JP2020204835A - 情報処理装置、システム、情報処理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
その中で、点検対象の構造物を人が近接的に目視で点検するのではなく、構造物をカメラで撮影し、撮影した画像を用いて構造物の点検を行う技術が提案されている。特許文献1には、撮影画像内からひび割れ等を画像処理により検知する技術が開示されている。
本発明は、画像に対して画像処理を実行するサービスについて、より適切な価格を決定することを目的とする。
本実施形態の情報処理装置100は、予め定められた画像処理(以下では、実行画像処理とする)を画像に対して実行するサービス(以下では、提供サービスとする)に係る価格を決定する。本実施形態では、実行画像処理は、画像から、設定されたオブジェクト(本実施形態では、構造物のひび割れ部分)を検知する処理である。そのため、提供サービスは、対象の画像から、被写体に生じているひび割れ部分を検知するサービスである。また、以下では、提供サービスに係る価格を決定する処理を、見積処理とする。
図1は、情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。情報処理装置100は、提供サービスに係る価格を決定する情報処理装置である。本実施形態では、情報処理装置100は、パーソナルコンピュータ(PC)であるとするが、他の例として、サーバ装置、タブレット装置等の他の情報処理装置であってもよい。
情報処理装置100は、Central Processing Unit(CPU)101、Random Access Memory(RAM)102、Read Only Memory(ROM)103、ネットワークIF104を含む。また、情報処理装置100は、Video RAM(VRAM)105、入力コントローラ107、HDD109、入力IF110を含む。各要素は、入出力バス111を介して相互に通信可能に接続されている。
ROM103は、CPU101の動作処理手順を規定する制御プログラム等を記憶する記憶装置である。ROM103は、コンピュータシステムの機器制御を行う基本ソフト(OS:Operating System)のプログラムを記憶するプログラムROMと、システムの稼動に用いられる情報等を記憶するデータROMと、を含む。CPU101は、ROM103の代わりにHDD109を用いてもよい。
ディスプレイ106は、情報処理装置100の接続インターフェースを介して情報処理装置100に接続された表示装置である。本実施形態では、ディスプレイ106は、液晶ディスプレイであるとするが、他の例として、情報処理装置100から出力される情報の表示が可能な表示装置ならば液晶TV等の他の表示装置でであってもよい。
入力IF110は、CD(DVD)−ROMドライブ、メモリカードドライブ等の外部装置との接続に用いられるインターフェースであり、デジタルカメラで撮影された画像データの読み出し等に用いられる。入出力バス111は、各ハードウェア構成要素間の接続に用いられるバス(アドレスバス、データバス、及び制御バス)である。
CPU101が、ROM103又はHDD109に記憶されたプログラムにしたがって処理を実行することで、図2で後述する機能等の情報処理装置100の機能、図5、6で後述するフローチャートの処理等の情報処理装置100の処理が実現される。
情報処理装置100は、画像取得部201、第1の決定部202、第2の決定部203、分析部204、表示制御部205を含む。
なお、情報処理装置100の各ハードウェア構成要素との間では、実際には画像データを示す信号のやり取りが行われるが、以下では、画像データを示す信号のやり取りを、単に画像のやり取りとして説明する。
ただし、他の例として、情報処理装置100は、他の方法で、撮影装置により撮影された撮影画像を取得してもよい。例えば、情報処理装置100は、入力IF110を介して接続された撮影装置から、この撮影装置により撮影された撮影画像を取得してもよい。また、情報処理装置100は、HDD109に予め撮影装置により撮影された撮影画像が記憶されている場合、HDD109から記憶されている撮影画像を取得してもよい。また、情報処理装置100は、ネットワークIF104を介して、ネットワーク経由で、外部の装置から、撮影装置により撮影された撮影画像を取得してもよい。
そして、第1の決定部202は、解析結果に基づいて、対象画像に対する実行画像処理の難易度を決定する。実行画像処理の難易度とは、実行画像処理を、設定された水準以上の精度で行うことの難しさを示す指標値である。以下では、第1の決定部202により決定された難易度を、第1の難易度とする。
そして、第2の決定部203は、解析結果に基づいて、対象画像に対する実行画像処理の難易度を決定する。以下では、第2の決定部203により決定された難易度を、第2の難易度とする。
表示制御部205は、画像取得部201により取得された対象画像をディスプレイ106に表示する。また、表示制御部205は、分析部204により決定された提供サービスに係る価格を、ディスプレイ106に表示する。
料金データベース207は、図7で後述する料金テーブル701が記憶される記憶領域であって、HDD109に実装される。ただし、他の例として、料金データベース207は、ROM103等の他の記憶装置に実装されることとしてもよい。
学習モデルテーブル301は、学習モデルの識別情報を示す「ID」と、対応する学習モデルの記憶場所(Path)を示す「モデルPath」と、の項目を含む。本実施形態では、学習モデルテーブル301は、複数の学習モデルに関する情報を含む。これら複数の学習モデルは、学習で用いられたパラメータやデータセットの違い等により、特性(検知結果の表れ方)が異なっている。そのため、学習モデルにより得意、不得意な画像が異なっている。本実施形態では、学習モデルテーブル301に示される各学習モデルは、HDD109に記憶されているとするが、ROM103等の他の記憶装置に記憶されることとしてもよい。
画面401は、対象画像を対象とした提供サービスに係る価格の決定の処理(見積処理)に用いられる画面である。画面401は、表示領域402、ボタン405、ボタン406、ボタン407、ボタン408を含む。表示領域402は、実行画像処理の対象となる画像(本実施形態では、対象画像)が表示される領域である。ひび割れ403は、表示領域402に表示される対象画像に写るひび割れ部分である。
ボタン405は、トレース処理の開始の指示に用いられるボタンである。本実施形態では、情報処理装置100は、トレース処理を、公知の技術を利用して実現する。より具体的には、情報処理装置100は、ユーザによる入力装置108の操作に基づいて、表示領域402に表示された対象画像中のひび割れ部分の領域の指定を受付けることで、トレース処理を実現する。
ボタン408は、画面401を閉じる処理の指示に用いられるボタンである。CPU101は、ボタン408の押下を検知した場合、画面401を閉じて、画面401を介してお行われる処理を終了する。
更新後の画面401は、表示領域402、ボタン408、表示領域411、表示領域415を含む。
図4(b)では、説明の簡略化のため、トレースひび割れ領域404を図示していない。本実施形態では、CPU101は、更新後の画面401の表示領域402に、更新前の画面401の表示領域402と同様の画像を表示することとするが、他の例として、表示領域402の画像にひび割れ部分の検知処理の結果の領域を重畳して表示してもよい。
破線413は、第1の難易度についての予め定められた閾値を示す。以下では、この閾値を、第1閾値とする。破線414は、第2の難易度についての予め定められた閾値を示す。以下では、この閾値を、第2閾値とする。
また、以下では、難易度グラフ上でおいて、破線413と破線414の交点を原点とし、原点の右上の領域を第1象限とし、同様に左上を第2象限、左下を第3象限、右下を第4象限とする。
本実施形態では、画面401の情報は、予めHDD109に記憶されている。表示制御部205は、HDD109から画面401の情報を取得し、ディスプレイ106に画面401を表示する。
図5の処理の開始の前に、表示制御部205は、HDD109から画面401の情報を取得し、取得した情報に基づいて、画面401をディスプレイ106に表示する。本実施形態では、表示制御部205は、図4(a)で説明したように表示領域402、ボタン405〜408を含む画面401を表示する。そして、表示制御部205は、表示領域402にS501で取得された対象画像を表示する。
S501において、画像取得部201は、ボタン406の押下を検知したことに応じて、入力IF110を介して、対象画像を取得し、取得した対象画像をHDD109に記憶する。
S504において、第2の決定部203は、学習モデルデータベース206から学習モデルテーブル301を取得する。
S506において、第2の決定部203は、選択学習モデルを用いて、対象画像に対して、実行画像処理(設定されたオブジェクト(ひび割れ部分)の検知処理)を行う。
ただし、他の例として、第2の決定部203は、S502で指定されたひび割れ部分の領域が複数ある場合、以下のようにしてもよい。即ち、第2の決定部203は、この複数のひび割れ部分の領域のうち、S506での検知処理により検知された領域の個数を、S502で指定されたひび割れ部分の領域の個数で割った値を、再現率として求めてもよい。
ただし、他の例として、第2の決定部203は、再現率が高い程低くなり、再現率が低い程高くなるような値であれば、他の値を仮難易度として決定してもよい。例えば、第2の決定部203は、求めた再現率の逆数を、仮難易度として決定してもよい。
第2の決定部203は、直前のS507で決定した仮難易度が、第2閾値未満であると判定した場合、この仮難易度を最終的な第2の難易度に決定し、処理をS510に進める。
第2の決定部203は、学習モデルテーブル301が示す学習モデルの全てについてS505で選択学習モデルとして選択したと判定した場合、暫定記憶領域に記憶された暫定難易度を最終的な第2の難易度に決定して、処理をS510に進める。また、第2の決定部203は、学習モデルテーブル301が示す学習モデルの中にS505で選択学習モデルとして選択していない学習モデルがあると判定した場合、処理をS505に進める。
S510において、分析部204は、S503で決定された第1の難易度と、S505〜S509で決定された第2の難易度と、に基づいて、対象画像を対象とした提供サービスに係る価格を決定する。S510の処理の詳細は、図6で後述する。
また、表示制御部205は、複数の異なる出力形式で、S510で決定された価格を出力してもよい。
S601において、分析部204は、S503で決定された第1の難易度と、S505〜S509で決定された第2の難易度と、を取得する。
S602において、分析部204は、料金データベース207から、料金テーブル701を取得する。料金テーブル701は、第1の難易度及び第2の難易度と、提供サービスに係る価格の程度を示す指標値と、の対応を示すテーブルである。以下では、この指標値を、価格指標値とする。本実施形態では、第1の難易度が破線413の示す第1閾値未満であり、第2の難易度が破線414の示す第2閾値未満である単位サイズの画像を対象とした提供サービスに係る価格は、基本単価として予め定められている。本実施形態では、基本単価の情報は、HDD109に記憶されている。この単位サイズは、本実施形態では、1000画素×1000画素とする。本実施形態では、価格指標値は、対象画像における単位サイズの領域についての提供サービスに係る価格の基本単価を基準とした倍率を示す。
本実施形態では、料金テーブル701は、図7に示すように、2行×2列のテーブルである。料金テーブル701の1行目は、第1閾値以上となる第1の難易度の範囲を示す。また、料金テーブル701の2行目は、第1閾値未満となる第1の難易度の範囲を示す。また、料金テーブル701の1列目は、第2閾値未満となる第2の難易度の範囲を示す。料金テーブル701の2列目は、第2閾値以上となる第2の難易度の範囲を示す。
料金テーブル701の各要素は、第1の難易度が対応する行の範囲に属し、第2の難易度が対応する列の範囲に属す場合の価格指標値を示す。
また、料金テーブル701の右下の要素は、対象画像の画質が、第1閾値の示す水準以上であるが、学習モデルテーブル301に管理される既存の学習モデルでの検知の精度が第2閾値の示す水準未満である場合に対応する。そのため、料金テーブル701の右下の要素が示す価格指標値は、対象画像に対する実行画像処理の難易度が、予め定められた水準以上よりも高いとして、1.5(基本価格の1.5倍)となっている。
また、料金テーブル701の右上の要素は、対象画像の画質が第1閾値の示す水準よりも低く、学習モデルテーブル301に管理される既存の学習モデルでの検知の精度が第2閾値の示す水準よりも低い場合に対応する。そのため、料金テーブル701の右上の要素が示す価格指標値は、4つの要素の中で最も高い2.5(基本価格の2.5倍)となっている。
S604において、分析部204は、S603で取得した価格指標値に基づいて、対象画像を対象とした提供サービスに係る価格を決定する。より具体的には、分析部204は、基本単価*(対象画像のサイズ)/(単位サイズ(1000画素×1000画素))*価格指標値で求まる価格を、対象画像を対象とした提供サービスに係る価格として決定する。
その場合、第1の決定部202は、例えば、複数の対象画像それぞれについて、第1の難易度を決定し、決定した複数の第1の難易度に基づいて、最終的な第1の難易度を決定してもよい。例えば、第1の決定部202は、複数の対象画像それぞれについて決定した第1の難易度の平均値や重心等を最終的な第1の難易度として決定してもよい。
情報処理装置100は、このようにすることで、複数の対象画像の中に第1の難易度、第2の難易度が極端に低かったり高かったりするような場合でも、複数の対象画像を対象とした提供サービスに係る適切な価格を決定できる。
例えば、料金テーブル701が、2×3のテーブルであるとしてもよい。その場合、料金テーブル701の1列目が第2の難易度について予め定められた閾値A未満の範囲を示すとする。また、料金テーブル701の2列目が第2の難易度について閾値A以上であり予め定められた閾値B(閾値Aよりも大きい)未満の範囲を示し、3列目が第2の難易度について閾値B以上の範囲を示すとする。
そして、料金テーブル701の6個の要素が示す各価格指標は、第1の難易度と第2の難易度との値が高い程、高くなるように設定されているとする。例えば、料金テーブル701の第1列目に対応する価格指標と第2列目に対応する価格指標と第3列目に対応する価格指標とが、1:2:3となることとしてもよい。
分析部204は、このような料金テーブル701を用いることで、料金テーブル701が4つの価格指標を含む場合に比べて、より細かい粒度で、対象画像を対象とする提供サービスに係る価格を決定できる。
また、本実施形態では、第2の決定部203は、検知解析において再現率を求めて、求めた再現率を用いて、第2の難易度を決定した。ただし、他の例として、第2の決定部203は、検知解析において誤検知率を求めて、誤検知率を用いて第2の難易度を決定してもよい。誤検知率とは、S506での検知処理で検知された領域のうちS502で指定された領域以外の領域の、S506での検知処理で検知された領域全体に対する割合である。そして、第2の決定部203は、求めた誤検知率を、第2の難易度として決定してもよい。
また、第2の決定部203は、S502で指定された領域が複数ある場合には、S506で検知した領域と、S502で指定された複数の領域と、に基づいて、第2の難易度を決定してもよい。例えば、第2の決定部203は、S502で指定された複数の領域それぞれについて、仮難易度を決定し、決定した仮難易度の平均値を第2の難易度に決定してもよい。また、例えば、第2の決定部203は、S502で指定された複数の領域のうちS506で検知できた領域の数が多いほど大きくなるように第2の難易度を決定してもよい。
また、第2の決定部203は、例えば、全ての学習モデルについてのS506、S507の処理で求まった仮難易度から最大の値を抽出し、その難易度の結果に対してS508と同様の閾値判定をしてもよい。ただし、この場合は正式受注後にどの学習モデルを選択すればよいかの正確度が上がるが、全学習モデルに対してひび割れ検知処理を行うため、処理時間がかかる。逆に言えば、図5のようにS508で条件分岐を行う方法では、価格の決定に係る時間を節約できるという利点がある。
例えば、第1の決定部202は、画質解析で、対象画像について、画素の輝度についてのヒストグラムを求め、求めたヒストグラムに基づいて第1の難易度を決定してもよい。例えば、第1の決定部202は、求めたヒストグラムにおける明側もしくは暗側の分布に偏りの有無に応じて、分布に偏りがある程高くなるように第1の難易度を決定してもよい。
また、例えば、第1の決定部202は、画質解析で、対象画像について、画素の色(例えば、RGB等)それぞれについてのヒストグラムを求め、求めたヒストグラムに基づいて第1の難易度を決定してもよい。例えば、第1の決定部202は、各色のヒストグラムの明側(値が大きい側)に偏りの有無に基づいて、分布に偏りがある程高くなるように第1の難易度を決定してもよい。
また、第1の決定部202は、複数種類の解析を、画質解析として行い、複数の解析結果に基づいて、第1の難易度を決定してもよい。
実施形態1では、情報処理装置100は、検知解析の結果に基づいて、第2の難易度を決定した。本実施形態の情報処理装置100は、対象画像と予め実行画像処理が実行された画像との類似性の解析結果に基づいて、第2の難易度を決定する。
本実施形態の情報処理装置100のハードウェア構成は、実施形態1と同様である。
特徴量データベース801は、図9で後述する特徴量テーブル901が記憶される記憶領域であり、HDD109に実装される。ただし、他の例として、特徴量データベース801は、ROM103に実装されることとしてもよい。
本実施形態では、第2の決定部203は、比較対象の2つの画像の類似の度合を判断するために、それぞれの画像の特徴量間の距離を求める。本実施形態では、特徴量テーブル901には、特徴量として、RGB平均色、平均輝度値、F値が含まれるが、他の種類の特徴量が含まれることとしてもよい。例えば、特徴量テーブル901には、画像を解析して得られるヒストグラムや、ハイパスフィルタを行って得られる鮮鋭度等の特徴量が含まれることとしてもよい。
S1001において、第2の決定部203は、対象画像から、予め定められた特徴量(本実施形態では、特徴量テーブル901に管理されるRGB平均色、平均輝度値、F値)を取得する。
S1002において、第2の決定部203は、特徴量データベース801から特徴量テーブル901を取得する。そして、第2の決定部203は、特徴量テーブル901から1行分の特徴量を選択する。以下、図10の説明において最新のS1002で選択された特徴量を選択特徴量とする。また、第2の決定部203は、RAM102に暫定難易度を記憶する暫定記憶領域を用意する。
本実施形態では、第2の決定部203は、対象画像について、RGBの各色を0から1に正規化し、画像全体のRGB各色の平均値を求めて、RGB空間内での位置を求める。そして、第2の決定部203は、求めたRGB空間内での位置と、選択特徴量の「RGB平均色」が示すRGB空間内の位置と、の間の距離を求め、求めた距離を正規化し、RGB平均色についての特徴量間の距離を求める。
また、第2の決定部203は、対象画像について、画像全体の輝度値の平均値を求める。そして、第2の決定部203は、求めた輝度値の平均値と、選択特徴量の「輝度値」が示す輝度値の平均値と、の差分を正規化することで、平均輝度値についての特徴量間の距離を求める。
そして、第2の決定部203は、RGB平均色、平均輝度値、F値それぞれについて求めた特徴量間の距離の平均値を、対象画像と比較画像との特徴量間の距離の最終的な値として求める。そして、第2の決定部203は、求めた特徴量間の距離を、仮難易度として決定する。
また、第2の決定部203は、S1003で決定した仮難易度が予め定められた閾値以上であると判定した場合、処理をS1005に進める。また、この場合、第2の決定部203は、S1003で決定した仮難易度が、暫定記憶領域に記憶された値よりも小さければ、暫定記憶領域に記憶された値を、S1003で決定した仮難易度の値で更新する。また、第2の決定部203は、暫定記憶領域に値が記憶されていない場合、S1003で決定した仮難易度の値を、暫定記憶領域に記憶する。
本実施形態では、S1004で用いられる第2閾値は、予め定められた閾値であるとするが、他の例として、入力装置108を介してユーザから指定された閾値であってもよいし、統計的な手法により求められた閾値であってもよい。
なお、情報処理装置100は、特徴量間の距離を求める際に、本実施形態で用いた特徴量と異なる特徴量を用いてもよい。また、情報処理装置100は、類似の度合を他の方法で求めてもよく、機械学習の手法を用いて求めてもよい。
実施形態1、2では、情報処理装置100は、対象画像に対する解析結果に基づいて、第2の難易度を決定した。本実施形態の情報処理装置100は、対象画像の被写体である対象被写体の構造物に関する情報(以下では、構造物情報とする)に基づいて、対象被写体の構造物と予め定められた構造物との類似の度合を解析し、解析結果に基づいて第2の難易度を決定する。
本実施形態の情報処理装置100のハードウェア構成は、実施形態1と同様である。
構造物データベース1101は、図13で後述する構造物情報テーブル1301が記憶される記憶領域であり、HDD109に実装される。ただし、他の例として、構造物データベース1101は、ROM103に実装されることとしてもよい。
本実施形態の画面401は、項目名称領域1202、項目指定領域1203、ボタン406、ボタン407を含む。項目名称領域1202は、対象被写体である構造物情報の項目を示す領域である。図12の例では、項目名称領域1202には、構造物の種類を示す「案件構造」、構造物の竣工年度を示す「竣工年度」、構造物の長さを示す「案件長さ」、チョークの量を示す「チョーク量」、シミの量を示す「シミ量」が示されている。ただし、他の例として、項目名称領域1202は、図12に示されている項目以外の項目を含んでいてもよい。
項目指定領域1203は、項目名称領域1202に示される各項目についての値の指定に用いられる領域である。
本実施形態では、構造物情報テーブル1301は、構造物の識別情報を示す「ID」、構造物の種類を示す「構造」、構造物の竣工年度を示す「竣工」、構造物の長さを示す「案件長さ」の項目を含む。また、構造物情報テーブル1301は、構造物のチョークの量を示す「チョーク量」、構造物のシミの量を示す「シミ量」の項目を含む。構造物情報テーブルの各行は、既に画像が撮影され、実行画像処理が実行された構造物についての構造物情報を示す。
S1401において、第2の決定部203は、画面401内の項目指定領域1203に指定された対象被写体の構造物についての構造物情報を取得する。以下では、S1401で取得された対象被写体の構造物についての構造物情報を、取得情報とする。
S1402において、第2の決定部203は、構造物データベース1101から構造物情報テーブル1301を取得する。そして、第2の決定部203は、構造物情報テーブル1301から1行分の構造物情報を選択する。以下、図10の説明において最新のS1002で選択された情報を選択情報とする。また、第2の決定部203は、RAM102に暫定難易度を記憶する暫定記憶領域を用意する。
より具体的には、第2の決定部203は、構造物情報の設定された項目(本実施形態では、構造物の種類、竣工年度、構造物の長さ、チョークの量、シミの量)それぞれについて、取得情報と選択情報とが一致しているか否かを特定する。そして、第2の決定部203は、1つの項目について、一致している場合、類似の度合を示す指標値(類似値)を1として、一致していない場合、類似値を0とする。そして、第2の決定部203は、設定された項目全体について、類似値の合計を求めて、求めた合計を、項目全体の個数で割った値を、取得情報と選択情報との類似度として求める。例えば、構造物情報に含まれる項目が5つであり、一致する項目が2つの場合、類似度は、2/5で0.4となる。
そして、第2の決定部203は、1から求めた類似度を引いた値を、第2の難易度として決定する。ただし、第2の決定部203は、類似度が高い程低くなり、類似度が低い程高くなるような指標値であれば、他の指標値を第2の難易度として決定してもよい。例えば、第2の決定部203は、求めた類似度の逆数を、第2の難易度として決定してもよい。
また、第2の決定部203は、比較対象の構造物情報の竣工年度同士の差を、所定の年数(例えば10年)で区分けされた何れの段階に属するかに応じて、類似値を決定してもよい。例えば、第2の決定部203は、この差が、10年未満である場合、類似値を1.0として、10年以上20年未満である場合、類似値を0.75として、20年以上30年未満である場合、類似値を0.5としてもよい。そして、第2の決定部203は、この差が、30年以上40年未満である場合、類似値を0.25、40年以上である場合、類似値を0としてもよい。
また、第2の決定部203は、S1403で決定した仮難易度が第2閾値以上であると判定した場合、処理をS1405に進める。また、この場合、第2の決定部203は、S1403で決定した仮難易度が、暫定記憶領域に記憶された値よりも小さければ、暫定記憶領域に記憶された値を、S1403で決定した仮難易度の値で更新する。また、第2の決定部203は、暫定記憶領域に値が記憶されていない場合、S1403で決定した仮難易度の値を、暫定記憶領域に記憶する。
第2の決定部203は、構造物情報テーブル1301内の全ての構造物情報について、S1402で選択情報として選択したと判定した場合、暫定記憶領域に記憶されている値を最終的な第2の難易度として決定し、処理をS510に進める。第2の決定部203は、構造物情報テーブル1301内にS1402で選択情報として選択されていない構造物情報があると判定した場合、処理をS1402に進める。
なお、本実施形態の情報処理装置に実施形態1や実施形態2で行っている画像処理による難易度算出の手法を加えてもよい。例えば、情報処理装置100は、2軸で無く、複数の軸で判定し、価格指標を決定してもよい。
実施形態1〜3では、実行画像処理は、画像から、構造物のひび割れ部分を検出する処理であるとした。ただし、他の例として、実行画像処理は、画像から、構造物のひび割れ部分と異なるオブジェクト(例えば、構造物における塗料が剥げている部分、構造物における歪曲している部分等)を検出する処理であるとしてもよい。また、実行画像処理は、画像から、複数の種類のオブジェクトを検出する処理であるとしてもよい。
なお、実施形態1〜3で上述した各処理部のうち、第1の決定部202、第2の決定部203、分析部204等については、情報処理装置100は、その代わりとして、機械学習された学習済みモデルを代わりに用いて処理してもよい。その場合には、例えば、その処理部への入力データと出力データとの組合せを学習データとして複数個準備し、それらから機械学習によって知識を獲得し、獲得した知識に基づいて入力データに対する出力データを結果として出力する学習済みモデルを生成する。学習済みモデルは、例えばニューラルネットワークモデルで構成可能である。そして、その学習済みモデルは、これらの処理部と同等の処理をするためのプログラムとして、CPUあるいはGPUなどと協働で動作することにより、前記処理部の処理を行う。なお、情報処理装置100は、上記学習済みモデルを、必要に応じて一定の処理後に更新するようにしてもよい。
101 CPU
Claims (11)
- 被写体の画像を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記画像についての第1の解析の結果に基づいて、前記画像に対する画像処理の第1の難易度を決定する第1の決定手段と、
前記被写体についての第2の解析の結果に基づいて、前記取得手段により取得された前記画像に対する前記画像処理の第2の難易度を決定する第2の決定手段と、
前記第1の決定手段により決定された前記第1の難易度と、前記第2の決定手段により決定された前記第2の難易度と、に基づいて、前記取得手段により取得された前記画像に対して前記画像処理を実行するサービスの価値を示す情報を決定する第3の決定手段と、
を有する情報処理装置。 - 前記第1の解析は、前記取得手段により取得された前記画像の画質に関する解析である請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記第2の解析は、前記取得手段により取得された前記画像から設定されたオブジェクトを検知する検知処理であって、設定された学習モデルを用いて行われる前記検知処理の精度に関する解析である請求項1又は2に記載の情報処理装置。
- 前記第2の解析は、前記取得手段により取得された前記画像と、設定された画像と、の類似の度合に関する解析である請求項1又は2に記載の情報処理装置。
- 前記第2の解析は、前記被写体と、設定されたオブジェクトと、の類似の度合に関する解析である請求項1又は2に記載の情報処理装置。
- 前記サービスの価値を示す情報とは前記サービスに係る価格であり、
前記第3の決定手段により決定された前記価格を出力する第1の出力手段を更に有する請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報処理装置。 - 前記第1の出力手段は、前記第3の決定手段により決定された前記価格を表示することで出力する請求項6に記載の情報処理装置。
- 前記第1の決定手段により決定された前記第1の難易度が取り得る値を示す第1の軸と、前記第2の決定手段により決定された前記第2の難易度が取り得る値を示す第2の軸と、含むグラフであって、前記第1の難易度と前記第2の難易度とに対応する位置に前記画像に対応するオブジェクトがプロットされた前記グラフを表示する表示制御手段を更に有する請求項1乃至7の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 被写体の画像を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記画像についての第1の解析の結果に基づいて、前記画像に対する画像処理の第1の難易度を決定する第1の決定手段と、
前記被写体についての第2の解析の結果に基づいて、前記取得手段により取得された前記画像に対する前記画像処理の第2の難易度を決定する第2の決定手段と、
前記第1の決定手段により決定された前記第1の難易度と、前記第2の決定手段により決定された前記第2の難易度と、に基づいて、前記取得手段により取得された前記画像に対して前記画像処理を実行するサービスの価値を示す情報を決定する第3の決定手段と、
を有するシステム。 - 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
被写体の画像を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得された前記画像についての第1の解析の結果に基づいて、前記画像に対する画像処理の第1の難易度を決定する第1の決定ステップと、
前記被写体についての第2の解析の結果に基づいて、前記取得ステップで取得された前記画像に対する前記画像処理の第2の難易度を決定する第2の決定ステップと、
前記第1の決定ステップで決定された前記第1の難易度と、前記第2の決定ステップで決定された前記第2の難易度と、に基づいて、前記取得ステップで取得された前記画像に対して前記画像処理を実行するサービスの価値を示す情報を決定する第3の決定ステップと、
を含む情報処理方法。 - コンピュータを、請求項1乃至8の何れか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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