JP2020500218A5 - - Google Patents

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JP2020500218A5
JP2020500218A5 JP2019546770A JP2019546770A JP2020500218A5 JP 2020500218 A5 JP2020500218 A5 JP 2020500218A5 JP 2019546770 A JP2019546770 A JP 2019546770A JP 2019546770 A JP2019546770 A JP 2019546770A JP 2020500218 A5 JP2020500218 A5 JP 2020500218A5
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本開示の新規の特徴は、添付の特許請求の範囲において詳細に記載されている。本開示の原理を利用することができる例示的な実施形態を記載している以下の詳細な説明およびその付属図を参照することにより、本開示の特徴および利点のよりよい理解が得られる。 本発明の実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
a)胃腸管において活性なタンパク質の少なくとも断片をコードする単離および精製された環状ポリ核酸;ならびに
b)外表面がポリマーと接触している、脂質二重層を含むリポソーム
を含み、前記単離および精製された環状ポリ核酸が前記リポソーム内に少なくとも部分的に包被されている、構造体。
(項目2)
ナノ構造体である、項目1に記載の構造体。
(項目3)
動的光散乱によって測定して、約10nmから約100nmまで、約100nmから約200nmまで、約200nmから約300nmまで、約300nmから約400nmまで、および約400nmから約500nmまでからなる群から選択される直径を有する、項目1から2までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目4)
動的光散乱によって測定して、約100nmから約200nmまでの直径を有する、項目3に記載の構造体。
(項目5)
外部コーティングをさらに含む、項目1から4までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目6)
前記外部コーティングが、腸溶コーティングである、項目5に記載の構造体。
(項目7)
前記外部コーティングが、前記構造体の表面を完全にコーティングしている、項目5から6までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目8)
前記外部コーティングが、酢酸フタル酸セルロース、酢酸フタル酸ポリビニル、酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリ(メタクリル酸−co−アクリル酸エチル)、ポリ(メタクリル酸−co−アクリル酸エチル)、ポリ(メタクリル酸−co−メタクリル酸メチル)、ポリ(メタクリル酸−co−メタクリル酸メチル)、ポリ(メタクリル酸−co−メタクリル酸メチル)、ポリ(メタクリル酸−co−メチルメタクリル酸)、ポリ(アクリル酸メチル−co−メタクリル酸メチル−co−メタクリル酸)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ポリアクリレート(カルボマー)、アルギネート、キトサン、セルロース誘導体(ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、およびこれらの任意の組合せからなる群から選択される材料を含む、項目5から7までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目9)
前記外部コーティングが、ポリ(メタクリル酸−co−アクリル酸エチル)を含む、項目8に記載の構造体。
(項目10)
前記外部コーティングが、粘膜接着性ハイドロゲルである、項目5から9までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目11)
前記外部コーティングが、pH感受性である、項目5から10までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目12)
前記pH感受性外部コーティングが、水1L中に、摂氏37度でpHメーターを用いて測定して約5.5から約14のpHで、撹拌棒を毎分200回転で回転させて入れると少なくとも部分的に溶解する、項目11に記載の構造体。
(項目13)
前記pH感受性外部コーティングが、水1L中に、摂氏37度でpHメーターを用いて測定して約6から約14のpHで、撹拌棒を毎分200回転で回転させて入れると少なくとも部分的に溶解する、項目11に記載の構造体。
(項目14)
前記pH感受性外部コーティングが、水1L中に、摂氏37度でpHメーターを用いて測定して約7から約14のpHで、撹拌棒を毎分200回転で回転させて入れると少なくとも部分的に溶解する、項目11に記載の構造体。
(項目15)
霊長類に経口投与されると、十二指腸、空腸、腸骨、結腸、またはこれらの任意の組合せにおいて少なくとも部分的に溶解する、項目1から14までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目16)
霊長類に経口投与されると、腸陰窩細胞に隣接して少なくとも部分的に溶解する、項目15に記載の構造体。
(項目17)
前記少なくとも1つのポリマーが、トランスウェル遊走アッセイによって測定して、前記構造体が、前記少なくとも1つのポリマーを含まない、他の点では同等の構造体よりもさらに粘液を横断することを可能にする、項目1から16までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目18)
前記ポリマーが、ポリエチレングリコール(PEG)含有ポリマー、PEG−ポリプロピレンオキシドのトリブロック共重合体、ポリ(2−メチル−2−オキサゾリン)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルエーテル)、ポリ(N−[2−ヒドロキシプロピル)メチルアクリルアミド)、ポリエチレンイミン(PEI)、ポリ(2−メタクリル酸ジメチルアミノエチル)(pDMAEMA)、およびこれらの任意の組合せからなる群から選択される、項目1から17までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目19)
前記ポリマーが、ポリ(2−メチル−2−オキサゾリン)を含む、項目18に記載の構造体。
(項目20)
前記ポリマーが、PEGを含む、項目18に記載の構造体。
(項目21)
前記ポリマーが、リンカーを介して前記脂質二重層と結び付いている、項目1から20までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目22)
前記リンカーが、酸不安定リンカーである、項目21に記載の構造体。
(項目23)
前記リンカーが、ジスルフィド結合、アシルヒドラゾン、ビニルエーテル、オルトエステル、またはN−PO3基のうちの少なくとも1つをさらに含む、項目21から22までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目24)
前記脂質二重層がリポソームを形成している、項目1から23までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目25)
前記ポリマーが、前記リポソームの表面の少なくとも一部に実質的に均一に分散している、項目24に記載の構造体。
(項目26)
前記リポソームが外表面および内表面を有し、前記ポリマーが前記外表面上に実質的に均一に分散している、項目25に記載の構造体。
(項目27)
前記ポリマーが前記リポソームに均一に分散していない、項目1から24までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目28)
前記リポソームが外表面および内表面を有し、前記ポリマーが前記外表面上に均一に分散していない、項目27に記載の構造体。
(項目29)
前記ポリマーが、約1900g/molから約2200g/molまでの範囲である重量平均分子量を含むPEG含有ポリマーである、項目1から28までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目30)
前記ポリマーが、約1900g/molから約2200g/molまでの重量平均分子量を有するPEG含有ポリマーである場合、前記ポリマーが、前記脂質二重層と、脂質PEGの実際のモル比および前記リポソームの算出された重量平均表面積の相対比較によって測定して前記脂質二重層100nm 当たり約10本の鎖から前記脂質二重層100nm 当たり約20本の鎖までの比で結び付いている、項目29に記載の構造体。
(項目31)
前記ポリマーが、少なくとも一部がマッシュルーム立体配置にある、項目1から30までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目32)
前記ポリマーが、少なくとも一部がブラシ立体配置にある、項目1から30までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目33)
前記脂質二重層が、コレステロール、N−[1−(2,3−ジオレイルオキシ)プロピル]−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド(DOTMA)、[1,2−ビス(オレオイルオキシ)−3(トリメチルアンモニオ)プロパン](DOTAP)、3β[N−(N’,N’−ジメチルアミノエタン)−カルバモイル]コレステロール(DC−Chol)、ジオクタデシルアミドグリシルスペルミン(DOGS)、ジオレオイルホスファチジルエタノールアミン(DOPE)、N1−[2−((1S)−1−[(3−アミノプロピル)アミノ]−4−[ジ(3−アミノ−プロピル)アミノ]ブチルカルボキシアミド)エチル]−3,4−ジ[オレイルオキシ]−ベンズアミド(MVL5)、グリセリルモノオレエート(GMO)、1,2−ジステアロイル−sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン(DSPE)、1,2−ジステアロイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(DSPC)、ジメチルジオクタデシルアンモニウム(DDAB)、これらのいずれかの塩、およびこれらの任意の組合せからなる群から選択される材料を含む、項目1から32までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目34)
前記材料が、正味の正電荷を持つ脂質または中性電荷を持つ脂質を含む、項目33に記載の構造体。
(項目35)
前記材料が、MVL5およびGMOを含む、項目33または34に記載の構造体。
(項目36)
MVL5とGMOのモル比が、約1:10から約1:1までの範囲である、項目35に記載の構造体。
(項目37)
MVL5/GMO/脂質−HPEGのモル比が、約50mol/45mol/5mol、約50mol/44mol/6mol、約50mol/43mol/7mol、約50mol/42mol/8mol、約50mol/41mol/9mol、および約50mol/40mol/10molまでからなる群から選択される、項目35から36までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目38)
前記脂質二重層が前記MVL5を含む場合、前記MVL5が、前記単離および精製された環状ポリ核酸と水素結合している、項目35から37までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目39)
PEG複合体をさらに含む、項目18から38までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目40)
前記環状ポリ核酸が前記リポソーム内に完全に包被されている、項目24から39までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目41)
リンカーをさらに含む、項目1から40までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目42)
前記リンカーが、前記ポリマーと共有結合により結び付いている、項目41に記載の構造体。
(項目43)
前記リンカーが酸感受性リンカーである、項目41から42に記載の構造体。
(項目44)
ペプチド、抗体もしくはその断片、炭水化物、単鎖可変断片(scFv)、細胞受容体、またはこれらの任意の組合せをさらに含む、項目1から43までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目45)
前記ポリマーと接触したペプチド、抗体もしくはその断片、単鎖可変断片(scFv)、または細胞受容体をさらに含む、項目44に記載の構造体。
(項目46)
前記構造体が前記ペプチドを含む場合、前記ペプチドが細胞透過性ペプチドである、項目45に記載の構造体。
(項目47)
前記構造体が前記抗体またはその断片を含む場合、前記抗体またはその断片がロイシンリッチリピート含有Gタンパク質共役型受容体5(LGR5)を標的とする、項目44に記載の構造体。
(項目48)
前記外部コーティングがカチオン性である、項目5から47までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目49)
前記外部コーティングがアニオン性である、項目5から47までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目50)
前記外部コーティングが中性である、項目5から47までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目51)
前記外部コーティングの電荷が、レーザードップラー流速測定によって測定される、項目5から50までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目52)
前記電荷が、高抵抗性水1mL中、約5から約15までのDNA電荷比の構造体について、2角度粒子および分子サイズ分析機器によって測定して、約−100mVから約100mVまでである、項目51に記載の構造体。
(項目53)
前記単離および精製された環状ポリ核酸が、DNAまたはRNAである、項目1から52までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目54)
前記単離および精製された環状ポリ核酸が、一本鎖である、項目1から53までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目55)
前記単離および精製された環状ポリ核酸が、二本鎖である、項目1から53までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目56)
前記単離および精製された環状ポリ核酸が、DNAである、項目53から55までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目57)
前記DNAがミニサークルDNAである、項目56に記載の構造体。
(項目58)
前記単離および精製された環状ポリ核酸が、少なくとも部分的に水溶性である、項目1から57までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目59)
前記単離および精製された環状ポリ核酸が、前記脂質二重層内に封入された水溶液中に存在する、項目58に記載の構造体。
(項目60)
前記胃腸管において活性なタンパク質の少なくとも断片が、大腸腺腫症(APC)の少なくとも一部分、B−ガラクトシダーゼ(B−Gal)の少なくとも一部分、またはこれらの任意の組合せである、項目1から59までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目61)
前記胃腸管において活性なタンパク質の少なくとも断片が、大腸腺腫症(APC)の少なくとも一部分である、項目60に記載の構造体。
(項目62)
前記胃腸管において活性なタンパク質の少なくとも断片が、デフェンシンアルファ5(HD−5)の少なくとも一部分、デフェンシンアルファ6(HD−6)の少なくとも一部分、またはこれらの任意の組合せを含む、項目1から61までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目63)
前記単離および精製された環状ポリ核酸が、少なくとも1つのプロモーターを含む、項目1から62までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目64)
前記プロモーターが、サイトメガロウイルス(CMV)由来プロモーター、ニワトリβ−アクチン(CBM)由来プロモーター、大腸腺腫症(APC)由来プロモーター、ロイシンリッチリピート含有Gタンパク質共役型受容体5(LGR5)、CAGプロモーター、ベータアクチンプロモーター、伸長因子−1(EF1)プロモーター、初期増殖応答1(EGR−1)プロモーター、真核生物開始因子4A(EIF4A1)プロモーター、またはこれらの任意の組合せを含むリストから選択される、項目63に記載の構造体。
(項目65)
前記単離および精製された環状ポリ核酸が、前記構造体と少なくとも部分的に接触している、前記構造体の少なくとも1つの構成成分と接触している、またはこれらの組合せである、項目1から64までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目66)
前記単離および精製された環状ポリ核酸が、カチオン性脂質と接触している、項目65に記載の構造体。
(項目67)
タンパク質またはペプチドをさらに含む、項目1から66までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目68)
前記タンパク質またはペプチドが、核局在化シグナル(NLS)を含む、項目67に記載の構造体。
(項目69)
前記タンパク質またはペプチドが、前記単離および精製された環状ポリ核酸と接触している、項目67から68までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目70)
前記タンパク質またはペプチドが、前記単離および精製された環状ポリ核酸と接触していない、項目67から69までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目71)
ヌクレアーゼ阻害剤をさらに含む、項目1から70までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目72)
前記ヌクレアーゼ阻害剤が、アウリントリカルボン酸(ATA)、Zn 2+ 、DMI−2、またはこれらの組合せからなる群から選択される、項目71に記載の構造体。
(項目73)
前記構造体内に封入されたRNA干渉(RNAi)のエフェクターをさらに含む、項目1から72までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目74)
前記RNA干渉(RNAi)のエフェクターが、CEQ508またはその塩である、項目73に記載の構造体。
(項目75)
前記塩がカチオン性金属である、項目1から74までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目76)
前記緩衝剤が、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)トリス−(ヒドロキシメチル)−アミノメタン塩酸塩(TRIS)緩衝剤、N−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N’−2−エタンスルホン酸(HEPES)、グリシン緩衝剤、グルタミン酸、およびこれらの任意の組合せからなる群から選択される緩衝剤である、項目1から75までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目77)
前記緩衝剤がPBSである、項目76に記載の構造体。
(項目78)
前記構造体が、粘液透過性粒子(MPP)である、項目1から77までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目79)
前記MPPが、レーザードップラー流速測定によって測定して、約−20mVから約20mVまでの中性付近のゼータ電位を有する、項目78に記載の構造体。
(項目80)
前記MPPが、トランスウェル遊走アッセイによって測定して、1μmから200μmまでの厚さの粘液を透過することができる、項目78から79までに記載の構造体。
(項目81)
球状である、項目1から80までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目82)
少なくとも部分的に生分解性である、項目1から81までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目83)
フリーズドライされている、項目1から82までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目84)
ピル、ハイドロゲル、またはこれらの任意の組合せに含まれている、項目1から83までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目85)
前記単離および精製された環状ポリ核酸が、腫瘍抑制因子タンパク質またはその前駆物質をコードする、項目1から84までのいずれか一項に記載の構造体。
(項目86)
項目1から85までのいずれか一項に記載の構造体を含む医薬組成物。
(項目87)
単位剤形である、項目86に記載の医薬組成物。
(項目88)
薬学的に許容される賦形剤を含む、項目86から87までのいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目89)
項目1から88までのいずれか一項に記載の構造体または医薬組成物を、それを必要とする対象に投与するステップを含む方法。
(項目90)
前記方法が前記対象における疾患または状態を処置し、前記構造体または医薬組成物が治療有効量で投与される、項目89に記載の方法。
(項目91)
前記疾患または状態が、家族性大腸腺腫症(FAP)、軽症型FAP、がん、慢性炎症性腸疾患、慢性炎症性腸疾患、回腸クローン病またはこれらの任意の組合せである、項目90に記載の方法。
(項目92)
前記構造体または医薬組成物が、FAPを処置するために使用される、項目89から91までのいずれか一項に記載の方法。
(項目93)
前記対象が、胃腸管内にポリープを有する、項目89から92までのいずれか一項に記載の方法。
(項目94)
前記対象が、前記構造体または前記医薬組成物の投与の前、その後、またはそれと同時にポリープの外科的除去を受ける、項目89から93までのいずれか一項に記載の方法。
(項目95)
前記構造体または医薬組成物を、経口的に、直腸に、または経口的にかつ直腸に投与する、項目89から94までのいずれか一項に記載の方法。
(項目96)
前記構造体または医薬組成物を日常的に投与する、項目89から95までのいずれか一項に記載の方法。
(項目97)
前記構造体または医薬組成物を予防的に投与する、項目89から96までのいずれか一項に記載の方法。
(項目98)
前記構造体または医薬組成物を1日1回、1日2回、1日3回、毎日、週に1回、年に1回またはこれらの任意の組合せで投与する、項目89から97までのいずれか一項に記載の方法。
(項目99)
前記対象に追加的な治療薬を治療有効量で投与する、項目89から98までのいずれか一項に記載の方法。
(項目100)
前記追加的な治療薬が、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、グアイフェネシン、B−カテニンに対するmiRNA、粘液破壊剤、または塩、またはこれらの任意の組合せを含む、項目99に記載の方法。
(項目101)
前記追加的な治療薬が前記NSAIDを含み、前記NSAIDがセレコキシブである、項目100に記載の方法。
(項目102)
前記対象が、疾患に関して遺伝子スクリーニングされる、項目89から101までのいずれか一項に記載の方法。
(項目103)
項目1から85までのいずれか一項に記載の構造体を、Transwell−Snapwell拡散チャンバーアッセイによって測定して少なくとも30%の前記構造体の胃腸細胞への送達効率で投与するステップを含む方法。
(項目104)
配列番号5に対して少なくとも50%の相同性を有するポリ核酸。
(項目105)
前記ポリ核酸が、配列番号5に対する少なくとも55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、または99%までの相同性からなる、項目104に記載のポリ核酸。
(項目106)
配列番号5を含むポリ核酸。
(項目107)
単離および精製されている、項目104から106までのいずれか一項に記載のポリ核酸。
(項目108)
構造体を作製する方法であって、腫瘍抑制因子タンパク質またはその一部をコードする環状ポリ核酸の周囲にリポソームを形成するステップを含む方法。
(項目109)
構造体を作製する方法であって、胃腸管において活性なタンパク質またはその一部をコードする環状ポリ核酸の周囲にリポソームを形成するステップを含む方法。
(項目110)
溶媒を導入するステップをさらに含む、項目108から109までのいずれか一項に記載の方法。
(項目111)
前記溶媒がクロロホルムを含む、項目110に記載の方法。
(項目112)
前記溶媒を乾燥するステップをさらに含む、項目108から111までのいずれか一項に記載の方法。
(項目113)
前記溶媒を乾燥する前記ステップを、乾燥窒素流、アルゴン流、回転蒸発、真空引き、またはこれらの任意の組合せを含む方法によって実施する、項目112に記載の方法。
(項目114)
乾燥窒素流を含む、項目113に記載の方法。
(項目115)
真空引きを含む、項目113に記載の方法。
(項目116)
乾燥する前記ステップを、乾燥窒素流、続いて真空引きによって実施する、項目113から115までのいずれか一項に記載の方法。
(項目117)
乾燥する前記ステップが、水溶液の添加によって水和する脂質フィルムを形成する、項目112から116までのいずれか一項に記載の方法。
(項目118)
水溶液をさらに含む、項目108から117までのいずれか一項に記載の方法。
(項目119)
前記環状ポリ核酸が、DNAまたはRNAを含む、項目108から118までのいずれか一項に記載の方法。
(項目120)
前記環状ポリ核酸がDNAを含む、項目119に記載の方法。
(項目121)
前記環状ポリ核酸がミニサークルDNAを含む、項目120に記載の方法。
(項目122)
項目1から85までのいずれか一項に記載の構造体およびその使用に関する指示を含むキット。
(項目123)
項目106から107までに記載のポリ核酸およびその使用に関する指示を含むキット。
(項目124)
項目122または項目123に記載のキットを作製する方法。
(項目125)
医薬組成物を作製する方法であって、項目1から85までのいずれか一項に記載の構造体および薬学的に許容される賦形剤を接触させるステップを含む方法。
(項目126)
a)単離および精製された環状ポリ核酸を含むリポソーム構造体であって、前記リポソーム構造体がポリマーで表面修飾されており、前記ポリマーが、前記リポソーム構造体が粘液中を移動する平均速度を、同等のリポソーム構造体と比較して増強し、前記同等のリポソーム構造体が、約2000Daから約3000Daまでの範囲である平均分子量のポリエチレングリコール(PEG)で表面修飾されている、リポソーム構造体。
(項目127)
前記同等のリポソーム構造体と比較して親水性が増大している、項目126に記載のリポソーム構造体。
(項目128)
単離および精製されたポリ核酸を含むリポソーム構造体であって、
前記ポリ核酸が、細菌複製開始点を含まず、前記リポソーム構造体が、ポリマーで表面修飾されている、リポソーム構造体。
(項目129)
前記ポリ核酸が環状である、項目128に記載のリポソーム構造体。
(項目130)
リポソーム、リポプレックス、またはリポポリプレックスを含む群から選択される、項目126から129までのいずれか一項に記載のリポソーム構造体。
(項目131)
式I:

(式中、
は、独立に、結合;水素;重水素;C 1〜6 アルキル;C 3〜8 シクロアルキル;ヘテロアリール;C 1〜6 アルキルヘテロアリール;C 1〜6 アルキルアリール;およびアルキルシクロアルキルからなる群から選択され、水素および重水素以外は、そのそれぞれが、個別にかつ独立に、XA;ハロゲン;NY ;CXXY;XCY ;アルキル;水素;重水素;カルボン酸;エーテル;アミン;XX NY ;XCY Xまたはこれらの任意の組合せで1回または複数回置換されていてもよく;
は、独立に、結合;水素;重水素;C 1〜6 アルキル;C 3〜8 シクロアルキル;ヘテロアリール;C 1〜6 アルキルヘテロアリール;C 1〜6 アルキルアリール;およびアルキルシクロアルキルからなる群から選択され、水素および重水素以外は、そのそれぞれが、個別にかつ独立に、XA;ハロゲン;NY ;CXXY;XCY ;アルキル;水素;重水素;カルボン酸;エーテル;アミン;XX NY ;XCY Xまたはこれらの任意の組合せで1回または複数回置換されていてもよく;
は、独立に、結合;水素;重水素;C 1〜6 アルキル;C 2〜6 アルケニル;C 2〜6 アルキニル;C 3〜8 シクロアルキル;ヘテロアリール;C 1〜6 アルキルヘテロアリール;C 1〜6 アルキルアリール;およびアルキルシクロアルキルからなる群から選択され、水素および重水素以外は、そのそれぞれが、個別にかつ独立に、XA;ハロゲン;NY ;CXXY;XCY ;アルキル;水素;重水素;カルボン酸;エーテル;アミン;XX NY ;=X;XCY Xまたはこれらの任意の組合せで1回または複数回置換されていてもよく;
は、独立に、結合;水素;重水素;C 1〜6 アルキル;C 2〜6 アルケニル;C 2〜6 アルキニル;C 3〜8 シクロアルキル;ヘテロアリール;C 1〜6 アルキルヘテロアリール;C 1〜6 アルキルアリール;およびアルキルシクロアルキルからなる群から選択され、水素および重水素以外は、そのそれぞれが、個別にかつ独立に、XA;ハロゲン;NY ;CXXY;XCY ;アルキル;水素;重水素;カルボン酸;エーテル;アミン;XX NY ;=X;XCY Xまたはこれらの任意の組合せで1回または複数回置換されていてもよく;
は、独立に、結合;水素;重水素;C 1〜6 アルキル;C 2〜6 アルケニル;C 2〜6 アルキニル;C 3〜8 シクロアルキル;ヘテロアリール;C 1〜6 アルキルヘテロアリール;C 1〜6 アルキルアリール;およびアルキルシクロアルキルからなる群から選択され、水素および重水素以外は、そのそれぞれが、個別にかつ独立に、XA;ハロゲン;NY ;CXXY;XCY ;アルキル;水素;重水素;カルボン酸;エーテル;アミン;XX NY ;=X;XCY Xまたはこれらの任意の組合せで1回または複数回置換されていてもよく;
は、独立に、結合;水素;重水素;C 1〜6 アルキル;C 2〜6 アルケニル;C 2〜6 アルキニル;C 3〜8 シクロアルキル;ヘテロアリール;C 1〜6 アルキルヘテロアリール;C 1〜6 アルキルアリール;およびアルキルシクロアルキルからなる群から選択され、水素および重水素以外は、そのそれぞれが、個別にかつ独立に、XA;ハロゲン;NY ;CXXY;XCY ;アルキル;水素;重水素;カルボン酸;エーテル;アミン;XX NY ;=X;XCY Xまたはこれらの任意の組合せで1回または複数回置換されていてもよく;
は、独立に、結合;水素;重水素;C 1〜6 アルキル;C 2〜6 アルケニル;C 2〜6 アルキニル;C 3〜8 シクロアルキル;ヘテロアリール;C 1〜6 アルキルヘテロアリール;C 1〜6 アルキルアリール;およびアルキルシクロアルキルからなる群から選択され、水素および重水素以外は、そのそれぞれが、個別にかつ独立に、XA;ハロゲン;NY ;CXXY;XCY ;アルキル;水素;重水素;カルボン酸;エーテル;アミン;XX NY ;=X;XCY Xまたはこれらの任意の組合せで1回または複数回置換されていてもよく;
*は、独立に、R、Sまたはアキラルであってよく、**は、独立に、R、Sまたはアキラルであってよく、Xは、独立に、酸素または硫黄から選択され;Yは、独立に、重水素または水素から選択され;Aは、水素、重水素、アリール、またはヘテロアリールであり、nは約1から約100までである)
のポリマーで表面修飾されている、項目126から130までのいずれか一項に記載のリポソーム構造体。
(項目132)
がC 1〜6 アルキルである、項目131に記載のリポソーム構造体。
(項目133)
、R 、R 、またはR のいずれか1つが、重水素および水素からなる群から選択される、項目131から132までのいずれか一項に記載のリポソーム構造体。
(項目134)
Xが酸素である、項目131から133までのいずれか一項に記載のリポソーム構造体。
(項目135)
式Iが約1000Daから約8000Daまでの平均分子量を有する、項目131から134までのいずれか一項に記載のリポソーム構造体。
(項目136)
前記ポリマーが、ポリ(2−メチル−2−オキサゾリン)、ポリ(2−エチル−2−オキサゾリン)、その塩、そのジブロックポリマー、そのトリブロックポリマー、またはこれらの組合せを含む、項目126または128に記載のリポソーム構造体。
(項目137)
前記ポリマーが、密度が約0.05ug/nm から約0.25ug/nm までである、項目126から136までのいずれか一項に記載のリポソーム構造体。
(項目138)
前記リポソーム構造体が粘液中を移動する平均速度が、トランスウェル遊走アッセイによって測定して、同等のリポソーム構造体の平均速度の約2倍から約5倍までである、項目126から137までのいずれか一項に記載のリポソーム構造体。
(項目139)
前記ポリ核酸が、ミニサークルDNAまたは閉鎖型直鎖状DNAを含む、項目138に記載のリポソーム構造体。
(項目140)
ペプチド、抗体もしくはその断片、炭水化物、単鎖可変断片(scFv)、細胞受容体、またはこれらの任意の組合せをさらに含む、項目126から139までのいずれか一項に記載のリポソーム構造体。
(項目141)
外部コーティングをさらに含む、項目126から140までのいずれか一項に記載のリポソーム構造体。
(項目142)
前記外部コーティングが、重合形態のアクリル酸エチルを含む、項目141に記載のリポソーム構造体。
(項目143)
前記外部コーティングが、レーザードップラー流速測定によって測定して、中性付近のゼータ電位を有する、項目141から142までのいずれか一項に記載のリポソーム構造体。
(項目144)
脂質二重層を含む、項目126から143までのいずれか一項に記載のリポソーム構造体。
(項目145)
前記脂質二重層が、コレステロール、N−[1−(2,3−ジオレイルオキシ)プロピル]−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド(DOTMA)、[1,2−ビス(オレオイルオキシ)−3(トリメチルアンモニオ)プロパン](DOTAP)、3β[N−(N’,N’−ジメチルアミノエタン)−カルバモイル]コレステロール(DC−Chol)、ジオクタデシルアミドグリシルスペルミン(DOGS)、ジオレオイルホスファチジルエタノールアミン(DOPE)、N1−[2−((1S)−1−[(3−アミノプロピル)アミノ]−4−[ジ(3−アミノ−プロピル)アミノ]ブチルカルボキシアミド)エチル]−3,4−ジ[オレイルオキシ]−ベンズアミド(MVL5)、グリセリルモノオレエート(GMO)、1,2−ジステアロイル−sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン(DSPE)、1,2−ジステアロイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(DSPC)、ジメチルジオクタデシルアンモニウム(DDAB)、その塩、またはこれらの任意の組合せの1つまたは複数を含む、項目144に記載のリポソーム構造体。
(項目146)
前記脂質二重層が、MVL5およびGMOを含む、項目145に記載のリポソーム構造体。
(項目147)
MVL5のGMOに対するモル比が、約10:1から約1:10まで、または10:1から約1:25までの範囲である、項目146に記載のリポソーム構造体。
(項目148)
第2の脂質二重層をさらに含む、項目144から147までのいずれか一項に記載のリポソーム構造体。
(項目149)
酸感受性リンカーをさらに含む、項目126から148までのいずれか一項に記載のリポソーム構造体。
(項目150)
前記酸感受性リンカーが、前記リポソーム構造体の前記ポリマーに結び付いている、項目149に記載のリポソーム構造体。
(項目151)
前記ポリ核酸が、タンパク質の少なくとも生物活性断片をコードする、項目126から150までのいずれか一項に記載のリポソーム構造体。
(項目152)
前記タンパク質の前記生物活性断片が、粘膜を含む体の領域において活性である、項目151に記載のリポソーム構造体。
(項目153)
前記ポリ核酸が、大腸腺腫症(APC)、デフェンシンアルファ5(HD−5)、デフェンシンアルファ6(HD−6)、またはこれらの任意の組合せの少なくとも生物活性断片をコードする、項目126から152までに記載のリポソーム構造体。
(項目154)
動的光散乱によって測定して約10nmから約100nmまで、約100nmから約200nmまで、約200nmから約300nmまで、約300nmから約400nmまで、および約400nmから約500nmまでからなる群から選択される直径を有する、項目126から153までのいずれか一項に記載のリポソーム構造体。
(項目155)
少なくとも2つのポリ核酸を含む、項目126から154までのいずれか一項に記載のリポソーム構造体。
(項目156)
前記ポリ核酸が、少なくとも1つのプロモーターを含む、項目126から155までのいずれか一項に記載のリポソーム構造体。
(項目157)
前記少なくとも1つのプロモーターが、サイトメガロウイルス(CMV)由来プロモーター、ニワトリβ−アクチン(CBM)由来プロモーター、大腸腺腫症(APC)由来プロモーター、ロイシンリッチリピート含有Gタンパク質共役型受容体5(LGR5)、CAGプロモーター、ベータアクチンプロモーター、伸長因子−1(EF1)プロモーター、初期増殖応答1(EGR−1)プロモーター、真核生物開始因子4A(EIF4A1)プロモーター、またはこれらの任意の組合せから選択される、項目156に記載のリポソーム構造体。
(項目158)
ペプチド、抗体もしくはその断片、炭水化物、単鎖可変断片(scFv)、細胞受容体、またはこれらの任意の組合せをさらに含む、項目126から157までのいずれか一項に記載のリポソーム構造体。
(項目159)
a.項目126から158までのいずれか一項に記載のリポソーム構造体;および
b.賦形剤、希釈剤、または担体のうちの少なくとも1つ
を含む医薬組成物。
(項目160)
単位剤形である、項目159に記載の医薬組成物。
(項目161)
錠剤、液剤、シロップ剤、経口用製剤、静脈内製剤、鼻腔内製剤、皮下製剤、吸入可能な呼吸器製剤、坐薬、およびこれらの任意の組合せの形態である、項目159から160までのいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目162)
それを必要とする対象を処置する方法であって、前記それを必要とする対象に、治療有効量の項目126から158までのいずれか一項に記載のリポソーム構造体または項目159から161までのいずれか一項に記載の医薬組成物を投与するステップを含む方法。
(項目163)
前記リポソーム構造体または前記医薬組成物を投与する前記ステップが、前記それを必要とする対象における疾患または状態を少なくとも部分的に好転させる、項目162に記載の方法。
(項目164)
前記疾患または状態が、家族性大腸腺腫症(FAP)、軽症型FAP、結腸直腸がん、慢性炎症性腸疾患、慢性炎症性腸疾患、回腸クローン病またはこれらの任意の組合せを含む、項目163に記載の方法。
(項目165)
前記リポソーム構造体または前記医薬組成物を経口的に、直腸に、または経口的にかつ直腸に投与する、項目162から164までのいずれか一項に記載の方法。
(項目166)
前記リポソーム構造体または前記医薬組成物を、日常的に、予防的に、またはこれらの組合せで投与する、項目162から165までのいずれか一項に記載の方法。
(項目167)
前記リポソーム構造体または前記医薬組成物を、1日1回、1日2回、1日3回、毎日、週に1回、年に1回またはこれらの任意の組合せで投与する、項目162から166までのいずれか一項に記載の方法。
(項目168)
前記対象に、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)もしくはその塩、β−カテニンに対するmiRNA、粘液破壊剤もしくはその塩、またはこれらの任意の組合せを含む追加的な治療薬を治療有効量で投与する、項目162から167までのいずれか一項に記載の方法。
(項目169)
a.項目126から158までのいずれか一項に記載のリポソーム構造体または項目159から161までのいずれか一項に記載の医薬組成物;
b.およびその使用に関する指示
を含むキット。
(項目170)
容器をさらに含む、項目169に記載のキット。

Claims (21)

  1. 胃腸(GI)管に核酸を送達するための、構造体を含む組成物であって、前記構造体は、
    a)核酸;
    b)リポソームであって、前記核酸が前記リポソーム内に少なくとも部分的に包被され、前記リポソームが少なくとも1つの中性脂質を含む、リポソーム
    c)1つまたは複数の細胞透過性ペプチド;ならびに
    d)多価基を含むカチオン性脂質
    を含み、
    前記構造体は被験体の前記胃腸管に前記核酸を送達し、前記構造体は前記胃腸管の粘液層を透過することが可能である、組成物。
  2. 前記多価基が多価スペルミン頭部基を含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記カチオン性脂質が、N1−[2−((1S)−1−[(3−アミノプロピル)アミノ]−4−[ジ(3−アミノ−プロピル)アミノ]ブチルカルボキシアミド)エチル]−3,4−ジ[オレイルオキシ]−ベンズアミド(MVL5)である、請求項1に記載の組成物。
  4. 第2のカチオン性脂質をさらに含み、前記カチオン性脂質または前記第2のカチオン性脂質と前記少なくとも1つの中性脂質の比が、約1:10〜約1:1の間である、請求項1から3までのいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記核酸が、一本鎖DNA、一本鎖RNA、二本鎖DNAまたは二本鎖RNAを含む、請求項1から4までのいずれか一項に記載の組成物。
  6. 前記核酸が、DNA、環状DNA、ミニサークルDNA、二本鎖DNA、一本鎖DNA、RNA、一本鎖RNA、二本鎖RNA、shRNA、siRNA、miRNA、RNAiおよびDNA−RNAハイブリッドからなる群から選択される、請求項1から4までのいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記核酸が、タンパク質またはその一部をコードする、請求項1から5までのいずれか一項に記載の組成物。
  8. 前記タンパク質またはその一部が、前記胃腸管において活性である、請求項7に記載の組成物。
  9. 前記タンパク質またはその一部が、腫瘍抑制因子タンパク質またはその一部を含む、請求項7に記載の組成物。
  10. 前記核酸が、前記胃腸管における腸陰窩細胞または腸陰窩幹細胞に送達される、請求項1から9までのいずれか一項に記載の組成物。
  11. 前記構造体が、約500nm未満の直径を有する、請求項1から10までのいずれか一項に記載の組成物。
  12. 前記構造体が、約200nm未満の直径を有する、請求項1から10までのいずれか一項に記載の組成物。
  13. 前記構造体が、約100nm未満の直径を有する、請求項1から10までのいずれか一項に記載の組成物。
  14. 前記リポソームが、ジオレオイルホスファチジルエタノールアミン(DOPE)、コレステロール、N−[1−(2,3−ジオレイルオキシ)プロピル]−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド(DOTMA)、[1,2−ビス(オレオイルオキシ)−3(トリメチルアンモニオ)プロパン](DOTAP)、3β[N−(N’,N’−ジメチルアミノエタン)−カルバモイル]コレステロール(DC−Choi)、N1−[2−((1S)−1−[(3−アミノプロピル)アミノ]−4−[ジ(3−アミノ−プロピル)アミノ]ブチルカルボキシアミド)エチル]−3,4−ジ[オレイルオキシ]−ベンズアミド(MVL5)、グリセリルモノオレエート(GMO)、1,2−ジステアロイル−sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン(DSPE)、1,2−ジステアロイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(DSPC)、ジメチルジオクタデシルアンモニウム(DDAB)、これらの塩、およびこれらの任意の組合せからなる群から選択される少なくとも1つの脂質を含む、請求項1から13までのいずれか一項に記載の組成物。
  15. 前記構造体がポリマーをさらに含む、請求項1から14までのいずれか一項に記載の組成物。
  16. 前記ポリマーが、ポリエチレングリコール(PEG)含有ポリマー、PEG−ポリプロピレンオキシドのトリブロック共重合体、ポリ(2−メチル−2−オキサゾリン)、ポリ(2−エチル−2−オキサゾリン)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルエーテル)、ポリ(N−[2−ヒドロキシプロピル)メチルアクリルアミド)、ポリエチレンイミン(PEI)、ポリ(2−メタクリル酸ジメチルアミノエチル)(pDMAEMA)、およびこれらの任意の組合せからなる群から選択される、請求項15に記載の組成物。
  17. 前記ポリマーが、前記構造体に含まれる脂質に化学的にコンジュゲートされて脂質コンジュゲートポリマーを形成している、請求項15または16に記載の組成物。
  18. 前記1つまたは複数の細胞透過性ペプチドのペプチドが、配列番号1〜配列番号760からなる群から選択される、請求項1から17までのいずれか一項に記載の組成物。
  19. 前記構造体が、1μmから200μmまでの厚さの粘液を透過することができる、請求項1から18までのいずれか一項に記載の組成物。
  20. 前記多価カチオン性脂質がN1−[2−((1S)−1−[(3−アミノプロピル)アミノ]−4−[ジ(3−アミノ−プロピル)アミノ]ブチルカルボキシアミド)エチル]−3,4−ジ[オレイルオキシ]−ベンズアミド(MVL5)であり、前記中性脂質が1,2−ジステアロイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(DSPC)である、請求項1から19までのいずれか一項に記載の組成物。
  21. 前記構造体がex vivoで前記胃腸管の組織と接触させられ、前記構造体が前記カチオン性脂質を欠く以外は同等の構造体と比較した場合に増大した粘液透過を有し、ここで前記粘液透過が粒子追跡分析によって検出される、請求項1に記載の組成物。
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