(比較例)
図1を参照して、本比較例に係るアラーム管理システム80の構成を説明する。
アラーム管理システム80は、プラントの機器11に接続された制御装置12と、ネットワーク60を介して制御装置12に接続された情報処理装置90とを備える。図1には、情報処理装置90として1台の装置のみを示しているが、実際には複数台の装置が備えられる。
本比較例では、アラーム管理システム80は、エンジニアリング端末15をさらに備える。エンジニアリング端末15もネットワーク60を介して制御装置12に接続されている。
制御装置12は、システムアラームメッセージを出力する。さらに、制御装置12は、機器11が測定したプロセス値に基づき、プロセスの変動からの異常を検知すると、プロセスアラームメッセージを情報処理装置90に送信する。制御装置12からのアラームメッセージは、情報処理装置90で閲覧のために表示される。
図2を参照して、情報処理装置90の機能構成を説明する。
情報処理装置90は、アラームメッセージを管理するアラーム管理機能93を有する。
プラント上で制御装置12が検知した異常などの状態は、アラームメッセージとして情報処理装置90に通知される。制御装置12から送信されたアラームメッセージは、情報処理装置90のアラームメッセージ受信部99で受信され、アラームメッセージ記憶部94に保管される。エージェント部98は、その情報処理装置90で扱うことができる監視範囲内のアラームリストを作成し、アラームメッセージ取得部96に渡す。監視範囲は、アラームリストに含まれるアラーム情報へのアクセス権限などのセキュリティ要件によって決まる。アラームメッセージウィンドウ部95は、そのアラームリストを表示する。なお、セキュリティ要件は、エンジニアリング端末15の中で定義され、情報処理装置90にダウンロードされている。
アラームメッセージウィンドウ部95の画面87の例を図3に示す。
アラームメッセージウィンドウ部95の画面87の上部には、メニュー91が表示される。アラームメッセージウィンドウ部95の画面87の、メニュー91の下には、メッセージビュー92が表示される。
メニュー91内の第1ボタン88及び第2ボタン89などのボタンによりアラームの種類が選択される。アラームの種類が選択されると、メッセージビュー92には選択された種類のアラームに関するアラームメッセージが表示される。
上述のように、本比較例では、情報処理装置90上でアラーム管理を行うことができる。しかし、オペレータが操作する情報処理装置90としては、通常普通のPCなどが用いられ、性能の制限などもあるので、アラーム管理に関して高度且つ複雑な機能を情報処理装置90に導入するのは現実的ではない。「PC」は、personal computerの略語である。制御装置12には、制御装置12としての役割があるので、アラーム管理に関して高度且つ複雑な機能を制御装置12に導入するのも現実的ではない。よって、アラーム管理に関して高度且つ複雑な機能を持つ装置を追加的に導入する必要がある。
以下、本開示の実施形態について、図を参照して説明する。
各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付している。各実施形態の説明において、同一又は相当する部分については、説明を適宜省略又は簡略化する。
(第1実施形態)
図4を参照して、本実施形態の概要を説明する。
本実施形態に係るアラーム管理システム10において、制御装置12は、プラントのアラームを示す第1アラーム情報を情報処理装置20及びアラーム管理装置40に送信する。アラーム管理装置40は、制御装置12から第1アラーム情報を受信する。アラーム管理装置40は、第1アラーム情報を処理して得られた第2アラーム情報を情報処理装置20に送信する。情報処理装置20は、制御装置12から第1アラーム情報を受信するとともに、アラーム管理装置40から第2アラーム情報を受信する。情報処理装置20は、アラーム管理装置40の利用可否を判定し、判定結果に応じて、受信した第1アラーム情報及び第2アラーム情報のうちいずれか一方を選択し、選択したアラーム情報を提示アラーム情報としてユーザに向けて出力する。
本実施形態によれば、アラーム管理装置40の利用不可時は、情報処理装置20が、アラーム管理装置40で第1アラーム情報を処理して得られる第2アラーム情報の代わりに、制御装置12から直接得られた第1アラーム情報を利用することができる。よって、アラーム管理装置40の利用不可時でもアラーム情報をユーザに向けて出力することができる。
本実施形態では、制御装置12は、アラーム情報の基本的情報付加を実施する。基本的情報付加では、最低限の情報としてタイムスタンプ及びステータスの情報付加が行われる。例えば、制御装置12は、機器11からのデータにタイムスタンプ及びステータスの情報を付加して第1アラーム情報に相当するアラームメッセージを生成する。そして、制御装置12は、生成したアラームメッセージを情報処理装置20及びアラーム管理装置40に送信する。
本実施形態では、アラーム管理装置40は、アラーム情報の高度情報付加を実施する。高度情報付加では、ファイナンス又はガイダンスなど、基本的情報付加よりも複雑且つ豊富で、しかもプラントの運用に関しオペレータに有用な情報の付加が行われる。例えば、アラーム管理装置40は、制御装置12からアラームメッセージを受信すると、受信したアラームメッセージにファイナンス又はガイダンスなどの情報を付加して第2アラーム情報に相当するアラームメッセージを生成する。そして、アラーム管理装置40は、生成したアラームメッセージを情報処理装置20に送信する。
プラントの例としては、化学プラントなどの工業プラントのほか、ガス田若しくは油田などの井戸元又はその周辺を管理及び制御するプラント、水力発電、火力発電、又は原子力発電などの発電を管理及び制御するプラント、太陽光発電又は風力発電などの環境発電を管理及び制御するプラント、並びに上下水道又はダムなどを管理及び制御するプラントがある。機器11の例としては、流量計又は温度センサなどのセンサ機器、流量制御弁又は開閉弁などのバルブ機器、ファン又はモータなどのアクチュエータ機器、及びその他のプラント機器がある。
本実施形態の一変形例として、アラーム管理装置40は、制御装置12から第1アラーム情報を直接取得する代わりに、他の装置から第1アラーム情報を間接的に取得してもよい。制御装置12は、第1アラーム情報を情報処理装置20に送信する装置、且つアラーム管理装置40とは異種の装置であればよく、プラントの機器11に直接接続されていなくてもよい。例えば、制御装置12は、プラントの機器11に直接接続された別の装置から機器11のデータを取得して、そのデータに基づき、第1アラーム情報に相当するアラームメッセージを生成してもよい。
図4を参照して、本実施形態に係るアラーム管理システム10の構成を説明する。
アラーム管理システム10は、比較例に係るアラーム管理システム80の情報処理装置90を情報処理装置20に置換し、アラーム管理装置40をさらに追加したシステムである。すなわち、アラーム管理システム10は、情報処理装置20と、制御装置12と、アラーム管理装置40とを備える。図4には、情報処理装置20として1台の装置のみを示しているが、実際には複数台の装置が備えられる。
アラーム管理システム10は、図1に示したエンジニアリング端末15をさらに備えてもよい。
アラーム管理装置40は、プラント内で発生するアラームメッセージを管理する。情報処理装置20は、アラームメッセージをオペレータに通知する。アラーム管理装置40と情報処理装置20とは、クライアントサーバモデルで実現されている。アラーム管理装置40は、オペレータ向けアラームの総数を緩和させることを目的に、プラント状況に合わせたアラーム抑制ロジックの起動にも使用される。例えば、ある事象発生によって共連れで発生したアラームメッセージをアラーム管理装置40が自動的に抑制すれば、情報処理装置20として機能する全ての装置上でアラーム総数が急増しない。しかし、クライアントサーバモデルでは、アラーム管理装置40を利用できないときはプラントからのアラームメッセージをアラーム管理装置40経由でオペレータに通知することができない。これはプラントの重大事故に発展し得る。クライアントサーバモデルの異常発生を想定した一般的な対応例としては、サーバの多重化がある。しかし、多重化では、アラーム管理装置40による同一要因故障の発生リスクがあるため、本実施形態では、情報処理装置20内に基礎のアラーム管理機能である第1アラーム管理機能23を持たせることで、同一要因故障の発生にも耐え得るアラーム管理システム10の提供を可能にしている。「同一要因故障の発生リスク」とは、サーバの多重化では、各サーバのハードウェア及びソフトウェアが同じなので、同種のバグ又は欠点などの原因で各サーバが同時に故障するか、又は機能不全に陥ってしまうリスクがあるということである。本実施形態では、アラーム管理装置40経由でのアラーム情報提示と、制御装置12からのダイレクトなアラーム情報提示とを可能にし、異なるハードウェア及びソフトウェアを用いてアラーム情報提示を行うことができるので、同じ原因でバックアップも含めた双方が同時に機能不全に陥る事態を回避できる。
図4を参照して、情報処理装置20及びアラーム管理装置40の機能構成を説明する。
情報処理装置20は、基礎のアラーム管理機能である第1アラーム管理機能23を有する。第1アラーム管理機能23では、オペレータに不要なアラームをシステムが自動的に抑制するロジックは動作しない。これに対し、アラーム管理装置40は、プラント内で発生するアラームメッセージを管理する高度のアラーム管理機能である第2アラーム管理機能41を有する。第2アラーム管理機能41では、オペレータに不要なアラームをシステムが自動的に抑制するロジックである抑制ロジック45が動作する。抑制ロジック45は、固定のロジックでもよいし、又はAIを用いて随時編集される可変のロジックでもよい。「AI」は、artificial intelligenceの略語である。
プラント上で制御装置12が検知した異常などの状態は、アラームメッセージとして情報処理装置20及びアラーム管理装置40に通知される。制御装置12から送信されたアラームメッセージは、アラーム管理装置40のアラームメッセージ受信部46で受信され、抑制ロジック45によって取捨選択され、第2アラームメッセージ記憶部42に保管される。エージェント部43は、情報処理装置20又はオペレータがいずれの情報を閲覧可能であるかの条件定義であるセキュリティ要件を保持している。セキュリティ制御部44は、このセキュリティ要件に従って、情報処理装置20として機能する装置ごとに、その装置で扱うことができる監視範囲内のアラームリストであるアラームメッセージリスト50を作成し、情報処理装置20のアラームメッセージ取得部26に提供する。情報処理装置20として機能する各装置が閲覧可能な範囲である監視範囲は、アラーム情報へのアクセス権限などの条件を示すセキュリティ要件によって決まる。なお、セキュリティ要件は、エンジニアリング端末15の中で定義され、アラーム管理装置40にダウンロードされている。アラームステータス取得部48は、最新のアラームステータスを取得し、第2アラームメッセージ記憶部42に記憶されている情報に対して反映を行う。プラント及び制御装置12の側でのプロセス値変化などにより状況が変わったら、例えば、異常値から正常値への変化などが発生したら、アラームステータスも変化する。アラームステータス補正部47は、第2アラームメッセージ記憶部42に保管されたアラームメッセージに対し、アラームステータスの補正を行う。
制御装置12から送信されたアラームメッセージは、情報処理装置20のアラームメッセージ受信部29でも受信され、第1アラームメッセージ記憶部24に保管される。エージェント部28は、情報処理装置20又は情報処理装置20を用いてログインするオペレータが閲覧することができる監視範囲内のアラームリストを作成し、アラームメッセージ取得部26に渡す。情報処理装置20として機能する各装置が閲覧可能な範囲である監視範囲は、アラーム情報へのアクセス権限などの条件を示すセキュリティ要件によって決まる。なお、セキュリティ要件は、比較例と同様に、エンジニアリング端末15の中で定義され、情報処理装置20にダウンロードされている。
情報処理装置20のアラーム管理装置健全性チェック部30は、アラーム管理装置40の健全性診断部49と連携してアラーム管理装置40の健全性を検査する。ここでいうアラーム管理装置40の健全性の検査は、アラーム管理装置40そのものが正常に動作しているかどうかを検査することに限らず、アラーム管理装置40との通信が正常に行われているかどうかを検査することを含む。つまり、アラーム管理装置40の健全性の検査とは、アラーム管理装置40を利用できるかどうかを検査することである。アラーム管理装置健全性チェック部30がアラーム管理装置40は健全であると判断したときは、取得先判定部27が取得先をアラーム管理装置40と判定し、アラームメッセージ取得部26がアラーム管理装置40からアラームリストを取得する。アラーム管理装置健全性チェック部30がアラーム管理装置40は健全でないと判断したときは、取得先判定部27が取得先を情報処理装置20の第1アラームメッセージ記憶部24と判定し、アラームメッセージ取得部26が情報処理装置20の第1アラームメッセージ記憶部24からアラームリストを取得する。アラームメッセージウィンドウ部25は、アラームメッセージ取得部26が取得したアラームリストを表示する。
アラーム管理装置40の利用可能時におけるアラームメッセージウィンドウ部25の画面17の例を図5に示す。
アラームメッセージウィンドウ部25の画面17の上部には、メニュー21が表示される。アラームメッセージウィンドウ部25の画面17の、メニュー21の下には、メッセージビュー22が表示される。
メニュー21内の第1ボタン18及び第2ボタン19などのボタンによりアラームの種類が選択される。第1ボタン18は、プロセスアラームを選択するためのボタンである。第1ボタン18の隣の第2ボタン19は、システムアラームを選択するためのボタンである。プロセスアラームが選択されると、メッセージビュー22にはプロセスアラームに関するアラームメッセージが表示される。システムアラームが選択されると、メッセージビュー22にはシステムアラームに関するアラームメッセージが表示される。
アラーム管理装置40の利用可能時は、メッセージビュー22には、アラーム管理装置40から取得されたアラームメッセージのリストが表示される。
本実施形態では、メニュー21内のアイコン39によりアラーム管理装置40の利用可否が示される。図5の例では、笑顔のマークによりアラーム管理装置40を利用できることが示されている。
アラーム管理装置40の利用不可時におけるアラームメッセージウィンドウ部25の画面17の例を図6に示す。
アラーム管理装置40の電源断時、アラーム管理装置40の異常発生時、又はアラーム管理装置40との通信断時など、アラーム管理装置40の利用不可時は、メッセージビュー22には、情報処理装置20が持つ第1アラームメッセージ記憶部24から取得されたアラームメッセージのリストが表示される。
本来は、高度なアラーム管理を行うアラーム管理装置40を経由したアラームメッセージのリストを取得すべきである。したがって、情報処理装置20がアラーム管理装置40からリストを取得していないときは、オペレータにそのことを認識させる必要がある。そのため、情報処理装置20は、アラーム管理装置40からリストを取得していないときは、情報処理装置20の画面17の上部にあるメニュー21に、アラーム管理装置40を利用できない旨を示すアイコン39を表示する。図6の例では、困り顔のマークによりアラーム管理装置40を利用できないことが示されている。なお、アラーム管理装置40を利用できない旨を示すアイコン39に代えて、制御装置12とアラーム管理装置40とのいずれの情報を使用しているかを示すアイコンを表示してもよい。アイコン39に代えて、アラーム管理装置40の利用可否など、同様の情報を示す文字又は記号を表示してもよい。
情報処理装置20の第1アラームメッセージ記憶部24から取得されるアラームメッセージのリストは、プラントのアラームを示す第1アラーム情報の一例である。アラーム管理装置40から取得されるアラームメッセージのリストは、第1アラーム情報を処理して得られる第2アラーム情報の一例である。情報処理装置20のメッセージビュー22に表示されるリストは、第1アラーム情報及び第2アラーム情報のうちの選択されたアラーム情報である提示アラーム情報の一例である。アラーム管理装置40を利用できない旨を示すアイコン39は、アラーム管理装置40が利用不可であることを通知するための補助情報の一例である。オペレータは、ユーザの一例である。
情報処理装置20のアラーム管理装置健全性チェック部30は、1秒などの単位時間ごとにアラーム管理装置40の健全性診断部49と通信を行う。アラーム管理装置健全性チェック部30がアラーム管理装置40は健全でないと判断する条件は以下の3つである。
(1)アラーム管理装置40の健全性診断部49と通信ができない。例えば、アラーム管理装置40とネットワーク60がつながっていない。
(2)アラーム管理装置40の健全性診断部49から返信がない。
(3)アラーム管理装置40の健全性診断部49が「正常状態」と返信しない。すなわち、アラーム管理装置40の健全性診断部49が「異常状態」と返信する。
図7を参照して、本実施形態に係る情報処理装置20及びアラーム管理装置40の構成を説明する。
情報処理装置20は、制御部31、記憶部32、通信部33、入力部34、及び出力部35を備える。
制御部31は、1つ以上のプロセッサである。プロセッサは、CPUなどの汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。「CPU」は、central processing unitの略語である。制御部31には、1つ以上の専用回路が含まれてもよいし、又は制御部31において、1つ以上のプロセッサを1つ以上の専用回路に置き換えてもよい。専用回路は、例えば、FPGA又はASICである。「FPGA」は、field-programmable gate arrayの略語である。「ASIC」は、application specific integrated circuitの略語である。制御部31は、情報処理装置20の各部を制御しながら、情報処理装置20の動作に関わる情報処理を実行する。
記憶部32は、1つ以上のメモリである。メモリは、例えば、半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリである。半導体メモリは、例えば、RAM又はROMである。「RAM」は、random access memoryの略語である。「ROM」は、read only memoryの略語である。RAMは、例えば、SRAM又はDRAMである。「SRAM」は、static random access memoryの略語である。「DRAM」は、dynamic random access memoryの略語である。ROMは、例えば、EEPROMである。「EEPROM」は、electrically erasable programmable read only memoryの略語である。メモリは、例えば、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部32には、情報処理装置20の動作に用いられる情報と、情報処理装置20の動作によって得られた情報とが記憶される。記憶部32には、特に、第1アラーム情報、第2アラーム情報、及び補助情報が記憶される。記憶部32は外付けであってもよい。すなわち、情報処理装置20と別体に設けられた外部記憶装置が、情報処理装置20と通信するか、又は接続されてもよい。
通信部33は、1つ以上の通信ICである。「IC」は、integrated circuitの略語である。通信ICは、例えば、LAN通信ICである。「LAN」は、local area networkの略語である。通信部33は、情報処理装置20の動作に用いられる情報をネットワーク60経由で受信し、また情報処理装置20の動作によって得られる情報をネットワーク60経由で送信する。
入力部34は、1つ以上の入力用インタフェースである。入力用インタフェースは、例えば、USBインタフェースである。入力部34は、入力機器を介して、情報処理装置20の動作に用いられる情報を入力する操作を受け付ける。入力機器は、例えば、物理キー、静電容量キー、ポインティングデバイス、ディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、又はマイクである。入力機器は、情報処理装置20に内蔵されてもよいし、又は情報処理装置20の外部に設置されてもよい。
出力部35は、1つ以上の出力用インタフェースである。出力用インタフェースは、例えば、USBインタフェースである。出力部35は、出力機器を介して、情報処理装置20の動作によって得られる情報を出力する。出力機器は、例えば、ディスプレイ又はスピーカである。ディスプレイは、例えば、LCD又は有機ELディスプレイである。「LCD」は、liquid crystal displayの略語である。「EL」は、electro luminescenceの略語である。出力機器は、情報処理装置20に内蔵されてもよいし、又は情報処理装置20の外部に設置されてもよい。
情報処理装置20の機能は、本実施形態に係る情報処理プログラムを、制御部31に含まれるプロセッサで実行することにより実現される。すなわち、情報処理装置20の機能は、ソフトウェアにより実現される。情報処理プログラムは、情報処理装置20の動作に含まれるステップの処理をコンピュータに実行させることで、当該ステップの処理に対応する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムである。すなわち、情報処理プログラムは、コンピュータを情報処理装置20として機能させるためのプログラムである。
プログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、又は半導体メモリである。プログラムの流通は、例えば、プログラムを記録したDVD又はCD−ROMなどの可搬型記録媒体を販売、譲渡、又は貸与することによって行う。「DVD」は、digital versatile discの略語である。「CD−ROM」は、compact disc read only memoryの略語である。プログラムをサーバのストレージに格納しておき、ネットワーク60を介して、サーバから他のコンピュータにプログラムを転送することにより、プログラムを流通させてもよい。プログラムをプログラムプロダクトとして提供してもよい。
コンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラム又はサーバから転送されたプログラムを、一旦、メモリに格納する。そして、コンピュータは、メモリに格納されたプログラムをプロセッサで読み取り、読み取ったプログラムに従った処理をプロセッサで実行する。コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行してもよい。コンピュータは、コンピュータにサーバからプログラムが転送される度に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行してもよい。サーバからコンピュータへのプログラムの転送は行わず、実行指示及び結果取得のみによって機能を実現する、いわゆるASP型のサービスによって処理を実行してもよい。「ASP」は、application service providerの略語である。プログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものが含まれる。例えば、コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータは、「プログラムに準ずるもの」に該当する。
情報処理装置20の一部又は全ての機能が、制御部31に含まれる専用回路により実現されてもよい。すなわち、情報処理装置20の一部又は全ての機能が、ハードウェアにより実現されてもよい。
アラーム管理装置40は、制御部51、記憶部52、通信部53、入力部54、及び出力部55を備える。
制御部51は、1つ以上のプロセッサである。プロセッサは、CPUなどの汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。制御部51には、1つ以上の専用回路が含まれてもよいし、又は制御部51において、1つ以上のプロセッサを1つ以上の専用回路に置き換えてもよい。専用回路は、例えば、FPGA又はASICである。制御部51は、アラーム管理装置40の各部を制御しながら、アラーム管理装置40の動作に関わる情報処理を実行する。
記憶部52は、1つ以上のメモリである。メモリは、例えば、半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリである。半導体メモリは、例えば、RAM又はROMである。RAMは、例えば、SRAM又はDRAMである。ROMは、例えば、EEPROMである。メモリは、例えば、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部52には、アラーム管理装置40の動作に用いられる情報と、アラーム管理装置40の動作によって得られた情報とが記憶される。記憶部52には、特に、第1アラーム情報及び第2アラーム情報が記憶される。記憶部52は外付けであってもよい。すなわち、アラーム管理装置40と別体に設けられた外部記憶装置が、アラーム管理装置40と通信するか、又は接続されてもよい。
通信部53は、1つ以上の通信ICである。通信ICは、例えば、LAN通信ICである。通信部53は、アラーム管理装置40の動作に用いられる情報をネットワーク60経由で受信し、またアラーム管理装置40の動作によって得られる情報をネットワーク60経由で送信する。
入力部54は、1つ以上の入力用インタフェースである。入力用インタフェースは、例えば、USBインタフェースである。入力部54は、入力機器を介して、アラーム管理装置40の動作に用いられる情報を入力する操作を受け付ける。入力機器は、例えば、物理キー、静電容量キー、ポインティングデバイス、ディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、又はマイクである。入力機器は、アラーム管理装置40に内蔵されてもよいし、又はアラーム管理装置40の外部に設置されてもよい。
出力部55は、1つ以上の出力用インタフェースである。出力用インタフェースは、例えば、USBインタフェースである。出力部55は、出力機器を介して、アラーム管理装置40の動作によって得られる情報を出力する。出力機器は、例えば、ディスプレイ又はスピーカである。ディスプレイは、例えば、LCD又は有機ELディスプレイである。出力機器は、アラーム管理装置40に内蔵されてもよいし、又はアラーム管理装置40の外部に設置されてもよい。
アラーム管理装置40の機能は、本実施形態に係るアラーム管理プログラムを、制御部51に含まれるプロセッサで実行することにより実現される。すなわち、アラーム管理装置40の機能は、ソフトウェアにより実現される。アラーム管理プログラムは、アラーム管理装置40の動作に含まれるステップの処理をコンピュータに実行させることで、当該ステップの処理に対応する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムである。すなわち、アラーム管理プログラムは、コンピュータをアラーム管理装置40として機能させるためのプログラムである。
アラーム管理装置40の一部又は全ての機能が、制御部51に含まれる専用回路により実現されてもよい。すなわち、アラーム管理装置40の一部又は全ての機能が、ハードウェアにより実現されてもよい。
以下では、本実施形態に係るアラーム管理システム10の動作を説明する。アラーム管理システム10の動作は、本実施形態に係るアラーム管理方法に相当する。
制御装置12は、プラントのアラームを示す第1アラーム情報を情報処理装置20及びアラーム管理装置40に送信する。情報処理装置20の通信部33、及びアラーム管理装置40の通信部53は、制御装置12から第1アラーム情報を受信する。アラーム管理装置40の制御部51は、通信部53により受信された第1アラーム情報を処理する。アラーム管理装置40の通信部53は、制御部51の処理結果として得られた第2アラーム情報を情報処理装置20に送信する。情報処理装置20の通信部33は、アラーム管理装置40から第2アラーム情報を受信する。
具体的には、制御装置12は、単位時間が経過したときなど、予め決められた時点で、若しくはプラントの異常を検出したときなど、何らかのイベントが発生した時点で、又はその両方の時点でアラームメッセージを生成する。制御装置12は、生成したアラームメッセージを第1アラーム情報としてネットワーク60経由で情報処理装置20及びアラーム管理装置40の両方に送信する。情報処理装置20の通信部33、及びアラーム管理装置40の通信部53は、制御装置12からアラームメッセージを受信する。アラーム管理装置40の制御部51は、抑制ロジック45を実行して、通信部53により受信された一連のアラームメッセージの中から、不要なアラームメッセージなどを除いて、確認すべきアラームメッセージを抽出することで、メッセージ量を抑制する。あるいは、アラーム管理装置40の制御部51は、抑制ロジック45を実行して、どのアラームを抑制するかの決定を含め、不要アラームの削除を機械的に実行する。あるいは、アラーム管理装置40の制御部51は、抑制ロジック45を実行して、プラントの状況などに応じて、あるアラームを抑制するか、若しくは抑制しないかをケースバイケースで、オペレータの介在なくシステムが判断するなどの高度な処理により、不要アラームの削除を自動的に実行する。必要に応じて、アラーム管理装置40の制御部51は、ファイナンシャル情報又はガイダンスなどの多様な付加情報を、得られたアラームメッセージに付与する。ファイナンシャル情報とは、アラーム発生に付随する金銭的影響を示す情報のことである。アラーム管理装置40の通信部53は、得られたアラームメッセージを第2アラーム情報としてネットワーク60経由で情報処理装置20に送信する。情報処理装置20の通信部33は、アラーム管理装置40からのアラームメッセージを受信する。
情報処理装置20の制御部31は、アラーム管理装置40の利用可否を判定する。制御部31は、判定結果に応じて、通信部33により受信された第1アラーム情報及び第2アラーム情報のうちいずれか一方を選択する。制御部31は、選択したアラーム情報を提示アラーム情報としてユーザに向けて出力する制御を行う。
具体的には、制御部31は、図8の動作を行う。
ステップS101において、制御部31は、アラーム管理装置健全性チェック部30を用いて、アラーム管理装置40との通信の異常、又はアラーム管理装置40の動作の異常が発生しているかどうかを判定する。異常が発生していないと判定した場合、ステップS102において、制御部31は、通信部33によりアラーム管理装置40から受信されたアラームメッセージを提示アラーム情報としてメッセージビュー22に表示するよう出力部35を制御する。あるいは、制御部31は、通信部33によりアラーム管理装置40から受信されたアラームメッセージを提示アラーム情報として音声で出力するよう出力部35に含まれるスピーカを制御してもよい。異常が発生していると判定した場合、ステップS103において、制御部31は、通信部33により制御装置12から受信されたアラームメッセージを提示アラーム情報としてメッセージビュー22に表示するよう出力部35に含まれるディスプレイを制御する。あるいは、制御部31は、通信部33により制御装置12から受信されたアラームメッセージを提示アラーム情報として音声で出力するよう出力部35に含まれるスピーカを制御してもよい。
ステップS103の後、ステップS104において、制御部31は、アラーム管理装置健全性チェック部30を用いて、アラーム管理装置40との通信の異常、又はアラーム管理装置40の動作の異常が解消しているかどうかを判定する。異常が解消していると判定した場合、ステップS102において、制御部31は、通信部33によりアラーム管理装置40から受信されたアラームメッセージを提示アラーム情報としてメッセージビュー22に表示するよう出力部35に含まれるディスプレイを制御する。あるいは、制御部31は、通信部33によりアラーム管理装置40から受信されたアラームメッセージを提示アラーム情報として音声で出力するよう出力部35に含まれるスピーカを制御してもよい。異常が解消していないと判定した場合、ステップS103において、制御部31は、通信部33により制御装置12から受信されたアラームメッセージを提示アラーム情報としてメッセージビュー22に表示するよう出力部35に含まれるディスプレイを制御する。あるいは、制御部31は、通信部33により制御装置12から受信されたアラームメッセージを提示アラーム情報として音声で出力するよう出力部35に含まれるスピーカを制御してもよい。
本実施形態では、制御部31は、アラーム管理装置40の利用不可時は、第1アラーム情報から得られたアラーム情報を提示アラーム情報として出力する制御を行うとともに、アラーム管理装置40が利用不可であることを通知するための補助情報をユーザに向けて出力する制御を行う。
具体的には、ステップS103において、制御部31は、通信部33により制御装置12から受信されたアラームメッセージを提示アラーム情報としてメッセージビュー22に表示するよう出力部35を制御する際に、アラーム管理装置40との通信の異常、又はアラーム管理装置40の動作の異常が発生していることを示すアイコン39をメニュー21に表示するよう出力部35に含まれるディスプレイを制御する。あるいは、制御部31は、アラーム管理装置40との通信の異常、又はアラーム管理装置40の動作の異常が発生していることを音声で通知するよう出力部35に含まれるスピーカを制御してもよい。
本実施形態によれば、アラーム管理装置40が利用できているのか否か、あるいは現在どこから情報を取得しているのかなどの状況をユーザが明確に把握し、対応することができる。例えば、アラーム管理装置40が利用不可となっていることで、アラーム情報の抑制状況が変化し、取得及び表示されるアラーム情報が増加するなどの変化が生じても、ユーザが不安になりにくい。
ステップS101及びステップS104において、アラーム管理装置健全性チェック部30は、アラーム管理装置40の健全性診断部49と通信を行う。このとき、アラーム管理装置40の制御部51は、健全性診断部49を用いて、図9の動作を行う。
ステップS201において、制御部51は、全てのプロセスが起動できているかどうかを判定する。全てのプロセスが起動できていれば、ステップS202において、制御部51は、通信ドライバが動作しているかどうかを判定する。通信ドライバが動作していれば、ステップS203において、制御部51は、エージェント部43がアラームリストの要求を受けてから規定時間内に返信しているかどうかを判定する。エージェント部43が要求を受けてから時間内に返信していれば、ステップS204において、制御部51は、「正常状態」を示すコードをネットワーク60経由で情報処理装置20に送信するよう通信部53を制御する。全てのプロセスが起動できていないか、通信ドライバが動作していないか、又はエージェント部43が要求を受けてから時間内に返信していなければ、ステップS205において、制御部51は、「異常状態」を示すコードをネットワーク60経由で情報処理装置20に送信するよう通信部53を制御する。
上述のように、本実施形態では、情報処理装置20の通信部33は、制御装置12からプラントのアラームを示す第1アラーム情報を受信するとともに、第1アラーム情報を取得するアラーム管理装置40から第1アラーム情報を処理して得られた第2アラーム情報を受信する。情報処理装置20の制御部31は、アラーム管理装置40の利用可否を判定し、判定結果に応じて、通信部33により受信された第1アラーム情報及び第2アラーム情報のうちいずれか一方を選択し、選択したアラーム情報を提示アラーム情報としてユーザに向けて出力する制御を行う。
本実施形態によれば、情報処理装置20は、アラーム管理装置40の利用不可時は、アラーム管理装置40で第1アラーム情報を処理して得られる第2アラーム情報の代わりに、制御装置12から直接得られた第1アラーム情報を利用することができる。よって、アラーム管理装置40の利用不可時でもアラーム情報をユーザに向けて出力することができる。
本実施形態によれば、クライアントサーバ構成のアラーム管理システム10において、下記(1)及び(2)の効果によりオペレータへ安定した情報処理装置20の機能を提供できる。
(1)情報処理装置20は、アラーム管理装置40を利用できないときは、情報処理装置20が持つ第1アラーム管理機能23からアラームリストを取得する。これにより、オペレータは継続的にアラームリストを受け取ることができる。
(2)情報処理装置20は、アラーム管理装置40と接続可能なときは、第2アラーム管理機能41からアラームリストを受け取ることができる。第2アラーム管理機能41には、アラーム多発時にシステムがロジックにより不要と判断したアラームを抑制する機能が含まれている。また、情報処理装置20は、必要に応じて、アラームにより高度且つ多様な情報付加を行ってもよい。これにより、オペレータは上記(1)よりもさらに高度且つ適切に抑制され、オペレーションを補助する豊富な情報が付与されたアラームリストを受け取ることができる。
本実施形態では、アラーム管理装置40の利用可否に依らず、情報処理装置20は、制御装置12から直接送信されるアラーム情報を用い、オペレータにアラーム情報を提示し続けることができる。なお、情報処理装置20は、本実施形態では、アラーム管理装置40の利用可否に依らず、制御装置12から直接送信されるアラーム情報を受信し続ける。
本実施形態によれば、クライアントサーバ形態のアラーム管理システム10において、アラーム管理装置40との通信が途絶えたときでもオペレータに向けてアラームメッセージを表示できる。すなわち、クライアントサーバ間の通信が途絶えても、継続してアラームメッセージを表示することができる。
アラーム管理装置40との通信が復旧したときは、情報処理装置20は、自動的にアラーム管理装置40と接続し直せばよい。
本実施形態によれば、アラーム管理装置40として複数台のサーバを設置する場合に、全てのサーバに同一要因故障が発生しても、情報処理装置20にアラームリストを表示し続けることができる。すなわち、多重化されているサーバに同一要因故障が発生しても、情報処理装置20上で第1アラーム管理機能23が動作しているため、オペレータにアラームリストを欠損なく提供することができる。
アラーム管理装置40として機能するサーバが多重化されているときは、情報処理装置20は、健全性診断部49が「正常状態」と回答したアラーム管理装置40と接続すればよい。
本実施形態によれば、オペレータは、情報処理装置20の画面17の上部に表示しているメニュー21から、アイコン39の表示により、高度なアラーム管理を実行するアラーム管理装置40からアラームリストが取得できていないことが分かる。
図10を参照して、本実施形態の一変形例を説明する。
この変形例では、アラーム管理装置40として機能するサーバが冗長化されており、情報処理装置20及びマスタサーバ間、情報処理装置20及びバックアップサーバ間、情報処理装置20内の順で接続が試みられる。すなわち、情報処理装置20は、マスタ上で動作する健全性診断部49と接続し、「正常状態」と返信を受けると、マスタからアラームリストを取得する。情報処理装置20は、マスタからアラームリストを取得できない場合、バックアップ上で動作する健全性診断部49と接続し、「正常状態」と返信を受けると、バックアップからアラームリストを取得する。情報処理装置20は、バックアップからアラームリストを取得できない場合、情報処理装置20が保持する第1アラームメッセージ記憶部24からアラームリストを取得する。
(第2実施形態)
図11を参照して、本実施形態の概要を説明する。
上述の第1実施形態では、情報処理装置20は、アラーム管理装置40の利用不可時は、第1アラーム情報を提示アラーム情報として出力する制御を行う。これに対し、第2実施形態では、情報処理装置20は、アラーム管理装置40の利用不可時は、第1アラーム情報を処理して得られた第3アラーム情報を提示アラーム情報として出力する制御を行う。具体的には、情報処理装置20は、アラーム管理装置40の利用不可時は、第1アラーム情報に対して情報量を抑制する処理を行うことで第3アラーム情報を得て、その第3アラーム情報を提示アラーム情報として出力する制御を行う。アラーム管理装置40は、第1アラーム情報に対して情報量を抑制する処理を行うことで第2アラーム情報を得て、その第2アラーム情報を情報処理装置20に送信する。情報処理装置20は、アラーム管理装置40の利用可能時は、第2アラーム情報を提示アラーム情報として出力する制御を行う。情報処理装置20による処理で抑制される情報量は、アラーム管理装置40による処理で抑制される情報量よりも少ない。よって、情報処理装置20による処理の負荷は、アラーム管理装置40による処理の負荷よりも小さい。そのため、情報処理装置20に高性能なコンピュータを使用する必要がなく、PCなどの一般的なコンピュータを使用することができる。
本実施形態では、情報処理装置20は、制御装置12から情報を取得する第1バッファ61と、アラーム管理装置40から情報を取得する第2バッファ62とを備えており、アラーム管理装置40の利用可否を判断し、情報処理装置20で表示される情報の参照先を自動的に切り替える。アラーム管理装置40の利用不可時は、情報処理装置20は、制御装置12から取得したアラーム情報をそのまま利用するのではなく、アラーム情報の基本的抑制を実施する。すなわち、本来アラーム抑制機能は全てアラーム管理装置40が担うが、少なくともアラーム抑制機能の一部が情報処理装置20にも実装されている。そのため、監視及び操作の安定化が図れる。例えば、アラーム管理装置40の利用不可時に突然アラーム数が増加することにより、オペレータの操作又は判断の感覚が大きく変化することがない。
基本的抑制とは、アラーム管理装置40の正常時にアラーム管理装置40側で実施される高度抑制に比べて、アラーム数を制限する量が少ないことを意味しており、アラーム数は、「高度抑制後のアラーム数」<「基本的抑制後のアラーム数」<「抑制なしのアラーム数」となる。
基本的抑制では、最低限の抑制により不要な情報が表示されないのに対し、高度抑制では、基本的抑制と比してより適切且つ複雑な抑制が実施され、提示する情報量も削減できる。
図11に示すように、本実施形態では、制御装置12は、第1実施形態と同様に、アラーム情報の基本的情報付加を実施する。基本的情報付加では、最低限の情報としてタイムスタンプ及びステータスの情報付加が行われる。また、本実施形態では、アラーム管理装置40は、第1実施形態と同様に、アラーム情報の高度情報付加を実施する。高度情報付加では、ファイナンス又はガイダンスなど、基本的情報付加よりも複雑且つ豊富な情報の付加が行われる。
以下では、本実施形態について、主に第1実施形態との差異を説明する。
本実施形態では、アラーム管理システム10は、それぞれ情報処理装置20である情報処理装置P1及び情報処理装置P2と、制御装置12と、アラーム管理装置40とを備える。
情報処理装置20は、第1バッファ61であるバッファB1と、第2バッファ62であるバッファB0と、抑制フィルタ37と、オペレータが見たい情報を絞り込むためのフィルタリング部38とを備える。第1バッファ61及び第2バッファ62は、記憶部32に含まれる。例えば、第1バッファ61及び第2バッファ62は、別々のメモリに実装されてもよいし、又は同一のメモリの別々の記憶領域に実装されてもよい。あるいは、情報処理装置20に接続される外付けの記憶部を設けてもよい。
以下では、本実施形態に係るアラーム管理システム10の動作を説明する。アラーム管理システム10の動作は、本実施形態に係るアラーム管理方法に相当する。
制御装置12は、プラントの機器11からのデータを分析して、プラントの異常、異常からの復帰、又はその他の通知すべきイベントを検出する度に、データの取得時刻をプラントの異常、復帰、又はその他のイベントの発生時刻として示す時刻情報が付与されたアラームメッセージを生成する。制御装置12は、生成したアラームメッセージを第1アラーム情報としてネットワーク60経由で情報処理装置20及びアラーム管理装置40の両方に送信する。情報処理装置20の通信部33、及びアラーム管理装置40の通信部53は、制御装置12からアラームメッセージを受信する。情報処理装置20のバッファB1は、通信部33により制御装置12から受信されたアラームメッセージを格納する。
アラーム管理装置40の制御部51は、抑制ロジック45を実行して、通信部53により受信された一連のアラームメッセージの中から、不要なアラームメッセージなどを除いて、確認すべきアラームメッセージを抽出することで、メッセージ量を抑制する。あるいは、アラーム管理装置40の制御部51は、抑制ロジック45を実行して、どのアラームを抑制するかの決定を含め、不要アラームの削除を機械的に実行する。あるいは、アラーム管理装置40の制御部51は、抑制ロジック45を実行して、プラントの状況などに応じて、あるアラームを抑制するか、若しくは抑制しないかをケースバイケースで、オペレータの介在なくシステムが判断するなどの高度な処理により、不要アラームの削除を自動的に実行する。必要に応じて、制御部51は、ファイナンシャル情報又はガイダンスなどの多様な付加情報を、得られたアラームメッセージに付与する。また、制御部51は、プロセスの状態変化を考慮したアラーム管理装置40でのアラーム優先付けを行ってもよい。アラーム管理装置40の通信部53は、得られたアラームメッセージを第2アラーム情報としてネットワーク60経由で情報処理装置20に送信する。情報処理装置20の通信部33は、アラーム管理装置40からのアラームメッセージを受信する。情報処理装置20のバッファB0は、通信部33によりアラーム管理装置40から受信されたアラームメッセージを格納する。
図8のステップS101と同様に、情報処理装置20の制御部31は、アラーム管理装置健全性チェック部30を用いて、アラーム管理装置40との通信の異常、又はアラーム管理装置40の動作の異常が発生しているかどうかを判定する。異常が発生していないと判定した場合、制御部31は、バッファB0に格納されたアラームメッセージを提示アラーム情報としてメッセージビュー22に表示するよう出力部35に含まれるディスプレイを制御する。あるいは、制御部31は、バッファB0に格納されたアラームメッセージを提示アラーム情報として音声で出力するよう出力部35に含まれるスピーカを制御してもよい。異常が発生していると判定した場合、制御部31は、抑制フィルタ37を実行して、バッファB1に格納されたアラームメッセージの中から、不要なものとして事前に指定されたアラームメッセージを除いて、確認すべきアラームメッセージを抽出することで、メッセージ量を抑制する。必要に応じて、制御部31は、さらにフィルタリング部38を用いて、確認すべきアラームメッセージの中から、オペレータが見たいアラームメッセージを抽出する。制御部31は、抽出したアラームメッセージを提示アラーム情報としてメッセージビュー22に表示するよう出力部35に含まれるディスプレイを制御する。あるいは、制御部31は、抽出したアラームメッセージを提示アラーム情報として音声で出力するよう出力部35に含まれるスピーカを制御してもよい。
その後、図8のステップS104と同様に、制御部31は、アラーム管理装置健全性チェック部30を用いて、アラーム管理装置40との通信の異常、又はアラーム管理装置40の動作の異常が解消しているかどうかを判定する。異常が解消していると判定した場合、制御部31は、バッファB0に格納されたアラームメッセージを提示アラーム情報としてメッセージビュー22に表示するよう出力部35に含まれるディスプレイを制御する。あるいは、制御部31は、バッファB0に格納されたアラームメッセージを提示アラーム情報として音声で出力するよう出力部35に含まれるスピーカを制御してもよい。異常が解消していないと判定した場合、制御部31は、抑制フィルタ37を実行して、バッファB1に格納されたアラームメッセージの中から、不要なものとして事前に指定されたアラームメッセージを除いて、確認すべきアラームメッセージを抽出することで、メッセージ量を抑制する。必要に応じて、制御部31は、さらにフィルタリング部38を用いて、確認すべきアラームメッセージの中から、オペレータが見たいアラームメッセージを抽出する。制御部31は、抽出したアラームメッセージを提示アラーム情報としてメッセージビュー22に表示するよう出力部35に含まれるディスプレイを制御する。あるいは、制御部31は、抽出したアラームメッセージを提示アラーム情報として音声で出力するよう出力部35に含まれるスピーカを制御してもよい。
情報処理装置20の抑制フィルタ37は、第1アラーム情報に対して情報量を抑制する処理を行うフィルタである。抑制フィルタ37は、人が事前に除外対象として選択したアラームを示す設定情報をテーブルなどで保管しておき、その設定情報に基づいて、該当するアラームを自動的に除外する機能を持つ。アラーム管理装置40の抑制ロジック45は、第1アラーム情報に対して情報量を情報処理装置20による処理よりも多く抑制する処理を行うロジックである。抑制ロジック45は、プラントの状況などに応じて、どのアラームを除外対象とするかを自動的に決定し、その決定に基づいて、該当するアラームを自動的に除外する機能を持つ。
本実施形態の一変形例として、情報処理装置20が抑制フィルタ37を備える代わりに、制御装置12が抑制フィルタを備えていてもよい。その場合、制御装置12は、元のアラーム情報に対して情報量を抑制する処理を行うことで得られたアラーム情報を第1アラーム情報として情報処理装置20及びアラーム管理装置40に送信する。
本実施形態の一変形例として、情報処理装置20が抑制フィルタ37を備えるだけでなく、制御装置12も抑制フィルタを備えていてもよい。その場合、制御装置12は、元のアラーム情報に対して情報量を抑制する処理を行うことで得られたアラーム情報を第1アラーム情報として情報処理装置20及びアラーム管理装置40に送信する。アラーム管理装置40は、第1アラーム情報に対して情報量を情報処理装置20による処理よりも多く、且つ制御装置12による処理よりも多く抑制する処理を行うことで得られたアラーム情報を第2アラーム情報として情報処理装置20に送信する。
本実施形態の一変形例として、情報処理装置20は、バッファB1で受けた第1アラーム情報に対して抑制フィルタ37を実行することで得られた必要なアラーム情報のみを別途第1アラームメッセージ記憶部24に記憶してもよい。
上述のように、本実施形態では、情報処理装置20の制御部31は、アラーム管理装置40の利用可能時は、アラーム管理装置40により少なくとも抑制処理が行われることで得られたアラーム情報である第2アラーム情報を提示アラーム情報として出力する制御を行う。「抑制処理」とは、第1アラーム情報に対して情報量を抑制する処理のことである。制御部31は、アラーム管理装置40の利用不可時は、第1アラーム情報に対して情報量をアラーム管理装置40による処理よりも少なく抑制する処理を行うことで第3アラーム情報を得て、その第3アラーム情報を提示アラーム情報として出力する制御を行う。
本実施形態によれば、アラーム管理装置40の利用不可時でもユーザに向けて出力されるアラーム情報の増加を抑えることができる。
本実施形態では、情報処理装置20の記憶部32は、通信部33により受信された第1アラーム情報を記憶する第1バッファ61と、通信部33により受信された第2アラーム情報を記憶する第2バッファ62とを含む。情報処理装置20の制御部31は、アラーム管理装置40の利用可否の判定結果に応じて、アラーム情報を読み取るバッファを第1バッファ61と第2バッファ62との間で切り替えることで、第1アラーム情報及び第2アラーム情報のうちいずれか一方を選択する。
本実施形態によれば、アラーム管理装置40の利用可能時に、制御装置12から直接得られた第1アラーム情報を一定量蓄積しておくことができる。また、通信部33において、アラーム管理装置40の利用可否に応じてアラーム情報の取得先を切り替える必要がない。
本実施形態では、アラーム管理装置40の通信部53は、制御装置12からプラントのアラームを示す第1アラーム情報を受信する。アラーム管理装置40の制御部51は、通信部53により受信された第1アラーム情報を処理する。通信部53は、制御部51の処理結果として得られた第2アラーム情報を、制御装置12から第1アラーム情報を受信する情報処理装置20に送信する。情報処理装置20は、アラーム管理装置40の利用可能時は、第2アラーム情報を提示アラーム情報としてユーザに向けて出力する。情報処理装置20は、アラーム管理装置40の利用不可時は、第1アラーム情報に対して情報量をアラーム管理装置40による処理よりも少なく抑制する処理を行うことで第3アラーム情報を得て、その第3アラーム情報を提示アラーム情報としてユーザに向けて出力する。
本実施形態によれば、アラーム管理装置40は、第1アラーム情報に対して、アラーム管理装置40の利用不可時に情報処理装置20により行われる処理よりも多くの情報量を抑制する処理を行うことができる。よって、アラーム管理装置40の利用可能時は、アラーム管理装置40で第1アラーム情報を処理して得られた第2アラーム情報を情報処理装置20に利用させることで、ユーザに向けて出力されるアラーム情報の増加を抑えやすくなる。
図12を参照して、本実施形態の一変形例を説明する。
この変形例では、アラーム管理システム10は、それぞれ情報処理装置20である情報処理装置P1、情報処理装置P2、・・・、及び情報処理装置Pmと、それぞれ制御装置12である制御装置C1、制御装置C1、・・・、及び制御装置Cnと、アラーム管理装置40とを備える。
情報処理装置P1は、それぞれ第1バッファ61であるバッファB1、バッファB2、・・・、バッファBnと、第2バッファ62であるバッファB0と、それぞれ抑制フィルタ37である抑制フィルタF1、抑制フィルタF2、・・・、抑制フィルタFnとを備える。情報処理装置P1は、オペレータが見たい情報を絞り込むためのフィルタリング部38を備えてもよい。
情報処理装置P2は、それぞれ第1バッファ61であるバッファB1’、バッファB2’、・・・、バッファBn’と、第2バッファ62であるバッファB0’と、それぞれ抑制フィルタ37である抑制フィルタF1’、抑制フィルタF2’、・・・、抑制フィルタFn’とを備える。情報処理装置P1は、オペレータが見たい情報を絞り込むためのフィルタリング部38を備えてもよい。
他の情報処理装置20についても、情報処理装置P1及び情報処理装置P2と同様の構成である。
制御装置C1は、プラントの機器11からのデータを分析して、プラントの異常、異常からの復帰、又はその他の通知すべきイベントを検出する度に、データの取得時刻をプラントの異常、復帰、又はその他のイベントの発生時刻として示す時刻情報が付与されたアラームメッセージを生成する。制御装置C1は、生成したアラームメッセージを第1アラーム情報としてネットワーク60経由で情報処理装置20及びアラーム管理装置40の両方に送信する。情報処理装置20の通信部33、及びアラーム管理装置40の通信部53は、制御装置C1からアラームメッセージを受信する。例えば、情報処理装置P1のバッファB1は、通信部33により制御装置C1から受信されたアラームメッセージを格納する。情報処理装置P2のバッファB1’は、通信部33により制御装置C1から受信されたアラームメッセージを格納する。
同様に、制御装置C2は、プラントの機器11からのデータを分析して、プラントの異常、異常からの復帰、又はその他の通知すべきイベントを検出する度に、データの取得時刻をプラントの異常、復帰、又はその他のイベントの発生時刻として示す時刻情報が付与されたアラームメッセージを生成する。制御装置C2は、生成したアラームメッセージを第1アラーム情報としてネットワーク60経由で情報処理装置20及びアラーム管理装置40の両方に送信する。情報処理装置20の通信部33、及びアラーム管理装置40の通信部53は、制御装置C2からアラームメッセージを受信する。例えば、情報処理装置P1のバッファB2は、通信部33により制御装置C2から受信されたアラームメッセージを格納する。情報処理装置P2のバッファB2’は、通信部33により制御装置C2から受信されたアラームメッセージを格納する。
情報処理装置20の通信部33は、アラーム管理装置40からのアラームメッセージを第2アラーム情報として受信する。例えば、情報処理装置P1のバッファB0は、通信部33によりアラーム管理装置40から受信されたアラームメッセージを格納する。情報処理装置P2のバッファB0’は、通信部33によりアラーム管理装置40から受信されたアラームメッセージを格納する。
例えば、情報処理装置P1において、制御部31は、アラーム管理装置健全性チェック部30を用いて、アラーム管理装置40との通信の異常、又はアラーム管理装置40の動作の異常が発生しているかどうかを判定する。異常が発生していないと判定した場合、制御部31は、バッファB0に格納されたアラームメッセージを提示アラーム情報としてメッセージビュー22に表示するよう出力部35に含まれるディスプレイを制御する。あるいは、制御部31は、バッファB0に格納されたアラームメッセージを提示アラーム情報として音声で出力するよう出力部35に含まれるスピーカを制御してもよい。異常が発生していると判定した場合、制御部31は、抑制フィルタF1を実行して、バッファB1に格納されたアラームメッセージの中から、不要なものとして事前に指定されたアラームメッセージを除いて、確認すべきアラームメッセージを抽出することで、メッセージ量を抑制する。また、制御部31は、抑制フィルタF2を実行して、バッファB2に格納されたアラームメッセージの中から、不要なものとして事前に指定されたアラームメッセージを除いて、確認すべきアラームメッセージを抽出することで、メッセージ量を抑制する。制御部31は、制御装置12ごとに抽出されたアラームメッセージを提示アラーム情報としてメッセージビュー22に表示するよう出力部35に含まれるディスプレイを制御する。あるいは、制御部31は、制御装置12ごとに抽出されたアラームメッセージを提示アラーム情報として音声で出力するよう出力部35に含まれるスピーカを制御してもよい。
情報処理装置P2において、制御部31は、アラーム管理装置健全性チェック部30を用いて、アラーム管理装置40との通信の異常、又はアラーム管理装置40の動作の異常が発生しているかどうかを判定する。異常が発生していないと判定した場合、制御部31は、バッファB0に格納されたアラームメッセージを提示アラーム情報としてメッセージビュー22に表示するよう出力部35に含まれるディスプレイを制御する。あるいは、制御部31は、バッファB0に格納されたアラームメッセージを提示アラーム情報として音声で出力するよう出力部35に含まれるスピーカを制御してもよい。異常が発生していると判定した場合、制御部31は、抑制フィルタF1’を実行して、バッファB1’に格納されたアラームメッセージの中から、不要なものとして事前に指定されたアラームメッセージを除いて、確認すべきアラームメッセージを抽出することで、メッセージ量を抑制する。また、制御部31は、抑制フィルタF2’を実行して、バッファB2’に格納されたアラームメッセージの中から、不要なものとして事前に指定されたアラームメッセージを除いて、確認すべきアラームメッセージを抽出することで、メッセージ量を抑制する。制御部31は、制御装置12ごとに抽出されたアラームメッセージを提示アラーム情報としてメッセージビュー22に表示するよう出力部35に含まれるディスプレイを制御する。あるいは、制御部31は、制御装置12ごとに抽出されたアラームメッセージを提示アラーム情報として音声で出力するよう出力部35に含まれるスピーカを制御してもよい。
オペレータは、メッセージビュー22に表示されるアラーム情報を閲覧する。エンジニアは、抑制フィルタ37を設計する。また、エンジニアは、アラーム管理装置40に接続されたエンジニアリングDB16を利用して、どの情報処理装置20にどのようなアラーム情報を送ればよいかなども設定する。「DB」は、databaseの略語である。よって、アラーム管理装置40の利用可能時は、各情報処理装置20に対し、量を抑えつつ、個別の情報により多様な情報を付加した情報を送付することができる。送付された情報は、各情報処理装置20において、バッファB0などのサーバ経由用の第2バッファ62に蓄積される。
上述したように、この変形例では、情報処理装置20の通信部33は、複数の制御装置12から第1アラーム情報を受信する。情報処理装置20の制御部31は、アラーム管理装置40の利用不可時は、第1アラーム情報に対して第1アラーム情報の送信元の制御装置12に応じた処理を行うことで得られた制御装置12別のアラーム情報である第3アラーム情報を提示アラーム情報として出力する制御を行う。
この変形例によれば、アラーム管理装置40の利用不可時にユーザに向けて出力されるアラーム情報の増加を抑える度合いを制御装置12別に調整することができる。
本開示は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、ブロック図に記載の複数のブロックを統合してもよいし、又は1つのブロックを分割してもよい。フローチャートに記載の複数のステップを記述に従って時系列に実行する代わりに、各ステップを実行する装置の処理能力に応じて、又は必要に応じて、並列的に又は異なる順序で実行してもよい。その他、本開示の趣旨を逸脱しない範囲での変更が可能である。