JP2020205532A - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理装置の制御方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワークパケットを破棄するか否かの判断基準を動的に自動更新する情報処理装置、その制御方法及びプログラムを提供する。【解決手段】画像形成装置100において、電源制御部230は、通常電力モードと省電力モードとを切り換える。主制御部200は、通常電力モード下で、受信パケットに応じて定められた処理を実行する。通信部220は、通常電力モードでは受信パケットを主制御部へ転送し、省電力モードでは受信パケットを破棄する処理または主制御部へ転送する処理を実行する。通信部は、受信パケットを、破棄するか或いは主制御部へ転送するかを判定するための情報である、破棄パターンを管理する設定管理部322を備える。主制御部は、受信パケットに対する主制御部内での処理が破棄処理か否かの判断に基づいて、新たな破棄パターンを生成し、設定管理部に管理させる、電力モード制御アプリケーション311を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理装置の制御方法、およびプログラムに関する。
プリンタやデジタル複合機などの情報処理装置では、消費電力を削減することへの要求が高い。この要求に応える技術として、例えば、情報処理装置が所定時間動作していない場合に、情報処理装置の電力モードを、通常電力モードから省電力モードに移行させる技術が知られている。
通常電力モードでは、情報処理装置の主制御部および通信部の両方に、電力が供給される。一方、省電力モードでは、主制御部への電力供給が停止されて、通信部への電力供給のみが継続される。したがって、省電力モードでは、通常電力モードと比較して、情報処理装置全体としての消費電力を削減できる。
ただし、一般的には、省電力モード下で機能する処理は、限定的である。このため、情報処理装置は、省電力モードで機能しない処理を実行する際には、前もって、電力モードを、通常電力モードへ復帰させる必要がある。
ここで、情報処理装置の低消費電力化のためには、省電力モードで動作する時間をなるべく長くすること、すなわち通常電力モードで動作する時間をなるべく短くすることが、望ましい。そのためには、必要性の低い処理を主制御部に実行させるために通常電力モードへ復帰する頻度を、可能な限り少なくすることが望ましい。
通常電力モードへ復帰する頻度を減らす技術として、例えば下記特許文献1の技術が知られている。特許文献1では、予め、破棄パターン(受信したネットワークパケットを破棄する条件)を定めておく。情報処理装置は、省電力モード下でネットワークパケットを受信すると、そのネットワークパケットを破棄パターンと比較する。そして、破棄パターンと合致する場合、そのネットワークパケットは、処理されること無く破棄される。このため、特許文献1の情報処理装置は、この破棄パターンに対応する処理を主制御部に実行させるために省電力モードから通常電力モードへ復帰するケースが減るので、通常電力モードで動作する時間を低減でき、したがって、消費電力を削減できる。
特開2014−113709号公報
上述のように、特許文献1の技術では、予め、破棄パターンを定めて、情報処理装置内に保存しておく。しかしながら、情報処理装置を設置するネットワーク環境によっては、受信頻度が高いネットワークパケットの種類を正確に予想することが困難な場合がある。そのような場合には、消費電力を低減させる効果が十分に大きい破棄パターンを予め定めておくことは、容易ではない。したがって、特許文献1の情報処理装置を用いても、省電力モードの維持時間を十分長くできないために、消費電力を十分に低減できない場合がある。
これに対して、利用者等が、ネットワーク環境を分析して、省電力モードの維持時間が長くなるような破棄パターンを適宜変更設定することで、十分な消費電力の削減効果を得る方法が考えられる。しかしながら、ネットワークパケットの種別を解析して、有益性の高い破棄パターンを判断することは、利用者等にとって容易ではなく、その変更設定に要する作業負担が過大である。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、情報処理装置に、ネットワークパケットを破棄するか否かの判断基準に対する動的な更新を、自動で行わせる技術を提供する。
前記課題を解決するために、本発明に係る情報処理装置は、第1電源モードと第2電源モードとを切り換える電源制御部と、前記第1電源モード下で、ネットワークを介して取得した受信パケットに応じて定められた処理を実行する主制御部と、前記第1電源モード下では前記受信パケットを前記主制御部へ転送する処理を実行し、前記第2電源モード下では前記受信パケットを破棄する処理または前記主制御部へ転送する処理を実行する通信部と、を備える情報処理装置であって、前記通信部は、前記受信パケットを破棄するか或いは前記主制御部へ転送するかを判定するための情報である、破棄判定パターンを管理する設定管理部を備え、前記主制御部は、前記受信パケットに対する前記主制御部内での処理が破棄処理か否かの判断に基づいて、前記設定管理部に管理される前記破棄判定パターンのリストを変更する、設定変更部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、設定管理部が管理する破棄判定パターンを、受信パケットの処理の結果に応じて、設定変更部に更新させることができるので、ネットワークパケットを破棄するか否かの判断基準に対する動的な更新を、自動で行うことができる。
第1実施形態に係る情報処理装置が設置されるネットワーク環境を示す概念図である。 第1実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を概略的に示すブロック図である。 第1実施形態に係る情報処理装置のソフトウェア構成を概略的に示すブロック図である。 第1実施形態に係る情報処理装置の省電力モードに係る処理を説明するためのフローチャートである。 第1実施形態に係る破棄判定パターンの動的生成処理を説明するためのフローチャートである。 第2実施形態に係る破棄判定パターンの動的生成処理を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態で説明されている構成は、必ずしも本発明の必須要件ではない。
(第1実施形態)
図1に、本実施形態に係るネットワーク環境の一例を示す。
図1に示したネットワーク環境は、画像形成装置100と、パーソナルコンピュータ101と、ネットワーク102とを含む。
画像形成装置100は、本発明の情報処理装置に対応する。画像形成装置100としては、例えば、通常のプリンタや、コピー機能やスキャン機能を備えるデジタル複合機等を使用できる。また、画像形成装置100に代えて、他の種類の情報処理装置を使用してもよい。
画像形成装置100は、パーソナルコンピュータ101から受け取った印刷データに基づいて印刷を行う処理や、パーソナルコンピュータ101からの要求に応答して機器情報(例えば消耗品に関する情報など)を送信する処理等を実行する。本実施形態では、画像形成装置100は、パーソナルコンピュータ101が画像形成装置100以外の機器と通信するためのパケットをはじめ、ネットワーク102上を流れる様々なパケットを受け取り得る環境にある。
パーソナルコンピュータ101は、ネットワーク102を介して画像形成装置100との通信を行う外部装置である。但し、本発明では、パーソナルコンピュータに代えて、例えばサーバコンピュータ等の、他の種類の外部装置を使用してもよい。
ネットワーク102は、画像形成装置100とパーソナルコンピュータ101とを通信接続する。すなわち、このネットワーク102を介して、画像形成装置100とパーソナルコンピュータ101とが、ネットワークパケット(以下、単に「パケット」と記す)の送受信を行う。
ネットワーク102としては、例えば、インターネットや、LAN(Local Area Network)等を採用できる。
図2は、画像形成装置100のハードウェア構成を概略的に示すブロック図である。
図2に示したように、本実施形態の画像形成装置100は、主制御部200、プリンタ211、操作部212、通信部220、および電源制御部230を備える。以下、各ユニットの構成について説明する。
主制御部200は、CPU201、拡張I/F202、ROM203、RAM204、電源制御I/F205、プリンタI/F206、操作部I/F207、およびNVRAM208を備える。これらのユニット201−208は、通信バスを介して、相互通信可能に接続される。
CPU(Central Processing Unit)201は、ROM203に記憶された制御プログラムを読み出して実行することにより、画像形成装置100全体の動作を制御する。
拡張I/F202は、通信部220との通信を行うためのインタフェースである。
ROM(Read Only Memory)203は、上述の制御プログラム等を記憶する。
RAM(Random Access Memory)204は、CPU201の一時記憶領域(主メモリやワークエリア等)として使用される。
ここで、画像形成装置100の主制御部200は、1つのCPU201と1つのメモリ(RAM204)とを用いて、後述のフローチャートに示す各処理を実施するものとする。但し、主制御部200の構成は、他の形態であっても構わない。例えば、複数のプロセッサや複数のメモリを用いて処理を実行する構成でよいし、図示省略のHDD等の他の記憶媒体をさらに用いて処理を実行する構成でもよい。
電源制御部I/F205は、主制御部200と電源制御部230とを接続するインタフェースである。後述するように、省電力モードへ移行するとの指示が、主制御部200から、この電源制御I/F205を介して、電源制御部230へ転送される。
プリンタI/F206は、主制御部200とプリンタ211を接続するインタフェースである。
操作部I/F207は、主制御部200と操作部212とを接続するインタフェースである。
NVRAM(Non−Volatile RAM)208は、不揮発性メモリである。このNVRAM208は、画像形成装置100の設定情報などの様々な情報を記憶するための、記憶領域として用いられる。
プリンタ211は、印刷命令に基づいて、印刷処理を実行する。プリンタ211で印刷される印刷データは、プリントI/F206を介して、主制御部200からプリンタ211へ転送される。
操作部212は、タッチパネル機能を有する液晶表示部や、キーボードなどを、備える。操作部212を用いて利用者が入力した情報は、操作部I/F207を介して主制御部200へ転送される。
通信部220は、CPU221、拡張I/F222、ROM223、RAM224、ネットワークI/F225、電源制御部I/F226、およびNVRAM227を備える。これらのユニット221−227は、通信バスを介して、相互通信可能に接続される。
通信部220は、例えば、独立したSoC(System−on−a−chip)として構成されている。但し、NIC(Network Interface Card)のような、画像形成装置100に対する着脱が可能なデバイスであってもよい。
この通信部220を介して、主制御部200がネットワーク102に接続される。これにより、主制御部200は、パーソナルコンピュータ101などの外部装置との通信が可能になる。
CPU221は、ROM223に記憶された制御プログラムを読み出して実行することにより、通信部220の動作を制御する。
拡張I/F222は、主制御部200との通信を行うインタフェースである。
ROM223は、上述の制御プログラム等を記憶する。
RAM224は、CPU221の一時記憶領域(主メモリやワークエリア等)として使用される。
ここで、通信部220は、1つのCPU221と1つのメモリ(RAM224)とを用いて、後述のフローチャートに示す各処理を実施するものとする。但し、通信部220の構成は、他の形態であっても構わない。例えば、複数のプロセッサや複数のメモリを用いて処理を実行する構成でもよいし、図示省略のHDD等の他の記憶媒体をさらに用いて処理を実行構成でもよい。
ネットワークI/F225は、ネットワーク102に接続されている。ネットワークI/F225は、このネットワーク102を介して、パーソナルコンピュータ101などの外部装置と接続されて、データの送受信を行う。ネットワークI/F225で受信したデータは、CPU221により処理され、主制御部200へ転送される。
電源制御I/F226は、通信部220と電源制御部230とを接続するインタフェースである。電源制御I/F226を介して、後述する省電力モード(本発明の「第2電力モード」に相当)から通常電力モード(本発明の「第1電力モード」に相当)への復帰指示が、通信部220から電源制御部230へ転送される。
NVRAM227は、不揮発性メモリである。このNVRAM227は、通信部220の設定情報などの様々な情報を記憶するための、記憶領域として用いられる。
電源制御部230は、電源供給ライン232を介して、電源231から、交流電力の供給を受ける。そして、電源制御部230は、この交流電力を、直流電力に変換したのち、電力供給ライン233、234を介して主制御部200および通信部220へ供給する。また、本実施形態では、プリンタ211および操作部213のそれぞれに対しても、不図示の電力供給ラインを介して、電源制御部230から直流電源を供給する。
電源制御部230は、電源制御部I/F205、226から受信した省電力モードへの移行指示および通常電力モード復帰指示に基づいて、画像形成装置100の電力モードを制御する。
次に、画像形成装置100の電力モードについて、表1を用いて説明する。本実施形態の画像形成装置100は、電力モードとして、通常電力モードと省電力モードの2つを有する。
通常電力モードで動作するとき、電源制御部230は、主制御部200および通信部220の両方へ、電力を供給する。
なお、表1では、通常電力モードで動作する場合、プリンタ211および操作部213に対して電力供給を行うと記載している。しかしながらこれに限定されるものではない。例えば、通常電力モードであっても、よりきめ細やかな節電制御を行うよう構成することもできる。具体例を示すと、印刷の実行中、印刷準備中、印刷終了から所定時間が経過していない状態など、すぐに印刷実行できる状態の場合は、プリンタ211に電力が供給されるよう制御する。また、一定時間印刷処理が行われずスタンバイ状態に遷移した場合、プリンタ211に電力を供給しないよう制御する。また、所定時間操作部213に対する操作が行われなかった場合、操作部213に電力を供給しないよう制御すればよい。本実施形態では、主制御部200と通信部200を少なくともハードウェアに電力が供給されている状態を通常電力モードと呼ぶものとする。
例えば、プリンタ211および操作部213には、電力モードの選択結果に拘わらず、常に電力を供給してもよい。また、プリンタ211および操作部213について、それぞれ個別に使用/非使用を検出し、非使用状態のときには、電力モードの選択結果に拘わらず電力供給を停止することにしてもよい。
このように、通常電力モードでは、主制御部200および通信部220に対しては必ず電力を供給するが、プリンタ211や操作部213へ電力を供給するか否かは任意に定める。
通常電力モードで動作するときは、上述のように、主制御部200が、パーソナルコンピュータ101などの外部装置から受信したパケットに対する処理を実行する。これに対して、省電力モードで動作するとき、主制御部200に代わって、通信部220が、受信したパケットに対する処理を実行する。
省電力モードでの動作中にパケットが受信されると、通信部220は、破棄パターン(本発明の「破棄判定パターン」に相当)を用いて、そのパケットに対する処理の内容を決定する。そして、この決定結果に応じて、省電力モードでの処理への移行や通常電力モードへの復帰が、行われる。パケット受信時の画像形成装置100の動作については、図4を用いて後述する。
なお、本実施形態では、省電力モードでの動作中にパケットを破棄するか、通常電力モードに復帰して当該パケットを処理するかを、択一的に選択する場合を例示しているが、これに限定されるものではない。例えば、当該処理に加えて、代理応答パターンを用いて、省電力モードを維持したまま、一部の種類の受信パケットに対する応答パケットを送信する代理応答処理を行うようにすることもできる。
また、省電力モードでの動作時に、主制御部200への電力供給を完全に停止すると、RAM204などの揮発性メモリに保存した情報が消失してしまう。そのため、本実施形態では、省電力モード下でも、不揮発性メモリなどの、主制御部200の一部ユニットには、電力を供給することとする。但し、不揮発性メモリに保存された情報を一時的にNVRAM224等の不揮発性メモリへ退避させることとして、主制御部200への電力供給を完全に停止してもよい。
Figure 2020205532
図3は、画像形成装置100のソフトウェアブロックの構成を概略的に示すブロック図である。なお、図3に示したソフトウェア構成は一例にすぎず、本発明を実現するソフトウェア構成はこれに限定されない。
以下に説明するように、図3に示したソフトウェア構成は、主制御部200を制御するソフトウエアユニットと、通信部220を制御するソフトウエアユニットとを含む。
まず、主制御部200について説明する。
上述のように、主制御部200では、CPU201が、ROM203に保存された制御プログラムを、RAM204へ読み出して実行する。これにより、この主制御部200に対する制御が実行される。
主制御部200は、電源処理部301、ネットワーク制御部302、設定管理部303およびアプリケーション部310を備える。
電源処理部301は、電源制御部230との通信を行う。省電力モードへの移行を行うとき、この電源処理部301から電源制御部230へ、移行の指示が送信される。
ネットワーク制御部302は、主制御部200と通信部220との通信を制御する。例えば、画像形成装置100がパーソナルコンピュータ101などの外部装置と通信を行うとき、ネットワーク制御部302を介して、主制御部200内の他の各部と通信部220との間でパケットが送受信される。また、省電力モードへ移行するとき、ネットワーク制御部302は、通信部220の制御プログラムが省電力モードでの動作に使用する情報を、設定管理部303から受け取って転送する。ネットワーク制御部302が転送する情報としては、例えば、IPアドレスや、受信パケットを破棄するか否かを判定するための破棄パターンなどの、設定情報がある。
設定管理部303は、RAM204やNVRAM210などの記憶装置の、設定情報等の保存処理や出力処理を制御する。すなわち、設定管理部303は、ネットワークに関する設定情報(例えばIPアドレスなど)や、省電力モードでの動作設定に関する情報(例えば破棄パターンなど)を、管理する。
アプリケーション部310は、画像形成装置100の高級機能を実現するアプリケーション群である。アプリケーション部310は、電力モード制御アプリケーション311、プリンタ制御アプリケーション312、操作部制御アプリケーション313を含む。
電力モード制御アプリケーション311は、通常電力モードから省電力モードへの移行の可否を判断する。そして、省電力モードへ移行する判断をしたとき、電力モード制御アプリケーション311は、電源処理部301に対して、省電力モードへ移行するための処理を指示する。さらに、このとき、電力モード制御アプリケーション311は、ネットワーク制御部302に対して、省電力モード動作に使用する情報(上述)を通信部220へ送信する処理を指示する。
また、電力モード制御アプリケーション311は、電力モードが省電力モードから通常電力モードへ復帰したときに、その復帰の要因となったパケットを解析する。そして、通常電力モードで処理する必要がないパケットであったと判断した場合、電力モード制御アプリケーション311は、そのパケットの解析結果に基づいて、新たな破棄パターンを生成する。この新たな破棄パターンは、設定管理部303へ保存されるとともに、通信部220へ送られる。
なお、本実施形態では、省電力モードから復帰する要因となったパケットを解析対象としたが、本発明では、他のパケットを解析対象とすることもできる。例えば、通常電力モードで受信したパケットや、省電力モードからの復帰処理中に受信してバッファリングされたパケットなどを、解析対象としてもよい。
プリンタ制御アプリケーション312は、パーソナルコンピュータ101などの外部装置から送信された印刷データを、ネットワーク102、通信部220およびネットワーク制御部302を介して受け取る。そして、プリンタ制御アプリケーション312は、プリンタ211に対して、印刷可能状態にする処理を行ったあとで、その印刷データを転送する。これにより、利用者による外部装置の操作に基づいて、画像形成装置100で印刷処理を実行することが、可能となる。また、プリンタ制御アプリケーション312は、プリンタ211のさまざま状態、例えば印刷処理の実行状況や消耗品の残量などの情報を取得して、設定管理部303に記憶させる。
操作部制御アプリケーション313は、設定管理部303の保存情報を読み出して操作部212に表示させる制御を行う。さらに、操作部制御アプリケーション313は、利用者が操作部212から入力したデータを設定管理部303に保存するための制御や、各制御部またはアプリケーションへ転送するための制御などを行う。すなわち、操作部制御アプリケーション313は、画像形成装置100に対する入出力処理を実現する。
次に、通信部220について説明する。
上述のように、通信部220では、CPU201が、ROM223に保存された制御プログラムを、RAM224へ読み出して実行する。これにより、この通信部220に対する制御が実行される。
通信部220は、電源処理部321、設定管理部322、データバッファ部323、パケット処理部324、通信制御部325を備える。
電源処理部321は、電源制御部230と通信を行う。通常電力モードへの復帰を行うとき、この電源処理部321から電源制御部230へ、復帰の指示が送信される。
設定管理部322は、RAM224やNVRAM227などの記憶装置の、データの保存処理や出力処理を制御する。すなわち、設定管理部322は、ネットワーク制御部302から転送されたIPアドレスや破棄パターンなどの情報をRAM224に書き込んだり、MACアドレスなどの情報をNVRAM227に保存したりする。
データバッファ部323は、通信部220が受信したパケットをネットワーク制御部302に取得させるための、バッファリングを行う記憶領域である。
データバッファ部323には、ネットワーク102から受信された情報が、ハードウェア処理によって、一時的に格納される。データバッファ部323に格納された情報には、通信部220が制御プログラムを実行することで構築した設定管理部322も、アクセスできる。
加えて、データバッファ部323には、電力モードを省電力モードから通常電力モードへ復帰させる処理を実行するときに、その復帰の判断対象となったパケットが格納される。更には、データバッファ部323には、その復帰処理中に通信部220が受信したパケットも、一時的に格納される。
パケット処理部324は、ネットワーク102を介して受信したパケットを、通信制御部325から受け取って、解析する。省電力モードで動作しているとき、パケット処理部324は、受信したパケットを、破棄パターンのリストに含まれる各破棄パターンと比較する。受信したパケットが何れかの破棄パターンに合致した場合、パケット処理部324は、その受信パケットを破棄して、省電力モードを維持する。一方、受信したパケットが破棄パターンに合致しなかった場合、パケット処理部324は、省電力モードから通常電力モードへの復帰命令を、電源処理部321へ通知する。
更に、代理応答機能を利用する場合、パケット処理部324は、以下の制御を実行する。
パケット処理部324は、省電力モードで動作しているとき、受信したパケットが、代理で応答できるパケットであるかどうかを判断する。パケット処理部324は、予めパケットと対応する応答とを記憶した代理応答パターンに、受信パケットが合致すると判断すると、代理で応答できるパケットであると判断する。代理で応答できるパケットであれば、通常電力モードに復帰することなく、受信したパケットの送信元に、応答パケットを送信する。当該代理応答の一例を説明する。例えば、パケット処理部324はARPパケットを受信した場合、通常電力モードに復帰することなく、MACアドレスを応答することができる。
通信制御部325は、ネットワークI/F225によるパケットの送受信動作を、制御する。ネットワークI/F225がパケットを受信したとき、通信制御部325は、その受信パケットをデータバッファ部323へ格納するとともに、パケットの受信をパケット処理部324へ通知する。ネットワークI/F225がネットワーク102へパケットを送出する動作は、通常電力モード時か省電力モード時かに拘わらず、通信制御部325によって制御される。
なお、プリンタ211、操作部212、および電源制御部230も、内部に設けられたCPU(図示せず)が所定の制御プログラムを実行することによって動作するが、詳細な説明は省略する。
以下、図4を用いて、省電力モードへの移行および通常電力モードへの復帰を実行する処理について説明する。この処理は、CPU201と、CPU221と、各ユニット211、212、230に設けたCPUとが、所定の制御プログラムを実行することによって実現される。
まず、通常電力モードにおいて、電力モード制御アプリケーション311が、設定管理部303から、破棄パターンやIPアドレス等の情報を読み出す。そして、読み出した情報から、省電力モード時に通信部220で使用する各種パラメータを、ネットワーク制御部302を介して、通信部220の設定管理部322へ送る。設定管理部322は、受信した破棄パターン等の設定処理を行う(S401)。
本実施形態においては、破棄パターンとして、破棄されるべきパケットの宛先ポート番号を使用する。但し、破棄パターンとして登録する情報は、宛先ポート番号に限定されず、受信パケットから取得できる情報であれば、他の種類の情報であってもよい。
破棄パターン等を設定する処理(S401)の実行タイミングは、省電力モードへの移行前であれば、特に限定されない。例えば、画像形成装置100の起動時や、省電力モードへの移行直前などに、処理S401を実行することができる。
また、省電力モードへ移行する前に、処理S401が複数回実行されることとしてもよい。処理S401が複数回実行された場合は、最後の処理S401での設定結果が有効である。
その後、電力モード制御アプリケーション311は、省電力モードへの移行条件が成立するのを待つ(S402)。例えば、利用者が操作部212を操作して省電力モードへの移行が指示された場合、省電力モードへの移行条件が満たされたと判断される。移行条件を満たすと判断した場合、電力モード制御アプリケーション311は、電源処理部301に対して、省電力モードへの移行を指示する。
電源処理部301は、この指示を、電源制御部230へ転送する。なお、省電力モード下では揮発性メモリの保存データを不揮発性メモリへ退避させる場合には(上述)、電源処理部301は、このデータ退避を行った後で、この指示を電源制御部230へ転送する。
これにより、電源制御部230は、電力モードを通常電力モードから省電力モードへ移行させる(S403)。
省電力モードへの移行が完了すると、通信制御部325は、この省電力モードでのパケット受信待ち動作を、開始する(S404)。省電力モード下で通信制御部325がパケットを受信すると、その受信パケットのデータは、データバッファ部323に一時保存される。
受信パケットのデータがデータバッファ部323に格納されると、パケット処理部324は、この受信パケットの宛先ポート番号を設定管理部322に記憶された各破棄パターンと比較する(S405)。上述のように、本実施形態では、破棄パターンとして、パケットの宛先ポート番号を使用する。
S405で、受信パケットが破棄パターンと合致したと判断した場合、パケット処理部324は、この受信パケットを破棄して(S406)、そのまま、省電力モードでのパケット受信待ち動作(S404)を続行する。
なお、代理応答機能を利用する場合、破棄パターンの判定を行う前、又は破棄パターンの判定を行った後に、受信パケットが代理応答パターンに合致するかどうかを更に判定する。受信パケットが代理応答パターンに合致すると判定された場合、パケット処理部324は、当該代理応答パターンとして記憶された応答データに基づいて応答パケットを生成し、受信パケットの送信元に対して当該生成した応答パケットを送信する。
一方、S405で、受信パケットが破棄パターンと合致していないと判断した場合、パケット処理部324は、この受信パケットを、データバッファ部323内の所定のバッファ領域へ再格納する(S407)。すなわち、受信パケットは、通常電力モード下で主制御部200が読み出せるバッファ領域へと、移動される。この所定のバッファ領域は、例えば、復帰要因となった受信パケット(すなわち破棄パターンと合致するパケット)に専用のバッファリング領域として、データバッファ部323内に設定されてもよい。一方、最初に一時保存したバッファ領域の保存データを主制御部200がそのまま読み出せるように、データバッファ部323を構成してもよい。
その後、電源制御部230が、主制御部200の電源処理部301(すなわちCPU201)へ、復帰信号を送信する。これにより、主制御部200内で、以下のようにして、電力モードを通常電力モードへ戻す処理が実行される(S408)。
電源処理部301は、電源制御部230から復帰信号を受信すると、電力モード制御アプリケーション311に対して、復帰を通知する。この通知を受け取ると、電力モード制御アプリケーション311は、復帰に必要な処理を実行する。このとき、電力モード制御アプリケーション311は、他のユニット211、212に対しても、復帰に必要な処理を実行させる。例えば、プリンタ制御アプリケーション312へ復帰の通知を送ることで、このプリンタ制御アプリケーション312に、プリンタ211の起動処理などを実行させる。なお、省電力モード下で、不揮発性メモリのデータを揮発性メモリへ退避させていた場合(上述)、電源処理部301は、それらの退避データを揮発性メモリへ書き戻す処理を行う。
主制御部200側の復帰処理が完了すると、ネットワーク制御部302は、データバッファ部323から、復帰要因となったパケットを取得して一時保存する。併せて、ネットワーク制御部302は、通常電力モードへ復帰する処理の最中に新たに受信されて保存されたパケットも、データバッファ部323から取得する。復帰の処理中に受信したパケットについては、それらパケットに対する、通常の応答処理が実行される(S409)。
なお、破棄パターンと合致しない受信パケットであっても、本来処理する必要が無いパケット(すなわち本来的に破棄すべきパケット)も、存在する。例えば、受信したパケットに格納されている宛先ポート番号が、オープンされていないポート番号と一致する場合には、そのパケットの受信は本来的に許可されない。このような場合、その受信パケットは、S409の処理で破棄される。
以下、図5を用いて、画像形成装置100が受信したパケットから動的に破棄パターンを生成する処理について説明する。
通常電力モードへの復帰処理(S408)の完了後に、電力モード制御アプリケーション311は、省電力モードからの復帰要因となったパケットを取得する(S501)。上述のように(S409)、復帰要因となったパケットは、復帰処理後に、ネットワーク制御部302によって取得されて、一時保存されている。
続いて、電力モード制御アプリケーション311は、ネットワーク制御部302から、現在オープン中の宛先ポート番号の一覧を取得する(S502)。そして、電力モード制御アプリケーション311は、復帰要因となったパケットの宛先ポート番号と、ネットワーク制御部302がオープンしている宛先ポート番号とを比較する。これにより、復帰要因となったパケットに格納されていた宛先ポート番号が、オープンされているポートに対応しているか否かを、判断できる(S503)。
ここで、これらポート番号が一致していない場合、対応するポートはクローズしていることになる。この場合、電力モード制御アプリケーション311は、復帰要因となったパケットを、本来は、通常電力モードで処理する必要がなかったパケットであると判断する。そして、電力モード制御アプリケーション311は、このパケットに格納されていた宛先ポート番号に基づいて、新たな破棄パターンを生成する。生成した破棄パターンは、設定管理部303によって、保存・管理される(S504)。
続いて、電力モード制御アプリケーション311は、省電力モードでの動作時に通信部220が使用する各種パラメータを、通信部220の設定管理部322に対して、改めて設定する(S505)。このときの設定パラメータには、少なくとも、S504で生成された新たな破棄パターンが含まれる。すなわち、S505の設定では、IPアドレスなどのすべてのパラメータが再設定される必要はない。
一方、破棄パターンとして登録されている宛先ポート番号を、削除すべき場合もある。例えば、アプリケーション部310へ新たなアプリケーションを追加したとき、それまで使用していなかったポートをオープンすることとなって、そのポート番号を破棄パターンとすべきでなくなる場合がある。同様に、各種パラメータの変更や、ファームウエアのバージョン変更によっても、対応するポート番号を破棄パターンとすべきでなくなる場合がある。
表2は、破棄パターンを更新するタイミングの例を示す。表2に示したように、本実施形態では、新たに生成した破棄パターンを、破棄パターンのリストへ追加する処理だけでなく、所定のタイミングで、破棄パターンのリストから、全てまたは一部の破棄パターンを削除する。これにより、破棄パターンを、動的に最適化することが可能である。
Figure 2020205532
以上説明したように、本実施形態によれば、実際にネットワーク102上を流れるパケットを用いて、画像形成装置100に、破棄パターンを動的に生成させることができる。したがって、予め用意した破棄パターンだけでは電力モードの有益な切り換えが困難な環境下でも、画像形成装置100の消費電力を十分に低下させることが可能になる。
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では、破棄パターンの追加の要否を主制御部200で判断し、追加すべきと判断した場合に、主制御部200が通信部220へ破棄パターンを追加する構成を説明した。これに対して、本実施形態では、受信パケットを破棄するか否かを判定する非破棄パターン(本発明の「破棄判定パターン」に相当)を、通信部220内で生成する例を説明する。
また、上述の第1実施形態では、クローズしているポートの番号を、破棄パターンとして、設定管理部322へ設定した。これに対して、本実施形態では、オープンしているポートの番号を、非破棄パターンとして、設定管理部322へ設定する。このため、本実施形態では、通信部220が、破棄判定のための追加設定を主制御部200から受け取らなくても、パケットを破棄するか否かの判断処理を行うことができる。その結果、本実施形態によれば、省電力モードにおいても、非破棄パターンの更新を行うことができる。
本実施形態で使用するネットワーク環境(図1)や、画像形成装置100のハードウエア構成(図2)、ソフトウェア構成(図3)は、上述の第1実施形態と同様である。
以下、図6を用いて、省電力モードへの移行および通常電力モードへの復帰を実行する処理について説明する。上述のように、この処理は、CPU201と、CPU221と、各ユニット211、212、230に設けたCPUとが、所定の制御プログラムを実行することによって、実現される。
まず、電力モード制御アプリケーション311が、ネットワーク制御部302を介して、設定管理部322に対して、通信部220が動作するためのパラメータを設定する。本実施形態では、このパラメータ設定の際に、その時点でオープンしているポートの番号も設定する。(S601)。
なお、このパラメータ設定処理は、省電力モードへの移行前であれば、任意のタイミングで実行できる。例えば、画像形成装置100の起動時や、省電力移行モードへの移行直前などでもよい。さらに、アプリケーション部310の各種アプリケーションが新たに受信ポートをオープンしたタイミングで、実施してもよい。
また、省電力モードへ移行する前に、処理S601が複数回実行されることとしてもよい。処理S601が複数回実行された場合は、最後の処理S601での設定結果が有効である。
そして、電力モード制御アプリケーション311は、省電力モードへの移行条件が成立するのを待つ(S602)。例えば、利用者が操作部212を操作して省電力モードへの移行が指示された場合、省電力モードへの移行条件が満たされたと判断される。移行条件を満たすと判断した場合、電力モード制御アプリケーション311は、電源処理部301に対して、省電力モードへの移行を指示する。
電源処理部301は、この指示を、電源制御部230へ転送する。なお、省電力モード下では揮発性メモリの保存データを不揮発性メモリへ退避させる場合、電源処理部301は、このデータ退避を行った後で、この指示を電源制御部230へ転送する。
これにより、電源制御部230は、電力モードを、通常電力モードから省電力モードへ移行させる(S603)。
省電力モードへの移行が完了すると、通信制御部325は、この省電力モードでのパケット受信待ち動作を、開始する(S604)。省電力モード下で通信制御部325がパケットを受信すると、その受信パケットのデータは、データバッファ部323に一時保存される。
受信パケットのデータがデータバッファ部323に一時保存されると、パケット処理部324は、この受信パケットの宛先ポート番号を設定管理部322に記憶された非破棄パターンと比較する(S605)。
S605で、受信パケットが非破棄パターンと合致していないと判断した場合、パケット処理部324は、この受信パケットを破棄して(S606)、そのまま、省電力モードでのパケット受信待ち動作(S604)を続行する。
一方、S605で、受信パケットが非破棄パターンと合致していると判断した場合、パケット処理部324は、この受信パケットを、データバッファ部323内の所定のバッファ領域へ再格納する(S607)。すなわち、受信パケットは、通常電力モード下で主制御部200が読み出し動作を行えるバッファ領域へと、移動される。この所定のバッファ領域は、例えば、復帰要因となった受信パケット(すなわち非破棄パターンと合致するパケット)に専用のバッファリング領域として、データバッファ部323内に設定されてもよい。一方、最初に一時保存したバッファ領域の保存データを主制御部200がそのまま読み出せるように、データバッファ部323を構成してもよい。
なお、代理応答を行う場合、当該非破棄パターンの判定の前又は後に代理応答パターンに合致するかどうかの判定処理や代理応答処理が実行されるものとする。処理の内容は第1の実施形態と同様であるため省略する。
その後、電源制御部230が、主制御部200の電源処理部301(すなわちCPU201)へ、復帰信号を送信する。これにより、主制御部200内で、以下のような、電力モードを通常電力モードへ戻す処理が実行される(S608)。
電源処理部301は、電源制御部230から復帰信号を受信すると、電力モード制御アプリケーション311に対して、復帰の通知をする。この通知を受け取ると、電力モード制御アプリケーション311は、復帰に必要な処理を実行する。このとき、電力モード制御アプリケーション311は、他のユニット211、212に対しても、復帰に必要な処理を実行させる。例えば、プリンタ制御アプリケーション312へ復帰の通知を送ることで、このプリンタ制御アプリケーション312に、プリンタ211の起動処理などを実行させる。なお、省電力モード下で、不揮発性メモリのデータを揮発性メモリへ退避させていた場合(上述)、電源処理部301は、それらの退避データを揮発性メモリへ書き戻す処理を行う。
主制御部200側の復帰処理が完了すると、ネットワーク制御部302は、データバッファ部323から、復帰要因となったパケットを取得して一時保存する。併せて、ネットワーク制御部302は、通常電力モードへ復帰する処理の最中に新たに受信されて保存されたパケットも、データバッファ部323から取得する。復帰の処理中に受信したパケットについては、それらパケットに対する、通常の応答処理が実行される(S609)。
本実施形態でも、上述の第1実施形態とほぼ同様にして(図5参照)、省電力モード時に主制御部200で処理しない受信パケット(すなわち、通信部220で破棄する受信パケット)を決定することができる。但し、第1の実施形態では、処理しないと決定した受信パケットが破棄対象となるように新たな破棄パターンを生成するのに対して、本実施形態では、処理しないと決定した受信パケットが含まれなくなるように、非破棄パターンのリストを変更する。
また、本実施形態でも、上述の第1実施形態と同様、非破棄パターンとして登録されている宛先ポート番号を、追加すべき場合や削除すべき場合がある。例えば、アプリケーション部310へ新たなアプリケーションを追加したとき、それまで使用していなかったポートをオープンすることとなる場合がある。一方、各種パラメータの変更や、ファームウエアのバージョン変更によって、非破棄パターンを削除すべき場合がある。
表3は、非破棄パターンを更新するタイミングの例を示す。表3に示したように、本実施形態では、非破棄パターンを追加する処理や削除する処理を行うことにより、非破棄パターンを動的に最適化することが可能である。
Figure 2020205532
以上説明したように、本実施形態によれば、画像形成装置100に、実際にネットワーク102上を流れるパケットを用いて、非破棄パターンを動的に生成させることができる。したがって、予め用意した非破棄パターンだけでは電力モードの有益な切り換えが困難な環境下でも、画像形成装置100の消費電力を十分に低下させることが可能になる。
(その他の実施形態)
上述の第1、第2実施形態では、破棄判定パターンとして、画像形成装置100が受信したパケットの宛先ポート番号を使用した。しかしながら、本発明を実施するにあたっては、IPバージョン(例えばIPv4またはIPv6など)やプロトコル種別(TCP/IPやICMP)などのパケットヘッダ情報も、破棄判定パターンとして使用できる。更には、パケットのデータペイロードに含まれる情報を、破棄判定パターンとして使用してもよい。
上述の第1、第2実施形態では、破棄判定パターンの更新タイミングを、表2もしくは表3に示したように定めたが、かかる更新を、他のタイミングで実行してもよい。例えば、アプリケーション部310が、受信ポートのオープン/クローズを切り換えるたびに、かかる更新を行ってもよい。これにより、受信したパケットに対応するアプリケーションが起動している状態で破棄判定パターンの更新処理が開始される場合でも、破棄判定パターンが確実に更新することができる。そのため、画像形成装置100での処理が必要な受信パケットを誤って不要と判断することが無くなる。
また、装置設定を初期化した場合や、画像形成装置100のファームウエアや制御用ソフトウエア等を更新した場合に、それまでに追加した破棄判定パターンを全て削除して、初期状態で設定されていた破棄判定パターンのみを残してもよい。
100 画像形成装置
101 パーソナルコンピュータ
102 ネットワーク
232 電源供給ライン
233 電源供給ライン
234 電源供給ライン

Claims (15)

  1. 第1電源モードと第2電源モードとを切り換える電源制御部と、
    前記第1電源モード下で、ネットワークを介して取得した受信パケットに応じて定められた処理を実行する主制御部と、
    前記第1電源モード下では前記受信パケットを前記主制御部へ転送する処理を実行し、前記第2電源モード下では前記受信パケットを破棄する処理または前記主制御部へ転送する処理を実行する通信部と、
    を備える情報処理装置であって、
    前記通信部は、前記受信パケットを破棄するか或いは前記主制御部へ転送するかを判定するための情報である、破棄判定パターンを管理する設定管理部を備え、
    前記主制御部は、前記受信パケットに対する前記主制御部内での処理が破棄処理か否かの判断に基づいて、前記設定管理部に管理される前記破棄判定パターンのリストを変更する、設定変更部を備える
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記通信部は、前記受信パケットを前記主制御部に転送すると判定された場合に、前記第1電源モードへの切り換えを前記電源制御部へ通知する通知部を、さらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記通信部は、前記第2電源モード下で前記受信パケットを一時保存するデータバッファ部をさらに備え、
    前記データバッファ部に一時保存された受信パケットは、前記第1電源モードへ移行した後に前記主制御部によって取得されることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記破棄判定パターンは、当該破棄判定パターンに合致するパケットを破棄するパターンであり、
    前記通信部は、前記受信パケットに格納された所定のパケット情報が、前記破棄判定パターンと一致する場合に、前記受信パケットを破棄する処理を実行し、
    前記主制御部の前記制御部は、前記通信部から転送された受信パケットに対する前記主制御部内での処理が破棄処理であった場合に、前記受信パケットに基づき新たな前記破棄判定パターンを生成して、前記設定管理部に新たに管理させる
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記破棄判定パターンは、当該破棄判定パターンに合致しないパケットを破棄するパターンであり、
    前記通信部は、前記受信パケットに格納された所定のパケット情報が、前記破棄判定パターンと一致しない場合に、前記受信パケットを破棄する処理を実行し、
    前記主制御部の前記設定変更部は、前記受信パケットに対する前記主制御部内での処理が破棄処理であった場合に、該当する前記破棄判定パターンを、前記設定管理部に削除させる
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記所定のパケット情報は、宛先ポート番号であること特徴とする請求項4または5に記載の情報処理装置。
  7. 前記所定のパケット情報は、IPバージョンを示す情報であることを特徴とする請求項4または5に記載の情報処理装置。
  8. 前記所定のパケット情報は、インターネットプロトコルの種別を示す情報であることを特徴とする請求項4または5に記載の情報処理装置。
  9. 前記所定のパケット情報は、前記パケットのデータペイロード部に格納された情報であることを特徴とする請求項4または5に記載の情報処理装置。
  10. 前記主制御部へ新規なアプリケーションプログラムがインストールされたときに、前記設定管理部が管理する前記破棄判定パターンを更新することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  11. 前記第1電源モード下では、前記通信部が、前記ネットワークを介して取得した前記受信パケットを前記主制御部へ転送する処理を実行するとともに、前記主制御部が、前記通信部から受け取った前記受信パケットに応じて定められた処理を実行し、
    前記第2電源モード下では、前記通信部が、前記受信パケットを前記主制御部へ転送すること無く破棄する処理、または前記電源制御部に前記第1電源モードへの切り換えを行わせるとともに前記受信パケットを前記主制御部へ転送する処理を、実行する
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  12. 前記通信部の前記設定管理部は、前記第2電源モードを保ったたま、受信パケットに対する応答を行うための代理応答パターンを更に管理し、
    前記通信部は、更に、前記受信パケットが前記代理応答パターンに合致する受信パケットであれば、応答パケットを生成し、当該受信パケットの送信元に対して前記生成した応答パケットを送信する送信処理を実行することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  13. 前記情報処理装置は、印刷部を有する印刷装置であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  14. 第1電源モードと第2電源モードとを切り換える電源制御部と、
    前記第1電源モード下で、ネットワークを介して取得した受信パケットに応じて定められた処理を実行する主制御部と、
    前記第1電源モード下では前記受信パケットを前記主制御部へ転送する処理を実行し、前記第2電源モード下では前記受信パケットを破棄する処理または前記主制御部へ転送する処理を実行する通信部と、
    を備える情報処理装置の制御方法であって、
    前記通信部に、前記受信パケットを破棄するか或いは前記主制御部へ転送するかを判定するための情報である、破棄判定パターンを管理させる工程と、
    前記主制御部に、前記受信パケットに対する前記主制御部内での処理が破棄処理か否かの判断に基づいて、前記設定管理部に管理される前記破棄判定パターンのリストを変更させる工程と
    を含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  15. 請求項14に記載の情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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