JP2020517268A5 - - Google Patents
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Description
第4の態様において、B細胞の生存、増殖および/または分化の促進または増強を必要とする対象において、B細胞の生存、増殖および/または分化を促進または増強する方法であって、本発明の実施形態のいずれか1つに記載の細胞、または本発明の実施形態のいずれか1つに記載のポリヌクレオチドもしくは本発明の実施形態のいずれか1つに記載のベクターを含む細胞を前記対象に投与すること、任意で、前記細胞を投与する前に、B細胞の生存、増殖および/もしくは分化を促進し得る治療法の恩恵を受け得る対象として前記対象を特定もしくは選択すること、ならびに/または任意で、前記細胞を投与した後に、前記対象もしくは該対象から得られた生体試料において、B細胞の生存、増殖および/もしくは分化を測定することを含む方法を提供する。いくつかの実施形態において、前記細胞は前記対象から得られたものであり、該細胞は、本発明の実施形態のいずれか1つに記載のポリヌクレオチドまたは本発明の実施形態のいずれか1つに記載のベクターを導入することによって遺伝子組換えされている。いくつかの実施形態において、前記投与は養子細胞移入によって行われる。いくつかの実施形態において、前記細胞はB細胞である。いくつかの実施形態において、前記細胞は骨髄系細胞である。いくつかの実施形態において、前記細胞は造血幹細胞である。いくつかの実施形態において、前記細胞はCD34+造血幹細胞である。いくつかの実施形態において、前記対象は雄性である。いくつかの実施形態において、前記対象はX連鎖無γグロブリン血症(XLA)に罹患している。いくつかの実施形態において、前記対象は、免疫グロブリン置換療法を受けるべき対象として選択された対象である。いくつかの実施形態において、前記対象は、標的化抗微生物剤を投与すべき対象として選択された対象である。いくつかの実施形態において、0.7UCOEは、配列番号2に示される配列を含む。いくつかの実施形態において、前記エンハンサーは、配列番号3または配列番号4に示される配列を含む。
第5の態様において、X連鎖無γグロブリン血症(XLA)またはXLAに伴う症状の治療、抑制または緩和を必要とする対象において、XLAまたはXLAに伴う症状を治療、抑制または緩和する方法であって、本発明の実施形態のいずれか1つに記載の細胞、または本発明の実施形態のいずれか1つに記載のポリヌクレオチドもしくは本発明の実施形態のいずれか1つに記載のベクターを含む細胞を前記対象に投与すること、任意で、XLAもしくはXLAに伴う症状に対する治療法の恩恵を受け得る対象として前記対象を特定もしくは選択すること、および/または任意で、前記対象において、XLAの進行の改善もしくはXLAに伴う症状の改善を測定することを含む方法を提供する。いくつかの実施形態において、前記細胞は前記対象から得られたものであり、該細胞は、本発明の実施形態のいずれか1つに記載のポリヌクレオチドまたは本発明の実施形態のいずれか1つに記載のベクターを導入することによって遺伝子組換えされている。いくつかの実施形態において、前記投与は養子細胞移入によって行われる。いくつかの実施形態において、前記細胞はB細胞である。いくつかの実施形態において、前記細胞は骨髄系細胞である。いくつかの実施形態において、前記細胞は造血幹細胞である。いくつかの実施形態において、前記細胞はCD34+造血幹細胞である。いくつかの実施形態において、前記対象は雄性である。いくつかの実施形態において、前記対象は、免疫グロブリン置換療法を受けるべき対象として選択された対象である。いくつかの実施形態において、前記対象は、標的化抗微生物剤を投与すべき対象として選択された対象である。いくつかの実施形態において、0.7UCOEは、配列番号2に示される配列を含む。いくつかの実施形態において、前記エンハンサーは、配列番号3または配列番号4に示される配列を含む。
いくつかの実施形態において、B細胞の生存、増殖および/または分化の促進を必要とする対象において、B細胞の生存、増殖および/または分化を促進する方法であって、本発明の実施形態のいずれか1つに記載の細胞、または本発明の実施形態のいずれか1つに記載のポリヌクレオチドもしくは本発明の実施形態のいずれか1つに記載のベクターを含む細胞を前記対象に投与すること、任意で、前記細胞を投与する前に、B細胞の生存、増殖および/もしくは分化を促進し得る治療法の恩恵を受け得る対象として前記対象を特定すること、ならびに/または任意で、前記対象もしくは該対象から得られた生体試料において、B細胞の生存、増殖および/もしくは分化を測定することを含む方法を提供する。前記ベクターは、遍在性クロマチンオープニングエレメント(UCOE)をコードする第1の配列;プロモーターをコードする第2の配列;およびBTKをコードする第3の配列を含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、第1の配列は、配列番号1および/または配列番号2に示される核酸配列を含む。いくつかの実施形態において、前記プロモーターはBTKプロモーターである。いくつかの実施形態において、前記プロモーターは、配列番号5に示される核酸配列を含む。いくつかの実施形態において、第3の配列は、ヒトにおける発現用にコドン最適化されている。いくつかの実施形態において、第3の配列は、配列番号6または配列番号7に示される配列を含む。いくつかの実施形態において、前記ベクターはB細胞特異的プロモーターをさらに含む。いくつかの実施形態において、前記B細胞特異的プロモーターは、B細胞特異的プロモーターB29を含む。いくつかの実施形態において、前記B29プロモーター配列は、配列番号46に示される配列を含む。いくつかの実施形態において、前記B細胞特異的プロモーターは内在性プロモーターである。いくつかの実施形態において、前記ベクターは1つ以上のエンハンサーエレメントをさらに含む。いくつかの実施形態において、前記1つ以上のエンハンサーエレメントは、少なくとも1つのイントロン領域を含む。いくつかの実施形態において、前記1つ以上のエンハンサーエレメントは、DNase高感受性領域(DHS)を含む。いくつかの実施形態において、前記DNase高感受性領域は、DNase高感受性領域1(DHS1)、DNase高感受性領域2(DHS2)、DNase高感受性領域3(DHS3)、DNase高感受性領域4(DHS4)および/またはDNase高感受性領域5(DHS5)である。いくつかの実施形態において、前記DNase高感受性領域は、配列番号3に示される配列を含む。いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つのイントロン領域は、ヒトBTK近位プロモーターと関連するヒトBTK遺伝子座に由来するものである。いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つのイントロン領域は、ヒトBTK近位プロモーターと関連するヒトBTK遺伝子座のイントロン4、イントロン5および/またはイントロン13である。いくつかの実施形態において、前記イントロン領域は、配列番号9に示される配列(イントロン4)、配列番号10に示される配列(イントロン5)および/または配列番号11に示される配列(イントロン13)を含む。いくつかの実施形態において、前記1つ以上のエンハンサーエレメントは、配列番号4(配列番号4:イントロン4〜5)、配列番号14または配列番号15に示される配列を含む。いくつかの実施形態において、前記UCOEは逆方向または順方向である。いくつかの実施形態において、前記UCOEは順方向である。いくつかの実施形態において、前記ベクターは、B細胞系特異的レンチウイルスベクターを用いたベクターである。いくつかの実施形態において、前記細胞はB細胞である。いくつかの実施形態において、前記細胞は骨髄系細胞である。いくつかの実施形態において、前記細胞は造血幹細胞である。いくつかの実施形態において、前記細胞はCD34+造血幹細胞である。いくつかの実施形態において、前記1つ以上のエンハンサーエレメントは、配列番号16に示される配列、配列番号17に示される配列、配列番号18に示される配列、配列番号19に示される配列、および/または配列番号20に示される配列を含む。いくつかの実施形態において、前記ポリヌクレオチドは、BTKプロモーターの上流の遺伝子をさらに含む。いくつかの実施形態において、BTKプロモーターの上流の前記遺伝子は、BTKエンハンサーである。いくつかの実施形態において、前記BTKエンハンサーは、配列番号21または配列番号22に示される配列を含む。いくつかの実施形態において、前記細胞は前記対象から得られたものであり、該細胞は、本発明の実施形態のいずれか1つに記載のポリヌクレオチドまたはベクターを導入することによって遺伝子組換えされている。いくつかの実施形態において、前記投与は養子細胞移入によって行われる。いくつかの実施形態において、前記細胞はB細胞である。いくつかの実施形態において、前記細胞は骨髄系細胞である。いくつかの実施形態において、前記細胞は造血幹細胞である。いくつかの実施形態において、前記細胞はCD34+造血幹細胞である。いくつかの実施形態において、前記対象は雄性である。いくつかの実施形態において、前記対象はX連鎖無γグロブリン血症(XLA)に罹患している。いくつかの実施形態において、前記対象は、免疫グロブリン置換療法を受けるべき対象として選択された対象である。いくつかの実施形態において、前記対象は、標的化抗微生物剤を投与すべき対象として選択された対象である。いくつかの実施形態において、前記ポリペプチドまたはベクターは、配列番号33、34、35、41、42、43、44または45に示される配列を含む。いくつかの実施形態において、前記ポリペプチドまたはベクターは、配列番号33、34、35、41、42、43、44または45に示される配列を含む。いくつかの実施形態において、0.7UCOEは、配列番号2に示される配列を含む。いくつかの実施形態において、前記エンハンサーは、配列番号3または配列番号4に示される配列を含む。
いくつかの実施形態において、X連鎖無γグロブリン血症(XLA)またはXLAに伴う症状の治療、抑制または緩和を必要とする対象において、XLAまたはXLAに伴う症状を治療、抑制または緩和する方法であって、本発明の実施形態のいずれか1つに記載の細胞、または本発明の実施形態のいずれか1つに記載のポリヌクレオチドもしくは本発明の実施形態のいずれか1つに記載のベクターを含む細胞を前記対象に投与すること、任意で、XLAもしくはXLAに伴う症状に対する治療法の恩恵を受け得る対象として前記対象を特定すること、および/または任意で、前記対象において、XLAの進行の改善もしくはXLAに伴う症状の改善を測定することを含む方法を提供する。前記ベクターは、遍在性クロマチンオープニングエレメント(UCOE)をコードする第1の配列;プロモーターをコードする第2の配列;およびBTKをコードする第3の配列を含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、第1の配列は、配列番号1および/または配列番号2に示される核酸配列を含む。いくつかの実施形態において、前記プロモーターはBTKプロモーターである。いくつかの実施形態において、前記プロモーターは、配列番号5に示される核酸配列を含む。いくつかの実施形態において、第3の配列は、ヒトにおける発現用にコドン最適化されている。いくつかの実施形態において、第3の配列は、配列番号6または配列番号7に示される配列を含む。いくつかの実施形態において、前記ベクターはB細胞特異的プロモーターをさらに含む。いくつかの実施形態において、前記B細胞特異的プロモーターは、B細胞特異的プロモーターB29を含む。いくつかの実施形態において、前記B29プロモーター配列は、配列番号46に示される配列を含む。いくつかの実施形態において、前記B細胞特異的プロモーターは内在性プロモーターである。いくつかの実施形態において、前記ベクターは1つ以上のエンハンサーエレメントをさらに含む。いくつかの実施形態において、前記1つ以上のエンハンサーエレメントは、少なくとも1つのイントロン領域を含む。いくつかの実施形態において、前記1つ以上のエンハンサーエレメントは、DNase高感受性領域(DHS)を含む。いくつかの実施形態において、前記DNase高感受性領域は、DNase高感受性領域1(DHS1)、DNase高感受性領域2(DHS2)、DNase高感受性領域3(DHS3)、DNase高感受性領域4(DHS4)および/またはDNase高感受性領域5(DHS5)である。いくつかの実施形態において、前記DNase高感受性領域は、配列番号3に示される配列を含む。いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つのイントロン領域は、ヒトBTK近位プロモーターと関連するヒトBTK遺伝子座に由来するものである。いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つのイントロン領域は、ヒトBTK近位プロモーターと関連するヒトBTK遺伝子座のイントロン4、イントロン5および/またはイントロン13である。いくつかの実施形態において、前記イントロン領域は、配列番号9に示される配列(イントロン4)、配列番号10に示される配列(イントロン5)および/または配列番号11に示される配列(イントロン13)を含む。いくつかの実施形態において、前記1つ以上のエンハンサーエレメントは、配列番号4(配列番号4:イントロン4〜5)、配列番号14または配列番号15に示される配列を含む。いくつかの実施形態において、前記UCOEは逆方向または順方向である。いくつかの実施形態において、前記UCOEは順方向である。いくつかの実施形態において、前記ベクターは、B細胞系特異的レンチウイルスベクターを用いたベクターである。いくつかの実施形態において、前記細胞はB細胞である。いくつかの実施形態において、前記細胞は骨髄系細胞である。いくつかの実施形態において、前記細胞は造血幹細胞である。いくつかの実施形態において、前記細胞はCD34+造血幹細胞である。いくつかの実施形態において、前記1つ以上のエンハンサーエレメントは、配列番号16に示される配列、配列番号17に示される配列、配列番号18に示される配列、配列番号19に示される配列、および/または配列番号20に示される配列を含む。いくつかの実施形態において、前記ポリヌクレオチドは、BTKプロモーターの上流の遺伝子をさらに含む。いくつかの実施形態において、BTKプロモーターの上流の前記遺伝子は、BTKエンハンサーである。いくつかの実施形態において、前記BTKエンハンサーは、配列番号21または配列番号22に示される配列を含む。いくつかの実施形態において、前記ベクターは、B細胞系特異的レンチウイルスベクターを用いたベクターである。いくつかの実施形態において、前記細胞はB細胞である。いくつかの実施形態において、前記細胞は骨髄系細胞である。いくつかの実施形態において、前記細胞は造血幹細胞である。いくつかの実施形態において、前記細胞はCD34+造血幹細胞である。いくつかの実施形態において、前記細胞は前記対象から得られたものであり、該細胞は、本発明の実施形態のいずれか1つに記載のポリヌクレオチドまたは本発明の実施形態のいずれか1つに記載のベクターを導入することによって遺伝子組換えされている。いくつかの実施形態において、前記投与は養子細胞移入によって行われる。いくつかの実施形態において、前記細胞はB細胞である。いくつかの実施形態において、前記細胞は骨髄系細胞である。いくつかの実施形態において、前記細胞は造血幹細胞である。いくつかの実施形態において、前記細胞はCD34+造血幹細胞である。いくつかの実施形態において、前記対象は雄性である。いくつかの実施形態において、前記対象は、免疫グロブリン置換療法を受けるべき対象として選択された対象である。いくつかの実施形態において、前記対象は、標的化抗微生物剤を投与すべき対象として選択された対象である。いくつかの実施形態において、前記ポリペプチドまたはベクターは、配列番号33、34、35、41、42、43、44または45に示される配列を含む。いくつかの実施形態において、0.7UCOEは、配列番号2に示される配列を含む。いくつかの実施形態において、前記エンハンサーは、配列番号3または配列番号4に示される配列を含む。
Claims (25)
- ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)の発現維持用ポリヌクレオチドであって、
遍在性クロマチンオープニングエレメント(UCOE)をコードする第1の配列;
プロモーターをコードする第2の配列;および
BTKをコードする第3の配列
を含むポリヌクレオチド。 - 前記UCOEが、2kb、1.5kb、1kb、0.75kb、0.5kbもしくは0.25kb、またはこれらの数値のいずれか2つによって定義される範囲内の長さ(kb)である、請求項1に記載のポリヌクレオチド。
- 第1の配列が、配列番号1および/または配列番号2に示される核酸配列を含む、請求項1または2に記載のポリヌクレオチド。
- 前記プロモーターがBTKプロモーターである、請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
- 前記BTKプロモーターが、配列番号5に示される核酸配列を含む、請求項4に記載のポリヌクレオチド。
- 第3の配列が、ヒトにおける発現用にコドン最適化されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
- 第3の配列が、配列番号6または配列番号7に示される配列を含む、請求項6に記載のポリヌクレオチド。
- 前記プロモーターがB細胞特異的プロモーターである、請求項1〜7のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
- 前記B細胞特異的プロモーターが、B細胞特異的プロモーターB29を含む、請求項8に記載のポリヌクレオチド。
- 前記B細胞特異的プロモーターが内在性プロモーターである、請求項8または9に記載のポリヌクレオチド。
- 前記UCOEが逆方向である、請求項1〜10のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
- 前記UCOEが順方向である、請求項1〜10のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
- 請求項1〜12のいずれか1項に記載のポリヌクレオチドを含むベクター。
- ウイルスベクターである、請求項13に記載のベクター。
- レンチウイルスベクターである、請求項13または14に記載のベクター。
- 請求項1〜12のいずれか1項に記載のポリヌクレオチドまたは請求項13〜15のいずれか1項に記載のベクターを含む細胞。
- B細胞である、請求項16に記載の細胞。
- 骨髄系細胞である、請求項16に記載の細胞。
- 造血幹細胞である、請求項16に記載の細胞。
- CD34+造血幹細胞である、請求項16に記載の細胞。
- B細胞の生存、増殖および/または分化の促進を必要とする対象において、B細胞の生存、増殖および/または分化を促進する方法における、請求項16〜20のいずれか1項に記載の細胞の使用。
- 対象において、X連鎖無γグロブリン血症(XLA)またはXLAに伴う症状を治療、抑制または緩和するための、請求項16〜20のいずれか1項に記載の細胞の使用。
- 前記細胞が、前記対象の自家細胞である、請求項21または22に記載の使用。
- 前記細胞が、養子細胞移入により前記対象に投与される、請求項21〜23のいずれか1項に記載の使用。
- 免疫グロブリン置換療法および抗微生物剤から選択される別の治療法と併用して、前記細胞が前記対象に投与される、請求項21〜24のいずれか1項に記載の使用。
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