[関連出願の相互参照]
本願は、2016年12月16日に出願された、「高次元(HiDi)無線環境評価および表現」と題する米国非仮特許出願第15/382,325号に対する優先権を主張し、これは、全体が複製されるのと同様に、参照によって本明細書に組み込まれる。
本開示は、無線通信に関し、特に、無線通信信号を処理するためのシステムおよび方法に関する。
セルラ基地局(BS)周辺の無線環境を認識することは、BSの性能の改善に役立ち得る。例えば、ユーザハンドオーバ、無線リソース管理、リンクアダプテーションおよびチャネル推定は、無線環境認識することによって、または、BS付近の様々な場所から受信された信号の信号評価によって改善され得る。
一部のBSは、概して平らな地形を有する農村地域に位置し得る。このような場所では、様々な位置に位置するユーザ機器(UE)から受信された信号は、同様の受信信号特性を有し得る。他のBSは、様々な形状および大きさの建物群、ならびに、公園または水域などの開放的なエリアを有する市街地に位置し得る。このタイプの無線環境において、様々な場所のUEから受信された信号は、非常に異なる信号特性またはチャネル表現を有し得る。
様々なBSのための無線環境マップを取得するためにドライブテストが使用され得る。しかしながら、これらのドライブテストは費用が高いことがあり得る。更に、無線環境マップは、特定の位置についての受信電力または信号ノイズ(SNR)値などの一次元スカラーから成り得る。これらの一次元マップ表現は、特定の位置における無線特性の独自性を捕捉するのに十分に適していないことがあり得る。
第1の実施形態において、本技術は、命令を記憶する非一時的メモリと通信する1または複数のプロセッサを含むデバイスに関する。1または複数のプロセッサは、セルラネットワークにおける複数のアンテナ要素から、ユーザ機器によって送信された複数の受信信号を取得するために命令を実行する。複数の複合チャネル値が、複数の受信信号に応じて、複数の受信ビームにおける受信ビームごとの水平到達角度および垂直到達角度についての角度領域において計算される。周波数オフセット推定が複数の複合チャネル値について計算される。受信ビームごとの水平到達角度および垂直到達角度についての複数のオフセット複合チャネル値を取得するために、周波数オフセット推定は、複数の複合チャネル値に適用される。受信ビームごとの水平到達角度および垂直到達角度についての複数のオフセット複合チャネル値は、受信ビームごとの第1の時間遅延を有する水平到達角度および垂直到達角度についての時間領域における複数のチャネル値に変換される。時間オフセット推定は、時間領域における複数のチャネル値について計算される。受信ビームごとの第2の時間遅延を有する水平到達角度および垂直到達角度についての複数のチャネル値を取得するために、時間領域における複数のチャネル値に時間オフセット推定が適用される。受信ビームごとの第2の時間遅延を有する水平到達角度および垂直到達角度についての電力値を取得するために、複数のチャネル値の予想値が取得される。
第1の実施形態に係る第2の実施形態では、複数の受信信号は、複数の直交周波数分割多重(OFDM)信号を含み、複数のアンテナ要素は多入力多出力(MIMO)アンテナに含まれる。
第2の実施形態に係る第3の実施形態では、複数のOFDM信号は、ユーザ機器によって送信されるリソースブロックの複数のサブキャリア信号における複数のサウンディング基準信号を含む。
第3の実施形態に係る第4の実施形態では、角度領域における複数の複合チャネル値を計算することは、角度領域ベースのチャネル推定を取得すること、および、複数の受信信号を角度領域ベースのチャネルに提供して複数の複合チャネル値を取得することを含む。
第4の実施形態に係る第5の実施形態では、角度領域ベースのチャネル推定を取得することは、N点離散フーリエ変換(DFT)ステアリング、最小分散無歪応答法(MVDR)および多信号分類(MUSIC)の1つを含むアレイ信号処理を使用することを含む。
第1の実施形態に係る第6の実施形態では、1または複数のプロセッサは、ユーザ機器についての地理的位置を取得し、地理的位置についての、受信ビームごとの第2の時間遅延を有する水平到達角度および垂直到達角度についての電力値を別の非一時的メモリに記憶するために、命令を実行する。
第6の実施形態に係る第7の実施形態において、デバイスは、セルラネットワークにおけるユーザ機器と通信するための複数のアンテナ要素を有する基地局に含まれ、1または複数のプロセッサは、基地局におけるユーザハンドオーバ、無線リソース管理、リンクアダプテーションおよびチャネル推定の1つにおいて使用するために、地理的位置についての受信ビームごとの第2の時間遅延を有する水平到達角度および垂直到達角度についての電力値を検索するために命令を実行する。
別の実施形態において、本技術は、複数のアンテナを有する基地局がセルラネットワークにおけるユーザ機器と通信するためのコンピュータ実装方法に関する。コンピュータ実装方法は、複数のアンテナから、ユーザ機器によって送信された複数の時間間隔のOFDM信号における複数のサブキャリア信号を受信する。チャネルが、複数のサブキャリア信号に応じて周波数領域において計算され、周波数オフセット推定が計算される。周波数領域における周波数オフセット補償されたチャネルを取得するために、周波数オフセット推定が周波数領域におけるチャネルに適用される。周波数領域における周波数オフセット補償されたチャネルは、時間領域におけるチャネルに変換される。時間オフセット補償されたチャネルを取得するために、時間オフセット推定が計算され、時間領域におけるチャネルに適用される。時間領域における時間オフセット補償されたチャネルのベクトルを取得するために、時間領域における時間オフセット補償されたチャネルはベクトル化される。空間時間相関を取得するためにベクトルが相関される。
更なる実施形態において、本技術は、1または複数のプロセッサによって実行されるときに、1または複数のプロセッサに段階を実行させるコンピュータ命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体に関する。当該段階は、セルラネットワークにおける基地局での複数のアンテナから、ユーザ機器によって送信された複数の時間間隔のOFDM信号における複数のサブキャリア信号を受信する段階を含む。周波数領域におけるチャネルは、複数のサブキャリア信号および周波数オフセット推定に応じて計算され、時間オフセット推定も計算される。周波数領域における時間周波数オフセット補償されたチャネルを取得するために、周波数オフセット推定および時間オフセット推定が周波数領域におけるチャネルに適用される。時間領域における時間周波数オフセット補償されたチャネルのベクトルを取得するために、時間領域における時間周波数オフセット補償されたチャネルはベクトル化される。空間周波数相関を取得するためにベクトルが相関される。
この要約は、以下の詳細な説明においてさらに説明する概念のうち選択したものを簡単に紹介するために記載されている。要約および/または見出しは、特許請求される主題の主要な機能または重要な機能を識別することを意図するものではなく、また、特許請求される主題の範囲を決定することを助けるために使用されることを意図するものでもない。特許請求される主題は、背景技術において記載される任意またはすべての問題を解決する実装に限定されない。
本技術の実施形態に係る複数のセルを有するセルラネットワークを図示する。
本技術の実施形態に係る電力角度遅延プロファイルを図示する。
本技術の実施形態に係る電力角度遅延プロファイルの取得を図示するブロック図である。
本技術の実施形態に係る時間オフセット推定を図示する。
本技術の実施形態に係る周波数オフセット推定を図示する。
本技術の実施形態に係る電力角度遅延プロファイルと周波数相関との間の関係を図示する。
本技術の実施形態に係る電力角度遅延プロファイルと周波数相関との間の関係を図示する。
本技術の実施形態に係る空間時間相関の取得を図示するブロック図である。
本技術の実施形態に係るチャネル状態情報の空間時間相関を用いて、PADPと空間時間相関との間の関係、および、無線環境表現を示す。
本技術の実施形態に係る、異なるサブキャリア間隔を使用する周波数相関を図示する。
本技術の実施形態に係る、異なるサブキャリア間隔を使用する周波数相関を図示する。
本技術の実施形態に係る、空間周波数相関の取得を図示するブロック図である。
本技術の実施形態に係る、チャネル状態情報の空間周波数相関を用いて、PADPと空間周波数相関との間の関係、および、無線環境表現を示す。
本技術の実施形態に係る、異なるアンテナ要素を使用する空間周波数相関を図示する。
本技術の実施形態に係る、異なるサブキャリア間隔およびワイドバンド平均化を使用する周波数相関を図示する。
本技術の実施形態に係る、電力角度遅延プロファイルを取得するための方法を図示するフローチャートである。
本技術の実施形態に係る、空間時間相関により電力推定を取得するための方法を図示するフローチャートである。
本技術の実施形態に係る、空間時間相関により電力推定を取得するための方法を図示するフローチャートである。
本技術の実施形態に係る、空間周波数相関を使用して電力推定を取得するための方法を図示するフローチャートである。
本技術の実施形態に係るハードウェアアーキテクチャを図示するブロック図である。
本技術の実施形態に係るソフトウェアアーキテクチャを図示するブロック図である。
別途に示されない限り、異なる図における対応する番号及び記号は概して、対応する部分を指す。図面および/または詳細な説明において、別途に明確に示されない限り、太字および/または括弧で表された記号は、情報のセットおよび/または情報のマトリクスを表し得る。図面は、実施形態の関連する態様を明確に図示するために描写され、必ずしも縮尺通りに描写されているわけではない。
本技術は概して、例えば、直交周波数分割多重(OFDM)信号を使用して、セルラネットワークにおいて高次元(HiDi)無線環境(チャネル)表現を取得することに関する。無線環境表現を正確に認識することにより、基地局の性能が改善され得る。例えば、ユーザハンドオーバ、無線リソース管理、リンクアダプテーション、フィルタおよびチャネル推定などの基地局のアプリケーションは、管理および通信性能を改善するために、地理的位置に特異的なHiDi無線環境表現を使用し得る。
特に、セルラネットワークのセルにおける特定の地理的位置のための電力角度遅延プロファイル(PADP)が取得され得て、基地局のアプリケーションからアクセス可能であり得るデータベースに記憶され得る。同様に、場所特異的HiDi無線環境表現を取得するために、チャネルインパルス応答の空間時間(ST)および空間周波数(SF)相関が使用され得る。相関により、特定の地理的位置について、電力値が取得され得て、基地局のアプリケーションからアクセス可能なデータベースに記憶され得る。HiDi無線環境表現は、実際のチャネルの複雑性を利用することにより、空間領域および時間領域チャネル特性の両方を捕捉する。
実施形態において、無線環境のSF相関ベースの表現を使用するとき、定位性能は、複数のアンテナおよび周波数チャネルサンプリングを用いることにより、約90%より高い検出精度を有し得る。
本技術は多くの異なる形態で具現化され得て、本明細書で説明される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではないことを理解されたい。むしろ、これらの実施形態は、本開示が十分に、および、完全に理解されるようにするために提供される。実際、本開示は、これらの実施形態の代替、修正、均等物を包含することが意図され、これらは、添付の特許請求の範囲によって定義されるような、本開示の範囲および意図に含まれる。更に、以下の詳細な説明において、本技術の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が説明される。しかしながら、本技術は、そのような具体的詳細無しで実践され得ることは明らかであろう。
図1は、本技術の実施形態に係る、無線ネットワークを形成する複数のセル120−123を有するセルラネットワーク100を備えるシステムを図示する。また、図1は、セル120における、UE114などの1または複数のUEと通信する基地局130を有するセル120の拡大図を図示する。実施形態において、基地局130は、コンピューティングデバイス112と連結されたアンテナ111を含み得る。アンテナ111は、実施形態において、複数の指向性アンテナまたはアンテナ要素を含み得て、アンテナタワーまたは他の物理的構造に連結され得る。アンテナ111は、コンピューティングデバイス112との間の電子信号に応じて、OFDM信号などの信号をセル120におけるUEとの間で送信および受信し得る。実施形態において、アンテナ111は、多入力多出力(MIMO)アンテナを含む。実施形態において、基地局130は、セル120におけるUE114との間で無線信号を送信および受信するために、アンテナ111に連結された1または複数の送受信機を含む。代替的な実施形態において、コンピューティングデバイス112は、セル121−123におけるアンテナなど、他のアンテナおよび/または他のセルに電子的に連結され得る。
セル120は、1または複数のセル121−123とは非常に異なる無線環境をカバーし得る。例えば、セル120は、建物113など、多くの大型で間隔が不規則な構造物を有する大型の市街地をカバーし得て、一方、1または複数のセル121−123は、高い構造物が非常に少ない、比較的平らな地形を含み得る農村地域をカバーし得る。セル120の無線環境は比較的複雑なので、セル120においてUE114によって送信される信号は、アンテナ111に到達する際に反射し得る、または、マルチパスを形成し得る。例えば、特定の地理的位置においてUE114によって送信される信号は、異なる時間および角度でアンテナ111に到達する複数の信号またはビームをもたらし得る。UE114から送信される信号は、異なる到達角度および相対的遅延を有する少なくとも2つの異なる信号115および116としてアンテナ111に到達し得る。信号116は、建物113から、反射および遅延した信号としてアンテナ111に到達し得る。
本技術の実施形態によれば、本明細書において詳細に説明されるような、少なくともPADP112aおよびアップリンク推定112bソフトウェアコンポーネントを有するコンピューティングデバイス112は、セル120のHiDi無線環境表現を取得する。実施形態において、コンピューティングデバイス112は、PADPおよび/または平均電力値を取得してPADP112aに記憶するために、アップリンク推定112bを実行する。セル120における特定の地理的位置から送信するUEについてのPADPおよび/または平均電力値は、アップリンク推定112bによってデータベースに記憶され得る。また、HiDi無線環境表現は、本明細書において詳細に説明されるような電力値を含み得る、または、含まないことがあり得る、チャネルインパルス応答の空間時間および空間周波数相関によって取得され得る。基地局130の性能を改善するために、記憶されたセル120のHiDi無線環境表現は、コンピューティングデバイス112によって実行される基地局のアプリケーションによってアクセスされ得る。例えば、記憶されたセル120における特定の地理的位置についてのHiDi無線表現は、ユーザハンドオーバ、無線リソース管理、リンクアダプテーション、フィルタリングおよびチャネル推定を改善するために、基地局130によってアクセスおよび使用され得る。
実施形態において、UE114は、移動局(MS)としても知られている。実施形態において、UE114は、SIMalliance, Device Implementation Guide,2013年6月(SIMalliance)仕様に従う。他の実施形態において、UE1114はSIMalliance仕様に従わない。
実施形態において、基地局130は、第2世代(2G)、第3世代(3G)、第4世代(4G)および/または第5世代(5G)基地局であり得る。実施形態において、グローバルシステム・フォー・モバイルコミュニケーションズ(GSM(登録商標))、符号分割多元接続多元接続(CDMA)、および時分割多元接続(TDMA)および高度携帯電話システム(AMPS)(アナログ)などの異なるタイプのセルラ技術が使用され得る。実施形態において、GSM(登録商標)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、cdmaOne、CDMA2000、エボリューションデータオプティマイズド(EV−DO)、GSM(登録商標)進化型高速データレート(EDGE)、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)、デジタルエンハンストコードレス電気通信(DECT)、デジタルAMPS(IS−136/TDMA)および統合デジタル拡張ネットワーク(iDEN)など、異なるタイプのデジタルセルラ技術が使用され得る。
実施形態において、基地局130は、E−UTRANノードB(eNodeB)、ノードBおよび/またはベーストランシーバステーション(GBTS)BSであり得る。GBTSは、CDMA、GSM、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(WiMax)またはWi−Fiなど、様々なタイプの無線技術を運用し得る。GBTSは、通信の暗号化および解読のための装置、スペクトルフィルタリング装置、アンテナおよび送受信機を含み得る。GBTSは典型的には、セルの異なる周波数およびセクタの多くにサービス提供することを可能にする複数の送受信機を有する。
図2は、本技術の実施形態に係るPADPを図示する。UEが基地局へ送信し得る、セルにおける特定の位置からの無線チャネルは、式201によって示されるように、電力値、垂直到達角度、水平到達角度、および、遅延値によって表される。図2は、水平到達角度Φ、垂直到達角度θおよび遅延値τsを有する、UE205から受信された信号またはビーム206に対するアンテナ204(または一連のアンテナ要素)の向き200を図示する。式202に示されるように、遅延値は、基地局に到達した第1チャネルのタップに対して相対的なものであり得る。実施形態において、異なる位置の送信電力は、単位に正規化され、τ1=min τsである。実施形態において、アンテナ204およびUE205は、図1におけるアンテナ111およびUE114に対応する。
図3Aは、本技術の実施形態に係るセルにおける特定の地理的位置についての電力角度遅延プロファイルの取得を図示するブロック図(300)である。実施形態において、複数の受信信号{Y}は、角度領域(DOA)ベースのチャネル推定301に入力される。実施形態において、複数の信号{Y}は、1または複数のUEからOFDM信号を受信する1または複数のアンテナ(もしくはアンテナ要素)から取得される。
実施形態において、複数の受信信号{Y}は、複数の時点にわたって受信された信号のセット{ymk}を含み、ymkは、第mのアンテナ、第kのサブキャリアで受信された信号である。実施形態において、DOAベースチャネル推定301は、受信された複数のビームにおけるビームごとの水平到達角度および垂直到達角度についての複合チャネル値{[Hk(θs,Φs),θs,Φs]|s=1,...Nrays}を出力する。実施形態において、DOAベースチャネル推定301は、周波数領域における推定チャネル状態を出力する。
実施形態において、DOAベースチャネル推定301は、N点離散フーリエ変換(DFT)ステアリング、最小分散無歪応答法(MVDR)および多信号分類(MUSIC)の1つを含むアレイ信号処理方法を使用して計算される。実施形態において、DOAベースチャネル推定301は、信号を受信する前にチャネル推定を計算する。
周波数オフセット補償302は、周波数オフセット補償(または推定)を、DOAベースチャネル推定301からの複合チャネル値入力に適用する。実施形態において、周波数オフセット補償は、図3Cにおける周波数オフセット推定の式375に示されるように適用され、特に、周波数オフセット推定は、式380を使用して適用される。周波数オフセット補償302は、周波数補償された複合チャネル値{[H'k(θs,Φs),θs,Φs]|s=1,...Nrays}を逆高速フーリエ変換(IFFT)303に出力する。
IFFT303は、周波数補償された複合チャネル値{[H'k(θs,Φs),θs,Φs]|s=1,...Nrays}に対して逆高速フーリエ変換を実行して、時間オフセット補償304へ入力される時間領域における推定チャネル状態{[h'k(θs,Φs),θs,Φs,τ's]|s=1,...Nrays}を出力する。
時間オフセット補償304は、時間領域における推定チャネル状態{[h'k(θs,Φs),θs,Φs,τ's]|s=1,...Nrays}へ時間オフセット補償を提供する。実施形態において、時間オフセット推定はまず、図3Bにおける時間オフセット推定の式350に示されるように適用され、特に、時間オフセット推定は、式356を使用して適用される。時間オフセット補償304は、時間オフセット補償されたチャネル値[h(θs,Φs),θs,Φs,τ's−τ'1]|s=1,...Nrays}をビームごとの電力推定305に出力する。
ビームごとの電力推定305は、時間領域における時間補償されたチャネル値h(θs,Φs)の予想値または平均を取得して、複数のビームについて、水平到達角度、垂直到達角度、および、時間遅延についての平均電力値Psを取得する。次に、送信するUEの平均電力値Psおよび関連する地理的位置は、基地局のアプリケーションからアクセス可能なデータベースに記憶され得る。
図3Bは、本技術の実施形態に係る時間オフセット推定の式350を図示する。実施形態において、図3A、図4Aおよび図5Aに示される、時間オフセット補償304、時間オフセット補償404および時間周波数オフセット補償502は、図3Bに示される式350の少なくとも一部を実行する。同様に、ソフトウェアコンポーネントにおいて、実施形態の時間オフセット補償901dおよび902dならびに時間周波数オフセット補償903bは、図3Bの式350の少なくとも一部を実行する。
式351は、実施形態における、各コンポーネントが周波数フラットである時間領域における角度チャネルを示す。
式352は、実施形態における周波数領域チャネルを示す。
式353は、実施形態における周波数チャネル相関を示す。
式354は、実施形態における角位相を取得する時間オフセットを示す。
式355は、実施形態における推定された周波数領域チャネル上の平均相関を示す。
式356は、実施形態において使用され得る時間オフセット推定を示す。
図3Cは、本技術の実施形態に係る周波数オフセット推定の式375を示す。実施形態において、図3A、図4Aおよび図5Aにおいて示される周波数オフセット補償302、周波数オフセット補償402および時間周波数オフセット補償502は、図3Cに示される式375の少なくとも一部を実行する。同様に、ソフトウェアコンポーネントにおいて、実施形態の周波数オフセット補償901bおよび902bならびに時間周波数オフセット補償903bは、図3Cにおける式375の少なくとも一部を実行する。
式376は、実施形態における周波数オフセットを有する周波数領域チャネルを示す。
式377は、異なるOFDMシンボルの周波数領域チャネル相関を示し、実施形態において、チャネルが時間変化しないと想定する(l'−lが小さい)。
式378は、実施形態において角位相を取得するための周波数オフセットを示す。
式379は、実施形態における、推定された周波数領域チャネル上の平均相関を示す。
式380は、実施形態において使用され得る周波数オフセット推定を示す。周波数オフセット推定は、実施形態において、異なるビームについて同一であると想定される。実施形態において、性能を改善するために、異なるビームについての周波数オフセット推定は平均化され得る。周波数オフセット推定がビームごとに異なるとき、実施形態において、ビームごとの周波数オフセット推定は、同様に実行され得る。
図3Dおよび図3Eは、本技術の実施形態に係る、電力遅延プロファイルと周波数相関との間の関係を示す。特に、図3Dは、拡張歩行者A(EPA)、拡張車両A(EVA)および拡張典型的都市(ETU)モデルについての電力遅延プロファイルを示す。各モデルにおいて、信号の電力値は、特定の遅延値で表されている。
図3Eは、各モデルについて、OFDM信号におけるサブキャリアのステップまたは間隔に対する周波数領域相関を示す。実施形態において、サブキャリア間隔Δnfは、図5Dの式590において見られるサブキャリア間隔Δkと同一である。図3Dおよび図3Eを比較すると、周波数領域相関は、電力遅延プロファイルをある程度捕捉する。
図4Aは、本技術の実施形態に係る、セルにおける特定の地理的位置において送信するUEについての空間時間相関の取得を示すブロック図(400)である。実施形態において、複数の受信信号は周波数領域チャネル推定401へ入力される。実施形態において、複数の受信信号{Y}は、複数の時点にわたって受信された信号のセット{ymk}を含み、ymkは、本明細書において同様に説明されるような、第mのアンテナ、第kのサブキャリアで受信された信号である。実施形態において、周波数領域チャネル推定401は、受信された信号{Y}に応じて、周波数領域における推定チャネル状態{H}を周波数オフセット補償402へ出力する。
周波数オフセット補償402は、周波数オフセット推定を周波数領域における推定チャネル状態{H}へ提供し、次に、推定されたチャネル上で周波数オフセットを補償する。実施形態において、周波数オフセット推定は、図3Cの周波数オフセット推定の式375に示されるように適用され、特に、周波数オフセット推定は、式380を使用して適用される。周波数オフセット補償402は、周波数領域における推定チャネル状態{H}を受信したことに応じて、周波数領域における周波数オフセット補償された推定チャネル状態{H'}をIFFT403へ出力する。
IFFT403は、受信された、周波数領域における周波数オフセット補償された推定チャネル状態{H'}に対して逆高速フーリエ変換を実行して時間領域における推定チャネル状態{h'}を出力し、これは次に、時間オフセット補償404へ入力される。
時間オフセット補償404は、時間オフセット推定を時間領域における推定チャネル状態{h'}へ提供する。実施形態において、時間オフセット補償は、図3Bの時間オフセット推定の式350において図示されるように適用され、特に、時間オフセット推定は、式356を使用して適用される。時間オフセット補償404は、時間領域における推定チャネル状態{h'}を受信したことに応じて、時間領域における時間オフセット補償されたチャネル状態{h}を空間時間ベクトル化902eへ出力する。
空間時間ベクトル化406は、ベクトル{vec(h)}を出力する、または、受信された、時間領域における時間オフセット補償されたチャネル状態{h}をベクトル化する。実施形態において、vec(h) = [h11,...,h1NTs,h21,...,h2NTs,...,hmn,...,hM1,...,hMNTs]Tであり、NT(またはNTS)は、ST相関推定についての時間領域チャネルサンプリング点の数に等しい。実施形態において、空間時間ベクトル化406は、時間領域における時間補償されたチャネル状態{h'}を受信したことに応じて、ベクトル{vec(h)}を空間時間チャネルインパルス応答(CIR)相関407へ出力する。
空間時間CIR相関407は、ベクトル{vec(h)}を受信したことに応じて空間時間相関RSTを出力する。実施形態において、空間時間相関RSTは、RST =E{vec(h)*vech(h)H}で推定され得る。実施形態において、特定の地理的位置から送信するUEについての平均電力値推定Pは、図4Bに示されるように、空間時間相関RSTの固有値分解によって取得され得る。
図4Bは、本技術の実施形態に係るチャネル状態情報の空間時間相関を用いて、PADPと空間時間相関との間の関係、および、無線環境表現を表す示す。特に、図4Bは、空間時間相関Rmn,n'n(またはRST)とPADPとの間の関係を表す式450を示す。例えば、式の一部450aは、システムのデータサンプリングを表し、式の一部450bは、PADPとの関係を表す。式の一部450bは、第1タップおよび角度に対して相対的な遅延値は、特定の地理的位置についての電力値Ps(またはP)のセットを含む式の一部450cとして示される最終結果に組み込まれることを示す。実施形態において、各ビームコンポーネントについての小規模のフェージングは独立している。空間時間相関RSTの固有値分解は、式452において無線環境表現を用いて式451によって示される。特定の地理的位置から送信するUEについての平均電力値Pを取得するために、式452におけるP値のセットは平均化され得る。
図4Cおよび図4Dは、本技術の実施形態に係る異なるサブキャリア間隔を使用して周波数相関を示す。特に、図4Cおよび図4Dは、UE−1などのUEから、アンテナで受信されたOFDM信号における複数のサブキャリア信号のOFDMシンボルを表す複数のリソース要素を有するリソースグリッド475を示す。実施形態において、UE−1は、図1において示されるUE114に対応し、UE−2は、セル120におけるアンテナ111へ送信する異なるUEを表す。実施形態において、リソースグリッド475は、図1に示されるアンテナ111などの単一アンテナ(m=1)またはアンテナ要素からのリソース要素を表す。代替的な実施形態において、リソースグリッドは、複数のアンテナまたはアンテナ要素からの複数のリソース要素を表し得る。
例えば、リソースグリッド475は、OFDM信号から信号値をサンプリングまたは取得するために、時間間隔(時間スロットまたはOFDMシンボル期間)を表し得るリソース要素480などの複数の長方形またはリソース要素を含む(いくつかの実施形態において、リソース要素が使用されないことがあり得る)。実施形態において、複数のリソース要素は、ブロックにグループ化され得て、リソースブロックを形成する。リソースグリッド475の列は、特定の時間間隔で複数のリソース要素を表し得て、行は、OFDMサブキャリア周波数スペース(または間隔)で分離された周波数を有するサブキャリア信号を表し得る。例えば、リソースグリッド475の第1行は、OFDM信号における周波数を有する第1サブキャリア信号の14個のOFDMシンボルを表し得て、一方、第2行は、f+Δf(または間隔)の周波数を有するOFDM信号における第2サブキャリア信号の14個のOFDMシンボルを表す。複数のサブキャリア信号における特定のサブキャリア信号は、インデックス(または番号)またはサブキャリアインデックスで識別され得る。同様に、複数のOFDMシンボルにおける特定のOFDMシンボルは、別のインデックス(または別の番号)またはOFDMシンボルインデックスにより識別され得る。
実施形態において、リソース要素は、データおよび/または制御信号を表し得るOFDMシンボルを含み得る。他の実施形態において、リソース要素は、基準信号のために使用されないことがあり得る、または、使用されることがあり得る。例えば、実施形態において、リソース要素478a−nは、広い帯域のサウンド基準信号(SRS)を含み、リソース要素476および477の列は、復調基準信号(DMRSまたはDM‐RS)を含む。
本明細書において詳細に説明されるように、図4Dは、異なるサブキャリア信号間隔を使用することにより、特定の地理的位置についての周波数領域CIR相関を取得することを示す。特に、式490は、図4Dに示される異なるサブキャリア周波数間隔(第mのアンテナ、第kのサブキャリア)を使用して相関を取得することを説明する。
また、図5Dおよび式590は、下で説明されるように、異なるサブキャリア間隔Δkに基づいて平均相関を取得することを図示する。
図5Aは、本技術の実施形態に係る、セルにおける特定の地理的位置において送信するUEについての空間時間相関の取得を示すブロック図(500)である。実施形態において、複数の受信信号は周波数領域チャネル推定501へ入力される。実施形態において、複数の受信信号{Y}は、複数の時点にわたって受信された信号のセット{ymk}を含み、ymkは、本明細書において同様に説明されるような、第mのアンテナ、第kのサブキャリアで受信された信号である。実施形態において、周波数領域チャネル推定501は、受信された信号{Y}に応じて、周波数領域における推定チャネル状態{H}を時間周波数オフセット補償502へ出力する。
時間周波数オフセット補償502は、時間および周波数オフセット推定を提供し、推定された時間および周波数オフセットを、周波数領域における推定チャネル状態{H}に補償する。実施形態において、時間周波数オフセット推定は、図3Bおよび図3Cに示されるように、時間オフセット推定の式350、および、周波数オフセット推定の式375に示されるように適用される。実施形態において、時間オフセット推定および周波数オフセット推定は、図3Bおよび図3Cにおける式356および380を使用して適用される。時間周波数オフセット補償502は、周波数領域における時間周波数オフセット補償された推定チャネル状態{H'}を空間周波数ベクトル化503へ出力する。
空間周波数ベクトル化503は、ベクトル{vec(H)}を出力する、または、受信された、周波数領域における時間周波数オフセット補償されたチャネル状態{H}をベクトル化する。実施形態において、vec(H) = [H'11,...,H'1NFs,H'21,...,H'2NFs,...,H'mk,...,HM1,...,hMNFs]Tであり、NF(またはNrs)は、SF相関推定についての周波数領域チャネルサンプリング点の数に等しい。実施形態において、空間周波数ベクトル化503は、周波数領域における周波数時間補償されたチャネル状態{H'}を受信することに応じて、ベクトル{vec(H)}を空間周波数CIR相関504へ出力する。
空間周波数CIR相関504は、ベクトル{vec(H)}を受信したことに応じて、空間周波数相関RSFを出力する。実施形態において、空間周波数相関RSFは、RSF =E{vec(H) vech(H)H}で推定され得る。実施形態において、特定の地理的位置から送信するUEについての平均電力値推定Pは、図5Bに示されるように、空間周波数相関RSFの固有値分解によって取得され得る。
図5Bは、本技術の実施形態に係る、チャネル状態情報の空間周波数相関を用いて、PADPと空間周波数相関との間の関係、および、無線環境表現を示す。特に、図5Bは、空間周波数相関Rmk,m'k'(またはRSF)とPADPとの間の関係を表す式550を示す。例えば、式の一部550aは、システムのデータサンプリングを表し、式の一部550bは、PADPとの関係を表す。式の一部550bは、第1タップおよび角度に対して相対的な遅延値は、特定の地理的位置についての電力値Ps(またはP)のセットを含む式の一部550cとして示される最終結果に組み込まれることを示す。図5Bに示されるように、実施形態において、式550cは、Δk=k−k'に依存し、任意のサブキャリア位置に依存しない。空間周波数相関RSFの固有値分解は、式552における無線環境表現を用いて式551により示される。特定の地理的位置についての平均電力値を取得するために、式552におけるP値のセットは平均化され得る。
図5Cは、本技術の実施形態に係る、異なるアンテナから受信された信号の空間周波数相関を示す。特に、図5Cは、アンテナm=1、m=2、...m=MTなどの異なるアンテナで、異なるリソース要素または時間間隔で、OFDM信号の異なる受信されたサブキャリア信号の間の空間周波数CIR相関575を示す。実施形態において、空間周波数相関は、OFDM信号における異なるサブキャリア間隔のサブキャリア信号におけるサウンド基準信号(SRS)信号など、複数のアンテナで受信された複数のサブキャリア信号を使用して実行される。実施形態において、図5Cは、5Aにおいて示される空間周波数相関504および/または図10に示される相関903dによって実行される空間周波数相関を図示する。
図5Dは、本技術の実施形態に係る特定のアンテナについての異なるサブキャリア間隔を使用して、周波数相関を示す。501は、m=1などの特定のアンテナについての2サブキャリアの間隔を有するサブキャリア信号の間の周波数相関を示す。592は、m=1などの特定のアンテナについての4サブキャリアの間隔を有するサブキャリア信号の間の周波数相関を示す。593は、m=1などの特定のアンテナについての6サブキャリアの間隔を有するサブキャリア信号の間の周波数相関を示す。式590は、m=1などの特定のアンテナについての異なるサブキャリア間隔にわたって相関を平均化することにより平均相関を取得することを説明する。
図6、図7Aおよび図7Bおよび図8は、本技術の実施形態に係る方法を図示するフローチャートである。実施形態において、図6、図7Aおよび図7Bおよび図8におけるフローチャートは、図1および図9および図10において図示される、本明細書において説明されるハードウェアおよびソフトウェアコンポーネントにより少なくとも部分的に実行されるコンピュータ実装方法である。実施形態において、図9に示されるプロセッサ910などの1または複数のプロセッサによって実行される、図10におけるソフトウェアコンポーネントは、方法の少なくとも一部を実行する。
図6は、本技術の実施形態に係るPADPを取得するための方法600を示すフローチャートである。図6の601において、セルラネットワークにおける複数のアンテナ要素からユーザ機器によって送信された、複数の受信信号が取得される。実施形態において、プロセッサ910によって実行される受信904は、本明細書に説明される、図9に示されるこの機能の少なくとも一部を実行する。
602において、角度領域における複数の複合チャネル値は、複数の受信信号に応じて、複数の受信ビームにおける受信ビームごとの水平到達角度および垂直到達角度について計算される。実施形態において、プロセッサ910によって実行されるUL推定901は、本明細書において説明される、および、図9および図10に示される、この機能の少なくとも一部を実行する。実施形態において、プロセッサ910によって実行されるUL推定901は、方法600において説明される以下の機能の少なくとも一部を実行する。
603において、複数の複合チャネル値についての周波数オフセット推定が計算される。実施形態において、図10に示されるようなUL推定901の周波数オフセット補償901bが使用される。
604において、受信ビームごとの水平到達角度および垂直到達角度についての複数のオフセット複合チャネル値を取得するために、複数の複合チャネル値についての周波数オフセット推定が適用される。実施形態において、UL推定901の周波数オフセット補償901bが使用される。
605において、受信ビームごとの水平到達角度および垂直到達角度についての複数のオフセット複合チャネル値は、受信ビームごとの第1の時間遅延を有する水平到達角度および垂直到達角度についての時間領域における複数のチャネル値に変換される。実施形態において、UL推定901のIFFT901cが使用される。
606において、時間オフセット推定は、時間領域における複数のチャネル値について計算される。実施形態において、UL推定901の時間オフセット補償901dが使用される。
607において、受信ビームごとの第2の時間遅延を有する水平到達角度および垂直到達角度についての複数のチャネル値を取得するために、時間領域における複数のチャネル値に時間オフセット推定が適用される。実施形態において、UL推定901の時間オフセット補償901dが使用される。
608において、受信ビームごとの第2の時間遅延を有する水平到達角度および垂直到達角度についての電力値を取得するために、複数のチャネル値の予想値が計算される。実施形態において、UL推定901の予測901eが使用される。
図7Aおよび図7Bは、本技術の実施形態に係る空間時間相関を取得するための方法700を図示するフローチャートである。図7Aの701において、複数のアンテナから、ユーザ機器によって送信された複数の時間間隔のOFDM信号における複数のサブキャリア信号が受信される。実施形態において、プロセッサ910によって実行される受信904は、本明細書に説明される、図9に示されるこの機能の少なくとも一部を実行する。
702において、複数のサブキャリア信号に応じて、周波数領域におけるチャネルが計算される。実施形態において、プロセッサ910によって実行される空間時間相関902は、本明細書において説明され、図9および図10において図示されるようなこの機能の少なくとも一部を実行する。実施形態において、プロセッサ910によって実行される空間時間相関902は、方法700において説明される以下の機能の少なくとも一部を実行する。
703において、周波数オフセット推定が計算される。実施形態において、図10に示されるような空間時間相関902の周波数オフセット補償902bが使用される。
704において、周波数領域における周波数オフセット補償されたチャネルを取得するために、周波数オフセット推定が周波数領域におけるチャネルに適用される。実施形態において、空間時間相関902の周波数オフセット補償902bが使用される。
705において、周波数領域における周波数オフセット補償されたチャネルは、時間領域におけるチャネルに変換される。実施形態において、空間時間相関902のIFFT902cが使用される。
706において時間オフセット推定が計算される。実施形態において、空間時間相関902の時間オフセット補償902dが使用される。
707において、時間領域における時間オフセット補償されたチャネルを取得するために、時間オフセット推定が時間領域におけるチャネルに適用される。実施形態において、空間時間相関902の時間オフセット補償902dが使用される。
708において、時間領域における時間オフセット補償されたチャネルのベクトルを取得するために、時間領域における時間オフセット補償されたチャネルはベクトル化される。実施形態において、空間時間相関902の空間時間ベクトル化902eが使用される。
709において、空間時間相関を取得するためにベクトルが相関される。実施形態において、空間時間チャネルインパルス応答902fが使用される。
図7Bの710において、空間時間相関からの固有値分解が実行される。実施形態において、空間時間チャネルインパルス応答902fが使用される。実施形態において、ベクトルを相関して空間時間相関を取得する段階は、ベクトルを相関して、平均電力値を有する、または、有さない空間時間相関の固有値分解を取得する段階を含む。
711において、平均電力値を取得するために、空間時間相関から取得される複数の電力値が平均化される。実施形態において、電力値を取得または平均化することなく、空間時間相関または空間時間相関の固有値分解が取得される。実施形態において、空間時間チャネルインパルス応答902fが使用される。
712において、ユーザ機器についての地理的位置が取得される。実施形態において、プロセッサ910によって実行される受信904は、本明細書に説明される、図9に示されるこの機能の少なくとも一部を実行する。
713において、地理的位置に関連する平均電力値を有する、または、有さない空間時間相関、または、空間時間相関の固有値分解はデータベースに記憶される。実施形態において、プロセッサ910によって実行される受信904は、電力値関連する地理的位置を有する、または、有さない空間時間相関をメモリ930における空間時間相関データベース906に記憶する。
714において、地理的位置に関連する平均電力値を有する、または、有さない、空間時間相関、または、空間時間相関の固有値分解が検索される。実施形態において、プロセッサ910によって実行される、メモリ930に記憶された基地局のアプリケーションは、この機能の少なくとも一部を実行する。実施形態において、空間時間相関データベース907に記憶された、平均電力値および関連する地理的位置を有する、または、有さない空間時間相関は、基地局のアプリケーション906によってアクセスされ得る。実施形態において、アンテナまたはアンテナ要素が、正確なPADPを取得するのに十分でないとき、平均電力値を有する、または、有さない空間時間相関および空間周波数相関は、セルにおける特定の位置についての無線チャネル表現とみなされる。
715において、平均電力値を有する、または、有さない空間時間相関、または、空間時間相関の固有値分解が基地局のアプリケーションにおいて使用される。実施形態において、プロセッサ910によって実行される基地局のアプリケーション906は、この機能の少なくとも一部を実行する。実施形態において、基地局のアプリケーション906における基地局のアプリケーションは、セルラネットワークにおけるユーザ機器と通信する基地局のために、ユーザハンドオーバ、無線リソース管理、リンクアダプテーション、フィルタおよびチャネル推定の1つを実行する機能を含むが、これらに限定されない。
図8は、本技術の実施形態に係る空間周波数相関を取得するための方法800を図示するフローチャートである。図8の801において、OFDM信号における複数のサブキャリア信号は、信号がユーザ機器によって送信されるセルラネットワークにおける基地局での複数のアンテナから複数の時間間隔で受信される。実施形態において、プロセッサ910によって実行される受信904は、本明細書に説明される、図9に示されるこの機能の少なくとも一部を実行する。
802において、周波数領域におけるチャネルは、複数のサブキャリア信号に応じて計算される。実施形態において、プロセッサ910によって実行される空間周波数相関903は、本明細書に説明される、図9から図10に図示されるこの機能の少なくとも一部を実行する。実施形態において、プロセッサ910によって実行される空間周波数相関903は、方法800において説明される以下の機能のうち少なくとも一部を実行する。
803において、周波数オフセット推定および時間オフセット推定が計算される。実施形態において、図10に示される空間周波数相関903の時間周波数オフセット補償903bが使用される。
804において、周波数領域における時間周波数オフセット補償されたチャネルを取得するために、周波数オフセット推定および時間オフセット推定が、周波数領域におけるチャネルに適用される。実施形態において、空間周波数相関903の時間周波数オフセット補償903bが使用される。
805において、時間領域における時間周波数オフセット補償されたチャネルのベクトルを取得するために、時間領域における時間周波数オフセット補償されたチャネルはベクトル化される。実施形態において、空間周波数相関903の空間周波数ベクトル化903cが使用される。
806において、平均電力値を有する、または、有さない空間周波数相関を取得するためにベクトルは相関される。実施形態において、平均電力値を有する、または、有さない空間周波数相関の固有値分解が取得される。実施形態において、空間周波数相関903の相関903dが使用される。
図9は、高次元(HiDi)無線環境表現を取得するコンピューティングデバイス990についてのハードウェアアーキテクチャ900を図示する。実施形態において、コンピューティングデバイス990は、セルラネットワークにおけるユーザ機器と通信するアンテナを有する基地局に含まれる。実施形態において、コンピューティングデバイス990は、図1に示されるセルラネットワーク100などのセルラネットワークにおける特定の地理的位置についてのPADPを取得および記憶する。実施形態において、コンピューティングデバイス990は、特定のセルについてなど、セルラネットワークにおける特定の地理的位置についての、本明細書に説明されるような、平均電力値を有する、または、有さない、空間時間および/または空間周波数相関を取得および記憶する。PADPは、メモリ930に記憶されたPADPデータベース905などのデータベースに記憶され得る。同様に、平均電力値を有する、または、有さない空間時間相関は、データベース907に記憶され得て、平均電力値を有する、または、有さない周波数時間相関は、データベース908に記憶され得る。実施形態において、基地局のアプリケーション906は、PADPデータベース905、空間時間相関データベース905および/または空間周波数データベース908における値にアクセスし得て、ユーザ機器との通信の管理および/または性能を改善する。
コンピューティングデバイス990は、インターコネクト970によって連結されたプロセッサ910、メモリ920−930、ユーザインタフェース960およびネットワークインタフェース950を含み得る。インターコネクト970は、メモリバス、メモリコントローラ、ペリフェラルバスまたは同様のものなどの1または複数のタイプのアーキテクチャを有する、信号を伝送するためのバスを含み得る。
コンピューティングデバイス990は様々な実施形態で実装され得る。コンピューティングデバイスは、実施形態において、示されるハードウェアおよびソフトウェアコンポーネントのすべて、または、コンポーネントのサブセットを利用し得る。統合のレベルは実施形態に応じて異なり得る。例えば、メモリ920は、遥かに多くのメモリを含み得る。更に、コンピューティングデバイス990は、複数のプロセッサ(コア)、メモリ、データベース、送信機、受信機などのコンポーネントの複数のインスタンスを含み得る。コンピューティングデバイス990は、ネットワークインタフェース、ストレージインタフェースなど、1または複数の入力/出力デバイスを有するプロセッサを備え得る。
実施形態において、コンピューティングデバイス990は、データベースに記憶されたセルラネットワークに関連する大量のデータにアクセスするメインフレームコンピュータであり得る。代替的な実施形態において、コンピューティングデバイス990は、異なるタイプのコンピューティングデバイスとして具現化され得る。実施形態において、コンピューティングデバイスのタイプは、これらに限定されないが、タブレット、ネットブック、ラップトップ、デスクトップ、組み込み、サーバ、および/または、スーパー(コンピュータ)を含む。
メモリ920は、それぞれのコンピュータプログラムにおいて具現化されるコンピュータ命令を含む、アップリンク(UL)推定901、空間時間相関902、空間周波数(SF)相関903、および、受信904を記憶する。実施形態において、スケジューラを有するオペレーティングシステム、アプリケーションなどの他のコンピュータプログラムはメモリ920に記憶される。
メモリ930は、それぞれのコンピュータプログラムにおいて具現化されるコンピュータ命令を同様に含む、PADPデータベース905、空間時間相関データベース907、空間周波数データベース908、および、基地局のアプリケーション906を記憶する。実施形態において、PADPデータベース905は、本明細書に説明されるように、ならびに、図2および3Aに示されるように、特定の地理的位置についてのアンテナによって受信される複数のビームにおけるビームごとの時間遅延の水平到達角度および垂直到達角度についてのPADPまたは電力値を含む。同様に、本明細書に説明されるように(図4Aおよび図5Aなどに図示されるように)、空間時間および周波数時間相関によって計算されるような、セルラネットワークにおける、GPS座標などの特定の地理的位置についての平均電力値を有する、または、有さない相関を含む空間時間相関データベース907および空間周波数データベース908。
実施形態において、基地局のアプリケーション906は、基地局の管理、および、基地局のセルラネットワークにおけるユーザ機器との通信の改善において助けとなり得る基地局のアプリケーションを含み得る。実施形態において、基地局のアプリケーション906は、これらに限定されないが、ユーザハンドオーバ、無線リソース管理、リンクアダプテーション、フィルタおよびチャネル推定アプリケーションを含み得る。
実施形態において、プロセッサ910は、1または複数のコアを有する1または複数のタイプの電子プロセッサを含み得る。実施形態において、プロセッサ910は、本明細書に説明される機能の少なくともいくつかを提供するために、非一時的メモリに記憶されたコードおよび/またはコンピュータプログラムに含まれ得るコンピュータ命令を実行する(または読み込む)集積回路プロセッサである。実施形態において、プロセッサ910は、複数のスレッドを実行可能なマルチコアプロセッサである。実施形態において、プロセッサ910は、デジタル信号プロセッサ、ベースバンド回路、フィールドプログラム可能ゲートアレイ、デジタル論理回路、および/または、均等物である。
実行のスレッド(スレッドまたはハイパースレッド)は、一実施形態において、独立して管理できる一連のコンピュータ命令である。また、オペレーティングシステムに含まれ得るスケジューラはスレッドを管理し得る。スレッドは、プロセスのコンポーネントであり得て、複数のスレッドは、1つのプロセス内に存在でき、並行して実行し(一方が完了する前に他方が開始し)、メモリなどのリソースを共有し、一方で異なるプロセスはこれらのリソースを共有しない。実施形態において、プロセスのスレッドは、その命令(実行可能コード)およびそのコンテキスト(任意の特定の時間におけるプロセスの変数の値)を共有する。
シングルコアプロセッサにおいて、マルチスレッディングは概して、(マルチタスクにおいて)タイムスライスによって実装され、シングルコアプロセッサは、スレッドを切り替える。このコンテキスト切り替えは概して、スレッドまたはタスクが同一の時間に実行しているとユーザが認識するほど十分頻繁に発生する。マルチプロセッサまたはマルチコアプロセッサにおいて、各々のプロセッサまたはコアが別個のスレッドを少なくとも部分的に並行にまたは同時に実行することにより、複数のスレッドは、並列に(同時に)実行され得る。
メモリ920および930は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、シンクロナスDRAM)(SDRAM)、リードオンリメモリ(ROM)、それらの組み合わせ、または同様のものなど、任意のタイプのシステムメモリを含み得る。実施形態において、メモリ920は、ブートアップで使用するためのROM、ならびに、コンピュータ命令を実行する間に使用されるプログラムおよびデータストレージためのDRAMを含み得る。実施形態において、メモリ920および930は、非一時的または非揮発性集積回路メモリストレージである。
更に、メモリ920および930は、データを記憶し、命令を含むコンピュータプログラムを記憶し、他の情報を記憶するよう、および、インターコネクト970を介して、データ、コンピュータプログラム、他の情報をアクセス可能にするよう構成される任意のタイプのメモリストレージデバイスを含み得る。メモリ920および930は、例えば、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ、磁気ディスクドライブ、光ディスクドライブ、または同様のもののうち1または複数を含み得る。
また、コンピューティングデバイス990は、ネットワーク980にアクセスするために、Ethernet(登録商標)ケーブルまたは同様のものなどの有線リンク、および/または、無線リンクを含み得る1または複数のネットワークインタフェース950を含む。ネットワークインタフェース950は、コンピューティングデバイス990がリモートコンピューティングデバイスおよび/または他のセルラネットワークと通信することを可能にする。例えば、ネットワークインタフェース950は、1または複数の送信機/送信アンテナ、および、1または複数の受信機/受信アンテナを介して無線通信を提供し得る。
コンピューティングデバイス990は、ネットワーク980を介して情報を通信または伝送する。実施形態において、ネットワーク980は、セルラネットワークまたは地理的領域における複数の基地局、および、関連する電子的相互接続を含む。実施形態において、ネットワーク980は、有線または無線のうちの1つまたはその組み合わせであり得る。実施形態において、ネットワーク980は、インターネット、ワイドエリアネットワーク(WAN)、または、ローカルエリアネットワーク(LAN)のうちの1つまたはその組み合わせであり得る。
実施形態において、ネットワーク980は、高速パケットアクセス(HSPA)ネットワーク、または、例えば無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)またはWi−Fi(米国電気電子学会(IEEE)802.11x)などの他の好適な無線システムを含み得る。実施形態において、コンピューティングデバイス990は、1または複数のプロトコルを使用して、トランスミッション・コントロール・プロトコル/インターネット・プロトコル(TCP/IP)パケットなどの情報またはパケットを伝送する。
実施形態において、コンピューティングデバイス990は、ネットワーク980を介して他のコンピューティングデバイスおよび/またはBSとの間で情報を受信および出力するために、入力/出力(I/O)コンピュータ命令、および、I/O回路などのハードウェアコンポーネントを含む。実施形態において、I/O回路は、少なくとも送信機および受信機回路を含み得る。
実施形態において、本明細書において説明される機能は、他の、または、より多くのコンピューティングデバイスに分散される。実施形態において、コンピューティングデバイス990は、サービスを提供するサーバとして動作し得て、一方、1または複数のUE、コンピューティングデバイスおよび/または関連する基地局はクライアントとして動作し得る。実施形態において、コンピューティングデバイス990および別のコンピューティングデバイスは、ピアツーピア(P2P)関係におけるピアとして動作し得る。
ユーザインタフェース960は、実施形態において、コンピュータ命令およびハードウェアコンポーネントを含み得る。ユーザインタフェース960は、タッチスクリーン、マイク、カメラ、キーボード、マウス、ポインティングデバイス、および/または、位置センサなどの入力デバイスを含み得る。同様に、ユーザインタフェース960は、画像、文字、振動、音声、および/または、ビデオを出力として出力するために、ディスプレイ、バイブレータ、および/または、スピーカなどの出力デバイスを含み得る。また、ユーザインタフェース960は、ユーザの声、タッチ、または、ジェスチャによって入力を提供するための自然なユーザインタフェースを含み得る。
図10は、本技術の実施形態に係るソフトウェアアーキテクチャ1000を図示する。ソフトウェアアーキテクチャ1000は、HiDi無線環境表現を取得するためのコンピュータ命令を有するソフトウェアコンポーネントを図示する。実施形態において、ソフトウェアアーキテクチャ1000において図示されるソフトウェアコンポーネントは、図9のメモリ920に記憶される。実施形態において、図9および図10に図示されるソフトウェアコンポーネントは、電子ファイルに記憶された、コンピュータプログラム、オブジェクト、機能、サブルーチン、方法、ソフトウェアインスタンス、スクリプト、コードフラグメントのうち1つまたはその組み合わせとして具現化され得る。本技術を明確に説明するために、図10に示されるソフトウェアコンポーネントは、個別のソフトウェアコンポーネントとして説明される。実施形態において、図10に図示されるソフトウェアコンポーネントのうち1つまたはその組み合わせは、単一の、または、分散されたコンピューティングデバイス(プロセッサまたはマルチコアプロセッサ)アーキテクチャによって、(単一の、または、分散されたコンピュータ可読記憶媒体に)記憶および/または実行され得る。本明細書に説明される様々なソフトウェアコンポーネントによって実行される機能は例である。他の実施形態において、本明細書において識別されるソフトウェアコンポーネントは、より多くの、または、より少ない機能を実行し得る。実施形態において、ソフトウェアコンポーネントは、組み合わされ得る、または、更に分離され得る。
実施形態において、ソフトウェアアーキテクチャ1000は、UL推定901、ST相関902、および、SF相関903を含む。
実施形態において、UL推定901は、角度領域(DOA)ベースのチャネル推定901a、周波数オフセット補償901b、逆高速フーリエ変換(IFFT)901c、時間オフセット補償901d、および、予測901eを含む。
DOAベースチャネル推定901aは、数ある機能の中で特に、アンテナから複数のOFDM信号を受信することに応じて、複合チャネル値を出力する機能を担う。実施形態において、複数の受信信号{Y}は、複数の時点にわたって受信された信号のセット{ymk}を含み、ymkは、第mのアンテナ、第kのサブキャリアで受信された信号である。実施形態において、DOAベースチャネル推定901aは、受信された複数のビームにおけるビームごとの水平到達角度および垂直到達角度についての複合チャネル値{[Hk(θs,Φs),θs,Φs]|s=1,...Nrays}を出力する。実施形態において、DOAベースチャネル推定901aは、周波数領域における推定チャネル状態を出力する。
実施形態において、DOAベースチャネル推定901aは、N点DFTステアリング、MVDR、MUSICのうち1つを含むアレイ信号処理方法を使用することによって計算される。実施形態において、DOAベースチャネル推定901aは、信号を受信する前にチャネル推定を計算する。
周波数オフセット補償901bは、数ある機能の中で特に、DOAベースチャネル推定901aから出力された複合チャネル値に周波数オフセット補償を提供することを担う。実施形態において、図3Cの周波数オフセットの式375に図示されるように周波数オフセット補償が適用され、特に、周波数オフセット推定は、式380を使用して適用される。周波数オフセット補償901bは、周波数補償された複合チャネル値{[H'k(θs,Φs),θs,Φs]|s=1,...Nrays}をIFFT901cへ出力する。
IFFT901cは、数ある機能の中で特に、周波数補償された複合チャネル値{[H'k(θs,Φs),θs,Φs]|s=1,...Nrays}に対して逆高速フーリエ変換を実行して、時間オフセット補償901dへ入力される時間領域における推定チャネル状態{[h'k(θs,Φs),θs,Φs,τ's]|s=1,...Nrays}を出力することを担う。
時間オフセット補償901dは、数ある機能の中で特に、時間領域における時間オフセット補償{[h'k(θs,Φs),θs,Φs, τ's]|s=1,...Nrays}を推定チャネル状態へ提供することを担う。実施形態において、図3Bの時間オフセット補償推定の式350に示されるように、時間オフセット補償が適用され、特に、時間オフセット推定は、式356を使用して適用される。時間オフセット補償901dは、時間補償を有する、時間補償されたチャネル値{[h(θs,Φs),θs,Φs,τ's−τ'1]|s=1,...Nrays}を予測901eへ出力する。
予測901eは、数ある機能の中で特に、受信された複数のビームにおけるビームごとの水平到達角度、垂直到達角度および時間遅延についての平均電力値Psを取得するために、時間領域における時間補償されたチャネル値h(θs,Φs)の予想値または平均を提供することを担う。
実施形態において、ST相関902は、周波数領域チャネル推定902a、周波数オフセット補償902b、IFFT902c、時間オフセット補償902d、空間時間ベクトル化902e、および、空間時間チャネルインパルス応答相関902fを含む。
周波数領域チャネル推定902aは、数ある機能の中で特に、周波数領域チャネル推定を取得することを担う。実施形態において、周波数領域チャネル推定902aは、DOAベースチャネル推定901aと同様に動作する。実施形態において、複数の受信信号{Y}は、複数の時点にわたって受信された信号のセット{ymk}を含み、ymkは、第mのアンテナ、第kのサブキャリアで受信された信号である。実施形態において、周波数領域チャネル推定902aは、周波数領域における推定チャネル状態{H}を出力する。
周波数オフセット補償902bは、数ある機能の中で特に、周波数領域における推定チャネル状態{H}へ周波数オフセット補償を提供する機能を担う。実施形態において、周波数オフセット補償は、図3Cの周波数オフセットの式375に示されるように適用され、特に、周波数オフセット推定は、式380を使用して適用される。周波数オフセット補償902bは、周波数領域における周波数補償された推定チャネル状態{H'}をIFFT902cへ出力する。
IFFT902cは、数ある機能の中で特に、時間オフセット補償902dへ入力される時間領域における推定チャネル状態{h'}を出力するために、周波数領域における周波数補償された推定チャネル状態{H'}に対して逆高速フーリエ変換を実行することを担う。
時間オフセット補償902dは、数ある機能の中で特に、時間領域における推定チャネル状態{h'}へ時間オフセット補償を提供することを担う。実施形態において、時間オフセット補償は、図3Bの時間オフセット補償推定の式350に示されるように適用され、特に、時間オフセット推定は、式356を使用して適用される。時間オフセット補償902dは、時間領域における推定チャネル状態{h}を空間時間ベクトル化902eへ出力する。
空間時間ベクトル化902eは、数ある機能の中で特に、{vec(h)}を形成すること、または、時間領域における推定チャネル状態{h}をベクトル化することを担う。
空間時間チャネルインパルス応答(CIR)相関902fは、数ある機能の中で特に、ベクトル{vec(h)}から空間時間相関RSTを取得することを担う。実施形態において、平均電力値Pは、空間時間相関RSTの固有値分解によって取得され得る。
実施形態において、SF相関903は、周波数領域チャネル推定903a、時間周波数オフセット補償903b、空間周波数ベクトル化903c、および、相関903dを含む。
周波数領域チャネル推定903aは、数ある機能の中で特に、複数の受信信号{Y}に応じて、周波数領域チャネル推定{H}を取得することを担う。実施形態において、周波数領域チャネル推定903aは、本明細書において説明される周波数領域チャネル推定902aと同様に機能する。
時間周波数オフセット補償903bは、時間および周波数補償された周波数領域チャネル推定{H'}を出力するために、数ある機能の中で特に、時間および周波数オフセット補償を周波数領域チャネル推定へ提供することを担う。実施形態において、時間周波数オフセット補償903bは、本明細書において説明されるように、周波数オフセット補償902bおよび時間オフセット補償902dと同様に機能する。
空間周波数ベクトル化903cは、数ある機能の中で特に、{vec(h)}を形成すること、または、時間および周波数補償された推定チャネル状態{H'}をベクトル化することを担う。実施形態において、空間周波数ベクトル化903cは、本明細書に説明されるように、空間時間ベクトル化902eと同様に機能する。
相関903dは、数ある機能の中で特に、ベクトル{vec(h)}から空間周波数相関RSFを取得することを担う。実施形態において、平均電力値Pは、空間時間相関RSFの固有値分解によって取得され得る。実施形態において、相関903dは、本明細書に説明されるように、空間時間CIR相関902fと同様に機能する。
実施形態において、受信904は、数ある機能の中で特に、基地局におけるアンテナまたは複数のアンテナ要素からの複数の受信信号値を取得することを担う。また、実施形態において、受信904は、基地局へ送信するUEのために、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)座標、または、他の位置のインジケーションなどの地理的位置を取得することを担う。受信904は、実施形態において、セルにおけるそれぞれの地理的位置に関連する平均電力値を有する、または、有さない、PADPおよび/または空間時間および空間周波数相関を記憶および/または検索することを担う。更に他の実施形態において、受信904は、電力値のセットにおける平均電力値などの平均化を担い得る。
本技術の利点は、これらに限定されないが、典型的な無線表現と比較して、特定の位置について、比較的良好な独自性を有するHiDi無線環境表現を有することが含まれ得る。特に、ラインオブサイト(LoS)チャネル経路が存在しない位置にUEがあるときに、HiDi無線環境表現を用いて定位が達成され得る。
本発明のHiDi無線環境表現技術は、一次元無線環境表現と比較して、マルチアンテナシステムに対して、改善されたチャネル推定など、改善された性能を提供し得る。HiDi無線環境表現を用いて、特定の地理的位置が検出された後にチャネル推定性能を改善するために適切なチャネル推定フィルタが適用され得る。
リニアプリコーディングを用いて、近隣の基地局からの干渉が、マルチアンテナ多入力多出力(MIMO)基地局と通信する特定のUEについて推定され得る。その結果、実施形態においてリンクアダプテーションが改善され得る。
UEがセルと関連付けられていないときでも、セルラネットワークは、UEの位置を検出し、異なるセルからUEについてのチャネル特性を検索し得る。次に、サービング基地局は、事前にUEのために適切なセルへのハンドオーバを準備し得る。
更に、本発明のHiDi無線環境表現技術は、MU‐MIMOペアリングおよびスケジューリングを実行するとき、セルUEのチャネル共分散を用いて、正確な信号干渉+ノイズ比(SINR)推定を多ユーザ(MU)MIMOセルラネットワークのために可能にし得る。実施形態において、これは、より良好なリソース管理、特に、大規模MIMOセルラネットワークを実現し得る。
STおよびSF相関ベースのHiDi無線環境表現は、現在のロングタームエボリューション(LTE)システムなど、限定された数のアンテナを有するセルラネットワークに適合し得る。
実施形態において、空間チャネル統計的情報が組み込まれることにより、HiDi無線環境表現は、多セルMIMO協調およびセルラネットワーク最適化を促進し得る。
図におけるフローチャートおよびブロック図は、本開示の様々な態様に係る、デバイス、機器、システム、コンピュータ可読媒体、および、方法の可能な実装のアーキテクチャ、機能、および、オペレーションを図示する。これに関して、フローチャートまたはブロック図における各ブロック(または矢印)は、指定された論理機能を実装するためのシステムコンポーネント、ソフトウェアコンポーネント、または、ハードウェアコンポーネントのオペレーションを表し得る。また、いくつかの代替的な実装において、ブロック図に示される諸機能は、図中に示された順序とは異なって行われてよいことにも留意されたい。例えば、連続して示される2つのブロック(または矢印)は、実際には、関与する機能に応じて、実質的に並行して実行され得る、または、ブロック(または矢印)は、場合により、逆の順序で実行され得る。ブロック図および/またはフローチャート図の各ブロック(または矢印)、および、ブロック図および/またはフローチャート図におけるブロック(または矢印)の組み合わせは、指定された機能または動作を実行する特定用途向けハードウェアをベースとしたシステム、または、特定用途向けハードウェアおよびコンピュータ命令の組み合わせによって実装されることができることにも留意されたい。
フローチャート図および/またはブロック図の各ブロック(または矢印)、ならびに、フローチャート図および/またはブロック図におけるブロック(または矢印)の組み合わせは、非一時的コンピュータ命令によって実装され得ることが理解されるであろう。これらのコンピュータ命令は、汎用コンピュータ(またはコンピューティングデバイス)、特定用途向けコンピュータ、または、他のプログラム可能データ処理機器のプロセッサに提供され得て、それによって実行され(または読み込まれ)得て、マシンを作る。それにより、プロセッサを介して実行される命令は、フローチャートおよび/またはブロック図において指定される機能/動作を実装するための機構を作る。
本明細書に説明されるように、本開示の態様は、少なくともシステム、非一時的メモリに記憶された命令を実行する1または複数のプロセッサを有するデバイス、コンピュータ実装方法、および/または、コンピュータ命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体の形態を取り得る。
非一時的コンピュータ可読媒体は、磁気記憶媒体、光記憶媒体、および、ソリッドステート記憶媒体を含むすべてのタイプのコンピュータ可読媒体を含み、具体的には信号を除外する。コンピュータ命令を含むソフトウェアは、コンピュータ可読記憶媒体を有するコンピューティングデバイスにインストールされ、それと共に販売されることができることを理解されたい。代替的に、ソフトウェアは、取得されてコンピューティングデバイスにロードされることができ、ディスク媒体を介して、または、任意の方式のネットワークもしくはディストリビューションシステムから、例えば、ソフトウェア作成者によって所有されるサーバから、または、ソフトウェア作成者によって所有されないが使用されるサーバから、ソフトウェアを取得することが含まれる。ソフトウェアは、例えばインターネット上でのディストリビューションのためにサーバ上に記憶されることができる。
コンピュータ可読媒体のより具体的な例は、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ROM、消去可能プログラム可能リードオンリメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、リピータを有する適切な光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリメモリ(CD‐ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、または、これらの任意の好適な組み合わせを含む。
本技術の実施形態において使用される非一時的コンピュータ命令は、1または複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれ得る。プログラミング言語は、Java(登録商標)、Scala、Smalltalk、Eiffel、JADE、Emerald、C++、CII、VB.NET、Python、Rまたは同様のものなどのオブジェクト指向プログラミング言語、Cプログラミング言語、Visual Basic、Fortran 2003、Perl、COBOL 2002、PHP、ABAPなどの従来の手続き型プログラミング言語、Python、RubyおよびGroovyなどの動的プログラミング言語、または、他のプログラミング言語を含み得る。コンピュータ命令は、完全にユーザのコンピュータ(またはコンピューティングデバイス)上で、部分的にユーザのコンピュータ上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上かつ部分的にリモートコンピュータ上で、または、完全にリモートコンピュータもしくはサーバ上で実行され得る。後者のシナリオにおいて、リモートコンピュータは、任意のタイプのネットワークを通じてユーザのコンピュータに接続され得る、または、接続は、外部コンピュータとの間に(例えば、インターネットサービスプロバイダーを使用してインターネットを介して)、または、クラウドコンピューティング環境において成され得る、または、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)などのサービスとして提供され得る。
追加の実施形態が、以下の項によって本明細書において示される。
第1項.デバイスが、命令を記憶する非一時的メモリ、および、非一時的メモリと通信する1または複数のプロセッサを含む。1または複数のプロセッサは、セルラネットワークにおける複数のアンテナ要素から、ユーザ機器によって送信された複数の受信信号を取得するために命令を実行する。複数の複合チャネル値が、複数の受信信号に応じて、複数の受信ビームにおける受信ビームごとの水平到達角度および垂直到達角度についての角度領域において計算される。周波数オフセット推定が複数の複合チャネル値について計算される。受信ビームごとの水平到達角度および垂直到達角度についての複数のオフセット複合チャネル値を取得するために、周波数オフセット推定は、複数の複合チャネル値に適用される。受信ビームごとの水平到達角度および垂直到達角度についての複数のオフセット複合チャネル値は、受信ビームごとの第1の時間遅延を有する水平到達角度および垂直到達角度についての時間領域における複数のチャネル値に変換される。時間オフセット推定は、時間領域における複数のチャネル値について計算される。受信ビームごとに第2の時間遅延を有する水平到達角度および垂直到達角度についての複数のチャネル値を取得するために、時間領域における複数のチャネル値の時間オフセット推定が適用される。受信ビームごとの第2の時間遅延を有する水平到達角度および垂直到達角度についての電力値を取得するために、複数のチャネル値の予想値が計算される。
第2項:複数の受信信号を取得することは、複数の直交周波数分割多重(OFDM)信号を取得することを含み、複数のアンテナ要素は多入力多出力(MIMO)アンテナに含まれる、第1項のデバイス。
第3項:複数のOFDM信号は、ユーザ機器によって送信されるリソースブロックの複数のサブキャリア信号における複数のサウンディング基準信号を含む、第1項から第2項のいずれか一項のデバイス。
第4項:角度領域における複数の複合チャネル値を計算することは、角度領域ベースのチャネル推定を取得すること、および、複数の受信信号を角度領域ベースのチャネルに提供して複数の複合チャネル値を取得することを含む、第1項から第3項のいずれか一項のデバイス。
第5項:角度領域ベースのチャネル推定を取得することは、N点離散フーリエ変換(DFT)ステアリング、最小分散無歪応答法(MVDR)および多信号分類(MUSIC)の1つを含むアレイ信号処理を使用することを含む、第1項から第4項のいずれか一項のデバイス。
第6項:1または複数のプロセッサは、ユーザ機器についての地理的位置を取得し、地理的位置についての受信ビームごとの電力値、水平到達角度、垂直到達角度、および、第2の時間遅延を別の非一時的メモリに記憶するために命令を実行する、第1項から第5項のいずれか一項のデバイス。
第7項:デバイスは、セルラネットワークにおけるユーザ機器と通信するための複数のアンテナ要素を有する基地局に含まれ、1または複数のプロセッサは、基地局におけるユーザハンドオーバ、無線リソース管理、リンクアダプテーションおよびチャネル推定の1つにおいて使用するために、地理的位置についての受信ビームごとの電力値、水平到達角度、垂直到達角度、および、第2の時間遅延を検索するために命令を実行する、第1項から第6項のいずれか1項のデバイス。
第8項:複数のアンテナから、ユーザ機器によって送信された複数の時間間隔の直交周波数分割多重(OFDM)信号における複数のサブキャリア信号を受信する段階を備える、セルラネットワークにおけるユーザ機器と通信するための複数のアンテナを有する基地局についてのコンピュータ実装方法。周波数領域におけるチャネルは、複数のサブキャリア信号に応じて計算される。周波数オフセット推定が計算される。周波数領域における周波数オフセット補償されたチャネルを取得するために、周波数オフセット推定が周波数領域におけるチャネルに適用される。周波数領域における周波数オフセット補償されたチャネルは、時間領域におけるチャネルに変換される。時間オフセット推定が計算される。時間領域における時間オフセット補償されたチャネルを取得するために、時間領域におけるチャネルへの時間オフセット推定が適用される。時間領域における時間オフセット補償されたチャネルのベクトルを取得するために、時間領域における時間オフセット補償されたチャネルはベクトル化される。空間時間相関を取得するためにベクトルが相関される。
第9項:複数のサブキャリア信号は、ユーザ機器によって送信されたリソースブロックにおいて複数のサウンディング基準信号を含む、第8項のコンピュータ実装方法。
第10項:周波数オフセット推定を計算する段階は、OFDMシンボルインデックスに基づいて周波数オフセット推定を計算する段階を含む、第8項または第9項のいずれか一項のコンピュータ実装方法。
第11項:ベクトルを相関して空間時間相関を取得することは、ベクトルを相関して、平均電力値を有する、または、有さない空間時間相関の固有値分解を取得することを含む、第8項から第10項のいずれか一項のコンピュータ実装方法。
第12項:ユーザ機器についての地理的位置を取得する段階と、地理的位置に関連する平均電力値を有する、または、有さない、空間時間相関、または、空間時間相関の固有値分解を、非一時的メモリに記憶されたデータベースに記憶する段階とを更に備える、第8項から第11項のいずれか一項のコンピュータ実装方法。
第13項:地理的位置に関連する平均電力値を有する、または、有さない、空間時間相関、または、空間時間相関の固有値分解を検索する段階と、ユーザハンドオーバ、無線リソース管理、リンクアダプテーションおよびチャネル推定の1つを含む基地局のアプリケーションにおいて、平均電力値を有する、または、有さない、空間時間相関、または、空間時間相関の固有値分解を使用する段階とを更に備える、第8項から第12項のいずれか一項のコンピュータ実装方法。
第14項:周波数オフセット推定を計算する段階は、OFDMシンボル期間に基づいており、時間オフセット推定を計算する段階は、OFDM信号におけるサブキャリア間隔に基づいている、第8項から第13項のいずれか一項のコンピュータ実装方法。
第15項:1または複数のプロセッサによって実行されるとき、セルラネットワークにおける基地局での複数のアンテナから、ユーザ機器によって送信された複数の時間間隔の直交周波数分割多重(OFDM)信号における複数のサブキャリア信号を受信することを1または複数のプロセッサに実行させるコンピュータ命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体。周波数領域におけるチャネルは、複数のサブキャリア信号に応じて計算される。周波数オフセット推定が計算される。時間オフセット推定が計算される。周波数領域における時間周波数オフセット補償されたチャネルを取得するために、周波数領域におけるチャネルへの周波数オフセット推定および時間オフセット推定が適用される。時間領域における時間周波数オフセット補償されたチャネルのベクトルを取得するために、時間領域における時間周波数オフセット補償されたチャネルはベクトル化される。空間周波数相関を取得するためにベクトルが相関される。
第16項:ベクトルを相関して空間周波数相関を取得することは、ベクトルを相関して、平均電力値を有する、または、有さない空間周波数相関の固有値分解を取得することを含む、第15項の非一時的コンピュータ可読媒体。
第17項:ユーザ機器のための地理的位置を取得すること、および、地理的位置に関連する平均電力値を有する、または、有さない、空間周波数相関、または、空間時間相関の固有値分解を、非一時的メモリに記憶されたデータベースに記憶することを1または複数のプロセッサに行わせるコンピュータ命令を更に含む、第15項または第16項のいずれか一項の非一時的コンピュータ可読媒体。
第18項:地理的位置に関連する平均電力値を有する、または、有さない、空間周波数相関、または、空間時間相関の固有値分解を検索すること、および、ユーザハンドオーバ、無線リソース管理、リンクアダプテーション、および、チャネル推定の1つを含む基地局のアプリケーションにおいて、平均電力値を有する、または、有さない、空間周波数相関、または、空間時間相関の固有値分解を使用することを1または複数のプロセッサに行わせるコンピュータ命令を更に含む、第15項から第17項のいずれか一項の非一時的コンピュータ可読媒体。
第19項:周波数オフセット推定を計算することは、OFDMシンボル期間に基づいており、時間オフセット推定の計算は、OFDMサブキャリア間隔に基づいている、第15項から第18項のいずれか一項の非一時的コンピュータ可読媒体。
第20項:ベクトル化は、周波数領域チャネルサンプリング点の数に基づく、第15項から第19項のいずれか一項の非一時的コンピュータ可読媒体。
本開示の一実施形態において、セルラネットワークにおけるユーザ機器と通信するための複数のアンテナを有するコンピュータベース通信システムは、複数のアンテナから、ユーザ機器によって送信された複数の時間間隔の直交周波数分割多重(OFDM)信号における複数のサブキャリア信号を受信するための受信手段を含む。システムは更に、複数のサブキャリア信号に応じて周波数領域におけるチャネルを計算するための、および、周波数オフセット推定を計算するための計算手段を含む。システムは更に、周波数領域における周波数オフセット補償されたチャネルを取得するために、周波数領域におけるチャネルに周波数オフセット推定を適用するための適用手段、および、周波数領域における周波数オフセット補償されたチャネルを時間領域におけるチャネルに変換するための変換手段を含む。計算手段はまた、時間オフセット推定を計算するために構成され得る。適用手段は更に、時間領域における時間オフセット補償されたチャネルを取得するために、時間領域における時間オフセット推定をチャネルに適用するよう構成され得る。システムは更に、時間領域における時間オフセット補償されたチャネルのベクトルを取得するために、時間領域における時間オフセット補償されたチャネルをベクトル化するためのベクトル化手段、および、空間時間相関を取得するために、ベクトルを相関するための相関手段を含む。
本明細書で用いる用語は、特定の態様を説明することのみを目的としており、本開示を限定する意図はない。本明細書で用いる場合、「a」、「an」および「the」で示される単数形は、文脈から明確にそうでないと分からない限り、複数形も同様に含むことを意図している。更に、「含む」および/または「含み」という用語は、本明細書において使用されるとき、言及された機能、整数、段階、オペレーション、要素、および/または、コンポーネントの存在を指定するが、1または複数の他の機能、整数、段階、オペレーション、要素、コンポーネントおよび/またはそれらのグループの存在または追加を除外するものではないことが更に理解されるであろう。
本主題は多くの異なる形態で具現化され得て、本明細書で説明される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではないことを理解されたい。むしろ、これらの実施形態は、この主題が十分かつ完全となるように、および、当業者に対して本開示を完全に伝えるように提供される。実際、本主題は、これらの実施形態の代替、修正、均等物を包含することが意図され、これらは、添付の特許請求の範囲によって定義されるような、本主題の範囲および意図に含まれる。更に、本主題の詳細な説明において、本主題の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が説明される。しかしながら、そのような具体的な詳細無しで本主題が実践され得ることは、当業者にとって明らかであろう。
主題は、構造的機能および/または方法の段階に特有の文言で説明されているが、添付の特許請求の範囲において定義される主題は、上で説明される具体的な機能または段階(動作)に必ずしも限定されないことを理解されたい。むしろ、上で説明された具体的な機能および段階は、請求項を実装するための例示的な形態として開示される。
[関連出願の相互参照]
本願は、2016年12月16日に出願された、「高次元(HiDi)無線環境評価および表現」と題する米国非仮特許出願第15/382,325号に対する優先権を主張し、これは、全体が複製されるのと同様に、参照によって本明細書に組み込まれる。
本開示は、無線通信に関し、特に、無線通信信号を処理するためのシステムおよび方法に関する。
セルラ基地局(BS)周辺の無線環境を認識することは、BSの性能の改善に役立ち得る。例えば、ユーザハンドオーバ、無線リソース管理、リンクアダプテーションおよびチャネル推定は、無線環境認識することによって、または、BS付近の様々な場所から受信された信号の信号評価によって改善され得る。
一部のBSは、概して平らな地形を有する農村地域に位置し得る。このような場所では、様々な位置に位置するユーザ機器(UE)から受信された信号は、同様の受信信号特性を有し得る。他のBSは、様々な形状および大きさの建物群、ならびに、公園または水域などの開放的なエリアを有する市街地に位置し得る。このタイプの無線環境において、様々な場所のUEから受信された信号は、非常に異なる信号特性またはチャネル表現を有し得る。
様々なBSのための無線環境マップを取得するためにドライブテストが使用され得る。しかしながら、これらのドライブテストは費用が高いことがあり得る。更に、無線環境マップは、特定の位置についての受信電力または信号ノイズ(SNR)値などの一次元スカラーから成り得る。これらの一次元マップ表現は、特定の位置における無線特性の独自性を捕捉するのに十分に適していないことがあり得る。
第1の実施形態において、本技術は、命令を記憶する非一時的メモリと通信する1または複数のプロセッサを含むデバイスに関する。1または複数のプロセッサは、セルラネットワークにおける複数のアンテナ要素から、ユーザ機器によって送信された複数の受信信号を取得するために命令を実行する。複数の複合チャネル値が、複数の受信信号に応じて、複数の受信ビームにおける受信ビームごとの水平到達角度および垂直到達角度についての角度領域において計算される。周波数オフセット推定が複数の複合チャネル値について計算される。受信ビームごとの水平到達角度および垂直到達角度についての複数のオフセット複合チャネル値を取得するために、周波数オフセット推定は、複数の複合チャネル値に適用される。受信ビームごとの水平到達角度および垂直到達角度についての複数のオフセット複合チャネル値は、受信ビームごとの第1の時間遅延を有する水平到達角度および垂直到達角度についての時間領域における複数のチャネル値に変換される。時間オフセット推定は、時間領域における複数のチャネル値について計算される。受信ビームごとの第2の時間遅延を有する水平到達角度および垂直到達角度についての複数のチャネル値を取得するために、時間領域における複数のチャネル値に時間オフセット推定が適用される。受信ビームごとの第2の時間遅延を有する水平到達角度および垂直到達角度についての電力値を取得するために、複数のチャネル値の期待値が取得される。
第1の実施形態に係る第2の実施形態では、複数の受信信号は、複数の直交周波数分割多重(OFDM)信号を含み、複数のアンテナ要素は多入力多出力(MIMO)アンテナに含まれる。
第2の実施形態に係る第3の実施形態では、複数のOFDM信号は、ユーザ機器によって送信されるリソースブロックの複数のサブキャリア信号における複数のサウンディング基準信号を含む。
第3の実施形態に係る第4の実施形態では、角度領域における複数の複合チャネル値を計算することは、角度領域ベースのチャネル推定を取得すること、および、複数の受信信号を角度領域ベースのチャネルに提供して複数の複合チャネル値を取得することを含む。
第4の実施形態に係る第5の実施形態では、角度領域ベースのチャネル推定を取得することは、N点離散フーリエ変換(DFT)ステアリング、最小分散無歪応答法(MVDR)および多信号分類(MUSIC)の1つを含むアレイ信号処理を使用することを含む。
第1の実施形態に係る第6の実施形態では、1または複数のプロセッサは、ユーザ機器についての地理的位置を取得し、地理的位置についての、受信ビームごとの第2の時間遅延を有する水平到達角度および垂直到達角度についての電力値を別の非一時的メモリに記憶するために、命令を実行する。
第6の実施形態に係る第7の実施形態において、デバイスは、セルラネットワークにおけるユーザ機器と通信するための複数のアンテナ要素を有する基地局に含まれ、1または複数のプロセッサは、基地局におけるユーザハンドオーバ、無線リソース管理、リンクアダプテーションおよびチャネル推定の1つにおいて使用するために、地理的位置についての受信ビームごとの第2の時間遅延を有する水平到達角度および垂直到達角度についての電力値を取り込むために命令を実行する。
別の実施形態において、本技術は、複数のアンテナを有する基地局がセルラネットワークにおけるユーザ機器と通信するためのコンピュータにより実装される方法に関する。コンピュータにより実装される方法は、複数のアンテナから、ユーザ機器によって送信された複数の時間間隔のOFDM信号における複数のサブキャリア信号を受信する。チャネルが、複数のサブキャリア信号に応じて周波数領域において計算され、周波数オフセット推定が計算される。周波数領域における周波数オフセット補償されたチャネルを取得するために、周波数オフセット推定が周波数領域におけるチャネルに適用される。周波数領域における周波数オフセット補償されたチャネルは、時間領域におけるチャネルに変換される。時間オフセット補償されたチャネルを取得するために、時間オフセット推定が計算され、時間領域におけるチャネルに適用される。時間領域における時間オフセット補償されたチャネルのベクトルを取得するために、時間領域における時間オフセット補償されたチャネルはベクトル化される。空間時間相関を取得するためにベクトルの相関が取られる。
更なる実施形態において、本技術は、1または複数のプロセッサによって実行されるときに、1または複数のプロセッサに段階を実行させるコンピュータ命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体に関する。当該段階は、セルラネットワークにおける基地局での複数のアンテナから、ユーザ機器によって送信された複数の時間間隔のOFDM信号における複数のサブキャリア信号を受信する段階を含む。周波数領域におけるチャネルは、複数のサブキャリア信号および周波数オフセット推定に応じて計算され、時間オフセット推定も計算される。周波数領域における時間周波数オフセット補償されたチャネルを取得するために、周波数オフセット推定および時間オフセット推定が周波数領域におけるチャネルに適用される。時間領域における時間周波数オフセット補償されたチャネルのベクトルを取得するために、時間領域における時間周波数オフセット補償されたチャネルはベクトル化される。空間周波数相関を取得するためにベクトルの相関が取られる。
この要約は、以下の詳細な説明においてさらに説明する概念のうち選択したものを簡単に紹介するために記載されている。要約および/または見出しは、特許請求される主題の主要な機能または重要な機能を特定することを意図するものではなく、また、特許請求される主題の範囲を決定することを助けるために使用されることを意図するものでもない。特許請求される主題は、背景技術において記載される任意またはすべての問題を解決する実装に限定されない。
本技術の実施形態に係る複数のセルを有するセルラネットワークを図示する。
本技術の実施形態に係る電力角度遅延プロファイルを図示する。
本技術の実施形態に係る電力角度遅延プロファイルの取得を図示するブロック図である。
本技術の実施形態に係る時間オフセット推定を図示する。
本技術の実施形態に係る周波数オフセット推定を図示する。
本技術の実施形態に係る電力角度遅延プロファイルと周波数相関との間の関係を図示する。
本技術の実施形態に係る電力角度遅延プロファイルと周波数相関との間の関係を図示する。
本技術の実施形態に係る空間時間相関の取得を図示するブロック図である。
本技術の実施形態に係るチャネル状態情報の空間時間相関を用いて、PADPと空間時間相関との間の関係、および、無線環境表現を示す。
本技術の実施形態に係る、異なるサブキャリア間隔を使用する周波数相関を図示する。
本技術の実施形態に係る、異なるサブキャリア間隔を使用する周波数相関を図示する。
本技術の実施形態に係る、空間周波数相関の取得を図示するブロック図である。
本技術の実施形態に係る、チャネル状態情報の空間周波数相関を用いて、PADPと空間周波数相関との間の関係、および、無線環境表現を示す。
本技術の実施形態に係る、異なるアンテナ要素を使用する空間周波数相関を図示する。
本技術の実施形態に係る、異なるサブキャリア間隔およびワイドバンド平均化を使用する周波数相関を図示する。
本技術の実施形態に係る、電力角度遅延プロファイルを取得するための方法を図示するフローチャートである。
本技術の実施形態に係る、空間時間相関により電力推定を取得するための方法を図示するフローチャートである。
本技術の実施形態に係る、空間時間相関により電力推定を取得するための方法を図示するフローチャートである。
本技術の実施形態に係る、空間周波数相関を使用して電力推定を取得するための方法を図示するフローチャートである。
本技術の実施形態に係るハードウェアアーキテクチャを図示するブロック図である。
本技術の実施形態に係るソフトウェアアーキテクチャを図示するブロック図である。
別途に示されない限り、異なる図における対応する番号及び記号は概して、対応する部分を指す。図面および/または詳細な説明において、別途に明確に示されない限り、太字および/または括弧で表された記号は、情報のセットおよび/または情報のマトリクスを表し得る。図面は、実施形態の関連する態様を明確に図示するために描写され、必ずしも縮尺通りに描写されているわけではない。
本技術は概して、例えば、直交周波数分割多重(OFDM)信号を使用して、セルラネットワークにおいて高次元(HiDi)無線環境(チャネル)表現を取得することに関する。無線環境表現を正確に認識することにより、基地局の性能が改善され得る。例えば、ユーザハンドオーバ、無線リソース管理、リンクアダプテーション、フィルタおよびチャネル推定などの基地局のアプリケーションは、管理および通信性能を改善するために、地理的位置に特異的なHiDi無線環境表現を使用し得る。
特に、セルラネットワークのセルにおける特定の地理的位置のための電力角度遅延プロファイル(PADP)が取得され得て、基地局のアプリケーションからアクセス可能であり得るデータベースに記憶され得る。同様に、場所特異的HiDi無線環境表現を取得するために、チャネルインパルス応答の空間時間(ST)および空間周波数(SF)相関が使用され得る。相関により、特定の地理的位置について、電力値が取得され得て、基地局のアプリケーションからアクセス可能なデータベースに記憶され得る。HiDi無線環境表現は、実際のチャネルの複雑性を利用することにより、空間領域および時間領域チャネル特性の両方を捕捉する。
実施形態において、無線環境のSF相関ベースの表現を使用するとき、定位(localization)性能は、複数のアンテナおよび周波数チャネルサンプリングを用いることにより、約90%より高い検出精度を有し得る。
本技術は多くの異なる形態で具現化され得て、本明細書で説明される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではないことを理解されたい。むしろ、これらの実施形態は、本開示が十分に、および、完全に理解されるようにするために提供される。実際、本開示は、これらの実施形態の代替、修正、均等物を包含することが意図され、これらは、添付の特許請求の範囲によって定義されるような、本開示の範囲および意図に含まれる。更に、以下の詳細な説明において、本技術の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が説明される。しかしながら、本技術は、そのような具体的詳細無しで実践され得ることは明らかであろう。
図1は、本技術の実施形態に係る、無線ネットワークを形成する複数のセル120−123を有するセルラネットワーク100を備えるシステムを図示する。また、図1は、セル120における、UE114などの1または複数のUEと通信する基地局130を有するセル120の拡大図を図示する。実施形態において、基地局130は、コンピューティングデバイス112と連結されたアンテナ111を含み得る。アンテナ111は、実施形態において、複数の指向性アンテナまたはアンテナ要素を含み得て、アンテナタワーまたは他の物理的構造に連結され得る。アンテナ111は、コンピューティングデバイス112との間の電子信号に応じて、OFDM信号などの信号をセル120におけるUEとの間で送信および受信し得る。実施形態において、アンテナ111は、多入力多出力(MIMO)アンテナを含む。実施形態において、基地局130は、セル120におけるUE114との間で無線信号を送信および受信するために、アンテナ111に連結された1または複数の送受信機を含む。代替的な実施形態において、コンピューティングデバイス112は、セル121−123におけるアンテナなど、他のアンテナおよび/または他のセルに電子的に連結され得る。
セル120は、1または複数のセル121−123とは非常に異なる無線環境をカバーし得る。例えば、セル120は、建物113など、多くの大型で間隔が不規則な構造物を有する大型の市街地をカバーし得て、一方、1または複数のセル121−123は、高い構造物が非常に少ない、比較的平らな地形を含み得る農村地域をカバーし得る。セル120の無線環境は比較的複雑なので、セル120においてUE114によって送信される信号は、アンテナ111に到達する際に反射し得る、または、マルチパスを形成し得る。例えば、特定の地理的位置においてUE114によって送信される信号は、異なる時間および角度でアンテナ111に到達する複数の信号またはビームをもたらし得る。UE114から送信される信号は、異なる到達角度および相対的遅延を有する少なくとも2つの異なる信号115および116としてアンテナ111に到達し得る。信号116は、建物113から、反射および遅延した信号としてアンテナ111に到達し得る。
本技術の実施形態によれば、本明細書において詳細に説明されるような、少なくともPADP112aおよびアップリンク推定112bソフトウェアコンポーネントを有するコンピューティングデバイス112は、セル120のHiDi無線環境表現を取得する。実施形態において、コンピューティングデバイス112は、PADPおよび/または平均電力値を取得してPADP112aに記憶するために、アップリンク推定112bを実行する。セル120における特定の地理的位置から送信するUEについてのPADPおよび/または平均電力値は、アップリンク推定112bによってデータベースに記憶され得る。また、HiDi無線環境表現は、本明細書において詳細に説明されるような電力値を含み得る、または、含まないことがあり得る、チャネルインパルス応答の空間時間および空間周波数相関によって取得され得る。基地局130の性能を改善するために、記憶されたセル120のHiDi無線環境表現は、コンピューティングデバイス112によって実行される基地局のアプリケーションによってアクセスされ得る。例えば、記憶されたセル120における特定の地理的位置についてのHiDi無線表現は、ユーザハンドオーバ、無線リソース管理、リンクアダプテーション、フィルタリングおよびチャネル推定を改善するために、基地局130によってアクセスおよび使用され得る。
実施形態において、UE114は、移動局(MS)としても知られている。実施形態において、UE114は、SIMalliance, Device Implementation Guide,2013年6月(SIMalliance)仕様に従う。他の実施形態において、UE1114はSIMalliance仕様に従わない。
実施形態において、基地局130は、第2世代(2G)、第3世代(3G)、第4世代(4G)および/または第5世代(5G)基地局であり得る。実施形態において、グローバルシステム・フォー・モバイルコミュニケーションズ(GSM(登録商標))、符号分割多元接続(CDMA)、および時分割多元接続(TDMA)および高度携帯電話システム(AMPS)(アナログ)などの異なるタイプのセルラ技術が使用され得る。実施形態において、GSM(登録商標)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、cdmaOne、CDMA2000、エボリューションデータオプティマイズド(EV−DO)、GSM(登録商標)進化型高速データレート(EDGE)、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)、デジタルエンハンストコードレス電気通信(DECT)、デジタルAMPS(IS−136/TDMA)および統合デジタル拡張ネットワーク(iDEN)など、異なるタイプのデジタルセルラ技術が使用され得る。
実施形態において、基地局130は、E−UTRANノードB(eNodeB)、ノードBおよび/またはベーストランシーバステーション(GBTS)BSであり得る。GBTSは、CDMA、GSM、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(WiMax)またはWi−Fiなど、様々なタイプの無線技術を運用し得る。GBTSは、通信の暗号化および復号のための装置、スペクトルフィルタリング装置、アンテナおよび送受信機を含み得る。GBTSは典型的には、セルの異なる周波数およびセクタの多くにサービス提供することを可能にする複数の送受信機を有する。
図2は、本技術の実施形態に係るPADPを図示する。UEが基地局へ送信し得る、セルにおける特定の位置からの無線チャネルは、式201によって示されるように、電力値、垂直到達角度、水平到達角度、および、遅延値によって表される。図2は、水平到達角度Φ、垂直到達角度θおよび遅延値τsを有する、UE205から受信された信号またはビーム206に対するアンテナ204(または一連のアンテナ要素)の向き200を図示する。式202に示されるように、遅延値は、基地局に到達した第1チャネルのタップ(tap)に対して相対的なものであり得る。実施形態において、異なる位置の送信電力は、単位に正規化され、τ1=min τsである。実施形態において、アンテナ204およびUE205は、図1におけるアンテナ111およびUE114に対応する。
図3Aは、本技術の実施形態に係るセルにおける特定の地理的位置についての電力角度遅延プロファイルの取得を図示するブロック図(300)である。実施形態において、複数の受信信号{Y}は、角度領域(DOA)ベースのチャネル推定301に入力される。実施形態において、複数の信号{Y}は、1または複数のUEからOFDM信号を受信する1または複数のアンテナ(もしくはアンテナ要素)から取得される。
実施形態において、複数の受信信号{Y}は、複数の時点にわたって受信された信号のセット{ymk}を含み、ymkは、第mのアンテナ、第kのサブキャリアで受信された信号である。実施形態において、DOAベースチャネル推定301は、受信された複数のビームにおけるビームごとの水平到達角度および垂直到達角度についての複合チャネル値{[Hk(θs,Φs),θs,Φs]|s=1,...Nrays}を出力する。実施形態において、DOAベースチャネル推定301は、周波数領域における推定チャネル状態を出力する。
実施形態において、DOAベースチャネル推定301は、N点離散フーリエ変換(DFT)ステアリング、最小分散無歪応答法(MVDR)および多信号分類(MUSIC)の1つを含むアレイ信号処理方法を使用して計算される。実施形態において、DOAベースチャネル推定301は、信号を受信する前にチャネル推定を計算する。
周波数オフセット補償302は、周波数オフセット補償(または推定)を、DOAベースチャネル推定301からの複合チャネル値入力に適用する。実施形態において、周波数オフセット補償は、図3Cにおける周波数オフセット推定の式375に示されるように適用され、特に、周波数オフセット推定は、式380を使用して適用される。周波数オフセット補償302は、周波数補償された複合チャネル値{[H'k(θs,Φs),θs,Φs]|s=1,...Nrays}を逆高速フーリエ変換(IFFT)303に出力する。
IFFT303は、周波数補償された複合チャネル値{[H'k(θs,Φs),θs,Φs]|s=1,...Nrays}に対して逆高速フーリエ変換を実行して、時間オフセット補償304へ入力される時間領域における推定チャネル状態{[h'k(θs,Φs),θs,Φs,τ's]|s=1,...Nrays}を出力する。
時間オフセット補償304は、時間領域における推定チャネル状態{[h'k(θs,Φs),θs,Φs,τ's]|s=1,...Nrays}へ時間オフセット補償を提供する。実施形態において、時間オフセット推定はまず、図3Bにおける時間オフセット推定の式350に示されるように適用され、特に、時間オフセット推定は、式356を使用して適用される。時間オフセット補償304は、時間オフセット補償されたチャネル値[h(θs,Φs),θs,Φs,τ's−τ'1]|s=1,...Nrays}をビームごとの電力推定305に出力する。
ビームごとの電力推定305は、時間領域における時間補償されたチャネル値h(θs,Φs)の期待値または平均を取得して、複数のビームについて、水平到達角度、垂直到達角度、および、時間遅延についての平均電力値Psを取得する。次に、送信するUEの平均電力値Psおよび関連する地理的位置は、基地局のアプリケーションからアクセス可能なデータベースに記憶され得る。
図3Bは、本技術の実施形態に係る時間オフセット推定の式350を図示する。実施形態において、図3A、図4Aおよび図5Aに示される、時間オフセット補償304、時間オフセット補償404および時間周波数オフセット補償502は、図3Bに示される式350の少なくとも一部を実行する。同様に、ソフトウェアコンポーネントにおいて、実施形態の時間オフセット補償901dおよび902dならびに時間周波数オフセット補償903bは、図3Bの式350の少なくとも一部を実行する。
式351は、実施形態における、各コンポーネントが周波数フラットである時間領域における角度チャネルを示す。
式352は、実施形態における周波数領域チャネルを示す。
式353は、実施形態における周波数チャネル相関を示す。
式354は、実施形態における角位相を取得する時間オフセットを示す。
式355は、実施形態における推定された周波数領域チャネル上の平均相関を示す。
式356は、実施形態において使用され得る時間オフセット推定を示す。
図3Cは、本技術の実施形態に係る周波数オフセット推定の式375を示す。実施形態において、図3A、図4Aおよび図5Aにおいて示される周波数オフセット補償302、周波数オフセット補償402および時間周波数オフセット補償502は、図3Cに示される式375の少なくとも一部を実行する。同様に、ソフトウェアコンポーネントにおいて、実施形態の周波数オフセット補償901bおよび902bならびに時間周波数オフセット補償903bは、図3Cにおける式375の少なくとも一部を実行する。
式376は、実施形態における周波数オフセットを有する周波数領域チャネルを示す。
式377は、異なるOFDMシンボルの周波数領域チャネル相関を示し、実施形態において、チャネルが時間変化しないと想定する(l'−lが小さい)。
式378は、実施形態において角位相を取得するための周波数オフセットを示す。
式379は、実施形態における、推定された周波数領域チャネル上の平均相関を示す。
式380は、実施形態において使用され得る周波数オフセット推定を示す。周波数オフセット推定は、実施形態において、異なるビームについて同一であると想定される。実施形態において、性能を改善するために、異なるビームについての周波数オフセット推定は平均化され得る。周波数オフセット推定がビームごとに異なるとき、実施形態において、ビームごとの周波数オフセット推定は、同様に実行され得る。
図3Dおよび図3Eは、本技術の実施形態に係る、電力遅延プロファイルと周波数相関との間の関係を示す。特に、図3Dは、拡張歩行者A(EPA)、拡張車両A(EVA)および拡張典型的都市(ETU)モデルについての電力遅延プロファイルを示す。各モデルにおいて、信号の電力値は、特定の遅延値で表されている。
図3Eは、各モデルについて、OFDM信号におけるサブキャリアのステップまたは間隔に対する周波数領域相関を示す。実施形態において、サブキャリア間隔Δnfは、図5Dの式590において見られるサブキャリア間隔Δkと同一である。図3Dおよび図3Eを比較すると、周波数領域相関は、電力遅延プロファイルをある程度捕捉する。
図4Aは、本技術の実施形態に係る、セルにおける特定の地理的位置において送信するUEについての空間時間相関の取得を示すブロック図(400)である。実施形態において、複数の受信信号は周波数領域チャネル推定401へ入力される。実施形態において、複数の受信信号{Y}は、複数の時点にわたって受信された信号のセット{ymk}を含み、ymkは、本明細書において同様に説明されるような、第mのアンテナ、第kのサブキャリアで受信された信号である。実施形態において、周波数領域チャネル推定401は、受信された信号{Y}に応じて、周波数領域における推定チャネル状態{H}を周波数オフセット補償402へ出力する。
周波数オフセット補償402は、周波数オフセット推定を周波数領域における推定チャネル状態{H}へ提供し、次に、推定されたチャネル上で周波数オフセットを補償する。実施形態において、周波数オフセット推定は、図3Cの周波数オフセット推定の式375に示されるように適用され、特に、周波数オフセット推定は、式380を使用して適用される。周波数オフセット補償402は、周波数領域における推定チャネル状態{H}を受信したことに応じて、周波数領域における周波数オフセット補償された推定チャネル状態{H'}をIFFT403へ出力する。
IFFT403は、受信された、周波数領域における周波数オフセット補償された推定チャネル状態{H'}に対して逆高速フーリエ変換を実行して時間領域における推定チャネル状態{h'}を出力し、これは次に、時間オフセット補償404へ入力される。
時間オフセット補償404は、時間オフセット推定を時間領域における推定チャネル状態{h'}へ提供する。実施形態において、時間オフセット補償は、図3Bの時間オフセット推定の式350において図示されるように適用され、特に、時間オフセット推定は、式356を使用して適用される。時間オフセット補償404は、時間領域における推定チャネル状態{h'}を受信したことに応じて、時間領域における時間オフセット補償されたチャネル状態{h}を空間時間ベクトル化902eへ出力する。
空間時間ベクトル化406は、ベクトル{vec(h)}を出力する、または、受信された、時間領域における時間オフセット補償されたチャネル状態{h}をベクトル化する。実施形態において、vec(h) = [h11,...,h1NTs,h21,...,h2NTs,...,hmn,...,hM1,...,hMNTs]Tであり、NT(またはNTS)は、ST相関推定についての時間領域チャネルサンプリング点の数に等しい。実施形態において、空間時間ベクトル化406は、時間領域における時間補償されたチャネル状態{h'}を受信したことに応じて、ベクトル{vec(h)}を空間時間チャネルインパルス応答(CIR)相関407へ出力する。
空間時間CIR相関407は、ベクトル{vec(h)}を受信したことに応じて空間時間相関RSTを出力する。実施形態において、空間時間相関RSTは、RST =E{vec(h)*vech(h)H}で推定され得る。実施形態において、特定の地理的位置から送信するUEについての平均電力値推定Pは、図4Bに示されるように、空間時間相関RSTの固有値分解によって取得され得る。
図4Bは、本技術の実施形態に係るチャネル状態情報の空間時間相関を用いて、PADPと空間時間相関との間の関係、および、無線環境表現を示す。特に、図4Bは、空間時間相関Rmn,n'n(またはRST)とPADPとの間の関係を表す式450を示す。例えば、式の一部450aは、システムのデータサンプリングを表し、式の一部450bは、PADPとの関係を表す。式の一部450bは、第1タップおよび角度に対して相対的な遅延値は、特定の地理的位置についての電力値Ps(またはP)のセットを含む式の一部450cとして示される最終結果に組み込まれることを示す。実施形態において、各ビームコンポーネントについての小規模のフェージングは独立している。空間時間相関RSTの固有値分解は、式452において無線環境表現を用いて式451によって示される。特定の地理的位置から送信するUEについての平均電力値Pを取得するために、式452におけるP値のセットは平均化され得る。
図4Cおよび図4Dは、本技術の実施形態に係る異なるサブキャリア間隔を使用して周波数相関を示す。特に、図4Cおよび図4Dは、UE−1などのUEから、アンテナで受信されたOFDM信号における複数のサブキャリア信号のOFDMシンボルを表す複数のリソース要素を有するリソースグリッド475を示す。実施形態において、UE−1は、図1において示されるUE114に対応し、UE−2は、セル120におけるアンテナ111へ送信する異なるUEを表す。実施形態において、リソースグリッド475は、図1に示されるアンテナ111などの単一アンテナ(m=1)またはアンテナ要素からのリソース要素を表す。代替的な実施形態において、リソースグリッドは、複数のアンテナまたはアンテナ要素からの複数のリソース要素を表し得る。
例えば、リソースグリッド475は、OFDM信号から信号値をサンプリングまたは取得するために、時間間隔(時間スロットまたはOFDMシンボル期間)を表し得るリソース要素480などの複数の長方形またはリソース要素を含む(いくつかの実施形態において、リソース要素が使用されないことがあり得る)。実施形態において、複数のリソース要素は、ブロックにグループ化され得て、リソースブロックを形成する。リソースグリッド475の列は、特定の時間間隔で複数のリソース要素を表し得て、行は、OFDMサブキャリア周波数スペース(または間隔)で分離された周波数を有するサブキャリア信号を表し得る。例えば、リソースグリッド475の第1行は、OFDM信号における周波数を有する第1サブキャリア信号の14個のOFDMシンボルを表し得て、一方、第2行は、f+Δf(または間隔)の周波数を有するOFDM信号における第2サブキャリア信号の14個のOFDMシンボルを表す。複数のサブキャリア信号における特定のサブキャリア信号は、インデックス(または番号)またはサブキャリアインデックスで識別され得る。同様に、複数のOFDMシンボルにおける特定のOFDMシンボルは、別のインデックス(または別の番号)またはOFDMシンボルインデックスにより識別され得る。
実施形態において、リソース要素は、データおよび/または制御信号を表し得るOFDMシンボルを含み得る。他の実施形態において、リソース要素は、基準信号のために使用されないことがあり得る、または、使用されることがあり得る。例えば、実施形態において、リソース要素478a−nは、広い帯域のサウンド基準信号(SRS)を含み、リソース要素476および477の列は、復調基準信号(DMRSまたはDM‐RS)を含む。
本明細書において詳細に説明されるように、図4Dは、異なるサブキャリア信号間隔を使用することにより、特定の地理的位置についての周波数領域CIR相関を取得することを示す。特に、式490は、図4Dに示される異なるサブキャリア周波数間隔(第mのアンテナ、第kのサブキャリア)を使用して相関を取得することを説明する。
また、図5Dおよび式590は、下で説明されるように、異なるサブキャリア間隔Δkに基づいて平均相関を取得することを図示する。
図5Aは、本技術の実施形態に係る、セルにおける特定の地理的位置において送信するUEについての空間時間相関の取得を示すブロック図(500)である。実施形態において、複数の受信信号は周波数領域チャネル推定501へ入力される。実施形態において、複数の受信信号{Y}は、複数の時点にわたって受信された信号のセット{ymk}を含み、ymkは、本明細書において同様に説明されるような、第mのアンテナ、第kのサブキャリアで受信された信号である。実施形態において、周波数領域チャネル推定501は、受信された信号{Y}に応じて、周波数領域における推定チャネル状態{H}を時間周波数オフセット補償502へ出力する。
時間周波数オフセット補償502は、時間および周波数オフセット推定を提供し、推定された時間および周波数オフセットを、周波数領域における推定チャネル状態{H}に補償する。実施形態において、時間周波数オフセット推定は、図3Bおよび図3Cに示されるように、時間オフセット推定の式350、および、周波数オフセット推定の式375に示されるように適用される。実施形態において、時間オフセット推定および周波数オフセット推定は、図3Bおよび図3Cにおける式356および380を使用して適用される。時間周波数オフセット補償502は、周波数領域における時間周波数オフセット補償された推定チャネル状態{H'}を空間周波数ベクトル化503へ出力する。
空間周波数ベクトル化503は、ベクトル{vec(H)}を出力する、または、受信された、周波数領域における時間周波数オフセット補償されたチャネル状態{H}をベクトル化する。実施形態において、vec(H) = [H'11,...,H'1NFs,H'21,...,H'2NFs,...,H'mk,...,HM1,...,hMNFs]Tであり、NF(またはNrs)は、SF相関推定についての周波数領域チャネルサンプリング点の数に等しい。実施形態において、空間周波数ベクトル化503は、周波数領域における周波数時間補償されたチャネル状態{H'}を受信することに応じて、ベクトル{vec(H)}を空間周波数CIR相関504へ出力する。
空間周波数CIR相関504は、ベクトル{vec(H)}を受信したことに応じて、空間周波数相関RSFを出力する。実施形態において、空間周波数相関RSFは、RSF =E{vec(H) vech(H)H}で推定され得る。実施形態において、特定の地理的位置から送信するUEについての平均電力値推定Pは、図5Bに示されるように、空間周波数相関RSFの固有値分解によって取得され得る。
図5Bは、本技術の実施形態に係る、チャネル状態情報の空間周波数相関を用いて、PADPと空間周波数相関との間の関係、および、無線環境表現を示す。特に、図5Bは、空間周波数相関Rmk,m'k'(またはRSF)とPADPとの間の関係を表す式550を示す。例えば、式の一部550aは、システムのデータサンプリングを表し、式の一部550bは、PADPとの関係を表す。式の一部550bは、第1タップおよび角度に対して相対的な遅延値は、特定の地理的位置についての電力値Ps(またはP)のセットを含む式の一部550cとして示される最終結果に組み込まれることを示す。図5Bに示されるように、実施形態において、式550cは、Δk=k−k'に依存し、任意のサブキャリア位置に依存しない。空間周波数相関RSFの固有値分解は、式552における無線環境表現を用いて式551により示される。特定の地理的位置についての平均電力値を取得するために、式552におけるP値のセットは平均化され得る。
図5Cは、本技術の実施形態に係る、異なるアンテナから受信された信号の空間周波数相関を示す。特に、図5Cは、アンテナm=1、m=2、...m=MTなどの異なるアンテナの異なるリソース要素または時間間隔におけるOFDM信号の異なる受信サブキャリア信号の間の空間周波数CIR相関575を示す。実施形態において、空間周波数相関は、OFDM信号における異なるサブキャリア間隔のサブキャリア信号におけるサウンド基準信号(SRS)信号など、複数のアンテナで受信された複数のサブキャリア信号を使用して実行される。実施形態において、図5Cは、5Aにおいて示される空間周波数相関504および/または図10に示される相関903dによって実行される空間周波数相関を図示する。
図5Dは、本技術の実施形態に係る特定のアンテナについての異なるサブキャリア間隔を使用して、周波数相関を示す。501は、m=1などの特定のアンテナについての2サブキャリアの間隔を有するサブキャリア信号の間の周波数相関を示す。592は、m=1などの特定のアンテナについての4サブキャリアの間隔を有するサブキャリア信号の間の周波数相関を示す。593は、m=1などの特定のアンテナについての6サブキャリアの間隔を有するサブキャリア信号の間の周波数相関を示す。式590は、m=1などの特定のアンテナについての異なるサブキャリア間隔にわたって相関を平均化することにより平均相関を取得することを説明する。
図6、図7Aおよび図7Bおよび図8は、本技術の実施形態に係る方法を図示するフローチャートである。実施形態において、図6、図7Aおよび図7Bおよび図8におけるフローチャートは、図1および図9および図10において図示される、本明細書において説明されるハードウェアおよびソフトウェアコンポーネントにより少なくとも部分的に実行されるコンピュータにより実装される方法である。実施形態において、図9に示されるプロセッサ910などの1または複数のプロセッサによって実行される、図10におけるソフトウェアコンポーネントは、方法の少なくとも一部を実行する。
図6は、本技術の実施形態に係るPADPを取得するための方法600を示すフローチャートである。図6の601において、セルラネットワークにおける複数のアンテナ要素からユーザ機器によって送信された、複数の受信信号が取得される。実施形態において、プロセッサ910によって実行される受信904は、本明細書に説明される、図9に示されるこの機能の少なくとも一部を実行する。
602において、角度領域における複数の複合チャネル値は、複数の受信信号に応じて、複数の受信ビームにおける受信ビームごとの水平到達角度および垂直到達角度について計算される。実施形態において、プロセッサ910によって実行されるUL推定901は、本明細書において説明される、および、図9および図10に示される、この機能の少なくとも一部を実行する。実施形態において、プロセッサ910によって実行されるUL推定901は、方法600において説明される以下の機能の少なくとも一部を実行する。
603において、複数の複合チャネル値についての周波数オフセット推定が計算される。実施形態において、図10に示されるようなUL推定901の周波数オフセット補償901bが使用される。
604において、受信ビームごとの水平到達角度および垂直到達角度についての複数のオフセット複合チャネル値を取得するために、複数の複合チャネル値についての周波数オフセット推定が適用される。実施形態において、UL推定901の周波数オフセット補償901bが使用される。
605において、受信ビームごとの水平到達角度および垂直到達角度についての複数のオフセット複合チャネル値は、受信ビームごとの第1の時間遅延を有する水平到達角度および垂直到達角度についての時間領域における複数のチャネル値に変換される。実施形態において、UL推定901のIFFT901cが使用される。
606において、時間オフセット推定は、時間領域における複数のチャネル値について計算される。実施形態において、UL推定901の時間オフセット補償901dが使用される。
607において、受信ビームごとの第2の時間遅延を有する水平到達角度および垂直到達角度についての複数のチャネル値を取得するために、時間領域における複数のチャネル値に時間オフセット推定が適用される。実施形態において、UL推定901の時間オフセット補償901dが使用される。
608において、受信ビームごとの第2の時間遅延を有する水平到達角度および垂直到達角度についての電力値を取得するために、複数のチャネル値の期待値が計算される。実施形態において、UL推定901の予測901eが使用される。
図7Aおよび図7Bは、本技術の実施形態に係る空間時間相関を取得するための方法700を図示するフローチャートである。図7Aの701において、複数のアンテナから、ユーザ機器によって送信された複数の時間間隔のOFDM信号における複数のサブキャリア信号が受信される。実施形態において、プロセッサ910によって実行される受信904は、本明細書に説明される、図9に示されるこの機能の少なくとも一部を実行する。
702において、複数のサブキャリア信号に応じて、周波数領域におけるチャネルが計算される。実施形態において、プロセッサ910によって実行される空間時間相関902は、本明細書において説明され、図9および図10において図示されるようなこの機能の少なくとも一部を実行する。実施形態において、プロセッサ910によって実行される空間時間相関902は、方法700において説明される以下の機能の少なくとも一部を実行する。
703において、周波数オフセット推定が計算される。実施形態において、図10に示されるような空間時間相関902の周波数オフセット補償902bが使用される。
704において、周波数領域における周波数オフセット補償されたチャネルを取得するために、周波数オフセット推定が周波数領域におけるチャネルに適用される。実施形態において、空間時間相関902の周波数オフセット補償902bが使用される。
705において、周波数領域における周波数オフセット補償されたチャネルは、時間領域におけるチャネルに変換される。実施形態において、空間時間相関902のIFFT902cが使用される。
706において時間オフセット推定が計算される。実施形態において、空間時間相関902の時間オフセット補償902dが使用される。
707において、時間領域における時間オフセット補償されたチャネルを取得するために、時間オフセット推定が時間領域におけるチャネルに適用される。実施形態において、空間時間相関902の時間オフセット補償902dが使用される。
708において、時間領域における時間オフセット補償されたチャネルのベクトルを取得するために、時間領域における時間オフセット補償されたチャネルはベクトル化される。実施形態において、空間時間相関902の空間時間ベクトル化902eが使用される。
709において、空間時間相関を取得するためにベクトルの相関が取られる。実施形態において、空間時間チャネルインパルス応答相関902fが使用される。
図7Bの710において、空間時間相関からの固有値分解が実行される。実施形態において、空間時間チャネルインパルス応答相関902fが使用される。実施形態において、ベクトルの相関を取って空間時間相関を取得する段階は、ベクトルの相関を取って、平均電力値を有する、または、有しない空間時間相関の固有値分解を取得する段階を含む。
711において、平均電力値を取得するために、空間時間相関から取得される複数の電力値が平均化される。実施形態において、電力値を取得または平均化することなく、空間時間相関または空間時間相関の固有値分解が取得される。実施形態において、空間時間チャネルインパルス応答相関902fが使用される。
712において、ユーザ機器についての地理的位置が取得される。実施形態において、プロセッサ910によって実行される受信904は、本明細書に説明される、図9に示されるこの機能の少なくとも一部を実行する。
713において、地理的位置に関連する平均電力値を有する、または、有しない空間時間相関、または、空間時間相関の固有値分解はデータベースに記憶される。実施形態において、プロセッサ910によって実行される受信904は、地理的位置に関連する電力値を有する、または、有しない空間時間相関をメモリ930における空間時間相関データベース906に記憶する。
714において、地理的位置に関連する平均電力値を有する、または、有しない、空間時間相関、または、空間時間相関の固有値分解が取り込まれる。実施形態において、プロセッサ910によって実行される、メモリ930に記憶された基地局のアプリケーションは、この機能の少なくとも一部を実行する。実施形態において、空間時間相関データベース907に記憶された、平均電力値および関連する地理的位置を有する、または、有しない空間時間相関は、基地局のアプリケーション906によってアクセスされ得る。実施形態において、アンテナまたはアンテナ要素が、正確なPADPを取得するのに十分でないとき、平均電力値を有する、または、有しない空間時間相関および空間周波数相関は、セルにおける特定の位置についての無線チャネル表現とみなされる。
715において、平均電力値を有する、または、有しない空間時間相関、または、空間時間相関の固有値分解が基地局のアプリケーションにおいて使用される。実施形態において、プロセッサ910によって実行される基地局のアプリケーション906は、この機能の少なくとも一部を実行する。実施形態において、基地局のアプリケーション906における基地局のアプリケーションは、セルラネットワークにおけるユーザ機器と通信する基地局のために、ユーザハンドオーバ、無線リソース管理、リンクアダプテーション、フィルタおよびチャネル推定の1つを実行する機能を含むが、これらに限定されない。
図8は、本技術の実施形態に係る空間周波数相関を取得するための方法800を図示するフローチャートである。図8の801において、OFDM信号における複数のサブキャリア信号は、信号がユーザ機器によって送信されるセルラネットワークにおける基地局での複数のアンテナから複数の時間間隔で受信される。実施形態において、プロセッサ910によって実行される受信904は、本明細書に説明される、図9に示されるこの機能の少なくとも一部を実行する。
802において、周波数領域におけるチャネルは、複数のサブキャリア信号に応じて計算される。実施形態において、プロセッサ910によって実行される空間周波数相関903は、本明細書に説明される、図9から図10に図示されるこの機能の少なくとも一部を実行する。実施形態において、プロセッサ910によって実行される空間周波数相関903は、方法800において説明される以下の機能のうち少なくとも一部を実行する。
803において、周波数オフセット推定および時間オフセット推定が計算される。実施形態において、図10に示される空間周波数相関903の時間周波数オフセット補償903bが使用される。
804において、周波数領域における時間周波数オフセット補償されたチャネルを取得するために、周波数オフセット推定および時間オフセット推定が、周波数領域におけるチャネルに適用される。実施形態において、空間周波数相関903の時間周波数オフセット補償903bが使用される。
805において、時間領域における時間周波数オフセット補償されたチャネルのベクトルを取得するために、時間領域における時間周波数オフセット補償されたチャネルはベクトル化される。実施形態において、空間周波数相関903の空間周波数ベクトル化903cが使用される。
806において、平均電力値を有する、または、有しない空間周波数相関を取得するためにベクトルの相関が取られる。実施形態において、平均電力値を有する、または、有しない空間周波数相関の固有値分解が取得される。実施形態において、空間周波数相関903の相関903dが使用される。
図9は、高次元(HiDi)無線環境表現を取得するコンピューティングデバイス990についてのハードウェアアーキテクチャ900を図示する。実施形態において、コンピューティングデバイス990は、セルラネットワークにおけるユーザ機器と通信するアンテナを有する基地局に含まれる。実施形態において、コンピューティングデバイス990は、図1に示されるセルラネットワーク100などのセルラネットワークにおける特定の地理的位置についてのPADPを取得および記憶する。実施形態において、コンピューティングデバイス990は、特定のセルについてなど、セルラネットワークにおける特定の地理的位置についての、本明細書に説明されるような、平均電力値を有する、または、有しない、空間時間および/または空間周波数相関を取得および記憶する。PADPは、メモリ930に記憶されたPADPデータベース905などのデータベースに記憶され得る。同様に、平均電力値を有する、または、有しない空間時間相関は、データベース907に記憶され得て、平均電力値を有する、または、有しない周波数時間相関は、データベース908に記憶され得る。実施形態において、基地局のアプリケーション906は、PADPデータベース905、空間時間相関データベース905および/または空間周波数データベース908における値にアクセスし得て、ユーザ機器との通信の管理および/または性能を改善する。
コンピューティングデバイス990は、インターコネクト970によって連結されたプロセッサ910、メモリ920−930、ユーザインタフェース960およびネットワークインタフェース950を含み得る。インターコネクト970は、メモリバス、メモリコントローラ、ペリフェラルバスまたは同様のものなどの1または複数のタイプのアーキテクチャを有する、信号を伝送するためのバスを含み得る。
コンピューティングデバイス990は様々な実施形態で実装され得る。コンピューティングデバイスは、実施形態において、示されるハードウェアおよびソフトウェアコンポーネントのすべて、または、コンポーネントのサブセットを利用し得る。統合のレベルは実施形態に応じて異なり得る。例えば、メモリ920は、遥かに多くのメモリを含み得る。更に、コンピューティングデバイス990は、複数のプロセッサ(コア)、メモリ、データベース、送信機、受信機などのコンポーネントの複数のインスタンスを含み得る。コンピューティングデバイス990は、ネットワークインタフェース、ストレージインタフェースなど、1または複数の入力/出力デバイスを有するプロセッサを備え得る。
実施形態において、コンピューティングデバイス990は、データベースに記憶されたセルラネットワークに関連する大量のデータにアクセスするメインフレームコンピュータであり得る。代替的な実施形態において、コンピューティングデバイス990は、異なるタイプのコンピューティングデバイスとして具現化され得る。実施形態において、コンピューティングデバイスのタイプは、これらに限定されないが、タブレット、ネットブック、ラップトップ、デスクトップ、組み込み、サーバ、および/または、スーパー(コンピュータ)を含む。
メモリ920は、それぞれのコンピュータプログラムにおいて具現化されるコンピュータ命令を含む、アップリンク(UL)推定901、空間時間相関902、空間周波数(SF)相関903、および、受信904を記憶する。実施形態において、スケジューラを有するオペレーティングシステム、アプリケーションなどの他のコンピュータプログラムはメモリ920に記憶される。
メモリ930は、それぞれのコンピュータプログラムにおいて具現化されるコンピュータ命令を同様に含む、PADPデータベース905、空間時間相関データベース907、空間周波数データベース908、および、基地局のアプリケーション906を記憶する。実施形態において、PADPデータベース905は、本明細書に説明されるように、ならびに、図2および3Aに示されるように、特定の地理的位置についてのアンテナによって受信される複数のビームにおけるビームごとの時間遅延の水平到達角度および垂直到達角度についてのPADPまたは電力値を含む。同様に、空間時間相関データベース907および空間周波数データベース908は、本明細書に説明されるように(図4Aおよび図5Aなどに図示されるように)、空間時間および周波数時間相関によって計算されるような、セルラネットワークにおける、GPS座標などの特定の地理的位置についての平均電力値を有する、または、有しない相関を含む。
実施形態において、基地局のアプリケーション906は、基地局の管理、および、基地局のセルラネットワークにおけるユーザ機器との通信の改善において助けとなり得る基地局のアプリケーションを含み得る。実施形態において、基地局のアプリケーション906は、これらに限定されないが、ユーザハンドオーバ、無線リソース管理、リンクアダプテーション、フィルタおよびチャネル推定アプリケーションを含み得る。
実施形態において、プロセッサ910は、1または複数のコアを有する1または複数のタイプの電子プロセッサを含み得る。実施形態において、プロセッサ910は、本明細書に説明される機能の少なくともいくつかを提供するために、非一時的メモリに記憶されたコードおよび/またはコンピュータプログラムに含まれ得るコンピュータ命令を実行する(または読み込む)集積回路プロセッサである。実施形態において、プロセッサ910は、複数のスレッドを実行可能なマルチコアプロセッサである。実施形態において、プロセッサ910は、デジタル信号プロセッサ、ベースバンド回路、フィールドプログラム可能ゲートアレイ、デジタル論理回路、および/または、均等物である。
実行のスレッド(スレッドまたはハイパースレッド)は、一実施形態において、独立して管理できる一連のコンピュータ命令である。また、オペレーティングシステムに含まれ得るスケジューラはスレッドを管理し得る。スレッドは、プロセスのコンポーネントであり得て、複数のスレッドは、1つのプロセス内に存在でき、並行して実行し(一方が完了する前に他方が開始し)、メモリなどのリソースを共有し、一方で異なるプロセスはこれらのリソースを共有しない。実施形態において、プロセスのスレッドは、その命令(実行可能コード)およびそのコンテキスト(任意の特定の時間におけるプロセスの変数の値)を共有する。
シングルコアプロセッサにおいて、マルチスレッディングは概して、(マルチタスクにおいて)タイムスライスによって実装され、シングルコアプロセッサは、スレッドを切り替える。このコンテキスト切り替えは概して、スレッドまたはタスクが同一の時間に実行しているとユーザが認識するほど十分頻繁に発生する。マルチプロセッサまたはマルチコアプロセッサにおいて、各々のプロセッサまたはコアが別個のスレッドを少なくとも部分的に並行にまたは同時に実行することにより、複数のスレッドは、並列に(同時に)実行され得る。
メモリ920および930は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、シンクロナスDRAM)(SDRAM)、リードオンリメモリ(ROM)、それらの組み合わせ、または同様のものなど、任意のタイプのシステムメモリを含み得る。実施形態において、メモリ920は、ブートアップで使用するためのROM、ならびに、コンピュータ命令を実行する間に使用されるプログラムおよびデータストレージためのDRAMを含み得る。実施形態において、メモリ920および930は、非一時的または非揮発性集積回路メモリストレージである。
更に、メモリ920および930は、データを記憶し、命令を含むコンピュータプログラムを記憶し、他の情報を記憶するよう、および、インターコネクト970を介して、データ、コンピュータプログラム、他の情報をアクセス可能にするよう構成される任意のタイプのメモリストレージデバイスを含み得る。メモリ920および930は、例えば、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ、磁気ディスクドライブ、光ディスクドライブ、または同様のもののうち1または複数を含み得る。
また、コンピューティングデバイス990は、ネットワーク980にアクセスするために、Ethernet(登録商標)ケーブルまたは同様のものなどの有線リンク、および/または、無線リンクを含み得る1または複数のネットワークインタフェース950を含む。ネットワークインタフェース950は、コンピューティングデバイス990がリモートコンピューティングデバイスおよび/または他のセルラネットワークと通信することを可能にする。例えば、ネットワークインタフェース950は、1または複数の送信機/送信アンテナ、および、1または複数の受信機/受信アンテナを介して無線通信を提供し得る。
コンピューティングデバイス990は、ネットワーク980を介して情報を通信または伝送する。実施形態において、ネットワーク980は、セルラネットワークまたは地理的領域における複数の基地局、および、関連する電子的相互接続を含む。実施形態において、ネットワーク980は、有線または無線のうちの1つまたはその組み合わせであり得る。実施形態において、ネットワーク980は、インターネット、ワイドエリアネットワーク(WAN)、または、ローカルエリアネットワーク(LAN)のうちの1つまたはその組み合わせであり得る。
実施形態において、ネットワーク980は、高速パケットアクセス(HSPA)ネットワーク、または、例えば無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)またはWi−Fi(米国電気電子学会(IEEE)802.11x)などの他の好適な無線システムを含み得る。実施形態において、コンピューティングデバイス990は、1または複数のプロトコルを使用して、トランスミッション・コントロール・プロトコル/インターネット・プロトコル(TCP/IP)パケットなどの情報またはパケットを伝送する。
実施形態において、コンピューティングデバイス990は、ネットワーク980を介して他のコンピューティングデバイスおよび/またはBSとの間で情報を受信および出力するために、入力/出力(I/O)コンピュータ命令、および、I/O回路などのハードウェアコンポーネントを含む。実施形態において、I/O回路は、少なくとも送信機および受信機回路を含み得る。
実施形態において、本明細書において説明される機能は、他の、または、より多くのコンピューティングデバイスに分散される。実施形態において、コンピューティングデバイス990は、サービスを提供するサーバとして動作し得て、一方、1または複数のUE、コンピューティングデバイスおよび/または関連する基地局はクライアントとして動作し得る。実施形態において、コンピューティングデバイス990および別のコンピューティングデバイスは、ピアツーピア(P2P)関係におけるピアとして動作し得る。
ユーザインタフェース960は、実施形態において、コンピュータ命令およびハードウェアコンポーネントを含み得る。ユーザインタフェース960は、タッチスクリーン、マイク、カメラ、キーボード、マウス、ポインティングデバイス、および/または、位置センサなどの入力デバイスを含み得る。同様に、ユーザインタフェース960は、画像、文字、振動、音声、および/または、ビデオを出力として出力するために、ディスプレイ、バイブレータ、および/または、スピーカなどの出力デバイスを含み得る。また、ユーザインタフェース960は、ユーザの声、タッチ、または、ジェスチャによって入力を提供するための自然なユーザインタフェースを含み得る。
図10は、本技術の実施形態に係るソフトウェアアーキテクチャ1000を図示する。ソフトウェアアーキテクチャ1000は、HiDi無線環境表現を取得するためのコンピュータ命令を有するソフトウェアコンポーネントを図示する。実施形態において、ソフトウェアアーキテクチャ1000において図示されるソフトウェアコンポーネントは、図9のメモリ920に記憶される。実施形態において、図9および図10に図示されるソフトウェアコンポーネントは、電子ファイルに記憶された、コンピュータプログラム、オブジェクト、機能、サブルーチン、方法、ソフトウェアインスタンス、スクリプト、コードフラグメントのうち1つまたはその組み合わせとして具現化され得る。本技術を明確に説明するために、図10に示されるソフトウェアコンポーネントは、個別のソフトウェアコンポーネントとして説明される。実施形態において、図10に図示されるソフトウェアコンポーネントのうち1つまたはその組み合わせは、単一の、または、分散されたコンピューティングデバイス(プロセッサまたはマルチコアプロセッサ)アーキテクチャによって、(単一の、または、分散されたコンピュータ可読記憶媒体に)記憶および/または実行され得る。本明細書に説明される様々なソフトウェアコンポーネントによって実行される機能は例である。他の実施形態において、本明細書において識別されるソフトウェアコンポーネントは、より多くの、または、より少ない機能を実行し得る。実施形態において、ソフトウェアコンポーネントは、組み合わされ得る、または、更に分離され得る。
実施形態において、ソフトウェアアーキテクチャ1000は、UL推定901、ST相関902、および、SF相関903を含む。
実施形態において、UL推定901は、角度領域(DOA)ベースのチャネル推定901a、周波数オフセット補償901b、逆高速フーリエ変換(IFFT)901c、時間オフセット補償901d、および、予測901eを含む。
DOAベースチャネル推定901aは、数ある機能の中で特に、アンテナから複数のOFDM信号を受信することに応じて、複合チャネル値を出力する機能を担う。実施形態において、複数の受信信号{Y}は、複数の時点にわたって受信された信号のセット{ymk}を含み、ymkは、第mのアンテナ、第kのサブキャリアで受信された信号である。実施形態において、DOAベースチャネル推定901aは、受信された複数のビームにおけるビームごとの水平到達角度および垂直到達角度についての複合チャネル値{[Hk(θs,Φs),θs,Φs]|s=1,...Nrays}を出力する。実施形態において、DOAベースチャネル推定901aは、周波数領域における推定チャネル状態を出力する。
実施形態において、DOAベースチャネル推定901aは、N点DFTステアリング、MVDR、MUSICのうち1つを含むアレイ信号処理方法を使用することによって計算される。実施形態において、DOAベースチャネル推定901aは、信号を受信する前にチャネル推定を計算する。
周波数オフセット補償901bは、数ある機能の中で特に、DOAベースチャネル推定901aから出力された複合チャネル値に周波数オフセット補償を提供することを担う。実施形態において、図3Cの周波数オフセットの式375に図示されるように周波数オフセット補償が適用され、特に、周波数オフセット推定は、式380を使用して適用される。周波数オフセット補償901bは、周波数補償された複合チャネル値{[H'k(θs,Φs),θs,Φs]|s=1,...Nrays}をIFFT901cへ出力する。
IFFT901cは、数ある機能の中で特に、周波数補償された複合チャネル値{[H'k(θs,Φs),θs,Φs]|s=1,...Nrays}に対して逆高速フーリエ変換を実行して、時間オフセット補償901dへ入力される時間領域における推定チャネル状態{[h'k(θs,Φs),θs,Φs,τ's]|s=1,...Nrays}を出力することを担う。
時間オフセット補償901dは、数ある機能の中で特に、時間領域における時間オフセット補償{[h'k(θs,Φs),θs,Φs, τ's]|s=1,...Nrays}を推定チャネル状態へ提供することを担う。実施形態において、図3Bの時間オフセット補償推定の式350に示されるように、時間オフセット補償が適用され、特に、時間オフセット推定は、式356を使用して適用される。時間オフセット補償901dは、時間補償を有する、時間補償されたチャネル値{[h(θs,Φs),θs,Φs,τ's−τ'1]|s=1,...Nrays}を予測901eへ出力する。
予測901eは、数ある機能の中で特に、受信された複数のビームにおけるビームごとの水平到達角度、垂直到達角度および時間遅延についての平均電力値Psを取得するために、時間領域における時間補償されたチャネル値h(θs,Φs)の期待値または平均を提供することを担う。
実施形態において、ST相関902は、周波数領域チャネル推定902a、周波数オフセット補償902b、IFFT902c、時間オフセット補償902d、空間時間ベクトル化902e、および、空間時間チャネルインパルス応答相関902fを含む。
周波数領域チャネル推定902aは、数ある機能の中で特に、周波数領域チャネル推定を取得することを担う。実施形態において、周波数領域チャネル推定902aは、DOAベースチャネル推定901aと同様に動作する。実施形態において、複数の受信信号{Y}は、複数の時点にわたって受信された信号のセット{ymk}を含み、ymkは、第mのアンテナ、第kのサブキャリアで受信された信号である。実施形態において、周波数領域チャネル推定902aは、周波数領域における推定チャネル状態{H}を出力する。
周波数オフセット補償902bは、数ある機能の中で特に、周波数領域における推定チャネル状態{H}へ周波数オフセット補償を提供する機能を担う。実施形態において、周波数オフセット補償は、図3Cの周波数オフセットの式375に示されるように適用され、特に、周波数オフセット推定は、式380を使用して適用される。周波数オフセット補償902bは、周波数領域における周波数補償された推定チャネル状態{H'}をIFFT902cへ出力する。
IFFT902cは、数ある機能の中で特に、時間オフセット補償902dへ入力される時間領域における推定チャネル状態{h'}を出力するために、周波数領域における周波数補償された推定チャネル状態{H'}に対して逆高速フーリエ変換を実行することを担う。
時間オフセット補償902dは、数ある機能の中で特に、時間領域における推定チャネル状態{h'}へ時間オフセット補償を提供することを担う。実施形態において、時間オフセット補償は、図3Bの時間オフセット補償推定の式350に示されるように適用され、特に、時間オフセット推定は、式356を使用して適用される。時間オフセット補償902dは、時間領域における推定チャネル状態{h}を空間時間ベクトル化902eへ出力する。
空間時間ベクトル化902eは、数ある機能の中で特に、{vec(h)}を形成すること、または、時間領域における推定チャネル状態{h}をベクトル化することを担う。
空間時間チャネルインパルス応答(CIR)相関902fは、数ある機能の中で特に、ベクトル{vec(h)}から空間時間相関RSTを取得することを担う。実施形態において、平均電力値Pは、空間時間相関RSTの固有値分解によって取得され得る。
実施形態において、SF相関903は、周波数領域チャネル推定903a、時間周波数オフセット補償903b、空間周波数ベクトル化903c、および、相関903dを含む。
周波数領域チャネル推定903aは、数ある機能の中で特に、複数の受信信号{Y}に応じて、周波数領域チャネル推定{H}を取得することを担う。実施形態において、周波数領域チャネル推定903aは、本明細書において説明される周波数領域チャネル推定902aと同様に機能する。
時間周波数オフセット補償903bは、時間および周波数補償された周波数領域チャネル推定{H'}を出力するために、数ある機能の中で特に、時間および周波数オフセット補償を周波数領域チャネル推定へ提供することを担う。実施形態において、時間周波数オフセット補償903bは、本明細書において説明されるように、周波数オフセット補償902bおよび時間オフセット補償902dと同様に機能する。
空間周波数ベクトル化903cは、数ある機能の中で特に、{vec(h)}を形成すること、または、時間および周波数補償された推定チャネル状態{H'}をベクトル化することを担う。実施形態において、空間周波数ベクトル化903cは、本明細書に説明されるように、空間時間ベクトル化902eと同様に機能する。
相関903dは、数ある機能の中で特に、ベクトル{vec(h)}から空間周波数相関RSFを取得することを担う。実施形態において、平均電力値Pは、空間時間相関RSFの固有値分解によって取得され得る。実施形態において、相関903dは、本明細書に説明されるように、空間時間CIR相関902fと同様に機能する。
実施形態において、受信904は、数ある機能の中で特に、基地局におけるアンテナまたは複数のアンテナ要素からの複数の受信信号値を取得することを担う。また、実施形態において、受信904は、基地局へ送信するUEのために、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)座標、または、他の位置のインジケーションなどの地理的位置を取得することを担う。受信904は、実施形態において、セルにおけるそれぞれの地理的位置に関連する平均電力値を有する、または、有しない、PADPおよび/または空間時間および空間周波数相関を記憶および/または取り込むことを担う。更に他の実施形態において、受信904は、電力値のセットにおける平均電力値などの平均化を担い得る。
本技術の利点は、これらに限定されないが、典型的な無線表現と比較して、特定の位置について、比較的良好な独自性を有するHiDi無線環境表現を有することが含まれ得る。特に、ラインオブサイト(LoS)チャネル経路が存在しない位置にUEがあるときに、HiDi無線環境表現を用いて定位が達成され得る。
本発明のHiDi無線環境表現技術は、一次元無線環境表現と比較して、マルチアンテナシステムに対して、改善されたチャネル推定など、改善された性能を提供し得る。HiDi無線環境表現を用いて、特定の地理的位置が検出された後にチャネル推定性能を改善するために適切なチャネル推定フィルタが適用され得る。
リニアプリコーディングを用いて、近隣の基地局からの干渉が、マルチアンテナ多入力多出力(MIMO)基地局と通信する特定のUEについて推定され得る。その結果、実施形態においてリンクアダプテーションが改善され得る。
UEがセルと関連付けられていないときでも、セルラネットワークは、UEの位置を検出し、異なるセルからUEについてのチャネル特性を取り込み得る。次に、サービング基地局は、事前にUEのために適切なセルへのハンドオーバを準備し得る。
更に、本発明のHiDi無線環境表現技術は、MU‐MIMOペアリングおよびスケジューリングを実行するとき、セルUEのチャネル共分散を用いて、正確な信号干渉+ノイズ比(SINR)推定を多ユーザ(MU)MIMOセルラネットワークのために可能にし得る。実施形態において、これは、より良好なリソース管理、特に、大規模MIMOセルラネットワークを実現し得る。
STおよびSF相関ベースのHiDi無線環境表現は、現在のロングタームエボリューション(LTE)システムなど、限定された数のアンテナを有するセルラネットワークに適合し得る。
実施形態において、空間チャネル統計的情報が組み込まれることにより、HiDi無線環境表現は、多セルMIMO協調およびセルラネットワーク最適化を促進し得る。
図におけるフローチャートおよびブロック図は、本開示の様々な態様に係る、デバイス、機器、システム、コンピュータ可読媒体、および、方法の可能な実装のアーキテクチャ、機能、および、オペレーションを図示する。これに関して、フローチャートまたはブロック図における各ブロック(または矢印)は、指定された論理機能を実装するためのシステムコンポーネント、ソフトウェアコンポーネント、または、ハードウェアコンポーネントのオペレーションを表し得る。また、いくつかの代替的な実装において、ブロック図に示される諸機能は、図中に示された順序とは異なって行われてよいことにも留意されたい。例えば、連続して示される2つのブロック(または矢印)は、実際には、関与する機能に応じて、実質的に並行して実行され得る、または、ブロック(または矢印)は、場合により、逆の順序で実行され得る。ブロック図および/またはフローチャート図の各ブロック(または矢印)、および、ブロック図および/またはフローチャート図におけるブロック(または矢印)の組み合わせは、指定された機能または動作を実行する特定用途向けハードウェアをベースとしたシステム、または、特定用途向けハードウェアおよびコンピュータ命令の組み合わせによって実装されることができることにも留意されたい。
フローチャート図および/またはブロック図の各ブロック(または矢印)、ならびに、フローチャート図および/またはブロック図におけるブロック(または矢印)の組み合わせは、非一時的コンピュータ命令によって実装され得ることが理解されるであろう。これらのコンピュータ命令は、汎用コンピュータ(またはコンピューティングデバイス)、特定用途向けコンピュータ、または、他のプログラム可能データ処理機器のプロセッサに提供され得て、それによって実行され(または読み込まれ)得て、マシンを作る。それにより、プロセッサを介して実行される命令は、フローチャートおよび/またはブロック図において指定される機能/動作を実装するための機構を作る。
本明細書に説明されるように、本開示の態様は、少なくともシステム、非一時的メモリに記憶された命令を実行する1または複数のプロセッサを有するデバイス、コンピュータにより実装される方法、および/または、コンピュータ命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体の形態を取り得る。
非一時的コンピュータ可読媒体は、磁気記憶媒体、光記憶媒体、および、ソリッドステート記憶媒体を含むすべてのタイプのコンピュータ可読媒体を含み、具体的には信号を除外する。コンピュータ命令を含むソフトウェアは、コンピュータ可読記憶媒体を有するコンピューティングデバイスにインストールされ、それと共に販売されることができることを理解されたい。代替的に、ソフトウェアは、取得されてコンピューティングデバイスにロードされることができ、ディスク媒体を介して、または、任意の方式のネットワークもしくはディストリビューションシステムから、例えば、ソフトウェア作成者によって所有されるサーバから、または、ソフトウェア作成者によって所有されないが使用されるサーバから、ソフトウェアを取得することが含まれる。ソフトウェアは、例えばインターネット上でのディストリビューションのためにサーバ上に記憶されることができる。
コンピュータ可読媒体のより具体的な例は、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ROM、消去可能プログラム可能リードオンリメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、リピータを有する適切な光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリメモリ(CD‐ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、または、これらの任意の好適な組み合わせを含む。
本技術の実施形態において使用される非一時的コンピュータ命令は、1または複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれ得る。プログラミング言語は、Java(登録商標)、Scala、Smalltalk、Eiffel、JADE、Emerald、C++、CII、VB.NET、Python、Rまたは同様のものなどのオブジェクト指向プログラミング言語、Cプログラミング言語、Visual Basic、Fortran 2003、Perl、COBOL 2002、PHP、ABAPなどの従来の手続き型プログラミング言語、Python、RubyおよびGroovyなどの動的プログラミング言語、または、他のプログラミング言語を含み得る。コンピュータ命令は、完全にユーザのコンピュータ(またはコンピューティングデバイス)上で、部分的にユーザのコンピュータ上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上かつ部分的にリモートコンピュータ上で、または、完全にリモートコンピュータもしくはサーバ上で実行され得る。後者のシナリオにおいて、リモートコンピュータは、任意のタイプのネットワークを通じてユーザのコンピュータに接続され得る、または、接続は、外部コンピュータとの間に(例えば、インターネットサービスプロバイダーを使用してインターネットを介して)、または、クラウドコンピューティング環境において成され得る、または、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)などのサービスとして提供され得る。
追加の実施形態が、以下の項によって本明細書において示される。
第1項.デバイスが、命令を記憶する非一時的メモリ、および、非一時的メモリと通信する1または複数のプロセッサを含む。1または複数のプロセッサは、セルラネットワークにおける複数のアンテナ要素から、ユーザ機器によって送信された複数の受信信号を取得するために命令を実行する。複数の複合チャネル値が、複数の受信信号に応じて、複数の受信ビームにおける受信ビームごとの水平到達角度および垂直到達角度についての角度領域において計算される。周波数オフセット推定が複数の複合チャネル値について計算される。受信ビームごとの水平到達角度および垂直到達角度についての複数のオフセット複合チャネル値を取得するために、周波数オフセット推定は、複数の複合チャネル値に適用される。受信ビームごとの水平到達角度および垂直到達角度についての複数のオフセット複合チャネル値は、受信ビームごとの第1の時間遅延を有する水平到達角度および垂直到達角度についての時間領域における複数のチャネル値に変換される。時間オフセット推定は、時間領域における複数のチャネル値について計算される。受信ビームごとに第2の時間遅延を有する水平到達角度および垂直到達角度についての複数のチャネル値を取得するために、時間領域における複数のチャネル値の時間オフセット推定が適用される。受信ビームごとの第2の時間遅延を有する水平到達角度および垂直到達角度についての電力値を取得するために、複数のチャネル値の期待値が計算される。
第2項:複数の受信信号を取得することは、複数の直交周波数分割多重(OFDM)信号を取得することを含み、複数のアンテナ要素は多入力多出力(MIMO)アンテナに含まれる、第1項のデバイス。
第3項:複数のOFDM信号は、ユーザ機器によって送信されるリソースブロックの複数のサブキャリア信号における複数のサウンディング基準信号を含む、第1項から第2項のいずれか一項のデバイス。
第4項:角度領域における複数の複合チャネル値を計算することは、角度領域ベースのチャネル推定を取得すること、および、複数の受信信号を角度領域ベースのチャネルに提供して複数の複合チャネル値を取得することを含む、第1項から第3項のいずれか一項のデバイス。
第5項:角度領域ベースのチャネル推定を取得することは、N点離散フーリエ変換(DFT)ステアリング、最小分散無歪応答法(MVDR)および多信号分類(MUSIC)の1つを含むアレイ信号処理を使用することを含む、第1項から第4項のいずれか一項のデバイス。
第6項:1または複数のプロセッサは、ユーザ機器についての地理的位置を取得し、地理的位置についての受信ビームごとの電力値、水平到達角度、垂直到達角度、および、第2の時間遅延を別の非一時的メモリに記憶するために命令を実行する、第1項から第5項のいずれか一項のデバイス。
第7項:デバイスは、セルラネットワークにおけるユーザ機器と通信するための複数のアンテナ要素を有する基地局に含まれ、1または複数のプロセッサは、基地局におけるユーザハンドオーバ、無線リソース管理、リンクアダプテーションおよびチャネル推定の1つにおいて使用するために、地理的位置についての受信ビームごとの電力値、水平到達角度、垂直到達角度、および、第2の時間遅延を取り込むために命令を実行する、第1項から第6項のいずれか1項のデバイス。
第8項:複数のアンテナから、ユーザ機器によって送信された複数の時間間隔の直交周波数分割多重(OFDM)信号における複数のサブキャリア信号を受信する段階を備える、セルラネットワークにおけるユーザ機器と通信するための複数のアンテナを有する基地局についてのコンピュータにより実装される方法。周波数領域におけるチャネルは、複数のサブキャリア信号に応じて計算される。周波数オフセット推定が計算される。周波数領域における周波数オフセット補償されたチャネルを取得するために、周波数オフセット推定が周波数領域におけるチャネルに適用される。周波数領域における周波数オフセット補償されたチャネルは、時間領域におけるチャネルに変換される。時間オフセット推定が計算される。時間領域における時間オフセット補償されたチャネルを取得するために、時間領域におけるチャネルへの時間オフセット推定が適用される。時間領域における時間オフセット補償されたチャネルのベクトルを取得するために、時間領域における時間オフセット補償されたチャネルはベクトル化される。空間時間相関を取得するためにベクトルの相関が取られる。
第9項:複数のサブキャリア信号は、ユーザ機器によって送信されたリソースブロックにおいて複数のサウンディング基準信号を含む、第8項のコンピュータにより実装される方法。
第10項:周波数オフセット推定を計算する段階は、OFDMシンボルインデックスに基づいて周波数オフセット推定を計算する段階を含む、第8項または第9項のいずれか一項のコンピュータにより実装される方法。
第11項:ベクトルの相関を取って空間時間相関を取得することは、ベクトルの相関を取って、平均電力値を有する、または、有しない空間時間相関の固有値分解を取得することを含む、第8項から第10項のいずれか一項のコンピュータにより実装される方法。
第12項:ユーザ機器についての地理的位置を取得する段階と、地理的位置に関連する平均電力値を有する、または、有しない、空間時間相関、または、空間時間相関の固有値分解を、非一時的メモリに記憶されたデータベースに記憶する段階とを更に備える、第8項から第11項のいずれか一項のコンピュータにより実装される方法。
第13項:地理的位置に関連する平均電力値を有する、または、有しない、空間時間相関、または、空間時間相関の固有値分解を取り込む段階と、ユーザハンドオーバ、無線リソース管理、リンクアダプテーションおよびチャネル推定の1つを含む基地局のアプリケーションにおいて、平均電力値を有する、または、有しない、空間時間相関、または、空間時間相関の固有値分解を使用する段階とを更に備える、第8項から第12項のいずれか一項のコンピュータにより実装される方法。
第14項:周波数オフセット推定を計算する段階は、OFDMシンボル期間に基づいており、時間オフセット推定を計算する段階は、OFDM信号におけるサブキャリア間隔に基づいている、第8項から第13項のいずれか一項のコンピュータにより実装される方法。
第15項:1または複数のプロセッサによって実行されるとき、セルラネットワークにおける基地局での複数のアンテナから、ユーザ機器によって送信された複数の時間間隔の直交周波数分割多重(OFDM)信号における複数のサブキャリア信号を受信することを1または複数のプロセッサに実行させるコンピュータ命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体。周波数領域におけるチャネルは、複数のサブキャリア信号に応じて計算される。周波数オフセット推定が計算される。時間オフセット推定が計算される。周波数領域における時間周波数オフセット補償されたチャネルを取得するために、周波数領域におけるチャネルへの周波数オフセット推定および時間オフセット推定が適用される。時間領域における時間周波数オフセット補償されたチャネルのベクトルを取得するために、時間領域における時間周波数オフセット補償されたチャネルはベクトル化される。空間周波数相関を取得するためにベクトルの相関が取られる。
第16項:ベクトルの相関を取って空間周波数相関を取得することは、ベクトルの相関を取って、平均電力値を有する、または、有しない空間周波数相関の固有値分解を取得することを含む、第15項の非一時的コンピュータ可読媒体。
第17項:ユーザ機器のための地理的位置を取得すること、および、地理的位置に関連する平均電力値を有する、または、有しない、空間周波数相関、または、空間周波数相関の固有値分解を、非一時的メモリに記憶されたデータベースに記憶することを1または複数のプロセッサに行わせるコンピュータ命令を更に含む、第15項または第16項のいずれか一項の非一時的コンピュータ可読媒体。
第18項:地理的位置に関連する平均電力値を有する、または、有しない、空間周波数相関、または、空間周波数相関の固有値分解を取り込むこと、および、ユーザハンドオーバ、無線リソース管理、リンクアダプテーション、および、チャネル推定の1つを含む基地局のアプリケーションにおいて、平均電力値を有する、または、有しない、空間周波数相関、または、空間周波数相関の固有値分解を使用することを1または複数のプロセッサに行わせるコンピュータ命令を更に含む、第15項から第17項のいずれか一項の非一時的コンピュータ可読媒体。
第19項:周波数オフセット推定を計算することは、OFDMシンボル期間に基づいており、時間オフセット推定の計算は、OFDMサブキャリア間隔に基づいている、第15項から第18項のいずれか一項の非一時的コンピュータ可読媒体。
第20項:ベクトル化は、周波数領域チャネルサンプリング点の数に基づく、第15項から第19項のいずれか一項の非一時的コンピュータ可読媒体。
本開示の一実施形態において、セルラネットワークにおけるユーザ機器と通信するための複数のアンテナを有するコンピュータベース通信システムは、複数のアンテナから、ユーザ機器によって送信された複数の時間間隔の直交周波数分割多重(OFDM)信号における複数のサブキャリア信号を受信するための受信手段を含む。システムは更に、複数のサブキャリア信号に応じて周波数領域におけるチャネルを計算するための、および、周波数オフセット推定を計算するための計算手段を含む。システムは更に、周波数領域における周波数オフセット補償されたチャネルを取得するために、周波数領域におけるチャネルに周波数オフセット推定を適用するための適用手段、および、周波数領域における周波数オフセット補償されたチャネルを時間領域におけるチャネルに変換するための変換手段を含む。計算手段はまた、時間オフセット推定を計算するために構成され得る。適用手段は更に、時間領域における時間オフセット補償されたチャネルを取得するために、時間領域における時間オフセット推定をチャネルに適用するよう構成され得る。システムは更に、時間領域における時間オフセット補償されたチャネルのベクトルを取得するために、時間領域における時間オフセット補償されたチャネルをベクトル化するためのベクトル化手段、および、空間時間相関を取得するために、ベクトルの相関を取るための相関手段を含む。
本明細書で用いる用語は、特定の態様を説明することのみを目的としており、本開示を限定する意図はない。本明細書で用いる場合、「a」、「an」および「the」で示される単数形は、文脈から明確にそうでないと分からない限り、複数形も同様に含むことを意図している。更に、「含む」および/または「含み」という用語は、本明細書において使用されるとき、言及された機能、整数、段階、オペレーション、要素、および/または、コンポーネントの存在を指定するが、1または複数の他の機能、整数、段階、オペレーション、要素、コンポーネントおよび/またはそれらのグループの存在または追加を除外するものではないことが更に理解されるであろう。
本主題は多くの異なる形態で具現化され得て、本明細書で説明される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではないことを理解されたい。むしろ、これらの実施形態は、この主題が十分かつ完全となるように、および、当業者に対して本開示を完全に伝えるように提供される。実際、本主題は、これらの実施形態の代替、修正、均等物を包含することが意図され、これらは、添付の特許請求の範囲によって定義されるような、本主題の範囲および意図に含まれる。更に、本主題の詳細な説明において、本主題の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が説明される。しかしながら、そのような具体的な詳細無しで本主題が実践され得ることは、当業者にとって明らかであろう。
主題は、構造的機能および/または方法の段階に特有の文言で説明されているが、添付の特許請求の範囲において定義される主題は、上で説明される具体的な機能または段階(動作)に必ずしも限定されないことを理解されたい。むしろ、上で説明された具体的な機能および段階は、請求項を実装するための例示的な形態として開示される。