JP2020510592A - 光ファイバ製造中に徐冷炉を通る空気流を制御するための方法及びシステム - Google Patents

光ファイバ製造中に徐冷炉を通る空気流を制御するための方法及びシステム Download PDF

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Abstract

光ファイバ製造システムは、炉入口、炉出口、及び上記炉入口と上記炉出口との間に延在するプロセスチューブを有する、徐冷炉を含み、上記プロセスチューブは、プロセスチューブ壁と、少なくとも1つの加熱素子を含む加熱ゾーンとを有する。上記光ファイバ製造システムはまた、ガス分配アセンブリも含み、これは、上記炉出口に流体連結され、また、ガスが上記プロセスチューブ内で上昇流方向に流れるように、上記ガス分配アセンブリから上記プロセスチューブへのガス流を誘発するよう、構造的に構成される。

Description

優先権
本出願は、米国特許法第119条の下で、2017年2月28日出願の米国仮特許出願第62/464,791号の優先権の利益を主張するものであり、上記仮特許出願の内容は信頼できるものであり、その全体が参照により本出願に援用される。
本明細書は一般に、光ファイバを製造するための装置及び方法に関し、より詳細には、光ファイバ製造動作中に徐冷炉を通る空気流を制御することに関する。
光ファイバの製造のための従来の技法及び製造プロセスは、一般に、線引き炉から、光ファイバ線引き塔内の複数の製造段階を通る直線状の経路に沿って、光ファイバを線引き加工するステップを含む。光ファイバは、線引き炉から線引き加工されるとすぐに、徐冷炉で徐冷してよく、これにより光ファイバはゆっくりと冷却される。徐冷炉を通過する際、徐冷炉内のガス流パターンによって、得られる光ファイバの特性が変化し得る。従って、光ファイバ製造中に徐冷炉内のガス流を制御する及び変化させるための方法及びシステムに対して、需要が存在する。
一実施形態によると、光ファイバ製造システムは、炉入口、炉出口、及び上記炉入口と上記炉出口との間に延在するプロセスチューブを有する、徐冷炉を含み、上記プロセスチューブは、プロセスチューブ壁と、少なくとも1つの加熱素子を含む加熱ゾーンとを有する。上記光ファイバ製造システムはまた、ガス分配アセンブリを含み、これは上記炉出口に流体連結され、また、ガスが上記プロセスチューブ内で上昇流方向に流れるように、上記ガス分配アセンブリから上記プロセスチューブへのガス流を誘発するよう、構造的に構成される。
別の実施形態では、徐冷炉内でガス流を誘発する方法は、光ファイバを、上記徐冷炉内で、線引き経路に沿って並進移動させるステップを含み、上記徐冷炉は、炉入口、炉出口、及び上記炉入口と上記炉出口との間に延在するプロセスチューブを有し、上記プロセスチューブは、プロセスチューブ壁及び複数の加熱ゾーンを有し、各上記加熱ゾーンは少なくとも1つの加熱素子を含む。上記方法はまた、ガスが上記プロセスチューブ内で上昇流方向に流れるように、上記徐冷炉の上記炉出口に流体連結されたガス分配アセンブリから上記徐冷炉の上記プロセスチューブへのガス流を誘発するステップを含む。
更に別の実施形態では、光ファイバ製造システムは:線引き炉であって、光ファイバを光ファイバプリフォームから上記線引き炉から延在する線引き経路に沿って線引き加工するよう構成された、線引き炉;及び上記線引き経路に沿って位置決めされた徐冷炉を含む。上記徐冷炉は、炉入口、炉出口、及び上記炉入口と上記炉出口との間に延在するプロセスチューブを含み、上記プロセスチューブは、プロセスチューブ壁及び複数の加熱ゾーンを有し、各上記加熱ゾーンは少なくとも1つの加熱素子を含む。上記光ファイバ製造システムはまた、ガス分配アセンブリを含み、これは上記線引き経路に沿って位置決めされ、上記炉出口に流体連結され、また、ガスが上記プロセスチューブ内で上昇流方向に流れるように、上記ガス分配アセンブリから上記プロセスチューブへのガス流を誘発するよう、構造的に構成される。更に、上記徐冷炉は、上記線引き炉と上記ガス分配アセンブリとの間に位置決めされる。更に、上記光ファイバ製造システムは、上記線引き経路に沿って位置決めされたファイバ回収ユニットを含み、上記ガス分配アセンブリは、上記徐冷炉と上記ファイバ回収ユニットとの間に位置決めされる。
本明細書に記載のプロセス及びシステムの追加の特徴及び利点を、以下の「発明を実施するための形態」に記載するが、その一部は、「発明を実施するための形態」から、又は以下の「発明を実施するための形態」、特許請求の範囲及び添付の図面を含む本出願に記載の実施形態を実践することによって、当業者には容易に明らかになるだろう。
上述の「発明の概要」及び以下の「発明を実施するための形態」の両方は、様々な実施形態を説明するものであり、請求対象の主題の性質及び特徴を理解するための概観又は枠組みを提供することを意図したものであることを理解されたい。添付の図面は、これらの様々な実施形態の更なる理解を提供するために含まれており、また本明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成する。これらの図面は、本明細書に記載の上記様々な実施形態を図示し、本記載と併せて、請求対象の主題の原理及び動作を説明する役割を果たす。
図面に図示されている実施形態は説明的及び例示的な性質のものであり、請求項によって定義される主題を限定することを意図したものではない。これらの説明用の実施形態に関する以下の詳細な説明は、以下の図面と併せて読んだ場合に理解できるものであり、ここでは類似の構造は類似の参照番号を用いて示されている。
本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、光ファイバ製造システムの概略図 本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、図1の光ファイバ製造システムの徐冷炉及びガス分配アセンブリの概略図 本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、線引き経路に沿って移動する光ファイバの一部分の温度を示すグラフ 本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、ガス分配アセンブリの断面斜視図 本明細書に記載の1つ以上の実施形態による、ガス分配アセンブリの概略図 これより、光ファイバを製造するための方法及びシステムの実施形態について詳細に言及する。可能な限り、図面全体を通して、同一又は同様の部分を指すために同一の参照番号を使用する。しかしながら、本開示は、多数の異なる形態で具体化でき、また本明細書に記載の実施形態に限定されるものと解釈してはならない。より具体的には、本明細書に記載の方法及びシステムは、光ファイバの製造に関し、線引き炉内で光ファイバを光ファイバプリフォームから線引き加工するステップと、例えば炉出口に流体連結されたガス分配アセンブリを用いて、徐冷炉のプロセスチューブ内で層流ガスを誘発しながら、線引き加工された光ファイバを上記徐冷炉内で徐冷するステップとを含む。徐冷炉のプロセスチューブ内のガス流が層状となるように、徐冷炉内でガス流を誘発することにより、徐冷中の光ファイバから熱を奪う熱伝達の速度を低減でき、これにより、光ファイバ内の密度の均一性が改善される。密度の均一性は、例えば光ファイバを光導波路として使用する場合に、光ファイバに沿って伝播する光の減衰を低減できる。従って、本明細書に記載の実施形態は、均一な密度の光ファイバを製造するために、徐冷炉内でガス流を誘発してそのパターンを制御するためのガス分配アセンブリを有する、改良された光ファイバ製造システムを説明する。本明細書では、光ファイバを製造するための方法及びシステムの様々な実施形態について、添付の図面を具体的に参照しながら説明する。
ここで図1を参照すると、光ファイバ10を製造するために構成された光ファイバ製造システム100が概略図で図示されている。光ファイバ製造システム100は、線引き炉110、徐冷炉120、ガス分配アセンブリ140、ファイバ回収ユニット170、及びファイバコーティングユニット180を備える。図1に示すように、線引き経路102は線引き炉110からファイバ回収ユニット170まで延在し、製造中に光ファイバ10がそれに沿って、例えば線引き方向101に移動する経路である。図1に示すように、光ファイバプリフォーム12が線引き炉110に入れられる。光ファイバプリフォーム12は、光ファイバの製造に好適ないずれのガラス又は材料で構成されていてよい。
動作時、線引き炉110は光ファイバプリフォーム12を加熱でき、これにより、光ファイバ10を光ファイバプリフォーム12から線引き加工できる。線引き炉110は、垂直経路であってよい線引き経路102に沿って配向してよく、これにより、光ファイバプリフォーム12から線引き加工された光ファイバ10は、下向き方向であってよい線引き方向101に、線引き経路102に沿って線引き炉110を出る。線引き炉110を垂直方向に配向することにより、光ファイバ10は:光ファイバプリフォーム12が、線引き炉110の温度によって軟化しているため、光ファイバプリフォーム12の重量によって、及びいくつかの実施形態では、ファイバ回収ユニット170が光ファイバ10に印加し、従って光ファイバプリフォーム12に印加した張力によって、光ファイバプリフォーム12から線引き加工できる。
ここで図1及び2を参照すると、光ファイバ10が光ファイバプリフォーム12から線引き加工されて線引き炉110を出ると、光ファイバ10は徐冷炉120に入る。徐冷炉120は、炉入口122及び炉出口124を備える。線引き経路102は、徐冷炉120を通って、例えば炉入口122及び炉出口124を通って延在する。徐冷炉120はプロセスチューブ125を含み、これは、プロセスチューブキャビティ128の境界を画定するプロセスチューブ壁126を有する。動作時、光ファイバプリフォーム12から線引き加工された光ファイバ10は、炉入口122からプロセスチューブ125を通って炉出口124へと移動して、徐冷炉120を通過できる。理論によって限定することを意図したものではないが、光ファイバ10を徐冷炉120に通すことによって、その冷却速度を(外部雰囲気下での光ファイバ10の冷却速度に比べて)遅延させることにより、光ファイバ10の密度均一性を改善できる。更に、密度が均一な光ファイバ10は、光ファイバ10を光導波路として使用する場合に、レイリー散乱の減少によって低減された減衰を得ることができる。
図1及び2に示すように、徐冷炉120は更に、炉入口チャネル134及び炉出口チャネル136を備えてよい。炉入口チャネル134は、光ファイバ10が炉入口122を介してプロセスチューブ125に入る前に炉入口チャネル134を通過するように、炉入口122に流体連結される。更に、炉入口チャネル134は、炉入口122から、プロセスチューブ125から離れる方向に延在し、約1/4インチ(0.635cm)〜約5インチ(12.7cm)、例えば、1/2インチ(1.27cm)、1インチ(2.54cm)、1.5インチ(3.81cm)、2インチ(5.08cm)、2.5インチ(6.35cm)、3インチ(7.62cm)、3.5インチ(8.89cm)、4インチ(10.16cm)、4.5インチ(11.43cm)等の長さを備える。更に、炉入口チャネル134は、約1/8インチ(0.3275cm)〜約1インチ(2.54cm)、例えば、約1/4インチ(0.635cm)、3/8インチ(0.9525cm)、1/3インチ(0.846667cm)、1/2インチ(1.27cm)、5/8インチ(1.5875cm)、2/3インチ(1.6933cm)、3/4インチ(1.905cm)、7/8インチ(2.2225cm)等の断面寸法(例えば直径)を備えてよい。いくつかの実施形態では、炉入口チャネル134は、炉入口122においてプロセスチューブ125に物理的に連結されていてよく、又はプロセスチューブ125と一体であってよい。更に、炉入口チャネル134は、プロセスチューブ125内の温度に対する外部雰囲気の影響を最小化するために、断熱性材料を含んでよい。
引き続き図1及び2を参照すると、炉出口チャネル136は、炉出口124に流体連結され、炉出口124から、プロセスチューブ125から離れる方向に延在し、従って光ファイバ10は、炉出口124を介してプロセスチューブ125を出た後、炉出口チャネル136を通過する。炉出口チャネル136は、炉出口124においてプロセスチューブ125に物理的に連結されていてよく、又はプロセスチューブ125と一体であってよい。いくつかの実施形態では、炉出口チャネル136は、プロセスチューブ125内の温度に対する外部雰囲気の影響を最小化するために、断熱性材料を含んでよい。更に、炉入口チャネル134及び炉出口チャネル136の寸法は、プロセスチューブ125の最大寸法未満であってよい。
ここで図2を参照すると、徐冷炉120は更に、炉入口122と炉出口124との間に積層配置で位置決めされた、複数の加熱ゾーン130を備える。各加熱ゾーン130は、プロセスチューブ壁126に連結された少なくとも1つの加熱素子132を備える。加熱素子132は、異なるレベルの熱を出力するように別個に制御可能であり、これにより、いくつかの実施形態では、加熱ゾーン130はそれぞれ異なる温度を有することができる。図2に示されている実施形態では、徐冷炉120は6個の加熱ゾーンZ〜Zを備えるが、いずれの個数の加熱ゾーン130も考えられることを理解されたい。
動作時、加熱素子132は、各加熱ゾーン130内において、約800℃〜約1500℃の温度を生成してよい。いくつかの実施形態では、炉入口122に最も近い加熱ゾーン130(例えば第1の加熱ゾーンZ)は、残りの加熱ゾーン130より高い温度を有してよく、炉出口124に最も近い加熱ゾーン(例えば第6の加熱ゾーンZ)は、残りの加熱ゾーン130より低い温度を有してよい。換言すれば、プロセスチューブ125内の温度は、線引き経路102に沿って、炉入口122から炉出口124に向かって低下し、従って光ファイバ10の温度は、光ファイバ10が炉入口122と炉出口124との間のプロセスチューブ125を線引き方向101に通過するに従って低下し、光ファイバ10のゆっくりとした冷却を容易にする。他の実施形態では、加熱ゾーン130の温度は必ずしも、線引き経路102に沿って線引き方向101に低下しなくてよいが、各実施形態において、光ファイバ10の温度は、光ファイバ10が炉入口122と炉出口124との間のプロセスチューブを線引き方向101に通過するに従って低下する。
引き続き図2を参照すると、光ファイバ10が線引き経路102に沿ってプロセスチューブ125を通過する際、プロセスチューブキャビティ128内の光ファイバ10の周りにガス境界層14が生成され、これは主に線引き方向101に流れるガスを含む。ガス境界層14は、光ファイバ10からプロセスチューブ壁126に向かって径方向に延在し、ガス層界面18で終端し、ガス境界層厚さδBLを備える。理論によって限定することを意図したものではないが、ガス境界層14は、線引き方向101における光ファイバ10の運動によって生成される抗力から形成される。図2に示すように、炉入口チャネル134は、ガス境界層14の断面直径(例えばガス境界層厚さδBLの2倍)、例えば約0.4cm〜約0.8cm、例えば0.5cm、0.55cm、0.6cm、0.65cm、0.7cm、0.75cm等におおよそ等しい直径を備えてよい。理論によって限定することを意図したものではないが、ガス境界層14の断面直径におおよそ等しい直径を炉入口チャネル134に備えさせることにより、プロセスチューブ125内の乱流状態のガス流の量を制限でき、例えばガス境界層14内の線引き方向101の乱流状態のガス流を制限できる。
更に、外側ガス層16が、プロセスチューブ125内(例えばプロセスチューブキャビティ128内)において、ガス境界層14に径方向に隣接して位置決めされる。外側ガス層16は、ガス境界層14からプロセスチューブ壁126まで(例えばガス層界面18からプロセスチューブ壁126まで)延在し、外側層厚さδOLを備える。外側ガス層16は、線引き方向101の反対方向であってよい上昇流方向103に主に流れる、ガス分配アセンブリ140からプロセスチューブ125に導入されたガスを含んでよい。以下で説明するように、外側ガス層16内で上昇流方向103のガス流を誘発することにより、ガス境界層14及び外側ガス層16の両方において層流を維持できる。この安定した層流は、光ファイバ10がプロセスチューブ125を通過しているときの、光ファイバ10から熱を奪う熱伝達の速度(即ち「光ファイバ熱伝達速度」)を低下させる。更に、光ファイバ熱伝達速度を低減することにより、光ファイバ10の均一な密度が促進される。
理論によって限定することを意図したものではないが、ガス境界層14が不安定に(例えば乱流状態に)なると、ガス境界層14に渦流が形成され得、これは光ファイバ熱伝達速度を上昇させる。更に、外側ガス層16が不安定に(例えば乱流状態に)なると、外側ガス層16に渦流が形成され得、これもまた光ファイバ熱伝達速度を上昇させる。従って、ガス境界層14及び外側ガス層16の両方が層流を含むように、外側ガス層16内で上昇流方向103にガス流を誘発することが望ましい。動作時、外側ガス層16内の上昇流方向103のガスの流量が小さすぎる(又は存在しない)場合、ガス境界層14(及びいくつかの実施形態では外側ガス層16)は乱流状態となり得、これによって光ファイバ熱伝達速度が上昇する。更に、外側ガス層16内の上昇流方向103のガスの流量が大きすぎる場合、外側ガス層16は乱流状態となり得、これによって光ファイバ熱伝達速度が上昇する。しかしながら、理論によって限定することを意図したものではないが、ガス境界層14内の乱流状態の流れは、光ファイバ熱伝達速度に対して、外側ガス層16内の乱流状態の流れよりも大きな影響を及ぼす。
更に、プロセスチューブ125内の光ファイバ10のいずれのz軸方向における光ファイバ熱伝達速度は、プロセスチューブ壁126と光ファイバ10との間の温度差と、局所的な熱伝達率との積であってよい。これは、式(1):
Figure 2020510592
によって数学的に表現でき、ここで、Tは光ファイバ10の温度であり、Cは光ファイバ10の熱容量であり、Dは光ファイバ10の直径であり、vは光ファイバ10が線引き経路102に沿って並進移動する速度(例えばファイバ線引き速度)であり、Twallはプロセスチューブ壁126におけるプロセスチューブキャビティ128内の温度であり、zは線引きプロセスの方向(例えば線引き方向101)の座標であり、
Figure 2020510592
はz方向におけるファイバの径方向平均温度の変化であり、ρはプロセスチューブ125内のガスの密度であり、hは熱伝達率である。理論によって限定することを意図したものではないが、熱伝達率hは、ガス境界層14及び外側ガス層16を横断して光ファイバ10からプロセスチューブ壁126へと熱を輸送する効率を測定する。更に、h及びCが一定である場合、式(1)を、プロセスチューブ125の長さ(例えば炉入口122と炉出口124との間の線引き経路102に沿った距離)にわたって積分することにより、式(2):
Figure 2020510592
を得ることができ、ここで、Lはプロセスチューブ125の長さであり、Tinは炉入口122における光ファイバ10の温度であり、Texitは炉出口124における光ファイバ10の温度であり、TPTはプロセスチューブ125内のガスの温度である。
熱伝達率hを低下させると、プロセスチューブ125内の光ファイバ熱伝達速度が低下し、これにより光ファイバ10の密度均一性が向上する。熱伝達率h(従って光ファイバ熱伝達速度)は、プロセスチューブ125内のガス流の流れの様式(例えばガス流が層流であるか乱流であるか)に影響を受ける。動作時、熱伝達率hは、プロセスチューブ125内のガス流が乱流である場合に高く、プロセスチューブ125内のガス流が層流である場合に低い。例えば、プロセスチューブ125内のガス流が乱流である場合、光ファイバ熱伝達速度は最大で2倍大きくなり得る。
本明細書中で使用される場合、「流れの様式(flow regime)」は、層流、乱流、又は遷移流を指し、ガス(例えばプロセスチューブ125内を流れるガス)のレイノルズ数によって決定される。レイノルズ数(Re)は、流れるガスに関する粘性抵抗に対する慣性モーメントの無次元(無単位)比である。特に:
Figure 2020510592
であり、ここで、ρはガスの密度であり、vはガスの相対速度であり、lは系の特性直線寸法(例えば光ファイバ10の直径又はガス境界層14の直径(例えばガス境界層厚さδBLの2倍))であり、ηはガスの動粘度である。理論によって限定することを意図したものではないが、流れるガスは、安定したなめらかな粘性の流れを特徴とする層流様式の場合に、低いレイノルズ数を有する。更に、流れるガスは、落ち着かず、激しく動いてうねる流れを特徴とする乱流様式の場合に、高いレイノルズ数(例えば層流様式のレイノルズ数より高いレイノルズ数)を有する。更に、流れるガスは、流れるガスが部分的な層流及び部分的な乱流を含む遷移流様式の場合に、層流様式のレイノルズ数と乱流様式のレイノルズ数との間のレイノルズ数を有する。理論によって限定することを意図したものではないが、ガスがプロセスチューブ125内において、(例えば外側ガス層16中で)上昇流方向103及び(例えばガス境界層14中で)線引き方向101の両方に流れる場合、プロセスチューブ125内のガス流は、(ガス境界層14の直径に関する)約500未満のレイノルズ数において、乱流から遷移し、(ガス境界層14の直径に関する)約400以下、300以下、200以下、100以下、50以下等のレイノルズ数において、完全に層流となることができる。
理論によって限定することを意図したものではないが、熱伝達率hは、ガス境界層14の厚さδBL、及びプロセスチューブ125内を流れるガスの熱伝導率の関数でもある。更に、ガス境界層14の厚さδBLは、ファイバ線引き速度v、光ファイバ10が外部雰囲気下にある時間量(例えば光ファイバ10の一部分が、線引き経路102に沿った移動時に線引き炉110と徐冷炉120との間に位置する時間)、ガス境界層14及び外側ガス層16中のガスの体積、ガス境界層14及び外側ガス層16中を流れるガスの速度、並びにガス境界層14及び外側ガス層16中を流れるガスの流れの様式によって、影響を受ける。更に、プロセスチューブ125内のガス境界層14の厚さδBLは、上昇流方向103に流れるガスの流量、光ファイバ10のファイバ線引き速度、流れ制限装置の直径(例えば以下で図4及び5に関して説明するような、格納式流れ制限装置142の開口145の直径)、プロセスチューブ125内の温度、並びにプロセスチューブ125内の流れの様式の関数である。更に、プロセスチューブ125を通る安定した流れ(例えば炉入口122から炉出口124への層流)は、プロセスチューブ125を通した一定の熱伝達率hを誘発できる。
ここで図3を参照すると、グラフ50は、線引き経路102に沿って移動する光ファイバ10の一部分の温度を、光ファイバ10の上記一部分と線引き炉110との間の距離の関数として示す。グラフ50は、線引き経路102に沿った3つの領域:領域56、領域58、及び領域60を示す。領域56は、線引き経路102の、線引き炉110と徐冷炉120との間の部分である。領域58は、線引き経路102の、徐冷炉120内の部分であり、炉入口チャネル134及び炉出口チャネル136を含む。領域60は、線引き経路102の、徐冷炉120を越えた(例えば徐冷炉120とファイバ回収ユニット170との間の)部分である。図3に示すように、光ファイバ10が線引き炉110を出た後、光ファイバ10の温度は連続的に低下する。更に図3は、光ファイバ熱伝達速度が、領域58内(例えば徐冷炉120内)よりも領域56及び60内において高いことを示している。
引き続き図3を参照すると、線52は、徐冷炉120のプロセスチューブ125が層流状態のガス流を含む場合の、線引き経路102に沿った光ファイバ10の温度を示し、線54は、徐冷炉120のプロセスチューブ125が乱流状態のガス流を含む場合の、線引き経路102に沿った光ファイバ10の温度を示す。図3に示すように、光ファイバ熱伝達速度は、プロセスチューブ125が層流状態のガス流を含む場合よりも、プロセスチューブ125が乱流状態のガス流を含む場合の方が高い(例えば光ファイバ10がより迅速に冷却される)。
いくつかの実施形態では、プロセスチューブ125内を流れるガスが層流である場合、熱伝達率hは、約400ワット/平方メートル・ケルビン(W/m・K)〜約600W/m・K、例えば425W/m・K、450W/m・K、475W/m・K、500W/m・K、515W/m・K、525W/m・K、550W/m・K、575W/m・K等であってよい。対照的に、プロセスチューブ125内を流れるガスが乱流である場合、熱伝達率hは、約750W/m・K〜約900W/m・K、例えば約775W/m・K、800W/m・K、825W/m・K、850W/m・K、875W/m・K、900W/m・K、925W/m・K等であってよい。
ある例示的な実施形態では、光ファイバ10が徐冷炉120を出るとき(例えば光ファイバ10が、炉出口124、又はいくつかの実施形態では炉出口チャネル136の端部に到達したとき)、光ファイバ10は、乱流中において、層流中よりも約75℃〜約100℃だけ低い温度を有し得る。更に、プロセスチューブ125内の線引き経路102に沿って一定の温度を維持するために必要な力は、プロセスチューブ125内のガス流が乱流である場合よりも、プロセスチューブ125内のガス流が層流である場合の方が低い。
動作時、プロセスチューブ125内の層流状態のガス流は、ガス境界層14中で線引き方向101に流れるガス(例えばプロセスチューブ125を通って線引き経路102に沿って並進移動する光ファイバ10からの抗力によって誘発される流れ)の流速を、例えば外側ガス層16中で上昇流方向103に流れるガスと平衡させることによって、達成できる。上昇流方向103に流れるガスは、以下で更に詳細に説明するように、ガス分配アセンブリ140を用いて、プロセスチューブ125へと配向できる。更に、理論によって限定することを意図したものではないが、プロセスチューブ125内において層流状態である、ガス分配アセンブリ140から上昇流方向103に流れるガスの比流量は、炉入口チャネル134、炉出口チャネル136、及びプロセスチューブ125の幾何学的形状、並びに加熱ゾーン130の温度、ファイバ線引き速度、並びにガス分配アセンブリ140から流れるガス及びプロセスチューブ125内に存在するガス両方の特性に左右される。ある非限定的な例として、プロセスチューブ125内において層流状態である、上昇流方向103に流れるガスの流量は、約10標準リットル/分(SLPM)〜約1000SLPM、例えば20SLPM、30SLPM、40SLPM、50SLPM、60SLPM、70SLPM、80SLPM、90SLPM等であってよい。
再び図1及び2を参照すると、ガス分配アセンブリ140は徐冷炉120に流体連結され、これにより、ガスは、ガス分配アセンブリ140から徐冷炉120内、例えばプロセスチューブ125内へと流れることができる。図1及び2に示すように、ガス分配アセンブリ140は炉出口チャネル136に流体連結され、これにより、炉出口チャネル136は、ガス分配アセンブリ140と徐冷炉120の炉出口124との間に位置決めされる。更に、いくつかの実施形態では、ガス分配アセンブリ140を徐冷炉120に物理的に連結してよく、また他の実施形態では、ガス分配アセンブリ140を徐冷炉120と一体としてよい。動作時、ガス分配アセンブリ140はガスを徐冷炉120へと出力して、プロセスチューブ125内のガス流、例えば上昇流方向103の外側ガス層16中の層流状態のガス流を誘発でき、これは、ガス境界層14中で線引き方向101に流れる層流状態のガス流とは反対方向となり得る。
ここで図4及び5を参照すると、ガス分配アセンブリ140は、ガス分配マニホルド150、格納式流れ制限装置142、及び出口チューブ141を備える。ガス分配マニホルド150は炉出口124に流体連結され、いくつかの実施形態では、炉出口124に物理的に連結され、又は図4に示すように、ガス分配マニホルド150と炉出口124との間の流体流路を提供するためにガス分配マニホルド150と炉出口124との間に位置決めできる炉出口チャネル136に、物理的に連結される。更に、ガス分配マニホルド150、格納式流れ制限装置142、及び出口チューブ141は、流体連通するように位置決めされ、従って線引き経路102は、ガス分配マニホルド150、格納式流れ制限装置142、及び出口チューブ141のそれぞれを通って延在する。特に、格納式流れ制限装置142は、ガス分配マニホルド150と出口チューブ141との間に位置決めされ、従って、光ファイバ10が炉出口チャネル136を出た後、光ファイバ10は、ガス分配マニホルド150、格納式流れ制限装置142、そして出口チューブ141を通過する。動作時、ガス分配マニホルド150は、プロセスチューブ125内で、例えばプロセスチューブ125のプロセスチューブキャビティ128に位置する外側ガス層16中において、上昇流方向103のガス流を誘発するために、徐冷炉120の炉出口124へとガスを出力するよう、構造的に構成される。
引き続き図4及び5を参照すると、ガス分配マニホルド150は、ガスマニホルド入口152、ガスマニホルド出口154、及びガスマニホルド入口152とガスマニホルド出口154との間に位置決めされたガスマニホルドチャンバ156を備え、従って、ガスマニホルド入口152に入ったガスは、ガスマニホルドチャンバ156を通過した後、ガスマニホルド出口154から出てプロセスチューブ125に入る。いくつかの実施形態では、ガス分配マニホルド150はマニホルド制限装置プレート158を更に備え、これは、これを通って延在する1つ以上の流れ通路159を備える。マニホルド制限装置プレート158はガスマニホルドチャンバ156内に位置決めされ、従ってガスマニホルド入口152に入ったガスは、マニホルド制限装置プレート158の流れ通路159を通過した後、ガスマニホルド出口154に到達できる。動作時、マニホルド制限装置プレート158は、ガスマニホルド入口152からガスマニホルド出口154へと流れるガスを均一に分散させることができ、これにより、ガスマニホルド出口154は、ガスをプロセスチューブ125内へ、特にプロセスチューブ125のプロセスチューブキャビティ128に位置する外側ガス層16内へ、径方向に均一に出力する。
更に、ガス分配マニホルド150は、線引き経路102に沿ってガス分配マニホルド150を通過するための開口を光ファイバ10に提供するために、ガス分配マニホルド150を通って延在する、マニホルドファイバ通路155を備える。図4及び5に示すように、ガスマニホルド出口154は、炉出口124とマニホルドファイバ通路155との間、例えば、炉出口チャネル136とマニホルドファイバ通路155との間に位置決めされる。図4及び5に示すように、ガスマニホルド出口154は、線引き経路102から径方向外側に配置され、これにより、ガスマニホルド出口154は、炉出口124の周囲壁124aに沿って、及びいくつかの実施形態では炉出口チャネル136の周囲壁136aに沿って、プロセスチューブ125内へとガス流を配向でき、これにより、プロセスチューブ125内へと上昇流方向103に流れるガスが、プロセスチューブ125のプロセスチューブキャビティ128に貯蔵された外側ガス層16内へと流れる。例えばいくつかの実施形態では、ガスマニホルド出口154は、リング又はディスク等の環状の形状を備えてよい。炉出口124の周囲壁124aに沿った(及びいくつかの実施形態では炉出口チャネル136の周囲壁136aに沿った)ガス流を誘発することにより、線引き経路102に沿って線引き方向101に流れるガスによって後で再配向される、上昇流方向103に流れるガスの量が、最小化される。更に、図4及び5に示されているガスマニホルド出口154は、線引き経路102に向かって径方向内側を向いているが、他の実施形態では、ガスマニホルド出口154は上方、即ち上昇流方向103を向いていてもよい。
動作時、ガスマニホルド出口154の断面積が、ガスマニホルド出口154を出るガスの速度に影響を及ぼす。例えば、ガスマニホルド出口154の断面積を低減すると、ガスマニホルド出口154を出るガスの速度が上昇し、これにより、プロセスチューブ125に到達してプロセスチューブ125を上昇流方向103に流れるガスの割合を増大させることができる。更に、ガスマニホルド出口154を出るガスの速度を上昇させることにより、徐冷炉120及びガス分配マニホルド150からの微粒子及びファイバ破片の除去を促進でき、徐冷炉120及びガス分配マニホルド150内に詰まるこれらの微粒子及びファイバ破片の量を最小化できる。
動作時、徐冷炉120の熱は、強制対流の上昇流によって、ガス分配マニホルド150を通ってプロセスチューブ125内へと向かうガス流を誘発できる。更に、いくつかの実施形態では、ガス分配マニホルド150は、ガス分配マニホルド150のガスマニホルド入口152に流体連結された1つ以上の質量流量コントローラ151を備えてよく、これは、ガス分配マニホルド150を通ってプロセスチューブ125内へと向かうガス流を生成するよう構成される。動作時、1つ以上の質量流量コントローラ151は、対流によって誘発されたガス流と合わせて、ガス流を誘発できる。更に、1つ以上の質量流量コントローラ151は、ガス分配マニホルド150からプロセスチューブ125内へと流れるガスの流量を調節できる。
いくつかの実施形態では、別のガス組成物を、1つ以上の質量流量コントローラ151によって、ガス分配マニホルド150内へと導入(従ってプロセスチューブ125内へと導入)してよい。本明細書中で使用される場合、「別のガス組成物(alternative gas compositions)」は、ガス分配アセンブリ140が配置された外部雰囲気のガス組成物とは異なるガス組成物を指す。いくつかの実施形態では、1つ以上のガスタンク153を1つ以上の質量流量コントローラ151に流体連結でき、これにより、1つ以上の質量流量コントローラ151は、1つ以上のガスタンク153に貯蔵されたガス(例えば別のガス組成物)を、ガス分配マニホルド150へと導入できる。しかしながら、別のガス組成物をガス分配マニホルド150へと導入するためのいずれの方法及び構成部品も考えられることを理解されたい。
いくつかの実施形態では、ガス分配アセンブリ140からプロセスチューブ125内へと流れるガスを、プロセスチューブ125内に既に存在するガス(プロセスチューブキャビティ128内に貯蔵されているガス)と一致させることが望ましい場合がある。例えばいくつかの実施形態では、プロセスチューブキャビティ128は、アルゴン等の希ガスを貯蔵してよく、これは、空気より低い熱伝導率を備え、また空気の熱伝達率hより約30%低い熱伝達率hを備える。この実施形態では、1つ以上の質量流量コントローラ151によってアルゴンをガス分配マニホルド150に導入してよく、これにより、プロセスチューブ125内のアルゴンの低い熱伝達率hを維持する。一例として、1つ以上のガスタンク153はアルゴンを貯蔵してよく、従ってガス分配マニホルド150からプロセスチューブ125内へと流れるガスは、アルゴンを含んでよい。
引き続き図4及び5を参照すると、格納式流れ制限装置142は、1つ以上の格納式流れ制限装置プレート144(例えば第1の格納式流れ制限装置プレート144a及び第2の格納式流れ制限装置プレート144b)を備える。1つ以上の格納式流れ制限装置プレート144は開口145を画定し、線引き経路102はこの開口145を通って延在する。1つ以上の格納式流れ制限装置プレート144はそれぞれ、制限位置146と弛緩位置148との間で並進移動可能である。開口145は、1つ以上の格納式流れ制限装置プレート144が制限位置146にある場合には、1つ以上の格納式流れ制限装置プレート144が弛緩位置148にある場合よりも小さな断面寸法(例えば直径)を有する。例えば、制限位置146から弛緩位置148へと移動する際、1つ以上の格納式流れ制限装置プレート144は、線引き経路102から離れる方向に並進移動し、弛緩位置148から制限位置146と移動する際、1つ以上の格納式流れ制限装置プレート144は、線引き経路102に向かって並進移動する。
動作時、格納式流れ制限装置142は、出口チューブ141を介してマニホルドファイバ通路155内へ、従って炉出口チャネル136内へのガス流を制限して、炉出口チャネル136内の圧力を低減でき、これにより、ガス分配マニホルド150からプロセスチューブ125内へ(例えば炉出口チャネル136へ、及びこれに続いてプロセスチューブ125内へ)のガス流を促進し、かつ格納式流れ制限装置142の開口145からプロセスチューブ125内へのガス流を制限する。更に、格納式流れ制限装置142の開口145からプロセスチューブ125内へのガス流を制限することにより、格納式流れ制限装置142は、プロセスチューブ125内の煙突効果を制限して、ガス分配マニホルド150からプロセスチューブ125内へのガスの流量の調節を支援できる。更に、いくつかの実施形態では、プロセスチューブ125を通るガス流は、炉入口チャネル134に吸引力を印加することによって誘発でき、また、吸引力によって炉入口チャネル134を通して排出されるガスの量は、質量流量計によって監視できる。
再び図1を参照すると、いくつかの実施形態では、光ファイバ製造システム100は更に、線引き経路102に沿って、例えばガス分配マニホルド150とファイバ回収ユニット170戸の間に位置決めされた、ファイバコーティングユニット180を備える。ファイバコーティングユニット180は、光ファイバ10がファイバコーティングユニット180を通過する際に、1つ以上のコーティング層を光ファイバ10に塗布してよい。例えば、ファイバコーティングユニット180は:ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素化エチレンポリプロピレン、ナイロン、ポリ塩化ビニル又は類似の熱可塑性材料といった熱可塑性コーティング;UV硬化性アクリレートコーティングといったUV硬化性コーティング等のうちの、1つ以上を塗布してよい。ファイバコーティングユニット180は、1つ以上のコーティングを光ファイバに塗布するための、現時点で当該技術分野において公知であり得る、又は将来開発され得る、いずれの好適なコーティングユニットであってよいことを理解されたい。
引き続き図1を参照すると、光ファイバ10を徐冷炉120で徐冷した後、及びいくつかの実施形態では上記光ファイバをファイバコーティングユニット180でコーティングした後、光ファイバ10は、ファイバ回収ユニット170を用いて、ファイバ保管用スプール172上に巻き取ることができる。ファイバ回収ユニット170は、線引き機構176及び張力印加用プーリ174を利用して、ファイバ保管用スプール172上への光ファイバ10の巻き取りを促進する。張力印加用プーリ174は、光ファイバ10が光ファイバ製造システム100を通して線引き加工される際に、必要な張力を光ファイバ10に供給できる。従って、ファイバ回収ユニット170は、光ファイバ10をファイバ保管用スプール172上に巻き取るため、並びに光ファイバ10が線引き経路102に沿って、例えば線引き炉110、徐冷炉120、ガス分配アセンブリ140、及びファイバコーティングユニット180を通して線引き加工される際に、光ファイバ10に所望の張力を供給するために、光ファイバ10に直接接触できる。
以上の説明に鑑みて、光ファイバ製造方法及びシステムは:光ファイバを光ファイバプリフォームから線引き加工するための線引き炉;光ファイバを徐冷するための徐冷炉;及び徐冷炉のプロセスチューブ内に、ガス流、例えば層流状態のガス流を誘発するための、ガス分配アセンブリを含んでよいことを理解されたい。層流状態のガス流は、徐冷中の光ファイバから熱を奪う熱伝達の速度を低減して、光ファイバ内の密度の均一性を改善し、これにより、改善された減衰特性を有する光ファイバを提供する。例えば、光ファイバの密度の均一性により、密度が均一なこの光ファイバを光導波路として使用する際の、光ファイバに沿った光伝播の減衰を最小化できる。
本明細書において、範囲は、「約(about)」ある特定の値から、及び/又は「約」別の特定の値までとして表現され得る。このような範囲が表現されている場合、別の実施形態は、上記ある特定の値から、及び/又は上記別の特定の値までを含む。同様に、先行詞「約」を用いることにより、値が概数として表現されている場合、上記特定の値は別の実施形態を形成することが理解されるだろう。更に、各範囲の端点は、他方の端点との関連でも、他方の端点とは独立しても、重要であることが理解されるだろう。
本明細書中で使用される方向に関する用語、例えば上方(up)、下方(down)、右(right)、左(left)、前方(front)、後方(back)、頂部(top)、底部(bottom)、は、ここで図示されている状態の図面に関してのみ使用され、絶対的な配向を暗示することを意図したものではない。
特段の記載がない限り、本明細書に記載のいずれの方法が、そのステップを特定の順序で実施すること、又はいずれの装置の特定の配向を必要とするものとして解釈されることは、全く意図されていない。従って、ある方法クレームが、そのステップが従うべき順序を実際に列挙していない場合、又はいずれの装置クレームが、個々の構成部品に関する順序若しくは配向を実際に列挙していない場合、又はステップをある特定の順序に限定するべきであることが、特許請求の範囲若しくは説明中で具体的に言明されていない場合、又は装置の構成部品に関する特定の順序又は配向が列挙されていない場合、いかなる点においても、順序又は配向が推定されることは全く意図されていない。これは:ステップの構成、動作フロー、構成部品の順序、又は構成部品の配向に関する論理の問題;文法的な編成又は句読点に由来する単純な意味;及び本明細書に記載の実施形態の数又はタイプを含む、解釈のためのいずれの可能な非明示的根拠にも当てはまる。
本明細書中で使用される場合、単数形「ある(a、an)」及び「上記(the)」は、文脈がそうでないことを明らかに指示していない限り、複数の指示対象を含む。従って例えば、「ある」構成部品に関する言及は、文脈がそうでないことを明らかに指示していない限り、2つ以上の上記構成部品を有する態様を含む。
請求対象の主題の精神及び範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の実施形態に対して様々な修正及び変形を実施できることは、当業者には明らかであろう。従って、本明細書は、本明細書に記載の様々な実施形態の修正及び変形が、添付の請求項及びその均等物の範囲内にある限りにおいて、このような修正及び変形を包含することが意図されている。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
徐冷炉であって:
炉入口;
炉出口;及び
上記炉入口と上記炉出口との間に延在するプロセスチューブ
を備える、徐冷炉であって、上記プロセスチューブは、プロセスチューブ壁と、少なくとも1つの加熱素子を備える加熱ゾーンとを備える、徐冷炉;並びに
ガス分配アセンブリであって、上記ガス分配アセンブリは、上記炉出口に流体連結され、また、ガスが上記プロセスチューブ内で上昇流方向に流れるように、上記ガス分配アセンブリから上記プロセスチューブへのガス流を誘発するよう、構造的に構成される、ガス分配アセンブリ
を備える、光ファイバ製造システム。
実施形態2
上記ガス分配アセンブリは、ガス分配マニホルド及び格納式流れ制限装置を備え;
上記ガス分配マニホルドは、上記格納式流れ制限装置と上記炉出口との間に位置決めされる、実施形態1に記載の光ファイバ製造システム。
実施形態3
上記ガス分配マニホルドは:ガスマニホルド入口;ガスマニホルド出口;並びに上記ガスマニホルド入口と上記ガスマニホルド出口との間に位置決めされ、かつ上記ガスマニホルド入口及び上記ガスマニホルド出口に流体連結された、ガスマニホルドチャンバを備え、
上記ガスマニホルド出口は、上記炉出口に流体連結される、実施形態2に記載の光ファイバ製造システム。
実施形態4
上記ガス分配マニホルドは、マニホルドファイバ通路を更に備え、上記マニホルドファイバ通路は、上記徐冷炉を通って延在する線引き経路が上記マニホルドファイバ通路を通って延在するように位置決めされ;
上記ガスマニホルド出口は、上記マニホルドファイバ通路と上記徐冷炉の上記炉出口との間に位置決めされる、実施形態3に記載の光ファイバ製造システム。
実施形態5
上記ガス分配マニホルドは、上記ガスマニホルド入口と上記ガスマニホルド出口との間に位置決めされ、かつ上記ガスマニホルド入口及び上記ガスマニホルド出口に流体連結された、マニホルド制限装置プレートを更に備える、実施形態3又は4に記載の光ファイバ製造システム。
実施形態6
上記ガス分配マニホルドは、上記ガスマニホルド入口に流体連結された、1つ以上の質量流量コントローラを更に備える、実施形態3〜5のいずれか1つに記載の光ファイバ製造システム。
実施形態7
上記格納式流れ制限装置は、制限位置と弛緩位置との間でそれぞれ並進移動可能な、第1の格納式流れ制限装置プレート及び第2の格納式流れ制限装置プレートを備え;
上記第1の格納式流れ制限装置プレート及び上記第2の格納式流れ制限装置プレートは、上記第1の格納式流れ制限装置プレートと上記第2の格納式流れ制限装置プレートとの間に開口を画定し;
上記開口の直径は、上記第1の格納式流れ制限装置プレート及び上記第2の格納式流れ制限装置プレートが上記制限位置にある場合に、上記第1の格納式流れ制限装置プレート及び上記第2の格納式流れ制限装置プレートが上記弛緩位置にある場合よりも大きい、実施形態2〜6のいずれか1つに記載の光ファイバ製造システム。
実施形態8
上記ガス分配アセンブリによって上記プロセスチューブ内でガス流が誘発される際、上記上昇流方向の上記ガス流は層流である、実施形態1〜7のいずれか1つに記載の光ファイバ製造システム。
実施形態9
上記徐冷炉は、上記炉入口に流体連結された炉入口チャネル、及び上記炉出口に流体連結された炉出口チャネルを更に備える、実施形態1〜8のいずれか1つに記載の光ファイバ製造システム。
実施形態10
光ファイバが線引き経路に沿って上記プロセスチューブ内を並進移動する際、上記プロセスチューブ内で形成されるガス境界層は、上記炉入口チャネルの直径に略等しい直径を備える、実施形態9に記載の光ファイバ製造システム。
実施形態11
徐冷炉内でガス流を誘発する方法であって、
上記方法は:
光ファイバを、上記徐冷炉内で、線引き経路に沿って並進移動させるステップであって、上記徐冷炉は:
炉入口;
炉出口;及び
上記炉入口と上記炉出口との間に延在するプロセスチューブ
を備え、上記プロセスチューブは、プロセスチューブ壁及び複数の加熱ゾーンを備え、各上記加熱ゾーンは少なくとも1つの加熱素子を備える、ステップ;並びに
ガスが上記プロセスチューブ内で上昇流方向に流れるように、上記徐冷炉の上記炉出口に流体連結されたガス分配アセンブリから上記徐冷炉の上記プロセスチューブへのガス流を誘発するステップ
を含む、方法。
実施形態12
上記プロセスチューブ内の上記上昇流方向の上記ガス流は、層流である、実施形態11に記載の方法。
実施形態13
上記光ファイバは、上記プロセスチューブ内において、上記上昇流方向とは反対の線引き方向に並進移動している、実施形態11又は12に記載の方法。
実施形態14
上記プロセスチューブ内を並進移動する上記光ファイバは、ガス境界層を誘発し、上記ガス境界層は、上記光ファイバから径方向外向きに延在し、かつ上記線引き方向の層流状態のガス流を含む、実施形態13に記載の方法。
実施形態15
上記ガス分配アセンブリから上記プロセスチューブ内へと流れる上記ガス流は、アルゴンを含む、実施形態11〜14のいずれか1つに記載の方法。
実施形態16
上記ガス分配アセンブリは、ガス分配マニホルド及び格納式流れ制限装置を備え;
上記ガス分配マニホルドは、上記格納式流れ制限装置と上記炉出口との間に位置決めされ;
上記ガス分配マニホルドは:ガスマニホルド入口;上記炉出口に流体連結されたガスマニホルド出口;並びに上記ガスマニホルド入口と上記ガスマニホルド出口との間に位置決めされ、かつ上記ガスマニホルド入口及び上記ガスマニホルド出口に流体連結された、ガスマニホルドチャンバを備え;
上記格納式流れ制限装置は、制限位置と弛緩位置との間でそれぞれ並進移動可能な、第1の格納式流れ制限装置プレート及び第2の格納式流れ制限装置プレートを備える、実施形態11〜15のいずれか1つに記載の方法。
実施形態17
上記光ファイバを、上記ガス分配マニホルド及び上記格納式流れ制限装置を通して、上記線引き経路に沿って並進移動させるステップを更に含む、実施形態16に記載の方法。
実施形態18
線引き炉であって、光ファイバを光ファイバプリフォームから上記線引き炉から延在する線引き経路に沿って線引き加工するよう構成された、線引き炉;
上記線引き経路に沿って位置決めされた徐冷炉であって、上記徐冷炉は:
炉入口;
炉出口;及び
上記炉入口と上記炉出口との間に延在するプロセスチューブ
を備え、上記プロセスチューブは、プロセスチューブ壁及び複数の加熱ゾーンを備え、各上記加熱ゾーンは少なくとも1つの加熱素子を備える、徐冷炉;
ガス分配アセンブリであって、上記ガス分配アセンブリは、上記線引き経路に沿って位置決めされ、上記炉出口に流体連結され、また、ガスが上記プロセスチューブ内で上昇流方向に流れるように、上記ガス分配アセンブリから上記プロセスチューブへのガス流を誘発するよう、構造的に構成され、上記徐冷炉は、上記線引き炉と上記ガス分配アセンブリとの間に位置決めされる、ガス分配アセンブリ;並びに
上記線引き経路に沿って位置決めされたファイバ回収ユニットであって、上記ガス分配アセンブリは、上記徐冷炉と上記ファイバ回収ユニットとの間に位置決めされる、ファイバ回収ユニット
を備える、光ファイバ製造システム。
実施形態19
上記ガス分配アセンブリは、ガス分配マニホルド及び格納式流れ制限装置を備え;
上記ガス分配マニホルドは、上記格納式流れ制限装置と上記炉出口との間に位置決めされ;
上記ガス分配マニホルドは:ガスマニホルド入口;上記炉出口に流体連結されたガスマニホルド出口;並びに上記ガスマニホルド入口と上記ガスマニホルド出口との間に位置決めされ、かつ上記ガスマニホルド入口及び上記ガスマニホルド出口に流体連結された、ガスマニホルドチャンバを備え;
上記格納式流れ制限装置は、制限位置と弛緩位置との間でそれぞれ並進移動可能な、第1の格納式流れ制限装置プレート及び第2の格納式流れ制限装置プレートを備える、実施形態18に記載の光ファイバ製造システム。
実施形態20
上記ガス分配アセンブリによって上記プロセスチューブ内でガス流が誘発される際、上記上昇流方向の上記ガス流は層流である、実施形態18又は19に記載の光ファイバ製造システム。
10 光ファイバ
12 光ファイバプリフォーム
14 ガス境界層
16 外側ガス層
18 ガス層界面
50 グラフ
52 線
54 線
56 領域
58 領域
60 領域
100 光ファイバ製造システム
101 線引き方向
102 線引き経路
103 上昇流方向
110 線引き炉
120 徐冷炉
122 炉入口
124 炉出口
124a 周囲壁
125 プロセスチューブ
126 プロセスチューブ壁
128 プロセスチューブキャビティ
130 加熱ゾーン
132 加熱素子
134 炉入口チャネル
136 炉出口チャネル
136a 周囲壁
140 ガス分配アセンブリ
141 出口チューブ
142 格納式流れ制限装置
144 格納式流れ制限装置プレート
144a 第1の格納式流れ制限装置プレート
144b 第2の格納式流れ制限装置プレート
145 開口
150 ガス分配マニホルド
151 質量流量コントローラ
152 ガスマニホルド入口
153 ガスタンク
154 ガスマニホルド出口
155 マニホルドファイバ通路
156 ガスマニホルドチャンバ
158 マニホルド制限装置プレート
159 流れ通路
170 ファイバ回収ユニット
172 ファイバ保管用スプール
174 張力印加用プーリ
176 線引き機構
180 ファイバコーティングユニット
〜Z 加熱ゾーン

Claims (10)

  1. 徐冷炉であって:
    炉入口;
    炉出口;及び
    前記炉入口と前記炉出口との間に延在するプロセスチューブ
    を備える、徐冷炉であって、前記プロセスチューブは、プロセスチューブ壁と、少なくとも1つの加熱素子を備える加熱ゾーンとを備える、徐冷炉;並びに
    ガス分配アセンブリであって、前記ガス分配アセンブリは、前記炉出口に流体連結され、また、ガスが前記プロセスチューブ内で上昇流方向に流れるように、前記ガス分配アセンブリから前記プロセスチューブへのガス流を誘発するよう、構造的に構成される、ガス分配アセンブリ
    を備える、光ファイバ製造システム。
  2. 前記ガス分配アセンブリは、ガス分配マニホルド及び格納式流れ制限装置を備え;
    前記ガス分配マニホルドは、前記格納式流れ制限装置と前記炉出口との間に位置決めされる、請求項1に記載の光ファイバ製造システム。
  3. 前記ガス分配マニホルドは:ガスマニホルド入口;ガスマニホルド出口;並びに前記ガスマニホルド入口と前記ガスマニホルド出口との間に位置決めされ、かつ前記ガスマニホルド入口及び前記ガスマニホルド出口に流体連結された、ガスマニホルドチャンバを備え、
    前記ガスマニホルド出口は、前記炉出口に流体連結される、請求項2に記載の光ファイバ製造システム。
  4. 前記ガス分配マニホルドは、マニホルドファイバ通路を更に備え、前記マニホルドファイバ通路は、前記徐冷炉を通って延在する線引き経路が前記マニホルドファイバ通路を通って延在するように位置決めされ;
    前記ガスマニホルド出口は、前記マニホルドファイバ通路と前記徐冷炉の前記炉出口との間に位置決めされる、請求項3に記載の光ファイバ製造システム。
  5. 前記格納式流れ制限装置は、制限位置と弛緩位置との間でそれぞれ並進移動可能な、第1の格納式流れ制限装置プレート及び第2の格納式流れ制限装置プレートを備え;
    前記第1の格納式流れ制限装置プレート及び前記第2の格納式流れ制限装置プレートは、前記第1の格納式流れ制限装置プレートと前記第2の格納式流れ制限装置プレートとの間に開口を画定し;
    前記開口の直径は、前記第1の格納式流れ制限装置プレート及び前記第2の格納式流れ制限装置プレートが前記制限位置にある場合に、前記第1の格納式流れ制限装置プレート及び前記第2の格納式流れ制限装置プレートが前記弛緩位置にある場合よりも大きい、請求項2〜4のいずれか1項に記載の光ファイバ製造システム。
  6. 前記ガス分配アセンブリによって前記プロセスチューブ内でガス流が誘発される際、前記上昇流方向の前記ガス流は層流である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の光ファイバ製造システム。
  7. 前記徐冷炉は、前記炉入口に流体連結された炉入口チャネル、及び前記炉出口に流体連結された炉出口チャネルを更に備え、
    光ファイバが線引き経路に沿って前記プロセスチューブ内を並進移動する際、前記プロセスチューブ内で形成されるガス境界層は、前記炉入口チャネルの直径に略等しい直径を備える、請求項1〜6のいずれか1項に記載の光ファイバ製造システム。
  8. 徐冷炉内でガス流を誘発する方法であって、
    前記方法は:
    光ファイバを、前記徐冷炉内で、線引き経路に沿って並進移動させるステップであって、前記徐冷炉は:
    炉入口;
    炉出口;及び
    前記炉入口と前記炉出口との間に延在するプロセスチューブ
    を備え、前記プロセスチューブは、プロセスチューブ壁及び複数の加熱ゾーンを備え、各前記加熱ゾーンは少なくとも1つの加熱素子を備える、ステップ;並びに
    ガスが前記プロセスチューブ内で上昇流方向に流れるように、前記徐冷炉の前記炉出口に流体連結されたガス分配アセンブリから前記徐冷炉の前記プロセスチューブへのガス流を誘発するステップ
    を含む、方法。
  9. 前記プロセスチューブ内の前記上昇流方向の前記ガス流は、層流であり、
    前記光ファイバは、前記プロセスチューブ内において、前記上昇流方向とは反対の線引き方向に並進移動している、請求項8に記載の方法。
  10. 前記光ファイバを、前記ガス分配マニホルド及び前記格納式流れ制限装置を通して、前記線引き経路に沿って並進移動させるステップを更に含み、
    前記ガス分配アセンブリは、ガス分配マニホルド及び格納式流れ制限装置を備え;
    前記ガス分配マニホルドは、前記格納式流れ制限装置と前記炉出口との間に位置決めされ;
    前記ガス分配マニホルドは:ガスマニホルド入口;前記炉出口に流体連結されたガスマニホルド出口;並びに前記ガスマニホルド入口と前記ガスマニホルド出口との間に位置決めされ、かつ前記ガスマニホルド入口及び前記ガスマニホルド出口に流体連結された、ガスマニホルドチャンバを備え;
    前記格納式流れ制限装置は、制限位置と弛緩位置との間でそれぞれ並進移動可能な、第1の格納式流れ制限装置プレート及び第2の格納式流れ制限装置プレートを備える、請求項8又は9に記載の方法。
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