では、上述のデモ演出期間に加え、その後のタイトル期間、緩衝期間および依存抑制期間において小演出図柄35yが画像表示装置31に表示される。すなわち、通常画面期間および待機期間を含む非遊技期間に亘り、小演出図柄35yが継続して表示される。以上の構成では、タイトル期間、緩衝期間および依存抑制期間において、前回の遊技で大当りまたは小当りの当選告知がされなかった旨を小演出図柄35yにより把握できるという利点がある。
ところで、遊技者によっては、演出図柄35xおよび小演出図柄35yの双方が表示される構成において、演出図柄35xが非表示になる待機期間を設けた場合、当該待機期間に表示される小演出図柄35yを演出図柄35xと誤認する不都合が生じ得る。以上の事情を考慮して、当該変形例では、演出図柄35xの各図柄が配列される方向(左右方向)および小演出図柄35yの各図柄が配列される方向(上下方向)を相違させた。
以上の構成では、例えば演出図柄35xと小演出図柄35yとで各図柄の配列方向が共通の構成と比較して、演出図柄35xと小演出図柄35yとが区別し易くなるため、上述の不都合が抑制されるという利点がある。なお、演出図柄35xと小演出図柄35yとで各図柄の配列方向が相違する構成として、一方の図柄が斜め方向に配列され、他方の図柄が左右方向または上下方向に配列される構成を採用してもよい。また、演出図柄35xと小演出図柄35yとで図柄の個数を相違させてもよい。以上の構成であっても、小演出図柄35yを演出図柄35xと誤認する不都合が抑制できる。
なお、当該変形例では、小演出図柄35yが表示される位置が変化しない構成としたが、小演出図柄35yが表示される位置が適宜に変化する構成としてもよい。また、当該変形例では、待機期間において小演出図柄35yを表示する構成としたが、待機期間において小演出図柄35yが非表示になる構成としてもよい。
また、演出図柄35xは、第1特別図柄表示装置20が変動表示される場合と第2特別図柄表示装置21が変動表示される場合とで共通して変動表示される。以上の構成において、第1特別図柄表示装置20が変動表示される場合に変動表示する小演出図柄35y(以下「第1小演出図柄35y」)と、第2特別図柄表示装置21が変動表示される場合に変動表示する小演出図柄35y(以下「第2小演出図柄35y」)とを別々に設けてもよい。以上の構成では、演出図柄35xが非表示になる待機期間において、第1小演出図柄35yと第2小演出図柄35yとの双方が表示される。
(6)上述の各形態における待機期間は適宜に変更できる。図34(a)および図34(b)は、待機期間の変形例を説明するための図である。
図34(a)の変形例では、上述の各形態と同様に、待機期間Tcは、デモ演出期間Tc1、タイトル期間Tc2、緩衝期間Tc3および依存抑制期間Tc4を含んで構成される。ただし、上述の各形態の待機期間Tcでは、デモ演出期間Tc1、タイトル期間Tc2、緩衝期間Tc3、依存抑制期間Tc4の順に設けられたが、図34(a)に示す変形例の待機期間Tcでは、タイトル期間Tc2、デモ演出期間Tc1、緩衝期間Tc3、依存抑制期間Tc4の順に設けられる。
すなわち、上述の各形態では、タイトル期間Tc2の直前にデモ演出期間Tc1が設けられたが、当該変形例では、タイトル期間Tc2の直後にデモ演出期間Tc1が設けられる。以上の構成では、図34(a)に示す通り、タイトル期間Tc2と依存抑制期間Tc4との間に他の期間(デモ演出期間Tc1、緩衝期間Tc3)が介在する。
上述した通り、タイトル画像GAおよび権利情報画像GBが表示された直後に、依存抑制画像GSが表示される構成では、タイトル画像GAおよび権利情報画像GBの印象が悪化し易いという不都合がある。図34(a)の変形例では、上述の各形態(タイトル期間Tc2と依存抑制期間Tc4との間に緩衝期間Tc3が設けられる構成)と同様に、以上の不都合が抑制されるという利点がある。
図34(b)は、上述の図34(a)とは別の変形例を説明するための図である。図34(b)の変形例では、上述の各形態と同様に、待機期間Tcは、デモ演出期間(Tc11、Tc12)、タイトル期間Tc2、緩衝期間Tc3および依存抑制期間Tc4を含んで構成される。ただし、当該変形例のデモ演出期間は、第1デモ演出期間Tc11および第2デモ演出期間Tc12を含む複数の期間に区分され、一連の期間ではない点において、上述の各形態のデモ演出期間とは相違する。
図34(b)に示す通り、デモ演出期間のうち第1デモ演出期間Tc11は、タイトル期間Tc2の直前の期間である。また、第2デモ演出期間Tc12は、タイトル期間Tc2の直後の期間である。以上の変形例では、タイトル画像GAおよび権利情報画像GBが表示されるタイトル期間Tc2の直前および直後の双方の期間において、デモ演出が実行される。すなわち、タイトル期間Tc2の直前および直後において、特定動画像が表示される。
当該変形例のデモ演出期間(Tc11、Tc12)では、上述の第1実施形態で説明した特定動画像Da1を含む各画像が表示される。具体的には、上述した通り、特定動画像Da1は、序盤のシーンSa11から終盤のシーンSa13を含む各シーンを表示する。以上の各シーンのうち、序盤のシーンSa11が第1デモ演出期間Tc11で表示される。また、終盤のシーンSa13が第2デモ演出期間Tc12で表示される。
以上の説明から理解される通り、図34(b)の変形例では、特定動画像Da1のシーンSa11が表示され、権利情報画像GBが表示され、特定動画像Da1のシーンSa13が表示される。すなわち、特定動画像Da1が一旦中断し、権利情報画像GBが表示され、特定動画像Da1が再開する。したがって、権利情報画像GBに係る権利が特定動画像Da1に及ぶ旨が強調されるという利点がある。
なお、図34(b)から理解される通り、当該変形例では、タイトル期間Tc2と依存抑制期間Tc4との間に第2デモ演出期間が介在する。したがって、仮に緩衝期間Tc3を省略した場合であっても、タイトル期間Tc2の直後が依存抑制期間Tc4とはならないため、タイトル期間Tc2の直後が依存抑制期間Tcである場合の上述の不都合が生じ難い。以上の事情から、図34(b)の変形例では、緩衝期間Tc3は省略してもよい。
(7)上述の各形態において、タイトル画像GAが表示される時期は適宜に変更できる。具体的には、通常演出期間において、タイトル画像GAが表示され得る構成としてもよい。また、特定演出期間において、タイトル画像GAが表示され得る構成としてもよい。以上の構成では、大当り判定処理での大当り当選の有無に応じて、タイトル画像GAが表示されるか否かが抽選で決定される構成が好適である。
例えば、大当りに当選していない遊技より、大当りに当選している遊技ではタイトル画像GAが通常画面期間または特定遊技期間において表示され易い構成が好適である。以上の構成では、タイトル画像GAは、大当りの当選期待度が高い旨を示唆する示唆画像として機能する。
ただし、特定遊技期間(遊技中期間)においてタイトル画像GAが表示される構成では、特定遊技期間のうちタイトル画像GAが表示される期間をタイトル期間(非遊技期間)と誤認する不都合が生じ得る。同様に、通常演出期間(遊技中期間)においてタイトル画像GAが表示される構成では、通常演出期間のうちタイトル画像GAが表示される期間をタイトル期間(非遊技期間)と誤認する不都合が生じ得る。
以上の事情を考慮して、遊技中期間においてタイトル画像GAを表示する構成では、上述の不都合が抑制される構成を採用するのが好適である。以上の構成としては、例えば、タイトル期間においてタイトル画像GAと権利情報画像GBとを併せて表示する一方で、遊技中期間にタイトル画像GAを表示する際には権利情報画像GBを表示しない構成が考えられる。以上の構成では、権利情報画像GBの有無により、タイトル期間であるか遊技中期間であるかを区別できる。
また、通常演出期間において、大当りの当選期待度が高い旨を示唆する示唆画像としてタイトル画像GAを表示する構成を想定する。また、以上の構成では、演出用ランプが通常演出期間では特殊態様(虹色で発光)で原則制御されないと仮定する。
以上の構成において、タイトル期間においてタイトル画像GAを表示する場合、演出用ランプを特殊態様で制御する構成(上述の第1実施形態と同様)が採用され得る。以上の構成によれば、演出用ランプが特殊態様で制御されているか否かにより、通常演出期間であるかタイトル期間であるかを区別できる。
なお、タイトル画像GAを大当り遊技で画像表示装置31において表示する構成としてもよい。また、タイトル画像GAが表示される遊技中期間の一部(例えば特定演出期間)で権利情報画像GBが表示されず、タイトル画像GAが表示される遊技中期間の他の一部(例えば大当り遊技)で権利情報画像GBが表示される構成としてもよい。
(8)上述の各形態において、大当りの当選期待度が高い旨を示唆する示唆画像を表示したが、当該示唆画像により大当りの当選が実質的に報知される構成を採用してもよい。
例えば、上述した第1実施形態では、大当りの当選期待度が高い旨を示唆するために示唆画像GWの色彩を特定の色彩(例えば赤色)に変化させた(図27(a)および図27(b)参照)。以上の構成において、大当りが当選していることを条件に、示唆画像GWの色彩が特別な色彩(例えば虹色)に変化し得る構成としてもよい。以上の構成では、示唆画像GWが当該特別な色彩に変化した場合、大当りの当選が実質的に報知される。
また、上述のタイマ画像GX1(上述の図27(c−1)参照)を示唆画像として表示する場合、タイマ画像GX1において大当りの当選が報知される構成としてもよい。例えば、タイマ画像GX1に最初に表示される残り時間(特定態様に変化するまでの時間)が抽選で決定される構成を想定する。
以上の構成において、大当りに当選していることを条件に、タイマ画像GX1に最初に表示される残り時間として「7秒」が決定され得る構成としてもよい。以上の構成では、タイマ画像GX1に残り時間「7秒」が最初に表示された場合、大当りの当選が実質的に報知される。
同様に、上述のチャンス画像GX2(図27(c−2)参照)を複数種類から決定可能な構成とし、大当りに当選していることを条件に決定されるチャンス画像GX2を設けることで、チャンス画像GX2により大当りの当選が実質的に報知される構成としてもよい。
また、上述の操作指示画像GY1(図27(d−1)参照)を複数種類から決定可能な構成とし、大当りに当選していることを条件に決定される操作指示画像GY1を設けることで、操作指示画像GY1により大当りの当選が実質的に報知される構成としてもよい。
上述のカットイン画像GY2(図27(d−2)参照)を複数種類から決定可能な構成とし、大当りに当選していることを条件に決定されるカットイン画像GY2を設けることで、カットイン画像GY2により大当りの当選が実質的に報知される構成としてもよい。
(9)上述の各形態において、タイマ画像GX1を複数種類設け、デモ演出期間において、一部のタイマ画像GX1が表示され、他のタイマ画像GX1は表示されない構成としてもよい。例えば、デモ演出期間において、大当りの当選期待度が比較的低いタイマ画像GX1は表示され、大当りの当選期待度が比較的高いタイマ画像GX1は表示されない構成としてもよい。
(10)上述の各形態において、操作指示画像GY1を複数種類設け、デモ演出期間において、一部の操作指示画像GY1が表示され、他の操作指示画像GY1は表示されない構成としてもよい。例えば、デモ演出期間において、大当りの当選期待度が比較的低い操作指示画像GY1は表示され、大当りの当選期待度が比較的高い操作指示画像GY1は表示されない構成としてもよい。
(11)上述の各形態において、緩衝画像GE(上述の図28(d)参照)は適宜に変更できる。例えば、18歳未満の者の遊技は禁止される旨を表示する画像を緩衝画像GEとして採用してもよい。また、遊技機1に対する不正行為は犯罪である旨を表示する画像を緩衝画像GEとして採用してもよいし、遊技機1の攻略法を装った詐欺に注意すべき旨を表示する画像を緩衝画像GEとして採用してもよい。
以上の画像は、緩衝期間が終了した後の依存抑制期間においても継続して表示される構成としてもよい。例えば、タイトル期間が終了してタイトル画像GAおよび権利情報画像GBが非表示になった後に、18歳未満の者の遊技は禁止される旨を表示する緩衝画像GEが表示され、その後、当該緩衝画像GEと併せて依存抑制画像GSが表示される構成が考えられる。
また、遊技機1の製造者の名称を表示する画像が緩衝画像GEとして緩衝期間において表示される構成としてもよい。同様に、画像表示装置31に表示される画像の作成者の名称を表示する画像が緩衝画像GEとして緩衝期間において表示される構成としてもよい。
当該変形例で緩衝画像GEとして記載した各画像は、上述の第1実施形態における緩衝画像GE(風景を表示する画像)と同様に、遊技依存を警告する画像ではないし、遊技者の射幸性を煽る画像ではない。したがって、当該画像が表示される緩衝期間では、遊技者の遊技意欲が過度に低下されず、且つ、遊技者の射幸心を緩やかに低下させることができる(第1実施形態の緩衝期間と同様)。
(12)上述の各形態の緩衝期間において、複数種類の画面が予め定められた順序で切替えて表示される構成としてもよい。
例えば、上述の遊技機1の製造者の名称を表示する画像、および、画像表示装置31に表示される画像の作成者の名称を表示する画像の双方が、緩衝画像GEとして表示される構成を想定する。以上の構成において、緩衝期間では、遊技機1の製造者の名称を表示する画像が表示された後に、当該画像に替えて、画像表示装置31に表示される画像の作成者の名称を表示する画像が表示される構成が考えられる。
なお、以上の構成では、遊技機1の製造者の名称を表示する画像が表示される位置、および、画像表示装置31に表示される画像の作成者の名称を表示する画像が表示される位置は、略共通である構成が好適である。また、以上の各画像は、略同じ大きさで表示される構成が好適である。
(13)上述の第1実施形態の図29において、タイトル画像GAの表示方法の一例として、タイトル画像GAをズームインで表示する表示方法を示した(図29(b−1)〜(b−4)参照)。また、権利情報画像GBの表示方法の一例として、権利情報画像GBをスライドインで表示する表示方法を示した(図29(b−5)および図29(b−6)参照)。しかし、タイトル画像GAの表示方法および権利情報画像GBの表示方法は上述の例に限定されない。
図35(a)から図35(f)は、変形例におけるタイトル画像GAの表示方法および権利情報画像GBの表示方法を説明するための図である。図35(a)から図35(f)は、タイトル期間の各時点で画像表示装置31が表示する画面の模擬図である。
当該変形例では、上述の第1実施形態で説明したタイトル画像GAおよび権利情報画像GB(上述の図29(b−6)参照)がタイトル期間において表示される。当該変形例のタイトル画像GAは、上述の第1実施形態のタイトル画像GAと同様に、文字「A」を表示する第1部分画像Ga1、文字「B」を表示する第2部分画像Ga2、および、文字「C」を表示する第3部分画像Ga3を含んで構成される。
ところで、近年、遊技機が製作された後に当該遊技機の続編が製作される(シリーズ化される)場合がある。当該変形例の遊技機1は、シリーズ化されている場合を想定する。詳細には後述するが、当該変形例では、タイトル画像GAおよび権利情報画像GBに併せて、識別画像GS(後述の図35(d)参照)が画像表示装置31に表示される。識別画像GSは、共通のシリーズに属する各遊技機のうち、何れの遊技機であるかを識別するための画像である。
図35(a)は、タイトル期間が開始された直後における各画像を説明するための図である。図35(a)に示す通り、タイトル期間が開始された直後では、タイトル画像GAが画像表示装置31の領域Rより大きく表示される。以上の場合、タイトル期間が開始された直後では、タイトル画像GAの一部分が画像表示装置31に表示され、他の一部分は画像表示装置31に表示されない。
図35(a)の具体例では、タイトル画像GAのうち第1部分画像Ga1の左端および第3部分画像Ga3の右端が領域R内に表示されない(はみ出している)場合を想定する。ただし、タイトル期間が開始された直後においてもタイトル画像GAの全体を領域R内に表示してもよい。
図35(a)に示す通り、権利情報画像GBは、タイトル期間が開始された直後では画像表示装置31に表示されない。また、識別画像GSは、タイトル期間が開始された直後では表示されない。ただし、タイトル期間が開始された直後から権利情報画像GBが表示される構成としてもよい。同様に、タイトル期間が開始された直後から識別画像GSが表示される構成としてもよい。なお、当該変形例において、タイトル画像GA、権利情報画像GBおよび識別画像GSとは別の画像がタイトル期間において表示される構成としてもよい。上述の第1実施形態においても同様である。
当該変形例のタイトル画像GAは、タイトル期間が開始された直後では領域Rより大きく表示され(上述の図35(a)参照)、予め定められた時間長(例えば約2秒)の期間(以下「縮小期間」という)に亘り縮小し続け、その後、所定の大きさで表示される。
図35(b)は、タイトル画像GAの縮小期間が終了した時点における各画像を説明するための図である。図35(b)に示す通り、タイトル画像GAの縮小期間が終了した時点では、領域R内にタイトル画像GAの全体が表示される。また、図35(b)に示す通り、タイトル画像GAの縮小期間が終了した時点では、権利情報画像GBおよび識別画像GSは画像表示装置31に表示されない。
図35(c)は、識別画像GSの表示が開始された直後における各画像を説明するための図である。図35(c)に示す通り、当該変形例の識別画像GSは、数字「2」を表す。以上の識別画像GSでは、遊技機1がシリーズの2作目である旨を識別できる。識別画像GSは、表示された直後では、画像表示装置31の画面の略中央に拡大して表示される。
当該変形例の識別画像GSは、タイトル画像GAと同様に、予め定められた時間長(例えば約2秒)の期間(縮小期間)に亘り縮小し続け、その後、所定の大きさで表示される。なお、当該変形例では、タイトル画像GAの縮小期間が終了した後に、識別画像GSの表示を開始したが、タイトル画像GAの縮小期間の途中で、識別画像GSの表示が開始される構成としてもよい。
図35(d)は、識別画像GSの縮小期間が終了した直後の各画像を説明するための図である。識別画像GSは、タイトル画像GAの右隣に表示される。図35(d)に示す通り、識別画像GSの縮小期間が終了した直後では、権利情報画像GBは表示されない。なお、識別画像GSの表示方法は適宜に変更してもよい。例えば、識別画像GSがスライドインで表示される構成としてもよい。また、識別画像GSの表示位置は適宜に変更してもよい。
当該変形例の権利情報画像GBは、識別画像GSの縮小期間が終了した後に表示が開始される。具体的には、当該変形例の権利情報画像GBは、上述の第1実施形態と同様に、視認困難な態様(視認不可能な態様を含む)から徐々に視認可能に表示される。
ただし、上述の第1実施形態では、権利情報画像GBがスライドインで表示されたのに対し(上述の図29(b−5)参照)、当該変形例では、権利情報画像GBがフェードインで表示される。以下、説明のため、権利情報画像GBのフェードインによる表示が開始されてから終了するまでの期間を「フェード期間」という。
図35(e)は、フェード期間が開始された直後の各画像を説明するための図である。図35(e)に示す通り、フェード期間が開始された直後は、権利情報画像GBが半透明で(透明度が高く)表示される。また、図35(e)に示す通り、権利情報画像GBは、タイトル画像GAの下側近傍に表示される。ただし、当該変形例における権利情報画像GBの表示位置は適宜に変更できる。
図35(f)は、フェード期間が終了した後のタイトル期間における各画像を説明するための図である。フェード期間では、半透明な態様から透明ではない態様に権利情報画像GBが徐々に変化する。なお、フェード期間の時間長は適宜に設定される。例えばフェード期間は約1秒に設定される。
当該変形例では、フェード期間が終了してから予め定められた時間長(例えば約2秒)に亘り、タイトル期間が継続する。フェード期間が終了した後のタイトル期間では、タイトル画像GAと権利情報画像GBと識別画像GSとが併せて画像表示装置31に表示される。
以上の変形例では、上述の第1実施形態と同様に、タイトル画像GAが表示されてから権利情報画像GBが表示される。したがって、例えばタイトル画像GAおよび権利情報画像GBが同時に表示開始される構成と比較して、タイトル期間において、先ずタイトル画像GAに注目させ、その後、権利情報画像GBに注目させ易くなる。したがって、タイトル画像GAおよび権利情報画像GBのうち一方のみが注目される不都合が抑制されるという利点がある。
また、当該変形例では、タイトル画像GAの表示方法(縮小表示)と権利情報画像GBの表示方法(フェードイン)とを相違させる構成を採用した。以上の構成では、例えばタイトル画像GAの表示方法と権利情報画像GBの表示方法とが共通の構成と比較して、タイトル画像GAと権利情報画像GBとの双方に別々に注目させ易い。したがって、タイトル画像GAおよび権利情報画像GBのうち一方が注目され他方が注目されないという不都合が抑制されるという効果は格別に顕著である。
さらに、当該変形例では、識別画像GSの表示が開始される時期が、他の画像(タイトル画像GAなど)の表示が開始される時期と相違する。したがって、例えば識別画像GSがタイトル画像GAと同時に表示開始される構成と比較して、当該識別画像GSに注目させ易い。以上の構成によれば、遊技機1を他の遊技機(共通のシリーズに属する遊技機)と混同する不都合が抑制できる。
なお、当該変形例では、識別画像GSの縮小期間が終了した後に権利情報画像GBのフェード期間が開始される構成を採用した。すなわち、識別画像GSの縮小期間と権利情報画像GBのフェード期間とが重ならない構成を採用した。しかし、識別画像GSの縮小期間が終了する以前に、権利情報画像GBのフェード期間が開始される構成を採用してもよい。以上の構成では、識別画像GSの縮小期間と権利情報画像GBのフェード期間とが重ならない構成と比較して、タイトル期間の時間長が過度に長くなる不都合を抑制できるという利点がある。
また、識別画像GSは、共通のシリーズに属する各遊技機のうちの何れであるかが識別可能であれば足り、上述の例に限定されない。例えば、共通のシリーズに属する遊技機であっても相違するサブタイトルが付与されている場合を想定する。以上の場合、識別画像GSは、遊技機1に付与されたサブタイトルを表示する構成としてもよい。
(14)上述の各形態において、権利情報画像GBに係る権利で保護される画像が表示される期間は適宜に設定できる。例えば、遊技機1に電源が投入された際に、各制御装置の起動処理が正常に終了するまでの期間において、電源投入画像が表示される構成を想定する。以上の電源投入画像では、例えば「電源が投入されました」というメッセージが表示される。
以上の構成において、権利情報画像GBに係る権利で保護される画像(例えば、キャラクタ画像GCを)を電源投入画像に表示する構成が考えられる。以上の構成によれば、例えば電源投入画像に上述のメッセージのみが表示される構成と比較して、電源投入画時において当該遊技機の種類が把握し易くなるという利点がある。
また、遊技機1において処理落ちが発生した契機でエラー状態に移行可能な構成とし、当該エラー状態において予め定められたエラー画像を表示する構成を想定する。以上のエラー画像では、処理落ちが発生した旨を報知するためのメッセージが表示される。以上の構成において、権利情報画像GBに係る権利で保護される画像を当該エラー画像に表示する構成が考えられる。
さらに、演出可動体32を具備する構成において、演出可動体32に予め定められた確認動作を電源投入時に実行させる構成を想定する。以上の確認動作により、演出可動体32が正常に動作可能か否かを確認できる。以上の構成において、上述の確認動作が実行される期間において、権利情報画像GBに係る権利で保護される画像(例えば、キャラクタ画像GC)が画像表示装置31に表示される構成としてもよい。
以上の構成では、確認動作が実行される期間において、画像表示装置31に表示されるキャラクタを確認することで、遊技機1の種類が直感的に把握できる。なお、確認動作が開始されてから終了するまでの全ての期間に亘り、当該キャラクタが画像表示装置31に表示されてもよいし、一部の期間で当該キャラクタが表示される構成としてもよい。
(15)上述の各形態では、非遊技期間のうちタイトル期間において、演出用ランプが特殊態様(虹色)に制御される構成とした。しかし、特殊態様で制御される非遊技期間は以上の例に限定されない。例えば、通常画面期間において、演出用ランプが特殊態様で発光される構成としてもよい。また、デモ演出期間において演出用ランプが特殊態様で発光される構成としてもよい。同様に、緩衝期間または依存抑制期間で演出用ランプが特殊態様で発光される構成としてもよい。
(16)上述の各形態において、調整画像GFが表示される期間は適宜に変更できる。例えば、上述の第1実施形態では、非遊技期間の開始後、予め定められた時間長(10秒)が経過してから待機期間が開始されるまでの通常画面期間において、調整画像GFを表示した。また、第1実施形態では、待機期間において調整画像GFを非表示した(上述の図32(b)参照)。
以上の構成に替えて、非遊技期間の開始後、最初の待機期間が開始されるまでの通常画面期間では調整画像GFを非表示としてもよい。以上の構成では、第1実施形態と同様に、待機期間において調整画像GFが非表示となる。また、以上の構成では、待機期間が終了した直後に調整画像GFが表示される。
また、遊技機1に電源が投入された直後に通常画面期間が開始され、予め定められた時間長(例えば約30秒)の経過で待機期間が開始される構成を想定する。以上の構成において、電源投入後、最初の待機期間が開始されるまでの通常画面期間では調整画像GFを非表示とし、その後の待機期間においても調整画像GFを非表示とし、当該待機期間が終了した直後に調整画像GFが表示される構成を採用してもよい。以上の構成では、電源投入後の通常画面期間では調整画像GFが表示されないため、当該通常画面期間で表示される各画像(前回の遊技終了時に表示された画像)の全体を確認することができるという利点がある。さらに、待機期間において調整画像GFを非表示にする構成において、待機期間において調整操作がされた場合、予め定められた時間長だけ調整画像GFが表示される構成にしてもよい。以上の構成において、待機期間において音量の調整操作を受付けた場合、調整画像GFのうち音量の調整に係る部分のみを表示し、光量の調整に係る部分は非表示にしてもよい。同様に、待機期間において光量の調整操作を受付けた場合、調整画像GFのうち光量の調整に係る部分のみを表示し、音量の調整に係る部分は非表示にしてもよい。
(17)上述の各形態において、3次元立体画像が表示可能な構成を採用してもよい。3次元立体画像の表示方法としては、例えば左右視差による視差バリア方式が好適に採用される(例えば、特開2018−149156号公報参照)。また、所定の画像が3次元立体画像として表示されるモード(以下「第1表示モード」)と当該所定の画像が3次元立体画像として表示されないモード(以下「第2表示モード」)とを選択可能な構成としてもよい。
例えば、特定動画像における所定のシーン(以下「特定シーン」)が、第1表示モードでは3次元立体画像として表示される構成が考えられる。以上の構成では、特定動画像の演出性が向上するという利点がある。ただし、第2表示モードでは、特定シーンが3次元立体画像として表示されない。なお、第1表示モードと第2表示モードとで、遊技中期間の特定シーンで表示される画像が相違する構成としてもよい。
ところで、遊技者によっては、目が痛くなる等の理由で、3次元立体画像が苦手な場合がある。仮に、待機期間において3次元立体画像が表示される構成では、3次元立体画像が苦手な遊技者は、待機期間において、画像表示装置31から意図的に視線を逸らすことが想定される。
以上の場合、待機期間において表示される各種の画像が遊技者により視認されない。すなわち、権利情報画像GBが遊技者により視認されない。したがって、待機期間において3次元立体画像が表示される構成では、権利情報画像GBにより不正な二次利用が適当に抑制されないという不都合が生じ得る。
以上の事情を考慮して、3次元立体画像が表示可能な構成であっても、待機期間では3次元立体画像が表示されない構成が好適である。具体的には、第1表示モードが選択されている期間であっても、待機期間では3次元立体画像が表示されない構成が好適である。以上の構成によれば、上述の不都合が抑制できる。
例えば、待機期間のデモ演出期間において、上述の特定シーンが画像表示装置31に表示される構成を想定する。以上の構成では、第1表示モードが選択されている遊技中期間において特定シーンを表示する際には、特定シーンを3次元立体画像で表示する。一方、デモ演出期間では、第1表示モードが選択されているか第2表示モードが選択されているかを問わず、特定シーンが3次元立体画像では表示されない。
また、以上の構成では、デモ演出期間以外の待機期間においても、第1表示モードが選択されているか第2表示モードが選択されているかを問わず、3次元立体画像が表示されない。なお、特定動画像の各シーンのうち、第1表示モードで3次元立体画像が表示されるシーン(例えば、上述の特定シーン)が、特定演出期間において表示されるシーンに含まれない構成としてもよい。
(18)上述の各形態において、エラー状態である旨が待機期間において報知される構成としてもよい。例えば、遊技機1内部における球詰りを検知可能とし、球詰りが検知された場合、エラー状態に移行する構成を想定する。以上の構成において、エラー状態へ待機期間で移行した場合、例えば「エラー発生中」という文字列を表示する画像(以下「エラー報知画像」という)が画像表示装置31に表示される構成としてもよい。
ただし、権利情報画像GBは、通常、所定の文字列(著作権者の名称等)を表す画像である。したがって、仮にタイトル期間において、権利情報画像GBとエラー報知画像との双方が表示された場合、一方の画像の文字列を他方の画像の文字列と混同し易くなるという不都合が想定される。
以上の事情を考慮して、エラー報知画像がタイトル期間において表示される構成では、エラー報知画像と権利情報画像GBとの間の領域にタイトル画像GAが位置する構成が好適である。例えば、タイトル画像GAの下側に権利情報画像GBが表示される構成では、タイトル画像GAの上側にエラー報知画像が表示される構成が好適である。
以上の構成では、権利情報画像GBが表示される領域とエラー報知画像が表示される領域とがタイトル画像GAにより仕切られるため、権利情報画像GBの文字列をエラー報知画像の文字列と混同する不都合が抑制できる。
(19)上述の各形態において、特定演出期間に複数個の示唆画像(示唆画像GW、タイマ画像GX1など)が表示される構成としてもよい。また、以上の構成において、複数個の示唆画像のうち一部の示唆画像がデモ演出において表示されず、他の一部の示唆画像がデモ演出において表示され得る構成としてもよい。本発明には、以上の構成が包含され得る。
(20)上述の第1実施形態において、デモ演出期間では、演出図柄35が表示されない構成を採用した。しかし、デモ演出期間の一部の期間において演出図柄35が表示される構成としてもよい。
例えば、デモ演出期間において、第1の特定演出の特定動画像および第2の特定演出の動画像が表示される構成を想定する。以上の構成において、デモ演出期間では、第1の特定演出の特定動画像が表示される期間で演出図柄35を非表示とし、第2の特定演出の特定動画像が表示される期間で演出図柄35が表示される構成が考えられる。なお、以上の構成では、直前の通常画面期間で表示された演出図柄35が特定演出期間において表示されてもよいし、予め定められた別の演出図柄35が表示されてもよい。
(21)以上の各形態では、低確率非時短遊技状態、低確率時短遊技状態および高確率時短遊技状態に移行可能とし、高確率時短遊技状態のみで実行される特定演出の特定動画像は、デモ演出では表示されない構成とした。以上の構成において、低確率時短遊技状態のみで実行される特定演出を設け、当該特定演出の特定動画像がデモ演出では表示されない構成としてもよい。
また、低確率非時短遊技状態、低確率時短遊技状態および高確率時短遊技状態の他に、高確率遊技状態の非時短遊技状態(以下「高確率非時短遊技状態」)を設けてもよい。以上の構成において、高確率非時短遊技状態にのみで実行される特定演出を設け、当該特定演出の特定動画像がデモ演出では表示されない構成としてもよい。
なお、以上の各形態では、本発明の「低確率状態および高確率状態のうち高確率状態のみで実行される遊技中演出が含まれないない」構成の一例として、「低確率遊技状態および高確率遊技状態のうち高確率遊技状態のみで実行される遊技中演出が含まれないない」構成を例示した。しかし、本発明の「低確率状態」および「高確率状態」は、「低確率遊技状態」および「高確率遊技状態」に限定されない。例えば、「低確率状態」および「高確率状態」として、「非時短遊技状態」および「時短遊技状態」を採用してもよい。具体的には、時短遊技状態および非時短遊技状態を設けた構成において、時短遊技状態のみで実行される特定演出の特定動画像は、デモ演出では表示されない構成が考えられる。
例えば、所謂1種2種混合のパチンコ機(例えば、特開2018−64930号公報参照)では、大当り判定処理における大当りの確率(1種当りの確率)は、時短遊技状態と非時短遊技状態とで略共通である。ただし、第1始動口より第2始動口への入賞時に小当りに当選し易く構成するとともに、小当り遊技でV入賞口への入球(2種当り)が可能である。以上の構成では、非時短遊技状態より時短遊技状態で大当り遊技へ移行し易くなる。以上の構成において、時短遊技状態のみで実行される特定演出の特定動画像は、デモ演出では表示されない構成が採用され得る。
なお、上述の特定演出(遊技中演出)における特定動画像と、デモ演出(非遊技中演出)における特定動画像とは、内容(登場するキャラクタのアクション等)が共通であれば足り、完全に同一である必要はない。例えば、特定演出中は、デモ演出中と比較して、表示すべき画像(示唆画像など)が多くなり易い。そこで、特定演出中では、デモ演出中と比較して、低い解像度で特定動画像(荒い特定動画像)が表示される構成を採用してもよい。また、デモ演出中では、特定演出中における特定動画像で表示されるキャラクタの一部が抜粋して表示される構成としてもよい。同様に、特定演出中では、デモ演出中における特定動画像で表示されるキャラクタの一部が抜粋して表示される構成としてもよい。
(23)本発明の遊技機は、例えば以下のパチンコ機である。
キャラクタ画像を含む各種の画像を表示可能な液晶表示装置を具備するパチンコ機を想定する。以上のパチンコ機において、当該パチンコ機のタイトル(名称)を示すタイトル画像(第1画像)と、遊技者に対して遊技依存を警告する依存抑制画像(第2画像)と、当該パチンコ機のタイトルに係る著作権情報(パチンコ機に表示されるキャラクタ等の著作権に関する情報)を示す権利情報画像(第3画像)とを表示可能とする。
また、以上のパチンコ機において、非遊技期間のうちの第1特定期間において、権利情報画像を表示するとともにタイトル画像を表示し、非遊技期間のうちの第2特定期間において、権利情報画像を表示することなく依存抑制画像を表示する。以上の構成では、上述の第1実施形態と同様な効果が奏せられる。例えば、パチンコ機において、非遊技期間が予め定められた時間長に達すると、待機期間に移行する構成とし、上述の第1特定期間(タイトル期間)および第2特定期間(依存抑制期間)が当該待機期間に設けられる構成が考えられる。
以上のパチンコ機において、上述した第1特定期間および第2特定期間において、音響が出力されない構成が好適である。また、上述のパチンコ機において、第1特定期間および第2特定期間において、演出可動体が動作しない構成が好適である。以上の構成では、上述の第1実施形態と同様に、非遊技期間を遊技中期間と誤認する不都合が抑制される。
上述のパチンコ機において、遊技期間(遊技中期間)では、内部抽選で当選していることを条件に演出用ランプが特殊態様(虹色に見える態様)に制御され、非遊技期間では、内部抽選で当選しない場合であっても演出用ランプが特殊態様で制御される構成が好適である。例えば、非遊技期間のうち第1特定期間(タイトル期間)において、演出用ランプが特殊態様で制御される構成が好適である。
上述のパチンコ機において、第1特定期間の時間長と第2特定期間の時間長とが相違する構成が好適である。例えば、第2特定期間の時間長が第1特定期間の時間長より長い構成が好適である。以上の構成では、遊技依存を抑制するための依存抑制画像が比較的長期間に亘り表示されるため、遊技依存を抑制し易いという利点がある。ただし、第1特定期間の時間長が第2特定期間の時間長より長い構成としてもよい。
上述のパチンコ機の第1特定期間において、タイトル画像の下側に権利情報画像が表示される構成が好適である。以上の構成では、上述の第1実施形態と同様に、権利情報画像がタイトル画像と同時期に表示されない構成と比較して、権利情報画像に係る権利が、遊技機1の各画像に及ぶ旨が強調され易いという利点がある
上述のパチンコ機において、スピーカから出力される音響の音量を調整するための調整操作を受付可能な構成を採用してもよい。また、以上の構成において、第1特定期間および第2特定期間において音響を出力しない一方で、当該第1特定期間および第2特定期間において音量を調整するための調整操作を受付け可能な構成としてもよい。
上述のパチンコ機において、演出用ランプの光量を調整するための調整操作を受付可能な構成を採用してもよい。また、以上の構成において、第1特定期間および第2特定期間において光量を調整するための調整操作を受付け可能な構成としてもよい。
上述のパチンコ機において、第2特定期間より先に第1特定期間が開始される構成としてもよい。以上の構成では、第1特定期間で表示されるタイトル画像は、第2特定期間で表示される依存抑制画像より液晶表示装置に表示され易くなる。
ただし、以上の構成を採用する場合、依存抑制画像が全く表示されない不都合を抑制するため、遊技中期間において依存抑制画像が表示される構成が好適である。例えば、大当り終了後に依存抑制画像が表示される構成が考えられる。
上述のパチンコ機において、非遊技期間においてデモ演出が実行される構成としてもよい。以上のデモ演出では、遊技中期間に実行される特定演出(例えばリーチ演出)の特定動画像が表示される。ただし、上述の第1実施形態と同様に、特定動画像の途中で別の画像(例えば、所定のストーリーを説明するための文章を表示する画像)が一旦表示され、その後、特定動画像の続きが表示される構成としてもよい。
以上の構成を採用したパチンコ機において、第1特定期間の直前にデモ演出が実行される(特定動画像が表示される)構成が好適である。以上の構成では、デモ演出で遊技者の気持ちを高揚させた直後にタイトル画像が表示されるため、タイトル画像が示す遊技機に好印象を与え易いという利点がある。
また、第1特定期間の直後にデモ演出が実行される構成としてもよい。さらに、第1特定期間の直前および直後の双方において、デモ演出が実行される構成としてもよい。以上の構成では、上述の図34(b)で示した変形例を適用し、第1特定期間の直前のデモ演出において特定動画像の序盤のシーンを表示し、第1特定期間の直後のデモ演出において当該特定動画像の終盤(中盤)のシーンを表示してもよい。
以上のパチンコ機の非遊技期間において、予め定められた時間間隔で第1特定期間が繰返される構成としてもよい。以上のパチンコ機では、非遊技期間において権利情報画像が繰返し表示される。したがって、例えば非遊技期間において権利情報画像が1度だけ表示される構成と比較して、権利情報画像が表示される回数が増加し、パチンコ機に表示される画像の不正な二次利用を抑制し易いという利点がある。
以上のパチンコ機の非遊技期間では、各画像(上述のデモ演出の画像、タイトル画像および権利情報画像、依存抑制画像)が予め定められた順序で表示される構成が好適である。また、以上のパチンコ機において、上述の第1実施形態と同様に、第1特定期間と第2特定期間との間に緩衝期間が介在する構成が好適である。
以上のパチンコ機において、遊技中期間において実行される遊技中演出が複数種類から抽選で決定される構成が好適である。また、非遊技期間のデモ演出において、上述の遊技中期間のうち特定遊技中演出(例えば、スーパーリーチ演出)の画像が、デモ演出が実行される期間(第3特定期間)において液晶表示装置に表示される構成が好適である。
また、以上のパチンコ機において、デモ演出で表示される特定遊技中演出には、上述の抽選で決定される確率が最小の遊技中演出(プレミア演出)が含まれない構成が好適である。以上の遊技中演出は、大当りに当選した場合にのみ決定される構成が考えられる。ただし、大当りに当選しない場合に当該遊技中演出が決定され得る構成としてもよい。
以上のパチンコ機において、低確率遊技状態および高確率遊技状態(確変状態)へ移行可能な構成としてもよい。以上の高確率遊技状態では、低確率遊技状態と比較して、大当りの当選確率が向上する。また、以上の構成において、デモ演出で表示される特定遊技中演出には、低確率遊技状態および高確率遊技状態のうち高確率遊技状態のみで実行される遊技中演出が含まれない構成が好適である。
以上のパチンコ機において、非遊技期間のデモ演出において、遊技中演出のうち特定遊技中演出の画像を表示し、遊技中期間において、特定遊技中演出の画像を表示する際に、複数個の特別画像を変動表示した後に、複数個の特別画像の一部を変動表示しつつ他の一部を停止表示し、その後、抽選の結果に応じた態様で複数個の特別画像を停止表示し(所謂「リーチ演出」)、非遊技期間において、特定遊技中演出の画像を表示する際に、特別画像を表示しない構成が好適である。
以上のパチンコ機において、非遊技期間のデモ演出において、遊技中演出のうち特定遊技中演出の画像を表示し、遊技中期間において、特定遊技中演出の画像を表示する際に、内部抽選で大当りが当選した可能性が高い旨を示唆する示唆画像を含む画像を表示可能であり、非遊技期間において、特定遊技中演出の画像を表示するに際に、示唆画像を表示しない構成が好適である。
例えば、パチンコ機において、遊技を開始する権利を保留する際に、保留された権利毎に保留画像を表示する構成が採用される場合がある。以上の構成では、保留された権利の個数と同数の保留画像が表示される。また、以上の構成において、保留画像の態様を変化させる構成が採用される場合がある。例えば、大当りに当選している場合、保留画像の態様が変化し易い。以上の保留画像は、本発明の示唆画像に相当する。以上のパチンコ機に本発明を適用することで、遊技中期間では保留画像を表示し、デモ演出では保留画像を非表示にする構成としてもよい。
以上のパチンコ機において、非遊技期間のデモ演出において、遊技中演出のうち特定遊技中演出の画像を表示し、遊技中期間において、特定遊技中演出の画像を表示する際に、表示が開始されてから予め定められた時間が経過すると特定態様に変化するタイマ画像を画像を表示し、タイマ画像が特定態様に変化すると、予め定められた画像を表示可能であり、非遊技期間において、特定遊技中演出の画像を表示するに際に、タイマ画像を表示しない構成が好適である。
以上のパチンコ機において、非遊技期間のうちの第3特定期間において、遊技中演出のうち特定遊技中演出の画像を表示し、遊技期間において、特定遊技中演出の画像を表示するに際に、演出操作手段の操作を指示する操作指示画像を操作有効期間で表示可能であり、非遊技期間において、特定遊技中演出の画像を表示するに際に、操作指示画像を表示しない構成が好適である。
上述の各形態では、パチンコ機に本発明を採用した具体例を示したが、本発明をパチスロ機に採用してもよい。
本発明の遊技機は、例えば以下の遊技機である。
本発明に係る遊技機は、遊技の進行を制御する第1制御手段(メインCPU301)と、演出を制御する第2制御手段(サブCPU412、画像制御CPU421)と、所定の画像を表示可能な表示手段(画像表示装置31)と、を備えた遊技機であって、第2制御手段は、遊技が実行される遊技期間(遊技中期間)に応じた遊技中演出と遊技が実行されない非遊技期間に応じた非遊技中演出とを制御可能であり、所定の画像は、非遊技中演出として表示される、遊技機のタイトルを示す第1画像(タイトル画像GA)と、遊技者に対して遊技依存を警告する第2画像(依存抑制画像GS)と、遊技機のタイトルに係る著作権情報(画像表示装置31に表示される画像の著作権に係る情報、スピーカから出力される楽曲の著作権に係る情報)を示す第3画像(権利情報画像GB)とがあり、表示手段は、非遊技期間のうちの第1特定期間(タイトル期間)において、第3画像を表示するとともに第1画像を表示し、非遊技期間のうちの第2特定期間(依存抑制期間)において、第3画像を表示することなく第2画像を表示し、非遊技期間において、第1画像、第2画像および第3画像を予め定められた順序で表示することを特徴とする。
以上の構成によれば、第1画像が第3画像と同時期に表示されないため、上述の不都合が抑制できるという効果が奏せられる。また、第1画像と第2画像とを併せて表示することで、著作権情報が強調され、遊技機に係る著作権の侵害が抑制されるという効果が奏せられる。