JP2020519386A - 間隔コーム及び毛切断器具 - Google Patents

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Abstract

本開示は、毛切断器具(10)のための間隔コーム(70)に関し、間隔コーム(70)は、支持フレーム(72)と、一連のコーム歯(76)とを含み、各コーム歯は、正面部分(78)と、後方部分(80)とを有し、コーム歯(76)は、支持フレーム(72)から延び、支持フレーム(72)は、正面コネクタバー(100)と、後方コネクタプレート(102)とを含み、コーム歯(76)の正面部分(78)は、正面コネクタバー(100)から延び、正面コネクタバー(100)は、正面コネクタバー(100)の中央部分(110)が正面コネクタバーの横方向部分(112,114)から後向きにオフセットされるように、後方コネクタ部プレート(102)に向かって内向きに湾曲させられる。本開示は、間隔コーム(70)を備える毛切断器具(10)に更に関する。

Description

本開示は、毛切断器具用の間隔コームであって、支持フレームと、支持フレームから延びる一連のコーム歯とを含み、コーム歯は、皮膚と毛切断器具のブレードセットとの間のオフセットを定めるよう、毛切断器具がトリミング又はクリッピングの目的で使用されるときに皮膚接触面として配置される間隔コームの頂面を定める、間隔コームに関する。
本開示は、更に、それぞれの間隔コームを備える毛切断器具に関する。
より詳細には、限定的な意味で理解されるべきではないが、本開示は、間隔コームが装着されるときに器具の毛除去挙動に対して肯定的な効果を有する間隔コームの形状の改良に関する。
毛切断器具、特に電気式毛切断器具は、概ね知られており、トリマ、クリッパ及びシェーバを含むことがある。電気式毛切断器具を電動毛切断器具と呼ぶこともある。電気式毛切断器具は、電源本線によって、及び/又は、例えば、バッテリのような、エネルギ貯蔵装置によって動力供給されてよい。一般的に、電気式毛切断器具は、人が良く手入れされた良くスタイリングされた外観を有するのを可能にするよう、(人間の)体毛、特に顔毛及び頭髪をトリミング又は切断するために使用される。しばしば、電気式毛切断器具は、動物の毛を切断するためにも使用される。
EP1632321A1は、毛切断器具用の調整可能なコームを開示しており、コームは、コームが取り付けられるときに反対の横方向に外向きにスラストする方法において、コームの対向する内側面を付勢する弾性部材を含む、コーム振動防止構造を備える。
CN203185377Uは、調整機構によって置換されることができる調整可能なコームを有する毛切断器具を開示している。
US4498237Aは、ブレードセットと、ブレードセットを覆うコーム覆いとを含み、コームは、コームが取り付けられるときにブレードセットの静止ブレードと関連付けられるコーム歯を含む、毛切断器具を開示している。
WO2017/071144A1は、ハウジングと、静止切断ブレードと可動切断ブレードとを含む切断アセンブリと、第1の軸に沿う振動運動において静止切断ブレードに対して可動切断ブレードを駆動する駆動構成と、複数のコーム歯を備えるコームアタッチメントを取り外し可能に取り付けるコーム支持要素と、コームアタッチメントがコーム支持要素に取り付けられるときに切断アセンブリに対するコームアタッチメントの位置を調整する調整ユニットとを含み、調整ユニットは、調整ユニットの延出運動中にコームアタッチメントと切断アセンブリとの間の距離を増加させ、調整ユニットの後退運動中にコームアタッチメントと切断アセンブリとの間の距離を減少させる、ように構成される、ヘアクリッピングデバイスを開示している。
毛切断器具用のコーム、特に間隔コームは、一般的に、取り付け可能なコーム及び一体的に形成されたコームのうちの1つとして配置されることがある。間隔コームは、一般的に、毛切断器具が作動中に皮膚に対して移動方向に移動させられるときに、毛切断器具のブレードセットを皮膚から離間させる。結果的に、間隔コームは、毛を所望の長さに、即ち、皮膚に残る毛の所望の長さに切断することを可能にすることがある。
毛除去能力は、器具の全体的なクリッピング/トリミング性能にとってかなり重要な因子であることが観察されている。特に比較的長い毛髪を所望の長さに切るときに、切断されたヘアクリッピング(hair clippings)は、器具のハウジング及び/又はブレードセットとそれに取り付けられる間隔コームとの間の間隙を塞ぐことがある。故に、器具と間隔コームとの間の間隙には、毛詰まりに対する特定の脆弱性があることがある。これは動作性能の低下を招くことがあり、ユーザの不快感を招くことさえある。なぜならば、毛除去通路又は間隙がヘアクリッピングでかなり一杯になって塞がれるときには、毛の引張りの特定の可能性があるので、更なる毛のための十分な空間はないからである。
ヘアクリッパ及びヘアトリマ用の間隔コームのための特定の設計原理が存在する。一例として、毛切断器具は、しばしば、アタッチメントコームなしで作動可能であるように設計される。故に、皮膚に近接した毛切断が可能であり、それにより、最小限の残存する毛の長さが達成される。
間隔コームが毛切断器具に取り付けられるときには、とりわけ、皮膚と器具のブレードセットの切断エッジとの間に特定の間隔が提供されなければならない。これはアタッチメントコームの主要な機能である。更に、間隔コーム、特にそのコーム歯は、切断処置の前に毛及び皮膚を十分に慣らすように構成されるのが好ましい。これは動作性能及びユーザの快適性に肯定的な効果を有することがある。
この目的を達成するために、間隔コームのコーム歯は、しばしば、正面部分(frontal portion)と後方部分(rear portion)とを有する二部設計において提供される。コーム歯の後方部分は、典型的には、ブレードセットのガードブレードの頂面に接触又は対向し、皮膚に対する器具のブレードセットの有利な動作角及び所望の間隔のうちの少なくとも1つを定める。コーム歯の正面部分は、皮膚刺激を低減するように更に設計され、皮膚に沿う器具の滑らかな動きを可能にするように更に設計される。この目的を達成するために、コーム歯の正面部分は、一般的に、接触力を低減するよう、かなり丸められる。
更なる制約は、間隔コームが器具に取り付けられるときに、間隔コームが器具の切断長を調整するように調整可能であることである場合がある。故に、特にコーム歯の後方部分は、ブレードセットのガードから離れる方向に持ち上げられてよい。その結果、コーム歯の正面部分も、ガードブレードの歯及びブレードセットのカッタブレードに対して移動させられる。間隔コームの調整運動は、カッタブレードとブレードセットのガードブレードとによって共に定められる切断平面に対して垂直な垂直方向に少なくとも部分的にあるので、コーム歯の正面部分は、一般的に、かなり大きな垂直方向の延伸を有して、ブレードセットの歯の切断エッジが間隔コームの任意の調整位置において十分に覆われることを保証する。
その結果、間隔コームの完全に後退させられた位置において、(コーム歯の正面部分が連結バーから延びる)連結バーは、しばしば間隔コームの調整範囲に類似するか或いはそれよりも大きいオフセットによって、ブレードセットの歯から下方に変位させられる。このようにして、間隔コームの完全後退状態においてさえも、器具のブレードセットの歯は、正面図において、コーム歯の正面部分について連結バーによって妨げられないことが保証される。
更なる境界条件は、ガードブレード及びカッタブレードの歯が線形に又はほぼ線系列に規則的に配置されることである。その結果、コームの歯のそれぞれの配列も、線形又はほぼ線系列である。しかしながら、今日、毛切断器具のハウジング部分は、器具の取扱い及び操作を容易にし、工業設計要件に従うよう、丸みのある及び/又は湾曲した輪郭をしばしば備える。
故に、間隔コーム用の器具のブレードセット及びハウジング部分によって定められる「インタフェース輪郭」は、特に間隔コームが長さ調整目的のために器具に対して移動させられるように構成されることを考慮に入れるときには、幾分不均一である。
従って、従来的な間隔コームは、動作条件に依存して、毛詰まりに対する特定の傾向を有する場合があることが観察されている。
よって、毛切断器具用の間隔コームには依然として改良の余地がある。
毛除去能力を増加させることによって器具の全体的なトリミング又はクリッピング性能を向上させる毛切断器具のための間隔コームを提供することが、本開示の目的である。好ましくは、間隔コームは、毛詰まり(hair clogging)の可能性が有意に減少させられるような方法において構成される。好ましくは、間隔コームの設計は、標準的な(時間的)トリミング又はグルーミング間隔、例えば、3日目又は4日目毎の毛トリミング/髭トリミングに起因する、ヘアクリッピング(hair clippings)に適合される。
間隔コームを備えるように構成される毛切断器具を提供することが、本開示の更なる目的であり、毛切断器具及び間隔コームは、間隔コームと器具のハウジングとの間に適切な毛除去輪郭を一緒に定めるように構成される。好ましくは、器具のブレードセットに対する間隔コームの現在の調整状態に拘わらず、特定の毛除去能力が維持される。
本開示の第1の態様では、毛切断器具のための間隔コームが提示され、間隔コームは、
− 支持フレームと、
− 一連のコーム歯とを含み、各コーム歯は、正面部分と、後方部分とを有し、
コーム歯は、支持フレームから延び、
支持フレームは、正面コネクタバーと、後方コネクタプレートとを含み、
コーム歯の正面部分は、正面コネクタバーから延び、
正面コネクタバーは、正面コネクタバーの中央部分が正面コネクタバーの横方向部分から後向きにオフセットさせられるよう、後方コネクタプレートに向かって内向きに湾曲させられる。
本開示の別のより一般的な態様では、毛切断器具のための間隔コームが提示され、間隔コームは、
− 支持フレーム、
− 一連のコーム歯とを含み、各コーム歯は、正面部分と、後方部分とを有し、
コーム歯は、支持フレームから延び、
支持フレームは、正面コネクタバーを含み、
コーム歯の正面部分は、正面コネクタバーから延び、
正面コネクタバーは、正面コネクタバーの中央部分が正面コネクタバーの横方向部分から後向きにオフセットされるように、内向きに湾曲させられる。
特定の実施形態において、正面コネクタバーは、間隔コームが器具のハウジングに取り付けられるときに、器具ハウジングに向かって内向きに湾曲させられる。故に、切断ヘッドを含む器具のハウジングと、コーム歯の正面コネクタバーと正面部分とを含む間隔コームとは、それらの間に毛除去間隙を定めることがある。
本開示の主要な態様は、切断性能を維持するために必要なコームの歯の所要の形状に影響を与えることなく、毛除去能力を向上させることがある方法において、支持フレームが成形されてよいという洞察に基づいている。
特定の実施形態において、後方コネクタプレートは、正面コネクタバーから後向きにオフセットされる。少なくとも特定の実施形態において、後方コネクタプレートは、後方コネクタバーと呼ばれてよい。後方コネクタプレートは、必ずしも間隔コームの後方端部分として配置される必要はない。むしろ、後方コネクタプレートは、正面コネクタバーから後向きにオフセットされ、よって、コームを形成する構造の正面端と後方端との間に配置されてよい。
本明細書で使用するとき、「正面(front)」及び「後方(rear)」という用語は、ブレードセット/コームの組み合わせのそれぞれの部分を示す。前方側(front side)は、器具を皮膚の上で前方に移動させて毛を切るときの先導側(leading side)である。後方側(rear side)は、反対の尾側(tailing side)である。故に、特定の実施形態において、正面コネクタバー及び後方コネクタプレート/バーは、ユーザの皮膚に接触するコームの頂面に基本的に平行な方向において互いから離間される。正面コネクタバーは、後方コネクタプレート/バーの前方に配置される。後方コネクタプレート/バーは、正面コネクタバーの後方に配置される。
特定の実施形態において、正面コネクタバーは、支持フレームの反対側の後方コネクタプレートに向かって内向き及び外向きに湾曲させられる。
特定の実施形態において、正面コネクタバーは、正面端から見られるときに、弓形状に又は凹状に湾曲させられる。換言すれば、正面コネクタバーは、コームが器具のハウジング部分に取り付けられるときに、器具のハウジング部分に向かって内向きに湾曲させられる。
好ましくは、正面コネクタバーの中央部分の背面は、正面コネクタバーの横方向部分の背面から後向きにオフセットされる。このようにして、コームの横方向端に向かってより広くなる毛除去通路が、器具とコームとの間に定められることがある。故に、器具のブレードセットの中央領域に生成されるヘアクリッピング(hair clippings)も、毛詰まり(hair clogging)を引き起こす可能性が極めて高いかなり塞がれた部分を通ることを必要とせずに、毛除去通路を通じて排出されることがある。
特定の実施形態において、正面コネクタバーの湾曲部は、コームの頂面に基本的に平行な平面内に存在する。故に、中央部分と横方向部分との間には、その平面内のオフセットがある。
コーム歯の後方部分は、ブレードセットのガードブレードの頂面を覆う。コーム歯の正面部分は、毛調整/皮膚調整の目的のためにブレードセットの歯から前方に離間させられる。正面部分及び正面コネクタバーは、間隔コームの正面部分を形成する。コーム歯の後方部分は、間隔コームの後方部分に属する。
幾つかの実施形態において、コームは、歯の正面部分と後方部分との間にブレードスロットを含み、ブレードセットは、コームの少なくとも1つの動作位置においてブレードスロット内に延びる。正面部と後方部との間には、コーム歯の正面部分と後方部分を分離するブレードスロットが設けられる。
しかしながら、上記は、コームが連続的に延びる歯を含み、正面部分及び後方部分が互いに直接的に接続されることを排除しない。これらの実施形態では、中断スロットを形成しないブレード凹部が、歯の底面に設けられてよい。
正面コネクタバーは、(器具に向かって)内向きに湾曲し、それは、間隔コームの中央領域に生じるヘアクリッピングが、ボトルネックを通ることを必要とせずに、間隔コームの横方向端を介して除去又は排出されることがあるという利点を有する。なぜならば、正面コネクタバーの内向きに湾曲した形状の故に、少なくとも幾つかの実施形態では、毛切断器具のハウジングの対向する湾曲した外面又はシェルの故に、中央部分に狭窄(narrowing)が設けられるからである。
一般的に、間隔コームのコーム歯は、ブレードセットのカッタブレード(可動ブレード)及びガードブレード(固定ブレード)のいずれかのブレードの歯の主配向方向に平行な主配向方向を有してよい。
コームの例示的な実施形態において、正面コネクタバーは、頂面図において見られるときに、凹状の形状を備え、コーム歯の正面部分は、線形の又は湾曲した線内に配置される正面先端及び背面を定め、背面の接続線の湾曲(曲率)は、正面コネクタバーの湾曲(曲率)よりも小さい。
換言すれば、正面コネクタバーは、後方端に向かって膨らんでいる。更に、コーム歯の正面部分の背面は、コームの少なくとも1つの動作状態において、ブレードセットの歯の正面先端に面している。好ましくは、ブレードセットの先端とコーム歯の正面部分の背面との平行な整列(アライメント)が提供される。しかしながら、正面コネクタバーの領域では、基本的な切断性能に悪影響を与えることなく、湾曲した形状が提供されることがある。故に、毛捕捉構成及び皮膚調整構成が維持されるのに対し、毛除去能力が向上させられる。
コームの更なる例示的な実施形態において、コーム歯の正面部分は連続して配置され、その後向きに面する側で、第1の領域と、第2の領域とを定め、頂面図において見られるときに、第1の領域は、後向きに湾曲し、第2の領域は、平面的である。第2の領域は、後向きに面している、従って、ブレードセットの歯の正面先端に面している、コーム歯の正面部分の背面によって主として形成される。第2の領域は、コーム歯の正面部分の鈍端化(blunts)によって並びに正面部分が延びる正面コネクタバーによって形成される。
間隔コームの正面部の背面では、第1の領域において基本的に平面的であり且つ第2の領域において基本的に後向きに湾曲する包絡面(envelope surface)が、第1の領域及び第2の領域によって定められてよい。毛除去間隙から見られるときに、第2の領域は、凸状に成形されている。
コームの更に別の例示的な実施形態において、後方コネクタプレートは、正面コネクタバーとは反対であり、支持フレームは、正面コネクタバーと後方コネクタプレートとの間に延在する2つの側方バーを含み、コーム歯の後方部分は、後方コネクタプレートから延び、コーム歯の正面部分及び後方部分は、コームの頂面を共に定め、側方バーは、頂面に対して傾斜している。
幾つかの従来的な間隔コームでは、正面部及び後方部が設けられ、ブレードスロットがそれらの間に形成され、側方バーが設けられ、側方バーは、正面部と後方部とを接続し、コームの頂端に配置され、従って、頂面に対して傾けられない。
頂面に対する側方バーの傾斜設計を実施することは、側面図において見られるときに、間隔コームを通じて横方向に延びる毛除去通路が形成されるという効果を有する。故に、毛除去は更に促進される。
コームの更なる例示的な実施形態では、側面図において見られるときに、コームは、頂面に隣接する毛除去領域において妨げられない。換言すれば、間隔コーム全体を通じて横方向に押し出される(extruded)隙間プロファイル(clearance profile)が提供されることがある。例えば、隙間プロファイルは、側面図において見られるときに、間隙コームを通じて横方向に押し出される多角形の形状を有してよい。
コームの更に別の例示的な実施形態において、正面コネクタバーは、頂面から下向きにオフセットされ、側方バーは、正面コネクタバーと後方コネクタプレートとを接続するよう、頂面に対してある角度で配置される。正面コネクタバーは、コーム歯の正面部分の底端を形成する。
故に、正面コネクタバーと後方コネクタプレートとの間にオフセット(垂直オフセット)が提供される。(頂面に対して及び/又はブレードセットによって定められる切断平面に対して垂直な)垂直方向において、コーム歯の正面部分は、その後方部分よりも有利に大きい。正面コネクタバーは、頂面の近傍において側方バーには接続されず、そこからある距離にある。故に、頂面に隣接して、ブレードスロットは、間隔コーム全体を通じて横方向に延びる切欠きの部分である。
コームの更なる例示的な実施形態において、側方バーは、頂面に対して30°〜60°の間の角度に、好ましくは、40°〜50°の間の角度に配置される。故に、側方バーの傾斜の故に、正面コネクタバーと後方コネクタプレートとの間の垂直オフセットは、頂面に連結幾何学的形状を形成する必要なしに可能である。言うまでもなく、側方バーは、幾分湾曲してもよい。
コームの更に別の例示的な実施形態において、後方コネクタプレートは、コーム歯の後方部分が延びる後方コネクタプレートと、中央部分と、側方バーが接続される2つの側壁とを含む、ブラケットに配置され、側方バーは、正面コネクタバーと側壁とを接続し、それらの間のオフセットを架橋する。オフセットは、頂面に対して垂直なオフセット、即ち、垂直オフセットである。
更に別の例示的な実施形態において、コームは、後方コネクタプレートの側壁から延びる2つの摺動ビームを更に含み、2つの摺動ビームは、器具の取付けスロット又はレセプタクルに挿入されるように配置される。また、摺動ビームは、毛除去幾何学的形状を妨げたり狭くしたりしない。切断長が調整されるとき、摺動ビームは引き抜かれる或いは後退させられる。
更に別の例示的な実施形態において、コームは、第1の横方向端にある第1の外歯と、第2の横方向端にある第2の外歯とを更に含み、第1の外歯及び第2の外歯は、それぞれ、正面部分と、後方部分とを有し、一連のコーム歯は、第1の外歯と第2の外歯との間に配置され、側方バーは、外歯から分離され(好ましくは横方向にオフセットされ)、コームの横方向端部片を形成する。
従来的な間隔コームでは、外歯を用いて側方バーを一体的に形成する可能性が非常に高い。しかしながら、この従来的な設計アプローチは、横方向に塞がれる毛除去通路をもたらすことが観察されている。従って、側方バーから外歯を分離することが有益である。
本開示の更に別の態様では、ハウジング部分と、ブレードセットを含む切断ユニットと、本明細書に記載するような少なくとも1つの実施形態に従った間隔コームとを含む、毛切断器具、特にヘアトリマ又はクリッパが提示され、コームは、毛除去間隙がコームの正面部とハウジング部分との間に形成されるような方法において、ハウジング部分に取り付けられるように構成される。
毛除去間隙の後方境界は、ハウジング部分の正面端によって形成される。毛除去間隙の正面境界は、正面コネクタバー及びコーム歯の正面部分の後方側/面によって形成される。
器具の例示的な実施形態において、毛除去間隙は、中央部分にある第1の隙間と、正面コネクタバーの横方向部分にある第2の隙間とを有し、第2の隙間は、第1の隙間よりも大きい。このようにして、中央部分のヘアクリッピングは、狭窄を通過することなく排出される場合があることが保証される。
器具の更に別の例示的な実施形態において、ハウジング部分は、正面部に隣接する領域において凸状に成形される。換言すれば、ハウジング部分は、外方に湾曲させられる、即ち、前方端に膨らまされる。凸状に成形されるハウジング部分は、(コームの正面端の凹面に成形される)間隔コームの前方部の凸状に成形される後方輪郭に面する。
器具の更に別の例示的な実施形態において、毛除去間隙は、底面図において、狭くなる第1の漏斗部分と、第1の横方向端と第2の横方向端との間に配置された広くなる第2の漏斗部分とを含む、漏斗形状であり、第1の漏斗部分及び第2の漏斗部分は、互いに対向し合い、第1の漏斗部分及び第2の漏斗部分の狭い区画は、互いに合体し合う。故に、毛除去通路の二重漏斗形状が提供され、漏斗の口は、コームの横方向端に形成される。
一般的に言えば、毛除去通路の両凹頂プロファイル(biconcave top profile)がこのようにして提供されてよい。
器具の更に別の例示的な実施形態において、ブレードセットは、カッタブレードと、ガードブレードとを含み、コームは、カッタブレードの歯及びガードブレードの上に嵌るように構成され、カッタブレードの歯の先端は、連続して配置され、コーム歯の正面先端は、連続して配置され、一連のコーム歯の先端及び一連のカッタブレードの先端は、互いに平行である。
故に、毛除去通路の両凹構成は、切断性能及び切断精度に悪影響を有さない。
本開示の更に別の態様によれば、毛切断器具、特にヘアトリマ又はクリッパが提示され、毛切断器具は、ハウジング部分と、ブレードセットを含む切断ユニットと、本開示の少なくとも幾つかの実施形態に従った間隔コームとを含む。一般的に、毛切断器具は、電動毛切断器具とみなされてよい。結果的に、ブレードセットを駆動させるためのモータを設けられることがある。典型的には、ブレードセットは、静止ブレード(ガードブレード)と、可動ブレード(カッタブレード)とを含み、可動ブレードは、静止ブレードに対して移動可能である。可動ブレードは、静止ブレードに対して駆動させられてよく、具体的には、振動駆動させられてよい。可動ブレード及びそれぞれの静止ブレードは、協働して毛を切ることがある切断エッジを含んでよい。
一般的に、毛切断器具は、第1の端と、第1の端とは反対の第2の端とを含む、細長いハウジングを含んでよい。ハウジングの第1の端(頂端)には、切断ヘッドが配置されてよい。ハウジングの第2の端は、ハンドル端とも呼ばれることもある。
本開示のこれらの態様及び他の態様は、以下に記載する実施形態から明らかであり、それらを参照して解明されるであろう。
例示的な電気式毛切断器具及び毛切断器具用の調整可能な間隔コームの概略的な斜視図を示しており、間隔コームは、取り外された状態において示されている。 毛切断器具及び調整可能な間隔コームの別の実施形態の部分的に分解された斜視図を示しており、間隔コームは、挿入向きにおいて示されている。 本開示に従った間隔コームの斜視正面図を示しており、例示的な目的のために、ブレードセットが更に例示されている。 図3の構成の横方向の拡大部分図を示している。 図3の間隔コームの更なる斜視正面頂面図を示している。 図5の間隔コームの斜視背面底面図を示している。 図5の間隔コームの正面図を示している。 図5の間隔コームの拡大斜視部分側面図を示している。 図5の間隔コームの横断面図を示す。 本開示に従った間隔コームを備える毛切断器具の概略底面図を示している。 図10の間隔コームの底面図を分離して示している。
図1は、毛切断器具10、特に電動毛切断器具10の概略的な斜視図を示している。毛切断器具10をヘアクリッパ又はヘアトリマと呼ぶこともある。毛切断器具10は、概ね細長い形状を有するハウジング又はハウジング部分12を含むことがある。その第1の端部には、切断ユニット14が設けられてよい。切断ユニット14は、ブレードセット16を含んでよい。ブレードセット16は、可動ブレードと、静止ブレードとを含んでよく、それらは毛を切るために互いに対して移動させられてよい。ハウジング部分12の第2の端には、ハンドル又はグリップ部分18が設けられてよい。ユーザは、グリップ部分18でハウジングをグリップ部分18を把持したり握ったりしてよい。
毛切断器具10は、オペレータ制御装置を更に含んでよい。例えば、オンオフスイッチ又はボタン20が設けられてよい。更に、長さ調整制御装置22が、毛切断器具10のハウジング12に設けられてよい。長さ調整制御装置22は、調整可能な間隔コーム26が毛切断器具10のハウジング部分12に取り付けられている場合に設けられることがある。図1において、調整可能な間隔コーム26は、取り外されて或いは解放状態において示されている。間隔コーム26が毛切断器具10から取り外されるときには、最小限の切断長が達成されることがある。間隔コーム26が毛切断器具10に取り付けられるときには、毛を所望の長さに切断することができる。
図2は、毛切断器具10のハウジング部分12の第1の端の部分的な概略的な斜視図を示している。更に、調整可能な間隔コーム26が、ハウジング部分12に対する挿入向きにおいて示されている。ハウジング部分12及び調整可能な間隔コーム26は、分解状態で示されている。一例において、間隔コーム26は、例えば、摺動ビーム34−1、34−2を含むことがある、アタッチメント部分28を含んでよい。アタッチメント部分28は、ハウジング部分12と係合してよい。より具体的には、アタッチメント部分28は、ハウジング部分12の取付部分30に取り付けられてよい。この目的を達成するために、摺動ビーム34−1、34−2は、取付部分30で、それぞれの取付スロット38−1、38−2に挿入されてよい。アタッチメント部分28は、例えば、摺動ビーム34−1、34−2のうちの少なくとも1つに設けられることがある、少なくとも1つのスナップオン部材36を更に含んでよい。スナップオン部材36は、間隔コーム26をその取付状態に固定することがある。
図2から更に分かるように、間隔コーム26は、複数のコーム歯を含む歯付き部分32を更に含んでよい。一般的に、歯付き部分32は、ブレードセット16を取付状態において配置することができるスロットを含んでよい。
本明細書に示す幾つかの図では、例示の目的のために、例示的な座標系が示されている。本明細書で使用するとき、X軸が長手方向に割り当てられている。更に、Y軸が横方向に割り当てられている。従って、Z軸が垂直方向(高さ方向)に割り当てられている。軸/方向X、Y、Zと、コームのそれぞれの構成及び延伸とのそれぞれの関連を、これらの図から導くことができる。座標系X、Y、Zは、主として例示の目的のために提供されており、本開示の範囲を限定することを意図していないことが理解されるべきである。これは、当業者が、更なる実施形態、例示及び偏った視野向きに直面するときに、座標系を容易に変換及び転換する場合があることを含む。また、特に円形又は湾曲したブレードセットの文脈において、極座標系へのデカルト座標系の対話(conversation)が想定されてよい。
本開示の幾つかの態様に従った間隔コーム70の例示的な実施形態を例示する図3及び図4を参照する。例示の目的のために、ブレードセット50も図3及び図4に示されており、それぞれのハウジング及び/又は駆動機構は省略されている。更に上述したように、ブレードセット50は、ガードブレード52と、カッタブレード54とを含み、それらは、それらの間の毛を切断するために、互いに対して移動させられるように構成されている。ガードブレード52を静止ブレードと呼ぶこともある。カッタブレード54を可動ブレードと呼ぶこともある。それぞれの装備された器具を使用して毛を切るとき、ガードブレード52は、ユーザの皮膚に面している。故に、一般的に、カッタブレード54は、器具のハウジング部分(図1の参照番号12)とガードブレード52との間に配置される。
ガードブレード52には、先端60を有する一連の歯56が設けられている。カッタブレード54には、先端62を有する一連の歯58が設けられている。図3及び図4のブレードセット50の例示的な実施形態において、一連の歯56及び一連の歯58は、それぞれ、線形に配置されている。故に、ガードブレード52とカッタブレード54との間の往復運動は、歯56と歯58との間の切断作用に影響を及ぼす。
図3及び図4には、座標系X、Y、Zが例示されている。歯56及び歯58の主延伸方向(main extension direction)は、長手方向(X方向)に平行である。歯56と歯58とによって一緒に定められる切断平面は、基本的に平面X−Yに平行である。一連の歯56及び/又は一連の歯58は、横方向(Y方向)に延びている。長手方向(X方向)及び横方向(Y方向)に対して垂直に、垂直方向(Z方向)が設けられている。ガードブレード52に対するカッタブレード54の移動方向は、横方向(Y方向)に平行又はほぼ平行である。
図5及び図6を追加的に参照して、図3及び図4の間隔コーム70を分離して更に詳述する。
コーム70は、支持フレーム72を含む。好ましくは、支持フレーム72は、コーム歯76を支持する閉鎖された周囲の枠組みを定める。図5に最良に見ることができるように、Y軸に沿って連続して配置された複数のコーム歯76が設けられる。一連のコーム歯76は、Y方向に基本的に線形に延びる。更に、コーム歯76の主延伸方向は、基本的に長手方向(X軸)に平行である。
間隔コーム70のコーム歯76は、中断されている(interrupted)、即ち、正面部分78(frontal portion)と後方部分80(rear portion)とに分離されている。正面部分78と後方部分80との間には、ブレードスロット84が設けられ、ブレードスロット84は、ブレードセット50を内部に収容するように構成される。図3及び図4も参照のこと。コーム歯76の正面部分78及び後方部分80は位置合わせされる(整列させられる)(aligned)。上記で議論したように、代替的な実施形態では、正面部分78と後方部分80との間に中断するブレードスロット84(interrupting blade slot)は設けられない。むしろ、中断しないブレード凹部(non-interrupting blade recess)が、コーム歯76の底面に形成されてよい。
図4及び図5に示すように、毛除去通路86が、コーム歯76の正面部分78と後方部分80との間に形成される。ブレードスロット84は、毛除去通路86の頂端を形成する。毛除去通路86は、コーム70の横方向延伸を通じて延びる横方向に延びる通路である。
ある意味において、コーム70の設計は、前方部88(front part)と後方部90(rear part)とに分割されている。図4も参照のこと。前方部88は、取付状態においてハウジング部分12の正面端(frontal end)の近傍に配置されるコーム70の部分を含む。後方部90は、前方部88から後方にオフセットされたコーム70の部分を含む。図4に示すように、ブレードセット50のガードブレード52及びカッタブレード54は、コーム70の前方部88と後方部90との間でブレードスロット84内に延在する。
支持フレーム72は、正面コネクタバー100と、後方コネクタプレート102と、第1のサイドバー104と、第2のサイドバー106とを含む。後方コネクタプレート102は、正面コネクタバー100に対向している。側方バー104、106(side bars)は、正面コネクタバー100と後方コネクタプレート102とを接続する。後方コネクタプレート102は、正面コネクタバー100から後方にオフセットされている。上記で議論したように、少なくとも特定の実施形態において、後方コネクタプレート102を後方コネクタバーと呼ぶことがある。後方コネクタプレートは、必ずしもコーム70の後方端として構成される必要はない。むしろ、後方コネクタプレート102は、正面コネクタバーから後方にオフセットされ、よって、コーム70を形成する構造の正面端と後方端との間に配置されてよい。
コーム歯76の正面部分78は、正面コネクタバー100から延びている。正面部分78の主延伸方向は、垂直方向(Z軸)と整列させられる。コーム歯76の後方部分80は、後方コネクタプレート102から延びている。図5及び図6に示す実施形態の後方部分80の主延伸方向は、長手方向(X方向)と整列させられる。コーム歯76は、正面コネクタバー100と後方コネクタプレート102とを接続しない。なぜならば、ブレードスロット84がその中に形成されるからである。
正面コネクタバー100、後方コネクタプレート102、及びサイドバー104、106は、閉鎖支持プロファイルを定める。後方コネクタプレート102及び正面コネクタバー100は、長手方向に互いから概ね離間させられている。
本開示の主な態様によれば、正面コネクタバー100は非線形である。図3及び図5に示すように、正面コネクタバー100は、後向きに湾曲(凹状に湾曲)している。結果的に、正面コネクタバー100の中央部分110は、正面コネクタバーの横方向部分112、114(lateral portions)から内向きに変位させられている。これは、コーム70の前方部88の後方端で、毛除去を容易にする凸状の形状が定められることがあるという効果を有する。結果的に、凸状の形状は、正面コネクタバー100の後方端に設けられるのみならず、少なくとも部分的にはコーム歯76の正面部分78の後方端にも設けられる。
特定の実施形態において、正面コネクタバー100は、後方コネクタプレート102に向かって後方に湾曲している。
図5及び図6に例示する実施形態において、支持フレーム72の後方コネクタプレート102は、ブラケット120の部分を形成している。ブラケット120は、中央部分122と、側壁124、126とを含む。故に、ブラケット120は、頂面図において見られるときに、U形状である。
ブラケット120は、基本的に平坦な形状を有する後方コネクタプレート102を備える。中央部分122を中央壁と呼ぶこともある。中央部分122及び側壁124、126は、後方コネクタプレート102に隣接する補剛壁構造を定める。
側方バー104は、後方コネクタプレート102に連結される側壁124と正面コネクタバー100との間に延びている。側方バー106は、後方コネクタプレート102の側壁126と正面コネクタバー100との間に延びている。
図7及び図8を追加的に参照する。図7は、コーム70の正面図である。図8は、コーム70の斜視正面頂面図であり、正面コネクタバーの凹状の正面及び凸状の後面をもたらす正面コネクタバー100の湾曲部(curvature)を明瞭に示している。
コーム70は、第1の外歯132と、第2の外歯134とを含む、横歯を更に含む。外歯132、134は、一連の(標準的な)コーム歯76のそれぞれの横方向端に設けられている。外歯132は、正面部分136と、後方部分138とを含む。外歯134は、正面部分140と、後方部分142とを含む。コーム歯76と同様に、外歯132、134も、ブレードスロット84によって中断されている。一般的に、外歯132、134は、横方向において、コーム歯76よりも厚い。更に、特に長手方向において、外歯132、134は、コーム歯76を僅かに越えて突出することがある。
図5及び図8に最良に見ることができるように、従来的なコーム設計とは対照的に、コーム70では、側方バー104、106は、外歯132、134の一体部分を形成しない。故に、外歯132、134でも、ブレードスロット84が存在し、結果的に、毛除去通路86が存在する。結果的に、側面図において、毛除去通路86は、前方部88と後方部90とを接続する側方バー104、106によって妨げられない。
むしろ、図7に見ることができるように、側方バー104、106は、支持フレーム72のそれぞれの横方向端で外歯132、134から横方向に変位させられる。コーム歯76の正面部分78は、正面先端148を備える。コーム歯76の後方部分80には、正面先端150を備える。先端148及び150の接続線は、それぞれ、ガードブレード歯56の先端60及びカッタブレード歯58の先端62の接続線に基本的に平行である。基本的には、同じことが、外歯132、134の正面部分136、140の先端154及び外歯132、134の後方部分138、142の先端156にも当て嵌まる。
コーム歯76の正面部分78の後端部に、背面152(rear face)が定められる。同様に、外歯132、134の後方部分138、142の後方端に、背面158が定められる。背面152、158は、ブレードスロット84及び毛除去通路86のための基本的に線形の/平面的な境界領域を定める。対照的に、正面部分78、136、140の残余の副部分は、毛除去通路86のための境界も形成する内向きに湾曲した領域を定める。
少なくとも僅かに内向きに湾曲した(器具の隣接するハウジング又はハウジング部分12から見るときに凸状に成形された)領域を、本明細書では、第1の領域164と呼ぶ。図4及び図9を参照のこと。基本的に線形の又は平面的な領域を、本明細書では、第2の領域166と呼ぶ。
第2の領域166は、ブレードセット50の歯56、58からの所望の平行オフセットを維持する。第1の領域164は、内向きに湾曲し、従って、毛除去通路86の改良された設計を提供する。
図9は、ガードブレード52とカッタブレード54とを含むブレードセット50を例示の目的のために破線で示す、簡略化された横断面図(ほぼ半断面図)である。
更に、コーム70の正面部分の後方端と(破線によって示す)ハウジング又はハウジング部分12の反対側の正面端との間の距離は、参照番号170によって示されている。好ましくは、距離170は、1.5mmよりも大きく、好ましくは、2.0mmよりも大きい。ハウジング部分12の頂端には、毛除去通路86を更に拡大することがある面取りされた壁168が設けられている。
上記で議論したように、第2の領域166は、切断性能を維持するために、ブレードセット50のガードブレード52及びカッタブレード54と協働するように配置される。加えて、第1の領域164は、ヘアクリッピング(hair
clippings)の目詰まり(clogging)を回避するために、毛除去を容易にするように特に構成されている。
更に、例示的な実施形態において、第2の領域166(平面的な領域)の垂直延伸は、1.0〜6.0mm(ミリメートル)の範囲内にあり、好ましくは、2.0〜5.0mmの範囲内にある。従って、第1の領域(湾曲した領域)164の範囲は、10.0mm〜30.0mmの範囲にあり、好ましくは、15.0mm〜25.0mmの範囲内にある。
図9には、コーム歯76の正面部分78と後方部分80とによって共同で定められる頂面174に対する側方バー104、106の傾斜角α(アルファ)が更に示されている。好ましくは、傾斜角αは、30〜80°の範囲内にあり、好ましくは、40〜60°の範囲内にある。
側方バー104、106が、異なる角度、湾曲した形状、移行部、異なる傾きを有するセグメントなどを含む、異なる形状をもちろん有してよいことは、当業者によって理解されるであろう。また、このようにして、毛除去間隙(通路)86の横方向アクセス性が達成されることがある。
図9では、コーム70の前方端が、参照番号176によって示されている。同様に、後方端が、参照番号178によって示されている。頂端が、参照番号180によって示されている。頂面174は、頂面180に面している。
故に、特定の実施形態において、後方コネクタプレート102及び正面コネクタバー100は、一般的には、頂面174に基本的に平行であり且つ横方向(Y方向)に対して基本的に垂直である方向に互いから離間させられている。
図10及び図11を更に参照する。図10は、本明細書において以前に議論した間隔コーム70が取り付けられた毛切断器具10の底面図である。図11は、分離された間隔コーム70の底面図である。
図10では、コーム70の横方向端が、参照番号182、184によって示されている。故に、側方バー104は、横方向端182に配置されている。側方バー106は、横方向端184に配置されている。第1の領域164(図4及び図9)とは反対側で、器具10のハウジング部分12も、少なくとも僅かに湾曲している。参照番号202を参照のこと。即ち、ハウジング部分12の湾曲部202とコーム70の第1の領域(湾曲した領域)164との間には、2つの漏斗部分190、192が形成されている。漏斗部分190、192の狭い端は、中央領域110に隣接して互いに合体している。漏斗部分190、192の広い開口が、コーム70の横方向端182、184で互いから見て外方に面している。
漏斗部分190、192の狭い区画は、第1の領域164と器具のハウジング部分12との間の第1の隙間198によって定められる。漏斗部分190、192の広い開口は、横方向端182、184にあるそれぞれの第2の隙間200によって定められる。
図11において、ハウジング部分の凸状の湾曲部202の反対側の湾曲部と、コーム歯70の(歯76の正面先端148の前方において外側から見られるときの)結果として得られる凹状の湾曲部204とは、湾曲線によって示されている。
上記で提案する設計は、器具のハウジング部分12とコーム70の前方部88との間の界面(インタフェース)での毛除去能力を大幅に向上させる。
本発明を図面及び前述の記述中に詳細に例示し且つ記載したが、そのような例示及び記述は、例示的又は説明的に考えられるべきであり、限定的に考えられるべきでない。即ち、本発明は、開示の実施形態に限定されない。当業者は、特許請求される発明を実施する際に、図面、本開示、及び添付の請求項の研究から、開示の実施形態に対する他の変形を理解して実施することができる。
請求項において、「含む」という用語は、他の要素又はステップを排除せず、単数形の表現は、複数を排除しない。単一の要素又は他のユニットが、請求項に列挙される幾つかの品目の機能を満たすことがある。特定の手段が相互に異なる従属項に列挙されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせを有利に使用し得ないことを示さない。
請求項中の如何なる引用符号も、その範囲を限定するものと解釈されてならない。
WO2016/071144A1は、ハウジングと、静止切断ブレードと可動切断ブレードとを含む切断アセンブリと、第1の軸に沿う振動運動において静止切断ブレードに対して可動切断ブレードを駆動する駆動構成と、複数のコーム歯を備えるコームアタッチメントを取り外し可能に取り付けるコーム支持要素と、コームアタッチメントがコーム支持要素に取り付けられるときに切断アセンブリに対するコームアタッチメントの位置を調整する調整ユニットとを含み、調整ユニットは、調整ユニットの延出運動中にコームアタッチメントと切断アセンブリとの間の距離を増加させ、調整ユニットの後退運動中にコームアタッチメントと切断アセンブリとの間の距離を減少させる、ように構成される、ヘアクリッピングデバイスを開示している。

Claims (15)

  1. 毛切断器具のための間隔コームであって、
    支持フレームと、
    一連のコーム歯とを含み、各コーム歯は、正面部分と、後方部分とを有し、
    前記コーム歯は、前記支持フレームから延び、
    前記支持フレームは、正面コネクタバーと、後方コネクタプレートとを含み、
    前記コーム歯の前記正面部分は、前記正面コネクタバーから延び、
    前記正面コネクタバーは、前記正面コネクタバーの中央部分が前記正面コネクタバーの横方向部分から後向きにオフセットさせられるよう、前記後方コネクタプレートに向かって内向きに湾曲させられる、
    間隔コーム。
  2. 前記正面コネクタバーは、頂面図において見られるときに、凹状の形状を備え、前記コーム歯の前記正面部分は、線形の又は湾曲する線内に配置される正面先端及び背面を定め、前記背面の接続線の湾曲部が、前記正面コネクタバーの湾曲部よりも小さい、請求項1に記載の間隔コーム。
  3. 前記コーム歯の前記正面部分は、連続して配置され、その後向きに面する側で、第1の領域と、第2の領域とを定め、頂面図において見られるときに、前記第1の領域は、後向きに湾曲させられ、前記第2の領域は、平面的である、請求項1又は2に記載の間隔コーム。
  4. 前記後方コネクタプレートは、前記正面コネクタバーの反対側にあり、前記支持フレームは、前記正面コネクタバーと前記後方コネクタプレートとの間に延びる2つの側方バーを含み、前記コーム歯の前記後方部分は、前記後方コネクタプレートから延び、前記コーム歯の正面部分及び後方部分は、当該間隔コームの頂面を共に定め、前記側方バーは、前記頂面に対して傾斜させられる、請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載の間隔コーム。
  5. 側面図において見られるときに、当該間隔コームは、前記頂面に隣接する毛除去領域において妨げられない、請求項4に記載の間隔コーム。
  6. 前記正面コネクタバーは、前記頂面から下向きにオフセットさせられ、前記側方バーは、前記正面コネクタバーと前記後方コネクタプレートとを接続するよう、前記頂面に対してある角度に配置される、請求項4又は5に記載の間隔コーム。
  7. 前記側方バーは、前記頂面に対して30°〜60°の間の角度に配置され、好ましくは、40°〜50°の間の角度に配置される、請求項6に記載の間隔コーム。
  8. 前記後方コネクタプレートは、前記後方コネクタプレートと、中央部分と、前記側方バーが接続される2つの側壁とを含む、ブラケットに配置され、前記側方バーは、前記正面コネクタバーと前記側壁とを接続し、それらの間のオフセットを架橋する、請求項4乃至7のうちのいずれか1項に記載の間隔コーム。
  9. 前記後方コネクタプレートの前記側壁から延びる2つの摺動ビームを更に含み、該2つの摺動ビームは、前記毛切断器具の取付けレセプタクル内に挿入されるように構成される、請求項8に記載の間隔コーム。
  10. 第1の横方向端にある第1の外歯と、第2の横方向端にある第2の外歯とを更に含み、前記第1の外歯及び前記第2の外歯は、それぞれ、正面部分と、後方部分とを有し、前記一連のコーム歯は、前記第1の外歯と前記第2の外歯との間に配置され、前記側方バーは、前記外歯から分離され、当該間隔コームの横方向エンドピースを形成する、請求項4乃至9のうちのいずれか1項に記載の間隔コーム。
  11. ハウジング部分と、ブレードセットを含む切断ユニットと、請求項1乃至10のうちのいずれか1項に記載の間隔コームとを含む、毛切断器具、特にヘアトリマ又はクリッパであって、
    前記間隔コームは、毛除去間隙が前記間隔コームの前方部と前記ハウジング部分との間に形成されるような方法において、前記ハウジング部分に取り付けられるように構成される、
    毛切断器具。
  12. 前記毛除去間隙は、前記中央部分にある第1の隙間と、前記正面コネクタバーの前記横方向部分にある第2の隙間とを有し、前記第2の隙間は、前記第1の隙間よりも大きい、請求個11に記載の毛切断器具。
  13. 前記ハウジング部分は、前記前方部に隣接する領域において凸状に成形される、請求項11又は12に記載の毛切断器具。
  14. 前記毛除去間隙は、底面図において、第1の横方向端と第2の横方向端との間に配置される狭まる第1の漏斗部分と広がる第2の漏斗部分とを含む漏斗形状にされ、前記第1の漏斗部分及び前記第2の漏斗部分は対向し、互いに面し合い、前記第1の漏斗部分及び前記第2の漏斗部分の狭い区画が、互いに合体し合う、請求項11乃至13のうちのいずれか1項に記載の毛切断器具。
  15. 前記ブレードセットは、カッタブレードと、ガードブレードとを含み、前記間隔コームは、前記カッタブレードの歯及び前記ガードブレードの歯の上に嵌るように構成され、前記カッタブレードの前記歯の先端は連続して配置され、前記コーム歯の正面先端は連続して配置され、前記一連のコーム歯の先端及び前記一連のカッタブレードの先端は、互いに平行である、請求項11乃至14のうちのいずれか1項に記載の毛切断器具。
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