関連出願の相互参照
[0001]本特許出願は、2017年5月5日に出願された「Scheduling Request for Wireless Systems」と題されたHe他による米国仮特許出願第62/502,478号、および2018年2月12日に出願された「Scheduling Request for Wireless Systems」と題されたHe他による米国特許出願第15/894,734号の優先権を主張し、それらの各々は、本願の譲受人に譲渡される。
[0002]以下は概して、ワイヤレス通信に関し、より具体的には、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求に関する。
[0003]ワイヤレス通信システムは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャスト、等のような様々なタイプの通信コンテンツを提供するために幅広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(例えば、時間、周波数、および電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能であり得る。そのような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、および直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム(例えば、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))システム、または新無線(NR:New Radio)システム)を含む。ワイヤレス多元接続通信システムは、いくつかの基地局またはアクセスネットワークノードを含み得、各々が、別名ユーザ機器(UE)として知られ得る複数の通信デバイスのための通信を同時にサポートする。
[0004]いくつかのワイヤレス通信システムでは、UEが、それが基地局に送信されるべきデータをバッファ中に有していると決定するとき、UEは、スケジューリング要求(SR)を送信し得る。SRは、制御チャネル(例えば、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH))上で送信され得、およびUEに保留中の(pending)アップリンクデータが存在するか否かを示す(例えば、1ビットの情報から成る)バイナリシグナリングスキームのものであり得る。SRが基地局によって受信されると、基地局は、SRに基づいて、UEが保留中のデータを有していると決定し得る。しかしながら、基地局は、データの量、データのタイプ、またはデータに関連する優先度情報を決定することができないことがあり得る。そのため、基地局は、SRに基づいてUEのための適切なリソースをスケジューリングすることができないことがあり得、それは、基地局によるスケジューリングの取り組みの低下ならびにシステムパフォーマンスの低減をもたらし得る(例えば、基地局が、UEにとって不十分なチャネルまたは量のリソースをスケジューリングする場合)。
[0005]説明される技法は、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求(SR)をサポートする改善された方法、システム、デバイス、または装置に関する。概して、説明される技法は、SRをトリガしたデータに関連付けられた優先度レベルを示すために使用され得るシングルビットまたはマルチビットSRを提供する。例えば、ユーザ機器(UE)は、それが基地局に送信されるべきデータをバッファ中に有していることを識別し得る。データは、所与の優先度レベル、ヌメロロジ(numerology)、または論理チャネルに関連付けられ得、それらは、データタイプまたは他の要因に基づき得る。いくつかのケースでは、SR内のビットフィールドが、送信されるべきデータの優先度レベルを示すために使用され得る。他のケースでは、SR構成(例えば、SRのフォーマット)またはSRの送信のために使用される無線リソースが、優先度レベルを示し得る。いくつかの例では、基地局に送信されるべきデータは、ターゲットヌメロロジに関連付けられ得る。送信されるべきデータのヌメロロジを示すために、UEは、同じヌメロロジにしたがって、またはターゲットヌメロロジにしたがって構成された無線リソースを使用して、SRを送信し得る。SRを受信すると、基地局は、送信されるべきデータについての優先度レベルを決定し、およびデータのための適切な無線リソースをスケジューリングし得る。スケジューリングされたリソースはその後、アップリンク許可メッセージ中でUEに示され得る。
[0006]ワイヤレス通信の方法が説明される。方法は、UEが基地局に送信されるべきデータをバッファ中に有していることをUEにおいて識別することと、データのための論理チャネル、またはデータに関連付けられたデータタイプ、あるいはそれらの組み合わせに少なくとも部分的に基づいて、基地局に送信されるべきバッファ中のデータについての優先度レベルを決定することと、データについての優先度レベルを示すSRを基地局に送信することとを含み得る。
[0007]ワイヤレス通信のための装置が説明される。装置は、UEが基地局に送信されるべきデータをバッファ中に有していることをUEにおいて識別するための手段と、データのための論理チャネル、またはデータに関連付けられたデータタイプ、あるいはそれらの組み合わせに少なくとも部分的に基づいて、基地局に送信されるべきバッファ中のデータについての優先度レベルを決定するための手段と、データについての優先度レベルを示すSRを基地局に送信するための手段とを含み得る。
[0008]ワイヤレス通信のための別の装置が説明される。装置は、プロセッサと、プロセッサと電子通信状態にあるメモリと、メモリ中に記憶された命令とを含み得る。命令は、プロセッサに、UEが基地局に送信されるべきデータをバッファ中に有していることをUEにおいて識別することと、データのための論理チャネル、またはデータに関連付けられたデータタイプ、あるいはそれらの組み合わせに少なくとも部分的に基づいて、基地局に送信されるべきバッファ中のデータについての優先度レベルを決定することと、データについての優先度レベルを示すSRを基地局に送信することとを行わせるように動作可能であり得る。
[0009]ワイヤレス通信のための非一時的コンピュータ可読媒体が説明される。非一時的コンピュータ可読媒体は、プロセッサに、UEが基地局に送信されるべきデータをバッファ中に有していることをUEにおいて識別することと、データのための論理チャネル、またはデータに関連付けられたデータタイプ、あるいはそれらの組み合わせに少なくとも部分的に基づいて、基地局に送信されるべきバッファ中のデータについての優先度レベルを決定することと、データについての優先度レベルを示すSRを基地局に送信することとを行わせるように動作可能である命令を含み得る。
[0010]上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、SRは、SRのビットフィールドを使用する決定された優先度レベルのインジケーションを含む。
[0011]上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、SRのビットフィールドは、決定された優先度レベルを示すための複数のビットを備える。
[0012]上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例はさらに、SRを送信するために使用されるべき無線リソースの複数のセットのうちの無線リソースの第1のセットを、決定された優先度レベルに少なくとも部分的に基づいて選択するためのプロセス、特徴、手段、または命令を含み得、ここにおいて、SRを送信することは、無線リソースの識別された第1のセットを使用してSRを送信することを備える。
[0013]上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例はさらに、アップリンクメッセージ中でのデータの送信のためのアップリンク許可を基地局から受信するためのプロセス、特徴、手段、または命令を含み得る。上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例はさらに、アップリンク許可に少なくとも部分的に基づいて、アップリンクメッセージのためのアップリンクリソースを識別するためのプロセス、特徴、手段、または命令を含み得る。上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例はさらに、データを備えるアップリンクメッセージを、識別されたアップリンクリソースを使用して送信するためのプロセス、特徴、手段、または命令を含み得る。
[0014]上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンク許可は、データの送信のための論理チャネルに対応するリソースを示す。
[0015]上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、SRは、識別されたアップリンクリソースとは異なるリソースのセット上で送信され得る。
[0016]上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例はさらに、決定された優先度レベルに少なくとも部分的に基づいて、SRの送信のためのSR構成を選択するためのプロセス、特徴、手段、または命令を含み得る。
[0017]上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例はさらに、決定された優先度レベルがしきい値を上回ることを識別するためのプロセス、特徴、手段、または命令を含み得、ここにおいて、SRは、決定された優先度レベルがしきい値を上回るという識別に少なくとも部分的に基づいて送信され得る。
[0018]上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、データのための論理チャネルと決定された優先度レベルとのうちの1つまたは両方は、ヌメロロジに対応する。
[0019]上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例はさらに、UEが基地局に送信されるべき追加のデータを有し得るという識別に少なくとも部分的に基づいて、第2のSRを基地局に送信するためのプロセス、特徴、手段、または命令を含み得、ここにおいて、SRは、第2のSRに対応する第2の時間期間より短くあり得る第1の時間期間に対応する。
[0020]上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例はさらに、UEが基地局に送信されるべき追加のデータを有し得ることをUEによって識別するためのプロセス、特徴、手段、または命令を含み得る。上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例はさらに、追加のデータのための論理チャネル、または追加のデータに関連付けられたデータタイプ、あるいはそれらの組み合わせに少なくとも部分的に基づいて、追加のデータについての第2の優先度レベルを決定するためのプロセス、特徴、手段、または命令を含み得、ここにおいて、SRを送信することは、優先度レベルが第2の優先度レベルより大きいことに少なくとも部分的に基づき得る。
[0021]上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、SRは、基地局に送信されるべきデータについてのバッファ状態のインジケーションを含む。
[0022]上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例はさらに、SRについての値と複数の論理チャネルについての優先度レベルとの間の対応を示すマッピングを基地局から受信するためのプロセス、特徴、手段、または命令を含み得る。
[0023]上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例はさらに、基地局に送信されるべきデータについてのターゲットヌメロロジを識別するためのプロセス、特徴、手段、または命令を含み得、ここにおいて、SRは、ターゲットヌメロロジを示す。
[0024]上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例はさらに、ターゲットヌメロロジに少なくとも部分的に基づいて、SRの送信のためのSR構成を選択するためのプロセス、特徴、手段、または命令を含み得る。
[0025]上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、SRは、リソースの専用セットを通して送信され得る。
[0026]ワイヤレス通信の方法が説明される。方法は、UEが基地局に送信するためのデータをバッファ中に有していることと、データについての優先度レベルとを示すSRを基地局によって受信することと、SRに少なくとも部分的に基づいて、データの優先度レベルを決定することと、優先度レベルに少なくとも部分的に基づいて、データの送信のためのリソースを識別することと、識別されたリソースを示すアップリンク許可をUEに送信することとを含み得る。
[0027]ワイヤレス通信のための装置が説明される。装置は、UEが基地局に送信するためのデータをバッファ中に有していることと、データについての優先度レベルとを示すSRを基地局によって受信するための手段と、SRに少なくとも部分的に基づいて、データの優先度レベルを決定するための手段と、優先度レベルに少なくとも部分的に基づいて、データの送信のためのリソースを識別するための手段と、識別されたリソースを示すアップリンク許可をUEに送信するための手段とを含み得る。
[0028]ワイヤレス通信のための別の装置が説明される。装置は、プロセッサと、プロセッサと電子通信状態にあるメモリと、メモリ中に記憶された命令とを含み得る。命令は、プロセッサに、UEが基地局に送信するためのデータをバッファ中に有していることと、データについての優先度レベルとを示すSRを基地局によって受信することと、SRに少なくとも部分的に基づいて、データの優先度レベルを決定することと、優先度レベルに少なくとも部分的に基づいて、データの送信のためのリソースを識別することと、識別されたリソースを示すアップリンク許可をUEに送信することとを行わせるように動作可能であり得る。
[0029]ワイヤレス通信のための非一時的コンピュータ可読媒体が説明される。非一時的コンピュータ可読媒体は、プロセッサに、UEが基地局に送信するためのデータをバッファ中に有していることと、データについての優先度レベルとを示すSRを基地局によって受信することと、SRに少なくとも部分的に基づいて、データの優先度レベルを決定することと、優先度レベルに少なくとも部分的に基づいて、データの送信のためのリソースを識別することと、識別されたリソースを示すアップリンク許可をUEに送信することとを行わせるように動作可能である命令を含み得る。
[0030]上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、SRは、SRのビットフィールドを使用する決定された優先度レベルのインジケーションを含む。
[0031]上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、SRのビットフィールドは、決定された優先度レベルを示すための複数のビットを備える。
[0032]上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例はさらに、SRを受信するために使用される無線リソースの複数のセットのうちの無線リソースの第1のセットを識別するためのプロセス、特徴、手段、または命令を含み得、ここにおいて、優先度レベルを決定することは、無線リソースの識別された第1のセットに少なくとも部分的に基づき得る。
[0033]上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例はさらに、アップリンク許可に少なくとも部分的に基づいて、データを備えるアップリンクメッセージを、UEから、およびデータの送信のための識別されたリソースを通して受信するためのプロセス、特徴、手段、または命令を含み得る。
[0034]上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、SRは、アップリンクメッセージとは異なる無線リソースのセット上で受信され得る。
[0035]上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンク許可は、データの送信のために使用されるべき論理チャネルに対応するリソースを示す。
[0036]上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、優先度レベルは、SRによって示されるヌメロロジに少なくとも部分的に基づいて決定され得る。
[0037]上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、SRは、ヌメロロジにしたがって受信され得る。上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、識別されたリソースは、ヌメロロジに少なくとも部分的に基づいて識別され得る。
[0038]上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例はさらに、SRについての値と複数の論理チャネルについての優先度レベルとの間の対応を示すマッピングをUEに送信するためのプロセス、特徴、手段、または命令を含み得る。
[0039]上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、SRはさらに、基地局に送信されるべきデータについてのバッファ状態のインジケーションを含む。
[0040]一実施形態では、デバイスまたはシステムは、プロセッサと、プロセッサと電子通信状態にあるメモリと、メモリ中に記憶され、およびプロセッサによって実行されたとき、装置に、UEが基地局に送信されるべきデータをバッファ中に有していることをUEにおいて識別することと、データのための論理チャネル、またはデータに関連付けられたデータタイプ、あるいはそれらの組み合わせに少なくとも部分的に基づいて、基地局に送信されるべきバッファ中のデータについての優先度レベルを決定することと、データについての優先度レベルを示すSRを基地局に送信することとを行わせるように動作可能である命令とを含み得る。
[0041]一実施形態では、デバイスまたはシステムは、プロセッサと、プロセッサと電子通信状態にあるメモリと、メモリ中に記憶され、およびプロセッサによって実行されたとき、装置に、UEが基地局に送信するためのデータをバッファ中に有していることと、データについての優先度レベルとを示すSRを基地局によって受信することと、SRに少なくとも部分的に基づいて、データの優先度レベルを決定することと、優先度レベルに少なくとも部分的に基づいて、データの送信のためのリソースを識別することと、識別されたリソースを示すアップリンク許可をUEに送信することとを行わせるように動作可能である命令とを含み得る。
本開示の態様にしたがった、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求をサポートするワイヤレス通信のためのシステムの例を例示する。
本開示の態様にしたがった、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求をサポートするワイヤレス通信システムの例を例示する。
本開示の態様にしたがった、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求をサポートする実例的なスケジューリング要求フォーマットを例示する。
本開示の態様にしたがった、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求をサポートする実例的なスケジューリング要求フォーマットを例示する。
本開示の態様にしたがった、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求をサポートするプロセスフローの例を例示する。
本開示の態様にしたがった、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求をサポートするデバイスのブロック図を示す。
本開示の態様にしたがった、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求をサポートするデバイスのブロック図を示す。
本開示の態様にしたがった、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求をサポートするデバイスのブロック図を示す。
本開示の態様にしたがった、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求をサポートするUEを含むシステムのブロック図を例示する。
本開示の態様にしたがった、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求をサポートするデバイスのブロック図を示す。
本開示の態様にしたがった、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求をサポートするデバイスのブロック図を示す。
本開示の態様にしたがった、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求をサポートするデバイスのブロック図を示す。
本開示の態様にしたがった、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求をサポートする基地局を含むシステムのブロック図を例示する。
本開示の態様にしたがった、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求のための方法を例示する。
本開示の態様にしたがった、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求のための方法を例示する。
詳細な説明
[0051]ワイヤレス通信システムは、ユーザ機器(UE)と基地局との間でのデータ通信をサポートする。UEは、バッファ中にデータを記憶し、およびそれが基地局に送信されるべきデータを有していることを基地局に示し得る。いくつかのケースでは、UEから基地局へのデータの送信より前に、UEは、データを送信するためのリソースを要求するためのスケジューリング要求(SR)を基地局に送信し得る。いくつかのケースでは、基地局に送られるSRは単に、SRに基づいて、UEが保留中のデータを有していることを示すに過ぎないことがあり得る。しかしながら、基地局は、SRに基づいて、データの量、データのタイプ、またはデータに関連する優先度情報を決定することができないことがあり得る。そのため、基地局は、例えば、少量のデータのみが送信されるべきであるときに多すぎる無線リソースをスケジューリングすることによって、または大量のデータが送信されるべきであるときに少なすぎる無線リソースをスケジューリングすることによって、SRに基づいてUEのための適切なリソースをスケジューリングすることができないことがあり得る。同様に、SRが送られるデータの優先度に気付いていない基地局は、より高い優先度データの前により低い優先度データをスケジューリングし得るか、またはそうでない場合は、リソースの割り振りを誤り得、それは、高優先度データのレイテンシを増大させ得る。結果として、システムパフォーマンスの低減があり得る。
[0052]SRは、基地局に送信されるべきデータに関連付けられた優先度レベルを示し得るシングルビットまたはマルチビットメッセージであり得る。いくつかのケースでは、SRは、バッファ状態のインジケーション(例えば、基地局に送信されるべきデータのサイズ)を含み得る。SR構成(例えば、フォーマット、SRを送信するために使用されるリソース、および/またはSRを送信するために使用されるヌメロロジ)は、送信されるべきデータに基づき得る。例えば、SR構成またはSR自体は、異なる優先度レベルに関連付けられたSR構成またはSRのセットから選択され得る。いくつかの事例では、基地局に送信されるべきデータの優先度レベルは、データの送信のために使用されるべき論理チャネル、データのデータタイプ、またはそれらの組み合わせに基づいて、UEによって決定され得る。SRを受信すると、基地局は、(例えば、送信されるべきデータに関連するより多くの情報を要求するために)SR応答メッセージを送信し得るか、またはデータの送信のためのリソースを決定し得る。決定されたリソースはその後、例えば、アップリンク許可メッセージ中でUEに示され得る。
[0053]いくつかの状況では、サービング基地局を含むネットワークは、スケジューリングオーバヘッドをほとんどまたは全く増大させることなしに、説明されたSRを使用して、例えば、レイテンシを低減し、且つデータスループットおよび信頼性を増大させることによって、UEにリソースをより良く割り振り、およびシステムパフォーマンスを改善することが可能であり得る。ここに説明されるSRはまた、サービスレベルおよびヌメロロジと互換性があり得、例えば、SRは、低レイテンシサービスおよび高信頼性サービス、ならびに標準レイテンシおよび信頼性サービスのために使用され得る。
[0054]本開示の態様は、ワイヤレス通信システムのコンテキストにおいて最初に説明される。態様はその後、スケジューリング要求フォーマットおよびプロセスフローに関して説明する。本開示の態様はさらに、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求に関連する装置図、システム図、およびフローチャートによって例示され、且つそれらを参照して説明される。
[0055]図1は、本開示の様々な態様にしたがった、ワイヤレス通信システム100の例を例示している。ワイヤレス通信システム100は、基地局105、UE115、およびコアネットワーク130を含む。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、ロングタームエボリューション(LTE)/LTE−Advanced(LTE−A)ネットワーク、または新無線(NR)ネットワークであり得る。いくつかのケースでは、ワイヤレス通信システム100は、拡張ブロードバンド通信と、超高信頼性(すなわち、ミッションクリティカル)通信と、低レイテンシ通信と、低コストおよび低複雑性デバイスとの通信とをサポートし得る。
[0056]基地局105は、1つまたは複数の基地局アンテナを介して、UE115とワイヤレスに通信し得る。各基地局105は、それぞれの地理的カバレッジエリア110に対して通信カバレッジを提供し得る。ワイヤレス通信システム100中に示されている通信リンク125は、UE115から基地局105へのアップリンク送信、または基地局105からUE115へのダウンリンク送信を含み得る。制御情報およびデータは、様々な技法にしたがって、アップリンクチャネルまたはダウンリンク上で多重化され得る。制御情報およびデータは、例えば、時分割多重化(TDM)技法、周波数分割多重化(FDM)技法、またはハイブリッドTDM−FDM技法を使用して、ダウンリンクチャネル上で多重化され得る。いくつかの例では、ダウンリンクチャネルの送信時間間隔(TTI)中に送信される制御情報は、カスケード方式で異なる制御領域間で(例えば、共通制御領域と、1つまたは複数のUE固有制御領域との間で)分散され得る。
[0057]UE115は、ワイヤレス通信システム100全体を通じて分散され得、および各UE115は、固定式または移動式であり得る。UE115はまた、モバイル局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の適した専門用語で呼ばれ得る。UE115はまた、セルラ電話、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、パーソナル電子デバイス、ハンドヘルドデバイス、パーソナルコンピュータ、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、モノのインターネット(IoT)デバイス、あらゆるモノのインターネット(IoE:Internet of Everything)デバイス、マシンタイプ通信(MTC)デバイス、器具、自動車、または同様のものであり得る。
[0058]いくつかのケースでは、UE115はまた、(例えば、ピアツーピア(P2P)またはデバイスツーデバイス(D2D)プロトコルを使用して)他のUEと直接通信することが可能であり得る。D2D通信を利用するUE115のグループのうちの1つまたは複数は、セルのカバレッジエリア110内にあり得る。そのようなグループ中の他のUE115は、セルのカバレッジエリア110の外部にあり得るか、またはそうでない場合は、基地局105からの送信を受信することができないことがあり得る。いくつかのケースでは、D2D通信を介して通信するUE115のグループは、各UE115がグループ中の全ての他のUE115に送信する一対多(1:M)システムを利用し得る。いくつかのケースでは、基地局105は、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にする。他のケースでは、D2D通信は、基地局105とは独立して行われる。
[0059]MTCまたはIoTデバイスのようないくつかのUE115は、低コストまたは低複雑性デバイスであり得、およびマシン間の自動化された通信、すなわち、マシンツーマシン(M2M)通信を提供し得る。M2MまたはMTCは、デバイスが、人間の介在なしに互いまたは基地局と通信することを可能にするデータ通信技術を指し得る。例えば、M2MまたはMTCは、情報を測定またはキャプチャするためのセンサまたはメータを統合し、およびプログラムまたはアプリケーションと対話している人間にその情報を提示するか、あるいはその情報を利用することができるアプリケーションプログラムまたは中央サーバにその情報を中継するデバイスからの通信を指し得る。いくつかのUE115は、情報を収集するか、または機械の自動化された挙動を可能にするように設計され得る。MTCデバイスのためのアプリケーションの例は、スマート計測、在庫(inventory)モニタリング、水位モニタリング、機器モニタリング、ヘルスケアモニタリング、野生生物モニタリング、天候および地質学的イベントモニタリング、保有車両(fleet)管理および追跡、リモートセキュリティ感知、物理アクセス制御、および取引ベースのビジネス課金(transaction-based business charging)を含む。
[0060]いくつかのケースでは、MTCデバイスは、低減されたピークレートでの半二重(一方向)通信を使用して動作し得る。MTCデバイスはまた、アクティブな通信に従事していないときに節電「ディープスリープ」モードに入るように構成され得る。いくつかのケースでは、MTCまたはIoTデバイスは、ミッションクリティカル機能をサポートするように設計され得、およびワイヤレス通信システムは、これらの機能に対して超高信頼性通信を提供するように構成され得る。
[0061]基地局105は、コアネットワーク130と、および互いと通信し得る。例えば、基地局105は、バックホールリンク132(例えば、S1、等)を通じてコアネットワーク130とインターフェースし得る。基地局105は、直接的にまたは間接的に(例えば、コアネットワーク130を通じて)のいずれかで、バックホールリンク134(例えば、X2、等)を通して互いと通信し得る。基地局105は、UE115との通信のために無線構成およびスケジューリングを実行し得るか、または基地局コントローラ(図示せず)の制御下で動作し得る。いくつかの例では、基地局105は、マクロセル、スモールセル、ホットスポット、または同様のものであり得る。基地局105はまた、発展型ノードB(eNB)105と呼ばれ得る。
[0062]基地局105は、コアネットワーク130にS1インターフェースによって接続され得る。コアネットワークは、発展型パケットコア(EPC)であり得、それは、少なくとも1つのモビリティ管理エンティティ(MME)、少なくとも1つのサービングゲートウェイ(S−GW)、および少なくとも1つのパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P−GW)を含み得る。MMEは、UE115とEPCとの間でのシグナリングを処理する制御ノードであり得る。全てのユーザインターネットプロトコル(IP)パケットは、S−GWを通じて転送され得、それ自体は、P−GWに接続され得る。P−GWは、IPアドレス割り振りならびに他の機能を提供し得る。P−GWは、ネットワークオペレータIPサービスに接続され得る。オペレータIPサービスは、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、およびパケット交換(PS)ストリーミングサービスを含み得る。
[0063]ワイヤレス通信システム100は、700MHzから2600MHz(2.6GHz)までの周波数帯域を使用して、極超短波(UHF)周波数領域中で動作し得るが、ネットワークの中には(例えば、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN))、4GHzもの高さの周波数を使用するものがあり得る。この領域はまた、波長の長さが約1デシメートルから1メートルまでの範囲に及ぶことから、デシメートル帯域としても知られ得る。UHF波は、主に見通し線によって伝搬し得、建物および環境特徴によって遮られ得る。しかしながら、その波は、屋内にロケートされたUE115にサービスを提供するのに十分に壁を透過し得る。UHF波の送信は、スペクトルの短波(HF)または超短波(VHF)部分のより小さい周波数(およびより長い波)を使用する送信と比較して、より小さいアンテナおよびより短い範囲(例えば、100km未満)によって特徴付けられる。いくつかのケースでは、ワイヤレス通信システム100はまた、スペクトルのミリ波(EHF:extremely high frequency)部分(例えば、30GHzから300GHzまで)を利用し得る。この領域はまた、波長の長さが約1ミリメートルから1センチメートルまでの範囲に及ぶので、ミリ波帯域としても知られ得る。このことから、EHFアンテナは、UHFアンテナより一層小さくなり得、且つより密接に離間され得る。いくつかのケースでは、これは、(例えば、指向性ビームフォーミングのための)UE115内のアンテナアレイの使用を容易にし得る。しかしながら、EHF送信は、UHF送信より一層大きい大気減衰の影響を受け得、およびより短い範囲であり得る。
[0064]このことから、ワイヤレス通信システム100は、UE115と基地局105との間でのミリメートル波(mmW)通信をサポートし得る。mmWまたはEHF帯域中で動作するデバイスは、ビームフォーミングを可能にするために、複数のアンテナを有し得る。すなわち、基地局105は、UE115との指向性通信のためのビームフォーミング動作を行うために、複数のアンテナまたはアンテナアレイを使用し得る。ビームフォーミング(それはまた、空間フィルタリングまたは指向性送信と呼ばれ得る)は、ターゲット受信機(例えば、UE115)の方向にアンテナビーム全体をシェイピングするおよび/またはステアリングするために送信機(例えば、基地局105)において使用され得る信号処理技法である。これは、特定の角度の送信された信号が建設的干渉を経験し、その一方で他のものが相殺的干渉を経験するように、アンテナアレイ中の要素を組み合わせることによって達成され得る。
[0065]多入力多出力(MIMO)ワイヤレスシステムは、送信機(例えば、基地局105)と受信機(例えば、UE115)との間で送信スキームを使用し、ここで、送信機と受信機との両方は、複数のアンテナを装備されている。ワイヤレス通信システム100のいくつかの部分は、ビームフォーミングを使用し得る。例えば、基地局105は、基地局105がUE115とのその通信においてビームフォーミングのために使用し得るアンテナポートのいくつかの行および列を有するアンテナアレイを有し得る。信号は、異なる方向に複数回送信され得る(例えば、各送信は、異なるようにビームフォーミングされ得る)。mmW受信機(例えば、UE115)は、同期信号を受信している間に、複数のビーム(例えば、アンテナサブアレイ)を試し得る。
[0066]いくつかのケースでは、基地局105またはUE115のアンテナは、1つまたは複数のアンテナアレイ内にロケートされ得、それは、ビームフォーミングまたはMIMO動作をサポートし得る。1つまたは複数の基地局アンテナまたはアンテナアレイは、アンテナタワーのようなアンテナアセンブリにおいてコロケートされ得る。いくつかのケースでは、基地局105に関連付けられたアンテナまたはアンテナアレイは、多様な地理的ロケーション中にロケートされ得る。基地局105は、UE115との指向性通信のためのビームフォーミング動作を行うために、複数のアンテナまたはアンテナアレイを使用し得る。
[0067]共有無線周波数スペクトル帯域は、NR共有スペクトルシステム中で利用され得る。例えば、NR共有スペクトルは、中でもとりわけ、ライセンス、共有、およびアンライセンススペクトルの任意の組み合わせを利用し得る。eCCシンボル持続時間およびサブキャリア間隔の柔軟性は、複数のスペクトルにわたるeCCの使用を可能にし得る。いくつかの例では、NR共有スペクトルは、リソースの動的垂直(例えば、周波数にわたる)および水平(例えば、時間にわたる)共有を特に通じて、スペクトル利用およびスペクトル効率を増大させ得る。
[0068]いくつかのケースでは、ワイヤレス通信システム100は、ライセンス無線周波数スペクトル帯域とアンライセンス無線周波数スペクトル帯域との両方を利用し得る。例えば、ワイヤレス通信システム100は、5GHz産業科学医療用(ISM)帯域のようなアンライセンス帯域中で、LTEライセンス支援アクセス(LTE−LAA)またはLTEアンライセンス(LTE U)無線アクセス技術またはNR技術を用い得る。アンライセンス無線周波数スペクトル帯域中で動作するとき、基地局105およびUE115のようなワイヤレスデバイスは、データを送信する前にチャネルがクリアであることを確実にするために、リッスンビフォアトーク(LBT)プロシージャを用い得る。いくつかのケースでは、アンライセンス帯域中での動作は、ライセンス帯域中で動作しているCCとともに、CA構成に基づき得る。アンライセンススペクトル中での動作は、ダウンリンク送信、アップリンク送信、または両方を含み得る。アンライセンススペクトル中での複信は、周波数分割複信(FDD)、時分割複信(TDD)、または両方の組み合わせに基づき得る。
[0069]いくつかの例では、UE115は、基地局105に送信されるべきデータについての優先度レベルのインジケーションを基地局105に送信し得る。データは、UE115におけるバッファ中に一時的に記憶され得る。優先度レベルのインジケーションは、SR中で送信され得、それは、シングルビットまたはマルチビットSRであり得る。いくつかのケースでは、SRを送信するために使用される無線リソースまたはヌメロロジは、基地局105に送信されるべきデータのヌメロロジまたは優先度レベルを示し得る。他のケースでは、複数のSR構成が、UE115によって知られ得(例えば、予め決定または予め構成される)、およびUE115は、基地局105に送信されるべきデータに基づいて(例えば、データのための論理チャネルおよび/またはデータタイプに基づいて)、所与のSR構成を選択し得る。
[0070]図2は、本開示の様々な態様にしたがった、ワイヤレスシステムのためのSRをサポートするワイヤレス通信システム200の例を例示している。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム200は、ワイヤレス通信システム100の態様をインプリメントし得る。示されているように、ワイヤレス通信システム200は、基地局105−aと通信するように構成されたUE115−aを含む。
[0071]いくつかの例では、UE115−aおよび基地局105−aは、1つまたは複数の論理チャネル(LCH)205を通してデータを交換し得る。例えば、UE115−aは、LCH205−aを介して基地局105−aにアップリンクメッセージ中でデータを送信し得る。LCH205−aおよび205−bは、双方向チャネル、アップリンクチャネル、ダウンリンクチャネル、またはそれらの組み合わせであり得る。異なるLCH205−aおよび205−bは、TDMA、CDMA、FDMA、OFDMA、等のような異なる通信タイプをサポートし得る。LCH205−aおよび205−bを使用して交換されるデータは、音声データ、ビデオデータ、パケットデータ、等を含み得る。
[0072]ワイヤレス通信システム200では、LCH205−aおよび205−bの各々は、それぞれのヌメロロジにしたがって動作し得る。いくつかのケースでは、1つまたは複数の優先度レベルが、特定のヌメロロジにマッピングされ得、およびヌメロロジは、LCH205にマッピングされ得る。ヌメロロジは、周波数ドメイン中のLCH205の特定のサブキャリア間隔、あるいは時間ドメイン中のシンボルまたはTTI持続時間を表し得る。チャネルのヌメロロジは、(例えば、チャネルパフォーマンスを最適化するために)チャネルに対してサブキャリア間隔を提供するようにスケーラブルであり得る。いくつかの例では、サブキャリア間隔は、1kHzと480kHzとの間の範囲に及び得る。チャネルのTTI持続時間とともにチャネルのヌメロロジは、チャネル上での送信のために利用可能である無線リソースを決定するために使用され得る。いくつかのケースでは、LCH205−aのヌメロロジは、LCH205−bのヌメロロジと同じであり得、およびいくつかのケースでは、LCH205−aのヌメロロジは、LCH205−bのヌメロロジとは異なり得る。さらに、いくつかの態様にしたがって、SRシグナリングは、SRをトリガした論理チャネル(例えば、LCH205−a)のTTI持続時間とヌメロロジとを区別するために使用され得る。
[0073]いくつかのケースでは、送信されるべきデータは、特定の優先度を有し得、およびその優先度に基づいて、ある特定のヌメロロジにマッピングされ得る。例えば、低レイテンシ通信(例えば、超高信頼性低レイテンシ通信(URLLC)データ)は、(例えば、その通信の低レイテンシの性質に起因して)LCH205−aを使用する送信のために指定され得る。このことから、保留中のURLLCデータは、送信についての高優先度状態を有し得る。この例では、URLLC通信の低レイテンシ要件を満たすために、LCH205−aは、信号がより素早く交換され得るように、より大きいサブキャリア間隔とより短いTTI持続時間とを有するヌメロロジを割り当てられ得、およびURLLC通信は、LCH205−aにマッピングされるが、その一方で、より小さいサブキャリア間隔を有するヌメロロジは、LCH205−bのために使用され得る。
[0074]別の例では、UE115−aは、送信を待つ非URLLCデータを有し得、および保留中の送信についての優先度レベルが低優先度のものである(または少なくともURLLC通信より低い)と決定し得る。レイテンシ規格は、低レイテンシ通信と比較するとより厳しくないことがあり得ることから、LCH205−bは、より小さいサブキャリア間隔とより長いTTI持続時間とを有するヌメロロジに対応する非URLLCデータの送信のために使用され得る。
[0075]いくつかの例では、データの送信より前に、UE115−aは、UE115−aが基地局105−aに送信されるべきデータを有していると基地局105−aに示すために、チャネル210を通して基地局105−aにSRを送信し得る。そうする際に、UE115−aは、LCH205−a、LCH205−b、または両方についての保留中のデータのためのアップリンク許可を受信することを予期し得る。チャネル210は、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)のような制御チャネルまたはSRを送信することが可能である別のチャネルであり得る。いくつかのケースでは、PUCCH上で送信されるSR信号は、UE115−aに保留中のアップリンクデータが存在するかどうかを示すバイナリシグナリングスキームを使用し得る。そのような事例では、基地局105−aは、UE115−aが待機中のデータを有していると決定し得るが、基地局105−aが、保留中のデータについての優先度を知らないか、または送信されるべきデータがどれだけ存在するかを知らないことから、UE115−aに対して無線リソースを適切にスケジューリングできないことがあり得る。この問題は、基地局105−aが、UE115−aへのアップリンク許可にそれがどのヌメロロジを提供すべきかを決定するのに十分な情報を有していないことがあり得ることから、UE115−aが複数のヌメロロジで構成される場合に、さらに複雑となり得る。
[0076]それ故に、SRは、チャネルヌメロロジのインジケーション、バッファ状態のインジケーションを含むように拡張され得るか、またはURLLCサービスのために構成され得る。SRは、送信されるべきデータの優先度レベルを、およびそのことから、その要求をトリガしたLCH(例えば、LCH205−a)のヌメロロジを、示し得る。基地局105−aは、送信されるべきデータのための適切な無線リソースを優先順位付けするか、またはスケジューリングするために、優先度レベルのインジケーションを利用し得る。いくつかの例では、そのようなインジケーションは、LCH205についての全てのヌメロロジに適用され得る。
[0077]超高信頼性および低レイテンシを達成するために、SRは、送信されるべきデータ(例えば、URLLCデータ)と同等なレベルの信頼性およびレイテンシパフォーマンスを有するように構成され得、それは、シングルビットSRを使用して達成可能ではないことがあり得る。例えば、いくつかのケースでは、TTI(例えば、サブフレーム)の最小構成可能期間は、1msであり得、それは、URLLCデータ規格によって示される時間の量より大きくあり得る。そのため、URLLCのためのSRは、URLLCのために設計された特定のフォーマットのものであり得、およびURLLCだけのために指定され得る(例えば、UE115−aが、URLLCおよび他のヌメロロジを使用して通信されるように構成される場合)。設計に依存して、URLLCのためのSRは、複数のビットまたは1つのビットを有し得、そしてマルチビットがサポートされる場合には、ビットのうちの1つまたは複数は、(例えば、ヌメロロジまたは優先度レベルを示す代わりに、またはそれに加えて)URLLCサービスを使用して送信されるべきデータのバッファ状態を示すために使用され得る。
[0078]いくつかのケースでは、URLLCサービスのためのSRは、特定のPUCCHフォーマットを使用して送信され得、それは、URLLCデータと信頼性および低レイテンシにおいて互換性のあるパフォーマンスを有し得る。複数のビットがSRのためにサポートされる場合、複数のビットのうちの1つまたは複数は、URLLCサービスのバッファ状態を示すために使用され得る。URLLC以外のヌメロロジの場合、そのような技法は、サービスの差別化を提供し得、また、スケジューリングレイテンシの低減にもつながり得る。
[0079]いくつかの例では、SRは、要求をトリガしたLCH205(例えば、LCH205−a)のヌメロロジを区別し得る。LCH205が複数のヌメロロジにマッピングされ得ることから、LCH205のためにどのヌメロロジを使用すべきかをUE115−aがどのように示し得るのかに関して、複数のオプションが利用され得る。例えば、ある1つのオプションは、UE115−aが送信のために使用すべきヌメロロジを決定するというものであり得る。別の例では、アップリンク許可を提供する基地局105−aが、使用すべきヌメロロジを決定し得る。
[0080]SRはまた、その要求をトリガしたLCH205に関連付けられたバッファ状態を示し得るため、基地局105−aは、UE115−aに適切な量の無線リソースを割り振り得る。バッファ状態インジケータは、どれだけのデータがUE115−aからの送信を待っているかを示し得る。UE115−aが基地局105−aから許可を受信すると、UE115−aは、(例えば、低減された遅延で)基地局105−aに直接データを送信し得、それは、高優先度LCH205にとっては有益であり得るが、それほど遅延に敏感でないLCHにとってはわずかな利益しか有さないことがあり得る(例えば、拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced mobile broadband)サービスを使用するデータ無線ベアラ(DRB:data radio bearers))。
[0081]代替として、SRを受信した後に、基地局105−aは、UE115−aにその第1の許可中で無線リソースを過剰に割り振り得るため、UE115−aは、その許可を受信した後に直接そのデータを送信し得る。高優先度LCH205は、少量の送るためのデータを有する傾向があることから、この過剰な割り振りは、増大されたオーバヘッドをもたらさないことがあり得る。
[0082]一例では、UE115−aは、データの送信のためにどのヌメロロジを使用すべきかを決め得る。この例では、SRがLCH205中で送信されるべき新しいデータによってトリガされると、UE115−aは、そのLCH205がマッピングされるヌメロロジのうちの1つを選択し得る。UE115−aはその後、選択されたヌメロロジに関連付けられたSRを送信し得る。基地局105−aは、SRを受信した後に、SRによって示されるヌメロロジにしたがって、1つまたは複数のアップリンク許可を割り振り得る。
[0083]UE115−aが、どのヌメロロジを使用すべきかを決めることを可能にすることは、データを送信するためにヌメロロジを選択する際に柔軟性をUE115−aに提供し得る。しかしながら、UE115−aが決めることを可能にすることは、新しいデータの優先度レベルの正確なインジケーションを基地局105−aに与えないことがあり得、それは、基地局105−aにおけるスケジューラにとって重要であり得る。例えば、幅広い範囲の優先度レベルを有するLCH205が、同じヌメロロジにマッピングされ得ることから、そのヌメロロジのインジケーションは、UE115−aをスケジューリングするためにどの優先度を使用すべきかを基地局105−aが決めるには十分でないことがあり得る。加えて、UE115−aが単一のヌメロロジを使用して通信するように構成されるとき、ヌメロロジを示すことは、シングルビットSRを使用することと同等であり得、およびしたがって、1つより多くのヌメロロジを使用することと同じスケジューリングの利益を提供しないことがあり得る。
[0084]別の例では、基地局105−aは、データの送信のためにどのヌメロロジを使用すべきかを決め得る。この例では、SRがLCH205中で新しいデータによってトリガされると、UE115−aは、その優先度レベルに関連付けられたSRを送信することによって、そのLCH205の優先度レベル、またはその優先度の何らかの縮約されたバージョン(例えば、論理チャネルグループに対するインデックス)を示し得る。SRを受信した後に、基地局105−aは、SR中に示された優先度レベルに基づいてどのヌメロロジを使用すべきかを含め、UE115−aをどのようにスケジューリングするかを決め得る。この例では、SRが優先度レベルを示すことから、基地局105−aは、その構成されたヌメロロジにその優先度をマッピングし、および後に、利用可能な無線リソースに基づいてどのヌメロロジを使用すべきかを選択し得る。基地局105−aはその後、そのヌメロロジにおいてUE115−aをどのように優先順位付けするかを決め得る。そのようなケースでは、トリガリングされたLCH205の優先度レベルをSR中で示すことは、基地局105−aにおけるスケジューリングを容易にし得る。
[0085]いくつかの例では、SRは、シングルビットSRの複数の構成を使用し得る。例えば、UE115−bは、複数の1ビットSRリソースで構成され得、およびそのSRリソースの各々は、優先度レベルまたは優先度のグループに関連付けられ得る。しかしながら、より精確に優先度レベルを示すために、UE115−bは、いくつかのSRリソースで構成され得る。異なるSRリソースが異なる期間で構成され得るが、これは、PUCCHの容量に影響を与え得る。
[0086]SRはまた、マルチビットSRであり、UE115−aのために構成され得、ここで、そのビット値は、優先度レベルのグループにマッピングされ得る。例えば、マルチビットSRが2ビットをサポートする場合、ネットワークは、LCH205の優先度を4つのグループへと分類し得る。マルチビットSRの値とLCH205の優先度との間でのマッピングは、ネットワークによって、または基地局105−aによって構成され得る。そのような事例では、マルチビットSRは、より少ないPUCCHリソースを利用し得、およびマルチビットSRは、(例えば、ビット数の結果として増大された復号複雑性に起因して)1ビットSRより信頼性が低くあり得るが、この低下は、最小であり得、およびこのことから、URLLC以外のヌメロロジに対してかなりの影響を有してはいないことがあり得る。加えて、マルチビットSRの期間は、シングルビットSRを利用することが可能であるデバイスがより少ない困難さでマルチビットSRを利用することが可能であり得るように、1ビットSRと同様に構成され得る。
[0087]いくつかの例では、マルチビットSRは、要求をトリガしたLCH205の優先度レベルを示すために、UE115−aのために構成され得る。加えてまたは代替として、ネットワークまたは基地局105−aは、マルチビットSRの値とLCH205の優先度レベルとの間でのマッピングを構成し得る。
[0088]いくつかの態様によると、複数のSRは、UE115−bのために構成され得る。例えば、2ビットSRがサポートされる場合、ネットワークまたは基地局105−aはまた、UE115−aのための2つのSRを構成し得る。1つのマルチビットSRは、高優先度LCH205のために構成され得る。マルチビットSRまたは1ビットSRのいずれかであり得るもう一方のSRは、低優先度LCH205のために構成され得る。これらの2つのSRは、異なる期間を有し得る。高優先度LCH205に関連付けられたSRは、スケジューリングレイテンシを低減するために、より短い期間で構成され得、それは、高優先度LCH205にとってより有益であり得る。
[0089]複数のSRの上記の例では、1つまたは複数のヌメロロジがそれ自体のPUCCHで構成される場合、ネットワークは、ヌメロロジごとに1つのSRを構成し得、それは、マルチビットSRまたは1ビットSRのいずれかであり得る。マルチビットSRがある1つのヌメロロジのために構成される場合、SRビット値は、そのヌメロロジに関連付けられたそれらのLCH205の優先度にマッピングされ得る。これらのSRの期間は、それらのヌメロロジに関連付けられたLCH205のレイテンシ要件に基づいて構成され得る。
[0090]加えてまたは代替として、ネットワークは、UE115−aのための複数のSRを構成するオプションを有し得、それらは各々、マルチビットSRまたは1ビットSRのいずれかであり得る。
[0091]図3Aおよび3Bは、本開示の様々な態様にしたがった、ワイヤレスシステムのためのSRをサポートする実例的なSRフォーマット300を例示している。いくつかの例では、SRフォーマット300は、ワイヤレス通信システム100の態様をインプリメントし得る。
[0092]SR305−aは、ヌメロロジインジケータ310−aを含み得る。ヌメロロジインジケータ310−aは、SR305−aをトリガしたチャネル(例えば、LCH205−a)を通したデータ送信のためにどのヌメロロジを使用すべきかを示し得る。基地局は、SR305−aを受信した後に、ヌメロロジインジケータ310−aによって示されるヌメロロジにしたがって、1つまたは複数のアップリンク許可を割り振り得る。ヌメロロジインジケータは、シングルビットまたは複数のビットであり得、それは、SR305−aのビットサイズに依存し得る。
[0093]SR305−aはまた、バッファ状態インジケータ315−aを含み得る。バッファ状態インジケータ315−aは、要求をトリガしたLCH(例えば、LCH205−a)に関連付けられ得るため、基地局は、UEに直ちに適切な量の無線リソースを割り振り得る。バッファ状態インジケータ315−aは、どれだけのデータがUEからの送信を待っているかを示し得る。これは、SR305−aを受信する基地局が、UEデータ送信のための関連するアップリンク許可中で適切な量の無線リソースを割り振ることを可能にし得る。バッファ状態インジケータはまた、シングルビットあるいは複数のビットであり得る。
[0094]図3Bに示されているように、SR305−bは、ヌメロロジインジケータ310−bを含み得る。ヌメロロジインジケータ310−bは、SR305−b中で、そのSRをトリガしたLCH(例えば、LCH205−a)中でデータが保留中であることを、示し得る。ヌメロロジインジケータ310−bは、シングルビットまたは複数のビットであり得る。
[0095]SR305−bはまた、バッファ状態インジケータ315−bを含み得る。バッファ状態インジケータ315−bは、要求をトリガしたLCH(例えば、LCH205−a)に関連付けられ得るため、基地局は、UEに適切な量の無線リソースを割り振り得る。バッファ状態インジケータ315−bは、どれだけのデータがUEからの送信を待っているかを示し得る。これは、SR305−bを受信する基地局が、UEデータ送信のための関連するアップリンク許可中で適切な量の無線リソースを割り振ることを可能にし得る。バッファ状態インジケータ315−bはまた、シングルビットあるいは複数のビットであり得る。
[0096]いくつかの例では、SR305−bはまた、優先度インジケータ320を含み得る。優先度インジケータ320は、SR305−bをトリガしたLCH(例えば、LCH205−a)を通した送信を待つデータの優先度レベルを示し得る。保留中のデータの優先度レベルは、送信を待つデータのタイプ(例えば、データまたは音声パケット)あるいはデータの送信品質特性(例えば、低レイテンシデータ)に関連付けられ得る。優先度インジケータ320は、シングルビットまたは複数のビットであり得る。優先度インジケータ320が複数のビットである場合、そのビット値の各々は、優先度レベルのグループにマッピングされ得る。SR305−bを受信した後に、基地局は、優先度インジケータ320中に示された優先度レベルに基づいてどのヌメロロジを使用すべきかを含め、UEをどのようにスケジューリングするかを決め得る。
[0097]図4は、本開示の様々な態様にしたがった、ワイヤレスシステムのためのSRをサポートするプロセスフロー400の例を例示している。いくつかの例では、プロセスフロー400は、ワイヤレス通信システム100の態様をインプリメントし得る。
[0098]405において、UE115−bは、UE115−bが基地局105−bに送信されるべきデータをバッファ中に有していると識別し得る。図2を参照して上述されたように、バッファは、LCHに関連付けられ得、ここで、論理チャネルは、ヌメロロジに対応し得る。
[0099]410において、UE115−bは、基地局105−bに送信されるべきバッファ中のデータについての優先度レベルを決定し得る。この決定は、データのためのLCH、データに関連付けられたデータタイプ、またはそれらの組み合わせに基づき得る。
[0100]415において、UE115−bは、データについての優先度レベルを示すSRを基地局105−bに送信し得る。SRは、PUCCH、またはSRを送信することが可能である任意の他のチャネルを通して送信され得る。いくつかのケースでは、SRはまた、ビットフィールドを使用してデータについての優先度レベルを示し得、ここで、ビットフィールドは、シングルビットまたは複数のビットを備える。
[0101]420において、基地局105−bは、受信されたSRに基づいてデータの優先度を決定し得る。いくつかのケースでは、優先度レベルは、SRによって示されるヌメロロジに基づいて決定され得る。
[0102]425において、基地局105−bは、決定された優先度レベルに少なくとも部分的に基づいて、バッファされたデータの送信のための無線リソースを識別し得る。いくつかのケースでは、無線リソースは、SR中に示されるヌメロロジに少なくとも部分的に基づいて識別される。
[0103]430において、基地局105−bは、識別された無線リソースを示すアップリンク許可をUE115−bに送信し得る。アップリンク許可は、バッファされたデータのための送信をスケジューリングするために、UE115−bによって使用され得る。いくつかのケースでは、アップリンク許可は、バッファされたデータの送信のために使用されるべきLCHに対応する無線リソースを示し得る。
[0104]図5は、本開示の態様にしたがった、ワイヤレスシステムのためのSRをサポートするワイヤレスデバイス505のブロック図500を示している。ワイヤレスデバイス505は、ここに説明されたようなUE115の態様の例であり得る。ワイヤレスデバイス505は、受信機510、UE通信マネージャ515、および送信機520を含み得る。ワイヤレスデバイス505はまた、プロセッサを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、(例えば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信状態にあり得る。
[0105]受信機510は、様々な情報チャネル(例えば、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求に関連する情報、データチャネル、および制御チャネル、等)に関連付けられた制御情報、ユーザデータ、またはパケットのような情報を受信し得る。情報は、デバイスの他のコンポーネントに渡され得る。受信機510は、図8を参照して説明されるトランシーバ835の態様の例であり得る。受信機510は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
[0106]UE通信マネージャ515は、図8を参照して説明されるUE通信マネージャ815の態様の例であり得る。UE通信マネージャ515および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかは、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせにおいてインプリメントされ得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアにおいてインプリメントされる場合、UE通信マネージャ515および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかの機能は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、あるいは本開示に説明される機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせによって実行され得る。
[0107]UE通信マネージャ515および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかは、機能の一部分が1つまたは複数の物理的デバイスによって異なる物理的ロケーションにおいてインプリメントされるように分散されることを含め、様々な位置に物理的にロケートされ得る。いくつかの例では、UE通信マネージャ515および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかは、本開示の様々な態様したがった、別個のおよび異なるコンポーネントであり得る。他の例では、UE通信マネージャ515および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかは、本開示の様々な態様にしたがって、I/Oコンポーネント、トランシーバ、ネットワークサーバ、別のコンピューティングデバイス、本開示に説明される1つまたは複数の他のコンポーネント、またはそれらの組み合わせを含むがそれらに限定されない、1つまたは複数の他のハードウェアコンポーネントと組み合わされ得る。
[0108]UE通信マネージャ515は、UEが基地局に送信されるべきデータをバッファ中に有していることをUEにおいて識別することと、データのための論理チャネル、またはデータに関連付けられたデータタイプ、あるいはそれらの組み合わせに基づいて、基地局に送信されるべきバッファ中のデータについての優先度レベルを決定することと、データについての優先度レベルを示すSRを基地局に送信することとを行い得る。
[0109]送信機520は、デバイスの他のコンポーネントによって生成される信号を送信し得る。いくつかの例では、送信機520は、トランシーバモジュール中で受信機510とコロケートされ得る。例えば、送信機520は、図8を参照して説明されるトランシーバ835の態様の例であり得る。送信機520は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
[0110]図6は、本開示の態様にしたがった、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求をサポートするワイヤレスデバイス605のブロック図600を示している。ワイヤレスデバイス605は、図5を参照して説明されたようなワイヤレスデバイス505またはUE115の態様の例であり得る。ワイヤレスデバイス605は、受信機610、UE通信マネージャ615、および送信機620を含み得る。ワイヤレスデバイス605はまた、プロセッサを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、(例えば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信状態にあり得る。
[0111]受信機610は、様々な情報チャネル(例えば、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求に関連する情報、データチャネル、および制御チャネル、等)に関連付けられた制御情報、ユーザデータ、またはパケットのような情報を受信し得る。情報は、デバイスの他のコンポーネントに渡され得る。受信機610は、図8を参照して説明されるトランシーバ835の態様の例であり得る。受信機610は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
[0112]UE通信マネージャ615は、図8を参照して説明されるUE通信マネージャ815の態様の例であり得る。
[0113]UE通信マネージャ615はまた、データコンポーネント625、優先度コンポーネント630、およびSRコンポーネント635を含み得る。
[0114]データコンポーネント625は、UEが基地局に送信されるべきデータをバッファ中に有していることをUEにおいて識別することと、UEが基地局に送信されるべき追加のデータを有することをUEによって識別することとを行い得る。いくつかのケースでは、データは、URLLCデータを含む。
[0115]優先度コンポーネント630は、データのための論理チャネル、またはデータに関連付けられたデータタイプ、あるいはそれらの組み合わせに基づいて、基地局に送信されるべきバッファ中のデータについての優先度レベルを決定することと、追加のデータのための論理チャネル、または追加のデータに関連付けられたデータタイプ、あるいはそれらの組み合わせに基づいて、追加のデータについての第2の優先度レベルを決定することとを行い得、ここで、SRを送信することは、優先度レベルが第2の優先度レベルより大きいことに基づく。いくつかのケースでは、データのための論理チャネルと決定された優先度レベルとのうちの1つまたは両方は、ヌメロロジに対応する。
[0116]SRコンポーネント635は、データについての優先度レベルを示すSRを基地局に送信することと、UEが基地局に送信されるべき追加のデータを有しているという識別に基づいて、第2のSRを基地局に送信することとを行い得る。いくつかのケースでは、SRは、SRのビットフィールドを使用する決定された優先度レベルのインジケーションを含む。いくつかのケースでは、SRのビットフィールドは、決定された優先度レベルを示すためのビットのセットを含む。いくつかのケースでは、SRは、識別されたアップリンク無線リソースとは異なる無線リソースのセット上で送信される。いくつかのケースでは、SRは、第2のSRに対応する第2の時間期間より短い第1の時間期間に対応する。いくつかのケースでは、SRは、基地局に送信されるべきデータについてのバッファ状態のインジケーションを含む。いくつかのケースでは、SRは、CDMAチャネルを通して送信される。
[0117]送信機620は、デバイスの他のコンポーネントによって生成される信号を送信し得る。いくつかの例では、送信機620は、トランシーバモジュール中で受信機610とコロケートされ得る。例えば、送信機620は、図8を参照して説明されるトランシーバ835の態様の例であり得る。送信機620は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
[0118]図7は、本開示の態様にしたがった、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求をサポートするUE通信マネージャ715のブロック図700を示している。UE通信マネージャ715は、図5、6、および8を参照して説明されるUE通信マネージャ515、UE通信マネージャ615、またはUE通信マネージャ815の態様の例であり得る。UE通信マネージャ715は、データコンポーネント720、優先度コンポーネント725、SRコンポーネント730、リソースコンポーネント735、受信コンポーネント740、アップリンクリソースコンポーネント745、送信コンポーネント750、構成コンポーネント755、しきい値コンポーネント760、およびヌメロロジコンポーネント765を含み得る。これらのモジュールの各々は、(例えば、1つまたは複数のバスを介して)互いと直接的にまたは間接的に通信し得る。
[0119]データコンポーネント720は、UEが基地局に送信されるべきデータをバッファ中に有していることをUEにおいて識別することと、UEが基地局に送信されるべき追加のデータを有することをUEによって識別することとを行い得る。いくつかのケースでは、データは、URLLCデータを含む。
[0120]優先度コンポーネント725は、データのための論理チャネル、またはデータに関連付けられたデータタイプ、あるいはそれらの組み合わせに基づいて、基地局に送信されるべきバッファ中のデータについての優先度レベルを決定することと、追加のデータのための論理チャネル、または追加のデータに関連付けられたデータタイプ、あるいはそれらの組み合わせに基づいて、追加のデータについての第2の優先度レベルを決定することとを行い得、ここで、SRを送信することは、優先度レベルが第2の優先度レベルより大きいことに基づく。いくつかのケースでは、データのための論理チャネルと決定された優先度レベルとのうちの1つまたは両方は、ヌメロロジに対応する。
[0121]SRコンポーネント730は、データについての優先度レベルを示すSRを基地局に送信することと、UEが基地局に送信されるべき追加のデータを有しているという識別に基づいて、第2のSRを基地局に送信することとを行い得る。いくつかのケースでは、SRは、SRのビットフィールドを使用する決定された優先度レベルのインジケーションを含む。いくつかのケースでは、SRのビットフィールドは、決定された優先度レベルを示すためのビットのセットを含む。いくつかのケースでは、SRは、識別されたアップリンクリソースとは異なる無線リソースのセット上で送信される。いくつかのケースでは、SRは、第2のSRに対応する第2の時間期間より短い第1の時間期間に対応する。いくつかのケースでは、SRは、基地局に送信されるべきデータについてのバッファ状態のインジケーションを含む。いくつかのケースでは、SRは、PUCCHを通して送信される。
[0122]リソースコンポーネント735は、SRを送信するために使用されるべき無線リソースの複数のセットのうちの無線リソースの第1のセットを、決定された優先度レベルに基づいて選択し得、ここで、SRを送信することは、無線リソースの識別された第1のセットを使用してSRを送信することを含む。
[0123]受信コンポーネント740は、アップリンクメッセージ中でのデータの送信のためのアップリンク許可を基地局から受信することと、SRについての値と複数の論理チャネルについての優先度レベルとの間の対応を示すマッピングを基地局から受信することとを行い得る。
[0124]アップリンクリソースコンポーネント745は、アップリンク許可に基づいて、アップリンクメッセージのためのアップリンクリソースを識別し得る。いくつかのケースでは、アップリンク許可は、データの送信のための論理チャネルに対応するリソースを示す。
[0125]送信コンポーネント750は、データを含むアップリンクメッセージを、識別されたアップリンクリソースを使用して送信し得る。
[0126]構成コンポーネント755は、選択された優先度レベルに基づいて、SRの送信のためのSR構成を選択することと、ターゲットヌメロロジに基づいて、SRの送信のためのSR構成を選択することとを行い得る。
[0127]しきい値コンポーネント760は、決定された優先度レベルがしきい値を上回ることを識別し得、ここで、SRは、決定された優先度レベルがしきい値を上回るという識別に基づいて送信される。
[0128]ヌメロロジコンポーネント765は、基地局に送信されるべきデータについてのターゲットヌメロロジを識別し得、ここで、SRは、ターゲットヌメロロジを示す。
[0129]図8は、本開示の態様にしたがった、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求をサポートするデバイス805を含むシステム800の図を示している。デバイス805は、例えば、図5および6を参照して上述されたようなワイヤレスデバイス505、ワイヤレスデバイス605、またはUE115のコンポーネントの例であり得るか、またはそれらを含み得る。デバイス805は、UE通信マネージャ815、プロセッサ820、メモリ825、ソフトウェア830、トランシーバ835、アンテナ840、およびI/Oコントローラ845を含む、通信を送信および受信するためのコンポーネントを含む双方向音声およびデータ通信のためのコンポーネントを含み得る。これらのコンポーネントは、1つまたは複数のバス(例えば、バス810)を介して電子通信状態にあり得る。デバイス805は、1つまたは複数の基地局105とワイヤレスに通信し得る。
[0130]プロセッサ820は、インテリジェントハードウェアデバイス(例えば、汎用プロセッサ、DSP、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジックコンポーネント、ディスクリートハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせ)を含み得る。いくつかのケースでは、プロセッサ820は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成され得る。他のケースでは、メモリコントローラは、プロセッサ820へと統合され得る。プロセッサ820は、様々な機能(例えば、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求をサポートする機能またはタスク)を実行するために、メモリ中に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。
[0131]メモリ825は、ランダムアクセスメモリ(RAM)および読取専用メモリ(ROM)を含み得る。メモリ825は、実行されると、プロセッサに、ここに説明された様々な機能を実行することを行わせる命令を含むコンピュータ可読、コンピュータ実行可能ソフトウェア830を記憶し得る。いくつかのケースでは、メモリ825は、中でもとりわけ、周辺コンポーネントまたはデバイスとの対話のような基本ハードウェアまたはソフトウェア動作を制御し得る基本入力/出力システム(BIOS:a basic input/output system)を包含し得る。
[0132]ソフトウェア830は、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求をサポートするためのコードを含む、本開示の態様をインプリメントするためのコードを含み得る。ソフトウェア830は、システムメモリまたは他のメモリのような非一時的コンピュータ可読媒体中に記憶され得る。いくつかのケースでは、ソフトウェア830は、プロセッサによって直接的に実行可能でないことがあり得るが、(例えば、コンパイルおよび実行されると)コンピュータに、ここに説明された機能を実行することを行わせ得る。
[0133]トランシーバ835は、上述されたように、1つまたは複数のアンテナ、ワイヤードまたはワイヤレスリンクを介して双方向に通信し得る。例えば、トランシーバ835は、ワイヤレストランシーバを表し得、および別のワイヤレストランシーバと双方向に通信し得る。トランシーバ835はまた、パケットを変調し、および送信のためにアンテナに変調されたパケットを提供することと、アンテナから受信されたパケットを復調することとを行うためのモデムを含み得る。
[0134]いくつかのケースでは、ワイヤレスデバイスは、単一のアンテナ840を含み得る。しかしながら、いくつかのケースでは、デバイスは、1つよりも多くのアンテナ840を有し得、それらは、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能であり得る。
[0135]I/Oコントローラ845は、デバイス805のための入力および出力信号を管理し得る。I/Oコントローラ845はまた、デバイス805へと統合されていない周辺機器を管理し得る。いくつかのケースでは、I/Oコントローラ845は、外部周辺機器への物理的接続またはポートを表し得る。いくつかのケースでは、I/Oコントローラ845は、iOS(登録商標)、ANDROID(登録商標)、MS−DOS(登録商標)、MS−WINDOWS(登録商標)、OS/2(登録商標)、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、または別の知られているオペレーティングシステムのようなオペレーティングシステムを利用し得る。他のケースでは、I/Oコントローラ845は、モデム、キーボード、マウス、タッチスクリーン、または同様のデバイスを表し得るか、またはそれらと対話し得る。いくつかのケースでは、I/Oコントローラ845は、プロセッサの一部としてインプリメントされ得る。いくつかのケースでは、ユーザは、I/Oコントローラ845を介して、またはI/Oコントローラ845によって制御されるハードウェアコンポーネントを介して、デバイス805と対話し得る。
[0136]図9は、本開示の態様にしたがった、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求をサポートするワイヤレスデバイス905のブロック図900を示している。ワイヤレスデバイス905は、ここに説明されたような基地局105の態様の例であり得る。ワイヤレスデバイス905は、受信機910、基地局通信マネージャ915、および送信機920を含み得る。ワイヤレスデバイス905はまた、プロセッサを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、(例えば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信状態にあり得る。
[0137]受信機910は、様々な情報チャネル(例えば、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求に関連する情報、データチャネル、および制御チャネル、等)に関連付けられた制御情報、ユーザデータ、またはパケットのような情報を受信し得る。情報は、デバイスの他のコンポーネントに渡され得る。受信機910は、図12を参照して説明されるトランシーバ1235の態様の例であり得る。受信機910は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
[0138]基地局通信マネージャ915は、図12を参照して説明される基地局通信マネージャ1215の態様の例であり得る。基地局通信マネージャ915および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかは、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせにおいてインプリメントされ得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアにおいてインプリメントされる場合、基地局通信マネージャ915および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかの機能は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAまたは他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、あるいは本開示に説明される機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせによって実行され得る。
[0139]基地局通信マネージャ915および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかは、機能の一部分が1つまたは複数の物理的デバイスによって異なる物理的ロケーションにおいてインプリメントされるように分散されることを含め、様々な位置に物理的にロケートされ得る。いくつかの例では、基地局通信マネージャ915および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかは、本開示の様々な態様したがった、別個のおよび異なるコンポーネントであり得る。他の例では、基地局通信マネージャ915および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかは、本開示の様々な態様にしたがって、I/Oコンポーネント、トランシーバ、ネットワークサーバ、別のコンピューティングデバイス、本開示に説明される1つまたは複数の他のコンポーネント、またはそれらの組み合わせを含むがそれらに限定されない、1つまたは複数の他のハードウェアコンポーネントと組み合わされ得る。
[0140]基地局通信マネージャ915は、UEが基地局に送信するためのデータをバッファ中に有していることと、データについての優先度レベルとを示すSRを基地局によって受信することと、SRに基づいて、データの優先度レベルを決定することと、優先度レベルに基づいて、データの送信のためのリソースを識別することと、識別されたリソースを示すアップリンク許可をUEに送信することとを行い得る。
[0141]送信機920は、デバイスの他のコンポーネントによって生成される信号を送信し得る。いくつかの例では、送信機920は、トランシーバモジュール中で受信機910とコロケートされ得る。例えば、送信機920は、図12を参照して説明されるトランシーバ1235の態様の例であり得る。送信機920は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
[0142]図10は、本開示の態様にしたがった、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求をサポートするワイヤレスデバイス1005のブロック図1000を示している。ワイヤレスデバイス1005は、図9を参照して説明されたようなワイヤレスデバイス905または基地局105の態様の例であり得る。ワイヤレスデバイス1005は、受信機1010、基地局通信マネージャ1015、および送信機1020を含み得る。ワイヤレスデバイス1005はまた、プロセッサを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、(例えば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信状態にあり得る。
[0143]受信機1010は、様々な情報チャネル(例えば、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求に関連する情報、データチャネル、および制御チャネル、等)に関連付けられた制御情報、ユーザデータ、またはパケットのような情報を受信し得る。情報は、デバイスの他のコンポーネントに渡され得る。受信機1010は、図12を参照して説明されるトランシーバ1235の態様の例であり得る。受信機1010は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
[0144]基地局通信マネージャ1015は、図12を参照して説明される基地局通信マネージャ1215の態様の例であり得る。
[0145]基地局通信マネージャ1015はまた、SR受信機1025、優先度レベルコンポーネント1030、リソースコンポーネント1035、および許可コンポーネント1040を含み得る。
[0146]SR受信機1025は、UEが基地局に送信するためのデータをバッファ中に有していることと、データについての優先度レベルとを示すSRを基地局によって受信し得る。いくつかのケースでは、SRは、SRのビットフィールドを使用する決定された優先度レベルのインジケーションを含む。いくつかのケースでは、SRのビットフィールドは、決定された優先度レベルを示すためのビットのセットを含む。いくつかのケースでは、SRは、ヌメロロジにしたがって受信される。いくつかのケースでは、SRはさらに、基地局に送信されるべきデータについてのバッファ状態のインジケーションを含む。いくつかのケースでは、データは、URLLCデータを含む。いくつかのケースでは、SRは、PUCCHを通して送信される。
[0147]優先度レベルコンポーネント1030は、SRに基づいてデータの優先度レベルを決定し得る。いくつかのケースでは、優先度レベルは、SRによって示されるヌメロロジに基づいて決定される。
[0148]リソースコンポーネント1035は、優先度レベルに基づいて、データの送信のためのリソースを識別することと、SRを受信するために使用される無線リソースの複数のセットのうちの無線リソースの第1のセットを識別することを行い得、ここで、優先度レベルを決定することは、無線リソースの識別された第1のセットに基づく。いくつかのケースでは、識別されるリソースは、ヌメロロジに基づいて識別される。
[0149]許可コンポーネント1040は、識別されたリソースを示すアップリンク許可をUEに送信し得る。いくつかのケースでは、アップリンク許可は、データの送信のために使用されるべき論理チャネルに対応するリソースを示す。
[0150]送信機1020は、デバイスの他のコンポーネントによって生成される信号を送信し得る。いくつかの例では、送信機1020は、トランシーバモジュール中で受信機1010とコロケートされ得る。例えば、送信機1020は、図12を参照して説明されるトランシーバ1235の態様の例であり得る。送信機1020は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
[0151]図11は、本開示の態様にしたがった、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求をサポートする基地局通信マネージャ1115のブロック図1100を示している。基地局通信マネージャ1115は、図9、10、および12を参照して説明される基地局通信マネージャ1215の態様の例であり得る。基地局通信マネージャ1115は、SR受信機1120、優先度レベルコンポーネント1125、リソースコンポーネント1130、許可コンポーネント1135、アップリンク受信機1140、およびマッピングコンポーネント1145を含み得る。これらのモジュールの各々は、(例えば、1つまたは複数のバスを介して)互いと直接的にまたは間接的に通信し得る。
[0152]SR受信機1120は、UEが基地局に送信するためのデータをバッファ中に有していることと、データについての優先度レベルとを示すSRを基地局によって受信し得る。いくつかのケースでは、SRは、SRのビットフィールドを使用する決定された優先度レベルのインジケーションを含む。いくつかのケースでは、SRのビットフィールドは、決定された優先度レベルを示すためのビットのセットを含む。いくつかのケースでは、SRは、ヌメロロジにしたがって受信される。いくつかのケースでは、SRはさらに、基地局に送信されるべきデータについてのバッファ状態のインジケーションを含む。いくつかのケースでは、データは、URLLCデータを含む。いくつかのケースでは、SRは、PUCCHを通して送信される。
[0153]優先度レベルコンポーネント1125は、SRに基づいてデータの優先度レベルを決定し得る。いくつかのケースでは、優先度レベルは、SRによって示されるヌメロロジに基づいて決定される。
[0154]リソースコンポーネント1130は、優先度レベルに基づいて、データの送信のためのリソースを識別することと、SRを受信するために使用される無線リソースの複数のセットのうちの無線リソースの第1のセットを識別することを行い得、ここで、優先度レベルを決定することは、無線リソースの識別された第1のセットに基づく。いくつかのケースでは、識別されるリソースは、ヌメロロジに基づいて識別される。
[0155]許可コンポーネント1135は、識別されたリソースを示すアップリンク許可をUEに送信し得る。いくつかのケースでは、アップリンク許可は、データの送信のために使用されるべき論理チャネルに対応するリソースを示す。
[0156]アップリンク受信機1140は、アップリンク許可に基づいて、データを含むアップリンクメッセージを、UEから、およびデータの送信のための識別されたリソースを通して受信し得る。いくつかのケースでは、SRは、アップリンクメッセージとは異なる無線リソースのセット上で受信される。
[0157]マッピングコンポーネント1145は、SRについての値と複数の論理チャネルについての優先度レベルとの間の対応を示すマッピングをUEに送信し得る。
[0158]図12は、本開示の態様にしたがった、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求をサポートするデバイス1205を含むシステム1200の図を示している。デバイス1205は、例えば、図1を参照して上述されたような基地局105のコンポーネントの例であり得るか、またはそれらを含み得る。デバイス1205は、基地局通信マネージャ1215、プロセッサ1220、メモリ1225、ソフトウェア1230、トランシーバ1235、アンテナ1240、ネットワーク通信マネージャ1245、および局間通信マネージャ1250を含む、通信を送信および受信するためのコンポーネントを含む双方向音声およびデータ通信のためのコンポーネントを含み得る。これらのコンポーネントは、1つまたは複数のバス(例えば、バス1210)を介して電子通信状態にあり得る。デバイス1205は、1つまたは複数のUE115とワイヤレスに通信し得る。
[0159]プロセッサ1220は、インテリジェントハードウェアデバイス(例えば、汎用プロセッサ、DSP、CPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジックコンポーネント、ディスクリートハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせ)を含み得る。いくつかのケースでは、プロセッサ1220は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成され得る。他のケースでは、メモリコントローラは、プロセッサ1220へと統合され得る。プロセッサ1220は、様々な機能(例えば、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求をサポートする機能またはタスク)を実行するために、メモリ中に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。
[0160]メモリ1225は、RAMおよびROMを含み得る。メモリ1225は、実行されると、プロセッサに、ここに説明された様々な機能を実行することを行わせる命令を含むコンピュータ可読、コンピュータ実行可能ソフトウェア1230を記憶し得る。いくつかのケースでは、メモリ1225は、中でもとりわけ、周辺コンポーネントまたはデバイスとの対話のような基本ハードウェアまたはソフトウェア動作を制御し得るBIOSを包含し得る。
[0161]ソフトウェア1230は、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求をサポートするためのコードを含む、本開示の態様をインプリメントするためのコードを含み得る。ソフトウェア1230は、システムメモリまたは他のメモリのような非一時的コンピュータ可読媒体中に記憶され得る。いくつかのケースでは、ソフトウェア1230は、プロセッサによって直接的に実行可能でないことがあり得るが、(例えば、コンパイルおよび実行されると)コンピュータに、ここに説明された機能を実行することを行わせ得る。
[0162]トランシーバ1235は、上述されたように、1つまたは複数のアンテナ、ワイヤードまたはワイヤレスリンクを介して双方向に通信し得る。例えば、トランシーバ1235は、ワイヤレストランシーバを表し得、および別のワイヤレストランシーバと双方向に通信し得る。トランシーバ1235はまた、パケットを変調し、および送信のためにアンテナに変調されたパケットを提供することと、アンテナから受信されたパケットを復調することとを行うためのモデムを含み得る。
[0163]いくつかのケースでは、ワイヤレスデバイスは、単一のアンテナ1240を含み得る。しかしながら、いくつかのケースでは、デバイスは、1つよりも多くのアンテナ1240を有し得、それらは、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能であり得る。
[0164]ネットワーク通信マネージャ1245は、(例えば、1つまたは複数のワイヤードバックホールリンクを介して)コアネットワークとの通信を管理し得る。例えば、ネットワーク通信マネージャ1245は、1つまたは複数のUE115のようなクライアントデバイスのためのデータ通信の転送を管理し得る。
[0165]局間通信マネージャ1250は、他の基地局105との通信を管理し得、および他の基地局105と連携してUE115との通信を制御するためのコントローラまたはスケジューラを含み得る。例えば、局間通信マネージャ1250は、ビームフォーミングまたはジョイント送信のような様々な干渉緩和技法のために、UE115への送信のためのスケジューリングを調整し得る。いくつかの例では、局間通信マネージャ1250は、基地局105間での通信を提供するために、LTE/LTE−Aワイヤレス通信ネットワーク技術内のX2インターフェースを提供し得る。
[0166]図13は、本開示の態様にしたがった、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求のための方法1300を例示するフローチャートを示している。方法1300の動作は、ここに説明されたようなUE115またはそのコンポーネントによってインプリメントされ得る。例えば、方法1300の動作は、図5〜図8を参照して説明されたようなUE通信マネージャによって実行され得る。いくつかの例では、UE115は、以下に説明される機能を実行するために、デバイスの機能的な要素を制御するためのコードのセットを実行し得る。加えてまたは代替として、UE115は、特殊用途ハードウェアを使用して、以下に説明される機能の態様を実行し得る。
[0167]ブロック1305において、UE115は、UEが基地局に送信されるべきデータをバッファ中に有していることをUEにおいて識別し得る。ブロック1305の動作は、ここに説明された方法にしたがって実行され得る。ある特定の例では、ブロック1305の動作の態様は、図5〜8を参照して説明されたようなデータコンポーネントによって実行され得る。
[0168]ブロック1310において、UE115は、データのための論理チャネル、またはデータに関連付けられたデータタイプ、あるいはそれらの組み合わせに少なくとも部分的に基づいて、基地局に送信されるべきバッファ中のデータについての優先度レベルを決定し得る。ブロック1310の動作は、ここに説明された方法にしたがって実行され得る。ある特定の例では、ブロック1310の動作の態様は、図5〜8を参照して説明されたような優先度コンポーネントによって実行され得る。
[0169]ブロック1315において、UE115は、データについての優先度レベルを示すSRを基地局に送信し得る。ブロック1315の動作は、ここに説明された方法にしたがって実行され得る。ある特定の例では、ブロック1315の動作の態様は、図5〜8を参照して説明されたようなSRコンポーネントによって実行され得る。
[0170]図14は、本開示の態様にしたがった、ワイヤレスシステムのためのスケジューリング要求のための方法1400を例示するフローチャートを示している。方法1400の動作は、ここに説明されたような基地局105またはそのコンポーネントによってインプリメントされ得る。例えば、方法1400の動作は、図9〜図12を参照して説明されたような基地局通信マネージャによって実行され得る。いくつかの例では、基地局105は、以下に説明される機能を実行するために、デバイスの機能的な要素を制御するためのコードのセットを実行し得る。加えてまたは代替として、基地局105は、専用ハードウェアを使用して、以下に説明される機能の態様を実行し得る。
[0171]ブロック1405において、基地局105は、UEが基地局に送信するためのデータをバッファ中に有していることと、データについての優先度レベルとを示すSRを基地局によって受信し得る。ブロック1405の動作は、ここに説明された方法にしたがって実行され得る。ある特定の例では、ブロック1405の動作の態様は、図9〜12を参照して説明されたようなSR受信機によって実行され得る。
[0172]ブロック1410において、基地局105は、SRに少なくとも部分的に基づいて、データの優先度レベルを決定し得る。ブロック1410の動作は、ここに説明された方法にしたがって実行され得る。ある特定の例では、ブロック1410の動作の態様は、図9〜12を参照して説明されたような優先度レベルコンポーネントによって実行され得る。
[0173]ブロック1415において、基地局105は、優先度レベルに少なくとも部分的に基づいて、データの送信のためのリソースを識別し得る。ブロック1415の動作は、ここに説明された方法にしたがって実行され得る。ある特定の例では、ブロック1415の動作の態様は、図9〜12を参照して説明されたようなリソースコンポーネントによって実行され得る。
[0174]ブロック1420において、基地局105は、識別されたリソースを示すアップリンク許可をUEに送信し得る。ブロック1420の動作は、ここに説明された方法にしたがって実行され得る。ある特定の例では、ブロック1420の動作の態様は、図9〜12を参照して説明されたような許可コンポーネントによって実行され得る。
[0175]上述された方法は、可能なインプリメンテーションを説明しており、動作およびステップは、再配列またはそうでない場合は修正され得、および他のインプリメンテーションが可能であることに留意されたい。さらに、それら方法のうちの2つ以上からの態様が組み合わされ得る。
[0176]ここに説明された技法は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)、および他のシステムのような、様々なワイヤレス通信システムのために使用され得る。「システム」および「ネットワーク」という用語は、交換可能に使用されることが多い。符号分割多元接続(CDMA)システムは、CDMA2000、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、等のような無線技術をインプリメントし得る。CDMA2000は、IS−2000、IS−95、およびIS−856規格をカバーする。IS−2000リリースは一般に、CDMA2000 1X、1X、等と呼ばれ得る。IS−856(TIA−856)は一般に、CDMA2000 1xEV−DO、高レートパケットデータ(HRPD)、等と呼ばれる。UTRAは、ワイドバンドCDMA(WCDMA(登録商標))およびCDMAの他の変形を含む。TDMAシステムは、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))のような無線技術をインプリメントし得る。
[0177]OFDMAシステムは、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、発展型UTRA(E−UTRA)、米国電気電子学会(IEEE)802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash−OFDM、等のような無線技術をインプリメントし得る。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)の一部である。LTEおよびLTE−Aは、E−UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−A、NR、およびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP(登録商標))という名称の組織からの文書中に説明されている。CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の組織からの文書中に説明されている。ここに説明された技法は、上述されたシステムおよび無線技術ならびに他のシステムおよび無線技術のために使用され得る。LTEまたはNRシステムの態様が、例を目的として説明され得、およびLTEまたはNRの専門用語が、説明の大部分中で使用され得る一方で、ここに説明された技法は、LTEまたはNRアプリケーションを超えて適用可能である。
[0178]ここに説明されたそのようなネットワークを含むLTE/LTE−Aネットワークでは、発展型ノードB(eNB)という用語は概して、基地局を説明するために使用され得る。ここに説明された1つまたは複数のワイヤレス通信システムは、異なるタイプのeNBが様々な地理的領域に対してカバレッジを提供する異種LTE/LTE−AまたはNRネットワークを含み得る。例えば、各eNB、次世代ノードB(gNB)、または基地局は、マクロセル、スモールセル、または他のタイプのセルに対して通信カバレッジを提供し得る。「セル」という用語は、コンテキストに依存して、基地局、基地局に関連付けられたキャリアまたはコンポーネントキャリア、あるいはキャリアまたは基地局のカバレッジエリア(例えば、セクタ、等)を説明するために使用され得る。
[0179]基地局は、ベーストランシーバ局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、ノードB、eノードB(eNB)、gNB、ホームノードB、ホームeノードB、または何らかの他の適した専門用語で当業者によって呼ばれ得るか、あるいはそれらを含み得る。基地局に対する地理的カバレッジエリアは、カバレッジエリアの一部分のみを構成するセクタへと分割され得る。ここに説明された1つまたは複数のワイヤレス通信システムは、異なるタイプの基地局(例えば、マクロまたはスモールセル基地局)を含み得る。ここに説明されたUEは、マクロeNB、スモールセルeNB、gNB、中継基地局、および同様のものを含む様々なタイプの基地局およびネットワーク機器と通信することが可能であり得る。異なる技術のために重複する地理的カバレッジエリアが存在し得る。
[0180]マクロセルは概して、比較的大きい地理的エリア(例えば、半径数キロメートル)をカバーし、およびネットワークプロバイダにサービス加入しているUEによる無制限のアクセスを可能にし得る。スモールセルは、マクロセルと同じまたは異なる(例えば、ラインセンス、アンライセンス、等の)周波数帯域中で動作し得る、マクロセルと比較するとより低電力の基地局である。スモールセルは、様々な例にしたがって、ピコセル、フェムトセル、およびマイクロセルを含み得る。ピコセルは、例えば、小さい地理的エリアをカバーし得、およびネットワークプロバイダにサービス加入しているUEによる無制限のアクセスを可能にし得る。フェムトセルもまた、小さい地理的エリア(例えば、家)をカバーし得、およびフェムトセルとのアソシエーションを有するUE(例えば、クローズド加入者グループ(CSG:a closed subscriber group)中のUE、家の中にいるユーザのためのUE、および同様のもの)による制限されたアクセスを提供し得る。マクロセルに対するeNBは、マクロeNBと呼ばれ得る。スモールセルに対するeNBは、スモールセルeNB、ピコeNB、フェムトeNB、またはホームeNBと呼ばれ得る。eNBは、1つまたは複数(例えば、2つ、3つ、4つ、および同様の数)のセル(例えば、コンポーネントキャリア)をサポートし得る。
[0181]ここに説明された1つまたは複数のワイヤレス通信システムは、同期または非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、基地局は、同様のフレームタイミングを有し得、および異なる基地局からの送信は、ほぼ時間的に揃えられ得る(approximately aligned in time)。非同期動作の場合、基地局は、異なるフレームタイミングを有し得、および異なる基地局からの送信は、時間的に揃えられないことがあり得る。ここに説明された技法は、同期または非同期動作のいずれかのために使用され得る。
[0182]ここに説明されたダウンリンク送信はまた、順方向リンク送信と呼ばれ得、その一方でアップリンク送信はまた、逆方向リンク送信と呼ばれ得る。例えば、図1および2のワイヤレス通信システム100および200を含む、ここに説明された各通信リンクは、1つまたは複数のキャリアを含み得、ここで、各キャリアは、複数のサブキャリア(例えば、異なる周波数の波形信号)から構成される信号であり得る。
[0183]添付された図面に関連してここに記載された説明は、実例的な構成を説明しており、およびインプリメントされ得るまたは特許請求の範囲内にある全ての例を表してはいない。ここに使用される「例証的(exemplary)」という用語は、「例、事例、または例示としての役割を果たすこと」を意味し、および「好ましい」または「他の例より有利である」ということを意味しない。詳細な説明は、説明された技法の理解を提供することを目的として特定の詳細を含む。これらの技法は、しかしながら、これらの特定の詳細なしに実施され得る。いくつかの事例では、良く知られている構造およびデバイスは、説明された例の概念を曖昧にすることを避けるために、ブロック図形式で示されている。
[0184]添付された図面では、同様のコンポーネントまたは特徴は、同じ参照ラベルを有し得る。さらに、同じタイプの様々なコンポーネントは、参照ラベルに、ダッシュと、同様のコンポーネント間を区別する第2のラベルとを後続させることによって区別され得る。本明細書中で第1の参照ラベルだけが使用される場合、その説明は、第2の参照ラベルに関係なく同じ第1の参照ラベルを有する同様のコンポーネントのうちのどの1つにも適用可能である。
[0185]ここに説明された情報および信号は、多様な異なる技術および技法のうちの任意のものを使用して表わされ得る。例えば、上記の説明全体を通じて参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または磁性粒子、光場または光粒子、あるいはそれらの任意の組み合わせによって表され得る。
[0186]ここでの開示に関連して説明された様々な例示的なブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAまたは他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、あるいはここに説明された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせを用いてインプリメントまたは実行され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替では、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ(例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成)としてインプリメントされ得る。
[0187]ここに説明された機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせにおいてインプリメントされ得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアにおいてインプリメントされる場合、それら機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶され得るか、またはコンピュータ可読媒体を通して送信され得る。他の例およびインプリメンテーションは、本開示および添付された特許請求の範囲内にある。例えば、ソフトウェアの性質に起因して、上述された機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハード配線、またはこれらのうちの任意のものの組み合わせを使用してインプリメントされることができる。機能をインプリメントする特徴はまた、機能の一部分が異なる物理的ロケーションにおいてインプリメントされるように分散されることを含め、様々な位置において物理的にロケートされ得る。また、特許請求の範囲を含め、ここに使用される場合、項目のリスト(例えば、「〜のうちの少なくとも1つ(at least one of)」または「〜のうちの1つまたは複数(one or more of)」のようなフレーズで始まる項目のリスト)中で使用される「または/あるいは/もしくは(or)」は、例えば、A、B、またはCのうちの少なくとも1つのリストが、A、B、C、AとB、AとC、BとC、またはAとBとC(すなわち、A、B、およびC)を意味するような、包含的なリストを示す。また、ここに使用される場合、「〜に基づいて」というフレーズは、条件の閉集合への参照として解釈されるべきではない。例えば、「条件Aに基づいて」と説明された例証的なステップは、本開示の範囲から逸脱することなしに、条件Aと条件Bとの両方に基づき得る。言い換えれば、ここに使用される場合、「〜に基づいて」というフレーズは、「〜に少なくとも部分的に基づいて」というフレーズと同じように解釈されるべきである。
[0188]コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体と非一時的コンピュータ記憶媒体との両方を含む。非一時的記憶媒体は、汎用または特殊用途コンピュータによってアクセスされることができる任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、電気的消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EEPROM(登録商標))、コンパクトディスク(CD)ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、あるいはデータ構造または命令の形態で所望されるプログラムコード手段を記憶または搬送するために使用されることができ、且つ汎用または特殊用途コンピュータ、もしくは汎用または特殊用途プロセッサによってアクセスされることができる任意の他の非一時的媒体を備え得る。また、任意の接続は、厳密にはコンピュータ可読媒体と称される。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術は、媒体の定義中に含まれる。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、ここに使用される場合、CD(disc)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(DVD)(disc)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生し、その一方でディスク(disc)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
[0189]ここでの説明は、当業者が本開示を製造または使用することを可能にするために提供される。本開示に対する様々な修正は、当業者にとって容易に明らかとなり、ここに定義された包括的な原理は、本開示の範囲から逸脱することなしに他の変形に適用され得る。このことから、本開示は、ここに説明された例および設計に限定されず、ここに開示された原理および新規の特徴と一致する最も広い範囲が付与されるべきである。