JP2021002763A - 車両の荷室の情報取得システム - Google Patents

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Abstract

【課題】荷室と、窓部を有する運転室とがセパレートに隣り合った車両で使用される、車両の荷室の情報取得システムにおいて、荷室内の情報を容易に運転室に送信することができるようにする。【解決手段】この車両の荷室の情報取得システムは、情報取得部31と、情報送信部32と、情報受信部33と、信号送信部34とを有する。情報取得部31は、荷室10内の荷物の量などの情報を取得するために荷室10内に備えられる。情報送信部32は、情報取得部31で取得された情報を前記運転室20に無線送信するために荷室10内に備えられる。情報受信部33は、情報送信部32から無線送信された情報を受信するために運転室20に備えられる。信号送信部34は、情報受信部33で受信された情報を車両外の無線局に無線通信するために運転室20に備えられる。【選択図】図1

Description

本発明は、箱型の荷室と、窓部を有する運転室とがセパレートに隣り合った車両で使用される車両の荷室の情報取得システムに関する。
荷物を運搬するための車両には、運転室と荷室とがセパレートに隣り合ったトラックなどがある。荷室がアルミニウムなどの金属板で囲われたトラックは、バンボディと呼ばれる。保冷車や冷蔵庫もバンボディと呼ばれるトラックに分類される。
このようなトラックにおいて使用され、荷物の搬送処理作業を効率よく行えるようにした車両荷物状態検出装置が特許文献1に記載されている。この車両荷物状態検出装置は、荷物の搬送を管理する事務所の通信機に車両の情報を送信することができるようにしている。
そのため、この車両荷物状態検出装置は、CCDカメラと、車載ネットワークと、車載情報処理装置と、車載通信機とを備えている。CCDカメラは、荷室内に設置される。車載情報処理装置及び車載通信機は、運転室内に設置される。
CCDカメラは、荷室内の空間的な積載状態(空間積載率)を検出するために荷室内を撮影する。車載ネットワークは、CCDカメラにより撮像された荷室内の画像を車載情報処理装置に通信するためのケーブルである。車載情報処理装置は、車載ネットワークを介してCCDカメラから入手した荷室内の画像を分析し、空間積載率などの情報を求め、車載ネットワークを介してその情報を車載通信機に送信する。車載通信機は、車載情報処理装置から送信された情報を、荷物の搬送を管理する事務所の通信機に送信する。
事務所では、通信内容により、車両がどの程度の荷物を積載しているかを把握する。ある車両が少しの荷物しか積載していない場合は、事務所からその車両に対して、「他の場所に寄って荷物を積載するように」という指令が出される。車載通信機15では、DSRC(Dedicated Short Range Communication)通信により情報を送受信する。尚、これ以外に、携帯電話、トランシーバ、MCA(マルチチャンネルアクセス)を利用して必要な情報を送受信車載通信機と事務所の通信機との送受信には、DSRC(Dedicated Short Range Communication;狭域通信)通信、携帯電話、トランシーバ、MCA(Multi−Channel Access System)などが利用される。
特開2001−334864号公報
特許文献1に記載された車両荷物状態検出装置では、CCDカメラと車載情報処理装置及び車載通信機とを車載ネットワークすなわちケーブルによって接続している。CCDカメラを備えた荷室は、金属板によって囲われている。車載情報処理装置及び車載通信機を設置した運転室は、ドライバーの安全性を確保できる剛性を有している。
したがって、ケーブルである車載ネットワークによってCCDカメラと車載情報処理装置及び車載通信機とを接続するには、荷室及び運転室に車載ネットワークを挿通するための貫通穴を設けることになる。しかし、荷室及び運転室に貫通穴を設けることは、作業が面倒であるだけでなく、荷室及び運転室の強度が低下することから好ましくない。さらに、荷室が保冷車や冷凍冷蔵庫であると、保冷機能が低下しないようにした貫通穴を設けなければならず、さらに煩雑な作業となるだけでなく、コストアップの要因となる。また、荷室及び運転室に貫通穴を容易に設けることができるとしても、貫通穴にケーブルを通したり、ケーブルとCCDカメラ、車載情報処理装置及び車載通信機とを接続したりする作業が面倒である。
本発明は、荷室内の情報を容易に運転室に送信することができるようにした車両の荷室の情報取得システムを提供すること目的とする。
本発明に係る車両の荷室の情報処理システムは、
荷室と、窓部を有する運転室とがセパレートに隣り合った車両で使用される、車両の荷室の情報取得システムであって、
前記荷室内の情報を取得するために前記荷室内に備えられた情報取得部と、
前記情報取得部で取得された情報を前記運転室に無線送信するために前記荷室内に備えられた情報送信部と、
前記情報送信部から無線送信された情報を受信するために前記運転室に備えられた情報受信部と、
前記情報受信部で受信された情報を車両外の無線局に無線通信するために前記運転室に備えられた信号送信部と、
を有し、
前記情報送信部及び前記情報受信部を中継して、前記荷室内の情報を車両外の無線局に送信する。
本発明に係る車両の荷台の情報取得システムの一態様において、
前記情報送信部は、前記信号送信部から送信される電波よりも微弱な近距離無指向性の電波を送信するペリフェラルの役割を有し、
前記情報受信部は、前記情報送信部を制御するセントラルの役割を有し、
前記情報送信部と前記情報受信部との間で無線によって情報がやり取りされる。
本発明に係る車両の荷台の情報取得システムの他態様において、
前記情報取得部及び情報送信部は、前記情報受信部及び前記信号送信部よりも低省消費電力仕様とされ、
前記情報取得部及び前記情報送信部を作動させるバッテリを備えている。
本発明に係る車両の荷台の情報取得システムの異なる他態様において、
前記情報受信部は、前記運転室の窓際又は窓部に配備されている。
本発明によれば、荷室内の情報を容易に運転室に送信することができるようにした車両の荷室の情報取得システムを提供することができる。
本発明の車両の荷室の情報取得システムの一実施形態を示す一部断面概略透視図である。 本発明の車両の荷室の情報取得システムの一実施形態を示す概略断面平面図である。
本発明の車両の荷室の情報取得システムの一実施形態について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、本発明の車両の荷室の情報取得システムの一実施形態を示す一部断面概略透視図である。図2は、本発明の車両の荷室の情報取得システムの一実施形態を示す概略断面平面図である。
本実施形態の車両の荷室の情報取得システム(以下、主として「情報取得システム」という。)は、荷室10と運転室20とがセパレートに隣り合った車両で使用される。本実施形態での車両は、例えば、保冷車や冷凍冷蔵車などを含むバンボディと呼ばれるトラックである。「荷室10と運転室20とがセパレートに隣り合っている」とは、荷室10と運転室20とがそれぞれの仕切部材又は共通の仕切部材を介して隣り合っていることを意味する。
バンボディと呼ばれる車両の荷室10は、箱型で、フロントパネル11や左右のサイドパネル12、リアドアパネル13、ルーフパネル14などによって囲われている。運転室20は、フロントガラス21やバックパネル22、左右のドア23などを備えている。運転室20のバックパネル22は、荷室10のフロントパネル11と対峙する。運転室20の左右のドア23は、ガラスを嵌めた窓部24を備えている。
このような車両で使用される情報取得システムは、情報取得部31と、情報送信部32と、情報受信部33と、信号送信部34と、を有している。
情報取得部31は、荷室10内の情報を取得するために荷室10内に備えられる。情報取得部31は、図示したように荷室10の一方のサイドパネル12の内面に固定される。ただし、図示しないが、情報取得部31は、荷室10のフロントパネル11の内面やリアドアパネル13の内面、ルーフパネル14の内面などいずれかの内面に固定されてもよい。情報取得部31は、例えば、荷室10内の荷物の量を把握する装置で、リアドアパネル13が閉じられて暗所となる荷室10内の荷物の量を検知できる超音波センサや赤外線カメラなどが使用される。
情報送信部32は、情報取得部31で取得された情報を入力して、その情報を運転室20に送信するために荷室10内に備えられる。情報送信部32は、図示したように荷室10の一方のサイドパネル12の内面に固定される。ただし、図示しないが、情報送信部32は、荷室10のフロントパネル11の内面やリアドアパネル13の内面、ルーフパネル14の内面などいずれの内面に固定されてもよい。情報取得部31及び情報送信部32は、小型化されたものが使用されることで、荷室内への荷物の積載の障害とならない。
情報送信部32と情報取得部31とは、図示したように別体であり、ケーブル36又は無線によって接続される。情報送信部32は、極低電力で近距離無線通信による無指向性のアンテナ(図示せず)を備え、このアンテナから電波を荷室10外に送信する。なお、情報送信部32から送信される実際の電波は、図示したように荷室10外にだけ多数の同心円弧状に広がるのではなく、波紋のように全方向に広がる。
情報受信部33は、情報送信部32から無線送信された電波を受信するために運転室20に備えられる。情報受信部33は、運転室20の窓部24付近の窓際であるドア23、又は窓部24のガラス上に配備される。情報受信部33は、情報送信部32から送信され、荷室10外に広がった電波を受信する。
このように、情報送信部32から情報受信部33への情報の送信は、無線によって行われる。そのため、情報取得部31及び情報送信部32は、情報受信部33との通信のための配線が不要となる。
また、情報取得部31及び情報送信部32は、荷室10の中に配置された電源(例えば、小型電池のようなバッテリ)によって動作する。そのため、情報取得部31及び情報送信部32に対して、荷室10外から電圧を供給するための配線も不要である。そのため、荷室10の中に情報通信部31及び情報送信部32が配置される際、配線や貫通穴の形成といったような煩雑な作業は不要となり、コストアップも抑制される。
本実施形態の情報取得システムにおいては、情報送信部32と情報受信部33とは、BLE(Bluetooth Low Energy)(「Bluetooth」は登録商標)のプロトコル(仕様)によって通信される。BLEは、2.4GHz帯の電波が利用される。BLEは、Bluetooth4.0で追加され、Bluetooth5.0でも採用されている。BLEは、従来のBluetooth(クラシックBluetooth)よりも低電力消費・低コスト化に特化した規格であり、通信可能距離が短く、通信速度が遅いという特徴を有している。BLEのプロトコルによって通信をする情報送信部32は、消費電力が極めて小さい。情報送信部32は、大半の時間をスリーブモードで維持することで、消費電力を小さくされている。
BLE通信では、セントラル(Central)とペリフェラル(Peripheral)の2種類の役割が存在し、この両者間で通信のやり取りがなされる。セントラルは、通信を制御する親局(マスタ)の役割を有する。この情報取得システムでは、情報受信部33がセントラルの役割を有する。ペリフェラルは、セントラルからの要求にこたえる形で情報を提供するデバイスで、通信の制御機能を有さず、子機(スレーブ)の役割を有する。この情報取得システムでは、情報送信部32がペリフェラルの役割を有する。このようなBLEによって通信する情報送信部32の具体的な装置としては、ビーコン(Beacon)を使用する。
BLE通信では、セントラル(情報受信部33)とペリフェラル(情報送信部32)との間で通信接続を確立するため、ペリフェラルからアドバタイジング信号が間歇的に送信され、セントラルがアドバタイジング信号を一定間隔ごとに受信する。次に、セントラルからペリフェラルへのポーリングと、ペリフェラルからセントラルへのレスポンスによってデータのやり取りがされる。つまり、情報送信部32から情報受信部33へ情報が送信される。情報の送信が終了すると、セントラルが接続を切断する。
信号送信部34は、情報受信部33で受信された情報を入力し、その情報を車両外の無線局に無線通信するために運転室20に備えられる。信号送信部34と情報受信部33とは、ケーブル37又は無線によって接続される。
信号送信部34が車両外の無線局に送信するために使用する無線の周波数は、情報送信部32と情報受信部33と間で使用される無線の周波数と異なるように設定される。2つの無線の周波数が同じ場合、2つの電波が干渉してしまい、適切な無線通信が行われなくなるからである。
信号送信部34は、車両外の無線局に信号を送信する必要があるため、情報送信部32と情報受信部33との間で使用される無線信号の電力よりも大きな電力を消費する。よって、情報受信部33及び信号送信部34は、情報取得部31及び情報送信部32よりも消費電力が大きい。そのため、情報受信部33及び信号送信部34に電圧を供給するための電源容量は、情報取得部31及び情報送信部32に電圧を供給する電源よりも大きくされる。
本実施形態の情報取得システムにおいては、信号送信部34に対して、又は情報受信部33及び信号送信部34に対して電圧を供給する電源として運転室20に備えられたシガーソケットが使用される。あるいは、信号送信部34、又は情報受信部33と信号送信部34は、運転室20内に持ち込まれる専用の電源によって作動してもよい。いずれにしても、情報受信部33及び信号送信部34に使用される電源と、情報取得部31及び情報送信部32に使用される電源とは、独立している。
信号送信部34は、使用する周波数が情報送信部32で使用される周波数と異なり、かつ送信する電力が大きいプロトコル(仕様)によって通信されるものが使用される。本実施形態の情報取得システムにおいては、信号送信部34は、狭域通信(DSRC;Dedicated Short Range Communication)やマルチチャンネルアクセス(MCA;Multi−Channel Access Radio System)などによって作動する。信号送信部34は、BLEの2.4GHz帯と異なる周波数の電波を送信する。信号送信部34は、高消費電力の電源で作動する。そのため、信号送信部34は、例えば運転室20内のシガーソケットなどを電源として使用する。信号送信部34は、スマートフォンなどを使用してもよい。
いずれにしても、信号送信部34は、情報送信部32よりも高出力の電波を送信する。なお、信号送信部34から送信される電波は、図示したように指向性をもって広がるのではなく、波紋のように全方向に広がる。
DSRCは、車両に搭載された車載器と、道路沿いなどに敷設された通信装置(路側機)との間の狭い範囲(数m〜30m程度)での無線通信に特化して設計された無線通信技術である。DSRCでは、5.8GHz帯のISMバンドを用いられる。DSRCは、走行する車両が通過する地点などに密着したサービスを行うことができる。
MCAは、複数の無線局が複数の周波数(通信チャンネル)を共同使用する無線方式である。MCAは、空きの通信チャンネルを自動的に選択して通信の効率を高める。MCAは、800MHz帯の周波数の電波を使用する。MCAでは、一つの中継局から20〜40kmでの通話が可能であるが、日本全国に設置された中継局を介することで全国広域通信もできる。
信号送信部34は、情報受信部33から送信された情報を車両外の無線局に送信する。情報送信部32及び情報受信部33は、情報取得部31と信号送信部34との間で荷室10内の情報を中継する。無線局は、複数箇所に設置された中継局である。無線局と荷物の搬送を管理する事務所とは、インターネット上のクラウドサーバなどを介して接続されている。したがって、信号送信部34から送信された情報は、インターネットを利用して事務所に送信される。事務所は、荷主事業者、3PL(サードパーティー・ロジスティックス)事業者、運送事業者のような事業者の営業所であり、1か所又は複数個所の事業所や支社、本社など限定しない。
事業者は、倉庫における荷物の保管、荷物のピッキング、荷物の仕分けなどの業務や輸配送のような物流業務を営む。事業者は、一般的に複数台の車両を所有し、車両を荷物の集荷地から移送先である目的地へスポット配送や定期配送する。
3PLは、物流部門を第三者企業に委託する業務形態である。3PL業者は、アセット型とノンアセット型とに分類される。アセット型は、自社で倉庫や輸送手段、物流拠点などを所有している業者である。ノンアセット型は、自社ではそれらを所有しておらず、輸送業者や倉庫業者と提携して荷主企業のニーズに対応していく業者である。この情報取得システムは、いずれの3PL業者であっても使用することができる。
事業者は、待機時間でトラックを効率的に稼働させられない問題、トラックを手配しにくい問題、そしてトラックの位置情報を把握できない問題など、種々の問題を抱えている。しかし、事業者は、この情報取得システムを採用することで、このような問題を解決することができる。
車両は、基本的に荷物の集荷地から目的地まで配送される。その車両に積載される荷物の量は、車両ごとに異なる。すなわち、荷物が荷室10内に満載されている車両がある一方、荷物をさらに積載できる余裕のある車両もある。このような荷室10内の荷物の積載の状態は、情報取得システムの情報取得部31によって取得される。
すなわち、荷物の集荷地において荷物が荷室10に積み込まれた後、超音波センサのような情報取得部31が荷室10内の荷物の量を情報として検知する。この情報は、情報送信部32(ペリフェラル)に入力される。そして、運転室20内のドライバーが情報受信部33(セントラル)を操作することにより、情報送信部32と情報受信部33との間で通信の接続が確立する。
そして、情報取得部31から情報送信部32へ入力された情報が情報送信部32からBLEの仕様によって発信され、情報受信部33で受信される。この情報は、荷室10内の荷物の量であるため、動画などと比べてはるかに小容量である。したがって、情報送信部32は、荷物の量という情報をBLEの仕様によって情報受信部33へ送信することができる。
情報受信部33で受信された情報は、信号送信部34に入力される。情報送信部32及び情報受信部33は、情報取得部31と信号送信部34との間で荷室10内の情報を中継する。信号送信部34は、情報を車両外の無線局に送信する。この情報は、車両外の無線局において電気信号に変換され、インターネットなどを経由して事務所に送信される。事務所の職員は、受信した情報に基づいて、その車両の荷室10にどの程度の荷物が積まれているかを把握する。
荷室10が荷物をさらに積めるほどの余裕がある場合は、事務所の職員はドライバーに対して途中の集荷地点に立ち寄るように指示する。したがって、事業者は、急な集荷の依頼があった場合や、予定していた車両が交通渋滞などによって遅延しそうな場合において、迅速に配車することができる。
当然ながら、途中で立ち寄って荷積みした後も、改めて、荷室10内の荷物の量の情報が情報取得部31によって取得され、その情報が無線送信によって情報送信部32から運転室20内の情報受信部33に送信される。情報受信部33に送信された情報は、信号送信部34に入力される。つまり、情報送信部32及び情報受信部33は、情報取得部31と信号送信部34との間で荷室10内の情報を中継する。したがって、荷室10が荷物をさらに積めるほどの余裕がある場合は、事務所の職員はドライバーに対して新たな途中の集荷地点に立ち寄るように指示する。
車両が目的地に到着すると、荷物が荷室10から降ろされる。当然ながら、目的において荷物を下ろした後も、改めて、荷室10内の荷物の量の情報が情報取得部31によって取得され、その情報が情報送信部32から運転室20内の情報受信部33に無線送信される。そして、この情報は、荷室10内の信号送信部34から車両外の無線局に送信される。したがって、荷室10が荷物をさらに積めるほどの余裕がある場合は、事務所の職員はドライバーに対して途中の集荷地点に立ち寄るように指示する。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は何ら前記実施形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。また本発明の要旨を逸脱しない範囲内であれば種々の変更や上記実施の形態の組み合わせを施してもよい。
前記実施形態では、荷室10内の情報送信部32と情報取得部31とは、別体とした。しかし、情報送信部32と情報取得部31とは、一体化してもよい。また、前記実施形態では、情報受信部33と信号送信部34とは、別体とした。しかし、情報受信部33と信号送信部34とは、一体化してもよい。
前記実施形態では、情報送信部32と情報受信部33との通信は、BLEの仕様に基づいた。しかし、情報送信部32と情報受信部33との通信は、クラシックBluetoothその他の無線であれば、限定しない。ただし、電源が備えられていない荷室10内において、情報送信部32は、低消費電力仕様であることが好ましい。また、荷室10に例えば冷蔵庫の電源や冷凍庫用の電源が備えられていれば、この電源を情報取得部31用や情報送信部32用に利用してもよい。
前記実施形態では、情報受信部33は、運転室20の窓際又は窓部24に配備した。しかし、例えば、運転室20のバックパネル22が窓ガラスを有していたり、運転室20のバックパネル22が電波を通す材料で成形されていたりすると、情報受信部33は、運転室20のバックパネル22などに配備してもよい。また、情報受信部33は、直射日光による熱の影響を防ぎやすいフロントガラス21の下方に配備してもよい。すなわち、情報受信部33は、荷室10外に広がった電波を受信できる運転室20内の場所であれば、任意の場所に配置されてもよい。ただし、情報受信部33は、窓ガラスのような、金属材料に比較して電波を通しやすい材料の部材近辺にされた方が、情報送信部32からの電波を容易に受信できる。
前記実施形態では、信号送信部34から送信された情報は、電波によって車両外の無線局に受信され、この無線局から電気信号に変換されてインターネットなどを経由して事務所に送信されるとした。しかし、信号送信部34から送信された電波は、電気信号に変換されたり、インターネットを経由したりすることなく、電波のまま、無線基地局を介して事務所に設置された無線局に送信されてもよいし、無線基地局を介することなく、事業者の無線局で直接、受信するようにしてもよい。
前記実施形態では、情報取得部31及び情報送信部32に使用される電源と、情報受信部33及び信号送信部34に使用される電源とは、独立しているとした。しかし、情報取得部31、情報送信部32、情報受信部33及び信号送信部34は、共通の電源から給電されてもよい。この共通の電源としては、例えばシガーソケットが使用されてもよい。この場合、情報受信部33及び信号送信部34は、シガーソケットから配線を介して有線で給電され、情報取得部31及び情報送信部32は、シガーソケットに接続されたワイヤレス給電装置(図示せず)からワイヤレス給電されてもよい。
前記実施形態では、車両は、例えば、保冷車や冷凍冷蔵車などを含むバンボディと呼ばれるトラックであるとした。しかし、車両は、大型トラック、中型トラック、小型トラックなど限定しない。さらに、トラックは、箱形のワンボディと呼ばれるトラックに限らず、荷台を幌で囲った平ボディ、サイドパネルが跳ね上がるウィングボディ、コンテナを搭載するトラック、運転席にセミトレーラーやフルトレーラーを連結したトラック、その他ダンプ車やウォークスルーなど限定しない。
以上まとめると、本発明が適用される車両の荷室の情報取得システムは、次のような構成を取れば足り、各種各様な実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される車両の荷室の情報取得システムは、
荷室10と、窓部24を有する運転室20とがセパレートに隣り合った車両で使用される、車両の荷室の情報取得システムであって、
前記荷室10内の情報を取得するために前記荷室10内に備えられた情報取得部31と、
前記情報取得部31で取得された情報を前記運転室20に無線送信するために前記荷室10内に備えられた情報送信部32と、
前記情報送信部32から無線送信された情報を受信するために前記運転室20に備えられた情報受信部33と、
前記情報受信部33で受信された情報を車両外の無線局に無線通信するために前記運転室20に備えられた信号送信部34と、
を有し、
前記情報送信部32及び前記情報受信部33を中継して、前記荷室10内の情報を車両外の無線局に送信する。
この車両の荷室の情報取得システムでは、情報取得部31から情報送信部32に入力された荷室10内の情報が無線送信によって運転室20内の情報受信部33に送信されるため、車両の荷室10や運転室20に貫通穴を設けることなく、荷室10内の情報を運転室20内の信号送信部34から車両外の無線局に送信することができる。
本発明が適用される車両の荷室の情報取得システムの一態様において、
前記情報送信部32は、前記信号送信部34から送信される電波よりも微弱な近距離無指向性の電波を送信するペリフェラルの役割を有し、
前記情報受信部33は、前記情報送信部32を制御するセントラルの役割を有し、
前記情報送信部32と前記情報受信部33との間で無線によって情報がやり取りされる。
この車両の荷室の情報取得システムでは、ペリフェラルの役割を有する情報送信部32と、セントラルの役割を有する情報送信部32との間で情報がやり取りされるため、消費電力が小さな情報送信部32を荷室10内に配備することができる。荷室10内に電源が備えられていない場合において、消費電力が小さな情報送信部32を作動させるバッテリとして、車両の荷室の情報取得システムは、小型電池のようなバッテリを使用することができる。
本発明が適用される車両の荷室の情報取得システムの他態様において、
前記情報取得部31前記情報送信部32は、前記情報受信部33及び前記信号送信部34よりも省消費電力仕様とされ、
前記情報取得部31及び前記情報送信部32を作動させるバッテリを備えている。
この車両の荷室の情報取得システムでは、情報送信部32を作動させるバッテリが信号送信部34を作動させる電源よりも省消費電力とされることで、荷室10内に小型のバッテリを備えたり、このバッテリの交換頻度を少なくしたりすることができる。
本発明が適用される車両の荷室の情報取得システムの異なる他態様において、
前記情報受信部33は、前記運転室20の窓際又は窓部24に配備されている。
窓際及び窓部24は、運転室20の中心側などよりも運転室20外から送信される電波を受信しやすい。この車両の荷室の情報取得システムでは、情報受信部33が運転室20の窓際又は窓部24に配備されていることにより、情報送信部32から無線送信された情報をより確実に受信することができる。
10・・・荷室
20・・・運転室
31・・・情報取得部
32・・・情報送信部
33・・・情報受信部
34・・・信号送信部

Claims (4)

  1. 荷室と、窓部を有する運転室とがセパレートに隣り合った車両で使用される、車両の荷室の情報取得システムであって、
    前記荷室内の情報を取得するために前記荷室内に備えられた情報取得部と、
    前記情報取得部で取得された情報を前記運転室に無線送信するために前記荷室内に備えられた情報送信部と、
    前記情報送信部から無線送信された情報を受信するために前記運転室に備えられた情報受信部と、
    前記情報受信部で受信された情報を車両外の無線局に無線通信するために前記運転室に備えられた信号送信部と、
    を有し、
    前記情報送信部及び前記情報受信部を中継して、前記荷室内の情報を車両外の無線局に送信する車両の荷室の情報取得システム。
  2. 前記情報送信部は、前記信号送信部から送信される電波よりも微弱な近距離無指向性の電波を送信するペリフェラルの役割を有し、
    前記情報受信部は、前記情報送信部を制御するセントラルの役割を有し、
    前記情報送信部と前記情報受信部との間で無線によって情報がやり取りされる、
    請求項1に記載の車両の荷室の情報取得システム。
  3. 前記情報取得部及び情報送信部は、前記情報受信部及び前記信号送信部よりも低省消費電力仕様とされ、
    前記情報取得部及び前記情報送信部を作動させるバッテリを備えている、
    請求項1又は2に記載の車両の荷室の情報取得システム。
  4. 前記情報受信部は、前記運転室の窓際又は窓部に配備されている、
    請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の車両の荷室の情報取得システム。
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