JP2020527611A - 一価イオンが共ドープされたガーネットシンチレータ - Google Patents
一価イオンが共ドープされたガーネットシンチレータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020527611A JP2020527611A JP2019557375A JP2019557375A JP2020527611A JP 2020527611 A JP2020527611 A JP 2020527611A JP 2019557375 A JP2019557375 A JP 2019557375A JP 2019557375 A JP2019557375 A JP 2019557375A JP 2020527611 A JP2020527611 A JP 2020527611A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- scintillator
- rare earth
- scintillator material
- doped
- optionally
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09K—MATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
- C09K11/00—Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials
- C09K11/08—Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials
- C09K11/77—Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials containing rare earth metals
- C09K11/7766—Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials containing rare earth metals containing two or more rare earth metals
- C09K11/7774—Aluminates
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C30—CRYSTAL GROWTH
- C30B—SINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
- C30B15/00—Single-crystal growth by pulling from a melt, e.g. Czochralski method
- C30B15/02—Single-crystal growth by pulling from a melt, e.g. Czochralski method adding crystallising materials or reactants forming it in situ to the melt
- C30B15/04—Single-crystal growth by pulling from a melt, e.g. Czochralski method adding crystallising materials or reactants forming it in situ to the melt adding doping materials, e.g. for n-p-junction
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C30—CRYSTAL GROWTH
- C30B—SINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
- C30B29/00—Single crystals or homogeneous polycrystalline material with defined structure characterised by the material or by their shape
- C30B29/10—Inorganic compounds or compositions
- C30B29/16—Oxides
- C30B29/22—Complex oxides
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01T—MEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
- G01T1/00—Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
- G01T1/02—Dosimeters
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01T—MEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
- G01T1/00—Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
- G01T1/16—Measuring radiation intensity
- G01T1/20—Measuring radiation intensity with scintillation detectors
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01T—MEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
- G01T1/00—Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
- G01T1/16—Measuring radiation intensity
- G01T1/20—Measuring radiation intensity with scintillation detectors
- G01T1/2018—Scintillation-photodiode combinations
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- High Energy & Nuclear Physics (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Luminescent Compositions (AREA)
- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
- Measurement Of Radiation (AREA)
Abstract
Description
[(RE1−xRE'x)1−y−zAyBz]3Al5O12 (I)
(式中、0≦x≦1.0;0≦y≦0.05;0≦z≦0.1;REは、第1の希土類元素であり;RE'は、第2の希土類元素、又は第2の希土類元素及び少なくとも一つの又はそれ以上追加の希土類元素の組み合わせ(ただし、RE'は第1の希土類元素REを含まない。)であり;Aは、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Yb、Bi、Sb、及びそれらの任意の組み合わせから成る群から選択されるドーパントイオンであり(ただし、Aは、RE又はRE'と同じ元素のイオンを含まない。);及びBは、少なくとも一種の一価カチオンである(任意に、Bは、Li、Na、K、Rb、Cs、及びFrから成る群から選択される元素のカチオンである。)。)いくつかの実施態様において、REはLuである。いくつかの実施態様において、RE'はYである。いくつかの実施態様において、0.1≦x≦0.5(任意にxは0.25)である。いくつかの実施態様において、AはPr3+である。いくつかの実施態様において、0.0001≦y≦0.015(任意にyが0.004又は0.012)である。いくつかの実施態様において、BはLi+である。いくつかの実施態様において、0.0002≦z≦0.1(任意に0.001≦z≦0.1、更に任意にzが0.002、0.008又は0.02)である。
[(Lu1−xRE'x)1−y−zAyBz]3Al5O12 (II)
(式中、0.05≦x≦1.0;0≦y≦0.05;0≦z≦0.1;RE'は、Ce、Dy、Er、Eu、Gd、Ho、La、Nd、Pr、Pm、Sm、Sc、Tb、Tm、Yb、Y、及びそれらの任意の組み合わせから成る群から選択され;Aは、ドーパントイオンであり(任意にCe、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Yb、Bi、Sb、及びこれらの任意の組み合わせから成る群から選択される元素のイオンある。)ただし、Aは、RE'と同じ元素のイオンを含まない。;及びBは、少なくとも一種の一価カチオンである(任意に、Bは、Li、Na、K、Rb、Cs、及びFrから成る群から選択される元素のカチオンである。)。)いくつかの実施態様において、RE'はYである。いくつかの実施態様において、0.1≦x≦0.5(任意にxは0.25)である。いくつかの実施態様において、AはPr3+である。いくつかの実施態様において、0.0001≦y≦0.015(任意にyは0.004又は0.012)である。いくつかの実施態様において、BはLi+である。いくつかの実施態様において、0.0002≦z≦0.1(任意に0.001≦z≦0.1、更に任意にzは0.002、0.008又は0.02)である。
[(Lu1−xYx)1−y−zAyBz]3Al5O12 (III)
(式中、0.05≦x≦0.5;0≦y≦0.05;0≦z≦0.1;Aは、ドーパントイオンであり(任意にCe、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Yb、Bi、Sb、及びこれらの任意の組み合わせから成る群から選択される元素のイオンであり);及び
Bは、少なくとも一種の一価カチオンである(任意に、Bは、Li、Na、K、Rb、Cs、及びFrから成る群から選択される元素のカチオンである。)。)いくつかの実施態様において、xは0.25である。いくつかの実施態様において、AはPr3+である。いくつかの実施態様において、0.0001≦y≦0.015(任意にyは0.004又は0.012)である。いくつかの実施態様において、BはLi+である。いくつかの実施態様において、0.0002≦z≦0.1(任意に0.001≦z≦0.1、更に任意にzは0.002、0.008又は0.02)である。
いくつかの実施態様において、光子検出器及び本発明のシンチレータ材料を含む放射線検出器が提供される。いくつかの実施態様において、この検出器は、医療診断装置、石油探査用装置、又はコンテナ若しくは手荷物の走査用装置である。
いくつかの実施態様において、光子検出器及び本発明のシンチレータ材料を含む放射線検出器を使用する段階を含む、ガンマ線、X線、宇宙線及び/又は1keV以上のエネルギーを有する粒子を検出する方法が提供される。
いくつかの実施態様において、溶融原材料から単結晶を引き上げる段階を含む、本発明のシンチレータ材料を製造する方法が提供される。
RE''3Al5O12
(式中、RE''は少なくとも2つの希土類元素の混合物である。)の組成を有するマトリックスを含む希土類アルミニウム・ガーネットシンチレータの1又はそれ以上のシンチレーション特性及び/又は光学特性を変更する方法であって、該シンチレータはさらに、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Yb、Bi、Sb及びそれらの任意の組み合わせから成る群から選択される少なくとも一つのドーパントを含むが、該ドーパントは該希土類アルミニウム・ガーネットマトリックスの如何なる希土類元素と同じ元素のイオンを含まず、該方法は、一価の共ドーパントイオン(任意に、該一価の共ドーパントイオンはアルカリ金属イオンである。)の存在下で希土類アルミニウム・ガーネットシンチレータを調製し、それにより、共ドープされた希土類アルミニウム・ガーネットシンチレータ材料を提供する段階を含む方法を提供する。
RE''3Al5O12
(式中、RE''は少なくとも2つの希土類元素の混合物である。)の組成を有するマトリックスを含む希土類アルミニウム・ガーネットシンチレータ(任意に、該希土類アルミニウム・ガーネットシンチレータはプラセオジム(Pr)でドープされたルテチウム・イットリウム・アルミニウム・ガーネット(LuYAG)シンチレータである。)の1又はそれ以上のシンチレーション特性及び/又は光学特性を変更する方法であって、該シンチレータはさらに、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Yb、Bi、Sb及びそれらの任意の組み合わせから成る群から選択される少なくとも一つのドーパントを含むが、該ドーパントは該希土類アルミニウム・ガーネットマトリックスの如何なる希土類元素と同じ元素のイオンを含まず、該方法は、一価の共ドーパントイオン(任意に、該一価の共ドーパントイオンはLi+である。)の存在下で希土類アルミニウム・ガーネットシンチレータを調製し、それにより、共ドープされた希土類アルミニウム・ガーネットシンチレータ材料を提供する段階を含む方法を提供する。いくつかの実施態様において、この共ドープされた希土類アルミニウム・ガーネットシンチレータ材料は、同じ希土類アルミニウム・ガーネットシンチレータ材料であるが共ドーパントイオンを含まない材料と比較して、増加した光収率、改善されたエネルギー分解能、より良い比例性、及び/又はより速い減衰時間を示す。
[(RE1−xRE'x)1−y−zAyB'z]3Al5O12 (I')
(式中、0≦x≦1.0;0≦y≦0.05;0≦z≦0.1;REは、第1の希土類元素であり;RE'は、第2の希土類元素、又は第2の希土類元素及び少なくとも一つの又はそれ以上追加の希土類元素の組み合わせ(ただし、RE'は第1の希土類元素REを含まない。)であり;Aは、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Yb、Bi、Sb、及びそれらの任意の組み合わせから成る群から選択されるドーパントイオンであり(ただし、Aは、RE又はRE'と同じ元素のイオンを含まない。);及びB'は、リチウム同位体の一価カチオン又はその混合物である(任意に、B'は、リチウム−6同位体の一価カチオン(即ち、6Li+)である。)。)いくつかの実施態様において、0.0002≦z≦0.1(任意に、0.001≦z≦0.1)である。いくつかの実施態様において、REはLuである。いくつかの実施態様において、RE'はYである(任意に、Xは約0.25である。)。いくつかの実施態様において、AはPr3+である(任意に、0.0001≦y≦0.015、更に任意に、yは0.004又は0.012である。)。
いくつかの実施態様において、光子検出器及び本発明のシンチレータ材料を含む放射線検出器が提供される。
いくつかの実施態様において、光子検出器及び本発明のシンチレータ材料を含む放射線検出器を使用する段階を含む、中性子を検出する方法が提供される。
本発明の目的は、上記で述べられており、本発明によって全体的又は部分的に達成され、他の目的は、以下の説明が進むにつれて明らかになるであろう。
本発明は、以下で十分に説明される。しかし、本発明は、異なる形式で具現することが可能であり、以下で実施例を伴って記載された実施形態に限定されると解釈されるべきではない。これらの実施形態は、むしろ、この開示が徹底的かつ完全となり、その実施態様の範囲が当業者に十分に伝達されるように提供される。
ここに記載された、全ての特許、特許出願及びそれらの刊行物、並びに科学雑誌論文を含むがこれらに限定されない全ての参考文献は、それらが、補足し、説明し、背景を提供し、又は方法、技術及び/又は組成物を教えるために、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
以下の用語は、当業者によって理解されると考えられるが、以下の定義は本発明の説明を容易にするために記載される。
他に定義しない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者に一般的に理解されるのと同じ意味を有する。
長年の特許法の慣習に従って、用語「a」、「an」及び「the」は、特許請求の範囲を含む本出願において使用される場合、「1又はそれ以上」を意味する。
二つ以上の項目又は条件を説明する際に使用される場合、用語「及び/又は」は、すべての挙げられた項目又は条件が存在するか又は適用可能な状況、又はその項目又は条件のうちただ一つの(又は全てより少ない)項目又は条件が存在するか又は適用可能な状況を意味する。
特許請求の範囲における用語「又は」は、開示が代替物のみ及び「及び/又は」を意味する定義を裏付けているが、明確に代替物のみを意味することを示していない限り、又はその代替物が相互に排他的でない限り、「及び/又は」を意味するように用いられる。本明細書で使用される「別の」は、少なくとも第二の又はそれ以上を意味してもよい。
本明細書において用いられる用語「のみから成る(consisting of)」は、クレームに特定されていない任意の要素、工程、又は成分を除外する。この用語「のみから成る(consisting of)」が、プレアンブルに続かないで、クレームの本体に用いられた場合、そこに記載された要素のみに限定され、他の要素は、クレーム全体から除外される。
「consisting essentially of (必須にから成る)」は、請求範囲を、明記した材料又は段階に限定し、さらに請求範囲の発明の基本的及び新規の特徴に実質的に影響しない材料又は段階を制限する。
「comprising(から成る)」、「consisting of(のみから成る)」及び「consisting essentially of(必須にから成る)」に関して、これらの3種の用語の1種が本明細書で用いられた場合、本発明は、他の2種の用語のいずれかの使用を含めることができる。
特に断らない限り、時間、温度、光出力、原子割合(%)、モル割合(%)など明細書及び特許請求の範囲で用いられる量を表すすべての数字は、全ての場合、「約」という用語により変更されたものとして理解される。従って、特に断らない限り、明細書及び特許請求の範囲で用いられる数的パラメータは、本発明によって得られることが求められている所望の性質によって変動することができる。
本明細書において、値に言及する場合、用語「約」は、ある例では特定した量の±20%又は±10%、別の例では同様に±5%、更に別の例では同様に±1%、また別の例では同様に±0.1%の変動を包含することを意味し、このような変動は開示された方法を実行するのに適切である。
用語「蛍光体」は、電磁放射線又は粒子放射線の照射に応答して光(例えば、可視光)を放出する材料を指す。
「光出力」とは、例えば、吸収されるガンマ線によって、堆積される単位エネルギーあたりに生成される光光子の数、通常は光光子数/MeVを指す。
用語「希土類元素」は、ランタニド(例えば、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユーロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)及びルテチウム(Lu))、スカンジウム(Sc)、及びイットリウム(Y)から成る群から選択される一つ又は複数の元素を指す。
上述したように、ルテチウム・アルミニウム・ガーネット(LuAG)シンチレータなどのいくつかのガーネット型シンチレータは、固有の欠陥があるため、シンチレーションに関してまだ十分な可能性に達していないと考えられている。本発明の実施態様によれば、一価イオンが共ドープされたガーネット型シンチレータの特性を調整する方法が提供される。したがって、いくつかの実施態様において、本発明は、一価カチオンが共ドープされた希土類・アルミニウム・ガーネットシンチレータ材料を提供する。いくつかの実施態様において、この希土類・アルミニウム・ガーネットの希土類元素は、Lu、Y、又はそれらの混合物である。いくつかの実施態様において、この希土類・アルミニウム・ガーネットの希土類成分は、LuとYの混合物である。この希土類・アルミニウム・ガーネットは、如何なる適切なドーパント/活性化剤イオンでドープすることができる。いくつかの実施態様において、この活性化剤/ドーパントイオンは、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Yb、Bi、Sb、又はそれらの組み合わせから成る群から選択される元素のイオンである。いくつかの実施態様において、この活性化剤/ドーパントイオンはCe3+又はPr3+である。いくつかの実施態様において、この活性化剤/ドーパントイオンは、Ce以外の元素のイオンである。いくつかの実施態様において、この活性化剤/ドーパントイオンはPr3+である。
[(RE1−xRE'x)1−y−zAyBz]3Al5O12 (I)
(式中、
0≦x≦1.0;
0≦y≦0.05;
0≦z≦0.1;
REは、第1の希土類元素(例えば、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Sc、又はY)であり;
RE'は、第2の希土類元素、又は第2の希土類元素及び少なくとも一つの又はそれ以上追加の希土類元素の組み合わせ(ただし、RE'は第1の希土類元素REを含まない。)であり;
Aは、ドーパントイオンであり(ただし、Aは、RE又はRE'と同じ元素のイオンを含まない。);及び
Bは、少なくとも一種の一価カチオンである。)
Bに適した共ドーパントイオンには、Li、Na、K、Rb、Cs及びFrなどのアルカリ金属元素のカチオンが含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施態様において、BはLi、Na又はKである。いくつかの実施態様において、BはLiである。いくつかの実施態様において、Bは、リチウム−6同位体(6Li)のカチオン又は6Li+に富む複数のリチウム同位体カチオンの混合物である。
[(Lu1−xRE'x)1−y−zAyBz]3Al5O12 (II)
(式中、
0.05≦x≦1.0;
0≦y≦0.05;
0≦z≦0.1;
RE'は、Ce、Dy、Er、Eu、Gd、Ho、La、Nd、Pr、Pm、Sm、Sc、Tb、Tm、Yb、Y、及びそれらの任意の組み合わせから成る群から選択され;
Aは、ドーパントイオンであり(例えば、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Yb、Bi、Sb、及びこれらの任意の組み合わせから成る群から選択されるが、これらに限定されない。)ただし、Aは、RE'と同じ元素のイオンを含まない。;及び
Bは、少なくとも一種の一価カチオンである。)
いくつかの実施態様において、Aは、Ce以外の元素のドーパントイオンである。いくつかの実施態様において、AはPr3+である。いくつかの実施態様において、0.0001≦y≦0.05である。いくつかの実施態様において、0.001≦y≦0.05である。いくつかの実施態様において、0.001≦y≦0.015である。いくつかの実施態様において、yは0.002である。いくつかの実施態様において、yは0.004である。いくつかの実施態様において、yは0.012である。
いくつかの実施態様において、BはLi+、Na+又はK+である。いくつかの実施態様において、BはLi+である。いくつかの実施態様において、0.0002≦z≦0.1である。いくつかの実施態様において、0.001≦z≦0.1である。いくつかの実施態様において、0.001≦z≦0.06である。いくつかの実施態様において、zは0.002である。いくつかの実施態様において、zは0.006である。いくつかの実施態様において、zは0.008である。いくつかの実施態様において、zは0.02である。いくつかの実施態様において、zは0.024である。いくつかの実施態様において、zは0.06である。
[(Lu1−xYx)1−y−zAyBz]3Al5O12 (III)
(式中、
0.05≦x≦0.5;
0≦y≦0.05;
0≦z≦0.1;
Aは、ドーパントイオンであり(例えば、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Yb、Bi、Sb、及びこれらの任意の組み合わせから成る群から選択されるが、これらに限定されない。);及び
Bは、少なくとも一種の一価カチオンである。)
いくつかの実施態様において、Aは、Ce以外の元素のドーパントイオンである。いくつかの実施態様において、AはPr3+である。いくつかの実施態様において、0.0001≦y≦0.05である。いくつかの実施態様において、0.001≦y≦0.05である。いくつかの実施態様において、0.001≦y≦0.015である。いくつかの実施態様において、yは約0.004である。いくつかの実施態様において、yは約0.012である。
いくつかの実施態様において、BはLi+、Na+又はK+である。いくつかの実施態様において、BはLi+である。いくつかの実施態様において、0.0002≦z≦0.1である。いくつかの実施態様において、0.001≦z≦0.1である。いくつかの実施態様において、0.001≦z≦0.06である。いくつかの実施態様において、zは0.002である。いくつかの実施態様において、zは0.006である。いくつかの実施態様において、zは0.008である。いくつかの実施態様において、zは0.02である。いくつかの実施態様において、zは0.024である。いくつかの実施態様において、zは0.06である。
[(RE1−xRE'x)1−y−zAyB'z]3Al5O12 (I')
(式中、
0≦x≦0.5;
0≦y≦0.05;
0≦z≦0.1;
REは、第1の希土類元素であり;
RE'は、第2の希土類元素、又は第2の希土類元素及び少なくとも一つの又はそれ以上追加の希土類元素の組み合わせ(ただし、RE'は第1の希土類元素REを含まない。)であり;
Aは、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Yb、Bi、Sb、及びそれらの任意の組み合わせから成る群から選択されるドーパントイオンであり(ただし、Aは、RE又はRE'と同じ元素のイオンを含まない。);及び
B'は、リチウム同位体の一価カチオン又はその混合物である(任意に、B'は、6Liの一価カチオン(即ち、6Li+)又は6Li+に富む複数のリチウム同位体カチオンの混合物である。)。)
いくつかの実施態様において、Aは、Ce以外の元素のドーパントイオンである。いくつかの実施態様において、AはPr3+である。いくつかの実施態様において、0.0001≦y≦0.05である。いくつかの実施態様において、0.001≦y≦0.05である。いくつかの実施態様において、0.001≦y≦0.015である。いくつかの実施態様において、yは約0.002である。いくつかの実施態様において、yは約0.004である。いくつかの実施態様において、yは約0.012である。
いくつかの実施態様において、0.0002≦z≦0.1である。いくつかの実施態様において、0.001≦z≦0.1である。いくつかの実施態様において、0.001≦z≦0.06である。いくつかの実施態様において、zは0.002である。いくつかの実施態様において、zは0.006である。いくつかの実施態様において、zは0.008である。いくつかの実施態様において、zは0.02である。いくつかの実施態様において、zは0.024である。いくつかの実施態様において、zは0.06である。
いくつかの実施態様において、このシンチレータ材料は、Bを欠くそのシンチレータ材料と比較して、光収率の向上、エネルギー分解能の向上、及び加速された高速減衰成分のうちの1又はそれ以上を示す。
本発明のシンチレータ材料(例えば、式(I)、(I')、(II)又は(III)のもの)は、単結晶、多結晶材料、及び/又はセラミックであってもよい。この「単結晶」とは、液相法により製造され、粒界をほとんど又は全く持たない材料を意味し、各隣接する結晶粒は一般に同じ配向を有する。いくつかの実施態様において、この材料は多結晶及び/又はセラミックであってもよく、さまざまなサイズ及び/又は配向の結晶を含むことができる。
いくつかの実施態様において、本発明は、上記の式(I)、(I')、(II)又は(III)の組成を含む、この組成から本質的になる、又はこの組成のみから成る光学材料(例えば、シンチレーション材料)又はこれら材料の混合物を含む放射線検出器を提供する。この放射線検出器は、シンチレータ(放射線を吸収して光を放出する)及び光検出器(前記の放出された光を検出する)を含むことができる。この光検出器は、任意の適切な単数又は複数の検出器であってもよく、シンチレータ材料からの光の放出に応じて電気信号を生成するためにシンチレータ材料に光学的に結合されてもよいし、されなくてもよい。したがって、この光検出器は、光子を電気信号に変換するように構成できる。例えば、フォトダイオードからの出力信号を電圧信号に変換する信号増幅器が提供されうる。この信号増幅器は、この電圧信号を増幅するように設計されることもできる。この電子信号を整形及びデジタル化するために、この光検出器に関連する電子機器を使用することができる。
再度図9を参照すると、光子検出器12は、任意の適切な単一の又は複数の検出器であってもよく、シンチレータ(例えば、共ドープされたLuYAG材料)に光学的に(例えば、光学グリース又は光学結合油又は液体などのその他の光学結合化合物を介して)結合することができ、シンチレータからの光の放出に応じて電気信号を生成することができる。したがって、光子検出器12は、光子を電気信号に変換するように構成されうる。この電子信号を整形及びデジタル化するために、この光子検出器12に関連する電子機器を使用することができる。適切な光子検出器12には、光電子増倍管、フォトダイオード、CCDセンサー、及び画像増強器が含まれるが、これらに限定されない。装置10はまた、電子信号を記録及び/又は表示するための電子機器16を含むことができる。
いくつかの実施態様において、またこの装置は放射線源を含んでもよい。例えば、本発明のX線CT装置は、X線を放射するためのX線源と、前記X線を検出するための検出器とを含むことができる。いくつかの実施態様において、この装置は複数の放射線検出器を含んでもよい。この複数の放射線検出器を、サンプルの表面上のさまざまな位置から放出される放射線を検出するために、例えば、円筒形その他の所望の形状に配置してもよい。
いくつかの実施態様において、この共ドーパントはリチウム−6同位体カチオンを含み、この材料は式(I')の組成物である。いくつかの実施態様において、本発明は、式(I')のシンチレーション材料を含む放射線検出器を使用する熱中性子検出のための方法を提供する。
いくつかの実施態様において、本発明は、光子検出器及び上記のシンチレータ材料を含む放射線検出器を提供し、このシンチレータ材料は、一価カチオンが共ドープされた希土類・アルミニウム・ガーネット材料を含む材料(式(I)、(I')、(II)若しくは(III)又はこれらの混合のいずれかの組成から成る材料など)などである。いくつかの実施態様において、この光検出器及びこのシンチレータ材料を含む装置は、医療用イメージング、地球物理探査又は国家安全保障における使用に適している。いくつかの実施態様において、本発明は、高エネルギー光子及び粒子を検出する方法を提供し、この方法は、光検出器と式(I)、(I')、(II)若しくは(III)又はこれらの混合のうちの一つの組成物から成る光学材料とを含む装置を使用する段階を含む。
本発明の光学(例えば、シンチレーション)材料は、本開示を検討することにより当業者に明らかな任意の適切な方法により調製することができる。いくつかの実施態様において、本発明は、共ドープされたガーネット型シンチレータ材料を調製する方法を提供する。いくつかの実施態様において、本発明は、溶融物から結晶を調製する段階を含むシンチレータ材料を調製する方法を提供する。例えば、いくつかの実施態様において、この共ドープされたガーネット型シンチレータ材料は、チョクラルスキー(Czochralski、引き上げ)法によって成長した結晶であってもよい。しかし、他の方法によって成長又は製造された単結晶又は多結晶材料及び/又はセラミックも、また本発明のシンチレータ材料として使用することができる。例えば、ガーネット型材料を製造するための代替方法には、マイクロプルダウン法、ブリッジマン法、ゾーンメルト法、エッジ定義フィルム供給成長法(EFG)法、及び熱間静水圧プレス(HIP)焼結法が含まれるが、これらに限定されない。
いくつかの実施態様において、本発明は、ガーネット型シンチレーション材料の一つ又は複数のシンチレーション特性及び/又は光学特性(シンチレーション光収率、減衰時間、ライズタイム、エネルギー分解能、比例性、及び露光に対する感度など、ただしこれらに限定されない)を変更する方法を提供する。いくつかの実施態様において、この方法は、一つのドーパントイオン及び一つ又は複数の一価共ドーパントイオンの存在下でガーネット型シンチレーション材料を調製する段階を含む。いくつかの実施態様において、このガーネット型シンチレーション材料は、希土類・アルミニウム・ガーネットである。いくつかの実施態様において、このガーネット型シンチレーション材料は混合希土類・アルミニウム・ガーネットであり、RE''3Al5O12(式中、RE''は少なくとも2つの希土類元素の混合物であり、このシンチレータは、更に、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Yb、Bi、Sb及びそれらの任意の組み合わせから成る群から選択されるドーパントを含み、ただし、このドーパントは、この希土類・アルミニウム・ガーネットマトリックスの如何なる希土類元素と同じ元素のイオンを含まないことを条件とする。)の組成を有するマトリックスを含む。いくつかの実施態様において、少なくとも一つのドーパントは、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Yb、Bi、Sb及びそれらの任意の組み合わせから成る群から選択される。いくつかの実施態様において、このマトリックスは、希土類元素に対して5原子%以下のドーパントでドープされている。いくつかの実施態様において、共ドーパントの量は、希土類元素及びドーパントの含有量に対して10原子%以下である。いくつかの実施態様において、RE''は、Lu及び少なくとも一つの他の種類の希土類元素を含む。いくつかの実施態様において、この少なくとも一つの他の種類の希土類元素は、Eu又はPr以外である。いくつかの実施態様において、このドーパントはEu又はPrである。いくつかの実施態様において、このドーパントはPrである。
いくつかの実施態様において、このガーネット型シンチレーション材料は、ルテチウム・アルミニウム・ガーネット(LuAG)又はルテチウム・イットリウム・アルミニウム・ガーネット(LuYAG)である。いくつかの実施態様において、このガーネット型シンチレーション材料は、ルテチウム・アルミニウム・ガーネット(LuAG)であり、Luの少なくとも一部が他の希土類元素に置換されている。いくつかの実施態様において、このガーネット型シンチレーション材料は、ルテチウム・イットリウム・アルミニウム・ガーネット(LuYAG)である。いくつかの実施態様において、共ドーピングは、光収率の増加及び/又はエネルギー分解能の改善を提供する。いくつかの実施態様において、共ドーピングは、662keVにおけるエネルギー分解能が約4.8%以下である希土類・アルミニウム・ガーネットシンチレータ材料を提供する。いくつかの実施態様において、共ドーピングは、エネルギー分解能が4.1%である希土類・アルミニウム・ガーネットシンチレータ材料を提供する。いくつかの実施態様において、共ドーピングは、より速い減衰時間を有する希土類・アルミニウム・ガーネットシンチレータ材料を提供する。
0.2%Liが共ドープされたLuYAG:Pr
[(Lu1-xYx)1-y-zAyBz]3Al5O12(式中、AはPr3+、BはLi+である。)を調製した。複数の高純度の原料をそれぞれの化学量論式に従って混合し、直径60 mmのイリジウムるつぼに直接装填した。結晶重量の微分がプロセス変数である自動システムを使用して、Cyberstar Oxypuller成長ステーション(Cyberstar、Echirolles、France)中で、チョクラルスキー(Czochralski)結晶成長を行い、名目組成(Lu0.748,Y0.25,Pr0.004,Li0.002)3Al5O12のブール約490gを得た。<111>方向に配向したLuAG: Ce種結晶上で結晶成長を開始した。雰囲気は主に窒素で、わずかな割合の酸素が含まれていた。その結果、5 x 5 x 5 mmピクセルと1 mm x 33 mm直径のスラブに切断された透明な単結晶が得られ、測定用に使用した。このタイプの例を、以前に報告されたドープされたガーネット単結晶と比較して以下に示す。表1を参照されたい。
LuYAG:Pr単結晶シンチレータにリチウムを添加することにより、光収率と減衰時間の両方を変更した。一次減衰成分の加速に顕著な改善が見られた。これらの結果はこの化合物に限定されるものではなく、LuGAG:CeやLuGAG:Prなどの他のガーネットシンチレータ、及び関連する多結晶及び/又はセラミックシンチレータに適用されると考えられる。
追加の共ドープされたLuYAG:Pr材料
Yに対するLuの比率が3:1、希土類元素に対するLi濃度が0 原子%、0.2 原子%、0.8 原子%及び2.0 原子%である、0.4 原子%のプラセオジム(Pr)がドープされたLuYAGのブール、及びYに対するLuの比率が3:1、希土類元素に対するLi濃度が0 原子%、0.6 原子%、2.4 原子%及び6 原子%である、1.2 原子%のプラセオジム(Pr)がドープされたLuYAGのブール、を、結晶重量の微分がプロセス変数である自動システムを使用して、Cyberstar Oxypuller成長ステーション(Cyberstar、Echirolles、France)中で、チョクラルスキー(Czochralski)結晶成長法により、成長させた。Lu2O3、Al2O3、Y2O3、Pr2O3、及びLi2CO3原材料を直径60 mmのイリジウムるつぼに直接添加した。更に、Yに対するLuの比率が3:1、希土類元素に対するカリウム濃度が0.6 原子%のカリウム濃度又は同ナトリウム濃度が0.308 原子%である、1.2原子%のPrがドープされたLuYAGのブールを成長させた。
共ドープされたシンチレータのアニーリング
実施例2に記載された、Yに対するLuの比率が3:1、希土類元素に対するLi濃度が0 原子%、0.2 原子%、0.8 原子%又は2.0 原子%である、0.4 原子%のPrがドープされたLuYAGのサンプルについて、光出力とシンチレーション減衰時間の測定を完了した。予備測定が完了した後、各サンプルを、高温(即ち、1200℃)で長時間(即ち、48時間)酸化性雰囲気中(即ち、空気)で、アニールした。このアニーリングサイクルの後、光出力とシンチレーション減衰時間の測定を繰り返した。各測定の前に光への暴露を防ぐために、各サンプルをスズ容器に保管した。
またLuYAG:Pr、Li単結晶の欠陥構造に対する共ドープと熱アニーリングの影響を分析するために、熱ルミネセンス研究も完了した。寸法5 x 5 x 5 mmのサンプルを、15 Kの温度に冷却した後、30 kV及び0.1 mAの出力設定のX線源により励起した。15分の励起後、X線源を止めて、温度を3 K/分の速度で15 Kから550 Kに上げた。各サンプルが空気中でアニールされる前後で、格子内の深いトラップからの電子の放出が、熱ルミネセンスグローカーブのピークとして見られる(図10)。
LuYAG:Pr、Liサンプルを空気中でアニーリングすることの、光収率、エネルギー分解能及び減衰時間に及ぼす影響を下表3にまとめる。表3に示されているように、1200℃で48時間空気中でアニールすると、シンチレーションの光収率と減衰時間が改善される。空気アニーリングしてもエネルギー分解能は改善されなかった。しかし、共ドーパントとしてリチウムを含むすべてのサンプルについてエネルギー分解能は5%未満を保った。アニーリング前後のすべてのサンプルの熱ルミネセンス測定を完了した。図10に示すように、熱アニール後、約250 K未満のピークでは、リチウムを共ドープしたLuYAG:Pr単結晶の熱ルミネセンス強度が低下した。
Claims (39)
- 下式(I)の組成を有するシンチレータ材料。
[(RE1−xRE'x)1−y−zAyBz]3Al5O12 (I)
(式中、
0≦x≦1.0;
0≦y≦0.05;
0≦z≦0.1;
REは、第1の希土類元素であり;
RE'は、第2の希土類元素、又は第2の希土類元素及び少なくとも一つの又はそれ以上追加の希土類元素の組み合わせ(ただし、RE'は第1の希土類元素REを含まない。)であり;
Aは、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Yb、Bi、Sb、及びそれらの任意の組み合わせから成る群から選択されるドーパントイオンであり(ただし、Aは、RE又はRE'と同じ元素のイオンを含まない。);及び
Bは、少なくとも一種の一価カチオンである(任意に、Bは、Li、Na、K、Rb、Cs、及びFrから成る群から選択される元素のカチオンである。)。) - REがLuである、請求項1に記載のシンチレータ材料。
- RE'がYである、請求項1又は2に記載のシンチレータ材料。
- 0.1≦x≦0.5(任意にxは0.25)である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のシンチレータ材料。
- AがPr3+である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のシンチレータ材料。
- 0.0001≦y≦0.015(任意にyが0.004又は0.012)である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のシンチレータ材料。
- BがLi+である、請求項1〜6のいずれか一項に記載のシンチレータ材料。
- 0.0002≦z≦0.1(任意に0.001≦z≦0.1、更に任意にzが0.002、0.008又は0.02)である、請求項1〜7のいずれか一項に記載のシンチレータ材料。
- 下式(II)の組成を有するシンチレータ材料。
[(Lu1−xRE'x)1−y−zAyBz]3Al5O12 (II)
(式中、
0.05≦x≦1.0;
0≦y≦0.05;
0≦z≦0.1;
RE'は、Ce、Dy、Er、Eu、Gd、Ho、La、Nd、Pr、Pm、Sm、Sc、Tb、Tm、Yb、Y、及びそれらの任意の組み合わせから成る群から選択され;
Aは、ドーパントイオンであり(任意にCe、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Yb、Bi、Sb、及びこれらの任意の組み合わせから成る群から選択される元素のイオンである。)ただし、Aは、RE'と同じ元素のイオンを含まない。;及び
Bは、少なくとも一種の一価カチオンである(任意に、Bは、Li、Na、K、Rb、Cs、及びFrから成る群から選択される元素のカチオンである。)。) - RE'がYである、請求項9に記載のシンチレータ材料。
- 0.1≦x≦0.5(任意にxは0.25)である、請求項9又は10に記載のシンチレータ材料。
- AがPr3+である、請求項9〜11のいずれか一項に記載のシンチレータ材料。
- 0.0001≦y≦0.015(任意にyが0.004又は0.012)である、請求項9〜12のいずれか一項に記載のシンチレータ材料。
- BがLi+である、請求項9〜13のいずれか一項に記載のシンチレータ材料。
- 0.0002≦z≦0.1(任意に0.001≦z≦0.1、更に任意にzが0.002、0.008又は0.02)である、請求項9〜14のいずれか一項に記載のシンチレータ材料。
- 下式(III)の組成を有するシンチレータ材料。
[(Lu1−xYx)1−y−zAyBz]3Al5O12 (III)
(式中、
0.05≦x≦0.5;
0≦y≦0.05;
0≦z≦0.1;
Aは、ドーパントイオンであり(任意にCe、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Yb、Bi、Sb、及びこれらの任意の組み合わせから成る群から選択される元素のイオンであり);及び
Bは、少なくとも一種の一価カチオンである(任意に、Bは、Li、Na、K、Rb、Cs、及びFrから成る群から選択される元素のカチオンである。)。) - xが0.25である、請求項16に記載のシンチレータ材料。
- AがPr3+である、請求項16又は17に記載のシンチレータ材料。
- 0.0001≦y≦0.015(任意にyが0.004又は0.012)である、請求項16〜18のいずれか一項に記載のシンチレータ材料。
- BがLi+である、請求項16〜19のいずれか一項に記載のシンチレータ材料。
- 0.0002≦z≦0.1(任意に0.001≦z≦0.1、更に任意にzが0.002、0.008又は0.02)である、請求項16〜20のいずれか一項に記載のシンチレータ材料。
- 前記シンチレータ材料が、0.2%Li+が共ドープされた(Lu0.75,Y0.25)3Al5O12:0.4%Pr3+、0.8%Li+が共ドープされた(Lu0.75,Y0.25)3Al5O12:0.4%Pr3+、2.0%Li+が共ドープされた(Lu0.75,Y0.25)3Al5O12:0.4%Pr3+、0.308原子%Na+が共ドープされた(Lu0.75,Y0.25)3Al5O12:1.2%Pr3+、0.6原子%Li+が共ドープされた(Lu0.75,Y0.25)3Al5O12:1.2%Pr3+、0.6原子%K+が共ドープされた(Lu0.75,Y0.25)3Al5O12:1.2%Pr3+、2.4原子%Li+が共ドープされた (Lu0.75,Y0.25)3Al5O12:1.2%Pr3+、及び6原子%Li+が共ドープされた (Lu0.75,Y0.25)3Al5O12:1.2%Pr3+から成る群から選択される材料を含む(任意に、該材料が0.2%Li+が共ドープされた(Lu0.75,Y0.25)3Al5O12:0.4%Pr3+、0.8%Li+が共ドープされた(Lu0.75,Y0.25)3Al5O12:0.4%Pr3+、及び2.0%Li+が共ドープされた(Lu0.75,Y0.25)3Al5O12:0.4%Pr3+、から成る群から選択される)、請求項1〜21のいずれか一項に記載のシンチレータ材料。
- 前記シンチレータ材料が、Bを欠くシンチレータ材料と比較して、光収率の向上、エネルギー分解能の向上、及びより速い減衰成分のうちの1又はそれ以上を示す、請求項1〜22のいずれか一項に記載のシンチレータ材料。
- 前記シンチレータ材料が、単結晶材料である、請求項1〜23のいずれか一項に記載のシンチレータ材料。
- 前記シンチレータ材料が、多結晶材料及び/又はセラミック材料である、請求項1〜23のいずれか一項に記載のシンチレータ材料。
- 光子検出器及び請求項1〜25のいずれか一項に記載のシンチレータ材料を含む放射線検出器。
- 前記検出器が、医療診断装置、石油探査用装置、又はコンテナ若しくは手荷物の走査用装置である、請求項26に記載の放射線検出器。
- 請求項26に記載の放射線検出器を使用する段階を含む、ガンマ線、X線、宇宙線及び/又は1keV以上のエネルギーを有する粒子を検出する方法。
- 溶融原材料から単結晶を引き上げる段階を含む、請求項1〜24のいずれか一項に記載のシンチレータ材料を製造する方法。
- 下式
RE''3Al5O12,
(式中、RE''は少なくとも2つの希土類元素の混合物である。)
の組成を有するマトリックスを含む希土類アルミニウム・ガーネットシンチレータの1又はそれ以上のシンチレーション特性及び/又は光学特性を変更する方法であって、該シンチレータはさらに、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Yb、Bi、Sb及びそれらの任意の組み合わせから成る群から選択される少なくとも一つのドーパントを含むが、該ドーパントは該希土類アルミニウム・ガーネットマトリックスの如何なる希土類元素と同じ元素のイオンを含まず、該方法は、一価の共ドーパントイオン(任意に、該一価の共ドーパントイオンはアルカリ金属イオンである。)の存在下で希土類アルミニウム・ガーネットシンチレータを調製し、それにより、共ドープされた希土類アルミニウム・ガーネットシンチレータ材料を提供する段階を含む方法。 - 下式
RE''3Al5O12,
(式中、RE''は少なくとも2つの希土類元素の混合物である。)
の組成を有するマトリックスを含む希土類アルミニウム・ガーネットシンチレータ(任意に、該希土類アルミニウム・ガーネットシンチレータはプラセオジム(Pr)でドープされたルテチウム・イットリウム・アルミニウム・ガーネット(LuYAG)シンチレータである。)の1又はそれ以上のシンチレーション特性及び/又は光学特性を変更する方法であって、該シンチレータはさらに、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Yb、Bi、Sb及びそれらの任意の組み合わせから成る群から選択される少なくとも一つのドーパントを含むが、該ドーパントは該希土類アルミニウム・ガーネットマトリックスの如何なる希土類元素と同じ元素のイオンを含まず、該方法は、一価の共ドーパントイオン(任意に、該一価の共ドーパントイオンはLi+である。)の存在下で希土類アルミニウム・ガーネットシンチレータを調製し、それにより、共ドープされた希土類アルミニウム・ガーネットシンチレータ材料を提供する段階を含む方法。 - 前記共ドープされた希土類アルミニウム・ガーネットシンチレータ材料が、同じ希土類アルミニウム・ガーネットシンチレータ材料であるが共ドーパントイオンを含まない材料と比較して、増加した光収率、改善されたエネルギー分解能、より良い比例性、及び/又はより速い減衰時間を示す、請求項30又は31に記載の方法。
- 下式(I')の組成を有するシンチレータ材料。
[(RE1−xRE'x)1−y−zAyB'z]3Al5O12 (I')
(式中、
0≦x≦1.0;
0≦y≦0.05;
0≦z≦0.1;
REは、第1の希土類元素であり;
RE'は、第2の希土類元素、又は第2の希土類元素及び少なくとも一つの又はそれ以上追加の希土類元素の組み合わせ(ただし、RE'は第1の希土類元素REを含まない。)であり;
Aは、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Yb、Bi、Sb、及びそれらの任意の組み合わせから成る群から選択されるドーパントイオンであり(ただし、Aは、RE又はRE'と同じ元素のイオンを含まない。);及び
B'は、リチウム同位体の一価カチオン又はその混合物である(任意に、B'は、リチウム−6同位体の一価カチオン(即ち、6Li+)である。)。) - 0.0002≦z≦0.1(任意に、0.001≦z≦0.1)である、請求項33に記載のシンチレータ材料。
- REがLuである、請求項33又は34に記載のシンチレータ材料。
- RE'がYである(任意に、Xが約0.25である。)、請求項33〜35のいずれか一項に記載のシンチレータ材料。
- AがPr3+である(任意に、0.0001≦y≦0.015、更に任意に、yが0.004又は0.012である。)、請求項33〜36のいずれか一項に記載のシンチレータ材料。
- 光子検出器及び請求項33〜37のいずれか一項に記載のシンチレータ材料を含む放射線検出器。
- 請求項38に記載の放射線検出器を使用する段階を含む、中性子を検出する方法。
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US201862627399P | 2018-02-07 | 2018-02-07 | |
US62/627,399 | 2018-02-07 | ||
US201862672890P | 2018-05-17 | 2018-05-17 | |
US62/672,890 | 2018-05-17 | ||
PCT/US2019/016965 WO2019157126A1 (en) | 2018-02-07 | 2019-02-07 | Garnet scintillator co-doped with monovalent ion |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020527611A true JP2020527611A (ja) | 2020-09-10 |
JP6971327B2 JP6971327B2 (ja) | 2021-11-24 |
Family
ID=67549569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019557375A Active JP6971327B2 (ja) | 2018-02-07 | 2019-02-07 | 一価イオンが共ドープされたガーネットシンチレータ |
Country Status (10)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US11230667B2 (ja) |
EP (1) | EP3592825B1 (ja) |
JP (1) | JP6971327B2 (ja) |
KR (1) | KR102409343B1 (ja) |
CN (1) | CN110603310A (ja) |
BR (1) | BR112019022940A2 (ja) |
CA (1) | CA3059126C (ja) |
PL (1) | PL3592825T3 (ja) |
SG (2) | SG10201913079TA (ja) |
WO (1) | WO2019157126A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11230667B2 (en) | 2018-02-07 | 2022-01-25 | University Of Tennessee Research Foundation | Garnet scintillator co-doped with monovalent ion |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111886319A (zh) * | 2018-03-23 | 2020-11-03 | Tdk株式会社 | 荧光体以及光源装置 |
US11560515B2 (en) | 2019-04-05 | 2023-01-24 | University Of Tennessee Research Foundation | Lutetium based oxyorthosilicate scintillators codoped with transition metals |
CN114555758A (zh) * | 2019-10-14 | 2022-05-27 | 赢创运营有限公司 | 包含镧系离子诸如Pr3+活化的石榴石的蓝光至UV上转换器及其用于表面消毒目的的用途 |
US11339326B2 (en) | 2020-01-24 | 2022-05-24 | University Of Tennessee Research Foundation | Tl+-based and mixed halide A3B2X9-type scintillators |
DE102020111624A1 (de) * | 2020-04-29 | 2021-11-04 | Schott Ag | Aluminium-dotierter Lithiumionenleiter auf Basis einer Granatstruktur |
US20240125952A1 (en) * | 2021-03-31 | 2024-04-18 | The Regents Of The University Of California | Time-of-flight positron emission tomography detector module |
CN113683407B (zh) * | 2021-09-10 | 2023-01-13 | 江苏师范大学 | 一种高亮度高热稳定性黄绿光荧光陶瓷及其制备方法 |
CN114381255B (zh) * | 2021-10-25 | 2022-10-11 | 中国科学院福建物质结构研究所 | 一种放射性医用同位素标记的稀土掺杂纳米材料和pet显像诊疗剂及其制备方法和应用 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006049284A1 (ja) * | 2004-11-08 | 2006-05-11 | Tohoku Techno Arch Co., Ltd. | Prを含むシンチレータ用単結晶及びその製造方法並びに放射線検出器及び検査装置 |
CN101694862A (zh) * | 2009-10-27 | 2010-04-14 | 罗维鸿 | 暖白光发光二极管及其锂化物荧光粉 |
JP2010235388A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | World Lab:Kk | 透明セラミックス及びその製造方法並びにその透明セラミックスを用いたデバイス |
JP2012046642A (ja) * | 2010-08-27 | 2012-03-08 | Furukawa Co Ltd | シンチレータ用ガーネット型結晶およびこれを用いる放射線検出器 |
JP2013040274A (ja) * | 2011-08-15 | 2013-02-28 | Furukawa Co Ltd | シンチレータ用ガーネット型結晶およびこれを用いる放射線検出器 |
WO2015166999A1 (ja) * | 2014-05-01 | 2015-11-05 | 国立大学法人東北大学 | 発光体及び放射線検出器 |
CN106154302A (zh) * | 2015-03-24 | 2016-11-23 | 中国科学院上海硅酸盐研究所 | 一种射线检测平板探测器用闪烁体板及其制备方法 |
CN106588012A (zh) * | 2015-10-15 | 2017-04-26 | 中国科学院上海硅酸盐研究所 | 低价态离子掺杂的多组分复合闪烁陶瓷及其制备方法 |
Family Cites Families (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101084329A (zh) | 2004-11-08 | 2007-12-05 | 东北泰克诺亚奇股份有限公司 | 含Pr的闪烁体用单晶及其制造方法和放射线检测器以及检查装置 |
CN101654807A (zh) | 2009-09-18 | 2010-02-24 | 广州半导体材料研究所 | 稀土镱离子激活含镥钇铝石榴石闪烁晶体及其制备方法 |
CN102850047A (zh) | 2011-06-29 | 2013-01-02 | 圣戈本陶瓷及塑料股份有限公司 | 基于掺杂的镥铝石榴石(LuAG)或其他镥铝氧化物的透明陶瓷闪烁体的制造方法 |
JP6009091B2 (ja) * | 2012-10-31 | 2016-10-19 | オーシャンズ キング ライティング サイエンスアンドテクノロジー カンパニー リミテッド | アルミン酸塩発光材料及びその製造方法 |
US11584885B2 (en) | 2013-01-23 | 2023-02-21 | University Of Tennessee Research Foundation | Codoping method for modifying the scintillation and optical properties of garnet-type scintillators |
DE112014002831T5 (de) | 2013-06-14 | 2016-03-10 | Siemens Medical Solutions U.S.A., Inc. | Strahlungsdetektor für Bildgebungsanwendungen mit stabilisierter Lichtausgabe |
US9624429B2 (en) | 2013-07-19 | 2017-04-18 | University Of Tennessee Research Foundation | Ternary metal halide scintillators |
US10221355B2 (en) | 2013-07-19 | 2019-03-05 | University Of Tennessee Research Foundation | Ternary metal halide scintillators |
DE102013109313A1 (de) * | 2013-08-28 | 2015-03-05 | Leuchtstoffwerk Breitungen Gmbh | Verbesserter Granatleuchtstoff und Verfahren zu dessen Herstellung |
US20160024421A1 (en) | 2014-07-28 | 2016-01-28 | Ut-Battelle, Llc | Ionic liquids containing quaternary phosphonium cations and carboxylate anions, and their use as lubricant additives |
US10000698B2 (en) * | 2016-03-08 | 2018-06-19 | Lawrence Livermore National Security, Llc | Transparent ceramic garnet scintillator detector for positron emission tomography |
US10591617B2 (en) | 2017-05-03 | 2020-03-17 | University Of Tennessee Research Foundation | Perovskite-type halides and methods thereof |
EP3592825B1 (en) | 2018-02-07 | 2023-04-05 | University of Tennessee Research Foundation | Garnet scintillator co-doped with monovalent ion |
US10838083B2 (en) | 2018-02-14 | 2020-11-17 | University Of Tennessee Research Foundation | Alkali and alkaline earth halides and methods thereof |
US11560515B2 (en) | 2019-04-05 | 2023-01-24 | University Of Tennessee Research Foundation | Lutetium based oxyorthosilicate scintillators codoped with transition metals |
US11339326B2 (en) | 2020-01-24 | 2022-05-24 | University Of Tennessee Research Foundation | Tl+-based and mixed halide A3B2X9-type scintillators |
-
2019
- 2019-02-07 EP EP19750719.7A patent/EP3592825B1/en active Active
- 2019-02-07 SG SG10201913079TA patent/SG10201913079TA/en unknown
- 2019-02-07 PL PL19750719.7T patent/PL3592825T3/pl unknown
- 2019-02-07 WO PCT/US2019/016965 patent/WO2019157126A1/en unknown
- 2019-02-07 JP JP2019557375A patent/JP6971327B2/ja active Active
- 2019-02-07 SG SG11201909261T patent/SG11201909261TA/en unknown
- 2019-02-07 CA CA3059126A patent/CA3059126C/en active Active
- 2019-02-07 CN CN201980002180.8A patent/CN110603310A/zh active Pending
- 2019-02-07 KR KR1020197032397A patent/KR102409343B1/ko active IP Right Grant
- 2019-02-07 BR BR112019022940-0A patent/BR112019022940A2/pt active Search and Examination
- 2019-02-07 US US16/612,534 patent/US11230667B2/en active Active
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006049284A1 (ja) * | 2004-11-08 | 2006-05-11 | Tohoku Techno Arch Co., Ltd. | Prを含むシンチレータ用単結晶及びその製造方法並びに放射線検出器及び検査装置 |
JP2010235388A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | World Lab:Kk | 透明セラミックス及びその製造方法並びにその透明セラミックスを用いたデバイス |
CN101694862A (zh) * | 2009-10-27 | 2010-04-14 | 罗维鸿 | 暖白光发光二极管及其锂化物荧光粉 |
JP2012046642A (ja) * | 2010-08-27 | 2012-03-08 | Furukawa Co Ltd | シンチレータ用ガーネット型結晶およびこれを用いる放射線検出器 |
JP2013040274A (ja) * | 2011-08-15 | 2013-02-28 | Furukawa Co Ltd | シンチレータ用ガーネット型結晶およびこれを用いる放射線検出器 |
WO2015166999A1 (ja) * | 2014-05-01 | 2015-11-05 | 国立大学法人東北大学 | 発光体及び放射線検出器 |
CN106154302A (zh) * | 2015-03-24 | 2016-11-23 | 中国科学院上海硅酸盐研究所 | 一种射线检测平板探测器用闪烁体板及其制备方法 |
CN106588012A (zh) * | 2015-10-15 | 2017-04-26 | 中国科学院上海硅酸盐研究所 | 低价态离子掺杂的多组分复合闪烁陶瓷及其制备方法 |
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
DROZDOWSKI, WINICJUSZ ET AL.: "33000 photons per MeV from mixed (Lu0.75 Y0.25)3 Al5 O12 :Pr scintillator crystals", OPTICAL MATERIALS EXPRESS, vol. 4, no. 6, JPN6021003718, 2014, pages 1207 - 1212, ISSN: 0004440672 * |
LIU, SHUPING ET AL.: "Effect of Li+ ions co-doping on luminescence, scintillation properties and defects characteristics o", OPTICAL MATERIALS, vol. 64, JPN6021003717, 2017, pages 245 - 249, ISSN: 0004440671 * |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11230667B2 (en) | 2018-02-07 | 2022-01-25 | University Of Tennessee Research Foundation | Garnet scintillator co-doped with monovalent ion |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
BR112019022940A2 (pt) | 2020-08-18 |
KR102409343B1 (ko) | 2022-06-14 |
WO2019157126A1 (en) | 2019-08-15 |
EP3592825A1 (en) | 2020-01-15 |
SG10201913079TA (en) | 2020-02-27 |
RU2019135031A (ru) | 2021-04-30 |
SG11201909261TA (en) | 2019-11-28 |
JP6971327B2 (ja) | 2021-11-24 |
EP3592825A4 (en) | 2020-11-25 |
KR20200020668A (ko) | 2020-02-26 |
EP3592825B1 (en) | 2023-04-05 |
US11230667B2 (en) | 2022-01-25 |
CA3059126A1 (en) | 2019-08-15 |
CA3059126C (en) | 2022-06-14 |
CN110603310A (zh) | 2019-12-20 |
PL3592825T3 (pl) | 2023-08-07 |
US20200362238A1 (en) | 2020-11-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6971327B2 (ja) | 一価イオンが共ドープされたガーネットシンチレータ | |
JP6684876B2 (ja) | ガーネット型シンチレータのシンチレーション及び光学特性を改変するための共ドーピング方法 | |
US9695356B1 (en) | Ternary metal halide scintillators | |
JP5952746B2 (ja) | シンチレータ用ガーネット型単結晶、及びこれを用いた放射線検出器 | |
CN103249805B (zh) | 包含掺杂稀土硅酸盐的发光材料 | |
USRE45930E1 (en) | Lanthanide doped strontium barium mixed halide scintillators | |
JP2017066421A (ja) | 向上した耐放射線性を有する多重ドープルテチウム系オキシオルトシリケートシンチレータ | |
EP1938127B1 (en) | High light yield fast scintillator | |
US10838083B2 (en) | Alkali and alkaline earth halides and methods thereof | |
US11339326B2 (en) | Tl+-based and mixed halide A3B2X9-type scintillators | |
US20230193127A1 (en) | Lutetium based oxyorthosilicate scintillators codoped with transition metals | |
JP2012046642A (ja) | シンチレータ用ガーネット型結晶およびこれを用いる放射線検出器 | |
RU2795600C2 (ru) | Гранатовый сцинтиллятор, солегированный одновалентным ионом | |
JP2013040274A (ja) | シンチレータ用ガーネット型結晶およびこれを用いる放射線検出器 | |
WO2023192587A1 (en) | Codoped cesium iodide scintillators | |
US8384035B2 (en) | Lanthanide doped barium phosphorous oxide scintillators |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200115 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200115 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20201211 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210208 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210401 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211005 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211101 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6971327 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |