JP2020535622A - 軸外イオン化デバイスおよびシステム - Google Patents

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Abstract

チャンバ及び電子コレクタを備えるイオン源が記載される。一構成では、チャンバは、試料注入口及びイオン放出口を備える。チャンバはまた、電子源から電子を受け入れるように構成された電子注入口を含み得る。電子コレクタは、電子注入口に対向して配置され得る。チャンバは、電子ビームを電子源から、ガス注入口とイオン放出口との間の経路を横切るチャンバの経路に沿って向けるよう構成され得る。チャンバは、イオン放出口の軸からずれたガイド軸を含むイオンガイドを備え得る。【選択図】図1

Description

優先権出願
本出願は、2017年9月29日に提出された米国仮出願第62/565,658号に対する優先権を主張するとともに、この米国仮出願の利益を主張するものであり、この米国仮出願の全開示内容を参照により本明細書に援用する。
本出願は、1つ以上の試料をイオン化し得るシステム及びデバイスに関する。より詳細には、電子衝撃イオン化法及び/または化学イオン化法を使用してイオンを供給し得るイオン源の特定の構成が記載される。
従来の質量分析技法は、分析用のアナライトイオンの形成に依拠する。エレクトロスプレーイオン化、化学イオン化、及び電子衝撃イオン化の技法など、非常に多くのイオン化技法が知られている。しかしながら、既存の技法は、柔軟性に欠けることが多い。
本明細書には、イオン源、及びそれらを使用するシステムの特定の態様、構成、特徴、及び実施形態が記載される。
一態様では、イオン源は、チャンバ及び電子源を備える。いくつかの例では、チャンバは、アナライトを含む試料を受け入れるように構成された試料注入口を備えるチャンバであって、チャンバは、チャンバからイオンを提供するように構成されたイオン放出口をさらに備える。特定の構成では、電子源は、電子をチャンバ内に加速させる磁場を提供するように構成された導電性ヘリカルコイルを備え得る。特定の実施形態では、チャンバは、電子注入口と、電子注入口に向かい合う電子コレクタとをさらに備える。場合によっては、電子コレクタと電子注入口とは、電子ビームを、電子源から電子注入口に通し、チャンバの試料注入口とイオン放出口との間の経路を横切る経路に沿って向けるよう配置される。
特定の実施形態では、試料注入口は、イオン放出口に概して向かい合って配置され得る。他の実施形態では、試料注入口は、ガスクロマトグラフから試料を受け入れるように構成されてもよい。いくつかの例では、電子源は、イオン放出口にレンズを備え、例えば、レンズが、イオン源からのイオンを集束させるように構成される。いくつかの実施形態では、チャンバは、チャンバ内のイオンを加速させるように構成された荷電プレートをさらに備える。他の例では、チャンバは、間隔を置いて配置された少なくとも2つの別個の電子注入口を備える。いくつかの例では、チャンバは、アナライトの第2の供給源を受け入れるように構成された第2の試料注入口を備える。
特定の実施形態では、チャンバは、チャンバに導入された第2の試料と同軸にガスを提供するように構成されたガス注入口をさらに備える。いくつかの例では、ガス注入口が、チャンバ内のアナライトと反応する反応ガスを提供するように構成されている。他の例では、ガス注入口が、衝撃ガスを提供するように構成されている。
別の態様では、イオン源は、第1及び第2の対向するチャンバを備える。一構成では、第1及び第2の対向するチャンバのそれぞれが、アナライトを含む試料をそれぞれ受け入れるように構成された試料注入口を備える。第1及び第2の対向するチャンバのそれぞれは、イオン放出口をさらに備え得る。いくつかの例では、第1及び第2の対向するチャンバのそれぞれが、第1の電子源及び第2の電子源のそれぞれ1つから電子を受け入れるように構成された電子注入口をさらに備える。イオン源はまた、第1及び第2の対向するチャンバに共通であり、第1のチャンバ及び第2のチャンバのそれぞれの電子注入口に対向して配置された電子コレクタを備えてもよい。場合によっては、電子コレクタは、電子ビームを、第1の電子源及び第2の電子源のそれぞれから、各チャンバの試料注入口と、各チャンバのイオン放出口との間の経路を横切る経路に沿って向けるよう配置される。
いくつかの実施形態では、第1及び第2の対向するチャンバのそれぞれのイオン放出口は、イオン源に流体的に結合された質量分析器にイオンを提供する。他の実施形態では、第1及び第2の対向するチャンバのそれぞれのイオン放出口は、質量分析器とイオン源との間に配置された第1の多重極イオンガイドにイオンを提供する。特定の例では、第1の多重極イオンガイドは、複数の傾斜ロッドを備える。他の例では、複数の傾斜ロッドのそれぞれは、その長さに沿って変化する断面を有する。
いくつかの例では、第1のチャンバ及び第2のチャンバのそれぞれは、そのイオン放出口に集束レンズを備える。他の実施形態では、試料はガスクロマトグラフから受け入れられる。いくつかの例では、電子源は、電子が、その軸に沿って、磁場によって加速される縦軸を含む導電性ヘリカルコイルを備える。特定の実施形態では、チャンバは、チャンバ内のイオンを加速させるように構成された荷電プレートをさらに備える。
他の例では、第2の対向するチャンバが、試料中のアナライトと相互作用するガスを受け入れるように構成される。特定の例では、ガスが、反応ガスであるように選択される。他の例では、ガスが、アナライトに衝撃を与えるように選択される。いくつかの実施形態では、イオン源は、電子コレクタに、0〜250Vの電位を供給するように構成された電圧源をさらに備える。
別の態様では、イオン源は、チャンバ、電子コレクタ、及びイオンガイドを含む。特定の構成では、チャンバは、アナライトを含む試料を受け入れるように構成された試料注入口を備える。チャンバは、放出口軸に沿ってイオンを提供するように構成されたイオン放出口を備え得る。チャンバは、電子源から電子を受け入れるように構成された電子注入口を備え得る。いくつかの例では、電子コレクタは、電子注入口に対向して配置され、電子ビームを、電子源から、試料注入口とイオン放出口との間の経路を横切るチャンバの経路に沿って向けるよう配置され得る。特定の例では、イオンガイドは、放出口軸からずれているガイド軸を含む。いくつかの実施形態では、イオンガイドは、放出口軸からずれているガイド軸を含むイオンガイドであって、イオンガイドが、放出口軸に沿って提供されたイオンを、イオンガイド軸に導くように構成され得る。
特定の実施形態では、イオン源は、アナライトを含む試料を受け入れるように構成された第2の試料注入口を備えるとともに、第2の試料注入口に向かい合う第2のイオン放出口を備える第2のチャンバを備え得る。いくつかの例では、第2のチャンバは、放出口軸からずれ、かつイオンガイド軸からずれている第2の放出口軸に沿ってイオンを提供するように構成される。他の例では、第2のチャンバは、電子源から電子を受け入れるように構成された第2の電子注入口をさらに備えるとともに、第2の電子注入口に対向して配置された第2の電子コレクタを備える。いくつかの例では、第2のチャンバは、電子ビームを、第2の電子源から、第2の試料注入口と第2の放出口軸との間の経路を横切る第2のチャンバ内の経路に沿って向けるよう配置される。他の例では、イオンガイドは、第2の放出口軸に沿って提供されたイオンをイオンガイド軸に導くようにさらに構成される。
いくつかの例では、イオンガイドは、イオンガイド軸の周りに多重極に配置された複数のロッドを備える。他の例では、ロッドのそれぞれは、イオンガイド軸に対して傾いている。特定の実施形態では、電子源は、電子が、その軸に沿って、磁場によって加速される縦軸を含む導電性ヘリカルコイルを備える。いくつかの実施形態では、チャンバは、チャンバ内のイオンを加速させるように構成された荷電プレートをさらに備える。
さらなる例では、イオン源は、第1の放出口軸、第2の放出口軸、及びイオンガイド軸からずれた軸に沿って、イオン化アナライトの第3の供給源を提供するように構成された追加イオンチャンバをさらに備え得る。いくつかの実施形態では、追加イオンチャンバは、電子イオン化もしくは化学イオン化、またはその両方を使用して、イオン化アナライトの第3の供給源を提供するように構成されている。他の例では、追加イオンチャンバは、エレクトロスプレーイオン化装置、大気圧化学イオン化装置、及び大気圧光イオン化装置のうちの1つを備える。
別の態様では、質量分析計は、試料導入デバイス、イオン源、質量分析器、及び検出器を備える。いくつかの実施形態では、本明細書で説明されるイオン源は、試料導入デバイスに流体的に結合され得る。他の実施形態では、質量分析器は、イオン源に流体的に結合され得る。追加の例において、検出器は、質量分析器に流体的に結合され得る。場合によっては、質量分析計は、構成要素の1つ以上、例えばイオン源に電気的に結合されたプロセッサを含み得る。
さらなる態様、実施形態、例、及び特徴が、以下に、より詳細に記載される。
本明細書に記載される技術の新規かつ進歩的な特徴をいくつか例示するために、添付の図面を参照して、特定の構成について説明する。
いくつかの例による複合型の電子イオン化/化学イオン化源の概略ブロック図である。 図1のイオン化源の電子加速器の概略ブロック図である。 特定の実施形態による電子イオン化(または化学イオン化)源の別のブロック図である。 特定の実施形態による電子イオン化(または化学イオン化)源の補足図である。 いくつかの実施形態による質量分析計システムのブロック図である。
図1は、電子衝撃イオン化法、化学イオン化法、その両方のいずれかを手段としてイオン化アナライトを生成するのに使用し得る例示的なイオン源10を示す。図に示すように、イオン源10は、二重イオン化チャンバ12を画定する外側ハウジング18を含む。二重イオン化チャンバ12は、互いに垂直方向に偏位しており、イオン化装置の放出口軸20に対してずれている第1のチャンバ14及び第2のチャンバ16を含む。
ハウジング18は、金属または合金などの一般に導電性の材料から形成された、(正方形または長方形の面を有する)概して長方形または円筒形の形状であり得る。ハウジング18の寸法は、例えば、約10mm〜200mmであってよい。一実施形態では、ハウジング18の寸法は、24.5mm×12mm×25.4mmであってよい。代替実施形態では、ハウジング18は、例えば、面に関して対称である他の形状を有してもよく、(円形、楕円形、長方形、またはその他の形状の底面を有する)直円筒形、球形などであってよい。
明らかになるように、第1のチャンバ14は電子衝撃イオン化法によく適し、一方、チャンバ16は化学イオン化法によく適する。
第1のチャンバ14は、アナライトイオンを送るために、第1のチャンバ14及びハウジング18の概して対向する側面に設置された、アナライト注入口30及び1つ以上の試料放出口(複数可)32(個別的にまた集合的に放出口32)を含む。
アナライト注入口30、例えば、ガスクロマトグラフィデバイスまたはシステムに流体的に結合された入口は、アナライトの好適な供給源によって、例えば、気体の形で供給され得る。アナライトは、例えば、ガスクロマトグラフから供給されてもよい。クロマトグラフまたはその他の分離デバイスは、厳密には必要ないが、これは、望ましくないバックグラウンドを排除し、時間内に目的のアナライトを分離するのにしばしば役立つ。あるいは、アナライトは、周囲空気の流れ及び/または圧力調整された進入に導入されてもよく、または試料は、シリンジもしくは他の手動式試料導入デバイスを用いて、直接導入されてもよい。
アナライトは、第1のチャンバ14の片側の注入口30から反対側に移動し、その経路に沿ってイオン化される。
印加された電圧を有する荷電要素36、例えば、イオン反発電極は、第1のチャンバ14内のイオン化アナライトが試料放出口32に向かって移動する際に、そのイオン化アナライトを加速させ得る。帯電要素36は、任意好適な幾何学的形状を有してよい。一実施形態では、荷電要素36は、アナライトが第1のチャンバ14に入る際に、荷電要素36中を移動するように配置されて、円筒軸が試料放出口32を向いた、例えば、外径2.2mm、長さ4〜8mmの中空円筒であってよい。荷電要素36には好適な電圧が印加され得る。例えば、約−400〜+400Vの電圧が印加され得る。
チャンバ14のさらなる第3の側面に、1つ以上の電子注入口34があり、アナライト注入口30と試料放出口32との間の経路を概して横切る経路に沿って、電子を導入できるようにする。アナライトが注入口30から試料放出口32へと渡っていく際に、注入口34を介して導入された電子が、アナライトに衝撃を与え得る。電子ビームを電子注入口34に供給するために使用される電子源及び電子加速器の例を図2に示し、以下でこれらを説明する。電子注入口34は、導入電子用の集束レンズとして機能し得る。その目的のために、電子注入口34は、チャンバ14の残りの部分から電気的に絶縁され得る導電性プレートまたはその一部に形成され得る。電子注入口34は、それぞれから生じた電子が通過できるように配置され得る。好適な電圧(例えば、0〜+400Vの範囲)をプレートに印加してもよく、またはプレートを接地してもよい。
電子注入口34に向かい合って電子コレクタ50が配置され、電子コレクタ50は、電子を加速させ、導くことを促進し得る。電子コレクタ50は、チャンバ14内で導電性プレートの形態を取り、そこに印加された電圧を有し得る。好適な電圧がコレクタ50に印加され得る。図示の実施形態では、0〜250ボルトの電圧が印加され得る。
理解されるように、アナライトの電子衝撃は、そのイオン化を促進する(または引き起こす)。
アナライト放出口32は、第1のチャンバ14の壁に形成されて、第1の集束レンズ60を画定する。集束レンズ60は、電気的に絶縁された壁部分の開口部として形成されて、チャンバ14の残りの部分から絶縁され得る。この場合もやはり、好適な電圧を集束レンズ60に印加して、レンズ60によるアナライトの抽出が促進され得る。電圧の例としては、この場合も先と同様に、−400〜+400Vの範囲内であり得る。
集束レンズ60によって、出射イオン化アナライト分子は、概ね整合した速度で、放出口軸に沿って、集束レンズ60の壁に垂直に、かつ集束レンズ60の中心に向かって、第1のチャンバ14を出る。
また、好適な圧力及び流動様式も、アナライトの流動を助長し得る。例えば、好適なガスクロマトグラフィ源からの流量は、1〜3atm cc/minであってよい。第1のチャンバ14内の圧力は、10-6〜10-3トルの範囲であってよい。
第2のチャンバ16は、第2のチャンバ16の概して向かい合った側面に配置されたアナライト注入口40及び試料放出口(複数可)42を含む。試料放出口42は多数であってもよく、ハウジング18の壁に配列され得、出射レンズ19として機能するように機械加工されている。
アナライト注入口40は、例えば気体状のアナライトの好適な供給源によって供給され得る。アナライトは、例えば、この場合も先と同様にガスクロマトグラフから供給されてもよい。繰り返しになるが、クロマトグラフまたはその他の分離デバイスは、厳密には必要ないが、これは、望ましくないバックグラウンドを排除し、時間内に目的のアナライトを分離するのにしばしば役立つ。あるいは、アナライトは、周囲空気の流れ及び/または圧力調整された進入の状態で第2のチャンバ16に導入されてもよく、または試料は、シリンジもしくは他の手動式試料導入デバイスを用いて、直接導入されてもよい。
さらに、アナライト注入口40は、導入アナライトと相互作用しかつ反応して、第2のチャンバ16内で化学イオン化を引き起こし得る第2のガスの導入を可能にし得る。第2のガスは、ボンバードメントガス、または反応ガスであってよい。第2のガスは、例えば、導入アナライトと同軸に導入されてもよい。理解されるように、好適な第2のガスは、別の方法で、例えば、アナライト注入口40に近接するさらなるガス注入口(図示せず)か、またはチャンバ16の壁上の他の場所を通って、第2のチャンバ16に導入されてもよい。
第2のガスは、アナライトガスと化学的に反応してもよく(それによって反応ガスとして作用する)、または単に物理的にアナライトガスに衝撃を与えてもよい(それによって衝撃ガスとして作用する)。
チャンバ16内の化学イオン化では、導入した反応ガスから生成されたイオンとの(中性)アナライト分子の衝突によってイオンが生成され得る。化学反応ガスの例は、CH4、NH3、及びイソブタンである。典型的には、入射電子が反応ガスを優先的にイオン化するように、反応ガスは標的アナライトに大いに過剰に導入される。反応ガスがイオン化されると、プロトン化[M+XH+→M−H++X]、水素化物の引き抜き[MH+X+→M++XH]、付加物形成[M+X+→M−X+]、電荷交換[M+X+→M++X]など、標的アナライトとの様々な化学反応が起こり得る。M、MHはアナライトを表し、XH+、X+は反応ガスに由来する化学種である。
衝撃ガスは、希ガス(He、Ne、Ar、Kr、Xe)、N2などの不活性ガス、またはNO、COなどの単純な二原子気体であり得る。衝撃ガスが使用される場合、衝撃ガスはイオン化され、その後、相対イオン化エネルギーに応じて選択的にアナライトをイオン化するのに用いられる:X+e-→X+(衝撃ガスのイオン化)。X++M→M++X(アナライトMのイオン化エネルギー<衝撃ガスXのイオン化エネルギーの場合)。それ以外の場合、反応は起こらない。衝撃ガスが異なれば、固有のイオン化エネルギーも異なる。
アナライト及び反応ガス/ボンバードメントガスは、チャンバ16の片側の注入口40から反対側に移動し、その経路に沿ってイオン化される。この場合もやはり、印加された電圧を有する帯電している要素46は、第2のチャンバ16内のイオン化アナライトが試料放出口42に向かって移動する際に、そのイオン化アナライト及び第2のガスを加速させ得る。
ここで理解されるように、第2のチャンバ16が化学イオン化のために使用され、第1のチャンバ14が電子衝撃イオン化のために使用されるため、第2のチャンバ16内の圧力は第1のチャンバ14内よりも高くなり得る。チャンバ14内の典型的な圧力は、10-6〜10-4トルの間に維持され得る。
例えば、好適なガスクロマトグラフィ源からチャンバ16への流量は、1〜3atm cc/minであってよい。第2のチャンバ16内の圧力は、0.1〜1.0トルの範囲であってよい。
チャンバ14及び16内の圧力は、実効的な排気速度に対するGC注入口、及び任意の補助ガス注入口(図示せず)からの流入量のバランスを取ることによって維持され得る。イオンガイド領域で達成可能な最大排気速度は、分析器の下流圧力領域に結合された真空ポンプまたは真空ポンプ段の容量によって決まるが、各チャンバの出射レンズの口径を小さく、及び/または少なく選択することによって抑えることができる。
第2のチャンバ16の放出口42の幾何学的形状は、少なくとも部分的に、第2のチャンバ16内の典型的な圧力を決定する。したがって、放出口42の異なった総出射口径サイズにより、チャンバ16内に、より高い圧力が維持され得る。放出口42の直径の例は、円形の開口、または異なった形状もしくは複数の開口からの同等物については、0.5〜5mmであってよい。
いくつかの例では、また、荷電要素46は、荷電要素36と同様に、アナライトが第2のチャンバ16に入る際に、荷電要素46中を移動するように配置されて、円筒軸が試料放出口42を向いた、外径2.2mm、長さ4〜8mmの中空円筒として形成されてもよい。印加電圧は、−400〜+400Vの範囲内であってよい。
第2のチャンバ16のさらなる第3の側面に、1つ以上の電子注入口44があり、アナライト注入口40と試料放出口42との間の経路を概して横切る経路に沿って、電子を導入できるようにする。導入電子は、チャンバ16への導入前とチャンバ16の内部とで加速され、結果としてアナライト(及び導入された反応ガス/ボンバードメントガス)に、それらが注入口40から放出口42へ通り過ぎる際に衝撃を与え得る。電子衝撃は、アナライト及び反応ガス/ボンバードメントガスの両方をイオン化するのを促進し、結果として電子衝撃によるアナライトのイオン化、及び注入口16を介して導入されるアナライトの化学イオン化を促進し得る。
同様に、電子注入口44に向かい合って電子コレクタ50が配置され、電子を導くことを促進し得る。電子コレクタ50は、そこに電圧が印加される導電性プレートとして形成され得る。図示の実施形態では、電子コレクタ50は、両方のチャンバ14及び16に共通であり、例えば、各チャンバ14/16の内端壁と同一の広がりを有し得る。上記のように、適切な電圧を電子コレクタ50に印加して、電子注入口からコレクタ50への経路上の電子を引き寄せ、加速させることができる。例えば、0〜250V DCの電圧を印加してもよい。必要に応じて、チャンバ14、16のそれぞれが、それ自体のそれぞれの電子コレクタを含んでもよい。
電子は、第1のチャンバ14及び第2のチャンバ16の電子注入口34、44に、それぞれ、電子加速器100を含む電子源を介して導入されてもよい。図示の実施形態では、各チャンバ14及び16は、4つの電子源/加速器100から電子を受け入れる。
例示的な電子加速器100を図2に示し、これは、チャンバ14、16内の電子の移動軸と概ね平行な軸の周りに巻かれた導電性ヘリカルコイル102の形態を取る。コイル102は、ミリメートルサイズ程度(例えば、0.5〜3mm、一実施形態では、約1mm)の空隙104を形成するように、約10ターン毎cmの巻線密度で巻かれ得る。理解されるように、コイル102に加えられた電流は、その結果として、概ね軸104に沿った磁場を生成する。コイル102の直列抵抗、または固有抵抗は、コイル102に流れ込む電流を制限し得る。磁場の大きさは、当業者によって理解される方法で、コイル102に供給される電流によって制御し得る。電子源(図示せず)からの電子は、軸104に沿って導入され、チャンバ14、16の電子注入口34、44への電子導入の前に、磁場によって加速されて、電子ビームとして集束する。したがって、加速された電子は、初期の明確な速度でチャンバ14/16に入って、注入口30/40から放出口32/42に横断するアナライト(及び反応ガス)と衝突し得る。
理解されるように、加速器100は、ローレンツ力F=qv×Bによって電子を加速させ得る。ここで、F、v、及びBは、電子速度ベクトル、及びコイル102によって生成される磁場の磁場ベクトルを表す。それらのベクトルの外積(電子電荷によってスケール変更される)は、電子に及ぼす力を決定する。結果として生じる力Fは、電荷qを持つ粒子の速度vと磁場ベクトルBとの両方に垂直である。結果として、電子速度は、軸104に沿った方向、またはFが向心力として作用するコイル102の軸104を中心とする円運動に束縛される。コイル102は直線軸の周りに巻かれることになる。しかしながら、コイル102が非線形軸の周りに巻かれる他の幾何学的形状が可能であり得る。例えば、コイル102が、弧、曲線などの周りに巻かれてもよい。
再び図1を参照すると、放出口32と同様に、放出口42は、第2のチャンバ16を出るアナライトを集束させるために、第2の集束レンズ62を画定する壁に形成される。イオン抽出を促進するために、壁には好適な電圧が印加され得る。放出口42と放出口32とは、互いに、かつ軸20から、軸外にある。
チャンバ18の外壁の下流に、共通の抽出レンズ52が形成される。抽出レンズ52は、約7mm×17mmの寸法を有し得る長方形(楕円形)開口部を有してもよい。抽出レンズ52は、この場合も先と同様に、例えばセラミック絶縁体を介して、チャンバ18から電気的に絶縁されており、好適な電圧が印加され得る。ここで明らかになるはずであるように、荷電要素36、46、出射レンズ60、及び/または抽出レンズ52は、チャンバ18にわたってアナライト/イオンを誘導する働きをする。すなわち、アナライトは、電子ビームによってイオン化され、次いでこれらの要素に好適な電圧を印加することによって、放出口に向けられる。特に、チャンバ14は下流の分析器軸20の上方に位置し、チャンバ16は軸20の下方に位置する。したがって、チャンバ14、16を出るイオンは、軸外に出る(すなわち、軸20上にはない)。
特定の構成では、好適なイオンガイドにより、イオンが、それらの放出口軸から軸20上に導かれ得る。図示の実施形態では、2つの放出口(すなわち、チャンバ14及び16の放出口)は、軸外にあり(すなわち、軸20から外れている)、または軸20からずれている。他の実施形態では、図3及び図4のそれぞれに示すように、単一のイオン化源が軸外にイオンを放出し得る。他の実施形態では、3つ以上のイオン化源が軸外にイオンを放出し、好適なイオンガイドによって、全ては軸20に沿って導かれ得る。例えば、第3の電子衝撃、化学イオン化装置、エレクトロスプレーイオン化装置、大気圧化学イオン化装置(APCI)、及び大気圧光イオン化装置(APPI)を、当技術分野で周知のように、適切なポンプ排気及びイオン輸送を使用して、軸外に設けてもよい。
特定の例では、いくつかのガイドロッド80a、80b(個別的にまた集合的にガイドロッド80)が軸20の周りに配置されて、イオンの閉じ込めをもたらし、ガイド軸に沿って輸送する。当技術分野で周知のように、イオン閉じ込めを促進するために、無線周波数電圧を向かい合った対のロッドに印加してもよい。使用されるガイドロッドの正確な形状及び構成は様々であってもよく、例示的な形状としては、直線ロッド、傾斜ロッド、分割型ロッド、半径が減少する分割型ロッドが挙げられるが、これらに限定されない。ガイドロッドは、2つずつの対、3つずつの対、4つずつの対、及びより高次の対であってもよい。ガイドロッドは、イオンを軸上に集中させるために、テーパ形状、傾斜形状、ならびにテーパ形状及び傾斜形状であってもよい。ガイドロッドは、ロッドではなく、プレートにRF電圧が印加されるイオンファンネルであってもよい。ガイドロッドは、減少するroに合わせて分割されてもよい。ガイドロッドは、2つずつの対、3つずつの対、4つずつの対、及びより高次の対であってもよい。例えば、集中イオンガイドは、米国特許第7,569,811号(‘811特許)に詳述されており、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。図1には、説明のために、2つのロッド80a、80bのみが示されている。しかし、ロッド80a、80bは、一般的には、軸20の周りに多重極(例えば、四重極)で配置される。ロッド80a、80bは多極構成に配置され、ロッド80a、80bのそれぞれに閉じ込め場が印加されて、‘811特許に詳述されるように、軸20に近接する閉じ込め領域の範囲内に荷電イオンを閉じ込める。
他のロッド形状を代わりに用いてもよい。例えば、ロッドの中心軸に沿って円形の断面を有するロッドを用いてもよい。同様に、傾斜した角度に配置された、正方形または長方形の断面を有するロッドを用いてもよい。チャンバ14、16からイオンガイド軸20へそれらの放出口軸に概ね沿って放出されるイオンに益する他のロッド形状。
いくつかの例では、ロッド80a、80bを完全に省略し、チャンバ14、16を出るイオンは、以下により詳細に記載されるように下流構成要素に供給され得る。
使用時には、チャンバ14及び16は、同時にまたは順次に使用され得、それによって、チャンバ14での電子衝撃イオン化、及びチャンバ16での直後またはさらに同時の化学イオン化を可能にする。アナライトは、注入口30、40を通ってチャンバ14、16のそれぞれに供給され得る。チャンバ14を出るイオンは軸20の上に出て、一方、チャンバ16を出るイオンは軸20の反対側(すなわち、軸20の下)に出る。集束レンズ60、62、及び共通焦点レンズ52は、概して、チャンバ14、16を出るイオンを集束させ、イオンを主に、軸20に概して平行な方向に、「下流」へ加速させる。これは、ロッド80a、80bによって画定されるイオンガイドにイオンを導くのに有用である。
特定の構成では、ロッド80a、80bによって生成される閉じ込め場は、結果として、イオンを分析器の軸20に向け、軸20の周りにイオンを閉じ込める。さらに、‘811特許に詳述されているように、ロッド80s、80bは、軸20に沿ってイオン化アナライトを輸送するために、概して軸20に沿った、軸方向場をさらに作成し得る。
特定の例では、チャンバ14及び16は、ターボポンプ(図示せず)によって排気される真空チャンバ内に収容されて、所望の背景圧力を生じさせてもよい。ロッド80a、80bは、別個の加圧ハウジング(図示せず)に収容されることにより加圧されて、ガイド軸20に沿ってイオンを集中させ、または集束させることをさらに促進し得る。当技術分野で周知のように、軸方向場を利用して、イオンを出口から追い出してもよい。
本開示の利点を考慮して、イオンを軸20上にもたらす集束構造として機能する他のイオンガイドが、当業者によって選択されるようになる。例えば、イオンファンネル、レンズスタック、スキマーコーンは全て、イオンを軸20に導くためのイオンガイドとして機能し得る。例として、イオンファネル、スキマー、及び多重極イオンガイドは全て、Chen. et. al.,Anal.Chem.2015,87,716−722(http://pubs.acs.org/doi/pdf/10.1021/ac503564c ACS open source publications)において議論されており、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。CHEM.2015,87,716−722(http://pubs.acs.org/doi/pdf/10.1021/ac503564cACS オープンソースの刊行物)、この内容は参照により本明細書に組み込まれる。1つ以上の好適な電圧源(図示せず)を使用して、必要な電流/電圧を加速器(複数可)100、電子コレクタ50、及びロッド80s、80bに印加してもよい。
特定の例では、本明細書に記載されているイオン源は、質量分析計内で、または質量分析計とともに使用してもよい。質量分析計のブロック図を図5に示す。システム500は、イオン源520、例えば、本明細書に記載されているようなイオン源に流体的に結合された試料導入デバイス510を備える。イオン源520は、質量分析器530に流体的に結合される。図示していないが、レンズ要素、イオンガイド、衝突セルなどが、イオン源520と質量分析器530との間に存在してもよい。質量分析器530は、検出器540に結合される。システム500は、プロセッサ550を使用して制御してもよく、プロセッサ550は、システム500の1つ以上の構成要素に電気的に結合してもよい。
特定の例では、試料導入デバイス510は、誘導ネブライザ、非誘導ネブライザ、もしくはこれら2つのハイブリッド、同軸型ネブライザ、クロスフロー型ネブライザ、巻き込み型ネブライザ、V溝型ネブライザ、パラレルパス型ネブライザ、強化パラレルパス型ネブライザ、フローブラー型ネブライザ、もしくは圧電式ネブライザ、スプレーチャンバ、ガスクロマトグラフィデバイスなどのクロマトグラフィデバイス、またはイオン源520に試料を供給することができるその他のデバイスとして構成してもよい。
いくつかの例では、質量分析器530は、概して試料の性質、所望の分解能などに応じた多数の形態を取ってもよく、例示的な質量分析器は、例えば四重極またはその他のロッドアセンブリなどの1つ以上のロッドアセンブリを含んでもよい。いくつかの例では、質量分析器530は、飛行時間デバイスであってもよく、またはそれを含んでもよい。場合によっては、質量分析器530は、それ自体の無線周波数発生器を備えてもよい。ある例では、質量分析器530は、走査型質量分析器、磁気セクタ分析器(例えば、単集束型及び二重集束型MS装置に使用される)、四重極質量分析器、イオントラップ分析器(例えば、サイクロトロン、四重極イオントラップ)、飛行時間分析器(例えば、マトリックス支援レーザ脱離イオン化飛行時間分析器)、及び質量対電荷比が異なる化学種を分離することができる他の適切な質量分析器であってもよい。必要に応じて、質量分析器530は、イオン源520から受け入れたイオンを選択し及び/または同定するために、直列に配置された2つ以上の異なるデバイス、例えばタンデムMS/MSデバイスまたはトリプル四重極デバイスを備えてもよい。
いくつかの例では、検出器540は、既存の質量分析計と共に使用することができる任意好適な検出デバイス、例えば、電子増倍管、ファラデーカップ、被覆感光板、シンチレーション検出器、マルチチャネルプレートなどであってもよく、本開示の利点を考慮して、当業者によって選択されるであろう他の好適なデバイスであってもよい。
特定の例では、プロセッサ550は、一般に、マイクロプロセッサ及び/またはコンピュータと、MSデバイス500に導入された試料の分析用の好適なソフトウェアとを含む。MSデバイス500に導入される化学種の化学的同一性を判定するために、1つ以上のデータベースが、プロセッサ550によってアクセスされ得る。また、当技術分野で周知の他の好適な追加デバイスを、限定はしないが、例えば、PerkinElmer Health Sciences, Inc.から市販されているAS−90plusオートサンプラ及びAS−93plusオートサンプラなどのオートサンプラを含むMSデバイス500と共に使用してもよい。本開示の利点を考慮して、既存のMSデバイスに本明細書に記載のイオン源を後付けすること、及び本明細書に記載のイオン源を用いた新規のMSデバイスを設計することもまた、当業者の能力の範囲内であろう。
いくつかの実施形態では、プロセッサ550は、イオン源を使用する様々な動作モードに対してシステム500の動作を制御し調整するために、例えば、コントローラ内に、またはスタンドアロンプロセッサとして存在する。この目的のために、プロセッサは、イオン源520、質量分析器530の構成要素、例えば、1つ以上のポンプ、1つ以上の電圧源、ロッドなど、及びシステム500に含まれる他のいずれかの電圧源のそれぞれに電気的に結合し得る。特定の構成では、プロセッサは、例えば、イオン源、ポンプ、質量分析器、検出器などの電圧を制御するために、システムを動作させるためのマイクロプロセッサ及び/または適切なソフトウェアを含む1つ以上のコンピュータシステム及び/または共通ハードウェア回路に存在してもよい。いくつかの例では、システム500の任意の1つ以上の構成要素は、その構成要素の動作を可能にするために、それ自体のそれぞれのプロセッサ、オペレーティングシステム、及び他の特徴を含んでもよい。プロセッサは、システムに一体化されていてもよく、またはシステムの構成要素に電気的に結合された1つ以上の付属品ボード、プリント回路ボード、もしくはコンピュータ上に存在していてもよい。プロセッサは、一般に、システムの他の構成要素からデータを受け取り、必要または所望に応じてさまざまなシステムパラメータを調節できるように、1つ以上のメモリユニットに電気的に結合される。プロセッサは、Unix(登録商標)、Intel PENTIUM(登録商標)タイププロセッサ、Motorola PowerPC、Sun UltraSPARC、Hewlett−Packard PA−RISCプロセッサ、またはその他の任意のタイプのプロセッサをベースとした汎用コンピュータの一部であってもよい。本技術の様々な実施形態に従って、1つ以上の任意のタイプのコンピュータシステムを使用し得る。さらに、システムは、単一のコンピュータに接続されていてもよく、または通信ネットワークによって接続された複数のコンピュータの間で分散されていてもよい。ネットワーク通信を含む他の機能を実行することができ、本技術はいずれかの特定の機能または機能のセットを有することに限定されないことを理解されたい。様々な態様が、汎用コンピュータシステムで実行される専用ソフトウェアとして実装され得る。コンピュータシステムは、ディスクドライブ、メモリ、またはデータを格納するためのその他のデバイスなど、1つ以上のメモリデバイスに接続されたプロセッサを含み得る。メモリは、通常は、ガス混合物を使用するさまざまなモードでのシステムの動作中に、プログラム、キャリブレーション、及びデータを保存するために使用される。コンピュータシステムのコンポーネントは、1つ以上の(例えば、同じマシン内に組み込まれたコンポーネント間の)バス及び/または(例えば、別個の分散したマシン上に存在するコンポーネント間の)ネットワークを含み得る相互接続デバイスによって結合され得る。相互接続デバイスは、システムのコンポーネント間で交換すべき通信(例えば、信号、データ、命令)を提供する。コンピュータシステムは、一般に、システム500の迅速な制御を可能にするために、例えば数ミリ秒、数マイクロ秒以下などの処理時間内にコマンドを受信し及び/または発行することができる。例えば、コンピュータ制御を実施して、イオン源520内の圧力、イオン源520及び/またはレンズ要素に提供される電圧などを制御することができる。プロセッサは、典型的には、例えば、直流源、交流源、バッテリ、燃料電池、もしくは他の電源、または電源の組み合わせであり得る電源に電気的に結合される。電源は、システムの他のコンポーネントによって共有され得る。システムはまた、1つ以上の入力デバイス、例えば、キーボード、マウス、トラックボール、マイクロフォン、タッチスクリーン、手動スイッチ(例えば、オーバーライドスイッチ)、及び1つ以上の出力デバイス、例えば、印刷デバイス、ディスプレイ画面、スピーカを含んでもよい。さらに、システムは、コンピュータシステムを通信ネットワークに接続する1つ以上の通信インタフェースを(相互接続デバイスに加えて、またはその代替として)含んでもよい。システムはまた、システムに存在する様々な電気デバイスから受け取る信号を変換するために、好適な回路を含んでもよい。そのような回路は、プリント回路ボード上に存在してもよく、あるいは好適なインタフェース、例えばシリアルATAインタフェース、ISAインタフェース、PCIインタフェースなどを介して、または1つ以上の無線インタフェース、例えば、Bluetooth、Wi−Fi、近距離無線通信、もしくはその他の無線プロトコル及び/または無線インタフェースを介してプリント回路ボードに電気的に結合される別個のボードまたはデバイス上に存在してもよい。
特定の実施形態では、本明細書で説明されるシステムで使用されるストレージシステムは、一般に、プロセッサが実行すべきプログラムによって使用され得るコードが格納され得るコンピュータ可読及びコンピュータ書き込みが可能な不揮発性記録媒体、またはプログラムが処理すべき媒体上もしくは媒体中に記憶された情報を含む。媒体は、例えば、ハードディスク、ソリッドステートドライブ、またはフラッシュメモリであってもよい。通常は、動作の際に、プロセッサは、データが不揮発性記録媒体から、媒体よりも高速なプロセッサによる情報へのアクセスを可能にする別のメモリに読み出されるようにする。このメモリは、一般に、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)またはスタティックメモリ(SRAM)などの揮発性のランダムアクセスメモリである。このメモリは、ストレージシステム内またはメモリシステム内に設置され得る。プロセッサは、一般に、集積回路メモリ内のデータを処理し、次いで処理が完了した後に、データを媒体にコピーする。媒体と集積回路メモリ要素との間のデータ移動を管理するための様々な機構が知られており、本技術はそれに限定されない。また、本技術は、特定のメモリシステムまたはストレージシステムにも限定されない。特定の実施形態では、システムは、特別にプログラムされた専用ハードウェア、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などを含む場合もある。本技術の態様は、ソフトウェア、ハードウェア、もしくはファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせで実施されてもよい。さらに、そのような方法、行為、システム、システム要素、及びそのコンポーネントは、上記のシステムの一部として、または独立したコンポーネントとして実施されてもよい。特定のシステムは、一例として、本技術の様々な態様を実施し得る1つのタイプのシステムとして説明されているが、態様は、説明されたシステム上での実施に限定されないことを理解されたい。様々な態様が、異なるアーキテクチャまたはコンポーネントを有する1つ以上のシステム上で実施され得る。システムは、高水準コンピュータプログラミング言語を使用してプログラム可能な汎用コンピュータシステムを含んでもよい。システムはまた、特別にプログラムされた特殊用途のハードウェアを用いて実施されてもよい。本システムにおいて、プロセッサは、一般に、Intel Corporationから入手可能な広く知られたPentium(登録商標)クラスプロセッサなどの市販のプロセッサである。他にも多くのプロセッサが市販されている。このようなプロセッサは通常、例えば、Microsoft Corporationから入手可能なWindows 95、Windows 98、Windows NT、Windows 2000(Windows ME)、Windows XP、Windows Vista、Windows 7、Windows 8、もしくはWindows 10オペレーティングシステム、Appleから入手可能なMAC OS X、例えば、Snow Leopard、Lion、Mountain Lion、もしくはその他のバージョン、Sun Microsystemsから入手可能なSolarisオペレーティングシステム、または様々なソースから入手可能なUNIX(登録商標)もしくはLinux(登録商標)オペレーティングシステムであり得るオペレーティングシステムを実行する。他の多くのオペレーティングシステムを使用してもよく、特定の実施形態では、コマンドまたは命令の単純なセットがオペレーティングシステムとして機能する場合がある。
特定の例では、プロセッサ及びオペレーティングシステムは、高水準プログラミング言語でアプリケーションプログラムを記述し得るプラットフォームを共に定義し得る。本技術は、特定のシステムプラットフォーム、プロセッサ、オペレーティングシステム、またはネットワークに限定されないことを理解されたい。また、本開示の利点を考慮すれば、本技術は特定のプログラミング言語またはコンピュータシステムに限定されないことは、当業者には明らかであろう。さらに、他の適切なプログラミング言語及び他の適切なシステムを使用できることも理解されたい。特定の例では、ハードウェアまたはソフトウェアを、認知アーキテクチャ、ニューラルネットワーク、または他の好適な実装を構築するように構成してもよい。必要に応じて、コンピュータシステムの1つ以上の部分を、通信ネットワークに結合された1つ以上のコンピュータシステム全体にわたって分散させてもよい。これらのコンピュータシステムはまた、汎用コンピュータシステムであり得る。例えば、様々な態様は、1つ以上のクライアントコンピュータにサービス(例えば、サーバ)を提供するように、または分散型システムの一部として全体的なタスクを実行するように構成された1つ以上のコンピュータシステム間に分散させてもよい。例えば、さまざまな実施形態によるさまざまな機能を実行する1つ以上のサーバシステムの間に分散されたコンポーネントを含むクライアントサーバシステムまたは多層システムで、さまざまな態様を実行してもよい。これらのコンポーネントは、通信プロトコル(例えば、TCP/IP)を使用して通信ネットワーク(例えば、インターネット)を介して通信する、実行可能コード、中間コード(例えば、IL)、または解釈済みコード(例えば、Java)であり得る。また、本技術は、特定のシステムまたはシステムのグループでの実行に限定されないことも理解されたい。また、本技術は、特定のいかなる分散アーキテクチャ、ネットワーク、または通信プロトコルにも限定されないことを理解されたい。
場合によっては、さまざまな実施形態が、例えばSQL、SmallTalk、Basic、Java、Javascript、PHP、C++、Ada、Python、iOS/Swift、Ruby on Rails、またはC#(シーシャープ)などのオブジェクト指向プログラミング言語を使用してプログラムされてもよい。他のオブジェクト指向プログラミング言語を使用することもできる。あるいは、関数型プログラミング言語、スクリプトプログラミング言語、及び/または論理型プログラミング言語を使用してもよい。様々な構成を、プログラムされていない環境で実施することができる(例えば、ブラウザプログラムのウィンドウで表示したときに、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)の一部をレンダリングし、またはその他の機能を実行する、HTML、XML、またはその他の形式で作成されたドキュメント)。特定の構成は、プログラムされた要素もしくはプログラムされていない要素、またはそれらの任意の組み合わせとして実装され得る。場合によっては、システムは、有線または無線のインタフェースを介して通信し、必要に応じてリモートでのシステムの操作を可能にする、モバイルデバイス、タブレット、ラップトップコンピュータ、またはその他のポータブルデバイスに存在するようなリモートインタフェースを備えてもよい。
本明細書に開示された例の要素を案内する際に、冠詞「a」、「an」、「the」、及び「said」は、要素のうちの1つ以上が存在することを意味することを意図している。「備える」、「含む」、及び「有する」という用語は、非制限的であることを意図しており、記載された要素以外の追加の要素が存在し得ることを意味する。本開示の利点を考慮すれば、本例の様々な構成要素を、他の例の様々な構成要素と交換または置換し得ることが、当業者によって認識されるであろう。
特定の態様、例、及び実施形態を上で説明したが、本開示の利点を考慮すると、開示された例示的な態様、例、及び実施形態の追加、置換、修正、及び変更が可能であることが、当業者によって認識されるであろう。

Claims (34)

  1. アナライトを含む試料を受け入れるように構成された試料注入口を備えるチャンバであって、前記チャンバからイオンを提供するように構成されたイオン放出口をさらに備える、前記チャンバと、
    電子を前記チャンバ内に加速させる磁場を提供するように構成された導電性ヘリカルコイルを備える電子源であって、前記チャンバは、電子注入口と、前記電子注入口に向かい合う電子コレクタとをさらに備え、前記電子コレクタと前記電子注入口とは、電子ビームを、前記電子源から前記電子注入口に通し、前記チャンバの前記試料注入口と前記イオン放出口との間の経路を横切る経路に沿って向けるよう配置された、前記電子源と
    を備える、イオン源。
  2. 前記試料注入口が、前記イオン放出口に概して向かい合う、請求項1に記載のイオン源。
  3. 前記試料注入口は、ガスクロマトグラフから試料を受け入れるように構成された、請求項1に記載のイオン源。
  4. 前記電子源は、前記イオン放出口にレンズを備え、前記レンズが、前記イオン源からのイオンを集束させるように構成された、請求項1に記載のイオン源。
  5. 前記チャンバは、前記チャンバ内のイオンを加速させるように構成された荷電プレートをさらに備える、請求項1に記載のイオン源。
  6. 前記チャンバは、前記チャンバの片側に沿って間隔を置いて配置された少なくとも2つの別個の電子注入口を備える、請求項1に記載のイオン源。
  7. 前記チャンバは、アナライトの第2の供給源を受け入れるように構成された第2の試料注入口を備える、請求項1に記載のイオン源。
  8. 前記チャンバは、前記チャンバに導入された前記第2の試料と同軸にガスを提供するように構成されたガス注入口をさらに備える、請求項7に記載のイオン源。
  9. 前記ガス注入口が、前記チャンバ内のアナライトと反応する反応ガスを提供するように構成された、請求項8に記載のイオン源。
  10. 前記ガス注入口が、衝撃ガスを提供するように構成された、請求項8に記載のイオン源。
  11. 第1及び第2の対向するチャンバであって、前記第1及び第2の対向するチャンバのそれぞれが、アナライトを含む試料をそれぞれ受け入れるように構成された試料注入口を備え、前記第1及び第2の対向するチャンバのそれぞれが、イオン放出口をさらに備え、前記第1及び第2の対向するチャンバのそれぞれが、第1の電子源及び第2の電子源のそれぞれ1つから電子を受け入れるように構成された電子注入口をさらに備える、前記第1及び第2の対向するチャンバと、
    前記第1及び第2の対向するチャンバに共通であり、前記第1のチャンバ及び前記第2のチャンバのそれぞれの前記電子注入口に対向して配置された電子コレクタであって、前記電子コレクタは、電子ビームを、前記第1の電子源及び前記第2の電子源のそれぞれから、前記試料注入口と前記イオン放出口との間の経路を横切る経路に沿って向けるよう配置された、前記電子コレクタと
    を備える、イオン源。
  12. 前記第1及び第2の対向するチャンバのそれぞれの前記イオン放出口は、前記イオン源に流体的に結合された質量分析器にイオンを提供する、請求項11に記載のイオン源。
  13. 前記第1及び第2の対向するチャンバのそれぞれの前記イオン放出口は、前記質量分析器と前記イオン源との間に配置された第1の多重極イオンガイドにイオンを提供する、請求項12に記載のイオン源。
  14. 前記第1の多重極イオンガイドは、複数の傾斜ロッドを備える、請求項13に記載のイオン源。
  15. 複数の前記傾斜ロッドのそれぞれは、その長さに沿って変化する断面を有する、請求項14に記載のイオン源。
  16. 前記第1のチャンバ及び前記第2のチャンバのそれぞれは、その前記イオン放出口に集束レンズを備える、請求項11に記載のイオン源。
  17. 前記試料がガスクロマトグラフから受け入れられる、請求項11に記載のイオン源。
  18. 前記電子源は、導電性ヘリカルコイルであって、電子が、前記導電性ヘリカルコイルの軸に沿って、磁場によって加速される縦軸を含む、前記導電性ヘリカルコイルを備える、請求項11に記載のイオン源。
  19. 前記チャンバは、前記チャンバ内のイオンを加速させるように構成された荷電プレートをさらに備える、請求項11に記載のイオン源。
  20. 前記第2の対向するチャンバが、前記試料中の前記アナライトと相互作用するガスを受け入れるように構成された、請求項11に記載のイオン源。
  21. 前記ガスが、反応ガスであるように選択された、請求項20に記載のイオン源。
  22. 前記ガスが、前記アナライトに衝撃を与えるように選択された、請求項21に記載のイオン源。
  23. 前記電子コレクタに、0〜250Vの電位を供給するように構成された電圧源をさらに備える、請求項21に記載のイオン源。
  24. アナライトを含む試料を受け入れるように構成された試料注入口を備えるとともに、放出口軸に沿ってイオンを提供するように構成されたイオン放出口を備えるチャンバであって、電子源から電子を受け入れるように構成された電子注入口をさらに備える、前記チャンバと、
    前記電子注入口に対向して配置され、前記電子ビームを、前記電子源から、前記試料注入口と前記イオン放出口との間の経路を横切る前記チャンバの経路に沿って向けるよう配置された電子コレクタと、
    前記放出口軸からずれているガイド軸を含むイオンガイドであって、前記放出口軸に沿って提供されたイオンを、前記イオンガイド軸に導くように構成された、前記イオンガイドと
    を備える、イオン源。
  25. アナライトを含む試料を受け入れるように構成された第2の試料注入口を備えるとともに、前記第2の試料注入口に向かい合う第2のイオン放出口を備える第2のチャンバであって、前記第2のチャンバが、前記放出口軸からずれ、かつ前記イオンガイド軸からずれている第2の放出口軸に沿ってイオンを提供するように構成された、前記第2のチャンバをさらに備え、
    前記第2のチャンバは、電子源から電子を受け入れるように構成された第2の電子注入口をさらに備えるとともに、前記第2の電子注入口に対向して配置された第2の電子コレクタを備え、
    前記第2のチャンバは、電子ビームを、前記第2の電子源から、前記第2の試料注入口と前記第2の放出口軸との間の経路を横切る前記第2のチャンバ内の経路に沿って向けるよう配置され、
    前記イオンガイドは、前記第2の放出口軸に沿って提供されたイオンを前記イオンガイド軸に導くようにさらに構成された、
    請求項24に記載のイオン源。
  26. 前記イオンガイドは、前記イオンガイド軸の周りに多重極に配置された複数のロッドを備える、請求項25に記載のイオン源。
  27. 前記ロッドのそれぞれは、前記イオンガイド軸に対して傾いている、請求項26に記載のイオン源。
  28. 前記電子源は、導電性ヘリカルコイルであって、電子が、前記導電性ヘリカルコイルの軸に沿って、磁場によって加速される縦軸を含む、前記導電性ヘリカルコイルを備える、請求項27に記載のイオン源。
  29. 前記チャンバは、前記チャンバ内のイオンを加速させるように構成された荷電プレートをさらに備える、請求項28に記載のイオン源。
  30. 前記第1の放出口軸、前記第2の放出口軸、及び前記イオンガイド軸からずれた軸に沿って、イオン化アナライトの第3の供給源を提供するように構成された追加イオンチャンバをさらに備える、請求項27に記載のイオン源。
  31. 前記追加イオンチャンバは、電子イオン化もしくは化学イオン化、またはその両方を使用して、イオン化アナライトの前記第3の供給源を提供するように構成されている、請求項30に記載のイオン源。
  32. 前記追加イオンチャンバは、エレクトロスプレーイオン化装置、大気圧化学イオン化装置、及び大気圧光イオン化装置のうちの1つを備える、請求項30に記載のイオン源。
  33. 試料導入デバイスと、
    前記試料導入デバイスに流体的に結合されたイオン源であって、前記イオン源が請求項1〜32に記載の前記イオン源のうちの1つを含む、前記イオン源と、
    前記イオン源に流体的に結合された質量分析器と、
    前記質量分析器に流体的に結合された検出器と
    を備える、質量分析計。
  34. 前記イオン源に電気的に結合されたプロセッサをさらに備える、請求項33に記載の質量分析計。
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