JP2021001684A - ネジ保持ベルト - Google Patents

Abstract

【課題】複数のネジやネジ組立体を整列させて取り付けた後、そのまま塗装工程と加熱乾燥工程などの表面処理工程を施すことのできる、耐熱性に優れたネジ保持ベルトを提供する。【解決手段】ネジ保持ベルト１Ａであって、長尺状のベルト本体１０Ａと、該ベルト本体１０Ａ上にベルト本体１０Ａの長手方向に沿って配列される複数の保持ユニットを備え、前記ベルト本体１０Ａは、二つの長尺状の紙質層１１を含み、該各紙質層１１はそれぞれ、紙質基材１１１及び防水断熱フィルム１１２を有し、該防水断熱フィルム１１２は、該紙質基材１１１の外側表面を被覆するように形成され、該二つの紙質層１１は、それぞれの紙質基材１１１の内側表面を向い合せるようにして接着剤１２により一体に貼り合わされ、該二つの紙質層１１の防水断熱フィルム１１２はそれぞれ、該ベルト本体１０Ａの両側の外側表面に位置することを特徴とする。【選択図】図３

Description

本発明は、ネジ保持ベルトに関し、特に複数のネジ部材が挿設保持されると共に、防水性と断熱性を兼ねるネジ保持ベルトに関するものである。

ネジは、締結作業を行う場合に、最もよく利用される締結部品であり、ネジでの締結作業においての固定効果や防水効果を高めるため、通常は、予めにネジにワッシャーを噛ませてから締結作業を行う。このようにすれば、ネジが締結対象物にねじ込まれると、ワッシャーが、ネジの頭部と締結対象物との間に挟まれるように、締結対象物の表面に密着することにより、優れた固定効果や防水効果をもたらす。

頻繁に締結作業を行う場合、ネジを一個ずつ手に取る必要があるが、その手間を軽減するために、関連業者は、複数のネジ又は複数のワッシャー付きネジを順に取り付けることができるネジ保持ベルトを開発した。このようなネジ保持ベルトを利用する時は、まず、ネジを順に該ネジ保持ベルトに取り付けてネジ保持ベルト組立体を形成させ、又は、先に、ネジにワッシャーを噛ませてネジ組立体を形成し、その後、順にネジ保持ベルトに取り付けて保持ベルト組立体を形成させる。このようにすることにより、ユーザーが大量のネジを持ち運びやすくなり、また、締結作業を行う際に、ネジやネジ組立体を該ネジ保持ベルトから簡単に取り外して、素早く締結対象物に締め付けることができる。

従来のネジ保持ベルトは、プラスチックやゴムなどの材料からなる長尺帯状体であり、該長尺帯状体上に複数の保持孔が形成され、該各保持孔の開口周縁に複数の切込みが形成されることで、該各保持孔の開口周縁に複数の屈曲可能な支持片を設け、このようにすることにより、ネジやネジ組立体が、該ネジ保持ベルトのそれぞれの保持孔内に挿設されて保持でき、また、ネジの頭部又はネジ組立体のワッシャーが、当該保持孔の開口周縁の複数の支持片によって着脱自在に保持される。

既存のネジ製品においては、防錆力や美観の機能を具備させるため、一部のネジに対して、少なくとも所定の表面に、塗装工程と加熱乾燥工程などの表面処理工程を施している。このため、ネジをネジ保持ベルトに取り付ける前に、まず表面処理工程を行ってネジの表面に塗装層を成形する。具体的にはまず、防錆力や美観性を向上させる塗装層やカラーコーティング層をネジの表面に成形してから、この表面処理完了ネジをネジ保持ベルトに取り付け、又は先に、この表面処理完了ネジにワッシャーを噛ませてネジ組立体を形成してから、ネジ保持ベルトに取り付けるが、上述の表面処理工程を施す際に散らばっているネジに対しては、自動的に塗装工程や加熱乾燥工程を施すことが困難であった。

前述した既存のネジ保持ベルトによれば、複数のネジやネジ組立体を精確に整列させた状態で保持することができると共に、締結作業を行う際に、ネジやネジ組立体を該ネジ保持ベルトから簡単に取り外して、素早く締結対象物に締め付けることができるが、プラスチックやゴム類などの材料からなる既存のネジ保持ベルトは耐熱性に劣るので、複数のネジやネジ組立体を取り付けたままで、塗装工程と加熱乾燥工程などの表面処理工程を施すことは難しい。

本発明は、以上のような従来の欠点に鑑み、ネジに対する塗装工程及び加熱乾燥工程の自動化を図るため、複数のネジやネジ組立体を整列させて取り付けた後、そのまま塗装工程と加熱乾燥工程などの表面処理工程を施すことができる、耐熱性に優れたネジ保持ベルトを提供することを目的としている。

上記目的を達成するために、本発明は、ネジ保持ベルトであって、長尺状のベルト本体と、該ベルト本体上にベルト本体の長手方向に沿って配列される複数の保持ユニットを備え、前記ベルト本体は、二つの長尺状の紙質層を含み、該各紙質層はそれぞれ、紙質基材及び防水断熱フィルムを有し、該防水断熱フィルムは、該紙質基材の外側表面を被覆するように形成され、該二つの紙質層は、それぞれの紙質基材の内側表面を向い合せるようにして接着剤により一体に貼り合わされ、該二つの紙質層の防水断熱フィルムはそれぞれ、該ベルト本体の両側の外側表面に位置することを特徴とするネジ保持ベルト。

上記の技術手段によれば、本発明に係るネジ保持ベルトは、少なくとも以下に示す優れた点を有する。
１、複数のネジやネジ組立体を、ネジ保持ベルトに挿通させて保持することで、ユーザーが締結作業を手軽に行えるようにする。つまり、本発明は、複数のネジやネジ組立体がそれぞれ、ネジ保持ベルト上に一定間隔で配列される保持ユニットに着脱自在に保持することで、締結作業を行う際に、ネジやネジ組立体を該ネジ保持ベルトから簡単に取り外して、素早く締結対象物に締め付けることができる。
２、ネジ保持ベルト上に挿通させて保持する複数のネジやネジ組立体に対する塗装工程と加熱乾燥工程を施す表面処理工程を自動化する。つまり、本発明に係るネジ保持ベルトは、それぞれの紙質基材の外側に防水断熱フィルムを有する、少なくとも二つの紙質層を相対するように貼り合わせることによって防水性と断熱性を得ることから、複数のネジやネジ組立体を整列させて挿着した後、そのまま塗装工程と加熱乾燥工程などの表面処理工程を施すことができ、これにより、ネジに対する塗装工程と加熱乾燥工程を自動化することができ、また、本発明のネジ保持ベルトによれば、水中や多湿の作業環境でも適用できる。

本発明に係るネジ保持ベルトの第１実施例の斜視図である。 図１に示すネジ保持ベルトの第１実施例の平面図である。 図２のＡ―Ａ線断面模式図である。 本発明に係るネジ保持ベルトに補強層が増設された態様を示す断面図である。 本発明に係るネジ保持ベルトの第１実施例における、複数のネジが挿通保持された状態を示す部分分解図である。 本発明に係るネジ保持ベルトの第１実施例における、複数のネジが挿通保持された状態を示す斜視図である。 図６の平面図である。 図７のＢ―Ｂ線断面図である。 図８に示すネジ保持ベルトに保持されたネジ組立体が、下向きに押し出された状態を示す断面図である。 本発明に係るネジ保持ベルトの第２実施例の平面図である。 本発明に係るネジ保持ベルトの第３実施例の平面図である。 図１０に示す、ネジ保持ベルトの第２実施例における、ネジが挿通保持された状態の側面図である。 本発明に係るネジ保持ベルトの第４実施例の平面図である。 図１３に示す、ネジ保持ベルトの第４実施例における、ネジが挿通保持された状態の参考図である。

図１、図２、図１０、図１１及び図１３は、本発明に係るネジ保持ベルトの複数の好適な実施例を示したものであり、図面に示されるネジ保持ベルト１Ａ、１Ｂ、１Ｃ、１Ｄは全て、長尺状のベルト本体１０Ａ、１０Ｂ、１０Ｃ、１０Ｄを備え、該各ベルト本体１０Ａ、１０Ｂ、１０Ｃ、１０Ｄ上に、複数の保持ユニット１５Ａ、１５Ｂ、１５Ｃ、１５Ｄが該ベルト本体１０Ａ、１０Ｂ、１０Ｃ、１０Ｄの長手方向に沿って配列される。

前記ネジ保持ベルト１Ａ、１Ｂ、１Ｃ、１Ｄの複数の好適な実施例においては、前記ベルト本体１０Ａ、１０Ｂ、１０Ｃ、１０Ｄが同じ層状構造を有する。また、図３に示すように、該ベルト本体１０Ａは、二つの長尺状の紙質層１１を含み、該二つの紙質層１１が互いに相対向するように貼り合わされて一体化され、更に、該各紙質層１１はそれぞれ、紙質基材１１１及び防水断熱フィルム１１２を有し、具体的に述べると、該二つの紙質基材１１１の互いに相対向する側面は内側表面とし、その反対側面は外側表面とし、該防水断熱フィルム１１２が、該紙質基材１１１の外側表面を被覆するように形成され、該二つの紙質層１１は、それぞれの紙質基材１１１の内側表面を向い合せるように接着剤により一体に貼り合わされ、これにより、該二つの紙質層１１の防水断熱フィルム１１２をそれぞれ、該ベルト本体１０Ａの両側の外側表面に位置させ、該防水断熱フィルム１１２の耐熱温度は１００℃〜２６０℃程度であるので、前記ベルト本体１Ａは優れた防水性と耐熱材をもたらす。尚、前記紙質層１１の紙質基材１１１と防水断熱フィルム１１２の材質は公知の技術であるので、ここでは説明しない。

前記紙質層１１の厚さは、製品の要件に応じて適宜変更することができ、前記ネジ保持ベルト１Ａのベルト本体１０Ａが複数のネジ組立体を保持するのに十分な強度を有するようにするために、該紙質層１１の厚さを０．４ｍｍ〜０．６ｍｍの範囲にすることを推奨するが、０．５ｍｍであることが好ましい。

前記接着剤１２は、環境に優しい接着剤を用いることが好ましく、また、前記二つの紙質層１１の紙質基材１１１の間に介在する接着剤１２の接着強度を向上させるために、該紙質基材１１１の内側表面を粗面化してもよい。

図４に示すように、本発明に係るネジ保持ベルト１Ａは、製品の要件に応じて、前記ベルト本体１０Ａの二つの紙質層１１の間に、少なくとも一つの補強層１３が増設されてもよく、該補強層１３は、隣接している紙質層１１との間に介在する接着剤により当該紙質層１１と一体に張り合わされている。尚、前記補強層１３が複数層である場合においては、まず、該複数の補強層１３を順に積層するように、前記接着剤を介して一体に張り合わせ、その後、前記二つの紙質層１１の間に接着固定する。また、前記補強層１３は、紙質材料又は他の材料で作られてもよいが、該補強層１３が紙質材料である場合、前記紙質層１１の紙質基材１１１も同じ紙質材料から作られることが好ましい。

本発明に係るネジ保持ベルトの各好適な実施例における、ベルト本体や保持ユニットなどに関する具体的な形状、構造について、以下において、図面及び本発明の各好適な実施例を参照しながら、本発明が所期の目的を達成するために採用する技術的手段をさらに説明する。

図１及び図２に示すように、本発明に係るネジ保持ベルトの第１実施例においては、前記ベルト本体１０Ａ上に設けられる複数の保持ユニット１５Ａがそれぞれ、該ベルト本体１０Ａの中心線１００に沿って間隔を置いて配列され、該各保持ユニット１５Ａは、保持孔１５１と、該保持孔１５１の外周に形成される環状保持部１５２とを含み、該環状保持部１５２には、該保持孔１５１の中心に対して等角度で配置される複数の保持用切欠き１５３を有し、該各保持用切欠き１５３が該保持孔１５１の開口周縁から径方向に沿って外向きに延伸することにより、該環状保持部１５２における各隣り合う保持用切欠き１５３の間に屈曲可能な支持片１５４が形成される。尚、前記保持孔１５１や環状保持部１５２の寸法は、挿設される所定のネジやワッシャーのサイズに応じて適宜変更することができる。

図１及び図２の第１実施例に示すように、前記ベルト本体１０Ａの片方の表面或は両方の表面における前記各保持ユニット１５Ａの環状保持部１５２の外周縁に環状圧痕１５５が形成されることにより、該ベルト本体１０Ａにおける該環状圧痕１５５が形成された箇所の厚みが他の部分よりも薄くなり、また、該各保持ユニット１５Ａの複数の保持用切欠き１５３が、該環状圧痕１５５が形成される箇所まで延伸しているので、前記支持片１５４を、その外周にある環状圧痕１５５に沿って曲げることができる。

図１及び図２の第１実施例に示すように、前記ベルト本体１０Ａの長手方向の両長手辺１０１における、前記各保持ユニット１５Ａと対応する箇所にそれぞれ、外向きに突出する翼片１４が形成される。

本発明に係る、前記ネジ保持ベルト１Ａの第１実施例においては、該ネジ保持ベルト１Ａは複数のネジやネジ組立体を挟持して保持するものであるので、ここでは、該ネジ保持ベルト１Ａに複数のネジ組立体２を挟持して保持する使用状態を例として、図５〜図８を参照しながら説明する。前記ネジ保持ベルト１Ａの各保持ユニット１５Ａ内にそれぞれ、前記ネジ組立体２が挿設され、該ネジ組立体２は、ネジ２０と、該ネジ２０を挿通するワッシャー２１とを含み、該ネジ保持ベルト１Ａの各保持ユニット１５Ａの保持孔１５１に該ワッシャー２０が嵌められ、具体的に述べると、該ワッシャー２１の外周縁に形成される環状溝２１１に、該保持ユニット１５Ａの複数の支持片１５４が嵌め込まれることによって、該ワッシャー２１が該保持ユニット１５Ａ内に挟持されるように支持される。この構成によれば、前記複数のネジ組立体２をネジ保持ベルト１Ａ上に挿設して保持することにより、ネジ保持ベルト組立体を形成することができる。

ネジの防錆力や美観性を向上させるために、塗装工程や加熱乾燥工程などの表面処理工程を施す場合においては、本発明に係るネジ保持ベルト１のベルト本体１０Ａは、少なくとも二つの紙質層１１を相対するように貼り合わせることにより形成されており、該ベルト本体１０Ａの両側の紙質層１１の紙質基材１１１の外側表面に防水断熱フィルム１１２を有することから、該ネジ保持ベルト１は防水性と断熱性を備えるので、前記ネジ組立体２を複数挿設してから、そのままネジ保持ベルト１Ａごと、自動塗装工程や自動加熱乾燥工程などの表面処理工程を行うことができる。更に、前記ベルト本体１０Ａの両長手辺１０１の翼片１４は、前記ネジ保持ベルト１Ａに対する自動塗装工程や自動加熱乾燥工程中での搬送や位置決めを実行するために用いられ、この技術特徴によれば、ネジやネジ組立体２に対して、自動的に塗装や加熱乾燥などの表面処理を行うことができ、該ネジやネジ組立体２の表面に塗装層やカラーコーティング層を形成する塗装工程や加熱乾燥工程の自動化を図ることができる。

本発明に係るネジ保持ベルト１Ａは、前記ネジ組立体２を複数挿設して、ネジ保持ベルト組立体を形成させることにより、ユーザーが締結作業を手軽に行うことができるようになる。具体的に述べると、図８及び図９に示すように、ユーザーが、前記ネジ組立体２を、前記ネジ保持ベルト１Ａから取り外す場合、該ネジ組立体２のネジ頭部２０１を押すだけで、前記ワッシャー２１から該ネジ保持ベルト１Ａの保持ユニット１５の複数の支持片１５４に圧迫を加え、該複数の支持片１５４を下向きに曲げて変形させ、且つ各隣り合う二つの該支持片１５４の間にある前記保持用切欠き１５３を広げることで、前記保持孔１５１の孔径を広くし、これによれば、該ほ持孔１５１に挿設されているネジ組立体２が該保持ユニットを通り抜けて、該ネジ保持ベルト１から簡単に外すことができる。

図１０及び図１１はそれぞれ、本発明に係るネジ保持ベルト１Ｂ、１Ｃの第２、第３実施例を示したものであり、当該ベルト本体の形状や構造は基本的に前記ネジ保持ベルト１Ａとほぼ同じである。つまり、該ベルト本体１０Ｂ、１０Ｃ上に設けられる複数の保持ユニット１５Ｂ、１５Ｃがそれぞれ、該ベルト本体１０Ｂ、１０Ｃの中心線１００に沿って間隔を置いて配列され、該各保持ユニット１５Ｂ、１５Ｃは、保持孔１５１と、該保持孔１５１の外周に形成される環状保持部１５２とを含み、該環状保持部１５２には、該保持孔１５１の中心に対して等角度で配置される複数の保持用切欠き１５３を有し、該各保持用切欠き１５３が該保持孔１５１の周縁から径方向に沿って外向きに延伸することにより、該環状保持部１５２における各隣り合う保持用切欠き１５３の間に屈曲可能な支持片１５４が形成される。また、前記ベルト本体１０Ｂ、１０Ｃの長手方向の両長手辺１０１における、前記各保持ユニット１５Ｂ、１５Ｃと対応する箇所にそれぞれ、外向きに突出する翼片１４が形成される。尚、前記保持孔１５１や環状保持部１５２の寸法は、挿設される所定のネジやワッシャーのサイズに応じて適宜変更することができる。

図１０及び図１１に示す本発明に係るネジ保持ベルト１Ｂ、1Ｃの第２、第３実施例のように、各前記保持ユニット１５Ｃの保持用切欠きにおける前記保持孔１５１から離れる一端に、片側或は両側に延伸する端部切欠き１５６がさらに形成されることにより、前記支持片１５４を、該保持用切欠き１５３、及び該保持用切欠き１５３の末端の端部切欠き１５６に沿って曲げることができる。

本発明に係るネジ保持ベルト１Ｂ、1Ｃの第２、第３実施例においての使用状態は、前述したネジ保持ベルト１Ａの第１実施例とほぼ同じである。つまり、前記ネジ保持ベルト１Ｂ、１Ｃの第２、第３の好適な実施例においては、該ネジ保持ベルト１Ｂ、１Ｃにより全ての複数のネジやネジ組立体を挟持して保持することができるが、図１２に示す第２実施例のネジ保持ベルト１Ｂが複数のネジ２０を挟持して保持する使用状態を例として説明すると、該ネジ保持ベルト１Ｂの各保持ユニット１５Ｂ内にそれぞれ、該ネジ２０が挿設されており、該ネジ保持ベルト１Ｂは、該各保持ユニット１５Ｂの複数の支持片１５４によって、該ネジ２０を挟持して保持し、該ネジ保持ベルト１Ｂ上に該ネジ２０が複数挿設されることにより、ネジ保持ベルト組立体が形成される。

図１３は、本発明の第４実施例における、ネジ保持ベルト１Ｄの形状、構造を示すものであり、該ネジ保持ベルト１Ｄはベルト中央部１０２を含み、該ベルト中央部１０２の両長手辺１０１に前記複数の保持孔１５１が対称的に配列され、前記各保持ユニット１５Ｄは、保持孔１５１と、該保持孔１５１の外周に形成される環状保持部１５２とを含み、該環状保持部１５２は、該保持孔１５１の開口周縁から径方向に沿って外向きに延伸する保持用切欠き１５３を有し、該保持ユニット１５Ｄにおける該保持用切欠き１５３の両側にそれぞれ、屈曲可能な支持片１５４が形成され、該ベルト中央部１０２上に、複数の整列孔１０３が間隔を置いて形成される。

本発明に係るネジ保持ベルト1Ｄの第４実施例の使用状態について、該ネジ保持ベルト１Ｄは、複数のネジ２０を挟持して保持することができる。図１３及び図１４に示すように、前記ベルト本体１０Ｄの両長手辺１０１の複数の保持ユニット１５は、向かい合うように折り曲げられて、前記ベルト中央部１０２の同じ側に上下に対向するような状態を呈し、それにより、上下対向する該各一対の保持ユニット１５が、ネジ２０を対向するように挟持して保持し、また、該各保持ユニット１５の支持片１５４は屈曲可能であることから、該複数のネジ２０を簡単に該ネジ保持ベルト１Ｄに挿設することにより、ネジ保持ベルト組立体を形成することができる。

１Ａ、１Ｂ、１Ｃ、１Ｄ ネジ保持ベルト
１０Ａ、１０Ｂ、１０Ｃ、１０Ｄ ベルト本体
１００ 中心線
１０１ 長手辺
１０２ ベルト中央部
１０３ 整列孔
１１ 紙質層
１１１ 紙質基材
１１２ 防水断熱フィルム
１２ 接着剤
１３ 補強層
１４ 翼片
１５Ａ、１５Ｂ、１５Ｃ、１５Ｄ 保持ユニット
１５１ 保持孔
１５２ 環状保持部
１５３ 保持用切欠き
１５４ 支持片
１５５ 環状圧痕
１５６ 端部切欠き
２ ネジ部材
２０ ネジ
２０１ ネジ頭部
２１ ワッシャー
２１１ 環状溝

Claims (10)

1. ネジ保持ベルトであって、長尺状のベルト本体と、該ベルト本体上にベルト本体の長手方向に沿って配列される複数の保持ユニットを備え、
   前記ベルト本体は、二つの長尺状の紙質層を含み、該各紙質層はそれぞれ、紙質基材及び防水断熱フィルムを有し、該防水断熱フィルムは、該紙質基材の外側表面を被覆するように形成され、該二つの紙質層は、それぞれの紙質基材の内側表面を向い合せるようにして接着剤により一体に貼り合わされ、該二つの紙質層の防水断熱フィルムはそれぞれ、該ベルト本体の両側の外側表面に位置することを特徴とするネジ保持ベルト。
2. 前記紙質層の厚さが０．４ｍｍ〜０．６ｍｍの範囲であることを特徴とする請求項１に記載のネジ保持ベルト。
3. 前記紙質層の厚さが０．５ｍｍであることを特徴とする請求項１に記載のネジ保持ベルト。
4. 前記ベルト本体の二つの紙質層の間に、少なくとも一つの補強層が接着されるように設置され、該補強層が該紙質層の紙質基材の材質と同じであることを特徴とする請求項１に記載のネジ保持ベルト。
5. 前記ベルト本体の二つの紙質層の間に、少なくとも一つの補強層が接着されるように設置され、該補強層が該紙質層の紙質基材の材質と同じであることを特徴とする請求項２に記載のネジ保持ベルト。
6. 前記複数の保持ユニットは、前記ベルト本体の中心線に沿って間隔を置いて配列されると共に、保持孔と、該保持孔の外周に形成される環状保持部を含み、該環状保持部は、保持孔の開口周縁から径方向に沿って外向きに延伸する複数の保持用切欠きを有し、隣り合う該各保持用切欠きの間に屈曲可能な支持片が形成されることを特徴とする請求項１から請求項５のいずれか１項に記載のネジ保持ベルト。
7. 前記ベルト本体の長手方向の両長手辺における、前記各保持ユニットと対応する箇所にそれぞれ、外向きに突出する翼片が設けられ、該ベルト本体の片方の表面或は両方の表面における該各保持ユニットの環状保持部の外周縁に環状圧痕が形成されることを特徴とする請求項６に記載のネジ保持ベルト。
8. 前記ベルト本体の長手方向の両長手辺における、各保持ユニットに対応する箇所にそれぞれ、外向きに突出する翼片が設けられ、該保持ユニットの保持用切欠きにおける、該保持孔から離れた一端に、片側或は両側に延伸する端部切欠きが形成されることを特徴とする請求項６に記載のネジ保持ベルト。
9. 前記ベルト本体はベルト中央部を含み、前記複数の保持ユニットが該ベルト中央部の両長手辺に対称的に配列され、該各保持ユニットは、保持孔と、該保持孔の周縁から径方向に沿って外向きに延伸する保持用切欠きを有し、該保持ユニットにおける該保持用切欠きの両側にそれぞれ、屈曲可能な支持片が設けられることを特徴とする請求項１から請求項５のいずれか１項に記載のネジ保持ベルト。
10. 前記ベルト中央部上に、複数の整列孔が間隔を置いて形成されることを特徴とする請求項９に記載のネジ保持ベルト。