JP2020536452A - 音響用イヤーピース - Google Patents

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Abstract

イヤーピースが開示される。様々な実施形態では、音響用イヤーピースは、コア部材及びコア部材に結合された複合体カバーを含む。複合体カバーは、液体不透過性が維持されると同時に、空気及び/又は水分に対して透過性であってよい。いくつかの例では、エラストマーが膜に存在していてよく、多孔性フルオロポリマー膜のマイクロ構造を維持する補助となり得る。いくつかの例では、複合体カバーは、音響透過性であるように構成されていてよく、一方他の例では、複合体カバーは、1又は複数の信号を音響増強するように構成されていてよい。【選択図】図1

Description

関連出願の相互参照
本出願は、その全内容があらゆる点で参照により本明細書に援用される、2017年10月3日に出願された米国仮特許出願第62/567394号明細書の利益を主張するものである。
音響エネルギーを聞き手の外耳道に送達するように構成された数多くの様々な電子デバイスが存在する。これらのデバイスの多くには、外耳道内にフィットし、音響エネルギーを外耳道に直接送達するように構成されたイヤーピース(ear fitting)が組み込まれている。従来のイヤーピースは、様々な材料から作られており、いろいろな設計が取り入れられている。一般的に、そのようなイヤーピースは、外耳道に配置するための形状及び設計とされている。設計は、性能と、心地良さ及び耐久性とのバランスを取ることを意図している。外耳道が外部環境に曝される設計もあり、一方外耳道が外部環境から隔離される設計もある。これらの設計の各々は、欠点を伴っている。
例えば、外耳道を外部環境から隔離する設計は、閉塞効果として知られる望ましくない音響特性という欠点を有し、これは、聞き手又は使用者に、低周波数音又は低音を、より大きく、場合によってはより乱れて感知させる(例:使用者自身の声、噛む動き、他の顎の動きなど)。
閉塞効果を回避する取り組みとして、いくつかの従来の設計では、外耳道に送達された音響エネルギーの一部を逃がすために、イヤーピース内に開放領域が組み込まれている。しかし、これらの開放領域又は経路は、寄生共振又は音を乱す共振(sound distorting resonances)などの音響性能を劣化させ得る他の望ましくない音響効果を促進する場合がある。加えて、そのような開放領域又は経路は、水分を含む周りの環境にデバイスの電子部品を曝露してしまう。
例(「実施例1」)によると、音響用イヤーピースは、コア部材、及びコア部材に結合された複合体カバーを含んでなり、該複合体カバーは、空気に対して透過性であり、該複合体カバーは、折り畳み部を含むマイクロ構造を有する多孔性フルオロポリマー膜と、該多孔性フルオロポリマー膜の全体未満の部分に適用されたエラストマーとを含み、該エラストマーは、該多孔性フルオロポリマー膜の変形を引き起こす力が取り除かれた後に、折り畳み部を含む多孔性フルオロポリマー膜のマイクロ構造を回復するように働く。
実施例1に加えて別の例(「実施例2」)によると、複合体カバーは音響透過性である。
実施例1に加えて別の例(「実施例3」)によると、複合体カバーは音響増強性である。
実施例2〜3の何れか1つに加えて別の例(「実施例4」)によると、複合体カバーは周囲雑音を遮断するように働く。
実施例1〜4の何れか1つに加えて別の例(「実施例5」)によると、水分は、複合体カバーを自由に透過して、使用者の外耳道から排出される。
実施例1〜5の何れか1つに加えて別の例(「実施例6」)によると、複合体カバーは蒸気透過性である。
実施例1〜6の何れか1つに加えて別の例(「実施例7」)によると、複合体カバーは液体不透過性である。
実施例1〜7の何れか1つに加えて別の例(「実施例8」)によると、コア部材は発泡体を含む。
実施例8に加えて別の例(「実施例9」)によると、発泡体はエラストマー性である。
実施例8又は9の何れか1つに加えて別の例(「実施例10」)によると、複合体カバーは発泡体の内部に装着されている。
実施例1〜10の何れか1つに加えて別の例(「実施例11」)によると、複合体カバーはコア部材の外側面に結合されている。
実施例1〜11の何れか1つに加えて別の例(「実施例12」)によると、音響用イヤーピースは使用者の耳の形状に適合することができる。
実施例1〜12の何れか1つに加えて別の例(「実施例13」)によると、多孔性フルオロポリマー膜は延伸ポリテトラフルオロエチレンを含む。
実施例1〜13の何れか1つに加えて別の例(「実施例14」)によると、音響用イヤーピースは生体計測センサーをさらに含み、この場合、複合体カバーは生体計測センサーと使用者の皮膚との間に配置される。
実施例14に加えて別の例(「実施例15」)によると、生体計測センサーは光学生体計測センサーである。
実施例14に加えて別の例(「実施例16」)によると、生体センサーは生体電気信号計測センサーである。
別の例(「実施例17」)によると、音響用イヤーピースは、追随性の骨格(compliant scaffold)、及び追随性の骨格に結合された空気透過性膜を含んでなり、空気透過性膜は、折り畳み部を含むマイクロ構造を有する多孔性フルオロポリマー層を含む複数の多孔性フルオロポリマー層、及びマイクロ構造中の折り畳み部の一部分を包むように空気透過性膜に適用されたエラストマーから構成される。
実施例17に加えて別の例(「実施例18」)によると、エラストマーは、折り畳み部を変形させるために適用される外力が存在しない場合に、折り畳み部を維持するように働く。
実施例17又は18の何れか1つに加えて別の例(「実施例19」)によると、複数の多孔性フルオロポリマー層のマイクロ構造内にあるチャネルを通しての空気の透過が可能とされる。
実施例17〜19の何れか1つに加えて別の例(「実施例20」)によると、空気透過性膜は蒸気透過性である。
実施例17〜20の何れか1つに加えて別の例(「実施例21」)によると、空気透過性膜は液体不透過性である。
実施例17〜21の何れか1つに加えて別の例(「実施例22」)によると、フルオロポリマーは延伸ポリテトラフルオロエチレンである。
別の例(「実施例23」)によると、音響用イヤーピースを形成する方法は、構造化多孔性フルオロポリマー膜の全体未満の部分にエラストマーを適用して複合体カバーを形成するに際し、該構造化多孔性フルオロポリマー膜は、折り畳み部を含むマイクロ構造を有し、該エラストマーは、該エラストマーが該マイクロ構造中の該折り畳み部の一部分を包むように該構造化多孔性フルオロポリマー膜に適用され、該複合体カバーは空気透過性である工程と、該複合体カバーを、コア部材上で、該複合体カバーが該コア部材の周りに弾性的に張力が掛けられた状態となるように伸長する工程とを含む。
別の例(「実施例24」)によると、音響用イヤーピースを形成する方法は、構造化多孔性フルオロポリマー膜の全体未満の部分にエラストマーを適用して複合体カバーを形成するに際し、該構造化多孔性フルオロポリマー膜は、折り畳み部を含むマイクロ構造を有し、該エラストマーは、該エラストマーが該マイクロ構造中の該折り畳み部の一部分を包むように該構造化多孔性フルオロポリマー膜に適用され、該複合体カバーは空気透過性である工程と、該複合体カバーが支持されたときに指定の形状を取るように、該複合体カバーを予備成形するに際し、該予備成形された複合体カバーは空隙を含む工程と、コア材料を、該コア材料が伸長して該複合体カバーを該指定の形状に支持するように、該空隙中に注入する工程とを含む。
複数の実施形態が開示されるが、当業者であれば、例示的な例を示し、記載する以下の詳細な記述から、さらに他の実施形態も明らかとなるであろう。したがって、図面及び詳細な記述は、限定的ではなく、例示的な性質として見なされるべきである。
添付の図面は、開示される本発明の実施形態をさらに理解するために含まれるものであり、本明細書に組み込まれてその一部を成し、例を示し、及び記述と共に、開示される本発明の原理を説明する役割を有する。
図1は、本開示の様々な態様と一致する音響エネルギー送達システムの図である。 図2Aは、本開示の様々な態様と一致する薄構造化膜の構造を示す画像(上面図)である。 図2Bは、本開示の様々な態様と一致する、薄構造化膜に折り畳み部又はシワ部を付与するための構造化プロセス又はコンディショニングプロセスを経た後の薄構造化膜の構造を示す画像(上面図)である。 図2Cは、本開示の様々な態様と一致する、薄構造化膜の1又は複数部分にエラストマーが適用された後の薄構造化膜の構造を示す画像(上面図)である。 図3Aは、本開示の様々な態様と一致する複合体カバーの図である。 図3Bは、本開示の様々な態様と一致する複合体カバーの図である。 図4Aは、本開示の様々な態様と一致する弛緩未伸長状態の複合体構造の断面図である。 図4Bは、本開示の様々な態様と一致する伸長状態の図4Aの複合体構造の断面図である。 図5は、本開示の様々な態様と一致する複合体カバーの図である。 図6Aは、本開示の様々な態様と一致するコア部材の図である。 図6Bは、本開示の様々な態様と一致する、線6B−6Bに沿って見た図6Aのコア部材の断面図である。 図7Aは、本開示の様々な態様と一致する音響エネルギー送達システムの図である。 図7Bは、本開示の様々な態様と一致する音響エネルギー送達システムの図である。 図8Aは、本開示の様々な態様と一致する汎用イヤーピースと共に用いるためのユニバーサルシステムを示す。 図8Bは、本開示の様々な態様と一致する汎用イヤーピースと共に用いるためのユニバーサルシステムを示す。
当業者であれば、本開示で提供される本発明の概念の様々な実施形態が、意図する機能を発揮するように構成されたいかなる数の方法及び装置によっても実現可能であることは容易に理解される。また、本明細書で言及される添付の図面が、必ずしも正しい寸法では描かれておらず、本開示の様々な態様を示すために誇張されている場合もあり、その意味で、図面は、限定するものとして解釈されるべきではないことには留意されたい。
本開示は、音響エネルギーを使用者の外耳道に送達するように構成されたシステムに関する。より詳細には、本開示は、他の従来の音響用ピースと比較した場合に改善された音響性能を提供すると同時に、外耳道内の通気性を促進し、外部環境のある特定の態様から脆弱な電子部品を隔離する、音響システムに応じて用いられる追随性の音響用イヤーピースに関する。
いくつかの実施形態に従う音響システム1000が、図1に示される。音響システム1000は、音響エネルギー送達装置1200に結合された追随性の音響用イヤーピース1100を含む。いくつかの例では、追随性の音響用イヤーピース1100は、コア部材1300の一部分の周りに配置されたカバー1400を含む。以下でより詳細に考察されるように、いくつかの例では、音響エネルギー送達装置1200は、ベース部1202及び装着部分1204を含む。いくつかの例では、音響エネルギー送達装置1200の装着部分1204は、追随性の音響用イヤーピース1100と接続するように構成されている。いくつかの例では、追随性の音響用イヤーピース1100は、装着部分1204に装着されるように構成されている。いくつかの例では、装着部分1204は、追随性の音響用イヤーピース1100の内腔内に嵌め込まれる。
したがって、様々な例では、追随性の音響用イヤーピース1100は、音響エネルギー送達装置1200と結合可能である。図1に示されるように、追随性の音響用イヤーピース1100は、音響エネルギー送達装置1200の装着部分1204に装着される。いくつかの例では、追随性の音響用イヤーピース1100は、追随性の音響用イヤーピース1100が音響エネルギー送達装置1200から選択的に取り外し可能であるように、音響エネルギー送達装置1200の装着部分に取り外し可能に装着される。そのような構成によって、音響エネルギー送達装置1200の電子部品を損傷することなく、例えば、追随性の音響用イヤーピース1100の交換又は洗浄ができる。いくつかの他の例では、追随性の音響用イヤーピース1100は、音響エネルギー送達装置1200の装着部分1204に恒久的に装着されている。音響エネルギー送達装置1200は、当業者であれば理解しているはずである音響エネルギーを発生させるように構成された電子音響変換器又は他の変換器であってよい。
上記で述べたように、いくつかの実施形態では、追随性の音響用イヤーピース1100は、コア部材1300、及びコア部材1300の周りに配置されたカバー1400を含む。コア部材1300は、カバー1400に構造上の支持を提供する補助となり得る。様々な例では、カバー1400は、一般的に、薄構造化膜又はフィルムとして、その1又は複数の部分にエラストマーコーティングが適用されて形成される。以下でより詳細に考察されるように、そのような構成によって、使用者の外耳道に適合することができる弾力性複合体カバーが得られる。いくつかの例では、弾力性複合体カバーは、中に空気を透過させるが、水又は他の液体に対しては不透過性を維持するように働くことができる。いくつかの例では、弾力性複合体カバーは、通常の操作条件下では(例:自然な使用及び/又は保存時)、水又は他の液体に対して不透過性である。そのような構成は、音響エネルギー送達装置1200の電子部品を損傷することなく、音響性能を最適化する補助となり得る。
ここで図2A〜2Cを参照すると、カバー1400のマイクロ構造が示される。図2Aは、コンディショニング又は構造化の前の薄構造化膜1402のマイクロ構造を示す。様々な例では、薄構造化膜1402は、延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)から形成されている。しかし、ポリウレタン、ポリスルホン、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ペルフルオロアルコキシポリマー(PFA)、ポリオレフィン、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、アクリルコポリマー、及びポリテトラフルオロエチレン(PTFE)が挙げられるがこれらに限定されない他のポリマーが用いられてもよい。
図2Bは、1又は複数のコンディショニング又は構造化プロセスを経た後の薄構造化膜1402のマイクロ構造を示す。そのような薄構造化膜及びそれを製造するためのプロセスの例は、その全内容が参照により本明細書に援用される2014年8月21日に出願された米国特許出願公開第2016/0167291号明細書、米国特許出願第14/907668号明細書に示され、記載されている。したがって、様々な例では、図2Bに示される薄構造化膜1402は、マイクロ構造(例:シワ部、折り畳み部、又は他の幾何学的非平面構造部)を有するように予備コンディショニングされたものである。いくつかの例では、米国特許出願公開第2016/0167291号明細書に説明されるように、そのようなマイクロ構造は、薄未構造化膜が上に乗せられた伸長された弾性基材を弛緩することによって実現可能である。一般的には、伸長された弾性基材のこの弛緩が、薄未構造化膜2402(図2A)の1又は複数の部分にシワ又は折り畳みを発生させ、それによって、薄構造化膜1402が形成される(図2B)。いくつかの実施形態では、薄構造化膜1402は、未構造化膜よりも成形しやすい。例えば、マイクロ構造は、より詳細に考察されるように、伸長することのできる構造である。
いくつかの実施形態では、カバー1400は、複合体として形成される。例えば、図2Cは、薄構造化膜1402の1又は複数の部分に適用されて、1又は複数の複合体セクション又は部分1404を有するカバー1400を形成するエラストマー材料を示す。いくつかの例では、カバー1400のこれらの複合体セクション又は部分1404は、エラストマーが吸収又はコーティングされている。いくつかの例では、そのようなコーティングを組み込むことで、カバーの耐久性も改善される。
いくつかの例では、エラストマーは、シリコーン、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリウレタン、熱可塑性エラストマー、又は他の適切な何らかのフルオロポリマーであってよい。いくつかの例では、エラストマーの薄構造化膜1402への適用は、当業者であれば理解されるように、積層、吸収、スロットダイコーティング、及び1若しくは複数のスクリーン印刷又はグラビア印刷プロセス又は技術によって行われてよい。いくつかの実施形態では、複合体カバー1400は、薄構造化膜1402よりも弾性である。したがって、いくつかの実施形態では、複合体カバー1400は、成形可能であり、かつ弾性である。いくつかの例では、複合体カバー1400の第一の部分(複合体部分など)は、弾性であり、一方複合体カバー1400の第二の部分(薄構造化膜1402の未コーティング部分など)は、成形可能である。
いくつかの例では、エラストマーは、図3Aに示されるシャープ記号パターン(octothorpic pattern)などの所定のパターンで、薄構造化膜1402の1若しくは複数の部分又はセクションに適用される。示されるように、エラストマーは、複合体セクション1404が、カバー1400全体にわたって横方向及び縦方向に拡がるように、薄構造化膜1402に適用される。しかし、いくつかの他の例では、エラストマーは、別の選択肢として、複合体セクション1404が一方向にのみ拡がるように(例:横方向のみ、又は縦方向のみ、又は対角線方向にのみ)、又は別の選択肢として、3つ以上の異なる方向に拡がるように(例:横方向、縦方向、対角線方向、同心円方向など)、薄構造化膜1402に適用されてもよい。同様に、エラストマーは、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく、様々な他のパターンで薄構造化膜1402に適用されてもよい。
例えば、図3Bに示されるように、エラストマーは、1又は複数の同心円パターンで薄構造化膜1402に適用されてもよい。示されるように、エラストマーは、複合体部分1404と薄構造化膜の未コーティング部分とが交互に同心円を形成するように適用される。図3Bに示される交互同心円は、おおよそ等しい太さであるが、この交互同心円が様々な太さ(漸進的又はランダムに)であってもよいことは理解されるはずである。
いくつかの他の例では、エラストマーは、ランダムなパターンで、薄構造化膜1402の1若しくは複数の部分又はセクションに適用されてよい。さらにいくつかの他の例では、エラストマーは、薄構造化膜1402の1又は複数の第一の部分に、所定のパターンで適用されてよく、一方エラストマーは、薄構造化膜1402の1又は複数の第二の部分には、ランダムなパターンで適用される。したがって、いくつかの例では、カバー1400は、異なる材料特性(例:弾力性、多孔性、音響透過性など)を各々が有する複数の異なる複合体部分を含み得る。
様々な例では、これらの異なるエラストマーコーティングの構成は、カバー1400の異なる方向への伸長性能を最適化するために選択及び調節され得る。例えば、いくつかの例では、カバー1400は、一軸方向に伸長された場合に弾力的に変形するように調節されてよく、一方他の例では、カバー1400は、二軸方向、半径方向、又は3つ以上の方向に伸長された場合に弾力的に変形するように調節されてもよい。本明細書で考察される複合体カバー1400は、したがって、裂け、破れ、又はそれ以外の可塑性変形を起こすことなく、1又は複数の指定された方向へ弾力的に変形するように構築され得るという点で、多機能である。
上記で述べたように、いくつかの例では、1又は複数の複合体セクション1404及び1又は複数の未コーティングの薄構造化膜セクションを含む複合体カバー1400を形成することによって、カバー1400は、カバー1400の異なる部分が異なる材料特性を伴うように形成され得る。例えば、カバー1400のある特定の領域又はセクションは、カバー1400の他の領域又はセクションよりも高い弾力性又は弾性であってよい。同様に、カバー1400のある特定の領域又はセクションは、カバー1400の他の領域又はセクションとは異なる度合いの透過性又は多孔性を有していてよい。いくつかの例では、エラストマーは、カバー1400が、音響エネルギー送達装置1200によって出力された音響エネルギーに対して音響透過性である(又は、別の選択肢として、音響増強する)ように、薄構造化膜1402に適用され得る。
例えば、様々な例では、薄構造化膜1402は、音響エネルギー送達装置1200によって発生された音響シグナルに応答して振動する。いくつかの例では、薄構造化膜1402は、ヒトの可聴周波数スペクトル内の1又は複数の指定された周波数で、より大きく振動する(又は共鳴する)ように構成されている。いくつかのそのような例では、この振動の増加は、音響エネルギー送達装置1200によって発生された音響シグナルの増強と関連している。したがって、いくつかの例では、薄構造化膜1402は、1又は複数の別々の周波数範囲(又はサブ周波数範囲)にわたるエネルギー出力を増強し、各サブ周波数範囲内での最大振動応答は、当業者であれば理解されるはずであるように、そのような周波数範囲内の対応する共鳴周波数で発生する。いくつかのそのような例では、そのような振動は、音響エネルギー送達装置1200によって発生された音響シグナルのゲインの増加を引き起こす。
いくつかの例では、薄構造化膜1402は、追加として又は別の選択肢として、当業者であれば理解されるはずであるように、ヒトの可聴周波数スペクトル内の1又は複数の指定された周波数で、音響エネルギー送達装置1200によって出力されたエネルギーを減衰するように構成される。すなわち、いくつかの例では、薄構造化膜1402は、1又は複数の指定された周波数で、音響エネルギー送達装置1200によって発生された音響シグナルの減衰を引き起こす吸収特性を有する。いくつかの例では、薄構造化膜1402は、追加として又は別の選択肢として、周囲雑音(例:音響エネルギー送達装置1200の予期される周波数出力に対して特に関連しない、又は特に対応しない1又は複数の周波数範囲にわたる)の減衰を引き起こす吸収特性を有する。したがって、様々な例では、薄構造化膜1402は、指定された周波数でエネルギーを増強/減衰する振動モードを持つように設計される。
いくつかの例では、増強及び/又は減衰に追加して又は別の選択肢として、薄構造化膜1402は、ヒトの可聴周波数スペクトル内の1又は複数の周波数範囲にわたって、音響エネルギー送達装置1200によって出力されたエネルギーに対して音響透過性である。すなわち、様々な例では、薄構造化膜1402は、音響エネルギー送達装置1200によって出力されたエネルギー又はシグナルに対して、最小限の効果しか有しない。いくつかの例では、そのような最小限の効果は、ヒトの耳によって特に検知されない。
いくつかの例では、薄構造化膜1402のマイクロ構造は、当業者であれば理解されるはずであるように、1又は複数の結節点(nodes)、及び1又は複数の結節点から延びる1又は複数のフィブリル(fibrils)を含む。フィブリルは、一般的には結節点で終結するが、フィブリルは、ギャップ又はスペースによって互いに分離されている。いくつかの例では、フィブリルを分離しているそのようなギャップ又はスペースの構造は、空隙、チャネル、又は溝として作用する。いくつかの例では、これらの構造は、各種の損失(例:粘性、機械的、熱的など)を介して、音響シグナルの減衰を引き起こす。他の例では、これらの構造を空気が透過し、その結果として最小限のエネルギー損失となる。当業者であれば、薄構造化膜1402の所与の層を通る透過性の度合いが、少なくとも、結節点間の相対的間隔、並びに溝又はチャネルのサイズ、頻度、及び整列に依存することは理解されるはずである。
同様に、当業者であれば、複合体カバー1400が、複数の薄構造化膜層を含んでいてもよいことは理解されるはずである。いくつかの例では、薄構造化膜1402のこれらの層は、空気透過性を最適化するために互いに対して配向されていてよく、その結果、音響性能(例:音響透過性又は音響増強性)が最適化され得る。例えば、第一の層は、第二の層に対して、第一の層のフィブリルが第二の層のフィブリルに対して概略直角方向に(又はそうでなければ、角度を付けて)延びるように配向されていてよい。しかし、いくつかの例では、層間の特定の相対的配向を実現する試みの代わりに、所望される性能(例:空気の流れ、透過性、音響透過性、音響増強性など)が実現されるまで、追加の層が付与される。いくつかの例では、層のうちの1又は複数が、一緒に結合される(例:接合、接着などによって)。
上記で考察したように、いくつかの例では、薄構造化膜1402の1又は複数の部分にエラストマーが適用されて、1又は複数の複合体セクション1404が作り出される。いくつかの例では、薄構造化膜1402は、エラストマーが適用される薄構造化膜1402の領域にあるフィブリル間のギャップの1又は複数をエラストマーが充填する又はそうでなければ占有するように、エラストマーを吸収している。したがって、いくつかの例では、フィブリル間のチャネル又は溝の1又は複数は、空気がそこを通過することが妨害されるように、エラストマーによって充填される、又はそうでなければブロックされる。したがって、複合体カバー1400は、カバー1400の異なる領域が異なる性能特性(例:空気の流れ、透過性、音響透過性、音響増強性など)を有するように構成され得る。
いくつかの例では、薄構造化膜1402の1又は複数の部分又はセクションにエラストマーを適用する結果として、弾力性の複合体カバー1400(又は、少なくとも、複合体セクション1404のないカバーよりも弾力性であるカバー)が得られる。そのような例では、カバー1400は、一般的に、可塑性変形を起こすことなく、1又は複数の方向に伸長可能である。具体的には、上記で述べたように、薄構造化膜1402がコンディショニング又は構造化された(例:1若しくは複数のシワ部又は折り畳み部が膜に形成された)後、エラストマーが薄構造化膜1402の1若しくは複数の部分又はセクションに適用されて、1又は複数の複合体部分1404(すなわち、エラストマー材料がコーティング及び/又は吸収された薄構造化膜材料を両方含む部分又はセクション)が形成される
ここで図4A及び4Bを参照すると、いくつかの例では、エラストマーは、複合体セクション1404の変形に応答して、複合体セクション1404のマイクロ構造(すなわち、構造部、折り畳み部、シワ部など)を維持するように働く。具体的には、いくつかの例では、エラストマーは、フィブリル(折り畳み部又はシワ部を形成している)のうちの1又は複数を包み、フィブリルの構造及び配向を維持するように働く。したがって、折り畳み部又はシワ部を形成したフィブリルセクションが、伸長又は他の方法で変形された場合、折り畳み部又はシワ部を形成した折り畳みセクションを包んでいるエラストマーは、変形を引き起こした力又は歪みが取り除かれた後、伸長又は変形されたフィブリルセクションをその折り畳み部又はシワ部を形成した構成に回復することによって、フィブリルセクションの折り畳み部又はシワ部を維持するように働く。図4Aは、薄構造化膜1402及びエラストマー1406を含む複合体セクション1404の部分の断面図を示す。図4Aの複合体セクション1404は、未変形又は未伸長の構成である(例:張力下ではない)。示されるように、薄構造化膜1402のフィブリルは、エラストマー1406に包まれている。
様々な例では、カバー1400に張力が掛けられると、カバー1400は伸長する、又は他の方法で変形する。具体的には、図4Bに示されるように、張力が掛けられると、薄構造化膜1402のフィブリルは、まっすぐになる傾向にある。いくつかの例では、カバー1400のこの伸長は、複合体部分1404の伸長及び/又は薄構造化膜1402の未コーティングセクションの伸長に伴う。したがって、当業者であれば理解されるように、複合体部分1404が伸長又は変形すると、複合体部分1404のマイクロ構造を作り上げている構造部(例:フィブリルの折り畳み部又はシワ部)は、まっすぐとなる(すなわち、折り畳み部が部分的に又は完全に開く;シワ部が部分的に又は完全に伸びる)。いくつかの例では、エラストマーのこの伸長は、エラストマーにエネルギーを貯蔵させる(例:位置エネルギー)。
張力が取り除かれると、複合体部分1404にあるエラストマーは、貯蔵された位置エネルギーを、薄構造化膜1402の変形したエラストマー及び変形したマイクロ構造を未変形状態に戻すように働く(すなわち、フィブリルが折り畳み部又はシワ部を形成した構成に戻る)運動エネルギーに変換する。すなわち、張力が取り除かれると、エラストマーは、複合体セクション1404の薄構造化膜1402のマイクロ構造(すなわち、構造部、折り畳み部、又はシワ部)を回復するように働く。
いくつかの例では、エラストマーは、さらに、これら以外のエラストマーが適用されていない構造化膜材料の部分(すなわち、カバー1400の未コーティング又は未吸収部分)の変形したマイクロ構造(すなわち、構造部、折り畳み部、又はシワ部)を維持又は回復するようにも働く。例えば、ここで図5を参照すると、いくつかの例では、薄構造化膜1402の未コーティングの部分又はセクションの1又は複数は、複合体セクション1404(すなわち、エラストマーがコーティング又は吸収されたセクション)によって囲まれている、又はそうでなければ1又は複数の辺で複合体セクション1404と接している。上記で説明されるように、カバー1400が伸長されると、複合体部分1404のマイクロ構造を作り上げている構造(例:折り畳み部又はシワ部)がまっすぐとなる。いくつかの例では、加えて、薄構造化膜1402の未コーティング部分のマイクロ構造を作り上げている構造(例:折り畳み部又はシワ部)もまっすぐとなる。
カバー1400から張力が取り除かれると、複合体セクション1404のエラストマーに貯蔵されたエネルギーは、マイクロ構造を、その未変形状態(例:折り畳み部又はシワ部を形成した状態)に戻す。いくつかの例では、複合体セクション1404がその未変形状態に向かって移行するに従って、それに接している薄構造化膜1402の変形した未コーティングセクション又は部分にも力が掛けられる。薄構造化膜1402の変形した未コーティングセクション又は部分に掛けられた力は、薄構造化膜1402の変形した未コーティングセクション又は部分を、その未変形構造化状態に戻す(又は部分的に戻す)。すなわち、いくつかの例では、複合体カバー1400のエラストマー及び/又は複合体部分は、外力が取り除かれた後、薄構造化膜1402のコーティング部分及び未コーティング部分のマイクロ構造を回復するように働く。
上記で述べたように、いくつかの例では、カバー1400のある特定の領域又はセクションは、カバー1400の他の領域又はセクションとは異なる度合いの透過性又は多孔性を有していてよい。例えば、いくつかの例では、カバー1400の複合体セクション1404は、一般的に、カバー1400の未コーティングセクションとは異なる度合いの多孔性又は透過性を伴っている。いくつかのそのような例では、薄構造化膜1402は、薄構造化膜1402がある度合いの空気をその中に通すことができるという意味で通気性であり、一方エラストマー及び/又は複合体セクション1404は、一般的に、非通気性又は非多孔性である(又は通気性がより低い若しくは多孔性がより低い)。いくつかの例では、薄構造化膜1402及び複合体セクション1404はいずれも、液体不透過性である(しかし、蒸気透過性であってよい)。
いくつかの例では、カバー1400(例:カバーのコーティング部分及び未コーティング部分を含む)は、15〜100Frazierの範囲内の度合いの空気流を通すことができる。空気流の度合いが、少なくとも部分的には、コーティング材料及びその厚さ、さらにはパターンに依存することは理解されるはずである。したがって、これらの特徴は、システムの性能を特異的に調整するために操作され得る。
様々な例では、膜の水侵入圧(WEP)は、液体の侵入に抵抗するその能力を定める。例えば、いくつかの例では、膜の水侵入圧が高いほど、膜は、水の侵入に対してより耐性を有する。一般的に、水よりも低い表面エネルギーを持つ液体(例:汗/皮脂混合物)は、水よりも低い侵入圧(一般的に、「液体侵入圧」又はLEPと称する)を有する。空気流は、一般的に、WEP及びLEPとは逆に従うが、材料厚さなどの他の因子も、空気流性能に影響を与え得る。いくつかの例では、WEP及びLEPは、細孔サイズ分布及び材料化学によって主として決定される。様々な例では、空気流の度合いが高くなると、一般的に、より低いヒトの可聴周波数範囲におけるより高い音響透過性を伴う。したがって、より高いFrazier値範囲は、一般的に、より高い音響透過性を伴う。
様々な例では、薄構造化膜材料に対するエラストマーのパターン、密度、及び比率は、使用者の心地良さ及び音響性能のために、適切な空気の交換(又はカバーを通る空気流)及び音響エネルギーを提供するように選択される。いくつかの例では、カバー1400の空気透過性は、薄構造化膜1402の空気透過性よりも低い。言い換えると、カバー1400の空気透過性は、エラストマーが薄構造化膜1402に適用されなかった場合の空気透過性よりも低い。
上記で述べたように、いくつかの例では、カバー1400は、音響エネルギー送達装置1200によって出力された音響エネルギーに対して音響透過性であるように構成され得る。すなわち、カバー1400は、音響エネルギー送達装置1200の性能を大きく損なうことなく(例:空気透過性)、音響エネルギー送達装置1200の電子部品を保護するために(例:水不透過性)用いられ得る。いくつかの例では、カバー1400が適用された音響システムの周波数応答の低下が、カバー1400が適用されていないシステムと比較した場合に2デシベル未満(<2dB)である場合に、音響透過性であると見なされる。他の例では、カバー1400が適用された音響システムの周波数応答の低下が、カバー1400が適用されていないシステムと比較した場合3デシベル未満(<3dB)である場合に、音響透過性であると見なされる。いくつかの例では、音響透過性の考えは、当業者であれば理解されるように、周波数帯に応じて異なる。
いくつかの例では、カバー1400及び/又はコア1300は、追加として又は別の選択肢として、音響エネルギー送達装置1200の音響性能を増強するように働き得る。いくつかの例では、カバー1400及び/又はコア1300は、それがなければ音響エネルギー送達装置1200の音響性能を劣化させる存在であり得る周りの環境からの周囲雑音が、使用者の外耳道に入ることを、低減、最小化、又は排除するように働き得る。したがって、いくつかの例では、カバー1400及び/又はコア1300は、周囲雑音が外耳道に入り、音響エネルギー送達装置1200の音響性能を劣化させることを阻止するように働く。いくつかの例では、カバー1400及び/又はコア1300は、追加として又は別の選択肢として、例えば音響エネルギーのある特定の周波数を吸収することなどによって、外耳道を通って進行する音響シグナルの反響を低減、最小化、又は排除するように働き得る。
いくつかの例では、エラストマーは、薄構造化膜1402の両側に適用される。他の例では、エラストマーは、薄構造化膜1402の片側のみに適用される。いくつかのそのような例では、以下でより詳細に説明されるように、エラストマーは、カバー1400の弾力性に寄与することに加えて、コア部材1300に対するカバー1400の摩擦保持を高める。加えて、薄構造化膜1402の片側のみにエラストマーを適用することによって、未コーティング側は、ソフトで追随性の感触及びテクスチャを維持することができ、それによって、追随性の音響用イヤーピース1100を外耳道に装着又は配置することが心地良くなる。
上記で考察したように、様々な例では、追随性の音響用イヤーピース1100は、一般的に、カバー1400及びコア部材1300(例:図1のコア部材1300)を含む。ここで図6A及び6Bを参照すると、コア部材1300が示される。図6Bは、図6Aの線6B−6Bに沿って見たコア部材1300の断面図である。いくつかの例では、コア部材1300は、ボディ1302、底部1304、及び上部1306を含む。いくつかの例では、内腔1308などの1又は複数の内腔が、コア部材1300のボディ1302を通って延びている。いくつかの例では、内腔1308は、以下でより詳細に考察されるように、音響エネルギーが外耳道に送達される際に通る溝として働く。いくつかの例では、内腔は、円形の断面を有する。しかし、本出願の趣旨又は範囲から逸脱することなく、内腔は、楕円形、多角形、又は他の何れかの断面を有していてよいことは理解されるはずである。いくつかの例では、コア部材1300は、さらに、コア部材1300の底部1304と上部1306との間に位置する外周面1310を含む。
いくつかの例では、コア部材1300の上部1306は、外耳道の内部に向いており、コア部材1300の底部1304は、外耳道の外部に向いている。いくつかの例では、コア部材1300のボディ1302は、概略的に外耳道に適合する形状とされている。いくつかの例では、ボディ1302は、全体が弾力性発泡体若しくは他のエラストマー材料から構成されていてよく、又はエラストマー部分を含んでいてよく、これらは、ボディ1302が外耳道に適合する補助となる。いくつかの例では、ボディ1302は、シリコーンゴム又は他の何れかの軟質ポリマーなどの弾力性軟質エラストマー材料から構築されていてよい。いくつかの例では、ボディ1302は、別の選択肢として又は追加として、ポリウレタン若しくはポリ塩化ビニルなどの圧縮性発泡体を含んでいてよい、又は全体が圧縮性発泡体で構築されていてよい。ボディ1302は、本技術分野で公知の方法(例:射出成形又は他の適切な製造プロセス)によって形成されてよく、ドーム形状、リブ付き形状、円錐形状、円錐台形状、星形状、球形状、又は別の望ましい形状を取ってよい。
カバー1400は、接着剤、熱接合、又は成形が挙げられるがこれらに限定されない何れかの公知の付着方法によってコア1300に付着又は結合されていてよい。いくつかの例では、エラストマーが、そのような接合を促進し得る。上記で述べたように、いくつかの例では、コア1300は、カバー1400のための骨格を提供する(又はそうでなければカバー1400を支持する)。いくつかの例では、コア1300は、1若しくは複数の成形又は形成プロセスなどによって、カバー1400とは独立して形成される。
そのような例では、コア1300の形成後、カバー1400は、コア1300上に伸長され、コア1300に結合される。カバー1400は、上記で考察したように、接着剤、熱接合などの何れかの公知の付着手段によってコア1300に付着又は結合されてよい。例えば、いくつかの例では、接着剤が、コア1300に対して、カバー1400がその上に伸長される前に適用されてよい。いくつかの他の例では、接着剤は、追加として又は別の選択肢として、カバー1400をコア部材1300上に伸長する前に、カバー1400に適用されてもよい。いくつかの例では、上記で述べたように、エラストマーが、接合を促進し得る。すなわち、いくつかの例では、別の接着剤の代わりに、薄構造化膜1402に適用されたエラストマーが、カバー1400をコア1300に結合されるための接着剤として追加で機能し得る。
いくつかの例では、カバー1400は、コア1300の内腔にわたって拡がっているカバー1400の部分がまったくエラストマーを含まないように、コア1300に結合される。すなわち、いくつかの例では、カバー1400は、その複合体部分がコア1300の内腔と接触しないように、コア1300に結合される。いくつかの他の例では、カバー1400は、内腔の領域の指定された部分がカバー1400の複合体部分1404によって覆われるように、コア1300に結合される。すなわち、いくつかの例では、内腔の一部分をエラストマーで妨害することが望ましい。妨害、膜の音響振動モードの変化(これは、カバー1400の質量、厚さ、及び/又は剛直性などの他の材料特性、及びカバー1400の装着の結果として発生し得る)の結果として、音響シグナルの低下又はスペクトルの変化が発生し得る。したがって、許容可能範囲は、少なくとも、膜の設計及びそれが装着される方法に依存する。
いくつかの例では、追随性の音響用イヤーピースの形成は、コアによって支持された際にカバーが所望される形態又は形状を取るように、カバーを予備成形/形状形成すること、及びコア材料(上記参照)を、コア材料がカバーを所望される形態又は形状に拡げ支持するように、予備成形/形状形成されたカバーに注入すること、によって行われる。いくつかの例では、カバーは、コア材料を注入することができる空隙を形成するように予備成形される。例えば、カバーは、コア材料が空隙に注入された際に、コア材料がカバーを拡げ、カバーに予備成形された形状を取らせるように、追随性の音響用イヤーピースの形状に予備成形され得る。いくつかの例では、カバーは、連続外部面及び中空内部を有するように予備成形される。いくつかのそのような例では、コア材料は中空内部へ注入される。いくつかの例では、カバーは、追随性であり、コア部材からの支持なしでは、予備成形された形状を維持することができない。
いくつかの例では、コア材料は、その周囲に配置されたカバー1400と共に固化又は硬化する。いくつかの例では、カバー1400の膨張及び拡がりによって、カバー1400は、コア材料が固化又は硬化するに従って、コア材料の周りに弾性的に張力が掛けられた状態となる。すなわち、いくつかの例では、カバー1400を既に予備成形されたコア1300の上に伸長するのではなく、コア材料が形作られる(例:拡張する、固化する、硬化する、など)に従って、カバー1400が伸長してコア1300に結合した状態となるように、コア1300が、予備成形されたカバー1400の内部に形成される。これらの例では、コア材料の拡張/注入が、カバー1400の伸長を引き起こす機構である。当業者であれば、そのような例において、コア材料が形作られ、カバー1400がその周りに伸長された状態となるに従って、追随性の音響用イヤーピース1100が所望される形状及びサイズを取るように、カバー1400が予備成形される又は予備構成されることは理解されるはずである。また、当業者であれば、システムの音響特性は、本明細書で述べるように、選択される材料だけでなく、これらの様々な異なる装着方法(張力あり及びなしで)にも依存することも理解されるはずである。
いくつかの例では、上記で説明したように、薄構造化膜1402に適用されたエラストマーは、弾力性複合体カバー1400を提供する。いくつかの例では、エラストマーは、追加として、音響エネルギー送達装置1200に望ましくない汚染物質が入り込むことを防止するための密封機構としても働く。いくつかのそのような例では、エラストマーは、コア1300と共にシールを形成する。他のそのような例では、エラストマーは、追加として又は別の選択肢として、音響エネルギー送達装置1200の1又は複数の部分と共にシールを形成する。
ここで図7Aを参照すると、音響システム1000は、追随性の音響用イヤーピース1100及び音響エネルギー送達装置1200を含むとして示される。追随性の音響用イヤーピース1100は、コア1300、及びコア1300の周りに配置されたカバー1400を含む。いくつかの例では、音響エネルギー送達装置1200の装着部分1204は、追随性の音響用イヤーピース1100に嵌め込まれる。具体的には、装着部分1204の端部1206は、コア1300の内腔1308に挿入される。いくつかの例では、そうでなければコア1300の底部1304に沿って内腔1308にわたって拡がることになるカバー1400の部分は、音響エネルギー送達装置1200の装着部分が内腔1308の中へ延びるに従って、音響エネルギー送達装置1200の装着部分1204上に曲げられ、伸長される。したがって、音響エネルギー送達装置1200の装着部分1204の端部1206上に伸長されたカバー1400の部分は、水などの汚染物質が装着部分1204を通って音響エネルギー送達装置1200に入り込むことを妨害するように働く。
いくつかのそのような例では、カバー1400は、装着部分1204に対するシールを形成する。いくつかの例では、シールは、薄構造化膜1402に適用されたエラストマーの装着部分1204と接触している1又は複数の部分によって形成される。例えば、エラストマーが、1又は複数の交互の同心円(図3B参照)で薄構造化膜1402に適用され、カバー1400が、交互の同心円がコア1300と同軸であるようにコア1300に結合される場合、エラストマーの円は、エラストマーの円が装着部分1204と接触する部分で(例:装着部分1204の周囲面1208の周りに)円形状周囲シールを形成し得る。すなわち、この及び他の例では、薄構造化膜1402に適用されたエラストマーは、それが接触する面の周りに、シールの形成を促進するように連続的であり得る。いくつかの他の例では、シールは、追加として又は別の選択肢として、装着部分1204と接触している薄構造化膜1402の1又は複数の部分の間に形成される。
いくつかの例では、カバー1400は、追加として又は別の選択肢として、外部の汚染物質がコア1300の内腔1308に入り込むことを妨害するように、コア1300に対するシールを形成する。いくつかの例では、そのようなシールは、薄構造化膜1402に適用されたエラストマーのコア1300と接触している1又は複数の部分によって形成される。例えば、エラストマーが1又は複数の交互の同心円で薄構造化膜1402に適用される場合(図3B参照)、エラストマーの円は、エラストマー円がコア1300と接触する部分で(例:内腔1308の一部分の周りに)周囲シールを形成し得る。いくつかの他の例では、シールは、追加として又は別の選択肢として、装着部分1204と接触している薄構造化膜1402の1又は複数の部分の間に形成される。図示されていないが、いくつかの他の例では、シールは、追加として又は別の選択肢として、音響エネルギー送達装置1200のベース部1202とコア1300及び/又はカバー1400との間に形成され得る。
図7Aに示される追随性の音響用イヤーピース1100は、カバー1400がコア1300の全体の周りに配置されて示されているが(例:内腔1308の両端部がカバー1400で覆われている)、いくつかの例では、コア1300の1又は複数の部分が、露出している、又はそうでなければ、カバー1400によって覆われていない。例えば、図7Bの音響システムは、追随性の音響用イヤーピース1100を含んでいるものとして示されているが、この場合、カバー1400は、コア1300の上部面1306全体にわたっては拡がっていない。したがって、内腔1308の一部分は、露出している、又はそうでなければ、カバー1400によって隠されていない。しかしながら、示されるように、音響エネルギー送達装置1200の装着部分1204は、カバー1400によって覆われている。そのような構成は、外耳道と音響エネルギー送達装置1200との間に位置するカバー1400の層の数が異なっている結果として、図7Aに示される構成とは異なる音響性能を伴い得ることは理解されるはずである。
ここで図8A及び8Bを参照すると、汎用イヤーピース8600と共に用いるための通気性、水不透過性のユニバーサルスリーブ8500が示される。一般的に、ユニバーサルスリーブ8500は、汎用イヤーピース8600などの様々な汎用イヤーピースに対して挿入可能である、又はそれ以外の方法で結合可能である。いくつかの例では、そのような構成によって、既存の音響用イヤーピース製品に、ユニバーサルスリーブ8500を後付け可能であることが、したがって、脆弱な電子部品を周りの環境から隔離するように働く音響透過性デバイスが、提供される。
様々な例では、ユニバーサルスリーブ8500は、ボディ8502及びその中に延びる内腔8504を有する構造部品である。いくつかの例では、ユニバーサルスリーブ8500には、カバー8400が装備され、それによって、カバー8400は、ユニバーサルスリーブ8500の中に延びる内腔の一部分の上に拡がっている。カバー8400は、接着剤、熱接合、又は成形が挙げられるがこれらに限定されない何れかの公知の付着方法によってユニバーサルスリーブ8500に付着又は結合されていてよい。カバー8400は、1又は複数の部分にエラストマーが適用された薄構造化膜を含むという意味で、本明細書で考察される様々なカバーと一致している。
図8A及び8Bに示されるように、ユニバーサルスリーブ8500は、汎用イヤーピース8600などの様々な異なる汎用イヤーピースに嵌め込まれるように構成されている。いくつかの例では、ユニバーサルスリーブ8500は、ユニバーサルスリーブ8500及び汎用イヤーピース8600が結合された場合に、ユニバーサルスリーブ8500が音響エネルギー送達装置の脆弱な電子部品を周りの環境から隔離するように働くように、汎用イヤーピース8600に結合される。
上記で述べたように、いくつかの例では、カバーは、薄構造化膜の複数の層から構成されている。様々な例では、カバー(又は薄構造化膜又はエラストマーを備えていない薄構造化膜の部分)は、外耳道から水分を取り出すように構成されている。いくつかの例では、外耳道から取り出された水分は、液体の形態である。いくつかの例では、この液体は、水及び皮脂の溶液である。いくつかの例では、カバーの材料は、外耳道内から液体を吸い取るように構成されている。いくつかの例では、吸い取りは、毛細管現象によって発生する。いくつかの例では、第一の層又は内側層(例:外耳道の内部に露出されている層)は、第二の層又は外側層(例:外部環境に露出されている層)よりも親水性である。当業者であれば、外耳道から液体の形態で水分を取り出す構成が、使い捨てイヤホン又は使い捨てイヤホンカバーなどの使い捨てのソリューションにおいて有益であり得ることは理解されるはずである。様々な例では、そのような構成には、汗診断機能が組み込まれ得る(例:運動をしながら音楽を聴くことができ、しかも同時に水分状態のリアルタイム情報が得られる一回使用のイヤホン/カバー)。いくつかの例では、カバーは、カバーを洗浄し(例:それから排出された異物)、再使用することができるように音響エネルギー送達装置から分離可能であるように構成される。
追加として又は別の選択肢として、いくつかの例では、外耳道から取り出される水分、又はそれ以外の方法でカバー(又は薄構造化膜又はエラストマーを備えていない薄構造化膜の部分)を自由に通過する水分は、蒸気の形態である。したがって、いくつかの例では、カバーは、蒸気を取り出すように、又はそれ以外の方法で蒸気を外耳道から排出するように構成されているが、カバーは液体を吸収しない。いくつかの例では、カバーは、撥液するように構成されている。いくつかの例では、カバーは、疎油性である。いくつかの例では、そのような構成は、カバーの音響性能に有害な影響を有し得る水に溶けた皮脂又は他の微細物によるカバーのマイクロ構造の閉塞を最小限に抑えるように働く。
いくつかの例では、多層構造は、追加として又は別の選択肢として、上記で考察したように、様々な音響上の有益性を提供する。例えば、多層構造は、カバーを透過可能とされる空気流の度合いを最適化するために用いられ得る。いくつかの他の例では、多層構造は、カバーの反響特性を最適化するために用いられ得る。
上記で述べたように、いくつかの構成は、追随性の音響用イヤーピースの交換又は洗浄を可能とする。いくつかの他の例では、1又は複数の抗菌剤(例:銀)が、追加として又は別の選択肢として、カバーに適用されてもよい。すなわち、いくつかの例では、カバー及び/又はコア部材は、微生物を死滅するように又は微生物の成長を遅延するように働く抗菌剤でコーティングされていてもよい。
様々な例では、上記で考察したカバー及び/又は追随性の音響用イヤーピースは、1又は複数の生体計測データ収集デバイス(例:脳波記録(EEG)、心電図記録(ECG)、光電式容積脈波記録(PPG)、心拍測定(HR)、酸素消費量(VO2)、総エネルギー消費量(TEE)、汗中の化学バイオマーカー検出、体温などに用いるように構成されたデバイス)と組み合わせて用いるように構成される。いくつかの例では、PPGなどの血流の測定に光学生体計測センサーが用いられる。しかし、そのような光学ベースのセンサーは、動きに敏感であることで知られている。動きに敏感であることに関連する類似の考慮事項は、EEG及びECGなどの生体電気信号の検出時にも関連してくる。したがって、生体計測センサーを耳又は耳の中に配置することで、他の考え得る位置(例:手首)よりも動きによるアーチファクトが一般的には大きく減少し、動きやエクササイズの最中において、より高い精度が得られる。耳は、生体センサーを、安定でアクセス可能な位置で皮膚と密接に結合させる手段を提供することから、耳での生体計測データ収集は、上記で述べた従来のシステムよりも高い品質の生体計測データを得るための都合の良いプラットフォームである。
本明細書で考察されるカバー及び/又は追随性の音響用イヤーピースは、耳用の筐体中に組み込まれた生体センサー(例:1又は複数の生体計測センサーを含む音響エネルギー送達装置)と使用者の皮膚との間の生理学的に心地良く安定なインターフェイスを提供する。したがって、様々な例では、カバー及び/又は追随性の音響用イヤーピースは、検出面/デバイスに被せるように構成される。そのようにすることで、生体センサー(耳用の筐体内部)と使用者の皮膚(耳用の筐体外部)との間にインターフェイスが提供される。様々な例では、カバーの構成要素は、PPG用途に用いられる光波長のスペクトル選択性を提供し、同時に穏和で通気性のある耐水性の皮膚インターフェイスを保持するように選択される。同様に、様々な例では、本明細書で開示される音響透過性複合体カバーは、追加として又は別の選択肢として、安定な皮膚インターフェイスを通しての電気伝導性及び生理学的心地良さを組み合わせて提供するために、EEG及びECGなどの生体電気センサーに被せて用いる場合は電気伝導性とされる。追加として又は別の選択肢として、いくつかの例では、カバー及び/又は追随性の音響用イヤーピースは、それ自体に生体センサー機能が備わっており、それによって、1又は複数の生体計測検出機能を提供する。例えば、いくつかの例では、1又は複数の生体計測センサーは、カバー中に直接積層されていてよい、又は追随性の音響用イヤーピース中に成形されていてよい。当業者であれば、生体センサーを使用者の皮膚に近付けて配置するほど、質の高い生体計測シグナルが得られ得ることは理解されるはずである。
本出願の発明の範囲を、一般的に及び具体例に関しての両方で記載してきた。当業者であれば、本開示の範囲から逸脱することなく、例に対して様々な改変及び変更が成され得ることは理解される。同様に、本明細書で示し記載した例で考察した様々な部品は、組み合わせ可能である。したがって、例は、本発明の範囲の改変及び変更を包含することを意図している。

Claims (24)

  1. コア部材;及び
    該コア部材に結合された複合体カバー
    を含んでなる音響用イヤーピースであって、
    該複合体カバーは空気に対して透過性であり、該複合体カバーは、折り畳み部を含むマイクロ構造を有する多孔性フルオロポリマー膜と、該多孔性フルオロポリマー膜の全体未満の部分に適用されたエラストマーとを含み、該エラストマーは、該多孔性フルオロポリマー膜の変形を引き起こす力が取り除かれた後に、該折り畳み部を含む該多孔性フルオロポリマー膜の該マイクロ構造を回復するように働く、音響用イヤーピース。
  2. 前記複合体カバーが音響透過性である、請求項1に記載の音響用イヤーピース。
  3. 前記複合体カバーが音響増強性である、請求項1に記載の音響用イヤーピース。
  4. 前記複合体カバーが周囲雑音の遮断を提供するように働く、請求項2又は3に記載の音響用イヤーピース。
  5. 水分が、前記複合体カバーを自由に通過して、使用者の外耳道から排出される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の音響用イヤーピース。
  6. 前記複合体カバーが蒸気透過性である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の音響用イヤーピース。
  7. 前記複合体カバーが液体不透過性である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の音響用イヤーピース。
  8. 前記コア部材が発泡体を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の音響用イヤーピース。
  9. 前記発泡体がエラストマー性である、請求項8に記載の音響用イヤーピース。
  10. 前記複合体カバーが前記発泡体の内部に装着されている、請求項8又は9に記載の音響用イヤーピース。
  11. 前記複合体カバーが前記コア部材の外側面に結合されている、請求項1〜10のいずれか一項に記載の音響用イヤーピース。
  12. 前記音響用イヤーピースが使用者の耳の形状に適合することができる、請求項1〜11のいずれか一項に記載の音響用イヤーピース。
  13. 前記多孔性フルオロポリマー膜が延伸ポリテトラフルオロエチレンを含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の音響用イヤーピース。
  14. 生体計測センサーをさらに備え、前記複合体カバーが該生体計測センサーと前記使用者の皮膚との間に配置される、請求項1〜13のいずれか一項に記載の音響用イヤーピース。
  15. 前記生体計測センサーが光学生体計測センサーである、請求項14に記載の音響用イヤーピース。
  16. 前記生体センサーが生体電気信号計測センサーである、請求項14に記載の音響用イヤーピース。
  17. 追随性の骨格;及び
    該追随性の骨格に結合された空気透過性膜
    を含んでなる音響用イヤーピースであって、
    該空気透過性膜は、折り畳み部を含むマイクロ構造を有する多孔性フルオロポリマー層を含む複数の多孔性フルオロポリマー層と、該マイクロ構造中の該折り畳み部の一部分を包むように該空気透過性膜に適用されたエラストマーとを含む、音響用イヤーピース。
  18. 前記エラストマーが、前記折り畳み部を変形させるために適用される外力が存在しない場合に前記折り畳み部を維持するように働く、請求項17に記載の音響用イヤーピース。
  19. 前記複数の多孔性フルオロポリマー層の前記マイクロ構造内にあるチャネルを通しての空気の透過が可能とされている、請求項17又は18に記載の音響用イヤーピース。
  20. 前記空気透過性膜が蒸気透過性である、請求項17〜19のいずれか一項に記載の音響用イヤーピース。
  21. 前記空気透過性膜が液体不透過性である、請求項17〜20のいずれか一項に記載の音響用イヤーピース。
  22. 前記フルオロポリマーが延伸ポリテトラフルオロエチレンである、請求項17〜21のいずれか一項に記載の音響用イヤーピース。
  23. 音響用イヤーピースの形成方法であって、
    構造化多孔性フルオロポリマー膜の全体未満の部分にエラストマーを適用して複合体カバーを形成するに際し、該構造化多孔性フルオロポリマー膜は、折り畳み部を含むマイクロ構造を有し、該エラストマーは、該エラストマーが該マイクロ構造中の該折り畳み部の一部分を包むように該構造化多孔性フルオロポリマー膜に適用され、該複合体カバーは空気透過性である工程と、
    該複合体カバーを、コア部材上で、該複合体カバーが該コア部材の周りに弾性的に張力が掛けられた状態となるように伸長する工程と
    を含む方法。
  24. 音響用イヤーピースの形成方法であって、
    構造化多孔性フルオロポリマー膜の全体未満の部分にエラストマーを適用して複合体カバーを形成するに際し、該構造化多孔性フルオロポリマー膜は、折り畳み部を含むマイクロ構造を有し、該エラストマーは、該エラストマーが該マイクロ構造中の該折り畳み部の一部分を包むように該構造化多孔性フルオロポリマー膜に適用され、該複合体カバーは空気透過性である工程と、
    該複合体カバーが支持されたときに指定の形状を取るように、該複合体カバーを予備成形するに際し、該予備成形された複合体カバーは空隙を含む工程と、
    コア材料を、該コア材料が伸長して該複合体カバーを該指定の形状に支持するように、該空隙中に注入する工程と
    を含む方法。
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