JP2021001509A - 接合構造及び建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】止水性能を十分に発揮させること。【解決手段】接合構造は、第1の形材4と第2の形材3における長手方向の端面との間にシール材5を挟んだ状態でネジ6によって第1の形材4及び第2の形材3同士を接合する接合構造である。第1の形材4には、第2の形材3に向けて突出する突起部44が設けられている。突起部44は、第2の形材3に向けて突出する基部45と、基部45の先端から第2の形材3に向けて突出し、ネジ6の締結力によって潰れる変形部46とを備える。【選択図】図5

Description

本発明は、窓枠等を構成する2つの形材同士を接合する接合構造及び建具に関する。
従来、縦枠と横枠における長手方向の端面との間にシール材を挟んだ状態でネジによって当該縦枠及び当該横枠同士を接合する接合構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の接合構造では、縦枠、横枠及びシール材は、以下の構成を有する。
縦枠には、ネジが挿通される第1の挿通穴と、当該第1の挿通穴の周囲から横枠に向けて突出し、先端が平坦面である凸部とが設けられている。また、シール材には、ネジが挿通される第2の挿通穴が設けられている。さらに、横枠には、第1,第2の挿通穴に挿通されたネジのネジ部が螺合されるネジ螺合部が設けられている。そして、第1,第2の挿通穴にネジを挿通し、当該ネジのネジ部をネジ螺合部に螺合すると、縦枠及び横枠は、凸部の先端と当該横枠との間にシール材が介在した状態で互いに接合される。
特開昭57−174681号公報
しかしながら、特許文献1に記載の接合構造では、凸部の先端と横枠との間に介在するシール材の弾性反発力によって、当該凸部の先端と当該横枠との間が不要に離間し易いものとなる。すなわち、必要なシール材の圧縮量を確保することができず、止水性能を十分に発揮させることができない、という問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みて、止水性能を十分に発揮させることができる接合構造及び建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る接合構造は、第1の形材と第2の形材における長手方向の端面との間にシール材を挟んだ状態でネジによって前記第1の形材及び前記第2の形材同士を接合する接合構造であって、前記第1の形材には、前記ネジが挿通される第1の挿通穴が設けられ、前記シール材には、前記ネジが挿通される第2の挿通穴が設けられ、前記第2の形材には、前記第1の挿通穴及び前記第2の挿通穴に挿通された前記ネジのネジ部が螺合されるネジ螺合部が設けられ、前記第1の形材及び前記第2の形材の一方の形材には、前記第1の形材及び前記第2の形材の他方の形材に向けて突出する突起部が設けられ、前記突起部は、前記他方の形材に向けて突出する基部と、前記基部の先端から前記他方の形材に向けて突出し、前記ネジの締結力によって潰れる変形部とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る接合構造は、第1の形材と第2の形材における長手方向の端面との間にシール材を挟んだ状態でネジによって前記第1の形材及び前記第2の形材同士を接合する接合構造であって、前記第1の形材には、前記ネジが挿通される第1の挿通穴と、前記第1の挿通穴の中心軸に向かうにしたがって前記第2の形材側に傾斜した突起部とが設けられ、前記シール材には、前記ネジが挿通される第2の挿通穴が設けられ、前記第2の形材には、前記第1の挿通穴及び前記第2の挿通穴に挿通された前記ネジのネジ部が螺合されるネジ螺合部が設けられ、前記突起部は、前記ネジの締結力によって先端が前記ネジの座面に近接するように基端部分が変形するとともに前記先端が前記ネジ部に当接することを特徴とする。
また、本発明に係る建具は、第1の形材と、第2の形材と、前記第1の形材と前記第2の形材における長手方向の端面との間に挟まれるシール材とを備え、前記第1の形材及び前記第2の形材同士が上述した接合構造によって接合されていることを特徴とする。
本発明に係る接合構造及び建具によれば、止水性能を十分に発揮させることができる。
実施の形態1に係る建具の一部を示す斜視図である。 図1に示した建具の一部の構成を分解した分解斜視図である。 第1の挿通穴及び突起部を示す図である。 第1の挿通穴及び突起部を示す図である。 下枠及び縦枠同士を接合する接合方法を説明する図である。 下枠及び縦枠の接合部分を当該縦枠の外側から見た図である。 実施の形態2に係る第1の挿通穴及び突起部を示す図である。 実施の形態2に係る第1の挿通穴及び突起部を示す図である。 実施の形態2に係る接合方法を説明する図である。 実施の形態3に係る第1の挿通穴及び突起部を示す図である。 実施の形態3に係る第1の挿通穴及び突起部を示す図である。 実施の形態3に係る接合方法を説明する図である。
以下に、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態)について説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付している。
(実施の形態1)
〔建具の概略構成〕
図1は、本実施の形態1に係る建具1の一部を示す斜視図である。図2は、図1に示した建具1の一部の構成を分解した分解斜視図である。
なお、以下で記載する「見込み方向」は、建具1の奥行きに沿った方向(図1及び図2の矢印Arの方向)である。見込み方向に沿った平面については、見込み面と称し、見込み方向に直交する平面については、見付け面と称する場合がある。
本実施の形態1においては、浴室の出入口に設けられ、折戸(図示略)を支持する枠体2を備えた浴室用の建具1を例に挙げ、本発明に係る接合構造を説明する。
枠体2は、上枠(図示略)、下枠3、浴室側から見て左側の縦枠(図示略)、及び浴室側から見て右側の縦枠4の各枠部材を四周枠組みすることによって構成される。当該各枠部材は、アルミニウム等の金属製、または樹脂製の押出形材によって構成され、全長に亘って略同一の断面形状を有する。
以下では、説明の便宜上、本発明に係る接合構造として、下枠3及び縦枠4同士を接合する接合構造を主に説明する。ここで、下枠3は、本発明に係る第2の形材に相当する。また、縦枠4は、本発明に係る第1の形材に相当する。なお、以下で記載する「内側」は、縦枠4において、他方の縦枠に近接する側を意味する。また、以下で記載する「外側」は、縦枠4において、他方の縦枠から離間する側を意味する。
下枠3及び縦枠4は、当該下枠3における長手方向の端面31と縦枠4における内側の見込み面41aとの間にシール材5を挟んだ状態で2つのネジ6(図2)によって接合される。
下枠3は、下枠表面部32と、中空形成部33と、垂壁部34と、2つのネジ螺合部35とを備える。
下枠表面部32において、上方側の見込み面には、折戸が案内されるレール32aと、当該レール32aの脱衣室側にて下方に窪み、成型された止水部材(図示略)が嵌合される嵌合溝32bとが設けられている。
中空形成部33は、下枠表面部32の下方に位置し、嵌合溝32bを覆うように設けられている。そして、中空形成部33は、下枠表面部32との間で下枠3の長手方向に沿って連通する中空部36を形成する。
垂壁部34は、下枠表面部32における浴室側の縁から下方に垂設された部分である。
2つのネジ螺合部35は、下枠表面部32における下方側の見込み面に設けられている。より具体的に、2つのネジ螺合部35のうち、一方のネジ螺合部35は、嵌合溝32bの底部32cの下、すなわち、中空部36内に設けられている。また、他方のネジ螺合部35は、中空部36外であって、垂壁部34の近傍に設けられている。
これらネジ螺合部35は、同一の構成を有する。具体的に、ネジ螺合部35は、見込み方向において互いに間隔を空けて下方に向けて延出された2つの延出片35aによって構成されている。これら2つの延出片35aは、見込み方向において互いに反対側に膨らみつつ湾曲する弧状をなす。そして、2つの延出片35aの先端は、間隔が空いている。
縦枠4は、見込み方向に沿って延在するとともに見込み面41aを構成する見込み壁部41と、見込み面41aにおいて、上下方向に沿って延在し、展張した折戸と脱衣室側にて対向する対向片42とを備える。
見込み壁部41には、2つの第1の挿通穴43と、4つの突起部44とが設けられている(図2)。
図3及び図4は、第1の挿通穴43及び突起部44を示す図である。
第1の挿通穴43及び突起部44は、当該第1の挿通穴43を形成する打ち抜き部と当該突起部44を形成する突き出し部とを有する金型を用いたプレス加工により同時に形成される。本実施の形態1では、図3及び図4に示すように、1つの第1の挿通穴43と2つの突起部44とが同時に形成される。
2つの第1の挿通穴43は、見込み壁部41の表裏をそれぞれ貫通し、2つのネジ6がそれぞれ挿通される穴である。これら第1の挿通穴43は、2つのネジ螺合部35にそれぞれ対向する位置に設けられている。
4つの突起部44は、見込み面41aから内側にそれぞれ突出した突起である。4つの突起部44のうち、2つの突起部44は、2つの第1の挿通穴43の一方の第1の挿通穴43を挟んで見込み方向の両側にそれぞれ設けられ、2つのネジ螺合部35の一方のネジ螺合部35を構成する2つの延出片35aにそれぞれ対向する位置に設けられている。また、他の2つの突起部44は、他方の第1の挿通穴43を挟んで見込み方向の両側にそれぞれ設けられ、他方のネジ螺合部35を構成する2つの延出片35aにそれぞれ対向する位置に設けられている。そして、4つの突起部44は、底部32cを含む下枠表面部32と対向しない位置にそれぞれ設けられている。
これら突起部44は、同一の構成を有する。具体的に、突起部44は、基部45と、変形部46とを備える。
基部45は、見込み面41aから内側に突出した部分である。この基部45は、側面に第1の挿通穴43の内周面を延長させた第1の延長面451を有する。
変形部46は、基部45の先端全体の領域から内側に突出した部分であり、下枠3及び縦枠4同士を接合する際にネジ6の締結力によって潰れる部分である。この変形部46は、側面に第1の延長面451を延長させた第2の延長面461と、内側に向かうにしたがって第1の挿通穴43の中心軸Ax(図4)に向かう傾斜面462とをそれぞれ有し、上下方向に沿って延在する略三角柱状に形成されている。
そして、本実施の形態1に係る突起部44は、全体として上下方向に沿って延在する略三角柱形状を有する。
シール材5は、シート状をなしブチルゴム等の軟質な部材で形成されている。このシール材5は、下枠3における端面31の輪郭をなす縁(嵌合溝32bに嵌合された止水部材を含む)よりも、全周に亘って大きな形状を有している。また、シール材5には、表裏をそれぞれ貫通し、2つのネジ6がそれぞれ挿通される2つの第2の挿通穴51が設けられている(図2)。これら第2の挿通穴51は、2つのネジ螺合部35、及び2つの第1の挿通穴43にそれぞれ対向する位置に設けられている。ここで、第2の挿通穴51の内径寸法は、1つの第1の挿通穴43の周囲に設けられた2つの突起部44における各第2の延長面461同士の離間寸法と略同一に設定されている。
〔接合方法〕
次に、下枠3及び縦枠4同士を接合する接合方法について説明する。
図5は、下枠3及び縦枠4同士を接合する接合方法を説明する図である。具体的に、図5は、下枠3及び縦枠4同士を接合する接合構造の断面を模式的に示す図である。図6は、下枠3及び縦枠4の接合部分を当該縦枠4の外側から見た図である。
先ず、作業者は、第1,第2の挿通穴43,51及びネジ螺合部35が互いに対向する状態となるように、下枠3の端面31と見込み面41aとの間にシール材5を挟む。そして、作業者は、縦枠4の外側から内側に向かってネジ6を第1,第2の挿通穴43,51に挿通するとともに、当該ネジ6のネジ部61をネジ螺合部35に螺合する(図5(a))。ネジ6がネジ螺合部35に締め付けられる前の仮固定状態(図5(a))では、突起部44とネジ螺合部35との間には、シール材5が介在している。また、突起部44は、ネジ6の座面62を下枠3の長手方向に投影した投影領域Sp内に位置する。
次に、作業者は、ネジ6をネジ螺合部35に締め付けていく。
ネジ6をネジ螺合部35に締め付けていくと、変形部46は、先端が第2の挿通穴51内に入り込むとともに、傾斜面462によって当該第2の挿通穴51の縁部を中心軸Axから離間する方向に変位させる。また、変形部46は、ネジ6の締結力によって潰れる(図5(b))。一方、基部45は、ネジ6の締結力によって潰れることはない(図5(b))。ネジ6がネジ螺合部35に締め付けられた後の状態(図5(b))では、シール材5は、基部45とネジ螺合部35との間から当該基部45と当該ネジ螺合部35とが対向しない位置に押し除かれる。そして、当該基部45と当該ネジ螺合部35とが当接する。また、シール材5は、下枠3の端面31と見込み面41aとの間で圧縮される。そして、下枠表面部32(嵌合溝32bを形成する部位を含む)によりシール材5が圧縮されている部位が止水ラインLN(図6の太線参照)を形成している。
(実施の形態2)
次に、本実施の形態2について説明する。
以下の説明では、実施の形態1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図7及び図8は、本実施の形態2に係る第1の挿通穴43及び突起部44Aを示す図である。具体的に、図7及び図8は、図3及び図4にそれぞれ対応した図である。
本実施の形態2では、上述した実施の形態1に対して、突起部44とは異なる形状の突起部44Aを採用している。
突起部44Aは、上述した実施の形態1で説明した突起部44に対して、変形部46の形状を変更した点が異なるのみである。以下では、説明の便宜上、本実施の形態2に係る変形部46を変形部46Aと記載する。
変形部46Aは、基部45の先端の一部の領域から内側に突出している。すなわち、変形部46Aは、変形部46と同様に、第2の延長面461と傾斜面462とをそれぞれ有し、上下方向に沿って延在する略三角柱状に形成されている。また、基部45の先端の他の領域は、変形部46Aが設けられた領域以外の領域が外部に露出した平坦面452となっている。
次に、本実施の形態2に係る接合方法を説明する。
図9は、本実施の形態2に係る接合方法を示す図である。具体的に、図9は、図5に対応した断面図である。
作業者は、上述した実施の形態1と同様に仮固定状態(図9(a))に設定した後、ネジ6をネジ螺合部35に締め付けていく。
ネジ6をネジ螺合部35に締め付けていくと、シール材5及び変形部46Aは、上述した実施の形態1と同様の状態(図9(b))となる。すなわち、変形部46Aは、先端が第2の挿通穴51内に入り込むとともに、傾斜面462によって当該第2の挿通穴51の縁部を中心軸Axから離間する方向に変位させる。また、変形部46Aは、ネジ6の締結力によって潰れる。そして、シール材5は、基部45とネジ螺合部35との間から当該基部45と当該ネジ螺合部35とが対向しない位置に押し除かれる。また、当該基部45(平坦面452)と当該ネジ螺合部35とが当接する。
(実施の形態3)
次に、本実施の形態3について説明する。
以下の説明では、実施の形態1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図10及び図11は、本実施の形態3に係る第1の挿通穴43及び突起部44Bを示す図である。具体的に、図10及び図11は、図3及び図4にそれぞれ対応した図である。
本実施の形態3では、上述した実施の形態1に対して、突起部44とは異なる形状の突起部44Bを採用している。
突起部44Bは、切り曲げによって形成された部分であり、中心軸Ax(図11)に向かうにしたがって下枠3の端面31側に傾斜している。そして、突起部44Bは、下枠3及び縦枠4同士を接合する際にネジ6の締結力によって基端部分が変形する。なお、1つの第1の挿通穴43に設けられた2つの突起部44Bにおける当該変形前での各先端同士の離間寸法は、当該第1の挿通穴43の内径寸法よりも小さく設定されている(図11)。また、第2の挿通穴51の内径寸法は、1つの第1の挿通穴43に設けられた2つの突起部44Bにおける当該変形前での各先端同士の離間寸法と略同一に設定されている。
次に、本実施の形態3に係る接合方法を説明する。
図12は、本実施の形態3に係る接合方法を説明する図である。具体的に、図12は、図5に対応した断面図である。
作業者は、上述した実施の形態1と同様に仮固定状態(図12(a))に設定した後、ネジ6をネジ螺合部35に締め付けていく。
ネジ6をネジ螺合部35に締め付けていくと、突起部44Bは、先端が第2の挿通穴51内に入り込むとともに、シール材5側の面47によってシール材5からの弾性反発力を中心軸Axから離間する側に逃がす。また、突起部44Bは、ネジ6の締結力によって先端が座面62に近接するように基端部分が変形するとともに当該先端がネジ部61に当接する(図12(b))。これによって、ネジ6は、これ以上、ネジ螺合部35に締め付けることができない状態となる。
(その他の実施の形態)
ここまで、本発明を実施するための形態を説明してきたが、本発明は上述した実施の形態によってのみ限定されるべきものではない。
上述した実施の形態1〜3では、本発明に係る接合構造を浴室用の建具1を構成する枠体2の下枠3及び縦枠4同士の接合に適用した例について説明したが、これに限らない。例えば、本発明に係る建具は、浴室用でなくても構わない。また、例えば、上枠及び縦枠同士の接合や縦框及び横框同士の接合に本発明に係る接合構造を適用しても構わない。
上述した実施の形態1,2では、本発明に係る突起部44,44Aを本発明に係る第1の形材である縦枠4に設けていたが、これに限らず、本発明に係る第2の形材である下枠3に設けても構わない。
また、上述した実施の形態1,2では、本発明に係る傾斜面462は、内側に向かうにしたがって第1の挿通穴43の中心軸Axに向かうように傾斜していたが、これに限らず、基部45とネジ螺合部35との間からシール材5を押し除くことが可能であれば、その他の方向に傾斜した傾斜面としても構わない。
本発明に係る接合構造は、第1の形材と第2の形材における長手方向の端面との間にシール材を挟んだ状態でネジによって前記第1の形材及び前記第2の形材同士を接合する接合構造であって、前記第1の形材には、前記ネジが挿通される第1の挿通穴が設けられ、前記シール材には、前記ネジが挿通される第2の挿通穴が設けられ、前記第2の形材には、前記第1の挿通穴及び前記第2の挿通穴に挿通された前記ネジのネジ部が螺合されるネジ螺合部が設けられ、前記第1の形材及び前記第2の形材の一方の形材には、前記第1の形材及び前記第2の形材の他方の形材に向けて突出する突起部が設けられ、前記突起部は、前記他方の形材に向けて突出する基部と、前記基部の先端から前記他方の形材に向けて突出し、前記ネジの締結力によって潰れる変形部とを備えることを特徴とする。
なお、以下では、説明の便宜上、第1,第2の形材のうち第1の形材に突起部が設けられた場合を例に説明する。
本発明によれば、ネジをネジ螺合部に締め付けていくと、変形部は、ネジの締結力によって潰れつつ、基部とネジ螺合部との間から当該基部と当該ネジ螺合部とが対向しない位置にシール材を押し除く。一方、基部は、ネジの締結力によって潰れることはない。そして、基部とネジ螺合部とが当接する。
すなわち、基部とネジ螺合部との間にシール材が介在しないため、当該基部と当該ネジ螺合部との間にシール材の弾性反発力が作用することがない。したがって、シール材の圧縮量を十分に確保することができ、止水性能を十分に発揮させることができる。
特に、変形部が潰れるまでネジをネジ螺合部に締め付けていけば、第1,第2の形材同士を接合することができるため、シール材の圧縮量を一定に制御することが可能となる。
また、本発明は、上述した接合構造において、前記変形部は、前記長手方向に対して傾斜した傾斜面を有することを特徴とする。
本発明によれば、変形部が上述した傾斜面を有しているため、ネジをネジ螺合部に締め付けている過程において、当該傾斜面によって基部とネジ螺合部との間から当該基部と当該ネジ螺合部とが対向しない位置にシール材を効果的に押し除くことができる。
また、本発明は、上述した接合構造において、前記変形部は、前記ネジが前記ネジ螺合部に締め付けられた際に、前記傾斜面によって前記第2の挿通穴の縁部を前記ネジ部から離間する方向に変位させることを特徴とする。
本発明では、変形部は、傾斜面によって第2の挿通穴の縁部をネジ部から離間する方向に変位させることで基部とネジ螺合部との間からシール材を押し除く。このため、シール材を傷付けることがなく、止水性能を十分に確保することができる。
また、本発明は、上述した接合構造において、前記基部の先端には、平坦面が設けられ、前記変形部は、前記平坦面の一部の領域から前記他方の形材に向けて突出することを特徴とする。
本発明によれば、平坦面を設ける位置によって、第1,第2の形材同士を接合した際に基部(平坦面)とネジ螺合部とが当接する位置を明確化することが可能となる。すなわち、シール材の圧縮量を明確に規定することが可能となる。
また、本発明に係る接合構造は、第1の形材と第2の形材における長手方向の端面との間にシール材を挟んだ状態でネジによって前記第1の形材及び前記第2の形材同士を接合する接合構造であって、前記第1の形材には、前記ネジが挿通される第1の挿通穴と、前記第1の挿通穴の中心軸に向かうにしたがって前記第2の形材側に傾斜した突起部とが設けられ、前記シール材には、前記ネジが挿通される第2の挿通穴が設けられ、前記第2の形材には、前記第1の挿通穴及び前記第2の挿通穴に挿通された前記ネジのネジ部が螺合されるネジ螺合部が設けられ、前記突起部は、前記ネジの締結力によって先端が前記ネジの座面に近接するように基端部分が変形するとともに前記先端が前記ネジ部に当接することを特徴とする。
本発明によれば、ネジをネジ螺合部に締め付けていくと、突起部は、シール材側の傾斜した面によって当該シール材からの弾性反発力を第1の挿入穴の中心軸から離間する側に逃がす。また、突起部は、先端が当該ネジの座面に近接するように基端部分が変形するとともに当該先端がネジ部に当接する。
すなわち、突起部とネジ螺合部との間におけるシール材の弾性反発力を第1の挿入穴の中心軸から離間する側に逃がしているため、当該シール材の圧縮量を十分に確保することができ、止水性能を十分に発揮させることができる。
特に、突起部の先端がネジ部に当接すると、ネジは、これ以上、ネジ螺合部に締め付けることができない状態となる。すなわち、ネジをこれ以上、ネジ螺合部に締め付けることができない状態とすれば、第1,第2の形材同士を接合することができるため、シール材の圧縮量を一定に制御することが可能となる。
また、本発明に係る建具は、第1の形材と、第2の形材と、前記第1の形材と前記第2の形材における長手方向の端面との間に挟まれるシール材とを備え、前記第1の形材及び前記第2の形材同士が上述した接合構造によって接合されていることを特徴とする。
本発明に係る建具は、第1,第2の形材同士が上述した接合構造によって接合されているため、上述した接合構造と同様の作用及び効果を奏する。
1 建具、3 下枠(第2の形材)、4 縦枠(第1の形材)、5 シール材、6 ネジ、31 端面、35 ネジ螺合部、43 第1の挿通穴、44,44A,44B 突起部、45 基部、46,46A 変形部、51 第2の挿通穴、61 ネジ部、62 座面、452 平坦面、462 傾斜面、Ax 中心軸

Claims (6)

  1. 第1の形材と第2の形材における長手方向の端面との間にシール材を挟んだ状態でネジによって前記第1の形材及び前記第2の形材同士を接合する接合構造であって、
    前記第1の形材には、
    前記ネジが挿通される第1の挿通穴が設けられ、
    前記シール材には、
    前記ネジが挿通される第2の挿通穴が設けられ、
    前記第2の形材には、
    前記第1の挿通穴及び前記第2の挿通穴に挿通された前記ネジのネジ部が螺合されるネジ螺合部が設けられ、
    前記第1の形材及び前記第2の形材の一方の形材には、
    前記第1の形材及び前記第2の形材の他方の形材に向けて突出する突起部が設けられ、
    前記突起部は、
    前記他方の形材に向けて突出する基部と、
    前記基部の先端から前記他方の形材に向けて突出し、前記ネジの締結力によって潰れる変形部とを備える
    ことを特徴とする接合構造。
  2. 前記変形部は、
    前記長手方向に対して傾斜した傾斜面を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の接合構造。
  3. 前記変形部は、
    前記ネジが前記ネジ螺合部に締め付けられた際に、前記傾斜面によって前記第2の挿通穴の縁部を前記ネジ部から離間する方向に変位させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の接合構造。
  4. 前記基部の先端には、
    平坦面が設けられ、
    前記変形部は、
    前記平坦面の一部の領域から前記他方の形材に向けて突出する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の接合構造。
  5. 第1の形材と第2の形材における長手方向の端面との間にシール材を挟んだ状態でネジによって前記第1の形材及び前記第2の形材同士を接合する接合構造であって、
    前記第1の形材には、
    前記ネジが挿通される第1の挿通穴と、
    前記第1の挿通穴の中心軸に向かうにしたがって前記第2の形材側に傾斜した突起部とが設けられ、
    前記シール材には、
    前記ネジが挿通される第2の挿通穴が設けられ、
    前記第2の形材には、
    前記第1の挿通穴及び前記第2の挿通穴に挿通された前記ネジのネジ部が螺合されるネジ螺合部が設けられ、
    前記突起部は、
    前記ネジの締結力によって先端が前記ネジの座面に近接するように基端部分が変形するとともに前記先端が前記ネジ部に当接する
    ことを特徴とする接合構造。
  6. 第1の形材と、第2の形材と、前記第1の形材と前記第2の形材における長手方向の端面との間に挟まれるシール材とを備え、前記第1の形材及び前記第2の形材同士が請求項1〜5のいずれか一つに記載の接合構造によって接合されている
    ことを特徴とする建具。
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