JP2020202526A - 通信システム - Google Patents

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Hiroshi Kitagawa
啓 北川
陽介 土井
Yosuke Doi
陽介 土井
雅子 近藤
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雅子 近藤
貴紀 松山
Takanori Matsuyama
貴紀 松山
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Abstract

【課題】端末の通信相手に設けられた複数の通信機同士の相互通信を可能とする通信システムを提供する。【解決手段】車両1は、ユーザに所持される端末2と無線によって通信を実行する通信システム3を備える。車両1に設けられた複数の通信機7の各々は、通信機7の役割を設定する設定部40を備える。設定部40は、通信の制御を行うマスタと、マスタに制御されるスレーブとのいずれかに、通信機7の役割を設定する。設定部40は、1つの通信機7を起点に、マスタ及びスレーブの間で通信機7の役割を切り替えながら通信機7同士を通信接続していくことにより、複数の通信機7同士が繋がった通信接続を確立する。【選択図】図1

Description

本発明は、端末とその通信相手とが無線通信を行う通信システムに関する。
従来、例えば車両において、ユーザに所持される端末と車両に搭載される認証装置とが無線により通信を実行し、車両の制御を行う通信システムが知られている(例えば特許文献1)。通信システムとしては、認証装置からの送信電波に端末が自動で応答して無線通信によりID認証を行うスマート照合システムが周知である。
特開2013−106338号公報
ところで、車両に、端末との無線通信を行う通信機を複数搭載することが考えられている。複数の通信機を搭載する場合、通信機同士を相互通信させたいというニーズがあった。
本発明の目的は、端末の通信相手に設けられた複数の通信機同士の相互通信を可能とする通信システムを提供することにある。
上記課題を解決するための通信システムは、端末の通信相手に設けられた複数の通信機の各々に設けられ、各通信機の役割を設定する設定部を備え、前記設定部は、前記複数の通信機の間の通信を制御する制御側と、前記通信を前記制御側に制御される被制御側とのいずれかに、前記通信機の役割を設定し、前記設定部は、前記複数の通信機のうち1つの通信機を起点として、前記複数の通信機の役割を切り替えながら前記通信機同士の通信接続を確立させる。
上記課題を解決するための通信システムは、端末と、その通信相手に設けられた複数の通信機との間で無線により通信を実行する通信システムであって、前記複数の通信機は互いに通信可能に接続され、前記端末が前記通信を制御する制御側となり、前記複数の通信機が前記通信を前記制御側に制御される被制御側となって前記通信を実行する。
上記課題を解決するための通信システムは、端末の通信相手に設けられた複数の通信機の各々に設けられ、各通信機の役割を設定する設定部を備え、前記設定部は、前記複数の通信機の間の通信を制御する制御側と、前記通信を前記制御側に制御される被制御側とのいずれかに、前記通信機の役割を設定し、前記設定部は、前記複数の通信機のうち1つの通信機を前記制御側とし、他の前記通信機を前記被制御側として前記通信機同士の通信接続を確立させる。
本発明の通信システムは、端末の通信相手に設けられた複数の通信機同士の相互通信を可能とする。
通信システムの構成を示すブロック図。 通信機同士が繋がった機器群を示す概略図。 (a)〜(d)の順にネットワーク形成を示す説明図。 端末が第2モジュールと通信接続した場合のネットワーク形成を示す説明図。 位置判定を示す説明図。 他の実施形態における通信線で接続された通信機を示す概略図。
以下、通信システムの一実施形態を、図1〜図5に従って説明する。
図1に示すように、通信相手としての車両1は、ユーザに所持される端末2と無線によって通信を実行する通信システム3を備えている。通信システム3は、例えば近距離無線通信を通じて端末2の正否を認証することにより車載装置4の作動可否を制御する近距離無線照合システムである。端末2は、電話機能を有し、近距離無線通信を用いて車両1と通信可能な高機能携帯電話、所謂スマートフォンであることが好ましい。車載装置4は、例えば車両ドアの施解錠を制御するドアロック装置や、車両1のエンジンなどがある。近距離無線通信は、例えばブルートゥース(Bluetooth:登録商標)通信であることが好ましい。
車両1は、車載装置4の作動可否を制御するコントローラ8を備えている。コントローラ8は、通信線11を通じて車載装置4に接続されている。通信線11は、例えばCAN(Controller Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)からなる。車載装置4は、例えばドアロック装置やエンジン装置からなる。
車両1は、車両1において近距離無線通信を行う複数の通信機7を備えている。本例の通信機7は、BLE(Bluetooth Low Energy)通信を実行する。通信機7は、BLE通信により、端末2と通信を行う。
通信機7は、無線通信を通じて端末2の認証を行う第1モジュール9を備えている。第1モジュール9は、通信機7のうちの1つであり、コントローラ8に設けられている。すなわち、本例の場合、コントローラ8は、通信機7を内蔵している。
コントローラ8は、図示しない電子キーと無線によるID照合を行うID認証部10を備えている。電子キーは、主としてキー機能を有する車両キーの一種である。第1モジュール9の図示しないメモリには、車両1に登録された電子キーID及びキー固有鍵が書き込み保存されている。ID認証部10は、第1モジュール9に対し、電子キーID及びキー固有鍵を使用したID照合を実行可能である。ID認証部10は、ID照合が成立したことを一条件として車載装置4の作動を許可する。
端末2は、端末2の作動を制御する端末制御部20と、端末2においてネットワーク通信を行なうネットワーク通信部21と、端末2において近距離無線通信を行う端末通信部22とを備えている。端末制御部20には、端末2において通信システム3の作動を管理するユーザインターフェースアプリケーション23(以下、UIアプリケーション23と記載)が設けられている。UIアプリケーション23は、例えばネットワーク通信を通じてサーバ等からダウンロードされる。端末制御部20は、UIアプリケーション23を用いて、車両1との端末認証、車両ドアの施解錠操作、エンジンの始動操作など、種々の処理を実行する。
端末2のメモリ24には、例えばワンタイムキー等の鍵情報が書き込み保存されている。鍵情報は、例えばUIアプリケーション23を用いて、ネットワーク通信を通じて取得され、メモリ24に書き込み保存される。鍵情報は、例えばワンタイムキーであることが好ましい。また、端末2に保存された鍵情報は、端末2で車両1を操作する際に、近距離無線通信を通じて、第1モジュール9との間で認証される。
コントローラ8は、端末2とBLE通信を通じた相互通信により自動的に端末認証を実行する。端末認証では、コントローラ8及び端末制御部20の間で鍵情報が送信されて照合が行われる。コントローラ8は、鍵情報の認証が成立することを確認すると、端末認証を成立と判定する。なお、これら一連の端末認証は、ユーザによる端末2の操作をすることなく、また、車両1の操作をすることなく自動的に処理が実行される。
通信システム3は、車両1と端末2とが通信を行うとき、車両1に対する端末2の位置を判定する位置判定システム30を備えている。本例の位置判定システム30は、端末認証の通信を行うとき、車両1及び端末2の間で無線により電波を送信して、車両1に対する端末2の位置を判定する。また、この位置判定は、端末認証の通信時のどのタイミングで実施されてもよい。すなわち、位置判定は、端末認証前、端末認証後、端末認証途中のいずれで実施されてもよい。
通信機7は、位置判定のための電波(以下、単に電波と記載する)を送信する第2モジュール31を有している。本例の第2モジュール31は、車両1において異なる位置に複数設けられている。第2モジュール31は、コントローラ8の第1モジュール9との間で無線により通信接続される。
位置判定システム30は、電波に基づくパラメータを用いて、端末2の位置を判定する位置判定部32を有している。本例の位置判定部32は、第1モジュール9に設けられている。位置判定部32は、位置判定において、通信機7及び端末2の一方から他方に電波を送信させる。本例の場合、位置判定部32は、第2モジュール31から電波を送信させる。なお、第2モジュール31に加えてコントローラ8から電波を送信してもよい。
位置判定システム30は、電波に基づくパラメータを測定する測定部33を備える。測定部33は、電波に基づくパラメータとして、電波の受信強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)を測定する。測定部33は、通信機7から送信された電波を、端末通信部22を介して受信すると、受信した電波ごとに受信強度を測定し、その測定した電波の受信強度をコントローラ8へ送信する。測定部33は、通信機7から送信された電波の受信強度を、通信機7ごとに測定する。位置判定部32は、通信機7ごとの受信強度を受信すると、例えばこれら通信機7ごとの受信強度の組み合わせを基に、車両1に対する端末2の位置を判定する。
通信機7は、通信機7において通信の役割を設定する設定部40を備えている。設定部40は、通信機7の各々に設けられている。設定部40は、通信の制御を行う制御側としてのマスタと、制御側に制御される被制御側としてのスレーブの間で、各通信機7の役割を設定する。通信機7は、1つのマスタの通信機7に対して、少なくとも1つのスレーブの通信機7が通信接続すると、マスタ及びスレーブの間で相互にデータの送受信を行う。また、スレーブの通信機7同士は、マスタの通信機7を介して通信が可能になっている。設定部40は、例えば通信機7のうち1つが端末2と通信接続した場合に、通信機7同士の間の通信接続を開始する。また、端末2のUIアプリケーション23は、端末2において通信の役割を制御する。
通信機7は、通信機7同士で通信接続することによって、1つのマスタと、少なくとも1つのスレーブとで構成される機器群を形成する。また、通信機7は、1つの機器群にマスタ又はスレーブとして参加している通信機7が、他の機器群にマスタ又はスレーブとして参加することにより、複数の機器群が繋がったネットワークを形成する。通信機7同士の通信接続を確立するとは、1つの通信機7を起点に、複数の通信機同士が通信接続していくことにより、複数の通信機7が繋がった機器群又はネットワークを形成することを含む。ブルートゥース通信において、通信機7は、1つのピコネットにマスタ又はスレーブとして参加しつつ、他のピコネットにスレーブとして参加することで、スキャッタネットを形成する。第1モジュール9は、ネットワークを介して接続された全ての第2モジュール31と通信を行い、例えば位置検出において、第2モジュール31の電波送信を制御する。
なお、第1モジュール9及び第2モジュール31は、例えば端末2を車両1に電子キー登録する時に、機器アドレス等の近距離無線通信に用いる識別情報を端末2に送信することにより、端末2との間でペアリング設定される。また、通信機7同士も、事前に、互いをペアリング設定される。ペアリングされた通信機7と端末2との間、及び通信機7同士の間では、BLE通信接続が可能となる。
以下、図2〜図5を用いて、通信システム3の作用について説明する。
図2に示すように、複数の通信機7は、1つの通信機7を起点に、複数の通信機7同士が通信接続した機器群を形成する。例えば、設定部40は、第1モジュール9の役割をマスタに設定し、第2モジュール31の役割をスレーブに設定することにより、第1モジュール9に対して、第2モジュール31が繋がった機器群を形成する。これにより、第2モジュール31同士は、マスタである第1モジュール9を通じて相互に通信が可能となる。このように、無線により通信経路が形成されるので、有線で接続する場合と比較して、通信線を配置する必要がないので、通信機7の配置の自由度が向上する。
ところで、第1モジュール9が唯一のマスタとして各第2モジュール31と通信接続する場合、第2モジュール31は、第1モジュール9との間で通信接続できない障害が発生すると、第1モジュール9と通信することができない。本例の場合、設定部40は、通信機7の役割を切り替えることにより、フレキシブルな通信経路を形成可能となっている。
以下、図3を用いて、通信機7同士の通信接続について説明する。ここでは、端末2が通信機7の通信接続エリアの外に位置していることを前提としている。すなわち、端末2は、いずれの通信機7とも通信接続していない状態とする。
図3(a)に示すように、車両1において異なる位置に設けられた複数の通信機7は、端末2とBLE通信接続するため、設定部40によって、スレーブに設定され、アドバタイズ状態をとる。アドバタイズ状態では、自機の存在を周囲に知らせるためのアドバタイジングパケットを、定期的に繰り返し送信する。端末2は、いずれかの通信機7の通信接続エリアに進入してアドバタイジングパケットを受信すると、その送信元の通信機7と通信接続を行う。ここでは、端末2が、第1モジュール9の通信接続エリアに進入した場合を説明する。端末2は、第1モジュール9の通信接続エリアに進入し、第1モジュール9からのアドバタイジングパケットを受信すると、このアドバタイジングパケットに連なる一連の通信接続の処理を通じて、第1モジュール9と通信接続する。このとき、端末2及び第1モジュール9の間では、アドバタイジングパケットの受信側の端末2が通信を制御するマスタとなり、送信側の第1モジュール9がマスタにより制御されるスレーブとなる。本例の端末2は、1つの通信機7と通信接続すると、他の通信機7とは通信接続しない。
図3(b)に示すように、端末2と通信接続した第1モジュール9は、設定部40によってマスタの動作を開始し、周囲にある通信機7の探索を行うスキャン状態をとる。スキャン状態では、アドバタイジングパケットの送信を行わない。ここで、第1モジュール9は、端末2との通信においては、スレーブの役割を維持し、通信接続が継続されている。また、通信接続していない他の通信機7、すなわち第2モジュール31は、アドバタイズ状態のまま、アドバタイジングパケットを繰り返し送信している。第1モジュール9は、スキャン状態のとき、第2モジュール31からのアドバタイジングパケットを受信すると、その送信元の第2モジュール31と通信接続を行う。このとき、アドバタイジングパケットの受信側の第1モジュール9がマスタとなり、送信側の第2モジュール31がスレーブとなる。これにより、第1モジュール9に対して、少なくとも1つの第2モジュール31が通信接続した機器群g(以下、第1機器群g1と記載)が形成される。
図3(c)に示すように、第1モジュール9と通信接続した第2モジュール31は、設定部40によってマスタの動作を開始し、スキャン状態をとる。ここで、スキャン状態の第2モジュール31は、第1モジュール9との通信においては、スレーブの役割を維持し、通信接続が継続されている。第2モジュール31は、スキャン状態のとき、他の第2モジュール31からのアドバタイジングパケットを受信すると、その送信元の第2モジュール31と通信接続を行う。これにより、第2モジュール31同士が通信接続された機器群g、例えば第2機器群g2及び第3機器群g3が形成される。第1機器群g1及び第2機器群g2の両方に参加している第2モジュール31は、第1機器群g1及び第2機器群g2の間の通信を中継する。第1機器群g1及び第3機器群g3の両方に参加している第2モジュール31は、第1機器群g1及び第3機器群g3の間の通信を中継する。このように、機器群g同士が繋がったネットワークが形成されていく。
図3(d)に示すように、機器群gに参加した第2モジュール31は、さらに別の第2モジュール31と通信接続することによって、第4機器群g4を形成する。これにより、全ての通信機7が繋がったネットワークが形成される。通信機7は、ネットワークで繋がった他の通信機7との間で、データの送受信及び中継を行う。このように、第2モジュール31は、第1モジュール9と直接通信接続できなくても、他の第2モジュール31を介してコントローラ8と通信することができる。よって、通信経路が固定的なネットワークを用いる場合と比較して、複数の通信経路を選択的に用いてネットワークを形成することができるので、耐障害性が向上する。また、有線で接続する場合と比較して、通信線を配置する必要がないので、通信機7の配置の自由度が向上する。
また、図4に示すように、端末2が、通信機7のうち、いずれか第2モジュール31の通信接続エリアに進入した場合、第2モジュール31からのアドバタイジングパケットを受信すると、その送信元の第2モジュール31と通信接続する。通信接続した第2モジュール31は、設定部40によりマスタに設定されて、他の通信機7と通信接続していくことにより、ネットワークを形成する。このように、いずれの通信機7が端末2と通信接続したかに拘わらず、通信接続した通信機7が起点となってネットワーク形成を行う。第1モジュール9は、ネットワーク内の第2モジュール31を介して、端末2の端末認証を行う。これにより、第2モジュール31の通信接続エリアを利用して、第1モジュール9と端末2とが通信可能な範囲を拡げることができる。
次に、図5を用いて、上述のネットワークで繋がった通信機7による位置判定について説明する。
図5に示すように第1モジュール9の位置判定部32は、第2モジュール31とのネットワーク形成の完了条件を満たすと、ネットワークで繋がった第2モジュール31を制御して位置判定を行う。ネットワーク形成の完了条件として、例えば、所定個数以上の第2モジュール31がネットワークに参加したこと、通信接続開始から一定時間経過したこと、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
第1モジュール9の位置判定部32は、位置検出において、各第2モジュール31から電波を送信させる。電波は、自機の存在を周囲に知らせる被検知信号である。被検知信号の一例は、アドバタイジングパケットである。また、各第2モジュール31からの電波の送信電力は、同じである。端末2の測定部33は、電波を受信すると、受信した電波の受信強度を、第2モジュール31ごとに測定する。そして、測定した受信強度を第1モジュール9へ送信する。位置判定部32は、受信した受信強度に基づいて、端末2の位置を判定する。
本例の場合、位置判定部32は、第2モジュール31ごとに、電波の受信強度が所定の閾値以上か否かを判定する。位置判定部32は、受信強度が閾値以上の場合、端末2が第2モジュール31の周囲の近傍エリアEに位置していると判定する。近傍エリアEの大きさは、閾値に従い変化する。例えば、閾値を上げると、第2モジュール31の極近傍に極小エリアE´が形成される。第2モジュール31の極小エリアE´に位置しているか否かを判定することで、端末2の位置を精度よく判定することができる。
コントローラ8は、位置判定部32によって判定された端末2の位置に基づき、車両1の作動を制御させる。例えば、コントローラ8は、端末認証が成立し、且つ端末2が車両1の室外において車両ドアの近傍に位置すると判定した場合、車両ドアの施解錠を制御する。また、端末認証が成立し、端末2が車両1の室内に位置すると判定したことを一条件に、エンジンの始動を制御する。このように、位置判定システム30によって、判定された端末2の位置に応じた制御が行われる。なお、端末認証は、上述のネットワーク形成に対して、どのタイミングで行われてもよい。例えば、コントローラ8と端末2とが通信接続した後、ネットワーク形成の前に行われてもよいし、ネットワーク形成後に行われてもよいし、ネットワーク形成途中に行われてもよい。また、端末認証は、位置判定の前、後、及び途中のいつでもよい。
以下、上記実施形態の効果を説明する。
(1)本例の通信機7には、設定部40が設けられる。設定部40は、1つの通信機7を起点として、通信機7をマスタ及びスレーブの間で切り替えながら、通信機7同士の通信接続を確立し、複数の通信機7が繋がったネットワークを形成する。この構成によれば、通信機7がそれぞれで通信接続してネットワークを形成するので、通信機7同士が相互通信可能となる。また、例えば通信経路の一部分で障害が発生しても他の通信経路で接続することができる。これにより、耐障害性が向上可能となる。
(2)設定部40は、1つの通信機7が端末2と通信接続した場合に、ネットワークを形成する。この構成によれば、端末2と通信しない場合には、通信機7同士で通信を行わないで済む。これは、消費電力の低下に寄与する。
(3)通信機7は、端末認証を行う第1モジュール9と、第1モジュール9とネットワークを形成する第2モジュール31とを備える。設定部40は、第1モジュール9及び第2モジュール31が繋がったネットワークを形成する。この構成によれば、端末2の正否を認証して通信システム3のセキュリティ性向上に寄与することができる。また、第2モジュール31を介して端末認証の通信を行うことができるので、端末認証の通信範囲の拡大に寄与する。
(4)設定部40は、第1モジュール9と端末2との通信接続が確立した場合、端末2と通信接続された第1モジュール9をマスタに設定し、この第1モジュール9を起点にネットワークを形成する。この構成によれば、第1モジュール9は、マスタとして通信を制御するとともに、認証を行うことができる。
(5)設定部40は、第2モジュール31と端末2との通信接続が確立した場合、端末2と通信接続された第2モジュール31をマスタに設定し、この第2モジュール31を起点にネットワークを形成する。この構成によれば、端末2は、第2モジュール31の通信範囲に入れば、第2モジュール31を介して、第1モジュール9と端末認証の通信を行える。これは、第1モジュール9のみが端末2と通信接続する場合と比較して端末認証の通信範囲の拡大に寄与する。
(6)本例では、1つのマスタの通信機7に対して、少なくとも1つのスレーブの通信機7が通信接続される。これにより、マスタは、複数のスレーブと通信可能である。この構成によれば、通信機7が1度に複数の別の通信機7と通信接続できるので、通信接続の処理時間短縮に寄与する。
(7)本例では、ネットワークの形成後、端末2及び通信機7のうち一方から送信された電波に基づくパラメータを測定し、このパラメータを用いて車両1に対する端末2の位置を判定する位置判定部32を備える。この構成によれば、端末2の位置に応じた制御をすることができる。
(8)位置判定部32は、通信機7から送信されたアドバタイジングパケットを端末2で受信したときの受信強度を用いて、車両1に対する端末2の位置を判定する。この構成によれば、受信強度の情報処理を端末2で行うことができる。
(9)位置判定部32は、測定された電波の受信強度が閾値以上であるか否かに基づいて、車両1において異なる位置に設けられた複数の通信機7の周囲の極小エリアE´内に端末2が位置するか否かを判定する。この構成によれば、受信強度が閾値以上であるか否かを判定するという簡易な方法で、端末2の位置を判定することができる。これは、位置を精度良く判定することに寄与する。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
[通信機7について]
・図6に示すように、通信機7同士が通信線41で接続されていてもよい。この構成においても、通信機7は、通信線41を介して相互通信可能となる。また、設定部40は、端末2との通信接続における通信機7の役割を設定する。設定部40は、通信機7をスレーブに設定して、端末2をマスタとする通信接続を実行する。通信線41が有線の場合、通信機7同士は、無線による通信接続を行わない。
なお、通信線41は、無線であってもよい。通信機7の間の無線通信、すなわち通信線41による通信は、端末2及び通信機7の間の無線通信と異なる通信規格や帯域としてもよい。また、例えばマスタである端末2が、スレーブ同士で通信するように制御を行ってもよい。
・通信機7の間の通信接続を確立するために、通信機7に設定される役割は、通信機7ごとに固定的としてもよい。すなわち、設定部40は、通信機7同士の通信接続において、通信機7ごとに個別に固定の役割を設定してもよい。つまり、例えば1つの機器群によって通信機7同士が通信接続する態様とした場合、設定部40による通信機7の役割を切り替える機能は、省略できる。この構成によっても、通信機7同士が相互通信可能となる。また、有線で接続される場合と比較して、通信線を配置する必要がないので、通信機7の配置の自由度が向上する。
・通信機7は、端末2との通信接続の有無に拘わらず、ネットワークを形成していてもよい。
・全ての通信機7が端末2と通信接続可能になっていなくてもよい。例えば、第1モジュール9のみが端末2と通信接続可能であり、第2モジュール31は、端末2と通信接続しないこととしてもよい。
・通信機7は、通信接続していないときにスキャン状態をとり、通信接続したときにアドバタイズ状態をとるようにしてもよい。すなわち、マスタ及びスレーブの役割の切り替えは、本例に限定されない。
・通信機7は、1つの機器群を形成した後、機器群の中でマスタ及びスレーブの関係を切り替え可能としてもよい。
・通信機7は、ネットワークを形成した後、ネットワークから切断したり、再接続したりしてもよい。また、異なる機器群に参加を変更してもよい。
・通信機7の配置位置は、特に限定されない。
・通信機7の個数は、2つでもよいし、3つでもよいし、4つ以上でもよい。すなわち、通信機7は、複数であればいくつ設けられていてもよい。
・通信機7は、第1モジュール9及び第2モジュール31に限定されず、端末2と通信を行う機器であればよい。
・第1モジュール9は、コントローラ8に設けられることに限定されず、コントローラ8とは別個に構成されていてもよい。また、コントローラ8と別個に設けられる場合、ID認証部10とは、有線又は無線によって通信してもよい。
[位置判定部32について]
・位置判定のための被検知信号は、端末2から送信され、これを通信機7側で受信したときの受信強度を基に位置判定を行ってもよい。これは、測定部33が、各通信機7に設けられる構成に適用できる。この構成によれば、ネットワークを介して、受信強度の情報を収集することができる。
・測定部33は、端末2に設けられてもよいし、通信機7に設けられてもよい。すなわち、測定部33は、車両1側に設けられてもよい。
・位置判定部32は、いずれの第2モジュール31の周囲の極小エリアE´及び近傍エリアEに位置するかを判定することに限定されない。例えば、車両の室内外のいずれか、車両に対して左右のいずれか、及び車両に対する座標を判定してもよい。
・端末2で、位置を判定して、その判定結果をコントローラ8へ送信してもよい。これは、位置判定部32が端末2に設けられる構成に適用できる。
・位置判定部32は、コントローラ8に設けられてもよいし、第1モジュール9に設けられてもよいし、第2モジュール31に設けられてもよいし、端末2に設けられてもよい。
・位置判定のための電波は、BLE通信のADV_INDであってもよいし、ADV_SCAN_INDであってもよいし、ADV_NONCONN_INDであってもよいし、その他のタイプの情報であってもよい。
・位置判定のための電波は、実施例に限定されず、種々の態様の信号であってよい。
・位置判定のための電波に、第2モジュール31を識別する情報が付与されていてもよい。
・第2モジュール31に加えてコントローラ8が位置判定のための電波を送信してもよい。
[端末2について]
・端末2は、受信したアドバタイジングパケットの受信強度に基づいて、通信接続する通信機7を選択するようにしてもよい。例えば、アドバタイジングパケットの受信強度が閾値以上であった通信機7と通信接続してもよい。
・端末2は、複数の通信機7と通信接続してもよい。例えば、1つの通信機7と通信接続した後、他の通信機7と通信接続してもよいし、同時に複数の通信機7と通信接続してもよい。これは、仕様に応じて適宜変更可能である。
・車両1と端末2との近距離無線通信のペアリングを行う方法は、特に限定されない。例えば、どちらか片方の機器の操作のみでペアリングを行なってもよい。また、ペアリング時に車両1側で操作を行う場合、車両1に搭載されたカーナビゲーションシステムなどの機器を入出力機器として適用することができる。すなわち、ペアリングに際して、操作機器、操作方法及び認証方法などは適宜変更可能である。
・車両1と端末2との近距離無線通信のペアリング設定は、省略可能である。
・端末2が鍵情報を取得する方法は、ネットワーク通信を通じてサーバから取得することとしたが、これに限定されない。例えば、BLE通信を用いて車両1にログイン(ユーザID及びパスワード認証)し、予め車両1に登録されている鍵情報を端末2に付与する態様としてもよい。
[その他]
・通信システム3で行う端末認証は、鍵情報を用いたものに限らず、端末2の正否を確認できるものであればよい。
・一連の認証において、端末認証と位置判定との順番は特に限定されない。例えば、位置判定の後に端末認証を行ってもよいし、前に行ってもよいし、端末認証と位置判定との実行期間が重なるように行ってもよい。
・通信機7と端末2との間、及び通信機7と通信機7との間の無線通信に用いられる通信規格や帯域は、実施例に限定されず、例えばWi−Fi(登録商標)やZigbee(登録商標)を用いてもよい。
・端末2は、高機能携帯電話に限定されず、車両1に紐付けられた電子キーであってもよい。
・通信システムは、車両1に搭載されることに限定されず、種々の機器や装置に変更可能である。
1…車両、2…端末、3…通信システム、4…車載装置、7…通信機、8…コントローラ、9…第1モジュール、10…ID認証部、20…端末制御部、21…ネットワーク通信部、22…端末通信部、23…ユーザインターフェースアプリケーション、30…位置判定システム、31…第2モジュール、32…位置判定部、33…測定部、40…設定部。

Claims (12)

  1. 端末の通信相手に設けられた複数の通信機の各々に設けられ、各通信機の役割を設定する設定部を備え、
    前記設定部は、前記複数の通信機の間の通信を制御する制御側と、前記通信を前記制御側に制御される被制御側とのいずれかに、前記通信機の役割を設定し、
    前記設定部は、前記複数の通信機のうち1つの通信機を起点として、前記複数の通信機の役割を切り替えながら前記通信機同士の通信接続を確立させる通信システム。
  2. 前記設定部は、前記複数の通信機のうちの1つの通信機と前記端末との通信接続が確立した場合に、前記通信機同士の通信接続を実行する
    請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記複数の通信機は、無線により前記端末の正否を認証して前記通信相手の作動を制御する第1モジュールと、前記通信機同士の通信接続によって前記第1モジュールと繋がる第2モジュールとを有し、
    前記設定部は、前記第1モジュール及び前記第2モジュールを繋げて前記通信機同士の通信接続を確立する
    請求項1又は請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記設定部は、前記第1モジュールと前記端末との通信接続が確立した場合、前記端末と通信接続された前記第1モジュールを前記制御側に設定し、この第1モジュールを起点として前記通信機同士の通信接続を確立する
    請求項3に記載の通信システム。
  5. 前記設定部は、前記第2モジュールと前記端末との通信接続が確立した場合、前記端末と通信接続された前記第2モジュールを前記制御側に設定し、この第2モジュールを起点として前記通信機同士の通信接続を確立する
    請求項3又は請求項4に記載の通信システム。
  6. 1つの前記制御側の前記通信機に対して、少なくとも1つの前記被制御側の前記通信機が通信接続され、
    前記制御側の前記通信機は、複数の前記被制御側の前記通信機と一度に通信可能である
    請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の通信システム。
  7. 前記通信機同士の通信接続の確立後、前記端末及び前記通信機の一方から他方に送信された電波に基づくパラメータを測定し、前記パラメータを用いて、前記通信相手に対する前記端末の位置を判定する位置判定部を備える
    請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載の通信システム。
  8. 前記位置判定部は、前記通信機から送信された自機の存在を周囲に知らせる被検知信号を前記端末で受信したときの受信強度を用いて、前記通信相手に対する前記端末の位置を判定する
    請求項7に記載の通信システム。
  9. 前記位置判定部は、前記端末から送信された自機の存在を周囲に知らせる被検知信号を前記通信機で受信したときの受信強度を用いて、前記通信相手に対する前記端末の位置を判定する
    請求項7に記載の通信システム。
  10. 前記位置判定部は、測定された前記受信強度が閾値以上であるか否かに基づいて、前記通信相手において異なる位置に設けられた前記通信機の周囲に形成される極小エリア内に、前記端末が位置するか否かを判定する
    請求項8又は請求項9に記載の通信システム。
  11. 端末と、その通信相手に設けられた複数の通信機との間で無線により通信を実行する通信システムであって、
    前記複数の通信機は互いに通信可能に接続され、
    前記端末が前記通信を制御する制御側となり、前記複数の通信機が前記通信を前記制御側に制御される被制御側となって前記通信を実行する通信システム。
  12. 端末の通信相手に設けられた複数の通信機の各々に設けられ、各通信機の役割を設定する設定部を備え、
    前記設定部は、前記複数の通信機の間の通信を制御する制御側と、前記通信を前記制御側に制御される被制御側とのいずれかに、前記通信機の役割を設定し、
    前記設定部は、前記複数の通信機のうち1つの通信機を前記制御側とし、他の前記通信機を前記被制御側として前記通信機同士の通信接続を確立させる通信システム。
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