JP2020200960A - 風量制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】風量制御装置をさらに小型にする。【解決手段】通風路101内に配置されたダンパ102と、ダンパ102の開度を調整する開度調節部103とを備える。また、この風量制御装置は、ダンパ102の上流側と下流側との圧力差を測定する差圧測定部104と、差圧測定部104が測定した圧力差をもとに、ダンパ102を通過する風量を求める風量算出部105と、風量算出部105が求めた風量をもとに開度調節部103の動作を制御する風量制御部106とを備える。【選択図】 図1A
Description
本発明は、通風路を通過する空気の流量を制御する風量制御装置に関する。
建造物において、空調機で空調した空気を、ダクトを介して各部屋へ供給する過程で、風量制御装置で供給される空気の量を制御している(特許文献1参照)。この技術では、ダンパ、ダンパの開度を変更するモータ、および風量計を同軸上に配置し、ダンパの前後スペースをあまり必要とせず、小型・軽量化を図ることを可能としている。
しかしながら、現在、風量制御装置のさらなる小型化が要求されている。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、風量制御装置をさらに小型にすることを目的とする。
本発明に係る風量制御装置は、通風路内に配置されたダンパと、ダンパの開度を調整するように構成された開度調節部と、ダンパの上流側と下流側との圧力差を測定するように構成された差圧測定部と、差圧測定部が測定した圧力差をもとに、ダンパを通過する風量を求めるように構成された風量算出部と、風量算出部が求めた風量をもとに開度調節部の動作を制御するように構成された風量制御部とを備える。
上記風量制御装置の一構成例において、ダンパの上流側の通風路の路壁に設けられた第1取込口と、ダンパの下流側の通風路の路壁に設けられた第2取込口とを備え、差圧測定部は、第1取込口を介して得られる第1圧力と、第2取込口を介して得られる第2圧力との圧力差を測定する。
上記風量制御装置の一構成例において、ダンパは、通風路を通過する空気の通過方向に板面を直交して配置される固定板と、固定板に重ねて配置され、摺動軸で回動可能に支持された可動板とを備え、開度調節部は、可動板を摺動軸で回動させるアクチュエータから構成され、固定板は、摺動軸を中心とした周方向に複数に配置された開口を備え、開度調節部は、可動板を摺動軸中心に回転させて開口の面積を変化させることで、ダンパの開度を調整する。
上記風量制御装置の一構成例において、第1取込口、および第2取込口は、開口を挟んで配置されている。
以上説明したように、本発明によれば、ダンパの上流側と下流側との圧力差より、ダンパを通過する風量を求めるようにしたので、風量制御装置をさらに小型にすることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る風量制御装置について図1A,図1Bを参照して説明する。この風量制御装置は、まず、通風路101内に配置されたダンパ102と、ダンパ102の開度を調整する開度調節部103とを備える。また、この風量制御装置は、ダンパ102の上流側と下流側との圧力差を測定する差圧測定部104と、差圧測定部104が測定した圧力差をもとに、ダンパ102を通過する風量を求める風量算出部105と、風量算出部105が求めた風量をもとに開度調節部103の動作を制御する風量制御部106とを備える。
また、ダンパ102の上流側の通風路101の路壁に設けられた第1取込口107と、ダンパ102の下流側の通風路101の路壁に設けられた第2取込口108とを備える。差圧測定部104は、第1取込口107を介して得られる第1圧力と、第2取込口108を介して得られる第2圧力との圧力差を測定する。
また、ダンパ102は、通風路101を通過する空気の通過方向に板面を直交して配置される固定板111と、固定板111に重ねて配置され、摺動軸103aで回動可能に支持された可動板112とを備える。固定板111は、摺動軸103aを中心とした周方向に複数に配置された開口113を備える。開度調節部103は、摺動軸103aを中心に可動板112を回転させて開口113の面積を変化させることで、ダンパ102の開度を調整する。第1取込口107、および第2取込口108は、開口113を挟んで配置されている。ダンパ102は、ラディアルダンパである。
よく知られているように、オリフィスなどの絞り部の前後の圧力差を用い、流量=k(圧力差)1/2[kは定数]により、絞り部を通過する風量を求めることができる。発明者らの鋭意の検討の結果、ダンパ102の開口113が、上記絞り部と同様の効果を発現し、開口113の前後の圧力差により、上記同様に開口113を通過する風量が求められるという知見を得るに至った。定数kは、用いられている開口113に対応させ、他の機構で測定した風量と測定される圧力差との関係より予め求めておく。
なお、開度調節部103は、可動板112を回動させるアクチュエータから構成することができる。アクチュエータは、図2に示すように、モータ131と、モータ131に取付けられた歯車132と、小歯車と大歯車とが回転軸で一体とされた減速歯車体133,134,135とから構成することができる。減速歯車体133,134,135は、固定板111の壁面に回転自在に支持されている。歯車132は、モータ131の回転軸に固定されている。また、減速歯車体135の大歯車は、摺動軸103aに固定された歯車にかみ合っている。
このように構成した開度調節部103によれば、モータ131、歯車132、および複数の減速歯車体133,134,135を、固定板111の壁面に沿って配置したので、通風路101を通過する空気の通過方向に沿った、開度調節部103の長さ(厚さ)をより小さくすることができる。
以上に説明したように、本発明によれば、ダンパの上流側と下流側との圧力差より、ダンパを通過する風量を求めるようにしたので、風量制御装置をさらに小型にすることができる。従来では、ダンパと、風量計とを、通風路を通過する空気の通過方向に沿って同軸上に配置していたが、本発明によれば、通風路を通過する空気の通過方向に、風量計を設けないので、この方向の風量制御装置の寸法を、さらに小さくすることができる。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能であることは明白である。
101…通風路、102…ダンパ、103…開度調節部、103a…摺動軸、104…差圧測定部、105…風量算出部、106…風量制御部、107…第1取込口、108…第2取込口、111…固定板、112…可動板、113…開口。
Claims (4)
- 通風路内に配置されたダンパと、
前記ダンパの開度を調整するように構成された開度調節部と、
前記ダンパの上流側と下流側との圧力差を測定するように構成された差圧測定部と、
前記差圧測定部が測定した圧力差をもとに、前記ダンパを通過する風量を求めるように構成された風量算出部と、
前記風量算出部が求めた風量をもとに開度調節部の動作を制御するように構成された風量制御部と
を備える風量制御装置。 - 請求項1記載の風量制御装置において、
前記ダンパの上流側の前記通風路の路壁に設けられた第1取込口と、
前記ダンパの下流側の前記通風路の路壁に設けられた第2取込口と
を備え、
前記差圧測定部は、前記第1取込口を介して得られる第1圧力と、前記第2取込口を介して得られる第2圧力との圧力差を測定する
ことを特徴とする風量制御装置。 - 請求項2記載の風量制御装置において、
前記ダンパは、
前記通風路を通過する空気の通過方向に板面を直交して配置される固定板と、
前記固定板に重ねて配置され、摺動軸で回動可能に支持された可動板と
を備え、
前記開度調節部は、前記可動板を前記摺動軸で回動させるアクチュエータから構成され、
前記固定板は、前記摺動軸を中心とした周方向に複数に配置された開口を備え、
前記開度調節部は、前記可動板を前記摺動軸を中心に回転させて前記開口の面積を変化させることで、前記ダンパの開度を調整する
ことを特徴とする風量制御装置。 - 請求項3記載の風量制御装置において、
前記第1取込口、および前記第2取込口は、前記開口を挟んで配置されていることを特徴とする風量制御装置。
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=73742724
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---|---|---|---|---|
JPH11281138A (ja) * | 1998-03-27 | 1999-10-15 | Kajima Corp | ダンパ装置 |
US20050208888A1 (en) * | 2004-03-15 | 2005-09-22 | Moore David A | Airflow volume control system |
JP2012247121A (ja) * | 2011-05-27 | 2012-12-13 | Techno Ryowa Ltd | 可変風量制御装置 |
-
2019
- 2019-06-06 JP JP2019106024A patent/JP2020200960A/ja active Pending
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