JP2020202912A - 薬剤管理装置、および、薬剤管理システム - Google Patents

薬剤管理装置、および、薬剤管理システム Download PDF

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Abstract

【課題】処方された薬剤が授与されないおそれを低減可能にした薬剤管理装置、および、薬剤管理システムを提供する。【解決手段】薬剤管理装置30は、薬剤を収納する複数の収納部51と、制御部41とを備え、制御部は、入力装置10が入力した処方箋のなかの薬剤の名称に基づいて、当該名称の薬剤を収納している収納部を、薬剤が取出不能な状態から薬剤が取出可能な状態へ変更する変更部と、取出可能な状態に変更された収納部での薬剤の取出動作が検知された場合に、処方された薬剤の取り出しが完了したと判断する判断部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、収納部に収納された薬剤を管理する薬剤管理装置、および、薬剤管理システムに関する。
薬剤管理装置が設置された調剤薬局では、医師が交付した処方箋に基づいて薬剤の授与が行われている。薬剤管理装置のなかには、処方された薬剤とは異なる薬剤が授与されることを抑えるために、処方箋に記載された薬剤の名称と用量とを読み取り、読み取られた名称の薬剤が収納されている棚の扉を開けて、読み取られた用量を表示するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−187958号公報
しかしながら、上述の薬剤管理装置では、処方された薬剤とは異なる薬剤の授与を抑制できるものの、開いた扉を見落として、処方された薬剤の一部が授与されないおそれが依然として存在する。
本発明の目的は、処方された薬剤が授与されないおそれを低減可能にした薬剤管理装置、および、薬剤管理システムを提供することである。
上記課題を解決するための薬剤管理装置は、薬剤を収納する複数の収納部と、入力装置が入力した処方箋のなかの薬剤の名称に基づいて、当該名称の薬剤を収納している前記収納部を、前記薬剤が取出不能な状態から前記薬剤が取出可能な状態へ変更する変更部と、前記取出可能な状態に変更された前記収納部での前記薬剤の取出動作が検知された場合に、処方された薬剤の取り出しが完了したと判断する判断部と、を備える。
上記課題を解決するための薬剤管理システムは、薬剤を収納する複数の収納部と、処方箋のなかの薬剤の名称を入力する入力装置と、前記入力装置が入力した名称に基づいて、当該名称の薬剤を収納している前記収納部を、前記薬剤が取出不能な状態から前記薬剤が取出可能な状態へ変更する変更部と、前記取出可能な状態に変更された前記収納部での薬剤の取出動作を検知する検知部と、前記検知部が前記取出動作を検知した場合に、処方された薬剤の取り出しが完了したと判断する判断部と、を備える。
上記各構成によれば、処方箋に記録された薬剤を収納する収納部のみが、薬剤の取出不能な状態から、薬剤の取出可能な状態に変更される。そして、取出可能な状態に変更された収納部での前記薬剤の取出動作が検知された場合に、処方された薬剤の取り出しが完了したと判断される。結果として、処方された薬剤の取り出しが完了したことを薬剤管理装置が判断できるため、処方された薬剤の取り出しが完了したことを利用者のみが判断する場合と比べて、処方された薬剤が授与されないおそれを低減できる。
上記薬剤管理装置において、前記判断部は、取出可能な状態に変更された前記収納部での取出動作が検知されない場合に、前記処方された薬剤の取り出しが完了していないと判断し、前記処方された薬剤の取り出しが完了していないと前記判断部が判断した場合に、前記処方された薬剤の取り出しが完了していないことを報知する報知部をさらに備えてもよい。
上記構成によれば、処方された薬剤が取り出されていないことを利用者に気付かせることも可能となる。結果として、処方された薬剤が授与されないおそれを、さらに低減できる。
上記薬剤管理装置において、薬剤の販売に要する処理のなかで、前記処方された薬剤の取り出しが完了したと判断した後の処理が対象処理であり、前記判断部は、前記処方された薬剤の取り出しが完了したと判断するまで前記対象処理を禁止し、前記処方された薬剤の取り出しが完了したと判断したときに前記対象処理を許諾してもよい。
上記薬剤管理装置によれば、処方された薬剤の取り出しが完了していないにもかかわらず薬剤の販売に要する後の処理が行われることを抑制できる。そのため、処方された薬剤が授与されないおそれを一層低減できる。
上記薬剤管理装置において、前記対象処理は、処方された薬剤の販売に要する会計処理であってもよい。この構成によれば、処方された薬剤の取り出しが完了したと判断されるまで会計処理が禁止されるため、販売を目的として処方された薬剤が授与されないおそれを一層低減できる。
上記薬剤管理装置において、前記対象処理は、処方された薬剤の使用に必要な情報の出力処理であってもよい。薬剤の販売に際しては、薬剤の使用に必要な情報を提供することが薬剤師に求められる。この構成によれば、処方された薬剤の取り出しが完了したと判断されるまで情報の出力処理が禁止される。そのため、販売を目的として処方された薬剤が授与されないおそれを一層低減できる。
上記薬剤管理装置において、前記取出動作の検知に、前記入力装置が入力した薬剤の用量と、当該薬剤の取り出された量とが一致することの検知を含めてもよい。この構成によれば、処方された薬剤の用量と授与される薬剤の用量との間に過不足が生じることを抑制できる。
上記薬剤管理装置において、前回処方された薬剤の名称と当該薬剤の用量とが処方履歴であり、前記取出動作の検知は、今回処方された薬剤の用量から前記処方履歴に基づく残薬量を減算した量と、取り出された量とが一致することの検知を含めてもよい。この構成によれば、減数調剤を要する薬剤の授与において、処方された薬剤が授与されないおそれを低減できる。
薬剤管理システムの一実施形態におけるシステム構成を示すブロック図。 一実施形態における処方データの構成を示すデータ構成図。 一実施形態における履歴データの構成を示すデータ構成図。 一実施形態における収納データの構成を示すデータ構成図。 一実施形態における薬剤販売処理の流れを示すシーケンス図。 変更例における薬剤管理システムの構成を示すブロック図。
図1〜図5を参照して、薬剤管理装置、および、薬剤管理システムの一実施形態を説明する。まず、薬剤管理システムの構成を説明し、次いで、薬剤管理システムの作用として薬剤を販売する処理の流れを説明する。
図1が示すように、薬剤管理システムは、入力装置10、および、薬剤管理装置30を備える。入力装置10、および、薬剤管理装置30は、例えば、単一の調剤薬局に設置されている。薬剤管理装置30は、制御装置40と、収納装置50とを備える。収納装置50は、例えば、複数の収納部51を備えた引き出し棚である。収納部51は、開閉状態を検知可能に構成された錠機構を備える引き出しである。
入力装置10は、制御部11、読取部12、記憶部13、および、通信部14を備える。
制御部11は、中央演算処理装置とメモリとを備える。制御部11は、全ての処理をソフトウェアで実行するものに限らない。制御部11は、全ての処理の中の一部を実行するASIC等の専用ハードウェアを備えてもよい。つまり、制御部11は、ASIC等の1つ以上の専用ハードウェア、1つ以上のプロセッサ、あるいは、専用ハードウェアとプロセッサとの組み合わせを含む回路として構成し得る。
制御部11は、記憶部13が記憶するプログラムを読み出して、読取部12、記憶部13、および、通信部14に、各種の処理を実行させる。例えば、制御部11は、処方箋P1や薬手帳P2の読み取りを読取部12に実行させる。制御部11は、読取部12が生成した各種のデータを記憶部13に記憶させる。制御部11は、読取部12が生成した各種のデータを通信部14に送信させる。
読取部12は、例えば、光学文字認識機能を備えたスキャナーである。読取部12は、処方箋P1や薬手帳P2を読取対象として、制御部11の指示に従って、文字認識を使用した読取を実行する。
読取部12は、処方箋P1に記載された文字等を読み取り、その読取結果を用いて処方データ13D1を生成する。読取部12は、薬手帳P2に記載された文字等を読み取り、その読取結果を用いて履歴データ13D2を生成する。制御部11は、読取部12による読取結果に対して通番を付与する。通番は、処方データ13D1と履歴データ13D2とに共通する。
記憶部13は、各種の処理を実行するためのデータを記憶する。例えば、記憶部13は、読取に用いられる処方箋P1のフォーマットを記憶する。記憶部13は、読取に用いられる薬手帳P2のフォーマットを記憶する。
制御部11は、記憶部13が記憶する各種のデータの読み出しと、記憶部13への各種のデータの書き込みとを実行する。例えば、制御部11は、各種のフォーマットを読み出して、当該フォーマットを用いた読み取りを読取部12に実行させる。制御部11は、読取部12が生成した処方データ13D1と履歴データ13D2とに、当該処方データ13D1と履歴データ13D2とに付与された通番とを対応付けて、これらを記憶部13に書き込む。
通信部14は、制御部11の指示に従って、処方データ13D1、履歴データ13D2、および、これらに付与された共通する通番を、薬剤管理装置30に送信する。
処方箋P1に記載される項目は、例えば、医療機関コード、公費負担番号、保険者番号、患者氏名、患者の生年月日、患者区分、医療機関名称、保険医氏名、保険医署名、交付日、処方箋使用期間、医薬剤名や使用量等の処方内容、残薬確認時の対応、備考等である。処方内容は、例えば、患者が服用する薬剤の名称、各薬剤の1日当たりの分量、1日における服用のタイミングなどの投与頻度、用量等である。処方箋P1には、各種の情報が平文、または、機械で読み取り可能なコードとして記録されている。
薬手帳P2に記載される項目は、例えば、所有者の氏名、住所、所有者の生年月日、副作用の原因薬剤、食物アレルギー、常備薬、前回処方された薬剤の名称、分量、授与日、用量、用法等である。薬手帳P2には、各種の情報が平文で記録されている。
図2が示すように、処方データ13D1は、患者を識別するための患者識別情報を備える。患者識別情報は、読取部12が処方箋P1から読み取った、保険者番号、患者氏名、患者の生年月日、患者区分などである。処方データ13D1は、読取部12が読み取った処方箋P1の交付日を備える。処方データ13D1は、読取部12が読み取った薬剤の名称に、当該薬剤の分量、投与頻度、および、用量を対応付ける。薬剤の分量は、当該薬剤が1日に投与される数量である。投与頻度は、1日に薬剤を投与する回数などの頻度である。薬剤の用量は、前回の授与日に患者に処方された薬剤の数量である。
図3が示すように、履歴データ13D2は、患者を識別するための患者識別情報を備える。患者識別情報は、読取部12が薬手帳P2から読み取った、所有者氏名、所有者の生年月日などである。履歴データ13D2は、読取部12が読み取った薬手帳P2での授与日を備える。履歴データ13D2は、読取部12が読み取った薬剤の名称に、当該薬剤の分量、投与頻度、および、用量を対応付ける。薬剤の授与日は、薬剤を授与した前回の日付である。
図1に戻り、制御装置40は、制御部41、記憶部42、通信部43、駆動部44、及び、監視部45を備える。
制御部41は、中央演算処理装置とメモリとを備える。制御部41は、全ての処理をソフトウェアで実行するものに限らない。制御部41は、全ての処理の中の一部を実行するASIC等の専用ハードウェアを備えてもよい。つまり、制御部11は、ASIC等の1つ以上の専用ハードウェア、1つ以上のプロセッサ、あるいは、専用ハードウェアとプロセッサとの組み合わせを含む回路として構成し得る。
制御部41は、記憶部42が記憶するプログラムを読み出して、通信部43、駆動部44、および、監視部45に、各種の処理を実行させる。例えば、制御部41は、入力装置10が送信した各種のデータを、通信部43に受信させる。制御部41は、通信部43が受信した各種のデータを用い、駆動部44に各機器を駆動させる。
制御部41は、監視部45に、収納装置50の状態を監視させる。制御部11は、監視部45による監視の結果に基づいて、各種の判断を実行する。例えば、制御部41は、処方された薬剤の全てが収納装置50から取り出されたか否かを判断する。制御部41は、判断部の一例である。
制御部41は、処方データ13D1と履歴データ13D2とを用いて、薬剤ごとの残薬量を算出する。制御部41は、処方データ13D1と、当該処方データ13D1に含まれる薬剤の残薬量とを、当該処方データ13D1の通番に対応付けて、これらを記憶部42に記憶させる。
例えば、制御部41は、処方データ13D1から薬剤の名称を抽出し、当該名称が履歴データ13D2に含まれるか否かを判断する。制御部41は、処方データ13D1に含まれる薬剤の名称が履歴データ13D2に含まれない場合、当該薬剤の残薬量が「0」であると判断する。
一方、制御部41は、処方データ13D1に含まれる薬剤の名称が履歴データ13D2に含まれる場合、履歴データ13D2の授与日から今回の授与日までの経過日数を算出する。また、制御部41は、履歴データ13D2に含まれる薬剤の分量と、投与頻度と、経過日数との乗算から、総投与数を算出する。そして、制御部41は、履歴データ13D2に含まれる薬剤の用量から総投与数を減算して、当該減算値を薬剤の残薬量とする。
記憶部42は、処方データ13D1、履歴データ13D2、これらに付与された共通の通番、これらに基づく残薬量、および、収納データ42Dを記憶する。収納データ42Dは、制御部41による収納部51の特定に用いられる。
図4が示すように、収納データ42Dは、収納部51を識別するための棚番号を備える。棚番号は、例えば、収納部51の並びの順に付与された通番である。収納データ42Dは、薬剤の名称と、薬剤の収納量とを備える。収納データ42Dは、収納部51の棚番号に、当該収納部51に収納される薬剤の名称、および、当該薬剤の収納量とを対応付ける。
図1に戻り、収納装置50は、複数の収納部51、入力部52、出力部53、および、報知部54を備える。
各収納部51は、当該収納部51に固有の薬剤を収納する。収納部51は、施錠状態と解錠状態とに、変更可能に構成される。施錠状態の収納部51は、当該収納部51に収納された薬剤を取出不能とする。解錠状態の収納部51は、当該収納部51に収納された薬剤を取出可能とする。
収納部51は、状態表示部51Sを備える。収納部51は、駆動部44が入力する解錠信号を受けて、施錠状態から解錠状態に切り替わる。状態表示部51Sは、駆動部44が入力する解錠信号を受けて、当該収納部51が解錠状態であることを表示する。収納部51は、利用者による閉動を受けて、解錠状態から施錠状態に切り替わる。状態表示部51Sは、利用者による閉動を受けて、当該収納部51が施錠状態であることを表示する。
入力部52は、例えば、キーボードやタッチパネルである。入力部52は、利用者による操作を受けて、例えば、処方データ13D1に対応付けられた通番や、収納部51から取り出された薬剤の数量を入力する。
出力部53は、ディスプレイやプリンターである。出力部53は、処方データ13D1に含まれる薬剤の名称、当該薬剤の用量、当該薬剤の残薬量、当該処方データ13D1に対応付けられた通番等を表示する。
報知部54は、表示灯やスピーカーである。報知部54は、例えば、処方された薬剤の全てが収納装置50から取り出されたと判断されたときに、その旨を報知する。また、報知部54は、例えば、処方された薬剤が収納装置50から取り出されていないと判断されたときに、その旨を報知する。
入力部52は、利用者による通番の入力を受け付ける。入力部52は、利用者が入力した通番を、監視部45に出力する。監視部45は、入力部52から入力された通番を、制御部41に入力する。制御部41は、監視部45から入力された通番を参照し、当該通番に対応付けられた処方データ13D1と残薬量とを、記憶部42から読み出す。制御部41は、読み出した処方データ13D1と残薬量とを、駆動部44の駆動を通じて、出力部53に出力させる。
制御部41は、記憶部42から収納データ42Dを読み出して、解錠状態に変更する収納部51を特定する。すなわち、制御部41は、通番に基づいて読み出された処方データ13D1を用い、当該処方データ13D1に含まれる薬剤の名称に対応付けられる棚番号を、収納データ42Dを参照して特定する。そして、制御部41は、特定された棚番号の収納部51を解錠状態に変更するための解錠信号を、駆動部44に出力させる。
収納部51は、解錠状態から施錠状態に切り替わったことを示す信号、すなわち、利用者が閉動を行ったことを示す検知信号を、当該収納部51の棚番号に対応付けて、監視部45に出力する。監視部45は、検知信号の有無に基づいて、利用者による閉動の有無を、各収納部51に対して常時監視する。利用者による閉動は、取出動作の一例である。
監視部45は、収納部51から入力された検知信号を、制御部41に入力する。制御部41は、解錠対象として特定された棚番号と、検知信号に対応付けられた棚番号とが一致する場合に、処方された薬剤の全てが取り出されたと判断する。一方、制御部41は、解錠対象として特定された棚番号と、検知信号に対応付けられた棚番号とが一致しない場合に、処方された薬剤が取り出されていないと判断する。
以下、図5を参照して、薬剤管理システムにおける薬剤販売処理の流れを説明する。
図5が示すように、調剤薬局の利用者1は、例えば、処方箋P1と薬手帳P2とを、患者等から受け取る。利用者1は、処方箋P1と薬手帳P2とを、入力装置10に読み取らせる(ステップS11)。
入力装置10は、読取部12での読取結果に基づいて、処方データ13D1と履歴データ13D2とを生成し、生成された処方データ13D1と履歴データ13D2とを、これらに共通する通番に対応付けて、制御装置40に送信する。入力装置10は、処方データ13D1と履歴データ13D2とに対応付けられた通番を、入力装置10が備える表示部等に表示して、利用者1に通番を通知する。
制御装置40は、受信された処方データ13D1と履歴データ13D2とを用いて、薬剤ごとの残薬量を算出する(ステップS12)。また、制御装置40は、処方データ13D1の通番に、当該処方データ13D1と、当該処方データ13D1に含まれる薬剤の残薬量とを対応付けて、これらを記憶部42に記憶し、これによって、通番に対応付けられた情報を登録する(ステップS12)。
利用者1は、収納装置50の入力部52に、入力装置10に通知された通番を入力する。収納装置50は、利用者1が入力した通番を制御装置40に入力する。制御装置40は、利用者1が入力した通番を参照し、当該通番に対応付けられた処方データ13D1を用い、当該処方データ13D1に含まれる薬剤の名称に対応付けられる棚番号を特定する(ステップS14)。
制御装置40は、特定された棚番号の収納部51を解錠状態に変更するための解錠信号を、収納装置50に入力する。また、制御装置40は、利用者1が入力した通番を参照し、当該通番に対応付けられた処方データ13D1を用い、表示情報を収納装置50に入力する。表示情報は、通番に対応付けられた処方データ13D1に含まれる薬品の名称、当該薬剤の用量、および、当該薬品の残薬量などである。
収納装置50は、制御装置40が入力した解錠信号を受けて、特定された棚番号の収納部51を解錠状態に変更する(ステップS15)。また、収納装置50は、制御装置40が入力した表示情報を受けて、処方された薬剤の名称、当該薬剤の用量、および、当該薬剤の残薬量を表示する(ステップS16)。
利用者1は、収納装置50が表示する薬剤の名称、当該薬剤の用量、および、当該薬剤の残薬量に基づいて、解錠状態の収納部51を開動して、解錠状態の収納部51から薬剤を取り出す。そして、利用者1は、薬剤の取り出しを終えた収納部51を閉動する。この際、収納装置50は、解錠状態から施錠状態に切り替わったことを示す検知信号を、当該収納部51の棚番号に対応付けて、制御装置40に入力する。
制御装置40は、解錠対象として特定された棚番号と、検知信号に対応付けられた棚番号とを比較し、これらが一致するか否かを判断する(ステップS17)。そして、制御装置40は、棚番号が一致するか否かの判断結果を収納装置50に入力する。
この際、制御装置40は、解錠対象として特定された全ての棚番号と、検知信号に対応付けられた全ての棚番号とが一致する場合に、判断結果として、処方された薬剤の全てについて取り出しが完了したことを報知するための信号を入力する。
一方、制御装置40は、解錠対象として特定された棚番号のなかで、検知信号に対応付けられた棚番号と一致しないものが存在する場合に、判断結果として、処方された薬剤の取り出しが完了していないことを報知するための信号を入力する。
収納装置50は、制御装置40から入力される判断結果に基づいて、処方された薬剤の全ての取り出しが完了したか、あるいは、未完了であるかを報知する。
以上、上記実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)処方箋P1から読み取られた薬剤を収納する収納部51のみが、薬剤の取出不能な状態から、薬剤の取出可能な状態に変更される。そして、取出可能な状態に変更された収納部51での閉動が検知された場合に、処方された薬剤の取り出しが完了したと判断される。結果として、処方された薬剤の取り出しが完了したことを薬剤管理装置30が判断できるため、処方された薬剤の取り出しが完了したことを利用者1のみが判断する場合と比べて、処方された薬剤が授与されないおそれを低減できる。
(2)制御装置40は、取出可能な状態に変更された収納部51での閉動が検知されない場合に、処方された薬剤の取り出しが完了していないと判断する。そして、処方された薬剤の取り出しが完了していないと判断された場合に、処方された薬剤の取り出しが完了していないことを報知する。そのため、処方された薬剤が取り出されていないことを利用者1に気付かせることも可能となる。
(3)履歴データ13D2に基づく残薬量、および、今回処方された薬剤の用量が、収納装置50で表示されるため、減数調剤に際して利用者1の利便性を高めることも可能となる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・制御部41は、処方された薬剤の取り出しが完了したと判断するまで、対象処理を禁止し、処方された薬剤の取り出しが完了したと判断したときに、対象処理を許諾してもよい。対象処理は、薬剤の販売に要する処理のなかで、処方された薬剤の取り出しが完了したと判断した後の処理であり、例えば、販売する薬剤の会計処理や、薬剤の使用に必要な情報を出力する出力処理である。
・例えば、図6が示すように、制御装置40は、会計装置61に接続されている。制御装置40は、処方された薬剤の名称、および、当該薬剤の販売量を、会計装置61に入力する。会計装置61は、入力された薬剤の名称、および、当該薬剤の販売量に基づいて、販売に要する会計処理を実行する。
なお、減数調剤が行われていない場合、会計処理に用いられる薬剤の販売量は、処方データ13D1に含まれる薬剤の用量である。他方、減数調剤が行われた場合、会計処理に用いられる薬剤の販売量は、処方された薬剤の用量であって、収納装置50の入力部52を通じて、別途、利用者1から入力される減数調剤後の用量である。
この際、制御装置40は、処方された薬剤の取り出しが完了したと判断されるまで、会計処理を禁止するための信号を、会計装置61に入力する。そして、制御装置40は、処方された薬剤の取り出しが完了したと判断したときに、会計処理を許諾するための信号を、会計装置61に入力する。
上記変更例によれば、処方された薬剤の取り出しが完了したと判断されるまで会計処理が禁止されるため、販売を目的として処方された薬剤が患者等に授与されないおそれを、一層低減できる。
・例えば、図6が示すように、制御装置40は、出力装置62に接続されている。制御装置40は、処方された薬剤の名称、および、当該薬剤の使用に必要な情報を、出力装置62に入力する。出力装置62は、入力された薬剤の名称、および、当該薬剤の使用に必要な情報に基づいて、販売に要する情報の出力処理を実行する。
この際、制御装置40は、処方された薬剤の取り出しが完了したと判断されるまで、出力処理を禁止するための信号を、出力装置62に入力する。そして、制御装置40は、処方された薬剤の取り出しが完了したと判断したときに、出力処理を許諾するための信号を、出力装置62に入力する。
薬剤の販売に際しては、薬剤の使用に必要な情報を提供することが薬剤師に求められる。上記変更例によれば、処方された薬剤の取り出しが完了したと判断されるまで情報の出力処理が禁止される。そのため、販売を目的として処方された薬剤が患者等に授与されないおそれを、一層低減できる。
・制御装置40は、取出動作の検知として、収納部51に備えられた重量センサーの測定値を用いてもよい。
例えば、収納部51は、重量センサーの測定値が減少したことを示す検知信号を、当該収納部51の棚番号に対応付けて、監視部45に出力してもよい。そして、監視部45は、検知信号の有無に基づいて、収納部51での重量減少の有無を、各収納部51に対して常時監視する。制御部41は、解錠対象として特定された棚番号と、検知信号に対応付けられた棚番号とが一致する場合に、処方された薬剤の全てが取り出されたと判断してもよい。また、制御部41は、解錠対象として特定された棚番号と、検知信号に対応付けられた棚番号とが一致しない場合に、処方された薬剤が取り出されていないと判断してもよい。
・制御装置40は、取出動作の検知として、動体センサーや人感センサーの測定値を用いてもよい。
例えば、動体センサーや人感センサーは、収納部51の中に利用者1の手が差し込まれたことを検知する。収納部51は、動体センサーや人感センサーの出力する検知信号を、当該収納部51の棚番号に対応付けて、監視部45に出力してもよい。そして、監視部45は、検知信号の有無に基づいて、収納部51の中に手が差し込まれたか否かを、各収納部51に対して常時監視する。制御部41は、解錠対象として特定された棚番号と、検知信号に対応付けられた棚番号とが一致する場合に、処方された薬剤の全てが取り出されたと判断してもよい。また、制御部41は、解錠対象として特定された棚番号と、検知信号に対応付けられた棚番号とが一致しない場合に、処方された薬剤が取り出されていないと判断してもよい。
・図6が示すように、制御装置40は、計測装置63に接続されてもよい。計測装置63は、取り出された薬剤の数量や重量を計測し、計測結果を制御装置40に入力する。制御装置40は、処方された薬剤の用量と、取り出された薬剤の計測結果とを比較する。
この際、制御装置40は、処方された薬剤の用量と、取り出された薬剤の計測結果とが一致することを、処方された薬剤の取り出しが完了したと判断する条件に含める。
なお、減数調剤が行われていない場合、上記判断に用いられる処方された用量は、処方データ13D1に含まれる薬剤の用量である。他方、減数調剤が行われた場合、上記判断に用いられる処方された用量は、収納装置50の入力部52を通じて、別途、利用者1から入力される減数調剤後の用量である。
また、制御装置40は、解錠対象として特定された棚番号と、検知信号に対応付けられた棚番号とが一致することを、処方された薬剤の取り出しが完了したと判断する条件に含めてもよいし、含めなくともよい。
この変更例によれば、処方された薬剤の取り出しが完了したと判断される条件に、取り出された薬剤の量が含まれるため、薬剤が患者等に授与されないおそれを、一層低減できる。そのうえ、処方された薬剤の用量と授与される薬剤の用量との間に過不足が生じることを抑制できる。
・収納部51は、予め薬剤を収納した状態で取り引きされてもよい。この際、収納部51は、引き出し棚に外部から取付可能に構成されて、ICタグなどの記憶媒体を備えてもよい。収納部51が備える記憶媒体は、例えば、当該収納部51が収納する薬剤の名称、および、当該収納部51が収納する薬剤の数量を記憶する。また、収納装置50は、収納部51が備える読取媒体からデータを読み出し可能に構成される。そして、収納装置50は、記憶媒体から読み出したデータを制御装置40に入力し、制御装置40は、収納装置50が入力するデータを用いて収納データ42Dを更新してもよい。
上記変更例によれば、薬剤を補充する際の収納データ42Dの更新に要する手間を軽減することが可能となる。
・監視部45は、収納データ42Dを常時監視してもよい。この際、制御部41は、薬剤の収納量が所定以下となった場合に、監視部45による監視の結果に基づいて、薬剤の収納量が少ない旨を報知部54に報知させてもよい。
・薬剤管理装置30は、薬剤を取り出す利用者1が薬剤管理装置30の設置された調剤薬局に所属する薬剤師であることを認証する認証部をさらに備えてもよい。認証部は薬剤師の認証を行うための照合データを備える。薬剤師は、薬剤の取り出しを開始するとき、認証データを薬剤管理装置30に入力する。薬剤管理装置30は、認証データと照合データとが合致するまで、駆動部44による収納部51の駆動を禁止する。薬剤管理装置30は、認証データと照合データとが合致したとき、駆動部44による収納部51の駆動を可能とする。
・報知部54は、メッセージの表示、警告音、手続の禁止以外の方法によって、薬剤の取り出しが完了していないことを利用者1に報知してもよい。例えば、報知部54は、利用者1が携帯する業務用端末の振動などを通じて、薬剤の取り出しが完了していないことを報知してもよい。
・入力装置10は、例えば、レセプトコンピュータであって、処方箋を作成するためのデータから処方データ13D1を生成し、処方線の読取を行わずに、処方データ13D1を制御装置40に送信可能に構成されてもよい。また、入力装置10は、処方箋や薬手帳を作成するためのデータから履歴データ13D2を生成し、薬手帳の読取を行わずに、履歴データ13D2を制御装置40に送信可能に構成されてもよい。
・薬剤管理システムは、調剤薬局に限らず、入院患者に薬剤を投与する医療機関においても適用可能である。
P1…処方箋、P2…薬手帳、10…入力装置、11…制御部、12…読取部、13…記憶部、13D1…処方データ、13D2…履歴データ、14…通信部、30…薬剤管理装置、40…制御装置、41…制御部、42…記憶部、42D…収納データ、43…通信部、44…駆動部、45…監視部、50…収納装置、51…収納部、51S…状態表示部、52…入力部、53…出力部、54…報知部、61…会計装置、62…出力装置、63…計測装置。

Claims (8)

  1. 薬剤を収納する複数の収納部と、
    入力装置が入力した処方箋のなかの薬剤の名称に基づいて、当該名称の薬剤を収納している前記収納部を、前記薬剤が取出不能な状態から前記薬剤が取出可能な状態へ変更する変更部と、
    前記取出可能な状態に変更された前記収納部での前記薬剤の取出動作が検知された場合に、処方された薬剤の取り出しが完了したと判断する判断部と、を備える
    薬剤管理装置。
  2. 前記判断部は、取出可能な状態に変更された前記収納部での取出動作が検知されない場合に、前記処方された薬剤の取り出しが完了していないと判断し、
    前記処方された薬剤の取り出しが完了していないと前記判断部が判断した場合に、前記処方された薬剤の取り出しが完了していないことを報知する報知部をさらに備える
    請求項1に記載の薬剤管理装置。
  3. 薬剤の販売に要する処理のなかで、前記処方された薬剤の取り出しが完了したと判断した後の処理が対象処理であり、
    前記判断部は、前記処方された薬剤の取り出しが完了したと判断するまで前記対象処理を禁止し、前記処方された薬剤の取り出しが完了したと判断したときに前記対象処理を許諾する
    請求項1または2に記載の薬剤管理装置。
  4. 前記対象処理は、処方された薬剤の販売に要する会計処理である
    請求項3に記載の薬剤管理装置。
  5. 前記対象処理は、処方された薬剤の使用に必要な情報の出力処理である
    請求項3に記載の薬剤管理装置。
  6. 前記取出動作の検知は、前記入力装置が入力した薬剤の用量と、当該薬剤の取り出された量とが一致することの検知を含む
    請求項1から5のいずれか一項に記載の薬剤管理装置。
  7. 前回処方された薬剤の名称と当該薬剤の用量とが処方履歴であり、
    前記取出動作の検知は、今回処方された薬剤の用量から前記処方履歴に基づく残薬量を減算した量と、取り出された量とが一致することの検知を含む
    請求項6に記載の薬剤管理装置。
  8. 薬剤を収納する複数の収納部と、
    処方箋のなかの薬剤の名称を入力する入力装置と、
    前記入力装置が入力した名称に基づいて、当該名称の薬剤を収納している前記収納部を、前記薬剤が取出不能な状態から前記薬剤が取出可能な状態へ変更する変更部と、
    前記取出可能な状態に変更された前記収納部での薬剤の取出動作を検知する検知部と、
    前記検知部が前記取出動作を検知した場合に、処方された薬剤の取り出しが完了したと判断する判断部と、を備える
    薬剤管理システム。
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