JP2020507316A - 蒸気供給システム - Google Patents
蒸気供給システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020507316A JP2020507316A JP2019542100A JP2019542100A JP2020507316A JP 2020507316 A JP2020507316 A JP 2020507316A JP 2019542100 A JP2019542100 A JP 2019542100A JP 2019542100 A JP2019542100 A JP 2019542100A JP 2020507316 A JP2020507316 A JP 2020507316A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vapor
- steam
- visibility
- precursor material
- supply system
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A24—TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
- A24F—SMOKERS' REQUISITES; MATCH BOXES; SIMULATED SMOKING DEVICES
- A24F40/00—Electrically operated smoking devices; Component parts thereof; Manufacture thereof; Maintenance or testing thereof; Charging means specially adapted therefor
- A24F40/30—Devices using two or more structurally separated inhalable precursors, e.g. using two liquid precursors in two cartridges
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A24—TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
- A24B—MANUFACTURE OR PREPARATION OF TOBACCO FOR SMOKING OR CHEWING; TOBACCO; SNUFF
- A24B15/00—Chemical features or treatment of tobacco; Tobacco substitutes, e.g. in liquid form
- A24B15/10—Chemical features of tobacco products or tobacco substitutes
- A24B15/16—Chemical features of tobacco products or tobacco substitutes of tobacco substitutes
- A24B15/167—Chemical features of tobacco products or tobacco substitutes of tobacco substitutes in liquid or vaporisable form, e.g. liquid compositions for electronic cigarettes
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A24—TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
- A24F—SMOKERS' REQUISITES; MATCH BOXES; SIMULATED SMOKING DEVICES
- A24F40/00—Electrically operated smoking devices; Component parts thereof; Manufacture thereof; Maintenance or testing thereof; Charging means specially adapted therefor
- A24F40/10—Devices using liquid inhalable precursors
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A24—TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
- A24F—SMOKERS' REQUISITES; MATCH BOXES; SIMULATED SMOKING DEVICES
- A24F40/00—Electrically operated smoking devices; Component parts thereof; Manufacture thereof; Maintenance or testing thereof; Charging means specially adapted therefor
- A24F40/40—Constructional details, e.g. connection of cartridges and battery parts
- A24F40/42—Cartridges or containers for inhalable precursors
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A24—TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
- A24F—SMOKERS' REQUISITES; MATCH BOXES; SIMULATED SMOKING DEVICES
- A24F40/00—Electrically operated smoking devices; Component parts thereof; Manufacture thereof; Maintenance or testing thereof; Charging means specially adapted therefor
- A24F40/50—Control or monitoring
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A24—TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
- A24F—SMOKERS' REQUISITES; MATCH BOXES; SIMULATED SMOKING DEVICES
- A24F40/00—Electrically operated smoking devices; Component parts thereof; Manufacture thereof; Maintenance or testing thereof; Charging means specially adapted therefor
- A24F40/50—Control or monitoring
- A24F40/51—Arrangement of sensors
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A24—TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
- A24F—SMOKERS' REQUISITES; MATCH BOXES; SIMULATED SMOKING DEVICES
- A24F47/00—Smokers' requisites not otherwise provided for
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M11/00—Sprayers or atomisers specially adapted for therapeutic purposes
- A61M11/001—Particle size control
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M11/00—Sprayers or atomisers specially adapted for therapeutic purposes
- A61M11/04—Sprayers or atomisers specially adapted for therapeutic purposes operated by the vapour pressure of the liquid to be sprayed or atomised
- A61M11/041—Sprayers or atomisers specially adapted for therapeutic purposes operated by the vapour pressure of the liquid to be sprayed or atomised using heaters
- A61M11/042—Sprayers or atomisers specially adapted for therapeutic purposes operated by the vapour pressure of the liquid to be sprayed or atomised using heaters electrical
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A24—TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
- A24F—SMOKERS' REQUISITES; MATCH BOXES; SIMULATED SMOKING DEVICES
- A24F40/00—Electrically operated smoking devices; Component parts thereof; Manufacture thereof; Maintenance or testing thereof; Charging means specially adapted therefor
- A24F40/40—Constructional details, e.g. connection of cartridges and battery parts
- A24F40/48—Fluid transfer means, e.g. pumps
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M2205/00—General characteristics of the apparatus
- A61M2205/82—Internal energy supply devices
- A61M2205/8206—Internal energy supply devices battery-operated
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F17—STORING OR DISTRIBUTING GASES OR LIQUIDS
- F17C—VESSELS FOR CONTAINING OR STORING COMPRESSED, LIQUEFIED OR SOLIDIFIED GASES; FIXED-CAPACITY GAS-HOLDERS; FILLING VESSELS WITH, OR DISCHARGING FROM VESSELS, COMPRESSED, LIQUEFIED, OR SOLIDIFIED GASES
- F17C9/00—Methods or apparatus for discharging liquefied or solidified gases from vessels not under pressure
- F17C9/02—Methods or apparatus for discharging liquefied or solidified gases from vessels not under pressure with change of state, e.g. vaporisation
Abstract
使用者による吸引とそれに続く吐出しとのために選択可能な可視度を有する蒸気を生成するように構成された蒸気供給システムであって、第1の可視度を有する蒸気を生成するための第1の蒸気前駆材料と、第2の可視度を有する蒸気を生成するための第2の蒸気前駆材料であり、該第2の蒸気前駆材料から生成された蒸気が第1の蒸気前駆材料から生成された蒸気よりも可視性が低くなるように第1の可視度が第2の可視度よりも高い、第2の蒸気前駆材料と、第1及び第2の蒸気前駆材料から蒸気を生成するように作動可能である少なくとも一つの気化器と、選択された可視度を有する蒸気を形成するために、選択された割合で第1及び第2の蒸気前駆材料から蒸気を生成するように気化器を制御するよう構成された制御回路とを備える蒸気供給システム。【選択図】図3
Description
本開示は、ニコチン送達システム(例えば電子タバコ等)のような蒸気供給システムに関し、特に、蒸気供給システムによって生成された蒸気の可視性を使用者が変更することができるようにすることに関する。
電子タバコ(eシガレット)等の電子蒸気供給システムは、一般的に、蒸気前駆材料(ある製剤を含有する原料液体、典型的には、ニコチン及び多くの場合には香味料等の添加剤を有するベース液体を含む原料液体のリザーバ等)、及び/又はタバコ葉由来製品のような固体材料を含み、そこから、使用者による吸引によって、例えば熱による気化を通して蒸気が生成される。したがって、蒸気供給システムは、典型的には、気化器、例えば加熱要素を含む蒸気生成チャンバを備え、気化器は、蒸気生成チャンバ内で蒸気を生成するために前駆材料の一部を気化するように配置されている。使用者がデバイスで吸引を行い、電力が気化器に供給されると、空気が、入口孔を通ってデバイス内に、そして蒸気生成チャンバ内に引き込まれ、そこで空気は気化された前駆材料と混合され、エアロゾルが形成される。蒸気生成チャンバをマウスピースの開口部と接続する流路があり、蒸気生成チャンバを通して引き入れられた流入空気が、流路に沿ってマウスピースの開口部へと進み、その空気と共に蒸気の一部を移送し、使用者の吸引によってマウスピースの開口部を通って流出するようになっている。
蒸気供給システムでは、再使用可能なカートリッジ部と交換可能なカートリッジ部の両方を含むモジュール式集合体を備えることができる。通常ではカートリッジ部は、消費し得る蒸気前駆材料及び/又は気化器を備え、再使用可能なデバイス部は、再充電可能なバッテリー、デバイス制御回路、作動センサ、及びユーザインターフェース機能等の寿命が長い部品を備える。再使用可能な部分はコントロールユニット又はバッテリー部分と呼ばれることもあり、気化器と前駆材料の両方を含む交換可能なカートリッジ部はまた、カトマイザと呼ばれることもある。
カートリッジは、使用するコントロールユニットに、例えば適切に係合する電気接点を備えたねじ式固定具やバヨネット式固定具を用いて、電気的及び機械的に結合される。カートリッジ内の蒸気前駆材料が使い果たされたとき、又は使用者が異なる蒸気前駆材料を有する別のカートリッジに切り換えたいと望むとき、カートリッジをコントロールユニットから取り外すことができ、交換用カートリッジをデバイスのその場所に取り付けることができる。
したがって、蒸気供給システムは、使用者が吸引する蒸気を生成して、所望の味や臭いの知覚を与え、及び/又はニコチンを送達する。吸引後に使用者が吐き出す蒸気はしばしば可視性を有する。一部の使用者にとって、これは蒸気の望ましい特性であり、例えば、使用者は、可視性を有する蒸気の雲を吐き出すことが自身の経験における楽しい部分であることが分かっている。その一方で、他の使用者にとっては又はいくつかの状況においては、これは蒸気の望ましくない特性であるかもしれず、例えば、使用者は、蒸気供給システムの使用に注意を引きたくないかもしれない。一部の使用者は、例えば自宅の場合等、何らかの状況では、より高い可視性を有する蒸気を生成したい場合がある一方、例えば公共の場にいるとき等の他の状況においては、可視性の低い蒸気を生成したい場合がある。これに鑑みて、本発明者らは、蒸気供給システムによって生成された蒸気の可視性を変更するための手段を提供する要望があることを認識している。
特定の実施形態の第1の態様によれば、使用者による吸引とそれに続く吐出しとのために選択可能な可視度を有する蒸気を生成するように構成された蒸気供給システムが提供され、この蒸気供給システムは、第1の可視度を有する蒸気を生成するための第1の蒸気前駆材料と、第2の可視度を有する蒸気を生成するための第2の蒸気前駆材料であり、該第2の蒸気前駆材料から生成された蒸気が第1の蒸気前駆材料から生成された蒸気よりも可視性が低くなるように第1の可視度が第2の可視度よりも高い、第2の蒸気前駆材料と、第1の蒸気前駆材料及び第2の蒸気前駆材料から蒸気を生成するように作動可能である少なくとも一つの気化器と、選択された可視度を有する蒸気を形成するために、選択された割合で第1の蒸気前駆材料及び第2の蒸気前駆材料から蒸気を生成するように少なくとも一つの気化器を制御するよう構成された制御回路とを備える。
特定の実施形態の別の態様によれば、使用者による吸引とそれに続く吐出しとのために選択可能な可視度を有する蒸気を生成するように構成された蒸気供給手段が提供され、この蒸気供給手段は、第1の可視度を有する蒸気を生成するための第1の蒸気前駆材料と、第2の可視度を有する蒸気を生成するための第2の蒸気前駆材料であり、該第2の蒸気前駆材料から生成された蒸気が第1の蒸気前駆材料から生成された蒸気よりも可視性が低くなるように第1の可視度が第2の可視度よりも高い、第2の蒸気前駆材料と、第1の蒸気前駆材料及び第2の蒸気前駆材料から蒸気を生成するための気化手段と、選択された可視度を有する蒸気を形成するために、選択された割合で第1の蒸気前駆材料及び第2の蒸気前駆材料から蒸気を生成するように気化手段を制御する制御手段とを備える。
特定の実施形態のさらに別の態様によれば、使用者による吸引とそれに続く吐出しとのために選択可能な可視度を有する蒸気を生成する方法が提供され、この方法は、第1の可視度を有する蒸気を生成するための第1の蒸気前駆材料と、第2の可視度を有する蒸気を生成するための第2の蒸気前駆材料であり、該第2の蒸気前駆材料から生成された蒸気が第1の蒸気前駆材料から生成された蒸気よりも可視性が低くなるように第1の可視度が第2の可視度よりも高い、第2の蒸気前駆材料と、第1の蒸気前駆材料及び第2の蒸気前駆材料から蒸気を生成するように作動可能である少なくとも一つの気化器とを備える蒸気供給システムを用意するステップと、選択された可視度を有する蒸気を形成するために、選択された割合で第1の蒸気前駆材料及び第2の蒸気前駆材料から蒸気を生成するように少なくとも一つの気化器を制御するステップとを含む。
特定の実施形態のこれら態様及び別の態様は、添付の特許請求の範囲の独立項及び従属項に記載されている。従属項における特徴は互いに組み合わされ、また、請求項において明示的に記載されたもの以外の組合せにおいて互いに独立した請求項の特徴と組み合わされ得ることを理解されたい。さらに、本書に記載の手段は、以下に示すような特定の実施形態に限定されるものではなく、本書に提示される特徴の任意の適切な組合せを含み、それを考慮するものである。例えば、蒸気供給システムは、適当なものとして後述する様々な特徴のうちの任意の一つ以上を含む、本書に記載された手段に従って提供されてもよい。
次に、本発明の実施形態について、単なる例として添付の図面を参照して説明する。
特定の例及び実施形態の態様及び特徴について、本書にて論じ説明する。特定の例及び実施形態のいくつかの態様及び特徴は、従来どおり実施することができ、これらについては、話を簡潔にする目的で、詳細には論ぜず説明もしない。したがって、本書にて言及するが詳細には説明していない装置及び方法の態様及び特徴は、そのような態様及び特徴を実施するための任意の従来の手法によって実施できることを理解されたい。
本開示は、eシガレット等の、エアロゾル供給システムとも呼ばれることがある、蒸気供給システムに関する。以下の説明全体にわたって、「eシガレット」又は「電子タバコ」という用語を使用することがあるが、この用語は、蒸気供給システム及び電子蒸気供給システムと互換的に使用することができることを理解されたい。さらに、当該技術分野では一般的であるように、「蒸気」及び「エアロゾル」という用語、並びに「気化」、「揮発」及び「エアロゾル化」等の関連の用語もまた、互換的に使用され得る。
図1及び図2はそれぞれ、本開示のいくつかの実施形態によるeシガレット1の概略断面図及び斜視図である。図2は、マウスピースカバー6付きeシガレット1をシステム/デバイスの残りの部分から分離して示す部分分解図である。eシガレット1は、二つの主な構成要素、すなわちコントロールユニット2及び蒸気生成集合体4を備えることが考えられてよい。図1に示された電子タバコ1の一つの顕著な態様は、蒸気生成集合体4が複数のカートリッジ、この場合には二つのカートリッジを備えることである(別の例示的な実施態様では、二つ以上の蒸気前駆材料のカートリッジ/供給源を備えることもある)。コントロールユニット2は、一方若しくは他方又は両方のカートリッジからの蒸気生成を例えば使用者の設定に応じて選択的に作動させて、蒸気をカートリッジの一方から若しくは他方から又は両方からのどれかを(及びどのような割合かを)使用者が選べるように構成されている。
重要なことには、以下でさらに説明するように、本開示の特定の実施形態によれば、電子タバコ1のカートリッジの互いに異なるものが、互いに異なる可視度を有する蒸気を生成するように配置構成され、それにより、蒸気を生成するために用いられるカートリッジを例えばパフ毎に基づいて選択することによって、電子タバコ1により生成される蒸気と関連される可視性ないしは可視度を使用者が容易に切り換えることを可能とする。この例の電子タバコ1は、一つのカートリッジ又は他のカートリッジから蒸気を生成することに加えて、両方のカートリッジから同時に蒸気を生成し、個々のカートリッジに関連される可視度間の可視度を有する混合蒸気を生成できるように構成されている。より概略的に述べるならば、異なる相対量/割合/比率で異なるカートリッジから蒸気を生成することにより、異なる蒸気可視度/不透明度/透明度を得ることができる。
したがって、蒸気アセンブリ4は、第1の可視度を有する蒸気を生成する第1のカートリッジ10と、第2の可視度を有する蒸気を生成する第2のカートリッジ20とを備える。この例については、第1の可視度は第2の可視度よりも高いと想定、すなわち第1のカートリッジは第2のカートリッジよりも見えやすい(不透明度が高い/透明度が低い)蒸気の生成に関連していると想定しているが、これは逆の場合も同様である。以下における説明を簡単にし用語を単純化するために、第1のカートリッジに関連する蒸気は本書では可視蒸気と称することがあり、第2のカートリッジに関連する蒸気は本書では不可視蒸気と称することがある。蒸気に関連する特定の不透明度は、カートリッジ内の蒸気前駆材料の組成だけでなく、さまざまな要因に依存することは理解されよう。例えば、特定の電子タバコからの蒸気に関連する不透明度は、蒸気の生成に使用される電力量、周囲の空気温度と水分量、及び蒸気の分散の態様(例えば、速い吐出し又はゆっくりとした吐出しによる等)に依存することも考えられる。したがって、本書で可視蒸気及び不可視蒸気について述べる場合、同等の条件(例えば、類似の電源、気温、吸気/呼気の方法)の下で異なるカートリッジから生成される蒸気に関連する相対的な可視度/不透明度をいうものと解すべきである。これに関して、蒸気の可視度に寄与する最も重要な要因は、原料の性質/組成にある。
再び図1及び図2を参照すると、第1のカートリッジ10及び第2のカートリッジ20が、適当な態様で(例えば、従来のバヨネット式固定具、ねじ式固定具又は摩擦嵌め固定具を使用して)コントロールユニット2に取外し可能に装着されている。この例では、カートリッジは概ね並設状態で装着されている。概ね中空であるマウスピースカバー6もまた、コントロールユニット2に取外し可能に結合され、この結合もまた、例えばスナップ嵌めの固定手段等の任意の従来の結合/装着技術に従って行われ得る。図1の断面図では、マウスピースカバー6は、それが第1及び第2のカートリッジを覆う通常の使用のために、コントロールユニット2に結合されて示されている。図2の斜視図では、マウスピースカバー6は、例えばカートリッジ10、20を交換するようこれらにアクセスするために、コントロールユニット2から分離されて示されている。マウスピースカバー6は、蒸気出口を画定する開口部8を有するテーパ付き端部を備え、この蒸気出口から使用者は、使用時に電子タバコ1によって生成された蒸気を吸引することができる。カートリッジ10、20と蒸気出口8との間のマウスピースカバー6の中の内部空間は、各カートリッジ10、20から生成された蒸気が通過する領域5であって、両方が同時に使用される場合にマウスピース8出口から使用時に使用者が吸引するために混合される領域5を画定する。
この例の第1と第2のカートリッジは、その構造及び動作に関しては実質的に同一であるが、二つのカートリッジが生成する蒸気の可視性(不透明度)の観点において、これらのカートリッジにより用いられる蒸気前駆材料の違いに起因して、生成される蒸気の可視特性に関しては相違する。
電子タバコ用の液体蒸気前駆材料は、通常、液体の大部分を構成するベース液体製剤を含み、ベース液体に所望の香料/匂い/ニコチンの送達特性を与えるための添加剤を伴う。異なるベース液体は、異なる可視度を有する蒸気に関連される。例えば、典型的なベース液体は、プロピレングリコール(PG)と植物性グリセロール(VG)の混合物を含むものであり、VGの割合が比較的高いベース液体が、通常、VGの割合が比較的低い、その他の対応のベース液体よりも高い可視性(低い透明度)を有する蒸気を生成する。
したがって、本開示の特定の実施形態によれば、第1のカートリッジの蒸気前駆材料は第1のベース液体を含み、第2のカートリッジの蒸気前駆材料は第2のベース液体を含み、第1のベース液体及び第2のベース液体は可視度の異なる蒸気に関連されている。それぞれのカートリッジのベース液体への添加物は、異なるカートリッジによって生成される蒸気間の差が異なるベース液の使用からのみであるように、同じであってもよい。あるいは、それぞれのカートリッジの添加剤は、異なる可視性/不透明度の蒸気を生成することに加えて、二つのカートリッジが異なる香料及び/又は匂い及び/又はニコチンの量を有する蒸気にも関連されるように、異なっていてもよい。
具体的な例のために、本書では、第1のベース液体(第1のカートリッジで使用)は80%のVGと20%のPGとを含み(これは比較的可視性のある蒸気の生成に関連するものである)、一方、第2のベース液体(第2のカートリッジで使用)は80%のPGと20%のVGとを含む(これは比較的不可視である(見えにくい)蒸気の生成に関連するものである)と想定している。完全を期すため、これは本書にて説明する原理にとって重要ではないが、この例では、第1のカートリッジと第2のカートリッジについての蒸気前駆材料は、同じ香料の蒸気と同じ量のニコチンを送達するための同じ添加剤を含むとさらに想定している。すなわち、この例によれば、第1のカートリッジと第2のカートリッジで生成される蒸気間の違いは、蒸気の可視度/不透明度を相違させる異なるベース液体をこれらのカートリッジにて使用することに起因する点だけであると想定している。この特定の例では(例えば香味料/ニコチンの強さ等の観点から)カートリッジは同じ添加物を使用しているが、異なるベース液体の感覚的な影響のために、使用者は各カートリッジからの蒸気に対して異なる味/匂い/口当たりを感じることがあるが、それは本書で説明する原理にとって重要ではないことは理解されよう。
異なるカートリッジに関連する蒸気の可視性ないしは可視度の違いは、実施態様が異なると相違する場合がある。例えば、いくつかの例では、他の例よりも異なるカートリッジからの蒸気間の不透明度に大きな違いが生じる場合がある。より一般的には、可視性の高い蒸気に関連するカートリッジからの蒸気の不透明度は、様々な実施態様に関して少なくとも1.5倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10倍又はそれ以上の倍数からなる群から選択された倍数で、可視性の低い蒸気に関連するカートリッジからの蒸気の不透明度よりも高い場合がある。異なるカートリッジからの蒸気についての相対的な不透明度は、例えば、経験的な試験を通じて、様々なベース液体製剤に対して決定することができる。これに関して、蒸気の特徴的な不透明度の測定値は、光学的透明度/可視度を計測/測定するための従来の技術に従って決定することができる。例えば、これは、試験環境でそれぞれの蒸気に関連付けられた光の透過/散乱/吸収を測定すること、そして、蒸気を通る所定の光路長に対する透過及び/又は散乱及び/又は吸収の量の観点から不透明度を特徴付けることに基づくことができる。
二つのカートリッジ10、20の構造上の類似性を考慮して(すなわち、この例では、カートリッジ内に含まれる蒸気前駆材料の特定の製剤のみが相違する)、カートリッジについて、より可視性の高い蒸気に関連付けられた第1のカートリッジ10に焦点を合わせて以下に詳説するが、より可視性が低い蒸気に関連付けられた第2のカートリッジ20についても同様な説明が当てはまることは理解されよう。
第1のカートリッジ10は、この例ではプラスチック材料から形成されているカートリッジハウジング17を備える。ハウジング17は、カートリッジの他の構成要素を支持し、コントロールユニット2との機械的インターフェースも提供する。カートリッジ10のコントロールユニットへの取付態様は、本書に記載の原理には重要ではないが、具体的な例としてここでは、ねじ式固定具を備えることが想定されている(図1には示さず)。
カートリッジハウジング17は、長手方向軸線を中心にした回転対称であり、コントロールユニット2に結合するカートリッジ10の端部からの距離が増すにつれて断面が減ずるようテーパ付きの外形を有する。この例では、カートリッジは約4センチの長さを有し、直径は、この長さにわたって約1cmから約0.7cmまでとほぼ直線的に先細りになっている。しかし、具体的な幾何形状、及びより一般的に関係する全体形状は、異なる実施態様では相違することがあり得ることは理解されよう。
カートリッジハウジング17内には、上述した第1の原料液体12の形態で第1の蒸気前駆材料を収容する液体リザーバ11がある。この例における液体リザーバ11は、カートリッジ10の内容積部の大部分を構成する。液体リザーバ11は、テーパ付きの円形断面を有することでハウジング17の内部と概ね一致するが、リザーバ11の外壁とハウジング17の内壁との間に空間を作り出すように一側面に沿って長手方向に延びる平坦面を有する。これによって、カートリッジを貫通する空気経路が画定され、この空気経路を通って、使用時にカートリッジで生成された蒸気がカートリッジの端部の開口部19に向かって引き込まれて、マウスピースカバー6の中のチャンバ/領域5に入る。カートリッジを通るこの空気経路は、使用時に蒸気生成システム1を通り抜ける空気流を示す一連の矢印で概略的に示されている。リザーバ11は、例えば成形プラスチック材料を含む、従来の手段によって形成することができる。
カートリッジ出口19の反対側のリザーバ11の端部は、多孔性セラミックディスク13によって、リザーバ11内の原料液体12がセラミックディスク13を通って滲出できるように画定されている。
リザーバ11の外側のセラミックディスク13の隣に気化器(アトマイザ)があり、これはウィック14及びヒータ15を備えている。ウィック及びヒータは、カートリッジ10の気化チャンバ16を画定するカートリッジハウジング17内の空間に配置される。セラミックディスク13を通って滲出した原料液体は、表面張力/毛管現象によってウィック14に浸潤することができる。この例のヒータ15は、ウィック14に巻き付けられた電気抵抗線を備える。電力がこのヒータ15に供給されると、ウィック14によってヒータ15の近傍まで引き込まれたある量の原料液体(蒸気前駆材料)が気化される。この例では、ヒータ15はニッケルクロム合金(Cr20Ni80)線を備え、ウィック14はガラス線束を備えるが、具体的な気化器の構成は本書に記載の原理には重要ではないことは理解されよう。
原料液体が気化器によって気化される速度は、ヒータ15に供給される電力の量に依存する。したがって、電力は、カートリッジ10の原料液体12から蒸気を選択的に生成するようにヒータに加えることができ、さらに、少なくともいくつかの例示的な実施態様では、蒸気生成の速度は、ヒータ15に供給される電力を例えばパルス幅変調技術及び/又は周波数変調技術により調整することによって、制御することができる。
上述したように、第2のカートリッジ20は、第1のカートリッジ10と同じ全体的な構造を有する(実際に二つのカートリッジは、この例における蒸気供給システムにそれらがどのように取り付けられ得るかという観点から交換可能である)。したがって、且つ第1のカートリッジ10と同様に、第2のカートリッジ20もまた、カートリッジハウジング27、液体リザーバ21(この例では、可視性がより低い蒸気と関連付けられた第2の原料液体22を含む)、カートリッジ出口29、セラミックディスク23、ウィック24、ヒータ25、及び気化チャンバ26を備える。第2のカートリッジのこれらの要素は、第1のカートリッジ10の対応する要素について上述した態様で配置される。別の例示的な実施態様では、異なるカートリッジが異なる構造及び/又はサイズを有することがある。
コントロールユニット2は、外側ハウジング30、電子タバコの作動電力を供給するバッテリー32、電子タバコの作動を制御及び監視する制御回路36、及び使用者入力ボタン34を備える。バッテリー32は再充電可能であり、従来のタイプの、例えば比較的短い期間にわたって比較的高い電流を供給する必要がある電子タバコ及び他の用途に通常使用される種類のものでよい。同様に、使用者入力ボタン34は、従来の入力デバイス、例えば機械式ボタンスイッチ又は静電容量式(タッチ)センサとすることができる。
外側ハウジング30は、例えば、プラスチック材料又は金属材料から形成することができ、この例では、幅(図1の平面内)がその厚さ(図1の平面に垂直)の約1.5〜2倍である略楕円/長円の断面を有する。例えば、この電子タバコは、約3cmの幅及び約2cmの厚さを有する。上述したマウスピースカバー6は、コントロールユニット2の外形と概ね一致する外形を有し、この場合これらは接合されて、全体として比較的均一で滑らかな電子タバコ1の外観を呈する。蒸気出口8を画定するマウスピースカバー6の端部は、コントロールユニット2と結合する端部におけるその寸法の3分の1ほどまで先細りになっている(例えば、約1cmの幅及び0.6cmの厚さまで)。コントロールユニット2及びマウスピースカバー6は、組み立てられた電子タバコが約10cmの長さを有するように、この例では両方とも約5cmの長さを有する。しかし、すでに示したように、本開示の一実施形態を実施する電子タバコの全体形状及び規模は、本書に記載の原理には重要ではないことは理解されよう。
制御回路36は、本書に記載の開示された実施形態による機能を提供するように、並びに電子タバコの従来の操作機能を、このようなデバイスを制御するための確立された技術に合わせて提供するように、適切に構成/プログラムされる。したがって、制御回路はいくつかの異なる機能ブロック、例えば、バッテリー32からカートリッジ10のヒータ15への電力の供給を制御する機能ブロック、バッテリー32からカートリッジ20のヒータ25への電力の供給を制御する機能ブロック、入力ボタン34を用いた使用者入力、例えば構成設定に応答してデバイスの作動態様を制御する機能ブロック、並びに電子タバコの通常の作動及び本書に記載の原理による機能に関連する他の機能ブロックを論理的に備えると考えることができる。これらの論理ブロックの機能は、様々な異なる方法で、例えば適切にプログラムされた単一の汎用コンピュータ、又は適切に構成された特定用途向け集積回路を使用して実現することができることは理解されよう。理解されるように、電子タバコは一般に、その動作機能に関連する様々な他の要素、例えばバッテリーを充電するためのUSBポート等のポートを備え、これらは従来のものでよく、話を簡潔にする目的で図示しないか、詳細には説明しない。
制御回路36は、使用者が吸引するための蒸気を一方若しくは他方又は両方のカートリッジから選択的に生成するために、バッテリー32からそれぞれのカートリッジ10、12のヒータ15、25への電力の供給を制御するように構成される。電力は、それぞれのカートリッジ10、20とコントローラユニット2との間のインターフェースにまたがって確立された接点を介して、例えば、カートリッジ10、20がコントロールユニット2に連結されたときに係合するばね/ポゴピンコネクタ、又は電気接点の任意の他の構成を通して、供給される。
使用者は、カートリッジ10、20のそれぞれによって生成される蒸気の相対量、したがって、使用時に電子タバコ全体によって生成される蒸気の相対的な可視性を調整することができる。例えば、使用者が最大可視度で蒸気を生成したい場合、使用者は、第1のカートリッジ内の第1の原料液体から蒸気を生成するよう電子タバコを設定ないしは構成することができる。逆に、使用者が最小可視度で蒸気を生成したい場合、使用者は、第2のカートリッジ内の第2の原料液体から蒸気を生成するよう電子タバコを設定ないしは構成することができる。さらに、いくつかの実施態様は、使用者は、選択した割合/比率で両方のカートリッジから蒸気を生成するように電子タバコを制御することにより、第1のカートリッジに関連付けられた可視度と第2のカートリッジに関連付けられた可視度との間の可視度で蒸気を生成することができる。生成された蒸気に対する第1のカートリッジによって生成された蒸気全体の比率が高いほど、結果として生じる蒸気の可視性/不透明度がより高くなる(すなわち、第1のカートリッジに比較的多くの電力を供給すると、蒸気は比較的見えやすくなり、その一方で、第2のカートリッジに比較的多くの電力を供給すると、蒸気は比較的見えにくくなる)。
したがって、使用者は、所望の/選択された相対的な可視度に対応する比率でそれぞれのカートリッジから蒸気を生成するように電子タバコを設定することにより、所望の/選択された相対的な可視度を有する蒸気を生成するように電子タバコを設定することができる。この意味で、使用者が、通常、特定の不透明度の蒸気を提供することを期待してデバイスを制御するのではなく、使用者が特定時に使用者の希望に従ってより高い可視性の蒸気又はより低い可視性の蒸気であるべきと主観的に考えるものを提供するよう、単にデバイスを制御することは理解されよう。
したがって、より高い蒸気可視度は、第1のカートリッジから蒸気の大部分又は全てを生成するよう電子タバコを設定することによって得られ、その一方で、より低い蒸気可視度は、第2のカートリッジから蒸気の大部分又は全てを生成するよう電子タバコを設定することによって得られる。
電子タバコは、使用者入力ボタン34によりアクセスできるデバイスの設定メニューを通して、所望の可視度を与えるよう設定され得る。例えば、使用者は、ボタン34を所定の手順で押してプログラミングモードに入り、次にボタンを別の所定の手順で押して、カートリッジのそれぞれの所望の蒸気生成レベルを設定することができる(したがってデバイスにより生成される蒸気の可視度全体を設定することができる)。使用者は、各カートリッジの蒸気の相対的な量(すなわち供給される電力のレベル)を自由に設定することができ、及び/又は、手近に実施態様に応じて複数の設定から選択することができる。別の例では、二つのカートリッジからの気化の相対的なレベルを設定するための別の手段があってもよく、例えばデバイスは、追加の使用者入力部、例えばこの目的のための一つ以上の追加のボタン/ダイヤル/スライダ/タッチスクリーンを備えることができ、或いはデバイスは、電子タバコ1とデータを交換するように構成された補助デバイス、例えば適切なアプリケーションを実行するスマートフォン等のコンピューティングデバイスを使用して、遠隔プログラミングをサポートすることができる。より一般的には、メモリに記憶できる使用者の嗜好に基づいて各カートリッジからの蒸気の量をバランスさせるよう相対的な電力量を供給するために、アルゴリズムが用いられてもよい。
場合によっては、気化の相対的なレベルは、所与のパフ(一回の吸引)に先立って規定することはできないが、例えば、使用者によって例えばパフ毎に別個に作動させることができる、カートリッジのそれぞれと関連付けられた別々の作動ボタンを有することによって、使用時にリアルタイムで選択することができる。したがって、使用者は、一方のボタンを押して一方のカートリッジからの蒸気生成を選択したり、他方のボタンを押して他方のカートリッジからの蒸気生成を選択したり、両方のボタンを同時に押して両方のカートリッジからの蒸気生成を選択したりすることができる。デバイスは、両方のボタンが操作された場合に、電力の概ね半分がそれぞれのカートリッジに関連付けられた気化器に供給されるように設定ないしは構成され得る。ここで、前記「電力の概ね半分」における「電力」とは、生成される蒸気の全量(すなわち、所定の時間内に気化される前駆材料の全量)が、何個のカートリッジが同時に作動されたか否かに拘わらず概ね同じままとなるように一つのボタンのみが操作された場合に供給される電力をいう。他の例示的な実施態様では、使用者が両方のボタンを押した場合に、各カートリッジに関連付けられた相対的な比率が異なるようにすることができること、例えば、両方のボタンが押された場合に各カートリッジへの電力が60〜40の基準で又は他の割合に従って分割されるようにすることができることは理解されよう。さらに、この割合は、使用者によって事前に決定又は設定することができる。さらにまた、カートリッジに供給される総電力(すなわち、両方のカートリッジに供給される電力の合計)を変更して、デバイスの全体的な可変電力設定を可能にすることもできる。電力は、両方のカートリッジに同時に、又は重複する時間で、又は時間多重方式で供給され得る。
したがって、本書で説明する原理によれば、使用者は、比較的高い可視性を有する蒸気を生成するために第1の蒸気前駆材料を主に(又は専ら)使用して蒸気を生成するよう電子タバコ1を構成したり、比較的低い可視性を有する蒸気を生成するために第2の蒸気前駆材料を主に(又は専ら)使用して蒸気を生成するよう電子タバコを構成したり、中間の可視性を有する蒸気を生成するために二つの蒸気前駆材料の中間混合物を使用して蒸気を生成するよう電子タバコ1を構成したりすることができる。いくつかの実施態様では、比較的高い可視性の蒸気を形成するために第1のカートリッジのヒータ、又は比較的低い可視性の蒸気を形成するために第2のカートリッジのヒータのいずれかに選択に電力を供給する機会を使用者に与えることができるが、電子タバコ1は両方のヒータに同時に電力を供給することもできる。すなわち、使用者によって選択され得る蒸気生成の割合は、場合によっては100:0又は0:100のみであり、その中間はないとしてもよい。いくつかの実施態様では、制御回路が、異なる蒸気前駆材料から異なる量の相対的な蒸気生成を可能にして、蒸気に対応の異なる可視性を与えるよう構成されることに加えて、制御回路は、所定の割合での様々な蒸気生成の全体の量を可能とするように構成されてもよい。すなわち、使用者は、カートリッジに供給される全体の総電力と、各カートリッジに供給される電力の割合を調整することができる。
上述したように、カートリッジによって送達される蒸気の相対量(場合によっては総量)を使用者が事前に設定して、所望の/選択された可視度を有する蒸気を提供する様々な態様がある。電子タバコがこのようにして設定され、通常の動作モードにあるとき、使用者はボタン34を押すだけで、所定の電力設定に従って各カートリッジ10、20における各ヒータ15、25を作動させることができる。
したがって、使用者が使用者入力ボタン34を押すと、電子タバコ1の蒸気生成機能が作動され、すなわち電力が、選択された構成によるヒータ15、25の一方若しくは他方又は両方に供給される。この実施態様では使用者入力ボタン34が蒸気生成を起動するのに使用されているが、蒸気生成は他の手法に基づいてもよいことは理解されよう。例えば、ヒータへの電力の供給を行うためにボタンを使用する代わりに、例えば、使用者がデバイスを吸うと圧力の低下を検出するように配置された圧力センサ/マイクロフォンをベースとする吸引センサを使用してもよい。
電子タバコ1の蒸気生成機能が作動すると、使用者は、マウスピースカバー6のマウスピース出口8を吸って/吸引して空気を電子タバコを通して引き込む。電子タバコを通り抜ける空気の流れは、図1に一連の矢印で概略的に示されている。すなわち、空気は、外部環境から電子タバコ1の中へ、この場合にはコントロールユニット2に設けられている一つ以上の空気入口7を通して、引き込まれる。電子タバコ1の中に引き込まれる空気の一部分は、入口空気経路に沿って引き込まれて第1のカートリッジ10の気化チャンバ16に入り、電子タバコ1の中に引き込まれる空気の一部分は、入口経路に沿って引き込まれて第2のカートリッジ20の気化チャンバ26に入る。したがって、入ってくる空気流は、各気化チャンバ16、26のそれぞれのヒータ15、25を通過し、ヒータの一方又は両方は、コントロールユニット2のバッテリーから電力を受け取って、対応する気化チャンバの関連する原料液体/蒸気前駆材料から蒸気を生成する。気化された前駆材料は次に、空気流に取り込まれ/同伴され、関連するカートリッジを通して引き込まれて(リザーバの平坦部と上述した外側ハウジングとの間の隙間によって画定された空気経路に沿って)、それぞれのカートリッジをその開口部19、20から出ると混合チャンバ5に入り、ここから、使用者が吸引するためにマウスピース開口部8の外へ引き出される。
このように、特定の実施形態によれば、電子たばこは、使用者が自宅にいるときよりも公共の場で見えにくい蒸気を生成することができるよう、使用者の希望に応じて使用者が異なる可視度の蒸気を選択的に生成できるように構成され得る。使用者が見えやすい蒸気又は見えにくい蒸気を望む特定の理由又は状況が本書で説明する原理にとって重要ではないことは、勿論、理解されよう。いくつかの実施態様では、ある程度の自動化によって、蒸気生成の互いに相違する程度を切り換えることとしてもよい。例えば、電子タバコにタイマを設け、特定の時間(使用者が設定した作業時間等)に使用される場合には見えにくい蒸気を生成し、他の時間には見えやすい蒸気を生成するように電子タバコを構成してもよい。別の例では、電子タバコにGPS受信器を設け、特定の場所(例えば、使用者が設定した自宅の位置)で使用される場合には見やすい蒸気を生成し、他の場所では見えにくい蒸気を生成するように電子タバコを構成してもよい。
図3は、本開示の一実施形態による図1及び図2に示された蒸気供給システム1のいくつかの操作ステップを概略的に示す流れ図である。制御回路36は、従来のプログラミング/処理技術によってこの処理を実施するように構成されている。この例のために、使用者は最初に最大の可視度で蒸気を生成することを望むが、最大可視度を有する蒸気を生成するためにデバイスを使用した後には最小可視度を有する蒸気の生成に切り換えることを望むものと想定する。この例では、図3に示す使用セッション中に蒸気を生成するときに、ヒータに一定量の電力Pを供給することで蒸気を生成するようにデバイスが設定ないしは構成されていると想定しており、各ヒータに供給される総電力Pの一部は所望の可視度設定に依存する。蒸気生成のための総電力Pは、電子タバコの不変の特性、又は使用者による設定である場合がある。総電力Pが使用者により設定可能である場合、例えばパフ毎に変更することができる。
したがって、ステップS1において、使用者は、可能な限り高い可視性を有する蒸気を生成するよう、すなわち蒸気が生成されるべきときに第1のカートリッジのみに総電力Pを供給することによって、そのような蒸気を生成するよう電子タバコ1を設定する。上述したように、この設定ステップは、入力ボタン34又は他の手段を使用してデバイスをプログラムすることにより達成され得る。
ステップS2において、制御回路36は、電子タバコの蒸気生成機能が作動すべきであるという指示(トリガ(信号))を受け取る。このトリガ指示は、例えば、デバイスが通常動作モードにある間に使用者が使用者入力ボタン34を押したことの検出に合致させることができる。或いは、実施態様に応じて、ステップS2は、蒸気生成を作動させるための別のタイプのトリガを検出することに基づくことができ、例えば、使用者がデバイスを吸い始めたことを示す圧力センサによる検出を使用して、蒸気生成(すなわちヒータへの供給電力)を開始するための実際上は自動トリガであるものを提供することができる。このステップは、電子タバコ等の蒸気送出システムにおいて蒸気生成をいつ作動させるかを検出するための従来の技術によって実行することができる。
ステップS3において、制御回路は、所望の蒸気可視度の設定に従って対応のカートリッジ内のヒータを作動させる。なお、この所望の蒸気可視度の設定は、この例では、第1のカートリッジ(すなわち、より高い可視性の蒸気に関連する蒸気前駆材料を含むカートリッジ)の第1の気化器に総電力Pを供給することに対応する。ステップS3において各カートリッジに供給される電力の割合は、ステップS1で定められた所望の可視度の設定に依存することは理解されよう。したがって、ステップS3において、ステップS1で定められた選択可視度設定に従って使用者に蒸気が提供され、使用者がステップS3で生成された蒸気を吐き出すと、結果として生じる雲/煙は比較的高い可視性/不透明度(低い透明度)を有する。
ステップS4において、ステップS3に関して上述した所望の可視度に基づいて蒸気を生成しながら、制御回路36は、電子タバコの蒸気生成機能が停止されるべきという指示(トリガ)を受け取る。このトリガ指示は、例えば、使用者が使用者入力ボタン34を解放したことの検出に合わせることができる。或いは、実施態様に応じて、ステップS4は、蒸気生成を停止するための別のタイプのトリガを検出することに基づくことができ、例えば、使用者がデバイスを吸入することを停止したことの圧力センサによる検出を使用して、蒸気生成を停止するための実際上は自動トリガであるものを提供することができる。このステップは、電子タバコ等の蒸気送出システムにおいて蒸気生成をいつ停止するかを検出するための従来の技術によって実行することができる。ステップS4で受け取られる、蒸気生成を停止するためのトリガに応答して、制御回路は、関係のあるヒータへの電力の供給を停止する。これは、デバイスで一回のパフの終わりを示す。
ステップS5において、使用者が電子タバコに生成させたい蒸気の可視度に関して気持ちを切り換えたと想定しており、特に、この例では、使用者が最小可視度を有する蒸気を生成することに切り換えることを望んでいると想定している。これは、例えば、使用者が公共の場に入って、より慎重に蒸気を吸いたいと思ったから等と考えられるが、使用者が蒸気の可視性を変更したい特定の理由は、本書で説明する原則にとって重要ではないことは理解されよう。したがって、ステップS5において、使用者は、可能な限り低い可視性を有する蒸気を生成するよう、すなわち蒸気が生成されるべきときに第2のカートリッジのみに蒸気生成のための総電力Pを供給することによって、そのような蒸気を生成するよう電子タバコを設定する。上述したように、この設定ステップは、入力ボタン34又は他の手段を使用してデバイスをプログラムすることにより達成され得る。既に述べたように、蒸気生成のための総電力Pは図3に示す使用セッション全体を通して一定であると想定しているが、他の場合、この段階で又は実際には他のいかなる段階でも使用者は蒸気生成に使用する電子タバコへの総電力Pを調整することも選択することができる。
ステップS6において、制御回路36は、例えば使用者が使用者入力ボタン34を押したため、電子タバコの蒸気生成機能を作動させるべきであるという指示(トリガ)を受け取る。このステップは、上記ステップS2に対応し、上記ステップS2から理解されよう。
ステップS7において、制御回路は、現時点の所望の蒸気可視度の設定に従って対応のカートリッジ内のヒータを作動させる。なお、この所望の蒸気可視度の設定は、この例では、第2のカートリッジ(すなわち、より低い可視性の蒸気に関連する蒸気前駆材料を含むカートリッジ)の第2の気化器に総電力Pを供給することに対応する。したがって、ステップS7において、ステップS6で定められた選択可視度設定に従って使用者に蒸気が提供され、使用者がステップS7で生成された蒸気を吐き出すと、結果として生じる雲/煙は比較的低い可視性/不透明度(すなわち高い透明度)を有する。
ステップS8において、ステップS7に関連して上述した所望の可視度に基づいて蒸気を生成しながら、制御回路36は、電子タバコの蒸気生成機能を停止すべきという指示(トリガー)を受信する。このステップは、上記ステップS4に対応し、上記ステップS4から理解されよう。
このように、本書で説明する例によれば、使用者は、選択可能な可視度で蒸気を容易かつ簡単に生成することができる。既に述べたように、いくつかの例では、蒸気の生成は一つ又は他のカートリッジからのみで生成されるのではなく、両方のカートリッジから同時に生成される蒸気の混合物である場合もある。
ステップS9に概略的に示されるように、電子タバコは、本書に記載の原理にしたがって応じて応答できるように、使用者の次のパフを待つスタンバイモード又は設定変更を待つスタンバイモードで継続状態となり得る。使用者が電子タバコを使用する一つのセッションを完了すると、使用者が次にデバイスを使用することを希望するまで、電子タバコをオフにすることができる。電子タバコの電源を再投入する場合、電源を切る前の設定を保持してもよいし、デフォルトの設定を採用してもよいし(例えば、常に最小蒸気可視度モードで起動する)、使用する前に使用者に希望の可視度設定を設定するよう要求してもよい。
いくつかの特定の例を上で説明したが、他の実施態様に応じて適用できる多くの変更があり得ることは理解されよう。
例えば、図1及び図2に示された実施態様では、カートリッジのそれぞれがそれ自体の気化器を備える。すなわち、蒸気前駆材料のそれぞれに付随する別個の気化器がある。この場合には、制御回路36は、第1の原料液体12と第2の原料液体22の選択された割合の蒸気を、それぞれの気化器のヒータに適切な量の電力を加えることによって生成することができる。これにより、異なる原料液体のそれぞれから最初は別々の蒸気が生成されることになり、これらの蒸気は次に、使用者に吸引される前に混合チャンバ5で一緒にされ/混合される。すなわち、この例示的な実施態様では、蒸気は生成後に所望の割合で混合される。しかし別の例では、例えば第1の原料液体及び第2の原料液体を単一の気化器へ所望の割合に対応する相対的な割合で送出することによって、第1の原料液体と第2の原料液体を気化の前に所望の割合で混合することができる。このような場合には、単一の気化器は、例えば蒸気供給システムのコントロールユニット部の中に設けることができる。別々の原料液体は、適切な制御ポンプ又は制御弁を使用して、所望の割合/所望の速度で気化器へ送出することができる。例えば、使用者が、第1の原料液体を第2の原料液体よりも2倍多く使用して所望の可視度を有する蒸気を生成する要望を示した場合、制御回路は、第1の原料液体のリザーバからの液体を、第2の液体のリザーバから液体が圧送される速度の2倍の速度で圧送するように設定することができる。勿論、制御回路は、デバイスについての設定により第1又は第2の蒸気前駆材料の一方のみを使用して蒸気を生成するよう、リザーバの一方又は他方からのみ液体を圧送するように設定されてもよい。
図4は、本開示のいくつかの実施形態による、単一の気化器を使用する蒸気生成システム101の概略断面図である。図4に示されたシステム101の多くの態様は、図1に示されたシステム1の対応する態様と類似しており、これらの態様から理解されるので、話を簡潔にする目的で繰り返して説明しない。図4のシステムは、第1の原料液体カートリッジ110及び第2の原料液体カートリッジ120を含む蒸気生成集合体104と、制御回路136(及び上記で論じたような他の要素)を備えるコントロールユニット部102とを備える。しかし、図4のシステム101は、それぞれのカートリッジに別々の気化器を有するのではなく、ウィック114及びヒータ115を備える単一の気化器を有することが図1のシステム1とは異なる。この単一の気化器は、カートリッジのそれぞれの別々の気化器について上述したのと同じ原理に基づくことができ、或いは実際には任意の気化技術に基づくことができる。図4の例では、単一の気化器は、システム101のコントロールユニット102の部分に装着されている。第1のカートリッジ110及び第2のカートリッジ120は、それぞれの原料液体を収容し、これらのカートリッジは、図1に示されたシステム1の上記で論じたものと同じとしてもよい。しかし、それぞれのカートリッジは気化器及びセラミックディスクを備えず、代わりにそれぞれが、原料液体のそれぞれのリザーバとコントローラユニット102の間の流体連通を可能にする流体通路111、121を備える。
それぞれのカートリッジ110、120がコントロールユニット102に結合されると、それぞれの流体通路111、121は、コントロールユニット102の対応する流体通路113、123と整合する。コントロールユニットの流体通路113、123はそれぞれ、任意の知られている技術に基づくことができる微小流体ポンプ112、122を備え、カートリッジの流体通路111、121とコントロールユニット102の気化器のウィック要素114との間の圧送流体連通を可能にする。
制御回路136は、それぞれの流体ポンプ112、122を制御して、流体をそれぞれのカートリッジから気化器のウィック114へそれぞれの流体通路111、113、121、123を経由して送出するように構成される。制御回路136はまた、コントロールユニット102の気化器のヒータ115を駆動して、それぞれのポンプ112、122によってウィック114へ送出された液体の組合せから蒸気を生成するようにも構成される。蒸気は蒸気生成チャンバ126で生成され、それにより、使用者がシステム101のマウスピース端部を吸引すると、空気がコントロールユニット102の入口107から蒸気生成チャンバ126の中に引き込まれ、ここで空気は、原料液体の気化混合物/組合せ物と混合され、図4に矢印で概略的に示されたようにシステムのマウスピースから吸い出される。
制御回路136は、上述した例示的な実施態様の制御回路36が、この例のそれぞれのカートリッジのそれぞれの気化器へ送出される電力の相対的な量を制御できるのとほとんど同様に、気化のための原料液体をそれぞれのカートリッジから所望の/選択された組合せで送出するように、それぞれのポンプ112、122の圧送速度を設定することができる。したがって、気化器への流体送出の相対的な速度は、使用者による入力に応じて、生じる蒸気に伴う可視特性を変更するように変更することができる。
より一般的には、蒸気が生成される特定の態様は、根本的な蒸気生成技術に関しても、原料液体が混合される/組み合わされるのが実際には気化の前であるか後であるかどうかに関しても、使用者が選択できる可視度を有する蒸気を提供するという根本的な原理には重要ではないことは理解されよう。
このように、上述の実施形態では、原料液体を加熱するための電気ヒータベースの気化器に主として注目したが、同じ香料変更原理を別の技術に基づく気化器(例えば圧電振動子ベースの気化器)、並びに他の蒸気前駆材料(例えば、タバコ葉派生材料等の植物由来材料のようなゲル又は固体材料)に基づくデバイスに応じて採用できることは理解されよう。
上述の例では二つの蒸気前駆液体を備える実施態様に注目したが、別の態様では同じ原理を、二つ以上の別々の蒸気前駆材料を備える蒸気供給システムに関して適用できることもまた理解されよう。例えば、いくつかの実施態様による蒸気生成システムは、可視性という観点においてより広範囲の蒸気特性を実現するために三つ又は四つ以上の異なる蒸気前駆材料を備えることができる。
上記の例は、吸引のために独立して気化させることができる複数の蒸気前駆材料を含む実施態様に焦点を当てている。すなわち、吸引のための蒸気は、蒸気の可視度への要望に基づいて、一方若しくは他方又は両方の蒸気前駆材料から生成され得る。しかしながら、いくつかの他の実施態様では、主たる蒸気前駆材料(常に使用され、比較的低い可視性の蒸気を生成し、香味料及び/又はニコチン等の任意の所望の添加物を含むもの)と、副次的な蒸気前駆材料とがあってもよく、この場合、副次的な蒸気前駆材料は、この副次的な蒸気前駆材料からの蒸気を主たる蒸気前駆材料からの蒸気と混合することにより、蒸気の可視性を高めるために純粋に提供されるものあり、単独で使用することは意図されていない。例えば、主たる蒸気前駆材料は、広く従来の電気タバコ製剤を含むことができ、副次的な蒸気前駆材料は、純粋な植物グリセロールや、比較的高い光学密度を有する蒸気の生成に関連する別の材料を含むことができる。
以上、使用者による吸引及びその後の吐出しに対して選択可能な可視度を有する蒸気を生成するように構成された蒸気供給システムについて説明した。ここで、このシステムは、第1の可視度を有する蒸気を生成する第1の蒸気前駆材料と、第2の可視度を有する蒸気を生成するための第2の蒸気前駆材料とを備え、第1の可視度は第2の可視度よりも大きく、第2の蒸気前駆材料から生成される蒸気は第1の蒸気前駆材料から生成される蒸気よりも見えにくくなっている。また、このシステムは、第1の蒸気前駆材料及び第2の蒸気前駆材料から蒸気を生成するように動作可能である少なくとも一つの気化器と、少なくとも一つの気化器を制御して、第1の蒸気前駆材料及び第2の蒸気前駆材料から選択可能な割合で蒸気を生成し、対応する選択可能な可視度を有する蒸気を提供するように構成される制御回路とを備える。
様々な問題に対処し、技術を進歩させるために、本開示では例示によって、特許請求された本発明を実施できる様々な実施形態を示す。本開示の利点及び特徴は、諸実施形態の単なる代表例であり、包括的及び/又は排他的なものではない。これらの利点及び特徴は、特許請求された本発明を理解することを助け教示するためにだけ提示されている。本開示の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び/又は他の態様は、特許請求の範囲によって定義される本開示に対する限定、又は特許請求の範囲の等価物に対する限定と解釈されるべきものではないこと、並びに、特許請求の範囲から逸脱することなく他の実施形態を利用することができ、また変更を加えることができることを理解されたい。様々な実施形態は、本書に特に記載されたもの以外の、開示された要素、構成要素、特徴、部材、ステップ、手段等の様々な組合せを適切に含むか、これらから成るか、これらから本質的に成ることができ、したがって、従属項の特徴は、請求項に明示されているもの以外に、独立項の特徴と組み合わせて一緒にされ得ることを理解されたい。本開示は、現在は特許請求されていないが将来は特許請求される可能性のある他の発明を含み得る。
Claims (18)
- 使用者による吸引とそれに続く吐出しとのために選択可能な可視度を有する蒸気を生成するように構成された蒸気供給システムであって、
第1の可視度を有する蒸気を生成するための第1の蒸気前駆材料と、
第2の可視度を有する蒸気を生成するための第2の蒸気前駆材料であり、該第2の蒸気前駆材料から生成された蒸気が前記第1の蒸気前駆材料から生成された蒸気よりも可視性が低くなるように前記第1の可視度が前記第2の可視度よりも高い、第2の蒸気前駆材料と、
前記第1の蒸気前駆材料及び前記第2の蒸気前駆材料から蒸気を生成するように作動可能である少なくとも一つの気化器と、
選択された可視度を有する蒸気を形成するために、選択された割合で前記第1の蒸気前駆材料及び前記第2の蒸気前駆材料から蒸気を生成するように前記少なくとも一つの気化器を制御するよう構成された制御回路と
を備える蒸気供給システム。 - 前記制御回路が、前記第1の蒸気前駆材料及び前記第2の蒸気前駆材料のうちの一方だけ又は他方だけから蒸気を選択的に生成することによって、選択された割合で前記第1の蒸気前駆材料及び前記第2の蒸気前駆材料から蒸気を生成するように前記少なくとも一つの気化器を制御するよう構成されている、請求項1に記載の蒸気供給システム。
- 前記制御回路が、前記第1の蒸気前駆材料と前記第2の蒸気前駆材料の選択された混合物から蒸気を生成することによって、選択された割合で前記第1の蒸気前駆材料及び前記第2の蒸気前駆材料から蒸気を生成するように前記少なくとも一つの気化器を制御するよう構成されている、請求項1又は2に記載の蒸気供給システム。
- 前記選択された割合が、使用者からの入力に基づいている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の蒸気供給システム。
- 前記少なくとも一つの気化器が、前記第1の蒸気前駆材料から蒸気を生成するように作動可能である第1の気化器と、前記第2の蒸気前駆材料から蒸気を生成するように作動可能である第2の気化器とを備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の蒸気供給システム。
- 前記少なくとも一つの気化器が、前記第1の蒸気前駆材料と前記第2の蒸気前駆材料の両方から蒸気を生成するように作動可能である単一の気化器を備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の蒸気供給システム。
- 前記第1の蒸気前駆材料が第1のベース液体製剤を含み、前記第2の蒸気前駆材料が第2のベース液体製剤を含み、前記第1のベース液体製剤と前記第2のベース液体製剤とは互いに異なっている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の蒸気供給システム。
- 前記第1のベース液体製剤と前記第2のベース液体製剤とが、異なる成分又は濃度が異なる同じ成分からなる、請求項7に記載の蒸気供給システム。
- 前記第1のベース液体製剤は前記第2のベース液体製剤よりも高濃度のグリセロールを含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の蒸気供給システム。
- 前記第1のベース液体製剤のグリセロール濃度が、前記第2のベース液体製剤のグリセロール濃度よりも少なくとも1.2、1.3、1.4、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5及び5よりなる群から選択された倍数だけ高い、請求項9に記載の蒸気供給システム。
- 前記第2のベース液体製剤は前記第1のベース液体製剤よりも高濃度のプロピレングリコールを含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の蒸気供給システム。
- 前記第2のベース液体製剤のプロピレングリコール濃度が、前記第1のベース液体製剤のプロピレングリコール濃度よりも少なくとも1.2、1.3、1.4、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5及び5よりなる群から選択された倍数だけ高い、請求項11に記載の蒸気供給システム。
- 前記第1の可視度が、前記第2の可視度よりも少なくとも1.5、2、3、4、5、6、7、8、9及び10よりなる群から選択された倍数だけ高い、請求項1〜12のいずれか一項に記載の蒸気供給システム。
- 当該蒸気供給システムは、コントロールユニットと、交換可能な第1のカートリッジと、交換可能な第2のカートリッジとを備えるモジュール式システムであり前記コントロールユニットが前記制御回路を備え、前記第1のカートリッジが前記第1の蒸気前駆材料を備え、前記第2のカートリッジが前記第2の蒸気前駆材料を備える、請求項1〜13のいずれか一項に記載の蒸気供給システム。
- 使用者による吸引とそれに続く吐出しとのために選択可能な可視度を有する蒸気を生成するように構成された蒸気供給手段であって、
第1の可視度を有する蒸気を生成するための第1の蒸気前駆材料と、
第2の可視度を有する蒸気を生成するための第2の蒸気前駆材料であり、該第2の蒸気前駆材料から生成された蒸気が前記第1の蒸気前駆材料から生成された蒸気よりも可視性が低くなるように前記第1の可視度が前記第2の可視度よりも高い、第2の蒸気前駆材料と、
前記第1の蒸気前駆材料及び前記第2の蒸気前駆材料から蒸気を生成するための気化手段と、
選択された可視度を有する蒸気を形成するために、選択された割合で前記第1の蒸気前駆材料及び前記第2の蒸気前駆材料から蒸気を生成するように前記気化手段を制御する制御手段と
を備える蒸気供給手段。 - 使用者による吸引とそれに続く吐出しとのために選択可能な可視度を有する蒸気を生成する方法であって、
第1の可視度を有する蒸気を生成するための第1の蒸気前駆材料と、第2の可視度を有する蒸気を生成するための第2の蒸気前駆材料であり、該第2の蒸気前駆材料から生成された蒸気が前記第1の蒸気前駆材料から生成された蒸気よりも可視性が低くなるように前記第1の可視度が前記第2の可視度よりも高い、第2の蒸気前駆材料と、前記第1の蒸気前駆材料及び前記第2の蒸気前駆材料から蒸気を生成するように作動可能である少なくとも一つの気化器とを備える蒸気供給システムを用意するステップと、
選択された可視度を有する蒸気を形成するために、選択された割合で前記第1の蒸気前駆材料及び前記第2の蒸気前駆材料から蒸気を生成するように前記少なくとも一つの気化器を制御するステップと
を含む方法。 - 添付の図面を参照して本書で実質的に説明した蒸気供給システム。
- 添付の図面を参照して本書で実質的に説明した蒸気供給システムを作動させる方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
GBGB1702207.0A GB201702207D0 (en) | 2017-02-10 | 2017-02-10 | Vapour provision system |
GB1702207.0 | 2017-02-10 | ||
PCT/GB2018/050266 WO2018146455A1 (en) | 2017-02-10 | 2018-01-30 | Vapour provision system |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020507316A true JP2020507316A (ja) | 2020-03-12 |
Family
ID=58462070
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019542100A Withdrawn JP2020507316A (ja) | 2017-02-10 | 2018-01-30 | 蒸気供給システム |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20190357596A1 (ja) |
EP (1) | EP3579710A1 (ja) |
JP (1) | JP2020507316A (ja) |
KR (1) | KR20190100970A (ja) |
CN (1) | CN110234242A (ja) |
GB (1) | GB201702207D0 (ja) |
RU (1) | RU2711678C1 (ja) |
WO (1) | WO2018146455A1 (ja) |
Families Citing this family (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB201721470D0 (en) | 2017-12-20 | 2018-01-31 | British American Tobacco Investments Ltd | Electronic aerosol provision system |
GB201721477D0 (en) | 2017-12-20 | 2018-01-31 | British American Tobacco Investments Ltd | Electronic aerosol provision system |
WO2019246048A1 (en) * | 2018-06-18 | 2019-12-26 | Hassan Charles | Methods and systems for managing vapor distribution |
US20200068949A1 (en) * | 2018-08-28 | 2020-03-05 | Fontem Holdings 1 B.V. | Dual-tank electronic cigarette |
US11973234B2 (en) * | 2018-11-09 | 2024-04-30 | Tanya M. Stephens | Assembly facilitating the generation of vapor |
US11576435B2 (en) * | 2019-01-18 | 2023-02-14 | Hava Health, inc. | Smoking cessation system |
US20220273029A1 (en) * | 2019-07-11 | 2022-09-01 | Bernard Gabriel JUSTER | Vaping device for dynamic aerosol formulation |
KR102437768B1 (ko) * | 2019-12-27 | 2022-08-29 | 주식회사 케이티앤지 | 에어로졸 생성 장치 |
KR102330310B1 (ko) * | 2019-12-27 | 2021-11-24 | 주식회사 케이티앤지 | 모드에 따라 시각적으로 다른 증기를 배출하는 에어로졸 생성 장치 |
FR3106472A1 (fr) * | 2020-01-27 | 2021-07-30 | Enovap | Dispositif et procédé d’ajustement d’une quantité de substance active inhalée par un utilisateur |
EP3858161A1 (en) * | 2020-01-30 | 2021-08-04 | Nerudia Limited | Aerosol delivery system |
WO2021152138A1 (en) * | 2020-01-30 | 2021-08-05 | Nerudia Limited | Aerosol delivery system |
GB2595627A (en) | 2020-02-20 | 2021-12-08 | Nicoventures Trading Ltd | Vapour provision system |
KR102479092B1 (ko) * | 2020-02-24 | 2022-12-19 | 주식회사 케이티앤지 | 에어로졸 생성 장치 |
KR102478152B1 (ko) * | 2020-03-02 | 2022-12-15 | 주식회사 케이티앤지 | 에어로졸 생성 장치 및 에어로졸 생성 시스템 |
WO2021247664A1 (en) * | 2020-06-02 | 2021-12-09 | Windsong Brands | Dual cartridge vaporization device and substance cartridge for use therewith |
EP4108109A1 (en) * | 2020-06-25 | 2022-12-28 | Japan Tobacco Inc. | Inhaling device, control method, and program |
CN114073331A (zh) * | 2020-08-17 | 2022-02-22 | 深圳市合元科技有限公司 | 电子烟及其控制方法 |
US20240099371A1 (en) | 2021-02-04 | 2024-03-28 | Jt International Sa | An Aerosol Forming Liquid for an Electronic Cigarette Having Two Different Phases and Methods and Devices for Using the Same |
US20220304375A1 (en) | 2021-03-24 | 2022-09-29 | Next Level Ventures LLC | Combinable and orientable electronic vaping devices |
USD1003504S1 (en) | 2021-08-24 | 2023-10-31 | Tanya M. Stephens | Vape adaptor |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5345951A (en) * | 1988-07-22 | 1994-09-13 | Philip Morris Incorporated | Smoking article |
CA2682432C (en) * | 2007-03-30 | 2017-06-06 | Duke University | Device and method for delivery of a medicament |
EP1989946A1 (en) * | 2007-05-11 | 2008-11-12 | Rauchless Inc. | Smoking device, charging means and method of using it |
EP2625975A1 (en) * | 2012-02-13 | 2013-08-14 | Philip Morris Products S.A. | Aerosol-generating article having an aerosol-cooling element |
US9333311B2 (en) * | 2012-08-31 | 2016-05-10 | Huizhou Kimree Technology Co., Ltd., Shenzhen Branch | Electronic cigarette and electronic cigarette device |
US20140261488A1 (en) * | 2013-03-15 | 2014-09-18 | Altria Client Services Inc. | Electronic smoking article |
GB2522727B (en) * | 2013-11-26 | 2017-01-25 | Purity Health Pharma Ltd | Pulmonary delivery devices |
US20150313282A1 (en) * | 2014-05-01 | 2015-11-05 | R.J. Reynolds Tobacco Company | Electronic smoking article |
WO2016050244A1 (en) * | 2014-10-03 | 2016-04-07 | Fertin Pharma A/S | Electronic nicotine delivery system |
-
2017
- 2017-02-10 GB GBGB1702207.0A patent/GB201702207D0/en not_active Ceased
-
2018
- 2018-01-30 CN CN201880010735.9A patent/CN110234242A/zh active Pending
- 2018-01-30 KR KR1020197023034A patent/KR20190100970A/ko not_active Application Discontinuation
- 2018-01-30 US US16/484,966 patent/US20190357596A1/en not_active Abandoned
- 2018-01-30 EP EP18703827.8A patent/EP3579710A1/en not_active Withdrawn
- 2018-01-30 RU RU2019125262A patent/RU2711678C1/ru not_active IP Right Cessation
- 2018-01-30 WO PCT/GB2018/050266 patent/WO2018146455A1/en active Search and Examination
- 2018-01-30 JP JP2019542100A patent/JP2020507316A/ja not_active Withdrawn
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
GB201702207D0 (en) | 2017-03-29 |
EP3579710A1 (en) | 2019-12-18 |
CN110234242A (zh) | 2019-09-13 |
US20190357596A1 (en) | 2019-11-28 |
WO2018146455A1 (en) | 2018-08-16 |
RU2711678C1 (ru) | 2020-01-21 |
KR20190100970A (ko) | 2019-08-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2020507316A (ja) | 蒸気供給システム | |
KR102302662B1 (ko) | 증기 공급 시스템 | |
RU2729965C1 (ru) | Системы предоставления пара | |
JP6545226B2 (ja) | 電子式吸入装置 | |
JP6417008B2 (ja) | エアロゾル発生装置 | |
EP3061358A1 (en) | Electronic smoking device with an air pre-heating element | |
CN112638187A (zh) | 吸取成分生成装置、控制吸取成分生成装置的方法以及程序 | |
JPWO2016135959A1 (ja) | 非燃焼型香味吸引器 | |
US20230354910A1 (en) | Aerosol provision system |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A529 | Written submission of copy of amendment under article 34 pct |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A529 Effective date: 20191002 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20191002 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20190920 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20200903 |