JP2020519675A5

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Publication number: JP2020519675A5
Application number: JP2019563246A
Authority: JP
Filing date: 2018-05-15
Publication date: 2021-06-17

Claims

配列番号２０のＶＨＣＤＲ１配列、配列番号２１のＶＨＣＤＲ２配列及び配列番号２２のＶＨＣＤＲ３配列ならびに配列番号２３のＶＬＣＤＲ１配列、配列番号２４のＶＬＣＤＲ２配列及び配列番号２５のＶＬＣＤＲ３配列を含む抗ＰＤ−１抗体またはその抗原結合断片、と組み合わせて使用するための、
患者において、卵巣癌、腹膜癌または卵管癌の治療用の医薬組成物であって；
該医薬組成物は、ＦＯＬＲ１に結合するイムノコンジュゲートを含み、イムノコンジュゲートは、マイタンシノイド、および、配列番号９の重鎖可変領域（ＶＨ）相補性決定領域（ＣＤＲ）１配列、配列番号１０のＶＨＣＤＲ２配列及び配列番号１２のＶＨＣＤＲ３配列ならびに配列番号６の軽鎖可変領域（ＶＬ）ＣＤＲ１配列、配列番号７のＶＬＣＤＲ２配列及び配列番号８のＶＬＣＤＲ３配列を含む抗ＦＯＬＲ１抗体またはその抗原結合断片を含む、医薬組成物。
抗ＦＯＬＲ１抗体またはその抗原結合断片が、配列番号３の配列を含むＶＨ及び配列番号５の配列を含むＶＬを含む、請求項１に記載の医薬組成物。
抗ＦＯＬＲ１抗体または抗原結合断片が、配列番号１３の配列を含む重鎖及び配列番号１５の配列を含む軽鎖を含む、請求項２に記載の医薬組成物。
マイタンシノイドがＤＭ４である、請求項１〜３のいずれか１項に記載の医薬組成物。
マイタンシノイドが、スルホ−ＳＰＤＢリンカーによって抗体またはその抗原結合断片に連結している、請求項１〜４のいずれか１項に記載の医薬組成物。
配列番号２０のＶＨＣＤＲ１配列、配列番号２１のＶＨＣＤＲ２配列及び配列番号２２のＶＨＣＤＲ３配列ならびに配列番号２３のＶＬＣＤＲ１配列、配列番号２４のＶＬＣＤＲ２配列及び配列番号２５のＶＬＣＤＲ３配列を含む抗ＰＤ−１抗体またはその抗原結合断片、と組み合わせて使用するための、
患者において、卵巣癌、腹膜癌または卵管癌の治療用の医薬組成物であって；
該組成物は、
ＦＯＬＲ１に結合するイムノコンジュゲートを含み、イムノコンジュゲートは、マイタンシノイド、および、（ｉ）ＰＴＡ−１０７７２としてアメリカ培養細胞系統保存機関（ＡＴＣＣ）に寄託されたプラスミドにコードされる重鎖のアミノ酸配列と同じアミノ酸配列を含む重鎖及び（ｉｉ）ＰＴＡ−１０７７４としてＡＴＣＣに寄託されたプラスミドにコードされる軽鎖のアミノ酸配列と同じアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、抗ＦＯＬＲ１抗体またはその抗原結合断片を含む、医薬組成物。
マイタンシノイドがＤＭ４であり、ＤＭ４がスルホ−ＳＰＤＢによって抗体に連結している、請求項６に記載の医薬組成物。
イムノコンジュゲートが、１〜１０個のマイタンシノイド分子、２〜５個のマイタンシノイド分子または３〜４個のマイタンシノイド分子を含む、請求項１〜７のいずれか１項に記載の医薬組成物。
イムノコンジュゲートが以下の化学構造を有する、請求項１〜７のいずれか１項に記載の医薬組成物：

（式中、「Ａｂ」は、抗ＦＯＬＲ１抗体またはその抗原結合断片を表す）。
イムノコンジュゲートが、２〜５個または３〜４個のマイタンシノイド分子を含む、請求項９に記載の医薬組成物。
イムノコンジュゲートが３週間に１回投与される、請求項１〜１０のいずれか１項に記載の医薬組成物。
イムノコンジュゲートが約６ｍｇ／ｋｇＡＩＢＷの用量で投与される、請求項１〜１１のいずれか１項に記載の医薬組成物。
抗ＰＤ−１抗体またはその抗原結合断片が、配列番号２６の配列を含むＶＨ及び配列番号２７の配列を含むＶＬを含む、請求項１〜１２のいずれか１項に記載の医薬組成物。
抗ＰＤ−１抗体またはその抗原結合断片がペンブロリズマブである、請求項１３に記載の医薬組成物。
抗ＰＤ−１抗体またはその抗原結合断片が３週間に１回投与される、請求項１〜１４のいずれか１項に記載の医薬組成物。
抗ＰＤ−１抗体またはその抗原結合断片が約２００ｍｇの用量で投与される、請求項１〜１５のいずれか１項に記載の医薬組成物。
がんが卵巣癌である、請求項１〜１６のいずれか１項に記載の医薬組成物。
卵巣癌が上皮性卵巣癌である、請求項１７に記載の医薬組成物。
卵巣癌が白金抵抗性、再発性または難治性である、請求項１７または１８に記載の医薬組成物。
組成物の投与がＣＡ１２５を低下させる、請求項１７〜１９のいずれか１項に記載の医薬組成物。
腹膜癌が原発性腹膜癌である、請求項１〜１６のいずれか１項に記載の医薬組成物。
がんがＦＯＬＲ１タンパク質を発現する、請求項１〜２１のいずれか１項に記載の医薬組成物。
ＦＯＬＲ１タンパク質の発現が、患者から得た腫瘍試料において免疫組織化学（ＩＨＣ）によって測定されている、請求項２２に記載の医薬組成物。
少なくとも１ヘテロ、少なくとも１ホモ、少なくとも２ヘテロ、少なくとも２ホモまたは少なくとも３ヘテロの染色スコアが、ＩＨＣによって測定されている、請求項２３に記載の医薬組成物。
患者から得た試料中の少なくとも２５％、少なくとも３３％、少なくとも５０％、少なくとも６６％、または少なくとも７５％の細胞が、少なくとも２のＩＨＣスコアを有する、請求項２３に記載の医薬組成物。
患者から得た前記試料中の少なくとも２５％、少なくとも３３％、少なくとも５０％、少なくとも６６％、または少なくとも７５％の細胞が、少なくとも３のＩＨＣスコアを有する、請求項２３に記載の医薬組成物。
患者がＦＲα陽性であると決定される、請求項２３に記載の医薬組成物。
ＦＲα陽性が、少なくとも５０％の、１０×顕微鏡対物レンズ以下で可視化されるＦＯＬＲ１膜染色を有する腫瘍細胞を含む、請求項２７に記載の医薬組成物。
患者から得た前記試料中の少なくとも２５％の細胞が、少なくとも２のＩＨＣスコアを有する、請求項２３に記載の医薬組成物。
試料中の少なくとも２５％〜４９％以下の細胞が、少なくとも２のＩＨＣスコアを有する、請求項２９に記載の医薬組成物。
試料中の少なくとも５０％〜７４％以下の細胞が、少なくとも２のＩＨＣスコアを有する、請求項２９に記載の医薬組成物。
試料中の少なくとも７５％〜１００％の細胞が、少なくとも２のＩＨＣスコアを有する、請求項２９に記載の医薬組成物。
がんがＰＤ−Ｌ１を発現する、請求項１〜３２のいずれか１項に記載の医薬組成物。
患者が、ＲＥＣＩＳＴ１．１に従って測定可能な疾患の定義を満たす少なくとも１つの病変を有する、請求項１〜３３のいずれか１項に記載の医薬組成物。
イムノコンジュゲート及び抗ＰＤ−１抗体またはその抗原結合断片が別々の医薬組成物中で順次投与される、請求項１〜３４のいずれか１項に記載の医薬組成物。
イムノコンジュゲートが、抗ＰＤ−１抗体またはその抗原結合断片の前に投与される、請求項３５に記載の医薬組成物。
イムノコンジュゲートが静脈内または腹腔内に投与される、請求項１〜３６のいずれか１項に記載の医薬組成物。
抗ＰＤ−１抗体またはその抗原結合断片が静脈内に投与される、請求項１〜３７のいずれか１項に記載の医薬組成物。
医薬組成物が第１選択療法で使用される、請求項１〜３８のいずれか１項に記載の医薬組成物。
医薬組成物が第２選択療法で使用される、請求項１〜３９のいずれか１項に記載の医薬組成物。
医薬組成物が第３選択療法であるかまたは第３選択療法より後のもので使用される、請求項１〜４０のいずれか１項に記載の医薬組成物。
患者が、白金化合物、タキサン、ベバシズマブ、ＰＡＲＰ阻害剤またはこれらの組み合わせで以前に治療されている、請求項１〜３８、４０及び４１のいずれか１項に記載の医薬組成物。
がんが原発性の白金難治性である、請求項１〜４２のいずれか１項に記載の医薬組成物。
がんが白金抵抗性である、請求項１〜４２のいずれか１項に記載の医薬組成物。
がんが白金感受性である、請求項１〜１８及び２０〜４２のいずれか１項に記載の医薬組成物。
がんが転移性または進行性である、請求項１〜４５のいずれか１項に記載の医薬組成物。
抗ＰＤ−１抗体またはその抗原結合断片をともなうイムノコンジュゲートの使用が、イムノコンジュゲート単独または抗ＰＤ−１抗体またはその抗原結合断片単独の投与よりも大きな治療的利益をもたらす、請求項１〜４６のいずれか１項に記載の医薬組成物。
イムノコンジュゲート及び抗ＰＤ−１抗体またはその抗原結合断片の使用が、イムノコンジュゲート単独または抗ＰＤ−１抗体またはその抗原結合断片単独の投与よりも毒性をもたらさない、請求項１〜４７のいずれか１項に記載の医薬組成物。
ステロイドを前記患者に投与することをさらに含む、請求項１〜４８のいずれか１項に記載の医薬組成物。
ステロイドがイムノコンジュゲートの投与より前に投与される、請求項４９に記載の医薬組成物。
ステロイドがイムノコンジュゲートの投与の約３０分前に投与される、請求項５０に記載の医薬組成物。
ステロイドがコルチコステロイドである、請求項４９〜５１のいずれか１項に記載の医薬組成物。
ステロイドがデキサメタゾンである、請求項４９〜５２のいずれか１項に記載の医薬組成物。
ステロイドが経口的に、静脈内に、またはこれらの組み合わせで投与される、請求項４９〜５３のいずれか１項に記載の医薬組成物。
ステロイドが点眼剤として投与される、請求項４９〜５３のいずれか１項に記載の医薬組成物。
点眼剤が潤滑点眼剤である、請求項５５に記載の医薬組成物。
アセトアミノフェン、ジフェンヒドラミンまたはこれらの組み合わせを前記患者に投与することをさらに含む、請求項１〜５６のいずれか１項に記載の医薬組成物。
２００ｍｇのペンブロリズマブと組み合わせて使用するための、
患者の卵巣癌、腹膜癌または卵管癌の治療用の医薬組成物であって、
該組成物は、６ｍｇ／ＡＩＢＷｋｇのＦＯＬＲ１に結合するイムノコンジュゲートを含み、
ここで、ＦＯＬＲ１に結合するイムノコンジュゲートが、スルホ−ＳＰＤＢリンカーによってマイタンシノイドＤＭ４に連結した抗体を含み、ここで、前記抗体が、（ｉ）配列番号１３の配列を含む重鎖と、（ｉｉ）配列番号１５の配列を含む軽鎖、とを含む、前記医薬組成物。
２００ｍｇのペンブロリズマブと組み合わせて使用するための、
患者の卵巣癌、腹膜癌または卵管癌の治療用の医薬組成物であって、
該組成物は、６ｍｇ／ＡＩＢＷｋｇのＦＯＬＲ１に結合するイムノコンジュゲートを含み、
ここで、ＦＯＬＲ１に結合するイムノコンジュゲートは、スルホ−ＳＰＤＢリンカーによってマイタンシノイドＤＭ４に連結した抗体を含み、ここで、前記抗体は、（ｉ）ＰＴＡ−１０７７２としてアメリカ培養細胞系統保存機関（ＡＴＣＣ）に寄託されたプラスミドにコードされる重鎖のアミノ酸配列と同じアミノ酸配列を含む重鎖と、（ｉｉ）ＰＴＡ−１０７７４としてＡＴＣＣに寄託されたプラスミドにコードされる軽鎖のアミノ酸配列と同じアミノ酸配列を含む軽鎖、とを含む、医薬組成物。
イムノコンジュゲートが、１〜１０個、２〜５個または３〜４個のマイタンシノイドを含む、請求項５８または５９に記載の医薬組成物。
イムノコンジュゲートが以下の化学構造を有する、請求項５８または５９に記載の医薬組成物：

（式中、「Ａｂ」は、抗ＦＯＬＲ１抗体またはその抗原結合断片を表す）。
イムノコンジュゲートが、２〜５個または３〜４個のマイタンシノイドを含む、請求項６１に記載の医薬組成物。
前記患者から得た腫瘍試料の少なくとも２５％の細胞が、少なくとも２のＦＯＬＲ１ＩＨＣスコアを有する、請求項５８〜６２のいずれか１項に記載の医薬組成物。
イムノコンジュゲート及びペンブロリズマブが静脈内に投与され、そして、イムノコンジュゲートがペンブロリズマブの前に投与される、請求項５８〜６３のいずれか１項に記載の医薬組成物。
ステロイドがイムノコンジュゲートの投与より前に投与される、請求項５８〜６４のいずれか１項に記載の医薬組成物。
前記患者が記卵巣癌、腹膜癌または卵管癌に関して中度のまたは高いＦＲα発現を有する、請求項１〜４６のいずれか１項に記載の医薬組成物。
前記患者がＦＯＬＲ１陽性状態を有する、請求項１〜６６のいずれか１項に記載の医薬組成物。