JP2020529220A5 - - Google Patents

Claims (22)

1. 細胞外マトリクスを製造する方法であって、前記方法が、
   a) 人工多能性幹細胞(iPSC)を少なくとも1つの産生線維芽細胞に分化させること、
   b) 前記少なくとも1つの産生線維芽細胞を培養し、それにより前記少なくとも1つの産生線維芽細胞が細胞外マトリクス(ECM)を産生すること、及び
   c) 前記少なくとも1つの産生線維芽細胞から前記ECMを単離し、それによって前記ECMを製造すること
   を含む、方法。
2. 工程(b)における前記少なくとも1つの産生線維芽細胞を培養することが、0.1%〜20%(v/v)の濃度で血清を含む細胞培養培地において、前記少なくとも1つの産生線維芽細胞を培養することを含む、請求項1に記載の方法。
3. 工程b)の後に、血清の濃度の少なくとも95%の低減があるように、少なくとも5日の期間にわたって血清の濃度を徐々に低減することを更に含む、請求項1又は2に記載の方法。
4. 前記少なくとも1つの産生線維芽細胞が、血清の濃度を徐々に低減することの前に、少なくとも2週間、0.1%〜20%(v/v)の濃度で血清を含む細胞培養培地において培養される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
5. 前記iPSCを前記少なくとも1つの産生線維芽細胞に分化させることの前に、少なくとも1つの前駆線維芽細胞を脱分化させて前記iPSCを形成することを更に含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
6. 前記分化させることの前に前記iPSCを拡大することを更に含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
7. 前記少なくとも1つの産生線維芽細胞の培養が、正常酸素中である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
8. 前記産生線維芽細胞を培養することが、間葉系幹細胞(MSC)を培養することを含まない、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
9. 前記方法が、胚性幹(ES)細胞、骨髄多能性幹細胞、ES由来MSC、又は非多能性新生児包皮線維芽細胞細胞株のいずれを分化させることも含まない、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
10. 細胞外マトリクス(ECM)を製造する方法であって、前記方法が、
    a) 一定の濃度の血清を含む培地で線維芽細胞を提供すること、
    b) 前記培地が5%以下の濃度の血清を含有するまで、線維芽細胞を含む前記培地中の血清の量を徐々に低減すること、
    c) 前記徐々に低減することの後、前記線維芽細胞を少なくとも約2週間培養し、それにより前記線維芽細胞が可溶性ECMを産生し、それによって前記線維芽細胞及び可溶性ECMを含む溶液を生産すること、並びに
    d) 前記線維芽細胞から前記可溶性ECMを単離し、それによって前記ECMを製造すること
    を含む、方法。
11. 工程(a)における血清の濃度が、0.1%〜20%(v/v)である、請求項10に記載の方法。
12. 工程(a)における前記線維芽細胞が、工程(b)の前に、少なくとも2週間培養される、請求項10又は11に記載の方法。
13. 前記培地中の血清の量の漸次低減が、少なくとも5日の期間にわたって行われる、請求項10〜12のいずれか一項に記載の方法。
14. 血清の量を徐々に低減することの開始時の前記培地中の線維芽細胞の量が、前記培地が5%以下の血清中濃度を含有する場合の前記培地中の線維芽細胞の量の少なくとも0.7倍である、請求項10〜13のいずれか一項に記載の方法。
15. 血清の量を徐々に低減することが、細胞拡大又は細胞継代培養なしで行われる、請求項10〜14のいずれか一項に記載の方法。
16. 前記溶液中の前記線維芽細胞の少なくとも約90%が、G₀細胞周期段階にある、請求項10〜15のいずれか一項に記載の方法。
17. 前記溶液中の前記線維芽細胞の1%未満が、アポトーシスを受けている、請求項10〜16のいずれか一項に記載の方法。
18. 前記ECMが、三重らせんコラーゲン、非還元性ガンマ型線維性コラーゲン、又は三重らせんコラーゲン及び非還元性ガンマ型線維性コラーゲンの両方を含む、請求項1又は10に記載の方法。
19. 前記ECMを単離することが、前記ECMを精製して、それによって少なくとも約80%(w/w)ECMである組成物を製造することを含む、請求項1又は10に記載の方法。
20. 前記ECMの約90%(w/w)が、COL1であり、約10%が、COL3、COL4、COL5、COL6、及びそのいずれかの組合せからなる群から選択される、請求項19に記載の方法。
21. 前記ECMを単離することが、前記ECMを酸性緩衝液と接触させることを含む、請求項1又は10に記載の方法。
22. 単離することが、前記ECMをデキストラナーゼと接触させることを含む、請求項1又は10に記載の方法。