JP2020524224A - 熱及び力を使用したナノファイバーシートの圧縮 - Google Patents

熱及び力を使用したナノファイバーシートの圧縮 Download PDF

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Abstract

熱、並びに圧迫成分及び伸長成分の両方を含むことができる加えられる力を使用して少なくとも1つのナノファイバーシートを連続して圧縮する方法及びシステムが説明される。それらの技術を使用して圧縮されたナノファイバーシートは、溶媒を単独で使用して圧縮されたナノファイバーシートよりも均一であり、高度に整列されたマイクロ構造を有する。結果として、本開示のナノファイバーシートは、例えば、他の技術を使用して圧縮されたナノファイバーシートよりも高い伸長の強さ、及び良好な導電性を有する。【選択図】なし

Description

関連出願
本出願は、ここに引用することでその全体が本明細書の記載の一部をなすものとする、2017年6月20日に出願された「Densifying a Nanofiber Sheet Using Heat and Force」と題する米国仮特許出願第65/522,163号に対する米国特許法第119条(e)の下の優先権を主張する。
本開示は概して、ナノファイバーの製造に関する。特に、本開示は、熱及び力を使用してナノファイバーシートを圧縮することに関する。
ナノファイバーは、独特な機械的、光学的、及び電気的特性を有すると知られている。しかしながら、ナノファイバーのナノスケールの寸法を理由に、商業的に有用であるナノファイバー製品(例えば、操作されることができ、及び/または最終製品に統合されることができる)を発明することが課題であった。国際公開第2007/015710号は、ナノファイバーの商業的に有用な具体化を発展させる際の進展の1つの例である。この公開物は、ナノファイバー「フォレスト」をナノファイバーシート及び/または糸に変換することを記載している。この公開物において記載された工程の一部は、溶媒を加えること、及び溶媒をその後に除去することを通じたナノファイバーシートの「圧縮」である。
例1(Example 1)は、少なくとも1つのナノファイバーフォレストを少なくとも1つのナノファイバーシートに引き出すことと、少なくとも1つのナノファイバーシートに、熱、並びに伸長成分及び圧迫成分を有する力を提供することであって、提供された熱及び提供された力は、少なくとも1つのナノファイバーシート内でナノファイバーを整列させ、少なくとも1つのナノファイバーシートの密度を増大させる、提供することと、を含む、方法である。
例2(Example 2)は、提供された熱、伸長成分、及び圧迫成分のうちの少なくとも1つは、ナノファイバーシートの個々のナノファイバーの間の平均間隔を低減させることによって、ナノファイバーシートの密度を増大させる、例1の主題を含む。
例3(Example 3)は、提供された熱、伸長成分、及び圧迫成分のうちの少なくとも1つは、少なくとも1つのナノファイバーフォレストのナノファイバーの間のもつれの数を減少させる、例1または例2のいずれかの主題を含む。
例4(Example 4)は、少なくとも1つのナノファイバーシートは、第1の側面及び第1の側面とは反対の第2の側面を有し、提供された熱、伸長成分、及び圧迫成分のうちの少なくとも1つは、第1の側面に提供され、次いで、第2の側面に提供される、先述の例のいずれかの主題を含む。
例5(Example 5)は、少なくとも1つのナノファイバーシートは、第1の側面及び第1の側面とは反対の第2の側面を有し、提供された熱、伸長成分、及び圧迫成分のうちの少なくとも1つは、第1の側面及び第2の側面に同時に提供される、例1〜3の主題を含む。
例6(Example 6)は、ナノファイバーシートは、熱及び力の提供の間に溶媒にさらされない、先述の例のいずれかの主題を含む。
例7(Example 7)は、熱及び力のうちの少なくとも1つをナノファイバーシートに提供するのと同時に、溶媒蒸気をナノファイバーシートに提供することを更に含む、例1〜5のいずれかの主題を含む。
例8(Example 8)は、ナノ粒子をナノファイバーシートに提供することを更に含み、ナノ粒子は、溶媒蒸気内でサスペンドされる、例7の主題を含む。
例9(Example 9)は、コロイド粒子をナノファイバーシートに提供することを更に含み、コロイド粒子は、溶媒蒸気内でサスペンドされる、例7の主題を含む。
例10(Example 10)は、ポリマー分子をナノファイバーシートに提供することを更に含み、ポリマー分子は、溶媒蒸気によって溶媒和される、例7の主題を含む。
例11(Example 11)は、少なくとも1つのナノファイバーフォレストを少なくとも1つのナノファイバーシートに引き出すことは、複数のナノファイバーフォレストを対応する複数の前駆体ナノファイバーシートに引き出すことを含む、先述の例のいずれかの主題を含む。
例12(Example 12)は、複数の前駆体ナノファイバーシートは、連続したマイクロ構造を有する単一の融合されたナノファイバーシートに圧縮される、例11の主題を含む。
例13(Example 13)は、連続したマイクロ構造は、圧縮されると前駆体ナノファイバーシートが相互に区別することができないマイクロ構造を含む、例12の主題を含む。
例14(Example 14)は、少なくとも1つのナノファイバーシートに提供された熱は、ナノファイバーシートの第1の表面を、100℃〜600℃の温度を有する表面にさらすことを含む、先述の例のいずれかの主題を含む。
例15(Example 15)は、第1の熱ロッド、第2の熱ロッド、及び第3の熱ロッドであって、第1の熱ロッド、第2の熱ロッド、及び第3の熱ロッドは、基準面と同一平面上にない、第1の熱ロッド、第2の熱ロッド、及び第3の熱ロッドと、第1の方向における回転運動に対し構成されたボビンと、を含む、ナノファイバー加工システムである。
例16(Example 16)は、基準面は、ボビンを含む平面及びナノファイバーフォレスト基材によって定められる、例15の主題を含む。
例17(Example 17)は、第1の熱ロッド、第2の熱ロッド、及び第3の熱ロッドのいずれも、相互に同一平面上にない、例15または例16のいずれかの主題を含む。
例18(Example 18)は、少なくとも1つの基材と、少なくとも1つの基材の各々の上に配置されたナノファイバーフォレストと、を更に含む、例15〜17のいずれかの主題を含む。
例19(Example 19)は、第3の熱ロッドとボビンとの間に配置された張力低減ローラを更に含み、張力低減ローラは、第1の方向とは反対の第2の方向における回転運動に対し構成されている、例15〜18のいずれかの主題を含む。
例20(Example 20)は、ボビンと第3の熱ロッドとの間に配置されたガイド構造を更に含む、例15〜19のいずれかの主題を含む。
実施形態における、基材上のナノファイバーの例示的なフォレストを示す。 実施形態における、成長するナノファイバーについての反応器の概略図である。 実施形態における、シートの相対寸法を識別するナノファイバーシートの図であり、シートの表面上に端から端へと平面に平行に整列されたシート内のナノファイバーを概略的に示す。 ナノファイバーフォレストから横方向に引き出されたナノファイバーシートの画像であり、複数のナノファイバーが、図3に概略的に示されるように端から端へと整列される。 実施形態における、熱及び力の組み合わせを使用して少なくとも1つのナノファイバーシートを圧縮する例示的な方法の方法フローチャートである。 図6Aは、実施形態における、熱及び力を使用してナノファイバーシートを圧縮する例示的なシステムの側面図を示す。図6Bは、図6A及び6Cに示された例示的なシステムの構成要素上で、及び構成要素と接触して引き出されるときにナノファイバーシートによって経験される力の成分を概略的に示す。図6Cは、実施形態における、熱及び力を使用してナノファイバーシートを圧縮する例示的なシステムの側面図を示す。 図7Aは、実施形態における、熱及び力を使用して、1つよりも多いナノファイバーシートを一度に単一の融合されたナノファイバーシートに連続して圧縮する例示的なシステムの側面図を示す。図7Bは、実施形態における、図7Aの例示的なシステムの平面図を示す。 実施形態における、熱及び力が繰り返し加わるときのナノファイバーシート内の個々のナノファイバーの進歩的な整列を概略的に示す。 図9A〜9Cは、実施形態における、異なる加工条件に従って引き出されたナノファイバーシートの平面図を示す。
図面は、説明の目的のためのみに本開示の種々の実施形態を示す。多数の変形、構成及び他の実施形態は、以下の詳細な説明から明らかであろう。更に、認識されるように、図面は、必ずしも正確な縮尺で描かれておらず、または説明する実施形態に示される特定の構成に限定することを意図していない。例えば、いくつかの図面が全体的に直線、直角、及び滑面を示しているが、開示される技術の実際の実装態様は、完全な直線及び直角ではなくてもよく、いくつかの特徴は、製造工程の現実世界の制約を仮定して、表面地形を有してもよく、または他に、滑面でなくてもよい。要するに、図面は、単に例示的な構造を示すために提供される。
[概略]
本開示の実施形態は、熱及び加えられる力を使用して少なくとも1つのナノファイバーシートを連続して圧縮する方法及びシステムを含む。加えられる力は、圧迫成分及び伸長成分のうちの1つまたは両方を含むことができる。本明細書で説明される実施形態は、ナノファイバーシートの引き出し、ナノファイバーシートの圧縮、及びいくつかのケースでは、ナノファイバー糸の紡ぎが単一の加工システムまたは協調加工システム内で異なる段階において実行されるように連続した工程として構成されることができる。いくつかの実施形態では、溶媒または溶媒蒸気は加えて、熱及び力に従って圧縮されているナノファイバーシートに加えられてもよい。加えられた溶媒または溶媒蒸気は、圧縮工程を強化することができ、別の材料(例えば、ナノ粒子、コロイド粒子、ポリマー)をナノファイバーシート構造に導入するために使用されることができ、またはその両方である。いくつかの例では、本開示のシステムにおいて加工されるナノファイバーシートは、ナノファイバーフォレストの単一源から生じることができる。実施形態はまた、溶媒を単独で使用するなど、他の技術を使用して圧縮されたナノファイバーシートよりも均一であり、高度に整列された構造を有する、本明細書で説明される工程に従って圧縮されたナノファイバーシートを含む。
本開示の方法及びシステムを使用して、圧縮されたナノファイバーシートを製造する製品は、溶媒を使用して圧縮されたナノファイバーシートとは別のマイクロ構造を有するナノファイバーシートとすることができる。特に、いくつかの例では、ナノファイバーシートを圧縮するために熱、並びに圧迫成分及び伸長成分の両方を含む加えられる力を使用することによって、シート内のナノファイバーは、溶媒を単独で使用して圧縮されたナノファイバーシートと比較して、より相互に整列される。この構造的な差は、溶媒を単独で使用して圧縮されたナノファイバーシートと比較して、ナノファイバーシートの機械的または物理的特性(例えば、伸長力、シートのナノファイバー/単位構造(すなわち、密度))、及び電気的特性(例えば、導電性)における改善を生じさせることができる。
実施形態はまた、複数の前駆体ナノファイバーシートを共に単一の融合され圧縮されたナノファイバーシートに圧縮するために使用されることができる。それらの実施形態では、均一の組成物及び構造の単一の、融合され圧縮されたシートは、複数の前駆体ナノファイバーシートから生成されることができる、すなわち、複数の前駆体ナノファイバーシートが使用されるとしても、前駆体ナノファイバーシートの間の境界を示す単一の融合され圧縮されたナノファイバーシート内では検出可能な異質性が存在しない。それらの実施形態の利点は、構造的に均一であり、単一のナノファイバーフォレストから引き出されたナノファイバーシートに対応する電気的及び機械的特性を有する圧縮されたナノファイバーシートの製造である。このようにして、より長く、より厚みがあり、より密度があるナノファイバーシート及びナノファイバー糸は、溶媒を単独で使用して一度に圧縮された単一のナノファイバーフォレストを使用して単一のナノファイバーフォレストから製造されたナノファイバーシート及び糸と比較して、本開示の単一の、結合され圧縮されたナノファイバーシートから製造されることができる。
他の実施形態及び利点は、本開示を考慮して認識されよう。本開示の実施形態の説明についてのコンテキストを提供するために、カーボンナノファイバー、ナノファイバーフォレスト、及びナノファイバーシートの議論が続く。
[カーボンナノファイバー及びカーボンナノファイバーシートの特性]
本明細書で使用する場合「ナノファイバー」という用語は、1μm未満の直径を有する繊維を意味する。本明細書の実施形態が、カーボンナノチューブから製造されると主として記載される一方で、他の炭素同素体(グラフェン、マイクロメートルまたはナノスケールのグラファイトファイバー及び/またはプレートに関わらず)、並びにナノスケールのファイバーの他の組成物(例えば、窒化ホウ素)は、後述する技術を使用してナノファイバーシートを作製するために使用してもよいことは認識されるであろう。本明細書で使用する場合「ナノファイバー」及び「カーボンナノチューブ」という用語は、単層カーボンナノチューブ及び/または多層カーボンナノチューブ(炭素原子が円筒状構造を形成するために結合されている)を含む。いくつかの実施形態で、本明細書で参照されるカーボンナノチューブは、4つと10個の間の壁を有する。本明細書で使用する場合「ナノファイバーシート」または単に「シート」は、引き出し工程(国際公開第2007/015710号に記載のとおりであり、これは、その全体が本明細書の記載の一部をなすものとする)を介して整列される、ナノファイバーのシートを指し、その結果、シートのナノファイバーの長手方向軸は、シートの主表面(すなわち、しばしば「フォレスト」と呼ばれる、シートの成膜直後の状態)に垂直ではなく、シートの主表面と平行である。
カーボンナノチューブの寸法は、使用する製造方法に応じて、著しく変化できる。例えば、カーボンナノチューブの直径は0.4nm〜100nmであり得て、その長さは10μm〜55.5cm超の範囲であり得る。カーボンナノチューブはまた、132,000,000:1以上と同じ程度のものを有する、非常に高いアスペクト比(長さと直径の比)を有することができる。広範囲の次元の可能性を考慮すると、カーボンナノチューブの特性は、高度に調節可能または調整可能である。カーボンナノチューブの多くの魅力的な特性が確認される一方で、実際の適用でカーボンナノチューブの特性を利用することは、カーボンナノチューブの特徴を維持する、またはそれを強化することを可能にする、計測可能かつ制御可能な製造方法を必要とする。
その独特の構造のため、カーボンナノチューブは、特定の用途のためにそれらを良好に適合させる、特定の機械的、電気的、化学的、熱的及び光学的特性を備えている。特にカーボンナノチューブは、優れた導電率、高い機械的強度、良好な熱安定性を示し、疎水性でもある。これらの特性に加えて、カーボンナノチューブは、有用な光学特性も示すことができる。例えば、カーボンナノチューブは、狭く選択した波長で光を発する、または検出するために、発光ダイオード(LED)及び光検知器に使用できる。カーボンナノチューブは、光子輸送及び/またはフォノン輸送でも有用であることがわかり得る。
[ナノファイバーフォレスト]
本件開示の種々の実施形態に従って、複数のナノファイバー(カーボンナノチューブを含むが、これに限定されない)は、種々の構成(本明細書で「フォレスト」と称される構成も含む)で配列されることができる。本明細書で使用する場合、複数のナノファイバーまたは複数のカーボンナノチューブの「フォレスト」とは、基材上で互いに実質的に平行に配列される、ほぼ同じ寸法を有する複数のナノファイバーのアレイを意味する。図1は、基材上のナノファイバーの例示的なフォレストを示す。基材は任意の形状でもよいが、いくつかの実施形態で、基材は、フォレストが集積される平坦な表面を有する。図1に示すように、フォレストの複数のナノファイバーは、高さ及び/又は直径がほぼ等しくてもよい。
本明細書にて開示するナノファイバーフォレストは、比較的高密度であり得る。具体的には、開示したナノファイバーフォレストは、少なくとも1,000,000,000ナノファイバー/cmの密度を有することができる。いくつかの特定の実施形態にて、本明細書に記載されているナノファイバーフォレストは、10,000,000,000ナノファイバー/cmと30,000,000,000ナノファイバー/cmの間の密度を有することができる。他の例で、本明細書に記載されているナノファイバーフォレストは、90,000,000,000ナノファイバー/cmの範囲の密度を有することができる。フォレストは高密度または低密度の領域を含むことができ、特定の領域はナノファイバーがなくてもよい。フォレスト内のナノファイバーは、繊維間結合性も示すことができる。例えば、ナノファイバーフォレスト内の隣接するナノファイバーは、ファンデルワールス力によって互いに引きつけられることができる。
[ナノファイバーフォレストを製造するための例示の方法]
種々の方法は、本開示に従ってナノファイバーフォレストを製造するために使用できる。例えばいくつかの実施形態で、ナノファイバーは、高温の炉で成長させることができる。いくつかの実施形態では、触媒は、基材上に付着して、反応器内に配置されることができ、次に反応器に供給される燃料化合物に曝露されることができる。基材は、800℃超〜1000℃の温度に耐えることができて、不活性材料でもよい。基材は、下にあるシリコン(Si)ウエハに配置されるステンレス鋼またはアルミニウムを含むことができるが、他のセラミック基材を、Siウエハの代わりに使用してもよい(例えば、アルミナ、ジルコニア、SiO2、結晶化ガラス)。フォレストのナノファイバーがカーボンナノチューブである例で、炭素系化合物(例えば、アセチレン)を、燃料化合物として使用できる。反応器に導入された後、燃料化合物は、次に触媒に堆積しはじめることができて、ナノファイバーのフォレストを形成するために、基材から上向きに成長することによってアセンブルすることができる。
ナノファイバー成長における例示の反応器の図を、図2に示す。図2で示すように、反応器は、基材がナノファイバーフォレストの成長を促進するために配置されることができる、加熱ゾーンを含んでよい。反応器はまた、燃料化合物(複数可)及びキャリアガスが反応器に供給され得るガス注入口と、消費した燃料化合物及びキャリアガスが反応器から放出され得るガス放出口と、を含むことができる。キャリアガスの例は、水素、アルゴン及びヘリウムを含む。これらのガス、特に水素はまた、反応器に導入されて、ナノファイバーフォレストの成長を促進することができる。そのうえ、ナノファイバーに混合されるドーパントを、ガス流に加えることができる。ナノファイバーフォレストの堆積の間、ドーパントを加える例示の方法は、国際公開第2007/015710号の、他の場所でも特に段落287に記載されており、これは、本明細書に参照により組み込まれる。フォレストに添加物をドープするまたは提供する、他の例示の方法は、表面コーティング、ドーパント注入、または他の堆積及び/またはin situ反応(例えば、プラズマ誘起反応、気相反応、スパッタリング、化学気相成長)を含む。例示の添加物は、特に、ポリマー(例えば、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(フェニレンテレフタルアミド)型樹脂、ポリ(p−フェニレンベンゾビスオキサゾール)、ポリアクリロニトリル、ポリ(スチレン)、ポリ(エーテルエーテルケトン)及びポリ(ビニルピロリドン)、またはその誘導体及びこれらの組み合わせ)、元素または化合物のガス(例えば、フッ素)、ダイヤモンド、パラジウム及びパラジウム合金、を含む。
ナノファイバーの成長中の反応条件は、得られるナノファイバーフォレストの特性を調整するために変えることができる。例えば、触媒の粒径、反応温度、ガス流速及び/または反応時間は、所望の仕様を有するナノファイバーフォレストを生産するように、必要に応じて調整されることができる。いくつかの実施形態では、基材上の触媒の位置は、所望のパターンを有するナノファイバーフォレストを形成するために制御される。例えば、いくつかの実施形態で、触媒はパターンの基材上に堆積され、パターニングした触媒から生じる成長フォレストは、同じようにパターニングされる。代表的な触媒は、シリコン酸化物(SiO)または酸化アルミニウム(Al)の緩衝層を備える鉄を含む。これらは、特に、化学気相成長(CVD)、圧力化学気相成長(PCVD)、電子ビーム(eビーム)堆積、スパッタリング、原子層堆積(ALD)、レーザーCVD、プラズマCVD、熱蒸着、種々の電気化学的方法などを使用して、基材上に堆積され得る。
形成の後、ナノファイバーフォレストは、所望により改質されることができる。例えば、いくつかの実施形態で、ナノファイバーフォレストは、酸化剤または還元剤などの処理剤に曝露され得る。いくつかの実施形態で、フォレストのナノファイバーは所望により、処理剤によって化学的に官能化されることができる。処理剤は、任意の好適な方法(化学気相成長(CVD)または上述した他の技術及び添加物/ドーパントのいずれかを含むが、これらに限定されない)によってナノファイバーフォレストに導入され得る。いくつかの実施形態では、ナノファイバーフォレストは、パターニングしたフォレストを形成するために改質されることができる。フォレストのパターニングは、例えば、フォレストからナノファイバーを選択的に除去することにより達成され得る。除去は、化学的または物理的手段により成し遂げられることができる。
[ナノファイバーシート]
フォレスト構成の配列に加えて、本出願のナノファイバーは、シート構成に配列されてもよい。本明細書で使用する場合「ナノファイバーシート」、「ナノチューブシート」または単に「シート」という用語は、複数のナノファイバーが端から端へと平面に整列している、複数のナノファイバーの配列を意味する。いくつかの実施形態で、シートは、シートの厚さより100倍超の長さ及び/または幅を有する。いくつかの実施形態で、長さ、幅または両方は、シートの平均厚さより10、10または10倍超である。ナノファイバーシートは、例えば約5nmと30μmとの間の厚さ、並びに目的の用途に適している任意の長さ及び幅を有することができる。いくつかの実施形態で、ナノファイバーシートは、1cmと10mの間の長さ及び1cmと1mの間の幅を有することができる。これらの長さは、単に例示のために提供される。ナノファイバーシートの長さ及び幅は製造装置の構成によって拘束され、ナノチューブ、フォレストもしくはナノファイバーシートのいずれかの物理的または化学的性質によるものではない。例えば、連続工程は、任意の長さのシートを製造することができる。それらを製造する際、これらのシートはロール上に巻き付けられることができる。
例示的なナノファイバーシートの図を、相対的な寸法で図3に示す。図3に示すように、複数のナノファイバーが端から端へと整列している軸(axis)は、ナノファイバーの整列方向と称される。いくつかの実施形態で、ナノファイバーの整列方向は、ナノファイバーシート全体にわたって連続的でもよい。複数のナノファイバーは必ずしも互いに完全に平行ではなく、ナノファイバーの整列方向は、複数のナノファイバーが整列している方向の平均的または一般的な指標であると理解されている。
ナノファイバーシートは、互いの上に積み重なって、多層シート積層体を形成できる。複数のナノファイバーシートは、ナノファイバーの整列方向が同一となるように、またはナノファイバーの整列方向が異なるように積み重ねることができる。任意の数のナノファイバーシートが、互いの上に積み重ねられて、多層ナノファイバーシート積層体を形成できる。例えば、いくつかの実施形態で、ナノファイバーシート積層体は、2、3、4、5、10又はそれ以上の個別のナノファイバーシートを備えることができる。積層体の隣接するシート上のナノファイバーの整列方向は、1度未満、5度未満または10度未満だけ異なることができる。他の実施形態では、隣接するまたは交互配置したシート上のナノファイバーの整列方向は、40度超、45度超、60度超、80度超または85度超異なることができる。特定の実施形態では、隣接するまたは交互配置したシート上のナノファイバーの整列方向は、90度でもよい。多層シート積層体は、個々の非繊維シートの間の他の材料(例えば、ポリマー、金属及び接着剤)を含むことができる。
ナノファイバーシートは、シートを作製できる任意の種類の好適な方法を使用して、アセンブルされることができる。いくつかの例示の実施形態で、ナノファイバーシートは、ナノファイバーフォレストから引き出されることができる。ナノファイバーフォレストから引き出されているナノファイバーシートの例を、図4に示す。
図4に示すように、複数のナノファイバーは、フォレストから横方向に引き出されて、次にナノファイバーシートを形成するために、端から端へと整列させられてもよい。ナノファイバーシートがナノファイバーフォレストから引き出される実施形態で、フォレストの寸法は、特定の寸法を有するナノファイバーシートを形成するように制御されることができる。例えば、ナノファイバーシートの幅は、シートが引き出されたナノファイバーフォレストの幅にほぼ等しくてもよい。そのうえ、シートの長さは、所望のシート長さが得られたとき、例えば引き出し工程を終えることにより制御されることができる。
ナノファイバーシートは、種々の用途のために利用できる、多くの特性を有する。例えば、ナノファイバーシートは、調整可能な不透明度、高い機械的強度及び可撓性、熱的及び電気伝導度を有することができて、疎水性も示すことができる。シート内の複数のナノファイバーの高度の整列を考慮すると、ナノファイバーシートは極めて薄くてもよい。いくつかの例で、ナノファイバーシートは、それをほとんど2次元にする、厚さ約10nm程度(通常の測定公差内で測定)である。他の例で、ナノファイバーシートの厚さは、200nmまたは300nmと同じ程度であり得る。したがってナノファイバーシートは、軽微な追加の厚さを構成要素に加えることができる。
ナノファイバーフォレストと同様に、ナノファイバーシートのナノファイバーは、シートのナノファイバーの表面に化学基または要素を添加することにより、処理剤によって官能化されることができ、それはナノファイバー単独とは異なる化学的活性を提供する。ナノファイバーシートの官能化は、以前に官能化されたナノファイバーに実行することができる、または以前に非官能化されたナノファイバーに実行することができる。官能化は、限定されないがCVD及び種々のドーピング技術を含む、本明細書に記載の技術のいずれかを使用して実行することができる。
金属処理及び/またはポリマー浸潤の前に、本明細書にて開示するナノファイバーシートは、高純度を有することもでき、いくつかの例で、ナノファイバーシートの90重量%超、95重量%超または99重量%超は、ナノファイバーに起因している。同様に、ナノファイバーシートは、90重量%超、95%重量超、99%重量超または99.9重量%超の炭素を含むことができる。
[圧縮方法]
上記示されたように、ナノファイバーシートは、溶媒を加え、その後、溶媒を除去することによって圧縮されることができる。しかしながら、この溶媒の圧縮工程によって、下層の基材に取り付けられない限り、ナノファイバーシートが寸法に関して縮小する。この寸法に関する縮小の間、フォレストからシートを引き出す間に生じる、シート内のナノファイバーの間の物理的なもつれが保たれる。ナノファイバーの間のもつれは、それらのもつれによって制限されることがある個々のナノファイバーの移動の自由度を理由に、ナノファイバーシートが圧縮されることができる程度を制限する。すなわち、ナノファイバーは、その移動が別のナノファイバーの物理的な衝突によって妨げられることを理由に、より真っすぐになること及び隣接するナノファイバーとより整列されることを妨げられることがある。よって、それらの保たれたもつれは、ナノファイバーシートが溶媒によって圧縮されることができる程度を制限する。このタイプのナノファイバーシートを糸に加工するとき、それらのもつれを克服するように糸の密度を高めるために、追加のねじれが全体的に必要とされる。
この溶媒単独の圧縮技術とは異なり、本明細書で開示される実施形態は、熱、並びにいくつかの例では、圧迫成分及び伸長成分の一方または両方を含む力を加えることによって、ナノファイバーシートを圧縮する。図5は、実施形態における、熱及び力の組み合わせを使用して少なくとも1つのナノファイバーシートを圧縮する方法500を示す方法フローチャートである。図6A〜6C、並びに図7A及び7Bは、方法500を実行する例示的なシステムを示す。
方法500は、少なくとも1つのナノファイバーフォレストを設け(504)、少なくとも1つのナノファイバーフォレストを少なくとも1つのナノファイバーシートに引き出す(508)ことによって開始する。ナノファイバーフォレストは、例えば、図1〜4のコンテキストにおいて上記説明された技術と共に、その全体を参照することによって以下に組み込まれる、国際公開第WO2007/015710号公報において説明されたそれらの技術を使用して製造されることができ、引き出されることができる。1つよりも多いナノファイバーフォレストが設けられ(504)、1つよりも多いナノファイバーフォレストが1つよりも多いナノファイバーシートに引き出される(508)実施形態では、2つ以上のナノファイバーシートは、物理的に重なることができる(512)。重なったナノファイバーシートの概略図は、図7Bに示される。
方法500に従って加工されるナノファイバーシートの数に関わらず、熱、並びに圧迫成分及び伸長成分のうちの少なくとも1つを有する力を提供することによって、少なくとも1つのナノファイバーシートが圧縮される(516)。熱、並びに圧迫力及び伸長力のうちの少なくとも1つをナノファイバーシートに提供する例示的なシステムは、各々が以下で更に詳細に説明される、図6A、6B、6C、7A、及び7Bに記述される。
いくつかの実施形態では、圧縮(516)の間または後、溶媒または溶媒蒸気は、ナノファイバーシートに加えられることができる(520)。溶媒または溶媒蒸気を加えることは、ナノファイバーシートを更に圧縮することができ、または第2の材料をナノファイバーシート内に導入するために使用されることができる。例えば、ポリマー分子、不揮発性または低揮発性分子、グラフェンナノ粒子、及び他のナノ粒子は、溶媒または溶媒蒸気を媒剤として使用して、ナノファイバーシートの表面または内部に提供されることができる。
いくつかの実施形態では、圧縮されたナノファイバーシートは、ナノファイバー糸に紡がれることができる(524)。本開示のナノファイバーシートから生成されたナノファイバー糸の例では、糸の機械的及び電気的特性は、従来の溶媒のみの圧縮されたナノファイバーシートから生成された糸よりも改善される。
ナノファイバー糸またはナノファイバーシートであるかどうかに関わらず、圧縮された材料は、収集されることができ(528)、例えば、ボビンまたは糸巻きの周りに巻き付けられることができる。
[圧縮システム]
図6A、6B、6C、7A、及び7Bは、本開示の実施形態における、熱及び力を使用して少なくとも1つのナノファイバーシートを圧縮するシステムの様々な実施形態及びその態様を概略的に記述する。
図6Aは、実施形態における、熱及び力を使用して少なくとも1つのナノファイバーシートを圧縮する例示的なシステム600の側面図を示す。例示的なシステム600は、基材608上に配置されたナノファイバーフォレスト604、熱ロッド616A〜616C、ガイド構造620、及びボビン624を含む。
ナノファイバーフォレスト604は、図1〜4のコンテキストにおいて上記説明された方法に従って製造されることができる。基材608は、その上でナノファイバーフォレスト604が成長する成長基材または交換基材とすることができる。例えば、その全体を参照することによって以下に組み込まれる、米国特許第9,964,783号明細書において説明されるように、ナノファイバーフォレスト604は、成長基材とは異なる基材608に転移されることができる。転移されたナノファイバーフォレストは、フォレスト604をナノファイバーシートに引き出す前に、下層の基材608に対してナノファイバーの角度を再方位付けるように操作されることができる。
基材608のタイプに関わらず、ナノファイバーフォレスト604(または、フォレスト(複数可))は、ナノファイバーシート612に引き出される。ナノファイバーシート612の1つの表面は次いで、熱ロッド616Aの「最上部」表面と接触して置かれる。例示的なシステム600はまた、ナノファイバーシートがその下及びその上をそれぞれ通る第2の熱ロッド616B及び第3の熱ロッド616Cを含む。
熱ロッド(総称的に616)の数は、本開示の異なる実施形態において変わることができることを認識されよう。少なくとも2つの熱ロッド616を使用することは、ナノファイバーシート612の両側面を熱及び力にさらすことを可能にすることを認識されよう。しかしながら、例の中でも特に、ナノファイバーシート612がそれを通じて延ばされる別の最上部上で配列された1つである(すなわち、「ローリングミル」構成)隣接する熱ローラのペアなどの他のデバイスは、この目的を達成することができることを認識されよう。更に、熱ロッド616自体が加熱されなくてもよく、むしろ、ナノファイバーシートがロッド616上で及びロッド616に対して引き出されるにつれて、熱が外部源からナノファイバーシート612に加えられることができることを認識されよう。外部熱源の例は、強制温風源、IRヒータ、放射ヒータ、及びその他を含むが、それらに限定されない。
各々の熱ロッド616は、少なくとも2つの機能を実行することができる。第1の機能は、熱ロッド616と接触するナノファイバーシート612の一部に熱を提供することである。熱によって、個々のナノファイバーは、より真っすぐになることができ、シート内で隣接して配置されたナノファイバーの間のもつれの数(または、程度)が減少することができる。それらのうちの1つまたは両方は、シート612内で個々のナノファイバーの間の空間における低減及び個々のナノファイバーの間の整列における増大を可能にする。第2の機能は、ナノファイバーシート612上で力を提供し、それはまた、ナノファイバーの間の整列をより真っすぐにし、及び増大させることができ、よって、シートを全体的に圧縮する。それらの例では、示されるシステムを通じてナノファイバーシート612を引き出すことによって、力が供給される。すなわち、1つ以上の熱ロッド616に対してシートの方位を変更し、ロッド616をシート612が接触される表面として使用する(家庭のスチームアイロンのように)ことによって、引き出し力(例えば、ボビンによって供給される)は、伸長力及び圧迫力の両方を含むように転移されることができる。それらの力の相対的な大きさは、シート612が所与のロッド616上で引き出される角度に基づいて変化することができる。
整列を真っすぐにし、及び増大させることが熱もしくは力(または、その両方)によって生じるかどうかに関わらず、1つの結果は、ナノファイバーシート612が全体的に断面積及び体積において減少するにつれて、ナノファイバーシート612の単位体積ごとにナノファイバーの密度を増大させることである。増大された密度及び整列は、圧縮されたナノファイバーシート612の伸長の強さを増大させることができ、伸長の強さを増大させることができ、ナノファイバーシート612の導電性も増大させることができる。更に全体的に、本明細書で説明される圧縮方法及びシステムは、シート内の個々のナノファイバーが真っすぐになり、真っすぐになった(及び、もつれにおける低減)結果として相互により隣接して配置されることを理由に、シートのナノファイバーの間のファンデルワールス力の相互作用の強さの関数である特性を増大させる。
熱ロッド616は、100℃〜200℃、100℃〜500℃、100℃〜600℃、500℃〜600℃、50℃〜100℃、100℃〜200℃、200℃〜300℃、250℃〜300℃、150℃〜200℃、300℃〜600℃、400℃〜600℃、400℃〜500℃、400℃〜500℃の範囲のいずれかの内の表面温度を生じさせることができる電熱素子または他の熱源を含むことができる。熱ロッド616はまた、それらの間の接触の間に熱ロッド616とナノファイバーシート612との間の摩擦の係数を低減させるように、低表面エネルギーにより被膜されることができるが、熱的に安定した被膜(例えば、ポリテトラフルオロエチレン)により被膜されることができる。
いくつかの例では、熱ロッド616はまた、それを通じて溶媒または溶媒蒸気が通ってもよい、接触表面内で定められた1つ以上のポートを含むことができる。溶媒または溶媒蒸気(霧、トルエン、エタノール、メタノールなどであるかどうかに関わらず)は、ナノファイバーシート612を更に圧縮し、及び/又は個々のナノファイバーの間の整列を改善するために使用されることができる。いくつかの例では、溶媒または溶媒蒸気はまた、別の材料をナノファイバーシート612の表面または内部に提供するための溶剤として使用されることができる。例えば、ポリマー(例えば、接着剤)は、溶媒内で溶媒和されることができ、次いで、熱ロッド616の接触表面内で定められたポートを通じてナノファイバーシート612に加えられることができる。別の例では、コロイド粒子またはナノ粒子(例えば、銀ナノ粒子、グラフェンナノ粒子)は、溶媒内でのサスペンドし、及び溶媒または溶媒蒸気をナノファイバーシート612に加えるときにナノファイバーシート612の表面及び/又は内部に提供されることができる。
システム600はまた、熱ロッド616Cとボビン624との間に配置されたガイド構造620を含む。ガイド構造620は、ナノファイバーシートがボビン624上で一貫して、及び均一に巻き付けられるように、ボビン624に対してナノファイバーシート612を位置付けることを支援する。すなわち、ガイド構造620は、ボビン624上にナノファイバーシート612を巻き付けることを促進するために、ボビン624に対するナノファイバーシート612の方位付け及び整列を維持する。
ナノファイバーシート612は、ボビン624によって熱ロッド616上で引き出されることができる。ナノファイバーシート612の第1の端は、ボビン624に取り付けられる。ボビン624は次いで、ナノファイバーシートを熱ロッド616上で(及び、接触して)フォレスト604から引き出させる力をナノファイバーシート612に提供するような方向に回転する。ボビン624の回転は、電気モータ、ベアリング、及びそれらの組み合わせを含む、様々な機構のいずれかを使用して達成されることができる。最終的に、圧縮された材料(ナノファイバーシートまたはナノファイバーシートから紡がれたナノファイバー糸であるかどうかに関わらず)は、ボビン624によって収集される。
上記説明されたように、ナノファイバーフォレスト604からナノファイバーシート612を最終的に引き出す、ボビン624によって加えられる引き出し力は、適切に置かれた熱ロッド616と協働して、伸長成分及び圧迫成分の両方を有する力に変換されることができる。それらの成分は、ナノファイバーシート612内のナノファイバーの整列及びナノファイバーシート612自体の圧縮に貢献することができる。
ボビン624からの引き出し力を伸長成分及び圧迫成分を有する力に変換することは、熱ロッド616及び/または1つ以上のガイド構造620のうちの少なくとも1つを、ナノファイバーフォレスト604及びボビン624を含む基準面626からオフセットされた位置に置くことによって達成されることができる。ナノファイバーフォレスト604及びボビン624を含む基準面626からのこのオフセットによって、ナノファイバーシート612が少なくとも1つの熱ロッド616の周りで屈曲する。図6Bに示されるように、ナノファイバーシート612を熱ロッド616の周りで屈曲させまたは一致させることによって、ボビン624によってナノファイバーシート612に提供される引き出し力は、2つの成分、圧迫力成分(「垂直力成分」と同等に称される)及び伸長力成分(「水平力成分」と同等に称される)を有する。それらの力の両方は、ナノファイバーの整列及びナノファイバーシート612の圧縮を促進する。整列及び圧縮の程度は、力成分が熱と共にナノファイバーシート612に加わるときに増大することができる。別の例では、整列及び圧縮の程度は、力成分が熱及び溶媒または溶媒蒸気と共にナノファイバーシート612に加わるときに増大することができる。本明細書におけるいくつかの例では、圧迫力及び伸長力の1つまたは両方は、シート幅の0.1ニュートン(N)/cm〜シート幅の1N/cm、シート幅の0.1N/cm〜シート幅の2N/cm、シート幅の0.1N/cm〜シート幅の5N/cm、シート幅の0.1N/cm〜シート幅の10N/cm、及びシート幅の1N/cm〜シート幅の100N/cmの範囲のいずれかの内の値を有することができる。
図6Cは、システム600の代替的な構成630を示す。代替的な構成630では、熱ロッド616の配列は、システム600の配列とは異なる。示されるように、熱ロッド616Aは、ナノファイバーシート612が熱ロッド616Aの「底面」上で熱ロッド616Aと接触し、次いで熱ロッド616Bの「上面」上で接触するように配列される。これは、図6Aのコンテキストにおいて示され、及び上記説明された接触とは反対の接触の順序である。システム630はまた、熱ロッド616Cとボビン624との間に配置されたガイド構造620を含む。ガイド構造620は、ナノファイバーシートがボビン624上に一貫して及び均一に巻き付けられるように、ボビン624に対してナノファイバーシート612を位置付けることを支援する。すなわち、ガイド構造620は、ボビン624上でのナノファイバーシート612の巻き付けを促進するために、ボビン624に対するナノファイバーシート612の方位付け及び整列を維持する。
図6Cはまた、張力低減ローラ634を含む。この任意選択の張力低減ローラ634は、ボビン624の回転の方向とは反対の方向に回転することによって、ナノファイバーシート612の移動(図6Cにおける矢印によって示されるような)の方向とは反対の方向に回転する。この反対の回転は、ボビン624とガイド構造620との間のナノファイバーシートの位置においてボビン624によってナノファイバーシート612に及ぼされる力を低減させる。いくつかの実施形態では、張力低減ローラ634は、張力低減ローラ634が熱ロッド616に対して垂直に移動することができるように、弾性要素(例えば、ばね)に接続され、よって、ナノファイバーシート612に対する張力を更に制御する。
いくつかの実施形態では、熱ロッド616A〜616Cの各々におけるナノファイバーシート612に加えられる圧迫成分及び伸長成分の相対的な大きさは、熱ロッド616A〜616Cの各々を相互に、及び基準面626に対して置くことによって変わることができる。例えば、熱ロッド616Bを熱ロッド616Aの下に直接置くことは、熱ロッド616Aにおいてナノファイバーシート612によって経験される圧迫成分を増大させる。代わりに、熱ロッド616B及び熱ロッド616Aを相互に別個に水平に、及び基準面626のいずれかの側面に直に置くことは、圧迫成分に対するナノファイバーシート612によって経験される加えられる力の伸長成分を増大させる。熱ロッド616のそれらの構成及び他の構成は、圧縮されるときのナノファイバーシート612のマイクロ構造、並びに物理的及び電気的特性に作用することができる。いくつかの例では、熱ロッド616Bの角度(616A及び616Bの中心をつなぐ仮想線と、仮想線と基準面626との間の交差との間で測定された)は、5度〜90度、5度〜45度、45度〜90度、1度〜30度、30度〜60度、60度〜90度、45度〜160度、90度〜160度の範囲のいずれかの内にあることができる。全体的に、角度が増大するにつれて、力の圧迫成分も増大することを認識されよう。
図7Aは、複数のナノファイバーフォレストを単一のナノファイバーシートに圧縮するシステム700の側面図を示す。図7Bは、代替的な実施形態のシステム700の平面図を示す。図7A及び7Bを同時に参照することが、説明を促進する。
システム700は、熱ロッド616A〜616C、ガイド構造620、及びボビン624を含む、既に上記説明された要素の多くを含む。前に説明された要素に加え、システム700は、3つのナノファイバーフォレスト604A、604B、及び604Cを含み、その各々は、対応する基材608A、608B、及び608C上に配置される。ナノファイバーフォレスト604A、604B、及び604Cの各々は、対応する前駆体ナノファイバーシート612A、612B、及び612Cに引き出される。3つのナノファイバーシート612A、612B、及び612Cは、第1の熱ロッド616Aにおいて相互に整列される。熱ロッド616A(任意選択で、示される例では、熱ロッド616B及び616C)において、3つのナノファイバーシート612A、612B、及び612Cを加熱し、伸長力及び圧迫力を3つのナノファイバーシート612A、612B、及び612Cに加えるとき、整列された3つのナノファイバーシート612A〜612Cは、連続したマイクロ構造を有する単一の融合されたナノファイバーシート704に圧縮される。すなわち、単一の融合されたナノファイバーシート704のマイクロ構造は、前駆体ナノファイバーシート612A、612B、及び612Cに対応する断絶を包含せず、むしろ、単一の前駆体ナノファイバーシート612から製造された圧縮されたナノファイバーシートのそれに等しい構造、ナノファイバー整列、及びシート密度を有する。
図7Bに示される例示的なシナリオでは、ナノファイバーシートの幅は、引き出されたときの前駆体ナノファイバーシート612A〜612Cの幅と比較して、圧縮の間に減少する。より細い構成は、「ナノファイバーリボン」と称されることができる。この例では、熱ロッド616Cにおいて発生するナノファイバーリボンの形成に対応する幅における飛躍的な低減が示される。しかしながら、いくつかの例では、ナノファイバーリボンへの圧縮されたシート704の幅における低減は、説明の便宜のために図において強調される、図7Bに示される例よりも段階的である。いくつかの例では、ナノファイバーリボンが形成するポイントは、熱ロッド616Aと616Bとの間、616Bと616Cとの間、または616Cとボビン624との間にあることができる。ナノファイバーリボンがナノファイバーシートから形成するポイントは、因子の中でも特に、単一の融合されたシートに圧縮されたナノファイバーシートの数、引き出し力、力の伸長成分に対する力の圧迫成分の比率、ナノファイバーシート(複数可)を圧縮するために使用される熱ロッド(または、ロッド(複数))の温度、それらの組み合わせの関数とすることができる。リボンの形成の他の例は、図9A〜9Cのコンテキストにおいて示され、及び説明される。
いくつかのケースでは、ナノ粒子などの材料は、個々の前駆体シートが結合される前に単一の(複合体)ナノファイバーシートに追加されることができる。例えば、導電性ナノ粒子、グラフェン粒子、または溶媒は、前駆体シート612A、612B、及び/または612C上に、または前駆体シート612A、612B、及び/または612Cの間に堆積されることができる。単一の融合されたナノファイバーシート704に形成されるとき、添加剤が単一の複合体シートに組み込まれることができ、単一の複合体シートに均一にまたは不均一に配置されてもよい。
本開示の実施形態に従って複数のナノファイバーを整列させ、ナノファイバーシートを圧縮する効果は、図8に概略的に示される。構成804は、ナノファイバーの間のいずれかの圧縮または整列の前に、引き出されたときの状態にあるナノファイバーシートを示す。理解することができるように、個々のナノファイバーは、複数の異なる方向に適合している各々の個々のナノファイバーに部分的に起因してもつれている。
構成808は、本開示の実施形態に従って加工されたナノファイバーシートを示す。すなわち、熱、並びに圧迫成分及び伸長成分を有する力を使用して圧縮されたナノファイバーシートは、引き出されたときの状態にあるよりも真っすぐであり、共に近くに配置された個々のナノファイバーの適合によって特徴付けられるマイクロ構造を有する。これは、それらのより真っすぐであり、あまりもつれていないナノファイバーが、図8に示されるあまり真っすぐでなく、よりもつれているナノファイバーと比較して、ナノファイバーシート内で容積単位を占有していることを理由に、ナノファイバーシートの密度を増大させる効果を有する。
構成812は、本開示の実施形態に従って繰り返して圧縮されたナノファイバーシートを示す。示されるように、本明細書で説明される方法及びシステムの繰り返しの適用は、高度に整列され、最小限にもつれたナノファイバーのマイクロ構造を有するナノファイバーシートを生成し、結果として非常に密度が高いナノファイバーシートを生成する。812に示されるもののような、ナノファイバー整列及び密度を有するナノファイバーシートは、高度に整列された高密度のマイクロ構造の結果として、向上した機械的特性及び電気的特性を有するであろう。
図9A、9B、及び9Cは、実施形態における、3つの異なる加工条件に従ってナノファイバーフォレストから引き出されたナノファイバーシートの3つの平面図を示す。図9A、9B、及び9Cの平面図の各々は、基材900上のナノファイバーフォレスト902、それから引き出されたナノファイバーシート904、熱ロッド908A〜908C、ガイド構造912、及びボビン916を含む、前に説明された要素を含む。
図9A、9B、9Cは、上記説明されたように、加えられた熱及び力の結果として、圧縮されたナノファイバーシートが、自身をより細い、密度の高いナノファイバーリボンに再構成するポイント920A、920B、及び920Cをそれぞれ示す。上記示されたように、図7Bのコンテキストでは、ポイント920A〜920Cの位置は、因子の中でも特に、温度、引き出し力の大きさ、並びにナノファイバーシートに加えられる引き出し力の伸長成分及び圧迫成分の相対的な大きさのうちの1つ以上の関数とすることができる。図9Aに示されるように、ナノファイバーシートは、自身を第3の熱ロッド908Cとガイド構造912との間のナノファイバーリボンに再構成する。この位置(第3の熱ロッド908Cの後であり、ボビン916に隣接した)は、例外的に密度が高いナノファイバーリボンを生成し、例外的に密度が高いナノファイバーリボンは次いで、密度が高いナノファイバー糸に加工されることができることが実験的に発見されている。例では、図9Aに従って生成されるナノファイバーリボンは、約5度〜10度のナノファイバーの低減したねじれた角度によりナノファイバー糸にねじられることができ、15度またはそれよりも大きいねじれた角度により、糸と共にねじれた溶媒のみの圧縮されたフォレストと同一またはより良好な密度、伸長の強さ、及び導電性を有する。
[更なる考慮事項]
本開示の実施形態の上述の説明は、例示の目的のために提示されており、包括的であること、または開示した明確な形態に特許請求の範囲を限定することを意図しない。関連技術分野の当業者は、多くの修正及び変更が、上述の開示を考慮して可能であることを理解するであろう。
本明細書で使用する文言は、主に読みやすさ及び説明目的のために選択されており、それは、発明の内容を詳細に描写する、または限定するために選択されているとはいえない。本開示の範囲は、この詳細な説明によってではなく、むしろこれに基づく本明細書から生じる、任意の請求項によって限定されるものとする。したがって、実施形態の開示は、例示を目的としており、本発明の範囲を限定するものではなく、それは以下の特許請求の範囲に記載される。

Claims (20)

  1. 少なくとも1つのナノファイバーフォレストを少なくとも1つのナノファイバーシートに引き出すステップと、
    前記少なくとも1つのナノファイバーシートに、熱と、伸長成分及び圧迫成分を有する力とを提供するステップであって、前記提供された熱及び前記提供された力は、前記少なくとも1つのナノファイバーシート内でナノファイバーを整列させ、前記少なくとも1つのナノファイバーシートの密度を増大させるステップと、
    を含む、方法。
  2. 前記提供された熱、前記伸長成分、及び前記圧迫成分のうちの少なくとも1つが、前記ナノファイバーシートの個々のナノファイバーの間の平均間隔を低減させることによって、前記ナノファイバーシートの密度を増大させる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記提供された熱、前記伸長成分、及び前記圧迫成分のうちの少なくとも1つが、前記少なくとも1つのナノファイバーフォレストのナノファイバーの間のもつれの数を減少させる、請求項1に記載の方法。
  4. 前記少なくとも1つのナノファイバーシートが、第1の側面と、前記第1の側面とは反対の第2の側面とを有し、
    前記提供された熱、前記伸長成分、及び前記圧迫成分のうちの少なくとも1つが、前記第1の側面に提供され、次いで、前記第2の側面に提供される、請求項1に記載の方法。
  5. 前記少なくとも1つのナノファイバーシートが、第1の側面と、前記第1の側面とは反対の第2の側面とを有し、
    前記提供された熱、前記伸長成分、及び前記圧迫成分のうちの少なくとも1つが、前記第1の側面及び前記第2の側面に同時に提供される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記ナノファイバーシートが、前記熱及び力を提供するステップの間、溶媒に曝されない、請求項1に記載の方法。
  7. 前記熱及び前記力のうちの少なくとも1つを前記ナノファイバーシートに提供するのと同時に、溶媒蒸気を前記ナノファイバーシートに提供するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
  8. ナノ粒子を前記ナノファイバーシートに提供するステップを更に含み、前記ナノ粒子が、前記溶媒蒸気内でサスペンドされる、請求項7に記載の方法。
  9. コロイド粒子を前記ナノファイバーシートに提供するステップを更に含み、前記コロイド粒子が、前記溶媒蒸気内でサスペンドされる、請求項7に記載の方法。
  10. ポリマー分子を前記ナノファイバーシートに提供するステップを更に含み、前記ポリマー分子が、前記溶媒蒸気によって溶媒和される、請求項7に記載の方法。
  11. 前記少なくとも1つのナノファイバーフォレストを少なくとも1つのナノファイバーシートに引き出すステップが、複数のナノファイバーフォレストを、対応する複数の前駆体ナノファイバーシートに引き出すことを含む、請求項1に記載の方法。
  12. 前記複数の前駆体ナノファイバーシートが、連続したマイクロ構造を有する単一の融合されたナノファイバーシートに圧縮される、請求項11に記載の方法。
  13. 前記連続したマイクロ構造が、圧縮されると前記複数の前駆体ナノファイバーシートが相互に区別することができないマイクロ構造を含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記少なくとも1つのナノファイバーシートに提供される熱が、前記ナノファイバーシートの第1の表面を、100℃〜600℃の温度を有する表面に曝すことを含む、請求項1に記載の方法。
  15. 第1の熱ロッド、第2の熱ロッド、及び第3の熱ロッドであって、前記第1の熱ロッド、前記第2の熱ロッド、及び前記第3の熱ロッドが、基準面と同一平面上にない、第1の熱ロッド、第2の熱ロッド、及び第3の熱ロッドと、
    第1の方向に回転運動するように構成されたボビンと
    を備える、ナノファイバー加工システム。
  16. 前記基準面が、前記ボビンを含む平面とナノファイバーフォレスト基材とによって定められる、請求項15に記載のナノファイバー加工システム。
  17. 前記第1の熱ロッド、前記第2の熱ロッド、及び前記第3の熱ロッドのいずれも、相互に同一平面上にない、請求項15に記載のナノファイバー加工システム。
  18. 少なくとも1つの基材と、
    前記少なくとも1つの基材の各々の上に配置されたナノファイバーフォレストと
    を更に備える、請求項15に記載のナノファイバー加工システム。
  19. 前記第3の熱ロッドと前記ボビンとの間に配置された張力低減ローラを更に備え、前記張力低減ローラが、前記第1の方向とは反対である第2の方向に回転運動するように構成されている、請求項15に記載のナノファイバー加工システム。
  20. 前記ボビンと前記第3の熱ロッドとの間に配置されたガイド構造を更に備える、請求項15に記載のナノファイバー加工システム。
JP2019559110A 2017-06-20 2018-06-15 熱及び力を使用したナノファイバーシートの圧縮 Pending JP2020524224A (ja)

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