JP2020523762A - 自動車投光器 - Google Patents

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Abstract

光源(105)と、投影光学系(102,202)と、ホルダ(106,206)とを含む自動車投光器(101)であって、前記光源(105)は、前記ホルダ(106,206)に固定されており、かつ前記投影光学系(102,202)によって光を投影軸(104,204)の方向に照射するように構成されており、前記投影光学系(102,202)は、前記ホルダ(106,206)内に可動に配置されたフレーム(103,203)に固定されており、さらにレバー(107,207)が含まれており、該レバーは、投影軸(104,204)に対して横方向または垂直に延在する旋回軸線を形成する軸要素によってホルダ(106,206)と回転可能に接続されており、前記フレーム(103)は、前記ホルダ(106,206)と前記レバー(107,207)との間に作用を生ずるよう配置された少なくとも1つのノーズ(110,210)を有し、前記レバー(107,207)は、前記旋回軸線を中心にする回転運動の際に、前記少なくとも1つのノーズ(110,210)を押圧し、これにより前記フレーム(103,203)を前記ホルダ(106,206)内で前記投影軸(104,204)に沿ってスライドするように構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、光源、投影光学系、およびホルダを含む自動車投光器に関し、光源は、ホルダと接続されており、かつ投影光学系によって光が投影軸の方向に照射されるように構成されている。
さらに本発明は、少なくとも1つの本発明による自動車投光器を含む自動車に関する。
現在の投光器システムの開発の際には、可及的に高分解能で均質な光像を走行路に投影できるようにしたいという希望がますます前面に押し出されている。概念「走行路」は、ここでは簡単に描写するために使用される。なぜなら、これはもちろん、光像が実際に走行路上に存在するか、またはさらに延びているか否かという位置的状況に依存するからである。原則的に光像は、ここで使用される意味では、自動車照明技術に関連する当該規則に対応して、垂直面への投影に相当する。
この必要性に答えるために、とりわけ、可変に制御可能な反射器面が複数のマイクロミラーから形成されており、光源により形成される光放射を投光器の照射方向に反射する投光器が開発された。この種の照明装置は、自動車製造業において、その光機能が非常にフレキシブルであるので有利である。なぜなら、種々の照明領域に対して照明強度を個別に制御することができ、種々の光分布を備える任意の光機能を実現することができるからである。これは例えばロービーム光分布、右左折ビーム光分布、市街地ビーム光分布、高速道路ビーム光分布、コーナビーム光分布、ハイビーム光分布、または幻惑のないハイビームの形成である。
マイクロミラーアセンブリに関しては、いわゆるデジタルライトプロセッシング(DLP(登録商標))投影技術が使用され、ここでは画像が、デジタル画像を光ビームに重畳変調することにより形成される。ここでは、ピクセルとも称される可動のマイクロミラーの矩形アセンブリにより光ビームが部分領域に分解され、引き続きピクセルごとに投影路に入るように反射されるか、または投影路から出るように反射される。
電子構成素子がこの技術に対する基礎を形成し、この電子構成素子は、ミラーのマトリクスの形態の矩形アセンブルとその制御技術を含み、“デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)”と称される。
DMDマイクロシステムは、マトリクス状に配置されたマイクロミラーアクチュエータから形成された平面状光モジュレータ(空間光モジュレータ、SLM)である。すなわち傾動可能な反射性の平面からなり、例えば約16ΜM以下のエッジ長を有する。ミラー面は、静電界の作用によって可動であるように構成されている。各マイクロミラーの角度は個別に調整可能であり、通常は2つの安定最終状態を有し、これら安定状態の間を1秒間に5000回まで変化することができる。個々のマイクロミラーは、それぞれ例えばパルス幅変調(PWM)により制御することができ、これによりDMDアセンブリの主ビーム方向にマイクロミラーのさらなる状態を結像し、その時間的な平均反射率はDMDの2つの安定状態の間にある。ミラーの数は投影される画像の解像度に相当し、一ミラーは1つまたは複数のピクセルを表すことができる。最近では、メガピクセル領域の高解像度のDMDチップが入手可能である。調整可能な個別ミラーの基礎となる技術は、マイクロエレクトロメカニカルシステム(MEMS)技術である。
記載なし 記載なし
DMD技術は2つの安定したミラー状態を有しており、変調により2つの安定した状態の間で反射係数を調整することができるが、“アナログマイクロミラーデバイス”(AMD)技術は、個別ミラーを可変のミラー位置において調整することができ、これらのミラー位置はそこではそれぞれ安定状態にあるという特性を有する。
DLP(登録商標)技術での配置では、車両投光器の個別の構成群が高精度であることが重要である。すなわち、従来の車両投光器における要求をはるかに超える非常に小さな公差で取り付けられていることが重要である。個々の構成群、例えば光源、反射器または投影レンズは、互いに非常に高精度に位置決め、あるいは調整されなければならず、これは例えば、フォーカスに関する不鮮明さ、誤った結像、所要の光の値を下回ること、およびハイビームを阻止するためである。このことは、従来技術の車両投光器においては、現在のところ不要である。
さらに構成群のための調節装置は、光学的構成要素の調節接続部にミラーを有する。このことは、投光器の光学的特性を不利に損ない得る。
本発明の課題は、前記欠点を克服し、あるいは従来技術で可能であるよりも必要性をより良く満たすことである。加えて、構成部材公差および取付公差を補償し、光学的要素を高精度に調整することができる可能性を創出することが望まれる。
本発明の課題は、冒頭に述べた形式の自動車投光器によって、投影光学系が、ホルダ内に可動に配置されたフレームに固定されており、さらにレバーが含まれており、該レバーは、投影軸に対して横方向に、好ましくは垂直に延在する旋回軸線を形成する軸要素によって前記ホルダと回転可能に接続されており、前記フレームは少なくとも1つのノーズを有し、該ノーズは、前記ホルダと前記レバーとの間に作用を生ずるよう置かれており、前記レバーは、前記旋回軸線を中心に回転運動する際に、前記少なくとも1つのノーズを押圧し、それによって前記フレームを前記ホルダ内で投影軸に沿ってスライドするように構成されている、ことにより解決される。
本発明による構成によって、少なくとも1つの投影光学系の位置を、少なくとも1つのレバーによって非常に微細に調整できることが達成される。梃子の原理にしたがい、小さな力で操作することのできるレバーの力アームの大きな経路を、負荷アームの比較的小さな経路に伝達することができ、この負荷アームは、比較的に大きな力で投影光学系の位置をスライドすることができる。
少なくとも1つのホルダと共に、少なくとも1つの投影光学系のスライド可能な支承を行うフレームの好ましい構成により、本発明の解決策が車両投光器における構成群、例えば光源、反射器またはレンズの高精度の調整または調節を可能にすることを達成することができる。
さらに車両投光器の本発明による構成によって、非常に小型の構造が可能である。
さらに本発明は、組み立ての際に大きな利点を有する。なぜなら互いに調整できるようにするために、自動車投光器を、構成群の調節のために個別部材に分解する必要がなく、あるいは構成群を順番に組み立てる必要がないからである。完全に組み立てた後に、アセンブリ全体を調節することができる。調節の程度は、投光器の生じた光像において観察することができる。
本発明のさらなる一構成では、少なくとも1つのノーズとホルダとの間に、少なくとも1つの柔軟な可撓性のばね要素が配置されている。柔軟なばね要素によって、予付勢を調節接続部に及ぼすことができ、これにより調節接続部の遊びのない調整が可能になる。さらにこれにより、任意の位置において固定することのできる接続が行われる。これによって組付け状況を、個別に非常に正確に考慮することができる。これらの組付け状況は、個々の構成群の幾何形状または組み立てにおける公差によって引き起こされることがあり、低減あるいは可及的に補償することが望ましい。車両における投光器の組付け状況も、これによって考慮することができる。
ホルダとレバーとの間に、さらに少なくとも1つの接続要素、好ましくはネジが配置されており、この接続要素が、ホルダとレバーとを互いに接続するように構成されていると特に有利である。これによって、接続が微細に調節可能であることを達成することができる。
光源が、少なくとも1つの半導体光源、とりわけLEDまたはレーザダイオードを含むと有利である。これにより、投光器の特に小型の構造を達成することができる。この理由からさらに、投影光学系が少なくとも1つの光学レンズを含み、かつ光源と投影光学系との間に制御可能な反射器、とりわけDMDが配置されていると有利である。とりわけ制御可能な反射器では、光学的アセンブリ全体への精度要求が非常に高く、したがって本発明の構成体は、非常に有利には、DMD、すなわち制御可能な反射器と共に、DLP(登録商標)技術に適用することができる。
ホルダが、投影軸に対して平行に配置された案内部(スリット状溝)を含み、この案内部が、フレームの少なくとも1つのノーズを受け入れ、フレームの少なくとも1つのノーズをホルダの案内方向に沿って案内すると特に有利である。この案内部は、投影光学系の配向配置を、調節の際に改善する。
金具の形状を適切に選択することにより、均等で対称の力伝達が可能になる。
本発明の有利な一実施形態では、レバーはU字形に成形されており、2つの端部を有する。U字形のレバーの2つの端部には、軸要素を受け入れるためにそれぞれ1つの開口部が配置されており、この開口部を通ってレバーの旋回軸線が延在し、U字形のレバーにはさらに1つの開口部が、接続要素、好ましくは調節ネジを受け入れるために設けられており、この接続要素によってレバーはホルダと接続可能である。接続要素(複数)をそれぞれ受け入れるための複数の開口部も可能である。レバーの2つの端部の間には、レバー中央部が配置されている。
U字形のレバーは、ホルダとフレームが投影光学系と共に、大きな経路にわたって調整可能かつ調節可能である場合に特に有利である。それを支援するために案内部を使用することができる。したがってU字形のレバーが特に良く適する。なぜならレバーは、大きな調節範囲を達成するために、それによって大きなレバー長を有することができるからであり、レバーは、これがホルダとフレームの構成体を把持し、その際に光の光線路と交差しないようにすることにより簡単に実現することができるからである。
本発明のさらなる有利な、代わりの一実施形態では、レバーがリング状に成形されており、少なくとも1つの開口部を、少なくとも1つの軸要素を受け入れるため有する。この開口部を通って旋回軸線が延在し、開口部は、リング状のレバーの平均直径に関して接線方向に配されかつリング状のレバーを貫通して延在する。さらにリング状のレバーには、接続要素、好ましくは調節ネジを受け入れるための開口部が設けられており、この接続要素によりレバーはホルダと接続可能である。好ましくはリング状のレバーは、少なくとも1つの当接部を有し、この当接部は、それに少なくとも1つのノーズが押圧されるように構成されており、フレームは、少なくとも1つのノーズと共に1つの共通の構成部材を形成する。
リング状のレバーは、少なく1つのホルダとフレームが投影光学系と共に、小さな経路にわたって調整可能かつ調節可能である場合に特に有利である。
さらに組み立てを簡単にするために、リング状のレバーがノーズと共に1つの共通の構成部材を形成すると有利である。
さらに、光軸を有する付加的光学系が含まれており、この付加的光学系はホルダに固定されており、好ましくは付加的光学系の光軸は、投影軸に同軸に配置されていると有利である。
本発明のさらなる一構成では、自動車投光器は、2つの投影軸と、好ましくは2つの投影光学系を受け入れるための2つのホルダとを備える2つの投影光学系を含む。これにより、投影光学系の光学的パラメータが、非常にフレキシブルに調節可能であることを達成できる。このことは、2つの投影光学系の一方がケーシング内に配置されており、2つの投影光学系の他方がケーシング外に配置されている場合に特に有利である。これによって、取り付けの際に進行具合に応じて、工程ごとに調節することができる。そして、ケーシングの外に配置された第2の投影光学系は、車両への組付けの際に状況に適合することができ、一方、第1の投影光学系はそれ以上調節されない。
本発明のさらなる一構成では、さらなる投影光学系を、ホルダに固定された付加的光学系の形で設けることができる。付加的光学系を投影光学系を基準にして調節することによって、1つまたは複数の投影光学系および付加的光学系により形成される光学系全体の光学的パラメータを特に簡単に調整することができる。
ここでは、2つの投影光学系が同心にまたは平行に延在していると、光学的パラメータのフレキシブルな調節および調整に対して有利である。
光学的要素の配置に関する本発明のさらなる一構成では、2つの投影光学系の2つの投影軸が互いに角度を有し、この角度が、好ましくは自動車投光器の組付け状態において水平平面内にだけ置かれており、好ましくは0゜から10゜の間であると有利である。
本発明のさらなる一構成では、少なくとも1つの本発明の自動車投光器を含む自動車が設けられている。これにより、本発明の自動車投光器を、特に簡単に自動車における組付け状況および位置に適合し調節できることが達成される。
本発明およびその利点を、以下、添付図面に示された非制限的実施例に基づき詳細に説明する。
本発明の一自動車投光器の一実施形態を示す斜視図である。 図1の自動車投光器の分解図である。 図1および図2の自動車投光器の第1の調節アセンブリの斜視図である。 図3のアセンブリを前方から見た図である。 図1の自動車投光器の構成要素の一アセンブリの斜視図である。 図3のアセンブリのさらなる図である。 図3のアセンブリの第1の調節位置の図である。 図3のアセンブリの第2の調節位置の図である。 図3のアセンブリの分解図である。 図1および図2の自動車投光器の第2の調節アセンブリの斜視図である。 図9のアセンブリのさらなる図である。 図9のアセンブリの分解図である。
図1から図11を参照して、本発明の一実施例を詳細に説明する。とりわけ一投光器(ヘッドライト)において本発明にとって重要な部品が示されているが、ヘッドライトは図示しない多数の他の部品を含み、これらの部品は、とりわけ自家用車または自動二輪車のような自動車において意味のある使用を可能にすることは明かである。したがって分かり易くするために、例えば構成部材用の冷却装置、制御電子回路、またはさらなる光学的要素は図示されていない。
車両での組付け位置は、以下に記載の本発明の一ヘッドライトに関して個別の図面に示されていない。なぜなら本発明のヘッドライトの組付け位置は、公知の従来技術とは異ならないからである。本発明のヘッドライトにより得られる、車両での組付けの際の調節可能性は、図1から11の実施例の記載から得られる。
図1と2には、自動車ヘッドライト101が示されており、光源105と、第1の投影光学系102および第2の投影光学系202と、第1のホルダ106および第2のホルダ206とを含み、光源105はホルダ106および206と機械的に堅固に接続されている。さらに光源105は、投影光学系102と202によって、第1の投影軸104、あるいは第2の投影軸204の方向に照射するよう構成されている。ここで投影軸104と204との間には角度304が存在する。角度304は、この例では水平平面に置かれており、車両におけるヘッドライトの組付け位置から発して、構成に応じて0°から10゜の間である。しかし他の実施例に対しては、2つの軸が同心に置かれていること、または角度304を任意に配向された空間平面内に設けることも有意義であり得る。光源105と投影光学系102および202との間には、マイクロミラーアセンブリ、例えばDLP(登録商標)あるいはDMDの形の電子的に制御可能な反射器113が設けられており、この反射器は、光源105から放射された光を、制御に応じて投影軸104ないし204の方向に反射することができる。光が投影軸104の方向に反射されないように制御される、制御可能な反射器113のマイクロミラー(複数)は、光を選択的に(光)吸収器114の方向に反射することができる。
本発明のこの実施例では、2つの投影軸104,204を備える2つの投影光学系102と202が使用され、2つの投影軸104,204は同軸に延在する。さらに、2つの投影光学系102,202を受け入れるためのホルダ106,206のようなさらなる構成要素が、種々の実施形態において二重に含まれている。しかし1つの自動車ヘッドライトにおいて、例えばより小型に、またはより安価に構造を実現するために1つの投影光学系だけを使用することもできる。図示の実施形態は、投影光学系あるいは2つの投影光学系により形成された投影光学系全体の光学的パラメータを特にフレキシブルに調整できることを特徴とする。車両への組付けの際に2つの自動車ヘッドライト101を使用できることが明らかである。
光源105は冷却体と接続されており、光源105により形成された損失熱を放出する。光源105は、1つまたは複数の発光構成部材、例えば半導体光源、とりわけLEDまたはレーザダイオードと、1つまたは複数の光学レンズあるいは絞りを含む一次光学系とを含むことができる。第1の波長領域から第2の波長領域に光変換するための手段、例えば変換蛍光体を含むこともできる。
制御可能な反射器113は、ここでは導体路基板上に取り付けられており、この導体路基板は、さらなる電子構成部材を、制御可能な反射器113または機械的要素の制御のために含むことができる。
投影光学系102と202は、それぞれ少なくとも1つの光学レンズを含む。もちろん、複数のレンズアセンブリからなるレンズシステム、または付加的に絞りを含むレンズシステムも、投影光学系102と202を形成することができる。
第1の投影光学系120は、ホルダ106内に可動に配置されたフレーム103に固定されている。さらにレバー107が含まれている。フレーム103は、ここでは2つのノーズ110を有し、これらノーズは(第1)ホルダ106とレバー107との間に配置されている。
第2の投影光学系202は、(第2)ホルダ206内に可動に配置されたフレーム203に固定されている。さらに、2つの押圧要素211を備えるレバー207が含まれている。フレーム203は、ここではノーズ210を有し、これらノーズは(第2)ホルダ206と、レバー207の押圧要素211との間に配置されている。ノーズ210と(第2)ホルダ206との間には、それぞれ1つの柔軟で弾性を有する弾性要素(ないしばね要素)209が配置されている。フレーム203は、接続要素212によってホルダ206に固定される。
図3は、第1の投影光学系102を調整するための要素を備える自動車ヘッドライト101の一部分を示し、第1の投影光学系はフレーム103に固定されており、フレームはホルダ106内に可動に配置されている。さらにレバー107が含まれており、このレバーは、投影軸104に対して横方向または垂直に延在する旋回軸線108を形成する軸要素115によってホルダ106と回転可能に接続されている。フレーム103は2つのノーズ110(1つのノーズだけが図に示されている)を有し、これらのノーズはホルダ106とレバー107との間に作用が生ずるよう配置されている(即ち、レバー107に接して、ホルダ106の案内部111内に配されている)。ノーズ110は、フレーム103の一部である。レバー107は、旋回軸線108を中心にする回転運動の際に、2つのノーズ110を押圧し、それによりフレーム103をホルダ106内で投影軸104に沿ってスライドするように構成されている。
ホルダ106とレバー107との間には、さらに接続要素112が配置されており、この接続要素は、ホルダ106とレバー107を互いに接続するように構成されている。接続要素112は、好ましくはネジであり、このネジにより締め付けることによってフレームをホルダに配向して配置することができ、投影光学系102を投影軸104に沿ってスライドし、これにより光学的に調節することができる。
ホルダ106は、投影軸104に対して平行に配置された案内部(スリット状溝)111を有し、この案内部は、フレーム103のノーズ110を受け入れ、フレーム103のノーズ110を、ホルダ106の案内部111に沿って案内(スライド)するように構成されている。
ノーズ110とホルダ106との間には、柔軟で弾性のばね要素109が配置されており、このばね要素に対してノーズ110は、レバー107によって力が作用する際に押圧することができる。
レバー107はU字形に成形されており、2つの端部を有する。U字形のレバー107の2つの端部には、それぞれ1つの開口部が配置されており、この開口部内に軸要素115を装着することができ、かつレバー107の旋回軸線108が延在する。さらにU字形のレバー107には、接続要素112、好ましくは調節ネジを受け入れるための開口部が設けられており、この接続要素によりレバー107はホルダ106と接続可能である。
図4は、ヘッドライト101の投影光学系102を前方から見た図であり、この投影光学系は、ホルダ106内に配置されたフレーム103に固定されている。レバー107とその旋回軸線108が示されている。
図5は、レバー107とその旋回軸線108を備えるホルダ106を示す。ホルダ107の要素によって形成されている案内部(スリット状溝)111が示されている。各ノーズ110が対応する案内部111内に配置されることが明らかである。
図6は、図3のアセンブリを下方から見た斜視図に示す。図3の構成に加えて調節間隔150が示されており、この調節間隔により投影光学系102をホルダに対して調節することができる。調節は、投影光学系102を投影軸104に沿ってスライドすることによって行われ、ノーズ110がそれぞれの案内部111内でスライドされる。
図7Aと7Bには、ヘッドライト101のアセンブリの調節が図示されており、この調節では投影光学系102のスライドが示されている。U字形のレバー107は2つの端部を有し、これらの端部にはそれぞれ開口部が配置されており、開口部を通って旋回軸線108が延在し、旋回軸線を中心にレバー107は旋回可能である。レバーの2つの端部の間にはレバー中央部があり、このレバー中央部に接続要素112を受け入れるためのさらなる開口部が配置されている。
図7Aには、ヘッドライト101のアセンブリの第1の調節位置が示されており、この第1の調節位置においてU字形のレバー107のレバー中央部は、ホルダ106に近接して位置する。その際に、案内部111内に投影軸104に沿って置かれたノーズ110が弾性要素(ないしばね要素)109を押圧する。ノーズ110と接続されたフレーム103は、ホルダ106までの第1の調節間隔150を有している。
図7Bは、ヘッドライト101のアセンブリの第2の調節位置を示す。この第2の調節位置では、U字形のレバー107のレバー中央部が、第1の調節位置におけるよりも、ホルダ106から比較的に大きな間隔、すなわち第2の調節間隔151を有している。
図8は、第1の投影光学系101のためのヘッドライト101のアセンブリを分解図に示す。投影光学系102、フレーム103、ノーズ110および投影軸104が示されている。さらにホルダ106、レバー107、2つの軸要素(短軸)115、旋回軸線108、並びに弾性要素109と案内部(スリット状溝)111が図示されている。
図9は、ヘッドライト101の2つの投影光学系202を示す。
投影光学系202は、ホルダ206内に可動に配置されたフレーム203に固定されている。さらに2つの押圧要素211を備えるレバー207が含まれており、このレバーは、投影軸204に対して横方向または垂直に延在する旋回軸線208を形成する軸要素215によってホルダ206と回転可能に接続されている。フレーム203は、2つのノーズ210を有し、これらノーズはホルダ206とレバー207との間に配置されている。ノーズ210は、フレーム203の一部である。レバー207は、旋回軸線208を中心にする回転運動の際に、押圧要素211によりノーズ210を押圧し、それによりフレーム203をホルダ206内で投影軸204に沿ってスライドするように構成されている。この実施形態では、レバー207と押圧要素211が1つの共通の構成部材を形成し、したがってレバー207は、作用する力をノーズ210に直接伝達することができる。ノーズ210とホルダ206との間には、それぞれ柔軟で弾性を有する弾性要素209が配置されている。レバー207は、接続要素212を介してホルダ206と調節可能に接続される。
レバー207はリング状に成形されており、軸要素215を受け入れるための開口部を有する。この開口部を通って旋回軸線208が延在しており、開口部は、リング状のレバー207の平均直径(のなす円)に関して接線方向に配されかつこのリング状レバーを貫通して延在する。旋回軸線208が通って延在する領域に対向する領域にはレバー中央部がある。リング状のレバー207には、好ましくはレバー中央部には、接続要素212、好ましくは調節ネジを受け入れるための開口部が設けられており、この調節ネジによってレバー207はホルダ206と調節可能に接続可能であり、リング状のレバー207は押圧要素211と共に1つの共通の構成部材を形成する。ホルダ206内には、ネジの形の接続要素212を受け入れるためにネジ山が設けられている。
図10には、ヘッドライト101の投影光学系22が、その投影軸204と共にさらなる斜視図に示されている。この投影光学系は、ホルダ206内に配置されたフレーム203に固定されている。レバー207とその旋回軸線208および押圧要素211、並びにフレーム203の2つのノーズ210が示されている。
ホルダ206とレバー207との間には更に接続要素212が配置されており、この接続要素は、ホルダ206とレバー207とを互いに調節可能に、あるいは堅固に接続するよう構成されている。
図11は、図10のアセンブリを分解図にて示す。とりわけ軸要素215と弾性要素209が示されている。
さらに、光軸を有する付加的光学系302が示されており、この付加的光学系302は、ホルダ206に配置され固定されている。好ましくは、付加的光学系302の光軸は、投影軸204と同心に置かれている。投影光学系202を付加的光学系302を基準にして調節することにより、投影光学系102と202および付加的光学系302により形成された光学系全体の光学的パラメータを非常に簡単かつ柔軟に調整できることが達成される。
101 自動車投光器(ヘッドライト)
102,202 投影光学系
103,203 フレーム
104,204 投影軸
105 光源
106,206 ホルダ
107,207 レバー
108,208 旋回軸線
109,209 弾性要素(ばね要素)
110,210 ノーズ
111 案内部
211 押圧要素
112,212 接続要素
113 反射器
114 吸収器
115,215 軸要素(短軸)
150,151 調節間隔
302 付加的光学系
304 角度
本発明は、光源、投影光学系、およびホルダを含む自動車投光器に関し、光源は、ホルダと接続されており、かつ投影光学系によって光が投影軸の方向に照射されるように構成されている。
さらに本発明は、少なくとも1つの本発明による自動車投光器を含む自動車に関する。
現在の投光器システムの開発の際には、可及的に高分解能で均質な光像を走行路に投影できるようにしたいという希望がますます前面に押し出されている。概念「走行路」は、ここでは簡単に描写するために使用される。なぜなら、これはもちろん、光像が実際に走行路上に存在するか、またはさらに延びているか否かという位置的状況に依存するからである。原則的に光像は、ここで使用される意味では、自動車照明技術に関連する当該規則に対応して、垂直面への投影に相当する。
この必要性に答えるために、とりわけ、可変に制御可能な反射器面が複数のマイクロミラーから形成されており、光源により形成される光放射を投光器の照射方向に反射する投光器が開発された。この種の照明装置は、自動車製造業において、その光機能が非常にフレキシブルであるので有利である。なぜなら、種々の照明領域に対して照明強度を個別に制御することができ、種々の光分布を備える任意の光機能を実現することができるからである。これは例えばロービーム光分布、右左折ビーム光分布、市街地ビーム光分布、高速道路ビーム光分布、コーナビーム光分布、ハイビーム光分布、または幻惑のないハイビームの形成である。
マイクロミラーアセンブリに関しては、いわゆるデジタルライトプロセッシング(DLP(登録商標))投影技術が使用され、ここでは画像が、デジタル画像を光ビームに重畳変調することにより形成される。ここでは、ピクセルとも称される可動のマイクロミラーの矩形アセンブリにより光ビームが部分領域に分解され、引き続きピクセルごとに投影路に入るように反射されるか、または投影路から出るように反射される。
電子構成素子がこの技術に対する基礎を形成し、この電子構成素子は、ミラーのマトリクスの形態の矩形アセンブルとその制御技術を含み、“デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)”と称される。
DMDマイクロシステムは、マトリクス状に配置されたマイクロミラーアクチュエータから形成された平面状光モジュレータ(空間光モジュレータ、SLM)である。すなわち傾動可能な反射性の平面からなり、例えば約16ΜM以下のエッジ長を有する。ミラー面は、静電界の作用によって可動であるように構成されている。各マイクロミラーの角度は個別に調整可能であり、通常は2つの安定最終状態を有し、これら安定状態の間を1秒間に5000回まで変化することができる。個々のマイクロミラーは、それぞれ例えばパルス幅変調(PWM)により制御することができ、これによりDMDアセンブリの主ビーム方向にマイクロミラーのさらなる状態を結像し、その時間的な平均反射率はDMDの2つの安定状態の間にある。ミラーの数は投影される画像の解像度に相当し、一ミラーは1つまたは複数のピクセルを表すことができる。最近では、メガピクセル領域の高解像度のDMDチップが入手可能である。調整可能な個別ミラーの基礎となる技術は、マイクロエレクトロメカニカルシステム(MEMS)技術である。
US2004/202008A1 US1502684A
DMD技術は2つの安定したミラー状態を有しており、変調により2つの安定した状態の間で反射係数を調整することができるが、“アナログマイクロミラーデバイス”(AMD)技術は、個別ミラーを可変のミラー位置において調整することができ、これらのミラー位置はそこではそれぞれ安定状態にあるという特性を有する。
DLP(登録商標)技術での配置では、車両投光器の個別の構成群が高精度であることが重要である。すなわち、従来の車両投光器における要求をはるかに超える非常に小さな公差で取り付けられていることが重要である。個々の構成群、例えば光源、反射器または投影レンズは、互いに非常に高精度に位置決め、あるいは調整されなければならず、これは例えば、フォーカスに関する不鮮明さ、誤った結像、所要の光の値を下回ること、およびハイビームを阻止するためである。このことは、従来技術の車両投光器においては、現在のところ不要である。
さらに構成群のための調節装置は、光学的構成要素の調節接続部にミラーを有する。このことは、投光器の光学的特性を不利に損ない得る。
本発明の課題は、前記欠点を克服し、あるいは従来技術で可能であるよりも必要性をより良く満たすことである。加えて、構成部材公差および取付公差を補償し、光学的要素を高精度に調整することができる可能性を創出することが望まれる。
本発明の一視点において、前記課題は、冒頭に述べた形式の自動車投光器によって、投影光学系が、ホルダ内に可動に配置されたフレームに固定されており、さらにレバーが含まれており、該レバーは、投影軸に対して横方向に、好ましくは垂直に延在する旋回軸線を形成する軸要素によって前記ホルダと回転可能に接続されており、前記フレームは少なくとも1つのノーズを有し、該ノーズは、前記ホルダと前記レバーとの間に作用を生ずるよう置かれており、前記レバーは、前記旋回軸線を中心に回転運動する際に、前記少なくとも1つのノーズを押圧し、それによって前記フレームを前記ホルダ内で投影軸に沿ってスライドするように構成されている、ことにより解決される。(形態1)
本発明の第2の視点において、形態1に記載の自動車投光器を少なくとも1つ含む自動車が提供される。
なお、特許請求の範囲に付記した図面参照符号は専ら発明の理解を助けるためのものに過ぎず、本発明を図示の態様に限定することは意図していない。
本発明による構成によって、少なくとも1つの投影光学系の位置を、少なくとも1つのレバーによって非常に微細に調整できることが達成される。梃子の原理にしたがい、小さな力で操作することのできるレバーの力アームの大きな経路を、負荷アームの比較的小さな経路に伝達することができ、この負荷アームは、比較的に大きな力で投影光学系の位置をスライドすることができる。
少なくとも1つのホルダと共に、少なくとも1つの投影光学系のスライド可能な支承を行うフレームの好ましい構成により、本発明の解決策が車両投光器における構成群、例えば光源、反射器またはレンズの高精度の調整または調節を可能にすることを達成することができる。
さらに車両投光器の本発明による構成によって、非常に小型の構造が可能である。
さらに本発明は、組み立ての際に大きな利点を有する。なぜなら互いに調整できるようにするために、自動車投光器を、構成群の調節のために個別部材に分解する必要がなく、あるいは構成群を順番に組み立てる必要がないからである。完全に組み立てた後に、アセンブリ全体を調節することができる。調節の程度は、投光器の生じた光像において観察することができる。
本発明のさらなる一構成では、少なくとも1つのノーズとホルダとの間に、少なくとも1つの柔軟な可撓性のばね要素が配置されている。柔軟なばね要素によって、予付勢を調節接続部に及ぼすことができ、これにより調節接続部の遊びのない調整が可能になる。さらにこれにより、任意の位置において固定することのできる接続が行われる。これによって組付け状況を、個別に非常に正確に考慮することができる。これらの組付け状況は、個々の構成群の幾何形状または組み立てにおける公差によって引き起こされることがあり、低減あるいは可及的に補償することが望ましい。車両における投光器の組付け状況も、これによって考慮することができる。
ホルダとレバーとの間に、さらに少なくとも1つの接続要素、好ましくはネジが配置されており、この接続要素が、ホルダとレバーとを互いに接続するように構成されていると特に有利である。これによって、接続が微細に調節可能であることを達成することができる。
光源が、少なくとも1つの半導体光源、とりわけLEDまたはレーザダイオードを含むと有利である。これにより、投光器の特に小型の構造を達成することができる。この理由からさらに、投影光学系が少なくとも1つの光学レンズを含み、かつ光源と投影光学系との間に制御可能な反射器、とりわけDMDが配置されていると有利である。とりわけ制御可能な反射器では、光学的アセンブリ全体への精度要求が非常に高く、したがって本発明の構成体は、非常に有利には、DMD、すなわち制御可能な反射器と共に、DLP(登録商標)技術に適用することができる。
ホルダが、投影軸に対して平行に配置された案内部(スリット状溝)を含み、この案内部が、フレームの少なくとも1つのノーズを受け入れ、フレームの少なくとも1つのノーズをホルダの案内方向に沿って案内すると特に有利である。この案内部は、投影光学系の配向配置を、調節の際に改善する。
金具の形状を適切に選択することにより、均等で対称の力伝達が可能になる。
本発明の有利な一実施形態では、レバーはU字形に成形されており、2つの端部を有する。U字形のレバーの2つの端部には、軸要素を受け入れるためにそれぞれ1つの開口部が配置されており、この開口部を通ってレバーの旋回軸線が延在し、U字形のレバーにはさらに1つの開口部が、接続要素、好ましくは調節ネジを受け入れるために設けられており、この接続要素によってレバーはホルダと接続可能である。接続要素(複数)をそれぞれ受け入れるための複数の開口部も可能である。レバーの2つの端部の間には、レバー中央部が配置されている。
U字形のレバーは、ホルダとフレームが投影光学系と共に、大きな経路にわたって調整可能かつ調節可能である場合に特に有利である。それを支援するために案内部を使用することができる。したがってU字形のレバーが特に良く適する。なぜならレバーは、大きな調節範囲を達成するために、それによって大きなレバー長を有することができるからであり、レバーは、これがホルダとフレームの構成体を把持し、その際に光の光線路と交差しないようにすることにより簡単に実現することができるからである。
本発明のさらなる有利な、代わりの一実施形態では、レバーがリング状に成形されており、少なくとも1つの開口部を、少なくとも1つの軸要素を受け入れるため有する。この開口部を通って旋回軸線が延在し、開口部は、リング状のレバーの平均直径に関して接線方向に配されかつリング状のレバーを貫通して延在する。さらにリング状のレバーには、接続要素、好ましくは調節ネジを受け入れるための開口部が設けられており、この接続要素によりレバーはホルダと接続可能である。好ましくはリング状のレバーは、少なくとも1つの当接部を有し、この当接部は、それに少なくとも1つのノーズが押圧されるように構成されており、フレームは、少なくとも1つのノーズと共に1つの共通の構成部材を形成する。
リング状のレバーは、少なく1つのホルダとフレームが投影光学系と共に、小さな経路にわたって調整可能かつ調節可能である場合に特に有利である。
さらに組み立てを簡単にするために、リング状のレバーがノーズと共に1つの共通の構成部材を形成すると有利である。
さらに、光軸を有する付加的光学系が含まれており、この付加的光学系はホルダに固定されており、好ましくは付加的光学系の光軸は、投影軸に同軸に配置されていると有利である。
本発明のさらなる一構成では、自動車投光器は、2つの投影軸と、好ましくは2つの投影光学系を受け入れるための2つのホルダとを備える2つの投影光学系を含む。これにより、投影光学系の光学的パラメータが、非常にフレキシブルに調節可能であることを達成できる。このことは、2つの投影光学系の一方がケーシング内に配置されており、2つの投影光学系の他方がケーシング外に配置されている場合に特に有利である。これによって、取り付けの際に進行具合に応じて、工程ごとに調節することができる。そして、ケーシングの外に配置された第2の投影光学系は、車両への組付けの際に状況に適合することができ、一方、第1の投影光学系はそれ以上調節されない。
本発明のさらなる一構成では、さらなる投影光学系を、ホルダに固定された付加的光学系の形で設けることができる。付加的光学系を投影光学系を基準にして調節することによって、1つまたは複数の投影光学系および付加的光学系により形成される光学系全体の光学的パラメータを特に簡単に調整することができる。
ここでは、2つの投影光学系が同心にまたは平行に延在していると、光学的パラメータのフレキシブルな調節および調整に対して有利である。
光学的要素の配置に関する本発明のさらなる一構成では、2つの投影光学系の2つの投影軸が互いに角度を有し、この角度が、好ましくは自動車投光器の組付け状態において水平平面内にだけ置かれており、好ましくは0゜から10゜の間であると有利である。
本発明のさらなる一構成では、少なくとも1つの本発明の自動車投光器を含む自動車が設けられている。これにより、本発明の自動車投光器を、特に簡単に自動車における組付け状況および位置に適合し調節できることが達成される。
本発明およびその利点を、以下、添付図面に示された非制限的実施例に基づき詳細に説明する。
本発明の一自動車投光器の一実施形態を示す斜視図である。 図1の自動車投光器の分解図である。 図1および図2の自動車投光器の第1の調節アセンブリの斜視図である。 図3のアセンブリを前方から見た図である。 図1の自動車投光器の構成要素の一アセンブリの斜視図である。 図3のアセンブリのさらなる図である。 図3のアセンブリの第1の調節位置の図である。 図3のアセンブリの第2の調節位置の図である。 図3のアセンブリの分解図である。 図1および図2の自動車投光器の第2の調節アセンブリの斜視図である。 図9のアセンブリのさらなる図である。 図9のアセンブリの分解図である。
図1から図11を参照して、本発明の一実施例を詳細に説明する。とりわけ一投光器(ヘッドライト)において本発明にとって重要な部品が示されているが、ヘッドライトは図示しない多数の他の部品を含み、これらの部品は、とりわけ自家用車または自動二輪車のような自動車において意味のある使用を可能にすることは明かである。したがって分かり易くするために、例えば構成部材用の冷却装置、制御電子回路、またはさらなる光学的要素は図示されていない。
車両での組付け位置は、以下に記載の本発明の一ヘッドライトに関して個別の図面に示されていない。なぜなら本発明のヘッドライトの組付け位置は、公知の従来技術とは異ならないからである。本発明のヘッドライトにより得られる、車両での組付けの際の調節可能性は、図1から11の実施例の記載から得られる。
図1と2には、自動車ヘッドライト101が示されており、光源105と、第1の投影光学系102および第2の投影光学系202と、第1のホルダ106および第2のホルダ206とを含み、光源105はホルダ106および206と機械的に堅固に接続されている。さらに光源105は、投影光学系102と202によって、第1の投影軸104、あるいは第2の投影軸204の方向に照射するよう構成されている。ここで投影軸104と204との間には角度304が存在する。角度304は、この例では水平平面に置かれており、車両におけるヘッドライトの組付け位置から発して、構成に応じて0°から10゜の間である。しかし他の実施例に対しては、2つの軸が同心に置かれていること、または角度304を任意に配向された空間平面内に設けることも有意義であり得る。光源105と投影光学系102および202との間には、マイクロミラーアセンブリ、例えばDLP(登録商標)あるいはDMDの形の電子的に制御可能な反射器113が設けられており、この反射器は、光源105から放射された光を、制御に応じて投影軸104ないし204の方向に反射することができる。光が投影軸104の方向に反射されないように制御される、制御可能な反射器113のマイクロミラー(複数)は、光を選択的に(光)吸収器114の方向に反射することができる。
本発明のこの実施例では、2つの投影軸104,204を備える2つの投影光学系102と202が使用され、2つの投影軸104,204は同軸に延在する。さらに、2つの投影光学系102,202を受け入れるためのホルダ106,206のようなさらなる構成要素が、種々の実施形態において二重に含まれている。しかし1つの自動車ヘッドライトにおいて、例えばより小型に、またはより安価に構造を実現するために1つの投影光学系だけを使用することもできる。図示の実施形態は、投影光学系あるいは2つの投影光学系により形成された投影光学系全体の光学的パラメータを特にフレキシブルに調整できることを特徴とする。車両への組付けの際に2つの自動車ヘッドライト101を使用できることが明らかである。
光源105は冷却体と接続されており、光源105により形成された損失熱を放出する。光源105は、1つまたは複数の発光構成部材、例えば半導体光源、とりわけLEDまたはレーザダイオードと、1つまたは複数の光学レンズあるいは絞りを含む一次光学系とを含むことができる。第1の波長領域から第2の波長領域に光変換するための手段、例えば変換蛍光体を含むこともできる。
制御可能な反射器113は、ここでは導体路基板上に取り付けられており、この導体路基板は、さらなる電子構成部材を、制御可能な反射器113または機械的要素の制御のために含むことができる。
投影光学系102と202は、それぞれ少なくとも1つの光学レンズを含む。もちろん、複数のレンズアセンブリからなるレンズシステム、または付加的に絞りを含むレンズシステムも、投影光学系102と202を形成することができる。
第1の投影光学系120は、ホルダ106内に可動に配置されたフレーム103に固定されている。さらにレバー107が含まれている。フレーム103は、ここでは2つのノーズ110を有し、これらノーズは(第1)ホルダ106とレバー107との間に配置されている。
第2の投影光学系202は、(第2)ホルダ206内に可動に配置されたフレーム203に固定されている。さらに、2つの押圧要素211を備えるレバー207が含まれている。フレーム203は、ここではノーズ210を有し、これらノーズは(第2)ホルダ206と、レバー207の押圧要素211との間に配置されている。ノーズ210と(第2)ホルダ206との間には、それぞれ1つの柔軟で弾性を有する弾性要素(ないしばね要素)209が配置されている。フレーム203は、接続要素212によってホルダ206に固定される。
図3は、第1の投影光学系102を調整するための要素を備える自動車ヘッドライト101の一部分を示し、第1の投影光学系はフレーム103に固定されており、フレームはホルダ106内に可動に配置されている。さらにレバー107が含まれており、このレバーは、投影軸104に対して横方向または垂直に延在する旋回軸線108を形成する軸要素115によってホルダ106と回転可能に接続されている。フレーム103は2つのノーズ110(1つのノーズだけが図に示されている)を有し、これらのノーズはホルダ106とレバー107との間に作用が生ずるよう配置されている(即ち、レバー107に接して、ホルダ106の案内部111内に配されている)。ノーズ110は、フレーム103の一部である。レバー107は、旋回軸線108を中心にする回転運動の際に、2つのノーズ110を押圧し、それによりフレーム103をホルダ106内で投影軸104に沿ってスライドするように構成されている。
ホルダ106とレバー107との間には、さらに接続要素112が配置されており、この接続要素は、ホルダ106とレバー107を互いに接続するように構成されている。接続要素112は、好ましくはネジであり、このネジにより締め付けることによってフレームをホルダに配向して配置することができ、投影光学系102を投影軸104に沿ってスライドし、これにより光学的に調節することができる。
ホルダ106は、投影軸104に対して平行に配置された案内部(スリット状溝)111を有し、この案内部は、フレーム103のノーズ110を受け入れ、フレーム103のノーズ110を、ホルダ106の案内部111に沿って案内(スライド)するように構成されている。
ノーズ110とホルダ106との間には、柔軟で弾性のばね要素109が配置されており、このばね要素に対してノーズ110は、レバー107によって力が作用する際に押圧することができる。
レバー107はU字形に成形されており、2つの端部を有する。U字形のレバー107の2つの端部には、それぞれ1つの開口部が配置されており、この開口部内に軸要素115を装着することができ、かつレバー107の旋回軸線108が延在する。さらにU字形のレバー107には、接続要素112、好ましくは調節ネジを受け入れるための開口部が設けられており、この接続要素によりレバー107はホルダ106と接続可能である。
図4は、ヘッドライト101の投影光学系102を前方から見た図であり、この投影光学系は、ホルダ106内に配置されたフレーム103に固定されている。レバー107とその旋回軸線108が示されている。
図5は、レバー107とその旋回軸線108を備えるホルダ106を示す。ホルダ107の要素によって形成されている案内部(スリット状溝)111が示されている。各ノーズ110が対応する案内部111内に配置されることが明らかである。
図6は、図3のアセンブリを下方から見た斜視図に示す。図3の構成に加えて調節間隔150が示されており、この調節間隔により投影光学系102をホルダに対して調節することができる。調節は、投影光学系102を投影軸104に沿ってスライドすることによって行われ、ノーズ110がそれぞれの案内部111内でスライドされる。
図7Aと7Bには、ヘッドライト101のアセンブリの調節が図示されており、この調節では投影光学系102のスライドが示されている。U字形のレバー107は2つの端部を有し、これらの端部にはそれぞれ開口部が配置されており、開口部を通って旋回軸線108が延在し、旋回軸線を中心にレバー107は旋回可能である。レバーの2つの端部の間にはレバー中央部があり、このレバー中央部に接続要素112を受け入れるためのさらなる開口部が配置されている。
図7Aには、ヘッドライト101のアセンブリの第1の調節位置が示されており、この第1の調節位置においてU字形のレバー107のレバー中央部は、ホルダ106に近接して位置する。その際に、案内部111内に投影軸104に沿って置かれたノーズ110が弾性要素(ないしばね要素)109を押圧する。ノーズ110と接続されたフレーム103は、ホルダ106までの第1の調節間隔150を有している。
図7Bは、ヘッドライト101のアセンブリの第2の調節位置を示す。この第2の調節位置では、U字形のレバー107のレバー中央部が、第1の調節位置におけるよりも、ホルダ106から比較的に大きな間隔、すなわち第2の調節間隔151を有している。
図8は、第1の投影光学系101のためのヘッドライト101のアセンブリを分解図に示す。投影光学系102、フレーム103、ノーズ110および投影軸104が示されている。さらにホルダ106、レバー107、2つの軸要素(短軸)115、旋回軸線108、並びに弾性要素109と案内部(スリット状溝)111が図示されている。
図9は、ヘッドライト101の2つの投影光学系202を示す。
投影光学系202は、ホルダ206内に可動に配置されたフレーム203に固定されている。さらに2つの押圧要素211を備えるレバー207が含まれており、このレバーは、投影軸204に対して横方向または垂直に延在する旋回軸線208を形成する軸要素215によってホルダ206と回転可能に接続されている。フレーム203は、2つのノーズ210を有し、これらノーズはホルダ206とレバー207との間に配置されている。ノーズ210は、フレーム203の一部である。レバー207は、旋回軸線208を中心にする回転運動の際に、押圧要素211によりノーズ210を押圧し、それによりフレーム203をホルダ206内で投影軸204に沿ってスライドするように構成されている。この実施形態では、レバー207と押圧要素211が1つの共通の構成部材を形成し、したがってレバー207は、作用する力をノーズ210に直接伝達することができる。ノーズ210とホルダ206との間には、それぞれ柔軟で弾性を有する弾性要素209が配置されている。レバー207は、接続要素212を介してホルダ206と調節可能に接続される。
レバー207はリング状に成形されており、軸要素215を受け入れるための開口部を有する。この開口部を通って旋回軸線208が延在しており、開口部は、リング状のレバー207の平均直径(のなす円)に関して接線方向に配されかつこのリング状レバーを貫通して延在する。旋回軸線208が通って延在する領域に対向する領域にはレバー中央部がある。リング状のレバー207には、好ましくはレバー中央部には、接続要素212、好ましくは調節ネジを受け入れるための開口部が設けられており、この調節ネジによってレバー207はホルダ206と調節可能に接続可能であり、リング状のレバー207は押圧要素211と共に1つの共通の構成部材を形成する。ホルダ206内には、ネジの形の接続要素212を受け入れるためにネジ山が設けられている。
図10には、ヘッドライト101の投影光学系22が、その投影軸204と共にさらなる斜視図に示されている。この投影光学系は、ホルダ206内に配置されたフレーム203に固定されている。レバー207とその旋回軸線208および押圧要素211、並びにフレーム203の2つのノーズ210が示されている。
ホルダ206とレバー207との間には更に接続要素212が配置されており、この接続要素は、ホルダ206とレバー207とを互いに調節可能に、あるいは堅固に接続するよう構成されている。
図11は、図10のアセンブリを分解図にて示す。とりわけ軸要素215と弾性要素209が示されている。
さらに、光軸を有する付加的光学系302が示されており、この付加的光学系302は、ホルダ206に配置され固定されている。好ましくは、付加的光学系302の光軸は、投影軸204と同心に置かれている。投影光学系202を付加的光学系302を基準にして調節することにより、投影光学系102と202および付加的光学系302により形成された光学系全体の光学的パラメータを非常に簡単かつ柔軟に調整できることが達成される。
本発明において以下の形態が可能である。
(形態1)
前記一視点に記載のとおりの自動車投光器。
(形態2)
前記少なくとも1つのノーズと前記ホルダとの間には、柔軟で弾性を有する少なくとも1つの弾性要素が配置されている、ことを特徴とする好ましくは形態1に記載の自動車投光器。
(形態3)
前記ホルダと前記レバーとの間には、さらに少なくとも1つの接続要素が配置されており、当該接続要素は、ホルダとレバーとを互いに接続するように構成されている、ことを特徴とする好ましくは形態1または2に記載の自動車投光器。
(形態4)
前記光源は、少なくとも1つの半導体光源、とりわけLEDまたはレーザダイオードを含む、ことを特徴とする好ましくは形態1から3のいずれか一に記載の自動車投光器。
(形態5)
前記投影光学系は、少なくとも1つの光学レンズを含む、ことを特徴とする好ましくは形態1から4のいずれか一に記載の自動車投光器。
(形態6)
前記光源と前記投影光学系との間には制御可能な反射器、とりわけDMDが配置されている、ことを特徴とする好ましくは形態1から5のいずれか一に記載の自動車投光器。
(形態7)
前記ホルダは、前記投影軸に対して平行に配置された少なくとも1つの案内部を有し、該案内部は、前記フレームの少なくとも1つのノーズを受け入れ、前記フレームの少なくとも1つのノーズを、ホルダの前記少なくとも1つの案内部に沿って案内するように構成されている、ことを特徴とする好ましくは形態1から6のいずれか一に記載の自動車投光器。
(形態8)
前記レバーはU字形に成形されており、かつ2つの端部を有し、
当該2つの端部にはそれぞれ開口部が配置されており、当該開口部にはそれぞれ軸要素が装着可能であり、かつ前記開口部を通って前記レバーの旋回軸線が延在し、
U字形の前記レバーにはさらに、接続要素、好ましくは調節ネジを受け入れるための開口部が設けられており、前記接続要素によって前記レバーは前記ホルダと接続可能である、ことを特徴とする好ましくは形態1から7のいずれか一に記載の自動車投光器。
(形態9)
前記レバーは、リング状に成形されており、かつ前記旋回軸線が通って延在する少なくとも1つの軸要素を受け入れるために少なくとも1つの開口部を有し、
前記開口部は、前記リング状のレバーの平均直径に関して接線方向に配されかつ前記リング状のレバーを貫通して延在し、
さらに前記リング状のレバーには、接続要素、好ましくは調節ネジをそれぞれ受け入れるために少なくとも1つの開口部が設けられており、前記接続要素によって前記レバーは前記ホルダと接続されており、
好ましくは前記リング状のレバーは、少なくとも1つの押圧要素を含み、該押圧要素は、前記少なくとも1つのノーズを押圧するように構成されており、
好ましくは前記フレームは、前記少なくとも1つのノーズと共に1つの共通の構成部材を形成する、ことを特徴とする好ましくは形態1から6のいずれか一に記載の自動車投光器。
(形態10)
さらに、光軸を有する付加的光学系が含まれており、当該付加的光学系は前記ホルダに固定されており、
好ましくは前記付加的光学系の光軸は、前記投影軸に同軸に配置されている、ことを特徴とする好ましくは形態1から9のいずれか一に記載の自動車投光器。
(形態11)
2つの投影軸を備える2つの投影光学系と、形態1から10のいずれか一に記載の2つの投影光学系を受け入れるための、好ましくは2つのホルダとを含む自動車投光器。
(形態12)
前記2つの投影光学系の前記2つの投影軸は、同軸にまたは平行に延在する、ことを特徴とする好ましくは形態11に記載の自動車投光器。
(形態13)
前記2つの投影光学系の前記2つの投影軸は、互いに角度を有しており、当該角度は、好ましくは自動車投光器の組付け状態で水平の平面にだけ置かれており、好ましくは0゜から10゜の間である、ことを特徴とする好ましくは形態11に記載の自動車投光器。
(形態14)
形態1から13のいずれか一に記載の自動車投光器を少なくとも1つ含む自動車。
101 自動車投光器(ヘッドライト)
102,202 投影光学系
103,203 フレーム
104,204 投影軸
105 光源
106,206 ホルダ
107,207 レバー
108,208 旋回軸線
109,209 弾性要素(ばね要素)
110,210 ノーズ
111 案内部
211 押圧要素
112,212 接続要素
113 反射器
114 吸収器
115,215 軸要素(短軸)
150,151 調節間隔
302 付加的光学系
304 角度

Claims (14)

  1. 光源(105)と、投影光学系(102,202)と、ホルダ(106,206)とを含む自動車投光器(101)であって、前記光源(105)は、前記ホルダ(106,206)と接続されており、かつ前記投影光学系(102,202)によって光を投影軸(104,204)の方向に照射するように構成されており、
    前記投影光学系(102,202)は、前記ホルダ(106,206)内に可動に配置されたフレーム(103,203)に固定されており、
    さらにレバー(107,207)が含まれており、該レバーは、投影軸(104,204)に対して横方向または垂直に延在する旋回軸線(108,208)を形成する軸要素(115,215)によってホルダ(106,206)と回転可能に接続されており、
    前記フレーム(103)は、前記ホルダ(106,206)と前記レバー(107,207)との間に作用を生ずるよう配置された少なくとも1つのノーズ(110,210)を有し、
    前記レバー(107,207)は、前記旋回軸線(108,208)を中心にする回転運動の際に、前記少なくとも1つのノーズ(110,210)を押圧し、これにより前記フレーム(103,203)を前記ホルダ(106,206)内で前記投影軸(104,204)に沿ってスライドするように構成されている、
    ことを特徴とする自動車投光器。
  2. 前記少なくとも1つのノーズ(110,210)と前記ホルダ(106,206)との間には、柔軟で弾性を有する少なくとも1つの弾性要素(109,209)が配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の自動車投光器(101)。
  3. 前記ホルダ(106,206)と前記レバー(107,207)との間には、さらに少なくとも1つの接続要素(112,212)が配置されており、当該接続要素は、ホルダ(106,206)とレバー(107,207)とを互いに接続するように構成されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の自動車投光器(101)。
  4. 前記光源(105)は、少なくとも1つの半導体光源、とりわけLEDまたはレーザダイオードを含む、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の自動車投光器(101)。
  5. 前記投影光学系(102,202)は、少なくとも1つの光学レンズを含む、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の自動車投光器(101)。
  6. 前記光源(105)と前記投影光学系(102,202)との間には制御可能な反射器、とりわけDMDが配置されている、ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の自動車投光器(101)。
  7. 前記ホルダ(106)は、前記投影軸(104)に対して平行に配置された少なくとも1つの案内部(111)を有し、該案内部は、前記フレーム(103)の少なくとも1つのノーズ(110)を受け入れ、前記フレーム(103)の少なくとも1つのノーズ(110)を、ホルダ(106)の前記少なくとも1つの案内部(111)に沿って案内するように構成されている、ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の自動車投光器(101)。
  8. 前記レバー(107)はU字形に成形されており、かつ2つの端部を有し、
    当該2つの端部にはそれぞれ開口部が配置されており、当該開口部にはそれぞれ軸要素(115)が装着可能であり、かつ前記開口部を通って前記レバー(107)の旋回軸線(108)が延在し、
    U字形の前記レバー(107)にはさらに、接続要素(112)、好ましくは調節ネジを受け入れるための開口部が設けられており、前記接続要素によって前記レバー(107)は前記ホルダ(106)と接続可能である、ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の自動車投光器(101)。
  9. 前記レバー(207)は、リング状に成形されており、かつ前記旋回軸線(208)が通って延在する少なくとも1つの軸要素(215)を受け入れるために少なくとも1つの開口部を有し、
    前記開口部は、前記リング状のレバー(207)の平均直径に関して接線方向に配されかつ前記リング状のレバー(207)を貫通して延在し、
    さらに前記リング状のレバー(207)には、接続要素(212)、好ましくは調節ネジをそれぞれ受け入れるために少なくとも1つの開口部が設けられており、前記接続要素によって前記レバー(207)は前記ホルダ(206)と接続されており、
    好ましくは前記リング状のレバー(207)は、少なくとも1つの押圧要素(211)を含み、該押圧要素は、前記少なくとも1つのノーズ(210)を押圧するように構成されており、
    好ましくは前記フレーム(203)は、前記少なくとも1つのノーズ(210)と共に1つの共通の構成部材を形成する、ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の自動車投光器(101)。
  10. さらに、光軸を有する付加的光学系(302)が含まれており、当該付加的光学系(302)は前記ホルダ(106,206)に固定されており、
    好ましくは前記付加的光学系(302)の光軸は、前記投影軸(104,204)に同軸に配置されている、ことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の自動車投光器(101)。
  11. 2つの投影軸(104,204)を備える2つの投影光学系(102,202)と、請求項1から10のいずれか一項に記載の2つの投影光学系(102,202)を受け入れるための、好ましくは2つのホルダ(106,206)とを含む自動車投光器(101)。
  12. 前記2つの投影光学系(102,202)の前記2つの投影軸(104,204)は、同軸にまたは平行に延在する、ことを特徴とする請求項11に記載の自動車投光器(101)。
  13. 前記2つの投影光学系(102,202)の前記2つの投影軸(104,204)は、互いに角度(304)を有しており、当該角度(304)は、好ましくは自動車投光器(101)の組付け状態で水平の平面にだけ置かれており、好ましくは0゜から10゜の間である、ことを特徴とする請求項11に記載の自動車投光器(101)。
  14. 請求項1から13のいずれか一項に記載の自動車投光器(101)を少なくとも1つ含む自動車。
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