JP2020196759A - 神経刺激性化合物およびその使用方法 - Google Patents

神経刺激性化合物およびその使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】神経刺激性化合物およびその使用方法を提供すること。【解決手段】ステロール合成障害またはステロール欠乏障害、例えばスミス−レムリ−オピッツ症候群に罹っている対象を処置する方法であって、対象に有効量のNMDA受容体調節化合物を投与するステップを含む方法を提供する。一態様では、有効量のNMDA受容体調節化合物または薬学的に許容されるその塩を対象に投与するステップを含む、ステロール合成障害(例えば、コレステロール生合成の障害;ステロール生合成の著しい妨害によって特徴付けられる障害)またはステロール欠乏障害(例えば、異常なレベルの、本明細書に記載されるステロール;正常なステロールレベルを例えば少なくとも1標準偏差、例えば少なくとも2標準偏差下回る)に罹っている対象を処置する方法を本明細書に記載する。【選択図】なし

Description

関連出願
本願は、2014年10月7日に出願された米国仮特許出願第62/060932号に対する優先権を主張する。この米国仮特許出願の全内容は、本明細書中に参考として援用される。
発明の背景
NMDA受容体は、CNSにおいて高度に発現され、興奮性シナプス伝達に関与する。これらの受容体を活性化させると、ある状況下ではシナプス可塑性に寄与し、他の状況下では興奮毒性に寄与する。これらの受容体は、神経伝達物質のグルタメートおよびグリシンの結合後、Ca2+を受け入れるリガンド開口型イオンチャネルであり、これは、興奮性神経伝達および正常なCNS機能にとって重要である。NMDA受容体は、NR1、NR2および/またはNR3サブユニットを含む異種複合体であり、外因性および内因性リガンドに対して明確な認識部位を有する。これらの認識部位は、グリシンおよびグルタメートモジュレーターのための結合部位を含む。正のモジュレーターは、向知性剤としての潜在的な臨床用途を有する治療剤として、およびグルタミン酸作動性伝達が低下するかまたはそれに欠陥がある精神障害の処置において、有用である可能性がある(例えば、Horakら、J. of Neuroscience、2004年、24巻(46号)、10318〜10325
頁を参照されたい)。その一方、負のモジュレーターは、グルタミン酸作動性伝達が病理学的に増大する精神障害(例えば、処置抵抗性うつ病)の処置において、潜在的な臨床用途を有する治療剤として有用である可能性がある。
NMDAモジュレーター化合物、例えば硫酸プレグネノロン(PS)などの神経刺激性ステロイドは、GABA、グリシン、AMPA、カイニン酸(kainate)およびNMD
A受容体などのいくつかの種類の神経伝達物質受容体に対して、直接的な調節効果を発揮することが示されている。NMDA受容体はPSによって正に調節されるが、その調節の度合いは、例えば受容体のサブユニット組成に応じて相当に変動する。
CNS関連状態の防止および処置のための、脳興奮性を調節する新規の改善された神経刺激性化合物が必要である。本明細書に記載する方法は、この目的に関する。
Horakら、J. of Neuroscience、2004年、24巻(46号)、10318〜10325頁
発明の要旨
したがって、一態様では、SLOSまたはステロール欠乏障害などのステロール合成障害を処置する方法を本明細書に記載する。処置方法は、対象にNMDA受容体調節化合物を投与することによって、対象を処置するステップを含むことができる。例示的な化合物を本明細書に記載する。
一態様では、有効量のNMDA受容体調節化合物または薬学的に許容されるその塩を対象に投与するステップを含む、ステロール合成障害(例えば、コレステロール生合成の障害;ステロール生合成の著しい妨害によって特徴付けられる障害)またはステロール欠乏障害(例えば、異常なレベルの、本明細書に記載されるステロール;正常なステロールレ
ベルを例えば少なくとも1標準偏差、例えば少なくとも2標準偏差下回る)に罹っている対象を処置する方法を本明細書に記載する。
本明細書で使用される「正常なステロールレベル」は、年齢によって変動し、Bjorkhemら、J. of Lipid Res. 2001年、42巻:366〜371頁に記載されているよ
うに;例えば、表2に提供されている値の2標準偏差以内(例えば、2標準偏差以内、1.5標準偏差以内または1以内の標準偏差以内)と定義される。例えば、様々な年齢群における、正常および異常なステロールレベル(例えば、24(S)−ヒドロキシコレステロールおよび27(S)−ヒドロキシコレステロール)は、例えばBjorkhemら、J. of Lipid Res. 2001年、42巻:366〜371頁;Bretillonら、J. Lipid Res.
2000年、41巻:840〜845頁;Bjorkhemら、J. Lipid Res. 1998年
、39巻:1594〜1600頁;Lutjohannら、Proc. Natl. Acad. Sci. USA 1
996年、93巻:9799〜9804頁に報告されている。これらのそれぞれの内容を参照により本明細書に組み込む。
一部の実施形態では、対象は、ステロール合成障害および24(S)−ヒドロキシコレステロール欠乏障害に罹っている。
一部の実施形態では、ステロール欠乏障害は、ステロール欠乏障害に罹っていない対象の血漿と比べて著しく低いレベル(例えば、少なくとも1または2標準偏差低い)での、対象の血漿中の24(S)−ヒドロキシコレステロールの存在によって特徴付けられる。
一部の実施形態では、上記障害に罹っていない対象と比べて、24(S)−ヒドロキシコレステロールの代謝プロセシングは低い。
一部の実施形態では、上記化合物は、24(S)−ヒドロキシコレステロールである。一部の実施形態では、化合物は天然産物ではない。一部の実施形態では、ステロールは、24(S)−ヒドロキシコレステロール、25−ヒドロキシコレステロールまたは27(S)−ヒドロキシコレステロールである。
一部の実施形態では、ステロール障害は、スミス−レムリ−オピッツ症候群;コンラーディ−ヒューネルマン症候群;グリーンバーグ異形成症;デスモステロール症;脳腱黄色腫症(CTX);メバロン酸キナーゼ欠乏症候群(MKD);SC4MOL遺伝子変異(SMO欠乏症);ラソステロール症;X染色体連鎖優性点状軟骨異形成症(X-linked dominant chondrodysplasia puncata);CHILD症候群またはCK症候群;自閉症ス
ペクトラム障害;ニーマン−ピック病;およびドリコール合成または代謝の障害から選択される。一部の実施形態では、ステロール障害は、スミス−レムリ−オピッツ症候群である。
一部の実施形態では、化合物は、10μMまたはそれ未満(例えば、5μM、1μM、500nM、350nM、250nM、100nM、50nM、10nMもしくはそれ未満)のEC50を有する。
一部の実施形態では、化合物は、10〜800ng/mL血漿(例えば、10〜600ng/mL、10〜500ng/mL、25〜500ng/mL、40〜500ng/mL、25〜350ng/mL)の有効血漿中濃度で存在する。一部の実施形態では、化合物は、少なくとも10ng/mL血漿(例えば、少なくとも15ng/mL、20ng/mL、25ng/mL、30ng/mL、30ng/mL、35ng/mL、40ng/mL、45ng/mL、50ng/mL、55ng/mL)の有効血漿中濃度で存在する。
一部の実施形態では、化合物は、NMDA受容体モジュレーター(例えば、正のモジュレーター、負のモジュレーター)である。
一部の実施形態では、化合物は、式(I)、(II−a)、(II−b)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX−A)、(IX−B)、(X)、(XI−A)または(XI−B)の化合物である。一部の実施形態では、化合物は、式(I)の化合物である。
一部の実施形態では、対象への投与は、化合物を投与されていないまたはプラセボを投与された対象と比較して、循環中のオキシステロールの濃度を正常化する。
一部の実施形態では、対象への投与は、化合物を投与されていないまたはプラセボを投与された対象と比較して、組織および血漿中のコレステロールのレベルを上昇させる。
一部の実施形態では、対象は乳児である。一部の実施形態では、対象は、21才未満(例えば、18、15、13、12、10、8、6、4、3、2または1才未満)である。
一部の実施形態では、本方法は、追加の療法の投与をさらに含む。一部の実施形態では、追加の療法は、食事によるコレステロール療法(例えば、コレステロール補給)、スタチン処置(例えば、3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル補酵素Aレダクターゼ阻害剤(例えば、HMG CoAレダクターゼ阻害剤)、例えばシンバスタチン)、胆汁酸補給または下流ホルモン補給、医学療法または外科的介入;抗酸化剤;遺伝子療法である。
一態様では、小児である対象において投与するように構成された、式(I)、(II−a)、(II−b)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX−A)、(IX−B)、(X)、(XI−A)または(XI−B)の化合物を含む剤形を本明細書に記載する。一部の実施形態では、これらの剤形は、液体懸濁剤、スプリンクル剤(sprinkle)、メルトアウェイ剤、舌下剤または注入剤(injectable)である。一部の実施形態では、剤形は固体剤形である。一部の実施形態では、固体剤形は、錠剤、カプセル剤または丸剤である。
特定の実施形態では、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
ステロール合成障害(例えば、コレステロール生合成の障害;ステロール生合成の著しい妨害によって特徴付けられる障害)またはステロール欠乏障害(例えば、異常なレベルの(例えば、異常に低い)本明細書に記載されるステロール;例えば、本明細書に記載される正常なステロールレベルより、2標準偏差低い)に罹っている対象を処置する方法であって、前記対象に、有効量のNMDA受容体調節化合物または薬学的に許容されるその塩を投与するステップを含む方法。
(項目2)
前記対象が、ステロール合成障害および24(S)−ヒドロキシコレステロール欠乏障害に罹っている、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記ステロール欠乏障害が、ステロール欠乏障害に罹っていない対象の血漿と比較して、大幅に低いレベルでの(例えば、少なくとも1または2標準偏差低い)対象の血漿中の24(S)−ヒドロキシコレステロールの存在によって特徴付けられる、項目1に記載の方法。
(項目4)
24(S)−ヒドロキシコレステロールの代謝プロセシングが、前記障害に罹っていない対象と比較して低い、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記化合物が、24(S)−ヒドロキシコレステロールである、項目1に記載の方法。(項目6)
前記化合物が、24(S)−ヒドロキシコレステロール3−サルフェートである、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記ステロールが、24(S)−ヒドロキシコレステロール、25−ヒドロキシコレステロールまたは27(S)−ヒドロキシコレステロールである、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記ステロール障害が、スミス−レムリ−オピッツ症候群;コンラーディ−ヒューネルマン症候群;グリーンバーグ異形成症;デスモステロール症;脳腱黄色腫症(CTX);メバロン酸キナーゼ欠乏症候群(MKD);SC4MOL遺伝子変異(SMO欠乏症);ラソステロール症;X染色体連鎖優性点状軟骨異形成症;CHILD症候群またはCK症候群;自閉症スペクトラム障害;ニーマン−ピック病;およびドリコール合成または代謝の障害から選択される、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記ステロール障害が、スミス−レムリ−オピッツ症候群から選択される、項目8に記載の方法。
(項目10)
前記化合物が、10μMまたはそれ未満(例えば、5μM、1μM、500nM、350nM、250nM、100nM、50nM、10nMまたはそれ未満)のEC50を有する、項目1に記載の方法。
(項目11)
前記化合物が、10〜800ng/mL血漿(例えば、10〜600ng/mL、10〜500ng/mL、25〜500ng/mL、40〜500ng/mL、25〜350ng/mL)の有効血漿中濃度で存在する、項目1に記載の方法。
(項目12)
前記化合物が、少なくとも10ng/mL血漿(例えば、少なくとも15ng/mL、20ng/mL、25ng/mL、30ng/mL、30ng/mL、35ng/mL、40ng/mL、45ng/mL、50ng/mL、55ng/mL)の有効血漿中濃度で存在する、項目1に記載の方法。
(項目13)
前記化合物が、NMDA受容体モジュレーター(例えば、正のモジュレーター、負のモジュレーター)である、項目1に記載の方法。
(項目14)
前記化合物が、式(I)、(II−a)、(II−b)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX−A)、(IX−B)、(X)、(XI−A)または(XI−B)の化合物である、項目1に記載の方法。
(項目15)
前記化合物が、式(I)の化合物である、項目1に記載の方法。
(項目16)
前記対象への前記投与が、前記化合物を投与されていないまたはプラセボを投与された対象と比較して、循環中のオキシステロールの濃度を正常化する、項目1に記載の方法。(項目17)
前記対象への前記投与が、前記化合物を投与されていないまたはプラセボを投与された対象と比較して、組織および血漿中のコレステロールのレベルを上昇させる、項目1に記載の方法。
(項目18)
前記対象が、乳児である、項目1に記載の方法。
(項目19)
前記対象が、21、18、15、13、12、10、8、6、4、3、2、1才未満である、項目1に記載の方法。
(項目20)
追加の療法の投与をさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目21)
前記追加の療法が、食事によるコレステロール療法(例えば、コレステロール補給)、スタチン処置(例えば、3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル補酵素Aレダクターゼ阻害剤(例えば、HMG CoAレダクターゼ阻害剤)、例えばシンバスタチン)、胆汁酸補給または下流ホルモン補給、医学療法または外科的介入;抗酸化剤;遺伝子療法である、項目1に記載の方法。
(項目22)
対象での投与のために構成された式(I)、(II−a)、(II−b)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX−A)、(IX−B)、(X)、(XI−A)または(XI−B)の化合物を含む剤形であって、前記対象が小児である剤形。
(項目23)
前記剤形が、液体懸濁剤、スプリンクル剤、メルトアウェイ剤、舌下剤または注入剤である、項目22に記載の剤形。
(項目24)
前記剤形が、固体剤形である、項目23に記載の剤形。
(項目25)
前記固体剤形が、錠剤、カプセル剤または丸剤である、項目24に記載の剤形。
本発明の特定の実施形態の詳細な説明
疾患および障害
ステロール合成障害を処置する方法を本明細書に記載する。例示的な障害を本明細書に記載する。本方法は、対象、例えばSLOSなどのステロール合成障害に罹っている対象に、NMDA受容体調節化合物を投与するステップを含む。例示的な化合物を本明細書に記載する。一部の実施形態では、化合物は、24(S)ヒドロキシルコレステロールである。一部の実施形態では、化合物は、式(I)、(II−a)、(II−b)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX−A)、(IX−B)、(X)、(XI−A)または(XI−B)の化合物などの本明細書に記載される式の化合物である。
ステロール合成障害
一態様では、ステロール合成障害を処置する方法を本明細書に記載する。コレステロールは成長および発達において本質的な規則を有している。細胞の成長および分化、タンパク質糖化およびシグナル伝達経路において重要な役割を果たすのは、膜脂質および多くの分子の前駆体である。コレステロールの生合成は、いくつかの酵素および中間体と関係している。コレステロール生合成に関係する酵素のいずれかの欠乏によって起こる障害は、中間体の蓄積および生体分子における不均衡をもたらし、これは、先天性骨格奇形、異形症の顔の特徴、精神運動遅延および成長障害を含む障害をもたらす。一実施形態では、ス
テロール合成障害またはステロール合成障害の症状を、ステロール合成障害に罹っている対象に、本明細書に記載されるNMDA受容体調節化合物などの本明細書に記載される化合物を投与することによって処置することができる。追加の障害を以下に記載する。
スミス−レムリ−オピッツ症候群
一態様では、スミス−レムリ−オピッツ症候群(すなわち、SLOSまたは7−デヒドロコレステロールレダクターゼ欠乏症)を処置するための方法を本明細書に記載する。SLOSは、コレステロール合成の先天的異常である。小頭症、中等度から重度の知的障害、感覚性過敏症、常同的行動、異形症の顔の特徴および第2/第3趾の合指症に加えて、この疾患の特徴は、セレブロステロール(24(S)−ヒドロキシコレステロール)レベルが低いことである。SLOSは、コレステロール合成経路の最終酵素の欠乏によってもたらされる常染色体劣性遺伝子状態であり、低いかまたは低〜正常な血漿コレステロールレベル、および高い7−および8−デヒドロコレステロール(DHC;7DHCおよび8DHC)レベルをもたらす。現在使用されている共通的な療法としては、食事によるコレステロール補給、3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル補酵素Aレダクターゼ阻害剤(スタチンとしても公知のHMG CoAレダクターゼ阻害剤)での処置、ならびにコレステロールの産生および/または付着を増進させ;コレステロールの潜在的に毒性の前駆体である7DHCおよび8DHCの蓄積を減少させる薬剤での処置が挙げられる。
デスモステロール症
デスモステロール症は、デスモステロールレダクターゼの欠乏症であり、SLOSと類似した表現型を有する。一態様では、デスモステロール症を処置するための方法を本明細書に記載する。
シトステロール血症
シトステロール血症は、2つのATP結合カセット(ABC)トランスポーター遺伝子(ABCG5およびABCG8)の変異によって引き起こされる希少な常染色体劣性障害である。シトステロール血症は、植物ステロールおよびコレステロールの腸からの吸収を増進させる。患者は、一般に、腱および結節の黄色腫ならびに早期の冠動脈疾患(premature coronary artery disease)を示す。一態様では、シトステロール血症を処置するための方法を本明細書に記載する。
脳腱黄色腫症(CTX)
一態様では、脳腱黄色腫症(脳コレステリン沈着症またはヴァンボゲール−シェラー−エプシュタイン症候群とも称される)を処置するための方法を本明細書に記載する。CTXは、ステロール27−ヒドロキシラーゼ酵素を産生するCYP27A1遺伝子における変異によって引き起こされ得る。ステロール27−ヒドロキシラーゼは、コレステロールを代謝して、腸における脂肪の吸収において重要な胆汁酸(例えば、ケノデオキシコール酸)にする。酵素機能障害は、組織におけるコレステロール蓄積をもたらす可能性がある。CTXは、小児期の下痢、白内障、腱黄色腫、成人における知的能力の低下および異常動作によって特徴付けられる。
メバロン酸キナーゼ欠乏症候群(MKD)
メバロン酸キナーゼ欠乏症(メバロン酸尿症(MKDのより重篤な形態)、または周期熱症候群(period fever syndrome)を伴う高IgD症候群(HIDS、もしくは高免
疫グロブリンD血症)(MKDのより良性な形態)とも称される)は、メバロン酸キナーゼの活性不良の結果として、尿中でのメバロン酸の蓄積を引き起こす。MKDは、発育遅延、低血圧症、貧血症、肝脾腫大症、異形症的特徴、精神遅滞および全般的な成長障害をもたらす可能性がある。メバロン酸尿症は、身体的および精神的発達の遅れ、成長障害、嘔吐および下痢を伴う発熱の再発エピソード、肥大した肝臓、脾臓およびリンパ節、小頭症(小さなサイズの頭)、白内障、軽度の筋緊張、低身長症(short statute)、はっきりと異なる顔特徴、運動失調ならびに貧血症によって特徴付けられる。HIDSは、リンパ節の腫大、関節痛、胃腸の問題および皮疹を伴う発熱の再発エピソードによって特徴付けられる。一態様では、MKDを処置するための方法を本明細書に記載する。
SC4MOL遺伝子変異(SMO欠乏症)
SC4MOL遺伝子欠乏症は、コレステロール生合成経路における遺伝障害(例えば、新規なステロールオキシダーゼをコードするSC4MOL遺伝子における変異)である。SC4MOL欠乏は、血液、皮膚片または初代皮膚線維芽細胞において検出できる、ジメチルおよびモノメチルステロールの蓄積によって特徴付けられる。一態様では、SMO欠乏症を処置するための方法を本明細書に記載する。
ニーマン−ピック病
ニーマン−ピック病は、代謝に影響を及ぼす遺伝的変異によりもたらされるリソソーム蓄積症である。ニーマン−ピック病は、身体が物質を輸送できないことに起因して、コレステロールおよび他の脂肪性物質(脂質)の異常蓄積をもたらす。この蓄積は患部に損傷を与える。
自閉症
一態様では、自閉症スペクトラム障害または自閉症を処置するための方法を本明細書に記載する。自閉症スペクトラム障害(ASD)および自閉症は、脳の発達の一群の複合的障害を指す。自閉症は、一般に、例えば言語および非言語コミュニケーションにおける社会的交流の困難さによって特徴付けられる。反復行動も、自閉症を有する個体においてしばしば見られる。自閉症は、知的障害、運動協調および注意力における困難ならびに身体的健康問題、例えば睡眠および胃腸障害を伴う可能性がある。自閉症を有する個体は、視覚技能、音楽、数学および芸術に秀でている可能性もある。自閉症は、自閉性障害、小児期崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害(pervasive developmental disorder-not otherwise specified)(PDD−NOS)およびアスペルガー症候群を指すこともできる。自閉症は、シナプス変性症(synaptophathy)の、例えばレット症候群、脆弱X症候
群、アンジェルマン症候群などの自閉症の単生的原因(monogenetic cause)も指す。
フェニルケトン尿症に伴う障害
一態様では、フェニルケトン尿症に伴う障害(例えば、認知障害)を処置するための方法を本明細書に記載する。フェニルケトン尿症は、低コレステロール血症(hypochesterolemia)およびビタミンD状態の低下をもたらす可能性がある。総コレステロールおよび
低密度コレステロールならびに25−ヒドロキシビタミンDは、フェニルケトン尿症に罹っていない対象と比較して、フェニルケトン尿症に罹っている対象において低下することが見出されている(Clin. Chim. Acta 2013年、416巻:54〜59頁)。24S−ヒドロキシコレステロールおよび27S−ヒドロキシコレステロールならびに7α−ヒドロキシコレステロール(例えば、それぞれ末梢および肝臓コレステロール排出を担う)は、フェニルケトン尿症に罹っている対象において著しく減少するが、7β−ヒドロキシコレステロール(例えば、酸化的ストレスを反映する)は、フェニルケトン尿症に罹っている対象において著しく増大することが示されている。フェニルケトン尿症に罹っている対象において、24S−OHCおよび7β−ヒドロキシコレステロールのレベルの変化はフェニルアラニンのレベルと相関しており、27S−ヒドロキシコレステロールレベルは、25−ヒドロキシビタミンDのレベルと相関している可能性がある。
化合物
対象にNMDA受容体調節化合物を投与することによって、SLOSなどのステロール合成障害を処置する方法を本明細書に記載する。例示的な化合物を本明細書で以下に記載する。一部の実施形態では、化合物は、負のモジュレーター(例えば、負のアロステリックモジュレーター)である。一部の実施形態では、化合物は、正のモジュレーター(例えば、正のアロステリックモジュレーター)である。一部の実施形態では、化合物は、アロステリックモジュレーターである。
例示的な化合物としては、式(I):
Figure 2020196759

の化合物あるいは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、互変異性体、同位体バリアントもしくはN−オキシドまたはその組合せが挙げられ、
ここで、Zは、式(i)、(ii)、(iii)、(iv)または(v):
Figure 2020196759

の基であり、
およびLは結合、置換または非置換C〜Cアルキレン、置換または非置換C〜Cアルケニレン、置換または非置換C〜Cアルキニレン、置換または非置換ヘテロC〜Cアルキレン、置換または非置換ヘテロC〜Cアルケニレンおよび置換または非置換ヘテロC〜Cアルキニレンからなる群から選択され;
は、置換もしくは非置換C〜Cアルキレン、置換もしくは非置換C〜Cアルケニレン、置換もしくは非置換C〜Cアルキニレン、置換もしくは非置換ヘテロC〜Cアルキレン、置換もしくは非置換ヘテロC〜Cアルケニレン、または置換もしくは非置換ヘテロC〜Cアルキニレンであり;
およびXのそれぞれの例は、独立に、−O−、−S−、−N(R)−であり、Rのそれぞれの例は、独立に、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアルキルまたはアミノ保護基であり;
は、水素、置換または非置換アルキル、置換または非置換アルケニル、置換または非置換アルキニル、置換または非置換カルボシクリル、置換または非置換ヘテロシクリル、置換または非置換アリール、置換または非置換ヘテロアリール、ハロ、−N、−NO、−SCN、−CN、−ORA1、−SRA1、−N(RA1、−N=NRA1、−N=C(RA1、−N(ORA1)(RA1)、−C(=O)RA1、−C(=O)ORA1、−C(=O)SRA1、−C(=O)N(RA1、−C(=O)N(ORA1)(RA1)、−OC(=O)RA1、−OC(=O)ORA1、−OC(=O)SRA1、−OC(=O)N(RA1、−NRA1C(=O)RA1、−NRA1C(=O)ORA1、−NRA1C(=O)SRA1、−NRA1C(=O)N(RA1、−SC(=O)RA2、−SC(=O)ORA1、−SC(=O)SRA1、−SC(=O)N(RA1、−OS(=O)A2、−OS(=O)ORA1、−S−S(=O)A2、−S−S(=O)ORA1、−S(=O)RA2、−SOA2
、−NRA1SOA2、あるいは−SON(RA1であり、ここでRA1は、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリール、酸素原子と結合している場合には酸素保護基、硫黄原子と結合している場合には硫黄保護基、窒素原子と結合している場合には窒素保護基であるか、あるいは、2つのRA1基は一緒になって置換または非置換複素環式環を形成しており;RA2は、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであるか、あるいはRA1基とRA2基は一緒になって置換または非置換複素環式環を形成しており;
、R4a、R4b、R7a、R7b、R11aおよびR11bのそれぞれの例は、独立に、水素、−OH、ハロ、置換または非置換アルキル、置換または非置換アルケニル、置換または非置換アルキニル、置換または非置換カルボシクリル、置換または非置換ヘテロシクリル、置換または非置換アリール、置換または非置換ヘテロアリール、−N、−NO、−SCN、−CN、−ORB1、−SRB1、−N(RB1、−N=NRB1、−N=C(RB1、−N(ORB1)(RB1)、−C(=O)RB1、−C(=O)ORB1、−C(=O)SRB1、−C(=O)N(Rb1、−C(=O)N(ORB1)(RB1)、−OC(=O)RB1、−OC(=O)ORB1、−OC(=O)SRB1、−OC(=O)N(RB1、−NRB1C(=O)RB1、−NRB1C(=O)ORB1、−NRB1C(=O)SRB1、−NRB1C(=O)N(RB1、−SC(=O)RB2、−SC(=O)ORB1、−SC(=O)SRB1、−SC(=O)N(RB1、−OS(=O)B2、−OS(=O)ORB1、−S−S(=O)B2、−S−S(=O)ORB1、−S(=O)RB2、−SOB2、−NRB1SOB2、あるいは−SON(RB1であり、ここで、RB1は、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリール、酸素原子と結合している場合には酸素保護基、硫黄原子と結合している場合には硫黄保護基、窒素原子と結合している場合には窒素保護基であるか、あるいは2つのRB1基は一緒になって置換または非置換複素環式環を形成しており;RB2は、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであるか、あるいはRB1基とRB2基は一緒になって置換または非置換複素環式環を形成しているか;あるいは、任意選択で、R4aとR4bおよび/またはR7aとR7bおよび/またはR11aとR11bのそれぞれは一緒になってオキソ(=O)基を形成しており;
3aは、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり;
3bは、水素、−C(=O)RC1、−C(=O)ORC1、−C(=O)SRC1、−C(=O)N(RC1、−S(=O)C2、−S(=O)ORC1、−P(=O)C2、−P(=O)ORC1、−P(=O)(ORC1、−P(=O)(RC2または−P(=O)(RC2)(ORC1)であり、RC1は、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリール、酸素原子と結合している場合には酸素保護基、硫黄原子と結合している場合には硫黄保護基、窒素原子と結合している場合には窒素保護基であるか、あるいは2つのRC1基は一緒になって置換または
非置換複素環式環を形成しており;RC2は、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり;
6aおよびR6bのそれぞれは、独立に、水素、ハロ、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、または置換もしくは非置換アルキニルであり、
Figure 2020196759

は単結合または二重結合を表し、ただし、環B中に二重結合が存在する場合、R6aまたはR6bのうちの1つは存在せず、環B中に単結合が存在する場合、C5の水素はアルファまたはベータ位にあるという前提であり;
14は水素または置換もしくは非置換アルキルであり;
17は、水素、ハロ、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、または−ORD1であり、RD1は、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、または酸素保護基であり;
18、R19およびR20のそれぞれの例は、独立に、水素または置換もしくは非置換アルキルであり;
23aおよびR23bのそれぞれの例は、独立に、水素、ハロゲン、または置換もしくは非置換アルキルであるか、あるいはR23aとR23bは一緒に置換または非置換C〜Cシクロアルキルを形成しており;
24は、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、−C(=O)RE1、−C(=O)ORE1、−C(=O)SRE1、−C(=O)N(RE1、−S(=O)E2、−S(=O)ORE1、−P(=O)E2、−P(=O)ORE1、−P(=O)(ORE1、−P(=O)(RE2または−P(=O)(RE2)(ORE1)であり、RE1は、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリール、酸素原子と結合している場合には酸素保護基、硫黄原子と結合している場合には硫黄保護基、窒素原子と結合している場合には窒素保護基であるか、あるいは2つのRE1基は一緒になって置換または非置換複素環式環を形成しており;RE2は、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり;
Yは−O−、−S−または−NRZ5−であり;
Z4は、独立に、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、−ORZ5、−SRZ5または−N(RZ5であり;
Z5のそれぞれの例は、独立に、水素、置換または非置換アルキル、置換または非置換アルケニル、置換または非置換アルキニル、置換または非置換カルボシクリル、置換または非置換ヘテロシクリル、置換または非置換アリール、置換または非置換ヘテロアリール、酸素原子と結合している場合には酸素保護基、硫黄原子と結合している場合には硫黄保
護基、窒素原子と結合している場合には窒素保護基であるか、あるいは2つのRZ5基は一緒になって置換または非置換複素環式環を形成しており;
Z6のそれぞれの例は、独立に、水素または置換もしくは非置換アルキルであるか、あるいは2つのRZ6基は一緒になってC3〜6炭素環式環を形成しており;
下付き文字nは0、1、2または3である。
ある特定の実施形態では、R3aがHであり、nが1であり、R19がMeである場合;Rは、H、アルキル、アルケニルまたはアルキニル以外である。ある特定の実施形態では、R3aがHであり、R3bが−COMeであり、R19がMeであり、nが0である場合;RはOHである。ある特定の実施形態では、R3aがHであり、nが0であり、R20がアルキルである場合;RはOH以外である。ある特定の実施形態では、R19がMeである場合;Rは、H、アルキル、アルケニルまたはアルキニル以外である。ある特定の実施形態では、RはHであり;R19はMe以外である。ある特定の実施形態では、RおよびR3aの各々はHであり;R19はMe以外である。
ある特定の実施形態では、R3aがHである場合、RはH、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、または置換もしくは非置換アルキニル以外である。ある特定の実施形態では、R3aがHである場合、Rは、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、ハロ、−N、−NO、−SCN、−CN、−ORA1、−SRA1、−N(RA1、−N=NRA1、−N=C(RA1、−N(ORA1)(RA1)、−C(=O)RA1、−C(=O)ORA1、−C(=O)SRA1、−C(=O)N(RA1、−C(=O)N(ORA1)(RA1)、−OC(=O)RA1、−OC(=O)ORA1、−OC(=O)SRA1、−OC(=O)N(RA1、−NRA1C(=O)RA1、−NRA1C(=O)ORA1、−NRA1C(=O)SRA1、−NRA1C(=O)N(RA1、−SC(=O)RA2、−SC(=O)ORA1、−SC(=O)SRA1、−SC(=O)N(RA1、−OS(=O)A2、−OS(=O)ORA1、−S−S(=O)A2、−S−S(=O)ORA1、−S(=O)RA2、−SOA2、−NRA1SOA2、または−SON(RA1である。
3aの種々の実施形態
上記で一般的に定義したように、R3aは、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールである。R3aがアルファ(下)位であってもベータ(上)位であってもよいことが一般的に理解される。ある特定の実施形態では、R3aはアルファである。ある特定の実施形態では、R3aはベータである。
ある特定の実施形態では、R3aは水素である。
ある特定の実施形態では、R3aは、置換または非置換アルキル、例えば置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C1〜2アルキル、置換もしくは非置換C2〜3アルキル、置換もしくは非置換C3〜4アルキル、置換もしくは非置換C4〜5アルキル、または置換もしくは非置換C5〜6アルキルである。例示的なR3a1〜6アルキル基としては、これらに限定されないが、置換または非置換のメチル(C)、エチル(C)、n−プロピル(C)、イソプロピル(C)、n−ブチル(C)、tert−ブチル(C)、sec−ブチル(C)、イソブチル(C)、n−ペンチル(C)、3−ペンタニル(C)、アミル(C)、ネオペンチル(C)、3−メチル−2−ブタニル(C)、第三アミル(C)、n−ヘキシル(C)、1、2、3、4
、5、6、7、8、9、10個またはそれ超のフルオロ基で置換されているC1〜6アルキル(例えば、−CF、−CHF、−CHFジフルオロエチルおよび2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチル−エチル)、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個またはそれ超のクロロ基で置換されているC1〜6アルキル(例えば、−CHCl、−CHCl)、ならびにアルコキシ基で置換されているC1〜6アルキル(例えば、−CHOCHおよび−CHOCHCH)が挙げられる。ある特定の実施形態では、R3aは置換アルキルであり、例えばR3aは、ハロアルキル、アルコキシアルキルまたはアミノアルキルである。ある特定の実施形態では、R3aは、Me、Et、n−Pr、n−Bu、i−Bu、フルオロメチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチル−エチル、メトキシメチル、メトキシエチルまたはエトキシメチルである。ある特定の実施形態では、R3aは、Me、Et、n−Pr、n−Buまたはi−Buである。ある特定の実施形態では、R3aは、メトキシメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、メトキシエチルまたはエトキシエチルである。ある特定の実施形態では、R3aはトリフルオロメトキシメチルである。ある特定の実施形態では、R3aは、フルオロメチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチルまたは2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチル−エチルである。ある特定の実施形態では、R3aはトリフルオロメチルである。
ある特定の実施形態では、R3aは、置換または非置換アルケニル、例えば置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜3アルケニル、置換もしくは非置換C3〜4アルケニル、置換もしくは非置換C4〜5アルケニル、または置換もしくは非置換C5〜6アルケニルである。ある特定の実施形態では、R3aは、置換されていないか、またはアルキル、ハロ、ハロアルキル、アルコキシアルキルもしくはヒドロキシルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基で置換されている、エテニル(C)、プロペニル(C)またはブテニル(C)である。ある特定の実施形態では、R3aは、置換されていないか、またはアルキル、ハロ、ハロアルキル、アルコキシアルキルもしくはヒドロキシで置換されている、エテニル、プロペニルまたはブテニルである。ある特定の実施形態では、R3aはエテニルである。
ある特定の実施形態では、R3aは、置換または非置換アルキニル、例えば置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換C2〜3アルキニル、置換もしくは非置換C3〜4アルキニル、置換もしくは非置換C4〜5アルキニル、または置換もしくは非置換C5〜6アルキニルである。例示的な置換または非置換R3aアルキニル基としては、これらに限定されないが、置換されていないか、またはアルキル、ハロ、ハロアルキル(例えば、CF)、アルコキシアルキル、シクロアルキル(例えば、シクロプロピルもしくはシクロブチル)もしくはヒドロキシルで置換されている、エチニル、プロピニルまたはブチニルが挙げられる。ある特定の実施形態では、R3aは、トリフルオロエチニル、シクロプロピルエチニル、シクロブチルエチニルおよびプロピニル、フルオロプロピニルおよびクロロエチニルからなる群から選択される。ある特定の実施形態では、R3aは、置換されていないか、または置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換カルボシクリルおよび置換もしくは非置換ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基で置換されている、エチニル(C)、プロピニル(C)またはブチニル(C)である。ある特定の実施形態では、R3aは、置換フェニルで置換されているエチニル(C)、プロピニル(C)またはブチニル(C)である。ある特定の実施形態では、フェニル置換基(substitutent)は、ハロ、アルキル、トリフルオロアルキル、アルコキシ、アシル、アミノまたはアミドからなる群から選択される1個または複数の置換基でさらに置換されている。ある特定の実施形態では、R3aは、置換または非置換のピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル(oxazoyl)、チアゾリル、イソオキサゾリル(isoxazoyl)、1,2,3−トリア
ゾリル、1,2,4−トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリルまたはテトラゾリルで置換されている、エチニル(C)、プロピニル(C)またはブチニル(C)である。
ある特定の実施形態では、R3aは、置換されていないか、またはアルキル、ハロ、ハロアルキル、アルコキシアルキルもしくはヒドロキシルで置換されている、エチニル、プロピニルまたはブチニルである。ある特定の実施形態では、R3aは、置換または非置換アリールで置換されている、エチニルまたはプロピニルである。ある特定の実施形態では、R3aは、置換されていないかまたはハロ、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、トリハロアルキルもしくはアシルで置換されているフェニルで置換されている、エチニルまたはプロピニルである。ある特定の実施形態では、R3aは、置換または非置換カルボシクリルで置換されている、エチニルまたはプロピニルである。ある特定の実施形態では、R3aは、置換または非置換のシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルで置換されている、エチニルまたはプロピニルである。ある特定の実施形態では、R3aは、置換または非置換ヘテロアリールで置換されている、エチニルまたはプロピニルである。ある特定の実施形態では、R3aは、置換または非置換のピリジニルまたはピリミジニルで置換されている、エチニルまたはプロピニルである。ある特定の実施形態では、R3aは、置換または非置換のピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリルで置換されている、エチニルまたはプロピニルである。ある特定の実施形態では、R3aは、置換または非置換ヘテロシクリルで置換されている、エチニルまたはプロピニルである。ある特定の実施形態では、R3aは、置換または非置換のピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニル(mopholinyl)で置換されている、エチニルまたはプロピニルである。ある特定の実施形態では、R3aは、ヒドロキシルまたはアルコキシで置換されている、プロピニルまたはブチニルである。ある特定の実施形態では、R3aは、メトキシまたはエトキシで置換されている、プロピニルまたはブチニルである。ある特定の実施形態では、R3aは、Clで置換されているエチニルまたはプロピニルである。ある特定の実施形態では、R3aは、トリフルオロメチルで置換されているエチニルまたはプロピニルである。
ある特定の実施形態では、R3aは、置換または非置換カルボシクリル、例えば置換もしくは非置換C3〜6カルボシクリル、置換もしくは非置換C3〜4カルボシクリル、置換もしくは非置換C4〜5カルボシクリル、または置換もしくは非置換C5〜6カルボシクリルである。
ある特定の実施形態では、R3aは、置換または非置換ヘテロシクリル、例えば置換もしくは非置換3〜6員ヘテロシクリル、置換もしくは非置換3〜4員ヘテロシクリル、置換もしくは非置換4〜5員ヘテロシクリル、または置換もしくは非置換5〜6員ヘテロシクリルである。
ある特定の実施形態では、R3aは置換または非置換アリールである。ある特定の実施形態では、R3aは置換または非置換フェニルである。
ある特定の実施形態では、R3aは、置換または非置換ヘテロアリール、例えば任意選択で置換されている5〜6員ヘテロアリールである。
置換または非置換アルキル、置換または非置換アルケニル基および置換または非置換アルキニル基としてのR3aのさらなる実施形態を以下で示す:
Figure 2020196759

Figure 2020196759

(式中、R3cのそれぞれの例は水素、ハロまたは−ORF1であり、RF1は置換または非置換アルキルであり;R3dのそれぞれの例は水素、ハロ、または置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換カルボシクリル、または置換もしくは非置換ヘテロシクリルである)。
ある特定の実施形態では、少なくとも1つのR3cは水素である。ある特定の実施形態では、少なくとも2つのR3cは水素である。ある特定の実施形態では、各R3cは水素である。ある特定の実施形態では、少なくとも1つのR3cはハロゲン(例えば、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード)である。ある特定の実施形態では、少なくとも2つのR3cはハロゲン(例えば、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード)である。ある特定の実施形態では、各R3cはハロゲンである(例えば、フルオロであって基−CFを提供する)。ある特定の実施形態では、少なくとも1つのR3cは−ORF1(例えば、OMeまたはOEt)である。ある特定の実施形態では、少なくとも2つのR3cは−ORF1(例えば、OMeまたはOEt)である。ある特定の実施形態では、少なくとも1つのR3cは水素、F、−OMeまたは−OEtである。ある特定の実施形態では、R3cのうちの1つはF、−OMeまたはOEtであり;残りはHである。
ある特定の実施形態では、少なくとも1つのR3dは水素である。ある特定の実施形態では、各R2cは水素である。ある特定の実施形態では、少なくとも1つのR3dはハロゲン(例えば、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード)である。ある特定の実施形態では、各R3dはハロゲン(例えば、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード)である。ある特定の実施形態では、R3dのそれぞれはアルキルであり、例えばR2cのそれぞれはMeである。ある特定の実施形態では、R3dの一方はアルキルであり;他方は水素である。例えばR3dの一方はMeであり;他方は水素である。ある特定の実施形態では、R3dの一方は、置換または非置換カルボシクリル、例えばシクロプロピルまたはシクロブチルであり、他方は水素である。ある特定の実施形態では、少なくとも1つのR3dは、水素、−F、−Br、−Cl、−I、−CH、−CF、シクロプロピルまたはシクロブチルである。ある特定の実施形態では、R3dのそれぞれの例はHである。ある特定の実施形態では、R3dのそれぞれの例は、ハロゲン(例えば、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード)である。ある特定の実施形態では、R3dのそれぞれの例は、アルキル、例えば−CH、−CF、−CHCHClである。ある特定の実施形態では、R3dのそれぞれの例は、置換または非置換カルボシクリル、例えばシクロプロピルまたはシクロブチルである。ある特定の実施形態では、R3dは置換または非置換シクロプロピルである。ある特定の実施形態では、R3dのそれぞれの例は、水素、−F、−Br、−Cl、−I、−CH、−CF、−CHCHCl、シクロプロピルまたはシクロブチルである。ある特定の実施形態では、R3dはMeまたはClである。ある特定の実施形態では、R3dは置換または非置換ヘテロシクリルである。
−X−R3bの種々の実施形態
上記で一般的に定義したように、基−X3bについて、Xは、独立に、−O−、
−S−または−N(R)−であり、Rのそれぞれの例は、独立に、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、またはアミノ保護基であり;R3bは、水素、−C(=O)RC1、−C(=O)ORC1、−C(=O)SRC1、−C(=O)N(RC1、−S(=O)C1、−S(=O)ORC1、−P(=O)C1、−P(=O)ORC1、−P(=O)(ORC1、−P(=O)(RC1または−P(=O)(RC1)(ORC1)であり、RC1は、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリール、酸素原子と結合している場合には酸素保護基、硫黄原子と結合している場合には硫黄保護基、窒素原子と結合している場合には窒素保護基であるか、あるいは2つのRC1基は一緒になって置換または非置換複素環式環を形成している。基−X−R3bは、アルファ(下)位にあってもベータ(上)位にあってもよいものと一般に理解される。ある特定の実施形態では、基−X−R3bはアルファである。ある特定の実施形態では、基−X−R3bはベータである。
ある特定の実施形態では、Xは−O−である。ある特定の実施形態では、Xは−S−である。ある特定の実施形態では、Xは−N(R)−である。ある特定の実施形態では、Rはアルキルである。ある特定の実施形態では、RはMe、Etまたはi−Prである。ある特定の実施形態では、RはHであり、すなわちXは−NH−である。
ある特定の実施形態では、R3bは水素である。例えば、ある特定の実施形態では、基−X3bは−OHである。ある特定の実施形態では、基−X3bは−SHである。ある特定の実施形態では、基−X3bは−NHまたは−NHRである。
ある特定の実施形態では、R3bは、−C(=O)RC1、−C(=O)ORC1、−C(=O)SRC1、−C(=O)N(RC1、−S(=O)C1、−S(=O)ORC1、−P(=O)C1、−P(=O)ORC1、−P(=O)(ORC1、−P(=O)(RC1または−P(=O)(RC1)(ORC1)である。
ある特定の実施形態では、RC1の少なくとも1つの例は、水素、または保護基、すなわち、酸素原子と結合している場合には酸素保護基、硫黄原子と結合している場合には硫黄保護基または窒素原子と結合している場合には窒素保護基である。ある特定の実施形態では、RC1の少なくとも1つの例は水素である。
ある特定の実施形態では、RC1の少なくとも1つの例は、置換または非置換アルキル、例えば置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C1〜2アルキル、置換もしくは非置換C2〜3アルキル、置換もしくは非置換C3〜4アルキル、置換もしくは非置換C4〜5アルキル、または置換もしくは非置換C5〜6アルキルである。例示的なRC11〜6アルキル基としては、これらに限定されないが、置換または非置換のメチル(C)、エチル(C)、n−プロピル(C)、イソプロピル(C)、n−ブチル(C)、tert−ブチル(C)、sec−ブチル(C)、イソブチル(C)、n−ペンチル(C)、3−ペンタニル(C)、アミル(C)、ネオペンチル(C)、3−メチル−2−ブタニル(C)、第三アミル(C)、n−ヘキシル(C)、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個またはそれ超のフルオロ基で置換されているC1〜6アルキル(例えば、−CF、−CHF、−CHF、ジフルオロエチルおよび2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチル−エチル)、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個またはそれ超のクロロ基で置換されているC1〜6アルキル(例えば、−CHCl、−CHCl)、ならびにアルコキシ基で置換されているC
〜6アルキル(例えば、−CHOCHおよび−CHOCHCH)が挙げられる。
ある特定の実施形態では、RC1の少なくとも1つの例は、置換または非置換アルケニル、例えば置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜3アルケニル、置換もしくは非置換C3〜4アルケニル、置換もしくは非置換C4〜5アルケニル、または置換もしくは非置換C5〜6アルケニルである。
ある特定の実施形態では、RC1の少なくとも1つの例は、置換または非置換アルキニル、例えば置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換C2〜3アルキニル、置換もしくは非置換C3〜4アルキニル、置換もしくは非置換C4〜5アルキニル、または置換もしくは非置換C5〜6アルキニルである。
ある特定の実施形態では、RC1の少なくとも1つの例は、置換または非置換カルボシクリル、例えば置換もしくは非置換C3〜6カルボシクリル、置換もしくは非置換C3〜4カルボシクリル、置換もしくは非置換C4〜5カルボシクリル、または置換もしくは非置換C5〜6カルボシクリルである。
ある特定の実施形態では、RC1の少なくとも1つの例は、置換または非置換ヘテロシクリル、例えば置換もしくは非置換3〜6員ヘテロシクリル、置換もしくは非置換3〜4員ヘテロシクリル、置換もしくは非置換4〜5員ヘテロシクリル、または置換もしくは非置換5〜6員ヘテロシクリルである。
ある特定の実施形態では、RC1の少なくとも1つの例は、置換または非置換アリール、例えば置換または非置換フェニルである。
ある特定の実施形態では、RC1の少なくとも1つの例は、置換または非置換ヘテロアリール、例えば任意選択で置換されている5〜6員ヘテロアリールである。
ある特定の実施形態では、2つのRC1基は一緒になって置換または非置換複素環式環、例えば置換もしくは非置換ピペリジニル、置換もしくは非置換ピペラジニル、または置換もしくは非置換モルホリニル環を形成している。
ある特定の実施形態では、R3bは、−C(=O)RC1、−C(=O)ORC1、−C(=O)N(RC1または−C(=O)N(ORC1)(RC1)であり、RC1は本明細書で定義する通りである。
ある特定の実施形態では、R3bは−C(=O)RC1であり、例えば、RC1は、例えば、置換または非置換のメチル(C)、エチル(C)、n−プロピル(C)、イソプロピル(C)、n−ブチル(C)、tert−ブチル(C)、sec−ブチル(C)、イソブチル(C)、n−ペンチル(C)、3−ペンタニル(C)、アミル(C)、ネオペンチル(C)、3−メチル−2−ブタニル(C)、第三アミル(C)またはn−ヘキシル(C)である。ある特定の実施形態では、R3bは−C(=O)CHである。ある特定の実施形態では、R3bは−C(=O)(CHCOHであり、mは2〜5(それらを含む)の整数である。ある特定の実施形態では、mは2である。ある特定の実施形態では、mは3である。ある特定の実施形態では、mは4である。ある特定の実施形態では、mは5である。ある特定の実施形態では、R3bは−C(=O)CHCHC(=O)OHである。
ある特定の実施形態では、R3bは−C(=O)ORC1であり、例えば、RC1は、
例えば、置換または非置換のメチル(C)、エチル(C)、n−プロピル(C)、イソプロピル(C)、n−ブチル(C)、tert−ブチル(C)、sec−ブチル(C)、イソブチル(C)、n−ペンチル(C)、3−ペンタニル(C)、アミル(C)、ネオペンチル(C)、3−メチル−2−ブタニル(C)、第三アミル(C)またはn−ヘキシル(C)である。
ある特定の実施形態では、R3bは−C(=O)SRC1であり、例えばRC1は、例えば、置換または非置換のメチル(C)、エチル(C)、n−プロピル(C)、イソプロピル(C)、n−ブチル(C)、tert−ブチル(C)、sec−ブチル(C)、イソブチル(C)、n−ペンチル(C)、3−ペンタニル(C)、アミル(C)、ネオペンチル(C)、3−メチル−2−ブタニル(C)、第三アミル(C)またはn−ヘキシル(C)である。
ある特定の実施形態では、R3bは−C(=O)N(RC1、例えば−C(=O)NHまたは−C(=O)NHRC1であり、RC1は、例えば、置換または非置換のメチル(C)、エチル(C)、n−プロピル(C)、イソプロピル(C)、n−ブチル(C)、tert−ブチル(C)、sec−ブチル(C)、イソブチル(C)、n−ペンチル(C)、3−ペンタニル(C)、アミル(C)、ネオペンチル(C)、3−メチル−2−ブタニル(C)、第三アミル(C)またはn−ヘキシル(C)であるか、あるいはRは−C(=O)N(RC1であり、2つのRC1基は一緒になって置換または非置換複素環式環、例えば置換もしくは非置換ピペリジニル、置換もしくは非置換ピペラジニル、または置換もしくは非置換モルホリニル環を形成している。
ある特定の実施形態では、R3bは−S(=O)C1または−S(=O)ORC1であり、RC1は、例えば、水素、または置換もしくは非置換のメチル(C)、エチル(C)、n−プロピル(C)、イソプロピル(C)、n−ブチル(C)、tert−ブチル(C)、sec−ブチル(C)、イソブチル(C)、n−ペンチル(C)、3−ペンタニル(C)、アミル(C)、ネオペンチル(C)、3−メチル−2−ブタニル(C)、第三アミル(C)またはn−ヘキシル(C)、あるいは置換もしくは非置換フェニルである。ある特定の実施形態では、R3bは−S(=O)C1である。ある特定の実施形態では、R3bは−S(=O)ORC1、例えば−SOHである。
ある特定の実施形態では、R3bは、−P(=O)C1、−P(=O)ORC1、−P(=O)(ORC1、−P(=O)(RC1または−P(=O)(RC1)(ORC1)であり、各RC1は、例えば、独立に水素、置換または非置換のメチル(C)、エチル(C)、n−プロピル(C)、イソプロピル(C)、n−ブチル(C)、tert−ブチル(C)、sec−ブチル(C)、イソブチル(C)、n−ペンチル(C)、3−ペンタニル(C)、アミル(C)、ネオペンチル(C)、3−メチル−2−ブタニル(C)、第三アミル(C)またはn−ヘキシル(C)、あるいは置換または非置換フェニルである。ある特定の実施形態では、R3bは−P(=O)C1である。ある特定の実施形態では、Rは−P(=O)ORC1である。ある特定の実施形態では、R3bは−P(=O)(ORC1である。ある特定の実施形態では、Rは−P(=O)(RC1である。ある特定の実施形態では、R3bは−P(=O)(RC1)(ORC1)である。
Zが式(i)または(ii)の基である種々の実施形態
ある特定の実施形態では、Zは式(i):
Figure 2020196759

の基である。
他の実施形態では、Zは式(ii):
Figure 2020196759

の基である。
上記に一般的に定義したように、LおよびLは結合である(すなわち、言い換えれば、存在しない)か、あるいは置換もしくは非置換C〜Cアルキレン、置換もしくは非置換C〜Cアルケニレン、置換もしくは非置換C〜Cアルキニレン、置換もしくは非置換ヘテロC〜Cアルキレン、置換もしくは非置換ヘテロC〜Cアルケニレン、または置換もしくは非置換ヘテロC〜Cアルキニレンである。
ある特定の実施形態では、LまたはLは結合である。
ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換C〜Cアルキレンである。ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換C〜Cアルキレンである。ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換C〜Cアルキレンである。ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換C〜Cアルキレンである。ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換Cアルキレンである。ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換Cアルキレンである。ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換Cアルキレンである。ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換Cアルキレンである。ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換Cアルキレンである。ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換Cアルキレンである。ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換アルキルおよびハロからなる群から選択される1個または複数の置換基で置換されている、上記したようなアルキレン基である。ある特定の実施形態では、LまたはLは、−CH−、−CHMe−、−CMe−、−CH−CH−、−CF−CH−、−CH−CMe−、−CH−CH−CH−または−CH−CH−CMe−である。
ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換C〜Cアルケニレンである。ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換C〜Cアルケニレンである。ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換C〜Cアルケニレンである。ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換C〜Cアルケニレンである。ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換Cアルケニレンである。ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換Cアルケニレンである。ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換Cアルケニレンである。ある特定の実施形態では、LまたはL
、置換または非置換Cアルケニレンである。ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換Cアルケニレンである。ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換アルキルおよびハロからなる群から選択される1個または複数の置換基で置換されている、上記したようなアルケニレン基である。
ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換C〜Cアルキニレンである。ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換C〜Cアルキニレンである。ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換C〜Cアルキニレンである。ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換C〜Cアルキニレンである。ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換Cアルキニレンである。ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換Cアルキニレンである。ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換Cアルキニレンである。ある特定の実施形態では、Lは、置換または非置換Cアルキニレンである。ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換Cアルキニレンである。ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換また非置換アルキルおよびハロからなる群から選択される1個または複数の置換基で置換されている、上記したようなアルキニレン基である。
さらに、ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換ヘテロC1〜6アルキレン、例えば置換もしくは非置換ヘテロC1〜2アルキレン、置換もしくは非置換ヘテロC2〜3アルキレン、置換もしくは非置換ヘテロC3〜4アルキレン、置換もしくは非置換ヘテロC4〜5アルキレン、または置換もしくは非置換ヘテロC5〜6アルキレンである。ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換ヘテロC2〜6アルケニレン(alkyenlene)、例えば置換もしくは非置換ヘテロC2〜3アルケニレン、置換もしくは非置換ヘテロC3〜4アルケニレン、置換もしくは非置換ヘテロC4〜5アルケニレン、または置換もしくは非置換ヘテロC5〜6アルケニレンである。ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換または非置換ヘテロC2〜6アルキニレン、例えば置換もしくは非置換ヘテロC2〜3アルキニレン、置換もしくは非置換ヘテロC3〜4アルキニレン、置換もしくは非置換ヘテロC4〜5アルキニレン、または置換もしくは非置換ヘテロC5〜6アルキニレンである。上記例のいずれかにおいて、ある特定の実施形態では、LまたはLは、置換されていないか、あるいはハロ(例えば、フルオロ)または置換もしくは非置換C1〜6アルキルで置換されている、ヘテロアルキレン、ヘテロアルケニレンあるいはヘテロアルキニレンである。
上記で一般的に定義したように、Rは、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、ハロ、−N、−NO、−SCN、−CN、−ORA1、−SRA1、−N(RA1、−N=NRA1、−N=C(RA1、−N(ORA1)(RA1)、−C(=O)RA1、−C(=O)ORA1、−C(=O)SRA1、−C(=O)N(RA1、−C(=O)N(ORA1)(RA1)、−OC(=O)RA1、−OC(=O)ORA1、−OC(=O)SRA1、−OC(=O)N(RA1、−NRA1C(=O)RA1、−NRA1C(=O)ORA1、−NRA1C(=O)SRA1、−NRA1C(=O)N(RA1、−SC(=O)RA2、−SC(=O)ORA1、−SC(=O)SRA1、−SC(=O)N(RA1、−OS(=O)A2、−OS(=O)ORA1、−S−S(=O)A2、−S−S(=O)ORA1、−S(=O)RA2、−SOA2、−NRA1SOA2、または−SON(RA1であり、RA1は、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、または置換も
しくは非置換ヘテロアリール、酸素原子と結合している場合には酸素保護基、硫黄原子と結合している場合には硫黄保護基、窒素原子と結合している場合には窒素保護基であるか、あるいは2つのRA1基は一緒になって置換または非置換複素環式環を形成しており;RA2は、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであるか、あるいはRA1基とRA2基は一緒になって置換または非置換複素環式環を形成している。
ある特定の実施形態では、Rは水素である。
ある特定の実施形態では、Rは、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、または置換もしくは非置換アルキニルである。ある特定の実施形態では、Rは、置換または非置換アルキル、例えばMe、Etまたはi−Prである。ある特定の実施形態では、Rは、置換または非置換アルケニル、例えば置換もしくは非置換エテニル、または置換もしくは非置換プロペニルである。ある特定の実施形態では、Rは、置換または非置換アルキニルである。
ある特定の実施形態では、Rは、置換もしくは非置換カルボシクリル、または置換もしくは非置換ヘテロシクリルから選択される。
ある特定の実施形態では、Rは、置換または非置換アリール、例えばフェニルである。
ある特定の実施形態では、Rは、置換または非置換ヘテロアリール、例えばピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル(quinazonyl)、キノキサリニル(quinoxilinyl)、ナフチリジニル、インドリル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル(benzimidazloyl)、ピロロピリジニル、ピロロピリミジニル、ピリドピリミジニルまたはプリニルから選択される、置換または非置換ヘテロアリールである。ある特定の実施形態では、ヘテロアリール基は、置換または非置換アルキル、ハロアルキル、アルケニル、置換または非置換アルキニル、オキソ、ヒドロキシ(hydoxy)、ハロ、アルコキシ、−S−アルキル、置換または非置換アリール、置換または非置換ヘテロアリール、置換または非置換−SO−アルキル、置換または非置換−SO−アルキル、置換または非置換−SO−アリール、置換または非置換−SO−アリール、置換または非置換−SO−ヘテロアリール、置換または非置換−SO−ヘテロアリール、アミノ、シアノおよびアシルから選択される1つまたは複数の基で置換されている。ある特定の実施形態では、Rは、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリルまたはテトラゾリルであり;それぞれは、置換されていないか、あるいはオキソ、Me、F、Cl、−CNおよび−CFから独立に選択される1つまたは2つの基で置換されている。ある特定の実施形態では、Rは、キノリニル、イソキノリニルまたはプリニルであり;それぞれは、置換されていないか、あるいはオキソ、Me、F、Cl、−CNおよび−CFから独立に選択される1つまたは2つの基で置換されている。
ある特定の実施形態では、Rは−ORA1である。ある特定の実施形態では、Rは、−O−キノリニル、−O−イソキノリニル、−O−プリニルであり、それぞれは、置換されていないか、あるいはMe、F、Cl、−CNおよび−CFから独立に選択される1つまたは2つの基で置換されている。ある特定の実施形態では、Rは、−OHまたは
−O−CO−CH−CH−COHである。
ある特定の実施形態では、Rは−SRA1である。ある特定の実施形態では、Rは、S−キノリニル、−S−イソキノリニルまたは−S−プリニルであり、それぞれは、置換されていないか、あるいはMe、F、Cl、−CNおよび−CFから独立に選択される1つまたは2つの基で置換されている。ある特定の実施形態では、Rは−SHである。
ある特定の実施形態では、Rは−OS(=O)A2である。ある特定の実施形態では、Rは、−OS(=O)ORA1;例えば−O−SOHである。ある特定の実施形態では、Rは−S−S(=O)A2である。ある特定の実施形態では、Rは、−S−S(=O)ORA1;例えば−S−SOHである。
上記で一般的に定義したように、R20は、独立に、水素または置換もしくは非置換アルキルである。ある特定の実施形態では、R20は水素である。ある特定の実施形態では、R20は、置換または非置換アルキル(例えば、−CH)である。
上記に一般的に定義したように、R23aおよびR23bのそれぞれの例は、独立に、水素、ハロゲン、または置換もしくは非置換アルキルであるか、あるいはR23aとR23bは一緒になって置換または非置換C〜Cシクロアルキルを形成している。ある特定の実施形態では、R23aおよびR23bのそれぞれの例は水素である。ある特定の実施形態では、R23aおよびR23bのうちの一方はハロゲン、例えばフルオロであり、R23aおよびR23bの他方は、水素、ハロゲン、または置換もしくは非置換アルキルである。ある特定の実施形態では、R23aおよびR23bのそれぞれの例は、ハロゲン、例えばフルオロである。ある特定の実施形態では、R23aおよびR23bのそれぞれの例は、独立に、置換または非置換アルキルである。ある特定の実施形態では、R23aおよびR23bのそれぞれはMeである。ある特定の実施形態では、R23aおよびR23bのうちの1つはHである。ある特定の実施形態では、R23aおよびR23bのうちの一方はHであり;他方は置換または非置換アルキルである。ある特定の実施形態では、R23aおよびR23bのうちの一方はHであり;他方はMeまたはEtである。ある特定の実施形態では、R23aとR23bは一緒になって置換または非置換C〜Cシクロアルキルを形成している。ある特定の実施形態では、R23aとR23bは一緒になって置換または非置換シクロプロピルを形成している。
ある特定の実施形態では、基
Figure 2020196759

は式:
Figure 2020196759

のものである。
上記で一般的に定義したように、Xは、独立に、−O−、−S−または−N(R)−であり、Rのそれぞれの例は、独立に、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、またはアミノ保護基である。
ある特定の実施形態では、Xは−O−である。ある特定の実施形態では、Xは−S−である。ある特定の実施形態では、Xは−N(R)−である。ある特定の実施形態では、Rはアルキルである。ある特定の実施形態では、RはMe、Etまたはi−Prである。ある特定の実施形態では、Rは水素である。
ある特定の実施形態では、Xは−O−であり、Xは−O−である。ある特定の実施形態では、Xは−O−であり、Xは−S−である。ある特定の実施形態では、Xは−O−であり、Xは−N(R)−である。ある特定の実施形態では、Xは−S−であり、Xは−O−である。ある特定の実施形態では、Xは−S−であり、Xは−S−である。ある特定の実施形態では、Xは−S−であり、Xは−N(R)−である。ある特定の実施形態では、Xは−N(R)−であり、Xは−O−である。ある特定の実施形態では、Xは−N(R)−であり、Xは−S−である。ある特定の実施形態では、Xは−N(R)−であり、Xは−N(R)−である。
上記で一般的に定義したように、R24は、H、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、−C(=O)RE1、−C(=O)ORE1、−C(=O)SRE1、−C(=O)N(RE1、−S(=O)E2、−S(=O)ORE1、−P(=O)E2、−P(=O)ORE1、−P(=O)(ORE1、−P(=O)(RE2または−P(=O)(RE2)(ORE1)である。
ある特定の実施形態では、R24は水素である。
ある特定の実施形態では、R24は、置換または置換アルキルである。ある特定の実施形態では、R24は、置換されていないか、または、ハロおよびヒドロキシルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基で置換されている、アルキルである。ある特定の実施形態では、R24は置換または置換アルケニルである。ある特定の実施形態では、R24は置換または置換アルキニルである。ある特定の実施形態では、R24は置換または置換カルボシクリルである。ある特定の実施形態では、R24は置換または置換ヘテロシクリルである。ある特定の実施形態では、R24は置換または置換アリールである。あ
る特定の実施形態では、R24は置換または置換ヘテロアリールである。
ある特定の実施形態では、R24は−C(=O)RE1であり、例えばR24は−C(=O)(CHCOHであり、pは2〜5(それらを含む)の整数である。ある特定の実施形態では、pは2である。ある特定の実施形態では、pは3である。ある特定の実施形態では、pは4である。ある特定の実施形態では、pは5である。ある特定の実施形態では、R24は−C(=O)ORE1である。ある特定の実施形態では、R24は−C(=O)SRE1である。ある特定の実施形態では、R24は−C(=O)N(RE1である。ある特定の実施形態では、R24は−S(=O)E2である。ある特定の実施形態では、R24は−S(=O)ORE1;例えば−SOHである。ある特定の実施形態では、R24は−P(=O)E2である。ある特定の実施形態では、R24は−P(=O)ORE1である。ある特定の実施形態では、R24は−P(=O)(ORE1である。ある特定の実施形態では、R24は−P(=O)(RE2である。ある特定の実施形態では、R24は−P(=O)(RE2)(ORE1)である。
上記で一般的に定義したように、下付き文字nは0、1、2または3である。ある特定の実施形態では、nは0である。ある特定の実施形態では、nは1である。ある特定の実施形態では、nは2である。ある特定の実施形態では、nは3である。
Zが式(iii)、(iv)または(v)の基である種々の実施形態
ある特定の実施形態では、Zは式(iii)、(iv)または(v):
Figure 2020196759

の基である。
ある特定の実施形態では、Lは、置換または非置換C1〜6アルキレン、例えば置換もしくは非置換C1〜2アルキレン、置換もしくは非置換C2〜3アルキレン、置換もしくは非置換C3〜4アルキレン、置換もしくは非置換C4〜5アルキレン、または置換もしくは非置換C5〜6アルキレンである。ある特定の実施形態では、Lは、置換または非置換C2〜6アルケニレン、例えば置換もしくは非置換C2〜3アルケニレン、置換もしくは非置換C3〜4アルケニレン、置換もしくは非置換C4〜5アルケニレン、または置換もしくは非置換C5〜6アルケニレンである。ある特定の実施形態では、Lは、置換または非置換C2〜6アルキニレン、例えば置換もしくは非置換C2〜3アルキニレン、置換もしくは非置換C3〜4アルキニレン、置換もしくは非置換C4〜5アルキニレン、または置換もしくは非置換C5〜6アルキニレンである。上記例のいずれかにおいて、ある特定の実施形態では、Lは、置換されていないか、あるいはハロ(例えば、フルオロ)、置換もしくは非置換C1〜6アルキルおよび/または−ORZ5で置換されている、アルキレン、アルケニレンあるいはアルキニレンである。
さらに、ある特定の実施形態では、Lは、置換または非置換ヘテロC1〜6アルキレン、例えば置換もしくは非置換ヘテロC1〜2アルキレン、置換もしくは非置換ヘテロC2〜3アルキレン、置換もしくは非置換ヘテロC3〜4アルキレン、置換もしくは非置換ヘテロC4〜5アルキレン、または置換もしくは非置換ヘテロC5〜6アルキレンである。ある特定の実施形態では、Lは、置換または非置換ヘテロC2〜6アルケニレン、例えば置換もしくは非置換ヘテロC2〜3アルケニレン、置換もしくは非置換ヘテロC3〜4アルケニレン、置換もしくは非置換ヘテロC4〜5アルケニレン、または置換もしくは非置換ヘテロC5〜6アルケニレンである。ある特定の実施形態では、Lは、置換または非置換ヘテロC2〜6アルキニレン、例えば置換もしくは非置換ヘテロC2〜3アルキ
ニレン、置換もしくは非置換ヘテロC3〜4アルキニレン、置換もしくは非置換ヘテロC4〜5アルキニレン、または置換もしくは非置換ヘテロC5〜6アルキニレンである。上記例のいずれかにおいて、ある特定の実施形態では、Lは、置換されていないか、あるいはハロ(例えば、フルオロ)、置換もしくは非置換C1〜6アルキルおよび/または−ORZ5で置換されている、ヘテロアルキレン、ヘテロアルケニレンあるいはヘテロアルキニレンである。
上記または以下の例のいずれかにおいて、ある特定の実施形態では、少なくとも1つのRZ5は水素である。
上記または以下の例のいずれかにおいて、ある特定の実施形態では、RZ5の少なくとも1つの例は、置換または非置換アルキル、例えば置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C1〜2アルキル、置換もしくは非置換C2〜3アルキル、置換もしくは非置換C3〜4アルキル、置換もしくは非置換C4〜5アルキル、または置換もしくは非置換C5〜6アルキルである。例示的なRZ51〜6アルキル基としては、これらに限定されないが、置換または非置換のメチル(C)、エチル(C)、n−プロピル(C)、イソプロピル(C)、n−ブチル(C)、tert−ブチル(C)、sec−ブチル(C)、イソブチル(C)、n−ペンチル(C)、3−ペンタニル(C)、アミル(C)、ネオペンチル(C)、3−メチル−2−ブタニル(C)、第三アミル(C)、n−ヘキシル(C)、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個またはそれ超のフルオロ基で置換されているC1〜6アルキル(例えば、−CF、−CHF、−CHF、ジフルオロエチルおよび2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチル−エチル)、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個またはそれ超のクロロ基で置換されているC1〜6アルキル(例えば、−CHCl、−CHCl)、ならびにアルコキシ基で置換されているC1〜6アルキル(例えば、−CHOCHおよび−CHOCHCH)が挙げられる。
上記または以下の例のいずれかにおいて、ある特定の実施形態では、RZ5の少なくとも1つの例は、置換または非置換アルケニル、例えば置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜3アルケニル、置換もしくは非置換C3〜4アルケニル、置換もしくは非置換C4〜5アルケニル、または置換もしくは非置換C5〜6アルケニルである。
上記または以下の例のいずれかにおいて、ある特定の実施形態では、RZ5の少なくとも1つの例は、置換または非置換アルキニル、例えば置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換C2〜3アルキニル、置換もしくは非置換C3〜4アルキニル、置換もしくは非置換C4〜5アルキニル、または置換もしくは非置換C5〜6アルキニルである。
上記または以下の例のいずれかにおいて、ある特定の実施形態では、RZ5の少なくとも1つの例は、置換または非置換カルボシクリル、例えば置換もしくは非置換C3〜6カルボシクリル、置換もしくは非置換C3〜4カルボシクリル、置換もしくは非置換C4〜5カルボシクリル、または置換もしくは非置換C5〜6カルボシクリルである。
上記または以下の例のいずれかにおいて、ある特定の実施形態では、RZ5の少なくとも1つの例は、置換または非置換ヘテロシクリル、例えば置換もしくは非置換3〜6員ヘテロシクリル、置換もしくは非置換3〜4員ヘテロシクリル、置換もしくは非置換4〜5員ヘテロシクリル、または置換もしくは非置換5〜6員ヘテロシクリルである。
上記または以下の例のいずれかにおいて、ある特定の実施形態では、RZ5の少なくと
も1つの例は、置換または非置換アリール、例えば置換または非置換フェニルである。
上記または以下の例のいずれかにおいて、ある特定の実施形態では、RZ5の少なくとも1つの例は、置換または非置換ヘテロアリール、例えば任意選択で置換されている5〜6員ヘテロアリールである。
上記または以下の例のいずれかにおいて、ある特定の実施形態では、RZ5は、保護基、例えば酸素原子と結合している場合には酸素保護基、硫黄原子と結合している場合には硫黄保護基、窒素原子と結合している場合には窒素保護基である。
2つのRZ5が窒素原子と結合している、ある特定の実施形態では、これらの2つのRZ5基は一緒になって置換または非置換複素環式環、例えば置換もしくは非置換ピペリジニル、置換もしくは非置換ピペラジニル、または置換もしくは非置換モルホリニル環を形成している。
さらに、上記または以下の例のいずれかにおいて、ある特定の実施形態では、RZ6のそれぞれの例は、独立に、水素、置換もしくは非置換アルキルであるか、または2つのRZ6基は一緒になってC3〜6炭素環式環を形成している。
ある特定の実施形態では、RZ6の少なくとも1つの例は水素である。
ある特定の実施形態では、RZ6の少なくとも1つの例は、置換または非置換アルキル、例えば置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C1〜2アルキル、置換もしくは非置換C2〜3アルキル、置換もしくは非置換C3〜4アルキル、置換もしくは非置換C4〜5アルキル、または置換もしくは非置換C5〜6アルキルである。例示的なRZ41〜6アルキル基としては、これらに限定されないが、置換または非置換のメチル(C)、エチル(C)、n−プロピル(C)、イソプロピル(C)、n−ブチル(C)、tert−ブチル(C)、sec−ブチル(C)、イソブチル(C)、n−ペンチル(C)、3−ペンタニル(C)、アミル(C)、ネオペンチル(C)、3−メチル−2−ブタニル(C)、第三アミル(C)、n−ヘキシル(C)、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個またはそれ超のフルオロ基で置換されているC1〜6アルキル(例えば、−CF、−CHF、−CHF、ジフルオロエチルおよび2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチル−エチル)、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個またはそれ超のクロロ基で置換されているC1〜6アルキル(例えば、−CHCl、−CHCl)、ならびにアルコキシ基で置換されているC1〜6アルキル(例えば、−CHOCHおよび−CHOCHCH)が挙げられる。
ある特定の実施形態では、2つのRZ6基は一緒になってC3〜6炭素環式環、例えば、置換もしくは非置換シクロプロピル、置換もしくは非置換シクロブチル、置換もしくは非置換シクロペンチル、または置換もしくは非置換シクロヘキシル環を形成している。
ある特定の実施形態では、RZ4は、置換または非置換アルキル、例えば置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C1〜2アルキル、置換もしくは非置換C2〜3アルキル、置換もしくは非置換C3〜4アルキル、置換もしくは非置換C4〜5アルキル、または置換もしくは非置換C5〜6アルキルである。例示的なRZ41〜6アルキル基としては、これらに限定されないが、置換または非置換のメチル(C)、エチル(C)、n−プロピル(C)、イソプロピル(C)、n−ブチル(C)、tert−ブチル(C)、sec−ブチル(C)、イソブチル(C)、n−ペンチル(C)、3−ペンタニル(C)、アミル(C)、ネオペンチル(C)、3−メチル
−2−ブタニル(C)、第三アミル(C)、n−ヘキシル(C)、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個またはそれ超のフルオロ基で置換されているC1〜6アルキル(例えば、−CF、−CHF、−CHF、ジフルオロエチルおよび2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチル−エチル)、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個またはそれ超のクロロ基で置換されているC1〜6アルキル(例えば、−CHCl、−CHCl)、ならびにアルコキシ基で置換されているC1〜6アルキル(例えば、−CHOCHおよび−CHOCHCH)が挙げられる。
ある特定の実施形態では、RZ4は、置換または非置換アルケニル、例えば置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜3アルケニル、置換もしくは非置換C3〜4アルケニル、置換もしくは非置換C4〜5アルケニル、または置換もしくは非置換C5〜6アルケニルである。
ある特定の実施形態では、RZ4は、置換または非置換アルキニル、例えば置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換C2〜3アルキニル、置換もしくは非置換C3〜4アルキニル、置換もしくは非置換C4〜5アルキニル、または置換もしくは非置換C5〜6アルキニルである。
ある特定の実施形態では、RZ4は、置換または非置換カルボシクリル、例えば置換もしくは非置換C3〜6カルボシクリル、置換もしくは非置換C3〜4カルボシクリル、置換もしくは非置換C4〜5カルボシクリル、または置換もしくは非置換C5〜6カルボシクリルである。
ある特定の実施形態では、RZ4は、置換または非置換ヘテロシクリル、例えば置換もしくは非置換3〜6員ヘテロシクリル、置換もしくは非置換3〜4員ヘテロシクリル、置換もしくは非置換4〜5員ヘテロシクリル、または置換もしくは非置換5〜6員ヘテロシクリルである。
ある特定の実施形態では、RZ4は、置換または非置換アリール、例えば置換または非置換フェニルである。
ある特定の実施形態では、RZ4は、置換または非置換ヘテロアリール、例えば任意選択で置換されている5〜6員ヘテロアリールである。
ある特定の実施形態では、RZ4は−ORZ5であり、RZ5は本明細書で定義する通りであり、例えば、RZ5は、水素、メチル(C)、エチル(C)、n−プロピル(C)、イソプロピル(C)、n−ブチル(C)、tert−ブチル(C)、sec−ブチル(C)、イソブチル(C)、n−ペンチル(C)、3−ペンタニル(C)、アミル(C)、ネオペンチル(C)、3−メチル−2−ブタニル(C)、第三アミル(C)またはn−ヘキシル(C)である。
ある特定の実施形態では、RZ4は−SRZ5であり、RZ5は本明細書で定義する通りであり、例えば、RZ5は、水素、メチル(C)、エチル(C)、n−プロピル(C)、イソプロピル(C)、n−ブチル(C)、tert−ブチル(C)、sec−ブチル(C)、イソブチル(C)、n−ペンチル(C)、3−ペンタニル(C)、アミル(C)、ネオペンチル(C)、3−メチル−2−ブタニル(C)、第三アミル(C)またはn−ヘキシル(C)である。
ある特定の実施形態では、RZ4は−N(RZ5であり、例えばRZ4は−NHまたは−NHRZ5であり、RZ5は本明細書で定義する通りであり、例えば、RZ5
、水素、メチル(C)、エチル(C)、n−プロピル(C)、イソプロピル(C)、n−ブチル(C)、tert−ブチル(C)、sec−ブチル(C)、イソブチル(C)、n−ペンチル(C)、3−ペンタニル(C)、アミル(C)、ネオペンチル(C)、3−メチル−2−ブタニル(C)、第三アミル(C)またはn−ヘキシル(C)であるか、あるいはRZ4は−N(RZ5であり、2つのRZ5基は一緒になって置換または非置換複素環式環、例えば置換もしくは非置換ピペリジニル、置換もしくは非置換ピペラジニル、または置換もしくは非置換モルホリニル環を形成している。
特定のLアルキレン基を本明細書で考慮する。例えば、ある特定の実施形態では、Lは式:
Figure 2020196759

のアルキレン基である。ここで、pは1、2または3であり;RZ7およびRZ8のそれぞれの例は、独立に、水素、ハロ、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、または−ORZ5である。ある特定の実施形態では、pは1である。ある特定の実施形態では、pは2である。ある特定の実施形態では、pは3である。
特定のLアルケニレン基も本明細書で考慮する。例えば、ある特定の実施形態では、Lは式:
Figure 2020196759

のアルケニレン基である。ここで、qは0、1または2であり;RZ7およびRZ8のそれぞれの例は、独立に、水素、ハロ、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、または−ORZ5である。ある特定の実施形態では、qは0である。ある特定の実施形態では、qは1である。ある特定の実施形態では、qは2である。
特定のLヘテロアルキレン基も本明細書で考慮する。例えば、ある特定の実施形態では、Lは式:
Figure 2020196759

のヘテロアルキレン基である。ここで、wは0または1であり、pは1、2または3であるか、あるいはwは1であり、pは0、1、2または3であり;RZ7およびRZ8のそれぞれの例は、独立に、水素、ハロ、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、または−ORZ5である。
ある特定の実施形態では、pは0である。ある特定の実施形態では、pは1である。ある特定の実施形態では、pは2である。ある特定の実施形態では、pは3である。ある特定の実施形態では、wは0である。ある特定の実施形態では、wは1である。ある特定の実施形態では、wは0であり、pは1である。ある特定の実施形態では、wは0であり、pは2である。ある特定の実施形態では、wは0であり、pは3である。ある特定の実施
形態では、wは1であり、pは1である。ある特定の実施形態では、wは1であり、pは2である。ある特定の実施形態では、wは1であり、pは3である。
例えば、wが0である、ある特定の実施形態では、式:
Figure 2020196759

のLヘテロアルキレン基が提供される。ここで、pおよびRZ8は本明細書で定義される通りである。
wが1である、ある特定の実施形態では、式:
Figure 2020196759

のLヘテロアルキレン基が提供される。ここで、p、R27およびRZ8は本明細書で定義される通りである。
ある特定の実施形態では、RZ7の少なくとも1つの例は水素である。上記例のいずれかにおいて、ある特定の実施形態では、RZ7の少なくとも1つの例は、ハロ、例えばフルオロである。上記例のいずれかにおいて、ある特定の実施形態では、RZ7の少なくとも1つの例は、置換または非置換C1〜6アルキル、例えば置換もしくは非置換C1〜2アルキル、置換もしくは非置換C2〜3アルキル、置換もしくは非置換C3〜4アルキル、置換もしくは非置換C4〜5アルキル、または置換もしくは非置換C5〜6アルキルである。例示的なRZ71〜6アルキル基としては、これらに限定されないが、置換または非置換のメチル(C)、エチル(C)、n−プロピル(C)、イソプロピル(C)、n−ブチル(C)、tert−ブチル(C)、sec−ブチル(C)、イソブチル(C)、n−ペンチル(C)、3−ペンタニル(C)、アミル(C)、ネオペンチル(C)、3−メチル−2−ブタニル(C)、第三アミル(C)、n−ヘキシル(C)、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個またはそれ超のフルオロ基で置換されているC1〜6アルキル(例えば、−CF、−CHF、−CHF、ジフルオロエチルおよび2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチル−エチル)、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個またはそれ超のクロロ基で置換されているC1〜6アルキル(例えば、−CHCl、−CHCl)、ならびにアルコキシ基で置換されているC1〜6アルキル(例えば、−CHOCHおよび−CHOCHCH)が挙げられる。上記例のいずれかにおいて、ある特定の実施形態では、RZ7の少なくとも1つの例は、−CH、−CF、−CHCH(Et)または−CH(CH(iPr)である。上記例のいずれかにおいて、ある特定の実施形態では、RZ7の少なくとも1つの例は、−ORZ5、例えば−OHである。
ある特定の実施形態では、RZ8の少なくとも1つの例は水素である。上記例のいずれかにおいて、ある特定の実施形態では、RZ8の少なくとも1つの例は、ハロ、例えばフルオロである。上記例のいずれかにおいて、ある特定の実施形態では、RZ8の少なくとも1つの例は、置換または非置換C1〜6アルキル、例えば置換もしくは非置換C1〜2アルキル、置換もしくは非置換C2〜3アルキル、置換もしくは非置換C3〜4アルキル、置換もしくは非置換C4〜5アルキル、または置換もしくは非置換C5〜6アルキルである。例示的なRZ81〜6アルキル基としては、これらに限定されないが、置換または非置換のメチル(C)、エチル(C)、n−プロピル(C)、イソプロピル(C
)、n−ブチル(C)、tert−ブチル(C)、sec−ブチル(C)、イソブチル(C)、n−ペンチル(C)、3−ペンタニル(C)、アミル(C)、ネオペンチル(C)、3−メチル−2−ブタニル(C)、第三アミル(C)、n−ヘキシル(C)、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個またはそれ超のフルオロ基で置換されているC1〜6アルキル(例えば、−CF、−CHF、−CHF、ジフルオロエチルおよび2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチル−エチル)、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個またはそれ超のクロロ基で置換されているC1〜6アルキル(例えば、−CHCl、−CHCl)、ならびにアルコキシ基で置換されているC1〜6アルキル(例えば、−CHOCHおよび−CHOCHCH)が挙げられる。上記例のいずれかにおいて、ある特定の実施形態では、RZ8の少なくとも1つの例は、−CH、−CF、−CHCH(Et)または−CH(CH(iPr)である。上記例のいずれかにおいて、ある特定の実施形態では、RZ8の少なくとも1つの例は、−ORZ5、例えば−OHである。
例示的なLアルキレン基としては、これらに限定されないが:
Figure 2020196759

が挙げられる。
例示的なLアルケニレン基としては、これらに限定されないが:
Figure 2020196759

Figure 2020196759

が挙げられる。
例示的なLヘテロアルキレン基としては、これらに限定されないが:
Figure 2020196759

が挙げられる。
ある特定の実施形態では、Lがアルキレンまたはヘテロアルキレン基である基
Figure 2020196759

は式:
Figure 2020196759

Figure 2020196759

のものである。
ある特定の実施形態では、Yが−O−であり、Lがアルキレンまたはヘテロアルキレン基である基
Figure 2020196759

は式:
Figure 2020196759

Figure 2020196759

のものである。
ある特定の実施形態では、Yが−NH−であり、Lがアルキレンまたはヘテロアルキレン基である基
Figure 2020196759

は式:
Figure 2020196759

Figure 2020196759

のものである。
ある特定の実施形態では、Yが−O−であり、Lがアルキレンまたはヘテロアルキレン基である基
Figure 2020196759

は式:
Figure 2020196759

のものである。
ある特定の実施形態では、Yが−NH−であり、Lがアルキレンまたはヘテロアルキレン基である基
Figure 2020196759

は式:
Figure 2020196759

のものである。
、R11aおよびR11bの種々の実施形態
上記で一般的に定義したように、R、R11aおよびR11bのそれぞれの例は、独立に、H、−OH、ハロ、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、または置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、−N、−NO、−SCN、−CN、−ORB1、−SRB1、−N(RB1、−N=NRB1、−N=C(RB1、−N(ORB1)(RB1)、−C(=O)RB1、−C(=O)ORB1、−C(=O)SRB1、−C(=O)N(Rb1、−C(=O)N(ORB1)(RB1)、−OC(=O)RB1、−OC(=O)ORB1、−OC(=O)SRB1、−OC(=O)N(RB1、−NRB1C(=O)RB1、−NRB1C(=O)ORB1、−NRB1C(=O)SRB1、−NRB1C(=O)N(RB1、−SC(=O)RB2、−SC(=O)ORB1、−SC(=O)SRB1、−SC(=O)N(RB1、−OS(=O)B2、−OS(=O)ORB1、−S−S(=O)B2、−S−S(=O)ORB1、−S(=O)RB2、−SOB2、−NRB1SOB2、または−SON(RB1であり、かつ/あるいはR11aとR11bは一緒になってオキソ(=O)基を形成している。
ある特定の実施形態では、RはHである。ある特定の実施形態では、Rは置換または非置換アルキルである。ある特定の実施形態では、Rは置換または非置換アルケニルである。ある特定の実施形態では、Rは置換または非置換アルキニルである。ある特定の実施形態では、Rは−ORB1である。ある特定の実施形態では、Rは−SRB1である。ある特定の実施形態では、Rは−N(RB1である。ある特定の実施形態では、Rは、H、ハロ、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、−ORB1、−SRB1、または−N(RB1である。ある特定の実施形態では、RはF、Cl、Me、Et、n−Pr、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、エチニル、ヒドロキシブチニル、メトキシプロピニル、クロロエチニルまたはシクロプロピニルである。ある特定の実施形態では、RはCF、アミノまたはジメチルアミノである。ある特定の実施形態では、Rは、アルファ位の非水素基である。ある特定の実施形態では、Rは、ベータ位の非水素基である。
ある特定の実施形態では、R11aおよびR11bのそれぞれの例は水素である。ある特定の実施形態では、R11aおよびR11bのうちの1つは水素である。ある特定の実施形態では、R11aおよびR11bのうちの一方は水素であり;他方は−ORB1、−
SRB1または−N(RB1である。ある特定の実施形態では、R11aおよびR11bのうちの一方はHであり;他方は−OH、−OMe、アミノまたはジアルキルアミノである。ある特定の実施形態では、R11bは非水素基であり、R11aは水素である。ある特定の実施形態では、R11aは非水素基であり、R11bは水素である。
ある特定の実施形態では、R11aとR11bは一緒になってオキソ基を形成している。
4a、R4b、R、R7a、R7b、R14、R17、R18およびR19の種々の実施形態
上記で一般的に定義したように、R4a、R4b、R7aおよびR7bのそれぞれの例は、独立に、水素、−OH、ハロ、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、−N、−NO、−SCN、−CN、−ORB1、−SRB1、−N(RB1、−N=NRB1、−N=C(RB1、−N(ORB1)(RB1)、−C(=O)RB1、−C(=O)ORB1、−C(=O)SRB1、−C(=O)N(Rb1、−C(=O)N(ORB1)(RB1)、−OC(=O)RB1、−OC(=O)ORB1、−OC(=O)SRB1、−OC(=O)N(RB1、−NRB1C(=O)RB1、−NRB1C(=O)ORB1、−NRB1C(=O)SRB1、−NRB1C(=O)N(RB1、−SC(=O)RB2、−SC(=O)ORB1、−SC(=O)SRB1、−SC(=O)N(RB1、−OS(=O)B2、−OS(=O)ORB1、−S−S(=O)B2、−S−S(=O)ORB1、−S(=O)RB2、−SOB2、−NRB1SOB2、または−SON(RB1であり、RB1は、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリール、酸素原子と結合している場合には酸素保護基、硫黄原子と結合している場合には硫黄保護基、窒素原子と結合している場合には窒素保護基であるか、あるいは2つのRB1基は一緒になって置換または非置換複素環式環を形成しており;RB2は、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであるか、あるいはRB1基とRB2基は一緒になって置換または非置換複素環式環を形成しているか;あるいは、任意選択で、R4aとR4bおよび/またはR7aとR7bのそれぞれは一緒になってオキソ(=O)基を形成している。
ある特定の実施形態では、R4aおよびR4bのそれぞれの例は水素である。ある特定の実施形態では、R4aおよびR4bのうちの一方は水素である。ある特定の実施形態では、R4aおよびR4bのうちの一方は水素であり;他方は、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、または置換もしくは非置換アルキニルである。ある特定の実施形態では、R4aおよびR4bのうちの一方は水素であり;他方は、Me、Et、エテニル、エチニル、プロペニルまたはプロピニルである。ある特定の実施形態では、R4aおよびR4bのそれぞれは、独立に、置換または非置換アルキルである。ある特定の実施形態では、R4aおよびR4bのそれぞれはMeである。
ある特定の実施形態では、R7aおよびR7bのそれぞれの例は水素である。
上記で一般的に定義したように、R6aおよびR6bのそれぞれは、独立に、水素、ハロ、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、または置換もしくは
非置換アルキニルであり、
Figure 2020196759

は単結合または二重結合を表し、ただし、環B中に二重結合が存在する場合、R6aまたはR6bのうちの1つは存在しないという前提であり、環B中に単結合が存在する場合、C5の水素はアルファ位またはベータ位にあるという前提である。
Figure 2020196759

が単結合を表すある特定の実施形態では、R6aおよびR6bのそれぞれの例は水素である。ある特定の実施形態では、R6aおよびR6bのそれぞれの例は、ハロ、例えばフルオロである。
Figure 2020196759

が単結合を表すある特定の実施形態では、R6aは水素であり、R6bは、ハロ、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、または置換もしくは非置換アルキニルである。ある特定の実施形態では、R6aは水素であり、R6bはハロ(例えば、フルオロ)である。ある特定の実施形態では、R6aは水素であり、R6bは、置換または非置換アルキル、例えば置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C1〜2アルキル、置換もしくは非置換C2〜3アルキル、置換もしくは非置換C3〜4アルキル、置換もしくは非置換C4〜5アルキル、または置換もしくは非置換C5〜6アルキル、例えばメチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルである。ある特定の実施形態では、R6aは水素であり、R6bは、置換または非置換アルケニルである。ある特定の実施形態では、R6aは水素であり、R6bは、置換または非置換アルキニルである。
Figure 2020196759

が単結合を表すある特定の実施形態では、R6bは水素であり、R6aは、ハロ、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、または置換もしくは非置換アルキニルである。ある特定の実施形態では、R6bは水素であり、R6aはハロ(例えば、フルオロ)である。ある特定の実施形態では、R6bは水素であり、R6aは、置換または非置換アルキル、例えば置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C1〜2アルキル、置換もしくは非置換C2〜3アルキル、置換もしくは非置換C3〜4アルキル、置換もしくは非置換C4〜5アルキル、または置換もしくは非置換C5〜6アルキル、例えばメチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルである。ある特定の実施形態では、R6bは水素であり、R6aは置換または非置換アルケニルである。ある特定の実施形態では、R6bは水素であり、R6aは置換または非置換アルキニルである。
Figure 2020196759

が二重結合を表すある特定の実施形態では、R6aは水素である。
Figure 2020196759

が二重結合を表すある特定の実施形態では、R6aは、ハロ、例えばフルオロである。
Figure 2020196759

が二重結合を表すある特定の実施形態では、R6aは、置換または非置換アルキル、例えば置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C1〜2アルキル、置換もしくは非置換C2〜3アルキル、置換もしくは非置換C3〜4アルキル、置換もしくは非置換C4〜5アルキル、または置換もしくは非置換C5〜6アルキル、例えばメチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルである。
Figure 2020196759

が二重結合を表すある特定の実施形態では、R6aは置換または非置換アルケニルである。
Figure 2020196759

が二重結合を表すある特定の実施形態では、R6aは置換または非置換アルキニルである。
上記で一般的に定義したように、R17は、水素、ハロ、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、または−ORD1である。ある特定の実施形態では、R17は水素である。ある特定の実施形態では、R17はハロである。ある特定の実施形態では、R17は置換または非置換アルキルである。ある特定の実施形態では、R17は置換または非置換アルケニルである。ある特定の実施形態では、R17は置換または非置換アルキニルである。ある特定の実施形態では、R17は置換または非置換カルボシクリルである。ある特定の実施形態では、R17は置換または非置換ヘテロシクリルである。ある特定の実施形態では、R17は置換または非置換アリールである。ある特定の実施形態では、R17は置換または非置換ヘテロアリールである。ある特定の実施形態では、R17は−ORD1(例えば、−OH)である。
上記で一般的に定義したように、R14は、Hまたは置換もしくは非置換アルキルである。ある特定の実施形態では、R14はHである。ある特定の実施形態では、R14は置換または非置換アルキル(例えば、−CH)である。
上記で一般的に定義したように、R18は、独立に、水素または置換もしくは非置換アルキルである。ある特定の実施形態では、R18は水素である。ある特定の実施形態では、R18は置換または非置換アルキル(例えば、−CH)である。
上記で一般的に定義したように、R19は、独立に、水素または置換もしくは非置換アルキルである。ある特定の実施形態では、R19は水素である。ある特定の実施形態では、R19は置換または非置換アルキル(例えば、−CH)である。
ある特定の実施形態では、R14は水素であり、R18は−CHであり、R19は−CHである。
ある特定の実施形態では、R14は水素であり、R18は−CHであり、R19は水素である。
式(I)の追加の実施形態
上記実施形態の種々の組合せを、本明細書でさらに考慮する。例えば、ある特定の実施形態では、式(I)の化合物は式(I−w):
Figure 2020196759

の化合物あるいは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、互変異性体、同位体バリアントもしくはN−オキシドまたはその組合せである。ある特定の実施形態では、R3bは水素である。ある特定の実施形態では、C3位の基−X3bはベータである。ある特定の実施形態では、R3aは、水素または置換もしくは非置換アルキルである。ある特定の実施形態では、Rは水素または−ORB1である。ある特定の実施形態では、R11aは水素であり、R11bは水素または−ORB1である。ある特定の実施形態では、
Figure 2020196759

は単結合を表し、Rはアルファ(下)であり、R6aは水素である。ある特定の実施形態では、
Figure 2020196759

は二重結合を表す。ある特定の実施形態では、R6aとR6bはどちらも水素である。ある特定の実施形態では、R6aはハロ例えばフルオロ、またはアルキルである。ある特定の実施形態では、R6bはハロ例えばフルオロ、またはアルキルであり、R6aは水素である。ある特定の実施形態では、R6aとR6bはどちらもハロ、例えばフルオロである。ある特定の実施形態では、R19はメチルである。
ある特定の実施形態では、式(I)の化合物は式(I−x):
Figure 2020196759

の化合物あるいは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、互変異性体、同位体バリアントもしくはN−オキシドまたはその組合せである。ある特定の実施形態では、C3位の基−OHはベータである。ある特定の実施形態では、R3aは、水素または置換もしくは非置換アルキルである。ある特定の実施形態では、Rは水素または−ORB1である。ある特定の実施形態では、R11aは水素であり、R11bは水素または−ORB1である。ある特定の実施形態では、
Figure 2020196759

は単結合を表し、Rはアルファ(下)であり、R6aは水素である。ある特定の実施形態では、
Figure 2020196759

は二重結合を表す。ある特定の実施形態では、R6aとR6bはどちらも水素である。ある特定の実施形態では、R6aはハロ例えばフルオロ、またはアルキルである。ある特定の実施形態では、R6bはハロ例えばフルオロ、またはアルキルであり、R6aは水素である。ある特定の実施形態では、R6aとR6bはどちらもハロ、例えばフルオロである。ある特定の実施形態では、R19はメチルである。
ある特定の実施形態では、式(I)の化合物は式(I−y):
Figure 2020196759

の化合物あるいは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、互変異性体、同位体バリアントもしくはN−オキシドまたはその組合せである。ある特定の実施形態では、C3位の基−OHはベータである。ある特定の実施形態では、R3aは、水素または置換もしくは非置換アルキルである。ある特定の実施形態では、Rは水素または−ORB1である。ある特定の実施形態では、R11aは水素であり、R11bは水素または−ORB1である。ある特定の実施形態では、
Figure 2020196759

は単結合を表し、Rはアルファ(下)であり、R6aは水素である。ある特定の実施形態では、
Figure 2020196759

は二重結合を表す。ある特定の実施形態では、R6aとR6bはどちらも水素である。ある特定の実施形態では、R6aはハロ例えばフルオロ、またはアルキルである。ある特定の実施形態では、R6bはハロ例えばフルオロ、またはアルキルであり、R6aは水素である。ある特定の実施形態では、R6aとR6bはどちらもハロ、例えばフルオロである。
ある特定の実施形態では、式(I)の化合物は式(I−z):
Figure 2020196759

の化合物あるいは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、互変異性体、同位体バリアントもしくはN−オキシドまたはその組合せである。ある特定の実施形態では、C3位の基−OHはベータである。ある特定の実施形態では、R3aは、水素または置換もしくは非置換アルキルである。ある特定の実施形態では、Rは水素または−ORB1である。ある特定の実施形態では、R11aは水素であり、R11bは水素または−ORB1である。ある特定の実施形態では、
Figure 2020196759

は単結合を表し、Rはアルファ(下)であり、R6aは水素である。ある特定の実施形態では、
Figure 2020196759

は二重結合を表す。ある特定の実施形態では、R6aとR6bはどちらも水素である。ある特定の実施形態では、R6aはハロ例えばフルオロ、またはアルキルである。ある特定の実施形態では、R6bはハロ例えばフルオロ、またはアルキルであり、R6aは水素である。ある特定の実施形態では、R6aとR6bはどちらもハロ、例えばフルオロである。
ある特定の実施形態では、式(I)の化合物は、式(I−a1)、(I−a2)または(I−a3)
Figure 2020196759

の化合物あるいは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、互変異性体、同位体バリアントもしくはN−オキシドまたはその組合せである。ある特定の実施形態では、R3bは水素である。ある特定の実施形態では、C3位の基−OR3bはベータである。ある特定の実施形態では、R3aは、水素または置換もしくは非置換アルキルである。ある特定の実施形態では、Rは水素または−ORB1である。ある特定の
実施形態では、R11aは水素であり、R11bは水素または−ORB1である。ある特定の実施形態では、R6aとR6bはどちらも水素である。ある特定の実施形態では、R6aはハロ例えばフルオロ、またはアルキルである。ある特定の実施形態では、R6bはハロ例えばフルオロ、またはアルキルであり、R6aは水素である。ある特定の実施形態では、R6aとR6bはどちらもハロ、例えばフルオロである。
ある特定の実施形態では、式(I)の化合物は、式(I−b1)、(I−b2)または(I−b3):
Figure 2020196759

の化合物あるいは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、互変異性体、同位体バリアントもしくはN−オキシドまたはその組合せである。ある特定の実施形態では、R3bは水素である。ある特定の実施形態では、R3aは、水素または置換もしくは非置換アルキルである。ある特定の実施形態では、Rは水素または−ORB1である。ある特定の実施形態では、R11aは水素であり、R11bは水素または−ORB1である。ある特定の実施形態では、R6aとR6bはどちらも水素である。ある特定の実施形態では、R6aはハロ例えばフルオロ、またはアルキルである。ある特定の実施形態では、R6bはハロ例えばフルオロ、またはアルキルであり、R6aは水素である。ある特定の実施形態では、R6aとR6bはどちらもハロ、例えばフルオロである。
ある特定の実施形態では、式(I)の化合物は、式(I−c1)、(I−c2)または(I−c3):
Figure 2020196759

Figure 2020196759

の化合物あるいは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、互変異性体、同位体バリアントもしくはN−オキシドまたはその組合せである。ある特定の実施形態では、R3bは水素である。ある特定の実施形態では、R3aは、水素または置換もしくは非置換アルキルである。ある特定の実施形態では、Rは水素または−ORB1である。ある特定の実施形態では、R11aは水素であり、R11bは水素または−ORB1である。ある特定の実施形態では、R6aとR6bはどちらも水素である。ある特定の実施形態では、R6aはハロ例えばフルオロ、またはアルキルである。ある特定の実施形態では、R6bはハロ例えばフルオロ、またはアルキルであり、R6aは水素である。ある特定の実施形態では、R6aとR6bはどちらもハロ、例えばフルオロである。
ある特定の実施形態では、化合物は、式(I−d):
Figure 2020196759

の化合物あるいは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、互変異性体、同位体バリアントもしくはN−オキシドまたはその組合せである。ある特定の実施形態では、R3bは水素である。ある特定の実施形態では、C3位の基−X3bはベータである。ある特定の実施形態では、R3aは、水素または置換もしくは非置換アルキルである。ある特定の実施形態では、Rは水素または−ORB1である。ある特定の実施形態では、R11aは水素であり、R11bは水素または−ORB1である。ある特定の実施形態では、
Figure 2020196759

は単結合を表し、Rはアルファ(下)であり、R6aは水素である。ある特定の実施形態では、
Figure 2020196759

は二重結合を表す。ある特定の実施形態では、R6aとR6bはどちらも水素である。ある特定の実施形態では、R6aはハロ例えばフルオロ、またはアルキルである。ある特定の実施形態では、R6bはハロ例えばフルオロ、またはアルキルであり、R6aは水素である。ある特定の実施形態では、R6aとR6bはどちらもハロ、例えばフルオロである。ある特定の実施形態では、R19はメチルである。ある特定の実施形態では、各RZ6は、独立に、水素またはメチルである。
ある特定の実施形態では、化合物は式(I−e):
Figure 2020196759

の化合物あるいは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、互変異性体、同位体バリアントもしくはN−オキシドまたはその組合せである。ある特定の実施形態では、R3aは、水素または置換もしくは非置換アルキルである。ある特定の実施形態では、Rは水素または−ORB1である。ある特定の実施形態では、R11aは水素であり、R11bは水素または−ORB1である。ある特定の実施形態では、
Figure 2020196759

は単結合を表し、Rはアルファ(下)であり、R6aは水素である。ある特定の実施形態では、
Figure 2020196759

は二重結合を表す。ある特定の実施形態では、R6aとR6bはどちらも水素である。ある特定の実施形態では、R6aはハロ例えばフルオロ、またはアルキルである。ある特定の実施形態では、R6bはハロ例えばフルオロ、またはアルキルであり、R6aは水素である。ある特定の実施形態では、R6aとR6bはどちらもハロ、例えばフルオロである。ある特定の実施形態では、R19はメチルである。ある特定の実施形態では、各RZ6は、独立に、水素またはメチルである。
ある特定の実施形態では、化合物は式(I−f):
Figure 2020196759

の化合物あるいは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、互変異性体、同位体バリアントもしくはN−オキシドまたはその組合せである。ある特定の実施形態では、R3bは水素である。ある特定の実施形態では、C3位の基−X3bはベータである。ある特定の実施形態では、R3aは、水素または置換もしくは非置換アルキルである。ある特定の実施形態では、Rは水素または−ORB1である。ある特定の実施形態では、R11aは水素であり、R11bは水素または−ORB1である。ある特定の実施形態では、
Figure 2020196759

は単結合を表し、Rはアルファ(下)であり、R6aは水素である。ある特定の実施形態では、
Figure 2020196759

は二重結合を表す。ある特定の実施形態では、R6aとR6bはどちらも水素である。ある特定の実施形態では、R6aはハロ例えばフルオロ、またはアルキルである。ある特定の実施形態では、R6bはハロ例えばフルオロ、またはアルキルであり、R6aは水素である。ある特定の実施形態では、R6aとR6bはどちらもハロ、例えばフルオロである。ある特定の実施形態では、R19はメチルである。ある特定の実施形態では、各RZ6は、独立に、水素またはメチルである。ある特定の実施形態では、RZ5は、水素またはメチルである。
ある特定の実施形態では、化合物は式(I−g):
Figure 2020196759

の化合物あるいは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、互変異性体、同位体バリアントもしくはN−オキシドまたはその組合せである。ある特定の実施形態では、R3aは、水素または置換もしくは非置換アルキルである。ある特定の実施形態では、Rは水素または−ORB1である。ある特定の実施形態では、R11aは水素であり、R11bは水素または−ORB1である。ある特定の実施形態では、
Figure 2020196759

は単結合を表し、Rはアルファ(下)であり、R6aは水素である。ある特定の実施形態では、
Figure 2020196759

は二重結合を表す。ある特定の実施形態では、R6aとR6bはどちらも水素である。ある特定の実施形態では、R6aはハロ例えばフルオロ、またはアルキルである。ある特定の実施形態では、R6bはハロ例えばフルオロ、またはアルキルであり、R6aは水素である。ある特定の実施形態では、R6aとR6bはどちらもハロ、例えばフルオロである。ある特定の実施形態では、R19はメチルである。ある特定の実施形態では、各RZ6は、独立に、水素またはメチルである。ある特定の実施形態では、RZ5は、水素またはメチルである。
ある特定の実施形態では、化合物は式(I−h):
Figure 2020196759

の化合物あるいは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、互変異性体、同位体バリアントもしくはN−オキシドまたはその組合せである。ある特定の実施形態では、R3bは水素である。ある特定の実施形態では、C3位の基−X3bはベータである。ある特定の実施形態では、R3aは、水素または置換もしくは非置換アルキルである。ある特定の実施形態では、Rは水素または−ORB1である。ある特定の実施形態では、R11aは水素であり、R11bは水素または−ORB1である。ある特定の実施形態では、
Figure 2020196759

は単結合を表し、Rはアルファ(下)であり、R6aは水素である。ある特定の実施形態では、
Figure 2020196759

は二重結合を表す。ある特定の実施形態では、R6aとR6bはどちらも水素である。ある特定の実施形態では、R6aはハロ例えばフルオロ、またはアルキルである。ある特定の実施形態では、R6bはハロ例えばフルオロ、またはアルキルであり、R6aは水素である。ある特定の実施形態では、R6aとR6bはどちらもハロ、例えばフルオロである。ある特定の実施形態では、R19はメチルである。ある特定の実施形態では、RZ6はイソプロピルである。
ある特定の実施形態では、化合物は式(I−i):
Figure 2020196759

の化合物あるいは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、互変異性体、同位体バリアントもしくはN−オキシドまたはその組合せである。ある特定の実施形態では、R3aは、水素または置換もしくは非置換アルキルである。ある特定の実施形態では、Rは水素または−ORB1である。ある特定の実施形態では、R11aは水素であり、R11bは水素または−ORB1である。ある特定の実施形態では、
Figure 2020196759

は単結合を表し、Rはアルファ(下)であり、R6aは水素である。ある特定の実施形態では、
Figure 2020196759

は二重結合を表す。ある特定の実施形態では、R6aとR6bはどちらも水素である。ある特定の実施形態では、R6aはハロ例えばフルオロ、またはアルキルである。ある特定の実施形態では、R6bはハロ例えばフルオロ、またはアルキルであり、R6aは水素である。ある特定の実施形態では、R6aとR6bはどちらもハロ、例えばフルオロである。ある特定の実施形態では、R19はメチルである。ある特定の実施形態では、RZ6はイソプロピルである。
式(I)の追加の実施形態は以下の式:
Figure 2020196759

Figure 2020196759

Figure 2020196759

Figure 2020196759

Figure 2020196759

の化合物を含む。
ある特定の実施形態では、化合物は、以下の化合物:
Figure 2020196759

Figure 2020196759

Figure 2020196759

Figure 2020196759

Figure 2020196759

Figure 2020196759

Figure 2020196759

Figure 2020196759

あるいは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、互変異性体、同位体バリアントもしくはN−オキシドまたはその組合せのいずれか1つである。
ある特定の実施形態では、化合物は、以下の化合物:
Figure 2020196759

Figure 2020196759

Figure 2020196759

Figure 2020196759

Figure 2020196759

あるいは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、互変異性体、同位体バリアントもしくはN−オキシドまたはその組合せのいずれか1つである。
ある特定の実施形態では、化合物は、以下の化合物:
Figure 2020196759

Figure 2020196759

あるいは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、互変異性体、同位体バリアントもしくはN−オキシドまたはその組合せのいずれか1つである。
ある特定の実施形態では、化合物は、以下の化合物:
Figure 2020196759

Figure 2020196759

Figure 2020196759

あるいは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、互変異性体、同位体バリアントもしくはN−オキシドまたはその組合せのいずれか1つである。
ある特定の実施形態では、化合物は、以下の化合物:
Figure 2020196759

Figure 2020196759

あるいは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、互変異性体、同位体バリアントもしくはN−オキシドまたはその組合せのいずれか1つである。
ある特定の実施形態では、化合物は、以下の化合物:
Figure 2020196759

あるいは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、互変異性体、同位体バリアントもしくはN−オキシドまたはその組合せのいずれか1つである。
ある特定の実施形態では、化合物は、以下の化合物:
Figure 2020196759

Figure 2020196759

あるいは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、互変異性体、同位体バリアントもしくはN−オキシドまたはその組合せのいずれか1つである。
ある特定の実施形態では、化合物は、式(I)の化合物であり、式(I−q)の化合物
Figure 2020196759

および薬学的に許容されるその塩である:
ここで、
は、置換または非置換脂肪族(alphatic)であり;
は、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換シクロプロピル、または−ORA2であり、RA2は、水素または置換もしくは非置換アルキルであり;
3aは水素または−ORA3であり、RA3は、水素または置換もしくは非置換アルキルであり、R3bは水素であるか;あるいはR3aとR3bは一緒になってオキソ(=O)基を形成しており;
は、水素、置換もしくは非置換アルキル、またはハロゲンであり;
Xは−C(R−または−O−であり、Rは水素またはフッ素であるか、あるいは1つのR基とR5bは一緒になって二重結合を形成しており;
5aおよびR5bのそれぞれの例は、独立に、水素またはフッ素であり;
6aは、置換および非置換アルキル、置換および非置換アルケニル、置換および非置換アルキニル、置換および非置換カルボシクリル、置換および非置換ヘテロシクリル、置換および非置換アリール、ならびに置換および非置換ヘテロアリール基からなる群から選択される非水素基であり、この非水素基はフッ素で任意選択で置換されており;
6bは、水素、またはフッ素任意選択で置換されている置換もしくは非置換アルキル基であり;
Figure 2020196759

は単結合または二重結合を表し、ただし、単結合が存在する場合、C5の水素はアルファ配置であるものとし;
さらに:
(1)R、R5aおよびR5bのうちの少なくとも1つはフッ素である;または、
(2)R6aおよびR6bのうちの少なくとも1つはフッ素で置換されている非水素基である;または、
(3)R6aは、2〜10個の炭素原子を含む非水素基であるものとする。
ある特定の実施形態では、本発明の化合物は薬学的に許容される塩である。
本明細書で一般的に記載されるように、Cの水素がベータ配置で提供されている式(I−q)の化合物は、Cの水素がアルファにある化合物、または二重結合がC−Cに存在する化合物と比較して、NMDA相乗作用の損失を示す。したがって、式(I−q)の化合物は式(I−qA)および式(I−qB):
Figure 2020196759

の化合物ならびに薬学的に許容されるその塩だけを包含する。
式(I−q)の化合物の基R
本明細書で一般的に定義されるように、Rは、置換または非置換脂肪族、すなわち、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、または置換もしくは非置換カルボシクリルである。
ある特定の実施形態では、Rは、置換または非置換アルキル、例えば置換もしくは非
置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C1〜2アルキル、置換もしくは非置換C2〜3アルキル、置換もしくは非置換C3〜4アルキル、置換もしくは非置換C4〜5アルキル、または置換もしくは非置換C5〜6アルキルである。例示的なR1〜6アルキル基としては、これらに限定されないが、置換または非置換のメチル(C)、エチル(C)、n−プロピル(C)、イソプロピル(C)、n−ブチル(C)、tert−ブチル(C)、sec−ブチル(C)、イソブチル(C)、n−ペンチル(C)、3−ペンタニル(C)、アミル(C)、ネオペンチル(C)、3−メチル−2−ブタニル(C)、第三アミル(C)、n−ヘキシル(C)、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個またはそれ超のフルオロ基で置換されているC1〜6アルキル(例えば、−CF、−CHF、−CHF、ジフルオロエチルおよび2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチル−エチル)、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個またはそれ超のクロロ基で置換されているC1〜6アルキル(例えば、−CHCl、−CHCl)、およびアルコキシ基で置換されているC1〜6アルキル(例えば、−CHOCH、−CHOCHCH、−CHO−シクロプロピル)が挙げられる。ある特定の実施形態では、Rは置換アルキルであり、例えばRは、ハロアルキル、アルコキシアルキルまたはアミノアルキルである。ある特定の実施形態では、Rは、Me、Et、n−Pr、n−Bu、i−Bu、フルオロメチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチル−エチル、メトキシメチル、メトキシエチルまたはエトキシメチルである。
ある特定の実施形態では、Rは非置換C1〜3アルキルであり、例えばRは、−CH、−CHCH、−CHCHCHまたは−CHCHCHCHである。
ある特定の実施形態では、Rは、1個または複数のフッ素原子で置換されているアルキルであり;例えばRは、−CHF、−CHFまたは−CFである。
ある特定の実施形態では、Rは、1つまたは複数の−ORA1基で置換されているアルキルであり、RA1は、水素または置換もしくは非置換アルキルである。ある特定の実施形態では、Rは−CHORA1であり、例えばRA1は、水素、−CH、−CHCHまたは−CHCHCHである。
ある特定の実施形態では、Rは、置換または非置換アルケニル、例えば置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜3アルケニル、置換もしくは非置換C3〜4アルケニル、置換もしくは非置換C4〜5アルケニル、または置換もしくは非置換C5〜6アルケニルである。ある特定の実施形態では、Rは、置換されていないか、またはアルキル、ハロ、ハロアルキル、アルコキシアルキルもしくはヒドロキシルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基で置換されている、エテニル(C)、プロペニル(C)またはブテニル(C)である。ある特定の実施形態では、Rは、置換されていないか、またはアルキル、ハロ、ハロアルキル、アルコキシアルキルもしくはヒドロキシで置換されている、エテニル、プロペニルまたはブテニルである。ある特定の実施形態では、Rはエテニルである。
ある特定の実施形態では、Rは、置換または非置換アルキニル、例えば置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換C2〜3アルキニル、置換もしくは非置換C3〜4アルキニル、置換もしくは非置換C4〜5アルキニル、または置換もしくは非置換C5〜6アルキニルである。例示的な置換もしくは非置換Rアルキニル基としては、これらに限定されないが、置換されていないか、あるいはアルキル、ハロ、ハロアルキル(例えば、CF)、アルコキシアルキル、シクロアルキル(例えば、シクロプロピル
もしくはシクロブチル)またはヒドロキシルで置換されているエチニル、プロピニルあるいはブチニルが挙げられる。ある特定の実施形態では、Rは、トリフルオロエチニル、シクロプロピルエチニル、シクロブチルエチニルおよびプロピニル、フルオロプロピニルおよびクロロエチニルからなる群から選択される。ある特定の実施形態では、Rは、置換されていないか、または置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換カルボシクリルおよび置換もしくは非置換ヘテロシクリルからなる群から選択される1個もしくは複数の置換基で置換されている、エチニル(C)、プロピニル(C)またはブチニル(C)である。ある特定の実施形態では、Rは、置換フェニルで置換されているエチニル(C)、プロピニル(C)またはブチニル(C)である。ある特定の実施形態では、フェニル置換基は、ハロ、アルキル、トリフルオロアルキル、アルコキシ、アシル、アミノまたはアミドからなる群から選択される1個または複数の置換基でさらに置換されている。ある特定の実施形態では、Rは、置換または非置換のピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリルまたはテトラゾリルで置換されている、エチニル(C)、プロピニル(C)またはブチニル(C)である。
ある特定の実施形態では、Rは、置換されていないか、あるいはアルキル、ハロ、ハロアルキル、アルコキシアルキルまたはヒドロキシルで置換されている、エチニル、プロピニルあるいはブチニルである。ある特定の実施形態では、Rは、置換または非置換アリールで置換されているエチニルまたはプロピニルである。ある特定の実施形態では、Rは、置換されていないかまたはハロ、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、トリハロアルキルもしくはアシルで置換されているフェニルで置換されている、エチニルまたはプロピニルである。ある特定の実施形態では、Rは、置換または非置換カルボシクリルで置換されているエチニルまたはプロピニルである。ある特定の実施形態では、R3aは、置換または非置換のシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルで置換されている、エチニルまたはプロピニルである。ある特定の実施形態では、Rは、置換または非置換ヘテロアリールで置換されている、エチニルまたはプロピニルである。ある特定の実施形態では、Rは、置換または非置換のピリジニルまたはピリミジニルで置換されている、エチニルまたはプロピニルである。ある特定の実施形態では、Rは、置換または非置換のピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリルで置換されている、エチニルまたはプロピニルである。ある特定の実施形態では、Rは、置換または非置換ヘテロシクリルで置換されている、エチニルまたはプロピニルである。ある特定の実施形態では、Rは、置換または非置換のピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニルで置換されている、エチニルまたはプロピニルである。ある特定の実施形態では、Rは、ヒドロキシルまたはアルコキシで置換されている、プロピニルまたはブチニルである。ある特定の実施形態では、Rは、メトキシまたはエトキシで置換されている、プロピニルまたはブチニルである。ある特定の実施形態では、Rは、クロロで置換されているエチニルまたはプロピニルである。ある特定の実施形態では、Rは、トリフルオロメチルで置換されているエチニルまたはプロピニルである。
ある特定の実施形態では、Rは、置換または非置換カルボシクリル、例えば置換もしくは非置換C3〜6カルボシクリル、置換もしくは非置換C3〜4カルボシクリル、置換もしくは非置換C4〜5カルボシクリル、または置換もしくは非置換C5〜6カルボシクリルである。ある特定の実施形態では、Rは、置換もしくは非置換シクロプロピル、または置換もしくは非置換シクロブチルである。
式(I−q)の化合物の基R、R3a、R3bおよびR
本明細書で一般的に定義されるように、Rは、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換シクロプロピル、または−ORA2であり、RA2は、水素または置換もしくは非置換アルキルである。ある特定の実施形態では、Rは水素である。ある特定の実施形態では、Rは、ハロゲン、例えばフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードである。ある特定の実施形態では、Rは、フルオロまたはクロロである。ある特定の実施形態では、Rは、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、例えば置換もしくは非置換C1〜2アルキル、置換もしくは非置換C2〜3アルキル、置換もしくは非置換C3〜4アルキル、置換もしくは非置換C4〜5アルキル、または置換もしくは非置換C5〜6アルキルである。ある特定の実施形態では、Rは、−CH、−CHCH、−CHCHCHまたはシクロプロピルである。ある特定の実施形態では、Rは−ORA2である。ある特定の実施形態では、RA2は水素である。ある特定の実施形態では、RA2は、置換または非置換アルキル、例えば置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C1〜2アルキル、置換もしくは非置換C2〜3アルキル、置換もしくは非置換C3〜4アルキル、置換もしくは非置換C4〜5アルキル、または置換もしくは非置換C5〜6アルキルである。ある特定の実施形態では、RA2は、水素、−CH、−CHCHまたは−CHCHCHである。すなわち、式−OH、−OCH、−OCHCHまたは−OCHCHCHの基Rを提供する。ある特定の実施形態では、Rは、アルファ配置の非水素置換基である。ある特定の実施形態では、Rは、ベータ配置の非水素置換基である。
本明細書で一般的に定義されるように、R3aは水素または−ORA3であり、RA3は水素または置換もしくは非置換アルキルであり、R3bは水素であるか;あるいはR3aとR3bは一緒になってオキソ(=O)基を形成している。
ある特定の実施形態では、R3aとR3bはどちらも水素である。
ある特定の実施形態では、R3aとR3bは一緒になってオキソ(=O)基を形成している。
ある特定の実施形態では、R3aは−ORA3であり、R3bは水素である。R3aが−ORA3である、ある特定の実施形態では、R3aはアルファ配置またはベータ配置にある。R3aが−ORA3である、ある特定の実施形態では、R3aはアルファ配置にある。R3aが−ORA3である、ある特定の実施形態では、R3aはベータ配置にある。ある特定の実施形態では、RA3は水素である。ある特定の実施形態では、RA3は、置換または非置換アルキル、例えば置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C1〜2アルキル、置換もしくは非置換C2〜3アルキル、置換もしくは非置換C3〜4アルキル、置換もしくは非置換C4〜5アルキル、または置換もしくは非置換C5〜6アルキルである。ある特定の実施形態では、RA3は、水素、−CH、−CHCHまたは−CHCHCHである。すなわち、式−OH、−OCH、−OCHCHまたは−OCHCHCHの基R3aを提供する。
本明細書で一般的に定義されるように、Rは、水素、置換もしくは非置換アルキル、またはハロゲンである。ある特定の実施形態では、Rは水素である。ある特定の実施形態では、Rは、ハロゲン、例えばフルオロである。ある特定の実施形態では、Rは、置換または非置換アルキル、例えば置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C1〜2アルキル、置換もしくは非置換C2〜3アルキル、置換もしくは非置換C3〜4アルキル、置換もしくは非置換C4〜5アルキル、または置換もしくは非置換C5〜6アルキルである。ある特定の実施形態では、Rは、Cアルキル、例えば−CHまたは−CFである。ある特定の実施形態では、Rは、水素、−CHまたは−Fである。
Figure 2020196759

が単結合を表すある特定の実施形態では、Rは、アルファ配置の非水素置換基である。
Figure 2020196759

が単結合を表すある特定の実施形態では、Rは、ベータ配置の非水素置換基である。
式(I−q)の化合物の基X、R5a、R5b、R6aおよびR6b
本明細書で一般的に定義されるように、Xは−C(R−または−O−であり、Rは水素もしくはフッ素であるか、または1つのR基とR5bは一緒になって二重結合を形成しており;R5aおよびR5bのそれぞれは、独立に水素またはフッ素であり;R6aは、置換および非置換アルキル、置換および非置換アルケニル、置換および非置換アルキニル、置換および非置換カルボシクリル、置換および非置換ヘテロシクリル、置換および非置換アリール、ならびに置換および非置換ヘテロアリール基からなる群から選択される非水素基であり、その非水素基はフッ素で任意選択で置換されており;R6bは、水素、またはフッ素で任意選択で置換されている置換もしくは非置換アルキル基であり;ただし:(1)R、R5aおよびR5bのうちの少なくとも1つはフッ素であるか;または(2)R6aおよびR6bのうちの少なくとも1つは、フッ素で置換されている非水素基であるか;または(3)R6aは、2〜10個の炭素原子を含む非水素基という前提である。
ある特定の実施形態では、Xは−O−である。ある特定の実施形態では、Xは−CH−である。ある特定の実施形態では、Xは−CF−である。
ある特定の実施形態では、R5aおよびR5bのうちの少なくとも1つは水素である。ある特定の実施形態では、R5aおよびR5bのうちの少なくとも1つはフッ素である。ある特定の実施形態では、R5aとR5bはどちらも水素である。ある特定の実施形態では、R5aとR5bはどちらもフッ素である。ある特定の実施形態では、RとR5bは一緒になって二重結合、例えばシスまたはトランス二重結合を形成している。
ある特定の実施形態では、R6aは、フッ素で置換されていない、本明細書に記載されるような非水素基である。ある特定の実施形態では、R6aは、置換もしくは非置換アルキル(例えば、−CH、−CHCH、−CH(CH)、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、または置換もしくは非置換カルボシクリル(例えば、イソプロパノール)である。ある特定の実施形態では、R6aは、フッ素で置換されている本明細書に記載されるような非水素基である。
ある特定の実施形態では、R6aは本明細書に記載されるような非水素基であり、R6bは水素である。ある特定の実施形態では、R6aは本明細書に記載されるような非水素基であり、R6bは、フッ素で任意選択で置換されている置換または非置換アルキル基である。ある特定の実施形態では、R6bは、フッ素で置換されていないアルキル基である。ある特定の実施形態では、R6aは、フッ素で置換されているアルキル基である。
ある特定の実施形態では、R6bは水素である。ある特定の実施形態では、R6bは、フッ素で任意選択で置換されている置換または非置換アルキル、例えば置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C1〜2アルキル、置換もしくは非置換C2〜3アルキル、置換もしくは非置換C3〜4アルキル、置換もしくは非置換C4〜5アルキル、または置換もしくは非置換C5〜6アルキルである。ある特定の実施形態では、R
は、フッ素で任意選択で置換されているCアルキル、例えば−CHまたは−CFである。
ある特定の実施形態では、R6aは、置換または非置換アルキル、例えば置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C1〜2アルキル、置換もしくは非置換C2〜3アルキル、置換もしくは非置換C3〜4アルキル、置換もしくは非置換C4〜5アルキル、または置換もしくは非置換C5〜6アルキルである。例示的なR6a1〜6アルキル基としては、これらに限定されないが、置換または非置換メチル(C)、置換または非置換エチル(C)、置換または非置換n−プロピル(C)、置換または非置換イソプロピル(C)、置換または非置換n−ブチル(C)、置換または非置換tert−ブチル(C)、置換または非置換sec−ブチル(C)、置換または非置換イソ−ブチル(C)、置換または非置換n−ペンチル(C)、置換または非置換3−ペンタニル(C)、置換または非置換アミル(C)、置換または非置換ネオペンチル(C)、置換または非置換3−メチル−2−ブタニル(C)、置換または非置換第三アミル(C)、置換または非置換n−ヘキシル(C)が挙げられる。ある特定の実施形態では、R6aは、1個または複数のフッ素、例えば1、2、3、4個またはそれ超のフッ素で置換されている上記したようなアルキルである。ある特定の実施形態では、R6aは、−CF、−CHF、−CHF、ジフルオロエチルまたは2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチル−エチル)である。ある特定の実施形態では、R6aは、RA6が水素または置換もしくは非置換アルキルである1つまたは複数の−ORA6基で置換されている、上記したようなアルキルである。ある特定の実施形態では、R6aは、−CHORA6、−CHCHORA6または−CHCHCHORA6、例えば−CHOCH、−CHCHOCHまたは−CHCHCHOCHである。
ある特定の実施形態では、R6aは、フッ素で任意選択で置換されている、置換または非置換アルケニル、例えば置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜3アルケニル、置換もしくは非置換C3〜4アルケニル、置換もしくは非置換C4〜5アルケニル、または置換もしくは非置換C5〜6アルケニルである。ある特定の実施形態では、R6aは、置換もしくは非置換ビニル(C)、または置換もしくは非置換アリル(C)である。
ある特定の実施形態では、R6aは、フッ素で任意選択で置換されている、置換または非置換アルキニル、例えば置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換C2〜3アルキニル、置換もしくは非置換C3〜4アルキニル、置換もしくは非置換C4〜5アルキニル、または置換もしくは非置換C5〜6アルキニルである。ある特定の実施形態では、R6aは、置換もしくは非置換エチニル(C)、または置換もしくは非置換プロパルギル(C)である。
ある特定の実施形態では、R6aは、フッ素で任意選択で置換されている、置換または非置換カルボシクリル、例えば置換もしくは非置換C3〜6カルボシクリル、置換もしくは非置換C3〜4カルボシクリル、置換もしくは非置換C4〜5カルボシクリル、または置換もしくは非置換C5〜6カルボシクリルである。ある特定の実施形態では、R6aは、置換もしくは非置換シクロプロピルである。
ある特定の実施形態では、R6aは、フッ素で任意選択で置換されている、置換または非置換ヘテロシクリル、例えば置換もしくは非置換C3〜6ヘテロシクリル、置換もしくは非置換C3〜4ヘテロシクリル、置換もしくは非置換C4〜5ヘテロシクリル、または置換もしくは非置換C5〜6ヘテロシクリルである。
ある特定の実施形態では、R6aは、フッ素で任意選択で置換されている置換または非
置換アリール、例えば置換または非置換フェニルである。
ある特定の実施形態では、R6aは、フッ素で任意選択で置換されている、置換または非置換ヘテロアリール、例えば任意選択で置換されている5〜6員ヘテロアリールである。
ある特定の実施形態では、R6aは、2〜10個の炭素原子、例えば2〜9、2〜8、2〜7、2〜6、2〜5、2〜4または2〜3(それらを含む)個の炭素原子を含む非水素基である。例えば、ある特定の実施形態では、R6aは、置換もしくは非置換C2〜3アルキル、置換もしくは非置換C2〜3アルケニル、置換もしくは非置換C2〜3アルキニル、または置換もしくは非置換Cカルボシクリルである。
ある特定の実施形態では、R、R5aおよびR5bのうちの少なくとも1つはフッ素であるか;またはR6aおよびR6bのうちの少なくとも1つはフッ素で置換されている非水素基であり;R6aは、置換もしくは非置換C1〜3アルキル、置換もしくは非置換C1〜3アルケニル、置換もしくは非置換C1〜3アルキニル、または置換もしくは非置換Cカルボシクリルである。
ある特定の実施形態では、R6aとR6bは同じ基である。ある特定の実施形態では、R6aとR6bは異なる基であり、R6aが結合している炭素は、(S)配置または(R)配置である。ある特定の実施形態では、R6aが結合している炭素は(S)配置である。ある特定の実施形態では、R6aが結合している炭素は(R)配置である。ある特定の実施形態では、R6aは−CFであり、R6bは水素またはC1〜4アルキルである。ある特定の実施形態では、R6aはフッ素で置換されている非水素基であり、R6bは−CHである。ある特定の実施形態では、R6aは、1つまたは複数の−ORA6基で置換されており、RA6は、水素または置換もしくは非置換アルキルである。ある特定の実施形態では、R6aは、置換もしくは非置換C2〜4アルキル、置換もしくは非置換C2〜3アルケニル、置換もしくは非置換C2〜3アルキニル、または置換もしくは非置換Cカルボシクリルであり、R6bは−CHである。ある特定の実施形態では、R6aは、非置換C2〜4アルキル、非置換C2〜3アルケニルまたは非置換C2〜3アルキニルまたは非置換Cカルボシクリルであり、R6bは−CHである。ある特定の実施形態では、R6aはフッ素で置換されている非水素基であり、R6bは−CHである。
ある特定の実施形態の種々の組合せ
ある特定の実施形態の種々の組合せを本明細書でさらに考慮する。
例えば、Xが−CH−であり、R5aとR5bがどちらも水素である、ある特定の実施形態では、式(I−qa):
Figure 2020196759

の化合物または薬学的に許容されるその塩が提供される。ある特定の実施形態では、R6aは、2〜10個の炭素原子を含む非水素基である。ある特定の実施形態では、R6aおよびR6bのうちの少なくとも1つは、フッ素で置換されている非水素基である。ある特
定の実施形態では、R6aが結合している炭素は(S)配置である。ある特定の実施形態では、R6aが結合している炭素は(R)配置である。ある特定の実施形態では、R6aは、1つまたは複数のフッ素で任意選択で置換されているメチル(C)、例えば−CHまたは−CFである。ある特定の実施形態では、R6aは、置換もしくは非置換エチル(C)、置換もしくは非置換n−プロピル(C)、または置換もしくは非置換イソプロピル(C)である。ある特定の実施形態では、R6aは、−CHORA6、−CHCHORA6または−CHCHCHORA6である。ある特定の実施形態では、R6aは、置換もしくは非置換ビニル(C)、または置換もしくは非置換アリル(C)である。ある特定の実施形態では、R6aは、置換もしくは非置換エチニル(C)、または置換もしくは非置換プロパルギル(C)である。ある特定の実施形態では、R6aは、置換または非置換シクロプロピルである。ある特定の実施形態では、R6bは水素である。ある特定の実施形態では、R6bは、−CHまたは−CFである。ある特定の実施形態では、
Figure 2020196759

は単結合を表し、C5の水素はアルファである。ある特定の実施形態では、
Figure 2020196759

は二重結合を表す。ある特定の実施形態では、Rは、−CHまたは−CHCHである。ある特定の実施形態では、Rは、水素、−OH、−OCH、−OCHCH、−OCHCHCH、−CH、−CHCH、−CHCHCH、シクロプロピル、フルオロまたはクロロである。ある特定の実施形態では、Rは、アルファ配置の非水素置換基である。ある特定の実施形態では、Rは、ベータ配置の非水素置換基である。ある特定の実施形態では、R3aとR3bはどちらも水素である。ある特定の実施形態では、R3aとR3bは一緒になって=O(オキソ)を形成している。ある特定の実施形態では、Rは水素である。
Xが−CH−であり、R5aとR5bがどちらもフッ素である、ある特定の実施形態では、式(I−qb):
Figure 2020196759

の化合物または薬学的に許容されるその塩が提供される。ある特定の実施形態では、R6aは、2〜10個の炭素原子を含む非水素基である。ある特定の実施形態では、R6aおよびR6bのうちの少なくとも1つは、フッ素で置換されている非水素基である。ある特定の実施形態では、R6aが結合している炭素は(S)配置である。ある特定の実施形態では、R6aが結合している炭素は(R)配置である。ある特定の実施形態では、R6aは、1つまたは複数のフッ素で任意選択で置換されているメチル(C)、例えば−CHまたは−CFである。ある特定の実施形態では、R6aは、置換もしくは非置換エチル(C)、置換もしくは非置換n−プロピル(C)、または置換もしくは非置換イソプロピル(C)である。ある特定の実施形態では、R6aは、−CHORA6、−CHCHORA6または−CHCHCHORA6である。ある特定の実施形態で
は、R6aは、置換もしくは非置換ビニル(C)、または置換もしくは非置換アリル(C)である。ある特定の実施形態では、R6aは、置換もしくは非置換エチニル(C)、または置換もしくは非置換プロパルギル(C)である。ある特定の実施形態では、R6aは、置換または非置換シクロプロピルである。ある特定の実施形態では、R6bは水素である。ある特定の実施形態では、R6bは、−CHまたは−CFである。ある特定の実施形態では、
Figure 2020196759

は単結合を表し、C5の水素はアルファである。ある特定の実施形態では、
Figure 2020196759

は二重結合を表す。ある特定の実施形態では、Rは、−CHまたは−CHCHである。ある特定の実施形態では、Rは、水素、−OH、−OCH、−OCHCH、−OCHCHCH、−CH、−CHCH、−CHCHCH、シクロプロピル、フルオロまたはクロロである。ある特定の実施形態では、Rは、アルファ配置の非水素置換基である。ある特定の実施形態では、Rは、ベータ配置の非水素置換基である。ある特定の実施形態では、R3aとR3bはどちらも水素である。ある特定の実施形態では、R3aとR3bは一緒になって=O(オキソ)を形成している。ある特定の実施形態では、Rは水素である。
Xが−C(R−であり、1つのR基とR5bは一緒になってトランス二重結合を形成している、ある特定の実施形態では、式(I−qc):
Figure 2020196759

の化合物または薬学的に許容されるその塩が提供される。ある特定の実施形態では、R6aは、2〜10個の炭素原子を含む非水素基である。ある特定の実施形態では、R6aおよびR6bのうちの少なくとも1つは、フッ素で置換されている非水素基である。ある特定の実施形態では、R6aが結合している炭素は(S)配置である。ある特定の実施形態では、R6aが結合している炭素は(R)配置である。ある特定の実施形態では、R6aは、1つまたは複数のフッ素で任意選択で置換されているメチル(C)、例えば−CHまたは−CFである。ある特定の実施形態では、R6aは、置換もしくは非置換エチル(C)、置換もしくは非置換n−プロピル(C)、または置換もしくは非置換イソプロピル(C)である。ある特定の実施形態では、R6aは、−CHORA6、−CHCHORA6または−CHCHCHORA6である。ある特定の実施形態では、R6aは、置換もしくは非置換ビニル(C)、または置換もしくは非置換アリル(C)である。ある特定の実施形態では、R6aは、置換もしくは非置換エチニル(C)、または置換もしくは非置換プロパルギル(C)である。ある特定の実施形態では、R6aは、置換または非置換シクロプロピルである。ある特定の実施形態では、R6bは水素である。ある特定の実施形態では、R6bは、−CHまたは−CFである。ある特定の実施形態では、
Figure 2020196759

は単結合を表し、C5の水素はアルファである。ある特定の実施形態では、
Figure 2020196759

は二重結合を表す。ある特定の実施形態では、Rは、−CHまたは−CHCHである。ある特定の実施形態では、Rは、水素、−OH、−OCH、−OCHCH、−OCHCHCH、−CH、−CHCH、−CHCHCH、シクロプロピル、フルオロまたはクロロである。ある特定の実施形態では、Rは、アルファ配置の非水素置換基である。ある特定の実施形態では、Rは、ベータ配置の非水素置換基である。ある特定の実施形態では、R3aとR3bはどちらも水素である。ある特定の実施形態では、R3aとR3bは一緒になって=O(オキソ)を形成している。ある特定の実施形態では、Rは水素である。
ある特定の実施形態では、式(I−q)の化合物は式(I−qd):
Figure 2020196759

の化合物または薬学的に許容されるその塩から選択される。ある特定の実施形態では、R6aは、2〜10個の炭素原子を含む非水素基である。ある特定の実施形態では、R6aおよびR6bのうちの少なくとも1つは、フッ素で置換されている非水素基である。ある特定の実施形態では、R6aが結合している炭素は(S)配置である。ある特定の実施形態では、R6aが結合している炭素は(R)配置である。ある特定の実施形態では、R6aは、1つまたは複数のフッ素で任意選択で置換されているメチル(C)、例えば−CHまたは−CFである。ある特定の実施形態では、R6aは、置換もしくは非置換エチル(C)、置換もしくは非置換n−プロピル(C)、または置換もしくは非置換イソプロピル(C)である。ある特定の実施形態では、R6aは、−CHORA6、−CHCHORA6または−CHCHCHORA6である。ある特定の実施形態では、R6aは、置換もしくは非置換ビニル(C)、または置換もしくは非置換アリル(C)である。ある特定の実施形態では、R6aは、置換もしくは非置換エチニル(C)、または置換もしくは非置換プロパルギル(C)である。ある特定の実施形態では、R6aは、置換または非置換シクロプロピルである。ある特定の実施形態では、R6bは水素である。ある特定の実施形態では、R6bは、−CHまたは−CFである。ある特定の実施形態では、
Figure 2020196759

は単結合を表し、C5の水素はアルファである。ある特定の実施形態では、
Figure 2020196759

は二重結合を表す。ある特定の実施形態では、Rは、−CHまたは−CHCH
ある。
ある特定の実施形態では、式(I−q)の化合物は式(I−qe):
Figure 2020196759

の化合物または薬学的に許容されるその塩から選択される。ある特定の実施形態では、R6aは、2〜10個の炭素原子を含む非水素基である。ある特定の実施形態では、R6aおよびR6bのうちの少なくとも1つは、フッ素で置換されている非水素基である。ある特定の実施形態では、R6aが結合している炭素は(S)配置である。ある特定の実施形態では、R6aが結合している炭素は(R)配置である。ある特定の実施形態では、R6aは、1つまたは複数のフッ素で任意選択で置換されているメチル(C)、例えば−CHまたは−CFである。ある特定の実施形態では、R6aは、置換もしくは非置換エチル(C)、置換もしくは非置換n−プロピル(C)、または置換もしくは非置換イソプロピル(C)である。ある特定の実施形態では、R6aは、−CHORA6、−CHCHORA6または−CHCHCHORA6である。ある特定の実施形態では、R6aは、置換もしくは非置換ビニル(C)、または置換もしくは非置換アリル(C)である。ある特定の実施形態では、R6aは、置換もしくは非置換エチニル(C)、または置換もしくは非置換プロパルギル(C)である。ある特定の実施形態では、R6aは、置換または非置換シクロプロピルである。ある特定の実施形態では、R6bは水素である。ある特定の実施形態では、R6bは、−CHまたは−CFである。ある特定の実施形態では、Rは、−CHまたは−CHCHである。
ある特定の実施形態では、式(I−q)の化合物は式(I−qf):
Figure 2020196759

の化合物または薬学的に許容されるその塩から選択される。ある特定の実施形態では、R6aは、2〜10個の炭素原子を含む非水素基である。ある特定の実施形態では、R6aおよびR6bのうちの少なくとも1つは、フッ素で置換されている非水素基である。ある特定の実施形態では、R6aが結合している炭素は(S)配置である。ある特定の実施形態では、R6aが結合している炭素は(R)配置である。ある特定の実施形態では、R6aは、1つまたは複数のフッ素で任意選択で置換されているメチル(C)、例えば−CHまたは−CFである。ある特定の実施形態では、R6aは、置換もしくは非置換エチル(C)、置換もしくは非置換n−プロピル(C)、または置換もしくは非置換イソプロピル(C)である。ある特定の実施形態では、R6aは、−CHORA6、−CHCHORA6または−CHCHCHORA6である。ある特定の実施形態では、R6aは、置換もしくは非置換ビニル(C)、または置換もしくは非置換アリル
(C)である。ある特定の実施形態では、R6aは、置換もしくは非置換エチニル(C)、または置換もしくは非置換プロパルギル(C)である。ある特定の実施形態では、R6aは、置換または非置換シクロプロピルである。ある特定の実施形態では、R6bは水素である。ある特定の実施形態では、R6bは、−CHまたは−CFである。ある特定の実施形態では、Rは、−CHまたは−CHCHである。
ある特定の実施形態では、式(I−q)の化合物は:
Figure 2020196759

Figure 2020196759

Figure 2020196759

Figure 2020196759

Figure 2020196759

Figure 2020196759

Figure 2020196759

Figure 2020196759

Figure 2020196759

Figure 2020196759

Figure 2020196759

および薬学的に許容されるその塩からなる群から選択される。
式(I)の化合物および関連化合物は、その内容が全体として組み込まれるWO2013/036835、WO2014/160480およびWO2014/160441に記載されている。
例示的な本発明の化合物としては式(II−a):
Figure 2020196759

の化合物または薬学的に許容されるその塩も挙げられる。ここで、mは、0〜2の範囲の値を有する整数であってよく;nは1〜6の範囲の値を有する整数であってよく;RおよびRは、アミノ基、低分子アルキルまたはハライドを含むことができる。RまたはRのうちのいずれか1つは、アミノ基を含むことができ、そして他方は、低分子アルキル、例えばメチル、エチル プロピル、またはハロゲン基、例えばフルオロ、クロロおよびブロモを含むことができる。Rは、水素、低分子アルキル、置換アルキルを含むことができ;Xは、酸素または硫黄を含むことができ;RおよびRは、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、フェニル、置換フェニル、複素環式環、ハライド、ニトレート、ニトライト、ニトリル、ヒドロキシル、チオール、スルホンアミド、アミン、グアニジン、イソグアニジン、シアネート、イソシアネートおよびカルボキシレート、または以下の構造式:
Figure 2020196759

のうちの1つを含むことができ、
Xは、酸素、硫黄、−S(O)−または−S(O)−、=NH、=NCNであってよく
、Xは、O、S、−S(O)−または−S(O)−であり:
Wは、酸素、硫黄または薬学的に許容されるその塩であってよく;Rは、アルコキシ、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニルまたは置換シクロアルケニルを含むことができ;RおよびRは、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニルおよび置換シクロアルケニルを含むことができるか;あるいはRとRは一緒になって2〜10個の炭素原子を有するアルキレンまたは置換アルキレン基を形成していてよく;Rは、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニルおよび置換シクロアルケニルを含むことができ;Rは、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニルおよび置換シクロアルケニルを含むことができるか;あるいはRとRは一緒になって2〜10個の炭素原子を有するアルキレンまたは置換アルキレン基を形成していてよいか;あるいはRおよびRは、CHO−、CO−、CSOO−、CHCO−、CSONH−、(CSON−、CN−、C10N−およびC11NN−からなる群から選択することができる。
例示的な本発明の化合物としては、式(II−b):
Figure 2020196759

の化合物または薬学的に許容されるその塩も挙げられる。ここで、
は、C1〜6アルキル、C1〜6置換アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6置換アルケニル、C2〜6アルキニル、C2〜6置換アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C3〜6置換シクロアルキル、フェニル、シアノ、ヒドロキシル、チオール、スルホンアミド、アミンまたは:
Figure 2020196759

から選択され、
Xは酸素または硫黄であり;
はO、S、−S(O)−または−S(O)−であり:
Wは酸素または硫黄であり;
は、アルコキシ、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニルおよび置換シクロアルケニルからなる群から選択され;
およびRは、それぞれ独立に、水素、C1〜6アルキル、C1〜6置換アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6置換アルケニル、C2〜6アルキニル、C2〜6置換アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C3〜66置換シクロアルキルからなる群から選択されるか;またはRとRは一緒になってC3〜10−シクロアルキルを形成しており;Rは、水素、C1〜6アルキル、C1〜6置換アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6置換アルケニル、C2〜6アルキニル、C2〜6置換アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C3〜66置換シクロアルキルからなる群から選択され;
は、水素、C1〜6アルキル、C1〜6置換アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜
置換アルケニル、C2〜6アルキニル、C2〜6置換アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C3〜66置換シクロアルキルからなる群から選択され;
は、水素およびC1〜6アルキルからなる群から選択され;
は、C1〜6アルキル−NH−、NH−、−アルキル−C(O)−NH−、CSONH−、(CSON−、CN−およびC11NN−からなる群から選択され;
は、水素、C1〜6アルキル、C1〜6置換アルキルからなる群から選択される。
一部の実施形態では、Rは水素であってよい。別の実施形態では、RはHであってよいか、またはRは、低級アルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソブチル、t−ブチル、n−ブチル、イソプロピルなどであってよい。
ある特定の実施形態では、Xは酸素である。別の実施形態では、Rは、NHまたはCH−C(O)−NH−であってよい。
は、アルキル基、例えば直鎖状または分枝状アルキル、例えばイソブチル、プロピル、エチル、メチル、t−ブチル、n−ブチルなどであってよい。一部の実施形態では、RおよびRはキラル中心と連結されている。
一部の実施形態では、3,4,5,−三置換アリールアミノヒドロキサム酸は、1つまたは複数のキラル中心を含むことができる。そうした化合物は、ラセミ混合物として調製することができる。しかし、望むなら、そうした化合物は、純粋な立体異性体として、すなわち、個々のエナンチオマーもしくはジアステレオマーとして、または立体異性体濃縮混合物として調製または単離することができる。式(II−a)および(II−b)のアルキルアミノヒドロキサム酸のすべてのそうした立体異性体および濃縮された混合物は、本開示の範囲に包含される。純粋な立体異性体または濃縮された混合物は、例えば、当技術分野で周知の光学的に活性な出発原料または立体選択性試薬を使用して調製することができる。あるいは、そうした化合物のラセミ混合物は、例えばキラルカラムクロマトグラフィー、キラル分割剤などを使用して分離することができる。
一部の実施形態では、化合物は:
Figure 2020196759

すなわち2−アミノ−N−ヒドロキシ−4−メチルペンタミド(塩TFA);
Figure 2020196759

すなわち2−アセトアミド−N−ヒドロキシ−4−メチルペンタミド;
Figure 2020196759

すなわち2−アミノ−N−ヒドロキシペンタミド(塩TFA);
Figure 2020196759

すなわち3−アミノ−N−ヒドロキシ−4−メチルペンタミド(塩TFA);
Figure 2020196759

すなわち2−アミノ−N−ヒドロキシプロパンアミド(塩TFA);
Figure 2020196759

すなわち2−アミノ−N−ヒドロキシブタンアミド(塩TFA);
Figure 2020196759

すなわち2−アミノ−N−ヒドロキシ−3−メチルペンタミド(塩TFA);
Figure 2020196759

すなわち2−アミノ−N−ヒドロキシ−4−メチルペンタミド(塩TFA)および薬学的に許容されるその塩から選択される。
式(II−a)および(II−b)の化合物ならびに関連化合物は、その内容が全体として組み込まれる米国特許出願公開第20140045943号に記載されている。
例示的な本発明の化合物としては式(III):
Figure 2020196759

の化合物ならびに薬学的に許容されるその塩、立体異性体、代謝産物および水和物も挙げられる。ここで、
、R、RおよびRは、独立に、水素;ハロゲン;環状または非環状、置換また
は非置換、分枝状または直鎖状の脂肪族;環状または非環状、置換または非置換、分枝状または直鎖状のヘテロ脂肪族;置換または非置換アリール;置換または非置換ヘテロアリール;−OR;−NO;−N;−CN;−SCN;−SR;−C(O)R;−CO(R);−C(O)N(R;−C(NR)N(R;−OC(O)R;−OCO;−OC(O)N(R;−N(R;−SOR;−S(O);−NRC(O)R;−NRC(O)N(R;−NRC(O)OR;−NRC(NR)N(R;および−C(Rからなる群から選択されていてよく;出現ごとのRは、独立に、水素;ハロゲン;アシル;任意選択で置換されている脂肪族;任意選択で置換されているヘテロ脂肪族;任意選択で置換されているアリール;および任意選択で置換されているヘテロアリールからなる群から選択され;RおよびRは、独立に、−Q−Arおよび水素からなる群から選択されてよく、ただし、RおよびRのうちの少なくとも1つは−Q−Arであり;ここで、Qは、独立に、環状または非環状、置換または非置換、分枝状または直鎖状の脂肪族;環状または非環状、置換または非置換、分枝状または直鎖状のヘテロ脂肪族;および結合からなる群から選択され;Arは、置換もしくは非置換アリールおよび置換もしくは非置換ヘテロアリールからなる群から選択されるか;またはRとRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換もしくは非置換4〜6員複素環式もしくはシクロアルキル環を形成しており;
およびRは、独立に、水素;ハロゲン;ヒドロキシル;置換もしくは非置換C〜Cアルキル;置換もしくは非置換C〜Cアルコキシ;置換もしくは非置換アリールからなる群から選択されてよいか;またはRとRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換もしくは非置換4〜6員複素環式もしくはシクロアルキル環を形成しており;
およびR10は、独立に、水素;それぞれハロゲン、オキソおよびヒドロキシルからなる群から独立に選択される1個または複数の置換基で任意選択で置換されているC〜Cアルキル;それぞれハロゲン、オキソおよびヒドロキシルからなる群から独立に選択される1個または複数の置換基で任意選択で置換されているC2〜6アルケニル;それぞれハロゲン、オキソおよびヒドロキシルからなる群から独立に選択される1個または複数の置換基で任意選択で置換されているC2〜6アルキニル;それぞれC1〜6アルキル、ハロゲン、オキソおよびヒドロキシルからなる群から独立に選択される1個または複数の置換基で任意選択で置換されているC3〜6シクロアルキル;それぞれC1〜6アルキル;C1〜6アルコキシ;ハロゲン;ヒドロキシル;−C(O)R;−CO(R);−C(O)N(R;−C(NR)N(R;および−C(Rからなる群から独立に選択される1個または複数の置換基で任意選択で置換されているフェニルからなる群から選択されてよく;
Xは、ORまたはNRからなる群から選択され;出現ごとのRは、独立に、水素;ハロゲン;C1〜6アルキル;C2〜6アルケニル;C2〜6アルキニル;C3〜6シクロアルキル;およびフェニルからなる群から選択されるか;あるいはRとR10はNと一緒になって、それぞれC1〜6アルキル、ハロゲン、オキソおよびヒドロキシルからなる群から独立に選択される1個または複数の置換基で任意選択で置換されている4〜6員複素環式環を形成している。
一部の実施形態では、式(III)の化合物は、式(III−A)(III−B)および(III−C):
Figure 2020196759

の化合物である。
式(III−A)の化合物はGlyx−13とも称される。式(III)の化合物は、その内容が全体として組み込まれる米国特許第8,673,843号に記載されている。
例示的な本発明の化合物としては、式(IV):
Figure 2020196759

の化合物ならびに薬学的に許容されるその塩、立体異性体およびN−オキシドも挙げられる。
ここで、
Rbは、H、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノおよびC〜Cアルキルからなる群から選択され;
はHまたはC〜Cアルキルであり;
はHまたはC〜Cアルキルであり;
は、H、C〜Cアルキル、−OH、C〜Cアルコキシ、−OC(O)−C〜Cアルキルならびに−OC(O)−フェニル(ハロゲン、ヒドロキシル、C〜CアルキルおよびC〜Cアルコキシからなる群から選択される1、2または3個の置換基で任意選択で置換されている)からなる群から選択され;
はHまたはC〜Cアルキルであり;
Xは、水素、−C〜Cアルキレン−C〜Cシクロアルキル;C〜Cアルキレン−複素環(ハロゲン、ヒドロキシル、C〜CアルキルおよびC〜Cアルコキシからなる群から選択される1、2または3個の置換基で任意選択で置換されている)ならびに−C〜Cアルキレン−ヘテロアリール(ハロゲン、ヒドロキシル、C〜CアルキルおよびC〜Cアルコキシからなる群から選択される1、2または3個の置換基で任意選択で置換されている)からなる群から選択される;
あるいは、他の実施形態では、式(III)で示した変数は以下の通り:
Rbは、H、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノおよびC〜Cアルキル(例えば、H)からなる群から選択され;
はHまたはC〜Cアルキルであり;
はHまたはC〜Cアルキルであり;
は、H、C〜Cアルキル、−OH、C〜Cアルコキシ、−OC(O)−C〜Cアルキルならびに−OC(O)−フェニル(ハロゲン、ヒドロキシル、C〜C
アルキルおよびC〜Cアルコキシからなる群から独立に選択される1、2または3個の置換基で任意選択で置換されている)からなる群から選択され;
はHまたはC〜Cアルキルであり;
Xは:
(i)水素;
(ii)−C〜Cアルキレン−C〜Cシクロアルキル;
(iii)環原子の1、2または3個が、独立に、N、NH、(C〜Cアルキル)、OおよびSからなる群から選択され;ヘテロシクリルが、ハロゲン、ヒドロキシル、C〜CアルキルおよびC〜Cアルコキシ)からなる群から独立に選択される1、2または3個の置換基で任意選択で置換されている、3〜6個の環原子を含む−C〜Cアルキレン−ヘテロシクリル;
(iv)環原子の1、2または3個が、独立に、N、NH、N(C〜Cアルキル)、OおよびSからなる群から選択され;ヘテロシクリルが、ハロゲン、ヒドロキシル、C〜CアルキルおよびC〜Cアルコキシ)からなる群から独立に選択される1、2または3個の置換基で任意選択で置換されている、3〜6個の環原子を含む−C〜Cアルキレン−C(O)−ヘテロシクリル;
(v)環原子の1、2または3個が、独立に、N、NH、N(C〜Cアルキル)、OおよびSからなる群から選択され;ヘテロアリールがハロゲン、ヒドロキシル、C〜CアルキルおよびC〜Cアルコキシからなる群から独立に選択される1、2または3個の置換基で任意選択で置換されている、5〜6個の環原子を含む−C〜Cアルキレン−ヘテロアリール;
(vi)分枝状非置換C〜Cアルキル;および
(vii)1つの炭素上で−C(O)NH2で、別の炭素上で−OHで置換されている分枝状C〜Cアルキル
からなる群から選択され、
−CH(R)(R)に隣接する炭素と結合している−N基は、−C(O)OR31および−C(O)R32から選択される置換基で任意選択で置換されており:
31は:C〜Cアルキル;C〜Cハロアルキル;C〜Cアルケニル;C〜Cアルキニル;C〜C10シクロアルキル(このC〜C10シクロアルキルは、1〜3個の独立に選択されるC〜Cアルキルで任意選択で置換されている);−CH−C〜C10シクロアルキル(このC〜C10シクロアルキルは、1〜3個の独立に選択されるC〜Cアルキルで任意選択で置換されている);−CH2−フェニル(このフェニルは、C〜Cアルキル;C〜Cハロアルキル;C〜Cアルコキシ;C〜Cハロアルコキシ;ニトロ;ハロ;SOMe、シアノ;および−OC(O)CHから独立に選択される1〜2個の置換基で任意選択で置換されている);ならびに−CH−ピリジルからなる群から選択され;
32は:H;C〜Cアルキル;C〜Cハロアルキル;フェニル(このフェニルは、C〜Cアルキル;C〜Cハロアルキル;C〜Cアルコキシ;C〜Cハロアルコキシ;ニトロ;ハロ;SOMe、シアノ;および−OC(O)CHから独立に選択される1〜2個の置換基で任意選択で置換されている);ならびにピリジルからなる群から選択される、
と定義される。
一部の実施形態では、式(IV)の化合物は式:
Figure 2020196759

Figure 2020196759

Figure 2020196759

の化合物である。
式(IV)の化合物は、その内容が全体として組み込まれるWO2014/120786に記載されている。
例示的な本発明の化合物としては式(V):
Figure 2020196759

の化合物も挙げられる。
式(V)の化合物は、4−アミノ−3−イソオキサゾリジノン、(R)−4−アミノ−1,2−オキサゾリジン−3−オン、シクロセリンおよびセロマイシンとも称される。
例示的な本発明の化合物としては式(VI):
Figure 2020196759

の化合物または薬学的に許容されるその塩も挙げられる。
式(VI)の化合物は、[4−[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}(5−メチルスルホニル)−2−[(1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチルエトキシ]フェニル}メタノン、RG1678、RO−4917838およびビトペルチンとも称される。一部の実施形態では、本発明の化合物(例えば、式(VI)の化合物)はグリシン再摂取阻害剤である。一部の実施形態では、本発明の化合物(例えば、式(VI)の化合物)はグリシントランスポーター1(GlyT1)阻害剤である。
一部の実施形態では、本発明の化合物(例えば、GlyT1)阻害剤は、その内容が全体として組み込まれる米国特許第8524909号および米国特許出願公開第20130158050号に記載されている。
一部の実施形態では、本発明の化合物(例えば、式(VI)の化合物)はグリシン再摂取阻害剤である。
例示的な本発明の化合物としては式(VII):
Figure 2020196759

の化合物または薬学的に許容されるその塩も挙げられる。
ここで、
Xは、水素、ハロゲン、メチル、メトキシ、トリフルオロメチルおよびトリフルオロメトキシから選択される1〜3個の置換基であり;
Yは水素、メチルおよびハロゲンから選択される1〜3個の置換基である。
一部の実施形態では、化合物(例えば、式(VII)の化合物)はグリシントランスポーター1阻害剤である。一部の実施形態では、式(VII)の化合物は2−([(1R,2S)−6−メトキシ−1−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル]メチル−メチルアミノ)酢酸である。一部の実施形態では、化合物はOrg25935である。一部の実施形態では、式(VII)の化合物は式(VII−a):
Figure 2020196759

の化合物である。式(VII)の化合物は、その内容が全体として組み込まれるWO2009/059961に記載されている。
例示的な本発明の化合物としては式(VIII):
Figure 2020196759

の化合物またはその塩も挙げられる。ここで、
XはOHまたはNHであり、XはJで任意選択で置換されており;
Yは二環式カルボシクリルであるか、またはArは、アリール、ヘテロシクリル、二環式ヘテロシクリル、1つの5員環および1つの6員環を含む二環式複素環、1つの5員複素環式環および1つの6員アリール環を含む二環式複素環、1つの5員複素環式環および1つの6員複素環式環を含む二環式複素環、2つの6員環を含む二環式複素環;2つの6員アリール環を含む二環式複素環、2つの6員複素環式環を含む二環式複素環、1つの複素環式6員環および1つの芳香族6員環を含む二環式複素環、あるいはYまたはArが1つまたは複数の同じかもしくは異なるJで任意選択で置換されている二環式アリールであり;
nは0、1、2、3、4または5であり;
は、アルキル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メルカプト、ホルミル、カルボキシ、アルカノイル、カルバモイル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルアミノ、(アルキル)アミノ、アルキルスルフィニル(alkylsulfmyl)、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、カルボシクリル、アリールまたはヘテロシクリルであり、Rは、1つまたは複数の同じかもしくは異なるJで任意選択で置換されており;
Rは、水素、アルキル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メルカプト、ホルミル、カルボキシ、アルカノイル、カルバモイル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルアミノ、(アルキル)アミノ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、カルボシクリル、アリールまたはヘテロシクリルであり、Rは、1つまたは複数の同じかもしくは異なるJで任意選択で置換されており;
Jは、アルキル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、メルカプト、ホルミル、カルボキシ、アルカノイル、カルバモイル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルアミノ、(アルキル)アミノ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、カルボシクリル、アリールまたはヘテロシクリルであり、Jは、1つまたは複数の同じかもしくは異なるKで任意選択で置換されており;
Kは、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、アミノ、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル、アセトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチル−N−エチルアミノ、アセチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−メチル−N−エチルカルバモイル、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メシル、エチルスルホニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、N−メチルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイル、N−メチル−N−エチルスルファモイル、カルボシクリル、アリールまたはヘテロシクリルである。
一部の実施形態では、式(VIII)の化合物は以下の式:
Figure 2020196759

のものである。
式(VIII)の化合物は、その内容が全体として組み込まれるWO2014/025942に記載されている。
例示的な本発明の化合物としては、以下に示す式(IX−A)および(IX−B):
Figure 2020196759

の化合物も挙げられる。ここで、式(IX−A)および(IX−B)について、
Figure 2020196759

Xは、独立に、N、またはHもしくは置換基Jと結合したCであり、ただし、3つ以下のXがNであるという前提であり;
Yは、独立に、O、S、NR、CHおよびCR から選択され;
およびRは、独立に、H、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよびヒドロキシから選択され、Rが炭素原子と結合している場合、Rは、ハロまたはシアノであってよく、
Tは、独立に、CHR、CR 、O、SまたはNRであり、
Vは、独立に、N、またはHもしくは置換基Jと結合したCであり、
Jは、ハロ(−F、−Cl、−Br、−I)、ニトロ、アミノ(NR)、OR、SR、−R、−CF、−CN、−C、−SOCH、−C(=O)NR−NR’C(=O)R、−C(=O)R、−C(=O)OR、−(CHOR、−OC(=O)R、−OC(=O)NR、−NR(C=Y)−NR、−NR(C=Y)−OH、−NR(C=Y)−SH、スルホニル、スルフィニル、ホスホリルおよびアゾからなる群から選択される非水素置換基であり、qは0〜5である。
一部の実施形態では、式(IX−A)および(IX−B)の化合物は以下の式:
Figure 2020196759

のものである。
式(IX−A)および(IX−B)の化合物は、その内容が全体として組み込まれるWO2010/088414および米国特許出願公開第2014/0275529号に記載されている。
例示的な本発明の化合物としては式(X):
Figure 2020196759

の化合物も挙げられる。ここで:
各Lは、独立に、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C(=O)−(C〜C)−アルキル、C〜Cハロアルキル、アルカリール、ヒドロキシ、−O−アルキル、−O−アリール、−SH、−S−アルキル、−S−アリール、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、ニトロまたはシアノであるか;あるいは2つのL基は、Arと一緒になって:ジオキソラン環またはシクロブタン環を形成していてよく;
k=0、1、2、3、4または5であり;
各ArおよびArは、独立に、アリールまたはヘテロアリールであり;
Wは、結合、C〜CアルキルまたはC〜Cアルケニルであり;
Xは、結合、NRまたはOであり;
およびRの各々は、独立に、H、C〜Cアルキル、C〜CアルケニルまたはC〜C12アラルキルであるか;あるいは
とRは一緒になって5〜8員環を形成していてよく;
およびRの各々は、独立に、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C(=O)−(C〜C)−アルキル、C〜Cハロアルキル、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、ニトロまたはシアノであるか;あるいはCRはC=Oであり;
nおよびpは、それぞれ独立に、1、2、3または4であり;
およびRの各々は、独立に、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C(=O)−(C〜C)−アルキル、C〜Cハロアルキル、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、ニトロまたはシアノであるか;あるいはCRはC=OまたはC=CHであるか;あるいは−NR−(CR−は
Figure 2020196759

であってよく、
Yは、結合、O、S、SO、SO、CH、NH、N(C〜Cアルキル)またはNHC(=O)であり;
Zは、OH、NR、NRSO(C〜Cアルキル)、NRC(O)NR、NRC(S)NR、NRC(O)O(C〜Cアルキル)、NR−ジヒドロチアゾールまたはNR−ジヒドロイミダゾールであり;R、RおよびRの各々は、独立に、H、C〜CアルキルまたはC〜C12アラルキルであるか;あるいは
AR−Zは、
Figure 2020196759

であり、
およびR10は、それぞれ独立に、H、C〜Cアルキル、アラルキルである。
式(X)の化合物は、その内容が全体として組み込まれる米国特許出願公開第2011/0160223号および米国特許出願公開第2014/0031363号に記載されている。
例示的な本発明の化合物としては、式(XI−A)もしくは(XI−B):
Figure 2020196759

の化合物または薬学的に許容されるその塩も挙げられる。ここで、
は、1つまたは複数のR置換基でそれぞれ任意選択で置換されているC1〜6アルキルまたはC2〜6アルケニル;C2〜6アルキニル;ハロ;−C(O)R;−NR;−C(O)NR;−C(S)NR;−C(=N−OH)−C1〜4アルキル;−OC1〜4アルキル;−OC1〜4ハロアルキル;−SC1〜4アルキル;−SO1〜4アルキル;シアノ;1つまたは複数のR置換基で任意選択で置換されているC3〜6シクロアルキル;あるいはそれぞれの環が1つまたは複数のR置換基で任意選択で置換されているフェニル、単環式ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル環であり;
各R置換基は、独立に、−OH、−C1〜4アルコキシ、−NR、−C(O)NR、−SC1〜4アルキル、−SO1〜4アルキル、シアノ、ハロ、C3〜6シクロアルキルおよび単環式ヘテロアリールからなる群から選択され;
は、C1〜4アルキル、−C1〜4ハロアルキル、C3〜6シクロアルキルまたは単環式の炭素結合ヘテロシクロアルキルであり;
はHまたはC1〜4アルキルであり;
は、H;−CN、−CF、−OH、もしくは単環式ヘテロシクロアルキルで任意選択で置換されているC1〜4アルキル;C3〜6シクロアルキル;−OH;または−OC1〜4アルコキシであるか;
あるいはRとRは、それらが結合している窒素と一緒になって、C1〜4アルキルまたは−OHで任意選択で置換されているヘテロシクロアルキルを形成しており;
各R置換基は、独立に:−OH、シアノまたはC1〜4アルコキシで任意選択で置換されているC1〜4アルキル;−OH;ハロ;C1〜4ハロアルキル;−CONH;およ
びシアノからなる群から選択され;各R置換基は、独立に、C1〜4アルキル、−CF、ハロ、−NH、−OCH、シアノおよび−OHからなる群から選択され;
は、H、C1〜6アルキル、C1〜4ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、ハロ、−OC1〜4アルキル、−OC1〜4ハロアルキル、シアノおよび−C(O)C1〜4アルキルからなる群から選択されるか;あるいはRとRは、それらが結合している炭素と一緒になって、任意選択でOまたはNHを含み、1つまたは複数のR置換基で任意選択で置換されている5〜7員環を形成しており;
各R置換基は、独立に、−C(O)NR もしくはシアノであるか、または−OH、−OCH、シアノもしくは−C(O)NR で任意選択で置換されているC1〜4アルキルであるか;あるいは同じ炭素に結合している2つのR基は、それらが結合している炭素と一緒になって、カルボニルまたはC3〜6シクロアルキルを形成しており;
およびRは、それぞれ独立に、HまたはC1〜4アルキルであり;
は、−R、−ORまたは−NRであり;
は、それぞれ1つまたは複数のR置換基で任意選択で置換されているアリールまたはヘテロアリールであり;
各R置換基は、独立に、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル(ハロで任意選択で置換されている)、C2〜4アルキニル、C1〜4ハロアルキル、C1〜4アルコキシ、C1〜4アルキル−OH、C1〜4ハロアルコキシ、ハロ、シアノ、C3〜6シクロアルキル(−OHまたはハロで任意選択で置換されている)、単環式ヘテロアリール、−NH、−NO、−NHSO1〜4アルキル、および−SO1〜4アルキルからなる群から選択され;
は、H、C1〜4ハロアルキル、または−OHもしくはC1〜4アルコキシで任意選択で置換されているC1〜4アルキルであるか;
あるいはRとRは、それらが結合している窒素と一緒になって、C1〜4アルキルで任意選択で置換されており、フェニルと任意選択で縮合している、ピロリジンまたはピペリジン環を形成しており、前記フェニルはハロで任意選択で置換されており;
はHまたはメチルであり;
はHまたはフルオロである。
一態様では、本発明は、式(XI−B):
Figure 2020196759

の化合物または薬学的に許容されるその塩に関する。
ここで、
は、1つまたは複数のR置換基で任意選択で置換されているC1〜6アルキル;C2〜6アルケニル;C2〜6アルキニル;ハロ;−C(O)R;−NR;−C(O)NR;−C(S)NR;−C(=N−OH)−C1〜4アルキル;−SO1〜4アルキル;シアノ;1つまたは複数のR置換基で任意選択で置換されているC3〜6シクロアルキル;あるいはそれぞれの環が1つもしくは複数のR置換基で任意選択で置換されているフェニル、単環式ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル環であり;
各R置換基は、独立に、−OH、−C1〜4アルコキシ、−NR、−C(O)NR、−SC1〜4アルキル、−SO1〜4アルキル、シアノ、ハロおよび単環式ヘテロアリールからなる群から選択され;
は、C1〜4アルキル、−C1〜4ハロアルキル、C3〜6シクロアルキルまたは単環式の炭素結合ヘテロシクロアルキルであり;
は、HまたはC1〜4アルキルであり;
は、H;−CN、−CF、−OH、もしくは単環式ヘテロシクロアルキルで任意選択で置換されているC1〜4アルキル;C3〜6シクロアルキル;−OH;または−OC1〜4アルコキシであるか;
あるいはRとRは、それらが結合している窒素と一緒になって、C1〜4アルキルまたは−OHで任意選択で置換されているヘテロシクロアルキルを形成しており;
各R置換基は、独立に:−OH、シアノまたはC1〜4アルコキシで任意選択で置換されているC1〜4アルキル;C1〜4ハロアルキル;−CONH;およびシアノからなる群から選択され;
各R置換基は、独立に、C1〜4アルキル、−CF、ハロ、−NH、−OCH、シアノおよび−OHからなる群から選択され;
は、H、C1〜6アルキル、C1〜4ハロアルキルおよびC3〜6シクロアルキルからなる群から選択されるか;あるいはRとRは、それらが結合している炭素と一緒になって、任意選択でOまたはNHを含み、1つまたは複数のR置換基で任意選択で置換されている5〜7員環を形成しており;各R置換基は、独立に、−C(O)NR もしくはシアノであるか、または−OH、−OCH、シアノもしくは−C(O)NR で任意選択で置換されているC1〜4アルキルであるか;あるいは同じ炭素に結合している2つのR基は、それらが結合している炭素と一緒になって、カルボニルまたはC3〜6シクロアルキルを形成しており;
およびRは、それぞれ独立に、HまたはC1〜4アルキルであり;Rは、−R、−ORまたは−NRであり;
は、1つまたは複数のR置換基で任意選択で置換されているアリールまたはヘテロアリールであり;
各R置換基は、独立に、C1〜4アルキル、Q.ハロアルキル、C1〜4アルコキシ、C1〜4アルキル−OH、C1〜4ハロアルコキシ、ハロ、シアノ、C3〜6シクロアルキル、−NHSO1〜4アルキルおよび−SO1〜4アルキルからなる群から選択され;
は、H、C1〜4ハロアルキル、または−OHもしくはC1〜4アルコキシで任意選択で置換されているC1〜4アルキルであるか;
あるいはRとRは、それらが結合している窒素と一緒になって、C1〜4アルキルで任意選択で置換され、かつフェニルと任意選択で縮合しているピロリジンまたはピペリジン環を形成しており、前記フェニルはハロで任意選択で置換されており;
は、Hまたはメチルであり;
は、Hまたはフルオロである。
式(XI−A)および(XI−B)の化合物は、その内容が全体として組み込まれるWO2015/052226に記載されている。
例示的な本発明の化合物としては:
Figure 2020196759

から選択される化合物も挙げられる。一部の実施形態では、本明細書に記載される化合物は、ヒスタミン、スペルミン、硫酸プレグネノロン(pregnenlone sulfate)、硫酸アロプレグナノロンまたは硫酸プレグナノロンである。
例示的な本発明の化合物としては:
Figure 2020196759

から選択される化合物も挙げられる。
一部の実施形態では、本発明の化合物は、その内容が全体として組み込まれるCosta
BM、Irvine MW、Fang GらのA novel family of negative and positive allosteric modulators of NMDA receptors、J Pharmacol Exp Ther 2010年;335巻(3号):614〜21頁に記載されている。
一部の実施形態では、本発明の化合物は、その内容が全体として組み込まれるWO2015065891、WO2014120800、WO2014120789、WO2014120783、WO2014120786、WO2014120784、米国特許出願公開第20130035292号、WO2011003064、WO2010033757およびWO2009039390に記載されている。
例示的な本発明の化合物としては:
Figure 2020196759

から選択される化合物も挙げられる。
化学的定義
特定の官能基および化学用語の定義を、以下でより詳細に記載する。化学元素は、Handbook of Chemistry and Physics、第75版の表紙裏の元素の周期表、CAS版に従
って特定され、特定の官能基は、そこに記載されているように一般的に定義される。さらに、有機化学の一般原則ならびに特定の官能性部分および反応性は、Thomas Sorrell、Organic Chemistry、University Science Books、Sausalito、1999年;Smithおよ
びMarch、March’s Advanced Organic Chemistry、第5版、John Wiley & Sons, Inc.、New York、2001年;Larock、Comprehensive Organic Transformations、VCH Publishers, Inc.、New York、1989年;ならびにCarruthers、Some Modern Methods of Organic Synthesis、第3版、Cambridge University Press、Cambridge
、1987年に記載されている。
本明細書に記載される化合物は1つまたは複数の不斉中心を含むことができ、したがって、種々の異性形態、例えばエナンチオマーおよび/またはジアステレオマーで存在することができる。例えば、本明細書に記載される化合物は、個々のエナンチオマー、ジアステレオマーまたは幾何異性体の形態であっても、また、ラセミ混合物、および1つまたは複数の立体異性体が濃縮された混合物を含む、立体異性体の混合物の形態であってもよい。異性体は、キラル高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)、ならびにキラル塩の生成および結晶化を含む当業者に公知の方法で混合物から単離することができるか;または好ましい異性体を不斉合成によって調製することができる。例えば、Jacquesら、Enantiomers、Racemates and Resolutions(Wiley Interscience、New York、1981年);Wilenら、Tetrahedron 33巻:2725頁(1977年);Eliel、Stereochemistry of Carbon Compounds(McGraw-Hill、NY、1962年);およびWilen、Tables of Resolving Agents and Optical Resolutions、268頁(E.L. Eliel編、Univ. of Notre Dame Press、Notre Dame、IN 1972年)を参照されたい。本発明は、他
の異性体を実質的に含まない個々の異性体として、あるいは種々の異性体の混合物としての、本明細書に記載される化合物をさらに包含する。
本明細書に記載される化合物は、1つまたは複数の同位体置換を含むこともできる。例えば、Hは、H、H(Dすなわち重水素)およびH(Tすなわち三重水素)を含む任意の同位体形態であってよく;Cは、12C、13Cおよび14Cを含む任意の同位体形態であってよく;Oは、16Oおよび18Oを含む任意の同位体形態であってよい、などである。
値の範囲が列挙されている場合、それは範囲内の各値および下位範囲を包含するものとする。例えば、「C1〜6アルキル」は、C、C、C、C、C、C、C1〜6、C1〜5、C1〜4、C1〜3、C1〜2、C2〜6、C2〜5、C2〜4、C2〜3、C3〜6、C3〜5、C3〜4、C4〜6、C4〜5およびC5〜6アルキルを包含するものとする。
以下の用語は、以下でそれとともに提示された意味を有するものとし、本発明の説明および意図する範囲を理解するのに有用である。化合物、そうした化合物を含む医薬組成物、ならびにそうした化合物および組成物を使用する方法を含み得る本発明を記載する場合、以下の用語は、存在する場合、別段の指定のない限り以下の意味を有する。本明細書で記載されている場合、以下で定義される部分のいずれもが様々な置換基で置換されていてよいこと、およびそれぞれの定義が、以下で示されるようなそれらの範囲内のそうした置換されている部分を含むものとすることも理解すべきである。別段の記述のない限り、「置換されている(substituted)」という用語は、以下で示すように定義されるものとす
る。「基」および「ラジカル」という用語は、本明細書で使用される場合、互いに交換可能であると考え得ることをさらに理解すべきである。「1つの(a)」および「1つの(an)」という冠詞は、本明細書では、その冠詞の文法的目的語のうちの1つまたは1つ超(すなわち、少なくとも1つ)を指すために使用することができる。例として、「類似体(an analogue)」は、1つの類似体または1つ超の類似体を意味する。
「脂肪族」は、本明細書で定義されるようなアルキル、アルケニル、アルキニルまたはカルボシクリル基を指す。
「アルキル」は、1〜20個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状飽和炭化水素基のラジカル(「C1〜20アルキル」)を指す。一部の実施形態では、アルキル基は、1〜12個の炭素原子を有する(「C1〜12アルキル」)。一部の実施形態では、アルキル基は、1〜10個の炭素原子を有する(「C1〜10アルキル」)。一部の実施形態では、アルキル基は、1〜9個の炭素原子を有する(「C1〜9アルキル」)。一部の実施形態では、アルキル基は、1〜8個の炭素原子を有する(「C1〜8アルキル」)。一部の実施形態では、アルキル基は、1〜7個の炭素原子を有する(「C1〜7アルキル」)。一部の実施形態では、アルキル基は、1〜6個の炭素原子を有する(「C1〜6アルキル」、本明細書では「低級アルキル」とも称される)。一部の実施形態では、アルキル基は、1〜5個の炭素原子を有する(「C1〜5アルキル」)。一部の実施形態では、アルキル基は、1〜4個の炭素原子を有する(「C1〜4アルキル」)。一部の実施形態では、アルキル基は、1〜3個の炭素原子を有する(「C1〜3アルキル」)。一部の実施形態では、アルキル基は、1〜2個の炭素原子を有する(「C1〜2アルキル」)。一部の実施形態では、アルキル基は、1個の炭素原子を有する(「Cアルキル」)。一部の実施形態では、アルキル基は、2〜6個の炭素原子を有する(「C2〜6アルキル」)。C1〜6アルキル基の例としては、メチル(C)、エチル(C)、n−プロピル(C)、イソプロピル(C)、n−ブチル(C)、tert−ブチル(C)、sec−ブチル(C)、イソブチル(C)、n−ペンチル(C)、3−ペンタニル(C)、アミル(C)、ネオペンチル(C)、3−メチル−2−ブタニル(C)、第三アミル(C)およびn−ヘキシル(C)が挙げられる。アルキル基の追加の例としては、n−ヘプチル(C)、n−オクチル(C)などが挙げられる。別段の指定のない限り、アルキル基のそれぞれの例は、独立に、任意選択で置換されている。すなわち、置換されていない(「非置換アルキル」)か、または1個もしくは複数の置換基;例えば、1〜5個の置換基、1〜3個の置換基もしくは1個の置換基で置換されている(「置換アルキル」)。ある特定の実施形態では、アルキル基は非置換C1〜10アルキル(例えば、−CH)である。ある特定の実施形態では、アルキル基は置換C1〜10アルキルである。一般的なアルキルの略語としては、Me(−CH)、Et(−CHCH)、iPr(−CH(CH)、nPr(−CHCHCH)、n−Bu(−CHCHCHCH)、またはi−Bu(−CHCH(CH)が挙げられる。
本明細書で使用される「アルキレン」、「アルケニレン」および「アルキニレン」は、それぞれアルキル、アルケニルおよびアルキニル基の二価ラジカルを指す。特定の「アルキレン」、「アルケニレン」および「アルキニレン」基について炭素の範囲または数が提供されている場合、この範囲または数は、直鎖状炭素の二価の鎖中の炭素の範囲または数を指すものと理解されたい。「アルキレン」、「アルケニレン」および「アルキニレン」基は、本明細書に記載するような1個または複数の置換基で置換されていても置換されていなくてもよい。
「アルキレン」は、2つの水素が取り除かれて二価ラジカルを提供しているアルキル基を指し、それは、置換されていても置換されていなくてもよい。非置換アルキレン基としては、これらに限定されないが、メチレン(−CH−)、エチレン(−CHCH
)、プロピレン(−CHCHCH−)、ブチレン(−CHCHCHCH−)、ペンチレン(−CHCHCHCHCH−)、ヘキシレン(−CHCHCHCHCHCH−)などが挙げられる。例えば1つまたは複数のアルキル(メチル)基で置換されている例示的な置換アルキレン基としては、これらに限定されないが、置換メチレン(−CH(CH)−、(−C(CH−)、置換エチレン(−CH(CH)CH−、−CHCH(CH)−、−C(CHCH−、−CHC(CH−)、置換プロピレン(−CH(CH)CHCH−、−CHCH(CH)CH−、−CHCHCH(CH)−、−C(CHCHCH−、−CHC(CHCH−、−CHCHC(CH−)などが挙げられる。
「アルケニル」は、2〜20個の炭素原子、1個または複数の炭素−炭素二重結合(例えば、1、2、3または4個の炭素−炭素二重結合)および任意選択の1個または複数の炭素−炭素三重結合(例えば、1、2、3または4個の炭素−炭素三重結合)を有する直鎖状または分枝状炭化水素基のラジカル(「C2〜20アルケニル」)を指す。ある特定の実施形態では、アルケニルは、三重結合を全く含まない。一部の実施形態では、アルケニル基は、2〜10個の炭素原子を有する(「C2〜10アルケニル」)。一部の実施形態では、アルケニル基は、2〜9個の炭素原子を有する(「C2〜9アルケニル」)。一部の実施形態では、アルケニル基は、2〜8個の炭素原子を有する(「C2〜8アルケニル」)。一部の実施形態では、アルケニル基は、2〜7個の炭素原子を有する(「C2〜7アルケニル」)。一部の実施形態では、アルケニル基は、2〜6個の炭素原子を有する(「C2〜6アルケニル」)。一部の実施形態では、アルケニル基は、2〜5個の炭素原子を有する(「C2〜5アルケニル」)。一部の実施形態では、アルケニル基は、2〜4個の炭素原子を有する(「C2〜4アルケニル」)。一部の実施形態では、アルケニル基は、2〜3個の炭素原子を有する(「C2〜3アルケニル」)。一部の実施形態では、アルケニル基は、2個の炭素原子を有する(「Cアルケニル」)。1個または複数の炭素−炭素二重結合は、内部(2−ブテニルにおけるなど)であっても末端(1−ブテニルにおけるなど)であってもよい。C2〜4アルケニル基の例としては、エテニル(C)、1−プロペニル(C)、2−プロペニル(C)、1−ブテニル(C)、2−ブテニル(C)、ブタジエニル(C)などが挙げられる。C2〜6アルケニル基の例としては、上記C2〜4アルケニル基ならびにペンテニル(C)、ペンタジエニル(C)、ヘキセニル(C)などが挙げられる。アルケニルの追加の例としては、ヘプテニル(C)、オクテニル(C)、オクタトリエニル(C)などが挙げられる。別段の指定のない限り、アルケニル基のそれぞれの例は、独立に、任意選択で置換されている。すなわち、置換されていない(「非置換アルケニル」)か、または1個もしくは複数の置換基、例えば1〜5個の置換基、1〜3個の置換基もしくは1個の置換基で置換されている(「置換アルケニル」)。ある特定の実施形態では、アルケニル基は、非置換C2〜10アルケニルである。ある特定の実施形態では、アルケニル基は、置換C2〜10アルケニルである。
「アルケニレン」は、2つの水素が取り除かれて二価ラジカルを提供しているアルケニル基を指し、それは、置換されていても置換されていなくてもよい。例示的な非置換二価アルケニレン基としては、これらに限定されないが、エテニレン(−CH=CH−)およびプロペニレン(例えば、−CH=CHCH−、−CH−CH=CH−)が挙げられる。例えば1つまたは複数のアルキル(メチル)基で置換されている例示的な置換アルケニレン基としては、これらに限定されないが、置換エチレン(−C(CH)=CH−、−CH=C(CH)−)、置換プロピレン(例えば、−C(CH)=CHCH−、−CH=C(CH)CH−、−CH=CHCH(CH)−、−CH=CHC(CH−、−CH(CH)−CH=CH−、−C(CH−CH=CH−、−CH−C(CH)=CH−、−CH−CH=C(CH)−)などが挙げられる。
「アルキニル」は、2〜20個の炭素原子、1個または複数の炭素−炭素三重結合(例えば、1、2、3または4個の炭素−炭素三重結合)および任意選択の1個または複数の炭素−炭素二重結合(例えば、1、2、3または4個の炭素−炭素二重結合)を有する直鎖状または分枝状炭化水素基のラジカル(「C2〜20アルキニル」)を指す。ある特定の実施形態では、アルキニルは、二重結合を全く含まない。一部の実施形態では、アルキニル基は、2〜10個の炭素原子を有する(「C2〜10アルキニル」)。一部の実施形態では、アルキニル基は、2〜9個の炭素原子を有する(「C2〜9アルキニル」)。一部の実施形態では、アルキニル基は、2〜8個の炭素原子を有する(「C2〜8アルキニル」)。一部の実施形態では、アルキニル基は、2〜7個の炭素原子を有する(「C2〜7アルキニル」)。一部の実施形態では、アルキニル基は、2〜6個の炭素原子を有する(「C2〜6アルキニル」)。一部の実施形態では、アルキニル基は、2〜5個の炭素原子を有する(「C2〜5アルキニル」)。一部の実施形態では、アルキニル基は、2〜4個の炭素原子を有する(「C2〜4アルキニル」)。一部の実施形態では、アルキニル基は、2〜3個の炭素原子を有する(「C2〜3アルキニル」)。一部の実施形態では、アルキニル基は、2個の炭素原子を有する(「Cアルキニル」)。1個または複数の炭素−炭素三重結合は、内部(2−ブチニルにおけるなど)であっても末端(1−ブチニルにおけるなど)であってもよい。C2〜4アルキニル基の例としては、これらに限定されないが、エチニル(C)、1−プロピニル(C)、2−プロピニル(C)、1−ブチニル(C)、2−ブチニル(C)などが挙げられる。C2〜6アルケニル基の例としては、上記C2〜4アルキニル基ならびにペンチニル(C)、ヘキシニル(C)などが挙げられる。アルキニルの追加の例としては、ヘプチニル(C)、オクチニル(C)などが挙げられる。別段の指定のない限り、アルキニル基のそれぞれの例は、独立に、任意選択で置換されている。すなわち、置換されていない(「非置換アルキニル」)か、または1個もしくは複数の置換基;例えば1〜5個の置換基、1〜3個の置換基もしくは1個の置換基で置換されている(「置換アルキニル」)。ある特定の実施形態では、アルキニル基は、非置換C2〜10アルキニルである。ある特定の実施形態では、アルキニル基は、置換C2〜10アルキニルである。
「アルキニレン」は、2つの水素が取り除かれて二価ラジカルを提供している直鎖状アルキニル基を指し、それは、置換されていても置換されていなくてもよい。例示的な二価アルキニレン基としては、これらに限定されないが、置換または非置換エチニレン、置換または非置換プロピニレンなどが挙げられる。
本明細書で使用される「ヘテロアルキル」という用語は、その親鎖中に1個または複数の(例えば、1、2、3または4個の)ヘテロ原子(例えば、酸素、硫黄、窒素、ホウ素、ケイ素、リン)をさらに含み、この1個もしくは複数のヘテロ原子が親炭素鎖内の隣接炭素原子間に挿入されている、かつ/または1個もしくは複数のヘテロ原子が炭素原子と親分子との間、すなわち、結合点の間に挿入されている、本明細書で定義されるようなアルキル基を指す。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキル基は、1〜10個の炭素原子および1、2、3または4個のヘテロ原子を有する飽和基(「ヘテロC1〜10アルキル」)を指す。一部の実施形態では、ヘテロアルキル基は、1〜9個の炭素原子および1、2、3または4個のヘテロ原子を有する飽和基(「ヘテロC1〜9アルキル」)である。一部の実施形態では、ヘテロアルキル基は、1〜8個の炭素原子および1、2、3または4個のヘテロ原子を有する飽和基(「ヘテロC1〜8アルキル」)である。一部の実施形態では、ヘテロアルキル基は、1〜7個の炭素原子および1、2、3または4個のヘテロ原子を有する飽和基(「ヘテロC1〜7アルキル」)である。一部の実施形態では、ヘテロアルキル基は、1〜6個の炭素原子および1、2または3個のヘテロ原子を有する基(「ヘテロC1〜6アルキル」)である。一部の実施形態では、ヘテロアルキル基は、1〜5個の炭素原子および1または2個のヘテロ原子を有する飽和基(「ヘテロC1〜5アル
キル」)である。一部の実施形態では、ヘテロアルキル基は、1〜4個の炭素原子および1または2個のヘテロ原子を有する飽和基(「ヘテロC1〜4アルキル」)である。一部の実施形態では、ヘテロアルキル基は、1〜3個の炭素原子および1個のヘテロ原子を有する飽和基(「ヘテロC1〜3アルキル」)である。一部の実施形態では、ヘテロアルキル基は、1〜2個の炭素原子および1個のヘテロ原子を有する飽和基(「ヘテロC1〜2アルキル」)である。一部の実施形態では、ヘテロアルキル基は、1個の炭素原子および1個のヘテロ原子を有する飽和基(「ヘテロCアルキル」)である。一部の実施形態では、ヘテロアルキル基は、2〜6個の炭素原子および1または2個のヘテロ原子を有する飽和基(「ヘテロC2〜6アルキル」)である。別段の指定のない限り、ヘテロアルキル基のそれぞれの例は、独立に、置換されていない(「非置換ヘテロアルキル」)か、または1個もしくは複数の置換基で置換されている(「置換ヘテロアルキル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキル基は、非置換ヘテロC1〜10アルキルである。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキル基は、置換ヘテロC1〜10アルキルである。
本明細書で使用される「ヘテロアルケニル」という用語は、1個または複数の(例えば、1、2、3または4個の)ヘテロ原子(例えば、酸素、硫黄、窒素、ホウ素、ケイ素、リン)をさらに含み、この1個もしくは複数のヘテロ原子が親炭素鎖内の隣接炭素原子間に挿入されている、かつ/または1個もしくは複数のヘテロ原子が炭素原子と親分子との間、すなわち結合点の間に挿入されている、本明細書で定義されるようなアルケニル基を指す。ある特定の実施形態では、ヘテロアルケニル基は、2〜10個の炭素原子、少なくとも1個の二重結合および1、2、3または4個のヘテロ原子を有する基(「ヘテロC2〜10アルケニル」)を指す。一部の実施形態では、ヘテロアルケニル基は、2〜9個の炭素原子、少なくとも1個の二重結合および1、2、3または4個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2〜9アルケニル」)。一部の実施形態では、ヘテロアルケニル基は、2〜8個の炭素原子、少なくとも1個の二重結合および1、2、3または4個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2〜8アルケニル」)。一部の実施形態では、ヘテロアルケニル基は、2〜7個の炭素原子、少なくとも1個の二重結合および1、2、3または4個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2〜7アルケニル」)。一部の実施形態では、ヘテロアルケニル基は、2〜6個の炭素原子、少なくとも1個の二重結合および1、2または3個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2〜6アルケニル」)。一部の実施形態では、ヘテロアルケニル基は、2〜5個の炭素原子、少なくとも1個の二重結合および1または2個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2〜5アルケニル」)。一部の実施形態では、ヘテロアルケニル基は、2〜4個の炭素原子、少なくとも1個の二重結合および1または2個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2〜4アルケニル」)。一部の実施形態では、ヘテロアルケニル基は、2〜3個の炭素原子、少なくとも1個の二重結合および1個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2〜3アルケニル」)。一部の実施形態では、ヘテロアルケニル基は、2〜6個の炭素原子、少なくとも1個の二重結合および1または2個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2〜6アルケニル」)。別段の指定のない限り、ヘテロアルケニル基のそれぞれの例は、独立に、置換されていない(「非置換ヘテロアルケニル」)か、または1個もしくは複数の置換基で置換されている(「置換ヘテロアルケニル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルケニル基は、非置換ヘテロC2〜10アルケニルである。ある特定の実施形態では、ヘテロアルケニル基は、置換ヘテロC2〜10アルケニルである。
本明細書で使用されるような「ヘテロアルキニル」という用語は、1個または複数の(例えば、1、2、3または4個の)ヘテロ原子(例えば、酸素、硫黄、窒素、ホウ素、ケイ素、リン)をさらに含み、この1個もしくは複数のヘテロ原子が親炭素鎖内の隣接炭素原子間に挿入されている、かつ/または1個もしくは複数のヘテロ原子が炭素原子と親分子との間、すなわち、結合点の間に挿入されている、本明細書で定義されるようなアルキニル基を指す。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、2〜10個の炭素原子、少なくとも1個の三重結合および1、2、3または4個のヘテロ原子を有する基(「ヘ
テロC2〜10アルキニル」)を指す。一部の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、2〜9個の炭素原子、少なくとも1個の三重結合および1、2、3または4個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2〜9アルキニル」)。一部の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、2〜8個の炭素原子、少なくとも1個の三重結合および1、2、3または4個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2〜8アルキニル」)。一部の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、2〜7個の炭素原子、少なくとも1個の三重結合および1、2、3または4個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2〜7アルキニル」)。一部の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、2〜6個の炭素原子、少なくとも1個の三重結合および1、2または3個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2〜6アルキニル」)。一部の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、2〜5個の炭素原子、少なくとも1個の三重結合および1または2個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2〜5アルキニル」)。一部の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、2〜4個の炭素原子、少なくとも1個の三重結合および1または2個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2〜4アルキニル」)。一部の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、2〜3個の炭素原子、少なくとも1個の三重結合および1個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2〜3アルキニル」)。一部の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、2〜6個の炭素原子、少なくとも1個の三重結合および1または2個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2〜6アルキニル」)。別段の指定のない限り、ヘテロアルキニル基のそれぞれの例は、独立に、置換されていない(「非置換ヘテロアルキニル」)か、または1個もしくは複数の置換基で置換されている(「置換ヘテロアルキニル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、非置換ヘテロC2〜10アルキニルである。ある特定の実施形態では、ヘテロアルキニル基は、置換ヘテロC2〜10アルキニルである。
本明細書で使用される「アルキレン」、「アルケニレン」、「アルキニレン」、「ヘテロアルキレン」、「ヘテロアルケニレン」および「ヘテロアルキニレン」は、それぞれ、アルキル、アルケニル、アルキニル基、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルおよびヘテロアルキニル基の二価ラジカルを指す。特定の「アルキレン」、「アルケニレン」、「アルキニレン」、「ヘテロアルキレン」、「ヘテロアルケニレン」または「ヘテロアルキニレン」基について炭素の範囲または数が提供されている場合、この範囲または数は、直鎖状炭素の二価の鎖中の炭素の範囲または数を指すものと理解されたい。「アルキレン」、「アルケニレン」、「アルキニレン」、「ヘテロアルキレン」、「ヘテロアルケニレン」および「ヘテロアルキニレン」基は、本明細書に記載するような1個または複数の置換基で置換されていても置換されていなくてもよい。
「アリール」は、芳香族環系中に提供されている6〜14個の環炭素原子およびゼロ個のヘテロ原子を有する単環式または多環式(例えば、二環式もしくは三環式)4n+2芳香族環系(例えば、環状配列中で共有された6、10または14個のπ電子を有する)のラジカル(「C6〜14アリール」)を指す。一部の実施形態では、アリール基は、6個の環炭素原子を有する(「Cアリール」;例えばフェニル)。一部の実施形態では、アリール基は、10個の環炭素原子を有する(「C10アリール」;例えば1−ナフチルおよび2−ナフチルなどのナフチル)。一部の実施形態では、アリール基は、14個の環炭素原子を有する(「C14アリール」;例えばアントラシル)。「アリール」は、上記で定義したようなアリール環が1つまたは複数のカルボシクリルまたはヘテロシクリル基と縮合しており、ラジカルまたは結合点がアリール環上にある環系も含み、そうした場合、炭素原子の数は、アリール環系中の炭素原子の数を指定するように続く。典型的なアリール基としては、これらに限定されないが、アセアントリレン、アセナフチレン、アセフェナントリレン、アントラセン、アズレン、ベンゼン、クリセン、コロネン、フルオランテン、フルオレン、ヘキサセン、ヘキサフェン、ヘキサレン、as−インダセン、s−インダセン、インダン、インデン、ナフタレン、オクタセン、オクタフェン、オクタレン、オバレン、ペンタ−2,4−ジエン、ペンタセン、ペンタレン、ペンタフェン、ペリレン、
フェナレン、フェナントレン、ピセン、プレイアデン、ピレン、ピラントレン、ルビセン、トリフェニレン、およびトリナフタレンから誘導される基が挙げられる。特に、アリール基としては、フェニル、ナフチル、インデニルおよびテトラヒドロナフチルが挙げられる。別段の指定のない限り、アリール基のそれぞれの例は、独立に、任意選択で置換されている。すなわち、置換されていない(「非置換アリール」)か、または1個もしくは複数の置換基で置換されている(「置換アリール」)。ある特定の実施形態では、アリール基は、非置換C〜C14アリールである。ある特定の実施形態では、アリール基は、置換C〜C14アリールである。
ある特定の実施形態では、アリール基は、ハロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシおよびアミノから選択される基のうちの1つまたは複数で置換されている。
代表的な置換アリールの例としては以下の
Figure 2020196759

のものが挙げられる。ここで、R56およびR57のうちの1つは水素であってよく、R56およびR57のうちの少なくとも1つは、それぞれ独立に、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、4〜10員ヘテロシクリル、アルカノイル、C〜Cアルコキシ、ヘテロアリールオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、NR58COR59、NR58SOR59 NR58SO59、COOアルキル、COOアリール、CONR5859、CONR58OR59、NR5859、SONR5859、S−アルキル、SOアルキル、SOアルキル、Sアリール、SOアリール、SOアリールから選択されるか;あるいはR56とR57は一緒になって、基N、OまたはSからなる群から選択される1個または複数のヘテロ原子を任意選択で含む5〜8個の原子の環状環(飽和または不飽和)を形成していてよい。R60およびR61は、独立に、水素、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜C10シクロアルキル、4〜10員ヘテロシクリル、C〜C10アリール、置換C〜C10アリール、5〜10員ヘテロアリールまたは置換5〜10員ヘテロアリールである。
「縮合アリール」は、その環炭素のうちの2つが、第2のアリールもしくはヘテロアリール環、またはカルボシクリルもしくはヘテロシクリル環と共通している、アリールを指す。
「アラルキル」は、本明細書で定義されるようなアルキルおよびアリールのサブセットであり、任意選択で置換されているアリール基で置換されている、任意選択で置換されているアルキル基を指す。
「ヘテロアリール」は、芳香族環系中に提供されている環炭素原子および1〜4個の環ヘテロ原子(各ヘテロ原子は、独立に窒素、酸素および硫黄から選択される)を有する5〜10員単環式または二環式4n+2芳香族環系(例えば、環状配列中で共有された6または10個のπ電子を有する)のラジカル(「5〜10員ヘテロアリール」)を指す。1個または複数の窒素原子を含むヘテロアリール基では、結合点は、原子価が許容するように、炭素または窒素原子であってよい。ヘテロアリール二環式環系は、1つまたは両方の環の中に1個または複数のヘテロ原子を含むことができる。「ヘテロアリール」は、上記で定義したようなヘテロアリール環が1つまたは複数のカルボシクリルまたはヘテロシクリル基と縮合しており、結合点がヘテロアリール環上にある環系を含み、そうした場合、
環員の数は、ヘテロアリール環系中の環員の数を指定するように続く。「ヘテロアリール」は、上記で定義したようなヘテロアリール環が1つまたは複数のアリール基と縮合しており、結合点がアリール環またはヘテロアリール環のいずれか上にある環系も含み、そうした場合、環員の数は、縮合(アリール/ヘテロアリール)環系中の環員の数を指定する。1つの環がヘテロ原子を含まない二環式ヘテロアリール基(例えば、インドリル、キノリニル、カルバゾリルなど)では、結合点はいずれかの環上、すなわち、ヘテロ原子を担持する環上(例えば、2−インドリル)、またはヘテロ原子を含まない環上(例えば、5−インドリル)であってよい。
一部の実施形態では、ヘテロアリール基は、芳香族環系中に提供されている環炭素原子および1〜4個の環ヘテロ原子(各ヘテロ原子は、独立に窒素、酸素および硫黄から選択される)を有する5〜10員芳香族環系(「5〜10員ヘテロアリール」)である。一部の実施形態では、ヘテロアリール基は、芳香族環系中に提供されている環炭素原子および1〜4個の環ヘテロ原子(各ヘテロ原子は独立に、窒素、酸素および硫黄から選択される)を有する5〜8員芳香族環系(「5〜8員ヘテロアリール」)である。一部の実施形態では、ヘテロアリール基は、芳香族環系中に提供されている環炭素原子および1〜4個の環ヘテロ原子(各ヘテロ原子は、独立に窒素、酸素および硫黄から選択される)を有する5〜6員芳香族環系(「5〜6員ヘテロアリール」)である。一部の実施形態では、5〜6員ヘテロアリールは、窒素、酸素および硫黄から選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有する。一部の実施形態では、5〜6員ヘテロアリールは、窒素、酸素および硫黄から選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有する。一部の実施形態では、5〜6員ヘテロアリールは、窒素、酸素および硫黄から選択される1個の環ヘテロ原子を有する。別段の指定のない限り、ヘテロアリール基のそれぞれの例は、独立に任意選択で置換されている。すなわち、置換されていない(「非置換ヘテロアリール」)か、または1個もしくは複数の置換基で置換されている(「置換ヘテロアリール」)。ある特定の実施形態では、ヘテロアリール基は、非置換5〜14員ヘテロアリールである。ある特定の実施形態では、ヘテロアリール基は、置換5〜14員ヘテロアリールである。
1個のヘテロ原子を含む例示的な5員ヘテロアリール基としては、これらに限定されないが、ピロリル、フラニルおよびチオフェニルが挙げられる。2個のヘテロ原子を含む例示的な5員ヘテロアリール基としては、これらに限定されないが、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリルおよびイソチアゾリルが挙げられる。3個のヘテロ原子を含む例示的な5員ヘテロアリール基としては、これらに限定されないが、トリアゾリル、オキサジアゾリルおよびチアジアゾリルが挙げられる。4個のヘテロ原子を含む例示的な5員ヘテロアリール基としては、これに限定されないが、テトラゾリルが挙げられる。1個のヘテロ原子を含む例示的な6員ヘテロアリール基としては、これに限定されないが、ピリジニルが挙げられる。2個のヘテロ原子を含む例示的な6員ヘテロアリール基としては、これらに限定されないが、ピリダジニル、ピリミジニルおよびピラジニルが挙げられる。3または4個のヘテロ原子を含む例示的な6員ヘテロアリール基としては、これらに限定されないが、それぞれトリアジニルおよびテトラジニルが挙げられる。1個のヘテロ原子を含む例示的な7員ヘテロアリール基としては、これらに限定されないが、アゼピニル、オキセピニルおよびチエピニルが挙げられる。例示的な5,6−二環式ヘテロアリール基としては、これらに限定されないが、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオフェニル、イソベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、ベンゾイソフラニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、インドリジニルおよびプリニルが挙げられる。例示的な6,6−二環式ヘテロアリール基としては、これらに限定されないが、ナフチリジニル、プテリジニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キノキサリニル、フタラジニルおよびキナゾリニルが挙げられる。
代表的なヘテロアリールの例としては以下:
Figure 2020196759

のものが挙げられる。ここで、各Zはカルボニル、N、NR65、OおよびSから選択され;R65は、独立に、水素、C〜Cアルキル、C〜C10シクロアルキル、4〜10員ヘテロシクリル、C〜C10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールである。
「ヘテロアラルキル」は、本明細書で定義されるようなアルキルおよびヘテロアリールのサブセットであり、任意選択で置換されているヘテロアリール基で置換されている、任意選択で置換されているアルキル基を指す。
「カルボシクリル」または「炭素環式」は、非芳香族環系中に3〜10個の環炭素原子(「C3〜10カルボシクリル」)およびゼロ個のヘテロ原子を有する非芳香族環状炭化水素基のラジカルを指す。一部の実施形態では、カルボシクリル基は、3〜8個の環炭素原子を有する(「C3〜8カルボシクリル」)。一部の実施形態では、カルボシクリル基は、3〜6個の環炭素原子を有する(「C3〜6カルボシクリル」)。一部の実施形態では、カルボシクリル基は、3〜6個の環炭素原子を有する(「C3〜6カルボシクリル」)。一部の実施形態では、カルボシクリル基は、5〜10個の環炭素原子を有する(「C5〜10カルボシクリル」)。例示的なC3〜6カルボシクリル基としては、これらに限定されないが、シクロプロピル(C)、シクロプロペニル(C)、シクロブチル(C)、シクロブテニル(C)、シクロペンチル(C)、シクロペンテニル(C)、シクロヘキシル(C)、シクロヘキセニル(C)、シクロヘキサジエニル(C)などが挙げられる。例示的なC3〜8カルボシクリル基としては、これらに限定されないが、上記C3〜6カルボシクリル基ならびにシクロヘプチル(C)、シクロヘプテニル(C)、シクロヘプタジエニル(C)、シクロヘプタトリエニル(C)、シクロオクチル(C)、シクロオクテニル(C)、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル(C)、ビシクロ[2.2.2]オクタニル(C)などが挙げられる。例示的なC3〜10カルボシクリル基としては、これらに限定されないが、上記C3〜8カルボシクリル基ならびにシクロノニル(C)、シクロノネニル(C)、シクロデシル(C10)、シクロデセニル(C10)、オクタヒドロ−1H−インデニル(C)、デカヒドロナフタレニル(C10)、スピロ[4.5]デカニル(C10)などが挙げられる。上記例が例示するように、ある特定の実施形態では、カルボシクリル基は単環式(「単環式カルボシクリル」)であるか、または縮合、橋かけもしくはスピロ環系、例えば二環式系(「二環式カルボシクリル」)を含み、それは飽和であっても部分的に不飽和であってもよい。「カルボシクリル」は、上記で定義したようなカルボシクリル環が1つまたは複数のアリールまたはヘテロアリール基と縮合しており、結合点がカルボシクリル環上にある環系も含み、そうした場合、炭素の数は、炭素環式環系中の炭素の数を指定するように続く。別段の指
定のない限り、カルボシクリル基のそれぞれの例は、独立に、任意選択で置換されている。すなわち、置換されていない(「非置換カルボシクリル」)か、または1個もしくは複数の置換基で置換されている(「置換カルボシクリル」)。ある特定の実施形態では、カルボシクリル基は、非置換C3〜10カルボシクリルである。ある特定の実施形態では、カルボシクリル基は、置換C3〜10カルボシクリルである。
一部の実施形態では、「カルボシクリル」は、3〜10個の環炭素原子を有する単環式の飽和カルボシクリル基(「C3〜10シクロアルキル」)である。一部の実施形態では、シクロアルキル基は、3〜8個の環炭素原子を有する(「C3〜8シクロアルキル」)。一部の実施形態では、シクロアルキル基は、3〜6個の環炭素原子を有する(「C3〜6シクロアルキル」)。一部の実施形態では、シクロアルキル基は、5〜6個の環炭素原子を有する(「C5〜6シクロアルキル」)。一部の実施形態では、シクロアルキル基は、5〜10個の環炭素原子を有する(「C10シクロアルキル」)。C5〜6シクロアルキル基の例としては、シクロペンチル(C)およびシクロヘキシル(C)が挙げられる。C3〜6シクロアルキル基の例としては、上記C5〜6シクロアルキル基ならびにシクロプロピル(C)およびシクロブチル(C)が挙げられる。C3〜8シクロアルキル基の例としては、上記C3〜6シクロアルキル基ならびにシクロヘプチル(C)およびシクロオクチル(C)が挙げられる。別段の指定のない限り、シクロアルキル基のそれぞれの例は、独立に、置換されていない(「非置換シクロアルキル」)か、または1個もしくは複数の置換基で置換されている(「置換シクロアルキル」)。ある特定の実施形態では、シクロアルキル基は、非置換C3〜10シクロアルキルである。ある特定の実施形態では、シクロアルキル基は、置換C3〜10シクロアルキルである。
「ヘテロシクリル」または「複素環式」は、環炭素原子および1〜4個の環ヘテロ原子を有し、各ヘテロ原子が独立に、窒素、酸素、硫黄、ホウ素、リン、およびケイ素から選択される、3〜10員非芳香族環系のラジカル(「3〜10員ヘテロシクリル」)を指す。1個または複数の窒素原子を含むヘテロシクリル基では、結合点は、原子価が許容するように、炭素または窒素原子であってよい。ヘテロシクリル基は、単環式(「単環式ヘテロシクリル」)であっても、縮合、橋かけもしくはスピロ環系、例えば二環式系(「二環式ヘテロシクリル」)であってもよく、それは飽和であっても部分的に不飽和であってもよい。ヘテロシクリル二環式環系は、1つまたは両方の環の中に1個または複数のヘテロ原子を含むことができる。「ヘテロシクリル」は、上記で定義したようなヘテロシクリル環が1つまたは複数のカルボシクリル基と縮合しており、結合点がカルボシクリルまたはヘテロシクリル環上にある環系、あるいは、上記で定義したようなヘテロシクリル環が1つまたは複数のアリールまたはヘテロアリール基と縮合しており、結合点がヘテロシクリル環上にある環系も含み、そうした場合、その環員の数は、ヘテロシクリル環系中の環員の数を指定するように続く。別段の指定のない限り、ヘテロシクリルのそれぞれの例は、独立に、任意選択で置換されている。すなわち、置換されていない(「非置換ヘテロシクリル」)か、または1個もしくは複数の置換基で置換されている(「置換ヘテロシクリル」)。ある特定の実施形態では、ヘテロシクリル基は、非置換3〜10員ヘテロシクリルである。ある特定の実施形態では、ヘテロシクリル基は、置換3〜10員ヘテロシクリルである。
一部の実施形態では、ヘテロシクリル基は、環炭素原子および1〜4個の環ヘテロ原子を有し、各ヘテロ原子が独立に窒素、酸素、硫黄、ホウ素、リン、およびケイ素から選択される5〜10員非芳香族環系(「5〜10員ヘテロシクリル」)である。一部の実施形態では、ヘテロシクリル基は、環炭素原子および1〜4個の環ヘテロ原子を有する(各ヘテロ原子は、独立に窒素、酸素および硫黄から選択される)5〜8員非芳香族環系(「5〜8員ヘテロシクリル」)である。一部の実施形態では、ヘテロシクリル基は、環炭素原子および1〜4個の環ヘテロ原子を有する(各ヘテロ原子は、独立に窒素、酸素および硫
黄から選択される)5〜6員非芳香族環系(「5〜6員ヘテロシクリル」)である。一部の実施形態では、5〜6員ヘテロシクリルは、窒素、酸素および硫黄から選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有する。一部の実施形態では、5〜6員ヘテロシクリルは、窒素、酸素および硫黄から選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有する。一部の実施形態では、5〜6員ヘテロシクリルは、窒素、酸素および硫黄から選択される1個の環ヘテロ原子を有する。
1個のヘテロ原子を含む例示的な3員ヘテロシクリル基としては、これらに限定されないが、アジリジニル(azirdinyl)、オキシラニル、チオレニルが挙げられる。1個のヘ
テロ原子を含む例示的な4員ヘテロシクリル基としては、これらに限定されないが、アゼチジニル、オキセタニルおよびチエタニルが挙げられる。1個のヘテロ原子を含む例示的な5員ヘテロシクリル基としては、これらに限定されないが、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ジヒドロチオフェニル、ピロリジニル、ジヒドロピロリルおよびピロリル−2,5−ジオンが挙げられる。2個のヘテロ原子を含む例示的な5員ヘテロシクリル基としては、これらに限定されないが、ジオキソラニル、オキサスルフラニル、ジスルフラニルおよびオキサゾリジン−2−オンが挙げられる。3個のヘテロ原子を含む例示的な5員ヘテロシクリル基としては、これらに限定されないが、トリアゾリニル、オキサジアゾリニルおよびチアジアゾリニルが挙げられる。1個のヘテロ原子を含む例示的な6員ヘテロシクリル基としては、これらに限定されないが、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピリジニルおよびチアニルが挙げられる。2個のヘテロ原子を含む例示的な6員ヘテロシクリル基としては、これらに限定されないが、ピペラジニル、モルホリニル、ジチアニル、ジオキサニルが挙げられる。2個のヘテロ原子を含む例示的な6員ヘテロシクリル基としては、これに限定されないが、トリアジナニルが挙げられる。1個のヘテロ原子を含む例示的な7員ヘテロシクリル基としては、これらに限定されないが、アゼパニル、オキセパニルおよびチエパニルが挙げられる。1個のヘテロ原子を含む例示的な8員ヘテロシクリル基としては、これらに限定されないが、アゾカニル、オキセカニルおよびチオカニルが挙げられる。Cアリール環と縮合した例示的な5員ヘテロシクリル基(本明細書では5,6−二環式複素環式環とも称される)としては、これらに限定されないが、インドリニル、イソインドリニル、ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリノニルなどが挙げられる。アリール環と縮合した例示的な6員ヘテロシクリル基(本明細書では6,6−二環式複素環式環とも称される)としては、これらに限定されないが、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニルなどが挙げられる。
化合物または化合物上に存在する基を記載するために使用される場合、「ヘテロ」は、化合物または基中の1個または複数の炭素原子が、窒素、酸素または硫黄ヘテロ原子で置き換えられていることを意味する。ヘテロは、アルキル、例えばヘテロアルキル、シクロアルキル、例えばヘテロシクリル、アリール、例えばヘテロアリール、シクロアルケニル、例えばシクロヘテロアルケニルなどの、1〜5個、特に1〜3個のヘテロ原子を有する上記したヒドロカルビル基のいずれかに適用し得る。
「アシル」はラジカル−C(O)R20を指し、ここで、R20は、水素、本明細書で定義されるような置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールである。「アルカノイル」は、R20が水素以外の基であるアシル基である。代表的なアシル基としては、これらに限定されないが、ホルミル(−CHO)、アセチル(−C(=O)CH)、シクロヘキシルカルボニル、シクロヘキシルメチルカルボニル、ベンゾイル(−C(=O)Ph)、ベンジルカルボニル(−C(=O)CHPh)、−C(O)−C〜Cアルキル、−C(O)−(CH(C〜C10アリール)、−C(O)
−(CH(5〜10員ヘテロアリール)、−C(O)−(CH(C〜C10シクロアルキル)および−C(O)−(CH(4〜10員ヘテロシクリル)(tは0〜4の整数である)が挙げられる。ある特定の実施形態では、R21は、ハロもしくはヒドロキシで置換されているC〜Cアルキル;またはC〜C10シクロアルキル、4〜10員ヘテロシクリル、C〜C10アリール、アリールアルキル、5〜10員ヘテロアリールもしくはヘテロアリールアルキル(そのそれぞれは、非置換C〜Cアルキル、ハロ、非置換C〜Cアルコキシ、非置換C〜Cハロアルキル、非置換C〜Cヒドロキシアルキルもしくは非置換C〜Cハロアルコキシもしくはヒドロキシで置換されている)である。
「アシルアミノ」はラジカル−NR22C(O)R23を指し、ここで、R22およびR23のそれぞれの例は、独立に、水素、本明細書で定義されるような置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであるか、あるいはR22はアミノ保護基である。例示的な「アシルアミノ」基としては、これらに限定されないが、ホルミルアミノ、アセチルアミノ、シクロヘキシルカルボニルアミノ、シクロヘキシルメチル−カルボニルアミノ、ベンゾイルアミノおよびベンジルカルボニルアミノが挙げられる。特定の例示的な「アシルアミノ」基は、−NR24C(O)−C〜Cアルキル、−NR24C(O)−(CH(C〜C10アリール)、−NR24C(O)−(CH(5〜10員ヘテロアリール)、−NR24C(O)−(CH(C〜C10シクロアルキル)および−NR24C(O)−(CH(4〜10員ヘテロシクリル)であり、ここで、tは0〜4の整数であり、各R24は独立にHまたはC〜Cアルキルを表す。ある特定の実施形態では、R25は、H、ハロもしくはヒドロキシで置換されているC〜Cアルキル;C〜C10シクロアルキル、4〜10員ヘテロシクリル、C〜C10アリール、アリールアルキル、5〜10員ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキル(そのそれぞれは、非置換C〜Cアルキル、ハロ、非置換C〜Cアルコキシ、非置換C〜Cハロアルキル、非置換C〜Cヒドロキシアルキルまたは非置換C〜Cハロアルコキシまたはヒドロキシで置換されている)であり;R26は、H、ハロもしくはヒドロキシで置換されているC〜Cアルキル;C〜C10シクロアルキル、4〜10員ヘテロシクリル、C〜C10アリール、アリールアルキル、5〜10員ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキル(そのそれぞれは、非置換C〜Cアルキル、ハロ、非置換C〜Cアルコキシ、非置換C〜Cハロアルキル、非置換C〜Cヒドロキシアルキルまたは非置換C〜Cハロアルコキシまたはヒドロキシルで置換されている)であり;ただし、R25およびR26のうちの少なくとも1つはH以外である。
「アシルオキシ」はラジカル−OC(O)R27を指し、ここで、R27は、水素、本明細書で定義されるような置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールである。代表的な例としては、これらに限定されないが、ホルミル、アセチル、シクロヘキシルカルボニル、シクロヘキシルメチルカルボニル、ベンゾイルおよびベンジルカルボニルが挙げられる。ある特定の実施形態では、R28は、ハロもしくはヒドロキシで置換されているC〜Cアルキル;C〜C10シクロアルキル、4〜10員ヘテロシクリル、C〜C10アリール、アリールアルキル、5〜10員ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキル(そのそれぞれは、非置換C〜Cアルキル、ハロ、非置換C〜Cアルコキシ、非置換C〜Cハロアルキル、非置換C〜Cヒドロキシアルキルまたは非置換C〜Cハロアルコキシまたはヒドロキシで置換されている)である。
「アルコキシ」は基−OR29を指し、ここで、R29は、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールである。具体的なアルコキシ基は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、tert−ブトキシ、sec−ブトキシ、n−ペントキシ、n−ヘキソキシ、および1,2−ジメチルブトキシである。特定のアルコキシ基は、低級アルコキシであり、すなわち1〜6個の炭素原子を有する。さらなる特定のアルコキシ基は1〜4個の炭素原子を有する。
ある特定の実施形態では、R29は、アミノ、置換アミノ、C〜C10アリール、アリールオキシ、カルボキシル、シアノ、C〜C10シクロアルキル、4〜10員ヘテロシクリル、ハロゲン、5〜10員ヘテロアリール、ヒドロキシル、ニトロ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、チオール、アルキル−S(O)−、アリール−S(O)−、アルキル−S(O)−およびアリール−S(O)−からなる群から選択される、1個または複数の置換基、例えば1〜5個の置換基、特に1〜3個の置換基、特に1個の置換基を有する基である。例示的な「置換アルコキシ」基としては、これらに限定されないが、−O−(CH(C〜C10アリール)、−O−(CH(5〜10員ヘテロアリール)、−O−(CH(C〜C10シクロアルキル)および−O−(CH(4〜10員ヘテロシクリル)が挙げられ、ここで、tは0〜4の整数であり、存在する任意のアリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリル基は、それら自体、非置換C〜Cアルキル、ハロ、非置換C〜Cアルコキシ、非置換C〜Cハロアルキル、非置換C〜Cヒドロキシアルキルまたは非置換C〜Cハロアルコキシまたはヒドロキシで置換されていてよい。特定の例示的な「置換アルコキシ」基は−OCF、−OCHCF、−OCHPh、−OCH−シクロプロピル、−OCHCHOHおよび−OCHCHNMeである。
「アミノ」はラジカル−NHを指す。
「置換アミノ」は式−N(R38のアミノ基を指し、ここで、R38は、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリールまたはアミノ保護基であり、R38のうちの少なくとも1つは水素ではない。ある特定の実施形態では、各R38は、独立に、水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C10アリール、5〜10員ヘテロアリール、4〜10員ヘテロシクリルまたはC〜C10シクロアルキル;またはハロもしくはヒドロキシで置換されているC〜Cアルキル;ハロもしくはヒドロキシで置換されているC〜Cアルケニル;ハロもしくはヒドロキシで置換されているC〜Cアルキニル、または−(CH(C〜C10アリール)、−(CH(5〜10員ヘテロアリール)、−(CH(C〜C10シクロアルキル)、または−(CH(4〜10員ヘテロシクリル)(tは0〜8の整数であり、そのそれぞれは、非置換C〜Cアルキル、ハロ、非置換C〜Cアルコキシ、非置換C〜Cハロアルキル、非置換C〜Cヒドロキシアルキルまたは非置換C〜Cハロアルコキシまたはヒドロキシで置換されている)から選択されるか;あるいは両方のR38基は一緒になってアルキレン基を形成している。
例示的な「置換アミノ」基としては、これらに限定されないが、−NR39−C〜Cアルキル、−NR39−(CH(C〜C10アリール)、−NR39−(CH(5〜10員ヘテロアリール)、−NR39−(CH(C〜C10シクロアルキル)および−NR39−(CH(4〜10員ヘテロシクリル)(tは0〜4
、例えば1または2の整数である)が挙げられ、各R39は、独立に、HまたはC〜Cアルキルを表し;存在する任意のアルキル基は、それら自体、ハロ、置換もしくは非置換アミノまたはヒドロキシで置換されていてよく;存在する任意のアリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリル基は、それら自体、非置換C〜Cアルキル、ハロ、非置換C〜Cアルコキシ、非置換C〜Cハロアルキル、非置換C〜Cヒドロキシアルキルまたは非置換C〜Cハロアルコキシまたはヒドロキシで置換されていてよい。疑問を避けるためであるが、「置換アミノ」という用語は、以下で定義されるような、基アルキルアミノ、置換アルキルアミノ、アルキルアリールアミノ、置換アルキルアリールアミノ、アリールアミノ、置換アリールアミノ、ジアルキルアミノおよび置換ジアルキルアミノを含む。置換アミノは、一置換アミノ基と二置換アミノ基の両方を包含する。
「アジド」はラジカル−Nを指す。
「カルバモイル」または「アミド」はラジカル−C(O)NHを指す。
「置換カルバモイル」または「置換アミド」はラジカル−C(O)N(R62を指し、ここで、各R62は、独立に、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換カルボシクリル、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリールまたはアミノ保護基であり、R62のうちの少なくとも1つは水素ではない。ある特定の実施形態では、R62は、H、C〜Cアルキル、C〜C10シクロアルキル、4〜10員ヘテロシクリル、C〜C10アリール、アラルキル、5〜10員ヘテロアリールおよびヘテロアラルキル;またはハロもしくはヒドロキシで置換されているC〜Cアルキル;またはC〜C10シクロアルキル、4〜10員ヘテロシクリル、C〜C10アリール、アラルキル、5〜10員ヘテロアリールもしくはヘテロアラルキル(そのそれぞれは、非置換C〜Cアルキル、ハロ、非置換C〜Cアルコキシ、非置換C〜Cハロアルキル、非置換C〜Cヒドロキシアルキルもしくは非置換C〜Cハロアルコキシもしくはヒドロキシで置換されている)から選択され;ただし、少なくとも1つのR62はH以外のものである。
例示的な「置換カルバモイル」基としては、これらに限定されないが、−C(O)NR64−C〜Cアルキル、−C(O)NR64−(CH(C〜C10アリール)、−C(O)N64−(CH(5〜10員ヘテロアリール)、−C(O)NR64−(CH(C〜C10シクロアルキル)および−C(O)NR64−(CH(4〜10員ヘテロシクリル)(tは0〜4の整数である)が挙げられ、各R64は、独立に、HまたはC〜Cアルキルを表し、存在する任意のアリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリル基は、それら自体、非置換C〜Cアルキル、ハロ、非置換C〜Cアルコキシ、非置換C〜Cハロアルキル、非置換C〜Cヒドロキシアルキルまたは非置換C〜Cハロアルコキシまたはヒドロキシで置換されていてよい。
「カルボキシ」はラジカル−C(O)OHを指す。
「シアノ」はラジカル−CNを指す。
「ハロ」または「ハロゲン」は、フルオロ(F)、クロロ(Cl)、ブロモ(Br)およびヨード(I)を指す。ある特定の実施形態では、そのハロ基はフルオロまたはクロロのいずれかである。
「ヒドロキシ」はラジカル−OHを指す。
「ニトロ」はラジカル−NOを指す。
「シクロアルキルアルキル」は、アルキル基がシクロアルキル基で置換されているアルキルラジカルを指す。典型的なシクロアルキルアルキル基としては、これらに限定されないが、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、シクロヘプチルメチル、シクロオクチルメチル、シクロプロピルエチル、シクロブチルエチル、シクロペンチルエチル、シクロヘキシルエチル、シクロヘプチルエチルおよびシクロオクチルエチルなどが挙げられる。
「ヘテロシクリルアルキル」は、アルキル基がヘテロシクリル基で置換されているアルキルラジカルを指す。典型的なヘテロシクリルアルキル基としては、これらに限定されないが、ピロリジニルメチル、ピペリジニルメチル、ピペラジニルメチル、モルホリニルメチル、ピロリジニルエチル、ピペリジニルエチル、ピペラジニルエチル、モルホリニルエチルなどが挙げられる。
「シクロアルケニル」は、3〜10個の炭素原子を有し、単一の環状環、または縮合および橋かけ環系を含む複数の縮合した環を有し、少なくとも1つ、特に1つ〜2つのオレフィン性不飽和部位を有する置換または非置換カルボシクリル基を指す。そうしたシクロアルケニル基には、例として、単環構造、例えばシクロヘキセニル、シクロペンテニル、シクロプロペニルなどが挙げられる。
「縮合シクロアルケニル」は、その環炭素原子のうちの2つが第2の脂肪族または芳香族環と共通しており、そのオレフィン不飽和がシクロアルケニル環に芳香族性を付与するような位置にある、シクロアルケニルを指す。
「エテニル」は、置換または非置換−(C=C)−を指す。
「エチレン」は置換または非置換−(C−C)−を指す。
「エチニル」は−(C≡C)−を指す。
「窒素含有ヘテロシクリル」基は、少なくとも1個の窒素原子を含む4〜7員非芳香族環状基を意味し、例えば、これらに限定されないが、モルホリン、ピペリジン(例えば、2−ピペリジニル、3−ピペリジニルおよび4−ピペリジニル)、ピロリジン(例えば、2−ピロリジニルおよび3−ピロリジニル)、アゼチジン、ピロリドン、イミダゾリン、イミダゾリジノン、2−ピラゾリン、ピラゾリジン、ピペラジンならびにN−アルキルピペラジン、例えばN−メチルピペラジンである。特定の例には、アゼチジン、ピペリドンおよびピペラゾンが挙げられる。
「チオケト」は基=Sを指す。
本明細書で定義されるようなアルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリール基は、任意選択で置換されている(例えば、「置換」もしくは「非置換」アルキル、「置換」もしくは「非置換」アルケニル、「置換」もしくは「非置換」アルキニル、「置換」もしくは「非置換」カルボシクリル、「置換」もしくは「非置換」ヘテロシクリル、「置換」もしくは「非置換」アリールまたは「置換」もしくは「非置換」ヘテロアリール基)。一般に、「置換された」という用語は、「任意選択で」という用語が先行していてもいなくても、基(例えば、炭素または窒素原
子)の上に存在する少なくとも1個の水素が、許容される置換基(例えば置換によって安定化合物、例えば転位、環化、脱離または他の反応などによる変換を自発的には受けない化合物をもたらす置換基)で置き換えられていることを意味する。別段の指定のない限り、「置換された」基は、基の1つまたは複数の置換可能な位置で置換基を有し、所与の任意の構造中の1つ超の位置が置換されている場合、置換基は各位置で同じかまたは異なっている。「置換された」という用語は、有機化合物の許容されるすべての置換基、安定化合物の生成をもたらす本明細書に記載される置換基のいずれかでの置換を含むと考えられる。本発明は、安定な化合物に到達するために、任意の全てのそうした組合せを考慮する。本発明のために、窒素などのヘテロ原子は、ヘテロ原子の原子価を満たし、安定部分の生成をもたらす、水素置換基および/または本明細書に記載されるような任意の適切な置換基を有し得る。
例示的な炭素原子置換基としては、これらに限定されないが、ハロゲン、−CN、−NO、−N、−SOH、−SOH、−OH、−ORaa、−ON(Rbb、−N(Rbb、−N(Rbb 、−N(ORcc)Rbb、−SH、−SRaa、−SSRcc、−C(=O)Raa、−COH、−CHO、−C(ORcc、−COaa、−OC(=O)Raa、−OCOaa、−C(=O)N(Rbb、−OC(=O)N(Rbb、−NRbbC(=O)Raa、−NRbbCOaa、−NRbbC(=O)N(Rbb、−C(=NRbb)Raa、−C(=NRbb)ORaa、−OC(=NRbb)Raa、−OC(=NRbb)ORaa、−C(=NRbb)N(Rbb、−OC(=NRbb)N(Rbb、−NRbbC(=NRbb)N(Rbb、−C(=O)NRbbSOaa、−NRbbSOaa、−SON(Rbb、−SOaa、−SOORaa、−OSOaa、−S(=O)Raa、−OS(=O)Raa、−Si(Raa、−OSi(Raa−C(=S)N(Rbb、−C(=O)SRaa、−C(=S)SRaa、−SC(=S)SRaa、−SC(=O)SRaa、−OC(=O)SRaa、−SC(=O)ORaa、−SC(=O)Raa、−P(=O)aa、−OP(=O)aa、−P(=O)(Raa、−OP(=O)(Raa、−OP(=O)(ORcc、−P(=O)N(Rbb、−OP(=O)N(Rbb、−P(=O)(NRbb、−OP(=O)(NRbb、−NRbbP(=O)(ORcc、−NRbbP(=O)(NRbb、−P(Rcc、−P(Rcc、−OP(Rcc、−OP(Rcc、−B(Raa、−B(ORcc、−BRaa(ORcc)、C1〜10アルキル、C1〜10ペルハロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C3〜10カルボシクリル、3〜14員ヘテロシクリル、C6〜14アリールおよび5〜14員ヘテロアリールが挙げられ、それぞれのアルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、独立に、0、1、2、3、4、または5個のRdd基で置換されているか;
あるいは炭素原子上の2つのジェミナル水素は、基=O、=S、=NN(Rbb、=NNRbbC(=O)Raa、=NNRbbC(=O)ORaa、=NNRbbS(=O)aa、=NRbbまたは=NORccで置き換えられており;
aaのそれぞれの例は、独立に、C1〜10アルキル、C1〜10ペルハロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C3〜10カルボシクリル、3〜14員ヘテロシクリル、C6〜14アリールおよび5〜14員ヘテロアリールから選択されるか、あるいは2つのRaa基は一緒になって3〜14員ヘテロシクリルまたは5〜14員ヘテロアリール環を形成しており、それぞれのアルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、独立に、0、1、2、3、4または5個のRdd基で置換されており;
bbのそれぞれの例は、独立に、水素、−OH、−ORaa、−N(Rcc、−CN、−C(=O)Raa、−C(=O)N(Rcc、−COaa、−SOaa、−C(=NRcc)ORaa、−C(=NRcc)N(Rcc、−SON(R
cc、−SOcc、−SOORcc、−SORaa、−C(=S)N(Rcc、−C(=O)SRcc、−C(=S)SRcc、−P(=O)aa、−P(=O)(Raa、−P(=O)N(Rcc、−P(=O)(NRcc、C1〜10アルキル、C1〜10ペルハロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C3〜10カルボシクリル、3〜14員ヘテロシクリル、C6〜14アリールおよび5〜14員ヘテロアリールから選択されるか、あるいは2つのRbb基は一緒になって3〜14員ヘテロシクリルまたは5〜14員ヘテロアリール環を形成しており、それぞれのアルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、独立に、0、1、2、3、4または5個のRdd基で置換されており;
ccのそれぞれの例は、独立に、水素、C1〜10アルキル、C1〜10ペルハロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C3〜10カルボシクリル、3〜14員ヘテロシクリル、C6〜14アリールおよび5〜14員ヘテロアリールから選択されるか、あるいは2つのRcc基は一緒になって3〜14員ヘテロシクリルまたは5〜14員ヘテロアリール環を形成しており、それぞれのアルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、独立に、0、1、2、3、4または5個のRdd基で置換されており;
ddのそれぞれの例は、独立に、ハロゲン、−CN、−NO、−N、−SOH、−SOH、−OH、−ORee、−ON(Rff、−N(Rff、−N(Rff 、−N(ORee)Rff、−SH、−SRee、−SSRee、−C(=O)Ree、−COH、−COee、−OC(=O)Ree、−OCOee、−C(=O)N(Rff、−OC(=O)N(Rff、−NRffC(=O)Ree、−NRffCOee、−NRffC(=O)N(Rff、−C(=NRff)ORee、−OC(=NRff)Ree、−OC(=NRff)ORee、−C(=NRff)N(Rff、−OC(=NRff)N(Rff、−NRffC(=NRff)N(Rff、−NRffSOee、−SON(Rff、−SOee、−SOORee、−OSOee、−S(=O)Ree、−Si(Ree、−OSi(Ree、−C(=S)N(Rff、−C(=O)SRee、−C(=S)SRee、−SC(=S)SRee、−P(=O)ee、−P(=O)(Ree、−OP(=O)(Ree、−OP(=O)(ORee、C1〜6アルキル、C1〜6ペルハロアルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜10カルボシクリル、3〜10員ヘテロシクリル、C6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリールから選択され、それぞれのアルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、独立に、0、1、2、3、4または5個のRgg基で置換されているか、あるいは2つのジェミナルRdd置換基は一緒に結合して=Oまたは=Sを形成していてよく;
eeのそれぞれの例は、独立に、C1〜6アルキル、C1〜6ペルハロアルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜10カルボシクリル、C6〜10アリール、3〜10員ヘテロシクリルおよび3〜10員ヘテロアリールから選択され、それぞれのアルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、独立に、0、1、2、3、4または5個のRgg基で置換されており;
ffのそれぞれの例は、独立に、水素、C1〜6アルキル、C1〜6ペルハロアルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜10カルボシクリル、3〜10員ヘテロシクリル、C6〜10アリールおよび5〜10員ヘテロアリールから選択されるか、あるいは2つのRff基は一緒になって3〜14員ヘテロシクリルまたは5〜14員ヘテロアリール環を形成しており、それぞれのアルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、独立に、0、1、2、3、4または5個のRgg基で置換されており;
ggのそれぞれの例は、独立に、ハロゲン、−CN、−NO、−N、−SOH、
−SOH、−OH、−OC1〜6アルキル、−ON(C1〜6アルキル)、−N(C1〜6アルキル)、−N(C1〜6アルキル) 、−NH(C1〜6アルキル) 、−NH(C1〜6アルキル)、−NH 、−N(OC1〜6アルキル)(C1〜6アルキル)、−N(OH)(C1〜6アルキル)、−NH(OH)、−SH、−SC1〜6アルキル、−SS(C1〜6アルキル)、−C(=O)(C1〜6アルキル)、−COH、−CO(C1〜6アルキル)、−OC(=O)(C1〜6アルキル)、−OCO(C1〜6アルキル)、−C(=O)NH、−C(=O)N(C1〜6アルキル)、−OC(=O)NH(C1〜6アルキル)、−NHC(=O)(C1〜6アルキル)、−N(C1〜6アルキル)C(=O)(C1〜6アルキル)、−NHCO(C1〜6アルキル)、−NHC(=O)N(C1〜6アルキル)、−NHC(=O)NH(C1〜6アルキル)、−NHC(=O)NH、−C(=NH)O(C1〜6アルキル)、−OC(=NH)(C1〜6アルキル)、−OC(=NH)OC1〜6アルキル、−C(=NH)N(C1〜6アルキル)、−C(=NH)NH(C1〜6アルキル)、−C(=NH)NH、−OC(=NH)N(C1〜6アルキル)、−OC(NH)NH(C1〜6アルキル)、−OC(NH)NH、−NHC(NH)N(C1〜6アルキル)、−NHC(=NH)NH、−NHSO(C1〜6アルキル)、−SON(C1〜6アルキル)、−SONH(C1〜6アルキル)、−SONH、−SO1〜6アルキル、−SOOC1〜6アルキル、−OSO1〜6アルキル、−SOC1〜6アルキル、−Si(C1〜6アルキル)、−OSi(C1〜6アルキル) −C(=S)N(C1〜6アルキル)、C(=S)NH(C1〜6アルキル)、C(=S)NH、−C(=O)S(C1〜6アルキル)、−C(=S)SC1〜6アルキル、−SC(=S)SC1〜6アルキル、−P(=O)(C1〜6アルキル)、−P(=O)(C1〜6アルキル)、−OP(=O)(C1〜6アルキル)、−OP(=O)(OC1〜6アルキル)、C1〜6アルキル、C1〜6ペルハロアルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜10カルボシクリル、C6〜10アリール、3〜10員ヘテロシクリル、5〜10員ヘテロアリールであるか;あるいは2つのジェミナルRgg置換基は一緒に結合して=Oまたは=Sを形成していてよく;ここで、Xは対イオンである。
「対イオン」または「アニオン性対イオン」は、電子的中性を維持するためにカチオン性第四アミノ基と会合する、負の電荷をもつ基である。例示的な対イオンとしては、ハロゲン化物イオン(例えば、F、Cl、Br、I)、NO 、ClO 、OH、HPO 、HSO 、SO −2スルホン酸イオン(例えば、メタンスルホン酸イオン、トリフルオロメタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、ベンゼンスルホン酸イオン、10−カンファースルホン酸イオン、ナフタレン−2−スルホン酸イオン、ナフタレン−1−スルホン酸−5−スルホン酸イオン、エタン−1−スルホン酸−2−スルホン酸イオンなど)およびカルボン酸イオン(例えば、酢酸イオン、エタン酸イオン、プロパン酸イオン、安息香酸イオン、グリセリン酸イオン、乳酸イオン、酒石酸イオン、グリコール酸イオンなど)が挙げられる。
窒素原子は、原子価が許容するように、置換されていても置換されていなくてもよく、第一、第二、第三および第四窒素原子を含む。例示的な窒素原子置換基としては、これらに限定されないが、水素、−OH、−ORaa、−N(Rcc、−CN、−C(=O)Raa、−C(=O)N(Rcc、−COaa、−SOaa、−C(=NRbb)Raa、−C(=NRcc)ORaa、−C(=NRcc)N(Rcc、−SON(Rcc、−SOcc、−SOORcc、−SORaa、−C(=S)N(Rcc、−C(=O)SRcc、−C(=S)SRcc、−P(=O)aa、−P(=O)(Raa、−P(=O)N(Rcc、−P(=O)(NRcc、C1〜10アルキル、C1〜10ペルハロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C3〜10カルボシクリル、3〜14員ヘテロシクリル、C6〜1
アリールおよび5〜14員ヘテロアリールが挙げられるか、あるいは窒素原子と結合している2つのRcc基は一緒になって3〜14員ヘテロシクリルまたは5〜14員ヘテロアリール環を形成しており、それぞれのアルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、独立に、0、1、2、3、4または5個のRdd基で置換されており、Raa、Rbb、RccおよびRddは、上記定義の通りである。
上記および他の例示的な置換基は、詳細な説明、実施例および特許請求の範囲において、より詳細に記載される。本発明は、上記の例として挙げた置換基によって限定されるものでは全くない。
他の定義
「薬学的に許容される塩」という用語は、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応などを伴うことなくヒトや下等動物の組織と接触して使用するのに適しており、かつ、妥当な便益/リスク比に相応した塩を指す。薬学的に許容される塩は当技術分野で周知である。例えば、Bergeらは、J. Pharmaceutical Sciences(197
7年)66巻:1〜19頁において薬学的に許容される塩を詳細に記載している。本発明の化合物の薬学的に許容される塩としては、適切な無機および有機の酸および塩基から誘導されるものが挙げられる。薬学的に許容される非毒性付加塩の例は、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸および過塩素酸などの無機酸、または酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸もしくはマロン酸などの有機酸と形成させるか、あるいは、イオン交換などの当技術分野で使用されている他の方法の使用によるアミノ基の塩である。他の薬学的に許容される塩としては、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、カンファースルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩などが挙げられる。適切な塩基から誘導される薬学的に許容される塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩およびN(C1〜4アルキル)塩が挙げられる。代表的なアルカリまたはアルカリ土類金属塩としては、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの塩が挙げられる。さらなる薬学的に許容される塩としては、適切な場合、ハロゲン化物イオン、水酸化物イオン、カルボン酸イオン、硫酸イオン、リン酸イオン、硝酸、低級アルキルスルホン酸イオンならびにアリールスルホン酸イオンなどの対イオンを使用して形成される、非毒性アンモニウム、四級アンモニウムおよびアミンカチオンが挙げられる。
投与が考慮される「対象」としては、これらに限定されないが、ヒト(すなわち、任意の年齢群、例えば小児科対象(例えば、乳児、小児、青年)または成人対象(例えば、若年成人、中年成人または老人)の男性または女性)、および/あるいは非ヒト動物、例えば哺乳動物、例えば霊長類(例えば、カニクイザル、アカゲサル)、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、齧歯動物、ネコおよび/またはイヌが挙げられる。ある特定の実施形態では、対象はヒトである。ある特定の実施形態では、対象は非ヒト動物である。「ヒト」、「患者」および「対象」という用語は、本明細書では互換的に使用される。
疾患、障害および状態は本明細書では互換的に使用される。
別段の指定のない限り、本明細書で使用される「処置する」、「処置すること」および「処置」という用語は、疾患、障害または状態の重症度を軽減するか、あるいはその疾患、障害または状態の進行を遅延させるまたは減速させる、対象が特定の疾患、障害または状態に罹っている間にもたらされる作用(「治癒的処置」)を考慮し、また対象が特定の疾患、障害または状態に罹患し始める前にもたらされる作用(「予防的処置」)も考慮する。
一般に、化合物の「有効量」は、所望の生物学的応答を誘発するのに十分な量を指す。当業者に理解されるように、本発明の化合物の有効量は、所望の生物学的エンドポイント、化合物の薬物動態、処置を受ける疾患、投与方式ならびに対象の年齢、健康および状態などの因子に応じて変化し得る。有効量は、治癒的処置および予防的処置を包含する。
別段の指定のない限り、本明細書で使用される化合物の「治療有効量」は、疾患、障害または状態の処置において治療利益を提供するか、あるいは疾患、障害または状態に伴う1つまたは複数の症状を遅延させるまたは最少化するのに十分な量である。化合物の治療有効量は、疾患、障害または状態の処置において治療利益を提供する単独かまたは他の療法との併用での治療剤の量を意味する。「治療有効量」という用語は、全般的な療法を改善する、疾患または状態の症状または原因を減少または回避させる量、あるいは、別の治療剤の治療効能を増進させる量を包含することができる。
別段の指定のない限り、本明細書で使用される、化合物の「予防有効量」は、疾患、障害もしくは状態、または疾患、障害もしくは状態に伴う1つもしくは複数の症状を防止するか、あるいは、その再発を防止するのに十分な量である。化合物の予防有効量は、疾患、障害または状態の防止において予防利益を提供する単独かまたは他の薬剤との併用での治療剤の量を意味する。「予防有効量」という用語は、全般的な予防を改善する量、または別の予防剤の予防効能を増進させる量を包含することができる。
医薬組成物
別の態様では、本発明は、薬学的に許容される担体および有効量の式(I)、(II−a)、(II−b)、(III)、(IV)、(V)、(VI)または(VII)の化合物を含む医薬組成物を提供する。
医薬品として使用する場合、本明細書で提供される化合物は、一般に、医薬組成物の形態で投与される。そうした組成物は、製薬技術分野で周知の仕方で調製することができ、少なくとも1つの活性化合物を含む。
一実施形態では、医薬組成物に関連して、担体は、非経口用担体、経口または局所用担体である。
本発明は、医薬品または医薬として使用するための本発明の化合物またはその医薬組成物にも関する。
一般に、本明細書で提供される化合物は、治療有効量で投与される。実際に投与される化合物の量は、一般に、処置を受けるその状態、選択される投与経路、投与される実際の化合物、個々の患者の年齢、体重および反応、患者の症状の重症度などを含む関連する状況に照らして、医師によって決定されることになる。
本明細書で提供される医薬組成物は、経口、経直腸、経皮、皮下、静脈内、筋肉内およ
び鼻腔内を含む様々な経路で投与することができる。意図する送達経路に応じて、本明細書で提供される化合物は、注入可能組成物かまたは経口組成物として、あるいは、すべて経皮投与のための、軟膏剤(salve)として、ローション剤としてまたはパッチとして製
剤化されることが好ましい。
経口投与のための組成物は、バルク液状の液剤もしくは懸濁剤またはバルク散剤の形態を取ることができる。しかし、より一般的には、組成物は、正確な投薬を容易にするために、単位剤形で存在する。「単位剤形」という用語は、ヒト対象および他の哺乳動物のための単位投薬量として適した物理的に離散した単位を指し、各単位は、適切な医薬用添加剤と合わせて、所望の治療効果をもたらすように計算された所定量の活性材料を含む。典型的な単位剤形は、予め充填され、予め測られた液体組成物のアンプル剤またはシリンジ剤、あるいは、固体組成物場合の丸剤、錠剤、またはカプセル剤などを含む。そうした組成物では、化合物は、通常少量の要素(約0.1〜約50重量%または好ましくは約1〜約40重量%)であり、残りは、所望の投薬形態を形成させるのに助けとなる種々のビヒクルまたは担体および加工助剤である。
経口投与に適した液体形態は、適切な水性または非水性ビヒクルを、緩衝剤、懸濁化剤および分散剤、着色剤、香味剤などと一緒に含むことができる。固体形態は、例えば、以下の成分または類似した性質の化合物:結合剤、例えば微結晶性セルロース、トラガカントゴムもしくはゼラチン;添加剤、例えばデンプンもしくはラクトース、崩壊剤、例えばアルギン酸、Primogelもしくはコーンスターチ;滑沢剤、例えばステアリン酸マグネシウム;流動促進剤、例えばコロイド状二酸化ケイ素;甘味剤、例えばスクロースもしくはサッカリン;または香味剤、例えばペパーミント、サリチル酸メチルもしくはオレンジ香味剤のいずれかを含むことができる。
注入可能な組成物は、一般に、注入可能な滅菌生理食塩水もしくはリン酸緩衝生理食塩水または当技術分野で公知の他の注入可能な担体がもとになる。すでに述べたように、そうした組成物中の活性化合物は、一般に、少量の要素はしばしば約0.05〜10重量%であり、残りは注入可能な担体などである。
経皮用組成物は、一般に、活性成分(単数または複数)を、概ね約0.01〜約20重量%、好ましくは約0.1〜約20重量%、好ましくは約0.1〜約10重量%、より好ましくは約0.5〜約15重量%の範囲の量で含む局所用軟膏剤またはクリーム剤として製剤化される。軟膏剤として製剤化される場合、活性成分は一般にパラフィン性かまたは水混和性軟膏基剤と一緒にされることになる。あるいは、活性成分は、例えば水中油型クリーム基剤を用いてクリーム剤に製剤化することができる。そうした経皮製剤は当技術分野で周知であり、それらは、一般に、活性成分または製剤の安定性の皮膚浸透を増進させるための追加の成分を含む。そうしたすべての公知の経皮製剤および成分は、本明細書で提供される範囲内に含まれる。
本明細書で提供される化合物は、経皮デバイスによって投与することもできる。したがって、経皮投与は、リザーバーかもしくは多孔質膜型のパッチ、または固体マトリクス型のパッチを使用して達成することができる。
経口投与可能な、注入可能な、または局所的に投与可能な組成物のための上記要素は、代表的なものに過ぎない。他の材料および加工技術などは、Remington’s Pharmaceutical Sciences、第17版、1985年、Mack Publishing Company、Easton、Pennsylvaniaのパート8に示されている。これを参照により本明細書に組み込む。
経口投与可能な、注入可能な、または局所的に投与可能な組成物のための上記要素は、
代表的なものに過ぎない。他の材料および加工技術などは、Remington’s The Science
and Practice of Pharmacy、第21版、2005年、出版社:Lippincott Williams
& Wilkinsのパート8に示されている。これを参照により本明細書に組み込む。
本発明の化合物は、持続放出形態で、または持続放出薬物送達系から投与することもできる。代表的な持続放出材料の説明は、Remington ’s Pharmaceutical Sciencesに見ることができる。
本発明は、本発明の化合物の薬学的に許容される製剤にも関する。一実施形態では、製剤は水を含む。別の実施形態では、製剤はシクロデキストリン誘導体を含む。最も一般的なシクロデキストリンは、それぞれ6、7および8個のα−1,4−結合型グルコース単位からなり、これらに限定されないがメチル化、ヒドロキシアルキル化、アシル化およびスルホアルキルエーテル置換を含む、その結合された糖部分上に1個または複数の置換基を任意選択で含むα−、β−およびγ−シクロデキストリンである。ある特定の実施形態では、シクロデキストリンは、スルホアルキルエーテルβ−シクロデキストリン、例えば、スルホブチルエーテルβ−シクロデキストリン(Captisol(登録商標)としても公知である)である。例えば米国特許第5,376,645号を参照されたい。ある特定の実施形態では、製剤は、ヘキサプロピル−β−シクロデキストリンを含む。より特定の実施形態では、製剤は、ヘキサプロピル−β−シクロデキストリン(水中10〜50%)を含む。
本発明は、本発明の化合物の薬学的に許容される酸付加塩にも関する。薬学的に許容される塩を調製するのに使用し得る酸は、非毒性酸付加塩、すなわち、薬理学的に許容されるアニオン、例えばヒドロクロリド、ヒドロヨージド、ヒドロブロミド、ニトレート、サルフェート、ビサルフェート、ホスフェート、アセテート、ラクテート、シトレート、タートレート、スクシネート、マレエート、フマレート、ベンゾエート、パラトルエンスルホネートなどを含む塩を形成するものである。
注入用量レベルは、すべて約1〜約120時間、特に24〜96時間にわたって、約0.1mg/kg/時間から少なくとも10mg/kg/時間の範囲である。妥当な定常状態レベルを達成するために、約0.1mg/kg〜約10mg/kgまたはそれ超の充填済みボーラスを投与することもできる。最大全用量は、40〜80kgのヒト患者について約2g/日を超えるとは期待されない。
長期間にわたる状態の防止および/または処置のためには、処置のためのレジメンは通常、数カ月または数年にわたり延びることから、患者にとっての便利さと許容度のために経口投与が好ましい。経口投与で、1日に、1〜5回、特に2〜4回、典型的には3回の経口用量が代表的なレジメンである。これらの投与パターンを用いて、各用量は、約0.01〜約20mg/kgの本明細書で提供される化合物を提供する。それぞれ、約0.1〜約10mg/kg、特に約1〜約5mg/kgを提供する用量が好ましい。
経皮用量は、一般に、注入用量を用いて達成されるのと同等かまたはそれより低い血液レベルを提供するように選択される。
CNS障害の発現を防止するために使用される場合、本明細書で提供される化合物は、一般に、医師の助言でその監督のもと、上記した投薬レベルで、その状態の発生のリスクがある対象に投与されることになる。特定の状態の発生のリスクがある対象には、一般に、その状態の家族歴を有する対象、または遺伝子的な検査もしくはスクリーニングによって、その状態の進行を特に受けやすいことが特定されている対象が挙げられる。
併用処置
一部の実施形態では、本明細書に記載される方法は、対象に追加の治療剤を投与するステップを含む処置方法などの別の方法と併用される。追加の治療剤を本明細書に記載する。本明細書で使用される「併用」投与は、2つの(またはそれ超の)異なる処置が、障害での対象の苦痛の過程の間に対象に送達される。例えば2つまたはそれ超の処置が、対象が障害と診断された後であって、障害が治癒または排除されるかあるいは他の理由で処置が停止される前に、送達されることを意味する。一部の実施形態では、その第2の処置の送達が開始されたとき、1つの処置の送達は依然として行われており、その結果、投与に関して重複があることになる。これは、本明細書では「同時」または「並行送達」と称されることがある。他の実施形態では、一方の処置の送達は、他方の処置の送達が開始される前に終了する。いずれの場合でも、一部の実施形態では、併用投与に起因して、処置はより効果的である。例えば、第2の処置はより効果的である。例えば、より少ない第2の処置で同等の効果がみられるか、または第2の処置は、第1の処置無しで第2の処置が投与された場合にみられるのより、より大きい度合いで症状を軽減するか、あるいは、類似した状態が第1の処置でみられる。一部の実施形態では、送達は、障害に関連した症状または他のパラメーターの減少が、他方の非存在下で送達される一方の処置で観察されるのより、大きくなるようになされる。2つの処置の効果は、部分的に付加的な効果であっても、全体として付加的な効果であっても、また、付加的な効果を超えるものであってもよい。送達は、第2の処置が送達されたとき、送達された第1の処置の効果がなお検出可能なようなものであってよい。
追加の療法
追加の療法としては、これらに限定されないが、食事によるコレステロール療法(例えば、コレステロール補給)、スタチン処置(例えば、3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル補酵素Aレダクターゼ阻害剤(例えば、HMG CoAレダクターゼ阻害剤)、胆汁酸補給または下流ホルモン補給、医学療法および外科的介入、抗酸化剤および遺伝子療法が挙げられる。
スタチン
スタチンは、酵素HMG−CoAレダクターゼを阻害するヒドロキシ−3−メチルグルタリル補酵素A(HMG−CoA)レダクターゼ阻害剤(SLOSにおける酵素欠損の近位にあるコレステロール経路)である。例示的なスタチンとしては、これらに限定されないが、アトルバスタチン、フルバスタチン、ロバスタチン、ピタバスタチン、プラバスタチン、ロスバスタチンおよびシンバスタチンが挙げられる。

Claims (1)

  1. 明細書中に記載の発明。
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