JP2020524269A - 面内破壊靭性評価のための標準的な試験において材料サンプルを試験するための方法およびデバイス - Google Patents

面内破壊靭性評価のための標準的な試験において材料サンプルを試験するための方法およびデバイス Download PDF

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Abstract

面内破壊靭性評価のために、標準試験において、構造体の壁で使用されるタイプの材料サンプルを試験する方法。方法は、構造体の壁の厚さ以下の横方向の長さを有するサンプルを取得することと、サンプルを、(a)底面、(b)中央ノッチを有するプロファイルされた上面、(c)中央ノッチの第1の側面上の第1の結合特徴部、および(d)中央ノッチの第2の側面上の第2の結合特徴部、を有するように成形することと、第1の横方向延伸部を第1の結合特徴部に、および第2の横方向延伸部を第2の結合特徴部に結合することによって、横方向の幅を超えて、サンプルの幅を増加させる、試験標本を組み立てることと、サンプルの破壊靭性を評価するために、そのように組み立てられた試験標本およびサンプルに、標準的な破壊靭性試験を適用することと、を含む。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、その全体が本明細書に記載されているように参照により本明細書に組み込まれる、同じ表題を有する2017年12月29日に出願された、米国非仮出願第15/858,273号、および2017年6月15日に出願された、米国仮出願第62/520,489号の優先権を主張する。
本発明は、構造適合性のための材料の試験に関し、より具体的には、面内破壊靭性評価のための標準試験において、比較的薄い厚さの材料サンプルを試験するための方法およびデバイスに関する。
水素誘起クラッキング(HIC)は、硫化水素(HS)濃度が高い酸味環境の石油およびガスパイプラインおよび関連設備で発生する。これらの欠陥は、鋼の大部分に入る酸腐食によって生成される原子状水素に起因する。原子状水素は、反応して再結合し、微細構造体内にある非金属空間の界面で高圧分子水素空洞を形成する。HICは、図1に示すように、パイプ壁に対して平行な平面内を伝搬する傾向があり、図1は、HICによって誘発される亀裂の例を示している。破壊靭性(FT)試験は、亀裂成長に対する材料の耐性を測定するための標準化された機械的試験設計である。FT試験では、結果として生じる力を測定しながら、事前に亀裂が入った試験標本に、制御された変位速度で荷重をかける。力−変位曲線を使用して、簡単な歪み応力強度因子(K)およびJ積分(J)などのFTパラメータを計算する。
材料が亀裂伝搬に耐える能力を特徴付ける破壊靭性(FT)試験を実施する場合、FT片の寸法および配向が重要である。長方形の鍛造/圧延プレートサンプルの寸法は、プレートの圧延/鍛造方向に対して平行な縦(L)、横寸法(T)、および短い横または厚さ寸法(S)として定義される。これらの平面を示すサンプルの概略モデルを図2に示す。第1の文字は、亀裂平面に対して垂直な方向(モデルI破壊の主引張応力の方向と一致する)を示し、第2の文字は、亀裂の伸び方向を示す。
HIC亀裂の伝搬、より一般的には、段階的な亀裂の対象となる方向は、図2に示すS−TまたはS−L方向であり、それらは、平行な面内亀裂が発生する方向である。これらの方向における薄いまたは比較的薄いパイプライン(10〜30mmの壁厚)の破壊靭性(FT)特性を測定することは困難であることが証明されている。SLおよびST方向におけるFT値は他の方向(例えば、TL、LT)におけるFT値と等しくないことが多いため、これは特に問題である。そのため、他の方向で取得した測定値を、SLおよびST方向におけるFT値の信頼できる推定値として使用することはできない。
ASTM(米国材料試験協会)1820破壊靭性試験規格では、シングルエッジベンディング(SEB)またはコンパクト応力(CT)のいずれかのタイプの特定の標本を使用する必要がある。ただし、このような標本は、完全なSEBまたはCT標本を抽出するのに十分な材料が厚さ方向にないため、S−TおよびS−L方向のFT測定には適していない。例えば、厚さ10ミリメートルの一般的なSEB標本を機械加工するには、約90ミリメートルの最小プレート厚が必要である。これは、石油およびガス産業で使用されるパイプ機器の一般的なパイプ厚さを大きく上回る。
面内FTデータは、金属構造体の破壊を防ぐために設計する必要はないが、対象の機器がHICなどの面内亀裂を発生する可能性がある場合、非常に重要になる。このようなデータは、材料選択段階で、様々なタイプの鋼、様々な製造業者が提供する金属の品質を区別するのに役立つことができ、また、耐用年数中の機器の亀裂成長率および残存整合性へのそれらの影響を予測することができる。
したがって、必要なのは、金属プレートの面内破壊靭性の有効な測定値(すなわち、規格に準拠した)を生成することができる面内破壊のFT試験を可能にする方法論である。これらの考慮事項およびその他の考慮事項に関して、本明細書でなされた開示が提示されている。
本発明の実施形態は、面内破壊靭性評価のための標準試験において材料を試験する方法を提供し、ここで、材料サンプルは、構造体の壁に使用されるタイプのものである。特定の実施形態では、方法は、構造体の壁のサンプルを取得することと、サンプルをノッチ付き構成要素に成形することであって、ノッチ付き構成要素が、構造体の壁の厚さと等しい厚さ寸法を有する平坦な底面と、プロファイルされた上面であって、底面の平面に対して垂直に配向された中央ノッチを有する、プロファイルされた上面と、中央ノッチの第1の側面上の第1のソケットと、中央ノッチの第2の側面上の第2のソケットと、を含む、成形することと、第1の横方向延伸部を第1のソケットに、および第2の横方向延伸部をノッチ付き構成要素の第2のソケットに結合することによって、ノッチ付き構成要素の底面の厚さを超えてサンプルの有効厚さを増加させる、試験標本を組み立てることと、面内方向における材料の破壊靭性を評価するために、そのように組み立てられた試験標本に、標準的な破壊靭性試験を適用することと、を含む。試験される構造体は、好ましくは、石油およびガス産業で広く使用されている鋼パイプなどの、約5mm〜約70mmの厚さを有する材料である。
いくつかの実装形態では、本発明の方法は、標準的な破壊靭性試験において、中央ノッチがT−L方向に開くように配向されるように、ノッチ付き構成要素を機械加工することをさらに含む。他の実装形態では、方法は、標準的な破壊靭性試験において、中央ノッチがS−L方向に開くように配向されるように、成形されたノッチ付き構成要素を機械加工することをさらに含む。
標準的な破壊試験の要件を満たすために、第1および第2の横方向延伸部の長さと、ノッチ付き構成要素の厚さとの合計が、底面からプロファイルされた表面の先端まで測定したときに、ノッチ付き構成要素の幅の4.5倍以上であるように、第1および第2の横方向延伸部を形成することが好ましい。
いくつかの実施形態では、第1および第2のソケットは、中央ノッチを中心として対称である得る一方で、他の実施形態では、第1および第2のソケットは、中央ノッチを中心として非対称であり得る。試験標本は、ノッチ付き構成要素の底面に力が加えられるように、標準的な破壊靭性試験装置に配置され得る。ノッチ付き構成要素の中央ノッチは、第1の幅を有する第1のセクションと、第1の幅よりも小さい第2の幅を有する、第1のセクションの下に位置付けられた第2のセクションと、を含むように成形され得る。ノッチ付き構成要素の第1および第2のソケットは、エルボ形状のノッチを形成することができる。
いくつかの実施形態では、方法は、プログラムされたコンピュータおよび標準的な破壊靭性試験からのデータを使用して、破壊靭性の有限要素シミュレーションを実行して、ノッチ付き構成要素に対する最適な幾何学的パラメータを判定することをさらに含む。
試験標本に対する過酷な水素環境の影響を調査するために、いくつかの実施形態では、方法は、標準的な破壊試験を適用する前に、ノッチ付き構成要素を水素で充填することをさらに含む。そのような実施形態では、水素濃度が所望のレベルに到達するまでの期間にわたって、ノッチ付き構成要素は、水素で充填され得る。ノッチ付き構成要素を、目標定常状態水素濃度まで充填するのに必要とされる、電流密度がまた判定され得るだけでなく、複数の水素濃度レベルで、S−L方向とT−L方向との間の破壊特性の差が判定され得る。
本発明の実施形態はまた、破壊靭性に関して、構造体の壁に使用される材料を試験するための装置を提供する。装置の実施形態は、(a)構造体の壁の厚さと等しい幅を有する底面、(b)プロファイルされた上面であって、中央ノッチを有する、プロファイルされた上面、(c)中央ノッチの第1の側面上の第1ソケット、および(d)中央ノッチの第2の側面上の第2のソケット、を有するように成形された構造体の材料のサンプルから作製されたノッチ付き構成要素と、ノッチ付き構成要素の第1のソケットに結合された、第1の横方向延伸部と、ノッチ付き構成要素の第2のソケットに結合された、第2の横方向延伸部と、を備える。第1および第2の横方向延伸部は、ノッチ付き構成要素の有効幅を延伸して、標準的な破壊靭性試験で使用されるのに十分な長さの組み立てられた試験標本を提供する。構造体は、X65などの鋼で作製されたパイプの壁などの、約5mm〜約70mmの比較的薄い厚さを有する材料であることが好ましい。
いくつかの実施形態では、ノッチ付き構成要素の中央ノッチは、標準的な破壊靭性試験において、T−L方向に開くように配向されている。他の実施形態では、ノッチ付き構成要素の中央ノッチは、標準的な破壊靭性試験において、S−L方向に開くように配向されている。
第1および第2の横方向延伸部の長さと、ノッチ付き構成要素の厚さとの合計が、底面からプロファイルされた表面の先端まで測定したときに、ノッチ付き構成要素の幅の4.5倍以上であるように、第1および第2の横方向延伸部は形成され得る。
一部の実装形態では、ノッチ付き構成要素が、水素で充填される。
これらおよび他の態様、特徴、および利点は、本発明の特定の実施形態の以下の説明、ならびに添付の図面および特許請求の範囲から理解され得る。図面は例証および例示であり、描かれている要素の絶対的な意味または相対的な意味のいずれかで、必ずしも正確に縮尺を示しているわけではない。
水素誘起クラッキング(HIC)の実施例を示す。 破壊靭性試験に関連する平面方向のASTM用語を示す概略斜視図である。 本発明の一実施形態による、ノッチ付き構成要素の概略斜視図である。 本発明の事前組立てによる、試験標本の一実施形態の概略前方平面図である。 本発明による、組み立てられた試験標本の実施形態の概略前方平面図である。 標準的な3点曲げ試験を受けた、本発明による組み立てられた試験標本の実施形態の概略前方平面図である。 本発明による、ノッチ付き構成要素の一実施形態の拡大前方平面図である。 本発明による、ノッチ付き構成要素のパラメータを最適化する例示的な方法のフローチャートである。 本発明の一実施形態による、機械加工されたサンプルの幾何学的配置のパラメータの値を選択するための最適化方法のフローチャートである。2つの異なる厚さの一体的な標本(図8A、図8B)、および2つの異なる厚さの組み立てられた試験標本(図8C、図8D)で実行した破壊靭性試験の概略図である。 2つの異なる厚さの一体的な標本(図8A、図8B)、および2つの異なる厚さの組み立てられた試験標本(図8C、図8D)で実行した破壊靭性試験の概略図である。 2つの異なる厚さの一体的な標本(図8A、図8B)、および2つの異なる厚さの組み立てられた試験標本(図8C、図8D)で実行した破壊靭性試験の概略図である。 2つの異なる厚さの一体的な標本(図8A、図8B)、および2つの異なる厚さの組み立てられた試験標本(図8C、図8D)で実行した破壊靭性試験の概略図である。 本発明による有限要素シミュレーションから得られた、それぞれ20mm(図9A)および10mm(図9B)の一体的および組み立てられた試験標本の両方の力対荷重線変位のグラフである。 本発明による有限要素シミュレーションから得られた、それぞれ20mm(図9A)および10mm(図9B)の一体的および組み立てられた試験標本の両方の力対荷重線変位のグラフである。 本発明による有限要素シミュレーションから得られた、それぞれ20mm(図10A)および10mm(図10B)の一体的および組み立てられた試験標本の両方のフォンミーゼス等高線図である。 本発明による有限要素シミュレーションから得られた、それぞれ20mm(図10A)および10mm(図10B)の一体的および組み立てられた試験標本の両方のフォンミーゼス等高線図である。 本発明による一体的および組み立てられた試験標本の試験に使用される、例示的な破壊靭性試験装置の写真である。 異なる電流密度での温度の関数として(図12A)、および異なる電流密度での時間および温度の両方の関数として(図12B)のシングルノッチベンド(SEB)試験標本からの水素脱着を示す熱脱着分光法(TDS)スペクトログラフである。 異なる電流密度での温度の関数として(図12A)、および異なる電流密度での時間および温度の両方の関数として(図12B)のシングルノッチベンド(SEB)試験標本からの水素脱着を示す熱脱着分光法(TDS)スペクトログラフである。 空気と水素の両方の環境で、S−LおよびT−L方向に試験した破壊試験標本の亀裂の走査型電子顕微鏡(SEM)マイクログラフである。 空気と水素の両方の環境で、S−LおよびT−L方向に試験した破壊試験標本の亀裂の走査型電子顕微鏡(SEM)マイクログラフである。 空気と水素の両方の環境で、S−LおよびT−L方向に試験した破壊試験標本の亀裂の走査型電子顕微鏡(SEM)マイクログラフである。 空気と水素の両方の環境で、S−LおよびT−L方向に試験した破壊試験標本の亀裂の走査型電子顕微鏡(SEM)マイクログラフである。 空気と水素の両方の環境で、S−LおよびT−L方向に試験した破壊試験標本の亀裂の走査型電子顕微鏡(SEM)マイクログラフである。 空気と水素の両方の環境で、S−LおよびT−L方向に試験した破壊試験標本の亀裂の走査型電子顕微鏡(SEM)マイクログラフである。 空気と水素の両方の環境で、S−LおよびT−L方向に試験した破壊試験標本の亀裂の走査型電子顕微鏡(SEM)マイクログラフである。 空気と水素の両方の環境で、S−LおよびT−L方向に試験した破壊試験標本の亀裂の走査型電子顕微鏡(SEM)マイクログラフである。 空気(図14A)および水素環境(図14B)で試験したX65平行(S−L)サンプルからの電子後方散乱回折(EBSD)逆極マップを示す。 空気(図14A)および水素環境(図14B)で試験したX65平行(S−L)サンプルからの電子後方散乱回折(EBSD)逆極マップを示す。 X65試験標本の最大応力強度係数(K)対バルク水素濃度のグラフである。 T−L方向に破壊したX65試験標本の亀裂先端開口変位対バルク水素濃度のグラフである。 S−L方向に破壊したX65試験標本の亀裂先端開口変位対バルク水素濃度のグラフである。 S−L方向に破壊したX65試験標本の亀裂先端開口変位対バルク水素濃度のグラフである。
本発明の実施形態は、HIC情報を提供する、S−LおよびS−T方向におけるサンプルのFT試験を可能にする方法および装置を提供する。標準的な破壊靭性試験要件に適合し、かつ準拠する寸法の組み立てられた試験標本が提供される。標本は、S−LまたはS−T方向の亀裂配向に一致するノッチを含むように機械加工された、対象の材料(例えば、母材鋼プレート)から得られたサンプルを含む。
図3は、破壊靭性について試験される材料(例えば、鋼のタイプ)で作製された厚さ(T)を有するプレート100を示す概略斜視図である。プレート100は、パイプのサンプルであり得るか、さもなければ産業で使用されるパイプの厚さを表す、約10mm〜約30mmの厚さを有する。プレート100内には、本発明による破壊靭性試験に適合された2つの例示的なノッチ付き構成要素105、110が、概略的に示されている。ノッチ付き構成要素105、110は、ミリング、レーザー切断などのサブトラクティブ技術によってプレートから機械加工され得る。示されるように、構成要素105、110のそれぞれの前面106、112は、ノッチ付きであり、一方で、その構成要素のそれぞれの後面108、114は、平坦である。ノッチ付き構成要素の前面および後面の長さは、プレート100の厚さ(T)と正確に一致する。ノッチ付き構成要素105の前面106は、プレート100の平面に対して平行に、すなわち水平に配向された中央ノッチ107を含む。同様に、ノッチ付き構成要素110の前面112は、プレート100の平面に対して平行に配向された中央ノッチ111を含む。中央ノッチ107、111は、プレートの平面内で、S−LまたはS−T方向に配向された水素誘起亀裂を表す。図3に示される実施形態では、標本の前面106、112は、「W」字形のプロフィールを有し、追加の構成要素との容易な機械的組み立てを可能にする。
図4Aは、本発明の一実施形態による、あらかじめ組み立てられた試験標本200の一実施形態の正面図である。試験標本200は、図3に示すような、例えば、105などのノッチ付き構成要素、ノッチ付き構成要素105の第1の側面に確実に結合するように適合された、第1の横方向延伸部210、およびノッチ付き構成要素105の第2の側面に確実に結合するように適合された、第2の横方向延伸部220の、3つの構成要素を含む。第1および第2の横方向延伸部210、220は、ノッチ付き構成要素と同じ材料(例えば、同じ元のプレートから機械加工されたもの)、または高強度材料のいずれかで作られている。組み立てられると、ノッチ付き構成要素と第1および第2の横方向延伸部により、試験標本の有効長が増加する。
図示された実施形態では、ノッチ付き構成要素105には、中央ノッチ107に加えて、構成要素の第1の側面(図4Aの左側)に、中央ノッチ107に隣接して位置付けられた、ソケット122(雌コネクタ)の「W」字形プロフィールの第1の半分の部分、および中央ノッチの反対側のソケット122に隣接して位置付けられた、上向きに湾曲したフック形状のタブ124(雄コネクタ)が形成されている。構成要素の第2の側面(図4Aの右側)に、中央ノッチ107に隣接して位置付けられた、第2のソケット126の「W」字形プロフィールの第2の半分の部分、および中央ノッチの反対側の第2のソケット126に隣接して位置付けられた、第2の上向きに湾曲したフック形状のタブ128が形成されている。
ノッチ付き構成要素105に隣接して示される第1の横方向延伸部210の端部は、ノッチ付き構成要素の第1のソケット122に正確かつぴったりと嵌合するように適合された、下向きに湾曲したフック形状のタブ212を含む。横方向延伸部210上のタブ212に隣接するのは、ノッチ付き構成要素の第1のタブ124をぴったりと受容するように適合されたソケット214である。同様に、ノッチ付き構成要素105に隣接して示される第2の横方向延伸部220の端部は、ノッチ付き構成要素の第2のソケット126に正確かつぴったりと嵌合するように適合された、下向きに湾曲したフック形状のタブ222を含む。第2の横方向延伸部220上のタブ222に隣接するのは、ノッチ付き構成要素の第2のタブ128をぴったりと受容するように適合されたソケット224である。
図4Bは、第1および第2の横方向延伸部210、220のタブ212、222を、ノッチ付き構成要素105のそれぞれのソケット122、126に挿入することによって組み立てられた試験標本の正面図であり、同時に、ノッチ付き構成要素のタブ124、128は、第1および第2の横方向延伸部のそれぞれのソケット214、224に挿入されている。溶接接合部232、234は、図4Bに示すように、第1および第2の横方向延伸部210、220の上面がノッチ付き構成要素と接触する場所に形成され得る。溶接接合部232、234は、横方向延伸部210、220をノッチ付き構成要素105に堅固に固定する。いくつかの実装形態では、溶接接合部232、234は、マイクロレーザー溶接によって生成されてもよく、マイクロレーザー溶接は、標本にほとんど熱を加えず、亀裂ゾーン(中央ノッチ111)周辺の区域に影響(熱的)を与えない。溶接が中央ノッチ111の周りの領域に熱的に影響しないようにすることを確実にするために、市販の溶接シミュレーションツール(フランスのパリのEGIグループが製造するSYSWELDなど)を使用して、マイクロレーザー溶接中に使用する実際の溶接パラメータ(正確な配置、温度、時間)の推定値を取得するために溶接プロセスをシミュレートする。
横方向の延伸部の長さは、組み立てられた試験標本が標準試験要件に記載されている次の式に適合するように構成され得る。
2L+T≧4.5W(1)
ここで、Lは横方向の延伸部の長さを表し(延伸部が同じ長さである実施形態において)、Wは、前面106の上端からノッチ付き構成要素の後面108の後端までの距離として測定されるノッチ付き構成要素の幅を測定し、Tは、上述のように、構造材料(例えば、パイプ)の厚さに対応するサンプルの厚さを測定する。
図5は、本発明の一実施形態による、組み立てられた試験標本に適用されている標準的な3点曲げ破壊靭性試験の概略図である。示されるように、組み立てられた試験標本は、上端を下に向けた状態で水平に位置付けられる。この位置では、第1の横方向延伸部210の上端は、固定ボール要素242(図5の右側に示す)と接触して支持されており、第2の横方向延伸部220の上端は、固定ボール要素244と接触して支持されている。第3のボール要素246は、ノッチ付き構成要素105の上向きに面した後面上の試験標本の裏側に配置される。試験中、第3のボール要素246に下向きの力が加えられ、ノッチ付き構成要素の後面に圧力が加えられる。この力は、ノッチ付き構成要素の中央ノッチ111によって形成された亀裂を開く傾向がある、曲げモーメントを生成する。
面内破壊靭性(すなわち、S−TおよびS−L方向)の測定を可能にすることに加えて、本発明による試験標本は、追加的な利点を提供する。したがって、対象の所与の構造材料(例えば、「マザープレート」)については、比較的小さなノッチ付き構成要素のみが、材料から機械加工され、一方で、横方向延伸部は、対象の元の材料としての同等の機械的特性(例えば、弾性モジュールおよび強度)を持つ他の構造体から機械加工され得る。例えば、対象の構造体が炭素鋼の場合、延伸部はまた、鋼(例えば、HSLA、炭素鋼、軟鋼など)で作製されるべきであり、アルミニウムなどの明確に異なる特性を持つ金属で作製されるべきではない。この方法で、原材料を節約することができる。例えば、マザープレートの単位面積から機械加工され得るサンプルの最大数は、T−L構成の(1/4.5WW)およびL−S構成の(1/4.5B)と比較して、S−L構成では約(1/WB)であり、ここで、Bは、標準試験要件で規定された定数である。一部の規格ではB=0.5Wが要求されることを考えると、この様式で原材料を節約することによって、単位面積あたり最大9個の標本を生成することができる。
さらに、本発明による試験標本は、環境FT試験に特に適している。ノッチ付き構成要素は個別に機械加工されるため、過酷な環境でFT試験を実行する柔軟性がより高まる。例えば、水素が豊富な環境でFT試験を実行する場合、機械加工されたサンプルのみに水素脆化を集中させるために、水素吸収に対する感度が低い横方向延伸部の材料(例えば、オーステナイト系ステンレス鋼)を選択することができる。さらに、機械加工されたノッチ付き構成要素は、横方向延伸部およびFT試験にサンプルを結合する前に、対象となる過酷な環境にさらされる可能性がある。
ノッチ付き構成要素の幾何学的配置の有限要素最適化
本発明の特定の実施形態によるノッチ付き構成要素は複雑な「W」形状を有するので、試験標本が、横方向延伸部で完全に組み立てられたときに機械的に単一部品の一体的試験標本のように動作することを確実にするために、形状の寸法パラメータを選択することが重要である。図6は、本発明によるノッチ付き構成要素の一実施形態の拡大平面図を示す。図6は、特定の寸法d1、d2、d3、d4、R1、R2、t、Wおよび角度φを含む、ノッチ付き構成要素と関連付けられたいくつかの幾何学的パラメータを示している。したがって、示されたノッチ付き構成要素は、合計9つの幾何学的パラメータによって特徴付けられ得、その厚さ(t)は対象の構造材料の厚さに基づき、Wはテスターによって任意に固定される。残りの7つのパラメータ(d1、d2、d3、d4、R1、R2、およびφ)は、R1がR2と等しく設定されている場合に6つの変数に減らすことができ、実験試験またはシミュレーションモデルのいずれかを使用して最適化され得る変数である。
以下の議論は、コンピュータシステムのプロセッサ上で実施されるプログラムコードを使用して、本発明によるノッチ付き構成要素に対して実行され得る、例示的な幾何学的パラメータ最適化を説明する。最適化では、有限要素解析を使用して、破壊靭性試験下で、6つの試験パラメータの値が異なる、組み立てられたおよび一体的試験標本の機械的挙動をシミュレートおよび比較する。最適化は、組み立てられた試験標本が可能な限り、一体的な単一部品の標本に近づくように動作するパラメータ値を見つけようとする。図7は、本発明によるノッチ付き構成要素の幾何学的変数を最適化するための例示的な方法のフローチャートである。ステップ302で、方法は開始する。ステップ304では、一体的な試験標本、すなわち本発明に従って組み立てられていない試験標本の選択された設計に対して、有限要素シミュレーションが実行される。有限要素シミュレーションは、一体的な標本の力変位曲線Finを出力する。ステップ306で、本発明による組み立てられた試験標本のノッチ付き構成要素の幾何学的パラメータを含むベクトルは、当技術分野で知られている方法に従って初期化される。ステップ308では、ノッチ付き構成要素および横方向延伸部を含む本発明による組み立てられた試験標本に対して、有限要素シミュレーションが実行される。有限要素シミュレーションの出力は、組み立てられた試験標本の力変位曲線Fasである。ステップ310において、力変位曲線FinとFasとの間の差が最小であるかどうかが判定される。差が最小ではないと判定された場合、ステップ312で、幾何学的パラメータベクトルが更新され、方法は、ステップ308に戻って、更新されたパラメータで有限要素シミュレーションを再実行する。ステップ310で、力変位曲線FinとFasとの差が最小であると判定された場合、方法は、ステップ314に進み、ノッチ付き構成要素の幾何学的構成要素の最終的なパラメータベクトルを判定する。方法は、ステップ316において終了する。最適化方法は、勾配降下ベースの技術および/または当技術分野で知られている他の技術を採用することができる。
シミュレーション実施例
次の実施例では、10mmおよび20mmの厚さを持つ、石油およびガス産業の構造体に共通である2つの異なる平面構造体のパラメータの最適化について説明する。パラメータの最適化は、コンピュータシステムで実施される有限要素シミュレーションプログラム(例えば、ANSYS(登録商標)v16「シミュレータ」など)を使用して取得された。シミュレーションにより、4つの別個のモデルが生成された。モデルのうちの2つは、一体的な単一部品の標本を表し、一方は厚さ10mmの標本、他方は厚さ20mmの標本である。2つのモデルは、本発明による組み立てられた試験標本を表しており、同様に、一方は、厚さが10mmであり、他方は、厚さが20mmである。試験標本はそれらのそれぞれの水平中心に対して対称であるため、有限要素シミュレーションは、中心から周辺まで半分の標本で実行された。有限要素モデルの概略図を、図8A〜図8Dに示す。図8Aは、左下の頂点の後面でボール要素405によって圧縮力を受け、かつローラーボール要素410によって前面の上部に向かって支持された、厚さ20mmの一体的な標本402を示す。図8Bは、左下の頂点の後面で同様のボール要素405によって圧縮力を受け、かつローラーボール要素410によって前面の上部に向かって支持された、厚さ10mmの一体的な試験標本404を示す。図8Cは、横方向延伸部414と、横方向延伸部が結合されるノッチ付き構成要素416の半分の部分とからなる、厚さ20mmの組み立てられた試験標本412の有限要素モデルを示している。強制ボール要素405は、ノッチ付き構成要素416の後面に圧縮力を加え、横方向延伸部414の前面は、ローラーボール要素410によって支持される。図8Dは、横方向延伸部424と、横方向延伸部が結合されるノッチ付き構成要素426の半分の部分とからなる、厚さ10mmの組み立てられた試験標本422の有限要素モデルを示している。強制ボール要素405は、ノッチ付き構成要素426の後面に圧縮力を加え、横方向延伸部424の前面は、ローラーボール要素410によって支持される。
4つの有限要素モデルでは、シミュレータは、一体的なFT試験標本および組み立てられたFT試験標本の両方に平面歪み定式化を使用した。この定式化は、2つのタイプの標本の力変位曲線と破壊靭性パラメータKを比較するための公正な近似である。さらに、すべてのモデルについて、大変位理論を使用し、Newton−Raphsonの増分反復スキームを採用して、静的な非線形解析を実行した。一体的な試験標本では、8つのノード2D構造シェル要素が使用され、一方、ローラーサポートが剛直な物体としてモデル化された。標本とローラーサポートとの間の接触は、摩擦係数が約0.3の3つのノードの2D表面間接触要素を使用してモデル化された。
シミュレータは、高強度低合金鋼(HSLA)、より詳細には、フェライトベイナイト構造体を持つFCA(疲労亀裂アレスタ)鋼の応力−歪み曲線を使用して、材料の挙動をモデル化した。ローラーに境界条件が課せられた。具体的には、ローラーボール要素でのx方向(圧縮の方向)またはy方向(標本の長さに沿った)の並進運動は、回転を許可してゼロに設定された。ボール要素405の適用点でのy方向の並進および回転も、ゼロに設定された。シミュレーションから力−変位曲線を導出するために、変位(U)が、ボール要素405のパイロットノード(ボール要素405がノッチ付き構成要素に接触する点)に加えられた。破壊靭性Kを評価するために、ボール要素405のパイロットノードに、力荷重(F)を加えた。
境界条件および材料の挙動を使用して、有限要素シミュレータは、各試験標本の亀裂先端の周りのJ積分パラメータを評価した。J積分は、材料の歪みエネルギー解放率、または単位破壊表面積あたりの仕事(エネルギー)を計算する手法を表す。J積分は、J積分値の収束を促進する同一の要素エッジ長さを使用して、亀裂の周りの閉じた経路の周りの積分を通じて評価された。次に、破壊靭性パラメータKを、J積分によって評価した。J積分は、次の式に従って、破壊靭性パラメータに変換され得る。
J=K /(E(1−v))(2)
ここで、EはFCA材料の材料弾性モジュールであり、JはJ積分であり、Kは破壊靭性パラメータである。
図8Cおよび図8Dに示す組み立てられた試験標本のモデリングは、ノッチ付き構成要素と使用する横方向延伸部との間の柔軟な接触が、0.3の摩擦係数の3つのノードの2D表面間接触要素を使用してモデル化されたという点でいくらか異なっていた。さらに、一致するノードの自由度を、20mmの標本では3mm、および10mmの標本では2.2mmの亀裂の最大深さまで結合すること(言い換えると、d3が最大亀裂深さに制限された)により、ノッチ付き構成要素と横方向延伸部との間の結合(実施例では、溶接)をシミュレートした。その他の点では、組み立てられた試験標本のモデリングは、同じ要素タイプ、材料モデル、境界条件、対称性、および荷重などを有する、一体的な標本のモデリングと同一であった。
図9Aおよび図9Bは、例示的な有限要素シミュレーションの結果を示すグラフである。図9Aは、厚さ20mmの一体的な試験標本と組み立てられた試験標本の両方に対する、力対荷重線変位のグラフを示す。示されているように、組み立てられた試験標本のグラフは、一体的な試験標本のグラフを厳密に追跡する。図9Bは、厚さ10mmの一体的な試験標本と組み立てられた試験標本の両方に対する、力対荷重線変位のグラフを示す。また、組み立てられた試験標本のグラフは、図9Bの一体的な試験標本のグラフを厳密に追跡する。力−変位曲線の結果は、ボール要素405のパイロットノードに、3mmの変位を加えることで得られた。一体的な試験標本および組み立てられた試験標本についてほぼ同一の結果は、提案された設計が10mmおよび20mmの厚さの両方で機械的に許容できることを実証する。
図10Aは、厚さ20mmの標本の有限要素モデルから得られたフォンミーゼスの輪郭を示す。フォンミーゼスの輪郭は、局所的な応力を示す。図10Aの左側の輪郭505は、一体的な試験標本の応力場を示し、一方で、右側の輪郭510は、組み立てられた試験標本の応力場を示す。図10Bは、厚さ10mmの標本の有限要素モデルから得られた同様の輪郭を示す。図10Bの左側の輪郭515は、一体的な試験標本の応力場を示し、一方で、右側の輪郭520は、組み立てられた試験標本の応力場を示す。一緒に見ると、図10Aおよび図10Bのフォンミーゼス輪郭は、亀裂ゾーンの周りの局所応力場が、本発明に従って組み立てられた試験標本によって十分にキャプチャされていることを示す。
表1に、2つの厚さでの一体的なモデルおよび組み立てられたモデルでの破壊靭性試験の有限要素シミュレーションの破壊靭性パラメータ結果の概要を示す。Kの結果は、10mmの標本について加えられた2.2kNの力Fおよび4.1mmのノッチと亀裂の長さ(a)、ならびに20mmの標本について加えられた6.09kNの力Fおよび10mmの長さaを使用して、得られた。表1は、組み立てられた標本の予測された破壊靭性指標(JおよびK)が、従来の単一部品の一体的な標本のものと非常によく一致していることの証拠を提供する。
実験試験
A.実験の第1のセット−通常の(過酷ではない)環境
有限要素研究に加えて、組み立てられた標本の設計を検証するために、物理的標本に対していくつかの破壊靭性試験が実施された。破壊靭性試験は、特に、有限要素シミュレーションでまたモデル化されたFCA(疲労亀裂アレスタ)鋼で実施された。FCA鋼は、以下の表2に列挙した組成の高強度フェライトベイナイト鋼である。
有限要素シミュレーションと同様に、10mmおよび20mmの厚さで、一体的な試験標本および組み立てられた試験標本の両方での試験が行われ、合計4回の試験が行われた。さらに、FT測定の標準偏差を評価するために、4つの試験の各々が3回繰り返された(合計12回の試験)。破壊靭性試験の前に、標準ASTM E1820の試験ガイドラインに従って、機械加工されたサンプルにノッチを付け、疲労予亀裂を与えた。MATELECT CM 7 ACPD(AC電位降下)を使用して、疲労予亀裂の長さを測定した。すべての試験は、100 kN MTS油圧式試験機で実行された。試験に使用した試験装置600を示す写真を図11に示す。ノッチ(標本の前面)が下を向いた状態で、装置600上に水平に配置されたノッチ605を有する一体的な標本602が示されている。標本は、標本の左側と右側、および標本の下にそれぞれ位置付けられた、2つのボール要素610、615の上にある。ボール要素610は支持ブロック612上にあり、ボール要素617は支持ブロック617上にある。装置の上部で、標本の上向き面の中心に接触して位置付けらボール要素が、下向きの力を及ぼし、標本の底部のノッチ605を広げる傾向がある。試験では、力−変位曲線の弾性勾配の端での最大応力強度係数と、力−変位曲線の最大力の点に対応する、Jとして別途知られる最大J積分と、を測定した。破壊靭性パラメータのすべての計算は、ASTM E1820標準に従って行われた。
表3に、20mmの厚さの一体的な試験標本および組み立てられた試験標本の測定されたFT値を列挙する。表4に、10mmの厚さの一体的な試験標本および組み立てられた試験標本の対応する測定されたFT値を列挙する。表3および表4は、一体的な試験標本と組み立てられた試験標本のFT値の密接な一致を示す。
薄い10mmのサンプルに関して、表3および表4のデータは、一体的な標本のK値と組み立てられた標本のK値の平均間の差である(ΔK)が、0.08であることを示し(表4)、これは、一体的な標本の標準偏差(0.91)よりも実質的に小さくなっている。差(ΔJ)が16.24であり、一体的な標本の標準が38.63である、J積分の値の場合も同様である。これらの実験結果は、本発明によるノッチ付き構成要素および組み立てられた試験標本全体に対して実施された幾何学的設計が、比較的薄い鋼プレートの破壊靭性特性を評価するのによく適していることを実証している。
B.実験の第2のセット−過酷な(HS)環境のシミュレーション
使用中のパイプラインで一般的なシミュレートされたHS条件の下で、API X65パイプライン鋼の破壊靭性特性に及ぼす水素の影響を判定するために、実験の第2のセットを実行した。具体的には、空気中および3つのレベルの水素における破壊靭性特性KIHおよびCTOD¬0を、S−LおよびT−L亀裂方向について研究した。破壊靭性実験は、フィールドパイプラインから抽出した300mmの厚さのX65低炭素鋼で実行された。標準的なHIC認定試験が最初に実行され、その結果、この研究で使用されたパイプライン鋼は、HIC耐性があることが示された。
実験の第2のセットの最初の手順は、標本を水素で充填することにより、使用中の厳しい環境条件をシミュレートすることであった。30gmのNaClと3gmのNHSCNの水溶液に電解水素を充填することにより、3つの異なる水素濃度(C)が確立され、ここで、X65鋼標本は、白金アノードを備えたカソードとして機能していた。NHSCNを水素再結合毒として使用し、水素充填中に、溶液をNで脱気した。水素の事前充填は、パイプライン鋼の金属格子内で安定した水素濃度を達成するのに十分であることが示されている、48時間にわたって実行された。
この充填試験の初期段階のセットは、X65サンプルで望ましいCを生成することができる電流密度を判定する。水素含有量を、5mmのノッチ深さを有する、長さ20mm、幅20mm、および厚さ10mmのノッチ付きX65標本で測定した。X65鋼のサンプルを、600グレードのエメリー紙を使用して研磨し、蒸留水およびアセトンで洗浄し乾燥させた。このex−situ水素充填プロトコルは、現場の石油およびガスパイプラインでの亀裂の開始および伝搬に関連する、実際の条件を表している。充填プロトコルにより、ノッチ付きX65内での水素の取り込みおよび拡散が遅くなり、X65鋼材料のバルクの取り込み、および油田で発生する遅い水素蓄積速度をシミュレートすることができる。
X65鋼標本を48時間、水素充填した後、高速水素脱着を避けるために液体窒素(77K)に浸漬し、次に、熱脱着分光法(TDS)測定セルに移して、炉に挿入した。アルゴン流(約60ml/min)が供給され、分光計信号の監視を開始した。窒素浴への浸漬から信号監視までの時間は、約10分であった。操作(液体N2浴から信号のMS監視まで)は、約10分続いた。サンプル信号を、室温で6分間記録した。つまり、サンプルを室温で6分間保持して、それにより、流れ/圧力平衡化を可能にし、その後700°Cまでの温度ランプ(3°C/min)を開始した。700℃に達した後、サンプルは、この温度で約3時間維持された。3時間の期間が終了すると、炉の電源がオフになり、自然冷却が開始された。TDS測定の結果は、目標バルク水素濃度を達成するために必要とされる電流密度を確立するために使用される。
X65標本を充填した後、X65鋼のバルクに定常状態Cを確立することにより、使用中の状態をシミュレートした。次の経験式を使用して、pHおよびHS分圧に基づいた水素充填の終了後、鋼のバルクの定常状態Cを評価した。
CHmeasured=3.1+0.56log(pH2S)−0.17pH(2)
ここで、CHmeasuredの単位は、ppmwであり、pHSは、MPaで表されるHSの分圧である。
ISO 15156−2で指定された環境重大度の3つの異なる領域をカバーするために、HS分圧およびpHの3つのレベルが選択された。
この研究で選択された3つのレベルの環境重大度の水素濃度を表5に示す。提案された水素濃度値は、3つのレベルのpHおよびHS分圧の評価後、0.5ppmwでC−1、ppmwでC−2、および2ppmwでC−3である。
ex−situ破壊靭性試験の前に、3つの目標CHレベルに対応する電流密度(TDSで確立)を使用して、破壊靭性SEB(シングルエッジノッチ曲げ)標本を48時間、予備充填した。電流密度を判定するために、TDS実験を実行した。実験では、電流密度を、0.2mA/cm2から5mA/cm2まで変化させた。図12Aは、異なる電流密度での温度の関数としてのシングルノッチベンド(SEB)試験標本からの水素脱着を示すTDSスペクトログラフであり、図12Bは、異なる電流密度での時間および温度の両方の関数としての水素脱着を示すTDSスペクトログラフである。TDS測定から、以下の選択が行われた。2ppmwのCで破壊靭性標本を事前充填することについて5mA/cm、1ppmwのCについて2mA/cm、0.5pppmwのCについて0.5mA/cm
T−L方向のX65標本の破壊靭性試験では、パラメータKが空気中の破壊靭性試験の最大応力強度係数として使用され、KIHは、水素事前充填標本の応力強度係数の最大値として使用された。また、Kの値は、水素濃度を指定し、例えば、KIH0.5は、0.5ppmw水素濃度を有する水素荷電標本の場合についてであり、KIH1は、1ppmw水素濃度を有する水素荷電標本の場合についてであり、最終的に、KIH2は、2ppmwを有する水素荷電標本の場合についてである。同様に、最大CTOD(亀裂先端開口変位)パラメータは、この様式で区別された。空気中で試験されたX65標本は、K=50.38MPa m1/2とCTOD=0.78mmの平均をもたらした。0.5ppmwの水素濃度のX65標本は、KIH0.5=50.78MPa m1/2とCTOD0H0.5=0.52mmの平均をもたらした。1ppmw CHのX65標本は、KIH1=50.99MPa m1/2とCTOD0H1=0.17mmの平均をもたらした。2ppmw CHのX65標本は、KIH2=50.36MPa m1/2とCTOD0H2=0.14mmの平均をもたらした。同様に、S−L方向に配向された亀裂に関して、空気中で試験されたX65標本は、K=52.43MPa m1/2とCTOD=0.98mmの平均をもたらした。0.5ppmw CHのX65標本は、KIH0.5=47.25MPa m1/2とCTOD0H0.5=0.90mmの平均をもたらした。1ppmw CHのX65標本は、KIH1=46.81MPa m1/2とCTOD0H1=0.32mの平均をもたらした。2ppmwの水素濃度のX65標本は、KIH2=45.96MPa m1/2とCTOD0H2=0.39mmの平均をもたらした。
水素誘起破壊の基礎となる破壊メカニズムをよりよく理解するために、走査電子顕微鏡(SEM)を使用して、S−LおよびT−L方向のX65鋼の破壊表面を分析した。空気中および極端な水素環境(2PPM)で試験された標本が、SEM分析のために選択された。図13Aおよび図13Bは、それぞれ、空気中でS−L方向に破壊されたX65標本の破壊表面の低倍率および高倍率の顕微鏡写真である。示されているように、図13Aの低い相対倍率では、破壊表面は目に見える2次亀裂とともに滑らかに見えているが、図13Bの高い高倍率では、顕微鏡写真は、亀裂表面全体に非常に細かい縞模様(ビーチマーク)の存在を示している。ビーチマークは、延性破壊のサインである。図13Cおよび図13Dは、それぞれ、水素環境(2ppm)でS−L方向に破壊されたX65標本の破壊表面の低倍率および高倍率の顕微鏡写真である。図13Aの顕微鏡写真とは対照的に、図13Cの顕微鏡写真は、大きな連続的な2次亀裂を伴う粗い表面特徴を示す。図13Dに示される高倍率では、水素充填の存在により、孔食が観察され得る。図13Eおよび図13Fは、それぞれ、空気中でT−L方向に破壊されたX65標本の破壊表面の低倍率および高倍率の顕微鏡写真である。図13Eおよび図13Fの顕微鏡写真は、空気中のT−L方向で試験したX65の破壊表面が、より多くの縞模様の存在を除いて、空気中で得られたS−L方向で得られた破壊表面とほぼ同様であることを実証している。図13Fのビーチマークを指す青い矢印および赤い矢印は、2次亀裂を強調している。図13Eおよび図13Fは、それぞれ、水素環境(2ppm)でT−L方向に破壊されたX65標本の破壊表面の低倍率および高倍率の顕微鏡写真である。S−Lで観察された破壊表面とは対照的に、水素環境(2PPM)でT−L方向に試験されたX65の破壊表面は、2次亀裂がほとんどなく、腐食(ピット)の明確な証拠がない滑らかな表面特徴を示す。ただし、縞模様は、目に見え、空気中でT−L方向を試験したX65サンプルで観察された縞模様と匹敵する。
標本を空気中および水素環境下で破壊するメカニズムをさらに調査するために、ノッチ付き領域および亀裂伝搬経路のエッジで、電子後方散乱回折(EBSD)マッピングを実施した。空気中または水素充填中かどうかによらず、すべての試験サンプルは、同様の亀裂伝搬特性を示し、破壊の主な亀裂がランダムな配向で、かつ微粒子構造体の存在下で粒子を介して伝搬することを確認した。図14Aは、空気中で試験されたX65平行(S−L)サンプルからのEBSD逆極マップを示し、粒子の分布およびそれらの配向を示す。図14Aは、すべての粒子を横断する亀裂先端エッジのジグザグ構成を示す。図14Bは、水素環境(2ppm)で試験されたX65平行(S−L)サンプルからのEBSD逆極マップを示す。図14Bのマップはまた、すべての粒子を横断する亀裂先端エッジのジグザグ構成を示す。図14Aおよび図14BのEBSDマップは、2つの異なる環境間の亀裂経路の近傍で、亀裂の伝搬モードに違いがないことを示している。すべての粒子は、それらの配向、それらの形状、またはそれらのサイズに関係なく横断する。
標本のノッチ付き領域の近くおよび遠位にあるX65試験標本の硬度特性に光を当てるために、破壊靭性試験の前に、標本に微小押込み試験を実行した。得られた結果は、(ノッチから遠位の)マトリクス領域のビッカース硬度が約236であり、ノッチ領域では、ビッカース硬度が約193であることを示す。これらの値は標準偏差と同程度の大きさであるため、空気中または水素充填後かどうかによらず、試験標本のビッカース硬度に顕著な変化はないと結論付けることができる。
図15Aは、最大応力強度係数K対バルク水素濃度(CH)のグラフである。図15Aでは、2ppmwまでのCHがT−L方向の亀裂平面のKに影響を及ぼさないことが観察される。図15Bは、亀裂先端開口変位(CTOD)対CHの対応するグラフを示す。図15Bは、水素濃度が最大CTOD値の減少に重要な役割を果たすことを示している。例えば、水素濃度が0.0(CTOD)から0.5ppm(CTOD0H0.5)に増加すると、CTODが33.4%減少し、CTOD0H1(1ppm)で、CTODが77.7%減少し、最後に、CTOD0H2(2ppm)で、82.3%の減少する(すべてCTODと比較して)。図16Aおよび図16Bは、S−L方向に亀裂平面を有する標本の水素濃度に対するKおよびCTODの類似のグラフである。図16Aは、Cの増加に伴って、Kが、KIH0.5で9.9%の減少、KIH1で14.4%の減少、およびKIH2で12.4%の減少で徐々に劣化していることを示す(すべてKと比較して)。同様に、図16Bは、水素濃度が最大CTOD値の減少に重要な役割を果たすことを示している。最大CTODは、CTOD0H0.5で7.5%減少し、続いて、CTOD0H1で67.7%劇的に減少し、CTOD0H2で60.45%減少した状態で劣化している(すべてCTODと比較して)。
全体的な結果は、T−L方向でより顕著であるX65鋼のバルクのCを増加させることにより、T−LおよびS−L方向の両方で最大CTODが減少することを実証する。一方で、最大のKは、CHを増加させてもT−L方向には影響されず、S−L方向では、CHの増加に起因するKの顕著な減少が観測される。さらに、破壊靭性の結果を2つの方向間で比較すると、T−L方向とS−L方向との間の最大Kの3.9%の差および最大CTODの20%の差が、空気中の測定で示される。T−L方向では最大Kの減少はないが、S−L方向では最大14.4%の減少がある、水素充填標本でも同様の傾向が明らかである。異なる方向の最大CTOD値を比較すると、同じ傾向を見ることができる。両方の方向で減少しているが、方向ごとに異なる減少率が存在する。多くのエンジニアリングクリティカルアセスメント(ECA)ツールで、リーミング寿命または限界を評価するために最も広く使用されている破壊靭性パラメータが、応力強度係数(例えば、臨界応力強度係数または最大K)であることを指摘することは注目に値する。それにもかかわらず、この作業では、試験において最大Kは影響を受けないが、CTODは大幅に減少することを示している。CTODは最大Kを含むため、評価ツールで水素環境の完全な効果を評価するために、ECAツールでCTODを調整することは非常に興味深いことである。結論として、実行された実験は、S−L方向の亀裂が他の方向とは異なる独特な特性で発達することを示した。したがって、この方向の水素誘起破壊を試験するための組み立てられた試験標本ターゲットの開発は、過酷な環境でパイプの金属状態を評価するための重要なツールである。
本明細書に開示されたいずれの構造および機能の細目も、システムおよび方法を限定するものとして解釈されるべきではなく、むしろ、当業者に、方法を実装するための1つ以上のやり方を教示するための典型的な実施形態および/または構成として提供されていることを理解されたい。
図面中の類似の数字が、いくつかの図を通して類似の要素を表し、図に関連して説明され、示された構成要素および/またはステップのすべてが、すべての実施形態または構成に必要とされるわけではないことをさらに理解されたい。簡潔にするために、多数のある特定の要素が、「e.g.」の初期使用を含むサブセットで参照されているが、その後の場合では、「e.g.」を使用せずに参照されている。「e.g.」で参照されているサブセットは、すべての同様の要素を指すと理解されるべきであり、「e.g.」なしのサブセットのその後の使用は限定的であるべきではなく、またすべてのそのような同様の要素を表すと理解されるべきである。
本明細書に使用されている専門用語は、特定の実施形態のみを説明する目的のものであり、本発明を限定することを意図されるものではない。本明細書で使用される際、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈上、他の意味を示すことが明らかな場合を除き、複数形も含むことが意図されるものである。「comprises(備える)」および/または「comprising(備える)」という用語は、本明細書で使用する際、述べた特徴、整数、ステップ、作業、要素、および/または構成要素の存在を明示するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、作業、要素、構成要素、および/またはそれらの群の存在または追加を排除しないことがさらに理解されるであろう。
向きの用語は、本明細書では、単に慣例および参照の目的で使用され、限定するものとして解釈されるべきではない。ただし、これらの用語が見る人を基準にして使用されている可能性があることが分かる。したがって、限定が暗に意味されることもなく、推察されるべきでもない。
また、本明細書に使用されている表現および専門用語は、説明目的のものであり、限定するものと見なされるべきではない。本明細書における「including(含む)」、「comprising(備える)」、または「having(有する)」、「containing(含む)」、「involving(伴う)」、およびそれらの異形の使用は、それ以降に挙げられた項目、およびその均等物、ならびに追加項目を包含することを目的としている。
例示的な実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更を行い、その要素を等価物で置き換えることができることを当業者は理解するであろう。さらに、本発明の本質的な範囲から逸脱することなく、特定の機器、状況、または材料を本発明の教示に適合させるための多くの修正が当業者には理解されよう。したがって、本発明が、本発明を実施するのに向けて考えられた最良の形態として開示された特定の実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれるすべての実施形態を含むようになることが意図されている。
100 プレート
105 ノッチ付き構成要素
106 前面
107 中央ノッチ
108 後面
110 ノッチ付き構成要素
111 中央ノッチ
112 前面
114 後面
122 ソケット
124 タブ
126 ソケット
128 タブ
210 第1の横方向延伸部
212 タブ
214 ソケット
220 第2の横方向延伸部
222 タブ
224 ソケット
232 溶接接合部
234 溶接接合部
242 固定ボール要素
244 固定ボール要素
246 第3のボール要素
402 厚さ20mmの一体的な標本
404 厚さ10mmの一体的な試験標本
405 ボール要素
410 ローラーボール要素
412 厚さ20mmの組み立てられた試験標本
414 横方向延伸部
416 ノッチ付き構成要素
422 厚さ10mmの組み立てられた試験標本
424 横方向延伸部
426 ノッチ付き構成要素

Claims (22)

  1. 面内破壊靭性評価のための標準試験において材料を試験する方法であって、前記材料サンプルが、構造体の壁に使用されるタイプのものであり、前記方法が、
    前記構造体の前記壁のサンプルを取得することと、
    前記サンプルをノッチ付き構成要素に成形することであって、前記ノッチ付き構成要素が、前記構造体の前記壁の厚さと等しい厚さ寸法を有する平坦な底面と、プロファイルされた上面であって、前記底面の平面に対して垂直に配向された中央ノッチを有する、プロファイルされた上面と、前記中央ノッチの第1の側面上の第1のソケットと、前記中央ノッチの第2の側面上の第2のソケットと、を含む、成形することと、
    第1の横方向延伸部を前記第1のソケットに、および第2の横方向延伸部を前記ノッチ付き構成要素の前記第2のソケットに結合することによって、前記ノッチ付き構成要素の前記底面の厚さを超えて前記サンプルの有効厚さを増加させる、試験標本を組み立てることと、
    面内方向における前記材料の前記破壊靭性を評価するために、前記そのように組み立てられた試験標本に、標準的な破壊靭性試験を適用することと、を含む、方法。
  2. 標準的な破壊靭性試験において、前記中央ノッチがT−L方向に開くように配向されるように、前記ノッチ付き構成要素を機械加工することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 標準的な破壊靭性試験において、前記中央ノッチがS−L方向に開くように配向されるように、成形された前記ノッチ付き構成要素を機械加工することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記第1および第2の横方向延伸部の長さと、前記ノッチ付き構成要素の厚さとの合計が、前記底面から前記プロファイルされた表面の先端まで測定したときに、前記ノッチ付き構成要素の幅の4.5倍以上であるように、前記第1および第2の横方向延伸部を形成することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記第1および第2のソケットが、前記中央ノッチを中心として対称である、請求項1に記載の方法。
  6. 前記第1および第2のソケットが、前記中央ノッチを中心として非対称である、請求項1に記載の方法。
  7. 前記標準的な破壊靭性試験が、前記ノッチ付き構成要素の前記底面に力を加える、請求項1に記載の方法。
  8. プログラムされたコンピュータおよび前記標準的な破壊靭性試験からのデータを使用して、破壊靭性の有限要素シミュレーションを実行して、前記ノッチ付き構成要素に対する最適な幾何学的パラメータを判定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記ノッチ付き構成要素の前記中央ノッチが、第1の幅を有する第1のセクションと、前記第1の幅よりも小さい第2の幅を有する、前記第1のセクションの下に位置付けられた第2のセクションと、を含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記第1および第2のソケットが、エルボ形状のノッチである、請求項1に記載の方法。
  11. 前記標準的な破壊靭性試験を適用する前に、前記ノッチ付き構成要素を水素で充填することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  12. 前記水素濃度が所望のレベルに到達するまでの期間にわたって、前記ノッチ付き構成要素が、水素で充填される、請求項11に記載の方法。
  13. 前記ノッチ付き構成要素を、目標定常状態水素濃度まで充填するのに必要とされる電流密度を判定することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
  14. 複数の水素濃度レベルで、S−L方向とT−L方向との間の破壊特性の差を判定することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
  15. 前記構造体が、約5mm〜約70mmの範囲の厚さを有する、請求項1に記載の方法。
  16. 破壊靭性に関して、構造体の壁に使用される材料を試験するための装置であって、前記装置が、
    (a)前記構造体の前記壁の厚さと等しい幅を有する底面、(b)プロファイルされた上面であって、中央ノッチを有する、プロファイルされた上面、(c)前記中央ノッチの第1の側面上の第1ソケット、および(d)前記中央ノッチの第2の側面上の第2のソケット、を有するように成形された前記構造体の前記材料のサンプルから作製されたノッチ付き構成要素と、
    前記ノッチ付き構成要素の前記第1のソケットに結合された、第1の横方向延伸部と、
    前記ノッチ付き構成要素の前記第2のソケットに結合された、第2の横方向延伸部と、を備え、
    前記第1および第2の横方向延伸部が、前記ノッチ付き構成要素の有効幅を延伸して、標準的な破壊靭性試験で使用されるのに十分な長さの組み立てられた試験標本を提供する、装置。
  17. 前記ノッチ付き構成要素の前記中央ノッチが、標準的な破壊靭性試験において、T−L方向に開くように配向されている、請求項16に記載の装置。
  18. 前記ノッチ付き構成要素の前記中央ノッチが、標準的な破壊靭性試験において、S−L方向に開くように配向されている、請求項16に記載の装置。
  19. 前記第1および第2の横方向延伸部の長さと、前記ノッチ付き構成要素の厚さとの合計が、前記底面から前記プロファイルされた表面の先端まで測定したときに、前記ノッチ付き構成要素の幅の4.5倍以上であるように、前記第1および第2の横方向延伸部が形成される、請求項16に記載の装置。
  20. 前記構造体が、約5mm〜約70mmの範囲の厚さを有する、請求項16に記載の装置。
  21. 前記壁構造体が、X65の鋼で作製されたパイプを含む、請求項16に記載の装置。
  22. 前記ノッチ付き構成要素が、水素で充填されている、請求項16に記載の装置。
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