JP2020536626A - 超音波装置での電磁干渉(emi)低減のためのマルチチャネルリアルタイム位相変調 - Google Patents

超音波装置での電磁干渉(emi)低減のためのマルチチャネルリアルタイム位相変調 Download PDF

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Abstract

特に磁気共鳴画像装置の内部に置かれた人体の内部において、アレイ内の複数の超音波トランスデューサの使用から生じる電磁干渉を低減する方法。トランスデューサを駆動する電気信号は、そのような信号およびトランスデューサから生じる電場および磁場の最大オフセットを達成するように、相互に位相がオフセットされる。位相オフセットは、電磁干渉の最適な低減を維持するために、駆動振幅と周波数の変化に応答するように動的に調整される。【選択図】 図3

Description

本出願は、一般に、超音波治療システムに関し、特に、超音波トランスデューサに送信される電気信号に関する位相変調を使用して、超音波トランスデューサから生じる電磁干渉(EMI)を低減することにより、超音波治療の有効性を改善する方法に関する。
超音波トランスデューサは、超音波治療システムに使用され、患部組織または他の組織の温熱治療を提供するものである。超音波エネルギーのビームを形成するように動作する超音波トランスデューサのアレイは、患部組織領域または治療ボリュームで音を熱エネルギーに変換し、その後、治療ボリュームでの温度が有益に上昇する。
画像誘導超音波治療システムでは、患者および超音波治療装置は、一般に、磁気共鳴画像法(MRI)装置などの画像化ボリューム内に配置され、アプリケータ配置の誘導を可能にし、さらに温度マップを計算できるリアルタイムデータを提供して、組織に対する治療効果のモニターを可能にする。その後、臨床オペレータは、治療ボリュームまたは患部組織内の治療の進行を監視でき、治療の結果と経過の入力に基づいて、超音波パワー信号を手動または自動で変更できる。加熱効果の適切な監視により、超音波治療システムを使用して有害な細胞を治療し、健康な組織への損傷を最小限に抑えながら腫瘍を制御可能に破壊できる。
男性の前立腺癌などの疾患の治療のためのMRI誘導経尿道超音波療法システムの使用を実証するための研究が行われてきた。例えば、Chopraらの「回転制御を使用した限局性前立腺癌の治療のためのMRI適合経尿道超音波システム」、Med Phys 35(4):1346−1357、2008を参照。さらに米国特許出願公報2007/0239062;米国特許6,589,174「超音波療法の技術と装置」、2003年;米国特許7,771,418、「制御された超音波加熱を使用した病変組織の治療」、2010;米国特許8,998,889、「コンフォーマル温熱治療の制御と監視のためのシステムと方法」2015;米国特許9,707,413、「超音波治療アプリケータ」、2017を参照。このようなシステムは、本出願人による、または本出願人のための今までの公開および特許された研究を含み、そのすべてが参照により本明細書に組み込まれるものであるが、通常、前立腺の病変組織細胞の壊死である臨床結果を達成するために、前立腺患部に経尿道的超音波エネルギーを使用して病変組織の所望された目標温度に達することを教示するものである。リアルタイムでの治療のMRIガイダンスと温度モニタリングにより、超音波治療トランスデューサへの電力の制御と、患者の患部前立腺の尿道の近くに挿入された細長いアプリケーターに沿って軸方向に配置されたそのようなトランスデューサのアレイの回転の制御が可能になる。
当業者が周知のように、超音波トランスデューサは、電力を取得し、一般にトランスダクションと呼ばれるプロセスでトランスデューサ要素の表面から超音波エネルギー波を生成するように構築および操作される。トランスダクションの性質と範囲は、トランスデューサの製造に使用される材料、トランスデューサの形状、およびトランスデューサへの電気入力に依存する。超音波トランスデューサの製造に使用される一般的な材料は、圧電トランスデューサ結晶材料(チタン酸ジルコン酸鉛、PZT)であり、いくつかの形態がある。
上記の情報源に開示されている超音波温熱治療のシステムでは、4〜4.5 MHzおよび13〜14.4 MHzの帯域で無線周波数(RF)電気出力を生成し、この出力を使用して最大10個の電気エネルギーを音圧(すなわち超音波)に変換する圧電要素を駆動する。これらの要素は、それぞれ低帯域と高帯域で約4Wと2Wの比較的高い電力で駆動でき、PZT材料は非線形応答を生成できることが知られている。これの効果は、RF電磁信号での操作に依存するMRI装置内でトランスデューサを使用すると、MRI画像を劣化させ、MRI温度測定を干渉可能性な高調波の形の電磁干渉(EMI)の生成である。そのようなEMIは、当技術分野でよく知られているように、時間とともに変化する電場および磁場が電磁放射を生成可能であるため、トランスデューサ要素で生成される電場、およびトランスデューサ要素を出入りする電流によって生成される磁場から生じる。
したがって、EMIを低減して、超音波温熱治療の精度と有効性を改善する必要がある。EMIの発生源が人体内部の狭いスペース、たとえば男性の尿道や前立腺で使用されている場合、従来のシールド方法は常に実行可能であるとは限らず、また効果が限られる。したがって、使用される装置のサイズが大きくならず、したがって患者の負傷のリスクをもたらさない、EMIを低減する他の方法が必要とされる。本開示は、アレイ内の異なるトランスデューサに送信される電気信号の位相角を調整することにより、超音波トランスデューサのアレイから生じるEMIを低減する方法に関する。
本明細書の開示は、位相変調技術を使用した、超音波トランスデューサのアレイおよびそのようなトランスデューサに接続された電線から生じる電磁干渉を低減することにより、治療および他の処置における超音波の使用の有効性を向上させる方法に関する。本方法は、各トランスデューサに送信される信号の位相オフセット角度を決定および設定し、アレイ内の各トランスデューサによって生成される電界と電流の相互オフセットによりEMIの最適な低減を達成する。
実施形態は、熱治療装置における超音波トランスデューサのアレイの一部である超音波トランスデューサのセットから生じる電磁干渉を低減する方法に関するものであり、前記セットは、N個のトランスデューサを含み、前記セットの各トランスデューサはアクティブなチャネルに対応し、振幅、周波数、および位相角の駆動信号で電気的に駆動され、前記駆動信号の周波数は前記セット内のすべてのトランスデューサで同じであり、この方法は、各駆動信号の位相角Θ,Θ,...,Θの決定および設定を含むものであり、そのような位相角の決定および設定は、
各トランスデューサの各駆動信号の振幅A,A,...,Aを決定する工程であって、各振幅は非負実数である、決定する工程と、
前記振幅Aの1つがA以外のすべての振幅の合計A+A+...Am−1+Am+1+...+Aより大きいかどうかを決定する工程と、
がそのような他の振幅の合計より大きい場合は、Θ=180°に設定し、iがmと同じでない場合はΘ=0°に設定する工程と、
が前記他の振幅の合計より小さい場合は、各要素が1または−1のいずれかであるNの要素を含むベクトルP ̄(上線付きの大文字Pは、本明細書中「P ̄」と表記する)、を決定する工程であって、P ̄と前記振幅のすべてを含むベクトル[A、A、...、A]とのスカラー積が負ではなく、且つ、各要素が1または−1であり、前記振幅のすべてを有し、N個の要素を有する他の可能な任意のベクトル[A、A、...、A]のスカラー積の大きさよりも大きくならないように、決定する工程と、
i=1、2、...、Nに対して、各要素OがPとAの積に等しくなるようにN要素を有するベクトルO ̄(上線付きの大文字Oは、本明細書中「O ̄」と表記する)を定義する工程と、
O ̄の他のどの要素よりも小さくない、O ̄の第1の正の要素Oaを決定する工程と、
を除くO ̄の他のどの要素よりも小さくない、O ̄の第2の正の要素、Oを決定する工程と、
とOを除くO ̄のすべての要素の合計の絶対値として、量γを定義する工程と、
Θa及びΘbを
Figure 2020536626
Figure 2020536626
として設定する工程と、
Θ及びΘ以外のすべてのΘに対してΘ=cos−1に設定する工程と、
を有するものである、方法。
別の実施形態は、電気駆動超音波温熱治療装置を操作する時の電磁干渉を低減する方法に関するものであり、
特定の治療ゾーンに対して前記装置の超音波アレイを含む前記装置を配置する工程と、
前記治療装置に連結されたコンピュータベースのホストユニットにおいて、共通の駆動周波数を決定し、前記アレイの複数のトランスデューサ要素のそれぞれを駆動する振幅を決定する工程と、
それぞれの電圧源によって生成された各駆動信号で前記複数のトランスデューサ要素のそれぞれを駆動する工程であって、各要素の前記駆動信号は、前記共通の駆動周波数と、前記振幅と、それぞれの位相角を含むものである、駆動する工程と、
少なくとも1つの駆動信号の位相角を変更して、前記温熱治療装置の正味電磁出力を低減する工程とを有する。
治療ゾーンは、尿道、直腸または他の臓器もしくは腔を含む、患者の体内の内部腔、穴または他の自然または人工のボリュームである。そのような場合、治療は内部に(例えば、経尿道に)行われる。他の場合では、治療は体外に送達され、超音波エネルギーは、例えば、患者の皮膚および外臓器および組織層を通して体に向けられる。したがって、治療装置は、(線形デバイスの線または軸に沿って)線形であるアレイを含むことができ、または湾曲や、輪郭のある、またはその他の幾何学的配置を有する幾何学的に集束したアレイが可能である。
本発明の性質および利点をより完全に理解するために、好ましい実施形態の以下の詳細な説明を添付の図面と併せて参照する。
図1は、患者に画像誘導超音波療法を提供するための例示的なシステムを示す。 例示的な超音波アレイを示す図である。 図3は、本明細書に開示される方法の基礎となる特定の原理が示される、2トランスデューサアレイの簡略化されたモデルを示す概略回路図である。 図4は、2トーン混合モデルの概略図であり、本明細書に記載の方法の基礎をなす原理のいくつかをさらに実証している。 図5は、本明細書に開示された方法を使用した場合と使用しなかった場合の両方で駆動される2つのトランスデューサの結果を示す例示的なプロットであり、そのような方法を使用した場合の結果を示す。 図6A、6B、6Cおよび6Dは、本明細書に開示される方法の幾何学的に特定の態様を示すベクトル図である。 図6A、6B、6Cおよび6Dは、本明細書に開示される方法の幾何学的に特定の態様を示すベクトル図である。 図6A、6B、6Cおよび6Dは、本明細書に開示される方法の幾何学的に特定の態様を示すベクトル図である。 図6A、6B、6Cおよび6Dは、本明細書に開示される方法の幾何学的に特定の態様を示すベクトル図である。 図7A、7B、7C、および7Dは、一実施形態による、本明細書に開示される方法の動作を示すフローチャートを示す。 図7A、7B、7C、および7Dは、一実施形態による、本明細書に開示される方法の動作を示すフローチャートを示す。 図7A、7B、7C、および7Dは、一実施形態による、本明細書に開示される方法の動作を示すフローチャートを示す。 図7A、7B、7C、および7Dは、一実施形態による、本明細書に開示される方法の動作を示すフローチャートを示す。
本明細書の開示は、位相変調技術を使用して、超音波温熱治療の装置内の超音波トランスデューサの多要素アレイから生じるEMIを低減する方法に関する。
図1は、患者に画像誘導超音波療法を提供するための例示的なシステム10を示す。簡略化された図では、ポータブルPC、ワークステーション、またはプロセッサ、メモリを有し、何らかの入出力装置に結合された他の処理デバイスなどのマスターコンピュータ100を示す。マスターコンピュータ100はディスプレイを含むことができ、温熱療法治療プロセスの制御および観察を容易にするためにユーザインターフェース110をサポートすることができる。
マスターコンピュータ100は、コンピュータインターフェースコネクタ120を介して他のシステムおよびコンポーネントに接続するように構成される。接続120は、マスターコンピュータ100との間でデータおよび情報を送信し、シリアル接続ケーブルなどの標準または専用の電気配線接続ケーブルを含んでもよい。また、接続120は、無線通信の当業者に知られているように無線で達成されてもよく、さらに、ネットワークを介した複数の接続によって、または別の適切な方法によって達成されてもよい。
いくつかの実施形態では、マスタコンピュータ100は、接続120を介して電力制御ユニット130に接続される。電力制御ユニット130は、スタンドアロンのハードウェア装置として実装され得るが、そのようなハードウェアコンポーネントを収容するコンピューターまたはサーバーシステムの特別なカードに構築することによって、例えばマスタコンピュータ100の一部として実装されてもよい。
電力制御ユニット130は、特に機械またはプログラム命令を処理するように構成されたプロセッサーを少なくとも含むものであるが、これはシステム10の別のコンポーネントからプロセッサに提供されてもよく、電力制御ユニット130内のメモリデバイスに格納されてもよい。アナログ及び/またはデジタル回路を含む回路が、超音波治療装置150内の1つまたは複数の超音波治療トランスデューサ要素への出力電力を決定するために、電力制御ユニット130内で動作できるようにしてもよい。
いくつかの実施形態では、電力制御ユニット130は、制御された電気駆動信号を超音波治療装置150内の複数の超音波トランスデューサ要素(例えば、PZTアレイ要素)に供給可能である。駆動信号は、プログラムされた電力量を治療装置150の各要素または要素グループに供給できるように制御される。駆動信号は、決定された駆動電圧、電流、振幅、波形、または周波数を治療装置150の前記超音波トランスデューサに提供するように制御されてもよい。駆動信号の相対位相は、本明細書で説明するように、例えばEMIを低減するために制御することもできる。そのような電気駆動信号は、適切なワイヤ、ケーブル、またはバス140を介して、電力制御ユニット130から超音波治療装置150に送信される。コネクタまたはバスのさまざまな端部をそれらの関連コンポーネントに接続するために、適切なプラグインターフェイスまたはコネクタを含めることができる。
動作中、超音波療法装置150は、患者の身体の一部に挿入され、患者の身体の疾患領域の組織に適切な線量の超音波エネルギーを送達する部分155を含む。
患者および超音波療法装置150は、一般に、患者の関連部分、例えばリアルタイム画像をマスターコンピュータ100またはディスプレイ及びユーザーインタフェース110に提供できる磁気共鳴画像(MRI)装置などの撮像ボリューム160に配置される。いくつかの実施形態では、熱療法のリアルタイムモニターが実行され、臨床オペレータが治療ボリュームまたは病変組織内の治療の経過をモニターできるようになる。治療の結果および経過からの入力に基づいて、電力制御ユニット130からの電力信号に手動または自動の変更を加えることができる。
治療システムコンポーネントからシステム10の制御コンポーネントへのフィードバックおよび接続を使用して、病変組織の治療に使用される超音波アレイ155の各要素に最適な無線周波数(RF)電力信号が提供されることを確実にできる。いくつかの例には、MRIガイド付き超音波治療アプリケーションを使用した男性患者の前立腺癌腫瘍の治療が含まれる。
RF電力制御ユニット130は、超音波治療装置150の超音波アレイ155の要素への所望の駆動電力出力を達成するために、個別のプロセッサ、増幅器、フィルタおよび他のコンポーネントを有する別個の回路カードを含み得る。代わりに、各アレイ要素へのさまざまな電力チャネルの動作を制御するために単一のプロセッサを使用することも可能である。
図2は、超音波アレイ155と同じであり得る超音波アレイ200を示す。超音波アレイ200の各超音波トランスデューサ205は、少なくとも1つの電線220を介して別個の電圧源210によって駆動される。これにより、各トランスデューサ205の各駆動信号の電圧及び相対位相を制御することができる。電圧源210は、RF電力制御ユニット130と同一であり得るRF電力制御ユニット230に含まれる。RF電力制御ユニット230は、回路、プロセッサ、増幅器、フィルタ、RF電力制御ユニット130に関して上述した他のコンポーネントなどの追加のコンポーネントを含むことができることに留意されたい。
各トランスデューサ205は2つの電気端子を有し、第1の端子は、駆動線と呼ばれる電線を介してそれぞれの電圧源210の1つの端子に電気的に接続され、第2の端子は、そのような第2のトランスデューサ端子の他のすべてと共通で、戻り線または接地線と呼ばれる電線を介して、電圧源210の他の端子に電気的に接続される。駆動線、アレイ200内の各超音波トランスデューサの1つ、および共通戻り線は、アプリケータの近位端に接続され、電圧源210まで延びる。典型的な配置で、装置が温熱療法に使用される場合、アプリケーターは患者の体内に挿入され、治療を受ける体の一部に近づける(患者がMRI装置内にある状態で、経尿道的に挿入され、患部の男性前立腺に近づける等)。通常、単一のシース内で一緒に束縛された駆動線と戻り線は、アプリケーターから、RF電源制御ユニット230などの装置を制御するためのさまざまな手段とともに電圧源が配置されていMRI装置の外部に延びる。
それぞれが別個の電圧源によって駆動されるトランスデューサの線形アレイを使用することにより、治療される組織への超音波エネルギーの適用のより正確な制御を可能にし、したがって、トランスデューサがすべて同じ電圧で駆動された場合よりも温熱療法の効率を高める。トランスデューサごとに個別の電圧源を使用すると、治療計画に基づき、フィードバックに応じて各トランスデューサの電圧振幅を動的に調整し、各トランスデューサの位置と方向に最適なレベルの超音波出力をいつでも維持できる。超音波を使用した温熱治療を制御および監視するシステムおよび方法は、例えば、「RF Power Controller for Ultrasound Therapy System」という表題の米国特許出願公開第2011/0270366号および「System and Method for Control and Monitoring of Conformal Thermal Therapy」という表題の米国特許8,998,889号を参照により本明細書に組み込む。
各電圧源は、交流(AC)信号、典型的には駆動周波数と呼ばれる所与の周波数の正弦波信号を、所与の電圧振幅でトランスデューサの1つに送信されるものであるが、所与の時間での振幅は治療計画とシステムの制御アルゴリズムとメカニズムによって決定される。AC電圧信号は、トランスデューサ内で振動電界を引き起こし、次に圧電電界によりトランスデューサに機械的振動を引き起こす。超音波音響エネルギーを治療中の組織に伝達するのはこの機械的振動であり、そのようなエネルギーは最終的に熱エネルギーに変換され、意図した治療効果を達成する。
上述のように、MRI装置内部のEMIは、駆動線および戻り線を流れる電流によって生成される磁場、ならびにトランスデューサで生成される電場から生じ得る。複数のトランスデューサが別々の電圧源によって共通の駆動周波数で駆動される場合、これらの電圧源からのEMIは、電圧信号を互いに位相をずらすことにより低減できる。このように、重ね合わせの原理により、互いに反対方向の電場成分は互いに重なり、相殺され、電流は互いに反対方向になる。複数の超音波トランスデューサが線形アレイ上で互いに近接して配置される場合、トランスデューサによって生成される電界は、空間内で部分的に重なる。同様に、駆動線などの近接したワイヤによって生成される磁場も、空間内で重なる。したがって、どちらの場合でも、反対方向のフィールドは相殺され、EMIが減少する。そして、戻り線の電流はすべてのトランスデューサからの電流の重ね合わせであるため、そのような電流は反対方向になる範囲で直接相殺され、そのような電流から生じる磁場を低減させる。
本明細書に開示される位相変調方法の背後にある原理は、共通の周波数で駆動される2つの超音波トランスデューサを含むアレイの単純なケースを考慮することにより実証することができる。図3は、それぞれコンデンサとして表される2つのトランスデューサ301および302を示す簡略化された概略図であるが、それぞれが正弦波電圧源311および312の1つに接続されて電力供給され、駆動線321および322および共有戻り線324によって接続される。トランスデューサ301および302の内部および周辺の電界は、それぞれ磁力線331および332によって示される。
電圧源311および312から発生する正弦波電圧信号は、以下のように時間の関数として説明することができる。
Figure 2020536626
Figure 2020536626
ここで、AおよびBは、それぞれの信号の電圧振幅であり、ωは2πラジアンまたは360度の全サイクルに基づいた毎秒ラジアンで、あるいは毎秒の度数で測定される共通駆動周波数であり、φ及びφは、ラジアンまたは度単位で測定された各信号の位相角または位相オフセットである。
所定の周波数ωでの正弦波信号は、秒毎のωラジアン(または度)のレートでの複素平面内で反時計回りに回転する位相ベクトルまたはフェーザー、または2πラジアン(または360度)ごとに1フルサイクルと考えることが可能であり、また、ベクトルの長さまたは大きさは信号の振幅であり、任意の時点での信号は水平(実)軸へのフェーザーの投影、つまりフェーザーの実部に等しくなることに留意されたい。信号の位相オフセットまたは位相角は、正の実軸に対するフェーザーの角度位置であり、軸からフェーザーまで反時計回りに測定される(サイクルの開始として指定された任意の時間であり、考慮されるすべてのフェーザーで同じ時間である、時間t=0において)。共通周波数の複数のAC信号がフェーザとして表される場合、ベクトル演算を使用して、そのような信号の複合効果を計算できる。本明細書で開示される方法は、そのような計算方法を利用する。
図3に再度参照すると、トランスデューサ301および302を通る電流は、それぞれlおよびlとして示され、戻り線324の電流はlとして示され、l=l+lである。φ=0°とφ=180°、およびA=B等の設定として、VとVが逆位相になるように位相角φ1とφが設定されている場合、つまり信号の大きさが等しい場合、V =−Vおよびl=−lで、合計のl=l+lがゼロになる。つまり、トランスデューサを通る正味電流がゼロになり、戻り線の電流がゼロになる。
この状況は図3に示されており、電場線331および332は反対方向を指し示している。トランスデューサ内の電界の方向は、印加電圧の向きに依存する。トランスデューサ301および302は、線形変換器アレイ上にあるため、互いに物理的に平行であると想定される。それぞれのトランスデューサ301および302からの電界は、トランスデューサ間の空間333で重なり合うことが分かる。重ね合わせの原理により、同じ空間内のこのような重なり合うフィールドは、反対方向を指す範囲で互いに相殺される。このフィールドのキャンセルにより、そのようなフィールドから生じるRF放射が減少する。さらに、戻り線はより少ない電流を運ぶため、より小さい磁場を生成し、戻り線からの放射は減少する。さらに、駆動線の電流によって生成される磁場は、そのような電流が反対方向であるため、互いに反対方向になり、したがって、そのような磁場も互いに重なり合い、相殺し、RF放射をさらに低減させる。
PZTなどの超音波トランスデューサに使用される圧電材料は、印加信号に応答して非線形挙動を示すことが観察されている。2つのアクティブな要素の単純化されたケースでは、2トーンの非線形混合モデルを使用して、結果の高調波および相互変調の内容が理解できる。
Figure 2020536626
上記の式において、VおよびVは、2つの被駆動要素に印加される信号を表し、この場合、ωの共通周波数で動作する。電力レベルは自由に変更できる。Vは、新しい高調波と相互変調の内容を含む「ミキサ」の出力であり、ここではPZT伝達関数のべき級数近似によって表される。図4は、混合モデルを模式的に示す。入力信号410および420は、信号430を出力するミキサ400に供給される。簡単にするために、ピエゾに特有のモデルパラメータは無視している。A=Bで、信号が反対の位相にある場合、例えば φ=0°およびφ=180°の場合、V=−Vおよび加算項がキャンセルされ、高調波成分が除去される。
2つの要素の場合の信号を位相変調する効果は、図5に見ることができ、これは、同じ振幅および周波数で、代わりに同相と180度ずれた位相で、2つの要素を駆動する場合に得られる実験結果に基づく例示的なプロット500を示す。横軸510は周波数を表し、縦軸520は結合された信号のパワーを表す。トレース530は同相(φ=φ)駆動信号の組み合わせを示し、トレース540は逆相(φ+180°=φ)駆動信号の組み合わせを示す。ピーク550は、駆動される圧電要素の固有周波数の整数倍で発生する高調波を表します。駆動信号が逆相である場合、ピークが実質的に低くなり、したがって、駆動信号が互いに逆相であることに起因する高調波成分の実質的な低減を実証することが容易に分かる。
RF電圧信号は、標的への超音波音響エネルギーの送達に実質的に影響を与えることなく、進めるかまたは遅らせることができ、つまり、それらの位相角を調整することができる。トランスデューサによって生成される超音波エネルギーは、そのトランスデューサを駆動する電圧信号の振幅と周波数に依存するが、その信号の位相には依存しない。そして、そのようなエネルギーは、トランスデューサと周囲の組織の位置と形状に依存するが、信号の位相には依存しない方向に送信される。したがって、超音波トランスデューサのアレイを駆動するさまざまな信号に対して異なる位相角を選択して実行することを含む、本明細書に開示される方法は、トランスデューサを駆動してそのような信号の有効性を維持しながら所望の治療法を達成すると同時に、そのような信号からのEMIを低減するのに効果的である。
上述の2要素モデルは、そのような要素の1つまたは複数のサブセットが共通の周波数で駆動される複数の要素に容易に拡張することができる。 位相角を割り当てる簡単な方法は、共通の周波数で交互要素を0/180/0/180...度に設定することである。 ただし、この方法が最適なのは、すべての要素の出力が同じである場合のみである。多くの超音波アプリケーションでは、アレイ上の異なるトランスデューサ要素を同じ周波数であるが異なる電力レベルで駆動し、治療及び他の目的を達成するためにフィードバックに応じて手順中にそのような電力レベルを動的に調整することが望ましい。トランスデューサ要素間および時間の経過とともに変化する電力レベルでは、より良いアルゴリズムが求められている。
本明細書に開示される方法は、所与の駆動周波数における信号の各サブセットについて、そのようなサブセットのすべての信号のベクトル和が最小化されるように、超音波トランスデューサのアレイを駆動する一連の正弦波電圧信号の位相角を決定および設定することに関する。ベクトル和を計算する場合、特定の周波数での各電圧信号はフェーザーとして表され、つまり、信号の振幅に等しい長さまたは大きさを持ち、正の実軸から反時計回りに測定された角度で、このような信号の位相角または位相オフセットに等しい、複素平面のベクトルとして表される。つまり、V(t)=Acos(ωt+φ)などの信号は、正の実数(つまり、右向き)軸から反時計回りに角度φを指す長さAのベクトルとしてフェーザー表記で表される。あるいは、ベクトルとして、フェーザーはそのコンポーネント、つまり実数部と虚数部で[A cosφ、A sinφ]として、または単一の複素数A cosφ+jA sinφ=Ajφ1でj=−1として表すことができる 。このように表現すると、フェーザーにejω0tを乗算して、時間の関数として電圧信号を取得できる。
Figure 2020536626
特定の周波数のすべてのフェーザーに同じ係数を乗算した結果の信号を取得するので、特定の周波数の2つ以上の信号を組み合わせた効果は、そのような信号のフェーザーを追加するだけで計算できる。AC信号のそのような表現は、電気技術においてよく知られている。
所与の周波数におけるすべての信号のベクトル和は、その周波数で駆動されているアレイ内のすべてのトランスデューサに送信される正味の信号を表すフェーザになる。この正味の信号を最小化することにより、電流がそのような線によって伝達される電圧信号に比例する駆動および戻り線の正味の電流も最小化される。これらの線の正味電流が減少すると、そのような電流から発生する磁場が減少し、RF放出が減少する。同様に、線形アレイ上に配置され、したがって物理的に互いに平行である超音波トランスデューサ要素に印加される正味電圧の低減は、そのようなトランスデューサによって生成される電場のより大きな相殺をもたらすので、そのような電場からのRF放出を低減させる。
所定の共通周波数で駆動されるトランスデューサの所与のサブセットについて、本明細書に開示されるアルゴリズムを使用して、セット内の各トランスデューサへの信号のそれぞれの位相角を最適化することができる。Nをサブセット内のトランスデューサの数とし、A、A等からAまで、セット内のトランスデューサに送信する信号のそれぞれの振幅(電圧または電力)とし、このような振幅は、超音波処置の治療目的および/または他の目的を達成するために使用される任意の手段によって決定および選択される。すべてのAは負ではない数値であり、通常、すべてのアクティブなチャネルに対して正になる。(非アクティブなチャネルはゼロ振幅で表すことができる。)目標は、すべてのフェーザーのベクトル和が最小になるような位相角Θ、Θ、...、Θのセットを見つけることである。
アルゴリズムは以下のように進行する。振幅からなるNベクトル(すなわち、N個のスカラー量の順序付けられたセット)v ̄(上線付きのvは「v ̄」と本明細書中で表記)を定義する。
Figure 2020536626
最初のパスまたは粗い近似として、0度および180度の位相角のみ、およびそのような角度の任意の組み合わせが信号全体を最小化するかを考慮する。180度の位相角は、信号に−1を掛けることに相当し、この段階での計算を簡略化する。振幅の合計を計算し、最大振幅を決定する。
Figure 2020536626
max≧(1/2)Asumであるかどうか、すなわち、v ̄での最大の要素の大きさが、v ̄でのすべての要素の合計の半分以上であるか、言い換えれば、最大の振幅が他のすべての振幅の合計により大きいかまたは等しいかどうかを決定する。これは、N=2の場合は常に当てはまることである。位相変調によって達成できる信号の最大オフセットは、最大振幅の信号の位相を180度に設定し、他のすべての信号の位相を0度に設定することによって得ることができる。Amax=(1/2)Asumの場合、信号は完全にオフセットされ、Amax>(1/2)Asumの場合、信号は完全にオフセットされないが、そのような振幅に対して可能な限り最大のオフセットになる。
特に、例えば10等のより大きな数の場合、最大振幅が他のすべての合計よりも大きくならずに、つまり、Amax<(1/2)Asumでトランスデューサは所定の周波数で駆動される。この場合、次のステップで、信号のオフセットが最大になる0度と180度の位相角、またはそれぞれ1と−1の位相角の組み合わせを決定する。この目的のために、「位相オフセットベクトル」を1と−1のみで構成されるNベクトルとして定義する(このベクトルは、上記の位相ベクトルまたは「フェーザー」とは異なることに注意)。このような位相オフセットベクトルは2N通りあり、1と−1のすべての可能な順列を表す。所定の位相オフセットベクトルp ̄(上線付きのpは「p ̄」と本明細書中で表記)に対して、p ̄で表される位相角(0および180度)を適用した結果の正味振幅または残留振幅は、v ̄及び p ̄の内積または点乗積とも呼ばれるスカラー積として計算できる。この積は、2つのベクトルの対応する要素のNペアを乗算し、結果のN個の積を合計してスカラー結果を生成することによって計算される。
Figure 2020536626
アルゴリズムの次のステップで、最小の大きさまたは絶対値で剰余Rを生成する位相オフセットベクトルp ̄を決定する。
Figure 2020536626
ここで、pはすべての可能な2N位相オフセットベクトルである。たとえば、N=3の場合、p ̄〜p ̄は次のようになる(ここでの順序は重要ではないことに注意)。
Figure 2020536626
minは、すべての可能なp ̄のスカラー積v ̄を取り、その結果を比較することによって、またはルックアップテーブルの使用、またはコスト関数が 一部のペナルティメトリックの下での剰余を計算する反復最小化アルゴリズムを使用する等の従来の他の方法によって決定できる。対称的に、各p ̄に対して、すべての要素が逆になった別のp ̄があることに注意が必要である。上記のリストではp ̄=−p ̄なので、2p ̄は等しい大きさで反対の符号のR値を生成する。したがって、剰余の大きさのみに関心があるため、Rminを決定するには、最大で2N−1の可能性を確認する必要がある。
P ̄=Rminを生成するp ̄の1つであるとすると、
Figure 2020536626
1つ以上のそのようなP ̄があり得るが、任意のものが選択可能である。 対称的に、v ̄との内積が負である可能性のある各P ̄に対して、v ̄との内積が正で同じ大きさの別のP ̄、つまり、第1のP ̄とは符号が逆のP ̄も存在する。一般性を失うことなく、Rmin> 0の場合、v ̄と正の内積を生成するP ̄を任意に選択できる。実施形態によっては、同じRminを生成する複数の可能な位相オフセットベクトルがある場合、これらの可能な候補から、たとえば、互いに逆位相で駆動される物理的に隣接するトランスデューサのペアの数を最大化することを求める等、他の基準に基づいて位相オフセットベクトルP ̄が選択される。
min=0の場合、電圧信号の完全なオフセットは、P ̄に基づく信号の位相角の設定(すなわち、P ̄=[P、P、...、P]の場合、チャネルi(振幅A)からの各信号は、P=1の場合は位相0度、P=−1の場合は位相180度に設定される)によって達成される。
min>0の場合、この方法、すなわち粗近似ステップに従った位相角の設定によって、電圧信号の完全なオフセットは得られないが、正味信号は振幅Rminの1つに減少する。この場合、アルゴリズムは、2つの電圧信号を取得し、さらにそれらの位相角を調整して、すべての信号から完全なオフセットを実現する
NベクトルO ̄を、P ̄とのv ̄の要素ごとの乗算として定義するが、ここでP ̄は上で説明したように選択されたものである。
Figure 2020536626
上記のように、P ̄は、v ̄*P ̄>0になるように選択されたと仮定して(すなわち、O ̄の要素の合計が正)、その位置にαインデックスを付けて、αをO ̄の最大の正の要素とし、その位置にβインデックスを付けて、βをO ̄の次に大きい正の要素βとする。
Figure 2020536626
min>0の場合、O ̄には常に少なくとも2つの正の要素が存在することに留意されたい(これが当てはまらない場合、1つの正の要素は、他のすべての要素の大きさの合計よりも大きくなり、これは、上で説明したAmax<(1/2)Asumである状況と矛盾する)。γをO ̄の残りの要素の合計とする。
Figure 2020536626
γは負になることに留意されたい(γが正の場合、PとPの両方の符号を逆にすることでRminをより小さくできるため、Rminは可能な最小の剰余ではなくなる)。γの大きさはαとβの合計よりも小さくなることにも留意されたい( そうでなければ、Rmin<0になる)。γの大きさはαとβの差よりも大きくなる。
Figure 2020536626
量γは、αおよびβによって表されるものを除くすべてのチャネルからの電圧信号の合成信号のフェーザを表す。次のステップは、これらの2つのチャネルの位相角を前記合成信号をオフセットするように設定する。これらの角度は、長さα、β、およびIγI(「IγI」γの絶対値)の辺で三角形を形成することにより、幾何学的に見つけることができる。このような三角形は、3つの量が上記の「三角形の不等式」を満たすために形成できる。
余弦定理によると、任意の三角形において、角度Cは、長さcの辺の反対側にあり、長さaおよびbの辺はその他の側である。
Figure 2020536626
少し再配置すると、余弦定理を使用して、それぞれαおよびβで表されるチャネルの位相角AおよびBを計算できる。
Figure 2020536626
チャネルaには位相角−Bが割り当てられ、チャネルbには位相角Aが割り当てられ、残りのチャネルは粗近似ステップで割り当てられ、すなわち、P ̄の対応する要素が+1または‐1であるかどうかに応じて0度または180度のいずれかになる。
上記と同じアプローチは、Rmin<0に対しても使用することができる。この場合、計算は同じであるが、ただし、αとβがO ̄の最大の(大きさの)負の要素になり、γは正で、チャネルaとbの位相角はそれぞれ180°−1と180°+Aになるように割り当てられる。
位相角を選択する方法は、数値およびグラフの例で示すことができる。N=4のケース、つまり4つのアクティブなチャネル、振幅がそれぞれ1、1、3、2、すなわちv ̄=[1、1、3、2]を考える。可能な最小の剰余の大きさは1であると決定できる。P ̄=[−1、−1、+1、−1]は、O ̄=v ̄*P ̄=[−1,−1,+3,−2]でRmin=−1=v ̄*P ̄を生成する。(他の順列もRmin=−1またはRmin=1を生成するが、計算には1つで十分である。)したがって、粗近似ステップは[180°、180°、0°、180°]の位相角を生成する。これは、図6Aにベクトルで示され、上部にO ̄の要素が示され、負の要素は左向きであり、単一の正の要素は右向きである。‐1の剰余(R_min)が下に示される。
前記剰余は負であるので、αおよびβは負方向の2つの最大ベクトルとして選択されるが、α=−2およびβ=−1の長さを有し、それぞれチャネルα=4およびβ=1に対応する。図6Bは、これらの2つのベクトルが削除された後の残りのベクトルを示しており、新しい剰余γ=+2が下に示される。
次のステップは、γをオフセットするように(すなわち、3つのベクトルがベクトル的に加算されてゼロになるように)ベクトルαおよびβの位相を調整する。以下、余弦定理を適用する。
Figure 2020536626
したがって、チャネルaの位相を180°−B=180°−28.96°=151.04°に設定し、チャネルbの位相を180°+A=180°+75.52°=255.52°に設定する。図6Cでは、ベクトルαおよびβがこれらの角度で配置され、γが0°で配置されて示される。角度AとBは、ベクトルα、β、γによって形成される三角形で示される。αは右向き(ゼロ位相)位置から180°−Bにあり、βはそのような位置から180°+Aにあることがわかる。
したがって、本方法によって得られる最終的な位相角は、[255.52°、180°、0°、155.04°]である。個々のチャネルによって表されるフェーザーは、図6Dにこれらの位相角で示される。4つのフェーザーのベクトルの合計はゼロであり、駆動線と戻り線の正味電流がゼロになり、トランスデューサによって生成される電界の最大オフセットになる。
アレイ上の超音波トランスデューサが2つ以上の駆動周波数で駆動される場合、本明細書で開示される方法は、所与の駆動周波数で駆動されているトランスデューサの各サブセットについて実行される。振幅と駆動周波数は、超音波治療の過程で調整および再較正されるため、任意のチャネルの振幅または周波数、あるいはその両方に変化が生じるたびに、位相角の計算が繰り返される。制御アルゴリズムおよび/または治療計画によって決定されて周波数および/または振幅に更新があるたびに、振幅および周波数の新しいセットに対応する位相角は、最適なEMI低減のために本明細書に開示されるように計算されるが、これは、振幅および/または周波数がトランスデューサに送信される信号において変更が実施される前に行われる。次に、これらの信号が変更されると、新しい周波数と振幅が、ここに開示されているように決定された新しい位相角と同時に設定される。
本明細書に開示される方法は、図7A−7Dに図示されるフローチャート70に示される。この方法はステップ702で始まり、アレイ内のそれぞれの超音波トランスデューサに送信される所与の駆動周波数におけるN個の電圧信号の各振幅を含む、Nベクトルv ̄が定義される。そのような振幅は、超音波処置の目的に従って、また受信したフィードバックおよび他の考慮事項に従って決定される。これらの振幅は、本明細書に開示される方法によって決定されないが、そのような方法への入力である。この方法の出力は、各トランスデューサに送信される電圧信号に使用される位相角を含むベクトルΘ ̄(上線付きのΘは「Θ ̄」として表す)=[Θ、,...,Θ2、Θ]である。
方法は、ステップ704に進み、そこで、各可能なPベクトル(すなわち、その要素が+1または−1のいずれかである各可能なNベクトル)とvの点乗積(またはスカラー積)が計算される。次に、ステップ706で、計算された最小の大きさの点乗積として、ステップ704の結果からRminが決定され、v ̄*P ̄=RminであるベクトルP ̄が決定され、選択される。Rmin(または−Rmin)を生成する複数のP ̄ベクトルが存在する可能性があるが、その場合、そのようなP ̄ベクトルの1つは任意に、または最大の電界キャンセルのために反対の位相オフセットを持つ隣接チャネルを持っているなどの他の考慮事項に基づいて選択される。このフローチャートの目的では、Rminは負または正が可能である。本明細書の他の箇所で述べたように、いくつかの実施形態では、RminおよびP ̄は、P ̄のすべての可能な順列ですべての可能な点乗積を計算することを含まない他の方法によって決定されてもよい。
次に、ステップ708があり、ここで、最大振幅、すなわちvの最大要素が、すべての振幅の合計の半分より大きいかどうかが判定される。そうである場合、ステップ710(図7Dを参照)で、位相角はP ̄に従って設定され、すなわち、Θ ̄=cos−1(P)であり、逆余弦が要素ごとに取られ、その結果、各チャネルの位相角が、P ̄の対応する要素が+1か−1かによって、0度または180度になるものである。一部の実施形態では、ステップ704の前にステップ708が実行されるため、ステップ710に到達した場合、ステップ704および706が不要になる。そのような場合、Θ ̄は、チャネルmが最大振幅のチャネルである場合、すべてのi≠(not equal)mに対してΘ=180°およびΘ=0°となるように設定される。
ステップ708の結果が「いいえ」である場合、フローチャートはプレースホルダAに進む。図7Bは、プレースホルダAから始まり、次に、ステップ712に進み、 O ̄=P ̄*v ̄が計算され、ステップ714では、チャートが、Rminが非負(「はい」の分岐)か負(「いいえ」の分岐)かによって、2つの分岐に分かれる。ステップ720および730では、位相角の計算に使用されるスカラー量Θが0°または180°のいずれかに設定される。次に、ステップ720および730は、それぞれプレースホルダCおよびDに進む。
図7Cは、プレースホルダCおよびDで始まる。ステップ722および732において、αは、その位置がi(α=Oi)によって示された、O ̄における最大の正(または場合によっては負)エントリとして定義される。ステップ524および534で、βはO ̄の2番目に大きい正(または負)のエントリとして定義され、その位置はj(β=Oj)で示されます。
フローチャートの分岐は、ステップ540で合流し、ここで、剰余γは、OおよびOを除去した後のO ̄の残りのエントリの合計として定義される。次に、ステップ540は、図7Dにも見られるプレースホルダEに進む。 角度AおよびBは、ステップ542で余弦の法則を使用してα、β及びγから計算される。具体的には以下である。
Figure 2020536626
ステップ744において、位相角のベクトルΘ ̄は、粗近似ステップに従って、cos−1(P ̄)として一時的に設定される。次に、ステップ746で、チャネルiとjの位相角、つまりベクトルα=Oとβ=Oの位相角がステップ542で決定された角度に従って設定されるが、Rminが負でない場合はΘが−Bに設定され、Rminが負の場合は180°−Bに設定され、Rminが負でない場合、ΘはAに設定され、Rminが負の場合、180°+Aに設定されるものである。Rmin=0の場合、ステップ542での計算は、位相角はすべて0度または180度になるように、A=B=0となる。
ステップ746またはステップ710からの次のステップはステップ750であるが、チャネル1からNは、ベクトルΘ ̄に従って位相角が割り当てられ、そのような位相角は、v ̄で与えられる振幅で超音波トランスデューサに送信される電圧信号に適用される。フローチャート70は、各ハードウェア更新間隔で、すなわち、任意のトランスデューサが駆動される振幅および/または周波数に何らかの変化があるたびに、繰り返すことができる(すなわち、ステップ502に戻る)。駆動信号で使用される最適な位相角を決定するために、このフローチャートで示す方法に従うべきであり、これにより振幅および/または周波数の変化と同時に、そのような位相角を可能な限り適用することができる。
本発明は、上述の特定の実施形態に限定されると考えられるべきではない。本開示を照査することにより、本発明が対象とする当業者には、本発明を適用することができる様々な修正、同等のプロセス、ならびに多数の構造が容易に明らかになるであろう。
したがって、EMIを低減して、超音波温熱治療の精度と有効性を改善する必要がある。EMIの発生源が人体内部の狭いスペース、たとえば男性の尿道や前立腺で使用されている場合、従来のシールド方法は常に実行可能であるとは限らず、また効果が限られる。したがって、使用される装置のサイズが大きくならず、したがって患者の負傷のリスクをもたらさない、EMIを低減する他の方法が必要とされる。本開示は、アレイ内の異なるトランスデューサに送信される電気信号の位相角を調整することにより、超音波トランスデューサのアレイから生じるEMIを低減する方法に関する。
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、以下のものがある(国際出願日以降国際段階で引用された文献及び他国に国内移行した際に引用された文献を含む)。
(先行技術文献)
(特許文献)
(特許文献1) 米国特許第6,506,154号明細書
(特許文献2) 米国特許出願公開第2016/0296975号明細書
(特許文献3) 米国特許出願公開第2013/0158385号明細書

Claims (19)

  1. 電気駆動超音波温熱治療装置を操作する時の電磁干渉を低減する方法であって、
    特定の治療ゾーンに対して前記装置の超音波アレイを含む前記装置を配置する工程と、
    前記治療装置に連結されたコンピュータベースのホストユニットにおいて、共通の駆動周波数を決定し、前記アレイの複数のトランスデューサ要素のそれぞれを駆動する振幅を決定する工程と、
    それぞれの電圧源によって生成された各駆動信号で前記複数のトランスデューサ要素のそれぞれを駆動する工程であって、各要素の駆動信号は、前記共通の駆動周波数と、前記振幅と、それぞれの位相角を含むものである、駆動する工程と、
    少なくとも1つの駆動信号の位相角を変更して、前記温熱治療装置の正味電磁出力を低減する工程と、
    を有する方法。
  2. 請求項1記載の方法において、第1の駆動信号の第1の位相角および第2の駆動信号の第2の位相角が180度オフセットされるものである、方法。
  3. 請求項2記載の方法において、前記第1および第2の駆動信号が隣接するトランスデューサ要素を駆動するものである、方法。
  4. 請求項1記載の方法において、各位相角は、対応する駆動信号の振幅に少なくとも部分的に基づいて決定されるものである、方法。
  5. 請求項4記載の方法において、各位相角が、少なくとも部分的に、各振幅と対応する仮定の2状態位相割当のベクトル点乗積に基づいて決定され、前記仮定の2状態位相割当は1または−1を有し、ここで1は0度の位相角に対応し、−1は180度の位相角に対応するものである、方法。
  6. 請求項5記載の方法において、各位相角は、少なくとも部分的に、前記仮想2状態位相割当のすべての組み合わせにわたって各ベクトル点乗積の各要素の最小和に基づいて決定されるものである、方法。
  7. 請求項5記載の方法において、最小のベクトル点乗積の最大の正または負の要素に対応する位相角が変更されるものである、方法。
  8. 請求項6記載の方法において、最小のベクトル点乗積の2番目に大きい正または負の要素に対応する位相角が変更されるものである、方法。
  9. 熱治療装置における超音波トランスデューサのアレイの一部である超音波トランスデューサのセットから生じる電磁干渉を低減する方法であって、前記セットは、N個のトランスデューサを含み、前記セットの各トランスデューサはアクティブなチャネルに対応し、振幅、周波数、および位相角の駆動信号で電気的に駆動され、前記駆動信号の周波数は前記セット内のすべてのトランスデューサで同じであり、この方法は、
    各駆動信号の位相角Θ,Θ,...,Θの決定および設定を含むものであり、そのような位相角の決定および設定は、
    各トランスデューサの各駆動信号の振幅A,A,...,Aを決定する工程であって、各振幅は非負実数である、決定する工程と、
    前記振幅Aの1つがA以外のすべての振幅の合計A+A+...Am−1+Am+1+...+Aより大きいかどうかを決定する工程と、
    がそのような他の振幅の合計より大きい場合は、Θ=180°に設定し、iがmと同じでないものにはΘ=0°に設定する工程と、
    が前記他の振幅の合計より小さい場合は、
    各要素が1または−1のいずれかであるNの要素を含むベクトルP ̄を決定する工程であって、P ̄と前記振幅のすべてを含むベクトル[A、A、...、A]とのスカラー積が負ではなく、且つ、各要素が1または−1であり、前記振幅のすべてを有し、N個の要素を有する他の可能な任意のベクトル[A、A、...、A]のスカラー積の大きさよりも大きくならないように、決定する工程と、
    i=1、2、...、Nに対して、各要素OがPとAの積に等しくなるようにN要素を有するベクトルO ̄を定義する工程と、
    O ̄の他のどの要素よりも小さくない、O ̄の第1の正の要素Oaを決定する工程と、
    を除くO ̄の他のどの要素よりも小さくない、O ̄の第2の正の要素、Oを決定する工程と、
    とOを除くO ̄のすべての要素の合計の絶対値として、量γを定義する工程と、
    Θa及びΘbを
    Figure 2020536626
    として設定する工程と、
    Θ及びΘ以外のすべてのΘに対してΘ=cos−1に設定する工程と、
    を有するものである、方法。
  10. 請求項9記載の方法において、前記超音波トランスデューサのアレイが、磁気共鳴撮像装置の内部に配備される、方法。
  11. 請求項10記載の方法において、超音波トランスデューサのアレイが、人の患者用に共形の温熱治療を適用する目的で配備される、方法。
  12. 請求項9記載の方法において、前記振幅および周波数が間隔をおいて更新され、そのような位相角の決定および設定が、前記更新から生じる新しい振幅および周波数に基づいて、そのような各間隔で繰り返されるものである、方法。
  13. 請求項12記載の方法において、前記振幅および周波数の更新は、前記アレイ内で1つまたは複数の超音波トランスデューサを前記セットに追加する工程、および/または1つまたは複数の超音波トランスデューサを前記セットから除去する工程を含むものである、方法。
  14. 請求項12記載の方法において、前記振幅および周波数の更新に関連した前記駆動信号の位相角の設定は、前記駆動信号における新しい振幅および周波数の適用と同時に前記駆動信号で適用されるものである、方法。
  15. 請求項9記載の方法において、前記駆動信号は正弦波信号である、方法。
  16. 請求項9記載の方法において、前記ベクトルP ̄の決定は、それぞれ1または−1である、Nの要素を有する可能なすべてのベクトルのセット、またはそのようなセットのサブセットのそれぞれと、ベクトル[A、A、...、A]とのそれぞれのスカラー積を計算して、その結果を比較することによって行われるものである、方法。
  17. 請求項9記載の方法において、前記ベクトルP ̄の決定は、最適化アルゴリズムを適用することによって行われるものである、方法。
  18. 請求項9記載の方法において、前記超音波トランスデューサのアレイが線形アレイである、方法。
  19. 請求項9記載の方法において、前記超音波トランスデューサのアレイが集束アレイである、方法。
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