JP2020502993A - 海洋微細藻類を基にした食物又はドリンク - Google Patents

海洋微細藻類を基にした食物又はドリンク Download PDF

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Abstract

本発明の主題は、海洋微細藻類のバイオマス及び/又は該微細藻類の少なくとも1つの抽出物を0.2〜50重量%含み、食物又はドリンクの形態である、人又は動物が消費するための製品である。また、本発明は、食品又は飲料における風味促進剤及び/又は増強剤として、この海洋微細藻類及び/又は該微細藻類の少なくとも1つの抽出物を使用することに関する。

Description

本発明は、海洋微細藻類を含む食品及び飲料に関する。
また、本発明は、食物又は飲料の促進剤及び/又は風味増強剤として、この海洋微細藻類を使用することに関する。
微細藻類は、高濃度で良質の栄養素を有する淡水又は海洋水生生物であり、全タンパク質、多価不飽和脂肪酸、食物繊維及び多糖類、ミネラル、水溶性ビタミン、色素、および抗酸化物質を含む。
また、微細藻類は第1階層の生物であり、汚染物質及び有害化合物の蓄積が比較的少ない。
さらに、微細藻類の生産は培養を用いており、他の水生生物と違い、自然環境の中で採取することを必要としないため、完成品の品質及びトレーサビリティをより良好に制御することができる。
このような理由で、これらの生物の一部、特にクロレラ属淡水微細藻類の2種は、栄養補助食品として、数年にわたって提案されている。
スピルリナと呼ばれるシアノバクテリアの使用も提案されている。
しかしながら、これらの微生物は健康に必須である特定の化合物、特にオメガ3群の長鎖多価不飽和脂肪酸を含有しない。これらは現在、動物由来(特に魚油、オキアミ、エビ及び軟体動物)の製品により提供されるが、増えつつある一部の人々(アレルギーを有する人々、ベジタリアン、完全菜食主義者、良心的環境保護論者など)は利用できない。
また、これらの微生物は食品又は飲料になんの風味も与えない。
仏国特許第2918564号明細書 仏国特許第2833171号明細書
本発明の主題は、藻類由来の原料を基にした食物として意図される製品を提供することである。これを使用することで動物性製品を使用することなく、食品におけるEPA及びDHA、並びにフコキサンチン及び他の抗酸化色素の濃度を高めることと、有機シリカを提供することと、これらの製品が含有するナトリウム量を限定することにより、製品の味を増強及び/又は改善することとを同時に行うことができる。
この目的のため、本発明は食品にオドンテラ(Odontella)属海洋微細藻類及びその抽出物を使用することに関する。
オドンテラ(Odontella)属海洋微細藻類は公知である。
オドンテラ(Odontella)属海洋微細藻類の使用は、特に化粧品において、これまで例えば特許文献1、特許文献2に記載されている。
有利には、本発明に関するオドンテラ(Odontella)属海洋微細藻類の使用は、食品中のEPA及びDHA含有量を増加させる。また、高い酸化力を有するフコキサンチン、カロテノイドなどの他の化合物、及び骨基質に組み込まれ、より硬くより抵抗性のある骨とする有機シリカの含有量も増加させる。
驚くべきことに、食品にオドンテラ(Odontella)を使用することで味を強め、新しい風味が与えられる。新しい風味は海の風味及び味を強め、製品の官能特性を高める。
本発明は、特に人および動物が消費することを目的とした製品に関し、製品は食物又は飲料の形態であり、オドンテラ(Odontella)属海洋微細藻類及び/又は該微細藻類の少なくとも1つの抽出物を0.2〜50バイオマス重量%含む。
また、本発明は、食品又は飲料の風味促進剤及び/又は増強剤として、オドンテラ(Odontella)属海洋微細藻類のバイオマス及び/又は該微細藻類の少なくとも1つの抽出物を使用することに関する。
以下、本発明について詳細に記載する。
定義
オドンテラ(Odontella)属海洋微細藻類の「バイオマス」は、本発明の意味の範囲内で、細胞物質全体を意味する。
「抽出物」は、本発明の意味の範囲内で、オドンテラ(Odontella)バイオマスに含まれるいくつかの天然化合物の任意の混合物を意味し、1つ以上の抽出プロセスにより得られる。
「促進剤及び/又は風味増強剤」の効果は、本発明の意味の範囲内で、通常、海の香り及び風味、並びに/又はより顕著な海の香りを意味し、製品の官能特性を高める。
本発明は、人又は動物が消費することを目的とした製品に関し、製品は食物又はドリンクの形態であり、オドンテラ(Odontella)属海洋微細藻類を0.2〜50重量%含む。
本発明に記載された、消費を目的とした製品は、特に、
・動物が消費することを目的とした動物用食物、すなわち「ペットフード」、例えば動物の特定の成長期(生育/繁殖段階、疾病予防、成長など)に特化した飼料、
・動物が消費することを目的とした動物用ドリンク、例えば動物の特定の成長段階(生育/繁殖段階、疾病予防、成長など)に特化した健康補助食品、
・人が消費することを目的とした食物、例えば穀物製品、ベーカリー製品、甘い又は塩味のケーキ、甘い又は辛口のビスケット、キャンディ、スープ、野菜チップス、調味料、油、調理済みの料理、海産物加工製品(テリーヌ、魚のすり身など)、乳製品又は発酵の有無に関わらない植物由来の液体、
人が消費するドリンク、例えば炭酸飲料、フルーツジュース、栄養ドリンク、フレーバーウォータ、シロップ又はアルコール飲料、
として用いてよい。
本発明に記載の製品は、0.2〜50重量%の
・オドンテラ(Odontella)属海洋微細藻類のバイオマス、及び/又は
・オドンテラ(Odontella)属海洋微細藻類の少なくとも1つの抽出物、を含有する。
本発明に記載の製品に含まれる海洋微細藻類は、オドンテラアウリタ(Odontella aurita)、オドンテラグラニュラータ(Odontella granulata)、オドンテラロンギクルリス(Odontella longicruris)、オドンテラモビリエンシス(Odontella mobiliensis)、オドンテラレギア(Odontella regia)、オドンテラロンバス(Odontella rhombus)、オドンテラシネンシス(Odontella sinensis)など、オドンテラ(Odontella)属に属する任意の種でよい。
好ましくは、オドンテラアウリタ(Odontella aurita)が用いられる。
オドンテラ(Odontella)バイオマスは未加工の形態、すなわち生産後に回収された未加工の微細藻類でよい。
オドンテラ(Odontella)の生産は、任意の好適なプロセスにより行うことができる。
特に、オドンテラ(Odontella)の生産は、日光に暴露された開放環境(光合成独立栄養)において(特に「レースウェイ」で)実施されるが、光バイオリアクター中の閉環境、又は壁部が透明なプラスチック袋(光合成独立栄養)でも行われる。
一部の株は従属栄養/混合栄養により、発酵槽バイオリアクターで生産することもできる。
未処理のバイオマスは、本発明に記載された食品に使用される前に処理することができ、また、食物にする製品で使用される抽出物を得るために用いる前に処理することもできる。
バイオマスの前処理は、洗浄を含むことが好ましく、洗浄により、特にその塩、好ましくはナトリウム塩の含有量を低減させる。
・オドンテラ(Odontella)バイオマスの遠心分離、特に二相トレイを備えた縦型遠心分離機及び/又は横型遠心分離機を用いた遠心分離工程と、
・5〜30分間撹拌して懸濁させる工程と、
・好ましくは遠心分離(二相遠心分離)及び/又はろ過、特に接線方向ろ過(精密ろ過及び/又は限外ろ過及び/又はナノろ過)を用いたろ過による固相及び液相の分離工程と、
・固相を回収し、好ましくは凍結乾燥及び/又はゼオドレーションにより乾燥する工程と、からなる特定の方法を使用することができる。
エアロゾル乾燥及び/又は噴霧乾燥を用いることもできる。
加工されているかどうかに関わらず、バイオマスは食物として意図される製品に混合されるか、又は抽出物を得るために用いられる。
本発明に記載の製品に含まれる抽出物は、任意の種類でよく、任意の好適な方法により得られる。
一つの好適な生産プロセスによれば、本発明に記載の製品はオドンテラ(Odontella)の脂質抽出物を含む。
この抽出物は食品又はドリンクにおいて、単独で、あるいは1つ以上の他のオドンテラ(Odontella)抽出物(例えば親水性抽出物)、及び/又はオドンテラ(Odontella)バイオマス、及び/又は他の微細藻類もしくはシアノバクテリアの1つ以上の他の抽出物と共に用いることができる。
脂質抽出物は、好ましくは、
・中性脂質、特にモノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリド、遊離脂肪酸及びステロール
・極性脂質、特に糖脂質及びリン脂質、並びに/又は
・脂溶性色素、特にカロテノイド及びクロロフィル
を含有する。
さらにより好ましくは、脂質抽出物は具体的にEPA、DHA、フコキサンチン、カロテノイド色素、水溶性多糖類及び/又はリン脂質を含む。
脂質抽出物は好ましくは液体形態であるが、固体形態、特にカプセル化粉末形態でよい。
脂質抽出物は、好ましくは上記のような乾燥により、並びに/又は洗浄及び乾燥により前処理したバイオマスから、共溶媒(エタノール又は酢酸エチル)を使用するまたは使用しない超臨界CO2抽出、及び/又は再循環した温エタノールを用いた抽出により得ることができる。
水系媒体において脂質抽出物を使用するため、この抽出の後にマイクロカプセル化段階を続けることができる。
リン脂質、中性脂質(栄養的に関心のある脂肪酸を含む)、カロテノイド色素及び/又はステロールを分離するため、脂質抽出物を補足的に分取した相を想定することができる。
一つの異なる形態によれば、本発明に記載の給餌を目的とした製品は、親水性抽出物を含有することができる。
この抽出物は食品又はドリンクにおいて単独で、あるいは1つ以上の他のオドンテラ(Odontella)抽出物(例えば脂質抽出物)、及び/又はオドンテラ(Odontella)バイオマス、及び/又は他の微細藻類もしくはシアノバクテリアの1つ以上の他の抽出物と共に用いることができる。
親水性抽出物は、好ましくは、
・タンパク質
・遊離アミノ酸
・ミネラル塩、特に有機シリカ及び微量ミネラル
・親水性色素、特にポリフェノール
・多糖類
・及び/又は食物繊維
を含有する。
さらにより好ましくは、親水性抽出物は具体的に有機シリカ、ポリフェノール及びタンパク質を含有する。
親水性抽出物は固体形態、特に粉末形態でよく、又は液体形態でよい。
親水性抽出物は、優先的に上記のような乾燥により、並びに/又は洗浄及び乾燥により前処理したバイオマスから、エタノール又は酢酸エチルなどの低毒性の共溶媒、つまりGRAS溶媒を用いてまたは用いずに、好ましくは超臨界CO2を用いた抽出により得ることができる。抽出物を分取した補足的な相を想定することができる。
また、脂質及び親水性化合物は、洗浄段階中又は以下の脱塩段階後に液相における処理により分離、回収することができる。
・微細藻類細胞を5〜30分間撹拌し、物理的処理(マイクロ波及び/又は超音波及び/又は熱衝撃及び/又は浸透圧衝撃)及び/又は酵素処理(タンパク分解酵素及び/又は脂質分解酵素及び/又は膜多糖類の溶解に関与する酵素)を用いる。
・好ましくは遠心分離(三相遠心分離機)及び/又は特に接線方向ろ過を用いたろ過(精密ろ過及び/又は限外ろ過及び/又はナノろ過)により固相および液相(水/脂質)を分離する。
・固相を回収し、好ましくは凍結乾燥及び/又はゼオドレーションにより乾燥する。エアロゾル乾燥及び/又は噴霧乾燥を用いてもよい。
・抗酸化化合物(ビタミンE、芳香植物抽出物など)を添加すること以外の任意の特別な処理を行わずに用いることができる脂質液相(油脂)、すなわち、当技術分野の技術(精製、脱色、脱臭、抗酸化化合物(ビタミンE、芳香植物抽出物など)の添加)による原料油又は精製油、すなわち、精製又は部分精製油を回収する。
優先的に、すべての親水性抽出物は有機シリカを含む。
親水性抽出物は液体製品、とりわけドリンクに特に好適である。
本発明に記載の消費を目的とした製品は、好ましくは粉末形態のオドンテラ(Odontella)バイオマス及び/又は粉末形態もしくは液体形態のオドンテラ(Odontella)抽出物を混合することにより得られる。カプセル化脂質抽出物である場合、液体及び固体製品に導入することができる。オドンテラ(Odontella)のタンパク質抽出物について、液体食物における安定したエマルジョンとして、及び固体食物における乾燥粉末として導入する必要がある。
本発明に記載の食物又はドリンクにおけるオドンテラ(Odontella)属微細藻類の存在は、一方では最適な健康の維持に重要な栄養素を消費者に提供して、現代食の欠点を補うことができ、他方では微細藻類が添加された食物又はドリンクに特有の風味をもたらすことができる。これは、わずかに甘く、新鮮でヨウ素が少ない海及び/又は海洋環境の味もしくは香りを含む。
従って、本発明は、食物及び飲料における促進剤及び/又は風味増強剤として、オドンテラ(Odontella)属海洋微細藻類のバイオマス及び/又は該微細藻類の少なくとも1つの抽出物を使用することにも関する。
本発明に記載の製品は、オドンテラ(Odontella)属海洋微細藻類に加えて、クロレラ属微細藻類のバイオマスもしくは抽出物、及び/又はスピルリナのバイオマスもしくは抽出物を含有することができる。
有利には、このような混合は、タンパク質含有量を再調整し、フィコシアニンを混合し、微量元素、ミネラル及びビタミン、特にオドンテラ(Odontella)にあまり豊富でないB群を増加させることができる。
以下、本発明を一連の非包括的な実施例により説明する。
発泡飲料
本実施例は発泡飲料であり、マイルドで、若干甘く、新鮮で、若干海及び/又は海洋環境のヨウ素の味もしくは香りを有する。このドリンクは、オドンテラ(Odontella)の抽出物、つまり
・多価不飽和脂肪酸を提供するカプセル化脂質抽出物(粉末)
・海洋微量元素、有機シリカ、海洋タンパク質を含有し、すべての必須酸及び多糖類を含む親水性抽出物
を含有する。
また、このドリンクはスピルリナ及びクロレラを含む。組成を以下の表に示す。
乳酸発酵ヨーグルト及び野菜の調製
本実施例は乳酸発酵製品であり、オドンテラ(Odontella)の乾燥親水性抽出物を製品の新鮮重量に対して合計1〜5%含有する。この抽出物は海洋微量元素、有機シリカ、海洋タンパク質及び多糖類、色素、抗酸化物質を含有する。乳酸発酵製品はスピルリナ及びクロレラの抽出物を含有してもよい。
サラダドレッシング
本実施例は、多様なサラダドレッシング又は食卓油の調味料製品であり、
・多価不飽和脂肪酸及びリン脂質を含む、オドンテラ(Odontella)及びクロレラの脂質抽出物の安定したエマルジョンと、
・海の少数元素及び有機シリカを含有する、オドンテラ(Odontella)の乾燥親水性抽出物と、
を含有する。
前菜ビスケット
本実施例はアペリティフビスケットであり、海洋由来の有機シリカ及びタンパク質が豊富なオドンテラ(Odontella)の抽出物を配合した、オドンテラ(Odontella)、クロレラ及びスピルリナの乾燥バイオマスを含有する。

Claims (15)

  1. オドンテラ(Odontella)属海洋微細藻類のバイオマス及び/又は前記微細藻類の少なくとも1つの抽出物を0.2〜50重量%含み、食物又はドリンクの形態である、人又は動物が消費すること目的とした製品。
  2. 穀物製品、ベーカリー製品、甘い又は辛口のケーキ、甘い又は辛口のビスケット、キャンディ、スープ、野菜チップス、調味料、油、調理済みの料理、海産物加工製品、乳製品であることを特徴とする、請求項1に記載の製品。
  3. 炭酸飲料、フルーツジュース、栄養ドリンク、フレーバーウォータ、シロップ又はアルコール飲料であることを特徴とする、請求項1に記載の製品。
  4. オドンテラ(Odontella)の脂質抽出物を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の製品。
  5. 脂質抽出物が中性脂質、極性脂質及び/又は脂溶性色素を含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の製品。
  6. EPA、DHA、フコキサンチン、カロテノイド色素及び/又はリン脂質を含む脂質抽出物を特徴とする、請求項4又は5に記載の製品。
  7. オドンテラ(Odontella)の親水性抽出物を含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の製品。
  8. 前記親水性抽出物がタンパク質、ミネラル塩、親水性色素、多糖類及び/又は食物繊維を含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の製品。
  9. 有機シリカ、ポリフェノール及びタンパク質を含む親水性抽出物を特徴とする、請求項7又は8に記載の製品。
  10. 海洋微細藻類オドンテラアウリタ(Odontella aurita)であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の製品。
  11. オドンテラ(Odontella)バイオマスを含むことと、バイオマスが前もって処理されていることとを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の製品。
  12. 前処理を行ったオドンテラ(Odontella)バイオマスから得られたオドンテラ(Odontella)抽出物を含むことを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の製品。
  13. ・オドンテラ(Odontella)バイオマスを遠心分離する工程と、
    ・5〜30分間撹拌して懸濁させる工程と、
    ・前記固相および液相を遠心分離及び/又はろ過により分離する工程と、
    ・前記固体を回収し、相を乾燥する工程と、
    からなる、処理されたオドンテラ(Odontella)バイオマスを特徴とする、請求項11又は12に記載の製品。
  14. オドンテラ(Odontella)を含むことによる特定の風味を特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載の製品。
  15. 食品又は飲料における風味促進剤及び/又は増強剤としての、オドンテラ(Odontella)属海洋微細藻類のバイオマス及び/又は前記微細藻類の少なくとも1つの抽出物の使用。
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