JP2020500854A - 天然活性剤含む化粧用組成物 - Google Patents

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Abstract

(i)0.1から10質量%のポンガモール;(ii)0.1から10質量%のカランジン;及び、(iii)25℃での総ヒルデブランドパラメーター(δt)値が18から26MPa0.5である0.1から40質量%の溶媒を含む化粧品組成物を開示し、前記組成物が2質量%以下のポンガミアオイルを含む。組成物は皮膚への耐摩耗性の光防護を提供する。

Description

本発明は特に摩耗によるすり減りに堪える、天然活性剤を含む化粧用組成物に関する。
クリームやローションなどの化粧用組成物は最大限の保護または他の所望する効果を得るため塗布される。一般に、このような組成物は初めに片手の手のひらに所望した量を注入し、次に両手で体の所望する箇所に組成物をやさしくこすることによって塗布される。ハンドローション及びボディローションなどの組成物はたっぷりの量で塗布される一方、いくつかの他の型にはほんの少量が十分であってもよい。
いずれの使用者も組成物が腕又は顔などの皮膚に可能な限り長く接触したままでいることを望む。しかしながら、特定の自然要因およびいくつかの人為因子があり、簡単にはこれが起きない可能性がある。
汗、風および湿気はいくつかの重要な自然要因である。一方で、多くの場合で避けられない、服への接触は人為因子の一つである。このような接触は摩耗の原因となり、着用者に不快感を引き起こし十分でないか、その問題が顕著ではないが、皮膚上に形成した化粧用組成物の膜をすり減らす又は剥がれ落ちる十分な可能性がある。
太陽放射は約5%の紫外線(UV)放射を含む。その放射は3つの副範囲に分類され;320から400nm(UV−A)、290から320nm(UV−B)及び200から290nm(UV−C)である。科学的研究はUV−A及びUV−B放射に短時間さらされることが皮膚の赤味および局所的な刺激を引き起こす一方、継続して長時間さらされることは日焼けやメラノーマしわの原因になり得ると示唆している。それ故、太陽放射の有害な影響から皮膚を保護することが望まれる。様々な化粧用調製剤が紫外線放射の有害な影響から皮膚を保護すると報告されている。UV−A及び/又はUV−B放射を吸収する能力のある多数の有機日焼け止め剤が化粧品業界において知られている。
ポンガモールとカランジンは二つの天然由来化合物であり、ポンガミア種(Pongamia)から単離され、それぞれ、UV−AとUV−Bの日焼け止め剤である。
IN 1307/DEL/2009 A (BEHL HARI MOHAN)には、化粧品にポンガミアピナタ(Pongamia pinnata)の4%抽出物を多くの他のハーブと一緒に使用することが開示されている。
IN 2600/DEL/2014 A [Tribal Cooperative Marketing Development Federation of India Ltd, TRIFED]には、生理学的に許容可能な賦形剤中に1から25%のポンガミア種の種子油を含む液体せっけん、低温クリーム、日焼け止め剤及びせっけん泡シェービングクリームなどのパーソナルケア組成物が開示されている。本公報中で例示される組成物はポンガミアオイルを7から13質量%で含む。
IN 3104/MUM/2014 A [Kancor Ingredients Ltd]には、カランジャオイルから少なくとも2%の高収率で単離したポンガモールと少なくとも5%の高含有量のポンガモールを有するカランジャオイル抽出物が開示されている。カランジャオイルは50から60℃で質量/体積比1:1のエタノールで抽出されている。エタノールを取り除き、抽出物を50から120℃及び質量比5から1000での高濃度の有機酸で処理し、高含有量のポンガモールを有するカランジャオイル抽出物が得られる。
FR2972346 A1 (L’OREAL)には、5質量%のポンガモールを含む化粧用組成物中に溶媒として2−メチルコハク酸ジエステル誘導体を使用することが開示されている。
WO 2015145464 A2 (Kancor Ingredients Ltd)には、1から5質量%のジベンゾイルメタン誘導体、1から10質量%のオクチル−メトキシ桂皮酸および0.9から6質量%のポンガモールを含む日焼け止め組成物が開示されている。ポンガモールが天然日焼け止め剤であるという理由により、UV吸収効能を高め、得られた光安定性によりそれを維持することが開示されている。
WO 2014114888 A2には、化粧用組成物中にアクリレート−スチレンコポリマーと共にポンガモール(1%)とポンガミア種子油(20%)を使用することが開示されている。
WO14016349 A1 [Biosynthis]には、カランジャオイルとC20−C44のカルボン酸二量体及びポリオール間の反応から得られる少なくとも一つのポリエステルとを含む光防護組成物が開示されている。本出願において開示された組成物は少なくとも20のSPFおよびUVA光線に対する効果的な防護を与え、化粧用組成物の性質次第で、6から65質量%のカランジャオイル(別名ポンガミアオイル)を含む。
WO2016016540 A2 (Innovi)には、日焼け止め剤の光防護有効性を促進させる少なくとも二種の材料の相乗的な組み合わせが開示されている。第一の材料がUVAに対して防護するポンガモールなどのフラノフラボンであり、第二の材料がUVBに対して防護するフェノール酸又はその誘導体である。
US5152983 A (Unilever, 1992)には、0.5から2.0質量%のポンガモールを含むいくつかの化粧用組成物が開示されている。
それ故、先行技術に開示されたすべての製剤が成分の一つとしてポンガモールを含むことが明らかである。そのようなことを行う第一の理由はオイルの利用しやすさと、活性成分を得るためそのオイルをその成分に分離することの商業的な実行性の複雑さ及び欠如である。
ポンガモールオイルを含む組成物は商業スケールでの加工又は製造が難しい。更にオイルは化粧用組成物中に一般に存在する他の成分に対して不安定又は相溶しないという問題が存在し得る。安定剤又は可溶化溶媒の添加は実用的な解決法ではない。
IN 1307/DEL/2009 A IN 2600/DEL/2014 A IN 3104/MUM/2014 A FR2972346 A1 WO 2015145464 A2 WO 2014114888 A2 WO14016349 A1 WO2016016540 A2 US5152983 A
このような組成物には少なくともいくつかの技術的な問題が存在することが確定している。
組成物は塗布の際にすり減り、剥がれ落ちる傾向があり、それ故少なくとも最小時間で皮膚に接触して残っている可能性が低い。そのような問題は、長時間皮膚に接触して残ることを意図としている太陽防護組成物などの特定の組成物の信頼性に影響を与える可能性がある。
驚くことに、この問題の解決法は特定の具体的な特性を有する溶剤にある。
本発明の第一の態様によると、
(i)0.1から10質量%のポンガモール;
(ii)0.1から10質量%のカランジン;及び、
(iii)25℃での総ヒルデブランドパラメーター(δt)が18から26MPa0.5である0.1から40質量%の溶媒、
を含み、
2質量%以下のポンガミアオイルを含む、化粧用組成物を開示する。
これら及びほかの態様、特性及び利点が下記詳細な説明および添付した特許請求の範囲の記載から当業者に明らかになるだろう。疑念を回避するため、本発明の一つの態様のいずれの特性も本発明のいずれの他の態様に利用されてもよい。「含む(comprising)」という用語は「含む(including)」という意味を意図しているが、「からなる」又は「から構成される」という意味を必ずしも意図していない。言い換えれば、挙げられた段階又は選択肢は包括的である必要がない。下記発明の詳細な説明の実施例は発明を明確にすることを意図しており、実施例に本発明を本質的に限定することを意図していないことに注意する。同様に、他に規定しない限りすべてのパーセントが質量/質量パーセントである。実施例及び比較例を除き、又は他に明示的に規定しない限り、本明細書及び特許請求の範囲に記載の材料の量又は反応の条件、材料及び/又は使用の物理特性を示唆するすべての数字は「約」という言葉によって修飾されて理解される。「xからy」という形式で表現される数値の範囲はx及びyを含むと理解される。特定の特性にとって、複数の好ましい範囲が「xからy」という形で記載された場合、異なる端点を組み合わせたすべての範囲も包含されていると理解される。
他で示唆しない限り、質量%という用語/表現への言及のすべてが組成物の質量%を意味する。
ポンガモール及びカランジン
ポンガミアピナタ(Pongamia pinnata)はデリスインディカ(Derris indica)とも呼ばれ、インドと近隣国で豊富に生育する単一属である。ポンガミア種は多数あるが、グラブラ(glabra)がよく知られている。ポンガミアピナタの植物化学物質の研究はフラノフラボン、フラノフラボノール、クロメノフラボン、フラノカルコン及びピラノカルコンなどのフラボノイドの存在を明らかにしている。ポンガミア種の種子油にはオレイン酸、ステアリン酸及びパルミチン酸などの酸が含まれ、一方天然日焼け止め剤であり、少量で存在する、ポンガモール及びカランジンなどの活性成分が含まれる。
ポンガモールはまた1,3−プロパンジオン,1−(4−メトキシ−5−ベンゾフラニル)−3フェニルとしても知られる。その構造は例えばUS5152983 B (Chesebrough-Pond’s USA Co., 1992)で見られ、下記である:
カランジン(3−メトキシ−2−フェニルフロ[2,3−h]クロメン−4−オン)はフラボノイドの一種であるフラノフラボノールであり、ポンガミアオイル中に存在するもう一つの活性成分である。その構造は下記である:
Parmerらは、the Indian Agricultural Research Instituteにより発行された記事で、ポンガミアオイル中のカランジンの含有量は約1.25質量%であり、一方ポンガモールは約0.85質量%であると報告している。
PavithraらはJ Am Oil Chem Soc (2012) 89:2237 to 2244でカランジン含有量はポンガミアオイルの3から約5質量%で変動すると報告している。
ウェブサイトhttp://www.biosynthis.eom/#!karansun/c1n3eにはインドの生物多様性から生まれる天然植物油であるKARANSUNTMが開示されている。ポンガミア種子油は天然のUV−A及びUV−B吸収剤であるポンガモールとカランジンの2種の分子を含むことが開示されている。ポンガモールの構造はアボベンゾンと類似している(Parsol 1789)。
ポンガモールとカランジンの量に明らかな制限があり、処方設計の科学者はポンガモールオイルを通じた慣習の方法で取り入れられ得る。
前述したとおり、活性剤がそのように使用される場合、耐摩耗性の問題が明らかになる。
解決法は特定の特性を有する溶媒にある。
本発明に係る組成物は0.1から10質量%のポンガモールを含む。好ましくは組成物は0.5から5質量%のポンガモールを含む。より好ましくは組成物は0.5から2質量%のポンガモールを含む。ポンガモールの量は所望するUV−A防護の度合い、組成物の性質及び他の天然若しくは合成UV日焼け止め剤の存在又は非存在次第で変化し得る。
本発明に係る組成物は0.1から10質量%のカランジンを含む。好ましくは組成物は0.5から5質量%のカランジンを含む。より好ましくは組成物は0.5から2.5質量%のカランジンを含む。カランジンの量は所望するUV−B防護の度合い、組成物の性質及び他の天然若しくは合成UV日焼け止め剤の存在又は非存在次第で変化し得る。
ポンガモールとカランジンからの最適な利益を得るため、本発明による組成物中のポンガモール対カランジンの質量/質量比は1:0.5から1:5が好ましい。より好ましくはこの比は1:1.5から1:3である。比は化粧用組成物の性質及び型並びに他の天然若しくは合成日焼け止め際の存在又は非存在次第である。
本発明に係る組成物は2質量%以下のポンガミアオイル、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%のポンガミアオイルを含む。最も好ましくは本発明に係る組成物はポンガミアオイルを含まない。「ポンガミアオイルを含まない」という用語は組成物が不純物として存在し得る微量のポンガミアオイルを超える量は含まないという意味である。ポンガミアオイルという用語はカランジャオイルと同じ意味で使用されてもよい。両者は同じ意味である。同様にポンガミアオイルという用語は時々ポンガモールオイルとしても表される。
溶媒
本発明に係る組成物は総ヒルデブランドパラメーター(δt)が18から26MPa0.5(25℃)である0.1から40質量%の溶媒を含む。本明細書中で使用される溶媒という用語は水を除く。本発明に従った組成物は総ヒルデブランドパラメーター(δt)値が20から25MPa0.5(25℃)である溶媒を含むことが好ましい。
好ましくは、溶媒はフェノキシエタノール又はフェネチルベンゾエートのうちの少なくとも1つである。イソプロピルミリステート、揮発性シリコーン、不揮発性シリコーン及び鉱油などの他の溶媒は対応する値が18MPa0.5未満であるため適切でない。
総ヒルデブランドパラメーター(記号:δt)はファンデルワース力と呼ばれる下記分子間力の結果である:分散(δd)、双極子−双極子(δp)および水素結合(δh)。総ヒルデブランドパラメーターはこれらの成分から
δt=[δd+δp+δh0.5
として計算され得る。
下記表は本発明の範囲内の2種の溶媒および範囲外の1種の溶媒の総ヒルデブランドパラメーター(δt)を示す。
組成物の他の成分及び特性
本明細書中に使用される「パーソナルケア組成物」はヒトの皮膚及び/又は毛髪の太陽にさらされる場所に局所的に塗布するための組成物を含むことを意図している。このような組成物はリーブオンまたは洗い流すとして分類されてもよく、外観、クレンジング、におい防止または全体の美しさを向上するためヒトの体に塗布されるいずれかの製品を含む。本発明の組成物は液体、ローション、クリーム、泡、スクラブ、ゲルまたは化粧水の型であり得る。このような組成物の制限しない例にはリーブオンスキンローション、クリーム、制汗剤、デオドラント、ファンデーション、マスカラ及び日焼け止めローションが含まれる。本発明の組成物は好ましくはリーブオン組成物であり、というのもこのような組成物は光防護を高める観点から課題を提示するためである。
本発明書中に使用される「皮膚」は顔及び体(例えば、首、胸、背中、腕、脇の下、手、足及び頭皮)並びに特にそれらの太陽にさらされる部分の皮膚を含むことを意図している。本発明の組成物はまた例えば毛髪など皮膚以外のヒトの体のいずれか他のケラチン基質への塗布に関連し、製品は光防護を改善する特定の目的で処方されてもよい。
組成物の形態
本発明の組成物は非固形であることが好ましい。それらは更に好ましくは非固形のリーブオン組成物である。区別する目的で、固形の組成物はせっけんのバー又はケーキなどの組成物を意味する。非固形の組成物にはクリーム、ゲルおよびローションが含まれる。リーブオン組成物は皮膚に塗布され、長時間皮膚に接触したままである。リーブオン組成物は塗布され続いて洗浄、すすぎ又はふき取りによって取り除かれる洗い流す組成物と区別できる。洗い流す組成物に典型的に使用される界面活性剤は使用時に簡単に洗える泡/せっけん泡を発生させる能力を付与する物理−化学特性を有する;それらはアニオン性、カチオン性、両性、及び非イオン性の混合物からなる。一方、リーブオン組成物に使用される界面活性剤はそのような特性を有する必要がない。
本発明に係る組成物は好ましくは水中油型のエマルションである。別方法として、それらは油中水型のエマルションである。そのような場合それらは好ましくはシリコーン中水型のエマルションである。クリーム及びローションは最も好ましい型である。更に、別方法として組成物は例えば油中水中油などの複合エマルションの型である。
本発明の非固形(液体)組成物は粘度測定(例えばブルックフィールド粘度計DV-I(20RPM、RV6、30秒、20℃))が可能とういう意味の非固形であり、その範囲は1Pasから500Pas、好ましくは2Pasから100Pas、より好ましくは3Pasから50Pasである。組成物は25℃で100Pa未満、好ましくは20Pa未満の臨界せん断応力(見かけ降伏応力)を有する。見かけ降伏応力は好ましくは25℃で少なくとも5Paである。
本発明に係るローションは好ましくはLV#4、30rpm、30℃を用いたブルックフィールド(登録商標)粘度計による測定で1500から6000cPの粘度を有する。ローションの定義は「Rheology Essentials of Cosmetic and Food Emulsions, Springer-Verlag Berline Heidelberg, 81-83 (2006)」中にBrummerによって与えられている。その点でローションは25℃で容器を逆さまに回転させたとき流れ出る組成物である。
本発明の組成物は更に組成物中に使用される活性成分のための化粧品的に許容可能な希釈剤、分散剤及び/又は担体として作用する媒体を含んでもよく、組成物が皮膚に塗布された場合にそれらの分配が促進される。本発明の使用に適切な化粧品的に許容可能な媒体は水、無水又はエマルションであってもよい。本発明ではいつでも、水が組成物の20から80質量%、より好ましくは30から70%を構成する。別方法として、好ましくはないが、本発明に係る組成物は非水である。
さらに水又は水に加えて、有機溶媒は本発明の組成物中で担体として作用してもよい。そのような溶媒は本発明の記載で定義した特定の総ヒルデブランドパラメーターを有する溶媒と区別される。
1以上の皮膚軟化剤が化粧品的に許容可能な担体として使用されてもよい。皮膚軟化剤は一般にシリコーンオイルと合成エステルの形態である。シリコーンオイルは揮発性及び不揮発性であってもよい。揮発性シリコーンオイルはケイ素原子を3個から9個好ましくは4個から5個含む環状又は直状ポリジメチルシロキサンから好ましくは選択される。皮膚軟化剤として有用な不揮発性シリコーンオイルにはポリアルキルシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン及びポリエーテルシロキサンコポリマーが含まれる。本明細書内で有用な基本的な不揮発性のポリアルキルシロキサンには例えば、ポリジメチルシロキサンが含まれる。
使用してもよいエステル皮膚軟化剤:
(a)10個から20個の炭素原子を有する脂肪酸のアルケニル又はアルキルエステル。
その例にはイソアラキジルネオペンタノエート、イソノニルイソナノノエート、オレイルミリステート、オレイルステアレート、及びオレイルオレエートが含まれる。
(b)エトキシル化脂肪アルコールの脂肪酸エステルなどのエーテル−エステル
(c)多価アルコールエステル。エチレングリコールモノ−及びジ−脂肪酸エステル、ジエチレングリコールモノ−及びジ−脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール(200〜6000)モノ−及びジ−脂肪酸エステル、プロピレングリコールモノ−及びジ−脂肪酸エステル、ポリプロピレングリコール2000モノオレエート、ポリプロピレングリコール2000モノステアレート、エトキシル化プロピレングリコールモノステアレート、グリセリルモノ−及びジ−脂肪酸エステル、ポリグリセロールポリ−脂肪エステル、エトキシル化グリセリルモノ−ステアレート、1,3−ブチレングリコールモノステアレート、1,3ブチレングリコールジステアレート、ポリオキシエチレンポリオール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが多価アルコールエステルを満たしている。
(d)蜜蝋、鯨蝋、ミリスチルミリステート、ステアリルステアレート及びアラキジルベヘネートなどのワックスエステル
(e)ステロールエステル、コレステロール脂肪酸エステルがその例である。
皮膚軟化剤は組成物中に0.1から50質量%、好ましくは1から20質量%程度まで存在してもよい。
油溶性UV−B日焼け止め剤
本発明の組成物は1から10質量%の油溶性UV−B日焼け止め剤を含むことが好ましい。これらはカランジン以外の日焼け止め剤である。油溶性はUV−B日焼け止め剤が水中に溶解しないことを意味する。本発明による組成物はこのような日焼け止め剤を2から8質量%含む。
好ましくは油溶性UV−B日焼け止め剤はサリチル酸オクチル、3,3,5−トリメチルシクロヘキシル2−ヒドロキシベンゾエート、サリチル酸エチルヘキシル、2−エチルヘキシル2−シアノ−3,3−ジフェニル−2−プロペノエート、2−エチルヘキシル−4−メトキシシンナメート又はオクチルメトキシシンナメートの少なくとも1種であり、より好ましくは2−エチルヘキシル−4−メトキシシンナメートである。いくつかのよく知られる成分はOctisalate(登録商標)、Homosalate(登録商標)、Neo Heliopan(登録商標)、Neo Heliopan(登録商標)AV、Neo Heliopan(登録商標)OS、Octocrylene(登録商標)及びParsol(登録商標) MCXである。油溶性UV−B日焼け止め剤は280から320nmのλmaxを有する。
水溶性UV−B日焼け止め剤
油溶性日焼け止め剤に加えて、または油溶性日焼け止め剤に替えて、本発明の組成物は1から10質量%の水溶性UV−B日焼け止め剤を含んでもよい。水溶性は油に溶解しないUV−B日焼け止め剤を意味する。本発明に係る組成物は2から8質量%、より好ましくは3から5質量%のこのような日焼け止め剤を含むことが好ましい。好ましくは水溶性UV−B日焼け止め剤は2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸ナトリウム塩、ベンゾフェノン−4またはテレフタリリデンジカンファースルホン酸のうちの少なくとも1つである。水溶性日焼け止め剤は280から400nmのλmaxを有する。
特に好ましい組み合わせは油溶性UV−B日焼け止め剤が2−エチルヘキシル−4−メトキシシンナメートであり、水溶性UV−B日焼け止め剤が2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸ナトリウム塩であるものである。
有機UV−A日焼け止め剤
本発明に係る組成物は5質量%以下の有機UV−A日焼け止め剤を含む。これらはポンガモール以外の日焼け止め剤である。このような日焼け止め剤はt−ブチルメトキシジベンゾイルメタン、2−メチルジベンゾイルメタン、4−メチル−ジベンゾイル−エタン、4−イソプロピルジベンゾイル−メタン、4−tert−ブチルジベンゾイルメタン、2,4−ジメチルジベンゾイルメタン、2,5−ジメチルジベンゾイルメタン、4,4’−ジイソプロピル−ジベンゾイルメタン、2−メチル−5−イソプロピル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2−メチル−5−tert−ブチル−4’−メトキシ−ジベンゾイルメタン、2,4−ジメチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン若しくは2,6−ジメチル−4−tert−ブチル−4’−メトキシ−ジベンゾイルメタン、ビスジスリゾールジナトリウム、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート、テレフタリリデンジカンファースルホン酸またはメチルアントラニレートのうちの少なくとも1つである。他のUV−A日焼け止め剤には制限しないがビスジスリゾールジナトリウム (Neo Heliopan(登録商標)AP)、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート (Uvinul(登録商標) A Plus)、Ecamsule(登録商標)(Mexoryl(登録商標) SX), メチルアントラニレートが含まれる。UV−A日焼け止め剤は330から380nmのλmaxを有する。
このような日焼け止め剤の量が上限を超える場合、組成物はおそらく相分離により不安定になる。
しかしながら、本発明による組成物は2質量%以下の合成有機日焼け止め剤を含み、より好ましくは1質量%超の合成日焼け止め剤を含まない。
架橋シリコーンエラストマー
本発明の組成物は好ましくは1.5から10質量%、より好ましくは2から8質量%の架橋シリコーン(オルガノポリシロキサン)エラストマーを更に含む。架橋シリコーンエラストマーの出発材料として作用する硬化性オルガノポリシロキサン組成物の種類について特定の制限は存在しない。エラストマーはシリコーン中水の枠組みの連続相として作用または形成する。これらの質量値はDow Corning社製品の9040及び9045などの商業的な「エラストマー」シリコーンに見られるシクロメチコンなどのあらゆる溶媒を除く。例えば、9040及び9045中の架橋シリコーンエラストマーの量が12から13質量%であり、それ故配合物は意図したエラストマー量に相当するDC9045の量を含むだろう。
架橋シロキサンエラストマーは乳化型又は非乳化型のいずれか、あるいはそれらの組み合わせである。本明細書中に使用される「非乳化」という用語はポリオキシアルキレン単位がない架橋オルガノポリシロキサンエラストマーを定義する。本明細書中に使用される「乳化」という用語は少なくとも一つのポリオキシアルキレン(例えばポリオキシエチレンまたはポリオキシプロピレン)単位を有する架橋オルガノポリシロキサンエラストマーを意味する。特に有用な乳化エラストマーはジビニル化合物から形成されるポリオキシアルキレン変性エラストマーであり、特に少なくとも二つのフリービニル基を有するシロキサンポリマーがポリシロキサン骨格上のSi−H結合と反応する。好ましくは、エラストマーは分子球体のMQ樹脂上のSi−H部分によって架橋したジメチルポリシロキサンである。
好ましいシリコーンエラストマーはジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマー、ジメチコンクロスポリマー及びポリシリコーン−11のINCI名で利用可能なオルガノポリシロキサン組成物である。通常これらの材料はジメチコン流体(たいていシクロメチコン)中に溶解又は懸濁された1〜30%の架橋シリコーンエラストマーとして提供される。定義することを目的として、「架橋シリコーンエラストマー」は溶媒(例えばジメチコン)担体をも含むすべての商業的な組成物というよりは単独のエラストマーを表す。
ジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマーとジメチコンクロスポリマーは、Dow Corning社(9040, 9041,9045, 9506および9509)、General Electric社(SFE 839)、Shin Etsu社(KSG-15,16,18 [ジメチコン/フェニルビニルジメチコンクロスポリマー])、及びGrant Industries社(Gransil(登録商標)材料の取り扱い商品)、およびShin Etsu 社により供給されるラウリルジメチコンビニルジメチコンクロスポリマー (例えばKSG-31, KSG-32, KSG-41, KSG42, KSG-43,およびKSG44)を含む、多数の供給業者から利用できる。
他の適切な商業的に利用可能なシリコーンエラストマー粉末にはKSP-100, KSP-101, KSP-102, KSP-103, KSP-104, KSP-105としてShin-Etsu社から販売されているビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサンクロスポリマー、及びそれぞれKSP-200及びKSP-300としてShin-Etsu社から販売されるフルオロアルキル基又はフェニル基を含有するハイブリッドシリコーン粉末が含まれる。
シリコーンエラストマーとして最も好ましくはDC9045であり、平均が約38μm、約25から約55μmの範囲のエラストマー粒子径(球状粒子として体積に基づき計算される)の膨潤したD5シクロメチコンを有する。
シリコーンエラストマーは架橋により直鎖状ポリマーとは異なる。多くのシリコーンエラストマーはポリマー鎖の反応性部位を含有する直鎖状シリコーンポリマーから生成される。エラストマーは直鎖状ポリマーとは異なる物理及び化学特性を有し、エラストマーの特性は架橋の数に強く依存する。架橋が少ないエラストマーは非常に柔らかく、相溶する溶媒の存在下で大いに膨潤するだろう。架橋が増えるにつれて、エラストマーの硬度は増加し、溶媒の存在下での膨潤度が下がるだろう。本発明の組成物中の使用に非常に適切なシリコーンエラストマーはDC9045であり、Dow Corning社から商業的に利用可能なジメチコンクロスポリマーである。DC9045はシクロペンタシロキサン膨潤剤及びジメチコンクロスポリマー(12から13%)の化学的な混合物である。
エラストマー配合物中に含まれる膨潤剤は最も好ましくはシリコーン流体又は官能性シリコーン流体である。膨潤剤は好ましくはシリコーンエラストマーが調製される反応混合物に対して質量比が1:10から10:1、より好ましくは1:1から5:1の量で使用される。膨潤剤は最も好ましくは低分子量シリコーンオイルであり、それには(i)低分子量直鎖状および環状揮発性メチルシロキサン、(ii)低分子量直鎖状及び環状揮発性および不揮発性アルキル及びアリールシロキサン、および(iii)低分子量直鎖状及び環状官能性シロキサンが含まれる。しかしながら最も好ましくは、低分子量直鎖状及び環状揮発性メチルシロキサン(VMS)である。本段落中の「低分子量」は1000から9000ダルトンの分子量を有する化合物を意味する。
本発明で使用されてもよい他の有用なシリコーンエラストマー混合物は(Dow Corning社から利用可能なDC9027(シクロペンタシロキサン中の超高粘度ジメチコノールとシリコーンエラストマーの混合物)、Dow Corning社から利用可能なDC9546(高分子量シリコーンエラストマー、シクロペンタシロキサンおよび高分子量直鎖状シリコーンポリマーの混合物)、Dow Corning社から利用可能なEL8050(イソドデカン中の高分子量ポリグリコール変性シリコーンエラストマー混合物)およびDow Corning社から利用可能なEL8051(イソデシルネオペンタノエート中の高分子量ポリグリコール変性シリコーンエラストマー混合物))として商業的に利用できる。
乳化剤
本発明に係る組成物は好ましくは非アルキル化ポリアルキレングリコール変性ジメチコンである乳化剤0.5から5質量%、より好ましくは0.8から2質量%を含んでもよい。
乳化剤はペンダントポリエチレンオキシド側鎖を有するポリジメチルシロキサンポリエーテルコポリマー、ペンダントポリプロピレンオキシド側鎖を有するポリジメチルシロキサンポリエーテルコポリマー、ペンダントポリエチレンオキシド及びペンダントポリプロピレンオキシドの混合側鎖を有するポリジメチルシロキサンポリエーテルコポリマー、ペンダントポリ(エチレン)(プロピレン)オキシド混合側鎖を有するポリジメチルシロキサンポリエーテルコポリマーのうちの少なくとも一つである。最も好ましくはShin Etsu社から利用可能な商品名KF 6017(登録商標)のPEG−10ジメチコン並びにShin Etsu社および他社から提案されるその等価物である。
一方、本発明に適さない乳化剤にはセチルジグリセリルトリス(トリメチル−シロキシ)シリルエチルジメチコン、ラウリルPEG−10トリス(トリメチル−シロキシ)シリルエチルジメチコン、ラウリルPEG/PPG−18/18メチコン、セチルPEG/PPG−10/1ジメチコンおよびそれらの等価物であり、また含まれる。これはそのような乳化剤がアルキル化物であるからである。
保湿剤
多価アルコール型の保湿剤は化粧品的に許容可能な担体として使用され得る。好ましくは保湿剤はプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、ヒドロキシプロピルソルビトール、へキシレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、グリセロール、エトキシル化グリセロール、プロポキシル化グリセロールのうちの少なくとも一つである。保湿剤の量は組成物の6から12質量%が好ましい。グリセロールが最も好ましい保湿剤である。
疎水性酸化亜鉛
本発明に係る組成物は4から20質量%の疎水性酸化亜鉛をさらに含んでもよい。分散された酸化亜鉛粒子と水性又は非水性の担体を含んでもよい。酸化亜鉛粒子は100nm未満の粒子径を有する酸化亜鉛粒子が実質ない若しくはわずかしか含まれない100nm以上の一次粒子径を有する。酸化亜鉛粒子は一次粒子径が約120nm以上、又は約150nm以上、又は約200nm以上を有する。
他の成分
前に記載の成分に加えて、組成物は本発明の1以上の機能を果たすため他の成分を含んでもよく、また好ましくは含み、化粧品的に許容可能な担体もまた含む。
10個から30個の炭素原子を有する脂肪酸は化粧品的に許容可能な担体として適切でもある。この分類の実例はペラルゴン酸、ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ヒドロキシステアリン酸及びベヘニン酸並びにそれらの混合物である。
本発明の化粧品組成物がクリームである場合、クリームはステアリン酸又はパルミチン酸などの1以上の脂肪酸とアルカリによって一部中和された脂肪酸を含むことが好ましい。これは脂肪酸とそのせっけんの混合を導く。そのようなクリーム組成物はバニシングクリームとして表される。
10個から30個の炭素原子を有する脂肪アルコールは化粧品的に許容可能な担体の別の有用な分類である。この分類の実例はステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、及びセチルアルコール並びにその混合物である。増粘剤は本発明に係る組成物の化粧品的に許容可能な担体の一部として利用される。典型的な増粘剤には架橋アクリレート(例えばCarbopol(登録商標)982)、疎水−変性アクリレート(例えばCarbopol(登録商標)1382)、ポリアクリルアミド(例えばSepigel(登録商標)305)、アクリロイルメチルプロパンスルホン酸/塩ポリマー及びコポリマー(Aristoflex(登録商標)HMBおよびAVC)、セルロース誘導体並びに天然ゴムが含まれる。有用なセルロース誘導体はカルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメトセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルセルロースおよびヒドロキシメチルセルロースである。本発明に適切な天然ガムにはグアー、キサンタン、スクレロチウム、カラギーナン、ペクチンおよびそれらのガムの組み合わせが含まれる。無機物もまた増粘剤として利用してもよく、特にベントナイトおよびヘクトライトなどのクレイ、ヒュームドシリカ、タルク、炭酸カルシウムおよびケイ酸マグネシウムアルミニウム(Veegum(登録商標))などのケイ酸塩などである。増粘剤の量は組成物の0.0001から10質量%、たいてい0.001から1質量%、最適には0.01から0.5質量%の範囲であってもよい。感覚特性を向上するため、特に顔への塗布が意図された製品には皮膚軟化剤が使用されることが好ましく、12HSAで堅いゲルを形成しない油の群から選択され、これらには別名Tegosoft(登録商標)PBEとして知られるポリプロプレングリコール−14ブチルエーテル、又はTegosoft(登録商標)EなどのPPG15ステアリルエーテル、又は特にイソプロプルミリステート、イソプロプルパルミテートなどのエステルなどの他の油が含まれ、他の油にはひまし油およびその誘導体が含まれ得る。
例えばヒアルロン酸及び/又はその前駆体のN−アセチルグルコサミンなどの皮膚保湿剤が含まれてもよい。N−アセチルグルコサミンはサメ軟骨又は椎茸中に発見され、Maypro Industries社(ニューヨーク)から商業的に利用できる。塩の量は組み込まれるすべての領域を含む局所的な組成物の0.2から30質量%、好ましくは0.5から20質量%、最適には1%から12質量%の範囲であってもよい。
通常4級アンモニウム基を構成するアルキルはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル又はヒドロキシエチルおよびそれらの混合物であるだろう。特に好ましくは「トリモニウム」基としてINCI命名法を通じて知られるトリメチルアンモニウム基である。いずれのアニオンも4級塩で使用され得る。アニオンは材料が化粧品的に許容可能という条件で有機または無機であってもよい。典型的な無機アニオンはハライド、サルフェート、ホスフェート、ニトレートおよびボレートである。最も好ましくはハライドであり、特にクロライドである。有機アニオン性カウンターイオンにはメトサルフェート、トルオイルサルフェート、アセテート、シトレート、タートレート、ラクテート、グルコネートおよびベンゼンスルホネートが含まれる。
特に前述のアンモニウム塩と共に使用されてもよい、更に他の好ましい保湿剤は、ヒドロキシメチル尿素、ヒドロキシエチル尿素、ヒドロキシプロピル尿素;ビス(ヒドロキシメチル)尿素;ビス(ヒドロキシエチル)尿素;ビス(ヒドロキシプロピル)尿素;N,N’−ジヒドロキシメチル尿素;N,N’−ジ−ヒドロキシエチル尿素;N,N’−ジ−ヒドロキシプロピル尿素;N,N,N’−トリ−ヒドロキシエチル尿素;テトラ(ヒドロキシメチル)尿素;テトラ(ヒドロキシエチル)尿素;テトラ(ヒドロキシプロピル)尿素;N−メチル,N’−ヒドロキシエチル尿素;N−エチル−N’−ヒドロキシエチル尿素;N−ヒドロキシプロピル−N’−ヒドロキシエチル尿素およびN,N’ジメチル−N−ヒドロキシエチル尿素などの置換尿素が含まれる。ヒドロキシプロピルという用語の表す意味は一般に3−ヒドロキシ−n−プロピル基又は2−ヒドロキシ−n−プロピル基、3−ヒドロキシ−i−プロピル基又は2−ヒドロキシ−i−プロピル基のいずれかである。最も好ましくはヒドロキシエチル尿素である。後者はICI 社のNational Starch and Chemical部門からのHydrovance(登録商標)で50%の水性液体として利用できる。本発明の局所的な組成物に使用してもよい置換尿素は組成物及び組み込まれたすべての範囲を含む総質量に基づき0.01から20質量%、好ましくは、0.5から15質量%、及び最も好ましくは、2から10質量%の範囲である。
アンモニウム塩と置換尿素が使用される場合、最も特に好ましい実施態様はグリセリンなどの保湿剤が一部の組成物及び組み込まれたすべての範囲を含む総質量に基づき少なくとも0.01から25質量%、好ましくは0.2から20質量%、最も好ましくは1から15質量%使用される。
皮膚利益成分
本発明の組成物は最適費用で最適な皮膚美白性能を得るため、好ましくは皮膚美白化合物を含む。物質の実例には胎盤抽出物、乳酸、ナイアシンアミド、アルブチン、コウジ酸、フェルラ酸、ヒドロキノン、レゾシノール及び4−置換レゾシノールを含む誘導体並びにそれらの組み合わせである。より好ましくは、そのようなさらなる皮膚美白化合物はチロシナーゼ阻害剤であり、置換モノアミンのメラニン形成抑制活動の補体であり、最も好ましくはコウジ酸、ヒドロキノンおよび4−置換レゾシノールからなる群から選択される化合物である。また、式HOOC-(CxHy)-COOH(式中、x=4から20かつy=6から40)で表されるアゼライン酸、セバシン酸、シュウ酸、コハク酸、フマル酸、オクタデセン二酸又はそれらの塩又はそれらの混合物などのジカルボン酸、最も好ましくはフマル酸又はその塩、特に二ナトリウム塩である。特に皮膚美白用処方には、フマル酸又はその塩と12HSAの組み合わせは特に好ましい。これらの物質の量は組成物の0.1から10質量%、好ましくは0.5から2質量%の範囲であってもよい。本発明による皮膚美白同時活性剤はビタミンB3又はその誘導体であり、ナイアシンアミド、ニコチン酸エステル、ニコチン酸の非血管拡張エステル、ニコチニルアミノ酸、カルボン酸のニコチニルアルコールエステル、ニコチン酸N−オキシド、ナイアシンアミドN−オキシド及びその混合物からなる群から選択されることが好ましい。
様々なハーブ抽出物が本発明の組成物中に任意に含まれてもよい。実例はザクロ、白樺(Betula Alba)、緑茶、カモミール、リコリス及びそれらの抽出物の組み合わせである。抽出物は水溶性又は水不溶性のいずれであってもよく、それぞれ親水性又は疎水性の溶媒中に含まれる。水とエタノールは好ましい抽出溶媒である。
着色剤、乳白剤及び研磨剤も本発明の組成物中に含まれてもよい。それらの物質のそれぞれが組成物の0.05から5質量%、好ましくは0.1から3質量%の範囲であってもよい。
レオロジー変性剤を含んでもよく、ヒュームドシリカ又は親水性シリカなどのシリカ、並びにマグネシウムアルミニウムシリケート、ベトナイト、ヘクトライト、ラポナイト及びそれらの混合物などのクレイからなる群から選択されてもよい。レオロジー変性剤は一般に0.01から2%、好ましくは0.05から1%の量で使用される。
防腐剤は潜在的に有害な微生物の成長を防ぐため本発明の組成物に組み込まれ得る。本発明の組成物の適切な従来の防腐剤はパラ−ヒドロキシ安息香酸のアルキルエステルである。使用される他の防腐剤にはヒダントイン誘導体、プロピオン酸塩、および様々な4級アンモニウム化合物が含まれる。化粧品の化学者は適切な防腐剤をよく知っており、防腐課題試験を満たし、製品の安定性を提供するための防腐剤を日常的に選択している。特に好ましい防腐剤はヨードプロピニルブチルカルバメート、フェノキシエタノール、カプリリルグリコール、C1−6パラベン(特に、メチルパラベン及び/又はプロピルパラベン)、イミダゾリジニル尿素、デヒドロ酢酸ナトリウム及びベンジルアルコールである。防腐剤は組成物の用途及びエマルション中の防腐剤と他の成分間で可能性がある相互作用を考慮して選択されるべきである。
防腐剤は好ましくは組み込まれたすべての範囲を含む組成物の0.01質量%から2質量%の範囲の量で使用される。カプリリルグリコールがUVAとUVB防護を高めることが明らかになっているため、特に好ましい組み合わせはオクトクロレンとカプリリルグリコールである。本発明の組成物は広い範囲の他の任意成分を含んでもよい。その全体が本明細書中に参照により援用されるCTFA Cosmetic Ingredient Handbook,第2版,1992には、スキンケア産業で一般に使用される広い種類の限定しない化粧品及び医薬の成分を開示しており、その成分は本発明の組成物への使用に適切である。例には抗酸化物質、バインダー、生物的な添加剤、緩衝剤、着色剤、収れん剤、芳香剤、乳白剤、コンディショナー、角質除去剤、pH調整剤、天然抽出物、エッセンシャルオイル、皮膚知覚剤、皮膚鎮静剤および皮膚治療剤が含まれる。
組成物を使用する方法
本発明に係る組成物は主としてヒトの皮膚に局所的に塗布するための製品、特に太陽光線から防護し、しわまたは年齢肌、またはシミの外観を防ぐ又は減らすための剤として意図されている。
使用には少量の組成物、例えば1から5mlを、適切な容器又はアプリケーターから皮膚のさらされる部分に塗布し、必要であれば、その後手又は指又は適切な装置を用いて皮膚に広げ及び/又は擦り込む。
別の態様によると、第一の態様の化粧品組成物を皮膚に塗布する段階を含む、皮膚への耐摩耗性光防護を提供する方法を開示する。
第三の態様によると、皮膚への耐摩耗性光防護を提供するための、第一の態様による化粧品組成物の使用を開示する。
関係する組成物をコートしたPMMAプレートと使用条件を模した研磨媒体として使用される砂とを接触させることによって耐摩耗性を測定した。
光防護の程度はプレートを砂粒子により摩耗させた後にコートされたPMMAプレートのUV光線の吸光度及び透過率の変化を測定することによって測定した。
上記本発明をまとめたが、改良、変化または代替が本明細書の記載および特許請求の範囲として本発明の範囲および主旨からそれることなしに行われることは当業者に明らかであろう。本発明を下記の制限しない実施例で更に説明する。
一連の化粧品組成物(フェイスクリーム)を準備した。いくつかは本発明の範囲内である一方、そのほかは比較データを得るため、参考基準として準備した。組成物の詳細を表1に示し、表下の注釈は更にそれぞれの組成物について重要事項を説明した。
注釈
−組成物Aは総ヒルデブランドパラメーター(δt)が20から25の範囲にあるいずれの溶媒も含まない。それは本発明の範囲外である。
−組成物Bはイソプロピルミリステートを含む。それは本発明の範囲外である。
−組成物C及びDは本発明の範囲内である。
−組成物Eは2種のよく知られた化学日焼け止め剤を含むが、ポンガモール又はカランジンのいずれも含まない。この組成物は本発明の範囲外である。
−組成物Fはポンガモール又はカランジンに対してポンガミアオイルを含む。これは本発明の範囲外である。
耐摩耗性
これは2つの段階にて行った。第1の段階は各配合物の透過率を砂での摩耗試験前後に測定した。
第2の段階では関係する組成物がコートされた新しい多くのPMMAプレートの試験を行った。吸光度を砂での摩耗試験前後に測定した。
試験方法と結果の多少詳細を以下に記載する。
透過度測定方法
表1のすべての組成物の耐摩耗性を測定するため、それぞれの10mgを1つのPMMAプレートに塗布し、組成物の薄膜を形成した。プレートの面積は5cmであり、各6μmの溝を含む。膜を遮光状態で30分間乾燥させた。その後、膜の付いたプレートの初期(耐摩耗0分)の透過度をSPF−290S Analyserシステムを用いて測定した。
プレートをプレートの膜側が砂の粒子に接する状態で砂の槽に置いた。砂の槽をシェイカーに置いて、120から130rpmで25分間動作した。その後、プレートを取り除き、軽くたたいて接着しているあらゆる砂の粒子を取り除いた。上記のとおり(耐摩耗性)処理後に透過度を再度測定した(最終透過度)。
結果を各組成物の場合において初期透過度に対する透過度の曲線下面積(AUC)の増加の観点から説明した。結果を適切に解釈するため、データを初期に対する透過度(AUC)の増加パーセントの形に変換して表し、それは各場合において曲線下面積の計算によって推定された。技術的に効果的な組成物は%透過度において最小減少を示し、確実に20%未満であると期待された。観察を表2に示す。
ヒト又は装置のエラーを最小限にするため、各実験を3回実施し、表2に示したデータは平均である。
表2のデータは組成物B(本発明の範囲外)の透過度は摩耗により著しく増加していることを示した。一方、組成物CとD(どちらも本発明の範囲内)をコートしたプレートの透過度は顕著には増加しなかった。データは更に摩耗が組成物C及びDをコートしたプレートの透過度に目に見える影響を与えないことを示している。
吸光度の測定
対照組成物と本発明の組成物の耐摩耗性を測定するため、表1のすべての組成物の2つのセットを上記の様にPMMAプレートにコートした。各10mgをPMMAプレートに塗布し、薄膜を形成した。プレートの面積は5cmであり。各6μmの溝を含む。膜は遮光状態で30分間乾燥させた。
各セットの一つのプレートをコントロールプレートと名付け、取っておいた。そのプレートに塗布された膜のついたプレートを30分間超音波分解することでクロロホルムに溶解させた。
すべての乾燥させた他のセットのプレートに上記記載したように砂粒子によって摩耗を行った。その後、各プレートに塗布された膜のついた処理プレートは超音波分解を使用してクロロホルム中に溶解させた。
吸光度は常にブランクサンプルに対して測定され、今回の場合のブランクはクロロホルム中にPMMAプレートを溶解させることによって調製した。すべての測定をNano−drop分光光度計を用いて行った。結果を各組成物の場合において対照(初期−最終)に対する吸光度の曲線下面積の減少の観点から表した。結果を適切に解釈するため、このデータもまた各場合において曲線下面積を計算することによって推定される対照吸光度(290から400nm)に対する吸光度のAUCの減少パーセントの形に変換して表した。技術的に効果的な組成物は最小減少を示し、確実に20減少%未満であると期待された。これらの観察を表3に示した。
ヒト又は装置のエラーの効果を最小限にするため。それぞれの実験を3回行い、表3に示すデータは平均である。
注釈:組成物Fの場合、(組成物Fを塗布した)膜の初期吸光度が無視できるほどであったため、吸光度の減少%は測定できなかった。
表3のデータは組成物A及びB(本発明の範囲外)の吸光度は摩耗により著しく減少したことを示した。一方、組成物C及びD(どちらも本発明の範囲内)の吸光度は顕著には減少しなかった。ポンガミアオイルを3.6質量%含む化合物Fの吸光度は無視できるほどであった。
データは更に摩耗は本発明の組成物C及びDの吸光度に目に見える影響を与えないことを示している。

Claims (10)

  1. (i)0.1から10質量%のポンガモール;
    (ii)0.1から10質量%のカランジン;及び、
    (iii)25℃での総ヒルデブランドパラメーター(δt)値が18から26MPa0.5である0.1から40質量%の溶媒、
    を含み、
    2質量%以下のポンガミアオイルを含む、化粧用組成物。
  2. 前記溶媒がフェノキシエタノール又は安息香酸フェネチルの少なくとも一つである、請求項1に記載の化粧用組成物。
  3. ポンガモール対カランジンの質量比が1:0.5から1:5である、請求項1又は2に記載の化粧用組成物。
  4. 前記比が1:1.5から1:3である、請求項3に記載の化粧用組成物。
  5. リーブオン組成物である、請求項1から4のいずれか一項に記載の化粧用組成物。
  6. クリーム又はローションである、請求項5に記載の化粧用組成物。
  7. 前記クリームが、アルカリで一部が中和された一以上の脂肪酸を含む、請求項6に記載の化粧用組成物。
  8. 2質量%以下の合成有機日焼け止め剤を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の化粧用組成物。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の化粧用組成物を皮膚に塗布する段階を含む、皮膚への耐摩耗性の光防護を提供する方法。
  10. 皮膚への耐摩耗性の光防護を提供するための、請求項1から8のいずれか一項に記載の化粧用組成物の使用。
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