JP2021001595A - 空気調和システム - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも効果的に、振動を抑えながら圧縮機を運転させるための技術を提供する。【解決手段】圧縮機40と、圧縮機40の回転数を制御するための制御部605と、を備える空気調和システムが提供される。圧縮機の負荷電流と回転数とに関し、第1の制限エリアと、第2の制限エリアと、が設定されている。制御部は、圧縮機の回転数を第1の制限エリアで待機させることを制限し、圧縮機の回転数が第2の制限エリアを待機および通過することを制限する。【選択図】図5

Description

本発明は、圧縮機を有する空気調和機の技術に関する。
圧縮機の回転数を制御するための技術が開示されている。たとえば、特開昭60−125790号公報(特許文献1)には、電動圧縮機の防振装置が開示されている。特許文献1によると、電動機の電源周波数をインバータ等により幅広く制御する方式の電動圧縮機において、この圧縮機のケース或いは接続配管等に設けられた振動検出装置と、この装置の検出した振動値が予め設定した異常振動値を越えた場合に前記電動機の回転周波数を上昇又は下降させる手段とを備えたことを特徴とする電動圧縮機の防振装置が提供される。
特開2011−72061号公報(特許文献2)には、インバータ制御装置と電動圧縮機および電気機器が開示されている。特許文献2によると、圧縮機の共振周波数帯を含む運転禁止領域を予め設定しておく運転禁止周波数設定部と、デューティ比が上限の値でかつ実回転数が運転禁止領域にかかると速やかに運転禁止領域の下限より下の回転数を目標回転数に設定し、連続して運転禁止領域で運転することを避けるように共振回避動作を行なう。
特開昭60−125790号公報 特開2011−72061号公報
本発明の目的は、従来よりも効果的に、振動を抑えながら圧縮機を運転させるための技術を提供することである。
この発明のある態様に従うと、圧縮機と、圧縮機の回転数を制御するための制御部と、を備える空気調和システムが提供される。圧縮機の負荷電流と回転数とに関し、第1の制限エリアと、第2の制限エリアと、が設定されている。制御部は、圧縮機の回転数を第1の制限エリアで待機させることを制限し、圧縮機の回転数が第2の制限エリアを待機および通過することを制限する。
以上のように、この発明によれば、従来よりも効果的に、振動を抑えながら圧縮機を運転させることが可能になる。
本発明の第1の実施の形態に係る空気調和機の室外機の内部構成を説明する分解図である。 図1の回路基板の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るインバータ制御における圧縮機のモータの負荷電流値と振動の大きさの対応関係と、負荷電流が5Aのときの運転禁止領域を示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態に係るインバータ制御における圧縮機のモータの負荷電流値と振動の大きさの対応関係と、負荷電流が7Aのときの通過禁止領域を示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態に係る圧縮機のモータの負荷電流値と回転数との関係における運転禁止領域と通過禁止領域を示すグラフである。 図2のインバータ制御部によるモータの回転数の制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るインバータ制御部によるモータの回転数の制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る圧縮機のモータの負荷電流値と回転数との関係における運転禁止領域と通過禁止領域を示すグラフである。 本発明の第4の実施の形態に係るインバータ制御部によるモータの回転数の制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態に係るインバータ制御部によるモータの回転数の制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第6の実施の形態にかかる空気調和システムの全体構成を示すイメージ図である。 本発明の第6の実施の形態にかかるサーバ300の構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
図1および図2に基づき、本発明の実施形態1に係る空気調和機の室外機1の概略構成について説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る空気調和機の室外機1の内部構成を説明する分解図である。また、図2は、図1の回路基板60の概略構成を示すブロック図である。
<室外機1の全体構成>
図1に示すように、本発明の実施形態1に係る空気調和機の室外機1は、直方体形の筐体10と、筐体10内に収納された熱交換器(室外熱交換器)20、モータ30aおよびプロペラファン30bを有するファン30、圧縮機40、配管部50およびケース(電装ボックス)にて覆われた回路基板60と、ファン30を支持するファン支持部材(モータアングル)70と、筐体10の一側面に取り付けられたカバー93内に収納された図示しない二方弁および三方弁とを主たる構成要素として備える。
筐体10は、底板(ドレンパン)11、左右の側板12、13、前板14、格子状の吸気口を有する後板15および天板16を有し、これらがビスにて連結して組み立てられる。前板14には、円形の吹出口14aが設けられると共に、吹出口14aに円形のファンガード14bが取り付けられている。熱交換器20は、筐体10の左側板12と後板15と右側板13の内面に沿うように底板11にて支持されると共に、配管部50と接続されている。
また、筐体10内には、ファン30を収納する左側スペースと圧縮機40および配管部50を収納する右側スペース(機械室)とを遮蔽する遮蔽板17が底板11にて支持されるよう設けられている。左側スペースにおける左右の略中間位置にかつ熱交換器20に沿ってファン支持部材(モータアングル)70が底板11にて支持されるよう設けられ、電装ボックス(回路基板60)を水平状に支持する支持板19がファン支持部材70にて支持されるよう設けられている。
なお、底板11の裏(下面)には左右一対の支持脚18が取り付けられており、一対の支持脚18によって底板11が設置面から浮き上がっている。
配管部50は、膨張弁またはキャピラリーチューブまたはその両方を有しかつ熱交換器20と二方弁(不図示)とを接続する冷媒配管部と、四方弁を有しかつ熱交換器20および三方弁(不図示)を四方弁を介して圧縮機40に接続する冷媒配管部とを備える。なお、二方弁および三方弁は、冷媒を流通させる渡り配管としての図示しない第1配管および第2配管を介して室内機の室内熱交換器(不図示)と接続される。すなわち、圧縮機40、四方弁、室外熱交換器、膨張機構(膨張弁、キャピラリーチューブ)、二方弁、第1配管、室内熱交換器、第2配管、三方弁にて冷凍サイクルが形成されている。
空気調和機の運転時、室外機1においては、圧縮機40の駆動により冷媒が循環して熱サイクル(冷凍サイクル)が運転される。この際、ファン30を駆動することにより熱交換器20の周囲に気流が生じ、回転するプロペラファン30bの吸引力によって外気が吸込され、熱交換器20を通過して筐体10内に流入する。熱交換器20を通過した外気は熱交換されて吹出口14aから外部に吹き出される。
また、冷媒が図示しない第1配管と第2配管を介して室外機1と図外の室内機との間を循環し、室外機1の二方弁および三方弁のうちの一方には高温の冷媒が流れ、他方には低温の冷媒が流れる。具体的には、空気調和機の通常の冷房運転時には、圧縮機40から吐出された高温高圧の気体冷媒は、四方弁を介して、室外熱交換器に流入する。室外熱交換器にて放熱し、中温高圧の液冷媒となり、膨張弁にて、低温低圧の液冷媒となる。二方弁に低温低圧の液冷媒が流れ、第1配管を通って、室内熱交換器に流入する。室内熱交換器にて吸熱し中温(通常、室内熱交換器に流入する液冷媒よりも高温)低圧の気体冷媒となる、気体冷媒は第2配管を通り、三方弁に中温の気体冷媒が流れる。気体冷媒は四方弁を介して、圧縮機40に流入する。すなわち、通常の冷房運転時においては、基本的には二方弁の温度は三方弁の温度よりも低くなる。
通常の暖房運転時には圧縮機40から吐出された高温高圧の冷媒は、四方弁を介して、三方弁を通る。すなわち、三方弁には、高温高圧の気体冷媒が流れる。三方弁を通った冷媒は、第2配管を通り、室内熱交換器に流入する。室内熱交換器にて放熱し、中温高圧(通常、室内熱交換器に流入する気体冷媒よりも低温)の液冷媒となり、第1配管を通って、二方弁に流入する。すなわち、二方弁には低温の液体冷媒が流れる。その後、膨張弁にて、低温低圧の液冷媒となり、室外熱交換器に流入する。室外熱交換器にて吸熱し、中温低圧の気体冷媒となり、四方弁を介して、圧縮機40に流入する。すなわち、通常の暖房運転時においては、基本的には二方弁の温度は三方弁の温度よりも低くなる。すなわち、通常の冷房運転時、通常の暖房運転時いずれにおいても、基本的には二方弁を流れる冷媒の温度は、三方弁を流れる冷媒の温度よりも低くなる。
<回路基板60の概略構成>
図2に示すように、回路基板60の概略構成について説明する。
図2に示すように、回路基板60は、インバータ回路601、DC電流検出回路602、整流回路603、AC電源604およびインバータ制御部605を備える。
以下、回路基板60の各構成要素を説明する。
インバータ回路601は、圧縮機40のモータ41に接続され、モータ回転数設定部6052によって設定された目標回転数に基づき、モータ41を適宜所定の回転数で回転するよう回転指令信号を送信してモータ41を駆動することにより、モータ41の回転を制御する回路である。
DC電流検出回路602は、インバータ回路601を流れるDC電流の電流値を検知する回路である。
整流回路603は、AC電源604に接続され、ダイオード、チョークコイルおよびコンデンサーから構成され、AC電源604からの交流電圧を直流電圧に変換する回路である。
AC電源604は、所定の電圧および周波数の交流電力をインバータ回路601およびモータ41に供給する部分である。
電流値検出・負荷電流演算部6051は、DC電流検出回路602に接続され、DC電流検出回路602によって検出されたインバータ回路601を流れるDC電流の電流値を検出し、モータ41にかかる負荷電流値Iqを演算により算出する部分である。
モータ回転数設定部6052は、電流値検出・負荷電流演算部6051によって算出されたモータ41にかかる負荷電流値Iqに基づき、モータ41の回転数を設定し、インバータ回路601に制御信号を出力する部分である。
インバータ制御部605は、電流値検出・負荷電流演算部6051およびモータ回転数設定部6052を備え、インバータ回路601の動作を制御する部分である。具体的には、本実施の形態においては、インバータ制御部605は、プロセッサやメモリなどを含むマイクロコンピュータによって実現される。
より詳細には、プロセッサは、メモリのプログラムに基づいて、回路基板60や室外機1や空気調和機の各部を制御する。メモリは、RAMやROMによって実現され、たとえば、圧縮機の運転を制御することが好ましい条件などを記憶する。
ここで、図3は、インバータ制御における圧縮機のモータの負荷電流値と振動の大きさの対応関係と、負荷電流が5Aのときの運転禁止領域を示すグラフである。図3において、グラフの横軸はモータ41の回転数(rpm)を示し、縦軸は圧縮機40の振動の大きさ(μm)を示す。
図3に示すように、モータ41に係る負荷が3A,5A,7Aの場合において、モータ41の回転数が約2800〜3100rpmの範囲では、圧縮機40の振動が大きくなる。圧縮機40の振動が所定の振動許容値を超えると、振動による騒音や配管の劣化などが生じる可能性が高くなるため、この範囲における圧縮機の運転を制限することが好ましい。
そこで、本実施の形態においては、第1の振動許容値を超える可能性が高い、モータ41の負荷電流と回転数の関係から構成される領域が運転禁止領域として設定されている。運転禁止領域は、第1の制限領域ともいい、インバータ制御部605は、この範囲においては長時間の運転が避けるようにモータ41の回転数やその他のパラメータを制御する。
そして、図4に示すように、第1の振動許容値よりもさらに高い第2の振動許容値を超える可能性が高い、モータ41の負荷電流と回転数の関係から構成される領域が通過禁止領域として設定されている。通過禁止領域は、第2の制限領域ともいい、インバータ制御部605は、短い期間であっても、この範囲に入ることがないようにモータ41の回転数やその他のパラメータを制御する。
具体的には、本実施の形態においては、インバータ制御部605のメモリが、図5に示すように、第1の振動許容値を超える可能性が高い、モータ41の負荷電流と回転数の関係から構成される運転禁止領域を示す第1の制限データと、第2の振動許容値を超える可能性が高い、モータ41の負荷電流と回転数の関係から構成される通過禁止領域を示す第2の制限データとを記憶する。
<モータ41の回転数の制御方法>
次に、本実施の形態に係る室外機1のモータ41の回転数の制御方法について説明する。なお、回転数の制御とは、目標となる回転数の指令がモータ回転数設定部6052に与えられて、その目標回転数に実際のモータ41の回転数を近づけることである。また、モータ回転数設定部6052に与えられる回転数の指令は、目標の室内温度へ近づけるように室内機から送られてくる信号を元にすることが一般的であるが、室外機から発信される信号や、通信を介した外部の装置からの信号を元に、回転数を制御してもよい。
図6は、図2のインバータ制御部605によるモータ41の回転数の制御処理を示すフローチャートである。
室外機1の運転開始後、インバータ制御部605は、圧縮機のモータ41の目標回転数を取得する(ステップS102)。
インバータ制御部605は、圧縮機のモータ41の現在の回転数を取得する(ステップS104)。
電流値検出・負荷電流演算部6051は、DC電流検出回路602によって検出されたDC電流値に基づき、圧縮機40の負荷電流値Iqを算出する(ステップS106)。
インバータ制御部605は、第1の制限データを参照することによって、算出した現在の負荷電流値Iqや現在の膨張弁の開度や将来の負荷電流値や将来の膨張弁の開度などに基づいて、圧縮機のモータ41が目標回転数に達するまでに、運転禁止領域に入るか否かを判断する(ステップS108)。
運転禁止領域に入る可能性が低い場合(ステップS108にてNOである場合)、インバータ制御部605は、通常の方法で、圧縮機のモータ41の回転数を制御する(ステップS110)。
一方、運転禁止領域に入る可能性が高い場合(ステップS108にてYESである場合)、インバータ制御部605は、第2の制限データを参照することによって、算出した現在の負荷電流値Iqや現在の膨張弁の開度や将来の負荷電流値や将来の膨張弁の開度に基づいて、圧縮機のモータ41が目標回転数に達するまでに、通過禁止領域に入るか否かを判断する(ステップS112)。
通過禁止領域に入る可能性が低い場合(ステップS112にてNOである場合)、インバータ制御部605は、運転禁止領域の内側で、定常的な運転をすることがないように、圧縮機のモータ41の回転数を制御する(ステップS114)。
通過禁止領域に入る可能性が高い場合(ステップS112にてYESである場合)、インバータ制御部605は、今回の目標回転数に向けた制御をキャンセルして所定時間待機する(ステップS118)。すなわち、所定時間経過後に、再度、目標回転数の取得を試みる(ステップS102)。
<第2の実施の形態>
インバータ制御部605の処理は、図6のような処理には限られない、たとえば、インバータ制御部605は、目標回転数に向けて圧縮機40のモータ41の回転数を制御するたびに、運転禁止領域に入ったか否かを判断してもよい。そして、運転禁止領域に入った場合に、このまま目標回転数に向けた制御を継続すると通過禁止領域に入ってしまうか否かを判断してもよい。
より詳細には、インバータ制御部605は、目標回転数に向けて圧縮機のモータ41の回転数を制御するたびに、図7に示す処理を実行してもよい。インバータ制御部605は、運転禁止領域に入ったか否かを判断する(ステップS208)。インバータ制御部605は、運転禁止領域に入っていない場合(ステップS208にてNOである場合)、そのまま目標回転数に向けて圧縮機のモータ41の回転数を制御する(ステップS210)。
運転禁止領域に入った場合(ステップS208にてYESである場合)、インバータ制御部605は、第2の制限データを参照することによって、算出した現在の負荷電流値Iqや現在の膨張弁の開度や将来の負荷電流値や将来の膨張弁の開度に基づいて、圧縮機のモータ41が目標回転数に達するまでに、通過禁止領域に入るか否かを判断する(ステップS212)。
通過禁止領域に入る可能性が低い場合(ステップS212にてNOである場合)、インバータ制御部605は、運転禁止領域の内側で、定常運転をすることがないように、圧縮機のモータ41の回転数を制御する(ステップS214)。
通過禁止領域に入る可能性が高い場合(ステップS212にてYESである場合)、インバータ制御部605は、今回の目標回転数に向けた制御をキャンセルして元の回転数に戻す処理を実行する(ステップS218)。
<第3の実施の形態>
第1の制限データや第2の制限データは、図5のようなものには限られない。たとえば、図8に示すように、第1の振動許容値を超える可能性が高い、モータ41の負荷電流と回転数の関係から構成される運転禁止領域の境界や、第2の振動許容値を超える可能性が高い、モータ41の負荷電流と回転数の関係から構成される通過禁止領域の境界が、直線ではなく、なだらかに設定されていてもよい。
<第4の実施の形態>
インバータ制御部605の処理は、上記の実施の形態のような処理には限られない、たとえば、インバータ制御部605は、所定の場合だけ、圧縮機のモータ41に、運転禁止領域で立ち止まって運転することや、通過禁止領域を通過させることや、通過禁止領域で立ち止まって運転することを許可してもよい。
すなわち、図9に示すように、室外機1の運転開始後、インバータ制御部605は、圧縮機のモータ41の目標回転数を取得する(ステップS102)。
インバータ制御部605は、圧縮機のモータ41の現在の回転数を取得する(ステップS104)。
電流値検出・負荷電流演算部6051は、DC電流検出回路602によって検出されたDC電流値に基づき、圧縮機40の負荷電流値Iqを算出する(ステップS106)。
インバータ制御部605は、所定の条件を満たすか否かを判断する(ステップS407)。たとえば、インバータ制御部605は、今から遡って所定の時間以内に、運転禁止領域で立ち止まって運転したことがなく、通過禁止領域を通過させたことがなく、通過禁止領域で立ち止まって運転したことがない場合に、所定の条件を満たすものと判断する。
インバータ制御部605は、所定の条件が満たされた場合(ステップS407にてYESである場合)、通常の方法で、圧縮機のモータ41の回転数を制御する(ステップS110)。
一方、所定の条件が満たされていない場合(ステップS407にてNOである場合)、インバータ制御部605は、上記の実施の形態と同様に、ステップS108からの処理を実行する。
なお、ステップS407の所定の条件に関して、他の判断を行ってもよい。要は、圧縮機のモータ41の制限を緩和することが望ましい状態ある場合に、所定の条件を満たしていると判断することが好ましい。
たとえば、ステップS407の所定の条件に関して、インバータ制御部605は、空気調和機の運転開始から所定の時間が経過していない場合に、所定の条件を満たすものと判断してもよい。
あるいは、ステップS407の所定の条件に関して、インバータ制御部605は、室内の温度と、設定温度との差が、所定値以上離れている場合に、所定の条件を満たすものと判断してもよい。
<第5の実施の形態>
あるいは、インバータ制御部605は、図10に示すように、通過禁止領域に入る可能性が高い場合(ステップS110にてYESである場合)、図5に示す通過禁止領域を避けて、圧縮機のモータ41を所望の回転数に推移させてもよい(ステップS518)。たとえば、インバータ制御部605は、回転数を変更する間、負荷電流を下げたり、膨張弁を開いたりして、圧縮機のモータ41を所望の回転数に推移させてから、負荷電流や膨張弁を元の値に戻してもよい。
<第6の実施の形態>
上記の実施の形態おいては、空気調和機が、第1の制限データや第2の制限データをローカルで蓄積し、図6や図7の処理をインバータ制御部605が実行するものであったが、これらの役割を他の装置がになってもよい。たとえば、図11に示すクラウド上のサーバ300が、空気調和機100やその他の機器から必要な情報を取得して、空気調和機100の圧縮機のモータ41の回転数に制限を与える処理を実行してもよい。つまり、空気調和機100やサーバ300やルータ400などによって空気調和システムが構成される。
より詳細には、図12に示すように、サーバ300は、主たる構成要素として、CPUなどのプロセッサ310と、メモリ320と、操作部340と、通信インターフェイス360とを含む。
プロセッサ310は、メモリ320に記憶されているプログラムを実行することによって、サーバ300の各部を制御する。
メモリ320は、各種のRAM、各種のROMなどによって実現され、サーバ300に内包されているものであってもよいし、サーバ300の各種インターフェイスに着脱可能なものであってもよいし、サーバ300からアクセス可能な他の装置の記録媒体であってもよい。メモリ320は、プロセッサ310によって実行されるプログラムや、プロセッサ310によるプログラムの実行により生成されたデータ、入力されたデータ、第1の制限データや第2の制限データなど、本実施の形態にかかる処理やサービスに利用されるデータベースなどを記憶する。
操作部340は、サービスの管理者などの命令を受け付けて、当該命令をプロセッサ310に入力する。
通信インターフェイス360は、プロセッサ310からのデータを、インターネット、キャリア網、ルータ400などを介して、空気調和機100や電気機器200や他のサーバなどの他の装置に送信する。逆に、通信インターフェイス360は、インターネット、キャリア網、ルータなどを介して他の装置からのデータを受信して、プロセッサ310に受け渡す。
次に、本実施の形態にかかるプロセッサ310による空気調和機100の電流確認処理について説明する。プロセッサ310は、メモリ320のプログラムに従って以下のような処理を実行する。
図6を参照して、空気調和機100の運転開始後、サーバ300のプロセッサ310は、通信インターフェイス360を介して、空気調和機100から圧縮機のモータ41の目標回転数を取得する(ステップS102)。
プロセッサ310は、通信インターフェイス360を介して、圧縮機のモータ41の現在の回転数を取得する(ステップS104)。
プロセッサ310は、通信インターフェイス360を介して、空気調和機100から圧縮機40の負荷電流値Iqを取得する(ステップS106)。
プロセッサ310は、メモリ320の第1の制限データを参照することによって、現在の負荷電流値Iqや現在の膨張弁の開度や将来の負荷電流値や将来の膨張弁の開度などに基づいて、圧縮機のモータ41が目標回転数に達するまでに、運転禁止領域に入るか否かを判断する(ステップS108)。
運転禁止領域に入る可能性が低い場合(ステップS108にてNOである場合)、プロセッサ310は、通信インターフェイス360を介して空気調和機100に、通常の方法での圧縮機のモータ41の回転数の制御を許可する(ステップS110)。
一方、運転禁止領域に入る可能性が高い場合(ステップS108にてYESである場合)、プロセッサ310は、第2の制限データを参照することによって、現在の負荷電流値Iqや現在の膨張弁の開度や将来の負荷電流値や将来の膨張弁の開度に基づいて、圧縮機のモータ41が目標回転数に達するまでに、通過禁止領域に入るか否かを判断する(ステップS112)。
通過禁止領域に入る可能性が低い場合(ステップS112にてNOである場合)、プロセッサ310は、運転禁止領域の内側で、定常的な運転をすることがないように、通信インターフェイス360を介して空気調和機100に、圧縮機のモータ41の回転数を制御させる(ステップS114)。
通過禁止領域に入る可能性が高い場合(ステップS112にてYESである場合)、プロセッサ310は、通信インターフェイス360を介して空気調和機100に、今回の目標回転数に向けた制御をキャンセルさせて所定時間待機させる(ステップS118)。
<まとめ>
上記の実施の形態おいては、圧縮機と、圧縮機の回転数を制御するための制御部と、を備える空気調和システムが提供される。圧縮機の負荷電流と回転数とに関し、第1の制限エリアと、第2の制限エリアと、が設定されている。制御部は、圧縮機の回転数を第1の制限エリアで待機させることを制限し、圧縮機の回転数が第2の制限エリアを待機および通過することを制限する。
好ましくは、制御部は、圧縮機の回転数が第2の制限エリアで待機および通過することを所定の程度以下に制御する。
好ましくは、制御部は、空気調和機構を立ち上げてから所定の期間内は、圧縮機の回転数が第2の制限エリアで待機および通過することを許可する。
好ましくは、制御部は、室温と設定温度との差が所定値以上である場合は、圧縮機の回転数が第2の制限エリアで待機および通過することを許可する。
好ましくは、制御部は、圧縮機の回転数が第2の制限エリアを回避するように、圧縮機の回転数を変化させていく。
好ましくは、制御部は、圧縮機を搭載する空気調和機に搭載される。
好ましくは、制御部は、圧縮機を搭載する空気調和機と通信可能なサーバに搭載される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 :室外機
10 :筐体
11 :底板
12 :左側板
13 :右側板
14 :前板
14a :吹出口
14b :ファンガード
15 :後板
16 :天板
17 :遮蔽板
18 :支持脚
19 :支持板
20 :熱交換器
30 :ファン
30a :モータ
30b :プロペラファン
40 :圧縮機
41 :モータ
50 :配管部
60 :回路基板
70 :ファン支持部材
93 :カバー
100 :空気調和機
200 :電気機器
300 :サーバ
310 :プロセッサ
320 :メモリ
340 :操作部
360 :通信インターフェイス
400 :ルータ
601 :インバータ回路
602 :DC電流検出回路
603 :整流回路
604 :AC電源
605 :インバータ制御部
6051 :負荷電流演算部
6052 :モータ回転数設定部

Claims (7)

  1. 圧縮機と、
    前記圧縮機の回転数を制御するための制御部と、を備える空気調和システムであって、
    前記圧縮機の負荷電流と回転数とに関し、第1の制限エリアと、第2の制限エリアと、が設定されており、
    前記制御部は、前記圧縮機の回転数を前記第1の制限エリアで待機させることを制限し、前記圧縮機の回転数が前記第2の制限エリアを待機および通過することを制限する、空気調和システム。
  2. 前記制御部は、前記圧縮機の回転数が前記第2の制限エリアで待機および通過することを所定の程度以下に制御する、請求項1に記載の空気調和システム。
  3. 前記制御部は、空気調和機構を立ち上げてから所定の期間内は、前記圧縮機の回転数が前記第2の制限エリアで待機および通過することを許可する、請求項1または2に記載の空気調和システム。
  4. 前記制御部は、室温と設定温度との差が所定値以上である場合は、前記圧縮機の回転数が前記第2の制限エリアで待機および通過することを許可する、請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和システム。
  5. 前記制御部は、前記圧縮機の回転数が前記第2の制限エリアを回避するように、前記圧縮機の回転数を変化させていく、請求項1から4のいずれか1項に記載の空気調和システム。
  6. 前記制御部は、前記圧縮機を搭載する空気調和機に搭載される、請求項1から5のいずれか1項に記載の空気調和システム。
  7. 前記制御部は、前記圧縮機を搭載する空気調和機と通信可能なサーバに搭載される、請求項1から5のいずれか1項に記載の空気調和システム。
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