JP2020508815A5 - - Google Patents

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本発明は一般に、切断および凝固のために単極エネルギを双極モードで用いる超極性電気外科用ブレードおよび超極性電気外科用ブレードアセンブリを対象とする。超極性電気外科用ブレードは、互いに垂直に整列し、それらの長さに沿って互いに離間した、上部および下部薄型細長導電性部材であって、上部および下部薄型細長導電性部材のそれぞれが、対向する平坦側部、鋭利な切断端、および反対側の非切断端を含む、上部および下部薄型細長導電性部材と、上部および下部薄型細長導電性部材の対向する平坦側部と上部および下部薄型細長導電性部材の間に位置する空間の両方を被覆する非導電性コーティングであって、上部および下部薄型細長導電性部材の切断端の少なくとも一部ならびにそれらの反対側の非切断端が露出したままである非導電性コーティングとを含む。使用中、上部および下部薄型細長導電性部材の一方がアクティブ電極として機能し、他方の薄型細長導電性部材がリターン電極として機能する。超極性電気外科用ブレードは、互いに垂直に整列したその中に開いた2つの開口を有する非導電性支持部材/ソケットであって、上部および下部薄型細長導電性部材の、それらの非切断端の近傍に位置する一部が、それぞれ支持部材/ソケットの2つの開口のうちの1つ内に収容されている非導電性支持部材/ソケットをさらに含んでもよく、それにより、本発明の超極性電気外科用ブレードが電気外科用ペンシル内に収まり保持されることができる。本発明の超極性電気外科用ブレードは、RFエネルギを用いずにブレードの鋭利な導電性切断端で組織を切断すること、および鋭利な導電性切断端の間に位置する鋭利な非導電性切断端/縁部で組織を切断することが可能である。加えて、本発明の超極性電気外科用ブレードは、超極性電気外科用ブレードに低電力を供給することによって組織を凝固するおよび/または組織の切断を強化すること、ならびに超極性電気外科用ブレードに低電力を印加することによって組織を凝固しながら超極性電気外科用ブレードの鋭利な切断端で組織を切断することによって組織を同時に切断および凝固することが可能である。
本発明のアルゴンビーム機能を有する超極性電気外科用ブレードアセンブリは、患者の組織に接触することなくアルゴンプラズマのみを用いて患者の組織を凝固すること(すな
わち、非接触アルゴンビーム凝固)が可能である。超極性電気外科用ブレードアセンブリのこの実施形態では、超極性電気外科用ブレードのリターン電極の露出部分が、それを通してアルゴンガスが導入される導電性中空筒状部材および導電性中空筒状部材の端部から延びる導電性突出部と一直線になるように電気外科用ブレードの上部の近傍に配置されており、それにより、完全な回路が形成されてアルゴンプラズマ凝固用のアルゴンガスをイオン化する。本発明の超極性電気外科用ブレードアセンブリはまた、RFエネルギを用いることなく、またアルゴンプラズマを用いることなく、超極性ブレードの鋭利な切断縁部(導電性材料と非導電性材料の両方を含む)のみを使用して患者の組織を切断することも可能である。本発明の超極性電気外科用ブレードアセンブリはまた、超極性電気外科用ブレードにRFエネルギを供給することによっても、超極性ブレードの鋭利な導電性切断縁部を使用する患者の組織の切断を強化することもできる。その上、鋭利な切断縁部およびアルゴンビーム機能を有する本発明の超極性電気外科用ブレードアセンブリは、使用者または外科医が、アルゴンプラズマアシスト切断および凝固を行うことにより、切断モードと凝固モードとを切り替える必要なく切断および凝固を同時に行うことを可能とする。たとえば、超極性ブレードの鋭利な切断縁部が切断用のRFエネルギなしで使用できるとともに、それを通してアルゴンガスが導入される、非導電管内に収容された導電管が、作動され、方向付けられて、組織のアルゴンプラズマ凝固用のイオン化アルゴンガスを与える。別の例では、超極性ブレードに低電力を印加して、組織を凝固または組織の切断を強化し得るとともに、それを通してアルゴンガスが導入される、非導電管内に収容された導電管が、作動され、方向付けられて、組織のアルゴンプラズマ凝固用のイオン化アルゴンガスを与える。
本発明の超極性電気外科用ブレードの例示的な一実施形態では、非導電性コーティングは、上部薄型細長導電性部材の上部の少なくとも一部および下部薄型細長導電性部材の下部の少なくとも一部を被覆する。非導電性コーティングは、上部および下部薄型細長導電性部材の鋭利な切断端の間に位置する任意の空間を充填もする連続したコーティングであってもよい。本発明の超極性電気外科用ブレードの別の例示的な実施形態では、上部薄型細長導電性部材の上部の一部は、電気外科用ブレードの上部に位置する非導電性コーティングの一部の間に露出し、下部薄型細長導電性部材の下部の一部は、電気外科用ブレードの下部に位置する非導電性コーティングの一部の間に露出する。本発明の超極性電気外科用ブレードは、非導電性コーティングからなる鋭利な非導電性切断端で隔てられた上部および下部薄型細長導電性部材の鋭利な切断端からなる、鋭利な切断縁部を有してもよい。
上部および下部薄型細長導電性部材(ならびに上部および下部薄型細長導電性部材が形成され得る単一の薄い導電性部材)は、たとえばステンレス鋼、チタン、および/またはタングステンなどの硬質金属を含んでもよい。本発明の超極性電気外科用ブレードの非導電性コーティングおよび非導電性支持部材は、セラミック材料からなってもよい。
本発明のアルゴンビーム機能を有する超極性電気外科用ブレードアセンブリは、患者の組織に接触することなくアルゴンプラズマのみを用いて患者の組織を凝固すること(すなわち、非接触アルゴンビーム凝固)が可能である。超極性電気外科用ブレードアセンブリのこの実施形態では、超極性電気外科用ブレードのリターン電極の露出部分が、それを通してアルゴンガスが導入される導電性中空筒状部材および導電性中空筒状部材の端部から延びる導電性突出部と一直線になるように電気外科用ブレードの上部の近傍に配置されており、それにより、完全な回路が形成されてアルゴンプラズマ凝固用のアルゴンガスをイオン化する。本発明の超極性電気外科用ブレードアセンブリはまた、RFエネルギを用いることなく、またアルゴンプラズマを用いることなく、超極性ブレードの鋭利な切断縁部(導電性材料と非導電性材料の両方を含む)のみを使用して患者の組織を切断することも可能である。本発明の超極性電気外科用ブレードアセンブリはまた、超極性電気外科用ブレードにRFエネルギを供給することによっても、超極性ブレードの鋭利な導電性切断縁部を使用する患者の組織の切断を強化することもできる。その上、鋭利な切断縁部およびアルゴンビーム機能を有する本発明の超極性電気外科用ブレードアセンブリは、使用者または外科医が、アルゴンプラズマアシスト切断および凝固を行うことにより、切断モードと凝固モードとを切り替える必要なく切断および凝固を同時に行うことを可能とする。たとえば、超極性ブレードの鋭利な切断縁部が切断用のRFエネルギなしで使用できるとともに、それを通してアルゴンガスが導入される、非導電管内に収容された導電管が、作動され、方向付けられて、組織のアルゴンプラズマ凝固用のイオン化アルゴンガスを与える。別の例では、超極性ブレードに低電力を印加して、組織を凝固または組織の切断を強化し得るとともに、それを通してアルゴンガスが導入される、非導電管内に収容された導電管が、作動され、方向付けられて、組織のアルゴンプラズマ凝固用のイオン化アルゴンガスを与える。
図1は、本発明の超極性電気外科用ブレードを製造するために使用される、上部および下部薄型細長導電性部材を有する薄い導電性部材の例示的な実施形態の側面図である。 図2は、本発明の超極性電気外科用ブレードを製造するために使用される、上部および下部薄型細長導電性部材を有する薄い導電性部材の別の例示的な実施形態の側面図である。 図3は、上部および下部細長導電性部材の切断端および結合された非切断端を除いて非導電性コーティングで被覆された図1の薄い導電性部材の例示的な実施形態を示す、本発明の超極性電気外科用ブレードの例示的な実施形態の側面透視図であり、非導電性コーティングが薄い陰影のハッシュマークおよび/または不連続ドットからなるハッシュマークで表してある。 図4は、超極性電気外科用ブレードの上部および下部細長導電性部材の接続されていない非切断端の一部を保持し、それによって電気外科用ペンシルへの本発明の超極性電気外科用ブレードの接続を容易にする支持部材/ソケット/コネクタ部材の正面端面図である。 図5は、図3に示す本発明の超極性電気外科用ブレードの例示的な実施形態の上面図であり、薄い導電性部材が破線で示してある。 図6は、図3に示す本発明の超極性電気外科用ブレードの例示的な実施形態の下面図であり、薄い導電性部材が破線で示してある。 図7は、図3に示す超極性電気外科用ブレードの例示的な実施形態を示す外観側面図であり、上部および下部細長導電性部材の非切断端の結合された部分が除去され、非導電性コーティングによって被覆された上部および下部細長導電性部材が破線で示してある。 図8は、図7に示す本発明の超極性電気外科用ブレードの例示的な実施形態の上面図であり、非導電性コーティングによって被覆された上部細長導電性部材が破線で示してある。 図9は、図7に示す本発明の超極性電気外科用ブレードの例示的な実施形態の下面図であり、非導電性コーティングによって被覆された下部細長導電性部材が破線で示してある。 図10は、本発明の超極性電気外科用ブレードが電気外科用ペンシルに接続され、そこから接続解除または取り外されることができるように、超極性電気外科用ブレードの上部および下部細長導電性部材の接続されていない非切断端が設置される、支持部材/ソケット/コネクタ部材の例示的な実施形態の正面端面図である。 図11は、支持部材/ソケット/コネクタ部材の開口内に保持された本発明の超極性電気外科用ブレードの導電性の接続されていない非切断端を示す、図10に示す支持部材/ソケット/コネクタ部材の端面図である。 図12は、鋭利な切断先端を生成するように両側が傾斜した鋭利な切断端を示す、本発明の超極性電気外科用ブレードの別の例示的な実施形態の部分上面図である。 図13は、図3および図7に示す本発明の超極性電気外科用ブレードの例示的な実施形態の部分透視図である。 図14は、本発明の超極性電気外科用ブレードの形状をさらに明らかにする、図7に示す本発明の超極性電気外科用ブレードの例示的な実施形態の透視側面図である。 図15は、本発明の超極性電気外科用ブレードの形状をさらに明らかにする、図7に示す本発明の超極性電気外科用ブレードの例示的な実施形態の対向する透視側面図である。 図16は、非伸縮電気外科用ペンシルに使用されるときに本発明の超極性電気外科用ブレードの一部を備える例示的な非導電性支持部材/ソケット/コネクタ部材の図を示す。 図17は、非伸縮電気外科用ペンシルに使用されるときに本発明の超極性電気外科用ブレードの一部を備える例示的な非導電性支持部材/ソケット/コネクタ部材の異なる図を示す。 図18は、伸縮電気外科用ペンシルに使用されるときに本発明の超極性電気外科用ブレードの一部を備える例示的な非導電性支持部材/ソケット/コネクタ部材の図を示す。 図19は、伸縮電気外科用ペンシルに使用されるときに本発明の超極性電気外科用ブレードの一部を備える例示的な非導電性支持部材/ソケット/コネクタ部材の異なる図を示す。 図20は、アルゴンプラズマアシスト凝固をもたらすためのアルゴンビーム機能を有する本発明の超極性電気外科用ブレードアセンブリの例示的な実施形態の部分透視図である。 図21は、アルゴンプラズマアシスト凝固をもたらすためのアルゴンビーム機能を有する本発明の超極性電気外科用ブレードアセンブリの別の例示的な実施形態の側面透視図であり、リターン電極が超極性ブレードの下部の一部に沿って延びる。 図22は、アルゴンプラズマ凝固とアルゴンプラズマアシスト凝固の両方をもたらすことが可能なアルゴンビーム機能を有する本発明の超極性電気外科用ブレードアセンブリのさらに別の例示的な実施形態の側面透視図である。
図1は、本発明の超極性電気外科用ブレード10を製造するために使用される、上部および下部薄型細長導電性部材12,14を有する薄い導電性部材11の例示的な実施形態の側面図である。薄い導電性部材11は、互いに垂直に整列し、空間16によりそれらの長さに沿って互いに分離した、上部薄型細長導電性部材12および下部薄型細長導電性部材14を含む。上部および下部細長導電性部材12,14はそれぞれ、対向する平坦側部18と、鋭利な切断端22,24と、薄い導電性部材11の部分30によって結合された反対側の非切断端26,28とを有する。薄い導電性部材11の例示的な一実施形態では、薄い導電性部材11の鋭利な切断端2224は、下部薄型細長導電性部材14の下部と水平に整列した平面に対して角度Xを形成し、ここでXは60度である。
薄い導電性部材11に非導電性コーティング60が施され、コーティング60が硬化した後、非切断端26,28を結合する部分30が図7に示すように除去されて、電気外科用ペンシルへの本発明の超極性電気外科用ブレード10の接続を容易にする支持部材/ソケット/接続部材62によって支持された接続されていない導電性非切断端26,28を有する、超極性電気外科用ブレード10を提供する。図7は、図3に示す超極性電気外科用ブレード10の例示的な実施形態を示す外観側面図であり、上部および下部細長導電性部材12,14の非切断端26,28の結合された部分30が除去され、非導電性コーティング60によって被覆された上部および下部細長導電性部材12,14の大部分が破線で示してある。それらの長さに沿って互いに離間した垂直に整列した上部および下部細長導電性部材12,14であって、分離した鋭利な切断端22,24を一方の端部に、および結合された反対側の非切断端26,28,30を有し、結合された端部が後で除去されて分離した非切断端26,28が作製される上部および下部細長導電性部材12,14を有する、単一の薄い導電性部材11を使用して、本発明の超極性電気外科用ブレード10を形成することの利点には、1)ブレードの個々の要素を製作するための一体構成要素を提供し、それによってブレードの均一性および精度を向上させることによる、本発明の超極性電気外科用ブレードの組立ておよび生産の容易化、2)ブレードの生産効率の向上および生産コストの削減、ならびに3)ブレードの強度の強化およびブレードの正常機能の強化が含まれる。
図8は、図7に示す本発明の超極性電気外科用ブレード10の例示的な実施形態の上面図であり、非導電性コーティング60によって被覆された上部細長導電性部材12が破線で示してある。上部細長導電性部材12の上部66の一部は、超極性電気外科用ブレードの上部に位置する非導電性コーティング60の一部の間に露出している。図9は、図7に示す本発明の超極性電気外科用ブレード10の例示的な実施形態の下面図であり、非導電性コーティング60によって被覆された下部細長導電性部材14が破線で示してある。下部細長導電性部材14の下部68の一部は、超極性電気外科用ブレードの下部に位置する
非導電性コーティング60の一部の間に露出している。
さらに、図7に示すように、非導電性コーティングは、上部および下部細長導電性部材12,14の間に位置する細長い空間16、ならびに上部および下部細長導電性部材12,14の鋭利な切断端22,24の間に位置する任意の空間を充填する、連続したコーティングである。非導電性コーティング60で充填された、上部および下部細長導電性部材12,14の鋭利な切断端22,24の間の空間は、超極性電気外科用ブレード10の鋭利な導電性切断端22,24の間に配置された鋭利な非導電性切断端を形成する。
図10は、本発明の超極性電気外科用ブレード10が容易に電気外科用ペンシルに接続され、そこから接続解除または取り外されることができるように、超極性電気外科用ブレード10の上部および下部細長導電性部材12,14の接続されていない非切断端26,28が設置される、支持部材/ソケット/コネクタ部材62の例示的な実施形態の正面端面図である。支持部材/ソケット/コネクタ部材62は、2つの垂直に整列した開口64を含み、それにより、導電性非切断端26,28をそれぞれそれらの中に保持することができる。図11には、支持部材/ソケット/コネクタ部材62の開口64内に保持された本発明の超極性電気外科用ブレード10の導電性の接続されていない非切断端26,28を示す、図10に示す支持部材/ソケット/コネクタ部材62の端面図が示してある。
図12には、鋭利な切断先端22を生成するように両側が傾斜した鋭利な切断端を示す、本発明の超極性電気外科用ブレード10の別の例示的な実施形態の部分上面図が示してある。図13には、図3および図7に示す本発明の超極性電気外科用ブレード10の例示的な実施形態の部分透視図が示してある。図13は、上部および下部薄型細長導電性部材12,14を非導電性コーティング60で被覆した後に露出した上部および下部薄型細長導電性部材12,14の鋭利な導電性切断端22,24と、鋭利な導電性切断端22,24の間に位置する非導電性コーティング60からなる鋭利な非導電性切断端70とを明確に示す。図13はまた、超極性電気外科用ブレード10の上部に位置する非導電性コーティング60の一部の間に露出し、上部細長導電性部材12の鋭利な切断端22と連通する、上部細長導電性部材12の上部66の一部をも明確に示す。
図14および図15は、本発明の超極性電気外科用ブレード10の形状をさらに明らかにする、図7に示す本発明の超極性電気外科用ブレード10の例示的な実施形態の対向する透視側面図である。図14および図15に示すように、上部および下部薄型細長導電性部材12,14の大部分を被覆する導電性コーティング60は、上部および下部細長導電性部材12,14の切断端22,24に隣接して位置する超極性電気外科用ブレード10の上部および下部にある非導電性コーティングの一部の間に露出したままである、上部細長導電性部材12の上部66および下部細長導電性部材14の下部68の一部に達するまで、上部細長導電性部材12の上部の形状および下部細長導電性部材14の下部の形状に沿う。加えて、図14および図15に示すように、非導電性支持部材/ソケット/接続部材62は、上部および下部細長導電性部材12,14の非切断端26,28、ならびに/または非切断端26,28の近傍に位置する上部および下部細長導電性部材12,14の一部を保持して、電気外科用ペンシルとの本発明の超極性電気外科用ブレード10の接続を容易にするように設計されている。非導電性支持部材/ソケット/接続部材62の幅は、超極性電気外科用ブレード10の中央幅よりも大きく、中央幅は、鋭利な非導電性切断端70で隔てられた鋭利な導電性切断端22,24を含む超極性電気外科用ブレード10の鋭利な切断縁部の近傍に位置する超極性電気外科用ブレード10の幅よりも大きい。超極性電気外科用ブレード10は、超極性電気外科用ブレード10の高さに関連するブレード10の上部および下部長さに沿って、3段階構成を有する。
図20は、アルゴンプラズマアシスト凝固をもたらすためのアルゴンビーム機能を有する本発明の超極性電気外科用ブレードアセンブリ100の例示的な実施形態の部分透視図である。超極性電気外科用ブレードアセンブリ100は、上述の超極性電気外科用ブレード10を含み、その中に含まれる中空筒形開口122およびスロット124を有する非導電性管状部材120であって、スロットが超極性電気外科用ブレード10の上部の上に配置されている非導電性管状部材120をさらに含む。超極性電気外科用ブレードアセンブリ100は、非導電性管状部材120の少なくとも一部内に収容された導電性中空筒状部材130をさらに含む。導電性中空筒状部材130はまた、導電性突出部132を含んでもよい。鋭利な切断縁部(鋭利な非導電性切断端70で隔てられた導電性切断端22,24を備える)または鋭利な切断縁部の一部が切断用のRFエネルギなしで使用できるとともに、アルゴンガスが、非導電性管状部材120内に収容された導電性中空筒状部材130を通して、導電性中空筒状部材130が作動している間に導入され、導電性突出部132が組織のアルゴンプラズマ凝固用のイオン化アルゴンガスを方向付けることができる。あるいは、超極性電気外科用ブレード10に低電力を印加して、組織を凝固または組織の切断を強化し得るとともに、アルゴンガスが、非導電性管状部材120内に収容された導電性中空筒状部材130を通して、導電性中空筒状部材130が作動している間に導入され、導電性突出部132が組織のアルゴンプラズマ凝固用のイオン化アルゴンガスを方向付けることができる。
図21は、アルゴンプラズマアシスト凝固をもたらすためのアルゴンビーム機能を有する本発明の超極性電気外科用ブレードアセンブリ200の別の例示的な実施形態の側面透
視図であり、リターン電極が超極性ブレードの下部の一部に沿って延びる。超極性電気外科用ブレードアセンブリ200は、上述の超極性電気外科用ブレード10を含み、その中に含まれる中空筒形開口222およびスロット224を有する非導電性管状部材220であって、スロットが超極性電気外科用ブレード10の上部の上に配置されている非導電性管状部材220をさらに含む。超極性電気外科用ブレードアセンブリ200は、非導電性管状部材220の少なくとも一部内に収容された導電性中空筒状部材230をさらに含む。導電性中空筒状部材230はまた、導電性突出部232を含んでもよい。鋭利な切断縁部(鋭利な非導電性切断端70で隔てられた導電性切断端22,24を備える)または鋭利な切断縁部の一部が切断用のRFエネルギなしで使用できるとともに、アルゴンガスが、非導電性管状部材220内に収容された導電性中空筒状部材230を通して、導電性中空筒状部材230が作動している間に導入され、導電性突出部232が組織のアルゴンプラズマ凝固用のイオン化アルゴンガスを方向付けることができる。あるいは、超極性電気外科用ブレード10に低電力を印加して、組織を凝固または組織の切断を強化し得るとともに、アルゴンガスが、非導電性管状部材220内に収容された導電性中空筒状部材230を通して、導電性中空筒状部材230が作動している間に導入され、導電性突出部232が組織のアルゴンプラズマ凝固用のイオン化アルゴンガスを方向付けることができ、それによってアルゴンプラズマアシスト切断および/または凝固を利用する。
図22は、アルゴンプラズマ凝固とアルゴンプラズマアシスト凝固の両方をもたらすことが可能なアルゴンビーム機能を有する本発明の超極性電気外科用ブレードアセンブリ300のさらに別の例示的な実施形態の側面透視図である。超極性電気外科用ブレードアセンブリ300は、上述の超極性電気外科用ブレード10を含み、その中に含まれる中空筒形開口322およびスロット324を有する非導電性管状部材320であって、スロットが超極性電気外科用ブレード10の上部の上に配置されている非導電性管状部材320をさらに含む。超極性電気外科用ブレードアセンブリ300は、非導電性管状部材320の少なくとも一部内に収容された導電性中空筒状部材330をさらに含む。導電性中空筒状部材330はまた、導電性突出部332を含んでもよい。超極性電気外科用ブレードアセンブリ300のこの実施形態では、超極性電気外科用ブレード10のリターン電極22の露出部分が、それを通してアルゴンガスが導入される導電性中空筒状部材330および導電性中空筒状部材330の端部から延びる導電性突出部332と一直線になるように電気外科用ブレード10の上部の近傍に配置されており、それにより、完全な回路が形成されてアルゴンプラズマ凝固用のアルゴンガスをイオン化する。本発明の超極性電気外科用ブレードアセンブリ300はまた、RFエネルギを用いることなく、またアルゴンプラズマを用いることなく、超極性電気外科用ブレード10の鋭利な切断縁部(鋭利な非導電性切断端70で隔てられた導電性切断端22,24を備える)のみを使用して患者の組織を切断することも可能である。本発明の超極性電気外科用ブレードアセンブリ300はまた、超極性電気外科用ブレード10のアクティブ電極24の露出部分にRFエネルギを供給することによっても、超極性電気外科用ブレード10の鋭利な導電性切断22,24を使用する患者の組織の切断を強化することもできる。その上、鋭利な切断縁部およびアルゴンビーム機能を有する本発明の超極性電気外科用ブレードアセンブリ300は、使用者または外科医が、アルゴンプラズマアシスト切断および凝固を行うことにより、切断モードと凝固モードとを切り替える必要なく切断および凝固を同時に行うことを可能とする。たとえば、超極性電気外科用ブレード10の鋭利な切断縁部が切断用のRFエネルギなしで使用できるとともに、それを通してアルゴンガスが導入される、非導電性管状部材320内に収容された導電性中空筒状部材330が、作動され、導電性突出部332を介して方
向付けられて、組織のアルゴンプラズマ凝固用のイオン化アルゴンガスを与える。別の例では、超極性電気外科用ブレード10に低電力を印加して、組織を凝固または組織の切断を強化し得るとともに、それを通してアルゴンガスが導入される、非導電性管状部材320内に収容された導電性中空筒状部材330が、作動され、導電性突出部332を介して方向付けられて、組織のアルゴンプラズマ凝固用のイオン化アルゴンガスを与える。

Claims (20)

  1. 互いに垂直に整列し、それらの長さに沿って互いに離間した、上部薄型細長導電性部材および下部薄型細長導電性部材であって、前記上部および下部薄型細長導電性部材のそれぞれが、対向する平坦側部、鋭利な切断端、および反対側の非切断端を含む、上部薄型細長導電性部材および下部薄型細長導電性部材と、
    前記上部および下部薄型細長導電性部材の対向する平坦側部と前記上部および下部薄型細長導電性部材の間の空間の両方を被覆する非導電性コーティングであって、前記上部および下部薄型細長導電性部材の前記切断端の少なくとも一部ならびにそれらの反対側の非切断端が露出したままである非導電性コーティングと
    を備える、超極性電気外科用ブレード。
  2. 互いに垂直に整列したその中に開いた2つの開口を有する非導電性支持部材であって、前記上部および下部薄型細長導電性部材の一部がそれぞれ前記2つの開口のうちの1つ内に収容されている非導電性支持部材をさらに備える、請求項1に記載の超極性電気外科用ブレード。
  3. 前記非導電性コーティングが、前記上部薄型細長導電性部材の上部の少なくとも一部および前記下部薄型細長導電性部材の下部の少なくとも一部を被覆する、請求項1に記載の超極性電気外科用ブレード。
  4. 前記非導電性コーティングが、前記上部および下部薄型細長導電性部材の前記鋭利な導電性切断端の間に位置する任意の空間を充填もして、前記鋭利な導電性切断端の間に位置する非導電性の鋭利な切断端を形成する、連続したコーティングである、請求項1に記載の超極性電気外科用ブレード。
  5. 前記上部薄型細長導電性部材の上部の少なくとも一部が、前記電気外科用ブレードの上部に位置する非導電性コーティングの一部の間に露出し、前記下部薄型細長導電性部材の下部の少なくとも一部が、前記電気外科用ブレードの下部に位置する非導電性コーティングの一部の間に露出する、請求項4に記載の超極性電気外科用ブレード。
  6. 前記上部および下部薄型細長導電性部材が硬質金属を含む、請求項1に記載の超極性
    気外科用ブレード。
  7. 前記非導電性コーティングがセラミック材料を含む、請求項1に記載の超極性電気外科用ブレード。
  8. 前記非導電性支持部材がセラミック材料を含む、請求項2に記載の超極性電気外科用ブレード。
  9. 前記超極性電気外科用ブレードが、鋭利な非導電性切断端で隔てられた前記上部および下部薄型細長導電性部材の前記鋭利な切断端を備える、鋭利な切断縁部を有する、請求項1に記載の超極性電気外科用ブレード。
  10. 請求項1に記載の超極性電気外科用ブレードを含み、
    その中に含まれる中空筒形開口およびスロットを有する非導電性管状部材であって、前記スロットが前記超極性電気外科用ブレードの上部の上に配置されている非導電性管状部材と、
    前記非導電性管状部材の少なくとも一部内に収容された導電性中空筒状部材と
    をさらに備える、超極性電気外科用ブレードアセンブリ。
  11. 前記上部薄型細長導電性部材の上部の少なくとも一部が、前記超極性電気外科用ブレードの上部に位置する前記非導電性コーティングの一部の間に露出し、前記非導電性管状部材内に含まれており、前記電気外科用ブレードアセンブリが、導電性突出部であって、前記非導電性管状部材内に収容された前記導電性中空筒状部材、および前記電気外科用ブレードの上部に位置し、前記非導電性管状部材内に含まれる前記上部薄型細長導電性部材の前記上部の前記一部、のうちの少なくとも1つから延びる導電性突出部をさらに備える、請求項10に記載の超極性電気外科用ブレードアセンブリ。
  12. 前記非導電性コーティングが、前記導電性中空筒状部材と前記上部薄型細長導電性部材の前記露出した切断端との間に位置する前記上部薄型細長導電性部材の上部を被覆し、前記超極性電気外科用ブレードアセンブリが、前記非導電性管状部材内に収容された前記導電性中空筒状部材の端部から延びる導電性突出部をさらに備える、請求項10に記載の超極性電気外科用ブレードアセンブリ。
  13. 互いに垂直に整列したその中に開いた2つの開口を有する非導電性支持部材であって、前記上部および下部薄型細長導電性部材の一部がそれぞれ前記2つの開口のうちの1つ内に収容されている非導電性支持部材をさらに備える、請求項10に記載の超極性電気外科用ブレードアセンブリ。
  14. 前記非導電性コーティングが、前記上部および下部薄型細長導電性部材の前記鋭利な切断端の間に位置する任意の空間を充填もする連続したコーティングである、請求項10に記載の超極性電気外科用ブレードアセンブリ。
  15. 前記上部薄型細長導電性部材の上部の少なくとも一部が、前記電気外科用ブレードの上部に位置する非導電性コーティングの一部の間に露出し、前記下部薄型細長導電性部材の下部の少なくとも一部が、前記電気外科用ブレードの下部に位置する非導電性コーティングの一部の間に露出する、請求項14に記載の超極性電気外科用ブレードアセンブリ。
  16. 前記導電性中空筒状部材が硬質金属を含む、請求項10に記載の超極性電気外科用ブレードアセンブリ。
  17. 前記非導電性管状部材がセラミックを含む、請求項10に記載の超極性電気外科用ブレードアセンブリ。
  18. 前記超極性電気外科用ブレードの前記非導電性コーティングがセラミックを含む、請求項10に記載の超極性電気外科用ブレードアセンブリ。
  19. 前記超極性電気外科用ブレードの前記上部および下部薄型細長導電性部材が硬質金属を含む、請求項10に記載の超極性電気外科用ブレードアセンブリ。
  20. 前記非導電性管状部材内に収容された前記導電性中空筒状部材がスロットを備え、前記導電性中空筒状部材の前記スロットも前記超極性電気外科用ブレードの前記上部の少なくとも一部の上に配置されている、請求項10に記載の超極性電気外科用ブレードアセンブリ
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