JP2020529813A - 信号伝送方法、関連装置及びシステム - Google Patents
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Abstract
本願は、信号伝送方法を開示する。方法は、端末により、第1構成パラメータを取得する段階と、端末により、第1構成パラメータに基づいて、複数のダウンリンク信号と個別に関連付けられているランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを決定する段階と、端末により、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスプリアンブルを再伝送する段階とを含んでよい。解決手段は、プリアンブル再伝送の成功率を向上させて、遅延を減らすことができる。
Description
本願は、無線通信技術の分野、特に、信号伝送方法、関連装置及びシステムに関する。
モバイルサービスの発展に伴って、無線通信のデータレート及び効率に対してますます高い要求が課されている。将来の無線通信システムでは、特定のビーム方向への伝送対象の信号のエネルギーを制限することにより、信号の送受信効率を向上させるために、ビームフォーミング技術が用いられる。ビームフォーミング技術は、無線信号の伝送範囲を効果的に拡大し、信号の干渉を低減することで、より高い通信効率を実現し、より高いネットワーク容量を得る。マルチビームネットワークにおいて、ビームスイーピングが時分割方式で実行され、ネットワークデバイスは、複数回異なるビームを送信又は受信する。
マルチビーム技術は、ランダムアクセス手順に適用されてもよい。しかしながら、LTEでは、単一のビームのみが考慮されており、プリアンブル再伝送の間に電力又はリソースリセットが実行される場合しか、チャネルフェージング又は干渉により引き起こされるランダムアクセス手順の失敗を解決できない。これは、マルチビームネットワークに適合しない。
本願は、プリアンブル再伝送の成功率を向上させて遅延を減らすために、信号伝送方法、関連装置及びシステムを提供する。
第1態様によれば、信号伝送方法が提供され、端末側に適用される。方法は、端末により、第1構成パラメータを取得する段階と、第1構成パラメータに基づいて、複数のダウンリンク信号と個別に関連付けられているランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを決定する段階と、最後に、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスプリアンブルを再伝送する段階とを含んでよい。
オプションで、第1構成パラメータは、ネットワークデバイスによって端末に送信されてよい。オプションで、端末は、第1構成パラメータでローカルに予め構成されてよく、第1構成パラメータを局所的に取得してよい。
第2態様によれば、信号伝送方法が提供され、ネットワークデバイス側に適用される。方法は、ネットワークデバイスにより、第1構成パラメータを端末に送信する段階を含んでよい。第1構成パラメータは、複数のダウンリンク信号と個別に関連付けられているランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを決定するために、端末によって用いられてよい。ネットワークデバイスは、端末によって再伝送されるプリアンブルを受信してよい。
第1態様及び第2態様で説明される方法が実施されることで、プリアンブル再伝送の成功率を向上させることができ、遅延を減らす。
本願では、ダウンリンク信号は、同期信号ブロック(SSブロック)及びチャネル状態情報−参照信号(CSI−RS)のうちの少なくとも一方を含んでよい。SSブロックは、N個のOFDMシンボルに対応する。1つのSSブロックは、プライマリ同期信号(PSS)、セカンダリ同期信号(SSS)、物理ブロードキャスト信号(PBCH)又は復調参照信号(DMRS)のうちの少なくとも1つを含む。
以下では、本願における第1構成パラメータの具体的な実施例を説明する。
オプションで、第1構成パラメータは、具体的には、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースとは異なるランダムアクセスリソースを用いることによって、端末がランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行するか否かを示すために用いられてよい。例えば、第1構成パラメータはフラグビットを含む。フラグビットが0に等しい場合、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによって、端末がランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行し続けることを示す。フラグビットが1に等しい場合、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースとは異なるランダムアクセスリソースを用いることによって、端末がランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行することを示す。例は、本願の実施形態に過ぎず、限定を構成すべきでない。実際の適用では、異なる実施形態があってよい。
オプションで、代わりに、第1構成パラメータは、具体的には、現在のダウンリンク信号及び/又は候補ダウンリンク信号の測定された信号品質に基づいて、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソース及び候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを決定するために、端末によって用いられてよい。具体的には、第1構成パラメータは、ダウンリンク信号の信号品質変化を決定するために用いられてよい。具体的には、第1構成パラメータは、現在のダウンリンク信号及び/又は候補ダウンリンク信号の信号品質変化を決定するために用いられてよく、品質変化は、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを決定するために用いられる。
オプションで、第1構成パラメータのうちの1又は複数は、システム情報(SI)、残りのシステム情報(RMSI)、ダウンリンク物理制御チャネル(PDCCH)、ダウンリンク制御情報(DCI)、MAC−CE及びRRCシグナリングなどのうちの任意の1又は複数を用いることにより、ネットワークデバイスによって構成されてよい。オプションで、第1構成パラメータのうちの1又は複数は、プロトコルを用いることにより規定されてよい、又は、端末により予め格納され又は予め構成されてよい。
第1態様又は第2態様に関して、いくつかの実施形態において、ランダムアクセスリソース切替を実行する前に、端末は、各ダウンリンク信号の品質を測定し、現在のダウンリンク信号及び/又は候補ダウンリンク信号の信号品質変化を分析し、最後に、信号品質変化及びランダムアクセスリソース切替条件に基づいて、ランダムアクセスリソースを切り替えるか否かを決定してよい。以下では、ダウンリンク信号の信号品質変化及び切替条件を個別に説明する。
ダウンリンク信号の信号品質変化は、以下のものを含んでよいが、限定されるものではない。
(1)現在のダウンリンク信号の信号品質が向上する。
具体的には、信号品質変化を決定するために用いられる構成パラメータは、第1の閾値、振幅のヒステリシス(hysteresis)、ダウンリンク信号の数N又はタイムツートリガ(TimeToTrigger)のうちの少なくとも1つを含んでよい。
(2)現在のダウンリンク信号の信号品質が低下する。
具体的には、信号品質変化を決定するために用いられる構成パラメータは、第1の閾値、振幅のヒステリシス(hysteresis)、ダウンリンク信号の数N又はタイムツートリガ(TimeToTrigger)のうちの少なくとも1つを含んでよい。
(3)候補ダウンリンク信号の信号品質は、現在のダウンリンク信号の信号品質よりも高くなり、第1のオフセットよりも少なくとも高い。
具体的には、信号品質変化を決定するために用いられる構成パラメータは、第1のオフセット、振幅のヒステリシス(hysteresis)、現在のダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値Obs、現在のダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値Ofs、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値Obn、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値Ofn、複数のダウンリンク信号の数N又はタイムツートリガ(TimeToTrigger)のうちの少なくとも1つを含んでよい。
(4)候補ダウンリンク信号の信号品質が向上する。
具体的には、信号品質変化を決定するために用いられる構成パラメータは、第2の閾値、振幅のヒステリシス(hysteresis)、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値Obn、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値Ofn、複数のダウンリンク信号の数N又はタイムツートリガ(TimeToTrigger)のうちの少なくとも1つを含んでよい。
(5)現在のダウンリンク信号の信号品質が低下し、候補ダウンリンク信号の信号品質が向上する。
具体的には、信号品質変化を決定するために用いられる構成パラメータは、第3の閾値、第4の閾値、振幅のヒステリシス(hysteresis)、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値Obn、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値Ofn、ダウンリンク信号の数N又はタイムツートリガ(TimeToTrigger)のうちの少なくとも1つを含んでよい。
具体的には、本願で提供される切替条件は、以下のものを含んでよいが、それに限定されるものではない。
(1)第1の切替条件は、Ms−Hysteresis>Threshold1である。
Msは、現在のダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Threshold1は、第1の閾値を表す。
具体的には、第1の切替条件は、現在のダウンリンク信号の信号品質が向上することに適用可能である。
(2)第2の切替条件は、Ms+Hysteresis<Threshold1である。
Msは、現在のダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Threshold1は、第1の閾値を表す。
具体的には、第2の切替条件は、現在のダウンリンク信号の信号品質が低下することに適用可能である。
(3)第3の切替条件は、Mn+Obn+Ofn−Hysteresis>Ms+Obs+Ofs+Offset1である。
Msは、現在のダウンリンク信号の信号品質を表し、Mnは、候補ダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Obnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値を表し、Ofnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値を表し、Obsは、現在のダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値を表し、Ofsは、現在のダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値を表し、Offset1は、第1のオフセットを表す。
具体的には、第3の切替条件は、候補ダウンリンク信号の信号品質が、現在のダウンリンク信号の信号品質よりも高くなり、第1のオフセットOffset1よりも少なくとも高いことに適用可能である。
(4)第4の切替条件は、Mn+Obn+Ofn−Hysteresis>Threshold2である。
Mnは、候補ダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Obnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値を表し、Ofnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値を表し、Threshold2は、第2の閾値を表す。
具体的には、第4の切替条件は、候補ダウンリンク信号の信号品質が向上することに適用可能である。
(5)第5の切替条件は、Ms+Hysteresis<Threshold3、及び、Mn+Obn+Ofn−Hysteresis>Threshold4である。
Msは、現在のダウンリンク信号の信号品質を表し、Mnは、候補ダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Obnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値を表し、Ofnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値を表し、Threshold3は、第3の閾値を表し、Threshold4は、第4の閾値を表す。
具体的には、第5の切替条件は、現在のダウンリンク信号の信号品質を低下させ、候補ダウンリンク信号の信号品質が向上するということに適用可能される。
本願では、各切替条件は、実際の要件に基づいて決定されてよい。これは、本願において限定されるものではない。各切替条件に基づいてランダムアクセスリソース切替を実行するために、端末の具体的な決定は、実際の要件に基づいて決定されてもよい。これは、本願において限定されるものではない。以下では、本願において提供される切替条件に基づいたランダムアクセスリソース切替についてのいくつかの実施形態を説明する。
実施形態1において、第1の切替条件が満たされた後に、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末は、ランダムアクセスを実行するために、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスプリアンブルを再び又は複数回送信し続けてよい。
オプションで、この段階の前に、端末が複数のダウンリンク信号を測定する場合、端末は、別のダウンリンク信号を測定することを直ちに、又は、タイムツートリガ(TimeToTrigger)の後に停止する。
オプションで、端末が、直ちに、又は、タイムツートリガ(TimeToTrigger)の後に、より長い時間期間を用いることによって現在のダウンリンク信号の信号品質を測定する。
本実施形態において、第1の切替条件が満たされた後に、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。
実施形態2において、第2の切替条件が満たされた後に、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末は、ランダムアクセスを実行するために、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスプリアンブルを再び又は複数回送信し続けてよい。
オプションで、この段階の前に、端末が現在のダウンリンク信号のみを測定する場合、端末は、別のダウンリンク信号又は複数の他のダウンリンク信号の測定を直ちに、又は、タイムツートリガ(TimeToTrigger)の後に開始する。オプションで、この段階の前に、端末が複数のダウンリンク信号を測定する場合、端末は、別のダウンリンク信号又は複数の他のダウンリンク信号の信号品質を測定し続ける。本明細書において、端末により測定されるダウンリンク信号の数は、ダウンリンク信号の総数Nを越えない。
オプションで、端末が、直ちに、又は、タイムツートリガ(TimeToTrigger)の後に、より短い時間期間を用いることによって現在のダウンリンク信号の信号品質又は別のダウンリンク信号の信号品質を測定する。
本実施形態において、第2の切替条件が満たされた後に、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。
実施形態3において、第3の切替条件が満たされた後に、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末は、ランダムアクセスを実行するために、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えて、ランダムアクセスプリアンブルを再び送信してよい。オプションで、ランダムアクセスリソース切替の間、端末は、現在の周波数帯域又は別の周波数帯域上の候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えることを選択してよい。
オプションで、端末によりすでに実行されているランダムアクセスプリアンブル伝送の回数がKより大きい場合のみ、端末は、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替える。言い換えれば、すでに実行されているランダムアクセスプリアンブル伝送の回数がKを超えない場合、端末は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスを実行し続ける。ここで、Kは正の整数である。
オプションで、端末により受信されるランダムアクセス再伝送バックオフ値がTより大きい場合のみ、端末は、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替える。言い換えれば、受信したランダムアクセス再伝送バックオフ値がTを超えない場合、端末は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いてランダムアクセスを実行し続ける。ここで、Tは正数である。
前述の二つの任意のオペレーションは、主に、ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソース上での再伝送の回数が特定の回数を超えた後に、端末が別のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスを実行し得るシナリオに適用可能である。例えば、いくつかのダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに比較的多くの数の端末があり、これが、結果として、比較的高い競合確率又は比較的大きな伝送バックオフ値をもたらす。この場合、これらのビームにおいて端末が、特定の回数、プリアンブルを再伝送した後に、ランダムアクセスリソース切替が考慮され得る。
オプションで、端末は、直ちに、又は、タイムツートリガ(TimeToTrigger)の後に、現在のダウンリンク信号を測定することを停止し、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスを実行してよい。
オプションで、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えた後に、端末は、より長い時間期間を用いることによって、ランダムアクセスリソース切替前の現在のダウンリンク信号の信号品質を測定してよい。オプションで、ランダムアクセスリソースを切り替えた後に、端末デバイスは、ランダムアクセスリソース切替前の現在のダウンリンク信号の信号品質を測定することを停止してよい。
本実施形態において、第3の切替条件が満たされた後に、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。
実施形態4において、第4の切替条件が満たされた後に、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末は、ランダムアクセスを実行するために、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えて、ランダムアクセスプリアンブルを再び送信してよい。オプションで、ランダムアクセスリソース切替の間、端末は、現在の周波数帯域又は別の周波数帯域上の候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えることを選択してよい。
オプションで、端末は、直ちに、又は、タイムツートリガ(TimeToTrigger)の後に、現在のダウンリンク信号を測定することを停止し、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスを実行してよい。
オプションで、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えた後に、端末は、より長い時間期間を用いることによって、ランダムアクセスリソース切替前の現在のダウンリンク信号の信号品質を測定してよい。オプションで、ランダムアクセスリソースを切り替えた後に、端末は、ランダムアクセスリソース切替前の現在のダウンリンク信号の信号品質を測定することを停止してよい。
各ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースの負荷(load)又は端末の数がさらに考慮される。第4の切替条件が満たされた後に、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末によりすでに実行されているランダムアクセスプリアンブル伝送の回数がKより大きい場合のみ、端末は、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替える。言い換えれば、すでに実行されているランダムアクセスプリアンブル伝送の回数がKを超えない場合、端末は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスを実行し続ける。ここで、Kは正の整数である。
オプションで、端末により受信されたランダムアクセス再伝送バックオフ値がTより大きい場合のみ、端末は、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替える。言い換えれば、受信したランダムアクセス再伝送バックオフ値がTを超えない場合、端末は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いてランダムアクセスを実行し続ける。ここで、Tは正数である。
前述の二つの任意のオペレーションは、主に、ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソース上での再伝送の回数が特定の回数を超えた後に、端末が別のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスを実行し得るシナリオに適用可能である。例えば、いくつかのダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに比較的多くの数の端末があり、これが、結果として、比較的高い競合確率又は比較的大きな伝送バックオフ値をもたらす。この場合、これらのビームにおいて端末が、特定の回数、プリアンブルを再伝送した後に、ランダムアクセスリソース切替が考慮され得る。
本実施形態において、第4の切替条件が満たされた後に、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。
実施形態5において、第5の切替条件が満たされた後に、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末は、ランダムアクセスを実行するために、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えて、ランダムアクセスプリアンブルを再び送信してよい。オプションで、ランダムアクセスリソース切替の間、端末は、現在の周波数帯域又は別の周波数帯域上の候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えることを選択してよい。
オプションで、端末は、直ちに、又は、タイムツートリガ(TimeToTrigger)の後に、現在のダウンリンク信号を測定することを停止し、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスを実行してよい。
オプションで、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えた後に、端末は、より長い時間期間を用いることによって、ランダムアクセスリソース切替前の現在のダウンリンク信号の信号品質を測定してよい。オプションで、ランダムアクセスリソースを切り替えた後に、端末は、ランダムアクセスリソース切替前の現在のダウンリンク信号の信号品質を測定することを停止してよい。
いくつかの任意の実施形態において、不等式(A5−1)又は(A5−2)のいずれか一方を満たす場合、端末は、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えてランダムアクセスを実行してよい。
各ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースの負荷(load)又は端末の数がさらに考慮される。第5の切替条件が満たされた後に、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末によりすでに実行されているランダムアクセスプリアンブル伝送の回数がKより大きい場合のみ、端末は、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替える。言い換えれば、すでに実行されているランダムアクセスプリアンブル伝送の回数がKを超えない場合、端末は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスを実行し続ける。ここで、Kは正の整数である。
オプションで、端末により受信されたランダムアクセス再伝送バックオフ値がTより大きい場合のみ、端末は、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替える。言い換えれば、受信したランダムアクセス再伝送バックオフ値がTを超えない場合、端末は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いてランダムアクセスを実行し続ける。ここで、Tは正数である。
前述の二つの任意のオペレーションは、主に、ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソース上での再伝送の回数が特定の回数を超えた後に、端末が別のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスを実行し得るシナリオに適用可能である。例えば、いくつかのダウンリンク信号において比較的多くの数の端末があり、これが、結果として、比較的高い競合確率又は比較的大きな伝送バックオフ値をもたらす。この場合、これらのビームにおいて端末が、特定の回数、プリアンブルを再伝送した後に、ランダムアクセスリソース切替が考慮され得る。
本実施形態において、第5の切替条件が満たされた後に、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。
第1態様又は第2態様に関して、いくつかの実施形態では、以下の条件のうちの任意の1又は複数が満たされる場合、端末は、ランダムアクセスリソース切替を実行しない。
1.基地局の構成情報が、再伝送プロセスにおいて、端末がランダムアクセスリソースを切り替えることを許可されていないことを示す。
2.基地局の構成情報が、再伝送プロセスにおいて、端末がランダムアクセスリソースを切り替えることを許可されているが、すべての測定されるダウンリンク信号の信号品質が、予め格納され又は予め構成された閾値又は基地局により規定された閾値よりも低いことを示す。
3.基地局の構成情報が、再伝送プロセスにおいて、端末がランダムアクセスリソースを切り替えることを許可されているが、すべての候補ダウンリンク信号の測定された信号品質とすべての現在のダウンリンク信号の測定された信号品質との間の差が、予め格納され又は予め構成された閾値、又は、基地局により規定された閾値よりも小さいことを示す。
第1態様又は第2態様に関して、いくつかの実施形態では、基地局の構成情報は、再伝送プロセスにおいて、端末がランダムアクセスリソースを切り替えることを許容されていること、又は、再伝送プロセスにおいて、端末がランダムアクセスリソースを切り替えるか否かを決定することを前提として、以下の条件のうちの任意の数が満たされる場合、端末が、ランダムアクセスリソースを切り替えることを決定する/決定してよい/決定すべきである、ということを示す。
1.候補ダウンリンク信号の信号品質が、第5の閾値を超える場合、又は、候補ダウンリンク信号の信号品質が現在のダウンリンク信号の信号品質よりも高く、第1のオフセットよりも少なくとも高い場合、端末が、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによって、ランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行する。オプションで、第5の閾値は、前述のいくつかの実施形態で言及した第1の閾値、第2の閾値、第3の閾値又は第4の閾値であってよい。オプションで、第1のオフセットは、前述のいくつかの実施形態で言及した第1のオフセットであってよい。
2.ランダムアクセスプリアンブルを送信した後に、端末が、対応するランダムアクセスリソース応答を受信しない。
3.ランダムアクセス手順においてメッセージ3の送信に失敗した場合、又は、ランダムアクセス手順において競合解消に失敗した場合、端末が、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースとは異なるランダムアクセスリソースを用いることによって、ランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行する。
オプションで、条件1及び3の両方が満たされる場合、端末は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースから、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えてよい。
第1態様又は第2態様に関して、いくつかの実施形態では、プリアンブル再伝送の成功率をさらに向上させるために、端末は、プリアンブル伝送電力をさらに向上させてよい。しかしながら、端末は、電力増加により引き起こされる干渉をできるだけ減らす必要がある。
具体的には、プリアンブル伝送電力の過度に急激なランピングを回避するために、複数回のビーム切替が、各パワーランピングレベルで実行されてよい。具体的には、M回のビーム切替ごとに一度だけ、パワーランピングが実行される。これは、ビームスイーピングの後に一度だけ、パワーランピングが実行されることに等しい。ここで、Mは、正の整数であり、ビームの切替回数の最大数、例えば、ランダムアクセスリソースの切替回数の最大数(すなわち、基地局ビームの切替回数の数に等しい)、端末ビームの切替回数の最大数、又は、ビームペアの切替回数の最大数より大きくはない。
オプションで、ランダムアクセスの間、ネットワークデバイスは、各ダウンリンク信号に関連するパラメータ(第2構成パラメータと称され得る)を構成してよい。具体的には、パラメータは、ランダムアクセスプリアンブルの伝送回数の最大数、端末ビームの切替回数の最大数、基地局ビームの切替回数の最大数、ビームペアの切替回数の最大数、伝送回数の閾値パラメータ、ダウンリンク参照信号の伝送電力、パワーランピングステップ、プリアンブル初期受信目標電力、プリアンブルフォーマット、最大パワーランピングレベル及び最大伝送電力P_CMAXのうちの少なくとも1つのパラメータを含んでよい。第2構成パラメータは、プリアンブル伝送電力を決定するために用いられてよい。
本願では、ダウンリンク参照信号の伝送電力に対して、基地局伝送信号のゲインが考慮され、プリアンブル初期受信目標電力に対して、基地局受信信号のゲインが考慮される。オプションで、ダウンリンク参照信号の伝送電力に対して、基地局伝送ビームのゲインと基地局受信信号のゲインとの間の差が考慮される。オプションで、プリアンブル初期受信目標電力に対して、基地局伝送ビームのゲインと基地局受信信号のゲインとの間の差が考慮される。オプションで、すべてのダウンリンク信号の参照信号の伝送電力が異なる。オプションで、すべてのダウンリンク信号に対応するプリアンブル初期受信目標電力が異なる。オプションで、信号品質に対して、端末同期信号受信ビームのゲインとランダムアクセスプリアンブル伝送信号のゲインとの間の差が考慮される。
第3態様によれば、本願は、端末を提供する。端末は、第1態様又は第1態様の可能な実施例のいずれか一つにおいて提供される方法を対応して実行するように構成される、複数の機能モジュールを含んでよい。
第4態様によれば、本願は、ネットワークデバイスを提供する。ネットワークデバイスは、第2態様又は第2態様の可能な実施例のいずれか一つにおいて提供される方法を対応して実行するように構成される複数の機能モジュールを含んでよい。
第5態様によれば、本願は、第1態様で説明される信号伝送方法を実行するように構成される端末を提供する。端末は、メモリと、メモリに連結されるプロセッサと、トランシーバとを含んでよい。トランシーバは、別の通信デバイス(例えば、ネットワークデバイス)と通信するように構成される。メモリは、第1態様で説明される信号伝送方法を実施するためのコードを格納するように構成される。プロセッサは、メモリに格納されているプログラムコードを実行する、すなわち、第1態様又は第1態様の可能な実施例のいずれか一つにおいて提供される方法を実行するように構成される。
第6態様によれば、本願は、第2態様で説明される信号伝送方法を実行するように構成されるネットワークデバイスを提供する。端末は、メモリと、メモリに連結されるプロセッサと、トランシーバとを含んでよい。トランシーバは、別の通信デバイス(例えば、端末)と通信するように構成される。メモリは、第2態様で説明される信号伝送方法を実施するためのコードを格納するように構成される。プロセッサは、メモリに格納されているプログラムコードを実行する、すなわち、第2態様、又は、第1態様の可能な実施例のいずれか一つにおいて提供される方法を実行するように構成される。
第7態様によれば、通信システムが提供される。通信システムは、端末及びネットワークデバイスを含む。
端末は、第3態様で説明される端末であってよく、ネットワークデバイスは、第4態様で説明されるネットワークデバイスであってよい。代わりに、端末は、第5態様で説明される端末であってよく、代わりに、ネットワークデバイスは、第6態様で説明されるネットワークデバイスであってよい。
第8態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。可読記憶媒体は、命令を格納する。コンピュータ上で命令が起動した場合、コンピュータは、第1態様で説明される信号伝送方法を実行する。
第9態様によれば、別のコンピュータ可読記憶媒体が提供される。可読記憶媒体は、命令を格納する。コンピュータ上で命令が起動した場合、コンピュータは、第2態様で説明される信号伝送方法を実行する。
第10態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータ上でコンピュータプログラム製品が起動した場合、コンピュータは、第1態様で説明される信号伝送方法を実行する。
第11態様によれば、命令を含む別のコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータ上でコンピュータプログラム製品が起動した場合、コンピュータは、第2態様で説明される信号伝送方法を実行する。
本願の実施形態又は背景技術における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下では、本願の実施形態又は背景技術を説明するために必要とされる添付の図面を簡潔に説明する。
本願の実施例で用いられる用語は、単に、本願の特定の実施形態を説明するために用いられるだけであるが、本願を限定することを目的としたものではない。
図1は、本願で用いられる無線通信システムを示す。無線通信システムは、高周波数帯域で動作し得、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムに限定されるものではなく、将来の進化型第5世代(the 5th Generation、5G)モバイル通信システム、新無線(NR)システム又はマシンツーマシン(Machine to Machine、M2M)通信システムなどであってよい。図1に示されるように、無線通信システム100は、1又は複数のネットワークデバイス101、1又は複数の端末103及びコアネットワーク(図示されていない)を含んでよい。
ネットワークデバイス101は、基地局であってよい。基地局は、1又は複数の端末と通信するように構成されてよい、又は、いくつかの端末機能を有する1又は複数の基地局と通信(例えば、マクロ基地局とアクセスポイントなどのマイクロ基地局との間の通信)するように構成され得る。基地局は、時分割同期符号分割多元接続(Time Division Synchronous Code Division Multiple Access、TD−SCDMA)システムにおけるベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station、BTS)であってよい、又は、LTEシステムにおける進化型ノードB(Evolutional Node B、eNB)、又は、5Gシステム若しくは新無線(NR)システムにおけるgNBであってよい。さらに、代わりに、基地局は、アクセスポイント(Access Point、AP)、送信ポイント(Trans TRP)、中央ユニット(Central Unit、CU)、別のネットワークエンティティであってよく、前述のネットワークエンティティの機能の一部又はすべてを含んでよい。
端末103は、無線通信システム100全体に分散してよく、静止型であってよい、又は、移動型であってよい。本願のいくつかの実施形態において、端末103は、モバイルデバイス、移動局(mobile station)、移動ユニット(mobile unit)、M2M端末、無線ユニット、リモートユニット、端末エージェント又はモバイルクライアントなどであってよい。
本願において、無線通信システム100は、マルチビーム通信システムである。
ネットワークデバイス101は、大規模アンテナアレイを提供し、ビームフォーミング技術を用いることによってアンテナアレイを制御して、異なる方向を指し示すビームを生成し得る。セル107全体をカバーするために、ネットワークデバイス101は、異なる方向を指し示す複数のビームを用いる必要がある。
例えば、ダウンリンクプロセスにおいて、ネットワークデバイス101は、異なる方向を指し示すビームを連続的に用いて、無線信号(例えば、ダウンリンク参照信号及び/又はダウンリンク同期信号ブロック(synchronization signal block、SS block))を伝送してよい。このプロセスは、ビームスイーピング(Beam scanning)と称される。さらに、端末103は、伝送ビームを測定し、端末103が受信できる伝送ビームの信号品質を決定する。このプロセスは、ビーム測定(Beam measurement)と称される。
将来の通信システムにおいて、端末103はまた、アンテナアレイを提供してよく、異なるビームを変化させて、信号を受信及び送信してよい。言い換えれば、無線通信システム100において、ネットワークデバイス101及び端末103はそれぞれ、複数のビームを用いて通信を実行し得る。ランダムアクセス(Random Access、RA)プロセスにおいて、端末103がランダムアクセスプリアンブル(preamble)をネットワークデバイス101送信する方式が、図2Aから図2Cに示され得る。
図2Aは、端末103が同じ伝送ビーム(例えば、ビームa)を用いることによってネットワークデバイス101にプリアンブルを送信し、ネットワークデバイス101が複数の受信ビーム(例えば、ビーム1及び3)を用いることによってプリアンブルを受信することを示す。図2Aに示されるシナリオにおいて、ビームa及びビーム1がペアとなり、ビームa及びビーム3がペアとなる。
図2Bは、端末103が複数の伝送ビーム(例えば、ビームa及びb)を用いることによってプリアンブルをネットワークデバイス101に送信し、ネットワークデバイス101が複数の受信ビーム(例えば、ビーム1及び3)を用いることによってプリアンブルを受信することを示す。図2Bに示されるシナリオにおいて、ビームa及びビーム1がペアとなり、ビームb及びビーム3がペアとなる。
図2Cは、端末103が複数の伝送ビーム(例えば、ビームa及びb)を用いることによってプリアンブルをネットワークデバイス101に送信し、ネットワークデバイス101が同じ受信ビーム(例えば、ビーム1)を用いることによってプリアンブルを受信することを示す。図2Cに示されるシナリオにおいて、ビームa及びビーム1がペアとなり、ビームb及びビーム1がペアとなる。
セル107において、図2Aから図2Cに示される3つのプリアンブル送信シナリオは、異なる端末103のランダムアクセス手順において同時に存在してよい、又は、同じ端末103の複数のランダムアクセス手順において連続的に存在してよい。これは本明細書において限定されるものではない。
差分の説明を簡単にするために、ネットワークデバイスの伝送及び受信ビームは、基地局ビームと称され得、基地局伝送ビーム及び基地局受信ビームを含む。ここで、基地局伝送ビームは、本願で言及されるダウンリンク信号である。同様に、端末の伝送及び受信ビームは、端末ビームと称され得、端末伝送ビーム及び端末受信ビームを含む。
プリアンブル再伝送の間に、より高い端末指向性を有する基地局受信ビームは、プリアンブル再伝送の成功率を向上させるのに役立つことが理解され得る。本願では、各基地局受信ビームは、1つの基地局伝送ビームに対応する。本明細書において、基地局受信ビームが基地局伝送ビームと1対1の対応関係にあるということは、基地局受信ビーム及び基地局伝送ビームが同じ指向性を有することを意味する。オプションで、基地局受信ビーム及び基地局受信ビームに対応する基地局伝送ビームは、同じビームであってよく、同じトランシーバ装置を共有できる。オプションで、基地局受信ビームに対応するアンテナポート、及び、基地局受信ビームに対応する基地局伝送ビームに対応するアンテナポートは、疑似コロケーション(Quasi Co−location、QCL)関係にあり得る。オプションで、疑似コロケーション関係は、あるポートの以下のパラメータのうちの少なくとも1つが、別のポートのパラメータと同じである/又は、あるポートの以下のパラメータのうちの少なくとも1つが、別のポートのパラメータと決定された対応関係にあることを意味し、パラメータは、到来角AoA(angle of arrival)、主到来角Dominant AoA、平均到来角、到来角のパワー角スペクトル(power angular spectrum(PAS) of AoA)、発信角AoD(angle of departure)、主発信角、平均発信角、発信角のパワー角スペクトル、端末伝送ビームのビームフォーミング、端末受信ビームのビームフォーミング、空間チャネルの相関関係、基地局伝送ビームのビームフォーミング、基地局受信ビームのビームフォーミング、平均チャネルゲイン、平均チャネル遅延、遅延拡散delay spread及びドップラー拡散Doppler spreadなどである。
すなわち、優れた端末指向性を有する基地局伝送ビームを選択することは、優れた端末指向性を有する基地局受信ビームを選択することに等しい。本願において、主に説明することは、端末側でより高い端末指向性を用いて基地局伝送ビームをどのように切り替えるかについてである。このように、ネットワークデバイスは、対応する基地局受信ビームを用いることにより、端末により再伝送されたプリアンブルを受信し、それにより、プリアンブル再伝送の成功率を向上させる。
本願において、同じダウンリンク信号/基地局ビーム/端末ビームは、同じダウンリンク信号/基地局ビーム/端末ビームが同じ空間受信パラメータ及び/又は同じアンテナポートを有することを意味する。例えば、あるダウンリンク信号/基地局ビーム/端末ビームの以下のパラメータのうちの少なくとも1つが別のダウンリンク信号/基地局ビーム/端末ビームのパラメータと同じである/又は、あるダウンリンク信号/基地局ビーム/端末ビームの以下のパラメータのうちの少なくとも1つが、別のダウンリンク信号/基地局ビーム/端末ビームのパラメータと決定された対応関係にあり、パラメータは、到来角AoA(angle of arrival)、主到来角Dominant AoA、平均到来角、到来角のパワー角スペクトル(power angular spectrum (PAS) of AoA)、発信角AoD(angle of departure)、主発信角、平均発信角、発信角のパワー角スペクトル、端末伝送ビームのビームフォーミング、端末受信ビームのビームフォーミング、空間チャネルの相関関係、基地局伝送ビームのビームフォーミング、基地局受信ビームのビームフォーミング、平均チャネルゲイン、平均チャネル遅延、遅延拡散delay spread及びドップラー拡散Doppler spreadなどである。
図3は、本願のいくつかの実施形態に係る端末200を示す。図3に示されるように、端末200は、1又は複数の端末プロセッサ201、メモリ202、通信インタフェース203、受信機205、送信機206、カプラ207、アンテナ208、端末インタフェース202及び(オーディオ入力/出力モジュール210、キー入力モジュール211及びディスプレイ212などを含む)入力/出力モジュールを含んでよい。これらのコンポーネントは、バス204を用いることにより、又は、別の方式で接続され得る。図3では、例えば、コンポーネントはバスを用いることにより接続される。
通信インタフェース203は、端末200と別の通信デバイス、例えば、ネットワークデバイスとの間の通信のために構成され得る。具体的には、ネットワークデバイスは、図3に示されるネットワークデバイス300であってよい。具体的には、通信インタフェース203は、ロングタームエボリューション(LTE)(4G)通信インタフェースであってよい、又は、5G又は将来の新無線通信インタフェースであってよい。無線通信インタフェースに加えて、端末200は、有線通信インタフェース203、例えば、ローカルアクセスネットワーク(Local Access Network、LAN)インタフェースと共に構成されてよい。
送信機206は、端末プロセッサ201により信号出力を伝送する、例えば、ビームフォーミングを通じた指向性送信を実行するように構成されてよい。受信機205は、アンテナ208により受信されるモバイル通信信号を受信する、例えば、ビームフォーミングを通じた指向性受信を実行するように構成されてよい。本願のいくつかの実施形態において、送信機305/受信機306は、伝送信号/受信信号及び重みベクトルW1、...、又はWmを乗算して、信号の指向性送信/受信を制御するように構成されるビームフォーミングコントローラを含んでよい。送信機305/受信機306のビームフォーミングコントローラは、伝送信号/受信信号及び重みベクトルを乗算することにより取得される値を変化させることで、本願で言及される基地局ビーム切替が実施され得る。
本願のいくつかの実施形態において、送信機206及び受信機205は、無線モデムとみなされ得る。1又は複数の送信機206及び受信機205が端末200内にあってよい。アンテナ208は、伝送線における電磁エネルギーを自由空間における電磁波に変換する、又は、自由空間における電磁波を伝送線における電磁エネルギーに変換するように構成され得る。カプラ207は、アンテナ208により受信されるモバイル通信信号を複数のモバイル通信信号に分割し、複数のモバイル通信信号を複数の受信機205に割り当てるように構成される。
図3に示される送信機206及び受信機205に加えて、端末200は、別の通信コンポーネント、例えば、GPS(登録商標)モジュール、Bluetooth(登録商標)(Bluetooth(登録商標))モジュール又はワイヤレス・フィディリティ(Wireless Fidelity、Wi−Fi(登録商標))モジュールを含んでよい。前述の説明した無線通信信号に加えて、端末200は、別の無線通信信号、例えば、衛星信号又は短波信号をサポートし得る。無線通信をサポートすることに加えて、端末200は、有線通信をサポートするために、有線ネットワークインタフェース(例えば、LANインタフェース)が提供され得る。
入力/出力モジュールは、端末200と端末/外部環境との間のインタラクションを実行するように構成されてよく、主に、オーディオ入力/出力モジュール210、キー入力モジュール211及びディスプレイ212などを含んでよい。具体的には、入力/出力モジュールは、カメラ、タッチスクリーン及びセンサなどを含んでもよい。入力/出力モジュールは、端末インタフェース209を用いることにより端末プロセッサ201と通信する。
メモリ202は、端末プロセッサ201に連結され、さまざまなソフトウェアプログラム及び/又は複数の命令のセットを格納するように構成される。 具体的には、メモリ202は、高速ランダムアクセスメモリを含んでよく、不揮発性メモリ、例えば、1又は複数のディスクストレージデバイス、フラッシュメモリデバイス又は他の不揮発性ソリッドステートストレージデバイスを含んでよい。メモリ202は、オペレーティングシステム(以下では、システムと簡潔に称される)、例えば、Android(登録商標)、IOS、Windows(登録商標)又はLINUX(登録商標)などの埋め込み型オペレーティングシステムを格納してよい。メモリ202は、ネットワーク通信プログラムをさらに格納してよい。ネットワーク通信プログラムは、1又は複数の追加のデバイス、1又は複数の端末デバイス及び1又は複数のネットワークデバイスと通信するために用いられてよい。メモリ202は、端末インタフェースプログラムをさらに格納してよい。端末インタフェースプログラムは、グラフィカルオペレーションインタフェースを用いることによりアプリケーションプログラムのコンテンツを鮮やかに表示し、入力制御、例えば、メニュー、ダイアログボックス又はキーを用いることにより、アプリケーション上で端末により実行される制御オペレーションを受信してよい。
本願のいくつかの実施形態において、メモリ202は、本願の1又は複数の実施形態において提供される信号伝送方法を端末200側で実施するためのプログラムを格納するように構成されてよい。本願の1又は複数の実施形態において提供される信号伝送方法の実施例に関しては、後続の実施形態を参照されたい。
端末プロセッサ201は、コンピュータ可読命令を読み取り実行するように構成されてよい。具体的には、端末プロセッサ201は、メモリ212に格納されているプログラム、例えば、本願の1又は複数の実施形態において提供される信号伝送方法を端末200側で実施するためのプログラムを呼び出して、プログラムに含まれている命令を実行するように構成されてよい。
端末200は、図1に示される無線通信システム100にある端末103であってよく、モバイルデバイス、移動局(mobile station)、移動ユニット(mobile unit)、無線ユニット、リモートユニット、端末エージェント又はモバイルクライアントなどとして実装されてよいことが理解され得る。
図3に示される端末200は、本願の実施形態の実施例に過ぎないことに留意すべきである。実際の適用では、端末200は、より多い又はより少ないコンポーネントを含んでもよく、これは本明細書において限定されるものではない。
図4は、本願のいくつかの実施形態に係るネットワークデバイス300を示す。図4に示されるように、ネットワークデバイス300は、1又は複数のネットワークデバイスプロセッサ301、メモリ302、通信インタフェース303、送信機305、受信機306、カプラ307及びアンテナ308を含んでよい。これらのコンポーネントは、バス304を用いることにより、又は、別の方式で接続され得る。図4では、例えば、コンポーネントはバスを用いることにより接続される。
通信インタフェース303は、ネットワークデバイス300と別の通信デバイス、例えば、端末デバイス又は別のネットワークデバイスとの間の通信のために構成され得る。具体的には、端末デバイスは、図3に示される端末200であってよい。具体的には、通信インタフェース303及び通信インタフェース203は、ロングタームエボリューション(LTE)(4G)通信インタフェースであってよい、又は、5G又は将来の新無線通信インタフェースであってよい。無線通信インタフェースに加えて、ネットワークデバイス300は、有線通信をサポートするために、有線通信インタフェース303と共に構成されてよい。例えば、ネットワークデバイス300と別のネットワークデバイス300との間のバックホール接続は、有線通信接続であってよい。
送信機305は、ネットワークデバイスプロセッサ301により出力された信号を伝送する、例えば、ビームフォーミングを通じた指向性送信を実行するように構成されてよい。受信機306は、アンテナ308により受信されるモバイル通信信号を受信する、例えば、ビームフォーミングを通じた指向性受信を実行するように構成されてよい。本願のいくつかの実施形態において、送信機305/受信機306は、伝送信号/受信信号及び重みベクトルW′1、...、又はW′mを乗算して、信号の指向性送信/受信を制御するように構成されるビームフォーミングコントローラを含んでよい。送信機305/受信機306のビームフォーミングコントローラは、伝送信号/受信信号及び重みベクトルを乗算することにより取得される値を変化させることで、本願で言及される基地局ビーム切替が実施され得る。
本願のいくつかの実施形態において、送信機305及び受信機306は、無線モデムとみなされ得る。1又は複数の送信機305及び受信機306がネットワークデバイス300内にあってよい。アンテナ308は、伝送線における電磁エネルギーを自由空間における電磁波に変換する、又は、自由空間における電磁波を伝送線における電磁エネルギーに変換するように構成され得る。カプラ307は、モバイル通信信号を複数の信号に分割し、モバイル通信信号を複数の受信機306に割り当てるように構成され得る。
メモリ302は、ネットワークデバイスプロセッサ301に連結され、さまざまなソフトウェアプログラム及び/又は複数の命令のセットを格納するように構成される。具体的には、メモリ302は、高速ランダムアクセスメモリを含んでよく、不揮発性メモリ、例えば、1又は複数のディスクストレージデバイス、フラッシュメモリデバイス又は他の不揮発性ソリッドステートストレージデバイスを含んでよい。メモリ302は、オペレーティングシステム(以下では、システムと簡潔に称される)、例えば、uCOS、VxWorks又はRTLinuxなどの埋め込み型オペレーティングシステムを格納してよい。メモリ302は、ネットワーク通信プログラムをさらに格納してよい。ネットワーク通信プログラムは、1又は複数の追加のデバイス、1又は複数の端末デバイス及び1又は複数のネットワークデバイスとの通信のために用いられ得る。
ネットワークデバイスプロセッサ301は、無線チャネルを管理し、電話及び通信リンクを確立及び切断し、ローカル制御エリア内の端末にセルハンドオーバ制御を提供するなどを行うように構成されてよい。具体的には、ネットワークデバイスプロセッサ301は、アドミニストレーションモジュール/通信モジュール(Administration Module/Communication Module、AM/CM)(音声経路切替及び情報交換のためのセンタ)、基本モジュール(Basic Module、BM)(呼び出し処理、シグナリング処理、無線リソース管理、無線リンク管理及び回線メンテナンス機能を完了するように構成される)、及び、トランスコーダ及びサブマルチプレクサ(Transcoder and SubMultiplexer、TCSM)(多重化/逆多重化及びトランスコーディング機能を達成するように構成される)などを含んでよい。
本願の本実施形態において、ネットワークデバイスプロセッサ301は、コンピュータ可読命令を読み取り実行するように構成されてよい。具体的には、ネットワークデバイスプロセッサ301は、メモリ302に格納されているプログラム、例えば、本願の1又は複数の実施形態において提供される信号伝送方法をネットワークデバイス300側で実施するためのプログラムを呼び出して、プログラムに含まれている命令を実行するように構成されてよい。
ネットワークデバイス300は、図1に示される無線通信システム100内のネットワークデバイス101であってよく、ベーストランシーバ基地局、無線トランシーバ、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、ノードB、eノードB、アクセスポイント又はTRPなどとして実装されてよいことが理解され得る。
図4に示されるネットワークデバイス300は、本願の実施形態の実施例に過ぎないことに留意すべきである。実際の適用では、ネットワークデバイス300は、より多い又はより少ないコンポーネントを含んでもよく、これは本明細書において限定されるものではない。
無線通信システム100、端末200及びネットワークデバイス300に対応する実施形態に基づいて、本願の実施形態は、信号伝送方法を提供する。
本願において、ランダムアクセスの間に、各ダウンリンクビームを用いることにより送信されるダウンリンク信号は、ランダムアクセスリソースと個別に関連付けられている。ネットワークデバイスは、各ダウンリンクビームに対応する基地局受信ビームを用いることによって、各ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソース上のプリアンブルを受信する。さらに、端末は、ダウンリンク信号の信号品質であって、測定を通じて取得される信号品質に基づいて、複数のダウンリンク信号から優れた信号品質を有するダウンリンク信号を選択し、ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えてプリアンブル再伝送を実行してよい。選択されたダウンリンク信号の品質が優れているので、ダウンリンク信号を送信するために用いられるダウンリンクビームは、優れた端末指向性を有することを示し、また、ダウンリンクビームに対応する基地局受信ビームも優れた端末指向性を有することを示すことが理解され得る。この場合、ネットワークデバイスは、ダウンリンクビームに対応する基地局受信ビームを用いることによってプリアンブルを受信することで、プリアンブル再伝送の成功率を向上させ、それにより、遅延を減らす。すなわち、プリアンブル再伝送の間、端末は、優れた信号品質を有するダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えて、プリアンブル再伝送を実行してよい。本願では、ランダムアクセスリソースは、プリアンブルの時間−周波数リソース及び/又はプリアンブルを含んでよい。
本願では、ランダムアクセスリソース切替は、ランダムアクセスプリアンブル再伝送が実行される場合、このプリアンブル再伝送において用いられるランダムアクセスリソースが、前回のプリアンブル伝送において用いられていたランダムアクセスリソースとは異なることを意味する。本明細書において、異なるランダムアクセスリソースが異なるダウンリンク信号と関連付けられており、ダウンリンク信号は、ダウンリンクビームに一意に対応する。そのため、ランダムアクセスリソースを切り替えることは、ダウンリンクビームを切り替えることに等しく、また、プリアンブルを受信するために用いられる基地局受信ビームを切り替えることにも等しい。
本願では、ダウンリンク信号は、同期信号ブロック(synchronization signal block、SS block)、及び、チャネル状態情報−参照信号(Channel State Information Reference Signal、CSI−RS)のうちの少なくとも一方を含んでよい。SSブロックは、N個のOFDMシンボルに対応する。1つのSSブロックは、プライマリ同期信号(primary synchronization signal、PSS)、セカンダリ同期信号(secondary synchronization signal、SSS)、物理ブロードキャスト信号(物理ブロードキャストチャネル、PBCH)、又は、復調参照信号(demodulation reference signal、DMRS)(例えば、PBCH DMRS)のうちの少なくとも1つを含む。
本願におけるランダムアクセスリソース切替の理解を容易にするために、図5Aから図5Cは、以下での説明のための例として用いられる。
端末により受信される現在のダウンリンク信号がダウンリンク信号2であると仮定して、各ダウンリンクビームを用いることにより送信されるダウンリンク信号と個別に関連付けられているプリアンブルリソースが図5Aに示される。
まず、図5Bに示されるように、ネットワークデバイスは、複数のダウンリンクビームを用いることによって、ダウンリンク信号(例えば、SSブロック)を連続的に送信する。ダウンリンクビームは、ダウンリンク信号に一意に対応する。例えば、ダウンリンクビーム1は、SSブロック1を送信するために用いられ、ダウンリンクビーム2は、SSブロック2を送信するために用いられる。例が、本願を説明するために用いられているに過ぎず、限定として解釈されるものではない。対応して、端末は、ダウンリンク信号(例えば、SSブロック)の信号品質を測定し、測定された信号品質に基づいて、プリアンブル再伝送を実行するために、ダウンリンク信号3と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えことを決定してよい。本明細書において、ダウンリンク信号3の信号品質は、ダウンリンク信号2の信号品質よりも高い。言い換えれば、ダウンリンク信号3を送信するために用いられるダウンリンクビームは、ダウンリンク信号2を送信するために用いられるダウンリンクビームより高い端末指向性を有する。
そして、図5Cに示されるように、端末は、ダウンリンク信号3と関連付けられているランダムアクセスリソース(すなわち、ランダムアクセスリソース3)上でプリアンブルを再伝送する。対応して、ネットワークデバイスは、ダウンリンクビームに個別に対応する基地局受信ビームを用いることにより、ダウンリンク信号と個別に関連付けられているプリアンブルリソース上でプリアンブルを連続的に受信する。ネットワークデバイスは、ダウンリンクビーム3に対応する基地局受信ビームを用いることによってランダムアクセスリソース3上でのプリアンブルの受信に成功し得ることが理解され得る。
プリアンブル再伝送の間、図5Cに示される例に限定されるものではないが、端末は、同じビーム(例えば、ビームa)を用いることによって、ネットワークデバイスにプリアンブルを送信してよい、又は、複数のビーム(例えば、ビームa、b、及びc)を用いることによって、ネットワークデバイスにプリアンブルを送信してよい。これは本明細書において限定されるものではない。
ダウンリンクビーム3の端末指向性が、ダウンリンクビーム2の端末指向性よりも高いので、ネットワークデバイスは、ダウンリンクビーム3に対応する基地局受信ビームを用いることによってプリアンブルを受信し、それにより、プリアンブル再伝送の成功率を向上させることが、図5Aから図5Cに示される例からわかり得る。ランダムアクセスリソース3上で端末により再伝送されるプリアンブルは、ダウンリンクビーム3に対応する基地局受信ビームのみで受信され、各ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースは、前もって合意され得ることを確実にする。このように、各ダウンリンクビームに対応する基地局受信ビームは、ダウンリンクビームを用いることにより送信されるダウンリンク信号と関連付けられているプリアンブルリソース上のみでプリアンブルを受信するために用いられる。具体的には、ダウンリンク信号3を送信するために用いられるダウンリンクビーム3に対応する基地局受信ビームのみが、ランダムアクセスリソース3上でプリアンブルを受信するために用いられる。
図5Aから図5Cは、本願を説明するために用いられているに過ぎず、限定として解釈されるものではない。
具体的には、図5Aに示される各ダウンリンク信号と個別に関連付けられているランダムアクセスリソースは、システム情報(system information、SI)、残りのシステム情報(remaining system information、RMSI)、ダウンリンク物理制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)、ダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)、MAC−CE(medium access control−control element)又はRRC(radio resource control、RRC)シグナリングなどのうちの任意の1又は複数を用いることにより、ネットワークデバイスによって構成されてよい。
本願における重要な技術のポイントが以下で説明される。
1.ランダムアクセスリソース切替条件
本願では、ランダムアクセスリソース切替条件は、プリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを切り替えるか否かを決定するために用いられてよい。ランダムアクセスリソース切替を実行する前に、端末は、各ダウンリンク信号の品質を測定し、現在のダウンリンク信号及び/又は候補ダウンリンク信号の信号品質変化を分析し、最後に、信号品質変化及びランダムアクセスリソース切替条件に基づいて、ランダムアクセスリソースを切り替えるか否かを決定してよい。
具体的には、ダウンリンク信号の信号品質変化は、以下のものを含んでよいが、それに限定されるものではない。
(1)現在のダウンリンク信号の信号品質が向上する。
具体的には、信号品質変化を決定するために用いられる構成パラメータは、第1の閾値、振幅のヒステリシス(hysteresis)、ダウンリンク信号の数N又はタイムツートリガ(TimeToTrigger)のうちの少なくとも1つを含んでよい。
(2)現在のダウンリンク信号の信号品質が低下する。
具体的には、信号品質変化を決定するために用いられる構成パラメータは、第1の閾値、振幅のヒステリシス(hysteresis)、ダウンリンク信号の数N又はタイムツートリガ(TimeToTrigger)のうちの少なくとも1つを含んでよい。
(3)候補ダウンリンク信号の信号品質が、現在のダウンリンク信号の信号品質よりも高くなり、第1のオフセットよりも少なくとも高い。
具体的には、信号品質変化を決定するために用いられる構成パラメータは、第1のオフセット、振幅のヒステリシス(hysteresis)、現在のダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値Obs、現在のダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値Ofs、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値Obn、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値Ofn、複数のダウンリンク信号の数N又はタイムツートリガ(TimeToTrigger)のうちの少なくとも1つを含んでよい。
(4)候補ダウンリンク信号の信号品質が向上する。
具体的には、信号品質変化を決定するために用いられる構成パラメータは、第2の閾値、振幅のヒステリシス(hysteresis)、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値Obn、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値Ofn、複数のダウンリンク信号の数N又はタイムツートリガ(TimeToTrigger)のうちの少なくとも1つを含んでよい。
(5)現在のダウンリンク信号の信号品質が低下し、候補ダウンリンク信号の信号品質が向上する。
具体的には、信号品質変化を決定するために用いられる構成パラメータは、第3の閾値、第4の閾値、振幅のヒステリシス(hysteresis)、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値Obn、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値Ofn、ダウンリンク信号の数N又はタイムツートリガ(TimeToTrigger)のうちの少なくとも1つを含んでよい。
具体的には、本願で提供される切替条件は、以下のものを含んでよいが、それに限定されるものではない。
(1)第1の切替条件は、Ms−Hysteresis>Threshold1である。
Msは、現在のダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Threshold1は、第1の閾値を表す。
具体的には、第1の切替条件は、現在のダウンリンク信号の信号品質が向上することに適用可能である。
(2)第2の切替条件は、Ms+Hysteresis<Threshold1である。
Msは、現在のダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Threshold1は、第1の閾値を表す。
具体的には、第2の切替条件は、現在のダウンリンク信号の信号品質が低下することに適用可能である。
(3)第3の切替条件は、Mn+Obn+Ofn−Hysteresis>Ms+Obs+Ofs+Offset1である。
Msは、現在のダウンリンク信号の信号品質を表し、Mnは、候補ダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Obnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値を表し、Ofnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値を表し、Obsは、現在のダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値を表し、Ofsは、現在のダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値を表し、Offset1は、第1のオフセットを表す。
具体的には、第3の切替条件は、候補ダウンリンク信号の信号品質が現在のダウンリンク信号の信号品質よりも高くなり、第1のオフセットOffset1よりも少なくとも高いことに適用可能である。
(4)第4の切替条件は、Mn+Obn+Ofn−Hysteresis>Threshold2である。
Mnは、候補ダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Obnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値を表し、Ofnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値を表し、Threshold2は、第2の閾値を表す。
具体的には、第4の切替条件は、候補ダウンリンク信号の信号品質が向上することに適用可能である。
(5)第5の切替条件は、Ms+Hysteresis<Threshold3であり、かつ、Mn+Obn+Ofn−Hysteresis>Threshold4である。
Msは、現在のダウンリンク信号の信号品質を表し、Mnは、候補ダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Obnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値を表し、Ofnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値を表し、Threshold3は、第3の閾値を表し、Threshold4は、第4の閾値を表す。
具体的には、第5の切替条件は、現在のダウンリンク信号の信号品質が低下し、候補ダウンリンク信号の信号品質が向上するということに適用可能である。
本願では、各切替条件は、実際の要件に基づいて決定されてよい。これは、本願において限定されるものではない。各切替条件に基づいてランダムアクセスリソース切替を実行するために、端末の具体的な決定は、実際の要件に基づいて決定されてもよい。これは、本願において限定されるものではない。以下では、各切替条件、及び、切替条件に基づいて、ランダムアクセスリソース切替を実行することについての具体的な実施例を説明するために、複数の実施形態が用いられる。しかしながら、これは、後続の実施形態での説明に限定されるものではなく、端末は、実際の要件に基づいて、ランダムアクセスリソース切替の具体的な決定をさらに決定してよい。
本願は、複数の切替条件を提供する。具体的には、どれが用いられるかは、実際の要件に基づいて、端末により決定され得る。これは本明細書において限定されるものではない。切替条件に基づいてリソース切替をどのように実行するかが、後続の実施形態において詳細に説明される。ここでは再び詳細を説明しない。
本願において、前述のさまざまな信号品質変化を決定するために用いられる構成パラメータは、まとめて第1構成パラメータと称され得る。オプションで、第1構成パラメータのうちの1又は複数は、システム情報(SI)、残りのシステム情報(RMSI)、ダウンリンク物理制御チャネル(PDCCH)、ダウンリンク制御情報(DCI)、MAC−CE及びRRCシグナリングなどのうちの任意の1又は複数を用いることにより、ネットワークデバイスによって構成されてよい。オプションで、第1構成パラメータのうちの1又は複数は、プロトコルを用いることにより規定されてよい、又は、端末により予め格納され又は予め構成されてよい。
オプションで、振幅のヒステリシス(hysteresis)、タイムツートリガ(TimeToTrigger)、現在のダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値Obs、現在のダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値Ofs、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値Obn、及び、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値Ofnは、デフォルトで0であってよい。
2.プリアンブル伝送電力制御
プリアンブル再伝送の成功率を向上させるために、前述のコンテンツで説明されるランダムアクセスリソース切替に加えて、プリアンブル伝送電力が、さらに増大され得る。しかしながら、プリアンブル伝送電力の増大は、別の端末に対する干渉を引き起こすかもしれない。プリアンブル再伝送の成功率を向上させて、同時にできるだけ干渉を減らすために、ビーム切替の間にプリアンブル伝送電力を増大することの原理が特定される必要がある。本明細書では、ビーム切替は、前述のコンテンツにおいて説明されるランダムアクセスリソース切替(すなわち、基地局ビーム切替に等しい)を含むだけでなく、端末ビーム切替又はビームペア(基地局ビーム−端末ビーム)切替を含むこともできる。
具体的には、プリアンブル伝送電力の過度に急激なランピングを回避するために、複数回のビーム切替が、各パワーランピングレベル(powerRampingLevel)で実行されてよい。具体的には、パワーランピングはM回のビーム切替ごとに一度だけ実行される。これは、ビームスイーピングの後に一度だけ、パワーランピングが実行されることに等しい。ここで、Mは、正の整数であり、ビームの切替回数の最大数、例えば、ランダムアクセスリソースの切替回数の最大数(すなわち、基地局ビームの切替回数の数に等しい)、端末ビームの切替回数の最大数、又は、ビームペアの切替回数の最大数より大きくはない。
具体的には、異なるビーム切替シナリオにおけるプリアンブル伝送電力制御ポリシが、複数の実施形態を用いることにより後で説明され、ここでは詳細を説明しない。
本願では、信号品質は、以下の方式で具現化され得る。
方式1:レイヤ1/レイヤ2/レイヤ3参照信号受信電力(L1/L2/L3 Reference signal received power、L1/L2/L3 RSR)、すなわち、ダウンリンク信号について、参照信号であり、かつ、受信アンテナでの測定を通じて端末により取得されるリニア平均電力。
方式2:レイヤ1/レイヤ2/レイヤ3参照信号の受信品質(L1/L2/L3 Reference signal received quality、L1/L2/L3 RSRQ)。
方式3:レイヤ1/レイヤ2/レイヤ3参照信号の信号対干渉プラス雑音比(L1/L2/L3 Reference signal signal to interference and noise ratio、L1/L2/L3 RS−SINR)。
信号品質は、パスロス(Path Loss、PL)、基地局ダウンリンク参照信号の伝送電力、基地局伝送信号のゲイン(例えば、伝送ビームのビームフォーミングゲイン)、基地局受信信号のゲイン(例えば、受信ビームのビームフォーミングゲイン)、プリアンブル初期受信電力、基地局伝送信号のゲインと基地局受信信号のゲインとの間の差、端末ダウンリンク信号の受信信号のゲイン(例えば、受信ビームのビームフォーミングゲイン)、端末のアップリンクランダムアクセスプリアンブル伝送信号のゲイン(例えば、伝送ビームのビームフォーミングゲイン)、端末のランダムアクセスプリアンブル伝送電力、及び、端末のダウンリンク信号受信ビームのゲインと端末のアップリンクランダムアクセスプリアンブル伝送信号のゲインとの間の差のうちの少なくとも1つのパラメータに基づいて決定されてもよい。オプションで、基地局ダウンリンク参照信号の伝送電力、基地局伝送信号のゲイン、基地局受信信号のゲイン、基地局伝送信号のゲインと基地局受信信号のゲインとの間の差、端末ダウンリンク信号の受信信号のゲイン、端末のアップリンクランダムアクセスプリアンブル伝送信号のゲイン、端末のダウンリンク信号受信ビームのゲインと端末のアップリンクランダムアクセスプリアンブル伝送信号のゲインとの間の差及びRSRPのうちの少なくとも1つに基づいて、空間パスロスPLが決定される。オプションで、信号品質はRSRPであり、空間パスロス、基地局ダウンリンク参照信号の伝送電力、及び、基地局伝送信号のゲインに基づいてRSRPが決定され、例えば、RSRP=基地局ダウンリンク参照信号の伝送電力+基地局伝送信号ゲイン−空間パスロスである。オプションで、信号品質はRSRPであり、空間パスロス、端末ダウンリンク信号の受信信号のゲイン、端末のアップリンクランダムアクセスプリアンブル伝送信号のゲイン、端末のダウンリンク信号受信ビームのゲインと端末のアップリンクランダムアクセスプリアンブル伝送信号のゲインとの間の差により、RSRPが決定され、例えば、RSRP=基地局ダウンリンク参照信号の伝送電力+端末のダウンリンク信号受信ビームのゲインと端末のアップリンクランダムアクセスプリアンブル伝送信号のゲインとの間の差である。LTEにおけるRSRP、RSRQ及びRS−SINRはすべて、信号品質を測定するためのセルレベルのパラメータである。一方、本願におけるRSRP、RSRQ及びRS−SINRは、信号品質を測定するためのビームレベルのパラメータである。
オプションで、信号品質は、同期信号ブロックに基づいた測定を通じて端末により取得されてよく、例えば、SSS及び/又はPBCH DMRSに基づいた測定を通じて取得されてよい。オプションで、信号品質は、チャネル状態情報−ダウンリンク参照信号(CSI−RS)などのダウンリンク参照信号に基づいた測定を通じて端末により取得されてよい。
前述の主要な発明の原理に基づいて、以下では、複数の実施形態を用いることにより、各切替条件、及び、切替条件に基づいたランダムアクセスリソース切替解決手段を詳細に説明する。
(1)実施形態1
(1)実施形態1
本実施形態において、端末は、第1の切替条件に基づいて、ランダムアクセスリソース切替を実行する。図6に示されるように、第1の切替条件は、以下のように表現され得る。
Ms−Hysteresis>Threshold1 (A1−1)
Ms−Hysteresis>Threshold1 (A1−1)
Msは、現在のダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Threshold1は、第1の閾値を表す。図中のTimeToTriggerは、タイムツートリガを表す。
図6に示されるように、第1の切替条件が満たされると、現在のダウンリンク信号の信号品質が向上することを示す。
本実施形態において、第1の切替条件が満たされた後に、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末は、ランダムアクセスを実行するために、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスプリアンブルを再び又は複数回送信し続けてよい。
オプションで、この段階の前に、端末が複数のダウンリンク信号を測定する場合、端末は、別のダウンリンク信号を測定することを直ちに、又は、タイムツートリガ(TimeToTrigger)の後に停止する。
オプションで、端末が、直ちに、又は、タイムツートリガ(TimeToTrigger)の後に、より長い時間期間を用いることによって現在のダウンリンク信号の信号品質を測定する。
本実施形態において、第1の切替条件が満たされた後に、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。さらに、第1の切替条件は、不等式(A1−1)に限定されるものではなく、実際の要件に基づいて適宜修正されてもよい。これは本明細書において限定されるものではない。
オプションで、第1の切替条件の逆の条件は、以下のように表現され得る。
Ms+Hysteresis<Threshold1 (A1−2)
Ms+Hysteresis<Threshold1 (A1−2)
オプションで、第1の切替条件の逆の条件が満たされる場合、第1の切替条件が満たされた後に実行される前回の関連するオペレーション、例えば、前述のいくつかの任意のオペレーションが停止されてよい。これに限定されるものではなく、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。さらに、第1の切替条件の逆の条件は、不等式(A1−2)に限定されるものではなく、実際の要件に基づいて適宜修正されてもよい。これは本明細書において限定されるものではない。
(2)実施形態2
(2)実施形態2
本実施形態において、端末は、第2の切替条件に基づいて、ランダムアクセスリソース切替を実行する。図7に示されるように、第2の切替条件は、以下のように表現され得る。
Ms+Hysteresis<Threshold1 (A2−1)
Ms+Hysteresis<Threshold1 (A2−1)
Msは、現在のダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Threshold1は、第1の閾値を表す。図中のTimeToTriggerは、タイムツートリガを表す。
図7に示されるように、第2の切替条件が満たされる場合、現在のダウンリンク信号の信号品質が低下することを示す。
本実施形態において、第2の切替条件が満たされた後に、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末は、ランダムアクセスを実行するために、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスプリアンブルを再び又は複数回送信し続けてよい。
オプションで、この段階の前に、端末が現在のダウンリンク信号のみを測定する場合、端末は、別のダウンリンク信号又は複数の他のダウンリンク信号の測定を直ちに、又は、タイムツートリガ(TimeToTrigger)の後に開始する。オプションで、この段階の前に、端末が複数のダウンリンク信号を測定する場合、端末は、別のダウンリンク信号又は複数の他のダウンリンク信号の信号品質を測定し続ける。本明細書において、端末により測定されるダウンリンク信号の数は、ダウンリンク信号の総数Nを越えない。
オプションで、端末が、直ちに、又は、タイムツートリガ(TimeToTrigger)の後に、より短い時間期間を用いることによって現在のダウンリンク信号の信号品質又は別のダウンリンク信号の信号品質を測定する。
本実施形態において、第2の切替条件が満たされた後に、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。さらに、第2の切替条件は、不等式(A2−1)に限定されるものではなく、実際の要件に基づいて適宜修正されてもよい。これは本明細書において限定されるものではない。
オプションで、第2の切替条件の逆の条件は、以下のように表現され得る。
Ms−Hysteresis>Threshold1 (A2−2)
Ms−Hysteresis>Threshold1 (A2−2)
オプションで、第2の切替条件の逆の条件が満たされる場合、第2の切替条件が満たされた後に実行される前回の関連するオペレーション、例えば、前述のいくつかの任意のオペレーションが停止されてよい。これに限定されるものではなく、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。さらに、第2の切替条件の逆の条件は、不等式(A2−2)に限定されるものではなく、実際の要件に基づいて適宜修正されてもよい。これは本明細書において限定されるものではない。
(3)実施形態3
(3)実施形態3
本実施形態において、端末は、第3の切替条件に基づいて、ランダムアクセスリソース切替を実行する。図6に示されるように、第3の切替条件は、以下のように表現され得る。
Mn+Obn+Ofn−Hysteresis>Ms+Obs+Ofs+Offset1 (A3−1)
Mn+Obn+Ofn−Hysteresis>Ms+Obs+Ofs+Offset1 (A3−1)
Msは、現在のダウンリンク信号の信号品質を表し、Mnは、候補ダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Obnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値を表し、Ofnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値を表し、Obsは、現在のダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値を表し、Ofsは、現在のダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値を表し、Offset1は、第1のオフセットを表す。図中のTimeToTriggerは、タイムツートリガを表す。
図8に示されるように、第3の切替条件が満たされる場合、候補ダウンリンク信号の信号品質が現在のダウンリンク信号の信号品質よりも高くなり、第1のオフセットOffset1よりも少なくとも高いことを示す。ここでは、1又は複数の候補ダウンリンク信号があり得る。
本実施形態において、第3の切替条件が満たされた後に、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末は、ランダムアクセスを実行するために、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えて、ランダムアクセスプリアンブルを再び送信してよい。オプションで、ランダムアクセスリソース切替の間、端末は、現在の周波数帯域又は別の周波数帯域上の候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えることを選択してよい。
オプションで、端末によりすでに実行されているランダムアクセスプリアンブル伝送の回数がKより大きい場合のみ、端末は、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替える。言い換えれば、すでに実行されているランダムアクセスプリアンブル伝送の回数がKを超えない場合、端末は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスを実行し続ける。ここで、Kは正の整数である。
オプションで、端末により受信されたランダムアクセス再伝送バックオフ値がTより大きい場合のみ、端末は、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替える。言い換えれば、受信したランダムアクセス再伝送バックオフ値がTを超えない場合、端末は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いてランダムアクセスを実行し続ける。ここで、Tは正数である。
前述の二つの任意のオペレーションは、主に、ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソース上での再伝送の回数が特定の回数を超えた後に、端末が別のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスを実行し得るシナリオに適用可能である。例えば、いくつかのダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに比較的多くの数の端末があり、これが、結果として、比較的高い競合確率又は比較的大きな伝送バックオフ値をもたらす。この場合、これらのビームにおいて端末が、特定の回数、プリアンブルを再伝送した後に、ランダムアクセスリソース切替が考慮され得る。
オプションで、端末は、直ちに、又は、タイムツートリガ(TimeToTrigger)の後に、現在のダウンリンク信号を測定することを停止し、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスを実行してよい。
オプションで、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えた後に、端末は、より長い時間期間を用いることによって、ランダムアクセスリソース切替前の現在のダウンリンク信号の信号品質を測定してよい。オプションで、ランダムアクセスリソースを切り替えた後に、端末デバイスは、ランダムアクセスリソース切替前の現在のダウンリンク信号の信号品質を測定することを停止してよい。
本実施形態において、第3の切替条件が満たされた後に、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。さらに、第3の切替条件のエントリ条件は、不等式(A3−1)に限定されるものではなく、実際の要件に基づいて適宜修正されてもよい。これは本明細書において限定されるものではない。
オプションで、第3の切替条件の逆の条件は、以下のように表現され得る。
Mn+Obn+Ofn+Hysteresis<Ms+Obs+Ofs+Offset1 (A3−2)
Mn+Obn+Ofn+Hysteresis<Ms+Obs+Ofs+Offset1 (A3−2)
具体的には、第3の切替条件の逆の条件が満たされる場合、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末は、ランダムアクセスを実行するために、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスプリアンブルを再び又は複数回送信し続けてよい。
オプションで、端末は、直ちに、又は、タイムツートリガ(TimeToTrigger)の後に、より短い時間期間を用いることによって現在のダウンリンク信号又は候補ダウンリンク信号の信号品質を測定してよい。
本実施形態において、第3の切替条件を抜けた後に、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。さらに、第3の切替条件の逆の条件は、不等式(A3−2)に限定されるものではなく、実際の要件に基づいて適宜修正されてもよい。これは本明細書において限定されるものではない。
本実施形態では、ランダムアクセス手順において端末により実行されるランダムアクセスリソース切替の総回数は、ダウンリンク信号の総数Nを越えない。
(4)実施形態4
(4)実施形態4
本実施形態において、端末は、第4の切替条件に基づいてランダムアクセスリソース切替を実行する。図9に示されるように、第4の切替条件は、以下のように表現され得る。
Mn+Obn+Ofn−Hysteresis>Threshold2 (A4−1)
Mn+Obn+Ofn−Hysteresis>Threshold2 (A4−1)
Mnは、候補ダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Obnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値を表し、Ofnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値を表し、Threshold2は、第2の閾値を表す。図中のTimeToTriggerは、タイムツートリガを表す。
図9に示されるように、第4の切替条件が満たされる場合、候補ダウンリンク信号の信号品質が向上されることを示す。ここでは、1又は複数の候補ダウンリンク信号があり得る。
本実施形態において、第4の切替条件が満たされた後に、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションに限定されるものではない。
オプションで、端末は、ランダムアクセスを実行するために、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えて、ランダムアクセスプリアンブルを再び送信してよい。オプションで、ランダムアクセスリソース切替の間、端末は、現在の周波数帯域又は別の周波数帯域上の候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えることを選択してよい。
オプションで、端末は、直ちに、又は、タイムツートリガ(TimeToTrigger)の後に、現在のダウンリンク信号を測定することを停止し、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスを実行してよい。
オプションで、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えた後に、端末は、より長い時間期間を用いることによって、ランダムアクセスリソース切替前の現在のダウンリンク信号の信号品質を測定してよい。オプションで、ランダムアクセスリソースを切り替えた後に、端末は、ランダムアクセスリソース切替前の現在のダウンリンク信号の信号品質を測定することを停止してよい。
各ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースの負荷(load)又は端末の数がさらに考慮される。第4の切替条件が満たされた後に、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末によりすでに実行されているランダムアクセスプリアンブル伝送の回数がKより大きい場合のみ、端末は、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替える。言い換えれば、すでに実行されているランダムアクセスプリアンブル伝送の回数がKを超えない場合、端末は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスを実行し続ける。ここで、Kは正の整数である。
オプションで、端末により受信されたランダムアクセス再伝送バックオフ値がTより大きい場合のみ、端末は、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替える。言い換えれば、受信したランダムアクセス再伝送バックオフ値がTを超えない場合、端末は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いてランダムアクセスを実行し続ける。ここで、Tは正数である。
前述の二つの任意のオペレーションは、主に、ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソース上での再伝送の回数が特定の回数を超えた後に、端末が別のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスを実行し得るシナリオに適用可能である。例えば、いくつかのダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに比較的多くの数の端末があり、これが、結果として、比較的高い競合確率又は比較的大きな伝送バックオフ値をもたらす。この場合、これらのビームにおいて端末が、特定の回数、プリアンブルを再伝送した後に、ランダムアクセスリソース切替が考慮され得る。
本実施形態において、第4の切替条件が満たされた後に、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。さらに、第4の切替条件は、不等式(A4−1)に限定されるものではなく、実際の要件に基づいて適宜修正されてもよい。これは本明細書において限定されるものではない。
オプションで、第4の切替条件の逆の条件は、以下のように表現され得る。
Mn+Obn+Ofn+Hysteresis<Threshold2 (A4−2)
Mn+Obn+Ofn+Hysteresis<Threshold2 (A4−2)
具体的には、第4の切替条件の逆の条件が満たされる場合、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末は、ランダムアクセスを実行するために、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスプリアンブルを再び又は複数回送信し続けてよい。
オプションで、端末は、直ちに、又は、タイムツートリガ(TimeToTrigger)の後に、より短い時間期間を用いることによって現在のダウンリンク信号の信号品質又は候補ダウンリンク信号の信号品質を測定してよい。
本実施形態において、第4の切替条件の逆の条件が満たされた後に、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。さらに、第4の切替条件の逆の条件は、不等式(A4−2)に限定されるものではなく、実際の要件に基づいて適宜修正されてもよい。これは本明細書において限定されるものではない。
本実施形態では、ランダムアクセス手順において端末により実行されるランダムアクセスリソース切替の総回数は、ダウンリンク信号の総数Nを越えない。
(5)実施形態5
(5)実施形態5
本実施形態において、端末は、第5の切替条件に基づいて、ランダムアクセスリソース切替を実行する。図10に示されるように、第5の切替条件は、以下のように表現され得る。
Ms+Hysteresis<Threshold3 (A5−1)、かつ、
Mn+Obn+Ofn−Hysteresis>Threshold4 (A5−2)
Ms+Hysteresis<Threshold3 (A5−1)、かつ、
Mn+Obn+Ofn−Hysteresis>Threshold4 (A5−2)
Msは、現在のダウンリンク信号の信号品質を表し、Mnは、候補ダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Obnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値を表し、Ofnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値を表し、Threshold3は、第3の閾値を表し、Threshold4は、第4の閾値を表す。図中のTimeToTriggerは、タイムツートリガを表す。
図10に示されるように、第5の切替条件が満たされる場合、言い換えれば、不等式(A5−1)及び不等式(A5−2)の両方が満たされる場合、現在のダウンリンク信号の信号品質が低下(第3の閾値よりも低い)しており、候補ダウンリンク信号の信号品質が向上している(第4の閾値よりも低い)ことを示す。ここでは、1又は複数の候補ダウンリンク信号があり得る。
本実施形態において、第5の切替条件が満たされた後に、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末は、ランダムアクセスを実行するために、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えて、ランダムアクセスプリアンブルを再び送信してよい。オプションで、ランダムアクセスリソース切替の間、端末は、現在の周波数帯域又は別の周波数帯域上の候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えることを選択してよい。
オプションで、端末は、直ちに、又は、タイムツートリガ(TimeToTrigger)の後に、現在のダウンリンク信号を測定することを停止し、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスを実行してよい。
オプションで、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えた後に、端末は、より長い時間期間を用いることによって、ランダムアクセスリソース切替前の現在のダウンリンク信号の信号品質を測定してよい。オプションで、ランダムアクセスリソースを切り替えた後に、端末は、ランダムアクセスリソース切替前の現在のダウンリンク信号の信号品質を測定することを停止してよい。
いくつかの任意の実施形態において、不等式(A5−1)又は(A5−2)のいずれか一方が満たされた場合、端末は、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えてランダムアクセスを実行してよい。
各ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースの負荷(load)又は端末の数がさらに考慮される。第5の切替条件が満たされた後に、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末によりすでに実行されているランダムアクセスプリアンブル伝送の回数がKより大きい場合のみ、端末は、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替える。言い換えれば、すでに実行されているランダムアクセスプリアンブル伝送の回数がKを超えない場合、端末は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスを実行し続ける。ここで、Kは正の整数である。
オプションで、端末により受信されたランダムアクセス再伝送バックオフ値がTより大きい場合のみ、端末は、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替える。言い換えれば、受信したランダムアクセス再伝送バックオフ値がTを超えない場合、端末は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いてランダムアクセスを実行し続ける。ここで、Tは正数である。
前述の二つの任意のオペレーションは、主に、ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソース上での再伝送の回数が特定の回数を超えた後に、端末が別のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスを実行し得るシナリオに適用可能である。例えば、いくつかのダウンリンク信号に比較的多くの数の端末があり、これが、結果として、比較的高い競合確率又は比較的大きな伝送バックオフ値をもたらす。この場合、これらのビームにおいて端末が、特定の回数、プリアンブルを再伝送した後に、ランダムアクセスリソース切替が考慮され得る。
本実施形態において、第5の切替条件が満たされた後に、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。さらに、第5の切替条件は、不等式(A5−1)及び(A5−2)に限定されるものではなく、実際の要件に基づいて適宜修正されてもよい。これは本明細書において限定されるものではない。
オプションで、第5の切替条件の逆の条件は、以下のように表現され得る。
Ms−Hysteresis3>Threshold3 (A6−1)、かつ、
Mn+Obn+Ofn+Hysteresis4<Threshold4 (A6−2)
Ms−Hysteresis3>Threshold3 (A6−1)、かつ、
Mn+Obn+Ofn+Hysteresis4<Threshold4 (A6−2)
具体的には、第5の切替条件のいずれかの逆の条件が満たされる場合、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末は、ランダムアクセスを実行するために、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスプリアンブルを再び又は複数回送信し続けてよい。
オプションで、端末は、直ちに、又は、タイムツートリガ(TimeToTrigger)の後に、より短い時間期間を用いることによって現在のダウンリンク信号又は候補ダウンリンク信号の信号品質を測定してよい。
本実施形態において、第5の切替条件の逆の条件が満たされた後に、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。さらに、第5の切替条件の逆の条件は、不等式(A6−1)及び(A6−2)に限定されるものではなく、実際の要件に基づいて適宜修正されてもよい。これは本明細書において限定されるものではない。
本実施形態では、ランダムアクセス手順において端末により実行されるランダムアクセスリソース切替の総回数は、ダウンリンク信号の総数Nを越えない。
(6)実施形態6
(6)実施形態6
本実施形態は、同じダウンリンクビームを用いることによって、複数の異なる周波数帯域上でネットワークデバイスにより複数のダウンリンク信号が個別に送信されるシナリオに適用可能である。現在のダウンリンク信号及び候補ダウンリンク信号はそれぞれ、現在の周波数帯域及び候補周波数帯域に対応する。異なる周波数帯域上のダウンリンク信号は、異なるランダムアクセスリソースと個別に関連付けられている。
同じダウンリンクビームに対して、周波数帯域上の比較的多くの数の端末が、結果として、周波数帯域上で、比較的高い競合確率又は比較的大きな伝送バックオフ値又はディープフェージングをもたらし得る。この場合、ランダムアクセスリソース切替が考慮され得る。
具体的には、端末は、実施形態1から実施形態5におけるいずれかのランダムアクセスリソース切替解決手段を参照してよく、現在の周波数帯域で受信されるダウンリンク信号の測定された信号品質及び候補周波数帯域で受信されるダウンリンク信号の測定された信号品質に基づいて、ランダムアクセスリソース切替を同様の方式で実行する。
具体的には、実施形態1から実施形態5を参照すると、信号品質は、各周波数帯域で送信されるダウンリンク信号の信号品質と置き換えられてよく、ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値は、各周波数帯域で送信されるダウンリンク信号と関連付けられている信号オフセット値と置き換えられてよく、ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値は、各周波数帯域で送信されるダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値と置き換えられてよい。周波数帯域切替の実施例については、実施形態1から実施形態5を参照されたい。ここでは再び詳細を説明しない。
オプションで、端末は、複数のダウンリンク信号を測定する。最も高い信号品質を有するダウンリンク信号の信号品質が、予め格納され又は予め構成された閾値、又は、基地局により規定される閾値を越えていない場合、端末は、ダウンリンクランダムアクセスリソース切替を実行することが認められていない。別の実施形態において、端末は複数のダウンリンク信号を測定する。最も高い信号品質を有するダウンリンク信号の信号品質が、予め格納され又は予め構成された閾値、又は、基地局により規定される閾値を越えていない場合、端末により実行されることが認められているダウンリンクランダムアクセスリソース切替の回数が、予め格納され又は予め構成された閾値回数、又は、基地局により規定される閾値回数を越えていない。
(7)実施形態7
(7)実施形態7
実施形態において、以下の条件のうちの任意の1又は複数が満たされる場合、端末は、ランダムアクセスリソース切替を実行しない。
1.基地局の構成情報が、再伝送プロセスにおいて、端末がランダムアクセスリソースを切り替えることを許可されていないことを示す。
2.基地局の構成情報が、再伝送プロセスにおいて、端末がランダムアクセスリソースを切り替えることを許容されているが、すべての測定されたダウンリンク信号の信号品質が、予め格納され又は予め構成された閾値又は基地局により規定された閾値よりも低いことを示す。
3.基地局の構成情報が、再伝送プロセスにおいて、端末がランダムアクセスリソースを切り替えることを許可されているが、すべての候補ダウンリンク信号の測定された信号品質とすべての現在のダウンリンク信号の測定された信号品質との間の差が、予め格納され又は予め構成された閾値、又は、基地局により規定された閾値よりも小さいことを示す。
実施形態において、基地局の構成情報は、再伝送プロセスにおいて、端末がランダムアクセスリソースを切り替えることを許容されていること、又は、再伝送プロセスにおいて、端末がランダムアクセスリソースを切り替えるか否かを決定することを前提として、以下の条件のうちの任意の数が満たされる場合、端末が、ランダムアクセスリソースを切り替えることを決定する/決定してよい/決定すべきである、ということを示す。
1.候補ダウンリンク信号の信号品質が、第5の閾値を超える場合、又は、候補ダウンリンク信号の信号品質が現在のダウンリンク信号の信号品質よりも高く、第1のオフセットよりも少なくとも高い場合、端末が、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによって、ランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行する。オプションで、第5の閾値は、前述のいくつかの実施形態で言及した第1の閾値、第2の閾値、第3の閾値又は第4の閾値であってよい。オプションで、第1のオフセットは、前述のいくつかの実施形態で言及した第1のオフセットであってよい。
2.ランダムアクセスプリアンブルを送信した後に、端末が、対応するランダムアクセスリソース応答を受信しない。
3.ランダムアクセス手順においてメッセージ3の送信に失敗した場合、又は、ランダムアクセス手順において競合解消に失敗した場合、端末が、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースとは異なるランダムアクセスリソースを用いることによって、ランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行する。
オプションで、条件1及び3の両方が満たされる場合、端末は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースから、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えてよい。
オプションで、本実施形態におけるランダムアクセスリソース切替を許可しないための条件、及び、ランダムアクセスリソース切替を許可するための条件は、任意の方式で、実施形態1から実施形態6のうちの少なくとも1つの切替条件と組み合わされてよい。例えば、ランダムアクセスリソース切替を許可するための条件1は、実施形態2、実施形態3、実施形態4、実施形態5及び実施形態6のうちの少なくとも1つ切替条件のいずれかと組み合わされてよい。例は、組み合わせ方式に過ぎず、実際の適用において限定されるものではない。
前述の主要な発明の原理に基づいて、以下では、複数の実施形態を用いることにより、異なるビーム切替シナリオにおけるプリアンブル伝送電力制御ポリシを詳細に説明する。
まず、実施形態が説明される前に、実施形態における専門用語が最初に説明される。
1.ランダムアクセスプリアンブルの伝送回数の数(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER)は、ランダムアクセスプリアンブル再伝送の総数である。
2.端末ビームの切替回数の最大数は、パワーランピングレベルで実行される端末ビーム切替の回数、又は、パワーランピングレベルでの再伝送のために用いられる端末ビームの数である。
3.基地局ビームの切替回数の最大数は、パワーランピングレベルで実行される基地局ビーム切替の回数、又は、パワーランピングレベルでの再伝送のために用いられる基地局ビーム(基地局ビームに対応するダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソース)の数である。
4.ビームペアの切替回数の最大数は、パワーランピングレベルで実行される端末ビーム−基地局ビームペア切替の回数、又は、パワーランピングレベルでの再伝送のために用いられる端末ビーム及び対応する基地局ビーム(基地局ビームに対応するダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソース)の数である。具体的には、ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースが切り替えられる場合、端末ビームが切り替えられ又は切り替えられない、又は、端末ビーム切替は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに対して維持される。
5.伝送回数の閾値パラメータは、基地局ビーム(又は、ランダムアクセスリソース切替)の連続的な切替を行わない、及び/又は、端末伝送ビームの切替を行わないことを可能にするためのランダムアクセスプリアンブルの伝送回数の最大数である。
6.ダウンリンク参照信号の伝送電力(referenceSignalPower)は、SSブロック内のセカンダリ同期信号SSSの伝送電力及び/又はDMRSである。
7.パワーランピングステップ(powerRampingStep)は、各プリアンブル伝送に対応するパワーランピングレベルを指す。
8.プリアンブル初期受信目標電力(preambleInitialReceivedTargetPower)は、ネットワークデバイスにより予期されるプリアンブル受信電力である。
9.プリアンブルフォーマットは、ランダムアクセスプリアンブルのフォーマットである。
10.最大パワーランピングレベルは初期伝送(パワーランピングカウンタ)と比較したパワーランピングの回数(パワーランピングカウンタ)を指す。最大パワーランピングレベルは、ランピング後に得られる電力(例えば、2において、powerRampingLevel*powerRampingStepがランピング後に取得される電力である)を決定するために、パワーランピングステップpowerRampingStepと組み合わせて用いられる。
11.プリアンブル受信目標電力(PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER)は、ネットワークデバイスによりプリアンブルが実際に受信される電力である。
12.パスロス(PL_c)は、基地局と端末との間の通信リンクのパスロスである。
そして、以下の説明は、基地局ビーム切替、端末ビーム切替及び端末ビーム−基地局ビームペア切替が考慮される。
(1)基地局ビーム切替は、本願で言及されるランダムアクセスリソース切替に等しく、現在のプリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースは、前回のプリアンブル伝送におけるダウンリンク信号とは異なるダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースから来ることを意味する。対応して、基地局ビームの空間受信パラメータは異なり得る。例えば、ある基地局ビームの以下のパラメータのうちの少なくとも1つは、別の基地局ビームのパラメータとは異なり、パラメータは、到来角AoA(angle of arrival)、主到来角Dominant AoA、平均到来角、到来角のパワー角スペクトル(power angular spectrum (PAS) of AoA)、発信角AoD(angle of departure)、主発信角、平均発信角、発信角のパワー角スペクトル、基地局伝送ビームのビームフォーミング、基地局受信ビームのビームフォーミング、空間チャネルの相関関係、平均チャネルゲイン、平均チャネル遅延、遅延拡散delay spread及びドップラー拡散Doppler spreadなどである。
(2)端末ビーム切替は、ランダムアクセスプリアンブル再伝送の間、現在のプリアンブル再伝送に用いられる空間受信パラメータ及び/又はアンテナポートが、前回のプリアンブル伝送とは異なることを意味する。例えば、ある端末ビームの以下パラメータのうちの少なくとも1つが、別の端末ビームのパラメータとは異なり、パラメータは、到来角AoA(angle of arrival)、主到来角Dominant AoA、到来角の平均パワー角スペクトル(power angular spectrum (PAS) of AoA)、発信角AoD(angle of departure)、主発信角、平均発信角、発信角のパワー角スペクトル、端末伝送ビームのビームフォーミング、端末受信ビームのビームフォーミング、空間チャネルの相関関係、平均チャネルゲイン、平均チャネル遅延、遅延拡散delay spread及びドップラー拡散Doppler spreadなどである。
(3)端末ビーム−基地局ビームペア切替は、ランダムアクセスプリアンブル再伝送の間に、現在のプリアンブル再伝送に用いられるダウンリンク信号(SSブロック又はCSI−RS)と関連付けられる空間受信パラメータ及び/又はアンテナポート及び/又はランダムアクセスリソースが、前回のプリアンブル伝送におけるものとは異なることを意味する。例えば、ある端末ビーム−基地局ビームペアの以下のパラメータのうちの少なくとも1つが、別の端末ビーム−基地局ビームペアのパラメータとは異なり、パラメータは、到来角AoA(angle of arrival)、主到来角Dominant AoA、平均到来角、到来角のパワー角スペクトル(power angular spectrum (PAS) of AoA)、発信角AoD(angle of departure)、主発信角、平均発信角、発信角のパワー角スペクトル端末伝送ビームのビームフォーミング、端末受信ビームのビームフォーミング、空間チャネルの相関関係、基地局伝送ビームのビームフォーミング、基地局受信ビームのビームフォーミング、平均チャネルゲイン、平均チャネル遅延、遅延拡散delay spread及びドップラー拡散Doppler spreadなどである。
オプションで、ランダムアクセスの間、ネットワークデバイスは、各ダウンリンク信号に関連するパラメータ(第2構成パラメータと称され得る)を構成してよい。具体的には、パラメータは、ランダムアクセスプリアンブルの伝送回数の最大数、端末ビームの切替回数の最大数、基地局ビームの切替回数の最大数、ビームペアの切替回数の最大数、伝送回数の閾値パラメータ、ダウンリンク参照信号の伝送電力、パワーランピングステップ、プリアンブル初期受信目標電力、プリアンブルフォーマット、最大パワーランピングレベル及び最大伝送電力P_CMAXのうちの少なくとも1つのパラメータを含んでよい。第2構成パラメータは、プリアンブル伝送電力を決定するために用いられてよい。
本願において、同じダウンリンク信号に対応して、前述の3つのパラメータ2から4のそれぞれは、単一の値であってよい、又は、セット又は値の範囲であってよい。例えば、端末ビームの切替回数の最大数は、{1、2、3、4、6、8}である。例えば、基地局の切替回数の最大数は、{1、2、3、4}である。例えば、ビームペアの切替回数の最大数は、{1、2、3、4、6、8、10、12}である。オプションで、前述のパラメータのいずれか1つの構成値は、セットであり、端末は、各パワーランピングレベルでの値を選択して、ビーム切替を実行し、異なるレベルで選択される値は、異なっていてよい。オプションで、前述のパラメータのうちのいずれか一つの構成値がセットである場合、端末は、ビーム切替を実行するために、各パワーランピングレベルにおいて値を選択し、すべてレベルにおいて選択される値が同じでなければならない。オプションで、各パワーランピングレベルにおいて端末により選択される端末伝送ビーム及び/又は基地局受信ビームは同じである。
本願では、ダウンリンク参照信号の伝送電力(referenceSignalPower)に対して、基地局伝送信号のゲインが考慮され、プリアンブル初期受信目標電力(preambleInitialReceivedTargetPower)に対して、基地局受信信号のゲインが考慮される。オプションで、ダウンリンク参照信号の伝送電力(referenceSignalPower)に対して、基地局伝送ビームのゲインと基地局受信信号のゲインとの間の差が考慮される。オプションで、プリアンブル初期受信目標電力(preambleInitialReceivedTargetPower)に対して、基地局伝送ビームのゲインと基地局受信信号のゲインとの間の差が考慮される。オプションで、すべてのダウンリンク信号の参照信号の伝送電力(referenceSignalPower)が異なる。オプションで、すべてのダウンリンク信号に対応するプリアンブル初期受信目標電力(preambleInitialReceivedTargetPower)が異なる。オプションで、信号品質に対して、端末同期信号受信ビームのゲインとランダムアクセスプリアンブル伝送信号のゲインとの間の差が考慮される。
(1)実施形態1
(1)実施形態1
本実施形態におけるランダムアクセス手順では、端末は、1つのビームペア(基地局受信ビーム−端末伝送ビーム)を固定して用いる。
具体的には、(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER)番目のプリアンブル伝送が実行される場合、プリアンブル伝送電力PPRACHは、
PPRACH=min{P_CMAX、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER+PL_c}であり、
ここで、PL_c=referenceSignalPower−信号品質であり、
PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER=preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE+(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER−1)*powerRampingStepである。
PPRACH=min{P_CMAX、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER+PL_c}であり、
ここで、PL_c=referenceSignalPower−信号品質であり、
PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER=preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE+(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER−1)*powerRampingStepである。
前述のアルゴリズムにおいて、因子、preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLEは、ランダムアクセスプリアンブルが初めに伝送された場合に、ネットワークデバイスに到着するランダムアクセスプリアンブルの受信電力を表す。(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER−1)*powerRampingStepは、ランダムアクセスプリアンブル再伝送プロセスにおけるパワーランピング(ramping)電力を表し、プリアンブル伝送電力をランピングするために用いられており、その結果、ランダムアクセスプリアンブル伝送の成功確率を向上させる。
(2)実施形態2
(2)実施形態2
本実施形態では、ランダムアクセス手順において、ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースは、固定して用いられ、プリアンブル再伝送は、各パワーランピングレベルで、K個(ネットワークデバイスにより構成される1又は複数のK)の端末ビームを用いることにより実行される。Kは、正の整数であり、Kは、端末ビームの切替回数の最大数より大きくない。本実施形態において、端末は、端末ビーム切替方式を決定してよい。これは限定されるものではない。
具体的には、(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER)番目のプリアンブル伝送が実行される場合、プリアンブル伝送電力PPRACHは、
PPRACH=min{P_CMAX、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER+PL_c}であり、
ここで、PL_c=referenceSignalPower−信号品質であり、
PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER=preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE+powerRampingLevel*powerRampingStepであり、
powerRampingLevel=floor((PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER−1)/K)であり、
floorは、次の整数に切り捨てることを表し、Kは、正の整数である。オプションで、powerRampingLevelは、powerRampingLevel=ceil(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER/K)と同等に表現され得、ここで、ceilは、次の整数に切り上げることを表す。
PPRACH=min{P_CMAX、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER+PL_c}であり、
ここで、PL_c=referenceSignalPower−信号品質であり、
PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER=preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE+powerRampingLevel*powerRampingStepであり、
powerRampingLevel=floor((PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER−1)/K)であり、
floorは、次の整数に切り捨てることを表し、Kは、正の整数である。オプションで、powerRampingLevelは、powerRampingLevel=ceil(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER/K)と同等に表現され得、ここで、ceilは、次の整数に切り上げることを表す。
前述のアルゴリズムにおいて、因子、preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLEは、ランダムアクセスプリアンブルが初めに伝送された場合に、ネットワークデバイスに到着するランダムアクセスプリアンブルの受信電力を表す。因子、powerRampingLevel*powerRampingStep(すなわち、floor((PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER−1)/K)*powerRampingStep、又は、ceil(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER/N)*powerRampingStep)は、ランダムアクセスプリアンブル再伝送プロセスにおけるパワーランピング(ramping)電力を表す。
本実施形態において、因子、powerRampingLevel*powerRampingStepが用いられ、その結果、以下のものが制御され得る、すなわち、プリアンブル伝送パワーランピングは、K回の端末ビーム切替ごとに一度実行される。
本実施形態において、各パワーランピングレベルで、K回の端末ビーム切替が実行されるべきである。オプションで、任意の2つのパワーランピングレベルi及びjで、個別に用いられるK個の端末ビームは、完全に同じであってよく、i及びjは、非負整数である。このように、プリアンブル伝送電力の過度に急激なランピングを回避することができ、プリアンブル再伝送の成功率を向上させつつ、できるだけ干渉を減らし得る。
(3)実施形態3
(3)実施形態3
本実施形態では、ランダムアクセス手順において、端末伝送ビームが固定して用いられる。しかしながら、各パワーランピングレベルで、N個の異なるダウンリンク信号と関連付けられている(ネットワークデバイスにより構成される1又は複数のN)個のランダムアクセスリソースを用いることにより、プリアンブル再伝送が実行され、ここで、Nは正の整数であり、Nは、基地局ビームの切替回数の最大数より大きくない。本実施形態において、ランダムアクセスリソース切替は、基地局ビーム切替と同等である。具体的には、ランダムアクセスリソース切替の実施例については、前述のコンテンツにおいて説明されるランダムアクセスリソース切替についての前述のいくつかの実施形態を参照されたい。ここでは再び詳細を説明しない。
具体的には、(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER)番目のプリアンブル伝送が実行される場合、プリアンブル伝送電力PPRACHは、
PPRACH=min{P_CMAX、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER+PL_c}であり、
ここで、PL_c=referenceSignalPower−信号品質であり、
PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER=preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE+powerRampingLevel*powerRampingStepであり、
powerRampingLevel=floor((PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER−1)/N)であり、
floorは、次の整数に切り捨てることを表し、Kは、正の整数である。オプションで、powerRampingLevelは、powerRampingLevel=ceil(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER/N)と同等に表現され得、ceilは、次の整数に切り上げることを表す。
PPRACH=min{P_CMAX、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER+PL_c}であり、
ここで、PL_c=referenceSignalPower−信号品質であり、
PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER=preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE+powerRampingLevel*powerRampingStepであり、
powerRampingLevel=floor((PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER−1)/N)であり、
floorは、次の整数に切り捨てることを表し、Kは、正の整数である。オプションで、powerRampingLevelは、powerRampingLevel=ceil(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER/N)と同等に表現され得、ceilは、次の整数に切り上げることを表す。
前述のアルゴリズムにおいて、因子、preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLEは、ランダムアクセスプリアンブルが初めに伝送された場合に、ネットワークデバイスに到着するランダムアクセスプリアンブルの受信電力を表す。因子、powerRampingLevel*powerRampingStep(すなわち、floor((PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER−1/N)*powerRampingStep、又は、ceil(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER/N)*powerRampingStep)は、ランダムアクセスプリアンブル再伝送プロセスにおけるパワーランピング(ramping)電力を表す。
本実施形態において、因子、powerRampingLevel*powerRampingStepが用いられ、その結果、以下のものが制御され得る。すなわち、プリアンブル伝送パワーランピングは、N回のランダムアクセスリソース切替ごとに一度実行される。
さらに、ランダムアクセスリソースが切り替えられる場合、新たな基地局ビーム(又は、対応する基地局ダウンリンク信号)及び端末ビーム(ここでは、端末受信ビームと称される)に対応するパスロスに基づいて、電力が決定される必要がある。
本実施形態において、各パワーランピングレベルで、N回のランダムアクセスリソース切替が実行されるべきである。各第N回目のランダムアクセスリソース切替後のプリアンブル再伝送の間に、パワーランピング(ramping)がプリアンブル伝送電力に対して実行される。具体的には、各第(i*N+1)回目の再伝送(iは正の整数である)の間に、異なるダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースが、現在の再伝送及び前回の再伝送において個別に用いられる場合、パワーランピングが実行される。合計N(i*N+1からi*N+N)回の再伝送の間に、N回のランダムアクセスリソース切替が実行されるべきである。オプションで、任意の2つのパワーランピングレベルi及びjで、個別に用いられるN個のランダムアクセスリソースは、完全に同じであってよく、jは正の整数である。このように、プリアンブル伝送電力の過度に急激なランピングを回避することができ、プリアンブル再伝送の成功率を向上させつつ、できるだけ干渉を減らし得る。
(4)実施形態4
(4)実施形態4
本実施形態では、ランダムアクセス手順において、各パワーランピングレベルで、N個の異なるダウンリンク信号と関連付けられている(ネットワークデバイスにより構成される1又は複数のN)個のランダムアクセスリソースを用いることにより、プリアンブル再伝送が実行され、ここで、Nは正の整数であり、Nは、基地局ビームの切替回数の最大数より大きくない。各ランダムアクセスリソース上でプリアンブル再伝送が実行される場合、端末は、異なる端末ビームを用いてよい。本実施形態において、ランダムアクセスリソース切替は、基地局ビーム切替と同等である。具体的には、ランダムアクセスリソース切替の実施例については、前述のコンテンツにおいて説明されるランダムアクセスリソース切替についての前述のいくつかの実施形態を参照されたい。ここでは再び詳細を説明しない。
具体的には、(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER)回目のプリアンブル伝送が実行される場合、プリアンブル伝送電力PPRACHは、
PPRACH=min{P_CMAX、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER+PL_c}であり、
ここで、PL_c=referenceSignalPower−信号品質であり、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER=preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE+powerRampingLevel*powerRampingStepであり、
powerRampingLevel=floor((PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER−1)/N)であり、
floorは、次の整数に切り捨てることを表し、Kは、正の整数である。オプションで、powerRampingLevelは、powerRampingLevel=ceil(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER/N)と同等に表現され得、ceilは、次の整数に切り上げることを表す。
PPRACH=min{P_CMAX、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER+PL_c}であり、
ここで、PL_c=referenceSignalPower−信号品質であり、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER=preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE+powerRampingLevel*powerRampingStepであり、
powerRampingLevel=floor((PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER−1)/N)であり、
floorは、次の整数に切り捨てることを表し、Kは、正の整数である。オプションで、powerRampingLevelは、powerRampingLevel=ceil(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER/N)と同等に表現され得、ceilは、次の整数に切り上げることを表す。
前述のアルゴリズムにおいて、因子、preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLEは、ランダムアクセスプリアンブルが初めに伝送された場合に、ネットワークデバイスに到着するランダムアクセスプリアンブルの受信電力を表す。因子、powerRampingLevel*powerRampingStep(すなわち、floor((PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER−1)/N)*powerRampingStep、又は、ceil(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER/N)*powerRampingStep)は、ランダムアクセスプリアンブル再伝送プロセスにおけるパワーランピング(ramping)電力を表す。
本実施形態において、因子、powerRampingLevel*powerRampingStepが用いられ、その結果、以下のものが制御され得る。すなわち、プリアンブル伝送パワーランピングは、N回のランダムアクセスリソース切替ごとに一度実行される。
さらに、ランダムアクセスリソースが切り替えられる場合、新たな基地局ビーム(又は、対応する基地局ダウンリンク信号)及び端末ビーム(ここでは、新たな基地局ダウンリンク信号に対応する端末受信ビームと称される)に対応するパスロスに基づいて、電力が決定される必要がある。端末が伝送ビームを切り替える場合、新たな端末伝送ビームの最大信号ゲインが変化し得る。具体的には、新たなパスロスに関して、異なる端末ビームのゲイン間の差は、考慮される必要がある。例えば、パスロスは、現在の端末伝送ビームのゲインと前回の端末伝送ビームのゲインとの間の差を含む、又は、パスロスは、現在の端末伝送ビームのゲインと現在の端末受信ビームのゲインとの間の差を含む。さらに、preambleInitialReceivedTargetPowerは、現在の再伝送のために選択される基地局ビームに対応するパラメータであり、DELTA_PREAMBLEは、現在の再伝送のために選択されるランダムアクセスプリアンブルに対応するパラメータである。
本実施形態において、各パワーランピングレベルで、N回のランダムアクセスリソース切替が実行されるべきである。各第N回目のランダムアクセスリソース切替後のプリアンブル再伝送の間に、パワーランピング(ramping)がプリアンブル伝送電力に対して実行される。具体的には、各第(i*N+1)回目の再伝送(iは正の整数である)の間に、異なるダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースが、現在の再伝送及び前回の再伝送において個別に用いられる場合、パワーランピングが実行される。合計N(i*N+1からi*N+N)回の再伝送の間に、N回のランダムアクセスリソース切替が実行されるべきである。オプションで、任意の2つのパワーランピングレベルi及びjで、個別に用いられるN個のランダムアクセスリソースは、完全に同じであってよく、jは正の整数である。このように、プリアンブル伝送電力の過度に急激なランピングを回避することができ、プリアンブル再伝送の成功率を向上させつつ、できるだけ干渉を減らし得る。
(5)実施形態5
(5)実施形態5
本実施形態では、ランダムアクセス手順において、N(i)個の異なる基地局ビーム−端末ビームペアが、各パワーランピングレベルpowerRampingLevel(i)での再伝送のために用いられ、ここで、N(i)は、ビームペアの切替回数の最大数より大きくない。各基地局ビーム−端末ビームペアにおいて、基地局ビームは異なり得る、及び/又は、端末ビームは異なり得る。
具体的には、(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER)番目のプリアンブル伝送が実行される場合、プリアンブル伝送電力PPRACHは、
PPRACH=min{P_CMAX、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER+PL_c}であり、
ここで、PL_c=referenceSignalPower−信号品質であり、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER=preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE+powerRampingLevel(i)*powerRampingStepであり、
であり、
であり、
powerRampingLevel(i)=i−1であり、
i≦PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTERである。
PPRACH=min{P_CMAX、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER+PL_c}であり、
ここで、PL_c=referenceSignalPower−信号品質であり、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER=preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE+powerRampingLevel(i)*powerRampingStepであり、
powerRampingLevel(i)=i−1であり、
i≦PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTERである。
本実施形態において、
は、現在のパワーランピングレベルですでに実行されているビームペア切替の回数を表す。
さらに、基地局ビーム−端末ビームペア切替が実行される場合、新たな基地局ビーム(又は、対応する基地局ダウンリンク信号)及び端末ビーム(ここでは、新たな基地局ダウンリンク信号に対応する端末受信ビームと称される)に対応するパスロスに基づいて、電力が決定される必要がある。端末が伝送ビームを切り替える場合、新たな端末伝送ビームの最大信号ゲインが変化する。具体的には、新たなパスロスに関して、異なる端末ビームのゲイン間の差が考慮される必要がある。例えば、パスロスは、現在の端末伝送ビームのゲインと前回の端末伝送ビームのゲインとの間の差を含む、又は、パスロスは、現在の端末伝送ビームのゲインと現在の端末受信ビームのゲインとの間の差を含む。さらに、preambleInitialReceivedTargetPowerは、現在の再伝送のために選択される基地局ビームに対応するパラメータであり、DELTA_PREAMBLEは、現在の再伝送のために選択されるランダムアクセスプリアンブルに対応するパラメータである。
オプションで、異なるパワーランピングレベルiで、N(i)回切り替えられるビームペアは、同じであっても異なっていてもよい。
オプションで、2つのパワーランピングレベルi及びjについて、i<jであり、N(i)≦N(j)である。
オプションで、2つのパワーランピングレベルi及びjは、i<jであり、N(i)≧N(j)である。
本実施形態において、各パワーランピングレベルpowerRampingLevel(i)で、N(i)回の基地局ビーム−端末ビームペア切替が実行されるために必要である。N(i)回の基地局ビーム−端末ビームペア切替後のプリアンブル再伝送の間に、パワーランピング(ramping)が、プリアンブル伝送電力に対して実行される。このように、プリアンブル伝送電力の過度に急激なランピングを回避することができ、プリアンブル再伝送の成功率を向上させつつ、できるだけ干渉を減らし得る。
オプションで、powerRampingLevel(i)=k*(i−1)である。k>1の場合、プリアンブル伝送電力は、より早くランピングされてよい。k<1の場合、プリアンブル伝送電力は、より遅くランピングされてよい。
オプションで、端末は、ランダムアクセス再伝送プロセスにおいて、基地局ビームと端末ビームとを切り替える。同じパワーランピングレベルにおいて、N回のダウンリンク基地局ビーム切替及びK回の端末ビーム切替が実行されるのに必要である。基地局ビーム切替及び端末ビーム切替が実行されるときに実行される電力制御については、前述のいくつかの実施形態を参照されたい。ここでは、基地局ビームを切り替えることは、ランダムアクセスリソースを切り替えことに等しい。
オプションで、ランダムアクセスプリアンブルプロセスにおいて、端末は、N個の連続する時間のために同じダウンリンク信号及び/又は同じ端末伝送ビームに対応するランダムアクセスリソースを用いており、Nは、伝送回数の閾値パラメータを越えない。端末は、前述の実施形態のいずれか1つの方式で、ビーム切替を実行し、伝送電力を決定する。
さらに、プリアンブル伝送電力制御の前述のいくつかの実施形態を参照すると、ネットワークデバイスは、端末に対するインジケーション情報の一部(例えば、フラグflag)を構成してよい。例えば、フラグが0である場合、端末は、ビームを切り替えるときにパワーランピングを実行しなくてもよく、及び/又は、フラグが1である場合、N回のビーム切替(基地局ビーム切替、端末ビーム切替、又は、基地局ビーム−端末ビームペア切替)の後に、端末は、パワーランピングを実行し、ビーム切替を実行し続けてよく、及び/又は、フラグが2である場合、N回のビーム切替(基地局ビーム切替、端末ビーム切替、基地局ビーム−端末ビームペア切替)の後に、端末は、パワーランピングを実行する、又は、元の電力を維持してビーム切替を実行し続けることを選択してよい。
本願において、プリアンブル伝送電力制御の前述のいくつかの実施形態は、ランダムアクセスリソース切替について、前述のいくつかの実施形態と組み合わせて実装されてよい。本願において、具体的な組み合わせの形式は、限定されるものではなく、実際の要件に基づいて決定されてよい。
図11は、本願に係る無線通信システム、端末及びネットワークデバイスを示す。無線通信システム10は、端末400及びネットワークデバイス500を含む。端末400は、図1における実施形態の端末103であってよく、ネットワークデバイス500は、図1における実施形態のネットワークデバイス101であってよく、無線通信システム10は、図1で説明される無線通信システム100であってよい。以下では、説明を個別に提供する。
図11に示されるように、端末400は、取得ユニット401、決定ユニット403及び送信ユニット405を含んでよい。
取得ユニット401は、第1構成パラメータを取得するように構成されてよい。
決定ユニット403は、第1構成パラメータに基づいて、複数のダウンリンク信号と個別に関連付けられているランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを決定するように構成されてよい。
送信ユニット405は、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスプリアンブルを再伝送するように構成されてよい。
オプションで、取得ユニット401は、具体的には、ネットワークデバイスによって送信される第1構成パラメータを受信するように構成されてよい。オプションで、取得ユニット401は、具体的には、第1構成パラメータを局所的に取得するように構成されてよく、端末400は、第1構成パラメータで局所的に予め構成されてよい。
いくつかの任意の実施形態において、取得ユニット401は、ネットワークデバイス500により送信される第2構成パラメータを受信し、第2構成パラメータに基づいて、プリアンブル再伝送電力を決定するようにさらに構成されてよい。
具体的には、第2構成パラメータは、プリアンブル伝送回数の最大数、アップリンク端末ビームの切替回数の最大数、ランダムアクセスリソースの切替回数の最大数、基地局ビーム−端末ビームの切替回数の最大数、ランダムアクセスリソース切替を可能にするためのプリアンブル伝送回数の最小数、ダウンリンク参照信号の伝送電力referenceSignalPower、パワーランピングステップpowerRampingStep、プリアンブル初期受信目標電力preambleInitialReceivedTargetPower、プリアンブルフォーマット、最大パワーランピングレベル及び最大伝送電力P_CMAXのうちの少なくとも1つを含んでよく、プリアンブル初期受信目標電力は、基地局受信信号のゲインに関連し、ダウンリンク参照信号の伝送電力は、基地局伝送信号のゲインに関連する。
いくつかの任意の実施形態において、端末400内の送信ユニット405は、具体的には、ランダムアクセス手順において、メッセージ3の送信に失敗した場合、及び/又は、ランダムアクセス手順において、競合解消に失敗した場合、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースとは異なるランダムアクセスリソースを用いることによって、ランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行するように構成され得る。
図11に示されるように、ネットワークデバイス500は、送信ユニット501と受信ユニット503とを含んでよい。
送信ユニット501は、第1構成パラメータを端末400に送信するように構成されてよい。第1構成パラメータは、複数のダウンリンク信号と個別に関連付けられているランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを決定するために、端末によって用いられる。
受信ユニット503は、端末400によって再伝送されるプリアンブルを受信するように構成されてよい。
本願では、ダウンリンク信号は、同期信号ブロック(SSブロック)及びチャネル状態情報−参照信号(CSI−RS)のうちの少なくとも一方を含んでよい。SSブロックは、N個のOFDMシンボルに対応する。1つのSSブロックは、プライマリ同期信号(PSS)、セカンダリ同期信号(SSS)、物理ブロードキャスト信号(PBCH)又は復調参照信号(DMRS)のうちの少なくとも1つを含む。
いくつかの任意の実施形態において、送信ユニット501は、第2構成パラメータを端末400に送信するようにさらに構成され得る。第2構成パラメータは、プリアンブル再伝送電力を決定するために用いられる。
具体的には、第2構成パラメータは、プリアンブル伝送回数の最大数、アップリンク端末ビームの切替回数の最大数、ランダムアクセスリソースの切替回数の最大数、基地局ビーム−端末ビームの切替回数の最大数、ランダムアクセスリソース切替を可能にするためのプリアンブル伝送回数の最小数、ダウンリンク参照信号の伝送電力referenceSignalPower、パワーランピングステップpowerRampingStep、プリアンブル初期受信目標電力preambleInitialReceivedTargetPower、プリアンブルフォーマット、最大パワーランピングレベル及び最大伝送電力P_CMAXのうちの少なくとも1つを含んでよく、プリアンブル初期受信目標電力は、基地局受信信号のゲインに関連し、ダウンリンク参照信号の伝送電力は、基地局伝送信号のゲインに関連する。
端末400又はネットワークデバイス500について、第1構成パラメータの具体的な実装は、以下の通りであってよい。
オプションで、第1構成パラメータは、具体的には、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースとは異なるランダムアクセスリソースを用いることによって、端末400がランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行するか否かを示すために用いられてよい。例えば、第1構成パラメータはフラグビットを含む。フラグビットが0に等しい場合、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによって、端末400がランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行し続けることを示す。フラグビットが1に等しい場合、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースとは異なるランダムアクセスリソースを用いることによって、端末400がランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行することを示す。例は、本願の実施形態に過ぎず、限定を構成すべきでない。実際の適用では、異なる実施形態があってよい。
オプションで、代わりに、第1構成パラメータは、具体的には、現在のダウンリンク信号及び/又は候補ダウンリンク信号の測定された信号品質に基づいて、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソース及び候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを決定するために、端末400によって用いられてよい。具体的には、第1構成パラメータは、ダウンリンク信号の信号品質変化を決定するために用いられてよい。具体的には、第1構成パラメータは、現在のダウンリンク信号及び/又は候補ダウンリンク信号の信号品質変化を決定するために用いられてよく、品質変化は、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを決定するために用いられる。
オプションで、第1構成パラメータのうちの1又は複数は、システム情報(SI)、残りのシステム情報(RMSI)、ダウンリンク物理制御チャネル(PDCCH)、ダウンリンク制御情報(DCI)、MAC−CE、及び、RRCシグナリングなどのうちの任意の1又は複数を用いることにより、ネットワークデバイス500により構成されてよい。オプションで、第1構成パラメータのうちの1又は複数は、プロトコルを用いることにより規定されてよい、又は、端末400は、第1構成パラメータのうちの1又は複数を予め格納又は予め構成してよい。
いくつかの任意の実施形態において、第1構成パラメータは、第5の閾値及び第1のオフセットをさらに含んでよい。オプションで、端末400内の送信ユニット405は、具体的には、候補ダウンリンク信号の信号品質が第5の閾値を超える場合、又は、候補ダウンリンク信号の信号品質が現在のダウンリンク信号の信号品質よりも高く、第1のオフセットよりも少なくとも高い場合、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによって、ランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行するように構成され得る。
本願では、ランダムアクセスリソース切替条件は、プリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを切り替えるか否かを決定するために用いられてよい。ランダムアクセスリソース切替を実行する前に、端末は、各ダウンリンク信号の品質を測定し、現在のダウンリンク信号及び/又は候補ダウンリンク信号の信号品質変化を分析し、最後に、信号品質変化及びランダムアクセスリソース切替条件に基づいて、ランダムアクセスリソースを切り替えるか否かを決定してよい。
具体的には、切替条件及び各切替条件に基づいて、端末400がどのようにランダムアクセスリソース切替を実行するかについては、図6から図10の実施形態を参照されたい。実際の適用では、切替条件は、実際の要件に基づいて決定されてよい。これは、本願において限定されるものではない。各切替条件に基づいてランダムアクセスリソース切替を実行するために、端末400の具体的な決定は、実際の要件に基づいて決定されてもよい。これは、本願において限定されるものではない。
端末400に含まれる機能ユニットの詳細な実装については、前述の実施形態を参照されたいことが理解され得る。ここでは再び詳細を説明しない。ネットワークデバイス500に含まれる機能ユニットの詳細な実装については、前述の実施形態を参照されたい。ここでは再び詳細を説明しない。
結論として、本願で提供される技術的解決手段によれば、ランダムアクセスが実行されている場合、各ダウンリンクビームにより送信されるダウンリンク信号は、ランダムアクセスリソースと個別に関連付けられている。ネットワークデバイスは、各ダウンリンクビームに対応する基地局受信ビームを用いることによって、各ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソース上のプリアンブルを受信する。さらに、端末は、ダウンリンク信号の信号品質であって、測定を通じて取得される信号品質に基づいて、複数のダウンリンク信号から優れた信号品質を有するダウンリンク信号を選択し、ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えてプリアンブル再伝送を実行してよい。この場合、ネットワークデバイスは、ダウンリンクビームに対応する基地局受信ビームを用いることによってプリアンブルを受信することで、プリアンブル再伝送の成功率を向上させ、それにより、遅延を減らす。
当業者であれば、実施形態における方法の処理のすべて又は一部が関連するハードウェアに命令するコンピュータプログラムにより実施されてよいことが理解され得る。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納され得る。プログラムが起動した場合、実施形態における方法の処理が実行される。上述の記憶媒体は、プログラムコードを格納できる任意の媒体、例えば、ROM、ランダムアクセスメモリRAM、磁気ディスク又は光ディスクを含む。
本願は、無線通信技術の分野、特に、信号伝送方法、関連装置及びシステムに関する。
モバイルサービスの発展に伴って、無線通信のデータレート及び効率に対してますます高い要求が課されている。将来の無線通信システムでは、特定のビーム方向への伝送対象の信号のエネルギーを制限することにより、信号の送受信効率を向上させるために、ビームフォーミング技術が用いられる。ビームフォーミング技術は、無線信号の伝送範囲を効果的に拡大し、信号の干渉を低減することで、より高い通信効率を実現し、より高いネットワーク容量を得る。マルチビームネットワークにおいて、ビームスイーピングが時分割方式で実行され、ネットワークデバイスは、複数回異なるビームを送信又は受信する。
マルチビーム技術は、ランダムアクセス手順に適用されてもよい。しかしながら、LTEでは、単一のビームのみが考慮されており、プリアンブル再伝送の間に電力又はリソースリセットが実行される場合、チャネルフェージング又は干渉により引き起こされるランダムアクセス手順の失敗を解決できない。これは、マルチビームネットワークに適合しない。
本願は、プリアンブル再伝送の成功率を向上させて遅延を減らすために、信号伝送方法、関連装置及びシステムを提供する。
第1態様によれば、信号伝送方法が提供され、端末側に適用される。方法は、端末により、第1構成パラメータを取得する段階と、第1構成パラメータに基づいて、複数のダウンリンク信号と個別に関連付けられているランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを決定する段階と、最後に、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスプリアンブルを再伝送する段階とを含んでよい。
オプションで、第1構成パラメータは、ネットワークデバイスによって端末に送信されてよい。オプションで、端末は、第1構成パラメータでローカルに予め構成されてよく、その結果、端末は、第1構成パラメータをローカルに取得し得る。
第2態様によれば、信号伝送方法が提供され、ネットワークデバイス側に適用される。方法は、ネットワークデバイスにより、第1構成パラメータを端末に送信する段階を含んでよい。第1構成パラメータは、複数のダウンリンク信号と個別に関連付けられているランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを決定するために、端末によって用いられてよい。ネットワークデバイスは、端末によって再伝送されるプリアンブルを受信してよい。
第1態様及び第2態様で説明される方法が実施されることで、プリアンブル再伝送の成功率を向上させることができ、遅延を減らす。
本願では、ダウンリンク信号は、同期信号ブロック(SSブロック)及びチャネル状態情報−参照信号(CSI−RS)のうちの少なくとも一方を含んでよい。SSブロックは、N個のOFDMシンボルに対応する。1つのSSブロックは、プライマリ同期信号(PSS)、セカンダリ同期信号(SSS)、物理ブロードキャスト信号(PBCH)又は復調参照信号(DMRS)のうちの少なくとも1つを含む。
以下では、本願における第1構成パラメータの具体的な実施例を説明する。
オプションで、第1構成パラメータは、具体的には、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースとは異なるランダムアクセスリソースを用いることによって、端末がランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行するか否かを示すために用いられてよい。例えば、第1構成パラメータはフラグビットを含む。フラグビットが0に等しい場合、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによって、端末がランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行し続けることを示す。フラグビットが1に等しい場合、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースとは異なるランダムアクセスリソースを用いることによって、端末がランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行することを示す。例は、本願の実施形態に過ぎず、限定を構成すべきでない。実際の適用では、異なる実施形態があってよい。
オプションで、代わりに、第1構成パラメータは、具体的には、現在のダウンリンク信号及び/又は候補ダウンリンク信号の測定された信号品質に基づいて、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソース及び候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを決定するために、端末によって用いられてよい。具体的には、第1構成パラメータは、ダウンリンク信号の信号品質変化を決定するために用いられてよい。具体的には、第1構成パラメータは、現在のダウンリンク信号及び/又は候補ダウンリンク信号の信号品質変化を決定するために用いられてよく、品質変化は、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを決定するために用いられる。
オプションで、第1構成パラメータのうちの1又は複数は、システム情報(SI)、残りの最小システム情報(RMSI)、ダウンリンク物理制御チャネル(PDCCH)、ダウンリンク制御情報(DCI)、MAC−CE及びRRCシグナリングなどのうちの任意の1又は複数を用いることにより、ネットワークデバイスによって構成されてよい。オプションで、第1構成パラメータのうちの1又は複数は、プロトコルを用いることにより規定されてよい、又は、端末により予め格納され又は予め構成されてよい。
第1態様又は第2態様に関して、いくつかの実施形態において、ランダムアクセスリソース切替を実行する前に、端末は、各ダウンリンク信号の品質を測定し、現在のダウンリンク信号及び/又は候補ダウンリンク信号の信号品質変化を分析し、最後に、信号品質変化及びランダムアクセスリソース切替条件に基づいて、ランダムアクセスリソースを切り替えるか否かを決定してよい。以下では、ダウンリンク信号の信号品質変化及び切替条件を個別に説明する。
ダウンリンク信号の信号品質変化は、以下のものを含んでよいが、限定されるものではない。
(1)現在のダウンリンク信号の信号品質が向上する。
具体的には、信号品質変化を決定するために用いられる構成パラメータは、第1の閾値、振幅のヒステリシス(hysteresis)、ダウンリンク信号の数N又はタイムツートリガ(Time To Trigger)のうちの少なくとも1つを含んでよい。
(2)現在のダウンリンク信号の信号品質が低下する。
具体的には、信号品質変化を決定するために用いられる構成パラメータは、第1の閾値、振幅のヒステリシス(hysteresis)、ダウンリンク信号の数N又はタイムツートリガ(Time To Trigger)のうちの少なくとも1つを含んでよい。
(3)候補ダウンリンク信号の信号品質は、現在のダウンリンク信号の信号品質よりも高くなり、第1のオフセットよりも少なくとも高い。
具体的には、信号品質変化を決定するために用いられる構成パラメータは、第1のオフセット、振幅のヒステリシス(hysteresis)、現在のダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値Obs、現在のダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値Ofs、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値Obn、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値Ofn、複数のダウンリンク信号の数N又はタイムツートリガ(Time To Trigger)のうちの少なくとも1つを含んでよい。
(4)候補ダウンリンク信号の信号品質が向上する。
具体的には、信号品質変化を決定するために用いられる構成パラメータは、第2の閾値、振幅のヒステリシス(hysteresis)、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値Obn、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値Ofn、複数のダウンリンク信号の数N又はタイムツートリガ(Time To Trigger)のうちの少なくとも1つを含んでよい。
(5)現在のダウンリンク信号の信号品質が低下し、候補ダウンリンク信号の信号品質が向上する。
具体的には、信号品質変化を決定するために用いられる構成パラメータは、第3の閾値、第4の閾値、振幅のヒステリシス(hysteresis)、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値Obn、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値Ofn、ダウンリンク信号の数N又はタイムツートリガ(Time To Trigger)のうちの少なくとも1つを含んでよい。
具体的には、本願で提供される切替条件は、以下のものを含んでよいが、それに限定されるものではない。
(1)第1の切替条件は、Ms−Hysteresis>Threshold1である。
Msは、現在のダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Threshold1は、第1の閾値を表す。
具体的には、第1の切替条件は、現在のダウンリンク信号の信号品質が向上することに適用可能である。
(2)第2の切替条件は、Ms+Hysteresis<Threshold1である。
Msは、現在のダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Threshold1は、第1の閾値を表す。
具体的には、第2の切替条件は、現在のダウンリンク信号の信号品質が低下することに適用可能である。
(3)第3の切替条件は、Mn+Obn+Ofn−Hysteresis>Ms+Obs+Ofs+Offset1である。
Msは、現在のダウンリンク信号の信号品質を表し、Mnは、候補ダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Obnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値を表し、Ofnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値を表し、Obsは、現在のダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値を表し、Ofsは、現在のダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値を表し、Offset1は、第1のオフセットを表す。
具体的には、第3の切替条件は、候補ダウンリンク信号の信号品質が、現在のダウンリンク信号の信号品質よりも高くなり、第1のオフセットOffset1よりも少なくとも高いことに適用可能である。
(4)第4の切替条件は、Mn+Obn+Ofn−Hysteresis>Threshold2である。
Mnは、候補ダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Obnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値を表し、Ofnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値を表し、Threshold2は、第2の閾値を表す。
具体的には、第4の切替条件は、候補ダウンリンク信号の信号品質が向上することに適用可能である。
(5)第5の切替条件は、Ms+Hysteresis<Threshold3、及び、Mn+Obn+Ofn−Hysteresis>Threshold4である。
Msは、現在のダウンリンク信号の信号品質を表し、Mnは、候補ダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Obnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値を表し、Ofnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値を表し、Threshold3は、第3の閾値を表し、Threshold4は、第4の閾値を表す。
具体的には、第5の切替条件は、現在のダウンリンク信号の信号品質を低下させ、候補ダウンリンク信号の信号品質が向上するということに適用可能される。
本願では、各切替条件は、実際の要件に基づいて決定されてよい。これは、本願において限定されるものではない。各切替条件に基づいてランダムアクセスリソース切替を実行するために、端末の具体的な決定は、実際の要件に基づいて決定されてもよい。これは、本願において限定されるものではない。以下では、本願において提供される切替条件に基づいたランダムアクセスリソース切替についてのいくつかの実施形態を説明する。
実施形態1において、第1の切替条件が満たされた後に、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末は、ランダムアクセスを実行するために、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスプリアンブルを再び又は複数回送信し続けてよい。
オプションで、この段階の前に、端末が複数のダウンリンク信号を測定する場合、端末は、別のダウンリンク信号を測定することを直ちに、又は、タイムツートリガ(Time To Trigger)の後に停止する。
オプションで、端末が、直ちに、又は、タイムツートリガ(Time To Trigger)の後に、より長い時間期間を用いることによって現在のダウンリンク信号の信号品質を測定する。
本実施形態において、第1の切替条件が満たされた後に、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。
実施形態2において、第2の切替条件が満たされた後に、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末は、ランダムアクセスを実行するために、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスプリアンブルを再び又は複数回送信し続けてよい。
オプションで、この段階の前に、端末が現在のダウンリンク信号のみを測定する場合、端末は、別のダウンリンク信号又は複数の他のダウンリンク信号の測定を直ちに、又は、タイムツートリガ(Time To Trigger)の後に開始する。オプションで、この段階の前に、端末が複数のダウンリンク信号を測定する場合、端末は、別のダウンリンク信号又は複数の他のダウンリンク信号の信号品質を測定し続ける。本明細書において、端末により測定されるダウンリンク信号の数は、ダウンリンク信号の総数Nを越えない。
オプションで、端末が、直ちに、又は、タイムツートリガ(Time To Trigger)の後に、より短い時間期間を用いることによって現在のダウンリンク信号の信号品質又は別のダウンリンク信号の信号品質を測定する。
本実施形態において、第2の切替条件が満たされた後に、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。
実施形態3において、第3の切替条件が満たされた後に、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末は、ランダムアクセスを実行するために、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えて、ランダムアクセスプリアンブルを再び送信してよい。オプションで、ランダムアクセスリソース切替の間、端末は、現在の周波数帯域又は別の周波数帯域上の候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えることを選択してよい。
オプションで、端末によりすでに実行されているランダムアクセスプリアンブル伝送の回数がKより大きい場合のみ、端末は、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替える。言い換えれば、すでに実行されているランダムアクセスプリアンブル伝送の回数がKを超えない場合、端末は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスを実行し続ける。ここで、Kは正の整数である。
オプションで、端末により受信されるランダムアクセス再伝送バックオフ値がTより大きい場合のみ、端末は、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替える。言い換えれば、受信したランダムアクセス再伝送バックオフ値がTを超えない場合、端末は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いてランダムアクセスを実行し続ける。ここで、Tは正数である。
前述の二つの任意のオペレーションは、主に、ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソース上での再伝送の回数が特定の回数を超えた後に、端末が別のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスを実行し得るシナリオに適用可能である。例えば、いくつかのダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに対応するカバレッジに比較的多くの数の端末があり、これが、結果として、比較的高い競合確率又は比較的大きな伝送バックオフ値をもたらす。この場合、これらのビームに対応するカバレッジ内で端末が、特定の回数、プリアンブルを再伝送した後に、ランダムアクセスリソース切替が考慮され得る。
オプションで、端末は、直ちに、又は、タイムツートリガ(Time To Trigger)の後に、現在のダウンリンク信号を測定することを停止し、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスを実行してよい。
オプションで、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えた後に、端末は、より長い時間期間を用いることによって、ランダムアクセスリソース切替前の現在のダウンリンク信号の信号品質を測定してよい。オプションで、ランダムアクセスリソースを切り替えた後に、端末は、ランダムアクセスリソース切替前の現在のダウンリンク信号の信号品質を測定することを停止してよい。
本実施形態において、第3の切替条件が満たされた後に、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。
実施形態4において、第4の切替条件が満たされた後に、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末は、ランダムアクセスを実行するために、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えて、ランダムアクセスプリアンブルを再び送信してよい。オプションで、ランダムアクセスリソース切替の間、端末は、現在の周波数帯域又は別の周波数帯域上の候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えることを選択してよい。
オプションで、端末は、直ちに、又は、タイムツートリガ(Time To Trigger)の後に、現在のダウンリンク信号を測定することを停止し、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスを実行してよい。
オプションで、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えた後に、端末は、より長い時間期間を用いることによって、ランダムアクセスリソース切替前の現在のダウンリンク信号の信号品質を測定してよい。オプションで、ランダムアクセスリソースを切り替えた後に、端末は、ランダムアクセスリソース切替前の現在のダウンリンク信号の信号品質を測定することを停止してよい。
各ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースの負荷(load)又は端末の数がさらに考慮される。第4の切替条件が満たされた後に、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末によりすでに実行されているランダムアクセスプリアンブル伝送の回数がKより大きい場合のみ、端末は、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替える。言い換えれば、すでに実行されているランダムアクセスプリアンブル伝送の回数がKを超えない場合、端末は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスを実行し続ける。ここで、Kは正の整数である。
オプションで、端末により受信されたランダムアクセス再伝送バックオフ値がTより大きい場合のみ、端末は、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替える。言い換えれば、受信したランダムアクセス再伝送バックオフ値がTを超えない場合、端末は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いてランダムアクセスを実行し続ける。ここで、Tは正数である。
前述の二つの任意のオペレーションは、主に、ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソース上での再伝送の回数が特定の回数を超えた後に、端末が別のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスを実行し得るシナリオに適用可能である。例えば、いくつかのダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに対応するカバレッジに比較的多くの数の端末があり、これが、結果として、比較的高い競合確率又は比較的大きな伝送バックオフ値をもたらす。この場合、これらのビームにおいて端末が、特定の回数、プリアンブルを再伝送した後に、ランダムアクセスリソース切替が考慮され得る。
本実施形態において、第4の切替条件が満たされた後に、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。
実施形態5において、第5の切替条件が満たされた後に、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末は、ランダムアクセスを実行するために、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えて、ランダムアクセスプリアンブルを再び送信してよい。オプションで、ランダムアクセスリソース切替の間、端末は、現在の周波数帯域又は別の周波数帯域上の候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えることを選択してよい。
オプションで、端末は、直ちに、又は、タイムツートリガ(Time To Trigger)の後に、現在のダウンリンク信号を測定することを停止し、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスを実行してよい。
オプションで、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えた後に、端末は、より長い時間期間を用いることによって、ランダムアクセスリソース切替前の現在のダウンリンク信号の信号品質を測定してよい。オプションで、ランダムアクセスリソースを切り替えた後に、端末は、ランダムアクセスリソース切替前の現在のダウンリンク信号の信号品質を測定することを停止してよい。
いくつかの任意の実施形態において、第5の切替条件における不等式のいずれか一方を満たす場合、端末は、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えてランダムアクセスを実行してよい。
各ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースの負荷(load)又は端末の数がさらに考慮される。第5の切替条件が満たされた後に、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末によりすでに実行されているランダムアクセスプリアンブル伝送の回数がKより大きい場合のみ、端末は、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替える。言い換えれば、すでに実行されているランダムアクセスプリアンブル伝送の回数がKを超えない場合、端末は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスを実行し続ける。ここで、Kは正の整数である。
オプションで、端末により受信されたランダムアクセス再伝送バックオフ値がTより大きい場合のみ、端末は、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替える。言い換えれば、受信したランダムアクセス再伝送バックオフ値がTを超えない場合、端末は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いてランダムアクセスを実行し続ける。ここで、Tは正数である。
前述の二つの任意のオペレーションは、主に、ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソース上での再伝送の回数が特定の回数を超えた後に、端末が別のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスを実行し得るシナリオに適用可能である。例えば、いくつかのダウンリンク信号のカバレッジに比較的多くの数の端末があり、これが、結果として、比較的高い競合確率又は比較的大きな伝送バックオフ値をもたらす。この場合、これらのビームにおいて端末が、特定の回数、プリアンブルを再伝送した後に、ランダムアクセスリソース切替が考慮され得る。
本実施形態において、第5の切替条件が満たされた後に、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。
第1態様又は第2態様に関して、いくつかの実施形態では、以下の条件のうちの任意の1又は複数が満たされる場合、端末は、ランダムアクセスリソース切替を実行しない。
1.基地局の構成情報が、再伝送プロセスにおいて、端末がランダムアクセスリソースを切り替えることを許可されていないことを示す。
2.基地局の構成情報が、再伝送プロセスにおいて、端末がランダムアクセスリソースを切り替えることを許可されているが、すべての測定されるダウンリンク信号の信号品質が、予め格納され又は予め構成された閾値又は基地局により規定された閾値よりも低いことを示す。
3.基地局の構成情報が、再伝送プロセスにおいて、端末がランダムアクセスリソースを切り替えることを許可されているが、すべての候補ダウンリンク信号の測定された信号品質とすべての現在のダウンリンク信号の測定された信号品質との間の差が、予め格納され又は予め構成された閾値、又は、基地局により規定された閾値よりも小さいことを示す。
第1態様又は第2態様に関して、いくつかの実施形態では、基地局の構成情報は、再伝送プロセスにおいて、端末がランダムアクセスリソースを切り替えることを許容されていること、又は、再伝送プロセスにおいて、端末がランダムアクセスリソースを切り替えるか否かを決定することを前提として、以下の条件のうちの任意の数が満たされる場合、端末が、ランダムアクセスリソースを切り替えることを決定する/決定してよい/決定すべきである、ということを示す。
1.候補ダウンリンク信号の信号品質が、第5の閾値を超える場合、又は、候補ダウンリンク信号の信号品質が現在のダウンリンク信号の信号品質よりも高く、第1のオフセットよりも少なくとも高い場合、端末が、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによって、ランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行する。オプションで、第5の閾値は、前述のいくつかの実施形態で言及した第1の閾値、第2の閾値、第3の閾値又は第4の閾値であってよい。オプションで、第1のオフセットは、前述のいくつかの実施形態で言及した第1のオフセットであってよい。
2.ランダムアクセスプリアンブルを送信した後に、端末が、対応するランダムアクセスリソース応答を受信しない。
3.ランダムアクセス手順においてメッセージ3の送信に失敗した場合、又は、ランダムアクセス手順において競合解消に失敗した場合、端末が、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースとは異なるランダムアクセスリソースを用いることによって、ランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行する。
オプションで、条件1及び3の両方が満たされる場合、端末は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースから、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えてよい。
第1態様又は第2態様に関して、いくつかの実施形態では、プリアンブル再伝送の成功率をさらに向上させるために、端末は、プリアンブル伝送電力をさらに向上させてよい。しかしながら、端末は、電力増加により引き起こされる干渉をできるだけ減らす必要がある。
具体的には、プリアンブル伝送電力の過度に急激なランピングを回避するために、複数回のビーム切替が、各パワーランピングレベルで実行されてよい。具体的には、M回のビーム切替ごとに一度だけ、パワーランピングが実行される。これは、ビームスイーピングの後に一度だけ、パワーランピングが実行されることに等しい。ここで、Mは、正の整数であり、ビームの切替回数の最大数、例えば、ランダムアクセスリソースの切替回数の最大数(すなわち、基地局ビームの切替回数の数に等しい)、端末ビームの切替回数の最大数、又は、ビームペアの切替回数の最大数より大きくはない。
オプションで、ランダムアクセスの間、ネットワークデバイスは、各ダウンリンク信号に関連するパラメータ(第2構成パラメータと称され得る)を構成してよい。具体的には、パラメータは、ランダムアクセスプリアンブルの伝送回数の最大数、端末ビームの切替回数の最大数、基地局ビームの切替回数の最大数、ビームペアの切替回数の最大数、伝送回数の閾値パラメータ、ダウンリンク参照信号の伝送電力、パワーランピングステップ、プリアンブル初期受信目標電力、プリアンブルフォーマット、最大パワーランピングレベル及び最大伝送電力P_CMAXのうちの少なくとも1つのパラメータを含んでよい。第2構成パラメータは、プリアンブル伝送電力を決定するために用いられてよい。
本願では、ダウンリンク参照信号の伝送電力に対して、基地局伝送信号のゲインが考慮され、プリアンブル初期受信目標電力に対して、基地局受信信号のゲインが考慮される。オプションで、ダウンリンク参照信号の伝送電力に対して、基地局伝送ビームのゲインと基地局受信信号のゲインとの間の差が考慮される。オプションで、プリアンブル初期受信目標電力に対して、基地局伝送ビームのゲインと基地局受信信号のゲインとの間の差が考慮される。オプションで、すべてのダウンリンク信号の参照信号の伝送電力が異なる。オプションで、すべてのダウンリンク信号に対応するプリアンブル初期受信目標電力が異なる。オプションで、信号品質に対して、端末同期信号受信ビームのゲインとランダムアクセスプリアンブル伝送信号のゲインとの間の差が考慮される。
第3態様によれば、本願は、端末を提供する。端末は、第1態様又は第1態様の可能な実施例のいずれか一つにおいて提供される方法を対応して実行するように構成される、複数の機能モジュールを含んでよい。
第4態様によれば、本願は、ネットワークデバイスを提供する。ネットワークデバイスは、第2態様又は第2態様の可能な実施例のいずれか一つにおいて提供される方法を対応して実行するように構成される複数の機能モジュールを含んでよい。
第5態様によれば、本願は、第1態様で説明される信号伝送方法を実行するように構成される端末を提供する。端末は、メモリと、メモリに連結されるプロセッサと、トランシーバとを含んでよい。トランシーバは、別の通信デバイス(例えば、ネットワークデバイス)と通信するように構成される。メモリは、第1態様で説明される信号伝送方法を実施するためのコードを格納するように構成される。プロセッサは、メモリに格納されているプログラムコードを実行する、すなわち、第1態様又は第1態様の可能な実施例のいずれか一つにおいて提供される方法を実行するように構成される。
第6態様によれば、本願は、第2態様で説明される信号伝送方法を実行するように構成されるネットワークデバイスを提供する。ネットワークデバイスは、メモリと、メモリに連結されるプロセッサと、トランシーバとを含んでよい。トランシーバは、別の通信デバイス(例えば、端末)と通信するように構成される。メモリは、第2態様で説明される信号伝送方法を実施するためのコードを格納するように構成される。プロセッサは、メモリに格納されているプログラムコードを実行する、すなわち、第2態様、又は、第2態様の可能な実施例のいずれか一つにおいて提供される方法を実行するように構成される。
第7態様によれば、通信システムが提供される。通信システムは、端末及びネットワークデバイスを含む。
端末は、第3態様で説明される端末であってよく、ネットワークデバイスは、第4態様で説明されるネットワークデバイスであってよい。代わりに、端末は、第5態様で説明される端末であってよく、代わりに、ネットワークデバイスは、第6態様で説明されるネットワークデバイスであってよい。
第8態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。可読記憶媒体は、命令を格納する。コンピュータ上で命令が起動した場合、コンピュータは、第1態様で説明される信号伝送方法を実行する。
第9態様によれば、別のコンピュータ可読記憶媒体が提供される。可読記憶媒体は、命令を格納する。コンピュータ上で命令が起動した場合、コンピュータは、第2態様で説明される信号伝送方法を実行する。
第10態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータ上でコンピュータプログラム製品が起動した場合、コンピュータは、第1態様で説明される信号伝送方法を実行する。
第11態様によれば、命令を含む別のコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータ上でコンピュータプログラム製品が起動した場合、コンピュータは、第2態様で説明される信号伝送方法を実行する。
本願の実施形態又は背景技術における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下では、本願の実施形態又は背景技術を説明するために必要とされる添付の図面を簡潔に説明する。
本願の実施例で用いられる用語は、単に、本願の特定の実施形態を説明するために用いられるだけであるが、本願を限定することを目的としたものではない。
図1は、本願で用いられる無線通信システムを示す。無線通信システムは、高周波数帯域で動作し得、ロングタームエボリューション(LTE)システムに限定されるものではなく、将来の進化型第5世代(5G)モバイル通信システム、新無線(NR)システム又はマシンツーマシン(M2M)通信システムなどであってよい。図1に示されるように、無線通信システム100は、1又は複数のネットワークデバイス101、1又は複数の端末103及びコアネットワーク(図示されていない)を含んでよい。
ネットワークデバイス101は、基地局であってよい。基地局は、1又は複数の端末と通信するように構成されてよい、又は、いくつかの端末機能を有する1又は複数の基地局と通信(例えば、マクロ基地局とアクセスポイントなどのマイクロ基地局との間の通信)するように構成され得る。基地局は、時分割同期符号分割多元接続(TD−SCDMA)システムにおけるベーストランシーバ基地局(BTS)であってよい、又は、LTEシステムにおける進化型ノードB(Evolved Node B、eNB)、又は、5Gシステム若しくは新無線(NR)システムにおけるgNBであってよい。さらに、代わりに、基地局は、アクセスポイント(AP)、送信/受信ポイント(TRP)、中央ユニット(CU)、別のネットワークエンティティであってよく、前述のネットワークエンティティの機能の一部又はすべてを含んでよい。
端末103は、無線通信システム100全体に分散してよく、静止型であってよい、又は、移動型であってよい。本願のいくつかの実施形態において、端末103は、モバイルデバイス、移動局(mobile station)、移動ユニット(mobile unit)、M2M端末、無線ユニット、リモートユニット、端末エージェント又はモバイルクライアントなどであってよい。
本願において、無線通信システム100は、マルチビーム通信システムである。
ネットワークデバイス101は、大規模アンテナアレイを提供し、ビームフォーミング技術を用いることによってアンテナアレイを制御して、異なる方向を指し示すビームを生成し得る。セル107全体をカバーするために、ネットワークデバイス101は、異なる方向を指し示す複数のビームを用いる必要がある。
例えば、ダウンリンクプロセスにおいて、ネットワークデバイス101は、異なる方向を指し示すビームを連続的に用いて、無線信号(例えば、ダウンリンク参照信号及び/又はダウンリンク同期信号ブロック(SS block))を伝送してよい。このプロセスは、ビームスイーピング(Beam Sweeping)と称される。さらに、端末103は、伝送ビームを測定し、端末103が受信できる伝送ビームの信号品質を決定する。このプロセスは、ビーム測定(Beam measurement)と称される。
将来の通信システムにおいて、端末103はまた、アンテナアレイを提供してよく、異なるビームを変化させて、信号を受信及び送信してよい。言い換えれば、無線通信システム100において、ネットワークデバイス101及び端末103はそれぞれ、複数のビームを用いて通信を実行し得る。ランダムアクセス(RA)プロセスにおいて、端末103がランダムアクセスプリアンブル(preamble)をネットワークデバイス101送信する方式が、図2Aから図2Cに示され得る。
図2Aは、端末103が同じ伝送ビーム(例えば、ビームa)を用いることによってネットワークデバイス101にプリアンブルを送信し、ネットワークデバイス101が複数の受信ビーム(例えば、ビーム1及び3)を用いることによってプリアンブルを受信することを示す。図2Aに示されるシナリオにおいて、ビームa及びビーム1がペアとなり、ビームa及びビーム3がペアとなる。
図2Bは、端末103が複数の伝送ビーム(例えば、ビームa及びb)を用いることによってプリアンブルをネットワークデバイス101に送信し、ネットワークデバイス101が複数の受信ビーム(例えば、ビーム1及び3)を用いることによってプリアンブルを受信することを示す。図2Bに示されるシナリオにおいて、ビームa及びビーム1がペアとなり、ビームb及びビーム3がペアとなる。
図2Cは、端末103が複数の伝送ビーム(例えば、ビームa及びb)を用いることによってプリアンブルをネットワークデバイス101に送信し、ネットワークデバイス101が同じ受信ビーム(例えば、ビーム1)を用いることによってプリアンブルを受信することを示す。図2Cに示されるシナリオにおいて、ビームa及びビーム1がペアとなり、ビームb及びビーム1がペアとなる。
セル107において、図2Aから図2Cに示される3つのプリアンブル送信シナリオは、異なる端末103のランダムアクセス手順において同時に存在してよい、又は、同じ端末103の複数のランダムアクセス手順において連続的に存在してよい。これは本明細書において限定されるものではない。
差分の説明を簡単にするために、ネットワークデバイスの伝送及び受信ビームは、基地局ビームと称され得、基地局伝送ビーム及び基地局受信ビームを含む。ここで、基地局伝送ビームは、本願で言及されるダウンリンク信号である。同様に、端末の伝送及び受信ビームは、端末ビームと称され得、端末伝送ビーム及び端末受信ビームを含む。
プリアンブル再伝送の間に、より高い端末指向性を有する基地局受信ビームは、プリアンブル再伝送の成功率を向上させるのに役立つことが理解され得る。本願では、各基地局受信ビームは、1つの基地局伝送ビームに対応する。本明細書において、基地局受信ビームが基地局伝送ビームと1対1の対応関係にあるということは、基地局受信ビーム及び基地局伝送ビームが同じ指向性を有することを意味する。オプションで、基地局受信ビーム及び基地局受信ビームに対応する基地局伝送ビームは、同じビームであってよく、同じトランシーバ装置を共有できる。オプションで、基地局受信ビームに対応するアンテナポート、及び、基地局受信ビームに対応する基地局伝送ビームに対応するアンテナポートは、疑似コロケーション(QCL)関係にあり得る。オプションで、疑似コロケーション関係は、あるポートの以下のパラメータのうちの少なくとも1つが、別のポートのパラメータと同じである/又は、あるポートの以下のパラメータのうちの少なくとも1つが、別のポートのパラメータと決定された対応関係にあることを意味し、パラメータは、到来角(AoA)、主到来角Dominant AoA、平均到来角、到来角(AoA)のパワー角スペクトル(PAS)、発信角(AoD)、主発信角、平均発信角、発信角のパワー角スペクトル、端末伝送ビームのビームフォーミング、端末受信ビームのビームフォーミング、空間チャネルの相関関係、基地局伝送ビームのビームフォーミング、基地局受信ビームのビームフォーミング、平均チャネルゲイン、平均チャネル遅延、遅延拡散及びドップラー拡散Doppler spreadなどである。
すなわち、優れた端末指向性を有する基地局伝送ビームを選択することは、優れた端末指向性を有する基地局受信ビームを選択することに等しい。本願において、主に説明することは、端末側でより高い端末指向性を用いて基地局伝送ビームをどのように切り替えるかについてである。このように、ネットワークデバイスは、対応する基地局受信ビームを用いることにより、端末により再伝送されたプリアンブルを受信し、それにより、プリアンブル再伝送の成功率を向上させる。
本願において、同じダウンリンク信号/基地局ビーム/端末ビームは、同じダウンリンク信号/基地局ビーム/端末ビームが同じ空間受信パラメータ及び/又は同じアンテナポートを有することを意味する。例えば、あるダウンリンク信号/基地局ビーム/端末ビームの以下のパラメータのうちの少なくとも1つが別のダウンリンク信号/基地局ビーム/端末ビームのパラメータと同じである/又は、あるダウンリンク信号/基地局ビーム/端末ビームの以下のパラメータのうちの少なくとも1つが、別のダウンリンク信号/基地局ビーム/端末ビームのパラメータと決定された対応関係にあり、パラメータは、到来角(AoA)、主到来角Dominant AoA、平均到来角、到来角(AoA)のパワー角スペクトル(PAS)、発信角(AoD)、主発信角、平均発信角、発信角のパワー角スペクトル、端末伝送ビームのビームフォーミング、端末受信ビームのビームフォーミング、空間チャネルの相関関係、基地局伝送ビームのビームフォーミング、基地局受信ビームのビームフォーミング、平均チャネルゲイン、平均チャネル遅延、遅延拡散及びドップラー拡散Doppler spreadなどである。
図3は、本願のいくつかの実施形態に係る端末200を示す。図3に示されるように、端末200は、1又は複数の端末プロセッサ201、メモリ202、通信インタフェース203、受信機205、送信機206、カプラ207、アンテナ208、端末インタフェース209及び(オーディオ入力/出力モジュール210、キー入力モジュール211及びディスプレイ212などを含む)入力/出力モジュールを含んでよい。これらのコンポーネントは、バス204を用いることにより、又は、別の方式で接続され得る。図3では、例えば、コンポーネントはバス204を用いることにより接続される。
通信インタフェース203は、端末200と別の通信デバイス、例えば、ネットワークデバイスとの間の通信のために構成され得る。具体的には、ネットワークデバイスは、図4に示されるネットワークデバイス300であってよい。具体的には、通信インタフェース203は、ロングタームエボリューション(LTE)(4G)通信インタフェースであってよい、又は、5G又は将来の新無線通信インタフェースであってよい。無線通信インタフェースに加えて、端末200は、有線通信インタフェース203、例えば、ローカルアクセスネットワーク(LAN)インタフェースと共に構成されてよい。
送信機206は、端末プロセッサ201により信号出力を伝送する、例えば、ビームフォーミングを通じた指向性送信を実行するように構成されてよい。受信機205は、アンテナ208により受信されるモバイル通信信号を受信する、例えば、ビームフォーミングを通じた指向性受信を実行するように構成されてよい。本願のいくつかの実施形態において、送信機206/受信機205は、伝送信号/受信信号及び重みベクトルW1、...、又はWmを乗算して、信号の指向性送信/受信を制御するように構成されるビームフォーミングコントローラを含んでよい。送信機206/受信機205のビームフォーミングコントローラは、伝送信号/受信信号及び重みベクトルを乗算することにより取得される値を変化させることで、本願で言及される基地局ビーム切替が実施され得る。
本願のいくつかの実施形態において、送信機206及び受信機205は、無線モデムとみなされ得る。1又は複数の送信機206及び受信機205が端末200内にあってよい。アンテナ208は、伝送線における電磁エネルギーを自由空間における電磁波に変換する、又は、自由空間における電磁波を伝送線における電磁エネルギーに変換するように構成され得る。カプラ207は、アンテナ208により受信されるモバイル通信信号を複数のモバイル通信信号に分割し、複数のモバイル通信信号を複数の受信機205に割り当てるように構成される。
図3に示される送信機206及び受信機205に加えて、端末200は、別の通信コンポーネント、例えば、GPS(登録商標)モジュール、Bluetooth(登録商標)(Bluetooth(登録商標))モジュール又はワイヤレス・フィディリティ(Wi−Fi(登録商標))モジュールを含んでよい。前述の説明した無線通信信号に加えて、端末200は、別の無線通信信号、例えば、衛星信号又は短波信号をサポートし得る。無線通信をサポートすることに加えて、端末200は、有線通信をサポートするために、有線ネットワークインタフェース(例えば、LANインタフェース)が提供され得る。
入力/出力モジュールは、端末200と端末/外部環境との間のインタラクションを実行するように構成されてよく、主に、オーディオ入力/出力モジュール210、キー入力モジュール211及びディスプレイ212などを含んでよい。具体的には、入力/出力モジュールは、カメラ、タッチスクリーン及びセンサなどを含んでもよい。入力/出力モジュールは、端末インタフェース209を用いることにより端末プロセッサ201と通信する。
メモリ202は、端末プロセッサ201に連結され、さまざまなソフトウェアプログラム及び/又は複数の命令のセットを格納するように構成される。 具体的には、メモリ202は、高速ランダムアクセスメモリを含んでよく、不揮発性メモリ、例えば、1又は複数のディスクストレージデバイス、フラッシュメモリデバイス又は他の不揮発性ソリッドステートストレージデバイスを含んでよい。メモリ202は、オペレーティングシステム(以下では、システムと簡潔に称される)、例えば、Android(登録商標)、IOS、Windows(登録商標)又はLINUX(登録商標)などの埋め込み型オペレーティングシステムを格納してよい。メモリ202は、ネットワーク通信プログラムをさらに格納してよい。ネットワーク通信プログラムは、1又は複数の追加のデバイス、1又は複数の端末デバイス及び1又は複数のネットワークデバイスと通信するために用いられてよい。メモリ202は、端末インタフェースプログラムをさらに格納してよい。端末インタフェースプログラムは、グラフィカルオペレーションインタフェースを用いることによりアプリケーションプログラムのコンテンツを鮮やかに表示し、入力制御、例えば、メニュー、ダイアログボックス又はキーを用いることにより、アプリケーション上で端末により実行される制御オペレーションを受信してよい。
本願のいくつかの実施形態において、メモリ202は、本願の1又は複数の実施形態において提供される信号伝送方法を端末200側で実施するためのプログラムを格納するように構成されてよい。本願の1又は複数の実施形態において提供される信号伝送方法の実施例に関しては、後続の実施形態を参照されたい。
端末プロセッサ201は、コンピュータ可読命令を読み取り実行するように構成されてよい。具体的には、端末プロセッサ201は、メモリ202に格納されているプログラム、例えば、本願の1又は複数の実施形態において提供される信号伝送方法を端末200側で実施するためのプログラムを呼び出して、プログラムに含まれている命令を実行するように構成されてよい。
端末200は、図1に示される無線通信システム100にある端末103であってよく、モバイルデバイス、移動局(mobile station)、移動ユニット(mobile unit)、無線ユニット、リモートユニット、端末エージェント又はモバイルクライアントなどとして実装されてよいことが理解され得る。
図3に示される端末200は、本願の実施形態の実施例に過ぎないことに留意すべきである。実際の適用では、端末200は、より多い又はより少ないコンポーネントを含んでもよく、これは本明細書において限定されるものではない。
図4は、本願のいくつかの実施形態に係るネットワークデバイス300を示す。図4に示されるように、ネットワークデバイス300は、1又は複数のネットワークデバイスプロセッサ301、メモリ302、通信インタフェース303、送信機305、受信機306、カプラ307及びアンテナ308を含んでよい。これらのコンポーネントは、バス304を用いることにより、又は、別の方式で接続され得る。図4では、例えば、コンポーネントはバス304を用いることにより接続される。
通信インタフェース303は、ネットワークデバイス300と別の通信デバイス、例えば、端末デバイス又は別のネットワークデバイスとの間の通信のために構成され得る。具体的には、端末デバイスは、図3に示される端末200であってよい。具体的には、通信インタフェース303及び通信インタフェース203は、ロングタームエボリューション(LTE)(4G)通信インタフェースであってよい、又は、5G又は将来の新無線通信インタフェースであってよい。無線通信インタフェースに加えて、ネットワークデバイス300は、有線通信をサポートするために、有線通信インタフェース303と共に構成されてよい。例えば、ネットワークデバイス300と別のネットワークデバイス300との間のバックホール接続は、有線通信接続であってよい。
送信機305は、ネットワークデバイスプロセッサ301により出力された信号を伝送する、例えば、ビームフォーミングを通じた指向性送信を実行するように構成されてよい。受信機306は、アンテナ308により受信されるモバイル通信信号を受信する、例えば、ビームフォーミングを通じた指向性受信を実行するように構成されてよい。本願のいくつかの実施形態において、送信機305/受信機306は、伝送信号/受信信号及び重みベクトルW′1、...、又はW′mを乗算して、信号の指向性送信/受信を制御するように構成されるビームフォーミングコントローラを含んでよい。送信機305/受信機306のビームフォーミングコントローラは、伝送信号/受信信号及び重みベクトルを乗算することにより取得される値を変化させることで、本願で言及される基地局ビーム切替が実施され得る。
本願のいくつかの実施形態において、送信機305及び受信機306は、無線モデムとみなされ得る。1又は複数の送信機305及び受信機306がネットワークデバイス300内にあってよい。アンテナ308は、伝送線における電磁エネルギーを自由空間における電磁波に変換する、又は、自由空間における電磁波を伝送線における電磁エネルギーに変換するように構成され得る。カプラ307は、モバイル通信信号を複数の信号に分割し、モバイル通信信号を複数の受信機306に割り当てるように構成され得る。
メモリ302は、ネットワークデバイスプロセッサ301に連結され、さまざまなソフトウェアプログラム及び/又は複数の命令のセットを格納するように構成される。具体的には、メモリ302は、高速ランダムアクセスメモリを含んでよく、不揮発性メモリ、例えば、1又は複数のディスクストレージデバイス、フラッシュメモリデバイス又は他の不揮発性ソリッドステートストレージデバイスを含んでよい。メモリ302は、オペレーティングシステム(以下では、システムと簡潔に称される)、例えば、uCOS、VxWorks又はRTLinuxなどの埋め込み型オペレーティングシステムを格納してよい。メモリ302は、ネットワーク通信プログラムをさらに格納してよい。ネットワーク通信プログラムは、1又は複数の追加のデバイス、1又は複数の端末デバイス及び1又は複数のネットワークデバイスとの通信のために用いられ得る。
ネットワークデバイスプロセッサ301は、無線チャネルを管理し、電話及び通信リンクを確立及び切断し、ローカル制御エリア内の端末にセルハンドオーバ制御を提供するなどを行うように構成されてよい。具体的には、ネットワークデバイスプロセッサ301は、アドミニストレーションモジュール/通信モジュール(AM/CM)(音声経路切替及び情報交換のためのセンタ)、基本モジュール(BM)(呼び出し処理、シグナリング処理、無線リソース管理、無線リンク管理及び回線メンテナンス機能を完了するように構成される)、及び、トランスコーダ及びサブマルチプレクサ(TCSM)(多重化/逆多重化及びトランスコーディング機能を達成するように構成される)などを含んでよい。
本願の本実施形態において、ネットワークデバイスプロセッサ301は、コンピュータ可読命令を読み取り実行するように構成されてよい。具体的には、ネットワークデバイスプロセッサ301は、メモリ302に格納されているプログラム、例えば、本願の1又は複数の実施形態において提供される信号伝送方法をネットワークデバイス300側で実施するためのプログラムを呼び出して、プログラムに含まれている命令を実行するように構成されてよい。
ネットワークデバイス300は、図1に示される無線通信システム100内のネットワークデバイス101であってよく、ベーストランシーバ基地局、無線トランシーバ、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、ノードB、eノードB、アクセスポイント又はTRPなどとして実装されてよいことが理解され得る。
図4に示されるネットワークデバイス300は、本願の実施形態の実施例に過ぎないことに留意すべきである。実際の適用では、ネットワークデバイス300は、より多い又はより少ないコンポーネントを含んでもよく、これは本明細書において限定されるものではない。
無線通信システム100、端末200及びネットワークデバイス300に対応する実施形態に基づいて、本願の実施形態は、信号伝送方法を提供する。
本願において、ランダムアクセスの間に、各ダウンリンクビームを用いることにより送信されるダウンリンク信号は、ランダムアクセスリソースと個別に関連付けられている。ネットワークデバイスは、各ダウンリンクビームに対応する基地局受信ビームを用いることによって、各ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソース上のプリアンブルを受信する。さらに、端末は、ダウンリンク信号の信号品質であって、測定を通じて取得される信号品質に基づいて、複数のダウンリンク信号から優れた信号品質を有するダウンリンク信号を選択し、ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えてプリアンブル再伝送を実行してよい。選択されたダウンリンク信号の品質が優れているので、ダウンリンク信号を送信するために用いられるダウンリンクビームは、優れた端末指向性を有することを示し、また、ダウンリンクビームに対応する基地局受信ビームも優れた端末指向性を有することを示すことが理解され得る。この場合、ネットワークデバイスは、ダウンリンクビームに対応する基地局受信ビームを用いることによってプリアンブルを受信することで、プリアンブル再伝送の成功率を向上させ、それにより、遅延を減らす。すなわち、プリアンブル再伝送の間、端末は、優れた信号品質を有するダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えて、プリアンブル再伝送を実行してよい。本願では、ランダムアクセスリソースは、プリアンブルの時間−周波数リソース及び/又はプリアンブルを含んでよい。
本願では、ランダムアクセスリソース切替は、ランダムアクセスプリアンブル再伝送が実行される場合、このプリアンブル再伝送において用いられるランダムアクセスリソースが、前回のプリアンブル伝送において用いられていたランダムアクセスリソースとは異なることを意味する。本明細書において、異なるランダムアクセスリソースが異なるダウンリンク信号と関連付けられており、ダウンリンク信号は、ダウンリンクビームに一意に対応する。そのため、ランダムアクセスリソースを切り替えることは、ダウンリンクビームを切り替えることに等しく、また、プリアンブルを受信するために用いられる基地局受信ビームを切り替えることにも等しい。
本願では、ダウンリンク信号は、同期信号ブロック(SS block)、及び、チャネル状態情報−参照信号(CSI−RS)のうちの少なくとも一方を含んでよい。SSブロックは、N個のOFDMシンボルに対応する。1つのSSブロックは、プライマリ同期信号(PSS)、セカンダリ同期信号(SSS)、物理ブロードキャスト信号(PBCH)、又は、復調参照信号(DMRS)(例えば、PBCH DMRS)のうちの少なくとも1つを含む。
本願におけるランダムアクセスリソース切替の理解を容易にするために、図5Aから図5Cは、以下での説明のための例として用いられる。
端末により受信される現在のダウンリンク信号がダウンリンク信号2であると仮定して、各ダウンリンクビームを用いることにより送信されるダウンリンク信号と個別に関連付けられているプリアンブルリソースが図5Aに示される。
まず、図5Bに示されるように、ネットワークデバイスは、複数のダウンリンクビームを用いることによって、ダウンリンク信号(例えば、SSブロック)を連続的に送信する。ダウンリンクビームは、ダウンリンク信号に一意に対応する。例えば、ダウンリンクビーム1は、SSブロック1を送信するために用いられ、ダウンリンクビーム2は、SSブロック2を送信するために用いられる。例が、本願を説明するために用いられているに過ぎず、限定として解釈されるものではない。対応して、端末は、ダウンリンク信号(例えば、SSブロック)の信号品質を測定し、測定された信号品質に基づいて、プリアンブル再伝送を実行するために、ダウンリンク信号3と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えことを決定してよい。本明細書において、ダウンリンク信号3の信号品質は、ダウンリンク信号2の信号品質よりも高い。言い換えれば、ダウンリンク信号3を送信するために用いられるダウンリンクビームは、ダウンリンク信号2を送信するために用いられるダウンリンクビームより高い端末指向性を有する。
そして、図5Cに示されるように、端末は、ダウンリンク信号3と関連付けられているランダムアクセスリソース(すなわち、ランダムアクセスリソース3)上でプリアンブルを再伝送する。対応して、ネットワークデバイスは、ダウンリンクビームに個別に対応する基地局受信ビームを用いることにより、ダウンリンク信号と個別に関連付けられているプリアンブルリソース上でプリアンブルを連続的に受信する。ネットワークデバイスは、ダウンリンクビーム3に対応する基地局受信ビームを用いることによってランダムアクセスリソース3上でのプリアンブルの受信に成功し得ることが理解され得る。
プリアンブル再伝送の間、図5Cに示される例に限定されるものではないが、端末は、同じビーム(例えば、ビームa)を用いることによって、ネットワークデバイスにプリアンブルを送信してよい、又は、複数のビーム(例えば、ビームa、b、及びc)を用いることによって、ネットワークデバイスにプリアンブルを送信してよい。これは本明細書において限定されるものではない。
ダウンリンクビーム3の端末指向性が、ダウンリンクビーム2の端末指向性よりも高いので、ネットワークデバイスは、ダウンリンクビーム3に対応する基地局受信ビームを用いることによってプリアンブルを受信し、それにより、プリアンブル再伝送の成功率を向上させることが、図5Aから図5Cに示される例からわかり得る。ランダムアクセスリソース3上で端末により再伝送されるプリアンブルは、ダウンリンクビーム3に対応する基地局受信ビームのみで受信され、各ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースは、前もって合意され得ることを確実にする。このように、各ダウンリンクビームに対応する基地局受信ビームは、ダウンリンクビームを用いることにより送信されるダウンリンク信号と関連付けられているプリアンブルリソース上のみでプリアンブルを受信するために用いられる。具体的には、ダウンリンク信号3を送信するために用いられるダウンリンクビーム3に対応する基地局受信ビームのみが、ランダムアクセスリソース3上でプリアンブルを受信するために用いられる。
図5Aから図5Cは、本願を説明するために用いられているに過ぎず、限定として解釈されるものではない。
具体的には、図5Aに示される各ダウンリンク信号と個別に関連付けられているランダムアクセスリソースは、システム情報(SI)、残りの最小システム情報(RMSI)、ダウンリンク物理制御チャネル(PDCCH)、ダウンリンク制御情報(DCI)、媒体アクセス制御制御エレメント(MAC−CE)又は無線リソース制御(RRC)シグナリングなどのうちの任意の1又は複数を用いることにより、ネットワークデバイスによって構成されてよい。
本願における重要な技術のポイントが以下で説明される。
1.ランダムアクセスリソース切替条件
本願では、ランダムアクセスリソース切替条件は、プリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを切り替えるか否かを決定するために用いられてよい。ランダムアクセスリソース切替を実行する前に、端末は、各ダウンリンク信号の品質を測定し、現在のダウンリンク信号及び/又は候補ダウンリンク信号の信号品質変化を分析し、最後に、信号品質変化及びランダムアクセスリソース切替条件に基づいて、ランダムアクセスリソースを切り替えるか否かを決定してよい。
具体的には、ダウンリンク信号の信号品質変化は、以下のものを含んでよいが、それに限定されるものではない。
(1)現在のダウンリンク信号の信号品質が向上する。
具体的には、信号品質変化を決定するために用いられる構成パラメータは、第1の閾値、振幅のヒステリシス(hysteresis)、ダウンリンク信号の数N又はタイムツートリガ(Time To Trigger)のうちの少なくとも1つを含んでよい。
(2)現在のダウンリンク信号の信号品質が低下する。
具体的には、信号品質変化を決定するために用いられる構成パラメータは、第1の閾値、振幅のヒステリシス(hysteresis)、ダウンリンク信号の数N又はタイムツートリガ(Time To Trigger)のうちの少なくとも1つを含んでよい。
(3)候補ダウンリンク信号の信号品質が、現在のダウンリンク信号の信号品質よりも高くなり、第1のオフセットよりも少なくとも高い。
具体的には、信号品質変化を決定するために用いられる構成パラメータは、第1のオフセット、振幅のヒステリシス(hysteresis)、現在のダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値Obs、現在のダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値Ofs、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値Obn、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値Ofn、複数のダウンリンク信号の数N又はタイムツートリガ(Time To Trigger)のうちの少なくとも1つを含んでよい。
(4)候補ダウンリンク信号の信号品質が向上する。
具体的には、信号品質変化を決定するために用いられる構成パラメータは、第2の閾値、振幅のヒステリシス(hysteresis)、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値Obn、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値Ofn、複数のダウンリンク信号の数N又はタイムツートリガ(Time To Trigger)のうちの少なくとも1つを含んでよい。
(5)現在のダウンリンク信号の信号品質が低下し、候補ダウンリンク信号の信号品質が向上する。
具体的には、信号品質変化を決定するために用いられる構成パラメータは、第3の閾値、第4の閾値、振幅のヒステリシス(hysteresis)、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値Obn、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値Ofn、ダウンリンク信号の数N又はタイムツートリガ(Time To Trigger)のうちの少なくとも1つを含んでよい。
具体的には、本願で提供される切替条件は、以下のものを含んでよいが、それに限定されるものではない。
(1)第1の切替条件は、Ms−Hysteresis>Threshold1である。
Msは、現在のダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Threshold1は、第1の閾値を表す。
具体的には、第1の切替条件は、現在のダウンリンク信号の信号品質が向上することに適用可能である。
(2)第2の切替条件は、Ms+Hysteresis<Threshold1である。
Msは、現在のダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Threshold1は、第1の閾値を表す。
具体的には、第2の切替条件は、現在のダウンリンク信号の信号品質が低下することに適用可能である。
(3)第3の切替条件は、Mn+Obn+Ofn−Hysteresis>Ms+Obs+Ofs+Offset1である。
Msは、現在のダウンリンク信号の信号品質を表し、Mnは、候補ダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Obnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値を表し、Ofnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値を表し、Obsは、現在のダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値を表し、Ofsは、現在のダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値を表し、Offset1は、第1のオフセットを表す。
具体的には、第3の切替条件は、候補ダウンリンク信号の信号品質が現在のダウンリンク信号の信号品質よりも高くなり、第1のオフセットOffset1よりも少なくとも高いことに適用可能である。
(4)第4の切替条件は、Mn+Obn+Ofn−Hysteresis>Threshold2である。
Mnは、候補ダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Obnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値を表し、Ofnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値を表し、Threshold2は、第2の閾値を表す。
具体的には、第4の切替条件は、候補ダウンリンク信号の信号品質が向上することに適用可能である。
(5)第5の切替条件は、Ms+Hysteresis<Threshold3であり、かつ、Mn+Obn+Ofn−Hysteresis>Threshold4である。
Msは、現在のダウンリンク信号の信号品質を表し、Mnは、候補ダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Obnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値を表し、Ofnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値を表し、Threshold3は、第3の閾値を表し、Threshold4は、第4の閾値を表す。
具体的には、第5の切替条件は、現在のダウンリンク信号の信号品質が低下し、候補ダウンリンク信号の信号品質が向上するということに適用可能である。
本願では、各切替条件は、実際の要件に基づいて決定されてよい。これは、本願において限定されるものではない。各切替条件に基づいてランダムアクセスリソース切替を実行するために、端末の具体的な決定は、実際の要件に基づいて決定されてもよい。これは、本願において限定されるものではない。以下では、各切替条件、及び、切替条件に基づいて、ランダムアクセスリソース切替を実行することについての具体的な実施例を説明するために、複数の実施形態が用いられる。しかしながら、これは、後続の実施形態での説明に限定されるものではなく、端末は、実際の要件に基づいて、ランダムアクセスリソース切替の具体的な決定をさらに決定してよい。
本願は、複数の切替条件を提供する。具体的には、どれが用いられるかは、実際の要件に基づいて、端末により決定され得る。これは本明細書において限定されるものではない。切替条件に基づいてリソース切替をどのように実行するかが、後続の実施形態において詳細に説明される。ここでは再び詳細を説明しない。
本願において、前述のさまざまな信号品質変化を決定するために用いられる構成パラメータは、まとめて第1構成パラメータと称され得る。オプションで、第1構成パラメータのうちの1又は複数は、システム情報(SI)、残りの最小システム情報(RMSI)、ダウンリンク物理制御チャネル(PDCCH)、ダウンリンク制御情報(DCI)、MAC−CE及びRRCシグナリングなどのうちの任意の1又は複数を用いることにより、ネットワークデバイスによって構成されてよい。オプションで、第1構成パラメータのうちの1又は複数は、プロトコルを用いることにより規定されてよい、又は、端末により予め格納され又は予め構成されてよい。
オプションで、振幅のヒステリシス(hysteresis)、タイムツートリガ(Time To Trigger)、現在のダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値Obs、現在のダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値Ofs、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値Obn、及び、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値Ofnは、デフォルトで0であってよい。
2.プリアンブル伝送電力制御
プリアンブル再伝送の成功率を向上させるために、前述のコンテンツで説明されるランダムアクセスリソース切替に加えて、プリアンブル伝送電力が、さらに増大され得る。しかしながら、プリアンブル伝送電力の増大は、別の端末に対する干渉を引き起こすかもしれない。プリアンブル再伝送の成功率を向上させて、同時にできるだけ干渉を減らすために、ビーム切替の間にプリアンブル伝送電力を増大することの原理が特定される必要がある。本明細書では、ビーム切替は、前述のコンテンツにおいて説明されるランダムアクセスリソース切替(すなわち、基地局ビーム切替に等しい)を含むだけでなく、端末ビーム切替又はビームペア(基地局ビーム−端末ビーム)切替を含むこともできる。
具体的には、プリアンブル伝送電力の過度に急激なランピングを回避するために、複数回のビーム切替が、各パワーランピングレベル(power ramping level)で実行されてよい。具体的には、パワーランピングはM回のビーム切替ごとに一度だけ実行される。これは、ビームスイーピングの後に一度だけ、パワーランピングが実行されることに等しい。ここで、Mは、正の整数であり、ビームの切替回数の最大数、例えば、ランダムアクセスリソースの切替回数の最大数(すなわち、基地局ビームの切替回数の数に等しい)、端末ビームの切替回数の最大数、又は、ビームペアの切替回数の最大数より大きくはない。
具体的には、異なるビーム切替シナリオにおけるプリアンブル伝送電力制御ポリシが、複数の実施形態を用いることにより後で説明され、ここでは詳細を説明しない。
本願では、信号品質は、以下の方式で具現化され得る。
方式1:レイヤ1/レイヤ2/レイヤ3参照信号受信電力(L1/L2/L3 Reference signal received power、L1/L2/L3 RSR)、すなわち、ダウンリンク信号について、参照信号であり、かつ、受信アンテナでの測定を通じて端末により取得されるリニア平均電力。
方式2:レイヤ1/レイヤ2/レイヤ3参照信号の受信品質(L1/L2/L3 Reference signal received quality、L1/L2/L3 RSRQ)。
方式3:レイヤ1/レイヤ2/レイヤ3参照信号の信号対干渉プラス雑音比(L1/L2/L3 Reference signal signal to interference plus noise ratio、L1/L2/L3 RS−SINR)。
信号品質は、パスロス(PL)、基地局ダウンリンク参照信号の伝送電力、基地局伝送信号のゲイン(例えば、伝送ビームのビームフォーミングゲイン)、基地局受信ビームのゲイン(例えば、受信ビームのビームフォーミングゲイン)、プリアンブル初期受信電力、基地局伝送信号のゲインと基地局受信信号のゲインとの間の差、端末ダウンリンク信号の受信信号のゲイン(例えば、受信ビームのビームフォーミングゲイン)、端末のアップリンクランダムアクセスプリアンブル伝送信号のゲイン(例えば、伝送ビームのビームフォーミングゲイン)、端末のランダムアクセスプリアンブル伝送電力、及び、端末のダウンリンク信号受信ビームのゲインと端末のアップリンクランダムアクセスプリアンブル伝送信号のゲインとの間の差のうちの少なくとも1つのパラメータに基づいて決定されてもよい。オプションで、基地局ダウンリンク参照信号の伝送電力、基地局伝送信号のゲイン、基地局受信信号のゲイン、基地局伝送信号のゲインと基地局受信信号のゲインとの間の差、端末ダウンリンク信号の受信ビームのゲイン、端末のアップリンクランダムアクセスプリアンブル伝送信号のゲイン、端末のダウンリンク信号受信ビームのゲインと端末のアップリンクランダムアクセスプリアンブル伝送信号のゲインとの間の差及びRSRPのうちの少なくとも1つに基づいて、パスロス(PL)が決定される。オプションで、信号品質はRSRPであり、パスロス、基地局ダウンリンク参照信号の伝送電力、及び、基地局伝送信号のゲインに基づいてRSRPが決定され、例えば、RSRP=基地局ダウンリンク参照信号の伝送電力+基地局伝送信号ゲイン−パスロスである。オプションで、信号品質はRSRPであり、パスロス、端末ダウンリンク信号の受信ビームのゲイン、端末のアップリンクランダムアクセスプリアンブル伝送信号のゲイン、端末のダウンリンク信号受信ビームのゲインと端末のアップリンクランダムアクセスプリアンブル伝送信号のゲインとの間の差により、RSRPが決定され、例えば、RSRP=基地局ダウンリンク参照信号の伝送電力+端末のダウンリンク信号受信ビームのゲインと端末のアップリンクランダムアクセスプリアンブル伝送信号のゲインとの間の差である。LTEにおけるRSRP、RSRQ及びRS−SINRはすべて、信号品質を測定するためのセルレベルのパラメータである。一方、本願におけるRSRP、RSRQ及びRS−SINRは、信号品質を測定するためのビームレベルのパラメータである。
オプションで、信号品質は、同期信号ブロックに基づいた測定を通じて端末により取得されてよく、例えば、SSS及び/又はPBCH DMRSに基づいた測定を通じて取得されてよい。オプションで、信号品質は、チャネル状態情報−参照信号(CSI−RS)などのダウンリンク参照信号に基づいた測定を通じて端末により取得されてよい。
前述の主要な発明の原理に基づいて、以下では、複数の実施形態を用いることにより、各切替条件、及び、切替条件に基づいたランダムアクセスリソース切替解決手段を詳細に説明する。
(1)実施形態1
(1)実施形態1
本実施形態において、端末は、第1の切替条件に基づいて、ランダムアクセスリソース切替を実行する。図6に示されるように、第1の切替条件は、以下のように表現され得る。
Ms−Hysteresis>Threshold1 (A1−1)
Ms−Hysteresis>Threshold1 (A1−1)
Msは、現在のダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Threshold1は、第1の閾値を表す。図中のTime To Triggerは、タイムツートリガを表す。
図6に示されるように、第1の切替条件が満たされると、現在のダウンリンク信号の信号品質が向上することを示す。
本実施形態において、第1の切替条件が満たされた後に、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末は、ランダムアクセスを実行するために、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスプリアンブルを再び又は複数回送信し続けてよい。
オプションで、この段階の前に、端末が複数のダウンリンク信号を測定する場合、端末は、別のダウンリンク信号を測定することを直ちに、又は、タイムツートリガ(Time To Trigger)の後に停止する。
オプションで、端末が、直ちに、又は、タイムツートリガ(Time To Trigger)の後に、より長い時間期間を用いることによって現在のダウンリンク信号の信号品質を測定する。
本実施形態において、第1の切替条件が満たされた後に、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。さらに、第1の切替条件は、不等式(A1−1)に限定されるものではなく、実際の要件に基づいて適宜修正されてもよい。これは本明細書において限定されるものではない。
オプションで、第1の切替条件の逆の条件は、以下のように表現され得る。
Ms+Hysteresis<Threshold1 (A1−2)
Ms+Hysteresis<Threshold1 (A1−2)
オプションで、第1の切替条件の逆の条件が満たされる場合、第1の切替条件が満たされた後に実行される前回の関連するオペレーション、例えば、前述のいくつかの任意のオペレーションが停止されてよい。これに限定されるものではなく、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。さらに、第1の切替条件の逆の条件は、不等式(A1−2)に限定されるものではなく、実際の要件に基づいて適宜修正されてもよい。これは本明細書において限定されるものではない。
(2)実施形態2
(2)実施形態2
本実施形態において、端末は、第2の切替条件に基づいて、ランダムアクセスリソース切替を実行する。図7に示されるように、第2の切替条件は、以下のように表現され得る。
Ms+Hysteresis<Threshold1 (A2−1)
Ms+Hysteresis<Threshold1 (A2−1)
Msは、現在のダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Threshold1は、第1の閾値を表す。図中のTimeToTriggerは、タイムツートリガを表す。
図7に示されるように、第2の切替条件が満たされる場合、現在のダウンリンク信号の信号品質が低下することを示す。
本実施形態において、第2の切替条件が満たされた後に、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末は、ランダムアクセスを実行するために、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスプリアンブルを再び又は複数回送信し続けてよい。
オプションで、この段階の前に、端末が現在のダウンリンク信号のみを測定する場合、端末は、別のダウンリンク信号又は複数の他のダウンリンク信号の測定を直ちに、又は、タイムツートリガ(Time To Trigger)の後に開始する。オプションで、この段階の前に、端末が複数のダウンリンク信号を測定する場合、端末は、別のダウンリンク信号又は複数の他のダウンリンク信号の信号品質を測定し続ける。本明細書において、端末により測定されるダウンリンク信号の数は、ダウンリンク信号の総数Nを越えない。
オプションで、端末が、直ちに、又は、タイムツートリガ(Time To Trigger)の後に、より短い時間期間を用いることによって現在のダウンリンク信号の信号品質又は別のダウンリンク信号の信号品質を測定する。
本実施形態において、第2の切替条件が満たされた後に、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。さらに、第2の切替条件は、不等式(A2−1)に限定されるものではなく、実際の要件に基づいて適宜修正されてもよい。これは本明細書において限定されるものではない。
オプションで、第2の切替条件の逆の条件は、以下のように表現され得る。
Ms−Hysteresis>Threshold1 (A2−2)
Ms−Hysteresis>Threshold1 (A2−2)
オプションで、第2の切替条件の逆の条件が満たされる場合、第2の切替条件が満たされた後に実行される前回の関連するオペレーション、例えば、前述のいくつかの任意のオペレーションが停止されてよい。これに限定されるものではなく、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。さらに、第2の切替条件の逆の条件は、不等式(A2−2)に限定されるものではなく、実際の要件に基づいて適宜修正されてもよい。これは本明細書において限定されるものではない。
(3)実施形態3
(3)実施形態3
本実施形態において、端末は、第3の切替条件に基づいて、ランダムアクセスリソース切替を実行する。図6に示されるように、第3の切替条件は、以下のように表現され得る。
Mn+Obn+Ofn−Hysteresis>Ms+Obs+Ofs+Offset1 (A3−1)
Mn+Obn+Ofn−Hysteresis>Ms+Obs+Ofs+Offset1 (A3−1)
Msは、現在のダウンリンク信号の信号品質を表し、Mnは、候補ダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Obnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値を表し、Ofnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値を表し、Obsは、現在のダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値を表し、Ofsは、現在のダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値を表し、Offset1は、第1のオフセットを表す。図中のTimeToTriggerは、タイムツートリガを表す。
図8に示されるように、第3の切替条件が満たされる場合、候補ダウンリンク信号の信号品質が現在のダウンリンク信号の信号品質よりも高くなり、第1のオフセットOffset1よりも少なくとも高いことを示す。ここでは、1又は複数の候補ダウンリンク信号があり得る。
本実施形態において、第3の切替条件が満たされた後に、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末は、ランダムアクセスを実行するために、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えて、ランダムアクセスプリアンブルを再び送信してよい。オプションで、ランダムアクセスリソース切替の間、端末は、現在の周波数帯域又は別の周波数帯域上の候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えることを選択してよい。
オプションで、端末によりすでに実行されているランダムアクセスプリアンブル伝送の回数がKより大きい場合のみ、端末は、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替える。言い換えれば、すでに実行されているランダムアクセスプリアンブル伝送の回数がKを超えない場合、端末は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスを実行し続ける。ここで、Kは正の整数である。
オプションで、端末により受信されたランダムアクセス再伝送バックオフ値がTより大きい場合のみ、端末は、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替える。言い換えれば、受信したランダムアクセス再伝送バックオフ値がTを超えない場合、端末は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いてランダムアクセスを実行し続ける。ここで、Tは正数である。
前述の二つの任意のオペレーションは、主に、ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソース上での再伝送の回数が特定の回数を超えた後に、端末が別のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスを実行し得るシナリオに適用可能である。例えば、いくつかのダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに対応するカバレッジに比較的多くの数の端末があり、これが、結果として、比較的高い競合確率又は比較的大きな伝送バックオフ値をもたらす。この場合、これらのビームにおいて端末が、特定の回数、プリアンブルを再伝送した後に、ランダムアクセスリソース切替が考慮され得る。
オプションで、端末は、直ちに、又は、タイムツートリガ(Time To Trigger)の後に、現在のダウンリンク信号を測定することを停止し、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスを実行してよい。
オプションで、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えた後に、端末は、より長い時間期間を用いることによって、ランダムアクセスリソース切替前の現在のダウンリンク信号の信号品質を測定してよい。オプションで、ランダムアクセスリソースを切り替えた後に、端末は、ランダムアクセスリソース切替前の現在のダウンリンク信号の信号品質を測定することを停止してよい。
本実施形態において、第3の切替条件が満たされた後に、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。さらに、第3の切替条件は、不等式(A3−1)に限定されるものではなく、実際の要件に基づいて適宜修正されてもよい。これは本明細書において限定されるものではない。
オプションで、第3の切替条件の逆の条件は、以下のように表現され得る。
Mn+Obn+Ofn+Hysteresis<Ms+Obs+Ofs+Offset1 (A3−2)
Mn+Obn+Ofn+Hysteresis<Ms+Obs+Ofs+Offset1 (A3−2)
具体的には、第3の切替条件の逆の条件が満たされる場合、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末は、ランダムアクセスを実行するために、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスプリアンブルを再び又は複数回送信し続けてよい。
オプションで、端末は、直ちに、又は、タイムツートリガ(Time To Trigger)の後に、より短い時間期間を用いることによって現在のダウンリンク信号又は候補ダウンリンク信号の信号品質を測定してよい。
本実施形態において、第3の切替条件が満たされた後に、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。さらに、第3の切替条件の逆の条件は、不等式(A3−2)に限定されるものではなく、実際の要件に基づいて適宜修正されてもよい。これは本明細書において限定されるものではない。
本実施形態では、ランダムアクセス手順において端末により実行されるランダムアクセスリソース切替の総回数は、ダウンリンク信号の総数Nを越えない。
(4)実施形態4
(4)実施形態4
本実施形態において、端末は、第4の切替条件に基づいてランダムアクセスリソース切替を実行する。図9に示されるように、第4の切替条件は、以下のように表現され得る。
Mn+Obn+Ofn−Hysteresis>Threshold2 (A4−1)
Mn+Obn+Ofn−Hysteresis>Threshold2 (A4−1)
Mnは、候補ダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Obnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値を表し、Ofnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値を表し、Threshold2は、第2の閾値を表す。図中のTimeToTriggerは、タイムツートリガを表す。
図9に示されるように、第4の切替条件が満たされる場合、候補ダウンリンク信号の信号品質が向上されることを示す。ここでは、1又は複数の候補ダウンリンク信号があり得る。
本実施形態において、第4の切替条件が満たされた後に、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションに限定されるものではない。
オプションで、端末は、ランダムアクセスを実行するために、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えて、ランダムアクセスプリアンブルを再び送信してよい。オプションで、ランダムアクセスリソース切替の間、端末は、現在の周波数帯域又は別の周波数帯域上の候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えることを選択してよい。
オプションで、端末は、直ちに、又は、タイムツートリガ(Time To Trigger)の後に、現在のダウンリンク信号を測定することを停止し、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスを実行してよい。
オプションで、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えた後に、端末は、より長い時間期間を用いることによって、ランダムアクセスリソース切替前の現在のダウンリンク信号の信号品質を測定してよい。オプションで、ランダムアクセスリソースを切り替えた後に、端末は、ランダムアクセスリソース切替前の現在のダウンリンク信号の信号品質を測定することを停止してよい。
各ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースの負荷(load)又は端末の数がさらに考慮される。第4の切替条件が満たされた後に、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末によりすでに実行されているランダムアクセスプリアンブル伝送の回数がKより大きい場合のみ、端末は、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替える。言い換えれば、すでに実行されているランダムアクセスプリアンブル伝送の回数がKを超えない場合、端末は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスを実行し続ける。ここで、Kは正の整数である。
オプションで、端末により受信されたランダムアクセス再伝送バックオフ値がTより大きい場合のみ、端末は、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替える。言い換えれば、受信したランダムアクセス再伝送バックオフ値がTを超えない場合、端末は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いてランダムアクセスを実行し続ける。ここで、Tは正数である。
前述の二つの任意のオペレーションは、主に、ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソース上での再伝送の回数が特定の回数を超えた後に、端末が別のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスを実行し得るシナリオに適用可能である。例えば、いくつかのダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに対応するカバレッジに比較的多くの数の端末があり、これが、結果として、比較的高い競合確率又は比較的大きな伝送バックオフ値をもたらす。この場合、これらのビームにおいて端末が、特定の回数、プリアンブルを再伝送した後に、ランダムアクセスリソース切替が考慮され得る。
本実施形態において、第4の切替条件が満たされた後に、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。さらに、第4の切替条件は、不等式(A4−1)に限定されるものではなく、実際の要件に基づいて適宜修正されてもよい。これは本明細書において限定されるものではない。
オプションで、第4の切替条件の逆の条件は、以下のように表現され得る。
Mn+Obn+Ofn+Hysteresis<Threshold2 (A4−2)
Mn+Obn+Ofn+Hysteresis<Threshold2 (A4−2)
具体的には、第4の切替条件の逆の条件が満たされる場合、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末は、ランダムアクセスを実行するために、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスプリアンブルを再び又は複数回送信し続けてよい。
オプションで、端末は、直ちに、又は、タイムツートリガ(Time To Trigger)の後に、より短い時間期間を用いることによって現在のダウンリンク信号の信号品質又は候補ダウンリンク信号の信号品質を測定してよい。
本実施形態において、第4の切替条件の逆の条件が満たされた後に、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。さらに、第4の切替条件の逆の条件は、不等式(A4−2)に限定されるものではなく、実際の要件に基づいて適宜修正されてもよい。これは本明細書において限定されるものではない。
本実施形態では、ランダムアクセス手順において端末により実行されるランダムアクセスリソース切替の総回数は、ダウンリンク信号の総数Nを越えない。
(5)実施形態5
(5)実施形態5
本実施形態において、端末は、第5の切替条件に基づいて、ランダムアクセスリソース切替を実行する。図10に示されるように、第5の切替条件は、以下のように表現され得る。
Ms+Hysteresis<Threshold3 (A5−1)、かつ、
Mn+Obn+Ofn−Hysteresis>Threshold4 (A5−2)
Ms+Hysteresis<Threshold3 (A5−1)、かつ、
Mn+Obn+Ofn−Hysteresis>Threshold4 (A5−2)
Msは、現在のダウンリンク信号の信号品質を表し、Mnは、候補ダウンリンク信号の信号品質を表し、Hysteresisは、振幅のヒステリシスを表し、Obnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値を表し、Ofnは、候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値を表し、Threshold3は、第3の閾値を表し、Threshold4は、第4の閾値を表す。図中のTimeToTriggerは、タイムツートリガを表す。
図10に示されるように、第5の切替条件が満たされる場合、言い換えれば、不等式(A5−1)及び不等式(A5−2)の両方が満たされる場合、現在のダウンリンク信号の信号品質が低下(第3の閾値よりも低い)しており、候補ダウンリンク信号の信号品質が向上している(第4の閾値よりも低い)ことを示す。ここでは、1又は複数の候補ダウンリンク信号があり得る。
本実施形態において、第5の切替条件が満たされた後に、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末は、ランダムアクセスを実行するために、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えて、ランダムアクセスプリアンブルを再び送信してよい。オプションで、ランダムアクセスリソース切替の間、端末は、現在の周波数帯域又は別の周波数帯域上の候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えることを選択してよい。
オプションで、端末は、直ちに、又は、タイムツートリガ(Time To Trigger)の後に、現在のダウンリンク信号を測定することを停止し、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスを実行してよい。
オプションで、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えた後に、端末は、より長い時間期間を用いることによって、ランダムアクセスリソース切替前の現在のダウンリンク信号の信号品質を測定してよい。オプションで、ランダムアクセスリソースを切り替えた後に、端末は、ランダムアクセスリソース切替前の現在のダウンリンク信号の信号品質を測定することを停止してよい。
いくつかの任意の実施形態において、不等式(A5−1)又は(A5−2)のいずれか一方が満たされた場合、端末は、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えてランダムアクセスを実行してよい。
各ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースの負荷(load)又は端末の数がさらに考慮される。第5の切替条件が満たされた後に、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末によりすでに実行されているランダムアクセスプリアンブル伝送の回数がKより大きい場合のみ、端末は、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替える。言い換えれば、すでに実行されているランダムアクセスプリアンブル伝送の回数がKを超えない場合、端末は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスを実行し続ける。ここで、Kは正の整数である。
オプションで、端末により受信されたランダムアクセス再伝送バックオフ値がTより大きい場合のみ、端末は、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替える。言い換えれば、受信したランダムアクセス再伝送バックオフ値がTを超えない場合、端末は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いてランダムアクセスを実行し続ける。ここで、Tは正数である。
前述の二つの任意のオペレーションは、主に、ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソース上での再伝送の回数が特定の回数を超えた後に、端末が別のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスを実行し得るシナリオに適用可能である。例えば、いくつかのダウンリンク信号のカバレッジに比較的多くの数の端末があり、これが、結果として、比較的高い競合確率又は比較的大きな伝送バックオフ値をもたらす。この場合、これらのビームにおいて端末が、特定の回数、プリアンブルを再伝送した後に、ランダムアクセスリソース切替が考慮され得る。
本実施形態において、第5の切替条件が満たされた後に、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。さらに、第5の切替条件は、不等式(A5−1)及び(A5−2)に限定されるものではなく、実際の要件に基づいて適宜修正されてもよい。これは本明細書において限定されるものではない。
オプションで、第5の切替条件の逆の条件は、以下のように表現され得る。
Ms−Hysteresis3>Threshold3 (A6−1)、かつ、
Mn+Obn+Ofn+Hysteresis4<Threshold4 (A6−2)
Ms−Hysteresis3>Threshold3 (A6−1)、かつ、
Mn+Obn+Ofn+Hysteresis4<Threshold4 (A6−2)
具体的には、第5の切替条件のいずれかの逆の条件が満たされる場合、端末は、以下のオペレーションを実行してよいが、以下のオペレーションを実行することに限定されるものではない。
オプションで、端末は、ランダムアクセスを実行するために、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを選択して、ランダムアクセスプリアンブルを再び又は複数回送信し続けてよい。
オプションで、端末は、直ちに、又は、タイムツートリガ(Time To Trigger)の後に、より短い時間期間を用いることによって現在のダウンリンク信号又は候補ダウンリンク信号の信号品質を測定してよい。
本実施形態において、第5の切替条件の逆の条件が満たされた後に、端末は、実際の要件に基づいて別のオペレーションをさらに実行してよい。これは本明細書において限定されるものではない。さらに、第5の切替条件の逆の条件は、不等式(A6−1)及び(A6−2)に限定されるものではなく、実際の要件に基づいて適宜修正されてもよい。これは本明細書において限定されるものではない。
本実施形態では、ランダムアクセス手順において端末により実行されるランダムアクセスリソース切替の総回数は、ダウンリンク信号の総数Nを越えない。
(6)実施形態6
(6)実施形態6
本実施形態は、同じダウンリンクビームを用いることによって、複数の異なる周波数帯域上でネットワークデバイスにより複数のダウンリンク信号が個別に送信されるシナリオに適用可能である。現在のダウンリンク信号及び候補ダウンリンク信号はそれぞれ、現在の周波数帯域及び候補周波数帯域に対応する。異なる周波数帯域上のダウンリンク信号は、異なるランダムアクセスリソースと個別に関連付けられている。
同じダウンリンクビームに対して、周波数帯域上の比較的多くの数の端末が、結果として、周波数帯域上で、比較的高い競合確率又は比較的大きな伝送バックオフ値又はディープフェージングをもたらし得る。この場合、ランダムアクセスリソース切替が考慮され得る。
具体的には、端末は、実施形態1から実施形態5におけるいずれかのランダムアクセスリソース切替解決手段を参照してよく、現在の周波数帯域で受信されるダウンリンク信号の測定された信号品質及び候補周波数帯域で受信されるダウンリンク信号の測定された信号品質に基づいて、ランダムアクセスリソース切替を同様の方式で実行する。
具体的には、実施形態1から実施形態5を参照すると、信号品質は、各周波数帯域で送信されるダウンリンク信号の信号品質と置き換えられてよく、ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値は、各周波数帯域で送信されるダウンリンク信号と関連付けられている信号オフセット値と置き換えられてよく、ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値は、各周波数帯域で送信されるダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値と置き換えられてよい。周波数帯域切替の実施例については、実施形態1から実施形態5を参照されたい。ここでは再び詳細を説明しない。
オプションで、端末は、複数のダウンリンク信号を測定する。最も高い信号品質を有するダウンリンク信号の信号品質が、予め格納され又は予め構成された閾値、又は、基地局により規定される閾値を越えていない場合、端末は、ダウンリンクランダムアクセスリソース切替を実行することが認められていない。別の実施形態において、端末は複数のダウンリンク信号を測定する。最も高い信号品質を有するダウンリンク信号の信号品質が、予め格納され又は予め構成された閾値、又は、基地局により規定される閾値を越えていない場合、端末により実行されることが認められているダウンリンクランダムアクセスリソース切替の回数が、予め格納され又は予め構成された閾値回数、又は、基地局により規定される閾値回数を越えていない。
(7)実施形態7
(7)実施形態7
実施形態において、以下の条件のうちの任意の1又は複数が満たされる場合、端末は、ランダムアクセスリソース切替を実行しない。
1.基地局の構成情報が、再伝送プロセスにおいて、端末がランダムアクセスリソースを切り替えることを許可されていないことを示す。
2.基地局の構成情報が、再伝送プロセスにおいて、端末がランダムアクセスリソースを切り替えることを許容されているが、すべての測定されたダウンリンク信号の信号品質が、予め格納され又は予め構成された閾値又は基地局により規定された閾値よりも低いことを示す。
3.基地局の構成情報が、再伝送プロセスにおいて、端末がランダムアクセスリソースを切り替えることを許可されているが、すべての候補ダウンリンク信号の測定された信号品質とすべての現在のダウンリンク信号の測定された信号品質との間の差が、予め格納され又は予め構成された閾値、又は、基地局により規定された閾値よりも小さいことを示す。
実施形態において、基地局の構成情報は、再伝送プロセスにおいて、端末がランダムアクセスリソースを切り替えることを許容されていること、又は、再伝送プロセスにおいて、端末がランダムアクセスリソースを切り替えるか否かを決定することを前提として、以下の条件のうちの任意の数が満たされる場合、端末が、ランダムアクセスリソースを切り替えることを決定する/決定してよい/決定すべきである、ということを示す。
1.候補ダウンリンク信号の信号品質が、第5の閾値を超える場合、又は、候補ダウンリンク信号の信号品質が現在のダウンリンク信号の信号品質よりも高く、第1のオフセットよりも少なくとも高い場合、端末が、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによって、ランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行する。オプションで、第5の閾値は、前述のいくつかの実施形態で言及した第1の閾値、第2の閾値、第3の閾値又は第4の閾値であってよい。オプションで、第1のオフセットは、前述のいくつかの実施形態で言及した第1のオフセットであってよい。
2.ランダムアクセスプリアンブルを送信した後に、端末が、対応するランダムアクセスリソース応答を受信しない。
3.ランダムアクセス手順においてメッセージ3の送信に失敗した場合、又は、ランダムアクセス手順において競合解消に失敗した場合、端末が、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースとは異なるランダムアクセスリソースを用いることによって、ランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行する。
オプションで、条件1及び3の両方が満たされる場合、端末は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースから、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えてよい。
オプションで、本実施形態におけるランダムアクセスリソース切替を許可しないための条件、及び、ランダムアクセスリソース切替を許可するための条件は、任意の方式で、実施形態1から実施形態6のうちの少なくとも1つの切替条件と組み合わされてよい。例えば、ランダムアクセスリソース切替を許可するための条件1は、実施形態2、実施形態3、実施形態4、実施形態5及び実施形態6のうちの少なくとも1つ切替条件のいずれかと組み合わされてよい。例は、組み合わせ方式に過ぎず、実際の適用において限定されるものではない。
前述の主要な発明の原理に基づいて、以下では、複数の実施形態を用いることにより、異なるビーム切替シナリオにおけるプリアンブル伝送電力制御ポリシを詳細に説明する。
実施形態が説明される前に、実施形態における専門用語が最初に説明される。
1.ランダムアクセスプリアンブルの伝送回数の数(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER)は、ランダムアクセスプリアンブル再伝送の総数である。
2.端末ビームの切替回数の最大数は、パワーランピングレベルで実行される端末ビーム切替の回数、又は、パワーランピングレベルでの再伝送のために用いられる端末ビームの数である。
3.基地局ビームの切替回数の最大数は、パワーランピングレベルで実行される基地局ビーム切替の回数、又は、パワーランピングレベルでの再伝送のために用いられる基地局ビーム(基地局ビームに対応するダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソース)の数である。
4.ビームペアの切替回数の最大数は、パワーランピングレベルで実行される端末ビーム−基地局ビームペア切替の回数、又は、パワーランピングレベルでの再伝送のために用いられる端末ビーム及び対応する基地局ビーム(基地局ビームに対応するダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソース)の数である。具体的には、ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースが切り替えられる場合、端末ビームが切り替えられ又は切り替えられない、又は、端末ビーム切替は、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに対して維持される。
5.伝送回数の閾値パラメータは、基地局ビーム(又は、ランダムアクセスリソース切替)の連続的な切替を行わない、及び/又は、端末伝送ビームの切替を行わないことを可能にするためのランダムアクセスプリアンブルの伝送回数の最大数である。
6.ダウンリンク参照信号の伝送電力(reference signal power)は、SSブロック内のセカンダリ同期信号SSSの伝送電力及び/又はDMRSである。
7.パワーランピングステップ(power ramping step)は、各プリアンブル伝送に対応するパワーランピングレベルを指す。
8.プリアンブル初期受信目標電力(preamble initial received target power)は、ネットワークデバイスにより予期されるプリアンブル受信電力である。
9.プリアンブルフォーマットは、ランダムアクセスプリアンブルのフォーマットである。
10.最大パワーランピングレベルは初期伝送(パワーランピングカウンタ)に対する電力と比較したパワーランピングの回数(パワーランピングカウンタ)を指す。最大パワーランピングレベルは、ランピング後に得られる電力(例えば、powerRampingLevel*power ramping stepがランピング後に取得される電力である)を決定するために、パワーランピングステップpower ramping stepと組み合わせて用いられる。
11.プリアンブル受信目標電力(PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER)は、ネットワークデバイスによりプリアンブルが実際に受信される電力である。
12.パスロス(PL_c)は、基地局と端末との間の通信リンクのパスロスである。
そして、以下の説明は、基地局ビーム切替、端末ビーム切替及び端末ビーム−基地局ビームペア切替が考慮される。
(1)基地局ビーム切替は、本願で言及されるランダムアクセスリソース切替に等しく、現在のプリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースは、前回のプリアンブル伝送におけるダウンリンク信号とは異なるダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースであることを意味する。対応して、基地局ビームの空間受信パラメータは異なり得る。例えば、ある基地局ビームの以下のパラメータのうちの少なくとも1つは、別の基地局ビームのパラメータとは異なり、パラメータは、到来角(AoA)、主到来角Dominant AoA、平均到来角、到来角(AoA)のパワー角スペクトル(PAS)、発信角(AoD)、主発信角、平均発信角、発信角のパワー角スペクトル、基地局伝送ビームのビームフォーミング、基地局受信ビームのビームフォーミング、空間チャネルの相関関係、平均チャネルゲイン、平均チャネル遅延、遅延拡散及びドップラー拡散Doppler spreadなどである。
(2)端末ビーム切替は、ランダムアクセスプリアンブル再伝送の間、現在のプリアンブル再伝送に用いられる空間受信パラメータ及び/又はアンテナポートが、前回のプリアンブル伝送とは異なることを意味する。例えば、ある端末ビームの以下パラメータのうちの少なくとも1つが、別の端末ビームのパラメータとは異なり、パラメータは、到来角(AoA)、主到来角Dominant AoA、到来角(AoA)の平均パワー角スペクトル(PAS)、発信角(AoD)、主発信角、平均発信角、発信角のパワー角スペクトル、端末伝送ビームのビームフォーミング、端末受信ビームのビームフォーミング、空間チャネルの相関関係、平均チャネルゲイン、平均チャネル遅延、遅延拡散及びドップラー拡散Doppler spreadなどである。
(3)端末ビーム−基地局ビームペア切替は、ランダムアクセスプリアンブル再伝送の間に、現在のプリアンブル再伝送に用いられるダウンリンク信号(SSブロック又はCSI−RS)と関連付けられる空間受信パラメータ及び/又はアンテナポート及び/又はランダムアクセスリソースが、前回のプリアンブル伝送におけるものとは異なることを意味する。例えば、ある端末ビーム−基地局ビームペアの以下のパラメータのうちの少なくとも1つが、別の端末ビーム−基地局ビームペアのパラメータとは異なり、パラメータは、到来角(AoA)、主到来角Dominant AoA、平均到来角、到来角(AoA)のパワー角スペクトル(PAS)、発信角(AoD)、主発信角、平均発信角、発信角のパワー角スペクトル端末伝送ビームのビームフォーミング、端末受信ビームのビームフォーミング、空間チャネルの相関関係、基地局伝送ビームのビームフォーミング、基地局受信ビームのビームフォーミング、平均チャネルゲイン、平均チャネル遅延、遅延拡散及びドップラー拡散Doppler spreadなどである。
オプションで、ランダムアクセスの間、ネットワークデバイスは、各ダウンリンク信号に関連するパラメータ(第2構成パラメータと称され得る)を構成してよい。具体的には、パラメータは、ランダムアクセスプリアンブルの伝送回数の最大数、端末ビームの切替回数の最大数、基地局ビームの切替回数の最大数、ビームペアの切替回数の最大数、伝送回数の閾値パラメータ、ダウンリンク参照信号の伝送電力、パワーランピングステップ、プリアンブル初期受信目標電力、プリアンブルフォーマット、最大パワーランピングレベル及び最大伝送電力P_CMAXのうちの少なくとも1つのパラメータを含んでよい。第2構成パラメータは、プリアンブル伝送電力を決定するために用いられてよい。
本願において、同じダウンリンク信号に対応して、前述の3つのパラメータ2から4のそれぞれは、単一の値であってよい、又は、セット又は値の範囲であってよい。例えば、端末ビームの切替回数の最大数は、{1、2、3、4、6、8}である。例えば、基地局ビームの切替回数の最大数は、{1、2、3、4}である。例えば、ビームペアの切替回数の最大数は、{1、2、3、4、6、8、10、12}である。オプションで、前述のパラメータのいずれか1つの構成値は、セットであり、端末は、各パワーランピングレベルでの値を選択して、ビーム切替を実行し、異なるレベルで選択される値は、異なっていてよい。オプションで、前述のパラメータのうちのいずれか一つの構成値がセットである場合、端末は、ビーム切替を実行するために、各パワーランピングレベルにおいて値を選択し、すべてレベルにおいて選択される値が同じでなければならない。オプションで、各パワーランピングレベルにおいて端末により選択される端末伝送ビーム及び/又は基地局受信ビームは同じである。
本願では、ダウンリンク参照信号の伝送電力(reference signal power)に対して、基地局伝送信号のゲインが考慮され、プリアンブル初期受信目標電力(preamble initial received target power)に対して、基地局受信信号のゲインが考慮される。オプションで、ダウンリンク参照信号の伝送電力(reference signal power)に対して、基地局伝送ビームのゲインと基地局受信信号のゲインとの間の差が考慮される。オプションで、プリアンブル初期受信目標電力(preamble initial received target power)に対して、基地局伝送ビームのゲインと基地局受信信号のゲインとの間の差が考慮される。オプションで、すべてのダウンリンク信号の参照信号の伝送電力(reference signal power)が異なる。オプションで、すべてのダウンリンク信号に対応するプリアンブル初期受信目標電力(preamble initial received targetPower)が異なる。オプションで、信号品質に対して、端末同期信号受信ビームのゲインとランダムアクセスプリアンブル伝送信号のゲインとの間の差が考慮される。
(1)実施形態1
(1)実施形態1
本実施形態におけるランダムアクセス手順では、端末は、1つのビームペア(基地局受信ビーム−端末伝送ビーム)を固定して用いる。
具体的には、(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER)番目のプリアンブル伝送が実行される場合、プリアンブル伝送電力PPRACHは、
PPRACH=min{P_CMAX、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER+PL_c}であり、
ここで、PL_c=reference signal power−信号品質であり、
PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER=preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE+(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER−1)*power ramping stepである。
PPRACH=min{P_CMAX、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER+PL_c}であり、
ここで、PL_c=reference signal power−信号品質であり、
PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER=preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE+(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER−1)*power ramping stepである。
前述のアルゴリズムにおいて、因子、preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLEは、ランダムアクセスプリアンブルが初めに伝送された場合に、ネットワークデバイスに到着するランダムアクセスプリアンブルの受信電力を表す。(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER−1)*power ramping stepは、ランダムアクセスプリアンブル再伝送プロセスにおけるランピング(ramping)電力を表し、プリアンブル伝送電力をランピングするために用いられており、その結果、ランダムアクセスプリアンブル伝送の成功確率を向上させる。
(2)実施形態2
(2)実施形態2
本実施形態では、ランダムアクセス手順において、ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースは、固定して用いられ、プリアンブル再伝送は、各パワーランピングレベルで、K個(Kは、ネットワークデバイスにより構成され、単一の値であってよい、又は、セット又は値の範囲であってよい)の端末ビームを用いることにより実行される。Kは、正の整数であり、Kは、端末ビームの切替回数の最大数より大きくない。本実施形態において、端末は、端末ビーム切替方式を決定してよい。これは限定されるものではない。
具体的には、(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER)番目のプリアンブル伝送が実行される場合、プリアンブル伝送電力PPRACHは、
PPRACH=min{P_CMAX、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER+PL_c}であり、
ここで、PL_c=reference signal power−信号品質であり、
PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER=preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE+powerRampingLevel*power ramping stepであり、
powerRampingLevel=floor((PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER−1)/K)であり、
floorは、次の整数に切り捨てることを表し、Kは、正の整数である。オプションで、powerRampingLevelは、powerRampingLevel=ceil(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER/K)と同等に表現され得、ここで、ceilは、次の整数に切り上げることを表す。
PPRACH=min{P_CMAX、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER+PL_c}であり、
ここで、PL_c=reference signal power−信号品質であり、
PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER=preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE+powerRampingLevel*power ramping stepであり、
powerRampingLevel=floor((PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER−1)/K)であり、
floorは、次の整数に切り捨てることを表し、Kは、正の整数である。オプションで、powerRampingLevelは、powerRampingLevel=ceil(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER/K)と同等に表現され得、ここで、ceilは、次の整数に切り上げることを表す。
前述のアルゴリズムにおいて、因子、preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLEは、ランダムアクセスプリアンブルが初めに伝送された場合に、ネットワークデバイスに到着するランダムアクセスプリアンブルの受信電力を表す。因子、powerRampingLevel*power ramping step(すなわち、floor((PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER−1)/K)*power ramping step、又は、ceil(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER/N)*power ramping step)は、ランダムアクセスプリアンブル再伝送プロセスにおけるパワーランピング(ramping)電力を表す。
本実施形態において、因子、powerRampingLevel*power ramping stepが用いられ、その結果、以下のものが制御され得る、すなわち、プリアンブル伝送パワーランピングは、K回の端末ビーム切替ごとに一度実行される。
本実施形態において、各パワーランピングレベルで、K回の端末ビーム切替が実行されるべきである。オプションで、任意の2つのパワーランピングレベルi及びjで、個別に用いられるK個の端末ビームは、完全に同じであってよく、i及びjは、非負整数である。このように、プリアンブル伝送電力の過度に急激なランピングを回避することができ、プリアンブル再伝送の成功率を向上させつつ、できるだけ干渉を減らし得る。
(3)実施形態3
(3)実施形態3
本実施形態では、ランダムアクセス手順において、端末伝送ビームが固定して用いられる。しかしながら、各パワーランピングレベルで、N個の異なるダウンリンク信号と関連付けられている(Nは、ネットワークデバイスにより構成され、単一の値であってよい、又は、セット又は値の範囲であってよい)ランダムアクセスリソースを用いることにより、プリアンブル再伝送が実行され、ここで、Nは正の整数であり、Nは、基地局ビームの切替回数の最大数より大きくない。本実施形態において、ランダムアクセスリソース切替は、基地局ビーム切替と同等である。具体的には、ランダムアクセスリソース切替の実施例については、前述のコンテンツにおいて説明されるランダムアクセスリソース切替についての前述のいくつかの実施形態を参照されたい。ここでは再び詳細を説明しない。
具体的には、(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER)番目のプリアンブル伝送が実行される場合、プリアンブル伝送電力PPRACHは、
PPRACH=min{P_CMAX、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER+PL_c}であり、
ここで、PL_c=reference signal power−信号品質であり、
PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER=preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE+powerRampingLevel*power ramping stepであり、
powerRampingLevel=floor((PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER−1)/N)であり、
floorは、次の整数に切り捨てることを表し、Nは、正の整数である。オプションで、powerRampingLevelは、powerRampingLevel=ceil(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER/N)と同等に表現され得、ceilは、次の整数に切り上げることを表す。
PPRACH=min{P_CMAX、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER+PL_c}であり、
ここで、PL_c=reference signal power−信号品質であり、
PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER=preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE+powerRampingLevel*power ramping stepであり、
powerRampingLevel=floor((PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER−1)/N)であり、
floorは、次の整数に切り捨てることを表し、Nは、正の整数である。オプションで、powerRampingLevelは、powerRampingLevel=ceil(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER/N)と同等に表現され得、ceilは、次の整数に切り上げることを表す。
前述のアルゴリズムにおいて、因子、preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLEは、ランダムアクセスプリアンブルが初めに伝送された場合に、ネットワークデバイスに到着するランダムアクセスプリアンブルの受信電力を表す。因子、powerRampingLevel*power ramping step(すなわち、floor((PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER−1/N)*power ramping step、又は、ceil(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER/N)*power ramping step)は、ランダムアクセスプリアンブル再伝送プロセスにおけるパワーランピング(ramping)電力を表す。
本実施形態において、因子、powerRampingLevel*power ramping stepが用いられ、その結果、以下のものが制御され得る。すなわち、プリアンブル伝送パワーランピングは、N回のランダムアクセスリソース切替ごとに一度実行される。
さらに、ランダムアクセスリソースが切り替えられる場合、新たな基地局ビーム(又は、対応する基地局ダウンリンク信号)及び端末ビーム(ここでは、端末受信ビームと称される)に対応するパスロスに基づいて、電力が決定される必要がある。
本実施形態において、各パワーランピングレベルで、N回のランダムアクセスリソース切替が実行されるべきである。各第N回目のランダムアクセスリソース切替後のプリアンブル再伝送の間に、パワーランピング(ramping)がプリアンブル伝送電力に対して実行される。具体的には、各第(i*N+1)回目の再伝送(iは正の整数である)の間に、異なるダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースが、現在の再伝送及び前回の再伝送において個別に用いられる場合、パワーランピングが実行される。合計N(i*N+1からi*N+N)回の再伝送の間に、N回のランダムアクセスリソース切替が実行されるべきである。オプションで、任意の2つのパワーランピングレベルi及びjで、個別に用いられるN個のランダムアクセスリソースは、完全に同じであってよく、jは正の整数である。このように、プリアンブル伝送電力の過度に急激なランピングを回避することができ、プリアンブル再伝送の成功率を向上させつつ、できるだけ干渉を減らし得る。
(4)実施形態4
(4)実施形態4
本実施形態では、ランダムアクセス手順において、各パワーランピングレベルで、N個の異なるダウンリンク信号と関連付けられている(Nは、ネットワークデバイスにより構成され、単一の値であってよい、又は、セット又は値の範囲であってよい)ランダムアクセスリソースを用いることにより、プリアンブル再伝送が実行され、ここで、Nは正の整数であり、Nは、基地局ビームの切替回数の最大数より大きくない。各ランダムアクセスリソース上でプリアンブル再伝送が実行される場合、端末は、異なる端末ビームを用いてよい。本実施形態において、ランダムアクセスリソース切替は、基地局ビーム切替と同等である。具体的には、ランダムアクセスリソース切替の実施例については、前述のコンテンツにおいて説明されるランダムアクセスリソース切替についての前述のいくつかの実施形態を参照されたい。ここでは再び詳細を説明しない。
具体的には、(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER)回目のプリアンブル伝送が実行される場合、プリアンブル伝送電力PPRACHは、
PPRACH=min{P_CMAX、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER+PL_c}であり、
ここで、PL_c=reference signal power−信号品質であり、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER=preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE+powerRampingLevel*power ramping stepであり、
powerRampingLevel=floor((PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER−1)/N)であり、
floorは、次の整数に切り捨てることを表し、Nは、正の整数である。オプションで、powerRampingLevelは、powerRampingLevel=ceil(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER/N)と同等に表現され得、ceilは、次の整数に切り上げることを表す。
PPRACH=min{P_CMAX、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER+PL_c}であり、
ここで、PL_c=reference signal power−信号品質であり、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER=preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE+powerRampingLevel*power ramping stepであり、
powerRampingLevel=floor((PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER−1)/N)であり、
floorは、次の整数に切り捨てることを表し、Nは、正の整数である。オプションで、powerRampingLevelは、powerRampingLevel=ceil(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER/N)と同等に表現され得、ceilは、次の整数に切り上げることを表す。
前述のアルゴリズムにおいて、因子、preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLEは、ランダムアクセスプリアンブルが初めに伝送された場合に、ネットワークデバイスに到着するランダムアクセスプリアンブルの受信電力を表す。因子、powerRampingLevel*power ramping step(すなわち、floor((PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER−1)/N)*power ramping step、又は、ceil(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER/N)*power ramping step)は、ランダムアクセスプリアンブル再伝送プロセスにおけるパワーランピング(ramping)電力を表す。
本実施形態において、因子、powerRampingLevel*power ramping stepが用いられ、その結果、以下のものが制御され得る。すなわち、プリアンブル伝送パワーランピングは、N回のランダムアクセスリソース切替ごとに一度実行される。
さらに、ランダムアクセスリソースが切り替えられる場合、新たな基地局ビーム(又は、対応する基地局ダウンリンク信号)及び端末ビーム(ここでは、新たな基地局ダウンリンク信号に対応する端末受信ビームと称される)に対応するパスロスに基づいて、電力が決定される必要がある。端末が伝送ビームを切り替える場合、新たな端末伝送ビームの最大信号ゲインが変化し得る。具体的には、新たなパスロスに関して、異なる端末ビームのゲイン間の差は、考慮される必要がある。例えば、パスロスは、現在の端末伝送ビームのゲインと前回の端末伝送ビームのゲインとの間の差を含む、又は、パスロスは、現在の端末伝送ビームのゲインと現在の端末受信ビームのゲインとの間の差を含む。さらに、preambleInitialReceivedTargetPowerは、現在の再伝送のために選択される基地局ビームに対応するパラメータであり、DELTA_PREAMBLEは、現在の再伝送のために選択されるランダムアクセスプリアンブルに対応するパラメータである。
本実施形態において、各パワーランピングレベルで、N回のランダムアクセスリソース切替が実行されるべきである。各第N回目のランダムアクセスリソース切替後のプリアンブル再伝送の間に、パワーランピング(ramping)がプリアンブル伝送電力に対して実行される。具体的には、各第(i*N+1)回目の再伝送(iは正の整数である)の間に、異なるダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースが、現在の再伝送及び前回の再伝送において個別に用いられる場合、パワーランピングが実行される。合計N(i*N+1からi*N+N)回の再伝送の間に、N回のランダムアクセスリソース切替が実行されるべきである。オプションで、任意の2つのパワーランピングレベルi及びjで、個別に用いられるN個のランダムアクセスリソースは、完全に同じであってよく、jは正の整数である。このように、プリアンブル伝送電力の過度に急激なランピングを回避することができ、プリアンブル再伝送の成功率を向上させつつ、できるだけ干渉を減らし得る。
(5)実施形態5
(5)実施形態5
本実施形態では、ランダムアクセス手順において、N(i)個の異なる基地局ビーム−端末ビームペアが、各パワーランピングレベルpowerRampingLevel(i)での再伝送のために用いられ、ここで、N(i)は、ビームペアの切替回数の最大数より大きくない。各基地局ビーム−端末ビームペアにおいて、基地局ビームは異なり得る、及び/又は、端末ビームは異なり得る。
具体的には、(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER)番目のプリアンブル伝送が実行される場合、プリアンブル伝送電力PPRACHは、
PPRACH=min{P_CMAX、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER+PL_c}であり、
ここで、PL_c=reference signal power−信号品質であり、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER=preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE+powerRampingLevel(i)*power ramping stepであり、
であり、
であり、
powerRampingLevel(i)=i−1であり、
i≦PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTERである。
PPRACH=min{P_CMAX、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER+PL_c}であり、
ここで、PL_c=reference signal power−信号品質であり、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER=preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE+powerRampingLevel(i)*power ramping stepであり、
powerRampingLevel(i)=i−1であり、
i≦PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTERである。
本実施形態において、
は、現在のパワーランピングレベルですでに実行されているビームペア切替の回数を表す。
さらに、基地局ビーム−端末ビームペア切替が実行される場合、新たな基地局ビーム(又は、対応する基地局ダウンリンク信号)及び端末ビーム(ここでは、新たな基地局ダウンリンク信号に対応する端末受信ビームと称される)に対応するパスロスに基づいて、電力が決定される必要がある。端末が伝送ビームを切り替える場合、新たな端末伝送ビームの最大信号ゲインが変化する。具体的には、新たなパスロスに関して、異なる端末ビームのゲイン間の差が考慮される必要がある。例えば、パスロスは、現在の端末伝送ビームのゲインと前回の端末伝送ビームのゲインとの間の差を含む、又は、パスロスは、現在の端末伝送ビームのゲインと現在の端末受信ビームのゲインとの間の差を含む。さらに、preambleInitialReceivedTargetPowerは、現在の再伝送のために選択される基地局ビームに対応するパラメータであり、DELTA_PREAMBLEは、現在の再伝送のために選択されるランダムアクセスプリアンブルに対応するパラメータである。
オプションで、異なるパワーランピングレベルiで、N(i)回切り替えられるビームペアは、同じであっても異なっていてもよい。
オプションで、2つのパワーランピングレベルi及びjについて、i<jであり、N(i)≦N(j)である。
オプションで、2つのパワーランピングレベルi及びjは、i<jであり、N(i)≧N(j)である。
本実施形態において、各パワーランピングレベルpowerRampingLevel(i)で、N(i)回の基地局ビーム−端末ビームペア切替が実行されるために必要である。N(i)回の基地局ビーム−端末ビームペア切替後のプリアンブル再伝送の間に、パワーランピング(ramping)が、プリアンブル伝送電力に対して実行される。このように、プリアンブル伝送電力の過度に急激なランピングを回避することができ、プリアンブル再伝送の成功率を向上させつつ、できるだけ干渉を減らし得る。
オプションで、powerRampingLevel(i)=k*(i−1)である。k>1の場合、プリアンブル伝送電力は、より早くランピングされてよい。k<1の場合、プリアンブル伝送電力は、より遅くランピングされてよい。
オプションで、端末は、ランダムアクセス再伝送プロセスにおいて、基地局ビームと端末ビームとを切り替える。同じパワーランピングレベルにおいて、N回のダウンリンク基地局ビーム切替及びK回の端末ビーム切替が実行されるのに必要である。基地局ビーム切替及び端末ビーム切替が実行されるときに実行される電力制御については、前述のいくつかの実施形態を参照されたい。ここでは、基地局ビームを切り替えることは、ランダムアクセスリソースを切り替えことに等しい。
オプションで、ランダムアクセスプロセスにおいて、端末は、N個の連続する時間のために同じダウンリンク信号及び/又は同じ端末伝送ビームに対応するランダムアクセスリソースを用いており、Nは、伝送回数の閾値パラメータを越えない。端末は、前述の実施形態のいずれか1つの方式で、ビーム切替を実行し、伝送電力を決定する。
さらに、プリアンブル伝送電力制御の前述のいくつかの実施形態を参照すると、ネットワークデバイスは、端末に対するインジケーション情報の一部(例えば、フラグ)を構成してよい。例えば、フラグが0である場合、端末は、ビームを切り替えるときにパワーランピングを実行しなくてもよく、及び/又は、フラグが1である場合、N回のビーム切替(基地局ビーム切替、端末ビーム切替、又は、基地局ビーム−端末ビームペア切替)の後に、端末は、パワーランピングを実行し、ビーム切替を実行し続けてよく、及び/又は、フラグが2である場合、N回のビーム切替(基地局ビーム切替、端末ビーム切替、基地局ビーム−端末ビームペア切替)の後に、端末は、パワーランピングを実行する、又は、元の電力を維持してビーム切替を実行し続けることを選択してよい。
本願において、プリアンブル伝送電力制御の前述のいくつかの実施形態は、ランダムアクセスリソース切替について、前述のいくつかの実施形態と組み合わせて実装されてよい。本願において、具体的な組み合わせの形式は、限定されるものではなく、実際の要件に基づいて決定されてよい。
図11は、本願に係る無線通信システム、端末及びネットワークデバイスを示す。無線通信システム10は、端末400及びネットワークデバイス500を含む。端末400は、図1における実施形態の端末103であってよく、ネットワークデバイス500は、図1における実施形態のネットワークデバイス101であってよく、無線通信システム10は、図1で説明される無線通信システム100であってよい。以下では、説明を個別に提供する。
図11に示されるように、端末400は、取得ユニット401、決定ユニット403及び送信ユニット405を含んでよい。
取得ユニット401は、第1構成パラメータを取得するように構成されてよい。
決定ユニット403は、第1構成パラメータに基づいて、複数のダウンリンク信号と個別に関連付けられているランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを決定するように構成されてよい。
送信ユニット405は、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスプリアンブルを再伝送するように構成されてよい。
オプションで、取得ユニット401は、具体的には、ネットワークデバイスによって送信される第1構成パラメータを受信するように構成されてよい。オプションで、取得ユニット401は、具体的には、第1構成パラメータを局所的に取得するように構成されてよく、端末400は、第1構成パラメータで局所的に予め構成されてよい。
いくつかの任意の実施形態において、取得ユニット401は、ネットワークデバイス500により送信される第2構成パラメータを受信し、第2構成パラメータに基づいて、プリアンブル再伝送電力を決定するようにさらに構成されてよい。
具体的には、第2構成パラメータは、プリアンブル伝送回数の最大数、アップリンク端末ビームの切替回数の最大数、ランダムアクセスリソースの切替回数の最大数、基地局ビーム−端末ビームペアの切替回数の最大数、ランダムアクセスリソース切替を可能にするためのプリアンブル伝送回数の最小数、ダウンリンク参照信号の伝送電力reference signal power、パワーランピングステップpower ramping step、プリアンブル初期受信目標電力preambleInitialReceivedTargetPower、プリアンブルフォーマット、最大パワーランピングレベル及び最大伝送電力P_CMAXのうちの少なくとも1つを含んでよく、プリアンブル初期受信目標電力は、基地局受信信号のゲインに関連し、ダウンリンク参照信号の伝送電力は、基地局伝送信号のゲインに関連する。
いくつかの任意の実施形態において、端末400内の送信ユニット405は、具体的には、ランダムアクセス手順において、メッセージ3の送信に失敗した場合、及び/又は、ランダムアクセス手順において、競合解消に失敗した場合、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースとは異なるランダムアクセスリソースを用いることによって、ランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行するように構成され得る。
図11に示されるように、ネットワークデバイス500は、送信ユニット501と受信ユニット503とを含んでよい。
送信ユニット501は、第1構成パラメータを端末400に送信するように構成されてよい。第1構成パラメータは、複数のダウンリンク信号と個別に関連付けられているランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを決定するために、端末によって用いられる。
受信ユニット503は、端末400によって再伝送されるプリアンブルを受信するように構成されてよい。
本願では、ダウンリンク信号は、同期信号ブロック(SSブロック)及びチャネル状態情報−参照信号(CSI−RS)のうちの少なくとも一方を含んでよい。SSブロックは、N個のOFDMシンボルに対応する。1つのSSブロックは、プライマリ同期信号(PSS)、セカンダリ同期信号(SSS)、物理ブロードキャスト信号(PBCH)又は復調参照信号(DMRS)のうちの少なくとも1つを含む。
いくつかの任意の実施形態において、送信ユニット501は、第2構成パラメータを端末400に送信するようにさらに構成され得る。第2構成パラメータは、プリアンブル再伝送電力を決定するために用いられる。
具体的には、第2構成パラメータは、プリアンブル伝送回数の最大数、アップリンク端末ビームの切替回数の最大数、ランダムアクセスリソースの切替回数の最大数、基地局ビーム−端末ビームペアの切替回数の最大数、ランダムアクセスリソース切替を可能にするためのプリアンブル伝送回数の最小数、ダウンリンク参照信号の伝送電力reference signal power、パワーランピングステップpower ramping step、プリアンブル初期受信目標電力preambleInitialReceivedTargetPower、プリアンブルフォーマット、最大パワーランピングレベル及び最大伝送電力P_CMAXのうちの少なくとも1つを含んでよく、プリアンブル初期受信目標電力は、基地局受信信号のゲインに関連し、ダウンリンク参照信号の伝送電力は、基地局伝送信号のゲインに関連する。
端末400又はネットワークデバイス500について、第1構成パラメータの具体的な実装は、以下の通りであってよい。
オプションで、第1構成パラメータは、具体的には、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースとは異なるランダムアクセスリソースを用いることによって、端末400がランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行するか否かを示すために用いられてよい。例えば、第1構成パラメータはフラグビットを含む。フラグビットが0に等しい場合、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによって、端末400がランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行し続けることを示す。フラグビットが1に等しい場合、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースとは異なるランダムアクセスリソースを用いることによって、端末400がランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行することを示す。例は、本願の実施形態に過ぎず、限定を構成すべきでない。実際の適用では、異なる実施形態があってよい。
オプションで、代わりに、第1構成パラメータは、具体的には、現在のダウンリンク信号及び/又は候補ダウンリンク信号の測定された信号品質に基づいて、現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソース及び候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを決定するために、端末400によって用いられてよい。具体的には、第1構成パラメータは、ダウンリンク信号の信号品質変化を決定するために用いられてよい。具体的には、第1構成パラメータは、現在のダウンリンク信号及び/又は候補ダウンリンク信号の信号品質変化を決定するために用いられてよく、品質変化は、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを決定するために用いられる。
オプションで、第1構成パラメータのうちの1又は複数は、システム情報(SI)、残りの最小システム情報(RMSI)、ダウンリンク物理制御チャネル(PDCCH)、ダウンリンク制御情報(DCI)、MAC−CE、及び、RRCシグナリングなどのうちの任意の1又は複数を用いることにより、ネットワークデバイス500により構成されてよい。オプションで、第1構成パラメータのうちの1又は複数は、プロトコルを用いることにより規定されてよい、又は、端末400は、第1構成パラメータのうちの1又は複数を予め格納又は予め構成してよい。
いくつかの任意の実施形態において、第1構成パラメータは、第5の閾値及び第1のオフセットをさらに含んでよい。オプションで、端末400内の送信ユニット405は、具体的には、候補ダウンリンク信号の信号品質が第5の閾値を超える場合、又は、候補ダウンリンク信号の信号品質が現在のダウンリンク信号の信号品質よりも高く、第1のオフセットよりも少なくとも高い場合、候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースを用いることによって、ランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行するように構成され得る。
本願では、ランダムアクセスリソース切替条件は、プリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを切り替えるか否かを決定するために用いられてよい。ランダムアクセスリソース切替を実行する前に、端末は、各ダウンリンク信号の品質を測定し、現在のダウンリンク信号及び/又は候補ダウンリンク信号の信号品質変化を分析し、最後に、信号品質変化及びランダムアクセスリソース切替条件に基づいて、ランダムアクセスリソースを切り替えるか否かを決定してよい。
具体的には、切替条件及び各切替条件に基づいて、端末400がどのようにランダムアクセスリソース切替を実行するかについては、図6から図10の実施形態を参照されたい。実際の適用では、切替条件は、実際の要件に基づいて決定されてよい。これは、本願において限定されるものではない。各切替条件に基づいてランダムアクセスリソース切替を実行するために、端末400の具体的な決定は、実際の要件に基づいて決定されてもよい。これは、本願において限定されるものではない。
端末400に含まれる機能ユニットの詳細な実装については、前述の実施形態を参照されたいことが理解され得る。ここでは再び詳細を説明しない。ネットワークデバイス500に含まれる機能ユニットの詳細な実装については、前述の実施形態を参照されたい。ここでは再び詳細を説明しない。
結論として、本願で提供される技術的解決手段によれば、ランダムアクセスが実行されている場合、各ダウンリンクビームにより送信されるダウンリンク信号は、ランダムアクセスリソースと個別に関連付けられている。ネットワークデバイスは、各ダウンリンクビームに対応する基地局受信ビームを用いることによって、各ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソース上のプリアンブルを受信する。さらに、端末は、ダウンリンク信号の信号品質であって、測定を通じて取得される信号品質に基づいて、複数のダウンリンク信号から優れた信号品質を有するダウンリンク信号を選択し、ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースに切り替えてプリアンブル再伝送を実行してよい。この場合、ネットワークデバイスは、ダウンリンクビームに対応する基地局受信ビームを用いることによってプリアンブルを受信することで、プリアンブル再伝送の成功率を向上させ、それにより、遅延を減らす。
当業者であれば、実施形態における方法の処理のすべて又は一部が関連するハードウェアに命令するコンピュータプログラムにより実施されてよいことが理解され得る。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納され得る。プログラムが起動した場合、実施形態における方法の処理が実行される。上述の記憶媒体は、プログラムコードを格納できる任意の媒体、例えば、ROM、ランダムアクセスメモリRAM、磁気ディスク又は光ディスクを含む。
Claims (39)
- 信号伝送方法であって、
端末により、第1構成パラメータを取得する段階と、
前記端末により、前記第1構成パラメータに基づいて、複数のダウンリンク信号と個別に関連付けられているランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを決定する段階と、
前記端末により、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられる前記ランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスプリアンブルを再伝送する段階と
を備える方法。 - 前記第1構成パラメータは、具体的には、
現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースとは異なるランダムアクセスリソースを用いることにより、前記端末がランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行するか否かを示すために用いられること、又は、
前記端末により、前記現在のダウンリンク信号及び/又は候補ダウンリンク信号の測定された信号品質に基づいて、前記現在のダウンリンク信号と関連付けられている前記ランダムアクセスリソース及び前記候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられる前記ランダムアクセスリソースを決定するために用いられること
のうちの少なくとも1つのために用いられる、請求項1に記載の方法。 - 前記第1構成パラメータは、前記現在のダウンリンク信号及び/又は前記候補ダウンリンク信号の信号品質変化を決定するために用いられ、前記品質変化は、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられる前記ランダムアクセスリソースを決定するために用いられる、請求項2に記載の方法。
- 前記品質変化は、
前記現在のダウンリンク信号の前記信号品質が向上し、かつ、前記第1構成パラメータが、第1の閾値、振幅のヒステリシス、前記複数のダウンリンク信号の数N、又は、タイムツートリガのうちの少なくとも1つを含むこと、又は、
前記現在のダウンリンク信号の前記信号品質が低下し、前記第1構成パラメータが、第1の閾値、振幅のヒステリシス、前記複数のダウンリンク信号の数N、又は、タイムツートリガのうちの少なくとも1つを含むこと、又は、
前記候補ダウンリンク信号の前記信号品質が前記現在のダウンリンク信号の前記信号品質よりも高くなり、第1のオフセットよりも少なくとも高く、かつ、前記第1構成パラメータが、前記第1のオフセット、振幅のヒステリシス、前記現在のダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値、前記現在のダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値、前記候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値、前記候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値、前記複数のダウンリンク信号の数N、又は、タイムツートリガのうちの少なくとも1つを含むこと、又は、
前記候補ダウンリンク信号の前記信号品質が向上し、かつ、前記第1構成パラメータが、第2の閾値、振幅のヒステリシス、前記候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値、前記候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値、前記複数のダウンリンク信号の数N、又は、タイムツートリガのうちの少なくとも1つを含むこと、又は、
前記現在のダウンリンク信号の前記信号品質が、第3の閾値よりも低くなり、前記候補ダウンリンク信号の前記信号品質が第4の閾値よりも高くなり、かつ、前記第1構成パラメータが、前記第3の閾値、前記第4の閾値、振幅のヒステリシス、前記候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値、前記候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値、前記複数のダウンリンク信号の数N、又は、タイムツートリガのうちの少なくとも1つを含むこと
のうちの少なくとも1つを有する、請求項3に記載の方法。 - 前記方法は、前記端末により、前記ネットワークデバイスによって送信される第2構成パラメータを受信する段階と、前記第2構成パラメータに基づいて、プリアンブル再伝送電力を決定する段階とをさらに備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
- 前記第2構成パラメータは、
プリアンブル伝送回数の最大数、アップリンク端末ビームの切替回数の最大数、ランダムアクセスリソースの切替回数の最大数、基地局ビーム−端末ビームの切替回数の最大数、ランダムアクセスリソース切替を可能にするためのプリアンブル伝送回数の最小数、ダウンリンク参照信号の伝送電力、パワーランピングステップ、プリアンブル初期受信目標電力、プリアンブルフォーマット、最大パワーランピングレベル及び最大伝送電力
のうちの少なくとも1つを有し、前記プリアンブル初期受信目標電力は、基地局受信信号のゲインに関連し、前記ダウンリンク参照信号の伝送電力は、基地局伝送信号のゲインに関連する、請求項5に記載の方法。 - 前記第1構成パラメータは第5の閾値を有し、
前記端末により、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられる前記ランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスプリアンブルを前記再伝送する段階は、
前記候補ダウンリンク信号の前記信号品質が前記第5の閾値を超える場合、前記端末により、前記候補ダウンリンク信号と関連付けられている前記ランダムアクセスリソースを用いることによって、ランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行する段階を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。 - ランダムアクセス手順においてメッセージ3の送信に失敗した場合、及び/又は、ランダムアクセス手順において競合解消に失敗した場合、前記端末により、前記現在のダウンリンク信号と関連付けられている前記ランダムアクセスリソースとは異なる前記ランダムアクセスリソースを用いることによって、ランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行する段階
をさらに備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。 - 端末により、第1構成パラメータを前記取得する段階は、
前記端末により、前記ネットワークデバイスによって送信される前記第1構成パラメータを受信する段階、又は、
前記端末により、前記第1構成パラメータを局所的に取得する段階であって、前記端末は、前記第1構成パラメータで局所的に予め構成されている、段階
を有する、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。 - 信号伝送方法であって、
ネットワークデバイスにより、第1構成パラメータを端末に送信する段階であって、前記第1構成パラメータは、複数のダウンリンク信号と個別に関連付けられているランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを決定するために、前記端末によって用いられる、段階と、
前記ネットワークデバイスにより、前記端末によって再伝送されるプリアンブルを受信する段階と
を備える方法。 - 前記第1構成パラメータは、具体的には、
現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースとは異なるランダムアクセスリソースを用いることにより、前記端末デバイスがランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行するか否かを示すために用いられること、又は、
前記端末によって、前記現在のダウンリンク信号及び/又は候補ダウンリンク信号の測定された信号品質に基づいて、前記現在のダウンリンク信号と関連付けられている前記ランダムアクセスリソース及び前記候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられる前記ランダムアクセスリソースを決定するために用いられること
のうちの少なくとも1つのために用いられる、請求項10に記載の方法。 - 前記第1構成パラメータは、前記現在のダウンリンク信号及び/又は前記候補ダウンリンク信号の信号品質変化を決定するために用いられ、前記品質変化は、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられる前記ランダムアクセスリソースを決定するために用いられる、請求項11に記載の方法。
- 前記品質変化は、
前記現在のダウンリンク信号の前記信号品質が向上し、かつ、前記第1構成パラメータが、第1の閾値、振幅のヒステリシス、前記複数のダウンリンク信号の数N、又は、タイムツートリガのうちの少なくとも1つを含むこと、又は、
前記現在のダウンリンク信号の前記信号品質が低下し、前記第1構成パラメータが、第1の閾値、振幅のヒステリシス、前記複数のダウンリンク信号の数N、又は、タイムツートリガのうちの少なくとも1つを含むこと、又は、
前記候補ダウンリンク信号の前記信号品質が前記現在のダウンリンク信号の前記信号品質よりも高くなり、第1のオフセットよりも少なくとも高く、かつ、前記第1構成パラメータが、前記第1のオフセット、振幅のヒステリシス、前記現在のダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値、前記現在のダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値、前記候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値、前記候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値、前記複数のダウンリンク信号の数N、又は、タイムツートリガのうちの少なくとも1つを含むこと、又は、
前記候補ダウンリンク信号の前記信号品質が向上し、かつ、前記第1構成パラメータが、第2の閾値、振幅のヒステリシス、前記候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値、前記候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値、前記複数のダウンリンク信号の数N、又は、タイムツートリガのうちの少なくとも1つを含むこと、又は、
前記現在のダウンリンク信号の前記信号品質が、第3の閾値よりも低くなり、前記候補ダウンリンク信号の前記信号品質が第4の閾値よりも高くなり、かつ、前記第1構成パラメータが、前記第3の閾値、前記第4の閾値、振幅のヒステリシス、前記候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値、前記候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値、前記複数のダウンリンク信号の数N、又は、タイムツートリガのうちの少なくとも1つを含むこと
のうちの少なくとも1つを有する、請求項12に記載の方法。 - 前記方法は、前記ネットワークデバイスにより、第2構成パラメータを前記端末に送信する段階であって、前記第2構成パラメータは、プリアンブル再伝送電力を決定するために用いられる、段階をさらに備える、請求項10から13のいずれか一項に記載の方法。
- 前記第2構成パラメータは、
プリアンブル伝送回数の最大数、端末ビームの切替回数の最大数、ランダムアクセスリソースの切替回数の最大数、基地局ビーム−端末ビームペアの切替回数の最大数、ランダムアクセスリソース切替を可能にするためのプリアンブル伝送回数の最小数、ダウンリンク参照信号の伝送電力、パワーランピングステップ、プリアンブル初期受信目標電力、プリアンブルフォーマット及び最大パワーランピングレベル
のうちの少なくとも1つを有し、前記プリアンブル初期受信目標電力は、基地局受信信号のゲインを含み、前記ダウンリンク参照信号の伝送電力は、基地局伝送信号のゲインを含む、請求項14に記載の方法。 - 前記第1構成パラメータは、システム情報、残りの最小システム情報、RRCシグナリング、PDCCHシグナリング、DCI及びMACレイヤ制御エンティティのうちの少なくとも1つのメッセージにおいて搬送される、請求項10から15のいずれか一項に記載の方法。
- 前記ダウンリンク信号は、同期信号ブロック又はチャネル状態情報−参照信号のうちの少なくとも1つを有する、請求項10から16のいずれか一項に記載の方法。
- 第1構成パラメータを取得するように構成される取得ユニットと、
前記第1構成パラメータに基づいて、複数のダウンリンク信号と個別に関連付けられているランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを決定するように構成される決定ユニットと、
ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられる前記ランダムアクセスリソースを用いることによってランダムアクセスプリアンブルを再伝送するように構成される送信ユニットと
を備える端末。 - 前記第1構成パラメータは、具体的には、
現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースとは異なるランダムアクセスリソースを用いることにより、前記端末デバイスがランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行するか否かを示すために用いられること、又は、
前記端末により、前記現在のダウンリンク信号及び/又は候補ダウンリンク信号の測定された信号品質に基づいて、前記現在のダウンリンク信号と関連付けられている前記ランダムアクセスリソース及び前記候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられる前記ランダムアクセスリソースを決定するために用いられること
のうちの少なくとも1つのために用いられる、請求項18に記載の端末。 - 前記第1構成パラメータは、前記現在のダウンリンク信号及び/又は前記候補ダウンリンク信号の信号品質変化を決定するために用いられ、前記品質変化は、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられる前記ランダムアクセスリソースを決定するために用いられる、請求項19に記載の端末。
- 前記品質変化は、
前記現在のダウンリンク信号の前記信号品質が向上し、かつ、前記第1構成パラメータが、第1の閾値、振幅のヒステリシス、前記複数のダウンリンク信号の数N、又は、タイムツートリガのうちの少なくとも1つを含むこと、又は、
前記現在のダウンリンク信号の前記信号品質が低下し、前記第1構成パラメータが、第1の閾値、振幅のヒステリシス、前記複数のダウンリンク信号の数N、又は、タイムツートリガのうちの少なくとも1つを含むこと、又は、
前記候補ダウンリンク信号の前記信号品質が前記現在のダウンリンク信号の前記信号品質よりも高くなり、第1のオフセットよりも少なくとも高く、かつ、前記第1構成パラメータが、前記第1のオフセット、振幅のヒステリシス、前記現在のダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値、前記現在のダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値、前記候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値、前記候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値、前記複数のダウンリンク信号の数N、又は、タイムツートリガのうちの少なくとも1つを含むこと、又は、
前記候補ダウンリンク信号の前記信号品質が向上し、かつ、前記第1構成パラメータが、第2の閾値、振幅のヒステリシス、前記候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値、前記候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値、前記複数のダウンリンク信号の数N、又は、タイムツートリガのうちの少なくとも1つを含むこと、又は、
前記現在のダウンリンク信号の前記信号品質が、第3の閾値よりも低くなり、前記候補ダウンリンク信号の前記信号品質が第4の閾値よりも高くなり、かつ、前記第1構成パラメータが、前記第3の閾値、前記第4の閾値、振幅のヒステリシス、前記候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値、前記候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値、前記複数のダウンリンク信号の数N、又は、タイムツートリガのうちの少なくとも1つを含むこと
のうちの少なくとも1つを有する、請求項20に記載の端末。 - 前記取得ユニットは、前記ネットワークデバイスによって送信される第2構成パラメータを受信し、前記第2構成パラメータに基づいて、プリアンブル再伝送電力を決定するようにさらに構成される、請求項18から21のいずれか一項に記載の端末。
- 前記第2構成パラメータは、
プリアンブル伝送回数の最大数、アップリンク端末ビームの切替回数の最大数、ランダムアクセスリソースの切替回数の最大数、基地局ビーム−端末ビームの切替回数の最大数、ランダムアクセスリソース切替を可能にするためのプリアンブル伝送回数の最小数、ダウンリンク参照信号の伝送電力、パワーランピングステップ、プリアンブル初期受信目標電力、プリアンブルフォーマット、最大パワーランピングレベル及び最大伝送電力
のうちの少なくとも1つを有し、前記プリアンブル初期受信目標電力は、基地局受信信号のゲインに関連し、前記ダウンリンク参照信号の伝送電力は、基地局伝送信号のゲインに関連する、請求項22に記載の端末。 - 前記第1構成パラメータは第5の閾値を有し、
前記送信ユニットは、具体的には、前記候補ダウンリンク信号の前記信号品質が前記第5の閾値を超える場合、前記端末により、前記候補ダウンリンク信号と関連付けられている前記ランダムアクセスリソースを用いることによって、ランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行するように構成される、請求項18から23のいずれか一項に記載の端末。 - 前記送信ユニットは、ランダムアクセス手順においてメッセージ3の送信に失敗した場合、及び/又は、ランダムアクセス手順において競合解消に失敗した場合、前記端末により、前記現在のダウンリンク信号と関連付けられている前記ランダムアクセスリソースとは異なる前記ランダムアクセスリソースを用いることによって、ランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行するようにさらに構成される、請求項18から24のいずれか一項に記載の端末。
- 前記取得ユニットは、具体的には、前記ネットワークデバイスによって送信される前記第1構成パラメータを受信するように構成される、又は、前記第1構成パラメータを局所的に取得するように構成され、前記端末は、前記第1構成パラメータで局所的に予め構成されている、請求項18から24のいずれか一項に記載の端末。
- 第1構成パラメータを端末に送信するように構成される送信ユニットであって、前記第1構成パラメータは、複数のダウンリンク信号と個別に関連付けられているランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられるランダムアクセスリソースを決定するために前記端末によって用いられる、送信ユニットと、
前記端末によって再伝送されるプリアンブルを受信するように構成される受信ユニットと
を備えるネットワークデバイス。 - 前記第1構成パラメータは、具体的には、
現在のダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースとは異なるランダムアクセスリソースを用いることにより、前記端末デバイスがランダムアクセスプリアンブル再伝送を実行するか否かを示すために用いられること、又は、
前記端末によって、前記現在のダウンリンク信号及び/又は候補ダウンリンク信号の測定された信号品質に基づいて、前記現在のダウンリンク信号と関連付けられている前記ランダムアクセスリソース及び前記候補ダウンリンク信号と関連付けられているランダムアクセスリソースから、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられる前記ランダムアクセスリソースを決定するために用いられること
のうちの少なくとも1つのために用いられる、請求項27に記載のネットワークデバイス。 - 前記第1構成パラメータは、前記現在のダウンリンク信号及び/又は前記候補ダウンリンク信号の信号品質変化を決定するために用いられ、前記品質変化は、ランダムアクセスプリアンブル再伝送に用いられる前記ランダムアクセスリソースを決定するために用いられる、請求項28に記載のネットワークデバイス。
- 前記品質変化は、
前記現在のダウンリンク信号の前記信号品質が向上し、かつ、前記第1構成パラメータが、第1の閾値、振幅のヒステリシス、前記複数のダウンリンク信号の数N、又は、タイムツートリガのうちの少なくとも1つを含むこと、又は、
前記現在のダウンリンク信号の前記信号品質が低下し、前記第1構成パラメータが、第1の閾値、振幅のヒステリシス、前記複数のダウンリンク信号の数N、又は、タイムツートリガのうちの少なくとも1つを含むこと、又は、
前記候補ダウンリンク信号の前記信号品質が前記現在のダウンリンク信号の前記信号品質よりも高くなり、第1のオフセットよりも少なくとも高く、かつ、前記第1構成パラメータが、前記第1のオフセット、振幅のヒステリシス、前記現在のダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値、前記現在のダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値、前記候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値、前記候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値、前記複数のダウンリンク信号の数N、又は、タイムツートリガのうちの少なくとも1つを含むこと、又は、
前記候補ダウンリンク信号の前記信号品質が向上し、かつ、前記第1構成パラメータが、第2の閾値、振幅のヒステリシス、前記候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値、前記候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値、前記複数のダウンリンク信号の数N、又は、タイムツートリガのうちの少なくとも1つを含むこと、又は、
前記現在のダウンリンク信号の前記信号品質が、第3の閾値よりも低くなり、前記候補ダウンリンク信号の前記信号品質が第4の閾値よりも高くなり、かつ、前記第1構成パラメータが、前記第3の閾値、前記第4の閾値、振幅のヒステリシス、前記候補ダウンリンク信号と関連付けられているオフセット値、前記候補ダウンリンク信号と関連付けられている周波数オフセット値、前記複数のダウンリンク信号の数N、又は、タイムツートリガのうちの少なくとも1つを含むこと
のうちの少なくとも1つを有する、請求項29に記載のネットワークデバイス。 - 前記送信ユニットは、第2構成パラメータを前記端末に送信するようにさらに構成され、前記第2構成パラメータは、プリアンブル再伝送電力を決定するために用いられる、請求項27から30のいずれか一項に記載のネットワークデバイス。
- 前記第2構成パラメータは、
プリアンブル伝送回数の最大数、端末ビームの切替回数の最大数、ランダムアクセスリソースの切替回数の最大数、基地局ビーム−端末ビームペアの切替回数の最大数、ランダムアクセスリソース切替を可能にするためのプリアンブル伝送回数の最小数、ダウンリンク参照信号の伝送電力、パワーランピングステップ、プリアンブル初期受信目標電力、プリアンブルフォーマット及び最大パワーランピングレベル
のうちの少なくとも1つを有し、前記プリアンブル初期受信目標電力は、基地局受信信号のゲインを含み、前記ダウンリンク参照信号の伝送電力は、基地局伝送信号のゲインを含む、請求項31に記載のネットワークデバイス。 - 前記第1構成パラメータは、システム情報、残りの最小システム情報、RRCシグナリング、PDCCHシグナリング、DCI及びMACレイヤ制御エンティティのうちの少なくとも1つのメッセージにおいて搬送される、請求項27から32のいずれか一項に記載のネットワークデバイス。
- 前記ダウンリンク信号は、同期信号ブロック又はチャネル状態情報−参照信号のうちの少なくとも1つを有する、請求項27から33のいずれか一項に記載のネットワークデバイス。
- 端末とネットワークデバイスとを備え、
前記端末は、請求項18から26のいずれか一項に記載の端末であり、
前記ネットワークデバイスは、請求項27から34のいずれか一項に記載のネットワークデバイスである、通信システム。 - コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は命令を格納し、前記命令がコンピュータ上で起動した場合、前記コンピュータは、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法を実行する、コンピュータ可読記憶媒体。
- 命令を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で起動した場合、前記コンピュータは、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法を実行する、コンピュータプログラム製品。
- 信号伝送装置であって、プロセッサを備え、前記プロセッサは、メモリに連結され、前記メモリ内のプログラム又は命令を実行するように構成されることで、前記信号伝送装置が請求項1から17のいずれか一項に記載の方法を実行する、装置。
- 前記メモリは、前記プロセッサ内に配置される、又は、前記メモリ及びプロセッサは、別個に配置される、請求項38に記載の装置。
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