図1Aは、1つまたは複数の開示されている実施形態が実施されることが可能である例示的な通信システム100を示す図である。通信システム100は、コンテンツ、例えば、音声、データ、ビデオ、メッセージング、放送などを複数の無線ユーザに提供する多重アクセスシステムであることが可能である。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を通じてそのようなコンテンツにアクセスすることを可能にすることができる。例えば、通信システム100は、1つまたは複数のチャネルアクセス方法、例えば、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)、ゼロテールユニークワードDFT−Spread OFDM(ZT UW DTS−s OFDM)、ユニークワードOFDM(UW−OFDM)、リソースブロックフィルタードOFDM、フィルタバンクマルチキャリア(FBMC)などを採用することが可能である。
図1Aにおいて示されているように、通信システム100は、無線送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、RAN104/113、CN106/115、公衆交換電話ネットワーク(PSTN)108、インターネット110、およびその他のネットワーク112を含むことが可能であるが、開示されている実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を想定しているということが理解されるであろう。WTRU102a、102b、102c、102dのそれぞれは、無線環境において動作および/または通信するように構成されている任意のタイプのデバイスであることが可能である。例えば、WTRU102a、102b、102c、102d(これらのいずれも、「ステーション」および/または「STA」と呼ばれることが可能である)は、無線信号を送信および/または受信するように構成されることが可能であり、ユーザ機器(UE)、移動局、固定式または移動式のサブスクライバーユニット、サブスクリプションベースのユニット、ページャー、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、ホットスポットまたはMi−Fiデバイス、インターネットオブシングス(IoT)デバイス、腕時計またはその他のウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、乗り物、ドローン、医療デバイスおよびアプリケーション(例えば、遠隔手術)、工業デバイスおよびアプリケーション(例えば、工業および/または自動化された処理チェーンのコンテキストにおいて動作するロボットおよび/またはその他の無線デバイス)、家庭用電子機器、商業および/または工業無線ネットワーク上で動作するデバイスなどを含むことが可能である。WTRU102a、102b、102c、および102dのいずれも、UEと言い換え可能に呼ばれることが可能である。
通信システム100は、基地局114aおよび/または基地局114bを含むことも可能である。基地局114a、114bのそれぞれは、1つまたは複数の通信ネットワーク、例えば、CN106/115、インターネット110、および/またはその他のネットワーク112へのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つとワイヤレスにインターフェース接続するように構成されている任意のタイプのデバイスであることが可能である。例えば、基地局114a、114bは、ベーストランシーバステーション(BTS)、Node−B、eNode B、ホームNode B、ホームeNode B、gNB、NR NodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、無線ルータなどであることが可能である。基地局114a、114bは、それぞれ単一の要素として示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含むことが可能であるということが理解されるであろう。
基地局114aは、RAN104/113の一部であることが可能であり、RAN104/113は、その他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)、例えば、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどを含むことも可能である。基地局114aおよび/または基地局114bは、1つまたは複数のキャリア周波数上で無線信号を送信および/または受信するように構成されることが可能であり、それらのキャリア周波数は、セル(図示せず)と呼ばれることが可能である。これらの周波数は、ライセンス供与されているスペクトル、ライセンス供与されていないスペクトル、またはライセンス供与されているスペクトルと、ライセンス供与されていないスペクトルとの組合せであることが可能である。セルは、比較的固定されることが可能である、または時間とともに変わることが可能である特定の地理的エリアへの無線サービスのためのカバレッジを提供することが可能である。セルは、セルセクタへとさらに分割されることが可能である。例えば、基地局114aに関連付けられているセルは、3つのセクタへと分割されることが可能である。したがって一実施形態においては、基地局114aは、3つのトランシーバ、すなわち、セルのそれぞれのセクタごとに1つのトランシーバを含むことが可能である。実施形態においては、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)テクノロジーを採用することが可能であり、セルのそれぞれのセクタごとに複数のトランシーバを利用することが可能である。例えば、所望の空間方向において信号を送信および/または受信するためにビームフォーミングが使用されることが可能である。
基地局114a、114bは、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数と通信することが可能であり、エアインターフェース116は、任意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、センチメートル波、マイクロメートル波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)であることが可能である。エアインターフェース116は、任意の適切な無線アクセステクノロジー(RAT)を使用して確立されることが可能である。
より具体的には、上述されているように、通信システム100は、マルチプルアクセスシステムであることが可能であり、1つまたは複数のチャネルアクセススキーム、例えば、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAなどを採用することが可能である。例えば、RAN104/113における基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)テレストリアルラジオアクセス(UTRA)などの無線テクノロジーを実施することが可能であり、この無線テクノロジーは、ワイドバンドCDMA(WCDMA(登録商標))を使用してエアインターフェース115/116/117を確立することが可能である。WCDMAは、ハイスピードパケットアクセス(HSPA)および/またはエボルブドHSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含むことが可能である。HSPAは、ハイスピードダウンリンク(DL)パケットアクセス(HSDPA)および/またはハイスピードULパケットアクセス(HSUPA)を含むことが可能である。
実施形態においては、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTEアドバンスト(LTE−A)および/またはLTEアドバンストプロ(LTE−A Pro)を使用してエアインターフェース116を確立することが可能であるエボルブドUMTSテレストリアルラジオアクセス(E−UTRA)などの無線テクノロジーを実施することが可能である。
実施形態においては、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、新無線(NR)を使用してエアインターフェース116を確立することが可能であるNR無線アクセスなどの無線テクノロジーを実施することが可能である。
実施形態においては、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、複数の無線アクセステクノロジーを実施することが可能である。例えば、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、例えばデュアル接続(DC)原理を使用して、LTE無線アクセスおよびNR無線アクセスをともに実施することが可能である。したがって、WTRU102a、102b、102cによって利用されるエアインターフェースは、複数のタイプの無線アクセステクノロジー、および/または複数のタイプの基地局(例えば、eNBおよびgNB)へ/から送られる送信によって特徴付けられることが可能である。
他の実施形態においては、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、無線テクノロジー、例えば、IEEE802.11(すなわち、WiFi(Wireless Fidelity)、IEEE802.16(すなわち、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000EV−DO、暫定標準2000(IS−2000)、暫定標準95(IS−95)、暫定標準856(IS−856)、GSM(Global System for Mobile Communications)(登録商標)、エンハンストデータレートフォーGSMエボリューション(EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などを実施することが可能である。
図1Aにおける基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームNode B、ホームeNode B、またはアクセスポイントであることが可能であり、局所的なエリア、例えば、事業所、家庭、乗り物、キャンパス、工業施設、空中回廊(例えば、ドローンによる使用のための)、車道などにおける無線接続を容易にするために、任意の適切なRATを利用することが可能である。一実施形態においては、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立するために、IEEE802.11などの無線テクノロジーを実施することが可能である。実施形態においては、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立するために、IEEE802.15などの無線テクノロジーを実施することが可能である。さらに別の実施形態においては、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、ピコセルまたはフェムトセルを確立するために、セルラーベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−A、LTE−A Pro、NRなど)を利用することが可能である。図1Aにおいて示されているように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有することが可能である。したがって基地局114bは、CN106/115を介してインターネット110にアクセスすることを求められないことが可能である。
RAN104/113は、CN106/115と通信状態にあることが可能であり、CN106/115は、音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数に提供するように構成されている任意のタイプのネットワークであることが可能である。データは、様々なサービス品質(QoS)要件、例えば、別々のスループット要件、待ち時間要件、エラー許容範囲要件、信頼性要件、データスループット要件、モビリティー要件などを有することが可能である。CN106/115は、呼制御、料金請求サービス、モバイル位置情報サービス、プリペイドコーリング、インターネット接続、ビデオ配信などを提供すること、および/またはハイレベルセキュリティー機能、例えばユーザ認証を実行することが可能である。図1Aにおいては示されていないが、RAN104/113および/またはCN106/115は、RAN104/113と同じRATまたは異なるRATを採用しているその他のRANと直接または間接の通信状態にあることが可能であるということが理解されるであろう。例えば、CN106/115は、NR無線テクノロジーを利用していることが可能であるRAN104/113に接続されていることに加えて、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMAX、E−UTRA、またはWiFi無線テクノロジーを採用している別のRAN(図示せず)と通信状態にあることも可能である。
CN106/115は、WTRU102a、102b、102c、102dがPSTN108、インターネット110、および/またはその他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとしての役割を果たすことも可能である。PSTN108は、単純旧式電話サービス(POTS)を提供する回線交換電話ネットワークを含むことが可能である。インターネット110は、一般的な通信プロトコル、例えば、TCP/IPインターネットプロトコルスイートにおけるTCP、UDP、および/またはIPを使用する相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスからなるグローバルシステムを含むことが可能である。ネットワーク112は、その他のサービスプロバイダによって所有および/または運営されている有線通信ネットワークおよび/または無線通信ネットワークを含むことが可能である。例えば、ネットワーク112は、RAN104/113と同じRATまたは異なるRATを採用することが可能である1つまたは複数のRANに接続されている別のCNを含むことが可能である。
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102dのうちのいくつかまたは全ては、マルチモード機能を含むことが可能である(例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、別々の無線リンクを介して別々の無線ネットワークと通信するために複数のトランシーバを含むことが可能である)。例えば、図1Aにおいて示されているWTRU102cは、セルラーベースの無線テクノロジーを採用することが可能である基地局114aと、およびIEEE802無線テクノロジーを採用することが可能である基地局114bと通信するように構成されることが可能である。
図1Bは、例示的なWTRU102を示すシステム図である。図1Bにおいて示されているように、WTRU102は、数ある中でも、プロセッサ118、トランシーバ120、送受信要素122、スピーカー/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、GPSチップセット136、および/またはその他の周辺機器138を含むことが可能である。WTRU102は、実施形態との整合性を保持しながら、上述の要素同士の任意の下位組合せを含むことが可能であるということが理解されるであろう。
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連付けられている1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA回路、その他の任意のタイプの集積回路(IC)、状態マシンなどであることが可能である。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/または、WTRU102が無線環境において動作することを可能にするその他の任意の機能を実行することが可能である。プロセッサ118は、トランシーバ120に結合されることが可能であり、トランシーバ120は、送受信要素122に結合されることが可能である。図1Bは、プロセッサ118およびトランシーバ120を別々のコンポーネントとして示しているが、プロセッサ118およびトランシーバ120は、電子パッケージまたはチップにおいてともに統合されることが可能であるということが理解されるであろう。
送受信要素122は、エアインターフェース116を介して、基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信するように、または基地局(例えば、基地局114a)から信号を受信するように構成されることが可能である。例えば、一実施形態においては、送受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されているアンテナであることが可能である。実施形態においては、送受信要素122は、例えば、IR信号、UV信号、または可視光信号を送信および/または受信するように構成されているエミッタ/検知器であることが可能である。さらに別の実施形態においては、送受信要素122は、RF信号および光信号の両方を送信および/または受信するように構成されることが可能である。送受信要素122は、無線信号の任意の組合せを送信および/または受信するように構成されることが可能であるということが理解されるであろう。
送受信要素122は、図1Bにおいては単一の要素として示されているが、WTRU102は、任意の数の送受信要素122を含むことが可能である。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を採用することが可能である。したがって、一実施形態においては、WTRU102は、エアインターフェース116を介して無線信号を送信および受信するために、2つ以上の送受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含むことが可能である。
トランシーバ120は、送受信要素122によって送信されることになる信号を変調するように、および送受信要素122によって受信される信号を復調するように構成されることが可能である。上述されているように、WTRU102は、マルチモード機能を有することが可能である。したがってトランシーバ120は、WTRU102が、例えばNRおよびIEEE802.11などの複数のRATを介して通信することを可能にするために複数のトランシーバを含むことが可能である。
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカー/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニットもしくは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合されることが可能であり、そこからユーザ入力データを受信することが可能である。プロセッサ118は、ユーザデータをスピーカー/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128へ出力することも可能である。加えて、プロセッサ118は、任意のタイプの適切なメモリ、例えば、非リムーバブルメモリ130および/またはリムーバブルメモリ132からの情報にアクセスすること、およびそれらのメモリにデータを格納することが可能である。非リムーバブルメモリ130は、RAM、ROM、ハードディスク、またはその他の任意のタイプのメモリストレージデバイスを含むことが可能である。リムーバブルメモリ132は、SIMカード、メモリスティック、SDメモリカードなどを含むことが可能である。その他の実施形態においては、プロセッサ118は、WTRU102上に物理的に配置されていない、例えば、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)上のメモリからの情報にアクセスすること、およびそのメモリにデータを格納することが可能である。
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることが可能であり、WTRU102におけるその他のコンポーネントへの電力を分配および/または制御するように構成されることが可能である。電源134は、WTRU102に電力供給するための任意の適切なデバイスであることが可能である。例えば、電源134は、1つまたは複数の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含むことが可能である。
プロセッサ118は、GPSチップセット136に結合されることも可能であり、GPSチップセット136は、WTRU102の現在の位置に関する位置情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成されることが可能である。WTRU102は、GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその情報の代わりに、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインターフェース116を介して位置情報を受信すること、および/または2つ以上の近隣の基地局から受信されている信号のタイミングに基づいてその位置を決定することが可能である。WTRU102は、実施形態との整合性を保持しながら、任意の適切な位置決定方法を通じて位置情報を取得することが可能であるということが理解されるであろう。
プロセッサ118は、その他の周辺機器138にさらに結合されることが可能であり、その他の周辺機器138は、さらなる特徴、機能性、および/または有線接続もしくは無線接続を提供する1つまたは複数のソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールを含むことが可能である。例えば、周辺機器138は、加速度計、eコンパス、衛星トランシーバ、デジタルカメラ(写真および/またはビデオ用)、USBポート、振動デバイス、テレビジョントランシーバ、ハンドフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)ラジオユニット、デジタルミュージックプレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、仮想現実および/または拡張現実(VR/AR)デバイス、アクティビティートラッカーなどを含むことが可能である。周辺機器138は、1つまたは複数のセンサを含むことが可能であり、それらのセンサは、ジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁力計、方位センサ、プロキシミティーセンサ、温度センサ、時間センサ、ジオロケーションセンサ、高度計、光センサ、タッチセンサ、磁力計、バロメータ、ジェスチャーセンサ、バイオメトリックセンサ、および/または湿度センサのうちの1つまたは複数であることが可能である。
WTRU102は、(例えば、UL(例えば、送信用)およびダウンリンク(例えば、受信用)の両方に関して特定のサブフレームに関連付けられている)信号のうちのいくつかまたは全ての送信および受信が並列および/または同時であることが可能である全二重無線を含むことが可能である。全二重無線は、ハードウェア(例えば、チョーク)、またはプロセッサを介した(例えば、別個のプロセッサ(図示せず)もしくはプロセッサ118を介した)信号処理を介して自己干渉を減らすおよび/または実質的になくすための干渉管理ユニット139を含むことが可能である。実施形態において、WTRU102は、(例えば、(例えば、送信のための)ULかまたは(例えば、受信のための)ダウンリンクかのどちらかに関して特定のサブフレームに関連する)信号の一部または全ての送信および受信が並列に発生および/または同時に発生し得ない半二重無線を含み得る。
図1Cは、実施形態によるRAN104およびCN106を示すシステム図である。上述されているように、RAN104は、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するためにE−UTRA無線テクノロジーを採用することが可能である。RAN104は、CN106と通信状態にあることも可能である。
RAN104は、eNode−B160a、160b、160cを含むことが可能であるが、RAN104は、実施形態との整合性を保持しながら、任意の数のeNode−Bを含むことが可能であるということが理解されるであろう。eNode−B160a、160b、160cはそれぞれ、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するために1つまたは複数のトランシーバを含むことが可能である。一実施形態においては、eNode−B160a、160b、160cは、MIMO技術を実施することが可能である。したがってeNode−B160aは、例えば、WTRU102aに無線信号を送信するために、および/またはWTRU102aから無線信号を受信するために、複数のアンテナを使用することが可能である。
eNode−B160a、160b、160cのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連付けられることが可能であり、無線リソース管理の決定、ハンドオーバーの決定、ULおよび/またはDLにおけるユーザのスケジューリングなどを取り扱うように構成されることが可能である。図1Cにて示されているように、eNode−B160a、160b、160cは、X2インターフェースを介して互いに通信することが可能である。
図1Cにおいて示されているCN106は、モビリティー管理エンティティー(MME)162、サービングゲートウェイ(SGW)164、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(またはPGW)166を含むことが可能である。上述の要素のうちのそれぞれは、CN106の一部として示されているが、これらの要素のうちのいずれかが、CNオペレータ以外のエンティティーによって所有および/または運営されることが可能であるということが理解されるであろう。
MME162は、S1インターフェースを介してRAN104におけるeNode−B162a、162b、162cのそれぞれに接続されることが可能であり、制御ノードとしての役割を果たすことが可能である。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの最初の接続中に特定のサービングゲートウェイを選択することなどを担当することが可能である。MME162は、RAN104と、GSMおよび/またはWCDMAなどのその他の無線テクノロジーを採用しているその他のRAN(図示せず)との間における切り替えを行うための制御プレーン機能を提供することが可能である。
SGW164は、S1インターフェースを介してRAN104におけるeNode B160a、160b、160cのそれぞれに接続されることが可能である。SGW164は一般に、ユーザデータパケットをWTRU102a、102b、102cへ/WTRU102a、102b、102cからルーティングおよび転送することが可能である。SGW164は、その他の機能、例えば、eNode B間でのハンドオーバー中にユーザプレーンを固定すること、WTRU102a、102b、102cにとってDLデータが利用可能である場合にページングをトリガーすること、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理および格納することなどを実行することが可能である。
SGW164は、PGW166に接続されることが可能であり、PGW166は、WTRU102a、102b、102cと、IP対応デバイスとの間における通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することが可能である。
CN106は、その他のネットワークとの通信を容易にすることが可能である。例えば、CN106は、WTRU102a、102b、102cと、従来の地上通信線通信デバイスとの間における通信を容易にするために、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することが可能である。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間におけるインターフェースとしての役割を果たすIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むことが可能であり、またはそうしたIPゲートウェイと通信することが可能である。加えて、CN106は、その他のネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することが可能であり、その他のネットワーク112は、その他のサービスプロバイダによって所有および/または運営されているその他の有線ネットワークおよび/または無線ネットワークを含むことが可能である。
WTRUは、図1A〜図1Dにおいては無線端末として記述されているが、特定の代表的な実施形態においては、そのような端末は、通信ネットワークとの有線通信インターフェースを(例えば、一時的にまたは永久に)使用することが可能であると想定される。
代表的な実施形態においては、その他のネットワーク112は、WLANであることが可能である。
インフラストラクチャーベーシックサービスセット(BSS)モードにおけるWLANは、BSS用のアクセスポイント(AP)と、APに関連付けられている1つまたは複数のステーション(STA)とを有することが可能である。APは、BSSとの間で出入りするトラフィックを搬送する配信システム(DS)または別のタイプの有線/無線ネットワークへのアクセスまたはインターフェースを有することが可能である。BSSの外部から生じるSTAへのトラフィックは、APを通じて着信することが可能であり、STAへ配信されることが可能である。STAからBSSの外部の宛先へ生じるトラフィックは、APへ送られて、それぞれの宛先へ配信されることが可能である。BSS内のSTA同士の間におけるトラフィックは、例えば、ソースSTAがトラフィックをAPへ送ることが可能であり、APがそのトラフィックを宛先STAへ配信することが可能である場合には、APを通じて送られることが可能である。BSS内のSTA同士の間におけるトラフィックは、ピアツーピアトラフィックとみなされること、および/または呼ばれることが可能である。ピアツーピアトラフィックは、ダイレクトリンクセットアップ(DLS)を用いてソースSTAと宛先STAとの間において(例えば、間において直接)送られることが可能である。特定の代表的な実施形態においては、DLSは、802.11e DLSまたは802.11zトンネルドDLS(TDLS)を使用することが可能である。独立BSS(IBSS)モードを使用するWLANは、APを有さないことが可能であり、IBSS内のまたはIBSSを使用するSTA(例えば、STAのうちの全て)は、互いに直接通信することが可能である。通信のIBSSモードは、本明細書においては、時には通信の「アドホック」モードと呼ばれることが可能である。
オペレーションの802.11acインフラストラクチャーモードまたはオペレーションの同様のモードを使用する場合には、APは、プライマリーチャネルなどの固定されたチャネル上でビーコンを送信することが可能である。プライマリーチャネルは、固定された幅(例えば、20MHzの幅の帯域幅)またはシグナリングを介した動的に設定される幅であることが可能である。プライマリーチャネルは、BSSの動作チャネルであることが可能であり、APとの接続を確立するためにSTAによって使用されることが可能である。特定の代表的な実施形態においては、例えば802.11システムにおいて、搬送波感知多重アクセス/衝突回避方式(CSMA/CA)が実施されることが可能である。CSMA/CAに関しては、APを含むSTA(例えば、あらゆるSTA)は、プライマリーチャネルを感知することが可能である。特定のSTAによってプライマリーチャネルが感知/検知され、および/またはビジーであると決定された場合には、その特定のSTAは、引き下がることが可能である。1つのSTA(例えば、1つのステーションのみ)が、所与のBSSにおいて任意の所与の時点で送信を行うことが可能である。
高スループット(HT)STAは、例えば、プライマリー20MHzチャネルと、隣り合っているまたは隣り合っていない20MHzのチャネルとの組合せを介して、通信のために40MHzの幅のチャネルを使用して、40MHzの幅のチャネルを形成することが可能である。
超高スループット(VHT)STAは、20MHz、40MHz、80MHz、および/または160MHzの幅のチャネルをサポートすることが可能である。40MHzのチャネル、および/または80MHzのチャネルは、隣接している20MHzのチャネル同士を組み合わせることによって形成されることが可能である。160MHzのチャネルは、8つの隣接している20MHzのチャネルを組み合わせることによって、または2つの隣接していない80MHzのチャネルを組み合わせること(これは、80+80構成と呼ばれることが可能である)によって形成されることが可能である。80+80構成に関しては、データは、チャネルエンコーディングの後に、セグメントパーサに通されることが可能であり、セグメントパーサは、そのデータを2つのストリームへと分割することが可能である。逆高速フーリエ変換(IFFT)処理、および時間ドメイン処理が、それぞれのストリーム上で別々に行われることが可能である。それらのストリームは、2つの80MHzのチャネル上にマップされることが可能であり、データは、送信側STAによって送信されることが可能である。受信側STAの受信機においては、80+80構成に関する上述のオペレーションは、逆にされることが可能であり、組み合わされたデータは、媒体アクセス制御(MAC)へ送られることが可能である。
オペレーションのサブ1GHzモードが、802.11afおよび802.11ahによってサポートされている。チャネル動作帯域幅、およびキャリアは、802.11afおよび802.11ahにおいては、802.11nおよび802.11acにおいて使用されるものに比べて低減される。802.11afは、TVホワイトスペース(TVWS)スペクトルにおける5MHz、10MHz、および20MHzの帯域幅をサポートし、802.11ahは、非TVWSスペクトルを使用する1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHzの帯域幅をサポートする。代表的な実施形態によれば、802.11ahは、マクロカバレッジエリアにおけるMTCデバイスなど、メータタイプ制御/マシンタイプ通信をサポートすることが可能である。MTCデバイスは、特定の能力、例えば、特定のおよび/または限られた帯域幅に関するサポートを(例えば、それらに関するサポートのみを)含む限られた能力を有することが可能である。MTCデバイスは、(例えば、非常に長いバッテリー寿命を保持するために)しきい値を上回るバッテリー寿命を有するバッテリーを含むことが可能である。
複数のチャネル、およびチャネル帯域幅、例えば、802.11n、802.11ac、802.11af、および802.11ahをサポートすることが可能なWLANシステムは、プライマリーチャネルとして指定されることが可能なチャネルを含む。プライマリーチャネルは、BSSにおける全てのSTAによってサポートされている最大の共通動作帯域幅に等しい帯域幅を有することが可能である。プライマリーチャネルの帯域幅は、BSSにおいて動作している全てのSTAのうちで、最小の帯域幅動作モードをサポートしているSTAによって設定および/または制限されることが可能である。802.11ahの例においては、たとえAP、およびBSSにおけるその他のSTAが、2MHz、4MHz、8MHz、16MHz、および/またはその他のチャネル帯域幅動作モードをサポートしても、1MHzモードをサポートする(例えば、サポートするだけである)STA(例えば、MTCタイプデバイス)に関しては、プライマリーチャネルは、1MHzの幅であることが可能である。キャリア感知および/またはネットワーク割り当てベクトル(NAV)設定は、プライマリーチャネルのステータスに依存する場合がある。例えば(1MHzの動作モードだけをサポートする)STAがAPへの送信を行っていることに起因して、プライマリーチャネルがビジーである場合には、利用可能な周波数帯域の全体は、たとえそれらの周波数帯域の大部分がアイドルのままであって利用可能である可能性があっても、ビジーとみなされる場合がある。
米国においては、802.11ahによって使用されることが可能な利用可能な周波数帯域は、902MHzから928MHzまでである。韓国においては、利用可能な周波数帯域は、917.5MHzから923.5MHzまでである。日本においては、利用可能な周波数帯域は、916.5MHzから927.5MHzまでである。802.11ahにとって利用可能な合計の帯域幅は、国コードに応じて6MHzから26MHzである。
図1Dは、実施形態によるRAN113およびCN115を示すシステム図である。上述されているように、RAN113は、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するためにNR無線テクノロジーを採用することが可能である。RAN113は、CN115と通信状態にあることも可能である。
RAN113は、gNB180a、180b、180cを含むことが可能であるが、RAN113は、実施形態との整合性を保持しながら、任意の数のgNBを含むことが可能であるということが理解されるであろう。gNB180a、180b、180cはそれぞれ、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するために1つまたは複数のトランシーバを含むことが可能である。一実施形態においては、gNB180a、180b、180cは、MIMO技術を実施することが可能である。例えば、gNB180a、180bは、gNB180a、180b、180cへ信号を送信するために、および/またはgNB180a、180b、180cから信号を受信するために、ビームフォーミングを利用することが可能である。したがって、gNB180aは、例えば、WTRU102aへ無線信号を送信するために、および/またはWTRU102aから無線信号を受信するために、複数のアンテナを使用することが可能である。実施形態においては、gNB180a、180b、180cは、キャリアアグリゲーションテクノロジーを実施することが可能である。例えば、gNB180aは、複数のコンポーネントキャリアをWTRU102a(図示せず)へ送信することが可能である。これらのコンポーネントキャリアのサブセットが、ライセンス供与されていないスペクトル上にあることが可能であり、その一方で残りのコンポーネントキャリアが、ライセンス供与されているスペクトル上にあることが可能である。実施形態においては、gNB180a、180b、180cは、協調マルチポイント(CoMP)テクノロジーを実施することが可能である。例えば、WTRU102aは、gNB180aおよびgNB180b(および/またはgNB180c)から協調送信を受信することが可能である。
WTRU102a、102b、102cは、スケーラブルなニューメロロジーに関連付けられている送信を使用して、gNB180a、180b、180cと通信することが可能である。例えば、OFDMシンボルスペーシングおよび/またはOFDMサブキャリアスペーシングは、別々の送信、別々のセル、および/または無線送信スペクトルの別々の部分ごとに異なることが可能である。WTRU102a、102b、102cは、様々なまたはスケーラブルな長さのサブフレームまたは送信タイムインターバル(TTI)(例えば、様々な数のOFDMシンボルおよび/または持続する様々な長さの絶対時間を含む)を使用して、gNB180a、180b、180cと通信することが可能である。
gNB180a、180b、180cは、スタンドアロンの構成および/またはスタンドアロンではない構成でWTRU102a、102b、102cと通信するように構成されることが可能である。スタンドアロンの構成においては、WTRU102a、102b、102cは、その他のRAN(例えば、eNode−B160a、160b、160cなど)にアクセスすることも伴わずに、gNB180a、180b、180cと通信することが可能である。スタンドアロンの構成においては、WTRU102a、102b、102cは、gNB180a、180b、180cのうちの1つまたは複数をモビリティーアンカーポイントとして利用することが可能である。スタンドアロンの構成においては、WTRU102a、102b、102cは、ライセンス供与されていない帯域における信号を使用してgNB180a、180b、180cと通信することが可能である。スタンドアロンではない構成においては、WTRU102a、102b、102cは、gNB180a、180b、180cと通信する/それらに接続する一方で、eNode−B160a、160b、160cなどの別のRANと通信すること/それらに接続することも可能である。例えば、WTRU102a、102b、102cは、DC原理(DC principle)を実施して、1つまたは複数のgNB180a、180b、180cおよび1つまたは複数のeNode−B160a、160b、160cと実質的に同時に通信することが可能である。スタンドアロンではない構成においては、eNode−B160a、160b、160cは、WTRU102a、102b、102cのためのモビリティーアンカーとしての役割を果たすことが可能であり、gNB180a、180b、180cは、WTRU102a、102b、102cにサービス提供するためのさらなるカバレッジおよび/またはスループットを提供することが可能である。
gNB180a、180b、180cのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連付けられることが可能であり、無線リソース管理の決定、ハンドオーバーの決定、ULおよび/またはDLにおけるユーザのスケジューリング、ネットワークスライシングのサポート、デュアル接続、NRとE−UTRAとの間におけるインターワーキング、ユーザプレーン機能(UPF)184a、184bへのユーザプレーンデータのルーティング、アクセスおよびモビリティー管理機能(AMF)182a、182bへの制御プレーン情報のルーティングなどを取り扱うように構成されることが可能である。図1Dにおいて示されているように、gNB180a、180b、180cは、Xnインターフェースを介して互いに通信することが可能である。
図1Dにおいて示されているCN115は、少なくとも1つのAMF182a、182b、少なくとも1つのUPF184a、184b、少なくとも1つのセッション管理機能(SMF)183a、183b、および場合によってはデータネットワーク(DN)185a、185bを含むことが可能である。上述の要素のうちのそれぞれは、CN115の一部として示されているが、これらの要素のうちのいずれかが、CNオペレータ以外のエンティティーによって所有および/または運営されることが可能であるということが理解されるであろう。
AMF182a、182bは、N2インターフェースを介してRAN113におけるgNB180a、180b、180cのうちの1つまたは複数に接続されることが可能であり、制御ノードとしての役割を果たすことが可能である。例えば、AMF182a、182bは、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ネットワークスライシングに関するサポート(例えば、別々の要件を伴う別々のPDUセッションを取り扱うこと)、特定のSMF183a、183bを選択すること、登録エリアの管理、NASシグナリングの終了、モビリティー管理などを担当することが可能である。ネットワークスライシングは、WTRU102a、102b、102cによって利用されているサービスのタイプに基づいてWTRU102a、102b、102cのためにCNサポートをカスタマイズするためにAMF182a、182bによって使用されることが可能である。例えば、超高信頼低遅延(URLLC)アクセスに依存するサービス、拡張大容量モバイルブロードバンド(eMBB)アクセスに依存するサービス、マシンタイプ通信(MTC)アクセスに関するサービス等などの別々の使用事例に関して、別々のネットワークスライスが確立されることが可能である。AMF162は、RAN113と、LTE、LTE−A、LTE−A Proなどのその他の無線テクノロジー、および/またはWiFiなどの非3GPPアクセステクノロジーを採用しているその他のRAN(図示せず)との間において切り替えを行うための制御プレーン機能を提供することが可能である。
SMF183a、183bは、N11インターフェースを介してCN115におけるAMF182a、182bに接続されることが可能である。SMF183a、183bは、N4インターフェースを介してCN115におけるUPF184a、184bに接続されることも可能である。SMF183a、183bは、UPF184a、184bを選択および制御すること、並びにUPF184a、184bを通るトラフィックのルーティングを構成することが可能である。SMF183a、183bは、その他の機能、例えば、UE IPアドレスを管理することおよび割り当てること、PDUセッションを管理すること、ポリシー施行およびQoSを制御すること、ダウンリンクデータ通知を提供することなどを実行することが可能である。PDUセッションタイプは、IPベース、非IPベース、イーサネットベースなどであることが可能である。
UPF184a、184bは、N3インターフェースを介してRAN113におけるgNB180a、180b、180cのうちの1つまたは複数に接続されることが可能であり、N3インターフェースは、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間における通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することが可能である。UPF184、184bは、その他の機能、例えば、パケットをルーティングおよび転送すること、ユーザプレーンポリシーを施行すること、マルチホームPDUセッションをサポートすること、ユーザプレーンQoSを取り扱うこと、ダウンリンクパケットをバッファリングすること、モビリティーアンカリングを提供することなどを実行することが可能である。
CN115は、その他のネットワークとの通信を容易にすることが可能である。例えば、CN115は、CN115とPSTN108との間におけるインターフェースとしての役割を果たすIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むことが可能であり、またはそうしたIPゲートウェイと通信することが可能である。加えて、CN115は、その他のネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することが可能であり、その他のネットワーク112は、その他のサービスプロバイダによって所有および/または運営されているその他の有線ネットワークおよび/または無線ネットワークを含むことが可能である。一実施形態においては、WTRU102a、102b、102cは、UPF184a、184bへのN3インターフェース、およびUPF184a、184bとローカルデータネットワーク(DN)185a、185bとの間におけるN6インターフェースを介して、UPF184a、184bを通じてDN185a、185bに接続されることが可能である。
図1A〜図1D、および図1A〜図1Dの対応する説明を考慮すると、WTRU102a〜d、基地局114a〜b、eNode−B160a〜c、MME162、SGW164、PGW166、gNB180a〜c、AMF182a〜ab、UPF184a〜b、SMF183a〜b、DN185a〜b、および/または本明細書において記述されているその他の任意のデバイスのうちの1つまたは複数に関連して本明細書において記述されている機能のうちの1つもしくは複数または全ては、1つまたは複数のエミュレーションデバイス(図示せず)によって実行されることが可能である。エミュレーションデバイスは、本明細書において記述されている機能のうちの1つもしくは複数または全てをエミュレートするように構成されている1つまたは複数のデバイスであることが可能である。例えば、エミュレーションデバイスは、その他のデバイスをテストするために、並びに/またはネットワークおよび/もしくはWTRU機能をシミュレートするために使用されることが可能である。
エミュレーションデバイスは、ラボ環境において、および/またはオペレータネットワーク環境においてその他のデバイスの1つまたは複数のテストを実施するように設計されることが可能である。例えば、1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、有線および/または無線の通信ネットワーク内のその他のデバイスをテストするためにその通信ネットワークの一部として全体的にまたは部分的に実装および/または展開されている間に、1つもしくは複数のまたは全ての機能を実行することが可能である。1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、有線および/または無線の通信ネットワークの一部として一時的に実装および/または展開されている間に、1つもしくは複数のまたは全ての機能を実行することが可能である。エミュレーションデバイスは、テスティングの目的のために別のデバイスに直接結合されることが可能であり、および/またはオーバージエア無線通信を使用してテスティングを実行することが可能である。
1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、有線および/または無線の通信ネットワークの一部として実装および/または展開されていない間に、全ての機能を含む1つまたは複数の機能を実行することが可能である。例えば、エミュレーションデバイスは、1つまたは複数のコンポーネントのテスティングを実施するために、テスティングラボラトリー並びに/または展開されていない(例えば、テスティングの)有線および/もしくは無線の通信ネットワークにおけるテスティングシナリオにおいて利用されることが可能である。1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、テスト機器であることが可能である。直接RF結合、および/または、RF回路(例えば、1つもしくは複数のアンテナを含むことが可能である)を介した無線通信が、エミュレーションデバイスによってデータを送信および/または受信するために使用されることが可能である。
インフラストラクチャーベーシックサービスセット(BSS)モードにおいて動作するWLANは、BSS用のアクセスポイント(AP/PCP)と、AP/PCPに関連付けられている1つまたは複数のステーション(STA)とを含むことが可能である。AP/PCPは、典型的には、BSSとの間で出入りするトラフィックを搬送する配信システム(DS)または別のタイプの有線/無線ネットワークへのアクセス、またはそれらとのインターフェースを有する。BSSの外部から生じるSTAへのトラフィックは、AP/PCPを通じて着信することが可能であり、STAへ配信されることが可能である。STAからBSSの外部の宛先へ生じるトラフィックは、AP/PCPへ送られて、それぞれの宛先へ配信されることが可能である。BSS内のSTA同士の間におけるトラフィックは、ソースステーション(STA)がトラフィックをAP/PCPへ送り、AP/PCPがそのトラフィックを宛先STAへ配信する場合には、AP/PCPを通じて送られることも可能である。BSS内のSTA同士の間におけるそのようなトラフィックは、ピアツーピアトラフィックと呼ばれることが可能である。ピアツーピアトラフィックは、802.11eダイレクトリンクセットアップ(DLS)または802.11zトンネルドDLS(TDLS)を使用するDLSを用いてソースSTAと宛先STAとの間において直接送られることも可能である。独立BSS(IBSS)モードにおいて動作するWLANは、AP/PCPを含まず、STA同士が互いに直接通信することが可能である。通信のこのモードは、通信の「アドホック」モードと呼ばれることが可能である。
オペレーションの802.11acインフラストラクチャーモードを使用して、AP/PCPは、固定されたチャネル、通常はプライマリーチャネル上でビーコンを送信することが可能である。このチャネルは、20MHzの幅であることが可能であり、BSSの動作チャネルであることが可能である。このチャネルは、AP/PCPとの接続を確立するためにSTAによって使用されることも可能である。802.11システムにおける基本的なチャネルアクセスメカニズムは、搬送波感知多重アクセス/衝突回避方式(CSMA/CA)である。オペレーションのこのモードにおいては、あらゆるSTA(AP/PCPを含む)が、プライマリーチャネルを感知することになる。チャネルがビジーであるとSTAが検知した場合には、STAは引き下がる。したがって1つのSTAのみが、所与のBSSにおいて任意の所与の時点で送信を行うことが可能である。
802.11adは、WLAN標準に対する改正であり、この改正は、MACおよび物理(PHY)レイヤ60GHz帯域を指定する。
802.11adは、7Gbit/sまでのデータレートをサポートし、シングルキャリアおよびスプレッドスペクトルを伴う制御PHYと、シングルキャリアPHYと、直交周波数分割多重化(OFDM)PHYとを含む3つの異なる変調モードをサポートし、世界的に利用可能である60GHzのライセンス供与されていない帯域を使用する。60GHzにおいては、波長は5mmであり、それは、コンパクトおよびアンテナまたはアンテナアレイを可能にする。そのようなアンテナは、送信機および受信機の両方において狭RFビームを作成することが可能であり、それは、効果的にカバレッジレンジを増やし、干渉を減らす。
図2は、ビーコンヘッダインターバル(BHI)210と、データ送信インターバル(DTI)とを含む例示的なIEEE802.11ad、ビーコンインターバル(BI)200を示す信号図である。BHIは、ビーコン送信インターバル(BTI)210、アソシエーションビームフォーミングトレーニング(A−BFT)インターバル220、およびアナウンスメント送信インターバル(ATI)230を含む。BTI210は、複数のビーコンフレームを含み、それらはそれぞれ、全ての可能な送信方向をカバーするためにPCP/APによってその1つまたは複数のアンテナの別々のセクタ上で送信される。BTI210は、ネットワークアナウンスメント、およびPCP/APのアンテナセクタのビームフォーミングトレーニングのために使用されることが可能である。ステーションは、A−BFT中にPCP/APとの通信のために自分のアンテナセクタをトレーニングする。PCP/APは、ATI中に、関連付けられているビームトレーニングされているステーションとの間で管理情報をやり取りする。
BI200はまた、データ送信インターバル(DTI)240を含む。DTI240は、1つまたは複数のコンテンションベースのアクセスピリオド(CBAP)、および/またはステーション同士がデータフレームをやり取りするスケジュールされたサービスピリオド(SP)を含む。それぞれのCBAPにおいては、複数のステーションが、IEEE802.11拡張分散調整機能(EDCF)に従ってチャネルを求めて競合する可能性がある。サービスピリオド(SP)は、コンテンションフリーピリオドとして、ノード同士の専用ペアの間における通信のためにDTIにおいて割り振られることが可能である。
802.11adのフレーム構造は、ビームフォーミングトレーニングに関するメカニズム(ディスカバリーおよびトラッキング)を容易にする。ビームフォーミングトレーニングプロトコルは、セクタレベルスイープ(SLS)手順およびビームリファインメントプロトコル(BRP)手順という2つのコンポーネントを含むことが可能である。SLS手順は、送信ビームフォーミングトレーニングのために使用されることが可能であり、BRP手順は、受信ビームフォーミングトレーニング、並びに送信ビームおよび受信ビームの両方の反復リファインメントのために使用されることが可能である。
図3は、イニシエータ305とレスポンダ310との間における例示的なSLSトレーニング手順300を示す信号図である。SLSトレーニング手順300は、イニシエータセクタスイープ(ISS)315およびレスポンダセクタスイープ(RSS)320を含む。ISS315中に、イニシエータ305は、セクタスイープ(SS)フレーム325をレスポンダ310へ送信し、RSS320中に、レスポンダ310は、SSフレーム330をイニシエータ305へ送信する。SSフレーム325および330は、ビーコンフレームまたはSSWフレームを使用して実施されることが可能である。ビーコンフレームがSLSトレーニングのために使用される場合には、AP/PCP(このケースにおいてはイニシエータ)が、それぞれのビーコンインターバル(BI)内で複数のビーム/セクタにわたってビーコンフレームを繰り返し、複数のSTA(このケースにおいてはレスポンダ)が同時にBFトレーニングを実行することが可能である。しかしながら、ビーコンフレームのサイズに起因して、AP/PCPが1つのBI内で全てのセクタ/ビームをスイープすることが可能であるということは保証されていない。したがってSTAは、イニシャルセクタスイープ(ISS)トレーニングを完了するために複数のBIを待つ必要がある場合があり、待ち時間が問題となる場合がある。SSWフレームは、ポイントからポイントへのBFトレーニングのために利用されることが可能であり、制御PHYを使用して送信されることが可能である。
図4は、オクテットによる例示的なSSWフレームフォーマット400を示すビットマップである。SSWフレームフォーマット400は、フレーム制御フィールド410、持続時間フィールド420、RAフィールド430、TAフィールド440、SSWフィールド450、SSWフィードバックフィールド460、およびFCS470を含む。図5は、ビットによる例示的なSSWフィールドフォーマット500を示すビットマップである。SSWフィールドフォーマット500は、方向フィールド510、カウントダウン(CDOWN)フィールド520、セクタIDフィールド530、DMGアンテナIDフィールド540、およびRXSS長さフィールド550を含む。SSWフィールドフォーマット500は、SSWフレームフォーマット400のSSWフィールド450のために使用されることが可能である。
図6は、ビットによるSSWフレームの例示的なSSWフィードバックフィールドフォーマット600を示すビットマップであり、この場合、SSWフレームは、ISSの一部として送信される。SSWフィードバックフィールドフォーマット600は、「ISSにおける合計セクタ」フィールド610、「RX DMGアンテナの数」フィールド620、予備フィールド630、「必要とされるポーリング」フィールド640、および予備フィールド650を含む。SSWフィードバックフィールドフォーマット600は、SSWフレームフォーマット400のSSWフィードバックフィールド460のために使用されることが可能である。
図7は、ビットによるSSWフレームの例示的なSSWフィードバックフィールドフォーマット700を示すビットマップであり、この場合、SSWフレームは、ISSの一部として送信されない。SSWフィードバックフィールドフォーマット700は、セクタ選択フィールド710、DMGアンテナ選択フィールド720、SNR報告フィールド730、「必要とされるポーリング」フィールド740、および予備フィールド750を含む。SSWフィードバックフィールドフォーマット700は、SSWフレームフォーマット400のSSWフィードバックフィールド460のために使用されることが可能である。
ビームリファインメントは、STAが送信および/または受信のための自分のアンテナ構成(例えば、アンテナウェイトベクトル)を改善することが可能であるプロセスである。例示的なビームリファインメント手順においては、STAの受信機および送信機アンテナをトレーニングするためにBRPパケットが使用される。BRP−RXパケットおよびBRP−TXパケットという2つのタイプのBRPパケットがあり得る。BRPパケットは、自動利得制御(AGC)フィールドと送信機または受信機トレーニングフィールドとを含むトレーニングフィールドによって後続される指向性マルチギガビット(DMG)物理レイヤコンバージェンス手順(PLCP)プロトコルデータユニット(PPDU)によって搬送されることが可能である。図8は、例示的なDMG PLCP PPDU800を示すブロック図であり、このDMG PLCP PPDU800は、BRP MACボディー830によって後続されており、AGC850によって後続されており、BRP受信および/または送信トレーニング(TRN−R/T)フィールド880によって後続されている。Nは、ヘッダフィールド800において与えられているトレーニング長さを表し、それは、AGCフィールド850が4N個のサブフィールドを有しているということ、およびTRN−R/Tフィールド880が5N個のサブフィールドを有しているということを示している。AGCフィールド850のそれぞれのサブフィールドは、5つのゴレイシーケンスを含むことが可能であり、それぞれのゴレイシーケンスは、64というサイズを有することが可能である。TRN−R/Tフィールド880のそれぞれのサブフィールドは、チャネル推定(CE)サブフィールドまたは5つのゴレイシーケンスを含むことが可能であり、この場合、それぞれのゴレイシーケンスは、128というサイズを有することが可能である。CEサブフィールド881は、前のセクションにおいて記述されているプリアンブルと同じまたは同様であることが可能である。TRN−R/Tフィールド880における全てのサブフィールドは、回転π/2−BPSK変調を使用して送信される。BRP MACボディー830は、アクションNo ACKフレームであり、これは、次のフィールド、すなわち、カテゴリー、保護されていないDMGアクション、ダイアログトークン、BRP要求フィールド、DMGビームリファインメント要素、およびチャネル測定フィードバック要素1からチャネル測定フィードバック要素kのためのフィールドを含む。
図9は、イニシエータ905とレスポンダ910との間における例示的なSU−MIMOビームフォーミングトレーニング手順900を示す信号図である。I−TXSSフェーズ920において、イニシエータ905は、ショートSSWフレーム922、924、...、926をレスポンダ910へ送信する。R−TXSSフェーズ930において、レスポンダ910は、ショートSSWフレーム932、934、...、936をイニシエータ905へ送信する。SISOフィードバックフェーズ940において、イニシエータ905は、BRPフレーム950を送信し、レスポンダ910は、BRPフレーム960を送信する。BRPフレーム950は、SSWフレーム932、934、...、936を最も良好に受信したイニシエータ905のRXセクタに基づいてレスポンダ910の最も良好なTXセクタを示すCDOWNフィールドを含む。BRPフレーム960は、SSWフレーム922、924、...、926を最も良好に受信したレスポンダ910のRXセクタに基づいてイニシエータ905の最も良好なTXセクタを示すCDOWNフィールドを含む。
マルチユーザMIMO(MU−MIMO)ビームフォーミングトレーニングにおいて生じる可能性がある第1の問題は、SSWまたはショートSSWフレームがビームフォーミングトレーニングフレームとして使用される可能性がある場合に、BRPフレームが、セクタレベルスイープに関するチャネル情報をフィードバックするために使用される可能性があるということである。この問題は、セットアップを伴わないBRPフィードバックの問題と呼ばれることが可能である。
いくつかの例においては、ビームリファインメントは、要求/応答ベースのプロセスであることが可能である。そのケースにおいては、SSWまたはショートSSWフレームは、どんなフィードバックタイプが必要であるかまたは選択されるかをシグナリングするための能力を有していない(例えば、利用可能なフィールドを有していない)場合がある。既存のスキームは、カウントダウン(CDOWN)値および対応する信号対雑音比(SNR)のフィードバックを必要とする。ここでは、CDOWNは、いくつかのビームフォーミングトレーニングフレームにおけるサブフィールドであり、これは、カウントダウン数を提供し、それによってSTAは、いくつのトレーニングフレームが残されているかを決定することが可能である。
CDOWNの値およびSNRのフィードバックは、ビームフォーミングトレーニングオーバーヘッドおよび/またはMIMOスループットの点で最も良好なフィードバックを提供しない場合がある。実施態様に応じて、完全な/部分的なMIMOチャネルを入手するために使用されることが可能であるチャネル状態情報(CSI)が、フィードバックのために使用されることが可能である。そのケースにおいては、その後のMIMOトレーニングフェーズは、低減されること(例えば、切り捨てられること)または必要とされないことが可能である。
ショートSSWフレームが、例えば、IEEE802.11ayにおいて定義されているように、拡張指向性マルチギガビット(EDMG)セクタレベルトレーニングのために使用される場合にMU−MIMOビームフォーミングトレーニングにおいて生じる可能性がある第2の問題。この問題は、マルチチャネルセクタレベルトレーニングに関するショートSSWフレームの問題と呼ばれることが可能である。制御モードPPDUを使用して送信される既存のショートSSWフレームフォーマットは、チャネル帯域幅情報を搬送しない。しかしながら、ショートSSWフレームは、マルチチャネルセクタレベルトレーニングのために使用される場合がある。したがって、マルチチャネル情報を提供するためのメカニズムが使用されることが可能である。
いくつかの実施態様において、AP/PCPが、MU−MIMOビームフォーミングプロトコルを実行する前にEDMGグループIDセット要素を送信することを必要とされる可能性があることに起因して、DTIにおいて定義されているMU−MIMO BFトレーニング手順の前にMU−MIMOユーザグルーピングが実行されることが必要となる可能性がある場合にMU−MIMOビームフォーミングトレーニングにおいて生じる可能性がある第3の問題。この問題は、MU−MIMOユーザグルーピングの問題と呼ばれることが可能である。この方法においては、MU−MIMOグルーピングは、BTIにおいて実行されるSLSに純粋に基づいて実行されることが可能であり、この場合、最も良好なビーム/セクタは、SSWまたはショートSSWフレームによってSTAからAPへフィードバックされることが可能である。しかしながら、最も良好なビーム/セクタに関する情報は、MU−MIMO STA同士の間におけるユーザ間干渉を最小化するのに十分ではない場合がある。
MU−MIMOビームフォーミングトレーニングにおいて生じる可能性がある第4の問題は、いくつかの実施態様において、レスポンダがすぐにBRPフレームに応答する用意ができていない場合にそれによってサービス品質(QoS)ヌルフレームが送られる可能性があるということである。この問題は、BRPフィードバックに関するインターフレームスペーシング(IFS)ネゴシエーションの問題と呼ばれることが可能である。しかしながら、現在のQoSヌルフレームは、単一のチャネルを介して送信されることが可能である。したがって、マルチチャネルBRPトレーニングをサポートするための拡張が選択されることが可能である。
QoSヌルフレームは、BRPフレームの前に繰り返されることおよび送信されることが可能である。いくつかの実施態様においては、BRPフィードバックフレームがQoSヌルフレーム送信中に送信する用意ができている場合には、レスポンダは、BRPフレームを送信する前にQoSヌルフレームの完了を待つことが必要となる可能性がある。いくつかの実施態様においては、QoSヌルフレームの完了を待つことは効率的ではない場合がある。
MU−MIMOビームフォーミングトレーニングにおいて生じる可能性がある第5の問題は、BRP TXSS手順に関連している。BRPフレームは、セクタレベルスイープのために使用されることが可能であり、BRP TXSS手順は、この目的のために定義されることが可能である。しかしながら、イニシエータTXSSおよびレスポンダTXSSの両方を含むBRP TXSSにおいては、アンテナレシプロシティーを伴ってさらに効率的なトレーニングをサポートするためのメカニズムがない。これは、アンテナレシプロシティーの問題と呼ばれることが可能である。
MU−MIMOビームフォーミングトレーニングにおいて生じる可能性がある第6の問題は、SLS手順に関連している。図32は、受信アンテナ表示を含む例示的なSLS手順3200を示す信号図である。この例においては、イニシエータ3205が、SSW3220中にSSWフレームをレスポンダ3210へ送信する。レスポンダ3210は、SSW3230中にSSWフレームをイニシエータ3230へ送信する。レスポンダ3210は、イニシエータ3205の最も良好なTxセクタxをそのRxアンテナおよび/またはRFチェーン1に基づいて選択する。レスポンダ3210は、このセクタをSSW3230のフレームにおけるCDOWNフィールドにおいてイニシエータ3205に示す。しかしながらイニシエータ3205は、レスポンダのアンテナ2の最も良好なTxセクタyをそのRXアンテナおよび/またはRFチェーン2に基づいて選択する。イニシエータ3205は、このセクタをSSW−FBCKフレーム3240におけるCDOWNフィールドにおいてレスポンダ3210に示す。SSWフレームおよびSSW−FBCKフレーム3240において搬送されるCDOWNフィールドは、送信セクタを選択するためにどの受信アンテナが使用されたかを示さない。これは、TXアンテナとRXアンテナとの間におけるミスマッチをもたらす可能性があり、レスポンダが送信および受信のために別々のアンテナを有するようにさせる可能性がある。これは、アンテナミスマッチの問題と呼ばれることが可能である。
レスポンダ3210は、SSW ACKフレームにおいて、レスポンダのRxアンテナ2に関するイニシエータの最も良好なTxセクタzを示すことができる。しかしながら、SSW ACKが失われているか、またはコリジョンに直面している場合には、イニシエータは、Txセクタxを使用してSSWフィードバックの送信を繰り返すことが可能であり、このTxセクタは、レスポンダのアンテナ2によって聞かれないことが可能である。
セットアップを伴わないBRPフィードバックの問題および/またはマルチチャネルセクタレベルトレーニングに関するショートSSWフレームの問題に対処するためにMIMOトレーニングおよびセットアップアプローチが使用されることが可能である。
いくつかの実施態様においては、EDMG STAが複数の受信(Rx)RFチェーンを同時に動作させることが可能であると想定すると、グラントまたはグラントACKフレームの拡張スケジュール要素におけるビームフォーミング(BF)制御フィールドが、割り当てに関するトレーニング設定を伝達するように拡張されることが可能である。例えば、BF制御フィールドは、SLSがMIMOトレーニングの単一入力単一出力(SISO)フェーズとして実行されることになることを示すように拡張されることが可能である。
第1の例においては、BFトレーニングが、2つ以上の非AP STAの間にあり、BTIを通じてセットアップされている場合には、APが、ビーコンフレームにおけるレガシーのまたは強化された拡張スケジュール要素を使用して、MIMOマルチチャネルBFトレーニング情報を搬送することが可能であり、サービスピリオドコンテンションベースのアクセスピリオド(SP/CBAP)を2つの(またはより多くの)非AP STAに割り振ることが可能である。APは、SP/CBAPがMIMOおよび/またはマルチチャネルBFトレーニングのために使用されることが可能であるということを決定することが可能であり、示すことが可能である。拡張スケジュール要素は、BFトレーニングのタイプ、フィードバック要求、および/またはその他の関連した情報を搬送することが可能である。非AP STAは、SPにおいてSLSを開始するためにこの設定を使用することが可能である。
第2の例においては、BFトレーニングが、複数のチャネルを介してAPと非AP STAとの間にあり、BTIを通じてセットアップされている場合には、APは、ビーコンフレームにおけるレガシーのまたは強化された拡張スケジュール要素を使用して、MIMOマルチチャネルBFトレーニング情報を搬送することが可能であり、1つまたは複数のチャネル(例えば、BTI中にBFトレーニングが実行されないことが可能である非プライマリーチャネルを含む)を介したAPと1つまたは複数の非AP STAとの間における通信のためにSP/CBAPを割り振ることが可能である。APは、SP/CBAPがMIMOおよび/またはマルチチャネルBFトレーニングのために使用されることが可能であるということを決定することが可能であり、示すことが可能である。拡張スケジュール要素は、BFトレーニングのタイプ、フィードバック要求を搬送することが可能であり、および/またはその他の関連した情報が搬送されることが可能である。非AP STAは、SPにおけるSLSのためにこの設定を使用することが可能である。
第3の例においては、BFトレーニングが、2つ以上の非AP STAの間にあり、ATIを通じてセットアップされている場合には、APが、ATIにおけるレガシーのまたは強化された拡張スケジュール要素および/またはグラントフレームを使用して、MIMOマルチチャネルBFトレーニング情報を搬送することが可能であり、SP/CBAPを2つの(またはより多くの)非AP STAに割り振ることが可能である。ATI中には複数の送信があり得るということに留意されたい。例えば、APは、トレーニングされた指向性送信を使用して第1のSTAへ送信を行うことが可能であり、そのSTAは、応答することが可能である。APは、その後に、トレーニングされた指向性送信を使用して第2のSTAへ送信を行うことが可能であり、そのSTAは、応答することが可能である。APは、SP/CBAPがMIMOおよび/またはマルチチャネルBFトレーニングのために使用されることが可能であるということを決定することが可能であり、示すことが可能である。ATIにおける拡張スケジュール要素および/またはグラントフレームは、BFトレーニングのタイプ、フィードバック要求、および/またはその他の関連した情報を含むことが可能である。非AP STAは、SPにおいてSLSを開始するためにこの設定を使用することが可能である。
第4の例においては、BFトレーニングが、複数のチャネルを介してAPと非AP STAとの間にあり、ATIを通じてセットアップされている場合には、APは、ATIにおけるレガシーのまたは強化された拡張スケジュール要素および/またはグラントフレームを使用して、MIMOマルチチャネルBFトレーニング情報を搬送することが可能であり、1つまたは複数のチャネル(BTI中にBFトレーニングが実行されないことが可能である非プライマリーチャネルを含む)を介したAPと1つまたは複数の非AP STAとの間における通信のためにSP/CBAPを割り振ることが可能である。この送信は、プライマリーチャネルを介してBTIにおいてトレーニングされたBFセクタ/ビームを使用して、指向性であることが可能である。APは、SP/CBAPがMIMOおよび/またはマルチチャネルBFトレーニングのために使用されることが可能であるということを決定することが可能であり、示すことが可能である。ATIにおける拡張スケジュール要素および/またはグラントフレームは、BFトレーニングのタイプ、フィードバック要求、およびその他の関連した情報を搬送することが可能である。非AP STAは、SPにおけるSLSのためにこの設定を使用することが可能である。
第5の例においては、BFトレーニングが、2つ以上の非AP STAの間にあり、DTIを通じてセットアップされている場合には、SP/CBAPのイニシエータは、MIMOマルチチャネルBFトレーニング情報を搬送するためにSP/CBAPの始まりにおいてグラントフレームを使用することが可能である。CBAPのケースにおいては、STAが、コンテンションを通じてチャネルを取得してイニシエータになることが可能であり、その一方でSPのケースにおいては、STAは、イニシエータとして割り振られることが可能であるということに留意されたい。レスポンダは、設定の受信を確認するためにグラントACKフレームを用いて返答することが可能である。イニシエータは、その後にSLSトレーニングを開始することが可能である。この手順においては、イニシエータは、SP/CBAPがMIMOおよび/またはマルチチャネルBFトレーニングのために使用されることが可能であるということを決定することが可能であり、示すことが可能であるということに留意されたい。グラントフレームは、BFトレーニングのタイプ、フィードバック要求、およびその他の関連した情報を搬送することが可能である。その他のいずれの組合せも除外することなく、第5の例は、第1の例と組み合わされることが可能であり、この場合、MIMOマルチチャネルBFトレーニングセットアップは、BTIおよびDTIの両方において実行されることが可能であるということに留意されたい。その他のいずれの組合せも除外することなく、第5の例は、第3の例と組み合わされることが可能であり、この場合、MIMOマルチチャネルBFトレーニングセットアップは、ATIおよびDTIの両方において実行されることが可能であるということにも留意されたい。
第6の例においては、BFトレーニングが、複数のチャネルを介してAPと非AP STAとの間にあり、DTIを通じてセットアップされている場合には、APは、SP/CBAPのイニシエータであることが可能である。CBAPのケースにおいては、APは、コンテンションを通じてチャネルを取得することが可能であり、その一方でSPのケースにおいては、APは、イニシエータとして割り振られることが可能である。APは、1つまたは複数のチャネル(例えば、BTI中にBFトレーニングが実行されないことが可能である非プライマリーチャネルを含む)を介してAPと1つまたは複数の非AP STAとの間においてMIMOマルチチャネルBFトレーニング情報を搬送するために、SP/CBAPにおけるグラントフレームを使用することが可能である。グラントおよびグラントACKフレームの送信は、プライマリーチャネルを介してBTIにおいてトレーニングされたBFセクタ/ビーム、または複数のチャネルを介した複製モードを使用して、指向性であることが可能である。APは、SPがMIMOおよび/またはマルチチャネルBFトレーニングのために使用されることが可能であるということを決定することが可能であり、示すことが可能である。グラント/グラントACKフレームは、BFトレーニングのタイプ、フィードバック要求、およびその他の関連した情報を搬送することが可能である。非AP STAは、SP/CBAPにおけるSLSのためにこの設定を使用することが可能である。その他のいずれの組合せも除外することなく、第6の例は、第2の例と組み合わされることが可能であり、この場合、MIMOマルチチャネルBFトレーニングセットアップは、BTIおよびDTIの両方において実行されることが可能であるということに留意されたい。その他のいずれの組合せも除外することなく、第6の例は、第4の例と組み合わされることが可能であり、この場合、MIMOマルチチャネルBFトレーニングセットアップは、ATIおよびDTIの両方において実行されることが可能であるということにも留意されたい。
AP/PCPが、グラントフレームの制御トレーラ、拡張スケジュール要素、またはEDMG拡張スケジュール要素を使用してチャネル測定フィードバックを要求した場合には、SU−MIMO BFトレーニング手順のSISOフィードバックサブフェーズにおけるBRPフレームは、チャネル測定値のリストを含むことが可能である。レスポンダは、イニシエータからのBRPフレームの受信からショートインターフレームスペース(SIFS)だけ後にBRPフレームをイニシエータへ送ることが可能であり、それは、最後のイニシエータ送信セクタスイープ(TXSS)中に受信された送信セクタのCDOWNの値およびSNRのリストを含むことが可能である。AP/PCPが、グラントフレームの制御トレーラ、拡張スケジュール要素、またはEDMG拡張スケジュール要素を使用してチャネル測定フィードバックを要求した場合には、BRPフレームは、チャネル測定値のリストを含むことも可能である。TXSSのために使用されたチャネル番号/インデックスが、グラントフレーム、拡張スケジュール要素、またはEDMG拡張スケジュール要素によって搬送された場合には、フィードバックは、そのチャネル番号/インデックスによって示されているチャネル上の測定値に基づくことが可能である。
SU−MIMO BFトレーニング手順のSISOフィードバックサブフェーズがチャネル測定フィードバックを提供する場合には、MIMOサブフェーズは省略されることが可能である。グラントフレーム、拡張スケジュール要素、またはEDMG拡張スケジュール要素においてNo−rep TXSSフィールドが1に設定されている場合には、イニシエータTXSSおよびレスポンダTXSSは、あたかも、最後のネゴシエートされた「RX DMGアンテナの数」フィールドがイニシエータおよびレスポンダの両方から1に等しくなるように実行されることが可能である。
図10は、例示的な修正されたBF制御フィールドフォーマット1000を示すビットマップである。BF制御フィールドフォーマット1000は、ビームフォーミングトレーニングサブフィールド1010、IsInitiatorTXSSサブフィールド1020、IsResponderTXSSサブフィールド1030、RXSS長さサブフィールド1040、RXSSTxRateサブフィールド1050、「要求されているチャネル測定」サブフィールド1060、「要求されているタップの数」サブフィールド1070、TXSSチャネルインデックスサブフィールド1080、およびNo−rep TXSSサブフィールド1090を含む。
BF制御フィールドフォーマット1000は、例えば、IsInitiatorTXSSサブフィールド1020およびIsResponderTXSSサブフィールド1030の両方が1に等しい場合、ビームフォーミングトレーニングサブフィールド1010が1に等しい場合、並びに/またはBF制御フィールドが割り当てフィールドにおいて送信される場合に使用されることが可能である。フォーマット1000を有するBF制御フィールドが割り当てフィールドにおいて送信される場合、並びにIsInitiatorTXSS1020およびIsResponderTXSS1030サブフィールドの両方が1に等しい場合、並びに/またはビームフォーミングトレーニングフィールド1010が1に等しい場合には、「要求されているチャネル測定」サブフィールド1060は、チャネル測定サブフィールドがSISOフェーズにおけるMIMO BFトレーニングフィードバックの一部として要求されていると示すために1に設定されることが可能である。それら以外の場合には、「要求されているチャネル測定」サブフィールド1060は、0に設定される。ここでは、本明細書の全体を通じて、ビット値は例示的であるということに留意されたい。異なる例においては、所望の情報を伝達するために任意の適切なビットマッピングまたはビットの組合せが使用されることが可能である。例えば、例示的な実施態様において特定の情報を表すために1に設定されるものとして表されているビットは、その他の実施態様において同じ情報を表すために0に設定されることが可能である。
フォーマット1000を有するBF制御フィールドが割り当てフィールドにおいて送信される場合、並びにIsInitiatorTXSSサブフィールド1020およびIsResponderTXSSサブフィールド1030の両方が1に等しい場合、並びにビームフォーミングトレーニングフィールド1010が1に等しい場合には、「要求されているタップの数」サブフィールド1070は、それぞれのチャネル測定において要求されているタップの数に設定されることが可能である。このサブフィールドは、「要求されているチャネル測定」1060サブフィールドが0に設定されている場合には、予備とされることが可能である。
フォーマット1000を有するBF制御フィールドが割り当てフィールドにおいて送信される場合、並びにIsInitiatorTXSSサブフィールド1020およびIsResponderTXSSサブフィールド1030の両方が1に等しい場合、並びにビームフォーミングトレーニングフィールドが1に等しい場合には、iという値を有するTXSSチャネルインデックスサブフィールド1080は、割り当てのi+1番目に低いチャネル番号が、TXSSのために使用されるチャネルであることが可能であるということを示す。
BF制御フィールドが割り当てフィールドにおいて送信される場合、並びにIsInitiatorTXSSサブフィールド1020およびIsResponderTXSSサブフィールド1030の両方が1に等しい場合、並びにビームフォーミングトレーニングフィールド1010が1に等しい場合には、No−rep TXSSサブフィールド1090は、TXSSが、あたかも、最後のネゴシエートされた「RX DMGアンテナの数」フィールドがイニシエータおよびレスポンダの両方から1に等しくなるように実行されることになると示すために1に設定されることが可能である。それら以外の場合には、No−rep TXSSサブフィールド1090は、0に設定される。
修正されたBF制御フィールドフォーマット1000のビットの数および開始ビットは、図10において示されているのと厳密に同じでなくてもよいということに留意されたい。修正されたBF制御フィールドフォーマット1000は、グラントフレーム、SPRフレーム、拡張スケジュール要素、および/またはDMG TSPEC要素のために使用されることが可能である。
No−rep TXSSサブフィールド1090のビットがグラントおよび/またはグラントACKフレームにおいて1に設定されている場合には、そのグラントおよび/またはグラントACKフレームにもともと含まれている「RX DMGアンテナの数」フィールドは、無視されることまたは予備とされることが可能であるということに留意されたい。No−rep TXSSサブフィールド1090のビットは、STAまたはレスポンダ側においていくつのRXアンテナが利用可能であるかにかかわらずRXアンテナに関してTXSSが繰り返されないことが可能であるということを示すためにAPまたはイニシエータによって使用されることが可能である。
TXSSチャネルインデックスを使用する代わりに、BF制御フィールド1000がビームフォーミングトレーニングフィールド1010を1に設定されている場合には、APまたはSTAは、BWフィールドを、単一の2.16GHzチャネルを示すように設定することが可能であるということに留意されたい。これは、どのチャネル上でSLSがスケジュール/要求されるかに関するあいまいさを回避することが可能である。
いくつかの実施態様においては、修正された制御トレーラが使用されることが可能である。例えば図11は、制御トレーラに加えられることが可能である例示的なフィールドを記述している表である。ビットの数および開始ビットは、図11の表において示されているのと厳密に同じでなくてもよいということに留意されたい。上述の制御トレーラフィールドは、例えば、制御トレーラを伴ってグラントフレーム、SPRフレーム、RTSフレーム、および/またはCTS−2−Selfフレームにおいて使用されることが可能である。
いくつかの実施態様においては、修正されたBRPフレームが使用されることが可能である。修正されたBRPフレームを使用することによって、BRPフレームにおいて帯域幅表示および/またはチャネル番号情報を加えることが可能である場合がある。例示的な修正は、フィードバック要求に関するチャネル表示/帯域幅表示、またはフィードバックタイプに関するチャネル表示/帯域幅表示を含むことが可能である。
図12は、例示的な修正されたDMGビームリファインメント要素フォーマット1200を示すビットマップである。DMGビームリファインメント要素フォーマット1200は、要素IDフィールド1203、長さフィールド1205、イニシエータフィールド1207、TXトレーニング応答フィールド1210、RXトレーニング応答フィールド1213、TX−TRN−OKフィールド1215、TXSS−FBCK−REQフィールド1217、BS−FBCKフィールド1220、BS−FBCKアンテナIDフィールド1223、FBCK−REQフィールド1225、FBCK−TYPEフィールド1227、MID拡張フィールド1230、能力要求フィールド1233、FBCK−REQ−BWフィールド1235、BS−FBCK MSBフィールド1237、BS−FBCKアンテナID MSBフィールド1240、測定の数MSB1243、EDMG拡張フラグフィールド1245、「存在しているEDMGチャネル測定」フィールド1247、「使用されているショートSSWパケット」フィールド1250、BRP−TXSS−OKフィールド1253、BRP−TXSS応答フィールド1255、およびFBCK−TYPE−BWフィールド1257を含む。
BRPフレームにおけるDMGビームリファインメント要素は、下記の方法のうちの1つまたは複数で修正されることが可能である。FBCK−REQ−BW1235は、フィードバックに関して要求されるチャネルインデックスまたは帯域幅表示を示すために使用されることが可能である。FBCK−TYPE−BW1257は、現在のBRPフレームにおいて伝達されるフィードバックに関するチャネルインデックスまたは帯域幅表示を示すために使用されることが可能である。いくつかの実施態様においては、情報は、2つの要素/フィールドにおいて搬送されることが可能であり、例えば、フィードバック要求に関するチャネル表示/帯域幅表示は、EDMG BRP要求要素において搬送されることが可能であり、フィードバックタイプに関するチャネル表示/帯域幅表示は、EDMGチャネル測定フィードバック要素において搬送されることが可能である。いくつかの実施態様においては、チャネル表示/帯域幅表示は、要素ID拡張フィールドの直後の要素の始まりに加えられることが可能である。
BRPフレームは、追加として、または代替として、No−rep TXSSフィールドを含むように修正されることが可能である。No−rep TXSSは、TXSSが、あたかも、最後のネゴシエートされた「RX DMGアンテナの数」フィールドがイニシエータおよびレスポンダの両方から1に等しくなるように実行されるべきであるということを示すために1に設定されることが可能である。そうでない場合には、No−rep TXSSは、0に設定されることが可能である。BRPフレームにおけるこのフィールド(例えば、ビット)は、BRP TXSS手順に関するセットアップを可能にするために使用されることが可能である。この手順においては、BRPフレームは、TXSS手順をセットアップするために使用されることが可能である。
いくつかの実施態様は、完全なCSIフィードバックを伴うMIMOトレーニング手順を提供する。DTIにおけるBTI、ATI、またはグラント/グラントACKフレームにおいてMIMOマルチチャネルBFセットアップが実行されることが可能であると想定するいくつかの実施態様においては、CSIまたはチャネル測定が要求されることが可能である。このケースにおいては、簡略化されたMIMO BFトレーニング手順が適用されることが可能である。
図13は、イニシエータ1305とレスポンダ1310との間における簡略化された例示的なMIMO BFトレーニング手順1300を示す信号図である。例示的な手順は、セットアップサブフェーズ、イニシエータTXSS(I−TXSS)サブフェーズ1335、レスポンダ(R−TXSS)サブフェーズ1355、およびSISOフィードバックサブフェーズ1375を含む。
セットアップサブフェーズにおいては、イニシエータが、拡張スケジュール要素などのスケジューリング要素を使用するAPによるMIMO BFトレーニングセットアップを使用してメディアを取得することが可能である。あるいは、イニシエータは、MIMO BFトレーニングの前にグラントまたはグラントのようなフレームを使用してMIMO BFトレーニングをセットアップすることが可能である。MIMOトレーニングセットアップに関して例示的な詳細なMIMO BF設定手順が上述されている。例えば、例示的な設定は、下記を含むことができる。拡張スケジュール要素において、BF制御フィールドは、次のように設定されることができる。IsInitiatorTXSSおよびIsResponderTXSSサブフィールドの両方が、1に設定されることが可能であり、「要求されているチャネル測定」サブフィールドは、チャネル測定サブフィールドがSISOフェーズにおけるMIMO BFトレーニングフィードバックの一部として要求されていると示すために1に設定されることが可能である。「要求されているタップの数」サブフィールドは、それぞれのチャネル測定において要求されているタップの数に設定されることが可能である。No−rep TXSSフィールドは、受信機が変更を行って別の受信アンテナをトレーニングするためにTXSSを繰り返す必要はないということを示すために1に設定されることが可能である。拡張スケジュール要素設定に対する代替として、グラントフレームにおいて、制御トレーラは、次のように設定されることが可能である。IsInitiatorTXSSおよびIsResponderTXSSサブフィールドの両方が、1に設定されることが可能である。「要求されているチャネル測定」フィールドは、チャネル測定サブフィールドが要求されていると示すために1に設定されることが可能である。「要求されているタップの数」サブフィールドは、それぞれのチャネル測定において要求されているタップの数に設定されることが可能である。No−rep TXSSは、受信機が変更を行って別の受信アンテナをトレーニングするためにTXSSを繰り返す必要はないということを示すために1に設定されることが可能である。
あるいは、セットアップサブフェーズは、次のように実行されることが可能である。MIMO受信を実行することができる可能性があるSTAが、BFトレーニングのケースにおいて、例えば、CSIフィードバックがイニシエータによって要求されている場合に、受信のために完全なRFチェーンを使用することが可能である。イニシエータは、例えば、SSWフレーム、ショートSSWフレーム、および/またはBRPフレームを使用して、トレーニング手順におけるMIMO BFトレーニングの詳細をセットアップすることが可能である。
I−TXSSサブフェーズ1335において、イニシエータ1305は、別々のアンテナおよびビームを使用してショートSSWフレーム1337、1340、...、1343を送信することによってイニシエータセクタレベルスイープを開始することが可能である。イニシエータ1305は、直交しているトレーニングされたビーム同士を選ぶことが可能である。イニシエータ1305および/またはレスポンダ1310は、物理チャネルを再構築するためにチャネル測定値を使用することが可能である。いくつかの実施態様においては、要求されているフィードバックタイプを示すために、ショートSSWフレーム1337、1340、...、1343におけるフィールド(例えば、ビット)が使用されることが可能である。例えば、そのビットが1に設定されている場合には、それは、SNRフィードバックを示すことが可能であり、その一方でそのビットが0に設定されている場合には、それは、完全なチャネル状態情報(CSI)フィードバックを示すことが可能である。いくつかの実施態様においては、MIMOマルチチャネルBFセットアップは、I−TXSSサブフェーズ1335の前に実行されることが可能であり、詳細なフィードバック要求が、イニシエータ1305とレスポンダ1310との間においてセットアップされることが可能である。それぞれのサブフェーズ内のショートSSWフレーム1337、1340、...、1343の間においては、事前に定義されたインターフレームスペーシングが使用される。この例においては、ショートインターフレームスペーシング(SIFS)が示されているが、いかなる適切な任意の事前に定義されたインターフレームスペーシングも使用されることが可能である。
レスポンダ1310は、イニシエータ1305から送信されたI−TXSSショートSSWフレーム1337、1340、...、1343を受信することが可能である。いくつかの実施態様においては、レスポンダは、(例えば、BTI、ATI、および/またはDTIにおけるMIMOトレーニングセットアップを通じて)MIMO BFトレーニング用に意図されているI−TXSSショートSSWフレーム1337、1340、...、1343を識別することが可能である。したがってレスポンダ1310は、受信を行うために全て(またはいくつかの)受信チェーンを使用することが可能である。いくつかの実施態様においては、レスポンダ1310は、MIMO BFトレーニング中に、自分の受信ビームをトレーニングしないことが可能であり、受信を行うために準無指向性ビームを使用することが可能である。例えば、準無指向性ビームは、それぞれのRFチェーン上で形成されることが可能である。いくつかの実施態様においては、レスポンダ1310は、MIMO BFトレーニングの前に自分の受信ビームをトレーニングしておくことが可能であり、したがってそれは、トレーニングされたビームを受信のために使用することが可能である。それぞれのショートSSWフレーム1337、1340、...、1343に関して、レスポンダ1310は、観察されるチャネル(すなわち、対応するTxおよびRxビームを使用する送信機と受信との間におけるチャネル)を測定するために自分の受信チェーンのうちの全て(またはいくつか)を使用することが可能である。時間ドメインチャネル測定が利用される場合には、それぞれの受信チェーンに関するマルチタップチャネルに関してNtap個のチャネル測定値が入手されることが可能である。したがって、N個の連続したショートSSWフレームおよびNr個の受信チェーンに関して、レスポンダ1310は、N×Nr×Ntap個のチャネル測定値を有することが可能である。レスポンダ1310は、チャネル測定値をイニシエータ1305へフィードバックする準備を行うことが可能である。あるいは、イニシエータ側において使用されている送信ビームをレスポンダ1310が識別した場合には、レスポンダ1310は、イニシエータとレスポンダ1310との間におけるN×Nr個の物理MIMOチャネルを再構築することが可能であり、それによってNr個までのビームフォーミング重みが入手されることが可能である。それぞれのビームフォーミング重みは、Nt_element個の複素数を含むことが可能である。ここでNt_elementは、イニシエータ側においてサポートされているアンテナ要素の合計数であることが可能である。ここで、例示的な目的のために、イニシエータ側においてNt個の送信アンテナがあると想定されることが可能であり、この場合、それぞれの送信アンテナは、複数のアンテナ要素をサポートすることが可能である。したがってNt_element≧Ntである。完全なチャネルを正確に取得するためには、送信されるトレーニングフレーム、例えば、ショートSSWフレームの数、Nは、Nt以上であることが可能である。レスポンダ1310は、Nr個のビームフォーミング重みをフィードバックすることが可能である。いくつかの実施態様においては、レスポンダ1310は、Nr個のビームフォーミング重みによって入手されたNr個のフェーズシフタセットをフィードバックすることが可能である。フェーズシフタは、ビームフォーミング重みにおけるそれぞれの複素数のフェーズを含むことが可能である。
R−TXSSサブフェーズ1355において、レスポンダ1310は、別々のアンテナおよびビームを使用してショートSSWフレーム1360、...、1363を送信することによってレスポンダセクタレベルスイープを開始することが可能である。イニシエータ1305は、直交しているトレーニングされたビーム同士を選ぶことが可能である。したがって、イニシエータおよび/またはレスポンダ1310は、物理チャネルを再構築するためにチャネル測定値を使用することが可能である。いくつかの実施態様においては、R−TXSSにおけるレスポンダ1310およびイニシエータ1305の手順は、それぞれI−TXSSにおけるイニシエータ1305およびレスポンダ1310の手順と同じであることが可能である。いくつかの実施態様においては、レスポンダ1310は、複数のレスポンダビームをスイープすることを使用して応答リンクをトレーニングしないことが可能であり、その代わりに、前のI−TXSSにおいて観察された最も良好なTXビームをフィードバックするために1つのショートSSWフレーム1357をイニシエータ1305へ送信することが可能である。ショートSSWフレームにおいて、レスポンダは、前のI−TXSSにおいて観察された最も良好なSISOセクタを示すことが可能であり、それは、イニシエータ1305からレスポンダ1310への次なる送信が指向性であることを可能にすることができる。それぞれのサブフェーズの間においては(例えば、ショートSSW1343と1357との間においては)、事前に定義されたインターフレームスペーシングが使用される。この例においては、ミディアムビームフォーミングインターフレームスペーシング(MBIFS)が示されているが、いかなる適切な任意の事前に定義されたインターフレームスペーシングも使用されることが可能である。
SISOフィードバックサブフェーズ1375において、イニシエータ1305は、BRPフレーム1380をレスポンダへ送信することが可能である。BRPフレームは、R−TXSSサブフェーズ1355において、以前に受信されたショートSSWフレーム1357、1360、...、1363からフィードバックされたSISOセクタを使用して送信されることが可能である。イニシエータ1305は、CSIまたはチャネル測定がMIMOトレーニングセットアップを通じてレスポンダ1310によって要求されているということを識別することが可能である。次の情報のうちのいくつかまたは全てが、BRPフレーム1380において搬送されることが可能である。要求されているチャネル測定、R−TXSSにおいて観察された最も良好なSISOセクタ/アンテナ、チャネル測定フィードバック要素(この要素においては、測定されたチャネルもしくは処理されたプリコーディング重みがフィードバックされることが可能である)、および/またはEDMGチャネル測定フィードバック要素。レスポンダ1310は、BRPフレーム1390をイニシエータへ送信することが可能である。BRPフレーム1390は、イニシエータ1305から送信された、以前に受信されたBRPフレーム1380からフィードバックされたSISOセクタを使用して送信されることが可能である。レスポンダ1310は、CSIまたはチャネル測定が、MIMOトレーニングセットアップ、またはイニシエータ1305から送信された、以前に受信されたBRPフレーム1380を通じてイニシエータ1305によって要求されているということを識別することが可能である。BRPフレーム1390において、次の情報のうちのいくつかまたは全てが搬送されることが可能である。チャネル測定フィードバック要素(この要素においては、測定されたチャネルまたは処理されたプリコーディング重みがフィードバックされることが可能である)、EDMGチャネル測定フィードバック要素。
上述のMIMO BFトレーニングの後に、イニシエータ1305は、(例えば、フィードバックから)重みのセットを入手することが可能であり、それは、より高いランクのMIMO送信を提供するために使用されることが可能である。イニシエータ1305は、フィードバックに基づいて、(例えば、重みが、イニシエータ1305とレスポンダ1310との間における高いランクの(例えば、複数のデータストリームの)通信を提供するのに十分である場合には)MIMOフェーズトレーニングを省略してMIMO送信を直接実行することを決定することが可能である。レスポンダ1310は、自分の受信アンテナが以前にトレーニングされていない場合には、MIMO送信を受信するためにそれらの受信アンテナの全ての上で準無指向性モードを使用することが可能である。
いくつかの実施態様においては、イニシエータ1305およびレスポンダ1310は、指向性受信ビームをトレーニングするためにMIMOトレーニングを実行することを決定することが可能である。いくつかの実施態様においては、レスポンダ1310は、BRPフィードバックフェーズにおいてさらなるMIMOトレーニングを示唆することが可能である。いくつかの実施態様においては、イニシエータ1305は、レスポンダ1310からのフィードバックに基づいて、さらなるMIMOトレーニングを実行するかどうかを決定することが可能である。MIMOトレーニングに関して、イニシエータ1305は、TXビームのセットまたはTXの組合せのセット(すなわち、TXビームおよびAVWのセット)を選択することが可能であり、それは、振幅ベクトル重み(AVW)のセットによって形成されることが可能である。AVWは、SLSのために使用されるビームのサブセットであることが可能であり、またはそうでないことも可能である。例えば、AVWは、入手されたMIMOチャネル上で特異値分解(SVD)を実行することによって形成されることが可能である。イニシエータ1305は、MIMOフェーズを使用して、選択されたTXビームの組合せを送信することを繰り返すことが可能であり、それによってレスポンダ1310は、受信ビームのセットを使用してスイープを行うことが可能である。レスポンダ1310は、さらなるMIMO受信のためにレスポンダビームのうちの1つまたはセットを選択することが可能である。いくつかの実施態様においては、レスポンダ1310は、直交している受信ビームのセットをスイープすることを選ぶことが可能である。受信ビームを使用してチャネル応答を測定することによって、レスポンダ1310は、Nt×Nr_component個のチャネルを入手することが可能である。ここでNr_componentは、受信アンテナ要素の合計数であることが可能である。受信アンテナウェイトベクトル(AWV)は、Nt×Nr_component個のチャネルを使用することによって、例えば、チャネル上でSVDを実行してAWVのセットを入手することによって形成されることが可能である。
複数のチャネル上でのSLSを可能にするための手順が提供されることが可能である。ショートSSWフレームおよびSSWフレームの両方が、制御モードを伴って送信されることが可能である。制御モードは、帯域幅を示すことが可能ではない場合がある。非プライマリーチャネル上でのSSWおよび/またはショートSSWフレームを伴うSLSを可能にするために、MIMOトレーニングセットアップが要求されることが可能である。
TXSS中に、およびTXSSのために使用されるチャネルがグラントフレーム、拡張スケジュール要素、またはEDMG拡張スケジュール要素によって提供された場合には、イニシエータおよびレスポンダは、チャネル上でSSWフレームまたはショートSSWフレームを送ることが可能である。イニシエータは、複製された送信がDMGチャネルアクセスルールによって必要とされる場合には、TXSSのために使用されているチャネルに加えてチャネル上で複製のSSWフレームまたは複製のショートSSWフレームを送ることが可能である。
図14は、セカンダリーチャネル上での例示的なSLS手順1400を示す信号図である。この例においては、チャネル1(Ch1)がプライマリーチャネルであり、チャネル2(Ch2)がセカンダリーチャネルである。
APであることが可能であるイニシエータ1405が、前述されているものなどの修正されたフレーム、フィールド、およびシグナリングを使用することによって、BTIまたはATIを含むビーコンヘッダインターバル1415においてMIMOマルチチャネルBFトレーニングをセットアップすることが可能である。この例においては、イニシエータ1405は、Ch2におけるショートSSWフレームを使用してSLSの割り当てを示すことが可能である。例示的なセットアップ情報が、拡張スケジュール要素に、またはグラントフレームに含まれることが可能である。拡張スケジュール要素において、BF制御フィールドは、次のように設定されることが可能である。IsInitiatorTXSSおよびIsResponderTXSSサブフィールドの両方が、1に設定されることが可能であり、TXSSチャネルインデックスフィールドが、チャネルインデックスに設定されることが可能である。この例においては、チャネルインデックスは、Ch2を示すことが可能である。グラントフレームにおいて、制御トレーラは、次のように設定されることが可能である。IsInitiatorTXSSおよびIsResponderTXSSサブフィールドの両方が、1に設定されることが可能であり、TXSSチャネルインデックスフィールドが、チャネルインデックスに設定されることが可能である。この例においては、チャネルインデックスは、Ch2を示すことが可能である。
イニシエータ1405は、Ch2上でI−TXSS1420を実行することが可能であり、その一方でレスポンダ1410は、Ch2上でI−TXSS1420の受信を行うことが可能である。レスポンダ1410は、Ch2上でR−TXSS1425を実行することが可能であり、その一方でイニシエータ1405は、Ch2上でR−TXSS1425を受信することが可能である。R−TXSS1425において送信されたSSWフレームまたはショートSSWフレームにおいては、前のI−TXSS1420において観察された最も良好なTXセクタ/アンテナが含まれてイニシエータ1405にフィードバックされることが可能であるということに留意されたい。フィードバック情報は、SSWフレームまたはショートSSWフレームが送信されることが可能である同じチャネル上で測定されることが可能である。この例においては、ショートSSWフレームは、Ch2を介して送信されることが可能であり、したがってフィードバック情報は、Ch2に基づいて測定されることが可能である。
フィードバックサブフェーズ1430において、いくつかの実施態様においては、イニシエータ1405は、SSWフィードバックフレーム(この例においてはBRPフレーム1435)をレスポンダへ送信することが可能であり、レスポンダは、SSW ACKフレーム(この例においてはBRPフレーム1440)をイニシエータへ送信することが可能である。これらのフレームのやり取りを使用して、フィードバック情報は、SSWフレームまたはショートSSWフレームが送信されることが可能である同じチャネル上で測定されることが可能である。この例においては、ショートSSWフレームは、Ch2を介して送信されることが可能であり、したがってフィードバック情報は、Ch2に基づいて測定されることが可能である。SISOフィードバックに関して、イニシエータ1405は、SSWフィードバックフレームをBRPフレーム1435としてレスポンダ1410へ送信することが可能であり、レスポンダ1410は、SSWフィードバックフレームをBRPフレーム1440としてイニシエータへ送信することが可能である。BRPフレームの送信は、プライマリーチャネル(Ch1)上で実行されることが可能であり、フィードバック情報は、別のチャネル、例えばCh2上で測定されることが可能である。
手順1400においては、イニシエータ1405は、APであることが可能である。しかしながら、いくつかの実施態様においては、手順は、2つの非AP STAを使用して実施されることが可能である。そのケースにおいては、APは、BTIまたはATIを使用してセカンダリーチャネル上でMIMOトレーニングをセットアップすることが可能であり、その一方で非AP STAは、イニシエータおよびレスポンダであることが可能である。いくつかの実施態様においては、複数のチャネルに関するSLSが、下記の修正のうちの1つまたは複数を伴って、例えば、IEEE802.11ayにおいて定義されているように、BRP TXSS手順を使用して実行されることが可能である。BRP TXSSをセットアップするために使用されることが可能であるBRPフレームにおいては、フィードバックにおいて測定および報告されたチャネル番号またはチャネル測定値もしくはSNRの帯域幅を示すためにフィードバックReq BWおよび/またはフィードバックタイプBWフィールドが含まれることが可能である。BRP TXSSトレーニングのために使用されることが可能であるBRPフレームにおいては、フィードバックにおいて測定および報告されたチャネル番号またはチャネル測定値もしくはSNRの帯域幅を示すためにフィードバックReq BWおよび/またはフィードバックタイプBWフィールドが含まれることが可能である。BRPフレームは、複数のチャネル上で複製モードを使用して送信されることが可能である。プライマリーチャネル上で、BRPフレームは、トレーニングされた指向性ビームを(利用可能な場合には)使用して送信されることが可能である。1つまたは複数の非プライマリーチャネル上で、BRPフレームは、SLS/ビームフォーミングトレーニングが前に実行されていない場合には、準無指向性方向を使用して送信されることが可能である。トレーニング(TRN)フィールドは、チャネルボンディングまたはチャネルアグリゲーションを使用して付加されることが可能である。レスポンダは、プライマリーチャネル上でBRPフレームを受信することが可能であり、フィードバックReq BWフィールドにおいて示されているチャネル上でTRNフィールドを使用してチャネル測定を実行することが可能である。BRP TXSSフィードバックを搬送するために使用されることが可能であるBRPフレームにおいては、フィードバックにおいて測定および報告されたチャネル番号またはチャネル測定値もしくはSNRの帯域幅を示すためにフィードバックReq BWおよび/またはフィードバックタイプBWフィールドが含まれることが可能である。
例えば、MU−MIMOユーザグルーピングの問題に対処するためのSLSベースのMU MIMOグルーピングメカニズムが提供されることが可能である。例えば、APが、MIMO BFトレーニングを実行する前にEDMGグループ管理IDを送信することが可能である。したがってAPは、どのSTAがグループ化されることが可能であるかを決定するために、さらに多くの情報を必要とする場合がある。この例に関しては、APはSTAとの間でSLSを実行しておくことが可能であり、SLSトレーニングからのフィードバックに基づいてユーザをグループ化することが可能であると想定されることが可能である。いくつかの例においては、SLSがSSWフレームを使用して実行されることが可能であり、かつフィードバックが、SSWフィードバックフィールドを伴うSSWフレームを使用している可能性があるケースにおいては、セクタスイープフィードバックフィールドは、例えば、図15において示されているように、最悪のセクタ情報を搬送するように修正されることが可能である。
図15は、例示的なセクタスイープフィードバックフィールド1500を示すビットマップである。セクタスイープフィードバックフィールド1500は、セクタ選択フィールド1505、DMGアンテナ選択フィールド1510、SNR報告フィールド1515、「必要とされるポーリング」フィールド1520、およびセクタ選択MSBフィールド1525、予備フィールド1530およびEDMG拡張フラグフィールド1535を含む。
図15において示されているように、EDMG拡張フラグフィールド1535が0に設定されているケースにおいては、セクタ選択MSBフィールド1525および予備フィールド1530に取って代わる6ビットのウィークセクタフィールド1540が、SSWフィードバックフィールド1500において示されることが可能である。ウィークセクタフィールド1540は、例えば、ごくわずかな(例えば、しきい値を下回る)エネルギーをSTAが検知しているセクタを示すことが可能である。APは、このセクタを使用して、その他のSTAへの送信を行うことが可能であり、STAは、著しい干渉を観察しないことが可能である。この情報をAP側において用意させることは、APがユーザをグループ化すること、および/またはそれらの間における干渉を最小化することを容易にすることが可能である。
いくつかの例示的な実施態様においては、ビームフォーミングトレーニング割り当て手順において、例えば、IEEE802.11ayにおいて定義されているように、それぞれのSTAに関する最も良好な送信セクタが、スロットベースのフィードバック送信によって黙示的に示されることが可能である。
例えば、SectorID=Kに関連付けられているスロットにおいてSTAが送信を行う場合には、それは、TXセクタKがそのSTAにとって(例えば、STA測定に基づいて)最も良好なセクタであるということを黙示的に示すことが可能である。いくつかの実施態様においては、SSWフレームまたはショートSSWフレームが、フィードバックフレームとして使用されることが可能である。したがって、ビームフォーミングSPにおけるSSWまたはショートSSWフレームにおけるセクタIDフィールドは、STAによって示唆されたウィークセクタとして再解釈されることが可能である。あるいは、ビームフォーミングSPにおけるSSWまたはショートSSWフレームにおけるセクタIDフィールドは、STAによって示唆された2番目に強いセクタとして再解釈されることが可能である。
図16は、ビームフォーミングSP1600中のビームフォーミングトレーニング割り当てにおける非対称リンクに関するビームフォーミングトレーニングを示す信号図である。SP1600中に、EDMG AP/PCP1650が、自分の受信アンテナセクタのうちのそれぞれの上でSSWを探してスキャンを行う。例えば、スロット1605中に、EDMG AP/PCP1650は、いくつかのスペースタイムスロット1606、1607、1608、1609のそれぞれにおいてセクタ0(SectorID=0)上でスキャンを行う。スロット1605中に、EDMG STA1660が、自分の選択された送信セクタを使用してショートSSW1620を送信する。スペースタイムスロット1607中に、EDMG STA1660の送信アンテナパターンが、ショートSSW1620を受信するEDMG AP/PCP1650の受信アンテナパターン(すなわち、この例においてはスロット0)と揃えられている。
同様に、スロット1625中に、EDMG AP/PCP1650は、いくつかのスペースタイムスロット1626、1627、1628、1629のそれぞれにおいてセクタ1(SectorID=1)上でスキャンを行う。いくつかの例においては、スロット1625は、スロット1605が終了した後に1つのショートビームフォーミングインターフレームスペース(SBIFS)を開始する。スロット1625中に、EDMG STA1660が、自分の選択された送信セクタ上でショートSSW1630を送信する。スペースタイムスロット1626中に、EDMG STA1670の送信アンテナパターンが、ショートSSW1630を受信するEDMG AP/PCP1650の受信アンテナパターン(すなわち、この例においてはスロット1)と揃えられている。
EDMG AP/PCP1650は、ACKスロット1640まで自分のその他のセクタ上で引き続きスキャンを行う。ACKスロット1640中に、EDMG AP/PCP1650は、スペースタイムスロット1641、1642、1643、1644、...、1645、1646において自分のセクタのうちのそれぞれに関してショートSSW ACK信号を送信する。例えば、EDMG AP/PCP1650は、ショートSSW1620の受信を確認するショートSSW ACK信号1647をスロット1641中にEDMG STA1660へ送信する。ACKスロット1640中に、EDMG STA1660は、自分の最も強いビーム1690上で受信を行っており、それは、ショートSSWフレーム1620を送信するために使用された送信ビームに対応する受信ビームである。スロット1641中にEDMG STA1660によってショートSSW ACK信号1647を受信することは、EDMG STA1660の最も強い送信セクタが、それがショートSSW1620を送信した送信セクタであるということを暗示する。最も強い送信セクタが暗示されているので、EDMG STA1660によって示唆されたウィークセクタ、または2番目に強いセクタ、またはその他の情報をシグナリングするためにショートSSWフレーム1620におけるセクタIDフィールドが使用されることが可能である。
同様に、EDMG AP/PCP1650は、ショートSSW1630の受信を確認するショートSSW ACK信号1648をスロット1642中にEDMG STA1670へ送信する。ACKスロット1640中に、EDMG STA1670は、自分の最も強いビーム1695上で受信を行っており、それは、ショートSSWフレーム1630を送信するために使用された送信ビームに対応する受信ビームである。スロット1642中にEDMG STA1670によってショートSSW ACK信号1648を受信することは、EDMG STA1670の最も強い送信セクタが、それがショートSSW1630を送信した送信セクタであるということを暗示する。最も強い送信セクタが暗示されているので、EDMG STA1670によって示唆されたウィークセクタ、または2番目に強いセクタ、またはその他の情報をシグナリングするためにショートSSWフレーム1630におけるセクタIDフィールドが使用されることが可能である。
いくつかの例においては、前で論じられているBRPフィードバックの問題に対処するためにIFSネゴシエーションが提供されることが可能である。いくつかの実施態様においては、送信を可能にするために複製制御モードを使用してQoSヌルフレームが送信されることが可能である。例えば、非拡張指向性マルチギガビット(非EDMG)複製制御モードを可能にするために、物理レイヤ(PHY)の送信フォーマットが提供されることが可能であり、それは、2.16GHzの非EDMG送信を2つ以上の2.16GHzチャネルにおいて複製し、それらの2.16MHzチャネルのうちの任意の1つの上での非EDMGベーシックサービスセット(BSS)内のステーション(STA)がその送信を受信することを可能にし、それによって、単一のチャネル上で検知を行うことができる可能性があるSTAがその送信を理解する。APが複数のチャネルをサポートしている場合には、複製の送信は、プライマリーチャネル上の送信を複製することが可能である。例示的な非EDMG複製フォーマットは、下記のうちの1つを含むことが可能である。4.32GHzの非EDMG複製: 2.16GHzの非EDMG送信を2つの隣り合った2.16GHzチャネルにおいて複製するPHYの送信フォーマット。6.48GHzの非EDMG複製: 2.16GHzの非EDMG送信を3つの隣り合った2.16GHzチャネルにおいて複製するPHYの送信フォーマット。8.64GHzの非EDMG複製: 2.16GHzの非EDMG送信を4つの隣り合った2.16GHzチャネルにおいて複製するPHYの送信フォーマット。2.16+2.16GHzの非EDMG複製: 2.16GHzの非EDMG送信を1つの2.16GHzチャネルの2つの周波数セグメントにおいて複製するPHYの送信フォーマット。4.32+4.32GHzの非EDMG複製: 2.16GHzの非EDMG送信を2つの隣り合った2.16GHzチャネルの2つの周波数セグメントにおいて複製するPHYの送信フォーマット、この場合、チャネルのそれらの2つの周波数セグメントは必ずしも隣り合っているとは限らない。
いくつかの実施態様においては、EDMG STAに宛てられて非EDMG複製フォーマットで搬送されたRTSフレームを送信するEDMG STAは、TXVECTORパラメータCH_BANDWIDTHを、選択されたチャネル帯域幅に設定することになる。完全な帯域幅シグナリング情報およびMIMO表示を提供するために、EDMG STAは、送信されるRTSフレームに制御トレーラを含めることが可能である。
さらなる制御シグナリングを提供するために、制御トレーラが制御モードPPDUに挿入されることが可能である。EDMG STAは、制御モードPPDUにおける制御トレーラの存在を示すためにTXVECTORパラメータCONTROL_TRAILERを「あり」に設定することになり、PPDUに含まれることになる制御トレーラのタイプを示すためにTXVECTORパラメータCT_TYPEを設定することが可能である。
いくつかの例においては、例えば、前で論じられているBRPフィードバックに関するIFSネゴシエーションの問題に対処するために、QoSヌルフレームが複数のデリミタによって後続されることが可能であり、その後にフィードバック(FB)フレームが送信されることが可能である。BRPを実行する際に、応答側STAが、要求側STAからのビームリファインメントトレーニング要求への応答としてBRPフレームを送信するためにSIFSよりも長い時間を必要とする場合には、応答側STAは、要求側STAへ1つまたは複数のPPDUを送信することによって、IFSをビームリファインメントプロトコルインターフレームスペーシング(BRPIFS)以下に保つことが可能である。これは、送るためのMSDUをDMG STAが有していない場合にビームリンクメンテナンスタイマーが切れるのを防止するために行われることも可能である。このケースにおいては、DMG STAは、ビームフォーミングされたリンクを保持するためにQoSヌルフレームを送信することが可能である。それぞれのQOSヌルフレームは、少なくとも30オクテットのサイズであることが可能である(例えば、図17および図18)。遅延の量子化を低減するために、繰り返されるQOSヌルフレームが送られることになるレガシーの方法よりもむしろ、QOSヌルフレームの後に、情報が送信される用意ができるまで、4オクテットのサイズの複数のDMG MPDUデリミタが送られることが可能である。
図17は、例示的なデータフレーム1700を示すビットマップである。例示的なデータフレーム1700は、フレーム制御フィールド1705、持続時間フィールド1710、アドレス1フィールド1715、アドレス2フィールド1720、アドレス3フィールド1725、シーケンス制御フィールド1730、アドレス4フィールド1735、QoS制御フィールド1740、HT制御フィールド1745、およびFCSフィールド1755を含む。この例においては、フレーム制御フィールド1705、持続時間フィールド1710、アドレス1フィールド1715、アドレス2フィールド1720、アドレス3フィールド1725、シーケンス制御フィールド1730は、全てのデータフレームサブタイプにおいて存在する。アドレス4フィールド1735の存在は、フレーム制御フィールド1705の「DSへ」および「DSから」サブフィールドの設定によって決定される。QoS制御フィールド1740が存在するかどうかは、フレーム制御フィールド1705のサブタイプのQoSサブフィールド(例えば、そのQoSサブフィールドが1に設定されている場合)に基づいて決定される。フレーム制御フィールド1705、持続時間フィールド1710、アドレス1フィールド1715、アドレス2フィールド1720、アドレス3フィールド1725、シーケンス制御フィールド1730、アドレス4フィールド1735、QoS制御フィールド1740、およびHT制御フィールド1745が、データフレーム1700のMACヘッダを構成している。
図18は、例示的なQoSデータフレーム1800および例示的なQoSヌルフレーム1850を示すビットマップである。例示的なQoSデータフレーム1800は、TIDフィールド1805、EOSPフィールド1810、ACKポリシーフィールド1815、「存在しているA−MSDU」フィールド1820、A−MSDUタイプフィールド1825、「RDG/さらなるPPDU」フィールド1830、「バッファリングされているAC」フィールド1835、予備フィールド1840、およびAC制約フィールド1845を含む。例示的なQoSヌルフレーム1850は、TIDフィールド1805、EOSPフィールド1810、ACKポリシーフィールド1815、予備フィールド1855、予備フィールド1860、「RDG/さらなるPPDU」フィールド1830、「バッファリングされているAC」フィールド1835、予備フィールド1840、およびAC制約フィールド1845を含む。
MPDUデリミタは、4オクテットの長さであることが可能である。図19は、DMGまたはEDMG STAによって送信される場合のMPDUデリミタフィールドに関する例示的な構造を表す例示的なMPDUデリミタフィールド1900を示すビットマップである。MPDUデリミタフィールド1900は、予備フィールド1905、MPDU長さフィールド1910、巡回冗長検査(CRC)フィールド1915、およびデリミタ署名フィールド1920を含む。この例においては、MPDU長さフィールド1910は、プレースホルダであるデリミタに関してはゼロに設定されることが可能である。
図20は、BRP中にデリミタを使用して実現されることが可能である例示的なオーバーヘッド節減を示す信号図である。この例においては、オーバーヘッド節減とは、STAが無用にメディアを確保する必要がある時間の量における低減を表している。第1の手順2000において、QoSヌルフレーム2010が、応答側STAによって送信される。この例においては、QoSヌルフレーム2010は、30オクテットの長さである。この例においては、応答側STAは、QoSヌルフレーム2010を送信した後に送信するために利用可能なBRPフィードバックをまだ有していない。したがって、第2のQoSヌルフレーム2020が、応答側STAによって送信される。第2のQoSヌルフレーム2020も、30オクテットの長さである。この例においては、BRPフィードバック情報は、応答側STAがQoSヌルフレーム2020の送信中に送信するために利用可能になる。したがって、BRPフィードバック2030が、応答側STAによってQoSヌルフレーム2020に続いて送信される。
第2の手順2050において、QoSヌルフレーム2060が、応答側STAによって送信される。この例においては、QoSヌルフレーム2060は、30オクテットの長さである。この例においては、応答側STAは、QoSヌルフレーム2060を送信した後に送信するために利用可能なBRPフィードバックをまだ有していない。したがって、DMG MPDUデリミタ2070が、応答側STAによって送信される。DMG MPDUデリミタ2070は、4オクテットの長さである。この例においては、応答側STAは、QoSヌルフレーム2060を送信した後に送信するために利用可能なBRPフィードバックをまだ有していない。したがって、DMG MPDUデリミタ2080が、応答側STAによって送信される。DMG MPDUデリミタ2080も、4オクテットの長さである。この例においては、BRPフィードバック情報は、応答側STAがDMG MPDUデリミタ2080の送信中に送信するために利用可能になる。したがって、BRPフィードバック2090が、応答側STAによってDMG MPDUデリミタ2080に続いて送信される。
例示的な手順2050においては、応答側STAは、最初のQOSヌルを送信し、次いでその後に、フィードバック情報が送られる用意ができるまでA−MPDUデリミタを送信する。したがって応答側STAは、手順2000と比較されると、手順2050においては22オクテット早くBRPフィードバックを送信することを開始する。これは、この方法においてDMG MPDUデリミタを使用することの利点を示している。
いくつかの例においては、BRPフィードバック送信の前に送信されるDMG MPDUデリミタは、次なる送信が非ゼロパケットであるということを示すことが可能である。
図21Aおよび図21Bは、イニシエータ2105とレスポンダ2110との間における例示的な修正されたBRP TXSS手順2100を示す信号図である。BRPフレーム2115が、BRP TXSSをセットアップするためにイニシエータ2105からレスポンダ2110へ送信されることが可能である。BRPフレーム2115は、TXSS−RECIPROCALおよびTXSS−RESPONDERという2つのフィールドを含むことが可能である。同じフレームのEDMG BRP要求要素におけるTXSS−RECIPROCALサブフィールドが1に設定されていて、かつBRP TXSSを開始するBRPフレームのEDMG BRP要求要素におけるTXSS−RESPONDERサブフィールドが1に等しい場合には、チャネルレシプロシティーを使用する手順が適用されることが可能である。BRP TXSSを開始するBRPフレームのEDMG BRP要求要素におけるTXSS−RESPONDERサブフィールドが1に等しい場合には、手順は、イニシエータBRP TXSSおよびレスポンダBRP TXSSを含むことが可能であり、それは、この例に関して想定されている。BRPフレーム2120は、BRPフレーム2115と同じまたは同様のフィールドを使用してレスポンダ2110からイニシエータ2105へセットアップ情報を搬送する。
イニシエータTXSSにおいて、レスポンダ2110は、複数のRXアンテナ上で順次または同時に受信を行うことが可能である。この例においては、レスポンダ2110は、イニシエータ2105が送信セクタスイープを実行している間に順次DMGアンテナ1からDMGアンテナNresp,RXを使用して検知を行う。レスポンダ2110がそれぞれのDMGアンテナを用いて検知を行っている時間中に、イニシエータ2105は、自分のDMG送信アンテナのうちのそれぞれを介してEDMG BRP−TXパケット2125、2130、2135、2140を送信する。いくつかの実施態様においては、EDMG BRP−TXパケットの代わりにEDMG BRP−RXパケットが使用されることが可能であるということに留意されたい。
それぞれのRXアンテナは、準無指向性ビームまたは指向性ビームを形成することが可能である。イニシエータTXSS中に、レスポンダは、1つまたは複数のRXアンテナが残りのものよりも良好に機能するということを観察することが可能である。アンテナの性能は、SNR、SINR、RSSIなどによって測定されることが可能である。
レスポンダTXSSにおいて、レスポンダ2110は、レスポンダTXSSのために送信を行うためにイニシエータTXSS(すなわち、EDMG BRP−TXパケット2125、2130、2135、2140)を受信する際にその他のものよりも(例えば、SNR、SINR、RSSI、またはその他の適切なメトリックの点で)良好に機能する1つまたは複数のRXアンテナを使用することを(例えば、レスポンダの受信アンテナとのアンテナレシプロシティーの想定に基づいて)決定することが可能である。手順2100においては、レスポンダTXSSを実行するために、N_sel_1からN_sel_nのアンテナが選ばれる。レスポンダ2110は、EDMGB RP−TXパケット2145、2150、2155、2160、...2165、2170をN_sel_1からN_sel_nのアンテナのそれぞれからイニシエータ2105へ送信し、その一方でイニシエータ2105は、それぞれ自分のDMGアンテナ1からDMGアンテナNinit,RXのそれぞれの上で受信を行う。
レスポンダTXSSにおいて送信されるそれぞれのEDMG BRP TXパケットのBRP CDOWNフィールドは、レスポンダ2110によって送信されることになる残りのEDMG BRP TXパケットの数を示すことが可能である。
イニシエータTXSSおよびレスポンダTXSSフェーズの後に、1つまたは複数の最も良好な(例えば、SNR、SINR、RSSI、またはその他の適切なメトリックの点で)セクタの識別情報が、受信機から送信機へフィードバックされることが可能である。例えば、イニシエータ2105は、BRP2175をレスポンダ2110へ送信し、レスポンダ2110は、BRP2180をイニシエータ2105へ送信する。
BRPパケットが前のイニシエータTXSSにおいて使用されている場合には、フィードバックセクタは、BRP CDOWNの値およびAWVフィードバックIDを使用して識別されることが可能である。BRP、CDOWN、およびAWVフィードバックIDをBRPフィードバックフレームに含めるために、BRPフレームは、EDMGチャネル測定フィードバック要素を含むことが可能である。EDMGチャネル測定フィードバック要素が存在していないケースにおいては、BRPフレームにおける1つまたは複数のその他の要素および/またはフィールドが、BRP CDOWNの数を含むように修正されることが可能である。
例えば、前で論じられている、レスポンダが送信および受信のために別々のアンテナを有する結果となるSSWフィードバックの問題に対処するために、受信アンテナ表示を伴うSLSが実施されることが可能である。いくつかの実施形態においては、RSSメッセージが、最も良好な受信品質(例えば、SNR、SINR、RSSI、またはその他の適切なメトリックの点で)を有する選択されたセクタおよび/またはCDOWNを受信したRxアンテナおよび/またはRFチェーンのアイデンティティーを示すことが可能である。この表示に基づいて、イニシエータは、後続のフィードバックメッセージにおいて、示されているレスポンダアンテナ/RFチェーンに対応するレスポンダセクタおよび/またはCDOWNを選択することが可能であり、それによって、フィードバックメッセージを受信した後のレスポンダの送信アンテナおよび受信アンテナが、同じであるかまたはマッチされていることになる。
いくつかの実施態様においては、現在の送信アンテナ(またはRFチェーン)が、最も良好な品質を有するSSWフィードバックフィールド(またはショートSSWフィードバックフィールド)において示されている選択されたセクタを受信したアンテナ(またはRFチェーン)であるということを示す目的で、RSSを実行するために使用されるショートSSWパケット、SSWフレーム、またはその他の任意のパケットにビットが加えられることが可能である。
例示的な実施態様においては、ビットは、RSSのために使用されるショートSSWパケットおよび/もしくはSSWフレームに、またはBRP TXSSパケットに含まれることが可能である。イニシエータは、後続のフィードバックメッセージ(例えば、SSWフィードバック)において最も良好なRx品質を有するレスポンダのアンテナに対応するセクタを選択することおよび示すことが可能である。最も良好なRx品質を有するアンテナは、RSSメッセージ/パケットに加えられる1つまたは複数のビットによって示されることが可能である。イニシエータは、RSSにおいてレスポンダによって選択されたイニシエータセクタのイニシエータアンテナおよび/またはRFチェーンの受信された信号強度および/または品質に基づいてレスポンダセクタを選択することが可能である。例えば、イニシエータは、レスポンダセクタを選ぶためにRSSにおいてレスポンダによって選択されたイニシエータセクタのRFチェーンおよび/またはアンテナからの受信された信号品質のみを使用することが可能である。ビットがショートSSWパケットに含まれる場合には、それは、方向フィールドが1に等しいショートSSWパケットにおける予備ビットのうちの1つに取って代わることが可能である。ビットがSSWフレームに含まれる場合には、それは、BRP要求フィールドにおける予備ビットのうちの1つに取って代わることが可能である。
図22は、方向フィールドが1である例示的なショートSSWパケットフォーマット2200を示すビットマップである(R−TXSS)。ショートSSWパケットフォーマット2200は、パケットタイプフィールド2205、方向フィールド2210(この例においては1に設定されている)、「最も良好なRx RFチェーン」フィールド2215、ソースAIDフィールド2220、宛先AIDフィールド2225、CDOWNフィールド2230、RFチェーンIDフィールド2235、ショートSSWフィードバックフィールド2240およびFCSフィールド2245を含む。ここで、「最も良好なRx RFチェーンフィールド」2215は、全ての受信RFチェーン/アンテナを使用して全ての受信セクタの中から最も良好な品質を有する選択されたセクタを受信したRFチェーンまたは受信アンテナのアイデンティティーを示すために使用されることが可能である。
図23は、例示的なBRP要求フィールドフォーマット2300を示すビットマップである。BRP要求フィールドフォーマット2300は、L−RXフィールド2305、TX−TRN−REQフィールド2310、MID−REQフィールド2315、BC−REQフィールド2320、MIDグラントフィールド2325、BCグラントフィールド2330、Chan−FBCK−CAPフィールド2335、TXセクタIDフィールド2340、Other_AIDフィールド2345、TXアンテナIDフィールド2350、「要求されているさらなるフィードバック」フィールド2355、「最も良好なRxアンテナ」フィールド2360、および予備フィールド2365を含む。ここで、「最も良好なRxアンテナ」フィールド2360は、全ての受信アンテナの中から最も良好な品質を有する選択されたセクタを受信したアンテナのアイデンティティーを示すために使用されることが可能である。
いくつかの実施態様においては、選択および/またはフィードバックされるセクタおよび/またはCDOWNは、RSSパケットを送信するアンテナおよび/またはRFチェーンに依存することが可能である。SSWフィードバックフィールド、ショートSSWフィードバックフィールドにおいて、またはRSSパケットのその他の任意のフィードバックフィールドにおいて選択される/示されるセクタ/CDOWNは、レスポンダの別々のアンテナ/RFチェーンごとに異なることが可能である。
例えば、特定のRFチェーンおよび/またはアンテナを使用してレスポンダによって送信されたRSSパケットにおいては、イニシエータの選択されるCDOWN/セクタは、そのアンテナを使用するISS中の受信強度および/または品質に基づいて選ばれることが可能である(例えば、このレスポンダアンテナ/RFチェーンを使用して受信される最も良好なイニシエータセクタ)。
イニシエータが、RSSメッセージの1つにおいて選択されたおよび/または示されたTXセクタxを使用して後続のフィードバックメッセージ(例えばSSWフィードバック)を送信した場合には、そのフィードバックメッセージは、レスポンダアンテナおよび/またはRFチェーンjを使用するレスポンダセクタおよび/またはCDOWNを選択することが可能であり、その一方でイニシエータセクタxは、レスポンダアンテナ/RFチェーンjを使用して送信されたRSSメッセージにおいて選択される/示される。
イニシエータは、最も良好な品質のRSSメッセージを受信するイニシエータアンテナおよび/またはRFチェーンiを決定することが可能である。それは、アンテナおよび/またはRFチェーンiを使用するイニシエータセクタを示すおよび/または選択する1つまたは複数のRSSメッセージを決定することが可能である。次いでイニシエータは、後続のフィードバックメッセージ(例えばSSWフィードバック)において、これらのRSSメッセージのセクタidおよび/またはCDOWNに基づいてレスポンダセクタを選択する。
イニシエータは、選択されたレスポンダセクタから送信されたRSSメッセージにおいて示されているイニシエータセクタを使用して後続のフィードバックメッセージ(例えばSSWフィードバック)を送信することが可能である。例えば、レスポンダが、別々のレスポンダアンテナから送信された別々のRSSメッセージにおいて複数のイニシエータセクタを選択していることに起因して、レスポンダは、後続のフィードバックメッセージ(例えばSSWフィードバック)を送信するためにどのイニシエータセクタが使用されるか、およびどんな対応するRxアンテナをレスポンダが使用するべきであるかが分からない場合がある。レスポンダは、フィードバックメッセージを受信するために、複数のRFチェーンおよび/またはアンテナ上でリッスンすることが可能である。
あるいは、イニシエータは、レスポンダが複数のアンテナを同時に使用してフィードバックメッセージを受信することはできないという知識を有することが可能である。このケースにおいては、イニシエータは、事前に合意されたレスポンダアンテナxからのセクタをフィードバックメッセージにおいて選択することのみが可能であり、レスポンダは、フィードバックメッセージを受信するために、およびフィードバックメッセージのACKを送信するためにアンテナxを使用することのみが可能である。事前に選択されるアンテナは、イニシエータおよびレスポンダの両方によって合意されることが可能であり、送信の前に指定またはシグナリングされることが可能である。
レスポンダがフィードバックメッセージを受信した後に、それは、そのフィードバックメッセージにおいて選択されているセクタidおよび/またはCDOWNに基づいて、その後の通信のために使用されることになるTxおよび/またはRxアンテナを決定することが可能である。レスポンダは、その他のRFチェーンおよび/またはアンテナをオフに切り替えることが可能である。
いくつかの実施態様においては、レスポンダは、イニシエータからのフィードバックメッセージにおいて選択されているレスポンダセクタに基づいて、異なるアンテナ/RFチェーンへ切り替えることが可能である。例えば、イニシエータがフィードバックメッセージにおいて(例えば、SSWフィードバックにおいて)レスポンダセクタを示していて、かつその示されているレスポンダセクタが、レスポンダがフィードバックメッセージを受信するために使用しているアンテナyとは異なるアンテナxに対応する場合には、レスポンダは、フィードバックメッセージへのACK(例えば、SSW ACK)を送信するためにアンテナyからxへ切り替えることが可能である。
ACKメッセージのフィードバックフィールド(例えば、SSW ACKのSSWフィードバックフィールド)において、レスポンダは、アンテナxによって受信された最も良好なイニシエータセクタが、RSSメッセージにおいてレスポンダによって選ばれたイニシエータセクタz(すなわち、レスポンダTXセクタスイープにおいて使用されたメッセージにおいて示されているイニシエータセクタ)に対応する同じイニシエータアンテナのセクタではない場合には、(レスポンダアンテナxによって受信された)この最も良好なイニシエータセクタを示さないことを選ぶことが可能である。レスポンダは、セクタzと同じアンテナ/RFチェーンを使用するイニシエータセクタを選ぶことが可能である。
図33は、このコンセプトを示す、イニシエータ3305とレスポンダ3310との間における例示的なSLS手順3300の信号図である。例えば、図33においては、セクタスイープ3315中にレスポンダ3310によって全体で最も良好に受信されたSSWフレームは、そのイニシエータセクタをCDOWN=1(すなわち、セクタz)として示しており、レスポンダ3310のアンテナyによって受信された。レスポンダ3310のレスポンダアンテナxによって測定される場合には、最も良好なイニシエータセクタは、CDOWN=Nによって示されているイニシエータセクタであるように見えるであろう。しかしながら、CDOWN=Nによって示されているイニシエータセクタは、レスポンダ3310によって受信された全体で最も良好なイニシエータセクタではない。
レスポンダ3310は、セクタスイープ3320中にSSWフレームをイニシエータ3305へ送信し、それは、それぞれのSSWフレームのセクタ選択を1に等しく設定することによって、全体で最も良好なイニシエータセクタ、CDOWN=1を示す。SSW3320中にイニシエータ3305によってレスポンダ3310から全体で最も良好に受信されたSSWフレームは、CDOWN=1を使用するレスポンダセクタを示す。このセクタは、レスポンダアンテナxに対応する。
全体で最も良好なイニシエータセクタがレスポンダアンテナyによって受信されたので、レスポンダ3310は、SSW−FBCKメッセージ3325を受信するためにアンテナyを使用する。SSW−FBCKメッセージ3325を受信することによって、レスポンダ3310は、CDOWN=1を伴うレスポンダセクタをイニシエータが選択したということを知らされ、それは、レスポンダアンテナxに属する。したがってレスポンダは、SSW−ACKメッセージ3330を送るためにアンテナyからアンテナxへ切り替える。しかしながら、レスポンダアンテナxによって送信されたSSW−ACKメッセージ3330において、レスポンダ3310は、CDOWN=Nを伴うイニシエータセクタ(すなわち、レスポンダアンテナxによって受信された最も良好なイニシエータセクタ)を示さず(または選択せず)、むしろ(セクタ選択を0に等しく設定することによって)CDOWN=0を伴うイニシエータセクタを示し、それは、CDOWN=1を伴うイニシエータセクタ(すなわち、セクタz)を送信する同じイニシエータアンテナに対応する。
この例においては、イニシエータ3305は、SSW−FBCKメッセージ3325においてCDOWN=1/アンテナxに対応するレスポンダセクタを選択した。なぜなら、それは、報告された最も良好なイニシエータセクタがレスポンダアンテナyによって測定されたことを知らなかったからである。SSW−ACKメッセージ3330においてCDOWN=0を選択することによって、レスポンダ3310は、イニシエータ3305が別のアンテナへ切り替える必要性をなくし、両方の側における繰り返されるアンテナ切り替えを回避する。
いくつかの実施態様においては、STAが、別々のアンテナを使用してTxおよびRxを実行する能力を有することが可能である。例えば、SLS手順の前または最中に能力が示されることが可能であり、それによってイニシエータおよび/またはレスポンダは、別々のTxアンテナおよびRxアンテナをもたらすセクタ選択を回避するために上述の実施態様のうちの1つまたは複数が必要とされるかどうかを知ることになる。
能力表示は、EDMG能力要素に含まれること、およびその他の能力とともにやり取りされることが可能である。イニシエータとレスポンダとの間における最初のSLSは、この能力のやり取りに関するその後の通信を容易にするために、単一のRXアンテナ/RFチェーンのみを用いて実行されることが可能である。能力は、SLSパケットそのものに含まれることが可能であり、それによってそれは、事前の能力のやり取りを伴わずにSLSプロセスから知られる。
いくつかの実施態様は、複数の送信アンテナおよび受信アンテナを使用するSLSに関する手順を含むことが可能である。図24は、イニシエータ2405とレスポンダ2410との間における例示的なSLS通信2400を示す信号図である。イニシエータ2405は、それぞれがN個のセクタを伴うNtx個の送信アンテナを使用し、レスポンダ2410は、それぞれがM個のセクタを伴うNrx個の受信アンテナを使用する。
オペレーションの第1のフェーズにおいて、イニシエータ2405は、Max(CDOWN)=(N×Ntx)個のセクタにわたってフレーム2415、2416においてレスポンダ2410へ測定値を送信する。フレーム2415、2416は、SSWフレーム、ショートSSWフレーム、または、SLSに適しているその他の任意のタイプのフレームであることが可能である。それぞれの数字は、セクタを使用して送信されるフレームに対応する。したがって、フェーズ1においては、2N個のフレームが送信される。フレーム2415、2416のセットにおけるそれぞれのフレームは、CDOWNを含む。いくつかの例においては、CDOWNパラメータは、イニシエータ2405におけるセクタの合計数にわたってカウントされることが可能である。このケースにおいては、CDOWNパラメータが送信アンテナにおけるセクタの数よりも大きい場合には、レスポンダ2410(送信機)は、受信されたCDOWNフィードバックに基づいて送信アンテナのインデックス(例えば、floor(CDOWN/Nsectors))を黙示的に推定することが可能である。いくつかの例においては、CDOWNパラメータは、イニシエータ2405におけるそれぞれの送信アンテナにわたってカウントされることが可能である。このケースにおいては、イニシエータ2405は、送信アンテナインデックスを送信することも可能であり、それによってレスポンダ2410は、使用されている特定の送信アンテナを識別することが可能である。
イニシエータ2405は、CDOWNパラメータを伴うフレームをN_repetition回送信することが可能である。レスポンダ2410が一度に1つのアンテナ上で受信を行うことが可能であるケースにおいては、N_repetitionは、レスポンダ2410の受信アンテナの数に等しいことが可能である。レスポンダ2410が一度にN_concurrent_antennas個のアンテナ(すなわち、アンテナグループ)上で受信を行うことが可能であるケースにおいては、N_repetitionは、N_rx/N_concurrent_antennas(またはceil(N_rx/N_concurrent_antennas))に等しいことが可能である。受信中に、レスポンダ2410のそれぞれの受信アンテナは、準無指向性受信アンテナビームに設定されることが可能である。例示的なSLS通信2400においては、N_repetition=2であり、フレーム2416は、フレーム2415の繰り返しとみなされることが可能である。
レスポンダ2410の受信アンテナ(またはアンテナグループ)とイニシエータ2405の送信フレームとの間における同期化(すなわち、レスポンダの受信アンテナが、イニシエータの送信フレームが想定するアンテナへ切り替えられるという意味で同期化されること)を容易にするために、下記のアプローチのうちの1つまたは複数が実施されることが可能である。CDOWNパラメータに加えて、繰り返し回数パラメータが、測定フレームのそれぞれのセクションにおいて送信されることが可能である。受信アンテナ(またはアンテナグループ)における変更が実行されるべきであるということを示すための信号が、測定フレームのそれぞれの繰り返しの間に送信されることが可能である。その信号は、例えば、既知のシーケンスを有する信号、既知のシーケンスおよび良好な自己/相互相関プロパティーを有する信号、または測定グループのインデックスを明示的に示す信号などの「ダミー」信号であることが可能である。送信アンテナ/セクタは、測定フレームを送信する際に使用される第1の送信アンテナ/セクタに設定されることが可能である。ダミー信号は、アンテナを切り替えるための信号をSTAが受信することを確実にするために、対応する送信電力(例えばブーストされた電力)を用いてアンテナパターン/アンテナパターンのセットを使用して送信されることが可能であり、その場合、送信機は、準無指向性送信アンテナへ切り替えることが可能であり、または(例えば、オーバーヘッドを低減するために短い持続時間の信号を用いて)全ての送信アンテナ/セクタの全体をスイープすることが可能である。
例示的なSLS通信2400において、イニシエータ2405は、第1の繰り返しの後に(すなわち、フレーム2415の後に)ダミー信号2419をレスポンダ2410へ送信し、レスポンダ2410は、第1の受信アンテナ(Rx1)2420上で受信を行うことから、第2の受信アンテナ(Rx2)2425上で受信を行うことへ切り替える。
オペレーションの第2のフェーズにおいて、イニシエータおよびレスポンダの役割は、イニシエータが受信を行うように設定されることが可能であり、かつレスポンダが送信を行うように設定されることが可能であるという意味で、逆にされることが可能である。ここでレスポンダは、レスポンダのRxアンテナに対応する最も良好なアンテナ(またはアンテナグループ)と、イニシエータへの送信におけるイニシエータセクタに対応するCDOWNインデックスとを示すことも可能である。
例示的なSLS通信2400において、レスポンダ2410は、フレーム2435、2436において測定値をイニシエータ2405へ送信する。レスポンダ2410は、第1の繰り返しの後に(すなわち、フレーム2435の後に)ダミー信号2439をイニシエータ2405へ送信し、イニシエータ2405は、第1の受信アンテナ(Rx1)2440上で受信を行うことから、第2の受信アンテナ(Rx2)2445上で受信を行うことへ切り替える。
オペレーションの第3のフェーズにおいて、イニシエータは、イニシエータのRxアンテナに対応するレスポンダの最も良好なTxアンテナ(またはアンテナグループ)を示す、かつレスポンダへの送信におけるレスポンダセクタに対応するCDOWNインデックスを示すSSWフィードバックを、例えばSSW−FBCKフレームを使用して、送ることが可能である。
例示的なSLS通信2400において、イニシエータ2405は、イニシエータ2405のRxアンテナのうちの1つまたは複数への送信を行うためのレスポンダ2410のTxアンテナセクタを示すSSW−FBCK2450をレスポンダ2410へ送信する。レスポンダ2410の示されるTxアンテナセクタは、CDOWNおよびN_repetitionの関数として計算されることが可能である。例えば、最も良好なセクタは、繰り返しmにおけるCDOWNの数kとして示されることが可能である。
オペレーションの第4のフェーズにおいて、レスポンダは、例えばSSW−ACKフレームを使用して、SSWフィードバックの受信を確認するメッセージをイニシエータへ送り返すことが可能である。例示的なSLS通信2400において、レスポンダ2410は、この目的のためにSSW−ACKフレーム2460をイニシエータ2405へ送信する。イニシエータまたはレスポンダに関して送信アンテナおよび受信アンテナにおいてミスマッチがある場合には、STA(イニシエータまたはレスポンダ)が別々のアンテナ上で送信および受信を行うことが可能であるならば、手順は完了である。
オペレーションの第5のフェーズにおいて、STA(イニシエータまたはレスポンダ)が別々のアンテナ上で送信および受信を行うことが可能でないならば、SSW ACKフレームは、さらなるTxまたはRx SSWを求める要求を含むことが可能である。いくつかの例においては、STAは、Rx SSWを要求すること、および受信アンテナを、最も良好なTxセクタに対応するアンテナに固定することが可能であり、STAは、Tx SSWを要求すること、およびTxセクタ(またはアンテナ)を、最も良好な送信に対応するセクタ(またはアンテナ)に固定することが可能であり、STAは、フィードバックが、オペレーションの第2のフェーズにおける前のフィードバックに対応するアンテナに限定されることを要求することが可能であり、またはセクタおよびアンテナは、最も良好なセットを探して送信および受信アンテナ/セクタにわたって網羅的に探索を行うためにビーム結合ベースのBRP手順への入力として使用されることが可能である。
例示的なSLS通信2400において、SSW−ACKフレーム2460は、Rx1上に固定されているイニシエータ2405の受信アンテナを用いたそのTxアンテナのさらなるSSWを求めるレスポンダ2410からイニシエータ2405への要求を含む。その後に、レスポンダ2410は、フレーム2475および2476を、それぞれのセクタに関して1つ、およびそれぞれのセクタに関するCDOWNを含めて送信する。イニシエータ2405は、第1の受信アンテナRx1 2580上にロックされて受信を行う。SSWの後で、イニシエータ2405は、SSW−FBCKメッセージ2580においてレスポンダ2410の最も良好なTxアンテナを示すフィードバックをレスポンダ2410へ送信する。
例えば、前で論じられているセットアップを伴わないBRPフィードバックの問題に対処するために、並列受信が実施されることが可能である。全てのRFチェーンを使用して同時に受信を行うことが可能であるSTAに関して、BFトレーニングオーバーヘッドが低減されることが可能である。例えば、様々な手順および詳細なフレームフォーマットを使用して、並列受信チェーンを伴うBFトレーニングが実施されることが可能である。
例えば、BF SLSトレーニングのイニシエータが、BF SLSトレーニングを開始するためにセットアップフレームをレスポンダへ送ることが可能である。セットアップフレームは、ビーコンヘッダインターバル(BHI)において送信されるグラントフレーム、BRPフレーム、または拡張スケジュール要素であることが可能である。セットアップフレーム/要素がBHIにある場合には、レスポンダは、セットアップフレームをイニシエータへ返信しないことが可能である。セットアップフレームは、イニシエータTXSSに関するセクタの数、レスポンダTXSSがSLSにおいて必要とされているかどうか、TXSS繰り返し回数、並びに、セットアップフレームおよび後続のトレーニングフレームが同じ割り当てにある場合には、持続時間フィールド設定を含む様々な情報を搬送することが可能である。
より詳細には、イニシエータTXSSフィールドに関するセクタの数は、後続のイニシエータTXSSにおいてスイープされるセクタの数を示すことが可能である。例えば、この数は、別々のアンテナをトレーニングするためのレスポンダに関する繰り返しを伴わないセクタの数であることが可能である。レスポンダTXSSは、SLSにおいて必要とされる場合がある。R−TXSSは任意選択である。この例においては、R−TXXが存在している。レスポンダTXSSにおいて、レスポンダは、N_TXSS_Repeat回にわたってセクタスイープを繰り返すことが可能である。N_TXSS_Repeatの値は、イニシエータによって決定されること、およびセットアップフレームにおいて搬送されることが可能である。セットアップフレームおよび後続のトレーニングフレームが同じ割り当てにある場合には、イニシエータは、イニシエータTXSS持続時間と、レスポンダTXSS持続時間と、フィードバック持続時間とを含む合計持続時間を推定することによって、割り当て持続時間フィールドを設定することが可能である。イニシエータTXSS持続時間は、イニシエータTXSS Repeatに依存することが可能であり、それは、レスポンダによって決定されることが可能である。このケースにおいては、イニシエータは、その値を、レスポンダが並列RXチェーンの数を設定することが可能である場合にはレスポンダの能力に基づいて推定することが可能であり、またはイニシエータは、イニシエータTXSS繰り返しが1であるか、もしくは別の適切な(例えば、控えめな)数であると想定することが可能である。イニシエータは、その後にトレーニングフレームにおいて持続時間フィールドを後から上書きすることが可能である。
BF SLSトレーニングのレスポンダは、セットアップフレームをイニシエータへ送ることが可能である。セットアップフレームは、グラントACKフレーム、またはBRPフレームであることが可能である。セットアップフレームは、レスポンダTXSSに関するセクタの数、TXSS繰り返し回数、並びにレスポンダTXSSにおいて送信されることになるトレーニングフレームおよび/またはシーケンスの合計数を含む様々な情報を搬送することが可能である。
より詳細には、レスポンダTXSSフィールドに関するセクタの数は、後続のレスポンダTXSSにおいてスイープされるセクタの数を示すことが可能である。例えば、この数は、別々の受信アンテナをトレーニングするためのイニシエータに関する繰り返しを伴わないセクタの数であることが可能である。イニシエータTXSSにおいて、イニシエータは、N_TXSS_Repeat回セクタスイープを繰り返すことが可能である。N_TXSS_Repeatの値は、レスポンダによって決定されること、およびセットアップフレームにおいて搬送されることが可能である。レスポンダTXSSにおいて送信されることになるトレーニングフレーム/シーケンスの合計数は、イニシエータから送信されるセットアップフレームにおいて搬送される情報に基づいてレスポンダによって計算されることが可能である。
イニシエータは、レスポンダから送信されたセットアップフレームにおいて受信された情報に基づいて、イニシエータTXSSにおいて送信されることになるトレーニングフレーム/シーケンスの合計数を計算することが可能である。イニシエータは、それに従ってトレーニングフレームを送信することが可能である。トレーニングフレームにおいては、レスポンダによって設定されたイニシエータTXSS Repeatフィールドに基づいて持続時間フィールドが更新されることが可能である。イニシエータTXSSの後に、レスポンダによってレスポンダTXSSが実行されることが可能である。イニシエータおよびレスポンダは、その後に、必要な情報を互いにフィードバックすることが可能である。
図25は、BFトレーニングにおける受信機によって決定される並列RXに関する例示的な手順2500を示す信号図である。BF SLSトレーニングのイニシエータ2505は、BF SLSトレーニングを開始するためにセットアップフレーム2515をレスポンダ2510へ送ることが可能である。セットアップフレームは、ビーコンヘッダインターバル(BHI)において送信されるグラントフレーム、BRPフレーム、または拡張スケジュール要素であることが可能である。セットアップフレーム/要素がBHIにある場合には、レスポンダは、セットアップフレームをイニシエータへ返信しないことが可能である。セットアップフレームは、イニシエータTXSSに関するセクタの数、レスポンダTXSSがSLSにおいて必要とされているかどうか、TXSS繰り返し回数、並びに、セットアップフレームおよび後続のトレーニングフレームが同じ割り当てにある場合には、持続時間フィールド設定を含む様々な情報を搬送することが可能である。例示的な手順2500においては、セットアップフレーム2515は、レスポンダ2510がTXSSを送信することを繰り返すべきである回数を含む。レスポンダ2510は、イニシエータ2505がTXSSを送信することを繰り返すべきである回数を含むセットアップフレーム2520を送る。イニシエータ2505は、セットアップフレーム2520に基づく繰り返しの回数を含むSSWフレーム2525、2530、...、2535をレスポンダ2510へ送信する。レスポンダ2510は、セットアップフレーム2515に基づく繰り返しの回数を含むSSWフレーム2540、2545、...、2550をイニシエータ2505へ送信する。
APによって決定される並列受信が、BFトレーニングにおいて実施されることが可能である。例えば、APがイニシエータであり、STAがレスポンダである。イニシエータおよびレスポンダは、能力情報をやり取りすることが可能である。並列RXチェーン/アンテナの数(すなわち、同時に受信を行うことが可能であるRXチェーンまたはアンテナの数)が、やり取りにおいて能力フィールドにおいてシグナリングされることが可能である。
BF SLSトレーニングのイニシエータは、BF SLSトレーニングを開始するためにセットアップフレームを送ることが可能である。セットアップフレームは、ビーコンヘッダインターバル(BHI)において送信されるグラントフレーム、BRPセットアップフレーム、または拡張スケジュール要素であることが可能である。最後のケースにおいては、レスポンダは、セットアップフレームをイニシエータへ返信しないことが可能である。セットアップフレームは、レスポンダTXSSがSLSにおいて必要とされているかどうか、TXSS繰り返し回数、イニシエータTXSSに関するセクタの数、並びに、セットアップフレームおよび後続のトレーニング時間が同じ割り当てにある場合には、持続時間フィールド設定を含む様々な情報を搬送することが可能である。
より詳細には、レスポンダTXSSがSLSにおいて必要とされている場合には、セットアップフレームは、N_Responder_TXSS_Repeatを示すことが可能であり、すなわち、レスポンダTXSSにおいて、レスポンダは、N_Responder_TXSS_Repeat回にわたってセクタスイープを繰り返すことが可能である。N_Responder_TXSS_Repeatの値は、イニシエータによって決定されること、およびセットアップフレームにおいて搬送されることが可能である。レスポンダTXSSが存在しない可能性がある場合には、フィールドは、予備とされることが可能である。
セットアップフレームは、N_Initiator_TXSS_Repeatを示すことが可能であり、すなわち、イニシエータは、例えば能力のやり取りから、レスポンダがサポートすることが可能である並列RXチェーンおよび/またはアンテナの数を決定することが可能である。例えば、レスポンダが、N_rx_chains個の並列RXチェーン/アンテナをサポートすることが可能であって、かつN_rx個のアンテナをトレーニングすることを意図している場合には、N_initiator_TXSS_Repeat_base=ceil(N_rx/N_rx_chains)であり、ここでは、ceil(x)は、x以上である最小の整数を入手するための関数である。したがって、N_initiator_TXSS_Repeat_baseの値に基づいて、イニシエータは、N_Initiator_TXSS_Repeatの値を選ぶこと、およびそれをセットアップフレームにおいてシグナリングすることが可能である。その値は、イニシエータが後続のイニシエータTXSSにおいてセクタスイープをN_Initiator_TXSS_Repeat回繰り返すことが可能であるということを示す。
セットアップフレームは、イニシエータTXSSに関するセクタの数を示すことが可能である。このフィールドは、後続のイニシエータTXSSにおいてスイープされるセクタの数を示すことが可能である。例えば、この数は、別々のアンテナをトレーニングするためのレスポンダに関する繰り返しを伴わないセクタの数であることが可能である。セットアップフレームおよび後続のトレーニングフレームが同じ割り当てにある場合には、イニシエータは、イニシエータTXSS持続時間と、レスポンダTXSS持続時間と、フィードバック持続時間とを含む合計持続時間を推定することによって、割り当て持続時間を設定することが可能である。
レスポンダは、セットアップフレームを送信することが可能である。レスポンダセットアップフレームは、レスポンダTXSSに関するセクタの数を含むことが可能である。このフィールドは、例えば、後続のレスポンダTXSSが提示された場合にはそれにおいてスイープされるセクタの数を示すことが可能である。例えば、この数は、別々のアンテナをトレーニングするためのレスポンダに関する繰り返しを伴わないセクタの数であることが可能である。さらに、例示的な手順においては、セットアップフレームは、イニシエータTXSS、レスポンダTXSS、およびフィードバックフェーズによって後続されることが可能である。
図26は、BFトレーニングにおけるAPによって決定される並列RXに関する例示的な手順2600を示す信号図である。AP2605は、フレーム2615において能力をSTA2610へ送信し、STAは、フレーム2620において能力をAP2605へ送信する。例示的な手順2600においては、フレーム2615および2620は、同時に受信を行うことが可能である受信機チェーンまたはアンテナの数を含む。AP2605は、セットアップフレーム2625をSTA2610へ送り、STA2610は、セットアップフレーム2630をAP2605へ送る。例示的な手順2600においては、セットアップフレーム2625は、やり取りされる能力情報に基づいて、上述のような、N_Responder_TXSS_Repeat、N_Initiator_TXSS_Repeat、およびイニシエータTXSSに関するセクタの数を示す。例えば、繰り返しは、N_repeat=N_antenna/N_concurrent_antennas、またはその他の任意の適切な関係などの関係に基づいて計算されることが可能である。セットアップフレーム2630は、上述のようなレスポンダTXSSに関するセクタの数を示す。その後に、AP2605は、SSWフレーム2650、2655、...、2660をSTA2610へ送信して、セットアップフレーム2625に基づいてSSWを繰り返す。STA2610は、SSWフレーム2670、2675、...、2680をAP2605へ送信して、セットアップフレーム2625に基づいてSSWを繰り返す。
いくつかの実施態様は、TXSS繰り返しの回数を明示的に設定することを伴わない並列受信機BFトレーニングを含む。いくつかの例においては、イニシエータおよびレスポンダは、能力情報をやり取りすることが可能である。例えば、並列RXチェーンおよび/またはアンテナの数が、能力フィールドにおいてシグナリングされることが可能である。BF SLSトレーニングのイニシエータは、BF SLSトレーニングを開始するためにセットアップフレームを送ることが可能である。セットアップフレームは、例えば、ビーコンヘッダインターバル(BHI)において送信されるグラントフレーム、BRPセットアップフレーム、または拡張スケジュール要素であることが可能である。最後のケースにおいては、レスポンダは、セットアップフレームをイニシエータへ返信しないことが可能である。
セットアップフレームは、後続のイニシエータTXSSにおいてスイープされるセクタの数を示すフィールドにおいてイニシエータTXSSに関するセクタの数を示すことが可能である。例えば、この数は、別々のアンテナをトレーニングするためのレスポンダに関する繰り返しを伴わないセクタの数であることが可能である。セットアップフレームは、セットアップフレームおよび後続のトレーニングフレームが同じ割り当てにある可能性がある場合は、割り当て持続時間を示すことが可能である。イニシエータは、イニシエータTXSS持続時間と、レスポンダTXSS持続時間と、フィードバック持続時間とを含む合計持続時間を推定することによって、割り当て持続時間を設定することが可能である。推定されるイニシエータTXSS持続時間およびレスポンダTXSS持続時間は、「並列RXチェーンおよび/またはアンテナの数」能力フィールドに基づくことが可能である。
レスポンダは、セットアップフレームを送信することが可能であり、それは、「レスポンダTXSSに関するセクタの数」フィールドを含むことが可能である。このフィールドは、後続のレスポンダTXSSにおいてスイープされるセクタの数を示すことが可能である。例えば、この数は、別々のアンテナをトレーニングするためのレスポンダに関する繰り返しを伴わないセクタの数であることが可能である。
イニシエータTXSSにおいて、イニシエータは、トレーニングフレームを送信することが可能である。イニシエータは、N個の送信セクタをスイープすること、およびこれをN_Initiator_TXSS_Repeat回にわたって繰り返すことが可能である。N_initiator_TXSS_Repeatは、レスポンダによってサポートされる並列RXチェーン/アンテナの数に基づいて計算されることが可能である。例えば、レスポンダが、N_rx_chains個の並列RXチェーン/アンテナをサポートすることが可能であって、かつトレーニングを行うためにN_rx個のアンテナをトレーニングすることを意図している可能性がある場合には、N_initiator_TXSS_Repeat=ceil(N_rx/N_rx_chains)である。ここでは、ceil(x)は、x以上である最小の整数を入手するための関数である。
レスポンダTXSS(存在している場合)において、レスポンダは、トレーニングフレームを送信することが可能である。レスポンダは、N個の送信セクタをスイープすること、およびこれをN_responder_TXSS_Repeat回にわたって繰り返すことが可能である。N_responder_TXSS_Repeatは、イニシエータによってサポートされる並列RXチェーン/アンテナの数に基づいて計算されることが可能である。例えば、イニシエータが、N_rx_chains個の並列RXチェーン/アンテナをサポートすることが可能であって、かつトレーニングを行うためにN_rx個のアンテナをトレーニングすることを意図している可能性がある場合には、N_responder_TXSS_Repeat=ceil(N_rx/N_rx_chains)である。ここでは、ceil(x)は、x以上である最小の整数を入手するための関数である。イニシエータおよびレスポンダは、フィードバックフレームを送信することも可能である。
図27は、BFトレーニングにおけるイニシエータによって決定される並列RXに関する例示的な手順を示す信号図である。この手順においては、APがイニシエータであり、STAがレスポンダである。いくつかの例は、並列Rx能力を含む。例えば、EDMG STAは、複数のRxアンテナを使用して同時に受信を行う能力をそれが有するかどうかを示すことが可能である。いくつかの実施態様においては、EDMG STAは、DMG能力フィールドを修正および再解釈することによって複数のRxアンテナを使用して同時に受信を行う能力をそれが有するかどうかを示すことが可能である。現在のDMG STA能力情報フィールドは、「Rx DMGアンテナの数」サブフィールドを含む。このサブフィールドは、このフィールドを送信しているSTAがEDMG STAである場合には、並列Rx DMGアンテナの数として再解釈されることが可能である。
図27は、TXSS繰り返しの回数を明示的に設定することを伴わない並列受信機BFトレーニングに関する例示的な手順2700を示している。AP2705は、フレーム2715において能力をSTA2710へ送信し、STAは、フレーム2720において能力をAP2705へ送信する。例示的な手順2700においては、フレーム2715および2720は、同時に受信を行うことが可能である受信機チェーンまたはアンテナの数を含む。AP2705は、セットアップフレーム2725をSTA2710へ送り、STA2710は、セットアップフレーム2730をAP2705へ送る。例示的な手順2700においては、セットアップフレーム2725は、上述のような、イニシエータTXSSに関するセクタの数を示す。セットアップフレーム2730は、上述のようなレスポンダTXSSに関するセクタの数を示す。その後に、AP2705は、SSWフレーム2750、2755、...、2760をSTA2710へ送信して、能力フィールド2720において示されている同時に受信を行うことが可能である受信機チェーンまたはアンテナの数に基づいて黙示的に決定されるイニシエータTXSS Repeatに基づいてSSWを繰り返す。STA2710は、SSWフレーム2770、2775、...、2780をAP2705へ送信して、能力フィールド2715において示されている同時に受信を行うことが可能である受信機チェーンまたはアンテナの数に基づいて黙示的に決定されるレスポンダTXSS Repeatに基づいてSSWを繰り返す。
いくつかの実施態様においては、EDMG STAは、複数のRxアンテナを使用して同時に受信を行う能力をそれが有するかどうかを示すことが可能である。いくつかの例においては、DMG能力フィールドが、この能力を示すように修正されることが可能である。例えば、EDMG能力要素におけるDMG STA能力情報フィールドのレガシーの「Rx DMGアンテナの数」サブフィールドは、このフィールドを送信しているSTAがEDMG STAである場合には、この目的のために修正および再解釈されることが可能である。
いくつかの例においては、「並列Rx DMGアンテナの数」フィールドが、EDMG能力要素に加えられることが可能である。MIMOフィールド用に新たな能力IDが指定されることが可能であり、またはマルチBF能力IDが再利用されることが可能である。いくつかの例においては、3ビットの「並列Rx DMGアンテナの数」フィールドが、MIMOフィールドにおいて定義されることが可能である。別の例においては、既存のビームフォーミングフィールドが、3ビットの「並列Rx DMGアンテナの数」フィールドを搬送するように修正されることが可能である。例えば、既存のビームフォーミング能力フィールドは、使用されることが可能である7つの予備ビットを有する。3ビットの「並列Tx DMGアンテナの数」も、能力フィールドにおいて定義されることが可能である。あるいは、3ビットの「並列Rx DMGアンテナの数」フィールドは、1ビットの「並列Rx」フィールドによって置き換えられることが可能である。このビットが1に設定されている場合には、STAは、自分のRFチェーンのうちの全てを使用して受信を行えることが可能である。
図28は、MIMOフィールドに関する新たな能力IDに関する例示的な仕様を示す表である。図29は、マルチBF能力ID2900の例示的な再利用を示すビットマップである。マルチBF能力ID2900は、「並列Rx DMGチェーン/アンテナの数」フィールド2910、並列Tx DMGチェーン/アンテナの数2920、および予備フィールド2930を含む。
いくつかの実施態様は、グラントおよび/またはグラントACKに関する修正されたBF制御フィールドを含む。BF制御フィールドは、グラントおよび/またはグラントACKフレームにおいて搬送されることが可能である。グラントおよび/またはグラントACKフレームは、それぞれBFトレーニングおよび/またはSLSトレーニング機会を確保および/または許可するために使用されることが可能である。例えば、IsInitiatorTXSSおよびIsResponderTXSSサブフィールドの両方が1に等しく、かつBF制御フィールドがグラントまたはグラントACKフレームにおいて送信される場合には、BF制御フィールドは、修正されることが可能である。
図30は、例示的な修正されたBF制御フィールド3000を示すビットマップである。修正されたBF制御フィールド3000は、ビームフォーミングトレーニングフィールド3010、IsInitiatorTXSSフィールド3020、IsResponderTXSSフィールド3030、「セクタの数」フィールド3040、TXSS Repeatフィールド3050、TXSS Repeatフィールド3060、EDMGフィールド3060、および予備フィールド3070を含む。
修正されたBF制御フィールド3000においては、レガシーの予備ビットが、EDMGビット3060として使用されることが可能である。EDMGビット3060が0に設定されている場合には、BF制御フィールド3000は、レガシーの制御フィールドから修正されないものとして機能することが可能である。EDMGビット3060が1に設定されている場合には、レガシーのバージョンにおいて存在していた2ビットの「Rx DMGアンテナの数」フィールドが存在しないことが可能であり、TXSS Repeatフィールド3050(例えば、3ビットを有する)が加えられることが可能である。
いくつかの例においては、BF制御フィールド3000がグラントフレームにおいて送信される場合には、「セクタの数」フィールド3040は、イニシエータTXSS中にイニシエータが使用するセクタの数を示す。BF制御フィールド3000がグラントACKフレームにおいて送信される場合には、「セクタの数」フィールド3040は、レスポンダTXSS中にレスポンダが使用するセクタの数を示す。両方の例示的なケースにおいては、使用されるセクタの合計数は、このフィールドの値+1に等しいことが可能である。
いくつかの例においては、BF制御フィールド3000は、グラントフレームにおいて送信される。例えば、グラントフレームの送信機は、イニシエータであることが可能であり、グラントフレームの受信機は、レスポンダであることが可能である。別の例においては、APが、TXOPを2つの非AP STAに許可することが可能である。非AP STAのうちの一方が、BFトレーニングのイニシエータであることが可能であり、非AP STAのうちの他方が、レスポンダであることが可能であり、TXSS Repeatフィールド3050(例えば、値+1)は、レスポンダTXSSにおいてスイープされるセクタが繰り返されることが可能である回数を示すことが可能である。BF制御フィールド3000がグラントACKフレームにおいて送信される場合には、TXSS−Repeatフィールド3050(例えば、値+1)は、イニシエータTXSSにおいてスイープされるセクタが繰り返されることが可能である回数を示すことが可能である。
EDMGフィールド3060が1に設定されている場合には、イニシエータ/レスポンダTXSS中にイニシエータ/レスポンダが使用するセクタの合計数は、(セクタの数+1)*(TXSS Repeat+1)であることが可能である。イニシエータおよびレスポンダは、能力のやり取りから並列RXチェーンの数に関する情報を取得すること、およびそれに従ってTXSS Repeat3050を設定することが可能である。BF制御フィールド3000においては、イニシエータによって送信されるTXSS Repeatフィールド3050は、レスポンダTXSSに関する繰り返し回数を設定するために使用されることが可能であり、レスポンダによって送信されるTXSS Repeatフィールド3050は、イニシエータTXSSに関する繰り返し回数を設定するために使用されることが可能である。
別の例においては、イニシエータによって送信されるTXSS Repeatフィールド3050は、イニシエータTXSSに関する繰り返し回数を設定するために使用されることが可能であり、レスポンダによって送信されるTXSS Repeatフィールド3050は、レスポンダTXSSに関する繰り返し回数を設定するために使用されることが可能である。
あるいは、グラントフレームに関しては、セクタの数およびTXSS Repeatをシグナリングするために、BF制御フィールド3000および制御トレーラにおける予備ビットがともに使用されることが可能である。このアプローチは、より多くのビットが使用されることを可能にすることができる。例えば、11ビットがセクタの数に、および3ビットがTXSS Repeatに割り振られることが可能である。グラントACKフレームに関しては、制御トレーラは定義されない。しかしながら、セクタの数およびTXSS Repeatをシグナリングするために、BF制御フィールド3000における予備ビット、およびグラントACKフレームにおける予備ビット(例えば、5ビット)が使用されることが可能である。このアプローチは、より多くのビットが使用されることを可能にすることができる。例えば、11ビットがセクタの数に、および3ビットがTXSS Repeatに割り振られることが可能である。
いくつかの例は、グラントフレームに関する修正された制御トレーラを提供する。いくつかの例においては、グラントフレームによって搬送されるBF制御フィールドが修正されることが可能であり、あるいは、グラントフレームによって搬送される制御トレーラが、以降でさらに論じられているように修正されることが可能である。その他の例においては、グラントフレームは、MACボディーにおいて搬送されるBF制御フィールド、およびPPDUに付加される制御トレーラの両方を修正することによって修正されることが可能である。このアプローチを使用して、いくつかの情報がBF制御フィールドにおいて送信されることが可能であり、いくつかの情報が制御トレーラにおいて送信されることが可能である。
グラントフレームに関して定義される例示的な制御トレーラは、30個の予備ビットを含むことが可能である。一例においては、TXSS Repeat用に3ビット、または6ビットが使用されることが可能である。TXSS Repeatフィールドは、BFトレーニング割り当て、TXSSに関するセクタの数(すなわち、後続のイニシエータTXSSにおいてスイープされるセクタの数)を許可するためにグラントフレームが使用されることが可能であるということを示すことが可能である。いくつかの例においては、この数は、別々のアンテナをトレーニングするためのレスポンダに関する繰り返しを伴わないセクタの数、レスポンダTXSSにおいてスイープされるセクタが繰り返されることが可能である回数、および/またはイニシエータTXSSにおいてスイープされるセクタが繰り返されることが可能である回数である。
いくつかの実施態様は、拡張スケジュール要素に関する修正されたBF制御フィールドを提供する。いくつかの例においては、修正されたBF制御フィールドは、拡張スケジュール要素において搬送されることが可能であり、それは、BFトレーニングおよび/またはSLSトレーニング機会を確保および/または許可するために使用されることが可能である。拡張スケジュール要素においては6つの予備ビットがあることが可能であり、フレームが、TXSS Repeat用のいくつかのビットを含むように修正されることが可能である。例示的な修正オプションは、1イニシャルTXSS Repeatビットフィールド、3イニシャルTXSS Repeatビットフィールド、1レスポンダTXSS Repeatビットフィールド、3レスポンダTXSS Repeatビットフィールド、または既存の6ビットのRXSS長さフィールドの修正を含む。
1イニシャルTXSS Repeatビットフィールドは、最初のTXSSが繰り返されることが可能であるかまたは可能でないかを示すことが可能である。3イニシャルTXSS Repeatビットフィールドは、最初のTXSSが繰り返されることが可能であるかまたは可能でないかと、繰り返される場合には、繰り返される回数とを示すことが可能である。1レスポンダTXSS Repeatビットフィールドは、レスポンダTXSSが繰り返されることが可能であるかまたは可能でないかを示すことが可能である。3レスポンダTXSS Repeatフィールドは、レスポンダTXSSが繰り返されることが可能であるかまたは可能でないかと、繰り返される場合には、繰り返される回数とを示すことが可能である。修正された6ビットのRXSS長さフィールドは、「セクタの数」フィールドと再解釈されることが可能であり、それは、(例えば、繰り返しを伴わない)TXSSセクタの数を示すことが可能である。6ビットが不十分であるケースにおいては、いくつかの予備ビットが使用されることも可能である。この例においては6ビットが再解釈されるので、6ビットがRXSS長さフィールド用であるか、またはTXSSパケットフィールド用であるかを示すために、1つの予備ビットが使用されることが可能である。これらの修正のうちの1つまたは複数は、スケジュールされたBFトレーニング割り当てにおける並列Rxを可能にするために使用されることが可能である。図31は、拡張スケジュール要素に関する例示的な修正されたBF制御フィールドフォーマット3100を示すビットマップである。修正されたBF制御フィールドフォーマット3100は、ビームフォーミングトレーニングフィールド3110、IsInitiatorTXSSフィールド3120、IsResponderTXSSフィールド3130、RXSS長さフィールド3140、RXSS TxRateフィールド3150、TXSS Repeatフィールド3160、および予備フィールド3070を含む。予備フィールドは、いくつかの例においては3、4、もしくは5ビットを、またはいかなる適切な任意の数のビットも有することが可能である。
本明細書における様々な特徴および要素が、特定の組合せで記述されているが、それぞれの特徴または要素は、好ましい実施形態のその他の特徴および要素を伴わずに単独で、または本明細書において開示されているその他の特徴および要素を伴って、もしくは伴わずに様々な組合せで使用されることが可能である。本明細書において記述されているソリューションは、IEEE802.11に固有のプロトコルに関して記述されているが、本明細書において記述されているソリューションは、IEEE802.11の用途に限定されず、他の無線システムおよびその他にも適用可能であるということが理解される。
特徴および要素が特定の組合せで上述されているが、それぞれの特徴または要素は、単独で、またはその他の特徴および要素との任意の組合せで使用されることが可能であるということを当技術分野における標準的な技術者なら理解するであろう。加えて、本明細書において記述されている方法は、コンピュータまたはプロセッサによって実行するためにコンピュータ可読媒体に組み込まれているコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実施されることが可能である。コンピュータ可読媒体の例は、(有線接続または無線接続を介して送信される)電子信号、およびコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、ROM、RAM、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、並びに、CD−ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体を含むが、それらには限定されない。無線送受信ユニットWTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実施するために、ソフトウェアに関連付けられているプロセッサが使用されることが可能である。