JP2020508793A - 気管内チューブ固定システム及び同システムを使用する方法 - Google Patents

気管内チューブ固定システム及び同システムを使用する方法 Download PDF

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Abstract

気管内チューブ固定システム(100)が、システムを患者の顔に固定するための1つ以上のベース物品(110)と、1つ以上の結合物品(120)であって、1つ以上のベース物品に再配置可能に結合されるように構成された1つ以上のアンカー部(130)を有する一方で、結合物品を気管内チューブに固定するように構成された捕捉部(140)も含む1つ以上の結合物品(120)とを含む。1つ以上の結合物品の1つ以上のアンカー部は、1つ以上のベース物品を皮膚から取り外したり、皮膚上の1つ以上のベース物品を交換したりすることなく、1つ以上のベース物品上に再配置することができる。

Description

本開示は概して、気管内チューブ固定システム及び同システムの使用方法に関し、特に皮膚に固定されるように構成されたシステムに関する。
(例えば、病院、特に集中治療室(Intensive Care Unit;ICU)での)患者処置中には、栄養補給、空気供給、及び/又は液体除去などの異なる目的で、チューブの挿入が必要となる場合がある。口を通って挿入されるチューブは、気管内(endotracheal;ET)チューブと呼ばれ、患者への空気供給を維持するために主に使用される。そのようなETチューブは概して、正しい位置を維持し、偶発的な抜管の可能性を低減するために、患者の皮膚に取り付ける必要がある。
ETチューブを固定するためのいくつかの既存の装置は、患者の皮膚に損傷(皮膚の引き裂き、発赤、及び/又は接着剤の絶え間ない変化による損傷)を引き起こす場合がある、皮膚からの接着テープの取り外しを伴うことなく、医療施術者(例えば、看護師など)によって、固定の位置又はレベルに介入したり、それらを評価したりすることが可能ではない。他の既存の装置は大型で嵩高である(例えば、患者の頭部の周りに取り付けられるように構成される)、使用するのが面倒である、患者の快適性を低減する、及び/又は、例えば患者の口に、褥瘡を引き起こす。
結果として、手順の標準化をもたらす、頑丈で、信頼性が高く、操作可能な、再配置可能な気管内チューブ固定システムが必要とされている。本開示の気管内チューブ固定システムは、1つ以上の実施形態において、皮膚の損傷を低減しながら、ETチューブ固定の安全性及び患者の快適性を高めることができる。本開示のシステムは概して、必要なときに、患者(例えば、患者の皮膚、鼻、頬、及び/又は内部構造)に対するETチューブ及び/又はシステム(又はその一部分)の再配置を可能にする。概して、本開示のシステムは、システムを患者の顔に固定するための1つ以上のベース物品と、1つ以上の結合物品であって、1つ以上のベース物品に再配置可能に結合されるように構成された1つ以上のアンカー部を有する一方で、結合物品をETチューブに固定するように構成された捕捉部も含む1つ以上の結合物品とを含む。1つ以上の結合物品の1つ以上のアンカー部は、1つ以上のベース物品を皮膚から取り外したり、皮膚上の1つ以上のベース物品を交換したりすることなく、1つ以上のベース物品上に再配置することができる。結果として、本明細書に記載されるETチューブ固定システムの快適性が向上し得、皮膚の損傷リスクを低減することができる。
本開示のETチューブ固定システムは、1つ以上の実施形態において、ETチューブを使用する患者にとって問題となり得る、ETチューブによって引き起こされる褥瘡も低減することができる。ETチューブの大部分は、褥瘡の潜在的リスクを増加させ得る、通常24時間後に交換されるテープ又は接着具によって固定される。しかし、本開示のETチューブ固定システムを使用することにより、医療施術者は、潜在的な圧力箇所を評価し、接着障害を引き起こしたり、ETチューブの固定を低減したりすることなく、固定具の位置を変更することにより、潰瘍を防止するための措置を取ることができる。
本開示のシステムは、キットとして一緒に提供することができ、例えば、1つ以上のベース物品及び1つ以上の結合物品は、共通供給シートに取り付けられ得、このことは、製造性、包装、使い易さ、及び適用手順又は技術の標準化を向上させることができる。
結果として、本開示のシステムは、システム全体が交換されたり取り外されたりするまで皮膚に安定的に接着されたままである1つ以上のベース物品上に、望みどおりに再配置できる1つ以上の再配置可能な結合物品を提供する。1つ以上の再配置可能な結合物品は、気管内チューブを、それを良好に配置したままにするために患者の顔に固定する。このことは、部位の評価を可能にし、皮膚の損傷及び褥瘡の可能性を低減するのに役立つ。
1つ以上の実施形態において、1つ以上のベース物品は、剥離剤(例えば、剥離コーティング)を含むことができ、剥離剤には、システムの1つ以上の結合物品の1つ以上のアンカー部にある接着剤を接着して、1つ以上の結合物品の1つ以上のアンカー部が、最初にベース物品に取り付けられた後に取り外されて、異なる位置でベース物品に再び取り付けられる得ることを確実にすることができる。代わりに又は加えて、1つ以上の実施形態において、1つ以上のベース物品は、メカニカルファスナーの第1の構成要素を含むことができ、メカニカルファスナーの第1の構成要素には、アンカー部がベース物品から取り外され、同じ位置又は異なる位置でベース物品に再び取り付けられ得るように、1つ以上の結合物品の1つ以上のアンカー部にあるメカニカルファスナーの第2の結合構成要素を再配置可能に取り付けることができる。
第1の態様において、本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態が、人の顔に接着されるように構成されたベース物品であって、皮膚接触接着剤を備える第1の主表面及び第1の主表面とは反対側の第2の主表面とを有するベース物品と、第1の主表面及び第2の主表面を有する結合物品であって、縦方向に沿って配置されたアンカー部及び捕捉部を備える結合物品とを含み、アンカー部によって占められる結合物品の第1の主表面は、アンカー部をベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段を備え、捕捉部によって占められる結合物品の第1の主表面は、捕捉部を気管内チューブに固定するように構成された接着剤を備え、アンカー部は、縦方向を横切って測定される、捕捉部の最大横幅よりも大きな最大横幅を有する。
第2の態様において、本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態が、人の顔に接着されるように構成された第1のベース物品であって、皮膚接触接着剤を備える第1の主表面と、第1の主表面とは反対側の第2の主表面とを有する第1のベース物品と、人の顔に接着されるように構成された第2のベース物品であって、皮膚接触接着剤を備える第1の主表面と、第1の主表面とは反対側の第2の主表面とを有する第2のベース物品と、第1の主表面及び第2の主表面を有する結合物品とを含み、結合物品は、第1のアンカー部、第2のアンカー部、及び捕捉部を備え、第1のアンカー部及び第2のアンカー部は、横方向に沿って互いに隔てられた独立した別個の領域であり、捕捉部は、横方向を横切る縦方向に沿って第1のアンカー部と第2のアンカー部との両方から隔てられており、第1のアンカー部によって占められる結合物品の第1の主表面は、アンカー部を第1のベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段を備え、第2のアンカー部によって占められる結合物品の第1の主表面は、第2のアンカー部を第2のベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段を備え、捕捉部によって占められる結合物品の第1の主表面は、捕捉部を気管内チューブに固定するように構成された接着剤を備える。
第3の態様において、本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態が、人の顔に接着されるように構成されたベース物品であって、皮膚接触接着剤を備える第1の主表面と、第1の主表面とは反対側の第2の主表面とを有するベース物品と、第1の結合物品及び第2の結合物品とを含む。第1及び第2の結合物品のそれぞれは、第1の主表面及び第2の主表面を有し、第1及び第2の結合物品のそれぞれは、縦方向に沿って配置されたアンカー部及び捕捉部を備え、第1及び第2の結合物品のそれぞれのアンカー部によって占められる第1の主表面は、アンカー部をベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段を備え、第1及び第2の結合物品のそれぞれの捕捉部によって占められる第1の主表面は、捕捉部を気管内チューブに固定するように構成された接着剤を備える。
第4の態様において、本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態が、人の顔に接着されるように構成されたベース物品であって、皮膚接触接着剤を備える第1の主表面と、第1の主表面とは反対側の第2の主表面とを有するベース物品と、第1の主表面及び第2の主表面を有する結合物品とを含み、結合物品は、第1のアンカー部、第2のアンカー部、及び捕捉部を備え、第1のアンカー部及び第2のアンカー部は、横方向に沿って互いに隔てられた独立した別個の領域であり、捕捉部は、第1のアンカー部と第2のアンカー部との間に位置しており、第1のアンカー部によって占められる結合物品の第1の主表面は、アンカー部をベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段を備え、第2のアンカー部によって占められる結合物品の第1の主表面は、第2のアンカー部をベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段を備え、捕捉部によって占められる結合物品の第1の主表面は、捕捉部を気管内チューブに固定するように構成された接着剤を備える。
第5の態様において、本明細書に記載される気管内チューブを固定する方法の1つ以上の実施形態が、ベース物品の第1の主表面にある皮膚接触接着剤を使用してベース物品を患者に接着して取り付けることと、結合物品の捕捉部を気管内チューブに固定することと、結合物品のアンカー部をベース物品上の第1の位置に固定することであって、気管内チューブは、結合物品によってベース物品上の第1の位置に取り付けられる、ことと、結合物品のアンカー部をベース物品上の第1の位置に固定した後に、結合物品のアンカー部を第1の位置から取り外すことと、結合物品のアンカー部をベース物品上の第1の位置から取り外した後に、結合物品のアンカー部をベース物品上の第1の位置とは異なる第2の位置に再固定することであって、気管内チューブは、結合物品によってベース物品上の第2の位置に取り付けられる、こととを含む。
第6の態様において、本明細書に記載される気管内チューブを固定する方法の1つ以上の実施形態が、第1のベース物品の第1の主表面にある皮膚接触接着剤を使用して第1のベース物品を患者に接着して取り付けることと、第2のベース物品の第1の主表面にある皮膚接触接着剤を使用して第2のベース物品を患者に接着して取り付けることと、結合物品の捕捉部を気管内チューブに固定することと、結合物品の第1のアンカー部を第1のベース物品上の第1の位置に固定することであって、気管内チューブは、結合物品によって第1のベース物品上の第1の位置に取り付けられる、ことと、結合物品の第2のアンカー部を第2のベース物品上の第1の位置に固定することであって、気管内チューブは、結合物品によって第2のベース物品上の第1の位置に取り付けられる、ことと、結合物品の第1のアンカー部を第1のベース物品上の第1の位置に固定した後に、結合物品の第1のアンカー部を第1のベース物品上の第1の位置から取り外すことと、結合物品の第1のアンカー部を第1のベース物品上の第1の位置から取り外した後に、結合物品の第1のアンカー部を第2のベース物品上の第1の位置とは異なる第2の位置に再固定することであって、気管内チューブは、結合物品によって第1のベース物品上の第2の位置に取り付けられる、ことと、結合物品の第2のアンカー部を第2のベース物品上の第1の位置に固定した後に、結合物品の第2のアンカー部を第2のベース物品上の第1の位置から取り外すことと、結合物品の第2のアンカー部を第2のベース物品上の第1の位置から取り外した後に、結合物品の第2のアンカー部を第2のベース物品上の第1の位置とは異なる第2の位置に再固定することであって、気管内チューブは、結合物品によって第2のベース物品上の第2の位置に取り付けられる、こととを含む。
別段の指定又は制限のない限り、用語「取り付けられる(attached)」、「接続される(connected)」及び「結合される(coupled)」並びにこれらの変化形は広く使用され、直接的及び間接的な取り付け、接続並びに結合の両方を含む。
「層」、「シート」、及び「包帯」という用語、又はそれらの変形は、その長さ及び幅に対して小さい厚さを有する物品を記述するために使用される。
用語「ポリマー」及び「ポリマー材料」は、ホモポリマー等の1種のモノマーから調製された材料、又はコポリマー、ターポリマー等の2種以上のモノマーから調製された材料の両方を指す。同様に、「重合させる」という用語は、ホモポリマー、コポリマー、及びターポリマー等であり得るポリマー材料を製造するプロセスを指す。「コポリマー」及び「コポリマー材料」という用語は、少なくとも2種の異なるモノマーから調製されたポリマー材料を指す。
「再配置可能な」という用語は、物品又は表面が、少なくとも初めのうちは、結合能力(例えば、接着力)を実質的に損失することなく、かつ、1つに結合されている表面(例えば、物品又は下にある基材)のどちらも損傷することなく、表面又は基材に対して繰り返し結合(例えば、接着)及び取り外し可能であることを指す。例えば、本明細書に記載される結合物品は、ベース物品又は結合物品に損傷を及ぼすことなく、ベース物品及び結合物品を互いに取り外し、又は分離することができる場合に、ベース物品上で再配置可能であり得る。例として、一部の感圧接着剤、非粘着性/凝集性ポリマー材料、及びメカニカルファスナーが、再配置可能でもよい。
「メカニカルファスナー」及び「メカニカルファスナーシステム」というフレーズは、一般に、互いに付着されるように構成された2つの結合面又は係合面又は構成要素を含む固定具を指し、各結合面は複数の係合構造又は係合特徴部を有し、この場合、一方の結合面上の係合構造は、対向する結合面上の係合構造と係合するように構成されている。いくつかの実施形態において、メカニカルファスナーは、ストリップ又は層の形態の2つの可撓性結合構成要素を含むことができる。いくつかの実施形態において、メカニカルファスナーは、曲がりやすいループを備える第2の結合面又は構成要素に係合するように構成されている、フックのような形状の剛直な小さい突起を備える第1の結合面又は構成要素を含むことができる(すなわち、「フックアンドループファスナー」又は「フックアンドパイルファスナー」)。いくつかの実施形態において、メカニカルファスナーは、両方の結合面又は構成要素上に相互係合フック又はステム(例えば、自己係合フック又はステム)を含むことができる(すなわち、フックアンドフックファスナー、ステムアンドステムファスナー、又は自己係合フック/ステムファスナー)。
「剥離力」とは、ある表面を別の表面から、これらの表面の間の平面に対してある角度で「剥離する」のに必要とされる力を指す。接着剥離力は、後述の「接着剤」の節で言及されるASTMの方法を使用して測定することができる。メカニカルファスナーの結合面間の剥離力は、ASTM D5170−98(2015)(フックアンドループ面ファスナーの剥離強度の標準試験方法(「T」法))を使用して測定できる。
「せん断強度」(又は「せん断力」)とは、物体の2つの連続した部分を互いに対してその接触平面と平行な方向にスライドさせるか又はスライドさせるように働く力への、抵抗を指す。すなわち、せん断強度とは、2つの表面がその接触平面と平行に反対の方向に引っ張られるときに、一方の表面を他方の表面に対して移動させるために必要となる力の量である。接着せん断力は、後述の「接着剤」の項目において言及されるASTMの方法を使用して測定できる。メカニカルファスナーの結合面間のせん断力は、ASTM D5169−98(2015)(フックアンドループ面ファスナーのせん断強度の標準試験方法(動的法))を使用して測定できる。
本明細書で使用するとき、単数形「a」、「an」及び「the」は、文脈が特に明確に指示しない限り、複数の指示対象を含む。したがって、例えば、「a」又は「the」が付いた構成要素への言及は、1以上の構成要素及び当業者に公知のその等価物を含み得る。更に、「及び/又は」という用語は、列挙された要素のうちの1つ若しくは全て、又は列挙された要素のうちの任意の2つ以上の組み合わせを意味する。
更に、本明細書において、用語「含む(comprises)」及びその変化形は、これらの用語が付随する説明に記載されている場合、限定的な意味を有するものではない。また更に、「ある1つの(a)」、「ある1つの(an)」、「その(the)」、「少なくとも1つの」、及び「1つ以上の」は、本明細書では互換的に使用される。
本明細書で使用する場合、移行句「〜からなる(consists of)」及び「〜からなる(consisting of)」は、指定されていないあらゆる要素、ステップ、又は構成要素を除外する。例えば、請求項で使用される「〜からなる(consists of)」又は「〜からなる(consisting of)」は、通常関連する不純物(すなわち、所与の成分内の不純物)を除いて、当該請求項に具体的に列挙される構成要素、材料、又は工程に、その請求項を限定することになる。句「〜からなる(consists of)」又は「〜からなる(consisting of)」が、プリアンブルの直後ではなく、請求項の本文の節内に現れるときには、句「〜からなる(consists of)又は「〜からなる(consisting of)は、その節に記載されている要素(又は構成要素もしくは工程)のみを限定し、他の要素(又は構成要素)は全体としてその請求項から除外されない。
本明細書で使用する場合、移行句「から本質的になる(consists essentially of)」、「から本質的になる(consisting essentially of)」は、文字通り開示されるものに加えて、材料、工程、特徴、構成要素、又は要素を含むシステム、キット、及び方法を定義するために使用され、ただし、これらの追加の材料、工程、特徴、構成要素、又は要素が、特許請求される発明の基本的かつ新規な特性に実質的に影響を及ぼさないことを条件とする。用語「から本質的になる」は、「含む(comprising)」と「からなる(consisting of)」との間の中間領域を占める。更に、本明細書に記載されるシステム、キット、及び方法は、図面に示されていない追加の特徴を有する又は有さない図面に示された、本明細書に記載される構成要素及び特徴のいずれかを含み得る、これらから本質的になり得る、又はこれらからなり得ることを理解されたい。換言すれば、いくつかの実施形態において、本発明のシステム、キット、及び方法は、図面に具体的に示されていない任意の追加の特徴を有し得る。いくつかの実施形態において、本発明のシステム、キット、及び方法は、図面に示される特徴(すなわち、一部又は全て)以外の任意の追加の特徴を有さず、図面に示されていないそのような追加の特徴は、本システム、キット、及び方法から具体的に除外される。
上述の概要は、本明細書に記載されるカテーテル固定システム、キット又はその使用方法の各実施形態又は全ての実装形態を説明することを意図されていない。むしろ、本発明のより完全な理解は、添付図面の図を考慮して以下の詳細な説明及び請求項を参照することによって明らかになり、認識されるであろう。本開示の他の特徴及び態様は、発明を実施するための形態及び添付図面を考慮することによって、明らかになるであろう。
本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの例示的な一実施形態の平面図であり、システムは、結合物品及びベース物品が共通供給シートに取り付けられたキットの形態で示される。 図1の結合物品の第1の主表面の平面図であり、第1の主表面が、図1の共通供給シートに面する表面である。 図2の線3A−3Aに沿って取られた、図2の結合物品の断面図である。 図2の線3B−3Bに沿って取られた、図2の結合物品の断面図である。 図2の線3C−3Cに沿って取られた、図2の結合物品の断面図である。 図1の線4−4に沿って取られた、図1のベース物品の断面図である。 本明細書に記載されるメカニカルファスナー構成要素を含むベース物品の代替的な一実施形態の断面図である。 本明細書に記載されるメカニカルファスナー構成要素を含むアンカー部の代替的な一実施形態の断面図である。 気管内チューブを支持するために患者の顔上で使用されている気管内チューブ固定システム100の例示的な実施形態を示す。 気管内チューブを移動させるために結合物品を取り外して再配置した後の気管内チューブ固定システム100を示す。 本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態で使用され得る結合物品の代替的な例示的な実施形態を示す。 本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態で使用され得る結合物品の代替的な例示的な実施形態を示す。 本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態で使用され得る結合物品の代替的な例示的な実施形態を示す。 本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態で使用され得る結合物品の代替的な例示的な実施形態を示す。 気管内チューブを固定するために使用されている、図12に示される結合物品520の例示的な実施形態を示す。 本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの代替的な例示的な別の実施形態を示す。 気管内チューブを固定するために使用されている、図14の気管内チューブ固定システムを示す。 気管内チューブの中央部から突出する一対の取り付け具を有する気管内チューブを固定するために使用されている、図14の気管内チューブ固定システムを示す。 本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態で使用され得るベース物品の代替的な例示的な一実施形態を示す。 図16に示されるベース物品と、結合物品の代替的な例示的な別の実施形態とを含む気管内チューブ固定システムの例示的な一実施形態を示す。 図17に示される結合物品の第1の主表面を示しており、結合物品の第1の主表面が、図17に示される気管内チューブ固定システムの共通供給シートに面するその表面である。 患者の顔に取り付けられた気管内チューブ固定システムの代替的な例示的な別の実施形態を示す。 図19に示される結合物品の第1の主表面を示しており、結合物品の第1の主表面は、患者の顔に面するその表面である。 本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態で使用され得るベース物品の代替的な例示的な他の実施形態を示す。 本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態で使用され得るベース物品の代替的な例示的な他の実施形態を示す。 本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態で使用され得る結合物品の代替的な例示的な他の実施形態を示す。 本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態で使用され得る結合物品の代替的な例示的な他の実施形態を示す。 本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態で使用され得る結合物品の代替的な例示的な他の実施形態を示す。 本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの代替的な例示的な別の実施形態を示す。 図26に示される気管内チューブ固定システムの結合物品の第1の主表面を示しており、結合物品の第1の主表面は、ベース物品及び結合物品が取り付けられる共通供給シートに面する表面である。 ベース物品及び結合物品を患者の顔に取り付けた後の、図26に示される気管内チューブ固定システムを示す。 気管内チューブ固定システムの結合物品を使用して気管内チューブを定位置に固定した後の、図28Aに示される患者の顔に取り付けられた気管内チューブ固定システムを示す。 本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態で使用され得る結合物品の代替的な例示的な別の実施形態を示す。 気管内チューブを患者の顔に固定するために使用されている、図29の結合物品を示す。 本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態で使用され得る結合物品の代替的な例示的な別の実施形態を示す。 気管内チューブを患者の顔に固定するために使用されている、図31の結合物品を示す。 本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態で使用され得る結合物品の例示的な一実施形態の第1の主表面を示す。 結合物品が、経鼻チューブと気管内チューブとの両方を固定するために配置されるように患者の顔に取り付けられた後の、図33の結合物品を示す。 ロール状に構成された接続された共通供給シート上にある複数の気管内チューブ固定システムを示す。
本開示は概して、気管内チューブ固定システム及び同システムの使用に関する。特に、本開示の気管内チューブ固定システムが、少なくとも2つの部品又は構成要素、すなわち、(i)皮膚に結合(すなわち、接着)され得る1つ以上のベース物品と、(ii)1つ以上の結合物品であって、気管内チューブを固定するように構成された捕捉部と、1つ以上のベース物品の皮膚への接着を中断したり、1つ以上のベース物品のいかなる部分の取り外しも必要としたりすることなく、望みどおりに気管内チューブを再配置できるように、1つ以上のベース物品に再配置可能に結合されるように構成された1つ以上のアンカー部とを有する1つ以上の結合物品とを含む。1つ以上のベース物品は、その交換が必要となるまで、又は気管内チューブが患者から取り外されるまで、皮膚上の定位置に留まることができる。
図1は、本明細書に記載される気管内チューブ固定システム100の例示的な一実施形態を示す。単に例として、システム100は、共通供給シート101上に全て設けられた3つの要素を含むキットとして示される。図1に示される気管内チューブ固定システム100は、一対のベース物品110及び結合物品120を含み、それらは全て、共通供給シート101に取り付けられて示されている。
1つ以上の実施形態において、共通供給シート101は、接着性物品が剥離可能に固定され得る少なくとも1つの表面を有する剥離ライナーの形態であってよい(可能な剥離ライナーに関する更なる詳細が、「剥離ライナー」と題する節でより詳細に以下で記載される)。1つ以上の実施形態において、接着性物品が固定される表面全体が、供給シートとして機能し得るが、代替的な1つ以上の実施形態において、接着性物品は、剥離材料が設けられた供給シート101のサブセクションに固定されて、サブセクションへの接着性物品の剥離可能な取り付けを可能にすることができる。本明細書に記載される気管内チューブ固定システム100の1つ以上の実施形態は、キットとして提供される場合、ユーザへの供給の利便性のためにパッケージ内に配置することができる。1つ以上の実施形態において、パッケージ内の気管内チューブ固定システム100の様々な構成要素は、滅菌することができる。
図1に示されるシステム100は、2つのベース物品110及び1つの結合物品120を含むが、本明細書に記載される固定システムの他の代替的な実施形態が、1つのみのベース物品110又は3つ以上のベース物品110をむことができる。更に、本明細書に記載されるシステムの1つ以上の実施形態が、2つ以上の結合物品120を含むことができる。本明細書に記載される固定システムの1つ以上の実施形態において、1つ以上のベース物品110及び/又は1つ以上の結合物品120は、1つ以上のベース物品110及び/又は1つ以上の結合物品120が共通供給シート101上に位置しないように、パッケージ内に位置する独立した別個の物品として設けることができる。
気管内チューブ固定システム100の例示的な実施形態に関連して示される結合物品120の例示的な実施形態が、図2及び図3A〜図3Cに関連して示される。特に、図2には、結合物品120の第1の主表面121が示されているが、図1と図3の両方には、結合物品120の第2の主表面123を見ることができる。結合物品120の図示される例示的な実施形態は、第1及び第2のアンカー部130及び捕捉部140を含む。結合物品120の図示される例示的な実施形態は、第1及び第2のアンカー部130の間に延びる中間部分124と、中間部分124から捕捉部140まで延びる縦方向部分126とを含み、中間部分124及び縦方向部分126は、概ねT字状の物品を形成する。
アンカー部のそれぞれは、1つ以上の実施形態において、共通供給シート101からアンカー部130を取り外すのに有用であり得る、及び/又は、本明細書に記載されるようにアンカー部130が取り付けられ得るベース物品110を取り外すのに有用であり得るタブ134を含むことができる。
結合物品120は、共通供給シート101に面する第1の主表面と、共通供給シート101に背を向けて面する第2の主表面とを含む。図示される例示的な実施形態において、結合物品120のアンカー部130は、矢印Dによって規定される縦方向に沿って配置されていると説明することができる。
結合物品120など、本明細書に記載される結合物品の1つ以上の実施形態において、結合物品120のアンカー部は、独立した別個のアンカー部130の間に延びる中間部分124を含むと説明することができる。そのような実施形態において、アンカー部130は代わりに、独立した別個の取り付け領域として説明することができる。1つ以上の実施形態において、そのようなアンカー部の中間部分124の第1の主表面は、(例えば、図20及び図33に示される結合物品の例示的な実施形態に関連して論じられるように)親水コロイド又は他の皮膚に優しい材料を支持して、皮膚かぶれの可能性を低減することができる。結果として、結合物品120のアンカー部は、1つ以上の実施形態において、縦方向を横切って、すなわち矢印Lによって規定される方向に沿って、測定される最大横幅であって、縦方向を横切って測定される捕捉部140の最大横幅よりも大きな最大横幅を有すると説明することができる。
代わりに、例えば、第1及び第2のアンカー部130を含む結合物品120など、結合物品の1つ以上の実施形態において、第1のアンカー部130及び第2のアンカー部130は、横方向に沿って互いに隔てられた独立した別個の領域として説明され得、捕捉部140は、縦方向Dに沿って(すなわち、横方向Lを横切って)第1のアンカー部130と第2のアンカー部130との両方から隔てられていると説明することができる。
第1及び第2のアンカー部130を含む捕捉物品の1つ以上の実施形態において、第1のアンカー部130の幾何学的中心が、横方向に沿って測定される捕捉部140の最大横幅よりも大きな距離だけ第2のアンカー部130の幾何学的中心から離間していると説明することができる。そのような1つ以上の実施形態において、アンカー部130のいずれかの幾何学的中心から捕捉部140の幾何学的中心までの距離が、第1のアンカー部130の幾何学的中心から第2のアンカー部130の幾何学的中心までの距離よりも小さくてもよい。
結合物品120のアンカー部130は同じ形状を有するように示されているが、本明細書に記載される固定システムの結合物品の代替的な1つ以上の実施形態が、異なる形状を有するアンカー部を含み得ることを理解されたい。
結合物品120の図示される例示的な実施形態において、結合物品120は、例えば図3Aの断面図に見られるような、バッキング122を含む。バッキング122は、図3Aの断面図において単一層として示されているが、結合物品120に十分な構造的一体性をもたらすために、必要に応じて1つ以上の材料層で構成してもよい。バッキング122の潜在的に好適ないくつかの材料の説明が、「バッキング」と題する節で以下に記載される。
アンカー部130の例示的な実施形態の断面図が図3Bに示されており、断面図は、図示される実施形態において、本明細書に記載されるベース物品110にアンカー部130を取り付けるために使用され得る接着剤132の形態である、アンカー部130をバッキング物品に再配置可能に取り付ける手段の一例を伴うバッキング122を含む。図示される例示的な実施形態において、接着剤132は、結合物品120の第1の主表面121に位置する。接着剤132として使用され得る潜在的に好適な接着剤が、「接着剤」と題する節で以下に記載される。
結合物品120の捕捉部140の例示的な実施形態の断面図が図3Cに示されており、断面図は、図示される実施形態において、本明細書に記載される気管内チューブに捕捉部140を取り付けるために使用され得る接着剤142の層を伴うバッキング122を含む。図示される例示的な実施形態において、接着剤142は、結合物品120の第1の主表面121に位置する。接着剤142として使用され得る潜在的に好適な接着剤が、「接着剤」と題する節で以下に記載される。
図1に戻ると、気管内チューブ固定システム100の図示される例示的な実施形態に含まれるベース物品110の例示的な実施形態が、概ね円形の物品の形態であるが、本明細書に記載される固定システムに提供されるベース物品は、任意の数の様々な異なる形状をとり得る。本明細書で論じられるように、ベース物品110には、ベース物品110を患者の皮膚に接着するのに好適な皮膚接触接着剤が設けられる。ベース物品110は、例えば、頬、顎、鼻など、選択された位置で患者の皮膚に接着されるように構成される(例えば、寸法決定される、成形される、適切な材料で形成されるなど)ことができる。
ベース物品110の一方の断面図が図4に示されている。図示される例示的な実施形態において、ベース物品110は、第1の主表面113及び第2の主表面115を有するバッキング112を含む。バッキング112は、図4の断面図において単一層として示されているが、ベース物品110に十分な構造的一体性をもたらすために、必要に応じて1つ以上の材料層で構成してもよい。本明細書に記載される固定システムで使用されるベース物品のバッキング112のために潜在的に好適ないくつかの材料の説明が、「バッキング」と題する節で以下に記載される。
皮膚接触接着剤114が、バッキング112の第1の主表面113上に位置する。接着剤114として使用され得る潜在的に好適な接着剤が、「接着剤」と題する節で以下に記載される。
ベース物品110の例示的な実施形態にはまた、バッキング112の第2の主表面115に設けられた剥離層116が示される。本明細書で論じられるように、剥離層116は、本明細書に記載される固定システムの結合物品のアンカー部に設けられた接着剤の再配置を容易にするために使用することができる。本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの実施形態において、ベース物品110の剥離層116は、結合物品のアンカー部をベース物品110に再配置可能に取り付ける手段の一部を形成することができる。
剥離層116は、剥離面がバッキング112に背を向けて面するようにバッキング112に取り付けられた、分離した剥離ライナーの形態であり得る。他の実施形態において、剥離層116は、例えば、本明細書に記載される気管内チューブ固定システムでベース物品110と共に使用される結合物品のアンカー部と接触するように配置された少なくとも領域において、ベース物品110のバッキング112に設けられる低接着性(低接着性バックサイズ、すなわちLAB(low adhesion backsize))コーティングの形態をとり得る。そのような低接着性コーティングは、必要に応じて、結合物品のアンカー部をベース物品上で再配置可能にすることができる。本開示の医療用包帯と共に使用するのに好適な低接着性バッキング材料の例示的な一実施形態を、米国特許第5,531,855号(Heineckeら)及び同第6,264,976号(Heineckeら)に見出すことができる。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される気管内チューブ固定システムで使用されるベース物品のバッキング112は、システム(特に、システムのベース物品)が取り外されるときに皮膚の損傷を最小限にするための穏やかな取り外しをもたらし得る伸張性材料(例えば、伸張性の不織布、織布、フィルム、又はそれらの組合せ)で形成することができる。例えば、1つ以上の実施形態において、ベース物品は、伸張性剥離バッキング(すなわち、伸張性剥離材料で形成されたバッキング)及び皮膚接触接着剤を含むことができ、伸張中に、バッキング、皮膚接触接着剤、及び皮膚の間で張力を分配し、ベース物品が取り外されるときに、接着不良をもたらし、皮膚に加わる張力を低減するようにする。そのような伸張性剥離取り外し手順は、より多くの実施形態において、90度又は180度の剥離取り外し工程でベース物品を取り外すのではなく、皮膚表面と概ね平行な方向に伸張取り外し力を加えることができる。
いくつかの実施形態において、ベース物品は、比較的伸張性(例えば、弾性、粘弾性など)かつ適合性の材料で形成されることが有利である場合がある一方、本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態の結合物品は、比較的非伸張性(例えば、非弾性、剛性など)の材料で形成される。そのような相対的な材料特性は、所望の位置に気管内チューブを確実に保持するために結合物品内の十分な引張強度も確保しながら、患者の快適性を向上させることができる、及び/又は皮膚からのベース物品の取り外しを容易にすることができる。
例えば、本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態において、ベース物品は、少なくとも200%、いくつかの実施形態において少なくとも250%、いくつかの実施形態において少なくとも300%、いくつかの実施形態において少なくとも400%、いくつかの実施形態において少なくとも500%の破断点伸び率(又は最大伸び)を有することができる。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態の結合物品は、100%以下、いくつかの実施形態において80%以下、いくつかの実施形態において75%以下、いくつかの実施形態において50%以下の破断点伸び率を有することができる。
破断点伸び率は、当業者に知られている標準的な任意の引張試験装置を使用して測定することができる。引張試験の一例が、以下の「試験方法」の節に記載されている。
1つ以上の実施形態において、結合物品のアンカー部をベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段は、結合物品上の第1のメカニカルファスナー構成要素と、ベース物品の第2の主表面上の第2のメカニカルファスナー構成要素とを含み得、第1及び第2のメカニカルファスナー構成要素は、互いに取り付けられるように構成される。
図5及び図6を参照すると、ベース物品110’の例示的な一実施形態の断面図が図5に示されており、ベース物品110’は、バッキング112’と、バッキング112’の第1の主表面113’に位置する皮膚接触接着剤114’とを含む。メカニカルファスナーシステムの第1の構成要素118’が、ベース物品110’の第2の主表面115’上に示されている。更に、代替的な1つ以上の実施形態において、メカニカルファスナーシステムの第1の構成要素を、分離した構成要素がバッキング112’に取り付けられる必要がないように、バッキング112’自体によって設けてもよい。
結合物品120’のアンカー部の例示的な一実施形態の断面図が、図6に断面で示されている。結合物品120’は、その第1の主表面121’に接着剤137’の層によって取り付けられたメカニカルファスナーシステムの第2の構成要素138’を有するバッキング122’を含む。メカニカルファスナーシステムの第2の構成要素138’は、接着剤137’によってバッキング122’に取り付けられるが、メカニカルファスナー構成要素が取り付けられた結合物品の他の代替的な実施形態が、例えば、溶接、縫製などを含む任意の好適な技術又は技術の組合せによって取り付けられたメカニカルファスナー構成要素を有し得ることを理解されたい。更に、1つ以上の実施形態において、バッキング122’は、それ自体がメカニカルファスナーシステムの構成要素を形成することができる。
メカニカルファスナー構成要素の特定の構成にかかわらず、構成要素は、本明細書に記載される気管内チューブ固定システムのベース物品に結合物品のアンカー部を再配置可能に取り付けることを可能にするように設けられて機能することができる。
本明細書に記載される気管内チューブ固定システムにおいて、結合物品のアンカー部をベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段は代わりに、初期取り付け後の物品の再配置を可能にする非粘着性/凝集性ポリマー材料の形態でもよい。
例えば、非粘着性/凝集性ポリマー材料の層は、図3Bの断面図に示される結合物品120に関連して記載される接着剤132の代わりに、結合物品のアンカー部に設けてもよい。ベース物品110のバッキング層112は、1つ以上の実施形態において、選択された取り付け層又は他の処理を追加することなく、結合物品120の非粘着性/凝集性ポリマー材料が取り付けられる表面を提供することができる。代替的な1つ以上の実施形態において、ベース物品110のバッキング層112は、結合物品120の非粘着性/凝集性ポリマー材料が取り付けられる対象材料(例えば、層、フィルムなど)を含むことができる。更に他の代替的な1つ以上の実施形態において、非粘着性/凝集性ポリマー材料の層を、(例えば、剥離ライナー116の代わりに又はそれに加えて)ベース物品110のバッキング層112の第2の主表面115に設けてもよいが、結合物品120のバッキング122の第1の主表面121は、ベース物品110の非粘着性/凝集性ポリマー材料が取り付けられる材料を含む。
非粘着性/凝集性ポリマー材料は、本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの結合物品及びベース物品で使用されるときに、本明細書に記載されるベース物品上での結合物品の再配置可能な取り付けをもたらす。本明細書に記載されるベース物品上での結合物品の再配置可能な取り付けをもたらし得る潜在的に好適ないくつかの非粘着性/凝集性ポリマー材料又は取り付けシステムの例が、例えば、欧州特許第0443263号(Millerら)及び/又は米国特許第5,888,335号(Kobeら)、同第5,908,695号(Kobeら)、同第6,004,670号(Kobeら)、及び同第7,135,213号(Makiら)に記載されている。
更に、本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの結合物品のアンカー部の再配置可能な取り付け手段が、接着剤、非粘着性/凝集性ポリマー材料、又はメカニカルファスナーシステムの形態をとるかにかかわらず、取り付けは、所望の期間にわたる気管内チューブの確実な固定をもたらすために十分に強力であることが好ましい。つまり、ベース物品と結合物品との間に接着剤、非粘着性/凝集性ポリマー材料、メカニカルファスナーシステム、又は別の結合手段が、用いられるかにかかわらず、結合物品とベース物品との間の取り付けは、必要に応じてベース物品に対して結合物品を容易に再配置することを可能にするために、結合物品をベース物品から取り外す(例えば、剥離するなど)ために必要とされる力が比較的小さい一方で、気管内チューブの適切な固定を確保するために、層間のせん断強度が比較的高いように構成されることが好ましい。更に、ベース物品からの結合物品の取り外しは、結合物品と共にベース物品を取り外すことがユーザによって特に望まれない限り、患者の皮膚からのベース物品の取り外しをもたらさないことが好ましい。
加えて、気管内チューブにおいてベース物品に結合物品のアンカー部を再配置可能に取り付ける手段は、1つのみの形態、例えば、接着剤のみ、非粘着性/凝集性ポリマー材料のみ、メカニカルファスナーシステムのみなどをとり得るが、本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの代替的な1つ以上の実施形態が、再配置可能な取り付けのための2つ以上の手段、例えば、接着剤、非粘着性/凝集性ポリマー材料、メカニカルファスナーシステムなどのうちの2つ以上を含む結合物品のアンカー部を含んでもよい。
気管内チューブ固定システム100のベース物品110及び結合物品120は、図7において患者の顔上に示されており、気管内チューブ固定システム100は、気管内チューブ10を患者に固定するために使用される。ベース物品110は、図示される実施形態において、患者の頬に位置するが、結合物品110のアンカー部130は、アンカー部130の間に延びる結合物品120の中間部分124が患者の鼻にまたがるように、ベース物品110に取り付けられる。更に、中間部分124から捕捉部140まで延びる結合物品120の縦方向部分126は、患者の口から外に延びる気管内チューブ10に捕捉部140が取り付けられ得るように、下方に延びる。
図1及び図7に示される気管内チューブ固定システムの例示的な実施形態に示されるように、結合物品120のアンカー部130の1つ以上の実施形態が、ベース物品110よりも概して小さいながらも、ベース物品110の形状を模倣した形状を有することができる。ベース物品110の形状を模倣する(例えば、ベース物品110及び結合物品120の例示的な実施形態の場合には略円形である)アンカー部130であって、結合物品120がベース物品110に取り付けられたときにベース物品110の領域内に収容され得るアンカー部130を有する結合物品120により、ベース物品110の境界の外側にある患者の皮膚に結合物品120を直接取り付ける可能性を低減することができる。
更に、より小さなアンカー部130を有することで、ベース物品110に対する結合物品120の再配置が可能となり、ベース物品110の移動を必要とすることなく、気管内チューブ10の位置のシフト又は変更が容易となり得る。この特徴の一例が図8に示されており、気管内チューブ10は、患者の顔上で左にシフトされている。このことに対応して、結合物品120のアンカー部130は、それぞれのベース物品110上で左にシフトされるが、ベース物品110は、患者の頬上の同じ位置に留まる。
1つ以上の実施形態において、本明細書に記載される気管内チューブ固定システムのベース物品は、ベース物品設置領域を有すると説明され得、結合物品のアンカー部は、アンカー部設置領域を有すると説明され得る。1つ以上の実施形態において、アンカー部設置領域は、ベース物品上へのアンカー部の配置を容易にし得るように、ベース物品設置領域よりも小さい。1つ以上の実施形態において、結合物品のアンカー部設置領域は、ベース物品設置領域の90%以下とすることができる。代替的な1つ以上の実施形態において、結合物品のアンカー部設置領域は、ベース物品設置領域の80%以下、70%以下、又は60%以下であり得る。この範囲の下限では、アンカー部は、ベース物品設置領域の10%以上、20%以上、又は30%以上を占めるのに十分な大きさであり得ることが好ましい場合がある。
本明細書に記載される固定システムのベース物品設置領域及びアンカー部設置領域の相対的なサイズにかかわらず、本明細書に記載される結合物品のアンカー部設置領域のサイズは、患者に気管内チューブを固定するために結合物品が取り付けられるベース物品からの結合物品の望ましくない分離に抵抗できるほどに大きいことが好ましい。
図9は、本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態で使用され得る結合物品220の別の例示的な実施形態の第1の主表面を示す。結合物品220のこの例示的な実施形態は、結合物品220の形状が変化し得ることを示すために提供される。結合物品220は、捕捉部240と共に、第1及び第2のアンカー部230を含み、アンカー部230と捕捉部240は、アンカー部230の間に延びる中間部分224から下方に延びるより幅広な縦方向部分226によって互いに接続される。縦方向部分226は、この例示的な実施形態において、捕捉部240に近づくにつれて先細っている。
図10は、本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態で使用され得る結合物品320の別の例示的な実施形態の第1の主表面を示す。結合物品320のこの例示的な実施形態は、捕捉部340が様々な異なる形態をとり得ることを示すために提供される。特に、結合物品320の捕捉部340は概ねY字状であり、結合物品320を気管内チューブに固定するために使用される接着剤を含み得る一対の取り付け領域342及び344を含む。Y字状の捕捉部340は、2つの独立した別個の接着領域342及び344を含むが、代替的な1つ以上の実施形態が、気管内チューブを結合物品320に固定するために使用される単一の連続接着領域を含む捕捉部340を含み得る。結合物品320のこの図示される実施形態はまた、結合物品120及び220に関連して上述されたものと同様の一対のアンカー部330を含む。
図11は、アンカー部430の間に延びる中間部分424によって互いに取り付けられたアンカー部430と、縦方向部分426によって結合物品420の中間部分424に取り付けられた捕捉部440とを含む結合物品420の更に別の例示的な実施形態の第1の主表面を示す。結合物品420のこの例示的な実施形態は、より直線形状の結合物品を示す。
結合物品420に関連して示される別の任意の特徴が、アンカー部430及び/又は捕捉部440の間にある結合物品420の第1の主表面の少なくとも一部分に設けられ得る親水コロイドの層である。結合物品420の第1の主表面上で親水コロイドを使用することで、結合物品420が、使用中にベース物品と気管内チューブとの間に延びるときに、患者の皮膚に接触する箇所で皮膚かぶれの可能性が低減され得る。
図12は、アンカー部530及び捕捉部540を含む結合物品520の更に別の例示的な実施形態の第1の主表面を示す。この例示的な実施形態と本明細書に記載される他のものとの間の1つの違いは、アンカー部530のそれぞれから捕捉部540まで直接延びる脚部525により、アンカー部530のそれぞれが捕捉部540に接続されることである。結合物品520のいかなる部分も、アンカー部530の間に直接延びない。そのような構成の潜在的な1つの利点が、結合物品520と患者の鼻との間の接触を制限することであり得る。
特に、結合物品520は、使用されている状態で図13に示されており、アンカー部530は、患者の鼻の両側にあるベース物品510に取り付けられている。結合物品520の脚部525が、ベース物品510から、捕捉部540を使用して結合物品520に取り付けられた気管内チューブ10まで下方に延びる。脚部525は、患者の鼻の各側に延び、本明細書で論じられるように患者の鼻と交差しない。
気管内チューブ固定システム600の別の例示的な実施形態を図14に示す。固定システム600は、一対のベース物品610及び一対の結合物品620が取り付けられる、共通供給シート601を含む。ベース物品610は、固定システム100に関連して論じられたベース物品110と多くの点で同様であり得る。
しかし、固定システム600と固定システム100との間の1つの違いは、固定システム600が一対の結合物品620を含むことである。結合物品620のそれぞれは、アンカー部630及び捕捉部640を含み、アンカー部630は、アンカー部630から捕捉部640まで延びる脚部625により、アンカー部640に接続される。アンカー部630及び捕捉部640の形状は、結合物品620の例示的な実施形態に関連して示されるものとは異なる多くの形態をとってもよい。
図14に示される固定システム600は、使用されている状態で図15Aに示されており、結合物品620のそれぞれのアンカー部630が、ベース物品610の一方に取り付けられて示されている一方、結合物品の捕捉部640は、気管内チューブ10に巻き付いて、同チューブに取り付けられて示されている。気管内チューブ10は、ベース物品610のアンカー部630から気管内チューブ10に取り付けられた捕捉部640まで延びる脚部625により、結合物品620によって支持される。
図14に示される固定システム600はまた、気管内チューブ10’の中央部分から外向きに延びる取り付け具12’を含む気管内チューブ10’と関連して、使用されている状態で図15Bに示されている。取り付け具12’を含む気管内チューブ10’と関連して使用されるとき、結合物品620は、取り付け具12’に(少なくとも部分的に)巻き付く捕捉部640を有利に含み得、捕捉部640は、気管内チューブ10’に取り付けられる。結果として、結合物品620の脚部625による気管内チューブ10’の支持は、脚部625に沿って引っ張られた状態で少なくとも部分的にサポートされ、例えば図15Aに見られるように気管内チューブ10に取り付けられた、捕捉部640上で接着剤によって生じるせん断力に殆ど依存しなくてもよい。
本明細書で論じられるように、本発明の気管内チューブ固定システムで使用される結合物品は、様々な異なる形態をとり得る。同様に、本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態で使用されるベース物品はまた、様々な異なる形態をとり得る。本明細書に記載される固定システムの1つ以上の実施形態において提供され得るベース物品710の例示的な一実施形態が、図16に示される。
図16に示されるベース物品710は、例えば、皮膚接触接着領域719の間に位置するベース物品710の中間部分が、1つ以上の実施形態において患者の皮膚に取り付けられないように、患者の鼻の両側に位置する、分離した2つの皮膚接触接着領域719を含み得る。代わりに、皮膚接触接着領域719の間で患者の皮膚に面するベース物品710の第1の主表面の部分は、1つ以上の実施形態において、親水コロイド又は他の皮膚に優しい材料でコーティングされて、患者の皮膚かぶれを潜在的に低減し得る。
図16に示されるベース物品710は、気管内チューブ固定システム700の別の代替的な実施形態に関連して図17に示されている。ベース物品710は、結合物品720の別の例示的な実施形態と共に示されており、ベース物品710と結合物品720との両方は、共通供給シート701に取り付けられる。
結合物品720の第1の主表面が、図17に示されるように、共通供給シート701に取り付けられ、同シートに面する。しかし、結合物品720の第1の主表面が、図18の図に示されており、結合物品720は、脚部725によって捕捉部740に取り付けられたアンカー部730を含む。結合物品720と上述された結合物品のいくつかとの間の1つの違いは、アンカー部730が、方向Lに沿って結合物品720の横幅に及ぶことである。更に、アンカー部730をベース物品710に再配置可能に取り付けるための接着剤又は別の手段が、結合物品720の実質的に横幅全体を占め得る。そのような実施形態において、例えば図16に見られるように、患者の鼻にもまたがるベース物品710が、結合物品720のアンカー部730によって引き起こされる皮膚かぶれの可能性を低減するのに有用であり得る。
本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの別の例示的な実施形態が、図19及び図20に関連して示される。図示される固定システムは、一対のベース物品810と、ベース物品810に取り付けられて気管内チューブを支持するように構成された結合物品820とを含む。特に、結合物品810は、患者の顔上のベース物品810に取り付けられて図19に示されており、結合物品820は、患者の鼻の下でベース物品810の間に延びる。
結合物品820の第1の主表面が、図20に示されており、アンカー部830は、図示される実施形態において接着剤を含み、捕捉部840と共に示されている。結合物品820の中間部分824が、アンカー部830の間に延び、縦方向部分826が、中間部分824から下方に延びて、捕捉部を中間部分824に、したがってアンカー部830に取り付ける。
本明細書に記載される固定システムの結合物品の1つ以上の実施形態の別の任意の特徴が、結合物品820の中間部分824の少なくとも一部分に位置する親水コロイド850の層の形態で図20に示されている。親水コロイド850は、結合物品820の中間部分824の限定された部分に位置するように示されているが、アンカー部830の間の中間部分824の実質的に全体にわたって延びてもよいことを理解されたい。更に、1つ以上の実施形態において、親水コロイド850はまた、結合物品820の縦方向部分826に見出され得る。本明細書で論じられるように、結合物品の第1の主表面上における親水コロイド又は他の皮膚に優しい材料の使用は、結合物品のうちベース物品及び/又は気管内チューブに取り付けられていない領域での皮膚かぶれを低減するのに役立ち得る。
本明細書で論じられるように、本開示の気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態が、様々な形状を有するベース物品を含み得る。そのような固定システムで使用されるベース物品の様々な実施形態のために潜在的に有用な形状の2つの例が、図21及び図22に示されている。特に、図21に示されるベース物品810’は、患者の頬上へと上向きに延びる部分を含み、中央部分が患者の鼻の下で患者の上唇に沿って頬部分間に延びる。図22に示されるベース物品810”の例示的な実施形態は、ベース物品810”が患者の鼻の鼻梁の全体と、上唇に沿って患者の鼻の下との両方に延びるように開口811”を含み、これら中間部分の両方が、患者の頬に位置するベース物品810”の領域を接続する。
本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態で使用され得る結合物品の更なる例示的な実施形態が、図23〜図25と関連して示される。結合物品920の例示的な一実施形態の第1の主表面が、図23に示されている。結合物品920は、アンカー部930及び捕捉部940を含み、捕捉部940は、アンカー部930と捕捉部940との間に延びる中間部分926により、アンカー部930に取り付けられる。捕捉物品920のこの特定の例示的な実施形態は、アンカー部930が患者の上唇に位置するときに特に有用であり得、例えば、図21及び図22にそれぞれ示されるベース物品810’及び810”と共に使用することができる。
結合物品1020の別の例示的な実施形態の第1の主表面が、図24に示されている。結合物品1020は、アンカー部1030の間に延びる中間部分1024を有する一対の独立した別個のアンカー部1030を含む。結合物品1020は更に、補足部1042を結合物品1020の中間部分1024に取り付ける中間部分1026を含む。図示される捕捉部1040は、本明細書に記載される気管内チューブに捕捉部1040を取り付けるために使用され得る一対の取り付け領域1042及び1044を含む。
結合物品1120の更に別の例示的な実施形態の第1の主表面が、図25に示されている。結合物品1120は、アンカー部1130及び捕捉部1140を含む。特に、捕捉部1140は、取り付け領域1142、1144及び1146を含む。捕捉部1140における複数の取り付け領域の使用は、捕捉部1142と気管内チューブの取り付けに更なる安全性をもたらすのに有用であり得る。
本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの別の例示的な実施形態が、図26〜図28Bに関連して示される。図26に示される気管内チューブ固定システム1200の図示される実施形態は、3つのベース物品1210及び結合物品1220を含み、それらは全て共通供給シート1201に取り付けられる。
例えば、結合物品1220の第1の主表面が示されている図27を参照すると、結合物品1220は、結合物品1220の中間部分1224の両端に位置するアンカー部1230を含み、中間アンカー部が、結合物品1220の中間部分1224の両端に位置する遠位アンカー部1230の間に位置する。
結合物品1220は更に、縦方向部分1226によって結合物品1220の中間部分1224に取り付けられた捕捉部1240を含む。捕捉部1240は、本明細書で論じられるように、捕捉部1240を気管内チューブに取り付けられるように構成された接着剤1242を含む。
例えば図28Aに示される使用に際して、ベース物品1210は、ベース物品1210の1つが患者の口の下に位置するが、ベース物品1210の残りの対が患者の両頬に位置するように、患者の皮膚に取り付けられ得る。結合物品1220は、次いで、ベース物品1210に取り付けられ得、遠位アンカー部1230は、患者の頬に配置されるベース物品1210に取り付けられるが、中間アンカー部1230は、患者の顎に位置するベース物品1210に取り付けられる。
気管内チューブ固定システム1200は、気管内チューブ10を固定するために使用されている状態で図28Bに示されており、結合物品1220の中間部分1226は、結合物品1220の捕捉部1240の一部分が、患者の顎上のベース物品1210と気管内チューブ10との間に位置するように、下方に折り畳まれ、捕捉部1240の一部分が、図28Bに見られるように気管内チューブ10に巻き付く。
結合物品1320の別の例示的な実施形態の第1の主表面が、図29に示されている。結合物品1320は、一対の独立した別個のアンカー部1330を含み、中間部分1324がアンカー部1330の間に延びる。結合物品1320の例示的な実施形態のアンカー部1330は、横方向Lに沿って互いに隔てられた独立した別個の領域である。結合物品1320の図示される例示的な実施形態において、捕捉部1340は、結合物品1320の一端にある第1のアンカー部1330と、結合物品1320の反対端にある第2のアンカー部1330との間に位置する。
結合物品1320の図示される実施形態は、患者の顔に気管内チューブ10を固定するために使用されている状態で図30に示されている。特に、結合物品1320の捕捉部1340は、気管内チューブ10に巻き付けられるが、アンカー部1330は、患者の顔に位置するベース物品1310に取り付けられる。気管内チューブ10に巻き付くように構成された捕捉部1340を有する結合物品1320の一実施形態の潜在的な1つの利点は、気管内チューブ10の保持が、少なくとも部分的に、捕捉部1340上で接着剤によって生じるせん断力に制限されることなく、結合物品1320の中間部分1324及び捕捉部1340の引張強度の関数となることである。
結合物品1420の例示的な別の実施形態の第1の主表面が、図31に示されている。結合物品1420は、一対の独立した別個のアンカー部1430を含み、中間部分1424がアンカー部1430の間に延びる。結合物品1420の例示的な実施形態のアンカー部1430は、横方向Lに沿って互いに隔てられた独立した別個の領域である。結合物品1420の図示される例示的な実施形態において、捕捉部は、第1のアンカー部1430に取り付けられ、結合物品1420の反対端にある第2のアンカー部1430に近接して終端する、第1の脚部1442を含む。捕捉部は更に、第2のアンカー部1430に取り付けられ、結合物品1420の反対端にある第1のアンカー部1430に近接して終端する、第2の脚部1444を含む。したがって、結合物品1420のこの例示的な実施形態の捕捉部は、第1の脚部1442と第2の脚部1444との両方を含み、結合物品1420の一端にある第1のアンカー部1430と、結合物品1420の反対端にある第2のアンカー部1430との間に位置していると説明され得る。
結合物品1420の図示される実施形態は、患者の顔に気管内チューブ10を固定するために使用されている状態で図32に示されている。特に、結合物品1420の捕捉部の第1の脚部1442は、結合物品1420の一端から気管内チューブ10に巻き付けられ、結合物品1420の捕捉部の第2の脚部1444は、結合物品1420の反対端から気管内チューブ10に巻き付けられる。アンカー部1430は、患者の顔に位置するベース物品1410に取り付けられる。
結合物品1420の図示される実施形態において、アンカー部1430をベース物品1410に固定するために使用される接着剤は、結合物品1420の捕捉部の第1の脚部1442及び第2の脚部1444を気管内チューブ10に取り付けるために使用される接着剤と同じであり得る。1つ以上の実施形態において、捕捉部の接着剤の第1の部分が、第1の脚部1442に位置していると説明され得、捕捉部の接着剤の第2の部分が、第2の脚部1444に位置していると説明され得る。
本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態で使用され得る結合物品の別の例示的な実施形態の第1の主表面が、図33に示されている。結合物品1520は、横方向Lに沿って中間部分1524によって互いに隔てられた一対のアンカー部1530を含む。1つ以上の実施形態において、結合物品1520の中間部分1524の第1の主表面は、例えば親水コロイドなどの皮膚に優しい材料1550を含んで、結合物品1520のその部分による皮膚かぶれの可能性を低減し得る。
結合物品1520の図示される例示的な実施形態は、第1の捕捉部1540及び第2の捕捉部1560を含む複合捕捉部を含む。第1の捕捉部1540と第2の補足部1560との両方が、結合物品1520の中間部分1524に取り付けられる。第2の捕捉部1560は、アンカー部の中間部分1524の間に位置し、1つ以上の実施形態において、第2の捕捉部1560を経鼻チューブに固定するように構成された接着剤を含み得る。1つ以上の実施形態において、第2の捕捉部1560は、縦方向Dを横切って測定される第1の捕捉部1540の最大横幅よりも小さな、縦方向Dを横切って測定される最大横幅を有すると説明され得る。
結合物品1520の例示的な実施形態は、患者の顔上のベース物品1510に取り付けられたアンカー部1530と共に、図34に示されている。アンカー部にまたがる中間部分1524は、患者の鼻の上に配置されるが、縦方向部分1526は、下方に延びて、第1の捕捉部1540と第2の捕捉部1560との両方を支持する。1つ以上の実施形態において、第2の捕捉部1560は好ましくは、第1の捕捉部1540が患者の口に挿入された気管内チューブを捕捉するように配置される一方で、患者の鼻の鼻孔から延びる経鼻チューブに簡便に取り付けられ得るように配置され得る。
本明細書に記載される気管内チューブ固定システムは、1つ以上の実施形態において、例えば図1、図14、図17、及び図26に示されるように、1つ以上のベース物品及び1つ以上の結合物品を共通供給シート上に含み得る。1つ以上の実施形態において、複数の共通供給シートが互いに取り付けられ得、各共通供給シートは、気管内チューブ固定システムを含む。
共通供給シートにおける複数の気管内チューブ固定システムのロール状供給の例示的な一実施形態が、図35に示される。ロール1602は、複数の共通供給シート1601を含み、各共通供給シート1601は、気管内チューブ固定システム1600を支持する。本明細書に記載される気管内チューブ固定システムを支持する複数の共通供給シートが配置され得る代替的な一実施形態が、扇のように折り畳まれる。他の構成も考えられる。
1つ以上の実施形態において、隣接する共通供給シートが、分離線1604に沿って互いに取り付けられ得る。分離線1604は、共通供給シート1601のそれぞれが、他の共通供給シートから、例えばロール1602から取り外され、隔てられた共通供給シート1601上に位置する気管内チューブ固定システムを使用し得るように、引き裂き又は分離を容易にし得る。1つ以上の実施形態において、分離線は、供給シート1601で使用される材料内に脆弱線を形成し得る(例えば、脆弱線1604は、切り取り線、薄化領域などを含み得る)。代わりに、隣接する共通供給シート1601が、鋏又は好適な切断具を使用して互いに分離されてもよい。
図示される例示的な実施形態において、各気管内チューブ固定システム1600は、2つのベース物品1610及び結合物品1620を含むが、気管内チューブ固定システムの代替的な実施形態が、1つのみのベース物品又は3つ以上のベース物品、及び2つ以上の結合物品を含み得る。
方法:
本明細書で論じられるように、本開示の気管内チューブ固定システムが、少なくとも2つの部品又は構成要素、すなわち、(i)皮膚に結合(すなわち、接着)され得る1つ以上のベース物品と、(ii)1つ以上の結合物品であって、気管内チューブを固定するように構成された捕捉部と、1つ以上のベース物品の皮膚への接着を中断したり、1つ以上のベース物品のいかなる部分の取り外しも必要としたりすることなく、望みどおりに気管内チューブを再配置できるように、1つ以上のベース物品に再配置可能に結合されるように構成された1つ以上のアンカー部とを有する1つ以上の結合物品とを含む。1つ以上のベース物品は、ベース物品の交換が必要となるまで、又は気管内チューブが患者から取り外されるまで、皮膚上の定位置に留まることができる。
1つ以上の実施形態において、気管内チューブを患者に固定する方法が、例えば、ベース物品の第1の主表面にある皮膚接触接着剤を使用して、ベース物品を患者に接着して取り付けることを含み得る。本方法は更に、気管内チューブが結合物品によってベース物品上の第1の位置に取り付けられるように、結合物品のアンカー部をベース物品上の第1の位置に固定する前又は固定した後のいずれかで、結合物品の捕捉部を気管内チューブに固定することを含み得る。本方法は更に、1つ以上の実施形態において、結合物品のアンカー部をベース物品上の第1の位置に固定した後に、結合物品のアンカー部を第1の位置から取り外すことと、結合物品のアンカー部をベース物品上の第1の位置から取り外した後に、結合物品のアンカー部をベース物品上の第1の位置とは異なる第2の位置に再固定することとを含み得、気管内チューブは、結合物品によってベース物品上の第2の位置に取り付けられる。
そのような方法の1つ以上の実施形態において、結合物品の捕捉部は、結合物品のアンカー部をベース物品上の第1の位置から取り外すとき、及び結合物品のアンカー部をベース物品上の第2の位置に再固定するときに、気管内チューブに固定されたままであり得る。
本明細書で論じられるように、1つ以上の実施形態において、結合物品のアンカー部をベース物品に固定することは、アンカー部をベース物品に接着して取り付けることを含み、又は結合物品のアンカー部をベース物品に固定することは、メカニカルファスナー構成要素を使用してアンカー部をベース物品に取り付けることを含む。
気管内チューブを固定する例示的な別の方法の1つ以上の実施形態が、第1のベース物品の第1の主表面にある皮膚接触接着剤を使用して第1のベース物品を患者に接着して取り付けることと、第2のベース物品の第1の主表面にある皮膚接触接着剤を使用して第2のベース物品を患者に接着して取り付けることとを含む。方法は更に、結合物品の捕捉部を気管内チューブに固定することと、結合物品の第1のアンカー部を第1のベース物品上の第1の位置に固定することとを含み、気管内チューブは、結合物品によって第1のベース物品上の第1の位置に取り付けられる。方法は更に、結合物品の第2のアンカー部を第2のベース物品上の第1の位置に固定することを含み、気管内チューブは、結合物品によって第2のベース物品上の第1の位置に取り付けられる。方法は更に、結合物品の第1のアンカー部を第1のベース物品上の第1の位置に固定した後に、結合物品の第1のアンカー部を第1のベース物品上の第1の位置から取り外すことと、それに続いて、結合物品の第1のアンカー部を第1のベース物品上の第1の位置から取り外した後に、結合物品の第1のアンカー部を第2のベース物品上の第1の位置とは異なる第2の位置に再固定することとを含み、気管内チューブは、結合物品によって第1のベース物品上の第2の位置に取り付けられる。方法は更に、結合物品の第2のアンカー部を第2のベース物品上の第1の位置に固定した後に、結合物品の第2のアンカー部を第2のベース物品上の第1の位置から取り外すことと、それに続いて、結合物品の第2のアンカー部を第2のベース物品上の第1の位置から取り外した後に、結合物品の第2のアンカー部を第2のベース物品上の第1の位置とは異なる第2の位置に再固定することとを含み、気管内チューブは、結合物品によって第2のベース物品上の第2の位置に取り付けられる。
そのような方法の1つ以上の実施形態において、結合物品の捕捉部は、結合物品の第1及び第2のアンカー部を第1及び第2のベース物品上の第1の位置から取り外すとき、及び結合物品の第1及び第2のアンカー部を第1及び第2のベース物品上の第2の位置に再固定するときに、気管内チューブに固定されたままである。
結合物品の捕捉部を気管内チューブに固定することは、第1のアンカー部を第1のベース物品上の第1の位置に固定する前又は固定した後に生じる。
1つ以上の実施形態において、結合物品の第1のアンカー部を第1のベース物品に固定することは、第1のアンカー部を第1のベース物品に接着して取り付けること、又はメカニカルファスナー構成要素を使用して第1のアンカー部を第1のベース物品に取り付けることを含む。
バッキング:
本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態で使用され得るベース物品及び結合物品のための好適なバッキングとしては、布地、織布繊維ウェブ、不織布繊維ウェブ、編み布地、ポリマーフィルム、他のよく知られている包帯材料のうちの1つ以上、又はそれらの組合せを挙げることができるが、それらに限定されない。いくつかの実施形態において、バッキングとしては、(例えば、透明な又は不透明な)ポリマー弾性フィルムを挙げることができ、エラストマーポリウレタン、コポリエステル、ポリエチレン、又はそれらの組合せから形成されるフィルムを挙げることができるが、それらに限定されない。バッキングは、水蒸気高透過性フィルム、すなわち、比較的高い水蒸気透過率(moisture vapor transmission rate;MVTR)を有するバッキングとすることができる。米国特許第3,645,835号(Hodgson)は、そのようなフィルムの作製方法及びそれらの透過性を試験する方法について記載している。バッキングは、天然物又は合成物由来の原材料から構成することができる。
1つ以上の実施形態において、本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態のベース物品、及び任意で結合物品、のバッキングは、人の皮膚と等しい率又はそれよりも高い率で水蒸気を透過し得る。バッキングが接着剤でコーティングされる実施形態において、接着剤コーティングされたバッキングは、1つ以上の実施形態において、少なくとも300g/m2/24時間/37℃/100〜10%RHの率で、代替的な1つ以上の実施形態において、少なくとも700g/m2/24時間/37℃/100〜10%RHの率で水蒸気を透過し得る。バッキングは、1つ以上の実施形態において、解剖学的表面に概ね適合し得る。したがって、バッキングは、鼻、頬、顎などの解剖学的表面に適用されると、表面が動いたり、形状を変化させたりしたときでも、表面に適合する。
1つ以上の実施形態において、バッキングは可撓性であり得る。例えば、バッキングは、フィルム、紙、織布、編み布地、発泡体、不織布材、若しくはそれらの組合せとすることができ、又は、フィルム、紙、織布、編み布地、発泡体、不織布、若しくはそれらの組合せからなる1つ以上の層とすることができる。1つ以上の実施形態において、下にある皮膚、医療装置、及び/又は標的部位を見ることができるように、バッキングの少なくとも一部分が透明な材料で形成されることが望ましい場合がある。
単に例として、本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態のベース物品のバッキングは、3M Company(St.Paul,MN)から商品名TEGADERM(登録商標)で入手可能なフィルムで形成することができる。
本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態で使用されるベース物品の1つ以上の実施形態のバッキング及び皮膚接触接着剤は、ポリウレタン伸張性不織布テープ(例えば、3M Company(St.Paul,MN)製の3M(商標)CoTran(商標)9699 Melt Blow Polyurethane Tape)、以下の表1の材料A〜Hのいずれか、他の好適なテープ/バッキング、又はそれらの組合せによって提供され得る。
本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態の結合物品の1つ以上の実施形態で使用されるバッキングは、例えば、以下の表1のI〜Nに記載されるバッキングのうちの1つ以上、表1のA〜Hのバッキングのうちの1つ以上と組み合わせた、表1のI〜Nに記載されるバッキングのうちの1つ以上の組合せで形成され得る。本明細書に記載される結合物品には、他の多くの好適なテープ/バッキングも使用することができる。
Figure 2020508793
剥離ライナー:
本開示のシステムとの使用に好適な(例えば、共通供給シートの全体又は一部分としての)剥離ライナーとしては、クラフト紙、ポリエチレン、エンボス加工ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、又はそれらの組合せを挙げることができるが、それらに限定されない。そのようなライナーは、フルオロケミカル、シリコーン、又は他の好適な低表面エネルギー材料などの剥離剤でコーティングすることができる。本開示のシステムには、当業者に知られている他の接着剤と剥離ライナーとの組合せも用いることができる。市販のシリコーンコーティングされた剥離紙の例としては、Rexam Release(Bedford Park,Ill.)より入手可能なシリコーン剥離紙、POLYSLIK(商標)、及びLOPAREX(Willowbrook,Ill.)により供給されるシリコーン剥離紙がある。このような剥離ライナーの他の市販の非限定的な例としては、H.P.Smith Co.より市販されるシリコーン化ポリエチレンテレフタラートフィルム、及び3M Company(St.Paul)から市販されるブランド名「ScotchPak(商標)」剥離ライナーのフルオロポリマー被覆ポリエステルフィルムが挙げられる。
接着剤:
本明細書に記載されるように、結合物品を気管内チューブ固定システムのベース物品に、又は結合物品自体の他の構成要素(例えば、メカニカルファスナーの材料又は別の層)に取り付けるために1つ以上のアンカー部で使用される接着剤は、固定接着剤として説明することができる。そのような固定接着剤は、ベース物品を患者の皮膚に接着して取り付けるために使用される皮膚接触接着剤(例えば、図4の皮膚接触接着剤114又は図5の皮膚接触接着剤114’)よりも高い接着力を有し得る。図3Bの接着剤132は、本明細書に記載されるように、結合物品のアンカー部をベース物品に再配置可能に取り付ける手段として使用され得る固定接着剤の一例である。しかし、ベース物品上での剥離層などの使用は、アンカー部上の固定接着剤のより高い接着力にもかかわらず、ベース物品が患者の皮膚に取り付けられたままであることを可能にしながら、ベース物品からのアンカー部の取外しを可能にする。
同様に、捕捉部を気管内チューブに固定するように構成された、本明細書に記載される結合物品の捕捉部で使用される接着剤はまた、固定接着剤として説明され得、また、ベース物品を患者の皮膚に接着して取り付けるために使用される皮膚接触接着剤よりも高い接着力を有し得る。図4の接着剤142は、本明細書に記載されるように、結合物品の捕捉部を気管内チューブに取り付けるために使用され得る固定接着剤の一例である。
いくつかの実施形態において、固定接着剤及び皮膚接触接着剤は、同じ又は同様の種類の接着剤であり得るが、異なる接着レベルを有する。例えば、固定接着剤及び/又は皮膚接触用接着剤は、アクリレート、シリコーン、ウレタン、ヒドロゲル、親水コロイド、天然ゴム、又は合成ゴムとすることができる。接着力はまた、接着剤の組成、接着剤の厚さ、又は(例えば、パターン被覆された接着剤を採用することによる)接着剤の表面領域の変更によって調整することができる。
「接着力」は、下地の基材から接着剤を分離するために必要な力を指す。接着力は、いくつかの方法で測定することができる。例えば、接着力は、剥離力又はせん断力によって定義することができる。いくつかの実施形態において、接着力はASTM D3330/D3330M−04(2010)を用いて、剥離接着力に基づいて定義することができる。いくつかの実施形態において、接着力はASTM D3654M−06(2011)を用いて、せん断保持力に基づいて定義することができる。接着力は接着される特定のバッキング、及びバッキングに感圧接着剤(pressure−sensitive adhesive;PSA)が留まることができる時間に依存する。
例えば、医療包帯の感圧接着剤によって示される典型的な剥離接着力の値は、ステンレス鋼により測定して、20〜300g/cmの範囲内であり得る。いくつかの実施形態において、ASTM D3330/D3330M−04(2010)に従って測定された固定接着剤の剥離接着力が皮膚接触用接着剤よりも少なくとも10%高いことで、皮膚への穏やかな接着力を提供しつつ、ベース物品及び任意選択でカテーテルに固定するという両方の利点を実現することができる。
いくつかの実施形態において、固定接着剤はアクリレート接着剤であり得、皮膚接触用接着剤はシリコーン接着剤であり得る。用語「アクリレート」又は「アクリレート系」又は「アクリレート含有」は、アルコールのモノマーアクリル又はメタクリルエステルを指す。本明細書において、アクリレートモノマーとメタクリレートモノマーとをまとめて「アクリレート」モノマーと呼ぶ。「アクリレート系」又は「アクリレート含有」として記載される材料は、少なくともいくらかのアクリレートモノマーを含有し、追加のコモノマーを含有し得る。
アクリレート接着剤は、物品を互いに固定するために使用されてもよい(例えば、結合物品をベース物品に及び/又は結合物品をカテーテルに)、又は任意選択で、ベース物品を皮膚に固定するために使用されてもよい。接着力は、高接着力又は低接着力を有するように操作することができる。一般に、アクリレート接着剤と別の材料との間の接着力は、経時的に増加することになる。
潜在的に好適な皮膚接触用感圧接着剤(PSA)の例としては、ゴム系接着剤(例えば、高粘着天然ゴム、合成ゴム、及びスチレンブロックコポリマー)、アクリル(例えば、重合(メタ)アクリレート)、ポリ(α−オレフィン)、ポリウレタン、及びシリコーンが挙げられる。主鎖、主鎖のペンダント、又はそれらの組合せ内にアミン基を有する、アミン含有ポリマーもまた、使用することができる。好適な例としては、ポリ(エチレンイミン)が挙げられる。
有用な皮膚接触接着剤は、米国特許第Re24,906号(Ulrich)、同第5,849,325号(Heineckeら)、及び同第4,871,812号(Lucastら)(水系及び溶剤系接着剤)、同第4,833,179号(Youngら)(ホットメルト接着剤)、同第5,908,693号(Delgadoら)(微小球接着剤)、同第6,171,985号及び同第6,083,856号(両方ともJosephら)(低外傷繊維接着剤)、並びに米国特許第6,198,016号(Lucastら)、同第6,518,343号(Lucastら)、及び同第6,441,092号(Gieselman)(湿潤皮膚接着剤)に開示されている接着剤など、皮膚との適合性があり、創傷包帯に有用な接着剤のいずれかとすることができる。米国特許第4,310,509号(Berglund)及び同第4,323,557号(Rosso)で説明されているように、この接着剤中には、薬剤又は抗菌剤が含まれることもまた想到される。
シリコーン系及びアクリル系の感圧接着剤が、皮膚への接着に一般的に利用されている。
シリコーンPSAは、典型的には、2つの主成分である、ポリマー若しくはゴム、及び粘着付与樹脂を含む。このポリマーは、典型的には、ポリマー鎖の末端上に残存シラノール官能基(SiOH)を含有する、高分子量のポリジメチルシロキサン若しくはポリジメチル−ジフェニルシロキサン、又は、ポリジオルガノシロキサンのソフトセグメントと尿素末端のハードセグメントとを含むブロックコポリマーである。粘着付与樹脂は、一般に、トリメチルシロキシ基で末端をキャップされた三次元ケイ酸塩構造体(OSiMe)であり、かつまた、幾分かの残存シラノール官能基を含有するものである。粘着付与樹脂の例としては、General Electric Co.,Silicone Resins Division(Waterford,NY)製のSR 545、及びShin−Etsu Silicone of America,Inc.(Torrance,CA)製のMQD−32−2が挙げられる。典型的なシリコーンPSAの製造は、米国特許第2,736,721号(Dexter)で説明されている。シリコーン尿素ブロックコポリマーPSAの製造は、米国特許第5,214,119号(Leirら)で説明されている。いくつかの実施形態において、このシリコーン接着剤は、米国特許第8,541,481号(Determanら)、米国特許出願公開第2013/0040073号(Pettら)、米国特許第7,407,709号(Zhouら)、及び同第7,807,268号(Zhouら)に記載されているような皮膚に優しいものとして特徴付けることができる。好適なシリコーン接着剤系の例としては、以下の商品名にて入手可能な商品が挙げられるが、これらに限定されない:Dow Corning MG7−9850、Wacker SILPURAN(登録商標)2110及び2130、Bluestar SILBIONE(登録商標)RT Gel4317及び4320、Nusil MED−6345及び6350。
アクリル接着剤は、典型的には、イソオクチルアクリレート又は2−エチルヘキシルアクリレートなどの、少なくとも1つのC−C12アルキル(メタ)アクリレートと、(メタ)アクリルアミド、N−ビニルピロリドン、ポリ(エチレンオキシド)アクリレート、及びこれらの混合物などの、少なくとも1つの高Tg(例えば、極性)コモノマーとの、コポリマーを含む。典型的実施形態では、アクリル接着剤は、少なくとも90重量%のC−C12アルキル(メタ)アクリレート(類)を含む。好適な例としては、90:10のイソオクチルアクリレート:アクリル酸コポリマー、70:15:15のイソオクチルアクリレート:エチレンオキシドアクリレート:アクリル酸ターポリマー、及び25:69:6の2−エチルヘキシルアクリレート:ブチルアクリレート:アクリル酸ターポリマーが挙げられる。別のアクリル接着剤組成物としては、97:3のイソオクチルアクリレート:アクリルアミドコポリマー、65:15:20の2−エチルヘキシルアクリレート:アクリル酸:商品名PLURONICの非反応性ポリアルキレンオキシドコポリマーとブレンドしたコポリマーが挙げられる。追加の有用な接着剤は、米国特許第3,389,827号(Abereら)、同第4,112,213号(Waldman)、同第4,310,509号(Berglundら)、及び同第4,323,557号(Rossoら)に記載されている。
皮膚接触用接着剤については、接着剤が人の皮膚よりも高い率又はそれと等しい率で水蒸気を透過することができることが望ましい。そのような特徴は適切な接着剤を選択することで得られるが、高い相対水蒸気透過率を達成する他の方法を使用することもできると考えられ、例えば、米国特許第4,595,001号(Potterら)及び米国特許出願公開第2008−0233348号(米国特許第7,947,366号)(Ishiwatariら)に記載される、接着剤に穿孔を開けること又は接着剤をパターンコーティングすること、などが挙げられる。固定接着剤又は皮膚接触用接着剤のそれぞれは、任意選択で、不連続に適用することができる。
実施形態:
以下の列挙された実施形態は、本開示を限定するのではなく、例示することを意図している。
1. 気管内チューブ固定システムであって、該システムは、
人の顔に接着されるように構成されたベース物品であって、皮膚接触接着剤を備える第1の主表面と、第1の主表面とは反対側の第2の主表面とを有するベース物品と、
第1の主表面及び第2の主表面を有する結合物品であって、縦方向に沿って配置されたアンカー部及び捕捉部を備える結合物品とを備え、
アンカー部によって占められる結合物品の第1の主表面は、アンカー部をベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段を備え、
捕捉部によって占められる結合物品の第1の主表面は、捕捉部を気管内チューブに固定するように構成された接着剤を備え、
アンカー部は、縦方向を横切って測定される、捕捉部の最大横幅よりも大きな最大横幅を有する、システム。
2. ベース物品及び結合物品は、共通供給シートに取り付けられている、実施形態1のシステム。
3. 共通供給シートは、複数の共通供給シートに取り付けられており、複数の供給シートの各共通供給シートは、別の気管内チューブ固定システムを支持している、実施形態2のシステム。
4. 結合物品のアンカー部によって占められる結合物品の第1の主表面は、ベース物品の第2の主表面よりも小さい、実施形態1〜3のいずれか1つのシステム。
5. アンカー部の最大横幅は、捕捉部の最大横幅よりも2倍以上大きい、実施形態1〜4のいずれか1つのシステム。
6. アンカー部をベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段は、第1の取り付け領域及び第2の取り付け領域を備え、第1及び第2の取り付け領域は、アンカー部内で結合物品の第1の主表面の独立した別個の部分を占め、アンカー部の最大横幅は、第1の取り付け領域の幾何学的中心と第2の取り付け領域の幾何学的中心との間で測定される、実施形態1〜5のいずれか1つのシステム。
7. 第1の取り付け領域の幾何学的中心から捕捉部の幾何学的中心までの距離が、第1の取り付け領域の幾何学的中心から第2の取り付け領域の幾何学的中心までの距離よりも短い、実施形態6のシステム。
8. 第1の取り付け領域の幾何学的中心から捕捉部の幾何学的中心までの距離が、第1の取り付け領域の幾何学的中心から第2の取り付け領域の幾何学的中心までの距離よりも短い、実施形態7のシステム。
9. 第1の取り付け領域は、ベース物品の第2の主表面よりも小さい、実施形態6〜8のいずれか1つのシステム。
10. 第2の取り付け領域は、ベース物品の第2の主表面よりも小さい、実施形態9のシステム。
11. ベース物品は第1のベース物品を備え、システムは更に第2のベース物品を備え、第2のベース物品は、人の顔に接着されるように構成されており、第2のベース物品は、皮膚接触接着剤を備える第1の主表面と、第1の主表面とは反対側の第2の主表面とを有する、実施形態6〜8のいずれか1つのシステム。
12. 第2のベース物品は、第1のベース物品と同じ構造を有する、実施形態11のシステム。
13. 第1及び第2のベース物品並びに結合物品は、共通供給シートに取り付けられている、実施形態11又は12のシステム。
14. 共通供給シートは、複数の共通供給シートに取り付けられており、複数の供給シートの各共通供給シートは、別の気管内チューブ固定システムを支持している、実施形態13のシステム。
15. 第1の取り付け領域は、第1のベース物品の第2の主表面よりも小さく、第2の取り付け領域は、第2のベース物品の第2の主表面よりも小さい、実施形態11〜14のいずれか1つのシステム。
16. 捕捉部は第1の捕捉部を備え、結合物品は第2の捕捉部を備え、第2の捕捉部は、アンカー部と第1の捕捉部との間に位置しており、第2の捕捉部によって占められる結合物品の第1の主表面は、第2の捕捉部を経鼻チューブに固定するように構成された接着剤を備える、実施形態1〜15のいずれか1つのシステム。
17. 第2の補足部は、縦方向を横切って測定される、第1の捕捉部の最大横幅よりも小さな最大横幅を有する、実施形態16のシステム。
18. アンカー部をベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段は、アンカー部によって占められる結合物品の第1の主表面に位置する接着剤を備える、実施形態1〜17のいずれか1つのシステム。
19. アンカー部をベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段は、ベース物品の第2の主表面にある剥離層を備える、実施形態18のシステム。
20. アンカー部をベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段は、
結合物品の第1の主表面上の第1のメカニカルファスナー構成要素と、
ベース物品の第2の主表面上の第2のメカニカルファスナー構成要素とを備え、第1及び第2のメカニカルファスナー構成要素は、互いに取り付けられるように構成されている、実施形態1〜17のいずれか1つのシステム。
21. アンカー部をベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段は、アンカー部によって占められる結合物品の第1の主表面及び/又はベース物品の第2の主表面にある非粘着性/凝集性ポリマー材料の層を備える、実施形態1〜17のいずれか1つのシステム。
22. 気管内チューブ固定システムであって、
人の顔に接着されるように構成された第1のベース物品であって、皮膚接触接着剤を備える第1の主表面と、第1の主表面とは反対側の第2の主表面とを有する第1のベース物品と、
人の顔に接着されるように構成された第2のベース物品であって、皮膚接触接着剤を備える第1の主表面と、第1の主表面とは反対側の第2の主表面とを有する第2のベース物品と、
第1の主表面及び第2の主表面を有する結合物品とを備え、結合物品は、第1のアンカー部、第2のアンカー部、及び捕捉部を備え、第1のアンカー部及び第2のアンカー部は、横方向に沿って互いに隔てられた独立した別個の領域であり、捕捉部は、横方向を横切る縦方向に沿って第1のアンカー部と第2のアンカー部との両方から隔てられており、
第1のアンカー部によって占められる結合物品の第1の主表面は、アンカー部を第1のベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段を備え、
第2のアンカー部によって占められる結合物品の第1の主表面は、第2のアンカー部を第2のベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段を備え、
捕捉部によって占められる結合物品の第1の主表面は、捕捉部を気管内チューブに固定するように構成された接着剤を備える、システム。
23. 第1及び第2のベース物品並びに結合物品は、共通供給シートに取り付けられている、実施形態22のシステム。
24. 共通供給シートは、複数の共通供給シートに取り付けられており、複数の供給シートの各共通供給シートは、別の気管内チューブ固定システムを支持している、実施形態23のシステム。
25. 結合物品の第1のアンカー部によって占められる結合物品の第1の主表面は、第1のベース物品の第2の主表面よりも小さい、実施形態22〜24のいずれか1つのシステム。
26. 結合物品の第2のアンカー部によって占められる結合物品の第1の主表面は、第2のベース物品の第2の主表面よりも小さい、実施形態25のシステム。
27. 第1のアンカー部の幾何学的中心が、横方向に沿って測定される捕捉部の最大横幅よりも大きな距離だけ、第2のアンカー部の幾何学的中心から離間している、実施形態22〜26のいずれか1つのシステム。
28. 第1のアンカー部の幾何学的中心から捕捉部の幾何学的中心までの距離が、第1のアンカー部の幾何学的中心から第2のアンカー部の幾何学的中心までの距離よりも短い、実施形態22〜27のいずれか1つのシステム。
29. 第2のアンカー部の幾何学的中心から捕捉部の幾何学的中心までの距離が、第1のアンカー部の幾何学的中心から第2のアンカー部の幾何学的中心までの距離よりも短い、実施形態28のシステム。
30. 第1のアンカー部を第1のベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段は、第1のアンカー部によって占められる結合物品の第1の主表面に位置する接着剤を備え、第2のアンカー部を第2のベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段は、第2のアンカー部によって占められる結合物品の第1の主表面に位置する接着剤を備える、実施形態22〜29のいずれか1つのシステム。
31. 第1のアンカー部を第1のベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段は、第1のベース物品の第2の主表面にある剥離層を備え、第2のアンカー部を第2のベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段は、第2のベース物品の第2の主表面にある剥離層を備える、実施形態30のシステム。
32. 第1のアンカー部を第1のベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段は、
第1のアンカー部によって占められる結合物品の第1の主表面にある第1のメカニカルファスナー構成要素と、
第1のベース物品の第2の主表面にある第2のメカニカルファスナー構成要素とを備え、第1及び第2のメカニカルファスナー構成要素は、互いに取り付けられるように構成されており、
第2のアンカー部を第2のベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段は、
第2のアンカー部によって占められる結合物品の第1の主表面にある第3のメカニカルファスナー構成要素と、
第2のベース物品の第2の主表面にある第4のメカニカルファスナー構成要素とを備え、第3及び第4のメカニカルファスナー構成要素は、互いに取り付けられるように構成されている、実施形態22〜29のいずれか1つのシステム。
33. 第1及び第2のアンカー部をベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段は、第1及び第2のアンカー部によって占められる結合物品の第1の主表面及び/又は第1及び第2のベース物品の第2の主表面にある非粘着性/凝集性ポリマー材料の層を備える、実施形態22〜29のいずれか1つのシステム。
34. 気管内チューブ固定システムであって、
人の顔に接着されるように構成されたベース物品であって、皮膚接触接着剤を備える第1の主表面と、第1の主表面とは反対側の第2の主表面とを有するベース物品と、
第1の結合物品及び第2の結合物品とを備え、第1及び第2の結合物品のそれぞれは、
第1の主表面及び第2の主表面を有し、第1及び第2の結合物品のそれぞれは、縦方向に沿って配置されたアンカー部及び捕捉部を備え、
第1及び第2の結合物品のそれぞれのアンカー部によって占められる第1の主表面は、アンカー部をベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段を備え、
第1及び第2の結合物品のそれぞれの捕捉部によって占められる第1の主表面は、捕捉部を気管内チューブに固定するように構成された接着剤を備える、システム。
35. ベース物品並びに第1及び第2の結合物品のそれぞれは、共通供給シートに取り付けられている、実施形態34のシステム。
36. 共通供給シートは、複数の共通供給シートに取り付けられており、複数の供給シートの各共通供給シートは、別の気管内チューブ固定システムを支持している、実施形態35のシステム。
37. 第1及び第2の結合物品のそれぞれのアンカー部は、縦方向を横切って測定される、捕捉部の最大横幅よりも大きな最大横幅を有する、実施形態34〜36のいずれかのシステム。
38. 第1及び第2の結合物品のそれぞれのアンカー部の最大横幅は、捕捉部の最大横幅よりも2倍以上大きい、実施形態34〜36のいずれか1つのシステム。
39. 第1及び第2の結合物品のそれぞれのアンカー部によって占められる第1の主表面は、ベース物品の第2の主表面よりも小さい、実施形態34〜38のいずれか1つのシステム。
40. ベース物品は第1のベース物品を備え、システムは更に第2のベース物品を含み、第2のベース物品は、人の顔に接着されるように構成されており、第2のベース物品は、皮膚接触接着剤を備える第1の主表面と、第1の主表面とは反対側の第2の主表面とを有する、実施形態34〜39のいずれか1つのシステム。
41. 第2のベース物品は、第1のベース物品と同じ構造を有する、実施形態40のシステム。
42. 第1及び第2のベース物品並びに結合物品は、共通供給シートに取り付けられている、実施形態40又は41のシステム。
43. 共通供給シートは、複数の共通供給シートに取り付けられており、複数の供給シートの各共通供給シートは、別の気管内チューブ固定システムを支持している、実施形態42のシステム。
44. 第1及び第2の結合物品のそれぞれのアンカー部をベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段は、アンカー部によって占められる結合物品の第1の主表面に位置する接着剤を備える、実施形態34〜43のいずれか1つのシステム。
45. アンカー部をベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段は、ベース物品の第2の主表面にある剥離層を備える、実施形態44のシステム。
46. 第1及び第2の結合物品のそれぞれのアンカー部をベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段は、
結合物品の第1の主表面にある第1のメカニカルファスナー構成要素と、
ベース物品の第2の主表面にある第2のメカニカルファスナー構成要素とを備え、第1及び第2のメカニカルファスナー構成要素は、互いに取り付けられるように構成されている、実施形態34〜43のいずれか1つのシステム。
47. 第1及び第2の結合部品のアンカー部をベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段は、第1及び第2の結合物品のそれぞれのアンカー部によって占められる第1の主表面及び/又はベース物品の第2の主表面にある非粘着性/凝集性ポリマー材料の層を備える、実施形態34〜43のいずれか1つのシステム。
48. 気管内チューブ固定システムであって、
人の顔に接着されるように構成されたベース物品であって、皮膚接触接着剤を備える第1の主表面と、第1の主表面とは反対側の第2の主表面とを有するベース物品と、
第1の主表面及び第2の主表面を有する結合物品とを備え、結合物品は、第1のアンカー部、第2のアンカー部、及び捕捉部を備え、第1のアンカー部及び第2のアンカー部は、横方向に沿って互いに隔てられた独立した別個の領域であり、捕捉部は、第1のアンカー部と第2のアンカー部との間に位置しており、
第1のアンカー部によって占められる結合物品の第1の主表面は、アンカー部をベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段を備え、
第2のアンカー部によって占められる結合物品の第1の主表面は、第2のアンカー部をベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段を備え、
捕捉部によって占められる結合物品の第1の主表面は、捕捉部を気管内チューブに固定するように構成された接着剤を備える、システム。
49. 捕捉部は、第1のアンカー部に取り付けられ、第2のアンカー部に近接して終端する第1の脚部と、第2のアンカー部に取り付けられ、第1のアンカー部に近接して終端する第2の脚部とを備える、実施形態48のシステム。
50. 捕捉部の接着剤の第1の部分が、第1の脚部に位置しており、捕捉部の接着剤の第2の部分が、第2の脚部に位置している、実施形態49のシステム。
51. ベース物品及び結合物品は、共通供給シートに取り付けられている、実施形態48〜50のいずれか1つのシステム。
52. 共通供給シートは、複数の共通供給シートに取り付けられており、複数の供給シートの各共通供給シートは、別の気管内チューブ固定システムを支持している、実施形態51のシステム。
53. 結合物品の第1のアンカー部によって占められる結合物品の第1の主表面は、第1のベース物品の第2の主表面よりも小さい、実施形態48〜52のいずれか1つのシステム。
54. 結合物品の第2のアンカー部によって占められる結合物品の第1の主表面は、ベース物品の第2の主表面よりも小さい、実施形態53のシステム。
55. 第1のアンカー部の幾何学的中心が、横方向に沿って測定される捕捉部の最大横幅よりも大きな距離だけ、第2のアンカー部の幾何学的中心から離間している、実施形態48〜54のいずれか1つのシステム。
56. 第1のアンカー部の幾何学的中心から捕捉部の幾何学的中心までの距離が、第1のアンカー部の幾何学的中心から第2のアンカー部の幾何学的中心までの距離よりも短い、実施形態48〜54のいずれか1つのシステム。
57. 第2のアンカー部の幾何学的中心から捕捉部の幾何学的中心までの距離が、第1のアンカー部の幾何学的中心から第2のアンカー部の幾何学的中心までの距離よりも短い、実施形態56のシステム。
58. ベース物品は第1のベース物品を備え、システムは更に第2のベース物品を備え、第2のベース物品は、人の顔に接着されるように構成されており、第2のベース物品は、皮膚接触接着剤を備える第1の主表面と、第1の主表面とは反対側の第2の主表面とを有する、実施形態48〜57のいずれか1つのシステム。
59. 第2のベース物品は、第1のベース物品と同じ構造を有する、実施形態58のシステム。
60. 第1及び第2のベース物品並びに結合物品は、共通供給シートに取り付けられている、実施形態58又は59のシステム。
61. 共通供給シートは、複数の共通供給シートに取り付けられており、複数の供給シートの各共通供給シートは、別の気管内チューブ固定システムを支持している、実施形態60のシステム。
62. 第1のアンカー部は、第1のベース物品の第2の主表面よりも小さく、第2のアンカー部は、第2のベース物品の第2の主表面よりも小さい、実施形態58〜61のいずれか1つのシステム。
63. 第1のアンカー部をベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段は、第1のアンカー部によって占められる結合物品の第1の主表面に位置する接着剤を備える、実施形態48〜62のいずれか1つのシステム。
64. 第1のアンカー部をベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段は、ベース物品の第2の主表面にある剥離層を備える、実施形態63のシステム。
65. 第1のアンカー部をベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段は、
結合物品の第1の主表面にある第1のメカニカルファスナー構成要素と、
ベース物品の第2の主表面にある第2のメカニカルファスナー構成要素とを備え、第1及び第2のメカニカルファスナー構成要素は、互いに取り付けられるように構成されている、実施形態48〜62のいずれか1つのシステム。
66. 第1及び第2のアンカー部をベース物品の第2の主表面に再配置可能に取り付ける手段は、第1及び第2のアンカー部によって占められる結合物品の第1の主表面及び/又はベース物品の第2の主表面にある非粘着性/凝集性ポリマー材料の層を備える、実施形態48〜62のいずれか1つのシステム。
67. システムの少なくとも1つの結合物品の第1の主表面の少なくとも一部分が、親水コロイドコーティングを備える、実施形態1〜66のいずれか1つのシステム。
68. ベース物品は、少なくとも200%の伸び率を有し、結合物品は、50%以下の伸び率を有する、実施形態1〜67のいずれか1つのシステム。
69. ベース物品は、伸張性剥離材料で形成されたバッキングを備える、実施形態1〜67のいずれか1つのシステム。
70. 気管内チューブを固定する方法であって、
ベース物品の第1の主表面にある皮膚接触接着剤を使用してベース物品を患者に接着して取り付けることと、
結合物品の捕捉部を気管内チューブに固定することと、
結合物品のアンカー部をベース物品上の第1の位置に固定することであって、気管内チューブは、結合物品によってベース物品上の第1の位置に取り付けられる、ことと、
結合物品のアンカー部をベース物品上の第1の位置に固定した後に、結合物品のアンカー部を第1の位置から取り外すことと、
結合物品のアンカー部をベース物品上の第1の位置から取り外した後に、結合物品のアンカー部をベース物品上の第1の位置とは異なる第2の位置に再固定することであって、気管内チューブは、結合物品によってベース物品上の第2の位置に取り付けられる、こととを含む方法。
71. 結合物品の捕捉部は、結合物品のアンカー部をベース物品上の第1の位置から取り外すとき、及び結合物品のアンカー部をベース物品上の第2の位置に再固定するときに、気管内チューブに固定されたままである、請求項70の方法。
72. 結合物品の捕捉部を気管内チューブに固定することは、アンカー部をベース物品上の第1の位置に固定する前に生じる、請求項70又は71の方法。
73. アンカー部をベース物品上の第1の位置に固定する前後に結合物品の捕捉部を気管内チューブに固定すること、請求項70又は71の方法。
74. 結合物品のアンカー部をベース物品に固定することは、アンカー部をベース物品に接着して取り付けることを含む、請求項70〜73のいずれか1つの方法。
75. 結合物品のアンカー部をベース物品に固定することは、メカニカルファスナー構成要素を使用してアンカー部をベース物品に取り付けることを含む、請求項70〜73のいずれか1つの方法。
76. 気管内チューブを固定する方法であって、
第1のベース物品の第1の主表面にある皮膚接触接着剤を使用して第1のベース物品を患者に接着して取り付けることと、
第2のベース物品の第1の主表面にある皮膚接触接着剤を使用して第2のベース物品を患者に接着して取り付けることと、
結合物品の捕捉部を気管内チューブに固定することと、
結合物品の第1のアンカー部を第1のベース物品上の第1の位置に固定することであって、気管内チューブは、結合物品によって第1のベース物品上の第1の位置に取り付けられる、ことと、
結合物品の第2のアンカー部を第2のベース物品上の第1の位置に固定することであって、気管内チューブは、結合物品によって第2のベース物品上の第1の位置に取り付けられる、ことと、
結合物品の第1のアンカー部を第1のベース物品上の第1の位置に固定した後に、結合物品の第1のアンカー部を第1のベース物品上の第1の位置から取り外すことと、
結合物品の第1のアンカー部を第1のベース物品上の第1の位置から取り外した後に、結合物品の第1のアンカー部を第2のベース物品上の第1の位置とは異なる第2の位置に再固定することであって、気管内チューブは、結合物品によって第1のベース物品上の第2の位置に取り付けられる、ことと、
結合物品の第2のアンカー部を第2のベース物品上の第1の位置に固定した後に、結合物品の第2のアンカー部を第2のベース物品上の第1の位置から取り外すことと、
結合物品の第2のアンカー部を第2のベース物品上の第1の位置から取り外した後に、結合物品の第2のアンカー部を第2のベース物品上の第1の位置とは異なる第2の位置に再固定することであって、気管内チューブは、結合物品によって第2のベース物品上の第2の位置に取り付けられる、こととを含む方法。
77. 結合物品の捕捉部は、結合物品の第1及び第2のアンカー部を第1及び第2のベース物品上の第1の位置から取り外すとき、及び結合物品の第1及び第2のアンカー部を第1及び第2のベース物品上の第2の位置に再固定するときに、気管内チューブに固定されたままである、実施形態76の方法。
78. 結合物品の捕捉部を気管内チューブに固定することは、第1のアンカー部を第1のベース物品上の第1の位置に固定する前に生じる、請求項76又は77の方法。
79. 第1のアンカー部を第1のベース物品上の第1の位置に固定する前後に結合物品の捕捉部を気管内チューブに固定すること、請求項76又は77の方法。
80. 結合物品の第1のアンカー部を第1のベース物品に固定することは、第1のアンカー部を第1のベース物品に接着して取り付けることを含む、請求項76〜79のいずれか1つの方法。
81. 結合物品の第1のアンカー部を第1のベース物品に固定することは、メカニカルファスナー構成要素を使用して第1のアンカー部を第1のベース物品に取り付けることを含む、請求項76〜79のいずれか1つの方法。
図に示される各実施形態は、本開示の気管内チューブ固定システムの様々な特徴を明瞭に示すための別個の実施形態として示される。しかし、図に示され、本明細書に記載される実施形態のいずれかの要素及び特徴の任意の組合せを、本明細書に記載される気管内チューブ固定システムに用いることができることを理解されたい。
加えて、本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態では、以下に特定される特許出願に記載されている経鼻チューブ固定システムに関連して記載される様々な特徴及び要素を使用してもよい。例えば、本明細書に記載される気管内チューブ固定システムの1つ以上の実施形態は、以下に特定される出願に記載されている経鼻チューブ固定システムの1つ以上の構成要素を含んでもよく、例えば、記載されている経鼻チューブ固定システムの結合層、ベース層などのうちの1つ以上が、本明細書に記載される気管内チューブ固定システムと共に(例えば、気管内チューブ固定システムの(1つ又は複数の)結合物品及び(1つ又は複数の)ベース物品を有する共通供給シート上に)含まれてもよい。出願は、PCT出願第US2016/047489号(米国仮出願第62/208055号(弁護士整理番号第76503US002号)の優先権を主張)、PCT出願第US2016/047491号(米国仮出願第62/208058号(弁護士整理番号第76855US002号)の優先権を主張)、PCT出願第US2016/047494 号(米国仮出願第62/208060号(弁護士整理番号第76856US002号)の優先権を主張)、PCT出願第US2016/047495号 (米国仮出願第62/208065号(弁護士整理番号第76857US002号)の優先権を主張)、及びPCT出願第US2016/047500号 (米国仮出願第62/208069号(弁護士整理番号第76858US002号)の優先権を主張)を含む。上で特定されたPCT出願はそれぞれ、「Nasogastric Tube Securement Systems and Methods of Using Same」という表題で2016年8月18日に出願されたものであり、上で特定された米国仮出願はそれぞれ、同じ表題で2015年8月21日に出願されたものである。
試験方法
引張試験方法
パーセント伸長率は、Kratos Industrial Equipment Ltda.(BR)より入手可能な万能試験機、モデルK2000MPを使用し、試験されるバッキングの特性に応じて20kgf(196N)のロードセルを用いて、以下の表2に記載されるようなバッキングの特性に従って設定されたゲージ距離及びカート速度で、測定される。
Figure 2020508793
本明細書において特定した特許、特許文献、及び刊行物の完全な開示は、それぞれが個別に組み込まれたかのごとく、それらの全体が参照により組み込まれる。本明細書と、こうした組み込まれたいずれかの文献における開示との間に矛盾又は食い違いが存在する場合には、本明細書が優先するものとする。
上述され、図に示された例示的な実施形態は、単に例として提示されており、本開示の概念及び原理を限定するものとしては意図されていない。したがって、当業者であれば、要素並びにそれらの構成及び配列の様々な変更が、本開示の範囲から逸脱することなく可能であることを理解するであろう。
本発明の一般的原理、先の詳細な説明、及び実施例の上述の開示から、当業者は、本発明が受け得る様々な変更、再構成及び置換、並びに本発明がもたらし得る様々な利点及び恩恵を容易に理解するであろう。したがって、本発明の範囲は、添付の請求項及びそれらの均等物によってのみ限定されるべきである。加えて、開示され特許請求されるシステム、キット、及び方法が他の用途において有用であり得ることは、本発明の範囲内であると理解される。したがって、本発明の範囲は、そのような他の用途のために特許請求され開示された方法を使用することを含むように拡大することができる。

Claims (20)

  1. 気管内チューブ固定システムであって、前記システムは、
    人の顔に接着されるように構成されたベース物品であって、皮膚接触接着剤を備える第1の主表面及び前記第1の主表面とは反対側の第2の主表面を有する前記ベース物品と、
    第1の主表面及び第2の主表面を有する結合物品であって、縦方向に沿って配置されたアンカー部及び捕捉部を備える結合物品と、を備え、
    前記アンカー部によって占められる前記結合物品の前記第1の主表面は、前記アンカー部を前記ベース物品の前記第2の主表面に再配置可能に取り付けるための手段を備え、
    前記捕捉部によって占められる前記結合物品の前記第1の主表面は、前記捕捉部を気管内チューブに固定するように構成された接着剤を備え、
    前記アンカー部は、前記縦方向を横切って測定される、前記捕捉部の最大横幅よりも大きな最大横幅を有する、システム。
  2. 前記ベース物品及び前記結合物品は、共通供給シートに取り付けられている、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記アンカー部を前記ベース物品の前記第2の主表面に再配置可能に取り付けるための手段は、第1の取り付け領域及び第2の取り付け領域を備え、
    前記第1の取り付け領域及び前記第2の取り付け領域は、前記アンカー部内で前記結合物品の前記第1の主表面の独立した別個の部分を占め、
    前記アンカー部の前記最大横幅は、前記第1の取り付け領域の幾何学的中心と前記第2の取り付け領域の幾何学的中心との間で測定される、請求項1又は2に記載のシステム。
  4. 前記ベース物品は、第1のベース物品を備え、
    前記システムは、更に第2のベース物品を備え、
    前記第2のベース物品は、人の顔に接着されるように構成されており、
    前記第2のベース物品は、皮膚接触接着剤を備える第1の主表面と、当該第1の主表面とは反対側の第2の主表面と、を有する、請求項3に記載のシステム。
  5. 前記捕捉部は、第1の捕捉部を備え、
    前記結合物品は、第2の捕捉部を備え、
    前記第2の捕捉部は、前記アンカー部と前記第1の捕捉部との間に位置しており、
    前記第2の捕捉部によって占められる前記結合物品の前記第1の主表面は、前記第2の捕捉部を経鼻チューブに固定するように構成された接着剤を備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載のシステム。
  6. 前記アンカー部を前記ベース物品の前記第2の主表面に再配置可能に取り付けるための前記手段は、前記アンカー部によって占められる前記結合物品の前記第1の主表面に位置する接着剤を備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載のシステム。
  7. 前記アンカー部を前記ベース物品の前記第2の主表面に再配置可能に取り付けるための前記手段は、
    前記結合物品の前記第1の主表面上の第1のメカニカルファスナー構成要素と、
    前記ベース物品の前記第2の主表面上の第2のメカニカルファスナー構成要素と、を備え、
    前記第1のメカニカルファスナー構成要素及び前記第2のメカニカルファスナー構成要素は、互いに取り付けられるように構成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のシステム。
  8. 前記アンカー部を前記ベース物品の前記第2の主表面に再配置可能に取り付けるための前記手段は、前記アンカー部によって占められる前記結合物品の前記第1の主表面及び/又は前記ベース物品の前記第2の主表面上の非粘着性/凝集性ポリマー材料の層を備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載のシステム。
  9. 気管内チューブ固定システムであって、
    人の顔に接着されるように構成された第1のベース物品であって、皮膚接触接着剤を備える第1の主表面及び前記第1の主表面とは反対側の第2の主表面を有する前記第1のベース物品と、
    人の顔に接着されるように構成された第2のベース物品であって、皮膚接触接着剤を備える第1の主表面及び前記第1の主表面とは反対側の第2の主表面を有する前記第2のベース物品と、
    第1の主表面及び第2の主表面を有する結合物品と、を備え、
    前記結合物品は、第1のアンカー部、第2のアンカー部、及び捕捉部を備え、
    前記第1のアンカー部及び前記第2のアンカー部は、横方向に沿って互いに隔てられた独立した別個の領域であり、
    前記捕捉部は、前記横方向を横切る縦方向に沿って前記第1のアンカー部と前記第2のアンカー部との両方から隔てられており、
    前記第1のアンカー部によって占められる前記結合物品の前記第1の主表面は、前記アンカー部を前記第1のベース物品の前記第2の主表面に再配置可能に取り付けるための手段を備え、
    前記第2のアンカー部によって占められる前記結合物品の前記第1の主表面は、前記第2のアンカー部を前記第2のベース物品の前記第2の主表面に再配置可能に取り付けるための手段を備え、
    前記捕捉部によって占められる前記結合物品の前記第1の主表面は、前記捕捉部を気管内チューブに固定するように構成された接着剤を備える、システム。
  10. 前記第1のアンカー部の幾何学的中心が、前記横方向に沿って測定される前記捕捉部の最大横幅よりも大きな距離だけ、前記第2のアンカー部の幾何学的中心から離間している、請求項9に記載のシステム。
  11. 前記第1のアンカー部の前記幾何学的中心から前記捕捉部の幾何学的中心までの距離が、前記第1のアンカー部の前記幾何学的中心から前記第2のアンカー部の前記幾何学的中心までの距離よりも短い、請求項9又は10に記載のシステム。
  12. 気管内チューブ固定システムであって、
    人の顔に接着されるように構成されたベース物品であって、皮膚接触接着剤を備える第1の主表面及び前記第1の主表面とは反対側の第2の主表面を有する前記ベース物品と、
    第1の結合物品及び第2の結合物品と、を備え、
    前記第1の結合物品及び第2の結合物品のそれぞれは、第1の主表面及び第2の主表面を有し、縦方向に沿って配置されたアンカー部及び捕捉部を備え、
    前記第1の結合物品及び第2の結合物品のそれぞれの前記アンカー部によって占められる前記第1の主表面は、前記アンカー部を前記ベース物品の前記第2の主表面に再配置可能に取り付けるための手段を備え、
    前記第1の結合物品及び第2の結合物品のそれぞれの前記捕捉部によって占められる前記第1の主表面は、前記捕捉部を気管内チューブに固定するように構成された接着剤を備える、システム。
  13. 前記第1の結合物品及び第2の結合物品のそれぞれの前記アンカー部は、前記縦方向を横切って測定される、前記捕捉部の最大横幅よりも大きな最大横幅を有する、請求項12に記載のシステム。
  14. 気管内チューブ固定システムであって、
    人の顔に接着されるように構成されたベース物品であって、皮膚接触接着剤を備える第1の主表面及び前記第1の主表面とは反対側の第2の主表面を有する前記ベース物品と、
    第1の主表面及び第2の主表面を有する結合物品と、を備え、
    前記結合物品は、第1のアンカー部、第2のアンカー部、及び捕捉部を備え、
    前記第1のアンカー部及び前記第2のアンカー部は、横方向に沿って互いに隔てられた独立した別個の領域であり、
    前記捕捉部は、前記第1のアンカー部と前記第2のアンカー部との間に位置しており、
    前記第1のアンカー部によって占められる前記結合物品の前記第1の主表面は、前記アンカー部を前記ベース物品の前記第2の主表面に再配置可能に取り付けるための手段を備え、
    前記第2のアンカー部によって占められる前記結合物品の前記第1の主表面は、前記第2のアンカー部を前記ベース物品の前記第2の主表面に再配置可能に取り付けるための手段を備え、
    前記捕捉部によって占められる前記結合物品の前記第1の主表面は、前記捕捉部を気管内チューブに固定するように構成された接着剤を備える、システム。
  15. 前記捕捉部は、
    前記第1のアンカー部に取り付けられ、前記第2のアンカー部に近接して終端する第1の脚部と、
    前記第2のアンカー部に取り付けられ、前記第1のアンカー部に近接して終端する第2の脚部と、を備える、請求項14に記載のシステム。
  16. 前記捕捉部の前記接着剤の第1の部分が、前記第1の脚部に位置しており、前記捕捉部の前記接着剤の第2の部分が、前記第2の脚部に位置している、請求項15に記載のシステム。
  17. 前記ベース物品は、第1のベース物品を備え、
    前記システムは、更に第2のベース物品を備え、
    前記第2のベース物品は、人の顔に接着されるように構成されており、
    前記第2のベース物品は、皮膚接触接着剤を備える第1の主表面と、前記第1の主表面とは反対側の第2の主表面とを有する、請求項14〜16のいずれか一項に記載のシステム。
  18. 前記システムの少なくとも1つの結合物品の前記第1の主表面の少なくとも一部分が、親水コロイドコーティングを備える、請求項1〜17のいずれか一項に記載のシステム。
  19. 前記ベース物品は、少なくとも200%の伸び率を有し、前記結合物品は、50%以下の伸び率を有する、請求項1〜18のいずれか一項に記載のシステム。
  20. 前記ベース物品は、伸張性剥離材料で形成されたバッキングを備える、請求項1〜18のいずれか一項に記載のシステム。
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