JP2020512358A - 健康を増進するための方法および組成物 - Google Patents

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Abstract

本明細書に記載する組成物、方法、およびキットは、栄養サプリメントまたは栄養補助食品として製剤化することができる。本明細書に記載する組成物は、さもなければ普通食において十分な量で消費することのできない栄養素または化合物を提供することができ、対象の身体的ウェルビーイングおよび感情的ウェルビーイングに寄与しうる。一態様では、本開示は、カルボキシル化カンナビノイドと脱カルボキシル化カンナビノイドの混合物と、1種または複数のテルペノイドとを含み、脱カルボキシル化カンナビノイドのカルボキシル化カンナビノイドに対するwt/wt比が0.5より大きく、テルペノイド分解化合物を実質的に含まない単位用量が提供される。

Description

相互参照
本出願は、2017年3月30日に出願された米国仮特許出願番号第62/479,091号、2017年5月15日に出願された米国仮特許出願番号第62/506,475号、および2018年2月20日に出願された米国仮特許出願番号第62/632,965号に基づく優先権を主張しており、これら仮特許出願の各々は、参考として本明細書中に全体が援用される。
背景
テルペノイドは、栄養サプリメントまたは栄養補助食品として摂取されると、対象に有益な効果を与えうる化合物である。テルペノイドは、対象の健康、身体的ウェルビーイング、および/または感情的ウェルビーイングに有益となりうる。
テルペノイドを使用して、抗炎症性障害(anti-inflammatory disorders)、精神障害、睡眠障害などの、いくつかのクラスの疾患の症状を処置または軽減することもできる。テルペノイドを含む組成物を生成する際には、テルペノイド分解化合物が副生物として形成される場合がある。テルペノイド分解化合物は、ほとんど有益でないか、効果がないか、または対象に有害な影響を及ぼす場合がある。
要旨
一態様では、本開示は、(i)カルボキシル化カンナビノイドと脱カルボキシル化カンナビノイドの混合物と、(ii)1種または複数のテルペノイドとを含み、脱カルボキシル化カンナビノイドのカルボキシル化カンナビノイドに対するwt/wt比が0.5より大きく、テルペノイド分解化合物を実質的に含まない、単位用量を提供する。一部の実施形態では、単位用量は、少なくとも5mgの脱カルボキシル化カンナビノイドを含む。一部の実施形態では、脱カルボキシル化カンナビノイドは、Δテトラヒドロカンナビノールを含む。
一部の実施形態では、1種または複数のテルペノイドは、ミルセン、リモネン、リナロオール、trans−オシメン、ベータ−ピネン、アルファ−ピネン、ベータ−カリオフィレン、デルタ−3−カレン、trans−ガンマ(gamme)−ビサボレン、trans−アルファ−ファルネセン、ベータ−フェンコール、アルファ−フムレン、およびグアジョール(guajol)からなる群から選択される。一部の実施形態では、1種または複数のテルペノイド分解化合物は、ゲラニオール、イソ酪酸ゲラニル、p−シメネン、p−シメン、p−メンタ−1,5,8−トリエン、カルボン、3−メチル−6−(1−メチルエチリデン)−2−シクロヘキセン−1−オン、3−メチル−6−(1−メチルエテニル)−2−シクロヘキセン−1−オン、オイカルボン、チモール、p−メンタ−1(7),8−ジエン−2−オール、ペリリルアルコール、カンフェン、ベータ−ミルセン、アルファ−フェランドレン、アルファ−テルピネン、ガンマ−テルピネン、テルピノレン、4−ヒドロキシ−2−メチル−2−シクロヘキセノン、p−シメネン、o−シメン、3−カレン−2−オン、3−カレン−5−オン、3−カレンオキシド、3−カレン−2,5−ジオン、trans−2−ヒドロキシ−3−カレン−5−オン、チモール、カルバクロール、1,4−シネオール、オイカリプトール、3−(1−メチルエチル)−6−オキソ−2−ヘプテナール、および3,7−ジメチル6−オキソ−2−オクテナールからなる群から選択される。一部の実施形態では、単位用量は、極微量の酸をさらに含む。一部の実施形態では、単位用量は、薬学的に許容される賦形剤をさらに含む。
一部の実施形態では、薬学的に許容される賦形剤は、結合剤、充填剤、可塑剤、滑沢剤、消泡剤、緩衝剤、ポリマー、酸化防止剤、保存剤、キレート剤、香味剤(flavorant)、着色剤、着香剤(odorant)、懸濁化剤、およびこれらの組合せからなる群から選択される。一部の実施形態では、単位用量は、経口、局所、吸入、静脈内、または筋肉内投与用に製剤化される。一部の実施形態では、単位用量は、固体形態である。一部の実施形態では、単位用量は、液体形態である。一部の実施形態では、単位用量は、錠剤、チュアブル錠剤、カプセル剤、カプレット剤、丸剤、顆粒、エマルション、ゲル、噴霧剤、カプセルに入った複数のビーズ、粉末、懸濁液、液体、半液体、半固体、溶液、シロップ、またはスラリー剤である。一部の実施形態では、単位用量は、密閉容器に入れて温度約25℃かつ相対湿度レベル約50%で6か月間経過後、カンナビノイドの少なくとも80%を保持する。一部の実施形態では、単位用量は、チューブ、広口瓶、箱、バイアル、袋、トレー、ドラム、ボトル、注射器、および缶からなる群から選択される容器に包装される。一部の実施形態では、本明細書で開示する単位用量と、カルボキシル化カンナビノイドと脱カルボキシル化カンナビノイドの混合物および1種または複数のテルペノイドをそれを必要とする対象に補給することについての説明書とが、キットに含まれる。
一態様では、本開示は、Δテトラヒドロカンナビノールを調製するためのキットであって、(i)少なくとも50%のテトラヒドロカンナビノール酸をΔテトラヒドロカンナビノールに変換するのに有効な量で存在する酸と、(ii)酸とテトラヒドロカンナビノール酸とを含む反応混合物を保持するように構成された反応槽と、(iii)酸を利用して変換を行うことについての説明書とを含むキットを提供する。一部の実施形態では、キットは、テトラヒドロカンナビノール酸をさらに含む。一部の実施形態では、酸は、弱酸である。一部の実施形態では、酸は、約3〜約7のpKaを有する。
一部の実施形態では、酸は、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、酢酸、安息香酸、アスコルビン酸、酒石酸、およびシュウ酸からなる群から選択される。
一態様では、本開示は、1種または複数のカンナビノイドおよび1種または複数のテルペノイドを、それを必要とする対象に補給する方法であって、対象に、カルボキシル化カンナビノイドと脱カルボキシル化カンナビノイドの混合物と、1種または複数のテルペノイドとを含み、脱カルボキシル化カンナビノイドのカルボキシル化カンナビノイドに対するwt/wt比が0.5より大きく、テルペノイド分解化合物を実質的に含まない単位用量を投与することを含む方法を提供する。一部の実施形態では、対象は、疼痛、ストレス、悪心、嘔吐、不眠、不安、および食欲減退からなる群から選択される症状をわずらう。一部の実施形態では、単位用量は、経口、局所、吸入、静脈内、または筋肉内投与される。一部の実施形態では、単位用量は、少なくとも1日1回投与される。一部の実施形態では、方法は、対象への単位用量の投与に続いて、対象の健康状態または体調をモニターすることをさらに含む。
一態様では、本開示は、1種または複数のカンナビノイドおよび1種または複数のテルペノイドを、それを必要とする対象に補給する方法であって、対象に、本明細書で開示する単位用量を投与することを含む方法を提供する。一部の実施形態では、対象は、疼痛、ストレス、悪心、嘔吐、不眠、不安、および食欲減退からなる群から選択される症状をわずらう。一部の実施形態では、単位用量は、経口、局所、吸入、静脈内、または筋肉内投与される。一部の実施形態では、単位用量は、少なくとも1日1回投与される。単位用量は、外科手術手順の前、最中、または後(たとえば、手術後1分、10分、20分、または30分以内)に対象に静脈内投与される場合がある。
一態様では、本開示は、脱カルボキシル化カンナビノイドを生成する方法であって、(i)カンナビス植物またはその部分を、カンナビス植物中に存在するカルボキシル化カンナビノイドを脱カルボキシル化カンナビノイドに変換するのに有効な条件下で酸と接触させて、反応混合物を形成することと、(ii)脱カルボキシル化カンナビノイドからカンナビス植物またはその部分を分離し、それによって、脱カルボキシル化カンナビノイドを生成することとを含む方法を提供する。一部の実施形態では、脱カルボキシル化カンナビノイドは、Δテトラヒドロカンナビノールを含む。一部の実施形態では、(ii)の反応混合物における脱カルボキシル化カンナビノイドのカルボキシル化カンナビノイドに対するwt/wt比は、0.1より大きい。一部の実施形態では、条件は、300℃未満の温度である。一部の実施形態では、カルボキシル化カンナビノイドの脱カルボキシル化カンナビノイドへの変換の間、外部加熱は適用されない。一部の実施形態では、酸は、弱酸である。一部の実施形態では、接触は、ブレンド、混合、撹拌、またはこれらの組合せを含む。一部の実施形態では、分離は、濾過、抽出、遠心分離、可溶化、濃縮、洗浄、電気分解、吸着、精製、クロマトグラフィー、分別、結晶化、およびこれらの組合せからなる群から選択される。
別の態様では、本開示は、(i)カルボキシル化カンナビノイドおよび脱カルボキシル化カンナビノイドと、(ii)1種または複数のテルペノイドと、(iii)酸とを含み、脱カルボキシル化カンナビノイドのカルボキシル化カンナビノイドに対するwt/wt比が0.1より大きく、酸は、カルボキシル化カンナビノイドの少なくとも一部分を脱カルボキシル化カンナビノイドに変換することにおいて有効な量で存在する、混合物を提供する。一部の実施形態では、カルボキシル化カンナビノイドは、テトラヒドロカンナビノール酸を含む。一部の実施形態では、混合物は、少なくとも0.05molの脱カルボキシル化カンナビノイドを含む。一部の実施形態では、脱カルボキシル化カンナビノイドは、Δテトラヒドロカンナビノールを含む。一部の実施形態では、Δテトラヒドロカンナビノールのテトラヒドロカンナビノール酸に対するwt/wt比は、約0.1より大きい。一部の実施形態では、混合物は、テルペノイド分解化合物を実質的に含まない。一部の実施形態では、酸は、有機酸である。
一態様では、本開示は、本明細書で開示する混合物を含み、少なくとも10gの脱カルボキシル化カンナビノイドの生成が実現されるように構成されている反応槽を提供する。
一態様では、本開示は、脱カルボキシル化カンナビノイド製剤を生成する方法であって、混合物を含む反応槽を提供し、混合物は、カルボキシル化カンナビノイドおよび脱カルボキシル化カンナビノイドと、1種または複数のテルペノイドと、酸とを含み、脱カルボキシル化カンナビノイドのカルボキシル化カンナビノイドに対するwt/wt比が0.1より大きく、酸は、カルボキシル化カンナビノイドの少なくとも一部分を脱カルボキシル化カンナビノイドに変換することにおいて有効な量で存在することと、混合物を混合して、脱カルボキシル化カンナビノイド製剤を得ることとを含む方法を提供する。一部の実施形態では、脱カルボキシル化カンナビノイド製剤は、少なくとも5mgの脱カルボキシル化カンナビノイドを含む。一部の実施形態では、脱カルボキシル化カンナビノイド製剤は、Δテトラヒドロカンナビノールを含む。一部の実施形態では、1種または複数のテルペノイドは、ミルセン、リモネン、リナロオール、trans−オシメン、ベータ−ピネン、アルファ−ピネン、ベータ−カリオフィレン、デルタ−3−カレン、trans−ガンマ−ビサボレン、trans−アルファ−ファルネセン、ベータ−フェンコール、アルファ−フムレン、およびグアジョールからなる群から選択される。一部の実施形態では、酸は、弱酸である。一部の実施形態では、酸は、約3〜約7のpKaを有する。一部の実施形態では、酸は、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、酢酸、安息香酸、アスコルビン酸、酒石酸、およびシュウ酸からなる群から選択される。
一態様では、本開示は、カルボキシル化カンナビノイドと脱カルボキシル化カンナビノイドの混合物と、1種または複数のテルペノイドとを含み、脱カルボキシル化カンナビノイドのカルボキシル化カンナビノイドに対するwt/wt比が0.5より大きく、テルペノイド分解化合物を実質的に含まず、酸を実質的に含まない、単位用量を提供する。一部の実施形態では、酸は、弱酸である。一部の実施形態では、酸は、約3〜約7のpKaを有する。一部の実施形態では、酸は、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、酢酸、安息香酸、アスコルビン酸、酒石酸、およびシュウ酸からなる群から選択される。
本開示の追加の態様および利点は、単に本開示の実例となる実施形態を示し、説明する以下の詳細な説明から、当業者には難なく明白となる。気付かれるとおり、本開示では、他の実施形態および異なる実施形態が可能であり、そのいくつかの細目では、すべて本開示から逸脱することなく、種々の明らかな点における改変が可能である。したがって、図面および説明は、実例となる性質のものとみなされ、限定的であるとはみなされない。
参照による援用
本明細書において言及するすべての刊行物、特許、および特許出願は、個々の各刊行物、特許、または特許出願について参照により引用されることが詳細かつ個別に示されたかの如く、参照により本明細書に援用される。
本発明の新規な特色は、添付の請求項における特殊性をもって示される。本発明の特色および利点のより深い理解は、本発明の原理が利用される実例となる実施形態を示す以下の詳細な説明、および添付の図面(本明細書における「図」も同様)を参照することで得られる。
図1は、本明細書で提供する方法をインプリメントするようにプログラムまたは別な形で構築されているコンピューター制御システムを示す図である。
詳細な説明
本発明の種々の実施形態を本明細書において示し、説明してきたが、そのような実施形態が例として提供されるにすぎないことは当業者には言うまでもない。本発明から逸脱することなく、数多くの変形形態、変更形態、および代用形態を当業者が発想する場合もある。本明細書に記載する本発明の実施形態の種々の代替形態を用いてもよいことを理解すべきである。
本明細書で使用する用語「約」とは、一般に、当業者によって求められる特定の値についての許容される誤差範囲を指し、その値がどのように測定または決定されたかに左右される部分もありうる。たとえば、「約」は、1または1を超える標準偏差内を意味しうる。別法として、「約」は、所与の値の20%まで、10%まで、5%まで、または1%までの範囲を意味する場合もある。別法として、特に、生物学的システムまたは過程に関して、この用語は、値の一桁の範囲内、5倍以内、および2倍以内を意味する場合もある。
本明細書で使用する用語「対象」とは、一般に動物を指す。対象は、疾患もしくは軽い病を有する、または有することが疑われる場合がある。対象が哺乳動物である場合もある。哺乳動物の非限定的な例としては、ヒト、ならびに、トランスジェニックおよび非トランスジェニックマウスを含めた、マウス、サル、イヌおよびネコなどの動物が挙げられる。本明細書に記載の方法は、ヒト治療剤、発症前および獣医学的適用の両方において有用となりうる。対象は、哺乳動物である場合がある。対象は、ヒトである場合がある。他の哺乳動物には、限定はしないが、類人猿、チンパンジー、オランウータン、サル;イヌ、ネコ、モルモット、ハムスター、マウス、ラット、ウサギ、フェレットなどの飼養動物(愛玩動物);乳牛、水牛、バイソン、ウマ、ロバ、ブタ、ヒツジ、ヤギなどの家畜;または通常は動物園において見られる外来動物、たとえば、クマ、ライオン、トラ、ヒョウ、ゾウ、カバ、サイ、キリン、アンテロープ、ナマケモノ、ガゼル、シマウマ、ヌー、プレーリードッグ、コアラ、カンガルー、パンダ、ジャイアントパンダ、ハイエナ、アザラシ、アシカ、ゾウアザラシが含まれる。
本明細書で使用する用語「投与する」とは、一般に、限定はしないが、静脈内、動脈内、経口、非経口、頬側、局所、経皮、直腸、筋肉内、皮下、骨内、経粘膜、または腹腔内投与経路を始めとする投与経路によって組成物を対象に提供することを指す。膣または肛門坐剤などの坐剤によって組成物が投与される場合もある。経口投与経路が使用される場合もある。単位用量が吸入によって投与される場合もある。
本明細書で使用する用語「有効量」または「治療有効量」とは、一般に、限定はしないが疾患または体調の処置を始めとする、企図された、予め決められた、または処方された適用に影響を及ぼすのに十分である、本明細書に記載の化合物の量を指す。治療有効量は、適用例(たとえば、in vitroもしくはin vivo)、または処置する対象および病状、たとえば、対象の体重および年齢、病状の重症度、投与方式に応じて様々となりうる。この用語は、標的細胞における特定の応答、たとえば、増殖の減速または標的タンパク質の活性の下向き調節を誘発する用量に適用される場合もある。詳細な用量は、選択された特定の化合物、従う投薬レジメン、他の化合物と組み合わせて投与されるのかどうか、投与の時機、投与を受ける組織、および運搬がなされる物理的送達系に応じて様々となりうる。
本明細書で使用する用語「単離」とは、一般に、その物質もしくは同様の物質が自然に発生するまたは最初に取得されている場合でも存在しうる他の構成成分の少なくとも一部が欠けている物質の調製を指す。したがって、たとえば、単離物質は、精製技術を使用して原料混合物から富化することにより調製できる。富化は、溶液の体積あたりの重量など、絶対ベースで測定することもでき、または原料混合物中に存在する、潜在的に支障を来す第2の物質を基準として測定することもできる。漸増する富化を使用してもよい。人工的に組み立てる過程、たとえば化学合成によっても、物質を単離された状態で提供することができる。
本明細書で使用する用語「実質的に含まない」とは、一般に、指定の構成成分を(たとえば、重量で)約25%未満、約15%未満、約10%未満、約5%未満、約1%未満、約0.5%未満、0.1%未満、またはさらに少量しか含まない組成物を指す。そのような組成物は、そうした指定の成分を検出可能な量で含まない場合もある。たとえば、弱酸(たとえば、pKaが高くとも約10である酸)を実質的に含まない組成物は、約1%未満の弱酸しか含まない場合がある。百分率は、全組成物に対するパーセントまたは組成物の部分集合に対するパーセントとして求めることができる。たとえば、弱酸を実質的に含まない組成物は、全組成物に対するパーセントとして、または組成物中の酸に対するパーセントとして1%未満の弱酸しか含まない場合がある。百分率は、質量、モル、または体積百分率である場合がある。そのような成分の存在または濃度は、クロマトグラフィーや核磁気共鳴など、分光学的に求めることができる。
本明細書で使用する用語「相乗」とは、一般に、組成物の組合せの1つまたは複数の効果が、各成分単独の1つまたは複数の効果より大きくなる、または各成分単独の1つまたは複数の効果の合計より大きくなりうるような効果を指す。相乗効果は、成分の1つのみによる対象に対する効果、または個々に投与されたときの成分それぞれの相加効果より、約10%、20%、30%、50%、75%、100%、110%、120%、150%、200%、250%、350%、もしくは500%、またはより高度に大きくなりうる。効果は、本明細書に記載の測定可能な効果のいずれでもよい。
本明細書で使用する用語「カンナビス植物」とは、一般に、Cannabaceae科の顕花植物の一属の一部である植物を指し、3つの種または亜種、すなわち、sativa、indica、およびruderalisを含みうる。カンナビス植物は、節、茎、扇葉、および花を始めとするいくつかの異なる部分を含みうる。カンナビス植物の花は、雄花または雌花である場合がある。雌花は、花、雌ずい、コーラ、トライコーム、およびがくを含みうる。
本明細書で使用する用語「カンナビノイド」とは、一般に、カンナビス植物において単離または確認されているカンナビノイド化合物を指す。カンナビノイド化合物は、細胞におけるカンナビノイド受容体に作用しうる。カンナビノイドは、脳における神経伝達物質放出、食欲、痛覚、気分、および記憶を変化させることを含めて、生理学的過程を変化させることができる。カンナビノイド化合物は、C21テルペノフェノールコアを有するということもできる。
本明細書で使用する用語「カルボキシル化カンナビノイド」とは、一般に、カンナビス植物において単離または確認されており、かつカルボン酸部分(すなわち、−COOH)を有する化合物を指す。カルボキシル化カンナビノイドは、テトラヒドロカンナビノール酸であるといえる。
本明細書で使用する用語「脱カルボキシル化カンナビノイド」とは、一般に、以前にはカルボン酸部分を有し(たとえば、カルボキシル化カンナビノイド)、化学反応を経て、もはやカルボン酸部分を有しないカンナビノイド化合物を指す。脱カルボキシル化カンナビノイドは、天然化合物である場合もあり、カンナビス植物中に存在する場合もある。脱カルボキシル化カンナビノイドは、合成する、または合成法によって生成することもできる。脱カルボキシル化カンナビノイドは、Δテトラヒドロカンナビノールであるといえる。
本明細書で使用する用語「テルペノイド」とは、一般に、イソプレン単位から構成されている有機化合物を指し、各イソプレン単位は、式Cを有する。イソプレン単位は、共有結合によって連結されうる。テルペノイドは、式(Cを有するといえ、nは、1またはそれより大きい数、たとえば、2、3、4、5、またはそれより大きい数の整数である。テルペノイドは、モノテルペノイド(C10骨格)、セスキテルペノイド(C15骨格)、ジテルペノイド(C20骨格)、またはトリテルペノイド(treterpenoid)(C30骨格)である場合がある。テルペノイドは、対象に対して有益な効果を有する場合があり、栄養補助食品または栄養サプリメントとして使用することができる。
本明細書で使用する用語「テルペノイド分解生成物」とは、一般に、テルペノイドに対して実施される反応の生成物である有機化合物を指す。テルペノイドは、複数の断片に分解する場合があり、各断片をテルペノイド分解生成物であるとみなすことができる。テルペノイド分解生成物は、テルペノイド化合物またはテルペノイドを含む組成物の加熱、燃焼、または燻煙などの反応の間に形成される場合がある。テルペノイド分解生成物は、少なくとも約50℃、75℃、100℃、200℃、300℃、400℃、500℃、600℃、700℃、800℃、900℃、1000℃、またはそれより高温の熱の適用によって形成される場合がある。テルペノイド分解生成物は、派生元であるテルペノイドの有益な特性を有しない場合がある。
カンナビノイド化合物は、10のサブクラスに分けることができる。カンナビノイド化合物のサブクラスには、カンナビゲロール類、カンナビクロメン類、カンナビジオール類、デルタ−9−テトラヒドロカンナビノール類、デルタ−8−テトラヒドロカンナビノール類、カンナビシクロール類、カンナビエルソイン類、カンナビノールおよびカンナビノジオール類、カンナビトリオール類、ならびにその他カンナビノイド類が含まれる。
カンナビゲロール類のカンナビノイド化合物の非限定的な例としては、カンナビゲロール酸(CBGA)、カンナビゲロール酸モノメチルエーテル(CBGAM)、カンナビゲロール(CBG)、カンナビゲロールモノメチルエーテル(CBGM)、カンナビゲロバリン酸(CBGVA)、およびカンナビゲロバリン(CBGV)が挙げられる。
カンナビクロメン類のカンナビノイド化合物の非限定的な例としては、カンナビクロメン酸(CBCA)、カンナビクロメン(CBC)、カンナビクロメバリン酸(CBCVA)、およびカンナビクロメバリン(CBCV)が挙げられる。
カンナビジオール類のカンナビノイド化合物の非限定的な例としては、カンナビジオール酸(CBDA)、カンナビジオール(CBD)、カンナビジオールモノメチルエーテル(CBDM)、カンナビジオール−C(CBD−C)、カンナビジバリン酸(CBDVA)、カンナビジバリン(CBDV)、およびカンナビジオルコール(CBD−C)が挙げられる。
デルタ−9−テトラヒドロカンナビノール類のカンナビノイド化合物の非限定的な例としては、デルタ−9−テトラヒドロカンナビノール酸A(THCA−A)、デルタ−9−テトラヒドロカンナビノール酸B(THCA−B)、デルタ−9−テトラヒドロカンナビノール(THC)、デルタ−9−テトラヒドロカンナビノール酸−C(THCA−C)、デルタ−9−テトラヒドロカンナビノール−C(THC−C)、デルタ(dena)−9−テトラヒドロカンナビバリン酸(THCVA)、デルタ−9−テトラヒドロカンナビバリン(THCV)、デルタ−9−テトラヒドロカンナビオルコール酸(THCA−C)、デルタ−9−テトラヒドロカンナビオルコール(THC−C)、およびデルタ−7−cis−iso−テトラヒドロカンナビバリンが挙げられる。
デルタ−8−テトラヒドロカンナビノール類のカンナビノイド化合物の非限定的な例としては、デルタ−8−テトラヒドロカンナビノール酸(Δ−THCA)およびデルタ−8−テトラヒドロカンナビノール(Δ−THC)が挙げられる。
カンナビシクロール類のカンナビノイド化合物の非限定的な例としては、カンナビシクロール酸(CBLA)、カンナビシクロール(CBL)、およびカンナビシクロバリン(CBLV)が挙げられる。
カンナビエルソイン類のカンナビノイド化合物の非限定的な例としては、カンナビエルソン酸A(CBEA−A)、カンナビエルソン酸B(CBEA−B)、およびカンナビエルソイン(CBE)が挙げられる。
カンナビノールおよびカンナビノジオール類のカンナビノイド化合物の非限定的な例としては、カンナビノール酸(CBNA)、カンナビノール(CBN)、カンナビノールメチルエーテル(CBNM)、カンナビノール−C(CBN−C)、カンナビバリン(CBV)、カンナビノール−C(CBN−C)、カンナビオルコール(CBN−C)、カンナビノジオール(CBND)、およびカンナビノジバリン(CBVD)が挙げられる。
カンナビトリオール類のカンナビノイド化合物の非限定的な例としては、カンナビトリオール(CBT)、10−エトキシ−9−ヒドロキシ−デルタ−6a−テトラヒドロカンナビノール、8,9−ジヒドロキシ−デルタ−6a−テトラヒドロカンナビノール、カンナビトリオールバリン(CBTV)、およびエトキシ−カンナビトリオールバリン(CBTVE)が挙げられる。
その他カンナビノイド類のカンナビノイド化合物の非限定的な例としては、デヒドロカンナビフラン(DCBF)、カンナビフラン(CBF)、カンナビクロマノン(CBCN)、カンナビシトラン(CBT)、10−オキソ−デルタ−6a−テトラヒドロカンナビノール(OTHC)、デルタ−9−cis−テトラヒドロカンナビノール(cis−THC)、3,4,5,6−テトラヒドロ−7−ヒドロキシ−アルファ−アルファ−2−トリメチル−9−n−プロピル−2,6−メタノ−2H−1−ベンゾオキソシン−5−メタノール(OH−iso−HHCV)、カンナビリプソール(CBR)、およびトリヒドロキシ−デルタ−9−テトラヒドロカンナビノール(triOH−THC)が挙げられる。
カンナビス植物の精油から単離されているテルペノイド化合物として、ミルセン、リモネン、リナロオール、trans−オシメン、ベータ−ピネン、アルファ−ピネン、ベータ−カリオフィレン、デルタ−3−カレン、trans−ガンマ−ビサボレン、trans−アルファ−ファルネセン、ベータ−フェンコール、ベータ−フェランドレン、アルファ−フムレン(アルファ−カリオフィレン)、グアジョール、アルファ−グアイエン、アルファ−オイデスモール、テルピノレン、アルファ−セリネン、アルファ−テルピネオール、フェンコン、カンフェン、cis−サビネン水和物、cis−オシメン、ベータ−オイデスモール、ベータ−セリネン、アルファ−trans−ベルガモテン、ガンマ−オイデスモール、ボルネオール、cis−ベータ−ファルネセン、ガンマ−クルクメン、cis−ガンマ−ビサボレン、アルファ−ツジェン、epi−アルファ−ビサボロール、イプスジエノール、アルファ−イランゲン、ベータ−エレメン、アルファ−cis−ベルガモテン、ガンマ−ムウロレン、アルファ−カジネン、アルファ−ロンギピネン、およびカリオフィレンオキシドを挙げることができる。
カンナビス植物からは含窒素化合物が単離されている。cannabis sativaから単離されたスペルミジン型アルカロイドとして、カンナビサチビンおよびアンヒドロカンナビサチビンを挙げることができる。カンナビス植物から単離されている他の含窒素化合物としては、限定はしないが、n−trans−フェルロイルチラミン(feruloyityramine)、n−p−クマロイルチラミン、n−trans−カフェオイルチラミン、グロッサミド、カンナビシンA、カンナビシンB、カンナビシンC、およびカンナビシンDが挙げられる。
フラボノイドは、植物または真菌二次代謝産物となりうる化合物である。一般に、フラボノイドは、C15骨格を有する。アピゲニン、ルテオリン、ケンペロール、クエルセチン、オリエンチン、ビテキシン、カンフラビンA、およびカンフラビンBを始めとするフラボノイドが、カンナビス植物において確認されている。
カンナビス植物から単離されている追加の化合物として、限定はしないが、リノール酸、アルファ−リノレン酸、オレイン酸、カンナビスピラン、イソカンナビスピラン、カンナビスチルベンI、カンナビスチルベンII、カンニトレン(cannithrene)1、およびカンニトレン2を始めとする、不飽和脂肪酸および非カンナビノイドフェノールが挙げられる。
組成物
本開示は、カルボキシル化カンナビノイドと脱カルボキシル化カンナビノイドの混合物と、1種または複数のテルペノイドとを含みうる組成物の単位用量を提供する。組成物は、脱カルボキシル化カンナビノイド(たとえば、Δテトラヒドロカンナビノール)およびカルボキシル化カンナビノイド(たとえば、テトラヒドロカンナビノール酸)を含む場合がある。
組成物は、脱カルボキシル化カンナビノイドをカルボキシル化カンナビノイドに対して、少なくとも約0.01:1、0.05:1、0.1:1、0.5:1、1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、20:1、30:1、40:1、50:1、60:1、70:1、80:1、90:1、100:1、またはそれより高い比で含みうる。脱カルボキシル化カンナビノイドのカルボキシル化カンナビノイドに対する比は、少なくとも約0.01、0.05、0.1、0.5、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、30、40、50、60、70、80、90、100、またはそれより高いという、単一の値として記載される場合もある。本開示の組成物または単位用量における、脱カルボキシル化カンナビノイドのカルボキシル化カンナビノイドに対する比は、自然供給源から直接単離された生成物の比とは異なる場合がある。たとえば、脱カルボキシル化カンナビノイド(たとえば、Δテトラヒドロカンナビノール)のカルボキシル化カンナビノイド(たとえば、テトラヒドロカンナビノール酸)に対する比は、カンナビス植物などの自然供給源から単離されたとき、0.05:1である場合がある。本明細書に記載の方法を行った後、脱カルボキシル化カンナビノイド(たとえば、Δテトラヒドロカンナビノール)のカルボキシル化カンナビノイド(たとえば、テトラヒドロカンナビノール酸)に対する比は、1:1、2:1、5:1、またはそれより高い比になる場合がある。
Δテトラヒドロカンナビノールを始めとする、本明細書に記載の成分はいずれも、遊離形態、単離形態で組成物中に使用する、自然供給源から精製する、および/または合成供給源から精製もしくは調製することができる。自然供給源は、動物供給源または植物供給源である場合がある。成分は、純度を少なくとも約95、97、99、99.5、99.9、99.99、または99.999%にすることができる。
単位用量となりうる本開示の用量は、約1ミリグラム(mg)、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mg、30mg、40mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、または100mgより多いカンナビノイド化合物を含む場合がある。単位用量となりうる本開示の組成物の用量は、約1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mg、30mg、40mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、または100mgのカンナビノイド化合物を含む場合がある。単位用量となりうる本開示の組成物の用量は、約1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mg、30mg、40mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、または100mg未満のカンナビノイド化合物を含む場合がある。
Δテトラヒドロカンナビノールの単位用量は、少なくとも約10mg、20mg、30mg、40mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、450mg、500mg、550mg、600mg、650mg、700mg、750mg、800mg、850mg、900mg、950mg、または1000mgとなりうる。Δテトラヒドロカンナビノールの単位用量は、約1mg〜約20mg、3mg〜約15、5mg〜約10mgとすることができる。Δテトラヒドロカンナビノールの用量は、少なくとも約0.001モル(mol)、0.005mol、0.01mol、0.015mol、0.02mol、0.03mol、0.04mol、0.05mol、0.06mol、0.07mol、0.08mol、0.09mol、0.1mol、0.2mol、0.3mol、0.4mol、0.5mol、またはそれより多いΔテトラヒドロカンナビノールを含みうる。
単位用量は、少なくとも約10ミリグラム(mg)、20mg、30mg、40mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、450mg、500mg、550mg、600mg、650mg、700mg、750mg、800mg、850mg、900mg、950mg、または1000mgのテトラヒドロカンナビノール酸を含む場合がある。
単位用量は、少なくとも約10mg、20mg、30mg、40mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、450mg、500mg、550mg、600mg、650mg、700mg、750mg、800mg、850mg、900mg、950mg、または1000mgのテルペノイドを含む場合がある。
単位用量は、テルペノイド分解化合物を実質的に含まない場合がある。単位用量は、テルペノイド分解化合物を、約1000mg、900mg、800mg、700mg、600mg、500mg、400mg、300mg、200mg、100mg、50mg、40mg、30mg、20mg、または10mg未満しか含まない場合がある。単位用量は、複数のテルペノイド分解化合物を、約1000mg、900mg、800mg、700mg、600mg、500mg、400mg、300mg、200mg、100mg、50mg、40mg、30mg、20mg、または10mg未満しか含まない場合がある。単位用量は、テルペノイド分解化合物を、重量で約10%、5%、4%、3%、2%、1%、0.1%、または0.01%未満しか含まない場合がある。単位用量は、テルペノイド分解化合物を、体積で約10%、5%、4%、3%、2%、1%、0.1%、または0.01%未満しか含まない場合がある。単位用量は、テルペノイド分解化合物を、多くとも約1000mg、900mg、800mg、700mg、600mg、500mg、400mg、300mg、200mg、100mg、50mg、40mg、30mg、20mg、または10mgしか含まない場合がある。
単位用量は、カルボキシル化カンナビノイドを脱カルボキシル化カンナビノイドに変換するのに使用することのできる酸を実質的に含まない場合がある。単位用量は、酸を約1000mg、900mg、800mg、700mg、600mg、500mg、400mg、300mg、200mg、100mg、50mg、40mg、30mg、20mg、または10mg未満しか含まない場合がある。単位用量は、複数の酸を、約1000mg、900mg、800mg、700mg、600mg、500mg、400mg、300mg、200mg、100mg、50mg、40mg、30mg、20mg、または10mg未満しか含まない場合がある。単位用量は、酸を、重量で約10%、5%、4%、3%、2%、1%、0.1%、または0.01%未満しか含まない場合がある。単位用量は、酸を、体積で約10%、5%、4%、3%、2%、1%、0.1%、または0.01%未満しか含まない場合がある。単位用量は、酸を、多くとも約1000mg、900mg、800mg、700mg、600mg、500mg、400mg、300mg、200mg、100mg、50mg、40mg、30mg、20mg、または10mgしか含まない場合がある。
本開示の組成物の単位用量によって、組成物中の化合物の血中濃度、血漿濃度、または血中含有量は、所与の期間後、ある特定の量となりうる。組成物の単位用量によって実現されうる血中含有量は、血液試料、血漿試料、尿試料、唾液スワブ、対象の息、または他の体液試料からの測定でもよい。
カンナビノイドの単位用量は、カンナビノイドの血中濃度を、結果として、1ミリリットルあたり少なくとも約0.5、0.75、1、1.25、1.5、1.75、2、2.5、3、4、5、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、300、400、500ナノグラム(ng/mL)、またはそれより高い濃度にしうるものである。別法として、カンナビノイドの単位用量は、カンナビノイドの血中濃度を、結果として、高くとも約500、400、300、200、190、180、170、160、150、140、130、120、110、100、90、80、70、60、50、40、30、20、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、または0.5ng/mLにしうるものである。カンナビノイドの単位用量は、カンナビノイドの血中濃度を、結果として、少なくとも約10、20、30、40、50、60、70、80、90、100ng/mL、またはそれより高い濃度にしうるものである。カンナビノイドの単位用量は、カンナビノイドの血中濃度を、結果として10〜200ng/mL、50〜190ng/mL、または90〜170ng/mLにしうるものである。
カンナビノイドの日用量は、カンナビノイドの血中濃度を、少なくとも約0.5ng/mL、0.75ng/mL、1ng/mL、1.25ng/mL、1.5ng/mL、1.75ng/mL、2ng/mL、2.5ng/mL、3ng/mL、4ng/mL、5ng/mL、10ng/mL、20ng/mL、30ng/mL、40ng/mL、50ng/mL、60ng/mL、70ng/mL、80ng/mL、90ng/mL、100ng/mL、110ng/mL、120ng/mL、130ng/mL、140ng/mL、150ng/mL、160ng/mL、170ng/mL、180ng/mL、190ng/mL、200ng/mL、300ng/mL、400ng/mL、500ng/mL、またはそれより高い濃度にしうるものである。カンナビノイドの単位用量は、カンナビノイドの血中濃度を、結果として10〜200ng/mL、50〜190ng/mL、または90〜170ng/mLにしうるものである。
カンナビノイドの血中レベルは、カンナビノイドの初回投与から約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、12、14、16、18、または20分後にピークに達する場合がある。カンナビノイドの血中レベルは、カンナビノイドの最終投与後約1分間、2分間、5分間、10分間、1時間、2時間、3時間、4時間、6時間、8時間、10時間、12時間、18時間、24時間、または36時間検出可能なままとなりうる。
本開示の組成物は、組合せ療法において使用することができる。組合せ療法は、組合せ処置レジメンによって施すことができる。組合せ処置レジメンは、本明細書に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩の投与が、第2の薬剤による処置の前、最中、または後に開始される処置レジメンを包含してよく、第2の薬剤による処置の間または第2の薬剤による処置の終了後のいずれの時期まで継続してもよい。組み合わせて使用される第2の薬剤は、処置期間の間、第1の薬剤と同時に投与してもよいし、またはそれと異なる時点で、かつ/またはそれより間隔を狭めもしくは広げて投与してもよい。
本開示の組成物は、2種またはそれより多くの化合物を含む場合がある。組成物が、2種またはそれより多くの本開示の化合物を含む場合もある。
本開示の組成物は、オピオイドと併せて使用することができる。オピオイドは、対象に投与された後、オピオイド受容体に作用しうる。本開示の組成物とオピオイドの組合せは、対象に相乗効果をもたらしうる。組合せ療法では、化合物または組成物が単一薬剤として投与される場合に比べて、観察される副作用の数を減らし、その重症度を軽減することができる。
本開示の組成物は、化学療法剤(たとえば、パクリタキセル、ドセタキセル、ドキソルビシン、ボルテゾミブ、ゲムシタビン、シスプラチン)または化学療法処置と併せて使用することができる。化学療法剤または処置は、放射線、ホルモン療法、標的療法、または細胞傷害性薬剤になる場合がある。化学療法処置と併せて使用するとき、組成物と化学療法処置は、相乗効果を示しうる。
組成物の2種またはそれより多くの化合物間で所与、所望、または所定のモル比もしくは質量比を実現する組合せ組成物を製剤化してもよい。モル比は、組合せ組成物の1種または複数の成分の生物学的利用能、取込み、代謝過程の埋め合わせがなされるように調整することができる。たとえば、成分の生物学的利用能が低い場合、その成分のモル量を、組合せ組成物中の他の成分に対して増やすことができる。循環モルまたは質量比は、投与後約0.1、0.5、0.75、1、3、5、もしくは10、12、24、または48時間以内に実現される場合がある。循環モルまたは質量比は、約0.1、1、2、5、10、12、18、24、36、48、72、もしくは96時間、またはこれらより長い期間維持することができる。
投薬形態
本明細書に記載の組成物は、調剤して異なる様々な剤形にすることができる。組成物は、経口剤形にすることができる。たとえば、錠剤、カプセル剤、丸剤、顆粒、エマルション、ゲル、カプセルに入った複数のビーズ、粉末、懸濁液、液体、半液体、半固体、シロップ、スラリー、チュアブル形態、カプレット剤、軟ゼラチンカプセル剤、ロゼンジ剤、または溶液の形態などで、組成物を経口的に使用することができる。別法として、組成物を吸入または静脈内送達用に製剤化することもできる。組成物は、溶液形態であるとき、鼻噴霧剤として、または注射用に製剤化することもできる。別法として、組成物を、経口的な消費に適する液体組成物にすることもできる。
組成物が、固体または半固体支持体上に製剤化される場合もある。組成物は、高分子材料(たとえば、シリコーン)上または中に製剤化することができ、外傷性傷害または手術の際の失血を防止するための注射用高分子材料(たとえば、シリコーン)として使用することができる。高分子材料は、生体高分子でもよい。生体高分子は、生分解性である、または一定期間かけて対象に吸収されうる場合がある。
高分子材料は、創傷治癒を促進し、対象による知覚疼痛の軽減を支援し、微生物の増殖を緩徐にするなどの抗菌特性を示し、または創傷内もしくは創傷周囲または対象全体における総合的な恒常性バランスを促進しうる。高分子材料は、創傷範囲もしくは周囲または対象全体におけるショック、外傷、または酸化ストレスを軽減しうる。高分子材料は、治療用材料を送達するための媒体として使用することもできる。場合によっては、本開示の組成物および第2の治療用材料が、外科手術手順または外傷の前、最中、または後に使用される高分子材料上に製剤化されることもある。
組成物は、医療用具上など、外科手術手順の最中および後の用途向けに製剤化することができる。医療用具は、縫合材、プラグ、縫合糸、インプラント、または補綴物である場合がある。生分解性または被吸収性であり、少なくとも約1日、2日、3日、7日、1か月、2か月、またはそれより長期間経過後に身体内で分解しうる材料上に組成物を製剤化することができる。別法として、医療用具(たとえば、縫合材やプラグ)は、非生分解性または非被吸収性である場合もある。組成物は、所望されることもある、組成物の化合物の緩効性放出を促進しうる。組成物は、手術の際に対象に埋め込まれる医療用具上に製剤化することができ、1種または複数の成分を、1、4、6、8、12、16、20、24、36、48、またはそれより長い時間をかけて放出しうる。
本明細書に記載の組成物を使用して、インプラントまたは補綴手順の成功または成果を高めることができる。たとえば、インプラント手順の前、最中、または後に組成物を投与する場合がある。インプラントは、欠損している生体構造に取って代わり、損傷した構造を支え、または既存の構造を増強するのに使用される場合がある。一部の実施形態では、インプラントは、皮下になる場合がある。一部の実施形態では、インプラントは、経皮的である場合がある。インプラントには、たとえば、心血管インプラント、整形外科インプラント、避妊インプラント、美容整形インプラント、義肢、および眼科インプラントが含まれうる。場合によっては、インプラントがニューラルレースになることもあり、頭腔に埋め込まれる場合もあり、脳の中または近くに存在する場合もある。場合によっては、本明細書に記載の組成物によって、神経可塑性に恩恵がもたらされることがあり、時間と共に変化しうる脳の能力をプラス方向に変更することができる。吸入用に製剤化される組成物は、吸入器またはネブライザーとして包装することができる。吸入器は、1吸入あたり0.25、0.5、または1単位用量が計量分配されるように設計することができる。吸入器は、吸入用に製剤化された対象組成物を保持するキャニスターと、計量された量の製剤が各作動によって計量分配されるのを可能にする計量バルブと、デバイスが作動し、対象組成物を対象の肺に振り向けるのを可能にするアクチュエータまたはマウスピースとを備えうる。製剤化された組成物は、液化ガス噴射剤、および可能な限り安定化用賦形剤を含みうる。アクチュエータは、キャニスターに接続する合せ発射ノズルと、アクチュエータの汚染を防止するための防塵キャップとを備えうる。作動すると、対象組成物は揮発し、その結果、対象組成物の液滴が形成しうる。液滴は、急速に蒸発し、結果としてマイクロメートルサイズの粒子を生じさせることができ、次いで、それを対象が吸入しうる。
経口投与に適する本開示の組成物は、液体剤形(たとえば、懸濁液またはスラリー)、および経口固体剤形(たとえば、錠剤や原薬粉末)を含めて、カプセル剤、カシェ剤、錠剤などの個別の剤形、または粉末もしくは顆粒、溶液、水性もしくは非水性液体中の懸濁液、水中油型エマルション、もしくは油中水型液体エマルションとしての所定の量の活性成分をそれぞれが含有する液体もしくはエアロゾル噴霧剤の体裁にすることができる。経口剤形は、処置を受ける個体、患者、または対象によって経口消費される、錠剤、丸剤、糖剤、カプセル剤、エマルション、親油性および親水性懸濁液、液体、ゲル、シロップ、スラリー、懸濁液として製剤化することができる。このような剤形は、製剤方法のいずれによって調製してもよい。たとえば、活性成分を、1種または複数の所要の成分という性質である担体と合わせることができる。経口投与に適するカプセル剤には、ゼラチンでできた押し込み式のカプセル剤、ならびにゼラチンおよびグリセロールやソルビトールなどの可塑剤でできた密閉された軟カプセル剤が含まれる。押し込み式のカプセル剤は、ラクトースなどの充填剤、デンプンなどの結合剤、および/またはタルクやステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤、および場合によって安定剤が混和された活性成分を含有しうる。経口的に使用される組成物は、固体賦形剤を含む組成物を混合し、場合によって、得られる混合物を粉砕し、所望なら適切な補助剤を加えた後、顆粒の混合物を加工処理して、錠剤または糖剤コアを得ることにより取得することができる。賦形剤は、ラクトース、スクロース、マンニトール、またはソルビトールを始めとする糖、セルロース調製物、たとえば、トウモロコシデンプン、コムギデンプン、コメデンプン、バレイショデンプン、ゼラチン、トラガカントゴム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、および/またはポリビニルピロリドン(PVP)などの充填剤である場合がある。調製された組成物は、活性成分に、液体担体もしくは微粉砕された固体担体または両方をむらなく均質に混和し、次いで、必要に応じて、製品を所望の体裁に造形(shaping)することにより調製することができる。たとえば、場合によって1種または複数の補助的成分と共に、圧縮または成形(molding)することにより、錠剤を調製することができる。圧縮錠剤は、場合によって、限定はしないが、結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤、および/または界面活性もしくは分散化剤などの賦形剤と混合された、粉末や顆粒などの易流動性形態の活性成分を、適切な機械において圧縮することにより調製することができる。湿製錠剤は、不活性液体希釈剤で湿らせた粉末状化合物の混合物を適切な機械において成形することにより作製することができる。
本明細書で開示する製剤を経口または注射投与用に組み入れることのできる液体形態には、水溶液、適切に味付けされたシロップ、水性または油性懸濁液、および綿実油、ゴマ油、ヤシ油、ラッカセイ油などの食用油を含んだ味付けされたエマルション、ならびにエリキシルおよび同様の医薬品媒体が含まれる。水性懸濁液に適する分散化剤または懸濁化剤には、合成天然ゴム、たとえば、トラガカント、アカシア、アルギネート、デキストラン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、またはゼラチンが含まれる。
経口投与用の液体調製物は、たとえば、溶液、シロップ、もしくは懸濁液の形態をとる場合もあり、または使用前に水もしくは他の適切な媒体で復元するための乾燥製品の体裁になる場合もある。そのような液体調製物は、懸濁化剤(たとえば、ソルビトールシロップ、メチルセルロース、水素添加食用脂)、乳化剤(たとえば、レシチンやアカシア)、非水性媒体(たとえば、扁桃油、油性エステル、エチルアルコール)、保存剤(たとえば、p−ヒドロキシ安息香酸メチルまたはプロピルやソルビン酸)、人工または天然着色剤および/または甘味剤などの、薬学的に許容される添加剤を用い、従来の手法によって調製することができる。
水によって一部の化合物の分解が促進されかねないため、本開示は、活性成分を含む無水組成物および剤形をさらに包含する。貯蔵寿命や経時的な製剤の安定性などの特性を明らかにするには、たとえば、水(たとえば、5%)を加えて、長期の貯蔵を模倣することができる。本開示の無水組成物および剤形は、無水または低含水量成分、および低水分または低湿度条件を使用して調製することができる。生成、包装、および/または貯蔵の間に水分および/または湿度と実質的に接触することが予想される場合、ラクトースを含有する本開示の組成物および剤形を無水にすることができる。無水組成物は、その無水の性質が維持されるように調製および貯蔵することができる。したがって、適切な処方キット(formulary kit)に含めることができるような、水に曝されるのを防ぐ材料を使用して、無水組成物を包装することができる。適切な包装材料の例としては、限定はしないが、密封されたホイル、プラスチック、単位用量容器、ブリスターパック、およびストリップパックが挙げられる。
本明細書に記載の成分は、従来の医薬品調剤技術に従って医薬品担体と組み合わせて、均質な混和物とすることができる。担体は、投与に望ましい調製物の形態に応じて、多種多様な形態をとりうる。経口剤形用の組成物を調製する際、経口液体調製物(懸濁液、溶液、エリキシルなど)またはエアロゾルの場合では、たとえば、水、グリコール、油、アルコール、香味剤、保存剤、着色剤などの医薬品媒体を担体として用いることができ、または経口固体調製物の場合では、ラクトースの使用を採用し、もしくは採用せずに、デンプン、糖、微結晶性セルロース、希釈剤、造粒剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤などの担体を使用することができる。固体経口調製物では、たとえば、適切な担体には、粉末、カプセル、および錠剤が含まれる。所望なら、標準の水性または非水性技術によって錠剤をコーティングしてもよい。
薬学的に許容される担体となりうる材料の一部の例として、(1)ラクトース、グルコース、スクロースなどの糖、(2)コーンスターチやバレイショデンプンなどのデンプン、(3)カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、酢酸セルロースなどのセルロースおよびその誘導体、(4)粉末状トラガカント、(5)麦芽、(6)ゼラチン、(7)タルク、(8)カカオ脂や坐剤ワックスなどの賦形剤、(9)ラッカセイ油、綿実油、ベニバナ油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油、大豆油などの油、(10)プロピレングリコールなどのグリコール、(11)グリセリン、ソルビトール、マンニトール、ポリエチレングリコールなどのポリオール、(12)オレイン酸エチルやラウリン酸エチルなどのエステル、(13)寒天、(14)水酸化マグネシウムや水酸化アルミニウムなどの緩衝剤、(15)アルギン酸、(16)脱パイロジェン水、(17)等張性食塩水、(18)リンゲル液、(19)エチルアルコール、(20)リン酸緩衝溶液、および(21)医薬製剤中に用いられる他の適合する非毒性物質が挙げられる。
剤形への使用に適する結合剤には、限定はしないが、コーンスターチ、バレイショデンプン、または他のデンプン、ゼラチン、天然および合成ゴム、たとえば、アカシア、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸、他のアルギン酸塩、粉末状トラガカント、グアーガム、セルロースおよびその誘導体(たとえば、エチルセルロース、酢酸セルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム)、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、α化デンプン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、微結晶性セルロース、ならびにこれらの混合物が含まれる。
本開示の組成物および剤形の形成に使用することのできる滑沢剤には、限定はしないが、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、鉱油、軽油、グリセリン、ソルビトール、マンニトール、ポリエチレングリコール、他のグリコール、ステアリン酸、ラウリル硫酸ナトリウム、タルク、水素添加植物油(たとえば、ラッカセイ油、綿実油、ヒマワリ油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油、大豆油)、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸エチル、ラウリン酸エチル(ethylaureate)、寒天、またはこれらの混合物が含まれる。付加的な滑沢剤には、たとえば、syloidシリカゲル、合成シリカの凝集エアロゾル、またはこれらの混合物が含まれる。滑沢剤は、たとえば、組成物の約1重量パーセント未満の量で加えられる場合がある。
滑沢剤を、限定はしないが、多糖、ポリグリカン、seprafilm、interceed、およびヒアルロン酸を含む、組織バリアと併せて使用してもよい。
本開示の組成物に崩壊剤を使用すると、水性環境に曝されたときに崩壊する錠剤を提供することができる。崩壊剤が多すぎると、ボトルの中で崩壊しかねない錠剤が生成される場合がある。少なすぎると、崩壊が起こるのに不十分になる場合があり、したがって、剤形から活性成分が放出される速度および程度が変更されかねない。したがって、少なすぎたり多すぎたりして活性成分の放出を不利益に変更しない、十分な量の崩壊剤を使用して、本明細書で開示する化合物の剤形を形成することができる。崩壊剤の使用量は、製剤の種類および投与方式に基づいて様々になる場合があり、当業者には、容易に見極めることができる。約0.5〜約15重量パーセントの崩壊剤、または約1〜約5重量パーセントの崩壊剤を医薬組成物に使用することができる。本開示の組成物および剤形の形成に使用することのできる崩壊剤には、限定はしないが、寒天、アルギン酸、炭酸カルシウム、微結晶性セルロース、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、ポラクリリンカリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、バレイショまたはタピオカデンプン、他のデンプン、α化デンプン、他のデンプン、粘土、他のアルギン、他のセルロース、ゴム、またはこれらの混合物が含まれる。
本明細書で開示する組成物および剤形への使用に適する充填剤の例としては、限定はしないが、タルク、炭酸カルシウム(たとえば、顆粒または粉末)、微結晶性セルロース、粉末状セルロース、デキストレート、カオリン、マンニトール、ケイ酸、ソルビトール、デンプン、α化デンプン、およびこれらの混合物が挙げられる。
場合によっては、水性懸濁液および/またはエリキシルが経口投与に望ましいこともある。そのような場合、その中の活性成分は、種々の甘味剤または香味剤、着色物質または染料、所望なら、乳化剤および/または懸濁化剤、ならびに水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリン、またはこれらの組合せなどの希釈剤と組み合わせられることがある。
錠剤は、コーティングしなくてもよいし、または消化管における崩壊および吸収を遅らせ、それによって、より長い期間にわたって持続した作用を提供するために、コーティングしてもよい。たとえば、モノステアリン酸グリセリルやジステアリン酸グリセリルなどの時間遅延材料を用いることができる。経口的に使用される製剤は、活性成分が、不活性固体希釈剤、たとえば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、カオリンと混合される硬ゼラチンカプセル剤、または活性成分が、水もしくは油媒質、たとえば、ラッカセイ油、流動パラフィン、オリーブ油と混合される軟ゼラチンカプセル剤の体裁にすることもできる。
一実施形態では、組成物は、本開示の化合物の良好な可溶化および/または溶解を確実にし、本開示の化合物の沈殿を最小限に抑えるために、可溶化剤を含む場合がある。これは、非経口的に使用される組成物、たとえば、注射用の組成物にとって特に重要となりうる。可溶化剤を加えて、親水性の薬物および/もしくは界面活性剤などの他の構成成分の溶解性を増大させ、または組成物を安定もしくは均一な溶液もしくは分散液として維持することもできる。
組成物は、1種または複数の薬学的に許容される添加剤または薬学的に許容される賦形剤をさらに含む場合がある。そのような添加剤および賦形剤には、限定はせず、脱粘着剤(detackifier)、消泡剤、緩衝剤、ポリマー、酸化防止剤、保存剤、キレート剤、粘度調整剤(viscomodulator)、等張化剤(tonicifier)、香味剤、着色剤、着香剤、乳白剤、懸濁化剤、結合剤、充填剤、可塑剤、滑沢剤、およびこれらの混合物が含まれる。賦形剤の例として非網羅的に挙げられるのは、モノグリセリド、ステアリン酸マグネシウム、食用化工デンプン、ゼラチン、微結晶性セルロース、グリセリン、ステアリン酸、シリカ、黄蝋、レシチン、ヒドロキシプロピルセルロース、クロスカルメロースナトリウム、およびクロスポビドンである。
一部の実施形態では、本明細書に記載の化合物または組成物は、別の1種または複数の活性成分と組み合わせて製剤または投与される場合がある。一部の場合では、カンナビノイド組成物が、治療を強化するためにサイケデリック化合物と共に投与されることもある。治療の強化は、エンドカンナビノイド系、神経可塑性、神経トリミング(neural trimming)、抗精神病効果、不安作用、神経発生の増進、またはこれらの組合せを最適化することによる場合がある。
一部の場合では、本明細書に記載のカンナビノイド組成物が、3,4−メチレンジオキシメタンフェタミン(MDMA)、プシロシビン、リゼルギン酸ジエチルアミド(LSD)などのサイケデリック化合物と組み合わせて使用されることもある。一部の場合では、カンナビノイド組成物が、サイケデリック支援治療プログラムと組み合わせて使用されることもあり、総合的な有効性を支援しうる。
本明細書に記載の組成物は、1種または複数の構成成分が時間をかけて放出されるような、長期放出、緩徐放出、持続放出、または定期放出として製剤化することもできる。本開示の組成物は、少なくとも約1分、10分、30分、1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、12時間、1日、2日、3日、4日、5日、6日、1週間、2週間、3週間、4週間、またはそれより長い半減期を有する場合がある。放出の遅延は、様々な材料からなるマトリックス中に1種または複数の構成成分を製剤化することによって、またはマイクロカプセル化(たとえば、所定の分解速度を有する材料、または制御可能な放出を可能にする孔径を有する孔を備えた材料へのマイクロカプセル化)によって実現することができる。組成物は、1種または複数の構成成分を、1、4、6、8、12、16、20、24、36、または48時間かけて放出するように製剤化することができる。1種または複数の構成成分の放出は、一定の速度または変化する速度である場合がある。
本明細書に記載の組成物は、対象組成物の粒子を水不溶性プラスチックのマトリックスに埋め込んでおり、かつ埋め込まれたラクトース粒子を含有する水不溶性プラスチックの膜に封入されている、マトリックスペレットとして製剤化される場合があり、対象組成物の血漿レベルを目標とされる治療的範囲内に来し、維持する。組成物を持続または制御放出カプセル剤または錠剤として製剤化してもよい。持続または制御放出錠剤は、主に対象組成物から構成されたコア顆粒を、疎水性材料とプラスチック賦形剤とから構成され、場合によって、腸溶性高分子材料を含有するコーティングフィルムの層でコーティングして、コーティングされた顆粒を形成し、次いで、コーティングされた顆粒を、崩壊性賦形剤と共に圧縮することによって形成することができる。このような持続または制御放出カプセル剤または錠剤は、組成物を、所与の期間にかけて実質的に持続または制御される方式で、たとえば、少なくとも0.1時間、0.5時間、1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、12時間、24時間、またはそれより長い期間にかけて、実質的に一定の放出速度で放出しうる。このような持続または制御放出カプセル剤または錠剤によって、少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、またはそれより高いパーセンテージの組成物を、少なくとも0.1時間、0.5時間、1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、12時間、24時間、またはそれより長い期間にかけて放出させることが可能となりうる。
本明細書で提供する制御放出剤形を使用すると、その剤形において、1種または複数の補因子を、同じ量の構成成分の即時放出製剤について観察されるより緩徐な速度で放出することができる。生体試料における変化の速度は、制御放出製剤についての最大濃度に対する、投与から規定された期間にかけての濃度の変化として測定することができ、即時放出製剤の速度の約80%、70%、60%、50%、40%、30%、20%、または10%未満である。経時的な濃度変化の速度は、即時放出製剤についての速度の約80%、70%、60%、50%、40%、30%、20%、または10%未満となりうる。
経時的な濃度変化の速度は、最大濃度になる時間を、相対的に比例する要領で延ばすことにより減速させることができる。たとえば、最大濃度になる時間の2倍の延長によって、濃度変化の速度は、およそ2分の1減速されうる。結果として、1種または複数の補因子を、即時放出剤形より有意に減速されている速度でその最大濃度に達するように提供することができる。本開示の組成物は、最大濃度の24時間、16時間、8時間、4時間、2時間、または少なくとも1時間の変更が実現されるように製剤化することができる。それに伴う、濃度変化の速度の減速は、約0.05、0.10、0.25、0.5、または少なくとも0.8倍となりうる。これは、そのような投与から1時間以内に、1種または複数の補因子の約30%、50%、75%、90%、または95%未満しか循環に放出させないことにより実現されうる。
制御放出製剤は、初期(たとえば、投与後2時間から投与後4時間まで)の傾きが、同じ補因子の同じ投与量の即時放出製剤についての傾きの75%、50%、40%、30%、20%、または10%未満である血漿濃度曲線を示しうる。
溶解研究において測定される補因子の放出速度は、最初の1、2、4、6、8、10、または12時間かけて、同じ補因子の即時放出製剤についての速度の約80%、70%、60%、50%、40%、30%、20%、または10%未満となりうる。
本明細書で提供する制御放出製剤は、様々なフォーマットを採用することができる。製剤は、限定はしないが、本明細書に記載のものなどの、液体剤形(たとえば、懸濁液やスラリー)および経口固体剤形(たとえば、錠剤や原薬粉末)を始めとする、経口剤形にすることができる。
錠剤または丸剤をコーティングし、または別な形で調剤して、持続性作用という利点をもたらす剤形を得ることもできる。たとえば、錠剤または丸剤は、内側投与量および外側投与量構成成分を含み、後者が前者を覆う外皮の形態になっている場合がある。2種の構成成分は、胃における崩壊に耐える働きをし、かつ内側構成成分が無傷で十二指腸へと通過し、または放出を遅らせるのを可能にする、腸溶性層によって隔てることができる。そのような腸溶性層またはコーティングには、様々な材料を使用することができ、そうした材料には、いくつかの高分子酸および高分子酸のセラックなどの材料との混合物、セチルアルコール、ならびに酢酸セルロースが含まれる。複数の補因子を含む製剤が、異なる速度または異なる時点で放出される異なる補因子を有する場合もある。たとえば、補因子が腸溶性層と共に散在した追加の層が存在する場合がある。
組成物は、食品組成物として製剤化することができる。たとえば、組成物は、食品担体を用い、または用いずに、飲料または他の液体、固形食、半固形食にすることができる。たとえば、本明細書に記載の組成物のいずれかを補充された紅茶を、本組成物として挙げることができる。組成物は、本明細書に記載の組成物のいずれかを補充された乳製品になる場合もある。組成物は、食品組成物として製剤化することができる。たとえば、組成物は、飲料、固形食、半固形食、または食品担体を含む場合がある。
飲料、たとえば、補充されたジュース、コーヒー、茶、ソーダ、フレーバーウォーターの形態などの液体食品担体を使用することができる。たとえば、飲料は、製剤、ならびに、従来の飲料中に存在する種々の消臭剤または天然炭水化物などの液体成分を含む場合がある。天然炭水化物の例としては、限定はしないが、グルコースやフルクトースなどの単糖、マルトースやスクロースなどの二糖、デキストリンやシクロデキストリンなどの従来の糖、およびキシリトールやエリトリトールなどの糖アルコールが挙げられる。タウマチン(taumatin)、ステビア抽出物、レバウジオシド(levaudioside)A、グリチルリチンなどの天然消臭剤、およびサッカリンやアスパルテームなどの合成消臭剤が使用される場合もある。香味剤、着色剤、その他などの薬剤が使用される場合もある。たとえば、ペクチン酸およびその塩、アルギン酸およびその塩、有機酸、保護膠接着剤(protective colloidal adhesive)、pH調整剤(pH controlling agent)、安定剤、保存剤、グリセリン、アルコール、または炭化剤が使用される場合もある。果物および野菜も、本明細書で論述する製剤を含む食品および飲料の調製において使用される場合がある。
別法として、組成物は、本明細書に記載の組成物のいずれかを補充されたスナックバーになる場合もある。たとえば、スナックバーは、チョコレートバー、グラノーラバー、またはトレイルミックスバーである場合がある。さらに別の実施形態では、本栄養補助食品または食品組成物は、消費するのに適切かつ望ましい味、口当たり、および粘度を有するように製剤化される。適切ないずれの食品担体も、本食品組成物に使用することができる。本開示の食品担体には、事実上いかなる食品も含まれる。そのような食品担体の例としては、限定はしないが、食物バー(グラノーラバー、プロテインバー、キャンディーバーなど)、シリアル製品(オートミール、朝食シリアル、グラノーラなど)、ベーカリー製品(パン、ドーナツ、クラッカー、ベーグル、ペストリー、ケーキなど)、飲料(乳飲料、スポーツ飲料、果汁、アルコール飲料、ボトル入り飲料水など)、パスタ、穀物(米、トウモロコシ、オート麦、ライ麦、小麦、穀粉など)、卵製品、スナック(キャンディー、チップス、ガム、チョコレートなど)、食肉、果物、および野菜が挙げられる。一実施形態では、本明細書で用いる食品担体は、望ましくない味(たとえば、苦味)を遮断することができる。所望される場合では、本明細書で示す食品組成物は、本明細書に記載の構成成分のいずれかより望ましい口当たりおよび香りを呈する。たとえば、液体食品担体を本開示に従って使用すると、補充されたジュース、コーヒー、茶などの飲料の形態の本食品組成物を得ることができる。固体食品担体を本開示に従って使用すると、補充されたスナックバー、パスタ、パンなどの食事補充物の形態の本食品組成物を得ることができる。別法として、半固体食品担体を本開示に従って使用すると、ガム、またはチューイングキャンディーもしくはスナックの形態の本食品組成物を得ることができる。
方法
一部の実施形態では、本開示は、カルボキシル化カンナビノイドを脱カルボキシル化カンナビノイドに変換する方法を提供する。このような変換は、カルボキシル化カンナビノイドからのカルボン酸基の除去を含みうる。
一部の実施形態では、本開示は、カンナビノイド化合物およびテルペノイドをそれを必要とする対象に補給する方法であって、本明細書に記載の組成物の単位用量を投与することを含む方法を提供する。
カルボキシル化カンナビノイドを脱カルボキシル化カンナビノイドに変換する方法は、化学反応である場合がある。化学反応条件は、カルボキシル化カンナビノイドの脱カルボキシル化カンナビノイドへの変換を促進するための、酸などの触媒を含む場合がある。使用する酸は、弱酸である場合がある。酸は、高くとも約10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、0、−1、−2、−3、−4、−5、−6、−7、−8、−9、−10、またはそれより低いpKaを有する場合がある。酸は、少なくとも約−10、−9、−8、−7、−6、−5、−4、−3、−2、−1、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、またはそれより高いpKaを有する場合がある。酸は、約−10〜約10、約−7〜約7、約−3〜約7、約−1〜約7、約3〜約7、または約4〜約6、または約5〜7であるpKaを有する場合がある。一部の実施形態では、酸は、高くとも約20、15、10、または5のpKaを有する。一部の実施形態では、酸は、少なくとも約−10、−5、0、5、またはそれより高いpKaを有する。酸は、弱酸である場合がある。酸は、強酸である場合がある。酸は、有機酸である場合がある。酸は、カルボン酸部分を含む場合がある。酸は、約500ダルトン、400ダルトン、300ダルトン、200ダルトン、100ダルトン、90ダルトン、80ダルトン、70ダルトン、60ダルトン、50ダルトン、40ダルトン未満、またはそれより小さい分子量を有する場合がある。
カルボキシル化カンナビノイド(たとえば、テトラヒドロカンナビノール酸)を脱カルボキシル化カンナビノイド(たとえば、Δテトラヒドロカンナビノール)に変換するための酸の使用量は、酸が触媒性となる(すなわち、カルボキシル化カンナビノイドの脱カルボキシル化カンナビノイドへの変換を触媒する)ように選択することができる。酸の量は、少なくとも約0.01グラム(g)、0.1g、0.5g、1g、2g、5g、10g、20g、30g、40g、50g、60g、70g、80g、90g、100g、またはそれより多い場合がある。
カルボキシル化カンナビノイドを脱カルボキシル化カンナビノイドに変換するのに使用することのできる酸には、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、酢酸、安息香酸、酪酸、アスコルビン酸、乳酸、酒石酸、タンニン酸、およびシュウ酸からなる群から選択される1つまたは複数のメンバーが含まれうる。酸が食用の酸である場合もある。酸は、自然発生するものでよく、自然供給源から単離してもよいし、または合成によって生成してもよい。どの酸を使用するかに応じて、酸を(たとえば、水で)希釈して、カルボキシル化カンナビノイドの脱カルボキシル化カンナビノイドへの変換に適するといえるpKaを有する酸性溶液を得ることができる。
変換は、実験室、生産施設、家、または医院において実施することができ、技術者、医師、または本明細書に記載のキットの購入者もしくは使用者の手で実施することができる。
カルボキシル化カンナビノイドの脱カルボキシル化カンナビノイドへの変換は、高くとも500℃、400℃、300℃、200℃、100℃、75℃、50℃、40℃、または30℃の温度条件下になる場合がある。変換においては、カルボキシル化カンナビノイドを脱カルボキシル化カンナビノイドにする反応を実施するのに、外部熱源も追加の加熱も必要とならない場合もある。
カルボキシル化カンナビノイドは、カルボキシル化カンナビノイドを酸と接触させることにより、脱カルボキシル化に変換することができる。これは、ブレンド、混合、撹拌、またはこれらのいずれかの組合せによって実施することができる。変換は、たとえば、ボウル、丸底フラスコ、反応器、回分反応器、ピストン型反応器、触媒反応器、半回分反応器、家庭用容器などの反応槽において行われる場合がある。反応槽は、反応混合物を保持するように構成されているものでよい。反応混合物は、酸およびカンナビス植物の部分を含む場合がある。カンナビス植物の部分は、テトラヒドロカンナビノール酸を含有する場合がある。
反応槽は、少なくとも約1グラム(g)の出発材料、2g、5g、10g、20g、30g、40g、50g、60g、70g、80g、90g、100g、またはそれより多い出発材料を保持しうる。出発材料は、カンナビス植物の部分である場合がある。カンナビス植物は、カルボキシル化カンナビノイドを含有する場合がある。カンナビス植物の部分は、少なくとも約1g、2g、5g、10g、20g、30g、40g、50g、60g、70g、80g、90g、100g、またはそれより多くのテトラヒドロカンナビノール酸を含有する場合がある。反応槽は、少なくとも約1ミリリットル(mL)、2mL、5mL、10mL、20mL、30mL、40mL、50mL、60mL、70mL、80mL、90mL、100mL、1リットル(L)、2L、5L、10L、50L、100L、1000L、またはそれより大きい体積を保持しうる。反応槽は、少なくとも約1グラム(g)の脱カルボキシル化カンナビノイド化合物、2g、5g、10g、20g、30g、40g、50g、60g、70g、80g、90g、100g、またはそれより多くの脱カルボキシル化カンナビノイド化合物の生成が実現されるように成形される場合がある。
反応混合物は、反応が完了またはほぼ完了した後、分離にかけられる場合がある。溶媒、触媒、植物材料、未変換出発材料など、反応混合物の残りの部分からの所望の脱カルボキシル化カンナビノイドの分離には、濾過、抽出、遠心分離、可溶化、濃縮、洗浄、電気分解、吸着、精製、クロマトグラフィー、分別、結晶化、またはこれらの組合せが含まれうる。一部の場合では、所望の脱カルボキシル化カンナビノイド(たとえば、Δテトラヒドロカンナビノール)は、反応混合物から、1、2、3、4、5、またはそれより多くの分離ステップまたは手順を経て分離される。
カルボキシル化カンナビノイドを脱カルボキシル化カンナビノイドとした反応の後、反応混合物中に極微量の酸が存在する場合がある。反応混合物から所望の化合物を単離した後、極微量の酸が存在する場合もある。分離または単離された脱カルボキシル化カンナビノイドは、使用者に送達される、生成過程において使用されうる所望の最終生成物である場合がある。単離された脱カルボキシル化カンナビノイドは、極微量の酸を含んでもよい。極微量の酸は、約10,000百万分率(ppm)、1000ppm、100ppm、10ppm、または1ppm未満となりうる。
適応症
テルペノイドは、対象に有益な効果を与えうる。テルペノイドを本明細書に記載の組成物中に製剤化し、栄養サプリメントまたは栄養補助食品として対象に与えることができる。組成物は、さもなければ普通食において十分な量で消費することのできない栄養素または化合物を提供しうる。組成物は、対象の健康、身体的ウェルビーイング、および感情的ウェルビーイングに有益となりうる化合物を含有しうる。たとえば、組成物を活力の増強として使用することができる。
本開示の組成物を使用して、悪心または嘔吐の症状を処置または軽減することができる。単位用量の組成物が投与される対象は、悪心または嘔吐に関連した症状の軽減を認めうる。
本開示の組成物を使用して、食欲不振症、悪液質、神経性過食症、反芻障害、回避性または制限的食物消費障害などの摂食障害を処置することができる。
本開示の組成物を、睡眠補助剤として、または不眠症の症状を助けるために使用することができる。組成物は、対象がリラックスし、より速やかに眠りにつき、睡眠の量を向上させ、または睡眠の質を向上させる助けとなりうる。
本開示の組成物を使用すると、酸化損傷または酸化ストレスの影響を取り持ち、制限し、覆すことができる。対象内の反応性酸素種の不均衡は、本明細書に記載の組成物の投与によって矯正され、または取り持たれうる。
酸化ストレスが、手術の前、最中、および/または後に生じる場合がある。酸化ストレスは、手術中に使用される麻酔、外科手術による外傷、手術と関連する心理的ストレス、またはこれらの組合せによる場合がある。組成物は、手術の前、最中、または後に対象に投与される場合がある。組成物を投与して、手術または傷害によって引き起こされうる外傷性ショックを緩和することができる。
酸化ストレスは、身体的ストレス要素または感情的ストレス要素によって引き起こされる場合がある。本開示の組成物を使用して、外傷後ストレス障害(PTSD)を処置することができる。組成物によって緩和することのできるPTSDのいくつかの症状として、フラッシュバック、悪夢、恐ろしい思考、ある特定の思考または感情の回避、驚愕しやすい、緊張感、睡眠困難である、外傷性事象の特徴を思い出すのに苦労するなどの認知または気分症状、罪悪感や罪責感などのゆがんだ感情、および楽しい活動への興味の喪失が挙げられる。
組成物を投与して、進展する外傷後ストレス障害を阻止し、またはその重症度を制限することができる。組成物は、たとえば、身体的スポーツ、コンタクトスポーツ、身体的闘争、身体的衝突、軍事教練または訓練、および軍事闘争の後など、身体的または感情的ストレス後に投与される場合がある。
本開示の組成物を使用して、嗜癖、嗜癖行動、身体的依存性、または心理的依存性の症状を処置し、緩和し、またはなくすことができる。嗜癖は、刺激への強迫性の関与を特徴とすることができる。嗜癖は、嗜癖重症度指標(ASI)などの重症度指標に基づいて等級付けすることができる。ASI重症度評定は、0〜9の10段階尺度に基づくものでよい。0〜1の評定は、実際的な問題なし、処置の必要なしと分類することができる。2〜3の評定は、軽度の問題、処置は必要ない場合もあると分類することができる。4〜5の評定は、中程度の問題、多少の処置が必要となりうると分類することができる。6〜7の評定は、相当な問題、処置が必要となりうるとすることができる。8〜9の評定は、極度の問題、処置が絶対に必要となりうるとみなすことができる。
薬物および行動嗜癖の例としては、限定はしないが、アルコール中毒、コカイン嗜癖、喫煙嗜癖、ニコチン嗜癖、オピエート嗜癖、食物嗜癖、アンフェタミン嗜癖、およびギャンブル嗜癖が挙げられる。
本明細書に記載の組成物を使用して、喫煙嗜癖を緩和することができる。組成物は、カンナビノイドを染み込ませたタバコを対象に与える、禁煙プログラムの一部として使用することができる。嗜癖の自然で段階的な軽減のために、組成物を水溶法によって投与して膜による吸収を可能にすることもできる。加えて、本明細書に記載の組成物は、抗不安効果に寄与する場合もある。たとえば、水溶性形態として投与された組成物は、粘膜吸収によって、急速な抗不安効果をもたらして、嗜癖を抑制することができる。カンナビノイド組成物は、タバコの使用を徐々に減らすためのプログラムの一端となりうる。
一部の場合では、カンナビノイド化合物は、幾通りもの有効性の鐘形曲線を示すことがある。有効性の鐘形曲線は、酸化ストレスを始めとする、対象のいくつかの要素に応じて日々変化またはモジュレートしうる。
本開示の組成物は、処置中および/または後に対象に投与することができる。対象は、症状の軽減、または重症度指標尺度(たとえば、ASI重症度指標)に従う重症度評定の軽減を認めうる。
組成物を使用して、がんまたは腫瘍を処置することができる。液性腫瘍であるがんは、たとえば、血液、骨髄、およびリンパ節において生じるものとすることができ、たとえば、白血病、骨髄性白血病、リンパ球性白血病、リンパ腫、ホジキンリンパ腫、黒色腫、および多発性骨髄腫を含みうる。白血病には、たとえば、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ球性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、およびヘアリー細胞白血病が含まれる。固形腫瘍であるがんには、たとえば、前立腺がん、精巣がん、乳がん、脳がん、膵臓がん、結腸がん、甲状腺がん、胃がん、肺がん、卵巣がん、カポジ肉腫、皮膚がん、扁平細胞皮膚がん、腎がん、頭頸部がん、咽頭がん、鼻、口腔、咽頭の湿った粘膜内層上に形成する扁平上皮癌、膀胱がん、骨肉腫、子宮頚がん、子宮内膜がん、食道がん、肝臓がん、および腎臓がんが含まれる。本明細書に記載の組成物は、子宮頚がんの処置に使用することができる。
本明細書に記載の組成物は、前立腺がんの処置に使用することができる。前立腺細胞によって産生されるタンパク質である前立腺特異的抗原、すなわちPSAのレベルに基づいて、対象を評価することができる。PSAの血中レベルの上昇を、前立腺がんを有する対象と関連付けることができる。
前立腺がんと診断されている対象に、組成物を投与することができる。一部の場合では、組成物は、1ミリリットルあたり約1ナノグラム(ng/mL)、2ng/mL、3ng/mL、4ng/mL、5ng/mL、または6ng/mLを超える、またはそれより高レベルのPSAを有する対象に投与されることがある。対象のPSAレベルがある特定の閾値を下回った後、組成物の投与に休薬日が設けられる場合がある。一部の場合では、PSAが1ミリリットルあたり約20ナノグラム(ng/mL)、10ng/mL、5ng/mL、4ng/mL、3ng/mL、2ng/mL、または1ng/mL未満に下がった後、休薬日が始まることがある。組成物の休薬日が、別の化合物または組成物で置き換えられる場合もある。たとえば、本明細書に記載の組成物の休薬日の間、一定量のデルタ−9−テトラヒドロカンナビノール(THC)が投与される場合がある。THCの投与量は、多くとも約50mg/kg、40mg/kg、30mg/kg、20mg/kg、10mg/kg、5mg/kg、4mg/kg、3mg/kg、2mg/kg、1mg/kg、またはそれより少なくなる場合がある。
本開示の組成物を使用して、たとえば、食欲不振症や悪液質などの摂食障害または体重障害を処置することができる。対象は、少なくとも単位用量の本開示の組成物の後に、食欲の増大を認めうる。一部の場合では、少なくとも1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、10mg、15mg、または20mgの単位用量で、組成物中のΔテトラヒドロカンナビノールによって、結果として食欲増進効果が得られることがある。食欲の増大は、組成物の最後の単位用量が消費された後少なくとも1日、2日、5日、7日、1週間、2週間、1か月、3か月、6か月、または12か月など、長期間持続する場合がある。
本開示の組成物を使用して、たとえば、痙縮、振戦、運動失調、膀胱コントロール、トゥーレット症候群、ジストニー、パーキンソン病、ハンチントン病、遅発性ジスキネジーなどの、筋肉に関連した障害または運動障害を処置することができる。痙縮は、疼痛、骨もしくは関節奇形、または脊髄に対する事故もしくは傷害によって引き起こされたものである場合がある。
本開示の組成物を使用して、疼痛を処置することができる。疼痛は、急性痛である場合がある。疼痛は、慢性痛である場合がある。疼痛は、疾患と関連している場合がある。対象における疼痛は、神経因性疼痛、月経痛、慢性頭痛、または背痛である場合がある。疼痛は、疾患もしくは障害によるものである場合もあり、または傷害によって引き起こされる場合もある。がん、慢性腸炎症、神経痛、神経損傷、糖尿病、多発性硬化症、感染症、老齢などの疾患によって疼痛が引き起こされる場合がある。
疼痛は、侵害受容性疼痛(すなわち、組織損傷によって引き起こされる疼痛)、神経因性疼痛、または心因性疼痛である場合がある。疼痛は、疾患(たとえば、がん、関節炎、糖尿病)によって引き起こされ、または疾患と関連している場合がある。別法として、疼痛は、傷害(たとえば、スポーツ傷害、外傷)によっても引き起こされる。本明細書における組成物および方法による処置の対象となりうる疼痛の非限定的な例としては、末梢神経障害、糖尿病性神経障害、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、背痛、がんと関連するニューロパシー、HIV/AIDSと関連するニューロパシー、幻肢痛、毛根管症候群、中枢性卒中後痛、慢性アルコール中毒と関連する疼痛、甲状腺機能低下症、尿毒症、多発性硬化症と関連する疼痛、脊髄損傷と関連する疼痛、パーキンソン病と関連する疼痛、てんかん、骨関節炎痛、関節リウマチ痛、内臓痛、およびビタミン欠乏と関連する疼痛を始めとする神経因性疼痛、ならびに中枢神経系外傷、挫傷/捻挫、および熱傷と関連する疼痛、心筋梗塞、急性膵炎、術後疼痛、外傷後疼痛、腎疝痛、がんと関連する疼痛、線維筋痛症と関連する疼痛、毛根管症候群と関連する疼痛、および背痛を始めとする侵害受容性疼痛が挙げられる。
本明細書に記載の組成物および方法は、対象における疼痛のレベルを軽快するのに利用することができる。対象における疼痛のレベルは、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも99%、または100%軽快される場合がある。対象における疼痛のレベルは、様々な方法によって評価することができる。疼痛のレベルは、自己報告(すなわち、ヒト対象が、自身が経験する疼痛のレベルの言葉による報告を表明する)によって評価される場合がある。疼痛のレベルは、疼痛の行動指標、たとえば、顔の表情、四肢の動き、発声、落ち着きのなさ、およびかばう動作によって評価される場合もある。このようなタイプの評価は、たとえば、対象が自己報告をすることができないとき(たとえば、小児、意識不明の対象、非ヒト対象)、有用となりうる。本開示の組成物による処置後に、疼痛のレベルを、組成物による処置の前に対象が経験していた疼痛のレベルと比較して評価することができる。
本開示の組成物を使用して、眼圧または眼における液圧を低減することができ、限定はしないが、緑内障、虹彩炎、網膜剥離を始めとする、異常な眼圧と関連するいくつかの疾患を処置することができる。組成物によって、眼圧は、5%、10%、20%、30%、40%、50%、またはそれより大きく低減される場合がある。
本開示の方法および組成物は、てんかんの処置に利用することができる。本明細書に記載の組成物を使用して、てんかん性発作を予防またはコントロールすることができる。てんかん性発作は、強直性−間代性、強直性、間代性、筋間代性、欠神、または弛緩性発作として分類することができる。本明細書における組成物および方法によって、対象が経験するてんかん性発作を、少なくとも約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約99%、もしくはそれより高度に予防し、またはその回数を減らすことができる。
本開示の方法および組成物は、肺の気道の炎症性疾患、すなわち喘息の症状を緩和するのに利用することができる。組成物によって、喘息症状の重症度が軽減され、または重度持続性から中程度持続性へ、軽度持続性へ、間欠性へなど、重症度分類が変わる場合がある。
本開示の組成物を使用して、アルコール、およびベンゾジアゼピンやオピエートなどの薬物への依存における離脱と関連する症状を緩和することができる。組成物によって、睡眠障害、過敏性、緊張の増大、不安、パニック発作、振戦、発汗、集中困難、錯乱、記憶喪失、体重減少または体重増加、頭痛、筋肉痛などの離脱症状を緩和することができる。
本開示の組成物を使用して、限定はしないが、睡眠障害、不安障害、パニック障害、強迫性障害、双極性障害、うつ病、気分障害、人格障害、統合失調症や妄想障害などの精神病性障害を始めとする精神障害を処置することができる。組成物を双極性エピソードの処置に使用することができ、症状には、気分、活力、活動レベルの普通でない変動、および日課をこなせないことが含まれうる。
本開示の組成物を使用して、限定はしないが、関節炎、狼瘡、白斑、貧血、乾癬、強皮症、炎症性腸疾患、1型糖尿病などの、自己免疫疾患または炎症を処置することができる。
組成物を使用して、そう痒症、ADS(注意欠陥症候群)、高い血圧、耳鳴、慢性疲労症候群、および下肢静止不能症候群を処置することができる。
組成物を使用して、しゃっくりまたは同期性横隔膜粗動(SDF)の症状を処置または緩和することができる。しゃっくりは、急性、慢性、持続性、または難治性として分類することができる。一部の場合では、化合物または組成物を使用して、慢性しゃっくりの症状を処置または緩和することができる。
組成物を使用して、閉経または閉経前の症状を処置または緩和することができる。組成物によって、たとえば、のぼせ、寝汗、性交痛、不安または過敏性の増大、およびより頻繁な排尿欲求を含む症状の頻度および/または強度を軽減することができる。
組成物を使用して、創傷を処置または滅菌消毒することができる。組成物は、クエン酸と併せて使用してもよいし、または開放創の滅菌消毒に使用するための1つの組成物に製剤化してもよい。
本明細書に記載の組成物は、毒物または毒液処置と共に使用することができる。組成物は、解毒剤または抗毒液剤の投与の前、最中、または後に投与される場合がある。組成物は、毒素または毒物への曝露後に投与することができ、解毒剤なしである場合もある。解毒剤と併せた使用についての投与は、注射、舌下、経口、鼻噴霧剤、または経皮パッチによる場合がある。理論に拘るのではないが、カンナビノイド組成物は、組織、神経系の保護に役立ち、かつ/または対象における全体的な恒常性の調節を支援しうる。カンナビノイド組成物は、酸化ストレス、組織損傷、臓器損傷、または神経外傷の軽減に役立ちうる。組成物は、細胞の保護、健康、および全体的な恒常性バランスも強化しうる。
一部の場合では、本明細書に記載の組成物が、帯状疱疹、水痘、麻疹、ヒトパピローマウイルス(HPV)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺気腫、白斑(ilitigo)、膿痂疹、肺炎、リステリア、エボラ、アジソン病、グレーブス病、シェーグレン症候群、橋本病、自閉症、重症筋無力症、悪性貧血、またはセリアック病の処置に使用されることもある。
一部の場合では、組成物が、自己免疫疾患の処置に使用されることもある。一部の場合では、組成物を使用して、アカラシア、アジソン病、成人スチル病、無ガンマグロブリン血症、円形脱毛症、アミロイドーシス、強直性脊椎炎、抗GBM/抗TBM腎炎、抗リン脂質症候群、自己免疫性血管浮腫、自己免疫性自律神経障害、自己免疫性脳脊髄炎、自己免疫性肝炎、自己免疫性内耳疾患(AIED)、自己免疫性心筋炎、自己免疫性卵巣炎、自己免疫性睾丸炎、自己免疫性膵炎、自己免疫性網膜症、自己免疫性じんま疹、軸索およびニューロンニューロパシー(AMAN)、Balo病、ベーチェット病、良性粘膜類天疱瘡、水疱性類天疱瘡、キャッスルマン病(CD)、セリアック病、シャガス病、慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)、慢性再発性多巣性骨髄炎(CRMO)、チャーグ−ストラウス症候群(CSS)もしくは好酸球性肉芽腫症(EGPA)、瘢痕性類天疱瘡、コーガン症候群、寒冷凝集素症、先天性心ブロック、コクサッキー心筋炎、CREST症候群、クローン病、疱疹状皮膚炎、皮膚筋炎、デビック病(視神経脊髄炎)、円板状狼蒼、ドレスラー症候群、子宮内膜症、好酸球性食道炎(EoE)、好酸球性筋膜炎、結節性紅斑、本態性混合型クリオグロブリン血症、エバンス症候群、線維筋痛症、線維化性肺胞炎、巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)、巨細胞性心筋炎、糸球体腎炎、グッドパスチャー症候群、多発血管炎性肉芽腫症、グレーブス病、ギラン−バレー症候群、橋本甲状腺炎、溶血性貧血、ヘノッホ−シェーンライン紫斑病(HSP)、妊娠性疱疹もしくは妊娠性類天疱瘡(PG)、化膿性汗腺炎(HS)(反対型ざ瘡)、低ガンマグロブリン血症、IgA腎症、IgG4関連硬化性疾患、免疫性血小板減少性紫斑病(ITP)、封入体筋炎(IBM)、間質性膀胱炎(IC)、若年性関節炎、若年性糖尿病(1型糖尿病)、若年性筋炎(JM)、川崎病、ランバート−イートン症候群、白血球破壊性血管炎、扁平苔癬、硬化性苔癬、木質性結膜炎、線状IgA病(LAD)、狼瘡、慢性ライム病、メニエール病、顕微鏡的多発血管炎(MPA)、混合結合組織病(MCTD)、モーレン潰瘍、Mucha−Habermann病、多巣性運動ニューロパシー(MMN)もしくはMMNCB、多発性硬化症、重症筋無力症、筋炎、ナルコレプシー、新生児狼瘡、視神経脊髄炎、好中球減少症、眼部瘢痕性類天疱瘡、視神経炎、回帰性リウマチ(PR)、PANDAS、傍腫瘍性小脳変性症(PCD)、発作性夜間血色素尿症(PNH)、パリー−ロンベルク症候群、扁平部炎(周辺性ブドウ膜炎)、Parsonnage−Turner症候群、天疱瘡、末梢神経障害、静脈周囲脳脊髄炎、悪性貧血(PA)、POEMS症候群、結節性多発動脈炎、I、II、III型多腺性症候群、リウマチ性多発性筋痛、多発性筋炎、心筋梗塞後症候群、心膜切開後症候群、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎、プロゲステロン皮膚炎、乾癬、乾癬性関節炎、赤芽球ろう(PRCA)、壊疽性膿皮症、レイノー現象、反応性関節炎、反射性交感神経性ジストロフィー、再発性多発性軟骨炎、下肢静止不能症候群(RLS)、後腹膜線維症、リウマチ熱、関節リウマチ、サルコイドーシス、シュミット症候群、強膜炎、強皮症、シェーグレン症候群、精子および精巣自己免疫、全身硬直症候群(SPS)、亜急性細菌性内膜炎(SBE)、Susac症候群、交感性眼炎(SO)、高安動脈炎、側頭動脈炎/巨細胞性動脈炎、血小板減少性紫斑病(TTP)、トローザ−ハント症候群(THS)、横断脊髄炎、1型糖尿病、潰瘍性大腸炎(UC)、未分化結合組織疾患(UCTD)、ブドウ膜炎、血管炎、白斑、ホヒト−小柳−原田病、またはウェゲナー肉芽腫症(もしくは多発血管炎性肉芽腫症(GPA))が処置されることもある。
カンナビノイドを含む組成物は、水溶性形態として製剤化することができる。水溶性形態の組成物の投与では、急速な膜吸収が可能となりうる。組成物は、化学薬品または毒性事象または曝露の後、保護のために、水道、たとえば、飲料水に加えられる場合がある。
組成物を使用して、対象における神経発生または神経組織の成長および発育を増進することができる。組成物によって、副交感神経系、交感神経系、および腸管神経系を含む神経系の全体的な性能も向上しうる。
組成物をサプリメントとして使用して、対象において、染色体の末端領域であるテロメアを保護することができる。テロメアの保護によって、染色体を劣化から保護することができる。
一部の場合では、本明細書に記載の組成物が、エンドカンナビノイド系(ECB)標的治療薬として使用されることもある。エンドカンナビノイド系の2つの主要なエンドカンナビノイド受容体は、CB1およびCB2である。
一部の場合では、本開示の組成物が、エピジェネティックス、すなわち、DNA配列の変化を含まなくてもよい遺伝子機能の遺伝性変化、またはヌクレオチド配列の変化を含まなくてよい、ゲノムに対する機能に関係のある変化(たとえば、DNAメチル化、ヒストン修飾)の研究と組み合わせて使用されることもある。一部の場合では、エピジェネティックな機序に、発育(たとえば、子宮内、小児期)、環境的要素(たとえば、環境の化学物質)、薬物、医薬品、加齢、食事などの要素および過程が含まれることもある。
組成物が、エピジェネティックな検査に基づき、投与または提案される場合がある。一部の場合では、本明細書に記載の組成物によって、危険因子をモジュレートし、または病状を改善することもできる。一部の場合では、カンナビノイドを特定のCB受容体部位に振り向けるのに、本明細書に記載するものなどのテルペンが使用されることもある。本明細書で開示する化合物は、エピジェネティックな徴候の間および後の危険および危害を予防または軽減するのに使用することができ、発現を変化させる一助となりうる。
一部の場合では、甲状腺危険因子が明白となった場合、組成物を甲状腺の処置に使用できるはずであり、次いで、新たなエピジェネティック発現が現れた場合、同じ組成物を、異なるテルペンを用いながら使用して、身体の異なる領域をターゲットにすることができるはずである。一部の場合では、組成物が、身体において急速に吸収されることもある。組成物が急速に吸収される場合、同じ処方を連続的に与えることができ、それによって、カンナビノイドの効果を変えることができる。
一部の場合では、遺伝子検査に基づき、組成物が投与または提案されることもある。
別法として、ターゲットとした処置プロトコールの標準検査に基づいて組成物を投与してもよく、組成物中のカンナビノイドおよびテルペンによって、危険因子または疾患状態が予防および/または処置されうる。
対象は、1つまたは複数の症状を示す場合がある。症状は、疼痛、ストレス、悪心、嘔吐、不眠、不安、および食欲減退からなる群から選択される場合がある。単位用量を使用して、対象における症状を、場合によって、少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、または99%緩和することができる。組成物によって、症状の重症度または数は、結果として少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、または99%低減される場合がある。
単位用量は、1日少なくとも約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10回、またはそれより多く投与してよい。対象は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14日、またはそれより多い日数、週数、もしくは月数の期間、これらより短い期間、またはこれらより長い期間、投薬を受けてよい。単位用量は、日用量を、1日に投与すべき単位用量の数で割ったものなど、日用量の分数にすることができる。単位用量は、日用量を、1日に投与すべき単位用量の数で割り、投与1回あたりの単位用量(たとえば、錠剤)の数でさらに割ったものである、日用量の分数にすることもできる。投与1回あたりの単位用量の数は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれより多くてよい。1日あたりの用量の回数は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10回、またはそれより多くてよい。1日あたりの単位用量の数は、日用量を単位用量で割って求めることができ、1日あたり少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、6、17、18、19、20、またはそれより多数の単位用量となりうる。たとえば、単位用量は、推奨日用量の約1/2、1/3、1/4、1/5、1/6、1/7、1/8、1/9、または1/10となりうる。単位用量を1日量の約3分の1とし、1日3回対象に投与することができる。単位用量を1日量の約2分の1とし、1日2回対象に投与することができる。単位用量を1日量の約4分の1とし、2単位用量を1日2回対象に投与することができる。
投与期間の長さおよび/または投薬量は、医師または他のいずれかのタイプの臨床家が決定してよい。医師または臨床家は、投与された組成物に対する対象の反応を観察し、対象の成果に基づいて投薬を調整することができる。たとえば、エネルギー調節における効果の低減を示す対象のための投薬を、所望の結果が得られるように増やすことができる。
組成物中の諸構成成分は、同じ経路で同時に一斉に投与される、または別々に投与される場合がある。組成物中の諸構成成分は、引き続いて投与される場合もある。組成物中の諸構成成分は、同じまたは異なる投与経路で投与される場合がある。
本開示の別の態様は、本明細書に記載の組合せ組成物を指定された期間投与した後、1人または複数の対象において、所望の効果の実現をもたらす。たとえば、本明細書に記載の組成物の有益な効果は、組成物を対象に1、2、3、4、6、8、10、12、24、または52週間投与した後に観察することができる。
一部の実施形態では、本開示は、本明細書に記載の組成物の生成方法も提供する。本明細書に記載の組成物の生成は、2種またはそれより多くの構成成分の混合または複合化を含む場合がある。
組成物は、薬学的活性薬剤もしくは治療薬、担体、および/または賦形剤と複合化または混合することができる。そのような構成成分の例は、本明細書において記載している。組み合わせられた組成物は、錠剤、カプセル剤、ゲルカプセル剤、または緩効性錠剤としての単位投与量にすることができる。
組成物は、1種または複数の構成成分の実質的に均一な混合物を含有する固体組成物が得られるように、1種または複数の成分が組成物全体にむらなく分散される結果、組成物が、錠剤、丸剤、カプセル剤などの等しく有効な単位剤形に容易に細分できるように調製される場合がある。
組成物の単位用量は、密閉容器にある特定の期間入れられた後、たとえば、1日、7日、1か月、6か月、1年、2年、3年、4年、5年、またはそれより長い期間後、1種または複数のカンナビノイドの少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、または95%を保持しうる。組成物の単位用量は、少なくとも約1日、7日、1か月、6か月、1年、2年、3年、4年、5年、またはそれより長い貯蔵寿命を有する場合がある。理論に拘るのではないが、組成物中の極微量の酸が貢献し、組成物の貯蔵寿命を延ばす場合がある。
組成物の単位用量は、少なくとも約25℃、30℃、40℃、50℃、60℃、70℃、またはそれより高温の条件下で貯蔵することができる。組成物の単位用量は、少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、またはそれより高い湿度レベルの湿度レベル条件下で、カンナビノイドの実質的な分解なく貯蔵することができる。
単位用量は、使用者に渡される容器に包装される場合がある。単位用量は、チューブ、広口瓶、箱、バイアル、袋、トレー、ドラム、ボトル、注射器、または缶に包装される場合がある。
キット
本開示は、キットも提供する。キットは、適切に包装されている本明細書に記載の1種または複数の組成物を含み、使用説明書、臨床研究の考察、および副作用の一覧を含みうる書面資料をさらに含む場合がある。このようなキットは、組成物の活性および/もしくは利点を表記もしくは証明し、かつ/または投薬、投与、副作用、薬物相互作用、もしくは健康管理提供者にとって有用な他の情報を記載する、科学文献参照指示、添付文書資料、臨床試験結果、および/またはその概要などの情報を含む場合もある。そのような情報は、種々の研究、たとえば、in vivoモデルを含む実験動物を使用した研究、およびヒト臨床試験を主体とした研究の結果に基づくものでよい。キットは、本明細書に記載の1または複数の単位用量を含みうる。キットは、少なくとも約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、30、31、60、90、120、150、180、210、またはそれより多くの単位用量を含む場合がある。キットは、多くとも約20、15、10、5、4、3、2、または1単位用量を含む場合がある。使用説明書は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれより多くの単位用量を、1日1、2、3、4、5、6、7、8、9、10回、またはそれより多い回数消費する指示などの投薬指示を含みうる。たとえば、キットは、各錠剤包装が個別になっている錠剤として、投与1回あたりの単位用量の数に従って個別包装された複数の錠剤(たとえば、錠剤ペア)として、または(たとえばボトルに)まとめて包装された全錠剤として供給された単位用量を含む場合がある。さらなる一例として、キットは、ボトル入り飲料として供給された単位用量を含む場合があり、キットは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、24、28、36、48、72、またはそれより多くのボトルを含む。
説明書が、使用者の電子装置のユーザーインターフェース上に印刷物形態で提供される場合もある。説明書が、たとえば、グラフィカルユーザーインターフェースまたはウェブベースのインターフェース上に提供される場合もある。
キットは、別の薬剤をさらに収容してもよい。本開示の化合物と薬剤とは、キット内の別個の容器に別個の組成物として提供または包装される場合がある。本開示の化合物と薬剤とが、キットの中の容器内に単一組成物として提供または包装される場合もある。使用に適する包装材料および追加の物品(たとえば、液体調製物用の計量カップ、空気への曝露を最小限に抑えるためのホイル包み)をキットに含めてもよい。本明細書に記載のキットは、医師、看護師、薬剤師、薬局員(formulary official)を始めとする健康提供者に提供、販売、および/または販売促進することができる。キットを消費者に直接販売してもよい。
キットが単位投与量の複数日供給物を含む場合もある。単位投与量は、本明細書に記載のいかなる単位投与量でもよい。キットは、単位投与量の複数日供給物の複数の日数にわたる投与を指示する説明書を含む場合がある。複数日供給物は、1か月供給物、30日供給物、または複数週供給物である場合がある。複数日供給物は、90日、180日、3か月、または6か月供給物である場合がある。キットは、1、2、3、4、または5単位投与量の包装など、包装された毎日の単位投与量を含みうる。キットは、他の栄養補助食品、ビタミン、ならびに食事補充バー、ミックス、および飲料と一緒に包装される場合もある。
キットは、カルボキシル化カンナビノイドの脱カルボキシル化カンナビノイド(たとえば、Δテトラヒドロカンナビノール)への変換の使用者による実施を可能にする出発材料を含む場合がある。
使用者によって変換が実施できるように、キットが、必要なすべての出発材料を含む場合がある。キットは、カルボキシル化カンナビノイドと、カルボキシル化カンナビノイドの脱カルボキシル化カンナビノイドへの変換を実現するために存在する酸と、酸とカルボキシル化カンナビノイドとを含む反応混合物を保持するように構成された反応槽と、酸を利用する変換を実施することについての説明書とを含む場合がある。変換から形成される、結果として得られる脱カルボキシル化カンナビノイドは、Δテトラヒドロカンナビノールでよい。
別法として、使用者によって変換が実施できるように、キットが、必要な出発材料の一部を含む場合もある。使用者が、使用者自身のカルボキシル化カンナビノイド供給物をキットに補給する場合がある。キットは、カルボキシル化カンナビノイドの脱カルボキシル化カンナビノイドへの変換を実現するために存在する酸と、酸とカルボキシル化カンナビノイドとを含む反応混合物を保持するように構成された反応槽と、酸を利用する変換を実施することについての説明書とを含む場合がある。使用者が供給するカルボキシル化カンナビノイドは、テトラヒドロカンナビノール酸でよい。
キットの中の酸は、少なくとも約0.01グラム(g)、0.1g、0.5g、1g、2g、5g、10g、20g、30g、40g、50g、60g、70g、80g、90g、100g、またはそれより多く存在する場合がある。
カルボキシル化カンナビノイド(たとえば、テトラヒドロカンナビノール酸)は、キットの中に提供される場合、少なくとも約1グラム(g)、2g、5g、10g、20g、30g、40g、50g、60g、70g、80g、90g、100g、またはそれより多く存在する場合がある。キットを使用する反応の実施から形成する脱カルボキシル化カンナビノイドの量は、少なくとも約1グラム(g)、2g、5g、10g、20g、30g、40g、50g、60g、70g、80g、90g、100g、またはそれより多くなりうる。
コンピューター制御システム
本開示は、本開示の方法をインプリメントするようにプログラムされたコンピューター制御システムを提供する。図1は、カルボキシル化カンナビノイドと脱カルボキシル化カンナビノイドの混合物を含む組成物を生成するように、または本開示の組成物を使用もしくは生成することについての指示を提供するようにプログラムまたは別な形で構築されているコンピューター制御システム101を示す。コンピューター制御システム101は、限定はしないが、反応槽および撹拌機の動き、組成物の単位用量の包装、ならびに組成物の使用説明書の印刷を含めて、脱カルボキシル化カンナビノイドの生成方法などの、本開示の方法の種々の側面を調節することができる。コンピューター制御システム101は、使用者の電子装置または電子装置から遠く離れて配置されているコンピューターシステムにインプリメントすることができる。電子装置は、移動式の電子装置でもよい。
コンピューターシステム101は、中央処理装置(CPU、本明細書では「プロセッサー」および「コンピュータープロセッサー」も同様)105を含み、中央処理装置は、シングルコアもしくはマルチコアプロセッサー、または並列処理のための複数のプロセッサーである場合がある。コンピューター制御システム101は、メモリーまたはメモリー位置110(たとえば、ランダムアクセスメモリー、読み出し専用メモリー、フラッシュメモリー)、電子記憶ユニット115(たとえば、ハードディスク)、1種または複数の他のシステムと通信するための通信インターフェース120(たとえば、ネットワークアダプター)、ならびに周辺装置125、たとえば、キャッシュ、他のメモリー、データ記憶装置および/または電子ディスプレイ装置アダプターも含む。メモリー110、記憶ユニット115、インターフェース120、および周辺装置125は、マザーボードなどの通信バス(実線)を介して、CPU 105と通信状態にある。記憶ユニット115は、データを記憶するためのデータ記憶ユニット(またはデータレポジトリー)となりうる。コンピューター制御システム101は、通信インターフェース120を活用して、コンピューターネットワーク(「ネットワーク」)130に動作可能なようにつなげることができる。ネットワーク130は、インターネット、インターネットおよび/もしくはエクストラネット、またはインターネットと通信状態にあるイントラネットおよび/もしくはエクストラネットになる場合がある。ネットワーク130は、場合によっては、遠隔通信および/またはデータネットワークである。ネットワーク130は、1つまたは複数のコンピューターサーバーを含む場合があり、これにより、クラウドコンピューティングなどの分散コンピューティングが可能となりうる。ネットワーク130は、場合によっては、コンピューターシステム101を活用して、ピアツーピアネットワークを実行することもでき、これにより、コンピューターシステム101に連結された装置が、クライアントまたはサーバーとして動作することが可能となりうる。
CPU 105は、プログラムまたはソフトウェアに組み入れることのできる、機械読取り可能な命令のシーケンスを実行することができる。命令は、メモリー110などのメモリー位置に記憶される場合がある。命令は、CPU 105に振り向けることができ、これにより、続いて、本開示の方法をインプリメントするようにCPU 105をプログラムまたは別な形で構築することができる。CPU 105によって行われるオペレーションの例として、フェッチ、デコード、実行、およびライトバックを挙げることができる。
CPU 105は、集積回路などの回路の一部でよい。システム101の1つまたは複数の他の構成要素が、回路に含まれてもよい。一部の場合では、回路は、特定用途向け集積回路(ASIC)である。
記憶ユニット115は、ドライバー、ライブラリー、保存されたプログラムなどのファイルを記憶することができる。記憶ユニット115は、ユーザーデータ、たとえば、ユーザー設定およびユーザープログラムを記憶することができる。コンピューターシステム101は、場合によっては、イントラネットまたはインターネットを介してコンピューターシステム101と通信状態にあるリモートサーバーに配置されるなど、コンピューターシステム101の外部にある1つまたは複数の追加のデータ記憶ユニットを含むこともある。
コンピューターシステム101は、ネットワーク130を介して1つまたは複数のリモートコンピューターシステムと通信することができる。たとえば、コンピューターシステム101は、ユーザー(たとえば、三次元物体の生成を制御するユーザー)のリモートコンピューターシステムと通信することができる。リモートコンピューターシステムの例としては、パーソナルコンピューター(たとえば、携帯型PC)、スレートもしくはタブレットPC(たとえば、Apple(登録商標)iPad(登録商標)、Samsung(登録商標)Galaxy Tab)、電話、スマートフォン(たとえば、Apple(登録商標)iPhone(登録商標)、Androidで使用可能な装置、Blackberry(登録商標))、または携帯情報端末が挙げられる。ユーザーは、ネットワーク130を介してコンピューターシステム101にアクセスすることができる。
本明細書に記載の方法は、コンピューターシステム101の電子記憶位置、たとえば、メモリー110または電子記憶ユニット115に記憶された、機械(たとえば、コンピュータープロセッサー)によって実行可能なコードとしてインプリメントすることができる。機械によって実行可能または機械読取り可能なコードは、ソフトウェアの形態で提供することができる。使用される際、コードは、プロセッサー105によって実行することができる。場合によっては、コードは、プロセッサー105によって容易にアクセスされるように、記憶ユニット115から取り出し、メモリー110に記憶することもできる。状況によっては、電子記憶ユニット115は、含まれなくてもよく、機械によって実行可能な命令は、メモリー110に記憶される。
コードは、プリコンパイルし、コードを実行するように適合させたプロセッサーを有する機械で使用されるように構築してもよいし、またはランタイムの間にコンパイルしてもよい。コードは、プリコンパイルまたはコンパイルされた形でのコードによる実行が可能になるように選択することのできるプログラミング言語として供給することができる。
コンピューターシステム101などの、本明細書で提供するシステムおよび方法の態様は、プログラミングにおいて体現することができる。本技術の種々の態様は、通常は、ある種の機械読取り可能な媒体で運搬され、またはその中に組み入れられている、機械(またはプロセッサー)によって実行可能なコードおよび/または関連するデータの形態の「製品」または「生成物」であると考えることができる。機械によって実行可能なコードは、メモリー(たとえば、読み出し専用メモリー、ランダムアクセスメモリー、フラッシュメモリー)やハードディスクなどの電子記憶ユニットに記憶することができる。「記憶」型媒体は、ソフトウェアプログラミングのいずれかの時点で非一時的な記憶を実現しうる、コンピューター、プロセッサーなど、または関連するそのモジュールの有形メモリー、たとえば、種々の半導体メモリー、テープドライブ、ディスクドライブなどの一部または全部を含みうる。時には、ソフトウェアの全部または部分が、インターネットまたは他の種々の遠隔通信ネットワークを介して通信する場合もある。そのような通信によって、たとえば、ソフトウェアをあるコンピューターまたはプロセッサーから別のものへ、たとえば、管理サーバーまたはホストコンピューターからアプリケーションサーバーのコンピュータープラットフォームへロードすることが可能となりうる。したがって、ソフトウェアエレメントを載せることのできる別のタイプの媒体には、ローカル装置間の物理的インターフェースを越えて、有線および光地上通信線ネットワークを介して、また種々のエアリンク上で使用されるものなどの、光学波、電波、および電磁波が含まれる。そのような波を運ぶ物理的エレメント、たとえば、有線または無線リンクや光リンクなども、ソフトウェアを載せる媒体であると考えることができる。本明細書で使用するとき、非一時的に限らず、有形「記憶」媒体、すなわち、コンピューターまたは機械「読取り可能媒体」などの用語は、実行についてのプロセッサーへの命令の提供に関与するいずれかの媒体を指す。
したがって、コンピューターによって実行可能なコードなどの、機械読取り可能媒体は、限定はしないが、有形記憶媒体、搬送波媒体、または物理的伝達媒体を始めとする、多くの形態をとりうる。非揮発性記憶媒体には、たとえば、光学または磁気ディスク、たとえば、図面に示す、データベースなどのインプリメントに使用することのできるものなどの、いずれかのコンピューターにおける記憶装置のいずれかが含まれる。揮発性記憶媒体には、そうしたコンピュータープラットフォームのメインメモリーなどのダイナミックメモリーが含まれる。有形伝達媒体には、同軸ケーブル;コンピューターシステム内のバスを構成する線を含む、銅線および光ファイバーが含まれる。搬送波伝達媒体は、無線周波数(RF)および赤外(IR)データ通信の間に発生するものなどの、電気もしくは電磁信号、音波、または光波の形態をとる場合がある。したがって、コンピューター読取り可能媒体の一般的な形態には、たとえば、フロッピー(登録商標)ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、任意の他の磁気媒体、CD−ROM、DVD、もしくはDVD−ROM、任意の他の光学媒体、パンチカード 紙テープ、孔のパターンを有する他の物理記憶媒体、RAM、ROM、PROMおよびEPROM、FLASH−EPROM、任意の他のメモリーチップもしくはカートリッジ、搬送波伝達データもしくは命令、そうした搬送波を伝達するケーブルもしくはリンク、またはコンピューターによってプログラミングコードおよび/もしくはデータを読み取ることのできる他の媒体が含まれる。これらの形態のコンピューター読取り可能媒体の多くは、実行についての1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスをプロセッサーに搬送することに関与する場合がある。
(実施例1)
慢性痛を有する対象のための組成物による疼痛緩和処置
慢性痛を患っている対象(たとえば、患者)に、処置を行う医師または他の疼痛管理専門家による、自身の疼痛レベルの査定および評価を受けてもらう。次いで、このような対象に、カンナビノイドと1種または複数のテルペノイドとを含む10mg/日の組成物を処方する。次いで、2週間後に対象を再び評価して、症状が改善したかを判定する。評価の後、疼痛のレベルの変化に応じて、投与量を増やす、減らす、または同じままとする。慢性痛の症状の安定した解消に影響を及ぼすのに必要なだけ、処置を継続する。
(実施例2)
アルツハイマー病と診断されている対象の処置
臨床的にアルツハイマー病と診断されている対象を、記憶喪失や錯乱などの一般的な症状について評価する。
対象に、10mg/日の組成物を処方し、次いで、2週間後に再び評価して、症状が悪化したかを判定した。評価の後、不注意および活動亢進の症状の変化に応じて、投与量を増やす、減らす、または同じままとする。アルツハイマー病の症状の安定したまたは所望のレベルに影響を及ぼすのに必要なだけ、処置を継続する。
(実施例3)
組成物の単位用量の合成
産業研究室にある反応槽を氷浴に浸す。反応槽に、100グラムのカンナビス植物、1mLの酢酸、および5Lの水を投入する。氷浴を取り外し、反応液が室温に達したら、反応液を撹拌する。
30分後に反応が完了した後、反応混合物を濾過し、得られる溶液中の水を除去する。次いで、固体をゼラチンなどの充填剤と混合し、単位用量としてカプセルに収める。
次いで、単位用量を流通させ、使用者に販売する。
(実施例4)
キットを使用しての組成物の単位用量の使用者合成
キットを使用者に販売する。キットは、カルボキシル化カンナビノイドの脱カルボキシル化カンナビノイドへの変換が使用者によって実施できるように、必要なすべての出発材料を含む。キットは、2グラムのカンナビス植物と、1グラムのクエン酸と、ボウルと、酸を利用する変換の実施についての説明書とを含む。
使用者は、説明書に従い、カンナビス植物およびクエン酸をボウルに入れる。次いで、使用者は、キットに備えられた説明書に従って、1カップの水を加える。混合物を5分間撹拌して、反応を完了させる。
本明細書で提供する方法および組成物は、参照により本明細書に完全に援用されるPCT特許公開第WO/2016/094810号に記載されているものなどの、他の方法および組成物と組み合わせることができる。
本開示の好ましい実施形態を本明細書において示し、記載してきたが、そのような実施形態が例として提供されるにすぎないことは当業者には言うまでもない。当業者は、本開示から逸脱することなく、数多くの変形形態、変更形態、および代用形態をすぐにでも発想するところとなる。本開示を実践する際、本明細書に記載する本開示の実施形態の種々の代替形態を用いてもよいことを理解すべきである。本開示の範囲は、以下の請求項によって規定されるものとし、そうした請求項の範囲内の方法および構造ならびにその均等物がそれによってカバーされるものとする。

Claims (51)

  1. (i)カルボキシル化カンナビノイドと脱カルボキシル化カンナビノイドの混合物と、
    (ii)1種または複数のテルペノイドと
    を含み、脱カルボキシル化カンナビノイドのカルボキシル化カンナビノイドに対するwt/wt比が0.5より大きく、
    テルペノイド分解化合物を実質的に含まない
    単位用量。
  2. 少なくとも5mgの脱カルボキシル化カンナビノイドを含む、請求項1に記載の単位用量。
  3. 前記脱カルボキシル化カンナビノイドがΔテトラヒドロカンナビノールを含む、請求項1に記載の単位用量。
  4. 前記1種または複数のテルペノイドが、ミルセン、リモネン、リナロオール、trans−オシメン、ベータ−ピネン、アルファ−ピネン、ベータ−カリオフィレン、デルタ−3−カレン、trans−ガンマ−ビサボレン、trans−アルファ−ファルネセン、ベータ−フェンコール、アルファ−フムレン、およびグアジョールからなる群から選択される、請求項1に記載の単位用量。
  5. 前記1種または複数のテルペノイド分解化合物が、ゲラニオール、イソ酪酸ゲラニル、p−シメネン、p−シメン、p−メンタ−1,5,8−トリエン、カルボン、3−メチル−6−(1−メチルエチリデン)−2−シクロヘキセン−1−オン、3−メチル−6−(1−メチルエテニル)−2−シクロヘキセン−1−オン、オイカルボン、チモール、p−メンタ−1(7),8−ジエン−2−オール、ペリリルアルコール、カンフェン、ベータ−ミルセン、アルファ−フェランドレン、アルファ−テルピネン、ガンマ−テルピネン、テルピノレン、4−ヒドロキシ−2−メチル−2−シクロヘキセノン、p−シメネン、o−シメン、3−カレン−2−オン、3−カレン−5−オン、3−カレンオキシド、3−カレン−2,5−ジオン、trans−2−ヒドロキシ−3−カレン−5−オン、チモール、カルバクロール、1,4−シネオール、オイカリプトール、3−(1−メチルエチル)−6−オキソ−2−ヘプテナール、および3,7−ジメチル6−オキソ−2−オクテナールからなる群から選択される、請求項1に記載の単位用量。
  6. 極微量の酸をさらに含む、請求項1に記載の単位用量。
  7. 薬学的に許容される賦形剤をさらに含む、請求項1に記載の単位用量。
  8. 前記薬学的に許容される賦形剤が、結合剤、充填剤、可塑剤、滑沢剤、消泡剤、緩衝剤、ポリマー、酸化防止剤、保存剤、キレート剤、香味剤、着色剤、着香剤、懸濁化剤、およびこれらの組合せからなる群から選択される、請求項7に記載の単位用量。
  9. 経口、局所、吸入、静脈内、または筋肉内投与用に製剤化されている、請求項1に記載の単位用量。
  10. 固体形態である、請求項1に記載の単位用量。
  11. 液体形態である、請求項1に記載の単位用量。
  12. 錠剤、チュアブル錠剤、カプセル剤、カプレット剤、丸剤、顆粒、エマルション、ゲル、噴霧剤、カプセルに入った複数のビーズ、粉末、懸濁液、液体、半液体、半固体、溶液、シロップ、またはスラリーである。請求項1に記載の単位用量。
  13. 密閉容器に入れて温度約25℃かつ相対湿度レベル約50%で6か月間経過後、前記カンナビノイドの少なくとも80%を保持する、請求項1に記載の単位用量。
  14. チューブ、広口瓶、箱、バイアル、袋、トレー、ドラム、ボトル、注射器、および缶からなる群から選択される容器に包装されている、請求項1に記載の単位用量。
  15. 請求項1に記載の単位用量と、前記のカルボキシル化カンナビノイドと脱カルボキシル化カンナビノイドの混合物および1種または複数のテルペノイドをそれを必要とする対象に補給することについての説明書とを含むキット。
  16. Δテトラヒドロカンナビノールを調製するためのキットであって、
    (i)少なくとも50%のテトラヒドロカンナビノール酸を前記Δテトラヒドロカンナビノールに変換するのに有効な量で存在する酸と、
    (ii)前記酸と前記テトラヒドロカンナビノール酸とを含む反応混合物を保持するように構成された反応槽と、
    (iii)前記酸を利用して前記変換を行うことについての説明書と
    を含むキット。
  17. テトラヒドロカンナビノール酸をさらに含む、請求項16に記載のキット。
  18. 前記酸が弱酸である、請求項16に記載のキット。
  19. 前記酸が約3〜約7のpKaを有する、請求項16に記載のキット。
  20. 前記酸が、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、酢酸、安息香酸、アスコルビン酸、酒石酸、およびシュウ酸からなる群から選択される、請求項16に記載のキット。
  21. 1種または複数のカンナビノイドおよび1種または複数のテルペノイドを、それを必要とする対象に補給する方法であって、前記対象に、
    i. カルボキシル化カンナビノイドと脱カルボキシル化カンナビノイドの混合物と、
    ii. 1種または複数のテルペノイドと
    を含み、脱カルボキシル化カンナビノイドのカルボキシル化カンナビノイドに対するwt/wt比が0.5より大きく、
    テルペノイド分解化合物を実質的に含まない
    単位用量を投与することを含む方法。
  22. 前記対象が、疼痛、ストレス、悪心、嘔吐、不眠、不安、および食欲減退からなる群から選択される症状をわずらう、請求項21に記載の方法。
  23. 前記単位用量が、経口、局所、吸入、静脈内、または筋肉内投与される、請求項21に記載の方法。
  24. 前記単位用量が、少なくとも1日1回投与される、請求項21に記載の方法。
  25. 前記対象への前記単位用量の投与に続いて、前記対象の健康状態または体調をモニターすることをさらに含む、請求項21に記載の方法。
  26. 脱カルボキシル化カンナビノイドを生成する方法であって、
    (i)カンナビス植物またはその部分を、前記カンナビス植物中に存在するカルボキシル化カンナビノイドを脱カルボキシル化カンナビノイドに変換するのに有効な条件下で酸と接触させて、反応混合物を形成することと、
    (ii)前記脱カルボキシル化カンナビノイドから前記カンナビス植物またはその部分を分離し、それによって、前記脱カルボキシル化カンナビノイドを生成することと
    を含む方法。
  27. 前記脱カルボキシル化カンナビノイドがΔテトラヒドロカンナビノールを含む、請求項26に記載の方法。
  28. (ii)の前記反応混合物における脱カルボキシル化カンナビノイドのカルボキシル化カンナビノイドに対するwt/wt比が0.1より大きい、請求項26に記載の方法。
  29. 前記条件が300℃未満の温度である、請求項26に記載の方法。
  30. 前記カルボキシル化カンナビノイドの前記脱カルボキシル化カンナビノイドへの前記変換の間、外部加熱が適用されない、請求項28に記載の方法。
  31. 前記酸が弱酸である、請求項26に記載の方法。
  32. 前記接触が、ブレンド、混合、撹拌、またはこれらの組合せを含む、請求項26に記載の方法。
  33. 前記分離が、濾過、抽出、遠心分離、可溶化、濃縮、洗浄、電気分解、吸着、精製、クロマトグラフィー、分別、結晶化、およびこれらの組合せからなる群から選択される、請求項26に記載の方法。
  34. (i)カルボキシル化カンナビノイドおよび脱カルボキシル化カンナビノイドと、
    (ii)1種または複数のテルペノイドと、
    (iii)酸と
    を含み、脱カルボキシル化カンナビノイドのカルボキシル化カンナビノイドに対するwt/wt比が0.1より大きく、
    前記酸は、カルボキシル化カンナビノイドの少なくとも一部分を脱カルボキシル化カンナビノイドに変換することにおいて有効な量で存在する
    混合物。
  35. 前記カルボキシル化カンナビノイドがテトラヒドロカンナビノール酸を含む、請求項34に記載の混合物。
  36. 少なくとも0.05molの前記脱カルボキシル化カンナビノイドを含む、請求項33に記載の混合物。
  37. 前記脱カルボキシル化カンナビノイドがΔテトラヒドロカンナビノールを含む、請求項33に記載の混合物。
  38. Δテトラヒドロカンナビノールのテトラヒドロカンナビノール酸に対するwt/wt比が約0.1より大きい、請求項37に記載の混合物。
  39. テルペノイド分解化合物を実質的に含まない、請求項33に記載の混合物。
  40. 前記酸が有機酸である、請求項33に記載の混合物。
  41. 脱カルボキシル化カンナビノイド製剤を生成する方法であって、
    (a)混合物を含む反応槽を提供することであって、前記混合物は、
    i. カルボキシル化カンナビノイドおよび脱カルボキシル化カンナビノイドと、
    ii. 1種または複数のテルペノイドと、
    iii. 酸と
    を含み、脱カルボキシル化カンナビノイドのカルボキシル化カンナビノイドに対するwt/wt比が0.1より大きく、
    前記酸は、カルボキシル化カンナビノイドの少なくとも一部分を脱カルボキシル化カンナビノイドに変換することにおいて有効な量で存在することと、
    (b)前記混合物を混合することであって、前記脱カルボキシル化カンナビノイド製剤を得ることと
    を含む方法。
  42. 前記脱カルボキシル化カンナビノイド製剤が、少なくとも5mgの脱カルボキシル化カンナビノイドを含む、請求項41に記載の方法。
  43. 前記脱カルボキシル化カンナビノイド製剤がΔテトラヒドロカンナビノールを含む、請求項41に記載の方法。
  44. 前記1種または複数のテルペノイドが、ミルセン、リモネン、リナロオール、trans−オシメン、ベータ−ピネン、アルファ−ピネン、ベータ−カリオフィレン、デルタ−3−カレン、trans−ガンマ−ビサボレン、trans−アルファ−ファルネセン、ベータ−フェンコール、アルファ−フムレン、およびグアジョールからなる群から選択される、請求項41に記載の方法。
  45. 前記酸が弱酸である、請求項41に記載の方法。
  46. 前記酸が約3〜約7のpKaを有する、請求項41に記載の方法。
  47. 前記酸が、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、酢酸、安息香酸、アスコルビン酸、酒石酸、およびシュウ酸からなる群から選択される、請求項41に記載の方法。
  48. (i)カルボキシル化カンナビノイドと脱カルボキシル化カンナビノイドの混合物と、
    (ii)1種または複数のテルペノイドと
    を含み、脱カルボキシル化カンナビノイドのカルボキシル化カンナビノイドに対するwt/wt比が0.5より大きく、
    テルペノイド分解化合物を実質的に含まず、
    酸を実質的に含まない
    単位用量。
  49. 前記酸が弱酸である、請求項48に記載の単位用量。
  50. 前記酸が約3〜約7のpKaを有する、請求項48に記載の単位用量。
  51. 前記酸が、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、酢酸、安息香酸、アスコルビン酸、酒石酸、およびシュウ酸からなる群から選択される、請求項48に記載の単位用量。
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