次世代通信システムでは、サービス品質フロー(QoS flow)に基づくアーキテクチャが提案され、このアーキテクチャは、保証ビットレート(GBR)QoSフローおよび非保証ビットレート(non−GBR)QoSフローをサポートする。
図1を参照すると、図1は、5GにおけるQoSアーキテクチャを示す。図1に示されるように、各端末に対して、基地局が、端末の各PDUセッションにつき1つまたは複数のデータ無線ベアラ(DRB)を確立する。基地局は、異なるPDUセッションのデータパケットを、異なるDRBにマッピングする。QoSフローは、PDUセッションについての、最も細かい粒度のQoS差別化である。PDUセッションは、パケットデータユニットコネクティビティサービスを提供するための、端末と外部データネットワークとの間の接続である。各PDUセッションは一意の識別を有し、PDUセッションの一意の識別はPDUセッション識別であってよい。QoSフローはデータパケットのセットであり、同じQoSフローのデータパケットは同じQoS特性を有し、3GPPネットワーク中では、これらのデータパケットには同じパケット転送および処理が実施される。
5Gでは、エアインターフェイス上のパケット処理メカニズムがDRBに基づいて定義される。同じDRBによってサービスされるパケットは、エアインターフェイス上で同じパケット処理メカニズムを有する。基地局は、QoSフローの種々のパケット処理要件を満たすように、複数のDRBを確立することができる。
例えば、ダウンリンクの場合、基地局は、NG−U(すなわちN3インターフェイス)上で、QFI識別および対応するQoSプロファイルとに基づいて、QoSフローのダウンリンクデータパケットをDRBにマッピングする。アップリンクの場合、UEは、QoSフローからDRBへの、基地局によって構成されるマッピングまたは反射マッピングに基づいて、QoSフローのアップリンクデータパケットをDRBにマッピングする。
本出願の実施形態の技術的解決策は、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)システム、符号分割多元接続(CDMA)システム、ワイドバンド符号分割多元接続(WCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS)、ロングタームエボリューション(LTE)システム、ELT周波数分割複信(FDD)システム、LTE時分割複信(TDD)システム、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMax)通信システム、将来の第5世代(5G)システム、および新無線(NR)システムなど、さまざまな通信システムに適用され得る。
本出願の実施形態における端末は、ユーザ機器、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、モバイルサイト、移動局、リモート局、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末デバイス、ワイヤレス通信デバイス、ユーザエージェント、またはユーザ装置であってよい。端末デバイスは、代替として、セルラー電話機、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(SIP)電話機、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、パーソナルディジタルアシスタント(PDA)、ワイヤレス通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、ワイヤレスモデムに接続された別の処理デバイス、車載デバイス、装着型デバイス、将来の5Gネットワーク中の端末デバイス、将来の進化型公衆陸上モバイルネットワーク(PLMN)中の端末デバイスなどであってもよい。これは本出願の実施形態において限定されない。
本出願の実施形態におけるアクセスネットワークデバイスまたは基地局は、端末と通信するためのデバイスであってよい。ネットワークデバイスは、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)システムもしくは符号分割多元接続(CDMA)システム中のベーストランシーバステーション(BTS)であってよく、または、ワイドバンド符号分割多元接続(WCDMA)システム中のNodeB(NB)であってよく、または、LTEシステム中の進化型NodeB(eNBもしくはeNodeB)であってよく、または、クラウド無線アクセスネットワーク(CRAN)シナリオにおける無線コントローラであってよい。代替として、ネットワークデバイスは、中継局、アクセスポイント、車載デバイス、装着型デバイス、将来の5Gネットワーク中のネットワークデバイス、将来の進化型PLMN中のネットワークデバイスなどであってもよい。これは本出願の実施形態において限定されない。
本出願の実施形態におけるコアネットワークデバイスは、コアネットワーク制御プレーンデバイスおよびコアネットワークユーザプレーンデバイスを含む。
次世代無線アクセスネットワーク(NG−RAN)は、gNBおよび/または進化型eNBを含む。gNBは、端末において終端するNR制御プレーンおよびユーザプレーンプロトコルスタックを提供する。進化型eNBは、5Gコアネットワークに接続された進化型LTE基地局である。本出願の記述において、gNBおよび進化型eNBは、基地局と総称されることがある。
gNBは、以下の機能、すなわち、アクセス制御、接続モビリティ管理、無線ベアラ制御、測定構成、動的リソース割振りなど、のうちの少なくとも1つを提供する。
アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)が、以下の機能、すなわち、非アクセス層(NAS)セキュリティ管理、アクセス層(AS)セキュリティ制御、モビリティ管理、端末アクセス検証、登録エリア管理、スライスサポート、セッション管理機能(SMF)選択など、のうちの少なくとも1つを提供する。
ユーザプレーン機能(UPF)が、以下の機能、すなわち、アンカーハンドオーバ、データパケットルーティングおよび転送、QoS管理など、のうちの少なくとも1つの機能を提供する。
SMFは、以下の機能、すなわち、セッション管理、端末IPアドレス割振りおよび管理、UPF選択および制御など、のうちの少なくとも1つを提供する。
次世代コアネットワーク制御プレーンデバイスは、AMFおよびSMFを含むが、これらに限定されない。次世代コアネットワークユーザプレーンデバイスは、UPFを含むが、これに限定されない。
AMFとNG−RANとの間のインターフェイスは、N2インターフェイスとして定義され、UPFとNG−RANとの間のインターフェイスは、N3インターフェイスとして定義される。gNB間のインターフェイスは、Xnインターフェイスとして定義される。
本出願の実施形態における送出開始情報とトリガ情報は、相互に交換可能である。SNはセカンダリ基地局であってよく、MNはマスタ基地局であってよい。
以下の記述において、アクセスネットワークデバイスと基地局は、相互に交換可能である。
図2は、本出願による伝送方法の概略フローチャートである。図2に示される方法は、端末の第1のPDUセッション中の少なくとも1つのQoSフロー(QoSフロー#1として表される)がターゲット基地局に転送されるプロセスに、適用され得る。例えば、デュアルコネクティビティシナリオにおいて、端末の第1のPDUセッション中のQoSフロー#1がターゲット基地局(マスタ基地局またはセカンダリ基地局基地局)に転送され、第1のPDUセッション中の他のQoSフローはソース基地局(セカンダリ基地局またはマスタ基地局)に留まる。以下、本出願のこの実施形態における伝送方法が、図2に関して詳細に記述される。
S210 第1の基地局が、第1の要求メッセージをコアネットワークデバイスに送出する。
第1の要求メッセージは、第1のPDUセッションの識別と、QoSフロー#1の識別とを含む。第1の要求メッセージは、QoSフロー#1のユーザプレーンルートを第2の基地局に変更するよう要求するために使用される。
第1の基地局は、デュアルコネクティビティシナリオにおけるマスタ基地局であってよいことを理解されたい。マスタ基地局がソース基地局であるときは、セカンダリ基地局が第2の基地局である。すなわち、第1の基地局と第2の基地局は、異なる基地局である。マスタ基地局がターゲット基地局であるときは、マスタ基地局が第2の基地局である。すなわち、第1の基地局と第2の基地局は、同じ基地局である。
さらに、コアネットワークデバイスは、コアネットワークユーザプレーンデバイスの機能およびコアネットワーク制御プレーンデバイスの機能と互換性のあるデバイスであることも理解されたい。
任意選択で、第1の要求メッセージは、経路切替え要求メッセージであってよい。これは従来技術との互換性をより有することがある。
S220 コアネットワークデバイスが、第1の要求メッセージに基づいてエンドマーカパケットを送出する。
具体的には、QoSフロー#1のユーザプレーンルートを第2の基地局に変更することにコアネットワークユーザプレーンが同意した場合、エンドマーカパケットが第2の基地局に送出される。エンドマーカパケットは、QoSフロー#1の識別を含む。エンドマーカパケットは、コアネットワークデバイスがQoSフロー#1のデータパケットを第1のPDUセッションのソースデータトンネル中で送出することを停止することを示す。言い換えれば、エンドマーカパケットは、コアネットワークユーザプレーンがもはやQoSフロー#1のデータパケットをソースデータトンネル中で送出しないことを示す。
エンドマーカパケットは、空のデータパケットであってよい。加えて、空のデータパケットのカプセル化ヘッダが、エンドマーカを搬送してもよい。例えば、エンドマーカは、汎用パケット無線サービストンネリングプロトコルユーザプレーン(GTPU)ヘッダまたは拡張ヘッダ中で搬送されてよい。空のデータパケットのカプセル化ヘッダは、QoSフロー#1の識別を搬送してよい。
さらに、コアネットワークデバイスは、ソース基地局によってエンドマーカパケットが正しく受信される成功率を上げるために、複数のエンドマーカパケットを送ってもよい。
第1の基地局がQoSフロー#1のソース基地局である場合は、ステップS220は具体的には、コアネットワークデバイスが第1の要求メッセージに基づいてエンドマーカパケットを第1の基地局に送出することになることに留意されたい。第1の基地局がQoSフロー#1のターゲット基地局である場合は、第1の基地局と第2の基地局は同じ基地局であり、ステップS220は具体的には、コアネットワークデバイスが第1の要求メッセージに基づいてエンドマーカパケットを第2の基地局または第1の基地局に送出することになる。
本出願のこの実施形態における伝送方法によれば、コアネットワークデバイスは、アクセスネットワークデバイスによって送出された第1の要求メッセージに基づいてエンドマーカパケットを送って、ソースデータトンネル中でのQoSフローのダウンリンク送信をコアネットワークユーザプレーンデバイスが終了することをアクセスネットワークデバイスに対して示す。このようにして、QoSフローのレベルまたは粒度でダウンリンク送信の切替えが実装されることが可能であり、それにより、システムフレキシビリティが改善されることが可能である。
図3は、本出願による別の伝送方法の概略フローチャートである。図3に示される方法は、端末の第1のPDUセッション中の少なくとも1つのQoSフロー(QoSフロー#1として表される)またはすべてのQoSフローがターゲット基地局に転送されるプロセスに、適用され得る。例えば、切替えの間、端末の第1のPDUセッション中のすべてのQoSフローが、ターゲット基地局に転送される。または、第1のPDUセッション中のすべてのQoSフローがターゲット基地局に転送されることになるが、QoSフロー#1のみがターゲット基地局にうまく受け入れられる。別の例として、デュアルコネクティビティシナリオにおいて、端末の第1のPDUセッション中のQoSフロー#1はターゲット基地局(マスタ基地局またはセカンダリ基地局)に転送され、第1のPDUセッション中の他のQoSフローはソース基地局(セカンダリ基地局またはセカンダリ基地局)に留まる。
以下、本出願のこの実施形態における伝送方法が、図3に関して詳細に記述される。
S301 アクセスネットワークデバイスが、要求メッセージ#1をコアネットワーク制御プレーンデバイスに送出する。要求メッセージ#1は、第1のPDUセッションの識別を含む。
任意選択で、ルート変更要求メッセージはさらに、QoSフロー#1の識別を含んでもよい。
具体的には、アクセスネットワークデバイスは、ソース基地局であってよく、またはターゲット基地局であってよい。ルート変更要求メッセージ1がソース基地局によって送出されるときは、要求メッセージ#1はさらに、QoSフロー#1の識別も含む。要求メッセージ#1は、第1のPDUセッション中のQoSフロー#1のユーザプレーンルートをターゲット基地局に変更するよう要求するために使用される。本明細書におけるソース基地局は、デュアルコネクティビティシナリオではマスタ基地局またはセカンダリ基地局であることを理解されたい。それに対応して、本明細書におけるターゲット基地局は、デュアルコネクティビティシナリオではセカンダリ基地局またはマスタ基地局である。要求メッセージ#1がターゲット基地局によって送出されるときは、要求メッセージ#1が第1のPDUセッションの識別のみを含む場合は、ルート変更要求メッセージは、第1のPDUセッションのデータトンネルをターゲット基地局の方に切り替えるよう要求するために使用される。
さらに、要求メッセージ#1は、独立した指示情報(指示情報#1Aとして表される)をさらに含んでもよい。指示情報#1Aは、第1のPDUセッションのデータトンネルが切り替えられるのか、それともQoSフロー#のルートが変更されるのかを示すのに使用される。
本出願に記述されるすべての実施形態において、第1のPDUセッションのデータトンネルを切り替えることは、コアネットワークユーザプレーンデバイスとソース基地局との間の第1のPDUセッションに対応するデータトンネルが、データトンネル切替えの完了後はもはや使用されないことを意味することを理解されたい。データトンネル切替えの完了後は、コアネットワークユーザプレーンデバイスおよび端末は、第1のPDUセッションに対応する、コアネットワークユーザプレーンデバイスとターゲット基地局との間のデータトンネルを、データ送信に使用する。QoSフロー#1のユーザプレーンルートを変更することは、ルート変更されるQoSフロー#1が、QoSフロー#1に対応する、コアネットワークユーザプレーンデバイスとターゲット基地局との間のデータトンネルを介して送信されること、および、第1のPDUセッション中のルート変更されないQoSフローが、第1のPDUセッションに対応する、コアネットワークユーザプレーンデバイスとソース基地局との間のデータトンネルを介して送信され続けることを意味する。
を理解されたい。
任意選択で、要求メッセージ#1は、経路切替え要求メッセージであってよい。これは、従来技術との互換性をより有することがある。
S302 コアネットワーク制御プレーンデバイスが、要求メッセージ#2をコアネットワークユーザプレーンデバイスに送出する。
要求メッセージ#2は、要求メッセージ#1と同じまたは異なるものであってよい。要求メッセージ#2が要求メッセージ#1と異なるときは、要求メッセージ#2は、要求メッセージ#1に基づいてコアネットワーク制御プレーンデバイスによって生成され、要求メッセージ#2は第1のPDUセッションの識別を含む。任意選択で、要求メッセージ#2はさらに、QoSフロー#1の識別を含んでもよい。
S303 コアネットワークユーザプレーンデバイスが、データパケットのルートを変更し、エンドマーカパケットをソース基地局に送出する。
エンドマーカパケットは、QoSフロー#1のIDを含む。エンドマーカパケットは、コアネットワークユーザプレーンデバイスがもはやQoSフロー#1のデータパケットをソース基地局に送出しないことをソース基地局に対して示すのに使用される。
具体的には、要求メッセージ#1が第1のPDUセッションのIDのみを含むか、またはさらに指示情報#1も含む場合、コアネットワークユーザプレーンデバイスは、エンドマーカパケットをソース基地局に送出する。代替として、ルート変更要求メッセージ1はさらにQoSフロー#1のIDを含むか、またはさらにQoSフロー#1のIDと指示情報#1とを含み、コアネットワークユーザプレーンデバイスは、エンドマーカパケットをソース基地局に送出する。
さらに、コアネットワークユーザプレーンデバイスは、エンドマーカパケットがソース基地局によって正しく受信される成功率を上げるために、複数のエンドマーカパケットを送ってもよい。
エンドマーカパケットは、空のデータパケットであってよい(すなわち、エンドマーカパケットはユーザデータを含まない)。加えて、空のデータパケットのカプセル化ヘッダが、エンドマーカを搬送してもよい。例えば、エンドマーカは、GTPUヘッダまたは拡張ヘッダ中で搬送されてよい。空のデータパケットのカプセル化ヘッダは、QoSフロー#1の識別を搬送してよい。
任意選択で、ステップS303におけるエンドマーカパケットのフォーマットは、複数のQoSフローフィールドを含んでよく、複数のQoSフローフィールドは、複数のQoSと1対1で対応する。本出願のこの実施形態では、ステップS303で送出されるエンドマーカパケットは、代替として、専用のエンドマーカパケットであってもよい。この場合、エンドマーカパケットは、QoSフロー#1のIDを搬送してもよく、またはQoSフロー#1のIDを搬送しなくてもよい。
例えば、第1のPDUセッションのデータトンネルをターゲット基地局の方に切り替えるよう要求するために要求メッセージ#1が使用される場合、コアネットワークユーザプレーンデバイスは、エンドマーカパケット#1をソース基地局に送ってよい。エンドマーカパケット#1は、コアネットワークユーザプレーンデバイスがもはや第1のPDUセッション中のどんなQoSフローのデータパケットもソース基地局に送出しないことを示すのに使用される。さらに、エンドマーカパケット#1は、指示情報(指示情報#1Bとして表される)をさらに搬送してもよく、指示情報#1Bは、エンドマーカパケット#1が第1のPDUセッション中のすべてのQoSフローに特有であることを示すのに使用される。
別の例として、QoSフロー#1のデータトンネルをターゲット基地局の方に変更するよう要求するために要求メッセージ#1が使用される場合、コアネットワークユーザプレーンデバイスは、エンドマーカパケット#2をソース基地局に送ってよい。エンドマーカパケット#2は、コアネットワークユーザプレーンデバイスがもはやQoSフロー#1のデータパケットをソース基地局に送出しないことを示すのに使用される。さらに、エンドマーカパケット#2は、指示情報(指示情報#1Cとして表される)をさらに搬送してもよく、指示情報#1Cは、エンドマーカパケット#2がQoSフローに特有であることを示すのに使用される。
エンドマーカパケット#1とエンドマーカパケット#2は、異なる構造を有するデータパケットであることを理解されたい。
さらに、QoSフロールート変更が初めて実施されるとき、例えばQoSフロー#1についてのルート変更が実施されるときは、アクセスネットワークデバイスは、ターゲット基地局のIDと、ターゲット基地局中のルーティングアドレスであってルート変更されるQoSフローが属するPDUセッションのデータトンネルのルーティングアドレスとを、コアネットワーク制御プレーンデバイスに通知してよい。続いて同じPDUセッション中のQoSフローについてのルート変更が実施されるときは、アクセスネットワークデバイスは、ターゲット基地局の識別またはターゲットルーティングアドレスのみをコアネットワーク制御プレーンデバイスに通知すればよい。
前述のルーティングアドレスは、トランスポート層アドレスと、汎用パケット無線サービストンネリングプロトコルトンネルエンドポイント識別子(GPRS Tunnelling Protocol Tunnel Endpoint Identifier、GTP TE id)とを含む。
さらに、エンドマーカパケットは、エンドマーカパケットがQoSフローに特有であることを示すのに使用される、またはエンドマーカがQoSフローグループに特有であることを示すのに使用される指示情報を、さらに搬送することができる。例えば、基地局がQoSフローのグループについてのルート変更を要求した場合、コアネットワークユーザプレーンデバイスは、PDUセッションのソースデータトンネル中でのQoSフローグループのデータパケットの送出の終わりを示すように、エンドマーカパケットをセットすることができる。
本出願のこの実施形態における伝送方法によれば、コアネットワークユーザプレーンデバイスは、アクセスネットワークデバイスによってコアネットワーク制御プレーンデバイスを使用して送出された要求メッセージ#1に基づいてエンドマーカパケットを送って、ソース基地局へのダウンリンク送信における少なくとも1つのQoSフローのダウンリンク送信をコアネットワークユーザプレーンデバイスが終了することをソース基地局に対して示す。このようにして、QoSフローのレベルまたは粒度でダウンリンク送信の切替えが実装されることが可能であり、それにより、システムフレキシビリティが改善されることが可能である。
図4は、本出願による別の伝送方法の概略フローチャートである。図4のコアネットワークユーザプレーンデバイスはUPFであってよく、コアネットワーク制御プレーンデバイスはSMFおよび/またはAMFであってよい。これは本出願のこの実施形態において限定されない。
図4に示される方法は、端末の第1のPDUセッション中の少なくとも1つのQoSフロー(QoSフロー#1として表される)またはすべてのQoSフローがターゲット基地局に転送されるプロセスに、適用され得る。例えば、切替えの間、端末の第1のPDUセッション中のすべてのQoSフローが、ターゲット基地局に転送される。または、第1のPDUセッション中のすべてのQoSフローがターゲット基地局に転送されることになるが、QoSフロー#1のみがターゲット基地局にうまく受け入れられる。別の例として、デュアルコネクティビティプロセスにおいて、端末の第1のPDUセッション中のQoSフロー#1はターゲット基地局(マスタ基地局またはセカンダリ基地局)に転送され、第1のPDUセッション中の残りのQoSフローはソース基地局(マスタ基地局またはセカンダリ基地局)に留まる。
以下、本出願のこの実施形態における伝送方法が、図4に関して詳細に記述される。
S401 アクセスネットワークデバイスが、第1の要求メッセージをコアネットワーク制御プレーンデバイスに送出する。
第1の要求メッセージは、コアネットワーク制御プレーンデバイスが、ユーザプレーンルートをターゲット基地局に変更するようコアネットワークユーザプレーンデバイスに要求するために使用される。
アクセスネットワークデバイスは、ソース基地局であってよく、またはターゲット基地局であってよいことを理解されたい。第1の要求メッセージがソース基地局によって送出されるときは、第1の要求メッセージは、PDUセッション(第1のPDUセッションとして表される)中の少なくとも1つのQoSフロー(QoSフロー#1として表される)のユーザプレーンルートをターゲット基地局に変更するよう要求するために使用される。本明細書におけるソース基地局は、マルチコネクティビティシナリオではマスタ基地局またはセカンダリ基地局であることを理解されたい。それに対応して、本明細書におけるターゲット基地局は、マルチコネクティビティシナリオではセカンダリ基地局またはマスタ基地局である。ルート変更要求メッセージがターゲット基地局によって送出されるときは、ルート変更要求メッセージは、第1のPDUセッションのデータトンネルをターゲット基地局の方に切り替えるよう要求するために使用される。
S402 コアネットワーク制御プレーンデバイスが、第1の要求メッセージに基づいて第2の要求メッセージをコアネットワークユーザプレーンデバイスに送出し、第2の要求メッセージを使用してルートを変更するようコアネットワークユーザプレーンデバイスに通知する。
S403 コアネットワークユーザプレーンデバイスが、エンドマーカパケットをソース基地局に送出する。
S404 エンドマーカパケットに対応する第1の要求メッセージがルート変更要求メッセージであるとソース基地局が決定したときは、ソース基地局は、コアネットワークユーザプレーンデバイスが第1のPDUセッションのソースデータトンネル中でのQoSフロー#1のデータパケットの送信を終了することをエンドマーカパケットが示すと決定してよい。
任意選択で、この方法はさらに以下を含むことができる。すなわち、エンドマーカパケットに対応する第1の要求メッセージが経路切替え要求メッセージであるとソース基地局が決定したときは、ソース基地局は、コアネットワークユーザプレーンデバイスが第1のPDUセッションのソースデータトンネル中でのすべてのQoSフローのデータパケットの送信を終了することをエンドマーカパケットが示すと決定することができる。
具体的には、ソース基地局は、ソース基地局によって送出されたメッセージのタイプに基づいて、コアネットワークユーザプレーンデバイスによって送出されたエンドマーカパケットがQoSフロー#1を終了させるのに使用されるのか、それとも第1のPDUセッション全体を終了させるのに使用されるのかを決定してよい。第1の要求メッセージがルート変更要求メッセージである場合は、エンドマーカパケットは、コアネットワークユーザプレーンデバイスが第1のPDUセッションのソースデータトンネル中でのQoSフロー#1のデータパケットの送信を終了することを示す。第1の要求メッセージが経路切替え要求メッセージである場合は、エンドマーカパケットは、コアネットワークユーザプレーンデバイスが第1のPDUセッションのソースデータトンネル中でのすべてのQoSフローのデータパケットの送信を終了することを示す。
アクセスネットワークデバイスがマスタ基地局であり、マスタ基地局がターゲット基地局であり、セカンダリ基地局がソース基地局であるときは、ソース基地局は、ターゲット基地局とのメッセージ交換に基づいて、ターゲット基地局によってコアネットワーク制御プレーンデバイスに送出された第1の要求メッセージのタイプを決定する。
例えば、ソース基地局がハンドオーバ要求メッセージをターゲット基地局に送出する場合、ターゲット基地局によってコアネットワーク制御プレーンデバイスに送出される第1の要求メッセージのタイプは、経路切替え要求メッセージである。
ソース基地局が、端末のいくつかのQoSフローをターゲット基地局に転送するよう求める要求メッセージをターゲット基地局に送出する場合、ターゲット基地局によってコアネットワーク制御プレーンデバイスに送出される第1の要求メッセージのタイプは、ルート変更要求メッセージである。
さらに、ソース基地局は、異なるシナリオに基づいて、エンドマーカパケットがQoSフローに対応するのかそれともPDUセッションに対応するのかを決定してもよい。例えば、ハンドオーバシナリオでは、コアネットワークユーザプレーンデバイスが第1のPDUセッションのソースデータトンネル中でのすべてのQoSフローのデータパケットの送信を終了することをエンドマーカパケットが示すと決定される。デュアルコネクティビティシナリオでは、エンドマーカパケットは、コアネットワークユーザプレーンデバイスが第1のPDUセッションのソースデータトンネル中でのQoSフロー#1のデータパケットの送信を終了することを示す。
さらに、コアネットワークユーザプレーンデバイスは、エンドマーカパケットがソース基地局によって正しく受信される成功率を上げるために、複数のエンドマーカパケットを送ってもよい。
エンドマーカパケットは、空のデータパケットであってよい。加えて、空のデータパケットのカプセル化ヘッダが、エンドマーカを搬送してもよい。例えば、エンドマーカは、GTPUヘッダまたは拡張ヘッダ中で搬送されてよい。
本出願のこの実施形態における伝送方法によれば、ソース基地局またはターゲット基地局が、第1の要求メッセージを使用して、ソースデータトンネル中での1つまたは複数のQoSフローのデータパケットの送信を終了させるようコアネットワークユーザプレーンデバイスに要求したとき、コアネットワークユーザプレーンデバイスは、エンドマーカパケットを使用して、ソースデータトンネル中でのPDUセッション全体の中のデータパケットの送信をコアネットワークユーザプレーンデバイスが終了することをソース基地局に対して示してよい。このようにして、QoSフローのレベルまたは粒度でダウンリンク送信の切替えが実装されることが可能であり、それにより、システムフレキシビリティが改善されることが可能である。
加えて、ターゲット基地局が、経路切替え要求メッセージを使用して、ソースデータトンネル中でのPDUセッション全体の中のすべてのQoSフローのデータパケットの送信を終了させるよう要求したとき、コアネットワークユーザプレーンデバイスはまた、同じフォーマットを有するエンドマーカパケットを使用して、データトンネル中でのPDUセッション全体の中のデータパケットの送信をコアネットワークユーザプレーンデバイスが終了することをソース基地局に対して示してよい。コアネットワークユーザプレーンデバイスは一様なフォーマットを有するエンドマーカパケットを使用し、したがって、コアネットワークユーザプレーンデバイスおよびソース基地局によるエンドマーカパケットの処理複雑性が低減されることが可能である。
図5は、本出願による別の伝送方法の概略フローチャートである。図5のコアネットワークユーザプレーンデバイスはUPFであってよく、コアネットワーク制御プレーンデバイスはSMFおよび/またはAMFであってよい。
以下、本出願のこの実施形態における伝送方法が、図5に関して詳細に記述される。
S501 ソース基地局が、端末またはコアネットワークユーザプレーンデバイスによって送出されたエンドマーカパケットを受信する。エンドマーカパケットは、第1のPDUセッションの識別と、少なくとも1つのQoSフロー(QoSフロー#1として表される)の識別とを含む。
S502 ソース基地局が、エンドマーカパケットに基づいて、QoSフロー#1に対応するリソースを解放または終了する。
任意選択で、ソース基地局は、端末のコンテキストにおけるQoSフロー#1のパラメータを解放する。
具体的には、端末またはコアネットワークユーザプレーンデバイスは、QoSフロー#1の送信を終了することを自主的に決定してよい。例えば、QoSフロー#1のアップリンク送信を終了することを端末が決定したとき、端末は、エンドマーカパケットを送って、QoSフロー#1のアップリンク送信の終わりをソース基地局に通知する。エンドマーカパケットを送出した後は、端末は、もはやQoSフロー#1のデータパケットを基地局に送出しない。別の例として、QoSフロー#1のダウンリンク送信を終了することをコアネットワークユーザプレーンデバイスが決定したとき、コアネットワークユーザプレーンデバイスは、エンドマーカパケットを送って、QoSフロー#1のダウンリンク送信の終わりをソース基地局に通知する。エンドマーカパケットを送出した後は、コアネットワークユーザプレーンデバイスは、もはやQoSフロー#1のデータパケットをソース基地局に送出しない。ソース基地局は、エンドマーカパケットを受信した後は、もはやQoSフロー#1のデータパケットを端末に送出しない。
任意選択で、端末またはコアネットワークユーザプレーンデバイスは、エンドマーカパケットがソース基地局によって正しく受信される成功率を上げるために、複数のエンドマーカパケットを送ってもよい。
エンドマーカパケットは、空のデータパケットであってよい。加えて、空のデータパケットのカプセル化ヘッダが、エンドマーカを搬送してもよい。例えば、エンドマーカは、GTPUヘッダまたは拡張ヘッダ中で搬送されてよい。空のデータパケットのカプセル化ヘッダは、QoSフロー#1のIDを搬送してよい。
本出願のこの実施形態における伝送方法によれば、端末またはコアネットワークユーザプレーンデバイスは、QoSフローのIDを含むエンドマーカパケットを送って、QoSフロー#1の送信を終了してよい。
ソース基地局は、エンドマーカパケットを受信した後、QoSフロー#1に割り当てられたリソースを解放または終了してよい。
さらに、ソース基地局は、端末のコンテキストにおけるQoSフロー#1のQoSパラメータを解放してよい。QoSパラメータは、レイテンシ、パケット損失率、優先順位、およびレートなどのインジケータパラメータを含むが、これらに限定されない。このようにして、システムリソースが節約される。
以下、システム間ハンドオーバプロセスに適用される伝送方法が、図6、図7、および図8に関して詳細に記述される。具体的には、図6、図7、および図8に示される伝送方法は、データパケットまたはデータを転送するプロセスにおいて使用されてよい。
データ転送またはデータパケット転送は、ソース基地局が、コアネットワークユーザプレーンデバイスまたは端末から受信されたデータパケットをターゲット基地局に送信し、ターゲット基地局が、ソース基地局から受信されたデータパケットを端末またはコアネットワークユーザプレーンデバイスに送出することを意味する。
後続の記述では、第1のコアネットワーク制御プレーンデバイスはAMFおよび/またはSMFであってよく、第2のコアネットワーク制御プレーンデバイスはMMEであってよく、第1のコアネットワークユーザプレーンデバイスはUPFであってよく、第2のコアネットワークユーザプレーンデバイスはS−GWであってよい。
図6は、本出願による伝送方法の概略フローチャートである。以下、本出願のこの実施形態における伝送方法が、図6に関して詳細に記述される。
S601 ソース基地局が、第1の要求メッセージを第1のコアネットワーク制御プレーンデバイスに送出する。
第1の要求メッセージは転送指示を含み、転送指示は、第1のPDUセッションの転送されるデータパケットをターゲット基地局に送出するよう第1のコアネットワークユーザプレーンデバイスに命令するために使用される。
任意選択で、第1の要求メッセージはさらに、少なくとも1つのQoSフロー(QoSフロー#1として表される)のIDを含んでもよい。QoSフロー#1のIDの指示に基づいて、ソース基地局は、QoSフロー#1を使用して先渡しデータパケットの送信を実施するよう要求する。
先渡しデータパケットは、ソース基地局によって第1のコアネットワークユーザプレーンデバイス(例えばUPF)から受信されたデータパケットのうちの、端末から受信肯定応答が受信されていないすべてのデータパケット、またはまだ端末に送出されていないすべてのデータパケットであってよいことに留意されたい。
S602 第1のコアネットワーク制御プレーンデバイスが、第1の要求メッセージに基づいて第1の応答メッセージをソース基地局に送出する。
第1の応答メッセージは、第1のPDUセッションに対応する少なくとも1つの第1のEPSベアラの識別と、転送指示とを含む。
S603 ソース基地局が、第1の応答メッセージに基づいて、ソース基地局からターゲット基地局へのトランスペアレントコンテナ情報を生成する。
トランスペアレントコンテナ情報は、ソース基地局の無線関連情報、例えば、E−RAB IDリスト、各E−RAB IDに対応するE−RAB UE履歴情報、および転送指示、を含んでよい。E−RABは、EPSベアラと1対1で対応する。本明細書における転送指示は、転送されるべきデータをE−RABが有することを示すことを理解されたい。
S604 ソース基地局が、ハンドオーバ要求メッセージをコアネットワーク制御プレーンデバイスに送出する。ハンドオーバ要求メッセージは、トランスペアレントコンテナ情報を含む。
次いで、ノード、例えばソース基地局およびターゲット基地局は、従来技術に従ってハンドオーバプロセスを実施してよい。本出願のこの実施形態では、詳細はここで記述されない。このようにして、ソース基地局は、転送されるべきダウンリンクデータをどのE−RABが有するかをターゲット基地局に対して示すことができる。
図7は、本出願による伝送方法の概略フローチャートである。図7は、本出願の一実施形態による伝送方法の概略フローチャートであり、この方法の詳細な通信ステップまたは動作を示すが、これらのステップまたは動作は例にすぎないことを理解されたい。本出願のこの実施形態では、他の動作、または図7の動作の変形もまた実施されてよい。加えて、図7のステップは、図7に示されるのとは異なる順序で実施されてもよく、図7の動作のすべてが実施されなくてもよい。
以下、本出願のこの実施形態における伝送方法が、図7に関して詳細に記述される。
S701 ソース基地局が、先渡しされることになるデータ、および第1のエンドマーカパケットを、第1のコアネットワークユーザプレーンデバイスに送信する。
第1のエンドマーカパケットは、第1のコアネットワークユーザプレーンデバイスからソース基地局によって受信される。第1のエンドマーカパケットは、空のデータパケットであってよい。加えて、空のデータパケットのカプセル化ヘッダが、エンドマーカを搬送する。例えば、エンドマーカは、GTPUヘッダまたは拡張ヘッダ中で搬送される。
具体的には、データ転送のためのデータトンネルが、ソース基地局と第1のコアネットワークユーザプレーンデバイスとの間で確立されてよい。データ転送トンネルは、PDUセッションごとに確立される。すなわち、データ転送のためのデータトンネルは、各PDUセッションにつき確立される。PDUセッションごとに確立された、第1のPDUセッションに対応するデータトンネルは、データトンネル#1として表されてよく、ソース基地局は、データトンネル#1を介して、データパケットおよび第1のエンドマーカパケットを第1のコアネットワークユーザプレーンデバイスに転送してよい。
第1のエンドマーカパケットは、セッション中のパケットの送出の終わりを示すようにPDUセッションに従ってセットされてよく、または、QoSフローのパケットの送出の終わりを示すようにQoSフローに従ってセットされてよい。
S702 第1のコアネットワークユーザプレーンデバイスが、第1のエンドマーカパケットと、第1のセッションと第1のEPSベアラとの間の対応とに基づいて、第2のエンドマーカパケットを生成する。第2のエンドマーカパケットは、第1のEPSベアラの識別を搬送する。
S703 第1のコアネットワークユーザプレーンデバイスが、転送されるデータパケット、および第2のエンドマーカパケットを、第2のコアネットワークユーザプレーンデバイスに送出する。
具体的には、データ転送のためのデータトンネルが、EPSベアラに従って、第1のコアネットワークユーザプレーンデバイスと第2のコアネットワークユーザプレーンデバイスとの間、および第2のコアネットワークユーザプレーンデバイスとターゲット基地局との間で確立される。EPSベアラに従って確立された、第1のPDUセッションに対応するデータトンネルは、データトンネル#2として表されてよい。次いで、第1のコアネットワークユーザプレーンデバイスは、データトンネル#2を介して、転送されるデータパケットおよび第2のエンドマーカパケットを第2のコアネットワークユーザプレーンデバイスに送ってよい。
S704 第2のコアネットワークユーザプレーンデバイスが、転送されるデータパケット、および第2のエンドマーカパケットを、ターゲット基地局に送出する。
S705 ターゲット基地局が、転送されるデータパケットを第2のエンドマーカに基づいて端末に送出した後、第2のコアネットワークユーザプレーンデバイスから受信されたデータパケットを端末に送出する。
具体的には、ターゲット基地局はまず、受信された転送されるデータパケットを送出し、EPSベアラ上の転送されるデータパケットが送出されたことを第2のエンドマーカパケットに基づいて決定した後、第2のコアネットワークユーザプレーンデバイスから受信されたデータパケット(すなわち新しいデータパケット)を送出する。このようにして、EPSベアラ上のデータパケットの順序正しい送信が確実にされることが可能である。
本出願のこの実施形態では、ターゲット基地局が第2のエンドマーカパケットを受信および検出した後は、第2のエンドマーカパケットは廃棄されてよい。さらに、ターゲット基地局は、データトンネル#2のリソースを解放してよい。
本出願のこの実施形態における伝送方法によれば、第1のコアネットワークユーザプレーンデバイスは、EPSベアラに対応する第2のエンドマーカパケットをセットして送出する。したがって、ターゲット基地局はまず、エンドマーカパケットに基づいて、ソース基地局から受信された転送されるデータパケットを送出することができ、次いで、第2のコアネットワークユーザプレーンデバイスから受信された新しいデータパケットを送出し、それにより、EPSベアラ上のデータパケットの順序正しい送信を確実にする。
図8は、本出願による伝送方法の概略フローチャートである。図8は、本出願の実施形態による伝送方法の概略フローチャートであり、詳細な通信ステップまたは方法の動作を示すが、これらのステップまたは動作は例にすぎないことが理解されるべきである。本出願のこの実施形態では、図8における他の動作または動作の変形も実施されてよい。さらに、図8におけるステップは、図8に示される順序とは異なる順序で実施されてよく、図8におけるすべての動作が実施されるとは限らないことがある。
本出願のこの実施形態における伝送方法は、以下で図8を参照しながら詳細に説明される。
S801 ソース基地局は、第1のコアネットワークユーザプレーンデバイスから受信されたデータおよび第1のエンドマーカパケットを第1のコアネットワークユーザプレーンデバイスに送信する。
第1のエンドマーカパケットは、第1のコアネットワークユーザプレーンデバイスからソース基地局によって受信され、第1のエンドマーカパケットは、空のデータパケットであってよい。さらに、空のデータパケットのカプセル化ヘッダが、エンドマーカを搬送することがある。例えば、エンドマーカは、GTPUヘッダまたは拡張ヘッダ内で搬送されることがある。
具体的には、データ転送のためのデータトンネルが、ソース基地局と第1のコアネットワークユーザプレーンデバイスとの間で確立されることがある。データ転送トンネルは、PDUセッションに応じて確立される、すなわち、先渡しデータパケットを送信するためのデータトンネルが、各PDUセッションに対して確立される。PDUセッションに応じて確立され第1のPDUセッションに対応するデータトンネルは、データトンネル#1と示されることがあり、その場合、ソース基地局が、データトンネル#1を使用することによって、先渡しデータパケットおよび第1のエンドマーカパケットを第1のコアネットワークユーザプレーンデバイスに送出することがある。
S802 第1のコアネットワークユーザプレーンデバイスは、第1のエンドマーカパケットに基づいて、転送されたデータおよび新たなデータパケットを第2のコアネットワークユーザプレーンデバイスに連続的に送出する。
具体的には、データトンネルが、第1のコアネットワークユーザプレーンデバイスから受信された、ソース基地局の転送されたダウンリンクデータ(すなわち、転送されたデータパケット)と、新たなデータパケットを送信するために、EPSベアラに応じて第1のコアネットワークユーザプレーンデバイスと第2のコアネットワークユーザプレーンデバイスとの間と、第2のコアネットワークユーザプレーンデバイスとターゲット基地局との間で確立される。本明細書においてEPSベアラに応じて確立されるデータトンネルは、データトンネル#3と示されることがある。第1のコアネットワークユーザプレーンデバイスは、第1のエンドマーカパケットに基づいて、転送されたデータはデータトンネル#3を使用することによって送出されたと決定し、次いで、第1のエンドマーカパケットが破棄される。次いで、新たなデータパケットが、データトンネル#3を使用することによって送出される。
さらに、転送されたデータのカプセル化ヘッダは、QoSフローの識別を搬送することがあり、第1のコアネットワークユーザプレーンデバイスは、QoSフローの識別に基づいてデータトンネル#3を決定する。例えば、EPSベアラに対応するデータトンネルは、QoSフローとEPSベアラとの間の対応に基づいてインデックスが付けられる。
S803 第2のコアネットワークユーザプレーンデバイスは、転送されたデータパケットおよび新たなデータパケットをターゲット基地局に連続的に送出する。
S804 ターゲット基地局は、第2のコアネットワークユーザプレーンデバイスから受信されたダウンリンクデータパケットを端末に送出する。ダウンリンクデータパケットは、転送されたデータパケットと、新たなデータパケットとを含む。
本出願のこの実施形態における方法/によれば、ソース基地局は、先渡しデータパケットを第1のコアネットワークユーザプレーンデバイスに送出し、第1のコアネットワークユーザプレーンデバイスは、最初に、ソース基地局から受信された転送されたデータパケットを送出し、次いで、新たなデータパケットを送出し、それによって、EPSベアラ上でのデータパケットの順序正しい送信を確実にする。さらに、ダウンリンクデータの転送のためのトンネルが、第1のコアネットワークユーザプレーンデバイスと第2のコアネットワークユーザプレーンデバイスとの間と、第2のコアネットワークユーザプレーンデバイスとターゲット基地局との間で確立される必要はなく、それによって、オーバヘッドを減少させる。ターゲット基地局は、転送されたデータと新たなデータパケットを区別する必要はない。
システム間ハンドオーバにおけるデータ転送は、上記で説明されており、システム間ハンドオーバプロセスに適用されるデータ転送のための伝送方法は、以下で図9、図10、および図11を参照しながら詳細に説明される。
最初に、図9、図10、および図11に関する以下の説明では、第1のPDUセッションに属し、ソース基地局によってターゲット基地局に送出される必要があるデータパケットは、第1のPDUセッションのデータパケット内で転送される必要があるデータパケットであることが留意されるべきである。第1のPDUセッションのデータパケット内で転送される必要があるデータパケットは、
(1)第1のPDUセッションに属しソース基地局によってコアネットワークユーザプレーンデバイスから受信されたデータパケット内の、受信肯定応答が端末から受信されていないすべてのデータパケット、および/もしくはまだ端末に送出されていないすべてのデータパケット、
(2)ソース基地局の第1のSDAPエンティティ内にキャッシュされたデータパケット、すなわち、SDAP SDU、または
(3)ソース基地局の第1のSDAPエンティティ内にキャッシュされたデータパケットおよびPDCPエンティティによってうまく送出されなかったデータパケット
のいずれか1つであってよい。
第1のSDAPエンティティは第1のPDUセッションに対応することが理解されるべきである。受信確認が端末から受信されたデータパケット、まだ端末に送出されていないデータパケット、およびPDCPエンティティによってうまく送出されないデータパケットはすべて、PDCPエンティティ内にキャッシュされる。したがって、第1のPDUセッションに属し、ソース基地局によってターゲット基地局に送出される必要があるデータパケットは、第1のSDAPエンティティ内にキャッシュされたデータパケットおよび/またはPDCPエンティティ内にキャッシュされたデータパケットである。具体的には、第1のSDAPエンティティ内にキャッシュされたデータパケットがある場合、第1のPDUセッションに属し、ソース基地局によってターゲット基地局に送出される必要があるデータパケットは、第1のSDAPエンティティ内にキャッシュされたデータパケットおよびPDCPエンティティ内にキャッシュされたデータパケットである。または、第1のSDAPエンティティ内にキャッシュされたデータパケットがない場合、第1のPDUセッションに属し、ソース基地局によってターゲット基地局に送出される必要があるデータパケットは、PDCPエンティティ内にキャッシュされたデータパケットである。
図9は、本出願による伝送方法の概略フローチャートである。図9は、本出願の実施形態による伝送方法の概略フローチャートであり、詳細な通信ステップまたは方法の動作を示すが、これらのステップまたは動作は例にすぎないことが理解されるべきである。本出願のこの実施形態では、図9における他の動作または動作の変形も実施されてよい。さらに、図9におけるステップは、図9に示される順序とは異なる順序で実施されてよく、図9におけるすべての動作が実施されるとは限らないことがある。
本出願のこの実施形態における伝送方法は、以下で図9を参照しながら詳細に説明される。
S901 ソース基地局が、ターゲット基地局の第1のPDCPエンティティと第2のPDCPエンティティとの間のデータトンネルを使用することによって、第1のパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティの第1の部分のデータパケットをターゲット基地局に送出する。
第1の比率のデータパケットは、第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッション内の第1のQoSフロー(QoSフロー#1と示される)のデータパケットである。第1のPDUセッションは、少なくとも1つのQoSフローを含む。少なくとも1つのQoSフローは、少なくとも1つのPDCPエンティティと1対1で対応する。少なくとも1つのQoSフローは、第1のQoSフローを含む。少なくとも1つのPDCPエンティティは、第1のPDCPエンティティを含む。第1のPDCPエンティティは、第1のQoSフローに対応する。第1のQoSフローは、少なくとも1つのQoSフローのいずれか1つである。
S902 ソース基地局は、第1の指示情報をターゲット基地局に送出する。第1の指示情報は、第1のPDCPエンティティの第1の比率のデータパケットが送出されていることを示すために使用される。
S903 第1の指示情報に基づいて、第1の比率のデータパケットのすべてのデータパケットが端末に送出されたと決定した後、ターゲット基地局は、ターゲット基地局のSDAPエンティティから受信されたデータパケットを端末に送出する。
任意選択で、第1の指示情報は、第1の比率のデータパケット内のすべてのデータパケットによって搬送されるPDCPシーケンス番号に最大PDCPシーケンス番号を含む、または
第1の指示情報は、次に割り当てられることになるPDCPシーケンス番号を含む、または
第1の指示情報は、第1のPDCPエンティティによって生成されたエンドマーカパケットである。
任意選択で、ソース基地局が第1のPDCPエンティティ内の第1の比率のデータパケットをターゲット基地局の第2のPDCPエンティティに送出する前に、方法は、
第1のPDCPエンティティによって、ソース基地局の第1のSDAPエンティティによって送出された第2の指示情報を受信することをさらに含み、第2の指示情報は、第1のSDAPエンティティが第1のQoSフローのデータパケットを第1のPDCPエンティティに送出することを停止することを示すために使用され、第1のSDAPエンティティによって第1のPDCPエンティティに送出される第1のQoSフローのデータパケットは第1の比率のデータパケットであり、第1のSDAPエンティティは第1のPDUセッションに対応する。
任意選択で、第2の指示情報は、コアネットワークユーザプレーンデバイスから受信されたエンドマーカパケットに基づいてSDAPエンティティによって送出される。
図10は、本出願による伝送方法の概略フローチャートである。図10は、本出願の実施形態による伝送方法の概略フローチャートであり、詳細な通信ステップまたは方法の動作を示すが、これらのステップまたは動作は例にすぎないことが理解されるべきである。本出願のこの実施形態では、図10における他の動作または動作の変形も実施されてよい。さらに、図10におけるステップは、図10に示される順序とは異なる順序で実施されてよく、図10におけるすべての動作が実施されるとは限らないことがある。
本出願のこの実施形態における伝送方法は、以下で図10を参照しながら詳細に説明される。
S1001 ソース基地局の第1のSDAPエンティティは、第1の指示情報をソース基地局の第1のPDCPエンティティに送出する。
第1のPDUセッションは少なくとも1つのQoSフローを含み、この少なくとも1つのQoSフローはPDCPエンティティに対応する。少なくとも1つのPDCPエンティティ内の第1のPDCPは、第1のPDUセッション内の第1のQoSフロー(QoSフロー#1と示される)に対応し、QoSフロー#1は、第1のPDUセッション内の任意のフローであってよい。したがって、一般性を失うことなく、第1のPDUセッション内に含まれる少なくとも1つのQoSフローが、QoSフロー#1に加えて、他のQoSフロー(QoSフロー#2からQoSフロー#Rと示され、ここで、Rは、2よりも大きいまたはこれに等しい整数である)をさらに含み、転送される必要があるデータパケットが、QoSフロー#2からQoSフロー#R内に存在する場合、少なくとも1つのPDCPエンティティ内にありQoSフロー#2からQoSフロー#Rと1対1で対応する他のPDCPエンティティは、第1のPDCPエンティティの動作を参照して、QoSフロー#2からQoSフロー#Rのデータパケットの転送を実施することがある。
具体的には、ソース基地局内の第1のSDAPエンティティ内にキャッシュされたデータパケットがない場合、またはキャッシュされたデータパケットがあるが、第1のSDAPエンティティが現在データパケットを第1のPDCPエンティティに送出することを停止する場合、第1のSDAPエンティティは、第1の指示情報を第1のPDCPエンティティに送出する。第1の指示情報は、第1のSDAPエンティティがQoSフロー#1のデータパケットをもはや第1のPDCPエンティティに送出しないことを示すために使用される。第1のPDCPエンティティは、第1の指示情報に基づいて、第1のSDAPエンティティによって送出され第1のPDCPエンティティによって受信される最後のデータパケットを決定することがある。任意選択で、第1の指示情報はエンドマーカパケットであってよく、エンドマーカパケットのSDAPヘッダはエンドマーカを搬送する。エンドマーカパケットは空のデータパケットであってよい。
S1002 第1のPDCPエンティティは、第1のPDCPエンティティと第2のPDCPエンティティとの間のデータトンネル(データトンネル#1と示される)を使用することによって、QoSフロー#1に属し第1のPDCPエンティティ内にキャッシュされるデータパケット(データパケット#1からデータパケット#iと示され、ここで、iは、1よりも大きいまたはこれに等しい整数である)をターゲット基地局の第2のPDCPエンティティに送出し、第2のPDCPエンティティはQoSフロー#1に対応する。
第1のPDCPエンティティおよび第2のPDCPエンティティは、従来技術または将来提案される新しい方法を使用してデータトンネル#1を確立してよいことが理解されるべきであり、これは、本出願のこの例では限定されない。
S1003 ソース基地局は、第1の指示情報に基づいて、第2の指示情報をターゲット基地局に送出する。
第2の指示情報は、第1のPDCPエンティティが、QoSフロー#1に属し第1のPDCPエンティティ内にキャッシュされたすべてのデータパケットすなわちデータパケット#1からデータパケット#iを送出したことを示すために使用される。
具体的には、ソース基地局が、第1の指示情報例えばエンドマーカパケットに基づいて、第1のSDAPエンティティによって送出されソース基地局によって受信された最後のデータパケットすなわちデータパケット#iを決定することがある。したがって、データパケット#iを送出した後、ソース基地局は、第2の指示情報をターゲット基地局に送出し、第2の指示情報を使用することによって、ソース基地局が第1のPDCPエンティティ内にキャッシュされたデータパケットをすべて送っており、もはやデータパケットを第2のPDCPエンティティに送出しないことをターゲット基地局に通知する。
任意選択で、第2の指示情報は、Xnインターフェイス間でメッセージを使用することによって送出されることがあり、例えば、SNステータス転送(SN STATUS TRANSFER)メッセージを使用することによって送出されることがある。
さらに、第1のPDCPエンティティは、PDCP SNを第1のPDCPエンティティ内にキャッシュされたすべてのデータパケットに割り当てることがある。この場合、第2の指示情報は、第1のPDCPエンティティ内にキャッシュされたデータパケット内の最大PDCPシーケンス番号、すなわち、データパケット#iのPDCPシーケンス番号であることがある。代替として、第2の指示情報は、次に割り当てられることになる最大シーケンス番号であることがある。
任意選択で、第2の指示情報は第2のエンドマーカパケットであってよく、第2のエンドマーカパケットはエンドマーカを搬送する。
具体的には、第1のPDCPエンティティ内にキャッシュされたデータパケットが、PDCP SNが割り当てられるデータパケットと、PDCP SNが割り当てられないデータパケットとを含む場合、ソース基地局は、第1の指示情報に基づいて、第1のPDCPエンティティ内にキャッシュされたデータパケットにおける最後のデータパケット(すなわち、データパケット#i)を決定した後に第2のエンドマーカパケットをセットし、データパケット#iを第2のPDCPエンティティに送出した後に第2のエンドマーカパケットを送出することがある。第2のエンドマーカパケットは空のデータパケットであってよく、エンドマーカパケットのGTPUヘッダまたはGTPU拡張ヘッダは、エンドマーカを搬送することがある。
さらに、ターゲット基地局は、第2の指示情報を受信した後、データトンネル#1のリソースを解放することがある。
S1004 第2のPDCPエンティティが、データパケット#1からデータパケット#iを端末に送出する。
任意選択で、第1のSDAPエンティティ内にキャッシュされたデータパケットがある場合、方法は、以下のステップをさらに含むことがある。
S1005 第1のSDAPエンティティは、第1のPDCPエンティティと第2のSDAPエンティティとの間のデータトンネル(データトンネル#2と示される)を使用することによって、第1のエンドマーカパケットと、第1のPDUセッションに属し第1のSDAPエンティティ内にキャッシュされたデータパケットを、ターゲット基地局の第2のSDAPエンティティに送出する。
理解と説明を容易にするため、第1のPDUセッションに属し、第1のSDAPエンティティ内にキャッシュされたデータパケットは、以下ではデータパケット(i+1)からデータパケットMと示され、ここで、Mは、2よりも大きいまたはこれに等しい整数である。
具体的には、第1のSDAPエンティティは、データトンネル#2を使用することによってデータパケット(i+1)からデータパケットMを送出し、データパケットMを送出した後、第1のエンドマーカパケットを送出する。第1のエンドマーカパケットは、コアネットワークユーザプレーンデバイスから第1のSDAPエンティティによって受信される。第1のエンドマーカパケットはエンドマーカを含み、第1のエンドマーカパケットは、第1のSDAPエンティティが、第1のPDUセッションに属し第1のSDAPエンティティ内にキャッシュされたデータパケットをすべて送出したことを示すために使用される。第2のSDAPエンティティは、第1のPDUセッションに対応する。第1のエンドマーカパケットを受信した後、第2のSDAPエンティティは、第1のSDAPエンティティが、第1のSDAPエンティティ内にキャッシュされたデータパケットをすべて送出したと決定し得る。
S1006 第2の指示情報に基づいて、データパケット#1からデータパケット#iがすべて送出されたと決定した後、第2のPDCPエンティティは、第2のSDAPエンティティから受信されたデータパケットを送出し、第2のSDAPエンティティは、第1のPDUセッションに対応する。
具体的には、第2のPDCPエンティティは、第2の指示情報に基づいて、第1のPDCPエンティティから受信されたデータパケットがすべて端末に送出されたと決定することがある。次いで、第2のPDCPエンティティは、第1のPDUセッションに属し第2のSDAPから受信されたデータパケットを送出する。このようにして、転送される必要があるデータパケットがすべて送出された後、転送されたデータパケットの後のデータパケットが、第1のPDUセッションのデータパケットの順序の乱れを回避するように送出されることを確実にすることができる。
ステップS1005を参照すると、第1のSDAPエンティティがデータトンネル#2を使用することによってデータパケット(i+1)からデータパケットMを送出する場合、ステップS1006では、第2のPDCPエンティティが、第2の指示情報に基づいて、第1のPDCPエンティティから受信されたデータパケットがすべて端末に送出されたと決定した後、第2のPDCPエンティティは、第2のSDAPから受信されたデータパケット(i+1)からデータパケットMを送出する。第1のエンドマーカパケットの前のデータパケットをすべて送出した後、第2のSDAPは、QoSフロー#1に属しコアネットワークユーザプレーンから受信されたデータパケットを、第2のPDCPエンティティに送出し始める。このようにして、受信された先渡しデータパケットがすべて送出された後、先渡しデータパケットの後のデータパケットが、第1のPDUセッションのデータパケットの順序の乱れを回避するように送出されることを確実にすることができる。
本出願のこの実施形態では、ターゲット基地局内のQoSフローとDRBとの間のマッピング関係がソース基地局内のそれと一致しない場合、例えば、ソース基地局ではQoSフロー#1はDRB#1(第1のPDCPエンティティに対応する)にマッピングされるが、ターゲット基地局ではQoSフロー#1はDRB#2(第2のPDCPエンティティに対応する)にマッピングされる場合、ターゲット基地局内のQoSフロー#2からQoSフロー#Rに対応する第2のPDCPエンティティおよびPDCPエンティティが第1のPDUセッションの転送されたデータパケットをすべて送出した後、第2のSDAPエンティティは、データパケットを、ターゲット基地局内のQoSフロー#2からQoSフロー#Rに対応する第2のPDCPおよびPDCPエンティティに送出する。このようにして、QoSフローのデータパケットの順序正しい送信を確実にすることができる。
図11は、本出願による伝送方法の概略フローチャートである。図11は、本出願の実施形態による伝送方法の概略フローチャートであり、詳細な通信ステップまたは方法の動作を示すが、これらのステップまたは動作は例にすぎないことが理解されるべきである。本出願のこの実施形態では、図11における他の動作または動作の変形も実施されてよい。さらに、図11におけるステップは、図11に示される順序とは異なる順序で実施されてよく、図11におけるすべての動作が実施されるとは限らないことがある。
本出願のこの実施形態における伝送方法は、以下で図11を参照しながら詳細に説明される。
S1101 ソース基地局の第1のSDAPエンティティは、第1のSDAPエンティティと第2のSDAPエンティティとの間のデータトンネル(データトンネル#3と示される)を使用することによって、第1のPDUセッションに属し第1のSDAPエンティティ内にキャッシュされたデータパケットをターゲット基地局の第2のSDAPエンティティに送出する。
任意選択で、方法は、以下のステップをさらに含むことがある。
S1102 ソース基地局の少なくとも1つのPDCPエンティティは、データトンネル#3を使用することによって、第1のPDUセッションに属し少なくとも1つのPDCPエンティティ内にキャッシュされたデータパケットを第2のSDAPエンティティに送出する。
少なくとも1つのPDCPエンティティは1つまたは複数のPDCPエンティティを含み、この1つまたは複数のPDCPエンティティは、第1のPDUセッション内の1つまたは複数のQoSフローと1対1で対応し、少なくとも1つのPDCPエンティティは、第1のPDUセッションのデータパケット内で転送される必要があるデータパケットをすべてキャッシュすることがある。
具体的には、少なくとも1つのPDCPエンティティ内にキャッシュされたデータパケットがない場合、第1のSDAPは、データトンネル#3を使用することによって、第1のPDUセッションに属し第1のSDAPエンティティ内にキャッシュされたデータパケットを第2のSDAPエンティティに送出する。少なくとも1つのPDCPエンティティ内にキャッシュされたデータパケットがあるとき、第1のSDAPおよび少なくとも1つのPDCPエンティティは、データトンネル#3を使用することによって、第1のPDUセッションに属し第1のSDAPエンティティ内にキャッシュされたデータパケットと、第1のPDUに属し少なくとも1つのPDCPエンティティ内にキャッシュされたデータパケットを、第2のSDAPエンティティに送出する。
S1103 ソース基地局は、第1の指示情報をターゲット基地局に送出する。
任意選択で、第1の指示情報は、エンドマーカパケットであってよい。ソース基地局は第2の指示情報をターゲット基地局に送出し、第2の指示情報はエンドマーカパケットであってよい。
例えば、少なくとも1つのPDCPエンティティ内にキャッシュされたデータパケットがなく、第1のSDAPエンティティ内にキャッシュされたすべてのデータパケットは、PDCP SNが割り当てられないデータパケットである。この場合、ソース基地局は、データパケット送出の終わりを示すように、エンドマーカパケットを送出することがある。
別の例では、少なくとも1つのPDCPエンティティ内にキャッシュされたデータパケットのいずれもPDCP SNが割り当てられず、第1のSDAPエンティティ内にキャッシュされたすべてのデータパケットは、PDCP SNが割り当てられないデータパケットである。この場合、ソース基地局は、データパケット送出の終わりを示すように、エンドマーカパケットを送出することがある。
さらに、第1の指示情報は、少なくとも1つのPDCPエンティティ内にキャッシュされたデータパケット内の最後のデータパケットのPDCP SN、または次に割り当てられることになるPDCP SNを含む。
例えば、少なくとも1つのPDCPエンティティは、PDCP SNを少なくとも1つのPDCPエンティティ内にキャッシュされたすべてのデータパケットに割り当てることがある。この場合、ソース基地局は、第1のSDAPエンティティ内にキャッシュされたデータパケットを送出することの終わりを示すためにエンドマーカパケットを端末に送出し、少なくとも1つのPDCPエンティティ内にキャッシュされたデータパケットを送出することの終わりを示すために最後のデータパケットのPDCP SNまたは次に割り当てられることになるPDCP SNを送出することがある。
S1104 第2のSDAPエンティティは、データトンネル#3を使用することによって受信されたデータパケットを端末に送出する。
具体的には、第2のSDAPは、QoSフローとPDCPとの間の対応(またはマッピング関係)に基づいて、第2のSDAPエンティティによって受信されたデータパケットを対応するPDCPエンティティに送出し、したがって、PDCPエンティティは、物理層を使用することによって端末にデータパケットが送出されるまで、従来技術に関連してデータパケットに対してさらなる処理を実施することがある。
S1105 第2の指示情報に基づいて、データトンネル#3を使用することによって受信されたデータパケットがすべて送出されたと決定した後、第2のSDAPエンティティは、コアネットワークユーザプレーンデバイスから受信されたデータパケットを送出する。
さらに、ターゲット基地局内のQoSフローとDRBとの間のマッピング関係がソース基地局内のそれと一致しない場合、QoSフローの順序正しいデータ送信を確実にするために、例えば、SDAPエンティティは、PDUセッションに対応するすべてのDRBのPDCPエンティティがPDCP SNとともにPDCP SDUを送出した後、PDCP SNをPDCPエンティティに搬送することなくデータパケットを配信することがある。
さらに、別の実現可能な方式では、PDCP SNを搬送しQoSフローを含むPDCP SDUをすべて送出した後、ターゲット基地局のPDCPエンティティは、QoSフローのデータパケットがすべて送出されたことをSDAPエンティティに通知する。次いで、SDAPは、ターゲット基地局内のQoSフローとDRBとの間のマッピング関係に基づいて、PDCP SNを搬送せずQoSフローに属するデータパケットを、DRBに対応するPDCPエンティティに配信し始める。
図12は、本出願による伝送方法の概略フローチャートである。図12に示される方法は、デュアルコネクティビティ(DC)シナリオにおいて端末ハンドオーバプロセスに適用されてよく、具体的には、第1のPDUセッション内の少なくとも1つのQoSフロー(QoSフロー#1と示される)がソース基地局からターゲット基地局に転送されるアップリンク送信シナリオに適用されてよい。ソース基地局は、マスタ基地局であってもよいし、セカンダリ基地局であってもよい。対応して、ターゲット基地局は、セカンダリ基地局であってもよいし、マスタ基地局であってもよい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
S1210 ソース基地局が、端末はもはや第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッション内の少なくとも1つのサービス品質(QoS)フローのデータパケットをソース基地局に送出しないと決定するとき、ソース基地局は、送出開始情報を生成する。
S1220 ソース基地局は、送出開始情報をターゲット基地局に送出する。送出開始情報は、少なくとも1つのQoSフローに属し、端末によってターゲット基地局に送出されたデータパケットを、コアネットワークユーザプレーンデバイスに送出するように、ターゲット基地局に命令するために使用される。送出開始情報は、少なくとも1つのQoSフローの識別と、第1のPDUセッションの識別とを含む。または、送出開始情報は、少なくとも1つのQoSフローの識別と、第1のDRBの識別とを含み、第1のDRBは、少なくとも1つのQoSフローに対応する。
S1230 ターゲット基地局は、少なくとも1つのQoSフローに属し、端末によってターゲット基地局に送出されたデータパケットを、送出開始情報に基づいて、コアネットワークユーザプレーンデバイスに送出する。
任意選択で、送出開始情報はエンドマーカパケットである、または、送出開始情報は制御プレーンメッセージである。
図12に示される伝送方法は、図13に示される伝送方法を参照しながら詳細に説明される。
図13は、本出願による伝送方法の概略フローチャートである。図13は、本出願の実施形態による伝送方法の概略フローチャートであり、詳細な通信ステップまたは方法の動作を示すが、これらのステップまたは動作は例にすぎないことが理解されるべきである。本出願のこの実施形態では、図13における他の動作または動作の変形も実施されてよい。さらに、図13におけるステップは、図13に示される順序とは異なる順序で実施されてよく、図13におけるすべての動作が実施されるとは限らないことがある。
図13に示される方法は、デュアルコネクティビティ(DC)シナリオにおいて端末ハンドオーバプロセスに適用されてよく、具体的には、第1のPDUセッション内の少なくとも1つのQoSフロー(QoSフロー#1と示される)がソース基地局からターゲット基地局に転送されるアップリンク送信シナリオに適用されてよい。ソース基地局は、マスタ基地局であってもよいし、セカンダリ基地局であってもよい。対応して、ターゲット基地局は、セカンダリ基地局であってもよいし、マスタ基地局であってもよい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
本出願のこの実施形態では、QoSフロー#1がターゲット基地局に転送される前に、端末は、端末とソース基地局との間のDRB(DRB#1と示される)の上でQoSフロー#1のデータパケットをソース基地局に送出し、DRB#1はQoSフロー#1に対応する。ソース基地局がQoSフロー#1をターゲット基地局に転送することを希望する場合、ソース基地局とターゲット基地局は、ステップS1301およびS1302により相互作用することがある。
S1301 ソース基地局は第1の要求メッセージをターゲット基地局に送出し、この第1の要求メッセージは、QoSフロー#1をターゲット基地局に転送することを要求するために使用される。
具体的には、QoSフロー#1をターゲット基地局に転送することを決定したとき、ソース基地局は、第1の要求メッセージをターゲット基地局に送出し、第1の要求メッセージを使用することによってQoSフロー#1を受け入れるようにターゲット基地局に要求する。
任意選択で、第1の要求メッセージは、Xnインターフェイスメッセージであってもよいし、Xnインターフェイスメッセージ内で搬送されてもよい。
S1302 ターゲット基地局がQoSフロー#1を受け入れることができる場合、ターゲット基地局は、第1の応答メッセージをソース基地局に送出する。
例えば、ターゲット基地局が、セルのリソースは、QoSフロー#1を満たすリソースを提供することができると決定する場合、ターゲット基地局は、第1の応答メッセージをソース基地局に送出する。
次いで、データパケット送信が、本出願のこの実施形態における伝送方法により実施されることがある。詳細は、以下で図13を参照しながら詳細に説明される。
S1303 ソース基地局は第1の通知メッセージを端末に送出し、第1の通知メッセージは、QoSフロー#1のデータパケットをターゲット基地局に送出することを端末に通知するために使用される。
具体的には、第1の通知メッセージは、QoSフロー#1をDRB#2にマッピングすることを端末に通知し、DRB#2の上でQoSフロー#1のデータパケットをターゲット基地局に送出するために使用されることがある。
代替として、ステップS1303が実施されないことがあるが、ターゲット基地局は、QoSフロー#1のデータパケットをターゲット基地局に送出することを端末に通知することが留意されるべきである。例えば、ターゲット基地局は、QoSフロー#1をDRB#2にマッピングすることを端末に通知し、DRB#2の上でQoSフロー#1のデータパケットをターゲット基地局に送出するために、第1の通知メッセージを端末に送出する。
S1304 端末は、QoSフロー#1のデータパケットをターゲット基地局に送出する。
具体的には、第1の通知メッセージを受信した後、端末は、QoSフロー#1のデータパケットをソース基地局に送出することを停止し、QoSフロー#1のデータパケットをDRB#2の上でターゲット基地局に送出し始める。
理解と説明を容易にするため、QoSフロー#1に属し、端末によってソース基地局に送出されるデータパケットは、以下では、データパケット#1からデータパケット#iと示される。すなわち、QoSフロー#1に属し、端末によってソース基地局に送出されるデータパケットは、順に、データパケット#1、データパケット#2、…、およびデータパケット#iであり、ここで、iは、1よりも大きいまたはこれに等しい整数である。
端末が第1の通知メッセージを受信した後、端末は、データパケット#iの後のデータパケットをターゲット基地局に送出し始める。すなわち、端末は、データパケット#(i+1)、データパケット#(i+2)、…、およびデータパケット#Nをターゲット基地局に連続的に送出する。本出願のこの実施形態では、QoSフロー#1のデータパケットの総量がNであり、ここで、Nは2よりも大きいまたはこれに等しい整数であり、データパケット#Nは、QoSフロー#1に属し端末によってターゲット基地局に送出されるデータパケットにおける最後のデータパケットであることが仮定される。
S1305 端末は、エンドパケット情報をソース基地局に送出する。
エンドパケット情報は、QoSフロー#1に属し端末によってソース基地局に送出されるデータパケットにおける、最後のデータパケットについての情報、すなわち、データパケット#iについての情報を示すために使用される。
任意選択で、エンドパケット情報は、エンドマーカパケットであってよい。エンドマーカパケットは、エンドマーカと、QoSフロー#1の識別情報とを含む。
任意選択で、エンドパケット情報は、データパケット#iに対応するPDCPシーケンス番号(SN)であってもよい。
ステップS1304およびS1305を実施する順序は、本出願のこの実施形態では限定されない、すなわち、S1304は、S1305の前に実施されてもよいし、S1305の後に実施されてもよいし、またはS1305と同時に実施されることが理解されるべきである。
S1306 ソース基地局は、QoSフロー#1に属し、端末によってソース基地局に送出されるデータパケット、すなわち、データパケット#1からデータパケット#iを、コアネットワークユーザプレーンデバイスに送出する。
S1307 ソース基地局は、エンドパケット情報に基づいて、データパケット#1からデータパケット#iがすべて送出されたと決定した後、送出開始情報をターゲット基地局に送出する。
送出開始情報は、QoSフロー#1の識別(ID)と、第1のPDUセッションのIDとを含む、または、送出開始情報は、QoSフロー#1の識別と、DRB#2(すなわち、第1のDRB)のIDとを含む。
送出開始情報は、QoSフロー#1に属し端末によってターゲット基地局に送出されるデータパケットをコアネットワークユーザプレーンデバイスに送出し始めるように、ターゲット基地局に命令するために使用される。
さらに、ソース基地局は、アルゴリズムに基づいて、送出開始情報をターゲット基地局に送出するための時間を決定することがあり、例えば、データ送信レイテンシに基づいて、ターゲット基地局によって送出されたデータパケットがデータパケット#iの前にコアネットワークユーザプレーンデバイスに到達すると推定する。
S1308 ターゲット基地局は、QoSフロー#1に属し、端末によってターゲット基地局に送出されたデータパケットを、送出開始情報に基づいて、コアネットワークユーザプレーンデバイスに送出する。
具体的には、ソース基地局がデータパケット#iを送出した後、エンドパケットに基づいて、データパケット#iの後にQoSフロー#1のデータパケットがない、すなわち、端末がもはやQoSフロー#1のデータパケットをソース基地局に送出しないことがわかった場合、ソース基地局は、送出開始情報をターゲット基地局に送出する。例えば、データパケット#iの後にエンドマーカパケットが続く、またはデータパケット#iのPDCP SNが、端末によってソース基地局に送出されたPDCP SNに等しい場合、ソース基地局は、データパケット#iの後にQoSフロー#1のデータパケットがないと決定し得る。この場合、ソース基地局は、送出開始情報をターゲット基地局に送出する。送出開始情報を受信した後、ターゲット基地局は、DRB#1の上で端末によって受信されたデータパケット#(i+1)からデータパケット#Nをコアネットワークユーザプレーンデバイスに送出し始める。
任意選択で、送出開始情報は、Xnインターフェイスメッセージであってもよいし、Xnインターフェイスメッセージ内で搬送されてもよい。
さらに、送出開始情報は、エンドパケット情報、例えば、エンドマーカパケットであってもよいし、データパケット#iに対応するPDCP SNであってもよい。
ソース基地局は、ソース基地局とターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを使用することによって、エンドマーカパケットを送出することがある。ソース基地局は、端末から受信されたエンドマーカパケットをターゲット基地局に送出することがある。代替として、ソース基地局が、単独でエンドマーカパケットを生成することがある。例えば、ソース基地局が、端末はもはやQoSフロー#1のデータパケットをソース基地局に送出しないと決定した場合、ソース基地局が、エンドマーカパケットを生成することがある。
さらに、送出開始情報は、QoSフロー#1のデータパケットの送信方向を示す指示情報(指示情報#1と示される)をさらに搬送することがある。指示情報#1は、QoSフロー#1のデータパケットの送信方向がアップリンクであることを示すために使用される。
本出願のこの実施形態における伝送方法によれば、ソース基地局が、エンドパケット情報に基づいて、ターゲット基地局に転送されることになるQoSフローのデータパケットがすべて端末によってソース基地局に送出され、ソース基地局が、QoSフローに属し端末から受信されたデータパケットをコアネットワークユーザプレーンデバイスにすべて送出したと決定した後、ソース基地局は、送出開始情報を使用して、ソース基地局からターゲット基地局に転送されたQoSフローのデータパケットをコアネットワークユーザプレーンデバイスに送出するようにターゲット基地局に命令する。次いで、ターゲット基地局は、QoSフローのデータパケットの順序の乱れを回避するように、送出開始情報に基づいてQoSフローのデータパケットをコアネットワークユーザプレーンデバイスに送出し始める。
図14は、本出願の別の実施形態による伝送方法の概略フローチャートである。
S1410 ソース基地局が、端末は、第1のPDUセッション内の少なくとも1つのサービス品質QoSフローに属しソース基地局によって送出されるデータパケットを受信したと決定したとき、ソース基地局は、送出開始情報を生成する。
S1420 ソース基地局は送出開始情報をターゲット基地局に送出し、送出開始情報は、少なくとも1つのQoSフローに属しターゲット基地局によってコアネットワークユーザプレーンデバイスから受信されたデータパケットを端末に送出し始めるようにターゲット基地局に命令するために使用される。送出開始情報は、少なくとも1つのQoSフローの識別と、第1のPDUセッションの識別とを含む。または、送出開始情報は、少なくとも1つのQoSフローの識別と、第1のデータ無線ベアラDRBの識別とを含み、第1のDRBは、少なくとも1つのQoSフローに対応する。
S1430 ターゲット基地局は、送出開始情報に基づいて、少なくとも1つのQoSフローに属しコアネットワークユーザプレーンデバイスから受信されたデータパケットを端末に送出する。
任意選択で、送出開始情報はエンドマーカパケットである、または、送出開始情報は制御プレーンメッセージである。
図15は、本出願による伝送方法の概略フローチャートである。図15は、本出願の実施形態による伝送方法の概略フローチャートであり、詳細な通信ステップまたは方法の動作を示すが、これらのステップまたは動作は例にすぎないことが理解されるべきである。本出願のこの実施形態では、図15における他の動作または動作の変形も実施されてよい。さらに、図15におけるステップは、図15に示される順序とは異なる順序で実施されてよく、図15におけるすべての動作が実施されるとは限らないことがある。
図15に示される方法は、デュアルコネクティビティ(DC)シナリオにおいて端末ハンドオーバプロセスに適用されてよく、具体的には、第1のPDUセッション内の少なくとも1つのQoSフロー(QoSフロー#1と示される)がソース基地局からターゲット基地局に転送されるダウンリンク送信シナリオに適用されてよい。ソース基地局は、マスタ基地局であってもよいし、セカンダリ基地局であってもよい。対応して、ターゲット基地局は、セカンダリ基地局であってもよいし、マスタ基地局であってもよい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
本出願のこの実施形態では、QoSフロー#1がターゲット基地局に転送される前に、端末は、端末とソース基地局との間のDRB(DRB#1と示される)の上でQoSフロー#1のデータパケットをソース基地局に送出し、DRB#1はQoSフロー#1に対応する。ソース基地局がQoSフロー#1をターゲット基地局に転送することを希望する場合、ソース基地局とターゲット基地局は、ステップS1501およびS1502により相互作用することがある。
S1501 ソース基地局は第1の要求メッセージをターゲット基地局に送出し、この第1の要求メッセージは、QoSフロー#1をターゲット基地局に転送することを要求するために使用される。
具体的には、QoSフロー#1をターゲット基地局に転送することを決定したとき、ソース基地局は、第1の要求メッセージをターゲット基地局に送出し、第1の要求メッセージを使用することによってQoSフロー#1を受け入れるようにターゲット基地局に要求する。
S1502 ターゲット基地局がQoSフロー#1を受け入れることができる場合、ターゲット基地局は、第1の応答メッセージをソース基地局に送出する。
次いで、データパケット送信が、本出願のこの実施形態における伝送方法により実施されることがある。詳細は、以下で図15を参照しながら詳細に説明される。ターゲット基地局またはソース基地局は、QoSフロー#1のターゲットルーティングアドレスを変更するようにコアネットワークに命令するために、ルート変更メッセージをコアネットワークのネットワーク要素に送出する。
S1503 ソース基地局は、エンド指示情報を端末に送出する。
具体的には、ソース基地局が、ターゲット基地局がQoSフロー#1を受け入れることができると決定したとき、例えば、ステップS1502における第1の応答メッセージに基づいて、ターゲット基地局がQoSフロー#1を受け入れることができると決定したとき、ソース基地局は、QoSフロー#1のデータパケットを端末に送出することを停止し、エンド指示情報を端末に送出し、エンド指示情報を使用して、QoSフロー#1のデータパケットの送信を終了するようにソース基地局に命令する。
任意選択で、エンド指示情報は、エンドマーカパケットであってよい。エンドマーカパケットは、QoSフロー#1のIDを搬送する。
エンドマーカパケットは空のデータパケットであってよい。さらに、空のデータパケットのカプセル化ヘッダが、エンドマーカを搬送することがある。例えば、エンドマーカは、SDAPまたはPDCP拡張ヘッダ内で搬送されることがある。
任意選択で、エンド指示情報は、データパケット#iに対応するPDCP SNであってよい。端末がPDCP SNの前にデータパケットをうまく受信した場合、QoSフロー#1に属しソース基地局によって送出されたデータパケットがすべて受信されたことが決定されることがある。
さらに、UPFは、QoSフローに属しUPFによってMNに送出されたデータパケットを送出することの終わりを示すために、QoSフローのデータパケットのエンドマーカを、MNに送出されたデータパケットに追加する。UPFは、MNによってコアネットワークに送出されたQoSフロー転送指示情報に基づいて、QoSフローのエンドマーカをセットすることがある。さらに、UPFは、SNによってコアネットワークに送出される経路切替え指示に基づいて、QoSフローのエンドマーカをさらにセットすることがある。経路切替え指示は、UPFがQoSフローのデータパケットをSNに送出し始めることがあることを示すために使用される。このようにして、MNは、QoSフロー#1に属しUPFから受信されたデータパケットを送出することの終わりを決定する。
理解と説明を容易にするため、QoSフロー#1に属し、DRB#1の上でソース基地局によって端末に送出されるデータパケットは、以下では、データパケット#1からデータパケット#iと示される。すなわち、QoSフロー#1に属し、ソース基地局によって端末に送出されるデータパケットは、順に、データパケット#1、データパケット#2、…、およびデータパケット#iであり、ここで、iは、1よりも大きいまたはこれに等しい整数である。ソース基地局がデータパケット#iを送出した後、ソース基地局は、エンド指示情報を端末に送出する。DRB#1はQoSフロー#1に対応する、または、マッピング関係がDRB#1とQoSフロー#1との間に存在することが理解されるべきである。
S1504 ソース基地局は、端末によって送出されたフィードバック情報を受信する。
端末が、データパケット#1からデータパケット#iをうまく受信し、ソース基地局によって送出されたエンド指示情報に基づいて、QoSフロー#1に属しソース基地局によって送出されたデータパケットがすべてうまく受信されたと決定した場合、端末は、フィードバック情報をソース基地局に送出する。
S1505 ソース基地局は、フィードバック情報に基づいて、送出開始情報をターゲット基地局に送出する。
送出開始情報は、QoSフロー#1に属しコアネットワークユーザプレーンデバイスによってターゲット基地局に送出されるデータパケットを端末に送出するようにターゲット基地局に命令するために使用される。送出開始情報は、QoSフロー#1の識別と、第1のPDUセッションのIDとを含む、または、送出開始情報は、QoSフロー#1の識別と、第1のDRB(DRB#2と示される)のIDとを含み、DRB#2は、QoSフロー#1に対応する。
理解と説明を容易にするため、QoSフロー#1に属し、コアネットワークユーザプレーンデバイスによってターゲット基地局に送出されるデータパケットは、以下では、データパケット#(i+1)からデータパケット#Nと示され、ここで、Nは、2よりも大きいまたはこれに等しい整数である。すなわち、QoSフロー#1に属しコアネットワークユーザプレーンデバイスによってターゲット基地局に送出されるデータパケットは、順に、データパケット#(i+1)、データパケット#(i+2)、…、およびデータパケット#Nである。
S1506 ターゲット基地局は、送出開始情報に基づいて、データパケット#(i+1)からデータパケット#Nを端末に送出する。
具体的には、ソース基地局が、端末によって送出されたフィードバック情報を受信した後、ソース基地局は、送出開始情報をターゲット基地局に送出する。ターゲット基地局が送出開始情報を受信した後、ソース基地局が、QoSフロー#1に属しコアネットワークユーザプレーンデバイスから受信されたデータパケットをすべて送出したこと、および端末も、これらのデータパケットをうまく受信したことが決定されることがある。次いで、ターゲット基地局が、DRB#1の上でデータパケット#(i+1)からデータパケット#Nを端末に送出し始める。
任意選択で、送出開始情報は、エンド指示情報、例えば、エンドマーカパケットであってもよいし、データパケット#iに対応するPDCP SNであってもよい。
ソース基地局は、ソース基地局とターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを使用することによって、エンドマーカパケットを送出することがある。エンドマーカパケットは空のデータパケットであってよい。さらに、空のデータパケットのカプセル化ヘッダが、エンドマーカを搬送する。例えば、エンドマーカは、GTPU拡張ヘッダ内で搬送される。
本出願のこの実施形態における伝送方法によれば、ソース基地局が、フィードバック情報に基づいて、端末は、QoSフローに属しソース基地局によって送出されたデータパケットをうまく受信したと決定した後、ソース基地局は、送出開始情報を使用して、QoSフローに属しコアネットワークユーザプレーンデバイスから受信されたデータパケットを端末に送出し始めるようにターゲット基地局に命令し、ターゲット基地局は、QoSフローのデータパケットの順序の乱れを回避するように、送出開始情報に基づいてQoSフローのデータパケットを端末に送出し始める。
図16は、本出願による伝送方法の概略フローチャートである。図16は、本出願の実施形態による伝送方法の概略フローチャートであり、詳細な通信ステップまたは方法の動作を示すが、これらのステップまたは動作は例にすぎないことが理解されるべきである。本出願のこの実施形態では、図16における他の動作または動作の変形も実施されてよい。さらに、図16におけるステップは、図16に示される順序とは異なる順序で実施されてよく、図16におけるすべての動作が実施されるとは限らないことがある。
図16に示される方法は、デュアルコネクティビティ(DC)シナリオにおいて端末ハンドオーバプロセスに適用されてよく、具体的には、第1のPDUセッション内の少なくとも1つのQoSフロー(QoSフロー#1と示される)がソース基地局からターゲット基地局に転送されるダウンリンク送信シナリオに適用されてよい。ソース基地局は、マスタ基地局であってもよいし、セカンダリ基地局であってもよい。対応して、ターゲット基地局は、セカンダリ基地局であってもよいし、マスタ基地局であってもよい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
本出願のこの実施形態では、QoSフロー#1がターゲット基地局に転送される前に、端末は、端末とソース基地局との間のDRB(DRB#1と示される)の上でQoSフロー#1のデータパケットをソース基地局に送出し、DRB#1はQoSフロー#1に対応する。ソース基地局がQoSフロー#1をターゲット基地局に転送することを希望する場合、ソース基地局とターゲット基地局は、ステップS1601およびS1602により相互作用することがある。
S1601 ソース基地局は第1の要求メッセージをターゲット基地局に送出し、この第1の要求メッセージは、QoSフロー#1をターゲット基地局に転送することを要求するために使用される。
具体的には、QoSフロー#1をターゲット基地局に転送することを決定したとき、ソース基地局は、第1の要求メッセージをターゲット基地局に送出し、第1の要求メッセージを使用することによってQoSフロー#1を受け入れるようにターゲット基地局に要求する。
任意選択で、第1の指示情報は、Xnインターフェイスメッセージを使用することによって送出されることがある。
S1602 ターゲット基地局がQoSフロー#1を受け入れることができる場合、ターゲット基地局は、第1の応答メッセージをソース基地局に送出する。
次いで、データパケット送信が、本出願のこの実施形態における伝送方法により実施されることがある。詳細は、以下で図16を参照しながら詳細に説明される。
S1603 ソース基地局は、エンド指示情報を端末に送出する。
具体的には、ソース基地局が、ターゲット基地局はQoSフロー#1を受け入れることができると決定するとき、例えば、ステップS1602における第1の応答メッセージに基づいて、ターゲット基地局はQoSフロー#1を受け入れることができると決定するとき、ソース基地局は、QoSフロー#1のデータパケットをソース基地局に送出することを停止し、エンド指示情報を端末に送出し、エンド指示情報を使用して、QoSフロー#1のデータパケットの送信を終了するようにソース基地局に命令する。
任意選択で、エンド指示情報は、エンドマーカパケットであってよい。エンドマーカパケットは、QoSフロー#1のIDを搬送する。
エンドマーカパケットは空のデータパケットであってよい。さらに、空のデータパケットのカプセル化ヘッダが、エンドマーカを搬送することがある。例えば、エンドマーカは、SDAPヘッダまたはPDCPヘッダ内で搬送されることがある。
任意選択で、エンド指示情報は、データパケット#iに対応するPDCP SNであってよい。端末がPDCP SNの前にデータパケットをうまく受信した場合、QoSフロー#1に属しソース基地局によって送出されたデータパケットがすべて受信されたことが決定されることがある。
理解と説明を容易にするため、QoSフロー#1に属し、DRB#1の上でソース基地局によって端末に送出されるデータパケットは、以下では、データパケット#1からデータパケット#iと示される。すなわち、QoSフロー#1に属し、ソース基地局によって端末に送出されるデータパケットは、順に、データパケット#1、データパケット#2、…、およびデータパケット#iであり、ここで、iは、1よりも大きいまたはこれに等しい整数である。ソース基地局がデータパケット#iを送出した後、ソース基地局は、エンド指示情報を端末に送出する。DRB#1はQoSフロー#1に対応する、または、マッピング関係がDRB#1とQoSフロー#1との間に存在することが理解されるべきである。
S1604 ソース基地局は、端末によって送出されたフィードバック情報を受信する。
端末が、データパケット#1からデータパケット#iをうまく受信し、ソース基地局によって送出されたエンド指示情報に基づいて、QoSフロー#1に属しソース基地局によって送出されたデータパケットがすべてうまく受信されたと決定した場合、端末は、フィードバック情報をソース基地局に送出する。
S1605 ターゲット基地局は、QoSフロー#1に属しコアネットワークユーザプレーンデバイスから受信されたデータパケット、すなわち、データパケット#(i+1)からデータパケット#Nを、端末に送出する。
理解と説明を容易にするため、QoSフロー#1に属し、コアネットワークユーザプレーンデバイスによってターゲット基地局に送出されるデータパケットは、以下では、データパケット#(i+1)からデータパケット#Nと示され、ここで、Nは、2よりも大きいまたはこれに等しい整数である。すなわち、QoSフロー#1に属しコアネットワークユーザプレーンデバイスによってターゲット基地局に送出されるデータパケットは、順に、データパケット#(i+1)、データパケット#(i+2)、…、およびデータパケット#Nである。
ステップS1605およびS1604を実施する順序は本出願では限定されず、ステップS1605とS1604が同時に実施されてもよいし、一方のステップが他方の前に実施されてもよいことが理解されるべきである。
S1606 QoSフロー#1に属しソース基地局およびターゲット基地局によって送出されたデータパケットを受信した後、端末は、最初に、QoSフロー#1に属しソース基地局から受信されたデータパケットを上位プロトコル層に配信し、次いで、QoSフロー#1に属しターゲット基地局から受信されたデータパケットを配信する。すなわち、端末は、最初に、データパケット#1からデータパケット#Nを上位プロトコル層に配信し、次いで、データパケット#(i+1)からデータパケット#Nを配信する。本明細書では、端末が、例えばエンドマーカパケットを使用することによって、ソース基地局によって送出されたエンド指示情報に基づいて、QoSフロー#1に属しソース基地局から受信されたデータパケットを送出することの終わりを決定することがある。
本出願のこの実施形態における伝送方法によれば、端末は、ソース基地局によって送出されたエンドマーカ情報に基づいて、QoSフローに属しソース基地局から受信されたデータパケットを上位プロトコル層に配信し、次いで、QoSフローに属しターゲット基地局から受信されたデータパケットを配信することがある。したがって、QoSフローがソース基地局からターゲット基地局に転送されるプロセスでは、QoSフローのデータパケットの順序正しい送信が実施可能であり、それによって、サービスの品質を確実にし、データパケットの順序の乱れによって引き起こされるサービス品質劣化を回避することができる。
前述の方法によれば、図17は、本出願の実施形態によるデータ伝送装置10の概略図である。図17に示されるように、装置10は、端末デバイスであってもよいし、チップまたは回路であってもよい、例えば、端末内に配置されたチップまたは回路であってもよい。端末デバイスは、前述の方法における端末デバイスに相当し得る。
装置10は、プロセッサ11(すなわち、処理ユニットの例)と、メモリ12とを含むことがある。メモリ12は、命令を記憶するように構成され、プロセッサ11は、メモリ12内に記憶された命令を実行するように構成され、したがって、装置10は、前述の方法において端末デバイスによって実施されるステップを実施する。
さらに、装置10は、入力インターフェイス13(すなわち、通信ユニットの例)と、出力インターフェイス14(すなわち、通信ユニットの別の例)とをさらに含むことがある。さらに、プロセッサ11、メモリ12、入力インターフェイス13、および出力インターフェイス14は、制御信号および/またはデータ信号を送信するために、内部接続経路を使用することによって、互いと通信し得る。前述の方法における端末デバイスのステップを完了するように、信号を受信するように入力インターフェイス13を制御し、信号を送出するように出力インターフェイス14を制御するために、メモリ12は、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、プロセッサ11は、メモリ12からコンピュータプログラムを呼び出してコンピュータプログラムを走らせるように構成されることがある。メモリ12は、プロセッサ11内で統合されてもよいし、プロセッサ11とは別であってもよい。
任意選択で、装置10が端末デバイスである場合、入力インターフェイス13は受信機であり、出力インターフェイス14は送信機である。受信機と送信機は、同じ物理エンティティであってもよいし、異なる物理エンティティであってもよい。同じ物理エンティティであるとき、受信機と送信機は、トランシーバと総称されることがある。
任意選択で、装置10がチップまたは回路である場合、入力インターフェイス13は入力インターフェイスであり、出力インターフェイス14は出力インターフェイスである。
実装では、入力インターフェイス13および出力インターフェイス14の機能は、トランシーバ回路または専用トランシーバチップを使用することによって実施されることがある。プロセッサ11は、専用処理チップ、処理回路、プロセッサ、または汎用チップを使用することによって実施されてよい。
別の実装では、本出願のこの実施形態において提供される端末デバイスは、汎用コンピュータを使用することによって実施されることがある。具体的に言えば、プロセッサ11、入力インターフェイス13、および出力インターフェイス14の機能を実施するためのプログラムコードがメモリ12内に記憶され、汎用プロセッサは、メモリ12内のコードを実行することによって、プロセッサ11、入力インターフェイス13、および出力インターフェイス14の機能を実施する。
通信装置10内の前述のリストされたモジュールまたはユニットの機能またはアクションは例にすぎず、通信装置10内のモジュールまたはユニットは、前述の方法のいずれか1つにおいて端末デバイスによって実施されるアクションまたは処理プロセスを実施するように構成されることがある。繰り返しを回避するために、詳細は、本明細書では省略される。
本出願のこの実施形態において提供される装置10の技術的解決策に関連する概念、説明、詳細、および他のステップについては、別の実施形態における内容についての前述の方法または説明を参照されたい。詳細は、本明細書では再度説明されない。
図18は、本出願による端末デバイス20の概略構造図である。端末デバイス20は、前述の方法のいずれか1つにおいて説明される端末デバイスのアクションを実施するように構成されてよい。説明を容易にするため、図18は、端末デバイスの主要な構成要素を示す。図18に示されるように、端末デバイス20は、プロセッサと、メモリと、制御回路と、アンテナと、入出力装置とを含む。
プロセッサは、主に、通信プロトコルおよび通信データを処理し、端末デバイス全体を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成される、例えば、端末デバイスが、送信プリコーディング行列の前述の指示方法実施形態において説明されたアクションを実施することを可能にするように構成される。メモリは、主に、ソフトウェアプログラムおよびデータを記憶する、例えば、前述の実施形態において説明されたコードブックを記憶するように構成される。制御回路は、主に、ベースバンド信号と無線周波信号との変換を実施し、無線周波信号を処理するように構成される。制御回路は、アンテナとともに、トランシーバとも呼ばれることもあり、主に、電磁波の形で無線周波信号を送出し、受信するように構成される。タッチスクリーン、ディスプレイスクリーン、またはキーボードなどの入出力装置は、主に、ユーザによって入力されたデータおよびユーザによって出力されたデータを受信するように構成される。
端末デバイスがパワーオンされた後、プロセッサは、記憶ユニット内のソフトウェアプログラムを読み込み、ソフトウェアプログラムの命令を解釈および実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理し得る。データがワイヤレスで送出される必要があるとき、プロセッサは、送出されることになるデータに対してベースバンド処理を実施し、ベースバンド信号を無線周波数回路に出力する。無線周波数回路は、ベースバンド信号に対して無線周波数処理を実施し、電磁波の形でアンテナを使用することによって無線周波信号を送出する。データが端末デバイスに送出されるとき、無線周波数回路は、アンテナを使用することによって無線周波信号を受信し、無線周波信号をベースバンド信号へと変換し、ベースバンド信号をプロセッサに出力し、プロセッサは、ベースバンド信号をデータへと変換して、そのデータを処理する。
当業者は、説明を容易にするため、図18は、1つのメモリおよび1つのプロセッサを示しているにすぎないことを理解し得る。実際の端末デバイスでは、複数のプロセッサおよびメモリがあることがある。メモリは、記憶媒体または記憶デバイスとも呼ばれることがある。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
任意選択の実装では、プロセッサが、ベースバンドプロセッサと、中央プロセッサとを含むことがある。ベースバンドプロセッサは、主に、通信プロトコルおよび通信データを処理するように構成され、中央プロセッサは、主に、端末デバイス全体を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成される。図18におけるプロセッサは、ベースバンドプロセッサと中央処理ユニットの機能を統合する。当業者は、ベースバンドプロセッサおよび中央処理ユニットは、代替として、独立したプロセッサであってよく、バスまたは別の技術を使用することによって相互接続されてよいことを理解し得る。当業者は、端末デバイスが、異なるネットワーク規格に適合するために複数のベースバンドプロセッサを含んでもよいし、端末デバイスが、その処理能力を強化するために複数の中央プロセッサを含んでもよく、端末デバイスの構成要素は、さまざまなバスを使用することによって接続されてよいことを理解し得る。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド処理回路またはベースバンド処理チップとも表現されることがある。中央プロセッサは、中央処理回路または中央処理チップとも表現されることがある。通信プロトコルおよび通信データを処理する機能は、プロセッサに埋め込まれてもよいし、ソフトウェアプログラムの形で記憶ユニット内に記憶されてもよく、プロセッサは、ソフトウェアプログラムを実行して、ベースバンド処理機能を実施する。
例えば、本出願のこの実施形態では、送出および受信機能を有するアンテナおよび制御回路は、端末デバイス20のトランシーバユニット201とみなされてよく、処理機能を有するプロセッサは、端末デバイス20の処理ユニット202とみなされる。図4に示されるように、端末デバイス20は、トランシーバユニット201と、処理ユニット202とを含む。トランシーバユニットは、トランシーバ、トランシーバデバイス、トランシーバ装置などとも呼ばれることがある。任意選択で、トランシーバユニット201内の受信機能を実施するためのデバイスは、受信ユニットとみなされてよく、トランシーバユニット201内の送出機能を実施するためのデバイスは、送出ユニットとみなされる、すなわち、トランシーバユニット201は、受信ユニットと、送出ユニットとを含む。例えば、受信ユニットは、受信機、受信機デバイス、または受信機回路とも呼ばれることがあり、送出ユニットは、送信機、送信機デバイス、または送信機回路と呼ばれることがある。
前述の方法によれば、図19は、本出願の実施形態によるデータ伝送装置30の概略図2である。図19に示されるように、装置30は、ネットワークデバイスであってもよいし、チップまたは回路であってもよい、例えば、ネットワークデバイス内に配置されたチップまたは回路であってもよい。ネットワークデバイスは、前述の方法のいずれか1つにおけるネットワークデバイスに対応する。
装置30は、プロセッサ31(すなわち、処理ユニットの例)と、メモリ32とを含むことがある。メモリ32は、命令を記憶するように構成され、プロセッサ31は、メモリ32内に記憶された命令を実行するように構成され、したがって、装置30は、前述の方法のいずれか1つにおいてネットワークデバイスによって実施されるステップを実施する。
さらに、装置30は、入力インターフェイス33(すなわち、通信ユニットの例)と、出力インターフェイス34(すなわち、処理ユニットの別の例)とをさらに含むことがある。またさらに、プロセッサ31、メモリ32、入力インターフェイス33、および出力インターフェイス34は、制御信号および/またはデータ信号を送信するために、内部接続経路を使用することによって、互いと通信し得る。前述の方法200におけるネットワークデバイスのステップを完了するように、信号を受信するように入力インターフェイス33を制御し、信号を送出するように出力インターフェイス34を制御するために、メモリ32は、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、プロセッサ31は、メモリ32からコンピュータプログラムを呼び出してコンピュータプログラムを走らせるように構成されることがある。前述の方法におけるネットワークデバイスのステップを完了するように、信号を受信するように入力インターフェイス33を制御し、信号を送出するように出力インターフェイス34を制御するために、メモリ32は、プロセッサ31内で統合されてもよいし、プロセッサ31とは別であってもよい。メモリ32は、プロセッサ31内で統合されてもよいし、プロセッサ31とは別であってもよい。
任意選択で、装置30がネットワークデバイスである場合、入力インターフェイス33は受信機であり、出力インターフェイス34は送信機である。受信機と送信機は、同じ物理エンティティであってもよいし、異なる物理エンティティであってもよい。同じ物理エンティティであるとき、受信機と送信機は、トランシーバと総称されることがある。
任意選択で、装置30がチップまたは回路である場合、入力インターフェイス33は入力インターフェイスであり、出力インターフェイス34は出力インターフェイスである。
任意選択で、装置30がチップまたは回路である場合、装置30はまたメモリ32を含まないことがあり、プロセッサ31は、前述の方法のいずれか1つにおけるネットワークデバイスの機能を実施するために、チップの外部メモリ内の命令(プログラムまたはコード)を読み取ることがある。
実装では、入力インターフェイス33および出力インターフェイス34の機能は、トランシーバ回路または専用トランシーバチップを使用することによって実施されることがある。プロセッサ31は、専用処理チップ、処理回路、プロセッサ、または汎用チップを使用することによって実施されてよい。
別の実装では、本出願のこの実施形態において提供されるネットワークデバイスは、汎用コンピュータを使用することによって実施されることがある。具体的に言えば、プロセッサ31、入力インターフェイス33、および出力インターフェイス34の機能を実施するためのプログラムコードがメモリ内に記憶され、汎用プロセッサは、メモリ内のコードを実行することによって、プロセッサ31、入力インターフェイス33、および出力インターフェイス34の機能を実施する。
通信装置30内のモジュールまたはユニットは、前述の方法のいずれか1つにおいてネットワークデバイスによって実施されるさまざまなアクションまたは処理プロセスを実施するように構成されてよい。繰り返しを回避するために、詳細は、本明細書では省略される。
本出願のこの実施形態において提供される装置30の技術的解決策に関連する概念、説明、詳細、および他のステップについては、別の実施形態における内容についての前述の方法または説明を参照されたい。詳細は、本明細書では再度説明されない。
図20は、本出願の実施形態によるネットワークデバイスの概略構造図である。ネットワークデバイスは、前述の方法のいずれか1つにおけるネットワークデバイスの機能を実施するように構成されてよい。例えば、図20は、基地局の概略構造図であってよい。図20に示されるように、基地局は、図1に示されるシステムに適用されることがある。基地局40は、1つまたは複数の無線周波数ユニット、例えば、リモート無線ユニット(RRU)401と、1つまたは複数のベースバンドユニット(BBU)(デジタルユニット、digital unit(DU)とも呼ばれることがある)402とを含む。RRU401は、トランシーバユニット、トランシーバ、トランシーバ回路、トランシーバデバイスなどと呼ばれることがあり、少なくとも1つのアンテナ4011と、無線周波数ユニット4012とを含むことがある。RRU401は、主に、無線周波信号を送出し、受信し、無線周波信号とベースバンド信号との変換を実施するように構成される、例えば、前述の実施形態において説明された信号メッセージを端末デバイスに送出するように構成される。BBU402は、主に、ベースバンド処理を実施し、基地局を制御する、などを行うように構成される。RRU401とBBU402は、物理的に一緒に配置されてもよいし、物理的に別個であってもよい、すなわち、分散基地局であってもよい。
BBU402は、基地局の制御センターであり、処理ユニットとも呼ばれることがあり、主に、チャネルコーディング、多重化、変調、およびスペクトラム拡散などのベースバンド処理機能を実施するように構成される。例えば、BBU(処理ユニット)402は、前述の方法実施形態におけるネットワークデバイスの動作手順を実施するように基地局40を制御するために使用されることがある。
例では、BBU402は、1つまたは複数のボードを含むことがあり、複数のボードは、単一無線アクセス技術の無線アクセスネットワーク(LTEシステムまたは5Gシステムなど)を共同でサポートしてもよいし、異なる無線アクセス技術の無線アクセスネットワークをサポートしてもよい。BBU402は、メモリ4021と、プロセッサ4022とをさらに含む。メモリ4021は、必要な命令およびデータを記憶するように構成される。例えば、メモリ4021は、前述の実施形態においてコードブックを記憶する。プロセッサ4022は、必要な動作を実施するように基地局を制御するように構成され、例えば、前述の方法実施形態におけるネットワークデバイスの動作手順を実施するように基地局を制御するように構成される。メモリ4021およびプロセッサ4022は、1つまたは複数のボードにサービスすることがある。言い換えれば、メモリおよびプロセッサは、各ボード上で別々に構成されることがある。代替として、同じメモリおよびプロセッサが、複数のボード上で、共同で構成されることがある。さらに、必要な回路が各ボード上で配置されてよい。
可能な実装では、システムオンチップ(SoC)技術の開発とともに、402部分および401部分の機能のうちのいくつかまたはすべてが、SoC技術によって実施されることがある、例えば、基地局機能チップによって実施されることがある。基地局機能チップは、プロセッサ、メモリ、およびアンテナインターフェイスなどのデバイスを統合し、基地局の関連機能のプログラムはメモリ内に記憶され、プロセッサは、基地局の関連機能を実施するためにプログラムを実行する。任意選択で、基地局機能チップは、基地局の関連機能を実施するために、チップの外部メモリを読み取ることもできる。
図20に示される基地局の構造は可能な形にすぎず、本出願の実施形態に対する限定と解釈されるべきでないことが理解されるべきである。本出願は、将来生じ得る他の形の基地局構造の可能性を排除しない。
本出願の実施形態において提供される方法によれば、本出願の実施形態は、通信システムをさらに提供し、この通信システムは、前述のネットワークデバイスと、1つまたは複数の端末デバイスとを含む。
本出願の実施形態では、プロセッサは中央処理ユニット(CPU)であってもよいし、プロセッサは、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェア/構成要素などであってもよいことが理解されるべきである。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよく、プロセッサは、任意の従来のプロセッサなどであってよい。
本出願の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリであってもよいし、不揮発性メモリであってもよいし、揮発性メモリと不揮発性メモリとを含んでもよいことがさらに理解され得る。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(ROM)であってもよいし、プログラマブル読み出し専用メモリ(programmable ROM、PROM)であってもよいし、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable PROM、EPROM)であってもよいし、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically EPROM、EEPROM)であってもよいし、フラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(RAM)であってよい。制限的な説明ではなく例を通して、多くの形のランダムアクセスメモリ(RAM)、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM、SLDRAM)、およびダイレクトランバスダイナミックランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM、DR RAM)が使用されてよい。
前述の実施形態のすべてまたはいくつかは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせを使用することによって実施され得る。ソフトウェアが実施形態を実施するために使用されるとき、前述の実施形態は、コンピュータプログラム製品の形で完全にまたは部分的に実施されることがある。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令またはコンピュータプログラムを含む。コンピュータプログラム命令またはコンピュータプログラムがコンピュータ上でロードおよび実行されるとき、本出願の実施形態による手順または機能が、すべてまたは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータであってもよいし、専用コンピュータであってもよいし、コンピュータネットワークであってもよいし、他のプログラマブル装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体内に記憶されてもよいし、コンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタにワイヤード(例えば、赤外線、無線、およびマイクロ波)方式で送信されることがある。コンピュータ可読記憶媒体は、1つまたは複数の使用可能な媒体を統合する、コンピュータ、またはサーバもしくはデータセンタなどのデータ記憶デバイスにアクセス可能である任意の使用可能な媒体であってよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、ソフトディスク、ハードディスク、または磁気テープ)であってもよいし、光媒体(たとえば、DVD)であってもよいし、半導体媒体であってもよい。半導体媒体は、ソリッドステートドライブであってよい。
本明細書における「および/または」という用語は、記載の関連の物体のための関連づけ関係のみについて説明し、3つの関係が存在し得ることを表すことが理解されるべきである。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在する、AとBの両方が存在する、およびBのみが存在する、を表し得る。さらに、本明細書における「/」という文字は、一般に、関連づけられた物体間の「または」関係を示す。
前述のプロセスのシーケンス番号は、本出願のさまざまな実施形態における実行シーケンスを意味しないことが理解されるべきである。プロセスの実行シーケンスは、プロセスの機能および内部論理に応じて決定されるべきであり、本出願の実施形態の実装プロセスに対する限定と解釈されるべきでない。
当業者は、本明細書に開示されている実施形態において説明される例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズムステップが電子ハードウェアまたはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実施され得ることを、認識し得る。機能がハードウェアによって実施されるかソフトウェアによって実施されるかは、特定の適用例および技術的解決策の設計制約条件に依存する。当業者は、異なる方法を使用して、各特定の適用例のために説明された機能を実施してよいが、実装が本出願の範囲を越えると考えられるべきでない。前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な作業プロセスに関する好都合で簡潔な説明の目的で、前述の方法実施形態における対応するプロセスへの参照がなされることがあり、詳細は本明細書では再度説明されないことは、当業者によって明確に理解され得る。本出願において提供されるいくつかの実施形態では、開示されるシステム、装置、および方法は他の方式で実施されてもよいことが理解されるべきである。例えば、説明された装置実施形態は例にすぎない。例えば、ユニット分割は、論理的機能分割にすぎず、実際の実装では別の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたは構成要素は、別のシステムへと組み合わされたり統合されたりしてもよいし、いくつかの特徴は、無視されてもよいし、実施されなくてもよい。さらに、表示されたまたは論じられた相互結合または直接的な結合もしくは通信接続は、いくつかのインターフェイスを使用することによって実施されることがある。装置またはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電気的な形で実施されてもよいし、機械的な形で実施されてもよいし、他の形で実施されてもよい。
別個の部分として説明されたユニットは、物理的に別個であってもよいし、物理的に別個でなくてもよく、ユニットとして表示された部分は、物理ユニットであってもよいし、物理ユニットでなくてもよく、1つの位置に置かれてもよいし、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットのうちのいくつかまたはすべては、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択されてよい。さらに、本出願の実施形態における機能ユニットは1つの処理ユニットへと統合されてもよく、または、ユニットの各々が物理的に単独で存在してもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットへと統合される。機能がソフトウェア機能ユニットの形で実装され、独立した製品として販売または使用されるとき、機能は、コンピュータ可読記憶媒体内に記憶されることがある。そのような理解に基づいて、本出願の技術的解決策は本質的に、または従来技術に寄与する部分、または技術的解決策のうちのいくつかは、ソフトウェア製品の形で実施されることがある。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体内に記憶され、本出願の実施形態において説明される方法のステップのすべてまたはいくつかを実施するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータであってもよいし、サーバであってもよいし、ネットワークデバイスであってもよい)に示すためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
前述の説明は、本出願の特定の実装にすぎないが、本出願の保護範囲を限定することを意図したものではない。本出願に開示されている技術範囲内の、当業者によって容易に考案されるいかなる変形または置き換えも、本出願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
第11の態様によれば、チップシステムが提供される。このチップシステムはメモリとプロセッサとを備え、メモリはコンピュータプログラムを記憶するように構成され、プロセッサは、コンピュータプログラムをメモリから呼び出してコンピュータプログラムを実行するように構成され、したがって、このチップシステムが備わる通信デバイスは、第1から第6の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実施する。
図2は、本出願による伝送方法の概略フローチャートである。図2に示される方法は、端末の第1のPDUセッション中の少なくとも1つのQoSフロー(QoSフロー#1として表される)がターゲット基地局に転送されるプロセスに、適用され得る。例えば、デュアルコネクティビティシナリオにおいて、端末の第1のPDUセッション中のQoSフロー#1がターゲット基地局(マスタ基地局またはセカンダリ基地局)に転送され、第1のPDUセッション中の他のQoSフローはソース基地局(セカンダリ基地局またはマスタ基地局)に留まる。以下、本出願のこの実施形態における伝送方法が、図2に関して詳細に記述される。
さらに、要求メッセージ#1は、独立した標識情報(標識情報#1Aとして表される)をさらに含んでもよい。標識情報#1Aは、第1のPDUセッションのデータトンネルが切り替えられるのか、それともQoSフロー#1のルートが変更されるのかを示すのに使用される。
具体的には、要求メッセージ#1が第1のPDUセッションのIDのみを含むか、またはさらに標識情報#1も含む場合、コアネットワークユーザプレーンデバイスは、エンドマーカパケットをソース基地局に送る。代替として、ルート変更要求メッセージ#1はさらにQoSフロー#1のIDを含むか、またはさらにQoSフロー#1のIDと標識情報#1とを含み、コアネットワークユーザプレーンデバイスは、エンドマーカパケットをソース基地局に送る。