JP2020510059A - B型肝炎コアタンパク質モジュレーターを作製する方法 - Google Patents

B型肝炎コアタンパク質モジュレーターを作製する方法 Download PDF

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Abstract

本開示は、一部、B形肝炎ウイルスCpに対して、アロステリックエフェクター特性を有する化合物(I)を調製する方法を提供する。本開示は、例えば、B型肝炎コアタンパク質モジュレーターを調製する方法、例えば、二量体、多量体として、およびHBVコアのタンパク質シェルとして見出されているタンパク質である、B型肝炎ウイルスのCpに対するアロステリックエフェクター特性を有することができる化合物を調製する方法を提供する。例えば、B型肝炎などのウイルス感染を処置するのに有用となり得る化合物を調製する方法が、本明細書において提供される。

Description

関連出願
本願は、2017年3月13日に出願された米国仮出願第62/470,560号に対する優先権および利益を主張する。この米国仮出願は、その全体が参照により組み込まれている。
背景
B型肝炎ウイルス(HBV)は、ウイルス性肝炎を引き起こし、この肝炎はさらに、慢性肝疾患を招き得、肝硬変および肝臓がん(肝細胞癌)のリスクを高め得る。世界的に、約20億人がHBVに感染しており、約3億6千万人が慢性的に感染しており、毎年、HBV感染症による死亡者は50万人を超える。HBVは、体液によって母親から子どもへ、性交によって、および血液製剤を介して伝播し得る。また、HBV陽性の母親から生まれた子どもは、誕生時にワクチン接種しない限り、感染し得る。
肝炎ウイルス粒子は、ウイルスコアを取り囲む表面タンパク質(HBsAg)が点在している脂質エンベロープから構成されている。コアは、120種のコアタンパク質(Cp)二量体から構成されたタンパク質シェルまたはカプシドから構成され、それによって、弛緩型環状DNA(rcDNA)ウイルスゲノムならびにウイルスおよび宿主タンパクを含有する。感染細胞において、ゲノムは、宿主細胞核内に、共有結合によって閉環した環状DNA(cccDNA)として見出される。cccDNAは、ウイルスRNAのため、したがってウイルスタンパク質のための鋳型である。細胞質において、Cpは、全長ウイルスRNAの複合体(いわゆるプレゲノムRNAまたはpgRNAおよびウイルスポリメラーゼ(P))の周囲に集合する。集合した後、Pは、カプシドの範囲内でpgRNAをrcDNAに逆転写して、DNAが充填されたウイルスコアを作製する。
現在のところ、慢性HBVは、主に、ウイルスを抑制するヌクレオシ(チ)ド類似体(例えば、エンテカビル)で処置されるが、患者は、処置を受け続け、処置を長年受けても感染症は排除されない。患者がヌクレオチド類似体を摂取し始めると、ほとんどの患者は、ヌクレオチド類似体を摂取し続けなければならず、またはウイルスリバウンドに対して生命に関わる免疫応答を生じる可能性があるというリスクに曝されなければならい。さらに、ヌクレオシ(チ)ド治療は、抗ウイルス薬物耐性を発生させ得る。
ヌクレオシ(チ)ド類似体に対してFDAによって認可された唯一の代替は、インターフェロンαまたはペグ化インターフェロンαを用いる処置である。残念ながら、有害事象の発生率およびインターフェロンαのプロファイルによって、認容性が低下し得、多くの患者は、治療を完了することができない。さらに、インターフェロン治療の過程に対して持続的な臨床応答を有する可能性が高いのは、患者のわずかなサブセットだけであるため、わずかなパーセンテージの患者だけが、インターフェロン治療に適しているとみなされる。その結果として、インターフェロンに基づく治療は、処置のために選択される、診断を受けたすべての患者のうち、わずかなパーセンテージだけにおいて使用される。
したがって、現在のHBV処置は、対症的なものから経過観察まで様々であり得る。ヌクレオシ(チ)ド類似体は、ウイルス産生を抑制し、症候を処置するが、感染症は無処置のままとなる。インターフェロンαは、重症の副作用を伴い、患者の認容性が低く、限られた処置戦略としてごく一部の患者でしか成功していない。したがって、ウイルス感染、例えばB型肝炎を処置することが可能な化合物を作製する一層、有効な方法が、継続的に明白に必要とされている。
要旨
本開示は、例えば、B型肝炎コアタンパク質モジュレーターを調製する方法、例えば、二量体、多量体として、およびHBVコアのタンパク質シェルとして見出されているタンパク質である、B型肝炎ウイルスのCpに対するアロステリックエフェクター特性を有することができる化合物を調製する方法を提供する。例えば、B型肝炎などのウイルス感染を処置するのに有用となり得る化合物を調製する方法が、本明細書において提供される。
ある特定の実施形態では、式Iの化合物:
Figure 2020510059
(式中、w、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、以下に定義されている通りである)
を調製する方法が、本明細書において提供される。
ある特定の他の実施形態では、式VIIIの化合物:
Figure 2020510059
(式中、wおよびAは、以下に定義されている通りである)
を調製する方法が、本明細書において提供される。
詳細な説明
ここで、本開示の特徴および他の詳細を、より具体的に記載する。本発明をさらに記載する前に、本明細書、実施例および添付の特許請求の範囲に用いられているある特定の用語を、ここにまとめる。これらの定義は、本開示の残りを考慮し、当業者によって理解される通りに読み取られるべきである。別段定義されない限り、本明細書で使用されるあらゆる技術的および科学的用語は、当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。
定義
本明細書で企図される通り、用語「1つの(a)」および「1つの(an)」は、文脈によって別段明示されない限り、単数および複数の言及を含む。
用語「アルキル」は、本明細書で使用される場合、飽和の直鎖または分岐の炭化水素を指す。例示的なアルキル基として、本明細書でそれぞれC1〜6アルキル、C1〜4アルキル、C1〜3アルキルおよびC2〜6アルキルと呼ばれる、1〜6個、1〜4個、1〜3個または2〜6個の炭素原子の直鎖または分岐の炭化水素が挙げられるが、これらに限定されない。例示的なアルキル基として、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、2−メチル−1−ブチル、3−メチル−2−ブチル、2−メチル−1−ペンチル、3−メチル−1−ペンチル、4−メチル−1−ペンチル、2−メチル−2−ペンチル、3−メチル−2−ペンチル、4−メチル−2−ペンチル、2,2−ジメチル−1−ブチル、3,3−ジメチル−1−ブチル、2−エチル−1−ブチル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル等が挙げられるが、これらに限定されない。
用語「アルケニル」は、本明細書で使用される場合、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有する不飽和の直鎖または分岐の炭化水素を指す。例示的なアルケニル基として、本明細書でそれぞれC2〜6アルケニルおよびC3〜4アルケニルと呼ばれる、2〜6個または3〜4個の炭素原子の直鎖または分岐の基が挙げられるが、これらに限定されない。例示的なアルケニル基として、ビニル、アリル、ブテニル、ペンテニル等が挙げられるが、これらに限定されない。
用語「アルコキシ」は、本明細書で使用される場合、酸素に結合している直鎖または分岐のアルキル基(アルキル−O−)を指す。例示的なアルコキシ基として、本明細書でそれぞれC1〜6アルコキシおよびC2〜6アルコキシと呼ばれる、1〜6個または2〜6個の炭素原子のアルコキシ基が挙げられるが、これらに限定されない。例示的なアルコキシ基として、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ等が挙げられるが、これらに限定されない。
用語「アルキニル」は、本明細書で使用される場合、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を有する不飽和の直鎖または分岐の炭化水素を指す。例示的なアルキニル基として、本明細書でそれぞれC2〜6アルキニルおよびC3〜6アルキニルと呼ばれる、2〜6個または3〜6個の炭素原子の直鎖または分岐の基が挙げられるが、これらに限定されない。例示的なアルキニル基として、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、メチルプロピニル等が挙げられるが、これらに限定されない。
用語「シクロアルキル」または「炭素環式基」は、本明細書で使用される場合、本明細書でそれぞれC3〜6シクロアルキルまたはC4〜6シクロアルキルと呼ばれる、例えば3〜6個または4〜6個の炭素の飽和または部分的に不飽和の炭化水素基を指す。例示的なシクロアルキル基として、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロブチルまたはシクロプロピルが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「ハロ」または「ハロゲン」は、本明細書で使用される場合、F、Cl、Br、またはIを指す。
用語「ヘテロアリール」または「複素芳香族基」は、本明細書で使用される場合、1つまたは複数のヘテロ原子、例えば1〜3個のヘテロ原子、例えば窒素、酸素および硫黄を含有する、単環式芳香族の5〜6員の環系を指す。前記ヘテロアリール環は、可能な場合、炭素または窒素を介して隣接する基に連結していてよい。ヘテロアリール環の例として、フラン、チオフェン、ピロール、チアゾール、オキサゾール、イソチアゾール、イソオキサゾール、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、ピリジンまたはピリミジン等が挙げられるが、これらに限定されない。
用語「ヘテロシクリル」または「複素環式基」は、当該技術分野において認識されており、環構造に1〜3個のヘテロ原子、例えば窒素、酸素および硫黄が含まれている、飽和または部分的に不飽和の4〜7員の環構造を指す。ヘテロシクリル環は、可能な場合、炭素または窒素を介して隣接する基に連結していてよい。ヘテロシクリル基の例として、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、ピペラジン、オキセタン、アゼチジン、テトラヒドロフランまたはジヒドロフラン等が挙げられるが、これらに限定されない。
用語「ヒドロキシ」および「ヒドロキシル」は、本明細書で使用される場合、−OH基を指す。
「処置」は、本明細書で使用される場合、ウイルス感染症を含めた、病理、疾患、障害、過程、状態または事象の軽減、防止、逆転、緩和または制御を含む。この文脈では、用語「処置」はさらに、ウイルス感染症の進行を阻害、遮断、逆転、制限または制御するための薬物の使用を包含すると理解されるべきである。
本明細書で使用される場合、用語「医薬組成物」は、少なくとも1つの医薬化合物および必要に応じて薬学的に許容される担体を含む、物質の組成物を指す。
本明細書で使用される場合、用語「医薬化合物」または「薬物」は、遊離化合物、その治療上適切な塩、溶媒和物、例えば水和物、化合物もしくはその塩の特定の結晶形、または化合物の治療上適切なプロドラッグを指す。
「薬学的にまたは薬理学的に許容される」は、適宜、動物またはヒトに投与された場合、有害な、アレルギー性の、または他の厄介な反応を生じない分子実体および組成物を含む。ヒトへの投与では、調製物は、生物製剤標準のFDA局(FDA Office of Biologics standards)によって求められる無菌性、発熱性、ならびに一般的安全性および純度基準を満たすべきである。
用語「薬学的に許容される担体」または「薬学的に許容される添加剤」は、本明細書で使用される場合、薬学的投与と適合性がある任意のあらゆる溶媒、分散媒、コーティング、等張剤および吸収遅延剤等を指す。薬学的に活性な物質のためのこのような媒体および薬剤の使用は、当技術分野で周知である。組成物はまた、補助的、追加的、または増強された治療機能を提供する他の活性化合物を含有することができる。
開示されている方法の化合物は、1つまたは複数のキラル中心を含有し得、したがって立体異性体として存在することができる。用語「立体異性体」は、本明細書で使用される場合、すべてのエナンチオマーまたはジアステレオマーからなる。これらの化合物は、ステレオジェン(stereogenic)炭素原子の周囲の置換基の立体配置に応じて、記号「(+)」、「(−)」、「R」または「S」によって指定することができるが、当業者は、構造がキラル中心を暗示し得ることを認識されよう。本発明は、これらの化合物の様々な立体異性体およびこれらの混合物を包含する。エナンチオマーまたはジアステレオマーの混合物は、命名法において「(±)」と示され得るが、当業者は、構造がキラル中心を暗示し得ることを認識されよう。
開示されている方法の化合物は、1つまたは複数の二重結合を含有し得、したがって、炭素−炭素二重結合の周囲の置換基の配置から得られる幾何異性体として存在することができる。記号
Figure 2020510059
は、本明細書に記載される場合、単結合、二重結合または三重結合であってよい結合を示す。炭素−炭素二重結合の周囲の置換基は、「Z」または「E」立体配置で存在するものとして指定され、ここで用語「Z」および「E」は、IUPAC基準に従って使用される。別段の指定がない限り、二重結合を図示している構造は、「E」および「Z」異性体の両方を包含する。あるいは、炭素−炭素二重結合の周囲の置換基は、「cis」または「trans」と呼ぶことができ、ここで「cis」は、二重結合の同じ側にある置換基を表し、「trans」は、二重結合の反対側にある置換基を表す。
開示されている方法の化合物は、炭素環式環または複素環式環を含有し得、したがって、環の周囲の置換基の配置から得られる幾何異性体として存在することができる。炭素環式環または複素環式環の周囲の置換基の配置は、「Z」または「E」立体配置で存在するものとして指定され、ここで用語「Z」および「E」は、IUPAC基準に従って使用される。別段の指定がない限り、炭素環式環または複素環式環を図示している構造は、「Z」および「E」異性体の両方を包含する。炭素環式環または複素環式環の周囲の置換基はまた、「cis」または「trans」と呼ぶことができ、ここで用語「cis」は、環の面の同じ側にある置換基を表し、用語「trans」は、環の面の反対側にある置換基を表す。置換基が、環の面の同じ側と反対側の両方に配置されている化合物の混合物は、「cis/trans」と指定される。
開示されている方法の化合物の個々の鏡像異性体およびジアステレオマーは、不斉中心もしくはステレオジェン中心を含有する市販の出発材料から合成により、またはラセミ混合物を調製した後、当業者に周知の分割方法を行うことによって調製することができる。これらの分割方法は、(1)エナンチオマー混合物をキラル補助基に結合させ、得られたジアステレオマー混合物を、再結晶もしくはクロマトグラフィーによって分離し、光学的に純粋な生成物を補助基から遊離させること、(2)光学的に活性な分割剤を用いて塩を形成すること、(3)キラル液体クロマトグラフィーカラムで光学エナンチオマー混合物を直接的に分離すること、または(4)立体選択的な化学的もしくは酵素的試薬を使用して、動力学的に分割することによって例示される。ラセミ混合物はまた、周知の方法、例えばキラル相液体クロマトグラフィーまたはキラル溶媒中での化合物の結晶化によって、それらの構成成分であるエナンチオマーに分割することができる。新しい立体中心を作製する間、または既存の立体中心を変換する間に、単一の反応物が立体異性体の不均等な混合物を形成する、化学反応または酵素反応である立体選択的合成は、当技術分野で周知である。立体選択的合成は、エナンチオ選択的およびジアステレオ選択的変換の両方を包含し、キラル補助基の使用を伴い得る。例えば、CarreiraおよびKvaerno、Classics in Stereoselective Synthesis、Wiley-VCH: Weinheim、2009年参照。
開示されている方法の化合物は、薬学的に許容される溶媒、例えば水、エタノール等と共に溶媒和形態ならびに非溶媒和形態で存在することができ、本発明は、溶媒和物形態と非溶媒和物形態の両方を包含することが企図される。一実施形態では、化合物は、非晶質である。一実施形態では、化合物は、単一の多形である。別の実施形態では、化合物は、多形の混合物である。別の実施形態では、化合物は、結晶形である。
本発明はまた、1つまたは複数の原子が、通常自然に見出される原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子によって置き換えられることを除いて、本明細書に列挙されるものと同一である、開示されている方法の同位体的標識化合物を包含する。本発明の化合物に組み込むことができる同位体の例として、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素および塩素の同位体、例えばそれぞれH、H、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F、および36Clが挙げられる。例えば、本発明の化合物は、1つまたは複数のH原子が重水素で置き換えられていることができる。
開示されている方法のある特定の同位体標識化合物(例えば、Hおよび14Cで標識された化合物)は、化合物および/または基質組織分布アッセイにおいて有用である。トリチウム標識された(すなわち、H)および炭素−14(すなわち、14C)同位体は、調製および検出が容易であるので特に好ましい。さらに、より重い同位体、例えば重水素(すなわち、H)を用いる置換によって、より高い代謝安定性から得られる、ある特定の治療上の利点(例えば、インビボ半減期の延長または必要投与量の低減)をもたらすことができ、したがって、ある状況において好ましくあり得る。同位体標識された本発明の化合物は、一般に、非同位体標識された試薬の代わりに同位体標識された試薬を用いることによって、本明細書の実施例に開示されているものに類似の手順に従って調製することができる。
用語「治療上適切な塩」は、水溶性もしくは油溶性または水分散性もしくは油分散性であり、障害の処置に適しており、それらの所期の使用に有効な、医薬化合物の塩または双性イオンを指す。塩は、例えば、化合物の最終的な単離および精製の間に、または別個に、化合物のアミノ基を適切な酸と反応させることによって調製することができる。例えば、化合物は、適切な溶媒、例えばそれに限定されるものではないが、メタノールおよび水に溶解させ、少なくとも1当量の酸、例えば塩酸を用いて処理することができる。得られた塩は、沈殿させ得、濾過によって単離し得、減圧下で乾燥させることができる。あるいは、溶媒および過剰の酸を減圧下で除去して、塩を提供することができる。代表的な塩として、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、クエン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩、ジグルコン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ギ酸塩(form ate)、イセチオン酸塩、フマル酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフチレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、シュウ酸塩、マレイン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、トリクロロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、グルタミン酸塩、パラ−トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩等が挙げられる。化合物のアミノ基は、塩化アルキル、臭化アルキル、およびヨウ化アルキル、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ラウリル、ミリスチル、ステアリル等で四級化することもできる。
塩基付加塩は、例えば、医薬化合物の最終的な単離および精製の間に、カルボキシル基を、適切な塩基、例えば金属カチオン、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムもしくはアルミニウムの水酸化物、炭酸塩もしくは重炭酸塩、または有機第一級、第二級もしくは第三級アミンと反応させることによって調製することができる。第四級アミン塩は、例えば、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジエチルアミン、エチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、ジシクロヘキシルアミン、プロカイン、ジベンジルアミン、N,N−ジベンジルフェネチルアミン、1−エフェナミン、およびN,N’−ジベンジルエチレンジアミン、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペリジン、ピペラジン等から誘導することができる。
用語「治療上適切なプロドラッグ」は、対象の組織と接触させて使用するのに適しており、それらの所期の使用に対して有効なプロドラッグまたは双性イオンを指す。用語「プロドラッグ」は、in vivoで、例えば血中での加水分解によって医薬化合物に変換される化合物を指す。用語「プロドラッグ」は、それに限定されるものではないが、「治療上適切なエステル」として公知の置換基を含有する化合物を指す。用語「治療上適切なエステル」は、利用可能な炭素原子上で親分子に付加されているアルコキシカルボニル基を指す。より具体的には、「治療上適切なエステル」は、1つまたは複数の利用可能なアリール、シクロアルキルおよび/または複素環基上で親分子に付加されているアルコキシカルボニル基を指す。治療上適切なエステルを含有する化合物は、一例であり、プロドラッグとみなされる化合物の範囲を限定することを企図しない。プロドラッグエステル基の例として、ピバロイルオキシメチル、アセトキシメチル、フタリジル、インダニルおよびメトキシメチル、ならびに当技術分野で公知の他のこのような基が挙げられる。プロドラッグエステル基の他の例は、共に参照によって本明細書に組み込まれる、T. HiguchiおよびV. Stella、Pro-drugs as Novel Delivery Systems、A.C.S. Symposium Seriesの第14巻、およびEdward B. Roche編、Bioreversible Carriers in Drug Design、American Pharmaceutical Association and Pergamon Press、1987年に見出すことができる。
用語「医薬有効量」および「有効量」は、本明細書で使用される場合、所望の処置レジメンに従って投与された場合、所望の治療効果または応答を誘発する医薬製剤の量を指す。
用語「モジュレートすること」とは、例えば、増加、増強、阻害、低下および抑制を包含する。用語「増加」および「増強」は、直接的または間接的手段のどちらかによって、正味の上昇を引き起こすことを意味する。本明細書で使用する場合、用語「阻害」および「低下」は、直接的または間接的手段のどちらかによって、正味の低下を引き起こすことを包含する。
理論によって拘泥されないが、開示されている方法の化合物は、HBV感染の中心的なウイルスコアタンパク質であって、シェル、またはカプシドに多量化するウイルスコアタンパク質の多量化を最終的に標的とすることができ、かつ/または開示されている方法の化合物は、ウイルスコアタンパク質と、宿主またはウイルスの核酸、宿主タンパク質または他のウイルスタンパク質などの他のマクロ分子との相互作用を、例えば、最終的に標的とすることができる。例えば、開示されている方法の化合物は、一部の実施形態では、CpAM、すなわちコアタンパク質アロステリック改質剤と見なすことができる。コアタンパク質とのCpAM相互作用により、Cp二量体のアセンブリ活性形態がアロステリックとして有利になり得、不適切な時機または場所でウイルスカプシドアセンブリをもたらし得るか、または非標準的なサブユニット間相互作用をもたらし得、すべてが、不完全なカプシドとなる。CpAMは、さらにまたは代替として、カプシドまたは他の多量体と比較して、二量体として利用可能なCpの濃度または性質を改変することにより、カプシドアセンブリの「上流」の工程に影響を及ぼすことがある。開示されている方法の化合物またはCpAMは、一部の実施形態では、共有結合閉環状DNA(cccDNA)転写、RNA安定性および/またはタンパク質−タンパク質相互作用のモジュレートなどの、ウイルスアセンブリの上流の機能に有意に影響を及ぼし得る。
B型肝炎コアタンパク質モジュレーター
一実施形態では、式Iによって表される化合物:
Figure 2020510059
(式中、wは、0、1または2であり、
は、C1〜6アルキル(1個、2個または3個のハロゲンにより必要に応じて置換されている)、フェニルおよび4〜6員の単環式ヘテロアリールからなる群から選択され、フェニルおよび4〜6員の単環式ヘテロアリールは、R11からそれぞれ独立して選択される1つまたは複数の置換基により必要に応じて置換されていてもよく、
11は、水素、ハロゲン、シアノ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシおよび−S(O)−C1〜6アルキル(式中、wは、0、1または2である)からなる群から選択され、
、R、R、R、R、RおよびRは、水素、ハロゲン、C1〜6アルキルおよびC1〜6アルコキシからなる群からそれぞれ独立して選択され、C1〜6アルキルおよびC1〜6アルコキシは、ハロゲン、ヒドロキシルおよびC1〜6アルコキシからなる群からそれぞれ独立して選択される、1つ、2つ、3つまたはそれより多い置換基により必要に応じて置換されていてもよい)
を調製する方法であって、
式IIの化合物:
Figure 2020510059
をアミド化して、式IIIの化合物:
Figure 2020510059
を得る工程、
式IIIの化合物を酸化して、式IVの化合物:
Figure 2020510059
を得る工程、
式IVの化合物を環化して、式Vのチアゾール化合物:
Figure 2020510059
を得る工程、
式Vの化合物を加水分解して、式VIの化合物:
Figure 2020510059
を得る工程、および
式VIの化合物を式VIIの三環式化合物:
Figure 2020510059
(式中、wは、0、1または2であり、
、R、R、R、R、RおよびRは、水素、ハロゲン、C1〜6アルキルおよびC1〜6アルコキシからなる群からそれぞれ独立して選択され、C1〜6アルキルおよびC1〜6アルコキシは、ハロゲン、ヒドロキシルおよびC1〜6アルコキシからなる群からそれぞれ独立して選択される、1つ、2つ、3つまたはそれより多い置換基により必要に応じて置換されていてもよい)
とカップリングさせて、式Iの化合物を得る工程
を含む方法が本明細書において提供される。
ある特定の実施形態では、式IIの化合物をアミド化する工程は、例えば、式IIの化合物にアミン塩基およびアシル化剤を接触させる工程を含んでもよい。例えば、アシル化剤は、例えば、酸無水物または酸塩化物であってもよい。例えば、アシル化剤は、例えば、トリフルオロ酢酸無水物であってもよい。一実施形態では、アミン塩基は、例えば、トリエチルアミンであってもよい。
他の実施形態では、式IIIの化合物を酸化する工程は、例えば、式IIIの化合物にクロムをベースとする酸化試薬を接触させる工程を含んでもよい。例えば、クロムをベースとする酸化試薬は、例えば、ジョーンズ試薬であってもよい。
一部の実施形態では、式IVの化合物を環化する工程は、例えば、式IVの化合物にチオ化試薬(thionating reagent)を接触させる工程を含んでもよい。例えば、チオ化試薬は、例えば、五硫化二リンであってもよい。
ある特定の実施形態では、式Vの化合物を加水分解する工程は、例えば、式Vの化合物に水性アミン塩基を接触させる工程を含んでもよい。例えば、水性アミン塩基は、例えば、水性メチルアミンであってもよい。
さらなる実施形態では、式VIの化合物を式VIIの化合物とカップリングさせる工程は、例えば、カップリング剤の存在下で行ってもよい。例えば、カップリング剤は、例えば、ヒドロキシベンゾトリアゾール/エチル−(N’,N’−ジメチルアミノ)プロピルカルボジイミド塩酸塩であってもよい。
一部の実施形態では、R、R、R、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、例えば、水素、フッ化物、塩化物、メチルおよびメトキシからなる群から独立して、例えば、選択されてもよい。
実施形態では、Rは、例えば、トリフルオロメチルであってもよい。例えば、式VIの化合物は、
Figure 2020510059
であってもよい。
ある特定の実施形態では、式Iの化合物は、例えば、
Figure 2020510059
であってもよい。
同様に、式VIIIによって表される化合物:
Figure 2020510059
(式中、wは、0、1または2であり、
Aは、S、NおよびOからなる群からそれぞれ独立して選択される、1個、2個または3個のヘテロ原子を有する5〜6員のヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールは、Rから選択される1つまたは複数の置換基により必要に応じて置換されていてもよく、
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、RN−、RN−カルボニル−、RN−SO−、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルキル−S(O)−(式中、wは、0、1または2である)、C1〜6アルキルカルボニル−N(R)−およびC1〜6アルコキシカルボニル−N(R)−からなる群から出現毎に独立して選択され、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルキル−S(O)−、C1〜6アルキルカルボニル−N(R)−、C1〜6アルコキシカルボニル−N(R)−は、ハロゲン、ヒドロキシルおよびC1〜6アルコキシからなる群から選択される1つまたは複数の置換基により必要に応じて置換されていてもよく、
およびRは、水素およびC1〜3アルキルからなる群から出現毎に独立して選択され、C1〜3アルキルは、フッ素、ヒドロキシル、C1〜3アルコキシから選択される1つまたは複数の置換基により必要に応じて置換されていてもよいか、またはRおよびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、4〜6員の複素環式環を形成していてもよい)
を調製する方法であって、
式IXの化合物:
Figure 2020510059
を式Xの化合物:
Figure 2020510059
とカップリングさせて、式XIの化合物:
Figure 2020510059
を得る工程、
式XIの化合物を必要に応じて酸化して、式XIIの化合物:
Figure 2020510059
(式中、wは、1または2である)
を得る工程、
式XIIの化合物を還元して、式XIIIの化合物:
Figure 2020510059
(式中、wは、1または2である)
を得る工程、
式XIIIの化合物を加水分解して、式XIVの化合物:
Figure 2020510059
を得る工程、
式XIVの化合物を環化して、式VIIの三環式化合物:
Figure 2020510059
を得る工程、および
式VIIの化合物をアミド化して、式VIIIの化合物を得る工程
を含む方法が本明細書において提供される。
ある特定の実施形態では、式IXの化合物を式Xの化合物とカップリングさせる工程は、例えば、塩基の存在下で行ってもよい。例えば、塩基は、例えば、炭酸セシウムであってもよい。
一部の実施形態では、式XIの化合物を酸化する工程は、例えば、式XIの化合物に過酸化水素水を接触させる工程を含んでもよい。他の実施形態では、式XIの化合物を酸化する工程は、例えば、式XIの化合物にメタ過ヨウ素酸ナトリウムおよび塩化ルテニウム(III)触媒を接触させる工程を含んでもよい。
一実施形態では、式XIIの化合物を還元する工程は、例えば、水素ガス下で、式XIIの化合物に、例えばPd/Cを接触させる工程を含んでもよい。
ある特定の実施形態では、式XIIIの化合物を加水分解する工程は、例えば、式XIIIの化合物に水性塩基を接触させる工程を含んでもよい。例えば、水性塩基は、例えば、水性水酸化リチウムであってもよい。
別の実施形態では、式XIVの化合物を環化する工程は、例えば、式XIVの化合物に、例えば、カルボジイミダゾールを接触させる工程を含んでもよい。
他の実施形態では、式VIIの化合物をアミド化する工程は、例えば、式VIIの化合物に、カップリング剤の存在下で、A−CH−NHにより表される一級アミンを接触させる工程を含んでもよい。例えば、カップリング剤は、例えば、ヒドロキシベンゾトリアゾール/エチル−(N’,N’−ジメチルアミノ)プロピルカルボジイミド塩酸塩であってもよい。
実施形態では、一級アミンは、例えば、
Figure 2020510059
(式中、Rは、1個または複数のフッ素原子により必要に応じて置換されているC1〜6アルキルである)によって表すことができる。
例えば、一級アミンは、例えば、
Figure 2020510059
であってもよい。
ある特定の実施形態では、式VIIの化合物は、例えば、
Figure 2020510059
であってもよい。
一実施形態では、式VIIIの化合物は、例えば、
Figure 2020510059
であってもよい。
同様に、本明細書において開示されている方法によって調製される、
Figure 2020510059
によって表される化合物またはその薬学的に許容される塩が本明細書において提供される。
本明細書において開示されている手順は、本明細書に含まれている教示、および当分野で公知の合成手順に基づいた、いくつかの方法で行うことができる。下記の合成法の説明において、溶媒、反応雰囲気、反応温度、実験期間および後処理手順の選択を含めた、提唱されるあらゆる反応条件は、別段指定されない限り、その反応に対して標準の条件となるように選択できることを理解されたい。分子の様々な部分上に存在する官能基は、提唱された試薬および反応と適合すべきであることが、有機合成の当業者によって理解される。反応条件と適合性がない置換基は、当業者に明らかであり、したがって代替方法が示される。実施例のための出発材料は、市販されているか、または標準の方法によって公知の材料から容易に調製される。中間体として、例えば、本明細書において開示されている合成スキームの部分として特定されている化合物の少なくとも一部は、本発明の化合物として企図されている。
以下に記載されている手順では、反応への望ましくないその関与を回避するため、反応性置換基(ヒドロキシル基、アミノ基、チオ基またはカルボキシル基など)を保護する必要があることがある。このような基の組込み、ならびにそれらの基の導入および除去に必要な方法は、当業者に公知である(例えば、Greene, Wuts、Protective Groups in Organic Synthesis. 第4版(2007年)を参照されたい)。脱保護工程は、保護基の除去によって開示されている方法の化合物がもたらされるよう、合成の最終工程となってもよい。以下のスキームにおいて使用される出発原料は、購入することができるか、または化学文献に記載されている方法により、もしくは当業者により公知の方法を使用して、それらを改良することによって調製することができる。これらの工程が行われる順序は、導入される基、および使用される試薬に応じて様々となり得るが、当業者には明白である。
開示されている方法のある特定の反応は、塩基の存在下で行ってもよい。このような塩基の例は、例えば、LiCO、NaCO、KCO、RbCO、CsCO、MgCO、CaCO、SrCO、BaCOおよびそれらの水和物などの炭酸塩;ならびに例えば、LiOH、NaOH、KOH、Ca(OH)、NHOHおよびそれらの水和物などの水酸化物;ならびにメチルアミン、トリメチルアミン、トリメチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、モルホリンおよびモルホリン誘導体などのアミンを含むことができるが、これらに限定されない。
アミノ部分をカルボン酸部分とカップリングさせてアミドを形成する工程を含む、開示されている方法のある特定の反応は、活性化剤(単数または複数)の存在下で行ってもよい。このような活性化剤の例は、例えば、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)およびカルボニルジイミダゾール(CDI)などのカルボジイミド;ならびに、例えば、1−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール(HOBt)および1−ヒドロキシ−7−アザ−ベンゾトリアゾール(HOAt)などのトリアゾールを含むことができるが、これらに限定されない。他の活性化剤は、例えば、HBTU、HATU、HCTU、TBTUおよびPyBOPを含むことができるが、これらに限定されない。
(実施例1)
(2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メタンアミンの合成
Figure 2020510059
工程1:1,3−ビストリフルオロアセトアミド−2−プロパノール(1−2)の調製:
表題化合物を、以下の通り、Org.Lett. 2008年、10巻、2935〜2938頁の補足情報項に記載されている手順に準拠して調製した。1,3−ジアミノプロパン−2−オール(1kg、1.11mol)およびトリエチルアミン(3.38kg;3.33mol)の無水アセトニトリル(13.3L)溶液に、0℃で、トリフルオロ酢酸無水物(7kg、4.66mol)の無水アセトニトリル(15L)溶液を滴下して加えた。2時間後、この反応混合物を室温まで温め、14時間、撹拌した。揮発性物質を除去して、残留物を酢酸エチル(20L)に溶解し、水性飽和炭酸水素ナトリウム、飽和塩化アンモニウムおよびブラインで逐次、洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムにより乾燥させてろ過し、濃縮すると固体が得られた。この固体を石油エーテル(2L)に懸濁し、ろ過して乾燥すると、2kgの表題化合物が得られた。1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHZ): δ 9.43 (d, J = 4.8 Hz, 2H), 7.77 (bs, 1H), 3.76 (m, 4H); LCMS-CPI m/z: 283.1 [M+H+].
工程2:1,3−ビストリフルオロアセトアミドプロパン−2−オン(1−3)の調製:
10℃のビストリフルオロアセトアミドプロパン−2−オール(2kg、7.09mol)の撹拌したアセトン(20L)溶液に、温度を10〜35℃に維持しながら、ジョーンズ試薬(三酸化クロム(1.347kg、13.47mol)の予め冷却した水(2.695L)溶液に、硫酸(1.247L)を滴下添加することにより新しく調製した)を3時間かけて加えた。この反応混合物をさらに3時間、撹拌し、室温まで温めて、一晩、撹拌した。この反応混合物をろ過して、クロムの塩をアセトン(10L)により洗浄した。合わせたろ液を濃縮し、石油エーテルで洗浄して乾燥すると、1.49kgの表題化合物が得られ、これを精製することなく、次の工程に使用した。1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHZ): δ 9.74 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 4.25 (md, J = 5.4 Hz, 4H); LCMS-CPI m/z: 281.1 [M+H+].
工程3:2,2,2−トリフルオロ−N−((2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)エタンチオアミド(1−4)の調製:
20Lの丸底フラスコに、1,3−ビストリフルオロアセトアミドプロパン−2−オン(800g;2.86mol)のトルエン溶液を投入し、Dean−Stark装置を取り付けた。この溶液を10時間、加熱して還流し、室温まで冷却した。五硫化二リン(1.9kg;8.57mol)を加え、この反応混合物を12時間、加熱して還流した。この反応混合物を、室温まで冷却して、ろ過した。フィルターケーキをトルエン(4L)により洗浄し、合わせたろ液を濃縮すると、800gの表題化合物が得られ、これを精製することなく、次の工程に使用した。1H-NMR (CDCl3, 300 MHZ): δ 8.32 (bs, 1H), 7.92 (s, 1H), 5.14 (d, J = 6.0 Hz, 2H); LCMS-CPI m/z: 295.1 [M+H+].
工程4:(2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メタンアミン(1−5)の調製:
2Lのオートクレーブ中で、2,2,2−トリフルオロ−N−((2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)エタンチオアミド(600g、2.04mol)に、水性メチルアミン(40%、1.58L、20.4mol)を加え、80℃で14時間、加熱した。このオートクレーブを室温まで冷却し、2時間、開放状態にした。この反応混合物をジクロロメタン(4×300ml)により抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して濃縮すると油状残留物が得られた。この残留物を高真空下、80℃で蒸留すると、160gの表題化合物が得られた。1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 7.92 (s, 1H), 6.80 (br s, 2H), 4.01 (s, 2H).
(実施例2)
代替経路による(2−エチルチアゾール−5−イル)メタンアミン塩酸塩(2−7)の合成:
Figure 2020510059
工程1:2−クロロ−3−オキソプロパン酸エチル(2−2)の合成:
2−クロロ酢酸エチル2−1(5g、40.98mmol)およびギ酸エチル(3.03g、40.98mmol)の撹拌したジイソプロピルエーテル(100mL)溶液に、アルゴン雰囲気下、10分間、0℃でカリウムtert−ブトキシド(5.49g、45.08mmol)を小分けにして加え、室温まで温め、24時間、撹拌した。この反応をTLCによってモニタリングした。反応の完了後、この反応混合物のpHを5N HClを使用して、約6に調整した。得られた固体をろ過して、ジエチルエーテル(200mL)により洗浄し、真空で乾燥すると、化合物2−2(6g)が淡褐色シロップ状物として得られた。TLC:30%EtOAc/ヘキサン(R:0.2);LC−MS:21.49%+75.58%;149.0(M−1);(カラム;X−Select C−18(50×3.0mm、3.5μm);RT 0.56分、0.77分、5Mm 水性NHOAc:ACN0.8mL/分)。
工程2:2−エチルチアゾール−5−カルボン酸エチル(2−3)の合成:
化合物2−2(1g)の撹拌したエタノール(25mL)の溶液に、アルゴン雰囲気下、プロパンチオアミド(594mg、6.67mmol)、乾燥硫酸マグネシウム(4g)を室温で加え、24時間、加熱して還流した。この反応をTLCによってモニタリングした。反応の完了後、揮発性物質を真空で除去し、EtOAc(2×100mL)により希釈した。合わせた有機抽出物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(2×100mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空で濃縮すると、粗製物が得られた。この粗製物を、6%EtOAc/ヘキサンを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製すると、化合物2−3(330mg、27%)が褐色シロップ状物として得られた。TLC:10%EtOAc/ヘキサン(R:0.4);1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 8.29 (s, 1H), 4.30 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.04 (q, J = 7.5 Hz, 2H), 1.31 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 1.29 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
工程3:(2−エチルチアゾール−5−イル)メタノール(2−4)の合成:
水素化アルミニウムリチウム(205mg、5.40mmol)の撹拌した乾燥THF(15mL)中懸濁液に、不活性雰囲気下、0℃で化合物2−3(500mg、2.70mmol)を加え、室温まで温め、16時間、撹拌した。反応をTLCによってモニタリングした。反応の完了後、この反応混合物を0℃に冷却して、20%水酸化ナトリウム水溶液(3mL)でクエンチして、セライトに通してろ過し、EtOAc(3×100mL)により洗浄した。ろ液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空で濃縮すると、化合物2−4(310mg、80%)が淡黄色固体として得られた。TLC:50%EtOAc/ヘキサン(R:0.4)。1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): δ 7.51 (s, 1H), 4.82 (s, 2H), 3.01 (q, J = 7.5 Hz, 2H), 1.38 (t, J = 7.6 Hz, 3H).
工程4:5−(クロロメチル)−2−エチルチアゾール(2−5)の合成:
化合物2−4(300mg、2.09mmol)の撹拌したCHCl(15mL)の溶液に、不活性雰囲気下、0℃で、トリエチルアミン(0.6mL、4.20mmol)、DMAP(25.6mg、0.21mmol)および塩化メタンスルホニル(0.19mL、2.51mmol)を加え、室温まで温め、2時間、撹拌した。反応をTLCによってモニタリングした。反応の完了後、この反応混合物を水(50mL)により希釈し、CHCl(3×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空で濃縮すると、化合物2−5(500mg、粗製)が淡黄色シロップ状物として得られた。TLC:30%EtOAc/ヘキサン(R:0.8);LC−MS:30.71%;162.0(M+1);(カラム;Ascentis Express C18(50×3.0mm、2.7μm);RT 2.14分。0.025%水性TFA+5%ACN:ACN+5% 0.025%水性TFAで1.2mL/分)。
工程5:5−(アジドメチル)−2−エチルチアゾール(2−6)の合成:
化合物2−5(500mg、2.26mmol)の撹拌したDMF(20mL)溶液に、不活性雰囲気下、室温でアジ化ナトリウム(294mg、4.52mmol)を加え、80℃で16時間、加熱した。反応をTLCによってモニタリングした。反応の完了後、この反応混合物を氷冷水(50mL)により希釈して、EtOAc(3×100mL)により抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空で濃縮すると、粗製物が得られた。この粗製物を、15%EtOAc/ヘキサンを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製すると、化合物2−6(250mg、71%)が淡黄色シロップ状物として得られた。TLC:20%EtOAc/ヘキサン(R:0.4);1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): δ 7.56 (s, 1H), 4.49 (s, 2H), 3.03 (q, J = 7.6 Hz, 2H), 1.40 (t, J = 7.6 Hz, 3H).
工程6:(2−エチルチアゾール−5−イル)メタンアミン塩酸塩(2−7)の合成:
化合物2−6(250mg、1.48mmol)の撹拌したTHF:HO(5:1、12mL)中の溶液に、室温でトリフェニルホスフィン(780mg、2.97mmol)を加え、2時間、撹拌した。反応をTLCによってモニタリングした。反応の完了後、揮発性物質を真空で除去すると、粗製物が得られた。トルエン(2×5mL)を使用して得られた固体をさらに乾燥すると、粗製アミンが得られた。CHCl(5mL)に粗生成物を溶解し、不活性雰囲気下、0℃で1,4−ジオキサン中の4N HCl(4mL)を加え、30分間、撹拌した。揮発性物質を真空で除去して粗製物を得、これをEtOAc(2mL)、ジエチルエーテル(2mL)およびペンタン(5mL)により磨砕すると、化合物2−7(180mg、68%)がオフホワイトの固体として得られた。TLC:5%MeOH/CHCl(R:0.2);1H NMR (DMSO-d6, 500 MHz): δ 8.48 (br s, 3H), 7.74 (s, 1H), 4.25 (q, J = 5.5 Hz, 2H), 2.98 (q, J = 7.5 Hz, 2H), 1.28 (t, J = 7.5 Hz, 3H).
(実施例3)
11−オキソ−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−8−カルボン酸5,5−ジオキシド(3−7)の合成:
Figure 2020510059
工程1:4−((2−(メトキシカルボニル)フェニル)チオ)−3−ニトロ安息香酸メチル(3−3)の調製:
4−フルオロ−3−ニトロ安息香酸メチル(300g、1.0当量)およびチオサリチル酸メチル(278.7g、1.1当量)の撹拌したDMF(1.8L)溶液に、0〜5℃で、CsCO(589g、1.2当量)を数回に分けて加えた。この反応混合物を0〜5℃で30分間、撹拌し、2時間かけて室温まで温めて、室温で2時間、撹拌した。この反応混合物を10〜15℃まで冷却して水(26V)により希釈し、30分間、撹拌した。この固体をろ過により採集し、水(20V)およびn−ヘプタン(10V)で洗浄して、減圧下、50℃未満で乾燥した。乾燥固体を90〜95℃でn−ヘプタン(10V)に懸濁してスラリーを形成し、35〜40℃に冷却した。この固体をろ過により採集し、n−ヘプタン(5V)で洗浄し、減圧下で8時間、乾燥すると、表題化合物3−3が得られた。収率:(92.96%)、純度:99.01%。TLC:20%EtOAc/ヘキサン(R:0.4);1H NMR (CDCl3, 400 MHz): δ 8.85 (s, 1H), 7.99-7.92 (m, 2H), 7.66-7.56 (m, 3H), 6.93 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 3.94 (s, 3H), 3.79 (s, 3H); LCMS-ESI m/z: 348 [M+H+].
工程2:4−((2−(メトキシカルボニル)フェニル)スルホニル)−3−ニトロ安息香酸メチル(3−4)の調製:
酸化方法A:
4−((2−(メトキシカルボニル)フェニル)チオ)−3−ニトロ安息香酸メチル(2.3Kg、1.0当量)の撹拌したAcOH(23L、10V)溶液に、85℃で30%水性H(25L、10V)を加えた。この反応混合物を85℃で10時間、撹拌し、30%水性H(23L、10V)の第2の分量を加え、90℃で10時間、撹拌した。30%水性H(11.5L、5V)の第3の分量を加え、4時間、撹拌した。この反応混合物を約15℃に冷却し、この固体をろ過により採集して、水(23L、10V)により洗浄し、50℃未満で、減圧下で10時間、乾燥すると、2.14kgの表題化合物が得られた。HPLC分析により、一酸化スルホキシドを0.46%含む、98.55%純度であることが示された。1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHZ): δ 8.51 (s, 1H), 8.39-8.41 (dd, J = 1.5, 8.5 HZ, 1H), 8.16-8.18 (dd, J = 2.0, 7.5 HZ, 1H), 8.13 (d, J = 8.5 HZ, 1H), 7.91-7.94 (m, 2H), 7.86-7.88 (m, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.67 (s, 3H); LCMS-ESI m/z: 397 [M+NH4 +], m/z: 402 [M+Na+].
酸化方法B:
4−((2−(メトキシカルボニル)フェニル)チオ)−3−ニトロ安息香酸メチル(300.0g、1.0当量)の撹拌したCHCl:アセトン:HO(1.5L:1.5L:3.0L)溶液に、室温でメタ過ヨウ素酸ナトリウム(461.0g、2.5当量)および塩化ルテニウム(III)(60mg、0.0003当量)を加えた。5時間後、アセトンおよびCHClを50℃未満の真空蒸留により除去した。反応混合物を水(1.5L、5V)により希釈し、室温で2〜3時間、撹拌した。この反応混合物をろ過して、フィルターケーキを水(3.0L、10V)により洗浄し、50〜55℃で真空下、12〜16時間、乾燥すると、315gの表題化合物が得られた。HPLC分析により、99.9%の純度であることが示された。生成物の構造は、H NMRおよびMSによって、方法Aによって得られたものと同一であることを確認した。
工程3:3−アミノ−4−((2−(メトキシカルボニル)フェニル)スルホニル)安息香酸メチル(3−5)の調製:
4−((2−(メトキシカルボニル)フェニル)スルホニル)−3−ニトロ安息香酸メチル(100.0g、1.0当量)の撹拌したEtOAc(2.5L、25V)溶液に、室温で10%Pd/C(50%ウエット、26.0g、26重量%)を加えた。この反応混合物をオートクレーブ中、10kg/cmのH下で22時間、撹拌した。この反応混合物をセライトによりろ過し、フィルターケーキを20%MeOH/EtOAc(100V)で洗浄した。合わせたろ液を約2Vまで濃縮し、n−ヘプタン(5V)により希釈して濃縮した。n−ヘプタン(5V)の第2の分量を加え、この反応混合物を室温で2〜3時間、撹拌した。この固体をろ過により採集し、50℃未満で減圧下、10時間、乾燥すると、表題化合物3−5が80.0g(87%)得られた。HPLC分析により、97.75%の純度であることが示された。1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHZ): δ 8.14 (d, J = 7.5 HZ, 1H), 7.80 (t, J = 7.5 HZ, 1H), 7.72 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.74-7.76 (m, 1H), 7.66 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.19-7.21 (dd, J = 1.5, 8.0 Hz, 1H), 6.38 (s, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.83 (s, 3H); LCMS-ESI m/z: 350 [M+H+], m/z: 372 [M+Na+].
工程4:3−アミノ−4−((2−カルボキシフェニル)スルホニル)安息香酸(3−6)の調製:
3−アミノ−4−((2−(メトキシカルボニル)フェニル)スルホニル)安息香酸メチル(1.5Kg、1.0当量)の撹拌したTHF(20V)溶液に、室温でLiOH.HO(10当量)の水(10V)溶液を加えた。45℃で12時間、撹拌した後、THFを蒸留により除去した。反応混合物を、水(5V)により希釈し、EtOAc(2×6V)により抽出した。この水層を10℃まで冷却し、5N HCl(8V)でpH2へと酸性にして、10〜15℃で2時間、撹拌した。水層をろ過して、フィルターケーキを水(2×20V)およびヘプタン(2×5V)により洗浄し、50℃未満で、減圧下、26時間、乾燥すると、1.30kgの表題化合物(65.02%)および11−オキソ−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−8−カルボン酸5,5−ジオキシド(34.70%)の混合物が得られ、これを精製することなく、次の工程に使用した。3−アミノ−4−((2−カルボキシフェニル)スルホニル)安息香酸の特徴付け:1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHZ): δ 13.6 (bs 2H), 8.07 (d, J = 7.5 HZ, 1H), 7.74-7.76 (m, 2H), 7.68 (t, J = 7.5 HZ, 1H), 7.62 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.13-7.15 (dd, J = 1.5, 8.0 Hz, 1H), 6.39 (bs, 2H); LCMS-ESI m/z: 322 [M+H+], m/z: 344 [M+Na+].
工程5:11−オキソ−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−8−カルボン酸5,5−ジオキシド(3−7)の調製:
工程5の粗生成物の混合物(60.0g、1.0当量)のTHF(15V)中の撹拌溶液に、15〜20℃でCDI(3.0当量)を加えた。この反応混合物を室温まで温め、18時間、撹拌した。この反応混合物を水(15V)により希釈し、THFを減圧下で除去した。この反応混合物を水(2V)およびEtOAc(5V)によりさらに希釈し、15〜20分間、撹拌した。粗製懸濁液をろ過して、フィルターケーキをとっておいた。ろ液の有機層および水層を分離し、水層を15〜20℃で、5N HCl(6V)でpH2へと酸性にして沈殿物を得た。水層をろ過して、フィルターケーキを水(5V)により洗浄し、減圧下で2時間、乾燥した。2つのフィルターケーキを一緒にして、0℃で10%水性NaOH(6V)中、1〜2時間、撹拌すると、透明な溶液が得られた。この溶液を、5〜10℃で、5N HCl(5〜6V)によりpH2へと酸性にすると、沈殿物が得られた。この沈殿物をろ過して、フィルターケーキを水(10V)により洗浄し、50〜55℃で減圧下、24時間、乾燥すると、表題化合物が得られた。TLC:5%MeOH/CHCl(R:0.1);1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 13.65 (br s, 1H), 11.55 (s, 1H), 8.07 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.03-7.82 (m, 6H).
工程3、4および5を一緒にした3工程の短縮方法(telescoping method)
4−((2−(メトキシカルボニル)フェニル)スルホニル)−3−ニトロ安息香酸メチル(100.0g、1.0当量)の撹拌したTHF(0.5L、5V)溶液に、室温で10%Pd−C(50%ウエット、10.0g、10重量%)を加えた。この反応混合物をオートクレーブ中、10kg/cmの圧力のH下で20時間、撹拌した。HPLC分析により、この反応の完了、および98.62%の生成物純度であることが示された。この反応混合物をセライトに通してろ過し、フィルターケーキを熱THF(10V)で洗浄し、合わせたろ液を次の工程に直接、使用した。
上記の合わせたろ液(約1.7L)に、水(0.8L、10V)およびLiOH.HO(96.1g、10当量)を加えた。45〜50℃で16〜18時間、撹拌した後、THF層を分離して、水層をEtOAc(5V)で洗浄した。水層を、室温で5M HCl(5〜6V)によりpH2へと酸性にし、10〜15℃の発熱を観察した。この水層を、室温で1〜2時間、撹拌して、ろ過した。このフィルターケーキを水(15V)およびn−ヘプタン(10V)により洗浄し、真空下、50〜55℃未満で、16〜18時間、乾燥すると、粗製固体が得られ、これを次の工程に直接、使用した。
上記の粗製物質(65.0g、1.0当量)の撹拌したTHF(15V)溶液に、15〜20℃でCDI(3.0当量)を加えた。この反応混合物を30分間かけて、室温まで温め、18時間、撹拌した。この反応混合物を水(15V)により希釈し、THFを減圧下で除去した。この反応混合物を水(2V)およびEtOAc(5V)により希釈し、15〜20分間、撹拌してろ過し、フィルターケーキをとっておいた。ろ液の有機層および水層を分離し、水層を15〜20℃で、5N HCl(6V)を用いてpH2へと酸性にして沈殿物を得た。水層をろ過して、フィルターケーキを水(5V)により洗浄し、減圧下で2時間、乾燥した。
2つのフィルターケーキを一緒にして、0℃で10%水性NaOH(6V)中、1〜2時間、撹拌すると、透明な溶液が得られた。この溶液を5〜10℃で、5N HCl(5〜6V)を用いてpH2へと酸性にすると、沈殿物が得られた。この沈殿物をろ過して、フィルターケーキを水(10V)により洗浄し、50〜55℃で減圧下、24時間、乾燥すると、11−オキソ−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−8−カルボン酸5,5−ジオキシドが得られた。1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHZ): δ 13.6 (bs 2H), 11.54 (s, 1H), 8.07 (d, J = 8.5 HZ, 1H), 7.97-8.01 (m, 2H), 7.94 (s, 1H), 7.84-7.93 (m, 3H), 6.39 (bs, 2H); LCMS-ESI m/z: 302 [M-H-].
(実施例4)
11−オキソ−N−((2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−8−カルボキサミド5,5−ジオキシドの合成:
Figure 2020510059
11−オキソ−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−8−カルボン酸5,5−ジオキシド3−7(30.0g、1.0当量)の撹拌したDMF(300mL、10V)溶液に、0〜5℃で窒素下、N−メチルモルホリン(43.5mL、4.0当量)、2−トリフルオロメチル−5−アミノメチルチアゾール(25.2g、1.4当量)、EDC.HCl(28.4g、1.5当量)およびHOBt(20.2g、1.5当量)を加えた。この反応混合物を室温まで温め、16時間、撹拌した。反応混合物を水(30V)により希釈すると、懸濁液が得られ、これを室温で2〜3時間、撹拌した。この懸濁液をろ過して、フィルターケーキを水(2×10V)により洗浄し、45℃未満で真空下、24時間、乾燥すると、粗製固体が得られた。この粗製固体に、EtOAc:THF(100:10)V)および活性炭(15重量%)を加えた。この反応混合物を60〜65℃で3時間、撹拌し、35〜40℃まで冷却し、セライトによりろ過した。得られたろ液を3Vまで濃縮し、n−ヘプタン(5V)で希釈して、室温で1〜2時間、撹拌し、ろ過した。このフィルターケーキをn−ヘプタン(5V)により洗浄し、50℃未満で、真空下、8〜10時間、乾燥すると、表題化合物が75%収率で得られた。HPLS分析により、99.70%の純度であることが示された。MS(m/z)計算値、C1912([M+H]):467.0;測定値:468.3;1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 11.50 (s, 1H), 9.56 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 8.08-8.04 (m, 2H), 7.98 (td, J = 7.7, 0.9 Hz, 2H), 7.94-7.83 (m, 3H), 7.81 (dd, J = 8.2, 1.4 Hz, 1H), 4.75 (d, J = 5.5 Hz, 2H).
(実施例5)
1−フルオロ−11−オキソ−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−8−カルボン酸5,5,−ジオキシド(5−7):
Figure 2020510059
工程1:2−フルオロ−6−((4−(メトキシカルボニル)−2−ニトロフェニル)チオ)安息香酸メチルの合成:
4−フルオロ−3−ニトロ安息香酸メチル(4.5g、22.61mmol)の撹拌したDMF(100mL)溶液に、不活性雰囲気下、室温で2−フルオロ−6−メルカプト安息香酸メチル(4.6g、粗製)、炭酸セシウム(11g、33.91mmol)を加え、60〜65℃まで加熱して、2時間、撹拌した。この反応をTLCによりモニタリングした。反応の完了後、反応混合物を水(600mL)により希釈し、1時間、撹拌した。析出した固体をろ過して、10%EtOAc/ヘキサン(2×20mL)で磨砕し、真空で乾燥すると、化合物25(7g、85%)が黄色固体として得られた。TLC:20%EtOAc/ヘキサン(R:0.3);1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 8.65 (s, 1H), 8.08 (dd, J = 8.6, 1.9 Hz, 1H), 7.79-7.72 (m, 1H), 7.67-7.61 (m, 2H), 7.01 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 3.88 (s, 3H), 3.72 (s, 3H).
工程2:2−((2−アミノ−4−(メトキシカルボニル)フェニル)チオ)−6−フルオロ安息香酸メチルの合成:
オートクレーブ中で、2−((2−アミノ−4−(メトキシカルボニル)フェニル)チオ)−6−フルオロ安息香酸メチル(7.09g、19.17mmol)の撹拌したMeOH(200mL)溶液に、不活性雰囲気下、室温で10%Pd/C(3.5g)を加え、80psiの水素下で、16時間、撹拌した。この反応をTLCによりモニタリングした。反応の完了後、この反応混合物をセライトに通してろ過し、40%MeOH/CHCl(3×500mL)で洗浄した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空で濃縮すると粗生成物が得られ、これを20%EtOAc/ヘキサン(200mL)により磨砕して真空で乾燥すると、2−((2−アミノ−4−(メトキシカルボニル)フェニル)チオ)−6−フルオロ安息香酸メチル(5g、78%)がオフホワイトの固体として得られた。TLC:20%EtOAc/ヘキサン(R:0.4);1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 7.45-7.36 (m, 3H), 7.19-7.11 (m, 2H), 6.68 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 5.71 (s, 2H), 3.90 (s, 3H), 3.83 (s, 3H).
工程3:2−((2−アミノ−4−カルボキシフェニル)チオ)−6−フルオロ安息香酸の合成:
2−((2−アミノ−4−(メトキシカルボニル)フェニル)チオ)−6−フルオロ安息香酸メチル(5g、14.92mmol)の撹拌したTHF:HO(5:1、90mL)溶液に、室温で水酸化リチウム一水和物(3.13g、74.62mmol)を加え、16時間、撹拌して、5時間、80℃まで加熱した。この反応をTLCによりモニタリングした。反応の完了後、揮発性物質を真空で除去した。残留物を水(200mL)で希釈し、2N HClで、pH約4へと酸性にした。析出した固体をろ過して真空で乾燥すると、2−((2−アミノ−4−カルボキシフェニル)チオ)−6−フルオロ安息香酸(4g、87%)がオフホワイトの固体として得られた。TLC:30%EtOAc/ヘキサン(R:0.1);1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 12.89 (br s, 1H), 7.42-7.36 (m, 2H), 7.35-7.31 (m, 1H), 7.14 -7.08 (m, 2H), 6.63 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.75 (br s, 2H).
工程4:1−フルオロ−11−オキソ−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−8−カルボン酸(5−6)の合成:
2−((2−アミノ−4−カルボキシフェニル)チオ)−6−フルオロ安息香酸(4g、13.02mmol)の撹拌したTHF(100mL)溶液に、不活性雰囲気下、室温でCDI(10.56g、65.1mmol)を加え、26時間、撹拌した。この反応をTLCによりモニタリングした。反応の完了後、揮発性物質を真空で除去した。残留物を氷冷水(80mL)で希釈し、2N HClで、pH約4へと酸性にした。析出した固体をろ過して真空で乾燥すると、1−フルオロ−11−オキソ−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−8−カルボン酸(3.3g、88%)がオフホワイトの固体として得られた。TLC:15%MeOH/CHCl(R:0.2);1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 13.33 (br s, 2H), 11.00 (s, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.69-7.67 (m, 2H), 7.53-7.47 (m, 1H), 7.42-7.39 (m, 1H), 7.35-7.29 (m, 1H).
工程6:1−フルオロ−11−オキソ−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−8−カルボン酸5,5−ジオキシド(5−7):
1−フルオロ−11−オキソ−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−8−カルボン酸の試料を、実施例3に詳述した類似の酸化条件(方法Aおよび方法B)下で処理し、表題化合物が得られた。
(実施例6)
11−オキソ−N−((2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−8−カルボキサミド(6−2)を経由する11−オキソ−N−((2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−8−カルボキサミド5,5−ジオキシド:
Figure 2020510059
工程1:11−オキソ−N−((2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−8−カルボキサミド(6−2)の合成:
三環式チオエーテルカルボン酸6−1を、実施例3および実施例6に記載されている手順に準拠して得た。
実施例4に記載されている実験手順に従い、三環式コア酸3−7を6−1に置き換えて、アミド6−2を得た。1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 10.77 (s, 1H), 9.38 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.72-7.66 (m, 3H), 7.60 (dd, J = 8.0, 1.8 Hz, 1H), 7.53 (td, J = 7.1, 1.6 Hz, 1H), 7.50-7.43 (m, 2H), 4.72 (d, J = 5.6 Hz, 2H); LCMS: m/z: 435.9 [M+H+].
工程2:11−オキソ−N−((2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−8−カルボキサミド5,5−ジオキシド:
対応するスルホン化合物への化合物6−2中のスルフィド官能基の変換を、実施例3の方法Aまたは方法Bで詳述した酸化条件を使用することにより達成した。
(実施例7)
9−クロロ−11−オキソ−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−8−カルボン酸5,5−ジオキシド(7−9)の合成:
Figure 2020510059
工程1:1−ブロモ−2,4−ジクロロ−3−ニトロベンゼン(7−2)の合成:
1,3−ジクロロ−2−ニトロベンゼン7−1(5g、26.04mmol)の撹拌した濃硫酸(150mL)溶液に、不活性雰囲気下、室温でN−ブロモスクシンイミド(4.6g、26.04mmol)を小分けにして加え、60℃まで加熱して、16時間、撹拌した。この反応物を氷冷水(100mL)に注ぎ入れ、EtOAc(2×100mL)により抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空で濃縮すると、粗製物が得られた。この粗製物を、2%EtOAc/ヘキサンを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製すると、化合物128(4.9g、70%)が得られた。TLC:5%EtOAc/ヘキサン(R:0.5);1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 8.11 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 8.9 Hz, 1H).
工程2:3−アミノ−2、4−ジクロロ安息香酸メチル(7−3)の合成:
鋼製ボンベ中で、化合物7−2(7.5g、27.77mmol)の撹拌したMeOH:CHCN(4:1、100mL)溶液に、不活性雰囲気下、室温でトリエチルアミン(12mL、83.33mmol)、dppf(1.53g、2.76mmol)、Pd(OAc)(500mg、2.27mmol)を加え、COガス雰囲気(150psi)下、100℃まで加熱し、16時間、撹拌した。この反応をTLCによりモニタリングした。反応の完了後、この反応混合物をセライトに通してろ過し、ろ液を真空で濃縮し、粗製物を得た。この粗製物を、15%EtOAc/ヘキサンを使用するシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、化合物7−3(5g、82%)が得られた。TLC:30%EtOAc/ヘキサン(R:0.5);1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 7.34 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.94 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.79 (s, 2H), 3.83 (s, 3H).
工程3:2,4−ジクロロ−3−ニトロ安息香酸メチル(7−4)の合成:
化合物7−3(5g、22.72mmol)の撹拌した氷酢酸(25mL)溶液に、0℃で30%H(25mL)を加え、室温まで温めて、16時間、撹拌した。この反応をTLCによりモニタリングした。反応の完了後、反応混合物を水(100mL)およびEtOAc(200mL)により希釈した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空で濃縮すると、化合物7−4(4.1g、73%)が褐色固体として得られた。TLC:30%EtOAc/ヘキサン(R:0.3);1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 8.11 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 3.91 (s, 3H).
工程4:2−クロロ−4−((2−(メトキシカルボニル)フェニル)チオ)−3−ニトロ安息香酸メチル(7−5)の合成:
化合物7−4(4.1g、16.40mmol)の撹拌したDMF(100mL)溶液に、アルゴン雰囲気下、0℃で2−メルカプト安息香酸メチル(2.75g、16.40mmol)、炭酸セシウム(16g、49.23mmol)を加え、室温まで温めて、16時間、撹拌した。この反応をTLCによりモニタリングした。反応の完了後、反応混合物を水(500mL)により希釈し、EtOAc(200mL)で抽出した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空で濃縮すると、化合物7−5(1g、16%)が白色固体として得られた。TLC:30%EtOAc/ヘキサン(R:0.3)。1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 8.08 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.98 (dd, J = 7.8, 1.5 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.58-7.52 (m, 1H), 7.43 (td, J = 7.6, 1.1 Hz, 1H), 7.02 (dd, J = 8.0, 0.6 Hz, 1H), 3.92 (s, 3H), 3.86 (s, 3H).
工程5:3−アミノ−2−クロロ−4−((2−(メトキシカルボニル)フェニル)チオ)安息香酸メチル(7−6)の合成:
化合物7−5(1g、2.62mmol)の撹拌した酢酸(10mL)溶液に、室温で鉄粉(734mg、13.12mmol)を加え、60℃まで加熱し、4時間、撹拌した。この反応をTLCによりモニタリングした。反応の完了後、揮発性物質を真空で除去し、残留物をEtOAc(200mL)により希釈した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空で濃縮すると、化合物7−6(700mg、76%)が褐色シロップ状物として得られた。TLC:40%EtOAc/ヘキサン(R:0.7)。1H NMR (DMSO-d6, 500 MHz): δ 7.97 (br d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.47-7.42 (m, 2H), 7.26 (br t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.65 (br d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.76-5.73 (m, 2H), 3.89 (s, 3H), 3.87 (s, 3H); LC-MS: 90.61%; 351.8 (M++1);(カラム;Ascentis Express C18(50×3.0mm、2.7μm);RT 2.82分。0.025%水性TFA+5%ACN:ACN+5% 0.025%水性TFA、1.2mL/分)。
工程6:3−アミノ−4−((2−カルボキシフェニル)チオ)−2−クロロ安息香酸(7−7)の合成:
化合物7−6(700mg、1.99mmol)の撹拌したTHF:HO(1:1、20mL)中の溶液に、室温で10分間で水酸化リチウム一水和物(837mg、19.94mmol)を小分けにして加え、16時間、撹拌した。この反応をTLCによりモニタリングした。反応の完了後、揮発性物質を真空で除去した。残留物のpHを1N HClで約2に調整し、EtOAc(2×50mL)により抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空で濃縮すると、化合物7−7(500mg、78%)が白色固体として得られた。TLC:40%EtOAc/ヘキサン(R:0.2)。1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 13.29 (br s, 2H), 7.97 (dd, J = 7.8, 1.4 Hz, 1H), 7.44-7.38 (m, 2H), 7.26-7.21 (m, 1H), 6.95 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.63 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 5.62 (br s, 2H); LC-MS: 94.65%; 323.9 (M++1);(カラム;Ascentis Express C18(50×3.0mm、2.7μm);RT 1.98分。0.025%水性TFA+5%ACN:ACN+5% 0.025%水性TFA、1.2mL/分)。
工程7:9−クロロ−11−オキソ−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−8−カルボン酸(7−8)の合成:
化合物7−7(500mg、1.42mmol)の撹拌したTHF(10mL)溶液に、不活性雰囲気下、室温でCDI(2.30g、14.20mmol)を加え、16時間、撹拌した。この反応をTLCによりモニタリングした。反応の完了後、揮発性物質を真空で除去した。残留物のpHを1N HClを使用して、約2に調整した。析出した固体をろ過して、ヘキサン(20mL)により洗浄し、真空で乾燥すると、化合物7−8(300mg、69%)がオフホワイトの固体として得られた。TLC:10%MeOH/CHCl(R:0.4);1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 13.62 ( br s, 1H), 10.41 (s, 1H), 7.72-7.63 (m, 2H), 7.58-7.54 (m, 1H), 7.53-7.46 (m, 3H); LC-MS: 93.51%; 305.9 (M++1);(カラム;Ascentis Express C18(50×3.0mm、2.7μm);RT 2.02分。0.025%水性TFA+5%ACN:ACN+5% 0.025%水性TFA、1.2mL/分)。
工程8:9−クロロ−11−オキソ−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−8−カルボン酸5,5−ジオキシド(7−9)の合成:
化合物7−8(290mg、0.95mmol)の撹拌した1,2ジクロロエタン:CHCN:HO(1:1:2、20mL)中の溶液に、室温でメタ過ヨウ素酸ナトリウム(622mg、2.85mmol)、塩化ルテニウム(10.70mg、0.047mmol)を加え、16時間、撹拌した。この反応をTLCによりモニタリングした。完了後、揮発性物質を真空で除去し、残留物をEtOAc(2×75mL)により抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空で濃縮すると、粗製物が得られた。この粗製物を、10%MeOH/CHClを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製すると、化合物7−9(230mg、72%)が褐色固体として得られた。TLC:40%MeOH/CHCl(R:0.3);1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 14.08 (br s, 1H), 11.13 (s, 1H), 8.01 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.98-7.89 (m, 3H), 7.85 (dd, J = 7.5, 1.4 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 8.2 Hz, 1H); LC-MS: 99.61%; 335.9 (M-1)+;(カラム;Kinetex EVO C−18(50×3.0mm、2.6um);RT 1.15分。2.5mM水性NHOOCH+5%ACN:ACN+5%2.5mM水性NHOOCH、0.8mL/分)。
(実施例8)
9−メチル−11−オキソ−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−8−カルボン酸5,5−ジオキシド(8−9)の合成:共通中間体
Figure 2020510059
工程1:1−ブロモ−4−フルオロ−2−メチル−3−ニトロベンゼン(8−2)の合成:
1−フルオロ−3−メチル−2−ニトロベンゼン8−1(5g、32.25mmol)に、0℃でアルゴン雰囲気下、濃硫酸:トリフルオロ酢酸(1:2、45mL)を加えた。これにN−ブロモスクシンイミド(8.61g、48.37mmol)を15分間で小分けにして加え、室温まで温めて、5時間、撹拌した。この反応をTLCによりモニタリングした。反応の完了後、この反応混合物を氷冷水(200mL)に注ぎ入れ、析出した固体をろ過して、水(100mL)により洗浄し、真空で乾燥すると、粗製物が得られた。この粗製物を、1〜2%EtOAc/ヘキサンを使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製すると、化合物8−2(5.1g、68%)が得られた。TLC:5%EtOAc/ヘキサン(R:0.8);TLC:30%EtOAc/ヘキサン(R:0.3)1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 7.96 (dd, J = 8.9, 5.2 Hz, 1H), 7.47 (t, J = 9.2 Hz, 1H), 22.35 (m, 3H);
工程2:2−((4−ブロモ−3−メチル−2−ニトロフェニル)チオ)安息香酸メチル(8−3)の合成:
化合物8−2(5.1g、21.79mmol)の撹拌したDMF(80mL)溶液に、アルゴン雰囲気下、室温で炭酸セシウム(10.62g、32.67mmol)、2−メルカプト安息香酸メチル1(4.03g、23.97mmol)を加え、2時間、撹拌した。この反応をTLCによりモニタリングした。反応の完了後、この反応混合物を氷冷水(100mL)により希釈し、析出した固体をろ過してヘキサン(100mL)およびジエチルエーテル(100mL)で洗浄し、真空で乾燥すると、化合物8−3(7.0g、84%)がオフホワイトの固体として得られた。TLC:10%EtOAc/ヘキサン(R:0.3);1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 8.09-7.85 (m, 2H), 7.55-7.46 (m, 2H), 7.34 (td, J = 7.6, 1.1 Hz, 1H), 6.81 (dd, J = 8.2, 0.8 Hz, 1H), 3.87 (s, 3H), 2.35 (s, 3H); LC-MS: 98.98%; 383.2 (M+2)+;(カラム;X−select CSH C−18(50×3.0mm、2.5um);RT 4.99分。2.5mM水性NHOAc:ACN、0.8mL/分)。
工程3:2−((2−アミノ−4−ブロモ−3−メチルフェニル)チオ)安息香酸メチル(8−4)の合成:
化合物8−3(7g、18.32mmol)の撹拌した酢酸(100mL)溶液に、室温で鉄粉(10.2g、182.7mmol)を加え、80℃まで加熱し、16時間、撹拌した。この反応をTLCおよびLC−MSによりモニタリングした。反応の完了後、この反応混合物をセライトに通してろ過し、ろ液を真空で濃縮した。残留物をEtOAc(200mL)により希釈し、水(2×100mL)により洗浄した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空で濃縮すると、化合物8−4(5.8g、90%)がオフホワイトの固体として得られた。TLC:10%EtOAc/ヘキサン(R:0.2);LC−MS:98.31%;353.9(M+2);(カラム;Ascentis Express C18(50×3.0mm、2.7μm);RT 3.06分。0.025%水性TFA+5%ACN:ACN+5% 0.025%水性TFA、1.2mL/分)。
工程4:2−((2−アミノ−4−ブロモ−3−メチルフェニル)チオ)安息香酸(8−5)の合成:
化合物8−4(4.8g、13.63mmol)の撹拌したTHF:HO(3:1、120mL)溶液に、室温で水酸化リチウム一水和物(1.72g、40.95mmol)を加え、16時間、撹拌した。この反応をTLCによりモニタリングした。反応の完了後、揮発性物質を真空で除去した。残留物を水(20mL)で希釈し、2N HClで、pH約4〜5へと酸性にした。得られた固体をろ過して、(50mL)で洗浄し、真空で乾燥すると、化合物8−5(4g、87%)がオフホワイトの固体として得られた。TLC:20%EtOAc/ヘキサン(R:0.2);LC−MS:98.82%;339.9(M+2);(カラム;Ascentis Express C18(50×3.0mm、2.7μm);RT 2.67分。0.025%水性TFA+5%ACN:ACN+5% 0.025%水性TFA、1.2mL/分)。
工程5:8−ブロモ−9−メチルジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−11(10H)−オン(8−6)の合成:
化合物8−5(4.7g、13.90mmol)の撹拌したTHF(100mL)溶液に、不活性雰囲気下、室温でCDI(13.50g、83.32mmol)を加え、24時間、撹拌した。この反応をTLCによりモニタリングした。反応の完了後、揮発性物質を真空で除去した。残留物のpHを2N HClを使用して、約2に調整した。析出した固体をろ過して、水(50mL)により洗浄し、真空で乾燥すると、化合物8−6(3g、68%)が白色固体として得られた。TLC:30%EtOAc/ヘキサン(R:0.4)1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 10.36 (s, 1H), 7.68-7.63 (m, 1H), 7.54 - 7.49 (m, 1H), 7.49 - 7.36 (m, 4H), 2.41 (s, 3H);
工程6:9−メチル−11−オキソ−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−8−カルボン酸メチル(8−7)の合成:
鋼製ボンベ中で、化合物8−6(1.5g、4.68mmol)の撹拌したMeOH(30mL)溶液に、不活性雰囲気下、室温でdppf(259mg、0.46mmol)、酢酸ナトリウム(1.15g、14.02mmol)、Pd(OAc)(105mg、0.46mmol)を加え、COガス雰囲気(150psi)下、100℃まで加熱し、24時間、撹拌した。この反応をTLCによりモニタリングした。反応の完了後、反応混合物をセライトによりろ過した。このろ液を真空で濃縮すると、粗製物が得られた。この粗製物を、10〜20%EtOAc/ヘキサンを使用するシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、化合物8−7(1.1g、79%)が得られた。TLC:20%EtOAc/ヘキサン(R:0.2);LC−MS:98.18%;299.9(M+1);(カラム;Ascentis Express C18、(50×3.0mm、2.7μm);RT 2.38分。0.025%水性TFA+5% ACN:ACN+5% 0.025%水性TFA、1.2mL/分)。
工程7:9−メチル−11−オキソ−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−8−カルボン酸メチル5,5−ジオキシド(8−8)の合成:
1,2ジクロロエタン:CHCN:HO(1:1:2、40mL)中の化合物8−7(1.1g、3.67mmol)に、室温でメタ過ヨウ素酸ナトリウム(2.35g、11.03mmol)、塩化ルテニウム(38mg、0.18mmol)を加え、16時間、撹拌した。この反応をTLCによりモニタリングした。完了後、この反応混合物を氷冷水(50mL)により希釈して、EtOAc(2×75mL)により抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して真空で濃縮すると、化合物8−8(1g、83%)が白色固体として得られた。TLC:40%EtOAc/ヘキサン(R:0.2);1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 10.87 (s, 1H), 7.95-7.84 (m, 4H), 7.83 - 7.78 (m, 1H), 7.68 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 3.85 (s, 3H), 2.45 (s, 3H); LC-MS: 98.10%; 332.0 (M+1)+;(カラム;Ascentis Express C18、(50×3.0mm、2.7μm);RT 2.16分。0.025%水性TFA+5%ACN:ACN+5%0.025%水性TFA、1.2mL/分)。
工程8:9−メチル−11−オキソ−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−8−カルボン酸5,5−ジオキシド(8−9)の合成:
化合物8−8(1.07g、3.23mmol)の撹拌したTHF:HO(3:1、18mL)中の溶液に、0℃で水酸化リチウム一水和物(407mg、9.69mmol)を加え、室温まで温めて、16時間、撹拌した。この反応をTLCによりモニタリングした。反応の完了後、揮発性物質を真空で除去した。残留物のpHを、2N HClで約2へと酸性にした。析出した固体をろ過して、水(50mL)、ヘキサン(20mL)により洗浄し、真空で乾燥すると、8−9(950mg、93%)が白色固体として得られた。TLC:5%MeOH/CHCl(R:0.1);1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 3.63 (br s, 1H), 10.85 (s, 1H), 7.96-7.84 (m, 4H), 7.83 -7.78 (m, 1H), 7.67 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 2.48 (s, 3H); LC-MS: 98.67%; 317.9 (M+1)+;(カラム;Ascentis Express C18、(50×3.0mm、2.7μm);RT 1.81分。0.025%水性TFA+5%ACN:ACN+5%0.025%水性TFA、1.2mL/分)。
(実施例9)
9−メチル−11−オキソ−N−((2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−8−カルボキサミド5,5−ジオキシド(9−2):
Figure 2020510059
経路1、工程1:化合物8−7aを、化合物8−7から、そのメチルエステルを加水分解することにより得た。実施例4に記載されているアミド形成手順に従い、酸3−7を8−7aに置き換えて、化合物9−1を得た。1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz): δ 10.24 (s, 1H), 9.15 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.67-7.63 (m, 1H), 7.54-7.49 (m, 2H), 7.48-7.41 (m, 2H), 7.11 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 4.69 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 2.28 (s, 3H); LCMS: m/z 448.1 [M-H]-.
経路1、工程2:実施例3に記載されている酸化条件(方法Aまたは方法B)に9−1の試料を施すと、化合物9−2になった。1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 10.86 (br s, 1H), 9.30 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.95-7.84 (m, 4H), 7.80 (td, J = 7.5, 1.4 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.72 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 2.31 (s, 3H); LCMS: m/z: 481.1 [M+H]+.
代替として、化合物9−2を、実施例4に記載されているアミドカップリング条件を使用して、酸8−9の試料とアミン1−5との反応により生成して得た。
(実施例10)
N−((2−エチルチアゾール−5−イル)メチル)−11−オキソ−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−8−カルボキサミド5,5−ジオキシド(10):
Figure 2020510059
代替として、表題化合物10を、実施例4に記載されているアミドカップリング条件を使用して、酸3−7の試料とアミン2−7との反応により生成して得た。1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz): δ 11.52 (s, 1H), 9.40 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.04 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.97 (t, J = 8.4 Hz, 2H), 7.90 (t, J = 7.1 Hz, 1H), 7.87-7.81 (m, 2H), 7.78 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.53 (s, 1H), 4.58 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 2.89 (q, J = 7.5 Hz, 2H), 1.23 (t, J = 7.5 Hz, 3H); LCMS: m/z: 427.9 [M=H]+.
(実施例11)
11−オキソ−N−((2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−8−カルボキサミド5−オキシド(11−3):
Figure 2020510059
工程1:11−オキソ−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−8−カルボン酸5−オキシド(89)の合成
11−1(実施例3、5、7、8に記載されている手順に従うことによって同様に得た)(2.5g、9.21mmol)の撹拌したCHCl(50mL)溶液に、不活性雰囲気下、室温で、m−クロロ過安息香酸(1.59g、9.21mmol)を加え、48時間、撹拌した。この反応をTLCによりモニタリングした。反応の完了後、反応混合物を、揮発性物質を真空で除去し、粗製物を得た。この粗製物を10%MeOH/CHCl(2×5mL)、イソプロパノール(10mL)により磨砕すると、化合物11−2(2.3g、87%)が白色固体として得られた。TLC:10%MeOH/CHCl+0.05mL CHCOOH(R:0.4);1H NMR (DMSO-d6, 500 MHz): δ 13.36 (br s, 1H), 11.08 (s, 1H), 7.96 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.92-7.87 (m, 1H), 7.85-7.66 (m, 3H), 7.63 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.53 (t, J = 7.8 Hz, 1H);
工程2:11−オキソ−N−((2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−8−カルボキサミド5−オキシドを、実施例4に記載されている手順に従い、11−1およびアミン1−5のカップリングにより調製した。1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 11.06 (s, 1H), 9.46 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.88 (dd, J = 8.2, 1.5 Hz, 1H), 7.84-7.77 (m, 2H), 7.76-7.68 (m, 3H), 7.63 (td, J = 7.5, 1.3 Hz, 1H), 4.72 (d, J = 5.6 Hz, 2H); LCMS: m/z: 451.9 [M+H]+.
参照による組込み
以下に列挙される項目を含めた、本明細書で言及されたあらゆる刊行物および特許文書は、あたかもそれぞれの個々の刊行物または特許文書が、参照によって具体的に個々に組み込まれるかのように、それらの全体があらゆる目的で参照によって本明細書に組み込まれる。矛盾が生じた場合、本明細書の任意の定義を含めて、本願が優先する。
均等物
本発明の具体的な実施形態を論じてきたが、先の明細書は、例示的であり、制限的なものではない。本発明の多くの変更形態が、本明細書を再考察する際に、当業者に明らかとなろう。本発明の完全な範囲は、特許請求の範囲を、それらの均等物の完全な範囲と共に参照し、本明細書を、このような変更形態と共に参照することによって決定されるべきである。
別段指定されない限り、本明細書および特許請求の範囲で使用される成分の量、反応条件等を表すあらゆる数値は、あらゆる場合において、用語「約」によって修飾されると理解されるべきである。したがって、本明細書および添付の特許請求の範囲に記載の数値パラメータは、そうでないと示されない限り、本発明によって得られることが求められる所望の特性に応じて変わり得る近似である。

Claims (33)

  1. 式Iによって表される化合物:
    Figure 2020510059
    [式中、wは、0、1または2であり、
    は、C1〜6アルキル(1個、2個または3個のハロゲンにより必要に応じて置換されている)、フェニルおよび4〜6員の単環式ヘテロアリールからなる群から選択され、フェニルおよび4〜6員の単環式ヘテロアリールは、R11からそれぞれ独立して選択される1つまたは複数の置換基により必要に応じて置換されていてもよく、
    11は、水素、ハロゲン、シアノ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシおよび−S(O)−C1〜6アルキル(式中、wは、0、1または2である)からなる群から選択され、
    、R、R、R、R、RおよびRは、水素、ハロゲン、C1〜6アルキルおよびC1〜6アルコキシからなる群からそれぞれ独立して選択され、C1〜6アルキルおよびC1〜6アルコキシは、ハロゲン、ヒドロキシルおよびC1〜6アルコキシからなる群からそれぞれ独立して選択される、1つ、2つ、3つまたはそれより多い置換基により必要に応じて置換されていてもよい]
    を調製する方法であって、
    式IIの化合物:
    Figure 2020510059
    をアミド化して、式IIIの化合物:
    Figure 2020510059
    を得る工程、
    前記式IIIの化合物を酸化して、式IVの化合物:
    Figure 2020510059
    を得る工程、
    前記式IVの化合物を環化して、式Vのチアゾール化合物:
    Figure 2020510059
    を得る工程、
    前記式Vの化合物を加水分解して、式VIの化合物:
    Figure 2020510059
    を得る工程、および
    前記式VIの化合物を式VIIの三環式化合物:
    Figure 2020510059
    [式中、wは、0、1または2であり、
    、R、R、R、R、RおよびRは、水素、ハロゲン、C1〜6アルキルおよびC1〜6アルコキシからなる群からそれぞれ独立して選択され、C1〜6アルキルおよびC1〜6アルコキシは、ハロゲン、ヒドロキシルおよびC1〜6アルコキシからなる群からそれぞれ独立して選択される、1つ、2つ、3つまたはそれより多い置換基により必要に応じて置換されていてもよい]
    とカップリングさせて、前記式Iの化合物を得る工程
    を含む方法。
  2. 前記式IIの化合物をアミド化する工程が、前記式IIの化合物にアミン塩基およびアシル化剤を接触させる工程を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記アシル化剤が、酸無水物または酸塩化物である、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記アシル化剤がトリフルオロ酢酸無水物である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記アミン塩基がトリエチルアミンである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記式IIIの化合物を酸化する工程が、前記式IIIの化合物にクロムをベースとする酸化試薬を接触させる工程を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記クロムをベースとする酸化試薬が、ジョーンズ試薬である、請求項6に記載の方法。
  8. 前記式IVの化合物を環化する工程が、前記式IVの化合物にチオ化試薬を接触させる工程を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記チオ化試薬が、五硫化二リンである、請求項8に記載の方法。
  10. 前記式Vの化合物を加水分解する工程が、前記式Vの化合物に水性アミン塩基を接触させる工程を含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記水性アミン塩基が、水性メチルアミンである、請求項10に記載の方法。
  12. 前記式VIの化合物を前記式VIIの化合物とカップリングさせる工程が、カップリング剤の存在下で行われる、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記カップリング剤が、ヒドロキシベンゾトリアゾール/エチル−(N’,N’−ジメチルアミノ)プロピルカルボジイミド塩酸塩である、請求項12に記載の方法。
  14. 、R、R、R、R、RおよびRが、水素、フッ化物、塩化物、メチルおよびメトキシからなる群からそれぞれ独立して選択される、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. がトリフルオロメチルである、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記式VIの化合物が、
    Figure 2020510059
    である、請求項1〜15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記式Iの化合物が、
    Figure 2020510059
    である、請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 式VIIIによって表される化合物:
    Figure 2020510059
    [式中、wは、0、1または2であり、
    Aは、S、NおよびOからなる群からそれぞれ独立して選択される、1個、2個または3個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式ヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールは、Rから選択される1つまたは複数の置換基により必要に応じて置換されていてもよく、
    は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、RN−、RN−カルボニル−、RN−SO−、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルキル−S(O)−(式中、wは、0、1または2である)、C1〜6アルキルカルボニル−N(R)−およびC1〜6アルコキシカルボニル−N(R)−からなる群から出現毎に独立して選択され、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルキル−S(O)−、C1〜6アルキルカルボニル−N(R)−、C1〜6アルコキシカルボニル−N(R)−は、ハロゲン、ヒドロキシルおよびC1〜6アルコキシからなる群から選択される1つまたは複数の置換基により必要に応じて置換されていてもよく、
    およびRは、水素およびC1〜3アルキルからなる群から出現毎に独立して選択され、C1〜3アルキルは、フッ素、ヒドロキシル、C1〜3アルコキシから選択される1つまたは複数の置換基により必要に応じて置換されていてもよいか、またはRおよびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、4〜6員の複素環式環を形成していてもよい]
    を調製する方法であって、
    式IXの化合物:
    Figure 2020510059
    を式Xの化合物:
    Figure 2020510059
    とカップリングさせて、式XIの化合物:
    Figure 2020510059
    を得る工程、
    前記式XIの化合物を必要に応じて酸化して、式XIIの化合物:
    Figure 2020510059
    [式中、wは、1または2である]
    を得る工程、
    前記式XIIの化合物を還元して、式XIIIの化合物:
    Figure 2020510059
    [式中、wは、1または2である]
    を得る工程、
    前記式XIIIの化合物を加水分解して、式XIVの化合物:
    Figure 2020510059
    を得る工程、
    前記式XIVの化合物を環化して、式VIIの三環式化合物:
    Figure 2020510059
    を得る工程、および
    前記式VIIの化合物をアミド化して、前記式VIIIの化合物を得る工程
    を含む方法。
  19. 前記式IXの化合物を前記式Xの化合物とカップリングさせる工程が、塩基の存在下で行われる、請求項18に記載の方法。
  20. 前記塩基が炭酸セシウムである、請求項18または19に記載の方法。
  21. 前記式XIの化合物を酸化する工程が、前記式XIの化合物に過酸化水素水を接触させる工程を含む、請求項18〜20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記式XIの化合物を酸化する工程が、前記式XIの化合物にメタ過ヨウ素酸ナトリウムおよび塩化ルテニウム(III)触媒を接触させる工程を含む、請求項18〜20のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記式XIIの化合物を還元する工程が、水素ガス下で、前記式XIIの化合物にPd/Cを接触させる工程を含む、請求項18〜22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記式XIIIの化合物を加水分解する工程が、前記式XIIIの化合物に水性塩基を接触させる工程を含む、請求項18〜23のいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記水性塩基が水性水酸化リチウムである、請求項24に記載の方法。
  26. 前記式XIVの化合物を環化する工程が、前記式XIVの化合物にカルボジイミダゾールを接触させる工程を含む、請求項18〜25のいずれか一項に記載の方法。
  27. 前記式VIIの化合物をアミド化する工程が、前記式VIIの化合物に、カップリング剤の存在下で、A−CH−NHにより表される一級アミンを接触させる工程を含む、請求項18〜26のいずれか一項に記載の方法。
  28. 前記カップリング剤が、ヒドロキシベンゾトリアゾール/エチル−(N’,N’−ジメチルアミノ)プロピルカルボジイミド塩酸塩である、請求項27に記載の方法。
  29. 前記一級アミンが、
    Figure 2020510059
    [式中、Rは、1個または複数のフッ素原子により必要に応じて置換されているC1〜6アルキルである]によって表される、請求項27または28に記載の方法。
  30. 前記一級アミンが、
    Figure 2020510059
    である、請求項27〜29のいずれか一項に記載の方法。
  31. 前記式VIIの化合物が、
    Figure 2020510059
    である、請求項18〜30のいずれか一項に記載の方法。
  32. 前記式VIIIの化合物が、
    Figure 2020510059
    である、請求項18〜31のいずれか一項に記載の方法。
  33. 請求項1〜32のいずれか一項に記載の方法によって調製される、
    Figure 2020510059
    によって表される化合物またはその薬学的に許容される塩。
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