JP2020501616A - 食洗機の機能性を組み込むシンク - Google Patents

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Abstract

食洗機の機能を組み込むシンクが本明細書に開示される。シンクはキッチン調理台上に装着され、または別法として設置され、流しおよび上から流しを流体封止できるカバーを含む。シンクの一部の実施形態によれば、2つの周方向に沿って延在する流しの壁の少なくとも一部は、その間に内部チャンバを画定するように外壁および内壁を有する二重壁である。内部チャンバは加圧流体源に制御可能に流体結合され、流体ジェットを流しの中に排出するために内壁上に孔を有する。シンクの一部の実施形態では、カバーはシャッターである。【選択図】なし

Description

開示された技術は、一部の実施形態では食洗機の分野に関し、より詳細には、これに限定されないが、食洗機の機能性を組み込むシンクに関する。
食洗機シンクは当技術分野に公知である。このようなシンクの大きな利点は、シンクと食洗機を1つに組み合わせることによって空間を節約することである。理想的には、食洗機シンクは、(i)外見および寸法において標準シンクと似ており、(ii)シンクと食洗機状態の作動との切り替えが容易にでき(例えば使用者がカスタムスプレーアームを装着する必要がない)、(iii)食洗機シンクの設置の一環としてシンクの周囲、例えばキッチン調理台に構造変更を必要とせず、(iv)標準食洗機の洗浄能力と同程度の洗浄能力を有し、(v)洗い工程中にシンクの「通常の」使用、例えば2つのコップを洗うことができるはずである。
LumbyおよびDawkinsによる米国特許第4,919,162号は、シンク用カバー、シンク内に配置可能な食器用ラック、およびシンク排水口内に装着された除去可能なスプレーアームアセンブリを有する食洗機を配置したシンクを開示している。スプレーアームアセンブリは、ラックの下のシンク内で回転するために中空シャフトの上端に回転可能に装着されたスプレーアームを含む。排水口内でシャフトを封止するためにシャフト上に1対の封止が提供される。水が排水口から両方の封止の上にポンプ供給され、水は封止間の排水口に戻り、そこから中空シャフトを上に流れてスプレーアームを回転させる。
Drzewieckiらによる英国特許出願第2,348,117号は、(a)液体洗浄組成物を含有し、排水管と液体連通する出口を有する流しであって、排水管は廃棄ラインと液体連通する、流しと、(b)排水管および出口と液体連通する戻り管と、(c)戻り管と液体連通するポンプと、(d)ポンプと液体連通する送り管と、(e)圧力をかけて液体洗浄組成物を流し内に設置した複数のチャネルに供給し、それによって加圧された液体洗浄組成物はチャネルを通って流しの中に導入されるために、送り管と液体連通する手段とを備える装置を開示している。
Monsrudらによる米国特許出願第2012/0103364号は、a)食洗機と、b)食洗機と流体連通し、食洗機内に利用された第1の使用溶液を含有するように構成され配置されたサンプと、c)サンプと流体連通するポンプと、d)シンクと、e)ポンプおよびシンクと相互連結する第1の流体通路と、ならびにf)ポンプに作動可能に連結され、第1の使用溶液をサンプから第1の流体通路を通ってシンクの中に向ける信号をポンプに送るようにプログラミングされた制御装置であって、制御装置はサンプから第1の使用溶液をシンクに充填することを自動化する制御装置と、を備える、第1の使用溶液を利用する食洗機とシンクの組合せを開示している。
開示された技術の態様は、その一部の実施形態では食洗機に関する。より詳細には、開示された技術の態様は、その一部の実施形態では食洗機の機能性を組み込むシンクに関する。
開示された技術は、上に収載された望ましい食洗機の機能性を備えたシンクを提供する。
したがって一部の実施形態の一態様によれば、食洗機の機能性を組み込むシンクが提供される。シンクは、流しおよび流しをその上部から流体封止できるカバーを含む。2つの周方向に沿って延在する流しの壁の少なくとも1部は二重壁であり、その間に内部チャンバを画定するような外壁および内壁を有する。内部チャンバは加圧流体源に制御可能に流体結合され、内壁上にチャンバ孔を有する。洗い工程中、カバーは流しを封止し、流体ジェットはチャンバ孔を介して流しの中に排出される。
一部の実施形態によれば、シンクは複数の二重壁部を含み、それぞれは各々の内部チャンバを含む。内部チャンバは各々の管に流体連結される。管は1つまたは複数の弁に制御可能に流体連結され、それによって加圧流体を内部チャンバに選択的に供給できる。
一部の実施形態によれば、内部チャンバおよびチャンバ孔は、流し内の複数の領域のあらゆる1つまたは複数を選択的に標的にすることができるように構成される。
一部の実施形態によれば、1つまたは複数の弁は電子式であり、シンクは、流体を1つの内部チャンバから別の内部チャンバに、または1つの群の内部チャンバから別の群の内部チャンバに連続して排出できるように、1つまたは複数の弁の入口ポートおよび出口ポートの開閉を調節するように構成された電子回路を含む、少なくとも1つの制御装置をさらに含む。
一部の実施形態によれば、1つまたは複数の弁は、管の少なくとも一部に制御可能に流体連結された複数の出口ポートを含む、少なくとも1つの多方弁を含む。
一部の実施形態によれば、壁はそれぞれが複数の隣接した内部チャンバを含む二重壁である。少なくとも1つの制御装置は、内部チャンバから排出された流体ジェットが内部チャンバの1つから1度にある回転パターンで排出されるように、多方弁の複数の出口ポートの開閉を調節するように構成される。
一部の実施形態によれば、流しはその基部に排水口を含む。
一部の実施形態によれば、シンクは、家庭用水設備に流体結合され、家庭用水設備の圧力に比べて増加された圧力で水を内部チャンバに供給するように構成されたポンプをさらに含む。
一部の実施形態によれば、シンクは水加熱タンクをさらに含む。基部は基部孔を含む。水加熱タンクは基部孔に制御可能に流体連結される。
一部の実施形態によれば、シンクは、水設備に制御可能に流体連結され、水加熱タンクに流体結合された第2のポンプをさらに含む。第2のポンプは、水加熱タンク内の圧力より高い圧力で水を水加熱タンクに供給するように構成される。
一部の実施形態によれば、シンクは第2の多方弁をさらに含む。第2の多方弁は、その入口ポート上で水加熱タンクに、また複数のその出口ポート上で基部孔に制御可能に流体連結される。
一部の実施形態によれば、水加熱タンクは壁孔の少なくとも一部にさらに制御可能に流体結合される。
一部の実施形態によれば、シンクは、流しに流体結合され、その底端部上で排水管に流体連結された廃棄物処理装置をさらに含む。排水管は下水道に流体結合される。
一部の実施形態によれば、チャンバ孔は第1の組の孔を構成する。シンクは、第1の組の孔の下に第2の組の孔をさらに含む。第2の組の孔は、2つの壁が互いに対向して配置された少なくとも2つの孔を含む。第2の組の孔は、そこを通って排出される流体ジェットが洗い工程中に流しの基部上の廃棄物または基部上に張り付いた廃棄物を排水口上に案内するように向けられるように構成される。
一部の実施形態によれば、排水口上に食品廃棄物を案内する機能をする流体ジェットは、第1の組の孔によって排出される流体ジェットより高圧である。
一部の実施形態によれば、排水口上に食品廃棄物を案内する機能をする流体ジェットは、それぞれが第1の組の孔によって排出される流体ジェットのそれぞれより広範囲に広がる。
一部の実施形態によれば、シンクは再循環弁および再循環ポンプをさらに含む。再循環弁は廃棄物処理装置に流体結合され、排水管および再循環ポンプにさらに制御可能に流体結合される。再循環ポンプは、水加熱タンクおよび/または少なくとも1つの多方向弁に流体結合される。再循環弁は、第1の流れ構造と第2の流れ構造の間を切り替えるように構成される。
一部の実施形態によれば、カバーはシャッターである。
一部の実施形態によれば、流しは、ステンレス金属、プラスチック、セラミック、もしくは陶器から作成されるか、または少なくともその内面上がステンレス金属、プラスチック、セラミック、もしくは陶器によって被覆される。
一部の実施形態によれば、内壁と外壁との距離は約0.4cm〜約2.5cmである。
一部の実施形態によれば、チャンバ孔は、約1mm〜約5mmの範囲内の直径を特徴とする。
一部の実施形態によれば、ポンプ、水加熱タンク、および制御装置は、設備容器装置内に収納される。
一部の実施形態によれば、加圧水源は家庭用水設備である。
一部の実施形態によれば、シンクは、流しのリムの両側上に装着された2つの細長いシャッター軌道をさらに含む。シャッター軌道は、その上をシャッターが摺動するように構成され、それによって2つの構造間を切り替える。シャッター軌道は、それぞれがその各々の長さに沿って1つまたは複数の穴を含む。シャッターおよびシャッター軌道は、シャッターのシャッター上面からシャッター軌道に到達する流体がシャッター軌道上の穴を介して排水されるように構成される。
一部の実施形態によれば、シャッターは複数の連続的に繋げられた薄板を含み、薄板の端部はシャッター軌道内に各々装着される。
一部の実施形態によれば、シャッター軌道はそれぞれが凹部および中空部を含む。凹部は凹底面、凹壁、および凹上面を含む。凹底面は穴を含む。穴は凹部から中空部の中に通じる。中空部底部(中空部の底部)は、流しまたは下水道に流体結合された流体出口を含む。薄板はそれぞれが凹形であり、その長さに沿って延在する先端を含む。対の隣接した薄板は、薄板の端部上で谷部および凹部上面がそれを通って流体が凹部の中に流れることができる空間を画定するように、対の隣接した薄板の間に谷部を画定する。
一部の実施形態によれば、薄板はその端部上に、シャッター軌道内でシャッターが摺動移動できるように構成されたローラを含む。
一部の実施形態によれば、ローラは、それぞれが回転するように構成された球または円盤を含む。球は凹壁の各々に接触しまたは圧迫する。
一部の実施形態によれば、流体出口はそれぞれが排水ダクトを介して下水道に結合される。
一部の実施形態によれば、シャッターは回転シャッターであるか、または垂直に降下するように構成される。
一部の実施形態によれば、シャッターはステンレス金属、ガラスもしくはプラスチックから作成されるか、またはステンレス金属、ガラスもしくはプラスチックによって被覆される。
一部の実施形態によれば、シンクは、キッチン調理台の下でそれに垂直に装着されたスリーブをさらに含む。スリーブは、シャッターが開いているときにシャッターを収納するように構成される。
一部の実施形態によれば、スリーブはその底部に排水穴を含む。
一部の実施形態の一態様によれば、食洗機の機能性を組み込むシンクが提供される。シンクは流しおよびシャッターを含む。流しはその壁上に壁孔を含む。壁孔は加圧流体源に制御可能に流体結合される。シャッターは2つの構造、すなわち
i.流しが覆われない第1の構造と、
ii.シャッターが流しをその上から流体封止する第2の構造との間を制御可能に切り替えることができる。
洗い工程中、シャッターは第2の構造にあり、流体ジェットは壁孔を介して流しの中に排出される。
一部の実施形態によれば、流しはその基部に排水口を含む。
一部の実施形態によれば、シンクは、流しのリムの両側上に装着された2つの細長いシャッター軌道をさらに含む。シャッター軌道は、その上をシャッターが摺動するように構成され、それによって2つの構造間を切り替える。シャッター軌道は、それぞれがその各々の長さに沿って1つまたは複数の穴を含む。シャッターおよびシャッター軌道は、シャッターのシャッター上面からシャッター軌道に到達する流体がシャッター軌道上の穴を介して排水されるように構成される。
一部の実施形態によれば、シャッターは複数の連続的に繋げられた薄板を含む。薄板の端部は各々のシャッター軌道内に装着される。
一部の実施形態によれば、シャッター軌道はそれぞれが凹部および中空部を含む。凹部は凹底面、凹壁、および凹上面を含む。凹底面は穴を含む。穴は凹部から中空部の中に通じる。中空部底部は、流しまたは下水道に流体結合された流体出口を含む。薄板はそれぞれが凹形であり、その長さに沿って延在する先端を含む。対の隣接した薄板は、薄板の端部上で谷部および凹部上面がそれを通って流体が凹部の中に流れることができる空間を画定するように、それぞれが対の隣接した薄板の間に谷部を画定する。
一部の実施形態によれば、薄板はその端部上に、シャッター軌道内でシャッターが摺動移動できるように構成されたローラを含む。
一部の実施形態によれば、ローラは、それぞれが回転するように構成された球または円盤を含む。球は凹壁の各々に接触しまたは圧迫する。
一部の実施形態によれば、流体出口はそれぞれが排水ダクトを介して下水道に結合される。
一部の実施形態によれば、シャッターは回転シャッターであるか、または垂直に降下するように構成される。
一部の実施形態によれば、シャッターはステンレス金属、ガラスもしくはプラスチックから作成されるか、またはステンレス金属、ガラスもしくはプラスチックによって被覆される。
一部の実施形態によれば、シンクは、キッチン調理台の下でそれに垂直に装着されたスリーブをさらに含む。スリーブは、シャッターが開いているときにシャッターを収納するように構成される。
一部の実施形態によれば、スリーブはその底部に排水穴を含む。
一部の実施形態の一態様によれば、食洗機の機能性を組み込むシンクが提供される。シンクは、流し、流しをその上部から流体封止できるカバー、および廃棄物処理装置を含む。流しは、その壁上に壁孔、およびその基部に篩が付いていない排水口を含む。壁孔は加圧流体源に制御可能に流体結合され、篩が付いていない排水口は廃棄物処理装置に流体結合される。洗い工程中、カバーは流しを封止し、流体ジェットは壁孔を介して流しの中に排出される。少なくとも2つの流体ジェットは、流しの基部上の廃棄物または基部上に張り付いた廃棄物を篩が付いていない排水口上に案内するように向けられる。
一部の実施形態によれば、廃棄物を篩が付いていない排水口上に案内する機能をする流体ジェットは、流体ジェットの残余より高圧で排出される。
一部の実施形態によれば、廃棄物を篩が付いていない排水口の上に案内する機能をする流体ジェットは、壁からの少なくとも2つの対向する壁のそれぞれの底部上、またはそれぞれの底部付近に配置された壁孔から排出される。
本発明のある特定の実施形態は、上記の利点の一部もしくは全部を含んでもよく、または全く含まなくてもよい。さらなる利点は、本明細書に含まれる図面、明細書本文、および特許請求の範囲から当業者には容易に明らかになることがある。開示された技術の態様および実施形態は、以下の明細書および添付の特許請求の範囲にさらに記載される。
別段の指定がない限り、本明細書に使用されるすべての技術用語および科学用語は、開示された技術が属する技術分野の当業者により共通に理解される意味と同じ意味を有する。矛盾する場合は、定義を含み特許明細書を優先する。本明細書で使用される場合、不定冠詞「a」および「an」は、文脈が明確にそうでないと指定しない限り「少なくとも1つ」または「1つもしくは複数」を意味する。
開示された技術の一部の実施形態は、添付図面を参照して本明細書に記載されている。明細書本文は図面とともに、一部の実施形態をどのように実施できるかが当業者に明らかになる。図面は例示的記載のためであり、本発明の基本的な理解に必要であるより詳細に実施形態の詳細な構造を示そうとするものではない。わかりやすくするために、図面に描かれた一部の対象は一定の縮尺ではない。
一部の実施形態による、キッチン調理台内に装着された食洗機の機能性を備えたシンクの斜視図である。 一部の実施形態による、図1のシンクおよび設備容器装置および廃棄物処理装置を含むその設備の正面図である。 一部の実施形態による、図2の設備容器装置の概略図である。 一部の実施形態による、図2の設備容器装置の側面図である。 一部の実施形態による、図1のシンクの流しの底部に配置された設備区画の概略図である。 一部の実施形態による、図1のシンクの流しの底部に配置された設備区画の底面図である。 一部の実施形態による、図1のシンクの系統図である。 一部の実施形態による、流しが二重壁である、図1のシンクの流しの斜視切取図である。 一部の実施形態による、図6の流しの斜視上面図である。 一部の実施形態による、図6の流しの斜視底面図である。 一部の実施形態による、示された異なる型の食器および調理器具を洗浄するための領域を備えた、図6の流しの斜視上面図である。 一部の実施形態による、本明細書に開示された流し内に装着可能な食器ラックの斜視図である。 一部の実施形態による、図1のシンクのシャッター軌道の水平区分の斜視図である。 一部の実施形態による、図9のシャッター軌道および反対側のシャッター軌道上に装着された図1のシンクのシャッターの斜視図である。 一部の実施形態による、図10aのシャッター軌道上に装着された図10aのシャッターの断面図である。 一部の実施形態による、図10aのシャッター軌道上に装着された図10aのシャッターの断面図である。 一部の実施形態による、シンクのシャッターが閉じ、シャッターの上部にボウルが添付された、図1のシンクの斜視正面図である。 一部の実施形態による、図1のシンクの例示的洗い工程の流れ図である。 一部の実施形態による、図1のシンクの例示的洗い工程の流れ図である。 一部の実施形態による、シンクが第1の構造にありシャッターが開いている、キッチン調理台内に装着された食洗機の機能性を備えたシンクの斜視図である。 一部の実施形態による、第2の構造にありシャッターは閉じている、図13のシンクの斜視図である。 一部の実施形態による、シンクの設備を描く図13のシンクの斜視底面図である。 シンクのシャッターおよびシャッター軌道は、シャッターが閉じているときにシャッターの上面上の流体が排水するように構成された、一部の実施形態によるシンクの設備を描く、図13の斜視底面図である。 シンクは、シャッターが閉じているときにシャッターを収納するためのスリーブをさらに含む、一部の実施形態によるシンクの設備を描く、図13のシンクの斜視底面図である。 一部の実施形態による、図13のシンクの例示的洗い工程の流れ図である。 一部の実施形態による、図13のシンクの例示的洗い工程の流れ図である。
本明細書の教示の原理、使用および実施は、添付の明細書本文および図面を参照してより良く理解されよう。本明細書に表した明細書本文および図面を精査すると、当業者は過度な努力または実験をすることなく、本明細書の教示を実施することができる。図面では、同じ参照番号は全体を通して同じ部品/構成要素を指す。
本明細書で使用される場合、用語「about(約)」は、approximately(近似)、in the region of(の辺り)、roughly(大体)、またはaround(おおよそ)を意味する。パラメータまたは量は、一定の範囲内にあるときに、「約」ある数値である、または「約」ある数値に等しい(例えば温度は約50℃に等しい)と言われ、それによって数値の上下の境界が延びる。一部の実施形態によれば、「約」は表示値の上下20%だけ分散した数値に変更するために本明細書では使用される。一部の実施形態によれば、「約」は表示値の上下10%だけ分散した数値に変更するために本明細書では使用される。一部の実施形態によれば、「約」は表示値の上下5%だけ分散した数値に変更するために本明細書では使用される。
本明細書で使用される場合、一部の実施形態によれば、2つのパラメータ/量を参照する用語「同等」は、他方より3倍を超えることがないような2つのパラメータ/量を指す、例えばそれぞれが50センチメートル(cm)および140cmを測定する2つの長さは同等であるが、それぞれが50センチメートル(cm)および180cmを測定する2つの長さは同等ではない。本明細書で使用される場合、2つのパラメータ/量を参照する用語「同等」は、他方より4倍を超えることがないような2つのパラメータ/量を指す。本明細書で使用される場合、2つのパラメータ/量を参照する用語「同等」は、他方より5倍を超えることがないような2つのパラメータ/量を指す。
図面および添付の明細書本文をより明確にするため、図面の一部ではデカルト座標系を描き、これは添付の明細書本文において言及されていることがある。異なる図面に描かれたデカルト座標系の配向は必ず1つの図面から別の図面に維持されることが理解されよう。具体的には、例えば1つの図面におけるx軸方向に向く固定要素は、(その要素が動いていないとしても)別の図面において異なる方向に向くことがある。
開示された技術の第1の態様によれば、食洗機の機能性を備えたシンクが提供される。図1は、一部の実施形態による、食洗機の機能性を備えたシンク100の上からの斜視図を提供する。さらにシンク100が設置されたキッチン調理台102、蛇口106、および以下に詳述するようにシンク100の設備構成要素を収納するキッチン調理台102の真下の空間に接近するためのドア108が描かれている。
シンク100は流し112およびカバー116を含む。カバー116は2つの構造、すなわちカバー116が開いている(すなわち流し112が上から覆われていない)第1の構造、およびカバー116が閉じており、流し112を上から流体封止する(換言するとカバー116が流し112をその上面から封止する)第2の構造との間を切り替えることができる。洗い工程中、カバー116は閉じており、一部の実施形態によれば(標準食洗機または洗濯機のドアと同様に)係止されている。流し112は壁122および基部124を含む。壁122は、以下に詳述するように壁孔132(すべてには番号は付されていない)を含む。基部124は排水口134を含む。一部の実施形態によれば、流し112は長方形であり、壁122は、第1の壁122a、第1の壁122aに直角な(すなわち垂直な)第2の壁122b、第1の壁122aに対向する(また平行な)第3の壁122c、ならびに第2の壁122bに対向する(また平行な)第4の壁122dを含む。一部の実施形態によれば、壁孔132は、以下に詳述するように異なる機能を有する2つの異なる組の孔、すなわち第1の組の孔140(すべてには番号は付されていない)および第2の組の孔142(壁122の底部付近に配置されている、すべてには番号は付されていない)を含む。
一部の実施形態によれば、流し112は、円形(例えば半球の形状)、楕円形などである。
一部の実施形態によれば、流し112は、あらゆる適切な構造でキッチン調理台102内またはキッチン調理台102上に設置される。例えば流し112をキッチン調理台102の上からまたはキッチン調理台102の開口内に装着することができる。この開口は、円形、正方形、長方形、楕円形、または流し112の対応する形状に適切なあらゆる形状であってもよい。流し112をあらゆる形状に形づくることができ、本明細書に詳述されたようなその機能はその形状に依存しないことを理解されたい。
流し112に対して本明細書で使用される場合、用語「装着すること」は、これに限定されないが、上に装着すること、同じ高さに装着すること、および下から装着すること、ならびにあらゆる適切な装着を含む。
一部の実施形態によれば、流し112は、流しに適切な当技術分野に公知のあらゆる材料から作成される。例えば流し112は、ステンレス金属、プラスチック、セラミック、もしくは陶器から作成され、または少なくともその内面上がステンレス金属、プラスチック、セラミック、もしくは陶器によって被覆される。
一部の実施形態によれば、シンク100は蛇口106を含む。
一部の実施形態によれば、基部124は、以下に説明されるように高圧、高温の流体ジェットを放出するための、1つまたは複数の基部孔148(すべてには番号は付されていない)をさらに含む。また一部の実施形態によれば、基部孔148は、蒸気孔の役目も果たす。
一部の実施形態によれば、基部124は専用蒸気孔を含む。
一部の実施形態によれば、少なくとも1つの基部孔148はネジ山を含み、それによって以下に詳述するようにその底部(図示せず)にねじ部を含むチューブ(図示せず)をネジ山に貼り付けるように構成される。チューブは、その上に哺乳瓶を含む瓶などを装着するように構成される。チューブは中空であり、少なくとも1つの基部孔148の1つの上に装着すると、それに流体連結される。チューブは、その上に装着された瓶の内壁に向かって水を排出するように構成された、その長さに沿って複数のオリフィスを含む。水は基部孔148を介して供給される。
一部の実施形態によれば、また図1に描かれたように、カバー116はシャッター156である。シャッター156は1対のシャッター軌道162、すなわちシャッター軌道162p(図6に示されている)およびシャッター軌道162qに沿って摺動するように構成される。一部の実施形態によれば、シャッター156は、回転シャッターと同様に複数の連続的に繋げられた薄板164(パネル)を含む。各シャッター軌道162は、水平区分(図9〜図10cに示されている)および任意選択で垂直区分(図示せず)を含む。2つの水平区部はそれぞれが細長く、流し112のリム166の2つの対向する側部からそれぞれの側部上に、すなわち第1の壁122aおよび第3の壁122cのそれぞれの上部に延在する。各垂直区分はキッチン調理台102の下に延在する。シンク100は、第2の壁122bの上部とキッチン調理台102との間の狭い隙間を含み、そこを通ってシャッター156は第2の構造から第1の構造に切り替えられると摺動し、逆も同様である。一部の実施形態によれば、第2の壁122bの上部はそれに取り付けられた(例えばその上に接着された)ゴム輪(図示せず)を有する。ゴム輪は、シャッター156が洗い工程後に開いたとき、シャッター156の底面から流体を拭き取り(基本的にゴム輪が静止していることを除いて車のワイパーと同様である)、それによってキッチン調理台102の下の空間が濡れるのを防ぐ。一部の実施形態によれば、ゴム輪は狭い隙間のすべての側部(キッチン調理台102の底部上の細片によって構成される狭い隙間の上側部を含む)上に付着され、以下にさらに詳述するように、それによってシャッターの上面からも流体(複数可)を拭き取るように構成される。
一部の実施形態によれば、電力供給がないときにシャッター156を手動で作動できる、例えば手動で開閉できる。
一部の実施形態によれば、シャッター156を自動的に作動できる、例えば自動的に開閉できる。
一部の実施形態によれば、図面には描かれていないが、カバー116は、例えば当技術分野に公知のトップロード式食洗機におけるように、ヒンジで連結されたドアである。
一部の実施形態によれば、図面には描かれていないが、シャッター156は回転シャッターであり、シンク100はキッチン調理台102の下で第2の壁122bに隣接した心棒を含む。シャッター156は、第1の構造にあるときに心棒を中心に回転される。
一部の実施形態によれば、蛇口106は、使用者がシンク100の食洗機の機能性を制御できる、例えば以下に詳述するように洗い工程プログラムを選択し稼働できる、ユーザ制御インターフェース172、例えばタッチスクリーンを含む。一部の実施形態によれば、ユーザ制御インターフェースはキッチン調理台102の中/上に埋め込まれる。一部の実施形態によれば、ユーザ制御インターフェースは、専用ソフトウェア(すなわちカスタムアプリケーション)がインストールされたスマートフォンなどの使用者の外部デバイスによって提供される。
図2は、一部の実施形態による、ドア108が割愛された(すなわち図示されていない)シンク100の正面図を表す。流し112はその底部に設備区画202をさらに含む。設備区画202はシンク100の設備(図4に示されている)の一部を収納する。シンク100は、以下に詳述するように、シンク100の追加の設備を含む設備容器装置204をさらに含む。一部の実施形態によれば、シンク100は、排水口134に流体結合された廃棄物処理装置206をさらに含む。一部の実施形態によれば、廃棄物処理装置206の上部は設備区画202内に収納される。
設備容器装置204内の構成要素(例えば弁およびポンプ)は、少なくとも1つの水入口管212を介して(家庭用)水設備(すなわち屋内配管システム)に制御可能に流体結合される。設備容器装置204内の構成要素は流し112に、具体的には出口管214を介して壁孔132および基部孔148にさらに制御可能に流体結合される。出口管214は、少なくとも壁孔132に制御可能に流体結合された冷水管216、および基部孔148に、また一部の実施形態によれば少なくとも一部の壁孔132に制御可能に流体結合された温水管218を含む。出口管214は、基部148に、また一部の実施形態によれば少なくとも一部の壁孔132に制御可能に流体結合された蒸気管220をさらに含む。排水管230は排水口134を下水道に流体結合させる。廃棄物処理装置206を含む一部の実施形態では、排水管230は廃棄物処理装置206に流体連結される。
本明細書で使用される場合、一部の実施形態によれば、2つの要素が「流体結合」されるのは、2つの要素が直接、または2つの要素の第1の要素から2つの要素の第2の要素に繋げる管などの第3の要素を用いて互いに流体連通されているときである。
本明細書で使用される場合、一部の実施形態によれば、2つの要素が「制御可能に流体結合」されるのは、2つの要素をその間に流体が流れることができる第1の状態から、その間に流体が流れることができない第2の状態に(例えば弁を使用して)切り替えることができるときである。第1の状態では、2つの要素は、流体が2つの要素の一方から他方に流れることができるように、(直接または例えば第1の要素から第2の要素に繋げる管を介して)互いに流体連通する。第2の状態では、流体は2つの要素のいずれの一方からも他方に流れることができない。
本明細書で使用される場合、用語「少なくとも一部」は少なくとも1つまたは複数を含む。
図3aは、一部の実施形態による設備容器装置204内の設備の概略図を表す。設備容器装置204は、主制御装置302、三方弁304(1つの入口ポートおよび2つの出口ポートを備える)、水ポンプ306、蒸気タンク308、および第2のポンプ312を含む。主制御装置302は、以下に詳述するように電子制御装置である。蒸気および高圧水タンク308は加熱要素316を含む。三方弁304、水ポンプ306、蒸気タンク308、および第2のポンプ312は、以下に詳述するようにその作動を制御し調整する主制御装置302と機能的に関連付けられる。一部の実施形態によれば、設備容器装置204は、シンク100が洗い工程を稼働しているとき、設備容器装置204内の要素(本明細書では「構成要素」とも呼ぶ)、例えば主制御装置302の過熱を防ぐために、1つまたは複数のファン314をさらに含む。
本明細書で使用される場合、用語「蒸気タンク」、「高圧水タンク」、ならびに「蒸気および高圧水タンク」は交換可能であることを理解されたい。
本明細書で使用される場合、一部の実施形態によれば、「n方弁」(但しnは2以上の整数)は、入口ポートおよび出口ポートを合わせた数がnに等しい弁を指す。
三方弁304は、その入口ポート(番号は付されていない)を介して水入口管212に制御可能に流体連結される。三方弁304は、その2つの出口ポート(番号は付されていない)を介して第1の管328および第2の管334にさらに制御可能に流体連結される。第1の管328は水ポンプ306に流体連結される。第2の管334は第2のポンプ312に流体連結される。第3の管340は第2のポンプ312から高圧水タンク308に繋げる。
三方弁304は、水設備から設備容器装置204を流体分離させる(換言すると、水設備から水ポンプ306、蒸気タンク308、および第2のポンプ312などの構成要素を流体分離させる)ことができるように構成される。三方弁304は、ポンプ306および312のいずれかを水設備に流体結合させる、またはポンプ306および312の両方を水設備に同時に結合させ、それぞれに入る水流の各々の量を調節することができるようにさらに構成される。
概して三方弁は、第1の管内の水流を遮断する一方で、第2の管内の水流が開いているように構成されるので、該第1および第2の管から第3の管に入る水を混合し、または1つの管から2つの異なる管に入る水を分離する。一部の実施形態では、三方弁304は、流体流れを管328にまた管334に同時にまたは個別に開くために、主制御装置302によって制御される。
冷水管216は水ポンプ306から延在し、設備区画202に通じ、それによって水ポンプ306を流し112に流体結合させる。水設備とともに、水ポンプ306は、以下に詳述するように壁孔132への加圧流体(冷水)源として機能する。温水管218は蒸気タンク308のタンク底部342から延在し、設備区画202に通じ、それによって蒸気タンク308から流し112に温水を供給するように構成される。水設備とともに、蒸気タンク308は以下に詳述するように基部孔148へ、また任意選択で壁孔132への加圧流体(温水)源として機能する。蒸気管220は蒸気タンク308のタンク上部344から延在し、設備区画202に通じ、それによって以下に詳述するように蒸気タンク308から流し112に蒸気を供給するように構成される。
一部の実施形態によれば、用語「加圧流体源」は、流体源および流体を加圧するための手段、つまり流体の圧力を大気圧より高くする手段を指す。例えば「加圧流体源」は家庭用水設備であることが可能であり、または「加圧流体源」は、家庭用水設備および家庭用水設備によって提供される水の圧力をさらに増加させる外部ポンプの組合せであることが可能である。
主制御装置302は、三方弁304、水ポンプ306、蒸気タンク308、および第2のポンプ312の作動を制御し調整する電子構成要素を含む。具体的には、三方弁304は、電子弁(例えば当技術分野で公知のソレノイドを通して電流によって制御される電子機械弁)または油圧弁であってもよい。主制御装置302は、電線(図示せず)を介して、または無線であっても(例えばWi−Fi、Bluetooth、もしくは近距離無線通信(NFC)送信機/受信機/トランシーバを介して)、三方弁304、水ポンプ306、蒸気タンク308、および第2のポンプ312と機能的に関連付けられてもよい。
一部の実施形態によれば、流し112は基部孔148を含み、水ポンプ306も、そこを通って冷水/流体ジェットを制御可能に排出できるように、基部孔148に制御可能に流体結合される。
一部の実施形態によれば、具体的には、基部124が基部孔148を含まず、設備容器装置204が蒸気タンク308を含まず、第2のポンプ312を含まず、三方弁304の代わりに、水設備から水ポンプ306への水の供給を調節する二方弁を含む。
一部の実施形態によれば、シンク100は廃棄物処理装置206を含み、洗い工程中に食器および調理器具からの有機廃棄物(食品残余)は、以下にさらに詳述するように排水口134を介して廃棄物処理装置206上に除去される。一部のこのような実施形態によれば、排水口134には篩が付いておらず(少なくともフィルタと一体形成されていない)、それによってそこを通って鳥の骨などの堅い有機廃棄物を含む、大きな有機廃棄物を廃棄することができる。
一部の実施形態によれば、排水口134は典型的な標準(食洗機でない)キッチンシンクより大きい直径を有し、それによって洗い工程中に流し112から流体を、また任意選択で具体的にはシンク100が廃棄物処理装置206を含む実施形態では有機廃棄物を排除することを促進する。標準キッチンシンクの排水口(排水穴)は直径が約9cmである。
一部の実施形態によれば、基部124は、傾斜角度が標準シンクの傾斜角度より大きく、それによって例えば洗い工程中に流し112内の流体の排水を促進するように、排水口134の周りで中心に傾斜している。一部の実施形態によれば、排水口134は、流し112内の流体の排水を促進するために、排水ポンプ(図示せず)に流体結合される。一部の実施形態によれば、基部124は追加の排水穴(排水口134以外、図示せず)を含み、これは流し112からの流体の排水を促進するために洗い工程中に制御可能に開くことが可能である(それによって排水管230に制御可能に流体結合される)。
一部の実施形態によれば、水ポンプ306は、冷水設備および温水設備の両方から水を受領するように構成される。弁は、冷水と温水との間で制御可能に選択する、または水ポンプ306に入る冷水と温水の割合を調節し、それによって水ポンプ306からポンプ供給される水の温度を制御することができる。
図3bは、一部の実施形態による設備容器装置204の側面図を表す。
図4aは、その底面が除去された(図示されていない)設備区画202の底面図を表す。また廃棄物処理装置206も示されていない。設備区画202は、補助制御装置402、冷水弁404、温水弁406、および蒸気弁408を含む。設備区画202は、第1の多方弁416および第2の多方弁418をさらに含む。
一部の実施形態によれば、弁404、406、および408、ならびに多方弁416および418は電子式である(すなわち補助制御装置402から受信した信号、例えば電気信号によって作動される)。補助制御装置402は、弁および三方弁の作動を制御し調整する電子構成要素を含む。具体的には、補助制御装置402は弁404、406、および408、ならびに多方弁416および418の入口ポートならびに出口ポートの開閉時間を調節する。補助制御装置は、電線(図示せず)を介して、または無線であっても(例えばNFC送信機/受信機/トランシーバを介して)、弁404、406、および408、ならびに多方弁416および418と機能的に関連付けられてもよい。
補助制御装置402は、以下に詳述するように補助制御装置402の作動を制御する主制御装置302と(電線を介してまたは無線で)通信可能に関連付けられる。
冷水弁404は、その入口ポート(番号は付されていない)上で冷水管216に連結され、その出口ポート(番号は付されていない)および管432を介して第1の多方弁416に制御可能に流体結合される。一部の実施形態によれば、冷水弁404は開閉弁である。一部の実施形態によれば、冷水弁404は、水ポンプ306から第1の多方弁416への冷水の流れ(流量を含む)を制御する制御弁である。
温水弁406は、その入口ポート(番号は付されていない)上で温水管218に連結され、その出口ポート(番号は付されていない)および管434を介して第2の多方弁418に制御可能に流体結合される。一部の実施形態によれば、温水弁406は開閉弁である。一部の実施形態によれば、温水弁406は、蒸気タンク308から第2の多方弁418への温水の流れ(流量を含む)を制御する制御弁である。
蒸気弁408は、その入口ポート(番号は付されていない)上で蒸気管220に連結され、その出口ポート(番号は付されていない)および管436を介して第2の多方弁418に制御可能に流体結合される。一部の実施形態によれば、蒸気弁408は開閉弁である。一部の実施形態によれば、蒸気弁408は、蒸気タンク308から第2の多方弁418への蒸気の流れ(流量を含む)を制御する制御弁である。
第1の多方弁416は、管432に連結される入口ポート444、および複数の出口ポート446(すべてには番号は付されていない)を含む。
出口ポート446は、各々の壁孔132から第1の出口管448を介して異なる群(すなわち孔の群)に制御可能に流体結合され、それによって以下に詳述するように異なる孔の群(各第1の出口管448は各々の孔の群に結合される)への流体流れを制御し調節できる。具体的には、第1の出口管448a(第1の出口管448に由来する)は、第1の組の孔140と異なる孔の群に通じ、第1の出口管448b(第1の出口管448に由来する)は第2の組の孔142と異なる孔の群に通じる。
第2の多方弁418は2つの入口ポート454および複数の出口ポート456(すべてには番号は付されていない)を含む。入口ポート454の第1番目、第1の入口ポート454aは管434に連結される。入口ポート454の第2番目、第2の入口ポート454bは管436に連結される。
出口ポート456は、基部孔148から第2の出口管458を介して異なる孔の群に、また図4aには示されていない一部の実施形態によれば、壁孔132から異なる孔の群の各々に制御可能に流体結合され、それによって以下に詳述するように異なる孔の群(各第2の出口管458は各々の孔の群に結合される)への流体流れを制御し調節できる。
本明細書で使用される場合、一部の実施形態によれば、用語「孔の群」は単一の孔も指すことができる。
一部の実施形態によれば、上述された弁の少なくとも一部は空気圧式であってもよく、主制御装置302または補助制御装置402によって制御されない。具体的には、洗い工程中に流し112への蒸気の供給を支配する蒸気弁408は、空気圧式であってもよい。
図4bは、一部の実施形態による設備区画202の底面図を表す。一部の実施形態によれば、多方弁416および418の入口ポートならびに出口ポートは、ナット、クランプ、継手、グロメット、および座金などの締結具を含む。一部の実施形態によれば、第2の多方弁418は単一の入口ポート454abを含み、管434および管436はそれに両方を(交互に)制御可能に流体連結される。
図5は、一部の実施形態によるシンク100の系統図である。主制御装置302は、以下に詳述するように食洗機として使用されるときにシンク100の作動を制御する。より詳細には、主制御装置302は、洗い工程の実施に関与する様々な構成要素の作動を開始し、中断し、調節し、調整するように構成される。具体的には、主制御装置302は、三方弁304を介して水設備510から水ポンプ306へ、および蒸気タンク308への水供給、ならびに冷水ならびに温水および蒸気のそれぞれから設備区画202へのそれぞれの流れを調節する。
主制御装置302は、補助制御装置402に洗い工程プログラムの選択を伝達し(または一部の実施形態において、洗い工程中にリアルタイムで洗い工程プログラム命令を伝達し)、三方弁304を通って水ポンプ306および蒸気タンク308への冷水の流れを制御し調節し、蒸気タンク308内の加熱要素316にわたって電圧をかけ、それによってその中の水を加熱し、シャッター156を開/閉および係止/係脱などをするように構成された電子回路(図示せず)を含む。
補助制御装置402は、主制御装置302から洗い工程プログラムの選択を受信し(または一部の実施形態において、洗い工程中にリアルタイムで洗い工程プログラム命令を受信し)、それに応じて第1の多方弁416の出口ポート446を通って壁孔132上への冷水の流れを制御し、分配し、調節し、それに応じて第2の多方弁418の出口ポート456を通って基部孔148および任意選択で壁孔132上への温水および蒸気の流れを制御し、分配し、調節などをするように構成された電子回路(図示せず)を含む。
一部の実施形態によれば、主制御装置302および補助制御装置402は、例えばわずかに汚れた食器に対して冷水または微温水を使用する短い洗い工程、非常に汚れた食器および調理器具に対して温水を使用する長い洗い工程、食器が、以下に詳述するように壁孔132のそれぞれの一部から水ジェットによって選択的に標的にされる、例えば流し112の3分の1を構成する領域に置かれる小荷重の洗いプログラムなどの、異なる洗いプログラムを稼働できるように構成される。
本明細書で使用される場合、用語「電子回路」は、電線、導体(ディスクリートワイヤまたはプリント回路のいずれか)、コンデンサ、インダクタ、ならびに固体状態または別法により、ダイオード、トランジスタ、増幅器、A/D変換器(例えば流し台112または蒸気タンク308内の温度計からのアナログ電圧信号をデジタル温度示度に変換する)、タイマー回路もしくはそれらのあらゆる組合せなどの電子構成要素自体を指す。具体的には、用語「電子回路」は広義で使用され、食洗機として使用されているときにシンク100の機能性を制御するために、以下に詳述するように、例えばセンサから、またはユーザ制御インターフェース172からのデータを処理するように構成された主制御装置302の構成要素ならびに補助制御装置402の構成要素(例えばハードウェアおよび/もしくはソフトウェア)を包含することが意図される。一部のこのような実施形態によれば、主制御装置302および補助制御装置402は、処理回路および記憶回路を含む。
図面を単純で明確に保つために、機能的に関連した構成要素を互いに連結させ、または家庭用電気システムからの電力を供給する電線は描かれていない。
主制御装置302は、ユーザ制御インターフェース172と伝達可能に関連付けられる。一部の実施形態によれば、主制御装置302は、無線通信装置(例えばWi−Fi、Bluetooth、および/または近距離無線通信(NFC)トランシーバ、図示せず)を含み、スマートフォンなどの外部デバイスを介して制御できる。
シンク100は、電源530(例えば家庭用電気システム)を通して電力供給される。具体的には、電源530は水ポンプ306に、また廃棄物処理装置206および/または蒸気タンク308を含む実施形態においては、廃棄物処理装置206および/または蒸気タンク308ならびに第2のポンプ312に電力を提供する。電源530は、設備容器装置204および設備区画202内の弁および多方弁を作動するために電力をさらに提供する。
一部の例示的実施形態によれば、蒸気タンク308は2〜12リットルの容積を有する。一部の例示的実施形態によれば、蒸気タンク308は3〜10リットルの容積を有する。一部の例示的実施形態によれば、蒸気タンク308は約8リットルの容積を有する。
一部の例示的実施形態によれば、第2のポンプ312は、水を蒸気タンク308に約7バールの圧力または10バールの圧力ですら供給することができる。一部の実施形態によれば、蒸気タンク308内の水は120℃の温度に加熱され、蒸気として約20バールの圧力で流し112の中に放出される。
設備容器装置204内に収納されるように上述されている水ポンプ306および蒸気タンク308などの設備構成要素は、あらゆる容器(設備容器装置204など)内に収納されることなく、キッチン調理台102の真下に直接設置されてもよく、開示された技術の範囲はこの任意選択を網羅することが理解されよう。これらの設備構成要素を単一容器内に収納することによって提供される利点の1つは、設置の簡便性である。設備容器装置204内の設備構成要素は、シンク100を設置する際に設備容器装置204を水設備に(水入口管212を用いて)および流し112に(出口管214を用いて)連結しなければならないが、それ以外には設備容器装置204内の設備構成要素を互いに連結/結合するために技術者に必要とされる行為がないという意味で、すでに組み立てられているという意味で予め設置されて届く。
同様に第1の多方弁416および第2の多方弁418などの設備区画202内の設備構成要素は、例えば壁孔132および基部孔148のそれぞれにすでに結合されているという意味で、すでに設置されて届いてもよい。
一部の実施形態によれば、温水管218は洗浄剤ポンプ540に結合され、洗浄剤ポンプ540は洗浄剤を温水管218の中に制御可能に導入するように構成される。洗浄剤540ポンプは設備区画202内、または設備容器装置204内に配置されてもよく、その作動は主制御装置302または補助制御装置402のそれぞれによって制御される。洗浄剤ポンプ540はキッチン調理台102の真下に配置された交換可能な/詰め替え可能な洗浄剤タンク(図示せず)に流体結合されてもよい。これにより交換/詰め替えなければならない前に多数の洗い工程を稼働できる。
加えてまたは別法として、冷水管216は、基本的に温水管218に関して上に記載されたように、洗浄剤ポンプに結合されてもよい。一部の実施形態によれば、温水管218および冷水管216は洗浄剤ポンプ540に切り替え可能に結合される。
一部の実施形態によれば、冷水管216および/または温水管218は、そこを通って流れる水(もしくは流体)に塩を放つための塩フィルタ(図示せず)を含む。
図6は流し112が二重壁であるその一部の実施形態による、流し112の斜視切取図を提供する。流し112は、切断により図6に一部が露呈された外壁602および内壁604を含む。外壁602および内壁604は、その間に以下に詳述するように複数の内部チャンバ612を画定する。外壁602は、第1の外壁602a、第1の外壁602aと直角の第2の外壁(図6における図からは隠されている)、第1の外壁602aと反対側の(かつ平行な)第3の外壁(図6における図からは隠されている)、および第2の外壁の反対側の(かつ平行な)第4の外壁602dを含む。
一部の実施形態によれば、流し112の二重壁構造は、洗い工程中の音響を改良するように構成される。
流し112が二重壁である実施形態では、壁122は外壁602および内壁604を全体として指すことが理解されよう。例えば第1の壁122aは、第1の外壁602aおよび第1の内壁604aの両方を含むことが理解されよう。
また図7a〜図7bを参照すると、これらの図面は、外壁602および設備区画202を割愛した(すなわち外壁602および設備区画202は示されていない)流し112の、上下それぞれからの斜視図を提供する。内壁604は、第1の内壁604a、第1の内壁604aと直角の(垂直の)第2の内壁604b、第1の内壁604aと反対側の(かつ平行な)第3の内壁604c、および第2の内壁の604bの反対側の(かつ平行な)第4の内壁604dを含む。一部の実施形態によれば、また図7a〜図7bに描かれたように、各対の外壁および内壁、例えば第1の外壁602aおよび第1の内壁604aは、その間に少なくとも1つの内部チャンバを(内部チャンバ612から)画定する。各内部チャンバ612は2つの周方向に沿って延在する、例えば第1の外壁602aおよび第1の内壁604aによって画定された内部チャンバ612a2は、y方向およびz方向に沿って延在する一方で、第4の外壁602dおよび第4の内壁604dによって画定された内部チャンバ612d1は、z方向およびx方向に沿って延在する。
各内部チャンバ612は、第1の出口管448aからそれぞれの管に連結されてもよい。一部のこのような実施形態によれば、補助制御装置402および第1の多方弁416は、水ジェットが1度に内部チャンバ612の1つのみを通って、または1度に内部チャンバ612の2つのみを通って排出される(噴霧される、噴出される)ように、1度に内部チャンバ612の1つのみ、または1度に内部チャンバ612の2つのみに水を供給できるように構成される。
本明細書で使用される場合、一部の実施形態によれば、用語「流体/水ジェット」は、流体/水の強力で、方向付けられた放出(例えば1方向に沿った)を指す。
一部の例示的実施形態によれば、また図6および図7a〜図7cに描かれたように、内部チャンバ612は10個の内部チャンバ、すなわち(内部チャンバ612a2が内部チャンバ612a1および内部チャンバ612a3の両方に隣接するように)第1の外壁602aおよび第1の内壁604aによって画定された、内部チャンバ612a1、内部チャンバ612a2、および内部チャンバ612a3の3個の内部チャンバと、第2の外壁および第2の内壁604bによって画定された、内部チャンバ612b1および内部チャンバ612b2の2個の隣接した内部チャンバと、(内部チャンバ612c2が内部チャンバ612c1および内部チャンバ612c3の両方に隣接するように)第3の外壁および第3の内壁604cによって画定された、内部チャンバ612c1、内部チャンバ612c2、および内部チャンバ612c3の3個の内部チャンバと、第4の外壁602dおよび第4の内壁604dによって画定された、内部チャンバ612d1および内部チャンバ612d2の2個の隣接した内部チャンバとを数える。
内部チャンバ612a1および612c3は、内部チャンバ612a2および612c2、また内部チャンバ612a3および612c1のように互いに対向する。同様に内部チャンバ612b1および612d2は、内部チャンバ612b2および612d1のように互いに対向する。
一部の例示的洗い工程プログラムでは、水ジェットはある回転パターンで連続して排出(放出)されてもよい。例えば水ジェットは、1度に1つのチャンバから反時計回りに内部チャンバ612a1から始まり、続いて内部チャンバ612a2、続いて内部チャンバ612a3、続いて内部チャンバ612b1などと排出され、パターンは内部チャンバ612d2からの水ジェットの排出で完了する。一部の実施形態によれば、各内部チャンバ612からの水ジェットの排出の継続期間は5秒であるので、水ジェットの排出パターンは1分後に完了する。次いで水排出パターンは、例えば2回、3回、または10回さえも繰り返されてもよい。一部の実施形態によれば、それぞれの排出された水ジェットの圧力は約10〜約20バールである。
一部の実施形態によれば、流し112は、その底部上の2つの対向する側部上に少なくとも2つの水平チャネル622を含む。例えば、また図6および図7a〜図7cに描かれたように、各対の外壁および内壁(例えば第1の外壁602aおよび第1の内壁604a)は、その間でそれぞれの水平チャネルを対の壁によって画定された内部チャンバの下に画定する。第1のチャネル622aは、第1の外壁602aと第1の内壁604aとの間で内部チャンバ612a1、612a2、および612a3の下に延在する。同様に第2のチャネル622bは、第2の外壁と第2の内壁604bとの間で内部チャンバ612b1および612b2の下に延在し、第3のチャネル622cは、第3の外壁と第3の内壁604aとの間で内部チャンバ612c1、612c2、および612c3の下に延在し、第4のチャネル622dは、第4の外壁602dと第4の内壁604dとの間で内部チャンバ612d1および612d2の下に延在する。
一部の実施形態によれば、流し112は2つのチャネル水平チャネルのみ、例えば第2のチャネル622bおよび第4のチャネル622dを含む。
一部の実施形態によれば、第1の組の孔140からの孔は、内部チャンバ612の内壁上に配置され、第2の組の孔142からの孔は、チャネル622によって画定された内部水平細片(例えば第1のチャネル622aの一部は第1の内壁604aと一致)の上に配置される。一部の実施形態によれば、用語「第1の組の孔」および「チャンバ孔」は交換可能に使用される。一部の実施形態によれば、用語「第2の組の孔」および「チャネル孔」は交換可能に使用される。
各チャネル622は、第1の出口管448bからのそれぞれの管に連結されてもよい。一部の実施形態によれば、第2の組の孔142内の孔は、基部124の約0.5cm〜約3cm上に配置される。一部の実施形態によれば、第2の組の孔142内の孔は、基部124の約1cm〜約2cm上に配置される。
一部の実施形態によれば、第2の組の孔142内の孔は、基部124に近接して配置され、第2の組の孔142内の孔から排出される水ジェットは、実質的にxy面に平行に排出され、水ジェットは基部124上に配置された廃棄物(例えば食品廃棄物)に衝突する。結果として、第2の組の孔142から排出された水ジェットは、廃棄物(例えば食品廃棄物)を排水口134の中に、またそこから廃棄物処理装置206の中に向ける(案内する)ように機能し、その中で廃棄物は刻まれる。一部の実施形態によれば、食品廃棄物を排水口134の中に向ける(案内する)ために、水ジェットは、1対の対向するチャネル(例えば第2のチャネル622bおよび第4のチャネル622d)から、またはすべてのチャネルからさえも同時に排出される。
一部の実施形態によれば、第2の組の孔142から排出された水ジェットは、第1の組の孔140から排出された水ジェットより高圧であってもよい。
一部の実施形態によれば、チャネル、例えばチャネル622bによって画定された孔の数は、3個〜10個を数えてもよく、それぞれは約1〜3mmの直径を有する。一部の実施形態によれば、内部チャンバ612の1つによって画定された孔の数は、(チャンバ612c3および612b1の一部の実施形態におけるように約50個〜約150個の範囲であってもよい。したがって各内部チャンバ612内の孔の数に比べて、各チャネル622内の孔の数がより少ないことに起因して、チャネル622は内部チャンバ612より強い(より高い加圧の)水ジェットを排出するように構成される。具体的には、チャネル622は、十分に強い流体ジェットの排出が基部124上の大きい食品廃棄物または基部124上に張り付いた食品廃棄物を排水口134上に向けることができるように構成される。
本明細書で使用される場合、一部の実施形態によれば、用語「チャネル」は閉ざされた細長い空間を指す。換言すると、それを特徴付ける寸法の1つ、例えばその長さが、その他の2つの寸法のいずれよりも実質的に長いような閉じた空間である。一部の実施形態によれば、チャネルはその幅および厚さの5倍を超える長さを有する。一部の実施形態によれば、チャネルは、その幅および厚さの4倍を超える長さを有する。一部の実施形態によれば、チャネルは、その幅および厚さの3倍を超える長さを有する。これに対して、一部の実施形態によれば、「内部チャンバ」などにおけるような用語「チャンバ」は、チャネルではない閉じた空間、具体的には、それを特徴付ける寸法の少なくとも2つが同程度であるような閉じた空間を指す。
一部の実施形態によれば、流し112内の異なる領域は、異なる型の食器および/または調理器具を洗うように構成される。したがってこのような実施形態では、壁孔132は異なる内部チャンバの内壁上の異なる孔パターンを画定する。例えば、また図6〜図7cに描かれたように、内部チャンバ612a2の内壁上のあるパターンの孔706a2は、内部チャンバ612a1の内壁上のあるパターンの孔706a1より密なパターンである。一部の実施形態によれば、孔のパターンが疎らであるほど、孔を通って排出される流体ジェットは強い。したがってそれを洗浄するためにより高圧の流体ジェットが必要な食器および調理器具は、以下に詳述するように疎らなパターンの孔を有する内壁に近接して置かれてもよい。また異なるチャンバの内壁上の孔は、それぞれの流体ジェットを所望の圧力で生成するように、直径が互いに異なってもよい。
図7cを参照すると、図7cは、外壁602および設備区画202を割愛した(すなわち外壁602および設備区画202は示されていない)流し112の斜視上面図を描く。流し112は異なる型の食器および調理器具のそれぞれを洗うための4つの領域、すなわち第1の領域A、第2の領域B、第3の領域C、および第4の領域Dを画定する。第1の領域Aは、第4の内壁604d、内部チャンバ612a1および612c3の内壁、ならびに第2の領域Bによって囲まれる。第2の領域Bは、第1の領域A、内部チャンバ612a2および612c2の内壁、ならびに領域CおよびDによって囲まれる。第3の領域Cは、内部チャンバ612a3および612b1の内壁、ならびに領域BおよびDによって囲まれる。第4の領域Dは、内部チャンバ612b2および612c1、ならびに領域BおよびCによって囲まれる。第1の領域Aは食器(例えば皿)および浅鍋を意図される。第2の領域Bはボウルおよび深鍋を意図される。第3の領域Cはグラスおよびコップを意図される。第4の領域は刃物類および調理器具を意図される。
一部の実施形態によれば、領域Aは皿以外の食器および調理器具、例えばボウル、コップ、および刃物類も洗うことができるように構成される。
一部の実施形態によれば、領域Bはボウルおよび深鍋以外の食器および調理器具、例えばコップおよびグラスも洗うことができるように構成される。
一部の実施形態によれば、領域Cはコップおよびグラス以外の食器および調理器具、例えばボウルおよび深鍋も洗うことができるように構成される。
一部の実施形態によれば、領域Dは刃物類以外の食器および調理器具、例えばコップおよび小型のボウルも洗うことができるように構成される。
一部の実施形態によれば、基部124は基部孔148を含み、基部孔148の少なくとも一部は第3の領域C内に配置され、以下に詳述するようにグラスおよびコップを洗うように構成される。
一部の実施形態によれば、流し112は、壁122の一部は中空(換言すると、壁の間の内部チャンバ、例えば第1の壁122aの中心部上に画定される内部チャンバ612a2を画定するような二重壁)であるという意味で完全な二重壁ではなく、壁122の一部は中空でないという意味で中実である。例えば一部の実施形態によれば、壁122aおよび122cは二重壁であり、壁122bおよび122dは二重壁ではない。
一部の実施形態によれば、基部124の少なくとも一部は、内部チャンバ612がそれと同様の機能を有するのと同様に、内部チャンバ(図示せず)を構成するように二重壁である。
図8は一部の実施形態による(食器)ラック802の斜視図を提供する。ラック802は流し112内に装着されるように構成される。一部の実施形態によれば、ラック802は、以下に詳述するようにその上に食器(例えば皿)を斜に置くように構成される。一部の実施形態によれば、ラック802は、以下に詳述するようにその上に食器(例えば皿)を非直立に置くように構成される。
ラック802の食器を支える部分の上に置かれた食器上のあらゆる廃棄物は、洗い工程中に有機廃棄物が廃棄物処理装置206の中に洗い流され、その中で刻まれるように、列808aと808bとの間の空間の中に落とされることを理解されたい。
一部の実施形態によれば、食器はラック802上に斜めに置かれる。ラック802上に食器を置くことは、食器の少なくとも一部が基部124に実質的に直角だが、いかなる壁122にも平行でないようにラック802上に置かれるという意味で、「斜め」であると言われる。その結果として、洗い工程中に壁孔132を通って排出される水ジェットは、食器に斜めの角度で(例えば45度で)衝突することができる。このことは、内壁604aおよび604cからの水ジェットおよび第4の内壁604dからの水ジェットの両方に関して保持される。例えば洗い工程中に、内部チャンバ612a1からの流体ジェットは、ラック802上に置かれた食器の1つの表面(例えば食品が付いている皿の表面)に衝突し、内部チャンバ612d2からの流体ジェットは食器の第2の表面に衝突する。
一部の実施形態によれば、洗い工程中に内部チャンバ612a1、612d1、612d2、および612c3からの流体ジェットは、ラック802(具体的には領域B)上に置かれた一部の食器に衝突するようにラック802(具体的には領域A)上に置かれた他の食器によって屈折されてもよい。例えば流体ジェットは、皿の1つの表面からボウル、コップ、または別の皿の表面上に屈折されてもよい。
ラック802が標準的に構成されている、すなわちその上に食器が斜めに置かれず、次いで1つの皿の側面に2つの他の皿が置かれるように構成されている場合は、実質的にいかなる水ジェットによる直接の衝撃にもさらされないはずであることに留意されたい。具体的には、第1の壁122aからの水ジェットは皿に衝突しない可能性があるはずである一方で、第4の壁122dからの水ジェットは、影響を与える可能性がほとんどない皿に実質的に平行に向けられるはずである。
本明細書で使用される場合、水ジェット(または流体ジェット)は、ジェットがある角度に広がっているときであっても、ジェットの中心が表面に実質的に斜めの角度で衝突する限り、表面に斜めの角度で(対角に)衝突すると言われる。
一部の実施形態によれば、ラック802および流し112は、ラック802を流し112上に取り外し可能に取り付けることができるように構成される。一部の実施形態によれば、基部124は穴、例えば4つの穴、例えばラック802を流し112に可逆的に取り付けるようにラック802の底部上に対応する杭(「脚」)を受容するように適合された、それぞれが0.5cmの直径を有する穴を含む。
一部の実施形態によれば、杭は、約20バール以下の圧力を有する水ジェットが存在しても、洗い工程中に基部124に取り付けられたラック802を維持するのに十分強力である磁石を含む。
一部の実施形態によれば、その上に皿を斜めに置くように構成されたラック802の代わりに、壁孔132は、そこから水ジェットが排出される内部チャンバの内壁に対して水ジェットが斜めに排出されるという意味で、水ジェットを「斜めに」排出するように構成される。その結果、水ジェットはラック802上の皿に斜めの角度で衝突する。またラック802はその上に食器を斜めに置くように構成され、かつ壁孔132は、水ジェットがラック802上の食器に斜めの角度で衝突するように水ジェットを斜めの角度で排出するように構成される実施形態も企図される。
典型的には、シンクの流しは深さが19cm〜22cmある。一部の実施形態によれば、流し112は深さが19cm〜22cmある。一部の実施形態によれば、流し112は、ラック802内に食器/皿を置く角度が、基部124(すなわちxy面)に対して約30度であるとき、深さが15cmある。一部の実施形態によれば、流し112は、食器/皿を置く角度が、垂直、または垂直に近いとき(例えば置く角度が基部124に対して約80度であるとき)、深さが28cmある。したがって食器が標準の大きさをもつ(また食洗機の機能性を有する)シンク内に直立して(z軸に平行に)置かれる標準ラックの使用は、シンクの深さより短い直径の食器に限定される。一部の実施形態によれば(図8に描かれていない)、ラック802は、その上に食器を非直立に置くように構成され、それによって上述の問題が解決される。一部の例示的実施形態によれば、ラック802は、その上に食器をz軸に対して約45度の角度で置くように構成され、それによって流し112が深さ20cmまたは22cmであるとき、食器の直径が約25cmまたは28cmであっても洗い工程を稼働することができる。一部の例示的実施形態によれば、ラック802は、その上に食器をz軸に対して45度を超える角度、例えばz軸に対して50度〜70度の角度で置くように構成される。一部の例示的実施形態によれば、ラック802は、その上に食器を水平に、または実質的に水平に(例えばz軸に対して垂直に、または実質的に垂直に)置くように構成される。
図9は、一部の実施形態によるシャッター軌道162qのシャッター水平区分1102qの斜視図を提供する。シャッター軌道162pのシャッター水平区分1102p(シャッター水平区分1102pは基本的にシャッター水平区分1102qの鏡像である)は、図10aおよび図10cに描かれている。それぞれのシャッター水平区分1102pおよび1102qは、第2の壁122bと第4の壁122d(その上部に)との間に延在する。シャッター水平区分1102qは、凹部1112qおよび中空部1114qを含む。凹部1112qは凹底面1122q、シャッター水平区分1102qの長さに沿って延在する凹壁1124q、および凹底面1122qに平行な凹上面1126qを含む。凹壁1124qは垂直である。凹底面1122qはその長さに沿って穴1128qを含み、穴1128qは中空部1114qに通じる。中空部1114qは、中空部底部1134q上に1つまたは複数の流体出口1132qを含む。一部の実施形態によれば、各流体出口1132qは1つの内部チャンバ612に通じる(それによって中空部1114qが内部チャンバと流体結合する)。
同様にシャッター水平区分1102pは、凹部1112qおよび中空部1114qのそれぞれと同様に、凹部1112p(図10cに示されている)、中空部1114p(図10aに示されている)を含む。
図10aはシャッター軌道162内に装着されたシャッター156の斜視切取側面図を提供し、シャッター水平区分1102pおよび1102qは(薄板164の)薄板164kを見せるために一部が取り除かれている。各薄板164はその各端部上/内にローラが装着されている。ローラは、少なくとも薄板の厚さによって画定された方向(例えばシャッター156が閉じているときにz軸の方向)に沿って指す軸を中心に回転するように構成された球を含む。各球は、その上に球が装着された薄板の縁部を超えて長手方向に延在する、例えば球の2分の1が薄板の縁部を超えて延在するので、2つの薄い隙間(y軸に平行に延在する)はそれぞれが薄板の縁部とそれぞれの凹壁、すなわち図10bおよび図10cのそれぞれに示されている薄い隙間1202qおよび薄い隙間1202pとの間に形成される。
薄板164kは、一部の実施形態によれば、すべての薄板164を代表し、その第1の端部1208k1(すなわち薄板の長さに垂直な第1の縁部)上の第1のローラ1214k1、およびその第2の端部1208k2上の、基本的に第1のローラ1214k1と同様の第2のローラ1214k2(図10bに示されている)を含む。第1のローラ1214k1は、(薄板164kがシャッター水平区分1102pおよび1102q上に装着されたときに)少なくともz軸を中心に回転するように構成された第1の球1220k1を含む。同様に第2のローラ1214k2は、少なくともz軸を中心に回転するように構成された第2の球1220k2(図10bに示されている)を含む。それぞれが図10bに示されているように、第2の球1220k2は凹壁1124qに接触し、または凹壁1124qにわずかに圧迫さえされる。同様に図10cに示されたように、第1の球1220k1は、シャッター水平区分1102pの凹部1112pの凹壁1124pに接触し、または凹壁1124pにわずかに圧迫さえされる。ローラは、シャッター156がシャッター軌道162内を(凹壁1124pおよび1124qとローラの球との間の摩擦に起因して)摺動できるように構成される。
一部の実施形態によれば、ローラ1214(「軸受」とも呼ばれる)は、少なくとも次の2つの機能を有する、すなわち(1)水が流れることができるように薄板164の縁部と凹壁124との間の空間を十分に確保し、(2)シャッター156の滑らかな開閉を促す。
一部の実施形態によれば、薄板164の上面、薄板上面1226は凹状である。より詳細には、各薄板164は、シャッター156が閉じているときに薄板164の先端1230が薄板の長さに沿って(すなわちシャッター水平区分1102qからシャッター水平区分1102pまで)x軸に平行に延在するように、その上面(例えば薄板164kの薄板上面1226k)上が凹状である。先端1230は破線の直線Tにより図10aに示されている。薄板164の凹面に起因して、対の隣接した薄板はその間に谷部1232(すなわち隣接した先端の間の窪んだ領域)を画定する。谷部1232は先端1230に平行して延在する。例えば谷部1232jは薄板164kおよびそれに隣接した薄板164jによって画定される(薄板164kおよび164jの先端1230kおよび先端1230jは図10aに示されている)。シャッター156が閉じており、水がその上(すなわち上面1226上)に存在しているとき、谷部1232は、基本的にその水を凹部1112qおよび1112pの中に案内する漏斗(導管)として機能する。より詳細には、各谷部1232内の水は、谷部(2つの隣接した薄板の端部の間)の端部に流れ、そこから薄い隙間1202qおよび1202pのそれぞれを介して凹部1112qおよび1112pに入る。結果として、薄板上面1226上のあらゆる水は、最終的に穴1128qおよび1128pのそれぞれを介して中空部1114qおよび1114p上を流れ、そこから流体出口1132qおよび1132pのそれぞれを介して内部チャンバ612の中に入る。
一部の実施形態によれば、流し112は、第4の壁1522dとキッチン調理台1502との間に溝を含む。溝はシャッター156の最後の溝の長い(繋がっていない)縁部を受容するように構成される。溝はその底部上に少なくとも1つの穴を含み、その穴は内部チャンバ612d1および612d2の一方または両方に繋げられ、それによってシャッター156の上面から水が排水されるように構成される。
一部の実施形態によれば、少なくとも一部の薄板164の端部(例えば薄板164kの端部1208k1および1208k2)に刻み目を入れる。一部のこのような実施形態によれば、シャッター156およびシャッター軌道162は、シャッター156が閉じているときに刻み目が穴1128qおよび1128pの上に配置され、それによってシャッター156の上面上の流体が穴1228qおよび1228pの中への排水を促進するように構成される。
図11は、シャッター156上に分離可能に装着されたボウル1300を備えた第2の構造におけるシンク100の上面斜視図を描く。中心薄板164hは、シャッター156が閉じているときに蛇口106の下に配置される。一部の実施形態によれば、中心薄板164hは、その中心にピンによって封止された穿孔(どちらも示されていない)を含む。ピンの上を上から押すことによりピンを放つことができ、それによって穿孔の封止が外れる。一旦ピンがもはや押されなくなると、ピンは穿孔を再封止する。例えばバネ機構を使用して、ピン上に力が加えられるとピンを放ち、力を加えるのを止めると直ちにピンをその元の位置に戻す(穿孔を再封止する)ことができる。ボウル1300は、その底部上に穿孔と噛み合うように構成された雄部材(図示せず)を含み、例えば雄部材はネジであってもよく、穿孔にネジ山が付けられてもよい。ボウル1300は、雄部材をピンに押し付け、雄部材を穿孔内に貼り付ける、例えば雄部材がネジであり、穿孔にネジ山が付けられた実施形態においてボウル1300を回転させることにより、中心薄板164h上に装着される。雄部材は中空であり、それによってボウル1300が中心薄板164h上に貼り付けられると、ボウル1300と流し112との間に流体連通が確立する。
ボウル1300は、シンク100が開回路洗い工程(換言すると、流し112からの水または流体が洗い工程の一環として流し112の中に再循環して戻らない)である、図12a〜図12bに記載された洗い工程などの洗い工程の最中にあるとき、例えば2つのコップを洗うための小型シンクとして使用することができる。蛇口106から水が雄部材を介して流し112の中に排水し、そこから排水管230および下水道の中に流れる。
シンク100の例示的洗い工程
図12a〜図12bは、一部の実施形態によるシンク100の例示的洗い工程1400の流れ図を描く。洗い工程1400は以下のあらゆる1つまたは複数のステップを含むことができる。
・ステップ1402、使用者がラック802などのラックを流し112内に装着し、汚れた食器および調理器具をラック上に置く。
・ステップ1406、使用者がユーザ制御インターフェース172を介して洗いプログラムを選択する。
・ステップ1410、シャッター156が第1の構造から第2の構造(シャッター156が流し112を流体封止する)に切り替えられる。
・ステップ1414、三方弁304の入口ポートが開かれ、水ポンプ306および蒸気タンク308を水設備510に流体連結する。
・ステップ1418、第2のポンプ312が作動され、水を水設備510から水入口管212ならびに管334および340を介して蒸気タンク308の中にポンプ供給する。
・ステップ1422、蒸気タンク308がオンに切り替えられ(すなわち加熱要素316が作動され)、その中にポンプ供給された水を加熱する。
・ステップ1426、冷水弁404が開かれる。水ポンプ306が作動され、水を水設備510から(水入口管212、管328、冷水管216、冷水弁404、および管432を介して)第1の多方弁416の入口ポート444にポンプ供給する。
・ステップ1430、第1の多方弁416が出口ポート446を介して水を内部チャンバ612に分配する。水ジェットがチャンバ孔(すなわち第1の組の孔140)を介して食器および調理器具上に排出される。
・ステップ1434、廃棄物処理装置206が作動される。
・ステップ1438、第1の多方弁416が出口ポート446を介して水をチャネル622に分配する。高圧水ジェットがチャネル孔(すなわち第2の組の孔142)を介して排出される。
・ステップ1440、高圧水ジェットが食品廃棄物を排水口134の中に向ける(そこから食品廃棄物は廃棄物処理装置206の中に向けられ、その中で刻まれる)。
・ステップ1442、蒸気タンク308内の温度は100℃を超える、例えば最高120℃まで達する。
・ステップ1444、冷水弁404が閉じられ、内部チャンバ612およびチャネル622への水供給が中断する。第1の多方弁416および廃棄物処理装置206が作動停止される。
・ステップ1446、温水弁406が開かれる。蒸気タンク308内の圧力がそこから(沸点またはほぼ沸点の)温水を(温水管218、温水弁406、および管434を介して)第2の多方弁418の第1の入口ポート454aに押し進める。
・ステップ1450、第2の多方弁418が出口ポート456を介して基部孔148に、また任意選択で一部の壁孔132を介して温水を分配する。温水ジェットが基部孔148を介して、また任意選択で一部の壁孔132を介して、ラック上の食器および調理器具上に排出される。
・ステップ1454、洗浄剤が注入される。一部の実施形態によれば、洗浄剤は、詰め替え可能なディスペンサータンク(図示せず)から、補助制御装置402によって制御されるダイヤフラム弁(図示せず)を用いて管436および/または管432に注入される。
・ステップ1458、洗浄剤が食器および調理器具から洗い落とされ、配管(例えば管および弁)から出る。温水弁406が閉じられ、基部孔148への温水供給が中断する。第2の多方弁418が作動停止される。
・ステップ1462、冷水弁404が再開され、第1の多方弁416および廃棄物処理装置206が再作動される。水が内部チャンバ612から排出される。
・ステップ1466、チャネル孔を介して排出された高圧水ジェットが、ステップ1440において洗浄されなかった食品廃棄物を排水口134の中に向ける。
・ステップ1470、冷水弁404が再度閉じられる。第1の多方弁416および廃棄物処理装置206のスイッチがオフに切り替えられる。
・ステップ1474、蒸気弁408が開かれる。蒸気タンク308からの蒸気が(蒸気管220、蒸気弁408、および管436を介して)第2の多方弁418の第2の入口ポート454bに流れる。
・ステップ1478、蒸気が基部孔148を介して放たれる。食器および調理器具が消毒され、蒸気によって乾燥される。
・ステップ1482、蒸気弁408が閉じられる。三方弁304の入口ポートが閉じられ、水設備510から設備容器装置204への水供給が中断される。蒸気タンク308、第2のポンプ312、および第2の多方弁418のスイッチがオフに切り替えられる。
・ステップ1486、シャッター156が開かれる。
一部の実施形態によれば、蒸気タンク308は水および高温の圧縮空気(すなわち蒸気)を含む。一部の実施形態によれば、蒸気タンク308内の水は、一部の水が蒸気(約95℃〜約120℃の温度を有する圧縮空気に変わるように、圧力をかけて加熱される。
一部の実施形態によれば、各ステップの継続期間は数秒〜数分の範囲である。一部の実施形態によれば、全洗い工程の継続期間は20分未満である。一部の実施形態によれば、全洗い工程の継続期間は10分未満である。一部の実施形態によれば、全洗い工程の継続期間は約5分である。
一部の実施形態によれば、ステップ1430では、第1の多方弁1430は、水が1度に1つの内部チャンバに送達(供給)されるように、水を内部チャンバ612に選択的に分配する。一部のこのような実施形態によれば、水ジェットは上に論じたような回転パターンで排出される。
本明細書で使用される場合、用語「洗浄剤」はこれに限定されないが、食器洗い石鹸、ならびに食器洗い石鹸を含む液体、ならびにワニス/または、および塩を含む。
一部の実施形態によれば、シンク100は、流し112が食器で一部のみが満たされている、経済的な洗い工程プログラムが可能であるように構成される。洗い工程プログラムは、流し112が一部のみが満たされている、例えば汚れた食器は流し112の2分の1または3分の1のみを満たしているという事実を考慮するという意味で、「経済的」であると言われる。例えば汚れた皿のみを洗う必要がある場合は、領域Aのみが食器で満たされる。次いで使用者は、食器が領域Aのみに存在するという事実を考慮する洗い工程プログラムを選択してもよい。このような洗い工程プログラムは、図12a〜図12bに記載された洗い工程プログラムと同様になるが、ステップ1430に類似したステップでは、水ジェットが内部チャンバ612a1、612c3、612d1、および612d2のみから、また任意選択で内部チャンバ612b1および612b2から排出されるが、内部チャンバ612a2、612a3、612c1、および612c2から水ジェットは排出されないという点においてそれと異なる。同様にステップ1450に類似したステップでは、水ジェットは、領域Aなどに配置された基部孔(基部孔148から)のみから排出される。
一部の実施形態によれば、シンク100は、その中に含有された食器の荷重および場所を検出するためのセンサを含む。
開示された技術の別の態様によれば、食洗機の機能を備えたシンクが提供される。図13は、一部の実施形態による食洗機の機能を備えたシンク1500の上からの斜視図を提供する。シンク1500が設置されたキッチン調理台1502および蛇口1506がさらに描かれている。シンク1500は、シンク100と類似して以下に詳述するようにそれとともにいくつかの特徴を共有するが、少なくとも二重壁ではなく、必ずカバーとしてのシャッターを含むという点において、それと根本的に異なる。
一部の実施形態によれば、シンク1500は蛇口1506を含む。
一部の実施形態によれば、蛇口1506は、シンク100のユーザ制御インターフェース172に類似したユーザ制御インターフェース1508を含む。
シンク1500は流し1512およびシャッター1516を含む。シャッター1516は、2つの構造、すなわちシャッター1516が開いている(すなわち流し1512が図13に描かれたように、上から覆われていない)第1の構造、およびシャッター1516が閉じており、流し1512を上から(すなわち図14に描かれたように、流し1512の上面から)流体封止する第2の構造との間を切り替えることができる。流し1512は壁1522および基部1524を含む。壁1522は、以下に詳述するように壁孔1532を含む。基部1524は排水口1534をさらに含み、排水口1534は排水管1538(図15に示されている)に流体結合される。基部1524は、以下に詳述するように基部孔1542をさらに含む。壁1522は、食洗機(洗浄)洗剤(例えばタブレット)のための区画(図示せず)をさらに含むことができ、洗浄剤は洗い工程中に流し1512の中に放たれる。
一部の実施形態によれば、流し1512は長方形であり、壁1522は4つの壁、すなわちzx面に平行な第1の壁1522a、第1の壁1522aに垂直な(またyz面に平行な)第2の壁1522b、第1の壁1522aに平行な第3の壁1522c、および第2の壁1522bに平行な第4の壁1522dを数える。
一部の実施形態によれば、流し1512は円形であり、例えば半球または楕円形の半分の形状である。
シンク1500は、流し1522のリム1566上に1対の平行なシャッター軌道1562をさらに含む。より詳細には、シャッター軌道1562は、第1の壁1522aおよび第3の壁1522cのそれぞれの上部に配置される(第3の壁1522cの上部上のシャッター軌道のみが示されている)。シャッター1516は、シャッター軌道162上のシャッター156の摺動と同様に、シャッター軌道1562に沿って摺動するように構成される。第4の壁1522dの上部は、第2の壁122bおよびキッチン調理台102と同様に、キッチン調理台1502から狭い隙間(図示せず)によって分離される。シャッター1516がキッチン調理台1502の下に(図15に示されたように第4の壁1522dに隣接して)保管された第1の構造から/第1の構造に、第2の構造に/第2の構造から切り替えると、シャッター1516は、以下にさらに詳述するように狭い隙間を通って摺動される。
図14は、一部の実施形態による上からのシンク1500の斜視図を提供する。図14では、シャッター1516は上から流し1512を流体封止する第2の構造にある。一部の実施形態によるシャッター1516のシャッター上面1622が描かれている。
図15は、一部の実施形態による下からのシンク1500の斜視図を提供する。壁孔1532および基部孔1542は(家庭用)水設備に制御可能に流体結合される。より詳細には、流し1512は水平壁チャネル1702を含み、それぞれは、第1の(内)表面が壁1522の1つと一致し、第2の(外)表面が流し1512から(外方に)突起するように、yz面またはzx面のいずれかに平行な1対の表面を画定する。例えば第1の壁1522a上の壁チャネル1702aは、第1の壁1522aから外方に突起する(またzx面に平行な)(第2の)表面1706aを含み、第2の壁1522b上の壁チャネル1702bは、第2の壁1522bから外方に突起する(またyz面に平行な)(第2の)表面1706bを含む。各壁チャネル1702は、そのそれぞれの内面上の壁孔1532からの複数の壁孔を含む。流し1512は基部チャネル1704をさらに含み、それぞれは、第1の(内)表面が基部1524の1つと一致し、第2の(外)表面が基部1524から下方に突起するように、xy面に平行な1対の表面を画定する。
シンク1500はチャネル管1710をさらに含む。各チャネル管1710は、その1端上で壁チャネル1702または基部チャネル1704のそれぞれの1つに、またその他端上で多方弁1712の各出口ポート(番号は付されていない)に流体連結される。多方弁1712は、水入口管1716および(キッチン調理台1502の背後でキッチンの壁上に配置された)水栓1720を介して水設備に制御可能に流体結合される。
水加熱タンク1750内の水が目標温度、例えば90℃に達した後、弁(図示せず)を開き、高温流体が管(図示せず)を通って多方弁1712に流れる。一部の実施形態によれば、多方弁1712に対して14個のポートが存在する。
洗い工程中に、水設備からの水が水入口管1716を通って多方弁1712上に流れ、多方弁1712はその水をチャネル管1710間に制御可能に(また任意選択で選択的に)分配する。各チャネル管1710からの水は、壁チャネル1702または基部チャネル1704のそれぞれの1つの上を流れ、そこから(壁孔1532から各孔を介して、または基部孔1542から各孔を介して)水ジェットとして流し1512の中に排出される。
一部の実施形態によれば、シンク1500は再循環弁1732をさらに含み、再循環弁1732は三方弁であり、再循環ポンプ1740は管1744を介して多方弁1712に流体結合される。再循環弁1732は、その入口ポート上で排出口1534に流体結合され、第1の流れ構造と第2の流れ構造との間で制御可能に切り替えることができる。すなわち第1の流れ構造では、排出口1534は(再循環弁1732の第1の出口ポートを介して)排水管1538に流体結合され、排出口1534を通って流れる流体が排水管1538を介して下水道に続くように、再循環ポンプ1740から流体分離される(再循環弁1732の第2の出口ポートは閉じる)。具体的には、標準シンクとして使用されるとき(すなわち食洗機としてではない)、シンク1500は第1の流れ構造にある。第2の流れ構造では、排出口1534は(再循環弁1732の第2の出口ポートを介して)再循環ポンプ1740に流体結合され、排出口1534を通って流れる流体が再循環ポンプ1740に続き、そこから(再循環ポンプ1740が多方弁1712に流体結合することに起因して)流し1512にポンプ供給して戻されるように、排水管1538から流体分離される(再循環弁1732の第1の出口ポートは閉じる)。第2の流れ構造を使用して洗い工程中に流体循環を閉じる効果をもたらすことができ、そこでは食器および調理器具を流し1512内で洗うために使用される流体は、排水された後に流し1512の中に戻るように再度向けられ、それによって以下にさらに詳述するように、水および洗浄剤(また任意選択で水が加熱される実施形態では電力消費)を節約する可能性がある。
一部の実施形態によれば、また図15に示されたように、シンク1500は水加熱タンク1750および三方弁1754を含む。三方弁1754は、水栓1720からの水供給をオンオフできるように、水入口管1716に制御可能に流体連結される。三方弁1754は、水入口管1716を多方弁1712および第1の出口管1762を介して水チャネル1702および基部チャネル1704に、また第2の出口管1764を介して水加熱タンク1750に制御可能に流体結合するようにさらに構成される。一部の実施形態によれば、三方弁1754は、水入口管1716を多方弁1712および水加熱タンク1750の両方に同時に流体結合でき、(水栓1720から)それぞれに向けられた水の流量の割合を制御するように構成される。
水加熱タンク1750は、多方弁1712の入口ポート(番号は付されていない)を介して多方弁1712に制御可能に流体結合される。
シンク1500が水加熱タンク1750(および三方弁1754)を含まない一部の実施形態によれば、温水は(家庭用)温水設備から供給されてもよい。
一部の実施形態によれば、また図15に描かれたように、シンク1500は廃棄物処理装置1770を含む。廃棄物処理装置1770はその一端上で排水口1534に、またその他端上で再循環弁1732に流体連結される。
シンク1500は、シンク100の記載で上に詳述したように主制御装置302および補助制御装置402の特徴を組み合わせる電子制御装置(図示せず)を含む。電子制御装置はユーザ制御インターフェース1508と伝達可能に関連付けられる。具体的には、電子制御装置は、多方弁1712、再循環弁1732、再循環ポンプ1740、水加熱タンク1750、三方弁1754、および廃棄物処理装置1770の作動を制御し調整する。
電子制御装置およびシンク1500の他の構成要素、例えばユーザ制御インターフェース1508、シャッター1516、再循環ポンプ1740、水加熱タンク1750、および多方弁1712が電子式である実施形態における多方弁1712などは、家庭用電気システム(図示せず)によって電力提供される。図面を単純で明確に保つために、シンク1500の様々な構成要素を互いに、また家庭用電気システムに連結する電線は示されていない。
一部の実施形態によれば、シンク1500は、洗浄剤ポンプ(図示せず)を含み、洗浄剤ポンプは洗浄剤を第1の出口管1762の中に制御可能に導入するように構成され、それによって洗い工程中に流し1512の中に流れる冷水を洗浄剤と混合する。
加えてまたは別法として、シンク1500は、洗浄剤ポンプを含み、洗浄剤ポンプは洗浄剤を第2の出口管1764の中または水加熱タンク1750の中に制御可能に導入するように構成され、それによって洗い工程中に流し1512の中に流れる温水を洗浄剤と混合する。
一部の実施形態によれば、第1の出口管1762および/または第2の出口管1764は、そこを通って流れる水(流体)の中に塩を放つための塩フィルタ(図示せず)を含む。
図16を参照すると、図16は、下からのシンク1800の斜視図を提供する。シンク1800は、シャッター1516およびシャッター軌道1562が(シャッターが閉じているとき)シャッターの上面1622上に配置された水が排水するように構成された、シンク1500の特定の実施形態であり、それによってシンク1800が洗い工程の最中であっても、例えば食器を手で洗うために蛇口1506を使用できる。一部のこのような実施形態によれば、シャッター1516およびシャッター軌道1562は、図9〜図10cに描かれ、添付の明細書本文に記載された実施形態のシャッター156およびシャッター軌道162と類似しているが、シャッター軌道の中空部のそれぞれの底部の底部上の流体出口が、流し1512の中に戻されない(これに対して中空部底部1134上の流体出口1132、すなわち流体出口1132qおよび1132pは、内部チャンバ612を介して流し112の中に戻される)という点でそれと異なる。その代わりにシャッター軌道1562の中空部の各底部上の流体出口は、1対の排水ダクト1826を介して排水管1538に流体結合される。このような構造は、シンク1800が流体循環を閉じる効果をもたらす洗い工程の最中にあるとき、手で食器を洗うのに特に適する。流体出口を排水管1538に流体結合することにより、流体が流し1512内に蓄積しないように蛇口からの水が流し1512に入らないことを確保する。流し1512内に流体が蓄積することにより基部1512上に流体層が生じ、(コップおよびグラスを内側から洗うために使用される)基部孔1542によって排出される直立の流体ジェットの強度が、流体層を通過することに起因して低下するはずであるので、コップおよびグラスの洗いを妨げる可能性がある。
一部の実施形態によれば、流し1512は第2の壁1522bとキッチン調理台1502との間に溝を含む。溝はシャッター1512の最後の薄板の長い(繋がっていない)縁部を受容するように構成される。溝はその底部上に少なくとも1つの穴を含み、その穴は第3のダクト(図示せず)を介して排水管1538に結合され、それによって流体をシャッター上面1622から排水することができ、これは溝の中に流れる。
図17を参照すると、図17は下からのシンク1900の斜視図を提供する。シンク1900はシンク1500の特定の実施形態である。シンク1900は、第4の壁1522dに隣接し、流し1512の上部から垂直に降下する(第4の壁1522dに平行な)スリーブ1924を含む。スリーブ1924は固く、例えば硬質プラスチックから作成される。シャッター1516が第1の構造にあるとき、シャッター1615はスリーブ1924内に収納される。
一部の実施形態によれば、スリーブ1924はその底部上に排水穴(図示せず)を含む。一部の実施形態によれば、排水ダクト1928はその一端上で排水穴に、またその他端上で排水管1538に流体連結される。排水ダクト1928は流体をスリーブ1924から排水するように機能する。
排水ダクト1826は図17に示されていないが、本発明の範囲は排水ダクト1826およびスリーブ1924の両方を含む実施形態を網羅することが理解されよう。
スリーブ1924は排水穴を含み、シンク1500は排水ダクト1826を含まない一部の実施形態によれば、シャッター軌道1562はシャッター上面1622からスリーブ1924の中に水を向けるように構成される。一部のこのような実施形態によれば、シャッター1516およびシャッター軌道1562は、図9〜図10cに描かれた実施形態のシャッター156およびシャッター軌道162と類似し、シャッター1516は薄板164と同様に連続的に繋がった薄板を含む。シャッター1516およびシャッター軌道1562は、シャッター軌道1562が、中空部上に排水される水がスリーブ1924の中に流れるために進むように、その(すなわちシャッター軌道1562の)中空部の底面上に流体出口を含まないという点で、(図9〜図10cに描かれた)実施形態のこれらのシャッター156およびシャッター軌道162とは異なる。このような一部の実施形態によれば、底面は、各底面が第2の壁1522bから第4の壁1522d上にわずかに降下するという意味で傾いている。傾いていることにより、中空部からスリーブ1924への流体の排水が促進される。シャッター軌道1562の傾斜角度は約1度〜約3度である。
一部の実施形態によれば、シャッター軌道1562は、第2の壁1522bから第4の壁1522d上に降下するようにわずかに傾斜している。さらに第4の壁1522dの上部とキッチン調理台1502との間の狭い隙間は、シャッター1516が第2の構造にある(すなわちシャッター1516が閉じている)とき、薄い空間がシャッター上面1622とキッチン調理台1502との間に存在するような寸法である。シャッター軌道1562の傾斜に起因して、シャッター上面1622上の水がシャッター上面1622に沿って第4の壁1522dに向かって流れ、シャッター上面1622とキッチン調理台1502との間の薄い空間を介してスリーブ1924に入るように、シャッター1516も第2の構造にあるときに傾斜している。
一部の実施形態によれば、水加熱タンク1750は、蒸気を発生し、シンク100内の蒸気タンク308と同様に蒸気を流し1512の中に放つようにさらに構成される。
一部の実施形態によれば、シャッター1516は、その薄板の1つの上に、基本的に図11およびその添付の明細書本文に示されたように、その上にボウル1300などのボウルを貼り付けるための穿孔を含む。
シンク1500の例示的洗い工程
シンク1500の一部の実施形態によれば、シンク1500の例示的洗い工程2000は以下のステップを含んでもよい。
・ステップ2002、使用者が流し1512内に食器ラックを装着し、ラック上に汚れた食器および調理器具を置く。
・ステップ2006、使用者がユーザ制御インターフェースを介して洗いプログラムを選択する。
・ステップ2010、シャッター1516が第1の構造から第2の構造(シャッター1516が上から流し1512を流体封止する)に切り替えられる。
・ステップ2014、三方弁1754が水栓1720を(水入口管1716および第1の出口管1762を介して)多方弁1712ならびに(水入口管1716および第2の出口管1764を介して)水加熱タンク1750の両方に流体結合させ、水設備からの水がそこに流れる。
・ステップ2018、多方弁1712が水を壁チャネル1702に、また任意選択で基部チャネル1704にも分配する。
・ステップ2022、水ジェットが壁孔1532から、また任意選択で基部孔1542から排出される。
・ステップ2026、廃棄処理装置1770が作動される。
・ステップ2030、有機廃棄物(食品残渣)が排水口1534を介して廃棄物処理装置1770の中に洗い流され、その中で刻まれる。
・ステップ2034、水加熱タンク1750がオンに切り替えられ、水加熱タンク1750が次第に満たされるにつれてそこに供給される水を加熱する。
・ステップ2038、水加熱タンク1750内の温度が90℃に達する。
・ステップ2040、洗浄剤が水加熱タンク1750の中に導入される。
・ステップ2042、三方弁1754が水設備からの水供給を遮断する。
・ステップ2046、多方弁1712が水加熱タンク1750に流体結合される。水加熱タンク1750からの温水が洗浄剤と混合され、多方弁1712を介して分配され、壁孔1532および任意選択で基部孔1542を介して排出される。
・ステップ2050、廃棄物処理装置1770が冷水によって除去されなかった有機廃棄物を刻む。
・ステップ2054、廃棄物処理装置1770がオフに切り替えられる。
・ステップ2058、再循環弁1732が流し1512から排水管1538を流体分離し、再循環ポンプ1740がオンに切り替えられる。
・ステップ2062、流し1512から排水された温水/流体(洗浄剤と混合された水)が、再循環ポンプ1740、管1744、水加熱タンク1750、多方弁1712、および壁孔1532、ならびに任意選択で基部孔1542を介して流し1512の中に戻って再循環される。閉じた温水循環がそれによって有効になる。
・ステップ2066、水加熱タンク1770および再循環ポンプ1740がオフに切り替えられる。
・ステップ2070、再循環弁1732が排水管1538を流し1512に再度流体結合させる。流し1512は水を排水される。
・ステップ2074、流し1512内の食器および調理器具がその中の高温に起因して急速に乾燥される。
・ステップ2078、シャッター1516が開かれる。
シンク100を再度参照すると、その一部の実施形態によれば、シンク100は、再循環弁1732および再循環ポンプ1740のそれぞれと同様に追加の弁および追加のポンプを含み、それによってシンク100は、基本的にシンク1500の洗い工程2000の記載に説明されたように、閉じた水循環を組み込む洗い工程プログラムを実施できる。
シンク100の一部の実施形態によれば、シンク100は、シャッター156が第1の構造にあるときにシャッター156を収納するためのスリーブ1924と同様のスリーブを含む。このような一部の実施形態によれば、シャッター156は排水穴および排水管230に流体連結された排水ダクトを含む。このような実施形態では、シャッター水平区分1102は流体出口1132を含まない。その代わりに中空部底部1134はわずかに傾き、それによって中空部1114内の流体を基本的にシンク1500のシャッタースリーブ1924に関して上に記載されたように、シャッタースリーブの中に向けるように構成される。シンク100が、再循環弁1732および再循環ポンプ1740と同様の追加の弁および追加のポンプをさらに含むような実施形態では、内部チャンバ612を介して流し112の中に戻す代わりに、シャッター156の上部上のあらゆる流体をシャッタースリーブの中に(またそこから下水道上に向かう)排水することにより、シンク100が、閉じた水/流体循環が有効な洗い工程の段階の最中も蛇口106を使用できることに留意されたい。具体的には、シンク100が排水口134を介して排水された洗い流体が流し112の中に戻って再循環される洗い工程の段階を稼働しているときに、蛇口106からの水が(下水道の上の代わりに)流し112の中に向けられた場合は、上に詳述されたように、流体は基部124上に蓄積して基部孔148から排出される流体ジェットの強度が低減するであろう。
一部の実施形態によれば、ボウル1300は、その基部上にボウル1300をシャッター156に可逆的に取り付けるように構成された、少なくとも1つの磁石を含む。このような一部の実施形態によれば、ボウル1300は、水をボウル1300からシャッター156の上面上に、またそこからシャッター軌道162の中空部1114を介してスリーブ(シャッタースリーブ)上に排水するように構成された複数のオリフィスを含む。このような実施形態は、本明細書に詳述されたように、シンク100が閉じた循環の洗い工程を稼働しているときにボウル1300を使用することができるように構成される。
シンク100の一部の実施形態によれば、シャッター水平区分1102の中空部のそれぞれの底部上の流体出口(中空部底部1134q上の流体出口1132qなど)は内部チャンバ612に戻って通じないが、その代わりにシンク1500の排水ダクト1826と同様に排水管230に通じる排水ダクトに連結される。シンク100が、再循環弁1732および再循環ポンプ1740と同様の追加の弁および追加のポンプをさらに含むような実施形態では、シンク100が、閉じた水/流体循環が有効な洗い工程の段階の最中にあるときも蛇口106を使用してもよいことに留意されたい。
本明細書で使用される場合、一部の実施形態によれば、用語「食器」は食器および調理器具の両方を指すように使用される。
本明細書で使用される場合、一部の実施形態によれば、用語「食品廃棄物」、「食品残渣」、および「有機廃棄物」は交換可能に使用される。
本明細書で使用される場合、一部の実施形態によれば、用語「蒸気タンク」および「水加熱タンク」は交換可能に使用される。
本明細書で使用される場合、用語「ラック」および「食器ラック」は交換可能に使用される。
わかりやすくするために別個の実施形態において記載された、開示された技術のある特定の特徴は、単一の実施形態で組み合わせて提供されてもよいことを理解されたい。逆に簡潔にするために単一の実施形態において記載された、開示された技術の様々な特徴は、個別にもしくはあらゆる適切な副結合において、または開示された技術のあらゆる他の記載された実施形態で適切に提供されてもよい。実施形態において記載されている特徴は、明白にそうであると述べられていない限り、その実施形態に必須の特徴であるとみなされるべきでない。
一部の実施形態による方法のステップが特定の順序で記載されていることがあるが、開示された方法は、異なる順番で実行される、記載されたステップの一部またはすべてを含んでもよい。開示された方法は、記載されたステップのすべて、または記載されたステップの数個のみを含んでもよい。開示された方法における具体的なステップは、明白にそうであると述べられていない限り、その実施形態に必須のステップであるとみなされるべきでない。
開示された技術はその特定の実施形態とともに記載されているが、当業者に明らかである多数の代替形態、修正形態、および変形形態が存在してもよいことが明白である。したがって開示された技術は、添付の特許請求の範囲に収まるすべてのこのような代替形態、修正形態、および変形形態を包含する。本発明は、その適用を必ずしも本明細書に説明された構成要素および/または方法の構成および配置の詳細に限定されないことを理解されたい。他の実施形態が実施されてもよく、実施形態を様々な方法で実行されてもよい。
本明細書に利用された表現および専門用語は説明目的であり、限定とみなされるべきではない。本明細書におけるあらゆる参考文献の引用または同定は、そのような参考文献が本発明に対する先行技術として利用可能である許可として解釈されるべきではない。見出しは本明細書の理解を容易にするために本明細書で使用され、必ずしも限定として解釈されるべきではない。

Claims (48)

  1. 食洗機の機能を組み込むシンクであって、前記シンクは流しおよびその上部から前記流しを流体封止できるカバーを備え、
    2つの周方向に延在する前記流しの壁の少なくとも一部は二重壁であり、その間に内部チャンバを画定するような外壁および内壁を有し、前記内部チャンバは加圧流体源に制御可能に流体結合され、前記内壁上にチャンバ孔を有し、
    洗い工程中、前記カバーは前記流しを封止し、流体ジェットは前記チャンバ孔を介して前記流しの中に排出される、シンク。
  2. 複数の二重壁部を備え、それぞれはそれぞれの内部チャンバを備え、前記内部チャンバはそれぞれの管に流体連結され、前記管は1つまたは複数の弁に制御可能に流体結合され、それによって加圧流体を前記内部チャンバに選択的に供給できる、請求項1に記載のシンク。
  3. 前記内部チャンバおよび前記チャンバ孔は、前記流し内の複数の領域のあらゆる1つまたは複数を選択的に標的にすることができるように構成される、請求項2に記載のシンク。
  4. 前記1つまたは複数の弁は電子式であり、前記シンクは、流体を1つの前記内部チャンバから別の前記内部チャンバに、または1つの群の前記内部チャンバから別の群の前記内部チャンバに連続して排出できるように、前記1つまたは複数の弁の入口ポートおよび出口ポートの開閉を調節するように構成された電子回路を備える、少なくとも1つの制御装置をさらに備える、請求項3に記載のシンク。
  5. 前記1つまたは複数の弁は、前記管の少なくとも一部に制御可能に流体連結された複数の出口ポートを備える、少なくとも1つの多方弁を備える、請求項2〜4のいずれか1項に記載のシンク。
  6. 前記壁はそれぞれが複数の隣接した内部チャンバを備える二重壁であり、前記少なくとも1つの制御装置は、前記内部チャンバから排出された流体ジェットが前記内部チャンバの1つから1度にある回転パターンで排出されるように、前記多方弁の前記複数の出口ポートの前記開閉を調節するように構成される、請求項5に記載のシンク。
  7. 前記流しはその基部に排水口を備える、請求項1〜6のいずれか1項に記載のシンク。
  8. 家庭用水設備に流体結合され、前記家庭用水設備の圧力に比べて増加された圧力で水を前記内部チャンバに供給するように構成されたポンプをさらに備える、請求項1〜7のいずれか1項に記載のシンク。
  9. 水加熱タンクをさらに備え、前記基部は基部孔を備え、前記水加熱タンクは前記基部孔に制御可能に流体連結される、請求項8に記載のシンク。
  10. 前記水設備に制御可能に流体結合され、前記水加熱タンクに流体連結された第2のポンプをさらに備え、前記第2のポンプは、前記水加熱タンク内の圧力より高い圧力で水を前記水加熱タンクに供給するように構成される、請求項9に記載のシンク。
  11. 第2の多方弁をさらに備え、前記第2の多方弁は、その入口ポート上で前記水加熱タンクに、また複数のその出口ポート上で前記基部孔に制御可能に流体連結される、請求項9および10のいずれか1項に記載のシンク。
  12. 前記水加熱タンクは前記壁孔の少なくとも一部にさらに制御可能に流体結合される、請求項11に記載のシンク。
  13. 前記流しに流体結合され、その前記底端部上で排水管に流体連結された廃棄物処理装置をさらに備え、前記排水管は下水道に流体結合される、請求項7〜12のいずれか1項に記載のシンク。
  14. 前記チャンバ孔は第1の組の孔を構成し、前記シンクは、前記第1の組の孔の下に第2の組の孔をさらに備え、前記第2の組の孔は、2つの前記壁上に互いに対向して配置された少なくとも2つの孔を備え、前記第2の組の孔は、そこを通って排出される流体ジェットが前記洗い工程中に前記流しの前記基部上の廃棄物または前記基部上に張り付いた廃棄物を前記排水口上に案内するように向けられるように構成される、請求項1に記載のシンク。
  15. 前記排水口上へ食品廃棄物を案内するよう機能する前記流体ジェットは、前記第1の組の孔によって排出される前記流体ジェットより高圧である、請求項14に記載のシンク。
  16. 前記排水口上へ食品廃棄物を案内するよう機能する前記流体ジェットは、それぞれが前記第1の組の孔によって排出される前記流体ジェットのそれぞれより広範囲に広がる、請求項14および15のいずれか1項に記載のシンク。
  17. 再循環弁および再循環ポンプをさらに備え、前記再循環弁は前記廃棄物処理装置に流体結合され、前記排水管および前記再循環ポンプにさらに制御可能に流体結合され、前記再循環ポンプは、前記水加熱タンクおよび/または前記少なくとも1つの多方向弁に流体結合され、前記再循環弁は、第1の流れ構造と第2の流れ構造の間で切り替えるように構成される、請求項5〜16のいずれか1項に記載のシンク。
  18. 前記カバーはシャッターである、請求項1〜17のいずれか1項に記載のシンク。
  19. 前記流しは、ステンレス金属、プラスチック、セラミック、もしくは陶器から作成され、または少なくともその内面上がステンレス金属、プラスチック、セラミック、もしくは陶器によって被覆される、請求項1に記載のシンク。
  20. 前記内壁と前記外壁との距離は約0.4cm〜約2.5cmである、請求項1に記載のシンク。
  21. 前記チャンバ孔は、約1mm〜約5mmの範囲内の直径を特徴とする、請求項1に記載のシンク。
  22. 前記ポンプ、前記水加熱タンク、および前記制御装置は、設備容器装置内に収納される、請求項9に記載のシンク。
  23. 前記加圧水源は家庭用水設備である、請求項1に記載のシンク。
  24. 前記流しのリムの両側上に装着された2つの細長いシャッター軌道をさらに備え、
    前記シャッター軌道は、その上を前記シャッターが摺動するように構成され、それによって前記2つの構造間で切り替え、
    前記シャッター軌道は、それぞれがその各々の長さに沿って1つまたは複数の穴を備え、前記シャッターおよび前記シャッター軌道は、前記シャッターのシャッター上面から前記シャッター軌道に到達する流体が、前記穴を介して前記シャッター軌道上に排水されるように構成される、請求項21〜23のいずれか1項に記載のシンク。
  25. 前記シャッターは複数の連続的に繋げられた薄板を備え、前記薄板の端部は前記シャッター軌道内の各々に装着される、請求項24に記載のシンク。
  26. 前記シャッター軌道はそれぞれが凹部および中空部を備え、前記凹部は凹底面、凹壁、および凹上面を備え、前記凹底面は前記穴を備え、前記穴は前記凹部から前記中空部の中に通じ、
    中空部底部は、前記流しまたは下水道に流体結合された流体出口を備え、
    前記薄板はそれぞれが凹形であり、その長さに沿って延在する先端を備え、対の隣接した薄板は、前記薄板の前記端部上で谷部および前記凹部上面がそれを通って流体が前記凹部の中に流れることができる空間を画定するように、前記対の隣接した薄板の間に前記谷部を画定する、 請求項25に記載のシンク。
  27. 前記薄板はその端部上に、前記シャッター軌道内で前記シャッターが摺動移動できるように構成されたローラを備える、請求項26に記載のシンク。
  28. 前記ローラは、それぞれが回転するように構成された球または円盤を備え、前記球は前記凹壁の各々に接触しまたは圧迫する、請求項27に記載のシンク。
  29. 前記流体出口は、それぞれが排水ダクトを介して前記下水道に結合される、請求項26〜28のいずれか1項に記載のシンク。
  30. 前記シャッターは回転シャッターであるか、または垂直に降下するように構成される、請求項18〜29のいずれか1項に記載のシンク。
  31. 前記シャッターはステンレス金属、ガラスもしくはプラスチックから作成されるか、またはステンレス金属、ガラスもしくはプラスチックによって被覆される、請求項18〜30のいずれか1項に記載のシンク。
  32. 前記キッチン調理台の下でそれに垂直に装着されたスリーブをさらに備え、前記スリーブは、前記シャッターが開いているときに前記シャッターを収納するように構成される、請求項18〜31のいずれか1項に記載のシンク。
  33. 前記スリーブはその底部に排水穴を含む、請求項32に記載のシンク。
  34. 食洗機の機能性を組み込むシンクであって、前記シンクは流しおよびシャッターを備え、
    前記流しはその壁上に壁孔を備え、前記壁孔は加圧流体源に制御可能に流体結合され、
    前記シャッターは2つの構造、すなわち
    前記流しが覆われない第1の構造と、
    前記シャッターが前記流しをその前記上部から流体封止する第2の構造と、の間で制御可能に切り替えることができ、
    洗い工程中、前記シャッターは前記第2の構造にあり、流体ジェットは前記壁孔を介して前記流しの中に排出される、シンク。
  35. 前記流しはその基部に排水口を備える、請求項34に記載のシンク。
  36. 前記流しのリムの両側上に装着された2つの細長いシャッター軌道をさらに備え、
    前記シャッター軌道は、その上を前記シャッターが摺動するように構成され、それによって前記2つの構造間で切り替え、
    前記シャッター軌道は、それぞれがその各々の長さに沿って1つまたは複数の穴を備え、前記シャッターおよび前記シャッター軌道は、前記シャッターのシャッター上面から前記シャッター軌道に到達する流体が、前記穴を介して前記シャッター軌道上に排水されるように構成される、請求項34および35のいずれか1項に記載のシンク。
  37. 前記シャッターは複数の連続的に繋げられた薄板を備え、前記薄板の端部は前記シャッター軌道内に各々装着される、請求項36に記載のシンク。
  38. 前記シャッター軌道はそれぞれが凹部および中空部を備え、前記凹部は凹底面、凹壁、および凹上面を備え、前記凹底面は前記穴を備え、前記穴は前記凹部から前記中空部の中に通じ、
    中空部底部は、前記流しまたは下水道に流体結合された流体出口を備え、
    前記薄板はそれぞれが凹形であり、その長さに沿って延在する先端を備え、対の隣接した薄板は、前記薄板の前記端部上で谷部および前記凹部上面がそれを通って流体が前記凹部の中に流れることができる空間を画定するように、前記対の隣接した薄板の間に前記谷部を画定する、請求項37に記載のシンク。
  39. 前記薄板はその端部上に、前記シャッター軌道内で前記シャッターが摺動移動できるように構成されたローラを備える、請求項38に記載のシンク。
  40. 前記ローラは、それぞれが回転するように構成された球または円盤を備え、前記球は前記凹壁の各々に接触しまたは圧迫する、請求項39に記載のシンク。
  41. 前記流体出口は、それぞれが排水ダクトを介して前記下水道に流体結合される、請求項38〜40のいずれか1項に記載のシンク。
  42. 前記シャッターは回転シャッターであるか、または垂直に降下するように構成される、請求項34〜41のいずれか1項に記載のシンク。
  43. 前記シャッターはステンレス金属、ガラスもしくはプラスチックから作成されるか、またはステンレス金属、ガラスもしくはプラスチックによって被覆される、請求項34〜42のいずれか1項に記載のシンク。
  44. 前記キッチン調理台の下でそれに垂直に装着されたスリーブをさらに備え、前記スリーブは、前記シャッターが開いているときに前記シャッターを収納するように構成される、請求項34〜43のいずれか1項に記載のシンク。
  45. 前記スリーブはその底部に排水穴を含む、請求項44に記載のシンク。
  46. 食洗機の機能性を組み込むシンクであって、前記シンクは、流し、前記流しをその上部から流体封止できるカバー、および廃棄物処理装置を備え、
    前記流しは、その壁上に壁孔、およびその基部に篩が付いていない排水口を備え、前記壁孔は加圧流体源に制御可能に流体結合され、前記篩が付いていない排水口は前記廃棄物処理装置に流体結合され、
    洗い工程中、前記カバーは前記流しを封止し、流体ジェットは前記壁孔を介して前記流しの中に排出され、少なくとも2つの前記流体ジェットは、前記流しの前記基部上の廃棄物または前記基部上に張り付いた廃棄物を篩が付いていない排水口上に案内するように向けられる、シンク。
  47. 廃棄物を前記篩が付いていない排水口上に案内するよう機能する前記流体ジェットは、前記流体ジェットの前記残余より高圧で排出される、請求項46に記載のシンク。
  48. 廃棄物を前記篩が付いていない排水口の上に案内する機能をする前記流体ジェットは、前記壁からの少なくとも2つの対向する壁のそれぞれの底部上、または前記それぞれの底部付近に配置された壁孔から排出される、請求項46および47のいずれか1項に記載のシンク。
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