この出願は、無線通信技術に関し、特に、データが正しく受信されているか否かをフィードバックするための通信方法、デバイス、及びシステムに関する。
ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)システムにおいては、データ伝送の信頼性を保証するために、ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request, HARQ)メカニズムが導入されている。伝送されたデータは、それに対応して、物理層におけるトランスポートブロック(transmit block, TB)であってもよく、送信端は、そのTBに巡回冗長検査(cyclic redundancy check, CRC)を付加し、それによって、受信端は、そのTBの受信に成功したか否かを検査する。TBは、そのTBのサイズに基づいて、いくつかの符号ブロック(code block, CB)に分けられてもよい。送信端は、さらに、各々のCBに、対応するCRCを付加し、それによって、受信端は、各々のCBの受信に成功したか否かを検査する。データが送信された後に、受信側は、受信したデータを復号化しようと試みる。全てのCBのCRCの検査が成功し、且つ、TBのCRCの検査が成功する場合には、1ビットの肯定応答(acknowledgement, ACK)が送信端にフィードバックされて、データの受信に成功したということを示す。CBのCRCの検査が失敗するか、又は、TBのCRCの検査が失敗する場合には、1ビットの否定応答(negative acknowledgement, NACK)が送信端にフィードバックされて、データの受信に失敗したということを示す。この場合には、送信端は、TB全体を再送信する必要がある。
上記の技術を使用するときに、いくつかのCBのみの受信に失敗したシナリオにおいても、TBの全体を再送信する必要があり、その結果、通信効率が低くなる。したがって、通信技術の発達に伴って、複数のビットの各々が、各々のCBの受信に成功したか否かをフィードバックするのに使用される方法が考慮される。このようにして、送信端は、内容が否定応答であるフィードバックビットに対応するCBのみを再送信する必要がある。
しかしながら、フィードバックのために複数のビットを使用する方法を使用する場合に、フィードバックオーバーヘッドは、もちろん、大幅に増加する。
この出願は、通信システムにおけるフィードバック方法、デバイス、及びシステムを説明する。
ある1つの態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、通信システムにおけるフィードバック方法を提供し、当該方法は、
前記第1のデバイスによって前記第2のデバイスにデータを送信するステップと、前記第2のデバイスが送信した前記データを前記第1のデバイスによって受信するステップと、前記第1のデバイスによって前記第2のデバイスに、前記データの受信に成功したか否かを示すフィードバック情報を送信するステップであって、前記フィードバック情報のビットの数は、前記通信システムにおける送信時間単位のサイズと関連する、ステップと、前記フィードバック情報を前記第2のデバイスによって受信するステップと、を含む。
上記の方法を使用することによって、送信時間単位のサイズに基づいて、フィードバック情報のビットの数を決定する。この方法は、通信システムにおける伝送効率とフィードバックオーバーヘッドとの間の調和を柔軟に実装し、それにより、通信システム全体のパフォーマンスを改善する。
ある1つの可能な設計において、前記送信時間単位の前記サイズは、前記通信システムのサブキャリア間隔及び前記送信時間単位の中の時間領域シンボルの数のうちの少なくとも1つのパラメータによって決定される。
他の可能な設計において、前記フィードバック情報のビットの数が、前記通信システムにおける送信時間単位のサイズと関連するということは、前記送信時間単位の前記サイズが、第1のしきい値より小さいときに、前記フィードバック情報は、1ビットを使用するということ、前記送信時間単位の前記サイズが、第1のしきい値以上であり、且つ、追加的な復調参照信号DRMSが、前記第1のデバイスのために構成されていないときに、前記フィードバック情報は、1ビットを使用するということ、或いは、前記送信時間単位の前記サイズが、第1のしきい値以上であり、且つ、前記データが、1つのサブバンド又は1つのサブキャリアにマッピングされるときに、前記フィードバック情報は、1ビットを使用するということ、を含む。上記の場合には、データについては、チャネルの変動は小さい。言い換えると、チャネルがデータに与える影響は、基本的に一貫している。したがって、フィードバックのために1ビットを使用することにより、システムオーバーヘッドを低減することが可能である。
他の可能な設計において、前記フィードバック情報のビットの数が、前記通信システムにおける送信時間単位のサイズと関連するということは、前記送信時間単位の前記サイズが、前記第1のしきい値以上であるときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用するということ、前記送信時間単位の前記サイズが、前記第1のしきい値以上であり、且つ、前記追加的なDRMSが、前記第1のデバイスのために構成されるときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用するということ、前記送信時間単位の前記サイズが、前記第1のしきい値以上であり、且つ、前記データが、1つよりも多くのサブバンド又は1つよりも多くのサブキャリアにマッピングされているときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用するということ、又は、前記送信時間単位の前記サイズが、前記第1のしきい値以上であり、前記追加的な復調参照信号DRMSが、前記第1のデバイスのために構成され、そして、前記データが、1つよりも多くのサブバンド又は1つよりも多くのサブキャリアにマッピングされているときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用するということ、を含む。上記の場合には、データの伝送プロセスにおいてチャネル変動が激しいか、又は、データの複数の異なるセグメントに対するチャネル品質の影響は、高い確実性で異なる。したがって、フィードバックのために複数のビットを使用してもよい。このように、第2のデバイスは、第1のデバイスのフィードバックにしたがって、正しく受信しなかったデータ部分のみを再送信する必要があり、データの正しく受信した部分を再送信する必要はない。
他の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、フィードバック方法を提供し、当該方法は、第2のデバイスによって第1のデバイスに、L個のトランスポートブロックを送信するステップであって、Lは、1以上の整数である、ステップと、前記第2のデバイスが送信した前記L個のトランスポートブロックを前記第1のデバイスによって受信するステップと、前記第1のデバイスによって前記第2のデバイスに、前記L個のトランスポートブロックの受信に成功したか否かを示すフィードバック情報を送信するステップであって、前記フィードバック情報のビットの数は、制御メッセージのパラメータと関連する、ステップと、前記第2のデバイスによって、前記フィードバック情報を受信するステップと、を含む。
上記の方法を使用することによって、制御メッセージのパラメータに基づいて、フィードバック情報のビットの数を決定する。この方法は、通信システムにおける伝送効率とフィードバックオーバーヘッドとの間の調和を柔軟に実装し、それにより、通信システム全体のパフォーマンスを改善する。
ある1つの可能な設計において、制御メッセージのパラメータは、フィードバック情報のコードブックサイズであり、N
iは、L個のトランスポートブロックのうちのi番目のトランスポートブロックに対応するフィードバックビットの元の数であり、iは、1≦i≦Lを満たす整数であり、N
iは、1以上の整数であり、
が、コードブックサイズよりも大きいときに、フィードバック情報のビットの数は、Lであり、L個のトランスポートブロックの各々は、1つのフィードバックビットに対応するか、又は、
が、コードブックサイズ以下であるときに、フィードバック情報は、
個のビットを使用する。
他の可能な設計において、制御メッセージのパラメータは制御メッセージの容量であり、制御メッセージは、第1のデバイスが第2のデバイスに送信するフィードバック情報及び他の情報を含み、N
iは、L個のトランスポートブロックのうちのi番目のトランスポートブロックに対応するフィードバックビットの元の数であり、iは、1≦i≦Lを満たす整数であり、N
iは、1以上の整数であり、他の情報が占有する必要のあるビットの数は、Kであり、Kは、正の整数であり、
が、制御メッセージの容量よりも大きいときに、フィードバック情報は、L個のビットを使用し、L個のトランスポートブロックの各々は、1つのフィードバックビットに対応するか、又は、
が、制御メッセージの容量以下であるときに、フィードバック情報は、
個のビットを使用する。
他の可能な設計において、制御メッセージのパラメータは、制御メッセージを搬送するチャネルであり、
制御メッセージが、短い物理アップリンク制御チャネルshort PUCCHによって搬送されるときに、フィードバック情報は、L個のビットを使用し、L個のトランスポートブロックの各々は、1つのフィードバックビットに対応するか、或いは、制御メッセージが、長い物理アップリンク制御チャネルlong PUCCH又は物理的アップリンク共有チャネルPUSCHによって搬送されるときに、フィードバック情報のビットの数において、L個のトランスポートブロックのうちの各々のトランスポートブロックは、少なくとも1つのフィードバックビットに対応する。
上記の設計のすべての場合に、通信システムの要件が満足されているという前提の下で、フィードバック情報のビット数を決定して、そのシステムの満足されていない要件が引き起こすシステムの通信プロセスにおける通信エラーを防止する必要がある。
他の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、通信システムにおけるフィードバック方法を提供し、当該方法は、
第2のデバイスによって第1のデバイスに、少なくとも1つの符号ブロックを送信するステップと、前記第2のデバイスが送信した前記少なくとも1つの符号ブロックを前記第1のデバイスによって受信するステップと、前記第1のデバイスによって前記第2のデバイスに、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応するフィードバック情報を送信するステップであって、前記フィードバック情報のビットの数は、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けたか否かと関連する、ステップと、前記第2のデバイスによって前記フィードバック情報を受信するステップと、を含む。
上記の方法を使用することによって、少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けたか否かに基づいて、フィードバック情報のビットの数を決定する。この方法は、通信システムにおける伝送効率とフィードバックオーバーヘッドとの間の調和を柔軟に実装し、それにより、通信システム全体のパフォーマンスを改善する。
ある1つの可能な設計において、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けるときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用する。
他の可能な設計において、前記少なくとも1つの符号ブロックは、複数の符号ブロックであり、前記フィードバック情報が、複数のビットを使用するということは、前記フィードバック情報が、複数のビットを使用し、少なくとも1つのビットは、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けていない符号ブロックの受信に成功したか否かを示すのに使用され、少なくとも1つの他のビットは、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けた符号ブロックの受信に成功したか否かを示すのに使用される。影響を受けた符号ブロックの受信失敗率は、影響を受けていない符号ブロックの受信失敗率よりも明らかに大きいので、影響を受けた符号ブロックと影響を受けていない符号ブロックに対しては、個別にフィードバックを実行する。この手順は、システムの伝送効率の改善により好ましい。
他の可能な設計において、前記少なくとも1つの符号ブロックは、1つの符号ブロックであり、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用し、前記フィードバック情報は、前記1つの符号ブロックの受信品質を示すのに使用される。
他の可能な設計において、前記少なくとも1つの符号ブロックは、複数の符号ブロックであり、前記フィードバック情報のビットの数が、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けたか否かと関連するということは、前記複数の符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受け、且つ、前記複数の符号ブロックのビットレートが、第2のしきい値よりも大きく、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けた符号ブロックの受信に成功していないときに、前記フィードバック情報は、1ビットを占有し、前記1ビットは、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けていない符号ブロックの受信に成功したか否かを示すのに使用される。この場合には、ビットレートは、高く、結果として、間違いなく、そのデータの影響を受けた部分の受信に失敗する。したがって、余剰のフィードバックは、要求されない。選択的に、この場合には、第2のデバイスは、第1のデバイスがフィードバックを実行する前に、そのデータの影響を受けた部分を即時かつ補足的に送信し又は再送信してもよい。
他の可能な設計において、前記少なくとも1つの符号ブロックは、複数の符号ブロックであり、前記フィードバック情報のビットの数が、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けたか否かと関連するということは、前記複数の符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受け、且つ、前記第1のデバイスが、前記第2のデバイスに、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する前記フィードバック情報を送信する前に、前記第1のデバイスが、前記複数の符号ブロックのうちで前記第2のデバイスが再送信した影響を受けた符号ブロックを受信しているときに、前記フィードバック情報は、1ビットを占有し、前記1ビットは、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けていない符号ブロック及び前記複数の符号ブロックのうちで前記再送信された影響を受けた符号ブロックの受信に成功しているか否かを示すのに使用される。この方式を使用することによって、フィードバックオーバーヘッドを減少させることが可能である。
他の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、通信システムにおけるフィードバック方法を提供し、当該方法は、
第1のデバイスによって第2のデバイスに、データを送信するステップと、前記第2のデバイスが送信した前記データを前記第1のデバイスによって受信するステップと、前記第1のデバイスによって前記第2のデバイスに、前記データの受信に成功したか否かを示すフィードバック情報を送信するステップであって、前記フィードバック情報のビットの数は、以下の複数のパラメータのうちの少なくとも1つと関連する、ステップと、前記第2のデバイスによって前記フィードバック情報を受信するステップと、を含み、前記複数のパラメータは、サブキャリア間隔、送信時間単位の時間領域シンボルの数、時間領域ドップラーパラメータ、DMRS設定、前記データを伝送するためのサブバンドの数又は前記データを伝送するための搬送波の数、予期しない干渉、協調、又はモード切り換えが存在するか否か、前記データのビットレート、前記フィードバック情報が送信される前に補足的送信又は再送信が実行されるか否か、及び、TBSを含む。
選択的に、第1のデバイスが端末であり、第2のデバイスが基地局であるときに、第1のデバイスがセル端部に位置するセル端部ユーザであるか、又は、第1のデバイスに対するカバレッジが制限されている場合には、フィードバック情報は、1ビットを使用してもよく、或いは、逆に、第1のデバイスがセル中心ユーザであるか、又は、第1のデバイスに対するカバレッジが制限されていない場合には、フィードバック情報は、複数のビットを使用してもよい。
他の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、指示方法であって、第2のデバイスが送信した制御情報を第1のデバイスによって受信するステップを含み、前記制御情報は、指示情報を含み、前記指示情報は、前記第2のデバイスが前記第1のデバイスに送信したトランスポートブロックTBが、CBGレベルのフィードバック方式を使用するか、又は、TBレベルのフィードバック方式を使用するかを示すのに使用され、前記CBGレベルのフィードバック方式においては、前記指示情報は、さらに、前記TBに含まれる各々の符号ブロックグループCBGの送信状態を示すのに使用され、前記TBレベルのフィードバック方式においては、前記第1のデバイスは、1ビットを使用することによって、前記TBの受信に成功したか否かをフィードバックし、又は、前記CBGレベルのフィードバック方式においては、前記第1のデバイスは、各々のCBGの送信状態に基づいて少なくとも1つのビットを使用することによって、前記TBの受信に成功したか否かをフィードバックする、指示方法を提供する。
他の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、第1のデバイスを提供し、第1のデバイスは、上記の複数の方法の設計における第1のデバイスの動作を実装する機能を有する。ハードウェアによってその機能を実装してもよく、例えば、第1のデバイスの構造は、トランシーバー及びプロセッサを含んでもよく、又は、関連するソフトウェアを実行するハードウェアによってその機能を実装してもよい。そのハードウェア又はソフトウェアは、上記の機能に対応する1つ又は複数のモジュールを含む。モジュールは、ソフトウェア及び/又はハードウェアであってもよい。選択的に、第1のデバイスは、端末であってもよい。
他の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、第2のデバイスを提供し、第2のデバイスは、上記の複数の方法の設計における第2のデバイスの動作を実装する機能を有する。ハードウェアによってその機能を実装してもよく、又は、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによってその機能を実装してもよい。そのハードウェア又はソフトウェアは、上記の機能に対応する1つ又は複数のモジュールを含む。選択的に、第2のデバイスは、基地局であってもよい。
さらに別の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、通信システムを提供し、その通信システムは、上記の複数の態様の第1のデバイス及び第2のデバイスを含む。
さらに別の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、コンピュータ記憶媒体を提供し、そのコンピュータ記憶媒体は、第1のデバイスが使用するコンピュータソフトウェア命令を格納するように構成され、そのコンピュータソフトウェア命令は、上記の複数の態様を実行するように設計されたプログラムを含む。
さらに別の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、コンピュータ記憶媒体を提供し、そのコンピュータ記憶媒体は、第2のデバイスが使用するコンピュータソフトウェア命令を格納するように構成され、そのコンピュータソフトウェア命令は、上記の複数の態様を実行するように設計されたプログラムを含む。
本発明の複数の実施形態又は先行技術における複数の技術的解決方法をより明確に説明するために、以下の記載は、それらの複数の実施形態又は先行技術を説明するのに必要な複数の添付の図面を簡潔に説明する。
この出願のある1つの実施形態にしたがった通信システムの基本アーキテクチャを示している。
この出願のある1つの実施形態にしたがった端末の概略的な構成図である。
この出願のある1つの実施形態にしたがった基地局の概略的な構成図である。
この出願のある1つの実施形態にしたがった時間領域リソースとチャネル変動状態との間の関係の図である。
この出願のある1つの実施形態にしたがった時間領域リソースとチャネル変動状態との間の他の関係の図である。
この出願のある1つの実施形態にしたがったフィードバック方法の対話フローチャートである。
この出願のある1つの実施形態にしたがった時間領域リソースとチャネル変動状態との間の他の関係の図である。
この出願のある1つの実施形態にしたがった時間領域リソースとチャネル変動状態との間のさらに別の関係の図である。
この出願のある1つの実施形態にしたがった通信デバイスの概略的な構成図である。
LTEシステムにおいて、物理層は、送信チャネルを使用することによって、上位層にデータ伝送サービスを提供する。物理層は、指定されたフォーマットにしたがって、上位層の送信チャネルからのデータに対して、巡回冗長検査(cyclic redundancy check, CRC)計算、チャネル符号化、符号ブロックインターリーブ及びレートマッチング、符号ブロック接続、及び、物理層チャネルへのマッピング等を含む一連のチャネル符号化関連処理を実行する。上記の処理を受けた後に、データ送信端のデータをデータ受信端に伝送してもよい。
CRC計算に関連する処理プロセスは、データ送信端において、物理層が、メディアアクセス制御(media access control, MAC)層から、送信する必要があるデータを取得する、処理プロセスであり、そのデータをトランスポートブロック(Transport Block, TB)と称する。CRCは、TBに付加され、それによって、データ受信端は、TBの受信に成功したか否かを検査する。そのTBは、TBのサイズ(TB size, TBS)に基づいて、セグメント化される。例えば、TBSが、6144ビットより大きい場合には、そのTBは、複数の符号ブロック(code block, CB)に分割される。それらのCBのサイズは、基本的に一貫しており、それらのサイズは、すべて、6144ビット以下である。その次に、対応するCRCは、各々のCBに付加され、それによって、データ受信端は、各々のCBの受信に成功したか否かを検査する。符号ブロックのセグメント化方式については、第3世代パートナーシッププロジェクト(the 3rd generation partnership project, 3GPP)技術仕様(technical specification, TS)36.212リリース14.1.1(v14.1.1)のセクション5.1.2の中の特定の説明を参照するべきである。
データを受信した後に、送信端の動作に対応する逆リソースマッピング及び逆レートマッチング等の動作を実行することに加えて、データ受信端は、さらに、受信したデータを復号化する必要がある。すべてのCBのCRCの検査が成功し、且つ、TBのCRCの検査が成功する場合には、データ送信端に1ビットの肯定応答(acknowledgement, ACK)をフィードバックして、データの受信に成功したということを示す。CBのCRCの検査が失敗するか、又は、TBのCRCの検査が失敗する場合には、データ送信端に1ビットの否定応答(negative acknowledgement, NACK)をフィードバックして、データの受信に失敗したということを示す。この場合には、データ送信端は、TB全体を再送信する必要がある。データ受信端がデータ送信端に送信する制御情報の中で、ACK又はNACKを搬送してもよい。上記の処理は、LTEシステムにおけるハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request, HARQ)メカニズムに属する。
しかしながら、少数のCBのみの受信に失敗するシナリオの場合に、依然として、TB全体を再送信する必要があるときは、通信効率は低くなる。例えば、TBは、10個のCBに分割されるが、一方で、受信端が受信に成功しないのは、10個のCBのうちの1つのCBのみである。上記のメカニズムによれば、データ送信端は、データの10個のCBのすべてを再送信する。明らかに、他の9個のCBの再送信は不必要である。同様の現象は、例えば、第5世代の(新たな無線(new radio, NR)と称されてもよい)5G通信システムにおいて、将来的に、より深刻になる。例えば、NRは、より広い送信帯域幅、より多くのアンテナポート、又は、スロットslotアグリゲーション伝送等を使用することによって、周波数領域、空間領域、及び時間領域におけるTBSの増加をサポートする。したがって、将来的に、より大きなTBSが出現することがあり、ある1つのTBは、より多くの数のCBに分割される場合がある。LTEのHARQメカニズムにしたがって依然としてフィードバックを実行する場合には、CBの数が増加するしたがって、通信効率がより低くなる場合がある。他の例として、超高信頼且つ低遅延通信(ultra-reliable low latency communication, URLLC)サービス及び拡張モバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband, eMBB)サービスが共存するシナリオにおいては、eMBBサービスのデータの送信のプロセスにおいて、少数のCBのデータのみが、URLLCサービスによって影響を受けた場合がある。言い換えると、受信端が受信に成功しないのは、ある1つのTBの中の少数のCBのみである。この場合には、LTEのHARQメカニズムにしたがって依然としてフィードバックを実行する場合には、同様に、通信効率が低くなる場合がある。
通信技術の発達に伴って、複数のビットがフィードバックのために使用される。例えば、(1) 各々のCBの受信に成功したか否かをフィードバックするのに、複数のビットの各々を使用する方法が考えられる。このように、データ送信端は、フィードバックの内容が否定応答であるフィードバックビットに対応するCBのみを再送信する必要がある。(2) 再送信する必要のあるデータの量を示すのに複数のビットを使用する。例えば、フィードバック情報は、復号化品質情報(decoder state information, DSI)を示してもよい。例えば、DSIは、ACK、NACKであるがほぼ正しい受信、又は、受信中に復号化の効果が極めて低いNACK等の3つの異なるタイプの情報内容を示してもよい。複数の異なるビットの値を使用することによって、それらの3つの異なるタイプの情報内容をそれぞれ示してもよい。(3) さらに別の例として、現在のTBにおいて誤って復号化されているCBを示すのに、複数のビットを使用する。
しかしながら、フィードバックのために複数のビットを使用する方法を使用する場合に、フィードバックオーバーヘッドは、もちろん、大幅に増加する。さらに、そのフィードバックを搬送する制御チャネルのカバレッジパフォーマンスも、また、影響を受ける。
このことを考慮して、この出願は、フィードバック方法を提供する。その方法は、特に、データ受信端が、伝送されたデータが正しく受信されたか否かをデータ送信端にフィードバックし、そして、複数の異なる状況に基づいて、フィードバックに使用されるビットの数を決定することが可能であり、それにより、通信システムにおける通信効率とフィードバックオーバーヘッドとの間のバランスを実装するシナリオに適用可能である。
以下の記載は、この出願のシステム実行環境を説明する。この出願において説明される技術は、LTEシステム又は他の無線通信システムに適用されてもよく、それらのLTEシステム又は他の無線通信システムは、例えば、符号分割多元接続(code division multiple access, CDMA)、周波数分割多元接続(frequency division multiple access, FDMA)、時分割多元接続(time division multiple access, TDMA)、直交周波数分割多元接続(orthogonal frequency division multiple access, OFDMA)、及び単一搬送波周波数分割多元接続(single carrier-frequency division multiple access, SC-FDMA)等のアクセス技術を使用するシステム等のさまざまな無線アクセス技術を使用する。それらの技術は、さらに、例えば、第5世代の(NRと称されてもよい)5G通信システム等の将来的な進化型のシステムにも適用可能である。図1は、ある1つの通信システムの基本アーキテクチャを示す。基地局及び端末は、無線インターフェイスを使用することによって、アップリンク伝送及びダウンリンク伝送を含むデータ伝送又はシグナリング伝送を実行してもよい。この出願における端末は、ユーザのために音声接続性又はデータ接続性を提供するデバイス(device)であってもよく、有線端末及び無線端末を含んでもよい。無線端末は、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、又は無線モデムに接続される他の処理デバイスであってもよく、無線アクセスネットワークを使用することによって、1つ又は複数のコアネットワークと通信するモバイル端末であってもよい。例えば、無線端末は、モバイルフォン、コンピュータ、タブレットコンピュータ、パーソナルディジタルアシスタント(personal digital assistant, PDA)、モバイルインターネットデバイス(mobile Internet device, MID)、ウェアラブルデバイス、又は、電子書籍リーダー(e-book reader)等であってもよい。他の例として、無線端末は、また、携帯可能なモバイルデバイス、ポケットサイズのモバイルデバイス、ハンドヘルドモバイルデバイス、コンピュータ内蔵型モバイルデバイス、又は車載型モバイルデバイスであってもよい。他の例として、無線端末は、移動局(mobile station)又はアクセスポイント(access point)であってもよい。上記で言及したUEは、ある1つのタイプの端末であり、LTEシステムにおけるある1つの名称である。説明を容易にするために、この出願の以下の説明においては、上記で言及したデバイスを集合的に端末と称する。この出願における基地局は、無線アクセスネットワーク(radio access network, RAN)の中に配置されるとともに、端末に無線通信機能を提供するように構成される装置である。基地局は、様々な形態のマクロ基地局、マイクロ基地局、中継局、アクセスポイント基地局コントローラ、及び、送信受信点(transmission reception point, TRP)等を含んでもよい。基地局のある特定の名称は、複数の異なる無線アクセス技術を使用するシステムによって変化してもよい。例えば、基地局は、LTEネットワークにおいて、進化型ノードB(evolved NodeB, eNB)と称され、代替的に、将来的な進化型システムにおいては、新たな無線ノードB(new radio nodeB, gNB)と称されてもよい。さらに、端末は、図2に示されている端末200であってもよく、この出願の複数の実施形態における端末に関連する方法ステップを実行するように構成される。図2に示されているように、端末200は、処理ユニット210及びトランシーバーユニット220を含む。基地局は、図3に示されている基地局300であってもよく、この出願の複数の実施形態における基地局に関連する方法ステップを実行するように構成される。図3に示されているように、基地局300は、処理ユニット310及びトランシーバーユニット320を含む。処理ユニット210及びトランシーバーユニット220が実行する動作のすべては、端末200の動作と考えられてもよく、処理ユニット310及びトランシーバーユニット320が実行する動作のすべては、基地局300の動作と考えられてもよいということに留意すべきである。基地局300の処理ユニット310は、基地局300のプロセッサによって実装されてもよく、トランシーバーユニット320は、基地局300のトランシーバーによって実装されてもよい。端末200の処理ユニット210は、端末200のプロセッサによって実装されてもよく、トランシーバーユニット220は、端末200のトランシーバーによって実装されてもよい。
以下の記載は、この出願におけるいくつかの用語を説明する。
この出願においては、第1のデバイスは、データ受信端であり、第2のデバイスは、データ送信端である。ある1つの実装において、第1のデバイスは、端末であってもよく、第2のデバイスは、基地局であってもよい。言い換えると、その端末は、ダウンリンクで基地局が送信したデータを受信し、そのデータの受信に成功したか否かを示すフィードバックをその基地局に提供する。この場合には、そのフィードバックは、(NRにおいては、NR-PUCCHと称される)物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel, PUCCH)の中で搬送されてもよい。もちろん、他の実装においては、第1のデバイスは、基地局であってもよく、第2のデバイスは、端末であってもよい。言い換えると、その基地局は、アップリンクでその端末が送信したデータを受信し、そのデータの受信に成功したか否かを示すフィードバックをその端末に提供する。この場合には、そのフィードバックは、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel, PDCCH)の中で搬送されてもよい。
この出願におけるフィードバック情報は、第1のデバイスが、第2のデバイスが送信したデータの受信に成功しているか否かを示すことが可能であるフィードバック情報である。例えば、LTEシステムにおいて、フィードバック情報は、HARQフィードバックであってもよく、各々のビットは、1つのACK又は1つのNACKに対応してもよい。もちろん、この出願は、上記の可能性には限定されない。他の例として、フィードバック情報は、特に、再送信する必要があるデータの量をさらに示してもよく、又は、フィードバック情報は、さらに、復号化品質情報(decoder state information, DSI)を示してもよい。例えば、DSIは、ACK、NACKであるがほぼ正しい受信、又は、受信中に復号化の効果が極めて低いNACK等の3つの異なるタイプの情報内容を示してもよい。複数の異なるビットの値を使用することによって、それらの3つの異なるタイプの情報内容をそれぞれ示してもよい。
実施形態1
第1のデバイスは、第2のデバイスが送信したデータを受信し、そして、HARQメカニズムにしたがって第2のデバイスに、データの受信に成功したか否かを示すフィードバック情報を送信する必要がある。
HARQメカニズムは、データ伝送の信頼性を保証することを意図している。データ伝送に対応するより長い時間領域リソースは、そのデータ伝送に対して、チャネル品質変動によるより大きな影響を示し、結果として、そのデータ伝送が正しいか否かについての不確実性が増加する。図4(a)に示されているように、データ伝送は、比較的短い時間領域リソースに対応する。この場合には、データに対するチャネルの影響は、基本的には、その時間領域リソースの範囲の中で一貫している。すべてのデータは、大きな影響を受ける、すなわち、チャネルの品質が低く、そして、結果として、データのすべてが、誤って伝送される、或いは、データのすべては、小さな影響を受ける、すなわち、チャネルの品質が良好であり、そして、データのすべては、正しく伝送される、のいずれかである。この場合には、リソースオーバーヘッドを減少させるために、1ビットを使用して、データの受信に成功したか否かをフィードバックしてもよい。言い換えると、そのフィードバック情報は、1ビットを使用する。一方で、図4(b)に示されているように、データ伝送は、比較的長い時間領域リソースに対応する。この場合には、データに対するチャネルの影響は、その時間領域リソースの範囲の中で激しく変動する場合がある。大きな影響が及ぼされる、すなわち、チャネルの品質が悪く、結果として、データのすべてが誤って伝送されることがある。軽微な影響が及ぼされる、すなわち、チャンネル品質が良好であり、データのすべてが正しく伝送されることがある。この場合には、複数のビットを使用して、データの複数の異なる部分の受信に成功したか否かをフィードバックすることがより適切である。このように、データ送信側として機能する第2のデバイスは、受信に失敗したデータの部分のみを再送信する必要がある。
上記のことから、フィードバック情報のビットの数は、そのデータが占有する時間領域リソースに関連しているということを理解することが可能である。一方で、通信システムにおいては、データのスケジューリング及び伝送の双方が、その通信システムにおける送信時間単位に基づいている。送信時間単位は、また、最小スケジューリング単位と称されてもよい。例えば、送信時間単位は、LTEシステムにおいては、送信時間間隔(transmission time interval, TTI)であってもよく、又は、NR/5Gシステムにおいては、送信時間単位は、スロット、時間領域シンボル、又は、1つ複数の時間領域シンボルを含むミニスロット(mini slot)であってもよく、複数のスロット又はミニスロットを統合する。時間領域シンボルは、直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing, OFDM)シンボルであってもよく、又は、単一搬送波周波数分割多元接続(single carrier frequency division multiple access, SC-FDMA)シンボルであってもよい。
フィードバック情報のビットの数は、送信時間単位のサイズと関連していてもよい。
例えば、図5に示されているように、この出願において提供されるフィードバック方法は、以下のステップを含む。
501. 第1のデバイスは、第2のデバイスが送信したデータを受信する。
502. 第1のデバイスは、第2のデバイスに、データの受信に成功したか否かを示すフィードバック情報を送信し、フィードバック情報のビットの数は、通信システムにおける送信時間単位のサイズと関連する。
具体的には、第1の条件を設定してもよく、フィードバック情報のビットの数は、送信時間単位がその第1の条件を満足するか否かに基づいて決定される。
ある1つの実装においては、送信時間単位のサイズについて、しきい値を設定してもよい。送信時間単位のサイズがしきい値以上である場合には、第1の条件を満たし、複数のビットを使用することによって、フィードバックを実行する。言い換えると、フィードバック情報は、複数のビットを使用する。送信時間単位のサイズがそのしきい値よりも小さい場合には、第1の条件を満たさず、1ビットを使用することによって、フィードバックを実行する。言い換えると、フィードバック情報は、1ビットを使用する。
代替的に、送信時間単位のサイズがしきい値よりも大きい場合には、第1の条件を満たし、複数のビットを使用することによってフィードバックを実行する。送信時間単位のサイズがしきい値以下である場合には、第1の条件を満たさず、1ビットを使用することによってフィードバックを実行する。
送信時間単位のサイズは、サブキャリア間隔及びスロットの中のシンボルの数によって決定されてもよい。例えば、LTEシステムにおいては、サブキャリア間隔は、15キロヘルツ(KHZ)であり、スロットの中のシンボルの数は14であり、取得されるTTIは、それに対応して、1ミリ秒(ms)である。
他の通信システムにおいては、例えば、LTEシステムにおける伝送時間単位と同じ1[ms]又は0.125[ms]のサブ伝送時間単位等の複数のサイズの伝送時間単位が存在してもよい。この場合には、搬送波間隔は、60[kHz]であり、スロットの中のシンボルの数は、7である。加えて、代替的に、スロットアグリゲーション方式で、データを伝送してもよい。言い換えると、データを伝送するために、複数の送信時間単位をスケジューリングしてもよい。このように、データが占有する時間領域リソースの長さは、拡張される。
しきい値は、実際の状況に基づいて、第2のデバイスによって決定され、そして、第1のデバイスに動的に通知されてもよく、又は、実際の状況に基づいて、第1のデバイスによって決定されてもよい。代替的に、しきい値は、第1のデバイスと第2のデバイスとの間で事前に合意されていてもよい。
代替的に、ある1つの特定の数値を設定してもよい。送信時間単位のサイズがその特定の数値に等しいときは、第1の条件を満たし、その数値に対応するフィードバックビットの数は、例えば、以下の表1乃至表3に示されているように、フィードバック情報のビットの数となる。
データの実際の送信の正確さの状態と関連して、フィードバック情報のビットの数を決定した後に、例えば、フィードバック情報が複数のビットを使用するときに、そのデータを複数のグループに分割してもよい。各々のグループは、1ビットに対応し、その1ビットは、そのグループを正しく受信したか否かを示す。例えば、ビットの値が"1"であるときに、データのそのグループは、正しく受信され、又は、ビットの値が"0"であるときに、データのそのグループの受信に失敗している。第1のデバイスは、第2のデバイスにフィードバック情報を送信する。
この実施形態においては、第1のデバイスが受信したデータは、1つのTBに対応すると考えてもよいということに留意すべきである。
実施形態2
実施形態1に記載されているように、送信時間単位のサイズは、その送信時間単位の中の時間領域シンボルの数及びサブキャリア間隔によって決定されてもよい。したがって、実施形態1とは異なり、実施形態2においては、フィードバック情報のビットの数は、サブキャリア間隔と関連してもよく、又は、送信時間単位の時間領域シンボルの数と関連していてもよい。
フィードバック情報のビットの数がサブキャリア間隔と関連しているときに、サブキャリア間隔について、しきい値を設定してもよい。当業者であれば、サブキャリア間隔が送信時間単位のサイズに反比例するということを認識することが可能である。サブキャリア間隔がしきい値よりも大きい場合には、フィードバックは、1ビットを使用することによって実行される。言い換えると、フィードバック情報は、1ビットを使用する。サブキャリアの間隔がしきい値以下である場合には、フィードバックは、複数のビットを使用することによって実行される。言い換えると、フィードバック情報は、複数のビットを使用する。
代替的に、サブキャリア間隔がしきい値以上である場合には、フィードバックは1ビットを使用することによって実行され、又は、サブキャリア間隔がしきい値より小さい場合には、フィードバックは、複数のビットを使用することによって実行される。
フィードバック情報のビットの数が送信時間単位の中の時間領域シンボルの数と関連するときは、その送信時間単位の中の時間領域シンボルの数について、しきい値を設定してもよい。当業者であれば、送信時間単位の中の時間領域シンボルの数は、その送信時間単位のサイズに正比例するということを認識することが可能である。送信時間単位の中の時間領域シンボルの数がしきい値よりも小さい場合には、フィードバックは、1ビットを使用することによって実行される。言い換えると、フィードバック情報は、1ビットを使用する。送信時間単位の中の時間領域シンボルの数がしきい値以上である場合には、フィードバックは、複数のビットを使用することによって実行される。言い換えると、フィードバック情報は、複数のビットを使用する。
代替的に、送信時間単位の中の時間領域シンボルの数がしきい値以下である場合には、フィードバックは、1ビットを使用することによって実行され、又は、送信時間単位の中の時間領域シンボルの数がしきい値より大きい場合には、フィードバックは、複数のビットを使用することによって実行される。
選択的に、サブキャリア間隔について、ある1つの特定の値を設定してもよく、その1つの特定の値は、フィードバックビットの数のうちの1つに対応する。例えば、表4及び表5は、2つの可能性のある対応する方式を示している。
代替的に、送信時間単位の中の時間領域シンボルについて、ある1つの特定の値を設定してもよい。その1つの特定の値は、フィードバックビットの数のうちの1つに対応する。例えば、表5及び表6は、2つの可能性のある対応する方式を示している。
代替的に、フィードバック情報のビットの数は、送信単位の中のシンボルの数及びサブキャリア間隔の双方と関連していてもよい。送信単位の中のシンボルの数及びサブキャリアの間隔について、しきい値1及びしきい値2をそれぞれ設定してもよい。サブキャリア間隔がしきい値1以上であり、且つ、送信時間単位の中のシンボルの数がしきい値2よりも小さい場合には、フィードバック情報は、1ビットを使用し、又は、サブキャリア間隔がしきい値1より小さく、且つ、送信時間単位の中のシンボルの数がしきい値2以上である場合には、フィードバック情報は、複数のビットを使用する。
選択的に、送信単位の中のシンボルの数及びサブキャリア間隔について、複数の特定の値をそれぞれ設定してもよい。それらの2つの特定の値は、フィードバックビットの数のうちの1つに対応している。例えば、表7、表8、及び表9は、3つの可能な対応する方式を示している。
上記の複数の実施形態(表1乃至表10)のすべては、対応関係を限定するのではなく、当業者がそれらの複数の実施形態の技術的解決方法をよりよく理解するのを支援することを意図しているにすぎないということを理解することが可能である。例えば、対応関係は、上記の複数の表の規則のサブセット、拡張、又は修正であってもよい。他の例として、サブキャリア間隔は、代替的に、3.75[kHz]、7.5[kHz]、120[kHz]、240[kHz]、480[kHz]、又は960[kHz]であってもよく、送信時間単位の中のスロットシンボルの数は、代替的に、3、5、6、8、9、10、11、12、13、又は、28等であってもよく、そして、送信時間単位のサイズは、また、さまざまな対応する値を有する。上記の複数の構成について、ある1つの対応関係を定義し又は規定してもよい。この明細書においては、詳細は説明されない。送信時間単位が十分に短く、送信時間単位の中のスロットシンボルの数が十分に少なく、及び、サブキャリア間隔が十分に大きいという条件のうちの少なくとも1つを満たすときに、フィードバック情報のビットの数は、1ビットを使用してもよい(又は、例えば、サブバンド等の他の実施形態にしたがって包括的に考慮されてもよい)。上記の条件のいずれも満たさないときは、フィードバック情報のビットの数は、複数のビットを使用してもよく、又は、フィードバック情報のビットの数は、他の実施形態を包括的に考慮することによって決定される。
この実施形態の他の技術的解決方法については、実施形態1を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
実施形態3
実施形態1及び実施形態2とは異なり、実施形態3においては、フィードバック情報のビットの数は、時間領域ドップラーパラメータと関連する。
デバイスの移動速度の増加に伴って、チャネル品質は、また、より激しく変動するということを考慮することが可能である。ドップラー効果パラメータを使用することによって、チャネル品質の変動の大きさパラメータを表現することが可能である。ドップラー効果パラメータの増加に伴って、チャネル変動は増加する。
当業者は、時間領域におけるチャネル品質変動の増加に伴って、時間領域リソースの同じセグメントに対する影響が大きくなり、結果として、データが正しく伝送されるか否かについての不確実性が高くなるということを知っている。例えば、図6(a)に示されているように、時間領域リソースの同じセグメントのドップラー効果は、比較的高い。この場合には、データに対するチャネルの影響は、時間領域リソースの範囲の中で激しく変動する場合がある。大きな影響を与える、すなわち、チャネルの品質が低く、結果として、データのすべてが誤って伝送されることがある。小さな影響を与える、すなわち、チャンネル品質は良好であり、データのすべてが正しく伝送されることもある。この場合には、明らかに、複数のビットを使用して、データの複数の異なる部分の受信に成功しているか否かをフィードバックすることがより適切である。図6(b)に示されているように、時間領域リソースの同じセグメントのドップラー効果は、極めて低い。この場合には、チャネルの影響は、基本的に、その時間領域リソースの範囲の中で一貫している。データのすべては、大きな影響を受ける、すなわち、チャネルの品質が低く、結果として、データのすべてが、誤って伝送される、或いは、データのすべては、小さな影響を受ける、すなわち、チャネルの品質が良好であり、そして、データのすべては、正しく伝送される、のいずれかである。この場合には、リソースオーバーヘッドを減少させるために、1ビットを使用して、データの受信に成功したか否かをフィードバックしてもよい。
例えば、ドップラーパラメータが200[Hz]に達するときに、チャネル変動は、比較的激しくなると考えられる。ドップラー効果の大きさは、以下の2つの方式によって反映されてもよい。
(1) ドップラー効果の大きさは、例えば、第1のデバイス又は第2のデバイスの相反性測定等の測定情報に基づいて決定される。例えば、第1のデバイスが端末であり、第2のデバイスが基地局であるときに、その基地局は、その端末の測定情報に基づいて、ドップラー効果の大きさを決定してもよい。
(2) 現在、構成可能な復調参照信号(demodulation reference signal, DMRS)は、すでに、通信システムに導入されている。ドップラー効果が高いときに、通常は、高い時間領域密度を有するDMRS又は追加的なDMRS(additional DMRS)を選択的に構成して、推定されたチャネル品質を向上させる。したがって、ドップラー効果の大きさは、高い時間領域密度を有するDMRS又はadditional DMRSが、通信システムにおいて半静的に又は動的に構成されるか否かにしたがって決定されてもよい。高い時間領域密度を有するDMRS又はadditional DMRSを構成する場合には、(この場合には、ドップラー効果は高いと考えられるため)フィードバックのために複数のビットを選択してもよい。
ある1つの実装においては、高い時間領域密度を有するDMRS又はadditional DMRSが第1のデバイスのために構成される場合には、複数のビットがフィードバックのために使用される。言い換えると、フィードバック情報は、複数のビットを使用する。そうではなく、高い時間領域密度を有するDMRS又はadditional DMRSが構成されない場合には、1ビットがフィードバックのために使用される。言い換えると、フィードバック情報は、1ビットを使用する。
この実施形態の他の実装は、上記の複数の実施形態の実装と同じであり、本明細書においては、繰り返しては説明されない。
実施形態4
上記の複数の実施形態とは異なり、実施形態4においては、フィードバック情報のビットの数は、データを送信するためのサブバンドの数又はデータを送信するための搬送波の数と関連する。
第1のデバイスが、複数のサブバンド又は複数の搬送波を使用することによって、データを受信するときは、そのデータの送信状態は、周波数領域チャネルの品質条件にしたがって、サブバンド又は搬送波によって変化してもよい。したがって、第1のデバイスは、各々のサブバンド又は搬送波の信号対雑音比(signal noise ratio, SNR)又はチャネル品質インジケータ(channel quality indicator, CQI)に基づいて、フィードバック情報のビットの数を決定してもよい。
ある1つの実装において、第2のデバイスは、第1のデバイスへの送信のために、複数のサブバンド又は搬送波にデータをマッピングしてもよい。例えば、1つのTBのデータは、いくつかのCBに分割され、少なくとも1つのCBは、各々のサブバンド又は各々の搬送波にマッピングされる。データをスケジューリングするときに、第2のデバイス又は第1のデバイスは、すべてのサブバンド又はすべての搬送波のために、同じ変調及び符号化スキーム(modulation and coding scheme, MCS)を構成してもよい。言い換えると、それらの複数のサブバンド及びそれらの複数の搬送波は、1つのMCSフィールドインジケータを共有している。代替的に、第2のデバイス又は第1のデバイスは、それらの複数のサブバンド及びそれらの複数の搬送波のために、複数の異なるMCSを構成してもよい。言い換えると、複数のMCSフィールドインジケータが存在する。代替的に、第2のデバイス又は第1のデバイスは、それらの複数のサブバンド及びそれらの複数の搬送波のために、複数の異なるプロセスを構成してもよい。上記のシナリオにおいては、フィードバック情報は、複数のビットを使用してもよい。例えば、1ビットは、それに対応して、フィードバックのために各々のサブバンド又は各々の搬送波のために構成される。
この実施形態の他の技術的解決方法については、上記の実施形態を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
実施形態5
上記の実施形態とは異なり、実施形態5においては、フィードバック情報は、そのフィードバック情報を搬送する制御メッセージのコードブックサイズと関連する。コードブックサイズは、データの受信に成功したか否かを示すフィードバック情報のビットの数の上限であり、そのフィードバック情報のビットの数は、制御メッセージの中で搬送することが可能である。例えば、LTEシステムにおいては、UCIフォーマット3に対応するコードブックサイズは、20ビットである。
第1のデバイスが第2のデバイスに送信するフィードバック情報は、制御メッセージの中で搬送される必要がある。例えば、第1のデバイスが端末であり、第2のデバイスが基地局であるときに、制御メッセージは、アップリンク制御情報(uplink control information, UCI)であってもよい。したがって、フィードバック情報のビットの数は、そのUCIのコードブックサイズによって制限される。コードブックサイズは、通常、前もって合意されている。
以下のシナリオを考慮すると、第1のデバイスは、第2のデバイスが送信したデータを受信し、この実施形態においては、そのデータは、少なくとも1つのTBを含む。言い換えると、そのデータは、少なくとも1つのデータブロックを含む。第2のデバイスは、キャリアアグリゲーション方式で第1のデバイスにデータを送信してもよい。例えば、データが複数のTBを含むときに、複数の搬送波によって、TBのうちの1つ又は複数を個別に伝送する。代替的に、データは、複数の異なる送信時間単位の中に位置していてもよい。例えば、データが複数のTBを含むときに、複数の異なる時間単位の中で、TBのうちの1つ又は複数を搬送してもよい。第1のデバイスは、UCIの同じ部分によって、データの受信に成功したか否かをフィードバックする必要がある。
制御メッセージのコードブックサイズからの制約なしに、データの中の各々のTBに対するフィードバックは、元の数のフィードバックビットを使用することによって実行されてもよいということを仮定する。N
iは、少なくとも1つのTBのうちのi番目のトランスポートブロックに対応するフィードバックビットの元の数であり、iは、1≦i≦Lを満たす整数であり、Lは、データに含まれるTBの数であり、L個のTBは、複数の異なるMIMO層、複数の異なるTRP、複数の異なる搬送波、及び/又は複数の異なる送信時間単位を使用することによって伝送されるTBであってもよい。N
iは、1以上の整数である。(N
iを決定する方式については、この出願の他の実施形態を参照すべきである。詳細は、この出願の本明細書においては繰り返しては提供されない。) データの中のTBのすべてに対応する元の数のフィードバックビットを加算することによって取得される合計は、
となる。
N
iを決定する方式において、L個のTBの各々のフィードバックビットの数は、固定値であってもよい。例えば、i番目のTBのフィードバックビットの数は、そのTBのTBSに関係なく、且つ、そのTBが最初に送信されているか或いは再送信されているかに関係なく、Mであり、Mは、固定値である。(その値Mは、システムによって構成されてもよい。言い換えると、各々の搬送波における各々のTBのフィードバックビットの数は、Mである。加えて、値M
jは、また、各々の搬送波のために構成されてもよい。言い換えると、j番目の搬送波におけるCBGの数又は各々のTBのフィードバックビットの数は、M
jである。搬送波が異なれば、M
jの値は、異なってもよい。例えば、CBG送信又はCBGフィードバックが、j番目の搬送波において有効化されていない場合には、M
j=1である。) この方法は、TBの伝送のための制御チャネルが失われた後に、TBのフィードバックビットの数又はCBGの数がわからなくなるという問題を回避することを可能とする。この方法を使用することによって、少なくとも1つのTBが失われている(具体的にいうと、不連続送信が実行されているか、或いは、少なくとも1つのTBのスケジューリング情報が検出されていないか又は失われている)ということを検出する場合に、
個のビットのうちのその失われたTBに対応するビットは、NACK又は不連続送信(discontinuous transmission, DTX)に設定されてもよい。各々のTBのフィードバックビットの数を決定する。したがって、送信端及び受信端は、一致に至ることが可能である。
代替的に、Niは、他の方式で決定されてもよい。他の方式については、他の実施形態又は他の解決方法を参照するべきである。
ここで、この実施形態においては、コードブックサイズが考慮される。具体的にいうと、
は、コードブックサイズと比較される。
がコードブックサイズよりも大きい場合に、その比較の結果は、制御メッセージがフィードバック情報の
個のビットを収容することが不可能であるということを示す。その次に、妥協点として、そのデータの中の各々のTBに対応するフィードバックビットの数を1に減少させるか又は1に維持する必要がある。言い換えると、実際のフィードバック情報において、各々のTBに対応するフィードバックビットの数は、1である。Mがコードブックサイズより大きい場合には、その比較の結果は、制御メッセージがフィードバック情報の
個のビットを収容することが可能であるということを示す。その次に、各々のTBに対するフィードバックは、元の数のフィードバックビットを使用することによって実行される。言い換えると、フィードバック情報は、
個のビットを使用する。さらに、各々のTBに対応するフィードバックビットの数を1に減少させた後に、
が、依然として、コードブックサイズより大きい場合には、選択的に、フィードバック情報のビットの数は、HARQバンドリングbundling方式で決定される。例えば、多入力多出力(multiple in multiple out, MIMO)空間分割多重化を実行する複数のTBに対応するフィードバックビットに対して演算を実行して、フィードバックビットの数をさらに減少させる。
コードブックサイズを考慮することによって、フィードバック情報のビットの数をトレードオフする。コードブックサイズのフィードバックの上限を満足しつつ、フィードバックのために可能な限り多くのビットを使用して、再送信される情報を減少させるとともに、フィードバックの精度を改善する。コードブックサイズのフィードバックの上限を超えるときに、1つのTBについて1ビットに減少させることを実行して、フィードバック情報のビットの数を減少させ、それにより、システム要件を満たすとともに、システムオーバーヘッドを減少させる。
加えて、L(L>1)個のTBが、UCIの同じ部分を使用して、(HARQ多重化技術(HARQ multiplexing)と称されてもよい)復号化結果をフィードバックするときには、選択的に、複数のビットを使用してそれらのTBをフィードバックする場合に、(例えば、ダウンリンク割り当てインデックス(downlink assignment index, DAI)メカニズム等の)動的コードブックメカニズムのみを使用することによって、コードブックサイズを決定することが可能である一方で、半静的なコードブックメカニズムを使用することによっては、UCIサイズを決定することは不可能である。この理由は、複数のビットを使用するフィードバックは、(フィードバックが実行されるTBの数/物理的ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel, PDSCH)が固定される、言い換えると、フィードバックウィンドウの中で伝送されないPDSCHにおいてさえもフィードバックを実行する必要がある)半静的なコードブックメカニズムにおいて過剰なオーバーヘッドを引き起こすということである。TBがフィードバックのために1ビットを使用する場合には、動的なコードブックメカニズム及び半静的なコードブックメカニズムをサポートすることが可能である。
この実施形態の他の技術的解決方法については、上記の実施形態を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
実施形態6
実施形態6とは異なり、実施形態6においては、フィードバック情報は、制御メッセージの容量と関連する。制御メッセージの容量は、制御メッセージによって搬送することが可能である情報量の上限であり、代替的に、制御メッセージのペイロード(payload)と称されてもよい。
データの受信に成功したか否かを示すフィードバック情報を含むことに加えて、制御メッセージは、例えば、ランクインジケータ、チャネル品質インジケータ、プリコーディング行列インジケータ、ビーム関連情報、スケジューリング要求、チャネル状態情報参照信号、リソースインジケータ、参照信号受信電力、及び参照信号受信品質等の他の情報をさらに含んでもよい。このことは、この出願においては限定されない。制御メッセージの容量のために、フィードバック情報のビットの数のみならず他の情報を搬送するビットの数を考慮する。したがって、制御メッセージの容量を参照して、フィードバック情報及びその他の情報の送信又は送信方式のための優先順位を設定してもよい。
ある1つの実装において、実施形態5のシナリオと同様のシナリオにしたがって、制御メッセージの容量からの制約なしに、データの中の各々のTBに対するフィードバックは、元の数のフィードバックビットを使用することによって実行されてもよいということを仮定する。N
iは、少なくとも1つのTBのうちのi番目のトランスポートブロックに対応するフィードバックビットの元の数であり、iは、1≦i≦Lを満たす整数であり、Lは、データに含まれるTBの数であり、L個のTBは、複数の異なるMIMO層、複数の異なるTRP、複数の異なる搬送波、及び/又は複数の異なる送信時間単位を使用することによって伝送されるTBであってもよい。N
iは、1以上の整数である。(N
iを決定する方式については、この出願の他の実施形態を参照すべきである。詳細は、この出願の本明細書においては繰り返しては提供されない。) 制御メッセージの中の他のメッセージは、合計でKビットを占有する必要があり、Kは、1より大きい正の整数である。データの中のTBのすべてに対応する元の数のフィードバックビットを加算することによって取得される合計は、
となる。
ここで、この実施形態においては、制御メッセージの容量を考慮する。
及びKの合計
は、制御メッセージの容量と比較される。
が、制御メッセージの容量以下である場合には、その比較の結果は、制御メッセージが、フィードバック情報の
個のビット及び他の情報のK個のビットを収容することが可能であるということを示している。そのとき、フィードバックビットの元の数を使用することによって、各々のTBに対するフィードバックを実行する。言い換えると、フィードバック情報は、
個のビットを使用する。
が、制御メッセージの容量よりも大きい場合には、その比較の結果は、制御メッセージが、フィードバック情報の
個のビット及び他の情報のK個のビットを収容することが不可能であるということを示している。この場合には、データの中の各々のTBに対応するフィードバックビットの数は、1に減少させられるか又は1に維持されてもよい。言い換えると、実際のフィードバック情報においては、各々のTBに対応するフィードバックビットの数は1であり、データの中の各々のTBのために、1ビットが使用され、合計値は、Lである。
その次に、L及びKの合計(L+K)を制御メッセージの容量と比較する。(L+K)が制御メッセージの容量以下である場合には、その比較の結果は、この場合には、制御メッセージが、フィードバック情報のL個のビット及び他の情報のK個のビットを収容することが可能であるということを示している。その次に、実際のフィードバックの間に、制御メッセージにおいて、フィードバック情報の中の各々のTBに対応するフィードバックビットの数は、1であり、制御メッセージは、また、送信される必要がある他の情報のK個のビットを収容する。(L+K)が制御メッセージの容量以下の場合には、その比較の結果は、この場合には、制御メッセージが、フィードバック情報のL個のビット及び他の情報のK個のビットを収容することが不可能であるということを示している。その次に、実際のフィードバックの間に、制御メッセージにおいて、フィードバック情報の中の各々のTBに対応するフィードバックビットの数は、1ビットであり、制御メッセージは、他の情報を含まないか、又は、他の情報の一部を含む。このことは、特に、他の情報の中の優先順位の設定に依存してもよい。現在の制御メッセージは、高い優先順位に対応する他の情報の一部を含む。
もちろん、上記の実装において、フィードバック情報の優先順位は、他のメッセージの送信優先順位よりも高い。加えて、元のビットを使用して各々のTBに対してフィードバックを実行することは、1ビットを使用してそのTBに対してフィードバックを実行することよりもより低い優先順位を有する。代替的に、本明細書において説明されている優先順位とは異なる優先順位が、この用途のために設計されてもよい。例えば、他のメッセージの送信優先順位は、フィードバック情報の優先順位よりも高く、1ビットを使用して各々のTBに対してフィードバックを実行することは、元のビットを使用して各々のTBに対してフィードバックを実行することよりもより高い優先順位を有するか、又は、他の設計が適用される。関連する解決方法は、上記の解決方法と同様であり、本明細書においては説明されない。
制御メッセージの容量を考慮することによって、フィードバック情報のビットの数をトレードオフする。制御メッセージの容量の上限を満足しつつ、フィードバックのために可能な限り多くのビットを使用して、再送信される情報を減少させるとともに、フィードバックの精度を改善する。制御メッセージの容量の上限を超えるときに、1つのTBについて1ビットに減少させることを実行して、フィードバック情報のビットの数を減少させ、それにより、システム要件を満たすとともに、システムオーバーヘッドを減少させる。さらに、現在送信されている制御メッセージを使用することによって、他の情報を送信せず、その結果、その制御メッセージの中で搬送される情報のビットの数を制御することを規定してもよい。
この実施形態の他の技術的解決方法については、実施形態6又は上記の他の実施形態を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
実施形態7
実施形態5又は実施形態6とは異なり、実施形態7においては、フィードバック情報は、制御メッセージの位置、すなわち、制御メッセージを搬送するチャネルと関連する。
第1のデバイスが端末であり、第2のデバイスが基地局であるときに、制御メッセージは、UCIであってもよい。通信技術の発達に伴って、物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel, PUCCH)は、さらに、短いPUCCH(short PUCCH)及び長いPUCCH(long PUCCH)に分類されてもよい。例えば、short PUCCHは、時間領域において1つ乃至2つのみのシンボルに対応し、数十ビットの伝送をサポートすることが可能であり、long PUCCHは、時間領域において2つ又はそれ以上のシンボルに対応し、数百ビットの伝送をサポートすることが可能である。UCIは、例えば、1つ又は2つのシンボルであるshort PUCCHの中で搬送されてもよく、或いは、例えば、14つのシンボルであるlong PUCCHの中で搬送されてもよい。代替的に、UCIは、物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel, PUSCH)の中で搬送されてもよい。PUSCHは、データチャネルであり、(例えば、short PUCCH又はlong PUCCH等の)制御チャネルのビットよりも多くのビットの伝送をサポートすることが可能である。short PUCCH、long PUCCH、及びPUSCHのチャネル容量又はカバレッジ性能は、異なっている。したがって、この出願においては、フィードバック情報のビットの数は、少なくともUCIが位置するチャネルに基づいて決定されてもよい。例えば、(例えば、実施例6において考慮されているシナリオ等の)シナリオの要件又は現在のスケジューリング状態に基づいて、UCIがshort PUCCHの中で搬送される場合に、フィードバック情報において、1ビットが各々のTBのために使用され、又は、UCIがlong PUCCH又はPUSCHの中で搬送される場合に、フィードバック情報において、複数のビットが各々のビットのために使用されてもよい。言い換えると、複数のビット又は1ビットを各々のTBのために使用してもよい。
具体的には、(基地局であってもよい)第2のデバイスは、(例えば、現在のslotの前半の部分は、ダウンリンクシンボルであり、後半の部分のみは、アップリンクシンボルであるといったように)short PUCCHのみをサポートするように、現在のフレームフォーマットを構成している。short PUCCHの容量及びカバレッジパフォーマンスによって制限されているので、short PUCCHは、UCIフォーマットの一部のみをサポートする。これらのフォーマットは、各々のTBに対する1ビットのフィードバックのみをサポートする。この場合には、フィードバック情報においては、各々のTBは、1つのフィードバックビットのみを使用することが可能である。逆に、複数のシナリオのうちのいくつかにおいては、基地局は、(例えば、現在のslotは、アップリンクのみのslotであり、現在の連続的なslotのうちのいくつかは、すべてアップリンクslotであるか、又は、現在のslotの中のアップリンクシンボルの数は、2以上であるといったように)long PUCCHをサポートするように現在のフレームフォーマットを構成する。long PUCCHの容量が比較的大きく、long PUCCHのカバレッジパフォーマンスが比較的良好であるということを考慮すると、long PUCCHがサポートするUCIフォーマットは、各々のTBのためのマルチビットフィードバックをサポートすることが可能である。この場合には、フィードバック情報においては、各々のTBは、複数のフィードバックビット又は1つのフィードバックビットを使用する。(ビットの数を決定する方式については、この出願の他の実施形態を参照すべきである。この出願の本明細書においては、詳細は説明されない。) 同様に、例えば、現在スケジューリングされているスロットは、PUSCH伝送用であり、UCIは、PUSCHの中で搬送される。PUSCHの容量及びカバレッジパフォーマンスを考慮すると、PUSCHは、各々のTBのためのマルチビットフィードバックをサポートすることが可能である。この場合には、フィードバック情報においては、各々のTBは、複数のフィードバックビット又は1つのフィードバックビットを使用する。
この実施形態の他の技術的解決方法については、上記の複数の実施形態を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
実施形態8
この実施形態においては、ある1つの通信システムについて、複数のサービスが共存するシナリオを考慮する。例えば、同時に複数のサービスのデータを伝送する必要がある。他の例として、複数のサービスは、URLLCサービス及びeMBBサービスを含む。通信システムにおいては、第1のデバイスが受信したデータは、eMBBサービスに属してもよく、受信プロセスにおいて、URLLCサービスに関連するデータ伝送の影響を受ける場合がある。そのような影響は、予期せぬものである場合がある。言い換えると、データの受信は、データを搬送する時間周波数リソースの中のいくつかのシンボルにおいて影響を受け、結果として、受信エラーの確率の増加につながる。
明示的な方式又は黙示的な方式によって、第1のデバイスにその影響に関連する情報を通知してもよい。
例えば、明示的な方式によって、第2のデバイスは、指示情報を使用することによって、第1のデバイスに、例えば、影響を受けた時間周波数リソースの時間領域範囲及び/又は周波数領域範囲等の影響を受けた時間周波数リソースに関する情報を示してもよい。具体的には、その時間領域範囲及び/又は周波数領域範囲は、物理ブロック、物理ブロックグループ、シンボル、シンボルグループ、ミニスロット(mini-slot)、ミニスロットグループ、CB、CBグループ、TB、及びスロット等のうちの少なくとも1つを使用することによって表されてもよい。データ送信のための同じ送信時間単位の中で、その指示情報を送信してもよく、データ送信のための送信時間単位の後の送信時間単位の中で、その指示情報を送信してもよい。
明示的な方式によって、第2のデバイスは、代替的に、指示情報を使用することによって、第1のデバイスに、eMBBサービスがURLLCサービスによってパンクチャリングされているか否かを示してもよい。言い換えると、影響は、具体的には、eMBBサービスがURLLCサービスによってパンクチャリングされているということであってもよい。その指示情報は、1ビットのみであってもよく、URLLCによるパンクチャリングが現在のスロットの中で発生しているか否かを示す。その指示は、その時点における指示(on-indication)、すなわち、パンクチャリングされているシンボルに関する指示であってもよく、又は、その指示は、例えば、現在のeMBBデータを送信するためのトレーラシンボルにおいて搬送されるか、現在のeMBBデータを送信するためのslotの次のslotにおいて搬送されるか、現在のプロセス又は他のプロセスの次のスケジューリングされたslotにおいて搬送されるか、或いは、公開的な制御領域又は(例えば、ダウンリンク制御情報等の)制御情報の中で搬送されるその後の時点における指示(post-indication)であってもよい。
他の例として、黙示的な方式によって、第2のデバイスは、第1のデバイスに、送信されたデータのCRCを変更することによって指示してもよい。具体的には、データが影響を受けた場合に、CB又はTBのCRCが変更される。言い換えると、データが影響を受けないときに使用されるCRCとは異なるCRCが使用される。第1のデバイス及び第2のデバイスが、前もって、CRCの変更がデータ伝送が影響を受けたということを意味するということに合意しているという条件のもとで、第1のデバイスは、CRCを検出することによって、データ伝送が影響を受けたということを知ることが可能である。
加えて、上記で説明されているようにデータが影響を受けていることは、データ(すなわち、eMBBデータ)がURLLCデータによってパンクチャリングされているということであってもよく、代替的に、そのデータを搬送する時間周波数リソースが、複数の範囲のうちのいくつかにおいてゼロ電力に設定されているか、又は、複数の範囲のうちのいくつかにおいて事前に占有されており、それによって、データを送信することが不可能である、干渉表示情報が複数の範囲のうちのいくつかにおいて存在する、データが複数の範囲のうちのいくつかにおいて他のデータと重複して送信されるということ等であってもよい。
この実施形態は、データが、具体的には、少なくとも1つのCBを含み、フィードバック情報が、その少なくとも1つのCBに対応する一部のデータが影響を受けたか否かと関連する、という態様において、上記の複数の実施形態とは異なる。少なくとも1つのCBに対応する一部のデータは、その少なくとも1つのCBのデータストリームの一部であってもよい。少なくとも1つのCBが複数のCBであるときに、少なくとも1つのCBに対応する一部のデータは、複数のCBのうちの1つ又は複数のCBのデータストリームであってもよい。
第1のデバイスが、黙示的な方式又は明示的な方式を使用することによって、データの受信が影響を受けたということを知る場合に、ある1つの実装において、複数のビットとして、フィードバック情報のビットの数を決定してもよい。さらに、複数のCBが存在する場合には、フィードバック情報において、少なくとも1つのビットは、それに対応して、データの影響を受けていない部分に対するフィードバックを実行するのに使用される。言い換えると、少なくとも1つのビットは、複数のCBのうちの影響を受けていないCBの受信に成功したか否かを示すのに使用される。少なくとも1つの他のビットは、それに対応して、データの影響を受けた部分に対するフィードバックを実行するのに使用される。言い換えると、少なくとも1つのビットは、複数のCBのうちの影響を受けたCBの受信に成功したか否かを示すのに使用される。
選択的に、さらに、フィードバック情報は、代替的に、データのビットレートと関連していてもよい。例えば、データが影響を受けたということを前提として、データのビットレートが比較的高い(又は、MCSが比較的大きい)場合に、フィードバック情報において、少なくとも1つのビットは、それに対応して、影響を受けていないデータ部分に対するフィードバックを実行するのに使用される。言い換えると、少なくとも1つのビットは、複数のCBのうちの影響を受けていないCBの受信に成功したか否かを示すのに使用される。これに対して、フィードバックは、データの影響を受けた部分に対しては実行されない。この場合には、ビットレートは高く、結果として、データの影響を受けた部分の受信には間違いなく失敗する。したがって、いかなる余剰のフィードバックも必要とはしない。選択的に、この場合には、第1のデバイスがフィードバックを実行する前に、第2のデバイスは、データの影響を受けた部分を即時かつ補足的に送信し又は再送信してもよい。
データのビットレートが比較的低い(又は、MCSが比較的小さい)場合に、フィードバック情報において、少なくとも1つのビットは、それに対応して、データの影響を受けていない部分に対するフィードバックを実行するのに使用される。言い換えると、少なくとも1つのビットは、複数のCBのうちの影響を受けていないCBの受信に成功したか否かを示すのに使用される。少なくとも1つの他のビットは、データの影響を受けた部分に対応するのに使用される。言い換えると、少なくとも1つのビットは、複数のCBのうちの影響を受けたCBの受信に成功したか否かを示すのに使用される。この場合には、ビットレートは、比較的低く、データの影響を受けた部分の受信に成功する可能性が依然として存在する。したがって、第1のデバイスは、データの影響を受けた部分の受信に成功したか否かを具体的に決定する必要があり、そして、フィードバックを実行する必要がある。この方式を使用することによって、フィードバックオーバーヘッドを低減することが可能である。
しきい値との比較によって、ビットレートが高いか又は低いかを決定してもよい。ビットレートがしきい値以上であるときに、第1のデバイスは、ビットレートが比較的高いと考えてもよい。ビットレートがしきい値よりも小さいときに、第1のデバイスは、ビットレートが比較的低いと考えてもよい。このようにして、第1のデバイスは、比較の結果に基づいて、上記の解決方法を適用してもよい。
選択的に、さらに、代替的に、フィードバック情報を送信する前に、第2のデバイスがデータの影響を受けた部分を補足的に送信しているか又は再送信しているかに基づいて、フィードバック情報のビット数を決定してもよい。
例えば、フィードバックを実行する前に、第2のデバイスは、データの影響を受けたCBを補足的に送信しているか又は再送信している。その次に、フィードバック情報は、合計で1ビットのみを使用する必要がある。反対に、フィードバックを実行する前に、基地局が、データの影響を受けたCBを補足的に送信するか又は再送信しない場合には、少なくとも1つのビットは、それに対応して、データの影響を受けていないCBに対するフィードバックを実行するのに使用され、少なくとも1つの他のビットは、データの影響を受けたCBに対応するのに使用される。この方法を使用することによって、フィードバックオーバーヘッドを低減することが可能である。
加えて、データが1つのCBを含む場合に、その1つのCBが影響を受けるときは、フィードバックのために複数のビットを使用してもよい。例えば、複数のビットは、第1のデバイスによってCBを受信する品質を示すのに使用される。その品質は、CBに対する影響の深刻さに関連し、第2のデバイスは、その品質に基づいて、再送信されるデータの量を決定してもよい。
他の実装において、以下の記載は、ある1つの例として、CBグループ(CB group, CBG)に対するパンクチャリング及び再送信を使用することによって、データ送信、受信、及びフィードバックの通信プロセスを説明する。
1つのTBは、4つのCBGを含み、そのTBの3番目のCBGは、URLLCサービスによってパンクチャリングされ、そして、1番目のCBGは、チャネルのフェージングが原因で送信に失敗するということを仮定する。したがって、第1のデバイスによる1番目のCBG及び3番目のCBGの受信は失敗する。その次に、フィードバック情報において、フィードバック値"1"は、ACKに対応し、フィードバック値"0"は、NACKに対応し、0に等しい新たなデータインジケータ(new data indicator, NDI)は、現在の送信が初期的なデータ送信であるということを意味するということを仮定する。これらの仮定のすべては、利便性のある説明を意図しており、実際のシステムにおいて調整することが可能である。
ポリシー1: 第1のデバイスがデータを受信した結果、フィードバック情報の内容は、(第1のCBG及び第3のCBGの受信に失敗し、第2のCBG及び第4のCBGの受信に成功したということを表す)0101であってもよい。そのフィードバック情報を受信した後に、第2のデバイスは、再送信ダウンリンク制御情報(downlink control information, DCI)に、現在再送信されているCBGのインデックス又はシーケンス番号インジケータを追加してもよい。例えば、1010は、1番目のCBG及び3番目のCBGを再送信するということを表し、NDI=1は、現在の送信がデータ再送信であるということを意味する。再送信DCI及び再送信データを受信した後に、第1のデバイスは、データを処理し、例えば、以前に送信されたデータとのHARQの組み合わせを実行し、そして、処理結果に基づいて、再度フィードバックを実行する。
ポリシー2: データが、データ送信プロセスにおいて、URLLCサービスの影響を受けた後に、第2のデバイスは、(例えば、1ビットを使用することによって)いくつかのパンクチャリングインジケータを送信して、受信端に、URLLCサービスによるパンクチャリングが存在するか否かを示す。第1のデバイスは、パンクチャリングインジケータを受信するか否かに基づいて、フィードバックビットの数を決定する。例えば、パンクチャリングが存在するということを示すインジケータを受信する場合に、複数のビットがフィードバックのために使用される。すなわち、(1番目のCBG及び3番目のCBGに対してNACKをフィードバックするということを表す)0101をフィードバックする。フィードバック情報を受信した後に、第2のデバイスは、再送信DCIに、現在再送信されているCBGのインデックス又はシーケンス番号インジケータを追加してもよい。例えば、1010は、1番目のCBG及び3番目のCBGが再送信されるということを表し、NDI=1は、現在の送信がデータ再送信であるということを意味する。再送信DCI及び再送信されたデータを受信した後に、第1のデバイスは、データを処理し、例えば、以前に送信されたデータとそのデータとを組み合わせるか、又は、以前に影響を受けたバッファリングされているデータを消去し、そして、処理結果に基づいて、新たなフィードバックを実行する。
ポリシー3: データが、データ送信プロセスにおいて、URLLCサービスの影響を受けた後に、第2のデバイスは、(例えば、1ビットを使用することによって)いくつかのパンクチャリングインジケータを送信して、受信端に、URLLCサービスによるパンクチャリングが存在するか否かを示す。第1のデバイスは、パンクチャリングインジケータを受信するか否かに基づいて、フィードバックビットの数を決定する。パンクチャリングが存在するということを示すインジケータを受信する場合に、複数のビットがフィードバックのために使用される。すなわち、(1番目のCBG及び3番目のCBGに対してNACKをフィードバックするということを表す)0101をフィードバックする。フィードバック情報を受信した後に、第2のデバイスは、再送信DCIに、現在再送信されているCBGのインデックス又はシーケンス番号インジケータを追加する。例えば、1010は、1番目のCBG及び3番目のCBGが再送信されるということを表す。加えて、再送信DCIは、(例えば、通常の再送は、それに対応して、"1"であり、特殊な再送信は、それに対応して、"0"である、通常の再送信又は特殊な再送信等の)複数の再送信タイプのインジケータを含んでもよい。各々の再送信タイプのインジケータは、1つのCBGに対応する。例えば、1101は、第3のCBGが、例えば、URLLCパンクチャリングの影響による再送信等の特殊な再送信に属し、そして、第1のCBGが、通常の再送信に属するということを表す。再送信DCI及び再送信されたデータを受信した後に、第2のデバイスは、データを処理し、例えば、第1のCBGについては、最初に送信されたデータに対してHARQの組み合わせを実行し、第3のCBGについては、以前に影響を受けたバッファリングされているデータを消去し、そして、処理結果に基づいて、新たなフィードバックを提供する。もちろん、再送信タイプのインジケータのほかに、各々のCBGに、例えば、複数の冗長放出(redundancy release, RV)等のいくつかの他の独立したフィールドを導入してもよい。代替的に、(通常の再送信又は特殊な再送信等の)1つのみの再送信タイプのインジケータが要求される。この場合には、複数回の再送信を必要とする場合がある。例えば、特殊な再送信を必要とするCBGは、単独で送信される。特殊な再送信の後に、依然として、第1のデバイスによって、CBGの受信に成功しない場合には、その次に、通常の再送信を使用することによって、そのCBG又は全体のTBをスケジューリングする。
加えて、eMBBサービスのデータ伝送に対してURLLCサービスが与える影響を考慮すると、ダウンリンク制御情報に、また、HARQの組み合わせを実行するか否かを示す指示情報を追加してもよい。例えば、以前にスケジューリングされているデータの伝送が、URLLCサービスによる事前の占有の影響を受ける場合に、HARQの組み合わせが、現在送信されているCBGの一部又はすべてと以前のデータとの間では実行されないということを示して、復号化成功率を改善してもよい。
余剰のオーバーヘッドの増加を防止するために、あらかじめ決定された規則を使用することによって又は黙示的な方式によって、第1のデバイスに、第1のデバイスのバッファの中のキャッシュをクリアするか否か又はHARQの組み合わせを実行するか否かを通知してもよい。例えば、LTEにおいては、以前の送信の内容と比較したNDIの内容の反転は、初期送信を表し、非反転は、再送信を表す。そのとき、この実施形態においては、NDIの非反転は、再送信を表し、以前に受信したデータとのHARQの組み合わせを実行してもよい。DCIの中のNDI及びRV=0の反転は、初期送信を表す。非ゼロ値であるNDI及びRVの反転は、再送信を表し、HARQの組み合わせは、現在送信されているCBGデータの一部又はすべてと以前のデータとの間では実行されない。
この実施形態におけるHARQの組み合わせは、復号化のために、現在受信しているデータとバッファの中の以前に送信されたデータとを組み合わせることを意味するということに留意すべきである。
この実施形態の他の技術的解決方法については、上記の複数の実施形態を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
実施形態9
上記の複数の実施形態とは異なり、実施形態9においては、フィードバック情報は、データのサイズ、すなわち、TBSと関連する。
上記で説明したように、データは、TBに対応し、そのTBは、さらに、送信のために、複数のCBに分割される。受信に失敗するのは少数のCBのみであるシナリオにおいて、TB全体を依然として再送信する必要があるときは、通信効率が低くなる場合がある。したがって、TBSに基づいて、フィードバック情報のビットの数を決定してもよい。
データの伝送の間に、対応する制御情報のすべては、MCSフィールドの中に格納され、そして、現在スケジューリングされている変調スキームを示すのに使用され、その現在スケジューリングされている変調スキームは、データ及びデータのTBSを伝送するのに使用される。ある1つの実装においては、TBSに基づいて、CBの数がMであるということが決定され、Mは、1以上の正の整数である。フィードバック情報のビット数Nは、Mに基づいて決定され、Nは、1以上の正の整数である。例えば、Mがしきい値1よりも小さい場合には、Nの値は1であると決定される。それ以外で、Mがしきい値2よりも小さい場合には、Nの値は2であると決定される。それ以外で、Mがしきい値3よりも小さい場合には、Nの値は3であると決定され、Mが上記のしきい値のすべてよりも大きいか又は等しくなるまで、同様の手順を行い、Nは、通信システムのフィードバックビットの最大数であると決定される。しきい値1<しきい値2<しきい値3等である。少なくとも1つのしきい値が存在する限り、実際の状況に基づいて、しきい値の数を決定してもよい。
パフォーマンスとオーバーヘッドとの間の妥協に基づいて、しきい値を決定してもよく、それらのしきい値は、通常、第1のデバイスと第2のデバイスとの間で前もって合意されている。
1つのみのCBを有するTBの場合には、フィードバック情報は、1ビットのみである必要がある。比較的大きな数NのCBを有するTBの場合には、フィードバック情報は、通信システムがサポートするフィードバックビットの最大数であってもよい。
他の実装においては、CBGの数に基づいて、フィードバック情報のビットの数を決定してもよい。各々のビットは、ある1つのCBGに対するフィードバックに対応する。具体的に考えられるCBのグループ分けの方法は、以下の通りである。
各々のCBGのサイズ、すなわち、CBの数は、N1であるということが前もって合意されており、N1は、1以上の整数である。CBGのCBの数は、同じであってもよく又は異なってもよい。CBGの数は、TBを分割することによって取得したCBの合計数Mに基づいて取得され、Mは、1より大きい整数である。例えば、CBGのサイズN1は、2に等しく、TBの中のCBの合計数Mは、6に等しい。そのとき、CBGの取得された数は、3であり、各々のCBGは、(1番目のCBGの中のCBが、TBの中で{1,2}の番号を付されているCBであり、2番目のCBGの中のCBが、TBの中で{3,4}の番号を付されているCBであり、3番目のCBGの中のCBが、TBの中で{5,6}の番号を付されているCBであるといったように)順番に2つのCBを含む。他の例として、CBGのサイズN1は、2に等しく、TBの中のCBの合計数Mは、1に等しく、N1よりも小さい。そのとき、CBGの取得された数は、1であり、CBGは、1つのみのCBを含む。例えば、MをN1で正確に除算することができない場合には、CBの数がN1より小さい1つ又は複数のCBGが存在するということが前もって合意されている。例えば、CBGのサイズN1は、4に等しく、TBの中のCBの合計数Mは、7に等しい。そのとき、CBGの取得された数は、2である。1番目のCBGは、最初の4つのCBGを含み、2番目のCBGは、最後の3つのCBGを含む(又は、1番目のCBGは、最初の3つのCBGを含み、2番目のCBGは、最後の4つのCBGを含む)。選択的に、サポートされているCBGの最大数N2は、合意によって導入されてもよく、N2は、1以上の整数である。CBGの数がN2を超えるときは、各々のCBGのサイズを調整する必要がある。
代替的に、CBGの数、又は、サポートされているCBGの最大数N2は、前もって合意されている。CBGの数及び各々のCBGに含まれているCBの数は、TBの中のCBの合計数Mに基づいて取得される。例えば、サポートされているCBGの最大数N2は、4に等しい。CBの合計数Mが3であるときに、3つのCBGが存在し、各々のCBGは、1つのCBを有する。CBの合計数Mが7であるときに、CBGの数は、4であり、それらの4つのCBGの中のCBは、TBの中で、{1,2}、{3,4}、{5,6}、及び{7}の番号を付されているCBであるか、又は、{1}、{2,3}、{4,5}、及び{6,7}の番号を付されているCBである。CBの合計数Mが12であるときに、CBGの数は、4であり、それらの4つのCBGの中のCBは、TBの中で、{1,2,3}、{4,5,6}、{7,8,9}、及び{10,11,12}の番号を付されているCBである。選択的に、CBGの中のCBの最小数N3は、さらに、合意によって導入されてもよく、N3は、1以上の整数であり、且つ、N3<N2である。例えば、CBGの中のCBの最小数N3は、2に等しく、サポートされているCBGの最大数N2は、4に等しい。CBの合計数Mが3であるときに、2つのCBGが存在し、それらの2つのCBGの中のCBは、TBの中で、{1,2}及び{3}の番号を付されているCBであるか、又は、{1}及び{2,3}の番号を付されているCBである。
代替的に、CBGの数又はサポートされているCBGの最大数N2は、前もって合意されており、(例えば、CBGのビットの数等の)CBGサイズは、TBSに基づいて取得される。各々のCBGが、さらに、より多くのCBに分割されるか否かは、CBGサイズによって決まる(例えば、(CRCを含んでいてもよく又は含んでいなくてもよい)CBGのビットの数が、例えば、6144ビット又は8192ビット等の最大値よりも大きいときに、LTEシステムにおける動作のように、さらなる分割が実行される)。例えば、サポートされているCBGの最大数N2は、4に等しい。(CRCを含んでもよく又は含んでいなくてもよい)TBSが40000ビットであるときに、4つのCBGが存在し、各々のCBGは、10000ビットである。(CRCを含んでいてもよく又は含んでいなくてもよい)10000ビットは、最大値の6144ビットよりも大きいので、各々のCBGは、さらに、2つのCBに分割される必要がある。選択的に、CBGのビットの最小数は、前もって合意によって導入されていてもよい。例えば、CBGのビットの最小数は、10000ビットであり、サポートされているCBGの最大数N2は、4に等しい。TBSが20000であるときに、4つのCBGにTBを分割する場合には、各々のCBGは、500ビットを含み、ビットの最小数よりも小さくなる。そのとき、そのTBは、実際には、2つのCBGに分割され、各々のCBGは、10000ビットである。(CRCを含んでいてもよく又は含んでいなくてもよい)10000ビットは、最大値の6144ビットよりも大きいので、各々のCBGは、さらに、2つのCBに分割される必要がある。
代替的に、物理的なCBのグループ分け方法を使用してもよい。方式1: 時間領域の中の1つ又は複数のシンボルは、1つのグループを構成する。たとえば、1つのスロットの中に(制御のみを搬送するシンボルを考慮しないで)12個のデータシンボルが存在する。その次に、2つのシンボルごとに1つのグループを構成する。言い換えると、6つのグループが存在する。方式2: 周波数領域の中の1つ又は複数のRB、サブバンド、又は搬送波は、1つのグループを構成する。
この実施形態の他の技術的解決方法については、上記の複数の実施形態を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
実施形態10
この実施形態においては、フィードバック情報のビットの数と関連する情報は、上記の複数の実施形態における情報とは異なる。他の部分は同じであり、本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
この実施形態においては、複数の異なるシナリオを個別に考慮する。
予期しない干渉を伴うシナリオにおいては、フィードバック情報は、複数のビットを使用してもよい。例えば、第1のデバイスは、端末であり、第2のデバイスは、基地局である。第1のデバイスは、チャネル測定結果に基づいて、バースト干渉が存在するということを知ってもよい。そのとき、フィードバック情報は、複数のビットを使用してもよい。
局間協調シナリオ又はマルチアンテナ協調シナリオにおいては、フィードバック情報は、複数のビットを使用してもよい。
ある1つの実装において、第1のデバイスが端末であり、第2のデバイスが基地局であるときに、フィードバック情報のビットの数は、少なくとも、第1のデバイスが受信する第2のデバイスからの協調シグナリングに基づいて決定されてもよい。例えば、複数の基地局のすべてが、1つ又は複数の端末にサービスを提供するということが示されている。測定等の問題が協調の間に生起する場合があるため、フィードバック情報は、複数のビットを使用してもよい。ある1つの特定の決定方式については、この出願の他の複数の実施形態のうちの1つ又は複数を参照するべきである。その協調が終了した後に、フィードバック情報のビットの数を1に戻してもよい。選択的に、その協調は、非干渉協調であってもよい。干渉協調が存在するときに、この場合には、その干渉協調の後に干渉が存在しないため、フィードバック情報は、1ビットであってもよい。協調が存在しないときは、フィードバック情報は、複数のビットであってもよい。
ビームbeamシナリオにおいては、ある1つの実装において、そのモード切り替えが、第1のデバイスが、ディジタルモードからアナログモードに切り替わるか、又は、アナログモードからディジタルモードに切り替わるモード切り替えを含んでいてもよい場合に、beamモード切り替えの間に、フィードバック情報は、ディジタルモードからアナログモードへの切り替えの間に1ビットを使用してもよく、又は、フィードバック情報は、アナログモードからディジタルモードへの切り替えの間に複数のビットを使用してもよい。他の実装においては、ある1つの特定のモードにおいて、フィードバック情報は、複数のビットを使用してもよい。例えば、その特定のモードは、ディジタルモードである。この場合には、ビームの方向は、比較的分散している。したがって、複数の異なるビットを使用することによって、フィードバックを個別に実行して、それらの方向でデータが正しく受信されているか否かを示す必要がある。
上記のシナリオにおいては、フィードバック情報のビットの数は、チャネル品質が、比較的低いか又は比較的激しく変動するときに、複数である必要がある。
この実施形態の他の技術的解決方法については、上記の複数の実施形態を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
実施形態11
上記の複数の実施形態の各々は、各々の実施形態において指し示されている要因とフィードバック情報のビットの数との間の関係のみを説明しているということに留意すべきである。それらの要因は、送信時間単位のサイズ、サブキャリア間隔、送信時間単位のスロットシンボル、時間領域ドップラーパラメータ、DMRS構成、データを送信するためのサブバンドの数又はデータを送信するための搬送波の数、予期しない干渉、協調、又はモード切換えが存在するか否か、制御メッセージのコードブックサイズ、制御メッセージの容量、制御メッセージの位置、複数のサービスが共存するシナリオにおいてデータ受信が影響を受けるということを示す指示情報、データのビットレート、フィードバック情報が送信される前に補足的な送信又は再送信が実行されるか否か、及び、TBS等を含んでもよい。しかしながら、この実施形態においては、上記の実施形態のすべてにおける複数の要因を包括的に考慮して、フィードバック情報のビットの数を決定してもよい。言い換えると、上記の複数の実施形態のうちの2つ又はそれ以上を組み合わせてもよい。
例えば、実施形態1及び実施形態3を組み合わせることによって、以下の解決方法を取得することが可能である。
送信時間単位のサイズがしきい値よりも小さい場合に、フィードバック情報のサイズは、1ビットである。(選択的に、サブバンド構成と組み合わせて、複数のビットを考慮してもよい。) 送信時間単位のサイズがしきい値以上である場合に、さらに、第1のデバイスは、時間領域ドップラーパラメータと関連して、フィードバック情報のビットの数を決定してもよい。例えば、追加的なDMRSが第1のデバイスのために構成される場合に、フィードバック情報は、複数のビットを使用する。それ以外の場合に、フィードバック情報は、依然として、1ビットを使用してもよい。他の解決方法については、上記の複数の実施形態を参照するべきである。
他の例として、実施形態1及び実施形態4を組み合わせることによって、以下の解決方法を取得することが可能である。
送信時間単位のサイズがしきい値よりも小さい場合に、フィードバック情報のサイズは、1ビットである。送信時間単位のサイズがしきい値以上である場合には、さらに、第1のデバイスは、データを送信するためのサブバンドの数又はデータを送信するための搬送波の数と関連して、フィードバック情報のビットの数を決定してもよい。例えば、データを送信するために、複数のサブバンド又は複数の搬送波を使用する場合に、フィードバック情報は、複数のビットを使用する。それ以外の場合には、フィードバック情報は、依然として、1ビットを使用してもよい。他の解決方法については、上記の複数の実施形態を参照すべきである。
他の組み合わせの実装を同様に取得することが可能であり、当業者は、それらの実装を知ることが可能である。したがって、本明細書においては、詳細は説明されない。
フィードバック情報のビット数は、上記の複数の実施形態を組み合わせ、そして、各々のシナリオ又は条件等に対応する要因を包括的に考慮する、ことによって、決定される。このことは、システムパフォーマンス及び通信効率の改善に有利である。
この実施形態の他の技術的解決方法については、上記の複数の実施形態を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
実施形態12
上記の複数の実施形態におけるフィードバック情報のビットの数を決定する方式において、フィードバック情報のビットの数は、事前の合意に基づいて、データ受信側である第1のデバイスによって決定されてもよい。代替的に、フィードバック情報のビットの数は、半静的な方式又は動的な方式で、データ送信側によってデータ受信者に示されてもよい。データ送信側は、例えば、基地局等の第2のデバイスであってもよく、データ受信側は、例えば、端末等の第1のデバイスであってもよい。
ある1つの実装においては、第2のデバイスは、例えば、無線リソース制御(radio resource control, RRC)シグナリング等の上位層シグナリングを使用することによって、第1のデバイスに指示する。加えて、新たな指示を受信する前に、第1のデバイスは、常に、各々のデータスケジューリングプロセスにおける指示に基づいて、フィードバック情報のビットの数を決定する。代替的に、上位層シグナリングは、マルチビットフィードバックモードが有効化されているか否かを通知する。マルチビットフィードバックモードが有効化されていない場合には、常に、各々のデータスケジューリングプロセスにおいて1つのTBのために1ビットのフィードバックを使用する。マルチビットフィードバックモードが有効化されている場合には、上記の複数の実施形態による1つ又は複数の方式又は本発明による方式以外の方式にしたがって、各々のTBのためのフィードバック情報のビットの数を決定してもよい。
他の実装において、第2のデバイスは、例えば、ダウンリンク制御情報に新たな指示フィールドを追加するといったように、例えば、ダウンリンク制御情報等の物理層シグナリングを使用することによって、第1のデバイスに指示する。この場合には、その指示は、各々のデータスケジューリングによって変化してもよい。
この実施形態の他の技術的解決方法については、上記の複数の実施形態を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
実施形態13
例えば、第1のデバイスが端末であり、第2のデバイスが基地局であるときに、第1のデバイスが、第2のデバイスが送信するデータのために又はCBGレベルの送信の後に、(CBGレベルのフィードバックと称されてもよい)マルチビットフィードバックを実行するように構成されるときは、第2のデバイスは、第1のデバイスに送信されるべき指示情報をDCIに追加してもよく、その指示情報は、TBの現在送信されているCBG又は現在送信されている複数のCBGを示すのに使用される。その送信は、初期送信であってもよく又は再送信であってもよい。データは、少なくとも1つのCBGを含んでもよい。
データの初期送信のために、表示情報は、さらに、データが分割されるグループの数を示してもよい。
この実施形態においては、指示情報の中の状態又は値は、1ビットのフィードバックメカニズム及び/又はTBレベルの送信に戻るように第1のデバイスに指示するのに使用される。例えば、ある1つの特殊な場合が存在する。具体的にいうと、指示情報は、いずれの符号ブロックグループも送信する必要がないということを示す。そのような状態は、意味がない。言い換えると、この場合には、第1のデバイスを追加的に指示する必要はなく、実際の通信の場合には、このようなことは起こらない。したがって、いずれのCBGも送信する必要がないときには、指示情報のために新たな意味を規定してもよく、そして、第1のデバイスに指示する。マルチビットフィードバックが構成された後に、基地局は、例えば、ある1つの特定の時間期間における劣悪なアップリンクチャネル品質又は誤ったUCIフィードバック等の通信システムの実装状態に基づいて、又は、他の要件に基づいて、1ビットのフィードバックメカニズムに戻ることを決定してもよいということが考えられる。この場合には、指示情報が、いずれのCBGも送信する必要がないということを示すときに、第1のデバイスが、少なくとも、現在のスケジューリング期間において、(TBレベルのフィードバックと称されてもよい)1ビットのフィードバックメカニズムに戻るということを示すように、その指示情報を再規定してもよい。このようにして、余剰のオーバーヘッドを追加することなく、マルチビットフィードバックから1ビットのフィードバックへの柔軟な切り替えを実装する。選択的に、指示情報を受信するときに、その指示情報は、また、現時点で、全体のTB(すなわち、すべての符号ブロックグループ)が送信されるということを表す。言い換えると、新しい意味は、(すべてのCBGである)TB全体が現時点で送信のためにスケジューリングされており、そして、第1のデバイスが、1ビットを使用することによって、フィードバックを実行するということである。
ある1つの実装において、ビットマップ(bitmap)の形式で指示情報を具体化してもよく、ダウンリンク制御情報の中の既存の指示フィールドを再利用する形式で指示情報を具体化してもよく、又は、既存の指示フィールドとともに符号化する形式で指示情報を具体化してもよい。
以下の記載は、bitmapの形式で指示情報を具体化するある1つの例を使用することによって説明する。
通信システムによって構成され又はサポートされるフィードバックビットの最大数、或いは、単一のスケジューリング及び送信におけるCBGの最大数が、Nである場合に、指示情報は、また、Nビットを占有してもよい。指示情報の中の各々のビットの値"1"は、対応するCBGが送信されるということを表し、各々のビットの値"0"は、対応するCBGが送信されないということを表すということを仮定する。(上記の記載は、1つの例であるにすぎない。代替的に、指示情報の中の各々のビットの値"1"は、対応するCBGが送信されないということを表し、各々のビットの値"0"は、対応するCBGが送信されるということを表す。代替的に、以前に送信された指示情報の中の対応するビットの値と比較した指示情報の中の各々のビットの値の反転は、送信が実行されるということを表し、非反転は、送信が実行されないということを表す。代替的に、以前に送信された指示情報の中の対応するビットの値と比較した指示情報の中の各々のビットの値の反転は、送信が実行されないということを表し、非反転は、送信が実行されるということを表す。このことは、この出願においては限定されない。)
具体的には、N=4の場合に、0110は、データに含まれる2番目のCBG及び3番目のCBGが送信のためにスケジューリングされるということを表し、"1111"は、データに含まれる4つの符号ブロックグループのすべてが送信され、マルチビットフィードバックが使用されるということを表してもよい。加えて、また、現在送信されているデータを4つのグループに分割し、フィードバックのために4ビットを使用してもよいということを第1のデバイスに示す。
指示情報の値が"0000"であるときに、その指示情報は、いずれのCBGも送信する必要がないということを表す。言い換えると、現時点では、いずれのデータの送信も不要である。この実施形態においては、上記の考えに基づいて、指示情報が"0000"である場合には、その指示情報のために新たな表示の意味を規定する。その新たな意味は、第1のデバイスと第2のデバイスとの間で合意され、第1のデバイスが、1ビットを使用することによって、送信されたデータに対するフィードバックを実行する必要がある、言い換えると、1ビットのフィードバックメカニズムに戻る必要があるということを表す。
上記の技術的解決方法は、第1のデバイスが、第2のデバイスが送信した制御情報を受信し、その制御情報は、指示情報を含み、その指示情報は、CBGレベルのフィードバックを使用するときに、トランスポートブロックTBの中に含まれる各々のCBGの送信状態を示すのに使用され、CBGの数は、1以上である、といったように要約されてもよい。
指示情報が、送信状態が第1の状態であるということを示すときに、第1のデバイスは、第2のデバイスが送信したTBを受信し、1ビットを使用することによって、TBの受信に成功したか否かをフィードバックする。
選択的に、第1の状態は、いずれのCBGも送信されないということである。例えば、第1の状態においては、指示情報フィールドは、0のみとなる。
以下の記載は、この実施形態におけるTBレベルのフィードバック及びCBGレベルのフィードバックのいくつかの説明を提供する。TBレベルのフィードバック(又はTBレベルのHARQフィードバック)は、1ビットのフィードバックである。TBの復号化に成功した(言い換えると、すべてのCBのCRCが検証され、且つ、TBのCRCが、同様に、検証されている)場合には、ACKがフィードバックされ、TBの復号化に成功しなかった場合には、NACKがフィードバックされる。CBGレベルのフィードバック(又はCBGレベルのHARQフィードバック)は、CBGのためのHARQ-ACK及び復号化の結果をフィードバックするように構成される。CBGの復号化に成功した(CBGの中のすべてのCBのCRCが検証され、且つ、CRCがCBGに付加される場合に、CBGのCRCが、同様に、検証される必要がある)場合に、ACKがフィードバックされ、CBGの復号化に成功しなかった場合には、NACKがフィードバックされる。
この実施形態は、上記の複数の実施形態のいずれかと組み合わせられてもよく、又は、独立した実施形態として機能してもよいということに留意すべきである。このことは、この出願においては限定されない。
この出願の上記の複数の実施形態のすべてにおいて、複数の異なるフィードバック方式、すなわち、マルチビットフィードバック又は1ビットのフィードバックを使用するときに、ある1つの実装において、それらのフィードバック方式は、それぞれ、複数の異なるリソースに対応してもよく、フィードバックは、複数の異なるリソースによって実行されてもよく、又は、複数の異なるUCIフォーマット(UCI format)に対応してもよい。例えば、マルチビットフィードバックを使用するときに、第1のUCIフォーマットを使用してもよく、又は、1ビットのフィードバックを使用するときに、第2のUCIフォーマットを使用してもよい。マルチビットフィードバックを使用するときに、対応するリソースは、第1のリソースであってもよく、又は、1ビットのフィードバックを使用するときに、対応するリソースは、第2のリソースであってもよい。フィードバック方式、リソース、及びUCIフォーマットの間の上記の対応関係は、基地局によってあらかじめ構成されていてもよく、又は、ダウンリンク制御情報及び/又は上位層シグナリングに基づいて決定されてもよい。加えて、第1のリソース及び第2のリソースを決定する方式は、(1) DCIの中の制御チャネル要素(control channel element, CCE)インデックスを使用することによって黙示的に決定する方式、(2) 例えば、上位層シグナリングを使用することによってリソースセットを構成するといったように、(例えば、RRCシグナリング等の)上位層シグナリング及びDCIの双方を使用することによって決定する方式であって、ダウンリンク制御情報は、そのセットの中の少なくとも1つのリソースを示す、方式、(3) DCIの指示に基づいて決定する方式、のうちのいずれかであってもよい。
実施形態14
この出願のこの実施形態は、通信デバイス700の概略的な構成図を提供する。図7に示されているように、通信デバイス700は、トランシーバー701、プロセッサ702、メモリ703、及びバスシステム704を含む。
メモリ703は、プログラムを格納するように構成される。具体的には、プログラムは、プログラムコードを含んでもよく、プログラムコードは、コンピュータ動作命令を含んでもよい。メモリ703は、例えば、少なくとも1つの磁気ディスクメモリ等の、ランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)であってもよく、又は、不揮発性メモリ(non-volatile memory)であってもよい。図には、1つのみのメモリが示されている。もちろん、代替的に、必要に応じて、複数のメモリを設定してもよい。代替的に、メモリ703は、プロセッサ702の中のメモリであってもよい。
メモリ703は、
さまざまな動作を実装するのに使用されるとともにさまざまなタイプの動作命令を含む動作命令、及び、
さまざまなタイプの基本サービスを実装し、そして、ハードウェアベースのタスクを処理するのに使用されるとともに、さまざまなタイプのシステムプログラムを含むオペレーティングシステム、
として、実行可能モジュール、又はデータ構造、又はそれらのサブセット、又はそれらの拡張セット等の要素を格納する。
プロセッサ702は、通信デバイス700の動作を制御する。プロセッサ702は、また、中央処理ユニット(central processing unit, CPU)と称されてもよい。特定のアプリケーションの間に、通信デバイス700の複数の構成要素は、バスシステム704を使用することによって互いに接続される。データバスに加えて、バスシステム704は、電力バス、制御バス、又は、状態信号バス等をさらに含む。しかしながら、明確に説明するために、図中のさまざまなタイプのバスは、バスシステム704として一様に示される。表現を容易にするために、図7には例示的な描写のみを提供する。
実施形態1から実施形態12のうちのいずれか1つに開示されている第1のデバイスの方法又は実施形態1から実施形態12のうちのいずれか1つに開示されている第2のデバイスの方法は、プロセッサ702に適用されてもよく、又は、プロセッサ702によって実装されてもよい。プロセッサ702は、集積回路チップであってもよく、信号処理能力を有する。ある1つの実装プロセスにおいて、プロセッサ702の中のハードウェア集積論理回路を使用することによって、又は、ソフトウェアの形態の命令を使用することによって、上記の方法における複数のステップを実装してもよい。プロセッサ702は、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、個別のゲート又はトランジスタ論理デバイス、又は個別のハードウェア構成要素であってもよい。プロセッサ702は、この出願の複数の実施形態において開示されている方法、ステップ、及び論理ブロック図を実装し又は実行してもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、又は、プロセッサは、いずれかの従来のプロセッサ等であってもよい。ハードウェア復号化プロセッサによって直接的に実行され達成されるか、又は、復号化プロセッサの中のハードウェアモジュール及びソフトウェアモジュールの組み合わせを使用することによって実行され達成されるものとして、この出願の複数の実施形態に関連して開示されている方法のステップを具体化してもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ、プログラマブルリードオンリーメモリ、電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、又はレジスタ等の当該技術分野における成熟した記憶媒体の中に位置していてもよい。記憶媒体は、メモリ703の中に位置している。プロセッサ702は、メモリ703から情報を読み出し、実施形態1から実施形態12のうちのいずれか1つにしたがって、第1のデバイスのハードウェアと関連して、第1のデバイスの方法のステップを実行するか、又は、実施形態1から実施形態12のうちのいずれか1つにしたがって、第2のデバイスのハードウェアと関連して、第2のデバイスの方法のステップを実行する。
この実施形態によって提供される通信デバイス700は、複数の異なる場合に基づいて、フィードバックのためのビットを決定することが可能であり、それにより、通信システムにおける通信効率及びフィードバックオーバーヘッドとの間のバランスを取ることができる。
当業者は、さらに、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又はそれらの組み合わせを使用することによって、この出願の複数の実施形態において列挙されているさまざまな例示的な論理ブロック(illustrative logic block)及びステップ(step)を実装することが可能であるということを理解することが可能である。ハードウェアとソフトウェアとの間の互換性(interchangeability)を明確に示すために、上記のさまざまな例示的な構成要素(illustrative components)の複数の機能及び複数のステップを一般的に説明してきた。ハードウェアを使用することによってそれらの複数の機能を実装するか又はソフトウェアを使用することによってそれらの複数の機能を実装するかは、全体的なシステムの特定の用途及び設計上の要件によって決まる。当業者は、さまざまな方法を使用して、各々の特定の用途について、説明したそれらの複数の機能を実装することが可能であるが、その実装が、本発明のそれらの複数の実施形態の保護範囲を超えると解釈されるべきではない。
この出願の複数の実施形態において説明されているさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路は、汎用処理ユニット、ディジタル信号処理ユニット、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は他のプログラマブル論理装置、個別のゲート又はトランジスタ論理、個別のハードウェア構成要素、又はそれらのいずれかの組み合わせの設計を使用することによって、説明されている機能を実装し又は動作させることが可能である。汎用処理ユニットは、マイクロプロセッシングユニットであってもよい。選択的に、汎用処理ユニットは、いずれかの従来の処理ユニット、コントローラ、マイクロコントローラ、又は状態マシンであってもよい。ディジタル信号処理ユニット及びマイクロプロセッシングユニット、複数のマイクロプロセッシングユニット、ディジタル信号処理ユニットコアを有する1つ又は複数のマイクロプロセッシングユニット、又はいずれかの他の同様の構成等のコンピューティング装置の組み合わせによって、処理ユニットを実装してもよい。
この出願の複数の実施形態において説明されている方法又はアルゴリズムの複数のステップは、ハードウェア、処理ユニットが実行するソフトウェアモジュール、又はそれらの組み合わせの中に直接的に埋め込まれてもよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能な磁気ディスク、CD-ROM、又は本発明の技術分野におけるいずれかの他の形態の記憶媒体の中に格納されてもよい。例えば、記憶媒体は、処理ユニットに接続してもよく、それによって、その処理ユニットは、記憶媒体から情報を読み出し、そして、記憶媒体に情報を書き込むことが可能である。代替的に、さらに、記憶媒体を一体化して、処理ユニットとしてもよい。処理ユニット及び記憶媒体は、ASICの中に配置されてもよく、ASICは、ユーザ端末の中に配置されてもよい。代替的に、処理ユニット及び記憶媒体は、ユーザ端末の複数の異なる構成要素の中に配置されてもよい。
1つ又は複数の例示的な設計において、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらのいずれかの組み合わせを使用することによって、本発明の複数の実施形態において説明されている複数の機能を実装してもよい。ソフトウェアを使用することによって本発明を実装する場合には、これらの複数の機能は、コンピュータ読み取り可能な媒体の中に格納されてもよく、又は、1つ又は複数の命令又はコードの形態でそのコンピュータ読み取り可能な媒体へと送信される。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体又は通信媒体のいずれかであり、その通信媒体は、コンピュータプログラムが一方の場所から他方の場所へと移動するのを可能とする。記憶媒体は、利用可能な媒体であってもよく、その利用可能な媒体は、いずれかの汎用コンピュータ又は専用コンピュータがアクセスすることが可能である。例えば、そのようなコンピュータ読み取り可能な媒体は、これらには限定されないが、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROM、又は他の光ディスク記憶装置、ディスク記憶装置、又は他の磁気記憶装置、又は、プログラムコードを搬送し又は格納するのに使用されてもよいいずれかの他の媒体を含んでもよく、プログラムコードは、命令又はデータ構造の形態をとるか、或いは、汎用コンピュータ又は専用コンピュータ、又は、汎用処理ユニット又は専用処理ユニットが読み取ることが可能である他の形態をとる。加えて、コンピュータ読み取り可能な媒体として、いずれかの接続を適切に定義することが可能である。例えば、同軸ケーブル、光ファイバコンピュータ、ツイストペア、ディジタル加入者線(DSL)を使用することによって、或いは、赤外線、無線、又はマイクロ波等の無線方式によって、ウェブサイト、サーバ、又は他のリモートリソースからソフトウェアを送信する場合に、そのソフトウェアは、また、定義されたコンピュータ読み取り可能な媒体の中に含まれる。ディスク(disk)及びディスク(disc)は、圧縮ディスク、レーザディスク、光ディスク、DVD、フロッピーディスク、及びブルーレイディスクを含む。ディスクは、一般的に、磁気的方法でデータをコピーし、ディスクは、一般的に、磁気的方法で光学的にデータをコピーする。上記の組み合わせは、また、コンピュータ読み取り可能な媒体の中に含まれてもよい。
本発明における本明細書の上記の説明によれば、本発明の技術分野における技術は、本発明の内容を使用し又は実装することが可能である。開示された内容に基づくいずれかの修正は、本発明の技術分野において自明であると解釈されるべきである。本発明によって説明されている基本原理は、本発明の本質及び範囲から離れることなく、他の変形に適用されてもよい。したがって、本発明によって開示されている内容は、説明されているそれらの複数の実施形態及び設計に限定されず、むしろ、本発明の原理及び開示されている新たな特徴と一致する最大の範囲まで、本発明によって開示されている内容を拡張することが可能である。
この出願は、無線通信技術に関し、特に、データが正しく受信されているか否かをフィードバックするための通信方法、デバイス、及びシステムに関する。
ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)システムにおいては、データ伝送の信頼性を保証するために、ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request, HARQ)メカニズムが導入されている。伝送されたデータは、それに対応して、物理層におけるトランスポートブロック(transmit block, TB)であってもよく、送信端は、そのTBに巡回冗長検査(cyclic redundancy check, CRC)を付加し、それによって、受信端は、そのTBの受信に成功したか否かを検査する。TBは、そのTBのサイズに基づいて、いくつかの符号ブロック(code block, CB)に分けられてもよい。送信端は、さらに、各々のCBに、対応するCRCを付加し、それによって、受信端は、各々のCBの受信に成功したか否かを検査する。データが送信された後に、受信側は、受信したデータを復号化しようと試みる。全てのCBのCRCの検査が成功し、且つ、TBのCRCの検査が成功する場合には、1ビットの肯定応答(acknowledgement, ACK)が送信端にフィードバックされて、データの受信に成功したということを示す。CBのCRCの検査が失敗するか、又は、TBのCRCの検査が失敗する場合には、1ビットの否定応答(negative acknowledgement, NACK)が送信端にフィードバックされて、データの受信に失敗したということを示す。この場合には、送信端は、TB全体を再送信する必要がある。
上記の技術を使用するときに、いくつかのCBのみの受信に失敗したシナリオにおいても、TBの全体を再送信する必要があり、その結果、通信効率が低くなる。したがって、通信技術の発達に伴って、複数のビットの各々が、各々のCBの受信に成功したか否かをフィードバックするのに使用される方法が考慮される。このようにして、送信端は、内容が否定応答であるフィードバックビットに対応するCBのみを再送信する必要がある。
しかしながら、フィードバックのために複数のビットを使用する方法を使用する場合に、フィードバックオーバーヘッドは、もちろん、大幅に増加する。
この出願は、通信システムにおけるフィードバック方法、デバイス、及びシステムを説明する。
ある1つの態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、通信システムにおけるフィードバック方法を提供し、当該方法は、
前記第2のデバイスによって前記第1のデバイスにデータを送信するステップと、前記第2のデバイスが送信した前記データを前記第1のデバイスによって受信するステップと、前記第1のデバイスによって前記第2のデバイスに、前記データの受信に成功したか否かを示すフィードバック情報を送信するステップであって、前記フィードバック情報のビットの数は、前記通信システムにおける送信時間単位のサイズと関連する、ステップと、前記フィードバック情報を前記第2のデバイスによって受信するステップと、を含む。
上記の方法を使用することによって、送信時間単位のサイズに基づいて、フィードバック情報のビットの数を決定する。この方法は、通信システムにおける伝送効率とフィードバックオーバーヘッドとの間の調和を柔軟に実装し、それにより、通信システム全体のパフォーマンスを改善する。
ある1つの可能な設計において、前記送信時間単位の前記サイズは、前記通信システムのサブキャリア間隔及び前記送信時間単位の中の時間領域シンボルの数のうちの少なくとも1つのパラメータによって決定される。
他の可能な設計において、前記フィードバック情報のビットの数が、前記通信システムにおける送信時間単位のサイズと関連するということは、前記送信時間単位の前記サイズが、第1のしきい値より小さいときに、前記フィードバック情報は、1ビットを使用するということ、前記送信時間単位の前記サイズが、第1のしきい値以上であり、且つ、追加的な復調参照信号DRMSが、前記第1のデバイスのために構成されていないときに、前記フィードバック情報は、1ビットを使用するということ、或いは、前記送信時間単位の前記サイズが、第1のしきい値以上であり、且つ、前記データが、1つのサブバンド又は1つのサブキャリアにマッピングされるときに、前記フィードバック情報は、1ビットを使用するということ、を含む。上記の場合には、データについては、チャネルの変動は小さい。言い換えると、チャネルがデータに与える影響は、基本的に一貫している。したがって、フィードバックのために1ビットを使用することにより、システムオーバーヘッドを低減することが可能である。
他の可能な設計において、前記フィードバック情報のビットの数が、前記通信システムにおける送信時間単位のサイズと関連するということは、前記送信時間単位の前記サイズが、前記第1のしきい値以上であるときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用するということ、前記送信時間単位の前記サイズが、前記第1のしきい値以上であり、且つ、前記追加的なDRMSが、前記第1のデバイスのために構成されるときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用するということ、前記送信時間単位の前記サイズが、前記第1のしきい値以上であり、且つ、前記データが、1つよりも多くのサブバンド又は1つよりも多くのサブキャリアにマッピングされているときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用するということ、又は、前記送信時間単位の前記サイズが、前記第1のしきい値以上であり、前記追加的な復調参照信号DRMSが、前記第1のデバイスのために構成され、そして、前記データが、1つよりも多くのサブバンド又は1つよりも多くのサブキャリアにマッピングされているときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用するということ、を含む。上記の場合には、データの伝送プロセスにおいてチャネル変動が激しいか、又は、データの複数の異なるセグメントに対するチャネル品質の影響は、高い確実性で異なる。したがって、フィードバックのために複数のビットを使用してもよい。このように、第2のデバイスは、第1のデバイスのフィードバックにしたがって、正しく受信しなかったデータ部分のみを再送信する必要があり、データの正しく受信した部分を再送信する必要はない。
他の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、フィードバック方法を提供し、当該方法は、第2のデバイスによって第1のデバイスに、L個のトランスポートブロックを送信するステップであって、Lは、1以上の整数である、ステップと、前記第2のデバイスが送信した前記L個のトランスポートブロックを前記第1のデバイスによって受信するステップと、前記第1のデバイスによって前記第2のデバイスに、前記L個のトランスポートブロックの受信に成功したか否かを示すフィードバック情報を送信するステップであって、前記フィードバック情報のビットの数は、制御メッセージのパラメータと関連する、ステップと、前記第2のデバイスによって、前記フィードバック情報を受信するステップと、を含む。
上記の方法を使用することによって、制御メッセージのパラメータに基づいて、フィードバック情報のビットの数を決定する。この方法は、通信システムにおける伝送効率とフィードバックオーバーヘッドとの間の調和を柔軟に実装し、それにより、通信システム全体のパフォーマンスを改善する。
ある1つの可能な設計において、制御メッセージのパラメータは、フィードバック情報のコードブックサイズであり、N
iは、L個のトランスポートブロックのうちのi番目のトランスポートブロックに対応するフィードバックビットの元の数であり、iは、1≦i≦Lを満たす整数であり、N
iは、1以上の整数であり、
が、コードブックサイズよりも大きいときに、フィードバック情報のビットの数は、Lであり、L個のトランスポートブロックの各々は、1つのフィードバックビットに対応するか、又は、
が、コードブックサイズ以下であるときに、フィードバック情報は、
個のビットを使用する。
他の可能な設計において、制御メッセージのパラメータは制御メッセージの容量であり、制御メッセージは、第1のデバイスが第2のデバイスに送信するフィードバック情報及び他の情報を含み、N
iは、L個のトランスポートブロックのうちのi番目のトランスポートブロックに対応するフィードバックビットの元の数であり、iは、1≦i≦Lを満たす整数であり、N
iは、1以上の整数であり、他の情報が占有する必要のあるビットの数は、Kであり、Kは、正の整数であり、
が、制御メッセージの容量よりも大きいときに、フィードバック情報は、L個のビットを使用し、L個のトランスポートブロックの各々は、1つのフィードバックビットに対応するか、又は、
が、制御メッセージの容量以下であるときに、フィードバック情報は、
個のビットを使用する。
他の可能な設計において、制御メッセージのパラメータは、制御メッセージを搬送するチャネルであり、
制御メッセージが、短い物理アップリンク制御チャネルshort PUCCHによって搬送されるときに、フィードバック情報は、L個のビットを使用し、L個のトランスポートブロックの各々は、1つのフィードバックビットに対応するか、或いは、制御メッセージが、長い物理アップリンク制御チャネルlong PUCCH又は物理的アップリンク共有チャネルPUSCHによって搬送されるときに、フィードバック情報のビットの数において、L個のトランスポートブロックのうちの各々のトランスポートブロックは、少なくとも1つのフィードバックビットに対応する。
上記の設計のすべての場合に、通信システムの要件が満足されているという前提の下で、フィードバック情報のビット数を決定して、そのシステムの満足されていない要件が引き起こすシステムの通信プロセスにおける通信エラーを防止する必要がある。
他の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、通信システムにおけるフィードバック方法を提供し、当該方法は、
第2のデバイスによって第1のデバイスに、少なくとも1つの符号ブロックを送信するステップと、前記第2のデバイスが送信した前記少なくとも1つの符号ブロックを前記第1のデバイスによって受信するステップと、前記第1のデバイスによって前記第2のデバイスに、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応するフィードバック情報を送信するステップであって、前記フィードバック情報のビットの数は、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けたか否かと関連する、ステップと、前記第2のデバイスによって前記フィードバック情報を受信するステップと、を含む。
上記の方法を使用することによって、少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けたか否かに基づいて、フィードバック情報のビットの数を決定する。この方法は、通信システムにおける伝送効率とフィードバックオーバーヘッドとの間の調和を柔軟に実装し、それにより、通信システム全体のパフォーマンスを改善する。
ある1つの可能な設計において、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けるときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用する。
他の可能な設計において、前記少なくとも1つの符号ブロックは、複数の符号ブロックであり、前記フィードバック情報が、複数のビットを使用するということは、前記フィードバック情報が、複数のビットを使用し、少なくとも1つのビットは、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けていない符号ブロックの受信に成功したか否かを示すのに使用され、少なくとも1つの他のビットは、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けた符号ブロックの受信に成功したか否かを示すのに使用される。影響を受けた符号ブロックの受信失敗率は、影響を受けていない符号ブロックの受信失敗率よりも明らかに大きいので、影響を受けた符号ブロックと影響を受けていない符号ブロックに対しては、個別にフィードバックを実行する。この手順は、システムの伝送効率の改善により好ましい。
他の可能な設計において、前記少なくとも1つの符号ブロックは、1つの符号ブロックであり、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用し、前記フィードバック情報は、前記1つの符号ブロックの受信品質を示すのに使用される。
他の可能な設計において、前記少なくとも1つの符号ブロックは、複数の符号ブロックであり、前記フィードバック情報のビットの数が、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けたか否かと関連するということは、前記複数の符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受け、且つ、前記複数の符号ブロックのビットレートが、第2のしきい値よりも大きく、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けた符号ブロックの受信に成功していないときに、前記フィードバック情報は、1ビットを占有し、前記1ビットは、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けていない符号ブロックの受信に成功したか否かを示すのに使用される。この場合には、ビットレートは、高く、結果として、間違いなく、そのデータの影響を受けた部分の受信に失敗する。したがって、余剰のフィードバックは、要求されない。選択的に、この場合には、第2のデバイスは、第1のデバイスがフィードバックを実行する前に、そのデータの影響を受けた部分を即時かつ補足的に送信し又は再送信してもよい。
他の可能な設計において、前記少なくとも1つの符号ブロックは、複数の符号ブロックであり、前記フィードバック情報のビットの数が、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けたか否かと関連するということは、前記複数の符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受け、且つ、前記第1のデバイスが、前記第2のデバイスに、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する前記フィードバック情報を送信する前に、前記第1のデバイスが、前記複数の符号ブロックのうちで前記第2のデバイスが再送信した影響を受けた符号ブロックを受信しているときに、前記フィードバック情報は、1ビットを占有し、前記1ビットは、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けていない符号ブロック及び前記複数の符号ブロックのうちで前記再送信された影響を受けた符号ブロックの受信に成功しているか否かを示すのに使用される。この方式を使用することによって、フィードバックオーバーヘッドを減少させることが可能である。
他の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、通信システムにおけるフィードバック方法を提供し、当該方法は、
第2のデバイスによって第1のデバイスに、データを送信するステップと、前記第2のデバイスが送信した前記データを前記第1のデバイスによって受信するステップと、前記第1のデバイスによって前記第2のデバイスに、前記データの受信に成功したか否かを示すフィードバック情報を送信するステップであって、前記フィードバック情報のビットの数は、以下の複数のパラメータのうちの少なくとも1つと関連する、ステップと、前記第2のデバイスによって前記フィードバック情報を受信するステップと、を含み、前記複数のパラメータは、サブキャリア間隔、送信時間単位の時間領域シンボルの数、時間領域ドップラーパラメータ、DMRS設定、前記データを伝送するためのサブバンドの数又は前記データを伝送するための搬送波の数、予期しない干渉、協調、又はモード切り換えが存在するか否か、前記データのビットレート、前記フィードバック情報が送信される前に補足的送信又は再送信が実行されるか否か、及び、TBSを含む。
選択的に、第1のデバイスが端末であり、第2のデバイスが基地局であるときに、第1のデバイスがセル端部に位置するセル端部ユーザであるか、又は、第1のデバイスに対するカバレッジが制限されている場合には、フィードバック情報は、1ビットを使用してもよく、或いは、逆に、第1のデバイスがセル中心ユーザであるか、又は、第1のデバイスに対するカバレッジが制限されていない場合には、フィードバック情報は、複数のビットを使用してもよい。
他の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、指示方法であって、第2のデバイスが送信した制御情報を第1のデバイスによって受信するステップを含み、前記制御情報は、指示情報を含み、前記指示情報は、前記第2のデバイスが前記第1のデバイスに送信したトランスポートブロックTBが、CBGレベルのフィードバック方式を使用するか、又は、TBレベルのフィードバック方式を使用するかを示すのに使用され、前記CBGレベルのフィードバック方式においては、前記指示情報は、さらに、前記TBに含まれる各々の符号ブロックグループCBGの送信状態を示すのに使用され、前記TBレベルのフィードバック方式においては、前記第1のデバイスは、1ビットを使用することによって、前記TBの受信に成功したか否かをフィードバックし、又は、前記CBGレベルのフィードバック方式においては、前記第1のデバイスは、各々のCBGの送信状態に基づいて少なくとも1つのビットを使用することによって、前記TBの受信に成功したか否かをフィードバックする、指示方法を提供する。
他の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、第1のデバイスを提供し、第1のデバイスは、上記の複数の方法の設計における第1のデバイスの動作を実装する機能を有する。ハードウェアによってその機能を実装してもよく、例えば、第1のデバイスの構造は、トランシーバー及びプロセッサを含んでもよく、又は、関連するソフトウェアを実行するハードウェアによってその機能を実装してもよい。そのハードウェア又はソフトウェアは、上記の機能に対応する1つ又は複数のモジュールを含む。モジュールは、ソフトウェア及び/又はハードウェアであってもよい。選択的に、第1のデバイスは、端末であってもよい。
他の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、第2のデバイスを提供し、第2のデバイスは、上記の複数の方法の設計における第2のデバイスの動作を実装する機能を有する。ハードウェアによってその機能を実装してもよく、又は、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによってその機能を実装してもよい。そのハードウェア又はソフトウェアは、上記の機能に対応する1つ又は複数のモジュールを含む。選択的に、第2のデバイスは、基地局であってもよい。
さらに別の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、通信システムを提供し、その通信システムは、上記の複数の態様の第1のデバイス及び第2のデバイスを含む。
さらに別の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、コンピュータ記憶媒体を提供し、そのコンピュータ記憶媒体は、第1のデバイスが使用するコンピュータソフトウェア命令を格納するように構成され、そのコンピュータソフトウェア命令は、上記の複数の態様を実行するように設計されたプログラムを含む。
さらに別の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、コンピュータ記憶媒体を提供し、そのコンピュータ記憶媒体は、第2のデバイスが使用するコンピュータソフトウェア命令を格納するように構成され、そのコンピュータソフトウェア命令は、上記の複数の態様を実行するように設計されたプログラムを含む。
本発明の複数の実施形態又は先行技術における複数の技術的解決方法をより明確に説明するために、以下の記載は、それらの複数の実施形態又は先行技術を説明するのに必要な複数の添付の図面を簡潔に説明する。
この出願のある1つの実施形態にしたがった通信システムの基本アーキテクチャを示している。
この出願のある1つの実施形態にしたがった端末の概略的な構成図である。
この出願のある1つの実施形態にしたがった基地局の概略的な構成図である。
この出願のある1つの実施形態にしたがった時間領域リソースとチャネル変動状態との間の関係の図である。
この出願のある1つの実施形態にしたがった時間領域リソースとチャネル変動状態との間の他の関係の図である。
この出願のある1つの実施形態にしたがったフィードバック方法の対話フローチャートである。
この出願のある1つの実施形態にしたがった時間領域リソースとチャネル変動状態との間の他の関係の図である。
この出願のある1つの実施形態にしたがった時間領域リソースとチャネル変動状態との間のさらに別の関係の図である。
この出願のある1つの実施形態にしたがった通信デバイスの概略的な構成図である。
LTEシステムにおいて、物理層は、送信チャネルを使用することによって、上位層にデータ伝送サービスを提供する。物理層は、指定されたフォーマットにしたがって、上位層の送信チャネルからのデータに対して、巡回冗長検査(cyclic redundancy check, CRC)計算、チャネル符号化、符号ブロックインターリーブ及びレートマッチング、符号ブロック接続、及び、物理層チャネルへのマッピング等を含む一連のチャネル符号化関連処理を実行する。上記の処理を受けた後に、データ送信端のデータをデータ受信端に伝送してもよい。
CRC計算に関連する処理プロセスは、データ送信端において、物理層が、メディアアクセス制御(media access control, MAC)層から、送信する必要があるデータを取得する、処理プロセスであり、そのデータをトランスポートブロック(Transport Block, TB)と称する。CRCは、TBに付加され、それによって、データ受信端は、TBの受信に成功したか否かを検査する。そのTBは、TBのサイズ(TB size, TBS)に基づいて、セグメント化される。例えば、TBSが、6144ビットより大きい場合には、そのTBは、複数の符号ブロック(code block, CB)に分割される。それらのCBのサイズは、基本的に一貫しており、それらのサイズは、すべて、6144ビット以下である。その次に、対応するCRCは、各々のCBに付加され、それによって、データ受信端は、各々のCBの受信に成功したか否かを検査する。符号ブロックのセグメント化方式については、第3世代パートナーシッププロジェクト(the 3rd generation partnership project, 3GPP)技術仕様(technical specification, TS)36.212リリース14.1.1(v14.1.1)のセクション5.1.2の中の特定の説明を参照するべきである。
データを受信した後に、送信端の動作に対応する逆リソースマッピング及び逆レートマッチング等の動作を実行することに加えて、データ受信端は、さらに、受信したデータを復号化する必要がある。すべてのCBのCRCの検査が成功し、且つ、TBのCRCの検査が成功する場合には、データ送信端に1ビットの肯定応答(acknowledgement, ACK)をフィードバックして、データの受信に成功したということを示す。CBのCRCの検査が失敗するか、又は、TBのCRCの検査が失敗する場合には、データ送信端に1ビットの否定応答(negative acknowledgement, NACK)をフィードバックして、データの受信に失敗したということを示す。この場合には、データ送信端は、TB全体を再送信する必要がある。データ受信端がデータ送信端に送信する制御情報の中で、ACK又はNACKを搬送してもよい。上記の処理は、LTEシステムにおけるハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request, HARQ)メカニズムに属する。
しかしながら、少数のCBのみの受信に失敗するシナリオの場合に、依然として、TB全体を再送信する必要があるときは、通信効率は低くなる。例えば、TBは、10個のCBに分割されるが、一方で、受信端が受信に成功しないのは、10個のCBのうちの1つのCBのみである。上記のメカニズムによれば、データ送信端は、データの10個のCBのすべてを再送信する。明らかに、他の9個のCBの再送信は不必要である。同様の現象は、例えば、第5世代の(新たな無線(new radio, NR)と称されてもよい)5G通信システムにおいて、将来的に、より深刻になる。例えば、NRは、より広い送信帯域幅、より多くのアンテナポート、又は、スロットslotアグリゲーション伝送等を使用することによって、周波数領域、空間領域、及び時間領域におけるTBSの増加をサポートする。したがって、将来的に、より大きなTBSが出現することがあり、ある1つのTBは、より多くの数のCBに分割される場合がある。LTEのHARQメカニズムにしたがって依然としてフィードバックを実行する場合には、CBの数が増加するしたがって、通信効率がより低くなる場合がある。他の例として、超高信頼且つ低遅延通信(ultra-reliable low latency communication, URLLC)サービス及び拡張モバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband, eMBB)サービスが共存するシナリオにおいては、eMBBサービスのデータの送信のプロセスにおいて、少数のCBのデータのみが、URLLCサービスによって影響を受けた場合がある。言い換えると、受信端が受信に成功しないのは、ある1つのTBの中の少数のCBのみである。この場合には、LTEのHARQメカニズムにしたがって依然としてフィードバックを実行する場合には、同様に、通信効率が低くなる場合がある。
通信技術の発達に伴って、複数のビットがフィードバックのために使用される。例えば、(1) 各々のCBの受信に成功したか否かをフィードバックするのに、複数のビットの各々を使用する方法が考えられる。このように、データ送信端は、フィードバックの内容が否定応答であるフィードバックビットに対応するCBのみを再送信する必要がある。(2) 再送信する必要のあるデータの量を示すのに複数のビットを使用する。例えば、フィードバック情報は、復号化品質情報(decoder state information, DSI)を示してもよい。例えば、DSIは、ACK、NACKであるがほぼ正しい受信、又は、受信中に復号化の効果が極めて低いNACK等の3つの異なるタイプの情報内容を示してもよい。複数の異なるビットの値を使用することによって、それらの3つの異なるタイプの情報内容をそれぞれ示してもよい。(3) さらに別の例として、現在のTBにおいて誤って復号化されているCBを示すのに、複数のビットを使用する。
しかしながら、フィードバックのために複数のビットを使用する方法を使用する場合に、フィードバックオーバーヘッドは、もちろん、大幅に増加する。さらに、そのフィードバックを搬送する制御チャネルのカバレッジパフォーマンスも、また、影響を受ける。
このことを考慮して、この出願は、フィードバック方法を提供する。その方法は、特に、データ受信端が、伝送されたデータが正しく受信されたか否かをデータ送信端にフィードバックし、そして、複数の異なる状況に基づいて、フィードバックに使用されるビットの数を決定することが可能であり、それにより、通信システムにおける通信効率とフィードバックオーバーヘッドとの間のバランスを実装するシナリオに適用可能である。
以下の記載は、この出願のシステム実行環境を説明する。この出願において説明される技術は、LTEシステム又は他の無線通信システムに適用されてもよく、それらのLTEシステム又は他の無線通信システムは、例えば、符号分割多元接続(code division multiple access, CDMA)、周波数分割多元接続(frequency division multiple access, FDMA)、時分割多元接続(time division multiple access, TDMA)、直交周波数分割多元接続(orthogonal frequency division multiple access, OFDMA)、及び単一搬送波周波数分割多元接続(single carrier-frequency division multiple access, SC-FDMA)等のアクセス技術を使用するシステム等のさまざまな無線アクセス技術を使用する。それらの技術は、さらに、例えば、第5世代の(NRと称されてもよい)5G通信システム等の将来的な進化型のシステムにも適用可能である。図1は、ある1つの通信システムの基本アーキテクチャを示す。基地局及び端末は、無線インターフェイスを使用することによって、アップリンク伝送及びダウンリンク伝送を含むデータ伝送又はシグナリング伝送を実行してもよい。この出願における端末は、ユーザのために音声接続性又はデータ接続性を提供するデバイス(device)であってもよく、有線端末及び無線端末を含んでもよい。無線端末は、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、又は無線モデムに接続される他の処理デバイスであってもよく、無線アクセスネットワークを使用することによって、1つ又は複数のコアネットワークと通信するモバイル端末であってもよい。例えば、無線端末は、モバイルフォン、コンピュータ、タブレットコンピュータ、パーソナルディジタルアシスタント(personal digital assistant, PDA)、モバイルインターネットデバイス(mobile Internet device, MID)、ウェアラブルデバイス、又は、電子書籍リーダー(e-book reader)等であってもよい。他の例として、無線端末は、また、携帯可能なモバイルデバイス、ポケットサイズのモバイルデバイス、ハンドヘルドモバイルデバイス、コンピュータ内蔵型モバイルデバイス、又は車載型モバイルデバイスであってもよい。他の例として、無線端末は、移動局(mobile station)又はアクセスポイント(access point)であってもよい。上記で言及したUEは、ある1つのタイプの端末であり、LTEシステムにおけるある1つの名称である。説明を容易にするために、この出願の以下の説明においては、上記で言及したデバイスを集合的に端末と称する。この出願における基地局は、無線アクセスネットワーク(radio access network, RAN)の中に配置されるとともに、端末に無線通信機能を提供するように構成される装置である。基地局は、様々な形態のマクロ基地局、マイクロ基地局、中継局、アクセスポイント基地局コントローラ、及び、送信受信点(transmission reception point, TRP)等を含んでもよい。基地局のある特定の名称は、複数の異なる無線アクセス技術を使用するシステムによって変化してもよい。例えば、基地局は、LTEネットワークにおいて、進化型ノードB(evolved NodeB, eNB)と称され、代替的に、将来的な進化型システムにおいては、新たな無線ノードB(new radio nodeB, gNB)と称されてもよい。さらに、端末は、図2に示されている端末200であってもよく、この出願の複数の実施形態における端末に関連する方法ステップを実行するように構成される。図2に示されているように、端末200は、処理ユニット210及びトランシーバーユニット220を含む。基地局は、図3に示されている基地局300であってもよく、この出願の複数の実施形態における基地局に関連する方法ステップを実行するように構成される。図3に示されているように、基地局300は、処理ユニット310及びトランシーバーユニット320を含む。処理ユニット210及びトランシーバーユニット220が実行する動作のすべては、端末200の動作と考えられてもよく、処理ユニット310及びトランシーバーユニット320が実行する動作のすべては、基地局300の動作と考えられてもよいということに留意すべきである。基地局300の処理ユニット310は、基地局300のプロセッサによって実装されてもよく、トランシーバーユニット320は、基地局300のトランシーバーによって実装されてもよい。端末200の処理ユニット210は、端末200のプロセッサによって実装されてもよく、トランシーバーユニット220は、端末200のトランシーバーによって実装されてもよい。
以下の記載は、この出願におけるいくつかの用語を説明する。
この出願においては、第1のデバイスは、データ受信端であり、第2のデバイスは、データ送信端である。ある1つの実装において、第1のデバイスは、端末であってもよく、第2のデバイスは、基地局であってもよい。言い換えると、その端末は、ダウンリンクで基地局が送信したデータを受信し、そのデータの受信に成功したか否かを示すフィードバックをその基地局に提供する。この場合には、そのフィードバックは、(NRにおいては、NR-PUCCHと称される)物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel, PUCCH)の中で搬送されてもよい。もちろん、他の実装においては、第1のデバイスは、基地局であってもよく、第2のデバイスは、端末であってもよい。言い換えると、その基地局は、アップリンクでその端末が送信したデータを受信し、そのデータの受信に成功したか否かを示すフィードバックをその端末に提供する。この場合には、そのフィードバックは、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel, PDCCH)の中で搬送されてもよい。
この出願におけるフィードバック情報は、第1のデバイスが、第2のデバイスが送信したデータの受信に成功しているか否かを示すことが可能であるフィードバック情報である。例えば、LTEシステムにおいて、フィードバック情報は、HARQフィードバックであってもよく、各々のビットは、1つのACK又は1つのNACKに対応してもよい。もちろん、この出願は、上記の可能性には限定されない。他の例として、フィードバック情報は、特に、再送信する必要があるデータの量をさらに示してもよく、又は、フィードバック情報は、さらに、復号化品質情報(decoder state information, DSI)を示してもよい。例えば、DSIは、ACK、NACKであるがほぼ正しい受信、又は、受信中に復号化の効果が極めて低いNACK等の3つの異なるタイプの情報内容を示してもよい。複数の異なるビットの値を使用することによって、それらの3つの異なるタイプの情報内容をそれぞれ示してもよい。
実施形態1
第1のデバイスは、第2のデバイスが送信したデータを受信し、そして、HARQメカニズムにしたがって第2のデバイスに、データの受信に成功したか否かを示すフィードバック情報を送信する必要がある。
HARQメカニズムは、データ伝送の信頼性を保証することを意図している。データ伝送に対応するより長い時間領域リソースは、そのデータ伝送に対して、チャネル品質変動によるより大きな影響を示し、結果として、そのデータ伝送が正しいか否かについての不確実性が増加する。図4(a)に示されているように、データ伝送は、比較的短い時間領域リソースに対応する。この場合には、データに対するチャネルの影響は、基本的には、その時間領域リソースの範囲の中で一貫している。すべてのデータは、大きな影響を受ける、すなわち、チャネルの品質が低く、そして、結果として、データのすべてが、誤って伝送される、或いは、データのすべては、小さな影響を受ける、すなわち、チャネルの品質が良好であり、そして、データのすべては、正しく伝送される、のいずれかである。この場合には、リソースオーバーヘッドを減少させるために、1ビットを使用して、データの受信に成功したか否かをフィードバックしてもよい。言い換えると、そのフィードバック情報は、1ビットを使用する。一方で、図4(b)に示されているように、データ伝送は、比較的長い時間領域リソースに対応する。この場合には、データに対するチャネルの影響は、その時間領域リソースの範囲の中で激しく変動する場合がある。大きな影響が及ぼされる、すなわち、チャネルの品質が悪く、結果として、データのすべてが誤って伝送されることがある。軽微な影響が及ぼされる、すなわち、チャンネル品質が良好であり、データのすべてが正しく伝送されることがある。この場合には、複数のビットを使用して、データの複数の異なる部分の受信に成功したか否かをフィードバックすることがより適切である。このように、データ送信側として機能する第2のデバイスは、受信に失敗したデータの部分のみを再送信する必要がある。
上記のことから、フィードバック情報のビットの数は、そのデータが占有する時間領域リソースに関連しているということを理解することが可能である。一方で、通信システムにおいては、データのスケジューリング及び伝送の双方が、その通信システムにおける送信時間単位に基づいている。送信時間単位は、また、最小スケジューリング単位と称されてもよい。例えば、送信時間単位は、LTEシステムにおいては、送信時間間隔(transmission time interval, TTI)であってもよく、又は、NR/5Gシステムにおいては、送信時間単位は、スロット、時間領域シンボル、又は、1つ複数の時間領域シンボルを含むミニスロット(mini slot)であってもよく、複数のスロット又はミニスロットを統合する。時間領域シンボルは、直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing, OFDM)シンボルであってもよく、又は、単一搬送波周波数分割多元接続(single carrier frequency division multiple access, SC-FDMA)シンボルであってもよい。
フィードバック情報のビットの数は、送信時間単位のサイズと関連していてもよい。
例えば、図5に示されているように、この出願において提供されるフィードバック方法は、以下のステップを含む。
501. 第1のデバイスは、第2のデバイスが送信したデータを受信する。
502. 第1のデバイスは、第2のデバイスに、データの受信に成功したか否かを示すフィードバック情報を送信し、フィードバック情報のビットの数は、通信システムにおける送信時間単位のサイズと関連する。
具体的には、第1の条件を設定してもよく、フィードバック情報のビットの数は、送信時間単位がその第1の条件を満足するか否かに基づいて決定される。
ある1つの実装においては、送信時間単位のサイズについて、しきい値を設定してもよい。送信時間単位のサイズがしきい値以上である場合には、第1の条件を満たし、複数のビットを使用することによって、フィードバックを実行する。言い換えると、フィードバック情報は、複数のビットを使用する。送信時間単位のサイズがそのしきい値よりも小さい場合には、第1の条件を満たさず、1ビットを使用することによって、フィードバックを実行する。言い換えると、フィードバック情報は、1ビットを使用する。
代替的に、送信時間単位のサイズがしきい値よりも大きい場合には、第1の条件を満たし、複数のビットを使用することによってフィードバックを実行する。送信時間単位のサイズがしきい値以下である場合には、第1の条件を満たさず、1ビットを使用することによってフィードバックを実行する。
送信時間単位のサイズは、サブキャリア間隔及びスロットの中のシンボルの数によって決定されてもよい。例えば、LTEシステムにおいては、サブキャリア間隔は、15キロヘルツ(KHZ)であり、スロットの中のシンボルの数は14であり、取得されるTTIは、それに対応して、1ミリ秒(ms)である。
他の通信システムにおいては、例えば、LTEシステムにおける伝送時間単位と同じ1[ms]又は0.125[ms]のサブ伝送時間単位等の複数のサイズの伝送時間単位が存在してもよい。この場合には、搬送波間隔は、60[kHz]であり、スロットの中のシンボルの数は、7である。加えて、代替的に、スロットアグリゲーション方式で、データを伝送してもよい。言い換えると、データを伝送するために、複数の送信時間単位をスケジューリングしてもよい。このように、データが占有する時間領域リソースの長さは、拡張される。
しきい値は、実際の状況に基づいて、第2のデバイスによって決定され、そして、第1のデバイスに動的に通知されてもよく、又は、実際の状況に基づいて、第1のデバイスによって決定されてもよい。代替的に、しきい値は、第1のデバイスと第2のデバイスとの間で事前に合意されていてもよい。
代替的に、ある1つの特定の数値を設定してもよい。送信時間単位のサイズがその特定の数値に等しいときは、第1の条件を満たし、その数値に対応するフィードバックビットの数は、例えば、以下の表1乃至表3に示されているように、フィードバック情報のビットの数となる。
データの実際の送信の正確さの状態と関連して、フィードバック情報のビットの数を決定した後に、例えば、フィードバック情報が複数のビットを使用するときに、そのデータを複数のグループに分割してもよい。各々のグループは、1ビットに対応し、その1ビットは、そのグループを正しく受信したか否かを示す。例えば、ビットの値が"1"であるときに、データのそのグループは、正しく受信され、又は、ビットの値が"0"であるときに、データのそのグループの受信に失敗している。第1のデバイスは、第2のデバイスにフィードバック情報を送信する。
この実施形態においては、第1のデバイスが受信したデータは、1つのTBに対応すると考えてもよいということに留意すべきである。
実施形態2
実施形態1に記載されているように、送信時間単位のサイズは、その送信時間単位の中の時間領域シンボルの数及びサブキャリア間隔によって決定されてもよい。したがって、実施形態1とは異なり、実施形態2においては、フィードバック情報のビットの数は、サブキャリア間隔と関連してもよく、又は、送信時間単位の時間領域シンボルの数と関連していてもよい。
フィードバック情報のビットの数がサブキャリア間隔と関連しているときに、サブキャリア間隔について、しきい値を設定してもよい。当業者であれば、サブキャリア間隔が送信時間単位のサイズに反比例するということを認識することが可能である。サブキャリア間隔がしきい値よりも大きい場合には、フィードバックは、1ビットを使用することによって実行される。言い換えると、フィードバック情報は、1ビットを使用する。サブキャリアの間隔がしきい値以下である場合には、フィードバックは、複数のビットを使用することによって実行される。言い換えると、フィードバック情報は、複数のビットを使用する。
代替的に、サブキャリア間隔がしきい値以上である場合には、フィードバックは1ビットを使用することによって実行され、又は、サブキャリア間隔がしきい値より小さい場合には、フィードバックは、複数のビットを使用することによって実行される。
フィードバック情報のビットの数が送信時間単位の中の時間領域シンボルの数と関連するときは、その送信時間単位の中の時間領域シンボルの数について、しきい値を設定してもよい。当業者であれば、送信時間単位の中の時間領域シンボルの数は、その送信時間単位のサイズに正比例するということを認識することが可能である。送信時間単位の中の時間領域シンボルの数がしきい値よりも小さい場合には、フィードバックは、1ビットを使用することによって実行される。言い換えると、フィードバック情報は、1ビットを使用する。送信時間単位の中の時間領域シンボルの数がしきい値以上である場合には、フィードバックは、複数のビットを使用することによって実行される。言い換えると、フィードバック情報は、複数のビットを使用する。
代替的に、送信時間単位の中の時間領域シンボルの数がしきい値以下である場合には、フィードバックは、1ビットを使用することによって実行され、又は、送信時間単位の中の時間領域シンボルの数がしきい値より大きい場合には、フィードバックは、複数のビットを使用することによって実行される。
選択的に、サブキャリア間隔について、ある1つの特定の値を設定してもよく、その1つの特定の値は、フィードバックビットの数のうちの1つに対応する。例えば、表4及び表5は、2つの可能性のある対応する方式を示している。
代替的に、送信時間単位の中の時間領域シンボルについて、ある1つの特定の値を設定してもよい。その1つの特定の値は、フィードバックビットの数のうちの1つに対応する。例えば、表5及び表6は、2つの可能性のある対応する方式を示している。
代替的に、フィードバック情報のビットの数は、送信単位の中のシンボルの数及びサブキャリア間隔の双方と関連していてもよい。送信単位の中のシンボルの数及びサブキャリアの間隔について、しきい値1及びしきい値2をそれぞれ設定してもよい。サブキャリア間隔がしきい値1以上であり、且つ、送信時間単位の中のシンボルの数がしきい値2よりも小さい場合には、フィードバック情報は、1ビットを使用し、又は、サブキャリア間隔がしきい値1より小さく、且つ、送信時間単位の中のシンボルの数がしきい値2以上である場合には、フィードバック情報は、複数のビットを使用する。
選択的に、送信単位の中のシンボルの数及びサブキャリア間隔について、複数の特定の値をそれぞれ設定してもよい。それらの2つの特定の値は、フィードバックビットの数のうちの1つに対応している。例えば
、表8、
表9、及び
表10は、3つの可能な対応する方式を示している。
上記の複数の実施形態(表1乃至表10)のすべては、対応関係を限定するのではなく、当業者がそれらの複数の実施形態の技術的解決方法をよりよく理解するのを支援することを意図しているにすぎないということを理解することが可能である。例えば、対応関係は、上記の複数の表の規則のサブセット、拡張、又は修正であってもよい。他の例として、サブキャリア間隔は、代替的に、3.75[kHz]、7.5[kHz]、120[kHz]、240[kHz]、480[kHz]、又は960[kHz]であってもよく、送信時間単位の中のスロットシンボルの数は、代替的に、3、5、6、8、9、10、11、12、13、又は、28等であってもよく、そして、送信時間単位のサイズは、また、さまざまな対応する値を有する。上記の複数の構成について、ある1つの対応関係を定義し又は規定してもよい。この明細書においては、詳細は説明されない。送信時間単位が十分に短く、送信時間単位の中のスロットシンボルの数が十分に少なく、及び、サブキャリア間隔が十分に大きいという条件のうちの少なくとも1つを満たすときに、フィードバック情報のビットの数は、1ビットを使用してもよい(又は、例えば、サブバンド等の他の実施形態にしたがって包括的に考慮されてもよい)。上記の条件のいずれも満たさないときは、フィードバック情報のビットの数は、複数のビットを使用してもよく、又は、フィードバック情報のビットの数は、他の実施形態を包括的に考慮することによって決定される。
この実施形態の他の技術的解決方法については、実施形態1を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
実施形態3
実施形態1及び実施形態2とは異なり、実施形態3においては、フィードバック情報のビットの数は、時間領域ドップラーパラメータと関連する。
デバイスの移動速度の増加に伴って、チャネル品質は、また、より激しく変動するということを考慮することが可能である。ドップラー効果パラメータを使用することによって、チャネル品質の変動の大きさパラメータを表現することが可能である。ドップラー効果パラメータの増加に伴って、チャネル変動は増加する。
当業者は、時間領域におけるチャネル品質変動の増加に伴って、時間領域リソースの同じセグメントに対する影響が大きくなり、結果として、データが正しく伝送されるか否かについての不確実性が高くなるということを知っている。例えば、図6(a)に示されているように、時間領域リソースの同じセグメントのドップラー効果は、比較的高い。この場合には、データに対するチャネルの影響は、時間領域リソースの範囲の中で激しく変動する場合がある。大きな影響を与える、すなわち、チャネルの品質が低く、結果として、データのすべてが誤って伝送されることがある。小さな影響を与える、すなわち、チャンネル品質は良好であり、データのすべてが正しく伝送されることもある。この場合には、明らかに、複数のビットを使用して、データの複数の異なる部分の受信に成功しているか否かをフィードバックすることがより適切である。図6(b)に示されているように、時間領域リソースの同じセグメントのドップラー効果は、極めて低い。この場合には、チャネルの影響は、基本的に、その時間領域リソースの範囲の中で一貫している。データのすべては、大きな影響を受ける、すなわち、チャネルの品質が低く、結果として、データのすべてが、誤って伝送される、或いは、データのすべては、小さな影響を受ける、すなわち、チャネルの品質が良好であり、そして、データのすべては、正しく伝送される、のいずれかである。この場合には、リソースオーバーヘッドを減少させるために、1ビットを使用して、データの受信に成功したか否かをフィードバックしてもよい。
例えば、ドップラーパラメータが200[Hz]に達するときに、チャネル変動は、比較的激しくなると考えられる。ドップラー効果の大きさは、以下の2つの方式によって反映されてもよい。
(1) ドップラー効果の大きさは、例えば、第1のデバイス又は第2のデバイスの相反性測定等の測定情報に基づいて決定される。例えば、第1のデバイスが端末であり、第2のデバイスが基地局であるときに、その基地局は、その端末の測定情報に基づいて、ドップラー効果の大きさを決定してもよい。
(2) 現在、構成可能な復調参照信号(demodulation reference signal, DMRS)は、すでに、通信システムに導入されている。ドップラー効果が高いときに、通常は、高い時間領域密度を有するDMRS又は追加的なDMRS(additional DMRS)を選択的に構成して、推定されたチャネル品質を向上させる。したがって、ドップラー効果の大きさは、高い時間領域密度を有するDMRS又はadditional DMRSが、通信システムにおいて半静的に又は動的に構成されるか否かにしたがって決定されてもよい。高い時間領域密度を有するDMRS又はadditional DMRSを構成する場合には、(この場合には、ドップラー効果は高いと考えられるため)フィードバックのために複数のビットを選択してもよい。
ある1つの実装においては、高い時間領域密度を有するDMRS又はadditional DMRSが第1のデバイスのために構成される場合には、複数のビットがフィードバックのために使用される。言い換えると、フィードバック情報は、複数のビットを使用する。そうではなく、高い時間領域密度を有するDMRS又はadditional DMRSが構成されない場合には、1ビットがフィードバックのために使用される。言い換えると、フィードバック情報は、1ビットを使用する。
この実施形態の他の実装は、上記の複数の実施形態の実装と同じであり、本明細書においては、繰り返しては説明されない。
実施形態4
上記の複数の実施形態とは異なり、実施形態4においては、フィードバック情報のビットの数は、データを送信するためのサブバンドの数又はデータを送信するための搬送波の数と関連する。
第1のデバイスが、複数のサブバンド又は複数の搬送波を使用することによって、データを受信するときは、そのデータの送信状態は、周波数領域チャネルの品質条件にしたがって、サブバンド又は搬送波によって変化してもよい。したがって、第1のデバイスは、各々のサブバンド又は搬送波の信号対雑音比(signal noise ratio, SNR)又はチャネル品質インジケータ(channel quality indicator, CQI)に基づいて、フィードバック情報のビットの数を決定してもよい。
ある1つの実装において、第2のデバイスは、第1のデバイスへの送信のために、複数のサブバンド又は搬送波にデータをマッピングしてもよい。例えば、1つのTBのデータは、いくつかのCBに分割され、少なくとも1つのCBは、各々のサブバンド又は各々の搬送波にマッピングされる。データをスケジューリングするときに、第2のデバイス又は第1のデバイスは、すべてのサブバンド又はすべての搬送波のために、同じ変調及び符号化スキーム(modulation and coding scheme, MCS)を構成してもよい。言い換えると、それらの複数のサブバンド及びそれらの複数の搬送波は、1つのMCSフィールドインジケータを共有している。代替的に、第2のデバイス又は第1のデバイスは、それらの複数のサブバンド及びそれらの複数の搬送波のために、複数の異なるMCSを構成してもよい。言い換えると、複数のMCSフィールドインジケータが存在する。代替的に、第2のデバイス又は第1のデバイスは、それらの複数のサブバンド及びそれらの複数の搬送波のために、複数の異なるプロセスを構成してもよい。上記のシナリオにおいては、フィードバック情報は、複数のビットを使用してもよい。例えば、1ビットは、それに対応して、フィードバックのために各々のサブバンド又は各々の搬送波のために構成される。
この実施形態の他の技術的解決方法については、上記の実施形態を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
実施形態5
上記の実施形態とは異なり、実施形態5においては、フィードバック情報は、そのフィードバック情報を搬送する制御メッセージのコードブックサイズと関連する。コードブックサイズは、データの受信に成功したか否かを示すフィードバック情報のビットの数の上限であり、そのフィードバック情報のビットの数は、制御メッセージの中で搬送することが可能である。例えば、LTEシステムにおいては、UCIフォーマット3に対応するコードブックサイズは、20ビットである。
第1のデバイスが第2のデバイスに送信するフィードバック情報は、制御メッセージの中で搬送される必要がある。例えば、第1のデバイスが端末であり、第2のデバイスが基地局であるときに、制御メッセージは、アップリンク制御情報(uplink control information, UCI)であってもよい。したがって、フィードバック情報のビットの数は、そのUCIのコードブックサイズによって制限される。コードブックサイズは、通常、前もって合意されている。
以下のシナリオを考慮すると、第1のデバイスは、第2のデバイスが送信したデータを受信し、この実施形態においては、そのデータは、少なくとも1つのTBを含む。言い換えると、そのデータは、少なくとも1つのデータブロックを含む。第2のデバイスは、キャリアアグリゲーション方式で第1のデバイスにデータを送信してもよい。例えば、データが複数のTBを含むときに、複数の搬送波によって、TBのうちの1つ又は複数を個別に伝送する。代替的に、データは、複数の異なる送信時間単位の中に位置していてもよい。例えば、データが複数のTBを含むときに、複数の異なる時間単位の中で、TBのうちの1つ又は複数を搬送してもよい。第1のデバイスは、UCIの同じ部分によって、データの受信に成功したか否かをフィードバックする必要がある。
制御メッセージのコードブックサイズからの制約なしに、データの中の各々のTBに対するフィードバックは、元の数のフィードバックビットを使用することによって実行されてもよいということを仮定する。N
iは、少なくとも1つのTBのうちのi番目のトランスポートブロックに対応するフィードバックビットの元の数であり、iは、1≦i≦Lを満たす整数であり、Lは、データに含まれるTBの数であり、L個のTBは、複数の異なるMIMO層、複数の異なるTRP、複数の異なる搬送波、及び/又は複数の異なる送信時間単位を使用することによって伝送されるTBであってもよい。N
iは、1以上の整数である。(N
iを決定する方式については、この出願の他の実施形態を参照すべきである。詳細は、この出願の本明細書においては繰り返しては提供されない。) データの中のTBのすべてに対応する元の数のフィードバックビットを加算することによって取得される合計は、
となる。
N
iを決定する方式において、L個のTBの各々のフィードバックビットの数は、固定値であってもよい。例えば、i番目のTBのフィードバックビットの数は、そのTBのTBSに関係なく、且つ、そのTBが最初に送信されているか或いは再送信されているかに関係なく、Mであり、Mは、固定値である。(その値Mは、システムによって構成されてもよい。言い換えると、各々の搬送波における各々のTBのフィードバックビットの数は、Mである。加えて、値M
jは、また、各々の搬送波のために構成されてもよい。言い換えると、j番目の搬送波におけるCBGの数又は各々のTBのフィードバックビットの数は、M
jである。搬送波が異なれば、M
jの値は、異なってもよい。例えば、CBG送信又はCBGフィードバックが、j番目の搬送波において有効化されていない場合には、M
j=1である。) この方法は、TBの伝送のための制御チャネルが失われた後に、TBのフィードバックビットの数又はCBGの数がわからなくなるという問題を回避することを可能とする。この方法を使用することによって、少なくとも1つのTBが失われている(具体的にいうと、不連続送信が実行されているか、或いは、少なくとも1つのTBのスケジューリング情報が検出されていないか又は失われている)ということを検出する場合に、
個のビットのうちのその失われたTBに対応するビットは、NACK又は不連続送信(discontinuous transmission, DTX)に設定されてもよい。各々のTBのフィードバックビットの数を決定する。したがって、送信端及び受信端は、一致に至ることが可能である。
代替的に、Niは、他の方式で決定されてもよい。他の方式については、他の実施形態又は他の解決方法を参照するべきである。
ここで、この実施形態においては、コードブックサイズが考慮される。具体的にいうと、
は、コードブックサイズと比較される。
がコードブックサイズよりも大きい場合に、その比較の結果は、制御メッセージがフィードバック情報の
個のビットを収容することが不可能であるということを示す。その次に、妥協点として、そのデータの中の各々のTBに対応するフィードバックビットの数を1に減少させるか又は1に維持する必要がある。言い換えると、実際のフィードバック情報において、各々のTBに対応するフィードバックビットの数は、1である。Mがコードブックサイズより大きい場合には、その比較の結果は、制御メッセージがフィードバック情報の
個のビットを収容することが可能であるということを示す。その次に、各々のTBに対するフィードバックは、元の数のフィードバックビットを使用することによって実行される。言い換えると、フィードバック情報は、
個のビットを使用する。さらに、各々のTBに対応するフィードバックビットの数を1に減少させた後に、
が、依然として、コードブックサイズより大きい場合には、選択的に、フィードバック情報のビットの数は、HARQバンドリングbundling方式で決定される。例えば、多入力多出力(multiple in multiple out, MIMO)空間分割多重化を実行する複数のTBに対応するフィードバックビットに対して演算を実行して、フィードバックビットの数をさらに減少させる。
コードブックサイズを考慮することによって、フィードバック情報のビットの数をトレードオフする。コードブックサイズのフィードバックの上限を満足しつつ、フィードバックのために可能な限り多くのビットを使用して、再送信される情報を減少させるとともに、フィードバックの精度を改善する。コードブックサイズのフィードバックの上限を超えるときに、1つのTBについて1ビットに減少させることを実行して、フィードバック情報のビットの数を減少させ、それにより、システム要件を満たすとともに、システムオーバーヘッドを減少させる。
加えて、L(L>1)個のTBが、UCIの同じ部分を使用して、(HARQ多重化技術(HARQ multiplexing)と称されてもよい)復号化結果をフィードバックするときには、選択的に、複数のビットを使用してそれらのTBをフィードバックする場合に、(例えば、ダウンリンク割り当てインデックス(downlink assignment index, DAI)メカニズム等の)動的コードブックメカニズムのみを使用することによって、コードブックサイズを決定することが可能である一方で、半静的なコードブックメカニズムを使用することによっては、UCIサイズを決定することは不可能である。この理由は、複数のビットを使用するフィードバックは、(フィードバックが実行されるTBの数/物理的ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel, PDSCH)が固定される、言い換えると、フィードバックウィンドウの中で伝送されないPDSCHにおいてさえもフィードバックを実行する必要がある)半静的なコードブックメカニズムにおいて過剰なオーバーヘッドを引き起こすということである。TBがフィードバックのために1ビットを使用する場合には、動的なコードブックメカニズム及び半静的なコードブックメカニズムをサポートすることが可能である。
この実施形態の他の技術的解決方法については、上記の実施形態を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
実施形態6
実施形態6とは異なり、実施形態6においては、フィードバック情報は、制御メッセージの容量と関連する。制御メッセージの容量は、制御メッセージによって搬送することが可能である情報量の上限であり、代替的に、制御メッセージのペイロード(payload)と称されてもよい。
データの受信に成功したか否かを示すフィードバック情報を含むことに加えて、制御メッセージは、例えば、ランクインジケータ、チャネル品質インジケータ、プリコーディング行列インジケータ、ビーム関連情報、スケジューリング要求、チャネル状態情報参照信号、リソースインジケータ、参照信号受信電力、及び参照信号受信品質等の他の情報をさらに含んでもよい。このことは、この出願においては限定されない。制御メッセージの容量のために、フィードバック情報のビットの数のみならず他の情報を搬送するビットの数を考慮する。したがって、制御メッセージの容量を参照して、フィードバック情報及びその他の情報の送信又は送信方式のための優先順位を設定してもよい。
ある1つの実装において、実施形態5のシナリオと同様のシナリオにしたがって、制御メッセージの容量からの制約なしに、データの中の各々のTBに対するフィードバックは、元の数のフィードバックビットを使用することによって実行されてもよいということを仮定する。N
iは、少なくとも1つのTBのうちのi番目のトランスポートブロックに対応するフィードバックビットの元の数であり、iは、1≦i≦Lを満たす整数であり、Lは、データに含まれるTBの数であり、L個のTBは、複数の異なるMIMO層、複数の異なるTRP、複数の異なる搬送波、及び/又は複数の異なる送信時間単位を使用することによって伝送されるTBであってもよい。N
iは、1以上の整数である。(N
iを決定する方式については、この出願の他の実施形態を参照すべきである。詳細は、この出願の本明細書においては繰り返しては提供されない。) 制御メッセージの中の他のメッセージは、合計でKビットを占有する必要があり、Kは、1より大きい正の整数である。データの中のTBのすべてに対応する元の数のフィードバックビットを加算することによって取得される合計は、
となる。
ここで、この実施形態においては、制御メッセージの容量を考慮する。
及びKの合計
は、制御メッセージの容量と比較される。
が、制御メッセージの容量以下である場合には、その比較の結果は、制御メッセージが、フィードバック情報の
個のビット及び他の情報のK個のビットを収容することが可能であるということを示している。そのとき、フィードバックビットの元の数を使用することによって、各々のTBに対するフィードバックを実行する。言い換えると、フィードバック情報は、
個のビットを使用する。
が、制御メッセージの容量よりも大きい場合には、その比較の結果は、制御メッセージが、フィードバック情報の
個のビット及び他の情報のK個のビットを収容することが不可能であるということを示している。この場合には、データの中の各々のTBに対応するフィードバックビットの数は、1に減少させられるか又は1に維持されてもよい。言い換えると、実際のフィードバック情報においては、各々のTBに対応するフィードバックビットの数は1であり、データの中の各々のTBのために、1ビットが使用され、合計値は、Lである。
その次に、L及びKの合計(L+K)を制御メッセージの容量と比較する。(L+K)が制御メッセージの容量以下である場合には、その比較の結果は、この場合には、制御メッセージが、フィードバック情報のL個のビット及び他の情報のK個のビットを収容することが可能であるということを示している。その次に、実際のフィードバックの間に、制御メッセージにおいて、フィードバック情報の中の各々のTBに対応するフィードバックビットの数は、1であり、制御メッセージは、また、送信される必要がある他の情報のK個のビットを収容する。(L+K)が制御メッセージの容量以下の場合には、その比較の結果は、この場合には、制御メッセージが、フィードバック情報のL個のビット及び他の情報のK個のビットを収容することが不可能であるということを示している。その次に、実際のフィードバックの間に、制御メッセージにおいて、フィードバック情報の中の各々のTBに対応するフィードバックビットの数は、1ビットであり、制御メッセージは、他の情報を含まないか、又は、他の情報の一部を含む。このことは、特に、他の情報の中の優先順位の設定に依存してもよい。現在の制御メッセージは、高い優先順位に対応する他の情報の一部を含む。
もちろん、上記の実装において、フィードバック情報の優先順位は、他のメッセージの送信優先順位よりも高い。加えて、元のビットを使用して各々のTBに対してフィードバックを実行することは、1ビットを使用してそのTBに対してフィードバックを実行することよりもより低い優先順位を有する。代替的に、本明細書において説明されている優先順位とは異なる優先順位が、この用途のために設計されてもよい。例えば、他のメッセージの送信優先順位は、フィードバック情報の優先順位よりも高く、1ビットを使用して各々のTBに対してフィードバックを実行することは、元のビットを使用して各々のTBに対してフィードバックを実行することよりもより高い優先順位を有するか、又は、他の設計が適用される。関連する解決方法は、上記の解決方法と同様であり、本明細書においては説明されない。
制御メッセージの容量を考慮することによって、フィードバック情報のビットの数をトレードオフする。制御メッセージの容量の上限を満足しつつ、フィードバックのために可能な限り多くのビットを使用して、再送信される情報を減少させるとともに、フィードバックの精度を改善する。制御メッセージの容量の上限を超えるときに、1つのTBについて1ビットに減少させることを実行して、フィードバック情報のビットの数を減少させ、それにより、システム要件を満たすとともに、システムオーバーヘッドを減少させる。さらに、現在送信されている制御メッセージを使用することによって、他の情報を送信せず、その結果、その制御メッセージの中で搬送される情報のビットの数を制御することを規定してもよい。
この実施形態の他の技術的解決方法については、実施形態6又は上記の他の実施形態を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
実施形態7
実施形態5又は実施形態6とは異なり、実施形態7においては、フィードバック情報は、制御メッセージの位置、すなわち、制御メッセージを搬送するチャネルと関連する。
第1のデバイスが端末であり、第2のデバイスが基地局であるときに、制御メッセージは、UCIであってもよい。通信技術の発達に伴って、物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel, PUCCH)は、さらに、短いPUCCH(short PUCCH)及び長いPUCCH(long PUCCH)に分類されてもよい。例えば、short PUCCHは、時間領域において1つ乃至2つのみのシンボルに対応し、数十ビットの伝送をサポートすることが可能であり、long PUCCHは、時間領域において2つ又はそれ以上のシンボルに対応し、数百ビットの伝送をサポートすることが可能である。UCIは、例えば、1つ又は2つのシンボルであるshort PUCCHの中で搬送されてもよく、或いは、例えば、14つのシンボルであるlong PUCCHの中で搬送されてもよい。代替的に、UCIは、物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel, PUSCH)の中で搬送されてもよい。PUSCHは、データチャネルであり、(例えば、short PUCCH又はlong PUCCH等の)制御チャネルのビットよりも多くのビットの伝送をサポートすることが可能である。short PUCCH、long PUCCH、及びPUSCHのチャネル容量又はカバレッジ性能は、異なっている。したがって、この出願においては、フィードバック情報のビットの数は、少なくともUCIが位置するチャネルに基づいて決定されてもよい。例えば、(例えば、実施例6において考慮されているシナリオ等の)シナリオの要件又は現在のスケジューリング状態に基づいて、UCIがshort PUCCHの中で搬送される場合に、フィードバック情報において、1ビットが各々のTBのために使用され、又は、UCIがlong PUCCH又はPUSCHの中で搬送される場合に、フィードバック情報において、複数のビットが各々のTBのために使用されてもよい。言い換えると、複数のビット又は1ビットを各々のTBのために使用してもよい。
具体的には、(基地局であってもよい)第2のデバイスは、(例えば、現在のslotの前半の部分は、ダウンリンクシンボルであり、後半の部分のみは、アップリンクシンボルであるといったように)short PUCCHのみをサポートするように、現在のフレームフォーマットを構成している。short PUCCHの容量及びカバレッジパフォーマンスによって制限されているので、short PUCCHは、UCIフォーマットの一部のみをサポートする。これらのフォーマットは、各々のTBに対する1ビットのフィードバックのみをサポートする。この場合には、フィードバック情報においては、各々のTBは、1つのフィードバックビットのみを使用することが可能である。逆に、複数のシナリオのうちのいくつかにおいては、基地局は、(例えば、現在のslotは、アップリンクのみのslotであり、現在の連続的なslotのうちのいくつかは、すべてアップリンクslotであるか、又は、現在のslotの中のアップリンクシンボルの数は、2以上であるといったように)long PUCCHをサポートするように現在のフレームフォーマットを構成する。long PUCCHの容量が比較的大きく、long PUCCHのカバレッジパフォーマンスが比較的良好であるということを考慮すると、long PUCCHがサポートするUCIフォーマットは、各々のTBのためのマルチビットフィードバックをサポートすることが可能である。この場合には、フィードバック情報においては、各々のTBは、複数のフィードバックビット又は1つのフィードバックビットを使用する。(ビットの数を決定する方式については、この出願の他の実施形態を参照すべきである。この出願の本明細書においては、詳細は説明されない。) 同様に、例えば、現在スケジューリングされているスロットは、PUSCH伝送用であり、UCIは、PUSCHの中で搬送される。PUSCHの容量及びカバレッジパフォーマンスを考慮すると、PUSCHは、各々のTBのためのマルチビットフィードバックをサポートすることが可能である。この場合には、フィードバック情報においては、各々のTBは、複数のフィードバックビット又は1つのフィードバックビットを使用する。
この実施形態の他の技術的解決方法については、上記の複数の実施形態を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
実施形態8
この実施形態においては、ある1つの通信システムについて、複数のサービスが共存するシナリオを考慮する。例えば、同時に複数のサービスのデータを伝送する必要がある。他の例として、複数のサービスは、URLLCサービス及びeMBBサービスを含む。通信システムにおいては、第1のデバイスが受信したデータは、eMBBサービスに属してもよく、受信プロセスにおいて、URLLCサービスに関連するデータ伝送の影響を受ける場合がある。そのような影響は、予期せぬものである場合がある。言い換えると、データの受信は、データを搬送する時間周波数リソースの中のいくつかのシンボルにおいて影響を受け、結果として、受信エラーの確率の増加につながる。
明示的な方式又は黙示的な方式によって、第1のデバイスにその影響に関連する情報を通知してもよい。
例えば、明示的な方式によって、第2のデバイスは、指示情報を使用することによって、第1のデバイスに、例えば、影響を受けた時間周波数リソースの時間領域範囲及び/又は周波数領域範囲等の影響を受けた時間周波数リソースに関する情報を示してもよい。具体的には、その時間領域範囲及び/又は周波数領域範囲は、物理ブロック、物理ブロックグループ、シンボル、シンボルグループ、ミニスロット(mini-slot)、ミニスロットグループ、CB、CBグループ、TB、及びスロット等のうちの少なくとも1つを使用することによって表されてもよい。データ送信のための同じ送信時間単位の中で、その指示情報を送信してもよく、データ送信のための送信時間単位の後の送信時間単位の中で、その指示情報を送信してもよい。
明示的な方式によって、第2のデバイスは、代替的に、指示情報を使用することによって、第1のデバイスに、eMBBサービスがURLLCサービスによってパンクチャリングされているか否かを示してもよい。言い換えると、影響は、具体的には、eMBBサービスがURLLCサービスによってパンクチャリングされているということであってもよい。その指示情報は、1ビットのみであってもよく、URLLCによるパンクチャリングが現在のスロットの中で発生しているか否かを示す。その指示は、その時点における指示(on-indication)、すなわち、パンクチャリングされているシンボルに関する指示であってもよく、又は、その指示は、例えば、現在のeMBBデータを送信するためのトレーラシンボルにおいて搬送されるか、現在のeMBBデータを送信するためのslotの次のslotにおいて搬送されるか、現在のプロセス又は他のプロセスの次のスケジューリングされたslotにおいて搬送されるか、或いは、公開的な制御領域又は(例えば、ダウンリンク制御情報等の)制御情報の中で搬送されるその後の時点における指示(post-indication)であってもよい。
他の例として、黙示的な方式によって、第2のデバイスは、第1のデバイスに、送信されたデータのCRCを変更することによって指示してもよい。具体的には、データが影響を受けた場合に、CB又はTBのCRCが変更される。言い換えると、データが影響を受けないときに使用されるCRCとは異なるCRCが使用される。第1のデバイス及び第2のデバイスが、前もって、CRCの変更がデータ伝送が影響を受けたということを意味するということに合意しているという条件のもとで、第1のデバイスは、CRCを検出することによって、データ伝送が影響を受けたということを知ることが可能である。
加えて、上記で説明されているようにデータが影響を受けていることは、データ(すなわち、eMBBデータ)がURLLCデータによってパンクチャリングされているということであってもよく、代替的に、そのデータを搬送する時間周波数リソースが、複数の範囲のうちのいくつかにおいてゼロ電力に設定されているか、又は、複数の範囲のうちのいくつかにおいて事前に占有されており、それによって、データを送信することが不可能である、干渉表示情報が複数の範囲のうちのいくつかにおいて存在する、データが複数の範囲のうちのいくつかにおいて他のデータと重複して送信されるということ等であってもよい。
この実施形態は、データが、具体的には、少なくとも1つのCBを含み、フィードバック情報が、その少なくとも1つのCBに対応する一部のデータが影響を受けたか否かと関連する、という態様において、上記の複数の実施形態とは異なる。少なくとも1つのCBに対応する一部のデータは、その少なくとも1つのCBのデータストリームの一部であってもよい。少なくとも1つのCBが複数のCBであるときに、少なくとも1つのCBに対応する一部のデータは、複数のCBのうちの1つ又は複数のCBのデータストリームであってもよい。
第1のデバイスが、黙示的な方式又は明示的な方式を使用することによって、データの受信が影響を受けたということを知る場合に、ある1つの実装において、複数のビットとして、フィードバック情報のビットの数を決定してもよい。さらに、複数のCBが存在する場合には、フィードバック情報において、少なくとも1つのビットは、それに対応して、データの影響を受けていない部分に対するフィードバックを実行するのに使用される。言い換えると、少なくとも1つのビットは、複数のCBのうちの影響を受けていないCBの受信に成功したか否かを示すのに使用される。少なくとも1つの他のビットは、それに対応して、データの影響を受けた部分に対するフィードバックを実行するのに使用される。言い換えると、少なくとも1つのビットは、複数のCBのうちの影響を受けたCBの受信に成功したか否かを示すのに使用される。
選択的に、さらに、フィードバック情報は、代替的に、データのビットレートと関連していてもよい。例えば、データが影響を受けたということを前提として、データのビットレートが比較的高い(又は、MCSが比較的大きい)場合に、フィードバック情報において、少なくとも1つのビットは、それに対応して、影響を受けていないデータ部分に対するフィードバックを実行するのに使用される。言い換えると、少なくとも1つのビットは、複数のCBのうちの影響を受けていないCBの受信に成功したか否かを示すのに使用される。これに対して、フィードバックは、データの影響を受けた部分に対しては実行されない。この場合には、ビットレートは高く、結果として、データの影響を受けた部分の受信には間違いなく失敗する。したがって、いかなる余剰のフィードバックも必要とはしない。選択的に、この場合には、第1のデバイスがフィードバックを実行する前に、第2のデバイスは、データの影響を受けた部分を即時かつ補足的に送信し又は再送信してもよい。
データのビットレートが比較的低い(又は、MCSが比較的小さい)場合に、フィードバック情報において、少なくとも1つのビットは、それに対応して、データの影響を受けていない部分に対するフィードバックを実行するのに使用される。言い換えると、少なくとも1つのビットは、複数のCBのうちの影響を受けていないCBの受信に成功したか否かを示すのに使用される。少なくとも1つの他のビットは、データの影響を受けた部分に対応するのに使用される。言い換えると、少なくとも1つのビットは、複数のCBのうちの影響を受けたCBの受信に成功したか否かを示すのに使用される。この場合には、ビットレートは、比較的低く、データの影響を受けた部分の受信に成功する可能性が依然として存在する。したがって、第1のデバイスは、データの影響を受けた部分の受信に成功したか否かを具体的に決定する必要があり、そして、フィードバックを実行する必要がある。この方式を使用することによって、フィードバックオーバーヘッドを低減することが可能である。
しきい値との比較によって、ビットレートが高いか又は低いかを決定してもよい。ビットレートがしきい値以上であるときに、第1のデバイスは、ビットレートが比較的高いと考えてもよい。ビットレートがしきい値よりも小さいときに、第1のデバイスは、ビットレートが比較的低いと考えてもよい。このようにして、第1のデバイスは、比較の結果に基づいて、上記の解決方法を適用してもよい。
選択的に、さらに、代替的に、フィードバック情報を送信する前に、第2のデバイスがデータの影響を受けた部分を補足的に送信しているか又は再送信しているかに基づいて、フィードバック情報のビット数を決定してもよい。
例えば、フィードバックを実行する前に、第2のデバイスは、データの影響を受けたCBを補足的に送信しているか又は再送信している。その次に、フィードバック情報は、合計で1ビットのみを使用する必要がある。反対に、フィードバックを実行する前に、基地局が、データの影響を受けたCBを補足的に送信するか又は再送信しない場合には、少なくとも1つのビットは、それに対応して、データの影響を受けていないCBに対するフィードバックを実行するのに使用され、少なくとも1つの他のビットは、データの影響を受けたCBに対応するのに使用される。この方法を使用することによって、フィードバックオーバーヘッドを低減することが可能である。
加えて、データが1つのCBを含む場合に、その1つのCBが影響を受けるときは、フィードバックのために複数のビットを使用してもよい。例えば、複数のビットは、第1のデバイスによってCBを受信する品質を示すのに使用される。その品質は、CBに対する影響の深刻さに関連し、第2のデバイスは、その品質に基づいて、再送信されるデータの量を決定してもよい。
他の実装において、以下の記載は、ある1つの例として、CBグループ(CB group, CBG)に対するパンクチャリング及び再送信を使用することによって、データ送信、受信、及びフィードバックの通信プロセスを説明する。
1つのTBは、4つのCBGを含み、そのTBの3番目のCBGは、URLLCサービスによってパンクチャリングされ、そして、1番目のCBGは、チャネルのフェージングが原因で送信に失敗するということを仮定する。したがって、第1のデバイスによる1番目のCBG及び3番目のCBGの受信は失敗する。その次に、フィードバック情報において、フィードバック値"1"は、ACKに対応し、フィードバック値"0"は、NACKに対応し、0に等しい新たなデータインジケータ(new data indicator, NDI)は、現在の送信が初期的なデータ送信であるということを意味するということを仮定する。これらの仮定のすべては、利便性のある説明を意図しており、実際のシステムにおいて調整することが可能である。
ポリシー1: 第1のデバイスがデータを受信した結果、フィードバック情報の内容は、(第1のCBG及び第3のCBGの受信に失敗し、第2のCBG及び第4のCBGの受信に成功したということを表す)0101であってもよい。そのフィードバック情報を受信した後に、第2のデバイスは、再送信ダウンリンク制御情報(downlink control information, DCI)に、現在再送信されているCBGのインデックス又はシーケンス番号インジケータを追加してもよい。例えば、1010は、1番目のCBG及び3番目のCBGを再送信するということを表し、NDI=1は、現在の送信がデータ再送信であるということを意味する。再送信DCI及び再送信データを受信した後に、第1のデバイスは、データを処理し、例えば、以前に送信されたデータとのHARQの組み合わせを実行し、そして、処理結果に基づいて、再度フィードバックを実行する。
ポリシー2: データが、データ送信プロセスにおいて、URLLCサービスの影響を受けた後に、第2のデバイスは、(例えば、1ビットを使用することによって)いくつかのパンクチャリングインジケータを送信して、受信端に、URLLCサービスによるパンクチャリングが存在するか否かを示す。第1のデバイスは、パンクチャリングインジケータを受信するか否かに基づいて、フィードバックビットの数を決定する。例えば、パンクチャリングが存在するということを示すインジケータを受信する場合に、複数のビットがフィードバックのために使用される。すなわち、(1番目のCBG及び3番目のCBGに対してNACKをフィードバックするということを表す)0101をフィードバックする。フィードバック情報を受信した後に、第2のデバイスは、再送信DCIに、現在再送信されているCBGのインデックス又はシーケンス番号インジケータを追加してもよい。例えば、1010は、1番目のCBG及び3番目のCBGが再送信されるということを表し、NDI=1は、現在の送信がデータ再送信であるということを意味する。再送信DCI及び再送信されたデータを受信した後に、第1のデバイスは、データを処理し、例えば、以前に送信されたデータとそのデータとを組み合わせるか、又は、以前に影響を受けたバッファリングされているデータを消去し、そして、処理結果に基づいて、新たなフィードバックを実行する。
ポリシー3: データが、データ送信プロセスにおいて、URLLCサービスの影響を受けた後に、第2のデバイスは、(例えば、1ビットを使用することによって)いくつかのパンクチャリングインジケータを送信して、受信端に、URLLCサービスによるパンクチャリングが存在するか否かを示す。第1のデバイスは、パンクチャリングインジケータを受信するか否かに基づいて、フィードバックビットの数を決定する。パンクチャリングが存在するということを示すインジケータを受信する場合に、複数のビットがフィードバックのために使用される。すなわち、(1番目のCBG及び3番目のCBGに対してNACKをフィードバックするということを表す)0101をフィードバックする。フィードバック情報を受信した後に、第2のデバイスは、再送信DCIに、現在再送信されているCBGのインデックス又はシーケンス番号インジケータを追加する。例えば、1010は、1番目のCBG及び3番目のCBGが再送信されるということを表す。加えて、再送信DCIは、(例えば、通常の再送は、それに対応して、"1"であり、特殊な再送信は、それに対応して、"0"である、通常の再送信又は特殊な再送信等の)複数の再送信タイプのインジケータを含んでもよい。各々の再送信タイプのインジケータは、1つのCBGに対応する。例えば、1101は、第3のCBGが、例えば、URLLCパンクチャリングの影響による再送信等の特殊な再送信に属し、そして、第1のCBGが、通常の再送信に属するということを表す。再送信DCI及び再送信されたデータを受信した後に、第2のデバイスは、データを処理し、例えば、第1のCBGについては、最初に送信されたデータに対してHARQの組み合わせを実行し、第3のCBGについては、以前に影響を受けたバッファリングされているデータを消去し、そして、処理結果に基づいて、新たなフィードバックを提供する。もちろん、再送信タイプのインジケータのほかに、各々のCBGに、例えば、複数の冗長放出(redundancy release, RV)等のいくつかの他の独立したフィールドを導入してもよい。代替的に、(通常の再送信又は特殊な再送信等の)1つのみの再送信タイプのインジケータが要求される。この場合には、複数回の再送信を必要とする場合がある。例えば、特殊な再送信を必要とするCBGは、単独で送信される。特殊な再送信の後に、依然として、第1のデバイスによって、CBGの受信に成功しない場合には、その次に、通常の再送信を使用することによって、そのCBG又は全体のTBをスケジューリングする。
加えて、eMBBサービスのデータ伝送に対してURLLCサービスが与える影響を考慮すると、ダウンリンク制御情報に、また、HARQの組み合わせを実行するか否かを示す指示情報を追加してもよい。例えば、以前にスケジューリングされているデータの伝送が、URLLCサービスによる事前の占有の影響を受ける場合に、HARQの組み合わせが、現在送信されているCBGの一部又はすべてと以前のデータとの間では実行されないということを示して、復号化成功率を改善してもよい。
余剰のオーバーヘッドの増加を防止するために、あらかじめ決定された規則を使用することによって又は黙示的な方式によって、第1のデバイスに、第1のデバイスのバッファの中のキャッシュをクリアするか否か又はHARQの組み合わせを実行するか否かを通知してもよい。例えば、LTEにおいては、以前の送信の内容と比較したNDIの内容の反転は、初期送信を表し、非反転は、再送信を表す。そのとき、この実施形態においては、NDIの非反転は、再送信を表し、以前に受信したデータとのHARQの組み合わせを実行してもよい。DCIの中のNDI及びRV=0の反転は、初期送信を表す。非ゼロ値であるNDI及びRVの反転は、再送信を表し、HARQの組み合わせは、現在送信されているCBGデータの一部又はすべてと以前のデータとの間では実行されない。
この実施形態におけるHARQの組み合わせは、復号化のために、現在受信しているデータとバッファの中の以前に送信されたデータとを組み合わせることを意味するということに留意すべきである。
この実施形態の他の技術的解決方法については、上記の複数の実施形態を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
実施形態9
上記の複数の実施形態とは異なり、実施形態9においては、フィードバック情報は、データのサイズ、すなわち、TBSと関連する。
上記で説明したように、データは、TBに対応し、そのTBは、さらに、送信のために、複数のCBに分割される。受信に失敗するのは少数のCBのみであるシナリオにおいて、TB全体を依然として再送信する必要があるときは、通信効率が低くなる場合がある。したがって、TBSに基づいて、フィードバック情報のビットの数を決定してもよい。
データの伝送の間に、対応する制御情報のすべては、MCSフィールドの中に格納され、そして、現在スケジューリングされている変調スキームを示すのに使用され、その現在スケジューリングされている変調スキームは、データ及びデータのTBSを伝送するのに使用される。ある1つの実装においては、TBSに基づいて、CBの数がMであるということが決定され、Mは、1以上の正の整数である。フィードバック情報のビット数Nは、Mに基づいて決定され、Nは、1以上の正の整数である。例えば、Mがしきい値1よりも小さい場合には、Nの値は1であると決定される。それ以外で、Mがしきい値2よりも小さい場合には、Nの値は2であると決定される。それ以外で、Mがしきい値3よりも小さい場合には、Nの値は3であると決定され、Mが上記のしきい値のすべてよりも大きいか又は等しくなるまで、同様の手順を行い、Nは、通信システムのフィードバックビットの最大数であると決定される。しきい値1<しきい値2<しきい値3等である。少なくとも1つのしきい値が存在する限り、実際の状況に基づいて、しきい値の数を決定してもよい。
パフォーマンスとオーバーヘッドとの間の妥協に基づいて、しきい値を決定してもよく、それらのしきい値は、通常、第1のデバイスと第2のデバイスとの間で前もって合意されている。
1つのみのCBを有するTBの場合には、フィードバック情報は、1ビットのみである必要がある。比較的大きな数NのCBを有するTBの場合には、フィードバック情報は、通信システムがサポートするフィードバックビットの最大数であってもよい。
他の実装においては、CBGの数に基づいて、フィードバック情報のビットの数を決定してもよい。各々のビットは、ある1つのCBGに対するフィードバックに対応する。具体的に考えられるCBのグループ分けの方法は、以下の通りである。
各々のCBGのサイズ、すなわち、CBの数は、N1であるということが前もって合意されており、N1は、1以上の整数である。CBGのCBの数は、同じであってもよく又は異なってもよい。CBGの数は、TBを分割することによって取得したCBの合計数Mに基づいて取得され、Mは、1より大きい整数である。例えば、CBGのサイズN1は、2に等しく、TBの中のCBの合計数Mは、6に等しい。そのとき、CBGの取得された数は、3であり、各々のCBGは、(1番目のCBGの中のCBが、TBの中で{1,2}の番号を付されているCBであり、2番目のCBGの中のCBが、TBの中で{3,4}の番号を付されているCBであり、3番目のCBGの中のCBが、TBの中で{5,6}の番号を付されているCBであるといったように)順番に2つのCBを含む。他の例として、CBGのサイズN1は、2に等しく、TBの中のCBの合計数Mは、1に等しく、N1よりも小さい。そのとき、CBGの取得された数は、1であり、CBGは、1つのみのCBを含む。例えば、MをN1で正確に除算することができない場合には、CBの数がN1より小さい1つ又は複数のCBGが存在するということが前もって合意されている。例えば、CBGのサイズN1は、4に等しく、TBの中のCBの合計数Mは、7に等しい。そのとき、CBGの取得された数は、2である。1番目のCBGは、最初の4つのCBGを含み、2番目のCBGは、最後の3つのCBGを含む(又は、1番目のCBGは、最初の3つのCBGを含み、2番目のCBGは、最後の4つのCBGを含む)。選択的に、サポートされているCBGの最大数N2は、合意によって導入されてもよく、N2は、1以上の整数である。CBGの数がN2を超えるときは、各々のCBGのサイズを調整する必要がある。
代替的に、CBGの数、又は、サポートされているCBGの最大数N2は、前もって合意されている。CBGの数及び各々のCBGに含まれているCBの数は、TBの中のCBの合計数Mに基づいて取得される。例えば、サポートされているCBGの最大数N2は、4に等しい。CBの合計数Mが3であるときに、3つのCBGが存在し、各々のCBGは、1つのCBを有する。CBの合計数Mが7であるときに、CBGの数は、4であり、それらの4つのCBGの中のCBは、TBの中で、{1,2}、{3,4}、{5,6}、及び{7}の番号を付されているCBであるか、又は、{1}、{2,3}、{4,5}、及び{6,7}の番号を付されているCBである。CBの合計数Mが12であるときに、CBGの数は、4であり、それらの4つのCBGの中のCBは、TBの中で、{1,2,3}、{4,5,6}、{7,8,9}、及び{10,11,12}の番号を付されているCBである。選択的に、CBGの中のCBの最小数N3は、さらに、合意によって導入されてもよく、N3は、1以上の整数であり、且つ、N3<N2である。例えば、CBGの中のCBの最小数N3は、2に等しく、サポートされているCBGの最大数N2は、4に等しい。CBの合計数Mが3であるときに、2つのCBGが存在し、それらの2つのCBGの中のCBは、TBの中で、{1,2}及び{3}の番号を付されているCBであるか、又は、{1}及び{2,3}の番号を付されているCBである。
代替的に、CBGの数又はサポートされているCBGの最大数N2は、前もって合意されており、(例えば、CBGのビットの数等の)CBGサイズは、TBSに基づいて取得される。各々のCBGが、さらに、より多くのCBに分割されるか否かは、CBGサイズによって決まる(例えば、(CRCを含んでいてもよく又は含んでいなくてもよい)CBGのビットの数が、例えば、6144ビット又は8192ビット等の最大値よりも大きいときに、LTEシステムにおける動作のように、さらなる分割が実行される)。例えば、サポートされているCBGの最大数N2は、4に等しい。(CRCを含んでもよく又は含んでいなくてもよい)TBSが40000ビットであるときに、4つのCBGが存在し、各々のCBGは、10000ビットである。(CRCを含んでいてもよく又は含んでいなくてもよい)10000ビットは、最大値の6144ビットよりも大きいので、各々のCBGは、さらに、2つのCBに分割される必要がある。選択的に、CBGのビットの最小数は、前もって合意によって導入されていてもよい。例えば、CBGのビットの最小数は、10000ビットであり、サポートされているCBGの最大数N2は、4に等しい。TBSが20000であるときに、4つのCBGにTBを分割する場合には、各々のCBGは、500ビットを含み、ビットの最小数よりも小さくなる。そのとき、そのTBは、実際には、2つのCBGに分割され、各々のCBGは、10000ビットである。(CRCを含んでいてもよく又は含んでいなくてもよい)10000ビットは、最大値の6144ビットよりも大きいので、各々のCBGは、さらに、2つのCBに分割される必要がある。
代替的に、物理的なCBのグループ分け方法を使用してもよい。方式1: 時間領域の中の1つ又は複数のシンボルは、1つのグループを構成する。たとえば、1つのスロットの中に(制御のみを搬送するシンボルを考慮しないで)12個のデータシンボルが存在する。その次に、2つのシンボルごとに1つのグループを構成する。言い換えると、6つのグループが存在する。方式2: 周波数領域の中の1つ又は複数のRB、サブバンド、又は搬送波は、1つのグループを構成する。
この実施形態の他の技術的解決方法については、上記の複数の実施形態を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
実施形態10
この実施形態においては、フィードバック情報のビットの数と関連する情報は、上記の複数の実施形態における情報とは異なる。他の部分は同じであり、本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
この実施形態においては、複数の異なるシナリオを個別に考慮する。
予期しない干渉を伴うシナリオにおいては、フィードバック情報は、複数のビットを使用してもよい。例えば、第1のデバイスは、端末であり、第2のデバイスは、基地局である。第1のデバイスは、チャネル測定結果に基づいて、バースト干渉が存在するということを知ってもよい。そのとき、フィードバック情報は、複数のビットを使用してもよい。
局間協調シナリオ又はマルチアンテナ協調シナリオにおいては、フィードバック情報は、複数のビットを使用してもよい。
ある1つの実装において、第1のデバイスが端末であり、第2のデバイスが基地局であるときに、フィードバック情報のビットの数は、少なくとも、第1のデバイスが受信する第2のデバイスからの協調シグナリングに基づいて決定されてもよい。例えば、複数の基地局のすべてが、1つ又は複数の端末にサービスを提供するということが示されている。測定等の問題が協調の間に生起する場合があるため、フィードバック情報は、複数のビットを使用してもよい。ある1つの特定の決定方式については、この出願の他の複数の実施形態のうちの1つ又は複数を参照するべきである。その協調が終了した後に、フィードバック情報のビットの数を1に戻してもよい。選択的に、その協調は、非干渉協調であってもよい。干渉協調が存在するときに、この場合には、その干渉協調の後に干渉が存在しないため、フィードバック情報は、1ビットであってもよい。協調が存在しないときは、フィードバック情報は、複数のビットであってもよい。
ビームbeamシナリオにおいては、ある1つの実装において、そのモード切り替えが、第1のデバイスが、ディジタルモードからアナログモードに切り替わるか、又は、アナログモードからディジタルモードに切り替わるモード切り替えを含んでいてもよい場合に、beamモード切り替えの間に、フィードバック情報は、ディジタルモードからアナログモードへの切り替えの間に1ビットを使用してもよく、又は、フィードバック情報は、アナログモードからディジタルモードへの切り替えの間に複数のビットを使用してもよい。他の実装においては、ある1つの特定のモードにおいて、フィードバック情報は、複数のビットを使用してもよい。例えば、その特定のモードは、ディジタルモードである。この場合には、ビームの方向は、比較的分散している。したがって、複数の異なるビットを使用することによって、フィードバックを個別に実行して、それらの方向でデータが正しく受信されているか否かを示す必要がある。
上記のシナリオにおいては、フィードバック情報のビットの数は、チャネル品質が、比較的低いか又は比較的激しく変動するときに、複数である必要がある。
この実施形態の他の技術的解決方法については、上記の複数の実施形態を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
実施形態11
上記の複数の実施形態の各々は、各々の実施形態において指し示されている要因とフィードバック情報のビットの数との間の関係のみを説明しているということに留意すべきである。それらの要因は、送信時間単位のサイズ、サブキャリア間隔、送信時間単位のスロットシンボル、時間領域ドップラーパラメータ、DMRS構成、データを送信するためのサブバンドの数又はデータを送信するための搬送波の数、予期しない干渉、協調、又はモード切換えが存在するか否か、制御メッセージのコードブックサイズ、制御メッセージの容量、制御メッセージの位置、複数のサービスが共存するシナリオにおいてデータ受信が影響を受けるということを示す指示情報、データのビットレート、フィードバック情報が送信される前に補足的な送信又は再送信が実行されるか否か、及び、TBS等を含んでもよい。しかしながら、この実施形態においては、上記の実施形態のすべてにおける複数の要因を包括的に考慮して、フィードバック情報のビットの数を決定してもよい。言い換えると、上記の複数の実施形態のうちの2つ又はそれ以上を組み合わせてもよい。
例えば、実施形態1及び実施形態3を組み合わせることによって、以下の解決方法を取得することが可能である。
送信時間単位のサイズがしきい値よりも小さい場合に、フィードバック情報のサイズは、1ビットである。(選択的に、サブバンド構成と組み合わせて、複数のビットを考慮してもよい。) 送信時間単位のサイズがしきい値以上である場合に、さらに、第1のデバイスは、時間領域ドップラーパラメータと関連して、フィードバック情報のビットの数を決定してもよい。例えば、追加的なDMRSが第1のデバイスのために構成される場合に、フィードバック情報は、複数のビットを使用する。それ以外の場合に、フィードバック情報は、依然として、1ビットを使用してもよい。他の解決方法については、上記の複数の実施形態を参照するべきである。
他の例として、実施形態1及び実施形態4を組み合わせることによって、以下の解決方法を取得することが可能である。
送信時間単位のサイズがしきい値よりも小さい場合に、フィードバック情報のサイズは、1ビットである。送信時間単位のサイズがしきい値以上である場合には、さらに、第1のデバイスは、データを送信するためのサブバンドの数又はデータを送信するための搬送波の数と関連して、フィードバック情報のビットの数を決定してもよい。例えば、データを送信するために、複数のサブバンド又は複数の搬送波を使用する場合に、フィードバック情報は、複数のビットを使用する。それ以外の場合には、フィードバック情報は、依然として、1ビットを使用してもよい。他の解決方法については、上記の複数の実施形態を参照すべきである。
他の組み合わせの実装を同様に取得することが可能であり、当業者は、それらの実装を知ることが可能である。したがって、本明細書においては、詳細は説明されない。
フィードバック情報のビット数は、上記の複数の実施形態を組み合わせ、そして、各々のシナリオ又は条件等に対応する要因を包括的に考慮する、ことによって、決定される。このことは、システムパフォーマンス及び通信効率の改善に有利である。
この実施形態の他の技術的解決方法については、上記の複数の実施形態を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
実施形態12
上記の複数の実施形態におけるフィードバック情報のビットの数を決定する方式において、フィードバック情報のビットの数は、事前の合意に基づいて、データ受信側である第1のデバイスによって決定されてもよい。代替的に、フィードバック情報のビットの数は、半静的な方式又は動的な方式で、データ送信側によってデータ受信者に示されてもよい。データ送信側は、例えば、基地局等の第2のデバイスであってもよく、データ受信側は、例えば、端末等の第1のデバイスであってもよい。
ある1つの実装においては、第2のデバイスは、例えば、無線リソース制御(radio resource control, RRC)シグナリング等の上位層シグナリングを使用することによって、第1のデバイスに指示する。加えて、新たな指示を受信する前に、第1のデバイスは、常に、各々のデータスケジューリングプロセスにおける指示に基づいて、フィードバック情報のビットの数を決定する。代替的に、上位層シグナリングは、マルチビットフィードバックモードが有効化されているか否かを通知する。マルチビットフィードバックモードが有効化されていない場合には、常に、各々のデータスケジューリングプロセスにおいて1つのTBのために1ビットのフィードバックを使用する。マルチビットフィードバックモードが有効化されている場合には、上記の複数の実施形態による1つ又は複数の方式又は本発明による方式以外の方式にしたがって、各々のTBのためのフィードバック情報のビットの数を決定してもよい。
他の実装において、第2のデバイスは、例えば、ダウンリンク制御情報に新たな指示フィールドを追加するといったように、例えば、ダウンリンク制御情報等の物理層シグナリングを使用することによって、第1のデバイスに指示する。この場合には、その指示は、各々のデータスケジューリングによって変化してもよい。
この実施形態の他の技術的解決方法については、上記の複数の実施形態を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
実施形態13
例えば、第1のデバイスが端末であり、第2のデバイスが基地局であるときに、第1のデバイスが、第2のデバイスが送信するデータのために又はCBGレベルの送信の後に、(CBGレベルのフィードバックと称されてもよい)マルチビットフィードバックを実行するように構成されるときは、第2のデバイスは、第1のデバイスに送信されるべき指示情報をDCIに追加してもよく、その指示情報は、TBの現在送信されているCBG又は現在送信されている複数のCBGを示すのに使用される。その送信は、初期送信であってもよく又は再送信であってもよい。データは、少なくとも1つのCBGを含んでもよい。
データの初期送信のために、表示情報は、さらに、データが分割されるグループの数を示してもよい。
この実施形態においては、指示情報の中の状態又は値は、1ビットのフィードバックメカニズム及び/又はTBレベルの送信に戻るように第1のデバイスに指示するのに使用される。例えば、ある1つの特殊な場合が存在する。具体的にいうと、指示情報は、いずれの符号ブロックグループも送信する必要がないということを示す。そのような状態は、意味がない。言い換えると、この場合には、第1のデバイスを追加的に指示する必要はなく、実際の通信の場合には、このようなことは起こらない。したがって、いずれのCBGも送信する必要がないときには、指示情報のために新たな意味を規定してもよく、そして、第1のデバイスに指示する。マルチビットフィードバックが構成された後に、基地局は、例えば、ある1つの特定の時間期間における劣悪なアップリンクチャネル品質又は誤ったUCIフィードバック等の通信システムの実装状態に基づいて、又は、他の要件に基づいて、1ビットのフィードバックメカニズムに戻ることを決定してもよいということが考えられる。この場合には、指示情報が、いずれのCBGも送信する必要がないということを示すときに、第1のデバイスが、少なくとも、現在のスケジューリング期間において、(TBレベルのフィードバックと称されてもよい)1ビットのフィードバックメカニズムに戻るということを示すように、その指示情報を再規定してもよい。このようにして、余剰のオーバーヘッドを追加することなく、マルチビットフィードバックから1ビットのフィードバックへの柔軟な切り替えを実装する。選択的に、指示情報を受信するときに、その指示情報は、また、現時点で、全体のTB(すなわち、すべての符号ブロックグループ)が送信されるということを表す。言い換えると、新しい意味は、(すべてのCBGである)TB全体が現時点で送信のためにスケジューリングされており、そして、第1のデバイスが、1ビットを使用することによって、フィードバックを実行するということである。
ある1つの実装において、ビットマップ(bitmap)の形式で指示情報を具体化してもよく、ダウンリンク制御情報の中の既存の指示フィールドを再利用する形式で指示情報を具体化してもよく、又は、既存の指示フィールドとともに符号化する形式で指示情報を具体化してもよい。
以下の記載は、bitmapの形式で指示情報を具体化するある1つの例を使用することによって説明する。
通信システムによって構成され又はサポートされるフィードバックビットの最大数、或いは、単一のスケジューリング及び送信におけるCBGの最大数が、Nである場合に、指示情報は、また、Nビットを占有してもよい。指示情報の中の各々のビットの値"1"は、対応するCBGが送信されるということを表し、各々のビットの値"0"は、対応するCBGが送信されないということを表すということを仮定する。(上記の記載は、1つの例であるにすぎない。代替的に、指示情報の中の各々のビットの値"1"は、対応するCBGが送信されないということを表し、各々のビットの値"0"は、対応するCBGが送信されるということを表す。代替的に、以前に送信された指示情報の中の対応するビットの値と比較した指示情報の中の各々のビットの値の反転は、送信が実行されるということを表し、非反転は、送信が実行されないということを表す。代替的に、以前に送信された指示情報の中の対応するビットの値と比較した指示情報の中の各々のビットの値の反転は、送信が実行されないということを表し、非反転は、送信が実行されるということを表す。このことは、この出願においては限定されない。)
具体的には、N=4の場合に、0110は、データに含まれる2番目のCBG及び3番目のCBGが送信のためにスケジューリングされるということを表し、"1111"は、データに含まれる4つの符号ブロックグループのすべてが送信され、マルチビットフィードバックが使用されるということを表してもよい。加えて、また、現在送信されているデータを4つのグループに分割し、フィードバックのために4ビットを使用してもよいということを第1のデバイスに示す。
指示情報の値が"0000"であるときに、その指示情報は、いずれのCBGも送信する必要がないということを表す。言い換えると、現時点では、いずれのデータの送信も不要である。この実施形態においては、上記の考えに基づいて、指示情報が"0000"である場合には、その指示情報のために新たな表示の意味を規定する。その新たな意味は、第1のデバイスと第2のデバイスとの間で合意され、第1のデバイスが、1ビットを使用することによって、送信されたデータに対するフィードバックを実行する必要がある、言い換えると、1ビットのフィードバックメカニズムに戻る必要があるということを表す。
上記の技術的解決方法は、第1のデバイスが、第2のデバイスが送信した制御情報を受信し、その制御情報は、指示情報を含み、その指示情報は、CBGレベルのフィードバックを使用するときに、トランスポートブロックTBの中に含まれる各々のCBGの送信状態を示すのに使用され、CBGの数は、1以上である、といったように要約されてもよい。
指示情報が、送信状態が第1の状態であるということを示すときに、第1のデバイスは、第2のデバイスが送信したTBを受信し、1ビットを使用することによって、TBの受信に成功したか否かをフィードバックする。
選択的に、第1の状態は、いずれのCBGも送信されないということである。例えば、第1の状態においては、指示情報フィールドは、0のみとなる。
以下の記載は、この実施形態におけるTBレベルのフィードバック及びCBGレベルのフィードバックのいくつかの説明を提供する。TBレベルのフィードバック(又はTBレベルのHARQフィードバック)は、1ビットのフィードバックである。TBの復号化に成功した(言い換えると、すべてのCBのCRCが検証され、且つ、TBのCRCが、同様に、検証されている)場合には、ACKがフィードバックされ、TBの復号化に成功しなかった場合には、NACKがフィードバックされる。CBGレベルのフィードバック(又はCBGレベルのHARQフィードバック)は、CBGのためのHARQ-ACK及び復号化の結果をフィードバックするように構成される。CBGの復号化に成功した(CBGの中のすべてのCBのCRCが検証され、且つ、CRCがCBGに付加される場合に、CBGのCRCが、同様に、検証される必要がある)場合に、ACKがフィードバックされ、CBGの復号化に成功しなかった場合には、NACKがフィードバックされる。
この実施形態は、上記の複数の実施形態のいずれかと組み合わせられてもよく、又は、独立した実施形態として機能してもよいということに留意すべきである。このことは、この出願においては限定されない。
この出願の上記の複数の実施形態のすべてにおいて、複数の異なるフィードバック方式、すなわち、マルチビットフィードバック又は1ビットのフィードバックを使用するときに、ある1つの実装において、それらのフィードバック方式は、それぞれ、複数の異なるリソースに対応してもよく、フィードバックは、複数の異なるリソースによって実行されてもよく、又は、複数の異なるUCIフォーマット(UCI format)に対応してもよい。例えば、マルチビットフィードバックを使用するときに、第1のUCIフォーマットを使用してもよく、又は、1ビットのフィードバックを使用するときに、第2のUCIフォーマットを使用してもよい。マルチビットフィードバックを使用するときに、対応するリソースは、第1のリソースであってもよく、又は、1ビットのフィードバックを使用するときに、対応するリソースは、第2のリソースであってもよい。フィードバック方式、リソース、及びUCIフォーマットの間の上記の対応関係は、基地局によってあらかじめ構成されていてもよく、又は、ダウンリンク制御情報及び/又は上位層シグナリングに基づいて決定されてもよい。加えて、第1のリソース及び第2のリソースを決定する方式は、(1) DCIの中の制御チャネル要素(control channel element, CCE)インデックスを使用することによって黙示的に決定する方式、(2) 例えば、上位層シグナリングを使用することによってリソースセットを構成するといったように、(例えば、RRCシグナリング等の)上位層シグナリング及びDCIの双方を使用することによって決定する方式であって、ダウンリンク制御情報は、そのセットの中の少なくとも1つのリソースを示す、方式、(3) DCIの指示に基づいて決定する方式、のうちのいずれかであってもよい。
実施形態14
この出願のこの実施形態は、通信デバイス700の概略的な構成図を提供する。図7に示されているように、通信デバイス700は、トランシーバー701、プロセッサ702、メモリ703、及びバスシステム704を含む。
メモリ703は、プログラムを格納するように構成される。具体的には、プログラムは、プログラムコードを含んでもよく、プログラムコードは、コンピュータ動作命令を含んでもよい。メモリ703は、例えば、少なくとも1つの磁気ディスクメモリ等の、ランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)であってもよく、又は、不揮発性メモリ(non-volatile memory)であってもよい。図には、1つのみのメモリが示されている。もちろん、代替的に、必要に応じて、複数のメモリを設定してもよい。代替的に、メモリ703は、プロセッサ702の中のメモリであってもよい。
メモリ703は、
さまざまな動作を実装するのに使用されるとともにさまざまなタイプの動作命令を含む動作命令、及び、
さまざまなタイプの基本サービスを実装し、そして、ハードウェアベースのタスクを処理するのに使用されるとともに、さまざまなタイプのシステムプログラムを含むオペレーティングシステム、
として、実行可能モジュール、又はデータ構造、又はそれらのサブセット、又はそれらの拡張セット等の要素を格納する。
プロセッサ702は、通信デバイス700の動作を制御する。プロセッサ702は、また、中央処理ユニット(central processing unit, CPU)と称されてもよい。特定のアプリケーションの間に、通信デバイス700の複数の構成要素は、バスシステム704を使用することによって互いに接続される。データバスに加えて、バスシステム704は、電力バス、制御バス、又は、状態信号バス等をさらに含む。しかしながら、明確に説明するために、図中のさまざまなタイプのバスは、バスシステム704として一様に示される。表現を容易にするために、図7には例示的な描写のみを提供する。
実施形態1から実施形態12のうちのいずれか1つに開示されている第1のデバイスの方法又は実施形態1から実施形態12のうちのいずれか1つに開示されている第2のデバイスの方法は、プロセッサ702に適用されてもよく、又は、プロセッサ702によって実装されてもよい。プロセッサ702は、集積回路チップであってもよく、信号処理能力を有する。ある1つの実装プロセスにおいて、プロセッサ702の中のハードウェア集積論理回路を使用することによって、又は、ソフトウェアの形態の命令を使用することによって、上記の方法における複数のステップを実装してもよい。プロセッサ702は、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、個別のゲート又はトランジスタ論理デバイス、又は個別のハードウェア構成要素であってもよい。プロセッサ702は、この出願の複数の実施形態において開示されている方法、ステップ、及び論理ブロック図を実装し又は実行してもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、又は、プロセッサは、いずれかの従来のプロセッサ等であってもよい。ハードウェア復号化プロセッサによって直接的に実行され達成されるか、又は、復号化プロセッサの中のハードウェアモジュール及びソフトウェアモジュールの組み合わせを使用することによって実行され達成されるものとして、この出願の複数の実施形態に関連して開示されている方法のステップを具体化してもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ、プログラマブルリードオンリーメモリ、電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、又はレジスタ等の当該技術分野における成熟した記憶媒体の中に位置していてもよい。記憶媒体は、メモリ703の中に位置している。プロセッサ702は、メモリ703から情報を読み出し、実施形態1から実施形態12のうちのいずれか1つにしたがって、第1のデバイスのハードウェアと関連して、第1のデバイスの方法のステップを実行するか、又は、実施形態1から実施形態12のうちのいずれか1つにしたがって、第2のデバイスのハードウェアと関連して、第2のデバイスの方法のステップを実行する。
この実施形態によって提供される通信デバイス700は、複数の異なる場合に基づいて、フィードバックのためのビットを決定することが可能であり、それにより、通信システムにおける通信効率及びフィードバックオーバーヘッドとの間のバランスを取ることができる。
当業者は、さらに、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又はそれらの組み合わせを使用することによって、この出願の複数の実施形態において列挙されているさまざまな例示的な論理ブロック(illustrative logic block)及びステップ(step)を実装することが可能であるということを理解することが可能である。ハードウェアとソフトウェアとの間の互換性(interchangeability)を明確に示すために、上記のさまざまな例示的な構成要素(illustrative components)の複数の機能及び複数のステップを一般的に説明してきた。ハードウェアを使用することによってそれらの複数の機能を実装するか又はソフトウェアを使用することによってそれらの複数の機能を実装するかは、全体的なシステムの特定の用途及び設計上の要件によって決まる。当業者は、さまざまな方法を使用して、各々の特定の用途について、説明したそれらの複数の機能を実装することが可能であるが、その実装が、本発明のそれらの複数の実施形態の保護範囲を超えると解釈されるべきではない。
この出願の複数の実施形態において説明されているさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路は、汎用処理ユニット、ディジタル信号処理ユニット、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は他のプログラマブル論理装置、個別のゲート又はトランジスタ論理、個別のハードウェア構成要素、又はそれらのいずれかの組み合わせの設計を使用することによって、説明されている機能を実装し又は動作させることが可能である。汎用処理ユニットは、マイクロプロセッシングユニットであってもよい。選択的に、汎用処理ユニットは、いずれかの従来の処理ユニット、コントローラ、マイクロコントローラ、又は状態マシンであってもよい。ディジタル信号処理ユニット及びマイクロプロセッシングユニット、複数のマイクロプロセッシングユニット、ディジタル信号処理ユニットコアを有する1つ又は複数のマイクロプロセッシングユニット、又はいずれかの他の同様の構成等のコンピューティング装置の組み合わせによって、処理ユニットを実装してもよい。
この出願の複数の実施形態において説明されている方法又はアルゴリズムの複数のステップは、ハードウェア、処理ユニットが実行するソフトウェアモジュール、又はそれらの組み合わせの中に直接的に埋め込まれてもよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能な磁気ディスク、CD-ROM、又は本発明の技術分野におけるいずれかの他の形態の記憶媒体の中に格納されてもよい。例えば、記憶媒体は、処理ユニットに接続してもよく、それによって、その処理ユニットは、記憶媒体から情報を読み出し、そして、記憶媒体に情報を書き込むことが可能である。代替的に、さらに、記憶媒体を一体化して、処理ユニットとしてもよい。処理ユニット及び記憶媒体は、ASICの中に配置されてもよく、ASICは、ユーザ端末の中に配置されてもよい。代替的に、処理ユニット及び記憶媒体は、ユーザ端末の複数の異なる構成要素の中に配置されてもよい。
1つ又は複数の例示的な設計において、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらのいずれかの組み合わせを使用することによって、本発明の複数の実施形態において説明されている複数の機能を実装してもよい。ソフトウェアを使用することによって本発明を実装する場合には、これらの複数の機能は、コンピュータ読み取り可能な媒体の中に格納されてもよく、又は、1つ又は複数の命令又はコードの形態でそのコンピュータ読み取り可能な媒体へと送信される。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体又は通信媒体のいずれかであり、その通信媒体は、コンピュータプログラムが一方の場所から他方の場所へと移動するのを可能とする。記憶媒体は、利用可能な媒体であってもよく、その利用可能な媒体は、いずれかの汎用コンピュータ又は専用コンピュータがアクセスすることが可能である。例えば、そのようなコンピュータ読み取り可能な媒体は、これらには限定されないが、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROM、又は他の光ディスク記憶装置、ディスク記憶装置、又は他の磁気記憶装置、又は、プログラムコードを搬送し又は格納するのに使用されてもよいいずれかの他の媒体を含んでもよく、プログラムコードは、命令又はデータ構造の形態をとるか、或いは、汎用コンピュータ又は専用コンピュータ、又は、汎用処理ユニット又は専用処理ユニットが読み取ることが可能である他の形態をとる。加えて、コンピュータ読み取り可能な媒体として、いずれかの接続を適切に定義することが可能である。例えば、同軸ケーブル、光ファイバコンピュータ、ツイストペア、ディジタル加入者線(DSL)を使用することによって、或いは、赤外線、無線、又はマイクロ波等の無線方式によって、ウェブサイト、サーバ、又は他のリモートリソースからソフトウェアを送信する場合に、そのソフトウェアは、また、定義されたコンピュータ読み取り可能な媒体の中に含まれる。ディスク(disc)及びディスク(disk)は、圧縮ディスク、レーザディスク、光ディスク、DVD、フロッピーディスク、及びブルーレイディスクを含む。ディスクは、一般的に、磁気的方法でデータをコピーし、ディスクは、一般的に、磁気的方法で光学的にデータをコピーする。上記の組み合わせは、また、コンピュータ読み取り可能な媒体の中に含まれてもよい。
本発明における本明細書の上記の説明によれば、本発明の技術分野における技術は、本発明の内容を使用し又は実装することが可能である。開示された内容に基づくいずれかの修正は、本発明の技術分野において自明であると解釈されるべきである。本発明によって説明されている基本原理は、本発明の本質及び範囲から離れることなく、他の変形に適用されてもよい。したがって、本発明によって開示されている内容は、説明されているそれらの複数の実施形態及び設計に限定されず、むしろ、本発明の原理及び開示されている新たな特徴と一致する最大の範囲まで、本発明によって開示されている内容を拡張することが可能である。
本発明のある1つの例にしたがって、この出願は、さらに、以下の実施形態を提供する。
実施形態1:
通信システムにおけるフィードバック方法であって、前記通信システムは、第1のデバイス及び第2のデバイスを含み、当該方法は、
前記第2のデバイスが送信したデータを前記第1のデバイスによって受信するステップと、
前記第1のデバイスによって前記第2のデバイスに、前記データの受信に成功したか否かを示すフィードバック情報を送信するステップであって、前記フィードバック情報のビットの数は、前記通信システムにおける送信時間単位のサイズと関連する、ステップと、を含む、
方法。
実施形態2:
前記送信時間単位の前記サイズは、前記通信システムのサブキャリア間隔及び前記送信時間単位の中の時間領域シンボルの数のうちの少なくとも1つのパラメータによって決定される、実施形態1に記載の方法。
実施形態3:
前記フィードバック情報のビットの数が、前記通信システムにおける送信時間単位のサイズと関連するということは、
前記送信時間単位の前記サイズが、第1のしきい値より小さいときに、前記フィードバック情報は、1ビットを使用するということ、
前記送信時間単位の前記サイズが、第1のしきい値以上であり、且つ、追加的な復調参照信号DRMSが、前記第1のデバイスのために構成されていないときに、前記フィードバック情報は、1ビットを使用するということ、或いは、
前記送信時間単位の前記サイズが、第1のしきい値以上であり、且つ、前記データが、1つのサブバンド又は1つのサブキャリアにマッピングされるときに、前記フィードバック情報は、1ビットを使用するということ、を含む、実施形態1又は2に記載の方法。
実施形態4:
前記フィードバック情報のビットの数が、前記通信システムにおける送信時間単位のサイズと関連するということは、
前記送信時間単位の前記サイズが、前記第1のしきい値以上であるときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用するということ、
前記送信時間単位の前記サイズが、前記第1のしきい値以上であり、且つ、前記追加的なDRMSが、前記第1のデバイスのために構成されるときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用するということ、
前記送信時間単位の前記サイズが、前記第1のしきい値以上であり、且つ、前記データが、1つよりも多くのサブバンド又は1つよりも多くのサブキャリアにマッピングされているときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用するということ、又は、
前記送信時間単位の前記サイズが、前記第1のしきい値以上であり、前記追加的な復調参照信号DRMSが、前記第1のデバイスのために構成され、そして、前記データが、1つよりも多くのサブバンド又は1つよりも多くのサブキャリアにマッピングされているときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用するということ、を含む、実施形態1乃至3のうちのいずれか1つに記載の方法。
実施形態5:
通信システムにおけるフィードバック方法であって、前記通信システムは、第1のデバイス及び第2のデバイスを含み、当該方法は、
前記第2のデバイスによって前記第1のデバイスにデータを送信するステップと、
前記第1のデバイスが送信するとともに前記データの受信に成功したか否かを示すフィードバック情報を前記第2のデバイスによって受信するステップであって、前記フィードバック情報のビットの数は、前記通信システムにおける送信時間単位のサイズと関連する、ステップと、を含む、
方法。
実施形態6:
前記送信時間単位の前記サイズは、前記通信システムのサブキャリア間隔及び前記送信時間単位の中の時間領域シンボルの数のうちの少なくとも1つのパラメータによって決定される、実施形態5に記載の方法。
実施形態7:
前記フィードバック情報のビットの数が、前記通信システムにおける送信時間単位のサイズと関連するということは、
前記送信時間単位の前記サイズが、第1のしきい値より小さいときに、前記フィードバック情報は、1ビットを使用するということ、
前記送信時間単位の前記サイズが、第1のしきい値以上であり、且つ、追加的な復調参照信号DRMSが、前記第1のデバイスのために構成されていないときに、前記フィードバック情報は、1ビットを使用するということ、或いは、
前記送信時間単位の前記サイズが、第1のしきい値以上であり、且つ、前記データが、1つのサブバンド又は1つのサブキャリアにマッピングされるときに、前記フィードバック情報は、1ビットを使用するということ、を含む、実施形態5又は6に記載の方法。
実施形態8:
前記フィードバック情報のビットの数が、前記通信システムにおける送信時間単位のサイズと関連するということは、
前記送信時間単位の前記サイズが、前記第1のしきい値以上であるときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用するということ、
前記送信時間単位の前記サイズが、前記第1のしきい値以上であり、且つ、前記追加的なDRMSが、前記第1のデバイスのために構成されるときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用するということ、
前記送信時間単位の前記サイズが、前記第1のしきい値以上であり、且つ、前記データが、1つよりも多くのサブバンド又は1つよりも多くのサブキャリアにマッピングされているときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用するということ、又は、
前記送信時間単位の前記サイズが、前記第1のしきい値以上であり、前記追加的な復調参照信号DRMSが、前記第1のデバイスのために構成され、そして、前記データが、1つよりも多くのサブバンド又は1つよりも多くのサブキャリアにマッピングされているときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用するということ、を含む、実施形態5乃至7のうちのいずれか1つに記載の方法。
実施形態9:
通信システムに属する第1のデバイスであって、前記通信システムは、第2のデバイスをさらに含み、当該第1のデバイスは、プロセッサ及びトランシーバーを含み、
前記プロセッサは、前記トランシーバーを使用することによって、前記第2のデバイスが送信したデータを受信し、そして、前記トランシーバーを使用することによって、前記第2のデバイスに、前記データの受信に成功したか否かを示すフィードバック情報を送信する、ように構成され、前記フィードバック情報のビットの数は、前記通信システムにおける送信時間単位のサイズと関連する、
第1のデバイス。
実施形態10:
前記送信時間単位の前記サイズは、前記通信システムのサブキャリア間隔及び前記送信時間単位の中の時間領域シンボルの数のうちの少なくとも1つのパラメータによって決定される、実施形態9に記載の第1のデバイス。
実施形態11:
前記フィードバック情報のビットの数が、前記通信システムにおける送信時間単位のサイズと関連するということは、
前記送信時間単位の前記サイズが、第1のしきい値より小さいときに、前記フィードバック情報は、1ビットを使用するということ、
前記送信時間単位の前記サイズが、第1のしきい値以上であり、且つ、追加的な復調参照信号DRMSが、当該第1のデバイスのために構成されていないときに、前記フィードバック情報は、1ビットを使用するということ、或いは、
前記送信時間単位の前記サイズが、第1のしきい値以上であり、且つ、前記データが、1つのサブバンド又は1つのサブキャリアにマッピングされるときに、前記フィードバック情報は、1ビットを使用するということ、を含む、実施形態9又は10に記載の第1のデバイス。
実施形態12:
前記フィードバック情報のビットの数が、前記通信システムにおける送信時間単位のサイズと関連するということは、
前記送信時間単位の前記サイズが、前記第1のしきい値以上であるときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用するということ、
前記送信時間単位の前記サイズが、前記第1のしきい値以上であり、且つ、前記追加的なDRMSが、前記第1のデバイスのために構成されるときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用するということ、
前記送信時間単位の前記サイズが、前記第1のしきい値以上であり、且つ、前記データが、1つよりも多くのサブバンド又は1つよりも多くのサブキャリアにマッピングされているときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用するということ、又は、
前記送信時間単位の前記サイズが、前記第1のしきい値以上であり、前記追加的な復調参照信号DRMSが、前記第1のデバイスのために構成され、そして、前記データが、1つよりも多くのサブバンド又は1つよりも多くのサブキャリアにマッピングされているときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用するということ、を含む、実施形態9乃至11のうちのいずれか1つに記載の第1のデバイス。
実施形態13:
通信システムに属する第2のデバイスであって、前記通信システムは、第1のデバイスをさらに含み、当該第2のデバイスは、プロセッサ及びトランシーバーを含み、
前記プロセッサは、前記トランシーバーを使用することによって、前記第1のデバイスにデータを送信し、そして、前記トランシーバーを使用することによって、前記第1のデバイスが送信するとともに前記データの受信に成功したか否かを示すフィードバック情報を受信する、ように構成され、前記フィードバック情報のビットの数は、前記通信システムにおける送信時間単位のサイズと関連する、
第2のデバイス。
実施形態14:
前記送信時間単位の前記サイズは、前記通信システムのサブキャリア間隔及び前記送信時間単位の中の時間領域シンボルの数のうちの少なくとも1つのパラメータによって決定される、実施形態13に記載の第2のデバイス。
実施形態15:
前記フィードバック情報のビットの数が、前記通信システムにおける送信時間単位のサイズと関連するということは、
前記送信時間単位の前記サイズが、第1のしきい値より小さいときに、前記フィードバック情報は、1ビットを使用するということ、
前記送信時間単位の前記サイズが、第1のしきい値以上であり、且つ、追加的な復調参照信号DRMSが、前記第1のデバイスのために構成されていないときに、前記フィードバック情報は、1ビットを使用するということ、或いは、
前記送信時間単位の前記サイズが、第1のしきい値以上であり、且つ、前記データが、1つのサブバンド又は1つのサブキャリアにマッピングされるときに、前記フィードバック情報は、1ビットを使用するということ、を含む、実施形態13又は14に記載の第2のデバイス。
実施形態16:
前記フィードバック情報のビットの数が、前記通信システムにおける送信時間単位のサイズと関連するということは、
前記送信時間単位の前記サイズが、前記第1のしきい値以上であるときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用するということ、
前記送信時間単位の前記サイズが、前記第1のしきい値以上であり、且つ、前記追加的なDRMSが、前記第1のデバイスのために構成されるときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用するということ、
前記送信時間単位の前記サイズが、前記第1のしきい値以上であり、且つ、前記データが、1つよりも多くのサブバンド又は1つよりも多くのサブキャリアにマッピングされているときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用するということ、又は、
前記送信時間単位の前記サイズが、前記第1のしきい値以上であり、前記追加的な復調参照信号DRMSが、前記第1のデバイスのために構成され、そして、前記データが、1つよりも多くのサブバンド又は1つよりも多くのサブキャリアにマッピングされているときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用するということ、を含む、実施形態13乃至15のうちのいずれか1つに記載の第2のデバイス。
実施形態17:
通信システムにおけるフィードバック方法であって、前記通信システムは、第1のデバイス及び第2のデバイスを含み、当該方法は、
前記第2のデバイスが送信した少なくとも1つの符号ブロックを前記第1のデバイスによって受信するステップと、
前記第1のデバイスによって前記第2のデバイスに、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応するフィードバック情報を送信するステップであって、前記フィードバック情報のビットの数は、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けたか否かと関連する、ステップと、を含む、
方法。
実施形態18:
前記フィードバック情報のビットの数が、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けたか否かと関連するということは、
前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けるときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用するということを含む、実施形態17に記載の方法。
実施形態19:
前記少なくとも1つの符号ブロックは、複数の符号ブロックであり、前記フィードバック情報が、複数のビットを使用するということは、
前記フィードバック情報が、2ビットを使用し、1ビットは、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けていない符号ブロックの受信に成功したか否かを示すのに使用され、残りの1ビットは、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けた符号ブロックの受信に成功したか否かを示すのに使用される、実施形態18に記載の方法。
実施形態20:
前記少なくとも1つの符号ブロックは、1つの符号ブロックであり、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用し、前記フィードバック情報は、前記1つの符号ブロックの受信品質を示すのに使用される、実施形態18に記載の方法。
実施形態21:
前記少なくとも1つの符号ブロックは、複数の符号ブロックであり、前記フィードバック情報のビットの数が、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けたか否かと関連するということは、
前記複数の符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受け、且つ、前記複数の符号ブロックのビットレートが、第2のしきい値よりも大きく、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けた符号ブロックの受信に成功していないときに、前記フィードバック情報は、1ビットを占有し、前記1ビットは、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けていない符号ブロックの受信に成功したか否かを示すのに使用される、実施形態17に記載の方法。
実施形態22:
前記少なくとも1つの符号ブロックは、複数の符号ブロックであり、前記フィードバック情報のビットの数が、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けたか否かと関連するということは、
前記複数の符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受け、且つ、前記第1のデバイスが、前記第2のデバイスに、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する前記フィードバック情報を送信する前に、前記第1のデバイスが、前記複数の符号ブロックのうちで前記第2のデバイスが再送信した影響を受けた符号ブロックを受信しているときに、前記フィードバック情報は、1ビットを占有し、前記1ビットは、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けていない符号ブロック及び前記複数の符号ブロックのうちで前記再送信された影響を受けた符号ブロックの受信に成功しているか否かを示すのに使用される、実施形態17に記載の方法。
実施形態23:
通信システムにおけるフィードバック方法であって、前記通信システムは、第1のデバイス及び第2のデバイスを含み、当該方法は、
前記第2のデバイスによって前記第1のデバイスに、少なくとも1つの符号ブロックを送信するステップと、
前記第1のデバイスが送信するとともに前記少なくとも1つの符号ブロックに対応するフィードバック情報を前記第2のデバイスによって受信するステップと、を含み、前記フィードバック情報のビットの数は、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けたか否かと関連する、
方法。
実施形態24:
前記フィードバック情報のビットの数が、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けたか否かと関連するということは、
前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けるときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用するということを含む、実施形態23に記載の方法。
実施形態25:
前記少なくとも1つの符号ブロックは、複数の符号ブロックであり、前記フィードバック情報が、複数のビットを使用するということは、
前記フィードバック情報が、2ビットを使用し、1ビットは、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けていない符号ブロックの受信に成功したか否かを示すのに使用され、残りの1ビットは、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けた符号ブロックの受信に成功したか否かを示すのに使用される、実施形態24に記載の方法。
実施形態26:
前記少なくとも1つの符号ブロックは、1つの符号ブロックであり、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用し、前記フィードバック情報は、前記1つの符号ブロックの受信品質を示すのに使用される、実施形態24に記載の方法。
実施形態27:
前記少なくとも1つの符号ブロックは、複数の符号ブロックであり、前記フィードバック情報のビットの数が、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けたか否かと関連するということは、
前記複数の符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受け、且つ、前記複数の符号ブロックのビットレートが、第2のしきい値よりも大きく、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けた符号ブロックの受信に成功していないときに、前記フィードバック情報は、1ビットを占有し、前記1ビットは、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けていない符号ブロックの受信に成功したか否かを示すのに使用される、実施形態23に記載の方法。
実施形態28:
前記少なくとも1つの符号ブロックは、複数の符号ブロックであり、前記フィードバック情報のビットの数が、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けたか否かと関連するということは、
前記複数の符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受け、且つ、前記第2のデバイスが、前記第1のデバイスが送信するとともに前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する前記フィードバック情報を受信する前に、前記第2のデバイスが、前記第1のデバイスに、前記複数の符号ブロックのうちで影響を受けた符号ブロックを再送信しているときに、前記フィードバック情報は、1ビットを占有し、前記1ビットは、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けていない符号ブロック及び前記複数の符号ブロックのうちで前記再送信された影響を受けた符号ブロックの受信に成功しているか否かを示すのに使用される、実施形態23に記載の方法。
実施形態29:
通信システムに属する第1のデバイスであって、前記通信システムは、第2のデバイスをさらに含み、当該第1のデバイスは、プロセッサ及びトランシーバーを含み、
前記プロセッサは、前記トランシーバーを使用することによって、前記第2のデバイスが送信した少なくとも1つの符号ブロックを受信し、そして、前記トランシーバーを使用することによって、前記第2のデバイスに、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応するフィードバック情報を送信する、ように構成され、前記フィードバック情報のビットの数は、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けたか否かと関連する、
第1のデバイス。
実施形態30:
前記フィードバック情報のビットの数が、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けたか否かと関連するということは、
前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けるときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用するということを含む、実施形態29に記載の第1のデバイス。
実施形態31:
前記少なくとも1つの符号ブロックは、複数の符号ブロックであり、前記フィードバック情報が、複数のビットを使用するということは、
前記フィードバック情報が、2ビットを使用し、1ビットは、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けていない符号ブロックの受信に成功したか否かを示すのに使用され、残りの1ビットは、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けた符号ブロックの受信に成功したか否かを示すのに使用される、実施形態30に記載の第1のデバイス。
実施形態32:
前記少なくとも1つの符号ブロックは、1つの符号ブロックであり、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用し、前記フィードバック情報は、前記1つの符号ブロックの受信品質を示すのに使用される、実施形態30に記載の第1のデバイス。
実施形態33:
前記少なくとも1つの符号ブロックは、複数の符号ブロックであり、前記フィードバック情報のビットの数が、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けたか否かと関連するということは、
前記複数の符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受け、且つ、前記複数の符号ブロックのビットレートが、第2のしきい値よりも大きく、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けた符号ブロックの受信に成功していないときに、前記フィードバック情報は、1ビットを占有し、前記1ビットは、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けていない符号ブロックの受信に成功したか否かを示すのに使用される、実施形態29に記載の第1のデバイス。
実施形態34:
前記少なくとも1つの符号ブロックは、複数の符号ブロックであり、前記フィードバック情報のビットの数が、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けたか否かと関連するということは、
前記複数の符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受け、且つ、前記プロセッサが、前記トランシーバーを使用することによって、前記第2のデバイスに、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する前記フィードバック情報を送信する前に、前記プロセッサが、前記トランシーバーを使用することによって、前記複数の符号ブロックのうちで前記第2のデバイスが再送信した影響を受けた符号ブロックを受信しているときに、前記フィードバック情報は、1ビットを占有し、前記1ビットは、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けていない符号ブロック及び前記複数の符号ブロックのうちで前記再送信された影響を受けた符号ブロックの受信に成功しているか否かを示すのに使用される、実施形態29に記載の第1のデバイス。
実施形態35:
通信システムに属する第2のデバイスであって、前記通信システムは、第1のデバイスをさらに含み、当該第2のデバイスは、プロセッサ及びトランシーバーを含み、
前記プロセッサは、前記トランシーバーを使用することによって、前記第1のデバイスに、少なくとも1つの符号ブロックを送信し、そして、前記トランシーバーを使用することによって、前記第1のデバイスが送信するとともに前記少なくとも1つの符号ブロックに対応するフィードバック情報を受信する、ように構成され、前記フィードバック情報のビットの数は、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けたか否かと関連する、
第2のデバイス。
実施形態36:
前記フィードバック情報のビットの数が、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けたか否かと関連するということは、
前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けるときに、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用するということを含む、実施形態35に記載の第2のデバイス。
実施形態37:
前記少なくとも1つの符号ブロックは、複数の符号ブロックであり、前記フィードバック情報が、複数のビットを使用するということは、
前記フィードバック情報が、2ビットを使用し、1ビットは、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けていない符号ブロックの受信に成功したか否かを示すのに使用され、残りの1ビットは、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けた符号ブロックの受信に成功したか否かを示すのに使用される、実施形態36に記載の第2のデバイス。
実施形態38:
前記少なくとも1つの符号ブロックは、1つの符号ブロックであり、前記フィードバック情報は、複数のビットを使用し、前記フィードバック情報は、前記1つの符号ブロックの受信品質を示すのに使用される、実施形態36に記載の第2のデバイス。
実施形態39:
前記少なくとも1つの符号ブロックは、複数の符号ブロックであり、前記フィードバック情報のビットの数が、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けたか否かと関連するということは、
前記複数の符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受け、且つ、前記複数の符号ブロックのビットレートが、第2のしきい値よりも大きく、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けた符号ブロックの受信に成功していないときに、前記フィードバック情報は、1ビットを占有し、前記1ビットは、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けていない符号ブロックの受信に成功したか否かを示すのに使用される、実施形態35に記載の第2のデバイス。
実施形態40:
前記少なくとも1つの符号ブロックは、複数の符号ブロックであり、前記フィードバック情報のビットの数が、前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受けたか否かと関連するということは、
前記複数の符号ブロックに対応する一部のデータが影響を受け、且つ、前記プロセッサが、前記トランシーバーを使用することによって、前記第1のデバイスが送信するとともに前記少なくとも1つの符号ブロックに対応する前記フィードバック情報を受信する前に、前記プロセッサが、前記トランシーバーを使用することによって、前記第1のデバイスに、前記複数の符号ブロックのうちで影響を受けた符号ブロックを再送信しているときに、前記フィードバック情報は、1ビットを占有し、前記1ビットは、前記複数の符号ブロックのうちの影響を受けていない符号ブロック及び前記複数の符号ブロックのうちで前記再送信された影響を受けた符号ブロックの受信に成功しているか否かを示すのに使用される、実施形態35に記載の第2のデバイス。