JP2020205481A - 撮像装置および撮影レンズ - Google Patents

撮像装置および撮影レンズ Download PDF

Info

Publication number
JP2020205481A
JP2020205481A JP2019111085A JP2019111085A JP2020205481A JP 2020205481 A JP2020205481 A JP 2020205481A JP 2019111085 A JP2019111085 A JP 2019111085A JP 2019111085 A JP2019111085 A JP 2019111085A JP 2020205481 A JP2020205481 A JP 2020205481A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
optical state
photographing lens
lens
zoom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019111085A
Other languages
English (en)
Inventor
光一 小田垣
Koichi Odagaki
光一 小田垣
孝 宮▲崎▼
Takashi Miyazaki
孝 宮▲崎▼
陽一 長田
Yoichi Osada
陽一 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2019111085A priority Critical patent/JP2020205481A/ja
Publication of JP2020205481A publication Critical patent/JP2020205481A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Accessories Of Cameras (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】撮影レンズが回転可能な撮像装置で撮影を行う際の光学調整を容易にすることができる撮像装置および撮影レンズを提供することを目的とする。【解決手段】撮像装置10は、本体部30と、レンズユニット50を備えた可動部20と、可動部20と本体部30とを相対的に回転可能に接続するヒンジユニット40と、表示部303と、レンズユニット50の回転位相を検出する検出手段と、レンズユニット50が表示部303の表示面側とは異なる方向に向いていたときのレンズユニット50のズーム状態を記録する記録部210と、レンズユニット50の向きが、表示面側から変化したことを検出手段が検出した場合、検出された回転位相に応じて、記録部210に記録された光学状態を通知する制御を行う中央制御部207と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、撮影レンズが回転可能な撮像装置および撮影レンズに関する。
近年、インターネット等の通信ネットワークを利用した動画配信サービスが普及しており、ユーザは、撮影した動画コンテンツを動画配信サービスにアップロードできる。また、ユーザが動画撮影を行う際に、様々なシチュエーションにおいて自由な姿勢での動画撮影や、多様な角度からの動画撮影が求められている。関連する技術として、特許文献1の撮像装置が提案されている。特許文献1の撮像装置は、レンズ部を、一軸を中心に本体に対して回転させて撮影方向を切り替えつつ、レンズ部の向きに応じて表示部の表示を反転することを可能としている。
特開2001−313862号公報
レンズ部が本体に対して回転可能な撮像装置においては、ユーザがレンズ部(撮影レンズ)を回転させることで、自分撮りおよび他人撮りの動画撮影を行うことができる。ところで、ユーザが、光学的な変倍手段を有する撮像装置の撮影レンズを回転させて動画撮影を行う場合、焦点距離の調整に手間がかかることがある。例えば、ユーザが、望遠寄りの焦点距離で他人撮りの動画撮影を行い、その後、撮影レンズを回転させて、広角寄りの焦点距離で自分撮りの動画撮影を行い、さらに、前回他人撮りを行った方向で動画撮影を行ったとする。この場合、前回、他人撮りの動画撮影が行われたときの焦点距離に、今回、他人撮りの動画撮影を行う焦点距離に合わせる調整に手間がかかる。その結果、所望の動画コンテンツを得られないことがある。
本発明は、撮影レンズが回転可能な撮像装置で撮影を行う際の光学調整を容易にすることができる撮像装置および撮影レンズを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、本体部と、撮影レンズを備えた可動部と、前記可動部と前記本体部とを相対的に回転可能に接続するヒンジ部と、表示部と、前記撮影レンズの回転位相を検出する検出手段と、前記撮影レンズが前記表示部の表示面側の方向とは異なる方向に向いていたときの前記撮影レンズの光学状態を記録する記録部と、前記撮影レンズの向きが、前記表示面側から変化したことを前記検出手段が検出した場合、検出された回転位相に応じて、前記記録部に記録された光学状態を通知する制御を行う制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、撮影レンズが回転可能な撮像装置で撮影を行う際の光学調整を容易にすることができる。
撮像装置の斜視図である。 第1実施形態の撮像装置のブロック図である。 可動部の分解斜視図である。 チルト回転ヒンジにおけるヒンジユニットと可動部との相対的な回転の状態を示す図である。 パン回転ヒンジにおけるヒンジユニットと可動部との相対的な回転の状態を示す図である。 表示部に表示される画面例を示す図である。 第1実施形態のズームガイダンス表示処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態の撮像装置のブロック図である。 第2実施形態のズームガイダンス表示処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、以下の各実施の形態に記載されている構成はあくまで例示に過ぎず、本発明の範囲は各実施形態に記載されている構成によって限定されることはない。
<第1実施形態>
以下、図面を参照して、第1実施形態について説明する。図1は、撮像装置10の斜視図である。図1(a)は、レンズユニット50を外した状態の撮像装置10を背面側から見た斜視図である。図1(b)は、レンズユニット50を外した状態の撮像装置10を第1の操作部301側から見た斜視図である。以下、撮像装置10は、動画撮影を行うものとして説明するが、撮像装置10は、静止画を撮影してもよい。
撮像装置10は、可動部20と本体部30とヒンジユニット40とレンズユニット50とを有する。レンズユニット50は、可動部20に着脱可能に構成される撮影レンズである。可動部20と本体部30とは、ヒンジユニット40によって、相対的に回転可能に接続されている。本体部30は、固定部とも称される。従って、撮影レンズとしてのレンズユニット50は、撮像装置10に着脱可能である。レンズユニット50と可動部20とには、バヨネット式の取り付け構造が採用されている。レンズユニット50にはバヨネット爪部507が形成され、可動部20にはレンズマウント211が形成されている。可動部20に対してレンズユニット50を取り付ける場合には、まず、ユーザが、レンズマウント211の内側に形成されている切欠きに対してバヨネット爪部507の突出部を位置合わせする。そして、ユーザは、レンズユニット50を可動部20へ挿入し、光軸を中心にレンズユニット50を回転させる。これにより、可動部20に対してレンズユニット50が装着される。
レンズマウント211からは、レンズ回転規制部の一部である可動ピン204(図3)が突出している。可動ピン204がレンズユニット50側の凹部508に係合することで、可動部20に対してレンズユニット50が装着された状態から、意図せず回転して外れてしまうことが規制される。レンズユニット50を可動部20から取り外す場合、ユーザは、第2の操作部202を操作する。第2の操作部202が操作されることで、可動ピン204が内側に退避して、レンズユニット50は、レンズマウント211に対して回転可能な状態になる。そして、レンズユニット50がレンズマウント211に対して所定量だけ光軸を中心に所定の方向に回転されると、レンズユニット50のバヨネット爪部507とレンズマウント211との係合が解除される。これにより、レンズユニット50を取り外すことができる。可動部20の内部構造の詳細は後述する。
レンズユニット50が可動部20に装着された状態では、図2に示されるように、可動部20のインターフェース部205とレンズユニット50のインターフェース部506とが電気的に接続されている。なお、図2において、インターフェース部は「IF」と表記される。インターフェース部205とインターフェース部506とが電気的に接続されている状態で、レンズユニット50と可動部20は相互に通信を行うことができる。
図2に示されるように、レンズユニット50は、ズーム操作部580とフォーカス操作部590とを有する。ズーム操作部580とフォーカス操作部590とは、例えば、円環状の部材である。ユーザが、ズーム操作部580を回転させることで、レンズユニット50の撮影光学系501のズーム調整を行うことができる。また、ユーザが、フォーカス操作部590を回転させることで、レンズユニット50の撮影光学系501のフォーカス調整を行うことができる。
可動部20は、ヒンジ部としてのヒンジユニット40に保持されている。ヒンジユニット40は、主にチルト回転ヒンジ401とパン回転ヒンジ402とで構成される2軸ヒンジである。チルト回転ヒンジ401は、回転軸T(第1の回転軸)に対して回転可能に可動部20を支持している。また、パン回転ヒンジ402は、回転軸P(第2の回転軸)に対して回転可能に本体部30を支持している。回転軸Tと回転軸Pとは略直交している。従って、ユーザは、チルト回転ヒンジ401およびパン回転ヒンジ402を適宜操作することにより、本体部30に対して、可動部20およびレンズユニット50を様々な姿勢に変化させることができる。また、ヒンジユニット40は、チルト回転ヒンジ401およびパン回転ヒンジ402が停止した状態で一定量の保持力を有する。該保持力は、レンズユニット50および可動部20の重量を受けた状態でヒンジユニット40が停止姿勢を維持するトルクよりも高くなるように設定される。従って、ユーザが被写体に対してレンズユニット50を向けてヒンジユニット40の回転を停止させる操作を行うと、レンズユニット50および可動部20がそのままの姿勢を維持し続けることができる。
本体部30は表示部303を有する。表示部303は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro−luminescence)ディスプレイ等によって構成される。表示部303は、撮影画像の表示や撮影条件を設定する画面等を表示する表示部である。以下、表示部303は、タッチパネルディスプレイであるものとして説明する。ただし、表示部303とは別途の入力機能が、撮像装置10に設けられていてもよい。また、本体部30は、把持部304を有する。把持部304は、本体部30の端部に形成される。把持部304の表面は、弾性を有する材料によって構成され、例えばエチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)やシリコンゴム等が採用される。ユーザは、把持部304を両手のうち一方の手で保持したまま、他方の手でレンズユニット50と可動部20とを自由に回転操作することができる。これにより、様々なアングルからの動画撮影を行うことができる。また、可動部20はアクセサリシュー209を有する。アクセサリシュー209は、撮像装置10に外部アクセサリが取り付け可能な部位である。アクセサリシュー209には、例えば、ビデオライトや外付けマイク等のアクセサリを装着することができる。
また、ユーザが把持部304を把持した状態で操作可能な位置に第1の操作部301が配置されている。第1の操作部301は、第1のボタン301a、第2のボタン301bおよびタッチパッド301cを含む。第1のボタン301aは、撮影指示(テイク指示)を行うための部材である。第2のボタン301bは、再撮影指示(リテイク指示)を行うための部材である。タッチパッド301cは、スライド操作を行うための部材である。第1の操作部301は、表示部303の表示面側に設けられる。
図2は、第1実施形態の撮像装置10の内部構成を示すブロック図である。最初に、レンズユニット50について説明する。撮影光学系501は、複数のレンズや複数のレンズを保持するホルダ、ズーム機構、フォーカス機構、振れ補正機構等を有する。また、レンズユニット50は、絞りユニット502を有する。絞りユニット502には、例えば、複数の薄い遮光シートを駆動させることによって、光軸を中心に形成される開口の大きさを可変にする光彩絞りユニットが採用される。レンズ駆動部503は、ズーム機構やフォーカス機構、振れ補正機構、アクチュエータを有する。該アクチュエータは、絞りユニット502等を駆動するために用いられる。これらの各機構に対して適用されるアクチュエータは、駆動に必要な推力や速度、ストローク、停止精度、消費電力、製造コスト等を考慮して適宜選定がされる。例えば、上記のアクチュエータとしては、DCモータやステッピングモータ、USM(Ultrasonic Motor)等が採用される。
レンズ制御部504はモータドライバICを含み、レンズ駆動部503の各種アクチュエータを駆動制御する。上述したように、ユーザがズーム操作部580を操作することにより、ズーム機構は作動し、ズームの調整が行われる。また、フォーカス機構については、2つのモードがある。1つ目のモードは、レンズ制御部504が自動的にフォーカス機構を制御するオートフォーカスモードである。2つ目のモードは、ユーザがフォーカス操作部590を手動で操作してフォーカスの調整を行うマニュアルフォーカスモードである。オートフォーカスモードとマニュアルフォーカスモードの切り替えは、ユーザが、第1の操作部301に所定の操作を行うことにより切り替え可能である。
レンズユニット50と可動部20とが、インターフェース部506およびインターフェース部205によって電気的に接続されることで、レンズ制御部504と後述の中央制御部207とが相互に通信を行うことができる。レンズユニット50は、さらに振れ検出部505を有する。振れ検出部505は、ジャイロセンサや加速度センサ等から構成される。振れ検出部505から出力された情報は、レンズ制御部504へ伝達され、インターフェース部506およびインターフェース部205を介してアナログ信号またはデジタルデータとして中央制御部207へ伝送される。
次に、可動部20の内部構成について説明する。可動部20は、撮像部201を有する。撮像部201は、CCD(Charge Coupled Device)センサやCMOS(Complementary MOS)センサ等の光電変換素子およびローパスフィルタを有して構成される。例えば、ローパスフィルタは水晶からなり、表面に赤外線カット処理が施される。ローパスフィルタは、赤外線の入射を防止するとともに、色モアレ等の発生を防止する。中央制御部207は、撮像装置10の全体を制御するCPU(中央演算処理装置)を含む。中央制御部207は、制御手段に対応する。各実施形態の制御は、所定のメモリのプログラムをCPUが実行することにより実現される。
撮像部201から中央制御部207へ入力される電気信号は映像信号に変換された後、適宜、任意の画像データに加工される。映像信号に対する加工は、画像切り出しおよび回転加工による電子防振動作も含む。中央制御部207は、動画撮影により取得された画像データおよび該画像データを撮影したときの撮影情報を、記録部210に記録する。撮影情報は、撮影情報は、例えば、画像データを撮影した日時や撮影時の撮像装置10の設定条件等を含む。以下、記録部210には、複数の画像データにより構成される動画コンテンツが上記の撮影情報と関連付けられて記録されるものとする。ただし、記録部210には、動画コンテンツではなく、静止画や音声等のコンテンツが記録されてもよい。さらに、記録部210には、他の情報が記録されてもよい。
第2の操作部202は、レンズユニット50を可動部20から取り外す場合にユーザが操作する部材である。また、第2の操作部202に対する操作により、レンズ回転規制部が動作する。レンズ回転規制部の一部である可動ピン204は、レンズマウント211の表面から突出するポジションと、レンズマウント211の表面から退避するポジションとの間を往復動作することが可能である。
次に、本体部30の内部構成について説明する。本体部30は、第1の操作部301、電源部302、表示部303および把持部304を有する。第1の操作部301は、ユーザが把持部304を片手で把持した状態で操作可能な位置に配置される。電源部302には、例えば、アルカリ2次電池やリチウムイオン2次電池等を搭載したバッテリパックが採用される。また、電源部302は、ヒンジユニット40の内部に配線されるワイヤハーネス等を経由して、中央制御部207と電気的に接続される。そして、撮像装置10のシステムに対して電源が供給される。
次に、可動部20およびヒンジユニット40の内部構造の詳細について説明する。図3は、可動部20の分解斜視図である。レンズマウント211は、ビス215a、215b、215cおよび215dによりベース部材212に固定される。ベース部材212は、金属ダイキャスト部品を有する。該金属ダイキャストには、例えば、マグネシウム合金ダイキャストやアルミ合金ダイキャスト等が採用される。そして、ベース部材212は、レンズ回転規制部およびインターフェース部205を有する。
インターフェース部205は、複数の接点ピンと、コイルばね等の付勢部材と、これらを内包する樹脂ケースとを有する。複数の接点ピンが、樹脂ケースの開口部から突出している。そして、接点ピンは、不図示の付勢部材で裏側から常時付勢されている。さらに、接点ピンは、樹脂ケース表面から内部方向へスライド移動することができるように構成される。インターフェース部205には、フレキシブルプリント基板214が接続されている。接点ピンの突出位置によって、フレキシブルプリント基板214の内部に配線されている導電パターンと接点ピンとが電気的に導通する。接点ピンが、一定量、樹脂ケース表面から内部方向へ押し込まれると、接点ピンとフレキシブルプリント基板214の導電パターンとが電気的に導通する。
可動部20は、さらに側面カバー213を有する。側面カバー213には、アクセサリシュー209が2本のビス216によって固定される。アクセサリシュー209に形成されているビス穴からビス217aおよび217bが側面カバー213の貫通穴を介してベース部材212に締結されることによって、側面カバー213はベース部材212に固定される。そして、ベース部材212に対して撮像部201がビス223a、223b、223cによって固定される。
撮像部201は、光電変換素子やローパスフィルタ等を有する。撮像部201は、光電変換素子を内包する。撮像部201は、光電変換素子と電気的に接続される硬質パッケージ、硬質パッケージを実装するプリント基板、プリント基板に実装される種々の電子部品および硬質パッケージを予め接着固定した金属プレートをさらに有する。硬質パッケージには、例えばセラミック基材の多層基板が採用される。硬質パッケージの内部には、導体パターンが形成されている。そして、導体パターンの一部は、硬質パッケージの光電変換素子に対向する側の第1の表面に露出する第1の電極端子に接続されている。該第1の電極端子の一部と光電変換素子とはワイヤボンディング等の手法によって電気的に接続される。さらに硬質パッケージは、該硬質パッケージのプリント基板に対向する側の第2の表面に露出する第2の電極端子を有している。硬質パッケージは、第2の電極端子によって、種々の電子部品とともにリフロー半田付け法等によってプリント基板に実装される。上述した金属プレートは、撮像部201をベース部材212に取り付けるための部材である。金属プレートに対して硬質パッケージが位置合わせされた後、硬質パッケージの側面と金属プレートの端面とが接着固定される。接着固定に用いる接着剤には、例えば紫外線の照射に反応して硬化する紫外線硬化樹脂等が採用される。
以上の部品によって構成される撮像部201とベース部材212とは、その間にコイルばね222a、222b、222cを挟み込んだ状態でビスにより固定される。撮像部201は、ベース部材212に対して、ビス223a、223b、223cの締め込み量によって光軸方向に一定量変位可能なように、各コイルばねと各ビスとの間に保持される。そして、ビス223a、223b、223cの締め込み量が調整されると、ベース部材212に対する撮像部201の撮像面の傾きが調整される。調整作業が完了すると、ビス223a、223b、223cの緩みを防止するため、金属プレートと各ビスとが接着固定される。
上述したように、ヒンジユニット40は、主にチルト回転ヒンジ401とパン回転ヒンジ402とで構成される。チルト回転ヒンジ401は、可動部20に固定される2つのアーム部401a、401bを有する。一方のアーム部401aには、アーム部401aに対して回転軸Tまわりに回転可能にホルダ218aが支持される。そして他方のアーム部401bには、アーム部401bに対して回転軸Tまわりに回転可能にホルダ218bが支持される。ホルダ218bを保持するアーム部401bの内部は中空構造になっている。該中空構造にハーネス405が挿通されて、パン回転ヒンジ402の内部へ配線される。
ヒンジユニット40は、第1の角度検出部403および第2の角度検出部404を有する。第1の角度検出部403は角度センサ等により構成され、ヒンジユニット40と可動部20との回転軸Tにおける相対的な角度を検知可能に構成されている。第2の角度検出部404は角度センサ等により構成され、ヒンジユニット40と本体部30との回転軸Pにおける相対的な角度を検知可能に構成されている。第1の角度検出部403および第2の角度検出部404は、本体部30に対する可動部20のパン方向およびチルト方向への回転を検知する。これにより、第1の角度検出部403および第2の角度検出部404は、レンズユニット50の回転位相を検出する。該回転位相は、本体部30に対する可動部20および該可動部20に着脱可能なレンズユニット50の向き(撮影方向)を示す。第1の角度検出部403および第2の角度検出部404は、検出手段に対応する。第1の角度検出部403および第2の角度検出部404は、検出した角度情報(検出結果)をアナログ信号またはデジタル信号として中央制御部207へ伝送する。
ハーネス405は、さらにパン回転ヒンジ402の内部から本体部30の内部まで配線されており、第1の操作部301や電源部302、表示部303等と電気的に接続される。ホルダ218a、218bにはそれぞれビス締結穴が形成されている。ビス220a、220bによってホルダ218aがベース部材212に固定される。また、ビス221a、221bによってホルダ218bがベース部材212に固定される。
シャーシ224には、複数のビス締結穴が形成されている。シャーシ224は、ビス225a、225bによって側面カバー213に固定される。そして、シャーシ224にはプリント基板226がビス228a、228b、228cによってビス締結固定される。プリント基板226には種々の電子部品がリフロー半田付け法等によって実装される。プリント基板226は、中央制御部207および記録部210を含む。さらに、プリント基板226には複数のコネクタが実装されている。該コネクタを介して、フレキシブルプリント基板214やハーネス405は、プリント基板226に電気的に接続される。そして、フレキシブルプリント基板227の一端がプリント基板226に接続され、他端が撮像部201に搭載されているプリント基板に接続されると、撮像部201とプリント基板226とが電気的に接続される。
側面カバー213と背面カバー229とは相互に係合するように構成されている。背面カバー229には、側面カバー213に係合するための係合爪が複数個所に形成されている。側面カバー213には、係合爪に対応した位置に係合爪が引っ掛かる被係合部が形成されている。背面カバー229が側面カバー213に組み付けられると、係合爪が被係合部に係合して、係合部として作用する。より確実にカバーの外れを低減させるために適宜係合部が接着されてもよい。
次に、図4および図5を参照して、ヒンジユニット40における、可動部20と本体部30との相対的な回転について説明する。図4(a)〜(f)は、チルト回転ヒンジ401におけるヒンジユニット40と可動部20との相対的な回転の状態を示す図である。図5(a)〜(d)は、パン回転ヒンジ402における本体部30とヒンジユニット40との相対的な回転の状態を示す図である。
図4(b)の状態と図5(a)の状態とは同じ状態を示している。また、図4(e)の状態と図5(c)の状態とは、本体部30に対して撮影方向が同じ状態を示している。図4(d)の状態は、撮像部201に対してアクセサリシュー209が本体部30と同じ側にある状態を示している。図5(c)の状態は、撮像部201に対してアクセサリシュー209が本体部30と反対側にある状態を示している。以下、回転軸Pに垂直な方向において、表示部303の表示面側の方向を後方向、その反対方向を前方向とする。表示部303の表示面側の方向は、表示面の法線方向だけではなく、表示面の法線方向から傾斜した方向であってもよい。例えば、図4(b)および図5(a)では、撮影方向が前方向である。一方、図4(e)および図5(c)では、撮影方向が後方向である。撮像装置10において、前方向および後方向のポジションはクリック感を有していてもよい。それぞれのポジションにおいては、他のポジションから容易に動かないように構成されてもよい。また、図4(b)および図5(c)のように、回転軸Pの軸線方向において、撮像部201に対してアクセサリシュー209が本体部30と反対側にある状態を正姿勢とする。一方、図4(d)のように、回転軸Pの軸線方向において、撮像部201に対してアクセサリシュー209が本体部30と同じ側にある状態を逆姿勢とする。
第1の角度検出部403はヒンジユニット40と可動部20との回転軸Tにおける相対的な角度を検知する。第2の角度検出部404はヒンジユニット40と本体部30との回転軸Pにおける相対的な角度を検知する。第1の角度検出部403および第2の角度検出部404は、検出した角度の情報である検出結果を、アナログ信号またはデジタル信号として中央制御部207へ伝送する。これにより、中央制御部207は、レンズユニット50の撮影方向を認識できる。中央制御部207は、角度情報を用いて各種の判定を行う。
上述したように、チルト回転ヒンジ401は、回転軸Tに対して回転可能に可動部20を支持されている。また、パン回転ヒンジ402は、回転軸Pに対して回転可能に本体部30に支持されている。従って、撮像装置10は、ヒンジユニット40を回転させることにより、前方向(図4の(b))の状態で第三者(人、モノ、風景、等)の動画撮影を行うことができ、後方向(図4の(d))の状態でユーザ自身の撮影を行うことができる。前方向の状態での動画撮影は他人撮りとも称される。また、後方向の状態での動画撮影は自分撮りとも称される。自分撮りは、撮像装置10の把持部304を把持しているユーザを被写体とする撮影である。他人撮りは、撮像装置10の把持部304を把持しているユーザ以外を被写体とする撮影である。本実施形態の撮像装置10は、他人撮りを行った後に、自分撮りを行い、さらにその後他人撮りを行うといった使用法に好適である。
例えば、ユーザが、チルト回転ヒンジ401を動作させて、前方向の状態で第三者として遠方に存在する鳥の動画撮影を行ったとする。そして、その後、ユーザは、後方向の状態でユーザ自身の動画撮影を行い、さらにその後、再度、前方向の状態で上述した鳥の撮影を行ったとする。
図6は、表示部303に表示される画面例を示す図である。図6(a)は前方向(図4(b))の状態で第三者として遠方に存在する鳥の動画撮影を行っているときの画面である。図6(b)は後方向(図4(d))の状態でユーザ自身の撮影を行っている際の画面である。図6(c)は、再度、前方向(図4の(b))の状態で上述した鳥の撮影を行うために、後方向(図4(d))の状態から前方向(図4(b))の状態にチルト回転ヒンジ401の状態を変更した直後に表示される画面である。図6(d)は、図6(c)の画面の状態から、ユーザが、ズームガイダンス1002に従ってズーム操作部580を操作し、図6(a)に示される画面例と同じサイズで鳥を動画撮影しているときの画面である。ズームガイダンス1002については後に説明する。
図6(a)〜(d)の各画面例は、撮影光学系501のズーム状態を示すためのズーム状態表示領域1000を含む。ズーム状態は、ズーム倍率であるものとする。ズーム状態表示領域1000のうちハッチングで示される領域はズーム状態バー1001である。ズーム状態バー1001は、光学状態を示す画像に対応する。ズーム状態表示領域1000のうち、ズーム状態バー1001は、「W」から「T」に向けて移動する。「W」は、横長のズーム状態表示領域1000の左側に対応し、「T」はズーム状態表示領域1000の右側に対応する。撮影光学系501のズームが最も広角であるとき、ズーム状態バー1001の右端がズーム状態表示領域1000の左端と一致する。この場合、ズーム状態バー1001の幅は「0」となり、ズーム状態バー1001は視認できなくなる。
一方、撮影光学系501のズームが最も望遠であるとき、ズーム状態バー1001の右端がズーム状態表示領域1000の右端と一致する。この場合、ズーム状態表示領域1000の全域がズーム状態バー1001で占められる。即ち、ズーム状態バー1001の右端がズーム状態表示領域1000の中で左端に近くなるに応じて、撮影光学系501のズームは広角寄りであることを示す。また、ズーム状態バー1001の右端がズーム状態表示領域1000の中で右端に近くなるに応じて、撮影光学系501のズームは望遠寄りであることを示す。従って、撮像装置10を使用するユーザは、ズーム状態表示領域1000におけるズーム状態バー1001の右端の位置によって、撮影光学系501のズーム状態を確認できる。
図6(c)および(d)に示されるように、表示部303には、ズームガイダンス1002が表示される。ズームガイダンス1002は、前回に前方向(図4(b))の動画撮影を行ったときの光学状態(ズーム状態)を案内するためのガイダンスである。図6(a)〜(d)の各画面例では、ズームガイダンス1002は、前回に前方向を動画撮影したときのズーム状態バー1001の右端の位置の下方であって、ズーム状態表示領域1000の近傍に表示される。
図6(a)〜(d)の画面例では、ズーム状態は、インジケータのようなズーム状態バー1001で表されている。また、ズームガイダンス1002は、ズーム状態バー1001に関連付けられたアイコンで表示されている。ズーム状態の表示態様は、図6(a)〜(d)の画面例には限定されない。例えば、ズーム状態は、数値として表示されてもよい。ズームガイダンス1002は、光学状態を示す指標に対応する。
図6(a)の画面例では、遠方の鳥を大きく撮影するために撮影光学系501のズームは望遠寄りになっている。従って、ズーム状態バー1001の右端はズーム状態表示領域1000の中で右寄りの位置に存在している。図6(b)の画面例では、撮像装置10を把持しているユーザは撮像装置10の近傍に位置しているため、被写体であるユーザを撮影するために撮影光学系501のズームは最も広角となっている。このため、ズーム状態バー1001の右端はズーム状態表示領域1000の左端と一致する。この場合、ズーム状態バー1001は視認できない。そして、図6(b)の画面例が表示されている状態から、再度、前方向(図4の(b))の状態で前述した鳥の撮影を行うために、ユーザが、チルト回転ヒンジ401の状態を変更したとする。この場合、図6(c)に示すように、直前の状態では、近くの被写体であるユーザを動画撮影するために撮影光学系501のズームは最も広角であった。このため、遠方の鳥は小さく撮影されている。
ここで、図6(a)の画面例のときと同じサイズで遠方の鳥を撮影することをユーザが意図したとする。この場合、図6(c)の画面例からは、前回に動画撮影を行ったときのズーム状態(ズーム倍率)を確認することは難しい。そこで、本実施形態では、中央制御部207は、図6(d)に示されるように、ズームガイダンス1002を表示部303に表示させる。これにより、撮像装置10は、ユーザに対して、前回に動画撮影を行ったときのズーム状態(ズーム倍率)を案内することができる。ユーザは、ズーム状態バー1001の右端の位置がズームガイダンス1002の位置と一致するようにズーム操作部580を操作する。これにより、図6(d)の画面例に示すように、図6(a)の画面例のときと同じサイズで遠方の鳥を撮影することが可能となる。
ここで、表示部303に表示されるズームガイダンス1002は、あくまでも、前回に動画撮影を行った際のズームを示す指標である。ユーザは、ズームガイダンス1002が示すズーム状態とは異なるズーム状態に設定してもよい。例えば、鳥の位置が変化した場合等においては、ユーザは、図6(a)のときと同じ撮影光学系501のズーム状態に設定しない場合もある。この場合、ユーザは、ズーム操作部580を操作して、撮影光学系501のズーム状態を任意の状態とすることが出来る。上述した例では、チルト回転ヒンジ401を回転させて動画の撮影を行う例について説明したが、パン回転ヒンジ402を回転させて動画撮影を行う場合も同様である。
図7は、第1実施形態のズームガイダンス表示処理の流れを示すフローチャートである。図7の処理は、撮像装置10の電源が投入された後に実行される。例えば、ユーザが第1の操作部301に所定の操作を行ったことに応じて、中央制御部207は、撮像装置10の電源を投入する。中央制御部207は、第1の角度検出部403からの信号と第2の角度検出部404からの信号とに基づいてレンズユニット50が前方向を向いているかを判定する(S101)。レンズユニット50が後方向を向いていると中央制御部207が判定した場合、S101でNOと判定される。この場合、フローは、S101に戻る。
そして、中央制御部207は、第1の角度検出部403からの信号と第2の角度検出部404からの信号とに基づいてレンズユニット50が後方向を向いているかを判定する(S102)。レンズユニット50が前方向を向いていると中央制御部207が判定した場合、S102でNOと判定される。この場合、フローは、S102に戻る。S102でYESと判定された場合、中央制御部207は、レンズユニット50を前方向から後方向に切り替えたときの撮影光学系501のズーム状態を記録部210に記録させる(S103)。このときに記録部210に記録されるズーム状態は、レンズユニット50が前方向から後方向に切り替えられたときの「前方向」の撮影光学系501のズーム状態である。S103の処理は、S101でYESと判定された後に、S102でYESと判定された場合に実行される。よって、S103の処理が実行されるときには、レンズユニット50は前方向から後方向に切り替えられている。
次に、中央制御部207は、第1の角度検出部403からの信号と第2の角度検出部404からの信号とに基づいてレンズユニット50が前方向を向いているかを判定する(S104)。S104でNOと判定された場合、フローは、S104に戻る。S104でYESと判定された場合、中央制御部207は、現在の撮影光学系501のズーム状態が記録部210に最後に記録された撮影光学系501のズーム状態と同じであるかを判定する(S105)。S105の処理は、レンズユニット50が前方向から後方向に切り替えられ、さらに前方向に切り替えられた場合に実行される。S105でYESと判定された場合、前回に前方向の動画撮影を行ったときのズーム状態と現在のズーム状態とは同じである。この場合、ズーム操作を行う必要はないため、フローは、S102に移行する。
一方、S105でNOと判定された場合、前回に前方向の動画撮影を行ったときのズーム状態と現在のズーム状態とは異なる。この場合、中央制御部207は、記録部210に記録されたズーム状態(最後に記録された撮影光学系501のズーム状態)を読み出す。そして、中央制御部207は、表示部303の画面に、最後に記録された撮影光学系501のズーム状態に応じた位置にズームガイダンス1002を表示させる(S106)。これにより、ユーザは、ズームガイダンス1002を目標にして、ズームの調整を容易に行うことができる。
次に、中央制御部207は、撮影光学系501のズーム状態と最後に記録された撮影光学系501のズーム状態とが一致している時間が第1の所定時間以上経過したかを判定する(S107)。第1の時間は、任意に設定可能である。現在の撮影光学系501のズーム状態と前回に前方向の動画撮影を行ったときのズーム状態とが一致している時間がある程度継続している場合には、ズームガイダンス1002を表示部303に表示させる必要はない。そこで、中央制御部207は、ズームガイダンス1002の表示を終了させる制御を行う(S108)。これにより、表示部303に表示されていたズームガイダンス1002は非表示になる。
S107でNOと判定された場合、中央制御部207は、撮影光学系501のズーム状態と最後に記録された撮影光学系501のズーム状態とが一致していない時間が第2の所定時間以上経過したかを判定する(S109)。S109でYESと判定された場合、現在の撮影光学系501のズーム状態と前回に前方向の動画撮影を行ったときのズーム状態とが一致していない時間がある程度継続している場合、ズームガイダンス1002を表示部303に表示させる必要性が低い。そこで、S109でYESと判定された場合、フローはS108に進み、中央制御部207は、ズームガイダンス1002の表示を終了させる制御を行う。S109でNOと判定された場合、フローは、S107に戻る。S108の処理が実行された後、フローは、S102に移行する。以上が、第1実施形態のズームガイダンス表示処理である。
上述したように、ステップS104において、中央制御部207が、第1の角度検出部403からの信号と第2の角度検出部404からの信号とに基づいてレンズユニット50が前方向を向いているかを判定する。以下、この判定方法について説明する。最初に、ユーザが、レンズユニット50が後方向を向いている状態から、パン回転ヒンジ402を回転させて、レンズユニット50が前方向を向いている状態に切り替えた場合について説明する。ユーザが、パン回転ヒンジ402を略180°回転させることで、可動部20およびレンズユニット50は、図5(c)に示される状態から、図5(a)に示される状態に変化する。この場合、中央制御部207は、第2の角度検出部404からの信号に基づいて、レンズユニット50が前方向を向いていると判定する。
次に、ユーザが、チルト回転ヒンジ401を回転させて、レンズユニット50が後方向を向いている状態から、レンズユニット50が前方向を向いている状態に切り替えた場合について説明する。ユーザが、チルト回転ヒンジ401を180°未満の角度(例えば、160°)で回転させることで、可動部20およびレンズユニット50は、図4(e)に示される状態から、図4(c)に示される状態に変化する。この場合、中央制御部207は、第1の角度検出部403からの信号に基づいて、レンズユニット50が前方向を向いていると判定する。レンズユニット50が前方向であると判定する閾値は、180°未満であり且つ90°以上であれば、任意の角度であってよい。
ここで、ユーザの把持部304の持ち方によって、把持部304のチルト方向の姿勢は変化しやすい。チルト回転ヒンジ401を回転させる量が180°未満であっても、把持部304のチルト方向の姿勢によっては、レンズユニット50は、前回に前方向で動画撮影を行った方向と同じ方向を向いている可能性がある。また、チルト回転ヒンジ401を90°以上回転させなければ、レンズユニット50は前回に前方向で動画撮影を行った方向と同じ方向を向いている可能性が低い。従って、中央制御部207は、チルト回転ヒンジ401が回転した場合、180°未満であり且つ90°以上の回転でレンズユニット50が前方向であると判定する。一方、ユーザの把持部304の持ち方によって、把持部304のパン方向の姿勢は変化しにくい。つまり、パン回転ヒンジ402を回転させる場合、略180°の回転により、レンズユニット50は前回に前方向で動画撮影を行った方向と同じ方向を向いている可能性が高くなる。そこで、中央制御部207は、パン回転ヒンジ402が回転した場合、略180°の回転でレンズユニット50が前方向であると判定する。
以上説明したように、第1実施形態では、中央制御部207は、レンズユニット50が向いている方向が、前方向から後方向に変化し、さらに後方向から前方向に変化したときに、表示部303にズームガイダンス1002を表示させる。把持部304を把持して動画撮影を行っているユーザは、前回に前方向で動画撮影を行っていたときのズーム状態を、ズームガイダンス1002により確認できる。これにより、撮影レンズが回転可能な撮像装置10で撮影を行う際の光学調整を容易にすることができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第1実施形態と重複する部分については、説明を省略する。図8は、第2実施形態の撮像装置10のブロック図である。第2実施形態の撮像装置10は、姿勢検知部305および振動デバイス1003を有している。この点が、第1実施形態と異なる。振動デバイス1003は、振動部材に対応する。他の各部は、図2と同様である。姿勢検知部305は、本体部30の中に配置されている。姿勢検知部305はジャイロセンサや加速度センサ等から構成されており、本体部30の姿勢を検出することができる。姿勢検知部305は、検出した姿勢の情報を、アナログ信号またはデジタル信号として中央制御部207に伝送する。振動デバイス1003は、本体部30の中に配置されている。振動デバイス1003は、偏心モータや圧電素子等から構成されており、振動を発生させることが可能なデバイスである。振動デバイス1003は、中央制御部207からの制御信号に基づいて所定の振動を発生させる。
上述したように、レンズユニット50の向きは、後方向を向いている状態から前方向を向いている状態に切り替えることができる。第2実施形態では、中央制御部207は、前回レンズユニット50が前方向を向いていたときのレンズユニット50の向きと、現在のレンズユニット50の向きとが一致した場合にのみ、ズームガイダンス1002を表示部303に表示させる。また、第2実施形態では、中央制御部207は、振動デバイス1003を所定のタイミングで振動を発生させる。
例えば、ユーザが、パン回転ヒンジ402またはチルト回転ヒンジ401を回転させて、レンズユニット50が後方向を向いている状態から、前方向を向いている状態に切り替えたとする。この場合、中央制御部207は、前回レンズユニット50が前方向を向いていたときのレンズユニット50の向きと、現在のレンズユニット50の向きとが一致しているかを判定する。この判定は、第1の角度検出部403からの信号と第2の角度検出部404からの信号と姿勢検知部305からの信号とに基づいて行われる。中央制御部207は、前回レンズユニット50が前方向を向いていたときのレンズユニット50の向きと、現在のレンズユニット50の向きとが一致していると判定した場合にのみ表示部303にズームガイダンス1002を表示させる。従って、ユーザが、前回レンズユニット50が前方向を向いていたときの構図と異なる構図で動画撮影を行う場合には、ズームガイダンス1002は表示されない。このため、表示部303に不要なズームガイダンス1002が表示されなくなり、撮像装置10の操作性が向上する。
また、中央制御部207は、ズームガイダンス1002が表示部303に表示された状態で、撮影光学系501のズーム状態が最後に記録された撮影光学系501のズーム状態と一致したときに、振動デバイス1003を振動させる。これにより、ユーザは、撮影光学系501のズーム状態が、最後に記録された撮影光学系501のズーム状態と一致したことを、ズームガイダンス1002による視覚的な情報だけでなく、振動デバイス1003の振動からも触覚により知覚できる。従って、撮像装置10の操作性が向上する。
図9は、第2実施形態のズームガイダンス表示処理の流れを示すフローチャートである。第1実施形態と同様、ズームガイダンス表示処理は、撮像装置10の電源が投入された後に行われる。中央制御部207は、第1の角度検出部403からの信号と第2の角度検出部404からの信号とに基づいて、レンズユニット50が前方向を向いているかを判定する(S201)。S201でNOと判定された場合、フローは、S201に戻る。S201でYESと判定された場合、中央制御部207は、第1の角度検出部403からの信号と第2の角度検出部404からの信号とに基づいてレンズユニット50が後方向を向いているかを判定する(S202)。S202でNOと判定された場合、フローは、S202に戻る。S202でYESと判定された場合、中央制御部207は、レンズユニット50を前方向から後方向に切り替えたときの撮影光学系501のズーム状態を記録部210に記録させる(S203)。このとき、中央制御部207は、レンズユニット50の向き(前方向)の情報を記録部210に記録する。中央制御部207は、レンズユニット50の向きを、第1の角度検出部403からの信号と第2の角度検出部404からの信号と姿勢検知部305からの信号とに基づいて認識できる。
そして、中央制御部207は、第1の角度検出部403からの信号と第2の角度検出部404からの信号とに基づいてレンズユニット50が前方向を向いているかを判定する(S204)。S204でNOと判定された場合、フローは、S204に戻る。S204でYESと判定された場合、中央制御部207は、前回の動画撮影時にレンズユニット50が前方向を向いていたときのレンズユニット50の向きと、現在のレンズユニット50の向きとが一致しているかを判定する(S205)。前回の動画撮影時にレンズユニット50が前方向を向いていたときのレンズユニット50の向き(前方向)は、記録部210に記録されている。また、上述したように、現在のレンズユニット50の向きは、第1の角度検出部403からの信号と第2の角度検出部404からの信号と姿勢検知部305からの信号とに基づいて、中央制御部207が認識できる。中央制御部207は、記録部210に記録されている情報と上記の各種信号とに基づいて、S205の判定を行う。S205でNOと判定された場合、中央制御部207は、第1の角度検出部403からの信号と第2の角度検出部404からの信号とに基づいてレンズユニット50が後方向を向いているかを判定する(S206)。中央制御部207が、レンズユニット50が前方向を向いていると判定した場合、S206でNOと判定される。この場合、フローは、S205に進み、再びS205の判定処理が実行される。中央制御部207が、レンズユニット50が後方向を向いていると判定した場合、S206でYESと判定される。この場合、S203からの処理が再び実行される。
次に、中央制御部207は、現在の撮影光学系501のズーム状態が、記録部210に最後に記録された撮影光学系501のズーム状態と同じであるかを判定する(S207)。S207でYESと判定された場合、フローは、S202に戻る。S207でNOと判定された場合、中央制御部207は表示部303の画面中の最後に記録された撮影光学系501のズーム状態に応じた位置にズームガイダンス1002を表示させる(S208)。従って、S205でYESと判定されない限り、ズームガイダンス1002は表示部303に表示されない。
S208の処理が実行された後、中央制御部207は、撮影光学系501のズーム状態が、最後に記録された撮影光学系501のズーム状態と一致したかを判定する(S209)。第2実施形態では、S209でYESと判定された場合、中央制御部207は、振動デバイス1003を所定の規定時間の間、振動させる(S210)。該規定時間は任意に設定することができる。これにより、ユーザは、前回に前方向で動画撮影を行ったときのズーム状態と現在のズーム状態とが一致したことを触覚により知覚できる。そして、中央制御部207は、表示部303に表示されていたズームガイダンス1002の表示を終了させる(S211)。
S209でNOと判定された場合、中央制御部207は、撮影光学系501のズーム状態が、最後に記録された撮影光学系501のズーム状態と一致しない時間が一定時間以上経過したかどうかを判定する(S212)。該一定時間は、任意の時間に設定可能である。S212でNOと判定された場合、フローは、S209に戻る。S212でYESと判定された場合、フローはS211に進み、ズームガイダンス1002の表示が終了する。S211の処理が実行された後、フローは、S202に戻る。
<他の実施形態>
第1実施形態および第2実施形態では、中央制御部207は、前回に前方向の動画撮影を行ったときの撮影光学系501の光学状態として、ズーム状態を示すズームガイダンス1002を表示部303に表示させる。ここで、光学状態は、フォーカス状態(フォーカス距離)であってもよい。例えば、中央制御部207は、前方向の動画撮影を行うときに、前回に前方向の動画撮影を行ったときの撮影光学系501のフォーカス状態を示すフォーカスガイダンスを表示部303に表示させてもよい。フォーカスガイダンスの表示態様は、ズームガイダンス1002と同様であってもよいし、異なっていてもよい。ユーザは、フォーカスガイダンスを確認しながらフォーカス操作部590を操作することができる。これにより、撮影光学系501のフォーカス状態を、容易に、前回に前方向の動画撮影を行ったときのフォーカス状態と同じ状態にすることができる。従って、撮影レンズが回転可能な撮像装置で撮影を行う際の光学調整を容易にすることができる。
また、第1実施形態および第2実施形態では、ユーザによるヒンジユニット40の操作により、レンズユニット50が、前方向を向いている状態から後方向に向く状態に回転し、その後、前方向を向く状態に回転した場合について説明した。後方向は、表示部303の表示面側の方向であるが、前方向は、後方向と異なる方向であれば、後方向の反対方向でなくてもよい。例えば、前方向は、後方向の反対方向に対して斜めの方向であってもよい。
また、中央制御部207は、ズームガイダンス1002やフォーカスガイダンスを表示部303に表示させることで、ユーザに、前回に前方向の動画撮影を行ったときの光学状態を通知しているが、通知の態様は、画面表示には限定されない。例えば、撮像装置10がスピーカ等の音声発生手段を有する場合、撮像装置10は、音声により、ユーザに、前回に前方向の動画撮影を行ったときの光学状態を通知してもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は上述した各実施の形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。本発明は、上述の各実施の形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワークや記録媒体を介してシステムや装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータの1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出して実行する処理でも実現可能である。また、本発明は、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
10 撮像装置
20 可動部
30 本体部
40 ヒンジユニット
50 レンズユニット
207 中央制御部
210 記録部
305 姿勢検知部
403 第1の角度検出部
404 第2の角度検出部
1003 振動デバイス

Claims (15)

  1. 本体部と、
    撮影レンズを備えた可動部と、
    前記可動部と前記本体部とを相対的に回転可能に接続するヒンジ部と、
    表示部と、
    前記撮影レンズの回転位相を検出する検出手段と、
    前記撮影レンズが前記表示部の表示面側の方向とは異なる方向に向いていたときの前記撮影レンズの光学状態を記録する記録部と、
    前記撮影レンズの向きが前記表示面側から変化したことを前記検出手段が検出した場合、検出された回転位相に応じて、前記記録部に記録された光学状態を通知する制御を行う制御手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記光学状態は、前記撮影レンズのズーム倍率またはフォーカス距離であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記光学状態を示す情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段は、現在の光学状態が前記記録部に記録された光学状態と一致したときに、前記光学状態を示す情報を非表示にする制御を行うことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記制御手段は、現在の光学状態と前記記録部に記録された光学状態とが一致している時間が第1の所定時間以上経過した場合、前記光学状態を示す情報を非表示にする制御を行うことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  6. 前記制御手段は、現在の光学状態と前記記録部に記録された光学状態とが一致していない時間が第2の所定時間以上経過した場合、前記光学状態を示す情報を非表示にする制御を行うことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  7. 前記制御手段は、前記撮影レンズの現在の光学状態を示す情報を画像として前記表示部に表示させるとともに、前記記録部に記録された光学状態を示す指標を、前記現在の光学状態を示す画像に関連付けて前記表示部に表示させることを特徴とする請求項3乃至6のうち何れか1項に記載の撮像装置。
  8. 振動部材をさらに備え、
    前記制御手段は、現在の光学状態と前記記録部に記録された光学状態とが一致したときに、前記振動部材を振動させることを特徴とする請求項1乃至7のうち何れか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記ヒンジ部は、前記可動部と前記本体部とを、チルト方向における第1の回転軸とパン方向における第2の回転軸とを中心に相対的に回転可能に接続され、
    前記検出手段は、前記第1の回転軸における前記撮影レンズの回転位相と前記第2の回転軸における前記撮影レンズの回転位相とを検出することを特徴とする請求項1乃至8のうち何れか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記制御手段は、前記撮影レンズの向きが、前記第2の回転軸において前記表示面側から略180°回転したことを前記検出手段が検出した場合、前記記録部に記録された光学状態を通知する制御を行うことを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
  11. 前記制御手段は、前記撮影レンズの向きが、前記第1の回転軸において前記表示面側から90°以上回転したことを前記検出手段が検出した場合、前記記録部に記録された光学状態を通知する制御を行うことを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
  12. 前記本体部の姿勢を検知する姿勢検知手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記第1の回転軸における前記撮影レンズの回転位相と前記第2の回転軸における前記撮影レンズの回転位相と前記姿勢検知手段が検知した前記姿勢とに基づいて、前記撮影レンズの向きを判定することを特徴とする請求項9乃至11のうち何れか1項に記載の撮像装置。
  13. 前記制御手段は、前記異なる方向に向いていたときの前記撮影レンズの光学状態とともに前記撮影レンズの向きの情報を前記記録部に記録し、現在の前記撮影レンズの向きが前記記録部に記録された向きと一致している場合にのみ前記記録部に記録された光学状態を通知することを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。
  14. 前記撮影レンズが可動部に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1乃至13のうち何れか1項に記載の撮像装置。
  15. 請求項14に記載の撮像装置に着脱可能な撮影レンズ。
JP2019111085A 2019-06-14 2019-06-14 撮像装置および撮影レンズ Pending JP2020205481A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019111085A JP2020205481A (ja) 2019-06-14 2019-06-14 撮像装置および撮影レンズ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019111085A JP2020205481A (ja) 2019-06-14 2019-06-14 撮像装置および撮影レンズ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020205481A true JP2020205481A (ja) 2020-12-24

Family

ID=73837076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019111085A Pending JP2020205481A (ja) 2019-06-14 2019-06-14 撮像装置および撮影レンズ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020205481A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4607818B2 (ja) カメラ
JP6013772B2 (ja) 交換レンズ及びカメラボディ
JP2005328202A (ja) デジタルカメラの放熱構造
US9253378B2 (en) Rotary operation unit capable of reducing operation sounds and electronic apparatus having the same
JPWO2012077253A1 (ja) 撮像装置
JP4429077B2 (ja) カメラシステム
JP7330715B2 (ja) 電子機器、電子機器の制御方法およびプログラム
JP2011112809A (ja) カメラシステム
JP2015023351A (ja) 撮像装置
US11500466B2 (en) Image pickup apparatus with vibration device
JP2020205481A (ja) 撮像装置および撮影レンズ
JP2005345576A (ja) 撮像装置
US11150732B2 (en) Image pickup apparatus having vibration device
JP2022170037A (ja) 電子機器
JP2007279396A (ja) カメラシステム
JP4110876B2 (ja) デジタルカメラ
JP2020205480A (ja) 撮像装置および撮影レンズ
JP2020205478A (ja) 撮像装置および撮影レンズ
JP7187230B2 (ja) 振動デバイスを有する電子機器
JP2020034606A (ja) 撮像装置及びレンズ鏡筒
JP2011075831A (ja) 撮像装置、その制御方法及びプログラム
JP2020205479A (ja) 撮像装置、撮影レンズおよび電子機器
JP2023009356A (ja) 光学機器
JP2021166379A (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP2009300558A (ja) 撮像装置