JP2020505352A - インターロイキン−23受容体のペプチド阻害剤および炎症性疾患を治療するためのそれらの使用 - Google Patents

インターロイキン−23受容体のペプチド阻害剤および炎症性疾患を治療するためのそれらの使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、インターロイキン−23受容体の新規のペプチド阻害剤、ならびにこれらのペプチド阻害剤を使用して、炎症性腸疾患を含む様々な疾病および疾患を治療または予防する関連組成物および方法を提供する。

Description

関連出願の相互参照
本願は、参照により全体が本明細書に組み込まれる、2017年1月18日出願の米国仮出願第62/447,778号に対する優先権を主張する。
配列表に関する記述
本願と関連した配列表は、紙のコピーの代わりにテキスト形式で提供され、参照により本明細書に組み込まれる。配列表を含むテキストファイルの名称は、PRTH_027_01WO_ST25.txtである。テキストファイルは、255KBであり、2018年1月18日に作成され、EFS−Webを介して電子的に提出されている。
本発明は、インターロイキン−23受容体の新規のペプチド阻害剤、ならびに炎症性腸疾患、クローン病、および乾癬を含む様々な疾病および疾患を治療または予防するためのそれらの使用に関する。
インターロイキン−23(IL−23)サイトカインは、自己免疫性炎症ならびに関連疾病および疾患、例えば、多発性硬化症、喘息、関節リウマチ、乾癬、および炎症性腸疾患(IBD)、例えば、潰瘍性大腸炎およびクローン病の原因において重要な役割を果たすものとされている。急性および慢性のIBDマウスモデルの研究は、病因におけるIL−23Rおよび下流エフェクターサイトカインの主要な役割を明らかにした。IL−23Rは、腸内で豊富に見られるTh17細胞、γδT細胞、ナチュラルキラー(NK)細胞、樹状細胞、マクロファージ、および自然リンパ球細胞を含む、様々な適応および自然免疫細胞上で発現される。腸粘膜表面において、IL−23Rの遺伝子発現およびタンパク質レベルは、IBD患者において上昇することが分かっている。IL−23は、IL−6、IL−17、および腫瘍壊死因子(TNF)を産生する病原性CD4T細胞集団の発生を促進することによって、この作用を媒介すると考えられている。
IL−23の産生は、腸内で豊富であり、Tヘルパー1(Th1)およびTh17関連サイトカインに対する作用を通した腸炎のT細胞依存性およびT細胞非依存性経路を通して、耐性と免疫との間のバランスを調節すること、ならびに腸内の制御性T細胞応答を抑制して、炎症に有利に働くことにおいて、重要な役割を果たすと考えられている。加えて、IL−23受容体(IL−23R)における多型性は、IBDに対する感受性と関連付けられており、腸の恒常性におけるIL−23経路の重量な役割をさらに確立する。
一般集団の約2%〜3%に影響を与える慢性皮膚疾患である乾癬は、身体のT細胞炎症応答機構によって媒介されることが示されている。Il−23は、意図的に、インターロイキン−17の誘導、Tメモリー細胞の調節、およびマクロファージの活性化を介して慢性自己免疫性炎症を維持することによって、乾癬の原因において重要な役割を果たすものとされる、いくつかのインターロイキンのうちの1つを有する。IL−23およびIL−23Rの発現は、乾癬患者の組織中で増加することが示されており、IL−23を中和する抗体は、乾癬の動物モデルにおいて乾癬発症のIL−23依存性阻害を示した。
IL−23は、独自のp19サブユニットと、IL−12のp40サブユニットとからなるヘテロ二量体であり、これは、インターフェロン−γ(IFN−γ)産生ヘルパーT(T1)細胞の発生に関与するサイトカインである。IL−23およびIL−12の両方がp40サブユニットを含有するが、それらは、異なる表現型特性を有する。例えば、IL−12に欠けている動物が炎症性自己免疫疾患にかかりやすい一方で、IL−23に欠けている動物は、推定上、IL−23に欠けている動物のCNSにおいてIL−6、IL−17、およびTNFを産生するCD4T細胞の数の減少により、耐性がある。IL−23は、IL−23Rに結合し、このIL−23Rは、IL−12Rβ1およびIL−23Rサブユニットからなるヘテロ二量体受容体である。IL−23のIL−23Rへの結合は、Jak−statシグナル伝達分子、Jak2、Tyk2、ならびにStat1、Stat3、Stat4、およびStat5を活性化するが、Stat4活性化は、実質的により弱く、異なるDNA結合Stat複合体が、IL−12と比較してIL−23に応答して形成される。IL−23Rは、構造的にJak2と、かつリガンド依存的にStat3と会合する。主に未感作CD4(+)T細胞に作用するIL−12と対照的に、IL−23は、メモリーCD4(+)T細胞に選択的に作用する。
IL−23関連疾病および疾患の治療で使用するために、IL−23経路を阻害する治療部分を同定するための努力が注がれてきた。乾癬の治療に承認されているIL−23を結合するヒト化抗体であるウステキヌマブを含む、IL−23またはIL−23Rに結合する多くの抗体が同定されている。さらに最近では、IL−23Rに結合し、IL−23のIL−23Rへの結合を阻害するポリペプチド阻害剤が同定されている(例えば、米国特許出願第US2013/0029907号を参照されたい)。ウステキヌマブおよびブリアキヌマブ(共通のp40サブユニットを標的とする)、ならびにチルドラキズマブ、グセルクマブ、MEDI2070、およびBI−655066(Il−23の独自のp19サブユニットを標的とする)を用いた、クローン病および乾癬における臨床試験は、ヒト炎症性疾患の治療においてIL−23シグナル伝達遮断の可能性を強調する。これらの結果が期待できる一方で、クローン病、潰瘍性大腸炎、および関連疾患を含む腸疾患などの腸炎症の治療のために使用され得る、腸内のIL−23経路を選択的に標的とする安定しかつ選択的な薬剤を同定することに関して、課題が依然としてある。
明らかに、腸管内の自己免疫性炎症と関連したものを含む、IL−23関連疾患を治療および予防するために使用され得る、IL−23経路を標的とする新しい治療薬の必要性が、当該技術分野において依然としてある。加えて、腸の管腔側からのIL−23Rの特異的な標的化のための化合物および方法は、腸組織の局所炎症を患うIBD患者に治療的利益を提供し得る。本発明は、IL−23Rを結合して、IL−23結合およびシグナル伝達を阻害し、かつ経口投与に好適である新規のペプチド阻害剤を提供することによって、これらの必要性に対処する。
米国特許出願第US2013/0029907号
本発明は、とりわけ、IL−23Rの新規のペプチド阻害剤および関連した使用方法を提供する。
第1の態様では、本発明は、インターロイキン−23受容体のペプチド阻害剤、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供し、ペプチド阻害剤は、式(II):
X0−X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−X8−X9−X10−X11−X12−X13−X14−X15−X16−X17−X18−X19−X20−X21−X22−X23(II)(配列番号237)、
のアミノ酸配列を含むか、またはそれからなり、式中、
X0は、Gly、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyrであるか、または存在せず;
X1は、Gly、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyrであるか、または存在せず;
X2は、(D)Asp、Arg、(D)Arg、Phe、(D)Phe、2−Nal、Thr、Leu、(D)Gln、(D)Asn、IsoGlu、Gly、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyrであるか、または存在せず;
X3は、(D)Arg、(D)Tyr、Gly、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyrであるか、または存在せず;
X4は、Abu、Cys、(D)Cys、アルファ−MeCys、(D)Abu、(D)Pen、またはPenであり;
X5は、Cit、Glu、Gly、Lys、Asn、Pro、アルファ−MeGln、アルファ−MeLys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeAsn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはGlnであり;
X6は、Thr、Aib、Asp、Dab、Gly、Pro、Ser、アルファ−MeGln、アルファ−MeLys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeAsn、アルファ−MeThr、アルファ−MeSer、またはValであり;
X7は、Trp、Trp(5−F)、1−Nal、2−Nal、Phe(2−Me)、Phe(3−Me)、Phe(4−Me)、Trp(7−Aza)、またはPhe(3,4−ジメトキシ)であり;
X8は、Gln、アルファ−Me−Lys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys(Ac)、ベータ−ホモGln、Cit、Glu、Phe、Asn、Thr、Val、Aib、アルファ−MeGln、アルファ−MeAsn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはTrpであり;
X9は、Cys、(D)Cys)、アルファ−MeCys、(D)Abu、(D)Pen、Pen、またはAbuであり;
X10は、Phe、Phe[4−(2−アミノエトキシ)]、Phe[4−(2−アセチルアミノエトキシ)]、アルファ−MeTyr、またはPhe(4−CONH)であり;
X11は、2−Nal、Trp、Trp(5−F)、Trp(7−Aza)、Phe(2−Me)、Phe(3−Me)、Phe(4−Me)、Phe(3,4−ジメトキシ)、または1−Nalであり;
X12は、4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン(THP)、アルファ−MeLys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、またはAibであり;
X13は、Glu、Cit、Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MeGlu、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−Me−Asn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはLysであり;
X14は、Asn、2−Nap、Aib、Arg、Cit、Asp、Phe、Gly、Lys、Leu、Asn、n−Leu、Gln、Ser、Tic、Trp、アルファ−MeGln、アルファ−MeAsn、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはLys(Ac)であり;
X15は、Asn、Aib、ベータ−Ala、Cit、Gln、Asp、アルファ−MeGln、アルファ−MeAsn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)であるか、または存在せず;
X16は、Glu、Phe、Lys、Asn、Trp、Gly、Thr、Pro、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X17は、Lys、Gly、Pro、The、Phe、Trp、Gln、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X18は、Gly、Lys、Glu、Phe、Thr、Arg、Gln、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X19は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X20は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X21は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X22は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X23は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず、
ペプチド阻害剤は、X4とX9との間の結合を介して環化し、
ペプチド阻害剤は、インターロイキン−23(IL−23)のIL−23受容体への結合を阻害する。
第2の態様では、本発明は、インターロイキン−23受容体のペプチド阻害剤、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供し、ペプチド阻害剤は、式(V):
X0−X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−X8−X9−X10−X11−X12−X13−X14−X15−X16−X17−X18−X19−X20−X21−X22−X23(V)(配列番号238)
のアミノ酸配列を含むか、またはそれからなり、式中、
X0は、Gly、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyrであるか、または存在せず;
X1は、Gly、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyrであるか、または存在せず;
X2は、(D)Asp、Arg、(D)Arg、Phe、(D)Phe、2−Nal、Thr、Leu、(D)Gln、(D)Asn、IsoGlu、Gly、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyrであるか、または存在せず;
X3は、(D)Arg、(D)Tyr、Gly、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、Lys(Ac)、Lys(Y1−Ac)であるか、または存在せず、式中、Y1は、アミノ酸であり;
X4は、Abu、Cys、(D)Cys)、アルファ−MeCys、(D)Abu、(D)Pen、Pen、またはPen(スルホキシド)であり;
X5は、Cit、Glu、Gly、Lys、Asn、Pro、アルファ−MeGln、アルファ−MeLys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeAsn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、Gln、Asp、またはCysであり;
X6は、Thr、Aib、Asp、Dab、Gly、Pro、Ser、アルファ−MeGln、アルファ−MeLys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeAsn、アルファ−MeThr、アルファ−MeSer、またはValであり;
X7は、Trp、Trp(5−F)、1−Nal、2−Nal、Phe(2−Me)、Phe(3−Me)、Phe(4−Me)、Trp(7−Aza)、またはPhe(3,4−ジメトキシ)であり;
X8は、Gln、アルファ−Me−Lys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys(Ac)、ベータ−ホモGln、Cit、Glu、Phe、Asn、Thr、Val、Aib、アルファ−MeGln、アルファ−MeAsn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、1−Nal、2−Nal、またはTrpであり;
X9は、Cys、(D)Cys)、アルファ−MeCys、(D)Abu、(D)Pen、Pen、またはAbuであり;
X10は、Phe、Phe[4−(2−アミノエトキシ)]、Phe[4−(2−アセチルアミノエトキシ)]、アルファ−MeTyr、またはPhe(4−CONH)であり;
X11は、2−Nal、Trp、Trp(5−F)、Trp(7−Aza)、Phe(2−Me)、Phe(3−Me)、Phe(4−Me)、Phe(3,4−ジメトキシ)、または1−Nalであり;
X12は、4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン(THP)、アルファ−MeLys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、Ala、シクロへキシルAla、Lys、またはAibであり;
X13は、Glu、Cit、Gln、Lys(Ac)、アルファ−MeArg、アルファ−MeGlu、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−Me−Asn、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、Lys、PEG化Lys、b−ホモGlu、またはLys(Y2−Ac)であり、式中、Y2は、アミノ酸であり;
X14は、Asn、2−Nap、Aib、Arg、Cit、Asp、Phe、Gly、Lys、Leu、Asn、n−Leu、Gln、Ser、Tic、Trp、アルファ−MeGln、アルファ−MeAsn、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはLys(Ac)であり;
X15は、Asn、Aib、ベータ−Ala、Cit、Gln、Asp、アルファ−MeGln、アルファ−MeAsn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)であるか、または存在せず;
X16は、Glu、Phe、Lys、Asn、Trp、Gly、Thr、Pro、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAsp、Ala、Asp、Tyr、Arg、Leu、Gln、Ser、Ile、1−Nal、2−Nal、(D)Ala、(D)Asp、(D)Tyr、(D)Arg、(D)Leu、(D)Ser、(D)Ileであるか、または存在せず;
X17は、Lys、Gly、Pro、The、Phe、Trp、Gln、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X18は、Gly、Lys、Glu、Phe、Thr、Arg、Gln、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X19は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X20は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X21は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X22は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X23は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず、
ペプチド阻害剤は、X4とX9との間の結合を介して環化し、ペプチド阻害剤は、インターロイキン−23(IL−23)のIL−23受容体への結合を阻害する。
ある特定の実施形態では、X3は、(D)Arg、(D)Tyr、Gly、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyrであるか、または存在しない。ある特定の実施形態では、X3は、Lys(Ac)またはLys(Y1−Ac)であり、式中、Y1は、アミノ酸である。
ある特定の実施形態では、X4は、Abu、Cys、(D)Cys)、アルファ−MeCys、(D)Abu、(D)Pen、またはPenである。ある特定の実施形態では、X4は、Pen(スルホキシド)である。
ある特定の実施形態では、X5は、Cit、Glu、Gly、Lys、Asn、Pro、アルファ−MeGln、アルファ−MeLys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeAsn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはGlnである。ある特定の実施形態では、X5は、AspまたはCysである。
ある特定の実施形態では、X8は、Gln、アルファ−Me−Lys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys(Ac)、ベータ−ホモGln、Cit、Glu、Phe、Asn、Thr、Val、Aib、アルファ−MeGln、アルファ−MeAsn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはTrpである。ある特定の実施形態では、X8は、1−Nalまたは2−Nalである。
ある特定の実施形態では、X12は、4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン(THP)、アルファ−MeLys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、Ala、シクロへキシルAla、Lys、またはAibである。ある特定の実施形態では、X12は、Ala、シクロへキシルAla、またはLysである。
ある特定の実施形態では、X13は、Glu、Cit、Gln、Lys(Ac)、アルファ−MeArg、アルファ−MeGlu、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−Me−Asn、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはLysである。ある特定の実施形態では、X13は、Lys、PEG化Lys、b−ホモGlu、またはLys(Y2−Ac)であり、式中、Y2は、アミノ酸である。
ある特定の実施形態では、X16は、Glu、Phe、Lys、Asn、Trp、Gly、Thr、Pro、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在しない。ある特定の実施形態では、X16は、Ala、Asp、Tyr、Arg、Leu、Gln、Ser、Ile、1−Nal、2−Nal、(D)Ala、(D)Asp、(D)Tyr、(D)Arg、(D)Leu、(D)Ser、または(D)Ileである。
式(I)、式(II)、または式(V)のアミノ酸配列を含むペプチド阻害剤を含む、本明細書に開示されるペプチド阻害剤のうちのいずれかの特定の実施形態では、X4は、Penであり、X9は、Penであり、結合は、ジスルフィド結合である。ペプチド阻害剤のうちのいずれかの特定の実施形態では、X4およびX9は、Penである。特定の実施形態では、X4およびX9は、ジスルフィド結合を形成する。
式(I)、式(II)、または式(V)のアミノ酸配列を含むペプチド阻害剤を含む、本明細書に開示されるペプチド阻害剤のうちのいずれかのある特定の実施形態では、X4は、Abuであり、X9は、Cysである。特定の実施形態では、X4は、Abuであり、X9は、Cysである。特定の実施形態では、X4およびX9は、チオエーテル結合を形成する。
特定の実施形態では、本明細書に記載されるペプチド阻害剤のうちのいずれかは、ペプチド阻害剤に共役した1つ以上の半減期延長部分および/または1つ以上のリンカー部分を含む。特定の実施形態では、半減期延長部分は、1つ以上のリンカー部分を介してペプチド阻害剤に共役している。
ある特定の実施形態では、本明細書に記載されるペプチド阻害剤のうちのいずれかは、共役した化学置換基をさらに含む。特定の実施形態では、共役した化学置換基は、親油性置換基またはポリマー部分、例えば、Ac、Palm、ガマGlu−Palm(gamaGlu−Palm)、イソGlu−Palm、PEG2−Ac、PEG4−イソGlu−Palm、(PEG)−Palm、コハク酸、グルタル酸、ピログルタル酸(pyroglutaric acid)、安息香酸、IVA、オクタン酸、1,4ジアミノブタン、イソブチル、Alexa488、Alexa647、またはビオチンである。ある特定の実施形態では、共役した化学置換基は、400Da〜40,000Daの分子量を有するポリエチレングリコールである。特定の実施形態では、ペプチドは、X8において共役している。別の特定の実施形態では、ペプチドは、X9において共役している。より具体的な実施形態では、ペプチドは、X10において共役している。
別の態様では、本発明は、式Z:
−X−R(Z)
の構造、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、ペプチド阻害剤を含み、式中、
は、結合、水素、C1〜C6アルキル、C6〜C12アリール、C6〜C12アリール、C1〜C6アルキル、C1〜C20アルカノイルであり、かつ単独で、または上記のうちのいずれかのスペーサとしてPEG化型を含み;
は、結合、OH、またはNHであり;
Xは、本明細書に記載されるアミノ酸配列のうちのいずれかを含むペプチドであり、式(I)、式(II)、式(IIIa)、(IVa)、式(V)、式(XII)〜(XVIIIh)のアミノ酸配列、または本明細書の表に記載されるペプチド酸配列のうちのいずれかを含むペプチドを含む。
関連した態様では、本発明は、インターロイキン−23受容体のペプチド二量体阻害剤を含み、ペプチド二量体阻害剤は、1つ以上のリンカー部分を介して接続された2つのペプチド単量体サブユニットを含み、各ペプチド単量体サブユニットは、式(I)、式(II)、式(V)の配列、または本明細書に記載される任意の他の配列もしくは構造を含む。ある特定の実施形態では、一方または両方のペプチド単量体サブユニットは、X4とX9との間の分子内結合を介して環化する。ある特定の実施形態では、一方または両方の分子内結合は、ジスルフィド結合またはチオエーテル結合である。ある特定の実施形態では、リンカーは、表2に示されるか、または本明細書に記載されるリンカーのうちのいずれかである。ある特定の実施形態では、リンカー部分は、ジエチレングリコールリンカー、イミノ二酢酸(IDA)リンカー、β−Ala−イミノ二酢酸(β−Ala−IDA)リンカー、またはPEGリンカーである。特定の実施形態では、各ペプチド単量体サブユニットのN末端は、リンカー部分によって接続される。特定の実施形態では、各ペプチド単量体サブユニットのC末端は、リンカー部分によって接続される。ある特定の実施形態では、リンカーは、ペプチド単量体サブユニットのうちの少なくとも1つの内部アミノ酸残基を、他のペプチド単量体サブユニットのN末端、C末端、または内部アミノ酸残基に接続する。
さらなる関連した態様では、本発明は、本発明のペプチド阻害剤、または本発明のペプチド二量体阻害剤の一方もしくは両方のペプチド単量体サブユニットをコードする配列を含む、ポリヌクレオチドを含む。本発明はまた、ポリヌクレオチドを含むベクターを含む。
別の態様では、本発明は、本発明のペプチド阻害剤またはペプチド二量体阻害剤と、薬学的に許容される担体、賦形剤、または希釈剤と、を含む、医薬組成物を含む。特定の実施形態では、医薬組成物は、腸溶コーティングを含む。ある特定の実施形態では、腸溶コーティングは、対象の下部消化管系内で医薬組成物を保護および放出する。
対象における、炎症性腸疾患(IBD)、潰瘍性大腸炎、クローン病、セリアック病(非熱帯性スプルー)、血清反応陰性関節症と関連した腸疾患、顕微鏡的大腸炎、膠原線維性大腸炎、好酸球性胃腸炎、放射線療法または化学療法と関連した大腸炎、白血球接着不全症1型にあるような先天性免疫の疾患と関連した大腸炎、慢性肉芽腫性疾患、糖原病1b型、ヘルマンスキー・パドラック症候群、チェディアック・東症候群、およびウィスコット・オルドリッチ症候群、直腸結腸切除および回腸肛門吻合の後に起こる嚢炎、胃腸癌、膵炎、インスリン依存性糖尿病、乳腺炎、胆嚢炎、胆管炎、胆管周囲炎、慢性気管支炎、慢性副鼻腔炎、喘息、乾癬、または移植片対宿主病が挙げられるが、これらに限定されないIL−23シグナル伝達と関連した疾病を治療または予防するための方法を含み、対象に、治療有効量の本発明のペプチド阻害剤または医薬組成物を提供することを含む。ある特定の実施形態では、炎症性腸疾患は、潰瘍性大腸炎またはクローン病である。特定の実施形態では、ペプチド阻害剤またはペプチド二量体阻害剤は、インターロイキン−23(IL−23)のインターロイキン−23受容体(IL−23R)への結合を阻害する。ある特定の実施形態では、医薬組成物は、経口、静脈内、腹膜、皮内、皮下、筋肉内、髄腔内、吸入、蒸気、噴霧、舌下、口腔、非経口、直腸、眼内、吸入、膣内、または局所投与経路によって対象に提供される。特定の実施形態では、医薬組成物は、炎症性腸疾患(IBD)、潰瘍性大腸炎、クローン病を治療するために経口で提供される。ある特定の実施形態では、医薬組成物は、乾癬を治療するために局所、非経口、静脈内、皮下、腹膜、または静脈内で提供される。
本明細書に別段の定めがない限り、本願で使用される科学用語および技術用語は、当業者によって一般的に理解される意味を有するものとする。一般に、本明細書に記載される化学、分子生物学、細胞、および癌生物学、免疫学、微生物学、薬理学、ならびにタンパク質および核酸化学と関連して使用される専門用語およびそれらの技術は、当該技術分野で周知であり、一般的に使用されている。
本明細書で使用される場合、以下の用語は、特に明記しない限りそれらに属する意味を有する。
本明細書全体を通して、「含む(comprise)」、または「含む(comprises)」もしくは「含むこと(comprising)」などの変化形は、定められた整数(もしくは構成要素)または整数(もしくは構成要素)の群の包含を意味するが、任意の他の整数(もしくは構成要素)または整数(もしくは構成要素)の群の除外を意味するものではないことが理解されるであろう。
単数形の「a」、「an」、および「the」は、文脈が別段明確に指示しない限り、複数形を含む。
「含むこと(including)」という用語は、「が挙げられるが、これらに限定されない(including but not limited to)」を意味するために使用される。「含むこと(including)」および「が挙げられるが、これらに限定されない(including but not limited to)」は、互換的に使用される。
「患者」、「対象」、および「個体」という用語は、互換的に使用され得、ヒトまたは非ヒト動物のいずれかを指す。これらの用語は、ヒト、霊長類、家畜動物(例えば、ウシ、ブタ)、コンパニオンアニマル(例えば、イヌ、ネコ)、ならびにげっ歯類(例えば、マウスおよびラット)などの哺乳動物を含む。
「ペプチド」という用語は、明細書で使用される場合、ペプチド結合によって共に結合された2つ以上のアミノ酸の配列に広く言及する。この用語が、特定の長さのアミノ酸のポリマーを暗示することもなければ、そのポリペプチドが組み換え技法、化学合成もしくは酵素合成を使用して産生されるか、または自然発生するかどうかを意味すなわち区別するよう意図されもしないことは、理解されるべきである。
「配列同一性」、「同一性パーセント」、「相同性パーセント」、または例えば、「に50%同一の配列」を含むことの列挙は、本明細書で使用される場合、配列が比較窓上でヌクレオチド毎またはアミノ酸毎に同一である程度を指す。したがって、「配列同一性の百分率」は、比較窓上で2つの最適に整列された配列を比較し、同一核酸塩基(例えば、A、T、C、G、I)または同一アミノ酸残基(例えば、Ala、Pro、Ser、Thr、Gly、Val、Leu、Ile、Phe、Tyr、Trp、Lys、Arg、His、Asp、Glu、Asn、Gln、Cys、およびMet)が両方の配列に生じる位置数を決定して、一致した位置数を得て、その一致した位置数を比較窓内の総位置数(すなわち、窓サイズ)で割り、その結果に100を乗じて、配列同一性の百分率を得ることによって計算され得る。
配列間の配列類似性または配列同一性(これらの用語は、本明細書において互換的に使用される)の計算は、以下の通り実施され得る。2つのアミノ酸配列または2つの核酸配列の同一性パーセントを決定するために、配列は、最適な比較目的で整列され得る(例えば、最適な整列のために第1および第2のアミノ酸または核酸配列のうちの一方または両方にギャップが導入され得、非相同配列は、比較目的で無視され得る)。ある特定の実施形態では、比較目的で整列される参照配列の長さは、参照配列の長さの少なくとも30%、好ましくは少なくとも40%、より好ましくは少なくとも50%、60%、さらにより好ましくは少なくとも70%、80%、90%、100%である。次いで、アミノ酸位置、または対応するアミノ酸位置におけるヌクレオチド、またはヌクレオチド位置が比較される。第1の配列における位置が、第2の配列における対応する位置と同じアミノ酸残基またはヌクレオチドによって占められる場合、分子は、その位置において同一である。
2つの配列間の同一性パーセントは、2つの配列の最適な整列のために導入される必要があるギャップの数および各ギャップの長さを考慮した、配列によって共有される同一位置数の関数である。
配列の比較および2つの配列間の同一性パーセントの決定は、数学アルゴリズムを使用して達成され得る。いくつかの実施形態では、2つのアミノ酸配列間の同一性パーセントは、Needleman and Wunsch(1970,J.Mol.Biol.48:444−453)アルゴリズムを使用して決定され、これは、Blossum 62マトリクスまたはPAM250マトリクスのいずれか、ならびに16、14、12、10、8、6、または4のギャップウェイト、および1、2、3、4、5、または6の長さウェイトを使用したGCGソフトウェアパッケージのGAPプログラムに組み込まれている。さらに別の好ましい実施形態では、2つのヌクレオチド配列間の同一性パーセントは、NWSgapdna.CMPマトリクス、ならびに40、50、60、70、または80のギャップウェイト、および1、2、3、4、5、または6の長さウェイトを使用したGCGソフトウェアパッケージのGAPプログラムを使用して決定される。別の例示的なパラメータのセットは、12のギャップペナルティ、4のギャップ伸長ペナルティ、および5のフレームシフトギャップペナルティを用いたBlossum 62スコアリングマトリクスを含む。2つのアミノ酸またはヌクレオチド配列間の同一性パーセントはまた、E.Meyers and W.Miller(1989,Cabios,4:11−17)のアルゴリズムを使用して決定され得、これは、PAM120ウェイト残基表、12のギャップ長ペナルティ、および4のギャップペナルティを使用したALIGNプログラム(バージョン2.0)に組み込まれている。
本明細書に記載されるペプチド配列は、例えば、他のファミリーメンバーまたは関連配列を同定するために、公開データベースに対して検索を実施するための「問い合わせ配列」として使用され得る。そのような検索は、Altschul,et al.(1990,J.Mol.Biol,215:403−10)のNBLASTおよびXBLASTプログラム(バージョン2.0)を使用して実施され得る。BLASTヌクレオチド検索は、本発明の核酸分子に相同のヌクレオチド配列を得るために、NBLASTプログラム、スコア=100、ワード長=12を用いて実施され得る。BLASTタンパク質検索は、本発明のタンパク質分子に相同のアミノ酸配列を得るために、XBLASTプログラム、スコア=50、ワード長=3を用いて実施され得る。比較目的でギャップ付き整列を得るために、Gapped BLASTが、Altschul et al.(Nucleic Acids Res.25:3389−3402,1997)に記載されるように利用され得る。BLASTおよびGapped BLASTプログラムを利用する場合、それぞれのプログラムのデフォルトパラメータ(例えば、XBLASTおよびNBLAST)が使用され得る。
「保存的置換」という用語は、本明細書で使用される場合、1つ以上のアミノ酸が別の生物学的に同様の残基によって置き換えられることを意味する。例には、同様の特徴を有するアミノ酸残基、例えば、小アミノ酸、酸性アミノ酸、極性アミノ酸、塩基性アミノ酸、疎水性アミノ酸、および芳香族アミノ酸の置換が含まれる。例えば、以下の表を参照されたい。本発明のいくつかの実施形態では、1つ以上のMet残基が、Metの生物学的同等体であるが、Metとは対照的に、容易に酸化されないノルロイシン(Nle)で置換される。内因性哺乳動物ペプチドおよびタンパク質中に通常見られない残基での保存的置換の別の例は、例えば、オルニチン、カナバニン、アミノエチルシステイン、または別の塩基性アミノ酸での、ArgまたはLysの保存的置換である。いくつかの実施形態では、本発明のペプチド類似体の1つ以上のシステインが、セリンなどの別の残基で置換され得る。ペプチドおよびタンパク質中の表現型に影響しない置換に関するさらなる情報については、例えば、Bowie et.al.Science 247,1306−1310,1990を参照されたい。以下のスキームでは、アミノ酸の保存的置換は、物理化学的特性によってグループ化される。I:中性、親水性、II:酸およびアミド、III:塩基性、IV:疎水性、V:芳香族、巨大アミノ酸。
Figure 2020505352
以下のスキームでは、アミノ酸の保存的置換は、物理化学的特性によってグループ化される。VI:中性または疎水性、VII:酸性、VIII:塩基性、IX:極性、X:芳香族。
Figure 2020505352
「アミノ酸」または「任意のアミノ酸」という用語は、本明細書で使用される場合、自然発生のアミノ酸(例えば、a−アミノ酸)、非天然アミノ酸、修飾アミノ酸、および非自然的アミノ酸を含む、ありとあらゆるアミノ酸を指す。これには、D−アミノ酸とL−アミノ酸との両方が含まれる。天然アミノ酸には、自然に見出されるもの、例えば、組み合わさってペプチド鎖になり、多種多様なタンパク質の構成要素を形成する23種のアミノ酸などが含まれる。これらは主にL立体異性体であるが、数種のD−アミノ酸は、細菌外被および一部の抗生物質において発生する。20種の「標準的」な天然アミノ酸が、上の表に列挙されている。「非標準的」な天然アミノ酸は、ピロリシン(メタン生成生物および他の真核生物中で見出される)、セレノシステイン(ほとんどの真核生物のみならず多くの非真核生物中に存在する)、およびN−ホルミルメチオニン(細菌、ミトコンドリア、および葉緑体中の開始コドンAUGによってコードされる)である。「非天然」または「非自然的」アミノ酸は、自然に発生するか、あるいは化学的に合成される、非タンパク新生アミノ酸(すなわち、天然にコードされていない、すなわち遺伝暗号内に見出されないアミノ酸)である。140種を超える非天然アミノ酸が知られており、数千のより多くの組み合わせが可能である。「非天然」アミノ酸の例としては、β−アミノ酸(βおよびβ)、ホモ−アミノ酸、プロリンおよびピルビン酸誘導体、3置換アラニン誘導体、グリシン誘導体、環置換フェニルアラニンおよびチロシン誘導体、線状コアアミノ酸、ジアミノ酸、D−アミノ酸、アルファ−メチルアミノ酸、ならびにN−メチルアミノ酸が挙げられる。非天然または非自然的アミノ酸には、修飾アミノ酸も含まれる。「修飾」アミノ酸には、アミノ酸上に天然には存在しない1つの基、複数の基、または化学的部分を含むように化学修飾されているアミノ酸(例えば、天然アミノ酸)が含まれる。ある特定の実施形態によると、ペプチド阻害剤は、ペプチド阻害剤中に存在する2つのアミノ酸残基間の分子内結合を含む。結合を形成するアミノ酸残基は、互いに結合されていないときと比較して、互いに結合されているときに多少変化することが理解される。特定のアミノ酸への言及は、その非結合状態および結合状態の両方におけるアミノ酸を包含するよう意図される。例えば、非結合状形態のアミノ酸残基ホモセリン(hSer)またはホモセリン(Cl)は、本発明に従った分子内結合に関与する場合、2−アミノ酪酸(Abu)の形態をとり得る。本発明は、X4とX9との間の架橋を含むペプチド阻害剤、ならびにX4とX9との間の架橋を含まない、例えば、架橋形成前のペプチド阻害剤の両方を含む。したがって、hSerおよびAbuという名称は、同じアミノ酸を示すことを目的とし、互換的に使用される。
大部分について、本明細書で使用される天然に存在するアミノアシル残基および天然に存在しないアミノアシル残基の名称は、“Nomenclature of α−Amino Acids(Recommendations,1974)”Biochemistry,14(2),(1975)に提示されるように、IUPAC Commission on the Nomenclature of Organic Chemistry、およびIUPAC−IUB Commission on Biochemical Nomenclatureによって提案される呼称の慣習に従う。本明細書ならびに添付の特許請求の範囲において用いられるアミノ酸およびアミノアシル残基の名称ならびに略称がこれらの提案と異なる範囲では、それらは読者に対して明記される。本発明の説明に有用ないくつかの略語が、次の表1において以下に定義される。
Figure 2020505352
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Figure 2020505352
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Figure 2020505352
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本明細書全体を通して、天然に存在するアミノ酸がそれらの完全名称によって言及されない限り(例えば、アラニン、アルギニンなど)、それらは、それらの従来の3文字または1文字の略語によって示される(例えば、アラニンに対してAlaまたはA、アルギニンに対してArgまたはRなど)。別途記載のない限り、アミノ酸の3文字または1文字の略語は、当該のアミノ酸のL異性体形態を指す。「L−アミノ酸」という用語は、本明細書で使用される場合、「L」異性体形態のペプチドに言及し、逆に「D−アミノ酸」という用語は、「D」異性体形態のペプチドに言及する(例えば、Dasp、(D)Asp、またはD−Asp;Dphe、(D)Phe、またはD−Phe)。ペプチドによって所望の機能が保持される限り、D異性体形態のアミノ酸残基は、任意のL−アミノ酸残基に対して置換され得る。D−アミノ酸は、1文字の略語を使用して言及される場合、慣例により小文字で示され得る。
あまり一般的ではないか、または天然に存在しないアミノ酸の場合、それらがそれらの完全名称によって言及されない限り(例えば、サルコシン、オルニチンなど)、頻繁に用いられる3または4文字コードが、その残基に対して用いられ、SarまたはSarc(サルコシン、すなわち、N−メチルグリシン)、Aib(α−アミノイソ酪酸)、Dab(2,4−ジアミノブタン酸)、Dapa(2,3−ジアミノプロピオン酸)、γ−Glu(γ−グルタミン酸)、Gaba(γ−アミノブタン酸)、β−Pro(ピロリジン−3−カルボン酸)、および8Ado(8−アミノ−3,6−ジオキサオクタン酸)、Abu(2−アミノ酪酸)、βhPro(β−ホモプロリン)、βhPhe(β−ホモフェニルアラニン)およびBip(β,βジフェニルアラニン)、ならびにIda(イミノ二酢酸)を含む。
当業者には明らかなように、本明細書に開示されるペプチド配列は、左から右に進むものとして示され、配列の左側の端は、ペプチドのN末端であり、配列の右側の端は、ペプチドのC末端である。本明細書に開示される配列の中には、配列のアミノ末端(N末端)における「Hy−」部分と、配列のカルボキシ末端(C末端)における「−OH」部分または「−NH」部分のいずれかとを組み込む配列がある。そのような場合、かつ別途記載のない限り、当該の配列のN末端における「Hy−」部分は、N末端における遊離一次または二次アミノ基の存在に対応する水素原子を示し、一方で、配列のC末端における「−OH」または「−NH」部分は、C末端におけるアミド(CONH)基の存在に対応するヒドロキシ基またはアミノ基のそれぞれを示す。本発明の各配列において、C末端の「−OH」部分は、C末端の「−NH」部分に対して置換され得、逆もまた同様である。
当業者は、ある特定のアミノ酸および他の化学的部分が、別の分子に結合されたときに修飾されることを理解するであろう。例えば、アミノ酸側鎖は、別のアミノ酸側鎖と分子内架橋を形成したときに修飾され得、例えば、1つ以上の水素が、結合によって除去され得るか、または置き換えられ得る。したがって、本明細書で使用される場合、本発明のペプチド二量体中に存在するアミノ酸または修飾アミノ酸(例えば、位置X4または位置X9における)への言及は、分子内結合の形成前および後の両方に、ペプチド中に存在するそのようなアミノ酸または修飾アミノ酸の形態を含むよう意図される。
「二量体」という用語は、本明細書で使用される場合、広義には、2つ以上の単量体サブユニットを含むペプチドを指す。ある特定の二量体は、式(I)または本明細書に記載の配列を含む2つの単量体サブユニットを含む。本発明の二量体は、ホモ二量体およびヘテロ二量体を含む。二量体の単量体サブユニットは、そのCもしくはN末端において連結され得るか、またはそれは、内部アミノ酸残基を介して連結され得る。二量体の各単量体サブユニットは、同じ部位を通して連結され得るか、または各々は、異なる部位(例えば、C末端、N末端、もしくは内部部位)を通して連結され得る。
「NH」という用語は、本明細書で使用される場合、ポリペプチドのアミノ末端に存在する遊離アミノ基を指すことができる。「OH」という用語は、本明細書で使用される場合、ペプチドのカルボキシ末端に存在する遊離カルボキシ基を指すことができる。さらに、「Ac」という用語は、本明細書で使用される場合、ポリペプチドのCまたはN末端のアシル化を通したアセチル保護を指す。本明細書に示されるある特定のペプチドにおいて、ペプチドのC末端に位置するNHは、アミノ基を指す。
「カルボキシ」という用語は、本明細書で使用される場合、−COHを指す。
「同配体置換」という用語は、明細書で使用される場合、特定のアミノ酸に類似する化学特性および/または構造的特性を有する任意のアミノ酸または他の類似体部分に言及する。ある特定の実施形態では、同配体置換は、特定のアミノ酸の保存的置換または類似体である。
「環化」という用語は、本明細書で使用される場合、ポリペプチド分子の一部がポリペプチド分子の別の一部に連結して、ジスルフィド架橋またはチオエーテル結合を形成することなどによって閉鎖環を形成することを指す。
「サブユニット」という用語は、本明細書で使用される場合、二量体ペプチド組成物を形成するように結合されている一対のポリペプチド単量体のうちの一方を指す。
「リンカー部分」という用語は、本明細書で使用される場合、広義には、2つのペプチド単量体サブユニットを共に連結または結合して二量体を形成することが可能である化学構造を指す。
「薬学的に許容される塩」という用語は、本明細書で使用される場合、水溶性もしくは油溶性あるいは分散性であり、過度の毒性、刺激、およびアレルギー応答なく疾病の治療に好適であり、妥当なベネフィット/リスク比に見合っており、かつそれらの意図される使用にとって有効である、本発明のペプチドまたは化合物の塩または双性イオン形態を表す。塩は、化合物の最終単離および精製中に、またはアミノ基を好適な酸と反応させることによって別個に調製され得る。代表的な酸付加塩としては、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、クエン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、樟脳スルホン酸塩、ジグルコン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩(hemisulfate)、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩(イセチオン酸塩)、乳酸塩、マレイン酸塩、メシチレンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフチレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロプリオン酸塩(3−phenylproprionate)、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、トリクロロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、リン酸塩、グルタミン酸塩、炭酸水素塩、パラ−トルエンスルホン酸塩、およびウンデカン酸塩が挙げられる。また、本発明の化合物中のアミノ基は、メチル、エチル、プロピル、およびブチルの塩化物、臭化物、ならびにヨウ化物;硫酸ジメチル、硫酸ジエチル、硫酸ジブチル、および硫酸ジアミル;デシル、ラウリル、ミリスチル、およびステリルの塩化物、臭化物、ならびにヨウ化物;ならびに臭化ベンジルおよび臭化フェネチルで四級化することができる。治療上許容される付加塩を形成するために用いることができる酸の例としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、およびリン酸などの無機酸、ならびにシュウ酸、マレイン酸、コハク酸、およびクエン酸などの有機酸が挙げられる。薬学的に許容される塩は、好適に、例えば、酸付加塩および塩基性塩の中から選択される塩であってもよい。酸付加塩の例としては、塩化物塩、クエン酸塩、および酢酸塩が挙げられる。塩基性塩の例としては、アルカリ金属カチオン、例えば、ナトリウムまたはカリウムイオン、アルカリ土類金属カチオン、例えば、カルシウムまたはマグネシウムイオン、ならびに置換アンモニウムイオン、例えば、N(R1)(R2)(R3)(R4)+タイプのイオン(式中、R1、R2、R3、およびR4は独立して、典型的には、水素、任意に置換されたC1〜6−アルキル、または任意に置換されたC2〜6−アルケニルを示す)の中からカチオンが選択される、塩が挙げられる。関連C1〜6−アルキル基の例としては、メチル、エチル、1−プロピル、および2−プロピル基が挙げられる。関連性が考えられるC2〜6−アルケニル基の例としてはエテニル、1−プロぺニル、および2−プロぺニルが挙げられる。薬学的に許容される塩の他の例は、“Encyclopaedia of Pharmaceutical Technology”,3rd edition,James Swarbrick(Ed.)中の“Remington’s Pharmaceutical Sciences”,17th edition,Alfonso R.Gennaro(Ed.),Mark Publishing Company,Easton,PA,USA,1985(およびそのより最近の版)、Informa Healthcare USA(Inc.),NY,USA,2007、ならびにJ.Pharm.Sci.66:2(1977)に記載されている。また、好適な塩に関する再確認のために、Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use by Stahl and Wermuth(Wiley−VCH,2002)を参照されたい。他の好適な塩基塩は、非毒性塩を形成する塩基から形成される。代表的な例としては、アルミニウム、アルギニン、ベンザチン、カルシウム、コリン、ジエチルアミン、ジオールアミン、グリシン、リシン、マグネシウム、メグルミン、オラミン、カリウム、ナトリウム、トロメタミン、および亜鉛塩が挙げられる。酸および塩基のヘミ塩、例えば、ヘミ硫酸塩およびヘミカルシウム塩もまた形成され得る。
「N(アルファ)メチル化」という用語は、本明細書で使用される場合、一般的にN−メチル化とも称される、アミノ酸のアルファアミンのメチル化を記載する。
「対照メチル化」または「Arg−Me−sym」という用語は、本明細書で使用される場合、アルギニンのグアニジン基の2つの窒素の対照的なメチル化を記載する。さらに、「非対称メチル化(asym methylation)」または「Arg−Me−asym」という用語は、アルギニンのグアニジン基の単一の窒素のメチル化を説明する。
「アシル化有機化合物」という用語は、本明細書で使用される場合、C末端二量体を形成する前に、アミノ酸または単量体もしくは二量体、例えば、単量体サブユニットのN末端をアシル化するために使用される、カルボン酸官能性を有する様々な化合物を指す。アシル化有機化合物の非限定的な例としては、シクロプロピル酢酸、4−フルオロ安息香酸、4−フルオロフェニル酢酸、3−フェニルプロピオン酸、コハク酸、グルタル酸、シクロペンタンカルボン酸、3,3,3−トリフルオロプロペオン酸(trifluoropropeonic acid)、3−フルオロメチル酪酸、テトラヘドロ(Tetrahedro)−2H−ピラン−4−カルボン酸が挙げられる。
「アルキル」という用語は、1〜24個の炭素原子を含有する直鎖または分岐、非環状または環状、飽和脂肪族炭化水素を含む。代表的な飽和直鎖アルキルとしては、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなどが挙げられるが、これらに限定されず、一方で、飽和分岐アルキルとしては、イソプロピル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、イソペンチルなどが挙げられるが、これらに限定されない。代表的な飽和環状アルキルとしては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどが挙げられるが、これらに限定されず、一方で、不飽和環状アルキルとしては、シクロペンテニル、シクロヘキセニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
「哺乳動物」という用語は、ヒト、マウス、ラット、イヌ、ネコ、ハムスター、モルモット、ウサギ、家畜などの任意の哺乳類種を指す。
本明細書で使用される場合、「治療有効量」の本発明のペプチド阻害剤は、本明細書に記載される疾病および疾患のうちのいずれかが挙げられるが、これらに限定されないIL−23/IL−23R関連疾患を治療するために(例えば、IBDと関連した炎症を低減するために)十分な量のペプチド阻害剤を説明するよう意図される。特定の実施形態では、治療有効量は、任意の治療に適用できる望ましいベネフィット/リスク比を達成する。
アミノ酸の「類似体」、例えば、「Phe類似体」または「Tyr類似体」は、言及されたアミノ酸の類似体を意味する。PheおよびTyr類似体を含む様々なアミノ酸類似体が、当該技術分野で既知であり、入手可能である。ある特定の実施形態では、アミノ酸類似体、例えば、Phe類似体またはTyr類似体は、PheまたはTyrのそれぞれと比較して、1つ、2つ、3つ、4つ、または5つの置換を含む。ある特定の実施形態では、置換は、アミノ酸の側鎖中に存在する。ある特定の実施形態では、Phe類似体は、構造Phe(R)を有し、式中、Rは、Hy、OH、CH、COH、CONH、CONHOCHCHNH、t−Bu、OCHCHNH、フェノキシ、OCH、OAllyl、Br、Cl、F、NH、N3、またはグアナジノである。ある特定の実施形態では、Rは、CONHOCHCHNH、OCH、CONH、OCH、またはCOHである。Phe類似体の例としては、hPhe、Phe(4−OMe)、α−Me−Phe、hPhe(3,4−ジメトキシ)、Phe(4−CONH)、Phe(4−フェノキシ)、Phe(4−グアナジノ)、Phe(4−tBu)、Phe(4−CN)、Phe(4−Br)、Phe(4−OBzl)、Phe(4−NH)、BhPhe(4−F)、Phe(4−F)、Phe(3,5 DiF)、Phe(CHCOH)、Phe(ペンタ−F)、Phe(3,4−Cl)、Phe(3,4−F)、Phe(4−CF)、ββ−ジPheAla、Phe(4−N)、Phe[4−(2−アミノエトキシ)]、4−フェニルベンジルアラニン、Phe(4−CONH)、Phe(3,4−ジメトキシ)、Phe(4−CF)、Phe(2,3−Cl)、およびPhe(2,3−F)が挙げられるが、これらに限定されない。Tyr類似体の例としては、hTyr、N−Me−Tyr、Tyr(3−tBu)、Tyr(4−N)、およびβhTyrが挙げられるが、これらに限定されない。
IL−23Rのペプチド阻害剤
ゲノムワイド関連解析(GWAS)は、IL−23受容体(IL−23R)遺伝子の炎症性腸疾患(IBD)との有意な関連を実証しており、IL−23シグナル伝達の摂動が、この疾病ならびに他の炎症性疾病および疾患の原因に関連し得ることを示唆する。本発明は、IL−23Rの拮抗作用を通してIL−23経路を調節するための組成物および方法を提供する。
本発明は、概して、ペプチド単量体およびペプチド二量体の両方を含む、IL−23Rアンタゴニスト活性を有するペプチドに関する。ある特定の実施形態では、本発明は、IL−23のアンタゴニストの経口送達によるIBDならびに他の疾病および疾患の治療のための新しいパラダイムを実証する。IBDは、腸組織の局所炎症を表し、したがって、有利な治療薬は、腸の管腔側から作用し、全身アプローチと比較して、罹患組織において高い薬物濃度をもたらし、全身アベイラビリティを最小限に抑え、かつ改善された有効性および安全性をもたらす。本発明の化合物の経口投与は、罹患した腸組織における薬物レベルを最大化すると同時に、血液循環中の薬物濃度を制限し、それにより、IBDならびに他の疾病および疾患の生涯にわたる治療のための有効、安全、かつ持続的な送達を提供することが見込まれる。
ある特定の実施形態では、本発明は、ジスルフィド結合または他の結合を通して環化構造を形成する、様々なペプチド、またはヘテロ−もしくはホモ−単量体サブユニットを含むペプチド二量体に関する。ある特定の実施形態では、ジスルフィド結合または他の結合は、分子内結合である。ペプチド単量体阻害剤およびペプチド二量体阻害剤の単量体サブユニットの環化構造は、ペプチド阻害剤の効力および選択性を増大させることが示されている。ある特定の実施形態では、ペプチド二量体阻害剤は、ペプチド二量体阻害剤内で2つの単量体ペプチドサブユニットを連結する1つ以上の分子間結合、例えば、2つのPen残基(1つは各ペプチド単量体サブユニット中にある)間の分子間架橋を含んでもよい。
本発明は、単量体または二量体であり得る、IL−23Rに結合するペプチド阻害剤を提供する。特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、IL−23のIL−23Rへの結合を阻害する。ある特定の実施形態では、IL−23Rは、ヒトIL−23Rであり、IL−23は、ヒトIL−23である。ある特定の実施形態では、本発明のペプチド阻害剤は、IL−23のIL−23Rへの結合を、陰性対照ペプチドと比較して少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、または少なくとも90%低減する。結合を判定する方法は、当該技術分野において既知であり、付随する実施例に記載されるように、ELISAアッセイを含む。
ある特定の実施形態では、本発明のペプチド阻害剤は、例えば、IL−23のIL−23Rへの結合(例えば、ヒトIL−23およびヒトIL−23R)を阻害するために、1mM未満、1mM未満、500nM〜1000nM、500nM未満、250nM未満、100nM未満、50nM未満、25nM未満、10nM未満、5nM未満、2nM未満、1nM未満、または5mM未満のIC50を有する。活性を判定する方法は当該技術分野において既知であり、付随する実施例に記載されるもののいずれをも含む。
ある特定の実施形態では、本発明のペプチド阻害剤は、対照ペプチドと比較して、増大した安定性、増大した消化管内安定性、刺激された腸液(SIF)もしくは模擬胃液(SGF)中および/または酸化還元条件(DTT)下での増大した安定性を有する。ある特定の実施形態では、対照ペプチドは、同じまたは同様の長さを有する非関連ペプチドである。特定の実施形態では、対照ペプチドは、本ペプチド阻害剤と同一の、または高度に関連するアミノ酸配列(例えば、90%超の配列同一性)を有するペプチドである。特定の実施形態では、対照ペプチドは、本ペプチド阻害剤と同一の、または高度に関連するアミノ酸配列(例えば、90%超の配列同一性)を有するが、例えば、対照ペプチド内の2つのアミノ酸残基間の分子内結合を通した環化構造を有しないか、または二量体化されていないか、または安定化のための共役を含まない、ペプチドである。特定の実施形態では、本ペプチド阻害剤と対照ペプチド阻害剤との間の唯一の差異は、本ペプチド阻害剤が、1個以上のアミノ酸残基をペプチド阻害剤に導入する1つ以上のアミノ酸置換を含み、導入されたアミノ残基(複数可)が、ペプチド阻害剤中の別のアミノ酸残基とスルフィド内ジスルフィドまたはチオエーテル結合を形成するという点である。ペプチド二量体阻害剤に対する対照の一例は、ペプチド二量体阻害剤中に存在する単量体サブユニットのうちの1つと同じ配列を有する単量体である。共役を含むペプチド阻害剤に対する対照の一例は、同じ配列を有するが、共役部分を含まないペプチドである。ある特定の実施形態では、対照ペプチドは、IL−23Rに結合するIL−23の領域に対応するペプチド(例えば、天然に存在しないペプチド)である。
ペプチドの安定性を判定する方法は、当該技術分野において既知である。ある特定の実施形態では、ペプチド阻害剤の安定性は、例えば、実施例3に記載されるように、SIFアッセイを使用して判定される。ある特定の実施形態では、ペプチド阻害剤の安定性は、例えば、実施例3に記載されるように、SGFアッセイを使用して判定される。特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、所与の一式の条件(例えば、温度)下で、SIFもしくはSGFまたはDTTに曝露されたとき、1分超、10分超、20分超、30分超、60分超、90分超、120分超、3時間超、または4時間超の半減期(例えば、SIFもしくはSGFまたはDTTにおける)を有する。ある特定の実施形態では、温度は、約25℃、約4℃、または約37℃であり、pHは、生理的pH、すなわち約7.4のpHである。
いくつかの実施形態では、半減期は、当該技術分野で既知の任意の好適な方法を使用してインビトロで測定され、例えば、いくつかの実施形態では、本発明のペプチドの安定性は、37℃で予熱されたヒト血清(Sigma)と共にペプチドをインキュベートすることによって判定される。典型的には最大24時間の様々な時点で試料が採取され、ペプチドまたはペプチド二量体を血清タンパク質から分離し、次いでLC−MSを使用して当該のペプチドまたはペプチド二量体の存在を分析することによって、試料の安定性が分析される。
いくつかの実施形態では、本発明のペプチド阻害剤は、対照ペプチドと比較して向上した溶解性または向上した凝集特性を示す。溶解性は、当該技術分野で知られる任意の好適な方法によって判定され得る。いくつかの実施形態では、溶解性を判定するための当該技術分野で知られる好適な方法には、様々な緩衝液(酢酸塩pH4.0、酢酸塩pH5.0、リン酸/クエン酸塩(Phos/Citrate)pH5.0、クエン酸リン酸塩(Phos Citrate)pH6.0、リン酸pH6.0、リン酸pH7.0、リン酸pH7.5、強PBS pH7.5、トリスpH7.5、トリスpH8.0、グリシンpH9.0、水、酢酸(pH5.0および当該技術分野で知られる他のもの)中でペプチドをインキュベートし、標準的技法を使用して凝集または溶解性について試験することが含まれる。これらには、例えば、可視的沈殿、動的光散乱、円二色性、および表面疎水性を測定し、凝集または細動を検出するための蛍光染料が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、向上した溶解性は、本ペプチドが、所与の液体中で対照ペプチドよりも可溶性であることを意味する。いくつかの実施形態では、向上した溶解性は、本ペプチドが、所与の液体中で、所与の一式の条件下で、対照ペプチドよりも少ない凝集を有することを意味する。
経口で送達されたときに腸組織内で高い化合物濃度を達成するために有利なある特定の実施形態では、本発明のペプチド阻害剤は、消化管(GI)環境内で安定している。消化管内のタンパク質分解代謝は、膵臓から管腔に分泌されるか、または刷子縁酵素として産生される酵素(ペプシン、トリプシン、キモトリプシン、エラスターゼ、アミノペプチダーゼ、およびカルボキシペプチダーゼA/Bを含む)によって促進される。プロテアーゼは、典型的には、伸長配座中にあるペプチドおよびタンパク質を切断する。腸液の還元環境内で、ジスルフィド結合は、破壊され、直鎖ペプチドおよび迅速なタンパク質分解をもたらし得る。この管腔の酸化還元環境は、主にCys/CySS酸化還元サイクルによって決定される。腸細胞において、関連活性は、CYP450およびUDP−グルクロンシル−トランスフェラーゼなどの多くの消化酵素を含む。最後に、1010〜1012CFU/mLの範囲の濃度で大腸内に存在する細菌は、別の代謝障壁を構成する。ある特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、胃内で強酸性(pH1.5〜1.9)から、小腸内で塩基性に傾き(pH6〜7.5)、次いで結腸内で弱酸性(pH5〜7)の範囲である様々なpHに対して安定している。そのようなペプチド阻害剤は、腸内で3〜4時間および結腸内で6〜48時間かかると推定されているプロセスである、様々なGIコンパートメントのペプチド阻害剤の通過中に安定している。
いくつかの実施形態では、本発明のペプチド阻害剤は、例えば、ある期間にわたって、対照ペプチドよりも少ない分解(すなわち、より高い分解安定性)、例えば、約10%以上少ないか、約20%以上少ないか、約30%以上少ないか、約40以上少ないか、または約50%以上少ない分解を有する。いくつかの実施形態では、分解安定性は、当該技術分野で知られる任意の好適な方法によって判定される。いくつかの実施形態では、分解は、酵素的分解である。例えば、ある特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、トリプシン、キモトリプシン、またはエラスターゼによる分解に対して低減された感受性を有する。いくつかの実施形態では、分解安定性を判定するための当該技術分野で知られる好適な方法には、Hawe et al.,J Pharm Sci,VOL.101,No.3,2012,p895−913に記載される方法が含まれ、その全体が本明細書に組み込まれる。そのような方法は、いくつかの実施形態では、向上した有効期間を有する強力なペプチド配列を選択するために使用される。特定の実施形態では、ペプチド安定性は、例えば、PCT公開第WO2016/011208号に記載されるように、SIFアッセイまたはSGFアッセイを使用して判定される。
ある特定の実施形態では、本発明のペプチド阻害剤は、IL−23媒介性炎症を阻害または低減する。関連実施形態では、本発明のペプチド阻害剤は、例えば、細胞表面上でIL−23Rに結合し、したがって細胞へのIL−23結合を阻害することによって、1つ以上のサイトカインのIL−23媒介性分泌を阻害または低減する。特定の実施形態では、本発明のペプチド阻害剤は、Jak2、Tyk2、Stat1、Stat3、Stat4、またはStat5のIL−23媒介性活性化を阻害または低減する。サイトカイン分泌の阻害およびシグナル伝達分子の阻害を判定する方法は、当該技術分野において既知である。例えば、IL−23/IL−23Rシグナル伝達の阻害は、例えば、PCT公開第WO2016/011208に記載されるように、細胞溶解物中のホスホ−Stat3レベルの阻害を測定することによって判定され得る。
ある特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、対照ペプチドと比較して増大した酸化還元安定性を有する。酸化還元安定性を判定するために使用され得る様々なアッセイは、当該技術分野で既知であり、利用可能である。これらのうちのいずれも、本発明のペプチド阻害剤の酸化還元安定性を判定するために使用され得る。
ある特定の実施形態では、本発明は、インビトロまたはインビボでIL−23Rを結合または会合して、IL−23とIL−23Rとの間の結合を破壊または遮断する様々なペプチド阻害剤を提供する。ある特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、ヒトIL−23Rを結合および/または阻害する。ある特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、ヒトIL−23Rおよびげっ歯類IL−23Rの両方を結合および/または阻害する。ある特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、ヒトIL−23RおよびラットIL−23Rの両方を結合および/または阻害する。特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、例えば、本明細書に記載されるアッセイによって判定されるように、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、または少なくとも95%ラットIL−23Rを阻害し、かつそれらは、ヒトIL−23Rを結合および/または阻害する。ある特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、マウスIL−23Rと比較して、ヒトIL−23Rおよび/またはラットIL−23Rを選択的に結合および/または阻害する。特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、マウスIL−23Rと比較して、ラットIL−23Rに選択的に結合する。特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、マウスIL−23Rと比較して、ヒトIL−23Rに選択的に結合する。ある特定の実施形態では、ペプチド阻害剤のマウスIL−23Rへの結合は、ヒトIL−23Rおよび/またはラットIL−23Rへの同じペプチド阻害剤の結合の75%未満、50%未満、40%未満、30%未満、20%未満、または10%である。マウスIL−23Rと比較して、ヒトIL−23Rおよび/またはラットIL−23Rを選択的に結合および/または阻害するペプチド阻害剤のある特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、ヒトIL−23RまたはラットIL−23ではなくマウスIL−23R中に存在する追加のアミノ酸の存在によって破壊されるIL−23Rの領域に結合する。一実施形態では、マウスIL−23R中に存在する追加のアミノ酸は、マウスIL23Rタンパク質の約アミノ酸残基315〜約アミノ酸残基340に対応する領域、例えば、アミノ酸領域NWQPWSSPFVHQTSQETGKR(配列番号239)内にある。特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、約アミノ酸230〜約アミノ酸残基370のヒトIL−23Rの領域に結合する。
ある特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、経口投与後にGI限局的な局在化を示す。特定の実施形態では、経口投与されたペプチド阻害剤の50%超、60%超、70%超、80%超、または90%超が、消化器系器官および組織に局在化する。特定の実施形態では、経口投与されたペプチド阻害剤の血漿レベルは、小腸粘膜、結腸粘膜、または近位結腸内で見出されるペプチド阻害剤のレベルの20%未満、10%未満、5%未満、2%未満、1%未満、または0.5%未満である。
本発明の様々なペプチド阻害剤は、天然アミノ酸のみから構築されてもよい。あるいは、本ペプチド阻害剤は、修飾アミノ酸を含むがこれに限定されない非自然的アミノ酸を含んでもよい。ある特定の実施形態では、修飾アミノ酸には、アミノ酸上に天然には存在しない1つの基、複数の基、または化学的部分を含むように化学修飾されている天然アミノ酸が含まれる。本発明のペプチド阻害剤は、付加的に1つ以上のD−アミノ酸を含んでもよい。またさらに、本発明のペプチド阻害剤は、アミノ酸類似体を含んでもよい。
ある特定の実施形態では、本発明のペプチド阻害剤は、1つ以上の修飾または非天然アミノ酸を含む。本発明のいくつかの実施形態では、ペプチド阻害剤は、表1Aに示される1つ以上の非自然的アミノ酸を含む。ある特定の実施形態では、本発明のペプチド阻害剤は、本明細書の表のうちのいずれか1つに示されるアミノ酸配列またはペプチド阻害剤構造を含むもののうちのいずれかが挙げられるが、これらに限定されない、本明細書に記載されるもののうちのいずれかを含む。
本発明はまた、遊離形態または塩形態のいずれかで、本明細書に記載されるペプチド阻害剤のうちのいずれかを含む。したがって、本明細書に記載されるペプチド阻害剤のうちのいずれか(および関連したその使用方法)の実施形態は、ペプチド阻害剤の薬学的に許容される塩を含む。
本発明はまた、本明細書の表のうちのいずれか1つに示される配列を含むもののうちの1つが挙げられるが、これらに限定されない、本明細書に記載されるペプチド阻害剤のうちのいずれかの変異体も含み、1つ以上のL−アミノ酸残基が、アミノ酸残基のD異性体形態で置換され、例えば、L−Alaは、D−Alaで置換される。
本明細書に記載されるペプチド阻害剤は、同位体で標識されたペプチド阻害剤を含む。特定の実施形態では、本開示は、1つ以上の原子が、通常自然界に見出される原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子によって置き換えられるという事実がなければ、本明細書に提示される様々な式および構造を有するか、またはそれらに列挙されるもののうちのいずれかに同一のペプチド阻害剤を提供する。本化合物に組み込まれ得る同位体の例としては、水素、炭素、窒素、酸素、フッ素、および塩素の同位体、例えば、それぞれH、H、13C、14C、15N、18O、17O、35S、18F、36Clが挙げられる。本明細書に記載されるある特定の同位体で標識された化合物、例えば、Hおよび14Cなどの放射性同位体が組み込まれるものは、薬物および/または基質組織分布アッセイにおいて有用である。さらに、重水素、すなわちHなどの同位体での置換は、より大きい代謝安定性から生じるある特定の治療的利点、例えば、増大したインビボ半減期または低減した投与量要件をもたらすことができる。
本発明はまた、本明細書に記載される特異的リンカー部分のうちのいずれかを含むリンカー部分に連結された、本明細書に記載されるペプチド単量体阻害剤のうちのいずれかを含む。特定の実施形態では、リンカーがN末端またはC末端アミノ酸に付着している一方で、他の実施形態では、リンカーは、内部アミノ酸に付着している。特定の実施形態では、リンカーは、2つの内部アミノ酸、例えば、二量体を形成する2つの単量体サブユニットの各々の内部アミノ酸に付着している。本発明のいくつかの実施形態では、ペプチド阻害剤は、示される1つ以上のリンカー部分に付着している。
本発明はまた、本明細書に記載されるペプチド阻害剤のペプチド配列に対して少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するペプチドおよびペプチドを含むペプチド二量体を含む。特定の実施形態では、本発明のペプチド阻害剤は、コアペプチド配列、ならびに1つ以上のN末端および/もしくはC末端修飾(例えば、AcおよびNH)、ならびに/または1つ以上の共役したリンカー部分および/もしくは半減期延長部分を含む。本明細書で使用される場合、コアペプチド配列は、そのような修飾および共役がないペプチドのアミノ酸配列である。例えば、ペプチド阻害剤:[Palm]−[イソGlu]−[PEG4]−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[Aib]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号240)に対して、コアペプチド配列は、[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[Aib]−[Lys(Ac)]−NN(配列番号240)である。
ある特定の実施形態では、本発明のペプチド阻害剤またはペプチド阻害剤の単量体サブユニットは、7〜35個のアミノ酸残基、8〜35個のアミノ酸残基、9〜35個のアミノ酸残基、10〜35個のアミノ酸残基、7〜25個のアミノ酸残基、8〜25個のアミノ酸残基、9〜25個のアミノ酸残基、10〜25個のアミノ酸残基、7〜20個のアミノ酸残基、8〜20個のアミノ酸残基、9〜20個のアミノ酸残基、10〜20個のアミノ酸残基、7〜18個のアミノ酸残基、8〜18個のアミノ酸残基、9〜18個のアミノ酸残基、または10〜18個のアミノ酸残基、および任意に、共役した化学的部分、例えば、PEGまたはリンカー部分などの1つ以上の追加の非アミノ酸部分を含むか、それらから本質的になるか、またはそれらからなる。特定の実施形態では、式Iの任意の実施形態のものが挙げられるが、これらに限定されない本発明のペプチド阻害剤(またはその単量体サブユニット)は、10超、12超、15超、20超、25超、30超、または35超のアミノ酸、例えば、35〜50のアミノ酸である。ある特定の実施形態では、ペプチド阻害剤(またはその単量体サブユニット)は、50未満、35未満、30未満、25未満、20未満、15未満、12未満、または10未満のアミノ酸である。特定の実施形態では、ペプチド阻害剤の単量体サブユニット(またはペプチド単量体阻害剤)は、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、または35個のアミノ酸残基を含むか、またはそれらからなる。特定の実施形態では、本発明のペプチド阻害剤の単量体サブユニットは、10〜23個のアミノ酸残基、および任意に、共役した化学的部分、例えば、PEGまたはリンカー部分などの1つ以上の追加の非アミノ酸部分を含むか、またはそれらからなる。様々な実施形態では、単量体サブユニットは、7〜35個のアミノ酸残基、7〜20個のアミノ酸残基、8〜20個のアミノ酸残基、9〜20個のアミノ酸残基、10〜20個のアミノ酸残基、8〜18個のアミノ酸残基、8〜19個のアミノ酸残基、8〜18個のアミノ酸残基、9〜18個のアミノ酸残基、または10〜18個のアミノ酸残基を含むか、またはそれらからなる。本明細書に記載される様々な式のうちのいずれかの特定の実施形態では、Xは、7〜35個のアミノ酸残基、8〜35個のアミノ酸残基、9〜35個のアミノ酸残基、10〜35個のアミノ酸残基、7〜25個のアミノ酸残基、8〜25個のアミノ酸残基、9〜25個のアミノ酸残基、10〜25個のアミノ酸残基、7〜18個のアミノ酸残基、8〜18個のアミノ酸残基、9〜18個のアミノ酸残基、または10〜18個のアミノ酸残基を含むか、またはそれらからなる。
本明細書に記載されるある特定の例示的なペプチド阻害剤は、12個以上のアミノ酸残基を含む。しかしながら、本発明はまた、7、8、9、10、または11個のアミノ酸残基を有するペプチド阻害剤を含む、本明細書に記載されるペプチド配列のうちのいずれかの断片を含むペプチド阻害剤も含む。例えば、本発明のペプチド阻害剤は、X4〜X9、X4〜X10、X4〜X11、X4〜X12、X4〜X13、X4〜X14、X4〜X15、またはX4〜X16を含むか、またはそれらからなるペプチドを含む。特定の実施形態では、本発明は、X15、X16、X17、X18、X19、X20、X21、X22、またはX23のうちの1つ以上が存在しない、本明細書に記載される式のうちのいずれか、または本明細書に提供される表のうちのいずれかに示されるものなどが挙げられるが、これらに限定されない、本明細書に記載される配列のうちのいずれかを有するペプチド阻害剤を含む。
本発明の特定の実施形態では、ペプチド阻害剤のアミノ酸配列は、抗体内に存在しないか、または抗体のVまたはV領域内に存在しない。
ペプチド阻害剤
本発明のペプチド阻害剤は、本明細書に記載されるアミノ酸配列のうちのいずれかを有するペプチド、本明細書に記載されるペプチド配列のうちのいずれかを含む化合物を含む、本明細書に記載される構造のうちのいずれかを有する化合物、ならびにそのようなペプチドおよび化合物のうちのいずれかの二量体を含む。本発明に対するペプチド阻害剤は、例えば、架橋がX4とX9との間に導入される前および後に、X4とX9との間の結合を有しないペプチドおよび有するペプチドの両方を含む。本発明の例示的なペプチドは、添付の表のうちのいずれかに記載されるアミノ酸配列または構造を含む。
ある特定の実施形態では、本発明は、インターロイキン−23受容体のペプチド阻害剤、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含み、ペプチド阻害剤は、式(I):
X0−X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−X8−X9−X10−X11−X12−X13−X14−X15−X16−X17−X18−X19−X20−X21−X22−X23(I)(配列番号241)
のアミノ酸配列を含み、式中、
X0は、任意のアミノ酸であるか、または存在せず
X1は、任意のアミノ酸であるか、または存在せず;
X2は、任意のアミノ酸であるか、または存在せず;
X3は、任意のアミノ酸であるか、または存在せず;
X4は、Cys、(D)Cys)、アルファ−MeCys、Pen、(D)Pen、Abu、または(D)Abuであり;
X5は、任意のアミノ酸であり;
X6は、任意のアミノ酸であり;
X7は、任意のアミノ酸であり;
X8は、任意のアミノ酸であり;
X9は、Cys、(D)Cys)、アルファ−MeCys、Pen、(D)Pen、Abu、または(D)Abuであり;
X10は、Phe、Phe[4−(2−アミノエトキシ)]、Phe[4−(2−アセチルアミノエトキシ)]、アルファ−MeTyr、またはPhe(4−CONH)であり;
X11は、Trp、Trp(5−F)、1−Nal、Trp(7−Aza)、Phe(2−Me)、Phe(3−Me)、Phe(4−Me)、Phe(3,4−ジメトキシ)、または2−Nalであり;
X12は、4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン(THP)、アルファ−MeLys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、またはAibであり;
X13は、Glu、Cit、Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MeGlu、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−Me−Asn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはLysであり;
X14は、任意のアミノ酸であり;
X15は、任意のアミノ酸であるか、または存在せず、
X16は、任意のアミノ酸であるか、または存在せず;
X17は、任意のアミノ酸であるか、または存在せず;
X18は、任意のアミノ酸であるか、または存在せず;
X19は、任意のアミノ酸であるか、または存在せず;
X20は、任意のアミノ酸であるか、または存在せず、
式中、X4およびX9は、互いと結合を形成することが可能である。
関連実施形態では、本発明は、インターロイキン−23受容体のペプチド阻害剤、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含み、ペプチド阻害剤は、式(II):
X0−X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−X8−X9−X10−X11−X12−X13−X14−X15−X16−X17−X18−X19−X20−X21−X22−X23(II)(配列番号237)
のアミノ酸配列を含み、式中、
X0は、Gly、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyrであるか、または存在せず;
X1は、Gly、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyrであるか、または存在せず;
X2は、(D)Asp、Arg、(D)Arg、Phe、(D)Phe、2−Nal、Thr、Leu、(D)Gln、(D)Asn、IsoGlu、Gly、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyrであるか、または存在せず;
X3は、(D)Arg、(D)Tyr、Gly、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyrであるか、または存在せず;
X4は、Abu、Cys、(D)Cys)、アルファ−MeCys、(D)Abu、(D)Pen、またはPenであり;
X5は、Cit、Glu、Gly、Lys、Asn、Pro、アルファ−MeGln、アルファ−MeLys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeAsn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはGlnであり;
X6は、Thr、Aib、Asp、Dab、Gly、Pro、Ser、アルファ−MeGln、アルファ−MeLys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeAsn、アルファ−MeThr、アルファ−MeSer、またはValであり;
X7は、Trp、Trp(5−F)、1−Nal、2−Nal、Phe(2−Me)、Phe(3−Me)、Phe(4−Me)、Trp(7−Aza)、またはPhe(3,4−ジメトキシ)であり;
X8は、Gln、アルファ−Me−Lys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys(Ac)、ベータ−ホモGln、Cit、Glu、Phe、Asn、Thr、Val、Aib、アルファ−MeGln、アルファ−MeAsn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはTrpであり;
X9は、Cys、(D)Cys)、アルファ−MeCys、(D)Abu、(D)Pen、Pen、またはAbuであり;
X10は、Phe、Phe[4−(2−アミノエトキシ)]、Phe[4−(2−アセチルアミノエトキシ)]、アルファ−MeTyr、またはPhe(4−CONH)であり;
X11は、2−Nal、Trp、Trp(5−F)、Trp(7−Aza)、Phe(2−Me)、Phe(3−Me)、Phe(4−Me)、Phe(3,4−ジメトキシ)、または1−Nalであり;
X12は、4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン(THP)、アルファ−MeLys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、またはAibであり;
X13は、Glu、Cit、Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MeGlu、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−Me−Asn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはLysであり;
X14は、Asn、2−Nap、Aib、Arg、Cit、Asp、Phe、Gly、Lys、Leu、Asn、n−Leu、Gln、Ser、Tic、Trp、アルファ−MeGln、アルファ−MeAsn、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはLys(Ac)であり;
X15は、Asn、Aib、ベータ−Ala、Cit、Gln、Asp、アルファ−MeGln、アルファ−MeAsn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)であるか、または存在せず;
X16は、Glu、Phe、Lys、Asn、Trp、Gly、Thr、Pro、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X17は、Lys、Gly、Pro、The、Phe、Trp、Gln、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X18は、Gly、Lys、Glu、Phe、Thr、Arg、Gln、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X19は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X20は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X21は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X22は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X23は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず、
式中、X4およびX9は、互いと結合を形成することが可能である。
別の態様では、本発明は、インターロイキン−23受容体のペプチド阻害剤、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供し、ペプチド阻害剤は、式(V):
X0−X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−X8−X9−X10−X11−X12−X13−X14−X15−X16−X17−X18−X19−X20−X21−X22−X23(V)(配列番号238)
のアミノ酸配列を含み、式中、
X0は、Gly、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyrであるか、または存在せず;
X1は、Gly、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyrであるか、または存在せず;
X2は、(D)Asp、Arg、(D)Arg、Phe、(D)Phe、2−Nal、Thr、Leu、(D)Gln、(D)Asn、IsoGlu、Gly、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyrであるか、または存在せず;
X3は、(D)Arg、(D)Tyr、Gly、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、Lys(Ac)、Lys(Y1−Ac)であるか、または存在せず、式中、Y1が、アミノ酸であり;
X4は、Abu、Cys、(D)Cys)、アルファ−MeCys、(D)Abu、(D)Pen、Pen、またはPen(スルホキシド)であり;
X5は、Cit、Glu、Gly、Lys、Asn、Pro、アルファ−MeGln、アルファ−MeLys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeAsn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、Gln、Asp、またはCysであり;
X6は、Thr、Aib、Asp、Dab、Gly、Pro、Ser、アルファ−MeGln、アルファ−MeLys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeAsn、アルファ−MeThr、アルファ−MeSer、またはValであり;
X7は、Trp、Trp(5−F)、1−Nal、2−Nal、Phe(2−Me)、Phe(3−Me)、Phe(4−Me)、Trp(7−Aza)、またはPhe(3,4−ジメトキシ)であり;
X8は、Gln、アルファ−Me−Lys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys(Ac)、ベータ−ホモGln、Cit、Glu、Phe、Asn、Thr、Val、Aib、アルファ−MeGln、アルファ−MeAsn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、1−Nal、2−Nal、またはTrpであり;
X9は、Cys、(D)Cys)、アルファ−MeCys、(D)Abu、(D)Pen、Pen、またはAbuであり;
X10は、Phe、Phe[4−(2−アミノエトキシ)]、Phe[4−(2−アセチルアミノエトキシ)]、アルファ−MeTyr、またはPhe(4−CONH)であり;
X11は、2−Nal、Trp、Trp(5−F)、Trp(7−Aza)、Phe(2−Me)、Phe(3−Me)、Phe(4−Me)、Phe(3,4−ジメトキシ)、または1−Nalであり;
X12は、4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン(THP)、アルファ−MeLys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、Ala、シクロへキシルAla、Lys、またはAibであり;
X13は、Glu、Cit、Gln、Lys(Ac)、アルファ−MeArg、アルファ−MeGlu、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−Me−Asn、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、Lys、PEG化Lys、b−ホモGlu、またはLys(Y2−Ac)であり、式中、Y2は、アミノ酸であり;
X14は、Asn、2−Nap、Aib、Arg、Cit、Asp、Phe、Gly、Lys、Leu、Asn、n−Leu、Gln、Ser、Tic、Trp、アルファ−MeGln、アルファ−MeAsn、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはLys(Ac)であり;
X15は、Asn、Aib、ベータ−Ala、Cit、Gln、Asp、アルファ−MeGln、アルファ−MeAsn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)であるか、または存在せず;
X16は、Glu、Phe、Lys、Asn、Trp、Gly、Thr、Pro、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAsp、Ala、Asp、Tyr、Arg、Leu、Gln、Ser、Ile、1−Nal、2−Nal、(D)Ala、(D)Asp、(D)Tyr、(D)Arg、(D)Leu、(D)Ser、(D)Ileであるか、または存在せず;
X17は、Lys、Gly、Pro、The、Phe、Trp、Gln、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X18は、Gly、Lys、Glu、Phe、Thr、Arg、Gln、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X19は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X20は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X21は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X22は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X23は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず、
ペプチド阻害剤は、X4とX9との間の結合を介して環化し、ペプチド阻害剤は、インターロイキン−23(IL−23)のIL−23受容体への結合を阻害する。
式(V)または本明細書に開示される任意の他の式のペプチド阻害剤のある特定の実施形態では、X3は、(D)Arg、(D)Tyr、Gly、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyrであるか、または存在しない。ある特定の実施形態では、X3は、Lys(Ac)またはLys(Y1−Ac)であり、式中、Y1は、アミノ酸である。
式(V)または本明細書に開示される任意の他の式のペプチド阻害剤のある特定の実施形態では、X4は、Abu、Cys、(D)Cys)、アルファ−MeCys、(D)Abu、(D)Pen、またはPenである。ある特定の実施形態では、X4は、Pen(スルホキシド)である。
式(V)または本明細書に開示される任意の他の式のペプチド阻害剤のある特定の実施形態では、X5は、Cit、Glu、Gly、Lys、Asn、Pro、アルファ−MeGln、アルファ−MeLys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeAsn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはGlnである。ある特定の実施形態では、X5は、AspまたはCysである。
式(V)または本明細書に開示される任意の他の式のペプチド阻害剤のある特定の実施形態では、X8は、Gln、アルファ−Me−Lys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys(Ac)、ベータ−ホモGln、Cit、Glu、Phe、Asn、Thr、Val、Aib、アルファ−MeGln、アルファ−MeAsn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはTrpである。ある特定の実施形態では、X8は、1−Nalまたは2−Nalである。
式(V)または本明細書に開示される任意の他の式のペプチド阻害剤のある特定の実施形態では、X12は、4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン(THP)、アルファ−MeLys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、Ala、シクロへキシルAla、Lys、またはAibである。ある特定の実施形態では、X12は、Ala、シクロへキシルAla、またはLysである。
式(V)または本明細書に開示される任意の他の式のペプチド阻害剤のある特定の実施形態では、X13は、Glu、Cit、Gln、Lys(Ac)、アルファ−MeArg、アルファ−MeGlu、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−Me−Asn、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはLysである。ある特定の実施形態では、X13は、Lys、PEG化Lys、b−ホモGlu、またはLys(Y2−Ac)であり、式中、Y2は、アミノ酸である。
式(V)または本明細書に開示される任意の他の式のペプチド阻害剤のある特定の実施形態では、X16は、Glu、Phe、Lys、Asn、Trp、Gly、Thr、Pro、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在しない。ある特定の実施形態では、X16は、Ala、Asp、Tyr、Arg、Leu、Gln、Ser、Ile、1−Nal、2−Nal、(D)Ala、(D)Asp、(D)Tyr、(D)Arg、(D)Leu、(D)Ser、または(D)Ileである。
式(I)、式(II)、もしくは式(V)のペプチド、あるいは本明細書に開示される任意の他のペプチド阻害剤、または本明細書に開示されるペプチド二量体のその一方もしくは両方の単量体サブユニットの特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、X4とX9との間の結合を介して環化される。特定の実施形態では、結合は、ジスルフィド結合またはチオエーテル結合である。ある特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、インターロイキン−23(IL−23)のIL−23受容体への結合を阻害する。
いくつかの実施形態では、式(I)、(II)、および(V)のペプチド(あるいは本明細書に開示される任意の他のペプチド阻害剤、または本明細書に開示されるペプチド二量体のその一方もしくは両方の単量体サブユニット)のX4およびX9は、Cys、アルファ−Me−Cys、Pen、またはD−Penであり、分子内結合は、ジスルフィド結合である。ある特定の実施形態では、X4およびX9の両方がCysであるか、またはX4およびX9の両方がPenであり、分子内結合は、ジスルフィド結合である。
式(I)、(II)、および(V)のペプチド、あるいは本明細書に開示される任意の他のペプチド阻害剤、または本明細書に開示されるペプチド二量体のその一方もしくは両方の単量体サブユニットの一実施形態では、X4は、Abu、Cys、Pen、D−Pen、またはD−Abuであり、X9は、Abu、Cys、Pen、D−Pen、またはD−Abuであり、分子内結合は、チオエーテル結合である。ある特定の実施形態では、X4は、Abuであり、X9は、Cysであり、分子内結合は、チオエーテル結合である。ある特定の実施形態では、X4は、AbuまたはD−Abuであり、X9は、Cysであり、分子内結合は、チオエーテル結合であり、式中、CysのSは、Abuのγ−Cに付着している。ある特定の実施形態では、X4は、AbuまたはD−Abuであり、X9は、Cysであり、分子内結合は、チオエーテル結合であり、分子間結合は、−X3−N(H)−C(H)(CHCH−S*−)C(O)−X5−を形成し、式中、「S*」は、CysのSである。
式(I)、(II)、(V)、(IIIa)、もしくは(IVa)のペプチド、あるいは本明細書に開示される任意の他のペプチド阻害剤、または本明細書に開示されるペプチド二量体のその一方もしくは両方の単量体サブユニットの特定の実施形態では、X7は、(Trp(5−F))である。
式(I)、式(II)、(V)、(IIIa)、もしくは(IVa)のペプチド、あるいは本明細書に開示される任意の他のペプチド阻害剤、または本明細書に開示されるペプチド二量体のその一方もしくは両方の単量体サブユニットを有するものを含む、本明細書に記載されるペプチド阻害剤または単量体サブユニットのうちのいずれかのある特定の実施形態では、X7およびX11は両方、Wである。ペプチド阻害剤または単量体サブユニットのうちのいずれかのある特定の実施形態では、X7およびX11は両方、Trpではない。特定の実施形態では、X7は、Trpであり、X11は、Trpではない。ある特定の実施形態では、X7は、Trpであり、X11は、2−NalまたはTrp(5−F)である。ある特定の実施形態では、X7およびX11は両方、Wであり、X10は、Phe[4−(2−アミノエトキシ)]、Phe[4−(2−アセチルアミノエトキシ)]、Phe(4−OMe)、またはアルファ−MeTyrである。ある特定の実施形態では、X7およびX11は両方、Wであり、X10は、Phe[4−(2−アミノエトキシ)]、Phe[4−(2−アセチルアミノエトキシ)]、Phe(4−OMe)、またはアルファ−Me−Tyrであり、X11は、2−NalまたはTrp(5−F)である。ある特定の実施形態では、X7は、Trpであり、X11は、2−NalまたはTrp(5−F)であり、X10は、Phe[4−(2−アミノエトキシ)]、Phe[4−(2−アセチルアミノエトキシ)]、Phe(4−OMe)、またはアルファ−Me−Tyrである。ある特定の実施形態では、X7は、Trpであり、X10は、Phe[4−(2−アミノエトキシ)]、Phe[4−(2−アセチルアミノエトキシ)]、またはPhe(4−OMe)、またはアルファ−Me−Tyrであり、X11は、2−NalまたはTrp(5−F)である。
ある特定の実施形態では、X7およびX11は両方、Wであるか、またはX7は、Trpであり、X11は、2−NalまたはTrp(5−F)であり、X10は、Phe[4−(2−アセチルアミノエトキシ)]、Phe[4−(2−アミノエトキシ)]、Phe(CONH)、またはアルファ−Me−Tyrであり、X4およびX9は、チオエーテル結合またはジスルフィド結合を形成することが可能なアミノ酸残基である。ある特定の実施形態では、X4およびX9の両方がPenであり、分子内結合は、ジスルフィド結合である。ある特定の実施形態では、X4は、Abuであり、X9は、Cysであり、分子内結合は、チオエーテル結合である。
式(I)、式(II)、式(V)、式(IIIa)、もしくは式(IVa)のペプチド、あるいは本明細書に開示される任意の他のペプチド阻害剤、または本明細書に開示されるペプチド二量体のその一方もしくは両方の単量体サブユニットのある特定の実施形態では、X5〜X8は、以下のテトラペプチド配列:QTWQ(配列番号242)、NDWQ(配列番号243)、N(Dab)WQ(配列番号244)、NT(1−Nal)Q(配列番号245)、NT(2−Nal)Q(配列番号246)、NTWE(配列番号247)、NTWF(配列番号248)、NTWQ(配列番号249)、NT[Trp(5−F)]Q(配列番号250)のうちのいずれかから選択される。式(I)、式(II)、式(V)、式(IIIa)、または式(IVa)のペプチドのある特定の実施形態では、X5〜X8は、以下のテトラペプチド配列:QTWQ(配列番号242)、QTWE(配列番号251)、ETWQ(配列番号252)、ETWE(配列番号253)、QTW−(アルファ−MeLeu)(配列番号254)、QTW−(アルファ−MeLys)(配列番号255)、QTW−(アルファ−MeLys(Ac))(配列番号256)、QTW−((D)Gln)(配列番号257)、QTW−(B−ホモGln)(配列番号258)、QTWF(配列番号259)、QTWW(配列番号260)、QTW−[Aib](配列番号261)、QTWT(配列番号262)、QTWV(配列番号263)、またはQT−[Trp(5−F)]−Q(配列番号264)のうちのいずれかから選択される。
ある特定の実施形態では、式(I)、(II)、(V)、(IIIa)、もしくは(IVa)のペプチド、あるいは本明細書に開示される任意の他のペプチド阻害剤、または本明細書に開示されるペプチド二量体のその一方もしくは両方の単量体サブユニットは、X14およびX15の両方においてAsn残基を含む。
ある特定の実施形態では、式(I)、(II)、(V)、(IIIa)、もしくは(IVaのペプチド、あるいは本明細書に開示される任意の他のペプチド阻害剤、または本明細書に開示されるペプチド二量体のその一方もしくは両方の単量体サブユニットは、X4に対してN末端側の少なくとも1個、少なくとも2個、少なくとも3個、または少なくとも4個のアミノ酸残基を含む。ある特定の実施形態では、X4に対してN末端側のアミノ酸残基のうちの少なくとも1個、少なくとも2個、少なくとも3個、または少なくとも4個は、互いと同じアミノ酸残基である。ある特定の実施形態では、それらは全て、互いと同じ残基である。ある特定の実施形態では、X4に対してN末端側のアミノ酸残基のうちの少なくとも1個、少なくとも2個、少なくとも3個、または少なくとも4個は、G、R、F、E、Q、T、および(D)−Arg)から選択される。ある特定の実施形態では、X0〜X3は、表2〜5のペプチドのうちのいずれかに示される対応する残基のうちのいずれかに示されるものと同じである。
ある特定の実施形態では、式(I)、(II)、(V)、(IIIa)、もしくは(IVa)のペプチド、あるいは本明細書に開示される任意の他のペプチド阻害剤、または本明細書に開示されるペプチド二量体のその一方もしくは両方の単量体サブユニットは、X14に対してカルボキシ側の少なくとも2個、少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、または少なくとも6個のアミノ酸残基を含む。ある特定の実施形態では、X14に対してカルボキシ側のアミノ酸残基のうちの少なくとも2個、少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、または少なくとも6個は、互いと同じアミノ酸残基である。ある特定の実施形態では、それらは全て、互いと同じ残基である。ある特定の実施形態では、X14およびX15は両方、Nである。ある特定の実施形態では、X14に対してカルボキシ側のアミノ酸残基のうちの少なくとも2個、少なくとも3個、または少なくとも4個は、N、E、F、K、W、G、T、P、K、F、またはQから選択される。ある特定の実施形態では、X14〜X23は、表2〜5のペプチドのうちのいずれかに示される対応する残基のうちのいずれかに示されるものと同じである。
ある特定の実施形態では、式(I)、(II)、(V)、(IIIa)、もしくは(IVa)のペプチド、あるいは本明細書に開示される任意の他のペプチド阻害剤、または本明細書に開示されるペプチド二量体のその一方もしくは両方の単量体サブユニットは、N末端Ac基を含む。ある特定の実施形態では、式(I)、(II)、(V)、(IIIa)、または(IVa)のペプチドおよび本明細書に開示される任意のペプチド阻害剤は、C末端NH基を含む。
ある特定の実施形態では、本発明のペプチド阻害剤は、本明細書に、例えば表2〜6に示されるアミノ酸配列を含むか、またはそれらからなる。ある特定の実施形態では、本発明のペプチド阻害剤は、本明細書に、例えば表2〜6に示される構造を有する。ある特定の実施形態では、本明細書に記載されるペプチド阻害剤中に存在するPhe[4−(2−アミノエトキシ)]残基のうちのいずれかは、Phe[4−(2−アセチルアミノエトキシ)]によって置換され得る。
追加の実施形態では、本発明は、X0〜X23の1つ以上のアミノ酸残基の同配体置換を含む、式(I)、(II)、(V)、(IIIa)、もしくは(IVa)の、または表2〜6に示される配列のうちのいずれかの変異体を含むペプチドを含む、ペプチド阻害剤を含む。特定の実施形態では、同配体置換は、保存的アミノ酸置換であり、ある特定の実施形態では、同配体置換は、アミノ酸の類似体との置換である。
追加の実施形態では、本発明は、アミノ酸残基X4およびX9のうちの一方または両方において異なるアミノ酸残基(または化学物質)を含むが、X4およびX9におけるアミノ酸残基が、例えば、ペプチド内で分子内結合またはトリアゾール環を形成するために、互いと結合することが可能である、式(I)、(II)、(V)、(IIIa)、もしくは(IVa)の、または表2〜6に示される配列のうちのいずれかの変異体を含むペプチドを含む、ペプチド阻害剤を含む。ある特定の実施形態では、結合は、ジスルフィド結合、チオエーテル結合、ラクタム結合、トリアゾール環、セレノエーテル結合、ジセレニド結合、またはオレフィン結合である。
例えば、ある特定の実施形態では、X4は、Abu、2−クロロメチル安息香酸、メルカプト−プロピオン酸、メルカプト−酪酸、2−クロロ−酢酸、3−クロロ−プロピオン酸(3−choro−propanoic acid)、4−クロロ−酪酸、または3−クロロ−イソ酪酸であり、X9は、Abu、Cys、Pen、hCys、D−Pen、D−Cys、またはD−hCysであり、分子内結合は、チオエーテル結合である。ある特定の実施形態では、X4は、Abuであり、X9は、Penであり、分子内結合は、チオエーテル結合である。特定の実施形態では、X4は、X9とチオエーテル結合を形成することが可能な2−メチルベンゾイル部分であり、X9は、Cys、N−Me−Cys、D−Cys、hCys、Pen、およびD−Penから選択される。特定の実施形態では、X4は、Abuであり、X9は、Cysであり、分子内結合は、チオエーテル結合である。特定の場合、本明細書に記載される式およびペプチドのうちのいずれかのペプチド単量体、二量体、またはそのサブユニット、X4は、修飾Ser、修飾hSer(例えば、Homo−Ser−Cl)、好適な等量式、および対応するD−アミノ酸からなる群から選択される。他の場合、X4は、1〜4個の炭素を有し、X9とチオエーテル結合を形成する脂肪族酸である。場合によっては、X4は、X9とチオエーテル結合を形成する修飾2−メチル基を有する5または6員の脂環式酸である。いくつかの実施形態では、X4は、2−メチルベンゾイル部分である。ある特定の実施形態では、X4は、Cys、hCys、Pen、および2−メチルベンゾイル部分から選択される。ある特定の実施形態では、X4は、修飾Ser、修飾hSer、好適な等量式、および対応するD−アミノ酸からなる群から選択される。一実施形態では、X4は、hSerCl(チオエーテル結合がX9と形成され、それによりClが除去される前)、またはhSer前駆体(例えば、ホモSer(O−TBDMS)である。他の場合、X4は、1〜4個の炭素を有し、X9とチオエーテル結合を形成する脂肪族酸である。場合によっては、X4は、X9とチオエーテル結合を形成する修飾2−メチル基を有する5または6員の脂環式酸である。場合によっては、X4は、2−メチルベンゾイル部分である。X4がアミノ酸ではないが、X9に結合する化学的部分である、ある特定の実施形態では、X1、X2、およびX3は、存在せず、X4は、X5に共役または結合している。いくつかの実施形態では、X9の直接カルボキシ側にあるアミノ酸は、芳香族アミノ酸である。ある特定の実施形態では、X4がアミノ酸である一方で、他の実施形態では、X4は、例えば、チオエーテル結合を形成するために、X9に結合することが可能な別の化学的部分である。特定の実施形態では、X4は、X4に対して、本明細書に記載される非アミノ酸部分のうちのいずれかから選択される別の化学的部分である。X4が別の化学的部分である特定の実施形態では、X1、X2、およびX3は、存在せず、別の化学的部分は、X5に結合または共役している。ある特定の実施形態では、X4は、例えば、2−クロロメチル安息香酸、2−クロロ−酢酸、3−クロロプロピオン酸(3−choropropanoic acid)、4−クロロ酪酸、3−クロロイソ酪酸中の、塩化物などの基を含む化学的部分として定義される。しかしながら、当業者は、いったんペプチドが閉環環化を受けてX4とX9との間にチオエーテル結合を形成すると、塩化物基がもはや存在しないことを理解するであろう。したがって、塩化物などの反応基を含むX4における化学的部分の記載は、塩化物を有する基、および塩化物を有しない、すなわち、X9との結合の形成後の基の両方を意味する。本発明はまた、本明細書に記載される他の式または表のうちのいずれかに示されるものと同じ構造を含むが、チオエーテル結合が逆配向にある、ペプチドも含む。本発明のそのような実施形態では、概して、X4に示されるアミノ酸残基または他の化学的部分は、代わりにX9に存在し、X9に示されるアミノ酸残基は、代わりにX4に存在し、すなわち、得られるチオエーテル結合の硫黄を含むアミノ酸残基は、X9の代わりにX4に位置し、X4とチオエーテル結合を形成することが可能な炭素側鎖を有するアミノ酸残基または他の部分は、X9に位置することが考慮され得る。しかしながら、この逆配向において、位置X9におけるアミノ酸または化学部分は、遊離アミンを含むものである。例えば、特定の実施形態では、X9におけるアミノ酸は、例えば、ホモセリン(OTBDMS)などの保護ホモセリンである。したがって、本明細書に記載される式のうちのいずれかのペプチド阻害剤の特定の逆配向実施形態では、X9は、1個または2個の炭素を有する側鎖を有し、X4とチオエーテル結合を形成するアミノ酸残基であり、X4は、Cys、N−Me−Cys、D−Cys、HCys、Pen、およびD−Penからなる群から選択される。他の式および表の対応する位置に存在するアミノ酸残基および他の化学的部分の具体的な例は、本明細書に記載されている。
X4とX9との間にチオエーテル結合を形成するある特定のペプチドにおいて、X4は、X9とチオエーテル結合を形成することが可能な炭素側鎖を有するアミノ酸、脂肪族酸、脂環式酸、または修飾2−メチル芳香族酸であり、X9は、X4とチオエーテル結合を形成することが可能な硫黄含有アミノ酸である。ある特定の実施形態では、X4は、Cys、Pen、hCys、D−Pen、D−Cys、D−hCys、Met、Glu、Asp、Lys、Orn、Dap、Dab、D−Dap、D−Dab、D−Asp、D−Glu、D−Lys、Sec、2−クロロメチル安息香酸、メルカプト−プロピオン酸、メルカプト−酪酸、2−クロロ−酢酸、3−クロロ−プロピオン酸(3−choro−propanoic acid)、4−クロロ−酪酸、3−クロロ−イソ酪酸、Abu、β−アジド−Ala−OH、プロパルギルグリシン、2−(3´−ブテニル)グリシン、2−アリルグリシン、2−(3´−ブテニル)グリシン、2−(4´−ペンテニル)グリシン、2−(5´−ヘキセニル)グリシンであり、X9は、X9は、Cys、Pen、hCys、D−Pen、D−Cys、D−hCys、Glu、Lys、Orn、Dap、Dab、D−Dap、D−Dab、D−Asp、D−Glu、D−Lys、Asp、Leu、Val、Phe、Ser、Sec、Abu、β−アジド−Ala−OH、プロパルギルグリシン、2−2−アリルグリシン、2−(3´−ブテニル)グリシン、2−(4´−ペンテニル)グリシン、または2−(5´−ヘキセニル)グリシンである。ある特定の実施形態では、X4は、Abu、2−クロロメチル安息香酸、メルカプト−プロピオン酸、メルカプト−酪酸、2−クロロ−酢酸、3−クロロ−プロピオン酸、4−クロロ−酪酸、3−クロロ−イソ酪酸であり、X9は、Abu、Cys、Pen、hCys、D−Pen、D−Cys、またはD−hCysである。
一実施形態では、X4およびX9は各々、Glu、Asp、Lys、Orn、Dap、Dab、D−Dap、D−Dab、D−Asp、D−Glu、またはD−Lysであり、分子内結合は、ラクタム結合である。
ある特定の実施形態では、X4およびX9は各々、β−アジド−Ala−OHまたはプロパルギルグリシンであり、ペプチド阻害剤(または単量体サブユニット)は、トリアゾール環を通して環化される。
ある特定の実施形態では、X4およびX9は各々、2−アリルグリシン、2−(3´−ブテニル)グリシン、2−(4´−ペンテニル)グリシン、または2−(5´−ヘキセニル)グリシネム(2−(5´−hexenyl)glycinem)であり、ペプチド阻害剤(または単量体サブユニット)は閉環メタセシス(ring closing methasis)を通して環化されて、対応するオレフィン/「ステープルペプチド」をもたらす。
ある特定の実施形態では、X4は、2−クロロメチル安息香酸、メルカプト−プロピオン酸、メルカプト−酪酸、2−クロロ−酢酸、3−クロロ−プロピオン酸(3−choro−propanoic acid)、4−クロロ−酪酸、3−クロロ−イソ酪酸、またはhSer(Cl)であり、X9は、hSer(Cl)、Cys、Pen、hCys、D−Pen、D−Cys、またはD−hCysであり、分子内結合は、チオエーテル結合である。ある特定の実施形態では、X4は、2−クロロメチル安息香酸またはhSer(Cl)であり、X9は、CysまたはPenであり、分子内結合は、チオエーテル結合である。ある特定の実施形態では、X4は、Abuであり、X9は、CysまたはPenである。
ある特定の実施形態では、X4は、2−クロロメチル安息香酸、2−クロロ−酢酸、3−クロロ−プロピオン酸(3−choro−propanoic acid)、4−クロロ−酪酸、3−クロロ−イソ酪酸、Abu、またはSecであり、X9は、AbuまたはSecであり、分子内結合は、セレノエーテル結合である。
ある特定の実施形態では、X4とX9との間の分子内結合は、ジセレニド結合である。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される式のうちのいずれかに関して、X3は、(D)Arg、(D)Tyr、Gly、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyrであるか、または存在しない。他の実施形態では、X3は、Lys(Ac)またはLys(Y1−Ac)であり、式中、Y1は、アミノ酸である。一実施形態では、Y1は、天然アミノ酸である。別の実施形態では、Y1は、(D)アミノ酸である。ある特定の実施形態では、Y1は、Glu、Phe、Tyr、Ser、Arg、Leu、またはProである。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される式のうちのいずれかに関して、X5は、Cit、Glu、Gly、Lys、Asn、Pro、アルファ−MeGln、アルファ−MeLys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeAsn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはGlnである。他の実施形態では、X5は、AspまたはCysである。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される式のうちのいずれかに関して、X8は、Gln、アルファ−Me−Lys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys(Ac)、ベータ−ホモGln、Cit、Glu、Phe、Asn、Thr、Val、Aib、アルファ−MeGln、アルファ−MeAsn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはTrpである。他の実施形態では、X8は、1−Nalまたは2−Nalである。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される式のうちのいずれかに関して、X12は、4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン(THP)、アルファ−MeLys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、またはAibである。他の実施形態では、X12は、Ala、またはシクロへキシルAla、またはLysである。特定の実施形態では、X12は、シクロへキシルAlaである。ある特定の実施形態では、X12は、例えば、化学置換基に共役している。ある特定の実施形態では、X12は、Lysであり、Lysは、例えば、化学置換基に共役している。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される式のうちのいずれかに関して、X13は、Glu、Cit、Gln、Lys(Ac)、アルファ−MeArg、アルファ−MeGlu、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−Me−Asn、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはLysである。他の実施形態では、X13は、Lys、PEG化Lys、b−ホモGlu、またはLys(Y2−Ac)であり、Y2は、アミノ酸である。一実施形態では、Y2は、天然アミノ酸である。別の実施形態では、Y2は、(D)アミノ酸である。ある特定の実施形態では、Y2は、Glu、Phe、Asn、Thr、Asp、Tyr、Ser、Arg、Leu、またはProである。ある特定の実施形態では、Y2は、(D)Glu、(D)Phe、(D)Asn、(D)Thr、(D)Asp、(D)Tyr、(D)Ser、(D)Arg、または(D)Leuである。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される式のうちのいずれかに関して、X16は、Glu、Phe、Lys、Asn、Trp、Gly、Thr、Pro、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在しない。他の実施形態では、X16は、Ala、Asp、Tyr、Arg、Leu、Gln、Ser、Ile、1−Nal、2−Nal、(D)Ala、(D)Asp、(D)Tyr、(D)Arg、(D)Leu、(D)Ser、または(D)Ileである。
ある特定の実施形態では、本発明は、インターロイキン−23受容体のペプチド阻害剤を含み、ペプチド阻害剤は、式XI:
−X−R(XI)
の構造、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を有し、式中、
は、結合、水素、C1〜C6アルキル、C6〜C12アリール、C6〜C12アリール、C1〜C6アルキル、C1〜C20アルカノイル、アルキルスルホネート、酸、γ−GluまたはpGluであり、N末端に付加され、かつ単独で、または上記のうちのいずれかのスペーサとしてPEG化型(例えば、200Da〜60,000Da)を含み;
は、結合、OH、またはNHであり;
Xは、8〜20個のアミノ酸または8〜35個のアミノ酸のアミノ酸配列である。
一実施形態では、Rは、結合、水素、またはC1〜C20アルカノイルである。別の実施形態では、Rは、結合、水素、またはAcである。特定の実施形態では、Rは、Acである。別の特定の実施形態では、Rは、PEG化されている。
一実施形態では、Rは、OHである。特定の実施形態では、Rは、NHである。
式XIのペプチド阻害剤の特定の実施形態では、Xは、式XII:
X2−X3−X4−X5−T−X7−X8−X9−X10−X11−X12−X13−X14−X15−X16(XII)(配列番号275)
の配列を含むか、またはそれからなり、式中、
X2は、Arg、(D)Arg、Glnであるか、または存在せず;
X3は、(D)Arg、Phe、(D)Phe、Lys、(D)Lys、Lys(Y1−Ac)、(D)Lys(Y1−Ac)であるか、または存在せず、式中、Y1は、アミノ酸であるか、またはY1が存在せず;
X4は、Cys、(D)Cys)、アルファ−MeCys、Abu、(D)Pen、Pen、(D)Penスルホキシド、またはPenスルホキシドであり;
X5は、Cit、Lys、Asn、Asp、Glu、Lys(Ac)、またはGlnであり;
X7は、Trp、置換Trp、または1−Nalであり;
X8は、Gln、Lys、Lys(Ac)、a−MeLeu、Cit、Glu、1−Nal、2−Nal、Trp、置換Trp、またはLys(Peg12)であり;
X9は、Cys、Abu、またはPenであり;
X10は、Phe、Phe[4−(2−アミノエトキシ)]、Phe(Cmd)、またはPhe[4−(2−アセチルアミノエトキシ)]であり;
X11は、2−Nal、Phe(2−Me)、Phe(3−Me)、Phe(4−Me)、Phe(3,4−ジメトキシ)、または1−Nalであり;
X12は、アルファ−MeLeu、Aib、Lys、シクロへキシルAla、テトラヒドロピランAla、またはLys(Peg12)であり;
X13は、Glu、b−ホモGlu、Lys、(D)Lys、Lys(Y2−Ac)、または(D)Lys(Y2−Ac)であり;式中、Y2がアミノ酸であるか、またはY2が存在せず;
X14は、Asn、Asp、Cit、またはLys(Ac)であり;
X15は、Asn、Lys、Lys(Ac)、Cit、Asp、Gly、Ala、b−Ala、またはSarcであり;
X16は、アミノ酸であるか、または存在せず;置換Trpは、ハロまたはアザTrpで置換されたTrpであり;
式中、X4およびX9は、ジスルフィド結合もしくはチオエーテル結合を形成することが可能であるか、またはジスルフィド結合もしくはチオエーテル結合を介して連結される。
一実施形態では、置換Trpは、フルオロ置換Trpである。別の実施形態では、置換Trpは、アザTrpである。特定の実施形態では、置換Trpは、(5−F)Trpである。別の特定の実施形態では、置換Trpは、(7−アザ)Trpである。
一実施形態では、X2は、Arg、(D)Argであるか、または存在しない。特定の実施形態では、X2は、存在しない。
一実施形態では、X7は、TrpまたはTrp(5−F)である。特定の実施形態では、X7は、Trpである。
一実施形態では、X10は、Phe[4−(2−アミノエトキシ)]である。
一実施形態では、X11は、2−Nalである。
一実施形態では、X15は、Asnである。
特定の実施形態では、式XIに関して、Xは、式XIII:
X3−X4−X5−T−Trp−X8−X9−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XIII)(配列番号276)
の配列を含むか、またはそれからなり、式中、X3、X4、X5、X8、X9、X12、X13、X14、またはX16は、式XIIについて記載される通りである。
一実施形態では、X4およびX9は、共に結合されて、ジスルフィド結合を形成する。一実施形態では、X4およびX9は、共に結合されて、チオエーテル結合を形成する。
一実施形態では、X4は、AbuまたはPenである。一実施形態では、X4は、Abuであり;X4およびX9は、共に結合されて、チオエーテル結合を形成する。別の実施形態では、X4は、Penであり、X4およびX9は、共に結合されて、ジスルフィド結合を形成する。
特定の実施形態では、式XIに関して、Xは、式XIVaまたはXIVb:
X3−Abu−X5−T−Trp−X8−X9−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XIVa)(配列番号277);または
X3−Pen−X5−T−Trp−X8−X9−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XIVb)(配列番号278);
の配列を含むか、またはそれからなり、式中、X3、X5、X8、X9、X12、X13、X14、またはX16は、式XIIについて記載される通りである。
一実施形態では、X5は、AsnまたはGlnである。
特定の実施形態では、式XIに関して、Xは、式XVa、XVb、XVc、またはXVd:
X3−Abu−Asn−T−Trp−X8−X9−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XVa)(配列番号279);
X3−Pen−Asn−T−Trp−X8−X9−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XVb)(配列番号280);
X3−Abu−Gln−T−Trp−X8−X9−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XVc)(配列番号281);または
X3−Pen−Gln−T−Trp−X8−X9−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XVd)(配列番号:282);
の配列を含むか、またはそれからなり、式中、X3、X8、X9、X12、X13、X14、またはX16は、式XIIについて記載される通りである。
一実施形態では、X4およびX9は、共に結合されて、ジスルフィド結合またはチオエーテル結合を形成する。
一実施形態では、X9は、CysまたはPenである。
特定の実施形態では、式XIに関して、Xは、式XVIa、XVIb、XVIc、XVId、XVIe、XVIf、XVIg、またはXVIh:
X3−Abu−Asn−T−Trp−X8−Cys−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XVIa)(配列番号283);
X3−Pen−Asn−T−Trp−X8−Cys−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XVIb)(配列番号284);
X3−Abu−Gln−T−Trp−X8−Cys−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XVIc)(配列番号285);
X3−Pen−Gln−T−Trp−X8−Cys−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XVId)(配列番号286);
X3−Abu−Asn−T−Trp−X8−Pen−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XVIe)(配列番号287);
X3−Pen−Asn−T−Trp−X8−Pen−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XVIf)(配列番号288);
X3−Abu−Gln−T−Trp−X8−Pen−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XVIg)(配列番号289);または
X3−Pen−Gln−T−Trp−X8−Pen−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XVIh)(配列番号290);
の配列を含むか、またはそれからなり、式中、X3、X8、X12、X13、X14、またはX16は、式XIIについて記載される通りである。
一実施形態では、式XVIa〜XVIhに関して、AbuおよびCys、PenおよびCys、AbuおよびPen、またはPenおよびPenは、共に結合されて、ジスルフィド結合またはチオエーテル結合を形成する。
一実施形態では、式XI〜XVIhに関して、X12は、テトラヒドロピラン−Ala(THP−Ala)またはa−MeLeuである。
一実施形態では、式XI〜XVIhに関して、X14は、Lys(Ac)またはAsnである。特定の実施形態では、X14は、Asnである。
特定の実施形態では、式XIに関して、Xは、式XVIIa、XVIIb、XVIIc、XVIId、XVIIe、XVIIf、XVIIg、またはXVIIh:
X3−Abu−Asn−T−Trp−X8−Cys−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[THP−Ala]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIa)(配列番号291);
X3−Pen−Asn−T−Trp−X8−Cys−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[THP−Ala]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIb)(配列番号292);
X3−Abu−Gln−T−Trp−X8−Cys−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[THP−Ala]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIc)(配列番号293);
X3−Pen−Gln−T−Trp−X8−Cys−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[THP−Ala]−X13−Asn−Asn−X16(XVIId)(配列番号294);
X3−Abu−Asn−T−Trp−X8−Pen−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[THP−Ala]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIe)(配列番号295);
X3−Pen−Asn−T−Trp−X8−Pen−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[THP−Ala]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIf)(配列番号296);
X3−Abu−Gln−T−Trp−X8−Pen−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[THP−Ala]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIg)(配列番号297);または
X3−Pen−Gln−T−Trp−X8−Pen−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[THP−Ala]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIh)(配列番号298);
の配列を含むか、またはそれからなり、式中、X3、X8、X12、X13、またはX16は、式XIIについて記載される通りである。
特定の実施形態では、式XIに関して、Xは、式XVIIIa、XVIIIb、XVIIIc、XVIIId、XVIIIe、XVIIIf、XVIIIg、またはXVIIIh:
X3−Abu−Asn−T−Trp−X8−Cys−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[a−MeLeu]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIIa)(配列番号299);
X3−Pen−Asn−T−Trp−X8−Cys−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[a−MeLeu]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIIb)(配列番号300);
X3−Abu−Gln−T−Trp−X8−Cys−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[a−MeLeu]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIIc)(配列番号301);
X3−Pen−Gln−T−Trp−X8−Cys−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[a−MeLeu]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIId)(配列番号302);
X3−Abu−Asn−T−Trp−X8−Pen−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[a−MeLeu]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIIe)(配列番号303);
X3−Pen−Asn−T−Trp−X8−Pen−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[a−MeLeu]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIIf)(配列番号304);
X3−Abu−Gln−T−Trp−X8−Pen−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[a−MeLeu]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIIg)(配列番号305);または
X3−Pen−Gln−T−Trp−X8−Pen−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[a−MeLeu]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIIh)(配列番号306);
の配列を含むか、またはそれからなり、式中、X3、X8、X13、またはX16は、式XIIについて記載される通りである。
ある特定の実施形態では、式XI〜XVIIIhに関して、X3は、(D)Arg、Phe、(D)Phe、Lys、(D)Lys、Lys(Y1−Ac)、(D)Lys(Y1−Ac)であるか、または存在せず、Y1は、アミノ酸であるか、または存在しない。一実施形態では、Y1は、天然アミノ酸である。別の実施形態では、Y1は、(D)アミノ酸である。ある特定の実施形態では、Y1は、Glu、Phe、Tyr、Ser、Arg、Leu、またはProである。特定の実施形態では、X3は、存在しない。別の特定の実施形態では、X3は、(D)Argである。より具体的な実施形態では、X3は、Lys(Y1−Ac)または(D)Lys(Y1−Ac)である。一実施形態では、Y1は、Leuである。別の実施形態では、Y1は、Gluである。別の実施形態では、Y1は、Pheである。別の実施形態では、Y1は、Tyrである。別の実施形態では、Y1は、Proである。別の実施形態では、Y1は、Serである。別の実施形態では、Y1は、Argである。
。ある特定の実施形態では、式XI〜XVIIIhに関して、X8は、Gln、Lys、Lys(Ac)、a−MeLeu、Cit、またはGluである。特定の実施形態では、X8は、Gln、Glu、Lys(Ac)、またはa−MeLeuである。別の特定の実施形態では、X8は、GlnまたはLys(Ac)である。より具体的な実施形態では、X8は、Glnである。
ある特定の実施形態では、式XI〜XVIIIhに関して、X13は、Glu、b−ホモGlu、Lys、(D)Lys、Lys(Y2−Ac)、または(D)Lys(Y2−Ac)であり;Y2は、アミノ酸であるか、またはY2は、存在しない。特定の実施形態では、X13は、Glu、Cit、Lys、またはLys(Ac)である。より具体的な実施形態では、X13は、GluまたはLys(Ac)である。
ある特定の実施形態では、式XI〜XVIIIhに関して、X16は、存在しないか、またはアミノ酸である。特定の実施形態では、X16は、存在しない。より具体的な実施形態では、X16は、アミノ酸である。一実施形態では、アミノ酸は、Sar、Lys、(D)Lys、Ahx、b−Ala、Gly、Arg、(D)Arg、Ile、Gln、(D)Gln、Tyr、Ser、(D)Ser、(D)Tyr、Ala、Trp、Asp、または(D)Aspである。
式(I)、(II)、(V)、(IIIa)、または(IVa)のうちのいずれかの変異体を含むペプチド阻害剤の特定の実施形態では、X4がアミノ酸ではない場合、X1、X2、およびX3は、存在しない。ある特定の実施形態では、X1は、D−アミノ酸であるか、または存在しない。ある特定の実施形態では、X2は、D−アミノ酸であるか、または存在しない。ある特定の実施形態では、X3は、D−アミノ酸であるか、または存在しない。ある特定の実施形態では、X16は、D−アミノ酸であるか、または存在しない。ある特定の実施形態では、X17は、D−アミノ酸であるか、または存在しない。ある特定の実施形態では、X18は、D−アミノ酸であるか、または存在しない。ある特定の実施形態では、X19は、D−アミノ酸であるか、または存在しない。ある特定の実施形態では、X20は、D−アミノ酸であるか、または存在しない。
特定の実施形態では、式(I)、(II)、(V)、(IIIa)、または(IVa)のペプチドは、親油性置換基およびポリマー部分などの1つ以上の化学置換基に共役しており、これらは、本明細書において半減期延長部分と称され得る。特定の実施形態では、式(I)、(II)、(V)、(IIIa)、または(IVa)のペプチドは、1つ以上の検出可能なマーカーまたは染料に共役している。
いくつかの実施形態では、本発明のペプチドが、例えば、イソ吉草酸、イソ酪酸、吉草酸などの酸性化合物に共役している場合、そのような共役の存在は、酸性型で言及される。したがって、例えば、決して限定されないが、いくつかの実施形態において、イソバレリル(例えば、イソバレリル−[Pen]−QTWQ[Pen]−[Phe(4−OMe)]−[2−Nal]−[a−MeLys]−[Lys(Ac)]−NG−NH(配列番号307)に言及することによって、イソ吉草酸のペプチドへの共役を示す代わりに、本願は、イソ吉草酸−[Pen]−QTWQ[Pen]−[Phe(4−OMe)]−[2−Nal]−[a−MeLys]−[Lys(Ac)]−NG−NH(配列番号307)などの共役に言及する。
ある特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、PCT出願第PCT/US2014/030352号、PCT出願第PCT/US2015/038370号、PCT出願第PCT/US2015/040658号、またはPCT出願第PCT/US2016/042680のうちのいずれかまたは全てに開示されている化合物を含まない。
Pen−Penジスルフィド結合を含む例示的なペプチド阻害剤
ある特定の実施形態では、本発明は、インターロイキン−23受容体のペプチド阻害剤を含み、ペプチド阻害剤は、式III:
−X−R(III)
の構造、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を有し、式中、
は、結合、水素、C1〜C6アルキル、C6〜C12アリール、C6〜C12アリール、C1〜C6アルキル、C1〜C20アルカノイル、アルキルスルホネート、酸、γ−GluまたはpGluであり、N末端に付加され、かつ単独で、または上記のうちのいずれかのスペーサとしてPEG化型(例えば、200Da〜60,000Da)を含み;
は、結合、OH、またはNHであり;
Xは、8〜20個のアミノ酸または8〜35個のアミノ酸のアミノ酸配列である。
式IIIのペプチド阻害剤の特定の実施形態では、Xは、式IIIa:
X0−X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−X8−X9−X10−X11−X12−X13−X14−X15−X16−X17−X18−X19−X20−X21−X22−X23(IIIa)(配列番号265)
の配列を含むか、またはそれからなり、式中、
X0は、Gly、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyrであるか、または存在せず;
X1は、Gly、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyrであるか、または存在せず;
X2は、(D)Asp、Arg、(D)Arg、Phe、(D)Phe、2−Nal、Thr、Leu、(D)Gln、(D)Asn、IsoGlu、Gly、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyrであるか、または存在せず;
X3は、(D)Arg、(D)Tyr、Gly、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyrであるか、または存在せず;
X4は、Cys、(D)Cys)、アルファ−MeCys、(D)Pen、またはPenであり;
X5は、Cit、Glu、Gly、Lys、Asn、Pro、アルファ−MeGln、アルファ−MeLys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeAsn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはGlnであり;
X6は、Thr、Aib、Asp、Dab、Gly、Pro、Ser、アルファ−MeGln、アルファ−MeLys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeAsn、アルファ−MeThr、アルファ−MeSer、またはValであり;
X7は、Trp、Trp(5−F)、1−Nal、2−Nal、Phe(2−Me)、Phe(3−Me)、Phe(4−Me)、Trp(7−Aza)、またはPhe(3,4−ジメトキシ)であり;
X8は、Gln、アルファ−Me−Lys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys(Ac)、ベータ−ホモGln、Cit、Glu、Phe、Asn、Thr、Val、Aib、アルファ−MeGln、アルファ−MeAsn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはTrpであり;
X9は、Cys、(D)Cys)、アルファ−MeCys、(D)Pen、またはPenであり;
X10は、Phe、Phe[4−(2−アミノエトキシ)]、Phe[4−(2−アセチルアミノエトキシ)]、アルファ−MeTyr、またはPhe(4−CONH)であり;
X11は、2−Nal、Trp、Trp(5−F)、Trp(7−Aza)、Phe(2−Me)、Phe(3−Me)、Phe(4−Me)、Phe(3,4−ジメトキシ)、または1−Nalであり;
X12は、4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン(THP)、アルファ−MeLys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、またはAibであり;
X13は、Glu、Cit、Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MeGlu、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−Me−Asn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはLysであり;
X14は、Asn、2−Nap、Aib、Arg、Cit、Asp、Phe、Gly、Lys、Leu、Asn、n−Leu、Gln、Ser、Tic、Trp、アルファ−MeGln、アルファ−MeAsn、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはLys(Ac)であり;
X15は、Asn、Aib、ベータ−Ala、Cit、Gln、Asp、アルファ−MeGln、アルファ−MeAsn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)であるか、または存在せず;
X16は、Glu、Phe、Lys、Asn、Trp、Gly、Thr、Pro、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X17は、Lys、Gly、Pro、The、Phe、Trp、Gln、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X18は、Gly、Lys、Glu、Phe、Thr、Arg、Gln、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X19は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X20は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X21は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X22は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X23は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず、
式中、X4およびX9は、ジスルフィド結合を形成することが可能である。
式(IIIa)のペプチドの特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、X4とX9との間のジスルフィド結合を介して環化される。ある特定の実施形態では、X4およびX9の両方がCysであるか、またはX4およびX9の両方がPenであり、分子内結合は、ジスルフィド結合である。
ある特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、インターロイキン−23(IL−23)のIL−23受容体への結合を阻害する。
ある特定の実施形態では、X7およびX11は両方、Wであるか、またはX7は、Trpであり、X11は、2−NalまたはTrp(5−F)であり、X10は、Phe[4−(2−アセチルアミノエトキシ)]、Phe[4−(2−アミノエトキシ)]、Phe(CONH)、またはアルファ−MeTyrであり、X4およびX9は、ジスルフィド結合を形成することが可能なアミノ酸残基である。ある特定の実施形態では、X4およびX9の両方がPenであり、分子内結合は、ジスルフィド結合である。
式(IIIa)のペプチドのある特定の実施形態では、X5〜X8は、以下のテトラペプチド配列:QTWQ(配列番号242)、NDWQ(配列番号243)、N(Dab)WQ(配列番号244)、NT(1−Nal)Q(配列番号245)、NT(2−Nal)Q(配列番号246)、NTWE(配列番号247)、NTWF(配列番号248)、NTWQ(配列番号249)、およびNT[Trp(5−F)]Q(配列番号250)のうちのいずれかから選択される。
ある特定の実施形態では、式(IIIa)のペプチドは、X14およびX15の両方においてAsn残基を含む。関連実施形態では、これらのペプチドは、X15に対してカルボキシ側の少なくとも2個、少なくとも3個、または少なくとも4個のアミノ酸残基をさらに含む。ある特定の実施形態では、カルボキシアミノ酸残基は、互いと同じアミノ酸残基である。
式(III)のペプチド阻害剤の特定の実施形態では、X0、X1、X2、およびX3のうちの1つ以上、2つ以上、3つ以上、または4つ全ては、存在しない。ある特定の実施形態では、X0は、存在せず、かつ/またはX1は、存在しない。ある特定の実施形態では、X0、X1、およびX2は、存在しない。ある特定の実施形態では、X0、X1、X2、およびX3は、存在しない。式IIIのペプチド阻害剤のある特定の実施形態では、X0、X1、X2、およびX3のうちの1つ以上、2つ以上、3つ以上、または4つ全てが、存在しており、すなわち非存在ではない。ある特定の実施形態では、X3は、存在しており、ある特定の実施形態では、X3およびX2は、存在しており、ある特定の実施形態では、X3、X2、およびX1は、存在しており、ある特定の実施形態では、X3、X2、X1、およびX0は、存在しており、すなわち、各位置においてアミノ酸が存在している。
式IIIのペプチド阻害剤の特定の実施形態では、X15、X16、X17、X18、X19、X20、X21、X22、およびX23のうちの1つ以上、2つ以上、3つ以上、4つ以上、5つ以上、6つ以上、7つ以上、8つ以上、または9つ全てが、存在しない。式IIIのペプチド阻害剤の特定の実施形態では、X17、X18、X19、およびX20のうちの1つ以上、2つ以上、3つ以上、または全てが、存在しない。ある特定の実施形態では、X17、X19、およびX20のうちの1つ以上、2つ以上、または3つ全てが、存在しない。式IIIのペプチド阻害剤の特定の実施形態では、X15、X16、X17、X18、X19、X20、X21、X22、およびX23のうちの1つ以上、2つ以上、3つ以上、4つ以上、5つ以上、6つ以上、7つ以上、8つ以上、または9つ全てが、存在しない。式IIIのペプチド阻害剤の特定の実施形態では、X17、X18、X19、X20、X21、X22、およびX23のうちの1つ以上、2つ以上、3つ以上、4つ以上、5つ以上、6つ以上、または7つ全てが、存在している。ある特定の実施形態では、X18、X19、およびX20のうちの1つ以上、2つ以上、または3つ全てが、存在している。
本明細書に記載されるペプチド阻害剤のうちのいずれかのある特定の実施形態では、ペプチド阻害剤のアミノ酸のうちのいずれかは、リンカー部分、例えば、PEGによって接続される。
ある特定の実施形態では、ペプチド阻害剤のN末端は、Ac基を含む。
ある特定の実施形態では、ペプチド阻害剤のC末端は、NH基を含む。
式IIIのペプチド阻害剤の特定の実施形態では、X10は、Tyrではない。
特定の実施形態では、式(IIIa)のペプチドは、以下の配列:
[Pen]−X5−X6−X7−X8−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン](配列番号266);
[Pen]−X5−X6−X7−X8−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−W−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)](配列番号267);または
[Pen]−X5−X6−X7−X8−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)](配列番号268)のうちのいずれかを含み、
式中、X5〜X8は、上記のように定義され、(i)最もN末端のPenのN末端側の少なくとも1個、少なくとも2個、もしくは少なくとも3個のアミノ酸残基、または(ii)上記に示されるC末端アミノ酸残基のC末端側の少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、少なくとも6個、または少なくとも7個のアミノ酸残基をさらに含む。特定の実施形態では、X5〜X8は、QTWQ(配列番号242)、NDWQ(配列番号243)、N(Dab)WQ(配列番号244)、NT(1−Nal)Q(配列番号245)、NT(2−Nal)Q(配列番号246)、NTWE(配列番号247)、NTWF(配列番号248)、NTWQ(配列番号249)、およびNT[Trp(5−F)]Q(配列番号250)から選択される。
式(I)、(II)、IIIa)、または(IVa)のペプチドの特定の実施形態では、X7は、(Trp(5−F)である。
式IIIのペプチド阻害剤の特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、表2もしくは表3に示される構造を有するか、または表2もしくは表3に記載されるアミノ酸配列(もしくはその薬学的に許容される塩)を含み、式中、2つのPen残基は、ジスルフィド結合を介して連結され得る。
Figure 2020505352
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チオエーテル結合を含む例示的なペプチド阻害剤
ある特定の実施形態では、本発明は、インターロイキン−23受容体のペプチド阻害剤を含み、ペプチド阻害剤は、式IV:
−X−R(IV)
の構造、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を有し、式中、
は、結合、水素、C1〜C6アルキル、C6〜C12アリール、C6〜C12アリール、C1〜C6アルキル、C1〜C20アルカノイル、アルキルスルホネート、酸、γ−GluまたはpGluであり、N末端に付加され、かつ単独で、または上記のうちのいずれかのスペーサとしてPEG化型(例えば、200Da〜60,000Da)を含み;
は、結合、OH、またはNHであり;
Xは、8〜20個のアミノ酸または8〜35個のアミノ酸のアミノ酸配列である。
式IVのペプチド阻害剤の特定の実施形態では、Xは、式IVa:
X0−X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−X8−X9−X10−X11−X12−X13−X14−X15−X16−X17−X18−X19−X20−X21−X22−X23(IVa)(配列番号270)
の配列を含むか、またはそれからなり、式中、
X0は、Gly、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyrであるか、または存在せず;
X1は、Gly、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyrであるか、または存在せず;
X2は、(D)Asp、Arg、(D)Arg、Phe、(D)Phe、2−Nal、Thr、Leu、(D)Gln、(D)Asn、IsoGlu、Gly、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyrであるか、または存在せず;
X3は、(D)Arg、(D)Tyr、Gly、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyrであるか、または存在せず;
X4は、Abu、Cys、(D)Cys)、アルファ−MeCys、(D)Abu、(D)Pen、またはPenであり;
X5は、Cit、Glu、Gly、Lys、Asn、Pro、アルファ−MeGln、アルファ−MeLys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeAsn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはGlnであり;
X6は、Thr、Aib、Asp、Dab、Gly、Pro、Ser、アルファ−MeGln、アルファ−MeLys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeAsn、アルファ−MeThr、アルファ−MeSer、またはValであり;
X7は、Trp、Trp(5−F)、1−Nal、2−Nal、Phe(2−Me)、Phe(3−Me)、Phe(4−Me)、Trp(7−Aza)、またはPhe(3,4−ジメトキシ)であり;
X8は、Gln、アルファ−Me−Lys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys(Ac)、ベータ−ホモGln、Cit、Glu、Phe、Asn、Thr、Val、Aib、アルファ−MeGln、アルファ−MeAsn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはTrpであり;
X9は、Cys、(D)Cys)、アルファ−MeCys、(D)Abu、(D)Pen、Pen、またはAbuであり;
X10は、Phe、Phe[4−(2−アミノエトキシ)]、Phe[4−(2−アセチルアミノエトキシ)]、アルファ−MeTyr、またはPhe(4−CONH)であり;
X11は、2−Nal、Trp、Trp(5−F)、Trp(7−Aza)、Phe(2−Me)、Phe(3−Me)、Phe(4−Me)、Phe(3,4−ジメトキシ)、または1−Nalであり;
X12は、4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン(THP)、アルファ−MeLys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、またはAibであり;
X13は、Glu、Cit、Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MeGlu、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−Me−Asn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはLysであり;
X14は、Asn、2−Nap、Aib、Arg、Cit、Asp、Phe、Gly、Lys、Leu、Asn、n−Leu、Gln、Ser、Tic、Trp、アルファ−MeGln、アルファ−MeAsn、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはLys(Ac)であり;
X15は、Asn、Aib、ベータ−Ala、Cit、Gln、Asp、アルファ−MeGln、アルファ−MeAsn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)であるか、または存在せず;
X16は、Glu、Phe、Lys、Asn、Trp、Gly、Thr、Pro、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X17は、Lys、Gly、Pro、The、Phe、Trp、Gln、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X18は、Gly、Lys、Glu、Phe、Thr、Arg、Gln、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X19は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X20は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X21は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X22は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
X23は、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず、
式中、X4およびX9は、チオエーテル結合を形成することが可能である。
式(IVa)のペプチドの特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、X4とX9との間のチオエーテル結合を介して環化される。式(IVa)のペプチドの一実施形態では、X4は、Abuであり、X9は、Cysであり、分子内結合は、チオエーテル結合である。ある特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、インターロイキン−23(IL−23)のIL−23受容体への結合を阻害する。
ある特定の実施形態では、X7およびX11は両方、Wであるか、またはX7は、Trpであり、X11は、2−NalまたはTrp(5−F)であり、X10は、Phe[4−(2−アセチルアミノエトキシ)]、Phe[4−(2−アミノエトキシ)]、Phe(CONH)、またはアルファ−MeTyrであり、X4およびX9は、チオエーテル結合を形成することが可能なアミノ酸残基である。ある特定の実施形態では、X4は、Abuであり、X9は、Cysであり、分子内結合は、チオエーテル結合である。
式(IVa)のペプチドのある特定の実施形態では、X5〜X8は、以下のテトラペプチド配列:QTWQ(配列番号242)、NDWQ(配列番号243)、N(Dab)WQ(配列番号244)、NT(1−Nal)Q(配列番号245)、NT(2−Nal)Q(配列番号246)、NTWE(配列番号247)、NTWF(配列番号248)、NTWQ(配列番号249)、およびNT[Trp(5−F)]Q(配列番号250)のうちのいずれかから選択される。
ある特定の実施形態では、式(IVa)のペプチドは、X14およびX15の両方においてAsn残基を含む。関連実施形態では、これらのペプチドは、X15に対してカルボキシ側の少なくとも2個、少なくとも3個、または少なくとも4個のアミノ酸残基をさらに含む。ある特定の実施形態では、カルボキシアミノ酸残基は、互いと同じアミノ酸残基である。
特定の実施形態では、式IVのペプチド阻害剤は、環化される。ある特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、X4とX9との間のチオエーテル結合を介して環化される。ある特定の実施形態では、式IVのペプチド阻害剤は、直鎖であり、環化されていない。
式IVのペプチド阻害剤の特定の実施形態では、X0、X1、X2、およびX3のうちの1つ以上、2つ以上、3つ以上、または4つ全ては、存在しない。ある特定の実施形態では、X0は、存在せず、かつ/またはX1は、存在しない。ある特定の実施形態では、Xo、X1、およびX2は、存在しない。ある特定の実施形態では、X0、X1、X2、およびX3は、存在しない。式IVのペプチド阻害剤のある特定の実施形態では、X0、X1、X2、およびX3のうちの1つ以上、2つ以上、3つ以上、または4つ全てが、存在しており、すなわち非存在ではない。ある特定の実施形態では、X3は、存在しており、ある特定の実施形態では、X3およびX2は、存在しており、ある特定の実施形態では、X3、X2、およびX1は、存在しており、ある特定の実施形態では、X3、X2、X1、およびX0は、存在しており、すなわち、各位置においてアミノ酸が存在している。
式IVのペプチド阻害剤の特定の実施形態では、X15、X16、X17、X18、X19、X20、X21、X22、およびX23のうちの1つ以上、2つ以上、3つ以上、4つ以上、5つ以上、6つ以上、7つ以上、8つ以上、または9つ全てが、存在しない。式IVのペプチド阻害剤の特定の実施形態では、X17、X18、X19、およびX20のうちの1つ以上、2つ以上、3つ以上、または全てが、存在しない。ある特定の実施形態では、X17、X19、およびX20のうちの1つ以上、2つ以上、または3つ全てが、存在しない。式IVのペプチド阻害剤の特定の実施形態では、X15、X16、X17、X18、X19、X20、X21、X22、およびX23のうちの1つ以上、2つ以上、3つ以上、4つ以上、5つ以上、6つ以上、7つ以上、8つ以上、または9つ全てが、存在しない。式IVのペプチド阻害剤の特定の実施形態では、X17、X18、X19、X20、X21、X22、およびX23のうちの1つ以上、2つ以上、3つ以上、4つ以上、5つ以上、6つ以上、または7つ全てが、存在している。ある特定の実施形態では、X18、X19、およびX20のうちの1つ以上、2つ以上、または3つ全てが、存在している。
式IVのペプチド阻害剤の特定の実施形態では、X4またはX9のうちの一方は、Abuであり、X4またはX9のうちのもう一方は、Abuではない。ある特定の実施形態では、X4は、Abuであり、X9は、Cysである。
本明細書に記載されるペプチド阻害剤のうちのいずれかのある特定の実施形態では、ペプチド阻害剤のアミノ酸のうちのいずれかは、リンカー部分、例えば、PEGによって接続される。
ある特定の実施形態では、ペプチド阻害剤のN末端は、Ac基を含む。
ある特定の実施形態では、ペプチド阻害剤のC末端は、NH基を含む。
式IVのペプチド阻害剤の特定の実施形態では、X10は、Tyrではない。
特定の実施形態では、式(IVa)のペプチドは、以下の配列:
[Abu]−X5−X6−X7−X8−[Cys]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン](配列番号271);
[Abu]−X5−X6−X7−X8−[Cys]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−W−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)](配列番号272);または
[Abu]−X5−X6−X7−X8−[Cys]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)](配列番号273)のうちのいずれかを含み、
式中、X5〜X8は、上記のように定義され、(i)AbuのN末端側の少なくとも1個、少なくとも2個、もしくは少なくとも3個のアミノ酸残基、または(ii)上記に示されるC末端アミノ酸残基のC末端側の少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、少なくとも6個、または少なくとも7個のアミノ酸残基をさらに含む。特定の実施形態では、X5〜X8は、QTWQ(配列番号242)、QTWE(配列番号251)、ETWQ(配列番号252)、ETWE(配列番号253)、QTW−(アルファ−MeLeu)(配列番号254)、QTW−(アルファ−MeLys)(配列番号255)、QTW−(アルファ−MeLys(Ac))(配列番号256)、QTW−((D)Gln)(配列番号257)、QTW−(B−ホモGln)(配列番号258)、QTWF(配列番号259)、QTWW(配列番号260)、QTWAib(配列番号261)、QTWT(配列番号262)、QTWV(配列番号263)、またはQT−(Trp(5−F))−Q(配列番号264)のうちのいずれかから選択される。
式(I)、(II)、IIIa)、または(IVa)のペプチドの特定の実施形態では、X7は、(Trp(5−F)である。
ある特定の実施形態では、本発明は、表4もしくは5のうちのいずれかに示されるアミノ酸を含むか、もしくはそれからなるペプチド、または表4もしくは5のうちのいずれかに示される構造を含むか、もしくはそれからなるペプチド阻害剤(もしくはその薬学的に許容される塩)を含む。特定の実施形態では、ペプチドは、共役部分を含まないが、Abu残基を含む。特定の実施形態では、ペプチドまたは阻害剤は、2つのAbu残基とCys残基との間、または環状構造の存在を示した「シクロ」という用語に続く括弧内の2つの最も外側のアミノ酸間のチオエーテル結合を含む。特定の実施形では、阻害剤は、酢酸塩である。例示的な阻害剤のペプチド配列は、N末端からC末端まで表4および5に示され、共役部分ならびにN末端Acおよび/またはC末端NH基が示される。環状構造は、表5に示されるように「シクロ」によって示され、X4における括弧付きAbuとX9におけるCysとの間のチオエーテル結合の存在を示す。ペプチド阻害剤の構造の例示的な例は、以下の表4および表5に示される。
Figure 2020505352
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ある特定の実施形態では、ペプチドまたはペプチド二量体は、表6に列挙されるペプチドから選択される。
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特定の実施形態では、ペプチドは、
Alexa488−[PEG4]−[(D)Arg]−シクロ[[Abu]−QTWQC]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン]−ENN−NH(配列番号71);
[ビオチン]−[PEG4]−[(D)Arg]−シクロ[[Abu]−QTWQC]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン]−ENN−NH(配列番号89);
Ac−[(D)Arg]−シクロ[[Abu]−QT−[Trp(5−F)]−QC]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−ENN−NH(配列番号105);
Ac−シクロ[[Abu]−QT−[Trp(5−F)]−QC]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−ENN−NH(配列番号106);
Ac−[(D)Arg]−シクロ[[Abu]−QTWQC]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−ENN−NH(配列番号107);
Ac−[(D)Arg]−シクロ[[Abu]−QTWQC]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−ENN−NH(配列番号138);
Ac−[(D)Arg]−シクロ[[Abu]−QTWQC]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[3−シクロへキシル−Ala]−ENN−NH(配列番号147);
Ac−[(D)Arg]−シクロ[[Abu]−QTWQC]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[Aib]−ENN−NH(配列番号148);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NNY−NH(配列番号159);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NNR−NH(配列番号161);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NNQ−NH(配列番号164);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NNS−NH(配列番号165);
Ac−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号170);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−[(D)Arg]−NH(配列番号174);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−[(D)Ile]−NH(配列番号175);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−[(D)Gln]−NH(配列番号177);
(Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe(4−CONH)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−[(D)Lys]−NH)2−DIG(配列番号184);
Ac−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NNG−NH(配列番号195);
Ac−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−[β−Ala]−NH(配列番号196);
Ac−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−[Ahx]−NH(配列番号197);
Ac−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−[Sar]−NH(配列番号198);
Ac−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac−(D)Asn)]−NN−[(D)Ile]−NH(配列番号218);
Ac−[Lys(Ac−Glu)]−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号223);
Ac−[Lys(Ac−Phe)]−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号224);
Ac−[Lys(Ac−Tyr)]−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号225);
Ac−[Lys(Ac−Ser)]−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号226);
Ac−[Lys(Ac−Arg)]−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号227);
Ac−[Lys(Ac−Leu)]−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号228);
Ac−[Lys(Ac−Pro)]−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号229);
Ac−[(D)Lys(Ac−Glu)]−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号230);
Ac−[(D)Lys(Ac−Phe)]−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号231);
Ac−[(D)Lys(Ac−Tyr)]−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号232);
Ac−[(D)Lys(Ac−Ser)]−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号233);
Ac−[(D)Lys(Ac−Arg)]−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号234);
Ac−[(D)Lys(Ac−Leu)]−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号235);または
Ac−[(D)Lys(Ac−Pro)]−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号236)の配列を含むか、またはそれからなる。
別の特定の実施形態では、ペプチドは、
Ac−[(D)Arg]−[Pen]−QTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン]−ENN−NH(配列番号1);
Ac−[Pen]−N−[Dab]−WQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン]−ENN−NH(配列番号3);
Ac−[Pen]−NT−[2−Nal]−Q−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号5);
Ac−[Pen]−NTWE−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号6);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−W−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号8);
Ac−[Pen]−NT−[Trp(5−F)]−Q−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−W−[a−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号9);
Ac−[(D)Arg]−シクロ[[Abu]−QTWQC]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン]−END−NH(配列番号73)
Ac−[(D)Arg]−シクロ[[Abu]−QTWEC]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン]−ENN−NH(配列番号75);
Ac−[(D)Arg]−シクロ[[Abu]−ETWQC]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン]−ENN−NH(配列番号76);
Ac−[(D)Arg]−シクロ[[Abu]−QTWEC]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン]−END−NH(配列番号78);
Ac−[(D)Arg]−シクロ[[Abu]−ETWQC]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン]−END−NH(配列番号79);
Ac−[(D)Arg]−シクロ[[Abu]−ETWEC]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン]−ENN−NH(配列番号82);
Ac−[(D)Arg]−シクロ[[Abu]−QTWQC]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン]−ENN−OH(配列番号83);
Ac−[(D)Arg]−シクロ[[Abu]−QTWEC]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン]−ENN−OH(配列番号86);
[Ac−[(D)Arg]−シクロ[[Abu]−ETWQC]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン]−ENN−OH(配列番号87);
[NH−PEG4]−[(D)Arg]−シクロ[[Abu]−QTWQC]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン]−ENN−NH(配列番号88);
[NH−PEG4]−[(D)Arg]−シクロ[[Abu]−QTWQC]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)−(PEG4−NH)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン]−ENN−NH(配列番号90);
[NH−PEG4]−[(D)Arg]−シクロ[[Abu]−QTWQC]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)−(PEG4)−(ビオチン)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン]−ENN−NH(配列番号91);
Ac−[(D)Arg]−シクロ[[Abu]−QTW−[a−MeLeu]−C]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン]−ENN−NH(配列番号93);
Ac−[(D)Arg]−シクロ[[Abu]−QTW−[a−MeLys(Ac)]−C]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン]−ENN−NH(配列番号95);
Ac−[(D)Arg]−シクロ[[Abu]−QTWWC]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン]−ENN−NH(配列番号100);
Ac−[(D)Arg]−シクロ[[Abu]−QT−[Trp(5−F)]−QC]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン]−ENN−NH(配列番号104);
Ac−シクロ[[(D)Abu]−NTWQ−[Pen]]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号136);
Ac−[(D)Arg]−シクロ[[Abu]−QTW−[2−Nal]−C]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン]−ENN−NH(配列番号139);
Ac−[(D)Arg]−シクロ[[Abu]−QTW−[1−Nal]−C]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン]−ENN−NH(配列番号140);
Ac−[(D)Arg]−シクロ[[Abu]−QTW−[5−フルオロ−Trp]−C]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン]−ENN−NH(配列番号141);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−OH(配列番号142);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−ND−NH(配列番号143);
Ac−[Pen]−NTWE−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号145);
Ac−[Pen]−DTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号146);
Ac−[(D)Arg]−シクロ[[Abu]−QTW−[Lys(PEG12)]−C]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン]−ENN−NH(配列番号154);
Ac−[(D)Arg]−シクロ[[Abu]−QTWQC]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン]−[Lys(PEG12)]−NN−NH(配列番号156);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NND−NH(配列番号158);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NNW−NH(配列番号160);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NNL−NH(配列番号162);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NNG−NH(配列番号163);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−N−[Lys(Ac)]−NH(配列番号166);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−ENN−NH(配列番号168);
Ac−[Pen]−[Lys(Ac)]−TWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号169);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−[(D)Asp]−NH(配列番号171);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−[(D)Tyr]−NH(配列番号172);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−[2−Nal]−NH(配列番号173);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−[(D)Ala]−NH(配列番号176);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−[(D)Ser]−NH(配列番号178);
Ac−[Lys(Ac)]−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号179);
Ac−[Lys(Ac)]−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe(4−CONH)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号180);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−[Lys(Ac)]−NH(配列番号181);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe(4−CONH)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−[Lys(Ac)]−NH(配列番号182);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe(4−CONH)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−[(D)Lys]−NH(配列番号183);
Ac−[Pen]−NT−[5−フルロ−Trp]−Q−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号185);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[β−homo−Glu]−NN−NH(配列番号186);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−[Cit]−N−NH(配列番号188);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−N−[Cit]−NH(配列番号189);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NG−NH(配列番号190);
Ac−[Pen]−NTW−[Cit]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号191);
Ac−[Pen]−NTWQ−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−N−[Sarc]−NH(配列番号192);
Ac−[Pen]−[Cit]−TW−[Cit]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号193);
Ac−[Pen]−NTWQ[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[Deg]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号194);
Ac−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−[(D)Arg]−NH(配列番号199);
Ac−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−[(D)Ile]−NH(配列番号200);
Ac−[Pen]−NT−[Trp(5−F)]−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH(配列番号202);
Ac−[Pen]−NT−[Trp(5−F)]−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NNG−NH(配列番号203);
(Ac−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH−DIG(配列番号204);
(Ac−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH−PEG4(配列番号207);
(Ac−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac)]−NN−NH−PEG13(配列番号208);
Ac−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac−Arg)]−NN−[(D)Ile]−NH(配列番号209);
Ac−[Pen]−NTW[−Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac−Tyr)]−NN−[(D)Ile]−NH(配列番号210);
Ac−[Pen]−NTW[−Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac−Asn)]−NN−[(D)Ile]−NH(配列番号211);
Ac−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac−Thr)]−NN−[(D)Ile]−NH(配列番号212);
Ac−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac−Asp)]−NN−[(D)Ile]−NH(配列番号213);
Ac−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac−Leu)]−NN−[(D)Ile]−NH(配列番号214);
Ac−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac−Phe)]−NN−[(D)Ile]−NH(配列番号215);
Ac−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac−(D)Arg)]−NN−[(D)Ile]−NH(配列番号216);
Ac−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac−(D)Tyr)]−NN−[(D)Ile]−NH(配列番号217);
Ac−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac−(D)Thr)]−NN−[(D)Ile]−NH(配列番号219);
Ac−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac−(D)Asp)]−NN−[(D)Ile]−NH(配列番号220);または
Ac−[Pen]−NTW−[Lys(Ac)]−[Pen]−[Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−[2−Nal]−[α−MeLeu]−[Lys(Ac−(D)Phe)]−NN−[(D)Ile]−NH(配列番号222)の配列を含むか、またはそれからなる。
ペプチド阻害剤のさらなる特徴
本発明のペプチド阻害剤のうちのいずれかは、例えば、以下に記載されるようにさらに定義され得る。本明細書に記載されるさらなる決定的な特徴の各々が、任意のペプチド阻害剤に適用され得、特定の位置において指定されるアミノ酸が、さらなる決定的な特徴の存在を可能にすることが理解される。特定の実施形態では、これらの特徴は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、または(XII)〜(XVIIIh)のペプチドのうちのいずれかに存在し得る。
様々な実施形態では、Rは、結合、水素、C1〜C6アルキル、C6〜C12アリール、C6〜C12アリールC1〜C6アルキル、またはC1〜C20アルカノイルであり、かつ単独で、または上記のうちのいずれかのスペーサ、例えば、アセチルとしてPEG化型を含む。Rが、ペプチドのアミノ末端に位置する典型的なアミノ基に置き換わることができるか、またはそれに加えて存在し得ることが理解される。Rが存在しなくてもよいことが、さらに理解される。ある特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、水素、C1〜C6アルキル、C6〜C12アリール、C6〜C12アリールC1〜C6アルキル、またはC1〜C20アルカノイルから選択されるN末端を含み、かつ単独で、または上記のうちのいずれかのスペーサ、例えば、アセチルとしてPEG化型を含む。本明細書に記載されるペプチド阻害剤のうちのいずれかの特定の実施形態では、RまたはN−末端部分は、水素である。ある特定の実施形態では、Rは、結合、例えば、共有結合である。
本明細書に記載される様々な式のうちのいずれかを有するペプチド阻害剤のうちのいずれかのある特定の実施形態では、RまたはN末端部分は、メチル、アセチル、ホルミル、ベンゾイル、トリフルオロアセチル、イソバレリル、イソブチリル、オクタニル、ならびにラウリン酸、ヘキサデカン酸、およびγ−Glu−ヘキサデカン酸の共役アミドから選択される。一実施形態では、RまたはN末端部分は、pGluである。ある特定の実施形態では、Rは、水素である。特定の実施形態では、Rは、アセチルであり、それによって、ペプチド阻害剤は、例えば、N末端アミノ酸残基、例えば、N末端PenまたはAbu残基をキャップまたは保護するために、そのN末端においてアシル化される。
本明細書に記載されるペプチド阻害剤のうちのいずれかのある特定の実施形態では、RまたはN−末端部分は、酸である。ある特定の実施形態では、RまたはN末端部分は、酢酸、ギ酸、安息香酸、トリフルオロ酢酸、イソ吉草酸、イソ酪酸、オクタン酸、ラウリン酸、ヘキサデカン酸、4−ビフェニル酢酸、4−フルオロフェニル酢酸、没食子酸、ピログルタミン酸、シクロペンタンプロピオン酸、グリコール酸、シュウ酸、ピルビン酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、パルミチン酸、安息香酸、3−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、4−メチルビシクロ(2.2.2)−オクト−2−エン−1−カルボン酸、グルコヘプトン酸、3−フェニルプロピオン酸、トリメチル酢酸、三級ブチル酢酸、ラウリル硫酸、グルコン酸、グルタミン酸、ヒドロキシナフトエ酸、サリチル酸、ステアリン酸、ムコン酸、アルキルスルホン酸、およびアリールスルホン酸から選択される酸である。
特定の実施形態では、RまたはN末端部分は、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1,2−エタン−ジスルホン酸、および2−ヒドロキシエタンスルホン酸から選択されるアルキルスルホン酸である。
特定の実施形態では、RまたはN末端部分は、ベンゼンスルホン酸、4−クロロベンゼンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、4−トルエンスルホン酸、およびカンファースルホン酸から選択されるアリールスルホン酸である。
いくつかの実施形態では、本発明のペプチドが、例えば、イソ吉草酸、イソ酪酸、吉草酸などの酸性化合物への共役を含む場合、そのような共役の存在は、酸性型で言及される。したがって、例えば、決して限定されないが、いくつかの実施形態において、イソバレリル(例えば、イソバレリル−[Pen]−QTWQ[Pen]−[Phe(4−OMe)]−[2−Nal]−[a−MeLys]−[Lys(Ac)]−NG−NH(配列番号307)に言及することによって、イソ吉草酸のペプチドへの共役を示す代わりに、本願は、イソ吉草酸−[Pen]−QTWQ[Pen]−[Phe(4−OMe)]−[2−Nal]−[α−MeLys]−[Lys(Ac)]−NG−NH(配列番号307)などの共役に言及する。その酸性型の共役への言及は、ペプチド阻害剤中に存在する型を包含するよう意図される。
ある特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、結合、OH、またはNHから選択されるC末端(例えば、RまたはC末端部分)を含む。ある特定の実施形態では、Rは、結合である。本明細書に記載される様々な式のうちのいずれかを有するペプチド阻害剤のうちのいずれかの様々な実施形態では、RまたはC末端部分は、OHまたはNHである。RまたはC末端部分が、ペプチドのカルボキシ末端に典型的に位置するカルボキシル基に置き換わることができるか、またはそれに加えて存在し得ることが理解される。Rが存在しなくてもよいことが、さらに理解される。
ペプチド二量体
ある特定の実施形態では、本発明は、本明細書に記載されるか、または付随する表中の単量体ペプチド阻害剤のうちのいずれかの二量体を含む、本明細書に記載される単量体ペプチド阻害剤の二量体を含む。これらの二量体は、本明細書で使用される「ペプチド阻害剤」という一般用語の範囲内に入る。本発明の例示的な二量体もまた、付随する表に示され、これは、リンカーが後に続く括弧内の二量体化された単量体サブユニットを示す。別途記載のない限り、サブユニットは、それらのC末端を介して連結されている。ペプチド二量体にあるような「二量体」という用語は、2つのペプチド単量体サブユニットが連結されている化合物を指す。本発明のペプチド二量体阻害剤は、ホモ二量体をもたらす2つの同一の単量体サブユニット、またはヘテロ二量体をもたらす2つの同一ではない単量体サブユニットを含んでもよい。システイン二量体は、一方の単量体サブユニットのシステイン残基ともう一方の単量体サブユニットのシステイン残基との間のジスルフィド結合を通して連結された、2つのペプチド単量体サブユニットを含む。
いくつかの実施形態では、本発明のペプチド阻害剤は、特に遊離システイン残基がペプチド中に存在している場合、二量体配座中で活性であり得る。ある特定の実施形態では、これは、合成二量体として、または特に遊離システイン単量体ペプチドが存在し、かつ酸化条件下で二量体化する場合のいずれかで生じる。いくつかの実施形態では、二量体は、ホモ二量体である。他の実施形態では、二量体は、ヘテロ二量体である。
ある特定の実施形態では、本発明の単量体サブユニットは、好適な連結部分、例えば、各ペプチド単量体サブユニットに1つの2つのシステイン残基間のジスルフィド架橋によって、または本明細書に定義されるものが挙げられるが、これらに限定されない別の好適なリンカー部分によって二量体化され得る。単量体サブユニットのうちのいくつかは、両方が遊離アミンを含むC末端およびN末端を有して示される。したがって、ペプチド二量体阻害剤を生成するために、単量体サブユニットは、CまたはN末端のいずれかの遊離アミンを排除し、それにより残りの遊離アミノにおける二量体化を可能にするように修飾され得る。さらに、場合によっては、1つ以上の単量体サブユニットの末端は、トリフルオロペンチル、アセチル、オクトニル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、パルミチル、トリフルオロメチル酪酸、シクロペンタンカルボン酸、シクロプロピル酢酸、4−フルオロ安息香酸、4−フルオロフェニル酢酸、3−フェニルプロピオン酸、テトラヒドロ−2H−ピラン−4カルボン酸、コハク酸、およびグルタル酸からなる群から選択されるアシル化有機化合物でアシル化される。場合によっては、単量体サブユニットは、遊離カルボキシ末端および遊離アミノ末端の両方を含み、それによって、ユーザは、所望の末端において二量体化を達成するように、サブユニットを選択的に修飾し得る。したがって、当業者は、本発明の単量体サブユニットが、所望の二量体化のための単一の特異的なアミンを得るために、選択的に修飾され得ることを理解するであろう。
本明細書に開示される単量体サブユニットのC末端残基が、任意にアミドであることがさらに理解される。さらに、ある特定の実施形態では、C末端における二量体化が、当該技術分野で一般に理解されるように、アミン官能性を有する側鎖を有する好適なアミノ酸を使用することによって促進されることが理解される。N末端残基に関して、二量体化が、当該技術分野で一般に理解されるように、末端残基の遊離アミンを通して達成され得るか、または遊離アミンを有する好適なアミノ酸側鎖を使用することによって達成され得ることが、一般に理解される。
単量体サブユニットを接続するリンカー部分は、本明細書における教示と適合する任意の構造、長さ、および/またはサイズを含み得る。少なくとも1つの実施形態では、リンカー部分は、システイン、リシン、DIG、PEG4、PEG4−ビオチン、PEG13、PEG25、PEG1K、PEG2K、PEG3.4K、PEG4K、PEG5K、IDA、ADA、Boc−IDA、グルタル酸、イソフタル酸、1,3−フェニレン二酢酸、1,4−フェニレン二酢酸、1,2−フェニレン二酢酸、トリアジン、Boc−トリアジン、IDA−ビオチン、PEG4−ビオチン、AADA、好適な脂肪族、芳香族、複素芳香族、およびおよそ400Da〜およそ40,000Daの分子量を有するポリエチレングリコール系リンカーからなる非限定的な群から選択される。ある特定の実施形態では、PEG2は、HOCCHCHOCHCHOCHCHCOHである。好適なリンカー部分の非限定的な例が、表7に提供される。
Figure 2020505352
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いくつかの実施形態では、ペプチド二量体阻害剤は、リンカー部分を介して二量体化される。いくつかの実施形態では、ペプチド二量体阻害剤は、各単量体サブユニットに1つの2つのシステイン残基間に形成された分子間ジスルフィド結合を介して二量体化される。いくつかの実施形態では、ペプチド二量体阻害剤はンカー部分、および2つのシステイン残基間に形成された分子間ジスルフィド結合の両方を介して二量体化される。いくつかの実施形態では、分子内結合は、ジスルフィド結合の代わりに、チオエーテル、ラクタム、トリアゾール、セレノエーテル、ジセレニド、またはオレフィンである。
当業者であれば、本明細書に開示されるリンカー(例えば、CおよびN末端リンカー)部分が好適なリンカーの非限定的な例であること、ならびに本発明がいかなる好適なリンカー部分を含んでもよいことを理解するであろう。したがって、本発明のいくつかの実施形態は、本明細書の表のうちのいずれかに示されるペプチドから選択される2つの単量体サブユニットからなるか、または本明細書の表のうちのいずれかに示される配列を含むか、もしくはそれからなる、ホモまたはヘテロ二量体ペプチド阻害剤を含み、それぞれの単量体サブユニット(または内部アミノ酸残基)のCまたはN末端は、任意の好適なリンカー部分によって連結されて、IL−23R阻害活性を有する二量体ペプチド阻害剤を提供する。ある特定の実施形態では、リンカーは、一方の単量体サブユニットのNまたはC末端およびもう一方の単量体サブユニットの内部アミノ酸残基に結合し、二量体を作る。ある特定の実施形態では、リンカーは、一方の単量体サブユニットの内部アミノ酸残基およびもう一方の単量体サブユニットの内部アミノ酸残基に結合し、二量体を作る。さらなる実施形態では、リンカーは、両方のサブユニットのNまたはC末端に結合する。
特定の実施形態では、単量体サブユニットのうちの一方または両方は、式I、II、III、IV、V、XII〜XVIIIhのうちのいずれか1つの配列もしくは構造、または本明細書、例えば、表2〜6に記載されるペプチドのうちのいずれかを含む。
ある特定の実施形態では、ペプチド二量体阻害剤は、式VI:
(R−X−R−L(VI)
の構造、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を有し、式中、
各Rは独立して、存在しないか、結合(例えば、共有結合)であるか、またはR1は、水素、C1〜C6アルキル、C6〜C12アリール、C6〜C12アリールC1〜C6アルキル、C1〜C20アルカノイルから選択され、かつ単独で、または上記のうちのいずれかのスペーサとしてPEG化型を含み;
各Rは独立して、存在しないか、結合(例えば、共有結合)であるか、またはOHもしくはNHから選択され;Lは、リンカー部分であり;各Xは、本明細書に記載されるように、式(I)、(II)、(V)、(III)、(IV)、または(XII)〜(XVIIIh)の配列を含む、独立して選択されたペプチド単量体サブユニットである。ある特定の実施形態では、ペプチド二量体阻害剤の一方または両方のペプチド単量体サブユニットは、例えば、X4とX9との間の分子内結合を介して環化する。ある特定の実施形態では、一方または両方のペプチド単量体サブユニットは、直鎖であり、環化されていない。
ペプチド二量体阻害剤の特定の実施形態では、各X7および各X11は両方、Wである。ペプチド二量体阻害剤のある特定の実施形態では、一方または両方のペプチド単量体サブユニットは、本明細書、例えば、表2、3、4、5、または6に示される構造を有する。
特定の実施形態では、各Rは独立して、結合(例えば、共有結合)であるか、または水素、C1〜C6アルキル、C6〜C12アリール、C6〜C12アリールC1〜C6アルキル、C1〜C20アルカノイルから選択され、かつ単独で、または上記のうちのいずれかのスペーサとしてPEG化型を含む。特定の実施形態では、各サブユニットのN末端は、水素、C1〜C6アルキル、C6〜C12アリール、C6〜C12アリールC1〜C6アルキル、C1〜C20アルカノイルから選択される部分を含み、かつ単独で、または上記のうちのいずれかのスペーサ、例えば、アセチルとしてPEG化型を含む。
本明細書に記載される様々な式のうちのいずれかを有するペプチド阻害剤のうちのいずれかのある特定の実施形態では、各R(またはN末端部分)は、メチル、アセチル、ホルミル、ベンゾイル、トリフルオロアセチル、イソバレリル、イソブチリル、オクタニル、ならびにラウリン酸、ヘキサデカン酸、およびγ−Glu−ヘキサデカン酸の共役アミドから選択される。
特定の実施形態では、各R(またはC末端部分)は独立して、結合(例えば、共有結合)であるか、またはOHもしくはNHから選択される。
本明細書に記載されるペプチド二量体阻害剤のうちのいずれかの特定の実施形態では、一方または両方のRは、水素である。
本発明のペプチド二量体阻害剤のうちのいずれかの特定の実施形態では、リンカー部分(L)は、本明細書に記載されるか、または表1または7に示されるリンカーのうちのいずれかである。ある特定の実施形態では、Lは、リシンリンカー、ジエチレングリコールリンカー、イミノ二酢酸(IDA)リンカー、β−Ala−イミノ二酢酸(β−Ala−IDA)リンカー、またはPEGリンカーである。
ペプチド二量体阻害剤のうちのいずれかの様々な実施形態では、ペプチド単量体サブユニットの各々は、そのN末端、C末端、または内部アミノ酸残基を介してリンカー部分に付着している。ペプチド二量体阻害剤のうちのいずれかのある特定の実施形態では、各ペプチド単量体サブユニットのN末端は、リンカー部分によって接続される。ペプチド二量体阻害剤のうちのいずれかのある特定の実施形態では、各ペプチド単量体サブユニットのC末端は、リンカー部分によって接続される。ペプチド二量体阻害剤のうちのいずれかのある特定の実施形態では、各ペプチド単量体サブユニットは、内部アミノ酸に付着したリンカー部分によって接続される。
ペプチド阻害剤共役およびバイオポリマー
ある特定の実施形態では、単量体および二量体の両方を含む本発明のペプチド阻害剤は、親油性置換基およびポリマー部分などの1つ以上の共役した化学置換基を含み、これらは、本明細書において半減期延長部分と称され得る。いかなる特定の理論によっても束縛されることを望まないが、親油性置換基は、血流中のアルブミンに結合し、それによりペプチド阻害剤を酵素的分解から保護し、したがってその半減期を強化すると考えられている。加えて、ポリマー部分は、半減期を強化し、血流中のクリアランスを低減すると考えられている。
追加の実施形態では、ペプチド阻害剤、例えば、式(I)、(II)、(V)、(III)、(IV)、または(XI)のペプチドのうちのいずれかは、阻害剤中に存在するアミノ酸残基に付着したリンカー部分をさらに含み、例えば、リンカー部分は、ペプチド阻害剤の任意のアミノ酸の側鎖に、ペプチド阻害剤のN末端アミノ酸に、またはペプチド阻害剤のC末端アミノ酸に結合され得る。
追加の実施形態では、ペプチド阻害剤、例えば、式(I)〜(VI)または(XI)のペプチドのうちのいずれかは、阻害剤中に存在するアミノ酸残基に付着した半減期延長部分をさらに含み、例えば、半減期延長部分は、ペプチド阻害剤の任意のアミノ酸の側鎖に、ペプチド阻害剤のN末端アミノ酸に、またはペプチド阻害剤のC末端アミノ酸に結合され得る。
追加の実施形態では、ペプチド阻害剤、例えば、式(I)〜(VI)または(XI)のペプチドのうちのいずれかは、阻害剤中に存在するアミノ酸残基に付着したリンカー部分に付着した半減期延長部分をさらに含み、例えば、半減期延長部分は、ペプチド阻害剤の任意のアミノ酸の側鎖に、ペプチド阻害剤のN末端アミノ酸に、またはペプチド阻害剤のC末端アミノ酸に結合されたリンカー部分に結合され得る。
特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、以下に示される構造を有する半減期延長部分を含み、式中、n=0〜24またはn=14〜24である。
Figure 2020505352
ある特定の実施形態では、本発明のペプチド阻害剤は、表8に示される半減期延長部分を含む。
Figure 2020505352
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ある特定の実施形態では、半減期延長部分がペプチド阻害剤に直接結合される一方で、他の実施形態では、半減期延長部分は、リンカー部分、例えば、表1、7、または9に示されるもののうちのいずれかを介して、ペプチド阻害剤に結合される。
Figure 2020505352
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特定の実施形態では、本発明のペプチド阻害剤は、表10に示される以下の組み合わせのうちのいずれかを含む、表7または9に示されるリンカー部分のうちのいずれか、および表8に示される半減期延長部分のうちのいずれかを含む。
Figure 2020505352
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いくつかの実施形態では、例えば、表11に示されるように、ペプチドと、共役部分、例えば、半減期延長部分との間に複数のリンカーが存在し得る。
Figure 2020505352
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ある特定の実施形態では、共役した化学置換基、すなわち、半減期延長部分を含む本発明のペプチド阻害剤の半減期は、同じであるが共役した化学置換基を有しないペプチド阻害剤の半減期の少なくとも100%、少なくとも120%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも250%、少なくとも300%、少なくとも400%、または少なくとも500%である。ある特定の実施形態では、親油性置換基および/またはポリマー部分は、上皮を通したペプチド阻害剤の透過性および/または粘膜固有層におけるその保持を強化する。ある特定の実施形態では、共役した化学置換基を含む本発明のペプチド阻害剤の上皮を通した透過性および/または粘膜固有層における保持は、同じであるが共役した化学置換基を有しないペプチド阻害剤の半減期の少なくとも100%、少なくとも120%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも250%、少なくとも300%、少なくとも400%、または少なくとも500%である。
一実施形態では、本発明のペプチド阻害剤中の1つ以上のアミノ酸残基(例えば、Lys残基)の側鎖は、親油性置換基に共役(例えば、共有結合的に付着)している。親油性置換基は、アミノ酸側鎖中の原子に共有結合されてもよく、あるいは1つ以上のスペーサを介してアミノ酸側鎖に共役していてもよい。スペーサは、存在する場合、ペプチド類似体と親油性置換基との間に間隔を提供し得る。特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、表2〜6に開示されるペプチド中に示される共役部分のうちのいずれかを含む。
ある特定の実施形態では、親油性置換基は、4〜30個のC原子、例えば、少なくとも8〜12個のC原子、好ましくは24個以下のC原子、または20個以下のC原子を有する、炭化水素鎖を含んでもよい。炭化水素鎖は、直鎖または分岐であってもよく、飽和または不飽和であってもよい。ある特定の実施形態では、炭化水素鎖は、アミノ酸側鎖またはスペーサへの付着の部分を形成する部分、例えば、アシル基、スルホニル基、N原子、O原子、またはS原子で置換される。いくつかの実施形態では、炭化水素鎖は、アシル基で置換され、したがって、炭化水素鎖は、アルカノイル基の一部、例えば、パルミトイル、カプロイル、ラウロイル、ミリストイル、またはステアロイルを形成し得る。
親油性置換基は、本発明のペプチド阻害剤中の任意のアミノ酸側鎖に共役していてもよい。ある特定の実施形態では、アミノ酸側鎖は、スペーサまたは親油性置換基とエステル、スルホニルエステル、チオエステル、アミド、またはスルホンアミドを形成するためのカルボキシ、ヒドロキシ、チオール、アミド、またはアミン基を含む。例えば、親油性置換基は、Asn、Asp、Glu、Gln、His、Lys、Arg、Ser、Thr、Tyr、Trp、CysもしくはDbu、Dpr、またはOrnに共役していてもよい。ある特定の実施形態では、親油性置換基は、Lysに共役していてもよい。本明細書に提供される式のうちのいずれかにおいてLysとして示されるアミノ酸は、例えば、Dbu、Dpr、またはOrnによって置き換えられてもよく、ここで、親油性置換基が付加される。
ある特定の実施形態では、本発明のペプチド阻害剤は、例えば、化学的部分のペプチド内の1つ以上のアミノ酸側鎖への共役を通して、安定性を強化するか、透過性を増大させるか、または薬物様特性を強化するように修飾され得る。例えば、リシンN(エプシロン)のN、アスパラギン酸のβ−カルボキシル、または、グルタミン酸のγ−カルボキシルは、適切に官能化され得る。したがって、修飾ペプチドを産生するために、ペプチド内のアミノ酸は、適切に修飾され得る。さらに、場合によっては、側鎖は、トリフルオロペンチル、アセチル、オクトニル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、パルミチル、トリフルオロメチル酪酸、シクロペンタンカルボン酸、シクロプロピル酢酸、4−フルオロ安息香酸、4−フルオロフェニル酢酸、3−フェニルプロピオン酸、テトラヒドロ−2H−ピラン−4カルボン酸、コハク酸、グルタル酸、および胆汁酸からなる群から選択されるアシル化有機化合物でアシル化される。当業者であれば、一連の共役、例えば、PEG4、イソglu、およびそれらの組み合わせが連結され得ることを理解するであろう。当業者であれば、ペプチドを有するアミノ酸が、等配電子的に置き換えられ得、例えば、LysがDap、Dab、α−MeLys、またはOrnに対して置き換えられ得ることを理解するであろう。ぺプチド内の修飾残基の例は、表12に示される。
Figure 2020505352
Figure 2020505352
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本発明のさらなる実施形態では、代替的に、または加えて、本発明のペプチド阻害剤中の1つ以上のアミノ酸残基の側鎖は、例えば、インビボでの(例えば、血漿中での)溶解度および/もしくは半減期、ならびに/またはバイオアベイラビリティを高めるために、ポリマー部分に共役している。そのような修飾はまた、治療的タンパク質およびペプチドのクリアランス(例えば、腎クリアランス)を低減することも知られている。
本明細書で使用される場合、「ポリエチレングリコール」または「PEG」は、一般式H−(O−CH2−CH2)n−OHのポリエーテル化合物である。PEGはまた、それらの分子量に応じて、ポリエチレンオキシド(PEO)またはポリオキシエチレン(POE)としても既知であり、PEO、PEE、またはPOGは、本明細書で使用される場合、エチレンオキシドのオリゴマーまたはポリマーを指す。3つの名称は化学的に同意語であるが、PEGは、20,000Da未満の分子量を有するオリゴマーおよびポリマーを、PEOは、20,000Da超の分子量を有するポリマーを、POEは、任意の分子量を有するポリマーを指す傾向がある。PEGおよびPEOは、それらの分子量に応じて液体または低融点固体である。本開示全体を通して、3つの名称は、区別できないように使用される。PEGは、エチレンオキシドの重合によって調製され、300Da〜10,000,000Daの幅広い分子量にわたって市販されている。異なる分子量のPEGおよびPEOが異なる用途で用いられ、鎖長効果により異なる物理的特性(例えば、粘度)を有する一方で、それらの化学的特性は、ほぼ同一である。ポリマー部分は、好ましくは水溶性(両親媒性または親水性)、非毒性、および薬学的に不活性である。好適なポリマー部分は、ポリエチレングリコール(PEG)、PEGのホモ−もしくはコ−ポリマー、PEGのモノメチル置換ポリマー(mPEG)、またはポリオキシエチレングリセロール(POG)を含む。例えば、Int.J.Hematology 68:1(1998);BioconjugateChem.6:150(1995);およびCrit.Rev.Therap.Drug Carrier Sys.9:249(1992)を参照されたい。また、半減期延長の目的で調製されるPEGも包含され、例えば、モノ活性化、アルコキシ末端ポリアルキレンオキシド(POA)、例えば、モノ−メトキシ末端ポリエチレングリコール(mPEG);ビス活性化ポリエチレンオキシド(グリコール)、または他のPEG誘導体もまた企図される。好適なポリマーは、実質的に、約200Da〜約40,000Daの範囲の重量によって異なるか、または約200Da〜約60,000Daが通常、本発明の目的で選択される。ある特定の実施形態では、200〜2,000または200〜500の分子量を有するPEGが使用される。重合プロセスのために使用される開始剤に応じて、異なる形態のPEGもまた使用され得、一般的な開始剤は、単官能性メチルエーテルPEGまたはメトキシポリ(エチレングリコール)、略してmPEGである。
低分子量PEGはまた、単分散、均一、または離散と呼ばれる、純オリゴマーとしても入手可能である。これらは、本発明のある特定の実施形態で使用される。
PEGはまた、異なる形状で入手可能であり、分岐PEGは、中心コア基から生じる3〜10個のPEG鎖を有し、星型PEGは、中心コア基から生じる10〜100個のPEG鎖を有し、櫛型PEGは、ポリマー主鎖に通常グラフトされる複数のPEG鎖を有する。PEGはまた、直鎖であってもよい。PEGの名称に多くの場合含まれる数は、それらの平均分子量を示す(例えば、n=9のPEGは、およそ400ダルトンの平均分子量を有し、PEG400と分類される)。
本明細書で使用される場合、「PEG化」は、PEG構造を本発明のペプチド阻害剤に共有結合する行為であり、これは次いで、「PEG化ペプチド阻害剤」と呼ばれる。ある特定の実施形態では、PEG化側鎖のPEGは、約200〜約40,000の分子量を有するPEGである。いくつかの実施形態では、式I、式I’、または式I’’のペプチドのスペーサは、PEG化されている。ある特定の実施形態では、PEG化スペーサのPEGは、PEG3、PEG4、PEG5、PEG6、PEG7、PEG8、PEG9、PEG10、またはPEG11である。ある特定の実施形態では、PEG化スペーサのPEGは、PEG3またはPEG8である。
他の好適なポリマー部分は、ポリ−アミノ酸、例えば、ポリ−リシン、ポリ−アスパラギン酸、およびポリ−グルタミン酸(例えば、Gombotz, et al.(1995),Bioconjugate Chem.,vol.6:332−351;Hudecz,et al.(1992),Bioconjugate Chem.,vol.3,49−57、およびTsukada,et al.(1984),J.Natl.Cancer Inst.,vol.73,:721−729を参照されたい)。ポリマー部分は、直鎖または分岐であってもよい。いくつかの実施形態では、ポリマー部分は、500〜40,000Da、例えば、500〜10,000Da、1000〜5000Da、10,000〜20,000Da、または20,000〜40,000Daの分子量を有する。
いくつかの実施形態では、本発明のペプチド阻害剤は、2つ以上のそのようなポリマー部分を含んでもよく、その場合、全てのそのような部分の総分子量は、一般に、上記に提供される範囲内に入る。
いくつかの実施形態では、ポリマー部分は、アミノ酸側鎖のアミノ、カルボキシル、またはチオール基に結合される(共有結合によって)。ある特定の例は、Cys残基のチオール基およびLys残基のエプシロンアミノ基であり、AspおよびGlu残基のカルボキシル基もまた関与し得る。
当業者であれば、カップリング反応を実施するために使用される好適な技術を認識するであろう。例えば、メトキシ基を有するPEG部分は、Nektar Therapeutics ALから市販されている試薬を使用して、マレイミド連結によってCysチオール基に結合され得る。また、好適な化学物質の詳細について、WO2008/101017および上記に列挙された参考文献を参照されたい。マレイミド官能化PEGはまた、Cys残基の側鎖スルフヒドリル基に共役していてもよい。
本明細書で使用される場合、ジスルフィド結合酸化は、単一ステップまたは2ステッププロセス内で生じ得る。本明細書で使用される場合、単一酸化ステップについては、トリチル保護基が多くの場合構築中に用いられ、切断中の脱保護、続いて溶液酸化を可能にする。第2のジスルフィド結合が必要とされる場合、自然酸化または選択的酸化の選択肢を有する。直交保護基を必要とする選択的酸化については、Acmおよびトリチルがシステインのための保護基として使用される。切断は、システインの1つの保護対の除去をもたらし、この対の酸化を可能にする。システイン保護Acm基の第2の酸化的脱保護ステップが、次いで実施される。自然酸化については、トリチル保護基が、全てのシステインに使用され、ペプチドの天然の折り畳みを可能にする。当業者であれば、酸化ステップを実施するために使用される好適な技術を認識するであろう。
ポリ(エチレン)グリコールを含むいくつかの化学的部分は、例えば、リシンアミノ酸残基中のエプシロンアミノ基、システインアミノ酸残基中に存在するチオール、または他の求核アミノ酸側鎖などの、20個の天然に存在するアミノ酸中に存在する官能基と反応する。複数の天然に存在するアミノ酸がペプチド阻害剤中で反応するとき、これらの非特異的化学反応は、ペプチド阻害剤内の異なる位置で1つ以上のポリ(エチレン)グリコール鎖に共役したペプチドの多くの異性体を含有する、最終ペプチド阻害剤をもたらす。
本発明のある特定の実施形態の1つの利点は、ペプチド阻害剤中に存在する天然に存在するアミノ酸と反応しない化学物質として、活性化PEGと反応する固有の官能基を有する1つ以上の非自然的アミノ酸(複数可)を組み込むことによって、1つ以上の化学的部分(PEGなど)を付加する能力を含む。例えば、アジドおよびアルキン基は、タンパク質中の全ての天然に存在する官能基と反応しない。したがって、非自然的アミノ酸が、ペプチド阻害剤中の1つ以上の特異的部位に組み込まれ得、望ましくない非特異反応がないPEGまたは別の修飾が望ましい。ある特定の実施形態では、反応に関与する特定の化学物質は、PEG鎖とペプチド阻害剤との間の安定した共有結合をもたらす。加えて、そのような反応は、ほとんどのペプチドに損傷を与えていない軽度の水性条件で実施され得る。ある特定の実施形態では、非自然的アミノ酸残基は、AHAである。
天然アミノ酸に付着した化学的部分は、数および範囲が制限されている。対照的に、非自然的アミノ酸に付着した化学的部分は、化学的部分を標的分子に付着させる有用な化学物質の有意により大きいスペクトルを利用することができる。非自然的アミノ酸、例えば、化学的部分が付着し得る反応部位または側鎖を含有する非自然的アミノ酸、例えば、アルデヒド−またはケト誘導体化アミノ酸を含む任意のタンパク質を含む、本質的にいかなる標的分子も、化学的部分を付着させるための基質として機能することができる。
多くの化学的部分が、当該技術分野における様々な既知の方法を通して、特定の分子に結合または連結され得る。様々なそのような方法は、米国特許第8,568,706号に記載されている。例示的な例として、アジド部分は、本明細書に記載されるPEGまたはその他などの化学的部分の共役に有用であり得る。アジド部分は、反応性官能基として機能し、ほとんどの天然に存在する化合物中に存在しない(したがって、それは、天然に存在する化合物の自然アミノ酸と反応しない)。アジドはまた、限られた数の反応パートナーとの選択的ライゲーションを受け、アジドは、小さく、分子量を有意に変更することなく生体試料に導入され得る。分子へのアジドの組み込みまたは導入を可能にする1つの反応は、アジドの銅媒介ヒュスゲン[3+2]環化付加である。この反応は、ペプチド阻害剤の選択的PEG化に使用され得る。(Tornoe et al.,J.Org.Chem.67:3057,2002;Rostovtsev et al.,Angew.Chem.,Int.Ed.41:596,2002;およびWang et al.,J.Am.Chem.Soc.125:3192,2003,Speers et al.,J.Am.Chem.Soc.,2003,125,4686)。
ペプチド阻害剤の合成
本発明のペプチド阻害剤は、当業者に既知である多くの技術によって合成され得る。ある特定の実施形態では、単量体サブユニットは、付随する実施例に記載される技術を使用して、合成、精製、および二量体化される。ある特定の実施形態では、本発明は、本発明のペプチド阻害剤(またはその単量体サブユニット)を生成する方法を提供し、式I、II、または本明細書の表のうちのいずれかに記載されるアミノ酸配列のうちのいずれかが挙げられるが、これらに限定されない、本明細書に記載されるアミノ酸配列を有するペプチドを含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるペプチドを化学的に合成することを含む。他の実施形態では、ペプチドは、化学的に合成される代わりに、組み換え技術によって合成される。ある特定の実施形態では、ペプチド阻害剤は、二量体であり、方法は、ペプチド二量体阻害剤の両方の単量体サブユニットを合成し、次いで、2つの単量体サブユニットを二量体化して、ペプチド二量体阻害剤を生成することを含む。様々な実施形態では、二量体化は、本明細書に記載される様々な方法のうちのいずれかを介して達成される。特定の実施形態では、ペプチド阻害剤(またはその単量体サブユニット)を生成する方法は、その合成後にペプチド阻害剤(またはその単量体サブユニット)を環化することをさらに含む。特定の実施形態では、環化は、本明細書に記載される様々な方法のうちのいずれかを介して達成される。ある特定の実施形態では、本発明は、本発明のペプチド阻害剤(またはその単量体サブユニット)を生成する方法を提供し、式(I)、(II)、(III)、(IV)、または付随する実施例もしくは表のうちのいずれかに記載されるアミノ酸配列のうちのいずれかが挙げられるが、これらに限定されない、本明細書に記載されるアミノ酸配列を有するペプチドを含むか、それからなるか、またはそれから本質的になるペプチド内の2つのアミノ酸残基間の分子内結合、例えば、ジスルフィド、アミド、またはチオエーテル結合を導入することを含む。
関連実施形態では、本発明は、式(I)〜(IV)または付随する実施例もしくは表のうちのいずれか1つに記載される配列を有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。
加えて、本発明は、本発明のポリヌクレオチドを含むベクター、例えば、発現ベクターを含む。
治療方法
ある特定の実施形態では、本発明は、細胞上のIL−23RへのIL−23結合を阻害する方法を含み、IL−23を本発明のペプチド阻害剤と接触させることを含む。ある特定の実施形態では、細胞は、哺乳類細胞である。特定の実施形態では、方法は、インビトロまたはインビボで実施される。結合の阻害は、当該技術分野で既知の様々な習慣的な実験方法およびアッセイによって決定され得る。
ある特定の実施形態では、本発明は、細胞によるIL−23シグナル伝達を阻害する方法を含み、IL−23を本発明のペプチド阻害剤と接触させることを含む。ある特定の実施形態では、細胞は、哺乳類細胞である。特定の実施形態では、方法は、インビトロまたはインビボで実施される。特定の実施形態では、IL−23シグナル伝達の阻害は、細胞中のホスホ−STAT3レベルの変化を測定することによって決定され得る。
いくつかの実施形態では、本発明は、IL−21またはIL−23Rと関連した状態または兆候(例えば、IL−23/IL−23Rシグナル伝達経路の活性化)に悩む対象を治療するための方法を提供し、方法は、対象に本発明のペプチド阻害剤を投与することを含む。一実施形態では、不適切な、無秩序な、または増加したIL−23またはIL−23R活性またはシグナル伝達を特徴とする状態または兆候に悩む対象を治療するための方法が提供され、対象におけるIL−23のIL−23Rへの結合を(部分的または完全に)阻害するのに十分な量で、本発明のペプチド阻害剤を個体に投与することを含む。特定の実施形態では、IL−23RへのIL−23結合の阻害は、対象の器官または組織、例えば、胃、小腸、大腸/結腸、腸粘膜、粘膜固有層、パイエル板、腸間膜リンパ節、またはリンパ管において生じる。
いくつかの実施形態では、本発明の方法は、本発明のペプチド阻害剤を必要としている対象に、それを提供することを含む。特定の実施形態では、それを必要としている対象は、IL−23/IL−23Rと関連した疾病または疾患と診断されているか、またはそれを発症するリスクがあると判断されている。特定の実施形態では、対象は、哺乳動物である。
ある特定の実施形態では、疾病または疾患は、自己免疫性炎症、ならびに関連疾病および疾患、例えば、多発性硬化症、喘息、関節リウマチ、炎症性腸疾患(IBD)、若年性IBD、思春期IBD、クローン病、サルコイドーシス、全身性エリテマトーデス、強直性脊椎炎(体軸性脊椎関節炎)、乾癬性関節炎、または乾癬である。特定の実施形態では、疾病または疾患は、乾癬(例えば、局面型乾癬、滴状乾癬、逆乾癬、膿疱性乾癬、掌蹠膿疱症、尋常性乾癬、もしくは乾癬性紅皮症)、アトピー性皮膚炎、異所性座瘡(acne ectopica)、潰瘍性大腸炎、クローン病、セリアック病(非熱帯性スプルー)、血清反応陰性関節症と関連した腸疾患、顕微鏡的大腸炎、膠原線維性大腸炎、好酸球性胃腸炎/食道炎、放射線療法または化学療法と関連した大腸炎、白血球接着不全症1型にあるような先天性免疫の疾患と関連した大腸炎、慢性肉芽腫性疾患、糖原病1b型、ヘルマンスキー・パドラック症候群、チェディアック・東症候群、ウィスコット・オルドリッチ症候群、直腸結腸切除および回腸肛門吻合の後に起こる嚢炎、胃腸癌、膵炎、インスリン依存性糖尿病、乳腺炎、胆嚢炎、胆管炎、原発性胆汁性肝硬変、ウイルス関連腸疾患、胆管周囲炎、慢性気管支炎、慢性副鼻腔炎、喘息、ぶどう膜炎、または移植片対宿主病である。
ある特定の関連実施形態では、本発明は、IL−23またはIL−23Rシグナル伝達(またはIL−23のIL−23Rへの結合)を選択的に阻害することを必要としている対象において、それを行う方法を提供し、本発明のペプチド阻害剤を対象に提供することを含む。特定の関連実施形態では、本発明は、消化管内のIL−23またはIL−23Rシグナル伝達(またはIL−23のIL−23Rへの結合)を選択的に阻害することを必要としている対象において、それを行う方法を含み、本発明のペプチド阻害剤を経口投与によって対象に提供することを含む。特定の実施形態では、消化管組織(例えば、小腸または結腸)内の投与されるペプチド阻害剤の曝露は、血液中の曝露よりも少なくとも10倍、少なくとも20倍、少なくとも50倍、または少なくとも100倍高い。特定の実施形態では、本発明は、消化管内のIL23またはIL23Rシグナル伝達(またはIL23のIL23Rへの結合)を選択的に阻害することを必要としている対象において、それを行う方法を含み、ペプチド阻害剤を対象に提供することを含み、ペプチド阻害剤は、IL−6とIL−6Rとの間の相互作用を遮断しないし、IL−12シグナル伝達経路に拮抗しない。さらなる関連実施形態では、本発明は、消化管炎症および/または消化管への好中球浸潤を阻害する方法を含み、本発明のペプチド阻害剤を必要としている対象にそれを提供することを含む。いくつかの実施形態では、本発明の方法は、本発明のペプチド阻害剤(すなわち、第1の治療薬)を、第2の治療薬と組み合わせて、それを必要としている対象に提供することを含む。ある特定の実施形態では、第2の治療薬は、ペプチド阻害剤が対象に投与される前に、かつ/またはそれと同時に、かつ/またはその後に、対象に提供される。特定の実施形態では、第2の治療薬は、抗炎症剤である。ある特定の実施形態では、第2の治療薬は、非ステロイド性抗炎症薬、ステロイド、または免疫調節剤である。別の実施形態では、方法は、第3の治療薬を対象に投与することを含む。ある特定の実施形態では、第2の治療薬は、IL−23またはIL−23Rを結合する抗体である。
特定の実施形態では、ペプチド阻害剤、またはペプチド阻害剤を含む医薬組成物は、持続放出マトリクス中に懸濁している。本明細書で使用される徐放性マトリクスは、酵素的加水分解もしくは酸−塩基加水分解によって、または溶解によって分解可能である材料(通常ポリマー)で作製されるマトリクスである。体内に挿入されると、このマトリクスに酵素および体液が作用する。徐放性マトリクスは、望ましくは、リポソーム、ポリラクチド(ポリ乳酸)、ポリグリコリド(グリコール酸のポリマー)、ポリラクチドコグリコリド(乳酸とグリコール酸とのコポリマー)ポリ酸無水物、ポリ(オルト)エステル、ポリペプチド、ヒアルロン酸、コラーゲン、コンドロイチン硫酸塩、カルボン酸、脂肪酸、リン脂質、多糖、核酸、ポリアミノ酸、フェニルアラニン、チロシン、イソロイシンなどのアミノ酸、ポリヌクレオチド、ポリビニルプロピレン、ポリビニルピロリドン、およびシリコーンなどの生体適合性材料から選択される。好ましい生分解性マトリクスの一実施形態は、ポリラクチド、ポリグリコリド、またはポリラクチドコ−グリコリド(乳酸とグリコール酸とのコポリマー)のうちのいずれか1つのマトリクスである。
ある特定の実施形態では、本発明は、1つ以上の本発明のペプチド阻害剤と、薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤とを含む、医薬組成物を含む。薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤は、任意の種類の非毒性固体、半固体、もしくは液体充填剤、希釈剤、封入材料、または製剤化補助剤を指す。微生物の活動の防止は、様々な抗菌剤および抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノールソルビン酸などの包含によって確実となり得る。糖類、塩化ナトリウムなどの等張剤を含めることも望ましい場合がある。
ある特定の実施形態では、組成物は、経口的、非経口的、嚢内、膣内、腹腔内、直腸内、局所(粉末、軟膏、ドロップ、坐薬、もしくは経皮パッチによるものなど)に、吸入(鼻腔内噴霧など)によって、眼(眼内)に、または頬に投与される。本明細書で使用される「非経口」という用語は、静脈内、筋肉内、腹腔内、胸骨内、皮下、皮内、ならびに関節内注射および輸注を含む投与形態を指す。したがって、ある特定の実施形態では、組成物は、これらの投与経路のうちのいずれかによる送達のために製剤化される。
ある特定の実施形態では、非経口注入のための医薬組成物は、薬学的に許容される滅菌水溶性もしくは非水溶性溶液、分散液、懸濁液、もしくは乳濁液、または使用の直前の滅菌注射用溶液もしくは分散液への再構成のための滅菌粉末を含む。好適な水性および非水性担体、希釈剤、溶媒、またはビヒクルの例としては、水、エタノール、ポリオール(グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなど)、カルボキシメチルセルロース、およびそれらの好適な混合物、β−シクロデキストリン、植物油(オリーブ油など)、ならびにオレイン酸エチルなどの注射用有機エステルが挙げられる。適切な流動性は、例えば、レシチンなどのコーティング材料の使用によって、分散液の場合は必要な粒径の維持によって、また界面活性剤の使用によって維持され得る。これらの組成物はまた、保存剤、湿潤剤、乳化剤、および分散剤などのアジュバントを含有し得る。注射用薬学的形態の長期の吸収は、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンなど、吸収を遅延させる薬剤の包含によってもたらされ得る。
注射用デポ形態は、ポリラクタイド−ポリグリコリド、ポリ(オルトエステル)、ポリ(酸無水物)、およびPEGなどの(ポリ)グリコールなどの1つ以上の生物分解性ポリマー内に、ペプチド阻害剤のマイクロカプセル化マトリクスを形成することによって作製されるものを含む。ペプチド対ポリマーの比、および用いられる特定のポリマーの性質に応じて、ペプチド阻害剤の放出速度が制御され得る。注射用デポ製剤は、体組織と適合するリポソームまたはマイクロエマルジョン中にペプチド阻害剤を捕捉することによっても調製される。
注射用製剤は、例えば、細菌保持フィルタを通した濾過によって、あるいは使用の直前に滅菌水もしくは他の滅菌注射用媒体に溶解または分散され得る滅菌固体組成物の形態の滅菌剤を組み込むことによって、滅菌され得る。
局所投与は、肺または眼の表面を含む肌または粘膜への投与を含む。局所肺投与のための組成物は、吸入および鼻腔内用のものを含めて、水性および非水性製剤中の溶液および懸濁液を含み得、加圧型でも非加圧型でもよい乾燥粉末として調製され得る。非加圧の粉末組成物では、活性成分は、微粉化形態であってもよく、例えば、直径最大100マイクロメートルの粒径を有する粒子を含む、より大きいサイズの薬学的に許容される不活性担体との混加物中で使用されてもよい。好適な不活性担体としては、ラクトースなどの糖類が挙げられる。
あるいは、組成物は加圧され、窒素または液化ガス噴霧剤などの圧縮されたガスを含有し得る。液化噴射剤媒体、そして実に全組成物は、活性成分がいかなる実質的な程度にもその中に溶解しないようなものであり得る。加圧組成物は、液体もしくは固体の非イオン性界面活性剤などの界面活性剤を含有してもよく、または固体のアニオン性界面活性剤であってもよい。ナトリウム塩形態の固体のアニオン性界面活性剤を使用することが好ましい。
局所投与のさらなる形態は、眼に対するものである。本発明のペプチド阻害剤は、ペプチド阻害剤が十分な期間にわたって眼の表面と接触した状態で維持されて、ペプチド阻害剤が眼の角膜および内部領域、例えば、前房、後房、硝子体、眼房水、硝子体液、角膜、虹彩/毛様体、水晶体、脈絡膜/網膜、および強膜を透過することを可能にするように、薬学的に許容される眼用ビヒクル中で送達され得る。薬学的に許容される眼用ビヒクルは、例えば、軟膏、植物油、または封入材料であってもよい。あるいは、本発明のペプチド阻害剤は、硝子体液および眼房水に直接注射されてもよい。
直腸または膣投与用の組成物は坐剤を含み、これは、室温では固体であるが体温では液体であり、したがって直腸または膣腔内で融解し活性化合物を放出する、カカオバター、ポリエチレングリコール、もしくは坐剤ワックスなどの好適な非刺激性賦形剤または担体と、本発明のペプチド阻害剤を混合することによって調製され得る。
本発明のペプチド阻害剤はまた、リポソームまたは他の脂質系担体中で投与され得る。当該技術分野で知られているように、リポソームは一般的にリン脂質または他の脂質物質に由来する。リポソームは、水性媒体中に分散している単層または多層状の水和液晶によって形成される。リポソームを形成することができる、いかなる無毒性の生理学的に許容可能かつ代謝可能な脂質を使用してもよい。リポソーム形態の本組成物は、本発明のペプチド阻害剤に加えて、安定剤、防腐剤、賦形剤などを含有することができる。ある特定の実施形態では、脂質は、天然と合成との両方のホスファチジルコリン(レシチン)およびセリンを含む、リン脂質を含む。リポソームを形成する方法は当該技術分野で既知である。
非経口投与に好適な本発明で使用される医薬組成物は、一般に塩化ナトリウム、グリセリン、グルコース、マンニトール、ソルビトールなどを使用して、受容者の血液と等張にされたペプチド阻害剤の滅菌水溶液および/または懸濁液を含んでもよい。
いくつかの態様において、本発明は経口送達のための医薬組成物を提供する。本発明の組成物およびペプチド阻害剤は、本明細書に記載される方法、技術、および/または送達ビヒクルのうちのいずれかに従って、経口投与のために調製され得る。さらに、当業者は、本発明のペプチド阻害剤が、本明細書に開示されないが、当該技術分野において既知であり、ペプチドの経口送達における使用に適合する系または送達ビヒクル内に修飾、あるいは統合され得ることを理解するであろう。
ある特定の実施形態では、経口投与用の製剤は、頂壁の透過性を人工的に増加させるためのアジュバント(例えば、レゾルシノールおよび/もしくは非イオン性界面活性剤、例えば、ポリオキシエチレンオレイルエーテルおよびn−ヘキサデシルポリエチレンエーテル)、ならびに/または酵素的分解を阻害するための酵素阻害剤(例えば、膵臓トリプシン阻害剤、ジイソプロピルフルオロホスファート(DFF)、もしくはトラジロール)を含んでもよい。ある特定の実施形態では、経口投与用の固体型剤形のペプチド阻害剤は、スクロース、ラクトース、セルロース、マンニトール、トレハロース、ラフィノース、マルチトール、デキストリン、デンプン、寒天、アルギン酸塩、キチン、キトサン、ペクチン、トラガントゴム、アラビアゴム、ゼラチン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、合成もしくは半合成ポリマー、またはグリセリドなどの少なくとも1つの添加剤と混合され得る。これらの剤形はまた、他の種類(複数可)の添加剤、例えば、不活性希釈剤、潤滑剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、パラベン、保存剤、例えば、ソルビン酸、アスコルビン酸、アルファ−トコフェロール、酸化防止剤、例えば、システイン、崩壊剤、結合剤、増粘剤、緩衝剤、pH調整剤、甘味剤、香味剤、または芳香剤も含有することができる。
特定の実施形態では、本発明のペプチド阻害剤との使用に適合する経口剤形または単位用量は、ペプチド阻害剤と非薬物成分または賦形剤との混合物、ならびに成分またはパッケージングのいずれかとして見なされ得る他の再利用不可能材料を含み得る。経口組成物は、液体、固体、および半固体剤形のうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの実施形態では、経口剤形は、有効量のペプチド阻害剤を含んで提供され、剤形は、丸剤、錠剤、カプセル、ゲル、ペースト、飲料、シロップ、軟膏、および坐薬のうちの少なくとも1つを含む。場合によっては、対象の小腸および/または結腸内でペプチド阻害剤の遅延放出を達成するように設計および構成されている経口剤形が提供される。
一実施形態では、本発明のペプチド阻害剤を含む経口医薬組成物は、小腸内でペプチド阻害剤の放出を遅延させるように設計された腸溶コーティングを含む。少なくともいくつかの実施形態では、遅延放出医薬製剤中において、本発明のペプチド阻害剤と、アプロチニンなどのプロテアーゼ阻害剤とを含む医薬組成物が提供される。場合によっては、本発明の医薬組成物は、約5.0以上のpHの胃液中で可溶性である腸溶コーティングを含む。少なくとも1つの実施形態では、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、セルロースアセテートフタレート、およびセルロースアセテートトリメリテートを含むセルロースの誘導体、ならびにセルロースおよび他の炭水化物ポリマーの同様の誘導体などの解離可能なカルボン酸基を有するポリマーを含む、腸溶コーティングを含む、医薬組成物が提供される。
一実施形態では、本発明のペプチド阻害剤を含む医薬組成物は、腸溶コーティング内に提供され、腸溶コーティングは、医薬組成物を対象の下部消化管系内で制御された様式で保護および放出するように、かつ全身性の副作用を回避するように設計される。腸溶コーティングに加えて、本発明のペプチド阻害剤は、任意の適合する経口薬物送達系または成分内に封入、コーティング、係合、または別の方法で関連付けられ得る。例えば、いくつかの実施形態では、本発明のペプチド阻害剤は、ポリマーヒドロゲル、ナノ粒子、微粒子、ミセル、および他の脂質系のうちの少なくとも1つを含む脂質担体系内で提供される。
小腸内でのペプチド分解を克服するために、本発明のいくつかの実施形態は、本発明のペプチド阻害剤が含有されるヒドロゲルポリマー担体系を含み、それにより、ヒドロゲルポリマーは、小腸および/または結腸内でのタンパク質分解からペプチド阻害剤を保護する。本発明のペプチド阻害剤は、ペプチドの溶解動態を増大させ、腸吸収を増強するように設計された担体系との適合する使用のためにさらに製剤化され得る。これらの方法は、ペプチドの消化管浸透を増大させるためのリポソーム、ミセル、およびナノ粒子の使用を含む。
様々な生体応答系はまた、本発明の1つ以上のペプチド阻害剤と組み合わされて、経口送達のための医薬品を提供し得る。いくつかの実施形態では、本発明のペプチド阻害剤は、ヒドロゲル、および水素結合基を有する粘膜接着性ポリマー(例えば、PEG、ポリ(メタクリル)酸[PMAA]、セルロース、Eudragit(登録商標)、キトサン、アルギン酸塩)、などの生体応答系と組み合わせて使用されて、経口投与用の治療薬を提供する。他の実施形態は、本明細書に開示されるペプチド阻害剤の薬物滞留時間を最適化または延長するための方法を含み、ペプチド阻害剤の表面は、水素結合、連結したムチンを有するポリマー、または/および疎水性相互作用を通して粘膜接着特性を含むように修飾される。これらの修飾ペプチド分子は、本発明の所望の特徴に従って、対象内での増大薬物滞留時間を実証し得る。さらに、標的化粘膜接着系は、腸細胞およびM−細胞表面で受容体に特異的に結合し得、それによりペプチド阻害剤を含有する粒子の取り込みをさらに増大させる。
他の実施形態は、本発明のペプチド阻害剤の経口送達のための方法を含み、ペプチド阻害剤は、傍細胞浸透または経細胞浸透を増大させることによって、腸粘膜にわたるペプチドの輸送を促進する透過促進剤と組み合わせて対象に提供される。治療薬の経口送達のための様々な透過促進剤および方法が、Brayden,D.J.,Mrsny,R.J.,2011.Oral peptide delivery:prioritizing the leading technologies.Ther.Delivery 2(12),1567−1573に記載されている。
ある特定の実施形態では、本発明の医薬組成物および製剤は、本発明のペプチド阻害剤と、1つ以上の透過促進剤とを含む。吸収促進剤の例としては、例えば、胆汁塩、脂肪酸、界面活性剤(陰イオン性、陽イオン性、および非陰イオン性)キレート剤、Zonular OT、エステル、シクロデキストリン、硫酸デキストラン、アゾン、クラウンエーテル、EDTA、スクロースエステル、およびホスホチジルコリンが挙げられ得る。吸収促進剤は、典型的にはそれ自体が担体ではないが、それらはまた、他の担体と広く関連付けられて、腸粘膜にわたるペプチドおよびタンパク質の輸送によって経口バイオアベイラビリティを改善する。そのような物質は、賦形剤として製剤に添加され得るか、または目的とするペプチド阻害剤との非特異的相互作用を形成するために組み込まれ得る。
密着結合透過を促進するものとして、かつ一般に安全と認められるもの(Generally Recognized As Safe、GRAS)として確認された食事成分および/または他の天然に存在する物質としては、例えば、アスグリセリド(asglyceride)、アシルカルニチン、胆汁塩、および中鎖脂肪酸が挙げられる。中鎖脂肪酸(MCFAS)のナトリウム塩もまた、透過促進剤であることが示唆された。最も広く研究されたMCFASは、カプリン酸の塩であるカプリン酸ナトリウムであり、これは、乳脂肪画分中に2〜3%の脂肪酸を含む。これまで、カプリン酸ナトリウムは、直腸のアンピシリン吸収を改善するために、坐薬製剤(Doktacillin(商標))中の賦形剤として主に使用されている。別の食事性MCFASであるカプリル酸ナトリウム(8炭素)の透過特性は、カプリン酸ナトリウムと比較したときにより低いことがインビトロで示された。カプリル酸ナトリウムおよびペプチド薬物は、油中の他の賦形剤との混合物中で製剤化されて、透過性を促進した油性懸濁液(OS)を生成した(Tuvia,S.et al.,Pharmaceutical Research,Vol.31,No.8,pp.2010−2021(2014)。
例えば、一実施形態では、透過促進剤は、ペプチド阻害剤と組み合わされ、透過促進剤は、中鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸、胆汁塩、両親媒性界面活性剤、およびキレート剤のうちの少なくとも1つを含む。ある特定の実施形態では、中鎖脂肪酸塩は、腸上皮の傍細胞浸透性を増大させることによって、吸収を促進する。一実施形態では、カプリル酸ナトリウムN−[ヒドロキシベンゾイル)アミノ]を含む透過促進剤が、本発明のペプチド阻害剤との弱い非共有結合的会合を形成するために使用され、透過促進剤は、いったん血液循環に到達すると膜輸送およびさらなる解離を優遇する。別の実施形態では、本発明のペプチド阻害剤は、オリゴアルギニンに共役し、それによりペプチドの様々な細胞型内への細胞透過を増大させる。さらに、少なくとも一実施形態では、非共有結合的結合は、本発明のペプチド阻害剤と、シクロデキストリン(CD)およびデンドリマーからなる群から選択される透過促進剤との間に提供され、透過促進剤は、ペプチド凝集を低減し、ペプチド阻害剤分子の安定性および可溶性を増大させる。
ある特定の実施形態では、医薬組成物または製剤は、本発明のペプチド阻害剤と、一過性透過性促進剤(TPE)とを含む。透過促進剤およびTPEは、経口的なバイオアベイラビリティまたはペプチド阻害剤を増大させるために使用され得る。使用され得るTPEの一例は、カプリル酸ナトリウムと治療薬とを含有する粉末を分散する油性懸濁液製剤である(Tuvia,S.et al.,Pharmaceutical Research,Vol.31,No.8,pp.2010−2021(2014)。
ある特定の実施形態では、医薬組成物および製剤は、本発明のペプチド阻害剤と、1つ以上の吸収促進剤、酵素阻害剤、または粘膜接着性ポリマーとを含んでもよい。
特定の実施形態では、本発明のペプチド阻害剤は、例えば、乳濁液、リポソーム、微小球、またはナノ粒子などの製剤ビヒクル中で製剤化される。
本発明の一実施形態は、増大した半減期を有する本発明のペプチド阻害剤で対象を治療するための方法を提供する。一態様において、本発明は、1日1回(q.d.)または1日2回(b.i.d.)の治療有効量の投薬のために十分な、インビトロまたはインビボ(例えば、ヒト対象に投与されるとき)で、少なくとも数時間〜1日の半減期を有するペプチド阻害剤を提供する。別の実施形態では、ペプチド阻害剤は、1週間に1回(q.w.)の治療有効量の投薬のために十分な3日間以上の半減期を有する。さらに、別の実施形態では、ペプチド阻害剤は、隔週(b.i.w.)の、または1ヶ月に1回の治療有効量の投薬のために十分な8日間以上の半減期を有する。別の実施形態では、ペプチド阻害剤は、それが非誘導体化または未修飾ペプチド阻害剤と比較してより長い半減期を有するように、誘導体化または修飾される。別の実施形態では、ペプチド阻害剤は、血清半減期を増大させるための1つ以上の化学修飾を含有する。
本明細書に記載される治療または送達系のうちの少なくとも1つにおいて使用されるとき、本発明のペプチド阻害剤は、純粋な形態で、またはそのような形態が存在する場合、薬学的に許容される塩の形態で用いられ得る。
本発明のペプチド阻害剤および組成物の1日の合計使用量は、健全な医学的判断の範囲内で担当医によって決定され得る。いかなる特定の対象に対する具体的な治療有効用量レベルも、a)治療される疾患および疾患の重症度、b)用いられる具体的な化合物の活性、c)用いられる具体的な組成物、患者の年齢、体重、全体的な健康、性別、および食事、d)用いられる具体的なペプチド阻害剤の投与時間、投与経路、および排泄速度、e)治療の継続時間、f)用いられる具体的なペプチド阻害剤と組み合わせて、またはそれと同時に使用される薬物を含む様々な要因、ならびに医学分野で周知の同様の要因に依存する。
特定の実施形態では、単一または分割された用量で、ヒトまたは他の哺乳類宿生に投与されるべき本発明のペプチド阻害剤の全1日用量は、例えば、1日0.0001〜300mg/体重kg、または1〜300mg/体重kgなどの量であり得る。
腸炎症の非侵襲的検出
本発明のペプチド阻害剤は、非侵襲的診断手技の一部として、ペプチド阻害剤がキレート基または検出可能な標識で標識される、マイクロPET撮像による腸炎の検出、評価、および診断のために使用されてもよい。一実施形態では、ペプチド阻害剤は、二官能性キレート剤と共役している。別の実施形態では、ペプチド阻害剤は、放射線標識されている。標識化ペプチド阻害剤は、次いで、対象に経口または直腸投与される。一実施形態では、標識化ペプチド阻害剤は、飲料水中に含まれる。ペプチド阻害剤の取り込みに続いて、対象の腸および消化管全体を通した炎症を可視化するために、マイクロPET撮像が使用され得る。
実施例1
ペプチド阻害剤の合成
本発明のペプチド単量体を、Protein Technology’s Symphony複数チャネル合成器上で、Merrifield固相合成技術を使用して合成した。HBTU(O−ベンゾトリアゾール−N,N,N’,N’−テトラメチル−ウロニウム−ヘキサフルオロ−リン酸)、ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)カップリング条件を使用して、ペプチドを接合組み立てた。一部のアミノ酸カップリングについては、PyAOP(7−アザベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジノホスポニウム(tripyrrolidinophosponium)ヘキサフルオロホスフェート)およびDIEA条件を使用した。C末端アミドを有するペプチドには、Rink Amide MBHA樹脂(100〜200メッシュ、0.57mmol/g)を使用し、C末端酸を有するペプチドには、N−α−Fmoc保護アミノ酸を有する予め充填されたWang Resinを使用した。カップリング試薬(HBTUおよびDIEA事前混合)を、100mmol濃度で調製した。同様に、アミノ酸溶液を100mmol濃度で調製した。本発明のペプチド阻害剤を、医化学最適化および/またはファージディスプレイに基づき同定し、優れた結合および/または阻害特性を有するものを同定するためにスクリーニングした。
構築
標準的なSymphonyプロトコルを使用して、ペプチドを構築した。ペプチド配列を以下の通り構築した。各反応バイアル内の樹脂(250mg、0.14mmol)を4mLのDMFで2回洗浄し、その後、10分間にわたって2.5mLの20% 4−メチルピペリジン(Fmoc脱保護)での処理を行った。その後、樹脂を濾過し、DMF(4mL)で2回洗浄し、N−メチルピペリフィンでさらに30分間再処理した。樹脂を再度洗浄し、DMF(4mL)で3回洗浄し、2.5mlのアミノ酸および2.5mlのHBTU−DIEA混合物の添加を続けた。45分間の頻繁な撹拌の後、樹脂を濾過し、DMF(各4ml)で3回洗浄した。本発明の典型的なペプチドに対して、二重カップリングを実施した。カップリング反応の完了後、この樹脂をDMFで3回(各4mL)洗浄してから、次のアミノ酸カップリングに進んだ。
オレフィンを形成するための閉環メタセシス
樹脂(100μmol)を2mLのDCM(3×1分)、次いで、2mLのDCE(3×1分)で洗浄した後、DCE中のGrubbsの第一世代触媒の6mM溶液の2mLの溶液で処理した(樹脂置換に関して4.94mg mL−1;20mol%)。溶液を窒素下で一晩(12時間)還流させた後、排水した。樹脂をDMF(各4mL)で3回、DCM(4mL)で洗浄した後、乾燥させ、切断した。
切断
ペプチド組み立ての完了に続けて、試薬K(82.5%トリグルオロ酢酸、5%水、5%チオアニソール、5%フェノール、2.5%1,2−エタンジチオール)などの切断試薬での処理によってペプチドを樹脂から切断した。この切断試薬は、ペプチドならびに残存する側鎖保護基を樹脂から切断することに成功した。
切断されたペプチドを寒冷ジエチルエーテル中で沈殿させ、エチルエーテルでの2回の洗浄を続けた。濾液を注ぎ出し、第2の一定分量の寒冷エーテルを添加し、手技を繰り返した。粗製のペプチドをアセトニトリル:水溶液(1%TFAを含んで7:3)中に溶解させ、濾過した。その後、エレクトロスプレーイオン化質量分析(ESI−MS)(Micromass/Waters ZQ)を使用して、線状ペプチドの質を検証し、次いで精製した。
酸化によるジスルフィド結合形成
遊離チオール(例えば、ジPen)を含有するペプチドを、一般的なFmoc−SPPS手順に従ってRink Amide−MBHA樹脂上に構築した。切断試薬(90%トリフルオロ酢酸、5%水、2.5% 1,2−エタンジチオール、2.5%トリ−イソプロピルシラン)を用いた処理によって、ペプチドを樹脂から切断した。切断されたペプチドを寒冷ジエチルエーテル中で沈殿させ、エチルエーテルでの2回の洗浄を続けた。濾液を注ぎ出し、第2の一定分量の寒冷エーテルを添加し、手技を繰り返した。粗製のペプチドをアセトニトリル:水溶液(1%TFAを含んで7:3)中に溶解し、濾過し、望ましい未酸化ペプチドである粗製のペプチドを得た。
Cys、Pen、hCys、(D)Pen、(D)Cys、または(D)hCysのいずれかを有するX4およびX9を有する粗製の切断されたペプチドを、20mLの水:アセトニトリル中に溶解した。その後、黄色が持続するまで撹拌しながら酢酸中飽和ヨウ素を滴加した。この溶液を15分間撹拌し、分析的HPLCおよびLCMSで反応を監視した。反応が完了したとき、溶液が清澄になるまで固体のアスコルビン酸を添加した。その後、この溶媒混合物を、まず水で希釈し、次いで逆相HPLC機に充填することによって精製した(Luna C18支持、10u、100A、移動相A:0.1%TFAを含有する水、移動相B:0.1%TFAを含有するアセトニトリル(ACN)、勾配は5%Bで開始し、15mL/分の流速で60分間かけて50%Bに変化した)。その後、純粋な生成物を含有する画分を凍結乾燥器で凍結乾燥した。
チオエーテル結合形成
遊離チオール(例えば、Cys)およびhSer(OTBDMS)を含有するペプチドを、一般的なFmoc−SPPS手順に従ってRink Amide−MBHA樹脂上に構築した。DCM中PPh(10当量)およびClCCN(10当量)で樹脂を2時間処理することによって、塩素化を実施した。切断試薬(90%トリフルオロ酢酸、5%水、2.5% 1,2−エタンジチオール、2.5%トリ−イソプロピルシラン)を用いた処理によって、ペプチドを樹脂から切断した。切断されたペプチドを寒冷ジエチルエーテル中で沈殿させ、エチルエーテルでの2回の洗浄を続けた。濾液を注ぎ出し、第2の一定分量の寒冷エーテルを添加し、手技を繰り返した。粗製のペプチドをアセトニトリル:水溶液(1%TFAを含んで7:3)中に溶解し、濾過し、望ましい未環化の粗製のペプチドを得た。
X4およびX9の位置またはX9およびX4の位置のいずれかに遊離チオール(例えば、Cys、Pen、hCys、(D)Pen、(D)Cys、または(D)hCys)およびハロゲン化アルキル(hSer(Cl))を有する粗製のペプチドを、0.1M TRIS緩衝液pH8.5中に溶解した。環化を室温で一晩起こさせた。その後、この溶媒混合物を、まず水で2倍に希釈し、次いで逆相HPLC機に充填することによって精製した(Luna C18支持、10u、100A、移動相A:0.1%TFAを含有する水、移動相B:0.1%TFAを含有するアセトニトリル(ACN)、勾配は5%Bで開始し、15mL/分の流速で60分間かけて50%Bに変化した)。その後、純粋な生成物を含有する画分を凍結乾燥器で凍結乾燥した。
精製
分析的逆相、Gemini C18カラム(4.6mm×250mm)(Phenomenex)上に高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を実施した。半分取逆相HPLCを、Gemini 10μm C18カラム(22mm×250mm)(Phenomenex)またはJupiter 10μm、300A℃18カラム(21.2mm×250mm)(Phenomenex)上で行った。1mL/分(分析)および15mL/分(分取)の流速で、A中の緩衝液Bの線形勾配を使用して、分離を達成した(移動相A:0.15%TFAを含有する水、移動相B:0.1%TFAを含有するアセトニトリル(ACN))。1mL/分(分析)および15mL/分(分取)の流速で、A中の緩衝液Bの線形勾配を使用して、分離を達成した(移動相A:0.15%TFAを含有する水、移動相B:0.1%TFAを含有するアセトニトリル(ACN))。
実施例2
インターロイキン−23のインターロイキン−23受容体への結合のペプチド阻害
低濃度(例えば、10nM未満のIC50)で活性であったIL−23シグナル伝達のペプチド阻害剤を同定するために、ペプチド最適化を実施した。以下に記載されるように、IL−23のヒトIL−23Rへの結合を阻害し、かつIL−23/IL−23R機能活性を阻害するペプチドを同定するために、ペプチドを試験した。
以下に記載されるように、ペプチド活性を決定するためのアッセイを実施し、これらのアッセイの結果は、表E1およびE2に提供される。Human ELISAは、以下に記載されるIL23−IL23R競合的結合アッセイを示し、Rat ELISAは、以下に記載されるラットIL−23R競合的結合ELISAアッセイを示し、pStat3HTRFは、以下に記載されるDB細胞IL−23R pSTAT3細胞アッセイを示す。表E1に示されるペプチドは、これらのペプチド中の2つのPen残基間に形成されたジスルフィド架橋を介して環化される。表E2に示されるペプチドは、示されたアミノ酸残基間のチオエーテル結合を介して環化される。表E2は、チオエーテル環化を示す例示的な構造を提供し、これは、「シクロ」という用語によって表中に示され、環状領域は、「シクロ」という用語の直後に括弧が付けられる。ある特定のペプチドに対して、残基Abuが示された場所に存在する一方で、他の実施形態、例えば、非環化形態に関連した実施形態では、Abuは、hSer(Cl)またはホモSer残基と称され得る。
IL23−IL23R競合的結合ELISA
Immulon(登録商標)4HBXプレートを50ng/ウェルのIL23R_huFCでコーティングし、4℃で一晩インキュベートした。ウェルをPBSTで4回洗浄し、3%スキムミルクを含有するPBSで、室温において1時間遮断し、PBSTで再び4回洗浄した。アッセイ緩衝液(1%スキムミルクを含有するPBS)に希釈された2nMの最終濃度の、試験ペプチドおよびIL−23の連続希釈液を各ウェルに添加し、室温で2時間インキュベートした。ウェルを洗浄した後、アッセイ緩衝液に希釈された50ng/ウェルのヤギ抗p40ポリクローナル抗体(R&D Systems #AF309)を用いて、室温で1時間インキュベートすることによって、結合したIL−23を検出した。ウェルをPBSTで再び4回洗浄した。次いで、アッセイ緩衝液に1:5000で希釈された二次抗体、HRP共役ロバ抗ヤギIgG(Jackson ImmunoResearch Laboratories #705−035−147)を添加し、室温で30分間インキュベートした。最後に、プレートを上記の通り洗浄した。TMB One Component HRP Membrane Substrateでシグナルを可視化し、2M硫酸を用いてクエンチし、450nmにおいて分光光度法で読み取った。これらのデータから判定された様々な試験ペプチドに対するIC50値は、表E1およびE2に示される。
ラットIL−23R競合的結合ELISA
アッセイプレートを300ng/ウェルのラットIL−23R_huFCでコーティングし、4℃で一晩インキュベートした。ウェルを洗浄、遮断、および再び洗浄した。7nMの最終濃度の試験ペプチドおよびIL−23の連続希釈液を各ウェルに添加し、室温で2時間インキュベートした。ウェルを洗浄した後、ヤギ抗p40ポリクローナル抗体、続いてHRP共役ロバ抗ヤギIgGを用いて、結合したIL−23を検出した。TMB One Component HRP Membrane Substrateでシグナルを可視化し、2M硫酸を用いてクエンチした。これらのデータから判定された様々な試験ペプチドに対するIC50値は、表E1およびE2に示される。
DB細胞IL23R pSTAT3細胞アッセイ
IL−23は、インビボでのTh17分化を支持および維持することにおいて中心的役割を果たす。このプロセスは、主にシグナル伝達兼転写活性化因子3(STAT3)を通して媒介されると考えられ、(pSTAT3を得るための)STAT3のリン酸化は、RORCおよび炎症誘発性IL−17の上方制御をもたらす。この細胞アッセイは、試験化合物の存在下においてIL−23で刺激されたときのIL−23R発現DB細胞中のpSTAT3のレベルを検査する。10%FBSおよび1%グルタミンが補充されたRPMI−1640培地(ATCC #30−2001)中で培養されたDB細胞(ATCC #CRL−2289)を、96ウェル組織培養プレート中で5×10E5細胞/ウェルにおいて播種した。0.5nMの最終濃度の試験ペプチドおよびIL−23の連続希釈液を各ウェルに添加し、5%CO加湿インキューベータ内で37℃において30分間インキュベートした。細胞溶解物中のホスホ−STAT3レベルの変化を、製造業者のTwo Plate Assayプロトコルに従って、Cisbio HTRF pSTAT3 Cellular Assay Kitを使用して検出した。これらのデータから判定されたIC50値は、表E1、E2、およびE3に示される。*=≦1nM;**=1nM〜10nM;***=10nM〜100nM;****=>100nM。示されない場合、データは未判定であった。
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本明細書で言及され、かつ/または出願データシートに列挙される上記の米国特許、米国特許出願公開、米国特許出願、外国特許、外国特許出願、および非特許文献の全てが、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
上記から、本発明の特定の実施形態が例示目的で本明細書に記載されてきたが、様々な修正は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく行われ得ることが理解されるであろう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲による場合を除いて制限されない。

Claims (40)

  1. インターロイキン−23受容体のペプチド阻害剤、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、前記ペプチド阻害剤が、式(V):
    X0−X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−X8−X9−X10−X11−X12−X13−X14−X15−X16−X17−X18−X19−X20−X21−X22−X23(V)(配列番号238)
    のアミノ酸配列を含み、式中、
    X0が、Gly、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyrであるか、または存在せず;
    X1が、Gly、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyrであるか、または存在せず;
    X2が、(D)Asp、Arg、(D)Arg、Phe、(D)Phe、2−Nal、Thr、Leu、(D)Gln、(D)Asn、IsoGlu、Gly、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyrであるか、または存在せず;
    X3が、(D)Arg、(D)Tyr、Gly、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、Lys(Ac)、Lys(Y1−Ac)であるか、または存在せず、式中、Y1が、アミノ酸であり;
    X4が、Abu、Cys、(D)Cys)、アルファ−MeCys、(D)Abu、(D)Pen、Pen、またはPen(スルホキシド)であり;
    X5が、Cit、Glu、Gly、Lys、Asn、Pro、アルファ−MeGln、アルファ−MeLys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeAsn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、Gln、Asp、またはCysであり;
    X6が、Thr、Aib、Asp、Dab、Gly、Pro、Ser、アルファ−MeGln、アルファ−MeLys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeAsn、アルファ−MeThr、アルファ−MeSer、またはValであり;
    X7が、Trp、Trp(5−F)、1−Nal、2−Nal、Phe(2−Me)、Phe(3−Me)、Phe(4−Me)、Trp(7−Aza)、またはPhe(3,4−ジメトキシ)であり;
    X8が、Gln、アルファ−Me−Lys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys(Ac)、ベータ−ホモGln、Cit、Glu、Phe、Asn、Thr、Val、Aib、アルファ−MeGln、アルファ−MeAsn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、1−Nal、2−Nal、またはTrpであり;
    X9が、Cys、(D)Cys)、アルファ−MeCys、(D)Abu、(D)Pen、Pen、またはAbuであり;
    X10が、Phe、Phe[4−(2−アミノエトキシ)]、Phe[4−(2−アセチルアミノエトキシ)]、アルファ−MeTyr、またはPhe(4−CONH)であり;
    X11が、2−Nal、Trp、Trp(5−F)、Trp(7−Aza)、Phe(2−Me)、Phe(3−Me)、Phe(4−Me)、Phe(3,4−ジメトキシ)、または1−Nalであり;
    X12が、4−アミノ−4−カルボキシ−テトラヒドロピラン(THP)、アルファ−MeLys、アルファ−MeLeu、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、Ala、シクロへキシルAla、Lys、またはAibであり;
    X13が、Glu、Cit、Gln、Lys(Ac)、アルファ−MeArg、アルファ−MeGlu、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−Me−Asn、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、Lys、ペグ化Lys、b−ホモGlu、またはLys(Y2−Ac)であり、式中、Y2が、アミノ酸であり;
    X14が、Asn、2−Nap、Aib、Arg、Cit、Asp、Phe、Gly、Lys、Leu、Asn、n−Leu、Gln、Ser、Tic、Trp、アルファ−MeGln、アルファ−MeAsn、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)、またはLys(Ac)であり;
    X15が、Asn、Aib、ベータ−Ala、Cit、Gln、Asp、アルファ−MeGln、アルファ−MeAsn、Lys(Ac)、アルファ−MeLys(Ac)、Dab(Ac)、Dap(Ac)、ホモ−Lys(Ac)であるか、または存在せず;
    X16が、Glu、Phe、Lys、Asn、Trp、Gly、Thr、Pro、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAsp、Ala、Asp、Tyr、Arg、Leu、Gln、Ser、Ile、1−Nal、2−Nal、(D)Ala、(D)Asp、(D)Tyr、(D)Arg、(D)Leu、(D)Ser、(D)Ileであるか、または存在せず;
    X17が、Lys、Gly、Pro、The、Phe、Trp、Gln、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
    X18が、Gly、Lys、Glu、Phe、Thr、Arg、Gln、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
    X19が、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
    X20が、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
    X21が、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
    X22が、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず;
    X23が、Arg、Phe、Glu、Gln、Thr、(D)Arg、(D)Phe、(D)Glu、(D)Thr、(D)Leu、(D)Gln、アルファ−MeArg、アルファ−MePhe、アルファ−MeLeu、アルファ−MeLys、アルファ−MeAsn、アルファ−MeTyr、アルファ−MeAspであるか、または存在せず、
    前記ペプチド阻害剤が、X4とX9との間の結合を介して環化し、前記ペプチド阻害剤が、インターロイキン−23(IL−23)のIL−23受容体への結合を阻害する、インターロイキン−23受容体のペプチド阻害剤、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  2. 前記X4とX9との間の結合が、ジスルフィド結合またはチオエーテル結合である、請求項1に記載のペプチド阻害剤。
  3. X4がPenであり、X9がPenであり、前記結合がジスルフィド結合である、請求項1に記載のペプチド阻害剤。
  4. 前記ペプチド阻害剤が、式(III)の構造を有する、請求項3に記載のペプチド阻害剤。
  5. 前記ペプチド阻害剤が、式(IIIa)または表E1に記載されるアミノ酸配列を含む、請求項3に記載のペプチド阻害剤。
  6. X4がAbuであり、X9がCysであり、前記結合がチオエーテル結合である、請求項1に記載のペプチド阻害剤。
  7. 前記ペプチド阻害剤が、式(IV)の構造を有する、請求項6に記載のペプチド阻害剤。
  8. 前記ペプチド阻害剤が、式(IVa)または表E2に記載されるアミノ酸配列を含む、請求項6に記載のペプチド阻害剤。
  9. 前記ペプチド阻害剤に共役した1つ以上の半減期延長部分および/または1つ以上のリンカー部分をさらに含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載のペプチド阻害剤。
  10. 前記半減期延長部分が、1つ以上のリンカー部分を介して前記ペプチド阻害剤に共役している、請求項9に記載のペプチド阻害剤。
  11. 前記ペプチド阻害剤が、式(Z):
    −X−R(Z)
    の構造、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含み、式中、
    が、結合、水素、C1〜C6アルキル、C6〜C12アリール、C6〜C12アリール、C1〜C6アルキル、C1〜C20アルカノイルであり、かつ単独で、または上記のうちのいずれかのスペーサとしてペグ化型を含み;Xが、式(I)、式(II)、式(IIIa)、式(IVa)、式(V)、式(XII)〜(XVIIIh)のアミノ酸配列、または表E1、E2、もしくはE3のうちのいずれかに記載されるアミノ酸配列であり;Rが、OHまたはNHである、請求項1〜10のいずれか1項に記載のペプチド阻害剤。
  12. インターロイキン−23受容体のペプチド二量体阻害剤であって、前記ペプチド二量体阻害剤が、1つ以上のリンカー部分を介して接続された2つのペプチド単量体サブユニットを含み、各ペプチド単量体サブユニットが、式(I)、(II)、(IIIa)、(IVa)、式(V)、式(XII)〜(XVIIIh)のアミノ酸配列もしくは構造、または表E1、E2、もしくはE3のうちのいずれかに記載されるアミノ酸配列を含む、ペプチド二量体阻害剤。
  13. 前記1つ以上のリンカー部分が、ジエチレングリコールリンカー、イミノ二酢酸(IDA)リンカー、β−Ala−イミノ二酢酸(β−Ala−IDA)リンカー、またはPEGリンカーである、請求項12に記載のペプチド二量体阻害剤。
  14. 各ペプチド単量体サブユニットのN末端が、前記リンカー部分によって接続されるか、または各ペプチド単量体サブユニットのC末端が、前記リンカー部分によって接続される、請求項12または請求項13に記載のペプチド二量体阻害剤。
  15. Xが、式XII:
    X2−X3−X4−X5−T−X7−X8−X9−X10−X11−X12−X13−X14−X15−X16(XII)(配列番号275)
    の配列を含むか、またはそれからなり、式中、
    X2が、Arg、(D)Arg、Glnであるか、または存在せず;
    X3が、(D)Arg、Phe、(D)Phe、Lys、(D)Lys、Lys(Y1−Ac)、(D)Lys(Y1−Ac)であるか、または存在せず、式中、Y1がアミノ酸であるか、またはY1が存在せず;
    X4が、Cys、(D)Cys)、アルファ−MeCys、Abu、(D)Pen、Pen、(D)Penスルホキシド、またはPenスルホキシドであり;
    X5が、Cit、Lys、Asn、Asp、Glu、Lys(Ac)、またはGlnであり;
    X7が、Trp、置換Trp、または1−Nalであり、式中、置換Trpが、ハロまたはアザTrpで置換されたTrpであり;
    X8が、Gln、Lys、Lys(Ac)、a−MeLeu、Cit、Glu、1−Nal、2−Nal、Trp、置換Trp、またはLys(Peg12)であり;
    X9が、Cys、Abu、またはPenであり;
    X10が、Phe、Phe[4−(2−アミノエトキシ)]、Phe(Cmd)、またはPhe[4−(2−アセチルアミノエトキシ)]であり;
    X11が、2−Nal、Phe(2−Me)、Phe(3−Me)、Phe(4−Me)、Phe(3,4−ジメトキシ)、または1−Nalであり;
    X12が、アルファ−MeLeu、Aib、Lys、シクロへキシルAla、テトラヒドロピランAla、Lys(Peg12)、またはDegであり;
    X13が、Glu、b−ホモGlu、Lys、(D)Lys、Lys(Y2−Ac)、または(D)Lys(Y2−Ac)であり;式中、Y2がアミノ酸であるか、またはY2が存在せず;
    X14が、Asn、Asp、Cit、またはLys(Ac)であり;
    X15が、Asn、Lys、Lys(Ac)、Cit、Asp、Gly、Ala、b−Ala、またはSarcであり;
    X16が、アミノ酸であるか、または存在せず;
    式中、X4およびX9が、ジスルフィド結合またはチオエーテル結合を形成することが可能である、請求項11に記載のペプチド阻害剤または請求項12に記載のペプチド二量体阻害剤。
  16. Xが、式XIII:
    X3−X4−X5−T−Trp−X8−X9−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XIII)(配列番号276)に従っている、請求項15に記載のペプチド阻害剤またはペプチド二量体阻害剤。
  17. X4およびX9が共に結合されて、ジスルフィド結合またはチオエーテル結合を形成する、請求項15に記載のペプチド阻害剤またはペプチド二量体阻害剤。
  18. Xが、式XIVaまたはXIVb:
    X3−Abu−X5−T−Trp−X8−X9−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XIVa)(配列番号277);または
    X3−Pen−X5−T−Trp−X8−X9−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XIVb)(配列番号278)に従っている、請求項15に記載のペプチド阻害剤またはペプチド二量体阻害剤。
  19. Xが、式XVa、XVb、XVc、またはXVd:
    X3−Abu−Asn−T−Trp−X8−X9−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XVa)(配列番号279);
    X3−Pen−Asn−T−Trp−X8−X9−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XVb)(配列番号280);
    X3−Abu−Gln−T−Trp−X8−X9−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XVc)(配列番号281);または
    X3−Pen−Gln−T−Trp−X8−X9−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XVd)(配列番号282)に従っている、請求項15に記載のペプチド阻害剤またはペプチド二量体阻害剤。
  20. Xが、式XVIa、XVIb、XVIc、XVId、XVIe、XVIf、XVIg、またはXVIh:
    X3−Abu−Asn−T−Trp−X8−Cys−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XVIa)(配列番号283);
    X3−Pen−Asn−T−Trp−X8−Cys−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XVIb)(配列番号284);
    X3−Abu−Gln−T−Trp−X8−Cys−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XVIc)(配列番号285);
    X3−Pen−Gln−T−Trp−X8−Cys−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XVId)(配列番号286);
    X3−Abu−Asn−T−Trp−X8−Pen−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XVIe)(配列番号287);
    X3−Pen−Asn−T−Trp−X8−Pen−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XVIf)(配列番号288);
    X3−Abu−Gln−T−Trp−X8−Pen−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XVIg)(配列番号289);または
    X3−Pen−Gln−T−Trp−X8−Pen−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−X12−X13−X14−Asn−X16(XVIh)(配列番号290)に従っている、請求項15に記載のペプチド阻害剤またはペプチド二量体阻害剤。
  21. Xが、式XVIIa、XVIIb、XVIIc、XVIId、XVIIe、XVIIf、XVIIg、またはXVIIh:
    X3−Abu−Asn−T−Trp−X8−Cys−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[THP−Ala]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIa)(配列番号291);
    X3−Pen−Asn−T−Trp−X8−Cys−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[THP−Ala]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIb)(配列番号292);
    X3−Abu−Gln−T−Trp−X8−Cys−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[THP−Ala]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIc)(配列番号293);
    X3−Pen−Gln−T−Trp−X8−Cys−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[THP−Ala]−X13−Asn−Asn−X16(XVIId)(配列番号294);
    X3−Abu−Asn−T−Trp−X8−Pen−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[THP−Ala]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIe)(配列番号295);
    X3−Pen−Asn−T−Trp−X8−Pen−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[THP−Ala]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIf)(配列番号296);
    X3−Abu−Gln−T−Trp−X8−Pen−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[THP−Ala]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIg)(配列番号297);または
    X3−Pen−Gln−T−Trp−X8−Pen−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[THP−Ala]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIh)(配列番号298)に従っている、請求項15に記載のペプチド阻害剤またはペプチド二量体阻害剤。
  22. Xが、式XVIIIa、XVIIIb、XVIIIc、XVIIId、XVIIIe、XVIIIf、XVIIIg、またはXVIIIh:
    X3−Abu−Asn−T−Trp−X8−Cys−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[a−MeLeu]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIIa)(配列番号299);
    X3−Pen−Asn−T−Trp−X8−Cys−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[a−MeLeu]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIIb)(配列番号300);
    X3−Abu−Gln−T−Trp−X8−Cys−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[a−MeLeu]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIIc)(配列番号301);
    X3−Pen−Gln−T−Trp−X8−Cys−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[a−MeLeu]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIId)(配列番号302);
    X3−Abu−Asn−T−Trp−X8−Pen−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[a−MeLeu]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIIe)(配列番号303);
    X3−Pen−Asn−T−Trp−X8−Pen−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[a−MeLeu]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIIf)(配列番号304);
    X3−Abu−Gln−T−Trp−X8−Pen−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[a−MeLeu]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIIg)(配列番号305);または
    X3−Pen−Gln−T−Trp−X8−Pen−Phe[4−(2−アミノエトキシ)]−(2−Nal)−[a−MeLeu]−X13−Asn−Asn−X16(XVIIIh)(配列番号306)に従っている、請求項15に記載のペプチド阻害剤またはペプチド二量体阻害剤。
  23. X3が、Gln、Glu、Lys(Ac)、またはa−MeLeuである、請求項15〜22のいずれか1項に記載のペプチド阻害剤またはペプチド二量体阻害剤。
  24. X8が、Lys(Y1−Ac)または(D)Lys(Y1−Ac)であり、Y1が、Glu、Phe、Trp、Pro、またはArgである、請求項15〜23のいずれか1項に記載のペプチド阻害剤またはペプチド二量体阻害剤。
  25. X13が、Glu、b−ホモGlu、Lys、(D)Lys、Lys(Y2−Ac)、または(D)Lys(Y2−Ac)であり、Y2が、アミノ酸であるか、または存在しない、請求項15〜24のいずれか1項に記載のペプチド阻害剤またはペプチド二量体阻害剤。
  26. X16が、Sar、Lys、(D)Lys、Ahx、b−Ala、Gly、Arg、(D)Arg、Ile、Gln、(D)Gln、Tyr、Ser、(D)Ser、(D)Tyr、Ala、Trp、Asp、または(D)Aspである、請求項15〜25のいずれか1項に記載のペプチド阻害剤またはペプチド二量体阻害剤。
  27. abuおよびPen;abuおよびCys;PenおよびPen;またはPenおよびCysが共に結合されて、ジスルフィド結合を形成する、請求項15〜26のいずれか1項に記載のペプチド阻害剤またはペプチド二量体阻害剤。
  28. 共役した化学置換基をさらに含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載のペプチド阻害剤または請求項12〜14のいずれか1項に記載のペプチド二量体阻害剤。
  29. 前記共役した化学置換基が、親油性置換基またはポリマー部分である、請求項15に記載のペプチド阻害剤またはペプチド二量体。
  30. 前記共役した化学置換基が、Ac、Palm、ガマGlu−Palm(gamaGlu−Palm)、イソGlu−Palm、PEG2−Ac、PEG4−イソGlu−Palm、(PEG)−Palm、コハク酸、グルタル酸、ピログルタル酸、安息香酸、IVA、オクタン酸、1,4ジアミノブタン、イソブチル、またはビオチンである、請求項15に記載のペプチド阻害剤またはペプチド二量体。
  31. 前記共役した化学置換基が、400Da〜40,000Daの分子量を有するポリエチレングリコールである、請求項15に記載のペプチド阻害剤またはペプチド二量体。
  32. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のペプチド阻害剤、または請求項12〜14のいずれか1項に記載のペプチド二量体阻害剤の、一方もしくは両方のペプチド単量体サブユニット、をコードする配列を含む、ポリヌクレオチド。
  33. 請求項32に記載のポリヌクレオチドを含む、ベクター。
  34. 請求項1〜33のいずれか1項に記載のペプチド阻害剤またはペプチド二量体阻害剤と、薬学的に許容される担体、賦形剤、または希釈剤と、を含む、医薬組成物。
  35. 腸溶コーティングをさらに含む、請求項34に記載の医薬組成物。
  36. 前記腸溶コーティングが、対象の下部消化管系内で前記医薬組成物を保護および放出する、請求項35に記載の医薬組成物。
  37. 対象における、炎症性腸疾患(IBD)、潰瘍性大腸炎、クローン病、セリアック病(非熱帯性スプルー)、血清反応陰性関節症と関連した腸疾患、顕微鏡的大腸炎、膠原線維性大腸炎、好酸球性胃腸炎、放射線療法または化学療法と関連した大腸炎、白血球接着不全症1型にあるような先天性免疫の疾患と関連した大腸炎、慢性肉芽腫性疾患、糖原病1b型、ヘルマンスキー・パドラック症候群、チェディアック・東症候群、およびウィスコット・オルドリッチ症候群、直腸結腸切除および回腸肛門吻合の後に起こる嚢炎、胃腸癌、膵炎、インスリン依存性糖尿病、乳腺炎、胆嚢炎、胆管炎、胆管周囲炎、慢性気管支炎、慢性副鼻腔炎、喘息、乾癬、乾癬性関節炎、または移植片対宿主病を治療するための方法であって、前記対象に、治療有効量の請求項1〜32のいずれか1項に記載のペプチド阻害剤もしくはペプチド二量体阻害剤または請求項34〜36のいずれか1項に記載の医薬組成物を提供することを含む、方法。
  38. 前記医薬組成物が、経口、非経口、静脈内、腹膜、皮内、皮下、筋肉内、髄腔内、吸入、蒸気、噴霧、舌下、口腔、非経口、直腸、眼内、吸入、局所、膣内、または局所投与経路によって前記対象に提供される、請求項37に記載の方法。
  39. 前記医薬組成物が、前記対象に経口で提供される、炎症性腸疾患(IBD)、潰瘍性大腸炎、クローン病を治療するための請求項37に記載の方法。
  40. 前記医薬組成物が、前記対象に経口、局所、非経口、静脈内、皮下、腹膜、または静脈内で提供される、乾癬を治療するための請求項37に記載の方法。
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