JP2020512407A - A2a阻害剤及び癌の治療に使用するための化合物としての2−オキソ−チアゾール誘導体 - Google Patents

A2a阻害剤及び癌の治療に使用するための化合物としての2−オキソ−チアゾール誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(I)【化1】の化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物に関する。本発明はさらに、A2A阻害剤としての式(I)の化合物の使用に関する。本発明はまた、癌の治療及び/又は予防のための式(I)の化合物の使用に関する。本発明はまた、式(I)の化合物を製造するためのプロセスに関する。【選択図】図1A

Description

発明の分野
本発明は、その医薬的に許容される塩及び溶媒和物を含む、新規チオカルバメート誘導体に関する。本発明の化合物は、アデノシンA2A受容体の阻害剤であり、特に癌の治療及び/又は予防において、治療用化合物として有用である。
発明の背景
腫瘍における免疫抑制機構の多くは、正常組織における生理学的免疫調節に共通である。このような免疫調節は、自己反応性免疫応答を遮断するため、及び進行中の免疫応答が重篤な組織損傷を引き起こすのを防ぐために、制御下で免疫システムを維持するのに非常に重要である。生理的な免疫調節の欠如は、多くの場合、自己免疫を伴う圧倒的な免疫活性化をもたらす。例えば、CTLA4は、CD28−B7相互作用を介して共刺激シグナルを遮断することによって、T細胞活性を負に調節する生理学的機構である。CTLA4の欠如は、非特異的T細胞活性化を引き起こし、CTLA4欠損マウスは、大量のリンパ球組織浸潤で数週間以内に死亡する。PD−1はまた、リガンド、PD−L1及びPD−L2との相互作用の際に、T細胞阻害シグナルを提供する。マウスにおけるPD−1の欠損は、遺伝株に応じて、様々な種類の自己免疫疾患を引き起こすことが知られている。
免疫抑制シグナルの細胞表面トランスデューサー、例えば、CTLA−4及びPD−1の他に、腫瘍微小環境における免疫抑制は、抗炎症性サイトカイン(IL−10、TGF−β)、酵素(インドールアミン−2,3−ジオキシゲナーゼ)、及びプロフェッショナル免疫調節細胞(制御性T細胞、骨髄由来のサプレッサー細胞MDSC)を含む。これらの免疫抑制機構は、正常組織において免疫応答を制御する上で重要な役割を果たしている。腫瘍は、免疫攻撃から組織を保護するためのそのような生理的免疫調節機構を活用するので、これらの機構は、炎症性合併症を防ぐと意図され、今では、自発的な癌の退縮及び免疫学的癌治療を妨げる主な障害であることが判明している。腫瘍における免疫抑制機構の特定により、抗腫瘍免疫応答を回復するための分子標的が指摘された。そのため、これらの負の免疫調節機構、いわゆる、免疫チェックポイントが、薬物の発見の焦点となった。PD1、PDL1又はCTLA4に対する抗体は、転移性黒色腫、非小細胞肺癌、腎細胞癌、ホジキンリンパ腫、頭頸部癌、尿路上皮癌、肝細胞癌などの多数の適応症、並びにミスマッチ修復欠損症及び高いマイクロサテライト不安定性(癌の種類に関係なく)として知られている2つの特異的な遺伝的特徴のうちの1つを有する固形腫瘍を有する患者のための治療における抗癌療法として承認された。
細胞外アデノシンは、免疫機能の阻害剤として知られている。細胞内アデノシンは、エネルギー代謝、核酸代謝、及びメチオニンサイクルに関与している一方で、細胞外アデノシンは、細胞間シグナル伝達において重要な役割を果たしている。そのシグナルは、細胞表面上のGタンパク質共役アデノシン受容体によって伝達され、これは、神経、心血管系、及び免疫系を含む多様な生理学的機能に影響を与える。
腫瘍は高レベルの細胞外アデノシンを含有し、腫瘍細胞がその免疫抑制効果及び異化エネルギー生成から恩恵を受けることができることが示唆される(Allardら,Curr.Opin.Pharmacol.,2016,29,7−16;Otta A.,Frontiers in Immunology,2016,7:109)。この高レベルの細胞外アデノシンは、おそらく、細胞外アデノシンの生成に関与する酵素CD73の過剰発現によるものである。CD73は多数の腫瘍が過剰発現しており、以下の全ての腫瘍:乳癌、カルチノイド、子宮頸部癌、結腸癌、子宮内膜癌、神経膠腫、頭頸部癌、肝癌、肺癌、黒色腫、卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、腎臓癌、胃癌、甲状腺癌、尿路上皮癌は、免疫組織化学によって腫瘍表面の50%超において中程度又は高レベルのCD73を発現する(www.proteinatlas.org)。
4種類の既知のアデノシン受容体のうち、A2Aアデノシン受容体(A2AR)は、ほとんどの免疫細胞で優先的に発現しているサブタイプである。A2ARの刺激は、一般に、T細胞の活動(増殖、サイトカイン生成、細胞毒性)、NK細胞(細胞毒性)、NKT細胞(サイトカイン生成、CD40Lの上方制御)、マクロファージ/樹状細胞(抗原提示、サイトカイン生成)、及び好中球(酸化的バースト)を阻害する免疫抑制シグナルを提供する。腫瘍における高レベルの細胞外アデノシンの存在は、抗腫瘍免疫応答の回避に重要な役割を果たしていることが判明した。特に、A2AR欠損マウスは、接種腫瘍を自発的に退縮させるが、野生型マウスは、同様の腫瘍退縮を全く示さなかったことが示された。A2ARアンタゴニストはまた、腫瘍を有する野生型動物に有益であった。重要なことに、T細胞及びNK細胞の枯渇は、A2ARアンタゴニストによる腫瘍増殖の遅延を損ない、抗腫瘍細胞免疫応答の改善が示唆された。T細胞及びNK細胞のエフェクター機能は、A2AR刺激を受けやすい。加えて、A2ARアゴニストの存在下で活性化された場合に、T細胞のエフェクター機能は、A2ARアゴニストの除去後でさえ、永続的に損なわれる。この結果から、腫瘍内のアデノシンに富む環境が腫瘍細胞にアネルギー性であるT細胞を誘導し得ることが示唆される。
したがって、A2A受容体はほとんどの免疫細胞、特に、T細胞及びNK細胞などのエフェクター免疫細胞で発現しており、A2A受容体は、アデノシンが生成される組織に関与していることを考慮すると、A2A阻害剤は全ての癌の徴候に役立ち得ると考えられる。
その結果、腫瘍環境内で免疫機能を回復させることができるA2A阻害剤が必要とされている。
アデノシンは、いくつかの他の生理学的機能の内因性調節因子であることが知られている。例えば、中枢神経系(CNS)レベルで、アデノシンは、鎮静効果、抗不安効果及び抗てんかん効果のレベルを誘導することが知られている。
そのため、以前に、A2A阻害剤が、うつ病及びパーキンソン病又はアルツハイマー病などの神経変性疾患の治療のために開発された(Pinna A.,CNS Drugs,2014,28,455)。CNS疾患の治療のために開発された最も進歩したA2A阻害剤の1つは、プレラデナント(Preladenant)である(Hodgson RAら,J.Pharmacol.Exp.Ther.,2009,330(1),294−303;Hauser RAら,JAMA Neurol.,2015,72(12),1491−500)。
しかしながら、そのような以前に開発されたA2A阻害剤は、CNSにおけるA2A受容体を標的化するために、血液脳関門を通過するように設計された。
脳と比較して、腫瘍においてアデノシンのレベルがより高いことを考慮すると、癌を治療するための免疫機能の回復において所望の効果を達成するのに、非常により高い量の化合物が必要とされる。そのため、有害な副作用を回避するために、全ての以前に開発されたA2A阻害剤に対して、もしあれば、CNS透過性が限定されたA2A阻害剤が提供されるべきである。
以下の実験の部で証明されるように、出願人は、いかなる顕著なCNS透過性も有していないことから、癌の治療に有用であり得る新規A2A阻害剤を本明細書に提供する。
従って、本発明は、式(I)
Figure 2020512407
(式中、R及びRは以下で定義するとおりである)
の化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物に関する。
一実施形態によれば、式(I)の化合物は、式(Ia)
Figure 2020512407
(式中、R、R’、R’、R’、R’及びR’は、以下で定義するとおりである)
の化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
一実施形態によれば、式(Ia)の化合物は、式(Ia−1)
Figure 2020512407
(式中、R、R’、R’、R’、R’及びR’は、式(Ia)で定義したとおりである)
の化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
一実施形態によれば、式(Ia)の化合物は、式(Ia−2)又は(Ia−3)
Figure 2020512407
(式中、R、R’、R’、R’及びR’は、式(Ia)で定義したとおりである)
の化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
本発明はまた、本発明による化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物と、少なくとも1種の医薬的に許容される担体と、を含む医薬組成物に関する。
本発明はさらに、本発明による化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物を含む医薬に関する。
本発明はまた、癌の治療及び/若しくは予防における使用のための本発明による化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物を提供する。
本発明はさらに、A2A阻害剤として使用するための本発明による化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物に関する。
本発明による式(Ia)の化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物を製造するためのプロセスであって、式(A)
Figure 2020512407
(式中、X、X、R’、R’、R’、R’及びR’は、以下で定義するとおりである)
のアミン中間体と式(B)
Figure 2020512407
(式中、Rは以下で定義するとおりであり、Yはハロ、1〜6個の炭素原子を有するアルキルスルホニルオキシ又は6〜10個の炭素原子を有するアリールスルホニルオキシを表す)
の中間体との間でのカップリングを含むことを特徴とするプロセスも提供される。
本発明はまた、式(A)の合成の中間体にも関する。
定義
本発明では、以下の用語は以下の意味を有する。
用語「アルデヒド」は、基−CHOを指す。
用語「アルデヒドアルキル」は、アルキルが本明細書に定義されたとおりである基−アルキル−CHOを指す。
用語「アルケニル」は、直鎖状又は分枝状であり得、1以上の炭素−炭素二重結合を含む不飽和ヒドロカルビル基を指す。適切なアルケニル基は、2〜6個の炭素原子、好ましくは、2〜4個の炭素原子、なおより好ましくは2〜3個の炭素原子を含む。アルケニル基の例としては、エテニル、2−プロペニル、2−ブテニル、3−ブテニル、2−ペンテニル及びその異性体、2−ヘキセニル及びその異性体、及び2,4−ペンタジエニルなどが挙げられる。
用語「アルケニルカルボニル」は、基−(C=O)−アルケニルを指し、アルケニルは本明細書で定義したとおりである。
用語「アルケニルカルボニルアルキル」は、基−アルキル−(C=O)−アルケニルを指し、アルキル及びアルケニルは、本明細書で定義したとおりである。
用語「アルケニルカルボニルアミノ」は、基−NH−(C=O)−アルケニルを指し、アルケニルは本明細書で定義したとおりである。
用語「アルケニルカルボニルアミノアルキル」は、基−アルキル−NH−(C=O)−アルケニルを指し、アルキル及びアルケニルは、本明細書で定義したとおりである。
用語「アルコキシ」は、基−O−アルキルを指し、アルキルは本明細書で定義したとおりである。
用語「アルキル」は、式C2n+1のヒドロカルビル基を指し、式中、nは、1以上の数である。一般に、本発明のアルキル基は1〜8個の炭素原子を含み、より好ましくは、本発明のアルキル基は1〜6個の炭素原子を含む。アルキル基は、直鎖又は分岐鎖であり得る。適切なアルキル基には、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル及びオクチルが含まれる。
用語「アルキルアミノアルキル」は、基−アルキル−NH−アルキルを指し、アルキルは本明細書で定義したとおりである。
用語「アルキルアミノアルキルアミノカルボニル」は、基−(C=O)−NH−アルキル−NH−アルキルを指し、アルキルは本明細書で定義したとおりである。
用語「(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル」は、基−(C=O)−NRを指し、Rはアルキル基であり、Rはアルキル−NH−アルキル基を指し、アルキルは本明細書で定義したとおりである。
用語「アルキルアミノアルキルカルボニル」は、基−(C=O)−アルキル−NH−アルキルを指し、アルキルは本明細書で定義したとおりである。
用語「アルキルカルボニル」は、基−(C=O)−アルキルを指し、アルキルは本明細書で定義したとおりである。
用語「アルキルヘテロアリール」は、アルキル基で置換された任意のヘテロアリールを指し、アルキルは本明細書で定義したとおりである。
用語「アルキルオキシカルボニル」は、基−(C=O)−O−アルキルを指し、アルキルは本明細書で定義したとおりである。
用語「アルキルスルホニル」は、基−SOアルキルを指し、アルキルは本明細書で定義したとおりである。
用語「アルキルスルホンアルキル」は、基−アルキル−SO2−アルキルを指し、アルキルは本明細書で定義したとおりである。
用語「アルキルスルホンイミドイル」は、基−S(=O)(=NH)−アルキルを指し、アルキルは本明細書で定義したとおりである。
用語「アルキルスルホキシド」は、基−(S=O)−アルキルを指し、アルキルは本明細書で定義したとおりである。
用語「アルキルスルホキシドアルキル」は、基−アルキル−SO−アルキルを指し、アルキルは本明細書で定義したとおりである。
用語「アルキン」は、不飽和が1以上の炭素−炭素三重結合の存在から生じる、一価の不飽和ヒドロカルビル基のクラスを指す。アルキニル基は、典型的には及び好ましくは、アルキル基に関連して上記と同じ数の炭素原子を有する。アルキニル基の非限定的な例は、エチニル、2−プロピニル、2−ブチニル、3−ブチニル、2−ペンチニル及びその異性体、2−ヘキシニル及びその異性体などである。
用語「アルキンアルキル」は、基−アルキル−アルキンを指し、アルキル及びアルキンは本明細書で定義したとおりである。
用語「アルキンカルボニルアルキル」は、基−アルキル−(C=O)−アルキンを指し、アルキル及びアルキンは本明細書で定義したとおりである。
用語「アミノ」は基−NHを指す。
用語「アミノアルキル」は、基−アルキル−NHを指し、アルキルは本明細書で定義したとおりである。
用語「アミノアルキルアミノカルボニル」は、基−(C=O)−NH−アルキル−NHを指し、アルキルは本明細書で定義したとおりである。
用語「アミノアルキルカルボニルアミノ」は、基−NH−(C=O)−アルキル−NHを指し、アルキルは本明細書で定義したとおりである。
用語「アミノカルボニル」は、基−(C=O)−NHを指す。
用語「(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ」は、基−NRを指し、式中、Rはアルキル基であり、Rは−アルキル−(C=O)−NH基であり、アルキルは本明細書で定義したとおりである。
用語「アミノカルボニルアルキルアミノ」は、基−NH−アルキル−(C=O)−NHを指し、アルキルは本明細書で定義したとおりである。
用語「アミノスルホニル」は、基−SO−NHを指す。
用語「アリール」は、典型的には5〜12個の原子、好ましくは5〜10個の原子を含有する、単環(すなわち、フェニル)又は縮合された複数の芳香環(例えば、ナフチル)を有するポリ不飽和、芳香族ヒドロカルビル基を指す。より好ましくは、アリールは、5員又は6員のアリールである。アリールの非限定的な例には、フェニル、ナフタレニルが含まれる。
用語「カルボニル」は基−(C=O)−を指す。
用語「カルボニルアミノ」は、基−NH−(C=O)−を指す。
用語「シクロアルキル」は、環状アルキル基、すなわち、1又は2つの環状構造を有する一価の飽和、又は不飽和のヒドロカルビル基を指す。シクロアルキルは、単環式又は二環式ヒドロカルビル基を含む。シクロアルキル基は、環の中に3個以上の炭素原子を含んでもよく、一般的に、本発明によれば、3〜10、より好ましくは、3〜8個の炭素原子を含み、さらにより好ましくは、より好ましくは、シクロアルキルは5員又は6員のシクロアルキルである。シクロアルキル基の例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルが含まれるが、これらに限定されない。
用語「シクロアルキルオキシ」は、基−O−シクロアルキルを指し、シクロアルキルは、本明細書で定義したとおりである。
用語「ジアルキルアミノ」は、基−NRを指し、R及びRは両方とも、独立して、本明細書に定義されるアルキル基である。
用語「ジアルキルアミノアルキル」は、基−アルキルNRを指し、R及びRは両方とも、独立して、本明細書に定義されるアルキル基である。
用語「ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル」は、基−(C=O)−NH−アルキル−NRを指し、R及びRは両方とも、本明細書に定義されるアルキル基である。
用語「ジアルキルアミノアルキルカルボニル」は、基−(C=O)−アルキル−NRを指し、R及びRは両方とも、本明細書に定義されるアルキル基である。
用語「ジヒドロキシアルキル」は、本明細書に定義され、2つのヒドロキシル(−OH)基で置換される基アルキルを指す。
用語「ハロ」又は「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモ、又はヨードを指す。
用語「ヘテロアリール」は、少なくとも1個の炭素原子がヘテロ原子で置換されている、本明細書に定義されるアリール基を指す。換言すれば、それは、5〜12個の炭素原子の芳香族単環又は典型的には5〜6個の原子を含有する共に縮合される2個の環を含有する環系を指し、1以上の炭素原子が、酸素、窒素及び/又は硫黄原子で置換されており、窒素及び硫黄のヘテロ原子は、必要に応じて酸化されてもよく、窒素ヘテロ原子は、必要に応じて四級化されてもよい。そのようなヘテロアリールの非限定的な例には、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、フラニル及びピロリルが含まれる。好ましくは、ヘテロアリールは5員又は6員のヘテロアリールであり、より好ましくは、5員又は6員のヘテロアリールはフリルである。
用語「ヘテロシクリル」は、少なくとも1個の炭素原子含有環内に少なくとも1個のヘテロ原子を有する(例えば、3〜7員の単環式、7〜11員の二環式、又は合計で3〜10個の環原子を含有する)非芳香族の、完全飽和又は部分不飽和の環状基を指す。好ましくは、ヘテロシクリルは、5員又は6員のヘテロシクリルである。ヘテロ原子を含有するヘテロ環基の各環は、窒素原子、酸素原子及び/又は硫黄原子から選択される1個、2個、3個又は4個のヘテロ原子を有していてもよく、窒素及び硫黄ヘテロ原子は、必要に応じて酸化されてもよく、窒素ヘテロ原子は、必要に応じて四級化されてもよい。ヘテロ環基は、原子価が許容する環又は環系の任意のヘテロ原子又は炭素原子で結合されていてよい。多環式ヘテロシクリル環の環は、1以上のスピロ原子を介して縮合、架橋及び/又は結合され得る。非限定的で、例示的なヘテロ環基には、アジリジニル、オキシラニル、チイラニル、ピペリジニル、アゼチジニル、2−イミダゾリニル、ピラゾリジニル イミダゾリジニル、イソオキサゾリニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、ピペリジニル、スクシンイミジル、3H−インドリル、インドリニル、イソインドリニル、2H−ピロリル、1−ピロリニル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、ピロリジニル、4H−キノリジニル、2−オキソピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、2−ピラゾリニル、3−ピラゾリニル、テトラヒドロ−2H−ピラニル、2H−ピラニル、4H−ピラニル、3,4−ジヒドロ−2H−ピラニル、オキセタニル、チエタニル、3−ジオキソラニル、1,4−ジオキサニル、2,5−ジオキシイミダゾリジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロロジニル、インドリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリン−1−イル、テトラヒドロイソキノリン−2−イル、テトラヒドロイソキノリン−3−イル、テトラヒドロイソキノリン−4−イル、チオモルホリン−4−イル、1−オキシド−1−チオモルホリン−4−イル、1−ジオキシド−1−チオモルホリン−4−イル、1,3−ジオキソラニル、1,4−オキサチアニル、1,4−ジチアニル、1,3,5−トリオキサニル、1H−ピロリジニル、テトラヒドロ−1,1−ジオキソチオフェニル、N−ホルミルピペラジニル、及びモルホリン−4−イルが含まれる。
用語「ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル」は、基−(C=O)−NH−アルキル−ヘテロシクリルを指し、アルキル及びヘテロシクリルは本明細書で定義したとおりである。
用語「(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル」は、基−アルキル−NRを指し、Rはアルキル基であり、Rはヘテロシクリル基であり、アルキル及びヘテロシクリルは本明細書で定義したとおりである。
用語「ヘテロシクリルカルボニル」は、基−(C=O)−ヘテロシクリルを指し、ヘテロシクリルは、本明細書で定義したとおりである。
用語「ヘテロシクリルアルキル」は、基−アルキルヘテロシクリルを指し、アルキル及びヘテロシクリルは本明細書で定義したとおりである。
用語「ヘテロシクリルオキシ」は、基−O−ヘテロシクリルを指し、ヘテロシクリルは本明細書で定義したとおりである。
用語「ヘテロシクリルスルホニル」は、基−SO2−ヘテロシクリルを指し、ヘテロシクリルは、本明細書で定義したとおりである。
用語「ヒドロキシアルキル」は、基−アルキル−OHを指し、アルキルは本明細書で定義したとおりである。
用語「ヒドロキシアルキルアミノアルキル」は、基−アルキル−NH−アルキル−OHを指し、アルキルは本明細書で定義したとおりである。
用語「ヒドロキシカルボニル」は、基−C(=O)−OHを指し、カルボニルは本明細書で定義したとおりである。換言すると、「ヒドロキシカルボニル」は、カルボン酸基に相当する。
用語「オキソ」は、=O置換基を指す。
用語「スルホニルアミノ」は、基−NH−SOを指す。
数字の前の用語「約」は、前記数字の値のプラス又はマイナス10%を意味する。
用語「投与」、又はその変形(例えば、「投与すること」)は、病態、症状、又は疾患が治療又は予防される予定の患者に、単独で、又は医薬的に許容される組成物の一部として、活性剤又は活性成分(例えば、A2A阻害剤)を提供することを意味する。
用語「IC50」又は「半最大阻害濃度」は、インビトロで50%阻害に必要とされる阻害剤の濃度を表す。
用語「阻害剤」は、遺伝子及び/若しくはタンパク質の発現を阻害するか又は著しく低下させるか、又は下方制御する生物学的効果を有するか、タンパク質の生物学的活性を阻害するか、若しくは著しく低下させる、生物学的効果を有する天然又は合成の化合物を指す。したがって、「A2A阻害剤」は、A2A受容体の生物学的活性を阻害するか、又は著しく低下させるか、又は下方制御する生物学的効果を有する化合物を指す。
用語「ヒト」は、両方の性の、発達のあらゆる段階(すなわち、新生児、乳児、少年、青年、大人)の対象を指す。
用語「患者」は、温血動物、より好ましくは、医療を受けることを待ち望んでいるか、若しくは医療を受けているか、又は医療処置の対象であるヒトを指す。
表現「医薬的に許容される」は、互いに相性がよく、それが投与される対象に有害ではない医薬組成物の成分を指す。
表現「医薬的に許容される担体」は、動物、好ましくはヒトに投与された場合に、薬害反応、アレルギー反応又は他の有害反応を生じない賦形剤を指す。これは、任意の及び全ての溶媒、分散媒体、コーティング、抗菌剤及び抗真菌剤、等張剤及び吸収遅延剤などを含む。ヒトへの投与のために、調製物は、例えば、FDA Office又はEMAなどの規制当局によって必要とされる無菌性、発熱性、一般的な安全性及び純度の基準を満たす必要がある。
本明細書で使用する用語「プレドラッグ」は、薬物種を形成するように変更される任意の化合物を意味し、その変更は、身体の内側又は外側のいずれかで、かつ薬物の投与が示される身体の領域にプレドラッグが到達する前又は後のいずれかに生じ得る。
本明細書で使用する用語「予防する」、「予防すること」及び「予防」は、病態若しくは疾患及び/又はその付随する症状の発症を遅延させるか、又は排除する方法、病態若しくは疾患の獲得から患者を守る方法、又は病態若しくは疾患を獲得する患者のリスクを低下させる方法を指す。
本明細書で使用する用語「プロドラッグ」は、そのインビボでの生体内変換生成物が生物学的に活性のある薬物をもたらす、例えば、エステル又はアミドなどの式Iの化合物の薬理学的に許容される誘導体を意味する。プロドラッグは、一般的に、増加したバイオアベイラビリティによって特徴付けられ、容易にインビボで生物学的に活性のある化合物に代謝される。
用語「治療すること」又は「治療」は、治療的処置と予防的又は防止的措置の両方を指し、その目的は、標的とする病理学的状態又は疾患を予防するか、又は遅延させることである。治療を必要とするものには、既に疾患を有するものだけでなく、疾患になりやすいもの、又は疾患が防止されるべきであるものが含まれる。対象又は哺乳動物の治療は、本発明による治療を受けた後に、対象又は哺乳動物が、以下:腫瘍の低下;及び/又は特定の疾患又は病態に関連する症状の1以上に対するある程度の軽減;罹患率及び死亡率の低下、並びに生活の質の問題の改善のうちの1以上の観察可能及び/又は測定可能な低下又は消失を示す場合に、疾患又は疾病又は病態に対して成功する。疾患における良好な治療及び改善を評価するための上記パラメーターは、医師によく知られている日常的手法によって容易に測定可能である。
用語「ボランティア」又は「対象」は、ヒトを含む動物を指す。本発明の意味において、対象は、患者、すなわち、医師の治療を受ける人は、医学的治療を受けているか若しくは受けた人、又は疾患の発症について監視される人であり得る。一実施形態において、該対象は男性である。別の実施形態において、該対象は女性である。
詳細な説明
化合物
本発明は、式I
Figure 2020512407
の化合物であって、式中、
は、5員若しくは6員のヘテロアリール又は5員若しくは6員のアリールを表し、ここでヘテロアリール又はアリール基は任意選択で、C1〜C6アルキル(好ましくは、メチル)及びハロ(好ましくは、フルオロ又はクロロ)から選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく;好ましくは、Rは5員ヘテロアリールを表し;より好ましくは、Rはフリルを表し;
は、6員アリール又は6員ヘテロアリールを表し、ここで
ヘテロアリール又はアリール基は任意選択で、ハロ、アルキル、ヘテロシクリル、アルコキシ、シクロアルキルオキシ、ヘテロシクリルオキシ、カルボニル、アルキルカルボニル、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、アミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、アルキルスルホンイミドイル、カルボニルアミノ、スルホニルアミノ及びアルキルスルホンアルキルから選択される1つ以上の置換基によって置換されていてもよく;
前記置換基は任意選択で、オキソ、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルケニル、アルデヒド、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホニル及びアルキルスルホンアルキルから選択される1つ以上の置換基によって置換されていてもよい;あるいは
ヘテロアリール又はアリール基は任意選択で、それらが結合している原子と共に5員若しくは6員のアリール環、5員若しくは6員のヘテロアリール環、5員若しくは6員のシクロアルキル環又は5員若しくは6員のヘテロシクリル環を形成する2個の置換基で置換されていてもよく、前記置換基は任意選択で、オキソ、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルケニル、アルデヒド、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホニル及びアルキルスルホンアルキルから選択される1つ以上の置換基によって置換されていてもよい、
化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物に関する。
一実施形態によれば、式Iにおいて:
は、ヘテロアリール又はアリール基が、必要に応じて、C1〜C6アルキル(好ましくは、メチル)及びハロ(好ましくは、フルオロ又はクロロ)から選択される1以上の置換基により置換されている5員若しくは6員のヘテロアリール又は5員若しくは6員のアリールを表し;好ましくは、Rは5員ヘテロアリールを表し;より好ましくは、Rはフリルを表し;
は、6員アリール又は6員ヘテロアリールを表し、ここで
ヘテロアリール又はアリール基は、必要に応じて、ハロ、アルキル、ヘテロシクリル、アルコキシ、シクロアルキルオキシ、ヘテロシクリルオキシ、カルボニル、アルキルカルボニル、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、アミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、カルボニルアミノ、スルホニルアミノ及びアルキルスルホンアルキルから選択される1以上の置換基によって置換されており;
前記置換基は、必要に応じて、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルケニル、アルデヒド、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホニル及びアルキルスルホンアルキルから選択される1以上の置換基によって置換されている。
一実施形態によれば、式Iにおいて:
は、ヘテロアリール又はアリール基が、必要に応じて、C1〜C6アルキル(好ましくは、メチル)及びハロ(好ましくは、フルオロ又はクロロ)から選択される1以上の置換基により置換されている5員若しくは6員のヘテロアリール又は5員若しくは6員のアリールを表し;好ましくは、Rは5員ヘテロアリールを表し;より好ましくは、Rはフリルを表し;
は、6員アリール又は6員ヘテロアリールを表し、ここでヘテロアリール又はアリール基は、必要に応じて、ハロ、アルキル、ヘテロシクリル、アルコキシ、シクロアルキルオキシ、ヘテロシクリルオキシ、カルボニル、アルキルカルボニル、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、アミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、カルボニルアミノ及びスルホニルアミノから選択される1以上の置換基によって置換されており;
前記置換基は、必要に応じて、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルケニル、アルデヒド、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキルから選択される1以上の置換基によって置換されている。
好ましい実施形態によれば、本発明は、式(Ia):
Figure 2020512407
(式中、
は、ヘテロアリール又はアリール基が、必要に応じて、C1〜C6アルキル(好ましくは、メチル)及びハロ(好ましくは、フルオロ又はクロロ)から選択される1以上の置換基により置換されている5員若しくは6員のヘテロアリール又は5員若しくは6員のアリールを表し;好ましくは、Rは5員ヘテロアリールを表し;より好ましくは、Rはフリルを表し;
及びXは、それぞれ独立してC又はNを表し;
’は、XがNである場合に存在しないか、又はXがCである場合に、R’は、H、ハロ、アルキル、ヘテロシクリル、アルコキシ、シクロアルキルオキシ、ヘテロシクリルオキシ、カルボニル、アルキルカルボニル、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、アミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、アルキルスルホンイミドイル、カルボニルアミノ、スルホニルアミノ又はアルキルスルホンアルキルを表し;
前記置換基は、必要に応じて、オキソ、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルケニル、アルデヒド、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホニル及びアルキルスルホンアルキルから選択される1以上の置換基によって置換されており;
’は、H、ハロ、アルキル、ヘテロシクリル、アルコキシ、シクロアルキルオキシ、ヘテロシクリルオキシ、カルボニル、アルキルカルボニル、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、アミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、アルキルスルホンイミドイル、カルボニルアミノ、スルホニルアミノ、又はアルキルスルホンアルキルを表し;
前記置換基は、必要に応じて、オキソ、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルケニル、アルデヒド、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホニル及びアルキルスルホンアルキルから選択される1以上の置換基によって置換されており;
又は、R’及びR’は、それらが結合している原子と共に5員若しくは6員のアリール環、5員若しくは6員のヘテロアリール環、5員若しくは6員のシクロアルキル環又は5員若しくは6員のヘテロシクリル環を形成し、必要に応じて、オキソ、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルケニル、アルデヒド、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホニル及びアルキルスルホンアルキルから選択される1以上の置換基によって置換されており;
’は、XがNである場合に存在しないか、又はXがCである場合に、R’は、H又はハロ、好ましくは、H又はFを表し;
’は、H又はハロ、好ましくは、H又はFを表し;かつ
’は、H又はハロ、好ましくは、H又はFを表す)
の化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物に関する。
一実施形態によれば、式(Ia)において:
は、ヘテロアリール又はアリール基が、必要に応じて、C1〜C6アルキル(好ましくは、メチル)及びハロ(好ましくは、フルオロ又はクロロ)から選択される1以上の置換基により置換されている5員若しくは6員のヘテロアリール又は5員若しくは6員のアリールを表し;好ましくは、Rは5員ヘテロアリールを表し;より好ましくは、Rはフリルを表し;
及びXは、それぞれ独立してC又はNを表し;
’は、XがNである場合に存在しないか、又はXがCである場合に、R’は、H、ハロ、アルキル、アルコキシ、ヘテロシクリルオキシ、アルキルカルボニル、カルボニル、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、アミノスルホニル又はヘテロシクリルスルホニルを表し;
前記置換基は、必要に応じて、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホンアルキルから選択される1以上の置換基によって置換されており;
’は、H、アルコキシ、シクロアルキルオキシ、ヘテロシクリルオキシ、アルキルスルホキシド、カルボニル、カルボニルアミノ、アミノカルボニル又はスルホニルアミノを表し;
アルコキシ、シクロアルキルオキシ、ヘテロシクリルオキシ、アルキルスルホキシド、カルボニル、カルボニルアミノ、アミノカルボニル又はスルホニルアミノは、必要に応じて、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルケニル、アルデヒド、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホンアルキルから選択される1以上の置換基によって置換されており;
又は、R’及びR2’は、それらが結合している原子と共に5員若しくは6員のアリール環、5員若しくは6員のヘテロアリール環、5員若しくは6員のシクロアルキル環又は5員若しくは6員のヘテロシクリル環を形成し、必要に応じて、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホンアルキルから選択される1以上の置換基によって置換されており;
’は、XがNである場合に存在しないか、又はXがCである場合に、R’は、H又はハロ、好ましくは、H又はFを表し;
’は、H又はハロ、好ましくは、H又はFを表し;かつ
’は、H又はハロ、好ましくは、H又はFを表す。
一実施形態によれば、式(Ia)において:
は、ヘテロアリール又はアリール基が、必要に応じて、C1〜C6アルキル(好ましくは、メチル)及びハロ(好ましくは、フルオロ又はクロロ)から選択される1以上の置換基により置換されている5員若しくは6員のヘテロアリール又は5員若しくは6員のアリールを表し;好ましくは、Rは5員ヘテロアリールを表し;より好ましくは、Rはフリルを表し;
及びXは、それぞれ独立してC又はNを表し;
’は、XがNである場合に存在しないか、又はXがCである場合に、R’は、H、ハロ、アルキル、アルコキシ、ヘテロシクリルオキシ、アルキルカルボニル、カルボニル、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、アミノスルホニル又はヘテロシクリルスルホニルを表し;
前記置換基は、必要に応じて、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキルから選択される1以上の置換基によって置換されており;
’は、H、アルコキシ、シクロアルキルオキシ、ヘテロシクリルオキシ、アルキルスルホキシド、カルボニル、カルボニルアミノ、アミノカルボニル又はスルホニルアミノを表し;
アルコキシ、シクロアルキルオキシ、ヘテロシクリルオキシ、アルキルスルホキシド、カルボニル、カルボニルアミノ、アミノカルボニル又はスルホニルアミノは、必要に応じて、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルケニル、アルデヒド、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキルから選択される1以上の置換基によって置換されており;
又はR’及びR’は、それらが結合している原子と共に5員若しくは6員のアリール環、5員若しくは6員のヘテロアリール環、5員若しくは6員のシクロアルキル環又は5員若しくは6員のヘテロシクリル環を形成し、必要に応じて、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシドから選択される1以上の置換基によって置換されており;
’は、XがNである場合に存在しないか、又はXがCである場合に、R’は、H又はハロ、好ましくは、H又はFを表し;
’は、H又はハロ、好ましくは、H又はFを表し;かつ
’は、H又はハロ、好ましくは、H又はFを表す。
本発明の特定の一実施形態において、Rは、ヘテロアリール又はアリール基が、必要に応じて、C1〜C6アルキル(好ましくは、メチル)及びハロ(好ましくは、フルオロ又はクロロ)から選択される1以上の置換基により置換されている5員若しくは6員のヘテロアリール又は5員若しくは6員のアリールを表す。好ましい実施形態において、Rは5員ヘテロアリールを表し;より好ましくは、Rはフリルを表す。
本発明の特定の一実施形態において、X及びXは、それぞれ独立して、C又はNを表す。別の特定の実施形態において、X及びXの両方はCを表す。
本発明の特定の一実施形態において、R’は、XがNである場合には、存在しない。
別の特定の実施形態において、XがCである場合には、R’は、H、ハロ、アルキル、ヘテロシクリル、アルコキシ、シクロアルキルオキシ、ヘテロシクリルオキシ、カルボニル、アルキルカルボニル、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、アミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、アルキルスルホンイミドイル、カルボニルアミノ、スルホニルアミノ又はアルキルスルホンアルキルを表し;前記置換基は、必要に応じて、オキソ、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルケニル、アルデヒド、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホニル及びアルキルスルホンアルキルから選択される1以上の置換基によって置換されている。
好ましい実施形態において、XがCである場合には、R’は、H、ハロ、アルキル、アルコキシ、ヘテロシクリルオキシ、アルキルカルボニル、カルボニル、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ヘテロシクリルヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、アミノスルホニル又はヘテロシクリルスルホニルを表し;前記置換基は、必要に応じて、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキルから選択される1以上の置換基によって置換されている。
好ましい実施形態において、R’置換基は、必要に応じて、ハロ、ヒドロキシ、アルキル、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシド及びアルキルスルホンアルキルから選択される1以上の置換基によって置換されている。
好ましい実施形態において、R’置換基は、必要に応じて、ヒドロキシ、アルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホンアルキルから選択される1以上の置換基によって置換されている。
本発明の特定の一実施形態において、R’は、H、ハロ、アルキル、ヘテロシクリル、アルコキシ、シクロアルキルオキシ、ヘテロシクリルオキシ、カルボニル、アルキルカルボニル、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、アミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、アルキルスルホンイミドイル、カルボニルアミノ、スルホニルアミノ、又はアルキルスルホンアルキルを表し;前記置換基は、必要に応じて、オキソ、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルケニル、アルデヒド、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホニル及びアルキルスルホンアルキルから選択される1以上の置換基によって置換されている。
好ましい実施形態において、R’は、H、アルコキシ、シクロアルキルオキシ、ヘテロシクリルオキシ、アルキルスルホキシド、カルボニル、カルボニルアミノ、アミノカルボニル又はスルホニルアミノを表し;アルコキシ、シクロアルキルオキシ、ヘテロシクリルオキシ、アルキルスルホキシド、カルボニル、カルボニルアミノ、アミノカルボニル又はスルホニルアミノは、必要に応じて、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルケニル、アルデヒド、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキルから選択される1以上の置換基によって置換されている。
好ましい実施形態において、R’置換基は、必要に応じて、オキソ、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、ヘテロシクリルアルキル、ジヒドロキシアルキル、ジアルキルアミノアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホンアルキルから選択される1以上の置換基によって置換されている。
好ましい実施形態において、R’置換基は、必要に応じて、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、ジアルキルアミノアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホンアルキルから選択される1以上の置換基によって置換されている。
本発明の別の特定の実施形態において、R’及びR’は、それらが結合している原子と共に、5員若しくは6員のアリール環、5員若しくは6員のヘテロアリール環、5員若しくは6員のシクロアルキル環又は5員若しくは6員ヘテロシクリル環を形成し;必要に応じて、オキソ、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルケニル、アルデヒド、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホニル及びアルキルスルホンアルキルから選択される1以上の置換基によって置換される。
好ましい実施形態において、R’及びR’は、それらは結合している原子と共に、5員若しくは6員のアリール環、5員若しくは6員のヘテロアリール環、5員若しくは6員のシクロアルキル環、5員若しくは6員のヘテロシクリル環を形成し;必要に応じて、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホンアルキルから選択される1以上の置換基で置換されている。
本発明の具体的な一実施形態において、R’は、XがNである場合には、存在しない。本発明の別の特定の実施形態において、XがCである場合には、R’は、H又はハロを表す。好ましい実施形態において、XがCである場合には、R’は、H又はFを表す。
本発明の特定の一実施形態において、R’は、H又はハロを表す。好ましい実施形態において、R’は、H又はFを表す。
本発明の特定の一実施形態において、R’は、H又はハロを表す。好ましい実施形態において、R’は、H又はFを表す。
一実施形態において、式(Ia)の好ましい化合物は、式(Ia−1):
Figure 2020512407
(式中、R、R’、R’、R’、R’及びR’は、式(Ia)で定義したとおりである)
の化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
一実施形態において、式(Ia−1)の好ましい化合物は、式(Ia−1a):
Figure 2020512407
(式中、
及びR’は、式(Ia)で定義したとおりであり;かつ
’’は、オキソ、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルケニル、アルデヒド、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホニル及びアルキルスルホンアルキルから選択される1以上の基によって置換されたアルキル基又はヘテロシクリル基を表す)
の化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
一実施形態によれば、式(Ia−1a)において:
及びR’は、式(Ia)で定義したとおりであり;かつ
’’は、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホンアルキルから選択される1以上の基によって置換されたアルキル基又はヘテロシクリル基を表す。
一実施形態によれば、式(Ia−1a)において:
及びR’は、式(Ia)で定義したとおりであり;かつ
’’は、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシドから選択される1以上の基によって置換されたアルキル基又はヘテロシクリル基を表す。
本発明の特定の一実施形態において、R’’は、オキソ、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルケニル、アルデヒド、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホニル及びアルキルスルホンアルキルから選択される1以上の基によって置換されたアルキル基又はヘテロシクリル基を表す。
好ましい実施形態において、R’’は、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシドから選択される1以上の基によって置換されたアルキル基又はヘテロシクリル基を表す。
好ましい実施形態において、R’’は、ヒドロキシ、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホンアルキルから選択される1以上の基によって置換されたアルキル基又はヘテロシクリル基を表す。
一実施形態において、式(Ia−1)の好ましい化合物は、式(Ia−1b):
Figure 2020512407
(式中、
及びR’は、式(Ia)で定義したとおりであり;
'は、H又はハロ、好ましくはH又はFを表し;かつ
’’は、オキソ、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルケニル、アルデヒド、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホニル及びアルキルスルホンアルキルから選択される1以上の基で置換されたアルキル基又はヘテロシクリル基を表す)
の化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
一実施形態によれば、式(Ia−1b)において:
及びR’は、式(Ia)で定義したとおりであり;
'は、H又はハロ、好ましくはH又はFを表し;かつ
’’は、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホンアルキルから選択される1以上の基によって置換されたアルキル基又はヘテロシクリル基を表す。
一実施形態によれば、式(Ia−1b)において:
及びR’は、式(Ia)で定義したとおりであり;
'は、H又はハロ、好ましくはH又はFを表し;かつ
’’は、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシドから選択される1以上の基によって置換されたアルキル基又はヘテロシクリル基を表す。
本発明の特定の一実施形態において、R'はH又はハロを表す。好ましい実施形態において、R'はH又はFを表す。
本発明の特定の一実施形態において、R’’は、オキソ、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルケニル、アルデヒド、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホニル及びアルキルスルホンアルキルから選択される1以上の基で置換されたアルキル基又はヘテロシクリル基を表す。
好ましい実施形態において、R’’は、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシドから選択される1以上の基で置換されたアルキル基又はヘテロシクリル基を表す。
好ましい実施形態において、R’’は、ヒドロキシ、シアノ、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホンアルキルから選択される1以上の基で置換されたアルキル基又はヘテロシクリル基を表す。
一実施形態において、式(Ia−1)の好ましい化合物は、式(Ia−1c)又は(Ia−1d):
Figure 2020512407
(式中、
及びR'は、式(Ia)で定義したとおりであり;
'はH又はハロ、好ましくはH又はFを表し;
'はH又はハロ、好ましくはH又はFを表し;
1i及びR1iiは、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキンアルキル、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシドアルキル又はアルキルスルホンアルキルを表し;
2i及びR2iiは、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキンアルキル、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシドアルキル又はアルキルスルホンアルキルを表す)
の化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
一実施形態によれば、式(Ia−1c)又は(Ia−1d)において:
及びR'は、式(Ia)で定義したとおりであり;
'はH又はハロ、好ましくはH又はFを表し;
'はH又はハロ、好ましくはH又はFを表し;
1i及びR1iiは、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、アルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキンアルキル、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホンアルキルを表し;かつ
2i及びR2iiは、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、アルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキンアルキル、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホンアルキルを表す。
一実施形態によれば、式(Ia−1c)又は(Ia−1d)において:
及びR'は、式(Ia)で定義したとおりであり;
'はH又はハロ、好ましくはH又はFを表し;
'はH又はハロ、好ましくはH又はFを表し;
1i及びR1iiは、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、アルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキンアルキル、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホンアルキルを表し;かつ
2i及びR2iiは、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、アルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキンアルキル、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホンアルキルを表す。
本発明の特定の一実施形態において、R'はH又はハロを表す。好ましい実施形態において、R'はH又はFを表す。
本発明の特定の一実施形態において、R'はH又はハロを表す。好ましい実施形態において、R'はH又はFを表す。
本発明の特定の一実施形態において、R1i及びR1iiは、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキンアルキル、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシドアルキル又はアルキルスルホンアルキルを表す。
好ましい実施形態において、R1i及びR1iiは、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、アルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキンアルキル、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホンアルキルを表す。
好ましい実施形態において、R1i及びR1iiは、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル又はヘテロシクリルアルキルアミノカルボニルを表す。
好ましい実施形態において、R1i及びR1iiは、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル又は(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキルを表す。
本発明の特定の一実施形態において、R2i及びR2iiは、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキンアルキル、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシドアルキル又はアルキルスルホンアルキルを表す。
好ましい実施形態において、R2i及びR2iiは、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、アルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキンアルキル、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシドアルキルを表す。
好ましい実施形態において、R2i及びR2iiは、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロシクリルアルキル、ジヒドロキシアルキル、ジアルキルアミノアルキル又はヘテロシクリルアルキルアミノカルボニルを表す。好ましい実施形態において、R2i及びR2iiは、それぞれ独立して、水素、アルキル又はジアルキルアミノを表す。
一実施形態において、式(Ia)の好ましい化合物は、式(Ia−2)又は(Ia−3):
Figure 2020512407
(式中、
、R'、R'、R'及びR'は、式(Ia)で定義したとおりである)
の化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
本発明の式Iの特に好ましい化合物は、以下の表1に列挙したもの、並びにその医薬的に許容される塩及び溶媒和物である。
Figure 2020512407
Figure 2020512407
Figure 2020512407

Figure 2020512407
Figure 2020512407
Figure 2020512407
Figure 2020512407
Figure 2020512407
Figure 2020512407
Figure 2020512407
Figure 2020512407
Figure 2020512407
Figure 2020512407
Figure 2020512407
Figure 2020512407
Figure 2020512407
Figure 2020512407
Figure 2020512407
Figure 2020512407
Figure 2020512407
Figure 2020512407
Figure 2020512407
Figure 2020512407
表1において、用語「Cpd」は化合物を意味する。
表1の化合物は、ChemBioDraw(登録商標)Ultra version 12.0(PerkinElmer)を用いて命名した。
式I及びその下位式の化合物への全ての言及は、その鏡像異性体、塩、溶媒和物、多形体、多成分複合体及び液晶への言及を含む。
本発明の化合物には、全ての多形体及びその晶癖、プロドラッグ及びその異性体(光学異性体、幾何異性体及び互変異性体を含む)並びに式I及びその下位式の同位体標識化合物を含む、前記で定義したような式I及びその下位式の化合物が含まれる。
式Iの化合物及びその下位式は、不斉中心を含有してよく、そのため、異なる立体異性体として存在してよい。したがって、本発明は、全ての可能な立体異性体を含み、ラセミ化合物だけでなく、個々の鏡像異性体及びそれらの非ラセミ混合物も含む。化合物が単一のエナンチオマーとして望まれる場合、それぞれが当技術分野で知られているように、立体特異的合成によって、最終生成物若しくは任意の便利な中間体の分割によって、又はキラルクロマトグラフィー法によって得ることができる。最終生成物、中間体、又は出発物質の分割は、当技術分野で公知の任意の適切な方法により実行され得る。
本発明の化合物は、医薬的に許容される塩の形態であり得る。式I及びその下位式の化合物の医薬的に許容される塩には、その酸付加塩及び塩基塩が含まれる。適切な酸付加塩は、非毒性の塩を形成する酸から形成される。例としては、酢酸塩、アジピン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベシル酸塩、重炭酸塩/炭酸塩、重硫酸塩/硫酸塩、ホウ酸塩、カンシル酸塩、クエン酸塩、サイクラミン酸塩、エジシル酸塩、エシル酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルセプト酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、ヘキサフルオロリン酸塩、ヒベンズ酸塩、塩酸塩/塩化物塩、臭化水素酸塩/臭化物塩、ヨウ化水素酸塩/ヨウ化物塩、イセチオン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メシル酸塩、メチルスルホン酸塩、ナフチル酸塩、2−ナプシル酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オロチン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、リン酸塩/リン酸水素塩/リン酸二水素塩、ピログルタミン酸塩、糖酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、トシル酸塩、トリフルオロ酢酸塩及びキシナホ酸塩が含まれる。適切な塩基塩は、非毒性の塩を形成する塩基から形成される。例としては、アルミニウム、アルギニン、ベンザチン、カルシウム、コリン、ジエチルアミン、ジオールアミン、グリシン、リジン、マグネシウム、メグルミン、オラミン、カリウム、ナトリウム、トロメタミン、2−(ジエチルアミノ)エタノール、エタノールアミン、モルホリン、4−(2−ヒドロキシエチル)モルホリン及び亜鉛塩が含まれる。酸及び塩基のヘミ塩、例えば、ヘミ硫酸塩及びヘミカルシウム塩も形成され得る。好ましい医薬的に許容される塩には、塩酸塩/塩化物塩、臭化水素酸塩/臭化物塩、重硫酸塩/硫酸塩、硝酸塩、クエン酸塩、及び酢酸塩が含まれる。
本発明の化合物が酸性基並びに塩基性基を含有する場合、本発明の化合物はまた、内部塩を形成し得、そのような化合物は、本発明の範囲内である。本発明の化合物は、水素供与性ヘテロ原子(例えば、NH)を含有する場合、本発明はまた、分子内の塩基性基又は原子への前記水素原子の移動によって形成される塩及び/又は異性体を包含する。
式I及びその下位式の化合物の医薬的に許容される塩は、これらの方法のうちの1以上によって:
(i)所望の酸と式Iの化合物を反応させることによって;
(ii)所望の塩基と式Iの化合物を反応させることによって;
(iii)式Iの化合物の適切な前駆体から酸又は塩基に不安定な保護基を除去することにより、又は所望の酸を用いて、適切な環状前駆体、例えば、ラクトン若しくはラクタムを開環することによって;
(iv)適切な酸との反応によって若しくは適切なイオン交換カラムを用いて、式Iの化合物の1つの塩を別の塩に変換することによって、
調製され得る。
全てのこれらの反応は、典型的には溶液中で実行される。塩を溶液から沈殿させ、濾過により収集するか、又は溶媒の蒸発によって回収することができる。塩におけるイオン化の程度は、完全イオン化からほぼ非イオン化まで変動し得る。
本発明の化合物は、医薬的に許容される塩の形態で投与され得る。用語「医薬的に許容される塩」は、溶解度又は加水分解特性を変更するための剤形として使用するか、又は徐放又はプロドラッグ製剤に使用することできる酢酸塩、ラクトビオン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、ラウリン酸塩、安息香酸塩、リンゴ酸塩、重炭酸塩、マレイン酸塩、重硫酸塩、マンデル酸塩、重酒石酸塩、メシル酸塩、ホウ酸塩、臭化メチル、臭化物塩、メチル硝酸塩、エデト酸カルシウム、メチル硫酸塩、カンシル酸塩、ムケート、炭酸塩、ナプシル酸塩、塩化物、硝酸塩、クラブラン酸塩、N−メチルグルカミン、クエン酸塩、アンモニウム塩、二塩酸塩、オレイン酸塩、エデト酸塩、シュウ酸塩、エジシル酸塩、パモ酸塩(エンボン酸塩)、エストレート、パルミチン酸塩、エシレート、パントテン酸塩、フマル酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、グルセプト酸塩、ポリガラクツロン酸塩、グルコン酸塩、サリチル酸塩、グルタミン酸塩、ステアリン酸塩、グリコリルアルサニレート(glycollylarsanilate)、硫酸塩、ヘキシルレゾルシン酸塩、塩基性酢酸塩、ヒドラバミン、コハク酸塩、臭化水素酸塩、タンニン酸塩、塩酸塩、酒石酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、テオクル酸塩、ヨウ化物、トシラート、イソチオン酸塩、トリエチオダイド、乳酸、パノエート(panoate)、及び吉草酸などの全ての許容される塩を含むことが意図される。本発明の化合物の特定の機能に応じて、本発明の化合物の医薬的に許容される塩には、ナトリウム、カリウム、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、亜鉛などの陽イオンから形成されるもの、及びアンモニア、エチレンジアミン、N−メチル−グルタミン、リジン、アルギニン、オルニチン、コリン、N,N−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、ジエタノールアミン、プロカイン、N−ベンジルフェネチルアミン、ジエチルアミン、ピペラジン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、及び水酸化テトラメチルアンモニウムなどの塩基から形成されるものが含まれる。
これらの塩は、例えば、適切な有機塩基又は無機塩基と遊離酸とを反応させることによって、標準的な手順によって調製することができる。アミノ、酸性塩、すなわち、塩酸塩、臭化水素酸塩、酢酸塩、及びパルモ酸塩(palmoate)などの塩基性基が存在する場合、剤形として使用することができる。
加えて、一般に、本発明の化合物の塩に関して、医薬的に許容される塩が好ましいが、その最も広い意味において、本発明はまた、例えば、本発明の化合物の単離及び/又は精製に使用することができる医薬的に許容されない塩を含めることに留意すべきである。例えば、光学活性のある酸又は塩基と形成される塩は、上記の式Iの化合物の光学活性異性体の分離を容易にすることができるジアステレオ異性体塩を形成するために使用することができる。
本発明の化合物は、医薬的に許容される溶媒和物の形態であり得る。式I及びその下位式の化合物の医薬的に許容される溶媒和物は、エタノール又は水などの1以上の医薬的に許容される溶媒分子の化学量論量又はサブ化学量論量を含有する。用語「水和物」は、前記溶媒が水である場合を指す。
本発明はまた、一般的に、式I及びその下位式の化合物の全ての医薬的に許容されるプレドラッグ並びにプロドラッグを包含する。
また、アルコール基が存在する場合には、医薬的に許容されるエステル、例えば、酢酸塩、マレイン酸塩、及びピバロイルオキシメチルなど、並びに持続放出製剤又はプロドラッグ製剤として使用するために溶解度又は加水分解特性を変更するための当技術分野で公知のそれらのエステルを用いることができる。
製造のためのプロセス
式Iの化合物は、当業者に公知の反応で、様々な方法によって調製することができる。
本発明はさらに、式(Ia):
Figure 2020512407
(式中、X、X、R、R'、R'、R'、R'及びR'は、式(Ia)で定義したとおりである)
の化合物及びその医薬的に許容される塩及び溶媒和物の製造プロセスであって、
(a1)式(A)
Figure 2020512407
の化合物(式中、X、X、R'、R'、R'、R'及びR'は、式(Ia)で定義したとおりである)を式(B)
Figure 2020512407
の化合物(式中、Rは、式(Ia)で定義したとおりであり;Yは、ハロゲン(好ましくは、ヨウ素、臭素又は塩素)、1〜6個の炭素原子を有するアルキルスルホニルオキシ(好ましくは、メチルスルホニルオキシ又はトリフルオロメチルスルホニルオキシ)又は6〜10個の炭素原子を有するアリールスルホニルオキシ(好ましくは、フェニルスルホニルオキシ又はp−トリルスルホニルオキシ)、又は当業者に公知の任意の脱離基を表す)と反応させることを含む製造プロセスに関する。
一実施形態によれば、本発明のプロセスの工程(a1)は、塩基の存在下又は非存在下で行うことができる。特定の実施形態において、本発明のプロセスの工程(a1)は、TEA、DIPEA、ピリジン、NaOH、KPO、KCO、NaCO、好ましくは、DIPEA又はTEAからなる群から選択されるが、これらに限定されない塩基の存在下で行われる。
一実施形態において、本発明のプロセスの工程(a1)は、限定されないが、DMF、ジオキサン、THF、水又はそれらの混合物などの適切な溶媒の存在下で、好ましくは、DMF中で行われ得る。
一実施形態によれば、本発明のプロセスの工程(a1)は、10分から数時間、例えば、10分から24時間の範囲の期間中、マイクロ波照射の有無にかかわらず、20℃から約180℃の範囲の温度で行われ得る。
式(B)の化合物は、以下のスキームに従って調製することができる:
Figure 2020512407
工程(b1):5−アミノチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7(3H,6H)−ジオンは、5−アミノ−7−ヒドロキシ−3−(2−メトキシエチル)−2H,3H−[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−オンに変換することができる。
一実施形態によれば、工程(b1)は、1−ブロモ−2−メトキシエタン、1−ヨード−2−メトキシエタン、1−メシル−2−メトキシエタン又は1−トシル−2−メトキシエタン、好ましくは1−ブロモ−2−メトキシエタンで処理することにより行うことができる。
一実施形態によれば、本発明のプロセスの工程(b1)は、塩基の存在下又は非存在下で行われ得る。特定の実施形態において、工程(b1)は、限定されないが、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド、NaH、CsOH、NaOH、KCO、NaCO、好ましくは、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブチルブトキシド又はNaHなどの塩基の存在下で行われる。
一実施形態において、本発明のプロセスの工程(b1)は、限定されないが、DMF、ジオキサン、THF、DMAなどの適切な溶媒の存在下で、好ましくは、DMF中で行われ得る。
一実施形態によれば、本発明のプロセスの工程(b1)は、10分から数時間、例えば、10分から24時間の範囲の期間中、マイクロ波照射の有無にかかわらず、20℃から約180℃の範囲の温度で行われ得る。
工程(b2):5−アミノ−7−ヒドロキシ−3−(2−メトキシエチル)−2H,3H−[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−オンを、5−アミノ−7−クロロ−3−(2−メトキシエチル)−2H,3H−[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−オンに変換することができる。
一実施形態によれば、工程(b2)は、限定されないが、POCl、PCl、SOCl、好ましくは、POClなどの塩素化剤の存在下で行われ得る。
一実施形態によれば、本発明のプロセスの工程(b2)は、適切な溶媒の存在下又は非存在下で、好ましくは、溶媒の非存在下で行われ得る。
一実施形態によれば、本発明のプロセスの工程(b2)は、10分から数時間、例えば、10分から24時間の範囲の期間中、マイクロ波照射の有無にかかわらず、20℃から約180℃の範囲の温度で行われ得る。
工程(b3):5−アミノ−7−クロロ−3−(2−メトキシエチル)−2H,3H−[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−オンは、式(C)の化合物(式中、Rは式(Ia)で定義したとおりである)と反応させることにより、式(D)の化合物(式中、Rは式(Ia)で定義したとおりである)に変換することができる。
一実施形態によれば、本発明のプロセスの工程(b3)は、適切な塩基の存在下で行われ得る。
一実施形態によれば、本発明のプロセスの工程(b3)は、エタノール、プロパノール、メタノール、THF、水、ジオキサン、又はそれらの混合物などの適切な溶媒の存在下又は非存在下で、好ましくは、エタノールの存在下で行われ得る。
一実施形態によれば、本発明のプロセスの工程(b3)は、10分から数時間、例えば、10分から24時間の範囲の期間中、マイクロ波照射の有無にかかわらず、20℃から約180℃の範囲の温度で行われ得る。
工程(b4):式(D)の化合物(式中、Rは式(Ia)で定義したとおりである)は、式(E)の化合物(式中、Rは式(Ia)で定義したとおりである)に変換することができる。
一実施形態によれば、本発明のプロセスの工程(b4)は、N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミドの存在下で行われ得る。
一実施形態によれば、本発明のプロセスの工程(b4)は、ヘキサメチルジシラザンの存在下又は非存在下で行われ得る。
一実施形態によれば、本発明のプロセスの工程(b4)は、適切な溶媒の存在下又は非存在下で、好ましくは、溶媒の非存在下で行われ得る。
一実施形態によれば、本発明のプロセスの工程(b4)は、1時間から数時間、例えば、1時間〜96時間の範囲の期間、マイクロ波照射の有無にかかわらず、20℃から約180℃の範囲の温度で行われ得る。
工程(b5):式(E)の化合物(式中、Rは式(Ia)で定義したとおりである)は、式(F)の化合物(式中、Rは式(Ia)で定義したとおりである)に変換することができる。
一実施形態によれば、本発明のプロセスの工程(b5)は、BBrの存在下で行われ得る。
一実施形態によれば、本発明のプロセスの工程(b5)は、DCM、THFなどの適切な溶媒の存在下又は非存在下で、好ましくは、DCMの存在下で行われ得る。
一実施形態によれば、本発明のプロセスの工程(b5)は、10分から数時間、例えば、10分から24時間の範囲の期間中、マイクロ波照射の有無にかかわらず、−20℃から約50℃の範囲の温度で行われ得る。
工程(b6):式(F)の化合物(式中、Rは式(Ia)で定義したとおりである)は、式(B)の化合物(式中、R及びYは式(Ia)で定義したとおりである)に変換することができる。
一実施形態によれば、本発明のプロセスの工程(b6)は、限定されないが、塩化トシル、塩化メシル、塩化トリフルオロメタンスルホン酸、無水トリフルオロメタンスルホン酸、SOCl、SOCl、POCl、PCl、好ましくは、塩化トシル又は塩化メシルなどのYの性質に応じて、アルコールからアルキルハライド、又はアルキル若しくはアリールスルホン酸エステルへの変換のための、当業者に公知の任意の試薬を用いて行われ得る。
一実施形態によれば、本発明のプロセスの工程(b6)は、限定されないが、TEA又はDIPEAなどの適切な塩基の存在下で行われ得る。
一実施形態によれば、本発明のプロセスの工程(b6)は、DMF、DCM、THFなどの適切な溶媒の存在下又は非存在下で、好ましくは、DMFの存在下で行われ得る。
一実施形態によれば、本発明のプロセスの工程(b6)は、10分から数時間、例えば、10分から24時間の範囲の期間中、マイクロ波照射の有無にかかわらず、−20℃から約50℃の範囲の温度で行われ得る。
一般に、式(I)の任意の個々の化合物の合成経路は、各分子の特定の置換基及び必要な中間体の即時の利用可能性に依存し、再び、そのような因子は、当業者によって理解されている。
さらに一般的なプロセスによれば、式Iの化合物は、当業者に周知の適切な相互変換技術を用いて、式Iの別の化合物に変換することができる。
式I及び関連する式の化合物は、さらに、加溶媒分解又は水素化分解剤で処理することによって、それらの官能性誘導体の1つから式Iの化合物を遊離することにより得ることができる。
加溶媒分解又は水素化分解のための好ましい出発材料は、式I及び関連する式に適合するものであるが、1以上の遊離アミノ基及び/又はヒドロキシル基の代わりに、対応する保護されたアミノ基及び/又はヒドロキシル基、好ましくは、N原子に結合したH原子の代わりにアミノ保護基を保有するもの、特に、HN基の代わりにR−N基(式中、Rはアミノ保護基を表す)を保有するもの、及び/又はヒドロキシル基のH原子の代わりにヒドロキシル保護基を保有するもの、例えば、式Iに従うが、−COOH基の代わりに−COOR**基(式中、R**はヒドロキシル保護基を示す)を保有するものである。
複数の同一の若しくは異なる保護アミノ基及び/又はヒドロキシル基が、出発物質の分子中に存在することも可能である。存在する保護基が互いに異なる場合、それらは、多くの場合、選択的に切断することができる。
用語「アミノ保護基」は、一般的に知られており、化学反応に対してアミノ基を保護(ブロッキング)するのに適しているが、所望の化学反応が分子中の他の場所で行われた後に除去することが容易である基に関連する。典型的なそのような基は、特に、非置換の又は置換されているアシル、アリール、アラルコキシメチル又はアラルキル基である。アミノ保護基が所望の反応(又は一連の反応)の後に除去されるので、さらに、それらの種類及びサイズは重要ではない。しかしながら、好ましいのは、1〜20、特に、1〜8個の炭素原子を有するものである。用語「アシル基」は、本プロセスに関連して最も広い意味で理解されるべきである。これは、脂肪族、芳香脂肪族、芳香族又はヘテロ環式カルボン酸又はスルホン酸、特に、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル及び特にアラルコキシカルボニル基から誘導されるアシル基を含む。そのようなアシル基の例としては、アセチル、プロピオニル及びブチリルなどのアルカノイル;フェニルアセチルなどのアラルカノイル;ベンゾイル基及びトリル基などのアロイル;POAなどのアリールオキシアルカノイル;メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、BOC(tert−ブトキシカルボニル)及び2−ヨードエトキシカルボニルなどのアルコキシカルボニル;CBZ(「カルボベンゾキシ」)、4−メトキシベンジルオキシカルボニル及びFMOCなどのアラルコキシカルボニル;並びにMtrなどのアリールスルホニルが挙げられる。好ましいアミノ保護基は、BOC及びMtr、さらに、CBZ、Fmoc、ベンジル及びアセチルである。
用語「ヒドロキシル保護基」は、同様に、一般的に知られており、化学反応に対してヒドロキシル基を保護するのに適しているが、所望の化学反応が分子中の他の場所で行われた後に除去することが容易である基に関連する。典型的なそのような基は、上述の非置換の又は置換されているアリール、アラルキル又はアシル基、さらにまたアルキル基である。所望の反応又は一連の反応の後に再び除去されるので、ヒドロキシル保護基の性質及びサイズは重要ではない。好ましいのは、1〜20、特に、1〜10個の炭素原子を有する基である。ヒドロキシル保護基の例としては、とりわけ、ベンジル、4−メトキシベンジル、p−ニトロベンゾイル、p−トルエンスルホニル、tert−ブチル及びアセチルが挙げられ、ベンジル及びtert−ブチルが特に好ましい。
式I及び関連する式の化合物は、使用される保護基、例えば、塩酸、過塩素酸又は硫酸などの強無機酸、トリクロロ酢酸、TFAなどの強有機カルボン酸、ベンゼンスルホン酸又はp−トルエンスルホン酸などのスルホン酸に依存して、それらの官能性誘導体から遊離される。追加の不活性溶媒の存在は、可能であるが、必ずしも必要ではない。適切な不活性溶媒は、好ましくは、有機、例えば、酢酸などのカルボン酸、テトラヒドロフラン又はジオキサンなどのエーテル類、DMFなどのアミド類、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類、さらにまた、メタノール、エタノール又はイソプロパノールなどのアルコール類、及び水である。上述の溶媒の混合物は、さらに好適である。TFAは、好ましくは、さらなる溶媒を添加せずに過剰に使用され、過塩素酸は、好ましくは、9:1の比の酢酸と70%過塩素酸の混合物の形態で使用される。切断のための反応温度は、都合よく、約0〜約50℃の間、好ましくは、15〜30℃(室温)である。
BOC、OtBu及びMtr基は、例えば、15〜30℃で、好ましくは、ジクロロメタン中のTFAを用いて、又はジオキサン中の約3〜5NのHClを用いて切断することができ、FMOC基は、15〜30℃で、DMF中約5〜50%のジメチルアミン、ジエチルアミン又はピペリジン溶液を用いて切断することができる。
水素化分解除去することができる保護基(例えば、CBZ、ベンジル又はそのオキサジアゾール誘導体からのアミジノ基の遊離)は、例えば、触媒(例えば、都合がよいのは、炭素などの支持体上のパラジウムなどの貴金属触媒)の存在下で、水素で処理することにより切断することができる。ここで適切な溶媒は、上記で示したもの、特に、例えば、メタノール又はエタノールなどのアルコール類、又はDMFなどのアミド類である。水素化分解は、一般に、約0〜100℃の温度、約1〜200バールの圧力、好ましくは、20〜30℃及び1〜10バールで行われる。CBZ基の水素化分解は、例えば、20〜30℃で、メタノール中5〜10%のPd/C上で、又はメタノール/DMF中のPd/C上のギ酸アンモニウム(水素の代わりに)を使用すると十分に成功する。
適切な不活性溶媒の例としては、ヘキサン、石油エーテル、ベンゼン、トルエン又はキシレンなどの炭化水素;トリクロロエチレン、1,2−ジクロロエタン、テトラクロロメタン、トリフルオロメチルベンゼン、クロロホルム又はジクロロメタンなどの塩素化炭化水素;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、n−ブタノール又はtert−ブタノールなどのアルコール類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)又はジオキサンなどのエーテル類;エチレングリコールモノメチルエーテル若しくはモノエチルエーテル又はエチレングリコールジメチルエーテル(ジグリム)などのグリコールエーテル類;アセトン若しくはブタノンなどのケトン類;アセトアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン(NMP)又はジメチルホルムアミド(DMF)などのアミド類;アセトニトリルなどのニトリル類;ジメチルスルホキシド(DMSO)などのスルホキシド類;二硫化炭素;ギ酸又は酢酸などのカルボン酸類;ニトロメタン又はニトロベンゼンなどのニトロ化合物類;酢酸エチルなどのエステル類、又は前記溶媒の混合物が挙げられる。
エステルは、例えば、0〜100℃の温度で、HCl、HSO用いて、又は水、水/THF、水/THF/エタノール若しくは水/ジオキサン中のLiOH、NaOH又はKOHを用いて加水分解することができる。
遊離アミノ基は、さらに、都合よく、−60℃〜+30℃の温度で、ジクロロメタン又はTHFなどの不活性溶媒中で、かつ/又はトリエチルアミン若しくはピリジンなどの塩基の存在下で、塩化アシル若しくは無水物を用いて従来の方法でアシル化するか、又は非置換若しくは置換ハロゲン化アルキルを用いてアルキル化することができる。
全ての保護及び脱保護の方法については、Philip J.Kocienski,「保護基(Protecting Groups」,Georg Thieme Verlag Stuttgart,New York,1994、並びにTheodora W.Greene及びPeter G.M.Wuts、「有機合成における保護基(Protective Groups in Organic Synthesis)」,Wiley Interscience,第3版、1999を参照されたい。
実施例の節に記載したような反応スキームは単なる例示であり、決して本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。
合成の中間体
本発明はまた、式(A)
Figure 2020512407
(式中、
'は、XがNである場合、存在しないか、又はXがCである場合、R'は、H、ハロ、アルキル、ヘテロシクリル、アルコキシ、シクロアルキルオキシ、ヘテロシクリルオキシ、カルボニル、アルキルカルボニル、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、アミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、アルキルスルホンイミドイル、カルボニルアミノ、スルホニルアミノ又はアルキルスルホンアルキルを表し;
前記置換基は、オキソ、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルケニル、アルデヒド、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホニル及びアルキルスルホンアルキルから選択される1以上の置換基によって置換されており;
'は、H、ハロ、アルキル、ヘテロシクリル、アルコキシ、シクロアルキルオキシ、ヘテロシクリルオキシ、カルボニル、アルキルカルボニル、アミノカルボニル、アルボニル(arbonyl)、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、アミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、アルキルスルホンイミドイル、カルボニルアミノ、スルホニルアミノ又はアルキルスルホンアルキルを表し;
前記置換基は、必要に応じて、オキソ、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルケニル、アルデヒド、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホニル及びアルキルスルホンアルキルから選択される1以上の置換基によって置換されており;
又はR’及びR’は、それらが結合している原子と共に5員若しくは6員のアリール環、5員若しくは6員のヘテロアリール環、5員若しくは6員のシクロアルキル環又は5員若しくは6員のヘテロシクリル環を形成し、必要に応じて、オキソ、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルケニル、アルデヒド、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホニル及びアルキルスルホンアルキルから選択される1以上の置換基によって置換されており;
’は、XがNである場合に存在しないか、又はXがCである場合に、R’は、H又はハロ、好ましくは、H又はFを表し;
’は、H又はハロ、好ましくは、H又はFを表し;かつ
’は、H又はハロ、好ましくは、H又はFを表す)
の合成の中間体並びにその塩及び溶媒和物に関する。
一実施形態によれば、本発明のプロセスで使用する式(A)の合成の中間体は、
1−(4−((1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)−2−フルオロフェニル)ピペラジン;
1−(2−フルオロ−4−(プロプ−2−イン−1−イルオキシ)フェニル)ピペラジン;
2−(2,4−ジフルオロ−5−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)アセトアミド;
(S)−1−(2−フルオロ−4−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン;
(R)−1−(2−フルオロ−4−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン;
(R,S)−1−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン;
(S)−1−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン;及び
(R)−1−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン
からなる群から選択される。
用途
本発明は、さらに、A2A阻害剤として、本発明の化合物又はその医薬的に許容される塩及び溶媒和物の使用を対象とする。
したがって、特に好ましい実施形態において、本発明は、A2A阻害剤としての、式I及び下位式の化合物、特に、上記表1のもの、又はその医薬的に許容される塩及び溶媒和物の使用に関する。
したがって、別の態様において、本発明は、A2A阻害剤などの医薬活性成分の合成のためのこれらの化合物又はその塩及び溶媒和物の使用に関する。
本発明のさらなる特徴によれば、そのような治療を必要とする患者、好ましくは、温血動物、さらにより好ましくは、ヒトにおいてA2A活性を調節するための方法であって、有効量の本発明の化合物、又はその医薬的に許容される塩及び溶媒和物を前記患者に投与することを含む方法が提供される。
一実施形態において、本発明は、癌細胞の免疫認識及び破壊を増大させるために、式I及び下位式の化合物、特に、上記表1のもの、又はその医薬的に許容される塩及び溶媒和物の使用に関する。
本発明の化合物は、特に、癌の予防及び/又は治療のための医薬として有用である。
本発明はさらに、癌の治療又は予防のための方法であって、治療有効量の本発明による化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物を、それを必要とする哺乳動物種に投与することを含む方法に関する。
さらに本発明は、癌を治療及び/又は予防するための医薬の製造のための、式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩及び溶媒和物の使用を提供する。
本発明はまた、患者において癌の発症を遅延させる方法であって、薬学的有効量の式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩及び溶媒和物を、それを必要とする患者に投与することを含む方法を提供する。
好ましくは、患者は、温血動物、より好ましくは、ヒトである。
様々な癌は、当技術分野で公知である。該癌は、転移性又は非転移性であり得る。該癌は、家族性又は散発性であり得る。いくつかの実施形態において、該癌は、白血病及び多発性骨髄腫からなる群から選択される。本発明の方法を用いて治療することができるさらなる癌は、例えば、良性及び悪性の固形腫瘍並びに良性及び悪性の非固形腫瘍を含む。具体的な実施形態において、該癌は、乳癌、カルチノイド、頸部癌、結腸癌、子宮内膜癌、神経膠腫、頭頸部癌、肝癌、肺癌、黒色腫、卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、腎臓癌、胃癌、甲状腺癌及び尿路上皮癌から選択される。具体的な実施形態において、該癌は乳癌である。具体的な実施形態において、該癌はカルチノイド癌である。具体的な実施形態において、該癌は子宮頚癌である。具体的な実施形態において、該癌は結腸直腸癌である。具体的な実施形態において、該癌は子宮内膜癌である。具体的な実施形態において、該癌は神経膠腫である。具体的な実施形態において、該癌は頭頸部癌である。具体的な実施形態において、該癌は肝癌である。具体的な実施形態において、該癌は肺癌である。具体的な実施形態において、該癌は黒色腫である。具体的な実施形態において、該癌は卵巣癌である。具体的な実施形態において、該癌は膵臓癌である。具体的な実施形態において、該癌は前立腺癌である。具体的な実施形態において、該癌は腎臓癌である。具体的な実施形態において、該癌は胃癌である。具体的な実施形態において、該癌は甲状腺癌である。具体的な実施形態において、該癌は尿路上皮癌である。
固形腫瘍の例には、胆道癌、(神経膠芽腫及び髄芽を含む)脳癌、乳癌、カルチノイド、子宮頸癌、絨毛癌、結腸癌、結腸直腸癌、子宮体癌、食道癌、胃癌、神経膠腫、頭頸部癌、(ボーエン病及びパジェット病を含む)上皮内新生物、肝癌、肺癌、神経芽細胞腫、(扁平上皮癌を含む)口腔癌、(上皮細胞、間質細胞、生殖細胞及び間葉系細胞から生じるものを含む)卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、直腸癌、(腺癌及びウィルムス腫瘍を含む)腎臓癌、(平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、脂肪肉腫、線維肉腫及び骨肉腫を含む)肉腫、(黒色腫、カポジ肉腫、基底細胞癌及び扁平上皮癌を含む)皮膚癌、胚腫瘍を含む精巣癌(セミノーマ、並びに奇形腫及び絨毛癌などの非セミノーマ)、間質腫瘍、胚細胞腫瘍、(甲状腺腺癌及び髄様癌を含む)甲状腺癌並びに尿路上皮癌が含まれるが、これらに限定されない。
固形腫瘍の例には、胆道癌、(神経膠芽腫及び髄芽腫を含む)脳癌、乳癌、子宮頸癌、絨毛癌、結腸癌、子宮内膜癌、食道癌、胃癌、(ボーエン病及びパジェット病を含む)上皮内腫瘍、肝癌、肺癌、神経芽細胞腫、(扁平上皮癌を含む)口腔癌、(上皮細胞、間質細胞、生殖細胞及び間葉系細胞から生じるものを含む)卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、直腸癌、(腺癌及びウィルムス腫瘍を含む)腎臓癌、(平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、脂肪肉腫、線維肉腫及び骨肉腫を含む)肉腫、(黒色腫、カポジ肉腫、基底細胞癌及び扁平上皮癌を含む)皮膚癌、胚腫瘍を含む精巣癌(セミノーマ、並びに奇形腫及び絨毛癌などの非セミノーマ)、間質腫瘍、胚細胞腫瘍、並びに(甲状腺腺癌及び髄様癌を含む)甲状腺癌が含まれるが、これらに限定されない。
非固形腫瘍の例には、血液学的腫瘍が含まれるが、これに限定されない。本明細書で使用する場合、血液新生物は、リンパ障害、骨髄疾患、及びAIDS関連白血病を含む当技術分野の用語である。
リンパ系疾患には、急性リンパ性白血病及び慢性リンパ増殖性疾患(例えば、リンパ腫、骨髄腫、及び慢性リンパ性白血病)が含まれるが、これらに限定されない。リンパ腫には、例えば、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、リンパ腫、及びリンパ球性リンパ腫)が含まれる。慢性リンパ性白血病には、例えば、T細胞慢性リンパ性白血病及びB細胞慢性リンパ性白血病が含まれる。
本発明は、さらに、放射線誘発線維症、結合組織疾患(例えば、シェーグレン症候群、すなわち、強皮症など)、慢性細菌感染(例えば、ヘリコバクターピロリなど)、異常な瘢痕(ケロイド)及び多菌性敗血症の予防並びに/又は治療のための、本発明による化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物の使用に関する。
本発明は、さらに、放射線誘発線維症、結合組織疾患(例えば、シェーグレン症候群、すなわち、強皮症など)、慢性細菌感染(例えば、ヘリコバクターピロリなど)、異常な瘢痕(ケロイド)及び多菌性敗血症の治療又は予防のための方法であって、治療有効量の本発明による化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物を、それを必要とする哺乳動物種に投与することを含む方法に関する。
本発明は、さらに、放射線誘発線維症、結合組織疾患(例えば、シェーグレン症候群、すなわち、強皮症など)、慢性細菌感染(例えば、ヘリコバクターピロリなど)、異常な瘢痕(ケロイド)及び多菌性敗血症の治療並びに/又は予防のための医薬の製造のための、式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩及び溶媒和物の使用を提供する。
本発明はまた、患者において、放射線誘発線維症、結合組織疾患(例えば、シェーグレン症候群、すなわち、強皮症など)、慢性細菌感染(例えば、ヘリコバクターピロリなど)、異常な瘢痕(ケロイド)及び多菌性敗血症の発症を遅延させるための方法であって、それを必要とする患者に、薬学的有効量の式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩及び溶媒和物を投与することを含む方法を提供する。
製剤
本発明はまた、式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩及び溶媒和物並びに少なくとも1種の医薬的に許容される担体、希釈剤、賦形剤及び/又はアジュバントを含む医薬組成物を提供する。上で示したように、本発明はまた、活性成分としての本発明の化合物、その医薬的に許容される塩及び溶媒和物に加えて、追加の治療薬及び/又は活性成分を含有する医薬組成物を包含する。
本発明の別の目的は、活性成分として、本発明の少なくとも1つの化合物、又はその医薬的に許容される塩及び溶媒和物を含む医薬である。
本発明のさらなる特徴によれば、そのような治療を必要とする患者におけるA2A活性を調節するための医薬の製造のための、式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩及び溶媒和物の使用であって、前記患者に、有効量の本発明の化合物、又はその医薬的に許容される塩及び溶媒和物を投与することを含む使用が提供される。
一般に、医薬用途のために、本発明の化合物は、本発明の少なくとも1つの化合物及び少なくとも1つの医薬的に許容される担体、希釈剤、賦形剤及び/又はアジュバント、及び必要に応じて、1以上のさらなる医薬活性化合物を含む医薬調製物として製剤化され得る。
非限定的な実施例により、そのような製剤は、経口投与、(静脈内、筋肉内若しくは皮下への注射又は静脈内注入などによる)非経口投与、(眼を含む)局所投与、吸入による投与、皮膚パッチ、インプラント、坐剤などによる投与に適する形態であり得る。投与様式に応じて、固体、半固体又は液体であり得るそのような適切な投与形態、並びにその調製に使用するための方法及び担体、希釈剤及び賦形剤は、当業者には明らかであろう。参照は、レミントンの薬学(Remington’s Pharmaceutical Sciences)の最新版で行われている。
そのような製剤のいくつかの好ましい、しかし非限定的な例には、ボーラスとしての投与のための及び/又は連続投与のための錠剤、丸剤、散剤、トローチ剤、サシェ剤、カシェ剤、エリキシル剤、懸濁液、エマルジョン、溶液、シロップ、エアロゾル、軟膏、クリーム、ローション剤、軟ゼラチンカプセル及び硬ゼラチンカプセル、坐剤、液滴、(通常は、使用前に再構成される)無菌注射液及び無菌包装粉末が含まれ、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、デンプン、アカシアゴム、リン酸カルシウム、アルギネート、トラガカント、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微結晶性セルロース、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、セルロース、(滅菌)水、メチルセルロース、メチルヒドロキシベンゾエート及びプロピルヒドロキシベンゾエート、タルク、ステアリン酸マグネシウム、食用油、植物油及び鉱油又はそれらの適切な混合物などのそのような製剤にそれ自体適している担体、賦形剤、及び希釈剤で製剤化され得る。該製剤は、必要に応じて、潤滑剤、湿潤剤、乳化剤及び懸濁剤、分散剤、崩壊剤、増量剤、充填剤、防腐剤、甘味剤、香味剤、流動調整剤、放出剤などの医薬製剤に一般に使用される他の物質を含有し得る。該組成物はまた、その中に含まれる活性化合物(複数可)の迅速、持続放出又は遅延放出を提供するために製剤化され得る。
本発明の医薬調製物は、好ましくは単位剤形であり、例えば、箱、ブリスター、バイアル、瓶、サシェ、アンプル、又は任意の他の適切な単回用量若しくは複数回用量の(適切に標識され得る)ホルダー又は容器内に、必要に応じて、製品情報及び/又は使用のための指示書を含む1以上のリーフレット付きで適切に包装され得る。
予防又は治療される病態及び投与経路に応じて、本発明の活性化合物は、単回の1日用量として、分割された1以上の1日用量として、又は例えば、点滴を用いて実質的に連続して、投与され得る。
図1は、A2aアゴニストCGS24680の存在下で、本発明の化合物7の濃度に対する、末梢血リンパ球中に放出されるサイトカインの割合を示すグラフである。図1Aは、LPSで刺激した全血細胞培養物に関し、図1Bは、抗CD3/CD28で刺激した全血細胞培養物に関する。 図2は、本発明の化合物4の濃度に対する末梢血リンパ球中のpCREB阻害率を示すグラフである。 図3は、本発明の化合物4及び31の濃度に対する細胞毒性の割合を示すグラフである。
本発明は、以下の実施例を参照するとより良く理解される。これらの実施例は、本発明の特定の実施形態の代表を意図し、本発明の範囲を限定するものとして意図されない。
以下の略語を使用する:
Boc:tert−ブトキシカルボニル、
BSA:文脈に応じて、ビス(トリメチルシリル)アセトアミド又はウシ血清アルブミン、
Cpd:化合物、
DavePhos:2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2'−ビフェニル、
DCM:ジクロロメタン、
DIPEA:N,N−ジイソプロピルエチルアミン、
DMF:ジメチルホルムアミド、
DMSO:ジメチルスルホキシド、
eq.:等価、
EtOAc:酢酸エチル、
g:グラム、
h:時間、
HAS:ヒト血清アルブミン、
HPLC:高速液体クロマトグラフィー、
HMDS:ヘキサメチルジシラザン、
L:リットル、
LCMS:液体クロマトグラフィー−質量分析、
LHMDS:リチウムビス(トリメチルシリル)アミド、
M:mol.L−1
MeOH:メタノール、
μg:マイクログラム、
μmol:マイクロモル、
μL:マイクロリットル
mg:ミリグラム、
mL:ミリリットル
mmol:ミリモル
mM:mmol.L−1
min:分、
mol:モル、
N:規定度、
:窒素、
ng:ナノグラム、
nM:nmol.L−1
NMP:N−メチル−2−ピロリドン、
NMR:核磁気共鳴分光法、
quant.:定量(収率)、
SFC:超臨界流体クロマトグラフィー、
rt又はRT:室温、
tBU:tert−ブチル、
TEA:トリエチルアミン、
TFA:トリフルオロ酢酸、
THF:テトラヒドロフラン、
TLC:薄層クロマトグラフィー、
VTD:真空トレイドライヤー
I.化学例
下記の実施例に提供されるMSデータを、以下のように得た:
LCMSを、Agilent 6130又は6130Bマルチモード(ESI+APCI)を用いて記録した。
LCMS法:
カラム:XBridge C8(50×4.6mm)5μm;方法:A:HO中0.1% TFA、B:ACN中0.1%のTFA、流速:2.0mL/分。
カラム:Zorbax extend C18(50×4.6mm)5μm;方法:A:HO中10mMのNHOAc、B:ACN、流速:1.2mL/分。
カラム:Zorbax XDB C18(50×4.6mm)3.5μm;方法:A:HO中0.1%のHCOOH、B:ACN、流速:1.5mL/分。
カラム:XBridge C8(50×4.6mm)3.5μm;方法:A:HO中10mmのNHHCO、B:ACN、流速:1.2mL/分。
下記の実施例に提供するNMRデータを以下のように得た:1H−NMR:Bruker DPX 400MHz。NMRスペクトルで観察された多重項の略語は、以下の通りである:s(一重項)、d(二重項)、t(三重項)、q(四重項)、m(多重項)、br(ブロード)。
HPLC純度を、2つの方法のいずれかで評価した:
方法 XB0595TF;カラム:XBridge C8(50×4.6)mm、3.5μm;HO中0.1%のTFAからACN中の0.1%のTFAへの溶離液の勾配、流速:2.0mL/分。
方法:AM9010A3;カラム:Phenomenex gemini NX−C18(150×4.6)、3.0μm;水中10mMの酢酸アンモニウムからACNへの溶離液の勾配、流速:1.0mL/分。
方法:XB0595NHC;カラム:XBridge C8(50×4.6)mm、3.5μm;水中10mMの重炭酸アンモニウムからACNへの溶離液の勾配、流速:1.0mL/分。
溶媒、試薬及び出発物質を購入し、特に断りのない限り、市販業者から受け取ったまま使用した。
以下に記載する中間体及び化合物を、ChemBioDraw(登録商標)Ultra version 12.0(PerkinElmer)を用いて命名した。
I.1.中間体化合物の合成
中間体1:2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチルメタンスルホネート
工程1:2,6−ジアミノ−5−チオシアナトピリミジン−4−オール:窒素雰囲気下で、25〜30℃の反応器内の酢酸撹拌溶液(27500mL)に、2,6−ジアミノピリミジン−4−オール(500g)を添加した。チオシアン酸カリウム(1586g)をゆっくりと添加し、反応塊が透明な溶液になるまで、温度を90±5℃に上昇させた。透明な溶液になったら、反応混合物を、15±5℃に冷却し、酢酸(750mL)中の臭素(633g)を滴加し、同温度で2時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を、アンモニア水(9000mL)を用いて中和し、20±5℃で16時間撹拌した。形成した沈殿物を濾過し、水(2500mL)及びメタノール(1000mL)ですすいだ。湿った物質を24時間、70℃で、VTD中で乾燥させ、淡黄色固体(206g、定量)として表題化合物を得た。LCMS:184.3[M+1]H−NMR(400MHz,DMSO−d):δ 10.36(s,1H),7.03(s,2H),6.64(bs,2H)。
工程2:2,5−ジアミノチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−オール:THF(15L)中2,6−ジアミノ−5−チオシアナトピリミジン−4−オール(工程−1)(750g、4.09モル)の撹拌溶液に、フッ化テトラブチルアンモニウム(THF中1M、6750mL)を添加し、反応塊を24時間、64±3℃に加熱した。反応終了後、反応混合物を1時間、25±5℃に冷却した。形成した沈殿物を濾過し、THF(2.25L)ですすいだ。湿った固体を水(6L)に取り、濃塩酸(1.5L)を添加した。反応混合物を4時間撹拌した。反応混合物を濾過し、固体残渣を水(3.75L)で洗浄し、1時間吸引乾燥させた。湿った材料を水(6L)で処理し、重炭酸ナトリウム(3kg)を添加した。反応塊を4時間撹拌し、濾過し、水(3.75L)で洗浄し、16時間、VTD中で乾燥させ、黄色固体(580g;78%)として表題化合物を得た。LCMS:184.2[M+1]H−NMR(400MHz,DMSO−d):δ 10.84(s,1H),7.89(s,2H),6.46(s,2H)。
工程3:5−アミノ−7−ヒドロキシチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン:2,5−ジアミノチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−オール(工程2;570g、3.11モル)及び水(5700mL)中NaNO(570g、8.26モル)の熱い(80℃)混合物を、濃HCl(11400mL、15体積)の熱い溶液(80℃)にゆっくり添加した。反応混合物を2時間撹拌し、反応の終了をHPLCにより監視した。反応終了後、混合物を15℃に冷却し、NaOHペレットでpH12に塩基性化した。反応塊を2時間、80℃に加熱し、次いで、35℃に冷却し、濃塩酸を用いてpHを5〜6に調整した。沈殿した固体を濾過し、水(5V)で洗浄し、VTD中で乾燥させ、淡褐色固体(286g、51%)として生成物を得た。LCMS:185.6[M+1]H−NMR(400MHz,DMSO−d):δ 12.08 (s,1H),11.10(s,1H),6.88(s,2H)。
工程4:5−アミノ−3−(2−メトキシエチル)チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7(3H,4H)−ジオン:5−アミノ−7−ヒドロキシチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン(36.2g、0.196モル、1当量)を乾燥DMF(600mL)に取り、封管中で90℃に加熱した。反応混合物を90℃で30分間撹拌し、次いで、30℃に冷却した。この反応混合物に、60%のNaH(10.4g、1.1当量)をゆっくり添加し、30分間撹拌した後、1−ブロモ−2−メトキシエタン(32.83g、1.1当量)を添加した。反応混合物を再び100℃に加熱した。反応の終了をTLCによって監視した。反応終了後、反応混合物をRTに冷却し、完全に濃縮し、DCM/メタノール(90:10)を用いるカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色の固体(20g、41%)として得た。LCMS:243.6[M+1]H−NMR(400MHz,DMSO−d):δ 11.10(s,1H),6.92(bs,2H),3.93(t,J=6Hz,2H),3.57(t,J=6Hz,2H),3.23(s,3H)。
工程5:5−アミノ−7−クロロ−3−(2−メトキシエチル)チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン:5−アミノ−7−ヒドロキシ−3−(2−メトキシエチル)チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン(10g、0.0412モル)を、POCl(100mL)で処理し、封管中で18時間、90℃に加熱した。TLCで監視し、反応が終了した後、反応混合物を濃縮し、氷冷水を添加した。反応混合物のpHを、NaHCOを用いて7に調整し、DCMで抽出した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、淡黄色固体を得、さらに精製せずに次の工程でそのまま使用した(6.8g、63%)。LCMS:261.2[M+1]H−NMR(400MHz,DMSO−d):δ 7.37(s,2H),4.01(t,J=5.6Hz,2H),3.62(t,J=5.6Hz,2H),3.23(s,3H)。
工程6:N'−(5−アミノ−3−(2−メトキシエチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)フラン−2−カルボヒドラジド:エタノール中の5−アミノ−7−クロロ−3−(2−メトキシエチル)チアゾール[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン(6.8g、0.026モル)にフロ酸ヒドラジド(4.9g、0.039モル)を添加し、19時間、封管中で100℃に加熱した。反応をTLCにより監視した。反応終了後、反応混合物をRTに冷却し、減圧下で濃縮した。この残渣に、石油エーテルを添加し、固体を得、濾過して、さらに精製せずに次の工程でそのまま使用した(7.2g、79%)。LCMS:351.2[M+1]
工程7:5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−3−(2−メトキシエチル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン:N’−(5−アミノ−3−(2−メトキシエチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)フラン−2−カルボヒドラジド(7.2g、0.20モル)をBSA(50.8mL、11当量)及びHMDS(76mL、25当量)で処理した。反応混合物を20時間、127℃に加熱した。反応終了後、反応混合物を0℃に冷却し、メタノール(30mL)を添加した。沈殿した固体を濾過し、石油エーテルで洗浄し、オフホワイトの固体を得、さらに精製せずに次の工程でそのまま使用した(5.9g、87%)。LCMS:333.2[M+1]
工程8:5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−3−(2−ヒドロキシエチル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン:−50℃の乾燥DCM(100mL)中5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−3−(2−メトキシエチル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(5.9g、0.017モル)の溶液に、BBr(11.5g、2.6当量)をゆっくり添加し、25〜30℃で、19時間維持した。反応をTLCにより監視した。反応終了後、反応混合物を冷水(100mL)でクエンチし、次いで、10%炭酸水素ナトリウム溶液で中和し、濾過し、水で洗浄し、淡黄色固体を得、さらに精製せずに次の工程でそのまま使用した(3.6g、65%)。LCMS:319.2[M+1]H−NMR(400MHz,DMSO−d):δ 8.31(s,2H),7.95(d,J=0.8Hz,1H),7.24(t,J=2.8Hz,1H),6.74−6.74(m,1H),4.94(t,J=5.6Hz,1H),4.01(t,J=6.4Hz,2H),3.71(t,J=6.0Hz,2H)。
工程9:2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチルメタンスルホネート:5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−3−(2−ヒドロキシエチル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(3.6g、0.011モル)を、反応混合物が透明になるまで、60℃で乾燥DMF(95mL)に溶解した。反応塊を0℃に冷却し、TEA(3g、3当量)を添加し、その後、塩化メシル(1.6g、1.3当量)を添加した。反応混合物を、RTで48時間攪拌した。反応終了後、酢酸エチル(100mL)及び水(50mL)を添加し、抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させ、分析的に純粋な黄色の固体として化合物を得、次の工程で使用した(3.0g,67%)。LCMS:397.2[M+1]H−NMR(400MHz,DMSO−d):δ 8.37(s,2H),7.95(s,1H),7.25(d,J=3.6Hz,1H),6.74−6.74(m,1H),4.56(t,J=5.2Hz,2H),4.26(t,J=4.8Hz,2H),3.16(s,3H)。
中間体2:2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)−アセトアルデヒド
THF(150mL)中5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−3−(2−ヒドロキシエチル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(中間体1、工程8について記載したプロトコルに従って調製した、3.6g、10.74ミリモル)の撹拌溶液に、DMSO(35mL)中のIBX(15.04g、53.72ミリモル)溶液を添加した。得られた混合物をRTで6時間攪拌した。反応混合物をDCMで希釈し、層を分離した。有機層を飽和NaHCO溶液及び飽和ブライン溶液で順次洗浄した。次いで、それを無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗残渣(3.0g、75%)を、さらに精製せずに次の工程で使用した。LCMS 317[M+1]
I.2.最終化合物の合成
実施例1:3−(2−(4−(4−((1H−1,2,3−トリアゾロ−4−イル)メトキシ−2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−5−アミノ−(8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン:
Figure 2020512407
工程1:tert−ブチル4−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(2):4−ブロモ−3−フルオロフェノール(10g、0.052モル)、tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(11.70g、0.063モル)、DavePhos(0.515g、0.001モル)及びPd(dba)(0.958g、0.001モル)の混合物に、窒素下で、0℃でLHMDS(THF中の1.0Mの溶液115mL、0.115モル)を添加した。反応混合物を24時間、65℃で加熱し、TLCにより監視した。粗反応混合物を飽和NHClで中和し、酢酸エチルで抽出した(2×100mL)。合わせた有機層を濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製し、オフホワイトの固体(2.25g、14.5%)として表題化合物を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:296.15;観察値:297.2(M+1)。
工程2:tert−ブチル4−(2−フルオロ−4−(プロプ−2−イン−1−イルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(3):DMF(10mL)中の水素化ナトリウム(0.7g、0.0304モル)の撹拌懸濁液に、窒素下、0℃でDMF(20mL)中のtert−ブチルヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(2、4.5g、0.0152モル)を添加した。反応混合物を0℃で15分間撹拌し、次いで、DMF(10mL)中の臭化プロパルギル(2.71g、0.0228モル)を添加し、RTで16時間撹拌した。反応終了(TLC)後、反応混合物を飽和NHCl(20mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー(溶離液として40%EtOAc/ヘキサン)により精製し、tert−ブチル4−(2−フルオロ−4−(プロプ−2−イン−1−イルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレートを褐色ガム状液体(3.6g、70.8%)として得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:334.17;観察値:335.2(M+1)。
工程3:1−(2−フルオロ−4−(プロプ−2−イン−1−イルオキシ)フェニル)ピペラジン(4):0℃のジクロロメタン(15mL)中のtert−ブチル4−(2−フルオロ−4−(プロプ−2−イン−1−イルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(3、3.6g、10.8ミリモル)の撹拌溶液に、ジオキサン(20mL)中の4NのHClを滴加し、RTで4時間撹拌した。反応終了(TLC)後、反応混合物を減圧下で濃縮した。該塩を、炭酸水素ナトリウム溶液で中和し、DCMで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、次いで、減圧下で濃縮し、1−(2−フルオロ−4−(プロプ−2−イン−1−イルオキシ)フェニル)ピペラジンを褐色の固体(2.5g、99.2%)として得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:234.12;観察値:235.2(M+1)。
工程4:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ(プロプ−2−イン−1−イルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(5):N,N−ジメチルホルムアミド(15mL)中の1−(2−フルオロ−4−(プロプ−2−イン−1−イルオキシ)フェニル)ピペラジン(4、1g、4.3ミリモル)及び2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチルメタンスルホネート(0.9g、2.2ミリモル)に、DIPEA(0.6mL、6.8ミリモル)を加え、反応混合物を16時間120℃で撹拌した。反応(TLC&LCMS)の終了後、反応塊を減圧下で濃縮した。粗生成物をジエチルエーテルとアセトニトリルの混合物で洗浄し、5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(プロプ−2−イン−1−イルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オンを褐色固体(0.7g、57.8%)として得た;HPLC純度(XB0595TF):92.63%;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:534.16;観察値:534.8(M+1)。
工程5:3−(2−(4−(4−((1H−1,2,3−トリアゾロ−4−イル)メトキシ−2フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−5−アミノ−(8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物1):DMF(4.5mL)及びMeOH(0.5mL)中の5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(プロプ−2−イン−1−イルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(5、0.4g、0.7モル)の撹拌溶液に、RTでヨウ化銅(0.030g、0.014ミリモル)を添加した。反応混合物に、トリメチルシリルアジド(0.2mL、1.4ミリモル)を0℃で、窒素雰囲気下で滴加し、16時間、100℃に加熱した。反応終了(TLC)後、反応混合物を酢酸エチル(2×20mL)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。生成物を、さらに、ジエチルエーテル及びアセトニトリル(50:50)で洗浄することにより濃縮し、化合物1:3−(2−(4−(4−((1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ)−2−フルオロフェニル)−ピペラジン−1−イル)エチル)−5−アミノ−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オンを褐色固体(0.115g、26.6%)として得た。HPLC純度(XB0595TF):92.08%;LCMS(ESI陽性イオン)m/z:計算値:577.18;観察値:578.0(M+1);H−NMR(400MHz、DMSO−d):δ 15.12(brs、1H)、8.32(brs、2H)、7.96(s,2H),7.24(d,J=3.2Hz,1H),6.96−6.89(m,2H),6.79−6.73(m,2H),5.13(s,2H),4.08(t,J=6.0Hz,2H),2.86(m,4H),2.72−2.63(m,6H)。
実施例2:5−((4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)メチル)−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン
Figure 2020512407
工程1:tert−ブチル4−(4−(2−エトキシ−2−オキソエトキシ)−2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(2):N,N−ジメチルホルムアミド(15mL)中のtert−ブチル4−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(1、2g、6.75ミリモル)及びブロモ酢酸エチル(1.67g、10.0ミリモル)の撹拌溶液に、KCO(2.76g、20.0ミリモル)を添加し、反応混合物を16時間、90℃で加熱した。反応終了(TLC)後、反応混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー(溶離液として20%EtOAc/ヘキサン)により精製し、褐色の液体(1.9g、73.6%)として生成物を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:382.19;観察値:383.0(M+1)。
工程2:エチル2−(3−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)アセテート(3):ジクロロメタン中のtert−ブチル4−(4−(2−エトキシ−2−オキソエトキシ)−2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(2、1.9g、5.0ミリモル)の氷冷溶液に、ジオキサン(15mL)中4NのHClを添加し、反応混合物をRTで5時間攪拌した。反応の終了(TLC)後、反応塊を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、褐色の液体(1.00g、71.4%)として生成物を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:282.14;観察値:283.1(M+1)。
工程3:エチル2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)アセテート(4):N,N−ジメチルホルムアミド(15mL)中のエチル2−(3−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)アセテート(3、1.0g、3.52ミリモル)及び2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチルメタンスルホネート(1.12g、2.82ミリモル)の混合物に、DIPEA(1.3g、11.0ミリモル)を添加し、反応混合物を120℃で16時間撹拌した。反応の終了(TLC及びLCMS)後、溶媒を減圧下で除去し、ジエチルエーテル:アセトニトリル(1:1)の混合物での再結晶化により精製し、暗褐色の固体(0.70g、42.5%)として表題化合物を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:582.18;観察値:583.0(M+1)。
工程4:2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)アセトヒドラジド(5):エタノール(20mL)中のエチル2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)アセテート(4、0.2g、0.34ミリモル)の溶液に、ヒドラジン水和物(50mg、1.0ミリモル)を添加し、反応混合物を16時間、90℃で撹拌した。反応の終了(TLC及びLCMS)後、溶媒を減圧下で除去し、ジエチルエーテルとアセトニトリルの混合物での再結晶化により精製し、白色固体(150mg、76.9%)として表題化合物を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:568.18;観察値:569.0(M+1)。
工程5:5−((4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)メチル)−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン(化合物2):1,4−ジオキサン(10mL)及びDMF(1mL)中の化合物5(0.158g、0.27モル)の懸濁液に、TEA(0.084g、0.83モル)を添加し、反応混合物を100℃で4時間撹拌した。反応終了(TLC及びLCMS)後、溶媒を減圧下で除去し、分取HPLC精製により精製し、白色の固体(21mg、12.7%)として表題化合物2を得た;HPLC純度(XB0595TF):95.33%;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:594.16;観察値:595.1(M+1);H−NMR(400MHz、DMSO−d):δ 12.52(brs、1H)、8.32(brs、2H)、7.96(d、J=0.80Hz、1H)、7.25(d、J=3.20Hz、1H)、6.99−6.92(m、2H)、6.78(dd、J=2.0&8.8Hz、1H)、6.74(dd、J=1.6&3.2Hz、1H)、5.01(s、2H)、4.08(t、J=6.40Hz、2H)、2.87(m、4H)、2.72−2.63(m、6H)。
実施例3:5−アミノ−3−(2−(4−(3−フルオロピリジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
Figure 2020512407
工程1:1−(3−フルオロピリジン−4−イル)ピペラジン(3):NMP(20mL)中の3−フルオロ−4−ヨードピリジン(2、2g、4.48ミリモル、1当量)の撹拌溶液に、DIPEA(0.694g、5.38ミリモル、1.2当量)及びピペラジン(1、0.484g、6.72ミリモル、1.5当量)をRTで添加した。得られた混合物を80℃で16時間撹拌した。終了後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を水に入れ、凍結乾燥させた。得られたゴム状固体を、ジエチルエーテル及びn−ペンタンで摩砕し、1−(3−フルオロピリジン−4−イル)ピペラジン、3(0.750g、92%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:181.21;観察値;182.2(M+1)。
工程2:5−アミノ−3−(2−(4−(3−フルオロピリジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物3):DMF(2mL)中の1−(3−フルオロピリジン−4−イル)ピペラジン(3、0.071g,0.392ミリモル、1当量)の溶液に、2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[4,5−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]−ピリミジン−1(2H)−イル)エチルメタンスルホネート(4、0.150g、0.392ミリモル、1.03当量)及びDIPEA(0.100g、0.775ミリモル、2当量)をRTで添加した。反応物を80℃で16時間撹拌した。終了後、反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣を水で希釈し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(無水NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を逆相分取HPLCによって精製し、褐色の固体(0.013g、7%)として表題化合物3を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:481.51;観察値;482(M+1)。HPLC純度(XB0595TF.M):97.75%。
実施例4:2−(5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)アセトアミド
Figure 2020512407
工程1:1−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−2,4−ジフルオロベンゼン(2)の調製:N,N−ジメチルホルムアミド(200mL)中の5−ブロモ−2,4−ジフルオロフェノール(1、20g、95.69ミリモル)及び臭化ベンジル(18g、105.26ミリモル)の溶液に、KCO(39.62g、287.08ミリモル)を添加し、反応混合物を90℃で16時間加熱した。反応終了(TLC)後、反応混合物を水(200mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(溶離液として5% EtOAc/ヘキサン)により精製し、オフホワイトの固体(24g、85%)として生成物を得た。LCMS(ESI陰イオン);m/z:計算値:297.98;観察値;296.8(M−1);H−ΝΜR(400MHz、DMSO−d6):δ 7.60−7.67(m、1H)、7.55−7.58(m、1H)、7.37−7.44(m、5H)、及び5.20(s,2H)。
工程2:tert−ブチル4−(5−(ベンジルオキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(3)の調製:トルエン(200mL)中の1−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−2,4−ジフルオロベンゼン(2,24g、80.08ミリモル)、N−Bocピペラジン(16.55g、88.88ミリモル)及びナトリウムtert−ブトキシド(17.06g、177.77ミリモル)の溶液に、t−Bu Xphos(3.43g、8.08ミリモル)を添加した。反応混合物をNでパージし、Pd(dba)(3.69g、4.04ミリモル)を添加した。反応混合物を115℃で16時間加熱し、終了(TLC)後、反応混合物を冷却し、セライトを通して濾過した。濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(12〜15%のEtOAc/ヘキサン)により精製し、明褐色の油(18g、55.14%)として表題化合物を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:404.19;観察値;405(M+1);H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 7.34−7.38(m、5H)、7.26(t、J=11.60Hz、1H)、6.94(t、J=8.80Hz、1H)、5.16(s,2H)、3.45(m,4H)、2.90(t、J=4.8Hz、4H)、及び1.42(s、9H)。
工程3:tert−ブチル4−(2,4−ジフルオロ−5−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(4):エタノール(180mL)中のtert−ブチル4−(5−(ベンジルオキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(3、18g、44.55ミリモル)の透明な溶液に、10%のPd−C(2.7g、15重量%)を添加し、反応混合物をH雰囲気下で、RTで5時間撹拌した。終了(TLC)後、反応混合物を、セライトを通して濾過し、メタノール(500mL)で洗浄した。濾液を濃縮し、ジエチルエーテルで摩砕し、オフホワイトの固体(13g、92.6%)として表題化合物を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:314.14;観察値;315.2(M+1);H−NMR(400MHz、CDOD):δ 6.92(t、J=8.8Hz、1H)、6.56−6.51(m、2H)、3.57(m、4H)、2.91(t、J=4.80Hz、4H)、及び1.49(s、9H)。
工程4:tert−ブチル4−(5−(2−アミノ−2−オキソエトキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(5):N,N−ジメチルホルムアミド(100mL)中tert−ブチル4−(2,4−ジフルオロ−5−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(4、10g、31.7ミリモル)及びブロモアセトアミド(5.25g、38.09ミリモル)の懸濁液に、KCO(13.14g、95.23ミリモル)を添加した。反応混合物を90℃で5時間撹拌し、TLCにより監視した。終了後、反応混合物を水(100mL)で希釈し、粗生成物を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、ジエチルエーテルで摩砕し、オフライトブラウンの固体(9.5g、80.7%)として表題化合物を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:371.17;観察値;372.2(M+1);H−NMR(400MHz、CDCl):δ 6.92(t、J=11.2Hz、1H)、6.92(m、2H)、5.66(brs、1H)、4.53(s、2H)、3.61(t、J=5.20Hz、4H)、2.98(t、J=4.40Hz、4H)、及び1.51(s、9H)。
工程5:2−(2,4−ジフルオロ−5−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)アセトアミド(6):DCM中のtert−ブチル4−(5−(2−アミノ−2−オキソエトキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)−ピペラジン−1−カルボキシレート(5、8.0g、21.5ミリモル)の氷冷溶液に、ジオキサン(80mL)中の4N HCLを添加し、反応混合物をRTで5時間攪拌した。反応の終了(TLC)後、HCL塩を濾過した。該塩をメタノールに溶解し、トシル酸スカベンジャー樹脂を用いて中和し、オフホワイトの固体(3.5g、59.9%)として遊離塩基を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:271.11;観察値;272.1(M+1);H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 7.49(brs、1H)、7.43(brs、1H)、7.25(t、J=11.60Hz、1H)、6.75(t、J=8.80Hz、1H)、4.51(s、2H)、及び2.81−2.86(m、8H)。
工程6:2−(5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)アセトアミド(化合物4):N,N−ジメチルホルムアミド(70mL)中の2−(2,4−ジフルオロ−5−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)アセトアミド(6、3.5g、12.91ミリモル)及び2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1−5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチルメタンスルホネート(5.88g、14.84ミリモル)の混合物に、DIPEA(8.33g、64.57ミリモル)を添加し、反応混合物を120℃で16時間撹拌した。反応(TLC及びLCMS)の終了後、反応塊を減圧下で体積の半分まで濃縮し、0℃に冷却した。生成物を淡黄色固体として沈殿させた。これを濾過し、乾燥させた。純度が良好ではなかったので、DMSO(150mL)に懸濁し、1時間、110℃で加熱し、熱い状態で濾過した。濾液を、0℃に冷却し、MeOHで希釈し、次いで、水をゆっくりと添加し、沈殿を促進させた。混合物をRTで1時間撹拌し、濾過した。固体を水及びメタノールで洗浄し、淡黄色の固体(2.5g、34%)として化合物4を得た。HPLC純度(XB_0595TF.M):92.4%;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:571.16;観察値;572.0(M+1);H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.31(brs、2H)、7.95(t、J=0.8Hz、1H)、7.44(brs、1H)、7.40(brs、1H)、7.27−7.21(m、2H)、6.76−6.72(m、2H)、4.49(s、2H)、4.08(t、J=6.0Hz、2H)、2.90(m、4H)、2.71(t、J=6.00Hz、2H)、及び2.63(m、4H)。
実施例5及び6:(S)−5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1−2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン及び(R)−5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)−ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン:
Figure 2020512407
工程1:tert−ブチル4−(2−フルオロ−4−(2−(メチルチオ)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(2)の合成:N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中のtert−ブチル4−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(1、0.3g、1.102ミリモル、1当量)及び1−クロロ−2−メチルスルファニルエタン(0.168g、1.519ミリモル、1当量)の溶液に、KCO(0.419g、3.027ミリモル、2当量)を添加し、反応混合物を90℃で16時間加熱した。反応終了(TLC)後、反応混合物を水(10mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液として50%EtOAc/ヘキサン)により精製し、オフホワイトの固体(0.3g、53%)として生成物を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:370.48;観察値;370.9(M+)。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 7.02(m、1H)、6.85(m、1H)、6.72(m、1H)、4.09−4.12(m、2H)、3.45(d、J=4.40Hz、4H)、2.80−2.86(m、6H)、2.14(s、3H)、及び1.42(s、9H)。
工程2:tert−ブチル4−(2−フルオロ−4−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(3、4)の合成:酢酸(10mL)中のtert−ブチル4−(2−フルオロ−4−(2−(メチルチオ)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(2、0.3g、0.809ミリモル、1当量)の氷冷溶液に、過酸化水素(0.187mL)を滴加し、2時間、同じ温度で撹拌した。反応終了(TLC)後、反応混合物を4NのNaOH溶液(20mL)に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー(溶離液として80%EtOAc/ヘキサン)により精製し、オフホワイトの固体(0.29g、93%)として生成物を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:386.48;観察値;387.9(M+1)。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 7.02−7.04(m、1H)、6.88−6.92(m、1H)、6.75−6.78(m、1H)、4.28−4.35(m、2H)、3.45(d、J=4.52Hz、4H)、3.21−3.27(m、1H)、3.00−3.05(m、1H)、2.85−2.87(m、4H)、2.63(s、3H)、及び1.41(s、9H)。
ラセミ混合物(0.29g)を、SFC(0.29gの試料をメタノール3mLに溶解した)、カラム・Lux A1移動相:70:30(A:B)、A=液体CO、B=メタノール、流速:0.9mL/分;波長:220nm)によってキラル分離に供し、それぞれオフホワイトの固体として、ピーク1(3)を130mg及びピーク2(4)を130mg得た。注:SFC精製からのピーク1を、任意に(S)異性体とみなし、ピーク2を(R)異性体とみなした。
化合物5の合成:
工程3:(S)−1−(2−フルオロ−4−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン(5)の合成:ジクロロメタン(1mL)中のtert−ブチル(S)−4−(2−フルオロ−4−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(3、0.13g)の氷冷溶液に、ジオキサン(1mL)中4MのHClを添加し、反応混合物を1時間、0℃で攪拌した。終了後、反応混合物を室温で、減圧下で濃縮した。得られた残渣をジエチルエーテルで摩砕した。次いで、それをメタノールに溶解し、Si−カーボネート樹脂を通過させ、遊離塩基5(0.094g、59%)を作製した。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:286.37;観察値;287(M+1)。
工程4:(S)−5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)−ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物5)の合成:N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1−5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチルメタンスルホネート(7、0.11g、0.303ミリモル、1当量)、(S)−1−(2−フルオロ−4−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン(5、0.094g、0.33ミリモル、1.1当量)及びジイソプロピルエチルアミン(0.195g、1.514ミリモル、5当量)の混合物を、120℃で16時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。終了後、反応混合物を水(10mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗残渣を分取HPLC精製に供し、オフホワイトの固体(5mg)として化合物5を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:586.66;観察値;587−2(M+1)。HPLC純度(XB0595TF.M):91.67%。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.32(s、2H)、7.95−7.96(m、1H)、7.24−7.25(m、1H)、6.93−6.98(m、1H)、6.85−6.89(m、1H)、6.73−6.74(m、2H)、4.25−4.30(m、2H)、4.09(s、2H)、3.22−3.27(m、1H)、3.02(m、1H)、2.87(m、5H)、及び2.63(m、8H)。
化合物6の合成:
工程1:(R)−1−(2−フルオロ−4−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン(6):ジクロロメタン(1mL)中のtert−ブチル(R)−4−(2−4−フルオロ(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(4、0.13g)の氷冷溶液に、ジオキサン(0.5mL)中4MのHClを添加し、反応混合物を0℃で1時間攪拌した。終了(TLC)後、反応混合物を室温で、減圧下で濃縮した。得られた粗残渣をジエチルエーテルで摩砕した。次いで、それをメタノールに溶解し、Si−カーボネート樹脂を通過させ、遊離塩基6(0.094g)を作製した。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:286.37;観察値;287(M+1)。
工程2:(R)−5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)−ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物6):2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチルメタンスルホネート(7、0.11g、0.303ミリモル、1当量)、(R)−1−(2−フルオロ−4−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン(6、0.094g、0.33ミリモル、1.1当量)及びN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中のジイソプロピルエチルアミン(0.195g、1.514ミリモル、5当量)の混合物を120℃で16時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。終了後、反応混合物を水(10mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗生成物を逆相分取HPLC精製に供し、オフホワイトの固体(3mg)として化合物6を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:586.66;観察値;587.2(M+1)。HPLC純度(XB0595TF.M):96.6%。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.31(ブロード、2H)、7.95−7.95(s、1H)、7.24−7.25(m、1H)、7.00−6.88(m、1H)、6.85(m、1H)、6.71−6.74(m、2H)、4.25−4.31(m、2H)、4.08(t、J=6.00Hz、2H)、3.22−3.29(m、2H)、3.00−3.03(m、1H)、2.86(s、4H)、及び2.62−2.70(m、8H)。
実施例7、8a及び8b:(R,S)−5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)−フェニル)−ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン、(+)−5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン及び(−)−5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
Figure 2020512407
工程1:tert−ブチル4−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルチオ)エトキシ)−フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(2)の合成:N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中のtert−ブチル4−(2,4−ジフルオロ−5−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(1、0.5g、1.591ミリモル、1当量)及び1−クロロ−2−メチルスルファニルエタン(0.264g、2,386ミリモル、1.5当量)の溶液に、KCO(0.439g、3.181ミリモル、2当量)を添加し、反応混合物を90℃で16時間加熱した。反応終了(TLC)後、反応混合物を水(10mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー(溶離液として50%EtOAc/ヘキサン)により精製し、オフホワイトの固体(2、0.5g、77%)として生成物を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:388.47;観察値;389(M+1)。
工程2:tert−ブチル4−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)−ピペラジン−1−カルボキシレート(3、4)の合成:酢酸(10mL)中tert−ブチル4−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルチオ)エトキシ)−フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(2、0.5g、0.001ミリモル、1当量)の氷冷溶液に、過酸化水素(0.312mL)を滴加し、同じ温度で2時間攪拌した。反応終了(TLC)後、反応混合物を4NのNaOH溶液(20mL)に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(溶離液として80%EtOAc/ヘキサン)により精製し、オフホワイトの固体(0.38g、86%)として生成物を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:404.47;観察値;348.9(M−t−ブチル)。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 7.24−7.32(m、1H)、6.89−6.94(m、1H)、4.39−4.45(m,2H)、3.47(s、4H)、3.05(m,2H)、2.94(s、4H)、2.64(s、3H)、及び1.42(s、9H)。
上記のラセミ化合物(0.38g)を、SFC(0.38gの試料をメタノール5mLに溶解した、カラムLux A1移動相70:30(A:B)、A=液体CO、B=メタノール、流速:0.9mL/分;波長:220nm)によってキラル分離に供し、それぞれオフホワイトの固体として、ピーク1(3、[α]=+50.7°、c=1.1、MeOH)を150mg、ピーク2(4、[α]=−45.2°、c=1.1、MeOH)を150mg得た。
工程3:(R,S)−1−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン(5RS)の合成:ジクロロメタン(2mL)中のtert−ブチル(R,S)−4−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)−ピペラジン−1−カルボキシレート(3と4のラセミ混合物、0.15g、0.371ミリモル、1当量)の氷冷溶液に、ジオキサン中4MのHCl(0.5mL)を添加し、反応混合物を0℃で1時間、撹拌した。終了(TLC)後、反応混合物を、室温で、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、ジエチルエーテルで摩砕し、ラセミ生成物を得た。次いで、それをメタノールに溶解し、Siカーボネート樹脂を通過させ、遊離塩基(0.09g)を作製した。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:304.36;観察値;305(M+1)。
化合物7の工程4:(R,S)−5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)−フェニル)−ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オンの合成:DMF(2mL)中2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチルメタンスルホネート(6、105mg、0.265ミリモル、1.0当量)の溶液に、(R)−1−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン(5RS、86.46mg、0.278ミリモル)及びDIPEA(170.85mg、0.001ミリモル、5当量)を添加した。反応塊を窒素で脱気し、120℃で16時間加熱した。反応の進行をLCMS分析により監視した。終了後、反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、DCM中の5%メタノールを用いてグレース(grace)カラムクロマトグラフィーにより精製し、必要なラセミ化合物を得た。それを分取HPLCによりさらに精製し、表題化合物7(6mg、純度96%)を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:604.65;観察値;605.2(M+1)。HPLC純度(XB0595TF.M):96.68%。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.31(s、1H)、7.50(m、1H)、7.27−6.97(m、3H)、6.83(m、1H)、6.73−6.74(m、1H)、4.36−4.45(m,2H)、4.08(m,2H)、3.25−3.38(m,2H)、3.00−3.06(m,2H)、2.94(s、3H)、2.63−2.71(m,2H)、及び2.53−2.58(m、6H)。
工程3':(+)−1−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジンの合成:酢酸エチル(3mL)中のtert−ブチル(+)−4−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)−フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(4、500mg、1.23ミリモル)の氷冷撹拌溶液に、SnCl(644mg、2.47ミリモル)を添加した。得られた混合物をRTで2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣を冷酢酸エチル(2×10mL)で摩砕し、粗生成物(580mg)を得、次の工程でそのまま使用した。LCMS(M+H)305.1。[α]=+24°、c=0.5、MeOH。
化合物8aのための工程4':(+)−5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)−フェニル)−ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オンの合成を、(+)−1−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジンから初めて、化合物7について記載したのと同じ手順に従って調製した。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.31(s、1H)、7.50(m、1H)、7.27−6.97(m、3H)、6.83(m、1H)、6.73−6.74(m、1H)、4.36−4.45(m,2H)、4.08(m,2H)、3.25−3.38(m,2H)、3.00−3.06(m,2H)、2.94(s、3H)、2.63−2.71(m,2H)、及び2.53−2.58(m、6H)。[α]=+24°、c=0.1、AcOH。キラル中心の絶対立体化学は不明である。
化合物8bの工程3’’及び4’’:(−)−5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オンを、工程3’’によって(−)−1−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジンに誘導される(−)−4−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)−ピペラジン−1−カルボキシレート(3)から出発して、化合物7について記載したのと同じ手順に従って調製した。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:604.65;観測値;605.2(M+1);HPLC純度(XB0595TF):98.81%;H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.32(brs、1H)、7.96(s、1H)、7.22−7.28(m,2H)、6.74−6.85(m,2H)、6.73−6.74(m、1H)、4.36−4.45(m,2H)、4.09(s、2H)、3.28−3.30(m、1H)、3.23−3.26(m、1H)、3.00−3.06(m、4H)、2.71−2.94(m、3H)、及び2.64(s、6H)。[α]D=−39°、c=0.1、ACOH。キラル中心の絶対立体化学が不明である。
実施例77:5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−(メチルスルホニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
工程1:tert−ブチル4−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルホニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレートの合成:オープンバイアルの中で、tert−ブチル4−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルチオ)エトキシ)フェニル)−ピペラジン−1−カルボキシレート(20g、51.48ミリモル、実施例7の工程1に記載したように調製した)及び尿素過酸化水素(21.78g、231.68ミリモル)を90℃に加熱した。1時間後、反応混合物を室温にさせた。約500mLの酢酸エチルを添加し、0.5時間撹拌し、次いで、濾過した。濾液を濃縮して、粗生成物を得た。これを石油エーテル中の50%酢酸エチルを用いるカラムクロマトグラフィーにより精製し、オフホワイトの固体(9g、42%)として生成物を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:421。
工程2:1−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルホニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン塩酸塩(7)の合成:ジクロロメタン(50mL)中のtert−ブチル4−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルホニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(9g、21.40ミリモル)の氷冷溶液に、ジエチルエーテル(50mL)中のHCl溶液を添加した。0℃で0.5時間攪拌した後、それを室温にさせ、16時間撹拌した。反応混合物を、室温で、減圧下で濃縮した。得られた残渣をジエチルエーテルで摩砕し、純粋な生成物(10g)を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:321(M+1)。
工程3:乾燥ジクロロエタン(70mL)中の1−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルホニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン塩酸塩(7g、22.13ミリモル)の撹拌懸濁液に、トリエチルアミン(6.259g、61.97ミリモル)及び新たに調製した2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)−アセトアルデヒド(7g、22.13ミリモル)を添加した。室温で3時間撹拌した後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(9.339g、44.26ミリモル)を添加した。得られた混合物を室温で24時間撹拌した。終了後、反応混合物をジクロロメタンで希釈した。分離した有機層を飽和重炭酸ナトリウム溶液及び飽和ブライン溶液で順次洗浄した。次いで、それを無水NaSO上で乾燥させた、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(230〜400シリカゲル、溶離液として5%メタノール/ジクロロメタン)により精製し、オフホワイト固体(3.2g、26%)として生成物を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:621(M+1)。H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.31(s、2H)、7.95(d、J=0.92Hz、1H)、72,3−7.29(m,2H)、6.82(t、J=8.60Hz、1H)、6.73−6.74(m、1H)、4.40(t、J=5.64Hz、2H)、4.08(t、J=5.96Hz、2H)、3.62(t、J=5.44Hz、2H)、3.07(s、3H)、2.94(s、4H)、2.71(t、J=6.04Hz、2H)、及び2.67−2.68(m、4H)。
実施例78:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(2−(メチルスルホニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
Figure 2020512407
工程1:tert−ブチル4−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(2)の合成:4−ブロモ−3−フルオロフェノール(1、10g、0.052モル)の混合物に、tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(11.70g、0.063モル)、DavePhos(0.515g、0.001モル)及びPd(dba)(0.958g、0.001モル)を0℃で、窒素下でLHMDS(THF中の1.0Mの溶液115mL、0.115モル)を添加した。反応混合物を65℃で24時間加熱し、TLCにより監視した。粗反応混合物を飽和NHClで中和し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製し、オフホワイトの固体(2.25g、14.5%)として表題化合物を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:296.15;観察値:297.2(M+1)。
工程2:tert−ブチル4−(2−フルオロ−4−(2−(メチルチオ)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(3)の合成:N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中のtert−ブチル4−(2−フルオロ−4−(2−(メチルチオ)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(2、0.3g、1.102ミリモル)及び1−クロロ−2−メチルスルファニル−エタン(0.168g、1.519ミリモル)の混合物に、炭酸カリウム(0.419g、3.027ミリモル)を添加し、反応混合物を90℃で16時間加熱した。反応終了(TLC)後、反応混合物を水(10mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、飽和ブライン溶液で洗浄し、無水Na2SO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(溶離液として50%EtOAc/ヘキサン)により精製し、オフホワイトの固体(0.3g、52.8%)として生成物を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:370.48;観察値:370.9(M+)。H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 7.02(m、1H)、6.85(d、J=2.80Hz、1H)、6.72(d、J=2.00Hz、1H)、4.09−4.12(m,2H)、3.45(d、J=4.40Hz、4H)、2.80−2.86(m、6H)、2.14(s、3H)、及び1.42(s、9H)。
工程3:tert−ブチル4−(2−フルオロ−4−(2−(メチルスルホニル)エトキシ)フェニル)−ピペラジン−1−カルボキシレート(4)の合成:1,4−ジオキサン(2mL)中のtert−ブチル4−[2−フルオロ−4−(2−メチルスルファニルエトキシ)フェニル]ピペラジン−1−カルボキシレート(3、0.5g、0.001ミリモル)の溶液に、尿素過酸化水素(507.49g、0.005ミリモル)を添加した。混合物を16時間、85℃に加熱した。反応終了後、減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルに取り、濾過した。濾液を水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物は、カラムクロマトグラフィー(溶離液としてDCM溶媒混合物中の1%メタノール)に供し、生成物tert−ブチル4−(2−フルオロ−4−(2−(メチルスルホニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(0.22g、40%)を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:402.48:観察値:403.3(M+1)。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 7.02(ブロード s、1H)、6.65−6.72(m,2H)、4.41(t、J=5.60Hz、2H)、3.64(s、4H)、3.44(t、J=5.20Hz、2H)、3.07(s、3H)、3.00(s、4H)、及び1.50(s、9H)。
工程4:1−(2−フルオロ−4−(2−(メチルスルホニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン(5)の合成:ジクロロメタン(5mL)中のtert−ブチル4−[2−フルオロ−4−(2−メチルスルホニルエトキシ)フェニル]ピペラジン−1−カルボキシレート(4、0.22g、0.547ミリモル)の氷冷溶液に、ジエチルエーテル(2mL)中の2MのHClを添加し、反応混合物を1時間、0℃で撹拌した。終了(TLC)後、反応混合物を室温で、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、ジエチルエーテルで摩砕し、純粋な生成物を得た。次いで、それをメタノールに溶解し、遊離塩基(0.105g粗化合物)を次の工程で直接使用するためにSi−カーボネート樹脂を通過させた。
工程5:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(2−(メチルスルホニル)エトキシ)フェニル)−ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物78)の合成:N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の1−[2−フルオロ−4−(2−メチルスルフィニルエトキシ)フェニル]ピペラジン(5、105mg、0.347ミリモル)及び2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチルメタンスルホネート(125mg、0.315ミリモル)の混合物に、DIPEA(204mg、1.577ミリモル)を添加し、反応混合物を120℃で16時間撹拌した。反応(TLC及びLCMS)の終了後、反応塊を減圧下で濃縮した。粗生成物を、DCM中5%メタノールを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物を得た。それを、さらに、RP分取HPLCで精製し、表題化合物を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:602.66;観察値:603(M+1)。HPLC純度(PG_AM9010A3):93.64%。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.31(ブロード s、2H)、7.95(s、1H)、7.24(d、J=3.20Hz、1H)、6.87−6.98(m,2H)、6.73−6.74(m,2H)、4.29(t、J=5.60Hz、2H)、4.08(t、J=5.60Hz、2H)、3.58(t、J=5.60Hz、2H)、3.05(s、3H)、2.86(s、4H)、及び2.68−2.72(m、6H)。
実施例80:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(S−メチルスルホンイミドイル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
Figure 2020512407
工程1:1,2−ジフルオロ−4−(メチルスルフィニル)ベンゼン(2)の合成:DCM中の(3,4−ジフルオロフェニル)(メチル)スルファン(1、3.0g、18.73ミリモル)の氷冷溶液に、3−クロロ過安息香酸(6.78g、39.33ミリモル)を添加し、室温で16時間、反応混合物を撹拌した。反応終了(TLC)後、反応混合物を氷冷水(30mL)で希釈し、粗生成物をDCMで抽出した。有機層を順次チオ硫酸ナトリウム水溶液、10%NaHCO、ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー(溶離液として50%EtOAc/ヘキサン)により精製し、オフホワイトの固体(2.8g、85%)として表題生成物2を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:176.18;観察値;177.1(M+1);1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 7.83−7.79(m、1H)、7.73−7.66(m、1H)、7.60−7.57(m、1H)、2.78(s、1H)。
工程2:(3,4−ジフルオロフェニル)(イミノ)(メチル)−16−スルファノン(3)の合成:ジクロロメタン(60mL)中の1,2−ジフルオロ−4−(メチルスルフィニル)ベンゼン(2、2.8g、15.89ミリモル)の溶液に、トリフルオロアセトアミド(3.59g、31.79ミリモル)、酸化マグネシウム(2.54g、63.57ミリモル)及びロジウムジアセテートダイマー(0.172g、0.429ミリモル)を添加し、反応混合物を2分間、Nでパージした。ヨードベンゼンジアセテート(10.23g、31.79ミリモル)を添加し、反応混合物をRTで16時間攪拌した。反応終了(TLC)後、反応混合物を、セライトベッドを通して濾過し、濃縮し、分取カラムクロマトグラフィーにより精製し、オフホワイト固体(0.7g、23.0%)として表題化合物3を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:191.20;観察値;192.1(M+1);1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.07−8.02(m、1H)、7.86−7.83(m、1H)、7.75−7.71(m、1H)、3.28(s、3H)。
工程3:(3−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェニル)(イミノ)(メチル)−16−スルファノン(4)の合成:N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の(3,4−ジフルオロフェニル)(イミノ)(メチル)−16−スルファノン(0.7g、3.66ミリモル)の溶液に、ピペラジン(0.32g、3.66ミリモル)、炭酸カリウム(1.51g、10.98ミリモル)を添加し、反応混合物を100℃で16時間加熱した。反応終了(TLC)後、反応混合物を水で希釈し、粗生成物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を分取カラムクロマトグラフィーにより精製し、オフホワイトの固体として所望の生成物4を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:257.33;観察値;258.1(M+1)。
工程4:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(S−メチルスルホンイミドイル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物80)の合成:N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の(3−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェニル)(イミノ)(メチル)−16−スルファノン(4、0.14g、0.545ミリモル)、2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチルメタンスルホネート(0.18g、0.45ミリモル)及びDIPEA(0.176g、1.36ミリモル)の混合物を、120℃で16時間撹拌した。反応終了(TLC)後、反応混合物を水で希釈し、粗生成物を、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、NaSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、分取HPLCにより精製して、オフホワイトの固体として表題化合物を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:557.62;観察値;558.1(M+1)。HPLC純度(XB_0595TF.M):93.12%;1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.31(brs、2H)、7.95(s、1H)、7.61−7.57(m,2H)、7.24(d、J=4.8Hz、1H)、7.15(t、J=9.2Hz、1H)、6.73−6.72(m、1H)、4.14(s、1H)、4.10(t、J=6.00Hz、2H)、3.08(m、4H)、3.03(s、3H)、2.73(t、J=6.00Hz、2H)、2.67−2.65(m、4H)。
実施例81:5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−2,4−ジフルオロベンズアミド
Figure 2020512407
工程1:メチル5−アミノ−2,4−ジフルオロベンゾエート(2)の合成:メタノール(20.0mL)中の5−アミノ−2,4−ジフルオロベンゾエート(1、0g、0.017モル)の氷冷溶液に、塩化チオニル(2.514mL、0.035モル)を添加した。得られた混合物を、80℃で1時間加熱した。反応の進行をTLCによって監視した。反応混合物を減圧下で濃縮した。DCM及び水を反応混合物に添加した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、生成物メチル5−アミノ−2,4−ジフルオロ安息香酸(2.8g、86.0%)を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:187.15;観察値;188.2(M+1)。1H−NMR(400MHz、CDCl3):δ 7.35−7.39(m、1H)、6.82−6.87(m、1H)、及び3.92(s、3H)。
工程2:メチル2,4−ジフルオロ−5−(ピペラジン−1−イル)ベンゾエート(3)の合成:ジエチレングリコールモノメチルエーテル(12mL)中のメチル5−アミノ−2,4−ジフルオロベンゾエート(2,3.0g、0.016モル)及び2−クロロ−N−(2−クロロエチル)エタンアミン塩酸塩(3.719g、0.021モル)の混合物を、2.5時間、170℃に加熱した。反応の進行をTLCによって監視した。水を反応混合物に添加し、酢酸エチルで抽出した。有機部分を廃棄した。次いで、水性部分のpHを重炭酸ナトリウムで調整し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機部分を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物(1.5g、29.9%)を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:256.25;観察値;257.0(M+1)。
工程3:tert−ブチル4−(2,4−ジフルオロ−5−(メトキシカルボニル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(4)の合成:DCM(10mL)中のメチル2,4−ジフルオロ−5−ピペラジン−1−イル−ベンゾエート(3、1.0g、0.009モル)の氷冷溶液に、トリエチルアミン(1.510mL、0.012モル)及びboc無水物(1.278mL、0.006モル)を添加した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機部分を飽和ブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、生成物(0.800g、58%)を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:356.37;観察値;357.2(M+1)。
工程4:5−(4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロ安息香酸(5)の合成:THF:水(20mL、3:1)中のtert−ブチル4−(2,4−ジフルオロ−5−(メトキシカルボニル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(4、1.0g、0.003モル)の撹拌した溶液に、水酸化リチウム(0.176g、0.004モル)を添加し、反応混合物をRTで16時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。反応混合物を濃縮し、THFを除去した。1.5NのHCLを添加して、pHを酸性にした。形成された固体を濾過し、5−(4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロ安息香酸(0.800g、97%)を得た。LCMS(ESI、陰イオン)m/z:計算値:342,34;観察値;341.0(M−1)。
工程5:tert−ブチル4−(5−((2−(ジメチルアミノ)エチル)カルバモイル)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(6)の合成:DCM(10mL)中の5−(4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロ安息香酸(5、0.200g、0.0005モル)の撹拌溶液に、N1,N1−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(0.062g、0.0007モル)、DIPEA(0.306mL、0.002モル)及びT3P溶液(0.438mL、0.001モル)を順次添加した。得られた混合物を室温で16時間攪拌した。反応の進行をTLCによって監視した。水を反応混合物に添加し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機部分を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、生成物(0.13g、46.4%)を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:412.48;観察値;413.6(M+1)。
工程6:N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−2,4−ジフルオロ−5−(ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド(7)の合成:DCM(10mL)にtert−ブチル4−(5−((2−(ジメチルアミノ)エチル)カルバモイル)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(6、0.200g、0.0004モル)の氷冷溶液に、ジエチルエーテル溶液中のHCl(0.121mL、4M溶液)を添加した。得られた混合物をRTで16時間攪拌した。反応の進行をTLCによって監視した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を重炭酸ナトリウムで中和し、DCMで抽出した。有機部分を濃縮し、N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−2,4−ジフルオロ−5−(ピペラジン−1−イル)ベンズアミド(0.130g、62.28%)を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:312,36;観察値;313.2(M+1)。
工程7:5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−2,4−ジフルオロベンズアミド(化合物81)の合成:DMF(5mL)中の2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチルメタンスルホネート(8、120mg、0.0003モル)及びN−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2,4−ジフルオロ−5−ピペラジン−1−イル−ベンズアミド(7,113mg、0.00036モル)の撹拌混合物に、DIPEA(0.129mL、0.0009モル)を添加した。得られた混合物を16時間、120℃に加熱した。反応終了後、反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた粗残渣を、逆相分取HPLC精製により精製し、生成物を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:612.66;観察値;613.2(M+1)。HPLC純度(XB_0595TF):92.76%。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 7.72(s、1H)、7.52−7.56(m、1H)、7.20(s、1H)、7.11−7.17(m、1H)、6.63(t、J=2.00Hz、1H)、4.31(bs、2H)、3.91(t、J=7.84Hz、2H)、3.83(m、4H)、3.63(t、J=6.12Hz、3H)、2.85(m、5H)、及び2.56(ブロード s、6H)。
実施例83及び84:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(((3R,4R)−4−ヒドロキシテトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン及び5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(((3S,4S)−4−ヒドロキシテトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
Figure 2020512407
工程1:4−アミノ−3−フルオロフェノール(2)の合成:酢酸エチル(140mL)中の3−フルオロ−4−ニトロフェノール(1、10g、0.064モル)の攪拌溶液に、Pd/C(4.0g、0.038モル)を窒素雰囲気下で添加した。反応混合物を水素膀胱圧(hydrogen bladder pressure)下で16時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。反応混合物を、セライトベッドを通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、淡いピンク色の固体(6.9g、94%)として4−アミノ−3−フルオロフェノールを得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:127.12;観察値;128.2(M+1)。
工程2:3−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノール塩酸塩(3)の合成:スルホラン(15mL)中の4−アミノ−3−フルオロフェノール(2、6.9g、0.054モル)の撹拌溶液に、ビス(2−クロロエチル)アミン塩酸塩(13.56g、0.076モル)を添加した。反応混合物を150℃で16時間加熱した。反応終了後、反応混合物をRTに冷却した。約30mLの冷アセトンを添加し、0℃で0.5時間撹拌した。形成された固体を濾過し、乾燥させ、黒色固体(10g、98%)として3−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノール塩酸塩を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:196.23;観察値;197.1(M+1)。
工程3:tert−ブチル4−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(4)の合成:DMF(30mL)中の3−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノール塩酸塩(3、3.0g、0.015モル)の氷冷撹拌溶液に、それが塩基性になるまで、トリエチルアミンを添加した。次いで、BOC無水物(3.0mL、0.041モル)を添加し、反応物を0.5時間、0℃で維持した。反応終了後、それを酢酸エチル及び水で希釈した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製し、tert−ブチル4−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(1.5g、86%)を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:296.34;観察値;297.1(M+1)。
工程4:tert−ブチル4−(2−フルオロ−4−((4−ヒドロキシテトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)−フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(5)の合成:ジオキサン(25mL)中のtert−ブチル4−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(4、1.5g、0.005モル)の撹拌溶液に、3,6−ジオキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン(1.089g、0.013モル)及び炭酸セシウム(2.47g、0.008モル)を添加した。反応混合物を100℃で16時間加熱した。反応の進行をTLCにより監視した。次いで、反応混合物を10mLの水で希釈し、酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水MgSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、褐色の固体(0.800g、98%)としてtert−ブチル4−(2−フルオロ−4−((4−ヒドロキシテトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレートを得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:382.43;観察値;383.1(M+1)。
工程5:4−(3−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)テトラヒドロフラン−3−オール(6)の合成:ジオキサン(10mL)中のtert−ブチル4−(2−フルオロ−4−((4−ヒドロキシテトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(5、0.500g、0.001モル)の氷冷溶液に、ジオキサン溶液中のHCl(4M溶液、1mL)を添加した。室温で16時間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を10%重炭酸ナトリウム溶液で中和し、DCMで抽出した。有機部分の濃度は、4−(3−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)テトラヒドロフラン−3−オール(0.250g、88%)を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:282.3;観察値;283−2(M+)。
工程6:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(((3R,4R)−4−ヒドロキシテトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物83)及び5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(((3S,4S)−4−ヒドロキシテトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物84)の合成:DMF(8mL)中の2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチルメタンスルホネート(7、0.320g、0.00080モル)の撹拌溶液に、4−(3−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)テトラヒドロフラン−3−オール(6、0.273g、0.0009モル)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.218mL、0.002モル)を添加した。反応混合物を120℃で16時間加熱した。反応終了後、反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC精製により精製した。次いで、純粋な生成物をキラルSFC精製によって精製し、2つの異性体の5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(((3R,4R)−4−ヒドロキシテトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(5.29mg)及び5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(((3S,4S)−4−ヒドロキシテトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オンを得た。
最初に溶出するエナンチオマー:LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:582.61;観察値;583.2(M+1)。HPLC純度(XB_0595TF):96.23%。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.30(bs、2H)、7.95(s、1H)、72,3(d、J=3.20Hz、1H)、6.92−6.96(m、1H)、6.83−6.87(m、1H)、6.70−6.74(m,2H)、5.48(bs、1H)、4.58(d、J=4.00Hz、1H)、4.58(d、J=4.00Hz、1H)、4.07(t、J=6.40Hz、2H)、3.99−4.03(m、1H)、3.85−3.89(m、1H)、3.71−3.74(m、1H)、3.55−3.58(m、1H)、2.61(s、4H)、2.708(m,2H)、及び2.67(m、4H)。
2番目に溶出するエナンチオマー:LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:582.61;観察値;583.2(M+1)。HPLC純度(XB_0595TF):93.44%。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.31(bs、2H)、7.96(s、1H)、7.24(d、J=3.32Hz、1H)、6.94(t、J=9.36Hz、1H)、6.83−6.87(m、1H)、6.70−6.74(m,2H)、5.46(d、J=3.84Hz、1H)、4.58(d、J=3.40Hz、1H)、4.16(s、1H)、4.08(t、J=6.24Hz、2H)、4.02−4.03(m、1H)、3.86−3.89(m、1H)、3.72(d、J=9.96Hz、1H)、3.57(d、J=9.60Hz、1H)、2.9277(m、4H)、2.9363(m,2H)、及び2.7029(s、4H)。
実施例88:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
Figure 2020512407
工程1:(2−(3−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)エトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(2)の合成:DMF(30mL)中の3−ブロモ−4−フルオロフェノール(1、2,3g、0.012モル)、(2−ブロモエトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(3.74g、0.016モル)、KCO(2.49g、0.018モル)の混合物を16時間、70℃に加熱した。反応の進行をTLCによって監視した。反応終了後、水(20mL)を反応混合物に添加し、ジクロロメタン(30mL×2)で抽出した。合わせた有機部分を飽和ブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、表題化合物(2g、29%)を得、次の工程でそのまま使用した。
工程2:1−(5−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−2−フルオロフェニル)−ピペラジン(3)の合成:トルエン(15mL)中の2−(3−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)エトキシtert−ブチル−ジメチルシラン(2、1.0g、0.003モル)及びピペラジン(499mg、0.006モル)の撹拌溶液に、NaOBu−t(412mg)を添加した。得られた混合物を窒素で脱気した。次いで、BINAP(107mg、0.00017モル)、及び酢酸パラジウム(262mg、0.0003モル)を添加し、得られた混合物を16時間、110℃に加熱した。終了後、反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物(0.3g、29.5%)を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:354.54;観察値:355.3(M+1)。
工程3:2−(4−フルオロ−3−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)エタン−1−オール(4)の合成:THF(10mL)中の1−(5−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−2−フルオロフェニル)−ピペラジン(3、0.354g、0.0009モル)の氷冷溶液に、TBAF(0.499mL、THF中の4M)をゆっくり添加した。得られた混合物をRTにさせ、16時間、そこで撹拌した。反応終了後、反応混合物を水及び酢酸エチルで希釈した。分離した有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物(0.240g、98.99%)を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:240.28;観察値;241.2(M+1)。
工程4:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物88)の合成:DMF(8mL)中の2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチルメタンスルホネート(0.300g、0.0007モル)の撹拌溶液に、2−(4−フルオロ−3−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)エタン−1−オール(4、0.218g、0.0009モル)及びDIPEA(0.397mL、0.002モル)を添加した。反応混合物を16時間、120℃に加熱した。終了後、反応混合物を濃縮し、得られた粗生成物を逆相分取HPLC精製により精製し、オフホワイトの固体として表題化合物を得た。HPLC純度(XB_0595TF):98.29%;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:540.57;観察値:541.0(M+1)。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 9.19(s、1H)、8.39−8.45(bs、2H)、7.97(s、1H)、7.11(m、1H)、6.75(s、1H)、6.59(m,2H)、4.86(m、1H)、4.32(m,2H)、3.95−3.98(m、4H)、3.68−3.70(m,2H)、3.63(m、3H)、2.94−3.00(m,2H)、及び3.69(s、2H)。
実施例90:5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(モルホリン−3−イルメトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
Figure 2020512407
工程1:tert−ブチル3−((5−(4−((ベンジルオキシ)カルボニル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)メチル)モルホリン−4−カルボキシレート(2)の合成:トルエン(10mL)中のベンジル4−(2,4−ジフルオロ−5−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(1、1.2g、2.9ミリモル)及びtert−ブチル3−(ヒドロキシメチル)モルホリン−4−カルボキシレート(1.1g、4.3ミリモル)の撹拌溶液にトリフェニルホスフィン(1.8g、6.9モル)を添加し、続いて、0℃でDIAD(1.39g、6.9ミリモル)を滴加した。反応混合物を110℃で16時間撹拌した。反応終了(TLC)後、反応混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー(20%EtOAc/ヘキサン)により精製し、褐色の液体(1.4g、63.8%)として表題化合物を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:547.25;観察値:548.1(M+1)。
工程2:tert−ブチル3−((2,4−ジフルオロ−5−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)メチル)モルホリン−4−カルボキシレート(3)の合成:EtOAc(20mL)中のtert−ブチル3−((5−(4−((ベンジルオキシ)カルボニル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)メチル)モルホリン−4−カルボキシレート(0.5g、0.91ミリモル)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下で10%のPd/C(0.2g)を添加した。反応混合物を室温で16時間、水素化雰囲気下で撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。終了後、反応混合物を、セライトを用いて濾過し、Pd/Cを除去した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、褐色ガム状固体(280mg、73.5%)として表題化合物を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:413.21;観察値:414.3(M+1)。
工程3:tert−ブチル3−((5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)−メチル)モルホリン−4−カルボキシレート(4)の合成:50mLの封管中のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中tert−ブチル3−((2,4−ジフルオロ−5−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)メチル)−モルホリン−4−カルボキシレート(3、100mg、0.242ミリモル)及び2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチルメタンスルホネート(86mg、0.218ミリモル)の撹拌溶液に、DIPEA(94mg、0.726ミリモル)を添加し、反応混合物を120℃で16時間攪拌した。反応の終了(TLC及びLCMS)後、溶媒を減圧下で除去した。反応塊を水で処理し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を分取TLCによって精製し、暗褐色の固体(25mg、14.4%)として表題化合物を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:713.26;観察値:714.1(M+1)。
工程4:5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(モルホリン−3−イルメトキシ)−フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フランピリジン2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物90)の合成:0℃のDCM(5mL)中のtert−ブチル3−((3−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−4,5−ジフルオロフェノキシ)−メチル)−モルホリン−4−カルボキシレート(4、25mg、0.035ミリモル)の撹拌溶液に、ジオキサン(1.5mL)中の4N HClを添加し、反応混合物をRTで5時間攪拌した。反応の終了(TLC)後、反応混合物を減圧下で濃縮し、粗生成物を得、アセトニトリルで洗浄し、褐色固体(16mg、73.3%)として標題化合物を得た;HPLC純度(AM9010A3):98.49%;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:613.20;観察値:614.1(M+1);H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.33(brs、1H)、9.53(brs、2H)、8.41(brs、2H)、7.97(s、1H)、7.40(t、J=11.20Hz、1H)、7.26(d、J=3.20Hz、1H)、7.01(t、J=7.60Hz、1H)、6.75−6.74(m、1H)、4.33−4.23(m、4H)、4.02−3.93(m、4H)、3.69−3.62(m、6H)、3.27(m、3H)、2.98(m、4H)。
実施例91:5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(((3S,4S)−4−フルオロピロリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
Figure 2020512407
工程1:ベンジル4−(5−((1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル)オキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(2)の合成:乾燥DMF(30mL)中のベンジル4−(2,4−ジフルオロ−5−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(6.0g、17.22ミリモル)及びtert−ブチル6−オキサ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレート(3.82g、20.67ミリモル)の懸濁液に、KCO(7.13g、51.67ミリモル)を添加し、反応混合物を、100℃で16時間加熱した。反応の終了(TLC)後、反応混合物を減圧下で濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色の液体(3.5g、36%)として表題化合物2を得た;LCMS(ESI陽性イオン);m/z:計算値:533.57;観察値:534.1(m+1);1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 7.38−7.28(m、6H)、6.89−6.88(m、1H)、5.49−5.48(m、1H)、5.10−4.65(m,2H)、4.15(m、1H)、4.05−4.03(m、1H)、3.59−3.49(m、6H)、2.96−2.88(m、4H)、1.40(s、9H)。
工程2:ベンジル4−(5−(((3S,4S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−フルオロピロリジン−3−イル)オキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(3)の合成:ジクロロメタン(60mL)中のベンジル4−(5−((1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル)オキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(3.5g、6.56ミリモル)の溶液を、−70℃に冷却し、DAST(2.11g、0.013ミリモル)をゆっくり添加した、反応混合物をRTで16時間撹拌した。反応の終了(TLC)後、反応混合物を水で希釈し、粗生成物をジクロロメタンで抽出した。有機層を順次10% NaHCO、水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮し、粗生成物を得た。形成したジアステレオマーを、通常のシリカカラムクロマトグラフィーにより、ピーク1及びピーク2として分離した。ピーク1に存在するエナンチオマーを、SFCキラルカラム;方法:YMCセルロースSC_IPA;70:30(A:B)、A=液体CO、B=IPA、流速:0.9mL/分;波長:220nmを通して分離した。キラルカラムから溶出した最初のピークを濃縮し、オフホワイトの固体(0.7g、19%)として表題化合物3を得た;LCMS(ESI陽性イオン);m/z:計算値:535.56;観察値;536.2(M+1);1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 7.38−7.29(m、6H)、6.97−6.95(m、1H)、5.38−5.25(m、1H)、5.11−5.04(m,2H)、3.84−3.79(m、7H)、3.22−3.16(m、4H)、1.42(s、9H)。
工程3:tert−ブチル(3S,4S)−3−(2,4−ジフルオロ−5−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレート(4)の合成:酢酸エチル(10mL)中のベンジル4−(5−(((3S,4S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−フルオロピロリジン−3−イル)オキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(0.23g、0.429ミリモル)の懸濁液に、10%のパラジウム炭素(0.049g)を充填し、室温で5時間、水素膀胱圧下で撹拌した。反応の終了(TLC)後、反応塊を、セライトパッドを通してろ過し、濃縮し、淡茶色の固体(0.16g、92.8%)として表題化合物4を得た;LCMS(ESI陽性イオン);m/z:計算値:401.43;観察値;402.2(M+1);H−NMR(400MHz、CDOD):δ 6.92(t、J=8.8Hz、1H)、6.56−6.51(m,2H)、3.57(m、4H)、2.91(t、J=4.80Hz、4H)、1.49(s、9H)。
工程4:tert−ブチル(3R,4R)−3−(5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレート(5)の合成:乾燥DMF(3mL)中tert−ブチル(3S,4S)−3−(2,4−ジフルオロ−5−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレート(0.16g、0.399ミリモル)及び2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチルメタンスルホネート(0.15g、0.39ミリモル)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.13g、0.83ミリモル)を添加し、反応混合物を封管中で、120℃で16時間加熱した。反応の終了(LCMS)後、反応混合物を減圧化で濃縮し、分取HPLCにより精製し、オフホワイトの固体(0.06g、21.4%)として表題化合物5を得た。LCMS(ESI陽性イオン);m/z:計算値:701.73;観察値;702.3(M+1);1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.30(s、2H)、7.95(t、J=0.80Hz、1H)、7.30−7.23(m,2H)、6.88(t、J=8Hz、1H)、6.73−6.72(m、1H)、5.32(s、1H)、5.06−5.04(m、1H)、4.06(t、J=12Hz、2H)、3.60−3.49(m、4H)、2.92(s、4H)、2.73−2.68(m,2H)、2.67−2.51(m、4H)、1.41(s、9H)。
工程5:5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(((3R,4R)−4−フルオロピロリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物91)の合成:ジクロロメタン(3mL)中のtert−ブチル(3R,4R)−3−(5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレート(0.06g、0.086ミリモル)の氷冷溶液に、窒素圧下でジエチルエーテル(3mL)中の2MのHClを添加した。反応混合物をRTで3時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を減圧下で濃縮し、ジエチルエーテルで磨砕し、オフホワイトの固体(0.02g、38.9%)として表題化合物91を得た。LCMS(ESI陽性イオン);m/z:計算値:601.61;観察値;602.2(M+1);HPLC純度(XB_0595TF):97.51%;1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):10.26(brs、1H)、9.83(brs、2H)、8.41(brs、2H)、7.96(d、J=0.30Hz、1H)、7.46−7.43(m、1H)、7.40−7.26(m、1H)、7.25−7.08(m、1H)、6.75−6.74(m、1H)、5.42(s、1H)、5.26−5.24(m、1H),4.33(m,2H)、3.94−3.91(m,2H)、3.64−3.55(m、10H)、3.39−3.27(m,2H)、3.17−3.05(m,2H)。
実施例95:(S)−5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−((2−オキソピロリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
Figure 2020512407
工程1:(R)−2−オキソピロリジン−3−イルメタンスルホネート(6)の合成:DCM(15mL)中の(3R)−3−ヒドロキシピロリジン−2−オン(5、1.0g、9.9ミリモル)の撹拌溶液に、0℃でTEA(2.0g、19.8ミリモル)及び塩化メシル(1.36g、11.9ミリモル)を添加した。得られた反応混合物をRTで2時間撹拌した。反応終了後、反応混合物をNHCl溶液でクエンチし、DCMで抽出した。有機層を飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、純粋な生成物(1.2g、67.0%)を得た;H−NMR(400MHz、CDCl):δ 5.17(t、J=7.96Hz、1H)、3.53−3.50(m、1H)、3.43−3.38(m、1H)、3.27(s、3H)、2.69−2.64(m、1H)、2.43−2,36(m、1H)。
工程2:tert−ブチル(S)−4−(2,4−ジフルオロ−5−((2−オキソピロリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(2)の合成:DMF(20mL)中のtert−ブチル4−(2,4−ジフルオロ−5−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(1、900mg、2.86ミリモル)の撹拌溶液に、KCO(791mg、5.73ミリモル)及び(R)−2−オキソピロリジン−3−イルメタンスルホネート(6、769mg、4.3ミリモル)を添加し、80℃で16時間加熱した。反応終了後、反応混合物を飽和NHCl溶液で処理し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗反応混合物をカラムクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(900mg、78%)を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:397.18。観察値:398.1(M+1)。
工程3:(S)−3−(2,4−ジフルオロ−5−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)ピロリジン−2−オン(3)の合成:0℃のジクロロメタン(20mL)中のtert−ブチル(S)−4−(2,4−ジフルオロ−5−((2−オキソピロリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(2、900mg、2.26ミリモル)の攪拌溶液に、ジオキサン中の4NのHCl(2.5mL)を滴加し、RTで3時間撹拌した。反応終了(TLC)後、反応混合物を減圧下で濃縮した。塩をメタノールに溶解し、トシル酸スカベンジャー樹脂を用いて中和し、オフホワイトのガム(400mg、58.2%)として遊離塩基を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:297.13;観察値;298.1(M+1)。
工程4:(S)−5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−((2−オキソピロリジン−3−イル)オキシ)−フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物95)の合成:DMF(10mL)中の(S)−3−(2,4−ジフルオロ−5−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)ピロリジン−2−オン(3、350mg、1.18ミリモル)の撹拌溶液に、DIPEA(608mg、4.71ミリモル)及び2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチルメタンスルホネート(420mg、1.06ミリモル)を添加した。反応混合物を120℃で16時間撹拌した。反応の終了(TLC及びLCMS)後、溶媒を減圧下で除去し、反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。分離した有機層をブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、(3%メタノール/ジクロロメタン)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物(250mg、34.1%)を得た;HPLC純度(XB0595TF):96.08%;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:597.17;観察値:598.0(M+1);H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.31(brs、2H)、8.08(s、1H)、7.95(s、1H)、7.24−7.18(m,2H)、6.97(t、J=8.80Hz、1H)、6.74−6.73(m、1H)、4.92(t、J=7.60Hz、1H)、4.08(t、J=6.00Hz、2H)、3.27−3.18(m、2H)、2.91(m、4H)、2.73−2.64(m、6H)、2.03−1.98(m、1H)。
実施例96:(R)−5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−((2−オキソピロリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
Figure 2020512407
工程1:(S)−2−オキソピロリジン−3−イルメタンスルホネート(6)の合成:DCM(10mL)中の(S)−3−ヒドロキシピロリジン−2−オン(5、2.0g、0.02モル)の溶液に、0℃でトリエチルアミン(4.0g、0.04モル)及び塩化メシル(2.49g、0.022モル)を添加した。得られた反応混合物をRTで2時間撹拌した。反応終了後、反応混合物をNHCl溶液でクエンチし、DCMで抽出した。有機層を飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、淡黄色液体(1.4g、39.5%)として(S)−2−オキソピロリジン−3−イルメタンスルホネートを得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:179.03;観察値:180.1(M+1)。
工程2:tert−ブチル(R)−4−(2,4−ジフルオロ−5−((2−オキソピロリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(2)の合成:DMF(20mL)中のtert−ブチル4−(2,4−ジフルオロ−5−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(1、1.5g、4.8ミリモル)の溶液に、(S)−2−オキソピロリジン−3−イルメタンスルホネート(6、1.3g、7.2ミリモル)及びKCO(1.32g、9.6ミリモル)を添加し、16時間、90℃に加熱した。反応終了後、反応混合物を飽和NHCl溶液で処理し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗反応混合物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡褐色の固体(1.0g、45.8%)として表題化合物を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:397.18;観察値:398.1(M+1)。
工程3:(R)−3−(2,4−ジフルオロ−5−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)ピロリジン−2−オン(3)の合成:0℃のジクロロメタン(15mL)中のtert−ブチル4−[2,4−ジフルオロ−5−[(3R)−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ)フェニル]ピペラジン−1−カルボキシレート(2、1.0g、2.5ミリモル)の撹拌溶液に、ジオキサン中4NのHCl(10mL)を滴加し、RTで2時間撹拌した。反応終了(TLC)後、反応混合物を減圧下で濃縮した。塩をメタノールに溶解し、トシル酸スカベンジャー樹脂を用いて中和し、オフホワイトのガム(600mg、72.9%)として遊離塩基を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:297.13;観察値;298.2(M+1)。
工程4:(R)−5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−((2−オキソピロリジン−3−イル)オキシ)−フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物96)の合成:DMF(10mL)中の2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチルメタンスルホネート(300mg、0.76ミリモル)の溶液に、DIPEA(0.49g、3.79ミリモル)及び(R)−3−(2,4−ジフルオロ−5−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)ピロリジン−2−オン(337mg、1.14ミリモル)を添加した。反応混合物を120℃で16時間撹拌した。反応の終了(TLC及びLCMS)後、溶媒を減圧下で除去し、反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。分離した有機層をブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、3%メタノール/ジクロロメタンを用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物を得た。HPLC純度(XB0595TF):97.73%;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:597.17:観察値:598.0(M+1);H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.32(brs、2H)、8.09(s、1H)、7.95(s、1H)、7.19−7.25(m、2H)、6.97(t、J=8.64Hz、1H)、6.74(s、1H)、4.93(t、J=7.56Hz、2H)、4.08(t、J=6.00Hz、2H)、3.18−3.26(m、2H)、2.91(m、4H)、2.64−2.73(m、6H)、1.98−2.03(m、1H)。
実施例99:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(モルホリン−3−イルメトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
Figure 2020512407
工程1:tert−ブチル3−((4−(4−((ベンジルオキシ)カルボニル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)メチル)モルホリン−4−カルボキシレート(2)の合成:トルエン(20mL)中のベンジル4−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(1、2.0g、6.05ミリモル)の攪拌溶液に、tert−ブチル3−(ヒドロキシメチル)モルホリン−4−カルボキシレート(2.63g、12.1ミリモル)、トリフェニルホスフィン(4.76g、12.1ミリモル)及びDIAD(2.45g、12.1ミリモル)をRTで添加した。反応混合物を封管中で、120℃で16時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。反応終了後、反応混合物を水と酢酸エチルに分配し、分離した有機層をブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮し、粗生成物として得た。得られた粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(20%EtOAc/ヘキサン)により精製し、tert−ブチルtert−ブチル3−((4−(4−((ベンジルオキシ)カルボニル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)−メチル)モルホリン−4−カルボキシレート(1.0g、31.2%);LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:529−26;観察値:530.1(M+1)。
工程2:tert−ブチル3−((3−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)メチル)−モルホリン−4−カルボキシレート(3)の合成:酢酸エチル(10mL)中のtert−ブチル3−((4−(4−((ベンジルオキシ)カルボニル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)メチル)モルホリン−4−カルボキシレート(2、600mg、1.1ミリモル)の撹拌溶液に、10% Pd/C(120mg)をRTで添加し、16時間、水素雰囲気下で撹拌した。終了後、反応混合物を、セライトを用いて濾過し、Pd/Cを除去した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、ゴム状の固体(350mg、61.7%)としてtert−ブチル3−((3−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)メチル)モルホリン−4−カルボキシレートを得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:395.22;観察値:396.1(M+1)。
工程3:tert−ブチル3−((4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)メチル)−モルホリン−4−カルボキシレート(4)の合成:DMF中(10mL)の2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)イル)エチルメタンスルホネート(200mg、0.631ミリモル)及びtert−ブチルtert−ブチル3−((3−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)メチル)モルホリン−4−カルボキシレート(300mg、0.756ミリモル)の撹拌溶液に、DIPEA(292mg、2.27ミリモル)を添加し、反応混合物を100℃で16時間攪拌した。反応の進行をTLCによって監視し、反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。分離した有機層をNaHCO溶液、ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、粗生成物を減圧下で濃縮した。粗生成物を分取HPLCにより精製し、tert−ブチル3((4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)メチル)モルホリン−4−カルボキシレート(80mg、21.4%)を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:695−26;観察値:696.1(M+1)。
工程4:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(モルホリン−3−イルメトキシ)フェニル)−ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物99)の合成:DCM(5mL)中のtert−ブチル3−((4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)メチル)モルホリン−4−カルボキシレート(4、80mg、0.11ミリモル)の撹拌溶液に、ジエチルエーテル(2mL)中2NのHClを添加し、得られた反応混合物をRTで2時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を減圧下で濃縮し、粗化合物を得、それを分取HPLCにより精製し、純粋な5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(モルホリン−3−イルメトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オンをオフホワイトの固体(15mg、22%)として得た;HPLC純度(XB0595TF):95.90%;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:595−21;観察値:596.1(M+1);H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.31(brs、2H)、7.95(m、1H)、7.24(dd、J=0.80Hz及び3.40Hz、1H)、6.92(t、J=10.00Hz、1H)、6.80(dd、J=2.80Hz及び14.00Hz、1H)、6.73(dd、J=2.00Hz及び3.40Hz、1H)、6.67(dd、J=2.40Hz及び8.80Hz、1H)、4.08(t、J=6.40Hz、2H)、3.81−3.74(m、3H)、3.67−3.64(m、1H)、3.34(m、1H)、3.18(t、J=10.80Hz、1H)、3.01−2.98(m、1H)、2.85(m、4H)、2.77−2.67(m、4H)、2.63(m、4H)。
実施例100:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(モルホリン−2−イルメトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
Figure 2020512407
工程1:tert−ブチル2−(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)モルホリン−4−カルボキシレート(2)の合成:乾燥DCM(50mL)中のtert−ブチル2−(ヒドロキシメチル)モルホリン−4−カルボキシレート(1、5.0g、23.01ミリモル)の冷却懸濁液に、メタンスルホニルクロリド(3.42g、29.92ミリモル)を滴加し、反応混合物をRTで16時間攪拌した。反応の終了(TLC)後、反応混合物を水で希釈し、粗生成物をDCMで抽出し、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(溶離液として30%EtOAc/ヘキサン)により精製し、淡黄色のガム(6.0g、87%)として表題化合物2を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:295.35;観察値;196.1(M+1−100)。
工程2:tert−ブチル2−((4−(4−((ベンジルオキシ)カルボニル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)メチル)モルホリン−4−カルボキシレート(3)の合成:乾燥DMF(10mL)中のベンジル4−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(2、0.5g、1.51ミリモル)及びtert−ブチル2−(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)モルホリン−4−カルボキシレート(0.53g、1.81ミリモル)の懸濁液に、KCO(0.63g、4.54ミリモル)を添加し、反応混合物を100℃で16時間加熱した。反応の終了(TLC)後、反応塊を、セライトパッドを通して濾過し、濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(溶離液として30%EtOAc/ヘキサン)により精製し、オフホワイトの固体(0.35g、39%)として表題化合物3を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:529.61;観察値:530.3(M+1)。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 7.39−7.35(m、5H)、7.32−7.00(m、1H)、6.97−6.85(m、1H)、6.84−6.72(m、1H)、5.11(s、2H)、3.98−3.96(m、2H)、3.86−3.73(m、2H)、3.70−3.66(m、2H)、3.64−3.43(m、2H)、3.38−3.34(m、4H)、3.32(m、1H)、2.89(m、4H)。
工程3:tert−ブチル2−((3−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)メチル)モルホリン−4−カルボキシレート(4)の合成:酢酸エチル(6mL)中のtert−ブチル2−((4−(4−((ベンジルオキシ)カルボニル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)メチル)モルホリン−4−カルボキシレート(3、0.33g、0.62ミリモル)の溶液に、10%パラジウム炭素(0.060g)を充填し、反応混合物をRTで16時間、水素膀胱圧下で撹拌した。反応の終了(TLC)後、反応混合物を、セライトパッドを通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、淡褐色の固体(0.18g、65%)としてtert−ブチル表題化合物4を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:395.48;観察値:396.3(M+1)。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 6.95(t、J=10.00Hz、1H)、6.84−6.80(m、1H)、6.72−6.70(m、1H)、3.96−3.95(m、2H)、3.92−3.83(m、2H)、3.74−3.67(m、2H)、3.65−3.64(m、1H)、3.33−2.99(m、9H)、1.42(s、9H)。
工程4:tert−ブチル2−((4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)メチル)−オルフォリン−4−カルボキシレート(5)の合成:乾燥DMF(3mL)中の2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチルメタンスルホネート(0.16g、0.40ミリモル)、tert−ブチル2−((3−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)メチル)モルホリン−4−カルボキシレート(4、0.176g、0.444ミリモル)及びDIPEA(0.26g、2.01ミリモル)の混合物を、封管中で、120℃で16時間加熱した。終了(TLC)後、反応混合物をRTに冷却し、水で希釈し、粗固体を濾過し、カラムクロマトグラフィー(溶離液として70%EtOAc/ヘキサン)によって精製し、オフホワイトの固体(0.05g、16.4%)として表題化合物5を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:695.77;観察値:696.0(M+1)。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.30(brs、2H)、7.95(brs、1H)、7.24(s、1H)、6.92(m、1H)、6.83−6.73(m、1H)、6.69(d、J=8.80Hz、2H)、4.08−3.95(m、2H)、3.85−3.83(m、2H)、3.70(m、2H)、3.43(m、2H)、3.33(m、1H)、2.85(m、4H)、2.68−2.63(m、4H)、2.45−2,33(m、4H)、1.41(s、9H)。
工程5:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(モルホリン2−イルメトキシ)−フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物100)の合成:ジクロロメタン(1mL)中のtert−ブチル2−((4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)メチル)モルホリン−4−カルボキシレート(5、0.04g、0.057ミリモル)の氷冷溶液に、ジエチルエーテル(1mL)中2MのHClを添加し、反応混合物をRTで2時間撹拌した。反応の終了(TLC)後、形成した固体(HCl塩)を濾過し、減圧下で乾燥させ、オフホワイトの固体(0.014g、36%)として表題化合物100を得た;HPLC純度(XB_0595TF.M):95.72%;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:595.35;観察値:596.2(M+1);1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.11(brs、1H)、9.39−9.41(m、2H)、8.42(brs、2H)、7.97(s、1H)、7.26−7.27(m、1H)、7.04(t、J=9.64Hz、1H)、6.90−6.94(m、1H)、6.74−6.77(m、2H)、4.14(t、J=3.32Hz、2H)、3.99−4.03(m、4H)、3.91−3.94(m、2H)、3.78(t、J=12.12Hz、1H)、3.60−3.61(m、2H)、3.30−3.48(m、3H)、3.271−3.198(m、2H)、3.17−3.00(m、4H)。
実施例101及び102:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(((3R,4R)−4−フルオロピロリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン及び5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(((3S,4S)−4−フルオロピロリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
Figure 2020512407
工程1:ベンジル4−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(2)の合成:THF(100mL)中の4−ブロモ−3−フルオロフェノール(1、15g、0.079モル)、ベンジルピペラジン−1−カルボキシレート(20.76g、0.094モル)、DavePhos(3.704g、0.009モル)、Pd(dba)(7.186g、0.008モル)の氷冷撹拌溶液に、LHMDS(100mL)を添加した。添加後、反応を室温にさせた。次いで、これを24時間、65℃に加熱した。終了後、反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー(230−400シリカゲル(溶離液として30% EA/Petエーテル)により精製し、オフホワイトの固体(10.00g、30.1%)として生成物を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:330.36;観察値:331.1(M+1)。
工程2:ベンジル4−(4−((1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−フルオロピロリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(3)の合成:ベンジル4−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(6.8g、20.58ミリモル)の攪拌溶液に、1,4−ジオキサン(20mL)中のtert−ブチル6−オキサ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレート(4.986g、26.76ミリモル)、CsCO(10.3g、30.88ミリモル)を添加した。得られた混合物を100℃で16時間撹拌した。次いで、それを濾過し、無機物を除去した。濾液の濃縮で得られた粗残渣をカラムクロマトグラフィー(230−400シリカゲル(溶離液として30%EA/Petエーテル)により精製し、オフホワイトの固体(6.00g、56.0%)を得た。LCMS(ESIポジティブイオン);m/z:計算値:515.58;観察値:516−2(M+1)。
工程3:ベンジル4−(4−((1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−フルオロピロリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(4A及び4B)の合成:DCM(30mL)中のベンジル4−(4−((1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(3、6g、11.64ミリモル)の氷冷攪拌溶液に、DAST(5.816g、34.91ミリモル)を−20℃で反応混合物に添加した。得られた混合物を0.5時間、−20℃で撹拌し、次いで、RTで16時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を飽和NaHCO溶液でクエンチし、DCMで抽出した。合わせた有機層を、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー(230−400シリカゲル(溶離液として30%EA/ヘキサン)によって精製し、生成物の2つの画分を得た。画分1−1.4g、画分2−900mg。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:517.57;観察値:518.2(M+1)。
2つの画分を、さらにキラルSFC精製(IPA中0.5%のDEA、YMCセルロース−SC)によって精製し、エナンチオマー4A及び4Bを得た。
工程4:tert−ブチル(3R,4R)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)−ピロリジン−1−カルボキシレート(5A)の合成:酢酸エチル(10mL)中のベンジル4−(4−(((3R,4R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−フルオロピロリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(4A、430mg、0.831モル)撹拌溶液に、Pd/C 10%(200mg)を窒素雰囲気下で添加した。得られた混合物を、32時間を水素雰囲気下で、RTで撹拌した。次いで、それを、セライトパッドを通して濾過し、Pd/Cを除去した。濾液の濃縮から得られた粗残渣を、粘稠物として得た。粗物質を精製せずに次の工程で使用した(0.23g、69.3%)。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:383.44;観察値:384.3(M+1)。
工程5:tert−ブチル(3R,4R)−3−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレート(7)の合成:DCM(10mL)中のtert−ブチル(3R,4R)−3−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレート(5A、100mg、0.261ミリモル)の撹拌溶液に、2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3−(2H)−イル)アセトアルデヒド(82mg、0.261ミリモル)、及びEtN(52mg、0.552ミリモル)を添加した。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、NaBH(OAC)(165mg、0.522ミリモル)を添加し、得られた混合物を室温で24時間撹拌した。終了後、反応混合物をDCMで希釈した。分離した有機部分を飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和ブライン溶液で順次洗浄した。無水NaSO上で乾燥させた後、それを濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー(230−400シリカゲル(溶離液として5% MeOH/DCM)により精製し、オフホワイト固体(0.025g、14.0%)として生成物を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:683.74;観察値:684.3(M+1)。
工程6:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(((3R,4R)−4−フルオロピロリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物101)の合成:DCM(1mL)中のtert−ブチル(3R,4R)−3−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレート(7A、25mg、0.037ミリモル)の氷冷攪拌溶液に、エーテル(0.073mL)中のHClを添加した。得られた混合物を1時間0℃で撹拌した。反応終了後、反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をエーテルで摩砕し、オフホワイトの固体(0.013g、52.75%)として生成物を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:583.62;観察値:584.0(M+1)。HPLC純度(XB0595TF):92,31%。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 9.86(ブロード s、1H)、9.69(ブロード s、1H)、9.47(ブロード s、1H)、8.42(m、2H)、7.97(s、1H)、7.26(d、J=3.60Hz、1H)、7.06−7.10(m、2H)、6.87(d、J=8.40Hz、1H)、6.74−6.76(m、1H)、5.49(m、1H)、5.07−5.13(m、1H)、4.32(brs、2H)、3.72−3.92(m、2H)、3.62(d、J=5.20Hz、2H)、3.39(t、J=5.20Hz、5H)、及び3.02(brs、5H)。
工程4:tert−ブチル(3S,4S)−3−フルオロ−4−(3−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)−ピロリジン−1−カルボキシレート(5B)の合成:酢酸エチル(10mL)中のベンジル4−(4−(((3S,4S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−フルオロピロリジン−3−イル)オキシ)−2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(4B、380mg、0.734ミリモル)の撹拌溶液に、10%のPd/C(200mg)を窒素雰囲気下で添加した。得られた混合物を、32時間、水素雰囲気下、RTで撹拌した。それを、セライトパッドを通して濾過し、Pd/Cを除去した。濾液の濃縮から得られた粗残渣を粘稠物として得た。粗物質を精製せずに次の工程で使用した(0.2g、71.04%)。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:383.44;観察値:384.3(M+1)。
工程5:tert−ブチル(3S,4S)−3−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレート(7B)の合成:DCM(10mL)中のtert−ブチル(3S,4S)−3−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレート(5B、70mg、0.187ミリモル)の撹拌溶液に、2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)−アセトアルデヒド(57mg、0.187ミリモル)、及びEtN(52mg、0.548ミリモル)を添加した。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、NaBH(OAc)(77mg、0.365ミリモル)を添加し、得られた混合物を室温で24時間、撹拌した。終了後、反応混合物をDCMで希釈した。分離した有機部分を飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和ブライン溶液で順次洗浄した。無水NaSO上で乾燥させた後、それを濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー(230−400シリカゲル(溶離液として5%のMeOH/DCM)により精製し、オフホワイト固体(0.027g、19.9%)として生成物を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:683.74;観察値:684.3(M+1)。
工程6:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(((3S,4S)−4−フルオロピロリジン−3−イル)オキシ)−フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物102)の合成:DCM(1mL)中のtert−ブチル(3S,4S)−3−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレート(7B、25mg、0.037ミリモル)の氷冷撹拌溶液に、エーテル(0.073mL)中のHClを添加した。得られた混合物を0℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をエーテルで摩砕し、オフホワイトの固体(0.017g、69.7%)として生成物を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:583.62;観察値:584.4(M+1)。HPLC純度(XB_0595TF):93.18%。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.27(ブロード s、1H)、9.69−9.82(m、2H)、8.41(ブロード s、2H)、7.97(m、1H)、7.26−7.27(m、1H)、7.05−7.10(m、2H)、6.87−6.90(m、1H)、6.75(t、J=1.60Hz、1H)、5.49(d、J=4.00Hz、1H)、5.07−5.13(m、1H)、4.32(d、J=5.20Hz、2H)、3.73−3.93(m、2H)、3.49−3.66(m、2H)、3.40−3.44(m、3H)、3.30−3.39(m、2H)、3.25−3.30(m、3H)、及び3.07−3.10(m、2H)。
実施例111:5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(((1s,4s)−1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
Figure 2020512407
工程1:テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イルメタンスルホネート(2)の合成:ジクロロメタン(30mL)中のテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−オール(2.0g、16.94ミリモル)及びトリエチルアミン(4.26g、42.2ミリモル)の氷冷溶液に、メタンスルホニルクロリド(2.1g、18.62ミリモル)を滴加し、反応混合物をRTで12時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、粗生成物をジクロロメタンで抽出した。有機層を乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(溶離液として20%EtOAc/ヘキサン)により精製し、淡褐色の液体(3.1g、94%)として表題化合物2を得た。粗生成物をそのまま次の工程で直接使用した。
工程2:tert−ブチル4−(2,4−ジフルオロ−5−((テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(3)の合成:N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中のテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イルメタンスルホネート(2、2.25g、11.45ミリモル)及びtert−ブチル4−(2,4−ジフルオロ−5−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(3g、9.55ミリモル)の溶液に、KCO(2.69g、19.04ミリモル)を添加し、反応混合物を100℃で16時間加熱した。反応の終了(TLC)後、反応混合物を水(30mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層をブライン溶液、水で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、粗生成物を得、さらにカラムクロマトグラフィー(溶離液として20%EtOAc/ヘキサン)により精製して、オフホワイトの固体(1.7g、42.54%)として表題化合物3を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:414.51;観察値:415.1(M+1)。
工程3:tert−ブチル4−(2,4−ジフルオロ−5−((1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(4)の合成:酢酸(20mL)中のtert−ブチル4−(2,4−ジフルオロ−5−(テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(3、1.7g、4.101ミリモル)の溶液を0℃に冷却し、H(30%、2mL)を添加し、反応混合物を1時間、同温度で攪拌した。反応の終了(TLC)後、反応混合物を冷10%NaOH溶液で中和し、粗生成物をジクロロメタンで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、オフホワイトの固体としてラセミ生成物を得た。収量:(1.62g、91.8%)。ラセミ混合物中に存在する異性体を、SFCキラル法により分離した。溶出した最初のピーク(ピーク1)を濃縮し、オフホワイトの固体(0.65g、80%)として表題化合物4を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:430.51;観察値:431.1(M+1)。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):7.31(t、J=12Hz、1H)、6.97−6.93(s、J=8.8Hz、1H)、4.43−4.40(m、1H)、3.46−3.16(m、4H)、2.96−2.90(m、6H)、2.75−2.67(m、2H)、2.50−2,30(m、2H)、1.86−1.83(m、2H)、1.42(s、9H)。
工程4:(1s,4s)−4−(2,4−ジフルオロ−5−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)テトラヒドロ−2H−チオピラン−1−オキシド(5)の合成:ジクロロメタン(10mL)中のtert−ブチル4−(2,4−ジフルオロ−5−(((1s,4s)−1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(4、0.48g、1.11ミリモル)の氷冷溶液に、トリフルオロ酢酸(1.3mL)を添加し、反応混合物をRTで5時間攪拌した。反応の終了(TLC)後、過剰のTFAを蒸発により除去し、反応混合物をトシル酸樹脂処理により中和し、オフホワイトの固体(0.31g、84%)として表題化合物5を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:330.39;観察値:331.0(M+1)。
工程5:5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(((1s,4s)−1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物111)の合成:乾燥DMF(3mL)中の2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチルメタンスルホネート(0.35g、0.88ミリモル)、(1s,4s)−4−(2,4−ジフルオロ−5−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)テトラヒドロ−2H−チオピラン−1−オキシド(5、0.32g、0.97ミリモル)及びDIPEA(0.34g、2.64ミリモル)の混合物を、封管中で16時間、120℃で加熱した。終了(TLC)後、反応混合物をRTに冷却し、水で希釈し、粗固体を濾過し、カラムクロマトグラフィー(溶離液として70%EtOAc/ヘキサン)により精製し、オフホワイトの固体として表題化合物111を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:630.39;観察値:631.1(M+1);HPLC純度(XB_0595TF.M):96.25%。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.29(s、2H)、7.94(s、1H)、7.23(t、J=10.72Hz、2H)、6.80(t、J=8.52Hz、1H)、6.72(t、J=1.72Hz、1H)、4.36(t、J=9.08Hz、1H)、4.05(t、J=7.32Hz、2H)、2.90(s、6H)、2.79(d、J=11.56Hz、2H)、2.73(d、J=8.80Hz、2H)、2.69(t、J=9.92Hz、4H)、2.14(q、J=10.68Hz、2H)、1.97(d、J=12.84Hz、2H)。
実施例112:5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(((1r,4r)−1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
Figure 2020512407
工程1:(1r,4r)−4−(2,4−ジフルオロ−5−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)テトラヒドロ−2H−チオピラン−1−オキシド(2)の合成:ジクロロメタン(10mL)中のtert−ブチル4−(2,4−ジフルオロ−5−(((1r,4r)−1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(1、0.3g、0.697ミリモル)の氷冷溶液に、トリフルオロ酢酸(1.3mL)を添加し、反応混合物をRTで5時間攪拌した。反応の終了(TLC)後、過剰のTFAを蒸発により除去し、反応混合物をトシル酸樹脂処理により中和し、オフホワイトの固体(0.20g、85%)として表題化合物2を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:330.39;観察値:331.0(M+1)。
工程2:5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(((1r,4r)−1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]−トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物112)の合成:乾燥DMF(2.5mL)中の2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチルメタンスルホネート(0.23g、0.58ミリモル)、(1r,4r)−4−(2,4−ジフルオロ−5−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)テトラヒドロ−2H−チオピラン−1−オキシド(2、0.21g、0.63ミリモル)及びDIPEA(0.23g、1.74ミリモル)の混合物を、封管中で120℃で16時間加熱した。終了(TLC)後、反応混合物をRTに冷却し、水で希釈し、粗固体を濾過し、カラムクロマトグラフィー(溶離液として70%EtOAc/ヘキサン)により精製し、オフホワイトの固体として表題化合物3を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:630.3;観察値:631.1(M+1);HPLC純度(XB_0595TF.M):94.36%。H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.29(s、2H)、7.94(s、1H)、7.23(t、J=11.8Hz、2H)、6.85(t、J=8.64Hz、1H)、6.72(t、J=1.72Hz、1H)、4.57(s、1H)、4.05(t、J=7.32Hz、2H)、2.93(brs、6H)、2.72−2.67(m、4H)、2.62(s、6H)、2,34−2,32(m、2H)、1.85(d、J=12.84Hz、2H)。
実施例119及び120:(R)−5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(メチルスルフィニル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン及び(S)−5−アミノ−3−(2−(4−(−2−フルオロ−4−(メチルスルフィニル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
Figure 2020512407
工程1:(3,4−ジフルオロフェニル)(メチル)スルファン(2)の合成:DMF(25mL)中の3,4−ジフルオロベンゼンチオール(1、8.0g、54.74ミリモル)の撹拌溶液に、KCO(9.08g、65.68ミリモル)、続いて、MeI(8.5g、60.21ミリモル)を封管中、0℃で添加し、RTで16時間撹拌した。終了(TLC)後、反応塊を氷冷水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。粗生成物を、精製せずに次の工程で使用した(8.05g、88.1%)。
工程2:1,2−ジフルオロ−4−(メチルスルフィニル)ベンゼン(3)の合成:DCM(120mL)中の(3,4−ジフルオロフェニル)(メチル)スルファン(2、8.0g、49.94ミリモル)の撹拌溶液に、0℃でmCPBA(8.6g、49.94ミリモル)を添加し、RTで16時間撹拌した。終了(TLC)後、反応塊を飽和炭酸水素ナトリウム溶液でクエンチし、DCMで抽出した。有機層を飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物(5.0g、55.6%)を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:176.01;観察値:177.0(M+1)。
工程3:tert−ブチル4−(2−フルオロ−4−(メチルスルフィニル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(4、5)の合成:0℃のDMF(50mL)中のtert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(5.3g、28.38ミリモル)の撹拌溶液、KCO(7.8g、56.76ミリモル)、続いて、1,2−ジフルオロ−4−(メチルスルフィニル)−ベンゼン(3、5.0g、28.38ミリモル)を添加した。反応混合物を145℃で16時間撹拌した。終了(TLC)後、反応塊を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物(2.2g、22.7%)を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:342.14;観察値;343.0(M+1)。
ラセミ混合物(0.22g)をSFC(0.22gの試料を3mLのメタノールに溶解した)、カラム Lux A1移動相:70:30(A:B)、A=液体CO、B=メタノール、流速:3.0mL/分;波長:220nm)によってキラル分離に供し、それぞれピーク1(4)を810mg及びピーク2(5)を820mg得た。
注:SFC精製からのピーク1は、任意に(S)異性体と考えられ、ピーク2(R)は(R)異性体と考えられた。
工程4:(S)−1−(2−フルオロ−4−(メチルスルフィニル)フェニル)ピペラジン(6)の合成:DCM(18mL)中のtert−ブチル(S)−4−(2−フルオロ−4−(メチルスルフィニル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(4、800mg、0.292モル)の撹拌溶液に、0℃でTFA(1.3g、11.68ミリモル)を添加した。反応混合物をRTで3時間撹拌した。反応の終了(TLC)後、反応混合物を減圧下で濃縮した。該塩をメタノールに溶解し、トシル酸スカベンジャー樹脂を使用して中和し、遊離塩基として標題化合物(510mg、88.2%)を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:242.09;観察値;243.1(M+1)。
工程5:(S)−5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(メチルスルフィニル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物120)の合成:DMF(10mL)中の(S)−1−(2−フルオロ−4−(メチルスルフィニル)フェニル)ピペラジン(6、200mg、0.825ミリモル)の撹拌溶液に、封管中でDIPEA(426.7mg、3.302ミリモル)、続いて、(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチルメタンスルホネート(294mg、0.743ミリモル)を添加し、120℃で16時間撹拌した。終了(TLC及びLCMS)後、溶媒を減圧下で除去した。反応塊を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物(180mg、37.7%)を得た;HPLC純度(XB0595TF):94.08%;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:542.13;観察値:543.2(M+1);H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.30(brs、2H)、7.95(m、1H)、7.48−7.39(m、2H)、7.24(d、J=3.60Hz、1H)、7.15(t、J=8.40Hz、1H)、6.74−6.73(m、1H)、4.09(m、2H)、3.04(m、4H)、2.72(s、3H)、2.67(m、4H)。
実施例119:(S)−5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(メチルスルフィニル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
工程1:(R)−1−(2−フルオロ−4−(メチルスルフィニル)フェニル)ピペラジン(7)の合成:DCM(18mL)中のtert−ブチル(R)−4−(2−フルオロ−4−(メチルスルフィニル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(5、800mg、0.292ミリモル)の撹拌溶液に、0℃でTFA(1.3g、11.68ミリモル)を添加した。反応混合物をRTで3時間撹拌した。反応の終了(TLC)後、反応混合物を減圧下で濃縮した。該塩をメタノールに溶解し、トシル酸スカベンジャー樹脂を使用して中和し、遊離塩基(510mg、88.8%)の表題化合物を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:242.09;観察値;243.1(M+1)。
工程2:(R)−5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(メチルスルフィニル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物119)の合成:DMF(10mL)中の(R)−1−(2−フルオロ−4−(メチルスルフィニル)フェニル)ピペラジン(7、200mg、0.825ミリモル)の撹拌溶液に、封管中でDIPEA(426.7mg、3.302ミリモル)、続いて、2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチルメタンスルホネート(294mg、0.743ミリモル)を添加し、120℃で16時間撹拌した。終了(TLC及びLCMS)後、溶媒を減圧下で除去した。反応塊を水で処理し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物(120mg、25.1%)を得た;HPLC純度(XB0595TF):93.75%;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:542.13;観察値:541.0(M−1);H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.32(brs、2H)、7.96(s、1H)、7.49−7.40(m、2H)、7.25(d、J=3.16Hz、1H)、7.16(t、J=8.52Hz、1H)、6.74−6.73(m、1H)、4.09(m、2H)、3.04(m、4H)、2.76−2.66(m、9H)。
実施例121及び122:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(((1s,4s)−1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン及び5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(((1r,4r)−1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
Figure 2020512407
工程1:テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−オール(11)の合成:メタノール(40mL)中のテトラヒドロチオピラン−4−オン(10、5g、0.043モル)の氷冷溶液に、5Nの水酸化ナトリウム溶液(10mL)溶液をゆっくり添加した。次いで、水素化ホウ素ナトリウム(0.488g、0.013モル)を滴加した。添加後、反応混合物を室温にさせた。反応の終了(約1時間)後、反応混合物を水に注ぎ、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を、飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、かつ減圧下で濃縮した。粗生成物を、DCM中の5%メタノールを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製し、純粋な生成物(4g、51.90%)を得た。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 4.69(d、J=4.24Hz、1H)、3.41−3.47(m、1H)、2.65−2.70(m、2H)、2.50−2.54(m、1H)、2.47(d、J=2.76Hz、1H)、2.00−2.02(m、2H)、及び1.96−1.99(m、2H)。
工程2:テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イルメタンスルホネート(12)の合成:ジクロロメタン(40mL)中のテトラヒドロチオピラン−4−オール(11、3.5g、0.030モル)の氷冷溶液に、トリエチルアミン(5.982g、0.059モル)及びメタンスルホニルクロリド(0.727g、0.006モル)を添加した。3時間後、反応混合物を水に注ぎ、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を、飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣を、溶離液としてDCM中の2%メタノールを用いるカラムクロマトグラフィーに供し、生成物(6g、98.07%)を得た。
工程3:tert−ブチル4−(2−フルオロ−4−((テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)オキシ)フェニル)−ピペラジン−1−カルボキシレート(2)の合成:DMF(20mL)中のtert−ブチル4−(2,4−ジフルオロ−5−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(1、1.6g、5.399モル)及びテトラヒドロチオピラン−4−イルメタンスルホネート(12、1.272g、6.479ミリモル)の溶液に、KCO(1.490g、10.80ミリモル)を添加した。得られた混合物を16時間、100℃に加熱した。反応の終了(TLC)後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー(溶離液として50%EtOAc/ヘキサン)により精製し、オフホワイト固体(1.5g、69%)として生成物を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:396.52;観察値;397.1(M+1)。
工程4:tert−ブチル4−(2−フルオロ−4−((1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(3、4)の合成:酢酸(25mL)中のtert−ブチル4−(2−フルオロ−4−テトラヒドロチオピラン−4−イルオキシ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボキシレート(1.650g、4.161モル、1当量)の氷冷混合物に、過酸化水素(1mL)を滴加し、1時間、同温度で攪拌した。反応の終了(TLC)後、反応混合物を4Nの水酸化ナトリウム水溶液(20mL)に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー(溶離液として80%EtOAc/ヘキサン)により精製し、オフホワイト固体(1.4g、80.7%)として生成物を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:412.52;観察値;413−2(M+1)。
ラセミ混合物(1.4g)を、SFC(1.4gの試料を10mLのメタノールに溶解した)、カラムYMCアミロース−SA移動相:70:30(A:B)、A=液体CO、B=メタノール中0.5%のDEA 流速3mL/分;波長:210nmによってキラル分離に供した。収量、ピーク1(3)が600mg、ピーク2(4)が500mg。
工程5:(1s,4s)−4−(3−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)テトラヒドロ−2H−チオピラン−1−オキシド(5)の合成:ジクロロメタン(10mL)中のtert−ブチル4−(2−フルオロ−4−(((1s,4s)−1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)オキシ)フェニル)−ピペラジン−1−カルボキシレート(3、0.5g、1.212ミリモル)の氷冷溶液に、トリフルオロ酢酸(0.207g、0.002モル)。1時間、0℃で撹拌した後、反応混合物を周囲温度で、減圧下で濃縮した。得られた残渣をジエチルエーテルで摩砕した。次いで、それをメタノールに溶解し、Si−カーボネート樹脂を通過させ、遊離塩基を得、それを次の工程で直接使用した(0.38g、99.35%)。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 7.02(d、J=9.20Hz、1H)、6.90−6.98(m、1H)、6.76−6.79(m、1H)、4.40−4.43(m、1H)、3.18(s、1H)、3.05(t、J=2.40Hz、4H)、2.93−2.99(m、4H)、2.85(t、J=11.20Hz、1H)、2.79(d、J=2.40Hz、2H)、2.12(t、J=10.00Hz、2H)、及び1.96(d、J=12.40Hz、2H)。
工程6:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(((1s,4s)−1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]−トリアゾロ−[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物121)の合成:DMF(4mL)中の2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチルメタンスルホネート(7、0.385g、0.971ミリモル)及び(1s,4s)−4−(3−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)テトラヒドロ−2H−チオピラン−1−オキシド(0.334g、1.068ミリモル)の混合物に、DIPEA(0.626g、4.856ミリモル)を添加した。反応混合物を90℃で16時間撹拌した。終了後、反応混合物を水(10mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を逆相分取HPLCによって精製し、オフホワイトの固体(0.045g、7.5%)として生成物を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:612.70;観察値;613(M+1)。HPLC純度(XB_0595TF):99.21%。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.31(ブロード s、2H)、7.95(s、1H)、7.24(d、J=3.20Hz、1H)、6.88−6.93(m、2H)、6.73−6.77(m、2H)、4.59(s、1H)、4.08(t、J=5.60Hz、2H)、3.50(d、J=12.80Hz、2H)、2.86−2.95(m、6H)、2.63−2.71(m、6H)、2.27−2,33(m、2H)及び1.80−1.83(m、2H)。
実施例122:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(((1r,4r)−1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
工程5:(1r,4r)−4−(3−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)テトラヒドロ−2H−チオピラン−1−オキシド(6)の合成:ジクロロメタン(10mL)中のtert−ブチル4−(2−フルオロ−4−(((1r,4r)−1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(4、0.5g、1.212ミリモル)の氷冷溶液、トリフルオロ酢酸(0.207g、0.002モル)。1時間、0℃で撹拌した後、反応混合物を周囲温度で、減圧下で濃縮した。得られた残渣をジエチルエーテルで摩砕した。次いで、それをメタノールに溶解し、Si−カーボネート樹脂を通過させ、遊離塩基を得、それを次の工程で直接使用した(0.375g、98.05%)。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 7.02(d、J=9.20Hz、1H)、6.90−6.98(m、1H)、6.76−6.79(m、1H)、4.40−4.43(m、1H)、3.18(s、1H)、3.05(t、J=2.40Hz、4H)、2.93−2.99(m、4H)、2.85(t、J=11.20Hz、1H)、2.79(d、J=2.40Hz、2H)、2.12(t、J=10.00Hz、2H)、及び1.96(d、J=12.40Hz、2H)。
工程6:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(((1r,4r)−1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物122)の合成:DMF(2mL)中の2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチルメタンスルホネート(7、02,35g、0.593ミリモル)及び(1s,4s)−4−(3−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)テトラヒドロ−2H−チオピラン−1−オキシド(0.204g、0.652ミリモル)の混合物に、DIPEA(0.382g、2.964ミリモル)を添加した。反応混合物を90℃で16時間撹拌した。終了後、反応混合物を水(10mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を逆相分取HPLCによって精製し、オフホワイトの固体(0.031g、8.4%)として生成物を得た。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:612.70;観察値;613.1(M+1)。HPLC純度(XB_0595TF):98.46%。1H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.31(ブロード s、2H)、7.95(s、1H)、7.24(d、J=3.20Hz、1H)、6.88−6.93(m、2H)、6.73−6.77(m、2H)、4.39(t、J=9.20Hz、1H)、4.08(t、J=6.00Hz、2H)、3.50(d、J=12.40Hz、2H)、2.72−2.95(m、6H)、2.63−2.70(m、6H)、2.13−2,33(m、2H)及び1.85−1.99(m、2H)。
実施例126:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(1−オキシドチオモルホリノ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
Figure 2020512407
工程1:4−ブロモ−2−フルオロアニリン(2)の合成:エタノール(60mL)中の4−ブロモ−2−フルオロ−1−ニトロベンゼン(1、9.0g、13.64ミリモル)及び酢酸(11.5g、0.57モル)の撹拌溶液に、鉄粉末(15.9g、0.285モル)を添加した。反応混合物を80℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応混合物をEtOAcで希釈し、セライトベッドを通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、粗化合物を得、それを直接次の工程で使用した(6.0g、76.5%);LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:188.96;観察値:192.0(M+1)。
工程2:1−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)ピペラジン(3)の合成:ジグリム(4.8mL)中の4−ブロモ−2−フルオロアニリン(2、6.0g、31.58ミリモル)の攪拌溶液に、ビス(2−クロロエチル)アミン塩化水素(6.7g、37.89ミリモル)を添加し、反応混合物を160℃で16時間攪拌した。反応終了後(TLC)、反応混合物をRTに冷却し、冷アセトンで処理した。沈殿した固体を濾過し、直接次の工程で使用した(5.0g、61%);LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:258.02;観察値;259.0(M+1)。
工程3:tert−ブチル4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(4)の合成:0℃のDCM(30mL)中の1−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)ピペラジン(3、4.0g、15.4ミリモル)及びTEA(3.1g、30.9ミリモル)の攪拌溶液に、ジ−tert−ブチルジカーボネート(5.04g、23.1ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応終了後(TLC)、反応混合物を水で処理し、DCMで抽出した。分離した有機層をNAHCO溶液、ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物を、カラムクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物(4.0g、72.2%)を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:358.07;観察値;259.0(M−99+1)。
工程4:tert−ブチル4−(2−フルオロ−4−チオモルホリノフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(5)の合成:トルエン(30mL)中のtert−ブチル4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(4、4.0g、11.1ミリモル)及びチオモルホリン(1.3g、12.3ミリモル)の撹拌溶液に、封管中でXPhos(530mg、1.11ミリモル)を添加し、続いて、NaOBu(2,34g、24.4ミリモル)を添加した。反応混合物をNガスでパージし、Pd(OAc)(250mg、1.11ミリモル)を添加した。反応混合物を110℃で16時間加熱した。反応終了後(TLC)、反応混合物を水で処理し、酢酸エチルで抽出した。分離した有機層をNaHCO溶液、ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物(1.53g、33.9%)を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:381.19;観察値:382.1(M+1)。
工程5:tert−ブチル4−(2−フルオロ−4−チオモルホリノフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(6)の合成:0℃の酢酸(20mL)中のtert−ブチル4−(2−フルオロ−4−チオモルホリノフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(5、1.8g、4.7ミリモル)の撹拌溶液に、過酸化水素(160.48mg、4.7ミリモル)を添加した。反応混合物をRTで16時間撹拌した。反応終了後(TLC)、反応混合物を10%のNaOH溶液(水溶液)で処理し、DCMで抽出した。分離した有機層をNaHCO溶液、ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(1.2g、62.6%)を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:397.18;観察値:398.1(M+1)。
工程6:4−(3−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェニル)チオモルホリン−1−オキシド(7)の合成:0℃のDCM(15mL)中のtert−ブチル4−(2−フルオロ−4−(1−オキシドチオモルホリノ)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(6、1.2g、3.0ミリモル)の撹拌溶液に、TFA(330mg、9.0ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応終了後(TLC)、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、メタノールに溶解し、トシル酸スカベンジャー樹脂を用いて中和し、遊離塩基(750mg、82.2%)を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:297.13;観察値;298.1(M+1)。
工程7:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(1−オキシドチオモルホリノ)フェニル)−ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物126)の合成:DMF(5mL)中の1−(3−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェニル)ピペリジン−4−オン(350mg、1.26ミリモル)の撹拌溶液に、2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[4,5−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−1(2H)−イル)エチルメタンスルホネート(500mg、1.26モル)及びDIPEA(815mg、6.31ミリモル)を添加した。反応混合物を120℃で16時間撹拌した。終了後、反応塊を減圧下で濃縮し、アセトニトリルとジエチルエーテルで再結晶化し、純粋な5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(1−オキシドチオモルホリノ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物126)(150mg、19%)を得た;HPLC純度(XB0595TF):95.08%;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:597.17;観察値:598.2(M+1);H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.31(brs、2H)、7.95(s、1H)、7.24(d、J=3.2Hz、1H)、6.92−6.85(m、2H)、6.73−6.71(m、2H)、4.08−4.05(m、2H)、3.70−3.66(m、2H)、3.53−3.50(m、2H)、2.93−2.86(m、7H)、2.74−2.63(m、7H)。
実施例127:(S)−5−アミノ−3−(2−(4−(5−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
Figure 2020512407
工程1:(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルメタンスルホネート(7)の合成:DCM(30mL)中の(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(6、2.5g、19ミリモル)の撹拌溶液に、0℃でトリエチルアミン(9.6g、95ミリモル)及びメタンスルホニルクロリド(4.33g、38ミリモル)を添加した。反応混合物を0℃で3時間撹拌した。反応をTLCで監視し、終了後、反応混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、次いで、減圧下で濃縮し、黄色ガム状液体(3.0g、75.4%)として表題化合物を得た;H−NMR(400MHz、CDCl):δ 4.39−4.43(m、1H)、4.25(d、J=5.20Hz、2H)、4.11−4.15(m、1H)、3.84−3.87(m、1H)、3.09−3.15(m、3H)、1.45(s、3H)、1.43(s、3H)。
工程2:ベンジル(R)−4−(5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(2)の合成:DMF(20mL)中のベンジル4−(2,4−ジフルオロ−5−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(1、1g、2.9ミリモル)及び(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルメタンスルホネート(7、1.15g、5.8ミリモル)の撹拌溶液に、炭酸カリウム(1.19g、8.7ミリモル)を添加し、反応混合物を16時間、90℃に加熱した。反応の進行をTLCによって監視した。終了後、反応塊を水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、次いで、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(30%のEtOAc/ヘキサン)により精製し、淡褐色の固体(800mg、56.8%)としてベンジル(R)−4−(5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(2)を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:462.20;観察値:463.0(M+1)。
工程3:(R)−1−(5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン(3)の合成:EtOAc(20mL)中のベンジル(R)−4−(5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(2、0.8g、中1.73ミリモル)の撹拌溶液中、10%のPd/C(0.2g)を窒素雰囲気下で添加した。反応混合物を16時間、H雰囲気下で撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。終了後、反応混合物を、セライトを用いて濾過し、Pd/Cを除去した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、褐色のゴム状物質(0.45g、76.2%)として(R)−1−(5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン(3)を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:328.16;観察値:329.1(M+1)。
工程4:(R)−5−アミノ−3−(2−(4−(5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(4)の合成:N,N−ジメチルホルムアミド(6mL)中の(R)−1−(5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン(3、0.45g、1.4ミリモル)及び2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン3(2H)−イル)エチルメタンスルホネート(0.48g、1.2ミリモル)の攪拌溶液に、DIPEA(0.71g、5.5ミリモル)を添加し、反応混合物を120℃で16時間撹拌した。反応の終了(TLC及びLCMS)後、溶媒を減圧下で除去した。反応塊を水で処理し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(14〜16%のMeOH/DCM)により精製し、それをさらに50%ACN/ジエチルエーテル混合物で洗浄することにより濃縮し、淡黄色の固体(100g、13.1%)として(R)−5−アミノ−3−(2−(4−(5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オンの化合物(4)を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:628.20;観察値;629.0(M+1)。
工程5:(S)−5−アミノ−3−(2−(4−(5−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)−ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物127)の合成:0℃の1,4−ジオキサン(4mL)中の(R)−5−アミノ−3−(2−(4−(5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(4、50mg、0.08ミリモル)の攪拌溶液に、ジオキサン(20mL)中4NのHClを添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。反応終了後、減圧下で濃縮し、溶媒を除去した。粗生成物を、アセトニトリルを用いて再結晶化し、淡褐色固体(35mg、67.3%)として(S)−5−アミノ−3−(2−(4−(5−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物127)を得た;HPLC純度(XB0595TF):92.58%;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:588.17;観察値:589.2(M+1);H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 9.67(brs、1H)、8.42(brs、2H)、7.97(s、1H)、7.35−7.26(m、2H)、6.86(t、J=8.40Hz、1H)、6.75−6.74(m、1H)、4.31(m、2H)、4.09−4.05(m、1H)、3.97−3.92(m、3H)、3.77(t、J=5.20Ηz、1Η)、3.43(m、2H)、3.29(m、2H)、3.06−2.99(m、2H)。
実施例128:(R)−5−アミノ−3−(2−(4−(5−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
Figure 2020512407
工程1:5−アミノ−2,4−ジフルオロフェノール(2)の合成:EtOAc(200mL)中の2,4−ジフルオロ−5−ニトロフェノール(1、25g、0.143モル)の撹拌溶液に、10% Pd/C(4.55g、0.043モル)を添加した。反応混合物をH下で、RTで16時間撹拌した。反応の終了(TLC)後、反応混合物を、セライトベッドを用いて濾過し、EtOAc(1000mL)で洗浄し、減圧下で濃縮して、オフブラウンの固体(20.10g、94.6%)として5−アミノ−2,4−ジフルオロフェノール(2)を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:145.03;観察値:146.2(M+1)。
工程2:2,4−ジフルオロ−5−(ピペラジン−1−イル)フェノール(3)の合成:スルホラン(30mL)中の5−アミノ−2,4−ジフルオロフェノール(2、20g、0.131モル)の撹拌溶液に、ビス(2−クロロエチル)アミン塩化水素(31g、0.170モル)を添加した。得られた混合物を窒素雰囲気下、150℃で16時間撹拌した。それをRTに冷却し、アセトンを粗反応混合物に添加し、0℃で1時間撹拌した。1時間後、沈殿した固体を濾過し、窒素雰囲気下、冷却アセトンで洗浄した。固体物質を真空下で乾燥させ、オフホワイトの固体(23g、80.3%)として2,4−ジフルオロ−5−(ピペラジン−1−イル)フェノール(3)を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:214.09;観察値:215.1(M+1)。
工程3:ベンジル4−(2,4−ジフルオロ−5−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(4)の合成:THF(250mL)中の2,4−ジフルオロ−5−(ピペラジン−1−イル)フェノール塩酸塩(3、25g、0.117モル)の撹拌溶液に、0℃でNaHCO(14.7g、0.175モル)及びCbz−Cl(16.66ml、0.117モル)を添加した。反応混合物をRTで16時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、次いで、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー(溶離液として30% EtOAc/ヘキサン)により精製して、白色固体(20g、45.8%)としてベンジル4−(2,4−ジフルオロ−5−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレートを得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:348.13;観察値:349.2(M+1)。
工程4:(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルメタンスルホネート(10)の合成:DCM(100mL)中の(S)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(9、12g、0.091モル)の撹拌溶液に、0℃でトリエチルアミン(37.76ml、0.272モル)及びメタンスルホニルクロリド(8.4ml、0.109モル)を添加した。反応混合物を0℃で3時間撹拌した。反応をTLCで監視し、終了後、反応混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、次いで、減圧下で濃縮し、黄色ガム状液体(21.8g、77.8%)として表題化合物を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:210.06;観察値:211.0(M+1)。
工程5:ベンジル(S)−4−(−5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(5)の合成:DMF(70mL)中のベンジル4−(2,4−ジフルオロ−5−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(4、10g、0.029モル)及び(R)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルメタンスルホネート(10、7.2g、0.034モル)の撹拌溶液に、炭酸カリウム(11.9g、0.086モル)を添加し、反応混合物を16時間、90℃に加熱した。反応の進行をTLCによって監視した。終了後、反応塊を水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、次いで、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(30% EtOAc/ヘキサン)により精製し、淡褐色の固体(13g、70.50%)としてベンジル(S)−4−(5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(5)を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:462.20;観察値:463.1(M+1)。
工程6:(S)−1−(5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン(6)の合成:EtOAc(100mL)中のベンジル(S)−4−(5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(5、13g、0.028モル)の撹拌溶液、10%のPd/C(4g)を窒素雰囲気下で添加した。反応混合物を、16時間、H雰囲気下で撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。終了後、反応混合物を、セライトを用いて濾過し、Pd/Cを除去した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、褐色ガム状物質(8.55g、93.0%)として(S)−1−(5−((2,2-ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン(6)を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:328.16;観察値:329.2(M+1)。
工程7:(S)−5−アミノ−3−(2−(4−(5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(7)の合成:N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中の(S)−1−(5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン(6,7g、0.021モル)及び2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ−[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチルメタンスルホネート(7.6g、0.019モル)の撹拌溶液に、DIPEA(11.12mL、0.064モル)を添加し、反応混合物を120℃で16時間攪拌した。反応の終了(TLC及びLCMS)後、溶媒を減圧下で除去した。反応塊を水で処理し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食ブライン溶液で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(14〜16%のMeOH/DCM)により精製し、それをさらに50% ACN/ジエチルエーテル混合物で洗浄することにより濃縮し、淡黄色の固体(2.6g、17.8%)として(S)−5−アミノ−3−(2−(4−(5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オンの化合物(7)を得た;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:628.20;観察値;629.2(M+1)。
工程8:(R)−5−アミノ−3−(2−(4−(5−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)−ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物128)の合成:0℃の1,4−ジオキサン(20mL)中の(S)−5−アミノ−3−(2−(4−(5−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(7、1.4g、2.23ミリモル)の撹拌溶液に、ジオキサン中の4NのHCl(20mL)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応の進行をTLCによって監視した。反応終了後、減圧下で濃縮し、溶媒を除去した。粗生成物を、アセトニトリルを用いて再結晶化し、白色固体(1.2g、87%)として(R)−5−アミノ−3−(2−(4−(5−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン(化合物128)を得た;HPLC純度(AM9010A3):95.05%;LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:588.17;観察値::589.2(M+1);H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.34(brs、1H)、8.40(brs、2H)、7.95(s、1H)、7.33−7.24(m、2H)、6.87−6.82(m、1H)、6.73(s、1H)、4.31(m、2H)、4.08−4.05(m、1H)、3.96−3.91(m、3H)、3.76(m、1H)、3.59(m、2H)、3.51から3.48(m、2H)、3.42−3.38(m、2H)、3.29−3.27(m、2H)、3.14−3.08(m、2H)。
以下の実施例は、上記の実施例で説明したものと同様の手順に従って調製した。
実施例9:5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−3−(2−(4−(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:522.18;観察値:523.2(M+1);HPLC純度(XB0595TF):97.0%;H NMR(400MHz、CDOD):δ 7.79(s、1H)、7.28(d、J=3.2Hz、1H)、7.01(d、J=8.1Hz、2H)、6.93(d、J=9.2Hz、2H)、6.69(dd、J=1.6&3.2Hz、1H)、4.49(m、2H)、4.01(t、J=4.4Hz、2H)、3.86(t、J=4.4Hz、2H)、3.67(m、4H)。
実施例10:2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ−[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)フェノキシ)酢酸塩酸塩。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:536.16;観察値:536.8(M+1);HPLC純度(XB0595TF):93.00%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 12.92(brs、1H)、9.72(brs、1H)、8.44(brs、2H)、7.97(t、J=0.8Hz、1H)、7.26(dd、J=0.6&3.2Hz、1H)、6.96−6.94(m、2H)、6.88−6.84(m、2H)、6.75(dd、J=1.6&3.2Hz、1H)、4.60(s、2H)、4.32(m、2H)、3.92−3.90(m、2H)、3.72−3.69(m、2H)、3.27−3.24(m、2H)、2.92(m、2H)。
実施例11:2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ−[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)フェノキシ)アセトアミド
LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:535.58;観察値:535.8(M+);HPLC純度(XB0595TF):92.65%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.31(brs、2H)、7.94(m、1H)、7.44(m、1H)、7.36(m、1H)、7.23(d、J=3.20Hz、1H)、6.85(t、J=4.40Hz、4H)、6.73(s、1H)、4.31(s、2H)、4.08(m、1H)、2.95(m、4H)、2.68(d、J=6.00Hz、2H)、2.61(m、3H)、及び2.30(s、2H)。
実施例12:5−アミノ−3−(2−(4−(4−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:552.19;観察値:552.8(M+1);HPLC純度(XB0595TF):91.20%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 9.7(brs、1H)、9.0(brs、1H)、8.41(brs、2H)、7.98(dd、J=0.8&1.6Hz、1H)、7.27(m、1H)、6.87(m、2H)、6.76−7.68(m、3H)、4.39(m、3H)、3.28(m、3H)、2.85(m、4H)。
実施例13:5−アミノ−3−(2−(4−(4−(2−アミノエトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン塩酸塩
LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:521.6;観察値;522.2(M+1);HPLC純度(XB0595TF):96.52%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.41(brs、2H)、8.23(brs、3H)、7.96(dd、J=2Hz、1H)、7.25(d、J=3.2Hz、1H)、6.99(d、J=9.20Hz、2H)、6.93(d、J=2.40Hz、2H)、6.74(t、J=1.60Hz、1H)、4.33(t、J=5.60Hz、2H)、4.12(t、J=5.20Hz、2H)、3.88(d、J=10.80Hz、2H)、3.69(d、J=12.00Hz、2H)、3.58(m、2H)、及び3.14−3.20(m、6H)。
実施例14:4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ−[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)ベンズアミド。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:505.56;観察値;506.2(M+1);HPLC純度(XB0595TF):99.08%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.32(brs、2H)、7.95(brs、1H)、7.73(brs、3H)、7.24(brs、1H)、6.91−7.01(m、3H)、6.73(brs、1H)、4.09(brs、2H)、3.19(brs、4H)、及び2.69(brs、6H)。
実施例15:4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ−[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−N−メチルベンズアミド。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:519.58;観察値;520.8(M+1);HPLC純度(XB0595TF):95.07%;1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.33(brs、2H)、8.13(d、J=4.4Hz、1H)、7.95(s、1H)、7.70(d、J=8.60Hz、2H)、7.24(d、J=3.32Hz、1H)、6.91(d、J=8.64Hz、2H)、6.73(d、J=1.72Hz、1H)、4.09(t、J=6.16Hz、2H)、3.18(m、4H)、2.72−2.74(m、5H)、及び2.62−2.70(m、4H)。
実施例16:5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−3−(2−(4−(4−(2−モルホリノエトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:591.24;観察値:592.3(M+1);HPLC純度(XB0595TF):99.39%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.32(brs、2H)、7.95(s、1H)、7.24(d、J=3.2Hz、1H)、6.85−6.79(m、4H)、6.73−6.72(m、1H)、4.08(t、J=6.0Hz、2H)、3.99(t、J=5.6Hz、2H)、3.57(t、J=4.0Hz、4H)、2.94(m、4H)、2.71−2.62(m、8H)、2.46(m、4H)。
実施例17:5−アミノ−3−(2−(4−(4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:549.22;観察値:549.8(M+1);HPLC純度(XB0595TF):92.54%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.31(brs、2H)、7.95(s、1H)、7.24(d、J=2.8Hz、1H)、6.85−6.79(m、4H)、6.73(m、1H)、4.08(t、J=6.00Hz、2H)、3.95(t、J=6.0Hz、2H)、2.94(m、4H)、2.69(m、2H)、2.61(m、4H)、2.56(t、J=6.0Hz、2H)、2.19(s、6H)。
実施例18:4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ−[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)ベンゼンスルホンアミド。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:541.13;観察値:542.2(M+1);HPLC純度(XB0595TF):90.64%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.31(brs、2H)、7.94(d、J=0.40Hz、1H)、7.60(d、J=8.4Hz、2H)、7.23(d、J=3.6Hz、1H)、7.07−6.98(m、4H)、6.72(m、1H)、4.08(m、2H)、3.20(m、4H)、2.70−2.61(m、6H)。
実施例19:4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ−[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−N−メチルベンゼンスルホンアミド。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:555.15;観察値:556.3(M+1);HPLC純度(XB0595TF):93.45%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.33(brs、2H)、7.95(s、1H)、7.55(d、J=8.8Hz、2H)、7.24(d、J=3.2Hz、1H)、7.11(q、J=4.80Hz、1H)、7.03(d、J=8.8Hz、2H)、6.73(m、1H)、4.10(t、J=5.6Hz、2H)、3.24(m、4H)、2.73−2.62(m、6H)、2.34(d、J=5.20Hz、3H)。
実施例20:5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−3−(2−(4−(4−(メチルスルホニル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン。LCMS:(ESI陽イオン) m/z:計算値:540.62;観察値;541.3(M+1);HPLC純度(XB0595TF):98.58%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.31(brs、2H)、7.95(s、1H)、7.67(d、J=8.80Hz、2H)、7.24(d、J=3.20Hz、1H)、7.05(d、J=8.80Hz、2H)、6.73(q、J=2.00Hz、1H)、4.11−4.05(m、2H)、3.27(m、4H)、3.08(m、3H)、2.71(t、J=6.00Hz、2H)、及び2.51(m、4H)。
実施例21:5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−3−(2−(4−(4−(メチルスルフィニル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:524.14;観察値:525.1;HPLC純度(XB0595TF):98.99%;H NMR:(400MHz、DMSO−d6):δ 8.32(brs、2H)、7.95(s、1H)、7.49(d、J=8.8Hz、2H)、7.24(d、J=3.2Hz、1H)、7.06(d、J=8.8Hz、2H)、6.73(dd、J=1.6&3.2Hz、1H)、4.09(t、J=6.0Hz、2H)、3.18(m、4H)、2.72−2.62(m、9H)。
実施例22:3−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ−[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)ベンズアミド。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:505.16;観察値:506.2(M+1);HPLC純度(XB0595TF):90.01%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.33(brs、2H)、7.95(s、1H)、7.89(s、1H)、7.38(s、1H)、7.26−7.23(m、4H)、7.05(m、1H)、6.73(m、1H)、4.10(t、J=6.0Hz、2H)、3.12(m、4H)、2.73−2.63(m、6H)。
実施例23:5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−3−(2−(4−(3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:522.18;観察値:522.8(M+1);HPLC純度(XB0595TF):92.67%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 9.98(brs、1H)、8.43(brs、2H)、7.96(t、J=0.8Hz、1H)、7.26(d、J=0.8Hz、1H)、7.16(t、J=8.0Hz、1H)、6.74(dd、J=1.6&3.2Hz、1H)、6.57−6.52(m、2H)、6.46(dd、J=2.0&8.0Hz、1H)、4.31(t、J=5.6Hz、2H)、3.97−3.85(m、6H)、3.70(t、J=5.2Hz、2H)、3.60(m、2H)、3.03(m、2H)。
実施例24:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(2−オキソ−2−(ピペラジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン塩酸塩。LCMS:(ESI陽イオン) m/z:計算値:622.68;観察値;623.2(M+1);HPLC純度(XB0595TF):98.01%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.90(brs、2H)、8.41(brs、2H)、7.97(d、J=0.80Hz、1H)、7.26(t、J=5.20Hz、1H)、7.00(d、J=8.40Hz、1H)、6.90(d、J=13.60Hz、1H)、6.75−6.74(m、2H)、4.86(m、2H)、4.30(bs、2H)、3.94(bs、2H)、3.64(t、J=4.80Hz、4H)、3.49(t、J=5.20Hz、2H)、3.22(m、4H)、3.18(brs、2H)、3.1(brs、2H)、及び2.94(brs、2H)。
実施例25:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(ピペリジン−4−イルメトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン塩酸塩。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:593.23;観察値:594.2(M+1);HPLC純度(XB0595TF):96.25%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.25(brs、1H)、8.85(brs、1H)、8.55(brs、1H)、8.41(brs、2H)、7.96(s、1H)、7.26(d、J=3.2Hz、1H)、7.03(t、J=9.60Hz、1H)、6.88(dd、J=2.4&14.0Hz、1H)、6.74(m、2H)、4.32(m、2H)、4.06(m、4H)、3.62(m、2H)、3.39(m、2H)、3.28(m、4H)、3.05(t、J=12.4Hz、2H)、2.90(m、2H)、2.01(m、1H)、1.89(m、2H)、1.47(m、2H)。
実施例26:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(ピペラジン−1−カルボニル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン塩酸塩。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:592.21;観察値:592.9(M+1);HPLC純度(XB0595TF):95.39%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.30(brs、1H)、9.22(brs、2H)、8.42(brs、2H)、7.96(s、1H)、7.34(dd、J=1.6&12.8Hz、1H)、7.28(m、2H)、7.14(t、J=8.8Hz、1H)、6.74(dd、J=1.6&3.2Hz、1H)、4.33(m、2H)、3.96−3.88(m、2H)、3.17(m、6H)、2.32(m、6H)。
実施例27:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(2−(ピペラジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フランピリジン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン塩酸塩。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:608.24;観察値:609.0(M+1);HPLC純度(XB0595TF):91.12%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.52(brs、1H)、9.71(brs、2H)、8.42(brs、2H)、7.97(s、1H)、7.26(d、J=3.6Hz、1H)、7.10−6.99(m、2H)、6.84−6.74(m、2H)、4.40(t、J=4.4Hz、2H)、4.33(t、J=4.8Hz、2H)、3.92(m、2H)、3.45−3.40(m、4H)、3.24(m、3H)、3.11(m、3H)。
実施例28:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イルスルホニル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン塩酸塩。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:628.18;観察値:628.8(M+1);HPLC純度(XB0595TF):90.55%;H NMR(400MHz、DMSO−d):δ 10.91(brs、1H)、9.26(brs、2H)、8.42(brs、2H)、7.96(s、1H)、7.64−7.54(m、2H)、7.3(t、J=8.4Hz、1H)、7.25(m、1H)、6.74(s、1H)、4.33(m、2H)、4.07(m、8H)、3.95(m、2H)、3.76(m、2H)、3.60(m、2H)、3.33(m、4H)。
実施例29:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
LCMS:(ESI陽イオン) m/z:計算値:558.61;観察値;559.8(M+1);HPLC純度(XB0595TF):97.88%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.31(brs、2H)、7.95(s、1H)、7.62(t、J=8.40Hz、2H)、7.24(d、J=3.20Hz、1H)、7.16(t、J=8.40Hz、1H)、6.73(s、1H)、4.11−4.04(m、2H)、3.18(s、3H)、3.12(brs、4H)、及び2.73−2.65(m、6H)。
実施例30:4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ−[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−N−(2−アミノエチル)−3−フルオロベンズアミド塩酸塩。LCMS:(ESI陽イオン) m/z:計算値:566.62;観察値;567.0(M+1);HPLC純度(XB0595TF):99.16%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.92(brs、1H)、8.79(t、J=5.60Hz、1H)、8.41(brs、2H)、8.10(s、3H)、7.97−7.96(m、1H)、7.79−7.75(m、2H)、7.26−7.25(m、1H)、7.16(t、J=9.20Hz、1H)、6.74(q、J=1.60Hz、1H)、4.33(t、J=5.20Hz、2H)、3.94−3.92(m、2H)、3.69−3.66(m、2H)、3.59(m、2H)、3.53−3.49(m、2H)、3.26(m、4H)、及び2.97(m、2H)。
実施例31:4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロ−N−(2−(メチルアミノ)エチル)ベンズアミド塩酸塩。LCMS:(ESI陽イオン) m/z:計算値:580.21;観察値;581.2(M+1);HPLC純度(XB0595TF):98.97%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.81(bs、1H)、8.94(brs、2H)、8.83(t、J=4.80Hz、1H)、8.41(ブロード s、2H)、7.97(s、1H)、7.80−7.76(m、2H)、7.26(d、J=3.20Hz、1H)、7.16(t、J=8.80Hz、1H)、6.74(q、J=1.20Hz、1H)、4.33(m、2H)、3.93(d、J=9.20Hz、2H)、3.68(m、6H)、3.26(t、J=11.60Hz、4H)、3.09−3.08(m、2H)、及び2.563(t、J=4.8Hz、3H)。
実施例32:4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−3−フルオロベンズアミド。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:594.23;観察値:595.0(M+1);HPLC純度(XB0595TF.M):96.47%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.30(m、3H)、7.95(d、J=1.20Hz、1H)、7.62−7.57(m、2H)、7.24(d、J=3.20Hz、1H)、7.02(t、J=8.80Hz、1H)、6.73(dd、J=1.6&3.2Hz、1H)、4.09(t、J=6.40Hz、2H)、3.04(m、4H)、2.72(d、J=6.0Hz、2H)、2.66(m、4H)、2.42(t、J=6.00Hz、2H)、2.19(s、6H)。
実施例33:4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロ−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド
LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:567.18;観察値:567.8(M+1);HPLC純度(XB0595TF):98.37%;H NMR(400MHz、DMSO−D6):δ 8.34(brs、2H)、7.95(s、1H)、7.63(s、2H)、7.24(m、1H)、7.01−6.95(m、1H)、6.73(m、1H)、4.72(m、2H)、4.57(m、2H)、4.09(m、2H)、3.48(m、6H)、3.03(m、4H)。
実施例34:4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)2−オキソチアゾロ−[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−3−フルオロベンズアミド。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:597.19;観察値:597.8(M+1);HPLC純度(XB0595TF):95.11%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.36−8.31(m、4H)、7.95(s、1H)、7.64−7.60(m、2H)、7.24(d、J=3.2Hz、1H)、7.02(m、1H)、6.73(dd、J=1.6&3.2Hz、1H)、4.80(m、1H)、4.59(m、2H)、4.09(t、J=6.0Hz、2H)、3.61(m、4H)、3.10(m、4H)、2.65(m、4H)。
実施例35:2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)酢酸。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:554.15;観察値:555.0(M+1);HPLC純度(XB0595TF):98.30%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.20(brs、1H)、8.42(brs、2H)、7.97(t、J=0.8Hz、1H)、7.26(d、J=3.6Hz、1H)、7.03(t、J=9.2Hz、1H)、6.88(dd、J=2.8、14.0Hz、1H)、6.75−6.74(m、2H)、4.67(s、2H)、4.31(m、2H)、3.91(m、2H)、3.60(m、2H)、3.42(m、2H)、3.28(q、J=10.0Hz、2H)、3.05(t、J=12.00Hz、2H)。
実施例36:2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3,5−ジフルオロフェノキシ)酢酸。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:572.14;観察値:572.8(M+1);HPLC純度(XB0595TF):95.07%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 9.83(brs、1H)、8.41(brs、2H)、7.97(dd、J=0.8&2.0Hz、1H)、7.26(dd、J=0.80&3.2Hz、1H)、6.78−6.74(m、3H)、4.72(s、2H)、4.31(m、2H)、3.88(m、2H)、3.60(m、2H)、3.25(m、4H)。
実施例37:2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)プロパン酸。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:568.17;観察値:568.8(M+1);HPLC(XB0595TF):95.55%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.15(brs、1H)、8.41(brs、2H)、7.96(s、1H)、7.26(s、1H)、7.03(t、J=9.60Hz、1H)、6.82(d、J=14.00Hz、1H)、6.74(d、J=1.60Hz、1H)、6.67(d、J=8.40Hz、1H)、4.83(q、J=6.80Hz、1H)、4.32(m、2H)、3.91(m、2H)、3.59(m、2H)、3.40(m、2H)、3.28(m、2H)、3.04(m、2H)、1.48(t、J=6.4Hz、3H)。
実施例38及び53:(S)−2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)プロパン酸及び(R)−2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)プロパン酸
上記実施例に記載のように調製した生成物のラセミ混合物(135mg)を、キラル分離(0.08gの試料を10mLのエタノールに溶解した)、Phenomenex Lux C4移動相:n−ヘキサン中0.1%TFA:エタノール(30:70)、流速:1.0mL/分に供し、それぞれ、13mgのピーク1の(S)−2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)プロパン酸及び13mgのピーク2の((R)2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)プロパン酸を得た。注:ピーク1は任意に(S)異性体とみなし、ピーク2を(R)異性体とみなした。
(S)−2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)プロパン酸。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:568.17;観察値:568.9(M+1);HPLC純度(XB0595TF):95.79%;キラルHPLC純度:100%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 13.03(brs、1H)、9.21(brs、1H)、8.41(brs、2H)、7.96(s、1H)、7.26(s、1H)、7.04(m、1H)、6.82(m、1H)、6.75(s、1H)、6.67(m、1H)、4.82(q、J=5.2Hz、1H)、4.31(m、2H)、3.97(m、2H)、3.63(m、2H)、2.93(m、2H)、1.48(d、J=5.60Hz、3H)。
(R)−2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)プロパン酸。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:568.17;観察値:569.0(M+1);HPLC純度(XB0595TF):98.05%;キラルHPLC純度:95.46%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 13.03(brs、1H)、9.25(brs、1H)、8.41(brs、2H)、7.97(s、1H)、7.26(s、1H)、7.03(m、1H)、6.82(m、1H)、6.75(s、1H)、6.67(m、1H)、4.82(q、J=6.4Hz、1H)、4.30(m、2H)、3.96(m、2H)、3.62(m、2H)、3.30(m、2H)、2.93(m、2H)、1.48(d、J=6.0Hz、3H)。
実施例39:2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)−2-メチルプロパン酸塩酸塩。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:582.61;観察値;582.8(M+);HPLC純度(XB0595TF):90.46%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.9(ブロード s、1H)、8.40(brs、2H)、7.96(d、J=1.20Hz、1H)、7.25−7.26(m、1H)、7.01(t、J=10.00Hz、1H)、6.75−6.73(m、2H)、6.65−6.63(m、1H)、4.32(t、J=5.60Hz、2H)、3.88(d、J=11.20Hz、2H)、3.57(d、J=4.00Hz、2H)、3.41(t、J=8.80Hz、2H)、3.25(t、J=9.60Hz、2H)、3.13(t、J=11.60Hz、2H)、及び1.48(s、6H)。
実施例40:3−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェニル)プロパン酸。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:553.18;観察値:552.9;HPLC純度(XB0595TF):93.92%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 9.62(brs、1H)、8.41(brs、2H)、7.96(m、1H)、7.25(m、1H)、7.10(m、1H)、6.99(m、2H)、6.74(dd、J=2.0&3.6Hz、1H)、4.32(m、2H)、3.95(m、2H)、3.28(m、2H)、2.99(m、2H)、2.32(m、2H)。
実施例41:4−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)ブタン酸塩酸塩。LCMS:(ESI陽イオン);m/z:計算値:582.61;観察値;582.3(M+1);HPLC純度(XB0595TF):96.04%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.31(ブロード s、1H)8.41(brs、2H)、7.97(d、J=0.80Hz、1H)、7.26(d、J=3.20Hz、1H)、7.02(t、J=9.60Hz、1H)、6.87(q、J=2.40Hz、1H)、6.75−6.72(m、2H)、4.32(m、2H)、3.96−3.89(m、4H)、3.59(m、2H)、3.40(d、J=11.60Hz、2H)、3.28(d、J=10.00Hz、2H)、3.06−3.03(m、2H)、2.36(t、J=7.20Hz、2H)、及び1.91(t、J=6.80Hz、2H)。
実施例42:2−(3−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,6−ジフルオロフェノキシ)酢酸塩酸塩。LCMS(ESI陽イオン);m/z:計算値:572.55;観察値;573.0(M+1);HPLC純度(XB0595TF):93.35%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.41(brs、1H)、8.42(brs、2H)、7.97(t、J=0.96Hz、1H)、7.27(d、J=4.04Hz、1H)、7.07(t、J=9.40Hz、1H)、6.81−6.78(m、1H)、6.75−6.74(m、1H)、4.77(m、2H)、4.32(d、J=5.20Hz、2H)、3.92(d、J=8.84Hz、2H)、3.60(m、2H)、3.46(d、J=12.04Hz、2H)、3.29(d、J=9.16Hz、2H)、及び3.10(t、J=11.28Hz、2H)。
実施例43:2−(5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)酢酸塩酸塩。LC−MS:(ESI陽イオン);m/z:計算値:572.55;観察値;573.0(M+1);HPLC純度(XB0595TF):96.60%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 13.06(brs、1H)、10.23(brs、1H)、8.40(brs、2H)、7.96−7.96(m、1H)、7.33(t、J=11.60Hz、1H)、7.25(d、J=3.20Hz、1H)、6.82(t、J=8.80Hz、1H)、6.73−6.75(m、1H)、4.79(s、2H)、4.32(m、2H)、3.89−3.92(m、2H)、3.60(brs、2H)、3.49−3.46(m、2H)、3.30−3.27(m、2H)、及び3.07(t、J=11.6Hz、2H)。
実施例44:4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロ安息香酸。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:524.14;観察値:525.0;HPLC純度(XB0595TF):89.07%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 12.80(brs、1H)、8.30(brs、2H)、7.95(dd、J=0.8&1.6Hz、1H)、7.66(dd、J=2.0& 8.4Hz、1H)、7.54(dd、J=2.0&14.0Hz、1H)、7.23(dd、J=0.8&3.2Hz、1H)、7.04(t、J=8.8Hz、1H)、6.73(dd、J=1.6&3.2Hz、1H)、4.08(t、J=6.0Hz、2H)、3.08(m、4H)、2.73−2.65(m、6H)。
実施例45:2−((2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)エチル)アミノ)アセトアミド塩酸塩。LCMS:(ESI陽イオン);m/z:計算値:596.64;観察値;597.0(M+1);HPLC純度(XB0595TF):94.28%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.62(brs、1H)、9.12(brs、2H)、7.96(t、J=0.80Hz、1H)、7.92(s、1H)、7.58(brs、1H)、7.26(d、J=3.20Hz、1H)、7.07(t、J=9.60Hz、1H)、6.96(dd、J=2.80、13.60Hz、1H)、6.81−6.78(m、2H)、4.33−4.32(m、2H)、4.24(t、J=5.20Hz、2H)、3.76−3.77(m、2H)、3.59(s、2H)、3.42−3.35(m、8H)、及び3.118(m、2H)。
実施例46:2−((2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)エチル)(メチル)アミノ)アセトアミド。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:610.22;観察値:611.0(M+1);HPLC純度(XB0595TF):99.25%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.30(brs、2H)、7.95(d、J=0.8Hz、1H)、7.24(m、1H)、7.16(brs、1H)、7.11(ブロード s、1H)、6.93(d、J=9.6Hz、1H)、6.79(dd、J=2.8&14.0Hz、1H)、6.73(dd、J=1.6&3.2Hz、1H)、6.67(m、1H)、4.08−4.02(m、4H)、2.96(s、2H)、2.85(m、4H)、2.75−2.63(m、8H)、2.31(s、3H)。
実施例47:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン塩酸塩。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:579.22;観察値:580.0(M+1);HPLC純度(XB0595TF):95.3%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.29(brs、1H)、8.89(brs、2H)、8.42(brs、2H)、7.97(s、1H)、7.26(d、J=3.2Hz、1H)、7.06−6.97(m、2H)、6.82−6.75(m、2H)、4.60(m、1H)、4.32(m、2H)、3.92(m、2H)、3.60(m、2H)、3.41(m、2H)、3.29−3.20(m、4H)、3.06(m、4H)、2.06(m、2H)、1.81(m、2H)。
実施例48:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(ピロリジン−3−イルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン塩酸塩。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:565.20;観察値:566.0(M+1);HPLC純度(XB0595TF):97.96%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.72(brs、1H)、9.72(brs、1H)、9.50(brs、1H)、8.42(brs、2H)、7.97(s、1H)、7.26(d、J=3.6Hz、1H)、7.05(t、J=9.2Hz、1H)、6.95(dd、J=2.4&13.6Hz、1H)、6.80−6.74(m、2H)、5.10(m、1H)、4.33(m、2H)、3.90(m、2H)、3.59(m、2H)、3.42(m、3H)、3.28(m、5H)、3.13(m、2H)、2.14(m、2H)。
実施例49:3−(2−(4−(4−((1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メトキシ)−2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−5−アミノ−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:577.17;観察値:578.2(M+1);HPLC純度(XB0595TF):93.44%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 14.09(brs、1H)、8.56(brs、1H)、8.31(brs、3H)、7.96(s、1H)、7.24(d、J=3.20Hz、1H)、6.96−6.90(m、2H)、6.79−6.74(m、2H)、5.08(s、2H)、4.08(t、J=6.0Hz、2H)、2.86(m、4H)、2.72−2.68(m、6H)。
実施例50:2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)−N−(2−(メチルアミノ)エチル)アセトアミド塩酸塩。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:610.22;観察値:611.0(M+1);HPLC純度(XB0595TF):99.20%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.36(brs、1H)、8.79(brs、2H)、8.42(brs、3H)、7.97(t、J=0.8Hz、1H)、7.26(d、J=3.2Hz、1H)、7.06(t、J=9.6Hz、1H)、6.96(dd、J=2.4&13.6Hz、1H)、6.80(m、1H)、6.74(t、J=1.6Hz、1H)、4.50(s、2H)、4.33(m、2H)、3.59(m、2H)、3.46−3.40(m、4H)、3.28(m、2H)、3.10−2.99(m、4H)、2.55(s、3H)
実施例51:2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)アセトアミド。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:624.24;観察値:625.0(M+1);HPLC純度(XB0595TF):97.22%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.31(brs、2H)、7.95(m、2H)、7.24(d、J=3.2Hz、1H)、6.94(t、J=9.6Hz、1H)、6.83(d、J=14.0Hz、1H)、6.74−6.69(m、2H)、4.42(s、2H)、4.08(m、2H)、3.20(q、J=6.4Hz、2H)、2.86(m、4H)、2.70−2.63(m、6H)、2.29(t、J=6.4Hz、2H)、2.13(s、6H)。
実施例52:2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)−N−(2−アミノエチル)アセトアミド塩酸塩。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:596.21;観察値:597.0(M+1);HPLC純度(XB0595TF):93.18%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.40(brs、1H)、8.39(brs、3H)、7.97(m、3H)、7.26(dd、J=0.8&3.2Hz、1H)、7.06(t、J=9.6Hz、1H)、6.95(dd、J=2.4&13.6Hz、1H)、6.81−6.78(m、2H)、4.49(s、2H)、4.32(t、J=5.2Hz、2H)、3.90(m、2H)、3.60(m、2H)、3.40(m、4H)、3.28(t、J=10.00Hz、2H)、3.08(m、2H)、2.90(m、2H)。
実施例54:2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)アセトアミド。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:553.16;観察値:554.0(M+1);HPLC純度(XB0595TF):95.07%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 9.43(brs、1H)、8.41(brs、2H)、7.97(s、1H)、7.52(brs、1H)、7.40(brs、1H)、7.27(m、1H)、7.05(t、J=9.20Hz、1H)、6.91−6.87(m、1H)、6.75(m、2H)、4.41(s、2H)、4.31(m、2H)、3.97(m、2H)、3.31(m、4H)、2.96(m、4H)。
実施例55:4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロ−N−メチル−N−(2−(メチルアミノ)エチル)ベンズアミド塩酸塩。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:594.23;観察値:595.2(M+1);HPLC純度(XB0595TF):93.61%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.13(brs、1H)、8.63(brs、2H)、8.42(brs、2H)、7.97(s、1H)、7.40(m、1H)、7.32−7.26(m、2H)、7.14(t、J=8.80Hz、1H)、6.75(dd、J=0.8&3.2Hz、1H)、4.35(m、2H)、3.98(m、2H)、3.67(m、6H)、3.15(m、6H)、2.96(s、3H)。
実施例56:4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−N−(2-(ジメチルアミノ)エチル)−3−フルオロ−N−メチルベンズアミド。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:608.70;観察値;609.0(M+1);HPLC純度(XB0595TF):99.46%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.31(s、2H)、7.95(s、1H)、7.24(d、J=3.36Hz、1H)、7.18−7.12(m、2H)、7.00(t、J=8.48Hz、1H)、6.74−6.73(m、1H)、4.09(t、J=12.60Hz、2H)、3.37−3.30(m、2H)、3.01−2.93(m、4H)−2.91(s、3H)、2.73−2.62(m、8H)、2.22(m、3H)、及び2.02(m、3H)。
実施例57:(R)−4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−N−(1−(ジメチルアミノ)プロパン−2−イル)−3−フルオロベンズアミド。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:608.24;観察値:609.3(M+1);HPLC純度(XB0595TF):98.79%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.32(brs、2H)、8.02(m、1H)、7.95(s、1H)、7.62−7.59(m、2H)、7.24(d、J=3.2Hz、1H)、7.02(t、J=8.8Hz、1H)、6.74(m、1H)、4.09(m、3H)、3.04(m、4H)、2.73−2.66(m、6H)、2.15(m、6H)、1.11(d、J=6.4Hz、3H)。
実施例58:2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)−N−メチル−N−(2−(メチルアミノ)エチル)アセトアミド塩酸塩。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:624.24;観察値:625.0(M+1);HPLC純度(XB0595TF):92.37%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.10(brs、1H)、8.63(brs、2H)、8.41(brs、1H)、7.96(dd、J=0.8&1.6Hz、1H)、7.35(d、J=2.4Hz、1H)、7.06−6.90(m、2H)、6.78−6.74(m、2H)、4.81(s、2H)、4.32(m、2H)、3.91(d、J=10.80Hz、2H)、3.59(m、4H)、3.30(m、2H)、3.06(m、3H)、3.00(s、3H)、2.60−2.55(m、3H)。
実施例59:2−(5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)−2−メチルプロパン酸塩酸塩。LCMS:(ESI陽イオン) m/z:計算値:600.60;観察値;601.0(M+1);HPLC純度(XB0595TF):97.84%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.30(brs、1H)、8.40(brs、2H)、7.96(brs、1H)、7.34(t、J=11.20Hz、1H)、7.26(d、J=3.20Hz、1H)、6.80(t、J=8.40Hz、1H)、6.79−6.73(m、1H)、4.32(m、2H)、3.93−3.90(m、2H)、3.60(t、J=6.40Hz、2H)、3.46−3.43(m、2H)、3.30−3.28(m、2H)、3.03(t、J=11.20Hz、2H)、及び1.45(s、6H)。
実施例60及び61:(S)−2−(5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)プロパン酸及び(R)−2−(5−(4−(−2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)プロパン酸
上記の実施例に記載のように調製した生成物のラセミ混合物を、キラル分離(0.08gの試料を10mLのエタノールに溶解した)、カラム−chiralpak AD−H、及び移動相:n−ヘキサン中0.1%ジエチルアミン:エタノール(70:30)、流速:1.0mL/分に供し、それぞれ10mgのピーク1の((S)−2−(5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)プロパン酸)及び13mgのピーク2の((R)−2−(5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)プロパン酸)を得た。注:ピーク1を任意に(S)異性体として、ピーク2を(R)異性体とした。
(S)−2−(5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)プロパン酸
LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:586.16;観察値:587.2(M+1);HPLC純度(XB0595TF):99.69%;キラルHPLC純度:100%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 13.03(brs、1H)、8.29(brs、2H)、7.94(s、1H)、7.24−7.18(m、2H)、6.72(m、1H)、6.67(t、J=8.8Hz、1H)、4.90(q、J=6.80Hz、1H)、4.07(m、2H)、2.86(m、4H)、2.70−2.62(m、6H)、1.47(d、J=6.80Hz、3H)。
(R)−2−(5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)プロパン酸
LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:586.16;観察値:587.2(M+1);HPLC純度(XB0595TF):94.42%;キラルHPLC純度:98.71%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 12.98(brs、1H)、8.30(brs、2H)、7.95(s、1H)、7.25−7.19(m、2H)、6.73−6.68(m、2H)、4.91(q、J=6.40Hz、1H)、4.07(m、2H)、2.90(m、4H)、2.70−2.67(m、6H)、1.48(d、J=6.40Hz、3H)。
実施例62:2−(5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)−N−(2−(メチルアミノ)エチル)アセトアミド塩酸塩。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:628.21;観察値:629.2(M+1);HPLC純度(XB0595TF):95.15%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.40(brs、1H)、8.66(brs、2H)、8.42(brs、2H)、8.33(t、J=6.0Hz、1H)、7.97(d、J=1.2Hz、1H)、7.38(t、J=11.60Hz、1H)、7.26(m、1H)、6.90(t、J=8.40Hz、1H)、6.75(dd、J=2.00&3.6Hz、1H)、4.63(s、2H)、4.33(m、2H)、3.92(m、2H)、3.52−3.41(m、6H)、3.30(m、2H)、3.11(m、2H)、3.00(t、J=6.0Hz、2H)、2.56(s、3H)。
実施例63:2−(5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)アセトアミド。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:642.23;観察値:643.3(M+1);HPLC純度(XB0595TF):96.98%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.29(brs、2H)、7.95−7.91(m、2H)、7.24(m、2H)、6.67−6.74−6.67(m、2H)、4.53(S、2H)、4.07(t、J=6.40Hz、2H)、3.19(q、J=6.40Hz、2H)、2.88(m、4H)、2.71(t、J=6.40Hz、2H)、2.63(m、4H)、2.27(t、J=6.0Hz、2H)、2.07(s、6H)。
実施例64:5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−2,4−ジフルオロ−N−メチルベンズアミド。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:626.69;観察値;627.2(M+1);HPLC純度(XB0595TF):92.93%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.32(m、2H)、7.95(s、1H)、7.33−7.24(m、2H)、6.94−6.88(m、1H)、6.74−6.73(m、1H)、4.09−4.06(m、2H)、3.53−3.49(m、1H)、3.33(m、1H)、2.97−2.56(m、13H)、2.34−2.29(m、5H)、1.90(s、3H)。
実施例65:4−(5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)ブタン酸。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:600.17;観察値:601.0(M+1);HPLC純度(XB0595TF):90.64%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 9.90(brs、1H)、8.42(brs、2H)、7.96(s、1H)、7.35−7.26(m、2H)、6.84(t、J=9.60Hz、1H)、6.75(dd、J=1.6&3.6Hz、1H)、4.32(m、2H)、4.06(t、J=6.40Hz、2H)、3.91(m、2H)、3.51(m、2H)、3.29(m、2H)、3.07(t、J=12.00Hz、2H)、2.39(m、2H)、1.93(t、J=6.80Hz、2H)。
実施例66:3−(2−(4−(5−((1H−テトラゾール−5−イル)メトキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−5−アミノ−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:596.16;観察値:596.8(M+1);HPLC純度(XB0595TF):92.14%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.32(brs、2H)、7.95(s、1H)、7.28−7.24(m、2H)、6.98(t、J=8.0Hz、1H)、6.73(d、J=1.20Hz、1H)、5.48(s、2H)、4.10(m、2H)、2.95(m、4H)、2.78−2.67(m、4H)。
実施例67:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−((1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:591.63;観察値;592.8(M+1);HPLC純度(XB0595TF):98.87%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.43(s、1H)、8.30(m、2H)、7.95(m、1H)、7.24(m、1H)、7.01−6.73(m、4H)、4.99(s、2H)、4.09−4.03(m、2H)、3.90(s、3H)、2.98−2.86(m、4H)、及び2.72−2.67(m、6H)。
実施例68:5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−((1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:609.62;観察値;610.2(M+1);HPLC純度(XB0595TF):90.03%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.70(ブロードs、1H)、8.49(s、1H)、7.94(s、1H)、7.32−7.07(m、3H)、6.72(m、1H)、5.15(m、2H)、4.35−4.31(m、2H)、3.91−3.86(m、5H)、3.69(m、4H)、及び3.08(m、4H)。
実施例69:4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロ−N−(2−(メチル(オキセタン−3−イル)アミノ)エチル)ベンズアミド。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:636.24;観察値:637.3(M+1);HPLC純度(XB0595TF):97.10%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.34(brs、2H)、7.96(s、1H)、7.60(m、2H)、7.24(m、1H)、7.03(m、1H)、6.73(m、1H)、4.51(m、2H)、4.37(m、2H)、4.09(m、2H)、3.55(m、1H)、3.05(m、4H)、2.68(m、6H)、2.11(s、3H)。
実施例70:4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロ−N−(2−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)エチル)ベンズアミド塩酸塩。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:610.22;観察値:611.3(M+1);HPLC純度(XB0595TF):96.51%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.25(brs、1H)、8.72(brs、3H)、8.40(brs、2H)、7.95(t、J=0.8Hz、1H)、7.72(m、2H)、7.25(d、J=3.2Hz、1H)、7.16(t、J=7.6Hz、1H)、6.73(dd、J=1.6&3.2Hz、1H)、5.26(brs、1H)、4.32(m、2H)、3.94(d、J=10.8Hz、2H)、3.68−3.56(m、8H)、3.16−3.03(m、6H)。
実施例71:2−アミノ−N−(2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)エチル)アセトアミド塩酸塩。LCMS:(ESI陽イオン) m/z:計算値:596.64;観察値;597.0(M+1);HPLC純度(XB0595TF):94.31%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.31(brs、1H)、8.22(d、J=5.20Hz、1H)、7.95(t、J=0.40Hz、1H)、7.24(t、J=0.80Hz、1H)、6.95−6.91(m、1H)、6.81(dd、J=2.80、14.00Hz、1H)、6.73−6.74(m、1H)、6.69(dd、J=2.00、8.80Hz、1H)、5.00(brs、1H)、4.08(t、J=6.40Hz、2H)、3.95(t、J=5.60Hz、2H)、3.45(q、J=5.60Hz、2H)、3.24(brs、2H)、2.85(brs、4H)、2.70−2.67(m、2H)、及び2.63(m、4H)。
実施例72:(S)−2−アミノ−N−(2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)エチル)−3−メチルブタンアミド塩酸塩。LCMS:(ESI陽イオン) m/z:計算値:638.72;観察値;639.1(M+1);HPLC純度(AM9010A3):98.36%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.44(brs、1H)、8.30(brs、2H)、7.94(s、1H)、7.23(d、J=3.20Hz、1H)、6.92(t、J=9.60Hz、1H)、6.80−6.73(m、3H)、4.05−4.08(m、4H)、3.56−3.53(m、1H)、3.41−3.40(m、1H)、2.84(m、4H)、2.71−2.671(m、3H)、2.62(m、3H)、2.33(m、1H)、1.94−1.99(m、1H)、及び0.894−0.853(m、6H)。
実施例73:エチル2−(5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)アセテート。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:600.17;観察値:601.2(M+1);HPLC純度(XB0595TF):96.15%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.31(brs、2H)、7.96(s、1H)、7.24(m、2H)、6.72(m、2H)、4.85(s、2H)、4.16(q、J=6.80Hz、2H)、4.08(m、2H)、2.89(m、4H)、2.71−2.63(m、6H)、1.19(t、J=6.80Hz、3H)。
実施例74:2−(5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)アセトニトリル。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:553.14;観察値:554.2(M+1);HPLC純度(XB0595TF):96.92%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.31(brs、2H)、7.95(d、J=0.80Hz、1H)、7.33(t、J=10.80Hz、1H)、7.24(d、J=3.2Hz、1H)、6.94(t、J=8.4Hz、1H)、6.73(dd、J=1.6&3.2Hz、1H)、5.22(s、2H)、4.09(t、J=5.6Hz、2H)、2.93(m、4H)、2.74−2.64(m、6H)。
実施例75:5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−3−(2−(4−(ピリジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)エチル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:463.15;観察値:464.1(M+1);HPLC純度(XB0595TF):93.77%;H NMR:(400MHz、DMSO−d6):δ 8.30(brs、2H)、8.13(d、J=6.40Hz、2H)、7.94(d、J=0.80Hz、1H)、7.23(d、J=3.60Hz、1H)、6.77(d、J=6.40Hz、2H)、6.72(dd、J=1.6&3.2Hz、1H)、4.08(t、J=6.00Hz、2H)、3.23(m、4H)、2.71−2.67(m、2H)、2.58(m、4H)。
実施例76:5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−3−(2−(4−(ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)エチル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:464.15;観察値:465.1(M+1);HPLC純度(XB0595TF):95.02%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.47(s、1H)、8.31(brs、2H)、8.16(d、J=6.40Hz、1H)、7.95(s、1H)、7.23(d、J=2.8Hz、1H)、6.79(dd、J=0.8&6.0Hz、1H)、6.73(dd、J=1.6&3.2Hz、1H)、4.08(t、J=6.00Hz、2H)、3.53(m、4H)、2.69(t、J=6.80Hz、2H)、2.55(m、4H)。
実施例79:5−アミノ−3−(2−(4−(6−フルオロ−2−オキソインドリン−5−イル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:535.16;観察値:536.0(M+1);HPLC純度(XB0595TF):82.71%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.26(s、1H)、8.30(brs、2H)、7.95(s、1H)、7.24(d、J=3.60Hz、1H)、6.94(d、J=8.40Hz、1H)、6.73−6.74(m、1H)、6.60(d、J=12.00Hz、1H)、4.08(t、J=5.60Hz、2H)、3.39(s、2H)、2.84(m、4H)、2.72−2.63(m、6H)。
実施例82:5−アミノ−3−(2−(4−(5−フルオロ−2−メチルピリジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:495.54;観察値:496.1(M+1);HPLC純度(XB0595TF):93.17%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.31(ブロード s、2H)、8.08(d、J=5.60Hz、1H)、7.95(s、1H)、7.24(t、J=2.40Hz、1H)、6.72−6.79(m、2H)、4.06−4.11(m、2H)、3.16(t、J=6.00Hz、4H)、2.68−2.72(m、2H)、2.62(s、4H)、及び2.33(s、3H)。
実施例85:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:568.20;観察値:569.3(M+1);HPLC純度(XB0595TF):92.42%;1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.31(brs、2H)、7.95(s、1H)、7.24(s、1H)、6.92(t、J=9.60Hz、1H)、6.79−6.66(m、3H)、4.60(s、1H)、4.07(m、2H)、3.65(s、2H)、2.85(m、4H)、2.70−2.63(m、6H)、1.17(s、6H)。
実施例86:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:538.60;観察値:539.2(M+1);HPLC純度(XB0595TF):94.02%;1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.31(bs、2H)、7.95(s、1H)、7.24(s、1H)、7.15(m、2H)、6.90(m、1H)、6.73(m、1H)、4.08(t、J=6.00Hz、2H)、2.92(ブロード s、4H)、2.64−2.71(m、6H)、1.38(s、6H)。
実施例87:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(3,3−3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:608.16;観察値:609.0(M+1);HPLC純度(XB0595TF):95.69%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.30(brs、2H)、7.95(dd、J=0.8Hz、及び1.6Hz、1H)、7.24(dd、J=0.8Hz−3.2Hz、1H)、6.94(t、J=9.60Hz、1H)、6.85(dd、J=2.80Hz−14.00Hz、1H)、6.74−6.71(m、2H)、6.63(d、J=6.80Hz、1H)、4.35−4.33(m、1H)、4.10−3.99(m、4H)、2.86(m、4H)、2.70(t、J=6.40Hz、2H)、2.63(m、4H)。
実施例89:5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(モルホリン−2−イルメトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン塩酸塩。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:613.64;観察値:614.2(M+1);HPLC純度(XB_0595TF):96.82%;1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.95(brs、1H)、9.71(m、1H)、9.51−9.49(m、1H)、8.40(brs、2H)、7.96(s、1H)、7.36(t、J=11.6Hz、1H)、7.25−7.24(m、1H)、6.89(t、J=8.4Hz、1H)、6.74−6.73(m、1H)、4.33−4.31(m、2H)、4.18−4.11(m、3H)、4.01−3.79(m、2H)、3.58−3.48(m、2H)、3.29−3.31(m、4H)、3.15−2.96(m、6H)、2.95−2.93(m、2H)。
実施例92:5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(((3S,4S)−4−フルオロピロリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン塩酸塩。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:601.61;観察値:602.2(M+1);HPLC純度(XB_0595TF):96.09% 1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.50(s、1H)、9.92(s、2H)、8.40(s、2H)、7.96(d、J=0.8Hz、1H)、7.46(t、J=11.6Hz、1H)、7.26−7.25(m、1H)、7.13−7.08(m、1H)、6.75−6.74(m、1H)、5.42(s、1H)、5.26−5.24(m、1H)、4.33(m、2H)、3.93−3.90(m、2H)、3.70−3.54(m、8H)、3.41−3.36(m、2H)、3.30−3.16(m、2H)。
実施例93:5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(((3R,4S)−4−フルオロピロリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン塩酸塩。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:601.61;観察値;602.1(M+1);HPLC純度(XB_0595TF):95.74%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.60(s、1H)、9.83−9.75(m、2H)、8.41(s、2H)、7.97(s、1H)、7.41(t、J=11.60Hz、1H)、7.26(d、J=3.20Hz、1H)、7.02(t、J=8.40Hz、1H)、6.74(q、J=1.60Hz、1H)、5.45(m、1H)、5.21−5.15(m、1H)、4.42(s、2H)、3.91(d、J=10.80Hz、2H)、3.69−3.64(m、2H)、3.61(s、4H)、3.38(s、4H)、3.16(d、J=8.80Hz、2H)。
実施例94:5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(((3S,4R)−4−フルオロピロリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン塩酸塩。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:601.61;観察値;602.2(M+1);HPLC純度(PG_AM9010.M):91.76%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.31(s、2H)、7.95(s、1H)、7.26−7.23(m、2H)、6.83(d、J=8Hz、1H)、6.74(d、J=5.6Hz、1H)、5.24−5.15(m、1H)、4.73−4.71(m、1H)、4.09(t、J=6Hz、2H)、2.91(m、5H)、2.73−2.63(m、8H)、1.92(s、4H)。
実施例97:2−(5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)−N−(2−モルホリノエチル)アセトアミド。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:684.24;観察値:685.0(M+1);HPLC純度(XB0595TF):90.92%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.30(brs、2H)、7.95(d、J=0.80Hz、1H)、7.90(d、J=5.60Hz、1H)、7.29−7.18(m、2H)、6.76−6.70(m、2H)、4.55(s、2H)、4.08(t、J=6.40Hz、2H)、3.53(m、4H)、3.23(t、J=6.00Hz、2H)、2.90(m、4H)、2.72(m、2H)、2.67(m、4H)、2.35(m、6H)。
実施例98:5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロ−N−(モルホリン−3−イルメチル)ベンズアミド塩酸塩。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:640.67;観察値;641.1(M+1);HPLC純度(XB_0595TF):95.86%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.57(s、1H)、9.50(d、J=7.60Hz、1H)、9.29(d、J=8.00Hz、1H)、8.64(s、1H)、8.41(s、2H)、7.97(s、1H)、7.44(m、2H)、7.26(d、J=3.20Hz、1H)、6.75(q、J=1.60Hz、1H)、4.33(m、2H)、3.90(m、4H)、3.49−3.57(m、8H)、3.11−3.33(m、7H)。
実施例103:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(((3R,4S)−4−フルオロピロリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:583.62;観察値:584.2(M+1);HPLC純度(XB0595TF):90.29%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.27(ブロード s、1H)、9.69−9.82(m、2H)、8.41(ブロード s、2H)、7.97(m、1H)、7.26−7.27(m、1H)、7.05−7.10(m、2H)、6.87−6.90(m、1H)、6.75(t、J=1.60Hz、1H)、5.49(m、1H)、5.07−5.13(m、1H)、4.32(d、J=5.20Hz、2H)、3.73−3.93(m、2H)、3.49−3.66(m、2H)、3.40−3.44(m、3H)、3.30−3.39(m、3H)、3.25−3.30(m、3H)、3.07−3.10(m、2H)。
実施例104:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(((3S,4R)−4−フルオロピロリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:583.62;観察値:584.2(M+1);HPLC純度(XB0595TF):96.80%;1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.40(ブロード s、1H)、δ 9.94(m、2H)、8.42(ブロード s、2H)、7.97(s、1H)、7.26(d、J=3.60Hz、1H)、7.06−7.10(m、2H)、6.87(d、J=8.40Hz、1H)、6.74−6.76(m、1H)、5.49(d、J=4.00Hz、1H)、5.07−5.13(m、1H)、4.32(s、2H)、3.90(m、2H)、3.62(d、J=5.20Hz、2H)、3.39(m、6H)、及び3.02−3.33(brs、4H)。
実施例105:2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)−N−(2−モルホリノエチル)アセトアミド。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:666.25;観察値:667.0(M+1);HPLC純度(XB0595TF):92.35%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.30(brs、2H)、7.95−7.90(m、2H)、7.24(dd、J=0.8Hz−3.2Hz、1H)、6.94(t、J=10.00Hz、1H)、6.85−6.80(m、1H)、6.74−6.69(m、2H)、4.43(s、2H)、4.08(t、J=6.00Hz、2H)、3.53(m、4H)、3.22(m、2H)、2.90(m、4H)、2.72−2.63(m、6H)、2.37−2.34(m、6H)。
実施例106:4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロ−N−(2−モルホリノエチル)ベンズアミド。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:636.71;観察値:637.0(M+1);HPLC純度(XB0595TF):92.87%;1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.29−8.32(ブロード s、2H)、7.95(s、1H)、7.59(m、2H)、7.24(s、1H)、7.02(m、1H)、6.73(m、1H)、4.07−4.10(m、2H)、3.55−3.57(m、4H)、3.33(m、2H)、3.04(m、4H)、2.72(m、2H)、2.67−2.68(m、4H)、及び2.51(m、6H)。
実施例107:4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロ−N−(モルホリン−3−イルメチル)ベンズアミド。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:622.68;観察値:623.3(M+1);HPLC純度(XB0595TF):95.43%;1H NMR(400MHz、DMSO−d6):10.58(ブロード s、1H)、9.52(d、J=8.80Hz、1H)、9.33(d、J=8.40Hz、1H)、8.81(d、J=5.20Hz、1H)、8.42(ブロード s、2H)、7.97(s、1H)、7.75−7.79(m、2H)、7.26(d、J=3.20Hz、1H)、7.17(t、J=8.80Hz、1H)、6.74−6.75(m、1H)、4.33(ブロード s、2H)、3.86−3.96(m、3H)、3.71(s、1H)、3.58(t、J=11.60Hz、2H)、3.46−3.51(m、4H)、3.44(d、J=5.60Hz、1H)、3.41(d、J=9.60Hz、1H)、3.18−3.32(m、6H)、及び3.05−3.08(m、1H)。
実施例108:5−アミノ−3−(2−(4−(4−(アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン塩酸塩
LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:533.20;観察値:534.1(M+1);HPLC純度(XB0595TF):88.50%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.17(brs、1H)、9.22(brs、1H)、9.09(brs、1H)、8.41(brs、2H)、7.96(s、1H)、7.25(d、J=3.56Hz、1H)、6.95(d、J=8.80Hz、2H)、6.80(d、J=8.92Hz、2H)、6.73(t、J=1.64Hz、1H)、4.98(m、1H)、4.41−4.32(m、4H)、3.94−3.90(m、4H)、3.72(m、2H)、3.24−3.21(m、2H)、2.97(m、2H)。
実施例109:(S)−5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(メチルスルフィニル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:560.12;観察値:561.1(M+1);HPLC純度(XB0595TF):99.33%; H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.32(brs、2H)、7.95(s、1H)、7.45(dd、J=9.2Hz−12.0Hz、1H)、7.29−7.24(m、2H)、6.73(dd、J=1.6Hz−3.2Hz、1H)、4.08(t、J=8.0Hz、2H)、2.99(m、4H)、2.80(s、3H)、2.73−2.67(m、6H)。
実施例110:(R)−5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(メチルスルフィニル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:560.12;観察値:561.0(M+1);HPLC純度(XB0595TF):98.18%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.32(brs、2H)、7.95(s、1H)、7.47−7.42(dd、J=9.2Hz及び12.0Hz、1H)、7.29−7.23(m、2H)、6.74−6.73(dd、J=1.6Hz及び3.2Hz、1H)、4.08(t、J=8.0Hz、2H)、2.99−2.98(m、4H)、2.8(s、3H)、2.73−2.67(m、6H)。
実施例113:(S)−5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロ−N−(2−(メチルスルフィニル)エチル)ベンズアミド。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:631.68;観察値:632.2(M+1);HPLC純度(XB0595TF):95.04%;1H NMR(400MHz、DMSO−d6)8.52(d、J=2.00Hz、1H)、8.32(ブロード s、2H)、7.95(s、1H)、7.28−7.34(m、1H)、7.20−7.25(m、2H)、6.73−6.74(m、1H)、4.07(d、J=6.40Hz、2H)、3.58−3.64(m、2H)、2.99−3.06(m、4H)、2.84−2.93(m、2H)、2.69−2.72(m、2H)、2.65−2.69(m、4H)、及び2.60(s、3H)。
実施例114:(R)−5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロ−N−(2−(メチルスルフィニル)エチル)ベンズアミド。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:631.68;観察値:632.2(M+1);HPLC純度(XB0595TF):96.65%;H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ 8.52(d、J=2.00Hz、1H)、8.32(ブロード s、2H)、7.95(s、1H)、7.28−7.34(m、1H)、7.20−7.25(m、2H)、6.73−6.74(m、1H)、4.07(d、J=6.40Hz、2H)、3.58−3.64(m、3H)、3.30(m、2H)、2.99−3.06(m、4H)、2.84−2.93(m、2H)、2.69−2.72(m、2H)、2.65−2.69(m、4H)、2.60(s、3H)。
実施例115:(S)−5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロ−N−メチル−N−(2−(メチルスルフィニル)エチル)ベンズアミド。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:645.70;観察値:646.2(M+1);HPLC純度(XB0595TF):99.10%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.13(ブロード s、1H)、7.85(ブロード s、1H)、7.37(t、J=9.28Hz、1H)、7.01−7.10(m、3H)、6.64−6.66(m、1H)、4.17(t、J=9.08Hz、2H)、3.87(m、1H)、3.72−3.78(m、2H)、3.39−3.66(m、2H)、3.08−3.17(m、10H)、2.89−3.01(m、2H)、及び2.60−2.67(m、3H)。
実施例116:(R)−5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロ−N−メチル−N−(2−(メチルスルフィニル)エチル)ベンズアミド。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:645.7;観察値:646.1(M+1);HPLC純度(XB0595TF):93.418%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.29(ブロード s、2H)、7.94(s、1H)、7.22−7.32(m、2H)、6.95(t、J=7.72Hz、1H)、6.72(d、J=1.28Hz、1H)、4.06(t、J=5.92Hz、2H)、3.50−3.54(m、1H)、3.06−3.11(m、1H)、2.96−3.02(m、2H)、2.86−3.00(m、4H)、2.78−2.86(m、2H)、2.68−2.71(m、2H)、2.62(s、6H)、及び2.47−2.50(m、2H)。
実施例117:5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(1−オキシドチオモルホリン−4−カルボニル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:643.69;観察値:644.1(M+1);HPLC純度(XB0595TF):92.78%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 7.85−7.88(m、2H)、7.38−7.44(m、1H)、7.18−7.22(m、1H)、7.04−6.98(m、1H)、6.81(s、1H)、6.65−6.71(m、1H)、4.35(ブロード s、1H)、4.16(t、J=9.20Hz、2H)、3.79−4.01(m、1H)、3.51−3.77(m、3H)、3.41−3.49(m、4H)、3.17−3.39(m、2H)、2.95−3.07(m、4H)、及び2.75−2.90(m、3H)。
実施例118:5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(1−オキシドチオモルホリノ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:615.68;観察値:616.2(M+1);HPLC純度(XB0595NHC):93.08%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.32(ブロード s、2H)、7.95(s、1H)、7.24(s、1H)、7.16(m、1H)、6.72(m、2H)、4.06−4.10(m、2H)、3.49−3.54(m、2H)、3.14−3.18(m、2H)、2.93−3.00(m、6H)、2.82−2.85(m、2H)、2.67−2.72(m、2H)、及び2.50−2.63(m、4H)。
実施例123:(S)−4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロ−N−(2−(メチルスルフィニル)エチル)ベンズアミド。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:613.17;観察値:612.0(M−1);HPLC純度(XB0595NHC):99.46%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.32(brs、2H)、8.09(m、1H)、7.95(s、1H)、7.58(t、J=8.8Hz、1H)、7.24(d、J=3.6Hz、1H)、6.79−6.71(m、3H)。4.09(t、J=6.0Hz、2H)、3.61(q、J=6.0Hz、2H)、3.22(m、4H)、3.07−3.00(m、1H)、2.90−2.85(m、1H)、2.72−2.69(m、2H)、2.60(m、7H)。
実施例124:(R)−4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロ−N−(2−(メチルスルフィニル)エチル)ベンズアミド。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:613.17;観察値:614.1(M+1);HPLC純度(XB0595NHC):98.08%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.32(brs、2H)、8.09(m、1H)、7.95(s、1H)、7.58(t、J=8.8Hz、1H)、7.24(m、1H)、6.79−6.70(m、3H)、4.09(t、J=6.0Hz、2H)、3.61(q、J=6.0Hz、2H)、3.22(m、4H)、3.05−3.00(m、1H)、2.90−2.85(m、1H)、2.72−2.68(m、2H)、2.60(m、7H)。
実施例125:5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(1−オキシドチオモルホリン−4−カルボニル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:625.17;観察値:626.0(M+1);HPLC純度(XB0595TF):95.09%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.30(brs、2H)、7.94(s、1H)、7.24(m、2H)、6.79−6.72(m、3H)、4.36−4.35(M、1H)、4.08(t、J=6.04Hz、2H)、3.78−3.62(m、2H)、3.55−3.46(m、1H)、3.17(m、4H)、2.83(m、3H)、2.71−2.66(m、3H)、2.59(m、4H)。
実施例129:(S)−5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−2,4−ジフルオロベンズアミド。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:615.62;観察値:616.1(M+1);HPLC純度(XB0595NHC):97.60%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):ブロードなピークが1H NMRで観察された。
実施例130:(R)−5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−2,4−ジフルオロベンズアミド。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:615.62;観察値:616.2(M+1);HPLC純度(XB0595NHC):95.00%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.32(ブロードm、2H)、8.09(s、1H)、7.95(s、1H)、7.24−7.42(m、3H)、6.73(s、1H)、4.84(s、1H)、4.60(s、1H)、4.32(s、1H)、3.96−4.08(m、2H)、3.56(t、J=2.80Hz、2H)、3.17(t、J=6.04Hz、2H)、2.94(s、4H)、2.65−2.71(m、6H)。
実施例131:5−アミノ−3−(2−(4−(4−(アゼチジン−3−イルオキシ)−2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン塩酸塩。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:551.19;観察値:552.2(M+1);HPLC純度(XB0595NHC):90.50%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 10.33(brs、1H)、9.33(brs、1H)、9.21(brs、1H)、8.42(brs、2H)、7.97(s、1H)、7.26(d、J=3.2Hz、1H)、7.05(t、J=9.6Hz、1H)、6.87(d、J=13.6Hz、1H)、6.74−6.73(m、1H)、6.67(d、J=8.4Hz、1H)、5.03(s、1H)、4.44−4.32(m、4H)、3.93(m、4H)、3.60(m、2H)、3.43−3.06(m、6H)。
実施例132:5−アミノ−3−(2−(4−(5−(アゼチジン−3−イルオキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン
LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:569.18;観察値:570.0(M−1);HPLC純度(XB0595TF):94.68%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.32(brs、2H)、7.95(s、1H)、7.27−7.21(m、2H)、6.74(s、1H)、6.43(T、J=8.40Hz、1H)、5.01(m、1H)、4.07(t、J=5.60Hz、2H)、3.71(t、J=7.20Hz、2H)、3.53−3.47(m、2H)、2.90(m、4H)、2.72−2.63(m、6H)。
実施例133:(S)−5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(3−(メチルスルフィニル)プロポキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン。LCMS(ESI陽イオン) m/z:計算値:618.16;観察値:617.2(M−1)。HPLC純度(XB0595NHC):97.91%;H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.30(brs、2H)、7.94(s、1H)、7.23−7.18(m、2H)、6.77−6.73(m、2H)、4.14−4.07(m、4H)、2.89(m、5H)、2.77−2.55(m、10H)、2.05(m、2H)。
II.生物学の実施例
II.1.A2A機能活性のためのアッセイ
2つの以下のアッセイは、本発明の化合物が、A2A受容体の機能活性を阻害することを示すことによって、A2A受容体を効果的に阻害することを示すことを目的とする。
II.1.A.HEK細胞におけるcAMP生成の阻害
目的.A2A受容体が活性化すると、A2A受容体はcAMPの生成を誘導する。本発明のアッセイは、このように、本発明の化合物への曝露に応答して、HEK細胞においてcAMP生成が阻害されることを示すことを目的とする。
方法.A2A受容体が安定にトランスフェクトされたHEK−293細胞を、PerkinElmer(登録商標)(#ES−011−C)から購入した。細胞を、10%FBS(Lonza、#DE14−801F)及び200μg/mLのG418(Tocris、#4131)を補充したEMEM培地(Lonza、#BE12−611F)で、37℃、5%COで培養した。選択マーカーを含まない新鮮な培地を実験の直前日に添加し、選択圧を停止した。
cAMP阻害及びアンタゴニストのIC50決定を、ホワイトハーフエリア96ウェルプレート(PerkinElmer(登録商標)、#6005560)上のPerkinElmer(登録商標)(#TRF0262)のLANCE(登録商標)ウルトラcAMPキットを使用して評価した。アッセイを、2つの異なる刺激緩衝液:
a)1×HBSS(Gibco(登録商標)、♯141750−95)、5mMのHEPES(Lonza、#BE17−737E)、0.1%BSA及び25μΜのロリプラムを有する通常の緩衝液、及び
b)1×HBSS(Gibco(登録商標)、♯141750−95)、5mMのHEPES(Lonza、#BE17−737E)、2%ヒト血清アルブミン(Sigma−Aldrich(登録商標)−A1653)、30μΜのEHNA(Tocris−#1261)及び100μΜのロリプラムを有するHSA
の中で行った。刺激緩衝液b)は、アッセイ中に存在するアルブミンの量を増加させることによってヒトの状況を模倣する。
本発明の化合物は、実施したアッセイに依存して緩衝液のいずれかで100倍希釈した。ウェル当たり合計1000個の細胞を、対応するEC80のA2Aアゴニスト(通常の緩衝液では3nMのNECA及びHSA緩衝液では5nMのNECA)又は5μΜのアデノシンを30分の全反応時間添加する前に、本発明の化合物と10分間プレインキュベートした。反応の総体積は20μlであった(10μlの細胞、5μlのアンタゴニスト及び5μlのアゴニスト)。反応を、10μlの4X EU−cAMPトレーサーワーキング溶液及び10μlの4X ULight抗cAMPワーキング溶液を添加することによって終了した。TR−FRETシグナルを、スペクトラマックスパラダイム(Spectramax Paradigm(Molecular Devices))を用いて1時間後に測定した。
結果.以下の表2で明らかなように、本発明の化合物は、異なる条件で、A2Aアゴニスト又はアデノシンでのA2A過剰発現HEK細胞の刺激に応答してcAMPの生成を阻害する。
表2
Figure 2020512407
Figure 2020512407
Figure 2020512407
Figure 2020512407
II.1.B.ヒトT細胞による炎症促進性サイトカインの生成の回復
目的.T細胞が活性化されると、それらは炎症促進性サイトカインを生成する。A2A受容体がT細胞で活性化されると、T細胞の刺激に応答して生成されるサイトカインの量が低下する。本アッセイは、このように、T細胞による炎症促進性サイトカインの生成が、本発明の化合物に曝露することによって回復され得ることを示すことを目的とする。
PBMC及びCD3+T細胞の単離。全ての人が倫理委員会によって承認されたインフォームドコンセント(FOR−UIC−BV−050−01−01 ICF_HBS_HD バージョン5.0)に署名した健康なボランティアからの静脈血を、ImmuneHealth(Centre Hospitalier Universitaire Tivoli,La Louviere,Belgium)を介して入手した。単核細胞を、製造業者の説明書に従って、SepMate−50チューブ(StemCell Technologies,Grenoble,France)及びLymphoprep(Axis−shield,Oslo,Norway)を用いて密度勾配遠心分離により収集した。CD3+T細胞を、製造業者の説明書に従って、EasySepヒトT細胞単離キット(StemCell Technologies)を用いて、免疫磁性陰性選択によって単離した。CD3+T細胞を、液体窒素中の10%DMSOを含有する熱不活性化ウシ胎児血清(hiFBS;Gibco,ThermoFisher Scientific,Merelbeke,Belgium)中で保存した。
ヒトIL−2 T細胞アッセイ。ヒトの精製CD3+T細胞を解凍し、10%hiFBSを含有し、1×非必須アミノ酸(Lonza)、2%ペニシリン/ストレプトマイシン(Lonza)及び1mMのピルビン酸ナトリウム(Gibco)を補充したRPMI1640培地(UltraGlutamineを含む;Lonza,Verviers,Belgium)(完全培地)で2回洗浄した。細胞を、20% hiFBSを含有する完全培地、又は100%の熱不活性化ヒト血清(hiHS;Sigma−Aldrich,Diegem,Belgium)のいずれかに懸濁した。細胞を、抗CD3及び抗CD28コーティングマイクロビーズ(ダイナビーズヒトTアクチベーターCD3/CD28;Life Technologies,Paisley,UK)を添加することによって活性化し、20%hiFBS、又は100% hiHSを含有する完全培地のいずれかに懸濁した。選択的A2ARアゴニストCGS−21680(Sigma−Aldrich;DMSO中10mMのストック溶液)を、0.5又は5μΜの最終アッセイ濃度で添加した。本発明の化合物の連続希釈液を調製し、ウェルに添加した。細胞を、5%COで、37℃の加湿組織培養インキュベーターに72時間入れた。72時間後、上清を採取し、製造業者の指示に従って、IL−2をIL−2(ヒト)AlphaLISAビオチンフリー検出キット(AL333F;PerkinElmer、Zaventem、Belgium)を用いて定量した。
結果.CD3+T細胞へのA2A選択的アゴニストCGS−21680の添加により、抗CD3及び抗CD28コーティングマイクロビーズでの刺激に応答して生成されるサイトカインの量が減少する。本発明の化合物は、以下の表3に示される効力で、CGS−21680で処理したヒトT細胞における炎症促進性サイトカインIL−2の生成を用量依存的に回復させる。
表3
Figure 2020512407
II.1.C.ヒト全血における炎症促進性サイトカインの生成の回復
試験管の調製。選択された刺激剤(SEB、LPS、ザイモサン、抗CD3/CD28)及びTruCulture培地を含有するチューブを、Myriad RBMから購入し(それぞれ、カタログ番号782−001124、782−001087、782−001259及び782−001125)、A2aアゴニスト(CGS−21680及びNECA)を添加し、細胞培養実験に使用するまで、該チューブを−20℃で直接凍らせた。
化合物7をDMSOに10mMで溶解し、次いで、TC培地を用いて希釈を行った。溶液を、粒子の存在を除外するために、顕微鏡で検査した。新たに調製した化合物7を含有する溶液を添加し、必要に応じて、刺激剤及び1μΜのCGS−21680を含有するTCチューブを解凍した。
細胞培養。血液を、HOTスクリーンGmbH(年齢:20〜65、両方の性)の事前テストドナープールからの健康なドナーから採取した。3人の健康なドナーからの新鮮なヘパリン化末梢全血(1mL)を添加し、TCチューブを解凍し、24時間、(LPS及びザイモサン刺激)、又は48時間(SEB及び抗CD3/CD28刺激)、37℃で、加熱ブロック中でインキュベートした。培養期間の終わりに、seraplasフィルターを、上清を集めるために挿入した。上清を慎重に収集し、混合し、等分し、−20℃で凍結した。
メディエーターの定量化。TC上清に放出されるサイトカイン及びケモカインを、LuminexアッセイのためのヒトサイトカインMAP Aパネルを用いて測定した。以下のメディエーター:GM−CSF、IFNg、IL−2、IL−3、IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、IL−8、IL−10、IL−18、MCP−1、MIP−1a、MIP−1b、TNF−a、TNF−bを分析した。
データ分析。CGS−21680及びNECAの生物学的活性を評価するために、A2Aアゴニストの用量を増加させることによって誘導させた、TC上清中のサイトカイン及びケモカイン分泌の変化を分析した。可溶性メディエーター(SM)の濃度の変化率を、以下のように各刺激条件について計算した:
%変化=100×[SMTC+A2Aアゴニスト]/[SMTC−A2Aアゴニスト]
化合物7の生物学的活性を評価するために、CGS−21680補充TCにおけるサイトカイン及びケモカイン分泌の、ベースラインレベルまでの化合物7誘発性回復を分析した(つまり、CGS−21680補充のないTC刺激)。サイトカイン分泌のレスキューを、次のように、全血TCの各刺激条件に対する制御率を計算することにより推定した。
%対照=100×[SMTC+CGS+化合物7]/[SMTC−CGS−化合物7]
結果。LPS、ザイモサン、SEB及び抗CD3/CD28は、全血の細胞培養物中のいくつかのサイトカイン及びケモカインの分泌を誘導する。LPS、ザイモサン、SEB又は抗CD3/CD28で刺激した全血の細胞培養物上の2つのA2Aアゴニスト(CGS−21680及びNECA)の生物学的活性を評価した。両方のアゴニストは、用量依存的に、いくつかのサイトカイン及びケモカインの分泌を変化させた。変化の程度は個体間で異なるが、効果は試験した3人のドナー間で再現性があった。
1μΜのCGS−21680又はNECAをLPS又はザイモサンで刺激した全血培養物に添加した場合に、炎症促進性サイトカインと抗炎症性サイトカインの両方の放出に対する効果がプラトーに達した。特に、炎症促進性サイトカインのIFNg及びTNFaのレベルは50%超減少したが、抗炎症性サイトカインIL−8及びIL−10のレベルは2倍になった。
LPS、ザイモサン、又は抗CD3/CD28で刺激した全血細胞培養物でCGS−21680により誘導されるサイトカイン及びケモカイン分泌の変化を元に戻す化合物7の能力を評価した。図1A及び図1Bに示すように、化合物7は、用量依存的に、CGS−21680により誘導されるサイトカイン及びケモカイン分泌の変化を元に戻し、完全回復は、試験した条件に応じて、100〜1000nMの濃度の化合物で達成された。変化の程度は個体間で異なるものの、効果は、試験した3人のドナー間で再現性があった。
LPS及びザイモサンで刺激した全血TCにおけるIFNg、TNFa、IL−8及びIL−10の分泌は、ほとんどCGS−21680処理により影響を受け、40〜100nMの化合物7によって完全に回復された。
II.2.pCREBの調節
II.2.Α.ヒト免疫細胞におけるpCREBの調節
目的.A2A受容体は、CREBリン酸化を媒介することが知られている。本アッセイは、CREBリン酸化が、本発明の化合物にヒト免疫細胞を曝露することにより阻害され得ることを示すことによって、本発明の化合物がA2A受容体を効果的に阻害することを示すことを目的とする。
方法.全ての人が倫理委員会によって承認されたインフォームドコンセント(FOR−UIC−BV−050−01−01 ICF_HBS_HD バージョン5.0)に署名した健康なボランティアからの静脈血を、ImmuneHealth (Centre Hospitalier Universitaire Tivoli,La Louviere,Belgium)を介して入手した。末梢血細胞を、A2ARアゴニストCGS−21680又はNECA(Sigma−Aldrich,Diegem,Belgium)、及び本発明の化合物の連続希釈物(使用した全てのストック溶液はDMSO中10mMであった)で処理した。全ての希釈物をRPMI1640培地で調製し(UltraGlutamineを含む;Lonza,Verviers,Belgium)、細胞を、5%COで、37℃の加湿組織培養インキュベーター中で化合物とインキュベートした。刺激後、細胞を固定及び透過処理し、続いて、室温でマウス抗ヒトpCREB抗体(クローンJ151−21;BD Biosciences)を用いて細胞内染色した。データを、LSRFortessaフローサイトメーター(BD Biosciences)を用いて取得し、フロージョーソフトウエア(FlowJo software)(FlowJo,LLC,Ashland,Oregon)を用いて分析した。
結果.本発明の化合物は、A2A媒介CREBリン酸化を阻害することが見出された。例えば、化合物4は、図2に示すように、NECAによって活性化された末梢血リンパ球において20nMのIC50を示す。
II.2.B.マウスにおけるエクソビボでのpCREBの調節
目的.A2A受容体は、CREBリン酸化を媒介することが知られている。本アッセイは、CREBリン酸化が、マウスに本発明の化合物を投与することによってマウスにおいて阻害され得ることを示すことにより、本発明の化合物がA2A受容体を効果的に阻害することを示すことを目的とする。
方法.化合物7は、均一な溶液を得るために、pH3の10%のDMSO、10%のソルトール、80%の水で製剤化した。経口(PO)あたりの100μl中の最終用量を投与するための量を計算した。BALB/cAnNCrl雌マウスをCharles River Laboratoriesから購入した。マウスに、A2A受容体アンタゴニストの単回投与で経口処置した。特定の時点で、動物をPBS中10%のケタミン/0.1%のキシラジン200μlのIP注射で麻酔し、血液をEDTAチューブに後眼窩出血により収集した。45μlの血液/ウェルを、マスターブロックに分注した。A2A受容体アゴニストNECA(Tocris)を、2%のペニシリン/ストレプトマイシン(Lonza)及び50μΜの2−メルカプトエタノール(Sigma)を補充したRPMI 1640培地(Lonza)中3μΜの濃度で調製し、50μlをウェルに添加し、5%COで37℃の加湿細胞培養インキュベーター中で45分間インキュベートした。アッセイにおけるDMSOの最終濃度は0.125%であった。細胞を、予め加温した溶解/固定緩衝液(BD Biosciences)1mlを各ウェルに添加することにより固定し、注意深く混合して、5%COで37℃の加湿細胞培養インキュベーター中で10分間インキュベートした。細胞を5分間、600×gで遠心分離することによりペレット化した。Ca2+Mg2+を有するDPBS(Lonza)1mLでの洗浄後に、細胞を200μlの氷冷Perm緩衝液II(BD Biosciences)で透過処理し、氷上で30分間インキュベートした。透過処理時に、細胞を96ウェルU底プレートに移した。細胞をペレット化し、PBS(Lonza)、0.1%BSA(VWR)、2mMのEDTA(Ambion)によって構成されるFACS緩衝液で2回洗浄した。FACS染色は、Fcブロック(CD16/CD32モノクローナル抗体(93)、eBioscience)を含有するFACS緩衝液中で細胞の再懸濁を行った。室温での5分間のインキュベーション後に、抗体混合物を添加し、細胞を室温で1時間インキュベートした。細胞をFACS緩衝液で洗浄し、BD Fortessa(BD Biosciences)での取得と同じように再懸濁した。
フローサイトメトリーを用いて得られたデータを、フロージョー10.4ソフトウェアで解析した。我々の関心のあるマーカーであるpCREBのMFI(平均蛍光強度)を評価し、それぞれDMSO対照によって正規化し(比)、グラフに報告した。用量応答データを、シグモイド用量応答モデルに適用される非線形回帰を使用して、グラフパッドプリズム(GraphPad Prism)7.0ソフトウェアを用いて分析した。データを、LSRFortessaフローサイトメーター(BD Biosciences)を用いて取得し、フロージョーソフトウエア(FlowJo,LLC,Ashland,Oregon)を用いて分析した。
結果.化合物8aは、0.1mg/Kgの用量でのp.o.の30分後に、CD4+T細胞におけるA2Aシグナル伝達経路の完全な阻害を実証する(表4)。A2Aシグナル伝達経路の70%超の阻害が、投与の12時間後に1mg/Kgの用量で依然として観察された。同様のデータは、CD8+T細胞について得られる(表5)。
表4.経口投与の30分後の化合物8aの活性。CD4+T細胞において評価したCREBリン酸化
Figure 2020512407
表5.経口投与の12時間後の化合物8aの活性。CD4+T細胞において評価したCREBリン酸化
Figure 2020512407
II.3.細胞毒性アッセイ
目的.A2A受容体の活性化は、細胞毒性を阻害する免疫抑制シグナルを提供する。本アッセイは、本発明の化合物に曝露することによって細胞毒性を増加させることができることを示すことにより、本発明の化合物が、A2A受容体を効果的に阻害することを示すことを目的とする。
方法.OVAパルス標的細胞に対するOT−I CD8細胞の抗原特異的細胞毒性活性及び細胞毒性のA2AR媒介阻害を軽減する本発明の化合物の効果を評価するために、細胞毒性アッセイを行った:OT1細胞を、C57BL/6−Tg(TcraTcrb)1100Mjb/Crlマウス(Charles River)の脾臓から単離した。OT1細胞を、3日間、5%COで37℃の加湿した組織培養インキュベーター中、5μΜのCGS−21680(Sigma Aldrich)の存在下で、本発明の化合物の濃度を増加させて、1μg/mlのOVAペプチド(オボアルブミン(257−264)ニワトリ(S7951−1MG)、Sigma Aldrich)で刺激した。3日目に、全ての細胞をプールし、計数した。3日目の細胞毒性アッセイのために、Panc02(標的細胞)を、1μg/mlのOVAでパルスした。標的細胞及び非パルスPanc02細胞(非標的バイスタンダー)を、製造業者の指示に従って、それぞれCFSE(C1157(ThermoFisher))及びCellTrace(商標)遠赤細胞増殖キット(C34564、ThermoFisher)で標識した。刺激したOT−1細胞を、10:1のエフェクター:標的の比率でエフェクター細胞として添加した。共培養反応物を、5%COで37℃の加湿組織培養インキュベーターでインキュベートした。24時間後、細胞を洗浄し、生/死固定バイオレット死細胞染色キット(Molecular Probes、L34955)で染色した。次いで、標的細胞の細胞毒性死滅を、フローサイトメトリー(MACSQuant(登録商標)Analyzer 10−Miltenyi Biotec)により、非標的細胞に対する生きている標的細胞の割合の変化を監視することによって測定した。
細胞毒性率(%)を次のように算出する:細胞毒性率(%)=(1−R1/R2)×100
式中、エフェクター細胞の存在下で、R1=(標的細胞の%)/(%非標的細胞)×100、及びエフェクター細胞の非存在下で、R2=(標的細胞の%)/(%非標的細胞)×100。
結果.A2AアゴニストCGS−21680の媒体への添加は、本発明の化合物によって用量依存的に低下させることができる細胞毒性の減少をもたらす(表6)。これは、例えば、本発明の化合物4及び31について、図3に示す。
表6
Figure 2020512407
III.薬物動態の実施例
III.1.Caco−2細胞における透過性及び流出の決定
目的.序章で述べたように、本発明の化合物は、これらの化合物が脳に著しく浸透した場合に生じ得る有害な副作用を回避するために、もしあれば、制限されたCNS浸透性を示さなければならない。
本アッセイは、本発明の化合物が脳からそれらを流出させるトランスポーター物質であることを示すことによって、いかなる顕著なCNS浸透性も有していないことを示すことを目的とする。
実際、P糖タンパク質などのトランスポーター物質である生体異物が血液脳関門の通過に効果がなく、そのため、中枢神経系においてあまり有効でないことは、当技術分野で周知である(Alfred H.Schinkel,「血液脳関門におけるゲートキーパーのP糖タンパク質(P−Glycoprotein,A gatekeeper in the blood‐brain barrier)」,Advanced Drug Delivery Reviews 36(1999)179−194)。
そのため、本アッセイは、本発明の化合物がCaco−2細胞株に存在し、そのため、血液脳関門を通過しないかかるトランスポーターに対する物質であることを示すことを目的とする。
材料.本研究で使用するトランスポーター緩衝液(TB、pH7.4)は、pH7.4の10mMのHEPESを有するハンク緩衝食塩水(HBSS,Gibco,カタログ番号14025−076)である。ウシ胎児血清(FBS)(Corning,カタログ番号Corning−35−076−CV,又は他の業者)、最小必須培地(MEM)(Gibco,カタログ番号41500−034)及びその栄養補助剤をInvitrogen(Carlsbad,CA,USA)から購入した。Caco−2細胞株(カタログ番号HTB−37)を、ATCC(Rockville,MD,USA)から購入した。本研究で使用する有機溶媒をSigma Aldrich(St.Louis,MO,USA)から購入する。
ワーキング溶液の調製
参照化合物(フェノテロール、プロプラノロール及びジゴキシン)並びに試験化合物のために、10mM又は他の適切な濃度のDMSOストック溶液をDMSOで希釈することによって、0.4mMの中間溶液を調製する。参照化合物及び試験化合物の2μMの投与溶液を、1μMのゾスキダールを含む場合と含まない場合で、適切な量の中間溶液をTBに添加することによって調製する。DMSOの最終濃度は、1%以下(v/v)である。
Caco−2細胞培養
Caco−2細胞を、2mMのL−グルタミン、10% FBS、100U/mLのペニシリン−G及び100μg/mLのストレプトマイシンを補充したMEM中で増殖させる。該細胞を、37℃、5%CO、及び比較的飽和な湿度でインキュベートする。80〜90%コンフルエンスに達したのち、該細胞を0.05%トリプシン−EDTA溶液で穏やかに剥がす。30〜50回継代した細胞を、1×10細胞/cmの密度で96ウェルBDインサートシステム(カタログ番号359274)に播種し、4〜5日ごとに培地を変えて21〜28日間培養する。
輸送手順
TB及び投与溶液を、輸送アッセイの前に37℃に事前に温めた。細胞の単層を、10mMのHEPESを含有するHBSSで2回洗浄した。A〜B(頂端から側底)方向の輸送アッセイのために、75μLの投与溶液を頂端ウェルに添加する。各側底ウェルを250μLのTBで満たす。B〜A(側底から頂端)方向の輸送アッセイのために、各頂端ウェルを75μLのTBで満たした後に、250μLの投与溶液を側底ウェルに添加する。試験化合物(複数可)及びジゴキシンを、1μMのゾスキダールの存在下又は非存在下で、双方向で二重に、2μMで試験する。アテノロール及びプロプラノロールを、AからBの方向で二重にゾスキダールの非存在下で、2μMで試験する。プレートを、37℃で、5%CO及び飽和湿度で120分間インキュベートする。時間0試料を、試験化合物又は参照化合物の50μLの初期投与溶液を100μLのTB及び250μLのクエンチ溶液(生化学分析方法の開発に基づいて、アセトニトリル(ACN)又は内部標準(複数可)を有する他の適切な溶媒)と混合することによって作製する。120分の時点で、A〜Bレシーバー試料を得るために、150μLの溶液を各A〜Bレシーバーウェルから収集し、続いて、250μLのクエンチ溶液を添加する。また、他の試料(A〜Bドナー、B〜Aドナー及びレシーバー)については、50μLの溶液を各対応するウェルから収集し、続いて、250μLのクエンチ溶液及び100μLのTBを添加する。全試料を、ボルテックスで混合し、20分間、3220gで遠心分離する。その後、上清を、LC−MS/MS分析のための超純水で希釈する。全試料中の試験化合物の濃度を、LC−MS/MSによって決定し、内部標準に対する検体のピーク面積比として表す。
試料濃度を、内部標準に対する検体のピーク面積比(検体/IS)を用いて表す。
見かけの透過係数(Papp)を、以下の式を用いて計算する:
app=V/(面積×時間)×(C/C0)
式中、Vは、レシーバーチャンバー中の溶液の量であり(頂端側で0.075mL、側底側で0.25mL);面積は輸送のための表面積であり、すなわち、単層の面積については0.0804cmであり;時間は、秒で表されるインキュベーション時間であり、2時間=2×2600秒;Cは、ドナーチャンバー中の初期の濃度であり;Cは、レシーバーチャンバー中の最終濃度である。
流出比を、以下の式を用いて計算する:
流出比=Papp(A−B)/Papp(B−A)
式中、Papp(A−B)及びPapp(B−A)は、それぞれ、頂端から側底及び側底から頂端方向の輸送における化合物のPapp値である。
結果
化合物は、一般に、流出比の値が3より大きいときに、P糖タンパク質物質であると考えられる。本発明の化合物は、典型的には、下の表7で証明するように、3より大きい流出比を有する。
表7
Figure 2020512407
Figure 2020512407
Figure 2020512407
III.2.血漿と比較した脳及び脳脊髄液中のA2Aアンタゴニストの濃度の決定
目的.本アッセイは、血漿と比較した脳及び脳脊髄液(CSF)中のこれらの化合物の濃度を決定することによって、本発明の化合物がいかなる顕著なCNS浸透性を有していないことを示すことを目的とする。
方法.7〜9週齢の雌のBalb−cマウス(SLAC Laboratory Animal Co.Ltd.,Shanghai,China又はSIPPR−B&K Laboratory Animal Co.Ltd.,Shanghai,Chinaから入手した)に、pH3〜4に調整した10%DMSO+10%ソルトール+80%の水の中の1.00mg/mL懸濁液として、10mg/kgの用量で経口投与した。
動物を、投与前の少なくとも12時間、絶食させた。全ての動物は、投与後4時間、公認げっ歯類用食餌(Certified Rodent Diet)(カタログ番号M01−F、SLAC実験動物CI(株)、上海、中国)を自由に食べられた。連続出血(時点当たり約30μLの血液)を、顎下又は伏在静脈から行った。これらの試料を、抗凝固剤として2μLのK2EDTA(0.5M)を含有する予備冷却したマイクロ遠心チューブに移し、さらなる処理のために湿った氷上に置きた。採血直後に、脳全体を指定時点ですぐに摘出した。投与後の選択した時点で、CSFを大槽から採取した。
血液試料を、血漿について、収集の30分以内の15分間、約4℃で、3000gで遠心分離することによって処理した。血漿試料を、ポリプロピレンチューブに保管し、ドライアイス上で急速冷凍し、LC/MS/MS分析まで−70℃で保存した。脳試料を秤量し、冷蒸留水ですすぎ、血液を除去して、1:4の比(4mLの水を使用した1gの脳)で事前冷却した水を用いて均質化した。そして、脳の均質化物を、LC/MSMS分析まで−70℃で保存した。CSFを、ドライアイス上で急速冷凍し、LC/MS/MS分析まで−70℃で保存した。
結果.例えば、本発明の化合物4については、測定可能な量は、これらの条件におけるマウスの脳又はCSF中で見出されなかった。
PO投与(10mg/kg)後の実施例4の個々の濃度及び平均濃度を、下の表8に提供する。
表8
Figure 2020512407
III.3.歩行アッセイによるCNS活性の決定
目的.アデノシン免疫抑制効果に加えて、アデノシンが中枢神経系におけるA2ARとの相互作用を介して神経細胞の機能を調節することも確立された。この相互作用は、運動に関与しているドーパミン経路の一部を媒介する。プレラデナント(本来パーキンソン病の予防のために合成された)などの高度に脳浸透性のA2ARアンタゴニスト化合物による脳におけるこのシグナル伝達の防止は、動物において自発運動亢進を誘導することが示されている。これは、潜在的に、癌免疫療法のために再利用されている、パーキンソン病の療法を目的とした(プレラデナントのような)化合物の問題を提起する。
本アッセイは、本発明の化合物がHodgsonら(J.Pharma.And Exp.Thera.2009)によって公表された方法を用いて、いかなる顕著なCNS活性も有していないことを示すことを目的とする。このアッセイの原理は、脳浸透性A2AR特異的アデノシン類似体であるCGS21680が、マウスにおいて皮下(s.c.)注射後数分以内に不動(自発運動の抑制)を誘導することである。したがって、CGS−21680で処理する前に、脳浸透性A2ARアンタゴニストで処置したマウスは、自発運動の抑制を防ぐ。参照脳浸透性化合物であるプレラデナントを、CGS21680誘導性不動に対するそれらの効果について、経口(PO)用の様々な濃度で本発明の化合物と比較した。
方法.化合物を、CGS21680の30分前に投与し、自発運動を30分間にわたって監視した。マウスを、表10に記載のスコアの範囲を使用して、不動についてスコア化した(表9)。
結果。CGS21680は、30分後、1mg/kg(s.c.)で単独で投与した場合に、完全な不動を誘導した。プレラデナントは、10mg/kgでP.O.投与した場合に、CGS21680誘導性不動を阻害するが、本発明の化合物は、等しい用量で投与した場合に、完全に不動を防止できなかった。これらのデータは脳及び脊髄液からのPKデータを支持し、本発明の化合物が、プレラデナントと比較して脳浸透性及びCNS活性を減少させたことを確認する。
表9.本発明の化合物は、低下した脳浸透活性を有する
Figure 2020512407
*30分間、n=群当たり3〜5匹のマウスで、マウスの少なくとも60〜100%に観察されたスコア
表10.自発運動のスコア化
Figure 2020512407

Claims (15)

  1. 式(I)
    Figure 2020512407
    の化合物であって、式中、
    は、5員若しくは6員のヘテロアリール又は5員若しくは6員のアリールを表し、ここでヘテロアリール又はアリール基は任意選択で、C1〜C6アルキル(好ましくは、メチル)及びハロ(好ましくは、フルオロ又はクロロ)から選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく;好ましくは、Rは5員ヘテロアリールを表し;より好ましくは、Rはフリルを表し;
    は、6員のアリール又は6員のヘテロアリールを表し、ここで
    ヘテロアリール又はアリール基は任意選択で、ハロ、アルキル、ヘテロシクリル、アルコキシ、シクロアルキルオキシ、ヘテロシクリルオキシ、カルボニル、アルキルカルボニル、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、アミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、アルキルスルホンイミドイル、カルボニルアミノ、スルホニルアミノ及びアルキルスルホンアルキルから選択される1つ以上の置換基によって置換されていてもよく;
    前記置換基は任意選択で、オキソ、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルケニル、アルデヒド、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホニル及びアルキルスルホンアルキルから選択される1つ以上の置換基によって置換されていてもよい;あるいは
    前記ヘテロアリール又はアリール基は任意選択で、それらが結合している原子と共に5員若しくは6員のアリール環、5員若しくは6員のヘテロアリール環、5員若しくは6員のシクロアルキル環又は5員若しくは6員のヘテロシクリル環を形成する2つの置換基で置換されていてもよく、前記置換基は任意選択で、オキソ、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルケニル、アルデヒド、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホニル及びアルキルスルホンアルキルから選択される1つ以上の置換基によって置換されていてもよい、
    化合物、又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物。
  2. 式(Ia)
    Figure 2020512407
    の請求項1に記載の化合物であって、式中、
    は、請求項1で定義したとおりであり;
    及びXは、それぞれ独立してC又はNを表し;
    ’は、XがNである場合には存在しないか、又はXがCである場合にはR’はH、ハロ、アルキル、ヘテロシクリル、アルコキシ、シクロアルキルオキシ、ヘテロシクリルオキシ、カルボニル、アルキルカルボニル、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、アミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、アルキルスルホンイミドイル、カルボニルアミノ、スルホニルアミノ又はアルキルスルホンアルキルを表し;
    前記置換基は任意選択で、オキソ、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルケニル、アルデヒド、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホニル及びアルキルスルホンアルキルから選択される1つ以上の置換基によって置換されていてもよく;
    ’は、H、ハロ、アルキル、ヘテロシクリル、アルコキシ、シクロアルキルオキシ、ヘテロシクリルオキシ、カルボニル、アルキルカルボニル、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、アミノスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、アルキルスルホンイミドイル、カルボニルアミノ、スルホニルアミノ、又はアルキルスルホンアルキルを表し;
    前記置換基は任意選択で、オキソ、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルケニル、アルデヒド、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホニル及びアルキルスルホンアルキルから選択される1つ以上の置換基によって置換されていてもよく;
    又はR’及びR’は、それらが結合している原子と共に5員若しくは6員のアリール環、5員若しくは6員のヘテロアリール環、5員若しくは6員のシクロアルキル環又は5員若しくは6員のヘテロシクリル環を形成し、任意選択で、オキソ、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルケニル、アルデヒド、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホニル及びアルキルスルホンアルキルから選択される1つ以上の置換基によって置換されていてもよく;
    ’は、XがNである場合には存在しないか、又はXがCである場合にはR’はH又はハロ、好ましくはH又はFを表し;
    ’は、H又はハロ、好ましくはH又はFを表し;
    ’は、H又はハロ、好ましくはH又はFを表す、
    化合物、又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物。
  3. 式(Ia−1)
    Figure 2020512407
    の請求項1または請求項2に記載の化合物であって、式中、
    、R’、R’、R’、R’及びR’は、請求項2で定義したとおりである、
    化合物、又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物。
  4. 式(Ia−1a)
    Figure 2020512407
    の請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物であって、式中、
    及びR’は、請求項2で定義したとおりであり;
    ’’は、オキソ、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルケニル、アルデヒド、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホニル及びアルキルスルホンアルキルから選択される1つ以上の基によって置換されたアルキル基又はヘテロシクリル基を表す、
    化合物、又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物。
  5. 式(Ia−1b)
    Figure 2020512407
    の請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物であって、式中、
    及びR’は、請求項2で定義したとおりであり;
    'は、H又はハロ、好ましくはH又はFを表し;
    ’’は、オキソ、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、アルキル、アルケニル、アルデヒド、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキン、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホキシドアルキル、アルキルスルホニル及びアルキルスルホンアルキルから選択される1つ以上の基で置換されたアルキル基又はヘテロシクリル基を表す、
    化合物、又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物。
  6. 式(Ia−1c)又は(Ia−1d)
    Figure 2020512407
    の請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物であって、式中、
    及びR'は、請求項2で定義したとおりであり;
    'はH又はハロ、好ましくはH又はFを表し;
    'はH又はハロ、好ましくはH又はFを表し;
    1i及びR1iiは、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキンアルキル、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシドアルキル又はアルキルスルホンアルキルを表し;
    2i及びR2iiは、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキンアルキル、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルアミノ、(アミノカルボニルアルキル)(アルキル)アミノ、アルケニルカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノアルキルアミノカルボニル、アルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアルキルアミノカルボニル、(アルキルアミノアルキル)(アルキル)アミノカルボニル、アルキルアミノアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルキルスルホキシドアルキル又はアルキルスルホンアルキルを表す、
    化合物、又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物。
  7. 式(Ia−2)又は(Ia−3)
    Figure 2020512407
    の請求項1または請求項2に記載の化合物であって、式中、
    、R'、R'、R'及びR'は、請求項2で定義したとおりである、
    化合物、又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物。
  8. 3−(2−(4−(4−((1H−1,2,3−トリアゾロ−4イル)メトキシ−2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−5−アミノ−(8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−((4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)メチル)−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(3−フルオロピリジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    2−(5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)アセトアミド;
    (S)−5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    (R)−5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)−ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    (R,S)−5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    (R)−5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    (S)−5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−3−(2−(4−(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)フェノキシ)酢酸;
    2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)フェノキシ)アセトアミド;
    5−アミノ−3−(2−(4−(4−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(4−(2−アミノエトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)ベンズアミド;
    4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−N−メチルベンズアミド;
    5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−3−(2−(4−(4−(2−モルホリノエトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)ベンゼンスルホンアミド;
    4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−N−メチルベンゼンスルホンアミド;
    5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−3−(2−(4−(4−(メチルスルホニル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−3−(2−(4−(4−(メチルスルフィニル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    3−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)ベンズアミド;
    5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−3−(2−(4−(3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(2−オキソ−2−(ピペラジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(ピペリジン−4−イルメトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(ピペラジン−1−カルボニル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(2−(ピペラジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イルスルホニル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−N−(2−アミノエチル)−3−フルオロベンズアミド;
    4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロ−N−(2−(メチルアミノ)エチル)ベンズアミド;
    4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−3−フルオロベンズアミド;
    4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロ−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド;
    4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−3−フルオロベンズアミド;
    2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)酢酸;
    2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3,5−ジフルオロフェノキシ)酢酸;
    2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)プロパン酸;
    (S)−2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)プロパン酸;
    2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)−2−メチルプロパン酸;
    3−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェニル)プロパン酸;
    4−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3−(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)ブタン酸;
    2−(3−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3−(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,6-ジフルオロフェノキシ)酢酸;
    2−(5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3−(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)酢酸;
    4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロ安息香酸;
    2−((2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3−(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)エチル)アミノ)アセトアミド;
    2−((2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3−(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)エチル)(メチル)アミノ)アセトアミド;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(ピロリジン−3−イルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    3−(2−(4−(4−((1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メトキシ)−2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−5−アミノ−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3−(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)−N−(2−(メチルアミノ)エチル)アセトアミド;
    2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3−(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)アセトアミド;
    2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3−(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)−N−(2−アミノエチル)アセトアミド;
    (R)−2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3−(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)プロパン酸;
    2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3−(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)アセトアミド;
    4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロ−N−メチル−N−(2−(メチルアミノ)エチル)ベンズアミド;
    4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−3−フルオロ−N−メチルベンズアミド;
    (R)−4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3−(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−N−(1−(ジメチルアミノ)プロパン−2−イル)−3−フルオロベンズアミド;
    2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3−(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)−N−メチル−N−(2−(メチルアミノ)エチル)アセトアミド;
    2−(5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3−(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)−2−メチルプロパン酸;
    (S)−2−(5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3−(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)プロパン酸;
    (R)−2−(5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3−(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)プロパン酸;
    2−(5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3−(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)−N−(2−(メチルアミノ)エチル)アセトアミド;
    2−(5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3−(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)アセトアミド;
    5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−2,4−ジフルオロ−N−メチルベンズアミド;
    4−(5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3−(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)ブタン酸;
    3−(2−(4−(5−((1H−テトラゾール−5−イル)メトキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−5−アミノ−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−((1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−((1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロ−N−(2−(メチル(オキセタン−3−イル)アミノ)エチル)ベンズアミド;
    4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロ−N−(2−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)エチル)ベンズアミド;
    2−アミノ−N−(2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)エチル)アセトアミド;
    (S)−2−アミノ−N−(2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)エチル)−3−メチルブタンアミド;
    エチル−2−(5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)アセテート;
    2−(5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)アセトニトリル;
    5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−3−(2−(4−(ピリジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)エチル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−3−(2−(4−(ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)エチル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルホニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(2−(メチルスルホニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(6−フルオロ−2−オキソインドリン−5−イル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(S−メチルスルホンイミドイル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−2,4−ジフルオロベンズアミド;
    5−アミノ−3−(2−(4−(5−フルオロ−2−メチルピリジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(((3R,4R)−4−ヒドロキシテトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(((3S,4S)−4−ヒドロキシテトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(モルホリン−2−イルメトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(モルホリン−3−イルメトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(((3S,4S)−4−フルオロピロリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(((3S,4S)−4−フルオロピロリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(((3R,4S)−4−フルオロピロリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(((3S,4R)−4−フルオロピロリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    (S)−5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−((2−オキソピロリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    (R)−5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−((2−オキソピロリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    2−(5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)−N−(2−モルホリノエチル)アセトアミド;
    5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロ−N−(モルホリン−3−イルメチル)ベンズアミド;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(モルホリン−3−イルメトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(モルホリン−2−イルメトキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(((3R,4R)−4−フルオロピロリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(((3S,4S)−4−フルオロピロリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(((3R,4S)−4−フルオロピロリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(((3S,4R)−4−フルオロピロリジン−3−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    2−(4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェノキシ)−N−(2−モルホリノエチル)アセトアミド;
    4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロ−N−(2−モルホリノエチル)ベンズアミド;
    4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロ−N−(モルホリン−3−イルメチル)ベンズアミド;
    5−アミノ−3−(2−(4−(4−(アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    (S)−5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(メチルスルフィニル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    (R)−5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(メチルスルフィニル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(((1s,4s)−1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(((1r,4r)−1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    (S)−5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロ−N−(2−(メチルスルフィニル)エチル)ベンズアミド;
    (R)−5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロ−N−(2−(メチルスルフィニル)エチル)ベンズアミド;
    (S)−5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロ−N−メチル−N−(2−(メチルスルフィニル)エチル)ベンズアミド;
    (R)−5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−2,4−ジフルオロ−N−メチル−N−(2−(メチルスルフィニル)エチル)ベンズアミド;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(1−オキシドチオモルホリン−4−カルボニル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(1−オキシドチオモルホリノ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    (R)−5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(メチルスルフィニル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    (S)−5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(メチルスルフィニル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(((1s,4s)−1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(((1r,4r)−1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)オキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    (S)−4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロ−N−(2−(メチルスルフィニル)エチル)ベンズアミド;
    (R)−4−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−3−フルオロ−N−(2−(メチルスルフィニル)エチル)ベンズアミド;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(1−オキシドチオモルホリン−4−カルボニル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(2−フルオロ−4−(1−オキシドチオモルホリノ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    (S)−5−アミノ−3−(2−(4−(5−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    (R)−5−アミノ−3−(2−(4−(5−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    (S)−5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−2,4−ジフルオロベンズアミド;
    (R)−5−(4−(2−(5−アミノ−8−(フラン−2−イル)−2−オキソチアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−3(2H)−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−2,4−ジフルオロベンズアミド;
    5−アミノ−3−(2−(4−(4−(アゼチジン−3−イルオキシ)−2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    5−アミノ−3−(2−(4−(5−(アゼチジン−3−イルオキシ)−2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;
    (S)−5−アミノ−3−(2−(4−(2,4−ジフルオロ−5−(3−(メチルスルフィニル)プロポキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エチル)−8−(フラン−2−イル)チアゾロ[5,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−オン;及び
    その医薬的に許容される塩又は溶媒和物
    からなる群から選択される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物と、少なくとも1種の医薬的に許容される担体と、を含む医薬組成物。
  10. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物を含む、医薬。
  11. 癌の治療及び/又は予防における使用のための請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物。
  12. 前記癌が、乳癌、カルチノイド、子宮頸部癌、結腸癌、子宮内膜癌、神経膠腫、頭頸部癌、肝癌、肺癌、黒色腫、卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、腎臓癌、胃癌、甲状腺癌及び尿路上皮癌から選択される、請求項11に記載の使用のための化合物。
  13. A2A阻害剤として使用するための請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物。
  14. 式(A)
    Figure 2020512407
    (式中、X、X、R’、R’、R’、R’及びR’は、請求項2で定義したとおりである)
    のアミン中間体と式(B)
    Figure 2020512407
    (式中、Rは請求項2で定義したとおりであり、Yはハロ、1〜6個の炭素原子を有するアルキルスルホニルオキシ又は6〜10個の炭素原子を有するアリールスルホニルオキシを表す)
    の中間体との間でのカップリングを含むことを特徴とする、請求項2〜8に記載の式(Ia)の化合物又はその医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物を製造するためのプロセス。
  15. 1−(4−((1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)−2−フルオロフェニル)ピペラジン;
    1−(2−フルオロ−4−(プロプ−2−イン−1−イルオキシ)フェニル)ピペラジン;
    2−(2,4−ジフルオロ−5−(ピペラジン−1−イル)フェノキシ)アセトアミド;
    (S)−1−(2−フルオロ−4−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン;
    (R)−1−(2−フルオロ−4−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン;
    (R,S)−1−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン;
    (S)−1−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン;
    (R)−1−(2,4−ジフルオロ−5−(2−(メチルスルフィニル)エトキシ)フェニル)ピペラジン;および
    その塩または溶媒和物
    からなる群から選択される式(A)の化合物。
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