JP2020203705A - ウエットシート包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器の高さを低くでき、全体の安定性が向上すると共に、容器の底部近くのウエットシートを容易に取り出せるようにする。【解決手段】ウエットシート2の折り畳み体3を積層した積層体4を収容する容器6と、封口手段9により開閉自在な取り出し口10から容器6内のウエットシート2を取り出し可能に容器6を包装する外装袋8とを備える。容器6は平面視略長方形状であり、折り畳み体3は容器6長手方向に長く且つ容器長手方向の一端側の厚さが他端側よりも大である。積層体4は所定枚数の折り畳み体3を同一方向に積層した単位積層体31を、隣り合う一方の単位積層体31の一端側が隣り合う他方の単位積層体31の他端側から容器長手方向に突出するように偏位させて逆向きに複数組み備える。【選択図】図3

Description

本発明は、ウエットティッシュ、パック用フェイスマスク等のウエットシートを取り出し可能に包装したウエットシート包装体に関するものである。
ウエットシート包装体には、ウエットティッシュ、パック用フェイスマスク等のウエットシートを所定形状に折り畳んで折り畳み体とし、この折り畳み体を所定枚数積層した積層体を容器に収容し、この容器を粘着式の封口ラベルにより開閉自在な取り出し口を有するガスバリヤー性の外装袋に包装しておき、必要に応じて封口ラベルを剥がして取り出し口からウエットシートを取り出し、その後、封口ラベルを貼着して取り出し口を密封するようにしたものがある(特許文献1)。
この種のウエットシート包装体では、従来、ウエットシートを折り畳んだ折り畳み体を所定枚数同一方向に積層して単位積層体を構成し、この単位積層体を前後、左右が略一致するように交互に逆向きに積層して容器に収容して、外装袋を含む外形状が平面視正方形の立方体を構成するように仕上げている。
特開2017−145022号公報
ウエットシート包装体の高さが低くなれば、ウエットシート包装体を化粧台等の上に置いた場合にも安定性が向上して転倒し難くなり、またウエットシートの残りの枚数が少なくなった場合にも、容器の底部近くのウエットシートを容易に取り出すことができる。
しかし、従来のウエットシート包装体は、各単位積層体の前後、左右が略一致するように積層して容器に収容しているため、容器内の折り畳み体の積層枚数が増えた場合には、積層体、容器の高さが高くなって安定性が低下し、また容器の底部近くのウエットシートを取り出し難くなる欠点がある。
更に従来の折り畳み体では、折り畳み線で二つ折り状に折り畳んだときに、その折り畳み線と反対側で両端部を一致させているため、容器内のウエットシートを取り出す場合に、最上位のウエットシートの端縁に指先を掛け難くいと云う欠点がある。
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、容器の高さを低くでき、全体の安定性が向上すると共に、容器の底部近くのウエットシートを容易に取り出すことができるウエットシート包装体を提供することを目的とする。
本発明は、ウエットシートの折り畳み体を積層した積層体を収容する容器と、封口手段により開閉自在な取り出し口から前記容器内の前記ウエットシートを取り出し可能に前記容器を包装する外装袋とを備えたウエットシート包装体において、前記折り畳み体は一端側の厚さが他端側よりも大であり、前記積層体は所定枚数の前記折り畳み体を同一方向に積層した単位積層体を、隣り合う一方の前記単位積層体の一端側が隣り合う他方の前記単位積層体の他端側から突出するように偏位させて逆向きに複数組み備えたものである。
また別の本発明は、ウエットシートの折り畳み体を積層した積層体を収容する容器と、封口手段により開閉自在な取り出し口から前記容器内の前記ウエットシートを取り出し可能に前記容器を包装する外装袋とを備えたウエットシート包装体において、前記容器は平面視略長方形状であり、前記折り畳み体は容器長手方向に長く且つ容器長手方向の一端側の厚さが他端側よりも大であり、前記積層体は所定枚数の前記折り畳み体を同一方向に積層した単位積層体を、隣り合う一方の前記単位積層体の一端側が隣り合う他方の前記単位積層体の他端側から容器長手方向に突出するように偏位させて逆向きに複数組み備えたものである。
前記折り畳み体は前記ウエットシートを折り畳んだ帯状体を中間の折り畳み線に沿って折り畳んだものでもよい。前記折り畳み体は前記折り畳み線からの長さが長い下折り畳み片と、該下折り畳み片よりも短い上折り畳み片とを有するものでもよい。
前記下折り畳み片の前記上折り畳み片に対応する部分は無孔状であることが望ましい。前記ウエットシートは化粧液を含浸するパック用フェイスマスクであり、目用開口部又は目用切り欠き部、鼻用開口部又は鼻用切り欠き部、口用開口部又は口用切り欠き部を有するものでもよい。前記ウエットシートは外周側が略円形状又は略長円状であってもよい。前記ウエットシートは中央帯状部の両側の両側部を、該両側部同士が重ならないように前記中央帯状部の両側の略平行な折り畳み線に沿って前記中央帯状部上に折り畳んで帯状体とし、前記折り畳み体は前記両側部を内側又は外側にして前記帯状体を二つ折り状に折り畳んだものがよい。
本発明によれば、容器の高さを低くでき、全体の安定性が向上すると共に、容器の底部近くのウエットシートを容易に取り出すことができる利点がある。
本発明の第1の実施形態を示すウエットシート包装体の封口状態の斜視図である。 同ウエットシート包装体の開封状態の斜視図である。 同容器等の正面断面図である。 同容器等の側面断面図である。 同容器等の分解斜視図である。 同容器等の平面図である。 同ウエットシートの取り出し説明図である。 同ウエットシートの折り畳み説明図である。 同折り畳み体の積層状態の説明図である。 同折り畳み体の断面図である。 本発明の第2の実施形態を示す容器等の正面断面図である。 本発明の第3の実施形態を示す容器等の平面図である。 同正面断面図である。 同ウエットシートの平面図である。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図10は本発明のウエットシート包装体の第1の実施形態を例示する。図1はウエットシート包装体の封止状態を示し、図2はウエットシート包装体の開封状態を示す。
このウエットシート包装体1は、図1、図2に示すように、ウエットシート2を所定形状に折り畳んだ折り畳み体3を複数枚積層した積層体4と、この積層体4のウエットシート2に含浸させる化粧液等の含浸液5とを容器6に入れて、その容器6の開口部を内側シート7で密封した後に、ガスバリヤー性を有する外装袋8により密封状に包装して略六面の立方体状に仕上げたものである。そして、ウエットシート2の使用に際しては、外装袋8の上面側11の封口手段9を開けて、外装袋8の外取り出し口10から容器6内のウエットシート2を1枚ずつ取り出すようになっている。
外装袋8には複合フィルム又は複合シート等のガスバリアー性を有する外装材が使用されており、ピロー包装等により製袋されている。この外装袋8の形状は略六面体の立方体状であり、その上面側11に形成された平面視略矩形状の外取り出し口10と、この外取り出し口10を開閉自在に封口する封口手段9とが設けられている。
封口手段9は、外取り出し口10の外周側の全周に粘着部13が形成された封口ラベル12と、封口ラベル12の粘着部13の外側に設けられた摘まみ部14と、封口ラベル12の摘まみ部14と反対側に設けられた剥離阻止部15とを有し、剥離阻止部15間の粘着部13を除く他の粘着部13が上面側11に剥離可能に貼着されている。なお、封口ラベル12には、外装袋8の外取り出し口10に対応する切除片が貼付されている。なお、封口手段9は封口ラベル12によるラベル式以外のものでもよい。
容器6は保形性を有する薄手のプラスチック製であって、図3〜図6に示すように、平面視の左右辺6aと前後辺6bとの内、その左右辺6aの長さAが前後辺6bの長さBよりも長い横長状の平面視略長方形に構成され、またウエットシート2の折り畳み体3も、容器6の平面視略長方形状に合わせて左右方向の容器長手方向に長い形状に折り畳まれている。なお、容器6は前後辺6bが左右辺6aよりも長い長方形状でもよい。
ウエットシート2には、フェイスマスクが例示されている。図8(a)に示すように、不織布その他のシート材を顔面の形状に対応するように略円形状又は略長円状に裁断したものであり、目用開口部18、鼻用切り欠き部19、口用開口部20等が設けられている。またフェイスマスクを顔面に装着したときに、顔面の凹凸に沿い易くなるように必要箇所に線状の切り込み部21,22が設けられている。
なお、目用開口部18、鼻用切り欠き部19、口用開口部20に代えて、目用切り欠き部、鼻用開口部、口用切り欠き部を設けてもよい。またウエットシート2としてはフェイスマスク以外にウエットティッシュ、その他のものがあり、その種類によって異なる外形状に成形してもよい。また含浸液5はウエットシート2がフェイスマスクの場合にはパック用の化粧液が使用されるが、ウエットティッシュ、その他のものの場合には、その使用目的に応じた液体を使用すればよい。
外周側が略円形状又は略長円状のウエットシート2は、図8(a)(b)に示すように、2本の折り畳み線23に沿って内側へと三つ折り状に折り畳んで帯状体24を構成する。次ぎに図8(c)に示すように、帯状体24を中間の折り畳み線23に沿って二つ折り状に折り畳んで、容器6に収容するに適した形状、大きさの折り畳み体3を構成し、この折り畳み体3を積層して容器6に収容する。
ウエットシート2の三つ折りに際しては、図8(a)に示すように、ウエットシート2の上下方向に長い中央帯状部26の左右両側の側縁部27を、中央帯状部26の両側の略平行な折り畳み線23に沿って内側へと折り畳んで、左右幅が中央帯状部26に相当する上下方向に長い帯状体24を構成する。この場合、図8(b)に示すように、帯状体24は左右の側縁部27の端縁同士が中央帯状部26上で重ならないようにする。従って、ウエットシート2の外周形状が左右に略対称の場合には、中央帯状部26の左右幅Cは、左右の側縁部27の最大左右幅Dの合計幅よりも大である。
折り畳み体3は、図8(c)に示すように、帯状体24の上下方向の中央よりも若干上側の左右方向の折り畳み線25に沿って、側縁部27が内側となり中央帯状部26が外側となるように二つ折り状に折り畳んで、ウエットシート2の下部側部分に対してウエットシート2の上側部分を上側から重ねる。
これによって、折り畳み体3は、図10(a)に示すように、折り畳み線25から下折り畳み片28の端部までの長さEが長くなり、折り畳み線25から上折り畳み片29の端部までの長さFが短くなっている。そのため折り畳み体3は、長い下折り畳み片28の上に短い上折り畳み片29が重なる状態となり、容器6内のウエットシート2を1枚ずつ取り出すときに、図3に示すように上折り畳み片29の端縁に手指を掛け易くなる。なお、折り畳み体3は、側縁部27を外側にして帯状体24を二つ折りしてもよい。
下折り畳み片28の上折り畳み片29の端縁と対応する部分は、口用開口部20よりも下側で左右の側縁部27の下端部間に位置しており、上折り畳み片29の端縁に手指を掛けるときに、手指が下折り畳み片28側に引っ掛からないように無孔状の平坦状になっている。
折り畳み体3は、帯状体24を折り畳み線25に二つ折りしているため、図10(a)(b)に示すように、折り畳み線25側の厚さが厚くなり、折り畳み線25と反対の端部側の厚さが薄くなっている。即ち、折り畳み体3の折り畳み線25側では、その左右両端側でウエットシート2の中央帯状部26の二枚に各側縁部27の二枚が重なるのに対して、折り畳み線25と反対側では下折り畳み片28と上折り畳み片29との端縁がずれているので、折り畳み体3の折り畳み線25側とその反対側とでは厚みが大きく異なっている。
積層体4は、図3、図9に示すように、所定枚数の折り畳み体3を同一方向に積層して単位積層体31を構成し、この単位積層体31を逆向きに複数組みを上下に重ねて構成されている。そして、上側の単位積層体31の折り畳み線25側が下側の単位積層体31の端縁から寸法Gだけ容器長手方向に突出しており、上下の単位積層体31は寸法Gだけ容器長手方向にずれて偏位した状態となっている。
なお、積層体4の容器長手方向の最大長さ、即ち上下の単位積層体31の折り畳み線25間の長さは、長方形状の容器6の長さよりも小さく、単位積層体31は容器6の長さの範囲内で寸法Gだけずれることになる。
容器6は平面視略長方形状であって、図3〜図7に示すように、上側が広がるテーパー状の周壁部33と、この周壁部33の下端側に一体に形成された底壁部34と、周壁部33の上端から外側に屈曲してフランジ状に形成された外周縁35とを有し、上側が開口部36となっている。
周壁部33には上下方向に長い複数本の補強部37が設けられている。補強部37は周壁部33の上下方向の剛性を確保するためのものであり、外側が溝状となるように内側に凹入しているが、外側に凸状に突出するように設けてもよい。
内側シート7は、ラミネート複合フィルム等のガスバリアー性を有するシートが使用されており、容器6の開口部36を密封するように外周縁35にヒートシール、その他により周方向の全周の固着部で固着されている。なお、内側シート7はその略全面が略平坦状となるように引張状態で固着することが望ましい。
この内側シート7には、外取り出し口10に対応する内取り出し口40を形成可能な破断部38が周方向に設けられている。破断部38は図5に示すように、内側シート7の厚さ方向の一部を残すハーフカットにより形成されている。なお、内側シート7は破断部38の他に、この破断部38から内側に延びる始端側破断部39があり、内側部分を手指で下方に押圧したときに始端側破断部39から外周の破断部38へと破断が進行して内取り出し口40ができるようになっている。内側シート7のハーフカットはレーザ加工が適当であるが、他の方法により加工してもよい。
容器6には開口41付きの上蓋42と、有底状の受け皿43とが上下に設けられている。上蓋42、受け皿43は外周形状が平面視略長方形状であって、この上蓋42と受け皿43とにより、内側から外装袋8の仕上がり形状を略立方体状に保持するようになっている。
上蓋42は容器6の上部側と対応する平面視略長方形状であって、封口ラベル12を外装袋8の上面側11に貼着するときに、外装袋8の上面側11を下側から受ける受け部44と、受け部44の外周から下側に屈曲して容器6の外周縁35の外側に嵌合する外周壁45とを有し、外周壁45の各辺の内周側には、容器6の外周縁35に係脱自在に係合する係合部46が設けられている。
受け皿43は底壁部47の外周から起立する外周壁48を有する。この外周壁48は上蓋42の外周壁45と同じになっており、上蓋42と共に外装袋8の仕上がり形状を内側から平面視略長方形状に保持するようになっている。内側シート7の内取り出し口40は、図5に示すように、外装袋8の上面側11の外取り出し口10と上下に相対応して配置され、外取り出し口10よりも若干小さくなっている。
即ち、内側シート7の内取り出し口40の周縁は、外取り出し口10の周縁よりも内側に位置しており、図7に示すように、積層体4の最上位のウエットシート2の端縁を摘んで取り出すときに、ウエットシート2の外側を擦って余分な付着液を掻き落として除去するようになっている。なお、内取り出し口40の周縁は波状に屈曲して形成されているが、直線状、円弧状等でもよい。
容器6の底壁部34上には、折り畳み体3の前後方向の中央部を押し上げる押し上げ手段50が稜線状に設けられている。また容器6の底壁部34と受け皿43との間には、容器6と受け皿43とを位置決めする位置決め手段51と、容器6を受け皿43上に載置したときに、位置決め手段51が両者を位置決めするように案内する位置決め案内手段52とが設けられている。
押し上げ手段50は、底壁部34の略中央から上側へと突出して容器長手方向(左右方向)に設けられており、上側へと緩やかな円弧状の稜線部を形成する容器長手方向の押し上げ部53と、この押し上げ部53の幅方向の両側から底壁部34へと下広がりに傾斜する傾斜壁部54とを一体に備え、その押し上げ部53側で最下位の折り畳み体3の幅方向の中央部分を上側へと押し上げるようになっている。押し上げ手段50は、折り畳み体3の上折り畳み片29の端部側が押し上げ部53上に位置する長さとなっている。
位置決め手段51は、底壁部34側の位置決め凹部55と、受け皿43側の位置決め凸部56とを備え、位置決め凹部55と位置決め凸部56とが係合して容器6に対して受け皿43を位置決めするようになっている。なお、位置決め凹部55と位置決め凸部56は、内外二重に設けられている。位置決め案内手段52は、押し上げ手段50の下側に上側へと凹入状に形成された案内凹部57と、受け皿43に形成され且つ案内凹部57に案内される案内凸部58とを備えている。案内凸部58は押し上げ手段50の傾斜壁部54の下側に傾斜状に形成され、案内凸部58は押し上げ手段50の傾斜壁部54に略対応する傾斜状となっている。
受け皿43は容器6の外周縁35の外側と略同じ大きさであって、外装袋8により包装したときにウエットシート包装体1の上下両側が略同じ寸法となるように構成されている。この受け皿43の底壁部34には、容器6の位置決め凹部55に下側から入る位置決め凸部56が設けられている。位置決め手段51は位置決め凹部55と位置決め凸部56とによって構成されている。
外装袋8は容器長手方向の両側にガゼット部60を有し、その各ガゼット部60は六面体の側面に沿って折り畳まれて熱溶着等で固着されている。外装袋8の外側には、封口手段9を外側から覆うように封印シート61が巻き付けられおり、この封印シート61により未開封状態で封印している。封印シート61は封口ラベル12の幅よりも大であり、封口ラベル12の開閉方向の全周に巻き付けられている。なお、封印シート61は、封口ラベル12の開閉方向と直交方向に巻き付けてもよい。
このウエットシート包装体1を開封する際は、先ず封印シート61を外し、外装袋8の封口ラベル12を剥離して外取り出し口10を開けた後、内側シート7に内取り出し口40を形成する。内取り出し口40を形成する際には、内側シート7の中央側を下方に押圧すると、破断部38が破断して内取り出し口40が開口する。このとき内側シート7の破断片は引っ張って除去すればよい。
内取り出し口40が開口すると、その内取り出し口40から容器6内に手指を挿入して、図3に示すように、積層体4の最上位のウエットシート2の上折り畳み片29の端縁に指先を掛けた後、その端縁を摘む等して、容器6内のウエットシート2を内取り出し口40から外取り出し口11を経て外装袋8の外側へと引き出せばよい。またウエットシート2を取り出した後は、封口ラベル12を外装袋8の上面側11に貼着して外取り出し口10を封じればよい。
このような構成のウエットシート包装体1は、次のような利点がある。即ち、このウエットシート包装体1は、平面視長方形状の容器6を採用する一方、この容器6内に収容するウエットシート2の折り畳み体3を容器長手方向に長くし、しかもその容器長手方向の一端側の厚さを他端側よりも大にしており、その折り畳み体3を同一方向に所定枚数積層した単位積層体31を、隣り合う一方の単位積層体31の一端側が隣り合う他方の単位積層体31の他端側から容器長手方向に寸法Gだけ突出するように逆向きにずらせて二組み備えているので、容器6及び積層体4の高さを低く抑えることができる。
従って、物流、展示等で複数のウエットシート包装体1を積み重ねる場合の安定性が向上するだけでなく、ウエットシート包装体1を化粧台上に置いた場合にも、その安定性が向上して転倒を防止することができる。そのため内側シート7に内取り出し口40を開けた開封後の状態であっても、容器6の転倒による含浸液5の零れを防止することができる。また容器6の高さを低くできるため、容器6内のウエットシート2の枚数が少なくなった場合にも、容器6の底部近くのウエットシート2を容易に取り出すことができる。
更に折り畳み体3はウエットシート2を折り畳んだ帯状体24を容器長手方向の中間の折り畳み線25に沿って折り畳んで構成しているため、ウエットシート2がフェイスマスクのように面積の広いものの場合でも、適当な大きさの折り畳み体3まで容易に折り畳むことができる。
また容器6 を平面視長方形状としており、ウエットシート2の取り出し時に手を挿入する上取り出し口10、内取り出し口40の開口量を大きくすることができるので、容器6内に手が入り易くなる。従って、容器6の高さを低くできることと相俟って、容器6内のウエットシート2を最後の1枚まで容易に取り出すことができる。
ウエットシート2の折り畳み体3は、折り畳み線25からの長さが長い下折り畳み片28と、この下折り畳み片28よりも短い上折り畳み片29とを有するため、容器6内のウエットシート2を取り出す場合には、その上折り畳み片29の先端側に爪先を掛ける等により、上折り畳み片29の先端側を容易に摘むことができる。
また容器6の底部には、ウエットシート2の折り畳み体3を押し上げる押し上げ手段50があり、この押し上げ手段50が折り畳み体3の中央部分を押し上げているので、容器6の底部近くに残るウエットシート2に対しても、その上折り畳み片29の先端側に容易且つ確実に指先を掛けることができる。
従って、容器6の高さが低くなること、上折り畳み片29が下折り畳み片28よりも短いこと、更には折り畳み体3を押し上げる押し上げ手段50があることの三者が相俟って、容器6の底部近くに残るウエットシート2でも、その上折り畳み片29の先端側を捉えることができ、ウエットシート2を取り出す際の利便性が著しく向上する。
ウエットシート2は中央帯状部26の両側の側縁部27を、この側縁部27同士が重ならないように中央帯状部26の両側の略平行な折り畳み線23に沿って中央帯状部26上に折り畳んで帯状体24とし、この側縁部27を内側又は外側にして帯状体24を二つ折り状に折り畳んでいるので、折り畳み体3の中央部分の嵩張りを防止して薄くすることが可能であり、略中央部分に押し上げ手段50があるにも拘わらず、それによって積層体4の折り畳み体3が何れか一方に倒れる等のおそれがなく、容器6内で積層体4を適正な積層状態に安定的に保つことができる。
図11は本発明の第2の実施形態を例示する。このウエットシート包装体1は、第1の実施形態の上蓋42を省略して、外装袋8の上面側11の形状を、容器6の外周縁35により内側から保持するようにしている。
即ち、第1の実施形態の場合には、上蓋42及び受け皿43が外装袋8の上下両側の形状を内側から保持する保持部材を構成している。しかし、この実施形態では、容器6の外周縁35が外装袋8の上面側11の形状を内側から保持する保持部材を構成しており、その外周側が受け皿43の外周壁48と略一致している。このように上蓋42を省略することも可能である。
図12〜図14は本発明の第3の実施形態を例示する。このウエットシート包装体1は、図12、図13に示すように平面視略正方形状の容器66を採用している。容器66内の積層体4は上下二つの単位積層体31を備え、その各単位積層体31は、一方の単位積層体31の折り畳み線25側が他方の単位積層体31の端部側から突出するようになっている。他の構成は第1の実施形態と略同じである。
ウエットシート2を折り畳む際には、図14に示すように、中央帯状部26の両側の折り畳み線23間の間隔を、折り畳み線25から中央帯状部26の下端部までの長さEと略同じにしている。そのため折り畳み体3は折り畳み線23間の左右幅Cと、折り畳み線25から下折り畳み片28の下端までの長さEが略同じである。
このように折り畳み体3の左右幅Cと長さEとを略同じにした場合でも、その折り畳み体3の所定枚数を積層して単位積層体31を構成し、その単位積層体31の上下2個を第1の実施形態の場合と同様に逆向きに寸法Gだけ偏位させて積層することにより、第1の実施形態と同様に積層体4の積層高さ、容器66の高さを低くすることができる。従って、積層体4、容器66の高さを低くする上では、略正方形又はそれに近い形状の容器66を使用することも可能である。
また折り畳み体3は、左右の折り畳み線23間の間隔が大であり、その折り畳み線23に沿って左右の側縁部27を中央帯状部26上に折り畳むため、左右の側縁部27間の間隔が広がってその部分の厚さが薄くなる。その結果、積層体4を容器66に収容した状態において、折り畳み体3の中央側の薄い部分が押し上げ手段50に対応することになるため、容器66内に積層体4を収容した場合にも、その折り畳み体3の中央部分の高さを低くすることができる利点がある。
なお、上下の単位積層体31を容器66に収容する際に、上下の単位積層体31を逆向きに寸法Gだけ偏位させることが可能であれば、折り畳み体3の左右幅Cを長さEよりも大にしてもよい。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく種々の変更が可能である。例えば、上蓋42と受け皿43は外装袋8の仕上がり形状を内側から保持する保持部材を構成するが、外装袋8の仕上がり形状を保持する機能があれば他の形状であってもよい。また上蓋42と受け皿43は上下一体に連結することも可能である。
外装袋8の外取り出し口10を開閉自在に封止する封口手段9はラベル式が一般的であるが、外取り出し口10を囲む封止枠と、この封止枠に外取り出し口10を開閉自在に連結された開閉蓋とを備えた封口手段9を採用して、この封口手段9の封止枠を外装袋8の上面側11に熱溶着等で固着するようにしてもよい。
ウエットシート2の折り畳み構造は任意であり、三つ折りした後に二つ折りする折り畳み構造に限定されるものではない。但し、積層前の折り畳み体3は、一端側の厚さが大であり、他端側の厚さが小である必要がある。単位積層体31を逆向きに積層して積層体4を構成する場合、その単位積層体31は2以上の複数組みあればよい。積層体4全体としての折り畳み体3の枚数が同じ場合には、単位積層体31毎の折り畳み体3の枚数を少なくすれば、単位積層体31の数が増えることになる。
第1の実施形態の容器6は平面視略長方形とし、第3の実施形態の容器66は平面視略正方形としているが、その何れを使用してもよい。また折り畳み体3は容器6が平面視略長方形の場合には、それに合わせて容器長手方向に長くしているが、折り畳み体3の左右幅C、長さEは積層体4及び容器6の高さには直接関係しない。例えば、図14に示すように左右幅Cと長さEとが略同じ折り畳み体3を採用する場合でも、その折り畳み体3の単位積層体31を複数組み重ねる際に、単位積層体31相互間の容器長手方向の偏位量を大きくすることにより、積層体4及び容器6の高さを抑えることも可能である。
更に容器6が平面視略長方形の場合にも、その容器6、折り畳み体3は前後方向に長くする他、左右方向に長く構成してもよい。その場合には、容器6の開口36部が左右方向に長くなるため、その開口部36に合わせて外取り出し口10、内取り出し口40を左右方向に長くすればよい。
1 ウエットシート包装体
2 ウエットシート
3 折り畳み体
4 積層体
5 含浸液
6,66 容器
7 内側シート
8 外装袋
9 封口手段
10 外取り出し口
24 帯状体
28 下折り畳み片
29 上折り畳み片
31 単位積層体
50 押し上げ手段

Claims (8)

  1. ウエットシートの折り畳み体を積層した積層体を収容する容器と、封口手段により開閉自在な取り出し口から前記容器内の前記ウエットシートを取り出し可能に前記容器を包装する外装袋とを備えたウエットシート包装体において、
    前記折り畳み体は一端側の厚さが他端側よりも大であり、
    前記積層体は所定枚数の前記折り畳み体を同一方向に積層した単位積層体を、隣り合う一方の前記単位積層体の一端側が隣り合う他方の前記単位積層体の他端側から突出するように偏位させて逆向きに複数組み備えた
    ことを特徴とするウエットシート包装体。
  2. ウエットシートの折り畳み体を積層した積層体を収容する容器と、封口手段により開閉自在な取り出し口から前記容器内の前記ウエットシートを取り出し可能に前記容器を包装する外装袋とを備えたウエットシート包装体において、
    前記容器は平面視略長方形状であり、
    前記折り畳み体は容器長手方向に長く且つ容器長手方向の一端側の厚さが他端側よりも大であり、
    前記積層体は所定枚数の前記折り畳み体を同一方向に積層した単位積層体を、隣り合う一方の前記単位積層体の一端側が隣り合う他方の前記単位積層体の他端側から容器長手方向に突出するように偏位させて逆向きに複数組み備えた
    ことを特徴とするウエットシート包装体。
  3. 前記折り畳み体は前記ウエットシートを折り畳んだ帯状体を中間の折り畳み線に沿って折り畳んだ
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のウエットシート包装体。
  4. 前記折り畳み体は前記折り畳み線からの長さが長い下折り畳み片と、該下折り畳み片よりも短い上折り畳み片とを有する
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のウエットシート包装体。
  5. 前記下折り畳み片の前記上折り畳み片に対応する部分は無孔状である
    ことを特徴とする請求項4に記載のウエットシート包装体。
  6. 前記ウエットシートは化粧液を含浸するパック用フェイスマスクであり、
    目用開口部又は目用切り欠き部、鼻用開口部又は鼻用切り欠き部、口用開口部又は口用切り欠き部を有する
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のウエットシート包装体。
  7. 前記ウエットシートは外周側が略円形状又は略長円状である
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のウエットシート包装体。
  8. 前記ウエットシートは中央帯状部の両側の両側部を、該両側部同士が重ならないように前記中央帯状部の両側の略平行な折り畳み線に沿って前記中央帯状部上に折り畳んで帯状体とし、
    前記折り畳み体は前記両側部を内側又は外側にして前記帯状体を二つ折り状に折り畳んだ
    ことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のウエットシート包装体。
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