JP2020202085A - ケーブル端子固定装置 - Google Patents

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リナルド オトニエル
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Abstract

【課題】ケーブル端子固定装置に設けた固定機構に向ってケーブル端子それ自体を移動させる代わりに、ケーブル端子固定装置の所定位置に予め位置決めされたケーブル端子に向って、ケーブル端子固定装置に設けたスライド部材を移動させることにより、ケーブル端子を導体に固定させ、これによって、ケーブル端子固定装置のユーザの使い勝手の向上を図ることにある。【解決手段】板状の導体と、導体に対して予め位置決めされたケーブル端子に向って、導体の長さ方向に沿ってスライド可能に設けたスライド部材と、を備える。スライド部材をケーブル端子に向ってスライドさせることにより、ケーブル端子と導体と電気的に接続させた状態でケーブル端子を導体に固定するように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブル端子を導体に固定させることができる装置であるケーブル端子固定装置に関する。
配電板、工作機械、コンピュータシステム等において、ケーブル端子をバスバー等の導体に固定させるために、ケーブル端子固定装置が利用されている。例えば、特開平7−22085号公報、特開2018−195532号公報、特開2017−117652号公報、特開2001−35568号公報に、ケーブル端子固定装置の一例が示されている。
ケーブル端子固定装置は、例えば、地面に水平に設置された状態で使用することもできるし、また、上下方向において中空に保持した状態で使用することもできる。前者の場合、ケーブル端子は、地面に這わせた状態で、後者の場合、ケーブル端子は、壁面等に這わせた状態又は中空にて支持された状態で、ケーブル端子固定装置に設けた固定機構によって固定される。
例えば、配電板に利用されるケーブル端子固定装置では、後者の態様でケーブル端子を固定させることも多いが、この場合、ユーザは、例えば、約4cm程度の径を有する重たいケーブルが接続されたケーブル端子を、ケーブル端子固定装置が設置された中空位置まで持ち上げ、更に、これを、ケーブル端子固定装置に設けた固定機構に向って、下方から上方に向って又は上方から下方に向って移動させることにより固定作業を行う必要があり、固定作業は、ユーザにとって非常に大きな負担となっていた。
特開平7−22085号公報 特開2018−195532号公報 特開2017−117652号公報 特開2001−35568号公報等
本願発明はこのような従来技術における問題点を解決するためになされたものであり、ケーブル端子固定装置に設けた固定機構に向ってケーブル端子それ自体を移動させる代わりに、ケーブル端子固定装置の所定位置に予め位置決めされたケーブル端子に向って、ケーブル端子固定装置に設けたスライド部材を移動させることにより、ケーブル端子を導体に固定させ、これによって、ケーブル端子固定装置のユーザの使い勝手の向上を図ることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の一態様によるケーブル端子固定装置は、板状の導体と、前記導体に対して予め位置決めされたケーブル端子に向って、前記導体の長さ方向に沿ってスライド可能に設けたスライド部材と、を備え、前記スライド部材を前記ケーブル端子に向ってスライドさせることにより、前記ケーブル端子と前記導体とを電気的に接続させた状態で前記ケーブル端子を前記導体に固定するように構成されていることを特徴として有する。
この態様のケーブル端子固定装置によれば、ケーブル端子固定装置の所定位置に予め位置決めされたケーブル端子に向って、ケーブル端子固定装置に設けたスライド部材を移動させることにより、ケーブル端子を導体に固定させ、これによって、ケーブル端子固定装置のユーザの使い勝手の向上を図ることができる。尚、前記導体はバスバーであってもよい。
上記態様のケーブル端子固定装置において、前記ケーブル端子を前記導体に対して位置決めする位置決め手段を更に備え、前記位置決め手段は、前記導体の長さ方向と幅方向によって定まる面と交差する方向に沿って前記ケーブル端子を前記導体に対して予め位置決めすることができるように構成されていてもよい。
また、上記態様のケーブル端子固定装置において、前記スライド部材は、少なくとも、前記導体の長さ方向と幅方向の双方と直交する方向において弾性を有し、前記スライド部材を前記ケーブル端子に向ってスライドさせたときに、前記導体と前記ケーブル端子の双方をそれらの外側から周状に覆って一体的に弾性保持するものであってもよい。
更に、上記態様のケーブル端子固定装置において、前記導体を支持するハウジングを更に備え、前記ハウジングは、前記導体を支持する本体と、前記本体にスライド可能に取り付けられる、前記スライド部材を支持する支持体とを含むのが好ましい。
上記態様のケーブル端子固定装置において、前記ケーブル端子は、凹状部分又は凸状部分を有し、前記本体は、前記位置決め手段として、前記凹状部分又は凸状部分と噛み合う、前記交差する方向に沿って突出した凸状部分又は前記交差する方向に沿って窪んだ凹状部分を有し、前記ケーブル端子の凹状部分又は凸状部分と、前記本体の凹状部分又は凸状部分とを噛み合わせることにより、前記ケーブル端子は前記本体に対して予め位置決めされてもよい。
上記態様のケーブル端子固定装置において、前記ケーブル端子の凹状部分は貫通孔であり、前記本体の凸状部分は、前記導体の長さ方向と幅方向の双方と直交する方向に延びた、前記貫通孔に挿通される突部であってもよい。
更に、上記態様のケーブル端子固定装置において、前記スライド部材は、前記ケーブル端子に向ってスライドさせた際に前記突部を前記スライドの方向において許容する切り欠きと、前記導体と前記ケーブル端子の双方をそれらの外側から周状に覆って一体的に弾性保持する空間に前記ケーブル端子を誘い込むための誘い込み片と、前記空間における前記導体と前記ケーブル端子のうち前記導体と接触する底側支持部を有してもよい。
尚、上記態様のケーブル端子固定装置において、前記スライド部材を梃子の原理を利用して前記ケーブル端子に向ってスライドさせるレバーが設けられていてもよい。
本願発明によれば、ケーブル端子固定装置に設けた固定機構に向ってケーブル端子それ自体を移動させる代わりに、ケーブル端子固定装置の所定位置に予め位置決めされたケーブル端子に向って、ケーブル端子固定装置に設けたスライド部材を移動させることにより、ケーブル端子を導体に固定させ、これによって、ケーブル端子固定装置のユーザの使い勝手の向上させたケーブル端子固定装置が提供される。
本発明の一実施形態によるケーブル端子固定装置の斜視図である。 ケーブル端子を導体に対して位置決めした状態を示す斜視図である。 ケーブル端子を導体に対して固定した状態を示す斜視図である。 ケーブル端子固定装置の一部分解斜視図を示す。 スライド部材を支持した支持体の拡大図を示した拡大斜視図である。 スライド部材を支持した支持体の拡大図を図5とは異なる角度で示した拡大斜視図である。 スライド部材の斜視図である。 変形例を示す斜視図である。 図8を角度を変えて示した斜視図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の好適な一つの実施形態について説明する。説明の便宜のため好適な実施形態のみを示すが、勿論、これによって本発明を限定しようとするものではない。
図1に、本発明の一実施形態によるケーブル端子固定装置1の斜視図を示す。ケーブル端子固定装置1は、少なくとも、導体2と、スライド部材3A、3Bを含む。更に、導体2を支持する樹脂製のハウジング4を備えてもよい。ハウジング4を設けるか否かは任意である。また、ケーブル端子固定装置1に固定されるケーブル端子の数は、1つとしてもよいし、2つ以上としてもよい。図示の例では、2つのケーブル端子12A、12Bが、ケーブル端子固定装置1に設けた固定機構を用いて固定され、ケーブル端子固定装置1に設けた導体2を通じて、ケーブル端子12A、12Bを互いに電気的に接続させることができることが態様の一例を示したものである。
ケーブル端子固定装置1は、左右対称形状を有するものとする。但し、必ずしも、左右対称形状とする必要はない。本明細書の記載及び図面の記載においては、左右を区別することが可能であり、且つ、好ましいと考えられる場合には、スライド部材3A、3Bやケーブル端子12A、12Bと同様に、参照番号の後に「A」又は「B」の文字を適宜付すことにする。また、ケーブル端子12A、12Bのそれぞれの一端に接続されるケーブル11についても同様に、「A」、「B」の文字を適宜付すことにする。
ケーブル端子12A、12Bは市販品で足りる。ケーブル端子12A、12Bの形状、材質等は特に限定されるものではないが、本実施形態では、使用の容易さから、いわゆる丸端子を用いた。丸端子に設けた貫通孔12aは、ケーブル端子12A、12Bを導体2に対して位置決めする際に有用である。
導体2として、一般に用いられているバスバーを用いることにする。但し、これに限定されるものではなく、バスバー以外の導体を用いてもよい。本明細書において「バスバー」とは、主に配電盤や制御盤などの電気接続に用いられる、例えば、鉄や黄銅等の導電部材から成る導体を意味する。バスバーは、大電流を流す必要がある状況で使用されることがあり、また、一般の電線に比べて放熱性が良好なため、高周波の電気抵抗を抑制する必要がある状況で使用されることも多い。本発明のケーブル端子固定装置1は、従って、例えば、上記のような環境下で効果的に使用することができる。
バスバー2は、ここでは、ケーブル端子固定装置1の長さ方向「β」に沿って延在する上面視矩形の板状体として形成されており、互いに直交する長さ方向「β」と幅方向「γ」によって定まる平らな面24を有する。尚、本明細書中の「長さ方向」及び「幅方向」の語は、それらの長短を何ら意味しておらず、従って、必ずしも、長さ方向「β」のおける寸法が、幅方向「γ」における寸法より長いわけではない。
バスバー2の一端側には、ハウジング4の一部である突部49Aが、一方、バスバー2の他端側には、ハウジング4の一部である突部49Bが、それぞれ、バスバー2に設けた略U字状の切り欠き22A等を挿通した状態で設置されている。これらの突部49A、49Bは、ケーブル端子12A、12Bをバスバー2に対して位置決めする位置決め手段の一例である。突部49A、49Bは、バスバー2の面24と交差する方向、本実施形態では一例として、長さ方向「β」と幅方向「γ」の双方と直交する「α」方向に沿って延びている。
尚、突部49A、49Bは、ここでは、ハウジング4の一部として形成されるものとして説明したが、これに限らず、例えば、バスバー2の一部としてそのような突部を設けてもよい。
さらに、ケーブル端子12A、12Bを接近させる側に形成された、突部49A、49Bの面、図1の例で言えば、バスバー2の面24と平行に形成された突部49A、49Bの平らな先端面に対して、丸端子に設けた貫通孔12aと係止しあう凹凸形状を設けてもよい。
スライド部材3は、強度を確保するため、金属製とするのが好ましく、少なくとも直交方向「α」において弾性を有する弾性部材とする。本実施形態では、このようなスライド部材3として、特に、スプリング端子を用いている。但し、バスバー2にスライド可能な状態で設けられていること、バスバー2に対して予め位置決めされたケーブル端子12に向って長さ方向「β」に沿ってスライドさせることにより、バスバー2と電気的に接続させた状態でケーブル端子12A、12Bを当該バスバー2に固定することができること、の要件を満たせば、スプリング端子以外の、他の弾性部材を用いることもできる。尚、図1では、便宜上、ケーブル端子12Aについては、バスバー2に対して位置決めや固定を行う前の状態を、ケーブル端子12Bについては、バスバー2に対して位置決め及び固定が既になされた状態を、それぞれ示している。
図2に、図1の状態から更に進んで、ケーブル端子12Aをバスバー2に対して位置決めした状態を、図1と同様の斜視図で示す。ケーブル端子12A、12Bはそれぞれ、面24に対して交差する方向、本実施形態では一例として、面24に対して直交する「α」方向に沿って突部49に接近させ、それらの中心に設けた貫通孔12aを、ハウジング4の一部である突部49に挿通させることにより、ハウジング4に対して位置決めされ、更に、バスバー2に対して位置決めされる。尚、本実施形態では、ケーブル端子12Aをバスバー2に対して位置決めするために、貫通孔12aと突部49を使用しているが、必ずしも、これに限定されるものではなく、例えば、ケーブル端子12の側に、貫通孔12aによって形成されるような凹状部分、又は、凸状部分を設け、これに対応して、ハウジング4の側に、これら凹状部分又は凸状部分とそれぞれ噛み合う、凹状部分、又は、突部49によって形成されるような凸状部分を設けてもよい。これら凹状部分又は凸状部分を互いに噛み合わせることにより、ケーブル端子12を、ハウジング4に対して、更にこれを通じて、バスバー2に対して位置決めすることができる。
図3に、図2の状態から更に進んで、バスバー2に対して予め位置決めされたケーブル端子12Aを、スプリング端子3Aを用いてバスバー2に対して固定した状態を、図1、図2と同様の斜視図で示す。ケーブル端子12A、12Bは、スプリング端子3A、3Bをそれぞれ、バスバー2に対して予め位置決めされたケーブル端子12A、12Bに向って「β1」方向にスライドさせることによりバスバー2に固定される。このように、スプリング端子3A、3Bをスライドさせる前に、ケーブル端子12A、12Bを、バスバー2に対して予め位置決めしておくことにより、また、この予め位置決めされたケーブル端子12A、12Bに向って、スプリング端子3A、3Bをスライドさせることにより、ケーブル端子12A、12Bを、導体に固定させることにより、バスバー2に対するケーブル端子12A、12Bの固定作業を、作業者に大きな負担を与えることなく行うことができる。尚、スプリング端子3A、3Bのように、スライド部材それ自体が導電性を有している場合には、ケーブル端子12A、12Bがバスバー2に固定された際、ケーブル端子12A、12Bとバスバー2は、直接的に、物理的且つ電気的に接続される。
図4に、ケーブル端子固定装置1の分解斜視図、ここでは一方の側「A」における分解斜視図を示す。上述したように、ケーブル端子固定装置1は左右対称形状を有しているから、他方の側「B」については、これと同様に考えればよい。
ハウジング4は、主に、バスバー2を支持する本体41と、本体41に固定されバスバー2を本体41に上方から押さえ付ける中央支持体45、更に、本体41にスライド可能に設けられる支持体50を含む。
本体41は、全体として略矩形状を有する。本体41は、バスバー2と同様に、ケーブル端子固定装置1の長さ方向「β」に沿って、バスバー2と略同じ長さで延在する。本体41は、突部49を形成している分離体48を含む。
分離体48は、本体41から自由に取り外すことができる。分離体48を取り外し可能とすることによって、支持体50を、本体41に対してスライド可能に設けることができるようになっている。分離体48を取り外した際、本体41の残りの部分41aに、支持体50がスライド可能に取り付けられるレール状案内部42a、42bが現れる。レール状案内部42a、42bは、長さ方向「β」、言い換えれば、スライド方向「β1」に沿う方向に延びており、また、「α−γ」方向断面において内方に向って凸部43を形成している。後述するように、凸部43は、支持体50の所定部分(52a、52b)と相補形状を成す。
分離体48は、底部48aと、この底部48aに対して垂設された垂直壁48bを含む。本体41に分離体48が取り付けられたとき、底部48aは本体41の底部の一部を補完し、垂直壁48bは、本体41の壁面を補完して、本体41を完全な状態とする。突部49は、棒状に形成されており、底部48aから垂直壁48bと並行に上方「α2」に向って延びている。
中央支持体45は、本体41によって支持されたバスバー2を、本体41に対して固定する板状部材である。中央支持体45は、バスバー2の上部にかけ渡された基部45aと、基部45aの両端部から下方に向って延びる2本のアーム部45bを含み、アーム部45bにおいて本体41に固定されている。
支持体50は、スプリング端子3を支持する。図4は、スプリング端子3を支持体50によって支持した状態を示している。スプリング端子3は、支持体50の移動に伴って、ケーブル端子12に向って「β1」方向に、又は、ケーブル端子12から離れる方向に向って「β2」方向に、スライド可能に設けられている。
図5に、支持体50の拡大図を図4と同様の向きで、また、図6に、支持体50の拡大図を図4とは異なる向きで、それぞれ示す。支持体50は、主に、基体51と、基体51の底側に形成された取付部52を含む。
基体51は、スプリング端子3が載置される載置面51aを含む。載置面51aには、「α」方向に沿って上方に突出させた一対の障壁51bが、スライド方向「β1」に沿う方向において対向して設けられている。スプリング端子3は、これら一対の障壁51bによって、載置面51aの所定位置にスライド方向「β1」に沿う方向において挟み込まれた状態で保持される。一対の障壁51bのうち、ハウジング4の中心側により近い側に位置する一方の障壁には、その幅方向「γ」における両端部に、障壁51bを超えて上方に延びる係止片51cが設けられている。
係止片51cは、支持体50Aが図1、図2に示す位置にあるとき、更に詳細には、支持体50によって支持されたスプリング端子3が、未だ、ケーブル端子12に固定されていないとき、ハウジング4の一部である中央支持体45の基部45aに設けた係止溝46に嵌り込んだ状態とされている。
一方、支持体50Aが図3に示す位置にあるとき、更に詳細には、支持体50によって支持されたスプリング端子3が、ケーブル端子12を固定された状態にあるとき、これらの係止片51cは、係止溝46から外れた状態にある。
係止片51c、及び、これらに対応して設けた係止溝46により、支持体50やスプリング端子3が不用意にスライドしてしまうことを効果的に防止することができる。
取付部52は、ハウジング4の本体41に形成されたレール状案内部42a、42bの凸部43に対応して、凹部52a、52bを有する。これら凹部52a、52bは、「α−γ」方向断面において内方に向って凹状を成している。凹部52a、52bは、レール状案内部42a、42bの凸部43と相補関係にある。本体41から分離体48を取り外すことによって現れた、本体41のレール状案内部42a、42bの凸部43と、凹部52a、52bをかみ合わせることにより、支持体50を、ハウジング4に対してスライド可能に設けることができる。その後、本体41に分離体48を取り付けることによって、本体41からの支持体50の離脱を防止することができる。
図7の(a)、(b)にそれぞれ、スプリング端子3を、向きを変えて斜視図で示す。スプリング端子3は、弾性を有する留め具として形成されている。スプリング端子3は、左右各側の「α−γ」方向断面において略C字状を成している。各C字部は、上方に膨出した上側膨出部30aと、下方に膨出した下側膨出部30bを含み、左右各側の略C字部は、それらの上側において、中央連結部30cによって連結されている。
スプリング端子3の内部に、バスバー2とケーブル端子12とが、スライド方向「β1」に沿って同時に挿入され得る空間31が形成されている。上側膨出部30aの、ケーブル端子12の挿入口側には、挿入口の縁の一部を上方に折り曲げることにより、ケーブル端子12を空間31に誘い込むための誘い込み片34a、34bが形成されている。誘い込み片34a、34bは一対設けられており、それらの間には、バスバー2の切り欠き22に対応する、略U字状の切り欠き32が形成されている。
スプリング端子3をケーブル端子12に向って「β1」方向(図2、図3参照)にスライドさせたとき、スプリング端子3は、バスバー2とケーブル端子12の双方をそれらの外側から周状に覆って一体的に保持することができる。取り分け、左右各側の略C字部同士を連結する中央連結部30cにおいて、バスバー2とケーブル端子12の双方を、バスバー2と接触状態にあるスプリング端子3の底側の接触部30dに対して押し付けるように挟持し、そこに固定させる。尚、バスバー2には、切り欠き32が設けられていることから、スプリング端子3をケーブル端子12に向って「β1」方向にスライドさせたときであっても、スプリング端子3がハウジング4の突部49と衝突してしまうことはない。また、この構成によれば、突部49をバスバー2の切り欠き22に取り込むことにより、スプリング端子3を、ハウジング4やバスバー2に対して確実に位置決めすることができる。
図8、図9に、ケーブル端子固定装置1の変形例1Aを示す。上に説明したように、スプリング端子3は、バスバー2とケーブル端子12を挟持して、それらを固定するものであるため、スプリング端子3をスライドさせる際には、比較的大きな力が必要とされる。変形例では、スプリング端子3を梃子の原理を利用してケーブル端子12に向ってスライドさせるように構成されており、これによって、スライドに必要とされる力を軽減できるようになっている。更に言えば、ハウジングの本体41に軸6aを中心に回転自在に軸支されたレバー6A、6Bを、それぞれ、それらの一部を支持体50に当接させた状態で設け、レバー6A、6Bの動きに応じて、支持体50をスライドさせることができるようになっている。
尚、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。
例えば、ハウジング4を使用せずに、バスバー2等の導体に、スプリング端子のようなスライド部材3を直接設けてもよい。
また、ケーブル端子12は、バスバー等の導体2に対して物理的に直接接触した状態で位置決めされる必要はなく、導体と電気的に、言い換えれば、間接的に接触した状態で、導体に対して位置決めされれば十分である。
更に、位置決め手段として、例えば、バスバー2の側に、ケーブル端子12の外郭に対応する形状を有し、且つ、そのような外殻よりも若干大きな輪郭を有する凹状窪み(図示されていない)を設け、この凹状窪みにケーブル端子12の外殻を全体的に嵌め込むようにして、ケーブル端子12をバスバー2に対して位置決めしてもよい。
更にまた、本実施形態では、ケーブル端子固定装置1に、ケーブル端子12A、12Bの双方を固定する態様、更に言えば、ケーブル端子12A、12Bを固定した導体2を通じて、ケーブル端子12A、12B同士を電気的に接続する態様を説明したが、これに限らず、例えば、ケーブル端子以外の接続対象、例えば、機器の配線基板(図示されていない)を、ケーブル端子固定装置1に、更に詳細には、導体2に、電気的に接続させた状態で設け、更に、この導体2と電気的に接続し得る態様でケーブル端子を1つだけ設けてもよい。これにより、ケーブル端子と配線基板とを導体2を通じて電気的に接続することができる。逆に、ケーブル端子を1つのみならず、複数固定し、これらを導体2によって電気的に接続させるようにしてもよい。
本発明の更に別の態様、特徴及び効果は、本発明を実施するよう意図された最良の態様を含めて、多数の特定の実施形態及び実施例を示すだけで、以下の詳細な説明から容易に明らかとなろう。又、本発明は、他の及び異なる実施形態で構成することもでき、そしてその多数の細部は、本発明の精神及び範囲から逸脱せずに、種々の明らかな観点において変更することができる。従って、図面及び説明は、例示に過ぎず、これに限定されるものではない。
1 ケーブル端子固定装置
2 導体(バスバー)
3 スライド部材(スプリング端子)
4 ハウジング
6 レバー
11 ケーブル
12 ケーブル端子
41 本体
48 分離体
50 支持体

Claims (9)

  1. 板状の導体と、
    前記導体に対して予め位置決めされたケーブル端子に向って、前記導体の長さ方向に沿ってスライド可能に設けたスライド部材と、を備え、
    前記スライド部材を前記ケーブル端子に向ってスライドさせることにより、前記ケーブル端子と前記導体とを電気的に接続させた状態で前記ケーブル端子を前記導体に固定するように構成されている、
    ことを特徴とするケーブル端子固定装置。
  2. 前記ケーブル端子を前記導体に対して位置決めする位置決め手段を更に備え、
    前記位置決め手段は、前記導体の長さ方向と幅方向によって定まる面と交差する方向に沿って前記ケーブル端子を前記導体に対して予め位置決めすることができるように構成されている、請求項1に記載のケーブル端子固定装置。
  3. 前記スライド部材は、少なくとも、前記導体の長さ方向と幅方向の双方と直交する方向において弾性を有し、前記スライド部材を前記ケーブル端子に向ってスライドさせたときに、前記導体と前記ケーブル端子の双方をそれらの外側から周状に覆って一体的に弾性保持する、請求項2に記載のケーブル端子固定装置。
  4. 前記導体を支持するハウジングを更に備え、前記ハウジングは、前記導体を支持する本体と、前記本体にスライド可能に取り付けられる、前記スライド部材を支持する支持体とを含む、請求項3に記載のケーブル端子固定装置。
  5. 前記ケーブル端子は、凹状部分又は凸状部分を有し、
    前記本体は、前記位置決め手段として、前記凹状部分又は凸状部分と噛み合う、前記交差する方向に沿って突出した凸状部分又は前記交差する方向に沿って窪んだ凹状部分を有し、
    前記ケーブル端子の凹状部分又は凸状部分と、前記本体の凹状部分又は凸状部分とを噛み合わせることにより、前記ケーブル端子は前記本体に対して予め位置決めされる、請求項4に記載のケーブル端子固定装置。
  6. 前記ケーブル端子の凹状部分は貫通孔であり、
    前記本体の凸状部分は、前記導体の長さ方向と幅方向の双方と直交する方向に延びた、前記貫通孔に挿通される突部である、請求項5に記載のケーブル端子固定装置。
  7. 前記スライド部材は、前記ケーブル端子に向ってスライドさせた際に前記突部を前記スライドの方向において許容する切り欠きと、前記導体と前記ケーブル端子の双方をそれらの外側から周状に覆って一体的に弾性保持する空間に前記ケーブル端子を誘い込むための誘い込み片と、前記空間における前記導体と前記ケーブル端子のうち前記導体と接触する接触部を有する、請求項6に記載のケーブル端子固定装置。
  8. 前記導体はバスバーである、請求項1乃至7のいずれかに記載のケーブル端子固定装置。
  9. 前記スライド部材を梃子の原理を利用して前記ケーブル端子に向ってスライドさせるレバーが設けられている、請求項1乃至8のいずれかに記載のケーブル端子固定装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11262160A (ja) * 1998-03-09 1999-09-24 Toshiba Corp 電気配線接続装置
JP2014107016A (ja) * 2012-11-22 2014-06-09 Jst Mfg Co Ltd 電気コネクタ
JP2016091681A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 ヒロセ電機株式会社 電気コネクタ

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