JP2020204950A - 情報処理システム、情報処理システムの制御方法、装置、及び制御プログラム - Google Patents

情報処理システム、情報処理システムの制御方法、装置、及び制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】より簡易な手法で、2つのデバイスの間の通信を確立するための認証処理を行うことを可能とする情報処理システムを提供すること。【解決手段】第1デバイスと、第2デバイスと、第1デバイス及び第2デバイスそれぞれと通信可能な管理装置とを備える情報処理システムであって、第1デバイスは、生成した認証コードを音響信号に変換し、スピーカーから出力させると共に、認証コードを管理装置に送信し、第2デバイスは、マイクにて取得した音響信号から認証コードを抽出して、当該認証コードを管理装置に送信し、管理装置は、第1デバイスから受信した認証コードと、第2デバイスから受信した認証コードとを照合して、両者が合致している場合、第1デバイスと第2デバイスとの間の通信を確立する。【選択図】図1

Description

本開示は、情報処理システム、情報処理システムの制御方法、装置、及び制御プログラムに関する。
従来、2つのデバイス間を通信接続し、2つのデバイスを協働させる種々の情報処理システムが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
米国特許出願公開第2013/237155号明細書
ところで、この種の情報処理システムにおいては、セキュリティー確保の観点から、認証処理を行った上で、2つのデバイスの間の通信を確立する要請がある。
例えば、特許文献1には、2つのデバイスそれぞれに認証コードを表示させ、2つのデバイスを対面させて、互いの認証コードを読み取ることによって、認証処理を行うことが記載されている。かかる認証処理手法は、セキュリティーを確保しながら、簡易に認証処理を行うことができる点で有用である。しかしながら、かかる認証処理手法では、2つのデバイスを位置合わせする必要があり、利便性に欠ける。
そこで、本開示は、より簡易な手法で、2つのデバイスの間の通信を確立するための認証処理を行うことを可能とする情報処理システム、情報処理システムの制御方法、装置、及び制御プログラムを提供することを目的とする。
前述した課題を解決する主たる本開示は、
第1デバイスと、第2デバイスと、前記第1デバイス及び前記第2デバイスそれぞれと通信可能な管理装置とを備える情報処理システムであって、
前記第1デバイスは、
スピーカーと
第1の制御部とを備え、
前記第1の制御部は、
前記第1デバイスのID情報に基づいて第1の認証コードを生成し、
前記第1の認証コードを音響信号に変換して当該音響信号を前記スピーカーから出力させ、
前記第1の認証コードを前記管理装置に送信し、
前記第2デバイスは、
マイクと
第2の制御部とを備え、
前記第2の制御部は、
前記マイクに前記音響信号を取得させ、
取得した前記音響信号から前記第2の認証コードを抽出し、
抽出された前記第2の認証コードを前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、
第3の制御部を備え、
前記第3の制御部は、
前記第1の認証コードを受信し、
前記第2の認証コードを受信し、
前記第1の認証コードと前記第2の前記認証コードとを照合して、両者が合致している場合、前記第1デバイスと前記第2デバイスとの間の通信を確立する、
情報処理システムである。
又、他の局面では、
スピーカーと
制御部とを備える装置であって、
前記制御部は、
前記装置のID情報に基づいて認証コードを生成し、
前記認証コードを音響信号に変換して、当該音響信号を他の装置のマイクに取得させるために前記スピーカーから出力させ、
前記認証コードを、前記他の装置との通信を確立するために管理装置に送信し、
前記他の装置のマイクにより取得された音声コマンドの情報を、前記管理装置を経由して受信し、前記音声コマンドに対応する動作を実行する装置である。
又、他の局面では、
マイクと
制御部とを備える装置であって、
前記制御部は、
前記マイクに他の装置から出力された音響信号を取得させ、
取得した前記音響信号から認証コードを抽出し、
抽出された前記認証コードを、前記他の装置との通信を確立するために管理装置に送信し、
前記マイクにより取得された音声コマンドの情報を、前記管理装置を経由して前記他の装置に送信するために、前記管理装置に送信する装置である。
又、他の局面では、
第1デバイスと、第2デバイスと、前記第1デバイス及び前記第2デバイスそれぞれと通信可能な管理装置とを備える情報処理システムの制御方法であって、
前記第1デバイスは、
前記第1デバイスのID情報に基づいて第1の認証コードを生成し、
前記第1の認証コードを音響信号に変換して当該音響信号を自身が有するスピーカーから出力させ、
前記第1の認証コードを前記管理装置に送信し、
前記第2デバイスは、
自身が有するマイクに前記音響信号を取得させ、
取得した前記音響信号から第2の認証コードを抽出し、
抽出された前記第2の認証コードを前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、
前記第1の認証コードを受信し、
前記第2の認証コードを受信し、
前記第1の認証コードと前記第2の認証コードとを照合して、両者が合致している場合、前記第1デバイスと前記第2デバイスとの間の通信を確立する、
情報処理システムの制御方法である。
又、他の局面では、
スピーカーを備える装置を制御する制御プログラムであって、
前記装置のID情報に基づいて認証コードを生成する処理と、
前記認証コードを音響信号に変換して、当該音響信号を他の装置のマイクに取得させるために前記スピーカーから出力させる処理と、
前記認証コードを、前記他の装置との通信を確立するために管理装置に送信する処理と、
前記他の装置のマイクにより取得された音声コマンドの情報を、前記管理装置を経由して受信し、前記音声コマンドに対応する動作を実行する処理と、
を備える制御プログラムである。
又、他の局面では、
マイクを備える装置を制御する制御プログラムであって、
前記マイクに他の装置から出力された音響信号を取得させる処理と、
取得した前記音響信号から認証コードを抽出する処理と、
抽出された前記認証コードを、前記他の装置との通信を確立するために管理装置に送信する処理と、
前記マイクにより取得された音声コマンドの情報を、前記管理装置を経由して前記他の装置に送信するために、前記管理装置に送信する処理と、
を備える制御プログラムである。
本開示に係る情報処理システムによれば、簡易な手法で、2つのデバイスの間の通信を確立するための認証処理を行うことが可能である。
一実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図 一実施形態に係る第1デバイス及び第2デバイスのハードウェア構成の一例を示す図 一実施形態に係る第1デバイスの詳細構成の一例を示す図 一実施形態に係る第2デバイスの詳細構成の一例を示す図 一実施形態に係るサーバーの詳細構成の一例を示す図 一実施形態に係る情報処理システムにおける第1デバイスと第2デバイスとの通信を確立するための認証処理の一連のフローを示す図 一実施形態に係る情報処理システムにおいて、第1デバイスと第2デバイスとの通信を確立した後の情報処理を実現する構成の一例を示す図
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(本開示に至る経緯)
近年の情報処理技術及び音声認識技術の進展により、種々の分野において音声による情報入力の活用が進んでいる。このような背景から、本願の発明者らは、ユーザからマイクに入力された音声コマンドにて、デバイスを動作させることを検討している。
しかしながら、デバイスによっては、当該デバイスに設けられたマイクの性能が低く、音声コマンドによる入力操作は、当該デバイスの誤動作を引き起こすおそれがある。又、セキュリティー上の理由や、メモリを過剰に使用してしまうという理由から、デバイスによっては、当該デバイスに設けられたマイクを常時オン状態にしておくことが好ましくない場合もある。
そこで、本願の発明者らは、高性能なマイクを有する第2デバイスをユーザインタフェイス(即ち、音声入力装置)として利用して、第1デバイスを動作させることによって、ユーザにとって使い勝手のよい情報処理システムを構築するという本発明(図7を参照して後述)に想到するに至った。
但し、上記したように、かかる情報処理システムにおいても、高度にセキュリティーが確保された状態で、簡易な手法で、2つのデバイスの間の通信を確立するための認証処理方法は、重要な課題である。本願の発明者らは、かかる情報処理システムの構成を考慮して、簡易に認証処理を実現するべく鋭意検討し、本発明の構成に想到するに至った。
<全体構成>
以下、一実施形態に係る情報処理システムUの構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る情報処理システムUの全体構成の一例を示す図である。図2は、本実施形態に係る第1デバイス1及び第2デバイス2のハードウェア構成の一例を示す図である。
情報処理システムUは、第1デバイス1、第2デバイス2、及びサーバー3(本発明の「管理装置」に相当)を備えている。情報処理システムUにおいて、サーバー3は、第1デバイス1及び第2デバイス2それぞれと、通信回線N(図1中には図示せず)を介して、接続されている。
尚、これらを通信接続する通信回線Nは、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)又はインターネット回線等である。
情報処理システムUは、例えば、第2デバイス2を、音声入力のユーザインタフェイスとして利用して、第1デバイス1を動作させるものである。この際、第1デバイス1と第2デバイス2との間の通信は、サーバー3を介して行われる。そして、第1デバイス1と第2デバイス2との間の通信は、サーバー3にて認証処理が行われた後に確立するように構成されている。
第1デバイス1は、例えば、プリンターにプリントジョブを送信するためのプリントジョブ管理ソフトやワークフローソフトがインストールされたコンピュータであり、第2デバイス2は、例えば、スマートスピーカー(AIスピーカとも称される)である。前述のプリントジョブ管理ソフトやワークフローソフトはウェブアプリケーションとして実現されてもよい。但し、第1デバイス1及び第2デバイス2としては、任意の種類の装置を用いることができる。第1デバイス1は、例えば、テレビ、空調機器又は照明機器等の家電製品であってもよく、また、プリントジョブを実行するプリンターや複写機、複合機(MFP)であってもよい。又、第2デバイス2は、例えば、スマートフォン等であってもよい。尚、典型的には、第2デバイス2としては、当該第2デバイス2のマイク207の性能が、第1デバイス1のマイク107の性能よりも高性能なものが用いられることが好ましい。
尚、本実施例において、一例として、第1デバイス1は、図2に示すように、主たるコンポーネントとして、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、外部記憶装置(例えば、フラッシュメモリ)104、通信インターフェイス105、スピーカー106、及びマイク107を備えたコンピュータとして記載する。第1デバイス1の後述する各機能は、例えば、CPU101がROM102、RAM103、外部記憶装置104等に記憶された処理プログラムや各種データを参照することによって実現される。但し、第1デバイス1が有する機能の一部又は全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)又はDSP(Digital Signal Processor)等で実現されてもよいのは勿論である。
第2デバイス2は、第1デバイス1と同様の構成を有し、例えば、CPU201、ROM202、RAM203、外部記憶装置204、通信インターフェイス205、スピーカー206、及びマイク207を含んで構成される。
尚、ここでは、図示を省略しているが、サーバー3は、第1デバイス1及び第2デバイス2以外の複数のデバイスとも通信接続されており、これらの間における通信を中継している。
<第1デバイス>
図3は、本実施形態に係る第1デバイス1の詳細構成の一例を示す図である。
第1デバイス1は、乱数生成部11、ID情報取得部12、認証コード生成部13、認証コード登録指令部14、音響信号生成部15、及び、セッションデータ設定部16を備えている。第1デバイス1の当該機能は、例えば、第1デバイス1上で動作するウェブアプリケーションにて実現されている。尚、乱数生成部11、ID情報取得部12、認証コード生成部13、認証コード登録指令部14、音響信号生成部15、及び、セッションデータ設定部16が、本発明の「第1の制御部」に相当する。
乱数生成部11は、乱数を生成する。乱数生成部11による乱数生成手法は、公知の任意の手法であってよく、例えば、平方採中法、線形合同法又は線形帰還シフトレジスタ法等の擬似乱数生成アルゴリズムを用いた手法である。尚、乱数生成部11が生成した乱数は、例えば、ウェブアプリケーションのクッキーに格納される。
ID情報取得部12は、第1デバイス1のID情報を取得する。第1デバイス1のID情報は、認証コードを生成するために使用される情報であり、第1デバイス1の固有情報であれば任意である。第1デバイス1のID情報としては、例えば、第1デバイス1のIPアドレスが用いられる。但し、セキュリティーを高める観点から、第1デバイス1のID情報として、IPアドレスに加えて、第1デバイス1のオペレーティングシステムとそのバージョン情報、又は、第1デバイス1のウェブアプリケーションのブラウザーネームとそのバージョン情報等が付帯されるのが望ましい。
認証コード生成部13は、乱数生成部11に生成された乱数と、ID情報取得部12が取得した第1デバイス1のID情報とに基づいて、認証コードを生成する。認証コード生成部13は、例えば、公知の任意の暗号化アルゴリズムを用いて、乱数とID情報とから認証コードを生成する。尚、認証コード生成部13が生成する認証コードは、典型的には、固定長の認証コードである。
認証コード登録指令部14は、認証コード生成部13にて生成された認証コードを、認証コード登録要求と共にサーバー3に送信する。これによって、サーバー3には、第1デバイス1が生成した認証コードが登録されることになる。
音響信号生成部15は、事前に定義した所定のアルゴリズムを用いて、認証コード生成部13にて生成された認証コードを音響信号に変換する。そして、音響信号生成部15は、当該音響信号をD/A変換し、第1デバイス1のスピーカー106から音波として出力する。なお、本実施例では、第1デバイス1または第2デバイス2が装置内部で電気・電子信号として扱う信号を音響信号と呼ぶ。また、電気・電子信号に基づいてスピーカーから出力される音波も含めて音響信号と呼ぶこともあり、後者だけを示す表現として音波を用いることもある。
尚、音響信号生成部15が認証コードを音響信号に変換する際に利用するアルゴリズムは、任意である。音響信号生成部15は、例えば、認証コードに基づいて、周波数変調した音響信号を生成する。
この際、音響信号生成部15は、ユーザに不快感を与えることを抑制するため、ユーザが視聴できない超音波帯域の音響信号を用いることが望ましい。
ここで、音響信号生成部15は、スピーカー106から認証コードに係る音響信号を出力する際には、当該音響信号の前に、第2デバイス2において所定の機能を起動させるための予め定められたウェークワード(wake word)に係る音響信号を出力するのが望ましい。
セッションデータ設定部16は、サーバー3から通信確立通知を受信した後、第2デバイス2に音声によって入力されたコマンド(音声コマンド)を、サーバー3を介して取得可能とするためのセッションデータを設定する。
尚、本実施形態に係る第1デバイス1は、第2デバイス2との間で通信が確立されていない場合、自身のマイク107に入力された音声コマンドに従って動作可能に構成されている。そして、第2デバイス2との間で通信が確立された場合には、当該第2デバイス2のマイク207に入力された音声コマンドを、サーバー3を介して取得して、当該音声コマンドに従って動作する(図7を参照して後述)。
<第2デバイス>
図4は、本実施形態に係る第2デバイス2の詳細構成の一例を示す図である。
第2デバイス2は、音響信号取得部21、認証コード抽出部22、照合指令部23、及び、照合結果報知部24を備えている。尚、第2デバイス2の当該機能は、例えば、第2デバイス2上で動作するウェブアプリケーションにて実現されている。尚、音響信号取得部21、認証コード抽出部22、照合指令部23、及び、照合結果報知部24が、本発明の「第2の制御部」に相当する。
音響信号取得部21は、第2デバイス2のマイク207を用いて、第1デバイス1から出力された音響信号(音波)を取得する。音響信号取得部21は、例えば、マイク207が受け付けた音波に基づいて生成された電気信号(アナログ信号)に対してAD変換を施して、第2デバイス2のRAM203等に格納する。
尚、第1デバイス1から音響信号(音波)を取得する際、第2デバイス2は、第1デバイス1に近接して配置されることが望ましい。但し、第2デバイス2の位置は、第1デバイス1と同じ室内であれば十分である。
認証コード抽出部22は、事前に定義したアルゴリズムを用いて、音響信号から認証コードを抽出する。この際、認証コード抽出部22が音響信号を認証コードに変換する際に利用するアルゴリズムは、第1デバイス1の音響信号生成部15が認証コードから音響信号に変換するアルゴリズムに対応する逆変換アルゴリズムである。
尚、認証コード抽出部22は、音響信号取得部21に入力された音響信号が、超音波帯域の音響信号(即ち、認証コード用の周波数帯域)の場合に限って、認証コード抽出処理を実行する構成としてもよい。
照合指令部23は、照合指令と共に、認証コード抽出部22にて抽出された認証コードをサーバー3に送信する。つまり、照合指令部23は、認証コード抽出部22にて抽出された認証コードが、第1デバイス1に生成された認証コードと同一のものであるか否かの照合処理を、サーバー3に実行させる。
照合結果報知部24は、サーバー3から照合処理に係る通知結果を受信して、スピーカー206から通知結果(認証成立又は認証不成立)を音声出力する。
本実施形態に係る第2デバイス2は、例えば、第1デバイス1に関連する認証成立又は不成立に関わらず、マイク207を介して入力された音声コマンドを、サーバー3に送信するように構成されている。そのため、本実施形態に係る第2デバイス2は、認証が成立し、第1デバイス1のユーザインタフェース(即ち、音声入力装置)として機能する状態になった場合に、特に設定変更を行うことなく第1デバイス1のための音声入力装置として動作することが可能である。
又、本実施形態に係る第2デバイス2は、例えば、スリープ状態においてもウェークワードのみは音声認識し得るように構成されており、ウェークワードが音声入力されるに応じて、スリープ状態から音声コマンドを受け付ける起動状態へと動作モードを変更する。
<サーバー>
図5は、本実施形態に係るサーバー3の詳細構成の一例を示す図である。
サーバー3は、認証コード登録部31、照合指令受付部32、照合処理部33、及び、照合結果通知部34を有している。サーバー3の当該機能は、例えば、サーバー3上で動作するHTTPサーバープログラムにて実現されている。尚、認証コード登録部31、照合指令受付部32、照合処理部33、及び、照合結果通知部34が、本発明の「第3の制御部」に相当する。
又、サーバー3は、第1デバイス1から受信した認証コードを登録する一時登録データD1、及び、第1デバイス1と第2デバイス2との認証が成立した場合に、第1デバイス1と第2デバイス2との通信を確立するためのセッションデータD2を記憶するデータベース35を有している。
認証コード登録部31は、第1デバイス1(認証コード登録指令部14)からの認証コード登録要請を受け付け、当該登録要請に応じて、一時登録データD1に第1デバイス1から受信した認証コードを登録する。尚、認証コード登録部31に登録された認証コードは、一時的に保持され、一定時間経過後に破棄される。
ここで、第1デバイス1から受信した認証コードは、典型的には、第1デバイス1(認証コード生成部13)による認証コードの生成時の暗号化アルゴリズムに対応する解読アルゴリズムにて、第1デバイス1のID情報として登録されてもよい。
照合指令受付部32は、第2デバイス2(照合指令部23)からの照合指令を受け付ける。
照合処理部33は、第2デバイス2からの照合指令に応じて、第2デバイス2から受信した認証コードが、一時登録データD1に登録されているか否かを照合する。即ち、照合処理部33は、第2デバイス2から受信した認証コードが、第1デバイス1から受信した認証コードと同一であるか否かの照合処理を実行する。
ここで、照合処理部33は、第2デバイス2から受信した認証コードが、一時登録データD1に登録された第1デバイス1の認証コードと同一である場合、認証成立として、第1デバイス1と第2デバイス2との通信を確立するためのセッションデータD2を、データベース35に登録する。尚、セッションデータD2には、例えば、第1デバイス1のIPアドレス、第2デバイス2のIPアドレス、及び、第1デバイス1と第2デバイス2とのいずれがユーザインタフェイスとして使用されるデバイスであるか等のデータが含まれる。
一方、照合処理部33は、第2デバイス2から受信した認証コードが、一時登録データD1に登録された第1デバイス1の認証コードと同一でない場合には、認証不成立として、処理する。
照合結果通知部34は、第1デバイス1及び第2デバイス2それぞれに対して、照合処理部33の照合結果(即ち、認証成立又は認証不成立の結果)を通知する。
<認証処理フロー>
図6は、本実施形態に係る情報処理システムUにおける第1デバイス1と第2デバイス2との通信を確立するための認証処理の一連のフローを示す図である。
まず、第1デバイス1は、乱数と自身のID情報に基づいて、認証コードを生成する(ステップS11)。次に、第1デバイス1は、認証コードを音響信号に変換して、当該音響信号を、スピーカー106から出力する(ステップS12)。次に、第1デバイス1は、自身が生成した認証コードを、認証コード登録要請と共にサーバー3に送信し、当該認証コードをサーバー3に登録させる(ステップS13)。
第2デバイス2は、マイク207を介して、第1デバイス1から出力された音響信号を取得する。このとき、第2デバイス2は、第1デバイス1から出力されたウェークアップ用の音響信号に基づいて起動し、その後に、第1デバイス1から出力された認証コード用の音響信号を取得する(ステップS21)。そして、第2デバイス2は、音響信号から認証コードを抽出する(ステップS22)。次に、第2デバイス2は、抽出された認証コードを、サーバー3に送信し、当該認証コードの照合要請を行う(ステップS23)。
サーバー3は、第2デバイス2から認証コードの照合要請を受けたことを契機として、第1デバイス1から受信した認証コードと、第2デバイス2から受信した認証コードと、の照合処理を行う(ステップS31)。そして、サーバー3は、第1デバイス1から受信した認証コードと、第2デバイス2から受信した認証コードが一致する場合、第1デバイス1と第2デバイス2との間の通信を確立する(ステップS32)。そして、サーバー3は、第1デバイス1及び第2デバイス2それぞれに対して照合結果を通知する(ステップS33)。
そして、第1デバイス1は、サーバー3から照合結果(ここでは、認証成立)を受信するにことに応じて、第2デバイス2に入力された音声コマンドを、サーバー3を介して取得可能とするためのセッションデータを設定する(ステップS14)。又、第2デバイス2は、当該照合結果をスピーカー206により、報知する(ステップS24)。
以上のような一連のフローによって、第1デバイス1と第2デバイス2との通信を確立するための認証処理を実行する。
<情報処理フロー>
図7は、本実施形態に係る情報処理システムUにおいて、第1デバイス1と第2デバイス2との通信を確立した後の情報処理を実現する構成の一例を示す図である。
図7では、矢印にて、情報処理のフローを示している。尚、図7では、図3〜図5で説明した各構成の図示を省略している。
第1デバイス1は、第1音声コマンド取得部17a、第2音声コマンド取得部17b、音声コマンド認識部18、及び指令内容実行部19を有している。
第1音声コマンド取得部17aは、第1デバイス1に設けられたマイク107に入力された音声コマンドを取得する。第2音声コマンド取得部17bは、サーバー3を介して転送される第2デバイス2に入力された音声コマンドを取得する。尚、第1デバイス1は、第1デバイス1と第2デバイス2との通信が確立される前段階(即ち、セッションデータ設定部16にセッションデータが設定される前)においては、第1音声コマンド取得部17aをON状態、且つ、第2音声コマンド取得部17bをOFF状態と設定している。そして、第1デバイス1と第2デバイス2との通信が確立された後(即ち、セッションデータ設定部16にセッションデータが設定された後)においては、第1音声コマンド取得部17aをOFF状態、且つ、第2音声コマンド取得部17bをON状態に設定変更する。
音声コマンド認識部18は、第1音声コマンド取得部17a又は第2音声コマンド取得部17bを介して取得した音声コマンドに対して音声認識処理を施す。音声コマンド認識部18は、例えば、外部記憶装置104に記憶された音響モデル、辞書、及び言語モデル等のデータ(図示せず)を参照して、音声コマンドの時系列の音声特徴量を解析する。そして、音声コマンド認識部18は、解析された音声コマンドの時系列の音声特徴量と、外部記憶装置104に記憶されたコマンドリスト(図示せず)と、に基づいて、音声コマンドの内容を認識する。なお、図7においては、第1デバイス1が音声コマンド認識部を備える例が記載されているが、音声認識部の機能を外部装置(例えば、クラウド上の音声認識サービス)に持たせることもできる。その場合、第1デバイス1は、音声コマンドを外部装置に送信し、外部装置から音声コマンドの認識結果を受信する。
指令内容実行部19は、音声コマンド認識部18に認識された音声コマンドの内容に従って、当該音声コマンドの内容に対応する処理(例えば、外部記憶装置104に記憶されたコマンドリストが示す処理内容)を実行する。尚、指令内容実行部19は、音声コマンドの内容が第2デバイス2との通信の切断を指示するものである場合には、その旨をサーバー3(通信切断部37)に送信する。
第2デバイス2は、音響信号取得部21、及び音声コマンド送信部25を有している。音響信号取得部21は、マイク207を用いて、第1デバイス1から出力された音響信号を取得する。音声コマンド送信部25は、音響信号取得部21を介して取得した音声コマンドをサーバー3に送信する。
サーバー3は、データ転送部36及び通信切断部37を有している。
データ転送部36は、第2デバイス2から音声コマンドを受信した際、管理DB35のセッションデータD2を参照し、第2デバイス2と通信接続するべきデバイスが存在するかを確認する。そして、データ転送部36は、第2デバイス2と通信接続するべきデバイスとして第1デバイス1が存在することを確認した場合、第2デバイス2から受信した音声コマンドを、第1デバイス1に転送する。
通信切断部37は、第1デバイス1の指令内容実行部19から通信切断指令を受信した場合、管理DB35のセッションデータD2を抹消して、第1デバイス1と第2デバイス2との通信を切断する。
本実施形態に係る情報処理システムUは、第1デバイス1と第2デバイス2との間で通信を確立した後には、第2デバイス2に音声コマンドが入力されたことを契機として、イベントドリブン方式で第1デバイス1を動作させる。尚、かかる動作は、例えば、web−hook(又はReverse API)にて実現される。
これによって、高性能なマイクを有する第2デバイス2をユーザインタフェイスとして利用して、第1デバイス1を動作させることが可能となる。
[効果]
以上のように、本実施形態に係る情報処理システムUによれば、デバイスに既設のスピーカー及びマイクを利用しつつ、簡易な手法で、高度にセキュリティーが確保された状態で、第1デバイス1と第2デバイス2との間の通信を確立する際の認証処理を行うことが可能である。特に、本実施形態に係る情報処理システムUによれば、第1デバイス1と第2デバイス2の位置合わせを行うことなく、認証処理を実行できる点で、有用である。
又、本実施形態に係る情報処理システムUにおいては、第1デバイス1及び第2デバイス2が、ウェブアプリケーションにて動作するように構成されている。これによって、専用のアプリケーションを有していないデバイスにおいても、容易に、認証処理を実行することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限らず、種々に変形態様が考えられる。
上記実施形態では、情報処理システムUの一例として、第1デバイス1が音声認識機能を有する態様を示した。しかしながら、本発明の情報処理システムUは、第2デバイス2又はサーバー3が、音声認識機能を有する構成であってもよい。その場合、第1デバイス1は、第2デバイス2と通信が確立した場合に限って、音声コマンドで動作するものであってもよい。
又、上記実施形態では、第2デバイス2の一例として、第1デバイス1との通信が確立しているか否かに関わらず、マイク207を介して入力された音声コマンドをすべて、サーバー3に送信するように構成された態様を示した。しかしながら、本発明の第2デバイス2は、通常時(即ち、第1デバイス1と通信を確立する前)には、マイク207を介して入力された音声コマンドに基づいて、単独で動作するものであってもよい。その場合、第2デバイス2は、サーバー3での認証処理の結果が認証成立である場合、セッションデータを設定し、第2デバイス2のマイク207を介して音声コマンドが入力された場合に、サーバー3に対して当該音声コマンドを送信するように設定変更する態様とすればよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本開示に係る情報処理システムによれば、簡易な手法で、2つのデバイスの間の通信を確立するための認証処理を行うことが可能である。
U 情報処理システム
1 第1デバイス
2 第2デバイス
3 サーバー
11 乱数生成部
12 ID情報取得部
13 認証コード生成部
14 認証コード登録指令部
15 音響信号生成部
16 セッションデータ設定部
17a 第1音声コマンド取得部
17b 第2音声コマンド取得部
18 音声コマンド認識部
19 指令内容実行部
21 音響信号取得部
22 認証コード抽出部
23 照合指令部
24 照合結果報知部
25 音声コマンド送信部
31 認証コード登録部
32 照合指令受付部
33 照合処理部
34 照合結果通知部
35 データベース
D1 一時登録データ
D2 セッションデータ
36 データ転送部
37 通信切断部
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 外部記憶装置
105 インターフェイス
106 スピーカー
107 マイク
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 外部記憶装置
205 インターフェイス
206 スピーカー
207 マイク

Claims (18)

  1. 第1デバイスと、第2デバイスと、前記第1デバイス及び前記第2デバイスそれぞれと通信可能な管理装置とを備える情報処理システムであって、
    前記第1デバイスは、
    スピーカーと
    第1の制御部とを備え、
    前記第1の制御部は、
    前記第1デバイスのID情報に基づいて第1の認証コードを生成し、
    前記第1の認証コードを音響信号に変換して当該音響信号を前記スピーカーから出力させ、
    前記第1の認証コードを前記管理装置に送信し、
    前記第2デバイスは、
    マイクと
    第2の制御部とを備え、
    前記第2の制御部は、
    前記マイクに前記音響信号を取得させ、
    取得した前記音響信号から第2の認証コードを抽出し、
    抽出された前記第2の認証コードを前記管理装置に送信し、
    前記管理装置は、
    第3の制御部を備え、
    前記第3の制御部は、
    前記第1の認証コードを受信し、
    前記第2の認証コードを受信し、
    前記第1の認証コードと前記第2の認証コードとを照合して、両者が合致している場合、前記第1デバイスと前記第2デバイスとの間の通信を確立する、
    情報処理システム。
  2. 前記第2デバイスが備える前記第2の制御部は、前記マイクにより音声コマンドが取得されたとき、取得した前記音声コマンドに関する情報を前記管理装置に送信し、
    前記管理装置が備える前記第3の制御部は、前記音声コマンドに関する前記第2デバイスが送信した前記情報を受信し、前記音声コマンドに関する情報を前記第1デバイスに送信し、
    前記第1デバイスが備える前記第1の制御部は、前記音声コマンドに関する前記管理装置が送信した前記情報を受信し、前記音声コマンドに対応する動作を実行する、
    請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記第1の制御部は、
    乱数を生成し、
    生成された前記乱数と前記第1デバイスのID情報とに基づいて、前記第1の認証コードを生成する、
    請求項1又は2に記載の情報処理システム。
  4. 前記第1デバイスの動作は、前記第1デバイス上で動作するウェブアプリケーションにて実行される、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  5. 前記第1デバイスは、前記第2デバイスとの間で通信が確立されていない場合、前記第1デバイスのマイクに入力された第1音声コマンドに従って動作し、
    前記第2デバイスとの間で通信が確立された場合、前記第2デバイスのマイクに入力された第2音声コマンドを、前記管理装置を介して取得して、当該第2音声コマンドに従って動作する、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  6. 前記第1デバイスは、前記第2デバイスとの間で通信が確立された場合、前記第2デバイスのマイクに前記第2音声コマンドが入力されたことを契機として、イベントドリブン方式で動作する、
    請求項5に記載の情報処理システム。
  7. 前記管理装置は、前記第2音声コマンドが通信切断指令である場合、前記第1デバイスと前記第2デバイスとの間の通信を切断する、
    請求項5又は6に記載の情報処理システム。
  8. 前記音響信号は、超音波帯域の音響信号である、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  9. 前記第1デバイスの前記ID情報は、前記第1デバイスのIPアドレスを含む、
    請求項1乃至8のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  10. 前記第1デバイスの前記ID情報は、前記ウェブアプリケーションのブラウザーネームとそのバージョン情報を含む、
    請求項4に記載の情報処理システム。
  11. 前記第1デバイスが生成する前記乱数は、前記ウェブアプリケーションのクッキーに格納される、
    請求項4に記載の情報処理システム。
  12. 前記第1デバイスは、プリンターである、
    請求項1乃至11のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  13. 前記第2デバイスは、スマートスピーカーである、
    請求項1乃至12のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  14. スピーカーと
    制御部とを備える装置であって、
    前記制御部は、
    前記装置のID情報に基づいて認証コードを生成し、
    前記認証コードを音響信号に変換して、当該音響信号を他の装置のマイクに取得させるために前記スピーカーから出力させ、
    前記認証コードを、前記他の装置との通信を確立するために管理装置に送信し、
    前記他の装置のマイクにより取得された音声コマンドの情報を、前記管理装置を経由して受信し、前記音声コマンドに対応する動作を実行する装置。
  15. マイクと
    制御部とを備える装置であって、
    前記制御部は、
    前記マイクに他の装置から出力された音響信号を取得させ、
    取得した前記音響信号から認証コードを抽出し、
    抽出された前記認証コードを、前記他の装置との通信を確立するために管理装置に送信し、
    前記マイクにより取得された音声コマンドの情報を、前記管理装置を経由して前記他の装置に送信するために、前記管理装置に送信する装置。
  16. 第1デバイスと、第2デバイスと、前記第1デバイス及び前記第2デバイスそれぞれと通信可能な管理装置とを備える情報処理システムの制御方法であって、
    前記第1デバイスは、
    前記第1デバイスのID情報に基づいて第1の認証コードを生成し、
    前記第1の認証コードを音響信号に変換して当該音響信号を自身が有するスピーカーから出力させ、
    前記第1の認証コードを前記管理装置に送信し、
    前記第2デバイスは、
    自身が有するマイクに前記音響信号を取得させ、
    取得した前記音響信号から第2の認証コードを抽出し、
    抽出された前記第2の認証コードを前記管理装置に送信し、
    前記管理装置は、
    前記第1の認証コードを受信し、
    前記第2の認証コードを受信し、
    前記第1の認証コードと前記第2の認証コードとを照合して、両者が合致している場合、前記第1デバイスと前記第2デバイスとの間の通信を確立する、
    情報処理システムの制御方法。
  17. スピーカーを備える装置を制御する制御プログラムであって、
    前記装置のID情報に基づいて認証コードを生成する処理と、
    前記認証コードを音響信号に変換して、当該音響信号を他の装置のマイクに取得させるために前記スピーカーから出力させる処理と、
    前記認証コードを、前記他の装置との通信を確立するために管理装置に送信する処理と、
    前記他の装置のマイクにより取得された音声コマンドの情報を、前記管理装置を経由して受信し、前記音声コマンドに対応する動作を実行する処理と、
    を備える制御プログラム。
  18. マイクを備える装置を制御する制御プログラムであって、
    前記マイクに他の装置から出力された音響信号を取得させる処理と、
    取得した前記音響信号から認証コードを抽出する処理と、
    抽出された前記認証コードを、前記他の装置との通信を確立するために管理装置に送信する処理と、
    前記マイクにより取得された音声コマンドの情報を、前記管理装置を経由して前記他の装置に送信するために、前記管理装置に送信する処理と、
    を備える制御プログラム。
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