JP2020531704A - 身体知覚変化型バッフルを有する衣服およびバッフル構造 - Google Patents

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ジェイ. ペシェック,ダレン
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ティー. マーク,ジャスティン
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エイチ. ザデス,ステェフェン
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Abstract

衣服(2100)を解剖学的に調整する系または方法が提供される。解剖学的調整は、衣服(2100)の着用者の知覚される形状を所望の外観に向けて変化させることを目的とした、衣服の継ぎ目(2106)、ポケット、縁(2104,2112)、バッフル(2102A,2102B)、厚み、構造、および/またはその他の構造線および/またはディテールのあらゆる意図的な操作である。加えて、解剖学的調整のためのこれらの系および方法を使用する結果として得られる衣服(2100)もまた、提供される。【選択図】図21

Description

関連出願への相互参照
本出願は、国際特許出願として2018年8月9日に出願されて、2017年12月20日に出願された米国特許出願第15/848,694号明細書への優先権を主張するものであり、前記出願は、2017年8月25日に出願された米国仮特許出願第62/550,002号明細書への優先権を主張し、それらの出願の開示は、全体が参照により本明細書に援用される。
緒言
衣類製造業にとっては、見える継ぎ目、ポケット、バッフル、ならびにその他の線および/またはディテールを有する衣服を構成することは、ありふれたものである。これらの構造上の特徴は、衣服の形状、衣服の一体感、またはファッションを通じて自己主張するために付け加えられた余分に付け加えられたディテールにとって、必要となり得る。これらの構造上の特徴は、着用者の身体に当たる線および衣服のさまざまな厚みを形成することになる。
本明細書に開示の態様がなされたのは、これらの、そしてその他の一般的な検討事項に関連してである。また、比較的特定の問題が考察される場合はあるものの、それらの態様は、背景技術に、または別途本開示に特定されている特定の問題を解決することだけには限定されないのが望ましいことは理解されたい。
本開示は概して、解剖学的調整のための系および方法に関するものであり、この調整は、解剖学的反りを含む。より具体的には、解剖学的調整は、衣服の着用者の知覚される形状を、所望の外観に向けて変化させるための、衣服の厚み、バッフル、継ぎ目、ポケット、縁、色ブロッキング、ならびに/またはその他の構造線および/もしくはディテールのあらゆる意図的な操作である。加えて、本開示は概して、解剖学的調整のためにこれらの系および方法を使用する結果として得られる衣服に関する。
一態様では、本開示は、身体強化バッフルを有する衣服を対象としている。衣服は、着用者の第1の解剖学的領域にわたって位置決めされた第1の組のバッフルと、着用者の第2の解剖学的領域にわたって位置決めされた第2の組のバッフルとを含む。第1の組のバッフルの少なくとも二つのバッフル縁は解剖学的に調整されて、着用者の第1の解剖学的領域の外観を変化させる。第1の組のバッフルの少なくとも二つの異なるバッフルのサイズは解剖学的に調整されて、着用者の第1の解剖学的領域の外観を変化させる。第2の組のバッフルの少なくとも二つのバッフル縁は解剖学的に調整されて、着用者の第2の解剖学的領域の外観を変化させる。第2の組のバッフルの少なくとも二つの異なるバッフルのサイズは解剖学的に調整されて、着用者の第2の解剖学的領域の外観を変化させる。
別の態様では、本開示は、身体強化バッフルを有する衣服を対象としている。衣服は、着用者の第1の解剖学的領域にわたって位置決めされた第1の組のバッフルを含む。第1の組のバッフルの少なくとも四つのバッフルは、着用者の第1の解剖学的領域の外観を変化させる遠近法の法則を利用して解剖学的に調整される。
さらなる態様では、本開示は、バッフルを利用して身体強化衣服を設計する方法を提供する。方法は:
所望の3D体形を特定することと:
所望の3D体形を2D奥行きマップに変換することと;
平坦な衣服用にバッフルを特定することと;
衣服の2D奥行きマップ上にバッフルを位置決めすることと;
2D奥行きマップ上に位置決めされたバッフルを調整して、調整されたバッフルを作り出すことと;
調整されたバッフルの2D画像を作り出すことと;
調整されたバッフルの2D画像に基づいて衣服を作り出して、身体強化衣服を形成することと、を含む。
この「発明の概要」は、「発明を実施する形態」において以下にさらに記載される単純化された形での概念の選択肢を紹介するために提供されるものである。この「発明の概要」は、特許請求された主題の基本的に重要な特徴または本質的な特徴を特定するよう意図されるものでも、特許請求された主題の範囲を決定するさいの手助けとして意図されるものでもない。
これらのそしてその他の特徴および利点は、以下の詳細な記載および関連図面の概説を読むことで明らかになろう。先の一般的記載および以下の詳細な記載の両方とも、例示でしかなく、請求項を限定するものではないことは理解されよう。
非限定的なそして例示列挙の実施例または態様が、以下の諸図面を参照しつつ記載される。本特許または出願書類は、色付きでなされた少なくとも一つの図面を含む。色付き図面を伴う本特許または特許出願公報のコピーは、要望と必要な費用の支払いがあり次第、米国特許庁により提供されることになる。
本開示の態様に準拠する、脳により利用される知覚の法則(測地線の仮定)を例示する二次元図である。 本開示の態様に準拠する、脳により利用される知覚の法則(線遠近法)を例示する二次元図である。 本開示の態様に準拠する、平坦に横たわっている、および次いで着用者の身に着けたジーンズを例示する部分背面図である。 本開示の態様に準拠する、従来型ポケットを有するジーンズ、および同一の仮想的な身体により着用された、解剖学的に調整されたポケットを有する同一のジーンズを例示する部分背面図である。 本開示の態様に準拠する、臀部についてコンピュータにより発生させた所望の三次元体形を例示する背面図である。 本開示の態様に準拠する、図5Aに示された臀部の所望の三次元体形から二次元奥行きマップへの、コンピュータにより発生させた変換結果を例示する模式的な流れ図である。 本開示の態様に準拠する、臀部(図5Aおよび5Bに所望の特徴として特定されたもの)に当たる従来型ポケットを有する平坦なジーンズを例示する模式的な流れ図であり、臀部は、その臀部に当たるポケットに基づいて変更または調整するために特定されるものである。 本開示の態様に準拠する、図5Bに示された二次元奥行きマップ上の臀部にわたって位置決めされた、図5Cに示された従来型ポケットを例示する部分背面図である。 本開示の態様に準拠する、図5Eに示された選択された平坦なポケット(または従来型ポケット500)の2D画像と、図5Dに示された2D奥行きマップから透視図法を利用して作り出された解剖学的に調整されたポケットの2D画像とを例示する正面からの平面図である。 本開示の態様に準拠する、解剖学的に調整されたヨーク(yolk)を例示する衣服の背面図である。 本開示の態様に準拠する、衣服の第1の部分上に従来型ポケットおよび従来型ヨークを、そして着用者の衣服の第2の部分上に、解剖学的に調整されたポケットおよび解剖学的に調整されたヨークを有するジーンズを例示する背面図である。 本開示の態様に準拠する、横側パネルを有するジーンズを例示する正面左側の透視図である。 本開示の態様に準拠する、真っ直ぐな継ぎ目を有するシャツ、および同一人が身に付けた、解剖学的に調整された継ぎ目を有する同一シャツを例示する正面からの平面図である。 本開示の態様に準拠する、解剖学的に調整された継ぎ目を有する平坦に横たわっているシャツを例示する正面からの平面図である。 本開示の態様に準拠する、解剖学的に調整された継ぎ目を有する平坦に横たわっているドレスを例示する正面からの平面図である。 本開示の態様に準拠する、解剖学的に調整された継ぎ目を有する平坦に横たわっているドレスを例示する正面からの平面図である。 本開示の態様に準拠する、解剖学的に調整された継ぎ目およびポケットを有する平坦に横たわっているシャツを例示する正面からの平面図である。 本開示の態様に準拠する、解剖学的に調整されたポケットと、解剖学的に調整されたヨークとを有する平坦に横たわっているドレスを例示する背後からの平面図である。 本開示の態様に準拠する、表1に記載された異なる測定場所を例示する、平坦に横たわっているズボンの部分背面図である。 本開示の態様に準拠する、解剖学的に調整された衣服を設計するまたは構成する方法を例示する流れ図である。 本開示の態様に準拠する、解剖学的に調整された衣服を設計するまたは構成する方法を例示する流れ図である。 本開示の態様に準拠する、解剖学的に調整された衣服を設計するまたは構成する方法を例示する流れ図である。 本開示の態様に準拠する、解剖学的に調整されたバッフルを有する平坦に横たわっているジャケットを例示する正面からの平面図および背後からの平面図である。 本開示の態様に準拠する、脳によって利用される知覚の法則(濃淡からの形状)を例示する二次元図である。 本開示の態様に準拠する、解剖学的に調整されたバッフルを有する平坦に横たわっているジャケットを例示する正面からの平面図および背後からの平面図である。 本開示の態様に準拠する、解剖学的に調整されたバッフルを有する着用されている状態の二つの異なるジャケットを例示する背面図である。 本開示の態様に準拠する、解剖学的に調整されたバッフルを有する着用されている状態の二つの異なるジャケットを例示する正面図である。 本開示の態様に準拠する、解剖学的に調整されたバッフルを有する着用されている状態の二つの異なるジャケットを例示する側面図である。
以下の「発明を実施するための形態」では、本明細書の一部を形成する添付図面が参照され、それらの図面において、特定の実施形態または実施例が例示される。これらの実施形態または実施例は組み合わせてもよい、他の実施形態または実施例を利用してもよい、そして本開示の趣旨または範囲から逸脱することなしに構造上の変更を行ってもよい。それゆえ、以下の詳細な記載は制限する意味にとられないようにするものとし、本開示の範囲は、添付請求項およびそれらの均等物により定義される。
人間が自身の目を開くたびに、自身の脳は、三次元(3D)世界を見るために膨大な数の計算を実行する。これらの計算は、一組の法則に従って動作する。これらの法則の一つは測地線の仮定である:すなわち、表面上の曲線によって、その表面の3D形状が見えてくる。図1を見ている人が、むろん線が平坦であっても3D形状を認めざるをえないのは、これが理由である。具体的には、図1は、曲線だけからなる二次元画像である。視覚系は測地線の仮定を利用して、表面の3D形状に起因して表面上の線がカーブするものと仮定している。したがって、脳は、曲線が球体の表面上に横たわっているものと解釈し、この球体が紙面から飛び出しているように見える。
視覚系により利用される別の法則は、線遠近法である。線遠近法の例を図2に示すが、ここでは平行な線路は、遠ざかるにつれ収束する。この奥行きの手がかりは、対象がさらに遠くに移動するにつれ、それらの視角が減少するという事実を利用している。それゆえ、線路間の距離を対象にとると、線路が非常に広くなっている画像の最下部が視認者に近く見える一方、線路が非常に狭くなっている画像の最上部は、視認者から遠く見える。図2に示す画像は、二次元(2D)であるので、奥行きの知覚は、視覚系により主に線遠近法の手がかりを利用して完全に構成される。
視覚系により利用されるさらなる法則には、短縮法の手がかりと、テクスチャ勾配が挙げられる。この実例では、テクスチャ勾配とは、大きい構成要素ほど、観測者に近い表面上にあるものと概して知覚される一方で、小さい構成要素ほど、視認者から遠い表面上にあると概して知覚されるような、パターン構成要素の局所サイズを指す。短縮法の手がかりは、表面の勾配、傾斜、および湾曲についてのさらなる情報を提供することができる。例えば、円形の構成要素からなる平坦なパターンが奥行き方向に歪んでいるならば、観測者から遠ざかるように勾配のついたまたは傾斜している領域は、円でなく楕円を呈することになる。視覚系は、表面上に3D形状を構成するさいに、楕円の幅をさらなる手がかりとして使用することができる。
視覚系により利用される別の法則は、脳が輝度勾配をいかに使用して3D形状を構成し知覚するかに関する。この法則は、濃淡が元になった形状として知られており、この法則の例を図24に例示する。図24を見ると、視覚系は、光が概して頭上からやってくるものと仮定し、よって第1の組の五つの円2402を紙面の中に膨らんでいるくぼみとして、そして第2の組の五つの円2404を紙面から外に膨らんでいる隆起として翻訳する。脳は、円2402および2404の輝度勾配と、光源が頭上にあるとする仮定とに基づいて、これらの判断を行う。実例として、図24を上下逆さまに見ると、脳は、第1の組の五つの円2402を紙面から外に膨らんでいる隆起として、そして第2の組の五つの円2404を紙面の中に膨らんでいるくぼみとして知覚するが、これはすべて、円の濃淡の位置が入れ替わったからである。このようにして、濃淡の変化は、脳がいかに対象を知覚するかに顕著に影響を及ぼし得る。
多くの衣服は、見える継ぎ目、ポケット、および主要な布に付け加えられたその他のディテールを用いて構成される。これらの構造ディテールはしばしば、衣服が平坦に横たえられている場合には真っ直ぐな線を形成するが、身体に着用されている場合にはカーブする(測地線の特性、図3を見られたい)。視覚系は、それらの線の湾曲が、まったく体形によるものである(すなわち、衣服上の曲線は、もし衣服が平坦に横たえられているならば真っ直ぐな線である)と仮定する。よって視覚系は、測地線の仮定を使用して、構造ディテールの湾曲に一部基づいて、三次元体形を構成することになる。
個人が人に遭遇するたびに、脳が数分の一秒間にその人の健康および生殖適応度に関連する複数の感覚的手がかりを自動的に見積もっていることは、進化心理学の分野から分かっている。魅力について個人が最初に下す判定は、その見積もりのあらましであり、より健康的で生殖適応度が高いように見える人ほど、大きな魅力があるように感じられる。それゆえ人体の三次元形状は、人の魅力を評価するのに使用される基本的に重要な感覚的手がかりである。
人が衣類を着用する場合、その人は自発的に、いくつかの線または構造ディテールを身に付ける。脳は、上に考察された法則その他いくつかを使用して、これらのディテールおよび線を翻訳する。現状の衣類設計では、着用者の形状を変化させる衣服上の線およびディテールに、脳がそれ自体の翻訳を付け加えていることは、考慮に入っていない。このように、既存の衣服の構造または設計に伴う問題は、個人の容姿が他人にはそれほど魅力的に映らなくしてしまうような衣服を生み出し得ることであり、これが、衣服を着用する個人の望んでいないことであるのは明らかである。知覚の法則は大いに研究されてきたものの、これらの法則は衣類に適用されてはいない。さらには、知覚の法則を衣服上で利用して、着用時に人間の特徴の知覚を、既知の魅力的なサイズおよび形状範囲、ならびに/または所望のサイズおよび形状範囲に収まる、またはそこに向かうように変化させるということは行われていない。
このようにして、知覚の規則、そして所望の特徴範囲を利用して衣類を設計または製造する系または方法は、概して存在しない。それゆえ本明細書に開示の系および方法は、知覚の法則を使用して衣服を系統的に構成して、着用者の知覚される形状を変化させる系および/または方法を提供する。これらの構造変化は、あらゆる着用者の解剖学的構造に基づいており、本明細書では解剖学的調整を指す。解剖学的調整は、解剖学的反りを含む。解剖学的反りは、所望の外観に向けて衣服の着用者の知覚される形状を変化させるために行う、衣服の継ぎ目、ポケット、またはその他の構造線および/またはディテールのあらゆる意図的な操作である。いくつかの実施形態では、解剖学的調整は、着用者の魅力を高めるのに使用される。実例としては、魅力的な身体は、魅力的でない身体の場合とは違ったふうに衣服上の継ぎ目およびポケットをカーブさせる。よって、本明細書に開示の系および方法は、魅力的な身体により作り出されたカーブに基づいて、平坦な衣服上の構造ディテールをカーブさせる、サイズ変更する、色ブロックを適用する、および/または再成形することで、着用者がさらに魅力的に知覚されるようにして着用者の3D形状の知覚を変化させる可能性がある。本明細書に利用される色ブロッキングは、衣服上のブロックまたは領域に、対照的な色、例えばさらに暗い、さらに明るい、または異なる色を適用して、衣服の着用者の解剖学的領域であってその色のブロックにより覆われた領域を強調するまたは目立たなくすることを指す。しかしながら他の実施形態では、解剖学的調整は、あらゆる所望の特徴形状に向けて着用者の外観を変化させるのに使用される。
例えば、衣服、例えば上着は、決まった場所に断熱材を保持するためのバッフル(またはチャンネルとも称される)を利用することがある。これらのバッフルの縁(バッフルの形状になる)、これらのバッフルのサイズ、および厚みは、知覚の法則を利用して調整することで、衣服着用者の身体の外観を変化させることができる。バッフルの厚みは、あらゆる公知の方法、例えば、バッフルの内側に置かれる断熱材または詰め物の量を削減することにより、バッフルに詰め物をするのに利用される断熱材のタイプを変えることにより、または、断熱材を保持することができる内側領域の寸法を変化させることにより、調整されてもよい。
衣服の構造上の特徴に加えられる変化は、あらゆる人体部分または解剖学的領域、例えば臀部、脚、胸、ウエスト、足、肩、背中上側、背中下側、ヒップ、ウエストの後ろ、腕等にわたっていてもよい。この列挙は例でしかなく、限定するものとしては意図されない。衣服には、人間により着用することができるあらゆる衣類品目、例えばズボン、シャツ、スカート、ジャケット、ショートパンツ、スカート、ドレス、レギンス、カプリパンツ、ブラジャー、下着、水着、靴、ベスト、上着等が挙げられる。この列挙は例でしかなく、限定するものとしては意図されない。
諸図面を参照すると、これらの中では、いくつかの図を通して同様な符号は同様な構成要素を表わしており、本開示の種々な態様が記載されることになる。図3は、本開示の態様に準拠する、ジーンズ300を例示する部分背面図であって、平坦に横たわっている場合302、そして着用されている場合304のものである。ポケット306は、真っ直ぐな縁308を有する。ジーンズ300が着用される304場合には、真っ直ぐな縁308はカーブして見える。上に考察されたとおり、真っ直ぐな線は、丸みを帯びた対象にわたって置かれる場合にはカーブして見える。脳は、このカーブを翻訳し、このカーブに一部基づいて臀部のサイズおよび形状を見積もる。
脳が臀部上のカーブから3D形状を自動的に構成することがわかっているので、ポケットの形状、サイズ、および/または位置を調整して、臀部の知覚される形状を変化させることができる。形成外科の分野では、魅力的と見なされる女性の臀部の形状のいくつかの特性が特定されている。このようにして、ポケットを調整することで、臀部の知覚される形状を、さらに魅力的に見せる、またはこれらの公知の成形外科的特性にさらに近く見せるように変化させることができる。形成外科の分野ではまた、解剖学的調整に利用してもよい、魅力的と見なされるいくつかのその他の身体部分の形状、領域、および/または特徴の特性も特定されている。
例えば、図4は、本開示の態様に準拠する、従来型ポケット406を有するジーンズ400、および同一の仮想的な身体すなわちアバターにより着用された解剖学的に調整されたポケット416を有する同一のジーンズ400を例示する部分背面図である。従来型ポケット406を有するジーンズ400は、標準的なジーンズ402を指す。解剖学的に調整されたポケット416を有するジーンズ400は、調整されたジーンズ404を指す。異なるジーンズ400のそれぞれは、着用時に着用者の臀部の第1の横面にわたって少なくとも部分的に位置決めされる後ろ側の第1のポケットと、着用時に着用者の臀部の第2の横面にわたって少なくとも部分的に位置決めされる後ろ側の第2のポケットとを含む。本明細書に利用されるポケットは、衣服上の入れ物もしくは区画、またはダミーの入れ物もしくは区画の輪郭を指す。本明細書に利用されるダミーの入れ物または区画は、継ぎ目によって表される区画であるが、実際には衣服上に存在していないものである。標準的なジーンズ402は、真っ直ぐな横側縁408と、標準的なポケットサイズおよび位置とを有する従来型ポケット406を利用している。調整されたジーンズ404は、解剖学的に調整されたポケット416を含む。解剖学的に調整されたポケット416は、従来型ポケット406を利用する標準的なジーンズ402と比較すると、臀部の知覚される形状を、知覚の法則を利用して変化させるように調整される。例えば、ポケット416の内側の横側縁418はカーブさせてある。この実施形態では、内側の横側縁418は、12度の弧またはカーブを含む。しかしながら、その他のカーブ角を、その他の所望の特徴形状を実現するのに利用してもよい。加えて、この実施形態では、標準的なジーンズ402上の従来型ポケット406と比較すると、ポケット416は9%小さい、0.3インチだけ内方に移動させてある、そして0.25インチだけ上方に移動させてある。構造線およびディテールにおけるこれらの違いは、従来型ポケット406と比較すると、公知の成形外科的特徴に基づいてさらに魅力的に見えるように、着用者の臀部の外観を変化させる。
いくつかの異なる工程または方法を利用して、衣服を解剖学的に調整してもよい。いくつかの実施形態では、解剖学的調整は、生きているモデル上の目視検査(visible inspection)の後に知覚の法則(例えば測地線の仮定の原理)に基づいて、衣類上の構造線およびディテールを手作業で調整することにより実行されてもよい。他の実施形態では、解剖学的調整は、選択された特徴の実際の体形と、その選択された特徴にとって望ましい体形との間に見いだされるカーブの違いに基づいている。他の実施形態では、解剖学的調整の方法1600は、図16に例示のとおりに利用してもよい。
図16は、本開示の態様に準拠する、解剖学的に調整された衣服を設計するまたは構成する方法1600を例示する流れ図である。解剖学的調整は、知覚の法則を使用して、着用者の解剖学的構造の知覚されるサイズおよび/または形状を変化させる。いくつかの実施形態では、着用者の魅力を高めるのに解剖学的調整が使用される。図5A〜5Eに、ジーンズを解剖学的に調整して臀部の外観を変化させる方法1600の異なる動作の模式的な実施例を例示する。
ルーチンまたは方法1600は、動作1602で開始するが、そこでは、身体の所望の3D体形または特徴が特定される。この特徴は、衣服により覆われたいかなる身体部分または身体の解剖学的領域であってもよい。例えば、特徴は、臀部または胸であってもよい。いくつかの実施形態では、所望の3D体形は、一つまたは複数の計算装置により生成される。いくつかの実施形態では、所望の3D体形は、公知の魅力的なサイズおよび形状範囲に基づいた魅力的な体形である。他の実施形態では、所望の3D体形は、身体の特定の特徴の外観を引き立たせるまたは最小限に抑える。例えば、所望の体形は、一つまたは複数の特徴にとって望ましいいかなる範囲のサイズおよび/または形状であってもよい。図5Aに、臀部560にとって望ましいコンピュータ生成された3D体形550の例を示す。
3D体形が動作1602の最中に特定された後、方法1600は動作1604に移る。動作1604では、所望の3D体形は2D奥行きマップに変換される。いくつかの実施形態では、所望の3D体形の2D奥行きマップは、一つまたは複数の計算装置により生成される。例えば、図5Bに、コンピュータ生成された変換により臀部560の所望の3D体形550を2D奥行きマップ570にした例を示す。
次に、方法1600は動作1606に移るが、そこでは、平坦な衣服用に一つまたは複数の構造線および/またはディテールが特定される。一つまたは複数の構造線および/またはディテールには、バッフルを挙げてもよく、これには、バッフル形状、サイズ、および/または厚みが含まれる。さらに、一つまたは複数の構造線には、構造素材サイズ、例えばヤーンまたはその他の短繊維糸を挙げてもよい。いくつかの実施形態では、動作1606は、調整のために、平坦な衣服上に事前に存在している構造線および/または構造ディテールを特定する。他の実施形態では、動作1606は、平坦な衣服に付け加えて一つまたは複数の特定された特徴にわたってまたはその近くに横たえるための、構造線および/または構造ディテールを特定する。さらなる実施形態では、動作1606は、衣服に付け加えるための構造線および/または構造ディテールを特定し、平坦な衣服上に事前に存在している構造線および/またはディテールを特定する。例えば、図5Cに、臀部560に当たる従来型ポケット500を有する平坦なジーンズ580の例を示すが、臀部は、それらのポケットが臀部560に当たることに基づいて変更または調整するために特定されるもの(図5Aおよび5Bの、特定された所望の特徴)である。
いったん構造線および/またはディテールが動作1606で特定されたら、動作1608が実行される。動作1608では、構造線および/またはディテールは、所望の3D体形の2D奥行きマップ上に位置決めされる。いくつかの実施形態では、構造線および/またはディテールのサイズは、動作1608でも決定される。動作1608での位置決めによって、着用時に一つまたは複数の構造線および/またはディテールが、選択された特徴にわたってまたはその近くに適切に当たるよう保証される。いくつかの態様では、衣服の厚みは調整可能であってもよい。これらの態様では、均一な厚みが適用され、また所望の3D体形の2D奥行きマップ上に位置決めされる。いくつかの実施形態では、一つまたは複数の計算装置が動作1608を実行する。例えば図5Dには、2D奥行きマップ570上で臀部560にわたって位置決めされた、図5Cに示された平坦なポケット500の例を示す。いくつかの実施形態では、構造線および/またはディテールの位置および/またはサイズは、適応的遺伝的アルゴリズムを利用することにより、動作1608で決定されるが、これは以下にさらに詳細に記載されることになる。他の実施形態では、構造線および/またはディテールの位置および/またはサイズは、知覚の法則および/または目視検査に基づいて動作1608で決定される。さらなる実施形態では、サイズおよび位置は、調整作業によるものであってもよく、その作業では消費者は、模擬された衣服の上の構造線および/またはディテールのサイズおよび位置を調整することができる。例えば、消費者は、スライダーを左または右に移動させてもよく、この場合、左は、よりサイズが大きいことを模擬し、右は、よりサイズが小さいことを模擬する。消費者の好みは、好ましいサイズおよび位置を知らせるために蓄積され、次いで、構造ディテールに適用される。
次に、動作1610が実行される。動作1610では、構造線および/またはディテールは、調整された構造ディテールおよび/または線を作り出すために、2D奥行きマップ上のそれらの位置に基づいて調整される。換言すれば、構造線および/またはディテールは、動作1610で2D奥行きマップに従って変位させられることで、もし所望の特徴を有する身体により着用されているとしたら平坦なポケット上に作り出されるであろうカーブを示す。衣服の厚みが調整可能であるさらなる態様では、厚みは、動作1610で2D奥行きマップに従ってさらに厚くまたはさらに薄くされるすなわち調整されることで、もし衣服が所望の特徴を有する身体により着用されているとしたら知覚されるであろうカーブを強調する。短繊維糸またはヤーンの太さが調整可能である他の態様では、この太さは、動作1610で2D奥行きマップに従ってさらに太くまたはさらに細くされるすなわち調整されることで、もし衣服が所望の特徴を有する身体により着用されているとしたら知覚されるであろうカーブを強調する。いくつかの実施形態では、動作1610は、一つまたは複数の計算装置により実行される。
動作1610の後には動作1612が実行される。動作1612では、調整された構造線および/またはディテールの2D画像が、透視図法を利用して作り出される。いくつかの実施形態では、動作1612は、一つまたは複数の計算装置により実行される。形成された2D画像は、解剖学的に調整された構造線および/またはディテールを、特定された特徴の知覚を所望の3D体形の外観に向けて変化させる衣服に付け加えるための、テンプレートを提供する。いくつかの態様では、形成された2D画像は、特定された特徴の知覚を所望の3D体形の外観に向けて変化させるための、衣服の異なる領域に適した厚みテンプレートを提供する。例えば図5Eには、選択された平坦なポケット500(または従来型ポケット500)の2D画像と、2D奥行きマップ570から透視図法を利用して作り出された解剖学的に調整されたポケット502の2D画像との例を示す。
いくつかの実施形態では、消費者は、動作1612の最中に形成された解剖学的に調整された構造線および/またはディテールを、さらに調整してもよい。この入力は、調整作業によるものであってもよく、その作業では消費者は、模擬された衣服上で調整の量を調整することができる。例えば、消費者は、スライダーを左または右に移動させてもよく、この場合には、左は、より調整が少ないことを模擬し、右は、より調整が多いことを模擬する。別の例では、消費者は、スライダーを左または右に移動させてもよく、この場合には、左はさらに小さい厚みを模擬し、右はさらに大きい厚みを模擬する。次いで消費者の好みは、動作1612の最中に構造線および/またはディテールに適用する調整の好ましい量を知らせるために蓄積される。
動作1614では、2D画像に基づいて調整された構造線および/またはディテールは、衣服を構成するのに利用される、および/または既に構成された衣服に付け加えられる。いくつかの実施形態では、一つまたは複数の決定された構造線および/または構造ディテールは、機械を用いて、および/または自動化された組み立て工程において衣服上に形成される。他の実施形態では、一つまたは複数の決定された構造線および/または構造ディテールは、衣服に手作業で付け加えられる、またはその上に構成される。代替実施形態では、一つまたは複数の決定された構造線および/または構造ディテールは、手作業で、および機械を介して形成される。
動作1614でのさらなる態様では、2D画像に基づいた衣服の領域それぞれの所望の厚みは、衣服を構成するのに利用される、および/または既に構成された衣服に付け加えられる。例えば、衣服がバッフルを含んでいるならば、それぞれのバッフルの厚み、サイズ、色、および/または形状は調整されてもよい。別の例では、衣服が短繊維糸を利用しているならば、短繊維糸の太さは調整されてもよい。例えば、より細い短繊維糸を、より小さくなるように調整されるのが望ましい領域に利用してもよく、より太い短繊維糸を、より大きく見えるのが望ましい領域に利用してもよい。
いくつかの実施形態では、解剖学的に調整された衣服を設計する方法1700が、図17に例示されるとおりに開示される。方法1700は:動作1702で、解剖学的調整のための特徴を選択することと;動作1704で、選択された特徴にとって望ましい外観を決定することと;動作1706で、選択された特徴の知覚を、知覚の法則に基づいて所望の外観に向けて変化させるために一つまたは複数の構造線および/またはディテールを決定することと;動作1708で、一つまたは複数の決定された構造線および/または構造ディテールを衣服に付け加えることと、を含む。動作1706は、衣服上の線および/またはディテールの位置、サイズ、形状、および/または厚みを決定することを含んでいてもよい。
いくつかの実施形態では、構造線および/またはディテールのカーブ、角度、寸法、厚み、および/または位置の量は、一つまたは複数の構造線および/またはディテールを決定する最中に消費者のフィードバックに基づいて、決定される、または調整される。例えば、構造線および/またはディテールのカーブ、角度、位置、厚み、および/またはサイズの量は、調整作業を利用することにより決定されてもよく、この作業では消費者は、模擬された衣服上で調整の量を調整してもよい。例えば、消費者は、スライダーを左または右に移動させてもよく、この場合、左は、より調整が少ないこと(増加したサイズ、増加した厚み、および/または場所のずらし)を模擬し、右は、より調整が多いこと(減少した寸法、減少した厚み、および/または位置のずらし)を模擬する。次いで消費者の好みは、構造線および/またはディテールに適用するための調整(サイズ、厚み、および/または場所)の好ましい量を知らせるために蓄積される。
代替実施形態では、解剖学的に調整された衣服を設計するまたは構成する方法が提供される。方法は:所望の3D体形を特定することと;3D体形を2D奥行きマップ中に変換することと;平坦な衣服向けの構造ディテールおよび/または線を特定することと;衣服の2D奥行きマップ上に構造ディテールおよび/または線を位置決めすることと;調整された構造ディテールおよび/または線を作り出すために、2D奥行きマップ上の位置を利用して構造ディテールおよび/または線を調整することと;透視図法を使用して、調整された構造ディテールおよび/または線の2D画像を作り出すことと;調整された構造ディテールおよび/または線の2D画像に基づいて、調整された構造ディテールおよび/または線を有する衣服を構成することと、を含む。
さらなる実施形態では、解剖学的に調整された衣服を設計するまたは構成する方法1800が、図18に例示されるとおり提供される。方法1800は:動作1802で、平坦なグリッドを実際の3D体形に適用し、またはその周りで曲げ、さらに、選択された身体特徴の所望の3D体形の周りで曲げて、二つの異なる曲がったグリッドを形成することと;動作1804で、選択された構造線および/またはディテールを体形のグリッドそれぞれにわたって位置決めすることと;動作1806で、グリッドそれぞれの上の、位置決めされた構造ディテールおよび/または線(例えば、形状、厚み、カーブ等)の対応する場所で、二つの異なる曲がったグリッドのカーブの間の角度差を見いだすことと;動作1808で、それらの決定されたカーブ差を利用して、対応するグリッド場所で構造線およびディテールを調整することと、を含む。
上に考察されたとおり、図5Eは、本開示の態様に準拠する、従来型ポケット500と、解剖学的に調整されたポケット502とを例示する正面からの平面図である。工程1600に基づいて、従来型ポケット500は、解剖学的に調整されたポケット502に示すとおり、内縁504上でS字状カーブを含むように調整された。この実施形態では、ポケット502は、第2のカーブ512より上に第1のカーブ510を有する内縁504を含む。内縁504の第1のカーブ510は、ポケット502の中央514に向かってアーチを描き、内縁504の第2のカーブは、ポケット502の中央514から遠ざかるようにアーチを描く。
加えて、この実施形態では、ポケット502の最上縁506は、着用者の臀部の外観を変化させるようにカーブさせてある。別の言い方をすれば、ポケット502は、ポケット502の中央514から遠ざかるようにアーチを描く、カーブした最上縁506を含む。この実施形態では、工程1600に基づいて、ポケット502の外縁508もまた、着用者の臀部の外観を変化させるようにカーブさせてある。このようにして、ポケット502は、ポケット502の中央514から遠ざかるようにアーチを描く、カーブした外縁508を含む。加えて、ポケット502は非対称であり、外縁508は、着用者の臀部の知覚を変化させるために、内縁504よりも短いおよび/またはさらに丸みを帯びている。換言すれば、カーブした外縁508は、ポケット502の内縁504よりも長い。ポケット502のカーブした最上縁506は、内端515および外端516を含む。ポケット502の内縁504は、上端518および下端520を含む。上端518および内端515は合流して、ポケット502上の上方内側の隅524を形成する。ポケット502の外縁508は、最上端521および最下端522を含む。外端516は最上端521と合流して、上方外側の隅526を形成する。下端520および最下端522は合流して、下側の隅528を形成する。
さらには、工程1600に基づいて、従来型ポケット500のアクセントとなるディテール530もまた、調整した。内側カーブ532は幅を広げて高さを増やした一方、外側カーブ534の幅は、着用者の臀部の知覚を変化させるために、工程1600に基づいて小さくしただけでなく深さを増やした。
ポケット502にとって理想的な構造線を決定したのに加えて、ポケットにとって理想的な構造ディテール、例えばサイズおよび配置もまた、工程1600によって決定した。この実施形態では、方法1600は、臀部の知覚を変化させるために、従来型ポケットサイズおよび配置と比較すると、ポケットサイズを減少させ、ポケットの位置を上方および内方に移動させた。
上に考察されたとおり、いくつかの実施形態では、適応的遺伝的アルゴリズムを利用して、構造線および/またはディテールのサイズおよび/または配置を決定してもよい。適応的遺伝的アルゴリズムは、様々な試験対象者からのデータを利用して、着用者の特定の特徴用に衣服上の構造線および/またはディテールにとって最も望ましいサイズおよび位置を見出す。この工程では、対象者は、着用者のこれらの特徴の外観を変化させる様々な異なる構造線およびディテールによって着用者の特定の特徴(すなわち、臀部、胸、脚、ウエスト等)を例示する、異なる衣服の無秩序な組を与えられる。次いでこれらの対象者は、最も魅力的である、または最もよく所望の特徴を見せる群から衣服を選択するように求められる。アルゴリズムは次いで、着用者の外観を変化させるための異なる構造線および詳細を含む先の選択肢に基づいて、異なる新たな衣服を選択し、そして、最も魅力的である、または最もよく所望の特徴を見せる群から衣服を再び選択するよう、同一の対象者に求める。それぞれの構造線および/またはディテールが、知覚の法則に基づいて着用者の外観を変更するよう具体的に作り出される。この工程は、反復して実行される。いくつかの実施形態では、アルゴリズムは約20世代または試行の後に、最も魅力的なまたは最も望ましいサイズにまで、および/または特定の特徴にわたるまたはその近くの衣服向け構造線および/またはディテールの位置にまで収束する。しかしながら、解剖学的調整のために知覚の法則に基づいて構造線および/またはディテールを位置決めまたはサイズ決めを行うのに、あらゆる好適な系または方法を利用してもよい。
いくつかの実施形態では、解剖学的に調整されたポケット502の上方内側の隅518の間の距離は、2インチから3インチまで、1.75インチからの3インチまで、2インチから2.75インチまで、または2.25インチから2.5インチまでである。さらなる実施形態では、外端516からヨークまでの間の距離は、1インチから1.5インチまでである。他の実施形態では、それぞれのポケット502の高さは、ポケット502それぞれの中央514で、4インチから5.5インチまで、4インチから5インチまで、4.25インチから4.75インチまで、または4インチから9インチまでである。さらなる実施形態では、それぞれのポケット502の幅は、最上縁506で、4.5から5.5インチまで、または4.5から7インチまでである。さらなる実施形態では、中央514でのポケット502の幅は、ポケット502の最上縁506での幅よりも約0.25インチ、0.5インチ、または0.75インチだけ小さい。他の実施形態では、内端515からヨークまでの間の距離は、0.5インチから0.75インチまでである。さらなる態様では、以下の表1に、解剖学的調整を利用する異なるパンツスタイルの後ろ側の、着用者の臀部にわたって位置する調整されたポケットについてのさまざまなサイズおよび配置寸法を列挙する。
意外なことに、着用者の魅力を高めることが見出されているポケットの配置、サイズ、および形状は、多様なズボンサイズおよびスタイルにわたって当てはまり、以下の表1に例示されるとおり違いはほんのわずかであった。加えて、着用者の臀部の魅力を高めることが見出されているポケットの配置、サイズ、および形状は、異なる民族性および地理学的領域、例えば中国およびインドにも当てはまり、違いはほんのわずかであった。
ポケットに加えて、その他の構造線は、衣服の後ろ側、例えばヨークに現れることが多い。図3に例示されるとおり、ヨーク310は、臀部より上のジーンズ300の後ろ側にある、または臀部の上側部分にあってジーンズ300のウエストライン312より下にある継ぎ目線である。本明細書に利用されるウエストラインは、着用時に着用者のウエストの場所またはその近くで衣服の周りに延びる水平線を指す。いくつかの実施形態では、ウエストラインは、衣服上に見える継ぎ目または線である。他の実施形態では、ウエストラインは、着用時に着用者のウエストのところまたはその近くで衣服上に引くことのできる見えない線である。代替実施形態では、ウエストラインは、衣服上で少なくとも部分的に見えており、そして少なくとも部分的に見えていない。例えば、図11には、見えないウエストライン1109を例示し、図12には、見えているウエストライン1240を例示する。もしポケットが存在するなら、ヨーク310は、ポケット306より上、そして衣服のウエストライン312より下に位置する。従来、ヨーク310は、図3に例示されるとおり衣服の背中を横切って水平に真っ直ぐ進むか、またはわずかに下方に角度を付けて衣服の後ろ側の中央314で合流し広いV字形状を作り出す二本の真っ直ぐな線であるか、のいずれかである真っ直ぐな光である。ポケット306の真っ直ぐな縁308と同様に、着用者304が、ジーンズ300上の真っ直ぐなヨーク310を着用すると、ヨーク310はカーブして見える。脳は、このカーブを翻訳して、このカーブに基づいて臀部のサイズおよび形状を見積もる。
したがって、いくつかの実施形態では、ヨークの形状、サイズ、および/または位置は、臀部の知覚される形状を変化させるために解剖学的に調整される。いくつかの実施形態では、ヨークのそれぞれの側を衣服上でカーブさせて、臀部の知覚を変化させ、図6に例示されるとおり、着用者の臀部がさらに丸みを帯びて見えるように、および/またはさらにはつらつと見えるようにしている。図6は、本開示の態様に準拠する、着用者の臀部の知覚を変化させるための解剖学的に調整されたヨーク(yolk)602を例示する、衣服600の背面図である。ヨーク602は、右のカーブ604および左のカーブ606を有する。この実施形態では、右のカーブ604および左のカーブ606はそれぞれ、衣服600のウエストライン608に向かって弧またはアーチを描く。右のカーブ604および左のカーブ606はそれぞれ、異なる横側継ぎ目から延びて、衣服600の後ろ側の水平方向中央610で接続して、トップ・オブ・ハート・ネックライン(top of a heart neckline)と同様な、またはスイートハート・ネックライン(sweetheart neckline)と同様な形状を作り出している。この実施形態では、ヨーク602は、同一の着用者が身に着けた従来型ヨークを有する同一の衣服と比較すると、着用者の臀部の知覚がさらに丸みを帯びて、および/またはさらにはつらつとして見えるように変化させる。
いくつかの実施形態では、左のカーブ606および右のカーブ604は、後ろ側の水平方向中央610から、2.5インチから4.25インチまで、3.75インチから3.5インチまで、3インチから3.5インチまで、3インチから3.75インチまで、0インチから8インチまで、または、3.25インチから4インチまでの距離のところで、衣服のウエストライン608に最も近づく。さらなる実施形態では、左のカーブ606および右のカーブ604のそれぞれは、後ろ側の水平方向中央610から3インチから3.5インチまでの距離のところで、ウエストライン608の下側ウエスト継ぎ目614より下に0.5インチから1.5インチまでである。さらなる実施形態では、左のカーブ606および右のカーブ604のそれぞれは、第1の横側継ぎ目のところで、下側ウエスト継ぎ目614から1.5インチから2.25インチまで、または1 7/8インチから1.75インチまでの距離である。他の実施形態では、左のカーブ606および右のカーブ604のそれぞれは、後ろ側の水平方向中央610から、3インチから3.5インチまでの距離、または2.5から8インチまでの距離のところで、下側ウエスト継ぎ目614まで、0.5インチから1.5インチまたは0インチから5インチまでの距離である。他の態様では、以下の表1に、解剖学的調整を利用する異なるパンツスタイルの後ろ側で、着用者の臀部にわたってまたはそこよりすぐ上に位置するヨークについて、異なるサイズおよび配置寸法を例示する。
図7は、本開示の態様に準拠する、第1の側706上に従来型ポケット702および従来型ヨーク704を、そして着用者714の第2の側712上に解剖学的に調整されたポケット708および解剖学的に調整されたヨーク710を有するジーンズ700を例示する背面図である。図7に、知覚の法則を利用してポケット708およびヨーク710のカーブを微妙に修正することによって、いかに脳に同一の臀部を非常に異なったふうに知覚させることができるかを例示する。例えば、従来型ポケット702およびヨーク704を有する第1の側706は、臀部を平坦に見せる一方で、解剖学的に調整されたポケット708および解剖学的に調整されたヨーク710を有する第2の側712は、同一人714がジーンズ700の両側706および712を着用している場合であってさえ、臀部を、丸みを帯びておよび/またははつらつとして見えるようにする。このようにして、解剖学的に調整されたポケット708および/または解剖学的に調整されたヨーク710は、従来型ポケット702および/または従来形ヨーク704と比較すると、着用者の臀部の外観を、さらに丸みを帯びて、および/またはさらにはつらつとして見えるように変化させる。いくつかの実施形態では、解剖学的に調整されたポケット708および/または解剖学的に調整されたヨーク710は、従来型ポケット702および/または従来型ヨーク704と比較すると、着用者の臀部の外観をさらに魅力的に見えるように変化させる。
上に開示の解剖学的に調整されたポケットおよびヨークは、ズボン上で例示されてきたが、これらの解剖学的に調整された構造線およびディテールは、様々な異なる衣服、例えばスカート、ショートパンツ、カプリパンツ、オーバーオール、スカート、およびドレスの後ろ側に適用することができる。例えば、図14は、本開示の態様に準拠する、解剖学的に調整されたポケット1402と、解剖学的に調整されたヨーク1404とを有するドレスを例示する背面からの平坦な図である。上に考察した解剖学的に調整されたポケットおよびヨークは、魅力向上にとって望ましい丸みの範囲に焦点を当ててきたが、いかなる所望の特徴範囲/寸法も、知覚の法則を利用して所望の特徴範囲/寸法に向けて臀部の知覚を変化させるために解剖学的調整に利用してもよい。例えば、知覚の法則は、臀部の知覚を臀部にとって望ましいサイズ範囲、平坦性範囲、および/または別の形状範囲に向かうように、またはその範囲に収まるように変化させるのに利用してもよい。
衣服上に既に存在する構造線および/またはディテールを修正または調整することに加えて、さらなる構造線または構造ディテールを、解剖学的調整のために衣服に付け加えてもよい。例えば、ウエストライン804から裾806まで徐々に幅を減少させる、ズボン800の各側にある横側パネル802は、図8に例示されるとおり、着用者の脚がさらに長くおよび/またはさらにスリムに見えるようにすることがある。図8は、本開示の態様に準拠する、横側パネル802を含むズボン800を例示する左透視図である。いくつかの態様では、横側パネル802を、着用者の脚を解剖学的に調整するのに利用してもよい。この実施形態では、第1の横側パネル802は、第1の継ぎ目808と第2の継ぎ目810との間に形成されてもよい。第1の横側パネルの反対側の第2の横側パネルは、第3の継ぎ目と第4の継ぎ目との間に形成されてもよい。この実施形態では、第1の横側パネル802および第2の横側パネルの幅は、ウエストライン804からズボン800の裾806まで徐々に減少する。例えば、ウエストライン816の近くの幅は、ズボン800の鉛直方向中央818の近くの幅よりも大きい。さらに、ウエストライン816近くの幅およびズボンの鉛直方向中央818の近くの幅は両方とも、ズボン800の裾820の近くの幅よりも大きい、および/または広い。いくつかの実施形態では、第1の横側パネルおよび第2の横側パネルは、着用者の脚をさらに長く、さらに短く、さらに細く、さらに大きく、および/または衣服の着用者の脚にとって望ましいあらゆるその他の特徴寸法にするために、解剖学的調整を利用してもよい。
いくつかの実施形態では、第1の横側パネルおよび第2の横側パネルの幅は、ズボンのウエストライン816のところで1インチから2インチまで、ズボン800の裾820のところで1/8インチから7/8インチまでである。他の実施形態では、第1の横側パネルおよび第2の側部パネルの幅は、ズボンのウエストライン816のところで1インチから5インチまで、ズボン800の裾820のところで1/8インチから3 7/8インチまでである。いくつかの実施形態では、それぞれの横側パネルは、ズボンの後ろ側と前側との間の横側に位置している。他の実施形態では、横側パネルは、ズボンの前側または後ろ側に少なくとも部分的に位置している。代替実施形態では、それぞれの横側パネルは、ズボンの前側または後ろ側に全体的に位置している。他の実施形態では、それぞれの横側パネルは、ズボンの前側に部分的に、そして後ろ側に部分的に位置している。横側パネルがズボンの後ろ側または前側に位置している場合には、それぞれの横側パネルは、後ろ側または前側の最外縁にまたはその近くに位置している。
上の構造線および構造ディテールは、着用者の脚および臀部に焦点を当てているものの、解剖学的調整はまた、着用者のその他の特徴または領域、例えば胸、胴体、および/またはウエストの知覚を変化させるのにも適用することができる。例えば図9は、本開示の態様に準拠する、真っ直ぐな継ぎ目902を有するシャツ900、および同一人906の身に付けた、解剖学的に調整された継ぎ目904を有する同一シャツ900を例示する。この実施形態では、シャツ900上の継ぎ目924が、着用者906の胸または懐の丸みおよび/またはサイズの外観を増加させるように解剖学的に調整された。したがって、解剖学的に調整された継ぎ目904は外方にカーブしている、または着用者906の胸にわたってシャツ900の水平方向中央から遠ざかるようにアーチを描いている。加えて、この実施形態では、継ぎ目904は、衣服上で着用者906の胸より上または下では真っ直ぐである。それゆえ、継ぎ目904は、調整されている特徴、例えばこの実施形態では懐にわたって、またはその近くでカーブさせられる、または調整される。
図10〜14は、着用者の一つまたは複数の特徴の知覚を変化させるための異なる解剖学的調整手法を例示する、様々な異なる衣服の正面図である。図19は、着用者の一つまたは複数の特徴の知覚を変化させるための異なる解剖学的調整手法を例示する、バッフルを有する衣服の正面および背面の図である。図10は、本開示の態様に準拠する、着用時に着用者の胸の外観を変化させるための解剖学的に調整された継ぎ目を有するシャツを例示する正面からの平面図である。この実施形態では、水平継ぎ目1002は、着用時に着用者の胸の上側部分にわたるおよび/またはその近くの衣服1000上に位置している。解剖学的に調整された継ぎ目1002は、衣服1000の裾1008から遠ざかるようにアーチを描く第1のカーブ1004と第2のカーブ1006とを含む。この実施形態では、それぞれのカーブ1004、1006は、着用者の懐にわたって、またはその近くに当たる位置である。したがって、いくつかの実施形態では、解剖学的に調整された水平継ぎ目1002は、着用時に衣服上の真っ直ぐな水平継ぎ目を利用するシャツと比較すると、懐がさらに丸みを帯びておよび/またはさらに大きく見えるようにする。さらなる実施形態では、解剖学的に調整された水平継ぎ目1002は、着用時に衣服上の真っ直ぐな水平継ぎ目を利用するシャツと比較すると、懐がさらに魅力的に見えるようにする。いくつかの実施形態では、胸および/またはウエストは、形成外科医により決定された、および/または集められた既知の魅力的な特性に基づいて調整される。
図11は、本開示の態様に準拠する、解剖学的に調整された継ぎ目1102、1103、1104、1122、および1120を有するドレス1100を例示する正面からの平面図である。図10と同様に、ドレス1100は、着用時に着用者の胸の上側部分にわたるおよび/またはその近くのドレス1100上に位置する水平の解剖学的に調整された継ぎ目1104を含む。解剖学的に調整された継ぎ目1104は、着用時に着用者のウエストライン1109から遠ざかるようにアーチを描く第1のカーブ1106と第2のカーブ1108とを含む。この実施形態では、それぞれのカーブ1106、1008は、着用時に着用者の懐またはその近くのドレス1100上に位置決めされる。図9と同様に、ドレス1100はまた、着用時に着用者の胸の外観を変化させるための解剖学的に調整された鉛直継ぎ目1102および1103も含む。解剖学的に調整された鉛直継ぎ目1102および1103は、水平継ぎ目1104で始まり、外方1110、1112にカーブする、または着用者の胸にわたっておよび/またはその近くでドレス1100の水平方向中央から遠ざかるようにアーチを描く。しかしながら、図9の継ぎ目904とは異なり、この実施形態では、継ぎ目1102および1103は、衣服上で着用者906の胸より下で内方1114、1116にカーブし続ける。カーブ1114および1116は、ドレス1100の鉛直方向中央に向かってアーチを描く。カーブ1114および1116は、懐を、さらに丸みを帯びて、および/またはさらに大きく見えるようにするだけでなく、着用者のウエストをさらに小さく見えるようにすることもある。
加えて、鉛直継ぎ目1102および1103はそれぞれ、対応する部分的な鉛直継ぎ目1122および1120を含む。これらの対応する継ぎ目1122および1120は、水平継ぎ目1104から始まり、下方に延びて、着用者の懐にわたってカーブしている。さらに、継ぎ目1122および1103と1102および1120との間の幅は、図11に例示されるとおり、これらの継ぎ目が合流するまで水平継ぎ目1104から徐々に減少する。上に考察されたズボン800上の横側パネル802と同様に、これらの解剖学的に調整された鉛直継ぎ目1120および1122は、懐がさらに丸を帯びて、および/またはさらに広く見えるようにするだけでなく、着用者の懐が、幅の変化に起因して人間の脳には鉛直にさらに長く見えるようにすることもある。
図12は、本開示の態様に準拠する、解剖学的に調整された継ぎ目1202、1204、1206、1208、1218、および1220を有するドレス1200を例示する正面からの平面図である。この実施形態では、ドレス1200は、着用者の胸または懐の外観を変化させるために四つの別々の鉛直の解剖学的に調整された継ぎ目1202、1204、1206、1208を利用する。加えて、四つの別々の鉛直の解剖学的に調整された継ぎ目1202、1204、1206、1208は、ウエストのサイズを減少させることがあり、そして着用者の胴体がさらに長く見えるようにすることもある。この実施形態では、継ぎ目1202および1206は第1の正面継ぎ目パネル1203を形成し、継ぎ目1204および1208は第2の正面継ぎ目パネル1205を形成する。したがって、解剖学的に調整された継ぎ目1202、1204、1206、1208、または第1の正面継ぎ目パネル1203および第2の正面継ぎ目パネル1205はそれぞれ、着用者の胸にわたってドレス1200の水平方向中央から遠ざかるようにアーチを描く、カーブ1210、1212、1214、および1216を含む。さらに、この実施形態では、第1の正面継ぎ目パネル1203および第2の正面継ぎ目パネル1205の幅は、各継ぎ目パネルの最上部から各継ぎ目パネルの最下部まで徐々に減少する。このようにして、着用者の胴体は、さらに長く、および/またはさらにスリムに見えることがある。四つの別々の鉛直の解剖学的に調整された継ぎ目1202、1204、1206、1208はそれぞれ、上端および下端を含む。上端は下端よりも、前側の外側にさらに近く位置している。したがって、第1の正面継ぎ目パネル1203および第2の正面継ぎ目パネル1205は、ドレスの水平方向中央に向かってアーチを描く、わずかな第2の下側カーブ1230、1232、1334、および1236を含む。このようにして、着用者のウエストがさらに小さく見えることがある。さらに、ドレス1200は、着用者のバストラインの上、またはその近くの左の水平カーブ1220および右の水平カーブ1218を含み、これらはドレス1200の最上部に向かってアーチを描き、下方に角度をつけている。このようにして、ドレス1200の着用者の懐は、着用者の胸の上、またはその近くの真っ直ぐな水平線を利用するドレスと比較すると、さらに丸みを帯びて、および/またはさらに大きく見えることがある。図12は、解剖学的に調整された異なる構造線およびディテールを、組み合わせで、そして異なる特徴にわたっていかに使用することができるかを例示している。
図13は、本開示の態様に準拠する、解剖学的に調整された継ぎ目1302、1304、1310、1312、およびポケット1318、1320を有するシャツ1300を例示する正面からの平面図である。図13は、解剖学に調整された異なる構造線およびディテールを、同一のおよび異なる特徴にわたって組み合わせでいかに使用することができるかの別の例を示している。例えば、鉛直継ぎ目1302、1304、1310、1312およびポケット1318、1320はすべて、着用者の懐がさらに丸みを帯びて、および/またはさらに大きく見えるようにする。さらに、鉛直継ぎ目1302、1304、1310、および1312はまた、着用者の胴体および/または懐がさらに長く見えるようにすることもある。鉛直継ぎ目1302および1304は、シャツ1300の最上部継ぎ目1305から下って、シャツ1300の裾1307まで延びている。それぞれの継ぎ目1302および1304は、着用時に着用者の懐にわたってならびに/またはその近く1308および1306でカーブしている。カーブ1308および1306は、シャツ1300の外側に向かってアーチを描いている。それぞれの継ぎ目1302および1304は、対応する内側の鉛直継ぎ目1310および1312を含めて、左の鉛直パネル1342および右の鉛直パネル1340を形成する。内側の鉛直継ぎ目1310および1312は、ポケット1320および1318の最上縁1322および1324から、シャツ1300の裾1307まで延びている。内側の鉛直継ぎ目1310および1312はまた、着用時には着用者の懐の上、および/またはその近く1314および1316でカーブしている。パネル1340および1342は、ポケット1318および1320の最上縁1322および1324から、シャツ1300の裾1307まで、幅を徐々に減少させている。例えば、パネル1340の最上部の近くでの幅1334は、裾1307の近くでのパネル1340の幅1336よりも大きい。継ぎ目1302、1304、1310、および1312のカーブ1306、1308、1314、および1316は、着用者の懐がさらに大きく、および/またはさらに丸みを帯びて見えるようにする。さらに、継ぎ目1302、1304、1310、および1312により、鉛直のパネル1340および1342の幅が徐々に減少することで、着用者の胴体がさらに長く、および/またはさらにスリムに見えるようになることもある。
図13に例示されるシャツ1300はまた、着用時に着用者の懐にわたっておよび/またはその近くに位置する左ポケット1320と右ポケット1318とを含む。ポケット1318および1320のそれぞれは、最上縁1322、1324、内縁1328、1330、外縁1326、1332、および最下縁1338、1339を含む。図13により例示されるとおり、ポケット1318および1320の最上縁1322および1324は、それらがシャツ1300の最上部1305に向かってアーチを描くようにして、カーブしている。カーブした最上縁1322および1324は、真っ直ぐな最上縁よりも、懐がさらに丸みを帯びて、および/またはさらに大きく見えるようにする。さらに、両ポケット1318および1320は、対応する外縁1326および1332よりも長い内縁1328および1330を含む。したがって、ポケット1318および1320は、内縁1328および1330から外縁1326および1332まで、鉛直高さが徐々に減少する。ポケット1318および1320の高さがこうして徐々に減少することで、均一な高さを有するポケットと比較すると、着用者の懐がさらに広く、そしてそれゆえさらに大きく見えるようになることがある。
図19は、本開示の態様に準拠する、解剖学的に調整されたバッフル縁1906、1908、1910、1912、1914、1916、1918、1920、1922、1924、および1926、ならびに解剖学的に調整された厚み1928、1930、および1932を有するジャケット1900を例示する、正面からの平面図1902および背後からの平面図1904である。典型的には、バッフル付きジャケットにおけるバッフルは、形状および厚みが均一である。図19に例示されるとおり、解剖学的に調整されたバッフル縁は、サイズ、厚み、および形状が、所望の特徴形状に向けて着用者の体形の知覚を変化させることを目的として、変動する。例えば、バッフルの縁は、解剖学的領域、所望の特徴形状、および/または知覚の法則に基づいて解剖学的に調整される。バッフル縁1906、1908、1910、1916、1918、および1920は、胸領域1934にあり、そしてジャケットの着用者の胸の知覚を変化させるために解剖学的に調整される。例えば、縁1906および1916は、下方に角度がついており、縁1908、1910、1918、および1920は、カーブしてS字形状である。加えて、バッフルおよびバッフル縁は、中央ファスナーで終っている一方、それぞれの縁は、この実施形態ではファスナーの向こう側に、すなわちファスナーのもう一方の側に鏡像の縁を有する。例えば、縁1906は、ファスナーの向こう側に、すなわちもう一方の側に位置する縁1916の鏡像であり、縁1908は、ファスナーの向こう側に位置する縁1918の鏡像であり、そして縁1910は、ファスナーの向こう側に位置する縁1920の鏡像である。ジャケット1900のその他の領域は、胴体中央領域1936、ウエスト領域1938、肩領域1940、背中上側領域1942、および背中下側領域1944を含む。胴体中央領域1936は、解剖学的に調整された縁1912および1914を有する。ウエスト領域1938はまた、解剖学的に調整されたバッフル縁、例えば縁1922も有する。背中上側領域1942は、下方に角度のついたバッフル縁1924を有し、背中下側領域1944は、上方に角度の付いたバッフル縁1926を有する。衣服上のそれぞれのバッフル縁またはバッフル縁の部分は、所望の特徴形状に向けてその解剖学的領域の知覚を変化させるために解剖学的に調整されてもよい。例えば、胸領域1934における縁は、着用者の胸をさらに大きく見えるようにすることがあり、胴体中央領域1936およびウエスト領域1938における縁は、それらの領域をさらに小さくまたはさらにスリムに見せることがある。バッフルの厚みもまた、この例(図19)では、着用者の外観を変更するために解剖学的に調整される。例えば、バッフル1928の厚みは、胸領域1934のサイズを大きくするようにわずかに増加させてもよい。さらに、バッフル1930および1932の厚みは、着用者のウエスト領域1938および胴体中央領域1914をスリムにするためにわずかに減少させてもよい。しかしながら、バッフル縁の形状および/またはバッフルの厚みは、解剖学的領域のあらゆる所望の形状を達成するために知覚の規則を利用して調整されてもよい。
図21は、本開示の態様に準拠する、解剖学的に調整されたバッフル2102を有する平坦に横たわっているジャケット2100を例示する正面からの平面図および背後からの平面図である。ファスナー2110は、ジャケット2100の中央正面を横方向下に走っている。例えば、胸領域にわたるいくつかのバッフル2102Aは、ジャケットの着用者の胸の外観を変化させるためのカーブした縁2104を有する。加えて、胸にわたるいくつかのバッフル2102Aは、サイズが増加している一方、ウエストにわたるいくつかのバッフル2102Bは、サイズが調整されてまたは減少して、着用者の胸をさらに大きく見えるように、そしてウエストがさらに小さく見えるようにしている。この実施例では、カーブした継ぎ目2106が付け加えられており、これらの継ぎ目は、ジャケット2100の正面、横側、および背後にあるいくつかのバッフルの一つの縁をカーブさせている。さらに、二つの異なるカーブした継ぎ目2106の間に延びている横側バッフル2102Cは、この調整する特徴を強調するための対照的な色ブロッキング2108を備えている。例えば、継ぎ目2106は、ウエストで内方にカーブしており、継ぎ目がウエストから遠ざかるように移動するにつれ外方に角度をつけている。加えて、調整された横側バッフル2102Cは、バッフル縁2112により示されるとおり、下方に角度のついた、そしてサイズおよび形状が調整された縁を有していてもよい。
図22〜24に、本開示の態様に準拠して、解剖学的に調整されたバッフル2204を着用している二つの異なるジャケットの異なる図2200および2202を例示する。ファスナー2210は、図23に例示されるとおり両ジャケット2200および2202の中央正面を横方向下に走っている。両ジャケット2200および2202では、胸領域にわたるいくつかのバッフル2204Aは、ジャケット2200および2202の着用者の胸の外観を変化させるためのカーブした縁2205を有する。加えて、いくつかのバッフル2204Bのサイズは、図22および23に例示されるとおり両ジャケット2200および2202上で着用者のウエストがさらに小さく見えるようにするために調整されている。加えて、両ジャケット2200および2202では、カーブした継ぎ目2206が付け加えられており、これらの継ぎ目は、ジャケット2200および2202の正面、横側、および背後のいくつかのバッフル2204の少なくとも一つの縁をカーブさせている。さらに、二つの異なるカーブした継ぎ目2206の間に延びている横側バッフル2204Cは、両ジャケット2200および2202におけるこの調整するディテールを強調するための対照的な色ブロッキング2208を備えている。例えば、継ぎ目2206は、ウエストで内方にカーブしており、継ぎ目がウエストから遠ざかるように移動するにつれ外側に角度をつけている。ジャケット2200上の横側バッフル2204Cは、図24に例示されるとおり着用者の知覚される解剖学的構造を変化させるために下方に角度をつけている。しかしながら、ジャケット2202上の横側バッフル2204Cは、下方に角度がついてはいない。加えて、図22に例示されるとおり、バッフル2204Dのいくつかのバッフル縁2218は、ジャケット2202上で着用者の臀部の外観を変化させるためにカーブさせてある。対照的に、ジャケット2200上で臀部にわたって位置するバッフル2204Eのバッフル縁は、真っ直であってカーブしていないが、しかしながら、それらのバッフル2204Eのサイズまたは高さは、着用者の臀部領域の外観を変化させるために変化させてある(例えば、増加させてある)。両ジャケット2200および2202では、着用者の正面のヒップ領域にわたるバッフル2204Fのサイズは、ジャケット2200および2202の着用者のヒップの外観を変化させるためにサイズを変化させてある。
上に開示された衣服上の解剖学的に調整された構造線およびディテールは、着用者の特徴の外観を変化させるために知覚の法則を利用している。上の実施例は、身体特徴の知覚を変化させるために、構造線および/または構造ディテールのカーブ、角度、幅、および/または高さを調整する、または構造線および構造ディテールを付け加える一方で、これらの調整は充分微妙なものでなければならず、これによって脳が、調整された線および/またはディテールを、それらが衣服それ自体に起因するのではなく、着用者の形状によって作り出されているものとして翻訳するようでなければならない。例えば、構造線および構造ディテールへの大きすぎるまたは極端でありすぎる変化は、脳により翻訳されて、着用者ではなく衣服それ自体に起因するものとされる。これらのタイプの変化は設計上の選択肢であり、解剖学的調整の定義からはずれることもある。
解剖学的調整を、女性用衣服の特定の特徴について詳細に記載してきた一方で、解剖学的調整について上に考察した原理は、様々なその他の女性用衣服および様々なその他の男性用衣服に適用することができる。加えて、開示された解剖学的に調整された構造ディテールおよび線は、特定の衣服および特定の組み合わせで上に考察された一方で、それらの開示された解剖学的に調整された構造ディテールおよび/または線のいずれも、あらゆる所望の衣服上で単独におよび/またはあらゆる組み合わせで利用してもよい。さらに、当業者には理解されるとおり、上に考察した以外の構造線および/またはディテールのさらなる解剖学的調整を、上に考察された特徴の外観を変化させるのに利用してもよい。加えて、当業者により理解されるとおり、構造線および/またはディテールのさらなる解剖学的調整を、上に考察されなかったさらなる特徴の外観を変化させるのに利用してもよい。加えて、開示された解剖学的に調整された構造ディテールおよび線を、特定の所望の特徴範囲および寸法について上に考察したが、その一方で、知覚の法則は、あらゆる所望の特徴範囲または寸法に向けて衣服の外観を変化させるのに利用してもよい。
以下の表1に、異なるジーンズスタイルの後ろ側の解剖学的に調整されたポケットおよびヨークについて異なる配置および測定結果を列挙する。これらの測定結果および配置は、例示でしかなく、限定するものとは意図されない。当業者には公知であるとおり、ヨークおよび後ろポケットのその他の配置およびサイズを、臀部の解剖学的調整のために利用してもよい。図15は、本開示の態様に準拠する、表1に記載された様々な測定場所を例示するズボン1500の部分背面図である。図15に、二つの異なる後ろポケット(BP)1502および後ろヨーク(BY)1504を例示する。後ろポケット1502の開口部での幅は、幅1506により示されている。後ろポケット1502の中央での後ろポケット1502の高さは、高さ1508により示されている。後ろヨーク1504からの後ろポケット1502の距離は、ズボンの中央に向かう高さ1510、およびズボンの横側に向かう高さ1512により示されている。さらに、後ろポケット1502は、幅1514により例示されるとおり、互いからの、内側隅から内側隅までの特定距離に位置している。
下の表1において測定された後ろヨーク1504の測定値および配置もまた、図15により例示されている。ズボン1500の中央後ろ(CB)1511での下側ウエスト継ぎ目1503からの後ろヨーク1504の高さは、高さ1516により、そして横側継ぎ目からは高さ1518により示されている。ズボン1500の中央後ろ1511から、ヨーク1504と下側ウエスト継ぎ目1503との間の最も狭い部分までの距離は、幅1520により示されている。後ろヨーク1504と下側ウエスト継ぎ目1503との間の距離であって、下側ウエスト継ぎ目1503とそのヨーク1504との間の最も小さい距離である距離は、図15に高さ1522により例示されている。
表1 ポケットおよびヨーク配置ならびにサイズ寸法
省略符号: *後ろポケット;**後ろヨーク;および***中央後ろ;
例えば、本開示の態様が、本開示の態様による方法、系、および計算機プログラム製造物の、ブロック図および/または動作上の例示を参照しつつ、上記されている。ブロックに言及されている機能/作用は、あらゆる流れ図に示されている順序どおりに生じなくてもよい。例えば、逐次示された二つのブロックは実際、実質的に同時に実行されてもよい、またはブロックは、関与する機能性/作用によっては、ときには逆順に実行されてもよい。
本開示は、添付図面を参照しつつ本技術の一部の態様を記載したものであり、それらの図面には、考えられる態様の一部しか記載されていない。しかしながら、他の態様は、多くの異なる形態で具体化することができるので、本明細書で開示される特定の態様が、本明細書に記載された開示の様々な態様に限定されるとは解釈されないことが望ましい。むしろ、これらの代表的な態様は、本開示が徹底したもので完成されており、その他の考えられる態様の範囲が当業者に充分に伝わるように提供されるものである。例えば、本明細書に開示の種々な態様は、本開示の範囲から逸脱することなしに修正されてもよい、および/または組み合わされてもよい。
特定の態様を本明細書に記載したものの、本技術の範囲は、それらの特定の態様には限定されない。当業者は、本技術の範囲および趣旨の範囲内にある他の態様または改良例を認識するであろう。それゆえ、特定の構造、作用、または媒体は、例示的な態様としてのみ開示される。その技術の範囲は、以下の請求項、およびそれらの請求項におけるあらゆる均等物によって定義される。
様々な実施形態および/または実施例が、方法、系、および計算機プログラム製造物の、ブロック図および/または動作上の例示を参照しつつ上記されている。ブロックに言及されている機能/作用は、あらゆる流れ図に示されている順序どおりに生じなくてもよい。例えば、逐次示された二つのブロックは実際、実質的に同時に実行されてもよい、またはブロックは、関与する機能性/作用によっては、ときには逆順に実行されてもよい。
本出願において提供された一つまたは複数の態様の記載および例示は、特許請求される開示の範囲を、いかようにも限定または制約しないことが意図される。本出願において提供された実施形態、実施例、および詳細は、所有権を伝えるのに、および特許請求された開示の最良の態様を他者が作り使用することを可能にするのに充分であると見なされる。特許請求項は、本出願において提供されたいかなる実施形態、実施例、または詳細にも限定されないと解釈されることが望ましい。組み合わせでまたは別個に示され記載されているか否かにかかわらず、それらの様々な特徴(構造的なものと方法論的なものの両方)は、特定の組の特徴を有する実施形態を作り出すために、選択的に含まれるまたは省略されることが意図される。本出願の記載および例示を提供されたことで、当業者は、本出願において具体化された一般的新規概念のさらに広い態様の趣旨の範囲に収まり特許請求項のさらに広い範囲から逸脱しない、変形例、修正例、および代替実施形態を想起してもよい。

Claims (20)

  1. 身体強化バッフルを備えた衣服であって:
    着用者の第1の解剖学的領域にわたって位置決めされた第1の組のバッフルと、
    解剖学的に調整されて前記着用者の第1の解剖学的領域の外観を変化させる、前記第1の組のバッフルの少なくとも二つのバッフル縁と;
    解剖学的に調整されて前記着用者の前記第1の解剖学的領域の外観を変化させる、前記第1の組のバッフルの少なくとも二つの異なるバッフルのサイズと;
    前記着用者の第2の解剖学的領域にわたって位置決めされた第2の組のバッフルと:
    解剖学的に調整されて前記着用者の第2の解剖学的領域の外観を変化させる、前記第2の組のバッフルの少なくとも二つのバッフル縁と;
    解剖学的に調整されて前記着用者の第2の解剖学的領域の外観を変化させる、前記第2の組のバッフルの少なくとも二つの異なるバッフルのサイズと、
    を含む衣服。
  2. 前記第1の解剖学的領域が胸領域であり、前記第2の解剖学的領域がウエスト領域である請求項1に記載の衣服。
  3. 前記少なくとも二つの異なるバッフルにおける詰め物の量を変動させることにより解剖学的に調整される、前記第1の組のバッフルの少なくとも二つの異なるバッフルの厚みをさらに含む、請求項1に記載の衣服。
  4. 前記少なくとも二つの異なるバッフルにおける詰め物の組成を変動させることにより解剖学的に調整される、前記第1の組のバッフルの少なくとも二つの異なるバッフルの厚みをさらに含む、請求項3に記載の衣服。
  5. 前記第1の組のバッフルの少なくとも二つの異なるバッフルの厚みが、前記少なくとも二つの異なるバッフルにおける詰め物の組成を変動させることにより解剖学的に調整されることをさらに含む、請求項1に記載の衣服。
  6. 前記着用者の第3の解剖学的領域にわたって位置決めされた第3の組のバッフルをさらに含み、
    前記第3の組のバッフルの少なくとも一つのバッフル縁が、解剖学的に調整されて前記着用者の第3の解剖学的領域の外観を変化させる、請求項1に記載の衣服。
  7. 前記第3の解剖学的領域が肩領域または背中上側領域である、請求項6に記載の衣服。
  8. 前記第1の組のバッフルの少なくとも二つのバッフル縁のうち二つのバッフル縁が、S字形状を作り出すように解剖学的に調整されて、前記着用者の第1の解剖学的領域の外観を変化させ、前記第1の解剖学的領域が胸領域である、請求項1に記載の衣服。
  9. 前記着用者の第1の解剖学的領域の外観が解剖学的に調整されて、透視図の法則を利用して前記衣服の着用者をさらに魅力的にする、請求項1に記載の衣服。
  10. 着用者の第1の解剖学的領域にわたって位置決めされた第1の組のバッフルを含み、前記第1の組のバッフルの少なくとも四つのバッフルが、透視図の法則を利用して解剖学的に調整されて、前記着用者の第1の解剖学的領域の外観を変化させる、身体強化バッフルを有する衣服。
  11. 前記第1の組のバッフルの少なくとも四つのバッフルが、透視図の法則を利用して解剖学的に調整されて、前記少なくとも四つのバッフルのそれぞれの上の少なくとも一つの縁をカーブさせることにより前記着用者の第1の解剖学的領域の外観を変化させる、請求項10に記載の衣服。
  12. 前記第1の組のバッフルの少なくとも四つのバッフルが、透視図の法則を利用して解剖学的に調整されて、前記少なくとも四つのバッフルのサイズを変化させることにより前記着用者の第1の解剖学的領域の外観を変化させる、請求項10に記載の衣服。
  13. 前記第1の組のバッフルの少なくとも四つのバッフルが、透視図の法則を利用して解剖学的に調整されて、前記少なくとも四つのバッフルそれぞれの少なくとも一つの縁をカーブさせることにより、そして少なくとも四つのその他のバッフルに色ブロックを適用することにより、前記着用者の第1の解剖学的領域の外観を変化させる、請求項10に記載の衣服。
  14. 前記第1の組のバッフルの少なくとも四つのバッフルが、透視図の法則を利用して解剖学的に調整されて、前記少なくとも四つのバッフルの厚みを調整することにより着用者の第1の解剖学的領域の外観を変化させる、請求項13に記載の衣服。
  15. 前記第1の組のバッフルの少なくとも四つのバッフルの少なくとも二つの縁が、S字形状を作り出すように解剖学的に調整されて、前記着用者の第1の解剖学的領域の外観を変化させ、前記第1の解剖学的領域がバスト領域である、請求項10に記載の衣服。
  16. 衣服の中央正面の下方に位置するファスナーであって、
    前記第1の組のバッフルが前記ファスナーの位置で終了するファスナーと、
    前記第1の組のバッフルから前記ファスナーの向こう側に位置している、前記第1の解剖学的領域における前記第1の組のバッフルの鏡像である第2の組のバッフルと、
    を含む、請求項10に記載の衣服。
  17. バッフル利用する、身体強化衣服を設計する方法であって:
    所望の3D体形を特定することと;
    前記所望の3D体形を2D奥行きマップに変換することと;
    平坦な衣服用にバッフルを特定することと;
    前記衣服の前記2D奥行きマップ上に前記バッフルを位置決めすることと;
    前記2D奥行きマップ上に位置決めされた前記バッフルを調整して、調整されたバッフルを作り出すことと;
    前記調整されたバッフルの2D画像を作り出すことと;
    前記調整されたバッフルの2D画像に基づいて衣服を作り出して、前記身体強化衣服を形成することと、
    を含む方法。
  18. 前記調整されたバッフルが、カーブした縁、角度のついた縁、サイズの変化、位置の変化、色ブロッキング、形状の変化、または厚みの変化の少なくとも一つを含む、請求項17に記載の方法。
  19. 前記調整されたバッフルが、所望の3D体形に向けて前記着用者の外観を変化させるようにカーブしている少なくとも四つのバッフル縁を含む、請求項17に記載の方法。
  20. 前記調整されたバッフルの2D画像を作り出すことが、透視図法を利用して実行される、請求項17に記載の方法。
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