以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態のコントローラは、HEMS100に用いられる。まず、このHEMS100について説明する。なお、ここでは、HEMSは、Home Energy Management Systemの略である。
HEMS100は、系統と建物と蓄電装置とで電力供給を行いつつ、建物における電力を管理する。具体的には、図1に示すように、HEMS100は、系統電力源11、系統電力線12、住宅20、電気自動車30、充放電装置40、気象サーバ51、通信ネットワーク52、情報サーバ53およびHEMSコントローラ60を備える。
住宅20は、建物に対応しており、発電装置21、宅内電力線22、分電盤23、電力消費機器24、発電電力計25および消費電力計26を備えている。
発電装置21は、例えば、太陽光発電装置であって、住宅20の屋根に配置されている。発電装置21は、太陽光のエネルギーを電気エネルギーに変換することにより、電力を発生させる。この発電装置21によって発生した電力は、宅内電力線22を介して、分電盤23に供給される。
分電盤23は、系統電力源11から系統電力線12を介して送電される電力、および、発電装置21から宅内電力線22を介して送電される電力の供給を受ける。そして、分電盤23は、宅内電力線22を介して、この系統電力源11および発電装置21から供給を受けた電力を電力消費機器24および後述の充放電装置40に供給する。
電力消費機器24は、住宅20内に配置されている。また、電力消費機器24は、例えば、テレビ、照明器具、空調装置、冷蔵庫または給湯装置等であって、分電盤23からの電力によって動作する。
発電電力計25は、分電盤23内に配置されている。また、発電電力計25は、発電装置21から宅内電力線22を介して分電盤23に供給される電力を測定する。
消費電力計26は、分電盤23内に配置されている。また、消費電力計26は、分電盤23から宅内電力線22を介して電力消費機器24に供給される電力を測定する。
電気自動車30は、蓄電装置に対応しており、住宅20の外部に配置されており、バッテリ31およびバッテリ制御部32を備えている。
バッテリ31は、充放電可能な二次電池であり、例えば、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池である。また、バッテリ31は、図示しない電気自動車30の車輪を回転させるモータに用いられる。このため、バッテリ31の容量は、比較的大きくなっている。
バッテリ制御部32は、マイコン等を主体として構成されており、CPU、ROM、RAM、I/Oおよびこれらの構成を接続するバスライン等を備えている。また、バッテリ制御部32のROMには、バッテリ制御部32が実行するプログラム、電気自動車30の車両識別番号IDおよび電気自動車30の車種が記憶されている。そして、バッテリ制御部32は、ROMに記憶されているプログラムを実行すると、バッテリ31の電池残量SOCを推定することによって、バッテリ31の監視を行う。例えば、バッテリ制御部32は、図示しない電圧測定器によって測定されるバッテリ31の開放電圧に基づいて、電池残量SOCを推定する。
充放電装置40は、住宅20の外部に配置されており、バッテリ31を充放電させる。具体的には、充放電装置40は、充放電ケーブル41、装置電力計42および充放電制御部43を備えている。なお、ここでは、充放電は、充電および放電の両方を示すものとする。
充放電ケーブル41は、図示しない電気自動車30のインレットに接続される。また、充放電ケーブル41がこのインレットから外れないように、充放電ケーブル41とこのインレットとは、図示しない固定装置によって固定されている。さらに、充放電ケーブル41は、バッテリ31と電力の授受を行うための電力線およびバッテリ制御部32と充放電制御部43とが通信するための通信線を有している。
装置電力計42は、充放電装置40内に配置されている。また、装置電力計42は、充放電装置40から充放電ケーブル41を介してバッテリ31に供給される電力を計測する。さらに、装置電力計42は、バッテリ31から充放電ケーブル41を介して充放電装置40に供給される電力を計測する。
充放電制御部43は、マイコン等を主体として構成されており、CPU、ROM、RAM、I/Oおよびこれらの構成を接続するバスライン等を備えている。また、充放電制御部43は、バッテリ制御部32と通信するためのインターフェースを備えている。充放電制御部43は、ROMに記憶されているプログラムを実行すると、後述のHEMSコントローラ60からの信号に基づいて、バッテリ31の充放電を制御する。
気象サーバ51は、所定期間ごとの天候および日照量等の推移の予測である気象データDwfを作成する。この作成された気象データDwfは、通信ネットワーク52を介して、HEMSコントローラ60に送信される。なお、ここでの所定期間は、例えば、30分である。
情報サーバ53は、後述のHEMSコントローラ60から通信ネットワーク52を介して各種情報を取得することにより、この各種情報を蓄積する。
HEMSコントローラ60は、発電予測部、消費予測部、自動計画作成部、手動時間計画作成部、状態表示部、設定表示部および電力制御部に対応しており、住宅20の内部に配置されている。また、HEMSコントローラ60は、マイコン等を主体として構成されており、CPU、ROM、RAM、I/Oおよびこれらの構成を接続するバスライン等を備えている。さらに、HEMSコントローラ60は、分電盤23、電力消費機器24、発電電力計25および消費電力計26と通信するためのインターフェースを備えている。また、HEMSコントローラ60は、充放電制御部43と通信するためのインターフェースを備えている。さらに、HEMSコントローラ60は、バッテリ制御部32と通信するためのインターフェースを備えている。また、HEMSコントローラ60は、通信ネットワーク52を介して気象サーバ51および情報サーバ53と通信するためのインターフェースを備えている。
また、HEMSコントローラ60は、後述するように、プログラムを実行しているとき、住宅20に関する各種情報に基づいて、バッテリ31を充放電させるための信号を充放電制御部43に送信する。さらに、HEMSコントローラ60は、通信ネットワーク52を介して、住宅20に関する各種情報を情報サーバ53に送信する。
また、HEMSコントローラ60は、表示兼入力部を備えている。この表示兼入力部は、タッチパネルであり、画面を表示しつつ、ユーザによって操作されることによりHEMSコントローラ60の各種設定を変更する複数のボタンを有する。なお、このHEMSコントローラ60の表示兼入力部の詳細については、後述する。
ここで、HEMSコントローラ60の表示兼入力部およびHEMSコントローラ60がプログラムを実行しているときの各処理について説明するために、便宜上、以下のように用語を定義する。
過去から現時点までにおけるバッテリ31の充電の推移を充電履歴Hcとする。この充電履歴Hcには、バッテリ31の充電が開始された時刻とバッテリ31の充電が終了した時刻とが含まれている。充電履歴Hcにおいて現時点の直前におけるバッテリ31の充電が開始された時刻を充電開始最終時刻tc_SEとする。充電履歴Hcにおいて現時点の直前におけるバッテリ31の充電が終了した時刻を充電終了最終時刻tc_EEとする。また、充電開始最終時刻tc_SEおよび充電終了最終時刻tc_EEを示す履歴を充電最終履歴Hc_Eとする。
過去から現時点までにおけるバッテリ31の放電の履歴を放電履歴Hdとする。この放電履歴Hdには、バッテリ31の放電が開始された時刻とバッテリ31の放電が終了した時刻とが含まれている。放電履歴Hdにおいて現時点の直前におけるバッテリ31の放電が開始された時刻を放電開始最終時刻td_SEとする。放電履歴Hdにおいて現時点の直前におけるバッテリ31の放電が終了した時刻を放電終了最終時刻td_EEとする。また、放電開始最終時刻td_SEおよび放電終了最終時刻td_EEを示す履歴を放電最終履歴Hd_Eとする。
充電開始最終時刻tc_SEから充電終了最終時刻tc_EEまでの時間帯に、バッテリ31が充電された電力量を最終充電電力量Mc_Eとする。放電開始最終時刻td_SEから放電終了最終時刻td_EEまでの時間帯に、バッテリ31が放電した電力量を最終放電電力量Md_Eとする。
系統電力源11から系統電力線12を介して分電盤23に供給される電力を系統電力とする。発電装置21によって発電される電力を発電電力Wpvとする。電力消費機器24によって消費される電力を消費電力Whとする。発電電力Wpvが電力消費機器24に使用されるときに余剰する電力を余剰電力Weとする。発電電力Wpvが電力消費機器24およびバッテリ31の充電に使用されるときに不足する電力を不足電力Wiとする。バッテリ31を充電するために、充放電装置40から充放電ケーブル41を介してバッテリ31に供給される電力を充電供給電力Wsとする。バッテリ31に充電供給電力Wsが供給されることにより、バッテリ31が充電される電力を充電電力Wcとする。充電供給電力Wsに対する充電電力Wcの割合を充電効率ηcとする。バッテリ31が放電するときに発生する電力を放電電力Wdとする。バッテリ31から充放電装置40および分電盤23を介して電力消費機器24に供給される電力を放電出力Wbaとする。放電電力Wdに対する放電出力Wbaの割合を放電効率ηdとする。なお、ここでは、充電効率ηcは、充電供給電力Wsが大きくなるに伴い、高くなっている。また、放電効率ηdは、放電出力Wbaが大きくなるに伴い、高くなっている。さらに、充電効率ηcおよび放電効率ηdは、車両識別番号IDおよび電気自動車30の車種ごとに異なっている。
所定期間ごとに発電装置21によって発電される電力量の推移の予測を発電予測データDgfとする。所定期間ごとに電力消費機器24によって消費される電力量の推移の予測を消費予測データDcfとする。所定の条件に基づいて、HEMSコントローラ60が自動作成したバッテリ31の充放電計画を自動計画Paとする。ユーザによりバッテリ31が充放電される時間帯が設定されるバッテリ31の充放電計画を手動時間計画Pmとする。この手動時間計画Pmには、手動充電時間帯Zcと、手動放電時間帯Zdが含まれている。手動充電時間帯Zcは、ユーザにより任意に設定される時間帯であって、バッテリ31の充電の開始時刻から終了時刻までの時間帯である。手動放電時間帯Zdは、ユーザにより任意に設定される時間帯であって、バッテリ31の放電の開始時刻から終了時刻までの時間帯である。
また、自動計画Paおよび手動時間計画Pmには、バッテリ31の充電が開始される予定時刻と、バッテリ31の充電が終了する予定時刻と、バッテリ31の放電が開始される予定時刻と、バッテリ31の放電が終了する予定時刻と、が含まれている。バッテリ31の充電が開始される予定時刻のうち、現時点から最も近い開始予定時刻を直近充電開始時刻tc_SPとする。バッテリ31の充電が終了する予定時刻のうち、現時点から最も近い終了予定時刻を直近充電終了時刻tc_EPとする。また、直近充電開始時刻tc_SPおよび直近充電終了時刻tc_EPを示す予定を直近充電予定Ac_Pとする。バッテリ31の放電が開始される予定時刻のうち、現時点から最も近い開始予定時刻を直近放電開始時刻td_SPとする。バッテリ31の放電が終了する予定時刻のうち、現時点から最も近い終了予定時刻を直近放電終了時刻td_EPとする。また、直近放電開始時刻td_SPおよび直近放電終了時刻td_EPを示す予定を直近放電予定Ad_Pとする。
直近充電開始時刻tc_SPから直近充電終了時刻tc_EPまでの時間帯に、バッテリ31が充電される電力量を予定充電電力量Mc_Pとする。直近放電開始時刻td_SPから直近放電終了時刻td_EPまでの時間帯に、バッテリ31が放電する電力量を予定放電電力量Md_Pとする。直近充電終了時刻tc_EPおよび直近放電終了時刻td_EPの電池残量SOCを予定残量SOC_Pとする。
次に、HEMSコントローラ60の表示兼入力部の詳細について説明する。ここでは、HEMSコントローラ60の表示兼入力部は、2種類の画面を表示する。この2種類の画面を状態画面Shと設定画面Scとする。
状態画面Shは、電気自動車30の情報、バッテリ31の状態およびHEMSコントローラ60の設定状態を示す。例えば、図2に示すように、状態画面Shには、家の模式図と、その家に線で接続された車の模式図と、その車の右隣に車両識別番号IDとが記載されている。また、状態画面Shの家の内側には、予定放電電力量Md_Pが記載されている。さらに、状態画面Shの家の左隣には、直近放電予定Ad_P、直近放電開始時刻td_SPおよび直近放電終了時刻td_EPが記載されている。また、状態画面Shの車の内側には、電池残量SOCおよび予定残量SOC_Pが長方形の面積で示されている。そして、状態画面Shの「充放電計画」という文字の下側の位置には、自動計画Paが実行されないことが記載されている。なお、図2において、直近放電開始時刻td_SPの位置を明確にするために、状態画面Shの直近放電開始時刻td_SPの上側の位置には、「放電開始(予定)」という文字が記載されている。また、直近放電終了時刻td_EPの位置を明確にするために、状態画面Shの直近放電終了時刻td_EPの上側の位置には、「放電終了(予定)」という文字が記載されている。さらに、現在の電池残量SOCは、斜線ハッチングで示されている。また、予定残量SOC_Pは、ドット柄で示されている。さらに、自動計画Paが実行されないことを示すために、計画実行ボタン66には「自動計画実行OFF」という文字が記載されている。
また、HEMSコントローラ60は、コネクタロックボタン61、充電ボタン62、放電ボタン63、停止ボタン64、履歴計画表示ボタン65、計画実行ボタン66および設定変更ボタン67を状態画面Shに有する。
コネクタロックボタン61は、図2では、状態画面Shの「充放電計画」という文字よりも上側の位置に配置されている。また、コネクタロックボタン61は、「コネクタロック」という文字を囲う長円の内部に配置されている。さらに、コネクタロックボタン61は、ユーザの指等がコネクタロックボタン61に接触することによってオンオフされる。コネクタロックボタン61がオンされるとき、充放電ケーブル41と電気自動車30の図示しないインレットとが図示しない固定装置によって固定される。これにより、充放電ケーブル41が電気自動車30のインレットから外れないようになる。
充電ボタン62は、手動操作部に対応しており、図2では、コネクタロックボタン61よりも上側の位置に配置されている。また、充電ボタン62は、「充電」という文字を囲う長円の内部に配置されている。さらに、充電ボタン62は、ユーザの指等が充電ボタン62に接触することによってオンされる。充電ボタン62は、オンされるとき、バッテリ31を充電させるための信号を出力する。
放電ボタン63は、手動操作部に対応しており、図2では、充電ボタン62の右隣に配置されている。また、放電ボタン63は、「放電」という文字を囲う長円の内部に配置されている。さらに、放電ボタン63は、ユーザの指等が放電ボタン63に接触することによってオンされる。放電ボタン63は、オンされるとき、バッテリ31を放電させるための信号を出力する。
停止ボタン64は、手動操作部に対応しており、図2では、状態画面Shの放電ボタン63の右隣に配置されている。また、停止ボタン64は、「停止」という文字を囲う長円の内部に配置されている。さらに、停止ボタン64は、ユーザの指等が停止ボタン64に接触することによってオンされる。停止ボタン64は、オンされるとき、バッテリ31の充放電を停止させるための信号を出力する。
履歴計画表示ボタン65は、図2では、直近放電予定Ad_Pが示されている位置に配置されている。また、履歴計画表示ボタン65は、ユーザの指等が放電ボタン63に接触することによってオンされる。履歴計画表示ボタン65は、オンされるとき、直近放電予定Ad_Pの表示を変更するための信号を出力する。
計画実行ボタン66は、第1実行切替部および第2実行切替部に対応しており、図2では、「自動計画実行OFF」という文字を囲う長円の内部に配置されている。また、計画実行ボタン66は、ユーザの指等が計画実行ボタン66に接触することによってオンされる。計画実行ボタン66は、オンされるとき、自動計画Paが作成されるか否かを変更するための信号を出力する。
設定変更ボタン67は、画面切替部に対応しており、図2では、計画実行ボタン66の右隣に配置されている。また、設定変更ボタン67は、「計画設定」という文字を囲う長円の内部に配置されている。さらに、設定変更ボタン67は、ユーザの指等が設定変更ボタン67に接触することによってオンされる。設定変更ボタン67は、オンされるとき、後述の設定画面Scを表示させるための信号を出力する。
設定画面Scは、設定変更ボタン67がオンされることにより表示される。具体的には、図3に示すように、設定画面Scは、自動計画Paが作成される設定であるか否か、バッテリ31の放電を許可するか否かおよび手動時間計画Pmが作成される設定であるか否かを示す。さらに、設定画面Scは、手動時間計画Pmにおいてバッテリ31の充電を行うか否か、手動時間計画Pmにおいてバッテリ31の放電を行うか否か、手動充電時間帯Zcおよび手動放電時間帯Zdを示す。
また、HEMSコントローラ60は、自動計画ボタン71、放電許可ボタン72、手動計画ボタン73、手動充電設定ボタン74、手動充電時間帯設定ボタン75、手動放電設定ボタン76および手動放電時間帯設定ボタン77を設定画面Scに有する。さらに、HEMSコントローラ60は、戻りボタン78および決定ボタン79を設定画面Scに有する。
自動計画ボタン71は、図3では、設定画面Sc内の上側に記載された円の内部に配置されている。また、自動計画ボタン71は、この円の右隣の「自動計画設定」という文字が記載された位置に配置されている。また、自動計画ボタン71は、ユーザの指等が自動計画ボタン71に接触することによってオンされる。自動計画ボタン71は、オンされるとき、自動計画Paが作成されるか否かを変更するための信号を出力する。
放電許可ボタン72は、放電許可設定部に対応しており、図3では、自動計画ボタン71よりも下側の位置に記載された四角形の内部に配置されている。また、放電許可ボタン72は、この四角形の右隣の「放電を許可する」という文字が記載された位置に配置されている。さらに、放電許可ボタン72は、ユーザの指等が放電許可ボタン72に接触することによってオンオフされる。放電許可ボタン72は、オンオフされるとき、自動計画Paの作成においてバッテリ31の放電を許可するか否かを変更するための信号を出力する。
手動計画ボタン73は、図3では、放電許可ボタン72よりも下側の位置に記載された円の内部に配置されている。また、手動計画ボタン73は、この円の右隣の「手動時間計画設定」という文字が記載された位置に配置されている。さらに、手動計画ボタン73は、ユーザの指等が手動計画ボタン73に接触することによってオンされる。手動計画ボタン73は、オンされるとき、手動時間計画Pmが作成されるか否かを変更するための信号を出力する。
手動充電設定ボタン74は、図3では、手動計画ボタン73よりも下側の位置に記載された四角形の内部に配置されている。また、手動充電設定ボタン74は、その四角形の右隣の「手動充電時間帯Zc」という文字が記載された位置に配置されている。さらに、手動充電設定ボタン74は、ユーザの指等が手動計画ボタン73に接触することによってオンオフされる。手動充電設定ボタン74は、オンオフされるとき、手動時間計画Pmにおいてバッテリ31の充電を行うか否かを変更するための信号を出力する。
手動充電時間帯設定ボタン75は、時間帯設定部に対応しており、図3では、手動充電設定ボタン74の右隣の位置に配置されている。また、手動充電時間帯設定ボタン75は、時間帯を示す文字が記載された位置に配置されている。さらに、手動充電時間帯設定ボタン75は、ユーザの指等が手動充電時間帯設定ボタン75に接触することによってオンされる。手動充電時間帯設定ボタン75は、オンされるとき、手動充電時間帯Zcを変更するための信号を出力する。
手動放電設定ボタン76は、図3では、手動充電設定ボタン74よりも下側の位置に記載された四角形の内部に配置されている。また、手動放電設定ボタン76は、その四角形の右隣の「手動放電時間帯Zd」という文字が記載された位置に配置されている。さらに、手動放電設定ボタン76は、ユーザの指等が手動放電設定ボタン76に接触することによってオンオフされる。手動放電設定ボタン76は、オンオフされるとき、手動時間計画Pmにおいてバッテリ31の放電を行う信号を出力する。
手動放電時間帯設定ボタン77は、時間帯設定部に対応しており、図3では、手動放電設定ボタン76の右隣の位置に配置されている。また、手動放電時間帯設定ボタン77は、時間帯を示す文字が記載された位置に配置されている。さらに、手動放電時間帯設定ボタン77は、ユーザの指等が手動放電時間帯設定ボタン77に接触することによってオンされる。手動放電時間帯設定ボタン77は、オンされるとき、手動放電時間帯Zdを変更するための信号を出力する。
戻りボタン78は、図3では、手動放電設定ボタン76よりも下側の位置に配置されている。また、戻りボタン78は、「戻り」という文字を囲う長円の内部に配置されている。さらに、戻りボタン78は、ユーザの指等が戻りボタン78に接触することによってオンされる。戻りボタン78は、オンされるとき、設定画面Scから状態画面Shに画面を戻すための信号を出力する。
決定ボタン79は、図3では、戻りボタン78の右隣の位置に配置されている。また、決定ボタン79は、「決定」という文字を囲う長円の内部に配置されている。さらに、決定ボタン79は、ユーザの指等が決定ボタン79に接触することによってオンされる。決定ボタン79は、オンされるとき、設定画面Sc内で各ボタンにより設定された各種設定を確定するための信号を出力する。
以上のように、HEMS100は、構成されている。このように構成されているHEMS100に用いられるHEMSコントローラ60は、後述するように、ユーザの利便性を向上させる。
以下では、図4−図10のフローチャートおよび図11−図20を参照して、HEMSコントローラ60がプログラムを実行しているときの処理について説明する。また、便宜上、HEMSコントローラ60のステップS101の処理が開始されてからステップS101の処理に戻るまでの一連の動作の期間をHEMSコントローラ60の制御周期τとする。このHEMSコントローラ60の制御周期τの時間は、例えば、数秒から数分である。
図4に示すように、ステップS101において、HEMSコントローラ60は、各種情報を取得する。ここでは、各種情報とは、発電電力Wpv、消費電力Whおよび気象データDwfである。また、各種情報とは、充電供給電力Ws、放電出力Wba、車両識別番号ID、電気自動車30の車種、電池残量SOCおよびバッテリ31の状態である。ここでは、バッテリ31の状態とは、バッテリ31の充電中、バッテリ31の放電中およびバッテリ31の充放電停止中のいずれかの状態である。さらに、各種情報とは、コネクタロックボタン61、充電ボタン62、放電ボタン63、停止ボタン64、履歴計画表示ボタン65、計画実行ボタン66および設定変更ボタン67のそれぞれのオンオフ信号である。また、各種情報とは、自動計画ボタン71、放電許可ボタン72および手動計画ボタン73のそれぞれのオンオフ信号である。さらに、各種情報とは、手動充電設定ボタン74、手動充電時間帯設定ボタン75、手動放電設定ボタン76、手動放電時間帯設定ボタン77、戻りボタン78および決定ボタン79のそれぞれのオンオフ信号である。そして、各種情報とは、充電履歴Hc、放電履歴Hd、自動計画Paおよび手動時間計画Pmである。
具体的には、HEMSコントローラ60は、発電電力Wpvを発電電力計25から取得する。また、HEMSコントローラ60は、消費電力Whを消費電力計26から取得する。さらに、HEMSコントローラ60は、気象サーバ51から通信ネットワーク52を介して気象データDwfを取得する。
また、充放電制御部43は、充電供給電力Wsおよび放電出力Wbaを装置電力計42から取得する。また、ここでは、充放電制御部43は、充放電ケーブル41に接続されている電気自動車30の電池残量SOC、車両識別番号IDおよび車種をバッテリ制御部32から取得する。そして、HEMSコントローラ60は、電池残量SOC、車両識別番号IDおよび電気自動車30の車種を充放電制御部43から取得する。また、HEMSコントローラ60は、車両識別番号IDおよび電気自動車30の車種に基づいて、充電効率ηcおよび放電効率ηdをROMから読み出す。なお、HEMSコントローラ60は、電池残量SOC、車両識別番号IDおよび電気自動車30の車種をバッテリ制御部32から直接取得してもよい。また、HEMSコントローラ60は、通信ネットワーク52を介して、車両識別番号IDおよび電気自動車30の車種を住宅20の外部のサーバ等から取得してもよい。
また、HEMSコントローラ60は、コネクタロックボタン61、充電ボタン62、放電ボタン63、停止ボタン64、履歴計画表示ボタン65、計画実行ボタン66および設定変更ボタン67の信号をROMから読み出す。さらに、HEMSコントローラ60は、自動計画ボタン71、放電許可ボタン72、手動計画ボタン73、手動充電設定ボタン74、手動放電設定ボタン76、戻りボタン78および決定ボタン79のそれぞれのオンオフ信号をROMから読み出す。また、HEMSコントローラ60は、手動充電時間帯設定ボタン75に記載される手動充電時間帯Zcおよび手動放電時間帯設定ボタン77に記載される手動放電時間帯ZdをROMから読み出す。また、HEMSコントローラ60は、充電履歴Hc、放電履歴Hd、自動計画Paおよび手動時間計画PmをROMから読み出す。なお、この自動計画Paおよび手動時間計画Pmの作成については、後述する。
続いて、ステップS102において、HEMSコントローラ60は、各種状況を推定する。ここでは、各種状況とは、充電開始最終時刻tc_SE、充電終了最終時刻tc_EE、放電開始最終時刻td_SEおよび放電終了最終時刻td_EEである。また、直近充電開始時刻tc_SP、直近充電終了時刻tc_EP、直近放電開始時刻td_SPおよび直近放電終了時刻td_EPである。さらに、各種状況とは、最終充電電力量Mc_E、最終放電電力量Md_E、予定充電電力量Mc_P、予定放電電力量Md_P、予定残量SOC_Pである。また、各種状況とは、履歴計画押下回数Nh、履歴計画表示フラグFh、自動設定フラグFaおよび手動設定フラグFmである。さらに、各種状況とは、自動設定押下回数Nba、自動実行フラグFba、手動設定押下回数Nbmおよび手動実行フラグFbmである。
具体的には、HEMSコントローラ60は、充電履歴Hcから充電開始最終時刻tc_SE、充電終了最終時刻tc_EEを抽出する。また、HEMSコントローラ60は、放電履歴Hdから放電開始最終時刻td_SEおよび放電終了最終時刻td_EEを抽出する。さらに、HEMSコントローラ60は、自動計画Paおよび手動時間計画Pmから、直近充電開始時刻tc_SP、直近充電終了時刻tc_EP、直近放電開始時刻td_SPおよび直近放電終了時刻td_EPを抽出する。
また、例えば、HEMSコントローラ60は、以下のように、最終充電電力量Mc_E、最終放電電力量Md_E、予定充電電力量Mc_P、予定放電電力量Md_Pおよび予定残量SOC_Pを推定する。
HEMSコントローラ60は、充電開始最終時刻tc_SEから充電終了最終時刻tc_EEまでの時間帯において、各制御周期τに対応する充電供給電力Wsに、制御周期τの時間およびその充電供給電力Wsに対応する充電効率ηcを乗算する。そして、HEMSコントローラ60は、この乗算値を積算することにより、最終充電電力量Mc_Eを算出する。
また、HEMSコントローラ60は、放電開始最終時刻td_SEから放電終了最終時刻td_EEまでの時間帯における各制御周期τに対応する放電出力Wbaから、その放電出力Wbaに対応する放電効率ηdを除算する。これにより、HEMSコントローラ60は、各制御周期τに対応する放電電力Wdを算出する。さらに、HEMSコントローラ60は、この放電電力Wdに制御周期τを乗算する。そして、HEMSコントローラ60は、この乗算値を積算することにより、最終放電電力量Md_Eを算出する。
また、HEMSコントローラ60は、直近放電開始時刻td_SPから直近放電終了時刻td_EPまでの時間帯を制御周期τの時間で分割した各時刻に対応する充電供給電力Wsに、その充電供給電力Wsに対応する充電効率ηcを乗算する。また、HEMSコントローラ60は、この乗算した値に制御周期τをさらに乗算する。そして、HEMSコントローラ60は、この乗算値を積算することにより、予定充電電力量Mc_Pを算出する。
また、HEMSコントローラ60は、直近放電開始時刻td_SPから直近放電終了時刻td_EPまでの時間帯を制御周期τの時間で分割した各時刻に対応する放電出力Wbaから、その放電出力Wbaに対応する放電効率ηdを除算する。これにより、HEMSコントローラ60は、各時刻に対応する放電電力Wdを算出する。さらに、HEMSコントローラ60は、この放電電力Wdに制御周期τを乗算する。そして、HEMSコントローラ60は、この乗算値を積算することにより、予定放電電力量Md_Pを算出する。
また、HEMSコントローラ60は、ステップS101にて取得した電池残量SOCと予定充電電力量Mc_Pと予定放電電力量Md_Pとに基づいて、直近充電終了時刻tc_EPおよび直近放電終了時刻td_EPの予定残量SOC_Pを推定する。例えば、直近充電開始時刻tc_SPが直近放電終了時刻td_EPよりも早い時刻とする。この場合、HEMSコントローラ60は、ステップS101にて取得した電池残量SOCに予定充電電力量Mc_Pを加算することによって、直近充電終了時刻tc_EPの予定残量SOC_Pを推定する。また、HEMSコントローラ60は、電池残量SOCと予定充電電力量Mc_Pとの加算値から予定放電電力量Md_Pを減算することによって、直近放電終了時刻td_EPの予定残量SOC_Pを推定する。
次に、以下では、履歴計画押下回数Nh、履歴計画表示フラグFh、自動設定フラグFa、手動設定フラグFm、自動設定押下回数Nba、自動実行フラグFba、手動設定押下回数Nbmおよび手動実行フラグFbmについて説明する。
履歴計画押下回数Nhは、履歴計画表示ボタン65がユーザによりオンされた回数である。履歴計画表示フラグFhは、後述するように、直近放電予定Ad_P、直近充電予定Ac_P、放電最終履歴Hd_Eおよび充電最終履歴Hc_Eのいずれかの表示を決定するための値であり、履歴計画押下回数Nhに基づいて算出される。自動設定フラグFaは、設定画面Scの自動計画ボタン71がオンされているか否かを示す値である。手動設定フラグFmは、設定画面Scの手動計画ボタン73がオンされているか否かを示す値である。自動設定押下回数Nbaは、設定画面Scの自動計画ボタン71がオンされた後に、状態画面Shの計画実行ボタン66がユーザによりオンされた回数である。自動実行フラグFbaは、後述するように、自動計画Paに沿ってバッテリ31の充放電を行うか否かおよびその状態画面Shの計画実行ボタン66の表示を変更するための値であり、自動設定押下回数Nbaに基づいて算出される。手動設定押下回数Nbmは、設定画面Scの手動計画ボタン73がオンされた後に、状態画面Shの計画実行ボタン66がユーザによりオンされた回数である。手動実行フラグFbmは、後述するように、手動時間計画Pmに沿ってバッテリ31の充放電を行うか否かおよびその状態画面Shの計画実行ボタン66の表示を変更するための値であり、手動設定押下回数Nbmに基づいて算出される。
具体的には、HEMSコントローラ60は、以下のように、履歴計画押下回数Nhおよび履歴計画表示フラグFhを推定する。また、HEMSコントローラ60は、以下のように、自動設定フラグFa、自動設定押下回数Nba、自動実行フラグFba、手動設定フラグFm、手動設定押下回数Nbmおよび手動実行フラグFbmを推定する。
HEMSコントローラ60は、履歴計画表示ボタン65のオン信号を出力した回数を計上することにより、履歴計画押下回数Nhを計上する。そして、HEMSコントローラ60は、履歴計画押下回数Nhから4を除算したときの剰余を履歴計画表示フラグFhにする。したがって、履歴計画表示フラグFhは、0、1、2、3のいずれかである。これにより、後述するように、直近放電予定Ad_P、直近充電予定Ac_P、放電最終履歴Hd_Eおよび充電最終履歴Hc_Eの4択のいずれかの表示を決定することができる。なお、HEMSコントローラ60は、初期状態では、履歴計画表示フラグFhを0とみなす。
また、HEMSコントローラ60は、後述するように、設定画面Scの自動計画ボタン71がオフされているとき、自動設定フラグFaを0にする。また、このとき、HEMSコントローラ60は、設定画面Scの手動計画ボタン73をオンにし、手動設定フラグFmを1にする。さらに、HEMSコントローラ60は、後述するように、設定画面Scの自動計画ボタン71がオンされているとき、自動設定フラグFaを1にする。また、このとき、HEMSコントローラ60は、設定画面Scの手動計画ボタン73をオフにし、手動設定フラグFmを0にする。
また、HEMSコントローラ60は、設定画面Scの自動計画ボタン71がオンされた後に状態画面Shの計画実行ボタン66のオン信号を出力した回数を計上することにより、自動設定押下回数Nbaを計上する。そして、HEMSコントローラ60は、自動設定押下回数Nbaから2を除算したときの剰余を自動実行フラグFbaにする。したがって、自動実行フラグFbaは、0および1のいずれかの値である。これにより、自動計画Paに沿ってバッテリ31の充放電を行うか否かの2択を決定することができる。そして、後述するように、自動実行フラグFbaが0であるとき、HEMSコントローラ60は、自動計画Paに沿ってバッテリ31の充放電を行わない。また、後述するように、自動実行フラグFbaが1であるとき、HEMSコントローラ60は、自動計画Paに沿ってバッテリ31の充放電を行う。なお、HEMSコントローラ60は、初期状態では、自動実行フラグFbaを0とみなす。
また、HEMSコントローラ60は、設定画面Scの手動計画ボタン73がオンされた後に状態画面Shの計画実行ボタン66のオン信号を出力した回数を計上することにより、手動設定押下回数Nbmを計上する。そして、HEMSコントローラ60は、手動設定押下回数Nbmから2を除算したときの剰余を手動実行フラグFbmにする。したがって、手動実行フラグFbmは、0および1のいずれかの値である。これにより、手動時間計画Pmに沿ってバッテリ31の充放電を行うか否かの2択を決定することができる。そして、後述するように、手動実行フラグFbmが0であるとき、HEMSコントローラ60は、手動時間計画Pmに沿ってバッテリ31の充放電を行わない。また、後述するように、手動実行フラグFbmが1であるとき、HEMSコントローラ60は、手動時間計画Pmに沿ってバッテリ31の充放電を行う。なお、HEMSコントローラ60は、初期状態では、手動実行フラグFbmを0とみなす。
続いて、ステップS103において、HEMSコントローラ60は、今後のバッテリ31の予定を確認する。なお、このHEMSコントローラ60の予定確認については、後述する。
続いて、ステップS104において、HEMSコントローラ60は、状態画面Shを表示する。この状態画面Shの表示については、後述する。
続いて、ステップS105において、HEMSコントローラ60は、自動設定フラグFaが1であるか否かを判定する。自動設定フラグFaが1であるとき、後述するように、設定画面Scの自動計画ボタン71がオンされ、設定画面Scの手動計画ボタン73がオフされている。このとき、処理は、ステップS106に移行する。また、自動設定フラグFaが0であるとき、後述するように、設定画面Scの自動計画ボタン71がオフされ、設定画面Scの手動計画ボタン73がオンされている。このとき、処理は、ステップS107に移行する。
ステップS106において、自動設定フラグFaが1であるので、設定画面Scの自動計画ボタン71がオンされている。このとき、HEMSコントローラ60は、自動実行フラグFbaが0および1のいずれであるか否かを判定する。自動実行フラグFbaが0であるとき、処理は、ステップS108に移行する。また、自動実行フラグFbaが1であるとき、処理は、ステップS114に移行する。
ステップS107において、自動設定フラグFaが0であるので、手動設定フラグFmが1であり、設定画面Scの手動計画ボタン73がオンされている。このとき、HEMSコントローラ60は、手動実行フラグFbmが0および1のいずれであるか否かを判定する。手動実行フラグFbmが0であるとき、処理は、ステップS108に移行する。また、手動実行フラグFbmが1であるとき、処理は、ステップS114に移行する。
ステップS108において、自動実行フラグFbaが0、および、手動実行フラグFbmが0のいずれかであるため、後述するように、自動計画Paおよび手動時間計画Pmに沿ってバッテリ31の充放電が実行されない。このとき、HEMSコントローラ60は、充電ボタン62がオンされたか否かを判定する。充電ボタン62がオンであるとき、処理は、ステップS109に移行する。また、充電ボタン62がオフであるとき、処理は、ステップS110に移行する。
ステップS109において、HEMSコントローラ60は、ユーザの手動操作によるバッテリ31の充電を示すために、充電ボタン62の色を変更する。
また、HEMSコントローラ60は、バッテリ31を充電させる。具体的には、HEMSコントローラ60は、分電盤23を制御することにより、充放電装置40を介して、分電盤23からの電力をバッテリ31に供給させる。また、HEMSコントローラ60は、バッテリ31を充電させるための信号を充放電制御部43に送信する。このHEMSコントローラ60からの信号により、充放電制御部43は、充放電ケーブル41を介して、バッテリ31を充電させるための信号をバッテリ制御部32に送信する。この充放電制御部43からの信号により、バッテリ制御部32は、バッテリ31を充電させる。これにより、バッテリ31は、分電盤23からの電力によって充電される。その後、処理は、ステップS117に移行する。
ステップS110において、HEMSコントローラ60は、放電ボタン63がオンおよびオフのいずれかを判定する。放電ボタン63がオンであるとき、処理は、ステップS111に移行する。また、放電ボタン63がオフであるとき、処理は、ステップS112に移行する。
ステップS111において、HEMSコントローラ60は、ユーザの手動操作によるバッテリ31の放電を示すために、放電ボタン63の色を変更する。
また、HEMSコントローラ60は、バッテリ31を放電させる。具体的には、HEMSコントローラ60は、バッテリ31を放電させるための信号を充放電制御部43に送信する。このHEMSコントローラ60からの信号により、充放電制御部43は、充放電ケーブル41を介して、バッテリ31を放電させるための信号をバッテリ制御部32に送信する。この充放電制御部43からの信号により、バッテリ制御部32は、バッテリ31を放電させる。バッテリ31の放電電力Wdは、充放電装置40および分電盤23を介して、電力消費機器24に供給される。その後、処理は、ステップS117に移行する。
ステップS112において、HEMSコントローラ60は、停止ボタン64がオンおよびオフのいずれかを判定する。停止ボタン64がオンであるとき、処理は、ステップS113に移行する。また、停止ボタン64がオフであるとき、処理は、ステップS114に移行する。
ステップS113において、HEMSコントローラ60は、ユーザの手動操作によるバッテリ31の充放電の停止を示すために、停止ボタン64の色を変更する。
また、HEMSコントローラ60は、バッテリ31の充放電を停止させる。具体的には、バッテリ31が充電されている場合、HEMSコントローラ60は、分電盤23を制御することにより、分電盤23からバッテリ31に向かう電力を停止させる。また、HEMSコントローラ60は、バッテリ31の充電を停止させるための信号を充放電制御部43に送信する。このHEMSコントローラ60からの信号により、充放電制御部43は、充放電ケーブル41を介して、バッテリ31の充電を停止させるための信号をバッテリ制御部32に送信する。この充放電制御部43からの信号により、バッテリ制御部32は、バッテリ31の充電を停止させる。その後、処理は、ステップS117に移行する。
また、バッテリ31が放電している場合、HEMSコントローラ60は、バッテリ31の放電を停止させるための信号を充放電制御部43に送信する。このHEMSコントローラ60からの信号により、充放電制御部43は、充放電ケーブル41を介して、バッテリ31の放電を停止させるための信号をバッテリ制御部32に送信する。この充放電制御部43からの信号により、バッテリ制御部32は、バッテリ31の放電を停止させる。その後、処理は、ステップS117に移行する。
ステップS114において、HEMSコントローラ60は、設定変更ボタン67がオンされたか否かを判定する。設定変更ボタン67がオンされていないとき、処理は、ステップS115に移行する。また、設定変更ボタン67がオンされたとき、処理は、ステップS116に移行する。
ステップS115において、HEMSコントローラ60は、バッテリ31の充放電制御を行う。その後、処理は、ステップS117に移行する。なお、このHEMSコントローラ60によるバッテリ31の充放電制御については、後述する。
ステップS116において、HEMSコントローラ60は、設定画面Scを表示する。その後、処理は、ステップS117に移行する。なお、この設定画面Scの表示については、後述する。
ステップS117において、HEMSコントローラ60は、充電履歴Hcおよび放電履歴Hdを更新する。具体的には、HEMSコントローラ60は、ステップS109およびステップS115のいずれかにおいてバッテリ31の充電が開始された時刻をステップS101にて読み出した充電履歴Hcに追加することによって、充電履歴Hcを更新する。また、HEMSコントローラ60は、ステップS113およびステップS115のいずれかにおいてバッテリ31の充電が終了した時刻をステップS101にて読み出した充電履歴Hcに追加することによって、充電履歴Hcを更新する。さらに、HEMSコントローラ60は、ステップS111およびステップS115のいずれかにおいてバッテリ31の放電が開始された時刻をステップS101にて読み出した放電履歴Hdに追加することによって、放電履歴Hdを更新する。また、HEMSコントローラ60は、ステップS113およびステップS115のいずれかにおいてバッテリ31の放電が終了した時刻をステップS101にて読み出した放電履歴Hdに追加することによって、放電履歴Hdを更新する。そして、HEMSコントローラ60は、通信ネットワーク52を介して、この更新した充電履歴Hcおよび放電履歴Hdを情報サーバ53に送信する。そして、情報サーバ53は、この更新した充電履歴Hcおよび放電履歴Hdを蓄積する。その後、処理は、ステップS101に戻る。
このようにして、HEMSコントローラ60がプログラムを実行しているときのHEMSコントローラ60の処理が行われる。
次に、図5および図6のサブフローチャートを参照して、HEMSコントローラ60のステップS116における設定画面Scの表示について説明する。
図5に示すように、ステップS201において、HEMSコントローラ60は、自動計画ボタン71、放電許可ボタン72および手動計画ボタン73のそれぞれのオンオフ信号をROMから読み出す。また、HEMSコントローラ60は、手動充電設定ボタン74、手動充電時間帯設定ボタン75、手動放電設定ボタン76、手動放電時間帯設定ボタン77、戻りボタン78および決定ボタン79のそれぞれのオンオフ信号をROMから読み出す。そして、HEMSコントローラ60は、設定画面Scを表示する。ここでは、設定画面Scには、自動計画ボタン71、放電許可ボタン72、手動計画ボタン73、手動充電設定ボタン74、手動充電時間帯設定ボタン75、手動放電設定ボタン76および手動放電時間帯設定ボタン77にそれぞれ示される文字等が表示される。また、設定画面Scには、戻りボタン78および決定ボタン79にそれぞれ示される文字等が表示される。
続いて、ステップS202において、HEMSコントローラ60は、自動計画ボタン71がオンされたか否かを判定する。自動計画ボタン71がオンされたとき、処理は、ステップS203に移行する。また、自動計画ボタン71がオンされていないとき、処理は、ステップS208に移行する。
ステップS203において、HEMSコントローラ60は、自動設定フラグFaを1にする。これにより、自動計画ボタン71がオンであるとき、HEMSコントローラ60の設定が、自動計画Paが作成される設定になる。また、HEMSコントローラ60は、手動時間計画Pmを作成しないように、手動設定フラグFmを0にする。また、ここでは、HEMSコントローラ60は、設定画面Scから状態画面Shに画面が戻ったときに自動計画Paを実行しないように、自動設定押下回数Nbaを0にする。これにより、自動実行フラグFbaが0になる。このため、後述するように、設定画面Scから状態画面Shに画面が戻ったとき、計画実行ボタン66には、自動計画Paが実行されないことが表示される。
続いて、ステップS204において、HEMSコントローラ60は、設定画面Scの自動計画ボタン71をオン表示にする。また、HEMSコントローラ60は、設定画面Scの手動計画ボタン73をオフ表示にする。具体的には、HEMSコントローラ60は、図3に示すように、設定画面Scの自動計画ボタン71の円内に黒丸を表示する。また、HEMSコントローラ60は、設定画面Scの手動計画ボタン73の円内を白色にする。
続いて、ステップS205において、HEMSコントローラ60は、放電許可ボタン72がオンおよびオフのいずれかを判定する。放電許可ボタン72がオンであるとき、処理は、ステップS206に移行する。また、放電許可ボタン72がオフであるとき、処理は、ステップS207に移行する。
ステップS206において、HEMSコントローラ60は、バッテリ31の放電を許可する設定であることを設定画面Scに表示する。このとき、HEMSコントローラ60は、自動計画Paの作成においてバッテリ31の放電を許可する。具体的には、図11に示すように、HEMSコントローラ60は、放電許可ボタン72の四角形内に黒丸を表示する。その後、処理は、ステップS208に移行する。
ステップS207において、HEMSコントローラ60は、バッテリ31の放電を許可しない設定であることを設定画面Scに表示する。このとき、HEMSコントローラ60は、自動計画Paの作成においてバッテリ31の放電を許可しない。具体的には、HEMSコントローラ60は、放電許可ボタン72の四角形内の色を白色にする。その後、処理は、ステップS208に移行する。
ステップS208において、HEMSコントローラ60は、手動計画ボタン73がオンされたか否かを判定する。手動計画ボタン73がオンされたとき、処理は、ステップS209に移行する。また、手動計画ボタン73がオンされていないとき、処理は、ステップS217に移行する。
ステップS209において、HEMSコントローラ60は、自動計画Paを作成しないように、自動設定フラグFaを0にする。また、HEMSコントローラ60は、手動設定フラグFmを1にする。これにより、手動計画ボタン73がオンであるとき、HEMSコントローラ60の設定が、手動時間計画Pmが作成される設定になる。また、ここでは、HEMSコントローラ60は、設定画面Scから状態画面Shに画面が戻ったときに手動時間計画Pmを実行しないように、手動設定押下回数Nbmを0にする。これにより、手動実行フラグFbmが0になる。このため、設定画面Scから状態画面Shに画面が戻ったとき、後述するように、計画実行ボタン66には、手動時間計画Pmが実行されないことが表示される。
続いて、ステップS210において、HEMSコントローラ60は、設定画面Scの手動計画ボタン73をオン表示にする。また、HEMSコントローラ60は、設定画面Scの自動計画ボタン71をオフ表示にする。具体的には、図12に示すように、HEMSコントローラ60は、設定画面Scの手動計画ボタン73の円内に黒丸を表示する。また、HEMSコントローラ60は、設定画面Scの自動計画ボタン71の円内を白色にする。
続いて、ステップS211において、HEMSコントローラ60は、手動充電設定ボタン74がオンおよびオフのいずれかを判定する。手動充電設定ボタン74がオンであるとき、処理は、ステップS212に移行する。また、手動充電設定ボタン74がオフであるとき、処理は、ステップS213に移行する。
ステップS212において、HEMSコントローラ60は、手動時間計画Pmにおいてバッテリ31の充電を行う設定であることを設定画面Scに表示する。具体的には、図3に示すように、HEMSコントローラ60は、設定画面Scの手動充電設定ボタン74の四角形内に黒丸を表示する。その後、処理は、ステップS214に移行する。
ステップS213において、HEMSコントローラ60は、手動時間計画Pmにおいてバッテリ31の充電を行わない設定であることを設定画面Scに表示する。具体的には、HEMSコントローラ60は、設定画面Scの手動充電設定ボタン74の四角形内を白色にする。その後、処理は、ステップS214に移行する。
ステップS214において、HEMSコントローラ60は、手動放電設定ボタン76がオンおよびオフのいずれかを判定する。手動放電設定ボタン76がオンであるとき、処理は、ステップS215に移行する。また、手動放電設定ボタン76がオフであるとき、処理は、ステップS216に移行する。
ステップS215において、HEMSコントローラ60は、手動時間計画Pmにおいてバッテリ31の放電を行う設定であることを設定画面Scに表示する。具体的には、HEMSコントローラ60は、設定画面Scの手動放電設定ボタン76の四角形内に黒丸を表示する。その後、処理は、ステップS217に移行する。
ステップS216において、HEMSコントローラ60は、手動時間計画Pmにおいてバッテリ31の放電を行わない設定であることを設定画面Scに表示する。具体的には、HEMSコントローラ60は、設定画面Scの手動放電設定ボタン76の四角形内を白色にする。その後、処理は、ステップS217に移行する。
図6に示すように、ステップS217において、HEMSコントローラ60は、手動充電時間帯設定ボタン75に表示される手動充電時間帯Zcが変更されたか否かを判定する。手動充電時間帯設定ボタン75に表示される手動充電時間帯Zcが変更されたとき、処理は、ステップS218に移行する。また、手動充電時間帯設定ボタン75に表示される手動充電時間帯Zcが変更されていないとき、処理は、ステップS219に移行する。さらに、HEMSコントローラ60は、手動放電時間帯設定ボタン77に表示される手動放電時間帯Zdが変更されたか否かを判定する。手動放電時間帯設定ボタン77に表示される手動放電時間帯Zdが変更されたとき、処理は、ステップS218に移行する。また、手動放電時間帯設定ボタン77に表示される手動放電時間帯Zdが変更されていないとき、処理は、ステップS219に移行する。
ステップS218において、HEMSコントローラ60は、手動充電時間帯Zcを、変更後の手動充電時間帯設定ボタン75に表示される時間帯に変更する。また、HEMSコントローラ60は、手動放電時間帯Zdを、変更後の手動放電時間帯設定ボタン77に表示される時間帯に変更する。
ステップS219において、HEMSコントローラ60は、戻りボタン78がオンされたか否かを判定する。戻りボタン78がオンされたとき、ステップS224に移行する。また、戻りボタン78がオンされていないとき、処理は、ステップS220に移行する。
ステップS220において、HEMSコントローラ60は、決定ボタン79がオンされたか否かを判定する。決定ボタン79がオンされたとき、処理は、ステップS221に移行する。また、決定ボタン79がオンされていないとき、処理は、ステップS201に戻る。
ステップS221において、HEMSコントローラ60は、設定画面Scの設定条件を満たしているか否かを判定する。例えば、HEMSコントローラ60は、手動充電設定ボタン74および手動放電設定ボタン76のいずれかがオンされていることを判定する。手動充電設定ボタン74および手動放電設定ボタン76のいずれかがオンされているとき、設定画面Scの設定条件を満たしており、処理は、ステップS222に移行する。また、手動充電設定ボタン74および手動放電設定ボタン76の両方がオフされているとき、設定画面Scの設定条件を満たしていないで、処理は、ステップS223に移行する。
さらに、HEMSコントローラ60は、手動充電時間帯Zcおよび手動放電時間帯Zdが異なる時間帯であるか否かを判定する。手動充電時間帯Zcおよび手動放電時間帯Zdが異なる時間帯であるとき、設定画面Scの設定条件を満たしており、処理は、ステップS222に移行する。また、手動充電時間帯Zcおよび手動放電時間帯Zdが重複するとき、バッテリ31が充電および放電の両方を行う時間帯が発生する。しかし、バッテリ31が充電および放電の両方を同時に行うことはできない。したがって、手動充電時間帯Zcおよび手動放電時間帯Zdが重複するとき、設定画面Scの設定条件を満たしていないで、処理は、ステップS223に移行する。
ステップS222において、HEMSコントローラ60は、各設定をステップS201からステップS218までの処理で変更した各設定に変更する。これにより、HEMSコントローラ60は、各設定を更新する。その後、HEMSコントローラ60の設定画面Scの表示の処理は、終了する。
ステップS223において、HEMSコントローラ60は、設定画面Scの設定条件を満たしていないことを設定画面Scに表示する。具体的には、HEMSコントローラ60は、手動充電設定ボタン74および手動放電設定ボタン76がオンされていないこと、手動充電時間帯Zcおよび手動放電時間帯Zdが重複していること等を設定画面Scに表示する。その後、処理は、ステップS201に戻る。
ステップS224において、HEMSコントローラ60は、ステップS201からステップS218までの処理で変更した各設定を削除することにより、各設定をステップS113の処理を行う前の設定に戻す。その後、HEMSコントローラ60の設定画面Scの表示の処理は、終了する。
このようにして、HEMSコントローラ60のステップS116における設定画面Scの表示が行われる。
次に、図7のフローチャートを参照して、HEMSコントローラ60による自動計画Paおよび手動時間計画Pmの作成について説明する。ここでは、例えば、HEMSコントローラ60は、1日1回の頻度で、1日の自動計画Paおよび手動時間計画Pmを作成する。
ステップS301において、HEMSコントローラ60は、ステップS101と同様に各種情報を取得する。また、HEMSコントローラ60は、ステップS102と同様に各種状況を推定する。そして、HEMSコントローラ60は、自動設定フラグFaが0および1のいずれであるか否かを判定する。自動設定フラグFaが1であるとき、処理は、ステップS302に移行する。また、自動設定フラグFaが0であるとき、処理は、ステップS306に移行する。
ステップS302において、自動設定フラグFaが1であるので、HEMSコントローラ60は、自動計画Paを作成する。このために、図13に示すように、HEMSコントローラ60は、気象データDwfに基づいて、所定期間ごとの発電予測データDgfを作成する。具体的には、HEMSコントローラ60は、気象データDwfに示されている所定期間ごとの日照量と発電装置21のエネルギー変換効率等の発電性能とに基づいて、所定期間ごとの発電予測データDgfを作成する。なお、図13の発電予測データDgfにおいて、発電電力Wpvを示す縦軸の矢印方向を正方向とする。
続いて、ステップS303において、図13に示すように、HEMSコントローラ60は、消費電力Whに基づいて、所定期間ごとの消費予測データDcfを作成する。具体的には、HEMSコントローラ60は、過去の電力消費機器24によって消費された電力の推移および自己回帰モデルを用いて、消費予測データDcfを作成する。なお、図13の消費予測データDcfにおいて、消費電力Whを示す縦軸の矢印方向を正方向とする。
続いて、ステップS304において、図14に示すように、HEMSコントローラ60は、発電予測データDgfおよび消費予測データDcfに基づいて、所定期間ごとの過不足データDedを作成する。具体的には、HEMSコントローラ60は、消費予測データDcfから発電予測データDgfを差し引いて、過不足データDedを作成する。例えば、対応する所定期間の消費電力Whから発電電力Wpvを引いた値が正の値である期間では、消費電力Whが大きいため、発電電力Wpvが不足する。このため、不足電力Wiが発生する。また、対応する所定期間の消費電力Whから発電電力Wpvを引いた値が負の値である期間では、発電電力Wpvが大きいため、余剰電力Weが発生する。なお、図14の過不足データDedにおいて、「+」矢印方向を正方向とし、「+」側の縦軸は、不足電力Wiを示す。また、「−」矢印方向を負方向とし、「−」側の縦軸は、余剰電力Weを示す。
続いて、ステップS305において、HEMSコントローラ60は、電池残量SOC、買電価格Cp、過不足データDedの余剰電力Weおよび不足電力Wi、充電効率ηc、放電効率ηdおよび電気料金に基づいて、自動計画Paを作成する。また、HEMSコントローラ60は、ステップS206およびステップS207の放電許可に基づいて、自動計画Paを作成する。
例えば、バッテリ31の充電に関しては、HEMSコントローラ60は、バッテリ31を満充電にする自動計画Paを作成する。また、HEMSコントローラ60は、系統電力を用いる場合のバッテリ31を充電する時間帯が、買電価格Cpが最も安い時間帯となるように自動計画Paを作成する。さらに、HEMSコントローラ60は、余剰電力Weを用いてバッテリ31を充電する自動計画Paを作成する。また、充電効率ηcが高い状態でバッテリ31が充電するように、HEMSコントローラ60は、充電供給電力Wsを比較的高くする自動計画Paを作成する。また、バッテリ31の放電に関しては、設定画面Scの放電許可ボタン72がオンされて、自動計画Paにおけるバッテリ31の放電が許可されているとき、HEMSコントローラ60は、バッテリ31の放電を行う自動計画Paを作成する。さらに、HEMSコントローラ60は、不足電力Wiが0より大きいときにバッテリ31を放電する自動計画Paを作成する。また、HEMSコントローラ60は、放電効率ηdが高い状態でバッテリ31が放電するように、不足電力Wiが比較的大きいときに、バッテリ31を放電する自動計画Paを作成する。なお、設定画面Scの放電許可ボタン72がオフされて、自動計画Paにおけるバッテリ31の放電が許可されていないとき、HEMSコントローラ60は、バッテリ31の放電を行わない自動計画Paを作成する。
また、HEMSコントローラ60は、バッテリ31が満充電となる時刻を設定する。そして、図14に示すように、HEMSコントローラ60は、上記電池残量SOC、買電価格Cp、過不足データDed、充電効率ηc、放電効率ηdの内容を考慮した自動計画Paを作成する。さらに、HEMSコントローラ60は、その自動計画Paを実行したときにかかる電気料金を算出する。さらに、HEMSコントローラ60は、バッテリ31が満充電となる時刻を変更して、それぞれの自動計画Paを作成する。また、HEMSコントローラ60は、それぞれの自動計画Paを実行したときにかかる電気料金を算出する。そして、HEMSコントローラ60は、その複数の自動計画Paのうち、電気料金が最も安い自動計画Paを選択する。その後、HEMSコントローラ60による計画作成の処理は、終了する。なお、図14の自動計画Paにおいて、「+」矢印方向を正方向とし、「+」側の縦軸は、バッテリ31に供給される予定の電力である充電供給電力Wsを示す。また、「−」矢印方向を負方向とし、「−」側の縦軸は、バッテリ31から充放電装置40および分電盤23を介して電力消費機器24に供給される予定の電力である放電出力Wbaを示す。
ステップS306において、自動設定フラグFaが0であるので、手動設定フラグFmが1である。このとき、HEMSコントローラ60は、手動充電設定ボタン74、手動充電時間帯設定ボタン75、手動放電設定ボタン76および手動放電時間帯設定ボタン77の信号に基づいて、手動時間計画Pmを作成する。具体的には、手動充電設定ボタン74がオンされているとき、HEMSコントローラ60は、設定画面Scに表示された手動充電時間帯Zcにバッテリ31を充電させる手動時間計画Pmを作成する。また、手動放電設定ボタン76がオンされているとき、HEMSコントローラ60は、設定画面Scに表示された手動放電時間帯Zdにバッテリ31を放電させる手動時間計画Pmを作成する。その後、HEMSコントローラ60による計画作成の処理は、終了する。
このようにして、HEMSコントローラ60により自動計画Paおよび手動時間計画Pmが作成される。
次に、図8のフローチャートを参照して、HEMSコントローラ60のステップS103の予定確認について説明する。
ステップS307において、HEMSコントローラ60は、自動設定フラグFaが1、かつ、自動実行フラグFbaが1であるか否かを判定する。また、HEMSコントローラ60は、手動設定フラグFmが1、かつ、手動実行フラグFbmが1であるか否かを判定する。自動設定フラグFaが1、かつ、自動実行フラグFbaが1であるとき、処理は、ステップS308に移行する。また、手動設定フラグFmが1、かつ、手動実行フラグFbmが1であるとき、処理は、ステップS308に移行する。さらに、自動設定フラグFaが0、または、自動実行フラグFbaが0であるとき、HEMSコントローラ60の計画作成の処理は、終了する。また、手動設定フラグFmが0、または、手動実行フラグFbmが0であるとき、HEMSコントローラ60の予定確認の処理は、終了する。
ステップS308において、HEMSコントローラ60は、直近放電予定Ad_Pの変化があるか否かを判定する。直近放電予定Ad_Pの変化があるとき、処理は、ステップS309に移行する。また、直近放電予定Ad_Pの変化がないとき、処理は、ステップS310に移行する。
ステップS309において、HEMSコントローラ60は、履歴計画表示フラグFhを0にする。これにより、後述するように、直近放電予定Ad_Pが変化したとき、HEMSコントローラ60は、直近放電予定Ad_Pを優先して状態画面Shに表示する。その後、HEMSコントローラ60の計画作成の処理は、終了する。
ステップS310において、HEMSコントローラ60は、直近充電予定Ac_Pの変化があるか否かを判定する。直近充電予定Ac_Pの変化があるとき、処理は、ステップS311に移行する。また、直近充電予定Ac_Pの変化がないとき、HEMSコントローラ60の予定確認の処理は、終了する。
ステップS311において、HEMSコントローラ60は、履歴計画表示フラグFhを1にする。これにより、後述するように、直近充電予定Ac_Pが変化したとき、HEMSコントローラ60は、直近放電予定Ad_Pの次に直近充電予定Ac_Pを優先して、直近充電予定Ac_Pを状態画面Shに表示する。その後、HEMSコントローラ60の予定確認の処理は、終了する。
このようにして、HEMSコントローラ60のステップS103における予定確認の処理が行われる。
次に、図9のサブフローチャートを参照して、HEMSコントローラ60のステップS104の状態画面Shの表示について説明する。
ステップS401において、HEMSコントローラ60は、状態画面Shを表示する。ここでは、状態画面Shには、家の模式図、車の模式図、車両識別番号IDおよび現在のバッテリ31の状態が表示される。なお、このバッテリ31の状態とは、バッテリ31の充電中、バッテリ31の放電中、バッテリ31の充放電停止中のいずれかである。
続いて、ステップS402において、HEMSコントローラ60は、履歴計画表示フラグFhが0であるか否かを判定する。履歴計画表示フラグFhが0であるとき、処理は、ステップS403に移行する。また、履歴計画表示フラグFhが0でないとき、処理は、ステップS404に移行する。
ステップS403において、HEMSコントローラ60は、直近放電予定Ad_P、予定放電電力量Md_P、電池残量SOCおよび予定残量SOC_Pを状態画面Shに表示する。具体的には、図2に示すように、HEMSコントローラ60は、直近放電開始時刻td_SPおよび直近放電終了時刻td_EPを状態画面Shに表示する。また、HEMSコントローラ60は、予定放電電力量Md_Pを状態画面Shの家の内側に表示する。さらに、HEMSコントローラ60は、電池残量SOCおよび予定残量SOC_Pを状態画面Shの車の内側に表示する。その後、処理は、ステップS409に移行する。
ステップS404において、HEMSコントローラ60は、履歴計画表示フラグFhが1であるか否かを判定する。履歴計画表示フラグFhが1であるとき、処理は、ステップS405に移行する。また、履歴計画表示フラグFhが1でないとき、処理は、ステップS406に移行する。
ステップS405において、HEMSコントローラ60は、直近充電予定Ac_P、予定充電電力量Mc_P、電池残量SOCおよび予定残量SOC_Pを状態画面Shに表示する。具体的には、図15に示すように、HEMSコントローラ60は、直近充電開始時刻tc_SPおよび直近充電終了時刻tc_EPを状態画面Shに表示する。また、HEMSコントローラ60は、予定充電電力量Mc_Pを状態画面Shの家の内側に表示する。さらに、HEMSコントローラ60は、電池残量SOCおよび予定残量SOC_Pを状態画面Shの車の内側に表示する。その後、処理は、ステップS409に移行する。なお、図15において、直近充電開始時刻tc_SPの位置を明確にするために、状態画面Shの直近充電開始時刻tc_SPの上側の位置には、「充電開始(予定)」という文字が記載されている。また、直近充電終了時刻tc_EPの位置を明確にするために、状態画面Shの直近充電終了時刻tc_EPの上側の位置には、「充電終了(予定)」という文字が記載されている。
ステップS406において、HEMSコントローラ60は、ステップS102にて推定した履歴計画表示フラグFhが2であるか否かを判定する。履歴計画表示フラグFhが2であるとき、処理は、ステップS407に移行する。また、履歴計画表示フラグFhが2でないとき、処理は、ステップS408に移行する。
ステップS407において、HEMSコントローラ60は、放電最終履歴Hd_E、最終放電電力量Md_Eおよび電池残量SOCを状態画面Shに表示する。具体的には、図16に示すように、HEMSコントローラ60は、放電開始最終時刻td_SEおよび放電終了最終時刻td_EEを状態画面Shに表示する。また、HEMSコントローラ60は、最終放電電力量Md_Eを状態画面Shの家の内側に表示する。さらに、HEMSコントローラ60は、電池残量SOCを状態画面Shの車の内側に表示する。その後、処理は、ステップS409に移行する。なお、図16において、放電開始最終時刻td_SEの位置を明確にするために、状態画面Shの放電開始最終時刻td_SEの上側の位置には、「放電開始(履歴)」という文字が記載されている。また、放電終了最終時刻td_EEの位置を明確にするために、状態画面Shの放電終了最終時刻td_EEの上側の位置には、「放電終了(履歴)」という文字が記載されている。
ステップS408において、履歴計画表示フラグFhが3である。このとき、HEMSコントローラ60は、充電最終履歴Hc_E、最終充電電力量Mc_Eおよび電池残量SOCを状態画面Shに表示する。具体的には、図17に示すように、HEMSコントローラ60は、充電開始最終時刻tc_SEおよび充電終了最終時刻tc_EEを状態画面Shに表示する。また、HEMSコントローラ60は、最終充電電力量Mc_Eを状態画面Shの家の内側に表示する。さらに、HEMSコントローラ60は、電池残量SOCを状態画面Shの車の内側に表示する。その後、処理は、ステップS409に移行する。なお、図17において、充電開始最終時刻tc_SEの位置を明確にするために、状態画面Shの充電開始最終時刻tc_SEの上側の位置には、「充電開始(履歴)」という文字が記載されている。また、充電終了最終時刻tc_EEの位置を明確にするために、状態画面Shの充電終了最終時刻tc_EEの上側の位置には、「充電終了(履歴)」という文字が記載されている。
ステップS409において、HEMSコントローラ60は、コネクタロックボタン61がオンおよびオフのいずれかを判定する。コネクタロックボタン61がオンされているとき、処理は、ステップS410に移行する。また、コネクタロックボタン61がオフされているとき、処理は、ステップS411に移行する。
ステップS410において、HEMSコントローラ60は、コネクタロックボタン61がオンされたことを示すために、コネクタロックボタン61の長円内の色を変更する。また、このとき、充放電ケーブル41と電気自動車30の図示しないインレットとが図示しない固定装置によって固定されて、充放電ケーブル41が電気自動車30のインレットから外れないようになる。その後、処理は、ステップS411に移行する。
ステップS411において、HEMSコントローラ60は、自動設定フラグFaが1であるか否かを判定する。自動設定フラグFaが1であるとき、処理は、ステップS412に移行する。また、自動設定フラグFaが0であるとき、処理は、ステップS415に移行する。
ステップS412において、自動設定フラグFaが1であるので、設定画面Scの自動計画ボタン71がオンされており、設定画面Scの手動計画ボタン73がオフされている。そして、HEMSコントローラ60は、自動実行フラグFbaが0であるか否かを判定する。自動実行フラグFbaが0であるとき、処理は、ステップS413に移行する。また、自動実行フラグFbaが1であるとき、ステップS414に移行する。
ステップS413において、HEMSコントローラ60は、図2に示すように、自動計画Paを実行しないことを状態画面Shの計画実行ボタン66に表示する。このとき、設定画面Scの自動計画ボタン71がオンされている状態であるが、自動計画Paは、後述するように実行されない。その後、HEMSコントローラ60のステップS104における状態画面Shの表示の処理が終了する。
ステップS414において、HEMSコントローラ60は、自動計画Paを実行することを状態画面Shの計画実行ボタン66に表示する。具体的には、HEMSコントローラ60は、自動計画Paを実行するか否かを明確にするため、計画実行ボタン66の色および文字をステップS413とは異なる色および文字に変更する。なお、ここでは、図18に示すように、自動計画Paを実行することを示すために、計画実行ボタン66の長円内には、斜線ハッチングが記載されており、「自動計画実行ON」という文字が記載されている。その後、HEMSコントローラ60のステップS104における状態画面Shの表示の処理が終了する。
ステップS415において、自動設定フラグFaが0であるので、手動設定フラグFmが1である。このとき、HEMSコントローラ60は、手動実行フラグFbmが0であるか否かを判定する。手動実行フラグFbmが0であるとき、処理は、ステップS416に移行する。また、手動実行フラグFbmが1であるとき、ステップS417に移行する。
ステップS416において、手動設定フラグFmが1であり、手動実行フラグFbmが0である。このとき、HEMSコントローラ60は、手動時間計画Pmを実行しないことを状態画面Shの計画実行ボタン66に表示する。具体的には、図19に示すように、HEMSコントローラ60は、手動時間計画Pmを実行しないことを示すために、計画実行ボタン66の文字をステップS413およびステップS414にて記載される文字とは異なる文字に変更する。ここでは、計画実行ボタン66の長円内の色が白色であり、計画実行ボタン66の長円内には、「手動時間計画実行OFF」という文字が記載される。その後、HEMSコントローラ60のステップS104における状態画面Shの表示の処理が終了する。
ステップS417において、手動設定フラグFmが1であり、手動実行フラグFbmが1である。このとき、HEMSコントローラ60は、手動時間計画Pmを実行することを状態画面Shの計画実行ボタン66に表示する。具体的には、図20に示すように、HEMSコントローラ60は、手動時間計画Pmを実行するか否かを明確にするため、計画実行ボタン66の長円内の色および文字をステップS416とは異なる色および文字に変更する。なお、ここでは、手動時間計画Pmを実行することを示すために、計画実行ボタン66の長円内には、斜線ハッチングが記載されており、「手動時間計画実行ON」という文字が記載されている。その後、HEMSコントローラ60のステップS104における状態画面Shの表示の処理が終了する。
このようにして、HEMSコントローラ60のステップS104における状態画面Shの表示が行われる。
そして、図10のサブフローチャートを参照して、HEMSコントローラ60のステップS115におけるバッテリ31の充放電制御について説明する。
ステップS501において、HEMSコントローラ60は、自動設定フラグFaが1、かつ、自動実行フラグFbaが1であるか否かを判定する。自動設定フラグFaが1、かつ、自動実行フラグFbaが1であるとき、処理は、ステップS502に移行する。また、自動設定フラグFaが0であるとき、処理は、ステップS503に移行する。さらに、自動実行フラグFbaが0であるとき、処理は、ステップS503に移行する。
ステップS502において、自動設定フラグFaが1、かつ、自動実行フラグFbaが1であるので、設定画面Scの自動計画ボタン71がオンされており、状態画面Shの計画実行ボタン66には自動計画Paが実行されることが表示されている。このとき、HEMSコントローラ60は、ステップS103にて取得した自動計画Paを実行する。
具体的には、HEMSコントローラ60は、ステップS103にて取得した自動計画Paに沿ってバッテリ31を充放電させるための信号を充放電制御部43に送信する。このHEMSコントローラ60からの信号により、充放電制御部43は、充放電ケーブル41を介して、バッテリ31を充放電させるための信号をバッテリ制御部32に送信する。この充放電制御部43からの信号により、バッテリ制御部32は、バッテリ31を充放電させる。その後、HEMSコントローラ60のバッテリ31の充放電制御の処理は、終了する。
ステップS503において、HEMSコントローラ60は、手動設定フラグFmが1、かつ、手動実行フラグFbmが1であるか否かを判定する。手動設定フラグFmが1、かつ、手動実行フラグFbmが1であるとき、処理は、ステップS504に移行する。また、手動設定フラグFmが0であるとき、HEMSコントローラ60のバッテリ31の充放電制御の処理は、終了する。さらに、手動実行フラグFbmが0であるとき、HEMSコントローラ60のバッテリ31の充放電制御の処理は、終了する。
ステップS504において、手動設定フラグFmが1、かつ、手動実行フラグFbmが1であるので、設定画面Scの手動計画ボタン73がオンされており、状態画面Shの計画実行ボタン66には手動時間計画Pmが実行されることが表示されている。このとき、HEMSコントローラ60は、手動時間計画Pmを実行するために、現時刻が手動時間計画Pmの手動充電時間帯Zcであるか否かを判定する。現時刻が手動時間計画Pmの手動充電時間帯Zcであるとき、処理は、ステップS505に移行する。また、現時刻が手動時間計画Pmの手動充電時間帯Zcでないとき、処理は、ステップS506に移行する。
ステップS505において、HEMSコントローラ60は、バッテリ31を充電させる。具体的には、HEMSコントローラ60は、分電盤23を制御することにより、充放電装置40を介して、分電盤23からの電力をバッテリ31に供給させる。また、HEMSコントローラ60は、バッテリ31を充電させるための信号を充放電制御部43に送信する。このHEMSコントローラ60からの信号により、充放電制御部43は、充放電ケーブル41を介して、バッテリ31を充電させるための信号をバッテリ制御部32に送信する。この充放電制御部43からの信号により、バッテリ制御部32は、バッテリ31を充電させる。これにより、バッテリ31は、分電盤23からの電力によって充電される。その後、HEMSコントローラ60のバッテリ31の充放電制御の処理は、終了する。
ステップS506において、HEMSコントローラ60は、手動時間計画Pmを実行するために、現時刻が手動時間計画Pmの手動放電時間帯Zdであるか否かを判定する。現時刻が手動時間計画Pmの手動放電時間帯Zdであるとき、処理は、ステップS507に移行する。また、現時刻が手動時間計画Pmの手動放電時間帯Zdでないとき、その後、HEMSコントローラ60のバッテリ31の充放電制御の処理は、終了する。
ステップS507において、HEMSコントローラ60は、バッテリ31を放電させる。具体的には、HEMSコントローラ60は、バッテリ31を放電させるための信号を充放電制御部43に送信する。このHEMSコントローラ60からの信号により、充放電制御部43は、充放電ケーブル41を介して、バッテリ31を放電させるための信号をバッテリ制御部32に送信する。この充放電制御部43からの信号により、バッテリ制御部32は、バッテリ31を放電させる。バッテリ31の放電電力Wdは、充放電装置40および分電盤23を介して、電力消費機器24に供給される。その後、HEMSコントローラ60のバッテリ31の充放電制御の処理は、終了する。
このようにして、HEMSコントローラ60のステップS115におけるバッテリ31の充放電制御が行われる。
以上に記載したように、HEMSコントローラ60の処理が行われる。次に、HEMSコントローラ60により、ユーザの利便性が向上することについて説明する。
HEMSコントローラ60は、図2、図18−図20に示すように、自動計画Paに沿ってバッテリ31の充放電を行うか否か、および、手動時間計画Pmに沿ってバッテリ31の充放電を行うか否かのいずれかを状態画面Shに示す。また、HEMSコントローラ60は、自動計画Paに沿ってバッテリ31の充放電を行うことが状態画面Shに示されているとき、自動計画Paに沿ってバッテリ31の充放電を制御する。さらに、HEMSコントローラ60は、手動時間計画Pmに沿ってバッテリ31の充放電を行うことが状態画面Shに示されているとき、手動時間計画Pmに沿ってバッテリ31の充放電を制御する。これにより、ユーザは、自動計画Paおよび手動時間計画Pmのいずれの計画に沿ってバッテリ31の充放電が実行されているのかが認識しやすくなる。このため、HEMSコントローラ60では、ユーザの利便性が高くなっている。
また、本実施形態のHEMSコントローラ60では、以下[1]−[5]に説明するような効果も奏する。
[1]HEMSコントローラ60は、状態画面Shにおいて、自動計画Paに沿ってバッテリ31の充放電を行うか否かの表示を切り替えることができる。また、HEMSコントローラ60は、状態画面Shにおいて、手動時間計画Pmに沿ってバッテリ31の充放電を行うか否かの表示を切り替えることができる。これにより、自動計画Paおよび手動時間計画Pmがユーザにとって不都合となるときに、ユーザは、自動計画Paおよび手動時間計画Pmに沿ったバッテリ31の充放電を停止させることができるので、ユーザの利便性が高くなっている。
[2]自動計画Paおよび手動時間計画Pmのいずれかに沿うバッテリ31の充放電が行われることが状態画面Shに表示されている場合に、充電ボタン62、放電ボタン63および停止ボタン64のいずれかがユーザによりオンされたとする。この場合、HEMSコントローラ60では、このユーザの操作によるバッテリ31の充電、放電、充放電の停止のいずれも行われない。また、自動計画Paおよび手動時間計画Pmのいずれかに沿うバッテリ31の充放電が行われないことが状態画面Shに表示されている場合に、充電ボタン62、放電ボタン63および停止ボタン64のいずれかがユーザによりオンされたとする。この場合、HEMSコントローラ60では、このユーザの操作に対応するバッテリ31の充電、放電および充放電の停止が行われる。
したがって、HEMSコントローラ60の設定が自動計画Paおよび手動時間計画Pmのいずれかに沿ってバッテリ31の充放電が実行されるとき、充電ボタン62、放電ボタン63および停止ボタン64のオン信号が無効になっている。また、HEMSコントローラ60の設定が自動計画Paおよび手動時間計画Pmのいずれかに沿ってバッテリ31の充放電が実行されないとき、充電ボタン62、放電ボタン63および停止ボタン64のオン信号が有効になっている。これにより、ユーザによる充電ボタン62、放電ボタン63および停止ボタン64の手動操作の優先度が、自動計画Paおよび手動時間計画Pmのいずれかに沿ってバッテリ31を充放電させることの優先度よりも低くなっている。このため、ユーザは、充電ボタン62、放電ボタン63および停止ボタン64等の手動操作と自動計画Paおよび手動時間計画Pmのいずれかに沿ってバッテリ31を充放電させる操作との使い分けがしやすくなる。したがって、ユーザの利便性が高くなっている。
[3]バッテリ31が放電するとき、バッテリ31の電池残量SOCが減少するため、電気自動車30が走行できない状態が発生するおそれがある。このため、バッテリ31が放電するとき、ユーザにとって不利益になることがある。そこで、HEMSコントローラ60は、直近放電予定Ad_Pおよび直近充電予定Ac_Pの変化があるとき、直近放電予定Ad_Pを優先して状態画面Shに表示する。直近放電予定Ad_Pが状態画面Shに表示されることにより、バッテリ31の電池残量SOCの予定をユーザに知らせることができる。したがって、ユーザがバッテリ31の電池残量SOCの予定を知ることができるので、ユーザの利便性が高くなっている。
[4]HEMSコントローラ60は、図2に示すように、直近放電予定Ad_Pを状態画面Shに表示するとき、予定放電電力量Md_P、電池残量SOCおよび予定残量SOC_Pを状態画面Shに表示する。また、HEMSコントローラ60は、図15に示すように、直近充電予定Ac_Pを状態画面Shに表示するとき、予定充電電力量Mc_P、電池残量SOCおよび予定残量SOC_Pを状態画面Shに表示する。さらに、HEMSコントローラ60は、図16に示すように、放電最終履歴Hd_Eを状態画面Shに表示するとき、最終放電電力量Md_Eおよび電池残量SOCを状態画面Shに表示する。また、HEMSコントローラ60は、図17に示すように、充電最終履歴Hc_Eを状態画面Shに表示するとき、最終充電電力量Mc_Eおよび電池残量SOCを状態画面Shに表示する。これにより、ユーザは、現在および今後のバッテリ31の状態が認識しやすくなる。このため、ユーザが電気自動車30の使用予定が立てやすくなる等のユーザの利便性が向上する。
[5]HEMSコントローラ60は、設定画面Scの放電許可ボタン72のオンオフにより、バッテリ31の放電を許可するか否かが設定可能である。これにより、ユーザがバッテリ31の充電のみをしたい場合に対応することができるため、ユーザの利便性が向上する。
(他の実施形態)
本開示は、上記実施形態に限定されるものではなく、上記実施形態に対して、適宜変更が可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
本開示に記載の制御部等およびその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサおよびメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御部等およびその手法は、一つ以上の専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御部等およびその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサおよびメモリと一つ以上のハードウエア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
(1)上記実施形態では、HEMSコントローラ60は、住宅20の内部に配置されている。これに限定されず、上記実施形態のHEMSコントローラ60に相当するコントローラは、充放電装置40の内部に配置されてもよい。
(2)上記実施形態では、蓄電装置は、電気自動車30としたが、ブラグインハイブリッド自動車であってもよい。
(3)上記実施形態では、HEMSコントローラ60の表示兼入力部は、タッチパネルであって一体になっている。これに対して、HEMSコントローラ60の表示兼入力部は、一体であることに限定されず、HEMSコントローラ60は、表示部および入力部を別々に備えてもよい。この場合、入力部は、例えば、マウスおよびキーボード等である。
(4)上記実施形態では、HEMSコントローラ60の状態画面Shおよび設定画面Scは、HEMSコントローラ60の表示兼入力部に表示される。これに対して、HEMSコントローラ60の状態画面Shおよび設定画面Scは、HEMSコントローラ60の表示兼入力部に表示されることに限定されず、情報サーバ53およびリモコン端末等に表示されてもよい。また、情報サーバ53およびリモコン端末等からの信号によって、HEMSコントローラ60の各設定の変更が行われてもよい。なお、ここでは、リモコン端末は、例えば、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、携帯端末、据え置き型パーソナルコンピュータ等の通信装置である。
(5)上記実施形態では、HEMSコントローラ60は、ステップS117にて、充電履歴Hcおよび放電履歴Hdを更新する。これに対して、HEMSコントローラ60は、発電履歴Hpvおよび消費履歴Hhを追加して更新してもよい。ここで、発電履歴Hpvは、過去から現時点までの発電電力Wpvの推移である。消費履歴Hhは、過去から現時点までの消費電力Whの推移である。具体的には、HEMSコントローラ60は、ステップS117にて、ステップS101にて取得した発電電力Wpvを発電履歴Hpvに追加することによって、発電履歴Hpvを更新する。また、HEMSコントローラ60は、ステップS101にて取得した消費電力Whを消費履歴Hhに追加することによって、消費履歴Hhを更新する。
(まとめ)
第1の観点によれば、コントローラは、所定の条件に基づいて、バッテリの充放電の計画である自動計画を作成する自動計画作成部と、ユーザにより設定されるバッテリを充電させる時間帯である手動充電時間帯とユーザにより設定されるバッテリを放電させる時間帯である手動放電時間帯とを含むバッテリの充放電の計画である手動時間計画を作成する手動時間計画作成部と、自動計画に沿ってバッテリの充放電を行うこと、および、手動時間計画に沿ってバッテリの充放電を行うことのいずれかを示す画面である状態画面を表示する状態表示部と、自動計画に沿ってバッテリの充放電を行うことが状態画面に示されているとき、自動計画に沿ってバッテリの充放電を制御し、手動時間計画に沿ってバッテリの充放電を行うことが状態画面に示されているとき、手動時間計画に沿って、バッテリの充放電を制御する電力制御部と、を備える。これにより、ユーザは、自動計画および手動時間計画のいずれの計画に沿ってバッテリの充放電が実行されているのかが認識しやすくなる。このため、コントローラでは、ユーザの利便性が高くなっている。
第2の観点によれば、コントローラは、自動計画に沿ってバッテリの充放電を行うか否かの状態画面の表示を切り替える第1実行切替部と、手動時間計画に沿ってバッテリの充放電を行うか否かの状態画面の表示を切り替える第2実行切替部と、をさらに備える。これにより、ユーザの利便性が高くなっている。
第3の観点によれば、コントローラは、自動計画および手動時間計画のいずれかに沿ってバッテリの充放電が行われることが状態画面に示されているとき、ユーザの操作によるバッテリの充電、バッテリの放電およびバッテリの充放電の停止のいずれも行わないで、自動計画および手動時間計画のいずれかに沿ってバッテリの充放電が行われないことが状態画面に示されているとき、ユーザの操作によるバッテリの充電、バッテリの放電およびバッテリの充放電の停止のいずれかを行う手動操作部をさらに備える。これにより、ユーザは、手動操作部の手動操作と自動計画および手動時間計画のいずれかに沿ってバッテリ31を充放電させる操作との使い分けがしやすくなる。したがって、ユーザの利便性が高くなっている。
第4の観点によれば、状態表示部は、現時点の直後におけるバッテリの放電が開始される予定時刻と現時点の直後におけるバッテリの放電が終了する予定時刻とである直近放電予定、現時点の直後におけるバッテリの充電が開始される予定時刻と現時点の直後におけるバッテリの充電が終了する予定時刻とである直近充電予定、現時点の直前におけるバッテリの放電の開始時刻と現時点の直前におけるバッテリの放電の終了時刻とである放電最終履歴、および、現時点の直前におけるバッテリの充電の開始時刻と現時点の直前におけるバッテリの充電の終了時刻とである充電最終履歴のいずれかを状態画面に表示する。これにより、ユーザは、現在および今後のバッテリの状態が認識しやすくなる。このため、ユーザの利便性が向上する。
第5の観点によれば、状態表示部は、自動計画に沿ってバッテリの充放電を行うことおよび手動時間計画に沿ってバッテリの充放電を行うことのいずれかを状態画面に示す場合において、直近放電予定および直近充電予定の内容に変更があるとき、変化後の直近放電予定を優先して状態画面に表示する。これにより、ユーザは、今後のバッテリの状態が認識しやすくなる。このため、ユーザの利便性が向上する。
第6の観点によれば、状態表示部は、直近放電予定を状態画面に表示するとき、現時点の直後におけるバッテリの放電が開始される予定時刻から現時点の直後におけるバッテリの放電が終了する予定時刻までの時間帯にバッテリが放電する電力量である予定放電電力量を状態画面に表示する。これにより、ユーザは、今後のバッテリの状態が認識しやすくなる。このため、ユーザの利便性が向上する。
第7の観点によれば、状態表示部は、直近放電予定を状態画面に表示するとき、現時点の直後におけるバッテリの放電が終了する予定時刻の電池残量を状態画面に表示する。これにより、ユーザは、今後のバッテリの状態が認識しやすくなる。このため、ユーザの利便性が向上する。
第8の観点によれば、コントローラは、自動計画および手動時間計画のいずれかを作成することを設定可能な画面である設定画面を表示する設定表示部と、状態画面から設定画面に表示を切り替える画面切替部と、をさらに備える。
第9の観点によれば、状態表示部は、自動計画が作成される設定であることが設定表示部に示された後に、自動計画に沿ってバッテリの充放電を行うか否かを状態画面に表示し、手動時間計画が作成される設定であることが設定表示部に示された後に、手動時間計画に沿ってバッテリの充放電を行うか否かを状態画面に表示する。
第10の観点によれば、コントローラは、設定画面においてバッテリの放電を許可するか否かを表示し、かつ、バッテリの放電を許可するか否かを設定する放電許可設定部をさらに備える。これにより、ユーザがバッテリの充電のみをしたい場合に対応することができるため、ユーザの利便性が向上する。
第11の観点によれば、コントローラは、設定画面が表示された状態で、手動充電時間帯および手動放電時間帯を設定可能な時間帯設定部をさらに備える。これにより、ユーザは、手動充電時間帯および手動放電時間帯を任意に設定できる。
第12の観点によれば、コントローラは、建物に配置されている発電装置によって発電される電力の推移の予測である発電予測データを作成する発電予測部と、建物に配置されている電力消費機器によって消費される電力の推移の予測である消費予測データを作成する消費予測部と、をさらに備え、自動計画作成部は、発電予測データおよび消費予測データに基づいて、自動計画を作成する。