JP2014197819A - 制御サーバ、通信システム、及び、携帯端末のためのコンピュータプログラム - Google Patents

制御サーバ、通信システム、及び、携帯端末のためのコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 スキャンデータをサーバに保存するための新規な技術を開示すること。【解決手段】制御サーバ40は、スキャナ10から仲介アカウント情報AC1aを含むログイン要求108Aを受信して、アクセストークンT1Aを含むログイン成功通知110Aをスキャナ10に送信する。制御サーバ40は、携帯端末70から、スキャン要求112A、アクセストークンT1A、及び、ULアカウント情報AC1bを受信する。制御サーバ40は、スキャン実行指示114Aをスキャナ10に送信して、スキャナ10からスキャンデータ116Aを受信する。制御サーバ40は、ULアカウント情報AC1bを利用して保存サーバ60にログインして、スキャンデータ116Aを保存サーバ60に送信する。保存サーバ60は、ULアカウント情報AC1bに対応する場所にスキャンデータ116Aを保存する。【選択図】図3

Description

本明細書では、スキャナによって生成されるスキャンデータをサーバに保存するための技術を開示する。
スキャナによって生成されるスキャンデータをサーバに保存(即ちアップロード)するための技術が知られている。
特開2008−236702 特開2003−32425 特開2011−192116
本明細書では、スキャナによって生成されるスキャンデータをサーバに保存するための新規な技術を開示する。
本明細書では、スキャナからスキャンデータを受信して、スキャンデータを保存サーバに送信する制御サーバを開示する。制御サーバは、第1の要求受信部と、応答送信部と、情報受信部と、第2の要求受信部と、指示送信部と、スキャンデータ受信部と、スキャンデータ送信部と、を備える。第1の要求受信部は、スキャナから、制御サーバにログインするための第1種のアカウント情報を含む第1のログイン要求を受信する。第1種のアカウント情報は、スキャナが特定の携帯端末から取得した情報である。応答送信部は、スキャナから第1のログイン要求が受信される場合に、第1のログイン要求に対する応答をスキャナに送信する。応答は、スキャナから特定の携帯端末に供給されるべき特定情報を含む。情報受信部は、応答がスキャナに送信された後に、特定情報を取得した特定の携帯端末から、保存サーバにログインするための第2種のアカウント情報を、特定情報に関連付けられた状態で受信する。第2の要求受信部は、応答がスキャナに送信された後に、特定情報を取得した特定の携帯端末から、スキャナを介さずに、スキャン要求を受信する。指示送信部は、特定の携帯端末からスキャン要求が受信される場合に、スキャン実行指示をスキャナに送信する。スキャンデータ受信部は、スキャン実行指示がスキャナに送信された後に、スキャナから特定のスキャンデータを受信する。スキャンデータ送信部は、特定の携帯端末から受信された第2種のアカウント情報を含む第2のログイン要求を保存サーバに送信することによって、保存サーバにログインして、スキャナから受信された特定のスキャンデータを保存サーバに送信する。この結果、保存サーバは、第2種のアカウント情報に対応する場所に特定のスキャンデータを保存する。
上記の制御サーバは、特定の携帯端末から第1種のアカウント情報を取得したスキャナから、第1種のアカウント情報を含む第1のログイン要求を受信すると、特定情報を含む応答をスキャナに送信する。そして、制御サーバは、特定情報を取得した特定の携帯端末から、第2種のアカウント情報を、特定情報に関連付けられた状態で受信する。このために、制御サーバは、特定情報を介して、第1種のアカウント情報と第2種のアカウント情報とを関連付けることができる。また、制御サーバは、特定の携帯端末からスキャナを介さずにスキャン要求を受信すると、スキャン実行指示をスキャナに送信して、スキャナから特定のスキャンデータを受信する。上述したように、制御サーバは、第1種のアカウント情報と第2種のアカウント情報とを関連付けることができるので、第1種のアカウント情報に従って制御サーバにログインしたスキャナから受信した特定のスキャンデータが、第2種のアカウント情報に対応する場所に保存されるように、第2種のアカウント情報に従って保存サーバにログインして、特定のスキャンデータを保存サーバに送信することができる。これにより、制御サーバは、特定の携帯端末のための第2種のアカウント情報に対応する場所、即ち、特定の携帯端末のユーザのための場所に、特定のスキャンデータを保存させることができる。
上述したように、制御サーバは、特定の携帯端末のための第1種及び第2種のアカウント情報を関連付けることができるので、特定の携帯端末のための第2種のアカウント情報に対応する場所に特定のスキャンデータを保存させることができる。従って、制御サーバは、例えば、複数個の携帯端末の複数のユーザによって同じスキャナが利用される場合に、複数個の携帯端末のそれぞれについて、当該携帯端末のための第1種及び第2種のアカウント情報を関連付け得るので、当該携帯端末のための第2種のアカウント情報に対応する場所にスキャンデータを保存させ得る。換言すると、制御サーバは、各携帯端末のための各第2種のアカウント情報に対応する各場所、即ち、各携帯端末の各ユーザのための各場所に、スキャンデータを保存させ得る。
本明細書では、スキャナと、上記の制御サーバと、を備える通信システムも開示する。スキャナは、スキャン実行部と、取得部と、ログイン部と、供給部と、指示受信部と、スキャン制御部と、を備える。取得部は、特定の携帯端末から、制御サーバにログインするための第1種のアカウント情報を取得する。ログイン部は、特定の携帯端末から第1種のアカウント情報が取得される場合に、第1種のアカウント情報を含む第1のログイン要求を制御サーバに送信して、制御サーバから第1のログイン要求に対する応答を受信する。応答は、特定情報を含む。供給部は、制御サーバから応答が受信される場合に、応答に含まれる特定情報を特定の携帯端末に供給する。指示受信部は、特定情報が特定の携帯端末に供給された後に、制御サーバからスキャン実行指示を受信する。スキャン制御部は、制御サーバからスキャン実行指示が受信される場合に、原稿のスキャンをスキャン実行部に実行させて、特定のスキャンデータを生成して、特定のスキャンデータを制御サーバに送信する。
上記の通信システムでは、特定の携帯端末のための第2種のアカウント情報に対応する場所、即ち、特定の携帯端末のユーザのための場所に、特定のスキャンデータを保存させることができる。従って、各携帯端末のための各第2種のアカウント情報に対応する各場所、即ち、各携帯端末の各ユーザのための各場所に、スキャンデータを保存させ得る。
本明細書では、特定の携帯端末のためのコンピュータプログラムも開示する。当該コンピュータプログラムは、特定の携帯端末に、供給処理と、特定情報取得処理と、情報送信処理と、要求送信処理と、を実行させる。供給処理は、制御サーバにログインするための第1種のアカウント情報をスキャナに供給する処理である。この結果、スキャナは、第1種のアカウント情報を含む第1のログイン要求を制御サーバに送信して、制御サーバから特定情報を含む応答を受信する。特定情報取得処理は、第1種のアカウント情報がスキャナに供給された後に、スキャナから特定情報を取得する処理である。情報送信処理は、スキャナから特定情報が取得される場合に、保存サーバにログインするための第2種のアカウント情報を、特定情報に関連付けられた状態で、制御サーバに送信する処理である。要求送信処理は、スキャナを介さずに、スキャン要求を制御サーバに送信する処理である。スキャン要求は、制御サーバに、スキャン実行指示をスキャナに送信させるための要求である。
上記のコンピュータプログラムによると、特定の携帯端末は、第1種のアカウント情報をスキャナに供給し、第2種のアカウント情報を特定情報に関連付けられた状態で制御サーバに送信し、スキャン要求を制御サーバに送信することができる。これにより、制御サーバは、特定情報を介して、第1種のアカウント情報と第2種のアカウント情報とを関連付け得るので、特定の携帯端末のための第2種のアカウント情報に対応する場所に、特定のスキャンデータを保存させ得る。
本明細書では、以下の制御サーバも開示する。制御サーバは、第1の要求受信部と、第2の要求受信部と、指示送信部と、スキャンデータ受信部と、スキャンデータ送信部と、を備える。第1の要求受信部は、スキャナから、制御サーバにログインするための第1種のアカウント情報を含む第1のログイン要求を受信する。第1種のアカウント情報は、スキャナが特定の携帯端末から取得した情報である。第2の要求受信部は、スキャナから第1のログイン要求が受信された後に、保存サーバから、第1種のアカウント情報に関係する関係情報を含むスキャン要求を受信する。特定の携帯端末が、保存サーバにログインするための第2種のアカウント情報を含む第2のログイン要求を保存サーバに送信することによって、保存サーバにログインして、関係情報を含む処理要求を保存サーバに送信した結果として、保存サーバから制御サーバへのスキャン要求の送信が実行される。指示送信部は、保存サーバからスキャン要求が受信される場合に、スキャン実行指示をスキャナに送信する。スキャンデータ受信部は、スキャン実行指示がスキャナに送信された後に、スキャナから特定のスキャンデータを受信する。スキャンデータ送信部は、スキャナから受信された特定のスキャンデータを保存サーバに送信する。この結果、保存サーバは、第2種のアカウント情報に対応する場所に特定のスキャンデータを保存する。
上記の制御サーバは、特定の携帯端末から第1種のアカウント情報を取得したスキャナから、第1種のアカウント情報を含む第1のログイン要求を受信する。その後、制御サーバは、保存サーバから、第1種のアカウント情報に関係する関係情報を含むスキャン要求を受信する。従って、制御サーバは、スキャン要求に含まれる関係情報に基づいて、スキャン要求が第1種のアカウント情報に関係する要求であることを特定することができる。このために、制御サーバは、第1種のアカウント情報に従って制御サーバにログインしたスキャナにスキャン実行指示を送信して、スキャナから特定のスキャンデータを受信することができる。また、スキャン要求は、特定の携帯端末が第2種のアカウント情報に従って保存サーバにログインした結果として、保存サーバから制御サーバに送信される要求であるので、第2種のアカウント情報に関係する要求である。このように、第1種のアカウント情報と第2種のアカウント情報との双方に関係するスキャン要求が、保存サーバから制御サーバに送信されるので、第1種のアカウント情報と第2種のアカウント情報とがシステム内で関連付けられていると言える。このために、制御サーバは、第1種のアカウント情報に従って制御サーバにログインしたスキャナから受信した特定のスキャンデータが、第2種のアカウント情報に対応する場所に保存されるように、特定のスキャンデータを保存サーバに送信することができる。この結果、制御サーバは、特定の携帯端末のための第2種のアカウント情報に対応する場所、即ち、特定の携帯端末のユーザのための場所に、特定のスキャンデータを保存させることができる。換言すると、制御サーバは、各携帯端末のための各第2種のアカウント情報に対応する各場所、即ち、各携帯端末の各ユーザのための各場所に、スキャンデータを保存させ得る。
本明細書では、特定の携帯端末のための以下のコンピュータプログラムも開示する。当該コンピュータプログラムは、特定の携帯端末に、供給処理と、要求送信処理と、を実行させる。供給処理は、制御サーバにログインするための第1種のアカウント情報をスキャナに供給する処理である。この結果、スキャナは、第1種のアカウント情報を含む第1のログイン要求を制御サーバに送信することによって、制御サーバにログインする。要求送信処理は、保存サーバにログインするための第2種のアカウント情報を含む第2のログイン要求を保存サーバに送信することによって、保存サーバにログインして、第1種のアカウント情報に関係する関係情報を含む処理要求を保存サーバに送信する処理である。処理要求は、保存サーバに、関係情報を含むスキャン要求を制御サーバに送信させるための要求である。スキャン要求は、制御サーバに、スキャン実行指示をスキャナに送信させるための要求である。
上記のコンピュータプログラムによると、特定の携帯端末は、第1種のアカウント情報をスキャナに供給し、第2種のアカウント情報に従って保存サーバにログインし、第1種のアカウント情報に関係する関係情報を含む処理要求を保存サーバに送信することができる。この結果、第1種のアカウント情報と第2種のアカウント情報との双方に関係するスキャン要求が、保存サーバから制御サーバに送信され得るので、制御サーバは、特定の携帯端末のための第2種のアカウント情報に対応する場所に、特定のスキャンデータを保存させ得る。
上記のいずれかの機器(即ち、制御サーバ、スキャナ、又は、携帯端末)を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ読取可能記憶媒体も、新規で有用である。また、制御サーバ、スキャナ、及び、携帯端末のうちの2個以上のデバイスのあらゆる組み合わせを備える通信システムも、新規で有用である。
通信システムの構成を示す。 事前準備のための各処理のシーケンス図を示す。 第1実施例のケースAのシーケンス図を示す。 第1実施例のケースBのシーケンス図を示す。 携帯端末のアップロード関連処理のフローチャートを示す。 携帯端末の表示部に表示される画面の一例を示す。 第2実施例のシーケンス図を示す。 第3実施例のシーケンス図を示す。
(第1実施例)
(通信システムの構成)
図1に示されるように、通信システム2は、スキャナ10と、制御サーバ40と、保存サーバ60と、複数個の携帯端末70,90と、を備える。各デバイス10,40,60,70,90は、インターネットを介して、相互に通信可能である。また、スキャナ10及び各携帯端末70,90は、後述のNFC(Near Field Communicationの略)方式に従った無線通信を利用して、相互に通信可能である。
スキャナ10は、原稿のスキャンを実行して、スキャナ10の内部にスキャンデータを記憶したり、スキャナ10と同じLAN(Local Area Networkの略)に接続されているPC(Personal Computerの略)にスキャンデータを送信したりすることができる。特に、本実施例では、スキャナ10は、携帯端末70,90とNFC方式に従った無線通信を実行することによって、原稿のスキャンを実行して、制御サーバ40を介して保存サーバ60にスキャンデータをアップロードすることができる。このアップロードを実現するために、各デバイス10等は、以下の構成を備える。
(スキャナ10の構成)
スキャナ10は、図示省略のPC等の周辺機器である。スキャナ10は、操作部12と、表示部14と、NFCインターフェース16と、ネットワークインターフェース18と、スキャン実行部20と、制御部30と、を備える。以下では、インターフェースのことを「I/F」と記載する。
操作部12は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示をスキャナ10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。スキャン実行部20は、CCD方式、CIS方式等のスキャン機構を備える。
NFCI/F16は、NFC方式の無線通信(以下では「NFC通信」と呼ぶ)を実行するためのI/Fである。NFC方式は、いわゆる近距離無線通信のための無線通信方式であり、例えば、ISO/IEC21481又は18092の国際標準規格に基づく無線通信方式である。ネットワークI/F18は、スキャナ10が設置されている環境に構築される図示省略のLANに接続するためのI/Fであり、有線通信のためのI/Fであってもよいし、無線通信のためのI/Fであってもよい。スキャナ10は、ネットワークI/F18及び図示省略のLANを介して、インターネットに接続される。
制御部30は、CPU32と、メモリ34と、を備える。CPU32は、メモリ34に格納されているプログラムに従って、様々な処理を実行する。
(制御サーバ40の構成)
制御サーバ40は、スキャナ10のベンダによってインターネット上に設置されるサーバである。制御サーバ40は、スキャン実行指示をスキャナ10に送信して、原稿のスキャンをスキャナ10に実行させる。そして、制御サーバ40は、スキャナ10からスキャンデータを受信して、当該スキャンデータを保存サーバ60に送信する。即ち、制御サーバ40は、スキャナ10を制御することによって、スキャナ10から保存サーバ60へのスキャンデータの送信を仲介する。制御サーバ40は、ネットワークI/F48と、制御部50と、を備える。
ネットワークI/F48は、インターネットに接続するためのI/Fである。制御部50は、CPU52と、メモリ54と、を備える。CPU52は、メモリ54に格納されているプログラムに従って、様々な処理を実行する。
(保存サーバ60の構成)
保存サーバ60は、スキャナ10のベンダとは異なる特定のサービス提供会社によってインターネット上に設置されるサーバである。保存サーバ60は、画像データ、文書データ等の様々なデータ(即ちファイル)を保存することができる。保存サーバ60は、例えば、「FTOPIA」、「Evernote(登録商標)」、「Google(登録商標) Docs」、「PICASA(登録商標)」、「FACEBOOK(登録商標)」等の公知のサーバであってもよい。
図示省略しているが、インターネット上には、上記の特定のサービス提供会社によって設置される保存サーバ60のみならず、他の様々なサービス提供会社によって提供される様々な保存サーバが存在する。即ち、複数個のサービス提供会社によって運営される複数個の保存サーバがインターネット上に存在する。
スキャナ10のベンダは、制御サーバ40と通信を実行するためのAPI(Application Program Interface)を公開している。そして、複数個のサービス提供会社のそれぞれは、上記のAPIを含むプログラムに従って各保存サーバ60等を動作させる。これにより、保存サーバ60等は、制御サーバ40と様々な通信(例えば後述の図3のスキャンデータ116Aの通信等)を実行することができる。
(携帯端末70,90の構成)
各携帯端末70,90は、携帯電話(例えばスマートフォン)、PDA(Personal Digital Assistanceの略)、ノートPC、タブレットPC、携帯型音楽再生装置、携帯型動画再生装置等の可搬型の端末装置である。携帯端末70は、操作部72と、表示部74と、NFCI/F76と、ネットワークI/F78と、制御部80と、を備える。なお、携帯端末90は、携帯端末70と同様の構成を備える。
操作部72は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部72を操作することによって、様々な指示を携帯端末70に入力することができる。表示部74は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。表示部74は、いわゆるタッチパネルとしても機能する。従って、ユーザは、表示部74をタッチすることによって、様々な指示を携帯端末70に入力することもできる。なお、以下の説明では、操作部72の操作によって携帯端末70に各指示が入力される例を記載するが、各指示の入力は、表示部74のタッチパネルの操作によって実現されてもよい。
NFCI/F76は、NFC通信を実行するためのI/Fである。ネットワークI/F78は、インターネットに接続するためのI/Fである。制御部80は、CPU82と、メモリ84と、を備える。CPU82は、メモリ84に格納されているプログラムに従って、様々な処理を実行する。
メモリ84は、さらに、スキャナ10から保存サーバ60へのスキャンデータのアップロードに関連する様々な処理をスキャナ10に実行させるためのアプリケーション(以下では「スキャナ用アプリケーション」と呼ぶ)を記憶している。例えば、携帯端末70は、スキャナ10のベンダによってインターネット上に設置されるサーバ(即ち制御サーバ40は異なるサーバ)から、スキャナ用アプリケーションをダウンロードする。携帯端末70のCPU82によって実行される以下の各処理は、スキャナ用アプリケーションに従って実現される。
(事前準備;図2)
続いて、図2を参照しながら、各デバイス10,40,60,70,90が実行する各処理の内容を説明する。まず、携帯端末70のユーザは、以下の事前準備を実行する。
携帯端末70のユーザは、まず、携帯端末70の操作部72を操作して、スキャナ用アプリケーションを起動させる。この場合、携帯端末70のCPU82は、スキャナ用アプリケーションの初期画面を表示部74に表示させる。初期画面では、「事前登録」を示す文字列を含む事前登録ボタンと、「アップロード」を示す文字列を含むアップロードボタンと、を含む。
携帯端末70のCPU82は、ユーザによって事前登録ボタンが選択されると、制御サーバ40にログインするためのアカウント情報(即ち、携帯端末70のユーザのためのアカウント情報)を制御サーバ40に登録するための処理を実行する。以下では、制御サーバ40にログインするためのアカウント情報のことを「仲介アカウント情報」と呼ぶ。
スキャナ用アプリケーションには、制御サーバ40のURL(Uniform Resource Locatorの略)が予め記述されている。図示省略しているが、携帯端末70のCPU82は、制御サーバ40のURLを利用して、ネットワークI/F78を介して、制御サーバ40にアクセスする。これにより、CPU82は、ネットワークI/F78を介して、制御サーバ40からアカウント登録画面を表わす画面情報を受信して、アカウント登録画面を表示部74に表示させる。ユーザは、アカウント登録画面を見ながら、操作部12を操作して、ユーザID、パスワード等の各種情報を携帯端末70に入力する。この場合、CPU82は、ネットワークI/F78を介して、上記の各種情報を含むアカウント要求100を制御サーバ40に送信する。
制御サーバ40のCPU52は、ネットワークI/F48を介して、携帯端末70からアカウント要求100を受信すると、アカウント要求100に含まれる上記の各種情報を含む仲介アカウント情報AC1aをメモリ54に登録する(即ちメモリ54に記憶させる)。なお、制御サーバ40において実行される通信では、ネットワークI/F48が常に利用されるので、以下の説明では、「ネットワークI/F48を介して」という用語を省略する。CPU52は、登録済みの仲介アカウント情報AC1aを携帯端末70に送信する。
携帯端末70のCPU82は、ネットワークI/F78を介して、制御サーバ40から仲介アカウント情報AC1aを受信すると、仲介アカウント情報AC1aとID「001」とを関連付けてメモリ84に記憶させる。ID「001」は、関連付けられる仲介アカウント情報が、携帯端末70自身の仲介アカウント情報であることを示すIDである。なお、後で詳しく述べるが、携帯端末70は、他の携帯端末(例えば携帯端末90)から、当該他の携帯端末の仲介アカウント情報(例えばAC2a)を取得する可能性があり(図4参照)、当該他の携帯端末の仲介アカウント情報には、ID「001」とは異なるID(例えばID「002」)が関連付けられる。
次いで、携帯端末70のCPU82は、ユーザの指示に従って、保存サーバ60にログインするためのアカウント情報(即ち、携帯端末70のユーザのためのアカウント情報)を保存サーバ60に登録するための処理を実行する。以下では、保存サーバ60にログインするためのアカウント情報のことを「ULアカウント情報」と呼ぶ。
スキャナ用アプリケーションには、複数個の保存サーバのそれぞれのサーバ名及びURLが予め記述されている。本実施例では、ユーザは、複数個の保存サーバの複数個のサーバ名の中から保存サーバ60のサーバ名を選択することによって、複数個の保存サーバの中から保存サーバ60を選択する。この場合、携帯端末70のCPU82は、制御サーバ40の場合と同様に、保存サーバ60のURLを利用して、ネットワークI/F78を介して、保存サーバ60からアカウント登録画面を表わす画面情報を受信する。ユーザは、ユーザID、パスワード等の各種情報を携帯端末70に入力する。この場合、CPU82は、ネットワークI/F78を介して、上記の各種情報を含むアカウント要求102を保存サーバ60に送信する。
保存サーバ60は、携帯端末70からアカウント要求102を受信すると、アカウント要求102に含まれる上記の各種情報を含むULアカウント情報AC1bを登録する。そして、保存サーバ60は、登録済みのULアカウント情報AC1bを携帯端末70に送信する。
携帯端末70のCPU82は、ネットワークI/F78を介して、保存サーバ60からULアカウント情報AC1bを受信すると、ULアカウント情報AC1bとID「001」とを関連付けてメモリ84に記憶させる。ID「001」は、仲介アカウント情報AC1aに関連付けられるIDと同じIDであり、関連付けられるULアカウント情報が、携帯端末70自身のULアカウント情報であることを示すIDである。なお、後で詳しく述べるが、携帯端末70は、他の携帯端末(例えば携帯端末90)から、当該他の携帯端末のULアカウント情報(例えばAC2b)を取得する可能性があり(図4参照)、当該他の携帯端末のULアカウント情報には、ID「001」とは異なるID(例えばID「002」)が関連付けられる。
携帯端末90のユーザも、携帯端末70と同様に、事前準備をすることができる。これにより、制御サーバ40のメモリ54には、さらに、携帯端末90からのアカウント要求104に応じた仲介アカウント情報AC2aが登録され、保存サーバ60には、さらに、携帯端末90からのアカウント要求106に応じたULアカウント情報AC2bが登録される。また、携帯端末90のメモリ(図示省略)は、仲介アカウント情報AC2aと、ULアカウント情報AC2bと、ID「001」と、を関連付けて記憶する。
(ケースA;図3)
続いて、スキャンデータをアップロードするための各処理を説明する。まず、図3を参照して、携帯端末70のユーザのみがスキャンデータのアップロードを望むケースAを説明する。次いで、図4を参照して、携帯端末70,90の各ユーザが同じスキャンデータのアップロードを望むケースBを説明する。
上述したように、携帯端末70でスキャナ用アプリケーションが起動される場合には、携帯端末70の表示部74に初期画面が表示される。初期画面は、「アップロード」を示す文字列を含むアップロードボタンと、を含む。ユーザは、スキャン対象の原稿をスキャナ10にセットした後に、アップロードボタンを選択する。アップロードボタンが選択された後に、さらに、スキャンデータのアップロード先の保存サーバ(本実施例では保存サーバ60)のサーバ名が、ユーザによって選択される。そして、ユーザは、携帯端末70をスキャナ10に近づける。携帯端末70とスキャナ10との間の距離、より正確に言うと、携帯端末70のNFCI/F76とスキャナ10のNFCI/F16との間の距離が、NFC通信を実行可能な距離(例えば10cm)以下になると、携帯端末70のNFCI/F76とスキャナ10のNFCI/F16との間に、NFC接続が確立される。
携帯端末70のCPU82は、上記のNFC接続を利用して(即ちNFCI/F76を介して)、携帯端末70の仲介アカウント情報AC1aをスキャナ10に送信(即ち供給)する。
スキャナ10のCPU32は、上記のNFC接続を利用して(即ちNFCI/F16を介して)、携帯端末70から仲介アカウント情報AC1aを受信(即ち取得)する。この場合、CPU32は、ネットワークI/F18を介して、仲介アカウント情報AC1aを含むログイン要求108Aを制御サーバ40に送信する。なお、制御サーバ40のURLは、スキャナ10のメモリ34に予め記憶されていてもよいし、携帯端末70から仲介アカウント情報AC1aと共に受信されていてもよい。CPU32は、制御サーバ40のURLを利用して、ログイン要求108Aを制御サーバ40に送信する。
制御サーバ40のCPU52は、スキャナ10からログイン要求108Aを受信すると、ログイン要求108Aに含まれる仲介アカウント情報AC1aがメモリ54に登録されているのか否かを判断する。CPU52は、仲介アカウント情報AC1aがメモリ54に登録されていないと判断する場合には、図示省略のログイン失敗通知をスキャナ10に送信する。一方において、CPU52は、仲介アカウント情報AC1aがメモリ54に登録されていると判断する場合には、ユニークな文字列であるアクセストークン(即ち認証情報)T1Aを生成する。そして、CPU52は、仲介アカウント情報AC1aに関連付けて、アクセストークンT1Aをメモリ54に記憶させる。次いで、CPU52は、アクセストークンT1Aを含むログイン成功通知110Aをスキャナ10に送信する。
スキャナ10のCPU32は、ネットワークI/F18を介して、制御サーバ40からログイン成功通知110Aを受信すると、ログイン成功通知110Aに含まれるアクセストークンT1Aをメモリ34に記憶させる。次いで、CPU32は、上記のNFC接続を利用して(即ちNFCI/F16を介して)、アクセストークンT1Aを携帯端末70に送信(即ち供給)する。
携帯端末70のCPU82は、上記のNFC接続を利用して(即ちNFCI/F76を介して)、スキャナ10からアクセストークンT1Aを受信(即ち取得)すると、アクセストークンT1Aをメモリ84に記憶させる。
また、スキャナ10のCPU32は、アクセストークンT1Aを携帯端末70に送信した後に、ネットワークI/F18を介して、アクセストークンT1Aを含む接続要求を制御サーバ40に送信する。上記の接続要求は、スキャナ10と制御サーバ40との間にXMPP(Extensible Messaging and Presence Protocolの略)接続を確立するための要求である。
制御サーバ40のCPU52は、スキャナ10から接続要求を受信すると、接続要求に含まれるアクセストークンT1Aがメモリ54に記憶されているのか否かを判断する。CPU52は、アクセストークンT1Aがメモリ54に記憶されていると判断する場合には、所定の応答をスキャナ10に送信する。これにより、スキャナ10と制御サーバ40との間にXMPP接続が確立される。この結果、制御サーバ40は、ルータ等によって通信が妨げられることなく、XMPP接続を利用して、後述のスキャン実行指示114Aをスキャナ10に適切に送信することができる(即ち、インターネット側からLAN側への通信を実行することができる)。
制御サーバ40のCPU52は、XMPP接続が確立される場合に、XMPP接続を識別するための接続IDを生成し、仲介アカウント情報AC1aに関連付けて、接続IDをメモリ54に記憶させる。この結果、メモリ54では、アクセストークンT1A、接続ID、及び、仲介アカウント情報AC1aが関連付けられている状態になる。
上述したように、本実施例では、携帯端末70のユーザは、携帯端末70をスキャナ10に近づければ、仲介アカウント情報AC1aに従った制御サーバ40へのログインをスキャナ10に実行させることができる。例えば、制御サーバ40へのログインをスキャナ10に実行させるために、スキャナ10の操作部12を操作して、仲介アカウント情報AC1aや他の情報をスキャナ10に入力しなければならない構成と比べると、ユーザの利便性が向上する。
次いで、携帯端末70のCPU82は、スキャナ10を介さずに、スキャン要求112A、アクセストークンT1A、ULアカウント情報AC1b、及び、ユーザによって選択されたサーバ名(以下では「4個の情報」と呼ぶ)を、制御サーバ40に送信する。より具体的に言うと、CPU82は、ネットワークI/F78を介して、上記の4個の情報を制御サーバ40に同時的に送信する。CPU82は、上記の4個の情報を制御サーバ40に同時的に送信することによって、当該4個の情報が関連付けられた状態で、当該4個の情報を制御サーバ40に送信することができる。スキャン要求112Aは、後述のスキャン実行指示114Aのスキャナ10への送信を制御サーバ40に実行させるための要求である。
制御サーバ40のCPU52は、携帯端末70から、スキャン要求112A、アクセストークンT1A、ULアカウント情報AC1b、及び、サーバ名を同時的に受信する。即ち、CPU52は、上記の4個の情報が関連付けられた状態で、携帯端末70から上記の4個の情報を受信することができる。
上述したように、制御サーバ40のメモリ54では、仲介アカウント情報AC1a及びアクセストークンT1Aが関連付けられている。そして、CPU52は、携帯端末70からアクセストークンT1A及びULアカウント情報AC1bを同時的に受信する場合に、アクセストークンT1Aに関連付けて、ULアカウント情報AC1b(さらにはサーバ名)をメモリ54に記憶させる。この結果、メモリ54では、アクセストークンT1A、接続ID、仲介アカウント情報AC1a、ULアカウント情報AC1b、及び、サーバ名が関連付けられている状態になる。即ち、CPU52は、携帯端末70からアクセストークンT1A及びULアカウント情報AC1bを同時的に受信する場合に、アクセストークンT1Aを介して、仲介アカウント情報AC1a及びULアカウント情報AC1bを関連付けることができる。
また、制御サーバ40のCPU52は、携帯端末70からアクセストークンT1A及びスキャン要求112Aを同時的に受信する場合に、メモリ54から、アクセストークンT1Aに関連付けられているXMPP接続の接続IDを取得する。そして、CPU52は、取得済みの接続IDに対応するXMPP接続、即ち、スキャナ10と制御サーバ40との間に確立されているXMPP接続を利用して、スキャン要求112Aに応じたスキャン実行指示114Aをスキャナ10に送信する。CPU52は、XMPP接続を利用するので、LAN側に存在するスキャナ10にスキャン実行指示114Aを適切に送信することができる。
スキャナ10のCPU32は、ネットワークI/F18を介して、制御サーバ40からスキャン実行指示114Aを受信すると、原稿のスキャンをスキャン実行部20に実行させるための指令を発行する。これにより、スキャン実行部20は、原稿のスキャンを実行して、画像データを生成する。CPU32は、スキャン実行部20から画像データを取得すると、当該画像データを利用して、予め決められているファイル形式(例えばPDF、JPEG等)を有するファイルを生成する。以下では、ここで生成されるファイルのことを「スキャンデータ」と呼ぶ。
次いで、スキャナ10のCPU32は、ネットワークI/F18を介して、アクセストークンT1A及びスキャンデータ116Aを制御サーバ40に同時的に送信する。これにより、CPU32は、アクセストークンT1A及びスキャンデータ116Aが関連付けられた状態で、アクセストークンT1A及びスキャンデータ116Aを制御サーバ40に送信することができる。なお、CPU32は、スキャナ10及び制御サーバ40の間に確立されているXMPP接続を利用せずに、アクセストークンT1A及びスキャンデータ116Aを制御サーバ40に送信する。
制御サーバ40のCPU52は、スキャナ10から、アクセストークンT1A及びスキャンデータ116Aを同時的に受信する。このために、CPU52は、アクセストークンT1Aに関連付けられている仲介アカウント情報AC1aに従ったログイン状態を有するスキャナ10から、スキャンデータ116Aを受信したことを知ることができる。即ち、CPU52は、仲介アカウント情報AC1a及びスキャンデータ116Aを関連付けることができる。CPU52は、仲介アカウント情報AC1に関連付けて、スキャンデータ116Aをメモリ54に記憶させる。この結果、メモリ54では、アクセストークンT1A、接続ID、仲介アカウント情報AC1a、ULアカウント情報AC1b、サーバ名、及び、スキャンデータ116Aが関連付けられている状態になる。
上述したように、本実施例では、スキャナ10は、XMPP接続を利用せずに、アクセストークンT1A及びスキャンデータ116Aを制御サーバ40に送信する。ただし、変形例では、スキャナ10は、XMPP接続を利用して、スキャンデータ116Aを制御サーバ40に送信してもよい。この場合、スキャナ10は、アクセストークンT1Aを制御サーバ40に送信しなくてもよい。上述したように、制御サーバ40のメモリ54では、XMPP接続の接続ID及び仲介アカウント情報AC1aが関連付けられている。従って、制御サーバ40は、XMPP接続を利用してスキャンデータ116Aを受信する場合に、当該XMPP接続の接続IDに関連付けられている仲介アカウント情報AC1aを特定することができ、この結果、仲介アカウント情報AC1aに従ったログイン状態を有するスキャナ10から、スキャンデータ116Aを受信したことを知ることができる。
次いで、制御サーバ40のCPU52は、メモリ54から、スキャンデータ116Aに関連付けられているULアカウント情報AC1b及びサーバ名を取得する。そして、CPU52は、取得済みのULアカウント情報AC1bを含むログイン要求118Aを、取得済みのサーバ名を有する保存サーバ60に送信する。なお、制御サーバ40のメモリ54は、保存サーバ60のURLを予め記憶している。CPU52は、保存サーバ60のURLを利用して、ログイン要求118Aを保存サーバ60に送信する。
保存サーバ60は、制御サーバ40からログイン要求118Aを受信すると、ログイン要求118Aに含まれるULアカウント情報AC1bが、保存サーバ60に登録されているのか否かを判断する。保存サーバ60は、ULアカウント情報AC1bが登録されていると判断する場合には、ログイン成功通知120Aを制御サーバ40に送信する。なお、図示省略しているが、保存サーバ60は、ULアカウント情報AC1bが登録されていないと判断する場合には、ログイン失敗通知を制御サーバ40に送信する。この場合、スキャンデータ116Aは、保存サーバ60にアップロードされない。例えば、ULアカウント情報AC1bの有効期限が切れている場合には、ULアカウント情報AC1bが保存サーバ60から消去され得るので、ULアカウント情報AC1bが登録されていないと判断され得る。
制御サーバ40のCPU52は、保存サーバ60からログイン成功通知120Aを受信すると、スキャンデータ116Aを保存サーバ60に送信する。特に、CPU52は、ULアカウント情報AC1bに従ったログイン状態を利用して、スキャンデータ116Aを保存サーバ60に送信する。なお、上記の「ULアカウント情報AC1bに従ったログイン状態を利用して」の態様としては、例えば、以下の第1及び第2の手法のどちらかを採用することができる。
第1の手法では、ULアカウント情報AC1bに従ったログインが成功する場合に、特定のトークンが保存サーバ60で生成され、当該特定のトークンが制御サーバ40に送信される。そして、保存サーバ60では、特定のトークン及びULアカウント情報AC1bが関連付けられる。この場合、制御サーバ40のCPU52は、特定のトークン及びスキャンデータ116Aを保存サーバ60に同時的に送信する。これにより、保存サーバ60は、特定のトークンを介して、ULアカウント情報AC1b及びスキャンデータ116Aを関連付けることができる。
第2の手法では、ULアカウント情報AC1bに従ったログインが成功する場合に、制御サーバ40と保存サーバ60との間に接続(例えばXMPP接続)が確立される。そして、保存サーバ60では、上記の接続を識別するための接続ID及びULアカウント情報AC1bが関連付けられる。この場合、制御サーバ40のCPU52は、上記の接続を利用して、スキャンデータ116Aを保存サーバ60に送信する。これにより、保存サーバ60は、上記の接続IDを介して、ULアカウント情報AC1b及びスキャンデータ116Aを関連付けることができる。
上述したように、保存サーバ60は、制御サーバ40からスキャンデータ116Aを受信すると、ULアカウント情報AC1b及びスキャンデータ116Aを関連付けることができる。このために、保存サーバ60は、ULアカウント情報AC1bに対応する場所にスキャンデータ116Aを保存(即ちアップロード)することができる。スキャンデータ116Aのアップロードが成功すると、保存サーバ60は、終了通知126Aを制御サーバ40に送信する。
制御サーバ40のCPU52は、保存サーバ60から終了通知126Aを受信すると、XMPP接続を切断するための信号をスキャナ10に送信する。これにより、スキャナ10と制御サーバ40との間のXMPP接続が切断される。次いで、CPU52は、ULアカウント情報AC1bに関連付けられている各情報、即ち、アクセストークンT1A、接続ID、ULアカウント情報AC1b、及び、スキャンデータ116Aを、メモリ54から消去する。
また、スキャナ10のCPU32は、XMPP接続が切断されると、アクセストークンT1Aをメモリ34から消去する。
また、制御サーバ40のCPU52は、スキャン要求112Aに対する応答として(即ち戻り値として)、終了通知128Aを携帯端末70に送信する。このように、制御サーバ40は、スキャン要求112Aに対する応答として終了通知128Aを送信するので、インターネット側から携帯端末70に終了通知128Aを適切に送信することができる。
携帯端末70のCPU82は、ネットワークI/F78を介して、制御サーバ40から終了通知128Aを受信すると、アクセストークンT1Aをメモリ84から消去する。
(ケースAの効果)
上述したように、本実施例によると、携帯端末70は、NFC通信を利用して、仲介アカウント情報AC1aをスキャナ10に供給する。スキャナ10は、NFC通信を利用して、携帯端末70から仲介アカウント情報AC1aを取得すると、仲介アカウント情報AC1aを含むログイン要求108Aを制御サーバ40に送信する。制御サーバ40は、スキャナ10からログイン要求108Aを受信すると、アクセストークンT1Aを含むログイン成功通知110Aをスキャナ10に送信する。スキャナ10は、上記のNFC通信を利用して、アクセストークンT1Aを携帯端末70に供給する。
携帯端末70は、スキャナ10からアクセストークンT1Aを取得すると、スキャナ10を介さずに、スキャン要求112A、アクセストークンT1A、及び、ULアカウント情報AC1bを制御サーバ40に同時的に送信する。これにより、制御サーバ40は、携帯端末70から、スキャナ10を介さずに、スキャン要求112A、アクセストークンT1A、及び、ULアカウント情報AC1bを同時的に受信する。このために、制御サーバ40は、アクセストークンT1Aを介して、仲介アカウント情報AC1a及びULアカウント情報AC1bを関連付けることができる。また、制御サーバ40は、スキャン要求112Aに応じて、スキャン実行指示114Aをスキャナ10に送信して、スキャナ10からスキャンデータ116Aを受信する。
上述したように、制御サーバ40は、2個のアカウント情報AC1a,AC1bを関連付けることができるので、仲介アカウント情報AC1aに従ったログイン状態を有するスキャナ10から受信したスキャンデータ116Aが、ULアカウント情報AC1bに対応する場所に保存されるように、ULアカウント情報AC1bに従って保存サーバ60にログインして、スキャンデータ116Aを保存サーバ60に送信することができる。これにより、制御サーバ40は、携帯端末70のULアカウント情報AC1bに対応する場所、即ち、携帯端末70のユーザのための場所に、スキャンデータ116Aを保存(即ちアップロード)させることができる。
また、図示省略しているが、携帯端末90が利用される場合も、携帯端末70が利用される場合と同様に、スキャンデータが保存サーバ60にアップロードされる。即ち、制御サーバ40は、携帯端末90のULアカウント情報AC2bに対応する場所、即ち、携帯端末90のユーザのための場所に、スキャンデータを保存(即ちアップロード)させることができる。本実施例によると、制御サーバ40は、複数個の携帯端末70,90の複数のユーザによって同じスキャナ10が利用される場合でも、各携帯端末70,90の各ULアカウント情報AC1b,AC2bに対応する各場所、即ち、各携帯端末70,90の各ユーザのための各場所に、スキャンデータを保存させることができる。
特に、本実施例によると、図3のケースAのように、携帯端末70を利用したスキャンデータ116Aのアップロードが終了すると、スキャナ10と制御サーバ40との間のXMPP接続、即ち、仲介アカウント情報AC1aに従ったXMPP接続が、自動的に切断される。仮に、携帯端末70を利用したスキャンデータ116Aのアップロードが終了しても、仲介アカウント情報AC1aに従ったXMPP接続が維持される構成を採用すると、携帯端末90のユーザは、携帯端末90を利用したスキャンデータのアップロードを実行させるために、仲介アカウント情報AC1aに従ったXMPP接続を切断させた後に、仲介アカウント情報AC2aに従ったXMPP接続を確立させなければならない。即ち、携帯端末90のユーザは、スキャナ10の電源をOFFしたり、スキャナ10の操作部12に所定の操作を実行したりして、XMPP接続を切断させなければならない。これに対し、本実施例によると、携帯端末70を利用したスキャンデータ116Aのアップロードが終了すると、仲介アカウント情報AC1aに従ったXMPP接続が自動的に切断されるので、携帯端末90のユーザは、当該XMPP接続を切断させるための操作を実行せずに済む。このために、ユーザの利便性が向上する。
(ケースB;図4)
続いて、図4を参照して、携帯端末70,90の各ユーザが同じスキャンデータのアップロードを望むケースBを説明する。即ち、ケースBでは、携帯端末70及び携帯端末90の二人のユーザが、当該二人のユーザによって保存サーバ60に登録された2個のULアカウント情報AC1b,AC2bに対応する2個の場所に、同じスキャンデータを保存することを望む状況(以下では「特定の状況」と呼ぶ)を想定している。ケースBでは、図3のケースAと同様の部分については説明を省略し、ケースAと異なる部分について詳しく説明する。
図5を参照して後で詳しく説明するが、上記の特定の状況では、当該二人のユーザは、携帯端末70及び携帯端末90のうちの一方をメインの端末として決定し、他方をサブの端末として決定する。本ケースBでは、携帯端末70がメインの端末として決定され、携帯端末90がサブの端末として決定される。そして、携帯端末90のユーザは、携帯端末90を携帯端末70に近づける。この場合、携帯端末70と携帯端末90との間の距離、より正確に言うと、携帯端末70のNFCI/F76と携帯端末90のNFCI/F(図示省略)との間の距離が、NFC通信を実行可能な距離(例えば10cm)以下になり、携帯端末70のNFCI/F76と携帯端末90のNFCI/Fとの間に、NFC接続が確立される。
サブの端末として動作する携帯端末90のCPU(図示省略)は、携帯端末90のメモリ(図示省略)から、ID「001」に関連付けられている携帯端末90の仲介アカウント情報AC2a及びULアカウント情報AC2bを取得する。そして、携帯端末90のCPUは、NFC接続を利用して、2個のアカウント情報AC2a,AC2bを携帯端末70に送信(即ち供給)する。
メインの端末として動作する携帯端末70のCPU82は、上記のNFC接続を利用して(即ちNFCI/F16を介して)、携帯端末90から2個のアカウント情報AC2a,AC2bを受信(即ち取得)する。この場合、CPU82は、携帯端末90の各アカウント情報AC2a,AC2bと、ID「001」とは異なるID(本ケースではID「002」)と、を関連付けて、メモリ84に記憶させる。
次いで、携帯端末70のユーザは、携帯端末70をスキャナ10に近づける。これにより、携帯端末70のNFCI/F76とスキャナ10のNFCI/F16との間に、NFC接続が確立される。CPU82は、上記のNFC接続を利用して、2個の仲介アカウント情報AC1a,AC2a及び2個のIDをスキャナ10に送信(即ち供給)する。より具体的に言うと、CPU82は、仲介アカウント情報AC1a及びID「001」が関連付けられており、かつ、仲介アカウント情報AC2a及びID「002」が関連付けられている状態(即ちメモリ84内での関連付けと同様の状態)で、各情報をスキャナ10に送信(即ち供給)する。
スキャナ10のCPU32は、上記のNFC接続を利用して、携帯端末70から2個の仲介アカウント情報AC1a,AC2a及び2個のIDを受信(即ち取得)する。この場合、CPU32は、ネットワークI/F18を介して、2個の仲介アカウント情報AC1a,AC2a及び2個のIDを含むログイン要求108Bを制御サーバ40に送信する。なお、ログイン要求108B内でも、各仲介アカウント情報AC1a,AC2aと、各IDと、が関連付けられている。
制御サーバ40のCPU52は、スキャナ10からログイン要求108Bを受信すると、ログイン要求108Bに含まれる2個の仲介アカウント情報AC1a,AC2aの双方が、メモリ54に登録されているのか否かを判断する。CPU52は、2個の仲介アカウント情報AC1a,AC2aの双方がメモリ54に登録されていると判断する場合には、アクセストークンT1Bを生成する。そして、CPU52は、仲介アカウント情報AC1aに関連付けてアクセストークンT1B及びID「001」をメモリ54に記憶させ、仲介アカウント情報AC2aに関連付けてアクセストークンT1B及びID「002」をメモリ54に記憶させる。次いで、CPU52は、アクセストークンT1Bを含むログイン成功通知110Aをスキャナ10に送信する。
スキャナ10のCPU32は、制御サーバ40からログイン成功通知110Bを受信すると、アクセストークンT1Bをメモリ34に記憶させて、アクセストークンT1Bを携帯端末70に送信(即ち供給)する。
携帯端末70のCPU82は、スキャナ10からアクセストークンT1Bを受信(即ち取得)すると、アクセストークンT1Bをメモリ84に記憶させる。
そして、スキャナ10と制御サーバ40との間にXMPP接続が確立される。上述したように、本ケースBでは、スキャナ10は、2個の仲介アカウント情報AC1a,AC2aに従って、制御サーバ40にログインしている状態になる。ただし、制御サーバ40では1個のアクセストークンT1Bのみが生成され、当該アクセストークンT1Bに従ったXMPP接続が確立される。
次いで、携帯端末70のCPU82は、スキャナ10を介さずに、スキャン要求112B、アクセストークンT1B、2個のULアカウント情報AC1b,AC2b、2個のID、及び、サーバ名を制御サーバ40に同時的に送信する。より具体的に言うと、CPU82は、ULアカウント情報AC1b及びID「001」が関連付けられており、かつ、ULアカウント情報AC2b及びID「002」が関連付けられている状態(即ちメモリ84内での関連付けと同様の状態)で、各情報を制御サーバ40に送信する。
制御サーバ40のCPU52は、携帯端末70からスキャン要求112B等を受信すると、以下の処理を実行する。上述したように、制御サーバ40のメモリ54では、仲介アカウント情報AC1a、アクセストークンT1B、及び、ID「001」が関連付けられている。そして、CPU52は、携帯端末70から、アクセストークンT1B、ULアカウント情報AC1b、及び、ID「001」を同時的に受信する場合に、アクセストークンT1B及びID「001」に関連付けて、ULアカウント情報AC1bをメモリ54に記憶させる。この結果、メモリ54では、アクセストークンT1B、ID「001」、接続ID、仲介アカウント情報AC1a、ULアカウント情報AC1b、及び、サーバ名が関連付けられている状態になる。即ち、CPU52は、アクセストークンT1B及びID「001」を介して、仲介アカウント情報AC1a及びULアカウント情報AC1bを関連付けることができる。
同様に、制御サーバ40のCPU52は、アクセストークンT1B及びID「002」を介して、仲介アカウント情報AC2a及びULアカウント情報AC2bを関連付けることができる。即ち、メモリ54では、アクセストークンT1B、ID「002」、接続ID、仲介アカウント情報AC2a、ULアカウント情報AC2b、及び、サーバ名が関連付けられている状態になる。即ち、制御サーバ40は、アクセストークンT1Bを介して、複数個の仲介アカウント情報AC1a,AC2aと、複数個のULアカウント情報AC1b,AC2bと、を関連付けることができる。
次いで、制御サーバ40のCPU52は、スキャン要求112Bに応じて、XMPP接続を利用して、スキャン実行指示114Bをスキャナ10に送信して、スキャナ10からアクセストークンT1B及びスキャンデータ116Bを受信する。これにより、CPU52は、アクセストークンT1Bに関連付けられている2個の仲介アカウント情報AC1a,AC2aに従ったログイン状態を有するスキャナ10から、スキャンデータ116Bを受信したことを知ることができる。次いで、CPU52は、2個の仲介アカウント情報AC1a,AC2aのそれぞれに関連付けて、スキャンデータ116Bをメモリ54に記憶させる。
続いて、制御サーバ40のCPU52は、スキャンデータ116Bが関連付けられている2個のULアカウント情報AC1b,AC2bのうちの一方のULアカウント情報AC1bと、当該ULアカウント情報AC1bに関連付けられているサーバ名と、を利用して、保存サーバ60にログインする(ログイン要求118B、ログイン成功通知120B参照)。そして、CPU52は、ULアカウント情報AC1bに従ったログイン状態を利用して、スキャンデータ116Bを保存サーバ60に送信する。これにより、保存サーバ60は、ULアカウント情報AC1bに対応する場所にスキャンデータ116Bを保存する。
また、制御サーバ40のCPU52は、他方のULアカウント情報AC2bを利用して、保存サーバ60にログインし(ログイン要求120、ログイン成功通知122参照)、ULアカウント情報AC2bに従ったログイン状態を利用して、スキャンデータ116Bを保存サーバ60に送信する。これにより、保存サーバ60は、ULアカウント情報AC2bに対応する場所にスキャンデータ116Bを保存する。以降の各処理(例えば終了通知の通信等)については、図3のケースAと同様であるので、図示及び説明を省略する。
(ケースBの効果)
上述したように、ケースBでは、携帯端末70は、携帯端末90から仲介アカウント情報AC2a及びULアカウント情報AC2bを取得する。そして、携帯端末70は、予め保持している仲介アカウント情報AC1aと、取得済みの仲介アカウント情報AC2aと、を含む2個の仲介アカウント情報AC1a,AC2aを、スキャナ10に供給する。この結果、スキャナ10は、2個の仲介アカウント情報AC1a,AC2aを含むログイン要求108Bを制御サーバ40に送信して、制御サーバ40からアクセストークンT1Bを含むログイン成功通知110Bを受信する。
また、携帯端末70は、予め保持しているULアカウント情報AC1bと、取得済みのULアカウント情報AC2bと、を含む2個のULアカウント情報AC1b,AC2bを、スキャン要求112B及びアクセストークンT1Bと共に、制御サーバ40に送信する。これにより、制御サーバ40は、アクセストークンT1Bを介して、2個の仲介アカウント情報AC1a,AC2aと、2個のULアカウント情報AC1b,AC2bと、を関連付けることができる。従って、制御サーバ40は、2個の仲介アカウント情報AC1a,AC2aに従ったログイン状態を有するスキャナ10から受信したスキャンデータ116Bが、2個のULアカウント情報AC1b,AC2bに対応する2個の場所に保存されるように、スキャンデータ116Bを保存サーバ60に送信することができる。この結果、制御サーバ40は、携帯端末70のULアカウント情報AC1bに対応する場所と、携帯端末90のULアカウント情報AC2bに対応する場所と、のそれぞれに、同じスキャンデータ116Bを保存(即ちアップロード)させることができる。即ち、制御サーバ40は、携帯端末70のユーザのための場所と、携帯端末90のユーザのための場所と、のそれぞれに、同じスキャンデータ116Bを保存させることができる。
(携帯端末70のCPU82が実行する処理;図5)
続いて、図5を参照して、携帯端末70のCPU82がスキャナ用アプリケーションに従って実行する処理の内容を説明する。上述したように、携帯端末70のスキャナ用アプリケーションが起動される場合には、携帯端末70の表示部74に初期画面が表示される。初期画面は、「アップロード」を示す文字列を含むアップロードボタンを含む。ユーザによってアップロードボタンが選択される場合に、CPU82は、図5のアップロード関連処理を実行する。なお、携帯端末90のCPU(図示省略)も、スキャナ用アプリケーションに従って、アップロード関連処理を実行することができる。
S10では、CPU82は、待機画面SC1を表示部74に表示させる。図6に示されるように、待機画面SC1は、大別して3個のメッセージを含む。第1のメッセージは、ユーザが携帯端末70をスキャナ10に近づければ、スキャナ10にスキャンを実行させることが可能であることを示すメッセージである。第2のメッセージは、ユーザが携帯端末70を他の携帯端末(例えば携帯端末90)に近づければ、他の携帯端末の仲介アカウント情報及びULアカウント情報を取得することが可能であることを示すメッセージである。第3のメッセージは、携帯端末70の仲介アカウント情報及びULアカウント情報を他の携帯端末(例えば携帯端末90)に供給することを示すメッセージである。
次いで、図5のS12では、CPU82は、ユーザがどの操作を実行したのかを決定する。携帯端末70のユーザは、スキャンデータのアップロードのために、原稿のスキャンをスキャナ10に実行させることを望む場合には、待機画面SC1内の第1のメッセージ(図6参照)に従って、携帯端末70をスキャナ10に近づける。この結果、スキャナ10と携帯端末70との間にNFC接続が確立される。当該NFC接続が確立される過程において、通信相手がスキャナであることを示すコードがスキャナ10から携帯端末70に送信される。従って、CPU82は、当該コードを受信すれば、NFC接続が確立された通信相手がスキャナ10であることを知ることができる。この場合、S12において、CPU82は、ユーザが携帯端末70をスキャナ10に近づけた結果として、スキャナ10と携帯端末70との間にNFC接続が確立されたと判断して、S14に進む。なお、理解の容易化のために、S14以降の処理を説明する前に、S40,S42,S50,S52の処理を説明する
上記の特定の状況(即ち図4のケースBの状況)では、携帯端末70及び携帯端末90の二人のユーザは、携帯端末70及び携帯端末90のうちのどちらがメインの端末として動作するのかを決定する(即ち、どちらがサブの端末として動作するのかを決定する)。上記の特定の状況において、携帯端末70がメインの端末として動作することが決定される場合(即ち、携帯端末90がサブの端末として動作することが決定される場合)には、携帯端末70のユーザは、待機画面SC1内の第2のメッセージ(図6参照)に従って、携帯端末70を携帯端末90に近づける。この結果、携帯端末70と携帯端末90との間にNFC接続が確立される。当該NFC接続が確立される過程において、通信相手が携帯端末であることを示すコードが携帯端末90から携帯端末70に送信される。従って、CPU82は、当該コードを受信すれば、NFC接続が確立された通信相手が携帯端末90であることを知ることができる。この場合、S12において、CPU82は、ユーザが携帯端末70を携帯端末90に近づけた結果として、携帯端末70と携帯端末90との間にNFC接続が確立されたと判断して、S40に進む。
S40では、CPU82は、NFCI/F76を介して、サブの端末として動作する携帯端末90(即ち、後述のS52の処理を実行する携帯端末90)から、携帯端末90の仲介アカウント情報AC2a及びULアカウント情報AC2bを受信(即ち取得)する(図4参照)。次いで、S42では、CPU82は、メモリ84に現在記憶されている最大のID(例えば「001」)に「1」を加算して、新たなID(例えば「002」)を生成する。そして、CPU82は、生成済みの新たなID(例えば「002」)と、仲介アカウント情報AC2aと、ULアカウント情報AC2bと、を関連付けて、メモリ84に記憶させる。
S42を終えると、アップロード関連処理が終了する。その後、携帯端末70のユーザは、待機画面SC1内の第1のメッセージ(図6参照)に従って、携帯端末70をスキャナ10に近づければ、各携帯端末70,90の各ULアカウント情報AC1b,AC2bに対応する各場所に、同じスキャンデータをアップロードさせることができる(図4及び後述のS14〜S30参照)。
一方において、上記の特定の状況において、携帯端末70がサブの端末として動作することが決定される場合(即ち、携帯端末90がメインの端末として動作することが決定される場合)には、携帯端末70のユーザは、待機画面SC1内の第3のメッセージ(図6参照)を含むボタンを選択する。この場合、S12において、CPU82は、ユーザによってボタンが選択されたと判断して、S50に進む。
S50では、CPU82は、動作指示画面SC5を表示部74に表示させる。図5に示されるように、動作指示画面SC5は、携帯端末70を他の携帯端末(即ち携帯端末90)に近づけることをユーザに促すためのメッセージを含む。従って、携帯端末70のユーザは、携帯端末70を携帯端末90に近づける。この結果、携帯端末70と携帯端末90との間にNFC接続が確立される。
次いで、図5のS52では、CPU82は、NFCI/F76を介して、メモリ84内でID「001」に関連付けられている2個のアカウント情報AC1a,AC1b、即ち、携帯端末70の仲介アカウント情報AC1a及びULアカウント情報AC1bを、携帯端末90に送信(即ち供給)する。これにより、CPU82は、メインの端末として動作する携帯端末90(即ちS40の処理を実行する携帯端末90)に、携帯端末70の各アカウント情報AC1a,AC1bを供給することができる。
S52を終えると、アップロード関連処理が終了する。その後、携帯端末90のユーザは、携帯端末90で表示される待機画面SC1内の第1のメッセージ(図6参照)に従って、携帯端末90をスキャナ10に近づければ、各携帯端末70,90の各ULアカウント情報AC1b,AC2bに対応する各場所に、同じスキャンデータをアップロードさせることができる。
上述したように、S14が実行される段階では、スキャナ10と携帯端末70との間にNFC接続が確立されている。CPU82は、NFCI/F76を介して、メモリ84内の1個以上の仲介アカウント情報をスキャナ10に送信する。上述したように、図2の事前準備が実行されると、ID「001」と仲介アカウント情報AC1aとがメモリ84に記憶される。また、S14が実行される前に、S42が実行済みである状況では、ID「001」とは異なる1個以上のID(例えばID「002」等)のそれぞれについて、当該1個のIDと仲介アカウント情報(例えば携帯端末90の仲介アカウント情報)とがメモリ84に記憶される。
1個の仲介アカウント情報AC1aのみがメモリ84に存在する場合には、S14において、CPU82は、仲介アカウント情報AC1aのみをスキャナ10に送信する(即ちID「001」を送信しない;図3のケースA参照))。一方において、2個以上の仲介アカウント情報がメモリ84に存在する場合には、S14において、CPU82は、各仲介アカウント情報及び各IDが関連付けられている状態で、各仲介アカウント情報及び各IDをスキャナ10に送信する(図4のケースB参照)。
次いで、S16では、CPU82は、NFCI/F76を介して、スキャナ10からアクセストークン(図3のT1A、図4のT1B参照)を受信する。続いて、S18では、CPU82は、アクセストークンをメモリ84に記憶させる。
次いで、S20では、CPU82は、開始指示画面SC2を表示部74に表示させる。図6に示されるように、開始指示画面SC2は、「スキャン開始」を示す文字列を含む開始ボタンを含む。ユーザは、操作部12を操作して、開始ボタンを操作する。なお、図示していないが、開始ボタンがユーザによって選択される前に、スキャンデータの保存先の保存サーバ60のサーバ名がユーザによって選択される。この場合、図5のS22に進む。
S22では、CPU82は、ネットワークI/F78を介して、複数個の情報を制御サーバ40に同時的に送信する。上記の複数個の情報は、スキャン要求(図3の112A、図4の112B参照)と、メモリ84内のアクセストークン(図3のT1A、図4のT1B参照)と、メモリ84内の1個以上のULアカウント情報と、ユーザによって選択されたサーバ名と、を含む。1個のULアカウント情報AC1bのみがメモリ84に存在する場合には、S22において、CPU82は、ULアカウント情報AC1bに関連付けて、ID「001」を制御サーバ40に送信しない(図3のケースA参照)。一方において、2個以上のULアカウント情報がメモリ84に存在する場合には、S22において、CPU82は、各ULアカウント情報及び各IDが関連付けられている状態で、各ULアカウント情報及び各IDを制御サーバ40に送信する(図4のケースB参照)。
次いで、S24では、CPU82は、ステータス画面SC3を表示部74に表示させる。図6に示されるように、ステータス画面SC3は、「スキャン中」を示すメッセージを含む。ユーザは、ステータス画面SC3を見ることによって、スキャナ10によってスキャンが実行されること、即ち、スキャンデータのアップロードが実行されることを知ることができる。
続いて、図5のS26では、CPU82は、ネットワークI/F78を介して、制御サーバ40から終了通知(図3の128A参照)を受信する。終了通知は、スキャンデータのアップロードが完了したことを示す通知である。次いで、S28では、CPU82は、結果画面SC4を表示部74に表示させる。図6に示されるように、結果画面SC4は、保存サーバ60内へのスキャンデータのアップロードが成功したことを示すメッセージを含む。ユーザは、結果画面SC4を見ることによって、スキャンデータのアップロードが成功したことを知ることができる。
ついて、図5のS30では、CPU82は、S18でメモリ84に記憶されたアクセストークンを消去する。S30を終えると、アップロード関連処理が終了する。
図5に示されるように、本実施例によると、携帯端末70は、メインの端末として動作するための処理(即ち、S40、S42、S14〜S30)と、サブの端末として動作するための処理(即ち、S50、S52)と、を選択的に実行することができる。
(対応関係)
仲介アカウント情報、ULアカウント情報が、それぞれ、「第1種のアカウント情報」、「第2種のアカウント情報」の一例である。特に、2個の仲介アカウント情報AC1a,AC2a、2個のULアカウント情報AC1b,AC2bが、それぞれ、「M個の第1種のアカウント情報」、「M個の第2種のアカウント情報」の一例である。
制御サーバ40については、スキャナ10からログイン要求108A,108Bを受信する処理、ログイン成功通知110A,110Bをスキャナ10に送信する処理、携帯端末70からULアカウント情報AC1b,AC2bを受信する処理、携帯端末70からスキャン要求112A,112Bを受信する処理、スキャン実行指示114A,114Bをスキャナ10に送信する処理、スキャナ10からスキャンデータ116A,116Bを受信する処理が、それぞれ、「第1の要求受信部」、「応答送信部」、「情報受信部」、「第2の要求受信部」、「指示送信部」、「スキャンデータ受信部」によって実行される処理の一例である。また、ログイン要求118A,118B,120を保存サーバ60に送信する処理、及び、スキャンデータ116A,116Bを保存サーバ60に送信する処理が、「スキャンデータ送信部」によって実行される処理の一例である。
また、スキャナ10については、携帯端末70から仲介アカウント情報AC1a,AC2aを取得する処理、ログイン要求108A,108Bを制御サーバ40に送信してログイン成功通知110A,110Bを受信する処理、アクセストークンT1A,T1Bを携帯端末70に供給する処理、制御サーバ40からスキャン実行指示114A,114Bを受信する処理、スキャンデータ116A,116Bを制御サーバ40に送信する処理が、それぞれ、「取得部」、「ログイン部」、「供給部」、「指示受信部」、「スキャン制御部」によって実行される処理の一例である。
また、携帯端末70については、図5のS14の処理、S16の処理、S40の処理が、それぞれ、「供給処理」、「特定情報取得処理」、「アカウント情報取得処理」の一例である。また、S22の処理が、「情報送信処理」及び「要求送信処理」の一例である。また、S14、S16、S22、及び、S40の処理が、「第1種の処理」の一例であり、S52の処理が、「第2種の処理」の一例である。
(第1実施例の変形例)
上述したように、第1実施例では、制御サーバ40は、携帯端末70から、スキャナ10を介さずに、スキャン要求112A、アクセストークンT1A、及び、ULアカウント情報AC1bを同時的に受信する(図3参照)。これに代えて、変形例では、制御サーバ40は、携帯端末70から、スキャナ10を介さずに、スキャン要求112Aを受信し、携帯端末70から、スキャナ10を介して、アクセストークンT1A及びULアカウント情報AC1bを受信してもよい。特に、制御サーバ40は、アクセストークンT1A及びULアカウント情報AC1bを、スキャン要求112Aよりも前に受信してもよいし後に受信してもよい。例えば、スキャナ10は、NFC通信を利用して、携帯端末70からULアカウント情報AC1bを取得して、アクセストークンT1A及びULアカウント情報AC1bを制御サーバ40に送信してもよい。これにより、制御サーバ40は、携帯端末70から、スキャナ10を介して、アクセストークンT1A及びULアカウント情報AC1bを受信することができる。
ただし、上記の変形例では、スキャナ10は、携帯端末70からULアカウント情報AC1bを取得して、アクセストークンT1A及びULアカウント情報AC1bを制御サーバ40に送信する処理を実行しなければならない。このために、スキャナ10の処理負荷が高くなる。これに対し、本実施例では、スキャナ10が上記の処理を実行せずに済むので、スキャナ10の処理負荷を低減させることができる。また、上記の変形例では、制御サーバ40は、スキャナ10からアクセストークンT1A及びULアカウント情報AC1bを受信するための1回の通信と、携帯端末70からスキャン要求112Aを受信するための1回の通信と、を含む2回の通信を実行しなければならない。これに対し、本実施例では、制御サーバ40は、1回の通信を利用して、上記の各情報を受信することができる。この結果、通信システム2内での通信回数を低減させることができる。
(第2実施例;図7)
続いて、図7を参照して、第2実施例について説明する。第1実施例では、図3に示されるように、携帯端末70から制御サーバ40にスキャン要求112Aが送信されるが、本実施例では、図7に示されるように、携帯端末70から保存サーバ60に処理要求211Cが送信され、この結果として、保存サーバ60から制御サーバ40にスキャン要求212が送信される。以下では、第1実施例とは異なる点を中心に、本実施例の各デバイス10,40,60,70によって実行される各処理について説明する。
携帯端末70からスキャナ10に仲介アカウント情報AC1aが送信されてから、スキャナ10と制御サーバ40との間にXMPP接続が確立されるまでの各処理は、図3のケースAと同様である。即ち、図7のログイン要求208、ログイン成功通知210、アクセストークンT2は、それぞれ、図3のログイン要求108A、ログイン成功通知110A、アクセストークンT1Aと同様である。ただし、本実施例では、スキャナ10は、仲介アカウント情報AC1aに対する応答を携帯端末70に送信するが、アクセストークンT2を携帯端末70に送信しない。
携帯端末70のCPU82は、スキャナ10から応答を受信すると、ULアカウント情報AC1bを含むログイン要求211Aを、ユーザによって選択されたサーバ名を有する保存サーバ60に送信して、保存サーバ60からログイン成功通知211Bを受信する。
次いで、携帯端末70のCPU82は、ULアカウント情報AC1bに従ったログイン状態を利用して、仲介アカウント情報AC1aを含む処理要求211Cを保存サーバ60に送信する。処理要求211Cは、制御サーバ40へのスキャン要求212の送信を保存サーバ60に実行させるための要求である。なお、処理要求211Cは、保存サーバ60へのログインとは無関係である仲介アカウント情報AC1aを含む。これは、保存サーバ60に、仲介アカウント情報AC1aを含むスキャン要求212の送信を実行させる必要があるからである。
保存サーバ60は、携帯端末70から処理要求211Cを受信すると、処理要求211Cに含まれる仲介アカウント情報AC1aを抽出する。上述したように、処理要求211Cは、ULアカウント情報AC1bに従ったログイン状態を利用して通信される。従って、保存サーバ60は、仲介アカウント情報AC1a及びULアカウント情報AC1bを関連付けることができる。次いで、保存サーバ60は、仲介アカウント情報AC1aを含むスキャン要求212を制御サーバ40に送信する。
制御サーバ40のCPU52は、保存サーバ60からスキャン要求212を受信すると、スキャン要求212から仲介アカウント情報AC1aを抽出する。これにより、CPU52は、スキャン要求212が仲介アカウント情報AC1aに関係する要求であることを特定することができる。制御サーバ40のメモリ54では、XMPP接続の接続ID、及び、仲介アカウント情報AC1aが関連付けられている。CPU52は、スキャン要求212が仲介アカウント情報AC1aに関係する要求であることを特定すると、次いで、メモリ54から、仲介アカウント情報AC1aに関連付けられている接続IDを取得する。そして、CPU52は、取得済みの接続IDによって識別されるXMPP接続、即ち、スキャナ10と制御サーバ40との間に確立されているXMPP接続を利用して、スキャン実行指示214をスキャナ10に送信する。
次いで、制御サーバ40のCPU52は、スキャナ10からアクセストークンT2及びスキャンデータ216を同時的に受信する。これにより、CPU52は、アクセストークンT2に関連付けられている仲介アカウント情報AC1aに従ったログイン状態を有するスキャナ10から、スキャンデータ216を受信したことを知ることができる。即ち、CPU52は、アクセストークンT2を介して、仲介アカウント情報AC1a及びスキャンデータ216を関連付けることができる。
続いて、制御サーバ40のCPU52は、仲介アカウント情報AC1aを含むスキャン要求212に対する応答として(即ち戻り値として)、仲介アカウント情報AC1aに関連付けられているスキャンデータ216を保存サーバ60に送信する。
保存サーバ60は、仲介アカウント情報AC1aを含むスキャン要求212に対する応答として、制御サーバ40からスキャンデータ216を受信する。これにより、保存サーバ60は、仲介アカウント情報AC1a及びスキャンデータ216を関連付けることができる。上述したように、保存サーバ60は、仲介アカウント情報AC1a及びULアカウント情報AC1bを関連付けることができる。従って、保存サーバ60は、ULアカウント情報AC1b及びスキャンデータ216を関連付けることができる。このために、保存サーバ60は、ULアカウント情報AC1bに対応する場所にスキャンデータ216を保存することができる。
次いで、保存サーバ60は、処理要求211Cに対する応答として、終了通知225を携帯端末70に送信する。また、保存サーバ60は、終了通知226を制御サーバ40に送信する。これにより、スキャナ10と制御サーバ40との間のXMPP接続が切断される。また、アクセストークンT2等の各情報が、スキャナ10のメモリ34及び制御サーバ40のメモリ54から消去される。
(第2実施例の効果)
本実施例によると、携帯端末70は、仲介アカウント情報AC1aをスキャナ10に供給する。この結果、スキャナ10は、仲介アカウント情報AC1aを含むログイン要求208を制御サーバ40に送信することによって、制御サーバ40にログインする。また、携帯端末70は、ULアカウント情報AC1bを含むログイン要求211Aを保存サーバ60に送信することによって、保存サーバ60にログインして、仲介アカウント情報AC1aを含む処理要求211Cを保存サーバ60に送信する。この結果、保存サーバ60は、仲介アカウント情報AC1a及びULアカウント情報AC1bを関連付けることができる。そして、保存サーバ60は、仲介アカウント情報AC1aを含むスキャン要求212を制御サーバ40に送信する。
制御サーバ40は、保存サーバ60から仲介アカウント情報AC1aを含むスキャン要求212を受信すれば、スキャン要求212が仲介アカウント情報AC1aに関係する要求であることを特定することができる。従って、制御サーバ40は、仲介アカウント情報AC1aに従ったログイン状態を有するスキャナ10にスキャン実行指示214を送信して、スキャナ10からスキャンデータ216を受信することができる。そして、制御サーバ40は、仲介アカウント情報AC1aを含むスキャン要求212に対する応答として、スキャンデータ216を保存サーバ60に送信する。これにより、制御サーバ40は、仲介アカウント情報AC1aに従ったログイン状態を有するスキャナ10から受信されたスキャンデータ216が、ULアカウント情報AC1bに対応する場所に保存されるように、スキャンデータ216を保存サーバ60に送信することができる。この結果、制御サーバ40は、携帯端末70のULアカウント情報AC1bに対応する場所、即ち、携帯端末70のユーザのための場所に、スキャンデータ216を保存させることができる。
携帯端末90が利用される場合も、携帯端末70が利用される場合と同様に、スキャンデータが保存サーバ60にアップロードされる。即ち、携帯端末90が利用される場合には、制御サーバ40は、携帯端末90のULアカウント情報AC2bに対応する場所、即ち、携帯端末90のユーザのための場所に、スキャンデータ216を保存させることができる。このように、本実施例でも、制御サーバ40は、各携帯端末70,90のための各ULアカウント情報AC1b,AC2bに対応する各場所、即ち、各携帯端末70,90の各ユーザのための各場所に、スキャンデータを保存させることができる。
(対応関係)
制御サーバ40については、スキャナ10からログイン要求208を受信する処理、保存サーバ60からスキャン要求212を受信する処理、スキャン実行指示214をスキャナ10に送信する処理、スキャナ10からスキャンデータ216を受信する処理、スキャンデータ216を保存サーバ60に送信する処理が、それぞれ、「第1の要求受信部」、「第2の要求受信部」、「指示送信部」、「スキャンデータ受信部」、「スキャンデータ送信部」によって実行される処理の一例である。
携帯端末70については、仲介アカウント情報AC1aをスキャナ10に供給する処理が、「供給処理」の一例である。ログイン要求211Aを保存サーバ60に送信する処理、及び、処理要求211Cを保存サーバ60に送信する処理が、「要求送信処理」の一例である。また、仲介アカウント情報AC1aが、「第1種のアカウント情報に関係する関係情報」の一例である。即ち、本実施例では、「第1種のアカウント情報」と「関係情報」とが同じ情報である。
(第3実施例;図8)
図8を参照して、第3実施例について説明する。第2実施例では、図7に示されるように、携帯端末70から保存サーバ60に仲介アカウント情報AC1aを含む処理要求211Cが送信されるが、本実施例では、図8に示されるように、携帯端末70から保存サーバ60にスキャントークンT3Bを含む処理要求311Cが送信される。以下では、第2実施例とは異なる点を中心に、本実施例の各デバイス10,40,60,70によって実行される各処理について説明する。
携帯端末70からスキャナ10に仲介アカウント情報AC1aが送信されてから、スキャナ10から制御サーバ40にログイン要求308が送信されるまでの各処理は、第2実施例と同様である。
制御サーバ40のCPU52は、スキャナ10からログイン要求308を受信する場合に、アクセストークンT3Aと、アクセストークンT3Aとは異なるスキャントークン(即ち認証情報)T3Bと、を生成する。アクセストークンT3Aは、第2実施例のアクセストークンT2と同様に、スキャナ10と制御サーバ40との間にXMPP接続を確立するために利用される。スキャントークンT3Bは、後述するように、携帯端末70から保存サーバ60にスキャントークンT3Bを含む処理要求311Cを送信するために利用される。
次いで、制御サーバ40のCPU52は、仲介アカウント情報AC1aに関連付けて、アクセストークンT3Aと、スキャントークンT3Bと、をメモリ54に記憶させる。そそして、CPU52は、アクセストークンT3Aと、スキャントークンT3Bと、を含むログイン成功通知310を、スキャナ10に送信する。
スキャナ10のCPU32は、制御サーバ40からログイン成功通知310を受信すると、ログイン成功通知310に含まれるアクセストークンT3Aをメモリ34に記憶させ、次いで、アクセストークンT3Aを利用して、スキャナ10と制御サーバ40との間にXMPP接続を確立させる。
スキャナ10のCPU32は、さらに、スキャナ10と携帯端末70との間のNFC接続を利用して、ログイン成功通知310に含まれるスキャントークンT3Bを携帯端末70に送信する。
携帯端末70のCPU82は、スキャナ10からスキャントークンT3Bを受信すると、スキャントークンT3Bをメモリ84に記憶させる。次いで、CPU82は、ULアカウント情報AC1bを含むログイン要求311Aを保存サーバ60に送信して、保存サーバ60からログイン成功通知311Bを受信する。次いで、携帯端末70のCPU82は、ULアカウント情報AC1bに従ったログイン状態を利用して、スキャントークンT3Bを含む処理要求311Cを保存サーバ60に送信する。
保存サーバ60は、携帯端末70から処理要求311Cを受信すると、処理要求311Cに含まれるスキャントークンT3Bを抽出する。上述したように、処理要求311Cは、ULアカウント情報AC1bに従ったログイン状態を利用して通信される。従って、保存サーバ60は、スキャントークンT3B及びULアカウント情報AC1bを関連付けることができる。次いで、保存サーバ60は、スキャントークンT3Bを含むスキャン要求312を制御サーバ40に送信する。
制御サーバ40のCPU52は、保存サーバ60からスキャン要求312を受信すると、スキャン要求312からスキャントークンT3Bを抽出する。上述したように、制御サーバ40のメモリ54では、スキャントークンT3B及び仲介アカウント情報AC1aが関連付けられている。従って、CPU52は、スキャントークンT3Bに基づいて、スキャン要求312が仲介アカウント情報AC1aに関係する要求であることを特定することができる。この結果、CPU52は、XMPP接続を利用して、スキャン実行指示314をスキャナ10に送信することができる。
次いで、制御サーバ40のCPU52は、スキャナ10からアクセストークンT3A及びスキャンデータ316を同時的に受信する。これにより、CPU52は、アクセストークンT3Aを介して、仲介アカウント情報AC1a及びスキャンデータ316を関連付けることができる。上述したように、CPU52は、スキャン要求312が仲介アカウント情報AC1aに関係する要求であることを特定することができる。従って、CPU52は、仲介アカウント情報AC1aに関係するスキャン要求312に対する応答として(即ち戻り値として)、仲介アカウント情報AC1aに関連付けられているスキャンデータ316を保存サーバ60に送信することができる。
保存サーバ60は、スキャントークンT3Bを含むスキャン要求312に対する応答として、制御サーバ40からスキャンデータ316を受信する。これにより、保存サーバ60は、スキャントークンT3B及びスキャンデータ316を関連付けることができる。上述したように、保存サーバ60は、スキャントークンT3B及びULアカウント情報AC1bを関連付けることができる。従って、保存サーバ60は、ULアカウント情報AC1b及びスキャンデータ316を関連付けることができる。このために、保存サーバ60は、ULアカウント情報AC1bに対応する場所にスキャンデータ316を保存することができる。
次いで、保存サーバ60は、終了通知325を携帯端末70に送信し、終了通知326を制御サーバ40に送信する。これにより、スキャナ10と制御サーバ40との間のXMPP接続が切断される。また、アクセストークンT3A等の各情報が、スキャナ10のメモリ34、制御サーバ40のメモリ54、及び、携帯端末70のメモリ84から消去される。
(第3実施例の効果)
本実施例によると、制御サーバ40において、仲介アカウント情報AC1a及びスキャントークンT3Bが関連付けられ、保存サーバ60において、ULアカウント情報AC1b及びスキャントークンT3Bが関連付けられる。従って、制御サーバ40又は保存サーバ60において、仲介アカウント情報AC1a及びULアカウント情報AC1bが直接的に関連付けられることはないが、制御サーバ40及び保存サーバ60を含むシステム内において、スキャントークンT3Bを介して、仲介アカウント情報AC1a及びULアカウント情報AC1bが関連付けられる。より具体的に言うと、仲介アカウント情報AC1a及びULアカウント情報AC1bの双方に関係するスキャン要求312(即ち、スキャントークンT3Bを含むスキャン要求312)が、保存サーバ60から制御サーバ40に送信される。このために、制御サーバ40は、携帯端末70のULアカウント情報AC1bに対応する場所、即ち、携帯端末70のユーザのための場所に、スキャンデータ216を保存させることができる。換言すると、制御サーバ40は、各携帯端末70,90のための各ULアカウント情報AC1b,AC2bに対応する各場所、即ち、各携帯端末70,90の各ユーザのための各場所に、スキャンデータを保存させることができる。
(対応関係)
制御サーバ40において、スキャントークンT3Bを生成する処理、スキャントークンT3Bを含むログイン成功通知310をスキャナ10に送信する処理が、それぞれ、「生成部」、「応答送信部」によって実行される処理の一例である。また、スキャントークンT3Bが、「第1種のアカウント情報に関係する関係情報」の一例である。即ち、本実施例では、「第1種のアカウント情報」と「関係情報」とが異なる情報である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、以下の変形例が含まれる。
(変形例1)例えば、図3のケースAでは、制御サーバ40は、スキャナ10からスキャンデータ116Aを受信した後に、ULアカウント情報AC1bを利用して保存サーバ60にログインする。これに代えて、制御サーバ40は、スキャン実行指示114Aをスキャナ10に送信する前に、ULアカウント情報AC1bを利用して保存サーバ60へのログインを試行してもよい。そして、制御サーバ40は、保存サーバ60へのログインが成功する場合に、スキャン実行指示114Aをスキャナ10に送信してもよい。即ち、制御サーバ40は、上記の実施例のように、スキャン実行指示114Aをスキャナ10に送信した後に、保存サーバ60にログインしてもよいし、本変形例のように、スキャン実行指示114Aをスキャナ10に送信する前に、保存サーバ60にログインしてもよい。なお、本変形例では、制御サーバ40は、保存サーバ60へのログインが成功しない場合に、スキャン実行指示114Aをスキャナ10に送信しなくてもよい。この場合、スキャナ10は、保存サーバ60にログインすることができないことに起因して、アップロードすることができない場合に、スキャンデータを生成せずに済む。
(変形例2)図4のケースBにおいて、携帯端末70からスキャナ10に各IDが送信されなくてもよく、スキャナ10から制御サーバ40に送信されるログイン要求108Bに各IDが含まれていなくてもよい。また、携帯端末70から制御サーバ40に各ULアカウント情報AC1b,AC2bが送信される際に、各IDが送信されなくてもよい。この構成では、制御サーバ40は、1個の仲介アカウント情報と1個のULアカウント情報とを関連付けることはできないが、アクセストークンT1Bを介して、複数個の仲介アカウント情報AC1a,AC2aの集合と、複数個のULアカウント情報AC1b,AC2bの集合と、を関連付けることができる。この結果、制御サーバ40は、各ULアカウント情報AC1b,AC2bに対応する各場所に、同じスキャンデータを保存させることができる。
(変形例3)図4のケースBにおいて、制御サーバ40は、2個のログイン要求118B,120を保存サーバ60に送信することによって、保存サーバ60にログインする。これに代えて、制御サーバ40は、2個のULアカウント情報AC1b,AC2bを含む1個のログイン要求を保存サーバ60に送信することによって、保存サーバ60にログインしてもよい。即ち、制御サーバは、M個の第2種のアカウント情報を含む少なくとも1個の第2のログイン要求を保存サーバに送信することによって、保存サーバにログインすればよい。
(変形例4)上記の変形例3では、保存サーバ60は、2個のULアカウント情報AC1b,AC2bを含む1個のログイン要求を受信するので、2個のULアカウント情報AC1b,AC2bを関連付けることができる。従って、保存サーバ60は、2個のULアカウント情報AC1b,AC2bのうちの一方のULアカウント情報に従ったログイン情報を利用して、制御サーバ40からスキャンデータを受信すれば、2個のULアカウント情報AC1b,AC2bに対応する2個の場所のそれぞれに、当該スキャンデータを保存することができる。即ち、制御サーバ40は、図4のケースBのように、保存サーバ60へのスキャンデータの送信を2回実行せずに済み、保存サーバ60へのスキャンデータの送信を1回実行すれば足りる。即ち、制御サーバは、保存サーバへのスキャンデータの送信を少なくとも1回実行すればよい。
(変形例5)上記の各実施例では、例えば、図3のケースAに示されるように、スキャナ10は、NFC通信を利用して、携帯端末70から仲介アカウント情報AC1aを受信する。これに代えて、スキャナ10は、赤外線通信、Transfer Jet等のNFCとは異なる規格に従った近距離無線通信を利用して、携帯端末70から仲介アカウント情報AC1aを受信してもよい。また、スキャナ10は、例えば、スキャナ10が接続されているLANを介した通信を利用して、携帯端末70から仲介アカウント情報AC1aを受信してもよい。
(変形例6)「スキャナ」は、スキャン実行部を備えるあらゆるデバイス(例えば、スキャン機能及び印刷機能を含む多機能を実行可能な多機能機、FAX装置等)を含む。例えば、送信側のFAX装置(即ち「スキャナ」の一例)は、制御サーバ40を介してFAXデータ(即ち「スキャンデータ」の一例)を保存サーバ60にアップロードさせることによって、FAX送信を実行してもよい。これにより、受信側のFAX装置は、制御サーバ40からFAXデータを受信することによって、FAX受信を実行することができる。
(変形例7)上記の各実施例では、スキャナ10及び制御サーバ40のCPU32,52がメモリ34,54内のプログラム(即ちソフトウェア)を実行することによって、図2〜図4、図7、及び、図8の各処理が実現される。これに代えて、各処理のうちの少なくとも1つは、論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
2:通信システム、10:スキャナ、12:操作部、14:表示部、16:NFCI/F、18:ネットワークI/F、20:スキャン実行部、30:制御部、32:CPU、34:メモリ、40:制御サーバ、48:ネットワークI/F、50:制御部、52:CPU、54:メモリ、60:保存サーバ、70:携帯端末、72:操作部、74、表示部、76:NFCI/F、78:ネットワークI/F、80:制御部、82:CPU、84:メモリ、90:携帯端末、AC1a,AC2a:仲介アカウント情報、AC1b,AC2b:ULアカウント情報、T1A,T1B,T2,T3A:アクセストークン、T3B:スキャントークン、108A:ログイン要求、110A:ログイン成功通知、112A:スキャン要求、114A:スキャン実行指示、116A:スキャンデータ、118A:ログイン要求、120A:ログイン成功通知

Claims (12)

  1. スキャナからスキャンデータを受信して、前記スキャンデータを保存サーバに送信する制御サーバであって、
    前記スキャナから、前記制御サーバにログインするための第1種のアカウント情報を含む第1のログイン要求を受信する第1の要求受信部であって、前記第1種のアカウント情報は、前記スキャナが特定の携帯端末から取得した情報である、前記第1の要求受信部と、
    前記スキャナから前記第1のログイン要求が受信される場合に、前記第1のログイン要求に対する応答を前記スキャナに送信する応答送信部であって、前記応答は、前記スキャナから前記特定の携帯端末に供給されるべき特定情報を含む、前記応答送信部と、
    前記応答が前記スキャナに送信された後に、前記特定情報を取得した前記特定の携帯端末から、前記保存サーバにログインするための第2種のアカウント情報を、前記特定情報に関連付けられた状態で受信する情報受信部と、
    前記応答が前記スキャナに送信された後に、前記特定情報を取得した前記特定の携帯端末から、前記スキャナを介さずに、スキャン要求を受信する第2の要求受信部と、
    前記特定の携帯端末から前記スキャン要求が受信される場合に、スキャン実行指示を前記スキャナに送信する指示送信部と、
    前記スキャン実行指示が前記スキャナに送信された後に、前記スキャナから特定のスキャンデータを受信するスキャンデータ受信部と、
    前記特定の携帯端末から受信された前記第2種のアカウント情報を含む第2のログイン要求を前記保存サーバに送信することによって、前記保存サーバにログインして、前記スキャナから受信された前記特定のスキャンデータを前記保存サーバに送信するスキャンデータ送信部であって、この結果、前記保存サーバは、前記第2種のアカウント情報に対応する場所に前記特定のスキャンデータを保存する、前記スキャンデータ送信部と、を備える制御サーバ。
  2. 前記情報受信部は、前記特定情報を取得した前記特定の携帯端末から、前記スキャナを介さずに、前記特定情報と前記第2種のアカウント情報とを受信する、請求項1に記載の制御サーバ。
  3. 前記第2の要求受信部は、前記情報受信部が、前記特定情報を取得した前記特定の携帯端末から、前記スキャナを介さずに、前記特定情報と前記第2種のアカウント情報とを受信するのと同時的に、前記特定の携帯端末から、前記スキャナを介さずに、前記スキャン要求を受信する、請求項1又は2に記載の制御サーバ。
  4. 前記第1の要求受信部は、前記特定の携帯端末からM個(前記Mは2以上の整数)の前記第1種のアカウント情報を取得した前記スキャナから、前記M個の第1種のアカウント情報を含む前記第1のログイン要求を受信し、
    前記M個の第1種のアカウント情報は、前記特定の携帯端末によって予め保持されている1個の前記第1種のアカウント情報と、前記特定の携帯端末とは異なるM−1個の携帯端末から前記特定の携帯端末に供給されるM−1個の前記第1種のアカウント情報と、を含み、
    前記情報受信部は、前記特定情報を取得した前記特定の携帯端末から、M個の前記第2種のアカウント情報を、前記特定情報に関連付けられた状態で受信し、
    前記M個の第2種のアカウント情報は、前記特定の携帯端末によって予め保持されている1個の前記第2種のアカウント情報と、前記M−1個の携帯端末から前記特定の携帯端末に供給されるM−1個の前記第2種のアカウント情報と、を含み、
    前記スキャンデータ送信部は、前記特定の携帯端末から受信された前記M個の第2種のアカウント情報を含む前記第2のログイン要求を前記保存サーバに送信することによって、前記保存サーバにログインして、前記特定のスキャンデータを前記保存サーバに送信し、この結果、前記保存サーバは、前記M個の第2種のアカウント情報に対応するM個の場所のそれぞれに前記特定のスキャンデータを保存する、請求項1から3のいずれか一項に記載の制御サーバ。
  5. 通信システムであって、
    スキャナと、
    前記スキャナからスキャンデータを受信して、前記スキャンデータを保存サーバに送信する制御サーバと、を備え、
    前記スキャナは、
    スキャン実行部と、
    特定の携帯端末から、前記制御サーバにログインするための第1種のアカウント情報を取得する取得部と、
    前記特定の携帯端末から前記第1種のアカウント情報が取得される場合に、前記第1種のアカウント情報を含む第1のログイン要求を前記制御サーバに送信して、前記制御サーバから前記第1のログイン要求に対する応答を受信するログイン部であって、前記応答は、特定情報を含む、前記ログイン部と、
    前記制御サーバから前記応答が受信される場合に、前記応答に含まれる前記特定情報を前記特定の携帯端末に供給する供給部と、
    前記特定情報が前記特定の携帯端末に供給された後に、前記制御サーバからスキャン実行指示を受信する指示受信部と、
    前記制御サーバから前記スキャン実行指示が受信される場合に、原稿のスキャンを前記スキャン実行部に実行させて、特定のスキャンデータを生成して、前記特定のスキャンデータを前記制御サーバに送信するスキャン制御部と、を備え、
    前記制御サーバは、
    前記スキャナから前記第1のログイン要求を受信する第1の要求受信部と、
    前記スキャナから前記第1のログイン要求が受信される場合に、前記特定情報を含む前記応答を前記スキャナに送信する応答送信部と、
    前記応答が前記スキャナに送信された後に、前記特定情報を取得した前記特定の携帯端末から、前記保存サーバにログインするための第2種のアカウント情報を、前記特定情報に関連付けられた状態で受信する情報受信部と、
    前記応答が前記スキャナに送信された後に、前記特定情報を取得した前記特定の携帯端末から、前記スキャナを介さずに、スキャン要求を受信する第2の要求受信部と、
    前記特定の携帯端末から前記スキャン要求が受信される場合に、前記スキャン実行指示を前記スキャナに送信する指示送信部と、
    前記スキャン実行指示が前記スキャナに送信された後に、前記スキャナから前記特定のスキャンデータを受信するスキャンデータ受信部と、
    前記特定の携帯端末から受信された前記第2種のアカウント情報を含む第2のログイン要求を前記保存サーバに送信することによって、前記保存サーバにログインして、前記スキャナから受信された前記特定のスキャンデータを前記保存サーバに送信するスキャンデータ送信部であって、この結果、前記保存サーバは、前記第2種のアカウント情報に対応する場所に前記特定のスキャンデータを保存する、前記スキャンデータ送信部と、を備える、通信システム。
  6. 特定の携帯端末のためのコンピュータプログラムであって、
    前記特定の携帯端末に、以下の各処理、即ち、
    制御サーバにログインするための第1種のアカウント情報をスキャナに供給する供給処理であって、この結果、前記スキャナは、前記第1種のアカウント情報を含む第1のログイン要求を前記制御サーバに送信して、前記制御サーバから特定情報を含む応答を受信し、前記制御サーバは、前記スキャナからスキャンデータを受信して、前記スキャンデータを保存サーバに送信するためのサーバである、前記供給処理と、
    前記第1種のアカウント情報が前記スキャナに供給された後に、前記スキャナから前記特定情報を取得する特定情報取得処理と、
    前記スキャナから前記特定情報が取得される場合に、前記保存サーバにログインするための第2種のアカウント情報を、前記特定情報に関連付けられた状態で、前記制御サーバに送信する情報送信処理と、
    前記スキャナを介さずに、スキャン要求を前記制御サーバに送信する要求送信処理であって、前記スキャン要求は、前記制御サーバに、スキャン実行指示を前記スキャナに送信させるための要求である、前記要求送信処理と、を実行させるコンピュータプログラム。
  7. 前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータに、さらに、
    前記特定の携帯端末とは異なるM−1個(前記Mは2以上の整数)の携帯端末から、M−1個の前記第1種のアカウント情報と、M−1個の前記第2種のアカウント情報と、を取得するアカウント情報取得処理を実行させ、
    前記供給処理は、M個の前記第1種のアカウント情報を前記スキャナに供給する処理を含み、この結果、前記スキャナは、前記M個の第1種のアカウント情報を含む前記第1のログイン要求を前記制御サーバに送信して、前記制御サーバから前記特定情報を含む前記応答を受信し、
    前記M個の第1種のアカウント情報は、前記特定の携帯端末によって予め保持されている1個の前記第1種のアカウント情報と、前記M−1個の第1種のアカウント情報と、を含み、
    前記情報送信処理は、M個の前記第2種のアカウント情報を、前記特定情報に関連付けられた状態で、前記制御サーバに送信する処理を含み、
    前記M個の第2種のアカウント情報は、前記特定の携帯端末によって予め保持されている1個の前記第2種のアカウント情報と、前記M−1個の第2種のアカウント情報と、を含む、請求項6に記載のコンピュータプログラム。
  8. 前記コンピュータプログラムは、前記特定の携帯端末に、第1種の処理と、第2種の処理と、を選択的に実行させることが可能であり、
    前記第1種の処理は、前記アカウント情報取得処理と、前記供給処理と、前記特定情報取得処理と、前記情報送信処理と、前記要求送信処理と、を含み、
    前記第2種の処理は、前記特定の携帯端末によって予め保持されている前記1個の第2種のアカウント情報を、前記特定の携帯端末とは異なる携帯端末に供給する処理を含む、請求項7に記載のコンピュータプログラム。
  9. スキャナからスキャンデータを受信して、前記スキャンデータを保存サーバに送信するための制御サーバであって、
    前記スキャナから、前記制御サーバにログインするための第1種のアカウント情報を含む第1のログイン要求を受信する第1の要求受信部であって、前記第1種のアカウント情報は、前記スキャナが特定の携帯端末から取得した情報である、前記第1の要求受信部と、
    前記スキャナから前記第1のログイン要求が受信された後に、前記保存サーバから、前記第1種のアカウント情報に関係する関係情報を含むスキャン要求を受信する第2の要求受信部であって、前記特定の携帯端末が、前記保存サーバにログインするための第2種のアカウント情報を含む第2のログイン要求を前記保存サーバに送信することによって、前記保存サーバにログインして、前記関係情報を含む処理要求を前記保存サーバに送信した結果として、前記保存サーバから前記制御サーバへの前記スキャン要求の送信が実行される、前記第2の要求受信部と、
    前記保存サーバから前記スキャン要求が受信される場合に、スキャン実行指示を前記スキャナに送信する指示送信部と、
    前記スキャン実行指示が前記スキャナに送信された後に、前記スキャナから特定のスキャンデータを受信するスキャンデータ受信部と、
    前記スキャナから受信された前記特定のスキャンデータを前記保存サーバに送信するスキャンデータ送信部であって、この結果、前記保存サーバは、前記第2種のアカウント情報に対応する場所に前記特定のスキャンデータを保存する、前記スキャンデータ送信部と、を備える制御サーバ。
  10. 前記関係情報は、前記第1種のアカウント情報を含む、請求項9に記載の制御サーバ。
  11. 前記制御サーバは、さらに、
    前記スキャナから前記第1のログイン要求が受信される場合に、前記関係情報として、前記第1種のアカウント情報に関連付けられる認証情報を生成する生成部と、
    前記第1のログイン要求に対する応答を前記スキャナに送信する応答送信部であって、前記応答は、前記スキャナから前記特定の携帯端末に供給されるべき前記関係情報を含む、前記応答送信部と、
    を備える、請求項9に記載の制御サーバ。
  12. 特定の携帯端末のためのコンピュータプログラムであって、
    前記特定の携帯端末に、以下の各処理、即ち、
    制御サーバにログインするための第1種のアカウント情報をスキャナに供給する供給処理であって、この結果、前記スキャナは、前記第1種のアカウント情報を含む第1のログイン要求を前記制御サーバに送信することによって、前記制御サーバにログインし、前記制御サーバは、前記スキャナからスキャンデータを受信して、前記スキャンデータを保存サーバに送信するためのサーバである、前記供給処理と、
    前記保存サーバにログインするための第2種のアカウント情報を含む第2のログイン要求を前記保存サーバに送信することによって、前記保存サーバにログインして、前記第1種のアカウント情報に関係する関係情報を含む処理要求を前記保存サーバに送信する要求送信処理であって、前記処理要求は、前記保存サーバに、前記関係情報を含むスキャン要求を前記制御サーバに送信させるための要求であり、前記スキャン要求は、前記制御サーバに、スキャン実行指示を前記スキャナに送信させるための要求である、前記要求送信処理と、
    を実行させるコンピュータプログラム。
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